平成 16年12月定例会(第4回)平成16年 12月(第4回)
宇部市議会定例会会議録 第5号議 事 日 程 (第5号) 平成16年12月21日(火曜日)───── 午前10時開議 ─────第1
会議録署名議員の指名第2 議案第167号から第178号までについて(一般・
特別会計決算審査特別委員会委員長報告、質疑・討論・表決) 議案第167号 平成15年度宇部市
一般会計歳入歳出決算認定の件 議案第168号 平成15年度宇部市
食肉センター事業特別会計歳入歳出決算認定の件 議案第169号 平成15年度宇部市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定の件 議案第170号 平成15年度宇部市
中央卸売市場事業特別会計歳入歳出決算認定の件 議案第171号 平成15年度宇部市
地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算認定の件 議案第172号 平成15年度宇部市
小串土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定の件 議案第173号 平成15年度宇部市
下水道事業特別会計歳入歳出決算認定の件 議案第174号 平成15年度宇部市
公共用地造成事業特別会計歳入歳出決算認定の件 議案第175号 平成15年度
宇部市営駐車場事業特別会計歳入歳出決算認定の件 議案第176号 平成15年度宇部市
老人保健医療特別会計歳入歳出決算認定の件 議案第177号 平成15年度宇部市
農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定の件 議案第178号 平成15年度宇部市
介護保険事業特別会計歳入歳出決算認定の件第3 議案第183号から第185号まで及び報告第6号について(
産業経済委員会委員長報告、質疑・討論・表決) 議案第183号 平成16年度宇部市
中央卸売市場事業特別会計補正予算(第2回) 議案第184号 平成16年度宇部市
交通事業会計補正予算(第2回) 議案第185号 平成16年度宇部市
ガス事業会計補正予算(第1回) 報告第 6号
専決処分を報告し、承認を求める件(平成16年度宇部市
中央卸売市場事業特別会計補正予算(第1回))第4 議案第186号から第188号まで、第194号、第198号及び第199号並びに報告第7号について(
都市建設委員会委員長報告、質疑・討論・表決) 議案第186号 平成16年度宇部市
小串土地区画整理事業特別会計補正予算(第1回) 議案第187号 平成16年度宇部市
下水道事業特別会計補正予算(第4回) 議案第188号 平成16年度宇部市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第2回) 議案第194号 宇部市
準用河川占用料等徴収条例制定の件 議案第198号 市道路線の認定及び廃止の件 議案第199号
工事請負契約締結の件(東山団地市営住宅建替(建築主体)工事) 報告第 7号
専決処分を報告し、承認を求める件(平成16年度宇部市
下水道事業特別会計補正予算(第3回))第5 議案第179号、第189号から第192号まで、第195号及び第200号並びに報告第4号について(
総務財政委員会委員長報告、質疑・討論・表決) 議案第179号 平成16年度宇部市
一般会計補正予算(第5回) 議案第189号 宇部市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例及び
公益法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する
条例制定の件 議案第190号 宇部市
企業職員の給与の種類及び基準を定める条例中一部改正の件 議案第191号 宇部市
法定外公共物管理条例制定の件 議案第192号
国際観光ホテル整備法による
登録ホテル業等の用に供する建物に対して課する
固定資産税の不均一課税に関する
条例制定の件 議案第195号 宇部市
過疎地域自立促進計画(平成16年度)の策定について 議案第200号 宇部市職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する
条例制定の件 報告第 4号
専決処分を報告し、承認を求める件(平成16年度宇部市
一般会計補正予算(第4回))第6 議案第180号から第182号まで、第193号、第196号、第197号及び報告第5号並びに請願第4号及び第5号について(
文教民生委員会委員長報告、質疑・討論・表決) 議案第180号 平成16年度宇部市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第2回) 議案第181号 平成16年度宇部市
老人保健医療特別会計補正予算(第2回) 議案第182号 平成16年度宇部市
介護保険事業特別会計補正予算(第2回) 議案第193号
宇部市立幼稚園授業料徴収条例中一部改正の件 議案第196号 小野田・
楠清掃施設組合を組織する
地方公共団体の数の増減及び規約の変更について 議案第197号
養護老人ホーム長生園組合を組織する
地方公共団体の数の増減及び規約の変更について 報告第 5号
専決処分を報告し、承認を求める件(平成16年度宇部市
食肉センター事業特別会計補正予算(第1回)) 請願第 4号 「
教育基本法を守り生かすことを求める」請願 請願第 5号 「現行の
教育基本法を守り生かすことを求める」国への意見書の提出を求める請願第7 閉会中の
継続調査の申し出に対する決定について (
総務財政委員会) 1 防災・
災害対策の推進について 2
地域情報化・
行政情報化の推進について 3
財政健全化策について 4 消防体制の整備について 5 PFIの導入指針について 6 入札・契約制度について (
文教民生委員会) 1
老人福祉・
児童福祉・
母子福祉関係調査について 2
小・中学校等の視察現況(いじめ、不登校等)調査について 3
介護実態調査について 4
地域福祉計画について 5
健康づくりの推進(
健康日本21・
健やか親子21)について 6
男女共同参画社会について 7 ボランティア・
NPO活動支援事業について 8
高齢者自立支援事業について 9
国民健康保険高額療養費受領委任払制度について 10 環境共生について (
産業経済委員会) 1 宇部市の観光資源について 2 交通局の
健全経営について 3 ガス局の経営について 4
善和養鶏場について 5 地場産業の育成について (
都市建設委員会) 1
常盤公園整備計画について 2
都市計画について 3 住宅行政について 4
水道事業について 5 宇部市
公共工事コスト縮減新行動計画について 6
下水道事業について────────────────────────────────────────本日の会議に付した事件・日程の全部────────────────────────────────────────
出席議員(47名) 1番 真 鍋 恭 子 君 2番 山 村 通 弘 君 3番 柴 田 敏 彰 君 4番 河 村 哲 夫 君 5番 岩 本 幹 夫 君 6番 橋 本 嘉 美 君 7番 岡 村 元 昭 君 8番 原 野 浩 義 君 9番 笠 井 泰 孝 君 10番 下 井 洋 美 君 11番 利 重 晃 君 12番 重 枝 尚 治 君 13番 有 川 眞理子 君 14番 岡 本 公 一 君 15番 藤 井 正 晴 君 16番 長谷川 耕 二 君 17番 沖 谷 和 夫 君 18番 今 本 克 己 君 19番 河 野 健 治 君 20番 山 本 清 司 君 21番 猶 克 実 君 22番 山 本 哲 也 君 23番 東 哲 郎 君 24番 志 賀 光 法 君 25番 荒 川 憲 幸 君 26番 大 野 京 子 君 27番 新 城 寛 徳 君 28番 村 上 恵 子 君 29番 射 場 博 義 君 30番 高 井 仁 君 31番 木 下 英 信 君 32番 大 谷 誠 文 君 33番 三 戸 充 君 34番 広 重 市 郎 君 35番 兼 広 三 朗 君 36番 植 松 洋 進 君 37番 川 上 和 恒 君 38番 林 勉 君 39番 田 中 敏 弘 君 40番 山 下 勝 由 君 41番 岩 村 実 君 42番 佐 原 紀美子 君 44番 杉 山 孝 治 君 45番 野 田 隆 志 君 46番 河 村 泰 輔 君 47番 青 木 晴 子 君 48番 小 川 裕 己 君────────────────────────────────────────欠席議員(0名) ────────────────────────────────────────説明のため出席した者 市長 藤 田 忠 夫 君 助役 縄 田 欽 一 君 収入役 花 井 正 明 君 常勤の
監査委員 矢 富 敏 肆 君 教育長 前 田 松 敬 君
特別参与 武 波 博 行 君
水道事業管理者 今 井 信 之 君
交通事業管理者 三 戸 宏 文 君
ガス事業管理者 山 本 正 廣 君 総務部長 宗 内 敏 和 君
総合政策部長 西 山 一 夫 君 財務部長 和 田 誠 一 郎 君
市民生活部長 福 山 清 二 君
環境部長 矢 野 洋 司 君
健康福祉部長〔
福祉事務所長〕 内 平 俊 雄 君
経済部長 山 下 憲 章 君
土木建築部長 岩 本 哲 男 君
都市開発部長 岡 田 勝 長 君
下水道部長 下 道 英 雄 君
楠総合支所長 横 屋 幸 児 君 消防長 中 山 武 久 君 教育部長 原 谷 恒 雄 君────────────────────────────────────────
事務局職員出席者 局長 岡 田 惇 君 次長 吉 本 栄 三 君 議事課長 小 田 周 志 君 庶務課長 山 根 正 弘 君
議事課主幹 熊 高 昌 喜 夫 君
議事課長補佐 山 﨑 泰 秀 君 議事係長 池 田 篤 史 君 書記 槌 野 晶 子 君───────────────────────────────────────────── 午前10時開議 ─────
○議長(
杉山孝治君) おはようございます。これより、本日の会議を開きます。 〔諸般の報告〕
○議長(
杉山孝治君) この際、事務局から諸般の報告をいたさせます。
◎
事務局次長(吉本栄三君) 報告いたします。 本日の
出席議員数は、ただいま47名であります。 次に、12月20日付をもちまして、各
常任委員長及び一般・
特別会計決算審査特別委員長から付託事件に対する
審査報告書を受理いたしました。 また、同日付をもちまして、各
常任委員長から閉会中の
継続調査の申出書を受理いたしました。 以上で、報告を終わります。
○議長(
杉山孝治君) 以上で、諸般の報告は終わりました。────────────────────────────────────────
△日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(
杉山孝治君) 次に、日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において橋本嘉美さん、岩村実君を指名いたします。────────────────────────────────────────
△日程第2議案第167号から第178号までについて(一般・
特別会計決算審 査特別委員会委員長報告、質疑・討論・表決)
○議長(
杉山孝治君) 次に、日程第2、一般・
特別会計決算審査特別委員会から報告のありました議案第167号から第178号までの12件を
一括議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。三戸一般・
特別会計決算審査特別委員長。 〔33番 三戸 充 君 登壇〕
◎33番(三戸充君) おはようございます。ただいま議題となりました議案第167号から第178号までの平成15年度宇部市
一般会計及び各
特別会計歳入歳出決算認定の件について、付託されました一般・
特別会計決算審査特別委員会の審査の結果及び審査の概要を御報告申し上げます。 まず、審査の結果でありますが、議案第168号、第170号から第172号まで及び第174号から第177号までの8件については全会一致をもって、また、議案第167号、第169号、第173号及び第178号の4件については賛成多数をもって、
委員会審査報告書に記載のとおり、いずれも認定すべきものと決定いたしました。 次に、審査の概要について申し上げます。 まず初めに、平成15年度における一般・
特別会計決算の概略について申し上げます。 当該年度における本市の
財政環境は、
固定資産税の評価がえ等により市税が大幅な
減収見込みとなる一方、景気の低迷等により、扶助費や
民生関係繰出金等の
福祉関係経費の増大が見込まれ、従来の
行政サービスを維持していくことが困難となりつつあるなど、極めて厳しい状況にあったものの、第三次宇部市
総合計画に基づく「活力とやすらぎに満ちた
国際交流都市」の実現に向けて、必要な施策を持続的に展開していくため、
建設地方債の抑制や
行財政構造改革推進計画への取り組みに加え、
職員手当等の人件費や扶助費の単独施策の見直しを行うなど、財政の健全化に留意しつつ、
福祉関係経費を確保した上で、
少子化対策、
環境対策、産学連携の促進、
中心市街地対策、雇用対策、
合併推進対策の6点を、行政課題の解決と本市の発展につながる重要施策と位置づけ、対前年度比で
一般会計0.7%減、
特別会計1.1%増の
予算編成がなされたのであります。 そして、
行財政運営に当たっては、極めて厳しい
財政状況を十分認識し、年度途中の
追加財政需要に対しても、経費の
節減合理化や、国・県の諸制度を有効に活用することにより、財源の確保に努めながら、
福祉関係経費や
災害復旧経費等、行政需要の増大に対応するなど、
市民サービスの維持向上を念頭に、諸施策の着実な推進に努めたとのことであります。 その結果として、
一般会計では
歳入決算額583億1,802万6,000円、
歳出決算額580億4,837万8,000円となり、形式収支で2億6,964万8,000円の剰余金を生じ、
繰越明許費等に係る翌年度へ繰り越すべき財源7,503万円を差し引き、
実質収支で1億9,461万8,000円の黒字となっております。 なお、
当該決算に対する
監査委員の審査の結果といたしましては、各会計の
歳入歳出決算書、同
事項別明細書、
実質収支に関する調書及び財産に関する調書は、
関係法令に準拠して調製され、その計数は正確であり、当年度の決算を適正に表示しているとのことであります。 しかしながら、
経常収支比率は88.8%で前年度より0.5ポイント、
公債費比率は18.7%で前年度より0.1ポイントそれぞれ低くなっているものの、
財政構造は依然として硬直化していることを示しており、また、後年度の負担となる市債残高は、
普通会計で前年度に比べ15億5,654万5,000円増加して、887億798万6,000円となっていることから、
財政構造の改善に一層の努力が必要であると指摘され、今後とも
事務事業の見直し、経費の節減、市債依存の抑制、
市税等財源の
積極的確保に努められるよう所見が述べられているのであります。 以上が、平成15年度における一般・
特別会計決算の概略であります。 本委員会におきましては、これらを踏まえ、付託されました12件の決算案について、市長を初め
関係職員の出席を求め、提出された諸資料に基づき、予算が適切かつ効率的に執行されたか、また、
住民福祉の向上にどのような成果を上げたか、
財政運営を含め慎重なる審査を行った結果、冒頭、御報告申し上げましたとおり、いずれも認定すべきものと決定いたしたのであります。 次に、審査の過程でなされた質疑の主なものについて申し上げます。 まず、平成15年度においては、市財政の健全化に主眼が置かれたため、平成14年度と比較して、
公共事業は大幅に減少しているが、昨今の
経済情勢を勘案するならば、
地域経済の活性化という点にもっと配慮すべきではなかったかとただしたところ、
公共事業の減少については、
ごみ処理施設更新事業や
古殿王子線道路改良事業といった
大型事業に終息を見たことによるものである。 また、平成15年度においても本市の財政は極めて厳しい状況にあり、市財政の課題は、市債を抑制するなど、その健全化を図ることであると認識しているとのことでありました。 次に、三位一体の改革など、極めて厳しい
社会経済情勢のもと、平成15年度決算を踏まえ、
財政健全化のため
行財政改革に、今後どのような姿勢で取り組むのか、その認識についてただしたところ、本市の
財政状況は交付税の動向等、さまざまな要因により、今後なお一層厳しさを増すものと予測している。したがって、今後においては、国の動向等を注視するとともに、民間の考え方、発想で
事務事業の見直しを行い、徹底した
行財政改革に取り組まなければならないと認識しているとのことでありました。 次に、
ごみ処理施設の管理に係る需用費について、当初予算額に比べ燃料費が約1,500万円、
消耗品費が約2,000万円増加した要因についてただしたところ、
当該ごみ処理施設は、国内でも最新鋭の施設であるため、予算の編成時において参考とすべき先例がなかったことも、予算額と決算額との間に格差が生じた一因である。なお、燃料費は主に助燃のための灯油代であるが、平成15年度後半には設備について検討を重ね、経費の面でかなりの改善が図られている。また、
消耗品費の多くは焼却灰、廃水等を処理するための薬品代であるが、従来よりも
ダイオキシン等の公害諸源について、基準を厳しくしており、より高い安全性を確保するため、薬品の使用量が増加したものである。今後とも、予算の効率的な執行に努めたいとのことでありました。 次に、
土地開発公社健全化計画の進捗状況と今後の取り組みについてただしたところ、平成15年度末の簿価は公有地の関係が39億9,400万円、
プロパー事業の関係が107億1,200万円の合計147億600万円であり、
公有地関係については
計画どおりに進捗しているが、
プロパー事業関係については、近年の
経済情勢から
計画どおりに進捗していない状況である。
健全化計画の推進にとっては、
プロパー用地の分譲が重要な課題となるが、企業団地に関しては、
貸付制度の導入や他の業種での利用の可能性を検討しているところである。特に、
貸付制度については有償で貸し付けることによって、簿価の抑制を図るという方向で取り組んでいきたいとのことでありました。 以上が、審査の過程でなされた質疑の主なものであります。 次に、審査の過程において各委員から出された意見、要望の主なものについて申し上げます。 未給水地域の解消については、積極的な対応を検討されたい。
自主防災組織に対しては、今後とも継続のための支援を行われたい。
隣保館上宇部会館における
デイサービス事業については、全市的な利用が可能となるよう、
高齢者福祉対策としての位置づけを検討されたい。
資源ごみ拠点回収施設については、東部地区への設置を再度検討されたい。
事業資金融資制度については、
中小企業対策として今後とも、利活用の促進に取り組まれたい。
山口宇部空港に設置されている本市の
PRコーナーについては、費用に見合う効果が得られるよう、今後のあり方を検討されたい。 私立学校に対する
施設整備費補助金については、交付額の決定に客観的な基準を設けるよう検討されたい。
各種徴収金については、
歳入確保の観点から、今後とも収納率の向上に努力されたい。
国民健康保険料の減免制度については、今後とも周知徹底に努力されたい。
下水処理場から排出される汚泥については、経費節減の観点から、効率的な処分方法を研究されたい。 以上が、審査の過程において各委員から出された意見、要望の主なものであります。 以上、本委員会の審査の結果及び審査の概要を御報告申し上げましたが、市長を初め執行部におかれましては、審査の過程で各委員から出された意見、要望、また、
監査委員の指摘事項に十分留意され、市財政の健全化と
市民福祉の向上に向けて、引き続き努力されんことを要望いたしまして、一般・
特別会計決算審査特別委員会の報告を終わります。
○議長(
杉山孝治君) 以上で、委員長の報告は終わりました。 これより、質疑に入ります。 議案第167号から第178号までの12件を
一括議題といたします。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、質疑を終結いたします。 これより、討論、表決に入ります。 まず、議案第167号平成15年度宇部市
一般会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。
荒川憲幸君。
◎25番(
荒川憲幸君)
日本共産党を代表し、議案第167号平成15年度宇部市
一般会計歳入歳出決算認定の件に反対をし、討論を行います。
決算委員会の中での総括説明でも、改めて財政の厳しさが強調されました。確かに国の悪政の中で、底をはうような
経済状況が続き、市税の落ち込みに加え、交付税の削減など、先行き不透明な中での
財政運営という面では、楽な
財政運営ではなかったと考えます。 しかし、
臨時財政対策債を含めれば、財源は基本的には確保されているという点は、予算の段階から指摘をしていましたし、実際の
決算状況を見ても、交付税に
臨時財政対策債を加えた額は、平成14年度が81億2,500万円に対し、平成15年度は93億3,000万円で、約12億円の増となります。歳出も扶助費などの伸びで10億円余りの増加となっていますが、
ごみ処理施設の完了などで
投資的経費は15億円以上減少してるわけですから、単純に計算しても、これまでの行政水準を維持していく上で、特に問題があるとは考えられません。 ところが、結果的には、
普通建設事業費も
補助事業を中心に37億4,400万円も削減されています。起債も81億円のうち、およそ半分が財源補てん的なものと借換債で、
フロンティア大学に対する補助金と、
土地開発公社の
健全化債、
港湾開発事業の
県事業負担金を除けば、わずか26億円というのが
建設事業に関する起債ということになります。いわば、景気対策より市財政の健全化を最優先にした
財政運営だったと言っても過言ではないと考えます。 ところが、テクノポリスの残事業である
黒岩片倉線、総額16億8,000万円もの事業、
産学連携道路と位置づけ継続し、
港湾開発の
県事業負担金には全く未批判に約7億円もつぎ込むなど、不要不急のむだな
公共事業は聖域とされています。そして、市民には
受益者負担の原則を振りかざし、
高齢者優待乗車制度を後退させ、
下水道料金の大幅な引き上げを押しつけました。 こうしたやり方は、小泉内閣が国の財政負担を地方に押しつける三位一体改革と同じであると言わざるを得ません。今、宇部市にとって最も重要な施策は、住民の福祉と暮らしを守り、安心して生活できる環境をつくることではないでしょうか。そのための平成17年度
予算編成が行われることを強く要望して、討論を終わります。
○議長(
杉山孝治君) ほかにありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。 次に、議案第168号平成15年度宇部市
食肉センター事業特別会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。 次に、議案第169号平成15年度宇部市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。 次に、議案第170号平成15年度宇部市
中央卸売市場事業特別会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。 次に、議案第171号平成15年度宇部市
地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。 次に、議案第172号平成15年度宇部市
小串土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。 次に、議案第173号平成15年度宇部市
下水道事業特別会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。
荒川憲幸君。
◎25番(
荒川憲幸君)
日本共産党を代表し、議案第173号平成15年度宇部市
下水道事業特別会計歳入歳出決算認定の件に反対をし、討論を行います。 下水道建設経費に占める
一般会計からの繰入金の割合が、平成13年度は86.5%でしたが、財政難を理由に平成14年度63.1%、平成15年度57.5%と、一方的に引き下げられました。にもかかわらず、下水道会計は2年続けて赤字予算を組み、無理な投資を続けました。こうしてつくられた赤字の解消と下水道の普及率の向上、
受益者負担の原則を理由に、45%もの大幅な料金の値上げが強行されました。料金改定の際行われた、建設経費の100%を使用料で見るのが原則という市の説明どおりなら、
下水道料金は今後も際限なく引き上げられることになります。長期化する不況に加え、年金の削減を初めとする収入減、介護保険料引き上げなどの負担増に苦しむ市民の暮らしを、一層不況に追い込むことになったのが平成15年度決算における約2億円の増収であることを指摘して、討論を終わります。
○議長(
杉山孝治君) ほかにありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。 次に、議案第174号平成15年度宇部市
公共用地造成事業特別会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。 次に、議案第175号平成15年度
宇部市営駐車場事業特別会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。 次に、議案第176号平成15年度宇部市
老人保健医療特別会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。 次に、議案第177号平成15年度宇部市
農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。 次に、議案第178号平成15年度宇部市
介護保険事業特別会計歳入歳出決算認定の件を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、認定であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は認定することに決しました。────────────────────────────────────────
△日程第3議案第183号から第185号まで及び報告第6号について(産業経 済委員会委員長報告、質疑・討論・表決)
○議長(
杉山孝治君) 次に、日程第3、
産業経済委員会から報告のありました議案第183号から第185号まで及び報告第6号の4件を
一括議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。川上産業経済委員長。 〔37番 川上 和恒 君 登壇〕
◎37番(川上和恒君) ただいま議題となりました議案第183号平成16年度宇部市
中央卸売市場事業特別会計補正予算(第2回)外3件について、付託されました
産業経済委員会の審査の結果及び審査の概要を御報告申し上げます。 まず、審査の結果でありますが、議案第183号から第185号まで及び報告第6号の都合4件については、いずれも全会一致をもって、
委員会審査報告書に記載のとおり決定いたしました。 次に、審査の概要につきましては、本席から特に御報告申し上げる事項はありません。 よろしく御審議くださるようお願いし、
産業経済委員会の報告を終わります。
○議長(
杉山孝治君) 以上で、委員長の報告は終わりました。 これより、質疑に入ります。 議案第183号から第185号まで及び報告第6号の4件を
一括議題といたします。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、質疑を終結いたします。 これより、討論、表決に入ります。 まず、議案第183号平成16年度宇部市
中央卸売市場事業特別会計補正予算(第2回)を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第184号平成16年度宇部市
交通事業会計補正予算(第2回)を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第185号平成16年度宇部市
ガス事業会計補正予算(第1回)を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、報告第6号
専決処分を報告し、承認を求める件(平成16年度宇部市
中央卸売市場事業特別会計補正予算(第1回))を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、承認であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は承認することに決しました。────────────────────────────────────────
△日程第4議案第186号から第188号まで、第194号、第198号及び第 199号並びに報告第7号について(
都市建設委員会委員長報告、質 疑・討論・表決)
○議長(
杉山孝治君) 次に、日程第4、
都市建設委員会から報告のありました議案第186号から第188号まで、第194号、第198号及び第199号並びに報告第7号の7件を
一括議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。林都市建設委員長。 〔38番 林 勉 君 登壇〕
◎38番(林勉君) ただいま議題となりました議案第186号平成16年度宇部市
小串土地区画整理事業特別会計補正予算(第1回)外6件について、付託されました
都市建設委員会の審査の結果及び審査の概要を御報告申し上げます。 まず、審査の結果でありますが、議案第186号から第188号まで、第194号、第198号及び第199号並びに報告第7号の都合7件については、いずれも全会一致をもって、
委員会審査報告書に記載のとおり決定いたしました。 次に、審査の概要につきましては、本席から特に御報告申し上げる事項はございません。 よろしく御審議くださるようお願いし、
都市建設委員会の報告を終わります。
○議長(
杉山孝治君) 以上で、委員長の報告は終わりました。 これより、質疑に入ります。 議案第186号から第188号まで、第194号、第198号及び第199号並びに報告第7号の7件を
一括議題といたします。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、質疑を終結いたします。 これより、討論、表決に入ります。 まず、議案第186号平成16年度宇部市
小串土地区画整理事業特別会計補正予算(第1回)を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第187号平成16年度宇部市
下水道事業特別会計補正予算(第4回)を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第188号平成16年度宇部市
農業集落排水事業特別会計補正予算(第2回)を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第194号宇部市
準用河川占用料等徴収条例制定の件を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第198号市道路線の認定及び廃止の件を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第199号
工事請負契約締結の件(東山団地市営住宅建替(建築主体)工事)を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、報告第7号
専決処分を報告し、承認を求める件(平成16年度宇部市
下水道事業特別会計補正予算(第3回))を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、承認であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は承認することに決しました。────────────────────────────────────────
△日程第5議案第179号、第189号から第192号まで、第195号及び第 200号並びに報告第4号について(
総務財政委員会委員長報告、質 疑・討論・表決)
○議長(
杉山孝治君) 次に、日程第5、
総務財政委員会から報告のありました議案第179号、第189号から第192号まで、第195号及び第200号並びに報告第4号の8件を
一括議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。小川総務財政委員長。 〔48番 小川 裕己 君 登壇〕
◎48番(小川裕己君) ただいま議題となりました議案第179号平成16年度宇部市
一般会計補正予算(第5回)外7件について、付託されました
総務財政委員会の審査の結果及び審査の概要を御報告申し上げます。 まず、審査の結果でありますが、議案第179号、第189号から第192号まで、第195号及び第200号並びに報告第4号の都合8件については、いずれも全会一致をもって、本日お手元に配付の
委員会審査報告書に記載のとおり決定いたしました。 なお、審査の概要につきましては、本席から特に御説明申し上げる事項はありません。 よろしく御審議くださるようお願いし、
総務財政委員会の報告を終わります。
○議長(
杉山孝治君) 以上で、委員長の報告は終わりました。 これより、質疑に入ります。 議案第179号、第189号から第192号まで、第195号及び第200号並びに報告第4号の8件を
一括議題といたします。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、質疑を終結いたします。 これより、討論、表決に入ります。 まず、議案第179号平成16年度宇部市
一般会計補正予算(第5回)を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第189号宇部市職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例及び
公益法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する
条例制定の件を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第190号宇部市
企業職員の給与の種類及び基準を定める条例中一部改正の件を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第191号宇部市
法定外公共物管理条例制定の件を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第192号
国際観光ホテル整備法による
登録ホテル業等の用に供する建物に対して課する
固定資産税の不均一課税に関する
条例制定の件を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第195号宇部市
過疎地域自立促進計画(平成16年度)の策定についてを議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第200号宇部市職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する
条例制定の件を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、報告第4号
専決処分を報告し、承認を求める件(平成16年度宇部市
一般会計補正予算(第4回))を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、承認であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は承認することに決しました。────────────────────────────────────────
△日程第6議案第180号から第182号まで、第193号、第196号、第 197号及び報告第5号並びに請願第4号及び第5号について(文教 民生委員会委員長報告、質疑・討論・表決)
○議長(
杉山孝治君) 次に、日程第6、
文教民生委員会から報告のありました議案第180号から第182号まで、第193号、第196号、第197号及び報告第5号並びに請願第4号及び第5号の9件を
一括議題といたします。 本件に関し、委員長の報告を求めます。佐原文教民生委員長。 〔42番 佐原 紀美子 君 登壇〕
◎42番(佐原紀美子君) ただいま議題となりました議案第180号平成16年度宇部市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第2回)外8件について、付託されました
文教民生委員会の審査の結果及び概要を御報告申し上げます。 まず、審査の結果でありますが、議案第180号から第182号まで、第196号及び第197号並びに報告第5号の都合6件については全会一致をもって、議案第193号は賛成多数をもって、また、請願第4号及び第5号の2件については賛成少数をもって、本日お手元に配付の
審査報告書に記載のとおり決定いたしました。 なお、請願第4号については、12月13日付で951名分の追加署名簿の提出があり、署名者総数は2,723名となっております。 また、請願第5号についても、12月13日付で80名分の追加署名簿の提出があり、署名者総数は1,836名となっておりますので、申し添えておきます。 次に、審査の概要について申し上げます。 請願第4号及び第5号についてであります。両請願は平成15年3月に中央教育審議会が
教育基本法の見直しの答申をしたことに対し、現行の
教育基本法を守り生かすことを求める意見書を政府、関係機関に提出してほしいとの請願であります。この答申は両請願の趣旨にもありますように、
教育基本法は制定から半世紀を経て、社会状況が大きく変化し、また、教育全般について、さまざまな問題が生じていることから、新しい時代にふさわしい
教育基本法のあり方について述べているところであります。 本委員会は、両請願の請願事項が同一であることから、両請願を
一括議題とし、それぞれの紹介議員から趣旨等について説明を受けたのであります。 これに対し、各委員から意見が述べられたのでありますが、その主なものを申し上げます。 まず、
教育基本法は前文で、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示し、この理想の実現を教育の力にまつべきものである、また、教育の目的を、人格の完成を目指し、そして、国民は平和的な国家、社会の形成者であるということをうたっているように、基本的な理念を明らかにしている点で、教育の憲法という性格を持っている法律である。国民が願う平和で民主的な国家をつくることを定めた憲法、それからその理想を実現するために定められた
教育基本法を守っていくことが、だれもが安心して学べる教育環境の実現を願っている期待にこたえられるのではないか。 次に、与党レベルの
教育基本法改正に関する協議会が、6月に提出した中間報告を見て、特に強調して言っておきたいことは、まず、教育の機会均等の規定において、「すべて」や「ひとしく」といった文言が削除されている。日本の教育のよいところは、みんなが義務教育で同じような勉強をする権利を持って勉強をしているというところから、そのような文言を削除することは、教育の機会均等を奪うことになるのではないか。奨学に関する規定においては、「経済的理由により修学困難な者に対して」という文言が削除されている。これは、経済的理由により修学困難な者に対する奨学の措置を放棄しているとも思える。 また、男女共学の規定は削除されている。これについては、男女平等の理念から残しておくべきだと思う。 次に、今回の
教育基本法の改正は、国家と個人の関係を再び国家優先に変えようとしている。これは国が教育内容に対し、自由に口出しが可能とすることをねらっているのだと考えられる。つまり、
教育基本法の最も重要な柱を変えようとしているものである。 次に、
教育基本法は、重要な法律であるということは十分認識している。だがしかし、平和というものは何をもって平和と言えるのかということを考慮した場合、国家抜きにして平和というものは何もないと思える。また、中央教育審議会が答申した内容を見ると、ほとんどの規定において、適当であるから引き続き規定し、それに加えていこうとするものである。つまり、今の
教育基本法にうたわれている理念は、憲法にのっとった普遍的なものとして、今後とも大切にしながら、これからの教育の目標を実現するため、原則などを明確にしようとしているものである。 次に、本法律が施行されて半世紀を経ている。この間、社会の変遷があり、
教育基本法もやはりその時代に合ったものとして当然考え直すべきものである。全般的には
教育基本法の理念はすばらしい理念である。これを全部打ち消すわけではなく、
教育基本法のすばらしいところはすばらしいところで生かしながら、現在の
教育基本法を構築していくのが正しいと思う。よって、現行の
教育基本法を守っていくことについては反対である、というものでありました。 このような意見が述べられた後、採決を求める意見と、両請願については大変重要な問題であり、慎重に審議するためにも、継続審査にするべきであるという意見が出されたのであります。 本委員会においては、まず両請願を継続審査とすることについて諮った結果、賛成少数により継続審査としないことに決定し、その後、それぞれの請願を採決した結果、いずれも賛成少数により不採択とすることに決定したものであります。 そのほかの議案については、本席から特に御報告申し上げる事項はありません。 よろしく御審議くださるようお願いし、
文教民生委員会の報告を終わります。
○議長(
杉山孝治君) 以上で、委員長の報告は終わりました。 これより、質疑に入ります。 議案第180号から第182号まで、第193号、第196号、第197号及び報告第5号並びに請願第4号及び第5号の9件を
一括議題といたします。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、質疑を終結いたします。 これより、討論、表決に入ります。 まず、議案第180号平成16年度宇部市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第2回)を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第181号平成16年度宇部市
老人保健医療特別会計補正予算(第2回)を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第182号平成16年度宇部市
介護保険事業特別会計補正予算(第2回)を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第193号
宇部市立幼稚園授業料徴収条例中一部改正の件を議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第196号小野田・
楠清掃施設組合を組織する
地方公共団体の数の増減及び規約の変更についてを議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、議案第197号
養護老人ホーム長生園組合を組織する
地方公共団体の数の増減及び規約の変更についてを議題といたします。 本案に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。 次に、報告第5号
専決処分を報告し、承認を求める件(平成16年度宇部市
食肉センター事業特別会計補正予算(第1回))を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、承認であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は承認することに決しました。 次に、請願第4号「
教育基本法を守り生かすことを求める」請願を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。岡本公一君。
◎14番(岡本公一君)
日本共産党宇部市議団を代表して、請願第4号「
教育基本法を守り生かすことを求める」請願に対する委員長報告に反対し、討論を行います。 この請願は、
教育基本法の事実上の全面的な見直し案が発表されるに当たり、
教育基本法の理念と内容を守り生かし、それから完全実施を求めているものであります。
教育基本法は、戦前の軍国主義教育と侵略戦争の深い反省から、国家が教育に不当な干渉はしないという新しい国家と教育の関係がつくられ、憲法に沿った民主主義社会にふさわしい教育を行うために誕生したものです。明治23年から続いた教育勅語は、それゆえ廃止となりました。
教育基本法は、制定の理由を述べた前文と、民主主義の民主的な教育の理念と制度についての11条からなる簡潔な法律ですが、昨年3月の中央教育審議会答申を受けた与党の
教育基本法改正に関する協議会の中間報告の検討に沿って、来年の通常国会に改正案として提出されようとしています。 その主な内容の1つは、第10条の「教育は不当な支配に服することなく、国民全体に直接に責任を負う」を、「教育行政は不当な支配に服することなく、国と地方の役割分担と連帯協力のもとに行われる」として、「教育は」を「教育行政は」に変えたことは、国家が教育内容に介入することを可能とし、教育行政に対する国民の批判的意見を封ずることにもつながるという180度の転換を意味することになります。 2つ目は、教育の目標に国を愛することが盛り込まれ、法律により国民の内心の自由を縛ることになりかねないものになっていることです。 3つ目は、
教育基本法第3条は、「すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならない」と定めていますが、この項から「すべて」と「ひとしく」を削除していることであります。これは、憲法第26条が定める教育を受ける権利や義務教育の無償に基づくものです。この中間報告の内容は、国民の教育権を国家による教育権に置きかえることであり、日本の教育の今後のあり方を根本から変える重大な内容を含んでいます。
教育基本法の前文は、民主的で文化的な国家を建設と、世界の平和と人類の福祉に貢献することを決意し、この理想の実現は根本において、教育の力にまつべきもの、また個人の尊厳と、真理と平和を希求する人間の育成を期すと述べています。 また、教育の目的では人格の完成を目指し、平和的な国家、社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に満ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならないとしていますが、57年間の時を経ても今に生きる普遍的な民主主義の基本理念であると考えます。 以上、重要な点について指摘をいたしましたが、既に教育行政による不当な支配は教育現場において先取りされている現状があります。さきの6月21日、衆議院の文部科学委員会における元文部科学大臣の答弁で、1999年の国旗国歌法の位置づけは今も変わらない、内心まで強制するものではないことが改めて確認されておりますが、東京都教育委員会が進める日の丸、君が代強制処分は、教師だけでなく生徒の内心の自由まで侵害する人権問題に発展しております。 また、心を評価する愛国心通知表をめぐる問題も起きています。我が国の歴史や伝統を大切にし、国を愛する信条を持つとともに、平和を願う日本人としての自覚を持とうとしているかどうかということについて、6年生社会の観点別学習状況について、A、十分満足、B、おおむね満足、C、努力を要するとの評価を与える愛国心通知表なるものが一部の学校で使用されています。県内の光、防府市でも昨年この通知表が使われ、内心の自由、思想、信条にかかわる人権問題として、後に通知表から削除されたと聞いています。 中間報告では、教育の目標に道徳心、公共の精神、国を愛する心などを挙げていますが、心やモラルのありようを法律で決めることは、国家が特定の考えを指図したり強制したりすることにつながります。これを徹底して行ったのが戦前の教育勅語体制にほかなりません。 心やモラルは、一人一人の見識にゆだねられるべきであると考えます。
教育基本法の見直しは、今述べたような教育行政に結びつきを与えることにもなりかねません。 日本経済団体連合会の21世紀を生き抜く次世代育成のための提言では、現在の学校教育は、実社会で必要とされる知識と判断力を身につけているとは言いがたく、国際競争を勝ち抜くためには、我が国社会が誇ってきた倫理観を改めて身につけ、自国の文化や歴史などの教養を身につけたリーダーの養成が必要であるとして、これまでの均等性重視の教育のあり方を見直し、多様性や競争、強化を基本にした教育改革の推進を掲げて、基本法の見直しを求めています。 また、小泉構造改革の骨太方針では、教育の投資効果、また学校や教員の個性と競争の重視など、日本経済の活性化戦略を掲げ、位置づけられた人間力向上のための教育を方針に掲げております。また、子供の犯罪、学級崩壊などが
教育基本法の個人の尊厳の行き過ぎにあるかのような発言も行われています。個人の尊厳はみずからと同じく他人を認めることにありますが、今、子供たちの中には自分がまず人間として大切にされているという実感、自己肯定感が持てていないという状況があると言われています。 日本の教育の危機の大きな要因は、国連子ども権利委員会が、過度に競争的な日本の教育制度が子供たちの発達にゆがみを起こしていると、繰り返し勧告しているように、社会の競争激化と弱肉強食化の進行は、子供の成長を一層むしばんでいくのではないでしょうか。国民が願う平和で民主的な日本をつくることを定めた憲法と、その理想を実現するために定められた
教育基本法を守り、国民や子供の現状を正面に据えて、30人学級の実現を初めとして、どの子にも行き届いた教育環境の整備を図ることこそ、教育行政のあるべき方向と考えます。 なぜ、基本法改正なのか、基本法の理念や民主的な内容が生かされてきたのかどうか、十分審議が尽くされたとは思えません。「
教育基本法を守り生かすことを求める」国への意見書採択を求める請願を否決されたことに対し、強く抗議をし、反対討論といたします。 以上で終わります。
○議長(
杉山孝治君) ほかにありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、不採択であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は不採択とすることに決しました。 次に、請願第5号「現行の
教育基本法を守り生かすことを求める」国への意見書の提出を求める請願を議題といたします。 本件に関し、討論はありませんか。橋本嘉美さん。
◎6番(橋本嘉美君) 橋本嘉美でございます。ただいまの委員長報告に対し、反対の立場で討論いたします。 この議案は
文教民生委員会で審議をしたわけですが、私もその委員の1人であります。その審議の中で、委員の中には、
教育基本法と学習指導要領、学校教育法等を混同されて意見を言う方がおられました。また、みずから勉強不足だと認めておられる方もいらっしゃいました。そういうことを考えますと、もう少し慎重に審議をすべきだというふうに思いましたけれども、採決を急がれたということはとても残念だったなと私は思っております。 また、政府への意見書提出を求める請願ではなく、意見書として議会に提出すればいいじゃないかと発言された委員もいらっしゃいました。この議案の請願者は、普通の主婦を中心とした市民グループであります。幾たびかの自主的に学びの会を持たれ、現行の
教育基本法の理念を生かした教育こそが大切なのだという結論を出され、何の組織もない中、1カ月少しの間に1,836名という署名がありました。そして、この署名のもとに請願をされたわけでございますから、私は、このお母さん方の熱き思いを無視するのではなく、議員として真摯に受けとめるべきだろうと思っております。 さて、
教育基本法につきましては、改正に向けて与党の中間報告がされております。その問題点につきましては、先ほど岡本議員の方からるる述べられましたので、私は繰り返しを避けようとは思いますが、私なりにつけ加えたいことがございますので、申し述べさせていただきます。
教育基本法について、ほかの国ではどのようにされているのかを検証してみますと、アメリカ、イギリス、ドイツは、
教育基本法そのものを持っておりません。これは国あるいは権力を持っている側が、教育の内的事情に介入することは、慎むべきだという姿勢であろうと思います。そして、
教育基本法を持っている国としては、フランス、中国、韓国が挙げられます。その中で
教育基本法に、愛国心や国家主義的な内容を入れているのは中国だけのようであります。儒教の国であり、政治事情も複雑な韓国でさえ愛国心の育成等の国家主義的なものは入れておりません。国家が教育に介入することは慎むべきだという姿勢が、国際標準のようであります。 では、国家主義的な色合いの強い
教育基本法を持つ中国の教育が、そんなにすばらしいのでしょうか。愛国教育のもと、反日感情、反日教育が問題になっているのは、もう皆様御承知のとおりだと思います。 また、既に学習指導要領の中には、国を愛するという文言があり、こういった愛国心を通知表にどのように評価するのかについても問題になっております。これは、先ほど岡本議員の方から言われたとおりでございます。
教育基本法にも愛国心を入れることにより、より一層、通知表の評価が進むことも考えられます。一体、どのように愛国心を点数にあらわすんでしょうか。どのように愛国心に対して優劣を下すのでしょうか。私は、まことにもって不思議な感じがいたします。 そもそも、愛国心というものは、教室で教えられるものなのでしょうか。昨今は地産地消、スローフード、スローライフといった運動が盛んになり、地域の伝統や文化が見直されてきております。そういった地域の人々とのかかわりの中で、自然に郷土を愛する心、国を愛する心が育ってくるのではないでしょうか。 また、第3条教育の機会均等の中で、中間報告では、「すべて」あるいは「ひとしく」といった文言が削除され、「経済的な理由により修学困難な者に対して」という文言も削られようとしております。
経済状況が厳しい中、中高年のリストラによる自殺者は、3万人を超えようとしております。親のリストラにより進学を断念する子供たちがふえているという報告もあります。意欲と能力のあるものが、経済的な理由により勉学をあきらめなければならないなら、果たして若者は自分の将来に夢を描けるのでしょうか。 また、男女共学規定も削除されようとしております。この項目は職業訓練校での男女共学も含み、職業における男女平等にとっても大切な項目であると思います。男女共同参画宣言都市宇部市にとりましても、非常に大切な項目であろうというふうに思います。 最後に、与党の中間報告は、21世紀を切り開く心豊かでたくましい日本人の育成を目指しているとのことですが、私は、愛国心の育成並びに規律遵守の強化は管理しやすい子供、コントロールしやすい子供をつくることにつながるのではないかと思っております。自発的に動くことのできない指示待ち人間をつくることにつながるのではないかと懸念をしております。このことは、みずから学び、みずから考える子供をつくるという学習指導要領の概念と矛盾するものでもあり、21世紀を切り開く心豊かでたくましい日本人の育成は、現行の
教育基本法の理念であるところのこの確立にこそあるのではないかと考えております。哲学者である梅原猛さん、瀬戸内寂聴さんなど、大変各界で有名な方々もこの
教育基本法の改悪に反対するということは当然だろうというふうに思います。確かに、日本社会や学校教育には、今、さまざまな問題や課題があるとは思いますが、それは
教育基本法を変えることによって解決されることとは思えません。むしろ、子供の犯罪率は、先進国に比べてかなり低いという報告もあるようでございます。今こそ
教育基本法の改正ではなく、現行の
教育基本法の理念を生かし、その理念を推し進めることが大切ではないでしょうか。 いろいろと申し述べましたが、私は以上の理由で委員長報告に対して反対をいたします。
○議長(
杉山孝治君) ほかにありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
杉山孝治君) ないようであります。 これにて、討論を終結いたします。 これより、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、不採択であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
杉山孝治君) 起立多数であります。 よって、本件は不採択とすることに決しました。────────────────────────────────────────