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03月07日-03号

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  1. 天童市議会 2016-03-07
    03月07日-03号


    取得元: 天童市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-09
    平成28年  3月 定例会(第7回)     平成28年3月7日(月曜日) 午前10時00分開議        鈴木照一議長     後藤和信副議長 ●出席議員(22名) 1番 熊澤光吏議員   2番 笹原隆義議員   3番 三宅和広議員 4番 遠藤喜昭議員   5番 佐藤俊弥議員   6番 渡辺博司議員 7番 武田正二議員   8番 水戸芳美議員   9番 遠藤敬知議員10番 村山俊雄議員  11番 狩野佳和議員  12番 松田光也議員13番 山口桂子議員  14番 赤塚幸一郎議員 15番 結城義巳議員16番 後藤和信議員  17番 山崎 諭議員  18番 石垣昭一議員19番 伊藤護國議員  20番 水戸 保議員  21番 伊藤和子議員22番 鈴木照一議員 ●欠席議員    なし ●出席要求による出席者職氏名山本信治   市長         新関 茂   副市長武田 淳   総務部長       吉田芳弘   健康福祉部長酒井孝二   市民部長       小川博史   経済部長       建設部長(併)           総務部大石章夫              遠藤 浩       上下水道事業所長          地方創生推進監齋藤忠浩   天童市民病院事務局長 工藤 仁   消防長高柳茂治   総務部総務課長    佐藤通隆   教育委員長水戸部知之  教育長        中島伸一   教育次長                         農業委員会片桐久雄   農業委員会会長    高橋正義                         事務局長       選挙管理委員会           選挙管理委員会秋葉俊一              佐藤 雅       委員長               事務局長桃園正幸   監査委員事務局長 ●出席した事務局職員                         事務局長補佐(兼)阿部英弥   事務局長       加藤博之                         議事係長       事務局長補佐(兼)         副主幹(兼)伊藤由紀子             大戸正義       庶務係長              調査係長       庶務係(兼)青柳利恵              高橋佳司   調査係行政主査       議事係行政主査 ●議事日程 議事日程第3号              平成28年3月7日(月曜日)午前10時開議第1 市政に対する一般質問 (1)  1番  熊澤光吏 (2)  2番  笹原隆義 (3)  4番  遠藤喜昭 (4)  8番  水戸芳美 (5) 13番  山口桂子 (6) 19番  伊藤護國 ●本日の会議に付した事件  議事日程のとおり △開議 ○鈴木照一議長 ただいまから本日の会議を開きます。 本日の会議は全員出席でありますので、直ちに会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第3号によって進めます。 なお、出席要求による説明員のうち、奥山吉行監査委員が欠席でありますので、御了承をお願い申し上げます。 △市政に対する一般質問 ○鈴木照一議長 日程第1、市政に対する一般質問であります。 通告に従いまして、順次質問を許可いたします。 △熊澤光吏議員質問鈴木照一議長 最初に、1番熊澤光吏議員。  〔1番 熊澤光吏議員 質問席〕 ◆1番(熊澤光吏議員) おはようございます。 清新会1番手、熊澤光吏です。清新会の先鋒として、はきはきと質問させていただきますのでよろしくお願いいたします。 それでは、早速質問させていただきます。 今回は、天童市の発信をテーマに2つの質問をさせていただきたいと思います。 まず、今年2016年はオリンピックの年ということで、1点目として、2020年東京オリンピックパラリンピックについて質問させていただきます。 56年ぶりとなる日本での夏季オリンピックパラリンピック開催が決定し、日本国中は大いににぎわいを見せております。4年後の開催に合わせ、国内外の地域との交流促進が期待され、本市においても、この機会を好機と捉え、外国人選手の合宿受け入れによる国際交流の促進と活発化、スポーツの振興、観光誘客による交流人口の増加、また、市民のオリンピックに対する意識の高揚などにより天童市の活性化につながることに期待が持てます。 近年、海外からの旅行者数は、開催決定後、うなぎ登りに増加し、昨年、2015年には約2,000万人の方が訪日されたと伝えられております。 本市も、台湾、中国といったアジア圏からの旅行者のほかに、イタリアやフランスなどのヨーロッパ圏の方も訪れ観光・文化などを堪能されています。それだけ、海外の方は日本に対する魅力と期待を持っている、まさに好機であると考えます。 事前キャンプといいますと、本大会に向けて、日本の気候や風土に合わせたトレーニングやコンディション調整など重要な位置づけにあります。事前キャンプ誘致に向けたプロセスにおいて、本市は山形空港や山形新幹線といった交通の便に優れ、近隣の国際空港である仙台空港から100分圏内で移動できる位置にあり、さらに、何と言っても県総合運動公園が本市にあり、市スポーツセンター両会場の活用も視野に入れると、各種競技を行える対応力があるという面と、宿泊施設においても天童温泉で英気を養えるおもてなしを兼ね備えた環境下にあります。 また、選手団を迎え入れることにより、多方面より、オリンピックに参加する選手見たさに訪れる交流人口の増加につながると考えられます。 続いて、ホストタウン構想についてですが、昨年9月に内閣官房東京オリンピック競技大会東京パラリンピック競技大会推進本部事務局より、ホストタウン推進要綱が提示されました。ホストタウンの目的として、大会開催により多くの選手や観客が来訪することを契機に、全国の地方公共団体と大会参加国・地域との人的・経済的・文化的な相互交流を図るとともに、地域の活性化などを推進することを目的とすると記載があります。 先ほども挙げさせていただいたように、今大会に向けた取り組みを行うことはまさに好機であり、本市の飛躍につながると考えます。 しかし、ホストタウンとして迎え入れるにはハードルが高く、迎え入れる関係国とのつながりや選手団の規模などさまざまな課題や問題があります。ホストタウンとして迎え入れる条件として、国と競技を特定し、環境整備などのハード面と大会前後の交流事業などのソフト面を構築することが条件となります。 今年1月にホストタウン構想の第1次登録が発表され、25都道府県からの申請で44県を正式決定しました。本県では唯一、上山市さんが手を挙げて登録されました。登録に向けた申請等の取り組みについて、上山市の担当者に確認したところ、今回、ポーランドの陸上選手をお招きすることの経緯として、昨年開催された世界陸上北京大会の際に、蔵王坊平アスリートヴィレッジにて事前合宿を行い、今後もスポーツ振興や交流事業などを積極的に進めていきたいとして申請したとのことです。 また、ほかにも、姉妹都市を含めた各国にもスポットを当てて、県と内閣府とすり合わせを行い今回の申請に至るとのことです。 本市としては、近年のスポーツにおける国際大会や交流はなく、つながりという面では姉妹都市のみになります。例として、姉妹都市であるニュージーランドのマールボロウ市を挙げるとすれば、やはり人気の高いラグビーになると思います。今回の第1次登録において、神奈川県厚木市と大分県別府市が手を挙げており争奪戦が予想されます。 また、既に両市ともに2019年のラグビーワールドカップにおけるキャンプ地としても手を挙げており、既にラグビー練習用施設を確保し、本市がラグビーのためだけに設備投資を行う必要性と今後の需要について一抹の不安があります。 今挙げたように、ホストタウンとして合宿誘致国・競技を絞り迎え入れるには、ハードルは高いように思いますが、その分、関係府省庁からの事前合宿を誘致する際の事業費や交流事業の関係費用の補助や支援が充実していることも大きい要因であります。 その点も踏まえ、私は大いに本市の魅力を十分に発信できる絶好のチャンスと考えており、国際交流や観光誘客による交流人口の増加のみならず、健全育成として、じかにプロの選手を見ることにより子どもたちの目を養い、将来のオリンピック選手の輩出に期待が持てるすばらしい事業であり、ぜひとも迎え入れるべきだと思いますが、2020年東京オリンピックパラリンピックにおける本市の取り組みとして、合宿誘致及びホストタウンに向けて、市長はどのように考えているのか、また、体制づくりとして県と連携し、県総合運動公園の活用なども含めた事業計画を進めていくのかを伺いたいと思います。 次に、費用対効果についてお聞きします。 日本銀行調査統計局の調べで、開催に伴う経済効果として、開催が決定した平成26年から開催年の平成32年までの累積で25兆円から30兆円の試算が出ております。また、外国人観光客数について、32年に政府目標の2,000万人を大きく上回る3,300万人に達するとし、外国人観光客の増加に伴う個人消費の上積み額は毎年1兆円弱と推測されております。 今挙げた数字はあくまでも全体的なものであり、本市としてどの程度の経済効果が得られるかは未知数であり、事前キャンプを行った場合、国や各競技の規模によってもさまざまな要因があり、算出するのは困難であります。 では、本市が事前キャンプ誘致及びホストタウンとして迎え入れる際に、現段階で考えられる誘致に係る費用をどのように考えているのか、並びに誘致に伴う効果についてお聞きしたいと思います。 次に、冒頭から発信という言葉を使っておりますが、本市の情報の発信力にまだまだ課題があると私は思います。その中で、今回の合宿誘致及びホームタウンとして事業を行うのであれば、市民に対して事業計画や市長の考えを広く提示すべきだと考えます。また、事前キャンプに伴うボランティアの確保、そして受け入れ体制を整えるためには早期のプロジェクトチームを発足し、円滑なネットワークの構築が不可欠であります。 現在、内閣府が大会に向けて通訳や大会運営などに必要なボランティアスタッフを募集しております。約8万人のボランティアスタッフが必要であると推測され、募集を行ってから今日まで約6,000名の応募が届いていると聞きます。全国で約8万人が必要であるということは、本市からも希望者がいるかもしれませんが知っている方はほとんどいないと思います。 また、事前キャンプに伴うボランティアも別途必要とされ、上山市さんが昨年の世界陸上北京大会の事前合宿の際には、中・高生が選手団の練習補助を行い、地域住民と連携し盛大な歓迎会を行ったとのことです。 本市としても同様なことが想定されますが、魅力を発信する意味としても、広く情報を発信すべきだと思います。例えば、歓迎会を行う際に、昔から親しまれている花駒踊りを、婦人会や踊りを習っている方々総出で出演されると考えた場合、事前の練習や準備が必要になってきます。 そこで、早い段階に多方面で告知や募集を行うことで市民の意識の高揚につながり、生きがいや楽しみというものを実感できる。さらに、親から子へと伝統文化の継承につながると考えます。 多くの市民は、今回の東京オリンピックパラリンピックに胸を膨らませ楽しみにされている方が多いと思います。その点を踏まえ、市民に対して事前の説明の実施と、あわせて早期のプロジェクトチームを発足する必要があると考えますが、市長の考えを伺いたいと思います。 次に、2点目の質問としまして、舞鶴山の利活用についてお聞きいたします。 近年、健康増進に注目が集まり、老若男女問わず、ウオーキングや散歩といった運動が盛んであります。その先駆けとして、本市では天童古城地区整備事業の中で、クアの道や愛宕沼の整備が整い、多くの方が舞鶴山に訪れるようになりました。また、来月には第61回となる天童桜まつりの開催もあり、注目度も一層高まっております。 その中でクアオルト事業のさらなる発展と参加促進につなげるべく、まだまだ保全対策が必要であると考えます。私も住まいが舞鶴山の眼下にあり、クアオルトが推奨される以前より、昆虫採集や四季の花や木々の鑑賞を楽しむ散策を続けております。 現在、舞鶴山のクアの道として3コースを設けており、特に愛宕山の歴史を探訪できるコースは、ほとんどが山道を歩くコースとなっておりまして、車道と違い、四季や天候によって地面を踏む感触も変わってきます。先日も散策した際に感じたのですが、今年は例年よりも暖かい気温のためか雪解けで地面はぬかるんでおり、枝折れや倒木により歩くには不向きな環境になっておりました。 毎年、山道の整備は行っていると聞きますが、さらなるクアオルトの参加促進につなげるために、倒木や間伐材をウッドチップとして再利用し、クアの道山道に敷き詰めることで歩きやすく、さらにはそれが目印となって、初めての方でも迷わず散策できるようになると思います。また、急な斜面を上りおりする箇所や車道を歩くコースもありますので、看板で注意を促すことや、パンフレットに盛り込んだ内容があってもいいと思いますが、その点についてお聞きしたいと思います。 次に、先ほどもお伝えしましたが、年々、舞鶴山に上る方が増えてきており、さまざまな事業が求められております。 例えば、昨年、天童青年会議所さんが45周年事業として、舞鶴山の私有地をお借りして、みんなDE創る思いで広場と称し、親子や地元の方大勢で、もみじの植樹と多くの方にも足を運んでもらえる広場をつくるなどの交流事業が実施されました。 本市でも、天童公園フラワーメイト事業クアオルト事業イベントウオーキングが実施され、こちらも多くの問い合わせが来ていると聞いております。そういった交流事業や体験、足を訪れてほっとできるようなスポットを市民や観光客は望んでおります。 その中で、舞鶴山の魅力をより発信するために、山頂の将棋盤を活用した交流事業の実施や、山頂の展望台のほかに天童市の町並みや城下を眺める景観と四季折々の花々が鑑賞できるスポットの整備が必要であると考えますが、市長の考えを伺いたいと思います。 以上をもって最初の質問とさせていただきます。 ○鈴木照一議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 おはようございます。 熊澤光吏議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、2020年東京オリンピックパラリンピックについての2次選考に向けた具体案について申し上げます。 国では、2020年東京オリンピックパラリンピック事前キャンプの誘致について、外国人選手の受け入れにより、国際交流の促進と活性化が期待されるとしております。 本市では、市民のオリンピックパラリンピックに対する意識の高揚を図るとともに、スポーツの振興や観光誘客による交流人口の増加を目的に誘致活動を行ってまいります。 事前キャンプ地候補として、山形県総合運動公園の施設を申請しており、今後、施設の設置者である山形県や、指定管理者である株式会社モンテディオ山形と連携して誘致活動を展開してまいります。 また、国のホストタウン構想では、交流国を選定し、スポーツを通した人的・経済的・文化的な相互交流を図る地方公共団体を推奨し、その活動支援を行うこととしており、本年1月、1次登録が公表され、全国から44市町村が登録を受けたところであります。本年11月が最終締め切りとなっておりますので、高いハードルでありますが、登録に向けて交流国の選定に努めてまいりたいと考えております。 なお、事前キャンプ誘致及びホストタウンの実現に向けて、先日、姉妹都市で交流の深いニュージーランド大使館に支援をお願いしたところであります。 いずれにしましても、2020年の東京オリンピックパラリンピックの開催を機に、スポーツ立国、グローバル化の推進、地域の活性化、観光振興等が叫ばれており、本市にとりましても、スポーツを通して国際交流や文化交流、地域づくりに生かせるものと考えており、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 次に、合宿誘致及びホストタウンの取り組みについて費用対効果について申し上げます。 事前キャンプ地ホストタウンとなることは、スポーツを通した国際交流や地域づくりの面で多大な効果があると考えております。誘致活動に係る費用につきましては、平成28年度の当初予算に計上させていただいており、情報の収集と発信を行い、誘致活動を展開してまいりたいと考えております。 事前キャンプ誘致活動ホストタウン登録の取り組みにより、本市の魅力を国内外にアピールすることができ、地域の活性化や観光・物産振興へとつながるものと期待しております。 次に、プロジェクトチームの早期設立をについて申し上げます。 事前キャンプホストタウンの成功には、競技会場の管理者を始め、競技団体、市内宿泊施設などのほか、市民ボランティアなどの協力も不可欠であります。対象となる国や競技団体のめどがつく段階で、受け入れ体制の組織を立ち上げたいと考えております。 いずれにしましても、東京オリンピックパラリンピックの開催を本市のまちづくりにつなげてまいりたいと考えておりますので、誘致活動を始めとした受け入れ体制づくりに、議員の皆様の御理解と御支援をお願いいたします。 次に、舞鶴山の利活用についてのクアの道山道の倒木等を撤去し、快適な散策をについて申し上げます。 舞鶴山全体の約6割が民有地となっており、クアの道につきましても市有地と民有地が混存しております。また、神社等の土地も含まれていることから、行政だけで全ての保全対策を行うことは難しい状況にあります。 このため、市有地においては、草刈りや支障木の除去などの維持、管理については利用者の安全に配慮し、適切に対応しておりますが、クアの道の民有地の部分は、市が直接の管理者ではないことから、保全対策が必要な箇所につきましては、所有者の方々の御理解を得ながら、草刈りを実施しております。 なお、倒木等に関する緊急性の高い案件につきましては、市有地、民有地にかかわらず、関係課で連携をとりながら速やかに対応をしているところであります。 クアの道を含めた舞鶴山の維持・管理につきましては、民有地も多く残っていることから、ボランティア団体やNPO法人などと連携し、共同で維持・管理を行うなど、市民からもより一層愛着を持っていただけるようにしていきたいと考えております。 舞鶴山から展望台まで、及び展望台から愛宕神社までの散策路の整備につきましては、舞鶴山の豊かな自然を生かしながら安全に散策できるように、ウッドチップの利用を含めて計画をしておりますが、市のシンボルでもある舞鶴山に思いを寄せている方々が多くいらっしゃいますので、皆様の御意見をお聞きしながら、時間をかけて整備の方針を計画してまいります。 次に、舞鶴山のさらなる魅力発信にためにについて申し上げます。 天童古城地区は、自然景観や歴史・文化に配慮しながら、観光客や市民の憩いの空間として、天童温泉からわくわくランド、舞鶴山古城西地区まで回遊できるまちづくりを目指し、平成20年から整備を行っております。現在まで山頂の将棋盤や愛宕沼親水空間などの整備を継続的に進めており、完成した施設につきましては、既に多くの方々から御利用をいただいております。 また、さらなる舞鶴山の利用拡大を図るため、事業の一環として散策マップを作成する予定であります。 山頂の将棋盤を活用した交流事業については、現在のところ計画はありませんが、将棋にかかわる事業を行うには、日本将棋連盟天童支部など関係団体の御協力が必要となりますので、連携を図りながら調査研究を進める必要があると考えます。 城下を望める景観スポットの整備につきましては、現在利用されている見晴台等の利活用も視野に入れながら、今後、整備を計画している散策路上に新たな景観スポットを設置したいと考えております。また、鑑賞スポットの整備につきましても、舞鶴山は桜から始まり、シャガ、アヤメ、ヒガンバナなどさまざまな四季折々の花が楽しめますので、皆さんの御意見をお聞きしながら、鑑賞スポットの整備や散策マップに草花の案内を掲載するなど情報を提供してまいります。 ○鈴木照一議長 熊澤光吏議員。 ◆1番(熊澤光吏議員) 御答弁ありがとうございます。 それでは、順を追って再質問させていただきます。 合宿誘致及びホストタウン構想の両面で進めているとお話がありましたが、本市の交流計画を踏まえた上で、誘致国・競技問わず、どのようにして大会前・中・後の事業計画を進めていくのか具体的にお答えいただきたいと思います。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 先ほどの、第1回目の質問にもありましたように、ホストタウン構想あるいはキャンプ地の誘致、特にホストタウン構想については、交流後の後のさまざまな交流も含めてということですから、やはり今考えてみますと、我々として友好国であるところのニュージーランドとか、あるいは中国と、イタリアとかそういうところを対象とせざるを得ない部分があるわけでありますけれども、キャンプ地につきましては、先ほど言いましたように、施設自体が県の所有でございますので県との連携は欠かせません。そして、そこを指定管理しておりますモンテディオ山形、この関係も、連携も十分に配慮していく必要があるとこういうふうなことでございますから、今後、まだ少し時間があるわけですけれども、十分にスケジュール化を図りながら、何としても、やはり先ほど言ったように、この交流をすることによって、天童に新たなにぎわい、今までとは違ったような形のにぎわいも創造することができるわけですから、何としてもタウン構想、あるいはキャンプ地の誘致をし、仮にキャンプ地の誘致を進めれば、今後、タウン構想のような将来とのつながりなんかも模索はできるわけでありますので、そういうことも含めて、何としてもそういう方向につくるためにも、言われたようなことについては、今後それぞれの関係機関とも連携をしながら、具体的にスケジュールを練っていく必要があるというふうに思っております。そういうことを十分に配慮しながら進めていきたいというふうに思います。 ○鈴木照一議長 熊澤光吏議員。 ◆1番(熊澤光吏議員) ありがとうございます。 今年1月に、ホストタウン構想に向けた第1次登録が行われ、今年の6月に第2次の登録を予定しております。 ホストタウン構想に向けた申請には、事前に交流計画の提出が義務づけられております。例えば、上山市さんが提出された内容ですと、大会前の事前合宿誘致活動の中で、地域経済活性化として、大会前から青少年の健全育成として、トップアスリートによるスポーツ教室の実施や、継続してICT活用による上山市の魅力の発信、農産品物産などのPR、地域資源のプロモーション活動を実施すると概要が出ておりますので、本市としても早い段階で決定する必要があると思います。 現在、温泉組合が力を合わせ、宿泊されるアジア圏旅行者を中心にさまざまな創意工夫を施し、天童のすばらしいおもてなしの心を広めております。 また、先ほどもお伝えしたように、外国人観光客だけではなく、日本国内の観光客増加につながる起爆剤になると考えられますので、積極的な推進をお願いしたいと思います。 合宿誘致及びホストタウンとして迎え入れることが、本市にとって最大のチャンスであり、人的・経済的・文化的にも大きく発信する契機であります。私たち天童市議団も、現在、各派の代表者を中心としてスポーツ議員連盟発足に向けて展開しております。ぜひとも積極的な誘致活動を提案させていただきまして次の質問に移らせていただきます。 続きまして、舞鶴山において古城地区整備事業が進められ、町並みの風情が感じられる景観になり、舞鶴山周辺の歴史や文化といった箇所にも、パンフレット片手に町歩きする方も年々増えております。 しかしながら、大半の方は観光や温泉、そして歴史地区であるお寺や、さらには飲食店といったポイントでしか天童の魅力を認識しておりません。あわせまして、車でお越しの方は自由に移動できますが、電車やバスといった公共交通を利用している方ですとさらに行動範囲も狭くなってしまいます。 先ほど、市長の答弁の中で散策マップをつくるという話がありましたけれども、それにあわせまして、そういった行動範囲も狭くなってしまう歩いて参られる方も含めて、舞鶴山につながる回遊ルートや散策ルートを提示することにより、舞鶴山や歴史・文化施設のみならず、地元商店街や知られていなかったスポットにも足を運ばれる機会が増えると考えます。 そこで、本市が発行している観光パンフレットに回遊ルートを記載したものを作成してみてはいかがでしょうか。また、テレビや新聞といったメディアにおいても旅番組が非常に人気を高めていることもあり、ホームページやさまざまな媒体で体験記などの記述を残すことで、多くの方が目にする機会も増え交流人口の増加につながると思いますが、その点についてお聞きしたいと思います。 ○鈴木照一議長 小川経済部長。 ◎小川博史経済部長 お答え申し上げます。 観光ガイドブックでございますが、さまざまなガイドブック、観光パンフレットをつくらせていただいております。その中で舞鶴山だけではございませんが、舞鶴山を中心にしたルートなどについても、現在もさせていただいております。 あと、今、議員のほうから御提案ございましたホームページの充実でございますが、来年度につきましては、来年度予算でございますが、これから御審議いただくわけなのですが、特に、今、若い方々で大変はやっておりますといいますかSNSを使った観光情報の発信などにつきましても今回やっていきたいと考えております。これは海外からお越しになる観光客の方々も含めてでございますが、そういった新しいこの媒体なども使いまして、多くの方々、国内外の観光客の方々に対しましてやっていきたいと考えております。 以上でございます。 ○鈴木照一議長 熊澤光吏議員。 ◆1番(熊澤光吏議員) ありがとうございます。 先ほどSNSやそういったいろいろな媒体で対応していただけるというお話がありましたが、他市町村におきましては英文化していたり、さらには、特に写真などを多く活用しているところが多く感じておりますので、ぜひともそういった活用方法も見出していただければと思います。 もう一点としまして、先ほども私のほうでクアオルト推進事業における、こちらのチラシのほうも出ていると思いますが、チラシのほうでは、やはりルートの部分だけしか載っておらず、どこが急勾配があるとか、さらには、どこが車道であったり交通に気をつけなければいけないといったそういった記述も必要かと思いますので、あわせてましてそちらの点もお願いしたいと思います。 何と言っても、天童市のシンボルである舞鶴山の魅力を発信することで天童の発展に直結すると考えます。天童の地名の由来となった場所でもありますし、これからも多くの方が親しみ、そして訪れる場所として、未来永劫守り続けていかなければならないと思います。これからさまざまな問題や課題が出てくると思いますが、その点も踏まえまして、私自身も、天童市、さらには舞鶴山の魅力を発信していきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いいたします。 以上をもちまして私からの質問を終了とさせていただきます。
    鈴木照一議長 以上で熊澤光吏議員の質問を終了いたします。 △笹原隆義議員質問 ○鈴木照一議長 次に、2番笹原隆義議員。  〔2番 笹原隆義議員 質問席〕 ◆2番(笹原隆義議員) 議席番号2番清新会笹原隆義でございます。 初日の一般質問は、午前中に横綱が登壇という形でありましたけれども、本日の一般質問は、大トリに横綱が登壇させていただきます。午前中はフレッシュと勢いをもって質問・提言させていただきますのでよろしくお願いいたします。 それでは、天童市議会会議規則第62条2項の規定により、議長に対し通告し受理された内容のとおり順次質問させていただきたいと思います。 今回お聞きする内容は、子育て支援より、ワンストップでできる総合サポートシステムを含めた支援体制の整備、障がい者福祉より、老障介護の支援について、以上の項目を中心に、関連する事柄も含めまして、あわせて質問させていただきたいと思います。 まず子育て支援からお聞きします。 現在、子育て世代や子どもたちを取り巻く環境が多様化、そして複雑化しております。報道等では、連日のように痛ましい悲しい事件・事故が報道されております。そのたびに、なぜこのような仕打ちができるのか、どういう気持ちでこんな事故が起こったのか痛感させられるところであります。 そんな中、社会環境の変化、不安定な経済情勢などを踏まえ、どのように子どもたちを守り、そして支援していくか、しっかりと社会情勢に適合した考えを持つ必要があると思います。 今、我が国は少子・高齢化が加速的に進み、いかに出生率を上げるのか、政府を中心に協議されております。2020年までに合計特殊出生率を1.8にする目標を立てておりますが、実際、2014年時点で1.42となっており、数字の乖離が顕著であります。つまりは、即効性のある方策が見つかっていないのが現状であります。 さて、全国の地方自治体に目を向けると、地域の特性を生かした先駆的な子育て支援に取り組んでいるところがあります。例えば、千葉県浦安市、そう、東京ディズニーリゾートで有名な自治体であり、若い世代の人口比率が高く、生産年齢人口割合が70.1%の自治体であります。 ここでは、フィンランドのネウボラと呼ばれる、妊娠期から就学前までの子育て支援策を導入し、同支援策を発展させ、出会い・結婚から妊娠・出産・育児までの切れ目ない支援を実施しております。 ネウボラについては御存じの方も多いかと思いますが、フィンランド発祥、フィンランド語で、「ネウボ」イコール「アドバイス」、「ラ」イコール「場所」という意味で、妊娠から出産、子どもが生まれた後も切れ目なくサポートを提供する総合的な支援サービスのことであります。 この支援、フィンランドで1920年代から運用されており高い実績が認められております。それは、対話を通じて小まめに話を聞き、家族に寄り添い、母と子どもを中心とし、父やその子の兄弟も含めて家族全体を支援してくれるからであります。日本国内では、現在では29市町村が運用されており、国では、本年度中に150市町村、5年後には全国での展開を目指しております。 そもそもネウボラが急展開している理由の一つに、利用者の目線である点、利用のハードルが低い点、そして、ワンストップでサービスが利用できる点だと言われております。 さらに、行政サイドとしても妊娠をしている方を把握しやすいことから育児支援の取りこぼしが減り、より効果的な支援も可能となります。また、問題の早期発見にもつながり適切な対応が可能となります。 天童市は子育て日本一を目標に掲げており、まさに本市にとりましても一考すべき案であると思います。 また、東京世田谷区や埼玉県和光市でも積極的に取り組んでおり、和光市では、和光版ネウボラとして、母子保健コーディネーターに相談し、専門家を交えてケア会議でプランを作成し、さまざまな施設と連携し、適切なサービスを受けるシステムになっております。市民からの反応も上々で、サービスを受けた市民は、より相談回数を増やし、市民の不満・問題解決に一役買っているそうです。 ネウボラの普及は、利用者のニーズにマッチした施策だと言えます。そのために、私はまずは、総合相談窓口の開設、途切れない支援体制の整備と情報の一元化と共有、そして、利用者のニーズであるワンストップサービスの提供が必要だと考えております。保護者の不安を解消することにより、育児に安心を持って生活ができます。また、家庭の問題について、行政に相談することで、虐待や不登校などの問題を早期に発見して対応することもできます。 子どもたちが安心して学び、生活ができる環境を整えることは行政に課せられた責務であります。無論、かねてより天童市では多くの子育て関連支援を進めており、そして、職員の皆さんが奮闘されていることも重々承知しております。しかし、しかし、子どもたちが抱える問題は、複雑化、そして多様化しており、場合によっては命にかかわる緊急性の高いものであったり、執行力が必要なこともあります。そのために、問題を解決するためには、現行の縦割り行政の協力・連携では難しいのではといった専門家の意見も少なくありません。現在の行政対応としては、問題について各担当分野で個別に対応しているため必然的に時間がかかります。 さて、新潟県三条市では、そういった縦割り行政の限界を感じ、部門を横断化する組織づくりを実施、稼働させております。三条市では、子ども・若者という三条市民に必要なサポート体制をつくるのは三条市の責任という理念のもと、国定三条市長の指示により、平成20年から「三条市 子ども・若者総合サポートシステム」を稼働させ、組織を見直し、情報の集約と一元化、乳幼児から就労に至るまで、切れ目なく、総合的に必要な支援を継続的に行えるよう、システム化しております。天童市でも同様のシステム導入をぜひ検討していただきたいと思います。 現状、不登校児童・生徒の問題でも家庭内の問題が不登校につながるケースもあり、教育委員会だけでは対応が難しい場合があり、さまざまな関係部署と情報共有をするために時間がかかります。 第六次総合計画基本構想のうち、教育・学術・文化等に関する展開方向を基礎に、社会情勢や価値観の多様化、ライフスタイルの変化などを踏まえて策定した天童市の教育等の振興に関する大綱を熟読させていただきました。大綱の中で各課の連携強化や、緊密に連携しながらの支援、そして、各課での個別対応からの支援体制であることがうかがえます。堅実な行政対応は重要であります。しかし、同時に、変動する社会環境に対応できる柔軟な姿勢と利用者のニーズを正確に把握することも必要だと思います。 そこでお聞きします。 少子化問題を解決する上でも、子どもたちが安心して成長できる環境を整備する上でも、三条市のような総合サポートシステムの導入が必要だと思いますが、天童市のお考えをお聞かせください。 また、教育現場から子どもたちの変化を発見し、必要とされる支援へつなげることはとても重要だと思います。しかし、天童市の総合計画プロジェクトを見る限りでは、その支援へのアプローチが限定的だと思います。いかに問題解決へのアプローチを多方面より行っていくか。また、ソーシャルワーカーが不足している状況であるならば、天童市独自でソーシャルワーカーを導入するべきだと思います。天童市の教育等の振興に関する大綱では、福祉部門との連携、そしてスクールソーシャルワーカー不足については記載されておりません。このことについても説明を願いたいと思います。 次に、老障介護問題についてお聞きします。 まずは、日ごろより、障がい者福祉を含む社会福祉業務に携わる皆様に深く感謝申し上げます。 我が国では、少子・高齢化の影響も含め介護業務の従事者が減少し、大きな社会問題となっております。特に介護職の離職率は高く、公益財団法人介護労働安定センターの調査によると、1年間の離職率の状況は16.5%であります。介護サービスに従事する従業員の過不足状況を見ると、不足感は59.3%と6割近くの事業所で不足しているとの回答であります。そのため、人材不足による介護業務の停滞、そして、介護施設の閉鎖など、高齢者福祉を含む社会福祉の現場では深刻な状況であると言えます。 現在、国が進める社会福祉は、地域包括ケアシステムの導入を見越し、在宅介護を中心とした地域福祉を進めております。そのため、障がい者福祉の現場では、入所型の障がい者福祉施設の新設がなく、空き待ちの状況が続いております。したがって、グループホームを利用しながら、福祉施設や就労の場所へ通う形が主流となっております。 天童市では、平成26年度より第六次天童市総合計画とあわせて未来創造重点プロジェクト後期計画がスタートしており、後期計画では、心身の健康増進プロジェクトとして、「毎日が充実している 健康でうれしい 住んでいる人にやさしい天童市を目指します」を基本理念として策定されており、障がい者福祉では、社会福祉法人に対して生活介護施設の建設補助を行っております。 現在、天童市でもグループホームの建設が着々と進行しており、私も完成を心待ちしております。 しかし、グループホームなどでの共同生活での生活が難しいケースも少なくありません。そのような場合は、自宅から福祉施設へ通うことになります。ですが、ですが、子どもの成長とともに親は年をとります。いつまでも子どもの介護や介助をすることはできません。これが老障介護問題です。親の高齢化に伴い、共同生活が困難な子どもをどうすればいいのかという相談も聞きます。2012年1月、札幌市で介護していた姉が病死後、知的障がいのある妹が凍死した事件、そして同年2月、東京都立川市で介護していた母親が病死し、知的障がいのある男児が衰弱死している事件がありました。このような痛ましい事件が起こらないようにするためにも、市内の老障介護の現状を把握する必要があると思います。 中には、福祉サービスを利用しておらず、各種障害手帳の申請以外に、行政で現状の把握が難しいケースもあると思います。また、現在、老障介護をされている方からの状況を踏まえて問題を聞き、家族のニーズを含めたケアプランの早急な見直しが必要なケースもあると思います。共倒れになる前に、福祉のセーフティーネットを用意すべきです。 そこでお聞きします。 天童市では老障介護の世帯を把握しているのか。また、そのような世帯にどのような支援を行っているのかお聞きします。あわせて、地域福祉が進む現在、障がいを持たれた方やその御家族が地域で安心して生活を続けられるよう取り組んでいる施策や計画があればお尋ねします。 以上をもちまして1回目の質問とさせていただきます。 ○鈴木照一議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 笹原隆義議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、ワンストップでできる総合サポートシステムを含めた支援体制の整備の子どもたちが抱える複雑化・多様化した問題を解決し、安心して学び、生活ができる環境を整えるためにについて申し上げます。 本市の子どもに関する支援体制は、主に妊娠期から育児期までは健康課、保育や家庭児童相談については子育て支援課、義務教育期間の教育等の相談は学校教育課、障がい児支援については社会福祉課が担当しており、必要に応じて、関係する課や機関を連携しながら一体的に取り組んでおります。 このように情報の共有化は図られており、また、相談事案の引き継ぎが必要な場合についてもきめ細かな対応を行い、相談者に負担がかからないように配慮しております。 今後も、現体制の充実を図りながら、よりよい相談・支援体制をとってまいります。 また、平成28年度からは、妊娠期から育児期までの切れ目のない支援のため、健康課に母子保健コーディネーターを配置するとともに、保育に関する相談事業の充実のため、子育て支援課に保育利用者支援員を配置し、組織体制の強化を図る予定であります。 学校におけるソーシャルワーカーの配置については、現在、山形県の制度を活用して天童中部小学校に1名を配置し、児童やその家庭の総合的支援を行っているところであります。平成28年度においても県の制度を利用し、引き続き支援を行う予定であります。 次に、老障介護の支援の、老障介護の世帯に安心した支援をについて申し上げます。 障がいを持つ子どもを介護している高齢者の保護者からの介護等についての相談は現在のところありませんが、障がいを持つ子どもを介護している保護者が高齢化することで生じるさまざまな問題への対応については、大きな課題であると考えております。 現在、障がいを持つ子どもの介護に伴う不安を抱えている保護者の対応については、地域の民生委員の方や社会福祉協議会、福祉サービス事業所等などの窓口で相談できるようになっております。今後とも、福祉サービス事業所を始め関係機関との連携を密にし、相談体制の充実に努めてまいります。 また、保護者が高齢になって介護が難しくなった際に、障がい者の生活を支えるための一つの施策として、社会福祉法人等によるグループホームの整備を進めており、来年度は2カ所のグループホームが整備される予定となっております。 超高齢化社会が進展する中、障がいのある子どもを介護している世帯が安心して地域の中で生活を続けられるよう実態の把握に努めるとともに、介護に要する労力の軽減のためのホームヘルパーの派遣や短期入所の利用促進など、障がい者福祉の向上に取り組んでまいります。 ○鈴木照一議長 笹原隆義議員。 ◆2番(笹原隆義議員) 市長、御答弁いただきありがとうございます。 引き続き質問をいたします。 まず、子育て支援についてお尋ねします。 先ほど市長の御答弁の中で、母子保健コーディネーターの常駐ということでありまして、天童市も導入を進めているとのことなので、非常にすばらしいことだと思います。ぜひとも、よりよい支援に努めていただければと思います。私も協力できることがあればしっかりと協力させていただきたいと思いますので、よりよい天童市に向けて突き進んでいきましょう。 さて、この母子保健コーディネーターの常駐ということでありますけれども、それだけにとどまらず、ぜひ部門間の垣根を越えた支援を展開してほしいと思います。そのあたりも含め、今後の展開など展望をお聞かせいただければと思います。 ○鈴木照一議長 吉田健康福祉部長。 ◎吉田芳弘健康福祉部長 市長から申し上げたとおり、28年度から嘱託職員を健康センターのほうに配置しまして、妊娠から育児まで総合的にサポートするというような体制をまず考えているところでございます。 あと、各課の連携の現在やっている状況でございますが、御参考までに。 発達支援に関しましては、子育て発達支援連絡調整会議というものを設置しておりまして、関係課で必要な子どもに対する情報の共有化を図っているところでございます。 また、子どもの虐待等につきましては、要保護児童対策地域協議会の実務者会議というものを設けまして、これも虐待等が疑われるような子どもに対しての対応について、各課で連携をとって対応しているところでございます。 あとは、小学校へ就学する直前に各保育園、幼稚園の先生方と小学校の先生方が情報交換会をやるということを毎年やっております。また、小学校に入ってからは、これは教育委員会のほうで主催しているわけですけれども、幼保小連携教育研究会というものを設けまして、1年生になった子どもを、保育園・幼稚園の先生が見ていただいて、その中で、またいろいろな課題について話し合いを設けているというような格好の中で、発達障がい、あと虐待、あとは就学してからの状況等、お互い情報を共有しながら対応しているというのが実態でございます。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 笹原議員のほうから、いろいろワンストップサービス、さまざまな他市町の例を挙げて御質問をいただきました。大変すばらしい取り組みをしているというふうに認識をしております。 ただ、本市においても、例えば健康福祉部のところに健康課、あるいは子育て支援課、社会福祉課、こういうような部門あるわけでありますけれども、この部門間の調整というのは、私はスムーズにいっていると思っています。 1つは、ただ教育委員会のこの義務教育の部分ですけれども、そちらとの連携についても、今、部長のほうから説明あったように、特に小学校に入学時の子どもたちの引き継ぎなんかについては十分配慮しながらやっているところでございます。 先ほど三条市のお話し出ました。私も三条市の資料をいろいろ取り寄せていただいて見させていただきました。大変すばらしい取り組みだと思います。ただ少し、さまざまな課題もあることも現実であります。 そういうようなことの中では、ただこの組織というのは時代背景とともに少しずつ変化していくのが当たり前でありますので、我々も今の体制を固執するという考えではありませんけれども、現時点では、それぞれの課が、それぞれもう少し職員そのもののクオリティーも高めながら制度の充実に図っていく。そして、危惧されるような連携不足が生じると思われるようなところについては積極的にかかわるようなシステムを庁舎内でしっかりつくっていくと、こういうことも大事なのだろうというふうに思っておりますので、先ほど一方的にこういう体制で進めたいとこういうふうに申し上げましたのですけれども、議員からの提案については真摯に受けとめ、我々も絶えず課題を共有しながら今後も進めていくと、こういうことで御理解をしていただきたいというふうに思います。 ○鈴木照一議長 笹原隆義議員。 ◆2番(笹原隆義議員) 市長の御答弁ありがとうございます。前向きな御答弁という形で非常に、自分としましても感服いたします。 そういった中で、先ほど、連携を含めてしっかりやっていくという形でありましたけれども、例えば教育の分野に関しましても、ちょっといろいろこちらのほうからも質問させていただきたいと思います。 学校教育でかかわっている案件でも、家庭の事情のために対応が難しく、学校と教育委員会だけでサポートがしづらいといったケースもあり、そういった中、福祉的な要素、福祉的な部門に対応してもらうことによってより効果が出るのではないかといったものが現状の声だと思うのですけれども、そういった教育の現場で支援したいが、家庭環境という福祉的要素のために踏み込んだ支援ができないという現状をあらわしていると思うのです。そういった現状の声、現場の声についてはどのような対応・対策をされているのかお伺いしたいと思います。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 これはまさにソーシャルワーカーの御提案ありました。このソーシャルワーカーも県会議員の議会の中で、26年度に質問あったようでございます。その資料も見させていただきましたのですけれども、これはかなり専門的な知識も要するというようなことで、やはりそういう人員の確保も非常に課題だというようなことも書いてありました。 これについては、今、中部小学校のほうに配置をしているということですけれども、これ県のほうの支援の中でやっているわけですけれども、これについては、今後教育委員会のほうとも、やはり子どもたちの、要するにさまざまな課題、福祉的な部分も含めてあると思いますので、この辺はもう少し連携をとりながら、必要だとするのであれば、本市独自でそういう方々を採用するというのは決してやぶさかではありませんので、教育委員会のほうともいろいろ検討していきたいとこういうふうに思っております。 ○鈴木照一議長 笹原隆義議員。 ◆2番(笹原隆義議員) ありがとうございます。 先ほど、市長のほうで、中部小学校のほうでという話もありますし、私も教育委員会のほうからも話を聞いたところでは、現在、中学校のほうには相談員という形で、各中学校、4つの中学校に相談員を配置、常駐するような形で、子どもたちの心を含めたケアを進めているという話はお伺いしておりまして、そういったことは非常に私にとりましてもすばらしいことだなと思いました。 しかしながら、相談員を常駐しているのは中学校でだけである。小学校には相談員を常駐させないという形であるのはどうなのかなという思いがあるのですよ。先ほど市長のほうからもありましたとおり、よりよい形でやっていくという形でありましたら、ぜひ小学校のほうにも相談員、心のケアも含めた形の相談員などでも配置といったところはどうかなと思うのですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今回、1名増員の相談員につきましては、議員の提案のような各小学校ということではなかったのですけれども、教育委員会のほうに1名増員の提案をさせていただいている、こういうことでございます。そういうことを利用しながら、学校関係、小学校関係も含めて、さまざま対応を進めていくと。 いずれにしましても、今後さまざまな形でそういうものも充実していくということは、今後十分に考えてまいりたいとこういうふうに思います。 ○鈴木照一議長 笹原隆義議員。 ◆2番(笹原隆義議員) ありがとうございます、御答弁。 実際、現状、その教育のことなのですけれども、小中合わせて、今48名の、不登校に限った形ではあるのですけれども、不登校児がいる、生徒がいるという現状を見ましても、やはり別の方向、多角的な形での何らかの対応をする必要があるかなという感じが自分の中では感じております。 そういった中で、市長のほうからも三条市の施策のほうが、やはり課題があるという形はおっしゃっていましたが、しかしながら、教育委員会の中に福祉部門が入ることによって、やはり教育のほうだけではなかなかタッチできなかったこと、教育のほうだけでは踏み込めなかったことも福祉部分のほうからもうまく踏み込むことによって、総合的な形で対応できるのではないかなと私は強く感じているのですけれども、そのあたりも含め、どのようなお考えなのかぜひお聞かせいただければと思います。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 議員のやはり思いというのは非常にわかります。そういう危惧されるような部分については、積極的に我々も課題を取り上げて、やはりそういうすき間を埋めていくと。組織をつくるということも大事ですけれども、そういうことを見逃さないためにも、そういう部分はどうすることがベストなのか。そういうことを含めて検討していくと。 私は、三条市の、教育委員会に福祉部門を持っていくと。子どもから若者までという世代を三条市民の責任で、責任を持って対応していくというすばらしい取り組みですけれども、我々はもちろん、我々もそういう対応するということの責任をしっかり持っているということは、これは間違いありませんけれども、やり方が少し違うわけですけれども、今、そういうことが懸念されるというような部分があるとすれば、そういうところを埋めていく施策、連携の方法、そういうものをもう少し手厚く考えていく必要があるなというふうに、もしそういうところがあるとすれば、十分に今後検討していきたいというふうに思います。 ○鈴木照一議長 笹原隆義議員。 ◆2番(笹原隆義議員) ありがとうございます。 そういった中で、では、まずできることから一つ一つやっていくというのはもちろん、自分もいきなり、もう100を全てやるということは難しい、なかなか難しいのは重々承知してありますので、一歩一歩、そして市長を始め職員の皆さんが一生懸命やっていらっしゃるのは重々承知でありまして、そういった中で、先ほど市長のほうからの御答弁で、健康課の発達支援係のほうできめ細かい支援のほうを現在進めているという形、平成27年度からだとは思うのですけれどもやっているという形であるのですけれども、それに合わせる形で、例えば発達障がいも含めた障がいのある、またはそういったおそれのある子に対しただけでも、限定的でもいいので、管理する窓口を決めて、そこで切れ目のない支援、そういったものを継続的にしていくのがどうかなというのは思います。 先ほど申し上げました、全部の子どもたちに対して、もうそういうワンストップの形でやるのがなかなか難しいというような形でありましたら、まずは限定的に一個一個やっていく。そういった中で、その障がいを抱える、もしくは障がいの不安のあるような子どもたち、そういった子どもたちに対して切れ目のない支援を。そうすることによって、それが就学しても、そして成人しても同じ窓口で同じ担当のほうで行う形によれば、情報が遮断されることも一切なく、より綿密な、よりサポート体制、支援もできると私は考えているのですけれども、そういった意味もあるのでぜひ進めていただきたいと思いますけれども、そこら辺のお考えをぜひお聞かせいただければと思います。 ○鈴木照一議長 吉田健康福祉部長。 ◎吉田芳弘健康福祉部長 発達支援の件だけちょっと申し上げますと、現在、健康センターのほうですこやかルームを設置しております。これにつきましては1歳から中学校3年生までを対象にしております。そういう部分では、窓口としては、相談の窓口は一本化していると思うのですが、そこに、窓口に来るまでの至る経過につきまして、いろいろな学校を通したり保育園を通したりいろいろな場所から来るということはあろうかと思いますけれども、窓口としては一本化しているというような認識はしております。 ○鈴木照一議長 笹原隆義議員。 ◆2番(笹原隆義議員) ありがとうございます。 なかなか一朝一夕にできるというものではないのは私も重々承知しておりますので、また今後ともぜひ、市長を始め執行部の皆さん、そして職員の皆さんと一緒になって、よりよい天童市に向けて、この件に関してはやっていければと思いますので、今後とも御助言、アドバイスを含めて、いろいろ私のほうからも提言・提案させていただければと思います。 次に、老障介護についてお聞きしたいと思います。 天童市で地域の活力を導入した取り組みを進められており、力強く感じるところであります。ぜひさらなる取り組みをお願いしたいと思います。 そこで、地域の活力を支援する上でも、緊急時に対応ができるシステムを普及させるべきだと考えます。現在、天童市では、高齢者のひとり暮らしの御家庭に、緊急時に通報ができるシステムを設置しております。しかし、このシステムを老障介護の御家庭にも導入できることを知らない御家庭が多くあります。 私の周りでも、介護者の緊急時に駆けつけることができる装置を天童市で行っている、そういったことを知らない御家庭もあります。そもそもそういった文言が記載されておりません。障がいの子を持つひとり親にも、装置が普及することで不幸な事故を防ぐことができます。地域福祉を推進する上でも、民間活力と情報インフラを活用した緊急通報装置の取り組みを進めていただきたいと思いますが、そのためにも啓蒙活動もあわせて進めていただきたいと思います。 現在、市の緊急通報装置の設置は、高齢者世帯やひとり暮らしの重度身体障がい者同程度と認める者とありますが、しかし、介護者が高齢である老障介護の現状を見ると、緊急通報装置についての情報を知らない方が多くおります。また、天童市の緊急通報装置の周知徹底と、さらなる啓蒙活動をすべきと考えますがいかがでしょうか。 ○鈴木照一議長 吉田健康福祉部長。 ◎吉田芳弘健康福祉部長 議員おっしゃるとおり、身障の家庭、高齢者世帯についても、この緊急通報体制の対象になっております。ただ、27年度では2件しか使用されておりません。そういう意味では、どうしても介護を前提にしたような意識がまだ残っているようですので、今後、こういう身障の高齢の世帯につきましても該当になるということにつきまして、周知を図っていきたいというふうに考えております。 ○鈴木照一議長 笹原隆義議員。 ◆2番(笹原隆義議員) ありがとうございます。 そういった周知徹底も含めまして、やはり2件といったものではなく、事件、痛ましい事件・事故が起こってからではやはり遅過ぎますので、さらなる手法、あとインターネット、先ほどもありましたSNSも含め、さらなるそういう活動、また、窓口のほうでもよりよい積極的なPR活動も含め、チラシをはったりとかそういったのも含め、やっていくべきだと思いますので、それも含めぜひお願いしたいと思います。 これをもちまして私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○鈴木照一議長 以上で笹原隆義議員の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。 午後の再開は午後1時といたします。   午前11時13分 休憩   午後1時00分 再開 ○鈴木照一議長 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 △遠藤喜昭議員質問 ○鈴木照一議長 次に、4番遠藤喜昭議員。  〔4番 遠藤喜昭議員 質問席〕 ◆4番(遠藤喜昭議員) 昨年9月行われました市議会選挙におきまして初当選させていただきました、議席番号4番、清新会、本日3番目担当いたします新人の遠藤喜昭です。 このたび初めて一般質問させていただく機会をいただきましたが、私を応援していただいている支援者はもとより、天童市民の声を市政に反映できるよう、そして天童市がますます発展できるよう、自分の持てる力を精いっぱい発揮したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 山本市長が天童市の市政を担われてから8年目を迎えております。その間、子育て支援では中学までの医療費無料化、第3子以降保育料無料化、放課後児童クラブの整備、そして昨年オープンした子育て未来館げんキッズ、また、魅力と活力のあるまちづくりにおきましては、市内4番目のJR天童南駅、荒谷西工業団地、天童インター工業団地整備と、確実に、市民が安心して暮らせる環境を実現しているとともに、その取り組みの成果は、東洋経済の都市データパックによる全国住みやすさランキングで全国第38位、県内で1位に輝いております。このことは、私はもちろんですが、多くの市民がこのことをうれしく、そして誇りに思っているはずです。 今年は、第六次天童市総合計画の最終年度、まち・ひと・しごと創生総合戦略の年です。少子・高齢化に伴う人口減少に立ち向かい、市民が将来に希望が持てるよう、これまでの成果を自信に、市長には今後ともぜひ頑張っていただきたいというふうに思っております。 さて、もう一つの大きなすばらしい成果、ふるさと納税がありますが、私は果樹農家の一人として市長にお伺いいたします。 平成20年から始まったふるさと納税制度は、当初は周知されずに少額で推移しておりましたけれども、2年前の平成26年8月22日に、市内北部地区を中心に、降ひょうによるリンゴ、ラ・フランスに大きな被害が生じた際、好評EKB、えくぼの略ですけれども、えくぼリンゴ、好評EKBラ・フランスという名前で、株式会社トラストバンク様の支援を受けて、多くの方々から善意を頂戴し、寄附件数では全国で第2位、金額で第5位と、全国でトップクラスの実績となりました。そして、当時の降ひょう被害額が約10億円とも言われた中、多くの生産者が救われましたことに対して、ご寄附をいただいたたくさんの方々、そしてふるさと納税の返礼品として、企画・採用にかかわっていただいた多くの関係者に、この場をおかりして敬意と感謝を申し上げます。 関係者の努力により、平成27年度におきましては寄附金額が3月末までの予想が大きく躍進し、28億円を見込んでいるということですが、中でもサクランボ、桃、ラ・フランス、リンゴなどの果物が返礼品として大変人気があります。昨年11月末の実績で約15万7,000件の申し込みがあり、そのうち果物の割合が半数を超える8万件となっている状況になっております。 ここに来て、これだけ大幅にふるさと納税が伸びているのは、国内の景気の上向き傾向やふるさと納税制度が浸透していると思われますが、たくさんのリピーターがおられるということも大きな一因になっております。そして、さらに多くのリピーターを獲得することが、生産者や流通にかかわる市民のさらなる意欲につながり、天童市の活性化につながると私は考えます。 先月2月に開催されました山本市長の後援会新年会におきまして、市長御自身が挨拶された際、このことに少し触れておられましたがこの場で詳しくお聞きしたいと思います。 なお、私ごとではございますけれども、過去に山形空港で17年、羽田空港・成田空港と合わせて25年間、お土産を販売する仕事に従事しておりましたので、その経験を通して得た知識や感性がお役に立てればと願い、質問をさせていただきます。 それでは初めに、ブランド力向上に向けてお伺いします。 1つ目は、果樹王国山形の中心を担う天童市の生産レベルをアップさせ、本当の意味でのブランドを確立していくために、市長は現状をどのようにとらえていて、どのように確立・強化をしていくのでしょうか。 2つ目です。ふるさと納税者に対し、返礼品としてふさわしい品質の高い内容の果物を数多く確保することは非常に大変です。特にサクランボにつきましては、平成28年度分の受け付けでも、さらに出足がいいとのことで、昨年実績2万5,000箱を超えることが見込まれていると思われますが、その現状と対策はどのように考えているのでしょうか。 次に、2番目として、返礼品についてお伺いいたします。 その1つ目は、ふるさと納税をしていただいたお礼として寄附金の半額分の返礼品とは別に、天童ならではということで将棋駒ストラップをおつけしており、これもまた大変好評とのことでございます。しかし、将棋駒ストラップの生産が追いつかず、現在、長いものでは8カ月ほど待っていただいているとお聞きしました。予想を大幅に上回る件数ですからやむを得ないとは思いますが、申し込み件数がさらに増加しそうな状況下で、このまま継続していけば1年を超えてしまい、期待しているリピーターに対しては大変迷惑な話であり失礼に当たると思います。私は、できるだけ早くかわりの返礼品を考えたほうが、寄附された方々に誠意を示せると思います。この点につきましての状況及び対策は考えていらっしゃるのでしょうか。 その2番目として、現在、返礼品を送る際にお礼状を中に入れているということですが、私も拝見させていただきました。一般的なありきたりの内容になっていると思います。せっかくの機会を逃さず、天童市のPRを兼ねた市民目線での感謝を取り入れた内容にしたほうがよいと考えますが、どのように思っていらっしゃるのかをお聞きいたします。 その3ですけれども、ふるさと納税は地域振興の特効薬として認められてきており、寄附を呼び込むために全国の自治体が、地元の魅力的な特産品を用意しようと頑張っております。天童市に隣接する東根市、寒河江市、山形市などが、各市のホームページを閲覧すると、同じ果樹地域ということもあり、サクランボを中心とした果物に相当力を入れております。 そこでお伺いしますが、近隣の自治体とどのように差別化を図り、天童市を表現・アピールしていくのでしょうか。 最後に、3番目のふるさと納税の有効活用についてお伺いいたします。 平成27年度の寄附は3月末で28億円と予想されております。そのうち約22億円が返礼品の購入代金及び送料、事務費に費やされております。差し引き約6億円が、実際に自主財源として活用できる金額となっております。地元天童の特産品購入額が17億9,000万円と、これだけの金額が地元天童に還元されているということを確認した段階で、改めて、ふるさと納税が地元の産業に大きく貢献していることがわかり、本当にありがたく思います。 一方、自主財源として残る6億円の使途についてお伺いいたします。 ふるさと納税された方々の使途の希望アンケートをいただいており、6項目のうち、天の童育成が19.7%、水と緑と景観の保全が21%、そして、一番多いのが市長におまかせ、40.5%というふうになっております。 寄附された方全員からアンケートをいただいていないので、この数字は、実際には正確でありませんが、寄附された方々は、間違いなく、何らかの形で役になればという善意にほかありません。全国でトップクラスの天童市が、活用方法につきましても、もっと市民がわかりやすく、天童らしさ、山本市長らしさを出してもいいと私は思いますが、市長はどのように考えておられるのか、どのように活用されたいと思っていらっしゃるのかお聞かせください。 以上、第1回目の質問を終わります。 よろしくお願いいたします。 ○鈴木照一議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 遠藤喜昭議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、ふるさと納税についてのブランド力向上に向けてについて申し上げます。 平成27年度の本市のふるさと納税は、2月をもって、申し込み件数14万件、金額にして25億円を超える寄附をいただき、全国でもトップクラスの成果を上げることができました。これも、議会の皆様を始め市民の皆様の御理解と御協力のたまものであると認識をしております。 ふるさと納税は、本市の果物のブランドを確立する上で絶好のチャンスであると考えております。本市の、高品質で多種多様なフルーツを多くの方に認知していただきファンになっていただくために、本市でお返しするフルーツについては、通信販売の実績とクレームへの対応能力を審査の上選定した3事業所が、現在、責任を持って発送をしているところであります。 なお、寄附者の希望数量は来年度も増加する見込みでありますので、取り扱い事業所について審査を通った事業所4社を加えることとしております。今後とも、特産品の品質を確保することが寄附者の満足度を高め、数多くのリピーターを生み、本市のブランド力の向上につながると考えておりますので、行政と提供事業者並びに生産者の意識を統一して品質管理に努め、本市の安全・安心な高品質な特産品を提供してまいりたいと考えております。 次に、返礼品について申し上げます。 希望者に進呈している将棋駒ストラップについては、現在も多数の申し込みを受け、納品までにかなりの時間を要しているところであります。 山形県将棋駒協同組合とも、その解決について何度も話し合いを行っているところでありますが、物理的に間に合わず、これ以上寄附者をお待たせすることができないと判断をいたしました。このため、3月1日から開始した平成28年度分の受け付けに際しましては、現在、申し込みをいただいている分が納品されるまでの間、ストラップの受け付けを一時休止したところであります。 なお、休止期間中は、将棋駒ストラップにかえ、将棋漫画として人気の高い「3月のライオン」とコラボレーションした本市独自のノベルティーを追加することで将棋の普及を一層推進し、将棋ファンと本市ファン獲得の相乗効果を図る考えであります。 また、返礼品発送時のPRにつきましては、お礼状のほか寄附採納証明書をお送りする際に観光パンフレットを同封し、本市の魅力を発信しております。今後ともさまざまな機会をとらえ、本市の情報を発信してまいりたいと考えております。 他自治体との差別化につきましては、平成28年度から新たに本市独自のふるさと納税特設サイトを開設し、本市ファンの一層の確保とブランド力の強化を図ってまいります。 また、先ほど申し上げた「3月のライオン」とのコラボレーションや特産品のパッケージなど、広く天童の魅力をPRするトータルブランディングに取り組みたいと考えております。 次に、ふるさと納税の有効活用について申し上げます。 いただいた寄附につきましては、寄附者の希望に沿った事業に有効に活用させていただいております。特に、寄附者の人が市長にお任せとなっている寄附につきましては、来年度が最終年度となる第六次天童市総合計画の推進のため、貴重な財源として活用させていただいております。まずは、総合計画の目標達成が最重要課題であることから、未来創造重点プロジェクトに活用していく考えであります。 さらに、寄附金の活用方法につきましては、若手を中心としたワーキンググループを設置し、クラウドファンディングの活用を中心として、ふるさと納税の趣旨を尊重しながら、これこそ天童という寄附の賛同をいただけるよう事業の検討を行ってまいります。 ○鈴木照一議長 遠藤喜昭議員。 ◆4番(遠藤喜昭議員) 御答弁ありがとうございます。 それでは、二度目の質問ということで1つずつ、すみません、ちょっと確認させていただきたいと思います。 まずブランド力アップについてでございますが、本当の意味でブランドを確立していくということについて、先ほども市長が丁寧におっしゃっていただきましたのでありがたくお聞きしました。 やはり、消費者である寄附をされた方々に理解していただく、その品質を理解していただくということが、何よりもその満足につながるわけでして、返礼品をいただいた方、実際に食される方の気持ちになって我々が商品を出す、そして選別するという作業が重要になってくるわけです。生産者が、そういう消費者の気持ちになった共通の認識に立つことが、特に大切だというふうに思います。 私はこのふるさと納税制度が天童市のブランド力を押し上げる絶好の機会であり、やはりこの機会を逃すことなくやっていかなければいけないというふうに思っております。 数を確保することに、先ほど4社というふうな、新しく加えられるというふうなことがございましたけれども、これについて、まずどういった選定基準になっているのかということでちょっとお話をお伺いしたいというふうに思います。 ○鈴木照一議長 武田総務部長。 ◎武田淳総務部長 お答え申し上げます。 まず、特産品の業者の選定基準でありますが、3つありまして、市内で生産された原材料を使用していることこれが1点目であります。2つ目が、市内で製造されたものであること、3つ目が市内で販売されているものであること、これが基本になっております。それに加えまして、先ほど市長が申し上げましたとおり、通信販売の実績があること、あるいはクレーム対応能力があることということで今回選定をさせていただいたところであります。よろしくお願いいたします。 ○鈴木照一議長 遠藤喜昭議員。 ◆4番(遠藤喜昭議員) やはり生産者がつくるものがまずよくなければいけないということもあるのですけれども、品物をきちんと吟味できる、そういう体制がやはり整っているかいないかというところが一つの大きな鍵になるというふうに思います。 ですから、できれば、ここの中には詳しくは書いていないのですけれども、私も手元のほうに選定基準というものを今持っておりますけれども、やはりその事業所自体でそういう品質をどうやって確保していくのかということを定期的な研修、やはり人間がやることですから間違いは必ず出てくるわけですから、ただ、その間違いをいかに少なくするか、やはりそういう作業をしていかなくてはいけないので、ただ単に、先ほど申し上げたような、例えばそういう通販の実績があるとか天童市のものであるとかというふうなことは当たり前のことであって、そこの中に、さらに、事業所自体で、やはりそういう安全管理、品質管理をどうやっていくのかということを定期的にやっていくということも、ある程度義務づけていくということも、私は必要なのではないかなというふうに思います。そうしないと、認識が一つになっていかないというふうに思われます。 昨年、これはふるさと納税では、特にサクランボなのですけれども、約2万5,000件あったというふうに思いますが、そのうちの0.06%と、数ある生産者から集めてこられたことを考えますと、昨年の実績というのは、品質管理を徹底しているというその意識、そして、生産者や中間業者の方々の必死の努力があって最小限に抑えられたということで、私は今までの経験上から言ったらすごい成果だというふうに思います。そういう意味で評価したいというふうに思います。 しかしながら、その残りの0.06%と言いましても2万5,000件から言いますと150人以上のクレームが発生しているという事実は残っております。そのことが忘れてはいけませんし、これからその中間業者というものを選定する場合ですとか、それから生産者にもきちんとそういうところを、1個も出さないんだという気持ちを持っていかなければ、そういう意識づけをしていくということが必要になってくるというふうに思います。 先般、その中間業者2社を私訪ねまして、どのようなクレームがあったのかということをお尋ねしましたが、その中で一番大きかったのが潤みでした。その次に、指定日に届かないということでございました。内容が、傷んでいてもうとんでもないとかという、そういうひどいクレームがなかった状況をお聞きして、本当に頑張ってくれたのだなというふうに改めて思いました。 要は、一般企業で個々の能力を高めてくために、やはり会議ですとか、それからいろいろな議論をする場、そして研修をする場、そういう場を設けて、職員のレベルアップ、スキルアップという方法は必ずどの会社にでもあります。ただ、生産の場に限って言えば、圧倒的に兼業農家が多くて、特に後継者のいない兼業農家というのは、仕事をこなすだけで精いっぱいな状況があるわけです。でも、その人たちも本当は恩恵が受けられる資格があるわけですけれども、そこまで周知されているかというと、ふるさと納税という言葉だけがどうしても先行してしまって、現場にはなかなかそういうことが知れわたっていない部分があるという実態があります。 そういうことで、そういった知らない、知らないといいますか、チャンスがあるんだよということを農家に気づいていただけるきっかけを、やはりまずはつくらなくてはいけないと。そして平等に、天童市のサクランボ、それから果物を生産している農家の方々全員が、そういう平等にふるさと納税の恩恵を受けられる、まずスタート台といいますか土台をちゃんと設けていただきたいというふうに思います。 ふるさと納税に自分が頑張ってつくったものが認められ採用されれば、生産者は当然収入アップにもつながるわけですし、そして何より自信になります。さらに、また来年もやろうというやる気にまたつながっていくわけですから、これは農業のこれからの振興にも必ずや役に立つというふうに私は思います。 市長、その辺のところ、どのように考えていらっしゃいますでしょうか。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今言ったことは非常にごもっともなことだと思います。 まず、このふるさと納税の考え方、こういうことを御理解していただかなければならないと。今、兼業農家のお話出ましたけれども、やはりふるさと納税という部分での商品とすれば、兼業農家、専業農家関係なく、高品質のものをやはりしっかりやっていく。これがひいては本市のブランド力が向上するし、長いおつき合いのできる全国のファンをしっかりと引きとめておく。特に、他市なんかにおいてもサクランボに力を入れているところがどんどん出ておりますので、やはりそういうところに負けないような商品を、天童は去年ももらったけれども今年もよかったなと、こういうようなことを言っていただけるような商品をきちんと我々が選択をして、お届けできるようなシステムを構築していく必要があると思います。 皆さんに平等ということですけれども、もちろん大事なことです。ぜひひとつ、そういうようなことの中では高品質を、良質の商品を送り続けてブランドを向上させると。ブランドを守っていくと。こういうことを前提として、ぜひひとつ皆さん参加できるような形になればと思っておりますので、議員のほうからも、自分のところは兼業農家だけれども、しっかり負けないいいものつくっていると、こういうことであれば、ぜひ農協さんなり、あるいはこのふるさと納税に参加している業者を通すということになるかもしれませんけれども、そういうところを、ぜひひとつ御理解をしていただきながら、議員からもいろいろ広報していただきたいなというふうに思っています。 できるだけ多くの方がこのふるさと納税に参加していただくことが、やはり本市にとっては大事なことでありますので、決して、どこかでとめてなどということではありません。ただ、条件としては、先ほど言いましたように品質のいいもの、これは絶対条件だろうというふうに思います。 ○鈴木照一議長 遠藤喜昭議員。 ◆4番(遠藤喜昭議員) ありがとうございます。 とにかく、このふるさと納税というのを通してレベルアップさせていくという部分では、兼業農家をきちんと、状態をきちんと見きわめながら、その方々から一生懸命やってもらわないと底上げに絶対つながっていきません。ぜひそういうステージを用意していただいて、やる気を促せるようなそういう施策をぜひとっていただければというふうに思います。 では、その次なんですけれども、先ほどストラップのかわりに、何か今話題になっている漫画、「3月のライオン」ですか、そういう、何か、今すごく話題になっているというのがありまして、きのうも私、ネットでちょっと話を聞いてみましたけれども、その辺のところ、どういうふうないきさつでなったのか。それから、先ほどそれをパッケージやら何やらいろいろなものに利用していきたいというお話がありましたけれども、大変すばらしい話なので、少しその辺のところの実態をちょっと、ここで説明していただくことはできるのでしょうか。お願いいたします。 ○鈴木照一議長 武田総務部長。 ◎武田淳総務部長 お答え申し上げます。 「3月のライオン」につきましては、今、非常に話題になっております、将棋をテーマにした漫画でございます。今年はアニメーションの放映もNHKの総合テレビで予定になっているところであります。あわせて実写版につきましても、現在制作を進めているということで、全国的に今非常に注目されているアニメーションになっているところであります。 これにつきましては、全国のお客様から、逆に将棋の駒の里であるとすれば、せっかくの話題になっている「3月のライオン」とコラボレーションしたらいかがかと、こういった御意見が非常に多く寄せられました。それを受けまして、こちらのほうでも、そのアニメーションを担当している部門と協議をさせていただきまして、このたびようやく使用について許可を得たところであります。 全国の皆さんの期待に沿えた、そういう形で今回実施をさせていただいたということでございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○鈴木照一議長 遠藤喜昭議員。 ◆4番(遠藤喜昭議員) ありがとうございます。 すばらしいお話なので、ぜひ頑張っていただいて、どんどん天童をアピールしていただければというふうに思います。 それでは、その次なんですけれども、現在、ふるさと納税に関する業務というのは市長公室で行っておりますが、生産者や中間業者だけに品質管理を任せるのではなくて、担当の職員も現場に足を運び、生産から出荷までをしっかり確認する作業、そういうことをする中で、寄附をしていただいた方々に、より、商品の説明、そしてアピールができると考えます。生産者・中間業者・行政が一体となって品質管理に取り組むことで、より強固なPR・情報発信をすることができ、ブランドを確立することに近づくとともに、近隣の自治体との差別化が図られると思います。 先週、3月3日の新聞にも載っておりました。ふるさと納税の多寡は自治体の通信簿になっており、役場を巻き込んだ産地間競争である、そう書いてありました。まさに、今そのようになってきています。いつまでこの制度が続くかわかりませんが、天童ブランドをより向上させ、天童が頑張っている姿を発信していくために、(仮称)ふるさと納税推進課という、もっと大きな場所をつくって取り組み強化を図っていただきたい。そうすれば、市民のみならず多くの天童ファンの獲得につながるというふうに思います。 その辺のところ、新聞の記事にあった内容も含めて、どのように市長、考えていらっしゃるでしょうかお伺いします。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 ふるさと納税推進課というような、今、名前出ましたのですけれども、そして市役所のほうでも品質管理のために、実際に現場に足を運んでする体制をとったらどうだということだと思いますが、そのとおりだと思います。お任せするのでなくて、やはりしっかりとチェック体制を強化していく。 しかし、とは言いながらもこれだけ多くの金額、あるいはこれだけ多くの数をチェックするというのはなかなか大変であります。そういう努力は、私自身も農家の皆さんにメッセージを出したり生産者の皆さんにメッセージを出したり、さまざまなことを、今、担当の者にお願いをしてやらせていただいているところですけれども、そういう努力をきちんとやっていく。同時に、やはりこの事業に参加しているという誇りというものを生産者の皆さんに持っていただきたい。そういうことも含めて、きちんとこの品質を管理していく、こういうことが大事なのだろうと思います。 特に、自治体間の競争も激しいのですけれども、これはこれとして、この現状ではいたし方ないとは思っているのですけれども、やはり金額だけを生むのでなくて、例えばサクランボ、年によっては不作のときもあるはずです。果物。そういうもののときもあるわけですから、十分にそれに対応できるようなものをやっていかなければならない。ということは、金額だけにとらわれず、どの程度、このふるさと納税だけで果物あるわけではありませんので、今まで従来のお取引をしている方にもしっかりしたものを送っていくということも前提ですので、このふるさと納税で扱える数量がどのぐらいなのかどうかという見きわめ、これが非常に大事だというふうに思います。 そういうことで、金額にこだわるということも大事なところあるかもしれませんけれども、それ以上に大事なのは、しっかりとした品質を管理した商品を、どのぐらいが適量というのでしょうかね、やれるのか。そういうものを見きわめてやっていくと。やはり少し方向も、金額を追わずにそういうところに目線を向けたやり方をしっかりやっていく必要があるのだろうというふうに思っております。 ○鈴木照一議長 遠藤喜昭議員。 ◆4番(遠藤喜昭議員) 市長はしっかりそういったことを見ていらっしゃったというふうなお話を改めてお聞きしまして心強く思っております。ぜひそうなるように、一緒に私もお手伝いできることがあればやっていきたいと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。 それでは、続きまして2番目の返礼品についてお伺いいたします。 先ほど新しいキャラクターを交えながらコラボでやれるというふうなお話がありましたけれども、近隣の自治体との差別化を図る提案として、やはりサクランボ、特に人気の高いサクランボに関しては、その専門の化粧箱をやはりつくってみたほうがいいというふうに思います。これは私も長年山形空港で販売をしていたときに、やはりその箱1つでお客様に伝わるものがさらによくなるという状態を何度も目にしました。大手百貨店の包装紙はバッグと同じ意味をやはり持つわけです。生産者もその箱に詰めるのであれば、この箱に詰めてくれというふうになれば、生産者も緊張感を持って、そして責任を持つ、そういうことが感じさせるものになるというふうに思います。 返礼品をいただいた方は、化粧箱を見て感動して、そしてあけて、新しくなったパンフレットも見て、食べてみてまた感動してと、感動の3段の嵐ではないのですけれども、それくらい感動させることによってファンの確保を確実にすることができるというふうに、私の経験上、それができれば相当天童のファンが、私は増えるというふうに自信を持って言えます。 県内で1番の天童市が常に一歩先を行くという、産地間競争の中においては重要な戦略でございますので、ぜひその辺のところを実現していただきたいというふうに思います。 マラソンの部では、一歩東根市に遅れをとりましたのですけれども、ここは、ふるさと納税に関してはどんどん前に出て進めていっていただきたいというふうに思いますし、近隣の自治体と切磋琢磨していくことで、我々天童市もレベルアップしていけるものというふうに信じております。ぜひよろしくお願いいたします。 その化粧箱について、すみませんがちょっと、どのように考えていらっしゃるのかお聞きします。 ○鈴木照一議長 武田総務部長。 ◎武田淳総務部長 お答え申し上げます。 ふるさと納税のパッケージにつきましては非常に重要だと思っております。と言いますのは、今それぞれの事業所でそれぞれの箱を使っておりまして、ふるさと納税の統一したものがございません。天童のふるさと納税が一目でわかるという点では非常に効果があるというふうに考えております。 これについてはこれまでも研究をさせていただいておりまして、現在、今具体的に進めているところであります。その考え方としましては、今回ふるさと納税の特設サイト、天童独自の特設サイトをつくる予定でありますので、それらと統一的なイメージになるようにデザインを考えてまいりたいというふうに考えているところであります。ただ、具体的な内容につきましては、市だけでなくて取り扱いの事業所さんとも十分意見を交換させていただいて、練り上げていきたいと考えているところであります。 以上であります。 ○鈴木照一議長 遠藤喜昭議員。 ◆4番(遠藤喜昭議員) 私が心配しなくてもちゃんとやっていただいているのだなと、考えていらっしゃるのだなということをわかりました。ぜひやってください。お願いします。 それでは最後に、3番目のふるさと納税の有効活用についてでございますが、ちょうど昨年の今ごろなんですけれども、モンテディオ山形のスタジアム建設について山形市と天童市で誘致の問題で熱くなる場面がございました。昨年9月、山形市長選挙で激戦の末、佐藤孝弘市長にかわりましたけれども、その影響かわかりませんが今は少し落ちついてきております。昨年末には新スタジアム建設の基本構想も発表され、ただ、今の段階ではどのような形でいつになるかというのはまだはっきりしておりません。私自身は天童市以外には考えられませんし、そのように必ずなってほしいと願っている一人です。 山本市長もまた同じだと信じておりますが、山形市が近い将来また手を挙げることも当然念頭に置いておかなければいけないと思います。もし新スタジアム建設が天童市に決定した場合、当然、場所の確保や建設費用の一部を天童市が負担することなど相応の資金を捻出しなければならないだろうと聞き及んでおります。 そこで市長にお伺いします。 天童市のためにお使いくださいという善意の一部、ふるさと納税の自主財源の中で、市長にお任せのうちその半分ぐらいを、別途基金として積み立てていくという発想はいけないのでしょうか。モンテディオ山形は県民のものであり、天童市民も、決して自分たちだけのものだとは思っておりません。しかし、1984年のチーム創成時からの方もいらっしゃいます。特に1990年以降、Jリーグに加盟して以降は、なれ親しんできた家族のような存在であり、天童市から離れるというふうなことになってしまえば身をそがれる思いを多くの市民が感じているのだというふうに思います。 モンテディオ山形は天童にずっと居続ける、そうあってほしい、そういう期待する市民に、これからも天童は夢を抱き続けられるという山本市長の熱いメッセージになると思いますが、この提案、考え方は難しいのでしょうか。 また、このいろいろなそういった将来を見据えた費用について、市長御自身がほかに何らかの考えがあるのであればお聞かせください。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 モンテディオのドーム球場の建設、いよいよJ2が始まりましてちょっと出足心配ですけれども、このスタジアム構想については今後2年間ぐらいでまとめたいというふうなことを聞いておりますので、本市でも、先ほど言われたように、市長お任せの部分でところで基金をする。こういうのも一つの手だろうというふうに思います。 そしてまた、我々とすれば、この市の身の丈に合ったできるだけの支援をしていくということを考えていかなければならないというものとは思っております。ただそれには、市民の皆さんの御理解、あるいは議会の皆さんの御理解、さまざまな経過を踏む必要あると思いますけれども、本市にとって、もし仮に本市以外のところにドーム球場がつくったということを想定しますと、本市の将来に、かなりやはりいろいろな部分での影響が出るということは考えられます。そういうことをきちんと我々も精査をして、何としても天童につくっていただくというような方向で、市民全体でこの運動をしていかなければならないと思います。 いずれにしましても、具体的にスタジアム建設の組織なんかも立ち上げているようでありますので、十分に注視しながら対応を考えていくと、これが大事だと思っておりますので、議員の皆さんにも、ぜひひとつお力添えいただきたいということを申し上げたいと思います。 ○鈴木照一議長 遠藤喜昭議員。 ◆4番(遠藤喜昭議員) この場で市長もはっきりちょっと申し上げられない何かあるのかわかりませんけれども、ぜひ、これは額の問題ではないですね。気持ちの問題だと思うのですよ、やはり。しっかり、将来、2年後にはっきりするであろうとするのであれば、それに向かってどういったことをしていけるのか。あくまでも、全ていろいろな、例えば福祉であったりそういったいろいろな施策の中にばらまくのは、それはそれで間違いなく税金の、ふるさと納税の使い道は間違っていないのですけれども、やはりこれだけたくさん集まってくるというふうなことを想定して、しかも目の前にそういう問題があるというふうなことがはっきりしているわけですから、ぜひ早いうちに御決断いただいて、何らかの形で残していただければなというふうに熱い期待を申し上げて、一応質問は終わろうと思うのですが、最後に、改めて、このふるさと納税についてはちょっと私の思いをちょっとだけ述べさせていただきます。 将来を、やはりこれからの将来を見据えていきますと、地方創生がさんざん叫ばれていますけれども、ふるさと納税というのは本当に希望の持てるカテゴリーであり、この機を逃さずにアクションを起こすときだと私は思います。 生産者、中間業者、行政が心を一にしてレベルアップしていくことが、天童市を応援してくださるファンを獲得していける最善の方策であり、善意を寄せていただいた方々への感謝の返礼だと思います。物ではなくて、それが返礼になるというふうに私は思います。 このことを申し上げて、初めてですけれども緊張しました。一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○鈴木照一議長 以上で遠藤喜昭議員の質問を終了いたします。 △水戸芳美議員質問 ○鈴木照一議長 次に、8番水戸芳美議員。  〔8番 水戸芳美議員 質問席〕 ◆8番(水戸芳美議員) 会派清新会、8番水戸芳美です。よろしくお願いいたします。 それでは、通告に従いまして、3月定例会一般質問を始めさせていただきます。 今回質問する大項目はCIについて、ラ・フランスマラソンについての2つです。 CIについては、ロゴマークの利用状況と効果についてと、職員のネームプレートについての2項目、ラ・フランスマラソンについては、天童のPRについてと担当する所管についての2項目を質問させていただきます。 最初に、大項目のCIについてのロゴマークの利用状況と効果をお伺いいたします。 まず、CIというのは、コーポレート・アイデンティティーの頭文字をとってCIと略しています。そのコーポレート・アイデンティティーとは、企業文化を構築し、特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、また、わかりやすいメッセージを発信し、社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略の一つだそうです。要するに、独自性を生かしロゴマークなどをつくってPRする戦略のことだと思います。 天童市においては、将棋駒生産日本一、ラ・フランス生産日本一という、ほかの市町村にない誇れるものがあり、これらをイメージして東北芸術工科大学にロゴマーク製作を委託いたしました。そして、平成25年度からCIの推進を図っています。そのCIの理念は、将棋駒の骨格の立体的デザインを基本として、それが見方によってさまざまな形態をとるものとして、また、将棋の各面の向こう側が可視化できることで、市民に開かれた透明な市政運営を表象するとともに、視点によって形態を変えることは、市民のニーズへの柔軟な対応をイメージしており、黄色や緑といったラ・フランスカラーも取り入れたロゴマークとなっております。 また、このロゴマークは将棋駒の立体的な形のいろいろなパターンがあり、どれを使用してもよいといたしました。そして、このロゴマークの使用は天童市を広く内外にアピールするため、ロゴマークを利用して、市民や団体、企業にも広く活用してもらうことを目的としています。 また、ロゴマークを利用する場合は、2年間を限度として無料としました。 そうした中で、約3年が経過しましたが、使用を申請してロゴマークを活用している団体がどれぐらいあるのか。また、効果としてどう捉えているのかお伺いいたします。 次に、職員のネームプレート(名札)についてお伺いいたします。 CIを導入してロゴマークをつくってからの職員のネームプレートは、以前より名前の標示が小さくなり、誰なのかわかりづらいようです。ネームプレートをつけている目的は飾りではなく、自分がどこの部署に所属して誰なのか、庁内にいる人を含め、市役所に訪れた人にわかるように表示しているものと思います。名刺は、少々名前が小さくとも、手にとり確認できますが、ネームプレートは目的が違うと思うので、名前の表示を大きくしてわかりやすくすべきではないのか市長にお伺いいたします。 次に、市外の人に、天童市と言って何を連想するか尋ねれば、天童温泉や四季折々のフルーツもありますが、ほとんどの人が、将棋という言葉が返ってきます。天童の認知度はやはり将棋です。天童と言ったら将棋ということを、市役所に訪れた人が誰でも実感できるように、ネームプレートの形を将棋駒の形にしたほうがよいと思いますが、市長の考えをお伺いいたします。 次に、ラ・フランスマラソン大会での天童のPRについてお伺いいたします。 一昨年のラ・フランスマラソン大会は3,300名の参加者が集まり、RUNNET主催の全国ランニング大会100撰に初めて選出されました。また、今年度、2015年11月1日に開催された大会は、前年より1,200名多い4,500名という多くの人が参加して盛大に開催されました。そして、この大会が終わった時点で、RUNNET主催のハーフマラソンの部では全国トップの評価を得たと伺っております。 参加者においては、北は北海道から南は沖縄県の人まで参加しており、まさしく全国区の大会に成長してきています。 また、大会に参加した人の内訳を見ると、市内の人が496人、市外が4,033人、約90%が市外の人で占めており、参加者のほとんどが市外の人です。 これらのことから、天童ラ・フランスマラソンを楽しんでもらうのは当然ですが、市外から数千人の人が天童に訪れるということは、天童のよさをPRする絶好のチャンスだと思います。 そこで、商工会議所や観光物産協会などが、もっともっと天童をPRするため、例えば、観光物産フェアなどをやってみてはどうでしょうか。また、軽トラ市、楽市楽座などもやってみてはどうでしょうか。市長の考えをお伺いいたします。 次に、天童ラ・フランスマラソンの所管について伺います。 ラ・フランスマラソン大会というイベントを通して、市外から数千人という多くの参加者が集まり、天童温泉に宿泊し観光していただいたり、お土産、物産品を買ってもらったり、天童のおいしいフルーツやいろいろな食を楽しんでいただいています。豊かな観光資源を生かして、地元の経済効果や活性化ということを考えれば、担当所管を文化スポーツ課から商工観光課に移して、商工観光関係者が主体的に独自のイベントを考えて実施できるようにしてはどうでしょうか。 または、各種イベントプロモーションや、天童を発信するシティセールス全体を統括する部署、そういった部署を新たに設置して、ふるさと納税も含め、ラ・フランスマラソンも担当する方法もあると思いますが、市長の考えをお伺いして1回目の質問といたします。 ○鈴木照一議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 水戸芳美議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、CIについてのロゴマークの利用状況について申し上げます。 本市のCI、コーポレート・アイデンティティーにつきましては、平成24年度に新たな行政課題の一つとして掲げ、東北芸術工科大学と連携し、将棋駒をイメージしたロゴマークなどを作成をしていただきました。 これまでに、記者会見で利用するバックパネルや職員のネームプレート、名刺、施設案内板、市報などの刊行発行物等で活用しております。また、「市報てんどう」やホームページ等で市民への周知を図り、活用を呼びかけてまいりました。 ロゴマークの活用事例につきましては、これまでに5つの個人・団体から使用申請を受けており、名刺や封筒、ホームページ等での活用を通して、本市の情報発信に御協力をいただいております。今後は、市内企業での利活用や公民館など各地域における取り組みにおいても積極的に利用を働きかけてまいりたいと考えております。 CIの効果につきましては、導入する以前は市の刊行物等であっても、所管課がそれぞれの独自のデザインを採用しておりましたが、導入以後は均整のとれた統一的な外観に仕上がり、本市のイメージアップに貢献しているものと考えております。 次に、職員のネームプレートについて申し上げます。 ネームプレートのデザインにつきましても、CIの一環として、東北芸術工科大学から考案をいただいたものであり、文字の位置、大きさ、書体、ロゴマークや写真の大きさまでを含めて厳格に規定をされております。ネームプレートは全体として一つのデザインであることから、文字の大きさなどの変更や将棋駒の形状への変更については難しい状況にあります。 なお、東北芸術工科大学との連携により作成したものであるため、議員から御提案のあった内容について、デザインを担当した大学に相談してみたいと考えております。また、その検討結果につきましては、後に御報告をさせていただきたいと思います。 次に、ラ・フランスマラソンについての、ラ・フランスマラソンでの天童のPRについて申し上げます。 天童ラ・フランスマラソン大会につきましては、ラ・フランス生産日本一を誇る本市を全国にPRするとともに、全国から集まるランナーとの相互交流やスポーツ振興、観光物産の振興を図ることを目的としております。 毎年、大会規模を拡大する中、全国から多くのランナーに参加していただき、参加者からは大会運営に対する高い評価もいただいております。このことは、大会を運営する係員を始め、ボランティアに御協力をいただいた各種団体、沿道で熱い声援を送っていただいた地域の皆様のおかげと深く感謝を申し上げます。 大会当日は、天童市農業協同組合や菓子商工組合、観光物産協会の御協力をいただきながら、ラ・フランスを始め本市特産品、地元銘菓の販売などを行う物産展を開催しております。 また、イベント広場では、ラ・フランスの皮むき大会などラ・フランスにこだわったステージイベントを開催し、大勢の来場者でにぎわっております。 次回大会の天童ラ・フランスマラソン2016については、関係団体と協議を行い、一層の連携を図りながら、本市の観光物産振興につながるよう、さらに工夫を凝らした大会運営に努めてまいります。 次に、ラ・フランスマラソンの所管について申し上げます。 ラ・フランスマラソンについては、関係機関・団体により大会実行委員会を組織し、市の市民部文化スポーツ課を事務局として、参加ランナーの拡大や運営ボランティアの地域の理解を得ることに力を注ぎ、急成長をとげてきたものと考えております。 競技の運営に当たっては、市陸上競技協会を始めとするスポーツ関係団体の協力が不可欠であります。また、大会規模が成長過程にあり、参加者の増加に伴い、運営面で確立しなければならない点も多く、運営体制をしっかり固めることが大切であります。 以上のことから、ラ・フランスマラソン大会の所管については、当面、文化スポーツ課で担当するのが望ましいと考えております。 また、ラ・フランスマラソン大会は全国から多くのお客様がお越しになるイベントですので、この機会を生かし、大いに本市の観光資源をPRすることが大切であります。 大会の目的の一つであります観光物産の振興を図るためにも、今後とも大会実行委員会を中心に、市を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。 また、シティセールス全体を統括する部署の設置した中での担当につきましては、先ほど申し上げましたとおり、当面はそれぞれの担当課の中で事業を強化してまいりたいと考えております。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) ありがとうございました。 それでは、順次、再質問をさせていただきます。 まず最初に、CIを推進してからの効果ですが、なかなか金額では表わしづらく、比較対照がなく、効果としては、やはり表わしにくいと思います。しかし、市長が報道機関にプレスリリースするときのバックに掲げているバックパネルは、テレビ等で映る場合はPR効果があり、大変よいのではないかと思っております。 ロゴマークを使用している団体については5件ということですが、私は個人的に3年間で5件は少ないと思いますが、市長の考えをお伺いいたします。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 5件、私も少し少ないのかなと思っております。企業によっては、それぞれそういうマークとかさまざま持っているわけでありますので、そういう中で使っていただきました個人や企業には感謝申し上げたいと思いますけれども、今後は、公民館とかそういう関係の方にもお知らせをしながら、いろいろな場所で使っていただくように対応していきたいなというふうに思っております。 周知をもう少し丁寧にやっていって、できるだけ皆さんに、使える場所においては使っていただけるようなことを念頭に周知を図っていければというふうに考えております。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) わかりました。 この間、3月3日の山形新聞に熊本県のPRキャラクター「くまモン」を利用した商品の2015年の売上高が初めて1,000億円を突破したという記事が載っていました。その理由は、「くまモン」をパッケージに使った農産物の売り上げが大きく伸びたためということです。「くまモン」のパッケージの県産トマトやイチゴなどの農産物を含めた食品は約781億円と、ほぼ倍増したとありました。要するに、「くまモン」が描かれているシールをパッケージに張ったということです。 こうした成功事例を参考にして、多くの市民や団体、そして商店や企業などからもロゴマークを使用していただくためには、交通安全のための将棋駒の形をした左馬とラ・フランスが描かれた高輝度反射シールがありますが、それぐらいの大きさのロゴマークをつくってみてはどうでしょうか。 例えば、お土産の包み箱の表紙や企業の商品の包装などに張っていただくとか、いろいろなものに張りつけられるようにすれば、市民や団体、商店、企業などからも、先ほど公民館等ともありましたけれども、いろいろな形でロゴマークを利用して天童をPRできると思いますが、市長、どうでしょうか。さっきの高輝度反射シールというのは、ちょっとこういうものですけれども、余り大きくなくて反射するとかそういうものではなくて、ロゴマークのシールということです。いかがでしょうか。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今、議員の胸見ておりましたら、将棋駒のネームで大変目立っておりました。遠くから見ると結構目立ちます。 今、シールの添付というようなことですけれども可能なのかどうか。特に、企業にそれをメットにぽとんと張るというようなことが可能なのかどうか、その辺がちょっと定かでありませんので、やるともやらないともということになりますけれども、その辺も少し調査をして、もしそういうことが可能であるとすれば、またどのぐらいの需要があるのかも含めて、調べてからそういうものに対応していくということが順当なのかなと思っておりますので、御理解していただければ大変ありがたいと。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) 先ほど、ふるさと納税のほうで遠藤議員からも化粧箱の話がありましたけれども、そういうのにもシールとしてロゴマークを張っていただく方法などもあると思いますので検討していただきたいなというふうに思います。 次の再質問ですが、最近、職員の対応がよくなったということを市民の声として聞こえてきます。しかし、親切に対応してくれた人のネームプレートの名前が小さく、職員が誰なのかわからなかったという話も耳にします。 1回目の質問の中でも言いましたが、名札は、自分がどこの部、課なのか、また、名前が誰なのか、庁内の人も含め、市役所に訪れた人にわかるようにしているというものと、名前を明かすということは、自分の品位を保つ目的もあると思います。そして、自分がどこの誰であるかをみんなにわかるようにすることで、仕事をしっかりしていただくということだと思います。 それでは、山本市長に、職員がネームプレートを胸につける目的は何なのかお伺いいたします。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 これは間違いなく、何々課の、役所で考えれば何々課の何々、何のなれそれという名前をしっかり掲示すると、こういうことが1つだと思います。それから、統一したデザインでイメージアップを図ると、こういうことだというふうに思います。よろしいでしょうか。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) CIの導入時の説明で、色やパターンを勝手に変えられないという説明を受けました。先ほど説明もありましたけれども、お金を払ってロゴマークをつくっていただいているわけです。ネームプレートの名前の大きさやバランスぐらいは天童市が柔軟に活用してもいいと思いますけれども、先ほど説明がなかったのですけれども、知的財産である商標権とか、さっきは相談するという話もありましたけれども、取り決めなどが、ちょっとどのようになっているのか、もう一度所管のほうからお伺いいたします。 ○鈴木照一議長 武田総務部長。 ◎武田淳総務部長 お答え申し上げます。 市と芸工大との間でデザインについての覚書締結させていただいております。その中で、知的所有権につきましては市に帰属になっております。ただ条件がございまして、デザインを修正する場合には、事前に東北芸術工科大学と協議するというふうな一文が入っておりますので、大きさを含めましてデザインの変更については芸工大との協議となっております。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) わかりました。 ネームプレートの目的を考えれば、名前をもう少し大きくしたほうが、市民からも納得・満足してもらえるし、また、自分が誰であるかわかるように示すことで、先ほど言ったような品位を保つことができると思いますので、ぜひ、先ほど言った相談していただいて、市民からも納得していただけるようにしていただきたいと思います。 次の再質問ですが、平成24年度に東北博報堂が実施したインターネットアンケート調査の結果によりますと、全国での天童市の認知度ですけれども76%となっていて、中でも将棋駒の産地として天童を認知している人は全体の6割に上っており、将棋が天童の認知度に対して大きな役割を果たしていることがわかります。 そこで、市内外から訪れた人に、職員みずから将棋駒の形をしたネームプレートを身につけることで、将棋駒の産地として実感していただくといいと思いますけれども、市長の考えをもう一度お伺いいたします。 実はさっき、市長から褒められましたけれども、こういう形のネームを職員にしていただければ、訪れた人が、誰でも、天童市は将棋というのがわかっていただけるのかなというふうに思います。どうでしょうか。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 現物を提示されてその質問をされますと、なかなか回答に困るところがあるのですけれども、一遍、先ほども言いましたように、このネームプレートについても工科大学のほうと協議した案件でありますので、一応御相談申し上げて、そして、今、御提案あったようなことも、議員のほうからあったことも御相談申し上げながら御返事をさせていただきたいと、こういうふうに思います。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) ありがとうございます。 前向きに東北芸術工科大学のほうに相談していただければなというふうに思います。 次にラ・フランスマラソンについてですが、今年度の大会は市内外から4,500名のランナーが参加し、用意されているラ・フランスを食べながら、晩秋の天童路を駆け抜けました。 また、RUNNET主催の全国ランニング大会100撰にも入り、参加者の大会全体の評価、また、人気も年々アップしてきており、全国から多くの人が天童に訪れています。全国の人に天童のよさを知っていただき、もっともっとPRするためにも、特産品の販売や観光案内などの物産フェア、また、個人の物産販売などができる軽トラ市や楽市楽座などをやってみてもよいと思います。こういった企画をやっていただくためにも、現在、天童商工会議所、天童市観光物産協会さんには、主管の天童ラ・フランスマラソン大会実行委員会のメンバーに入って、後援として協力していただいていますが、共催のほうに入っていただき、大会と天童をPRしてもらってはどうでしょうか。 また、遠くから来ている人は、ランナーの応援や観光目的の人を含め天童温泉に宿泊しており、ホテルやビジネスホテルなどの宿泊施設の部屋は満室になるぐらい大勢来ています。そして、前日は、ランニングクリニックやトークショーなどを行っていますが、共催側に回っていただいて、天童温泉や商店街のPRができるような歓迎レセプションなどの企画もできると思いますけれども、その辺については、市長、どうでしょうか。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 このラ・フランスマラソン、この2年の間で、非常に高い評価をいただけるように成長しております。先ほども言いましたように成長過程のものだと思っております。まだまだ改善をするところたくさんありますので、今のようなものも含めて、もっと視野を広げた中で検討するところもたくさんありますので、そういうことも実行委員会の中ででもさまざま意見が出ておりますので、そういうところで再度検討して、より、今言われたこと、御指摘のあったようなことも含めて、このラ・フランスマラソンのクオリティーを高めていきたいと、こういうふうに思っております。どうぞひとつ、今のような御意見も含めてさまざまな御意見をいただければ大変ありがたいというふうに思っております。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) ラ・フランスマラソン大会でプログラムの市長挨拶で、規模の拡大や運営体制の充実に努めてまいりますというふうに話されており、今年度は4,500名の参加者となり毎年参加者が増加しております。 そして、参加人数が多くなればなるほどPR効果は大きくなるわけですから、将来はどれくらいの規模までの大会にしようと考えているのかお伺いいたします。 ○鈴木照一議長 山本市長。
    山本信治市長 これは、コースの問題もあります。あそこで1万2,000人できるかと言いましたらこれはかなり難しい。やはりコースに見合った、現在はコースに見合ったような人数が求められなければならないと思っておりますので、適正規模は恐らく5,000人、そういうところあたりがよろしいのかなというふうには思っておりますが、これが仮に6,000人になってどう変化するのかと言われますと、ちょっとよく御説明しようがありませんけれども、5,000名から6,000名あたりが一つの状況なんだろうかなと思っております。 ただ、これも同じなのですけれども、先ほどのふるさと納税の金額と同じように、数を求めていくだけでなくて、やはり我々のできるベストのサービスの状況のところが、これ以上やるともうサービスが追いつかないとか、かえって御迷惑をかけるとか、こういうような状況があれば、それ以上大きくするということはあり得ませんので、そういうところもひとつ目指して規模の拡大というふうな言葉を使わせていただいたところですけれども、御理解をいただければ大変ありがたいというふうに思います。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) 5,000人ぐらいの規模となれば、シティセールスとともに、宿泊・観光・食事そしてお土産・その他で相当のお金が天童市に落ちると思いますが、経済効果などを把握しているのか、また、推定しているのか、データがあればお伺いいたします。 ○鈴木照一議長 酒井市民部長。 ◎酒井孝二市民部長 お答え申し上げます。 詳細な経済効果の試算というものは行っておりませんが、先日、規模は全然違いますが東京マラソンのほうで経済波及効果ということで発表になっておりますが、実際、走る方の宿泊費、交通費等よりは観戦者消費ということで、応援に来られる方、そういった方がお土産を買うというほうの割合のほうがはるかに大きいというふうなのが東京マラソンなんかでも言われております。 天童のほうでも、そういったことで、ランナーは5,000人であっても、それに伴いまして応援の方、御家族の方がいらっしゃいますので、そういった大きな経済効果も見込めるのではないかなというふうに考えております。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) 東京マラソンではすごい効果があったという話でしたけれども、いずれにせよ間違いなく経済効果はあるわけですので、5,000人規模となればいろいろな形で満足していただけるような大会にしていかなければならないのかなというふうに思います。 次の再質問ですが、ラ・フランスマラソン大会の会場となるNDソフトスタジアム山形には、ラ・フランス生産日本一を誇るラ・フランスをPRするJAてんどうのマスコットキャラクターの「ランスくん」と「ラフちゃん」が駆けつけてランナーを応援しています。 そうした中で、天童高原に天から舞いおりてきたキャラクター「天ギンちゃん」が今年の冬誕生しました。そのほかに、天童のマスコットキャラクターは、天童観光物産協会の生産量日本一の将棋駒と天童織田藩の家老・吉田大八をモデルにした「こま八」君が、今年度やっと着ぐるみで誕生するようです。そうなれば、来年度の平成28年11月5日に開催される予定の天童ラ・フランスマラソン大会では、4体のキャラクターがそろって、スタートやゴールなどに応援できるようになると思います。そうすれば、効果的な情報発信ができるものと思います。市長、どうでしょうか。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 御提案につきましては、実行委員会のほうに話させていただいて、ぜひ盛り上げ役に回っていただいて、少しでも盛り上げるような努力をしていきたいというふうに思います。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) マスコットキャラクターに関してはちょうど1年前にも質問いたしましたけれども、1体よりも多くのキャラクターがいたほうが効果が大きいというふうに視察に行って学んできました。ということは、「ランスくん」や「ラフちゃん」だけではなくて、天童市内にあるマスコットをフルに活用して、そういう場、例えば、今度4月に行われます人間将棋、物産市やこういう大勢が集まるラ・フランスマラソンなどに出向いて、立っているだけでPRになるということだと思いますので、実行委員会に諮っていただいて、できるだけ有効にキャラクターを使っていただきたいと思います。 次の再質問ですが、ラ・フランスマラソン大会が実施される前に行っていたもみじマラソン大会のように、天童市内の人を対象としたスポーツイベント大会は、体育の日を機に、市民がマラソンやウオーキングを通して体を動かし、健康維持に努めていただきたいという目的があったと思います。 現在のラ・フランスマラソン大会のように全国から走る人を募集して、楽しく走っていただきながら、旬のラ・フランスを食べていただき、生産量日本一のラ・フランスを広く知ってもらい、そして、将棋や天童温泉、フルーツなどの豊かな観光資源を全国にPRすることが目的と思いますが、市長の考えをお聞かせください。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 おっしゃるとおりだと思います。そういう大会そのものも、全国大会、全国のほうにPRするということですけれども、もみじマラソンですか、あれはスイーツ、そういうようなことで、市民の皆さんが対象のような形になっておりますので、それも大変、市民の皆さんにとっては一つの健康、あるいは楽しみという部分も含めていい行事だなというふうに思っております。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) 今言ったもみじマラソン、スイーツウオーキングというような形で、みんなが家族連れで楽しく、歩きながら健康維持、つまり体育の日を機に体を動かして健康維持に努めましょうということが目的だと思います。市民に対しては。ですけれども、ラ・フランスマラソンのように全国から、90%以上がよそから来ているということは、天童市をフルにPRすることが狙いだと私は思っております。 今言った、このイベントをPRする、イベントを楽しむことも必要ですけれども、天童をPRすることが一つの狙いでありますので、担当する所管は商工観光課が担当して、もっともっとPRしてもよいのかなというふうに思いました。 さっき、ただ説明、いろいろしていただいたので、いろいろな形でPRに関しては考えていってもらえると思いますけれども、そのほかに天童を売り出す、市を宣伝するためにはシティセールス全体を統括するシティセールス戦略室のような新たな部署を設置してもよいのではないでしょうか。ブランド戦略も含めてですけれども、市としてイメージをアップすることは、天童に住んでいる、天童に住んでみたい、企業の人がビジネスをしたいと思われ、ひいては市の活性が図られ、天童市の発展につながっていくものだと思います。 シティ戦略室の設置、市長、どうでしょうか。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今現在、それぞれの課で、担当する課においてそれぞれが事業の充実を図っているという状況だと思います。その中で全体的なシティセールスということになりますと、例えば広報の部分で少し落ち度があったとか、そういうような状況がやはり見受けられます。そういうようなところのないように、やはりそれらのような、かかわるようなところの部分は一旦整理して、それぞれの部・課の、担当する課のほうでそういうところに配慮できるような一つの考え方、こういうものをやはり整理していく必要があるのかなと思います。 ただ、現時点で、今の私どもの組織の中で、すぐ、じゃあつくりましょうかというようにはならないと思いますけれども、今御指摘あったようなことを十分に対応できるような、それぞれの担当課が注意を払わなければならないようなことを整理して進めていきたいとこういうふうに思いますので、ぜひひとつ御理解していただきたいと思います。 ○鈴木照一議長 水戸芳美議員。 ◆8番(水戸芳美議員) 天童市まち・ひと・しごと創生総合戦略、天童市まち・ひと・しごと創生人口ビジョンを策定して、天童市が発展していくように今後取り組んでいくわけですが、天童のよさを、戦略を練って、市内外に効果的にPRすることが、天童に魅力を感じ、交流人口が増え、天童に移り住む人が増えてくるものと思います。 市長公室の仕事が少しバージョンアップしたようなイメージなんですけれども、私は。そういったブランド戦略も含めたシティセールス戦略室をぜひ検討していただくようにお願いして私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○鈴木照一議長 以上で水戸芳美議員の質問を終了いたします。 ここで暫時休憩いたします。 再開は午後2時40分といたします。   午後2時28分 休憩   午後2時40分 再開 ○鈴木照一議長 休憩前に引き続き会議を再開いたします。 △山口桂子議員質問 ○鈴木照一議長 次に、13番山口桂子議員。  〔13番 山口桂子議員 質問席〕 ◆13番(山口桂子議員) 本定例会一般質問を行います、会派清新会5番手、山口桂子です。 通告に従いまして質問を行います。よろしくお願いいたします。 昭和33年市制施行後に、新市建設基本計画を策定して以来57年間、改定を重ねた天童市総合計画は第六次の最終年度となり、大きく発展したまちづくりの成果に深く感動するとともに、住みよいまち、天童をつくり上げた先人の方々に深い尊敬と感謝の気持ちを抱きながら今回の質問に入らせていただきます。 1番目の質問は、活力ある調和した都市の創造です。 自然環境と地域コミュニティについて。市街化区域の土地利用の高度化について。工業・事業系団地の開発について。そして、これからの都市計画の展望についてです。 2番目の質問は、喜びを感じる子育て支援として、充実した子育ての地域のきずなづくりと、天童市祖父母手帳の発行についてを御質問申し上げます。 初めに、活力ある調和した都市の創造、自然環境と地域コミュニティについて申し上げます。 緑豊かな山形のより住宅のために、山形県地域づくり支援機構の山形県住宅供給公社では、「なでしこの里」天童山口(第2期)が29区画、平成28年5月に分譲される予定になっているようです。山口小学校、山口児童館に隣接しており、子育ての環境としても大変恵まれたところです。西に月山、葉山を臨む四季の眺望豊かな美しい場所でもあり、まさに田園集落の活力ある発展や定住人口の確保ができる場所でもあります。そのような田園型住宅地をそのほかの地域にも拡充し、開発・整備していく計画はあるのかをお尋ねいたします。 次に、市街化区域の土地利用の高度化については、市街化区域の農地を宅地に転換し、快適な生活環境が調和した集約型の都市づくりを進める考えはあるのかをお尋ねいたします。 工業・業務系団地の開発については、天童市においては工業系の就業人口の減少、製造品出荷額の伸び悩みが課題になっています。6つの工業団地の産業振興のほかに、さらなる団地の開発を進める考えはあるのでしょうか。また、都市づくりの観点から、景観上、幹線道路沿線の建物の建築についてはどのように考えていくお考えなのでしょうか。 これからの都市計画の展望については、平成13年に策定した天童市都市計画マスタープランに基づき整備が進められ、都市基盤の整備については高い成果があらわれています。東部、北部、西部、中部、南部、それぞれ成熟した都市の展望をどのように考え、これから進むべき新しい天童市の都市像の方向性をどのように考えているのかをお尋ねいたします。 2番目の質問は、喜びを感じる子育て支援です。 祖父母力に期待するということで、豊かな人生経験を生かし、地域で子育てをする仕組みづくりを充実させるためにも、長岡地区で行っている「長岡りんごっこ」のような事業を各地域で発展させて地域のきずなづくりをしてはどうでしょうか。「長岡りんごっこ」は、零歳から3歳までのお子さんとお母さん、おばあちゃん、おじいちゃんが気軽に公民館に集まり、一緒に遊んでおしゃべりして、ほっと一息つく場所としてたくさんの若いお母さん方が集まっているようです。主催は、長岡地域社会福祉協議会、後援は長岡公民館です。主任児童委員さん、民生児童委員さんを中心にボランティアの方々で、季節に合わせた行事、例えばお花見、七夕づくり、芋煮会、クリスマス会など、お子さんの情操教育にも役立っています。地域のきづなづくりのために親子サロンをどう支えていくのか、市長のお考えをお聞きします。 次に、天童祖父母手帳を発行して子育てサポートをしてはどうかについてお尋ねします。 ちょうど3日前のNHKニュースで、子育て支援を応援、祖父母手帳が人気のニュースがありました。山形県も3世代同居率が高く、親にかわって祖父母が孫を世話する家庭も多いようです。子育て支援策として、子育てに対する世間間の考え方の手引き書として、孫育て手帳、孫本のように手帳のネーミングを変えてこの手帳を発行してはいかがでしょうか。 これで1回目の質問といたします。 ○鈴木照一議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 山口桂子議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、活力ある調和した都市の創造の自然環境と地域コミュニティについて申し上げます。 人口減少に伴う田園集落における児童・生徒数の減少や地域コミュニティの減退は、本市の重要な課題であると認識をしております。 本市では、市街地への集約型の都市づくりを進めるとともに、田園集落における地域コミュニティの維持と増進についても重点的に取り組んでいるところです。 本市の市街化調整区域における定住化の施策につきましては、優良田園住宅認定制度の一層の活用を促すとともに、民間事業者等による住宅地の開発計画については、地区計画制度の十分な活用が図られるよう、制度の調和と運用の強化を行ってまいります。 また、住宅団地整備の可能性や適地につきましては、これまで同様に山形県住宅供給公社に相談してまいります。 次に、市街化区域の土地利用の高度化について申し上げます。 県では、これまで完了している土地区画整理事業区域の施行面積に占める農地や空き地・荒れ地の未利用宅地面積の割合について調査を行うため、土地区画整理事業が完了した施行区域内を対象として、土地区画整理事業施行地区の市街化状況調査を実施しております。この調査によりますと、本市における平成27年3月31日現在の市街化率は95.2%であり、他市町と比較しても高い水準となっております。昨年、天童南駅が開業し、商業施設の進出が進む芳賀地区周辺に位置する南小畑地区やアクセスが良好な北目地区における市街化率が上昇している傾向にあります。 農地は個人の資産であることから、その利活用方法は所有者の判断となりますが、できるだけ都市的な土地利用が促進されるよう誘導してまいります。 本市としましても、低密度に拡大する市街化を抑制するとともに、効率的な基盤整備を行い、既成市街地の活力と魅力を高める必要があると認識をしていることから、引き続き、市街化区域と市街化調整区域の区域区分を継続して、高密度で集約的なまちづくりを進めてまいります。 次に、工業・業務系団地の開発について申し上げます。 工業統計調査によりますと、本市の製造業における平成25年の就業者数は7,095人で、リーマンショック前の平成19年に比べ574人減少しております。また、平成25年製造品出荷額は約1,662億円で、平成19年に比べ約533億円の減少となっております。業種によりばらつきはあるものの、本市の工業はいまだにリーマンショック前の状況に至っていないと考えられます。 今年度、まち・ひと・しごと創生総合戦略の作成を進めてまいりました。国全体で人口減少が進む中、地域経済の活性化を図るには企業誘致は大変重要な施策であります。このため、新たな工業団地の整備を図るため、来年度予算に適地選定に係る経費を計上したところであります。今後も既存の工業団地や産業団地への企業誘致に努めるとともに、新たな工業団地の整備を進め、仕事と雇用の創出を図ってまいります。 また、都市計画マスタープランの地域別の方針につきましては、中部地域の国道13号線東側は、市街化調整区域に区分されていることから市街化を抑制する地域でありますが、国道48号から市道温泉原町線までの国道13号東側につきましては、既に業務系の事業所が立地していることから、工業・業務地の整備・保全を図る区域として位置づけられております。 新たな工業・業務系団地が整備される場合には、工業系の地区計画を参考にしながら、周辺環境と調和した緑豊かでゆとりのある良好な景観を形成できるよう、まちづくりを進めていきたいと考えております。 次に、これからの都市計画の展望について申し上げます。 本市では、平成26年3月に都市計画マスタープランの見直しを行いましたが、その際に、各地域の特性を踏まえ、市域を西部、中部、北部、南部、東部の5つの区域に区分し、よりきめ細かな各地域のよさを取り入れたまちづくりの方針を示しております。 また、地域ごとの将来像を定め、それぞれの地域の住民が主体となって、特性を生かしたまちづくりを進めていただいております。 市としましては、各地域の将来像である目標を達成するため、「土地利用」や「安全・安心」、「道路・交通」、「住宅・住環境」、「景観」、「緑と水」の各分野において施策を立案し実行するために必要な予算を確保するとともに、地域間のバランスを考慮しながら、各地域における将来像の実現に向けて取り組んでまいります。 次に、喜びを感じる子育て支援の祖父母力に期待するについて申し上げます。 地域で取り組む子育て支援については、天童市子ども・子育て支援事業計画においても大きな柱に掲げており、本年度から新たに補助金制度を創設し、支援をしております。 この制度を活用し、長岡地区では、地域社会福祉協議会が主体となり、3歳までのお子さんのいるお母さんと子どもを対象に「長岡りんごっこ」を開設して、子育てについて情報交換や仲間づくりを進め、子育て支援に取り組んでいただいております。 今後もこのような地域の積極的な子育て支援活動が各地域に広がるよう、支援してまいりたいと考えております。 また、女性の社会進出や夫婦共働き、ひとり親家庭が増える中、祖父母が子育てに参加する機会が増えており、その役割も重要になっております。 一方、祖父母が育児をしていたときと比べ、育児方法等が変化しているため、子育てについての新たな知識などを知っていただく必要があり、その対策として祖父母手帳を発行している自治体もあります。 本市では、祖父母手帳の発行と同様の施策として、新たに、現在の子育てについての情報を盛り込んだ孫育てパンフレットを作成するなど、祖父母の育児参加への支援を行ってまいりたいと考えております。 ○鈴木照一議長 山口桂子議員。 ◆13番(山口桂子議員) ありがとうございます。 最初に、祖父母手帳のほうから質問させていただきます。 県民のあゆみにも出ていました、3世代で支え合う暮らしということで、山形県は平成2年の国勢調査以降ずっと全国で1位ということで、平成2年山形県の数値ではありますけれども31.6%、それが平成22年に至っては山形県は21.5%と、低まってはいるのですけれども3世代が多い。この祖父母手帳におきましては、最初に行ったのがさいたま市の祖父母手帳でありまして、そちらのほうの考えとしましては、働く核家族が多く、たまにおばあちゃんとおじいちゃんが子どもさんを見るのだけれども、それの手引き書という考えなのですが、山形県はもともと3世代が多くて、おじいちゃん、おばあちゃんと住んでいる方が多いと思います。そうでない方ももちろんいるのですけれども。 そのときに、やはり昔であれば離乳食のかわりにおばあちゃんとかおじいちゃんのお口でかみ砕いたものをお孫さんにやる。そういうことは、今の現代には虫歯菌がいるのでそれはしてはいけませんよとか、あとは、日光浴も昔だったらたっぷり子どもさんに日を浴びさせましょうとかいうのが、今は、日差しが強いので日光は浴びないようにとか、もう世代間でも感覚が違う。でも、それをまともに、見ていただいているおじいちゃん、おばあちゃんに、日光浴させないでとか、そんなふうにして子どもに御飯を食べさせないでと言ってしまうと、せっかく見ているおじいちゃん、おばあちゃんたちも、何だ、そんなんだったらみたいな感じで、それがお互いのストレスになる。 でも、この祖父母手帳があることによって、おじいちゃんもおばあちゃんたちも指針に、手引き書になって、いいお手本の本になるということで、このごろ本当にNHKでもニュースになるように、いろいろなところでそういうものがガイドブックとして出ています。 一応読んでみますと、本当に、小さい赤ちゃんの育て方が主ではあるのですけれども、やはり、そのお孫さんが中学生になったとき、また高校生になったときの対応の仕方が、おじいちゃんとしては、こういう、お孫さんに対応したらいいのではないかというのが書いてありまして、やはり子育て支援日本一を目指す天童市としては、そういう手引き書をプリントアウトしていろいろな方に配っていただきたい。 本当は、手帳というぐらいなので、山本市長さんもお孫さんもいて、お孫さんというのは目に入れても痛くないほどかわいいので、誰々ちゃんのおじいちゃん手帳でお孫さんの名前とか書いてあって、その手帳を持つと、本当にこう、ああ自分の孫だなって、かわいいなみたいな感じで自覚が高まるようなそんな手帳のつくり方もありますし、お薬手帳のように、健康管理に注視して、病気になったときとか救急のときとかの対応のこともありますし、もっと深めると、公園とかいろいろな図書館とか、そういう時間とかを詳しく書いてあって、どういうところで遊ばせたらいいか、どういう公園にこういう遊具があるとか、そういうもので出ています。 私が調べたところでは、石川県の孫育てガイド、あとは、熊本県では、これでは県なのですけれども、子育てサポート・孫育て手帳とか、あと、最初に言いました、なぜ今祖父母手帳なのかというところのさいたま市の手帳ということで、やはりこういうものもぜひ、子育てしているおじいちゃん、おばあちゃんに限らず、その地域の方々にも手にとっていただけるような冊子とかブックとか手帳につくり上げていただきまして、何か、とてもいい子育て支援になればいいなと思っているところです。 この手帳については、市長さんのお考えはどんなものかお聞かせください。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今、子どもの対応に、日光に当てるななんていうのは、今、余りよくないのですか。ちょっとその辺をわからなかったので、昔の世代と現代の子育てのそういう環境が相当変わっているのだなというのが、今お聞きしました。 そういうような意味では、やはりこう、お互いに共通理解の中で、子どもたち、あるいは孫たちに接していただくというのは大切なことでありますから、今御紹介あったような祖父母手帳ですか、そういうものも大変いいものなんだろうというふうに思います。 その中で、私も先ほど申し上げましたように、子育てパンフレットの作成をする予定になっているようですので、それらのほうも十分に参考にしながら、いいものを出させていただければと思います。 ○鈴木照一議長 山口桂子議員。 ◆13番(山口桂子議員) ありがとうございます。 よく、水戸芳美議員がキャラクターと言うのですけれども、ぜひ、天からわらべ手帳みたいな感じで、キャラクターのおじいちゃん、おばあちゃんみたいな、サザエさんみたいな家族の、何かそういう、みんなが手にとって楽しめるような手帳ができたらいいなと思っているところです。 それが一応、手帳のところで、次に子育ての親子サロンということで、長岡で行っている「りんごっこ」のようなものということで、それを公民館単位で考えたとしても、ほかのところ、あと12あるわけですけれども、そういう親子サロンを現実的に広げていける施策のようなものは現在あるのかどうか、各地域でそういうものを取り入れてやっていけるのかどうかということについてお願いします。 ○鈴木照一議長 吉田健康福祉部長。 ◎吉田芳弘健康福祉部長 お答え申し上げます。 確かに、今現在実施しているのは長岡地域のみでございます。この要綱の中では、基本的には地域社協を活動の母体ということで、補助制度では一応考えているところでございます。 そういう中で地域社協の集まりなどもございますので、あと、事例発表会等々で、こういう活動につきましても、ぜひ御協力をいただきたいというようなPRも含めて、あと、一部地域で新たにこういう活動をやりたいというような情報も入ってきておりますので、その辺を積極的に支援していきたいというふうに考えております。 ○鈴木照一議長 山口桂子議員。 ◆13番(山口桂子議員) 長岡地域にはげんキッズも大変近くて、若いお母さんとかたちも本当に行く場所ではあるのでしょうけれども、本当にそのりんごっこは月2回、木曜日にあるのですけれども、本当にこんなに若いお母さんいっぱいいるんだなと思うぐらいお母さん方が集まってきて、ボランティアのおじいちゃん、おばあちゃんたちも加わって、本当に見守って遊ぶような体制で、何か、誰かのセミナーを聞くとか講演をするとかというのではなくて、季節に合わせた食べ物もちょっとみんなでつくってあげてみんなで一緒に食べるという企画です。 やはり、そういうことをすることによって、その地域で育った赤ちゃん、子どもさんたちが、名前も覚えてもらえるし、お互いに、その実際のお孫さんとかお子さんではなくてもきずながつくれるんだな、こういうきずなのつくり方は大変いいなと思っているところですので、何らかの形で広げていただけたらなと思っているところです。 それでは、1番目の質問のほうに入らせていただきます。 先ほど答弁していただきました都市計画マスタープランで、60年余りの間にすばらしい天童市が発展して本当に感動しているのですけれども、土地利用の方針としまして、市街地に対しては集約的な都市づくり、あと、田園集落においてはコミュニティの維持・増進するということで、市街化調整区域における定住化の施策としましては、優良田園住宅認定制度を一層活用していく。民間業者によって住宅地を開発してもらう。そのときには地区計画制度の十分な活用を図り、制度の周知と運用を強化するということがありました。 議会報告会で、この間、2月に議会報告会があったのですけれども、その資料で、27年5月に荒谷で行った議会報告会の回答がございました。やはり、私が今回質問するような同じような質問でして、荒谷地区の方で、周辺地域の人口減少の対策として、工業団地のほかに荒谷地区に住宅団地をつくることが考えられないか。 2番目が、農地に住宅を建てることは問題であるだろうが、優良田園住宅認定制度を活用して人口増加を図ることはできないかということが議会のほうにかけられまして、それに対して経済建設では、人口減少のためにも地方創生の根幹であるこの問題に対して、問題は市の問題でもあり、考えていきたいのですけれども、市が主体的に市街化調整区域で開発を積極的には進められない。民間開発業者と地域が連携して、優良田園住宅認定制度を活用した住宅団地の開発を行うことは可能なので、そういうのを働きかけていくということが書いてありました。 ということで、田園集落の方々からすれば、ミニ団地のようなものをつくっていただきたいけれども、天童市のほうでは、やはり市街化調整区域であるので、やはり積極的にということで、大変苦しいところだとは思いますけれども、この働きかけていくというところでお尋ねしたいのですけれども、例えば荒谷でそういうふうな意見が出て、市としても把握した場合に、住宅供給公社に対してどういう働きかけをしているでしょうか。 ○鈴木照一議長 大石建設部長。 ◎大石章夫建設部長[併]上下水道事業所長 お答え申し上げます。 今実際、住宅供給公社に働きかけというよりは、なでしこの2期というふうなことで、先ほど議員がおっしゃいましたようなことで進めていただいております。ですから、今、荒谷地区だけでなく、市長が行っているまちづくり懇談会の中では、各周辺集落部で同じような形の要望が出されているところでございます。 主体的にやっていただくのは住宅供給公社でありますので、適地というふうなものがございますので、各地区の状況なども調査しながら、また、学校の児童数が減少してというふうなことで、学校の経営も支障を来しているというふうないろいろな要素があろうかと思いますけれども、そういうふうなものをトータルして、天童市でも引き続き住宅供給公社によって周辺集落部の宅地へのほうの供給をお願いしたいというようなことを要望していきたいなと、相談もしていきたいなというふうに考えているところでございます。 ○鈴木照一議長 山口桂子議員。 ◆13番(山口桂子議員) ありがとうございます。 やはり山形県の住宅供給公社なので、やはり山形県を、全体を見て、また天童市を見た場合に、どこが適している場所なのかということで、地域の方の声も聞きながらぜひ検討を重ねていただきたいなと思っているところです。 あと、高度化につきましては、土地区画整理事業の市街化の状況の調査ということで、先ほど、平成27年3月31日現在は、市街化率が95.2%と大変高い数値になっています。残りは、あとわずかのところしかないということで、また、南小畑地区とか北目地区の市街化率が、やはり誰が考えても上がっていくのだろうなというところになっていまして、少ない残された農地という考えた場合は、やはり触れ合いの場だったり防災上の場だったり、そういうこととして捉えれば大切な場所でもあるなと考えているところであります。 先ほど、産業立地室での答弁の中では、大変工業出荷率が減っているということで、リーマンショックまでは戻らないということで、でも天童市のほうでは積極的な団地を開発しています。荒谷西、あと、天童インターチェンジということで、これは本当に、荒谷であれば81.3%も埋まっていますしチラシもつくっていますし、何か新聞の折り込みも見ました。すごい積極的にPRされているなと思っているところですけれども、この工業団地についての整備についての市長の、もう少し深いお考えをお願いします。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 おかげさまで、この天童市、非常に道路からさまざまな立地の中では大変恵まれているところで、荒谷、あるいはこのインター産業も含めて、非常に順調に経過しているのではないかなと思っております。 そういうような中で、先ほども第1回目の答弁でも申し上げましたとおり、今後の工業団地の整備についての適地の選定のための予算を今回計上しております。特に製造業、こういうものを来ていただくということが非常に本県にとってはよろしいと私も思っておりますし、また今回、先般、ニプロの子会社であります細胞化学研究所の起工式がございまして、ああいう企業が、開発型の企業が本市にできるということは、本市はもちろんですけれども県内においても非常に大きな効果が出るだろうというふうに思っております。 そういうふうな意味で、この工業団地の整備につきましては、ある程度の見通しがついた中でありますので、新たに整備の方向で進めていきたい、こういうふうに思っております。 ○鈴木照一議長 山口桂子議員。 ◆13番(山口桂子議員) いい会社に張りついていただきまして、地元で雇用もしていただければ、より、本当に雇用の安定、そうすることによって若者の方が結婚したり子育てしたりそういう定住化にもつながって、本当にいいスパイラルでまちづくりができると思いますので、ぜひぐんぐんと進めていただきまして、工業団地のほう、埋まっていくようになるといいなと思っております。 次に、これからの都市計画の展望という点なのですけれども、住民が、地域の住民が地域の特徴を生かして、南部、中部、西部とか分かれているわけですけれども、それを生かしたまちづくりをしていくという中で、集約型のまちづくり、集約的なまちづくりということが回答のほうで出ていましたけれども、この辺のところで、市長が今現在で考える集約的なまちづくりというのはどういうものなのかをお尋ねします。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 集約型ですから、その地域でさまざまなことが可能な地域、特に市街地でありますけれども、先ほど言いましたように、本市の市街地、利用度が95%を超えているような状況でありますからかなりの利用率をなっていると思っております。そういう意味では、そういう方向で整備がなされているというふうに思います。今後とも、やはり市街化あるいは市街化調整区域、この区分をしっかりとした中で、そういうものを進めていきたいというふうに思います。 ○鈴木照一議長 山口桂子議員。 ◆13番(山口桂子議員) 集約型ということでコンパクトシティという言葉もよく使われます。コンパクトシティというのを見ていった場合だと、例えばなのですけれども、富山市では持続可能な富山型都市経営ということで、これからの時代の認識としては人口減少、超高齢化、そして、今から20年、30年の先を見据えた戦略を打っていくという考えのもと、そこは電車が走っていた町なのですけれども、公共交通を軸とした拠点型の集中したコンパクトなまちをつくり、公共交通沿線に移住を推進して、土地利用、交通政策、福祉政策、民官連携で包括的に展開して、なおかつ中心市街地の活性化を取り込んだ形で、今かなり集約型のコンパクトシティになっているようです。国のほうでは、平成26年度8月に都市再生特別措置法の一部を改正しまして、市町村は住宅及び医療施設、福祉施設、商業施設、その他の居住に関する施策の立地の適正化に関する計画ということで、立地適正化計画というものを国土交通省のほうで進めるような動きがあるようです。 そのことに関しまして、市長のほうのお考えはどうなっているでしょうか。 ◎大石章夫建設部長[併]上下水道事業所長 お答え申し上げます。 天童市の都市計画につきましては、歴史的に区画整理事業で整備しておると。 市長が申すとおり、市街化率も95.2%であるというふうなことから見れば、非常に集約型の線引きがなされ、整備がされると。ただ、今回の整備率の中には、完成した区画整理事業の総数でございますので、今実施している芳賀地区は含まれておりません。ただ、今、芳賀地区を整備している相乗効果と申しますか答弁でもお答えしましたとおり、南小畑や北目地区が相乗効果で、その分の市街化率が増えているというふうなことが現象としてあらわれております。 立地適正化計画というのは平成26年8月に国で示した計画であります。この計画につきましては、天童市で言えば、市街化区域の中にまた新たな公道を利用する地域をうちの市街化区域の中に線引きをして、さらに高度化を図りましょう。そこに要する施設の整備については国のほうで支援しましょうというふうな考え方でございます。 そういうふうなことが20年先を見据えた考えで想定されますので、本市としましても、そういうふうな方向性が天童市として合うのかというふうなことで、今、先駆けであります大阪府の箕面市と広島県の府中市というふうな2カ所で実施しておりまして計画を定めておりますので、その辺の視察も今年の2月に入りまして担当のほうが出向きしまして、調査をして、今後その策定されている内容が本市にどのようにマッチしていくのかなというふうなことで研究していきたいというふうな方向で、今進んでいるところでございます。 ○鈴木照一議長 山口桂子議員。 ◆13番(山口桂子議員) ありがとうございます。 やはり豊かさとか幸せを実感できて、なおかつ持続可能なまちづくりということで、本当に施政方針にもありました、そして先ほどもありましたように、東洋経済の都市データパックの住みよさランキング、全国38位、東北2位、県内1位ということで、本当に天童市は恵まれた立地条件でコンパクトなまちづくりを行っていて、本当にいいと大変思うのですけれども、ここを、質問にも書きましたように、成熟した、芳賀も、もう大分、60%まで行っていることをお聞きしましたので、そうなったときに、やはり、10年、20年、30年後を見通した都市計画としての、今、山本市長さんが考える都市像というようなものが、先ほどちょっと、余り頭に入りませんでしたのでもう一度お願いいたします。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 大変難しい質問だと思いますけれども、将来の都市像ですから、今の都市マスに載っているようなところを中心としてやっていく必要あるのだろうと思いますけれども、いずれにしましても、日本人口減少社会ですから、そういうものを頭の中に入れて、やはり周辺部も市街地も考えていく必要があるというふうに思います。 そうした中で、今、本市においては、周辺部も含めて周辺のコミュニティの減退についての対策とかそういうものも含めて都市マスのほうで計画しているわけでありますから、そういうことを大事にしながら、将来を見詰めた施策を進めていくということが大事だと思っています。それにのっとった形で進めていきたいなというふうには思っております。 ○鈴木照一議長 山口桂子議員。 ◆13番(山口桂子議員) ありがとうございます。 本当に人口減少の中、どのように町が変わっていくのか、30年後、今考えている施策がどのように影響してつくられていくかというのは、本当、30年たってみないとわからないわけではありますけれども、天童市として市街化区域と市街化調整区域できちんと整備して、95.2%まできちんと整地されたこのコンパクトシティの中で、やはり各地域における課題だったりテーマだったりが、今から10年前からなかなか解決しない問題とかそういうのがきっと各地域各地域であると思います。今からこうしてほしいというのもあるかもしれませんけれども、前々から言っているんだけれども、なかなかそういうふうになっていかないという課題もあると思いますので、そういうのをやはり各地域の意見を吸い取っていただきまして、皆さんが住んでよかったというまちづくり、そして、幸せを実感できるまちづくりに励んでいただきたいと思うところであります。 今回、通告には書かなかったのですけれども、鳥取県なんかは移住ということに力を入れていまして、やはりもう人口を奪い合うわけではないのですけれども、やはり、いかに魅力をつけて、来てもらって住んでもらうかというところは、天童市においては何なのかということもきちんとリサーチをしておいて、やはり今後のまちづくりにやっていければいいなと思います。 ハード的なその道路だったり町だったり駅だったりすることも大事なのですけれども、やはりそこに住む人が幸せでないといいまちにはならないので、人づくりを取り入れたマスタープランをつくっている町もありました。まずそこに住んでいる人が、礼儀正しいというのはあれなのですけれども、人の痛みをわかる人たちをいっぱいつくったりとか、そういうことに力を入れているマスタープランをつくっているところもありましたので、何かそんなイメージで、今後、第七次の総合計画に進むにあたり、ますます成熟したマスタープランでもあり、持続可能なまちづくりになりますように御祈念申し上げて質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○鈴木照一議長 以上で山口桂子議員の質問を終了いたします。 △伊藤護國議員質問 ○鈴木照一議長 最後に、19番伊藤護國議員。  〔19番 伊藤護國議員 質問席〕 ◆19番(伊藤護國議員) 3月定例議会一般質問、最後を務めさせていただきます、会派清新会会長の伊藤護國であります。清新会を代表し、山本市長2期目の最終年となる平成28年度施政方針並びに天童市まち・ひと・しごと創生総合戦略について質問をしてまいります。山本市長におかれましては天童市の中長期計画を見据えた思いのたけをお聞かせいただくことを御期待申し上げ、早速質問に入ります。 国立社会保障・人口問題研究所が平成24年1月に発表しました日本の将来推計人口によりますと、2060年、日本の総人口は1億人を大きく割り込み8,700万人まで減少し、全国1,718市町村の半分以上が消滅するというショッキングな発表があり、地方の人口減少、ひいては日本の人口減少という深刻な事態がクローズアップされたところであります。 安倍総理は、何としても2060年に総人口1億人をキープしたい。そうしないと日本の将来は大変なことになるとの危機感から、東京一極集中が地方を疲弊させ活力を失わせているとの現状認識のもと、何としても地方を元気にするため、東京一極集中の排除、国を挙げての地方創生とあわせて、地方みずからが創生に取り組んでほしいという願いのもと、昨年10月まで地方創生総合戦略の策定を求めたところであります。 そんな中、本市におきましても、総力を挙げてこの2月に素案ができ上がったところであります。平成20年、山本市長が誕生し、天童再興の旗印のもと、「子育て支援」、「観光・ものづくり」、「スポーツ・文化・健康づくり」の3つの日本一への挑戦と、それを支える市役所改革を重点施策として、この2期7年取り組んでこられました。 子育て支援につきましては、御案内のように、県内で初めて、中学3年生までの医療費の完全無料化の実施、第3子以降の保育料の無料化、放課後児童クラブ、12小学校区全てに公設民営の学童保育所の設置、さらに、子育て支援拠点施設としての子育て未来館げんキッズの建設など大きな実績を残されました。 観光・ものづくりとしては、荒谷西工業団地への企業誘致、芳賀土地区画整理事業地内へのイオンモール天童を始めとする大型商業施設の立地、これらにより3,800人を超える新しい雇用が生まれております。さらに、明治大学との連携により実施のふるさと納税は、26年度8億円、27年度28億円と大きな伸びを示し、農産物生産者を始め、各業界製造販売者にとって大きく貢献されたものと思っております。 スポーツ・文化・健康づくりにつきましても、先ほど水戸議員からありましたように、第4回のラ・フランスマラソンが年々参加者が増加し、昨年は全国各地から4,500人もの参加があり、全国ランニング大会100撰にも選ばれるなど、交流人口の増加と天童市の知名度アップに相乗効果を発揮されたものと思っているところであります。 これら2期7年の取り組みが天童市の総合力を高め、東洋経済新報社の住みよさランキングにおきまして、全国38位、東北北海道2位、県内1位と高い評価をいただいたところでもあり、6万2,000市民とともに、市長を始め職員の頑張りに心から感謝を申し上げる次第であります。 このような状況・実績の中、天童市まち・ひと・しごと創生総合戦略が作成されたところでありますが、これは単に、平成27年度から31年度までの5カ年計画という短期計画ではなく、天童市政百年の大計という壮大な構想の中で、10年後、20年後、30年後という中長期計画の序章でなければなりません。 国は、2060年を目途とした人口ビジョンを策定しております。本市におきましても2060年までの人口推計を出しておりますが、天童市の将来像を明らかにし、それに向かって中長期の計画策定は喫緊の課題であります。 そこで、このまち・ひと・しごと創生総合戦略を第六次総合計画とどう関連づけ、整合性を図りながら次の第七次総合にどうつなげていくのか。さらに、20年後、30年後の中長期計画をどう策定し、いつまでに仕上げようとしているのかもあわせてお伺いをいたします。 次に、先ほど遠藤喜昭議員からも質問がありましたが、大きな成果を上げておりますふるさと納税、天童の実績を参考に、県内各自治体がアイデアを凝らし取り組んだ結果、15年度上半期の実績は、都道府県単位で山形県が全国1位であり、市町村別でも上位50の中に、天童市、米沢市、上山市、寒河江市、東根市、舟形町、最上町と7つもの市と町が含まれており、各市町村とも努力していることがよくわかります。天童市が先導役として、県内各市町村のふるさと納税制度をリードしてきたわけでありますが、このような返礼品やアイデア競争の中で、今後どのような戦略で臨むのかお伺いをいたします。 次に、まちづくりを進めていくために必要なことは、次の世代を担う子どもや若者の人材育成であろうと考えます。山本市長はこれまでも、子育て支援日本一、教育振興重視の立場から、学童保育の充実や学校設備の環境整備に取り組んでこられました。これからのまちづくりの最重要施策が、私は教育の振興であることは誰もが認めるところであると考えております。 現在、本市におきましては、中学校は全てにおいてエアコンが設置され、小学校におきましても平成30年度までにはエアコンが設置され、快適な環境の中で学習が行われるものと考えております。 さらに、本市の地の利を生かし、津山小学校に特別支援学校の小学部が設置されております。私は、子育て支援日本一を目指す本市として、小・中・高一貫の全てを包含した特別支援学校を招致してはどうかと考えているところであります。 現在、津山小学校の卒業生は天童一中と天童二中に分かれて進学をしており、保護者からは、何とか同じ学校に進学できないかとの声もあります。また、山口小学校、北部小学校の卒業生からは、国道48号線の北側に学校を建ててもらいたいという声も、交通の便や通学時の安全面から指摘を受けているところであります。この際、思い切って二中学区を変更し、校舎の移転をも考えていただき、今の校舎は特別支援学校として小・中・高一貫校、それを天童市に招致を考えていただき、将来の定住人口の増加や交流人口、さらには就業人口の増加にも結びつく政策であり、県の教育委員会へ相談すべきことであろうと考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。 最後に、先ほど来申し上げてまいりましたが、ふるさと納税申し込み件数が20万件を超え、全国各地に天童市のイメージや知名度が高くなっているはずであります。さらに、住みよさランキング全国38位という天童ブランドの高さを今後どのように生かしていくのか。特に、ふるさと納税によって、本市の農畜産物は高い評価をいただいております。これを農業振興、後継者育成、6次産業化へと結びつけていくことが将来の本市の農業振興、農業基盤の強化に大きくつながっていくものと確信をいたしております。 また、農産物に限らず、木工品やお酒、麺製品、伝統工芸品といった地場産業製品にも高い評価が寄せられております。これらのものづくりに対する産業資源や緑豊かな自然環境、歴史と伝統ある文化・芸術など知的・集約的に文化の薫り高い文化資源をも大切にしながら、今後のまちづくりに取り組むことが本市の総合力を高め、外国人観光客や全国からの観光客をお迎えするために大変必要なことであろうと思います。今後の町の活力を高め、ひいては天童市の百年の大計につながるものと考えますが、市長の考えをお伺いいたします。 そして、それらの総合的な戦略、各部署との調整、中長期計画を策定するために未来創造推進室を新設し、本市の政策推進を図るべきであると考えますが、市長のお考えをお伺いいたし第1回目の質問といたします。 ○鈴木照一議長 山本市長。  〔山本信治市長 登壇〕 ◎山本信治市長 伊藤護國議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、平成28年度施政方針についてのまち・ひと・しごと創生総合戦略を第六次天童市総合計画とどう関連づけ、整合性を図りながら第七次天童市総合計画につなげていくのかについて申し上げます。 このたびのまち・ひと・しごと創生総合戦略は、人口減少と地域経済縮小の克服、まち・ひと・しごとの創生と好循環の確立の2つを基本的方向として策定をしたものであります。 その実現のためには、さまざまな分野の施策を関連づけ、有効に機能させることが必要となってくることから、現在の第六次天童市総合計画や次期の第七次天童市総合計画に包含する形で、整合性をとりつつ一体的に推進していく必要があると考えております。 次に、ふるさと納税の拡大と取り組み姿勢について申し上げます。 遠藤喜昭議員の御質問にもお答えしましたとおり、平成27年度の本市のふるさと納税は、大きな成果を上げることができました。これも議員の皆様始め市民の皆様の御理解と御協力の賜物であると認識しております。 平成28年度につきましては、返礼品となる特産品の品数を、現在の130点から235点に拡充することなどにより、寄附額の総額を20億円と見込んだところであります。 また、本市独自の特設サイトの構築や人気将棋漫画の「3月のライオン」とのコラボレーションを行い、新たな天童ファン及び将棋ファンの獲得と固定化を図り、天童ブランドの確立を図ってまいりたいと考えております。今後とも、ふるさと納税の趣旨にのっとりながら、より一層推進してまいりたいと考えております。 次に、天童ブランドの確立と活力あるまちづくりの実現のために、どのような長期計画を定め、どう戦略を打ち立てていくのかについて申し上げます。 本市には、将棋駒や四季折々の豊富な種類の農産物、天童牛を始めとする畜産物、木工製品、温泉、豊かな自然など、天童をイメージできるさまざまな資源に満ちています。特に、ふるさと納税の成果からも、本市の持つ資源の豊かさと質の高さは全国において高い評価を受けており、ブランド力については、今後ますます伸ばすべき分野であると認識しております。 このような中、天童ブランドの確立については、次期の第七次天童市総合計画に位置づける考えであります。また、ブランドの確立のための庁内の組織体制について検討していくとともに、情報発信のさらなる強化に努め、さまざまな分野での資源を有機的に結びつけるなどして、さらに魅力ある資源として磨きをかけていくことが重要であると考えております。 今後、庁内関係部課等はもちろん、市内の事業者などと連携を図りながら、統一的な視点に立ったブランド戦略を展開してまいりたいと考えております。 ○鈴木照一議長 水戸部教育長。  〔水戸部知之教育長 登壇〕 ◎水戸部知之教育長 伊藤護國議員の御質問にお答え申し上げます。 平成28年度施政方針についての子どもの教育体制づくりの強化について申し上げます。 多くの皆様の熱意と御尽力により、平成26年度に村山特別支援学校天童校小学部の開校が実現しました。このことにより、それまでに遠距離通学などにより適正な就学がかなわなかった児童にとって、自分の障がいに応じた、より適切な教育支援を受けることができるようになったと考えられます。しかし、残念ながら、天童校は小学部のみの設置であり、中学部、高等部の生徒については、現在も他市にあります特別支援学校へ保護者の送迎による遠距離通学を行っております。 特別支援教育の理念は、子ども一人ひとりに応じた適切かつきめ細やかな指導及び必要な支援を図ることです。そのためには、障がいの程度に応じた個別の教育的ニーズに、最も適切な教育環境を整えていくとともに、障がいの有無にかかわらず全ての子どもが、地域で学び地域で育ち、自立に向けて積極的に活動できる環境を整えていくことが求められます。 本市としましては、今後も県に対して、村山特別支援学校天童校小学部の充実と、中学部・高等部の設置等について継続して要望し、特別支援教育体制整備の充実を図ってまいりたいと考えております。 また、少人数の児童が地理的な条件により2つの中学校に分散せざるを得ないということについては、これまでも教育的な観点から幾つかの問題が提起されていました。もし、学校の設置場所の変更が行われるとすれば、当然のことながら学区の見直しも必要になるものと考えます。適正規模の確保、交通環境の整備、通学距離、地理的・歴史的条件、そして文化及び地域との連携等を総合的に勘案することが必要になりますので、努めて慎重に行わなければならないものと考えております。 ○鈴木照一議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) 御答弁をいただきましてありがとうございます。 まず最初に、子どもの教育体制づくりについて再質問させていただきます。 午前中、笹原議員からも御質問がありましたように、発達支援児童等々の支援、あるいは特別支援学校に通う生徒も年々多くなってきている状況にございます。御案内のように、今、天童二中は48号の南側にありますけれども、自転車通学でも、要するに歩道が狭くて大変危険な状況の中で今通学をしている状況でございます。 そのようなことで、やはり津山小学校の一中、二中の分離ではなく、それの統合もあわせて二中も、校舎は大型リニューアルで直していただきましたけれども駐車場も非常に狭いという環境にございますので、第七次総合計画の中で結構でございますけれども、48号線の北側、できれば天童原地内あたりに新しく校舎をつくっていただいて、二中につきましてはそちらに移転をする。そして、今の天童二中はまだまだ使えますけれども、そこはやはり天童市内の子どもさんだけではなくて、地の利を生かして、この近辺の小・中・高の特別支援学校として、県のほうで設置をしていただくということが、私は将来の天童市の子どもたちの環境を見ていく上で非常に大切なことではないのかなということでございますので、これは今すぐ回答を得られる問題ではないと思いますけれども、県の教育委員会のほうに何回も何回もお話をしていただきながら、ぜひ実現方をお願いしたいと思います。 それからもう一つはやはり、子どもの貧困が全国的に問題になっておりまして、4日の日に石垣議員からもありましたけれども、私も前の一般質問でお話を申し上げました。やはり、医療費は医者にかかった人が恩恵を受けるわけでございますけれども、給食費は全ての人が対象になるわけでございまして、第1子から第3子までということではなくても、やはり第3子、あるいは第2子の子どもたちの給食費を無料にして、やはり保護者の負担を軽減していくということがこれからの子育て支援、日本一を目指す天童市として考えていくべき大きな課題であろうというふうに私は思っているところでございます。 このまち・ひと・しごと創生総合戦略を見てみますと、平成27年には20歳から39歳までの女性の数が5,693人で、平成52年の2040年には5,353人に減るということでございますけれども、人口が減らないとすれば、少なくとも夫婦1人で1人ということでは当然人口が減っていくわけでございまして、2.07に近づけていくためにも、やはり第2子、第3子を産んでいただかないと天童市の人口はどんどん減っていくという状況になるわけでございますので、何としてもやはりそういう保護者の負担ということを考えて、この第2子、第3子あたりの給食無料費をぜひお願いしたいと思いますが、教育長のお考えをお伺いいたします。 ○鈴木照一議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 学校の設置場所につきましては、大変大きな予算も伴いますので、四中開校に伴っていろいろな条件が変化してきたということを考えれば、将来的にはそういう方向性で、当然検討していくべきものなのではないかと私は思っているところであります。 また、小・中・高の特別支援学校については、先ほど申し上げましたように、一貫した学校づくりというものをぜひ進めていきたいというふうに思っていますし、そういう意味でも、小学部だけでなく、また、手狭な分割した教室だけでなく、もっと広々と大いに活動できるようなそういう環境を整備したような建物といいますか学校をつくってほしいなというふうに思いますので、今後とも要望してまいりたいというふうに思います。 3つ目ですが、給食費の問題についてですが、他県の、あるいは本県の他市の状況等を見ながら、今後研究し続けていきたいというふうに考えているところであります。 ○鈴木照一議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) 前向きに御答弁をいただきましたけれども、やはり全国に子育て支援日本一を豪語するには、やはりよそがやらないことも積極的に取り組んでいくということも大事でございますし、子どもたちのやはり教育環境というのがこれから一番大事になってくるのだろうなと思っておりますし、天童市のこれからの発展は人材の、私は育成であろうというふうに思っております。 おかげさまでてんどう未来塾も今年3年目を迎えるわけでございますけれども、やはり子どもも含めて青少年も、そういういろいろな経験を積ませていただいて、マールボロウへの親善大使みたいな形で、中学生も今、年間4人、外国にも行かせていただいているわけでございますけれども、そういう積極的な、やはり子どもの育成を今後もお願いしたいと思います。 それでは次に、まち・ひと・しごと創生総合戦略の中の第七次の総合計画に向けての考えをちょっとお聞きしたいと思います。 今もありましたように、今すぐできなくても、やはり将来的にはこの七次総合計画、そしてその先の10年後、20年後、30年後、七次総合計画を何年計画にするかによって違ってきますけれども、やはり人口ビジョンはもう既にできておりますけれども、数値目標、これをやはり挙げていかないと、いつまでもやはり抽象的な文言だけでは、私はなかなか前に進んでいかないのではないかと。先ほど山口桂子議員からもまちづくりについてのいろいろな御質問もございましたけれども、きちんとした数値目標を挙げて、そして企業誘致、あるいは工業団地というものを何年度ぐらいまでにどのような規模で、そしてそれによってどれだけの、要するに就業者が必要なのか。そして、定住人口とあわせてどのぐらいの、要するに、よそからの移住が可能になってくるのかという数値目標を立ててやっていただきたいなと思っておりますが、今後のこのまち・ひと・しごと創生総合戦略の中長期の計画につきましてはどのようにお考えなのかお伺いいたします。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 この、今回の総合戦略は計画期間5カ年ということで、このまち・ひと・しごと創生戦略と六総、あるいは七総への考え方というのは先ほど申し上げました。やはりこれは、六総、七総も含めて、まち・ひと・しごとを包含した形で、連携した中で進めていく必要があるとこういうことを申し上げました。 将来のことでありますけれども、恐らくこの総合戦略は指数なんかもきちんと精査しなければなりません。そういうふうな意味では、これは大きなもとになるというように七総では思っております。 そういうものをもとにしながら、本市の将来のビジョンというものを七総でつくり上げていくということになると思いますので、計画期間については今後検討を要すると思っております。議員のおっしゃるような期待に応えられるような、例えば、今学校の問題もありました。あるいは特別支援学校の問題もありました。そういうものも実現できるような形で取り組まれればすばらしいものになるのだろうと思いますけれども、やはり相手のあることでありますから、やはりそういうものを十分に酌み取って、あるいは情報を取り上げながらやはり進めていくことも大事でありますので、その辺のところは議員の皆さんからもいろいろ御指導いただきながら進めていきたいというふうに思っております。 ○鈴木照一議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) やはり今回、天童市が非常に今いい状態にあるわけですけれども、このまち・ひと・しごと総合戦略の中で、やはりこれから10年後、20年後先に、本当に天童市がきちんとしたまちに仕上がっていくかどうかは、私はここ3年ぐらいは、ひとつの大きな転換期であろうというふうに思っておりますので、先ほど来申し上げておりますように、このまち・ひと・しごと創生総合戦略というものをぴしっと数値目標を立てて、そしてやはり遠藤喜昭議員からはふるさと納税を基準として、やはり地元の地場産業の振興、あるいはものを図るべきだろうという話がありましたし、また、未来創造推進室をつくったらどうだという水戸議員からの提案もありました。私もそういうことは全く同感であります。 先ほど私も申し上げましたように、そういうものも含めて、私、未来創造推進室というきちんとしたものをつくって、各課との調整を図りながら、ふるさと納税をふるさと納税だけというわけではなくて、いろいろなものを含めて、これからの10年後、20年後、30年後の天童市をどうやっていくのかという形をきちんとつくる。そのためには、職員のレベルアップはもちろんそうですけれども、今、天童市で職員採用のときに社会人を経験された方を何人か、今雇用をしていただいておりますけれども、やはりいろいろ現場でお聞きしますと即戦力になるのだと。やはりそういう経験を積んでいるから、入ってきていただいてすぐ仕事をまかせられるということをお聞きしてもおりますし、このふるさと納税にしても、先ほど遠藤喜昭議員がおっしゃっていましたけれども、彼はそういう売店とか何とかでお土産を売ったり、あるいは仕入れをしたりした経験があるので、そういうものを生かせないかなというお話もしていましたけれども、そういう人を、何も正式職員ではなくてもいいわけですけれども、そういう人を取り組みながら、一つのふるさと納税ならふるさと納税のきちんとした職員体制を築いていくと。 あるいはまた、商業あるいは工業が、山口桂子議員に言わせればかなり落っこっているという話ですけれども、やはり落ちないようにしていくためには、このふるさと納税、私、一番大きな起爆剤になると思っているのです。将棋駒もそうですし、あるいはまたお酒も売れていますし、農産物ではなくてお米もすごいですよね。私お聞きしたら、天童産で、天童のJAフーズさんでも27年度で77万俵だという話も聞いていますし、その中でも、要するに15キロのお米、あるいは5キロずつ12回に分けて60キロにするお米とかいろいろな、やはり寄附者の要望に応えるいろいろな手だてをすることによって、天童市の米が非常に売れていると。なぜ天童のはえぬきが売れるかというと、使っている方から言わせると安くておいしいんだという話なんですよ。でも、いろいろメーカーさんから聞いてみると、60キロに換算すると大体1万8,000円ぐらいになっているわけですよね。今はTPPで米が安くて安くて困ったなという市町村がいっぱいいる中で、天童市のお米はそれだけ評価をされて、そして使っていただけるということは、私はすばらしいことだろうと思っています。 ちょっと話それますけれども、すし海道のすしのお米は全部天童のはえぬきですよという話も私伺っております。そういう意味では、外食産業で使うのはつや姫ではなくて、ササニシキや、やはりはえぬきのようなああいう品種でなければすし屋さんでは使えないんだと。あるいは外食の社員食堂とか何とかでは使えないという話も聞いているわけでございまして、そういうふうな農業の産業、あるいはまた、将棋駒もそうですけれども、あるいは天童木工さんのものづくり大賞をいただいているわけですけれども、この前、天童木工さんにお邪魔したら、もう各県から材木送ってよこして、例えばその木でテーブルをつくってくれとか、いろいろな、今要望が来ているんだと。本当にうれしい悲鳴だというお話もしていただいております。 それだけ、天童市のやはり産業は高く評価をされておりますし、私は日本どこに出しても恥ずかしくない企業がいっぱいあるのではないかと。山形正宗さんも出羽桜さんもそうですけれども、独特の酒づくりの中で、多くの、やはり愛飲者がいるわけでございます。 だから、この機会にそういうきちんとしたものをつくり上げて、天童市のこれからの将来の形づくりをするというのが今がチャンスだと思いますので、市役所改革の中で、この2期7年の間に山本市長が訴えてきた市役所改革、私はかなり進んできたなと思いますけれども、これから先、やはりそういう将来を見据えたそういう一つの組織形態の変更、あるいはまた、いろいろな経験者を呼び込んで、一緒になって取り組んでいくということが必要であろうというふうに考えておりますけれども、市長のお考えをお伺いします。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 今いろいろお話しいただきました。 さまざまな課題をしっかりと整理して進めていくということは、これ、まちづくりの中で大変大事なことでありますから、七総を考える上でも、いろいろな方々の御意見を聞きながら、そしていろいろな方々の知恵をいただきながら、そういう部分の、今いただいたようなことも含めて研修をして取り入れていただきたいというふうに思っております。 ○鈴木照一議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) ありがとうございます。 それで、まち・ひと・しごと創生総合戦略の中の基本目標として、天童のまちの魅力と人を引き込む力を大きくすると。天童の若い世代の安心を大きくする。天童の農・工・商間の活力を大きくするというのが基本目標の大きな柱になっております。 きょう、5名の方々が私の前に一般質問されましたけれども、皆さんがいろいろな提案をされております。すばらしいことをいろいろお考えになっているのだなと思っておりますし、例えば、天童のまちの魅力の中で、少し、もう少し頑張ってほしいなというのが、やはり文化あるいは芸術といった文化の薫り高いまちづくり、熊澤議員から舞鶴山のいろいろなお話もありましたけれども、この前の議会報告会の中で、中部小学校でやりましたけれども、せっかくあれだけ有名な宮城浩蔵さんの銅像が何であんな見えないところにあるのだと。何とか、今回つくった愛宕沼のところにあれを持っていって、あそこに散策に来る人たちが、ああ、この、これが宮城浩蔵さんなのかということがわかるような、そういう手だてもしたらどうだなどという御提言もいただいたところでございます。 やはり、水と緑と景観のまち、そして文化と芸術の薫り高いまちということがこれからの、やはり多くの観光客が何を求めて来るのかと。もちろん、食、あるいは癒しありますけれども、そういう文化というものも、やはり日本の中で、今、京都とかそういうところが非常に、出羽三山もそうですけれども、みんながそこに来るのは何かというと、やはり自分のところにない、そういう文化の薫りというかその崇高さを求めて来るということもありますし、天童はおかげさまで、今、天童市で力入れていただいている天童高原もあります。あるいは舞鶴山もありますし、私が前から申し上げております天童八景というものをきちんとやっていくと、またそれも違うし、出羽桜美術館あるいは天童市美術館、それから滝の湯さんの広重美術館、美術館だって3つもあるわけですから、そういうものをうまくきちんとコラボしながら、そういう文化の道、あるいは芸術の道ということも、今後、このまち・ひと・しごと創生総合戦略の中に組み入れて、やはりより多くの人にこの天童の魅力を発信していく土台をつくっていただきたいなというふうに思っているところでございます。 さらにやはり、この若い世代の安心ということになると、先ほど言っていたように、子育て支援と同時に就労の場なんですね。山口桂子議員からも工業団地の話がありましたけれども、3つ目の、今、工業団地を今後予算をつけて28年度から調査をしてやっていくということでございまして、市長の答弁の中にも、やはりこの工業団地はやはりものづくり、ニプロさんのように、やはりある程度日本でも優秀なというか有名なというか、そういう企業でないとなかなかやはり今の若い人は戻ってきてくれませんし、都会にいていい学校を出ても、こっちに来てもなかなか就職するところがないというふうに多くの人から言われております。そういう企業。私は前にも申し上げましたけれども、トヨタ自動車が宮城県に、普通車というか小型車は全部こちらに一元化して皆持ってくるということでございますので、そういう関連企業を天童市に誘致できれば、就職する方も大きな企業に安心して就職できるという場がなってきますので、若い人のUターン、Iターンということも可能になってくるのではないかなというふうに思っております。 そんなことで、この基本目標であります3つについて、私は今後積極的に、これは、このまち・ひと・しごとの数値目標も含めた具体的な施策を七次総合計画に組み入れながら、なるべく早くきちんとした政策をつくり上げてもらいたいというふうに思っておりますが市長のお考えをお聞きします。 ○鈴木照一議長 山本市長。 ◎山本信治市長 将来を見据えた計画をしっかりつくれと。それもできるだけ早くということですけれども、スケジュール化をしっかりつくって、滞りのないように進めていきたいというふうに思います。 ○鈴木照一議長 伊藤護國議員。 ◆19番(伊藤護國議員) ありがとうございます。 最後になりますけれども、先ほどのふるさと納税の返礼品の中でストラップについて、もう9カ月以上もたまっているからというお話があって、「3月のライオン」とか、あるいは将棋盤とかに変えたというお話があって、それはそれでいいと思いますけれども、実は2月3日、4日、自民党天童支部で国のほうに陳情に行ってまいりました。そのときに、例えば国土交通省は土井副大臣にお会いさせていただきましたけれども、土井という名前を彫っていただいた駒を持って行きましたら大変喜ばれましたし、文部科学省の豊田政務官にも豊田さんの名前入りで、これをオンリーワンです。あなたしかこのストラップはないですよという話をさせていただいたらすぐにバッグに取りつけて、いや、これはすばらしい宝物だとおっしゃっています。値段は大した金額ではないわけですけれども、もらった本人はすばらしく喜んでおりますので、やはり今、天童市の将棋駒組合でストラップについてつくっていただいておりますけれども、なかなかやはりこなすのが大変だというお話もありましたけれども、やはり必ずしも手書きでなくても、やはりもらった人は、本当に自分の名前が入っているということが宝なんですよね。 そういう意味で、何かそういう工夫をしていただいて、私は印刷でもいいのではないのかなと、名前はね。そんなことも含めて、ひとつこの件については御検討いただきたいということをお願い申し上げて私の質問を終わります。 ○鈴木照一議長 以上で伊藤護國議員の質問を終了いたします。 △散会 ○鈴木照一議長 これで本日の議事日程は全部終了いたしました。 したがいまして、本日はこれで散会いたします。   午後4時00分 散会...