天童市議会 > 2008-09-03 >
09月03日-03号

  • "関係地権者"(/)
ツイート シェア
  1. 天童市議会 2008-09-03
    09月03日-03号


    取得元: 天童市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-09
    平成20年  9月 定例会(第3回)     平成20年9月3日(水曜日) 午前10時00分開議        小澤 精議長     伊藤護國副議長 ●出席議員(22名) 1番 矢吹栄修議員   2番 狩野佳和議員   3番 松田光也議員 4番 矢萩武昭議員   5番 山口桂子議員   6番 木村竹虎議員 7番 森谷仙一郎議員  8番 赤塚幸一郎議員  9番 結城義巳議員10番 武田達郎議員  11番 佐藤正男議員  12番 後藤和信議員13番 山崎 諭議員  14番 石垣昭一議員  15番 小松善雄議員16番 鈴木照一議員  17番 伊藤護國議員  18番 水戸 保議員19番 淺井健一議員  20番 伊藤和子議員  21番 秋葉 忠議員22番 小澤 精議員 ●欠席議員   なし ●出席要求による出席者職氏名遠藤 登   市長         武田貞夫   副市長國井研一   総務部長       鈴木周宏   市民部長安喰邦男   経済部長       瀧口 廣   建設部長長瀬一男   市民病院事務局長   阿部邦敏   会計管理者伊藤正雄   消防長        土屋 信   総務部総務課長茂木健一   水道事業所長     武田良一   教育委員長水戸部知之  教育長        山口 孝   教育次長                         農業委員会結城助一   農業委員会会長    松田 実                         事務局長       選挙管理委員会           選挙管理委員会水戸部秀一             荒澤三滋       委員長               事務局長新関 茂   監査委員事務局長 ●出席した事務局職員                         局長補佐兼村山 隆   事務局長       赤塚嘉知                         調査係長原田まき子  副主幹兼庶務係長   武田文敏   副主幹兼議事係長                         庶務係兼加藤博之   調査係主査      結城篤彦                         議事係主査 ●議事日程 議事日程第3号              平成20年9月3日(水曜日)午前10時開議第1 市政に対する一般質問 (1) 15番  小松善雄 (2) 21番  秋葉 忠 (3) 10番  武田達郎 (4) 16番  鈴木照一 (5)  7番  森谷仙一郎 (6)  5番  山口桂子 (7)  4番  矢萩武昭 (8) 11番  佐藤正男 ●本日の会議に付した事件  議事日程のとおり △開議 ○小澤精議長 ただいまから本日の会議を開きます。 本日の会議は全員出席であります。 本日の会議は、議事日程第3号によって進めます。 なお、出席要求による説明員のうち、奥山監査委員が欠席でありますので、御了承をお願い申し上げます。 △市政に対する一般質問 ○小澤精議長 日程第1、市政に対する一般質問であります。 通告に従いまして順次質問を許可いたします。 △小松善雄議員質問 ○小澤精議長 最初に、小松善雄議員。  〔15番 小松善雄議員 登壇〕 ◆15番(小松善雄議員) 皆さん、おはようございます。 定例議会通告に従いまして一般質問を賜りました政和会の小松善雄であります。 今回は、大別して2つの項目であります。1つは、天童古城西まちづくり整備事業についてであります。細目は、3点の内容についてであります。2つ目は、初日、赤塚議員からの内容質問と関連しますが、市長のこれまでと現在の思いについてであります。 以上のことについて、誠意ある答弁をいただきたいと思います。 まず、天童古城西まちづくりについての街路事業整備についてであります。 さて、当時、駅前土地区画整理事業が幾多の歳月で困難を乗り越え、整備事業が推進をされました。当時は、現在から見れば財政面も比較的元気な時代であり、特に国民体育大会主会場を目前にしての再開発であり、駅前を中心とした均衡のとれた商店街の活性化と、天童市の顔としての展望を切り開くためと、地域の安心・安全での土地空間の確保など、また市街地振興整備にかかわる法的規制の問題、中心都市計画の市施行による補助率の問題、保留地などと、地権者の減歩率も含めてクリアしての事業でありました。幾多の取り組み結果が、中央商店街挙げての総意が現在の姿であります。 このような中で、長期間にわたる駅前再開発の推進中にも、南への事業延伸の話題が地域から要望、意見と提案されましたが、ほかの事業で先を越され、鍬ノ町や継続開発と老野森区画整理事業が取り組まれ、以後ようやくにして地域民の総意により、平成8年11月、開発事業のための第1回目6町内会合同懇談会が開催され、承認を受けたのであります。平成8年12月に結果を踏まえて、6町内会長連署による市議会に都市計画開発にかかわる請願書の提出を行い、同年12月、議会採択を受けて地域民への浸透、理解を図るために、平成9年より2カ年間、関係課から都市計画にかかわることについて事前説明会を開催し、対応いたしたのであります。 その中で、時代の趨勢により、市街地の都市計画への国・県からの補助金の見直しと、国が進める行財政改革の壁があり、前に進めない状況になりましたが、延長674メートル、県道山形老野森線の区間は、交通安全上からも、車の渋滞が続く中と歩道なしの全体家屋の安心・安全上からも、何とか前向きに進めなければならないことであるとの認識に立ち、行政との話し合いと一層具体性の検討を深め、6町内会合同役員会の席でも早い事業推進を求めるべきと熱意、要望が出され、県、市と関係団体に働き再三の合同会議を持ち、市所管当局との対話活動を行ったのであります。 その中で関係課から、都市計画でなく県主体事業の街路事業方式の提示があり、役員会での討議の結果、推進することに相なったのであります。 そこで、都市環境を形成していく新たなビジョン、都市個性の天童市らしさを大切にするまちづくりが重要であるとのことで、地域の歴史、文化、景観を大切にするまちづくりに対応する時代の推進事業であります。このような方向のまちづくり基本構想が出され、街路事業を促進するために、国や県に出向き、実行実現まで取り組んでいかなければと確認いたしたところであります。 これまでの経過が、旧国道13号線の地権者を中心に道路整備促進協議会も発足し、常時合同役員会議を開きながら再確認をいたしたところであります。平成12年12月、県議会にそのための街路事業にかかわる請願書の提出を行い、その年、採択を受け、地域内28ヘクタールの計画区域が、舞鶴山の一部を含む西側の地区都市計画道路山形老野森線沿いは、昔の重みを生かした新しい整備事業の推進でもあります。 また、地域の歴史を見ますと、天童古城舞鶴山の西部一帯は、南北を走る主要地方道山形老野森線で、特に一日町、五日町地内は、江戸時代から羽州街道沿い宿場町、町場を形成しており、明治以降は天童町の歴史、文化、政治、経済の栄えた中心地でありました。近年は、郵便局、市役所などの移転、都市化の波により、商店街も衰退の一途であります。また、奥の細道など、アルカディア街道の由緒ある歴史街道でもありました。このような歴史的な背景や、舞鶴山の景観と周辺にある文化財や文化施設などを生かしたまちづくりを進めることであります。 そこで、当初事業の予算計画によれば、事業年度は調査測量もありますけれども、実質平成15年度から21年までの7年間で竣工とのことでありましたが、国の行財政改革と地域まちづくり交付金事業編入などもあり、今後の674メートルの距離が現段階の工事進捗率3分の1と聞いております。こういう財政見直しでの市補助分も、年度ごと変わって補正減額をしなければならない事業の大幅なおくれであります。このような中で推移している街路事業の大きく減額された予算の復活の見込みについて、まずお伺いをいたします。 また、細目の2点についてであります。 下北目、仲町町内への一部拡幅道路だけの計画であります。前段も申し上げましたが、都市計画にかわっての街路事業とまちづくり事業の中でそれぞれ承認している案件であり、東西線及び電線地中化の整備計画についてもお伺いをいたします。 3点目の安心・安全なまちづくりの全体計画でありますが、区域内一日町、五日町、上北目、下北目、仲町、田鶴町の市道も、緊急性を必要とする住宅密集地であります。狭い道路、変形道、L字型で車の対向と、交差ができない角度の市道もあります。ほかにも、田鶴町の旧寒河江街道拡幅と以南の大変狭い交差できない一方通行車道などもあります。このような地帯が多くありますが、安心・安全なまちづくりの全体的計画の見直しをしなければならない現状とも思います。お伺いをいたします。 次に、市長の思いについて、市制施行50周年に当たり、ほぼ一緒に歩んでこられた政治活動の感想と、現在の心境についてであります。 さて、ことし天童市は、昭和33年10月1日に市制施行されて50年という節目の年を迎え、官民挙げてさまざまな記念行事が実施されております。 一口に50年と言いますが、戦後の混乱期をようやく脱したとはいえ、昭和30年代はまだまだ貧しい時代でもありました。しかし、昭和40年代に入り、高度経済成長の波にも乗り、政治経済はもとより、芸術文化、またスポーツなどのあらゆる分野において社会の進歩、発展は目をみはるものがあり、現在においても物質的な豊かさは世界のトップを走っていると言っても過言ではないと思うところであります。 ところで、遠藤市長が初めて市議会議員となられたのは昭和34年ですので、市制施行50年は、遠藤市長の政治家活動とほぼ一緒に歩んでこられた歴史でもあります。そういう意味において、遠藤市長には格別の歓喜と思い出がおありと思いますので、ぜひその一端でも御披露していただき、あわせてこれからの天童市の未来像についてもお聞かせを願えば幸いと思う次第であります。 以上、最初の質問といたします。 ○小澤精議長 遠藤市長。  〔遠藤 登市長 登壇〕 ◎遠藤登市長 おはようございます。 小松善雄議員の御質問に、順次お答え申し上げます。 最初に、天童古城西まちづくりについて申し上げます。 まず、街路事業の大きく減額された予算の復活の見込みなどについて申し上げます。 一日町及び五日町地内における県施行の都市計画道路山形老野森線の街路事業につきましては、平成15年度に国土交通省から事業認可を受け、平成19年度末における事業の進捗状況は、事業費ベースで約25%、建物移転率は約39%となっております。国の厳しい財政状況により、地方道路整備に対する予算の確保が困難になってきていることから、事業の進捗がおくれている状況にあります。 なお、平成21年度までとなっている事業期間につきましては、来年度に事業計画の変更を行い、事業期間の延長を行う予定であると伺っております。本市といたしましては、事業の整備促進に向け、本市の重要事業要望の中で重点事業に位置づけ、国や県に対して強く働きかけを行っているところであります。 次に、東西線及び電線地中化の整備計画について申し上げます。 東西線の道路整備につきましては、まちづくり交付金事業で取り上げている道路については計画的に取り組むとともに、その他の道路につきましては、県の街路整備の進行状況と調整をとりながら地域の皆さんの意見を聞いて、優先度も含めて検討したいと考えております。 都市計画道路山形老野森線の電線地中化の整備につきましては、町並み協定と調和のとれた良好な景観の創出と防災性の向上を図るには、電線地中化が不可欠であると認識しておりますので、平成21年度から始まる第6次無電柱化計画の中に位置づけされるように、県に強く要望しているところであります。 次に、安心・安全なまちづくりの全体計画について申し上げます。 安心・安全なまちづくりの全体計画につきましては、緊急車両が進入できる道路整備や、電力柱の民地移転により道路幅員の確保、道路照明灯の整備などが重要な要素であると認識しております。したがいまして、整備対象路線の選定などにあたりましては、財政状況などを踏まえながら、今後地域の方々とも十分協議を重ね、計画的な整備推進に努めてまいりたいと考えております。 なお、今後とも引き続き国や県に対して事業の促進が図られるよう強く要望してまいりたいと存じます。 次に、市長の思いについて申し上げます。 本市は、昭和29年、1町6カ村の合併後、昭和33年10月に市制を施行し、さらに昭和37年10月20日には豊栄村の編入合併を経て、ことしで市制施行50年の歩みを迎えております。第1次合併当時は、私は天童町連合青年団の事務局長でありました。この節目の年を迎え、市制施行後の50年の足跡をたどれば、先人のたゆまぬ努力と市民参画による先進的なまちづくりにより、本市は着実な発展を遂げ、内外から高い評価をいただいていることは、まことに喜ばしい限りであります。 私は、市制施行直後に行われた初めての第1回の市議会議員の選挙で当選させていただき、政治活動の第一歩を歩み始めました。その後、皆さんの御指導と御支援を賜りながら県政に、国政にかかわらせていただきました。本市の歩んできた50年と私の政治活動の歩みは、ほとんど重なっております。 昭和33年の市制施行から始まった半世紀の市の歴史の中で、豊栄村との合併や土地改良事業農業構造改善事業等による農業基盤や農業近代化施設の整備、土地区画整理、街路事業、下水道等の都市基盤の整備、統合中学校や地区公民館等の建設、輝きのべにばな国体の開催、天童最上川温泉ゆぴあや、特に長い間懸案となっておりました天童市民病院の開設、西沼田遺跡の整備など、多くの施策にかかわらせていただきました。50周年という記念すべき年にめぐり合わせたことに深い感慨を覚えておるものであります。 私は、平成9年3月市長に就任しまして、「市民が主役の市民による市民のための市政」を基本理念としながら、市民が安全に安心して生活ができ、誇りと生きがいを持って頑張っていけるまちの実現に取り組んでまいりました。 今それを顧みるとき、議員各位を始め市民の皆さんから多大なる御理解と御協力をいただいたこと、これまで多くの指導者の方々の努力の積み重ねがあったことが、今日この天童市があるという思いを改めて深い感謝、御礼の気持ちでいっぱいであります。 ○小澤精議長 小松善雄議員。 ◆15番(小松善雄議員) 答弁をいただきまして、ありがとうございます。 再質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 まず、最初の街路事業の大きく減額された予算の復活の見込みについてであります。 先ほども市長からも答弁ございました。計画年度の変更を行うと、こういうふうな答弁でございます。いろいろな時代の趨勢によりまして、そういう状況かなというふうに思ったところでありますが、先ほどもあったとおり、平成15年度に国の補助事業の国土交通省の採択を受けて、そして、県主体の施行の街路事業として、市のほうは窓口指導的役割として対応していただいているところであります。特に、事業推進等につきましては御礼を申し上げたいというふうに思うところであります。 特に、この区間、この区域内まちづくり交付金事業なども入りまして面積がふえてきている状況であります。本市のとらえ方としては、重要事業の要望の中でも市の重要事業に位置づけをされておりますので、特に古城西まちづくり委員会挙げて県・国に対しても強く働きかけをいたしているところでありますので、一層の市当局の再度の対応をお願いしたいというふうに思うところであります。 先ほども報告ございましたが、延長が674メートル、3分の1の進捗率で、ただ、総事業費なんかも聞いておるわけですけれども、46億6,470万円、この事業費であります。莫大な金額であります。市の持ち分というようなこともあろうかと思います。特に、移転建物の戸数等についても61戸ということで、まだ半分も満たない事業状況の中で、これでいいのかと思います。年代が変わって息子の時代に入るのではないかと、そういうふうないらだちもあるようであります。何につけても予算の獲得が先決ではないのか。全体的な事業のおくれも予算の問題が一番大きいものがあるというように思いますので、その辺等について再度お伺いしたいと思います。 2点目の東西線及び電線の地中化の整備計画についてでありますが、それぞれ今回の補正まちづくり交付金事業についてもいろいろ織り込まれている課題でもあります。そういう中における取り組みの強化、特に電線の地中化については、老野森も完全に地中化されました。南のほうだけ残すということもいかないのではないかと思いますし、まだ決まっていない状況で、地中化については。21年度から5カ年計画で検討したいと、こういうふうなこれまでの返事もあったと聞いております。その辺のめど等についてもお聞かせ願えれば幸いだと思うところであります。 特に、先ほど市長からもあったところでありますが、東西線等についての市道については順番もあるし、県との調整もしなければならない。地域民の話し合いもしなければならないと、これはわかります。しかしながら、大方下北目、一日町、五日町地権者については、何とかその東西線については全線対応してほしいと、こういうふうな要望のようでもあります。 次に、安心・安全なまちづくりの全体計画であります。先ほどの東西線とも重複するわけでありますが、特に旧寒河江街道もあのとおりの道路であります。線路を越えてもそうでありますが、線路までもそういう状況であります。歩道もない状況の中での交通の渋滞の問題、拡幅の問題なんかもあります。それから、南北線などもあります。やはり、狭い道路がかなり数多くあるようであります。その辺の見直しなんかも含めていただければ幸いだなというふうに思うところであります。 それから、これまでもそれぞれの下北目町内会でも挙げて要望しているはずでありますが、町内会で挙げて要望するというふうなことも私も聞いております。やはり、ミニ的な防災公園の対応なんかも防災上の対応も含めて、これも考慮すべきではないのかと。それから、その道路の街路事業の道路の駐車場の問題なんかも、これも都市空間としての対応ができるはずであります。この辺等についてもお伺いしたいと思うところであります。 それから、大変先ほど市長の思いについて申し上げたところでありますが、非常に激務の中での任務であります。これまで以上の健康に留意をされまして、ひとつ頑張って遂行に当たれるようにお願いを申し上げるところであります。 以上、申し上げた点に御答弁をお願い申し上げます。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 1つは、懸案の課題でありました天童老野森線の道路を基本にしながら、今事業が県施行を中心に展開をされているわけでありますが、県も国の予算も御案内のとおり財政が非常に厳しいということで、なかなか補助金なども減額されるという状況にあるわけでありまして、その中で特に今お話のまちづくり交付金事業というのはまことにありがたい。 したがって、このまちづくり交付金事業を関連させて、例えば県事業の街路事業とあわせて東西線の問題も並行して市の対応、これは地元の皆さんの御理解と御協力が不可欠であります。したがって、なるべく早く話し合いをして、路線の設定、それから電柱の地中化問題も含めまして、特に道路、消防自動車、救急車が十分入れるように、御理解と御協力をいただいて計画的に対応する以外ないのではないか。したがって、このまちづくり交付金事業を精いっぱい活かして促進をすると。街路事業とあわせて、それには県と市と地元と一体になって対応して促進を早める以外にないと思っておりますので、関係地権者はもちろんですが、天童市の歴史をある意味では背負ってきたというまちでもありますので、よろしくお願いしたいなという気持ちでいっぱいであります。 東西線ももちろん、それは電柱の地中化を含めて、各町内会、あるいは連合会として対応を強化して早めるということが極めて大事だというふうに思っておりますので、地元の皆さんのお力添えを、御理解を心からお願いをして、まちづくり交付金事業をいかに有効に計画の中に組み入れて対応するかということが極めて大事だと。 その他、安心・安全なまちづくり全体については、生かせるところは存分に生かせる体制をつくっていきたいものだというふうに思っておりますので、道路問題はもちろんですが、都市街路はもちろんであります。町中で一挙に老野森のような都市計画事業が展開できるというような状況になっておりません。これは、将来展望を見ても、なかなか大変な課題だと思っております。したがって、南部を早く懸案の課題を終わらせて、既に今悲願されてきた久野本地区、旧13号線を中心にして県施行で街路事業との関連で整備を進めるということが原則ではないかというふうに考えておりますので、よろしく。やっぱり、地域の皆さんの御理解と御協力が不可欠だというふうに思っておりまして、予算の確保等については万全を期していきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○小澤精議長 小松善雄議員。 ◆15番(小松善雄議員) 最後になりますけれども、安心・安全なまちづくり、これを進めているわけであります。特に、五日町線の佛光寺前、これ最後になりますけれども、ここも前から事故多発地帯であります。角度も90度の角度でありますので、例のことについてこれまでも再三再四申し上げてきた経過があります。この場所がL型道路になっております。この角度の問題がありますので、この辺について御検討くださいますようにお願いを申し上げて終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○小澤精議長 以上で小松善雄議員の質問を終了します。 △秋葉忠議員質問 ○小澤精議長 次に、秋葉 忠議員。  〔21番 秋葉 忠議員 登壇〕 ◆21番(秋葉忠議員) おはようございます。 会派かがやきの一番手として一般質問を行います秋葉 忠であります。 私は、農業問題について、2点ほどお伺い申し上げます。 農業問題は、今は深刻な状況でございます。先日は赤塚議員からありました。私の後には森谷議員のほうからも一般質問があるようであります。 1点目は、担い手支援の中で農業施設支援について、天童市独自な施策はできるものがないものかという点であります。 昨今の原油、飼料、農薬、肥料、農業資材などの高騰は、広範囲に強く影響を及ぼしているところです。原油価格の急激な変動に端を発した経済情勢は、農業経営を強く圧迫し、農業に期待が持てない現実であります。今の社会において少子・高齢化と言われるように、農家の現実を見ても、農業に従事している通称「鍬頭」が年金を受給しながら、65歳から85歳という高齢者が主流であります。新規農業者も数えるほどに少なく、若い担い手は急激に少なくなっているのも現状であります。 現在、農業に従事している高齢者であっても、夫婦が2人で働いているうちは田んぼや畑を耕作していますが、2人のうち片方が体が不自由になると、ほとんどの方がほかの人に貸すのか、または荒地の状況となっているのも実態であります。耕作する担い手が少ないため、農地を「買ってください」と言っても、買ってくれる農家はいないのであります。このような農家であっても後継者がいない近年の農家事情からしても、ことしは頑張って農業をしたが、来年からは担い手などほかの人に貸したいという人が数多く出ております。各集落の少ない担い手に農地集積となってくるのがこのような状況からでもあります。 この農業の現実を見るにつけ、担い手がいかに規模拡大をしていけるのか、その要素や課題を考えた対策を講じないと、規模拡大に限界が見えてきている現状でもあります。そして、その現状のままの農業を考えたとき、耕作をしない土地、つまり耕作放棄地が続出するのであります。先人たちが多額のお金を費やし整備した田んぼや畑が、荒れ放題になるのは見るに耐えがたいものがあります。まして、国民の食料自給率が40%未満と言われ、経済大国で一番低い現状を考えると、農業問題をもっと真剣に受けとめる必要があると考えます。 ところで、今農業を志す担い手が多くの面積を耕作するにしても、居住空間である集落内は、混住社会であり、農作業小屋をつくるにしても集落内に建てられない現状であります。そんなところから、農地に米の乾燥機や農機具格納庫を集落外に建てるようにしようとすると、農地以外に転用する許可が必要であります。自分の土地でありながら、農作業小屋も容易に建てられない現状であります。農地が自己所有地で、しかも農業施設用地については、農地法施行規則によると、農地転用制限の例外規定があるようであります。200平方メートル未満の農地転用については、農地転用許可除外事項を確認申請をすれば建設できるようになっているようであります。行政当局では、市道に接しているところはよいが、農道に接しているところは許可しない。また、建築基準法でもだめだと何度言っても断られるような状況であります。 担い手の若い人は、今までの家族経営から会社と同じような経営を目指し、貸し借りによって農地集積を目指している人も少なくありません。こうして20ヘクタール、30ヘクタール耕作すれば、当然機械も大型化し、乾燥施設も大規模なものが必要になってくるのは目に見えているものであります。担い手支援及び農地を荒らさないためにも、農業施設建設に際し、市道に接しているところは許可するが、農道に接しているところはだめというようなことのないように、天童市独自の方法がないものか、市長の考えをお伺い申し上げます。 次に、第2次山形県土地改良区統合整備基本計画の中間見直し案が、昨年の平成19年3月に山形県から示されております。それによりますと、基本方針として次の6点が挙げられております。1つ、土地改良区受益地の重複の解消、2つ、水系単位を基本とする統合、3つ、市町村単位を基本とする統合、4つ、国営などの事業単位の統合、5つ、おおむね100ヘクタール未満の小規模土地改良区の統合、6つ、解散可能な土地改良区の解散の6点が基本方針として示されております。 天童市には現在5つの土地改良区があり、19ヘクタールから1,140ヘクタールと受益地は大小さまざまであります。それぞれの土地改良区において地域の特性を生かし、その先人たちが苦労の末に築き上げてきた堰や揚水機場、ため池などをしっかりと引き継いでいるところであります。そして、厳しい農業情勢ながらも健全な財政運営のもと、維持管理に努力しているところでもあります。 市内の土地改良区の統合については、過去には昭和40年から50年代に重複の解消による統合や、近年平成11年度には同じ地域単位で小規模地区が統合した実例があります。 現在、農業経営に厳しさを増す農業情勢の中において、ますます維持管理や運営にも影響を及ぼすことも危惧されております。また、土地改良区の組合員であっても、耕作していない人や、土地持ち非農家が全体の50%以上となっているのも現実であります。このような耕作をしていない農家は、自分の土地であっても草刈りなど維持管理に無関心であります。こうした状況の中でも、農地、農業用水は農家だけのものではなく、その地域全体、そして天童市全体にその恩恵があるものと思われます。よく農業、農村の持つ多面的機能と言われますが、その目に見えない大事なものを農家が支え、農家が守り育ててきたのも事実であります。 昨年から戦後最大の農政改革とも言われる改革が始まっております。土地改良区の関係では、今一度、地域みんなで農地、農業用水を守り伝える活動でもあります「農地・水・環境保全向上対策」が始まっております。昨年のスタート時点では、天童市内では7つの活動組織でありましたが、地域住民への啓蒙、そして組織づくりで難しい課題も多かったように思います。大きなエリアで立ち上げようとすると、なかなかまとまらず、小さい単位ほどまとまるというものがあります。それでも、水路の草刈りなどの保全活動の頻度や各組織の温度差を比べてもばらつきが見られるようになろうと思いますが、この組織単位での農地や農業施設など、保全活動を通じ、耕作をしない農家や地域住民においても、農地、農業に目を向けさせる機会となっていると思います。 私は、単に地域内での保全活動だけでなく、しいては都市部と農村部の交流を通じ、環境保全活動になれば最高なのかなとも思います。この事業につきましては、国・県、そして市からの補助金によっての保全活動でありますので、今後とも天童市の強力な指導、適正な履行確認をお願いする次第であります。 このように、土地改良区が中心になって保全活動を展開している中での土地改良区統合基本計画であります。合併や統合と一口に言っても、市町村合併と同じように、それぞれの課題調整など、困難な問題が続出してくると考えます。天童市の5つの土地改良区の統合について、形態は市一本なのか、水系単位のまとまりなのか、天童市の整備統合についての考えをお伺いするとともに、この貴重な農地、農業用水を次の世代に的確につなぐために、農村部だけでなく都市部を含めた天童市民への共通認識の醸成に向けて市長の考えをお伺い申し上げまして、第1回目の質問といたします。
    ○小澤精議長 遠藤市長。  〔遠藤 登市長 登壇〕 ◎遠藤登市長 秋葉 忠議員の農業問題についての御質問に順次お答え申し上げます。 まず、担い手支援策について申し上げます。 本市の農業生産を維持していくには、それぞれ地域の中で、中心的な役割を担う経営能力の優れた農家を育成する必要があります。そのために、安定的で効率的な農業経営体としての担い手である認定農業者等を育成することを目的とし、本市独自の施策として農業担い手等経営確立支援事業を実施し、農業機械や施設の導入、整備に要する費用に対して助成を行っております。 また、もう一方の地域農業の担い手であります集落営農組織を育成するため、組織の運営や法人化に向けた経営管理研修事業などに要する経費に対しても助成を行っております。 さらに、今年4月から、新たに農業担い手の育成のための施策として、村山総合支庁農業技術普及課、天童市農業協同組合、土地改良区などからなる天童市農業担い手育成総合支援協議会を設立し、意欲と能力のある担い手のための情報交換、各種研修会や講演会の開催などの施策を展開しているところであります。 なお、農家の方が、みずからの農地に農業用施設などを建設する場合には、関係法令等の要件を満たせば建設可能でありますが、個々の具体的案件につきましては担当窓口に御相談をいただきたいと存じます。 次に、第2次山形県土地改良区統合整備に関する合併について、市長の考えはについて申し上げます。 農業従事者の高齢化、混在化に伴う集落機能の低下、農産物価格の低迷などの農業情勢の変化によりまして、土地改良区の組織や財政基盤の脆弱化が懸念されておりますが、一方、基盤整備や施設の維持管理事業を通して、地域農業の振興とともに国土保全など、水田の持つ多面的機能の発揮に重点を重要な機能を担う土地改良区の役割は、ますます重要となっております。 こうしたことから、運営基盤の一層の強化を図るため、平成23年度を目途として、県内79の土地改良区を66に統廃合することを骨子とした第2次山形県土地改良区統合整備基本計画が策定され、さらに平成18年度には、激変する農業情勢に対応するため、53に統廃合するという中間見直しが行われております。この計画では、市内の5つの土地改良区のうち山口・田麦野土地改良区を除き、天童、三郷堰、荒谷、小原の各土地改良区は将来的に統合を検討する必要があると位置づけされております。 この基本計画を受けて、市では5つの土地改良区のうち統合の必要があるとの認識で一致した天童と三郷堰土地改良区を対象として、統合整備に必要な事項を協議する天童市土地改良区統合整備推進検討部会を設置し、重複組合員や財政状況の調査検討を実施しております。しかしながら、それぞれ独立した団体であり、維持管理手法や賦課金の違いなどもさまざまな課題があることから、今後両土地改良区が将来を展望しながら必要性を十分理解し合う中で、主体性を持って進めることが肝要であると考えているところであります。 なお、秋葉 忠議員は、三郷堰土地改良区の組合長として努力されていることでもありますので、よろしくお願いをしたいと思います。 ○小澤精議長 秋葉 忠議員。 ◆21番(秋葉忠議員) 再質問でお伺いしたいと思います。 最初に、農地に建物を建てられないかというようなことであります。 1つは、相談しても若い人が行っても、農道についたところの農地はなく、市道についたところというのは1割ぐらいしかない。やっぱり、その辺のところは農道でも、農舎は法律的に100平米までは建てられるという法律であり、施行令でもあります。それは、法律を見るとわかると思いますけれども、それを建築確認とか都市計画法とか、天童市ではこういった時は4課会議をするわけでありますけれども、なかなか施設が建築基準法に満たないとか、そういうふうなことで大変困っているのが若い人なんですよ。そして、跡取りして農業をやるというのは本当にまれなんですよ。 これは、今からは、耕地、今までですと二、三町歩とか作れないんですけれども、当然そういうところは老人農業者でございますので、ほとんどそういうところに作ってくれと頼みにいく。そうしますと、うちのところではもう最高でも10町歩とか作れない。でも、10町歩作っても、到底採算がとれないんですよ。そうでしょう。減反がありますし、40%の減反があるんですよ。私の土地改良区には19%とか減反していないんですよ。三郷堰は作りやすいから作れるんだと。そして、ほかのところの土地には減反をするんだ。そういうふうな土地柄でもありますし、やはり若い人にはとにかく作っていただかないと荒地になるんです。誰も作らない。3年過ぎると、耕地はもう柳が出るんですよ。鳥が運んできて柳が出る。そうしますと、ほとんど荒地になる。そして、そういうふうな農家に作っていただかないと、もう誰も作らない。そして、市道でも農道でも当然その草刈りはその農家がやってくれるんですよ。そういうところにつきましても、やはりそういうふうなところは天童市独自でもう少し農道でもどこでもいいから、おまえらが作りたいのは作ってください。そのかわり、建築の格納庫でも乾燥機小屋でも何ぼでも作って耕作してくれ。こういうふうなものがないと、当然担い手も引っ込んでしまいます。 今、農業が本当に厳しくて、反別を多く作ればいいということでないんですよ。農機具は、もう6万円単価の米と同じように農機具が上がっていくんですよ。米は1万2~3千円ですよ。一番大変なのが、一番厳しいのが農業だと思います。その辺のところを独自に天童市でさまざまな法令も目をつぶるから、どうぞやってくださいと、こういうふうなことをやらないと、なかなか担い手が育ってこないというのが現実であります。やはり、確認はしなければなりませんけれども、その点について1点伺います。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 これは、秋葉さんが一番理解されておりますので、すべてが農地転用についてはですね、法律、あるいは規則によって、天童市独自で勝手にできるなんていうような代物ではありません。ただ、天童市ではなるべく窓口を一本化して、市民の相談業務については、たらい回しはだめだと。それで、その願いの趣旨がかなえられるように、ひとつ丁寧に相談窓口を一本にして対応するように最大の配慮を払う必要があるというふうに私は申し上げているのでありますが、なお具体的な対応については農業委員会の事務局からでも答弁していただきたいというふうに思います。 建築基準法の関係があるとすれば、それはいろいろ法律的な制約がありますので、できるだけ最大に願意に沿うように対応したいというふうに思います。 なお、担当のほうからよろしくお願いします。 ○小澤精議長 秋葉議員は市長の考えを聞いているわけですから、担当部長の答弁は必要ないと思いますので、引き続き秋葉議員の質問をお願い申し上げます。 秋葉 忠議員。 ◆21番(秋葉忠議員) 今、市長のほうからありましたように、やっぱりたらい回しをしないで、やっぱり農業関係は農業委員会あたりを主体にして、農業委員会と、それから農林課あたりを主体にして、何とかその辺のところを役所内の調整をやりながら、やっぱりたらい回しできないようなやり方でやっていただきたい。これがお願いであります。ひとつその辺のところはよろしくお願いしたいと思います。 それでは、次にもう一つの質問に移らせていただきます。 今、土地改良区の合併の問題が出てきているわけでありますけれども、そして、天童市でも土地改良区統合整備推進検討部会というのを要綱を出して三郷堰と天童土地改良区はやっているわけですけれども、なかなか仕事におきましても違いますし、さまざまであります。今まで統合の話し合いをやってきたわけでありますけれども、賦課金の問題も違いますし、決済金の問題も違う。そしてまた、相手はかなりの反別は減ってきている。私のところは、道路ぐらいしか減っていないというようなことであります。なかなか組合員としてもさまざまな問題が出てきているのも現実であります。 その中で、仕事におきましても、やっぱりこっちの土地改良区はこれぐらいします。三郷堰は忙しくて役員のなり手もいないと、こういうふうなことがあります。仕事をしないと、土地改良区のほうの役員はだれでもいいんですけれども、仕事を始めますと役員になる人もいなくなる。こういうのが現実であります。その中で、その仕事をしないでもお金をくれるのか、仕事をしたところにはお金は出すと思いますけれども、そういうことをしなくても出すのか、その辺の役所の考え方もあろうかと思います。 そんな関係から、市長には先ほど質問をいたしましたけれども、なかなかさまざまな問題があるというような問題であります。それは、私たちなりにもう一度アンケートをとりながら考えを直していかざるを得ない。そして、いかにして安価に農地を守っていけるか。そして、農地を守るにしましても、天童市全体で守っていかなくちゃいけない。こういうのが現実であろうと思います。そんなことから、そんなことを申し上げまして、今、市長から言われましたので、大体なかなか難しいんだなというようなことがわかりましたので、これで質問を終わらせていただきます。本当にありがとうございました。 ○小澤精議長 以上で秋葉 忠議員の質問を終了します。 ここで、10分間休憩をいたします。   午前11時13分 休憩   午前11時23分 再開 ○小澤精議長 休憩前に引き続きまして会議を再開いたします。 △武田達郎議員質問 ○小澤精議長 次に、武田達郎議員。  〔10番 武田達郎議員 登壇〕 ◆10番(武田達郎議員) 歴史と伝統文化を大切にし、改革を基本に据えている会派かがやき2番手の武田達郎でございます。 遠藤市政におかれましては、3期12年の集大成の決算議会であります。そういう意味からしましても、その強い思いと将来展望に立った高い見識からの御答弁を御期待申し上げ、質問に入ります。 まず、二階堂屋敷跡の発掘調査であります。 西沼田遺跡がこの4月に見事完成をし、今後のにぎわいを期待されるところであります。その次に待たれていたのが二階堂屋敷跡であります。濠で囲まれたその規模は、1町四方と聞いております。今でいうと120メートル四方になります。昔は、成生庄の中心地として、成生庄地頭二階堂氏の屋敷か政所の跡との見方が有力と言われております。この調査により成生庄の解明にもつながれば、すばらしい価値ある遺跡の誕生となるわけであります。特に、遠藤市長は、歴史と伝統文化に殊のほか造詣の深い方であります。前向きな御所見を賜りたいというふうに思います。 次に、市有財産についてお伺いをいたします。 アメリカのサブプライムローンに端を発したアメリカの金融不安は、世界経済を混乱に陥れ、その後の原油高、穀物相場の高騰と相まって日本経済を直撃し、ガソリンを始め石油関連商品や食料品の値上がりにより、国民は今大きな痛手を受けております。このような状況の中で、景気の減速感が広がり、国も県も、そして市も税収の減少は避けられず、厳しい財政運営が求められております。 本市におきましては、これまで下水道事業や市民病院の新築、学校給食センターの新築移転、さらに健康センターの新築移転、そして何よりも莫大な投資となった鍬ノ町区画整理事業など、大型インフラ整備により、一般会計、特別会計合わせて375億円もの19年度末での市債残高であります。20年度にはまだふえることが予想されます。この莫大な借金返済は、単なる行財政改革だけでなし得るものではなく、我々の子供や孫に後年度負担として大きな負担を強いるものとなります。私は、今やるべきことは、行財政改革の断行とともに、市有財産を売却処分し、後年度負担を少しでも軽減することこそ、我々大人の責務であろうと考えます。 そこでまず、市有財産の管理と処分についてお伺いをいたします。 第1点目、学校給食センター跡地の処分についてお伺いをいたします。 市長は、これまで柔道整復師育成学校への売却という話でありましたが、その後の経過と見通しについてお示しください。 第2点目は、舞鶴山上り口の駐車場跡地であります。あの土地については基本的にどのようなお考えでおられるのか、これもあわせてお伺いいたします。 第3点目は、健康センター新築移転に伴い不要となるこれまでの保健センター跡地についてどのような構想をお持ちなのか、あわせてお伺いをいたします。 第4点目は、このたび補助金の不正受領が取りざたされました、一部の関係者からは廃校やむなしとの報道もあったわけですが、職業訓練学校の処分についてであります。市長はどのように考えておられるのか、お伺いをいたします。 第5点目は、隣の元警察署の跡地について、今後どのようにされようとしているのか、これについても基本的な考え方をお伺いをいたします。 6点目として、下水道処理センターの跡地について、いろいろと検討がなされたようですが、市長のお考えをお聞かせください。 第7点目は、各地に点在しております市有地換地の払い下げや処分について、基本的にどのように考えておられるのかお伺いいたします。 次に、大きな2番目の問題として、この厳しい財政状況の中にありながら、新たな市有財産を取得しようとお考えのようですが、その取得の目的とそのねらいは何なのかについてもお伺いいたします。 1点目として、JA山形県中央会から要請のある紅葉苑の残地の取得について、市長はどのように考えておられるのかお伺いをしておきます。 2点目として、今年度当初予算に計上されております高擶橋周辺の用地買収については、どのような目的で購入を計画されたのか、市長の御所見をお伺いいたします。 第3点目、最後になりますが、市施行で実施してまいりました鍬ノ町区画整理事業も最終局面を迎えておりますが、保留地処分及び各地にわずかずつ残っておるところの保留地残地について、どのような処分を考えておられるのか。遠藤市政3期12年の集大成としてどう締めくくるお考えなのか、その市長の決意と基本的な考えをお伺いして、1回目の質問といたします。 ○小澤精議長 遠藤市長。  〔遠藤 登市長 登壇〕 ◎遠藤登市長 武田達郎議員の御質問にお答えを申し上げます。 まず、市有財産の管理と処分について申し上げます。 初めに、学校給食センターの跡地につきましては、柔道整復師専門学校の施設用地として、すべて購入したい旨の要望が市に対して提出されておりますので、用地の不動産鑑定を実施し、適正な価格で売却する方向で事務手続を進めております。 次に、公園用地として取得した土地であります沼下駐車場につきましては、春の桜まつりやイベントに訪れられます市内外からのお客様、また市内で開催されます大規模な会議の際に参加される方などの駐車場として、また冬期間の排雪場所として利用しております。今後ともそのように利用する考えであります。 次に、現在の健康センターの今後の利用方法につきましては、公共用施設としての有効的な利活用を、内部で検討を指示しているところであります。 次に、職業訓練校の貸付地につきましては、現に学校が存続しておりますので、施設設立の許認可権者であります山形県の調査の結果を踏まえて、当該訓練校を運営する職業訓練協会の動向を注視しながら対応策を考えていきたいと思っております。 次に、元天童警察署跡地につきましては、市中心部の駐車場として市役所に隣接するまとまった土地であり、市民文化会館を中心とした大規模なイベントや会議などに活用しており、通常イベントのない場合は職員の駐車場として利用しております。 次に、下水道管理センターの跡地につきましてはさまざまな課題がありますが、周辺の土地利用と一体的に検討を行っております。市有地や官地の払い下げ処分につきましては、集中改革プランに基づき、不要不急と思われる市有地につきましては積極的に処分をしており、今後も処分する考えであります。 次に、新たに取得とその目的について申し上げます。 公有財産の取得については、快適で住みよい生活空間の創造を担う公園の拡充整備や、道路などの都市基盤の整備などの事業を推進するに当たりまして、ぜひとも必要とするものであります。 次に、市道矢野目高擶線の高擶橋の周辺の用地につきましては、本道路整備に要する道路用地として買収するものであります。 最後に、鍬ノ町土地区画整理事業における保留地の処分につきましては、保留地として現在25カ所、1万1,263平方メートルを保有しておりますが、事業計画に基づき計画的に処分してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○小澤精議長 水戸部教育長。  〔水戸部知之教育長 登壇〕 ◎水戸部知之教育長 武田達郎議員の二階堂屋敷跡の発掘調査着手についての御質問についてお答え申し上げます。 二階堂館や、二階堂屋敷跡と言われる二階堂遺跡は、先ほどもありましたけれども、一辺が約120メートルある「方一町の単郭式方形館」と呼ばれる形状を持つ、豪族の居館跡である可能性の高い遺跡であると言われております。時代的には中世前期の鎌倉時代のものと見られ、地名からして成生庄の地頭に命じられた二階堂氏に関連する屋敷跡と推測されております。平成2年に遺跡の北西部で行った試掘調査では、掘っ立て柱の跡や鉄のやじりが出土したほか、すぐ近くには墨書礫が大量に出土したことで有名な高野坊遺跡もあることから、成生庄の政治の中心地となった施設である可能性の高い遺跡であり、その重要性から西沼田遺跡に次いで本格的な調査が待たれているものであります。 今後、二階堂屋敷跡の発掘調査については、成生地区の地域づくり活動と連携する中で、市の財政計画や3カ年実施計画などとの調整を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。 ○小澤精議長 武田達郎議員。 ◆10番(武田達郎議員) では、二階堂屋敷跡から質問させていただきます。 今御答弁あったように、これが進むと成生庄の本当の全容が解明されるというふうに、地区民においても期待されておるところでございます。成生庄の古文書というかですね、なかなか現存していないのが事実でありまして、いいものが見つかった時は県のほうでお借りしていったというふうなことで返ってきません。そんなことから、まずは現場を発掘して、そして事実を確かめていくというのが手っ取り早い作業かなというふうに思います。 西沼田遺跡も完了しましたので、あそこと相まって栄えていくには、やっぱり文化財としてのまち天童というふうに銘打って、高野坊、二階堂屋敷跡、それから若松寺から佛向寺からすべて、高擶古城、天童古城もあります。こういったものを網羅した形の観光マップをつくって、そして交流人口をふやしていくと。さらには、山寺、あるいは寒河江の慈恩寺とかですね、常設展示になっているところの神社もございます。寺もあります。そうしたところでの天童市がまことに情報の発信地として、天童市を売っていくためにも大事なことじゃないかというふうに思います。 まさに、成生のところに本当ならばこの役所があってもしかるべきなところなわけです。文化の発祥地の成生ですから、言葉だけ文化発祥の地といっても、現存どこさあるだやとなると、我々も説明しにくいところでございまして、ぜひとも、今5,200平米ほどの市有地買っていますので、その辺からも手をつけていくのも1つの方法かなと思いますので、ひとつ前向きな御検討をお願いしたいというふうなことで、もう一度御答弁のほうをお願いしたいというふうに思います。 それから、学校給食センターの跡地ですが、市長は全部売却というふうにご答弁いただきました。今、柔道整復師専門学校みたいなの、仙台にも2校とかですね、盛岡にも1校あって定員割れもしているというふうな状況であります。今市内にもたくさんの整骨院がございますが、みんなお互いに患者の引き合いをしているというふうな状況でもございます。 私、あそこは、本当は住宅用地に供していくのが地元民も、交り江町内会も安心できるのかなというふうな考えもしております。また、これが学校法人になりますと、建てられますと非課税ですから、何も市のほうには税は来ないんでしょう。そんなこともありますし、もしこういう世の中の状況ですから、この学校は建って数年で立ち行かなかった場合なども考えていかないと大変なことになるというふうに思うんです。ですから、その辺も踏まえた十分な検討をされていかないと、建物だけ残っちゃってどうにもならないというふうにもなるわけで、そういうふうなこともあわせて再度お伺いをさせてもらいます。 ○小澤精議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 大変貴重な遺跡でありますし、天童市にとっては大切な文化財でもありますし、宝でもあると思います。先ほど申し上げましたように、今後市の財政計画と調整を図りながら進めてまいりたいというふうに思いますので、ぜひ御理解をいただきますようにお願いします。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 二階堂遺跡については、今、教育長から答弁あったわけでありますが、なるべく全部公有化したいものだ。その上で文化財の発掘調査などが実施されるということが望ましいのではないかと。その辺は、地元の皆さんの維持管理を始め大変なお力添えをいただいておることに感謝申し上げます。 これは、天童市にとりましても貴重な文化財でありますので、成生の庄園との関連で私は時たま考えているんですが、若松寺1,300年祭に当たりまして、最上川に関連をして、成生庄と庄園とのかかわりの中で1,300年祭の、1,300年の歴史があるというような思いを強くしている者の1人であります。財政とも十分見合いながらぜひ調査を完了したいものだというふうに思っております。 それから、柔道整復師専門学校の問題でありますけれども、大体坪数にして1,400坪、そこに120人の定員と聞いておりますが、3年間で300人を超える専門学校が経営されるということであれば、若い者の定住、衣食住などを含めて、相当な天童市に経済効果があるものと推定されるわけでありますので、できるだけ支援をして成功を祈りたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 なお、その他いろいろ先ほど申し上げましたように、保留地等についての処分についてはできるだけ早く、将来にわたって不要な箇所についてはできるだけ早く売却をしたいというふうに基本的には思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○小澤精議長 武田達郎議員。 ◆10番(武田達郎議員) 学校給食センター跡地ですけれども、これやっぱり市長はどうしても売りたいというふうなことでありますが、あした教育総務常任委員会あるそうで、そこでも説明されると聞いております。ぜひ、学校経営の計画書とか、それから資金計画書などもきちんとした中での契約をされるべきではないかというふうに思います。でないと、年次別に金もらうとか、そのうち破綻になったんじゃもらえないので、その辺学校経営の計画書、資金計画書をきちんと添付をさせてもらって御提示願いたいというふうに思います。 あと、万が一のときに立ち行かなくなった場合は、その責任もどうなのか。市長が来年度終わりになると、今の部長たちが責任を負うのかというのがありますので、その辺の御確認をもう一度お願いしたいと思います。 あと、舞鶴山の上り口の駐車場、それから隣の元警察署のことですが、年一遍のイベントのためとか、そのために一等地を残しておくこと自体もこれは大変なマイナスだなというふうに思うわけです。公示価格がさらに下がらないうちに売却の検討をするのも責任者として当然じゃないかというふうに思いますけれども、その辺の御答弁もあわせてお願いをいたします。 あと、下水道処理センターの跡地ですが、なかなかあそこやっぱり汚物処理でしたから、企業さんに来いといったって、あそこになかなか来づらいと思うんですよ。地中にいろいろな管が深く埋まっているということもあります。相当それを解体するだけでも金かかる。といって、ほうっておくわけにもいかないと思いますので、私の御提案として、あそこを人工池でもして掘ったら掘りっ放しではなく人工池でもして、雨水の対策も含めてどうなのかな。周りに桜でも植えて、またあそこ別の散策路みたいなのをつくって、周りを。そんなふうにするのも1つの方法かな。生かしたやり方かなというふうにも思いますので、あわせて御答弁をお願いします。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 特に、下水道管理センター跡地の問題でありますが、特にそのセンター跡地の単独の開発でなくて、いわば天童インターとその機能がどういうふうに将来あるべきなのかということを検討する中で、一体的に付加価値のあるようなものに対応したいというふうに思っておりますので、いいアイデアがあれば御提起いただきたい、御協力もいただきたいと思っております。 舞鶴山の問題に関連をしますが、沼下の公有地の問題。これは、いろいろ先ほども申し上げましたんですが、人間将棋を始め、舞鶴山を中心とする大イベントの駐車場用地などを含めて、それらを具体的に申し上げますと、また愛宕沼の問題、水の問題で、あれは少し水漏れが出ているというお話でありますので、何とか応急ため池の補助金等を利用して、それは何とか考えなければならないという事業も関連してくるわけでありますので、いろいろな角度から民地として売却するなんていうようなことまで至っていない状況でありますので、どうぞ御理解をいただきたいと思っております。 ○小澤精議長 武田達郎議員。 ◆10番(武田達郎議員) あと高擶橋ですね、その周辺の用地買収、これは高擶橋のつけかえに伴うところの買収というふうに話を聞きます。これは、山形市も同様に、同じように振興されているんでしょうか。それと、負担割合はやっぱり天童市、山形市五分五分で決まったんでしょうか。その辺を御確認させてください。 あと、紅葉苑の跡も今度JAでホテルにすることに決めたというふうに聞いております。その残地を市で買ってくれというふうなことがあったようにも聞いておりますので、それはどのように、何の目的でその土地を利用されるのか、これもあわせてお聞かせください。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 高擶橋の場合は、それは主に道路用地として買収すると。山形市分は、山形市のほうでそれぞれの手当を行うという方向で現在進んでおりますので、立谷川の半分、南側は山形市負担、橋の北のほうは天童市負担というふうな区分で対応いただいておりますので、よろしくお願いします。 それから、紅葉苑でありますが、私も全農に対して議長さんと一緒に陳情・請願を申し上げて、紅葉苑の再開、再生についてここで陳情をいたしました。それは、なかなか大変な経過なり、将来展望を見て、なかなか容易な状況ではないのでありますが、とにかく紅葉苑は再生を図ると。半分は貸し与えると。半分で何とか紅葉苑を再開したいというような計画が育ってまいりました。 紅葉が閉鎖されてから5年間、まず火災の場合、温泉街としても天童市としても大変な状況にあるというようなことから。それで、再開を図るというんだけれども、具体的な内容についてまだ明確に提示されておりませんので、県の全農を通して、今その具体的な内容についてお聞かせをいただきたいというお願いを申し上げている状況であります。できれば、温泉街はもちろんでありますが、鍬ノ町の関連で市の行政でもできるだけの対応をしたいというふうに思っておりますが、その内容いかんによっては議会の皆さんや市民の皆さんにも相談をしなければならない問題になってくる場合もあるのではないかと思っているところであります。その全容についてはまだ定かでないのであります。 ○小澤精議長 武田達郎議員。 ◆10番(武田達郎議員) 飛び飛びの質問で大変恐縮でございます。 先ほどの柔道整復育成専門学校ですね、これについて、先ほど言いました学校経営計画書、あと資金計画書、これの添付を確約させてください。 それから、そこの元警察署跡地は、イベントのときとか職員の駐車場というふうなことでございますが、一番一等地はそういうふうな理由でいいのかなというふうなことなわけです。私が先ほど言いましたような、今時代背景が非常に厳しい状況でございます。そんなことも考えて将来的に考えていかないと、いつまでも空き地でいいのかというふうなこともありますので、これ大変市民にとってもマイナスなところでございます。その辺も前向きなお考えをお聞きをして、質問を終わりたいと思います。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 元警察署跡は、御存じのとおり、なかなか求めようとしても求められない土地でないかと。公有地として市が買収した経過がありまして、それは相当な財政事情でもなければ売却するということにはならないのではないかと。市民の財産として、その利活用を十分考えていく必要があるのではないかという考えに立っておりますので、よろしくお願いします。 ○小澤精議長 武田達郎議員。 ◆10番(武田達郎議員) 学校経営計画書とか添付書類の確約、常任委員会でもいいですから、お願いします。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 今具体的に、副市長を始め、事務局が中心になって進めております。したがいまして、土地の鑑定の経過状況を始めとして、具体的な、それから、早く学校建設するに当たりまして、土壌調査の問題もありますので、事務的な処理を進めている事務局のほうから、副市長を始め答弁をさせていただきたい。 ○小澤精議長 武田副市長。 ◎武田貞夫副市長 柔道整復専門学校については市長の答弁に尽きるわけでございますが、この専門学校については御案内のとおり、私学振興法に基づく学校というふうになりますので、今県の教育庁の教育やまがた振興課のほうで御意見ございました資金計画、あるいは事業計画、一番不安材料として残るのは御説のとおり、やはり開校後、将来にわたって安定的に経営がなされるかどうかというふうな御心配の向きと私は受けとめておるわけでございますけれども、その辺の審査については、県のほうでも逐次審査に入っておりますので、今聞くところによりますと、12月の私学振興審議会でその申請が許可される見通しだというようなことを踏まえまして、うちのほうでもそれなりに対応すべく今準備をしていると。したがいまして、用地を処分する上においても、やはり資金計画、あるいは安定的な経営計画の見通しというものを十分精査して、やはりリスクを負うことのないように十分配慮してまいりたいというふうに考えているところでございますので、御理解を賜りたいというふうに思います。 ○小澤精議長 以上で武田達郎議員の質問を終了します。 △鈴木照一議員質問 ○小澤精議長 次に、鈴木照一議員。  〔16番 鈴木照一議員 登壇〕 ◆16番(鈴木照一議員) お昼の時間に入りましたが、しばらくおつき合いください。 9月定例会一般質問、かがやき、鈴木照一でございます。 通告に従いまして質問をさせていただきます。 初めに、教育行政についてお伺いします。 教育がゆがめば社会がゆがむ。国の趨勢は、教育によるところきわめて重大であります。国が教育ビジョンを打ち出しても、政治の趨勢にあわせ修正または見直しというよりは微妙にぶれる状況で、教育改革という言葉だけがむなしく響いている感を私はどうにもぬぐい去れません。 新聞やテレビなどの情報媒体は、地域の活性化のために活動するボランティアの姿や子供たちの活躍を報道する反面、残忍で痛ましい事件を報道しない日はありません。子供がそんな残忍な事件に巻き込まれたり、陰湿な事件の首謀者になることもあります。大人が変われば子供も変わると言いますが、大人はどのように変わればいいのか、今さらながら問わねばなりません。 今を生きる私たちは、日本という国をどんな国にしたいのか。この国の将来を担う子供たちに何を伝え託そうとするのか。そのために、どんな行動をすべきなのか。不平や不満を口にし、守るべきことを守らず、すべきことをせず、ただ自身の損得を善悪の基準とする大人に教育された子供たちはどこへ向かうのか。子供は社会の鏡といいますが、まさにそのとおりで、生まれながらに悪人などおりません。子供にあれこれと指導することも重要なことかもしれませんが、それ以上に大切なのは、子供の周りにいる大人が子供の目に恥ずべき言動をしない、子供の善悪の基準たる行動を示すことではないでしょうか。このような時代にあって、教育への寄せられる期待は大きく、その役割は極めて重要と考えます。 教育長も、先の議会で述べられましたように、学校や家庭、地域の教育力の充実と連携が大切であるということは、私も同感であります。これを実践する上でも、各地区にある市立公民館が異世代の交流の拠点として住民の連携に今後重要な役割を果たしていくものと考えております。天童市の教育行政について、水戸部教育長の御所見をお伺いいたします。 次に、子育て支援についてお伺いします。 平成18年度3月定例会にて、病児・病後児保育関連の質問に対し、市内医療機関と協議を行い、市民病院と健康センターの整備を急ぎ、一体的に検討する旨の回答がありました。その後、市民病院は完成し、本年7月16日には健康センターの工事安全祈願祭がとり行われました。平成19年3月から本日までの1年6カ月もの間十分に検討されてきたものと推察しますが、病児・病後児保育サービスの概要についてお伺いします。 また、天童市には保育施設が4種類あると理解しております。市立、認可、認証、認可外保育所と分類できると思いますが、それぞれの社会的使命は同じであっても、役割分担と連携が必要かと考えます。それぞれの施設に天童市が期待することと、いかにして連携させるのかお伺いします。 次に、舞鶴山の環境整備についてお伺いします。 初めに、天童市の木はもみじです。もみじの木が天童市の木でございます。先の定例会で、まちじゅうをもみじで覆い、歌に歌われるようにもみじの天童を演出してはどうかとお聞きいたしました。市長は、花笠音頭で歌われるもみじの天童の由来は、山漆などの木々の紅葉からきていると申した上で、昭和51年にもみじを天童市の木と指定してからは、市道53路線のうち約8割の42路線でもみじの木を植栽してきた。もみじにこだわったシンボルロード的な整備にも対応したい。その旨回答しております。 昨日、どなたか忘れてしまいましたが、もみじは街路樹にふさわしくない旨の発言があったように記憶しております。確かに、管理上難しい樹種だということは私も理解しておりますが、もみじを街路樹に選定するということは観光戦略的手法の1つでありまして、一概に否定するのは今後の事業へ少なからず影響があると考え、あえてここで申し述べさせていただきました。 さて、平成18年度6月定例会にて、愛宕沼の利活用について質問がございました。これに対し、親水空間に乏しい市街地において愛宕沼周辺は重要な空間だとした上で、佐藤養魚場さんが5年間の漁業権を更新中で、かつて市が交渉した際、莫大な請求額を提示され、手が出せません。水利権は天童土地改良区が受け継いでいるようだが、明確でありません。愛宕沼は、観光面でも極めて重要な位置にあるので、関係機関と話し合いの上対応していくと。また、ゴルフ練習場のところに古い観光協会の看板が立っているが、その権利がどうなっているか明確になっていない。歴史的に確かめなくてはならないと答弁してございます。 本日までおよそ2年の歳月が経過したわけでございますが、この間どのような経過をたどり、市は対応をされてきたのか。また、今後の舞鶴山の整備計画の中で愛宕沼をどのように管理しようと考えているのかお伺いいたしまして、1回目の質問といたします。 ○小澤精議長 遠藤市長。  〔遠藤 登市長 登壇〕 ◎遠藤登市長 鈴木照一議員の御質問に順次お答え申し上げます。 最初に、子育て支援について申し上げます。 まず、健康センターの病児・病後児保育の概要、ガイドラインについて申し上げます。 現在建設を進めております健康センターにおきまして、病気の回復期にあり、家庭や集団での保育が困難な児童を一時的に預かり病後児保育を実施し、保護者の子育てと就労の両立を支援するとともに、児童の健全育成を図りたいと考えております。 病後児保育は、保護者からも大きな期待をされているところであります。より多くの方々が利用しやすい環境を整えることが大切であると考えております。このことから、本市の病後児保育につきましては、利用定員は1日2人とし、対象は就学前児童だけに限らず、小学校低学年の児童まで拡大したいと考えております。事前登録制により、専任の看護師と保育士が児童の既往歴や予防接種の状況などを把握した上で、主治医の御意見を聞きながら適切な保育を行える運営体制を整備したいと考えております。保護者からは一定の利用料を負担していただきたいと考えております。 次に、市立・認可・認証・認可外保育所の社会的使命(役割分担)と連携について申し上げます。 本年4月に、一定の基準を満たした認可外保育施設を保育環境の充実をした施設として認証する天童市認証保育所事業を独自に開始し、認可外保育施設13施設のうち7施設が認証保育所となりました。このことにより、認可外保育施設全体の保育水準の向上と安全保育の推進が期待されますが、今後もより多くの施設が認証を受けられるように、事業の周知及び普及に努めてまいりたいと考えております。 また、市内には就学前児童を対象とする施設が30施設ありますが、それぞれが独自の特色を活かしながら、乳幼児の保育及び教育を担っていただいております。本市といたしましては、今後とも天童市幼児教育連絡協議会と連携を図りながら、施設職員を対象とした心肺蘇生法などの研修会を開催するなど、すべての施設が安全で安心できる保育環境を整備できるように、事業への指導を含めて積極的な支援を続けてまいりたいと思っております。 次に、舞鶴山の環境整備について申し上げます。 愛宕沼につきましては、平成14年3月、法定外公共物として市が国から無償譲与を受けており、現在は市の所有となっております。しかしながら、民間事業者が持っている漁業権は更新されて現在も存続している状況にあります。しかも、天童市観光物産協会が貸しボートの業務を民間事業者に委託し、水面利用の権利を与えているという状況にあります。したがいまして、愛宕沼の利活用につきましては、今後錯綜している権利関係の調整を図った上で、都市計画マスタープランなどに示されている観光とレクリエーションの森の整備方針に基づき、緑に囲まれ、しかも都市部の整池の機能を有する貴重な水辺空間として、老朽化している堤体の補強や水質浄化、水辺環境の整備などを検討しながら、親水空間としての利活用を高めてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ○小澤精議長 水戸部教育長。  〔水戸部知之教育長 登壇〕 ◎水戸部知之教育長 鈴木照一議員の教育行政についての御質問にお答え申し上げます。 今求められている子供たちの生きる力を育てるためには、学校における組織的、計画的な学習に加えて、家庭や地域社会における親子の触れ合い、友達との遊び、地域の方々とのかかわりなどのさまざまな体験を行うことがますます大切になってきております。生きる力は、学校だけでなく、家庭や地域社会を通してはぐくまれるものであり、その意味ではそれぞれの教育力の連携が求められてきております。 4月の就任のあいさつでも申し上げましたように、本市の地域社会の教育力の現状は大変充実しており、大いに心強く思っております。例えば、各市立公民館における生涯学習事業や地域づくり委員会活動などについて、地域内の学校としっかり連携を図り、さまざまな学習の機会を積極的に子供たちに提供しております。これらは、学校と地域社会の連携というより、学校と地域社会が一体化しているということを示しているようにも感じております。さらに、今年度から市内全小学校区で開催されている放課後子ども教室推進事業は、子供たちにとって新たな学習の機会になるとともに、地域社会の教育力の向上を図るものであると期待しております。同時に、その実施会場が市立公民館中心であることから、子供たちにとって市立公民館がより身近な、より親しめる場所として、さらには日常的に大いに開かれた場所として積極的に活用されることを期待しているところであります。 子供たちが生涯を通して学ぶという積極的な意欲や好奇心、あるいは問題を発見したり解決したりする能力は、学校外におけるさまざまな活動を体験する中でみずから考え、工夫することを通して身につけるものであると考えています。地域社会は教材の宝庫であり、特に体験の喪失ということが言われている今日、みずから体験を通して考え行動していくといった学びの過程が崩れてきております。それらを防ぐためには、まず体験することから確かな学習を出発させなければなりません。そのために、地域社会の自然環境、社会環境を子供たちの学習場所として大いに活用してほしいと願っているところであり、現実として地域の方々の生きざま自体が子供たちの生き方を支える時代になってきており、その意味においても地域の方々の御協力、御支援は、これからの子供たちの教育にとって欠かすことのできない重要な要件であります。今後とも、学校、家庭、地域社会が一体となって、さまざまな体験を通して多くの方々とかかわり、人を愛し、自然を慈しめる子供たちの育成に努めてまいりたいと思います。 ○小澤精議長 鈴木照一議員。 ◆16番(鈴木照一議員) 順次お伺いしてまいります。 教育行政について、関連でお伺いします。 環境がその子の人格形成に多大な影響を及ぼすことは間違いのない事実であると考えます。とすれば、昨今の社会の道徳心の乱れは、子供には罪はない。むしろ、大人たちの問題ではないかと考えるものであります。これまでいろいろな角度で、いろいろな場面で、いろいろな手法で子供たちへの道徳教育は学校の内外で展開されてきたのは重々承知しておりますが、今後はその子供たちを取り巻く社会、大人へのアプローチが強く求められると考えますが、いかがお考えかお伺いしたいと思います。 ○小澤精議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 確かに、子供の道徳心の乱れの前に、その親の道徳心を疑わざるを得ないような現実も数多く見てきました。そんな姿を見るたびに、子供は親の鏡であると思いながらも、振り返って自分の娘や息子たちに親として、生き方をこれまでどのように教えてきたのだろうかと、自分自身不安になることがございます。ただ、時々思い浮かぶのは自分の親の姿であり、親の教えであります。 家庭は、すべての教育の出発点でありますし、基本的な倫理観を養ったり、しつけを行ったりする場であるというふうに確信しています。やはり、家庭において親、身近な大人というのは、子供たちが最初に出会う子供の鏡としての重要な存在を担っているのではないかというふうに私は思っております。しかし、家庭だけでは、子供の健やかな成長をすべて望むということではいかない現実も明らかになっていると思います。積極的な意味での社会は子供の鏡、あるいは大人が変われば子供は変わるという、そういうことを実現するためにも、学校や家庭だけに任せておくのではなく、積極的に地域も一体となって子供の教育に取り組む体制をつくっていく必要があるのではないかというふうに思っています。ぜひ、みんなで力を合わせ、子育て支援や異年齢集団活動など、さまざまな体験活動をさらに充実させて、地域社会を挙げて大人みずからが子供たちを心豊かに育てていくような環境をぜひつくっていくべきではないかというふうに思っております。よろしく御理解いただきたいと思います。 ○小澤精議長 鈴木照一議員。 ◆16番(鈴木照一議員) 全くそのとおりだと私も思います。水戸部教育長の今後の教育行政におけるリーダーシップを期待し、積極的な施策展開を求めるものであります。 次に、子育て支援についてお伺いしてまいります。 病児・病後児保育のサービスの概要、ガイドラインについて先ほど市長からお示しいただきましたが、ガイドラインということでかなり大ざっぱな部分があると思いますが、大事なところもあったと理解しております。対象の年齢が小学校の低学年まで広げていくというところは、大変いろいろな先進事例を参考にされているんだなということがよくわかりました。県内の状況をかんがみて1日の定員を2名とされたのもわからなくもありません。 問題は、その子供たちをどのように受け付けるのか、引き受けるのか。要するに、何曜日から何曜日で受けるのか、何時から何時まで受けるのか、受け付けするのは当日でいいのか、前もってなのか、いろいろな部分が出てきます。市長の答弁の中では、保護者から大きな期待を寄せられた事業だと。できるならば、利用しやすい環境を整備したい。とすれば、県の利用実態は、余り1日平均の利用数は少ない。高いものではないと思いますが、むしろ、だからといって定数を減らすのではなく、利用していただけるように、いかに利用していただけるのかというところを再度調べて、利用しやすいサービスを提供することが大事なのではないでしょうか。 費用も同じでございます。全国的に進んでいるのは2,000円前後でございますが、その数字の根拠はよくわかりませんが、利用される保護者の負担のあんばいを見て、大体その数字が全国的に統一されているのかなと思いながらも、果たしてその数字でいいかどうかも含めて、しっかりと利用しやすい状況をつくっていただきたい。私も、このサービスに関しましては大変期待を寄せております。 次に、認証保育制度について特に触れながらお伺いしたいと思います。 起きてはいけない痛ましい事故を受け、認可外保育施設の機能強化、サービス向上のために認証制度をスタートさせたものと理解しておりますが、認証制度そのものがこの事故の再発防止の切り札になるとは考えておりません。認証を取得した施設は、ハード面においては市立や認可保育所と比較して不足する部分もあるかと思われますが、ソフト面においては市立や認可保育所に決して引けをとらないと言えるレベルにあると思っております。それだけの高いハードルを設定しクリアした施設だからこそ、天童市の認証というお墨つきを得られたのだと思っております。 市内のすべての認可外施設がこの認証を取得されることを期待してやみませんが、初期手続の煩雑さに申請を辞退する施設もあるように聞いております。各認可外保育施設がこれだけの自助努力をして、さらに低料金で高サービスを提供できると考えていらっしゃるのでしょうか。認証条件を満たし運営すれば、保育料は低くはできないはずです。子供の保育料が自由にならない保護者は、少しでも低料金の施設を求めることになるのではないでしょうか。この状況を根本的に見直さなければ、あの痛ましい事故が繰り返される可能性は常に高いと私は考えます。天童市は、あのような痛ましい事故を再発させないために、いかなる対策を考えているのかお伺いします。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 なお、健康センター建設に向かって、今いろいろ具体的な準備がきめ細かに検討が進んでおります。 それで、特に痛ましい事故が認証問題に発展したわけでありますけれども、それをさらに充実するためにどうあるべきかも含めて今検討が進んでおります。市民部のほうから、健康センターのありよう、特に病後児童の扱いなどについてもきめ細かく今検討が進んでいるようでありますので、担当のほうから御答弁をさせていただきます。 ○小澤精議長 鈴木市民部長。 ◎鈴木周宏市民部長 健康センターにおける病後児保育の具体的な条件の詰めでございますが、まだ原案の段階ですけれども、概略御説明を申し上げます。 対象とする児童は、先ほど市長がお答え申し上げましたとおり、1歳から小学校3年生程度まで、住所要件は市内の方、利用時間につきましては平日土曜日、あわせまして午前8時から18時、午後6時までを予定しております。利用料につきましては、先ほどお話がございましたが、生活保護世帯、あるいは市民税非課税等もございますけれども、1日当たり2,000円をめどの利用料を検討してございます。給食等につきましては、実費負担を別に考えております。事前登録制ということで、前日までの申し込みを原則に考えております。主治医による病状がどういう判断なのかというのが大変重要な条件になりますので、主治医の方の考え方について保護者の方から確認をいただいた上で、実際に受け入れることができるかどうかという判断をさせていただきたいというのが考え方の基本でございます。 以上でございます。 ○小澤精議長 鈴木照一議員。 ◆16番(鈴木照一議員) さらに細かい数字を出していただきましたので、とすれば、先ほど対象とする子供の所在地でございますが、天童市の子供だけというような表現だったと思います、市内の子供だけと。できるならば、市内の保育所、幼稚園に在園、入所している子供まで含めるということが天童市の保育の環境をよくするものと私は考えますので、その辺を改めて御検討されることを期待して終わります。 それと、あの事故が再発しないようにということでいろいろと御検討いただくことになると思いますが、かの事故を起こした関連する施設の関係者の動きも十分にその動向を見据えながら、しっかりした天童市の保育行政を守っていただきたいというふうに思います。もし何かございましたら、お伺いしたいと思います。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 担当の部長のほうからお答えさせます。 ○小澤精議長 鈴木市民部長。 ◎鈴木周宏市民部長 認可外保育施設の認証制度でございますけれども、ソフト面での実際に保育に当たられる方々、保育士さんの条件等につきまして、できるだけ子供たちの安全・安心につながりますよう、議員さんからの御提言も含め、慎重に進めさせていただきたいと考えております。 以上でございます。 ○小澤精議長 鈴木照一議員。 ◆16番(鈴木照一議員) 次に、舞鶴山の環境整備についてお伺いしたいと思います。 愛宕沼の管理状況、権利の整理について、まだ進んでいないようでございますが、いつになったら整理が進むのか大変不安でございます。私が聞いている範囲では、佐藤養魚場さんの漁業権の更新は平成15年11月から5カ年ということで、今年度終わる見込みでございます。このタイミングを逃してさらに漁業権の更新が図られた場合、さらに問題は先送りになるんだろうと。よもや市長はそんなタイミングをはかっているとは思えませんので、このタイミングを逃すことは得策ではないと私は思いますので、しっかりとした権利の整理を願います。 また、水利権においても果たして今現在どうなっているのか、天童土地改良区さんで持っているようだけれども、はっきりしないということでこれまできているということですが、そんなことはきょう聞いてあしたわかることなのかなと。わからないというのは聞いていないんじゃないかなと思いますので、しっかりと整理されてください。 また、2年前の議会での答弁で、古い観光物産協会の看板がゴルフ練習場のところにあるといいますが、しっかり新しい看板になっております。新しいです、どう見ても。ということは、確実に観光物産協会があのゴルフ練習場を認めていると。さらには、この観光物産協会の事業は多く委託料によって運営されているわけでございます。だれが委託する。天童市でございます。天童市がそれを容認していると言っても過言ではないと私は思いますが、その点を他人事ではなく、みずからの問題としてしっかりその内容を確認して管理していただきたい。でなければ、あの問題はいつまでたっても解決しません。 さらには、ゴルフ練習場は、実際建築許可を得てあそこに存在しているのかどうかも含めて、市のお考えをお伺いします。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 議員がおっしゃるように、漁業権は5年で、したがって、ことしの秋に5年の任期が終わると。その更新については、実際漁業は営んでいない状況にありますので、本当はこれ所有者の同意が必要とあるのでありますが、土地の所有者の同意もなくても交渉ができるというふうに法律ではなっているようであります。その具体的ないきさつ等には、副市長を始め具体的に調査いたしておりますので、それからゴルフ場の問題も含めて、いろいろな角度から内部的な調査検討が行われておりますので、副市長のほうから答弁をさせていただきます。 ○小澤精議長 武田副市長。 ◎武田貞夫副市長 御質問の愛宕沼のこれまで時系列的に調査をしてみました。歴史的背景を若干申し上げますと、愛宕沼は水田ため池として文久年間に築造された沼でございます。その後、愛宕沼耕地整理組合というふうなことで、愛宕沼土地改良区が事業主体になってこれまで管理、これは昭和24年から管理してきております。しかしながら、その前段として、24年3月に愛宕沼を含めて天童公園として、当時天童町として都市計画決定しているという経緯がございます。 御質問の漁業権のことでございますが、昭和32年に愛宕沼土地改良区と協議を調えまして、佐藤さんが漁業権を設定しているというふうなことでございます。それが、延々とこれまで更新されてきているというふうなことでございます。 それから、一方、ボートでございますが、市の観光協会が昭和32年からあそこにボートを浮かべているようでございます。その後、いろいろ業務の委託契約が転々としておりまして、55年に今ゴルフ場を経営している方がその委託を受けていると。ゴルフ練習場も、当時は国有地であったわけでございますが、沼の周辺にもう端的に言いますと無断であの建築行為をやって営業していると。ただ、どなたというわけにもいきませんけれども、あのゴルフ練習場を営業するに当たって、4人の方ですか、20万円ほど出資してお互いこれまで経営をやってきているという状況でございます。その後、要するに御案内のとおり、平成14年3月31日に、法定外公共物というふうなことで市のほうにあの沼が無償譲与されてきていると。 一方、水利権でございますが、従来まで天童土地改良区が水利権ということで持っておったわけでございますが、観光水利権は受益面積がなくなることによって水利権は消滅するということになりますので、現在土地の所有者が水利権を持っているというような法令解釈、あるいは判例なんかで調査しているところでございます。 したがって、今度具体的に漁業権でございますが、もう12月に更新するというふうな動きもありますので、今水面下で県のほうと実質的にやはり漁業をやられていないと、養鯉がやられていないという実態を踏まえまして、県のほうといろいろその辺の取り扱いについて指導を受けながら、できるだけやはりそうした権利の解消に努めて、名実ともにやはり愛宕沼周辺の水辺環境、あるいは親水空間として整備が図られるように努力をしてまいりたいというふうなことで今頑張っておりますので、御指導をいただければありがたいものだというふうに考えております。 ○小澤精議長 鈴木照一議員。 ◆16番(鈴木照一議員) やっているということでございますので、さらに進めてください。 昨日、市長が、5カ年のまちづくり交付金を利活用して可能な限り舞鶴山の民有地を取得したいと、そのような発言がありました。その際も、具体的なビジョンはここでお示しいただけませんでしたけれども、とりあえず買いたいんだというようなお話だったと思います。 今回の愛宕沼にしましても同じでございます。沼を市で管理するけれども、どうするのかということをしっかり今その権利の整理も含めながらしていかなければならない課題だと思います。あの沼は、手の入れようによっては大変な天童市の観光資源になり得るものでございますし、今まで全くできなかったことがとても残念でならないわけでございますので、そういった部分にしっかりと目を向けてください。 何をするかわからないけれども、民有地を買いたいんだというようなお金を、補助金はもらったから得だというようなお金があるんであれば、もっともっと使う部分があるはずなんですよ。もっともっと使う部分があるはずですよ。先ほど来市長からいろいろなあれもしたい、これもしたいと、しなければならないといったところに、お金がないから進まないというんだったら、何も考えていない部分のお金を回せばいいじゃないですか。すべての事業は、市長のためにあるんじゃないんですよ。市長がこれまで標榜されてきた市民が主役、その主役の市民のために、幸せのためにやるんですよ。本当に必要なもの、天童市の市民にとって重要なものは何なのか、もう一度この時期にお考えいただいて、事業を精査されることを強く期待しながら質問を終わります。 ○小澤精議長 以上で鈴木照一議員の質問を終了します。 ここで休憩をいたします。再開は、午後1時50分といたします。   午後零時46分 休憩   午後1時49分 再開 ○小澤精議長 休憩前に引き続きまして会議を再開いたします。 なお、伊藤副議長は、山形県老人福祉大会に出席しておりますので、御了承をお願い申し上げます。 △森谷仙一郎議員質問 ○小澤精議長 次に、森谷仙一郎議員。  〔7番 森谷仙一郎議員 登壇〕 ◆7番(森谷仙一郎議員) 会派かがやき、森谷仙一郎でございます。 平成20年度9月定例会通告に従いまして、市政に対する一般質問をさせていただきます。 初めに、農業政策について伺います。 ことしの夏は暑い日が続き、農作物にもよい天気と喜んでおりましたが、8月中旬ころから毎日のように雨降りが続いて、逆に農作物に大きな影響を与えました。雨を嫌う桃、ブドウ、稲作においても水の必要がなく、収穫を前に大変な苦労をしている状態です。全国的にも大雨が続いてゲリラ豪雨などと呼ばれ、被害が出ております。ニュースなどによると、有数な田園地帯に被害が出て、稲作の作柄指数にも大きく影響するものと思っております。秋の好天が望まれるところであります。 ことしになってから我々農家を直撃したのが、原油価格高騰による農業資材、肥料、飼料の値上がりであります。特に、その値上がりの状況は、小刻みにことしになってから4月、7月、10月などと段階的に値上がりをしている状況であります。また、予定にもなっております。具体的な話を申し上げますと、肥料の原材料であるりん酸、カリなどは、50%から70%ぐらい昨年の冬の間に値上がりし、畜産農家のえさの飼料は大半が輸入に頼っており、世界的なバイオ燃料の陰で、トウモロコシなどの穀物原料高騰により値上げが続いております。お隣中国の経済成長で需要著しい鉄類の影響で、園芸資材の農業パイプなども値上がりをしている状況であります。御紹介のとおり、農家を取り巻く環境のすべてが値上がりをしております。そして、この雨続きの天候で作物は不良、値段は安値ということで、農家にとっては苦難の年になったと思っております。このまま農業を続けるのが大変厳しくなった年になっております。 御存じのとおり、漁業関係者は7月に1日休漁日として東京に集結し、漁業の大変さを強く訴えたところでありました。また、トラック協会も同じように訴えを起こしております。そして、山形県でも8月27日、農業危機突破県JA代表者緊急集会が開催され、農業者ら3,000人以上が集結いたしました。齋藤山形県知事、県関係国会議員も出席し、大変な状況を強く訴えました。 我が天童市の農家も例外ではなく、収入は減り、経費はふえ、経営状況は極めて厳しい内容となっております。このような危機的状況の中で本市の対応、支援策を必要と考えますが、市当局のお考えをお伺いいたします。 また、天童市農業基本計画のもとで昨年3月策定された果樹産地構造改革計画のことについてお伺いいたします。私も、策定のときの委員もしていたこともあって、責任の一端として質問させていただきます。 この計画の趣旨、骨子を見ると、天童市の果樹の目指す姿、そのための具体的な実践行動などと将来の果樹産地づくりの計画を策定しております。10年後の目指すべき姿を想定し、5年後を目標年次といたしております。目標達成のため、推進プログラムなども提示してあり、具体的のある計画だと思っております。そこで、現在の進捗状況はどのようになっているのか、また本市果樹生産農家の将来像をどのように考えているのかお伺いいたします。 次に、8月8日、9日に開催されました天童夏まつりについてお伺いいたします。 なお、この質問は、ちょうど1年前の定例会でも祭り、イベントの場所などについても質問しております。特に、今回はみこしの渡御コースについてお伺いいたします。 ことしのコースは、温泉街を全く通らず、通称アンジェリーナの前の通りからわくわくランドへ入るコースへと変わりました。前の夏まつりのときに大きく協力していただいた駅前通り商店街、東本町商店街、そして温泉商店街の人たちの姿は全くなく、ただ青年たちがたむろをしている状況でありました。概観は成功したかのように見えますが、私は市民の心の中はそう言えないと思います。地域住民とのかかわりもなし、ただ露店の間を練り歩くだけ。確かに、安全面だけを考えれば運営が楽だと思います。でも、何か違うと思います。みこしの運営は、各団体から出向している神輿会が運営しております。その神輿会の声が反映されているのかが不思議であります。 そこで、ことしの夏まつりをどのように市としては検証しているのか、また改めて市民の声がそのみこしの渡御のコースに反映されているのかを伺います。 以上を1回目の質問とさせていただきます。 ○小澤精議長 遠藤市長。  〔遠藤 登市長 登壇〕 ◎遠藤登市長 森谷仙一郎議員の農業政策について、順次お答え申し上げます。 まず、原油価格高騰による農業資材、肥料、飼料の値上がりが続いているが、対応や支援策は考えているのかということについて申し上げます。 まず、原油価格高騰によるこれらの値上がりは、価格転嫁を行うことが難しい農畜産物の生産を直撃し、農業経営に大きな影響を与えております。 本市の対応といたしましては、これまで農業生産団体等が施設園芸作物栽培用燃油を共同購入した場合、燃油高騰差額分の一部を助成、国の補助事業を活用し、省エネルギー型農業機械導入の支援なども緊急的に実施してきたところであります。また、原油価格高騰分を農畜産物の販売価格に転嫁しにくい環境にある中では、生産費の削減が重要課題であります。このため、農産物の生産対策として、資材費の低減を図るための農薬や化学肥料の削減に取り組むエコファーマーの育成、減農薬栽培農産物の生産推進、施設栽培における省エネルギー対策としてのハウス内の被覆の多層化、暖房機の整備・点検、ハウス内の適切な温度管理、温度ムラの改善等の指導を行っているところであります。 また、肥料、農薬及び家畜飼料の価格動向の調査を行っておりますが、資材等の高騰については今後も続く見通しであります。このため、農業生産の維持、確保を図るため、県や国に対しても農業経営安定化のための資金の支援、省エネルギー型農業機械器具導入の補助制度の拡充など、総合的な対策を早急に講じるよう市長会等を通じまして要望いたしているところであります。 次に、果樹産地構造改革計画の進捗状況、また本市の果樹生産農家の将来像をどう考えているのかということで申し上げます。 果樹産地構造改革計画は、10年後の目指すべき本市の果樹農業を想定し、天童市果樹産地構造改善推進協議会が平成19年3月に策定したものであり、市といたしまして生産者、生産者団体及び関係機関と連携を図りながら計画の推進を図っているところであります。果樹産地構造改革計画では、本市の果樹の主要品目であるサクランボ、リンゴ、西洋ナシ、桃の4品目にブドウとスモモを加え、6品目の生産振興を図ることといたしております。 具体的な推進につきましては、果樹の主要品目であるサクランボの有利販売と経営安定化を目指して、県の補助事業等を活用した無加温ハウス栽培を促進し、その生産の拡大と品質の確保を図っております。西洋ナシにつきましては、高品質化に努め、光センサーで選別された高糖度の大玉果実だけをスーパーラフの名称で販売し、天童ブランドを市場や消費者にアピールしております。リンゴにつきましては、価格が安定している中生種への改植を進め、また桃につきましては中生種から晩生種の組み合わせによる労働力の分散と継続出荷の拡大に取り組んでおります。 本市の果樹生産農家の将来像につきましては、計画に掲げられたサクランボ、リンゴ、西洋ナシ、桃の4品目を中心に営農モデルを設定し、産地間競争に打ち勝つ果樹の品質向上と安定生産に取り組んでまいりたいと考えております。 なお、具体的には雨よけハウス、無加温ハウスを対象としたおうとう施設等整備資金の利子補給、優良品種への更新を図るための果樹苗木共同購入の支援、農業生産団体の施設、機械などの生産基盤整備の支援等を実施してまいりたいと考えております。 次に、夏まつりについて、ことしの夏まつりをどう検証しているのかについて申し上げます。 天童夏まつりは、市、観光物産協会、商工会議所、温泉協同組合及び商店街関係者を含む関係団体・機関が実行委員会を組織して、安全でかつ魅力に富んだ市民全体の祭りとなるように、その内容、会場及びルートについて企画し、実行委員会の総意に基づいて決定し、運営しております。 ことしも、去る8月8日と9日の両日、第18回天童夏まつりが94団体、4,100名の参加を得て開催されました。天候にも恵まれたことから、市内外から多くの来場者が訪れ、盛会のうちに終了いたしました。みこしパレードにつきましては、天童神輿会が企画、運営を主管し、実行委員会が全体で支援する形式となっております。 夏まつりのルートが現在地に移動しましたのは、1つには、従来のルートでは道路が狭いこと。2つ目には、歩道に露店が立ち並ぶため、交通規制が難しく、花笠パレードや将棋みこしパレードの障害になること。3つ目は、踊り手や担ぎ手と観客双方の安全の確保が極めて大事である。4つ目には、交通規制解除後、本来の正常な運行に戻るために長い時間が必要だったことなどの理由があります。そして、明石市の花火大会においての事故の教訓と、天童警察署からのルート見直し勧告などもあり、地元商店街とも十分話し合いをいたした上で、安全対策を最重要視することにより、実行委員会で現在の形に変更されたものであります。 市といたしましては、実行委員会の意向を尊重し、より安全で市民や観光客に喜ばれ、円滑な運営が図られるように支援をいたしてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○小澤精議長 森谷仙一郎議員。 ◆7番(森谷仙一郎議員) ありがとうございます。 まず最初に、今の農家の現状の中においての支援策を講じるべきではないかということで、その点でお話をさせていただきます。 まず、今の市長の答弁ですと、県・国のほうに呼びかける中において支援策を見出していく中身の説明ありましたけれども、やはり今やっている中でその値上げ分とか、その分に対して補助するとか、そういったばらまき的なものは私も賛成いたしません。 先日、若い方々の農業の方々と意見交換の場があって、そのときの会話が、大変失礼ですけれども、お年を召したというと少し、高齢の方々ですと、その値上がった分のその補てんだけでもと、そういった言葉がよく出ます。しかしながら、若い方々は、そうではなく、今からの販路について、商品の販路拡大、そっちのほうについての支援策をぜひお願いしたいんだと。販路というのは販売価格も含めてです。経営というのは収入のほうの、逆に言うと、支出はそういうふうにしてもうたくさんのほうの経営がかかっている中においても、やはりその方々においても経営努力、自助努力の中において方策はとる。しかしながら、今ことしにおいてはなかなか収入の道のその価格が保障できないと。そういう状況で次の一手が見出せないと。そういう中身で意見交換が交わされたときに、何らかのその辺がお願いできないものかと、そういった逆に意見のほうが強く出されました。私も全く同感であります。 価格保障という大変失礼でしょうけれども、最低限度の生産費、これは皆さんのほうも重々調べればわかる中身であります。そういうことを考える中において、今後においてそういったものを継続的に経営を営む中においては、やはり一番の基本となるところではないのかなと。確かに、市場原理の中において何ぼで売れるんだべなと。伝票をもらってきて、何ぼだっけと。だけれども、きょうこの質問に対しては、先ほど秋葉議員のほうも同じように申していました。支払うものは逆に多くなっている。だけれども、入るものにおいても、不確かな中身で仕切り書をもらってくるんです。不確かな中身で。普通は、契約というのは見積書をお出しして、今回うちで何ぼ、何ぼで勉強してこの金額です、そういった感じでお出ししての契約が始まる。しかしながら、市場原理の中において、向こうのほうから値をつけられた金額でやっている。やはりこの辺は、大きく扉を開いてその辺は考えていく中身があると思います。ぜひ、そういった中身においてのまた違った面の支援策に、側面からの支援策になると思いますけれども、冬になる前にぜひまたその辺は考えていただきたいなというふうに思います。 実は、きょう私は議会があったから、こちらのほうに当然ながらいますけれども、果樹共済部会という損害評価会のほうの委員会がありまして、ちょうどサクランボのほうの共済の委員会が、金額が評価会のほうで決定の日でありました。さきに資料をいただいてきたところでした。ことしの共済金の支払いは、昨年とほぼ同様、3,300万円の樹体共済を合わせますと3,600万円ほど支払われる予定になります。この被害率をことし見ますと、上山市から最上のほうまで合わせますと、被害率では天童市が一番と多い状況になっております。3,600万円ほどになりますので、それを考えると、ことしの農家の人たちは大変な状況下にあるんだというのは改めて御理解いただきたいと。そして、この共済金は、今、評価会のほうに提示された金額ですので、9月の中旬以降支払われる予定になると、そのような形で思ってください。 そして、やはり前から市長のほうが言っている中で、加入率の話よく市長のほうはなさいます。確かに、残念ながら、戸数でサクランボに関してですけれども、天童市は147戸。寒河江市が499、500戸。そして、東根のほうが396、400戸。このような数字の流れであります。やはり、そういったところからも考えると、ちょっとその意識的にも市民のほうにおいてはやや薄いところもあるのかなというふうに思います、危機管理という中において。 やはり、これはそういうふうに考えると、前もちょっと1回ぐらい漏らした経過があるんですけれども、掛金に対して1回ぐらい助成するから、もっといっぱい入ってくださいなんて、そんなことも十分あり得るのでないかなと。ちょっと数字伸ばすためには十分私は考えられるのではないかなと。実際、私も共済のほうで何割助成した場合はどの程度の数字って換算しましたけれども、失礼ですけれども、大して多くなかったです。そういうふうに思えば、きょう何度か出ている優先順位という中においては、十分果樹農家の先ほど市長が言っているサクランボというのは、割合というのは高いものがありますので、その辺については優先順位高い位置に来るのかなというふうに思います。 今、まずサクランボを含めたその資材関係の、それに対する支援策に対して、この旨でまず今の市長のお考えをお願いいたします。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 サクランボ、まず1つは、今お話を聞きまして、果樹の共済加入率が低いと。まことにそのとおりだと思っております。ただ、日本一の共済組合が天童市に存在するというのはいろいろな意味でありがたい。これを大事に、堅実に発展するような方向で天童市挙げてお力添えをしていく必要があるのではないかというふうに思っているところであります。したがって、天童市に建設したその存在価値を改めて我々も深く認識する必要があるのではないかというふうに思っております。 それから、私は常に思っているのは、グリーンツーリズムのまちをつくれないかと。1つは、果樹の体験農業、東京都の世田谷区から老人クラブ会長さん始め、天童市には特にサクランボの場合は人選が非常に大変だというぐらい天童市に集まるようであります。したがって、大変だけれども、簡単な宿泊施設をつくって、地元の料理で果樹の体験農業と。農業全体を体験農業を推し進めていくようなまちにならないものか、こう考えている次第でありますが、それを何とか販路拡大のためにも果樹の価格、質を向上するというような意味、いろいろな意味を含めて、それを何とか推進するような市民のネットワークを構築できないものかと。いろいろな意味で痛切に今考えているところであります。 なお、県や国に対して、農業の展望が開けないこういう状況の中で、もっと農業政策のありようについて早く将来展望を見出せるような施策を展開してもらいたいということをお願いしているわけでありますが、さらにそれを強めていきたいというふうに思っているところであります。日ごろ思っているところの視点の一端を申し上げて答弁にかえます。 ○小澤精議長 森谷仙一郎議員。 ◆7番(森谷仙一郎議員) 力強いお言葉をいただいたところで安心しております。 まず、今、国とか県のほうのそういったその方策を間違いなく今度の補正とは言いながら、国の状況がああいった状況になっていますので、また混沌とした中身はあると思いますけれども、冬までの間には施策が出てくると思います。ぜひ、天童市においてはそういうふうに上乗せした形で支援策をお願いしたいと、このように思っているところであります。先ほど言ったように、掛金のほうにおいても少し考えてみてください。 続いては、果樹産地構造改革計画、これは中身については私はすごくいい、天童市においても自負できる中身が出ていると思います。 問題なのは、私も農協の職員のほうに行って、この文言を知っていますかとか、そういうふうに言ってもわからないのです。本当に知っているのは、農協でも何人か現場のほうの人間はわかっている。農家の人もわからないんです。対象者は農家全員なんです。農家全部を対象なんです。一つ一つ、大したページ数でもないですから、読んでいけば、今農家の方々が見ても全くこのとおりだと、こんな感じの計画を進められれば、そして年次計画とかそういうのを立てられれば、そのうちによっても十分活用できるなと、そのような中身の計画であります。 私は、この計画が、先ほども言いましたけれども、10年計画の中においておおよそ5年目を目安にした中身であります。はっきり言いますけれども、つくったっけという計画倒れにならないといいなと。見直しも、3年後に見直す中身があります。3年後、19年ですから、22年あたりに質問すればいいんでしょうけれども、このままいって3年後あたりになかなか進んでいないという状況になるのではうまくないなということを1年後に質問をさせていただきますけれども、まずその計画倒れにならないような感じのチェックをする機関が必要だということです。そのチェックする機関というのは、何ら問題なくつくった方々の委員ではなく、外部の方々がやはりチェックをしていただいて、そして足りないところは現場に赴いてやるという、そういった中身が必要かなというふうに思います。これがやはり、そして失礼ですけれども、その3年後あたりには中間報告の見直しをこれもオープンにして、農家のほうに冊子にしてお渡しする、このぐらいのものがあってしかるべきかなというふうに思います。 やはり、こういうふうな中身は、県のほうにおいても策定している中身もあるものですから、各ブロックごとに策定したと、こういった経緯も聞いております。こういう中で、県のほうにおいても重要視している中身は十分理解できますので、ぜひ、先立って我々天童市のほうにおいてのそのチェック機能、そしてまた細部にわたった事業のほうの推進について、指導、これはぜひ行っていくのがあると思います。その辺を考えても御意見をいただきたいんですけれども、1つだけ、これに必ず載っているのは、資源循環型のエコファーマーとか、そういった中においての堆肥の利用とか、必ずそういうの出てくるんですけれども、ぜひそういったものも今高齢者の中において、なかなかそれを散布するという中身も難しい中であります。マニアスプレッダー、今支所のほうにも用意はしています。使いこなせない状況ではあります。これは、やはり畜産のほうの方々とぜひ連携して振っていただけるような組織づくり、この辺のあたりも構築する必要があると私も考えます。その辺も連動した中において、この果樹産地構造改革、名前が大変難しく長い名前ですから、皆さんのほうも、農業者のほうも覚える中身が大変なのかなと思いますけれども、この辺のチェックに対して、市長の実行計画に対してのお考えをお願い申し上げます。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 御案内のとおり、実施主体であります、いわば農協の果樹部会、この計画が計画倒れにならないようなチェック体制なども、その会議において毎年見直しを行うという体制をぜひつくり上げたいものだというふうに思っております。したがって、市の行政と農業団体、特に農協については、一体的に大事にして相互の連携を深めて対応するということが極めて大事だと。いろいろな場合においても極めて大事だというふうに思っておりまして、その見直し部分についても重要視して対応したいというふうに思っております。 また、天童市内には果樹の販売業者も、やんばいそろっているという状況もありますので、それの連携を深めて計画的に対応したいというふうには思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○小澤精議長 森谷仙一郎議員。 ◆7番(森谷仙一郎議員) まず、この計画の冊子、昨年3月にできたんですけれども、今からでもそのダイジェスト版みたいな感じで全農家、失礼ですが、先ほど議員の皆さんにも一部ぐらいずつお渡しいただいて、ぜひお願いさんないのかななんて。先ほど小松先生から、おまえさばりいったのんねがよなんて言われましたけれども、皆さんのほうに、こんな感じで進めているんだと、そんな感じで、ぜひまず周知をして、おらほの市が一生懸命果樹のことも考えたんだと、そういうのを見せてあげないと、やはりいろいろなところと比べ合って、どうせまた残されるんだべなんていうふうに思われないような感じで、先立ってお願いしたいなというふうに思います。 もう一つ、最後になります。みこしの渡御のコースになりますけれども、こういったものは先ほど説明の中で、実行委員会に任せておけばいい話でありますけれども、昨年同じ質問をさせていただいて、同じ質問をまた1年後させていただきます。 というのは、このままでいいんだべかなというのがやっぱり一番なんですよ。本当にまちの人たちなんか、全然お祭りだなんていう意識ゼロですものね、町場の人。だって、昔ですと、倉津川沿いに集まったりとか、先ほど露店の話しましたけれども、露店だって路地のほうを使ってやったとか、そんな感じで、駅前からずっと舞鶴堂を通った中においては、あの辺はやんやという人が集まっていました。確かに、今、あのアンジェリーナの前の通りは、道路も広い中において、スムーズな中で運行できる中身があります。私は、これは実際に神輿会の方々とも話をした中身で話しています。やはり、地域の人と一体とした中のお祭りを考えたいんだと。今度の会長さんなんか、ぜひそういった形で話がいくと思いますので、やはり心が祭りをつくるという感じで、ぜひその辺の観点でお願いしたい。 まず、毎年毎年地域住民の顔が少なくなっている状況は確かにあります。もう一つ、ことしなんか特にそうです。温泉組合の温泉街を通らないからかどうかはわかりませんけれども、浴衣の姿のお客さんはいませんでした。もう一つ、祭りというのは天童の勢いを表現する場所でもあります。だから、祭りかなんて思わないで、天童8、9、これは上山、山形、天童、ああいった感じで花笠昔はずっとそんな感じで上に上がってきたと。そんな中で、観光のお客様も、5、6、7、この辺はいっぱいだけれども、天童また次の日もしったよなんて、そんな感じでお客さんの流れをくめたルートもあったんですよ。今少し花笠のほうのお客さんも最後のほうは減っている中身もあるものですから、あれですけれども、ぜひそんな中においておろそかにすることなく、やはり温泉街というのも強く考えていただきたいというふうに思います。 あともう一つ、8、9、このときは、ことしは特にそうだったんですけれども、9日日曜日ありました。各地元においては、夏祭りをしている町内会があるわけです。町内会をまずやって、おらほの天童も祭りだと。天秤にかけたら町内会のほうさ行くと思います。やはり、その辺あたりの周知の仕方、このときは、8、9は、だけれども、今回土・日だったから、少し難しいところもあるかと思いますけれども、その辺でもやはり地域の市民の方に対する周知の仕方というのは少し考えるべきものがあるんではないでしょうか。 我々地元、小原の例を言うと失礼ですけれども、うちのほうにおいては夏祭りはやらない。これは、みこしに出るからやらないんです。春祭りはするんです。だから、そういう中において、やはりこの天童のほうさ一生懸命やろうとする町内会もあるというふうな感じをぜひ御理解ください。 あとは、やはりその駅前から温泉までの集客、これをぜひ考えて、それが次には中心市街地の活性化というものにもつながるというふうにも理解をしております。私は、別に露店商の方々が店あけるために、広い道路の歩道を使ってくださいと、別に必要ないのでないかなと。こんなのは失礼ですけれども、どこかそれよりかはまだもっともっと狭いんだけれども、その店先の何かを使って何か出してけらっしゃいと。そういうふうにやったほうが、もう少し心の連携がとれていいのかなというふうに思います。それが、ひいては市民の心の中においての夏まつりが成功したと、そういった思いになるんではないでしょうか。 1つだけ最後に、私の先ほどの言葉の中において、若者たちがたむろをしているだけという言葉を出させていただきました。そのアンジェリーナ通りのスーパーが1軒あります。売り上げはなるんでしょうけれども、あの目の前はすごいごみの山でした。あのスーパーにおいては分別の箱をしっかりと用意しているんです。それを撤去するとか、それを後から、終わってから自分らが片づけるとか、当然実行委員の方々も片づける中身もあります。商工会議所青年部とか、そういった方々も一緒になってやっているのを見ますけれども、若い者がそういったところの場に行って、やはりその外れた行為というのを、そういったものも防ぐ中身があるのではないかなと、このように思う次第でございます。 1年前にも同じ質問をした中においてのことしは終わりました。また、来年に向けての話になるかと思いますけれども、ぜひその中においての市長の御見解お願いいたします。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 これは、毎年度の反省会が行われるわけでありますので、貴重な御意見として、ことしは特に9日、10日、土・日が天童市の当番という形になりました。それぞれの旅行も計画されているという中にあって、どのように盛り上げるかということが大きな隘路があったのではないかと思いますので、例えば東根市あたりは、天童市に続けということでありますが、前夜祭を設けたということがあったですね。したがって、その特徴もそれぞれ生かしてお祭りが開催されているようであります。したがって、特に森谷さんは議会の重要な委員長でもありますので、ぜひみこしの実行委員会、お祭りの実行委員会の中に入ってもらって、遠慮しないでそういう忌憚のない御意見を御披露いただけるようにお願いしたいなというふうに思っております。 まだ反省会が十分に行われる日程をまだ聞いておりませんが、ぜひ担当のほうではことしの反省を十分深めていただいて、反省の上に立って来年のお祭りが快活に計画されるように祈りたいと、このように思っておりますので、貴重な御意見ありがとうございました。 ○小澤精議長 森谷仙一郎議員。 ◆7番(森谷仙一郎議員) 市長の前向きな御答弁をいただいてありがとうございます。 以上をもって終了させていただきます。ありがとうございました。 ○小澤精議長 以上で森谷仙一郎議員の質問を終了します。 △山口桂子議員質問 ○小澤精議長 次に、山口桂子議員。  〔5番 山口桂子議員 登壇〕 ◆5番(山口桂子議員) 通告に従いまして、9月定例会一般質問を行います。 会派かがやき、山口桂子です。 天童市が管理する駐車場について御質問いたします。 市が管理する各施設における駐車場の利用状況と、不法駐車の現状はどうなっているでしょうか。 先日、市民の方から、「図書館を利用しようとしても、美術館に作品を鑑賞しに行ったときも、いつでも駐車場がいっぱいでとめられないのはどうしてか」とか、「朝に美術館に行ったのに、朝から駐車場がいっぱいなのはどうしてなのか」と苦情が寄せられました。また、「夜習い事をして、市民文化会館の駐車場に駐車しようとしたけれども、たくさん車がとまっていてなかなかとめることができない」という声も寄せられました。 それを受けて、何日間か市役所周辺の駐車場を見て回ったところ、特に土曜日、金曜日、どこも車がいっぱいでした。また、図書館、美術館、市民文化会館とも午後6時から午前7時30分まで駐車場を閉鎖すると書いてある看板があるにもかかわらず、鎖は一度もかかっていませんでした。また、明らかに不法に駐車したままの車もあるようでした。たまたま休館日だったときに見回ったときも、駐車場の8割以上が車で埋まっていました。また、この先図書館または美術館利用者専用駐車場、ここまで図書館、美術館利用者専用駐車場と書いてある看板もありましたが、特に図書館においてはその境がはっきりわかりませんでした。 このように、いつも駐車場がいっぱいだということは、総合的に考えてみても、市民の方々も言っていますが、市の職員の方がとめているのではないかと考えられているようです。大勢の職員の方々の駐車場はどうなっているでしょうか。 わくわくランド駐車場にも常時20台ほどの大型トラックがとまっているようですが、道の駅機能を持ち合わせている駐車場なので、そのような状態になるのでしょうが、指定の場所でないところや駐車場でないところ、通路にとめている大型トラックもあるようでした。大型車と普通車のとめる場所が余り離れておらず、通路もそれほど広いというわけではないので、一般車、特に女性が運転する車に圧迫感を与えているところもあるようです。また、同じように、不法に長期間とめている車もあるようでした。天童市としてどのように管理しているのかお聞かせください。 市民にとって安全な駐車場にするための対策についてですが、図書館、市役所、美術館、市民文化会館、いずれも白線が薄く、大変とめづらそうにしている方もいます。安心して駐車できるように、きちんと白線を引いたほうがよいと思われます。また、不法にとめている車は、治安上も利用する効率も悪くなるので、できるだけ早急に撤去するようにしたほうがよいと思われますが、実態を把握されているのかお聞かせください。 次に、天童市環境基本計画の進捗状況について御質問いたします。 まず初めに、レジ袋有料化実施における天童市ごみ減量化の対策についてです。 地球温暖化の問題は、このごろのゲリラ的な大雨や地震にも見られるように、地球環境を破壊し、私たちの生活も脅かしていると感じます。天童市では、環境基本計画ということで、「人輝き 豊かな環境をともに生きるまち」という将来像を掲げ平成14年に策定し、平成18年には5年経過したということで見直しが行われており、計画の後半ではごみ減量、地球温暖化対策、倉津川の水質改善、そして環境学習に重点的に取り組むこととしてありました。今回は、その中でも特にごみ減量という点に着手して質問したいと思います。 このたび、10月1日からレジ袋が有料化されることが決定されました。山形市においては既に7月1日から有料化になっており、あるスーパーでは市内15店舗でマイバッグの持参率が約9割、原油に換算すると1カ月でドラム缶63本もの削減が実現したそうです。ごみ減量とともに、地球温暖化対策として非常に有効です。 昨日、松田光也議員の質問でもありました、市報、ポスターで協定を結んだ企業を紹介し、イメージアップを図る。そしてまた、賛同してくれる企業をふやしていくということでした。私も同じように考えますので、ぜひ市のほうでも企業がたくさんふえるように取り組んでほしいと思っています。 2番目に、生ごみ減量への取り組みについて質問いたします。 まず、家庭における生ごみ処理機の普及状況ですが、購入費の3分の1を天童市のほうで負担してくれるというシステムがあるにもかかわらず、一般の市民への認知度はまだまだ低い現状ではないでしょうか。そこで、家庭における生ごみ処理機の普及状況はどうなっているのかを教えていただきたいと思います。 次に、事業所から出る生ごみについてですが、ごみ減量化を図るために、学校給食や旅館から出る食べ残しを飼料化する取り組みはどのように進んでいるでしょうか。平成18年度は、生ごみを他の一般廃棄物と区別してリサイクルする場合、1キロ当たり3円の報奨金を出して年間1,000トン回収することを目標にしていましたが、その計画はその後どのように進んでいるでしょうか。 次に、市民のごみ減量の意識向上に向けての行政の取り組みについて。 10月1日からのレジ袋の有料化を前に、市民のごみ減量の意識が特に高まっていることと思います。そこで、天童市として新たに取り組もうとしている施策などあるかをお聞きしたいと思います。 生ごみをごみとして焼却するのではなく、大切な資源として利用していくことが、私たちにできる地球温暖化ストップの取り組みだと思います。資源をもっと集めることができれば、飼料の単価が下がりコストを抑えることができます。そして、いずれは生ごみゼロまちになるように、市民、企業、行政が一体となり、日本一環境に優しいまちを目指してみてはいかがでしょうか。そして、その活動の輪を広げることは、家庭内でも生ごみを減らすために子供たちに教育をすることになり、食についての関心を深め好き嫌いをなくす、そういうメリットも生まれてくるのではないでしょうか。 次に、女性の各種審議会登用についてお聞きします。 男女共同参画社会推進計画における女性委員の登用状況はどうなっているか。登用率を高めるための新たな対策についてお聞きいたします。 2年前の一般質問において、各種審議会への女性委員の登用について御質問しましたところ、男女共同参画社会の実現を重要課題として位置づけた中で、女性委員の登用の推進を進め、平成22年度までに40%と具体的な数値目標を掲げていることでしたが、その後その登用率はどうなっているでしょうか。PTA活動や婦人会活動、いきいきサロンなどの活動を通しても地域活動を積極的にしている方は多く見られますが、まだまだ登用率向上に反映されていないようにも見受けられます。今後、天童市として登用率を高めるための新たな対策を考えているのかお聞きします。 以上で1回目の質問といたします。 ○小澤精議長 遠藤市長。  〔遠藤 登市長 登壇〕 ◎遠藤登市長 山口桂子議員の御質問にお答え申し上げます。 最初に、本市が管理する駐車場について申し上げます。 市が管理する施設における駐車場は、各施設において施設の運営時間や駐車場の利用の形態が異なり、施設利用者の利便性を最優先して駐車場の管理を行っております。 市役所周辺の駐車場につきましては、市役所西及び北側、中央公園西、市民文化会館の各駐車場で計302台、図書館、美術館駐車場は計214台、老野森スポーツセンター駐車場が126台となっております。市民文化会館、図書館、美術館では、それぞれの施設の利用者の駐車スペースを十分に確保した上で、一部職員の駐車場として利用させていただいております。 なお、市民文化会館や市の中心部でイベントが行われる際には、駐車場に駐車規制を行い、来場されるお客様の駐車場として御利用いただけるようにしております。庁舎及び市民文化会館の駐車場では、夜間、複数ある駐車場の出入り口を警備室前の1カ所として、市役所に常駐する警備員が夜間に2回、朝に1回の巡視を行い、温泉街の飲食店利用者などによる駐車場の不適切な利用が発生しないように管理をいたしているところであります。また、図書館、美術館におきましては、夜間1回、施設外周りの巡視とあわせて駐車場の管理を行っております。 わくわくランドにつきましては、多目的広場、森林情報館、道の駅の駐車場として普通車238台、大型車25台の駐車スペースを確保してあります。わくわくランド内では長期に放置されている車両が見受けられますが、これらの車両につきましては警察などの関係機関と連携を図り、既に所有者の特定が行われましたので撤去命令通告を行い、施設の利用者の利便、利用に支障や不安がないよう早期に撤去してまいります。 また、他の施設におきましても、同様の事案が発生した場合には、施設が安全で安心して利用できるよう管理を徹底してまいりたいと考えております。 次に、天童市環境基本計画の進捗状況につきまして順次申し上げます。 レジ袋有料化実施における天童市のごみの減量対策について申し上げます。 天童市環境基本計画には、ごみの減量について、1つには、使用済みトレーや牛乳パックの回収、2つには量り売り、ばら売りの利用、3つにはマイバッグを使ってレジ袋を断る、4つには、食材の余り物を利用するエコクッキング、5つには残さず食べる、6つには生ごみの水切り、7つには生ごみの堆肥化、8つには使用済みの食用油のリサイクルなどを提案しております。 市内で使われているレジ袋は、年間約1,500万枚、ごみの量にして約100トン、二酸化炭素の排出量としては約600トン、原油量にしては270キロリットル、ドラム缶1,350本分と試算しております。このたびのレジ袋有料化は、このうちのマイバッグ持参運動等を進め、レジ袋用資源の削減及びごみの減量につながるものと考えております。 次に、生ごみ減量への取り組みについて、どうなっているのかということを申し上げます。 本市では、一般家庭の生ごみを減量にするため、環境衛生組合連合会とともにコンポスターや水切りバケツのあっせん、電気式生ごみ処理機購入費の助成を行っております。このうち電気式生ごみ処理機購入助成の実績は、平成12年度から19年度までの8年間で317台となっており、今年度は8月末現在で12台となっております。 一方、事業系の生ごみにつきましては、平成18年度から天童リサイクルプランを実施しており、食品残渣を市内の施設で飼料にリサイクルした場合、一部助成しております。平成19年度の実績は、ホテル、旅館を含む15事業所で216トンのリサイクルしています。本年度は2つの事業所が増加して17事業所において取り組んでおります。学校給食センターにおきましても、民間事業所と同様に、市内の施設で家畜用飼料としてリサイクルしております。平成19年度は、71トンの生ごみをリサイクルしております。 次に、市民のごみ減量の意識向上に向けての行政の取り組みについて申し上げます。 省エネルギーや二酸化炭素の削減といった意識改革が浸透しつつありますが、消費者の中にはこれまでの大量生産、大量消費が豊かで快適な生活習慣だとする意識がまだまだ残っております。こうした生活習慣を環境や物を大切にする生き方への転換をする意識改革をさらに進めていく必要があります。 レジ袋の無料配布の中止は、その転換を図るきっかけとなる1つであります。市といたしましては、マイバッグ持参運動に加えて、集団資源回収団体への報奨制度や資源物拠点回収などの環境基本計画に基づいた取り組みを引き続き行ってまいりたいと考えております。環境衛生組合連合会や地域づくり委員会の皆様とともに、各家庭、事業所において循環型社会の形成に向けた3R運動を今後とも推進してまいりたいと考えております。 次に、各種審議会への女性の登用について順次申し上げます。 まず、男女共同参画社会推進計画における女性委員の登用状況について申し上げます。 推進計画では、各種審議会などの女性委員の構成比率の目標を平成22年度まで40%としておりますが、推進計画を策定した平成13年3月末は20.6%でありましたが、20年3月末現在では24.1%となっており、年々少しずつではありますが、向上しております。 次に、登用率を高めるための新たな対策について申し上げます。 審議会等の中には、法律等の充て職により大部分の委員が男性ということなどもありまして、現時点では女性委員の登用率は目標に達しておりません。女性の社会活動は、例えば市立公民館における運営審議会委員を始め、地区の役員への就任や、婦人会、若妻会会員としての地域活動などにも積極的に参加していただいております。また、地域づくり委員会にもその中核的な委員としての活動をいただいておりまして、女性の活躍の場は拡大しているものと考えております。 しかしながら、平成18年度に県が行った男女共同参画に関する意識調査では、職場の管理職や役員、審議会等の委員への要請があった場合どうするかという質問に対しまして、女性の回答はいずれの場合であっても断るのが最も多く、また男女共同参画社会の実現のために重要と思えることは何かという質問に対して、約4分の3の人が、職場における仕事と家庭が両立できるような環境づくりを進めることが大事だというように回答いたしておるのであります。 女性の任用を推進するためには、仕事と家庭が両立できる環境づくりや人材の把握、育成が重要な課題となっており、各地域懇談会などに女性の積極的な参加を促すとともに、県と連携して男女いきいき子育て宣言企業総合支援事業や女性リーダー育成事業などを推進していく必要があります。今後とも継続して、市男女共同参画社会推進委員会を中心として、男女平等への意識改革に努め、審議会の公募委員なども募集を拡大しながら女性委員の任用率を高めるために努力したいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
    ○小澤精議長 山口桂子議員。 ◆5番(山口桂子議員) それでは、再質問させていただきます。 まず最初に、駐車場のことなんですけれども、先ほど職員の方の台数とかの説明もされたんですけれども、やはりわからないのは、6時から朝の7時半までの間閉鎖するという看板がどうして立っているんだろうと思って、たまたまきょうも朝6時半ごろそこを通りました。そうしたところ、ちょうど警備の方がいまして、鎖をかけようとしていましたので、どうして鎖をかけるのですかと聞きましたらば、きょうは市役所の人から頼まれたので、閉鎖することにしていますということでした。きょうちょうど何か大きな農業の大会があるようで、そういう大きな大会があると、朝に閉鎖をして、日中に行われる行事がスムーズに行われるように駐車場を確保しているのかなと思われます。 それで、この駐車場の図書館の夜は、美術館もそうでしたけれども、代行車が数台待機していまして、そこで温泉のお客さんを待っているような現状があります。鎖をかけるのであれば、きちんとかけて警備していただきたいし、本当にオープンにしてある程度使わせるものであればそれでいいし、そういうような何かはっきりしないところが市民の誤解も招いていると思うので、再度もう一度図書館、美術館、市民文化会館の駐車場はだれのためのものであって、どういう縛りで駐車場を開放しているのかということをもう一度明確に教えていただきたいと思います。 それから、不法駐車について、警察と相談して撤去するというお話がありましたけれども、不法駐車の中でもわくわくランド、多目的広場に随分前から車で生活をしている人がいるという情報があり、実際に見に行ってみると、県外ナンバーの2台の車が、ちょうど天童オルゴール館のそばなんですけれども、そこに車と車の間に青いビニールのシートがかけてありまして、ビニールシートの下に食卓のテーブルが置いてあって、そこで本当に生活をしているという感じです。洗濯物も干してあるということで、やはり駐車場は車をとめる場所であって、決して生活する場ではないということで、警察も知っているのであれば、どうして撤去できないのだろうと思います。 そして、わくわくランドの多目的広場は、指定避難所になっています。広域避難所として天童市スポーツセンター、そして収容避難所としては各小学校、公民館として12カ所、そして一時避難場所として各地域の公園が一時避難場所になっていて、このわくらくランド多目的広場も一時避難所という扱いになっています。自主防災会の活動が高まり、また今防災週間でもありますので、みんなが安心して使える駐車場にもかかわらず、そういうような状態で使われているのを放任しているということは、景観上と警備上も大変問題があると思います。その辺を把握されているか、どうするか相談されているのかを教えていただきたいと思います。 また、市民文化会館の駐車場は大変天童温泉の繁華街に近いので、明らかに飲みに来る方が多数駐車しています。夜巡回しているということでしたが、決して警備体制になっているとは思えませんので、この不法駐車に対する管理体制をどのようにしているかをもう一度教えていただきたいと思います。 それから、ごみ減量化についてなんですけれども、ごみの減量化の取り組みの中でも生ごみの再利用についてですけれども、平成18年、2006年の事業所の生ごみを再資源化しましょうということで天童リサイクルプラン事業が開始されて、各リサイクル事業所にその食品の残渣を回収していることを市のほうで各事業所に案内していると思うんですけれども、18年から20年、2年たちますけれども、動きを見ていますと、決して多くの事業所が賛同しているという数字はあらわれていないように思うんですけれども、その辺どのように取り組んでいるかを再度教えていただきたいと思います。 それから、公募のところの女性審議委員のところなんですけれども、前のときも述べたんですけれども、女性の声ということで、子育ての声とか介護の声とかまちづくりの声など、そういう多くの声をぜひ市政に生かし、女性の感性を市政に生かして、ますます天童市が発展するようにと思います。 先ほど20年はまだ24.1%ということでした。2年後、平成22年まで40%の計画があります。この計画されて審議委員に取り組んでいるのかがちょっとあいまいに思いますので、もう一度、これは意見なのですけれども、男女共同参画担当の方とかそういう方たちにもうちょっと練っていただきたいなと思っているところです。 以上、2回目の質問とします。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 駐車場の問題は、有効に利用するために、毎日のように何らかの行事が展開されております。きょうは、特に山形県の老人福祉大会が1,000名を超えて市民文化会館を中心に開催をされております。そのために、駐車場の確保については大変御協力をいただいているところであります。 なお、不法駐車の問題、あるいは夜間の市の駐車の利用、役所が温泉街と余り近いという関係もありまして、特別な御配慮をしているんじゃないかというような疑惑にならないように、その管理については十分留意しているつもりであります。 なお、その御苦労もさることながら、総務部長から管理のありようについて、特に留意しているようなことについて、なお、その現場から、いわば不当な駐車問題も含めまして、それら市の周りばかりじゃなくて、各地域における駐車場、いわばいつ、どこで、どういう災害が起こるかはかり知れないような社会情勢になっておりますので、十分駐車のありようについては全市民の理解と協力をいただいて体制を整える必要があると。それにも各町内会などに担当者を置いて市では管理をしているつもりでありますので、よろしくお願いしたいと。その状況についても校舎、公園、あるいは駐車場を管理する立場からも、いろいろ御意見があるとすれば、担当のほうから答弁をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○小澤精議長 國井総務部長。 ◎國井研一総務部長 基本的な考え方は、今、市長が御答弁申し上げたとおりでありますが、基本的に各施設の駐車場は、施設を利用される市民の皆様方が安全に安心して施設を利用する前提条件だと思っております。したがいまして、第一義的に施設の管理する部門が駐車場も管理するということになるかと思いますが、全庁的な市有財産の管理という観点から、トータルで施設の駐車場の管理については定期的に点検をしていただくような連絡をしまして、利用実態が不適切な利用実態にある車両については、適宜適切な警察等で処理してですね、持ち主を特定するなり、それが不明であれば、遺失物ですから、そういった手続をとってしかるべき処理をしております。こういったことが頻繁に起こることは余りないわけでありますが、そういった観点から、第一義の施設を利用する市民の方々が安心して施設を利用するためには駐車場の管理が第一義だと思っておりますので、そういった観点から、適切な時期にですね、それぞれ駐車場の管理について改めて点検するようなことで通知を申し上げたいと考えております。 以上です。 ○小澤精議長 山口桂子議員。 ◆5番(山口桂子議員) 大切な駐車場ですので、ぜひ管理体制を強化していただきまして、本当に不法な駐車もやめていただきたいと思いますし、市民の方が利用しやすい駐車場になるために、市職員の方々もちょっとみんなで気を使っていただけたらと思います。 それから、白線のことへの回答がなかったんですけれども、皆さん見てのとおり、本当に全然、きょうも見ましたけれども、薄くて全然境がないような白線の状態で、確かに予算もかかるとは思うんですけれども、その辺は進めていただけるのかということが1つと、それは駐車場で。 あと、先ほど生ごみのほうなんですけれども、天童市のごみ袋に対しては、生ごみも燃やせるごみも全部一緒に入れていいという状態なので、どうしても生ごみだけが別個にごみとして扱われない状態なんですけれども、市長の考えとしては、ごみを再利用して、そして飼料とか肥料とかにしていってリサイクル循環型にするために、生ごみだけ、生ごみをごみとして燃やすのではなくて再利用するために、生ごみのごみ袋とか生ごみのバケツとか、そういう特化してそれを利用していったほうがいいとかというお考えがあるかどうかをお聞きしたいです。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 特に大事なのは、御案内のとおり生ごみだと、特に、夏期間に生ごみがほとんど7割、8割が水であると。したがって、水切りバケツを始めとして、収集するにしても、その水をいかに切って再生利用にふさわしいような環境を整えるかということが極めて大事だというふうに思っておりまして、例えば高擶の地域づくり委員会などにおける水切りバケツの配布の問題などを含めて、これは極めて大事だと。そういう意味において、生ごみのいわば電気処理機の関係の補助金なども、台数が少ないのでありますが、それは拡大するような方向に努力をしたいと思っております。それから、なるべく再生利用ができるように、現在17事業所が再生利用に参加していただいておりますが、それが拡大できるように努力したいというように思っておりますので、よろしくお願いします。 白線の問題についても、やっぱり少なくとも年一遍はきちっと整理をしておく必要があるというふうに思っておりまして、それが基本的には管理の原則でもあるというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○小澤精議長 以上で山口桂子議員の質問を終了します。 ここで10分間休憩をいたします。   午後3時24分 休憩   午後3時33分 再開 ○小澤精議長 休憩前に引き続きまして会議を再開いたします。 △矢萩武昭議員質問 ○小澤精議長 次に、矢萩武昭議員。  〔4番 矢萩武昭議員 登壇〕 ◆4番(矢萩武昭議員) それでは、市政に対する一般質問、本日の大トリの1番前でございます矢萩武昭でございます。 それでは、通告にしたがいまして質問に移りたいと思います。 まず、1番目の市長の進退についてでございます。 最初に、市長の公約の検証について質問をいたします。 遠藤市長は、市制施行後第1回目の天童市議選に当選以来4期連続の当選を重ねられ、昭和46年には副議長に就任、昭和50年には山形県議会議員に当選、これも4期連続を務め、この間各常任委員会の委員長を務められました。平成2年には請われて衆議院議員に出馬し、最高点で当選し、平成5年には2期目の当選をかち取り、農林水産常任委員として活躍され、代表質問では当時の新進党、羽田孜総理と堂々と渡り合ったと伝えられております。 平成8年には、村山内閣の後を継いだ橋本内閣で通商産業政務次官に就任し、らつ腕を振るわれたことは記憶に新しいところであります。その後、平成9年3月からは鈴木雅廣市長にかわり天童市長に就任、幅広い見識とまれに見る温厚な人柄で、3期12年目の後半を迎えたところであります。 これまで、その人徳を慕い、門前には常に早朝から多くの市民が列をなすありさまだったという伝説も伝わっております。 ところで、遠藤市長が天童市長選に初挑戦したときに提示されたマニフェスト、2つの基本、6つの改革、15の約束といういわゆるマニフェストがございます。これについて、若干検証してみたいと思います。 この中で、6つの改革、15の約束ということがございますけれども、1つはこれまでの政治経験と人脈を生かしてパイプを太くしますという項目がございます。天童市出身の中川イセさんとのかかわりで、市長は網走市にはよく出向いたようでございますが、地理的には随分離れていますので、市民、職員レベルでの交流は一部の祭りの行事のときに限られ、なかなか困難だったようでございます。また、広島市長にも来ていただき講演をしていただいた経過がございますが、向こうは政令指定都市で世界のヒロシマです。職員レベルでの日常の人脈を生かしてのパイプというまでには至らなかったと理解をいたしております。 さて、次に、身近な地域の問題や要望が早く市役所に届くように、そして市長と語る会のあり方を検討しますと、こういう約束もございました。市役所市民相談室等の対応は相変わらずでございます。特に早くなった印象もございません。市長と語る会もかわりばえがいたしません。それどころか、本年は特に市長と語る会については、市長の体調が不十分という一方的な都合によって、合同でのスポーツセンターでの1カ所だけの開催という極めて不十分で、発言者も事前に調整され、市民にとっては市政の広聴機能の大きな後退ではなかったかと、こんなぐあいに受けとめているところでございます。 それから、さらに改革の約束の中に、管理職には女性を積極的に登用するとともに女性のみの審議会をつくり、市民生活の具体的な問題を取り上げますとございます。遠藤市政のもとでの女性管理職は、これまで11年余りの中で図書館長と納税課長の2人だけでございます。これで、現在は現職の女性の管理職は病院と教育委員会の学校教育課長だけと承知をしております。行政職は1人もいない。女性のみの審議会も天童市ではまだ開いたことがございません。この約束も、いつの間にかほごにされたということでございます。 それから、ガラス張りの市政を推進するため、外部監査を導入しますと。これも、堂々と6つの改革と書いてございます。外部監査制度というのは、市の組織に属さない全く外部の専門的な知識を有する方が、市長との外部監査契約を結んで、市の財政財務の全般にわたって監査を行う制度でございます。従来の役人のOBにかえて公認会計士を招聘して監査委員に任命したことは大きな前進ではございますけれども、いわゆる外部監査という意味とは本質的に異なるものでございます。 以上、公約の一部について検証いたしましたが、残された任期はわずかであり、積み残された公約をどうするのか、明確にお答えをいただきたいと思います。 それから、次に、市長の進退でございますが、遠藤市長は、平成9年3月以来、たび重なる病魔と闘いながら、11年7カ月にわたり市政の運営に御尽力されたことに心から敬意を表するものでございます。 市長は、8月25日の定例部長会で、体調も回復したので任期を全うしたいという趣旨の発言をされたと承っております。これを聞きつけた某新聞の記者が、遠藤市長は今期限りという趣旨の記事を翌日の新聞で報道したため、急遽記者会見を行ってこれを追認したところでございます。9月定例議会を控えて、既に御案内のように、市長の進退について複数の議員が発言の通告をしていた中での記者会見でございます。まずもって、まことに遺憾千万と言わざるを得ないところでございます。 さて、市長の任期中の出来事を振り返ってみますと、特に3期目以降の市政の中では、歴史に残るような大きな疑問の残る事件が頻発したところでございます。1つには、収入役の強引な選任と退任であります。遠藤市長は、平成17年6月の定例議会に、任期切れの収入役の後任として元市総務部長を提案して、異例の採決の結果、賛成15、反対10という僅差で選任したものであります。しかしながら、法改正により、県内のほとんどの市では収入役が廃止され、市民の中から収入役不要論も出る中で、本年3月には議会へのあいさつもなしにみずから退任をしたところであります。時代背景を見誤って、年間1,330万円もの不要な高額の人件費を3年間も負担し続けた市長の責任は極めて重いものがございます。 2つには、青少年育成こいのぼり事件であります。八文字屋に負けないようなこいのぼりを上げたいということで、平成18年、部長会で指示をして、予算措置もないまま水晶山や田麦野でのぼりと支え柱というものを手配をして、165万円の予算を後日提案したけれども、議会の賛同を得られなかったというものでございます。 3つには、市立病院と健康センターの用地の問題でございます。これも、賛否両論のあった天童市民病院が本年4月1日にオープンしたところでございます。市は、元の病院の跡地に健康センターを併設するということで、昨年11月に基本設計を発注したものでございます。ところが、市は本年2月17日に急遽市議会の全員協議会を招集して、新病院の西側に新たな用地を求めて建設場所を変更したい、打診したところでございます。設計を発注済みの物件を、建設予定地を変更するということは、前代未聞でございます。議会はこれに猛反発をして撤回することとなったのであります。 4つには、平成20年度予算の修正でございます。御案内のように、3月定例会で市長が提案した鍬ノ町観光交流センター、民芸館、千夜子記念館買収、JA北久野本の跡地、芳賀土地区画整理事業の負担金等々について、説明責任が不十分ということでこの予算を撤回する異例の展開になったものでございます。 さて、以上のとおり、近年市政の品格が疑われるような事例が続出しております。その一部を紹介したものでございます。遠藤市政も3期目の後半に入り、市政運営の随所にこうした症状が見られるのは極めて残念でございます。 さて、失礼を承知でもう一言申し上げますが、市民の多くはこれまでの遠藤市政に一定の理解は示しておりますが、このたびは二度目の入院、療養でもございました。多くの会合や式典の中で市長の足元が心もとないということで心配する向きがございます。このたびの議会の中での発言についても、残念ながら、私どもだけでなくて傍聴席の皆さんも、極めて言語不明瞭、聞き取りにくいという声が多々出ているようでございます。 さて、人間の値打ちは、お棺にふたをするとき、蓋棺のときでございます。政治家は、特に出処進退の潔さが問われるところであります。偉大な政治家が、かりそめにも晩節を汚すことのないように重ねてお願いを申し上げまして、市長に対する質問といたします。 続いて、スポーツの振興について申し上げます。 先般、史上最大のオリンピック、北京オリンピックが熱戦を広げ、大きな感動を残しながら閉幕したところでございます。 本市のスポーツ団体を統括する天童市の体育協会は、昭和32年4月に創立以来50周年を迎え、昨年度これを記念して幅広い記念事業が行われたところでございます。この記念事業の1つである体育協会記念誌によれば、天童市の体育の発祥については、明治4年、廃藩置県後の旧天童藩士、高見沢琢磨を中心として、舞鶴山中腹に弓道場を設けて、昭和初期まで矢場の愛称で親しまれたのがそもそもの始まりであります。実に130有余年の歴史を数えるものであります。 近年に至りましては、平成4年、べにばな国体及び輝きのべにばな大会の開催によって、本市からも幅広くスポーツ情報を発信したほか、平成17年、本市に拠点を持つモンテディオ、パイオニア、楽天2軍の活動を支援する全市的な組織でありますホームタウン天童推進協議会を設立をして、市民とチームの交流支援を促進しているところでございます。 そこで、スポーツ振興審議会及びスポーツ振興基金のあり方について御提案をしたいと思います。 本市のスポーツ振興全般について、教育委員会の諮問に応じて調査審議をする機関として設置されておりますスポーツ振興審議会の委員は、必要の都度教育委員会が市長の意見を聞いて任命するとされておりますが、常設の機関でないため、課題に対してスピーディーな対応ができない。常設の機関として随時開催できる体制が望ましいところであります。 また、スポーツ振興基金につきましては、前年度末現在高が1億873万9,000円、運用による増減が5万円にすぎない低金利の中で、基金の運用益をもって選手の強化に充てるというような方策では、2階から目薬を差すようなものであります。元金の取り崩しを含めて、効果的な資金の活用による強化方法を探るべきだと考えますが、お考えを聞かせていただきたい。 それから、総合型地域スポーツクラブの課題についてでございます。 本市の優れたスポーツ環境を生かして、市内各中学校区に1つずつ総合型地域スポーツクラブが創設されることになりました。学校教育に偏重したスポーツの構造を地域型に改めるということで、当面3中学区を対象にスタートする構想があると聞きますが、まずは構想概要の説明を求めたいと思います。 次に、スポーツ施設の一層の整備について。 天童市は、べにばな国体を機会に各種施設が整備をされたところでございますが、さらにスポーツセンター、学校施設の地域開放等々により、なお一層の利用の頻度が増している状態にあります。スポーツセンターのフィールドを全天候型のグラウンドに整備するとか一層の施設の整備をお願いしたい、こんなぐあいに考えるものであります。 それから、スポーツ振興都市の宣言でございます。 天童市では、天童市に住むすべての人がまちづくりの目標を持ち、住みよいまち、住みやすいまち、住み続けたいまちをつくっていくため、時代を取り巻く環境にあわせていろいろな都市宣言をしてまいりました。これまで昭和36年には交通安全都市宣言、昭和38年には世界連邦平和都市宣言及び公明選挙都市宣言、遠藤市政の平成12年には天童市非核平和都市宣言を市議会の議決を経て高らかに宣言しております。 市民がより一層スポーツに親しんで、幅広いスポーツの交流を通した健康なまちづくりを推進するために、ここにスポーツ振興、あるいはスポーツ振興健康都市宣言、ないしはスポーツ交流都市宣言を行うことを提案するものであります。 以上で第1回目の質問を終わります。 ○小澤精議長 遠藤市長。  〔遠藤 登市長 登壇〕 ◎遠藤登市長 矢萩武昭議員の御質問にお答え申し上げます。 市長の進退について順次申し上げます。 まず、市長の公約の検証について申し上げます。 私は、平成9年3月、市長に就任するに当たりまして、市民が主役、市民による市民のための市政の確立を目指して、市政運営に全力を傾注してまいりました。とりわけ、平成17年2月、3期目を目指すに当たりまして公約として掲げました1つは天童病院の建設問題であります。学校給食センターの移転新設、老野森、鍬ノ町各土地区画整理事業の推進を図ること、及び災害に強いまちづくりとしての自主防災会組織化の推進を図ることであります。また、活力ある産業交流のまちとして、天童ブランドの確立と、市民が協働で築くまちとして地域づくり委員会活動への支援であります。これらの公約の実現を目指し、市政運営に全力を傾注してまいりました。その間、議員の皆様始め、市民皆さんの御理解と御協力をいただき、おおむね3期目の公約は実現させていただいたものと考えております。 次に、市長の進退について申し上げます。 これにつきましては、昨日、赤塚幸一郎議員にお答え申し上げましたとおり、ことし市制施行50周年の大きな節目を迎え、長年の懸案であった事業なども道筋がついたと考えております。次期市長選につきましては、健康上の不安もあり、新しい人に託したいと考えているところであります。今後、残された任期を、積み残された課題解決を図るため、精いっぱい努める覚悟でありますので、よろしく御理解、御協力のほどお願い申し上げる次第であります。 なお、地域づくり地域懇談会を始め、幾多の課題に対応してきた経過がありますが、地域づくり委員会なども総体的に10年目の節目を迎えているということもありまして、ともにお互いの地域の実態を理解し合う共通理解の上に立って、一括して話し合いをするということも極めて大事だと感じた次第であります。 なお、いろいろ幾つかの課題につきましては十分な反省を加える必要もありますが、皆さんの御指導、お力添えをいただきまして、大筋としては大過なく過ごせたのではないかというふうに思っている次第であります。このことは感謝申し上げまして答弁を終わります。 ○小澤精議長 水戸部教育長。  〔水戸部知之教育長 登壇〕 ◎水戸部知之教育長 矢萩武昭議員のスポーツの振興についての御質問に順次お答え申し上げます。 初めに、スポーツ振興審議会及びスポーツ振興基金のあり方について申し上げます。 本市のスポーツ振興審議会の開催につきましては、現在必要に応じ随時開催しているところであります。市スポーツ振興基本計画を策定するに当たっては、平成17年度に審議会を3回開催し、十分な御審議をいただき策定したところであります。 スポーツ行政は、市民各年代に幅広くかかわるため、市民皆様の御意見を十分反映させることが重要であると考えております。したがいまして、基本計画に基づき今後ともなお一層スポーツの振興に推進してまいりたいと考えております。 次に、スポーツ振興基金のあり方についてでありますが、本市のスポーツ振興基金は昭和51年に創設され、基金現在高は1億870万円ほどであります。当初は基金の果実運用でありましたが、近年の低金利の中、有利な基金運用を図るため、平成17年3月に5年国債に預けがえを行うとともに、平成18年度には基金を取り崩してスポーツ振興費用に活用できるよう条例改正を行ったところであります。今後は、基金の適時適切な運用を図り、スポーツの振興や競技力向上のため、支援を行ってまいりたいと考えております。 次に、総合型地域スポーツクラブの課題について申し上げます。 本市における総合型地域スポーツクラブの創設は、天童市スポーツ振興基本計画の主要な施策に掲げているところであります。本市では、市民がより身近な場所で気軽にスポーツに親しめる環境づくりのため、市内4つの中学校区ごとにクラブ創設を目指しています。さらに、クラブ間の連携を図り、より専門的なスポーツ活動を展開するためのクラブセンター機能の構築も想定し、クラブ創設に向けた支援を行っているところであります。現在、市立第三中学校区において、地域の方々によるクラブ設立準備委員会が組織され、平成20年度内の設立に向け、クラブが目指す理念や年次計画の作成、地域でのスポーツ教室の開催、地域の方々への周知活動など、設立準備活動を行っております。 総合型スポーツクラブの創設育成には、人材の確保や施設の確保、財源の確保など、大きな課題があると言われております。そのほかにもさまざまな課題があると思われますが、いずれにしましても、生涯スポーツ社会の実現に向けて、市民一人ひとりの意識高揚と関係機関、団体、地域との連携が大切であると考えております。 なお、スポーツ少年団や中学校の部活動とのかかわりについては、総合型クラブはあくまでもスポーツ愛好者の底辺拡大が最大の目的としているため、直接的な影響はないものと考えております。また、施設利用に当たっては、地域内にある施設の有効活用や既存利用団体と事前調整を行うよう指導しているところです。 次に、スポーツ施設の一層の整備について申し上げます。 本市には、山形県総合運動公園や市スポーツセンターがあり、大変恵まれたスポーツ環境のもと、多くの市民の方々が利用しております。市スポーツセンターの利用者も増加傾向にあり、毎年20万人を超えている状況であります。また、各地域におきまして小・中学校の体育施設を開放し、地域の方々に利用していただいてもおります。 スポーツ施設の整備につきましては、年次計画に基づき、施設の老朽化等に伴う補修やトレーニング機器の全面更新を行い、機能を損なうことなく利用者へのサービスに供している状況であります。今後も、多様化するスポーツ種目への対応や利用者のニーズなども考慮しながら年次計画を策定し、整備を図ってまいりたいと考えております。 次に、スポーツ振興都市宣言について申し上げます。 本市では、県総合運動公園や市スポーツセンターの優れたスポーツ施設を生かして、現在プロサッカーJ2リーグのモンテディオ山形と、バレーボールVプレミアリーグのパイオニア・レッドウィングス、さらに東北楽天ゴールデンイーグルス2軍の本拠地となっており、県内を代表するスポーツのまちであると認識しております。 御質問のスポーツ振興都市宣言につきましては、本市のスポーツ環境を踏まえながら、都市宣言の意義や目的などについて、広くスポーツ関係団体を始め市民の皆様の御意見をいただきながら対応してまいりたいと考えております。よろしく御理解いただきたいと思います。 ○小澤精議長 矢萩武昭議員。 ◆4番(矢萩武昭議員) 遠藤市長の進退について、再度お聞きをしたいと思います。 任期を全うするという趣旨のお答えと受けとめたところでございますが、これまで支持されてきた市民の大方の方々、そして選挙等々で一生懸命頑張った方の中にも、寒いときでなくて暖かいとき選挙したいものだね、という声が聞こえてくる状況にございます。こうしたところを賢明な市長がぜひお酌み取りをいただいて、出処進退を明らかにしていただければ、後世に名の残る名市長とたたえられるのではないかと確信をいたしているところでございます。 次に、スポーツの振興について申し上げます。 総合型スポーツクラブの課題はさまざまあるようでございますが、特に練習施設の確保とクラブハウス、それから指導者の育成とマネジャーの配置、財源の裏づけはどうかと。こういったことを中心に、再度お答えをいただければありがたいと思います。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 何回か申し上げたのでありますが、大変温かい御配慮に感謝申し上げます。 私は、まず500名を超える職員と毎日仕事をしているわけでありますが、その部長会、1週間に一遍は最低開催されるわけであります。その部長会において私の心境をお伝えして、特に10月1日予定されてその着々と準備が進められております50周年の記念に当たりましては、50年を振り返りながら、今後の50年に向けて支障のないような50周年のお祝いをしたいものだと。そのためには、職員の皆さんの知恵と力をおかりしなければならないと。私も、このような身体状況にありまして、私の最後の締めくくりだと思っておりまして、これについても職員の皆さんの知恵と力をおかりしたいというお話を申し上げた。まず、当面は、50年の記念の節目を十分皆様の御理解と御協力をいただいて対応しなければならないというふうに考えているところでありますので、よろしく御指導とお力添えをお願いする次第であります。 なお、スポーツの振興等々については、これも極めて貴重な提言であります。私は、市会議員の最後に、べにばな国体70ヘクタールの買収問題が始まりました。それとの相関関係において県会に進出するというふうなことも関連してきておりますので、重要なかかわりを持ちながら、平成4年のべにばな国体をはるかに多い、まず物件の補償を含めて、1反歩1,000万円を限度として、当時榎本県会議員でありましたんですが、ともどもに大きな力をいただいて成功に導いたと。当時、村山副知事、板垣知事でありました。当時を思い返しているところでありますが、市政始まって以来の重大な事業として天童市では対応してきた経過がありまして、時たま思いを深くいたしているところであります。 なお、スポーツ振興宣言都市等については、教育委員会から十分御答弁をいただきたいと思います。 ○小澤精議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 人材の確保については、特にこういう形でという明確な手法はございませんが、スポーツの指導者や関係者にとどまらず、広く総合型地域スポーツクラブの理念に賛同する方をやはり探していくことが大切ではないかと思います。 先日、鴻巣市のスポーツクラブを見させていただきましたが、コミュニティーをつくっていくんだという非常に熱い思いがございました。やはり、スポーツを通した夢を持っていけるような、そういう方を人材としてぜひ探していきたい。天童市にもたくさん優秀な人材があると思いますので、ぜひ夢ある方を何とかお願いしていきたいものだというふうに思っております。 施設の確保についてでありますが、やはりたくさんのいろいろな既存の団体もございますので、いろいろと錯綜することもあると思いますが、やはり利用日の調整とか施設の共同利用など、お互いに話し合いながら進めていく必要があるのではないかと思いますし、また地域にある空き地や公園なども利用できるだろうし、また民間の施設なども御利用させていただきながらぜひ成功に向けて進めていきたいというふうに思っていますし、またクラブハウスの確保については、公の機関、あるいは地域にある資源を活用しながら持っていくことが大切ではないかというふうに思っております。 また、3つ目の財源の問題ですが、これはやはり会員の皆様の会費をもとにして運営していくということが基本だろうというふうに思いますので、いろいろな面でのいろいろな課題がございますが、一つ一つを丁寧に丁寧に解決しながら地域スポーツの振興に寄与できていければいいのかなというふうに思っていますので、そういう点で御理解をいただきたいと思います。 ○小澤精議長 矢萩武昭議員。 ◆4番(矢萩武昭議員) 総合型地域スポーツクラブの関係でもう1遍お伺いします。 これまでの学校体育から地域にその軸足を移すという1つの流れに乗ったステップが今回の歩みかと思います。そういう中で、将来を見据えた体制づくり、中学校の部活動のあり方、小体連、中体連のあり方、学校体育はどのように変わっていくのか。学習指導要領でその辺のところはどういうぐあいに示されているのか、示されていないのか。その辺について、御見解があればお示しをいただきたい。 ○小澤精議長 水戸部教育長。 ◎水戸部知之教育長 これからの進め方の考え方なんですが、地域スポーツクラブの大会に学校のスポ少が参加していくとか、中体連の部活が参加していくという形もございますでしょうし、また合同に一緒になって練習するなどという機会も得られるだろうし、定期的に何かその催しを行うなんていうこともできるだろうし、また地域スポーツ行事にいろいろな意味でボランティアとして中学生が、部活の子供たちが、あるいはスポ少で鍛えている技で交流していくというふうなこともございますでしょうし、いろいろな形が考えられると思いますが、いずれにしても、現在スポーツ少年団でいえば4分の1の参加でありますが、これをもっともっと多くの子供たちにスポーツに親しめる機会を用意していきたいということが私たちの主眼でありますので、そういう意味でこれから運んでいただければ、御理解いただければというふうに考えているところであります。 ○小澤精議長 以上で矢萩武昭議員の質問を終了します。 △会議時間の延長 ○小澤精議長 なお、本日の会議時間は、議事日程の都合上、本日の議事日程が終了するまで延長いたしますので、御了承くださるようにお願いいたします。 △佐藤正男議員質問 ○小澤精議長 次に、佐藤正男議員。  〔11番 佐藤正男議員 登壇〕 ◆11番(佐藤正男議員) 平成20年度第3回天童市議会定例会2日目の最後を務めさせていただきます佐藤正男です。 皆様、お疲れのこととは思いますが、いましばらくおつき合いのほどよろしくお願い申し上げます。 今回の私の質問は、市制施行50周年を迎えて、天童市の来し方をどう振り返り、天童市の行く末をどう描いているのかということについてであります。 この来し方、行く末という言葉ですけれども、読み方がさまざまあるようでございまして、「キシカタ」と読むというようなこともございましたが、諸説いろいろのようでございます。「コシカタ」と読む場合は、空間的、方向的な意味を指し、「キシカタ」と読む場合は時間的な経過を意味するというようなことがあるようですが、現在はその辺がどうなっているのかよくわからないようであります。 余談ですが、私の大学時代の友人で群馬県出身の方がおられまして、その地方では「クル、コナイ」でなくて「クル、キナイ」、まだ「コナイネ」でなくて、まだ「キナイネ」とか、そういうふうな地方によっても読み方の差があるようでございます。読み間違えると悪いというかあれなので、読みなれた「コシカタ」ということで表現をさせていただきたいと思います。 私の質問につきましても、今朝ほどの小松議員、あるいはただいまの矢萩議員と重複する部分が多々あろうかと思いますが、御容赦を願いたいと思います。そして、市長におかれましても、今朝ほどの小松議員の答弁をお伺いしますと、市長の万感胸にこもる思いが伝わってまいりまして、心情察するに余りありましたけれども、ただいまの矢萩議員への答弁を聞きますと、凛としておられまして、ちょっと安堵したところであります。私に対しましても、どうか凛として御答弁くださるようにお願いを申し上げます。 さて、50年と一口に言いましても、大変長い時間かと思います。私事で恐縮ですが、天童市制が施行されました昭和33年10月1日は、まだこの世に産声は上げておりませんでした。母親の胎内におりまして、それから3カ月ほど後、昭和34年になってやっと産声を上げさせていただきました。先ほど来何度もお話にあるように、その昭和34年の第1回の天童市市議会議員選挙で当選されて、遠藤市長の政治家としての人生が始まったわけでございます。まさしく天童市と時を同じくしてこられたわけであります。 私なりに人から聞いたり本を読んだりしながら天童市の歴史を大まかに理解しておりますのは、この市制施行に先立つこと4年前、先ほど来これもありますけれども、昭和29年の1町6カ村の合併によりまして新たな天童町が発足した。これが、1つの天童市の原形になったようであります。それ以前から、合併議論がいろいろ各村々で行われた結果、昭和29年に1町6カ村の合併が行われた。そして、4年後に天童市制の施行、そしてその後、昭和37年の豊栄村の合併で現在の天童市の形が確立されたと。天童市の黎明期と申しますか、創設期初頭はまさに合併の歴史であったと。その合併による感情的な対立、そういったものを解決しながら新たなまちづくりをつくり上げていく。そのことに、多くの方々が力を傾注されたのではないかと思います。 それと、天童市の歴史の中で突出すべきことは、市制施行に先立って始められた土地区画整理事業だと理解しております。中心部においての生活基盤の確立、それは脈々と続く土地区画整理事業によって培われてまいりました。そして、周辺集落部においては生産力向上を目指した土地改良事業による土地基盤の整備、この2つの都市部周辺集落部の2つの土地政策が相まって天童市の発展の基礎を築いたと言えるのではないかと私なりに理解しております。そして、人口が減少傾向にある今日、横ばい、増加はとまった。横ばいだ、微少、微減しているとは言われながらもそのことを保っていられるのは、その先人のとうとい努力による投資効果の恩恵にあずかっていると言えるのではないでしょうか。 そして、昭和37年の合併から時を置かずして、私も当時小学生でしたが、3つの中学校に市内の中学校を統合し、天童市の子供たちにはできる限り同じ環境で教育を与えたい。競争原理を働かせて優秀な子供たちを育てていきたいということで、時間を置かずに3つの統合中学をほぼ同時に完成させるという離れ業といっても言いような事業をやってのけております。当時小学校の高学年だった私も、廊下の掲示板に張り出される一中、二中、三中の完成予想図、建築パースを見て心をときめかせたものでありました。そして、現実、新しい中学校に入学させていただきまして、ストーブのない教室を見て本当に感動したことをついきのうのように覚えております。 そして、その後、市庁舎建築、そして市民文化会館の建設となってくるわけですが、その前に、今回の議会でも話題になっております倉津川、これは1級河川でありますけれども、これを下水路として整備するというようなこともまたこの当時やっておられる。まさに、青年都市天童、躍進する天童を欲しいままにした時代であったと言っても過言ではないのでしょうか。当時、遠藤市長は市議会議員としてこれらの事業に大きくかかわり、その実現に奔走されたのではないかと拝察いたしております。 それから、時間を細かい事象は挙げることを避けさせていただきますけれども、今現在、今回の天童市議会の一般質問におきましても、農業政策、あるいは教育問題、環境問題、そういった事ごとが一般質問のテーマとして取り上げられておりますことは、この市制50周年を迎えた中で、これまでの50年、そして図らずも先ほど遠藤市長の口から出ましたけれども、これから50年を見据えた中でもこれらの問題は不変的に天童市が解決していかなければならない課題であるということを証明しているのではないかと思います。 混迷する農業問題、農家の一員としてという言葉も遠藤市長から出ました。遠藤市長ならばこそ、天童市独自の農業政策を打ち出してくれるのではないかと期待した市民も数多くいらっしゃるかと思います。そういった点なども含めまして、これまでの天童市の来し方を遠藤市長なりにどう振り返り、今後の天童市の行く末をどう描いていらっしゃるのか、市長の思いのたけをお聞かせいただければと思います。 以上で1回目の質問といたします。 ○小澤精議長 遠藤市長。  〔遠藤 登市長 登壇〕 ◎遠藤登市長 佐藤正男議員の御質問にお答え申し上げます。 小松善雄議員にもお答え申し上げましたとおり、昭和33年10月1日、本市は県下10番目の市として誕生いたしました。ことしで50周年という大きな節目の年を迎えます。 本市は、市制施行間もない昭和34年12月に、まちづくりの指針となる新市建設計画を策定しました。以来、社会経済情勢や住民意識の多様化などに対応しながら、現在の第5次天童市総合計画後期基本計画まで、市民生活の安定と向上に不可欠な社会的基盤の整備や、市民が自立して健康で安全に安心して生活できるための産業・経済の基盤の確立、さらに住んでいることに誇りと生きがい、幸せを実感できるよう総合的に施策を展開してきました。 市制施行から50年を振り返りますと、これまでの先人の進取の気性に富んだたゆまぬ努力と、市民、企業、議会、行政が一体となって情熱的にまちづくりに取り組んできた成果は、着実に人口が増加し、活力あるまちとして県内外から高い評価を受けてまいりました。まずもって、市民はもとより、市議会を始め先人の方々のさまざまな業績や努力の積み重ねに対して心から敬意と感謝を申し上げます。輝かしい足跡は、今回発刊されました50周年記念誌に詳しく取りまとめさせていただいているところであります。 今、時代は大きな転換期を迎えております。地方分権が拡大する中で、少子・高齢化が急激に進むとともに、地球温暖化対策を始めとする環境問題や安全・安心に対する関心が一層高まっております。今後は、このような時代の変革に的確に対応し、安全で安心して生活ができ、市民が誇りと生きがいを持てるようなまちづくりを進めていくためには、何よりも都市としての成熟と市民生活の質の向上に努める必要があります。そのためには、より一層市民と、企業、議会、行政が信頼のきずなを深め、互いに補完し合いつつも役割を果たすことが不可欠であります。市民一人ひとりが生き生きと輝き、そして次代を担う子供たちが夢と希望を共感できるような活力ある地域社会の実現を目指していくとともに、先人の方々が築いてこられたまちづくりの成果を未来へと確実に継承をすべきものと考えております。よろしくお願いいたしまして、第1回目の答弁にかえます。 ○小澤精議長 佐藤正男議員。 ◆11番(佐藤正男議員) 再質問をさせていただきます。 抽象的なタイトルで質問させていただきましたけれども、先ほどちょっと申し上げましたように、天童市の出だしは合併の歴史でもあったと。その合併のあれとして新たなまちづくりに向かう歴史でもあったということで、それを実体験なされている遠藤市長が、近年の合併問題に関しましては積極的でないと。もしかすると、合併は反対だと本当は言いたいんじゃないかと、こういうふうな形に思えるようなずっと、だったわけです。 まず、そういった天童市がこれまで歩んできた道のりで、やっぱり今日教育の問題、離れ技をやったと言った中学校も、今老朽化というか、耐震強度の問題でまた喫緊な課題、そして人づくり、まちづくり、あるいは舞鶴山をどう描くのかといった新しい夢をどう描くのか、いろいろな課題が出てきております。農業の問題にも先ほど触れました。そして区画整理事業も脈々と続いておりますけれども、今ここにきて75ヘクタールの芳賀地区の開発を危ぶむ方も、将来を心配されている方も多いのも事実であろうというふうに思います。 その中で、市長がいろいろ一般質問なり何なりで述べられる、何か機会あるたびに述べられる言葉の中に、例えばその区画整理の中でも、例えば緑の中に家がある、そういうヨーロッパのようなまちをつくれないものかと、こういうふうなことを時々おっしゃられる。先ほど農業政策の絡みでグリーンツーリズムのまちというか、そういう推進を図れないものかと、こういうふうなことなどもおっしゃる。しかし、市長として12年間なされて、じゃそういう市長の思いを実現させようとしたときに、何が障害となり、なぜできなかったのか。あるいは、食と環境の問題が問われ続けているのではないか。そのことに対して天童市として、遠藤市長としてどういうふうな道筋を描こうとされたのかどうかですね。そして、そのことがやはり一朝一夕、遠藤市長の思いだけでは成り立っていかない部分があろうと思います。市長なりに悔しい思いやジレンマもあったかと思います。そういったことも含めて、できればお聞かせいただければありがたいなというふうに思います。 ○小澤精議長 遠藤市長。 ◎遠藤登市長 振り返ってみると、昭和28年は、私は津山村の合併直前の青年団長でありました。それで、天童市の青年団が、4つの青年団が合議体をつくって4団協議会をつくりました。それは、津山と天童と成生、蔵増であります。第1次合併の推進役は、当時は青年たちが中心になってその先頭に立ってきたという思いを強くいたしております。それは、若いエネルギーが新しい時代の意欲とあわせて活力を生み出したのではないかというふうに思っております。それが、当時北村山郡でありました山口村、田麦野村、その青年たちがまた新たな息吹の中で頑張ってきたという経過を思い出しているところであります。当時、山口村の青年団長は、道満の佐藤さんであります。田麦野村は、鈴木一郎くんたちが中心でありました。その勢力が、48号線を通して将来合併をするためには、経済的にも文化的にも天童市が中心になるという読みが深かったという経過を思い出しております。 そんなことで、特に私も倉津川全線改修に向けて努力した経過がありまして、その途中にお話しすると、市役所前は、これは下水道の排水路として整備をつくった。そのためには、県管理の重要河川から外して、下水道の排水路として整備をした。当時、下水道の久保課長が天童市までおいでになって、予算的な配慮をいただいて川をつくってきたという経過を思い出しているところであります。それで、下流のほうは、責任は秋保清吉大先輩、上流のほうは私が責任ということで、中小河川から外してですね、直接は市の管理の川として、下水道でバイパスまで倉津川を整備したという経過を時たま思い出しているところであります。 したがって、土地改良の問題と連動しながら、特に中学校統合の問題も、これはすべてが教育が基本だということで、3つの中学校を一緒に建てたという当時の気迫、それはすごいものでありました。天童市から出ている参議院議員の特に北畠教真先生などは、参議院の文教委員長でありました。無言でありましたけれども、これは莫大な力を注いでいただいた経過なども時折思い出しているところであります。 数限りない思いが、当時、やっぱり議会の皆さんも、もうやるべと一致して市のあらゆる審議会等に、市の議会全部入ってまちづくりに参加してきたという経過を思い出しております。それは、大変な活躍でありました。それをやっぱり十分継承して、これからのまちづくりのありようについて、議会の皆さんも、市民の皆さんも積極的な参加を求めながら、行政と一体になって、何が大事か、どういう方向が大事かという議論を中心にしながら、その実現方に向かって努力をしていくということが何よりも大事ではないのかなというふうに考えておりますので、賢明なる議会議員の皆さんのよろしく御配慮をお願いしたいなというふうに思っている次第であります。 以上、雑駁でありますけれども、1つの感想を申し上げまして答弁にかえます。 ○小澤精議長 以上で佐藤正男議員の質問を終了します。 △散会 ○小澤精議長 これで本日の議事日程は全部終了しました。 本日はこれで散会をいたします。   午後4時43分 散会...