平成19年 12月 定例会(第6回) 平成19年12月10日(月曜日) 午前10時00分開議 小澤 精議長 伊藤護國副議長 ●出席議員(22名) 1番 矢吹栄修議員 2番 狩野佳和議員 3番 松田光也議員 4番 矢萩武昭議員 5番 山口桂子議員 6番 木村竹虎議員 7番 森谷仙一郎議員 8番 赤塚幸一郎議員 9番 結城義巳議員10番 武田達郎議員 11番 佐藤正男議員 12番 後藤和信議員13番 山崎 諭議員 14番 石垣昭一議員 15番 小松善雄議員16番 鈴木照一議員 17番 伊藤護國議員 18番 水戸 保議員19番 淺井健一議員 20番 伊藤和子議員 21番 秋葉 忠議員22番 小澤 精議員 ●欠席議員 なし ●出席要求による
出席者職氏名遠藤 登 市長 武田貞夫 副市長 総務部長岸 政寛 収入役 秋葉俊一 (併)選挙管理
委員会事務局長阿部邦敏 市民部長 國井研一
経済部長池田博之 建設部長 長瀬一男
天童病院事務局長大沼 武 消防長 瀧口 廣
総務課長庄司一郎 水道事業所長 武田良一
教育委員長酒井順一 教育長 安喰邦男 教育次長 農業委員会会長
農業委員会結城助一 松田 実 職務代理者 事務局長
選挙管理委員会水戸部秀一 五十嵐慶一
監査委員事務局長 委員長 ●出席した事務局職員 主幹兼局長補佐兼星野 治 事務局長 須藤節子 庶務係長 局長補佐(調査赤塚嘉知 武田文敏 副主幹兼議事係長 担当)兼調査係長 庶務係兼加藤博之 調査係主査 結城篤彦 議事係主査 ●議事日程 議事日程第2号 平成19年12月10日(月曜日)午前10時開議第1 市政に対する一般質問 (1) 3番 松田光也 (2) 1番 矢吹栄修 (3) 6番 木村竹虎 (4) 9番 結城義巳 (5) 12番 後藤和信 (6) 18番 水戸 保 (7) 4番 矢萩武昭 ●本日の会議に付した事件 議事日程のとおり
△開議
○小澤精議長 ただいまから本日の会議を開きます。 全員出席であります。 本日の会議は、議事日程第2号によって進めます。 なお、出席要求による説明員のうち、
赤塚新吉農業委員会会長が欠席でありますので、
結城助一農業委員会会長職務代理者が代理出席しております。 また、
奥山吉行監査委員が欠席であります。御了承をお願い申し上げます。
△市政に対する一般質問
○小澤精議長 日程第1、市政に対する一般質問であります。 通告に従いまして順次質問を許可いたします。
△
松田光也議員質問
○小澤精議長 松田光也議員。 〔3番 松田光也議員 登壇〕
◆3番(松田光也議員) 皆さん、おはようございます。 たくさんの傍聴をいただきましてまことにありがとうございます。 政和会一番手としまして、しかも新議員の一番手といたしまして大変緊張しておりますが、通告に従いましてただいまより質問をさせていただきます。 最近、市民の方から、天童に魅力を感じなくなったと言っている声が非常に多くするようになりました。特に天童の表玄関であります天童駅前広場から温泉街までが非常に味気のない通りに感じているようであります。 せっかく本市に来られた旅行客も、旅館やホテル内だけに満足することなく天童の歴史や文化に触れ合っていただきたいし、市民挙げておもてなしの気持ちで旅行客に接し、天童というまちに満足をしていただき、また天童にぜひ来たいと言っていただきたいと思うところであります。 本市の第5次総合計画の後期基本計画に、地域の特性を生かした観光と商業の活性化について、その中の魅力ある商業環境づくりの施策として中心市街地の整備、空き店舗利活用の促進、商店街活性化の促進に支援することなどが掲げられておりますが、地元住民または商店街の方々の意見をどのように取り入れられて施策に反映しているのでしょうか。 本市以外の近隣市街地の中心商店街を見ましても、確かにお祭りの期間中はにぎやかではありますが、その後は閑散としている状態が目立っております。 本市では、これまで空き店舗対策といたしまして
チャレンジショップなどの試みをしておりますが、現在、成果はいかがでしょうか。なかなか小手先の施策では活性化に対する効果は難しいのではないでしょうか。やはり天童の活性化を図るには思い切った施策が必要ではないでしょうか。 例えば、この通りを道路というよりは広場感覚の歩道と道路をつくり、季節ごとのお祭りや催し物ロードとして使用したり、また、本市ならではの特徴ある将棋駒といで湯とフルーツのまちを生かした観光的なお土産ロードとして味わいのある通りにすれば、旅行客だけでなく市民にとっても憩いの場所として親しまれるのではないでしょうか。 確かにこの通りは、そうすればきれいな花壇のミニパークがあったり、また足湯があったり、たくさんのお土産店や食事のできるお店を集中すれば、呼び水となって出店される方も多くなってくるのではないでしょうか。 駅前広場から温泉街まで、天童市のおもてなし玄関として再開発する考えはないかお聞かせください。 また、本市の大きな催事の一つ、夏まつりについてでありますが、花笠踊りやみこし祭りと、大変活気あふれる夏まつりが開催されております。しかし、中心市街地は大変寂しいものであります。以前、市街地の中で行われた花笠パレードも、現在は中心市街地では道路規制の強化で道路使用ができなくなり、郊外にどんどん移されてしまいました。 お祭りは、地域生活の中にあり、身近に祭りを体感し、町内会や商店街組織で競い合ったり、子供からお年寄りまで楽しめて熱くなれる、そして無病息災を祈願して練り歩くなど、地元の方々のものではないでしょうか。やはり本市挙げての夏まつりは駅前から温泉街までの
メーンストリートでするべきではないでしょうか。 年に1度、市民挙げて盛り上がり、そして誇れる祭りをするために、天童の民話や歴史・文化を取り入れた大型だし車など天童ならではの特徴あるお祭りを行い、本市の観光発展のためにも市の事業として取り入れるなど、夏まつりに対する行政のかかわりについて市長の考えをお聞かせください。 次に、本市北西部の開発についてお尋ねいたします。 本市の
都市計画整備事業においては、天童北西部を忘れているのではないでしょうか。古井戸及び高木字押切地区の市街化地区編入の請願が平成10年12月議会で採択されました。しかし、平成12年
市街化区域編入採択になった芳賀地域が19年度
都市計画重点事業箇所として進められるようになっております。2年も早く採択になった古井戸及び高木押切地区の地権者の方々は納得できません。 この地区は、乱川駅にも近く、また
天童山形空港線沿いでもあり、大変利便性の高い地域として多くの方々が望んでいるところであります。この地区に対するこれまでの経過と
都市計画マスタープランの位置づけはどのようになっているのかお聞かせください。 また、北西部の外郭道路として利便性と地域発展のために48号線の延長と三中成生2号線をつなげ、さらには
高速道路天童インターにスムーズにつなげられれば、さらに渋滞を緩和できるのではないでしょうか。ぜひ北西部の整備開発でバランスのとれた天童のまちづくりを願いたいと思いますが、市長の考えはいかがかお聞かせください。 次に、県道天童河北線の久野本から柏木交差点までの安全対策と道路拡幅についてお尋ねいたします。 12月1日に念願でありました愛宕沼天童原線、柏木久野本線、久野本若松線が無事に開通され、良好な生活環境整備を図る道路として市民ともども喜びとするところであります。 開通式の市長のごあいさつの中に、谷地街道を結ぶ道路として円滑になったと話された言葉がありました。まさにそのとおりなのですが、天童河北線の踏切付近から柏木交差点までが狭く、事故も多く、特に四中の通学路として学生の通学や自転車も多いところであります。時間帯によっては道路が渋滞し、大変危険な状態になります。 久野本の交差点は道路幅18メートルもありますが、そしてその先の踏切の幅は何と4メートル52センチしかありません。 さらに、この谷地街道は柏木交差点までの約300メートル、側溝を含めて道路幅が6メートルしかありません。このうち柏木交差点までのおよそ40メートルは、道路幅は側溝を含めて6メートルを切り、白線の内側で4メートルしかありません。この状態をどう思われるか、市長の考えをお聞かせください。 さらに、市長の開通式のごあいさつにもありましたように、ますますこの道路は生活道路としても観光道路としても利用がふえてくると思います。しかしながら、この区間だけは歩道も確保できない状態となっており、特に冬季間は除雪のためますます道路幅が狭くなってきます。 安心・安全な道路利用のためにも、本来ならば
久野本若松線開通と同じ時期に道路整備をお願いしたいところではありましたが、今後この道路の安全対策や拡幅についてなど市長の考えをお聞かせください。 以上で1回目の質問といたします。
○小澤精議長 遠藤市長。 〔遠藤 登市長 登壇〕
◎遠藤登市長 おはようございます。 松田光也議員の御質問にお答えいたします。 最初に、「将棋駒といで湯とフルーツの里」天童のまちづくりについて順次申し上げます。 初めに、天童駅前広場から温泉街までをお祭りロードやお土産ロードとして再開発する考えはないかということについてであります。
都市計画道路天童温泉線につきましては、これまで
中央土地区画整理事業及び天童駅前
土地区画整理事業の中心で、本市の表玄関の
メーンストリートとして整備を行ってきたところであります。 道路整備に当たりましては、自動車や歩行者などの安全かつ円滑な交通の確保の観点から、道路構造令の技術的基準に基づいて計画・設計されており、また、当該路線につきましては山形県の施行で歩道の
グレードアップ事業が実施されるなど、中心市街地にふさわしい都市基盤の整備が完了しているものであります。 なお、本路線は県道でありますので、お祭りロードやお土産ロードを目的とした道路整備を伴う再開発ができないかどうか、県の意向を確認してみたいというふうに思っております。 次に、夏まつりについて、天童の特徴を生かした祭りが必要ではないかということについて申し上げます。 本市は、観光のキャッチフレーズとして「将棋駒といで湯とフルーツの里」を標榜し、全国的にも広く知られております。 本市の夏まつりにおいても、将棋の里にふさわしい将棋をモチーフにしたばちを手に持ち踊る
花駒踊りパレードや将棋みこしパレードなどを行っており、年々参加者が増加しております。 その他に、地元の団体による発表の場としてマーチングパレードやわくわく
ランド常設ステージを活用した踊りの祭典、ジャズステージをパレードと同時に実施しており、夏まつりに一層のにぎわいが出てきております。 今後とも当市のキャッチフレーズである将棋の駒、いで湯、フルーツをより一層生かした、市民に親しまれ、訪れた方が、また来たいという夏まつりとなりますように実行委員会の中で見直しや検討を行いながら開催していきたいと考えております。 次に、本市北西部の開発について順次申し上げます。 最初に、古井戸地区及び高木地区の
都市計画マスタープランの位置づけについて申し上げます。 古井戸地区及び高木字押切地区につきましては、平成10年12月議会において、地元地権者の皆さんから出されました市街化区域編入への請願が採択され、また平成13年5月に策定された天童市
都市計画マスタープランにおきましては、市街地の外縁部において
土地区画整理事業などによります新たな宅地の整備を図る区域として位置づけを行ったところであります。 その後、地元地権者から要望の提出を踏まえ、平成14年度において、
土地区画整理事業の実施に向け検討を行ったところであります。 市といたしましては、将来のまちづくりを展望し、天童山形空港線の整備を優先するとの考え方に立ちまして芳賀地区を先行することとし、両地区の調査並びに事業の先送りすることにつきましては地元代表者の皆さんにも御了承いただいた経過がございます。 なお、両地区につきましては、今後、芳賀地区の進捗状況を見ながら検討してまいりたいと考えております。 次に、国道48号の延長と市道三中成生2号線をつなげる考えはないかということについて申し上げます。 市道三中成生2号線1,360メートルの整備につきましては、将来増加が予想される県道天童大江線の交通量の分散と市街地の停滞緩和を目的として平成14年度から工事が行われているものであります。 また、既に完成している
都市計画道路柏木久野本線につきましては、市街地環状道路の一部を担う路線であり、
都市計画道路天童山形空港線、国道13号線及び国道48号線と結ばれ、都市計画道路のネットワークを構築しております。 市道三中成生2号線が完成し、県道天童河北線に接続すると幹線道路が一体的に結ばれ、交通機能の充実と地域の利便性の向上を図られることになります。 したがいまして、国道48号の延長と県道天童河北線をつなげることにつきましては、さらなる交通機能の充実を図る観点から、県でも一定の理解を示しているところでありますが、財政状況もあり、将来の構想としてさらに検討させていただきたいと言っているのであります。 次に、県道天童・河北線の久野本から柏木交差点までの安全対策と道路拡幅についての御質問にお答え申し上げます。登校時における安全対策として、天童中部小学校につきましては踏切を渡らない通学方法をとっております。第四中学校については、一部の生徒が踏切を渡って登校しておりますが、交通安全指導の一環として教師が通学時に立ち会う機会をつくるなど対策を行っているところであります。 また、通学の時間規制などにより交通量をコントロールすることなども効果的な対策として考えられますので、当該区間における交通規制の可否なども含めて、道路管理者であります県並びに警察署などの関係機関等に対して、実態を踏まえて対策を検討いただくようお願いをしてまいる考えであります。 次に、歩道確保できない道路幅だが、拡幅の考えはについて申し上げます。 奥羽本線西側から柏木交差点までの区間につきましては、昭和50年代に施行された交り江第2区画整理事業の当該区域に組み入れられ、現在の幅員に拡幅された経過があります。沿線には住宅が連なっており、道路の拡幅を実施するとなれば莫大な事業予算が必要となるところや、成生方面からの市街地に向かう車両については天童山形空港線を介して南北に交通の分散が可能な幹線道路のネットワークが築かれ、県としては拡幅の考えがないという回答をいただいておりますが、なお県の方に強く要望を重ねていかなければならないというふうに思っているところであります。 以上申し上げました。
○小澤精議長 松田光也議員。
◆3番(松田光也議員) 大変ありがとうございました。 それでは、再度質問させていただきます。 まず最初の質問でございますが、お祭りロードやお土産ロードとして再開発をのところでございますが、この再開発といっても、やはり観光と道路は両輪のごとく進めていかなければなかなか難しいものではないでしょうか。やはり先ほど申し上げましたように小手先のことをやっていてもなかなか市街地の活性化にはつながらないような気がします。 そういうふうな意味でも、やはり歩道を将来的に広くするとか、その中で催事を行い、市長の先ほどの答弁の中に、踊りの祭典がわくわくランドで行われているというふうなことがありますけれども、それは祭典をやっているのはあくまでもショーであって、ショーをするのが大事なのか。やはりそうじゃなくて地元で行えるお祭りというふうなものが非常に大事ではないかと。そういうような観点から、やはりこの中心市街地のこの道でできるような施策というふうなものをやはり考えていただければというふうなことを思っておりますが、その辺をもう一度お聞きしたいと思います。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 いわば
中央区画整理事業、天童市づくりの
中央区画整理事業、駅前から温泉まで、これは大事業であります。約50年経過しています。 しかも駅前から温泉街の方には、これは県の道路であります。県道です。市道でありません。したがって県にお願いして道路をつくるということになりますが、最近の財政状況などもありまして、なかなか道路には手が加わらない状況だと思いますが、さらにお祭りロードとかお土産ロードなどに再整備をできるようなお願いを県の方に積極的にお願いをしてみたいと。 今、話出ているのは、もっと歩道を整備したらどうかと。そして歩道の街路樹はもちろんでありますが、街路樹の下の細かい木は全部取っ払ったらどうかと、こういう御意見が出されて、今、検討を加えているところであります。したがって、それらなど踏まえてお祭りロードとかお土産ロード、市の顔にふさわしいロードづくりのために検討を加えて、さらになるべくお金のかからないような方法を考えながら県と交渉してみたいというように思っておりますので、よろしく御理解いただきたいと思います。
○小澤精議長 松田光也議員。
◆3番(松田光也議員) やはり天童としましては、よそにない特徴というふうなことで、将棋駒といで湯とフルーツの里、こういうふうなものがやはりよそから比べれば非常に観光的にも恵まれている市ではないかと思います。そういう観点からしましても、ぜひ県の方にただいまの市長さんの考え、やはり歩道の拡幅、また整備というふうなものを今後ともお話しをいただいて、やはり天童のおもてなし玄関というふうなことで旅行に来られた方が本当に満足できるような、そして天童、大変すてきだなと言われるような、そういうようなまちづくりというふうなものを、やはり観光と道路とを含めてお願いしたいものであります。 次に、質問の内容ですが、古井戸地区、
高木大字押切地区の
都市計画マスタープランにつきまして、もう一度質問させていただきます。 こちらの方の30ヘクタールでありますが、やはり北西部の開発がどうしてもなかなか私の目から見ても少なく感じているところであります。 こちらの方の地域はだんだん道路も空港線もでき、非常に場所的にもよくなってきておりますが、なかなかその後にできた芳賀地域の開発が先に進んでいるようでありまして、この辺やはり、先ほど市長さんの方から話ありましたが、なぜもっともっと北西部の方に先にできないものかというふうなことで、48号線という仙台との道路のつながりの面におきましても非常に大事な場所ではないかというふうなことでございますが、その辺ももう一度お聞かせください。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 これは大事な課題として山形空港線、これが天童にとりましても西部全体にとしましても極めて重要だ。これは県とも確認をして、市の発展上からも確認をしております。 ところが、久野本から北の方は山形空港線単線で区画整理する。南の方は交り江とかずっと区画整理事業の中に取り組んできた。ところが単線の場合は国の補助金がないのであります。現在芳賀まで行っておりますが、道路半分は国の補助金がついております。古井戸の場合も、例えば線路までの区画整理であれば、それは国から半分補助金はついた。それが単線で山形空港線を敷設したので国の補助金はないのであります。したがいまして、地元単独で道路を切っていった。さらに乱川から今、東根市の大富中学校まで630メートル、あれは県で施行すると。平成19年度から施行すると言っていたのが、財政がないのでちょっとお預けと、こういう状況になっております。 押切川に橋をかける、乱川に橋をかける、これが大きい事業であります。それと関連しながら県にお願いをしてきた。したがって、そういう状況でありますので、本当は線路まで、古井戸の場合はみんなこぞって道路と並行してやれば、国の補助金を半分いただいて区画整理が押切まで施行された。それは満場一致でならないという経過がありまして、単線で国の補助金なしで北の方に持っていった。それが一つあの開発のおくれというか、今になれば失敗ということになるのか、それはそのときそのときに頑張って努力をされてきた経過がありますが、結果的にそういう状況になった。 例えば、古井戸の区画整理するに当たりましても、これは国の補助金ないんです。地権者が組合をつくってやる以外ない。宅地を造成する以外ない。道路と宅造の計画と切り離すということは、これはなかなか容易なことじゃないわけであります。 芳賀の場合は、国の補助金をもらって73ヘクタールにわたって工事が行われる。それは地権者も5割近くの土地を提供して道路を切ると。国の補助金が半分入ります。 そういうことで、この山形空港線を優先するという形で対応させていただいた経過がありまして、地権者と財政状況、あるいは空から金が降ってくるわけでないので、地権者と十分話し合いをして今後の対応を詰めていかなきゃならないのではないかというふうに思っております。 それは私も大変気にかけておった地区でありますので、十分ひとつともどもに検討を加えて、地権者の皆さんともお会いをして、将来の方向を見定めながら対応していかなければならないというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 それから、先ほどのお祭りロード、お土産ロードの件ですが、最近は特に交通取り締まり、交通をいかにスムーズに流すかと、それがお祭りの場合は人が相当集まってきますので、その警備やら取り締まり、これは警察が非常に注意を払ってきておりますので、外の交通の流れとか警備の取り締まりの状況とか総合的に勘案して対応していかなければならないというふうに変わってきておりますので、十分検討も加えなきゃいけない。 きのうの第13回の鍋合戦も運動公園に、これは商工会の青年部、主催が商工会の青年部、まず冬の除雪のことから取り締まりのことから交通の流れのことから考えて、私もきのう行ってきましたのですが、県の運動公園の中で鍋合戦が盛大に展開されてきておりますので、その辺との地区のお祭りの主体が老野森のつめの市、久野本のつめの市が中心であったのですが、その活性化のために転々と歩いてきた経過があります。 その状況を十分踏まえながら、やはりお祭りは生活の中にあるということでありますから、その原点に立って展開しやすいような態勢をつくるということが基本だと思いますが、いろんな経費の問題、あるいは取り締まりの関係なども含めて会場が転々と移転をされてきた経過があります。その辺も十分ともどもに検討を加えていかなければならない。 実行委員会のいろいろな角度から検討されてきて進められておりますので、よろしくお願いいたします。
○小澤精議長 松田光也議員。
◆3番(松田光也議員) それでは、今、またお祭りの方も御説明いただきましてありがとうございます。 それで芳賀地区の後に、今後北西部の開発、古井戸、高木字押切地区の開発、これをもう一度の市長から強く進めていく気持ちがあるかお伺いしたいのと、それから今のお祭りのことで、またありますのでちょっと戻りますが、政和会で先日、五所川原の方に視察行ってまいりました。そのときに立ちねぶたというふうなことがありまして、こちらの方の立ちねぶたにつきまして、本当に中心市街地で行われているこのお祭りでございますが、5日間で140万人から170万人集まります。5日間で何とその大勢の集客を中心市街地で行われるというふうなことは並大抵の努力ではできないはずですが、そこの五所川原市の市長さん始め議会全員、また警察署長さん、すべて住民、商店街すべてですけれども、一丸となってこの立ちねぶたを成功させようというようなことで現在行っているわけでございます。 そのように市街地だから交通が大変だとかいうふうなのでなく、やはりそのまちを活性化するには何をしたらいいかというふうなことで非常に頑張っている市でもあります。祭りに関して、できればそのように本市でも、五所川原の様にいくのはなかなか時間はかかると思いますが、ぜひ頑張っていただきたいというふうなことでございます。 五所川原の立ちねぶたは、毎年1,500万円のお金を使って1機ずつ毎年つくっております。その中でやはり安全面におきましても、事業費2,500万円を当用して使っておりますが、ほとんどそこの人件費は700万円ぐらいで、ボランティアでやっているような状態であります。非常に五所川原市民のその思いというのが、非常に伝わってくるような活動を聞いてまいりました。 ぜひそのようにしていただければ、天童市にとってもやはり夏まつりの超目玉というふうなことで盛り上がるのではないでしょうか。 時間が大分なくなりましたが、質問内容をもう一つふやさせていただきます。 最後の柏木から久野本までの谷地街道線の件につきましてですが、中部小学校はその線路を通らないというふうなことになっておるようでございます。さすがに子供たちは通学の場合はその道路を通っておりません。しかしながら、先ほど市長さんが中学校の一部がその線路を通っているというふうなことをお話しさせていただきましたけれども、実は私も今回、この安全週間というようなことでその近辺に立たせていただきました。その折でもほとんど久野本から来られる子供さんというふうなものは、その線路をすべて通ってきております。 さらには、もう一つ、その線路より北側200メートルのところに線路の下をくぐるアンダーがあります。そのアンダーを通る方がだれ一人いません。それなのにずっとそこは電気がつけっ放し。それは次回の質問とさせていただきますが、そこの道路を通らずに、やはり踏切を渡る方がほとんどでございます。また、中学校の先生も春には立っておられました。3月には立っておられました。週間ですね、交通安全週間に立っておりましたが、しかしながら、その後は立哨する先生もいないようでございます。このたびの年末の交通安全週間にも中学校の先生は立っておりません。 このように非常に任せっきり、また道路についてもこのような状態で、やはり安全面から見ましても大変危険ではないかというようなことを思っております。地域の安全協会の方々も一緒になって立哨しておりますが、やはりこの区間だけは何とかならないかというふうなことを切に思っているようでございます。 確かに地権者の中には、以前にここを動かないと、拡幅されては困るというふうな方もいるやに聞いております。しかし、時代が変わってきております。本当にそれでいいのでしょうか。やはり昔のその道路ではなく、交通量、久野本若松線が開通になり道路状況も本当に変化しております。その中において、やはり積極的な天童市の姿勢というものが必要ではないかと思います。 市長さんの考えをもう一度お聞かせ願いたいと思います。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 古井戸の問題は、何といっても古井戸地区の開発についての計画化、いろいろな計画を練られてきた経過がありますが、それをもとにしながらさらに検討を加えて古井戸地区の地権者と話し合いをする。 例えば、芳賀地区は約200名の地権者がいるようであります。それで半分は、例えば換地、土地の半分は減歩、半分近く減歩として開発を指向する方向で国の補助金もいただいて話し合いをしていると。地権者が1人でも2人でも反対中の地区については、国も県も全然そういうのは構っていられない。時間がない、金もない、こういう最近の特にそういう方向でありますので、地権者と十分話し合いをするということが大事ではないかなと。 それから、谷地街道はもちろん市道でありませんから、県道でありますから、私、県会になったときから大町までずっと道路、連綿と拡幅しやっと終わった。武田市会議員のところまで全部改良工事がやっと終わったところでありますので、それは簡単なものじゃないですね。 だから、踏切をあそこ村山さんに協力いただいて、村山さんは山形行ったけどね、協力いただいて家移転をして、県の施行が市と一体になって協力したんだ。したがって、踏切をさらに広げようという計画もあったけれども、なかなか金もなし、地権者もなかなかわかりましたと言うわけにはいかない状況がありまして、そのままの状況でありますので、だから四中の通学路の問題、線路横断の問題についても、やっぱり教育委員会中心にして四中学区、あの地域の安全協会を含めて、これからのありようについて再度話し合いをする必要があるのではないかというように思っておりますので、よろしくひとつお願いをいたしたいと思います。 安全・安心のまちをつくるためにどうするかということでありますから、その点に力点を置いて、
関係地権者はもちろんですが、協力いただけるようにやっぱり関係者みんなで話し合いをしていくということが大事だというふうに思っておりますので、これは教育委員会所管になると思いますが、十分話し合いをしていただくという方向に進めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○小澤精議長 松田光也議員。
◆3番(松田光也議員) ありがとうございます。 高木といいますか柏木交差点から大町までの道路は本当に広くなりよろしいわけなんですが、やはり市長さんの話の中にも、あそこは全部やった、しかしながら全部やったというよりは、その区間を除いて、やっぱりうまくいったとは言えないのではないのではないかなと私は思っています。全部うまくいったとは言えないのではないかと思います。やはり県道谷地街道線、その久野本から柏木交差点までの安全対策をきちんとしていただくことが、ぜひ市長さんにお願いしたいというふうなことがあります。 しかもアンダーというか踏切を渡らざるを得ない場合であれば、ぜひその北側200メートルのアンダーでなく、その四中の踏切のところにアンダーを持ってきて、そして南側の方に抜けられるようにしていただければ、非常にこの学区としても安全面から大変助かるのではないかと思います。 アンダーにつきましても、やはり安全面に対しまして、ぜひ市長さんにその辺の考えをお伺いしたいと思いますが、いかがですか。 以上です。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 やっぱり、なぜ渡るようにしたんだけれども渡らないのか、その辺も含めて、せっかく整備したその道路が生きるように。新たにアンダーをつくるなんていえばこれは莫大なお金が伴ってくるわけでありますので、その辺は十分やっぱり関係者で話し合いをしていただくということにさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○小澤精議長 松田光也議員。
◆3番(松田光也議員) お金は確かにかかるかもしれませんけれども、なぜあそこにアンダーをしたのかというふうな市長さんのお話、しかしながら、人間の考えとしましては、やはり一番近いところを本来ならば通りたいと思うのが普通ではないかと思います。わざわざ北200メートル先のところを通って学校に通うという気持ちの人は難しいのではないかと思います。そういうふうな面で、やはり行政としましてもそういうふうな観点をもっともっと考えて、その道路事情というふうなものをつくっていかなければならないんじゃないかと思います。その辺いかがでしょうか。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 それ、おっしゃるとおりだと思いますが、関係者でももう少し突っ込んだ話し合いをしてもらう必要があるというふうに思っておりますので、それは教育委員会所管になると思いますが、よろしくお願いします。
○小澤精議長 松田光也議員。
◆3番(松田光也議員) 非常に時間いっぱいまでなってしまいましたが、本当に今後ともこの問題につきましては私も一生懸命研究しながら、勉強しながら、質問をさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
○小澤精議長 以上で、松田光也議員の質問を終了します。
△矢吹栄修議員質問
○小澤精議長 次に、矢吹栄修議員。 〔1番 矢吹栄修議員 登壇〕
◆1番(矢吹栄修議員) おはようございます。 本日二番手ということで質問をさせていただきます矢吹栄修でございます。初質問ということで大変ふなれでございますけれども、よろしくお願いいたします。 早速質問させていただきます。 まず、既存の施設の有効利用ということで、1点目として、わくわくランドについて質問させていただきます。 ここの現状につきまして、市民からも、期待外れだという声が多数上がっているのは皆様周知のことだと思われますし、また、議会でも再三にわたって質問されていることだと思います。 しかし、この問題は天童にとって非常に重要なことだと認識して、何回でも議題にすべきことだと思っております。 わくわくランドのこれまでの経緯を考えれば、苦労と紆余曲折の末に現在のようになったことはわかるんですけれども、それを仕方ないと言ってあきらめるのではなくて、何とか市民に喜ばれる、あるいは観光客を魅了するスポットとして持っていかなくてはなりません。現状は非常に中途半端な状況でありまして、やはりあの場所は観光に資する区域であるべきでしょう。 これからの観光のキーワードとして、地元民が喜ぶ場所こそ観光資源になるということがございます。団体客がバスで観光するのではなくて、個人客がふえている現在、地元の人が寄りつかない場所に観光客が寄りつかないのも道理でございます。そのために新たな施設を大きく建ててお金をかけるのではなくて、現状あるものを利用して手を加えていくというのが重要かと思います。 例えば、現在あそこで評判がいい噴水、これをもっと利用して景観を整えて、市民が憩える公園としての機能をもっともっと特化させて、憩える場所、市民の憩いの公園というふうに持っていくのも一つの方向性かと思います。 もうこれは計画されているかもしれませんけれども、温泉地で今評価されている足湯、これをもう何カ所かつくって、わくわくランドの近辺に市民とか観光客が気軽に利用できる公衆浴場をつくって、それをすることによってわくわくランドが散歩の周遊コースとして組み入れられ、地元民にも観光客にも喜ばれるスポットに整備していく、こういう一つの方向性があるのではないでしょうか。 また、そうやって訪れた人に対して、より効果を生むために、朝市ができるスペースをつくったり、そういうのも一つのアイデアではないでしょうか。農産物販売の拡大に幾らかでも寄与する。 現在、もり~な天童が、あれもまた中途半端な状況にあります。直売所もなかなか盛り上がらない。できればきちんとした形で、ある程度大規模に朝市などが行われれば、地産地消という意味も観光という意味でも大変よいのではないでしょうか。 ただ、なかなか朝市というのをあそこの場所でやるというのは遠いですし、なかなか盛り上がらないかもしれませんが、例えば夜の市、夜市ですが、イベントとして開催するのもおもしろいかと思います。台湾などではかなり大規模に行われていまして毎晩お祭りのようでございますけれども、月に1度ぐらい、夜に屋台や直売所や個人で出す店、たくさんの小さな店が出る夜市のイベントなどがあると、日本でも珍しい観光資源になるかと思います。 イベントという言葉、今出しましたけれども、先ほどの市長さんの言葉にもありましたが、年間の来場者数のかなり大きな部分を占めていたと思われます平成鍋合戦、きのう県の総合運動公園に移ってしまいました。主に駐車場の不足、手狭なことによって人が入り過ぎると危険なこと、そういうことが理由になっているかと思いますけれども、しかし、あれだけ大きくなったイベントが中心地から離れていくのは非常にもったいない。悔やまれますけれども、つまりはあの場所はそれだけ大きなイベントが行える状況にないということなんです。それなのにあの場所にあんなに大きなステージがある。あのステージは宝の持ち腐れになっているとしか言いようがないのではないでしょうか。 天童で行われていましたジャズミーティング、騒音の関係で周辺住民の理解が得られず、結局わくわくランドでの開催はできませんでした。そしてあのイベントも天童を離れてしまった。私もあそこでイベントをやらせてもらったことがあるんですが、すぐに周辺の方からうるさいということで苦情が来ました。周辺の方から理解を得られない場所に音を出せない大きなステージがあるというのは矛盾以外の何物でもありません。 ただ、せっかくつくったステージですからぜひ有効に利用したい。例えばさっき申し上げたような夜の市場、あるいはもっと具体的なイベントとしては人間将棋など、舞鶴山の頂上から移すことも検討されたそうですけれども、私は、情緒とかもありますので、何も人間将棋そのものをわくわくランドでする必要はないとは思いますけれども、例えば桜まつりを二部構成にして夜の部をわくわくランドでするとか、前夜祭をするとかプレイベントを1週間前くらいからやって盛り上げるとか、アイデア次第でさまざまなイベントが考えられると思います。 市民に喜ばれ、地元の観光が盛り上がるイベントであれば、周辺住民のコンセンサスも得られるでしょうし、また得られるようにまず努力することが重要です。 このようにわくわくランドの活用について、どのような方向性を持たれているのかをお聞きしたいと思います。 また、駅前、先ほど松田議員の話題にも出ていましたが、駅前の問題としてパルテの今後の見通しについてですが、あそこはもともと商業施設として駅前の活性化の中心的役割を果たすはずだったかと思います。しかし、あそこもまた紆余曲折で非常に中途半端な状況にございます。今後、商業の牽引役として役割を果たせるような方向で努力していくのか、もしそれが不可能だとなればそのほかの方向性はないのでしょうか。 もちろん商業施設として、通勤通学のお客さんや観光客が買い物をし、食事ができる華やかな場所になるのが理想です。しかし、今は複合施設というぱっとしない状況にある。複合的な機能というのもわかりますけれども、育児や教育、福祉に資する施設として特化させるというのも一つの考え方ではないでしょうか。今はわらべ館の利用者が結構ふえていますし、親子連れや青少年、学生たちが集える場所として人が多く集まる場所にできないでしょうか。商業施設ということで補助金の問題等々もあるんでしょうけれども、ここは思い切った改善が必要かと思います。 以上、わくわくランドとパルテについて、きちんとした方針を持ってぶれないことが必要かと思われますけれども、今後の方向性についてお考えをお聞かせください。 次に、市営バスの今後の見通しと市営バス以外の交通手段の模索についてお聞きいたします。 市営バスに関しては、市民からのさまざまな意見がありまして、それを受けて議会でも抜本的に運営形態を見直すべきだという意見が再三出されているかと思います。平成18年度に5年間の委託期間が終わるということで、それに合わせて見直しが要求されましたが、結局若干の路線変更するだけで、さらに2年間の委託期間を設け運行を続行しているというふうにこれまでの経緯を理解しております。 そんな中、平成19年度に入ってからのバス利用の現状についてどう考えていらっしゃるのでしょうか。 昨年度と今年度の4月から10月までの利用者数を比較してみますとほとんど変わりがありません。天童寒河江線が6往復の運行になって3,000人ほど利用者がふえているようですけれども、あとはほぼ横ばいでございます。平均乗車数は7人といったところですか、成生干布線に至っては平均4人ほどという数値が変わりませんし、さらに減ってきている状況のように見えます。 その原因として、やはりまず第一にこのバスが利用しづらい。1日置きに来るバスというのはちょっとこれは利用しづらいに決まっていますし、路線図を見てみても非常にわかりづらい。お年寄りがあの路線図を見て、じゃ乗ってみようというふうにはならない内容です。 第2には、バスの宿命とも言えるでしょうけれども利用者はバス停まで行かなければならないということ。バス停が遠い人はそこまで歩いていって本数が少ないバスを待たなければならず、冬などは利用するのがおっくうになるのが当然です。 運行見直しの基本方針に福祉目的の交通弱者対策を重視した利用者の利便性を図る運行を基本とすると書いてありまして、高齢者及び障害者の利用に配慮した低床バスであるということが売りでございますのに、実際にお年寄りや車いすの方が利用しやすい交通機関だとはとても言えないと思われます。 この実態を見たときに、バスという交通機関自体を根本的に見直す必要があるということなのではないでしょうか。 そこで私は、デマンドタクシーの導入ということを強く申し上げたいのでございます。 皆様御承知のことと思いますけれども、デマンドタクシーは、タクシー業者に事業を委託してワゴン車を何台か走らせます。利用者は、利用したいときに前もってタクシー会社に連絡を入れておきます。ワゴン車は、例えば朝8時ごろには荒谷地区、8時15分ぐらいには干布といったようにある程度の路線図に従って走っていまして、予約のあったお客さんを家まで迎えに行き、市街地に向かって乗せていき、病院や商業地まで直接連れていってくれる、こういったバスとタクシーの中間、いわば乗り合いタクシーといった方式のものでございます。 この方式の利点は、何といっても玄関まで迎えに来てくれるということでして、お年寄り、障害者の方が利用しやすい、まさに福祉目的の交通弱者対策になり得るものです。また、非常にコストも低コストで実現可能だという利点もあります。 例をもって言いますと、1日につきワゴン車1台を走らせるランニングコストは2万2,000円と見ていいそうです。仮に乗車料金を平均300円と設定して1日の利用者を50人とすれば、1台につき市が負担する額は7,000円、3台走らせたとして1日2万1,000円です。これを365日間毎日走らせたとしても年間766万円ほど。実際にはもっと利用者がふえる、あるいは予算が上下するかもしれませんので上下するかもしれませんけれども、実際、今運行させているバスにかかっている費用の3分の1あるいは4分の1の予算で実行可能なわけです。 こういったデマンドタクシーの方式は、他市町村でも多数の成功例がありまして、利用者は便利、業者に仕事が回る、行政は予算が抑えられるという三方一両得の方式として注目され、実績を上げています。 最少の経費で最大の効果を上げるためにもアイデアを持って諸事業を考えなければならないと思いますし、そのためには経費のかかる既存のものをなくす勇気も必要だと思います。そういった意味で、今後の市内交通機関の見通しと考え方についてお聞きしたいと思います。 以上2点をもって第1回目の質問とさせていただきます。
○小澤精議長 遠藤市長。 〔遠藤 登市長 登壇〕
◎遠藤登市長 矢吹栄修議員の既存施設の有効利用についての御質問にお答えいたします。 初めに、わくわくランドにつきましては、さまざまな施設と機能から成り立っており、それぞれを複合し連携してにぎわいを醸し出しております。 観光の拠点となっておりますオルゴール博物館につきましては、19世紀から20世紀初頭にかけて製作されたアンティークオルゴールを使ったさまざまな企画を行っており、年平均約4万人が県内外から訪れております。 また、道の駅でもありますもり~な天童につきましては、森林情報館としての機能を有しているほか、地域でとれた旬の果物や野菜などの農産物、加工品などの販売が行われており、年間20万人が県内外から訪れております。お客様との会話による心の交流を深めながら、消費者と生産者との顔が見える関係を構築するとともに本市の農産物の消費拡大と観光情報の発信を行っております。 また、野外ステージ及び多目的広場を利用したイベントにつきましては、天童夏まつりを始めとして、11月末までに14団体14万6,000人の利用があったところであります。 9月には、市民有志によるジャズフェスティバルが開催されるなど新たなイベントを実施しております。特に噴水広場を中心とした公園としての利用状況につきましては、夏場には多くの親子連れや市民の憩いの場としてにぎわっているところであります。 イベントなどの案内につきましては、施設内掲示板に掲示するほか、多目的広場、もり~な天童、八文字屋、オルゴール博物館の4つの施設のイベント情報を一体的に市のホームページに掲載し、わくわくランド全体としてにぎわいを醸し出している環境づくりを行っております。 今後とも市民や観光客の多様なニーズに対応すべく、それぞれの施設の特徴を生かした、また連携したにぎわいの創出に努めてまいりたいと思っております。 次に、パルテの見通しについて申し上げます。 天童ターミナルビル「パルテ」は、第三セクターの施設として平成4年に発足し、本市の新しい顔として、1・2階フロアにつきましては商業施設、2階・3階フロアに健康づくりのためのフィットネスクラブを、各種文化活動の場である市民プラザを配置した多目的施設としてスタートしたところであります。 開店当初は相当なにぎわいを見せておりましたが、平成9年に1・2階の商業施設の所有者である株式会社ヤマザワが撤退し、駅前を始めとする中心商店街への影響が懸念されたことから、跡地の新たな利活用について計画を策定したところであります。 その後、計画に基づき、平成11年度中心市街地活性化事業を活用してヤマザワ所有の床を取得し、1・2階の商業施設の改修を行い、商業テナントスペース、子育て支援のわらべ館、本市の特産物を展示し販売する観光情報センター、市民プラザのイベントホールを配置し、多くの人でにぎわっている多目的複合施設として機能を強化してPRを行っております。 現在、ハローワークやまがた天童ワークプラザやパトロール館の配置、商業スペースにつきましても全区画に出店されており、全館の有効活用が図られております。 平成18年の商業施設を除いたパルテの利用者数は約27万人で年々増加傾向にあります。中心市街地にある中核的施設としての役割を果たしているものと考えております。 なお、今後とも商業、教育、文化、福祉、観光などの多目的複合施設として、それぞれの機能を生かしながら多くの市民に利用していただけるように努めてまいりたいと思っております。 次に、市営バスの今後の見通しとデマンドタクシーの導入について申し上げます。 市民が使いやすく、多数の利用が期待できる運営についてでありますが、これまでさまざまなアンケートや実態調査あるいは市民懇談会などを開催するなど意見・要望等をまとめ、ことし4月1日に路線の見直しを行ったところであります。 路線変更後のバス利用の状況についてでありますが、今年度10月末までの利用状況について申し上げますと、天童寒河江線、天童田麦野線の2路線が前年度より増加しております。若松田麦野線、荒谷寺津線の2路線が横ばい、道満川原子線、成生干布線の2路線がやや減少している状況となっております。全体的に見ますと、前年度に比べ12.5%、約3,000人の増となっております。利用者の皆様からは、路線の一部変更や増便などにより便利になり利用しやすくなったと御意見をいただいているところであります。 今後とも、さらに路線の再編や運行形態などについて継続して見直しをしていかなければならないものと考えているところであります。 次に、低予算で実行可能な交通機関であるデマンドタクシーの導入について申し上げます。 現在、県内では高畠町、川西町、飯豊町で運行しておりますが、先日、専門家からのアドバイスを受けたとともに実態調査を実施したところであります。 本市のように目的地が広範囲で道路網も多様な平坦な地域におきましては余り適さないとの御指導をいただいたところであります。 今後市営バスの運営につきましては、進展する高齢化社会に向け、交通弱者の移動手段の確保を図るための福祉目的を基本にしながら、市民及び利用者の方々のニーズを的確に把握しながら、利用しやすい効率的な運行強化に努めてまいりたいと考えているところでありますので、よろしくお願いいたします。
○小澤精議長 矢吹栄修議員。
◆1番(矢吹栄修議員) お答えありがとうございました。 まず、市民バスの方から、もう一度御質問したいんですけれども、市民アンケートの結果、続行させるべきだというふうな御回答かと思うんですけれども、市民バスがあった方が、ない方がいいかと聞かれれば、それは走っていないより走っていた方がいいと、もちろんお答えになるかと思います。しかし、このアンケートの中でバスを利用したことがあると答えた人はわずか7.8%、自分も家族も利用したことがないと答えた人が78.6%なわけです。8割の人が使ったことがないと。 やはり市民のニーズにこたえた使いやすく多数の利用が期待できる運営というのを目指して抜本的にこれを見直すべきだ、あるいは廃線まで視野に入れて考えるべきだというのが今年に入っても証明されているのではないかと思っているわけです。 例えば天童寒河江線、天童田麦野線とかは市営バス発足の事情から考えても残すといたしましても、ほかの巡回線の廃線を視野に入れるとか、天童病院も新しくなることですし、各病院と商業地を結んで巡回するものに変えるとか、考え方はいろいろあるかと思います。 ただ、先ほども申し上げましたとおり大体1日平均路線バス7人利用しているというこのバス、そんな大型のバスを年間何千万円もかけて走らせるその効果がどれほど福祉に資するものかというのが非常に疑問だということでございます。 それでデマンドタクシーの話になるわけですけれども、そのデマンドタクシーを採用しなかった理由として、病院や商業施設が広範囲に点在していて道路網も多岐であるからなどということになっていますけれども、例えば放射線状に各地域から市街に持ってくる路線と、あとは市街地、各病院や商業施設をぐるぐる巡回するような路線を並行して走らせていればそういう問題も解決すると思われますし、天童市が他市町村と同一でないためほかの成功事例が当てはまらないというのは、またこれはちょっと理由にならないのではないかと。天童にとって最適な状況を模索して考えていくというのが必要なのかと思います。 案を不採用にするにしても、ほかの方々からの御指摘をいただいたということでしたけれども、実際その代替案、デマンドタクシーというのはどういうものなのか、実際どのくらいコストがかかって、欠点と利点は何なのかということをやはり業者とか他団体からの意見を聞きながら検討して、初めてメリット、デメリットを考慮していく、それで検討したということになるんだと思うんですね。 具体的な検討過程も見せないで天童にそぐわないということは、ちょっとこれは納得いかないということもございますし、その点どのように考えていらっしゃるのかちょっとお聞きしたいと思います。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 ますます高齢化社会が拡大をするという状況がありますので、いわば弱者、足の弱者、交通手段を多様に絶えず検討していかなければならないのではないかというふうに思っております。それは最適な、しかも現在の場合は山交と契約して5年間が過ぎておりまして、大体1台当たりの経費が5万円ぐらい安くなってきております。 それでまた早く言うとデマンドタクシーの場合は高畠町とか飯豊町とか比較的小さい町が実施しているわけであります。市で実施しているところはないのであります。 市でも、これまでいろんな角度で弱者の足を確保するために経費の面で最適な方法は何なのかということについて何回か調査検討も行われている。現地さ行っても調査検討が行われてきた経過があります。さらに、今、矢吹議員がおっしゃるようにデマンドタクシーの効果とか経費の面とか全体的な立場を考えて、さらに検討を加えていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
○小澤精議長 矢吹栄修議員。
◆1番(矢吹栄修議員) ありがとうございます。ぜひそのような方向性も視野に入れた上で検討していただきたいなと思っております。 ある一つの例をとってみれば、ある病院で、その病院独自のデマンドタクシーを検討したというところも実際あります。それだけ独自で病院がやらなきゃならないというぐらい、病院通いする方々がなかなか今、天童市の交通機関を使いづらいというふうに病院の方で判断しているということかと思われますので、ぜひそういうものも視野に入れた上で御検討を重ねていただきたい。 そしてまた、天童市が行うのが難しいということであれば、商工会議所が中心になってやるとか、いろいろな方向性あるかと思いますけれども、そのようなことでぜひお願いしたいと思います。 そしてまた、わくわくランドあるいはパルテについてでございますけれども、市長の答弁をお聞きしますと、既にもうにぎわっているし、複合施設だしということでお聞きしているんですが、実際のところその複合的なということが非常に中途半端なことにつながっているのではないかなと我々は感じているわけです。 例えば噴水があって親子連れがあそこを訪れても、食事をする場所というのは離れていますし、ちょっとした買い物も、本を買いに行くことはできるかもしれませんけれども、なかなか商業地帯とも言えない。かといって静かな雰囲気で、散歩目的できれいな場所だということでできる公園としても特化しているわけでもない。かといって、年中物すごい数でイベントをやっている会場でもないということで、何かできれば一つの方向性を絞って、その方針に向かってぶれないで改良を加えていくのが必要だというふうに申し上げているわけでございます。 我々観光のプロではございませんが、天童の観光を考えている業者の方々、プロの方々たくさんいますので、そういう方々の意見を集約して、どういうふうな方向性がいいのかというのをもう一度検討し直して、未来の設計図を描いた時点で事業を行っていくべきではないのかなと思っております。 これはパルテについても同じことが言えるのではないかと思います。複合機能というのはわかりますけれども、なかなかハローワークが入っているというような施設で何となく盛り上がりも欠けると。 市民が、自分が参画してあそこの計画にどんどん参画していくということもまたこれが住民参画の行政ということになるかと思いますので、ぜひそうした上で計画を今後見直しあるいは改良ということを方針に入れていただきたく存じます。そうすることによってこそ市民が愛する場所になるのではないかと思うわけですけれども、その点どのようにお考えでございましょうか。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 まずわくわくランドの関係で、これは人間将棋もさることながら、人間将棋がメーンになっております。それは観光物産協会の会長さんの庄司、県の将棋駒協同組合長でありますが、それを中心にして実行委員会が組織されております。これは商工会議所、商店街の皆さんも入って実行委員会が組織されておりまして、その実行委員会で中心になりまして、毎年反省を加えながら、来年あるいは将来展望を据えながら、特に来年の開催内容について検討が行われております。 したがって、そのほかに実行委員会が約20名を超えているような状況があると思いますが、そのほかの市民的な意見も聴取するような機会と期間を考える必要があるのではないかと。特に市民懇談会なども開催をされておりますので、実行委員会以外の意見をいかに聴取するか。市民みんなのものにしていくということが基本だと思いますので、その辺のありようについてさらに検討を加えて、矢吹さんの御意見なども踏まえて対応していきたいというふうに思っております。 それから、パルテの場合は、ヤマザワさんが撤退したその後のところを市が買収、いわば買収して、それは再開発の通産省の東北第1号として補助金をいただいてヤマザワさんから買収をして整備をしたという経過があります。それを含めて、現在のパルテの内容になってきておりますので、いろんな角度から多彩な分野で活動が展開されているということでありますから、十分御意見や御要望なども承りながら、充実した内容に努めていきたいというふうに基本的に思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
○小澤精議長 矢吹栄修議員。
◆1番(矢吹栄修議員) ありがとうございます。 わくわくランドのそのイベント、人間将棋の話題が出ましたので、これまで何度も何度も検討を重ねてきて、こうすべきでないか、ああすべきでないかという意見が出された経緯はわかっておりますけれども、でも、それでも相も変わらずと言っては言葉悪いですが、毎年同じ状況を繰り返していると。 ですので、場所的なもの、舞鶴山という狭い場所でなかなか観光客ふやすにしても駐車場の問題等々で大きくなっていかないという現状があるかと思います。そのためにわくわくランドへの移動というのも検討されたけれども、桜まつりが桜のないところで行われるのはどうかというようなこともございまして人間将棋は上でという今の状況があるかと思うんですけれども、ですので、さっき言ったような、何も1日、2日ですか、あそこであの場所だけでということじゃなくて、人間将棋というのは全国的にももう知名度が知れ渡っているイベントでございますし、もっともっと拡大、わくわくランドで拡大できるようなアイデアとかどんどん集積していってやっていく。今、市長さんの答弁あったように市民の声を聞いて、どんどん市民が参加できるようなイベントにつくり上げていくことが必要かと思われます。 イベントのことはそうですけれども、わくわくランドという場所、せっかくあれだけ大きなステージがございますので、桜まつりに関してだけではなくて、あそこに行けば土日、月に2度、3度、何らかのイベントをやっているとか、そういうような活気のある場所にするとか、もしそういうのでなければ本当に静かな場所にするとか、何かやはりしっかりしたコンセプトがあってつくり上げていくべき施設ではないかなと考えておりますので、ぜひその点よろしくお願いしたいということ。 そしてパルテのことですけれども、商業施設として補助金をもらってやっていると。であれば、ぜひその商業施設として華やかな場所であっていただきたい。山形なり仙台なり、やはり駅にあるああいう商業施設というのは非常に華やかでお客さんもいっぱい入っている。それが天童に来ると何かいまいち駅前ビルは素通りしてしまうという状況ですので、ぜひ商業施設ということでの努力を、これ今後続けていかれることがあるのか、もしくはもうそれはあきらめて複合的な機能というような言葉でまとめていくのか、この点ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 お祭り等、基本はやっぱり市民が好んで参加するということにならないとお祭りは成功しないのではないかと基本的には思っておりますから、そういう方向の中で努力をしたいと思っております。 場合によったら、第2ステージということになりますが、矢吹さんおっしゃるようにわくわくランドに例えば夜の人間将棋を移したらどうかという話し合いもなされてきた経過があるようであります。ただ、雨天の場合はどうするかということになると必ず市民文化会館を確保しておくと。これはお客様のためにも確保しておくということを重ねてきているわけでありますので、雨降りの場合の対応としてそういう措置をとってきております。それとわくわくランド開催などについてさらに検討を加えていきたいと。みんな参加しやすいお祭りになるように検討を加えていかなければならないと。 ヤマザワ、パルテの場合の商業施設としての活性化を保つためにどうするかということも絶えず視野に入れながら、さらに一層のにぎわいが醸し出されるように検討を重ねていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○小澤精議長 矢吹栄修議員。
◆1番(矢吹栄修議員) ありがとうございます。 そのように努力、改良の方向性を模索していかれるということでございますので、ぜひ、先ほども、繰り返しになりますけれども、何も桜まつりに関してだけではなく、ある一定の方針、わくわくランドはこう、パルテはこうというような方針、ぶれないでそれに向かって努力していくというのが私は重要だと思っております。商業施設なら商業施設、イベント会場ならイベント会場、公園なら公園と、そういうようなある程度の方針。 あの場所はどうあってもらいたいかということを広く市民からアンケートとるなり何でもいいですけれども、ぜひとっていただいて、その方針を決めて、その方針に向かって改良を加えていくことが私は重要だと思っておりますので、ぜひそのようにお願いしまして質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○小澤精議長 以上で、矢吹栄修議員の質問を終了します。
△木村竹虎議員質問
○小澤精議長 次に、木村竹虎議員。 〔6番 木村竹虎議員 登壇〕
◆6番(木村竹虎議員) 政和会三番手に質問させていただきます木村竹虎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 この9月に2期目の当選をさせていただきました。1期4年間の間に私は、この一般質問において、また委員会においてもたびたび本市の子育て支援のあり方について、そして乳幼児保育のあり方についてというお話を幾度となくさせていただいております。 しかしながら、このたび本市の認可外保育施設におきまして大変痛ましい事故が起きてしまいました。その事故に関しましては、死因も特定されないという状況でございますので、だれに責任があるというようなことは私の口からは申しませんが、本当に私といたしましては、保育に携わる一人として、また子供を育てる一人の親として大変な憤りを感じているところでございます。 ただ、このたびこの痛ましい事故を踏まえて、その行政の乳幼児保育に対してのかかわり方というのが非常に明るみに出てきたのではないかと感じております。そういうことを踏まえ、現在の本市の乳幼児保育のあり方について、現在、乳幼児保育の現状とこのたびの事故を踏まえ、今後本市ではどのように乳幼児保育に取り組んでいくお考えなのかお伺いいたします。 また、その事故後の対応といたしまして、本市あるいは山形県においては、その閉園になった園に通っていた子供たちを、受け入れ先として行政サイドではなく認可外保育施設への依存に頼らざるを得ないというような状況を露出しております。そういった中で、本市は、認可外保育施設のあり方について現在の運営に問題はないのかというところをきちっと考えて、今後どのように対応していくのか。 また、他市あるいは特に山形市や米沢市では認可外保育施設のある一定基準を超えているところを認定保育所として位置づけている市もございます。そういった形で今後天童市としても認可外保育施設に対して基準をきちっと設け、そして運営をきちっと行えるような状態に補助していくような形で認証保育施設としての制度をとっていく考えはあるのかということをお伺いいたします。 本日お伺いしているこの質問においても、今まで最低2度は私が質問してきていることでございますので、このたびは本当に具体的で有効な、前向きな答弁をお願いいたします。 以上で1回目の質問を終わります。
○小澤精議長 遠藤市長。 〔遠藤 登市長 登壇〕
◎遠藤登市長 木村竹虎議員の御質問にお答えを申し上げます。 初めに、本市における乳幼児保育のあり方について申し上げます。 去る11月2日に認可外保育施設「みんなのベビーホーム」において生後4カ月の乳児が死亡するという事故が発生しましたことは大変残念であります。 市では、すぐに特別立入調査を実施し、関係書類の点検や職員からの聞き取りを行い、事故が起きた原因や背景などについて調査を進めております。調査の結果については、今後の認可外保育施設への指導監督のあり方も含め、近日中に報告したいと考えております。 本市の乳児保育の現状を申し上げますと、4月1日現在で認可保育所3施設に17人、認可外保育施設で11施設に56人の乳児が在籍しております。前年に比べ保育所で8人、認可外保育施設では12人の乳児がふえております。 本市では、乳児保育の需要増加に対しまして、認可外保育施設に対する補助金に市独自の加算を設け、乳児の受け入れ態勢の充実を図っております。 次に、認可外保育施設のあり方についてお答えいたします。 市内の認可外保育施設は13施設、それぞれの特色を生かし、さまざまな工夫をしながら、認可施設に負けない保育を行っております。認可外保育施設に対する市単独補助を行っている市は、県内においては決して多くない中にあって、乳児数加算、障がい児保育加算など市独自の補助を行い、認可外保育施設の運営を支援しております。 また、県内には一定の基準を満たした施設を市が独自に認証し、補助金を上乗せしている市もありますが、基準が高いなどの理由から、認証を受けた施設は一部にとどまっているようであります。 本市では、今後、認証保育制度の導入に向けて、関係団体の意見を伺いながら、すべての施設が安全で安心できる保育環境を整備できるよう積極的な支援を続けてまいりたいと考えております。 ただ、ここで申し上げたいのは、子育て四訓ということが言われております。乳児の場合は肌を離すな、幼児の場合は手を離すな、少年の場合は目を離すな、青年の場合は心を離すな。できれば子育て四訓等にあるように、このようにありたいものだというふうには基本的に思っておりますが、なかなか思うような社会情勢にはなっていないということについて非常に憤りを覚えているところであります。
○小澤精議長 木村竹虎議員。
◆6番(木村竹虎議員) ありがとうございます。 まず、本市における乳幼児保育のあり方についてという点で、また再度お聞きいたしますが、まず現状、その特に乳児につきましては公立の保育園では受け入れしていないというような現状でございます。そして、当然その公立の保育園で扱っていないと、受け入れしていないということになりますと市内の3つの認可保育園、そしてそこで受け入れていただけない場合、定員がいっぱいだと言われた場合は認可外の保育園に、いろいろ利用料金等あるいは地理的な条件でいろいろとその保護者が探していくというようなことになり、先ほど市長の方からお話しいただいた数字を見ましても、その大部分が認可外保育施設でなければ受け入れができないというのが現状であります。 その認可外保育所については、それぞれの施設が本当にいろいろな努力をして保育を行っているわけですが、当然内容もさまざまでありまして、公立の保育園あるいは認可保育園に本当に勝るとも劣らないような保育内容で、きちっとしたそのカリキュラムを持って実施している認可外保育施設もあれば、乳児あるいは1歳、2歳といった小さい子供さんを主にとらえたアットホームな認可外保育施設といった形で、本当にさまざまな形態で運営されているのが実情だと思います。 そういった中で、例えばその親側の立場からしてみると、まずその公立の保育園に希望するという一つの条件としては、やはりその保育料の負担額が少しでも軽減されればといった思いで行くのだと思いますし、また、やはりそういった保育内容についても恐らくすごい安心感のある施設だということで希望されているのだと思います。 それは、だんだん認可の保育施設、そして認可外の保育施設と、その受け入れ状況からだんだん広範囲に探していかなければならなくなるわけですが、認可外保育施設においてはやはりどんなに努力をしても、その例えば保育料金の面でいいますと、何とか負担を軽くしたいと園側が思ってもそれには大変な限界があるというのは私も今まで何回もお話しさせていただいていると思います。 本当に具体的なことを申しますと、恐らく月額の保育料金で4万円台でやっているようなところではもう本当に慈善事業的な面が多いと思いますし、また、5万円、6万円といったような保育料を設定しているところでも、認可外の場合は本当に大変な経営状況にあるのではないかと思います。 そういったところにやはりその料金面で悩んでいらっしゃる方々のためにといった形で大変安い料金を設定してしまうといった、そういったことはやはり恐らくありがちなことなのかなと思います。 本当に今回事故の起きた施設以外でも恐らく3万円台で見てあげたい、兄弟なら本当にもっと安い値段で見てあげたいと思うのが保育に携わる経営者ではないかと思います。しかしながら、それを行ってしまうと、その保育内容にやはりずれが生じてしまうということがわかっているだけに、認可外保育施設の経営者の方々はなかなかそういったところまで踏み込めないという現状が本当に今回浮き彫りになったのではないかと思います。 事故の経緯に至りましては、いろいろとその保育士の数が足りなかったとか、その数が足りないという影響でその乳児室に保育士がいなかったとか、そういったことはいろいろ言われておりますが、やはりその基準一つとってみても、その認可保育施設も認可外の保育施設も大体同じような基準であると。 今回いろいろ新聞等で話題になって、多くの方が多分耳にしたと思いますが、例えばゼロ歳児に関しては3人に1人の保育士をつけなければならないといった基準の中で、今、私が話しした、例えばほぼ最低の基準だと思いますけれども4万円台の保育料で認可外施設がやった場合、本当にもう人件費が出るか出ないかの基準であるといった状況で、それにいろいろな経費がかかっていくわけですから、当然今、天童市ではほかの市町村に比べたらちょっと金額が多いのかどうかといいますと、私どもから受ける感じではまだまだ不十分だと思うんですが、確かに補助は他の市町村よりもいい条件での補助を出していただいていると思います。 しかし、じゃ、それが認可保育所あるいは公立の保育所にかかる経費と比べて、もし同じ子供の人数を同じ保育士の人数、そして同じ保育士の待遇でやった場合、それが認可外にとって本当に十分な補助と言えるのかどうかというのをきちっとまた考えていただきたいと思います。 ただ、その認可外保育施設というのが本当に不十分な、市民からも行政側からも望まれていない施設だというのであれば私はここまで申し上げる必要はないのでございますが、先ほども1回目の質問でお話ししたとおり、このたびその閉園になった施設のお子さんたちの受け入れ先としてはほぼ最初からもう認可外保育施設への依存であるということと、常々天童市におきましては認可外保育施設が充実しているおかげで天童市では待機児童がゼロだと言っている現実からして、ますますやはりその認可外保育施設の存在というのが大きいのではないかと思っております。 これまでの私がお話しさせていただいた点につきまして、その認可外保育施設というものを今後どのように位置づけて天童市では公立保育園、認可保育園、認可外保育施設というものを連携をとって乳幼児保育を進めていくのかお考えをお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 これは、天童市の場合に限らず認可外保育というものを考えなければ保育が成り立たないという全国の状況だと思います。それで認可外の保育の占める役割は極めて重大だと。大であり重大だというふうに基本的に思っています。 基本的には、乳児とか幼児などについて、子供について基本的には平等でなければならないというように思っております。そういう意味において、市内においても特に認可外保育の果たしている皆さんに対して心から敬意を表したいと思うし、それなりにいわば基準単価、国の保育、特に認可外保育の基準の設定について、やはり国についても意見を申し上げていかなければならないのではないかというふうに思っておりまして、天童市の場合は議員がおっしゃるように県内にはない、若干上回る補助をもらって対応してきたという経過の中で、今回痛ましくもそういう事件が発生したわけであります。 したがって、認可外保育なんていうのは言葉上はあってはならないのではないかと。少なくとも今出されている認証保育制度に変えていく必要があるのではないかと今内部的な検討が行われておりまして、補助金のありようについてもできるだけ予定を上回るような方向で検討できないかという話し合いを今、内的にやっているところであります。 今までも認可外保育については相当の経費は加算してきておりますが、さらに認可外ということでありまして、認証保育という制度を取り入れて対応すべく今検討が行われておりますので、どの程度どういう形で対応ができるか、さらに検討を加えて頑張っていきたいと。 このたびの死亡事故問題については、警察も今、立件問題等に絡んで対応してきておりますので、十分それらの状況を見守りながら対応を重ねていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○小澤精議長 木村竹虎議員。
◆6番(木村竹虎議員) ありがとうございます。 今、市長の方から、その認可外保育施設という言葉自体が不適切ということで、天童市においても認証保育施設というものを位置づけていきたいというようなお話をいただきまして、大変うれしく思っているところでございます。 それとあわせまして、やはり乳児、特に乳児保育がやはり公立で受け入れられない、そして認可保育所あるいは認可外保育所で乳児保育を賄っているというような中で、とりわけ認可外保育施設でそのほとんどを保育しているという現実を先ほど来からお話しさせていただいておりますが、やはり乳児保育の受け入れ態勢というものを充実していただかなければ、今回のこの痛ましい事故の教訓というものが何も生かされないのではないかと思います。 やはり今現在、市民の間からも、その人一人の命がなくならないと動かないのかというようなお話も大変聞こえてまいります。そういった中で、本当にこういった痛ましい事故があったのにもかかわらず何の前進もなければ、本当に今後、市民からの市政に対する期待というものはどんどん失われていくのではないかと私は思います。 そういった中で、やはり乳児保育についてきちっとした受け入れ態勢を、その現状の数字から大幅に、じゃ公立にというようなわけにもいかないと思いますので、認可外保育施設との連携の強化を図りながら受け入れ態勢をきちっと整えていただければと思っております。 あと、常々子育て支援に関するお話させていただきますと、市長の方から、乳児はやはりお父さん、お母さんがきちっと育ててあげるべきだと、きちっとその肌に触れながら育ててあげるべきだというお話をたびたびしていただくわけでございますけれども、まさにそのとおりだと思います。ただ、そういった社会情勢になるにはまだまだ時間がかかると思いますし、やはり今の現状、この子供を産んでしまった段階でもう、すぐに働かなければいけないという現状を踏まえた上で、きょう質問させていただいた内容を今後前進をもって考慮していただきたいと思います。 最後に、先ほどお話しいたしましたその乳児保育の今後の受け入れ態勢の強化について御答弁をいただいて、質問を終わらせていただきます。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 認証保育に向かって、さらに補助金の内容なども検討させていただいて、十分とはいかないまでもできるだけ対応していきたいというふうに基本的には思っておりますので、よろしくお願いいたします。 それから、今おっしゃるようにやっぱり雇用形態、これはみんなでそういう仕組みを変えていく必要があるのではないか。派遣労働者とかパートとかもなかなか生活できない、所得が確保できないという状況の中で、お産するとすぐもう勤めに出なきゃならないという、雇用形態をみんなで変えていく必要があるのではないかと。 今、外国人の労働者導入の問題などを含めて日本の雇用形態が変わってきているようでありますが、少なくとも子育てをする時間に十分耐えられるような所得、あるいは時間を確保するために、雇用形態を国民全体が変えていく方向に向かっていかなければならないのではないかと基本的には思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
○小澤精議長 以上で、木村竹虎議員の質問を終了します。 ここで休憩をいたします。再開は午後1時10分といたします。 午後零時10分 休憩 午後1時10分 再開
○小澤精議長 休憩前に引き続きまして会議を再開いたします。
△結城義巳議員質問
○小澤精議長 次に、結城義巳議員。 〔9番 結城義巳議員 登壇〕
◆9番(結城義巳議員) 政和会の結城義巳でございます。市政に対する一般質問を申し上げます。 早速でありますが質問に入らせていただきますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 まず1つは、工業用地造成計画についてであります。 まず1点は、全体計画の概要についてであります。 今年5月29日だったと記憶しておりますが、市長要請の全員協議会が開催されました。そのとき天童市土地開発公社の事業計画の説明におきまして、当時の武田助役から工業団地造成計画について明らかにされました。 仮称でありますが荒谷西工業団地21ヘクタール、仮称東長岡工業団地5.7ヘクタールを計画しており、企業誘致の見通しも明るく、既に半分ぐらい引き合いが見込まれるという内容でありました。 市長は、就任以来、常に工業団地の計画を考えてこられたようでありますが、国内の経済情勢が思わしくなく企業誘致の見込みが立たないことや適地選定の問題などがあり、なかなか決断できなかったものと思っております。 そのため、これまで長い間、大きな工業団地がないということで働く職場が少なく、他市の企業へ働きに行かなければならないという現状にあったわけであります。 今、若者にとっては働く職場が少なく、何とか仕事が見つかっても派遣職員やパート職員、いわゆる非正規職員であります。正規職員と同じような仕事をしながらも給与水準は極めて低い状況にあります。そのため、結婚もできなかったり、結婚しても共働きを余儀なくされ、子供が生まれてもゼロ歳児から子育て施設に預けなければならないという現状になっております。 親のぬくもりを十分感じることなく育つ子供たちの将来を思うとき、果たしてその子供たちが思いやりのある情緒豊かな大人に成長できるのだろうかと心配にもなってくるのであります。 本市に限らず、今、少子化が社会問題になっているわけでありますが、最善の少子化対策は何かと問われれば、私は何のためらいもなく雇用対策、職場環境の改善、ここにあると申し上げたいのであります。 ところが先ほど申し上げましたような工業団地の計画を決意されたのを知り、大変喜びました。多くの市民から熱望されていたものであり、一日も早い実現を願ってやまないわけであります。 そこで、事業は天童市と天童市開発公社で行うことになると思いますが、どのような全体計画を持って進めようとしておられるのか、次の5点についてお伺いいたします。 1つは、造成はいつまで完了予定なのか。そして、さらに事業費はどれくらい見込まれるのか。 2点目は、企業へ売買できるのはいつからで、何年で完売する計画か。また、売買する坪当たりにいたしまして単価はどの程度に考えられるのか。 3点目、主としてどのような業種を誘致しようとしているのか。 4点目、何社ぐらい見込まれ、従業員はどれくらいの人数を想定されているのか。 5点目、企業への優遇策はどのように考えているのか。 以上5点であります。よろしくお願いいたします。 2つ目は、現在の進捗状況についてお伺いいたします。 この事業を実施するには、農振除外始め農地転用、開発許可など、さらには租税特別措置法などの協議もあり、各種の法律に基づく手続が数多く必要になってくるものと考えております。 民間企業は、社長などの幹部が決定すれば方針が決まるわけで、いわば即断即決のような傾向があって企業進出を決めるのも早いわけでありますが、何か不都合なことが生じると取りやめるのも早いわけであります。事務手続に余り長い月日を費やしておりますと、本市に進出しようと考えていた企業も嫌気をさして取りやめる事態も想定されるわけであります。したがいまして、事務的な手続はできるだけ早く進めなければなりません。 それで、先ほど申し上げましたように多くの事務手続があると思われますが、現在はどの段階まで進んでいるのか、その進捗状況をお伺いいたします。 大きな2つ目でありますが、周辺集落の道路整備についてであります。 1点目は、集中的に整備する考えはないかということであります。 この道路整備の問題につきましては、平成18年9月の定例市議会におきまして、市政に対する質問において次のような質問をさせていただいております。 今、農村部には救急車も消防自動車も入れない、冬になると除雪もままならない狭隘な道路が数多くあります。このような市道、生活道路は市内全域でどれくらいあるのか。その箇所数、その道路の総延長距離、整備すればどれくらいの費用を要するのか、また5カ年計画を立てて整備する考えはないかという内容でありました。 それに対しまして、市長は次のように御答弁なされております。 本市の市道は1,112路線、延長は約432キロメートルとなっております。そのうち未整備道路は261路線、延長は71キロメートルであり、改良率は83.5%になっております。生活道路の整備については、市民の方々から多くの御要望が出ており、なかなか要望に応じ切れない状況にあります。特に最近御要望が出ている路線は、狭隘で家屋や工作物などの支障物件により事業費が多くかかることが予想されます。また、生活道路に関しましては、国や県からの補助制度がないため一般単独事業で取り組まざるを得ないことから期待に沿えないのが現状であります。 以上にいたしましても、生活道路につきましては市民生活に密着したものであり、居住環境の改善や防災対策の観点からも整備を推進していかなければならないと考えております。道路の整備について、5カ年計画を策定してはとの御提言でありますが、今後とも第5次総合計画に基づき作成している3カ年実施計画を基本に実施してまいりたいと考えております、という御答弁でありました。 市長を始めとする執行部としては、近年の財政状況からすればそのように答えなければならない現状も理解できないわけではありません。しかし、狭隘な道路に接し、生活している市民にとっては毎日が不安であり、心配であり、冬の除雪もおくれおくれになり、お年寄りにとっては耐えがたい苦労であります。救急車が入れない、消防自動車が入れないという状況は、市民にとってまさに命にかかわる問題であります。 私の住んでいる町内にもそのような道路があり、ようやく着工し、今年度で7割、来年度で3割の計画で進められているようであります。御要望を申し上げてから既に4年の歳月が流れておりますが、実施されましたことに感謝を申し上げます。 実は、1年ほど前になるかと思いますが、その道路の沿線に住んでおられるお年寄りの方が、持病の悪化で緊急事態となり救急車を呼びました。しかし、道路が狭隘なため救急車が前から入れず、苦労しながらバックして入らざるを得ませんでした。それだけ時間もかかりました。一刻を争う病人であります。幸いにして助かりましたので、まさに事なきを得ましたが、このような農村部の狭隘な道路の整備はほうっておけない重大な課題なのであります。 先般、久野本若松線、愛宕沼天童原線が開通し、老野森区画整理事業も来年度で終了することになり、長い歳月と莫大な金額を費やしましたが、これら幹線道路の完成は多くの市民に利便を供するものであり、大変喜ばしい限りであります。このように重要な幹線道路の整備は必要であり、これからも計画的に進めなければならないものであります。 しかしながら、これらの道路は便利にはなりますが、考えてみますと直接命にかかわるものではありません。農村部の狭隘な生活道路は直接命にかかわる路線であります。私は、その認識に立ってほしいのであります。金がない、職員が足りないと言えるものではありません。金がないのではなく、金をどう使うかという選択の問題であります。狭隘な生活道路の整備をもっともっと重点的に取り上げてほしいのであります。これは、大きな政策の転換にもなるかと思われます。 行政は計画的に進めなければなりませんが、3カ年実施計画だけにこだわらず、大きく政策を変えることも時には必要と思われます。幸い本市は下水道工事もほぼ完了する時期に至りました。これからは周辺集落の狭隘な生活道路の整備に重点的にかからなければならないときではないかと考えるものであります。 来年度から5カ年あるいは10カ年計画を立て、毎年度当初予算の3%程度、すなわち少なくとも5億円程度の予算を計上してほしいものであります。現在の予算は1億円弱と認識しておりますので大幅な増額にはなりますが、それぐらいの決意を持って当たらなければならない重要な今日的課題であると思うわけであります。 市長の決意のほどをお伺いするものであります。 これをもちまして第1回目の質問とさせていただきます。
○小澤精議長 遠藤市長。 〔遠藤 登市長 登壇〕
◎遠藤登市長 結城義巳議員の御質問にお答え申し上げます。 最初に、工業用地造成計画についての御質問から順次お答えを申し上げます。 近年の好調な経済動向により、市内外の企業から工業用地の需要が高まっており、これらの需要に積極的に対応するため工業団地整備に取り組んでおります。 計画の概要でありますが、東長岡と荒谷西の2つの地区に計画しており、東長岡地区の工業団地につきましては、王将工業団地に立地する企業が現在地に拡張が困難なため約4.5ヘクタールの団地を造成しようとするものであります。荒谷西地区につきましては、市内外の企業から工業用地確保の要望が出されており、新たに誘致する企業や既存企業の規模拡大を図る用地の確保として計画するものであります。計画面積は約18.5ヘクタールを予定しております。2つの地区を合わせますと計画面積で約23ヘクタールの団地を整備しようとするものであります。事業主体は天童市土地開発公社であります。 進捗状況につきましては、昨年度に個別訪問による地権者の意向調査を行い、工業団地整備事業への賛同が得られ、かつ用地提供の同意について一定の御理解をいただいております。 現在は、予定地の現況測量、大量測量、立ち木・工作物等の調査と不動産の鑑定評価作業を進めているとともに、農業振興地域内の農用地区域内で、かつ市街化調整区域であることから、関係法の許認可の手続を得られるため関係機関と協議を重ねているところであります。 本市は、ことしの6月に施行されました企業立地促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律に基づき、山形県と本市を含む内陸地方の15市町が一体となって、高度技術産業の集積を図るとともに、地場産業と相互に連携をする集積区域として基本計画を策定し、国より認定を受けております。 企業の設備投資は経済環境を敏感に反映することから、できるだけ速やかに許認可を取得し整備を進め、魅力ある就労の場を創出する考えであります。 次に、周辺集落の道路整備についての御質問にお答え申し上げます。 道路を集中的に整備する考えは、についてですが、現在、周辺集落における道路整備に対する要望は山積いたしております。特に地域懇談会や各地域町内会などから要望されている箇所については直ちに現地調査を行い、防災や安全・安心の市民生活の確保など緊急度合いを考慮しながら3カ年実施計画に組み入れ、整備に努めているところであります。 予算編成に当たりましては、財政状況を勘案し3%枠は設けておりませんが、実施に当たっては可能な限り地域間の事業配分に配慮するとともに地元関係者の御協力をいただけるところから順次事業を実施している状況にあります。 しかしながら、拡幅の難しい狭い道路については、電柱の民地移転をし側溝を整備するだけで通行しやすい道路となる箇所もありますので、側溝整備工事などもあわせて進めております。 今後とも御意見の主旨を踏まえながら、年次計画で道路の整備の推進に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。
○小澤精議長 結城義巳議員。
◆9番(結城義巳議員) 御答弁ありがとうございます。 私が御質問申し上げた件について、大分御答弁はなかったわけですが、まだできていないものなのかどうか、その辺あれかと思いますが、工業団地の面積も当初予定よりも大分面積が減ったというように先ほどお聞きいたしました。それはまだいいといたしまして、造成計画は開発公社でやると思いますが、いつごろまでを一応めどにしているのかということを一つお聞きしたわけです。そして、企業へ売買できるのは大体何年度をめどにしているのかということです。 それから、売買するとなれば坪単価はどれぐらいになるのか。見込みですね。それから、主としてどのような業種を誘致しようとしているのか。 面積は大分、23ヘクタールほどなるというお話でありますが、道路用地なんかもいろいろ出てきますので全部が工業用地にはならないと思います。したがいまして何社ぐらい見込まれるのか、それによって従業員はどれぐらいになるのかということですね。 あとそれから、いろいろ誘致するために優遇策をとられると思いますが、どのような優遇策を今考えておられるのか、そして誘致しようとしているのか、その辺ですね。 それから、開発公社のいわゆる造成費は大体どれくらい総事業費として見込まれるのか、その辺、すべてできていないということではないと思いますが、今の段階でお答えできる程度はやはりお聞きしたい、そのように思います。 あとそれから、現在の進捗状況についてということでお伺いをしたわけでありますが、いろいろこの工業団地の企業の誘致事業を進めるにはいろいろな手法があると思うわけでありますが、今回企業誘致を目指して団地の造成する、その手法はどのような方法なのか、その辺についてお伺いしたいわけであります。 あとそれから、周辺集落の道路整備についてでございますが、数多くある中でいろいろ財政事情もあって大変だなということはわかるんですが、ただ、幸い本市はもう下水道事業もほとんど100%近く完了する時期を迎えたわけであります。これまで頑張ってこられた下水道事業、いろいろ環境の問題を考えまして非常に大事だということで本市は下水道事業に積極的に取り組んできて、もう県内でもトップ、早い時点で終わったということだと思いますが、今度、その点財政的にもある程度少し余裕もあるだろうということで、それらの財源をむしろ農村部の狭隘な道路の整備に向けられないのかと、そういう思いがあるわけであります。 いろいろ先ほども申し上げましたが、私が申し上げました道路なんかにつきましても4年かかっていますね。じゃ事業費が莫大にかかっているのかといいますと、当初は600万円そこらでできるという話でした。しかし、今お聞きしますと1,000万円ちょっとぐらいになるというような話でありますが、いずれにいたしましても莫大に予算の伴う事業ではないと思います。家が移転しなければならない、工作物を取り壊さなければならない、そういうところは若干あるんですが、そういうふうなケースでもない、そういった中で、なぜそんなに年限がかかるのかということが非常に不審に思われるわけであります。 その点、私も、今進められておりますので、これから早くやってほしいということしかないわけでありますが、農村部にはそういった道路がいっぱいあるんですね。お年寄りにとっては、私が病気になったらどうなるんだろうか、救急車も来れないんだどれということで、大変心配、不安なわけであります。 数多くある道路でありますので、順次整備していただくしかないわけでありますが、緊急度とかいろいろ財政的なものも考えながら整備を重ねていくということしかないわけでありますが、やはり思い切ってこの辺で決断しないと、やはり永遠進まないと思うんですね。 したがいまして、先ほど申し上げましたが、昔、あれは歯どめでありましたが、防衛予算はGNPの3%だとありましたけれども、そういったことである程度数字的なめどをつけないと進まないというようなこともありますので、当初予算の最低3%ぐらいは組み込んで農村部の狭隘な道路対策をしていく、それくらいの決意を持って当たらないと、やはり遅々として進まない、そういう状況にもなると思いますので、来年度の予算編成も間もなくでき上がると思いますが、それくらいの決意をぜひ持ってほしいというふうに私は強く思うわけでございます。その点改めてお伺いをいたします。よろしくお願いします。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 まず工業団地の問題でありますが、現在、東北地区、いわば東北地建との折衝過程にあるわけであります。それは山形広域圏の中で計画されているわけであります。それには上山の競馬場の跡地の問題とか中山町とか、やはり山形市も工業団地を造成するという問題が提起されておりまして、その辺の調整ですね、開発の調整について若干戸惑っておりまして、土地開発公社の副市長が理事長になっておりますので大変苦労しながら進めております。 ただ、地権者のあらかたの御同意が得られるということもありまして、しかも既存企業の協力、拡張に対する協力ですね、それも得られつつありますので、新たに誘致する企業も話し合いとしては舞い込んできておりますので、全体的に幅広く御理解と御協力をいただいて、なるべく早く造成をして完成をしたいというふうに向かっておりますので。 なお、副市長の方から具体的な内容等については細かく御答弁いただきたいと思います。 それから、道路の問題でありますが、おかげさまで下水道は完了しつつあるわけでありまして、今、工業団地造成に入っております。それは本当に金のかかる大事業が毎年流用して今日まで進んできた。全市域下水道が完成するというのはまことにありがたいきわみでありまして、先人の首長始め議会、市民の皆様に深く敬意を表したい。それで下水道課と水道課を合体をして、下水道課が要らなくなるわけでありますから合体をして、下水道施設の借金ですね、借金が約200億円ぐらいあるわけであります。それを早く完済しなければならないのではないかというふうに方向づけをいたしておりまして、これは議会と市民の皆さんの御理解と御協力も得たいというふうに思っております。 道路の整備は、議員おっしゃるように生活道路としては極めて大事な課題であります。それはできるだけ市民の要望にこたえていきたいというふうに思っておりますので、予算編成については十分留意をしていきたい。ただ、生活道路については用地費はただ協力するという申し出が相次いでおります。そういうものを優先していきたいというように思っております。 ただ、救急車も入れない、消防ポンプも入れないという箇所については緊急度合いを考慮して最低4メートルぐらいの道路は確保したい。その土地は関係者で協力します、早く築造してもらいたいという要望が相次いでおります。そういうものには優先してこたえたいというように思っております。 それから、私も何十年とこういう仕事に携わってきておりまして、県道始めその地域で反対ということがあればそれはしないという方向で変わってきております。だからそういう点については十分やっぱり市民の皆さんも協力態勢をつくってやっていかなきゃならないのではないか。それはそのときの課長なり職員がやめてもそれはほとんどもう消えない。それを復活するには容易なことでない。私も幾度か経験しておりますので、そういう点は十分留意をしていかなければならないというように思っております。 生活道路の整備については、できるだけ優先して対応したい。予算編成も取り組みたいというように思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
○小澤精議長 武田副市長。
◎武田貞夫副市長 それでは、具体的な御質問でございますので、現段階で御説明される範囲内で説明させていただきたいというふうに思います。 まず、冒頭に面積に違いがあるんじゃないかというふうな御質問でございますが、このことについては県の方の開発手法、その他いろいろ協議の過程で、1カ所であればいいんですけれども2カ所にまたがっておりますので、県との協議の過程で若干面積が圧縮されたという一つ経過がございます。 それから、現段階での試算でございますが、造成については許認可が一番ハードルが高いわけでございますが、現在、県レベルでの調整は一応一通りつきまして、しかるべき早い機会に東北農政局、それから東北地方整備局と具体的な協議をすることになっております。 したがいまして、開発の手法については、市街化区域に編入してやるのか、それとも当面地区計画を定めてやるのかというふうなことで、うちの方では開発の手法はどちらでも結構ですから早い手法でひとつ御検討いただきたいというようなことで県の方に要望しております。 それから、最もハードルの高いのは、一定の開発、工業団地で開発するというので地権者からの協力、同意はいただいておりますけれども、やはり最終的に地権者がどの程度の価格で譲っていただけるかということが大きなハードルになるんではないかと。したがって、この秋口から全地権者に直接当たりまして、これまでの調査測量、あるいは立木調査、その他これまでのファクターをもとに鑑定結果なども参考にしながら価格を提示して、できるだけ売渡承諾書を早目に取りまとめしたいものだというふうに考えております。 そうしたことを考えて、具体的にそれはどうなんだということを考えれば、まず順調にいけば20年、21年度で造成をやりたいものだという考えでございます。 それから、総事業費でございますが、これも現段階で精査中でございまして、用地買収費、予備補償費、調査測量費、設計費、道路工事費、下水道あるいは水道と、あるいは造成工事ということで多大な事業費が見込まれますので、大体現段階でへそそろばんで27億から28億円ぐらいかかるんではなかろうかというふうに考えているところでございます。 それから、企業への売り渡しでございますが、これは2カ所にまたがっておりまして、先ほど市長から御答弁ありました4.5ヘクタールについては2社で大体埋まるんではないかというふうなことで、大体それでふさがると。それから18.5ヘクタールについては、最も大きい企業は1万5,000坪というふうな要請もございますし、大体半分ぐらい見通しが立っているのかなという状況で、いずれにしろ造成と並行して、それがもう速やかに立地がなされるというので全力投球をしている状況でございます。 なお、譲渡価格の問題でございますが、近隣界隈の情勢、あるいは企業の動向なんかを踏まえてみますと、造成後の土地でやはり5万円を超えたのではなかなか立地が難しいというふうな状況なものですから、その辺に想定を合わせまして、できるだけ5万円ぐらいで原価が抑えられるような整備手法を考えていきたいということで今進めているところでございます。 それから、どういう業種かということでございますが、できるだけ、これはありふれた要件でございますが、公害がないとか、あるいはできるだけ地下水を使わないとかということで電子産業、あるいは機械産業、あるいは薬品工場というようなところが今主力で進めているところでございます。 ただ、荒谷西の方に何社立地するかということでございますが、今のところ何社、規模にもよりますし、何社立地するかということについては今、ちょっと差し控えさせていただきたいと。 雇用人数もそうでございますが、積極的に雇用を確保したいという企業もございますし、いや、余りうちの方は社員は要らないんだというふうな企業もございますし、この辺はもう少し、やはり具体的に立地の動向を見きわめた中で雇用人数が確保できるかということになるのではなかろうかというふうに考えておるところでございます。 それから、誘致に伴う優遇措置ですね、これは御案内のとおり全国、今、津々浦々に相当の優遇措置を講じて立地を進める動きがございます。県内でもさような状況でございます。ただ、私どもは企業のニーズが5万円ぐらいで原価が上がるならば、必ずしもそれに期待しなくてもいい企業もございますし、積極的な優遇措置を期待する企業もございますし、その辺の動向を見きわめて、議会の御意見なども承りながらひとつ対応すべきものだろうというふうに考えているところでございます。 なお、今後、我々一番何といってもこのことについて頭が痛いのは、一応県レベルでの調整は終わったんだけれども、やっぱりなかなか農政局と東北地方整備局、やはり東北管内はもちろんいろいろ相談にあずかっているわけでございますが、いろいろ要件がございまして、できるだけその辺の許認可手続を円滑に進むようにということで、県を通じて最大限の御要望を申し上げているということと、繰り返しになりますけれども、地権者が一体、立木補償等も含めてどれぐらいでゆずってもらえるのかということもできるだけ早く見きわめて次のステップを踏みたいものだということで、いずれにしろそんなに時間をかけないで、やはりスピーディーに、迅速にやはり造成し処分するということが最も重要な課題ではなかろうかというふうに考えておりますので、何しろ御理解と御支援をお願いいただければありがたいものだというふうに考えております。 以上でございます。
○小澤精議長 結城義巳議員。
◆9番(結城義巳議員) ありがとうございます。 先ほどの御答弁にもありましたように、今、こういった時代でありますので、本市に限らず山形、上山、いろいろ他市も動きがあるというふうなお話のようでありますので、いろいろな手続や何やらそういったことがおくれたことによって他の市町村に行ってしまった、そういうようなことばかりないように、ひとつできる限りスムーズに進んでいきますよう頑張っていただきたいということを御要望申し上げまして、終わらせていただきます。
○小澤精議長 以上で、結城義巳議員の質問を終了します。
△後藤和信議員質問
○小澤精議長 次に、後藤和信議員。 〔12番 後藤和信議員 登壇〕
◆12番(後藤和信議員) 政和会5番目に質問させていただきます後藤和信です。よろしくお願いいたします。 初めに、小一プロブレムについて伺います。 近年、教育現場、特に小学校1年生に限って発生している大きな課題が社会問題となってきております。精神的に幼いために学校という集団生活になじむことができなく、学校内でのルールなど守ることができないなど、教育現場で今、さまざまな問題行動を起こす現象が起きていると言われております。 特に2000年前後からの都市部の小学校の先生間で課題として指摘されるようになってきました。自分の意思で授業に出席していない学級崩壊と異なり、家庭のしつけなどの問題から出ていると言われております。 夢を膨らませて入学し、楽しい学校生活が始まったばかりなのに、授業中に教室内を走り回ったり、わがまま勝手に行動したり、私語が絶えなかったり、すぐにパニック状態になるなど集団生活になじめず、教師がその対応ばかりに気をとられ、授業そのものが成り立たないなど教育現場での苦労が今全国的に話題となっております。 天童市内の小学校にはそのような事態はないと思われますが、全国的に問題になっていることでもあり、市内学校の現状はどのようになっているか伺います。 次に、保育園・児童館・幼稚園との小学校の連携について伺います。 小一プロブレムの対応策については多岐にわたる面がありますが、その一つの課題として今回取り上げるのが保育園等との連携であります。 学校内の施設になじめないでパニックを起こす、精神的な不安の中での学校生活のスタート、問題行動を起こす子供たちの中には障害が原因で問題行動を起こすことがあります。3歳児健診では発見されずにそのまま保育園等に通い、小学校に入学、その結果、問題行動が発生してくることも考えられます。 保育園と小学校の連携の中で、問題行動を起こすおそれがある子供の情報交換を綿密にすることによって、小学校での対応が可能であり、よりよい、楽しい学校生活のスタートを切ることができると思われます。 どのような対応策を実施しているのかを伺います。 次に、モンスターペアレンツについて伺います。 教育現場での教師や学校に対して無理難題な要求や苦情を突きつける保護者を「モンスターペアレンツ」と呼んでおります。保護者からのクレームなどの対応が教育現場での大きな課題となっております。 例えば子供同士の口げんかの中に親が入ってきて、担任の先生に、先生の教え方が悪いから子供がこんな思いをしなければならないんだと長時間にわたり先生を追及し、どうやって責任をとってくれるんだと物すごい勢いで学校に押しかける親、また、うちの子供は自宅では掃除を一切させたことがない、何で学校ではうちの子供に掃除をさせるんだ、させないでくれと言うなどのことであります。 学校教育への不信感などが背景にあることも考えられますが、教育現場での教師が萎縮するなどの弊害が起きていることも考えられます。 天童市内では、このような不当な要求が発生しているのか、その実態について伺います。 次に、5歳児健診の新設について伺います。 法定で決まっている3歳児の健診の間に独自で5歳児健診を実施する自治体が増加しております。3歳児健診では見落としがちな注意欠陥多動性症候群やアスペルガー症候群などの軽度発達障害の疑いが見つけやすく、より早く子供の個性に合った支援をするための取り組みであります。 現在市で実施している3歳児の健診以降、就学前までは実施されておりません。この期間は子供が急速に発達する時期でもあり、検査の期間の開き過ぎは近年増加傾向にある各種の軽度発達障害を持っている児童にとってはとても重要な意味を持っており、なぜなら発達障害は早期発見・早期療育の開始が重要な課題であると言われている理由からであります。 3歳児健診ではなかなか見つけにくい軽度発達障害が5歳児程度になると発見が容易になってくると言われております。就学前健診までの間に健診をする機会がなく、ようやく就学前健診で発見することがしばしばあります。その時点の発見では対応が遅いと言われております。 軽度発達障害は、対応がおくれればおくれるほど症状が進むと言われており、また、就学前健診では、発見しても親がその事実を受け入れず、対応が後手後手になり、適切な対応や対策が行われずに就学を迎えることもあります。その結果、学校側での状況を悪化させてしまっているのも現状であるのではないでしょうか。 子供の生活習慣病や軽度障害の早期発見・治療・療育の観点から、5歳児健診の早期実施についてどのように考えているかを伺います。 次に、福祉タクシー券の選択制について伺います。 近年、福祉の充実によって各種のサービスが行われております。その中で、公共交通機関の利用が難しい障害者などに支給されている福祉タクシー券があります。 本来であれば平均的に福祉の恩恵を受けられるのが一番いい姿でありますが、一部には利用できない障害者も発生していることも事実であります。そういった障害者に対して、同乗する車の燃料代として、タクシー券のかわりにガソリン券などを支給している自治体があります。 現在の状況であれば不公平な部分が発生しております。そういった方々のためにタクシー券とガソリン券の選択制にすべきであるが、どのように考えているか伺います。 以上で第1回目の質問を終了いたします。
○小澤精議長 遠藤市長。 〔遠藤 登市長 登壇〕
◎遠藤登市長 後藤和信議員の御質問にお答え申し上げます。 最初に、5歳児健診の新設についてお答え申し上げます。 現在、本市における乳幼児健診は、母子保健法に基づいて実施し、乳児期の4カ月児健診、幼児期の1歳6カ月児健診及び3歳児健診で対応しております。 また、3歳児健診から就学時健診に至る発達支援の本市独自の取り組みといたしまして、平成18年度から保健センターにおける発達相談と臨床心理士による保育園・児童館などの巡回発達相談事業を実施してきております。その結果、発達面で気になる子供の早期発見と早期療育を支援する関係機関や教育委員会との連携により就学支援に結びつくなど、早期支援態勢の足がかりができたと考えております。 一方、平成17年4月1日、発達障害者支援法が成立しました。その中で、市町村の役割として母子保健法の規定する乳幼児健康診査を行うに当たりまして、発達障害の早期発見と早期対応について明文化されたところであります。 全国的には、発達障害の早期発見・早期療育のため5歳児健診を実施している自治体が出てきている状況にあります。就学前の子供の心と体の発達は将来の成長とのかかわりにおいて極めて重要な課題であると認識しております。本市といたしましても、先進自治体の状況把握を行い、医師会や関係機関と十分協議をしてまいりたいと考えております。 次に、福祉タクシー券とガソリン券などの選択制についてお答えいたします。 福祉タクシー券は、重度の心身障害者の社会参加と生活圏の拡大を目的に実施している事業であります。対象者は、身体障害者1級から3級、療育手帳Aまたは精神障害者1級の交付を受けている方に、小型タクシーの乗車に対して540円の助成金を年間24枚交付しているところであります。 また、下肢・体幹及び移動機能障害1級から2級の方については、寝たまま乗車できるリフトつきタクシー券を選択できるようになっております。 平成18年度の利用状況は、小型タクシー8,430件、リフト付タクシー653件、年々少しずつ増加している状況であります。 ガソリン券との選択制についてでありますが、ガソリン券の交付につきましては、仮に心身障害者が車の利用をしなかった場合においても利用券の使用ができるなど、正当性の確保に課題があります。したがいまして、本市におきましては、福祉タクシー助成券制度の趣旨、運転できずタクシーを利用し移動しなければならない障害者の方への生活支援であるとの考えでありますので、当面は現行の方法で継続してまいりたいと考えているところでありますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。
○小澤精議長 酒井教育長。 〔酒井順一教育長 登壇〕
◎酒井順一教育長 後藤和信議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、小一プロブレムについて順次申し上げます。 初めに、実態について申し上げさせていただきます。 天童市内の小学校では、朝、登校を渋ったり、授業中立ち歩きをしたり、情緒不安定になり大声を出したりするといった子供の事例が幾つかあります。 その原因はさまざまであり、家庭内の人間関係が子供に影響を与えていたり、子供の性格の違いなどが原因となっているもの、社会性が極度に未発達なために起こるものなどが考えられます。また、その中には発達障害などが関係しているケースも見受けられます。 小学校1年生の担任は、多くの子供たちを小学校という新たな集団生活の場に適応できるよう導いていきますが、これは担任にとって通常でも相当の負担がかかるものであります。そこに小一プロブレムを抱えることは、精神的にも大きな負担となっている状況でありますが、学級担任だけが課題を抱えるのではなく、学校全体で子供たちにかかわっていく態勢をとっているところであります。 次に、保育園・児童館・幼稚園と小学校の連携について申し上げます。 学校では、よりより指導のためには、子供たち一人ひとりを正しく理解することが大切であると考えております。そのために保育園・児童館・幼稚園と小学校の連携は大変重要なものであるととらえております。 本市では、毎年、幼小関連教育研究会を行い、保育園・児童館・幼稚園と小学校の指導者が一緒に子供の指導について研修をし、子供の実態についての情報交換をするなどの会を開催しております。また、各学校ごとに保育園・児童館・幼稚園と連絡会を持ち、就学予定児についての実態や適した指導方法などに関する情報を交換しております。 また、小学校では、入学前に保護者と就学予定児を対象にした説明会及び体験入学などを実施しており、保護者への指導と児童の観察などを行い、1年生としての生活がスムーズにスタートできるように努めているところであります。 次に、小・中学校におけるモンスターペアレントの実情と対策について申し上げます。 本市の小・中学校からは、今のところそのような保護者の対応に苦慮しているという報告は受けておりません。しかし、保護者は我が子かわいさの余り、子供が担任に注意されたり学校で子供同士のトラブルを起きたりするとつい感情的になってしまう方もおり、そうした保護者の方から学校に苦情が寄せられることがあるということは聞いております。 学校では、一見理不尽と思えるような要求にも、その背景には子供に対する強い思いがあるものと受けとめながら話を聞き、その要求によって保護者が実際には何を求めているのかを察知した上で、可能な解決策を探るといった姿勢で丁寧に対応しております。 しかし、こうした対応が教職員に戸惑いや不安を抱かせ、精神的なストレスになっていく教職員もふえておりますので、学校には担任1人に任せることなく、校長、教頭や教務主任などの担任外の教職員も協力し、チームで対応するよう指導しているところであります。 今後も教育効果を高めるために、地域や保護者に一層信頼される学校づくりをさらに推進していくことが大切であると考えております。
○小澤精議長 後藤和信議員。
◆12番(後藤和信議員) 大変ありがとうございます。 最初に、小一プロブレムについて再度伺わせていただきます。 先ほど教育長の方から、いろいろ取り組みされて、本当にすばらしい取り組みだなと考えておる次第であります。 この中で、あるところの対応策でありますけれども、保育園の園児が小学校に行って、先ほど体験入学とありましたけれども、体験入学という形も一つの方法でありますけれども、学校で一緒に遊んでというような取り組みをやって、学校の規模とかそういう生活環境に若干触れさせることを対応している学校もあるそうであります。この辺も一つの参考例でありますので、非常にいい取り組みであると思って私も大賛成でありますが、今後ともそういう取り組みをされるべきであると考えている次第であります。 次に、問題のいろんな課題を抱えている子供たちと小学校の連携の部分でありますけれども、保育園・児童館・幼稚園であれば、認可幼稚園であれば特に情報交換という場が非常に多くあると思われますけれども、認可外の保育園に対してはまだまだ不足している部分あるということも聞いている部分ありますので、その辺についてどう対応されているのかちょっとお願いしたいと思います。 また、先ほどありましたけれども、軽度発達障害の場合ですけれども、これは後ほど5歳児健診の中でも触れますけれども、非常に5歳児健診が大きな課題であるということも言われております。ぜひこの部分で早期の対応がなされれば、もっともっと小学校に入学してからのいろんな問題点が解決されるのではないかと考えている次第であります。 あとは、もう一つ大きな課題であります、これは家庭教育とか地域教育の教育力が非常に不足しているという問題であります。これは、学校側、役所側でどう対応していいのか、私も非常に困っている部分であります。本来であれば地域で、また家庭でしっかりした子育てをやることによって、将来人間的に恵まれた家庭環境ができるんではないかなと思っております。その点に関して、例えばどういうことを考えているのか伺いたいと思っております。
○小澤精議長 酒井教育長。
◎酒井順一教育長 お答え申し上げます。 幼稚園・保育園・児童館との連携ということでありますけれども、これはすべての保育園を対象にというふうに考えておりますので、そういう形で行っていると考えております。 それから、体験入学については、今、議員御指摘のように6年生、5年生が一緒に遊ぶとかそういうことも含めてそれぞれの学校がアイデアを凝らしながら取り組んでいると。学校においでいただくことが学校になれる第一歩でもありますし、保護者の皆さんも1年生に入る子供にとっても大変貴重な体験の場だと。学校にとっても、あるいは来年度の6年生、いわば5年生が対象に来年度入学する子供扱うといいますか、そういう態勢をとっている学校がほとんどでありますので、大変いい状況だと私は見ているところで、もっと強化してもいいかなとそんなふうには考えております。 それから、確かにいろんな問題が家庭の中では家庭教育にかかわる問題では起きているというふうに私も理解しているところであります。 一つは、なかなか保護者の皆さんが学校の話を聞いてくれないという状況があります。それについては非常に難しい問題、人間関係が希薄になっていると、地域の中の人間関係も希薄になっているということもありますし、これはやはり社会挙げて取り組む課題の一つだというふうには思っているところでございます。 いろんな理由があると言われておりますけれども、一つは、今の親御さんが育った年代、1970年から1980年代にかけては大変な学校が荒れた、校内暴力その他生徒指導が大変難しい時期に卒業していったという経過がございまして、なかなかその不信感といいますか、学校に対する不信感がそのまま持ち越されているのではないかとおっしゃっている識者もおられます。 それから、現在の社会風潮、言った者勝ちというような風潮から、とにかく言うと。自分の子供にとって、かわいさの余り、他人の子供のことよりはまず自分の子供ということで主張するということが非常に多いということで、その辺のところをしっかり見きわめて何を求めているのかをやはりとらえないと簡単には返事できない部分もございますので、丁寧に対応しているというところが現状でございまして、これはなかなかすぐに解決ができない、やはり社会全体をもうちょっと見直していく大きな流れの中に位置づけないとすぐには解決することは難しいかなと。学校は学校として、教育委員会、行政として努力しますけれども、地域挙げて取り組むことが大事だな、そんなふうにも考えているところでございます。
○小澤精議長 後藤和信議員。
◆12番(後藤和信議員) ありがとうございます。 先ほど教育長の方からも言われたように根底にはそういう、親が未発達な中での現在の子育てが大きな課題の根底にあるんじゃないかと私も同感される提起であります。 これはあるところの取り組みの中に、教育コミュニティづくりということで取り組んでいる自治体があります。これは根底には先ほど言う、教育長の話の中にもありましたように保護者への子育ての支援が一番大きな今後の課題ではないかと。子供1人を育てるには地域のみんなの力が今必要なんだと。それで地域で育つ、地域を育てる学校づくりなどの教育コミュニティづくりを今検討している自治体も結構あると言われておりますので、天童市でも将来的にこういう取り組みをやっていくべきであると思いますので、この件に関して回答をお願いしたいと思います。 また、モンスターペアレンツについては、天童市内では起きていないというところで非常に喜ばしいことかなと思っております。 私の知り合いの東京都内で先生をやっている方の話が非常に身にしみて感じたものですから、こういうことを質問させていただきました。もうその教師は父兄から、学校に来られて長時間にわたりすばらしい話をされて、もう身が引き締まって震えが出てきたと。そのぐらいの今状況だそうです。これも都会が現在そういう状況でありますから、当然、近々天童市内にも入ってくることも考えられます。そういう対策を今からしっかりやるべきであると私は考えていることであります。 それで群馬県の安中市では、そういう対応のために対応マニュアルというものをつくっているそうでございます。いろんな溺愛型とか、いろんなその型に対応した対応マニュアルをつくって学校側に配布して、お互いに勉強しながらそういう場合にやっていると。また、群馬県の太田市では市学校問題解決支援隊というものをつくって、市の人権擁護委員、弁護士、行政相談員など6人のメンバーで構成されていると、そういう取り組みもやっているところもありますので、天童でもぜひそういうものをつくるべきであると思いますが、教育長の考えをよろしくお願いいたします。
○小澤精議長 酒井教育長。
◎酒井順一教育長 議員御指摘のとおりと私も考えております。 そういう意味も込めまして、昨年度から天の童をすこやかに育てる市民運動を立ち上げさせていただきまして、現在具体的な運動を展開している。子供の生活リズムをきちっと守ることが大事だと。それから、朝御飯をしっかり食べる子供は、そういう生活をするべきだ。食事は同じ時間に同じものを同じ場所で食べるということを基本にしながら、朝昼晩のうちの朝ぐらいはそうしたいものだという運動を展開している。 それから、おかげさまで市民こぞってといいますか、見守り隊を全地区で立ち上げていただきまして、非常に子供たちが市民の皆様から温かく見守られながら育っている。したがって、こういう大変な交通事情の中でも登下校に関しては小・中学生の交通事故は1件もないと。今のところはないと。大変ありがたいと思っています。しかも、子供たちも毎朝見守られ、あいさつされていますので、子供たちもだんだんあいさつをするようになったという反応なども聞いております、大変ありがたいと。そういう、いつまでもそんなまちでありたい、子供が育つまちでありたい。 間もなく来るんですよと後藤議員さんから言われましたけれども、そういうことのないようにぜひ地域みんなで子供たちを育てる雰囲気をつくっていただければありがたいと思っているところでございます。よろしくお願いします。
○小澤精議長 後藤和信議員。
◆12番(後藤和信議員) ありがとうございます。 ぜひ、先ほど教育長が言われたように地域で子供たちを育てる取り組みをどんどん推進しながら、天童市で育った子供はすばらしいと言われるような教育環境、まち環境をつくっていくことが我々の使命でないかなと考えております。 また、先ほどのモンスターペアレンツに対しても、ぜひ対応マニュアルなものをつくっていただければ幸いと思っております。 次に、5歳児健診について伺います。 これは、厚生労働省の18年度研究報告によると、例えば鳥取県での5歳児健診で9.3%、栃木県の調査では8.2%の子供がそういう軽度発達障害の傾向があると認められているそうであります。また、天童市でも保育園の調査で何らかの異常が認められるのが約10%あるという統計資料も前に伺ったことがあります。 例えばそういう子供たちが、疑わしい子供たちの約半分の人が3歳児健診では見つかっていないという結果が上がっているそうです。そのために各自治体で現在5歳児の健診の体制がどんどん進んでいるのがそこの根底にあると言われております。 また、その5歳児、例えば長野県駒ヶ根市とかで取り組んでいる事例でありますけれども、問診、歯科健診などのほかに臨床心理士が同席して集団の遊びをさせるということだそうです。その中から気づいた子供たちをピックアップして、その親たちにその状況を説明し、後ほどの治療に当たるという、そういう取り組みをさせたそうです。また、絵本の読み聞かせ、フルーツバスケットの遊びなどを通してどんどん進めた結果、非常にいい方向に行っているという話がなされております。 先ほど言ったように3歳児ではなかなか見つけられないのが5歳児健診でありますけれども、天童市でも先ほど市長の答弁の中に何とかしていきたいというような話もあります。ぜひ早期の実現を要望するものでありますので、市長の見解ありましたら、もう一度答弁をお願いしたいと思います。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 何といっても障害児の発見、療育、それが極めて大事だというふうに思っておりまして、5歳児健診、国の方向もそういう方向で強められているようであります。 やっぱり幼児、就学前に、子供たちの将来にかかわる重大な障害の度合いというものを発見して早くその療育に当たるというのが基本だと思いますので、そういう方向に全力を挙げて、医師会の皆さんのお力添えもいただきまして対応していきたいというように思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○小澤精議長 後藤和信議員。
◆12番(後藤和信議員) ありがとうございます。ぜひ早期の実現を希望するものであります。 また、ちょっと重複しますけれども、特に就学前の健診の場合だとどうしても親が、うちの子は特徴があってこういう行動をとるんだと、なかなかそういうものを認めないという部分があるそうなんです。それで小学校に入学されますから、ますますそれが大きな問題になってくるということありますので、ぜひ早期の実現を希望するものであります。 次に、福祉タクシー券についてでありますけれども、例えばタクシー券を利用しないで家族の方に乗っていく、利用する場合もあります。また、タクシーに乗るとパニックを起こすような方も当然いらっしゃる事例聞いておりますので、そういう方の場合はどうしてもタクシー券が利用できなく、ただの紙切れになってしまうと。それでは余りにも不公平が発生するんじゃないかと相談を受けましてこの質問をさせていただいております。 前回も質問させた中にも同じような市長から厳しい反応でありました。ところが、県内でも大江町では別な対応をしております。例えば、大江町の実施に関しては、タクシー券及び自動車給油券の給付という制度であります。内容は、1カ月当たりタクシー券であれば550円掛ける2枚支給、給油券は1,000円支給となっております。そういうタクシー券と給油券の重複申請はできないけれども、そういう選択制を設けることによって公平に給付が可能だと。また、給油券の申請に対しては自動車税減免決定通知書が必要であるという資料もあります。 そういう面からも天童市でも、ガソリン券と言わなくても自家用車給油券というような形で実施すべきであると私は再度質問させていただきますので、答弁よろしくお願いいたします。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 それは目的に沿うて、その目的が生かされるかどうか、公平性とか目的が達せられるのかどうか、その利用度合いなども十分勘案しながら、さらに検討を加えていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
○小澤精議長 後藤和信議員。
◆12番(後藤和信議員) ありがとうございます。 前回も同じような答弁をたしか聞いたような感があります。ぜひ真剣に、利用できない方のためにもこういう制度をつくるべきであると思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で質問を終わらせていただきます。
○小澤精議長 以上で、後藤和信議員の質問を終了します。 ここで10分間休憩をいたします。 午後2時29分 休憩 午後2時39分 再開
○小澤精議長 休憩前に引き続きまして会議を再開いたします。
△水戸保議員質問
○小澤精議長 次に、水戸 保議員。 〔18番 水戸 保議員 登壇〕
◆18番(水戸保議員) 政和会しんがりの水戸 保でございます。私の後にもう一人質問者がおりますので、お疲れだと思いますが、最後まで御清聴よろしくお願い申し上げたいと思います。 市長におかれましては、誠意ある目の覚めるような答弁をお願いを申し上げたいと思います。 それでは早速質問に入らせていただきます。 天童市行財政改革大綱(集中プラン)について、これにつきましては、当時、総務常任委員長であった私もかかわってまいりましたので、その経緯を述べながら質問をしてみたいと思っております。 当時、平成16年でありましたが、全国的に長期にわたる景気の低迷そして国の財政事情の悪化等で三位一体の改革が打ち出されました。その影響を受け、天童市の財政運営も厳しい環境になり、限られた財源の有効利用と効率的な財政運営が求められるようになりました。このため、平成13年度に策定しました行財政改革大綱の基本的な理念と成果を踏まえ、新たな視点から行財政運営の健全化についての素案を策定し、当時の総務常任委員会に提示され、説明を受けたところであります。 内容を見ますと、どこかで見たような項目であり、当たりさわりのない、そして数値目標の入っていない新天童市行財政改革大綱であったがため、各課で再検討して数値目標を入れて再提示するようにと差し戻した経緯があります。 そこで、各課で見直し、協議を進め、作成していたところ、県の方から連絡があり、その内容とは、総務省からの通達で平成17年から平成21年までの5年間の集中改革プランを提出しなさいと、こういった指導が入ったところでありました。このプランを5年間で達成するようにとのことで、達成率を見て実現ならなかったらその自治体名を公表するなどと制裁じみた指導であったのかなと思っております。この厳しい指導だからこそ慎重を期して時間をかけてプランを作成したものと思っております。 しかし、議会側からは、達成しやすい甘い項目だけでないのかとか、削減率がよその自治体と同じ率で横並びの変わりばえのしないものではないかと論じられまして、何度となく質問が繰り返されております。 改革改革と言っているが、議会はどうなんだと言われないように我々も議会改革をやってきております。このプランが出る前、議会改革検討委員会を立ち上げ、むだなものは省き、海外視察や議運の視察の取りやめ等、いろいろ改革をやってまいりましたが、最大の改革とは議員定数削減ではなかったかと思っております。 このたびの改選期におきまして激戦を勝ち抜いた市民の代表がこの議場にいる22名の議員であります。議員の数が減って議会が弱体化してしまわないよう、これからも議会改革を断行していかなければならないと思っております。 このように執行部と同様、議会も改革断行しているところでありますので、改めて集中改革プランの進捗状況をお伺いいたします。 次に、市内中学校の今後の整備計画についてでありますが、これもこれまで何度となく質問されてきたわけであります。検討をする、検討をするという答弁で終わっておりますけれども、給食センターも新築移転となり8月から稼働しておりますし、また、新病院も去る12月5日に完成して、翌6日には議員らの視察ということで見させてもらったわけであります。まだ健康センターが残っておりますが、そろそろ中学校の施設整備計画策定事業もプロジェクト化しているものと思われますし、時間をかけて検討してきたものと期待をしております。明快な御答弁をお願いいたします。 続きまして、学区再編についてでありますが、先ほどもいろいろ芳賀
土地区画整理事業の話が出ておりますが、その組合もそろそろ設立という状況であります。73ヘクタール1,300戸4,000人の規模であれば当然児童数もふえるものと思われます。所管は都市計画課であっても、この地区の子供をどこに入学させるのか。当然教育委員会であるはずであります。 この関係を踏まえ、将来的な展望に立って学区再編の計画をしているのかをお伺いして、第1回の質問にさせていただきます。
○小澤精議長 遠藤市長。 〔遠藤 登市長 登壇〕
◎遠藤登市長 水戸 保議員の御質問にお答え申し上げます。 初めに、天童市行財政改革大綱(集中改革プラン)の進行状況について申し上げます。 自立と分権型行政の確立を目指して策定しました市の行財政改革大綱につきましては、具体的な施策として88項目の集中改革プランを掲げ、平成17年度から21年までの5カ年間を実施期間として改革を進めているところであります。 平成17年度及び18年度の進捗状況につきましては、職員削減や給与費の抑制などを始め、補助金や事務事業の見直し、公共工事における経費節減など、2カ年間で61項目に取り組み、歳入確保と歳出削減合わせまして財政効果額の合計が8億2,232万円となっております。これは、集中改革プランの数値目標19億2,300万円の42.8%に当たります。 平成19年度につきましては、職員定数の見直しやひかり保育園の民設民営化、国民健康保険者証のカード化などを実施するとともに、公共工事のコスト削減や未活用財産の処分、経常経費の節減などについて継続して改革に取り組んでおります。 また平成20年度に向けた取り組みとしましては、市立図書館、市民文化会館など6つの施設が指定管理者制度へ移行することから組織の簡素・効率化に向けた組織再編などの見直しを図るとともに、長年据え置かれている下水道使用料の受益者負担のあり方についても検討し、見直しに着手しているところであります。 今後とも、行財政改革が時代に即したものとなりますよう絶えず点検を行うとともに、改革プランの進捗状況などを広く市民に公表しながら、市民のニーズに対応した簡素で効率的な行政運営に努めてまいりたいと考えております。
○小澤精議長 武田教育委員長。 〔武田良一教育委員長 登壇〕
◎武田良一教育委員長 水戸議員の御質問は、教育行政の基本にかかわることでございますので、私からお答えを申し上げます。 まず、市内中学校の今後の整備計画についてでございます。 市内中学校施設につきましては、議員御指摘のとおり市立第四中学校を除く3つの中学校がいずれも築後40年近くを経過いたしております。施設の維持管理につきましては、現在の施設を大切にしながら、できるだけ長期的に利活用を図っていくことを基本方針として、これまでそれぞれの学校で大規模改修事業や修繕事業を実施するなどして良好な学習環境を保つよう努めてまいりました。 しかし、近年、全国で活断層を誘因とする地震が多発しており、学校施設等も被害を受ける事例が見られます。学校施設は、地震発生時に児童・生徒などの安全を確保するとともに地域住民の応急避難場所としての役割を果たすため、大地震に備え耐震化を図っていくことが緊急な課題となっております。 本市では、地震時における安全性の確保を進めるため、平成15年度、16年度に耐震化優先度調査を実施しました結果、市立第一中学校、第二中学校、第三中学校が上位にランクづけされております。さらに詳細な耐震診断が必要とされております。 今後、3カ年実施計画に耐震診断を位置づけるとともに、その結果を踏まえ、本市公共施設全体の耐震改修促進計画の中に学校施設の耐震化を盛り込んで促進を図ってまいりたいと考えております。 耐震化についての考え方といたしましては、文部科学省は限られた財源のもとで効率的・効果的に課題を解決する観点から耐震補強を重点的に進めておりまして、本市におきましてもこれに準じた考え方で取り組んでまいりたいと考えております。 なお、第一中学校につきましては、急傾斜地に隣接している立地条件などから、改築も視野に含めて財政計画と調整を図りながら総合的に検討してまいりたいと考えております。 次に、芳賀
土地区画整理事業に伴う学区再編の計画についての御質問にお答えをいたします。 各学校の運営におきましては、地域の歴史や伝統・文化を生かした特色ある学校づくりが求められております。これまで各学校、そして各地域が連携を取り合い、それぞれの地域社会に根差した特色ある学校運営がなされてまいりました。そういう意味で、学区につきまして地域との密接な関係と結びつきがあり、極めて慎重にとらえなければならないものと認識をいたしております。 今後、芳賀
土地区画整理事業の進捗や各学校の児童・生徒数の推移などを視野に入れながら、教育振興協議会を設置するなどいたしまして議論を深め、対処してまいりたいと考えております。
○小澤精議長 水戸 保議員。
◆18番(水戸保議員) 御答弁ありがとうございました。 それでは、最初の再質問はですね、集中改革プランの方から質問させていただきます。 これまで17、18、19年もそろそろ終わりに近くなりますけれども、これまで市長が申しました成果、これは確かに上がってきていると思います。しかし、完全にそれを両手で手放しで喜べるような成果ではないと思っております。 やはりその中で市長がよくお話ししているのは意識改革だと。そういったことで、その意識改革をどうやって全庁に広めていくか、これが一番の問題だと思っております。 私もつくづく感じているのは、どうも役所というのは閉鎖的というか、前向きにやろうとしないというか、そういう雰囲気が感じられるわけです。例えば市民は困って役所に来るわけです。しかし、相談に来ても、これはできませんと、もう頭からできませんと。もう最初からやろうとしないわけですね。だけれども、発想を変えれば、困って来ているんだから、何とかしてやってあげましょうというそういう気持ちがあればいいんじゃないかと思っているわけです。だから、そうやって困った、これどうしようといってきたときに、まず、じゃこうこういう事情だからと言えば、最初からだめじゃなくて、いろいろ考えたんだけれどもこういう法的な面とか条例とかそういうところが邪魔をしていると。それを何とかクリアすればできるかもしれないとか、そういう対応のやり方を変えるだけで、市民にとっては行政サービスが上がった、市民サービスが上がったと、こういうふうに思われるところですが、今現在ではやはり、いや、これはうちの課ではありませんとか、これは別の問題ですとか、そういった形でやろうとしないわけですね。だから、その辺の意識改革をどうするのか、この辺のところが一つの課題だと思っております。 私らも、七、八年ぐらい前になると思いますけれども、坂出市立病院、今いろいろ子供さんが殺されたとかで話題になっている香川県の坂出ですけれども、そこの坂出市立病院に行ってきました。その病院はもう25億円の負債を抱えて、あの病院に行けば殺されるとまで市民から言われた、そういった病院であったそうです。 ちょうど市長がかわって、最初から赤字ありきは何だと、そういうことで、その院長は言うこと聞かず文句を言うそうですから院長をかえたそうです。それで院長をかえていろいろやった結果、かなり苦労はしたらしいんですが、七、八年前に行ったときにはもう10年、院長が赴任して10年で黒字に転換したと、こういったことがありますので、その秘訣は何ですかと、それを聞いたところ、やはり意識改革であると。しかし、ただの意識改革ではなく意識の覚せいだと。意識の覚せい。覚せいということはどういうことといいますと、一発殴りつけるような刺激であると。だから、意識改革というのはやっぱり甘いものでありまして、意識覚せいをして変えてきたということですね。 しかしながら、その意識覚せいをしても4年かかったと言っております。だから天童だってそういった集中改革プラン、まだ3年目でありますから、まだまだ認識が高まってはいないんではないかと思っております。そういう面で、それをどうしたら意識を覚せいさせるかというか、その秘訣も聞いてきました。 そうしたら、地方公務員法30条、これがあるからそういう意識改革ができたんだと言われてきました。私もそれ調べてみましたら、地方公務員法第6節服務、服務の根本基準、第30条、すべて職員は全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、かつ職務の遂行に当たっては全力を挙げてこれに専念しなければならないと、皆様は知っていると思いますけれども、私も確認したところこういったことであります。 この全体の奉仕者というのは、憲法15条の2、すべて公務員は全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではないと。だから、縦割り行政の自分の課だけをやっていればいいと、そういうわけではない、全部を見なければならないと、こういったことであります。 そういった面で、やはりそういう意識を持つためには、やはりこれを遵守してもらわなきゃならないんじゃないかと思っています。 今、いろんな面で、食品についても、農薬についても、いろんなコンプライアンスをきちっと守っていきましょうと、こういったことをやっております。法令遵守ということですから、公務員の方も職員の方もやはり地方公務員法30条、これをきちっと守ってこそ初めて公務員であって、守らなければそれを懲戒なり何なりすることはできるわけです。だから、その辺のところの考え方、市長どういうお考えなのかお聞きしたいと思います。 というのは、青森県の県職員ですが、飲酒運転で懲戒免職になった。しかしながら、訴訟を起こした。そうしたら、やはり地方公務員法の方が公務員の身分を守る上で強かったと、そういうことで復帰したという、無罪で復帰したというような経過も聞いております。それだけ身分が公務員としては保障されているわけでありますから、だからこういったこの30条というのはむしろ、その飲酒運転ではこれには属さないから首にはならなかったと。そういう面で、市長のお考えをちょっとお聞きしたいと思います。
○小澤精議長 遠藤市長。
◎遠藤登市長 これは行政最大の課題ではないかと。改革プランについては、国も県も市町村も行政改革プランの達成については絶えず追求を、議会の皆さんとも相まって今日まで対応いたしてまいりました。その結果、類似団体あるいは国が設定したモデル団体のケース等がありますが、天童の場合ははるかに超えて行政改革の達成過程にある。それはそこに甘んずることなく、絶えずこれを追求していかなければならないというように基本的には思っております。 それから、今いろいろ例示をして地方公務員のありよう、全体の奉仕者という問題などがありまして、今日までいろいろ、病院の問題なども指摘の範疇にあったわけでありますが、これは改革委員会なども設立いたしまして順次改革が実ってきております。その点はお互い、委員長始め高く評価をしながら、それをさらに発展できるようにみんなで協力していく必要があるのではないか。その根底には、おっしゃるとおり意識改革が基本であります。それをさらに達成するために頑張っていきたいというふうに思っておりますので、議会の皆さんも市民の皆さんも、特に集中してそのありようなどについて方向づけをいただくとともに、それをさらに発展できるように体制が組み込まれていかなければならないのではないか。 今、お医者さんが欠員になっている自治体病院が82%、全国的には赤字病院を抱えている。医療費の値下げはわかるのでありますが、医療費の改革、歳入の面もある程度配慮していただかなければならない部分もあるわけでありまして、絶えず意見を具申をしていかなければならない課題を背負っているというふうに思っておりますが、精いっぱい頑張っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。