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  1. 山形市議会 2002-12-11
    平成14年産業文教委員会(12月11日)


    取得元: 山形市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-17
    平成14年産業文教委員会(12月11日) 産業文教委員会   日   時   12月11日(水) 10時02分〜11時33分 場   所   第4委員会室 出席委員    鈴木善太郎石澤秀夫後藤誠一渡辺ゆり子高橋伸行,         竹田和義阿部喜之助会田邦夫酒井靖悦枝松昭雄 欠席委員    なし 当局出席者   商工観光部長農林部長農業委員会事務局長教育長,         教育部長関係課長関係室長 委員長席    鈴木善太郎 審査事項    1.議第112号  工事請負契約の締結について                  (第一小学校体育施設棟改築主体工事)         2.議第113号  工事請負契約の締結について                  (第一小学校体育施設棟改築機械設備工事)         3.議第124号  山形市農業集落排水処理施設設置及び管理等                   に関する条例の一部改正について         4.請願         (1)請願第11号  WTO農業交渉等に関することについて         (2)請願第12号  国民の主食・米の生産を守り,国民に安定
                       供給をはかる米政策の実現を求めることに                    ついて         (3)請願第16号  パート労働者及び有期契約労働者の適正な                    労働条件の整備及び均等待遇を求めること                    について         5.報告事項         (1)カモシカ対策について         (2)吉林市第二高級中学友好校訪問団の訪問について         (3)その他         6.その他      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 1.議第112号  工事請負契約の締結について(第一小学校体育施設棟改築主体工事)  施設整備室長から説明を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   体育施設のうち,室内温水プールについては,児童だけでなく一般市民に開放して,使用させると聞いている。開放する時間帯や曜日など,管理体制はどのようになるのか。 ○施設整備室長   基本的には学校施設であり,学校が終わった夜間や,学校週5日制から休みとなる土曜日,日曜日を目処として開放していきたい。開放時間や使用料などの細部は,関係課と協議をしながら検討をする。また,管理体制は,一般の管理会社に委託することも含め,検討していきたい。 ○委員   時代のニーズでもあり,体育施設を市民に開放することは悪いことではないと思うが,グランドや体育館の開放と違って,プールの場合,管理面衛生面などから問題が起こらないといいが,その辺については十分に検討を行ったのか。 ○施設整備室長   平面的に校舎部分に支障のないよう,体育館プール平面計画を行い,開放することを前提とした計画で進めてきた。また,児童と一緒に一般の方もプールを使用することから,衛生面では,関連法規にそった十分な管理体制で開放していきたい。  大要以上の後,議第112条については,全員異議なく同意すべきものと決した。 2.議第113号  工事請負契約の締結について(第一小学校体育施設棟改築機械設備工事)  施設整備室長から説明を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   主体工事も含めて,予定価格に対して,落札価格の割合はどの程度だったのか。 ○施設整備室長   落札率は,主体工事94.7%,機械設備工事97.3%である。  大要以上の後,議第113号については,全員異議なく同意すべきものと決した。 3.議第124号  山形市農業集落排水処理施設設置及び管理等に関する条例の一部改正について  農村整備課長から説明を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   農業集落排水処理施設で浄化され,放水される水の水質について,国の基準は相変わらず変わってはいないのか。 ○農村整備課長   水質汚濁防止法の基準は,かなり厳しくなってきていると思われる。 ○委員   馬見ヶ崎川や高瀬川など,清流の河川へ放水される農業集落排水の浄化槽からの水によって,長い年月の間には相当の悪影響が出ているような気がしてならない。今後の対策として,相当吟味していく必要があると思われる。山形市は環境先進都市を宣言している都市でもあるし,これからの対応の仕方について,国の基準をうのみにするだけではなく,環境を良くする何らかの方法を研究していく必要があると思われるがどうか。 ○農村整備課長   水質汚濁の一番の原因は,生活雑排水である。山形市として,国の基準値に上乗せするとなれば,環境課等関係課や県などが全て絡んでくるので,そういう状態に今後市が進むのであれば,検討していきたいと思うが,今のところはそこまで考えていない。関係課等に話をしてみる。  大要以上の後,議第124号については,全員異議なく可決すべきものと決した。 4.請   願 (1)請願第11号  WTO農業交渉等に関することについて (2)請願第12号  国民の主食・米の生産を守り,国民に安定供給をはかる米政策の実現を求めることについて (3)請願第16号  パート労働者及び有期契約労働者の適正な労働条件の整備及び均等待遇を求めることについて   以上3件の請願については,いずれも願意妥当と認め,全員異議なく採択すべきものと決した。なお,意見書の案文については,正副委員長に一任することとした。 5. 報告事項 (1)カモシカ対策について   施設振興室長から,別紙資料に基づき報告を受けた後,質疑に入った。その主な内容は次のとおり。 ○委員   奥羽山系は個体数調整等により減っているが,西部地区は少し増えているようである。カモシカが移動しているということか。それとも,奥羽山系西部地区では生態系が違うのか。 ○施設振興室長   移動することは考えられない。生態系についてはわからない。 (2)吉林市第二高級中学友好校訪問団の訪問について   学校教育課長から,次のような報告を受けた後,質疑に入った。  [報告概要]  訪問は,平成14年9月27日から10月1日まで,4泊5日の日程で行われた。吉林市第二高級中学の生徒4名,先生4名,計8名から成る訪問団を,本市で迎えた。これは,今年5月に商業高校訪問団が,吉林市を訪れたことへの答礼訪問として実施されたものである。吉林二中の生徒が本市を訪問するのは,これが初めてである。行程については,9月27日夜10時過ぎに山形へ到着。28日の朝,商業高校を訪問,玄関前においてブラスバンド演奏で迎えた。そのまま体育館へ移動,生徒会執行部による学校紹介自己紹介など,全校歓迎会に参加した。28日,29日の2日間は,ちょうど商業高校で学校祭を開催していたので,文化部等の発表を楽しむとともに,各クラス企画の模擬店や各種行事に参加して交流を深めた。その中では,生徒会執行部との話し合いなども行われた。また,この2日間は,商業高校のPTAの方々と職員の方々を中心に,ホームステイを行って,山形の暮らしを体験していただいた。30日には,収入役に表敬訪問を行った。この時には,産業文教委員長にも出席をいただいた。その後,蔵王の地蔵尊まで登ったり,吉林市にはないオープンスペースを持った第八小学校を訪問し,吉林の学校生活について小学生の質問を受けるなど,山形について知る機会も設定した。なお,この際,子供達から,「山形で一番美味しかったものは何ですか。」→「芋煮です。」,「ウーロン茶は毎日飲みますか。」→「毎日は飲みません。」,「中国で放送されているアニメは何ですか。」→「クレヨンしんちゃん,スラムダンクなどです。」,「何カ国語話せますか。」→「中国語の他に英語は必ず,英語は小学校から勉強します。その他の外国語も勉強します。」,「付き合っている人はいますか。」→「勉強が忙しいので,そんな暇はありません。」,逆に吉林二中の生徒から,「中国で知っているものは何ですか。」→「万里の長城(その他に知っているものが出なかった)」などの質問・応答が行われた。このような交流事業を通じ,これからますます重要になってくると思われる日本と中国との関係を踏まえながら,より広い視野に立って交流を深めることができる市民の育成を目指していきたいと考えている。 ○委員   中国では,一人っ子政策をとって20年になり,教育的な問題から考えて,子供達にとって非常に厳しい競争社会にあると聞いているが,そういった点は見受けられたか。 ○学校教育課長   今年5月に商業高校生徒達が吉林市を訪問したが,その際,子供達は,向こうの英語力の高さや勉強に取り組む姿勢に,非常に驚きを持って帰ってきた。私も一度だけ訪問させていただいたが,向こうの高校生は勉強に対して非常に一所懸命であり,その様子を目の当たりにしてきた。一教室に60名の子供達が勉強しており,非常に真剣に先生の話を聞き入っていた。商業高校に来て向こうの高校生は,先生と生徒の距離が非常に近いと言っていた。そういったところから考えると,向こうの場合には,先生と子供達の勉強に対する厳しい姿勢がうかがわれる。 ○委員   一人っ子政策による,例えば兄弟愛や人に対する優しさを育むなど,そういった面の弊害を感じることはないか。 ○学校教育課長   私が接した子供達からは,そこまでの心配は感じなかった。こちらに来た子供達は,非常に恵まれている子供達だと思うが,その方々は,将来の夢をしっかり持っていた。 (3)そ の 他  ・商業労政課長から,9月定例会産業文教委員会で質問のあった,県外への就職先について,次のような報告があり,質疑に入った。  [報告概要]  山形公共職業安定所のデータによると,今年3月に山形公共職業安定所管内の高校を卒業した人数5,134人のうち,就職希望者は980人で,実際に就職が決定した人数は926人であった。昨年より154人少なくなっている。県外企業への就職者は89人で,就職先は東京都が最も多く,県外就職者の約52%を占める46人であったが,昨年より6人減少している。次に多い地域は宮城県で,県外就職者の約24%を占める21人であった。その他の地域については,今年は11府県に22名,各地域に1〜4名が就職しており,昨年は12道府県に24名が就職している。なお,平成7年の国勢調査の数値では,仙台市へ通勤,通学している人数は1,628人で,うち,通勤者は762人となっている。また,仙台市から山形市へ通勤,通学している人数は824人で,うち,通勤者は607人となっている。 ○委員   色々な面で役に立ってくると思うので,ぜひ,毎年継続的にデータとして蓄積してほしい。  ・農政課長から,11月の産業文教委員会で質問のあった,村木沢ゴルフ場計画農業振興地域の整備に関する法律における除外の経過について,次のような報告があった。  [報告概要]  昭和62年頃,緑営開発株式会社が,県の農業試験場南東に27ホールゴルフ場建設を計画した。昭和63年3月31日には,緑営開発から27ホール,113.8haの計画で,農用地区域除外の申請があったが,地権者全員の同意を得ることができず,申請を撤回している。平成3年10月14日には,18ホール,94.6haに計画縮小し,農用地区域除外の申請があった。農地法農業振興地域の整備に関する法律では,ゴルフ場での除外・転用は難しく,市の農業振興方策との調和を図りながら,当地区の就業機会拡大等による山形市の活性化を図るため,農村活性化土地利用構想を策定し,除外・転用することにした。平成4年12月18日,県知事あて農村活性化土地利用構想認定申出書を提出し,平成5年2月25日に認定された。構想に則した施設等の立地が確実になった時点で,特例的に農用地区域から除外できる状態になった。しかし,農村活性化土地利用構想は認定されたものの,経済事情の変化により,緑営開発資金調達が困難を極め,ゴルフ場建設計画は断念の方向になり,また,農村活性化土地利用構想有効期間5年も,平成10年2月25日に終了した。同年3月には,緑営開発地権者ゴルフ場建設の事実上断念の通知をしている。結果として,農用地区域除外農地転用はなされず,今日に至っている。なお,農村活性化土地利用構想は,平成12年3月31日に廃止となっている。  ・農業委員会事務局次長から,11月の産業文教委員会で質問のあった,百目鬼地区農業用水掘削の経過について,次のような報告があった。  [報告概要]  平成13年2月頃,百目鬼地区の農地に温泉施設建設に伴う温泉掘削についての相談があったので,農地法上の農地転用の許可が必要であり,また,当該農地農業振興地域及び甲種農地であることから,農地転用は原則許可できないことになっており,温泉の掘削はできない旨,説明した。その後,施設園芸に取り組むため,地下水掘削の相談があったので,農業用水として小規模な農用施設であれば,除外・転用の許可はいらないことを指導した。掘削の結果,温水が出てきたため,施設園芸用に温水を利用し,タラノメの栽培に取り組みたいとのことで,新規就農として,農地法第3条による農地取得許可申請があり,平成14年6月に許可された。その後,温泉施設への転用相談なども聞いているところであるが,申請のとおり農業用施設としての利用を指導している。  ・農政課長から,昨日の産業文教分科会で質問のあった,上海ガニについて,次のような報告があった。  [報告概要]  山辺町作谷沢地区の湧水の里生産組合で,上海ガニの養殖を行っている。中国の上海から稚ガニ1万匹を購入し,今年の5月16日に休耕田を活用し,放流を行っている。上海ガニは,日本に生息するもくずガニと同じである。海でふ化して稚ガニとなり,水が濁ると駄目になることから,きれいな淡水で成ガニになる。日本のもくずガニは,成ガニになるまで4,5年かかるが,上海ガニは1年で成ガニになるよう改良されたもので,上海ガニと言っている。今後の課題としては,購入先が中国の国営企業のような会社が担当しているようで,企業秘密等もあって,稚ガニの購入には非常に困難を来すとのことである。また,当初1万匹を放流したが,共食いがあるそうで,歩留まりが1割,1,000匹くらいしか残らないそうである。よって,繁殖するには海水でなければならないことと,共食いの減少対策が課題となっているとのことである。現在,山辺町としては,ブランド品として位置付けしながら,国の支援も要請しているそうである。我々山形市としても,県でも養殖技術が確立していないことから,調査を行いながら,水田の有効利用を図るために勉強していきたい。 6.そ の 他  ・射撃場について ○委員   今定例会一般質問でも射撃場についての話が出たが,結論を出すのはいつになるのか。 ○教育部長   14年度中に結論を出す。 ○委員   14年度というと,3月31日まであるので,まだ時間があると言えばあるが,ただ,市長の答えだと,慎重に慎重を重ねながらも,ニュアンスとしては進む方向の印象を受けた。そうなると,新年度予算の編成時期も迫ってきて,結論を出さなければならない時期に来ていると思う。これまでの検討経過について伺いたい。 ○教育部長   クレーやライフルなどの競技として国体関係になると,教育委員会が関わることになるが,それ以外のものになると,教育委員会が独自で考えられる問題ではない。また,それに関わっての国の補助等もない。それ以外のことを考えると,例えば有害鳥獣駆除ということになると農林部サイドとなってくる。なお,宮城県村田町の射撃場については,農林省の補助を受けながらの建設であった。それから,今年調査した中で出てきているのが,水質汚濁防止法土壌汚染防止法等に関わる課題,鉛公害そのものということではなくて,それぞれの防止法に関わる基準をどうクリアしていくかということになると,当然,環境部も関わってくる。教育委員会農林部環境部の全てにわたることから,この課題については,企画調整部企画調整課が中心になって進めるということで,庁内で動いている。今回の一般質問で市長が答えている内容は,法の基準をどうクリアできるのか,クリアできなければ進められないということであると思う。教育委員会の立場からすると,喫緊の課題として,学校の施設整備が大事であるので,お金を掛けるのであれば,そちらの方に掛けたいという気持ちである。  ・大型事業に関わる学区編成について ○委員   ニュータウン整備事業嶋土地区画整理事業の2つの大型事業が進んでいる。ニュータウンは来年度中には宅地供給を開始するが,学校が無く,小学校については上山の学校に通わせるのか,南山形小に通わせるのか,学区編成が急がれる。地域振興整備公団からの要望はあるのか。また,嶋土地区画整理事業は,来年から県の住宅供給公社が分譲を計画しているが,九小になるのか,大郷小になるのか,住み分けが急がれる。現在の取組状況はどうか。 ○教育部長   ニュータウンに関しては,南山形小学校学区になる。南山形小学校の中で,子供達受け入れ基準がどうなのかというと,現在のところ,南山形小学校で受け入れられる体制にはある。ただ,ニュータウンとして,新たな学校建設に向けて,ニュータウンにあった方がより教育上好ましいという思いはある。学校を建設するに当たっての文部科学省の補助がどの段階で認められるのかを,県とも協議している。その中では,山形市だけの問題ではなく,上山市も含めながら,広域の論点で進めることが可能なのではないかという話もしているが,まだ国に当たっているわけではない。まず,認められるかどうかが第一であると思っている。そうでなければ,全て市の方からの持ち出しということになってくるので,その辺のところをもっと詰めていく必要があると思っている。できれば,新しい学校をぜひ造りながら,良い環境の中で子供達の教育を進めていきたいと思っている。嶋土地区画整理事業に関しては,それぞれ第九小学校への入学を希望したいということでの話は受けている。できれば,その希望を受けながら進めていきたいと思っているところであるが,それに合わせられる学校の整備ということも考えなければならないと思っている。ただ,中学校となると別の課題であると思っており,今後どうしていくかは,15年度中に検討して結論を出したいと思っている。 ○委員   ニュータウンにしても嶋地区にしても,主に若い人が求めて住むと予想され,学校のことが一番心配であるとの声も聞かれるので,ぜひ分譲に合わせて,早めに結論を出してほしい。 ○委員   以前の産業文教委員会でも,ニュータウンにおける市の中核施設としての体育施設の話があり,約12〜13億円掛かるということであったが,予算がない中で,そういったものとの整合性を図り,どう進めていくかという,ひとつのきちんとしたニュータウンに対するものの考え方が,はっきりしていないのではないかと思われる。もうすぐ分譲開始なる中で,当然,購入する側からすれば,いろんな条件・プランが示されておらず,不安な面があると思われる。体育施設にそれなりのお金を掛けるよりも,学校を優先的に整備するとか,その辺の整合性はどうなっているのか。 ○教育部長   庁内で協議している中では,学校の方を優先するということで,例えば2つの施設整備が重なった場合は,学校の方を先に整備するということで了解を取っている。...