35 番 浅 野 泰 孳 君 36 番 渡 辺 卓 弥 君
37 番 深 瀬 悦 男 君 38 番 宝 沢 啓 輝 君
39 番 佐 藤 義 久 君 40 番 中 村 幸 雄 君
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〇説明のために出席した者
市長 佐 藤 幸次郎 君 助役 山 口 寿 男 君
収入役 今 野 和 子 君
総務部長 市 川 昭 男 君
政策財務部長 佐 藤 忠 明 君
市民生活部長 曾 田 善 夫 君 環境部長 向 裕 君
健康福祉部長 会 田 佐武郎 君 産業部長 新 海 武 久 君
建設部長 伊 藤 光一郎 君
都市開発部長 岡 崎 教 雄 君
下水道部長 杉 本 政 則 君 消防長 伊豆田 民 弥 君
済生館長 櫻 田 俊 郎 君
済生館事務局長 池 野 勇 男 君
水道事業管理者 梅 津 久 勇 君 水道部長 横 倉 明 雄 君
教育委員長 音 山 幸 子 君 教育長 後 藤 和 弘 君
教育部長 斎 藤 健 司 君
選挙管理委員長 柿 崎 喜世樹 君
選挙管理委員長職務代理者
横 川 恒 雄 君
選挙委事務局長 岩 田 充 巨 君
代表監査委員 奥 山 漸 君
監査委事務局長 今 川 政 弘 君
農業委員会長 鈴 木 博 君
農業委事務局長 内 海 秀 次 君
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――――――――――――――――――
〇
事務局職員出席者
局長 鈴 木 啓
総務課長 信 夫 紘 治 議事課長 堀 勝 弘
議事係長 金 澤 孝 弘 調査係長 菅 澄 子
主事 奥 山 敏 行
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〇議事日程第2号
平成11年9月6日(月)午前10時開議
第1
市政一般方針に対する質問
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〇本日の会議に付した事件
日程第1 市政に一般に対する質問
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◎午前10時 開議
○議長(中村幸雄君)これより本日の会議を開きます。
出席議員は定数に達しております。
本日の議事は,日程第2号をもって進めます。
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◎
市政一般方針に対する質問
○議長(中村幸雄君)日程第1
市政一般方針に対する質問を行います。
質問者は通告により,議長において指名いたします。
なお,質問は会議規則第57条の規定により答弁を含めおおむね1時間とし,再質問は原則として3回までといたします。また,関連質問は許さないことにいたします。
市長をはじめ答弁者は,時間の都合上,簡潔にして要を得るようご協力をお願いいたします。それでは指名をいたします。
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◎高橋 博君 質問
○議長(中村幸雄君) 「山形市の諸行事のあり方と
広域合併について」ほか2項目について,17番
高橋博議員。
〔17番 高橋博君 登壇〕(拍手)
○17番(高橋博君) おはようございます。9月の定例議会におきまして
市政研究会の皆様からご協力をえまして代表で質問させていただきます。猛暑がつづいた今年の夏,平成7年に閣議決定された室温28度の温度設定,そして各階によっては温度差が違い大変暑苦しく感じられるなか,市長はじめ職員の皆様,暑さを耐えながらの仕事ご苦労さまでした。ましてや8月のお盆中の豪雨による蔵王,山寺等の災害発生時には,建設部を中心にいち早く各部署と連携を取りながら駆けつけ,暑さと戦いながらの災害復旧に取り掛かり,被害を最小限度にくいとめたこと,心から感謝を申し上げます。
山形市民皆様が無事この暑い夏を乗り切れたのも
職員皆様方のご尽力の賜物と敬意を表させていただきます。
それでは通告に従って
一般質問にはいらせていただきます。
最初は山形市の諸行事のあり方と
広域合併についてであります。
暑い暑い夏がようやく過ぎ,朝晩秋らしい風が吹くようになりました。
今年もまた
花笠まつりが3日間開催され,多くの観光客の皆様方から,また,市民の皆様から盛り上げていただきました。しかし年々なんとなく
花笠まつりにいらっしゃる観光客が減ってきていると思うのは私だけでありましょうか。また見ていますと,その県外からいらっしゃる方々が踊りだけを見て,終わればそのまま真っ直ぐ上山温泉や天童温泉に帰ってしまい,はて山形だけが
花笠協議会を設置しいろんな準備をし,大会運営までやって何のメリットがあるのかなと,私は素朴な疑問を抱いてしまいましたが,そんな疑問を抱いているのは私だけでしょうか。ましてや,ここ5回参加しましたが,年々
山形市民の観客がなんとなく少なくなってきているような感じがしてなりません。観光課の調べですと3日間の
延べ観客人数が平成9年は96万人,平成10年は90万人,そして今年は92万人となっており,去年より2万人増えているとの調査内容ですが,見た感じでは,そうかなという思いがいたします。思われることは,全体的に年々県外の観客よりも,市内の観客が減っているのが実情なのではないでしょうか。
最初山形花笠まつりは市民総参加の行事として位置付けたはずです。その市民が減ってきているような大
花笠まつりでは問題があると思います。そこで一つの提案なのですが,毎年10月10日には
山形市民大運動会が開催されますが,今年は
全国スポレク大会が開催のため中止のようでありますけども,そこであの市民大運動会と連動させたらいかかでありましょうか。各学区を年毎に振り分け数学区を持ち回りで参加を集い,いろんな趣向を各地区から出してもらい,総合的に運動会と連動させ,たとえば花笠踊りの点数も運動会の点数に加えるとか,これは一つの例ですが,そのようにしてはいかがかと思います。市長はいかがお考えになりますかお尋ねいたします。そして
花笠まつりを盛り上げ,もう一つは県外からの観光客に対し,いかに,山形市に貢献をしていただくかを考えることだと思います。夕方山形市に天童,上山からバスで入り,沿道にて
花笠まつりを見て,終ればすぐバスに乗って帰っていく,それでは経済効果を考えたときにあまりにも山形市が,人が良すぎるのではないかと思います。
山形保健所さんからせっかく場所をお借りしているならば,観光バスの駐車場でなく,山形の特色のある
観光物産市をなどを開催し,県外のお客様より経済的に協力していただくようなことを考えたらいかがでしょうか。
近年の
花笠まつりは,山形市だけのまつりではなくなってきているのではないでしょうか。それは,天童市も,上山市も山形の大会に観光客を連れてきて誘客をし,そして両市ともその後2日間の日程で,それぞれ独自の
花笠まつりを開催し商売につなげております。そのような観点から考えますと,そろそろこの
花笠まつりも,広域的な考え,視点から見直す必要があるのではないでしょうか。確かに,天童,上山両市より分担金をそれぞれ66万円をいただいていますが,山形市,
県観光協会,山形新聞,山形放送,
山形テレビのマスコミ3社,この分担金がかなりの額を占めておます。
東北4大まつり,青森ねぶたまつり,
秋田竿灯まつり,仙台七夕まつり,いずれにしてもメインの開催地に対しては近隣の市,町が最大の協力をしながら盛り上げていると聞いております。山形市もそろそろそうあるべきと思いますがいかがでありますでしょうか。そこで市長,県都山形の
花笠まつりをとっても,広域的に物事を考えることが,いかに必要なのかお分かりだと思います。
山形大花火大会の会場が今年から変更になり,須川辺りになりました。このことだってそうです。山辺町の町民の方々,中山町の町民の方々が,ただですごいこんな花火を見られて大変よかったと評判です。開会式の挨拶の中で市長は,全国で3番目に大きな花火大会であると申されました。そのように近隣の各市,町に大きな役割を果たしているわけでありますので,堂々と
広域合併を持ち出してもいい時期ではないでしょうか。
先日,8月22日山辺町の
町議会議員選挙がありました。選挙戦の中で一部の候補者の中で財政的に大きな赤字を抱えている山形市となぜ合併を進めるのかと訴えている候補者の方がおりました。財政的にまだ余裕のある山辺町を山形市が利用したいからだと訴えている候補者が現実におられるのであります。しかしながら,町民の方々のなかには,そうではない,われわれが今後生きていくためには町の特色を生かしながら,
広域合併を進めないと,地方の時代と言われる現在,時代に遅れる,とおっしゃる町民の方が大勢いらっしゃるのも現実であります。今年の7月には
地方分権法が成立し2001年から施行されるわけであります。市長さん,山形の考えをきちっと示しながら,堂々たる
県都づくりを進めると言いきったのでありますから,ぜひ早急に,3市2町の
広域合併の
基本的考えを,他市長にきっちり示し,合併を進めるべき時期ではないでしょうか。市長より強い決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。
次の質問に入らさせていだだきます。
日本の防衛及び新
ガイドライン関連法についてでありますが,その前に是非,皆様方からご理解を賜りたいと思います。うちの倅が自衛官であります。そして今,山形市から500数十名の自衛官がこの山形市から任官しております。そしてその中には,その子供たちを守ろうとする父兄会の組織があります。この組織は,普通の団体の組織と違いまして,なかなか出来にくい組織でなんでありますけども,自分の息子,娘を自衛官に出すがために若干の誇りと,心配を持ってこの父兄会が成り立っております。これは万が一の有事の際,そして災害のときに国民の皆様の安全,そして命を守るためにいち早く駆けつけようとする訓練をなさっているのが
自衛隊員であり,また,
自衛隊員の責務だと思っております。しかしながら,私
ども父兄会は,子供に誇りを持ちながら,戦争が有ったときには出したくない,だけどもいち早く出て行くのが
自衛隊員なんだという不安と毎日闘いながら,倅たちをそして娘たちを出しております。その辺の所をよく,この議場の39名,そして執行部の皆様方に訴えを申し上げながら,ただいまから質問に入らさせていただきたいと思います。
89年11月,ベルリンの壁の崩壊にはじまった「冷戦後」という名の津波は,ソ連邦を解体し,
ユーラシア大陸を超えて東アジアを大きく揺さぶりました。中国はこの機に乗じ,
軍事力強化によって覇権大国を露骨に指向し始めています。北朝鮮は
ミサイル恫喝によって活路を見い出そうと必死であり,韓国は自重政策で挑発をかわしながら,財閥解体による国力回復に踏み切りました。そして台湾は,
民主主義国家に大胆に脱皮し,中国の脅威に勇壮に立ち向かっています。だが,ここに一人何事もないようにのほほんと惰眠をむさぼり続けている国があります。わが日本であります。米国に与えられた「憲法と平和」の温室の中で育ち,国を守ることを考えることすらタブー視している国家,それが今の日本ではないでしょうか。
私は,米国にとって,もはや日本は最重要なパートナーではない。米国の若者の血を流してまでも救う必要がある国ではないと,判断しているアメリカの保守政界の方々がかなり出てきているのが現状ではないだろうかと思います。
日本が21世紀へと生き延びていくために,新たな『
国家防衛大綱』の立案が急務でなかろうかと思う次第であります。
戦後54年まさに浦島太郎。日本を例えるならばこんな言葉が適切でないでしょうか。この54年間,世界は大きく変わりました。特に最近の10年間の変化はきわめて大きいと思います。今から10年前の89年,20世紀最大のインパクトをもたらしたともいえるベルリンの壁の崩壊が現実のものとなりました。まさに世界のバランスが激変した瞬間でありました。その2年後の91年,これは必然の成り行きであったわけですが,超大国ソ連も崩壊してしまい,ベルリンの激震は北朝鮮,台湾海峡まで達したと言えると思います。
しかし,日本人の
メンタリティーにはこの激震する世界を目のあたりにしても,さらには日本の周辺で日本の平和を脅かす状況が生まれても,54年前と変わったとはいえない現状だと思います。それどころか「変わらない」ことを誇りにしているのが,この日本であるように思えます。その象徴が憲法であり,自衛隊だと思います。1946年11月3日に公布されたものをいまだに,「護憲」だ,「
平和憲法」だと騒ぎ立てている方々,そして自衛隊は武力を使ってはいけないなどと言われている方々は世界を見てもどこを見てもいないのと等しいのではないでしょうか。そもそも世界の憲法にはどこを見ても戦争憲法などなく,みな一様に平和を前提としているのであります。だが,その平和が脅かされたらどうするのかちゃんと明記してあるのです。日本にはそれがなく,かわりに侵略されたら手を上げるに等しいことがかかれている第9条があり,これを日本人は
平和憲法と呼んでいるのです。おかしいとは思いませんでしょうか。そういうご批判もあると思いますが,そういう方々が今自分の家が侵された時にホールドアップするのであろうかと考えるのですが,続けます。
ベルリンの壁が崩壊する。ソ連が消滅する。北朝鮮が日本の平和にとって危険な国になろうとはしていないか。また,台湾海峡で一触即発の事態が起こる。こんなことを戦後直後の段階で誰が想定していたでありましょうか。想定していなかったことが現実に起きており,すでに憲法の前提は崩れているのではないでしょうか。まさに戦後日本が世界で2番目の金持ちの国になる。こんなことも誰も想像していなかったと思います。振り返れば,日本で本当に責任を持っていた最後の政治家は,私は
岸信介先生だったと思います。彼は国家の世論が真っ二つに割れることを承知で60年安保に調印いたしました。そして実際真っ二つになりました。
しかし,なぜ今の日本が平和でいられるのかといえば,憲法9条があったからではなく,やはり
日米安保条約があったからではないでしょうか。その後日本の
政治家たちは責任を放棄し,問題を先送りし続けてきたように思います。確かに,最近になって新
ガイドラインが成立し,有事法制が議論されるようになってはきましたがしかし,それは,10年前,「ベルリンの壁崩壊」の時点で成立してしかるべきものだったのではないでしょうか。ソ連が存在しているうちは北朝鮮がミサイルを開発しようと,中国が台湾に脅しをかけようと,米ソの話し合いで解決ができたと思います。だが10年前,日本も自分たちで外交や防衛の責任を持たねばならなくなってしまいました。しかし日本は何もしなく,新
ガイドラインもなく,有事の際,アメリカとどう提携するのかさえもはっきりしていなかったのが,現状であります。この10年間何もなかったからよかったのでありますが,もし何かあったとすれば,と考えると背筋が寒くなる思いであります。
『日本国民は平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して,われらの安全と生存を保持しようと決意した。』これは憲法の前文の一説であります。しかし,われわれ日本国民の信頼する諸国民の中には,確信犯的にわが国の上空を通過するミサイルを放ち,軍事目的を持って領海を侵犯しているものがおります。それでも彼らは「公正と信義」を持っているといえるのでありましょうか。また,護憲派の方々がこだわる9条には,「日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。」これはどう考えても矛盾する話であると思う。なぜなら,真の平和とは『放棄=何もしない』と言うことになるのではないでしょうか。どうも日本は平和とは,与えられるものだと思っているところがある節があります。この考えは,憲法を与えられ,民主主義も与えられた。そして平和も与えられたと錯覚しているのではないでしょうか。北朝鮮は,
クライシスを自ら煽ることによってその
クライシスを人質に援助を要求する。目を移せば,――――一党独裁を脅かす集団のメンバーを捕えたり,自国内の少数民族を10万単位で殺害して平気な顔をしている国もある。中国は東風31号の実験を平気でやっております。必要な国防力を発展させるのは国家主義を守り,領土を保全させるためだと政府の中枢は言い切っているのであります。これらは世界の常識から言えば異常国家だと私は思います。彼らが日本に与えるのは少なくても「平和」でなく「脅威」そのものではないでしょうか。
本当の
平和主義者はいつでもその平和を守るために戦える覚悟と準備が必要であり,無防備は相手を挑発するだけで,何より自分の命が奪われては平和という使命が果たせないのではないでしょうか。
まったく無防備の大金持ちが歩いていたらどうなるのか。日本という国はまさにそんな状態ではないでしょうか。それでありながらセルフ・ディフェンス,自分を守るということをまったく考えていないのは,自国民を守ることを放棄していることではないでしょうか。
そこで私は思うのでありますが,自衛隊とは国を守るために創設されたものであるはずです。だが,自衛隊にはその手段が与えられてもいない。平和を希求するためには何が必要なのかも知らないで,平和を願う矛盾した憲法というものが日本人の
メンタリティーとしてこびりついているからではないでしょうか。そのことを北朝鮮や中国は熟知しており,「自分たちが何か動きを見せても,日本には誇り敬う
平和憲法があるから国論が二分して何もできない」と思っているのであります。要するに日本は自分で自分の首をしめているのである。かつて日本は
皇民化政策で自滅したが,今度はまさに今は憲法で自滅しなければいいなと私は思います。「国破れて憲法残る。」そんな事にならなければいいのですが,と思うのは私だけでしょうか。
事実,憲法を改正するとなれば,60年安保の例を見るまでもなく国論は二分されます。改正は間違いなく必要なのだが,それには時間がかかり過ぎることが事実であり,危機が迫っている状況の中で,またしても先送りの防衛政策をしているようでは遅すぎるのではないでしょうか。そこで必要なのは,自衛隊法をはじめとする祖国防衛のためのシステムを個別に改善して行くことではないでしょうか。不審船が領海侵犯をしても,何もできないのはノーマルな国家ではない。ならば,警告しても止まらない船は撃沈する。こういう具体的なことを一つ一つ定めていくべきであり,応急処置をしなくてはならない状況まで追い込まれていることを,国民一人一人が,そして国民の命と安全を守らなければならない国会議員はじめ,われわれ地方議員が理解しないかぎり,ぎりぎりの時期にきていると私は思います。
また,自衛隊は国を守る存在であることをはっきりさせるべきであると思います。6月に戦闘服を着用した自衛官の
民間機搭乗が物議をかもしましたが,抗議をした団体の言い分というのが「民間人に不安を与え,日常生活に自衛隊が入り込むことに繋がる」というものでありました。
しかし,緊急の際にはああいう格好でなければならないし,また,災害救助の時も自衛隊はああいう格好なのであります。それでも戦闘服は不快だというのでありましょうか。まして日常生活に入り込むのはおかしいなどといわれる
自衛隊員に国を守ってもらおう,災害時に
自衛隊員に助けてもらおう,これはあまりにも虫のよすぎる話ではないでしょうか。
危機に即応できない日本の体制,そして即応することを許さない戦後防衛思想こそ,緊急を要する改善課題だと私は思うのであります。
そこで市長に質問させていただきます。私が,今まで述べた日本の防衛に関し市長はどんな感想を持たれたかをお聞きしたいと思います。
次に,6月の
一般質問時に,
今野誠一議員より,
ガイドライン関連法案の成立と,有事の際の後方支援についての質問がありました。そのときの質問に市長はこう答えております。「発動はされないようにしなければならない。
平和都市宣言をしている市であるからこそ発動がなされないように断固持っていく必要がある。しかし,法治国家ゆえ発動された場合に,市民に影響が出ないようにやっていく必要がある。」とお答えなさっております。しかし,そのお考えは今でも変わってはいないでしょうか。その辺のところをおたずねしたいと思います。
次に,市長は「平和宣言をした市であるから,また法治国家であるから発動はしてほしくない,しかし発動されればしかたがない」と,申されました。
私は,市長さん,
平和都市宣言をしている山形ゆえに,法治国家であると答弁された市長がゆえに,このたびの新
ガイドライン関連法案の中味を明確化し,
一つ一つ山形に想定される事を,
後方支援協力体制を具体的に決めてもらうように,そして国を守るため日夜過酷な訓練をしながらがんばっている
自衛隊員を,また現在578名の山形出身の自衛官が,全国で日本を守るため日夜活躍をし,災害や有事の際に駆けつけ,国民を守ろうとがんばっているわけであります。そして,そんな子供を誇りと不安を交差させながら,無事を祈っているご父兄会の会員が347名もいる現実を踏まえていただき,そんな自衛隊を国民一人一人が,市民一人一人が認め合うよう,国に働きかけるのが,私は市長の最大の責務かと思いますがいかがでしょうか。市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。憲法違反だ,憲法違反だと何もしない,自分の主張だけをし,いざ侵略をされたら,一番早く逃げていくような発言はなさらず,堂々と日本を守っていくためには,みんなで一人一人が自衛隊のことを認識していただき,そして有事の際は,自衛隊から守っていただき,警察と消防と三位一体となってわれわれ市民がどう守ってもらえるか,このことをきちんと市長が明確に打ち出すべきではないでしょうか。
これをもちまして日本の安全と,われわれ国民が,
山形市民が戦争のない平和な,そして今後安心して暮らせることを願いつつ,第1回目の質問を終わらせていただきます。
○議長(中村幸雄君) 佐藤市長。
〔市長 佐藤幸次郎君 登壇〕
○市長(佐藤幸次郎君) 最初に山形の祭についてお答えします。
花笠まつりを中心にした質問でございました。市民へのPRまた,出演要請,ボランティアスタッフの拡充などを進めて行かなければならないと,市民総参加の行事として
花笠まつりが認知されるよう,主催団体である県
花笠協議会など関係機関と十分に検討していかなければならないと,こういうことだと思います。
この10月10日の市民大運動会の点数に足してはどうかと,こういうことでございますが,これは主催団体である
花笠協議会,こういったことが山形市が中心ではございません。
花笠協議会が中心となって,私もその中の1人でございますが,そういう話を進めていった場合どうなるか,ということを協議会と話さなければならないというふうに思いますし,盛り上げるとこういうことは,大事なことでございます。祭をみましても,大変いろんな面で県も協力していると,こういう考えでございます。青森,秋田の方は先頭立って知事が,市長と一緒に歩いていると,こういうこともありますから,山形の花笠がどのようにしてもっていくか,今後協議していかなければならないと,思っております。
花笠まつりの期間中における物産市の開催については,その経済効果は相当なものと,これが,見込まれております。主催団体や場所の選定,運営方法など検討すべき課題が多く残っているというふうに思います。今,
花笠まつりの前日に県のいろんな
観光物産市が開催されております。これは相当の賑わいでございまして,いろんな物産市,こういったものを開催して,山形44市町村の全部が出られる,出ているようなお祭りでございまして,こういったことは今後とも必要なことだというふうに思います。あの祭の間,市の保健所の空き地を利用してどうなんだということでございます。私はあそこはいろんなものが会場となっていきますので非常に難しい問題だなと,いうふうに思っております。バスの駐車場,その他置きますから保健所の跡地について,あそこで物産市をやるということは難しいのではないかと思います。というのは,3日間の祭の前にやる開催日をなんで,その開催中にこの保健所の跡地なんかに持ってこないかということは,やはり難しいんですね。だから,前の日に終わしてしまうというふうな考え方で進めているのだと,これまでのそうゆう
花笠協議会のだいたいの考えでございますから。今,そうゆう質問があったと,いろんな面で観光物産,今後山形市の祭のあり方について,どうやったらいいかということだと思いますので,協議していかなければならないというふうに思います。
花笠まつりへの誘客に向けて天童,上山両市の主体を尊重しながらも,広域的な視野に立ったPR方法,まつりの運営などについてより協議していかなければならないと,このPR,広域的な問題は山形市に皆泊まるということは,やはり,無理なことでございまして,やはり観光地の方に行って温泉に泊まりたいと,こういったこともありますから,やはり,難しい問題ではないかと,そうゆう事から行きますと,広域的な祭のあり方を今後検討していく必要があるのではないかというふうに思います。
この際合併に対する山形市の基本的な考え方ということでございます。昨年に取りまとめました。「合併都市ビジョン」この中で,山形市の合併に対する明確なビジョンを掲載しております。山形市がなんで2市2町と合併していく,これを進めて行くかということを,明確にビジョンの中に示してございます。この「合併都市ビジョン」などを叩き台に合併に関する諸問題について関係市町が対等の立場で協議して行くことが必要であると,いうふうに思っているところでございます。だいたい上山市の永田市長さんが生存中は,いろんな面でそうゆう風な平成11年頃を目途に,合併がだいたい見えてくるんじゃないかと,こういうふうなことを申しておりました。私も議会でその旨を答弁させていただきました。しかし,情勢は大きく変化しております。その中で,経済的な面,さらには山形市が合併した場合のビジョン作り,こういったことをやっぱり合併の大きなビジョンの中に踏まえて,山形市が合併していくんだぞと,はっきりした考えを示していく必要があるというふうに思います。特に,中山の町議会,山辺の町議会,これが今度決まる予定でございますので,これが全部決まった後にどうゆう考えが出てくるか,私は見守って行きたいというふうに思いますし,出来ればこの町会議員が変わったところで,山形市の正副議長含めて,私も含めて合併についていろいろ協議していかなければならないというふうに思っているところでございます。自治省が広域行政の構想を打ち出しました。私はこの方針に従って,山形市がその新しい自治省の広域行政についての,合併のいわゆる構想というものがありますが,それ以前に山形市が示した2市2町,合併した際には3市2町の広域行政として,やっていかなければならないと,こういうな考えを新たに持っているところでございます。
次に自衛隊の問題です。自衛隊は50何年,日本の場合は志願制度の下で行われてきました。発足後50年を経過しており,その役割と使命については国民的な共通の理解が得られると,認識をこのように持っているところでございます。国を守る,自らを守ることは
山形市民を守ることであると,認識をしており,高橋議員のわが国の安全を確保すべきであると,この熱意については私も同様であります。周辺事態法第9条に基づく地方自治体の協力内容については,事態毎に,異なるものであり,あらかじめ具体的に確定される性格のものではないとこのように考えております。また,
ガイドライン関連法に基づき想定される,具体的な後方支援,協力体制については本市のみならず各自治体に大きな影響を与えると認識してございまず。ただ,この具体的に後方支援,協力体制,こういったものははっきりした事態として市町村におりてきておりません。従いまして,今後,基本的には先の市議会で申し上げたような事態になると思いますが,今後ともこういったことを十分に見極めて,国の動向を見極めながら,県内各自治体と県と協議を進めてまいりたいと考えております。自衛隊については,これまでも阪神大震災をはじめ,数多くの災害時等に国民の生命と財産を守るため,日々努力されていることに対し,敬意を表している次第でございます。また,これらの活動を通じて,自衛隊に対する認識も深まっていると,このように考えているところでございます。以上が自衛隊についての感想でございます。この関連法案について発動はないようにしていかなければならないと,このような考えは同じかということでございます。今まで地方自治体に対しての政府からのいろんな具体的な事項については,前と状況が同じでございまして,このような考えでいきたいというふうに思います。また,後方支援について,国に要望を出してはどうかと,こういうことでございます。こういったことについては今後,十分に検討して,そして,協議しなければならない問題だと,このように思っているところでございます。
以上が第1回の答弁でございます。
○議長(中村幸雄君) 17番
高橋博議員。
○17番(高橋博君) 明快なるご答弁ありがとうございました。
花笠まつりというか山形市がやっている諸行事の関連なんですが,昨日,マスコミでは15万人ほどのお客さんが見えられて,日本一のいも煮会が無事終えられたという記事が載っておりました。私も昨日,孫が帰ってきまして連れていったのですが,
花笠まつりを見ている時よりも,
花笠まつりが1日30万人の観光客だとマスコミでは,それから観光課では言っている。昨日15万人がそのいも煮会のお客さんだと。「んっ」と先ず首をかしげるのが一つと,そんなに花笠がいたのかなという思いがあります。まっ,それはそれでいいんです。昨日のそのいも煮会は,若い方々が非常に多い。カップルでいも煮をもらいにきて,そして,シートを敷いて楽しんでいる。こういうカップルが非常に多いのが見受けられました。当然,花火大会も成功に終わり,カップルが多い,若者が多いという花火大会に終わっていると思います。なんで花笠を見る若い人らが少ないんだろうかなということをですね,ぜひ,その観光課,それから県の観光協会,花笠実行委員の方々といも煮も花火も,諸行事をやっているメンバーの方々から集まっていただいて,その辺の所を1回研究なさったたらいかがかなと思っています。その,確かに若者が出れば出るほど,逆の半面,非行に走るという面もありますでしょうが,やはり山形の伝統のお祭りをやっていく事が,若者のための思い出を残すいい行事だというふうに気をつけてやっていけば,非常にいいことだと思いますので是非,そんな事で1回考えていただければなあというふうに思います。
合併の問題なんですが,確かにその「合併都市ビジョン」の中には山形市がこうやって行きたいというふうに考えております。本音を言えば中山,山辺,天童,上山は山形も私もそうなんですが,その総論賛成,合併すると困るなというのは,ぼくも山辺へ遊びに行ってみますと,意外とその市民,町民の皆様よりも議員の方々が多いのかな。「定数減らされっどオラだ生活が出来なくなる。」こんな,思いをしていることがなければいいですが,例えばこういうビジョン,冊子を山形市長がいいものを作って配布しても,町民の代表である,市民の代表である,我々が,市民町民の皆様方に配布しながら「合併とはこういうもんだよ」という教えをしなければならないんですが,それが途中で止まってしまうということは,なかなか理解ができなくなる。ですから,この辺のPRのあり方も是非,市長,もうちょっと捻って頂いて,やっていただければなと,いや,やって頂ければというよりも,やるべきじゃないでしょうかと,現実を見据えてですね,そんなことでお願いをしたいと思います。
自衛隊の事なんですが,市長さんから本当にありがとうございます。佐藤幸次郎市長,平成6年に当選をし,市長になってから非常にその自衛隊の方々と協力をし合いながら,そして,防災訓練の時にも自衛隊に要請をして頂きながら,自衛隊も喜んでヘリを飛ばし,協力体制を取っているということに対して本当に頭の下がる思いでありますけれども,その自衛隊の方々,警察の方々の制服姿,消防署員の方々の制服姿,これはしょっちゅうその私らの目に触れてますから,どうしてもその馴染みが深いというか,違和感を感じないんであります。だけども,自衛隊の方々のあの自衛隊の制服というのは,なかなか,自衛隊の基地の中,自衛隊の場所の中できり,着てないという,その自衛隊も悪いんですが,そうゆうこともありまして,なかなか市民の皆様方が,自衛隊の制服を着られ,例えば4,5人でお歩きなさってて違和感を感じてしまう。こういうのは多々あると思うんであります。ですから私どもも自衛隊の父兄会は一所懸命
自衛隊員を,町に出てこいと,制服で来いと,あなたがたの制服はこの制服なんだ,制服で堂々と町を歩け,という指導はしたいとは思いますけれども,是非,市民の皆様方も自衛隊の制服を違和感と感じないような,そんな山形市になっていただければなというふうに思う次第であります。その辺の所を市役所に自衛隊の制服で来たときに,市長自ら「えっ」とこう驚かないようにして,馴染んで頂ければというふうに思いますので,一つよろしくお願いしたいと思います。
ということで,まず市長から諸行事のこと,そして,合併のビジョンの冊子のことをお答えを頂きたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(中村幸雄君) 佐藤市長。
○市長(佐藤幸次郎君) いも煮が非常に若者が多いと言う事でございます。山形の
花笠まつりも若い人が大勢でるように,今後実行委員会と話し合って,それぞれ盛り上がるように頑張って行きたいというふうに思っております。それから,合併については,今,PRをもっと上手にやったらどうかと,こういうことでございますが,それぞれの自治体それに相手が有る事でございまして,そういう気持ちになった場合に,ドンと強く行くんだというふうな考えで,私ども,人数が減るとか,そういう問題は抜きにして合併をやれば,それぞれの市町村が豊かになって行くんだと,山形市と一緒にやって行くんだと,こういうところを強調しながら行きたいというふうに思っております。
それから自衛隊の問題については,やはり,自衛隊が昔よりも町中にいないとゆう,そういう感じがします。昔はもっと大勢がおりまして,自衛隊の制服で映画を観たり,なんかやっておったんですが,最近は非常に少ないと。山形市内における自衛隊の日曜,祭日のあれはあまり来ないんじゃないかと,そういう感じはします。ですから,この自衛隊の制服,そういうのに見慣れないと若い人がなかなか馴染めないそういうことはあろうかと思いますが,休日祭日の際は,山形市内にもっともっと多くの人が来れるようにやって欲しいと,こういうにふうに思っております。
○議長(中村幸雄君) 17番
高橋博議員。