○
阿部喜之助委員長 ただちに質疑に入ります。
議第107号から議第110号までの
補正予算4件について,総括的な質疑がありましたらお願いをいたします。
高橋嘉一郎委員。
○
高橋嘉一郎委員 産業部長にお伺いしたいと思います。
農業集落排水事業ですね。これは,大変喜ばれておるわけですけれども,問題は加入すればそれなりの負担が大きい。住宅が密集していないとか,いろいろな条件があるなかで,山村地域が特にですけれども,負担が非常に増大する。トイレなんかも改修しますと300万円もかかる家庭が出てくるわけだね。公の負担分をいかに軽減するかということが,そういうことが地域住民から要望が出ていると思いますけれども,やはり加入するに負担が大きければ,実際引いても同意はしますけれども,加入については後々になる。そうしますと,その
集落排水事業の運営上,会計上なかなか大変になる。やっぱり同意100%,加入も100%としないとなかなか運営上大変になるんじゃないかと,その辺のことを考えた場合,今後どういう取り組みでやるか。
公共下水道から見るとかなり高いという,そういう実態を見る必要があるんじゃないか,同じ市民としてそこら辺いかがなものと思います。一つお願いします。
○
阿部喜之助委員長 日野産業部長。
○
日野産業部長 農業集落排水事業の受益者の分担金のことだろうと思いますけれども,ご案内のように,このいわゆる
農集排事業は国と県の補助をいただき,また受益者の負担金ですか,分担金をいただいて,山形市が
事業主体になって整備しているものでございますが,ご質問のように地域によっては地形的なもの,それから集落が点在しているようなところ,それがやはり一定の
適性事業規模にするためには,三つの集落も一つの
事業区域で整理しなければならないということがございます。
例えば,今建設しようとしております,建設中の双葉地区につきましては,七ツ松,それから礫石,荻ノ窪,この三つの集落を一つの
事業区域として整備するわけですが,三つとも離れている点在しているとこういうことでありまして,工事費が割高になるわけです。したがって,受益者の分担金も高くなると。こういう特殊なところがございます。したがいまして,私どもとしましては,この上限額を設定して,改善できないかということで検討中でございまして,議会の皆様からご了解を得られれば,いずれご提案して改善を図りたいとこのように考えております。
なお,加入につきましては,初年度で100%ということは至難なわけですけれども,できるだけ早い期間で100%になるように努力をしていきたいと思います。以上でございます。
○
阿部喜之助委員長 ほかにご質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
阿部喜之助委員長 ご質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
――
―――――――――――――――――
◎
分科会付託
○
阿部喜之助委員長 案件全部を
付託案件表のとおり各分科会に分割付託いたします。
~~~~~~~~~~~~~~
付 託 案 件 表
(
総務分科会)
議第107号 平成7年度山形市
一般会計補正予算のうち第1条第1表歳入,歳出第9款,第3条
(
産業文教分科会)
議第107号 平成7年度山形市
一般会計補正予算のうち第1条第1表歳出第6款,第7款
議第110号 平成7年度山形市
農業集落排水事業会計補正予算
(
建設分科会)
議第107号 平成7年度山形市
一般会計補正予算のうち第1条第1表歳出第8款,第2条
議第108号 平成7年度山形市
区画整理事業会計補正予算
議第109号 平成7年度山形市
公共下水道事業会計補正予算
~~~~~~~~~~~~~~
○
阿部喜之助委員長 この際,各分科会を開くため休憩いたします。
午前10時39分 休 憩
――
―――――――――――――――――
午後3時 再 開
○
阿部喜之助委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
議第107号から議第110号までの
補正予算4件を一括議題といたします。
――
―――――――――――――――――
◎
分科会委員長報告
○
阿部喜之助委員長 この場合,各分科会における審査の経過と結果について各
分科会委員長の報告を求めます。
~~~~~~~~~~~~~~
◎
総務分科会委員長報告
○
阿部喜之助委員長 佐藤総務分科会委員長。
○
佐藤義久総務分科会委員長 総務分科会における審査の経過と結果についてご報告いたします。
議第107号平成7年度山形市
一般会計補正予算の歳入についての主な質疑を申し上げますと,委員から,
公共事業における補助金の中の事務費を事業費にあてることができるのか,との質疑があり,当局から,
必要最小限度の事務費以外は事業費に振り返るようにとの建設省からの指導もある。今回の11
月補正予算では直接事務費だけしかとらず,極力事業費にあてている,との答弁がありました。
また,委員から,国の方針ということであるが,事務費が削減されれば,事業費全体の額から,その分が減額されることはないのか,との質疑があり,当局から,事務費の割合はきびしくなってくると思うが,事業費が減額されることはないと思う,との答弁がありました。
大要以上の後,
一般会計歳入については
全員異議なく可決すべきものと決しました。
また,次に,歳出の
負担部分についての主な質疑を申し上げますと,委員から,防災計画の中で,消防としての
施設整備計画はどうなっているのか,との質疑があり,当局から,
阪神淡路大震災の教訓により,100tの
耐震性貯水槽の建設を促進していきたい。とりあえず,東西南北に4カ所,設置を計画している。なお,今回は市の西部として
篭田中央公園の地下に建設を予定している,との答弁がありました。
また,委員から,100tの
耐震性貯水槽の大きさと耐用年数について質疑があり,当局から,大きさはいろいろなものがあるが,長方形のものは約縦18m,横3.5m,深さ2m,丸形のものは直径6.5m~6.7m,深さ3.5mのものなどがある。
耐震性貯水槽は新しいものなので,耐用年数のデータがとれていない,との答弁がありました。
大要以上の後,
一般会計歳出の
付託部分については,
全員異議なく可決すべきものと決しました。
最後に,第3条地方債の補正についての主な質疑を申し上げますと,委員から,今回の補正より,市債残高はどうなるのか,との質疑があり,当局から,地方債の平成7年度末の現在高見込額は834億121万3千円となっている,との答弁がありました。
また,委員から,今後さらに財政運営がきびしいものになってくると思われるが,長期的な視野に立った
財政運営計画は作っているのか,との質疑があり,当局から,来年度からの6次総に伴い,今後5カ年の
財政計画を試算している。また起債の選択にあたっては,国から交付税措置される有利なものを利用している,との答弁がありました。また委員から,今後とも公債費の増加が見込まれるので,事業費を抑制することなく,経常経費の削減に努め,長期展望に立った
財政計画をたてていただきたい,との意見がありました。
さらに,委員から,
景気浮揚に向けての国の施策であり,地方としても
財政負担をして
景気浮揚に努め,事業を抑制することなく,その
財政負担を国に働き掛けるようお願いしたい,との意見がありました。
大要以上の後,第3条地方債の補正については
全員異議なく可決すべきものと決しました。
以上で報告を終わりますが,本
分科会決定どおりご賛同賜りますようお願い申し上げます。
~~~~~~~~~~~~~~
◎
産業文教分科会委員長報告
○
阿部喜之助委員長 会田産業文教分科会委員長。
○
会田邦夫産業文教分科会委員長 産業文教分科会における審査の経過と結果についてご報告いたします。
最初に,議第107号平成7年度山形市
一般会計補正予算の
付託部分から申し上げます。
まず,第6
款農業水産業費第1項農業費について,その主な質疑を申し上げます。
委員から,今回の
補正予算は国の14兆円にものぼる経済対策によるものと言っているが,
産業部関連の予算額が,
景気浮揚等を配慮するのに少なすぎるように思えるがどうか,との質疑があり,当局から,農業費の補正額は約1億5千万円となっているが,この金額は県事業への負担金であり,
事業費ベースに換算すると,総額では約13億5千万円となっている。ひとつ大きなものとして例を上げれば,
広域営農団地農道整備事業のうち,
村山東部広域農道は今回の補正で
事業費ベースで8億9千万円の追加となり,平成7年度における事業費は約20億円となっている,との答弁がありました。
また,委員から,
村山東部地区の農道が完成すれば,中山間地域である高瀬地区などの活性化が図られることに期待が寄せられているので,
行政サイドからの配慮をお願いしたいとの要望がありました。
次に,委員から
老朽ため池等整備は,今回の補正によってどの程度早まる見込みなのか,との質疑があり,当局から,本沢ダムは平成3年度の着工で平成12年度の完成,羽竜沼は平成5年度の着工で平成11年度の完成を予定しており,工期的には縮まる見込みである,との答弁がありました。
次に,委員から,
農業総合整備モデル事業については,今後新たに指定する予定はあるのか,との質疑があり,当局から,
農業総合整備モデル事業は,昭和61年度から平成9年度までの事業であり,西部10地区67集落を指定し,実施している。
平成8年度には,事業も終結の見込みであり,県との協議も必要であるが,新しい地区の指定は少ないと考えている,との答弁がありました。
次に,第7
款商工費第1項商工費についての主な質疑を申し上げます。
委員から,
輸入品販売促進事業について,
事業総額はいくらか。また,国や県からの補助金も出るのか。また,
輸入品販売促進事業で取り扱う商品はどういったものがあるか,との質疑があり,当局から,国からの補助金が306万円,県と市が各100万円,
商工会議所から94万円拠出されるほか,
七日町商店街から諸経費が出され,事業費の総額約700万円を見込んでいる。また,事業の取り扱う商品は,自動車やオートバイに加え,食料品や化粧品など
七日町商店街の
取り扱い関連商品となっている,との答弁がありました。
これに対して委員から,
輸入品販売促進事業支援の目的は,消費者のライフスタイルや
消費者ニーズの多様化に合致した
販売サービスの促進を図っていくものとの事だが,従来,課題とされていった流通経路の確立に向けてどうのように取り組んでいるのか,との質疑があり,当局から,
中小商業者は輸入品の流通経路が不安内であるため,今回の
輸入品フェアを通じて
物流コストの低減を図るため,外国のメーカーから大手商社を介さずに直輸入できるような販売経路の確立を目指して,テストケースとして実施するものである,との答弁がありました。
大要以上の後,議第107号平成7年度山形市
一般会計補正予算の
付託部分については,
全員異議なく可決すべきものと決しました。
最後に,議第110号平成7年度山形市
農業集落排水事業会計補正予算については,当局の説明を了承し,
全員異議なく可決すべきものと決しました。
以上で報告を終わりますが,当
分科会決定どおり,ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
~~~~~~~~~~~~~~
◎建設
分科会委員長報告
○
阿部喜之助委員長 長瀬建設
分科会委員長。
○長瀬洋男建設
分科会委員長 建設分科会における審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
はじめに,議第107号平成7年度山形市
一般会計補正予算歳出のうち,第8款第2項
道路橋りょう費,第8款第3項河川費について申し上げます。
まず,委員から,旧県庁裏のグレードアップ化をするというが,その場所の選定基準はあるのか,との質疑があり,当局から,街づくり基本計画に基づいて実施することになるが,グレードアップする際には地元負担が伴うこともあり,地域のまとまりのある所からやることにもなる,との答弁がありました。
次に,委員から,基準によって選定したものを情報として住民に公開してもらえれば,もっとわかり易くなると思うので,その点について配慮してほしい,との要望がありました。
次に,第8款第4項2目,3目,5目についての主な質疑を申し上げます。
まず,委員から,今回の鈴川公園整備に要する経費の内容はどんなものなのか,との質疑があり,当局から,平成7年度,8年度で屋内プール建設を予定しているが,今回の補正で平成8年度分を先取りして行うものである,との答弁がありました。
次に,委員から,市街地と周辺の郊外地区では,公園整備において,バランスが取れていないように思われるが,どんな計画で公園を整備しているのか,との質疑があり,当局から,緑のマスタープランに基づいて整備をしており,又,区画整理事業の中でも整備を進めている,との答弁がありました。これに対し,委員から,郊外の公園について計画的に進めてほしい,との要望がありました。
次に,委員から,花火大会やいも煮会の時期の河川公園の安全面の対策にどう取り組んでいるのか,との質疑があり,当局から,あたご橋の通行止めや,夜の巡回パトロール等を実施してきているが,今後とも住民の安全対策に努めたい,との答弁がありました。
次に,委員から,公園の植栽はどこで決定しているのか。桜の木を植えれば,花見の頃には自然に人が集まると思うがどうか,との質疑があり,当局から,木の種類については公園緑地課で決定しているが,これまでの反省に立って今後選定していきたい,との答弁がありました。
大要以上の後,議第107号山形市
一般会計補正予算歳出のうち
付託部分については,採決の結果
全員異議なく可決すべきものと決しました。
次に第2条,
債務負担行為のうち準用
河川改修事業について及び
都市計画街路事業については,当局の説明を了承し,
全員異議なく可決すべきものと決しました。
次に,議第108号平成7年度山形市
区画整理事業会計補正予算の主な質疑を申し上げますと,まず,委員から,今回の補正で,駅西区画整理事業の進捗率は,どの位になるのか,との質疑があり,当局から,現在仮換地案を策定中であり,今の段階では数字では表わせないが,この仮換地が行われれば,かなり進捗したことになると思われる,との答弁がありました。
次に,委員から,東ソーのその後の進捗状況はどうなっているのか,との質疑があり,当局から,具体的な成果がないので,報告出来なかったが,早期解決に向け努力し遅れを少しでも取り戻したい,との答弁がありました。
次に,委員から,十日町区画整理事業の用地買収はどうなっているのか,との質疑があり,当局から,全体で約7,300㎡を予定しており,今回の8件約2,100㎡を買収すれば約3,300㎡の買収となる,との答弁がありました。
大要以上の後,議第108号平成7年度山形市区画整理事業
補正予算については,採決の結果,
全員異議なく可決すべきものと決しました。
次に,議第109号平成7年度山形市
公共下水道事業会計補正予算についての主な質疑を申し上げます。