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平成11年12月定例会(第1号12月 1日)

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  1. 田辺市議会 1999-12-01
    平成11年12月定例会(第1号12月 1日)


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    平成11年12月定例会(第1号12月 1日)             田辺市議会12月定例会会議録             平成11年12月1日(水曜日)             ────────────────   平成11年12月1日(水)午後1時開会  第 1 会議録署名議員の指名  第 2 会期の決定  第 3 4定議案第18号 平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算について  第 4 4定議案第19号 平成10年度田辺市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決               算について  第 5 4定議案第20号 平成10年度田辺市食肉処理場特別会計歳入歳出決算につ               いて  第 6 4定議案第21号 平成10年度田辺市分譲宅地造成事業特別会計歳入歳出決               算について  第 7 4定議案第22号 平成10年度田辺市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算に               ついて  第 8 4定議案第23号 平成10年度田辺市交通災害共済事業特別会計歳入歳出決               算について  第 9 4定議案第24号 平成10年度田辺市同和対策住宅資金等貸付事業特別会計               歳入歳出決算について
     第10 4定議案第25号 平成10年度田辺市老人保健特別会計歳入歳出決算につい               て  第11 4定議案第26号 平成10年度田辺市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決               算について  第12 4定議案第27号 平成10年度田辺市駐車場事業特別会計歳入歳出決算につ               いて  第13 4定議案第28号 平成10年度田辺市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳               出決算について  第14 4定議案第29号 平成10年度田辺市地域振興券交付事業特別会計歳入歳出               決算について  第15 4定議案第30号 平成10年度田辺市水道事業会計の決算について  第16 5定報告第 1号 専決処分事項について  第17 5定報告第 2号 専決処分事項の報告について  第18 5定議案第 1号 職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部改正につい               て  第19 5定議案第 2号 住居表示の実施等に伴う関係条例の整理に関する条例の制               定について  第20 5定議案第 3号 田辺市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正につ               いて  第21 5定議案第 4号 田辺市漁港管理条例の一部改正について  第22 5定議案第 5号 田辺市小公園(ちびっこ広場)設置及び管理条例の一部改               正について  第23 5定議案第 6号 土地の取得の変更について  第24 5定議案第 7号 損害賠償の額を定めることについて  第25 5定議案第 8号 土地改良事業の実施について  第26 5定議案第 9号 平成11年度田辺市一般会計補正予算(第7号)  第27 5定議案第10号 平成11年度田辺市国民健康保険事業特別会計補正予算               (第3号)  第28 5定議案第11号 田辺市食肉処理場条例の廃止について  第29 5定議案第12号 平成11年度田辺市食肉処理場特別会計補正予算(第2号)  第30 5定議案第13号 平成11年度田辺市簡易水道事業特別会計補正予算(第1               号)  第31 5定議案第14号 平成11年度田辺市交通災害共済事業特別会計補正予算               (第1号)  第32 5定議案第15号 平成11年度田辺市農業集落排水事業特別会計補正予算               (第2号)  第33 5定報告第 3号 平成11年度田辺市土地開発公社の事業の計画の変更につ               いて  第34 5定報告第 4号 平成11年度財団法人田辺社会教育振興会の事業の計画               の変更について             ──────────────── 〇会議に付した事件  日程第1から日程第34まで             ──────────────── 〇議員定数 20名 〇欠  員  0名             ──────────────── 〇出席議員             議席番号   氏   名              1番  田 中 康 雄 君              2番  芝 峰   進 君              3番  鈴 木 太 雄 君              4番  大久保 尚 洋 君              5番  棒 引 昭 治 君              6番  高 垣 幸 司 君              7番  家根谷   覚 君              8番  天 野 正 一 君              9番  浅 山   勉 君             10番  山 本 紳 次 君             11番  初 山 丈 夫 君             12番  山 口   進 君             13番  宮 田 政 敏 君             14番  松 本 定 市 君             15番  大 倉 勝 行 君             16番  八 山 祐 三 君             17番  森   哲 男 君             18番  青 木 伸 夫 君             19番  稲 沢 勝 男 君             20番  熊 野 芳 和 君             ──────────────── 〇欠席議員  なし             ──────────────── 〇説明のため出席したもの             職  名       氏     名            市    長     脇 中   孝 君            助    役     鈴 木 信 行 君            収入役        柴 田   修 君            教育長        角   莊 三 君            水道事業管理者    弘 末   勉 君            企画部長       室 井 修 一 君            企画広報課長     衣 田 秀 雄 君            総務部長       八 百 耕 貮 君            総務課長       藤 本 俊 二 君            財政課長       山 崎 清 弘 君            保健福祉部長     田 中   憲 君            理    事     山 本   守 君            経済部長       平 本 寿 男 君            水産課長       杉 原 莊 司 君            建設部長       高 橋 進 一 君            理    事     田 中 秀 章 君            土木課長       桐 本 崇 生 君            業務課長       瀬 嶋 善 一 君            消防長        砂 野 啓 三 君            教育次長       藤 畑 富三郎 君            教育委員会総務課長  栗 山   廣 君            理    事     矢 倉 靖 彦 君             ────────────── 〇出席事務局職員             議会事務局長     木 村 一 美             議会事務局次長    川 端 清 司
                議会事務局主任    福 井 量 規             議会事務局主査    前 溝 浩 志 開 会 ○議長(稲沢勝男君)    それでは、地方自治法第113条の規定による定足数がありますので、ただいまから本日招集の平成11年第5回田辺市議会定例会を開会いたします。               (午後 1時06分)             ──────────────── ◎市長招集あいさつ ○議長(稲沢勝男君)    日程に入るに先立ち、市長から本定例会招集のあいさつのため発言を求められておりますので、これを許可いたします。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    本日、12月定例市議会を招集いたしましたところ、議員各位には大変ご多用のところご出席をいただき、誠にありがとうございます。  早いもので、今年も師走に入りました。ここ数日前から冬の訪れを予感させるような天気が続いております。  ところで、90年代に入りましてから、今日に至る数年間の社会の変化には、誠に顕著なものがございました。高齢化、国際化、そして高度情報化といった時代の急激なうねりの中で、かつての神話は次々と崩壊を来し、また、これまでの社会・経済システムが制度疲労を起こして、正常に機能しなくなりつつある今日、私どもは様々な課題を抱えたままで、新しい時代を迎えようといたしております。  長引く不況と雇用不安、膨大な財政赤字、地球規模で広がる環境破壊、人口の高齢化等々、私たちの前に横たわる問題は、どれ一つを取り上げて見ましても、一朝一夕に解決できる単純なものではございませんし、また、そうした問題の解決には、今後、相当の時間と物事に対する先見性、そして何よりも思い切った英断が必要であると考えます。  新しい時代、将来の世代に対する負の遺産をできる限り少なくし、次の世代を担う子供たちが将来に希望を持ち、自らの夢を膨らませることのできる社会を築き、これを引き継いでいく、これが時代の橋渡し役として、今を生きる私たちに課せられた最大の使命であると考えております。  時代の転換期に当たり、私を含め市民の皆さん一人ひとりに、こうした思いを持っていただき、それぞれが今なすべきことを誠実に、そして精一杯実行することにより、道はおのずと開けてくるものと確信をいたしておりますので、議員の皆様方には、今後とも一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。  さて、本議会におきましては、専決処分報告2件、条例の制定並びに一部改正に関するもの5件、同廃止に関するもの1件、予算に関するもの6件、その他議案6件、報告事項2件についてご審議をお願いするもので、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。  また、先に発生いたしました職員の収賄事件並びに公金横領事件につきましては、9月定例市議会において、職員の綱紀粛正調査特別委員会委員長報告がなされましたが、その報告をもとに庁内関係部課で検討を重ね、今回、田辺市職員綱紀委員会としての一定の取組の結果がまとまりましたので、後ほどご報告申し上げたいと存じます。どうかよろしくお願い申し上げます。              (市長 脇中 孝君 降壇) 開 議 ○議長(稲沢勝男君)    それでは、お手元に配付の日程により、本日の会議を開きます。               (午後 1時12分)             ──────────────── ◎諸般の報告 ○議長(稲沢勝男君)    事務局長をして諸般の報告をいたさせます。  議会事務局長、木村一美君。            (議会事務局長 木村一美君 登壇) ○議会事務局長(木村一美君)    報告申し上げます。  去る11月24日付、田総第1018号をもって市長から本定例会に提出の案件として、5定議案第1号 職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部改正について等、議案18件及び5定報告第1号 専決処分事項について等、報告案件4件並びに議案参考資料の送付がありました。いずれもお手元に配付しております。  以上であります。            (議会事務局長 木村一美君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    それでは、日程に入ります。 ◎日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(稲沢勝男君)    日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議規則第82条の規定により、本定例会の会議録署名人として、3番 鈴木太雄君、4番 大久保尚洋君、5番 棒引昭治君、以上3人の諸君を、また会議録署名議員の予備議員として、6番 高垣幸司君、7番 家根谷覚君、以上2人の諸君を指名いたします。 ◎日程第2 会期の決定 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第2 会期の決定を上程いたします。  お諮りいたします。  本定例会の会期は、本日から12月20日までの20日間と決定いたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、本定例会の会期は、本日から12月20日までの20日間と決定いたしました。 ◎日程第3 4定議案第18号 平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算についてから  日程第15 4定議案第30号 平成10年度田辺市水道事業会計の決算についてまで一括上程 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第3 4定議案第18号 平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算についてから日程第15 4定議案第30号 平成10年度田辺市水道事業会計の決算についてまで、以上13件を一括上程いたします。  ただいま上程いたしました13件については、9月議会においてそれぞれ所管の各常任委員会にその審査を付託し、かつ閉会中の継続審査としていたものであります。この場合、順を追って各常任委員長から報告を求めます。  まず初めに、総務企画委員会委員長の報告を求めます。  17番、森哲男君。             (17番 森 哲男君 登壇) ○17番(森 哲男君)    委員長報告を朗読をもっていたします。  委員長報告、平成11年9月21日の市議会定例会において付託を受けた平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算のうち、当委員会の所管部分及び5件の特別会計歳入歳出決算について、当委員会は10月28日、29日及び12月1日の3回にわたって会議を開き、慎重に審査をいたしました。  その結果、当委員会は、委員会審査報告書に記載のとおり、4定議案第18号 平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算についてのうち当委員会の所管部分について、同議案第19号 平成10年度田辺市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算について、同議案第23号 平成10年度田辺市交通災害共済事業特別会計歳入歳出決算について、同議案第24号 平成10年度田辺市同和対策住宅資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算について、同議案第25号 平成10年度田辺市老人保健特別会計歳入歳出決算について及び同議案第29号 平成10年度田辺市地域振興券交付事業特別会計歳入歳出決算についての以上6件を、いずれも全会一致でこれを認定することに決しました。  委員会においては、歳入の確保状況と歳出予算の執行状況の詳細について聴取しつつ、行政効果等を主眼に審査いたしました。その過程において、委員からの質疑及び要望の主なものは、次のとおりであります。  議案第18号 平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算に係る財政状況についてでありますが、財政構造の弾力性を示す経常収支比率が前年度より3.5ポイント上昇して93.9パーセント、公債費比率は2ポイント上昇して22.5パーセント、また20パーセントを超えると起債の発行が制限される起債制限比率についても0.7ポイント上昇の15パーセントと、それぞれ増加の傾向にあるが、これらの主たる要因と今後の見通しをただしたのに対し、「経常収支比率については、公債費、扶助費及び人件費等の経常経費が増加したことによるものである。また、公債費比率及び起債制限比率については、銀座、アオイ地区沿道区画整理型街路事業御所谷地区住環境整備事業上芳養小学校用地取得事業及び長野中学校建築事業等の各種事業の実施に伴う公債費の負担増によるものが最大の要因となっている。こうした経常収支比率の上昇や地方債の累増傾向は、当市だけではなく、今や地方財政全体の流れとなっており、今後も大変厳しい財政状況が続くものと認識している。したがって、平成11年度において議会でお認めをいただき、国の特例制度による低利率への起債の借り換え等を財源として、高利率の政府資金28億円余の繰上償還を行ったが、このことにより今後の財政運営において、5億円程度の負担軽減が図れるものと考えている」との答弁がありました。  また、経常的な経費に関連して、平成10年7月に行政運営の合理化、効率化を図るべく、事務分掌条例の全部改正により行政組織の見直しを行ってきたが、その行政効果をただしたのに対し、「市民への分かりやすい行政機構の見直しとスリム化により、職員の削減に努めることを目的に実施をした。また、市行政改革実施計画において、5年間で22名の職員削減計画を立て、平成10年4月及び平成11年4月の採用は退職者の一部補充にとどめ、13名の減員を行っており、その間の介護保険などの新たな業務への対応についても全体調整の中で行ってきている」との答弁がありました。  依然として厳しい社会経済情勢が続くなか、市税や地方交付税の増加も期待できず、反面、人件費や施設の維持管理費等の経常経費の増加、都市基盤の整備、教育施設、生活環境の整備等々、多くの課題が山積している。そのようななかで、行政が真に責任を負うべき範囲、緊要度の高い事務事業の選別、受益と負担の公平確保等に十分検討を加えるなど、市行政改革大綱の推進に向けて、今後とも一層の取組を要望いたしました。  次に、歳出についてでありますが、企画部関係では、町内会館新築及び改修等補助金に関連して、現在、市では合併浄化槽の設置を推進しており、町内会館への設置については全額補助を行っている。しかし一方、公共施設、不特定多数の人が利用する銀行等の公共的施設及び高齢者、障害者の個人住宅のバリアフリー化を進めているなかにあって、町内会館のバリアフリー化を行う場合には、現補助制度では一般の改修と同様の改修総額50万円以上を対象にその経費の20パーセントで、200万円を限度とする補助となっている。しかし、これから更に進む高齢社会、あるいは障害者福祉の観点からも不特定多数の人が利用する町内会館のバリアフリー化を積極的に推進していく必要性から、補助制度の再検討についての考え方をただしたのに対し、「今後の検討課題といたしたい」との答弁がありました。  また、平成8年度から調査を進めているビオトープ(生物多層生息空間調査委託事業の今後の展開についてただしたのに対し、「自然環境保護を進めながら天神崎、奇絶峡、動鳴気峡のふるさと自然公園センター内之浦干潟親水公園、それに秋津川の生物多層生息空間自然観察園等を連携させた自然学習の場、誘客の場へとつなげていきたいと考えている」との答弁がありました。  消防本部関係では、雨量情報サービス料に係わって、その活用効果についてただしたのに対し、「当地方における異常気象を早期に掌握し、迅速で的確な防災対策への対応を図るため、日本気象協会関西本部からの情報を得るための費用で、雨域情報や降雨量情報、さらには台風進路図など、高度で多岐にわたる気象予測情報を収集することによって、市の防災対策や消防団への招集指令等防災初動活動のうえで有効活用を図っている」との答弁がありました。  次に、県救急医療情報システム運営費負担金及び県防災ヘリコプター運行連絡協議会負担金について、その概要と行政効果をただしたのに対し、「県救急医療情報システム運営費負担金は、県救急医療情報センターから救急時における県下並びに大阪府下、奈良県下の医療機関の医療科目別診療の受入状況及び手術の可否等の情報を、リアルタイムで市消防本部の端末機から検索できるシステムの運営に係る負担金であり、傷病者の救急救命時での活用はもちろん、市民からの医療機関の問い合わせにも一役をかっているところである。  また、県防災ヘリコプター運行連絡協議会負担金については、県防災航空隊員として田辺市からの2名を含め、県下の4市2郡1町の消防本部から派遣している10名の人件費等を、県下50市町村で負担しており、それに係る負担金である。防災航空隊の主な任務については、山林火災の消火活動、陸上交通・海難事故の救助活動及び捜索活動等々が挙げられ、住民の生命と財産を守る立場において広い県域、海域における防災、救助活動等に務めているところである」との答弁がありました。  以上、委員長報告といたします。  平成11年12月1日、総務企画委員会委員長、森哲男。  どうぞよろしくお願いいたします。             (17番 森 哲男君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、建設経済委員会委員長の報告を求めます。  18番、青木伸夫君。             (18番 青木伸夫君 登壇) ○18番(青木伸夫君)    それでは、建設経済委員会委員長報告をさせていただきます。  委員長報告、本委員会は、平成11年9月21日の本会議において平成10年度田辺市の一般会計歳入歳出決算をはじめその他各種会計歳入歳出決算に係る議案のうち本委員会に付託されたものについて、閉会中の去る10月18日及び19日並びに12月1日にそれぞれ委員会を開催し、慎重に審査をいたしました。  その結果、当委員会は、委員会審査報告書に記載のとおり、4定議案第18号 平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算のうち当委員会に付託された部分は起立多数によりこれを認定することに決したほか、同議案第21号 平成10年度田辺市分譲宅地造成事業特別会計歳入歳出決算、同議案第22号 平成10年度田辺市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算、同議案第26号 平成10年度田辺市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算、同議案第27号 平成10年度田辺市駐車場事業特別会計歳入歳出決算及び同議案第28号 平成10年度田辺市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算並びに同議案第30号 平成10年度田辺市水道事業会計の決算、以上6件については、いずれも全会一致により、これを認定することに決しました。  以下、各会計における予算の執行状況と併せて、行政効果等を主眼に審査を進めてまいりましたが、その経過の要点について報告申し上げます。  まず、議案第18号 平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算のうち付託を受けた歳出予算についてでありますが、経済部関係では、第5款労働費において、雇用促進奨励金補助金に係る利用状況についてただしたのに対し、「雇用促進奨励金は、職業安定所特定求職者雇用開発助成金職場適応訓練費地域雇用開発助成金の三つの制度に基づき、障害者や高齢者の方々を雇用した当該事業主に対して助成金等を交付する制度であるが、本市においては、この制度に加えて職業安定所が交付するこれら助成金等の交付期間満了の翌月から、1年間に限り事業主に対し後追い補助を行うものである。しかし、有効求人倍率が低下している現況にあって、当制度を活用される事業主は年々減少傾向にあり、平成10年度では13件にとどまっている」との答弁に、委員から、現下の厳しい経済情勢の中で就職が非常に困難であり、関係機関とも連携を図りながら、せっかくの制度を十分活用するよう積極的に働きかけ雇用促進につながせる努力されたい旨を要望いたしました。  第6款農林水産業費の審査の過程で、林業振興費にかかわって、本市の基幹産業である製材業を取り巻く環境が厳しい現状に鑑み、先般の行政視察により伺った秋田県能代市における木材産業振興に苦慮する中で、県が木材高度加工研究所を設置し、行政と大学の研究機関が一体となって新技術の導入に向けた研究に取り組んでいる状況を紹介しつつ、有力な地場産業である製材業の振興を図るために、行政と製材業者等関係機関が一体となり、新技術の導入に向けて取り組まれるよう要望いたしました。  また、紀州備長炭記念公園バーベキュー棟の新築工事にかかわって、本格的な運営に入っている紀州備長炭記念公園の運営状況をただしたのに対し、「紀州備長炭記念公園の施設は、建設省の道の駅にも指定されていることから、雑誌や新聞等の取材もあり、かなりPRが行き届いていることもあって県外からも多くの方々が来られている。公園内に併設したバーベキュー施設については、市民の方々にも気軽に利用していただくために、肉などの持ち込みができるように備長炭を付けて一人当たりおおむね600円という料金設定は非常に評判は良い。しかし、実際に運営してみると、最も費用を要するのが食事後の清掃であり、少なくとも2人の係員を配置しなければならない。採算面で非常に厳しい状況下にあるが、当面、シーズン中の運転資金に係る費用だけを回収できればよいと考えており、今年の利用状況を見極め、地元の秋津川振興会とも十分相談をしながら、来年の営業方針を決定したい」との答弁がありました。  さらに、扇ケ浜総合整備事業のうち、市単独事業の駐車場用地購入費にかかわって、庁舎と文化会館周辺における駐車場不足の解消のため、他の事業に先行して事業着手することはできないかただしたのに対し、「駐車場の整備については、漁港修築事業として進めているが、国費からも相当の予算配分がなされており、当初計画どおり事業の進捗を見ている。予定より早い時期には土砂の搬入が開始できる見込みであるが、駐車場整備を先行して施行するというのは困難である。しかし、海水浴場の整備と比較すれば本事業への予算措置が順調であることから、そう遠くない時期には完成を見ることができると考えている」との答弁がありました。  また、海面環境保全事業費補助金にかかわって、委員から、財源は水産振興基金の利息と一般財源を充当しているが、河川からの漂流物が多く見られるので、河川管理という視点から県当局においても事業費の一部を負担していただくべき性質もあり、今後とも県当局に対しねばり強く協力を求めていくよう要望いたしました。  次に、第7款商工費において、産業振興計画調査委託料にかかわって、同調査結果を踏まえて今後どのように取り組んでいくのかについてただしたのに対し、「現在、商工会議所など関係団体とも最終の協議を行っており、同調査のまとめとして出されたことを実行に移している段階であり、具体的にはベンチャー企業支援システムにおける、新分野への進出及び新商品開発の一環として事業転換を図る市内企業を支援していくシステム作りに向け積極的に取り組んでおり、今年度中を目処に立ち上げる予定である。市としては、企業情報や商品情報、技術情報といった情報の提供や、ベンチャー企業を発掘するためのセミナーの開催、産官学の交流事業や支援ネットワーク事業に力を注いでいきたいと考えている。なお、情報提供事業については、田辺広域圏ワンストップ型産業支援システムとして国で認可され、現在、野村総合研究所において情報システムを開発しているところで完成後にはこれを活用していきたい」との答弁がありました。また、観光費にかかわって、ふるさと自然公園センターの利用状況をただしたのに対し、「ふるさと自然公園センターは平成7年5月にオープン後、1年間で約1万人程度の来館者があった。以来、年間約千人余りが増えている状況が続いており、平成10年度においては約1万6,000人余りの方々が来館されている」との答弁がありました。  次に、建設部関係でありますが、第8款土木費関係では、道路維持費及び道路舗装費について、そのほとんどの予算を執行している状況の中で、市民からの要望も大変多いことを勘案すると、そのすべてに対応しきれないのが現実ではないかと思うが、その現状はどうかとただしたのに対し、「毎年地元から出されてくる要望件数等を考えると、そのすべてには対処することができていないのが実情である」との答弁に、委員から、事故等の懸念もあることから可能な限り予算措置を行い、危険度の高い箇所から順次対処されるよう要望いたしました。  また、河川管理について、委員から、市内6か所のポンプ場の維持管理にかかわって、当該年度では施設修繕箇所が少なくて済んだ状況にあるが、今後とも突発的な災害に十分対応できるように努めるとともに、併せて施設の老朽化にも留意しながら対処されるよう要望いたしました。  また、新庄総合公園建設にかかわって、今後の主な残事業についてただしたのに対し、「新庄総合公園の全体事業費は約47億円であり、そのうち現時点で72パーセントを消化しており、平成11年度を含めて約13億円の残事業分がある。主な残事業としては、山のゾーンへの児童向けのローラー滑り台の設置、フィールドアスレチックをイメージした遊歩道の整備及び南紀熊野体験博開催期間中におけるテーマ館等が建設されていた部分の植栽関係とせせらぎ部分の整備である。ただ、これらについてはあくまでも当初計画に基づいた事業費の算定であることから、南紀熊野体験博の成果を生かして、修正すべき部分等については今後十分検討を加えながら事業の組立てを行いたいと考えており、平成15年度の事業完成を目処に鋭意取り組んでまいりたい」との答弁に、委員から、起債制限比率が15パーセントにまで上昇している現状でもあり、残事業を施行するにあたっては十分慎重に対処されるよう要望いたしました。  次に、特別会計についてでありますが、議案第26号 平成10年度田辺市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の上野地区施設整備事業費にかかわって、従来の補助事業と異なる地方交付税と下水道事業債を組み合わせた小規模集合排水処理施設整備事業について詳細な説明を求めたのに対し、「上野地区は、本来ならば農業集落排水事業として施行すべき地域ではあるが、1戸当たりの事業費が相当高くなるため農林水産省の指導もあり、20戸未満の地域を対象とした交付税措置の適用がある起債事業として実施している。当地区については、20戸未満の地区を2地区設定し施行したところであるが、事業内容そのものは農業集落排水事業の趣旨と同様である」との答弁がありました。  次に、水道部関係でありますが、建設改良工事において老朽配水管等の布設替えはどの程度進捗しているのかとただしたのに対し、「主なものは、石綿配水管布設替工事の残事業分で平成11年度以降において約6キロメートルあり、平成14年度を目処に工事を完了させたいと考えている。クリーニングライニング工事の残事業分である約1キロメートルについても、平成13年度を目処に工事を完了させたい。なお、事業費用については、石綿配水管布設替工事については約4億5,500万円を、クリーニングライニング工事については約6,100万円を見込んでいる」との答弁がありました。  また、今後も宅地開発等により給水戸数が増加することも考えられるが、今後の水量の確保についての展望はどうかとただしたのに対し、「上富田町及び白浜町からの確保水量を合わせた総配水能力は48,000立方メートルであり、年平均の1日当たりの総配水量は約33,000立方メートルであることから、配水能力においてはまだ余力がある。第3次長期総合計画における本市の人口規模としては約7万1,000人を見込んでいるが、今後、余程多量に水の使用を伴う企業誘致や大規模宅地開発等がなされない限り、現在の総配水能力で十分対応できるものと認識している」との答弁がありました。  以上、委員長報告といたします。  平成11年12月1日、建設経済委員会委員長、青木伸夫。  以上でございます。どうぞよろしくお願いします。             (18番 青木伸夫君 降壇)
    ○議長(稲沢勝男君)    続いて、文教民生委員会委員長の報告を求めます。  12番、山口進君。             (12番 山口 進君 登壇) ○12番(山口 進君)    朗読をもちまして、委員長報告とさせていただきます。  委員長報告、平成11年9月21日の市議会定例会において付託を受けた平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算のうち、当委員会に付託された部分及び特別会計1件の歳入歳出決算について、当委員会は、閉会中の去る10月20日及び21日並びに12月1日に、それぞれ委員会を開催し、慎重に審査いたしました。  その結果、当委員会は、委員会審査報告書に記載のとおり、4定議案第18号 平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算のうち当委員会に付託された部分は起立多数により、また、同議案第20号 平成10年度田辺市食肉処理場特別会計歳入歳出決算については全会一致により、これを認定することに決しました。  審査の過程においては、各会計における予算の執行状況と併せて行政効果等を主眼に審査を進めてまいりましたが、その中で、委員からの質疑及び要望の主なものは次のとおりであります。  まず、保健福祉部関係では、進行する少子化の中で重要な役割を果たすべき保育所について、保育士の配置等取組をただしたのに対し、「核家族化、女性の社会進出等による多様な保育ニーズにこたえるべく国の入所児童数に対する配置基準以上の保育士を配置し、時間延長保育、低年齢児保育に対応するとともに、在宅家庭に対する支援等に積極的に取り組んでいるが、今後とも引き続いて保育環境の充実を図ってまいりたい」との答弁がありました。  次に、埋立容量の限界が懸念される廃棄物最終処分場について、今後の見通しと方針をただしたのに対し、「最終処分場については、当面、現処分場の埋立容量を大きくするため、計画中の国道42号田辺西バイパスの路盤の嵩上げを紀南工事事務所に要請するとともに、ごみ減量対策の徹底、産業廃棄物の搬入禁止等を図ることにより、可能な限り現施設の延命化を図ってまいりたい」との答弁がありました。  以上のほか保健福祉部関係の事務について委員から、取り分け施行目前に迫った介護保険の対応に万全を図ることを求めるとともに、今後とも各種施策に積極的に取り組み、なお一層市民福祉の向上に努められたい旨、要望いたしました。  次に、教育委員会関係についてでありますが、まず基礎学力向上推進事業について、実情とその成果をただしたのに対し、「高等学校への進学率をみると、本事業対象地区生徒の進学率は向上してきているものの、なお市全体とは若干格差がみられる。また、事業への取組の中で、学校、町内会、児童館の三者の連携が非常に深まってきていることが大きな成果ととらえているが、困難な課題を持つ家庭に対する働きかけが課題としてあり、成果のある方策を求めて共に協議を重ね、努力しているところである」との答弁がありました。  次に、市内に点在する小公園の管理についてただしたのに対し、「以前は、シルバー人材センターに管理を委託していたが、小公園が市内各地域に分散していることや、その利用者が主として子供であることから、これらの維持管理に直接参加することがボランティア精神の醸成につながることを期待し、地域の子供クラブに委託して、清掃・整備活動に努めていただいている」との答弁がありました。  次に、成人式について、今後の運営の在り方をただしたのに対し、「成人式への参加者は、例年7~8割の参加率で推移しているが、運営に一考を要する面があるのも事実で、新成人自ら企画運営に加わることを含めて運営の今後の在り方を検討している」との答弁がありました。  以上、委員長報告といたします。  平成11年12月1日、文教民生委員会委員長、山口進。  以上であります。             (12番 山口 進君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    以上で、各委員長の報告が終了いたしました。  これより質疑に入ります。  ただいまの委員長報告に対し、一括して質疑はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    質疑なしと認めます。  これより討論に入ります。  討論は一括して行います。  討論はありませんか。  討論があるようですので、この場合、委員長の報告は、いずれも認定であります。  よって、認定に対する反対討論の発言を許可いたします。  2番、芝峰進君。              (2番 芝峰 進君 登壇) ○2番(芝峰 進君)    一般会計を含む13議案のうち、三つの議案に反対の立場を表明したいと思います。  まず、冒頭、総務企画委員会には、共産党からは入っておりませんので、私も委員外議員として行かせていただいたのですけれども、二日間の集中審議の中の日程で、一日だけしか出席できなかったので、大変総論的になって申し訳ないと、まずそのことだけお断りしておきたいと思います。  さて、私の所管の委員会のことで大変申し訳ございませんが、例えば、建設部関係では、いわゆる前から同僚の田中議員も質問を何回か続けておりますように、文里湾の埋立ての問題でありますが、これはもう最初は、ロシアの材木などが搬入されるのだとかいろいろありましたけれども、それから質疑するたびに、面積が大分縮小されてと、こういう経過がありますけれども、現在の理由としては、砂などと、こういうことに内容も目的も変わってきております。そういう中で、本当に埋立てが必要なのかどうか。橋も形式が変わってきているようでありますし、本当に必要なのかどうか、緊急性があるのかどうか、目的に一貫性がないと、こういうことが言えるのではないかと思います。  二つ目に、新庄総合公園、まだ引き続いて残り事業を28パーセント、委員長報告にもありましたけれども、13億円の事業を行うということでありますけれども、自治体として推し進めていく、これも今もって必要があるのかどうか。市民の潤いのある生活、こういう観点から考えてみますと、地区懇談会へ行っても、「生活に密着した道路や溝を直してほしい」と、こういうことが大変多く聞かれるようであります。なのにこの予算に対しては、ずっと以前から横ばいの状況、こういう状況であります。市民が安心して暮らせる、こういう道を選ぶのか。あるいは、大型事業か、こういう物差しを当ててみる必要があるのではないのかと、こういうことが言えるのではないかと思います。ましてや、先ほども報告がありましたように、起債制限比率も15パーセントと、こういう中でですね、どちらが市民のための政治なのかと、税の分配なのかと、こう問われているのではなかろうかと思います。  三点目は、各項目の区分にありますが、負担金問題、前回も言わせていただいたのですけれども、各種負担金ですね。例えば、土改連のですね、負担金が農水省、市町村、公益法人、コンサル会社、族議員、政治家ですね。こういうように組織的に関連して、このことが天下りや税金の無駄遣い、政治家への団体献金、こういうことになっているのではないかと、こういうように国会で指摘されております。こうした利権行動のね、疑惑のお先棒を我々の、例えば土改連なら、土改連への負担金が応援しているのだと、こういうことからしてね、税の公平、あるいは市民生活を守る、こういう立場に立つならばですよ、各種負担金を全面的に調査し直す必要があるのではないかと、このように思うわけであります。  一方ですね、本格的に介護保険が始まるという時期、これも文教民生委員長の報告にもありましたけれども、万全の対応を求めると、こういう委員長報告でありました。こういう中において、今なお、特養の待機者が、過去ずっと入りたくても入れないと、空きがないということで、大変深刻な状況、今まで聞くところによりますと、この圏域では、全体的に総枠がありますよと。充当されておりますよと。こういうことを聞き及んできたわけでありますけれども、この間の国会の答弁でですね、市町村が必要とすれば、国は相談に応じていいですよと、こういう厚生大臣の答弁がありましたんですね。今まで、市当局は県に言うた、県は、恐らく国に言うてくれたんだと。なぜ、こういうことが実現できなかったのかは、大変不思議な問題、不思議に思っております。  こういうようにして、ここの面での努力が足りておったのかどうかと、大変失礼な言い方になりますけれども、こういうように疑念を抱いているところであります。言えば幾つもあるわけでありますけれども、以上のことからいたしまして、財政のかじ取りを含めてですね、財政再建を言うのならですよ、これも総務企画委員長の報告にありましたように、行政が真に責任を負うべき範囲、緊要度の高い事業の選別等とありますように、もっと当たり前の政治というのですか、市民が納得いく政治、こういうことに切り替えが必要ではないのだろうかと、こういうように思います。  今のは一般会計ですね、決算。それから、国保の特別会計で8億8,000万円の黒字がありますけれども、これは加入者は大体半分と仮定しましてですよ、1人当たり2万5,000円分の積立金があるわけでありますけれども、これが黒字であるからといって、諸手を上げて喜べる問題ではないわけであります。この背景には、市民の国保税のアップや、あるいは医療費の削減等、これは市民も行政の努力もあろうと思いますけれども、それが根幹になってですね、無駄は別ですよ、こういう中においても、なおかつ支払い不納の方も大勢おられる中、市民全体がいつでも安心してお医者さんにかかれる、こういう国保の目的ですね。こういう観点に立ってですね、こうした8億8,000万円の利用を検討すべきではないのかと、このように思います。  老健については、創設当時から誤りを犯しているのであって、論外というのですか、こういうことでありますけれども、今日は詳しくは言いませんけれども、こういうことからいたしまして、一般会計、さらに国保特別会計、老健会計、この3件3議案について、反対の立場を表明したいと思います。              (2番 芝峰 進君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、認定に対する賛成討論の発言を許可いたします。  賛成討論の発言はありませんか。  他に討論はありませんか。               (「なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    それでは、これをもって討論を終結いたします。  これより、ただいま議題となっております13件について、順次採決に入ります。 ◎日程第3 4定議案第18号 平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算について ○議長(稲沢勝男君)    まず、4定議案第18号 平成10年度田辺市一般会計歳入歳出決算については、起立により採決いたします。  4定議案第18号は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (起立多数) ○議長(稲沢勝男君)    起立多数であります。  よって、4定議案第18号は認定することに決しました。 ◎日程第4 4定議案第19号 平成10年度田辺市国民健康保険事業特別会計歳入歳出                決算について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第19号 平成10年度田辺市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算については、起立により採決いたします。  4定議案第19号は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (起立多数) ○議長(稲沢勝男君)    起立多数であります。  よって、4定議案第19号は認定することに決しました。 ◎日程第5 4定議案第20号 平成10年度田辺市食肉処理場特別会計歳入歳出決算に                ついて ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第20号 平成10年度田辺市食肉処理場特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。  4定議案第20号は、委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第20号は認定することに決しました。 ◎日程第6 4定議案第21号 平成10年度田辺市分譲宅地造成事業特別会計歳入歳出                決算について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第21号 平成10年度田辺市分譲宅地造成事業特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。  4定議案第21号は、委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第21号は認定することに決しました。 ◎日程第7 4定議案第22号 平成10年度田辺市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算                について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第22号 平成10年度田辺市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。  4定議案第22号は、委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第22号は認定することに決しました。 ◎日程第8 4定議案第23号 平成10年度田辺市交通災害共済事業特別会計歳入歳出                決算について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第23号 平成10年度田辺市交通災害共済事業特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。  4定議案第23号は、委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第23号は認定することに決しました。 ◎日程第9 4定議案第24号 平成10年度田辺市同和対策住宅資金等貸付事業特別会
                   計歳入歳出決算について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第24号 平成10年度田辺市同和対策住宅資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。  4定議案第24号は、委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第24号は認定することに決しました。 ◎日程第10 4定議案第25号 平成10年度田辺市老人保健特別会計歳入歳出決算に                 ついて ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第25号 平成10年度田辺市老人保健特別会計歳入歳出決算については、起立により採決いたします。  4定議案第25号は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。                 (起立多数) ○議長(稲沢勝男君)    起立多数であります。  よって、4定議案第25号は認定することに決しました。 ◎日程第11 4定議案第26号 平成10年度田辺市農業集落排水事業特別会計歳入歳                 出決算について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第26号 平成10年度田辺市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。  4定議案第26号は、委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第26号は認定することに決しました。 ◎日程第12 4定議案第27号 平成10年度田辺市駐車場事業特別会計歳入歳出決算                 について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第27号 平成10年度田辺市駐車場事業特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。  4定議案第27号は、委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第27号は認定することに決しました。 ◎日程第13 4定議案第28号 平成10年度田辺市公共用地先行取得事業特別会計歳                 入歳出決算について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第28号 平成10年度田辺市公共用地先行取得事業特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。  4定議案第28号は、委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第28号は認定することに決しました。 ◎日程第14 4定議案第29号 平成10年度田辺市地域振興券交付事業特別会計歳入                 歳出決算について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第29号 平成10年度田辺市地域振興券交付事業特別会計歳入歳出決算について、お諮りいたします。  4定議案第29号は、委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第29号は認定することに決しました。 ◎日程第15 4定議案第30号 平成10年度田辺市水道事業会計の決算について ○議長(稲沢勝男君)    続いて、4定議案第30号 平成10年度田辺市水道事業会計の決算について、お諮りいたします。  4定議案第30号は、委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、4定議案第30号は認定することに決しました。 ◎日程第16 5定報告第1号 専決処分事項についてから  日程第34 5定報告第4号 平成11年度財団法人田辺社会教育振興会の事業の計画の変更についてまで一括上程 ○議長(稲沢勝男君)    続いて、日程第16 5定報告第1号 専決処分事項についてから、日程第34 5定報告第4号 平成11年度財団法人田辺社会教育振興会の事業の計画の変更についてまで、以上19件を一括上程いたします。  提出者の説明を求めます。  市長、脇中孝君。              (市長 脇中 孝君 登壇) ○市長(脇中 孝君)    ただいま上程されました議案は、専決処分報告2件、条例に関するもの6件、予算に関するもの6件、その他5件でございまして、その概要についてご説明申し上げます。  まず、報告第1号 専決処分事項についてでありますが、平成11年度田辺市一般会計補正予算(第6号)につきましては、去る9月21日から22日にかけての大雨により被災した農林施設及び公共土木施設の災害復旧費等を計上するとともに、地方債を専決処分により補正したものであり、報告第2号 専決処分事項の報告については、交通事故に係る賠償額について専決処分したものの報告であります。  議案第1号 職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部改正については、地方公務員法の一部改正に伴い、所要の規定の整備を行うものであります。  議案第2号 住居表示の実施等に伴う関係条例の整理に関する条例の制定については、湊の一部を磯間に変更し、住居表示を実施したことに伴い、所要の改正を行うものであります。  議案第3号 田辺市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正については、犬、猫等の死体処理手数料をその処理方法に応じた料金設定とするために改正するものであります。  次に、議案第4号 田辺市漁港管理条例の一部改正については、漁港法の一部改正により、土砂採取料等の徴収事務が自治事務とされること等に伴い、所要の改正を行うものであります。  議案第5号 田辺市小公園(ちびっこ広場)設置及び管理条例の一部改正については、新たに4か所の小公園を設置するとともに、住居表示の実施等に伴い、所要の改正を行うものであります。  議案第6号 土地の取得の変更については、上芳養小学校建築事業用地の取得予定価格を減額変更することについて、議案第7号 損害賠償の額を定めることについては、市道側溝上での事故に対する賠償額について、それぞれ議決をお願いするものであります。  議案第8号 土地改良事業の実施については、中芳養地区において、基盤整備促進事業として農道整備を行うため、議決をお願いするものであります。  次に、議案第9号 平成11年度田辺市一般会計補正予算(第7号)につきまして、その概要をご説明申し上げます。  今回の補正額は、7億8,149万1,000円で、歳出の主なものを申し上げますと、まず、総務費では市税前納報奨金等、民生費では知的障害者地域生活援助事業費補助金、保育所運営費負担金等、衛生費では精神障害者小規模通所授産施設運営費補助金、三四六最終処分場の埋立地水処理対策工事費等、農林水産業費では農村活性化住環境整備事業費、漁業集落環境整備事業費、沿岸漁業構造改善事業費及び田辺漁港修築事業等の県営事業負担金等、土木費では街路事業費、県道・河川・港湾等の県営事業負担金等、教育費では教育振興基金積立金等、諸支出金では国民健康保険事業特別会計及び食肉処理場特別会計等への繰出金を計上いたしております。地方債補正は、事業実施に伴う補正であります。  なお、今回の補正に要する財源といたしましては、地方交付税、国・県支出金、繰越金、市債等をもって充てることにいたしております。  次に、特別会計でありますが、議案第10号 平成11年度田辺市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、高額療養費、基金積立金等を補正するものであります。  議案第11号 田辺市食肉処理場条例の廃止については、平成12年3月31日をもって当該施設を閉鎖するため廃止するもので、議案第12号 平成11年度田辺市食肉処理場特別会計補正予算(第2号)につきましては、食肉処理場の廃止に伴う補償金を補正するものであります。  次に、議案第13号 平成11年度田辺市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、水道施設の修繕料を、議案第14号 平成11年度田辺市交通災害共済事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、共済見舞金を、議案第15号 平成11年度田辺市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、上秋津川西地区の集落排水施設修繕料等を補正するものでございます。  報告第3号 平成11年度田辺市土地開発公社の事業の計画の変更について及び報告第4号 平成11年度財団法人田辺社会教育振興会の事業の計画の変更については、当該法人から提出のあったものの報告であります。  以上、提案いたしました議案についてご説明申し上げましたが、詳細につきましては、関係部課長から説明いたさせますので、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。  以上であります。              (市長 脇中 孝君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    続いて、補足説明を求めます。  総務部長、八百耕貮君。             (総務部長 八百耕貮君 登壇) ○総務部長(八百耕貮君)    それでは、議案書に基づきまして補足説明をいたします。  1ぺージをお願いいたします。  5定報告第1号 専決処分事項について、次の事件は、地方自治法第179条第1項の規定により専決処分したので、同条第3項の規定によりこれを報告し、承認をお願いするものでございます。  内容につきましては、2ぺージにまいりまして、平成11年度田辺市の一般会計補正予算(第6号)は、次に定めるところによる。  第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億3,079万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ301億839万2,000円とするもので、併せまして地方債の補正について専決いたしたものでございます。  内容につきましては、7ぺージの歳出で説明させていただきます。  本件につきましては、去る9月21日から22日の大雨によるものでございまして、土木総務費につきましては、次ぺージの現年度公共土木災害復旧事業費へ人件費を乗せ替えするものでございまして、次の農林施設災害復旧費の現年度耕地災害復旧事業費3,433万8,000円につきましては、道路15件、水路2件の復旧事業費を。工事明細につきましては、10ぺージをご参照願います。  次ぺージの災害応急復旧費につきましては、道路42件、水路6件、農地8件の応急復旧費について。  次の公共土木施設災害復旧費の災害応急復旧費につきましては、農林施設と同じく9月21日、22日の大雨によるものでございまして、道路22件、水路1件の応急復旧費について。  次の現年度公共土木災害復旧事業費7,782万1,000円につきましては、道路12件、水路2件、橋梁1件の復旧事業費を。工事明細につきましては、10ぺージ、11ぺージをご参照願います。
     次に、12ぺージをお願いいたします。  5定報告第2号 専決処分事項の報告について、次のとおり損害賠償の額を定めることについて、地方自治法第180条第1項の規定による指定に基づき専決処分したので、同条第2項の規定によりこれをご報告申し上げるものでございまして、内容といたしましては、平成11年10月23日午前11時10分ごろ、本市消防職員が、平成13年度から消防事務を受託する中辺路町の地水利状況調査のため、小型乗用自動車を運転して、中辺路町道湯川の林道道湯川線を走行中、対向してきた本宮町請川275番地の1、小原伸天さん運転の小型乗用自動車と接触し、当該車両の右前部を損傷させた。  これに対する損害賠償額8万6,633円を賠償するものでございます。  次ぺージをお願いいたします。  5定議案第1号 職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部改正について、地方自治法第96条第1項第1号の規定により議会の議決をお願いするものでございまして、内容といたしましては、地方公務員法の一部改正により、条例制定根拠の項番号が変更されたため、所要の規定の整備を行うものでございます。  15ぺージにまいりまして、5定議案第2号 住居表示の実施等に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について、地方自治法第96条第1項第1号の規定により議会の議決をお願いするものでございまして、内容といたしましては、平成11年11月22日付で、第11次住居表示整備事業の実施に伴い湊の一部を磯間に変更し、住居表示を実施いたしたことに伴い田辺市老人憩いの家設置及び管理条例の一部改正、田辺市海水浴場施設設置及び管理条例の一部改正、田辺市営住宅設置及び管理条例の一部改正等、所要の改正を行うものでございます。  次に、17ぺージをお願いいたします。  5定議案第3号 田辺市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について、地方自治法第96条第1項第1号の規定により議会の議決をお願いするものでございまして、内容といたしましては、犬、猫等の死体を1体で焼却処理する場合の手数料を定めるため改正するものでございます。  次に、19ぺージをお願いいたします。  5定議案第4号 田辺市漁港管理条例の一部改正について、地方自治法第96条第1項第1号の規定により議会の議決をお願いするものでございまして、内容といたしましては、漁港法の一部改正により、平成12年4月1日から漁港の水域等における土砂採取料及び占用料を徴収する事務が、漁港管理者の自治事務とされることに伴い、現在規則で定めておりますこれらの料金を条例化するなど、所要の改正をするものでございます。  次に、22ぺージをお願いいたします。  5定議案第5号 田辺市小公園(ちびっこ広場)設置及び管理条例の一部改正について、地方自治法第96条第1項第1号の規定により議会の議決をお願いするものでございまして、内容といたしましては、新たに田辺市上万呂389番地の16ほか3か所に小公園を設置するとともに、先の第2号議案に関係いたしまして、住居表示整備事業の実施に伴い所要の改正を行うものでございます。  次に、24ぺージをお願いいたします。  5定議案第6号 土地の取得の変更について、平成10年12月21日議決を経た上芳養小学校建築事業用地の取得内容を次のとおり変更することについて、議会の議決に付さなければならない契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により議会の議決をお願いするものでございまして、場所は、田辺市上芳養3312番ほか41筆、面積は2万2,194.07平方メートル。取得予定価格、変更前でありますが、6億9,197万9,797円。変更後6億8,681万3,621円。変更減額は516万6,176円でございます。契約の相手方は、田辺市土地開発公社 理事長濵名賢治殿。  変更理由といたしましては、額の確定により減額するものでございます。  次ぺージをお願いいたします。  5定議案第7号 損害賠償の額を定めることについて、次のとおり損害賠償の額を定めることについて、地方自治法第96条第1項第13号の規定により議会の議決をお願いするものでございまして、内容といたしましては、平成11年3月28日午後9時30分ごろ、江川桝潟町3丁目109番地地先の市道江川桝潟町10号線路上において、走行中の元町993番地の1、川邉龍次さんが、対向車を避けるため側溝上に身をかわした際、溝蓋の破損箇所に右足を落とし込み、骨折した。  これに対する損害賠償額80万円を賠償するものでございます。  26ぺージにまいりまして、5定議案第8号 土地改良事業の実施について、基盤整備促進事業の実施について、土地改良法第96条の2第2項の規定により議会の議決をお願いするものでございまして、事業名は、基盤整備促進事業。施行地域は、中芳養地区でございます。施行方法は、指名競争入札による請負施行。事業内容、事業費は、7億1,700万円。事業種類は、農道整備で、延長2,000メートルでございます。施行予定年度は、平成12年度から平成14年度まで。  箇所につきましては、別冊参考資料の1ぺージをご参照願います。  27ぺージをお願いいたします。  5定議案第9号 平成11年度田辺市の一般会計補正予算(第7号)は、次に定めるところによる。  第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ7億8,149万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ308億8,988万3,000円とするもので、併せて地方債の補正をお願いするものでございます。  内容につきましては、40ぺージの歳出でご説明申し上げます。40ぺージをお願いいたします。  総務管理費、電子計算費の委託料につきましては、電算処理業務の事務量増大に伴いテレコムわかやまへのシステム運用委託費用の増額をお願いいたしております。  次の徴税費につきましては、市税の前納額増加による追加を。  次ぺージにまいりまして、社会福祉総務費の償還金利子及び割引料につきましては、在宅福祉事業費及び身体障害者福祉事業の精算による返還、国庫及び県支出金返還金を。  次の知的障害者福祉費につきましては、ふたばもりもりホームが国の認可施設となりましたので、県制度の知的障害者グループホーム運営費補助金を減額し、次の国制度の知的障害者地域生活援助事業費補助金に組替えをするものでございます。  次の児童福祉費の保育所運営費負担金につきましては、保育単価の改定及び児童数の増加に伴い私立保育所5園等に対する運営負担金の追加を。  次の保育所費の賃金につきましては、産休、病欠枠の不用分、また、障害児加配の職員配置の変更により減額するものでございます。  次ぺージにまいりまして、老人福祉費、委託料につきましては、和歌山県緊急雇用特別基金事業を活用し、ホームへルパー養成事業に伴う委託料でございます。負担金補助及び交付金につきましては、シルバー人材センター職員の退職に伴い市派遣職員の派遣継続に係る運営補助金を。  次の介護保険準備費につきましては、訪問調査員が使用する介護認定調査用モバイル5台の備品購入費でございます。  次ぺージにまいりまして、保健衛生総務費の負担金補助及び交付金につきましては、対象人数の増加に伴い精神障害者小規模通所授産施設ハモニティーの運営費補助金の増額を。  次の予防費の委託料につきましては、在宅要介護者に対する歯科医訪問指導の回数増加を図るものでございます。  次の塵芥処理費につきましては、三四六最終処分場の水処理対策として、処理場内に流入する雨水の排水経路を整備し、また、調整池の容量拡大のため、余水吐けの開口部をかさ上げするため、施設修繕料を組替え、工事を施工するものでございます。  工事明細は56ぺージを、箇所につきましては、別冊参考資料の2ぺージをご参照願います。  それから、ちょっと前の土地改良事業の実施につきまして、農道2,000メートルとご説明申し上げましたが、この農道につきましては、高速道路建設に伴う工事用道路となります。  それから、次ぺージにまいりまして、農業振興費の負担金補助及び交付金につきましては、果樹生産技術対策事業として、国、県の補助を受け、紀南農業協同組合が実施いたします園内管理道整備事業、ミカン品種の集約事業、災害に強い果樹農業の施設整備事業に対する補助金でございます。  次の林業振興費の負担金補助及び交付金につきましては、昨年の台風7号により被災した木材を搬出するため、県の補助を受け、西牟婁森林組合が実施いたします風害木利用促進事業に対する補助金でございます。  次ぺージにまいりまして、農業土木総務費につきましては、需用費につきましては、秋津の湛水防除施設の電気代の補正を。委託料の減額につきましては、芳養地区高速道路取付道路概要書作成につきまして、当初、市単独で実施の予定でありましたが、国の補助を受け、県土地改良事業団体連合会が実施主体となったため減額し、負担金補助及び交付金として、市の負担分を計上していくものでございます。  次の土地改良施設維持管理適正化事業費につきましては、委託料の請負差額を工事請負費に組替え、水路の延長施工を行うものでございます。工事明細は、56ぺージをご参照願います。  次の土地改良総合整備事業費につきましては、委託料と工事請負費の組替え、また、負担金補助及び交付金の減額につきましては、県土地改良事業団体連合会への負担金につきまして負担率が1,000分の7から1,000分の5に変更となったため、減額するものでございます。工事明細は、56ぺージをご参照願います。  次の農村活性化住環境整備事業費につきましては、長野地区への国の内示額の増額と上野地区での工事請負費の施行工種を変更するものでございまして、工事請負費につきましては、上野地区での営農飲雑用水管路施設の延長施工と長野地区でのほ場道路舗装工と集落道及び営農飲雑用水管路施設の延長施工に係る費用を。  公有財産購入費、また、補償補填及び賠償金につきましては、長野地区の農道法線確定に伴う減額と増額でございます。負担金補助及び交付金の県営事業負担金につきましては、上野地区で実施しております県との合併施工による工事分に係る増額でございます。工事明細は、56ぺージをご参照願います。  次ぺージにまいりまして、水産業総務費の負担金補助及び交付金につきましては、県において実施していただいております扇ケ浜総合整備事業に係るものでありまして、事業の増加に伴う県営事業負担金でございます。明細につきましては58ぺージを、箇所につきましては、別冊参考資料3ぺージをご参照願います。  次の漁港建設費につきましては、芳養漁港修築事業に係るもので、工事請負費を委託料と補償補填及び賠償金に組替え増額し、進捗を図るものでございます。工事明細は56ぺージを、箇所につきましては、別冊参考資料4ぺージをご参照願います。  次の漁業集落環境整備事業費につきましては、芳養漁港漁業集落環境整備事業に係るもので、国の内示変更により、公有財産購入費並びに補償補填及び賠償金を増額し、事業の進捗を図るものでございます。  次ぺージにまいりまして、沿岸漁業構造改善事業費につきましては、内之浦漁港高度利用活性化対策事業に係るもので、漁港内のしゅんせつと新たに係留施設を設置することにより、係船利用の促進を図るものでございます。工事明細は56ぺージを、箇所につきましては、別冊参考資料5ぺージをご参照願います。  次の土木総務費につきましては、道路事故に係る弁護士委託料、また、負担金補助及び交付金につきましては、田辺市龍神村道路組合負担金をはじめ各種負担金を計上させていただいておりますが、県営事業負担金につきましては、道路事業16件、河川事業12件に係る負担金でございます。補償補填及び賠償金につきましては、先の議案第7号でご説明申し上げました道路事故賠償金でございます。なお、県営事業負担金等の明細につきましては、58ぺージから60ぺージをご参照願います。  次ぺージにまいりまして、道路維持費につきましては、賃金と原材料費の予算組替えを。  次の道路新設改良費につきましては、現在施工中の北原線について、法面崩壊に伴い必要な立木の補償費を追加するもので、また、新庄町16号線について、工法変更に伴う用地費及び補償費を増額するもので、この2件の変更に伴い予算の組替えをお願いいたしております。工事明細は、56ぺージをご参照願います。  次ぺージにまいりまして、交通安全施設事業費につきましては、要望の多い交通安全施設の新設を行うため、予算の組替えを。  次の歩道新設事業費につきましては、本年度完了予定の長野三栖2号線の歩道設置につきまして、用地費及び補償費の増加による予算の組替えをお願いいたしております。工事明細は、56ぺージをご参照願います。  次ぺージにまいりまして、港湾建設費につきましては、県営事業負担金を。明細につきましては、59ぺージをご参照願います。  次の都市計画総務費の委託料につきましては、現在使用している地図は、平成2年度に作成したもので、既に9年が経過しておりますので、今回、都市計画図修正をお願いするものであります。  次の街路事業費につきましては、目良線、大戸線、外環状線の事業費の増額と扇ケ浜秋津線の予算の更正。また、切戸橋稲成線外1線、駅前扇ケ浜線、元町新庄線外1線の県営事業負担金に係る補正でございます。工事明細は57ぺージを、箇所につきましては、別冊参考資料6ぺージをご参照願います。  次ぺージにまいりまして、銀座地区沿道区画整理型街路事業費につきましては、工事請負費と補償補填及び賠償金の予算の組替えと、繰出金につきましては、水道改良工事に伴う水道工事費繰出金でございます。工事明細は57ぺージを、箇所につきましては、別冊参考資料7ぺージをご参照願います。  次の住宅管理費につきましては、内之浦団地浄化槽修繕、天神3団地屋根補修ほか市営住宅の施設修繕料の補正をお願いいたしております。  次ぺージにまいりまして、住環境整備事業費につきましては、御所谷地区の宅地造成工事に先立ち、隣接する建物への影響調査を行うもので、委託料と工事請負費を組替え、実施するものでございます。工事明細につきましては、57ぺージをご参照願います。  次の教育委員会費の積立金につきましては、平成11年9月に西川れい子氏からいただいたご寄付を、教育振興基金へ積み立てるものでございます。  次ぺージにまいりまして、小学校の学校管理費につきましては、臨時事務職員の小学校から中学校への配置替えに伴い減額するものであります。  次の上芳養小学校建築費につきましては、用地購入につきましては、田辺市土地開発公社より、平成10年度、11年度の2か年で取得となっておりますが、議案第6号でご説明申し上げましたように、本年度取得分の額の確定により減額するものでございます。  次の中学校費の学校管理費につきましては、先の小学校費の学校管理費でご説明申し上げましたように、小学校費から中学校費へ振り替えたものでございます。  次ぺージへまいりまして、保健体育総務費の備品購入費につきましては、平成11年9月に中本伴昭氏よりご寄付をいただきました浄財を財源に、ジュニアサッカーゴール1組を購入し、神島台運動場に設置するものでございます。  次に、特別会計繰出金で、国民健康保険事業特別会計繰出金につきましては、保険基盤安定、財政安定化支援事業、出産育児一時金、職員給与費等の額の確定により繰出しをするものでございます。  次の食肉処理場特別会計繰出金につきましては、食肉処理場廃止に伴う補償金を繰り出すものでございます。  次の農業集落排水事業特別会計繰出金につきましては、施設修繕料等へ繰り出しをするものでございます。  以上の財源といたしましては、地方交付税、国・県支出金、繰越金、市債等をもって充てることにいたしております。  61ぺージをお願いいたします。  5定議案第10号 平成11年度田辺市の国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)は、次に定めるところによる。  第1条 事業勘定の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億4,875万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ61億9,892万9,000円とするものでございまして、内容につきましては、65ぺージをお願いいたします。  総務費の一般管理費、委託料につきましては、和歌山県国民健康保険団体連合会に電算共同処理として委託をしておりますレセプト資格確認及び被保険者異動処理につきまして、当初の見込みよりも件数が増加しているため、増額をするものでございます。  次の保険給付費は、一般及び退職被保険者の療養給付費、療養費、高額療養費並びにこれらに対する審査料並びに葬祭費の支払いに充てるもので、これまでの医療費等の状況を考えまして、それぞれ増額をするものでございます。  67ぺージの老人保健拠出金につきましては、額が確定したことによる所要の補正をお願いいたしております。  次ぺージの基金積立金は、前年度の決算で生じた余剰金を、今後の保険給付及び保険事業等の財源として、国民健康保険基金に1億円積み立てるものでございます。  以上の財源といたしましては、繰越金、繰入金、療養給付費交付金を充てております。  次に、69ぺージをお願いいたします。  5定議案第11号 田辺市食肉処理場条例の廃止について、地方自治法第96条第1項第1号の規定により議会の議決をお願いするものでございまして、提案理由といたしましては、田辺市立食肉処理場を平成12年3月31日をもって廃止するため、同条例を廃止、また、関係いたします公の施設の長期かつ独占的な利用及び廃止に関する条例の一部改正、田辺市特別会計条例の一部改正を併せ行うものでございます。  次に、71ぺージにまいりまして、5定議案第12号 平成11年度田辺市の食肉処理場特別会計補正予算(第2号)は、次に定めるところによる。  第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2,952万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ8,995万円とするものでございまして、本件につきましては、先の11号議案に関連いたします予算でございまして、近年の消費嗜好や食肉流通機構の変化、また、畜産農家の減少等により、田辺市立食肉処理場の利用が急激に減少しましたので、関係者との協議を行い、来年3月31日をもって同処理場を廃止することとし、これに伴い同処理場使用許可者に対して補償金を支出するものでございます。  なお、財源は一般会計繰入金を充てております。  74ぺージにまいりまして、5定議案第13号 平成11年度田辺市の簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)は、次に定めるところによる。  第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ144万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1,574万8,000円とするものでございまして、内容につきましては、76ぺージの歳出をごらんいただきたいと思いますが、水道施設維持費の施設修繕料につきましては、各簡易水道に係る配水管の漏水修繕が老朽化に伴い例年になく発生いたしていることから、増額をお願いするものでございます。  財源といたしましては、前年度繰越金を充てております。  次ぺージにまいりまして、5定議案第14号 平成11年度田辺市の交通災害共済事業特別会計補正予算(第1号)は、次に定めるところによる。  第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ734万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2,680万9,000円とするものでございまして、内容につきましては、前年度繰越金を財源に共済見舞金の補正をお願いいたしております。  次に、80ぺージをお願いいたします。  5定議案第15号 平成11年度田辺市の農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)は、次に定めるところによる。  第1条 歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ227万円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ8億4,942万8,000円とするもので、内容につきましては、83ぺージをお願いいたします。  施設維持管理費の施設修繕料につきましては、去る9月21日から22日の大雨により漏水があった川西地区のマンホール等の修繕に係る費用で、次の三栖右岸地区施設整備事業費につきましては、委託料と工事請負費を組替え、管路施設の延長施工を行うもので、備品購入費は、自動車1台を購入するものでございます。工事明細につきましては、84ぺージをご参照願います。  なお、財源といたしましては、一般会計繰入金を充てております。  次に、85ぺージをお願いいたします。  5定報告第3号 平成11年度田辺市土地開発公社の事業の計画の変更について、ご説明申し上げます。  平成11年度田辺市土地開発公社の事業の計画の変更(予算の変更)については、次のとおりであります。  86ぺージに移りまして、平成11年度田辺市土地開発公社会計補正予算(第3号) 第1条 平成11年度田辺市土地開発公社会計の補正予算(第3号)は、次に定めるところによる。  第2条 平成11年度田辺市土地開発公社会計予算第2条に定めた収益的収入及び支出の予定額を次のとおり補正するものであります。  内容につきましては、88ぺージの補正予算実施計画にございますように、収益的収入の事業収益の公有用地売却収益で516万7,000円の減額補正と、事業外収益の使用料で36万7,000円の補正をお願いするものでございます。公有用地売却収益は、上芳養小学校移転用地を市に処分する際、利息分の減少に伴い所要の金額を減額補正するものでございます。使用料は、銀座地区土地区画整理事業用地を、現場事務所等として貸与することに伴い所要の金額を補正するものでございます。  支出の公有用地売却原価の減額補正は、先ほど申し上げました上芳養小学校移転用地分であり、売却収益と同額を計上しております。  恐縮ですが、87ぺージに戻っていただきまして、第3条 予算第3条に定めた資本的収入及び支出の予定額を次のとおり補正するものです。  資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額7億9,357万円は、当年度分事業原価7億9,357万円で補てんするものとする。
     内容につきましては、89ぺージの実施計画にございますように、資本的支出の土地造成費の工事請負費は、下三栖岩屋谷地区開発事業の道路工事関連で2億550万円の補正をお願いするものです。給料、手当等、法定福利費は、4月1日の人事異動に伴い所要の金額を補正するものでございます。支出の補正予定金額2億1,540万4,000円の財源は、すべて長期借入金であり、同額を収入の部で計上しております。  また、恐縮ですが、87ぺージに戻っていただきまして、第4条 長期借入金の限度額に2億1,540万4,000円を補正し、長期借入金の限度額は90億1,867万7,000円といたします。  第5条 予算第6条に定めた経費の金額を次のとおり改めるものでありまして、人件費9,598万1,000円とするものでございます。  次に、90ぺージをお願いいたします。  5定報告第4号 平成11年度財団法人田辺社会教育振興会の事業の計画の変更については、次のとおりでございます。  平成11年度財団法人田辺社会教育振興会会計補正予算(第1号)の内容につきましては、91ぺージの第1表、収入支出予算補正でご説明申し上げます。収入支出それぞれ241万2,000円を補正するもので、収入の部では、電話債権売却収入、前期繰越収支差額でございます。  支出の部の修繕費120万円は、青少年研修センターの非常階段塗装工事及びプレイルーム改修費を、このほか121万2,000円を積み立てるものでございます。  以上で、補足説明を終わらせていただきます。  よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。             (総務部長 八百耕貮君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    以上をもって、提出者の説明が終了いたしました。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております19件については、審議の都合上、後日審議願います。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。 休 憩 ○議長(稲沢勝男君)    この場合、暫時休憩いたします。               (午後 2時40分)             ──────────────── 再 開 ○議長(稲沢勝男君)    休憩前に引き続き会議を開きます。               (午後 3時01分) ◎綱紀委員会取組報告 ○議長(稲沢勝男君)    この場合、田辺市職員綱紀委員会の取組について、委員長の助役より報告したい旨の申し出がありますので、これを許可いたします。  助役、鈴木信行君。              (助役 鈴木信行君 登壇) ○助役(鈴木信行君)    議長の許可をいただきまして、私どもの全体の取組を報告申し上げます。既に資料は配付させていただいておりますので、全体的には朗読をさせていただきますが、多少時間等の関係もありまして、端折る部分もあろうかと思いますけれども、ご了承いただきたいと思います。  まず、お手元の1ぺージからまいります。  はじめに、本年6月に元建設部長の工事に関する収賄事件、7月には現職課長による公金横領事件が相次いで発生をいたしました。しかもこの事件は、部下を管理監督をすべき立場にある管理職が引き起こした公務員としてはあってはならない誠に不名誉な不祥事であります。  このことにより、市民の皆さんの市政への信頼を大きく裏切り、大変なご迷惑をおかけしましたことに対し心から深くおわび申し上げます。  市といたしまして深く反省し、失墜した市民の市政への信頼回復を図り、また、職員の綱紀保持の徹底及び再発の防止を図ることを目的に、「田辺市職員綱紀委員会」を設置し、今回の事件を教訓に、改めて職員の意識及び自覚の向上・徹底を目指すとともに、再発防止の具体策を検討してまいりました。  市議会におかれましても「職員の綱紀粛正調査特別委員会」が設置され、詳細にわたり調査が行われ、指摘・提言・要望等を提示いただいておりますが、以下、この事件についての概要をはじめ、議会からいただいた指摘・提言等を真摯に受け止め、また職員からの意見等を踏まえ、取り組んできた詳細についてご報告申し上げます。  事件の概要でございまして、まず1番に、収賄事件、内之浦干潟周辺整備事業を計画し、工事の設計を行い、工事を進めていく過程において、事業の実質的な決定権者であった当時の建設部長が、特定の石材業者から当該関係事業に石材が納入されるよう便宜を図り、その見返りとして賄賂を受け取ったという容疑により捜査が行われ、起訴されました。  起訴案件、事件その1、平成8年9月26日ごろ、田辺市新庄町内之浦にあった内之浦干潟周辺整備工事の監督員現場事務所において、懇意にしていた石材業者から東谷川周辺改修工事において使用される石材を納入できるよう依頼され、便宜や有利な取り計らいをして、その見返りに現金30万円の供与を受けたとされることにより、収賄の容疑で起訴されました。  事件その2、平成8年3月29日ごろ、内之浦周辺整備事業に関連する道路工事の設計、施工監理に絡み、特定の石材業者から石材が納入されるよう受注業者にあっせんするなど、便宜や有利な取り計らいをした見返りとして、新庄町内で現金30万円の供与を受けたとされることにより、収賄の容疑で起訴されました。  事件の経過、これはもう全部読みますと長いわけでありますから、少し端折ってご説明申し上げます。  まず、6月22日、田辺警察署から事件の関係で事情聴取を始めたので捜査協力の依頼があり、捜査官2名が来庁し関係書類の任意提出の要請がありました。6月28日、19時ごろ田辺警察から逮捕の通知がありました。6月29日、県警及び田辺警察署の強制捜査が行われました、10時から13時、土木課・総務課・財政課・秘書課・企画広報課。そして、6月29日には、市議会全員協議会に報告をいたしております。さらに、7月5日も同様でございます。9月30日、和歌山地裁で論告求刑公判がございました。10月28日、和歌山地裁で判決公判。11月12日、判決の確定と、こういうことでございます。  続きまして、二つ目の公金横領事件教育委員会総務課長(平成11年7月当時)は、社会福祉法人田辺市社会福祉事業団の設立(平成8年10月31日設立登記)及び高齢者複合福祉施設「たきの里」の建設(平成9年6月1日竣工)の準備段階から、当時、保健福祉部福祉課長として携わり、平成10年7月1日付の人事異動により教育委員会総務課長に配属されましたが、平成8年11月から平成11年5月までの間において、田辺市からの同事業団設立出資金300万円及びケアハウス神島の入居者からの基本使用料3,530万円の合計3,830万円を48回にわたって引き出し、横領着服し、遊興費等に費消いたしました。  発覚及びその後の経過、本人は、平成10年7月1日付で保健福祉部福祉課長から教育委員会総務課長に異動となり、その時点でケアハウス神島の入退居事務については担当係長及び係員に一連の流れは説明いたしましたが、詳細は事例があってから説明するということになっておりました。  6月25日、数日前にケアハウス神島に入居している夫婦から退去の申出がありましたので、基本使用料還付のため通帳を確認いたしましたところ、残額が不足していたため、福祉課において本人に確認したところ、個人的に使用したことを認めたので、同日付、私に対する報告があったところであります。  さらに、一連の経過は、その日程で書いておりますので、ひとつご承知おきをいただきたいと思います。最終的には、7月19日、この議会の全員協議会で私どもは報告させていただいております。  返還、平成11年7月1日に本人及び本人の兄が来庁し、「明日2日午後3時に全額を持参する」と私に対する申出がございまして、翌日、本人の兄が来庁し、全額が返還されました。  処分、平成11年7月8日及び13日に職員賞罰審査委員会を開催いたしまして、15日に市長に対して審議結果を報告いたしました。その結果、7月19日付で、本人を地方公務員法第29条第1項第2号及び第3号の規定により懲戒免職処分にするとともに、保健福祉部長及び元保健福祉部長を3か月間給料月額の10の1の減給、福祉課長を1か月間給料月額の10分の1の減給、保健福祉部福祉課庶務係長及び元保健福祉部福祉課庶務係長を厳重注意の処分にいたしました。  なお、同日の勤務終了後、全職員を参集させ、市長・助役から訓示を行ったところでございます。  告発、7月23日、市は、この事件について田辺警察署に刑事告発をいたしました。その後、取調べののち、検察庁に書類送検されております。  特別職の減給等、この2件の不祥事に係る特別職自らの処分として、市長については給料月額の10分の3を8か月間、助役については給料月額の10分の1を6か月間、収入役については給料月額の10分の1を3か月間、それぞれ減給する条例案を7月27日に開会されました臨時市議会に提案し、可決をされたところであります。  なお、今回の不祥事が管理職の職員によるものであることを厳粛に受け止め、襟を正し、自らを律するため、教育長及び水道事業管理者については、給料月額の100分の5を3か月間、部課長級職員につきましては、管理職手当の10分の2を3か月間、それぞれ自主的に返上することを決定いたしております。  さて、田辺市職員綱紀委員会では、今回の事件を契機にいたしまして、職員の綱紀保持の徹底及び再発の防止を図ることを目的に、助役を委員長に、収入役、教育長、水道事業管理者及び部長級職員で構成する「田辺市職員綱紀委員会」を設置するとともに、同委員会に収賄防止対応等の第1部会、公金横領防止対応等の第2部会の二つの部会を設置し、それぞれ今回の事件を教訓に、収賄等の不正行為発生防止のチェック機能等のマニュアル作成、公金等の取扱実態調査の実施、公金等の取扱における不正防止対応策の検討、職員の意識及び自覚の向上・徹底に取り組むことを決定いたしました。  綱紀委員会の開催経過につきましては、以下の日程でございますから、ひとつお目通しをいただければありがたいと思っております。  次に、第1部会あるいは第2部会の作業日程等についても、ひとつお目通しをいただければありがたいと考えております。  次に、6ぺージにまいりまして、綱紀委員会の取組内容でございます。まずは、職員研修でございまして、以下、部課長研修を2回やりまして、そして、全職員研修と、こういうふうに研修をいたしたところでございます。  次に、この事件の職員研修の中で出た主な意見でございますが、そこには約3点出ております。個人のモラルの問題である。その代表といたしましては、公務員、管理職としての自覚の欠如等々が幾つか書いてあるところでございます。組織・職場の問題、チェック体制が不十分であった。甘い体質があった等々が出されております。事業の性質の問題、石工事自体が規格・基準の不明確な事業であったという等々が出されているところであります。  再発防止策につきましては、四つの課題が出ております。一つは、個人の課題ということで、職員一人ひとりの自覚の問題、あるいは組織の課題としては、研修、職場環境等々幾つかの問題を掲げております。事務・事業の執行上の見直し、これらにつきましては、決裁の見直し等々いろんな課題が出されております。業者との関係、以上がですね、再発防止の考え方でございます。  次に、公金横領事件、これは、原因はどうだったのかということで、以下3点を掲げております。個人のモラルの問題、職場の意識低下、心の弱さ等々が出されております。さらに、組織・職場の問題ということで、権限の集中でありますとか、当事者が管理職であったということの問題、事務の性質の問題、事業開始等の綿密な事務の打合せが十分でなかった等々幾つか出されているところでございます。  次ぺージにまいりまして、再発防止策、これにつきましては、3点の課題を書いております。まず、個人の課題といたしましては、職員一人ひとりの社会人、公務員としてのモラル、自覚の向上をさせていこうと。あるいは、自己の経済力に見合った生活を送るように生活指導もしていこうと。組織の課題といたしましては、研修の充実、人事面の見直し、事務・事業執行上の見直しでは、事務引き継ぎの徹底、通帳、公印管理の見直し等々でございます。  以上2件を通じまして、失墜した市民との信頼関係を回復するために、2件共通といたしましては、公務員としての自覚の向上と勤務態度、職場の環境等の見直し、勤務時間外の行動等、人事制度等、情報の公開、職員研修等の充実というのが、共通した私どもの課題ではないかと考えているところであります。  さて、そこで我々といたしましては、これからの問題でありますけれども、一つはですね、職員倫理規程を制定いたしたいと考えております。目処といたしましては、平成12年の4月ごろ具体的なものを作ってまいりたいと考えているところでございます。  次に、収賄事件に関する取組でありますが、まず一つは、事務処理マニュアルの作成をやっていきたいと考えております。特に、チェック体制の徹底、職員資質の向上等々を一応考えておりまして、これが終わりますと、私どもは研修体制をこれから本年度計画、さらにまた来年度計画を具体的に作って取組をいたしたいと考えているところでございます。  今回の事件を鑑みまして、検査体制の充実を基本的に私どもは考えていきたいと思っております。現在の検査体制に加え、明年4月から、さらに複数の検査体制を強化いたしまして、いわゆる設計の事前の審査等々もですね、この中で実行してまいりたいと、このように考えているところでございます。  次に、公金横領事件に関する取組でございますが、ケアハウス神島の入退居事務手続の徹底ということでありまして、これにつきましては、ご承知のとおり先ほども言いましたが、ケアハウス神島のいわゆる歳入歳出外現金の取扱そのものについて問題点が出てまいりましたので、私どもといたしましては、そういうことをこれから基本的にきちっとしたチェック体制を図っていく、こういうふうに考えている次第であります。  さらにまた、事務引継の徹底、今回の事件でも、事務の引継そのものが迅速に、しかも厳格にやられていなかったということでありますから、そういうものにつきましても、これからきちっとした体制を取り組んでいきたい。  そして、現金等及び公印の実態調査及び改善、これは後ほど幾つか資料をつけておりますので、その段階でご説明申し上げたいと思います。  4番目にはですね、臨時の現金出納検査を実施いたします。これは初めての試みでありますが、年に1回、収入役や財政課等々を中心といたしまして、抜き打ち的にですね、いろんな各部の日常をですね、現金を預かっている、そういう職場をですね、担当者を集めて、実際にですね、どう扱っているのか、どういうふうになっているのか、いわゆるマニュアルを作りますから、それらの体制をここでチェックをしてまいりたいと考えているところでございます。  5番目には、歳入歳出外現金の事務処理マニュアルの作成、これは、これから私どもが作ってまいりたいと思います。  おわりに、以上がこれまでの取組等についての説明でありますが、一連の不祥事によって失った市政への信頼を回復するには、不祥事を二度と起こさないように組織をあげた取組に加え、職員が一丸となって、公務員としての自覚のもとに行動で示していくほかはありません。  本事件を風化させることなく、全職員が二度とこのような不祥事を発生させないという決意のもと、職員の綱紀保持の徹底に努め、一日も早い市政への信頼回復に向けて、職員一人ひとりが全力をあげて、積極的な取組をしてまいりたいと、このように考えているところでございます。  次に、お手元の資料で、付属資料になろうかと思いますけれども、私ども取り組んでまいりました公印使用関係の調査、さらに、現金出納に係る調査結果について、ご報告申し上げます。まず、現金出納管理に係る調査でございますけれども、目的はそこに記載いたしております。調査期間は、平成11年7月22日から30日、調査の主眼点は、そこにも書いておりますが、特に、職員の現金の取扱が一体どうなっているのか。あるいは取扱者は複数なのか、あるいはチェック体制はどうなのか等々を調査いたしたところでございます。  次に、調査のまとめでございますが、歳入歳出外現金について、平成11年度の予算項目及び基金604件について調査いたしました。これらにつきましては、現在、コンピューター処理を大半がいたしておるわけでありますが、そのうち444件につきましては、現金を実際に取り扱わず、会計に入金いたしているところであります。さらにまた、現金取扱件数は160件、26パーセントで、このうち136件、22パーセントにつきましては、適正に処理されているため、問題は認められておりませんでしたが、残り24件、4パーセントについては、取扱上、改善すべき事項が見られました。その内容等については、次のとおり具体的に書いているところであります。  2ぺージのところを見ていただきたいと思いますが、具体的には現金の保管4件等で問題点がありましたので、詳細は省略させていただきますが、まず、現金保管について4件、駐車場料金の回収2件、在庫管理2件、使用料等の入金時期について11件、手数料の徴収方法について4件、施設使用明細書について1件というふうに、幾つかの改善を私どもはいたしたところであります。  次に、外郭団体等における現金の取扱いでございまして、これは111団体について調査を行いましたが、そのうち69団体、62パーセントにおいては、現金の取扱いや事務処理に改善すべき事項が見受けられました。  そこで、具体的にはですね、まず、通帳と印鑑の保管63件、書類の決裁32件、監査体制について11件、さらにまた精算時期の問題、そしてまた、現金等の保管、前渡の必要性等々が問題がありましので、いずれも改善をいたしたところでございます。  次に、公印使用関係の調査でございますが、公印は、ご承知のとおり文書の内容の真実性及び公信力を公証する機能を有しておりまして、行政機関の意思を明確化するものであることから、契約書の中でですね、これらがどういうふうに扱われているのかということを随時、全部調査いたしたところであります。  まだ、不十分な点は幾つかあろうかと思いますけれども、今日までの段階で、幾つかの問題がございました。まず、公印管理につきましては、公印を主管する課、あるいは施設等の長が行わなければならないものであることを再確認するとともに、これを補佐する者を適宜選任をいたしまして、常に適正管理を行うことを、私どもは今、考えております。  したがいまして、そういう等々を考えまして、以下、次のぺージからですね、№7までということで、全部公印を調査いたしまして、その有無、状況を私どもは把握いたしたところであります。  以上、私ども現在取り組んでおります職員綱紀委員会の報告でございますので、どうかよろしくお願い申し上げたいと思います。  以上で、報告を終了いたします。              (助役 鈴木信行君 降壇) ○議長(稲沢勝男君)    報告が終了いたしました。  それでは、田辺市職員綱紀委員会の取組についての報告は、以上で終わります。  この場合、お諮りいたします。  本日の会議はこの辺にとどめ散会し、明12月2日から12月8日までの7日間は議案精査のため休会とし、12月9日午前10時から再開いたします。  これに異議ありませんか。              (「異議なし」の声あり) ○議長(稲沢勝男君)    異議なしと認めます。  よって、さよう決しました。  なお、一般質問の通告につきましては、明12月2日午後4時までに事務局へ提出願います。締め切り後、抽選により質問順位を決定いたしまして、通知申し上げます。 散 会 ○議長(稲沢勝男君)    それでは、本日はこれをもって散会いたします。               (午後 3時24分)  地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成11年12月1日                    議  長  稲 沢 勝 男                    議  員  鈴 木 太 雄
                       議  員  大久保 尚 洋                    議  員  棒 引 昭 治...