海南市議会 > 2017-12-08 >
12月08日-05号

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  1. 海南市議会 2017-12-08
    12月08日-05号


    取得元: 海南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-22
    平成29年 11月 定例会               平成29年           海南市議会11月定例会会議録                第5号           平成29年12月8日(金曜日)-----------------------------------議事日程第5号平成29年12月8日(金)午前9時30分開議日程第1 報告第10号 専決処分事項の報告について(平成29年度海南市一般会計補正予算(第4号))日程第2 議案第70号 海南市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例について日程第3 議案第71号 海南市同意集積区域における固定資産税の特別措置に関する条例の一部を改正する条例について日程第4 議案第72号 海南市地区集会所条例の一部を改正する条例について日程第5 議案第73号 平成29年度海南市一般会計補正予算(第5号)日程第6 議案第74号 平成29年度海南市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)日程第7 議案第75号 平成29年度海南市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)日程第8 議案第76号 平成29年度海南市介護保険特別会計補正予算(第1号)日程第9 議案第77号 平成29年度海南市水道事業会計補正予算(第2号)日程第10 議案第78号 市道路線の廃止及び認定について日程第11 議案第79号 海南市職員給与条例の一部を改正する条例について日程第12 議案第80号 平成29年度海南市一般会計補正予算(第6号)日程第13 議案第81号 平成29年度海南市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)日程第14 議案第82号 平成29年度海南市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)日程第15 議案第83号 平成29年度海南市介護保険特別会計補正予算(第2号)日程第16 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦について日程第17 諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦について日程第18 発議第3号 海南市議会基本条例について日程第19 発議第4号 海南市議会会議規則の一部を改正する規則について日程第20 発議第5号 海南市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例について日程第21 発議第6号 海南市議会議員定数条例の一部を改正する条例について日程第22 請願第1号 核兵器廃絶平和都市宣言を求める請願-----------------------------------本日の会議に付した事件議事日程に同じ-----------------------------------出席議員(21名)      1番  中西 徹君      2番  米原耕司君      3番  東方貴子君      4番  中家悦生君      5番  森下貴史君      6番  黒木良夫君      7番  美ノ谷 徹君      8番  榊原徳昭君      9番  川崎一樹君     10番  宮本勝利君     11番  上田弘志君     12番  岡 義明君     13番  橋爪美惠子君     14番  河野敬二君     15番  片山光生君     16番  寺脇寛治君     17番  黒原章至君     18番  川口政夫君     19番  川端 進君     20番  宮本憲治君     21番  磯崎誠治君欠席議員(1名)     22番  栗本量生君-----------------------------------説明のため出席した者   市長           神出政巳君   副市長          伊藤明雄君   総務部長         塩崎貞男君   くらし部長        岡島正幸君   まちづくり部長      北野 正君   水道部長         石本和俊君   総務課長         山縣秀和君   企画財政課長       橋本伸木君   管財情報課長       中野裕文君   税務課長         中 圭史君   市民交流課長       井内健児君   市民課長         黒崎直行君   高齢介護課長       瀬野耕平君   子育て推進課長      土田真也君   産業振興課長       中阪雅則君   建設課長         川村英生君   管理課長兼港湾防災管理事務所長                森下順司君   業務課長         山本 満君-----------------------------------事務局職員出席者   事務局長         宮井啓行君   次長           小柳卓也君   専門員          瀧本純裕君   副主任          堀内進也君-----------------------------------                           午前9時30分開議 ○議長(宮本勝利君) ただいまから本日の会議を開きます。----------------------------------- △日程第1 報告第10号 専決処分事項の報告について(平成29年度海南市一般会計補正予算(第4号)) ○議長(宮本勝利君) これより日程に入ります。 日程第1 報告第10号 専決処分事項の報告について(平成29年度海南市一般会計補正予算(第4号))を議題といたします。 当局の説明を求めます。 橋本企画財政課長   〔企画財政課長 橋本伸木君登壇〕 ◎企画財政課長(橋本伸木君) おはようございます。 報告第10号 専決処分事項の報告について御説明申し上げます。 内容につきましては、平成29年度海南市一般会計補正予算(第4号)で、2,505万円の増額補正を本年10月25日に専決処分させていただいたことについての報告でございます。 歳出につきましては、本年10月22日の台風21号接近に伴う豪雨により被災した農道などの農林水産施設及び市道などの公共土木施設に係る災害復旧事業の追加補正を行ってございます。 歳入につきましては、市債及び前年度繰越金を充当しております。 以上、報告させていただくとともに御承認賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) これより質疑を行いますが、本案については質疑の通告がありますので、まず初めに通告による質疑を許可いたします。 1番 中西 徹君 ◆1番(中西徹君) おはようございます。台風による災害対応、御苦労さまでございます。これから工事にかかっていくことになると思いますので頑張っていただきたいと思います。 そこで、災害復旧費ということで、これ国土交通省と農林水産省の管轄に分かれた復旧費になっていると思うんですけれども、各省の対象施設、補助要件、採択要件、国庫負担率、省によって違ってくると思うのですが、それを教えてください。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 川村建設課長 ◎建設課長(川村英生君) おはようございます。1番 中西議員からの御質疑にお答えいたします。 まず、国土交通省が所管いたします公共土木施設災害復旧事業について申し上げます。 対象となる公共土木施設は、道路、河川、海岸、砂防施設、急傾斜地崩壊防止施設、地滑り防止施設等となってございます。 採択の基本要件につきましては、暴風雨、豪雨、洪水、高潮、津波、地震、その他の異状な天然現象に生じた災害が対象となります。降雨につきましては、最大24時間雨量が80ミリ以上の降雨で最大時間雨量が20ミリ以上の降雨が採択基準となります。また、河川災害につきましては、その地点の水位が警戒水位以上の出水となったもの。その設定がない河川につきましては、河岸高が5割程度以上の出水となったものが採択の要件の基準となります。 申請に際しまして1カ所の工事費が60万円に満たないもの、水路の直高1メートル未満の河川、幅員2メートル未満の道路など、小規模な施設に係るものは申請の適用除外となります。 また、国庫負担率は事業費の3分の2となってございます。 続きまして、農林水産省所管の農地、農業用施設災害復旧事業について申し上げます。 災害復旧事業の対象といたしましては、農地では田、畑など耕作の用に供されている土地が対象となります。農業用施設では、農道、用排水路、ため池、頭首工、用水機等のかんがい施設等で、受益戸数が2戸以上のものが対象となります。 採択の基本要件、基準は、先ほど申し上げました公共土木施設災害復旧事業と同じとなってございます。 また、1カ所の工事費が40万円に満たないもの、幅員1.2メートル未満の農道等小規模な施設につきましては適用の除外となってございます。 国庫補助金の基本負担率は、農地50%、農業用施設65%となっておりますが、農家一戸当たりの負担を軽減するための補助率増嵩申請により補助率がかさ上げされ、今回指定を受けました激甚災害になった場合は、さらに負担金のかさ上げが適用されることとなってございます。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 再度の御質疑ございませんか。 1番 中西 徹君 ◆1番(中西徹君) 今回、補正予算でも災害復旧費が計上されているんですけれども、報告第10号については、この歳出を見ていく中で国県支出金というのもありません。 今回の工事について、今説明を受けた国の事業の対象にはならなかったということでしょうか、それ聞かせてください。 ○議長(宮本勝利君) 川村建設課長 ◎建設課長(川村英生君) 1番 中西議員からの再度の御質疑にお答えいたします。 専決処分で実施いたしました工事については、いずれも早急に実施の必要があったものでございまして、土砂や倒木の撤去など先ほどお答えいたしました国土交通省及び農林水産省の採択要件の金額未満であるため国の災害復旧事業の対象とはなりません。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 次に、11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) それでは、通告していたんですけれど、1番目の市単独事業として実施されるということで、国、県の災害復旧事業の対象とならないのかということは、これは1番 中西議員が質疑をされてお答えをいただいているので、これはもう省略します。 それで、この専決処分で災害復旧事業費として繰越金と市債で1,790万円を予算計上されておりますが、これについて地方交付税算入はされるのかどうか、されるとしたら率と額をお教えください。 そして二つ目は、この参考資料をいただいているんですけれど、とりわけ農業用施設災害復旧事業で特に農道パイロット幹線3号の測量調査設計、農道海南南部線の測量設計、海老谷中尾農道の測量設計の合計事業費が1,703万5,920円という参考資料をいただいておりますが、この測量調査設計等について、明許繰り越しが出ていませんから年度完了はされると思うんですけれども、その見通しについて。 この2点についてお聞かせください。 ○議長(宮本勝利君) 橋本企画財政課長 ◎企画財政課長(橋本伸木君) 11番 上田議員からの地方債の交付税算入についての御質疑にお答えいたします。 今回市債に計上しております農林水産施設災害復旧事業費債1,250万円及び公共土木施設災害復旧事業費債540万円の交付税措置については、市債の元利償還金の47.5%が普通交付税に算入されるものであり、市債の補正額合計1,790万円に対し約850万円が算入される見込みでございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 川村建設課長 ◎建設課長(川村英生君) 2点目の測量調査設計が年度内完了できるかとの御質疑でございます。 この測量調査設計委託料につきましては、今月下旬に予定されております国の災害査定に間に合うよう設計をしているところで、現在工法を検討しながら設計書作成業務に取り組んでいるところで、年度内完了できることになってございます。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 再度御質疑ございませんか。 11番 上田弘志君
    ◆11番(上田弘志君) 国の災害復旧の査定に間に合うように今準備されているちゅうことなんですけれども、これは専決処分報告書の15ページで見ますと、設計調査については委託になっていますね。委託料ということで設計調査を委託するということで、今の御答弁ですと国の災害復旧の査定までに間に合うようにやっていると言うんですけれど、この調査の委託との関係でどうなるんですか、今の答弁をお聞きしたら。 年度内のその国の災害査定に間に合うようにやっていると言うんやけれども、これは設計調査等については委託されるということですね。ですから議決してこれから入札でされるんか、随契でされるんか、それだけお聞きするわ。 ○議長(宮本勝利君) 市長 神出政巳君 ◎市長(神出政巳君) 再度の御質疑にお答えいたします。 専決をさせていただきましたので、既にコンサルに発注しておりまして、もう1月中といいますか2月初めの査定には間に合うようにということで、進めさせていただいております。 ○議長(宮本勝利君) 再度の御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 以上で通告による質疑を終了いたします。 次に、本案について他に御質疑のある方はございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本案については、会議規則第38条第3項による委員会付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより討論を行います。 討論ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 討論なしと認めます。 よって討論を終結いたします。 これより本案に対する採決を行います。 お諮りいたします。 報告第10号 専決処分事項の報告について(平成29年度海南市一般会計補正予算(第4号))を報告のとおり承認することに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よって本案は報告のとおり承認することに決しました。----------------------------------- △日程第2 議案第70号 海南市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例について ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第2 議案第70号 海南市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例についてを議題といたします。 当局の説明を求めます。 山縣総務課長   〔総務課長 山縣秀和君登壇〕 ◎総務課長(山縣秀和君) 議案第70号 海南市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 本条例につきましては、地方公務員の育児休業等に関する法律の改正に伴い、育児休業の期間の延長、その他所要の規定の整備を行うものでございます。 改正の内容でございますが、非常勤職員にあっては、原則1歳までである育児休業の期間を6カ月延長しても保育所に入れない場合など特別な理由がある場合に限り、2歳まで育児休業の期間を延長することができる旨の法改正が行われたことを受け、新たに第2条の4といたしまして2歳まで育児休業の期間を延長できる場合を規定するとともに、第2条及び第2条の3におきまして、これに伴う所要の規定の整備を行ってございます。 また、児童福祉法におきまして養子縁組里親という用語が新たに規定されたことを受け、第2条の2におきまして、引用条文及び文言の整備を行ってございます。 次に、第3条、第4条及び第10条の改正につきましては、再度の育児休業、育児休業期間の再度の延長等ができる特別の事情として、国と同様に保育所等における保育の利用を希望し申し込みを行っているが、当面その実施が行われないことを明文化するため所要の改正を行うものでございます。 なお、附則についてでございますが、この条例は公布の日から施行する旨規定してございます。 何とぞ御審議の上、御可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行いますが、本案については質疑の通告がありますので、まず初めに通告による質疑を許可いたします。 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 育児休業法の改正に伴って地方公務員法の育児休業等に関する法律が改正されました。それに基づく条例改正だということは理解しております。 そこで、お聞きするんですけれども、今回の改正に当たって、いわゆる臨時職員と言うんですか、期間を定めて任用している職員の方々にどのような方法で周知をされていくのかお聞かせください。現在育休取得中職員の方、それから子供が生まれる予定の職員の方々、そのことについてお聞きします。 2点目に、育児休業法の改正法の中で厚生労働省のホームページから事業者向けのパンフレットを見てみますと、育児目的休暇制度導入の促進について、これは努力義務だということなんですけれども、公務員、特に地方公務員、本市の職員には該当されるのかされないのか、そこをちょっとお聞きします。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 山縣総務課長 ◎総務課長(山縣秀和君) 11番 上田議員の育児休業の条例改正にかかわっての御質疑にお答えいたします。 一つ目の職員への周知についてでございますが、条例改正に伴う職員への周知につきましては、前回の育児・介護に関する両立支援制度の改正同様、所属長を通じて全職員への周知に努めたいと考えております。 現在育児休業を取得し職場を離れている職員に対しても、各所属長を通じ郵送物となりますが通知することとなります。また、今後新たに出産を予定している職員につきましても、育児休業制度を十分に理解した上で制度の利用に努められるよう引き続き取り組んでまいります。 それから、臨時、非常勤職員については、毎年度の任用の際に休暇制度や育児、介護休業制度を明示した資料を必ずお配りしておりまして、周知漏れや職員が制度を忘れて取得できなくならないように、そういうことに努めているところでございます。 それから、二つ目の育児目的休暇についてでございますが、育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律第24条に規定されてございまして、小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者に関して、育児に関する目的のために利用することができる休暇を与えるための措置を講じるよう努めなければならないと第24条に規定されてございます。 この規定は、地方公務員に関しては適用しないとされてございまして、現在のところ取り組む予定はございません。また、この規定は国家公務員にも適用除外とされておりまして、今後この規定の趣旨を踏まえ新たな休暇制度が国のほうで設けられた場合などは、国との権衡の観点を踏まえて、本市におきましても速やかな休暇制度の整備に努めてまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 再度の御質疑ございませんか。 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) できるだけ周知を徹底していただいて、この法律改正に伴う育児休暇の延長について、有効に効果が果たせるよう取り組みをお願いします。 そこで、再度お聞きするんですけれど、現在1歳6カ月までの育児休業を取得されている臨時職員というのはございますか。 ○議長(宮本勝利君) 山縣総務課長 ◎総務課長(山縣秀和君) 11番 上田議員の再度の御質疑に御答弁申し上げます。 非常勤職員にかかわって申し上げますと、平成26年度に4人、平成27年度で3人、平成28年度、それから平成29年度の現在までは今のところございません。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 最初の答弁で、各所属長を通じて郵送物になりますが通知いたしますということですが、そうしたらやっぱりこの法律改正の趣旨を所属長に正しく理解していただかんとと思うんです。 そういう点ではどういう取り組みを考えておられますか。 ○議長(宮本勝利君) 山縣総務課長 ◎総務課長(山縣秀和君) 上田議員の再度の御質疑に御答弁申し上げます。 非常勤職員につきましては、単年度の任用ということで、毎年任用するときには十分通知してございまして、途中で妊娠されたとかそういう相談が所属長にあった場合には、総務課のほうにも所属長を通じて相談いただけるようになってございまして、その中で育児休業をとられるのか、もしくは退職されてしまうのか、また子供が大きくなったら復職いただけるのか、そういう個別に対応させていただいておりまして、所属長にはこういう制度があるということは十分周知いたしますが、その内容につきましては総務課のほうで個別に御相談させていただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 以上で通告による質疑を終了いたします。 次に、本案について他に御質疑のある方はございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第3 議案第71号 海南市同意集積区域における固定資産税の特別措置に関する条例の一部を改正する条例について ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第3 議案第71号 海南市同意集積区域における固定資産税の特別措置に関する条例の一部を改正する条例についてを議題といたします。 当局の説明を求めます。 中税務課長   〔税務課長 中 圭史君登壇〕 ◎税務課長(中圭史君) 議案第71号 海南市同意集積区域における固定資産税の特別措置に関する条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 現在、企業立地の促進による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律、いわゆる企業立地促進法により定められた同意集積区域である本市において、基本計画に指定された業種について県知事の承認を受けた事業者が、事業に供する家屋もしくは構築物、またはこれらの敷地に係る土地を取得した場合、固定資産税の課税を3年間免除しているところであります。 今般の条例改正は、この企業立地促進法が法律名を地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律(通称名、地域未来投資促進法)に改められるなど一部改正され7月31日に施行されたことに伴い、和歌山県において地域未来投資促進法に基づく和歌山県基本計画が策定され、この計画が9月29日に国の同意を受けたことから、本市においても所要の整備を行うため条例改正をお願いするものでございます。 今回の改正による制度の変更につきまして、市が行う支援措置は固定資産税の3年間の課税免除に変更はありませんが、農林水産業関連業種以外の対象業種の家屋、土地等の取得価格の適用要件が2億円以上から1億円以上に緩和され、また対象分野も拡充されております。 次に、具体的な条文改正につきまして、条例名中の「同意集積区域」を「促進区域」に改正し、第1条中の「企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律」を「地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律」に改正するなど、法改正に伴い整備するものであります。 また、第4条を第5条に、第3条を第4条にそれぞれ繰り下げ、現行の第2条中の和歌山県基本計画の同意日を「平成25年4月1日」から「平成29年9月29日」に改正するなど、法令等に対応するよう所要の整備を行うとともに、これを第3条とし、新たに第2条に用語の定義として、この条例において使用する用語は地域未来投資促進法において使用する用語の例によることとする旨を定めてございます。 なお、附則につきましては、第1項ではこの条例は公布日から施行する旨を、第2項では改正前の対象施設に関する経過措置を設けてございます。 以上が海南市同意集積区域における固定資産税の特別措置に関する条例の一部を改正する条例の概要でございます。 何とぞ御審議の上、御可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行いますが、本案については質疑の通告がありますので、まず初めに通告による質疑を許可いたします。 17番 黒原章至君 ◆17番(黒原章至君) 説明をいただきました。 その中で、3点ばかりちょっとわからないので質疑させていただきたいと思います。 この計画は和歌山県が計画を立てて、和歌山県全域を対象に地域未来投資促進法という形で、税法の課税の免除を行って地域を活性化しようということはよくわかるんですけれども、県は全県を促進区域に指定しますよという考え方なんですけれども、海南市の対象区域というのはどないなっているのかちょっとわからないんです。 それと、海南市はこの法律に基づき海南市の基本的な計画というのはつくらなくてもいいのかな。県がおっしゃっているとおりに準じてそのまま従うという形になっていくのかというのがちょっとわかりにくいので、その辺の説明をいただきたい。 以前は企業立地促進法の中で、市内である工場が創業されて、その期間を全うしないままで撤退されたというようなことが昔あったと思うんですけれども、この支援措置の3年間中に課税免除をした企業が廃業や撤退した場合に、海南市としての損害などが生じるのかどうかというのを説明していただきたいんです。 それと、その3年間の免除期間中に撤退した場合の罰則なんかを市としてお考えになっているのか、その辺お聞きしたいと。 3点よろしくお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 中阪産業振興課長 ◎産業振興課長(中阪雅則君) 17番 黒原議員の御質疑にお答えいたします。 1点目の海南市の対象区域、いわゆる促進区域につきましては、海南市を含めた和歌山県内全域が促進区域となっております。旧法であります企業立地促進法に基づく基本計画では、紀ノ川流域と紀中紀南地域の二つの地域で策定されておりましたが、地域未来投資促進法に基づく新たな支援措置などを活用して県内への投資をさらに促進させるためには、県内全域を一つの促進区域と設定いたしました。このため、海南市におきましても全域が促進区域に該当いたします。 また、促進区域内には県が特に企業立地に力を入れている重点促進区域というものがございまして、これは工場立地法における緑地面積の面積率の緩和の特例を受けることができますが、海南市では重点促進区域というものはございません。 また、2点目の海南市の基本計画は必要かということでございますが、基本計画につきましては県及び市や商工団体、大学、金融機関等で構成しております地域経済牽引事業促進協議会で協議されておりまして、本市といたしましても企業を誘致する大規模な土地を所有していないことから、本市独自の計画ではなく県下全域の計画として取り組むことが適切と判断し、和歌山県基本計画に同意をしたところでございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 中税務課長 ◎税務課長(中圭史君) 黒原議員の御質疑の3点目、支援措置の3年間に課税免除した企業が廃業や撤退したらどういうことになるのかという御質疑でございます。 この条例に基づきまして立地した企業に対しては、申請を受けて固定資産税を3年間免除することとなりますが、免除した税額に対しては国からの減収補填措置として、普通地方交付税でその75%が算定されますことから、もし課税免除された企業が事業を廃止したり撤退しても課税免除した税額分に対しては、交付税で補填されるものと考えてございます。 また、事業廃止や撤退ということがあっても土地は現存するので、課税免除することなく固定資産税を課税することになりますし、建物についても取り壊して除却されなければ課税していくことになります。このことから、支援期間の途中で撤退、廃業ということとなっても市の収入面に影響を及ぼすことにはなりませんし、工場等を新増設しなかった場合と比較すれば、支援した期間はその設備投資に対して土地と建物は固定資産税の4分の3、償却資産は全額分が市の増収になると考えられます。 このことから、廃業や撤退があっても罰則を課する措置は必要がないというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 17番 黒原章至君 ◆17番(黒原章至君) その支援措置の中身はよくわかりました。 それでまだわかりにくいのが、県の計画と海南市の計画のあり方がちょっとわかりにくいんです。 今お聞きしたら、重点促進区域というのは海南市内にはないという説明があったりとか、本市独自の計画でなく県下全域の計画として取り組むことが適切だと判断しているというお考えはわかるんだけれども、じゃ和歌山県が作成する計画の策定に当たって、海南市はもうここの地域にこういう企業が来るからどうぞ、この場所を提供してあげてよという形になっていくんか、その中でも海南市としても県からの打診があるのかちょっとわからないですけれども、そのときに海南市はこの計画にどうかかっていくのかというのがわからないんです。 今の説明だったら、何かもう言われっ放しでただ工場とか来るのかなちゅうようなイメージになるんで、そこらの市と県とのかかわり方をもう少しわかりやすく説明していただきたいです。よろしくお願いします。 ○議長(宮本勝利君) 中阪産業振興課長 ◎産業振興課長(中阪雅則君) 再度の御質疑にお答えいたします。 県の基本計画と本市のかかわりという趣旨でございますが、県の基本計画につきましては、県下全市町村、そして県、商工会議所や商工団体、大学、金融機関など53の産学官金で形成される和歌山県地域経済牽引事業促進協議会で協議をするということになっております。 本市といたしましても協議会に参加をし考え方をお伝えした上で、今回県全体の計画として策定させていただいたところです。これは市独自で計画を策定するよりも、海南市の技術や原材料を和歌山県全体で幅広く活用していただく、また活用できることとなりまして、民間事業者にとってはより有益になると考えているところでございます。 例えば、海南市内の事業者が地域経済を牽引するような事業を想定して地域経済牽引事業計画というものを策定するわけですけれども、この策定をする際に海南市を対象とした計画でありますと、市内の業種であります漆器を活用した事業であればその対象にはなるんですが、例えば湯浅のしょうゆなどを活用する際は、海南市外という形になってしまいまして対象にはならないというふうになってございます。 したがいまして、市単独で基本計画を策定するよりも県全体を対象とした区域で計画をつくることによって、事業者にとっては有利になるというふうなことを判断したことから、県下全域での基本計画を策定するということに至ったわけでございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 17番 黒原章至君 ◆17番(黒原章至君) もし私の理解が間違っていたらもう一度説明していただきたいし、僕の理解が正しければもう答弁は要りませんが、要は海南市で計画をつくってしまうと、海南市内の特色のある地場産業等でしかこの免除措置が受けられないというような説明であったのかなと思う。県下全域での計画の中にいてれば、海南市でも新たな地場産業とか他の地域の特産物なんかでも海南市の中に企業誘致とかできて、海南市にとっては有利な受け皿になるので、市独自の計画を立てないで、県の協議会へ市としての意見を述べていくほうが海南市にとっては有利であるというような説明で、私はそういう理解をしたんですけれども、それでよければそれでいいし、もし違うんならここは違うんですよと御教授願えればと思います。 ○議長(宮本勝利君) 中阪産業振興課長 ◎産業振興課長(中阪雅則君) 黒原議員からの再度の御質疑にお答えいたします。 先ほども御説明させていただきましたが、本市の持つ特色を他の市町村で生かしていただくこともできますし、逆に他の市町村にある特色を本市でも生かすことができるということから、県下全域で策定することが望ましいと判断したところでございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 次に、11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 大体、黒原議員が質疑されたんで、通告しているんですけれど、もう一点だけにします。 土地と建物の固定資産税を3年間免除していくということでございますけれども、固定資産である償却資産に対しては減免適用されるのかされないのか、それだけお聞きします。 ○議長(宮本勝利君) 中税務課長 ◎税務課長(中圭史君) 11番 上田議員の御質疑にお答えいたします。 償却資産の支援措置、優遇措置というのは、市のほうではございませんが、国のほうで法人税に対する措置がございます。内容は、機械設備等は40%の特別償却、もしくは4%の税額控除により設備投資を行った初年度の法人税負担を軽減するというふうになってございまして、国税のほうで支援というか優遇がされていくという仕組みになってございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) そうしたら法人市民税にはそれは適用されないんですか。 ○議長(宮本勝利君) 中税務課長 ◎税務課長(中圭史君) 11番 上田議員の再度の御質疑にお答えいたします。 この条例改正によって行います税の課税免除につきましては、市の課する固定資産税の土地と家屋分だけというふうになってございますので、法人市民税には影響はございません。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 以上で通告による質疑を終了いたします。 次に、本案について他に御質疑のある方はございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第4 議案第72号 海南市地区集会所条例の一部を改正する条例について ○議長(宮本勝利君) 日程第4 議案第72号 海南市地区集会所条例の一部を改正する条例についてを議題といたします。 当局の説明を求めます。 井内市民交流課長   〔市民交流課長 井内健児君登壇〕 ◎市民交流課長(井内健児君) 議案第72号 海南市地区集会所条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 海南市大崎地区集会所の新築に伴い条例の改正をお願いするもので、第2条の表に、海南市大崎地区集会所、海南市下津町大崎378番地1を追加するものでございます。 なお、附則につきましては、施行期日は規則で定める日から施行することとしております。 当該地区集会所は、大崎小学校の廃校に伴い旧学校用地に新築するもので、当該地区集会所の構造につきましては、鉄骨平屋建て延べ床面積112平方メートルの集会所でございます。 何とぞ御審議の上、御可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行いますが、本案については質疑の通告がありますので、まず初めに通告による質疑を許可いたします。 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 大崎地区集会所は、地域の活動に有益な集会所だと思います。 そこで、条例では利用について、市長の許可を得なければならないとありますが、この利用の申請はどちらにするんでしょうか。 もう一つは、地区集会所施行規則で利用時間は明示されておりますが、年間を通じて利用することはできるのでしょうか。 それから、利用料についてはどうなるのでしょうか。 まずこの3点だけ。 ○議長(宮本勝利君) 井内市民交流課長 ◎市民交流課長(井内健児君) 11番 上田議員からの御質疑にお答え申し上げます。 地区集会所につきましては、市所有の集会所でございまして地区コミュニティの拠点として地域の皆様に御利用いただいている施設でございます。運営につきましても利用される地区にて運営委員会を組織していただき、地区の皆様で協議することで地区の皆様が利用しやすい運営をしていただいているところでございます。 大崎地区集会所につきましても地区で運営委員会を組織していただき、他の地区と同じような運営をしていただくということで進めてございます。 まず、1点目の利用の申請先につきましては、各地区で組織しております運営委員会にて手続を行ってございます。 大崎地区につきましても他の地区と同じような形で手続をしていただくことを考えてございます。 それから2点目の一年中利用することができるのかにつきましては、地区集会所は地区の皆様が利用しやすいように運営委員会にて運営しておりまして、利用日につきましてもそれぞれの運営委員会にて利用日を協議いただき、皆様が利用しやすいよう運営委員会で利用日を決定していただいて運営していただいている状況でございます。 大崎地区につきましても他の地区と同じような運営をしていただくということで考えてございます。 それから3点目の利用料につきましては、地区集会所はそれぞれの地区の運営委員会で運営しておりまして、運営委員会で光熱水費、し尿くみ取り手数料等の支払いをしていただいております。市所有の施設でございますので施設に係る修繕等は市で行ってございますが、施設を維持するために地区の皆様から負担金を集めている地区、それから利用料を徴収している地区もございます。利用料につきましてもそれぞれの運営委員会にて利用料を協議いただき、運営委員会で利用料金を決定していただいている状況でございます。それぞれの運営委員会からは、年度末に管理運営報告書や会計報告書を当課のほうに提出していただきまして、適切な運営がなされているかについて利用状況、それから管理運営状況等を確認しているところでございます。 大崎地区につきましても他の地区と同じような運営をしていただくということで考えてございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 先月も私、岡田地区集会所で市政報告会を開かしていただきまして、私たち議員にとっても市政報告会を開催していくのに、非常に使い勝手のいい集会所が海南市にはたくさん建設されているちゅうことでありがたいんです。 そこで、集会所を管理運営されている方から私に寄せられた御要望も含めて再度質疑させていただきます。 利用料、使用料についての答弁をされた中で、施設を維持するために地区の皆様から負担金を集めている地区や利用料を徴収している地区もございますということでありますね。それと、市民交流課として各運営委員会から管理運営報告書や会計報告書を担当課に提出いただき、適切な運営がされているかについて利用状況や管理運営状況等を当課にて確認してございますということがあるんですが、多分この大崎地区集会所もトイレは水洗だと思うんです。 トイレを水洗化すると非常に清掃とか注薬の維持管理費が高いということで、特に集会所を水洗化されたところの地元の方としては、それに見合う収入が入ってこない。利用料収入が入ってくりゃいいんですけれども、場合によっては地区の方については安くして地区外の方にちょっと上乗せするとかやっておられるところもありますね。そういう中で電球切れたらかえるちゅうぐらいは軽微な費用で済むんですけれども、特に水洗トイレの維持管理に多大な経費がかかるということで、そういう悩みもお聞きをしております。 運営及び管理について、費用負担のために各地区集会所運営委員会では御苦労されているということもお聞きしたことがあります。ですから、一度、各地区集会所の管理運営に係る費用はどのような費用負担が生じているか、実態を調査されて、そういった運営委員会での管理運営の困難さについて調査をされてはいかがと思うんですけれど、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(宮本勝利君) 井内市民交流課長 ◎市民交流課長(井内健児君) 再度の御質疑にお答え申し上げます。 今の集会所の運営につきましては、主に地区の皆様が利用することが多い施設という特性といいますか性格のものでありまして、そういうことから地区の運営委員会で管理運営をしていただいているところでございます。 当課としては毎年運営報告書、それから会計報告書を提出していただいて管理状況を確認しているところでございますけれども、議員御提言のことも踏まえまして、再度各地区の運営委員会の方から運営についての御意見等をお聞きして、集会所の状況を把握させていただいて適切な維持管理運営に今後努めていきたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 以上で通告による質疑を終了いたします。 次に、本案について他に御質疑ある方ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。 この際暫時休憩いたします。                           午前10時24分休憩-----------------------------------                           午前10時39分開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。----------------------------------- △日程第5 議案第73号 平成29年度海南市一般会計補正予算(第5号) ○議長(宮本勝利君) 日程第5 議案第73号 平成29年度海南市一般会計補正予算(第5号)を議題といたします。 お諮りいたします。 本案については既に説明書が添付されておりますので、内容説明は省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより質疑を行いますが、議事進行上、一括して御質疑いただくことにいたします。 これより質疑を行いますが、本案については質疑の通告がありますので、まず初めに通告による質疑を許可いたします。 17番 黒原章至君 ◆17番(黒原章至君) 2款総務費、1項総務管理費、8目情報システム費642万9,000円、システム修正委託料ですね。これはマイナンバーカードのシステムの改修費ということで予算化をされているんですけれども、今回のこの改修せねばならない内容というのは、旧姓を併記できるようになったということと、日本年金機構との連携をとれるようにシステムの改修をしなければならないので642万9,000円を使うということなんですけれども、この事業に係る財源は国、県からが548万2,000円、一般財源は94万7,000円になっているんですけれど、この事業に係る負担割合の中身を詳しくまずは説明していただきたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 中野管財情報課長 ◎管財情報課長(中野裕文君) 17番 黒原議員からの13節システム修正委託料にかかわっての事業費負担についてお答えします。 今回のシステム修正委託料642万9,000円については、総務省所管と厚生労働省所管の事業があり、総務省所管については住民票やマイナンバーカードへ旧姓を併記するためのシステム改修を行うもので、事業費については総務省が予定している限度額359万円の全額が補助金というふうになってございます。 また厚生労働省所管については、情報連携に係るシステム改修で、283万9,000円の事業限度額のうち3分の2に当たる189万2,000円が補助金となっているところでございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 17番 黒原章至君 ◆17番(黒原章至君) 今説明あったんですけれど、国が進めているこういう事業の中で、マイナンバーカードを普及したいというような意向で、いろいろとカードのサービス内容がふえていくんだろうと思うんですけれども、担当の課長に言うのもあれですが、普通、国が全部費用を持つべきちゃうんかなという観点があるんで、毎度毎度何かこういうものをカードに入れて使いやすくなるというようなことで、自治体のお金をこういうふうに使っていかなければならないのは、ちょっとどうかなというようなことを私個人的に思っているわけです。 そうした中で、今後国のほうもマイナンバーカードを皆さんに持っていただいて普及をしたいという中で、9月定例会でもあったと思うんですけれども、使いやすくするためには、国も考えていますけれども、海南市独自での使えるメニューというのを考えていかなあかんよねということになってきますよね。そうなっていったときに、普及活動をすればするほど自腹が多くなっていくのか、国が言うてるような推進をすることについて、サービスは向上して市の負担が軽くなっていくのかというのがよくわからないので、そこらについての市単独の取り組みが今後なされていくんだろうと思うんですけれども、そうした中での財源はどのようになっているか、わかる範囲で説明していただきたいんです。 今後、一般財源からのお金を使っていかなあかんのか、全て国のほうで賄っていただけるのか、いろんなことをするに当たってシステムの維持費とかも膨らんでいくばかりだと思うので、その辺は今のところどのような内容なのか御説明していただきたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 中野管財情報課長 ◎管財情報課長(中野裕文君) システム修正委託料にかかわっての再度の御質疑に御答弁させていただきます。 マイナンバーカードの普及に向けて本市の取り組みとしましては、現在コンビニ交付以外、実際のところこれといった活用方法がなく、どういったことに活用できるのかといったことを模索している状況でございます。 今後、国からの情報や各自治体の取り組み状況を各担当課に提供するとともに、担当課からこういったことに利用できないかという提案があれば、連携して取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。 それらの事業についての財源についてということなんですけれども、現時点ではどのような補助金等があるのかということについては、把握できておりません。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 17番 黒原章至君 ◆17番(黒原章至君) わかりました。内容がまだ見えないというところで、これ以上質疑しても答えはなかなか見当たらないと思うんですけれど、やはり普及するならするで費用対効果について、前回も各議員からも言われていたと思うんですけれども、費用対効果をしっかり考えた上でこのマイナンバーへのいろんな取り組みを今後もしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 次に、11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 黒原議員が今質疑をされましたけれども、2款、1項、8目情報システム費、13節委託料のシステム修正の目的は何なのかをお聞きいたします。 住民基本台帳法や施行令の改正がされていたら施行日、されていない場合は法改正なり施行令の予定をお聞かせください。 このことによってマイナンバーカードの交付枚数の増加が見込まれるのかどうか、そういったことを踏まえてのシステム改修なのか。 この3点についてお聞かせください。 ○議長(宮本勝利君) 中野管財情報課長 ◎管財情報課長(中野裕文君) 11番 上田議員のシステム修正委託料にかかわっての3点の御質疑のうちシステム改修の目的、業務についてお答えいたします。 今回のシステム改修には3つの業務があり、一つは、国が進めている一億総活躍社会の実現に向けた取り組みの一つとして、希望する方を対象に住民票やマイナンバーカードに旧姓を併記できるようにするために、主に既存の住基システムの改修を行うものです。 2つ目は、平成29年7月から情報連携が開始されたわけですが、情報連携に係るシステムについては平成29年、平成30年の2カ年に分けて整備改修を行うこととなっていましたので、今回は平成30年7月の改定に向けてシステム改修を行うものです。改修内容については、法令上、情報連携ができるとなっている業務のうち未連携となっている業務の解消を図るものでございます。 そして3つ目は、平成30年3月から開始される各自治体から日本年金機構への情報照会に向けた運用テストを行うものでございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 黒崎市民課長 ◎市民課長(黒崎直行君) 私からは、住民基本台帳法施行令に関してとマイナンバーカードの交付枚数に関しての御質疑にお答えします。 住民基本台帳法施行令の改正日及び施行日についてでございますが、マイナンバーカード等への旧姓を記載するに当たっては、住民基本台帳等の関係法令の改正を行わなければなりませんが、国においては平成30年度以降、旧姓併記が可能となるよう準備が進められているところでございます。 次に、マイナンバーカード交付枚数の増加見込みについてですが、システム改修の目的である国による一億総活躍社会の実現に向けてみずからの希望に応じて活躍できる社会づくりが重要とされています。その中で、結婚等で名前が変わることにより本人確認の際や職場などで不便を感じている方にとって、旧姓を証明できるものとしてマイナンバーカードが利用できるようになり、必要とされる方のマイナンバーカードの取得が見込まれます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 全部で3項目あったんですけれども、とりあえず、2款総務費、1項総務管理費についての再質疑をいたします。 マイナンバーカードに旧姓を併記できるようにするものであるということでありますが、これは希望者に対してですね。希望あるかないかわからないんですけれども、旧姓併記希望者が1人であっても全ての住民に対して併記できるシステムという解釈でよろしいでしょうか。国が明らかにしているのは旧姓併記を希望する方に対してのシステム改修ですね。そういう解釈でよろしいでしょうか。 それと、戸籍についてはどうなるんでしょうか。住民基本台帳法とその施行令を改正するちゅうことなんですけれども、戸籍法についてはどうなるんでしょうか。それがまず1点。 すみませんけれども1回目の質疑を飛ばしました。7款土木費、3項河川費、4目砂防費、19節負担金、補助及び交付金の支出の根拠についてお聞きします。災害緊急がけ崩れ対策事業負担金303万円、災害関連緊急砂防等事業負担金800万円の支出の根拠。それから負担割合はどうなっているでしょうか。 この参考資料をいただいておりますが、それぞれの災害復旧工事の事業内容についてお聞きします。 それから、10款災害復旧費、1項農林水産施設災害復旧費、1目農業災害復旧費中の補正予算1億7,435万円の財源内訳中、その他325万円について御説明を願います。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 中野管財情報課長 ◎管財情報課長(中野裕文君) 11番 上田議員の再度の御質疑に御答弁させていただきます。 私のほうからは、マイナンバーカードへの旧姓併記は希望者に対してのみでいいのかという御質疑に対して御答弁させていただきます。 マイナンバーカードへの旧姓併記については、システムは構築しますが希望者に対してのみ記載ということになってございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 黒崎市民課長 ◎市民課長(黒崎直行君) 11番 上田議員の再度の御質疑にお答えします。 戸籍の記載に関してでございますけれども、今回の対応につきましては住民票への旧姓併記ということで、戸籍の記載事項の変更については予定されてございません。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 川村建設課長 ◎建設課長(川村英生君) 続きまして、7款土木費、3項河川費、4目砂防費、19節負担金、補助金及び交付金についての御質疑にお答えいたします。 1点目の支出の根拠並びに2点目の負担割合について一括してお答えいたします。 補正予算に計上させていただいております災害緊急がけ崩れ対策事業及び災害関連緊急砂防等事業の負担金につきましては、地方財政法第27条第1項の規定に基づき、それぞれの要綱または手引に定められた率、災害緊急がけ崩れ対策事業におきましては事業費の10%、また災害関連緊急砂防等事業におきましては事業費の5%を海南市が負担するものでございます。 次に、3点目の工事の内容ですが、災害緊急がけ崩れ対策事業として下津町方地区で2カ所、黒江地区、冷水地区、別所地区の計5カ所での事業費負担金を計上させていただいております。 緊急がけ崩れ対策事業では、台風21号等の豪雨により崩落等が発生した住家裏の自然崖に対しブロック積み工、擁壁工、のり枠工等の対策工事を県により実施していただきます。 また、災害関連緊急砂防等事業として、同じく台風21号の豪雨により東畑地区で発生した土砂災害に対しまして、再度の災害防止を図る対策工事を緊急的に実施していただきます。現在設計段階であり、詳細な工法についてはまだ決定していないと県より聞いております。 続きまして、10款、1項、1目農業災害復旧費の補正予算額1億7,435万円のうち、特定財源のその他325万円についての御質疑にお答えいたします。 この325万円につきましては、台風21号により被災し国の災害復旧事業に申請しております野上新深谷田畦畔災害復旧事業及び木津葉山田畦畔災害復旧事業の受益者分担金として、それぞれ工事費の50%を計上しております。 なお、今回激甚災害に指定されておりますので、今後国庫補助率のかさ上げが行われ受益者分担金が軽減されることとなります。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 2款、1項総務管理費のシステム修正について、目的もわかりましたけれども、ここからは私の意見になるのでやめておきます。大体中身はわかりました。 それから、県負担金ですね。これについては非常にありがたい制度だというふうに思います。問題は、多分市単独の土地改良事業の受益者負担金だと思うんですけれども、それを確認します。 今、課長の答弁では、国の激甚災害指定を受けて国の査定によってかさ上げがあって、受益者の負担が下がることも考えられるということでそれはそれでいいんですけれども、私は市単独の土地改良事業の交付金要求を見さしていただきましたけれども、かつては、海南市の場合は7割補助だったと思うんです。それが2回ほどにわたって改正があって、受益者負担5割ということになっているんです。 その中でお聞きしたいのは、通常の里道、水路とかの機能回復ということであればいいんですけれど、要綱では今回のような天災、災害の場合でも補助のかさ上げがされていないんです。されていますか。 されているかどうか、それについてお聞きします。 それだけお答えください。 ○議長(宮本勝利君) 川村建設課長 ◎建設課長(川村英生君) 10款、1項1目の特定財源にかかわっての再度の御質疑にお答えいたします。 今回、受益者から分担金をいただくのは、市単独事業じゃなしに国の農地災害の復旧事業に申請するものでございまして、田、畦畔につきましては個人の財産ということになりまして、国からの補助金の残りについて受益者から分担金をいただいているということでございます。 それと、市単独土地改良事業につきましては、こういう天災の場合、特例といいますかそういうかさ上げというのは現在行っておりません。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 以上で通告による質疑を終了いたします。 次に、本案について他に御質疑のある方ございませんか。 14番 河野敬二君 ◆14番(河野敬二君) 若干質疑をしたいというふうに思います。 2款、1項、8目情報システム費のシステム修正委託料ですが、委託先はどちらかお教え願えますか。 ○議長(宮本勝利君) 中野管財情報課長 ◎管財情報課長(中野裕文君) 14番 河野議員からのシステム修正に係る委託先についての御質疑に御答弁させていただきます。 システム修正については現在構築されている分がございまして、以前から業務を行っている株式会社TKCに委託したいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 再度御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 他に御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第6 議案第74号 平成29年度海南市国民健康保険特別会計補正予算(第1号) ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第6 議案第74号 平成29年度海南市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。 お諮りいたします。 本案については既に説明書が添付されておりますので、内容説明は省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより質疑を行いますが、議事進行上、一括して御質疑いただくことにいたします。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第7 議案第75号 平成29年度海南市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第7 議案第75号 平成29年度海南市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。 お諮りいたします。 本案については既に説明書が添付されておりますので、内容説明は省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより質疑を行いますが、議事進行上、一括して御質疑いただくことにいたします。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第8 議案第76号 平成29年度海南市介護保険特別会計補正予算(第1号) ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第8 議案第76号 平成29年度海南市介護保険特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。 お諮りいたします。 本案については既に説明書が添付されておりますので、内容説明は省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより質疑を行いますが、議事進行上、一括して御質疑いただくことにいたします。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第9 議案第77号 平成29年度海南市水道事業会計補正予算(第2号)
    ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第9 議案第77号 平成29年度海南市水道事業会計補正予算(第2号)を議題といたします。 お諮りいたします。 本案については既に説明書が添付されておりますので、内容説明は省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより質疑を行いますが、議事進行上、一括して御質疑いただくことにいたします。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第10 議案第78号 市道路線の廃止及び認定について ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第10 議案第78号 市道路線の廃止及び認定についてを議題といたします。 当局の説明を求めます。 森下管理課長   〔管理課長兼港湾防災管理事務所長 森下順司君登壇〕 ◎管理課長兼港湾防災管理事務所長(森下順司君) 議案第78号 市道路線の廃止及び認定について御説明申し上げます。 このたび建設課において塩津小学校から南側の市道黒田塩津線まで道路を整備し、市道塩津西本線が延伸されたことにより、起終点が変更されることから、一度市道を廃止し廃止区間と新設区間を合わせた新たな路線として認定しようとするものでございます。 廃止する路線は、市道塩津西本線でございまして、道路の一端が市道塩津戸坂線に、もう一端が塩津小学校に接続しております。路線の延長は603.9メートルで幅員は3.0メートルから5.5メートルのコンクリート舗装道路でございます。 この路線を廃止するため道路法第10条第1項の規定により議会の議決を求めるものでございます。 また、認定する路線は、同じく塩津西本線とし、道路の一端が市道塩津戸坂線に、もう一端が市道黒田塩津線に接続しております。道路の延長は847.9メートルで幅員が3.0メートルから10.7メートルのコンクリート舗装及びアスファルト舗装道路でございます。 この路線を新たに市道にするため道路法第8条第2項の規定により議会の議決を求めるものでございます。 何とぞ御審議の上、御可決賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行います。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。 この際暫時休憩いたします。                           午前11時10分休憩-----------------------------------                           午前11時25分開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 皆様方に申し上げます。 会議中におきましては、私語は慎んでいただきたくよろしくお願い申し上げます。特に議席から、あるいは傍聴席からの会話は慎んでいただきますようお願いいたします。----------------------------------- △日程第11 議案第79号 海南市職員給与条例の一部を改正する条例について ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第11 議案第79号 海南市職員給与条例の一部を改正する条例についてを議題といたします。 当局の説明を求めます。 山縣総務課長   〔総務課長 山縣秀和君登壇〕 ◎総務課長(山縣秀和君) 議案第79号 海南市職員給与条例の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 本条例につきましては、国家公務員の俸給月額、勤勉手当の改正等に係る人事院勧告に伴う一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律に準じ、本市職員の給料月額及び勤勉手当の改定を行うとともに、その他所要の改正を行うものでございます。 まず、お配りしてございます議案資料に基づきまして今回の改正の概要について御説明させていただきます。 本条例の第1条関係といたしましては、勤勉手当の改定と給料月額の改定を行ってございます。 勤勉手当の改定といたしましては、再任用職員以外の職員では、12月期の支給割合を0.85月分から0.95月分に改め年間0.1月分を引き上げるとともに、再任用職員では、12月期の支給割合を0.4月分から0.45月分に改め年間0.05月引き上げてございます。 また、給料月額の改定といたしましては、平均改定率0.2%の改定を行ってございます。 次に、本条例の第2条関係といたしましては、勤勉手当の支給割合の配分変更を行うとともに、55歳を超える職員に係る給与の減額措置が平成30年3月31日をもって終了することから、当該減額措置に係る規定を削ってございます。 なお、この55歳を超える職員に係る給与の減額措置の経過についてでございますが、お配りしてございます議案資料の裏面をごらんください。 平成17年の人事院勧告におきましては、平成18年4月1日から実施する給与構造の改革が勧告されました。俸給表に関しましては、地域における公務員給与水準の是正を図るため全国共通の俸給表の水準を平均4.8%、中高齢層については最大7%程度引き下げるという内容となってございます。その後、給与構造の改革後においても50歳代では公務の給与水準が民間を上回っており、特に50歳代後半層の給与差が拡大している傾向にあったことから、平成22年度の人事院勧告において当面の措置として、55歳を超える職員、行政職俸給表1、6級以上については俸給月額等の1.5%に相当する額を減額する勧告がされました。 その後平成26年の人事院勧告では、平成27年4月1日から実施する給与制度の総合見直しが勧告され、俸給表に関しましては俸給表の水準を平均2%引き下げ、50歳代後半層の職員が多く在職する高位号俸の俸給月額については、最大4%引き下げるという内容となってございます。 なお、この俸給表の水準の引き下げによる職員の生活への影響を考慮して、平成30年3月末まで減給補償が講じられることから、55歳を超える職員の俸給等の1.5%の減額措置も、当該減給補償が廃止される平成30年3月末をもって廃止することとされたところでございます。 以上が55歳を超える職員に係る給与の減額措置の経過でございます。 次に、附則関係をごらんいただきたいと思います。 本条例の附則関係といたしましては、施行期日等につきましては、本条例は公布の日から施行するとともに、勤勉手当の支給割合の配分の変更及び55歳を超える職員に係る給与の減額措置関係規定の削除は、平成30年4月1日から施行することとしてございます。また、給料月額の改定は平成29年4月1日から、勤勉手当の改定は平成29年12月期からそれぞれ遡及適用することとしてございます。 また、55歳を超える職員に係る給与の減額措置が平成30年3月31日をもって終了することに伴い、関係条例について規定の整備を行ってございます。 以上が今回の条例改正の概要でございます。 続きまして、今回の改正条文の内容についてお手元の議案に沿って御説明申し上げます。 まず、改正条例第1条についてでございますが、勤勉手当について規定してございます。 第28条第2項の改正につきましては、12月期の支給割合を再任用職員以外の職員については100分の85から100分の95に、再任用職員については100分の40から100分の45にそれぞれ改めるものでございます。 また、これに伴い勤勉手当の支給総額の特例を規定してございます附則第16条におきまして所要の改正を行ってございます。 次に、給料月額の引き上げを行うため別表第1及び別表第2を改正してございます。 続きまして、改正条例第2条について御説明申し上げます。 まず、勤勉手当について規定してございます第28条第2項の改正についてでございますが、国におきましては平成30年以降において、6月期と12月期の勤勉手当の支給割合が均等になるよう配分することとされていることから、これに準じ勤勉手当の支給割合を再任用職員以外の職員については100分の90に、再任用職員については100分の42.5にそれぞれ改めるものでございます。 次に、55歳を超える職員に係る給与の減額措置が平成30年3月31日をもって終了することから、当該減額措置に係る規定である附則第13項から第16項までの規定を削り、第25条におきまして所要の規定の整理を行うとともに、本条例の附則第5項及び第6項におきまして関係条例について所要の改正を行ってございます。 なお、附則についてでございますが、この条例は公布の日から施行しようとするものでございますが、改正条例第2条並びに附則第5項及び第6項の規定は、平成30年4月1日から施行しようとするものでございます。 また、適用区分といたしまして改正条例第1条の規定による改正後の条例の規定につきましては、平成29年4月1日から適用しようとするものでございます。そのほか、この条例の施行に関し必要な経過措置等について規定してございます。 何とぞ御審議の上、御可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行いますが、本案については質疑の通告がありますので、まず初めに通告による質疑を許可いたします。 3番 東方貴子君 ◆3番(東方貴子君) 人事院勧告によります職員給与の改正議案ですが、市職員の給与に対するラスパイレス指数は平成27年度の財政カードを見ますと96.8であり、類似団体の平均の98.3よりも低く、今回の人事院勧告による給与改正は納得いくものでありますが、今の市の業務状況を見てみますと、正規職員の数は減少しその分非常勤職員に頼るところが大きいように感じます。 私が議員になって3年半、この間にも既に2回の給与の改正議案が提出されいずれも賛成をさせていただきました。今回3回目となりますが、その間にも非常勤職員の給与の見直しはなされていません。このままこの議案が可決されればますます給与の格差が広がり、非常勤職員のモチベーションも上がらないと考えます。 人事院勧告があった場合、正規、非正規の職員の給与をセットで考えるべきだと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮本勝利君) 当局から答弁願います。 山縣総務課長 ◎総務課長(山縣秀和君) 3番 東方議員の職員給与の改正にかかわっての御質疑にお答えいたします。 臨時非常勤職員の報酬につきましては、県や近隣市町の臨時職員の報酬額と大きな格差はないか、あるいは民間企業の類似する職種の給料額とはどうかなど都度確認しているところでございます。また、臨時非常勤職員を新たに募集する際にも、その報酬額が民間企業などと比べて適当な金額であるかを応募状況を確認しながら報酬額の妥当性を判断しているところでございます。 このような状況から、本年4月から保育士、幼稚園教諭と手話通訳士の報酬について改定させていただいたところでございまして、今後におきましても近隣や民間企業、求人状況などを参考にしつつ、議員御提言の正職員の給与の変化も含め総合的に判断する中で、必要に応じ給与の改正に努めていきたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 3番 東方貴子君 ◆3番(東方貴子君) 非常勤職員の報酬については県や近隣市町の臨時職員の報酬額と差があるか、また民間企業の類似する職種の給料額との差について確認しているとのことですが、庁舎内の正規、非正規の格差の広がりについては、総合的に判断する中で必要に応じて改善に努めていくとのことでした。 お聞きしたいことはたくさんありますが、今回は正規職員の給与改正の議案ですので、次回の一般質問等の機会におきましてお尋ねすることにいたします。 ○議長(宮本勝利君) 以上で通告による質疑を終了いたします。 次に、本案について他に御質疑ある方ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第12 議案第80号 平成29年度海南市一般会計補正予算(第6号) ○議長(宮本勝利君) 日程第12 議案80号 平成29年度海南市一般会計補正予算(第6号)を議題といたします。 お諮りいたします。 本案については既に説明書が添付されておりますので、内容説明は省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより質疑を行いますが、議事進行上、一括して御質疑いただくことにいたします。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第13 議案第81号 平成29年度海南市国民健康保険特別会計補正予算(第2号) ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第13 議案第81号 平成29年度海南市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。 お諮りいたします。 本案については既に説明書が添付されておりますので、内容説明は省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより質疑を行いますが、議事進行上、一括して御質疑いただくことにいたします。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第14 議案第82号 平成29年度海南市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号) ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第14 議案第82号 平成29年度海南市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。 お諮りいたします。 本案については既に説明書が添付されておりますので、内容説明は省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより質疑を行いますが、議事進行上、一括して御質疑いただくことにいたします。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第15 議案第83号 平成29年度海南市介護保険特別会計補正予算(第2号) ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第15 議案第83号 平成29年度海南市介護保険特別会計補正予算(第2号)を議題といたします。 お諮りいたします。 本案については既に説明書が添付されておりますので、内容説明は省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより質疑を行いますが、議事進行上、一括して御質疑いただくことにいたします。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。----------------------------------- △日程第16 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦について ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第16 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。 当局の説明を求めます。 市長 神出政巳君   〔市長 神出政巳君登壇〕 ◎市長(神出政巳君) 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦について御説明申し上げます。 人権擁護委員中口雅博氏が、平成30年3月31日をもって任期満了となります。したがいまして、その後任者として田中隆夫氏を推薦いたしたく議会の同意をお願いするものであります。 なお、田中隆夫氏の経歴等につきましては議案資料のとおりであります。 同氏は、人格識見ともにすぐれ人権擁護委員としてまことにふさわしい方だと存じますので、何とぞ御同意を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行います。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本案については先例により委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより討論を行います。 討論ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 討論なしと認めます。 よって討論を終結いたします。 これより本案に対する採決を行います。 お諮りいたします。 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦についてを原案のとおり同意することに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よって本案は原案のとおり同意することに決しました。----------------------------------- △日程第17 諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦について ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第17 諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。 当局の説明を求めます。 市長 神出政巳君   〔市長 神出政巳君登壇〕 ◎市長(神出政巳君) 諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦について御説明申し上げます。 人権擁護委員大田まり子氏が、平成30年3月31日をもって任期満了となります。したがいまして、その後任者として再度大田まり子氏を推薦いたしたく議会の同意をお願いするものであります。 なお、大田まり子氏の経歴等につきましては議案資料のとおりであります。 同氏は、人格識見ともにすぐれ人権擁護委員としてまことにふさわしい方だと存じますので、何とぞ御同意賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行います。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本案については先例により委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより討論を行います。 討論ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 討論なしと認めます。 よって討論を終結いたします。 これより本案に対する採決を行います。 お諮りいたします。 諮問第3号 人権擁護委員候補者の推薦についてを原案のとおり同意することに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よって本案は原案のとおり同意することに決しました。 この際昼食のため午後1時まで休憩いたします。                           午前11時44分休憩-----------------------------------                             午後1時開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。----------------------------------- △日程第18 発議第3号 海南市議会基本条例について ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第18 発議第3号 海南市議会基本条例についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 議会改革特別委員会委員長 宮本憲治君   〔議会改革特別委員会委員長 宮本憲治君登壇〕 ◆議会改革特別委員会委員長(宮本憲治君)  皆さん、こんにちは。 長い時間をかけて皆さんと一緒につくり上げた基本条例、やっとここまで来ました。では、説明させていただきます。 発議第3号 海南市議会基本条例についてを御説明いたします。 本条例は、二元代表制のもと、議会及び議員の役割を明確にするとともに、議会及び議員の基本的事項を定めることにより、議会の活性化を図り、民主的な市政の発展及び市民の福祉の増進に寄与することを目的として制定するものであります。 以下、本条例の概要について、御説明いたします。 第1章の総則では、第3条で、議会は二元代表制の一翼を担う自治機関として、その自覚と誇りを持ち、市民自治の考えを基本に真の地方自治の実現に全力を挙げることを定めています。 第2章の議会及び議員の活動原則では、第4条で、議会は公正性及び透明性を確保し、市民に開かれた議会を目指すとともに、政策立案及び政策提言に取り組むことを定めています。 第3章の市民と議会の関係では、第10条で、議会は、市民の多様な意見を把握し、市民参加の推進に努めるとともに市民との意見交換の場を多様に設けることを定めています。 第4章の議会と行政の関係では、第16条で、議会は、市長等が提案する重要な政策等について論点を明確にし、議論の水準を高めるとともに、議決責任を担保するため、市長等に対し政策等の提案に至った経緯、理由及び期待される効果などについて明らかにするよう求めることを定めています。 第5章の議会運営では、第18条で、議員は、議員間で自由な討議を重ねて合意形成に努めるものとし、あらゆる会議において、自らの意見又は考えを丁寧に述べるとともに、他の意見に対しても真摯に耳を傾け、議員間での討議を尽くすことを定めています。 第6章の議会の機能強化では、第20条で、議会は、議事機関としての機能強化のため、必要に応じて地方自治法第96条第2項の規定に基づき議決事件を追加することを定めています。 第7章の議員の政治倫理、身分及び待遇では、第26条で、議員は、良心に従い、誠実かつ公正にその職務を行わなければならず、品位を損なうような行為を慎むとともに、その職務に関して疑惑を招くおそれのある行為をしてはならないことを定めています。 第8章の見直し手続では、第29条で、議会は、一般選挙を経た任期開始ごとに、議会運営委員会においてこの条例の目的が達成されているかどうかを検証するとともに、随時社会情勢の変化等を勘案し、必要に応じてこの条例の改正を含め適切な措置を講じることを定めています。 なお、附則につきましては、この条例は、平成30年4月1日から施行することとしています。 議員各位におかれましては、何とぞ本案に御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。 よろしくお願いします。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行います。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております発議第3号については、会議規則第38条第2項の規定により、委員会に付託いたしません。 これより討論を行います。 討論ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 討論なしと認めます。 よって討論を終結いたします。 これより本案に対する採決を行います。 発議第3号 海南市議会基本条例についてを原案可決することに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よって本案は原案可決することに決しました。----------------------------------- △日程第19 発議第4号 海南市議会会議規則の一部を改正する規則について ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第19 発議第4号 海南市議会会議規則の一部を改正する規則についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 議会運営委員会委員長 川崎一樹君   〔議会運営委員会委員長 川崎一樹君登壇〕 ◆議会運営委員会委員長(川崎一樹君) それでは、発議第4号 海南市議会会議規則の一部を改正する規則について御説明申し上げます。 本案は、全員協議会について、地方自治法第100条第12項の規定による協議または調整を行うための場として定めることにより、全員協議会を法律上正規の会議として位置づけ、原則公開しようとするものでございます。 なお、附則についてでございますが、この条例は平成30年4月1日から施行しようとするものでございます。 議員各位におかれましては、何とぞ本案に御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行います。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております発議第4号については、会議規則第38条第2項の規定により、委員会に付託いたしません。 これより討論を行います。 討論ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 討論なしと認めます。 よって討論を終結いたします。 これより本案に対する採決を行います。 発議第4号 海南市議会会議規則の一部を改正する規則についてを原案可決することに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よって本案は原案可決することに決しました。----------------------------------- △日程第20 発議第5号 海南市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例について ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第20 発議第5号 海南市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 12番 岡 義明君   〔12番 岡 義明君登壇〕 ◆12番(岡義明君) 発議第5号 海南市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例についてを御説明いたします。 本案は、海南市議会議員の報酬の改正についてであります。 議長の月額54万円を48万6,000円に、副議長の月額48万円を43万2,000円に、議員の月額44万円を39万6,000円に引き下げるものであり、平成30年1月1日から施行するものです。 近年の長引く不況の中で、市民の暮らしは苦しくなるばかりです。そんな市民の生活に鑑み、議員報酬の1割をカットするために本案を提出しました。 なお、発議資料を簡単に御説明いたします。 発議資料の表は、定数22人を現状維持し、報酬を1割カットした場合の予算の削減額をあらわしております。 議員各位におかれましては、何とぞ本案に御賛同賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明とさせていただきます。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行います。 本案については質疑の通告がありますので、通告順に質疑を許可いたします。 20番 宮本憲治君 ◆20番(宮本憲治君) 先ほど議決いただきました議会基本条例の施行日は平成30年4月1日ですので、この発議に関してはかかりませんが、しかし、皆で知恵を絞ってつくった基本条例ですので、その精神はこの議場には生きていると思いますので、質疑をさせていただきます。 その基本条例の第28条、紹介します。 議員報酬は、別に条例で定めます。 2項、議員報酬については、社会経済情勢、本市の財政状況、類似都市との比較、市政の現状と課題及び将来予測等を総合的に勘案するとともに、市民の意見を十分に考慮するものとしますとあります。 そこで、発議第5号に対して質疑させていただきます。 社会経済情勢、本市の財政状況、類似都市との比較、市政の現状と課題、将来予測、市民の意見をどのように勘案されたのかをお伺いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 提出者から答弁願います。 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 20番 宮本憲治議員の質疑に御答弁申し上げます。 社会経済情勢、市の財政状況、類似都市との比較、市政の現状と課題、将来予測、市民の意見はどのように勘案されたかという問いについて御答弁申し上げます。 まず、社会経済情勢についてであります。 安倍首相は、アベノミクスで平成24年から平成28年にかけて就業者が185万人増加したと言っていますが、これはでたらめな数字にほかなりません。総務省の詳細な調査集計をもとにして見てみますと、平成24年から平成28年の4年間でふえた正規雇用はたったの22万人です。一方、非正規雇用者でいうと207万人もふえ、その増加率は正規雇用の9倍以上にもなっております。一方、地方経済を支える自営業や、その家族従業者も含めると26万人も減ってしまっているというのが現状であります。 アベノミクスは、一部の大企業や投資家がその恩恵を受けただけで、デフレからの脱却どころか中小企業も商店の営業もますます深刻な状態になっているというのが皆さんの共通した思いではないかと考えます。 また、経済情勢を考える上で無視できないのが平成31年10月に10%に引き上げようとする消費税問題であります。 御存じのように、消費税は所得の少ない世帯ほど重くのしかかる税金です。10%とは、標準的な家庭において所得の1割が消費税によって失われてしまうということです。 以上のことから、日本経済はもとより地域経済においてもさらに深刻な状態になると考えられます。 次に、本市の財政状況、そして市政の現状と課題、将来の予測については関連しますので一括で御答弁いたします。 日本共産党海南市議会議員団では、市民の皆さんなどにも呼びかけ、海南市の行財政分析を行ってまいりました。本市が昨年2月に制定した海南市人口ビジョン、海南市総合戦略や本市の決算カード等の資料をもとに、和歌山大学の経済学部准教授の中島正博先生に御指導をいただきながら、本市の財政の歳入歳出の特徴や財政の課題、将来的な課題等の分析、研究をいたしました。 近年においての本市の特徴としましては、駅東区画整理事業や医療センターの建設、みらい子ども園の建設、新庁舎整備等、大型建設事業が進められてきたことが特徴であります。今後、公共施設の老朽化に対する維持管理のための経費も必要となってくるため、新規の普通建設事業や全体の予算についても抑制していく必要があろうかと考えます。また、少子化の影響で、今後も扶助費や社会福祉関連経費への繰り出しなどの増加傾向が将来も続くことが予想されます。 一方、地価の下落や、建物や償却資産の減価償却に伴う固定資産税の減収が大きくなり、交付税の減額なども懸念されます。今後においても地方創生に取り組んで、現役世代の減少を食いとめながら全体の予算を縮小していくことが望まれるのではないかと考えます。 すみません、議長。ちょっと口が渇いてしゃべりにくいんですけれども、水飲んでいいですか。 ○議長(宮本勝利君) この際暫時休憩いたします。                           午後1時19分休憩-----------------------------------                           午後1時20分開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 答弁を続けてください。 ◆12番(岡義明君) 申しわけありませんでした。 次に、類似都市との比較について。 類似都市との比較については、さまざまな方法がありますが、私なりに簡素、明瞭に比較しています。 まず、和歌山県内を除き近畿圏内において、人口を基準に対比可能な自治体は2つの自治体でした。人口と、そして報酬について報告いたします。 京都府向日市は、人口5万4,838人、議員報酬は40万円です。そして、期末手当は2.95カ月であります。加算率は1.15であります。滋賀県湖南市は、人口5万4,837人、議員報酬は35万円であります。期末手当は3.10カ月、加算率は1.15。海南市の場合は人口5万3,323人、議員報酬は44万円であります。期末手当は4.2カ月、加算率は1.15。いずれの自治体も報酬月額も期末手当も本市以下であることが明らかです。 次に、和歌山県内において人口を基準に対比可能な自治体は、本市以外に1自治体でした。人口と報酬を言います。岩出市、人口5万3,818人、議員報酬38万円、期末手当4.2カ月、加算率1.15です。岩出市においても、報酬月額及び報酬月額をもとに計算される期末手当も、本市と比べて大変低いことが明らかであります。 次に、和歌山県内において、議員定数22人を基準に比較可能な自治体は、本市以外に3自治体でした。 同じく報告いたします。 橋本市20人、議員報酬42万2,400円、期末手当4.2カ月、加算率1.15。田辺市、同じく22人、43万円、期末手当4.15カ月、加算率1.15。紀の川市22人、議員報酬37万円、期末手当4.2カ月、加算率1.15。海南市22人、44万円、期末手当4.2カ月、加算率1.15。 いずれの自治体も、報酬月額及び報酬月額をもとに計算される期末手当も、本市と比べて低いことが明らかであります。 次に、市民の意見をどのように勘案されたのかについて答弁させていただきます。 平成29年11月20日に海南市女性連絡協議会から提出されております陳情第5号の要望文の中には、厳しい市民生活に鑑み、市と市議会、市民が一体になって、厳しい財政状況を乗り越えていくために一層の簡素化と合理化を断行し、行財政改革の痛みを率先して享受する責務があると考えますと書かれております。これは陳情された皆さんだけの考えではなく、多くの市民の皆さんが共通する思いです。私どもは、このことについては深く受けとめております。 しかし、私ども日本共産党海南市議会議員団は、議員定数を削減し、民意までも削ってしまうやり方には反対の立場であります。私どもは、先ほども申し上げましたが、厳しい市民生活の実態や非正規雇用の問題などを考える中で、本市の行財政分析に取り組むなど継続した論議を続けてまいりました。そして、やはり我々議員みずからの報酬を1割カットすることを提案するに至ったものです。この提案は、市政のチェック機能をこれ以上形骸化や低下させるものではなく、さらに市民本位の議会に発展させる上においても、大きな大義があると考えております。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 再度の御質疑ございませんか。 20番 宮本憲治君 ◆20番(宮本憲治君) 詳細な答弁ありがとうございました。 1つだけ最後にお伺いします。 今回のこの発議は、発議者にとって、これ自体で完結しているものなのか。それとも市全体でさらなる行政改革を求める、そういう考えなのか。もし考えがあればお伺いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 20番 宮本憲治議員の再度の質疑にお答えしたいと思います。 市全体の財政は言うまでもなく考えるべきだと思いますし、。 まず、私の今出したこの提案を何としても通していただいて、まず、みずから報酬を下げていただいて、、その時期には、、この議場において活発な論議をしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 次に、21番 磯崎誠治君 ◆21番(磯崎誠治君) 今、宮本議員がいろいろ言ってくれました。定数と報酬について議論しようじゃないかというのが議会改革特別委員会の中でありましたし、前期の議会改革特別委員会でもありました。その中で、提案者は、議論する必要ないというような趣旨の発言をされて、議会改革特別委員会で議論をしなかった経緯があります。前期の議会改革特別委員会では、議論をしようと提案した委員に提案を取り下げさすっていうようなことにもつながってきました。それをなぜまた今出すのか。 私がお聞きしたいのは、特別職の報酬というのは、平成17年の4月に下津町と海南市が合併したときに、何回も報酬等審議会で議論していただいて、10年先、20年先を見据えた報酬額を決めましたと報告を受けて今まで来ています。議会で議員の報酬だけを小手先だけでさわるというのは、私は間違っているんではないかと考えます。 そこで、先ほどの提案者の答弁の中で、地域経済がさらに深刻になってくる。あるいは行財政改革の一環だということをおっしゃっていますので、それならば、この定数と報酬に関しては、一括に議会で特別委員会でも設置して議論するという形をなぜ今までとってこなかったのか。そして、その中で議論した上で、報酬に関しては地域経済の問題からいろんな専門分野で勉強して結論を出してくださいという形で、市長に報酬等審議会に諮問してくださいと決議をして出すべきではないかと思います。 我々が身を切る形で提案するっていう趣旨はよくわかります。しかし、議員報酬だけで身を切る改革になるでしょうか。その点について、提案者はどのように考えておられますか。 ○議長(宮本勝利君) 提出者から答弁願います。 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 21番 磯崎議員の質疑にお答えしたいと思います。 定数と報酬については、今までも議論する機会が何度もあったのに何も行動しなかったのではないか。なぜ今報酬を下げるのかという質疑であったかと思うんですけれども、議会改革特別委員会で、ある委員のほうから定数削減や報酬削減を考えてはどうかという提案がありました。その中で、まず私が言ったのは、議員定数削減や議員報酬削減については、この議会改革特別委員会の中でやるには余りにも大きな中身なので、やはり全員がかかわる特別委員会か議員定数の特別委員会などをつくって、その中でやっていけばいいのではないかという発言もさせてもらったと思うんです。そして、さらに議員定数削減、また議員報酬の削減について議論をしようと提案した委員に聞きただしたところ、明確な提案理由を明らかにされませんでした。そのうち、提案者が提案を取り下げたというのが本当の話であります。 議会改革特別委員会でも、確かにそうして一定の論議する機会がありました。しかし、それ以外でも、私ども日本共産党海南市議会議員団としても繰り返し議論をしてまいりました。しかし、なぜ何も行動をとらなかったのか。また、なぜ今削減案を提案するのかという質疑でありますが、昨年の2月定例会で我が党の河野議員が議員報酬削減の発議を行ってございます。今回提案させていただいたのは、行財政分析に取り組むなど一定の議論を尽くした結果、今のタイミングになったものと理解していただきたいと考えています。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 21番 磯崎誠治君 ◆21番(磯崎誠治君) 大体考えはわかりました。わかりましたが、今の答弁の中で、議会改革の特別委員会で議論するには問題が大き過ぎるという答弁でしたよね。このような大きな問題を、我々3回しか質疑できないんです。だから、こういう報酬の問題に関しては、我々議論したって無理なんですよ。経済的な情勢を調査したり、いろんな事情聴取しなければならない。だから、今のこの報酬がよそと比べて異常であるというような認識を持つんなら、私はこの議会で報酬等審議会を立ち上げてくださいと決議するべきではないかと思います。そういう決議をする気はございませんか。どうでしょうか。 ○議長(宮本勝利君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 今ここで決議をするということについては考えてございません。 ○議長(宮本勝利君) 21番 磯崎誠治君 ◆21番(磯崎誠治君) 報酬については、先ほども申しましたが、報酬等審議会で、10年あるいは20年、その先を見据えて決めていくべきものだと思っています。 最後に提案者にお聞きしますが、この1割カットっていうような形で将来ずっといける計画ですか。あなた方が調査した結果、この1割カットでいけるんでしょうか。 ○議長(宮本勝利君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 1割カットで将来的にもいけるのかということについて、将来的にはまた議員報酬について考えていかなければならない時期も来ると思います。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 次に、5番 森下貴史君 ◆5番(森下貴史君) お2人の質疑で大方わかったんですけれど、僕からは1点だけお尋ねいたします。 岡議員の発議資料の中には、政務活動費が載っていません。ですが、県下9市の中で岩出市、紀の川市、有田市が政務活動費がありません。また、御坊市においても平成28年度で廃止っていうことで、平成28年度からありません。9市の中で4市で交付がされていません。岡議員の説明の中で、財政の縮小等おっしゃられていましたが、政務活動費についても削減等を検討されたのかお伺いしたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 5番 森下議員の質疑にお答えしたいと思います。 政務活動費も一緒に考えたのかというような趣旨の質疑だったと思うんですが、議員報酬と政務活動費について、一緒に絡めて論議するやり方もあるとは思います。しかし、今回私は議員報酬に限って発議させていただくことになったんです。政務活動費は、もう皆さんも御存じのように、海南市においては議員1人当たり月2万円となっています。私ども日本共産党海南市議会議員団のあれなんですけれども、とても2万円ではきちっとした政務活動ということはできないので、いろいろほかからも出しながらやってきているわけなんですが、今後もやはり政務活動費については、十分検討していかなければならない時期に来ていると思うので、その点、また機会がありましたら、政務活動費についても検討していくようにしていただければと思います。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 5番 森下貴史君 ◆5番(森下貴史君) 今後、検討してもいいような感じの答弁だったと思うんですけれど、議員報酬に関しては、やっぱり磯崎議員がおっしゃられたように、特別職報酬等審議会を立ち上げて、そこで審議していただくっていうのが一番だと思います。というのも、かつて財政健全化のための行財政改革が声高に叫ばれた時代がありました。そのとき、議員報酬の増減には、特別職報酬等審議会に諮問し、適正な議員報酬額を答申として得た上で、もし議員報酬額を削減すべきとの答申があれば当然引き下げをして、議員報酬の透明性を高めるのにもいいという議論がありました。そういう上でも、今回ちょっと早急過ぎたかなというのが私の意見です。 これで終わります。 ○議長(宮本勝利君) 次に、1番 中西 徹君 ◆1番(中西徹君) 今3人の方が質疑された中で、ほぼ一緒になるんですが、言わせてもらいます。 私が当選させていただいてから今まで、2度期間を定めて議員報酬を下げたことがあります。平成19年3月定例会で、議員発議により期間を決めた中で報酬減を行いました。このときは、市職員の給料の引き下げも行っており、また、前年の平成18年6月定例会では、3役及び教育長の給料の引き下げも行っています。この議員報酬削減は、これは全会一致で可決されています。また、平成25年6月定例会において7%の減額を行っております。このときは東日本大震災の必要に鑑み、議員発議をするまでに各会派等に持ち帰って話し合いを行い、これも全会一致で議員発議で可決されています。 今回の議員発議については、先ほど磯崎議員や森下議員らの話にもございましたように、これは恒久的に議員報酬を下げていくものですが、全く話し合いもされないまま突然出てきたっていう感が否めません。もちろん、報酬額については、先ほど磯崎議員も言われたように何%カットがいいのかとか、金額的なもんは誰にもわかりません。 私たちの報酬については、新市になってから、海南市特別職報酬等審議会を設置し、10人の審議員ですけれど、関西電力労働組合海南支部委員長、ながみね農業協同組合常務理事、海南商工会議所専務理事、海南青年会議所副理事長、元市議会議長、高田機工(株)和歌山工場労働組合委員長、海南市婦人会連絡協議会会長、紀陽銀行和歌浦支店支店長、税理士、海南市自治会連絡協議会会長の皆さんが3回審議を開催し、協議を行って答申された金額なんです。 財政状況や景気の動向を総合的に勘案しなければならない中、合併してから行ったように議員報酬のことを考えていくのであれば、先ほどお二人が言われたように、私も海南市特別職報酬等審議会を設置し、審議会の答申のもと判断すべきだと考えるわけでございますけれども、これについてどうお考えですか。 ○議長(宮本勝利君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 1番 中西議員の質疑にお答えいたします。 海南市特別職報酬等審議会を設置して、その方々の意見を踏まえて判断するべきではないかということですが、議員も御承知のとおり、これは市長の諮問に係るもんですね。海南市特別職報酬等審議会条例の条文だけ読ませていただきますけれども、市長の諮問に応じ、議会議員の議員報酬の額並びに市長及び副市長の給与額について審議するため、海南市特別職報酬等審議会を置くとなっておりますね。市長の諮問に応じてするとなっており、私、残念ながら議員でありますので、直接的には諮問できないわけですね。そのことを御理解いただいていると思うんですけれども、その上の質疑なんでしょうかね。ちょっとその点私どもも理解しにくいところがあります。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 1番 中西 徹君 ◆1番(中西徹君) 先ほど、磯崎議員からも、議員から市長に諮問してくれという話をしているかどうかという話があったように、私も同等の思いです。 そんな中、私の思いですけれども、やっぱり今後これから新しい議員とか入ってきて、将来のことを決めていく中で、議員報酬については、やっぱり軸っていうんをきっちり決めた中で、議員報酬の設定を任せたほうがいいんじゃないかという思いであります。 それを言わせてもらって終わります。 ○議長(宮本勝利君) 次に、18番 川口政夫君 ◆18番(川口政夫君) 既に私の通告は、前に話された議員がほとんど質疑をされましたので、1点だけ私からは直前に可決をいたしました海南市議会基本条例との整合性についてお尋ねしたいと思います。 せっかく今長らくかかって特別委員会で議論をし、条例として可決された基本条例制定にかかわって議論をされてきた特別委員会の委員からの発議であるので矛盾はないとは思いますが、非常に私にとっては不可解な点が何点かございますので、まず基本条例と整合されているのかどうかをお尋ねしたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 18番 川口議員の質疑にお答えしたいと思います。 十分に整合していると私は考えております。 ○議長(宮本勝利君) 18番 川口政夫君 ◆18番(川口政夫君) そうでないと出せないと私も思いますので、そうだとは思うんですが、やっぱり自分たちで十分議論をして進めなくてはならないというのは基本条例の中にも、自由討議のところにありましたよね。 それで、この間の宮本委員長からの委員長報告の中には、意見があったけれども集約できていないというような報告をいただいておるんですけれども、十分な議論をされないまま発議をされているような気がするんですけれども、その辺についてはどうですか。 ○議長(宮本勝利君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) それは、ちょっと聞かれても、私どももわかりかねますね。 先ほども申し上げましたが、私が提案した発議と議会基本条例の中身は十分整合しているものだと考え、そして、整合しているからこそ出したわけであります。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 18番 川口政夫君 ◆18番(川口政夫君) ちょっと意見が食い違っていると思いますが、議会基本条例第18条では、議員間での討議を尽くしますみたいなことを書いていただいております。 また、これは既に宮本議員が質疑されましたが、社会情勢云々で十分市民の意見を考慮するという第28条も含めて、余り議論されていないような気がしたので、私は特別委員会入っていなかったんで細かい議論の内容はわからないんで、その辺の疑問があったもんで今回質疑をさせていただきました。 岡議員が十分議論されて、これで整合していると言うんであれば、それ以上私は言うことはございません。結構でございます。 ○議長(宮本勝利君) 以上で通告による質疑を終了いたします。 よって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 本案については、先例により委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより討論を行います。 討論ございませんか。 6番 黒木良夫君 ◆6番(黒木良夫君) 海南市議会議員の議員報酬に関する条例の一部を改正する条例について反対の立場で討論を行います。 市議会議員の報酬については、議員発議により話し合いを行った中、全会一致で今まで進んでまいりました。今回の発議は、突然、来年4月に行われる市議会議員選挙を控えた中で、話し合いもないままの提出となっています。 私は、恒久的な議員報酬を制定するのであれば、行政改革に対する取り組みをする意味でも、財政状況や景気動向を勘案しなければならないと思います。 合併してから行ったように、条例にのっとり海南市特別職報酬等審議会を設置し、学識経験者等の客観性も持たせ決定していただき、答申に従うことがよいのではないかという考えで反対とさせていただきます。 ○議長(宮本勝利君) 他に討論ございませんか。 14番 河野敬二君 ◆14番(河野敬二君) 発議第5号について、提案者に賛成の立場で討論を行いたいと思います。 先ほど提案者の岡議員が述べましたように、私は昨年、金額は少し違いますが、ほぼ同じ金額の提案をいたしました。そして、提案者の岡議員も述べられましたように、この間、私どもは、和歌山大学の地域経済の専門家の先生を招き、そして日本共産党海南市議会議員団だけではなしに、他の会派の皆さんにも参加をしていただきました。そして、多くの市民の方々や多くの団体の方々、そして市長にも何回も参加していただきました。海南市の行財政について、いろいろな角度から、また大学の先生のお話を聞くだけではなしに、市民の皆さんの意見や、いろいろ海南市の産業やいろんな状況の中で行財政について論議をしてまいりました。そういう経過が1つあります。 2点目は、先ほど宮本憲治議会改革特別委員会委員長が提出されました議会基本条例を全会一致で可決をいたしました。私ども日本共産党海南市議会議員団の橋爪と私は別の委員会に所属をしておりますので、議会改革特別委員会での論議や、またいろいろな意見が出されたということについては、それなりに上田、岡両議員から話を聞いてわかっておるわけですが、宮本憲治委員長からの提案説明にもありましたし、そして先ほどの議員報酬についての質疑にありましたように、いろんな角度から論議をして決めようというのが基本条例の基本的な考え方だと思います。ですから、ひとつも逸脱はしてないないというふうに思います。 3点目です。 先ほど、皆さん方から提案者に質疑がありました報酬等審議会についてです。報酬等審議会は、市長が審議委員の皆さんを呼んで報酬を決める機関です。私らは、別にそんなもんにまぜてもらわいでもかめへん。立派に議員として、議案を提出する権利を持っておるわけですね。ですから、議員として提案する権利を使って、しかも現下の経済情勢やいろんな状況を鑑みて、報酬を削減するということで、岡議員、寝やんと勉強していましたわ。ですから、私はすばらしい提案だと思います。 以上、賛成討論といたします。 ○議長(宮本勝利君) 8番 榊原徳昭君 ◆8番(榊原徳昭君) 発議第5号 海南市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例について、反対の立場で討論させていただきます。 先ほど来から質疑の中にもありましたように、私も、海南市特別職報酬等審議会を設置し、外部の学識経験者等の意見を踏まえ慎重に決めていただき、答申に従うべきだと考えております。 もちろん議員発議で決めていくやり方も否定するものではありません。報酬を下げることについても異議を申しているわけでもございません。ただ、誰もどの報酬額がよいともわかりません。これから時代が進み、新しい議員が出てきた中で報酬を考えるときが出てくると思われます。今の我々のことしか考えていない。新しい議員も手を挙げて立候補するということも考えていかなければならないかと思っております。 条例に従い、海南市特別報酬等審議会から答申に従うという軸で決めることが妥当だと私自身は考えております。もって反対でございます。 ○議長(宮本勝利君) 他に討論ございませんか。 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 発議第5号、私は海南市議会議員の議員報酬に関する条例の一部を改正する条例について賛成の立場で討論をしたいと思います。 発議者の岡議員からは、質疑に対して丁寧な、真摯な答弁をされたというふうに思っております。やはりいろいろと質疑がされましたけれど、今河野議員もおっしゃいましたけれども、市長が、市長を初めいわゆる条例でいう特別職や議員の報酬を引き上げたい、引き下げたいときに報酬等審議会に諮るんであって、議会議員が発議をすることは、これは当然議会としてもできるわけですね。地方自治法第112条、議会の議案提出権、普通地方公共団体の議会の議員は、議会の議決すべき事件につき議会に議案を提出することができるとあります。ただし、予算についてはこの限りではない。予算権ありませんからね。ですから、私は別に今11月定例会で報酬を引き下げるのどうでしょうか、皆さん議論しましょうというのは、議員としてやること自体は何ら問題ないというふうに思います。 先ほどもありましたけれども、来春の市議選を控えているときに、なぜ今なのかということですが、今だからこそするんですよ。やっぱり全国的に議員に対する批判、不信、高まっていますね。高額な議員報酬、それから特権的なもろもろの取り扱い。それと高額な政務活動費で不適切な使用。こういったことに対して、市民、有権者の皆さんは怒りを持っておられるし、それと、何よりも岡議員も説明をされましたけれども、市民の皆さんの生活実態、私も先日教育費の保護者負担の軽減ということで一般質問をさせていただきましたけれども、医療や介護、そういった社会保障の負担だけでなしに、子育て世帯の教育費の負担が家計の3分の1を占めるという実態の中で市民の皆さんが生活をされているんです。そのときに、議員の報酬はこれでいいんだろうかということで私たち4人で議論をして、いろいろこれからの海南市議会における議員の報酬とか定数も、議会基本条例が4月1日から施行されますから、その中で、先ほども御指摘ありましたけれども、議員間の自由な討議をしながら、将来的にどうあるべきか、これを議論していくというのは、私たちも大いに賛成です。 しかし、岡議員からも提案説明ありましたけれども、市民の皆さんの生活が大変厳しいときに、議会議員みずからが、やっぱり市議選前にみずからの身を切る。この姿勢を市民の皆さんに示していくことが、私は議会の議員としての役割だと思っています。 それと、もう一つ政務活動費の問題。 確かに、森下議員おっしゃるとおり、全国的にも高額な政務活動費、または政務活動費の不適切な支出が市民や有権者の皆さんの不信と怒りを呼んでいるということは確かであります。 本市の政務活動収支報告書は、議会改革の取り組みにより、議員、同僚の皆さんと議論をしていく中で、議会だより及び市議会ホームページで公表していくということになりました。領収書については、ホームページ上の公開にまだ至っておりませんが、議会図書室に写しを置き、市民の皆さんが自由に閲覧できるようにということで、この間皆さんと議論しながら、海南市議会として、こういう議会改革を行ってまいりました。 そして、交付額についてですが、1人の議員は交付を申請されていません。21人の議員が交付申請をして、504万円交付されております。そして返還額は111万7,775円、使用額392万2,225円、政務活動費の交付された執行率は77.8%であります。私は、今後政務活動費を使った行政視察等についても、議員間で議論しながら透明性を図る不断の努力をして、こういった行政視察等の報告を公表していくとか、そういった努力をしていかなきゃならないと思います。 市民の皆さんの不信感を払拭して、信頼を得るための取り組みが私は必要だと思います。政務活動費そのものをなくしてしまうというよりも、政務活動費が真に有効に使われる方向に私たちは努力していくべきではないでしょうか。 そういった意味で、今定例会に岡議員が発議をされるということで、ともに考え、ともにどのようにして皆さんに理解していただけるかというのを、岡議員を中心にして市議団で協議をしてまいりました。 以上で、賛成の立場で討論を終わります。 ○議長(宮本勝利君) 21番 磯崎誠治君 ◆21番(磯崎誠治君) 発議第5号について反対の立場で討論させていただきます。 先ほど河野議員も、特別職報酬等審議会というのは、市長の諮問機関になるんで、我々からは何もできないというような意味の話が出ましたけれども、本当に報酬のことをきちっと議論したいという気持ちがあるなら、私は報酬等審議会を立ち上げろというような形でこの議会へ出してくるのが本当だと思うんです。そしたら皆さん議論して、決議して、市長に報酬等審議会を立ち上げてくださいって申し入れられると思うんです。 だから、発議された議員の皆さん方は、本当に真剣にいろいろ議論されて発議されたと思いますが、私としては、場当たり的、パフォーマンス的に出されたという認識しかありませんので、この発議に関しては反対といたします。 ○議長(宮本勝利君) 13番 橋爪美惠子君
    ◆13番(橋爪美惠子君) この発議に関して賛成の立場で討論させていただきます。 河野議員、上田議員も賛成の討論をいたしましたので、私につけ加えることはないんですけれども、この議論は十分かというような話がされましたので、その点に関して私のほうから申し述べたいと思います。 この発議をするに当たりましては、各会派の皆さんに、提案者である岡議員と私とでずっと回らせていただきまして、賛成していただくようにということで訴えさせていただいたわけです。まずその点が一つあるかと思います。 それから、この本会議での議論というのが、十分議論する場ではないかと思いますので、皆さん、質疑もしていただきましたけれども、ここでの議論というのを十分にしていくというのが一つのやり方ではないかと思います。 それから、皆さんから、議員発議でこれを提案しているわけですけれども、議員発議を封じるような考え方があったら、それは残念なことではないかと思っています。 上田議員からも、議員報酬を下げることについて、自分たちの考えで提案できるんだということが話されましたが、活発に議員発議もしていこうじゃないかというのが、この議会の考え方であるかと思いますので、それに合うているやり方ではないかと思いますので、御理解いただきたいと思います。 そして、議員報酬に関しては、宮本議員からも質疑がありましたように、本市の財政状況、それから社会経済情勢によってどうあるべきかというのを考えるべきだと思います。本当にどれだけが十分か、十分過ぎるのかとか、そういう議論もあるかと思いますが、どんな報酬であっても、議員の皆さん、私も含め、市民、市政のために全力を尽くしていくというのが当然のやり方だと思います。そういった考え方で、この議員報酬の削減に関する条例に賛成するものです。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 他に討論ございませんか。 7番 美ノ谷 徹君 ◆7番(美ノ谷徹君) 発議第5号 海南市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例について反対の立場で討論を行います。 私の記憶では、議会改革特別委員会設置前のワーキンググループのときから定数、報酬等について特別委員会で調査研究することとなっていました。定数については議論はありましたが、報酬についての議論はなかったと記憶にあります。なぜこの時期なのか。なぜ議会改革特別委員会に議題としてのせなかったのか。 子育て世代の若者が議会で意見や考え方について反映させるため、この報酬は適切なのか、特別委員会で調査研究等議論をした上で改定すべきであると私は思います。 以上、発議第5号についての私の反対討論といたします。 ○議長(宮本勝利君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 賛成討論をします。 、報酬等審議会や委員会の中で議論したほうがいいんじゃないかという討論がありましたけれど、私は、今の市民生活を見ていたら、そんな議論やっている間ないと、待ったなしやと思います。 海南市にも子ども食堂ができているんですよ。子供が家庭で御飯食べられなくて、ラーメンが主食になっているんですよ。野菜や肉、魚も食べられていない子供たちが海南市にも随分いてるんですよ。そのために、東方議員も一般質問しましたけれども、子ども食堂ですよ。そんな状態になっているのに、何のんびり特別職報酬等審議会での議論ですか。この本会議で議論やりましょうよ。討論だけするんだったら議論してくださいよ。そういうふうに私は思っています。 昨年の2月にも報酬の削減案を出しました。それから、その反省のもとで、いろいろ私どもも1年間議論してきたんですね。そして、議論が煮詰まって、そして今のタイミングになったということなんですよ。 さらに、施行日見てください。もう来年早々1月1日にしているんですよ。そんだけ市民の暮らしが大変なとこまできているということを皆さんわかっていただいたらと思います。 以上です。   (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(宮本勝利君) 7番 美ノ谷 徹君 ◆7番(美ノ谷徹君) 岡議員の討論の中で私を名指しして発言がありましたけれども、事実とは異なりますので、議長において対処願います。 ○議長(宮本勝利君) この際暫時休憩いたします。                           午後2時15分休憩-----------------------------------                           午後2時43分開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 7番 美ノ谷 徹君の議事進行に関する発言にお答えいたします。 12番 岡 義明君から先ほどの発言の一部について、取り消したい旨の申し出がありました。 この際お諮りいたします。 この取り消しの申し出を許可することに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。----------------------------------- ○議長(宮本勝利君) 日程第20 発議5号の議事を継続いたします。 他に討論ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 討論なしと認めます。 よって討論を終結いたします。 これより本案に対する採決を行います。 発議第5号については、起立により採決いたします。 お諮りいたします。 発議第5号 海南市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例についてを原案可決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 お座りください。 起立少数。よって本案は否決することに決しました。----------------------------------- △日程第21 発議第6号 海南市議会議員定数条例の一部を改正する条例について ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第21 発議第6号 海南市議会議員定数条例の一部を改正する条例についてを議題といたします。 提出者の説明を求めます。 9番 川崎一樹君   〔9番 川崎一樹君登壇〕 ◆9番(川崎一樹君) それでは、発議第6号 海南市議会議員定数条例の一部を改正する条例についてを説明申し上げます。 本案は、次の一般選挙から、議員定数を現在の22人から2人削減し、20人とすることについて、提案するものでございます。 本市の人口は合併当時、平成17年度から現在に至るまで、平均すると毎年約650人の減少が続いております。 その間、平成22年には、議員定数を24人から2人削減し、22人といたしましたが、その後も減少の一途であります。 本市財政状況は人口減少に伴う影響もあり、市税収入は減少し、今後の見通しは厳しい状況にあります。 市執行部においては、職員数の抑制や、事務事業評価による事務改善など、各種の行財政改革が進められているところでございます。 住民目線では、自治体は絶えず、改革し続けていくことが望まれていると考えるところですが、議員定数もしかるべきであると考えます。 このような状況を踏まえ、賛同議員とともに、みずからがなお一層の議員定数の削減を図るこの議案の提出をさせていただいたものでございます。 議員各位におかれましては、何とぞ本案に御賛同賜りますようお願いを申し上げ、提案の説明とさせていただきます。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行います。 本案については、質疑の通告がありますので、通告順に質疑を許可いたします。 20番 宮本憲治君 ◆20番(宮本憲治君) 先ほどと同じです。先ほど議会基本条例が全会一致で可決されました。 施行日は平成30年4月1日で、効力が出る日はまだ先です。しかし、議員全員で長い時間をかけて、一生懸命考えて決めた議会基本条例の趣旨は、施行前の今現在でもこの議場では生きていると考えております。 それを踏まえた上で、議会基本条例第27条を紹介します。 第27条、議員定数は、別に条例で定めます。 第2項、議員定数については、本市の財政状況、類似都市との比較、市政の現状と課題及び将来予測、常任委員会の構成人数等を総合的に勘案するとともに、市民の意見を十分に考慮するものとしますとあります。 そこで、お伺いいたします。 本市の財政状況、類似都市との比較、市政の現状と課題及び将来予測、常任委員会の構成人数をどのように勘案されたのか、市民の意見を考慮されたのか、お伺いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 提出者から答弁願います。 9番 川崎一樹君 ◆9番(川崎一樹君) 宮本憲治議員からいただきました本市の財政状況、類似都市との比較、市政の現状と課題及び将来予測、常任委員会の構成人数をどのように勘案されたのか、また、市民の意見を考慮されたのかについての質疑にお答えさせていただきます。 まず、本市の財政状況についてであります。 議会広報委員会の皆様方で編集いただいています市議会だよりかいなん11月号により、御答弁させていただきます。 平成28年度決算ベースでは歳出総額は約468億円、一般会計では約246億円であります。財源で最も多いのは国や県を通じて市に入ってくる国・県の支出金、地方交付税、地方譲与税等といったもので約47%、次に、市民の皆様方から本市が直接いただく市民税や固定資産税、軽自動車税などで約27%、そして、借金に当たります市債が約16%などとなっております。 歳出では、学校や道路、河川、公園など、整備に必要な投資的経費が平成28年度では最も多く約18%でありました。 次に、人件費の約18%、続いて、生活に困っている人や、障害者、児童、高齢者への支援に必要な支出である扶助費の約17%、借入金の返済として約14%、一般会計から特別会計への繰出金約11%、委託料や修繕料、光熱水費などに係る費用で約10%であります。 以上の状況を市議会だよりかいなん11月号では、500万円の収入の家計簿に置きかえて示されていますが、平成28年度には、18万円、約3.6%の貯金をすることができたことを報じておられます。また、毎年、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、9月定例会では、健全化判断比率及び資金不足比率報告書が提出され、4指標と言われる実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率の健全化判断比率について報告があり、財政健全化計画を策定しなければいけない基準以下の状況であると理解しております。 とは言え、今後、140億円を超えると言われる合併特例債は、平成32年度で終了することになり、交付税についても合併特例債分も減少し、数年後には、特例措置が終了していくことと理解しており、合併以降これまで財源となっていたプラスの部分はなくなるものであります。 一方、新庁舎建設の際に活用された緊急防災減災事業債は、70%が交付税算入される大変有利な起債というものの、返済は何年後かに始まります。また、(仮称)市民交流施設の建設や、(仮称)中央防災公園の整備も予定されていますので、決して余裕がある状況ではないというふうに考えるところであります。 続いて、類似都市との比較についてであります。私は以前議会改革特別委員会において、議員定数、報酬、政務活動費について、議会改革特別委員会で結論を出すまでとは考えていないが、お互いに意見を出し合って議論する必要があると思うと、申し上げてまいりました。 議員定数についての考え方を議論することを提案した際に、作成した資料がございます。皆様のお手元に、議長のお許しをいただいて、配付させていただいております。 その中で、たしか、8月だったと思いますが、全国に800を超える市区があり、人口規模や産業構造に応じ区分した本市の類似団体は80市ありました。人口規模で申しますと、5万人以上から10万人未満であります。その80団体の市議会議員定数を見ますと、議員定数が22人となっている団体の全てが海南市の人口より多く、また、議員定数20人となっている団体についても、ほとんどが海南市の人口より多い状況でありました。 このように、海南市議会の定数は人口規模と比較いたしますと多い状況となっていまして、当時の議会改革特別委員会でも御報告させていただいたところでございます。 次に、市政の現状と課題、そして、将来予測について、一括して答弁させていただきます。 駅前は閑散とし、旧庁舎周辺はジャスコやココなど、大型商業施設があったころのかつてと比べると、大変寂しくなっています。合併当時、6万人あった人口も、今や、5万2,000人を下回っています。 海南市人口ビジョン・海南市総合戦略による将来展望によりますと、2015年9月末現在、高齢化比率は33.9%、生産年齢人口は約1.6人で1人を支えている状況であります。 国立社会保障・人口問題研究所の推計によりますと、高齢化比率は2060年には44.7%、高齢者に対する現役世代の割合は1.08人という水準まで低下すると予測され、この場合は、現在と同様の行政サービスを維持することが困難になることも推測されており、少子高齢化を伴う人口減少は地域社会のさまざまな面に影響を及ぼし、市そのものの存続が危ぶまれる可能性もあるとされています。 そのため、人口減少対策は急務であるが、人口減少の進行状況により、将来の人口規模の減少は避けられない状況と思われます。 今、「元気ふれあい 安心のまち 海南」のまちづくりを目指して、11月6日、災害から公助の拠点を失わないため、この高台の本庁舎に移転いたしました。 今後も、(仮称)中央防災公園など、防災と減災に努めていくことが必要であるとともに、現在、基本設計が行われている旧庁舎跡地に建設が予定されている(仮称)市民交流施設と中心市街地の活性化、社会保障にかかわる扶助費の高騰と負担増、そして、公共施設等総合管理計画も策定されていますが、既存の道路、橋梁、公共施設などの維持補修や改修等、課題は山積しているわけであります。 私たちは、人口減少に歯どめをかける戦略と、人口減少に対応したまちづくりをバランスを図りながら、進めていく必要があろうかというふうに考えます。 次に、市民の意見をどのように考慮されたかについてであります。 直近では、海南市自治会連絡協議会からは、市議会議員定数の検討を求める要望書が、海南市女性連絡協議会からは、海南市議会の議員定数を削減されたい旨の要望書がそれぞれ議長宛てに提出されております。 その他、私は直接は行っておりませんが、大東小学校体育館で開催された市政懇談会での市民の意見として、議員定数の削減を望む発言があったと聞いております。 また、ホームページを拝見していますと、第2次長期総合計画におけるパブリックコメントには、市議会議員の定数削減1割といった意見が掲載されています。 さらに、平成29年度に入ってからも、議長宛にメール、ファクス、平成29年5月臨時会から始めている傍聴者目安箱には、総じて、議員定数は多いのではないかといった御意見を見ることができます。 最後に、今回、私が提出いたしました発議第6号の賛成者であります美ノ谷議員、中西議員、黒原議員、黒木議員を初め、発議に賛同をいただける議員の皆様方が、常日ごろより各地域や支持者などから伺っている意見でも、議員定数の削減をしてはどうか、議員が多くはないかといった意見に集約できることから、発議に至ったわけであります。 以上、御理解の上、御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮本勝利君) 再度の御質疑ございませんか。 20番 宮本憲治君 ◆20番(宮本憲治君) 詳細な答弁、ありがとうございました。 発議者、あるいは、そのお仲間の方々がみずから率先して範を示そうという意味もあるのかと思います。 そこで、この発議第6号はこの条例の改正のみで完結するものであるのか、あるいは、今後、市全体の行財政改革に取り組むべきだと考えていらっしゃるのか、もし、考えがあれば、お伺いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 9番 川崎一樹君 ◆9番(川崎一樹君) 20番 宮本憲治議員の御質疑にお答え申し上げます。 我々、議会改革特別委員会では、議会基本条例について、本当に時間をかけてやってきました。先ほど申し上げていますように、今現在の市の状況、今現在の人口の動向、そして、議員定数22人でいいのかという問題もあります。今回、御賛同いただけて御可決いただければ、改選後は20人となるわけですが、その20人がより一層努力をして、市民の意見を吸い上げ、市政に生かしていくということが、一番大事ではないかと思いますし、また、我々がしっかり勉強して、努力することが一番大事ではないかというふうに思いますので、そうお答えさせていただいて、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮本勝利君) 次に、21番 磯崎誠治君 ◆21番(磯崎誠治君) 先に申し上げておきますが、この定数削減に関しては賛成の立場ですが、提案者に同意して賛成議員となりますと、質疑ができませんので、あえて、賛成議員になりませんでした。 質疑させていただくのは、十分、議論されて、この2人の削減というのを決めてこられたのか。海南市女性連絡協議会からの要望書には、議員の定数を削減されたいと、はっきりと削減という言葉が出ております。 その女性連絡協議会の方々に、何人の削減を希望しているんですかというような調査をされたんでしょうか。削減されたいという理由なども、調査されたんでしょうか。その点、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。 合併して新市になった時に、双方の議員がそのままで海南市の議員として、1年間、運営しました。その時は、37人いました。これは、異常な状態です。その後、次の選挙から、定数を24人にするということが、報酬や定数を審議する諮問機関で出されておったと思うんです。 そして、定数24人で平成18年に選挙しました。その4年後、発議が出まして、22人になりました。今度、8年後にまた2人減の発議です。こういうような形で選挙間近になって、定数減というような形を持ってきて、先ほどの報酬削減の発議の審議のときも言いましたけれども、果たしてこんなに簡単に決めていいもんか。やっぱり、人口減少のスピードとか、そういうものも考えて、ほんで、議会のあり方、委員会のあり方とか、いろんな議会の運営の仕方とか、いろんなことを考えた上で、この定数て決めて、果たして、20人がいいんか、あるいは18人がいいんか、16人がいいんか、いろんな議論が出てくると思うんです。そのような議論もしないで、なぜここで、いきなり2人の削減となったのか、先ほど、宮本議員への答弁で少し納得できるような部分もありますが、再度、私にわかるように教えていただきたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 9番 川崎一樹君 ◆9番(川崎一樹君) 21番 磯崎議員の御質疑に答弁させていただきます。 まず、この定数削減の目的についてでありますが、目的については、議員定数を定めるに当たって、住民の理解を得られるものとなるよう、十分配慮すべきであるため、端的に申し上げて、市民の望む議会のあり方を見つめ直すことが今回の目的であります。 その他、今後申し上げるメリットについても目的となるものもございます。メリットといたしましては、よく言われるのは、財政面や人口減少していることから、その代表者たる議員数も減らすべきではという人口要因に対する市民の意思反映をすることができるといった事項が挙げられるというふうに思います。 デメリットについては、2人減することにより、民意が反映しづらくなる。委員会構成が難しくなる。議会として、行政に対するチェック機能の低下などが言われますが、民意が反映しなくなるといったことにつきましては、開かれた議会へ向けて、2月定例会からは録画配信をされ、これまで以上に市議会を身近なものと感じていただける方も増加してくるというふうに思います。将来的には、ライブで配信への移行となるものとも思いますが、そのこと等による影響により、議会へのメールや、傍聴者目安箱、議会だよりでの意見募集、請願、陳情、あるいは、行政主催になりますが、市政懇談会や市長目安箱、また、パブリックコメントなどからも、さまざまな意見がいただけるようになるのではと期待するところであります。 また、今定例会で先ほど可決されました議会基本条例では、意見交換会などについて規定されており、市民の意見を伺うツールはこれまで以上に多くなってくるというふうに思います。 委員会構成が難しくなることについての懸念については、定数20人となると、総務委員会、教育厚生委員会、建設経済委員会の3つの委員会がありますから、数で割ると7人、7人、6人というふうになると思いますが、これ以上減少することについては、より慎重に考えていかなければならないと思いますが、今回、提案の2人減による委員会構成への影響は考えられないというふうに思っており、デメリットとしては捉えておりません。 先ほども申し上げましたけれども、議会としての行政に対するチェック機能の低下にかかわる懸念については、やはり、一人一人が議員の質を上げることにより、回避できると思います。 また、我々が議員として不断の努力を続けていくことが不可欠であり、市民の方々にも大いに期待するところであるというふうに思います。 また、先ほどなぜこの選挙前のこの時期になるのかということに対してでございますが、今回、議員定数の改正の発議に至りましたのは、平成26年4月の選挙後間もなくしてから、当時の自治会連絡協議会の役員の方々と少しお話しする機会がございました。 次回の平成30年の改選までに議員定数を検討する必要があるのではというふうな内容でありました。 その時既に議会改革ワーキンググループで、定数、報酬について、議会改革特別委員会を設置し、議会基本条例を作成するとともに、調査、研究することと私自身理解していました。 でしたので、そのようにその方には答えさせていただきました。 そういった中で、今回、自治会連絡協議会、また、海南市女性会連絡協議会からの要望、先ほども申し上げましたようなファクス、また、目安箱での御意見が多かったのであります。私自身、この議会改革特別委員会のメンバーになった時に、やはり、定数、報酬、政務活動費は、議会改革特別委員会で結論は出なくとも、調査、研究はすべきだというふうな形でテーブルの上へ載せてほしいということで要望させていただいて、委員長に採決をとっていただいて、この委員会で取り上げるというふうな形で取り上げていただきました。 ただ、議会基本条例の作成にかなり時間を要したので、実質に協議できたのも、十分であったかと言われれば、時間的に制約された中での議論であったかなというふうに思います。その中で、先ほど皆さんにお配りしましたように、他市との比較等も出した上で、報酬と政務活動費の議論までは至らなかったですけれども、定数に関してはそこである程度の意見を述べさせていただいたとともに資料も提出させていただいて、少しは議論できたかなというふうに思いましたので、ただ、最終的には、次の選挙に間に合わせるには、この議会しかないというふうな形で今定例会で発議させていただいた次第であります。 以上であります。 ○議長(宮本勝利君) 21番 磯崎誠治君 ◆21番(磯崎誠治君) 通告していなかったことを質疑しましたので、ちょっと、答弁が抜けていましたが、女性連絡協議会の方々との意見交換などされたのか、もし、されたのだったら、どんな意見があったかというのをお聞かせ願いたいと思います。 それと、私も議会改革特別委員会のメンバーで、川崎議員が提案された時には、同じようにそのテーブルでいろいろ議論しました。 私はその時には、報酬、定数はこれは特別委員会を設置してやるべきではないかというような意見も言わせてもらったと思っています。 でも、議会改革特別委員会の議論の中で、とにかく議会基本条例を制定するんだと、だから、時間のかかるやつはしばらくちょっと棚上げしようやないかというような形になったと思うんです。私はそういう理解しています。 今のこの時期になった理由をいろいろおっしゃいましたが、まだ2月定例会があるやないか、2月定例会までにきちっと議論して、2月定例会で決めたらどうよというような意見もありました。でも、これはタイムリミットが過ぎています。この間選管から、説明会がいつで、告示がいつで、投票日がいつでという通知が来ました。だから、2月定例会で議決したら、遅くなってしまいますので、今回出すのはいたし方ないと思いますが、再度、しつこいようですが、報酬の問題はどのように考えておりますか。 ○議長(宮本勝利君) 9番 川崎一樹君 ◆9番(川崎一樹君) 再度の御質疑に答弁させていただきます。 女性会に対して調査をされたのかということについてですが、私は調査をしておりません。 それと、報酬については、先ほど申し上げたように、少しの議論もできなかった。ですから、もちろん、定数もそうですけれども、報酬に関しては議員全体にかかわることでございますので、今回、十分議論がされていないということで、発議には至りませんでした。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 次に、18番 川口政夫君 ◆18番(川口政夫君) 磯崎議員、宮本議員がされた質疑と同じ通告を私がしておりますもので、もうしなくてもいいんですけれども、1つだけお聞きしたいと思います。先ほどと同じです。 私は議会改革特別委員会に所属をしておりませんので、特別委員会でどこまでどんな議論をされているのかわからない状況でして、会派を組んでおります黒原議員からはいろんな話をする中で状況を八、九割はお聞きしておるのですけれども、この場でいま一度、特別委員会での議論の状況と言いますか、先ほど磯崎議員にお答えしたのとダブってくるかなと思うんですけれど、その発議に至った経緯と要は議会基本条例と整合しているのかという面を中心にお尋ねしたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 9番 川崎一樹君 ◆9番(川崎一樹君) 18番 川口議員の御質疑に答弁させていただきます。 まず、議会基本条例第27条で、議員定数については社会経済情勢、本市の財政状況、類似都市との比較、市政の現状と課題及び将来予測等、総合的に勘案するとともに、市民の意見を十分に考慮するものとしますというふうな条文になっております。 そういった中で、先ほどから答弁させていただいているような社会情勢とか、本市の財政状況、類似都市との比較等、市政の現状、課題、将来予測、これについては、先ほど申し上げたとおりというふうに答弁させていただきたいというふうに思います。 それと、なぜ、この時期の発議となったのかということを申し上げますと、前回行われた選挙ももちろん、地方選挙の現場で目撃されているのは選挙の空洞化、選ぶという行為の空洞化が問題であります。このことも踏まえるとともに、議会改革特別委員会では、議員定数に関しては、丸一日も議論をする時間はなかったのが事実であります。ただ、先ほども申し上げたように、これだけ市民の方々から、議員定数のことについて、いろいろとパブリックコメントであり、要望書であり、そのような形でたくさんの御意見が寄せられているということを今ここでしなければ、それを無視して、また、先延ばしにするんかというふうな形になりますし、まして、先ほど申し上げたように、その選挙の空洞化でどんどん投票率も下がってきております。もっと我々自身が身を切って議会はこれだけやっているというものを議会基本条例にのっとり、市民の皆様にわかっていただけるような努力を今後続けていくべきだというふうに思っております。 余り、お答えになっているかどうか、あれなんですけれども、議会改革特別委員会では、たしか半日程度議論をして、他市との比較を主に議論させていただきました。 以上であります。 ○議長(宮本勝利君) 18番 川口政夫君 ◆18番(川口政夫君) よくわかりました。 議会基本条例と整合性があると思われますか。それだけ、最後にお尋ねしたいと思います。議会改革特別委員から提出されていますから、整合があって、提出されているんだと思いますが、海南市議会基本条例とこの発議は整合性があるかどうかという点をお聞きしたいと思います。 ○議長(宮本勝利君) 9番 川崎一樹君 ◆9番(川崎一樹君) お答えさせていただきます。 私は、議会基本条例第27条と整合性があるというふうに考えます。 以上であります。 ○議長(宮本勝利君) 次に、13番 橋爪美惠子君 ◆13番(橋爪美惠子君) それでは、私からも質疑したいと思いますが、今まで質疑された方とも重なるかとも思うんです。ただ、再度お答えいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 今回の議員定数削減によりまして、2人減らすということですが、市民の意思の反映は十分にできるとお考えでしょうか。 次に、市長の政策実施に対するチェック機能ということが市議会には課せられていると思いますが、これは、大丈夫だと考えていらっしゃるでしょうか。 次に、常任委員会のことです。先ほども聞かれていたと思うんですが、再度よろしくお願いします。常任委員会の機能の低下のおそれはないか。それについては、どう考えていらっしゃるかよろしくお願いします。 ○議長(宮本勝利君) 9番 川崎一樹君 ◆9番(川崎一樹君) 13番 橋爪議員の御質疑に答弁させていただきます。 市民の意見は十分に反映されているかということでありますが、市民の意見を集約するために、できるだけ多くの議員が存在するほうがいいのではといった考え方については、鋭意私たち議員一人一人が努力することが必要であろうというふうに考えるとともに、先ほども申し上げましたように、インターネット環境を介した意見集約も可能ではないかと思いますし、方法は幾つかあるかというふうに考えているところでございます。 また、開かれた議会を目指し、議会の映像配信もされ、近い将来、ライブ配信も実施されていくこととなると思いますので、市民の意見もこれまで以上にいただけるものというふうに考えております。 さらに、議会改革特別委員会において、議会基本条例の提案がなされ、可決しました。その中には、意見交換会についての規定もあり、有効に活用されていくことも期待しております。 常任委員会の構成人数をどのように勘案されたのかということについて、委員会の機能の低下のおそれはないかということに答弁させていただきます。 常任委員会の構成人数については、現在、御存じのように、総務委員会が8人、建設経済委員会が7人、教育厚生委員会が7人でありますが、20人となりますと、7人の委員会が2委員会、6人の委員会が1委員会となります。 その中で、委員長が1人、委員会を運営せないかんのですが、6人、6人、5人の委員での議論ができるということで、支障なく委員会活動ができるものというふうに考えております。 政策実施に対するチェック機能は大丈夫かということでありますが、先ほど来申し上げているとおり、我々、20人となった場合、一人一人が努力し、研さんを積み重ねてしっかり行政をチェックするというのが、議員としてあるべき姿だというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 13番 橋爪美惠子君 ◆13番(橋爪美惠子君) 私は、この議員削減に関しては反対の立場であることは、わかっていただけているとは思いますけれども、やはり、市民の意思の反映ということですね。やはり、多様な意見を反映させていくということが、議会の役割としてあると思いますね。それは、少数意見の反映ということを妨げないということが大事だと思うんです。それは、皆さん、同じことだと思います。 それでも、その中で、どういう議員定数をとっていくかということをここで議論しているわけですけれども、そういう場合に、やはり、少数意見が反映されなくなるという危険性を思うわけですが、それについてのお考えをお聞きしたいということが1点。旧下津町の議員定数は16人、旧海南市で22人だったんですが、それが、合併したわけですから、そのままでいかないのはわかりますけれども、それが、今度、合併時から半減するような話になっているわけです。やはり、そういうことでは、少数意見が反映できないということになる危険性を感じるわけですが、そのことについてのお考え。 それから、通告しているわけではないんですけれども、確かに人口は減っています。けれども、海南市の面積が減っているわけではなくて、およそ100平方キロメートルというのは変わらないわけですし、そして、仕事の内容、業務の内容が減っているかというと、どうでしょうか。かえって、ふえているぐらいではないでしょうか。まして地方自治の仕事というのがふえている現状の中で、面積が減っているわけでもない、業務が減っているわけでもないのに減らすということに対してのお考えがどうなのかということをお聞きしたいと思います。 それから、常任委員会の機能の低下についてお尋ねいたしました。人数が1人ずつ減るだけだからというようなことですけれども、私は今、総務委員会におりますけれども、教育厚生委員会などは本当に、多様な内容のことを取り扱っており、大変、大きな仕事となっているわけですね。それは議員の仕事ですから、やっていくのは当然なんですけれども、ただ、仕事の内容が減るわけではないし、そして、常任委員会の役割というのもますます大きいのではないかと思うんですね。 川崎議員からは活発な議論をしていくんだと、議員の質を上げていく、一人一人の努力が大切だというふうに言われました。前回、22人に減らした時は、私はおりませんでしたが、その時もこういうふうな議論があったかに聞いております。ただ言うだけでは不十分ではないかと思うんです。どのように行っていくのか、インターネットというお話がございました。確かにインターネットの使用、そして、議会の様子が各家庭でも見られるようになるということで、ちょっと恐ろしくはあるんですが、結構なことで、もちろん進めていかなくてはいけないと思っているんですよ。そういうこともありますけれども、ただ、議員一人一人の質を上げると言っても、それをどういうふうに行っていくかというのは、一人一人の自覚でしかないわけですよね。そういうことについて、どう考えるかということを聞きたいと思います。 それから、市民の意見ということがございました。確かに、私も聞きます。議員はもっと減らしたらええやないかと。ただ、それには反対の意味もあるかなと自省の思いもあるわけです。議員が役立っているのかということを、市民の方はおっしゃりたいのではないか、役立っていないのなら、そんなお金もかけて、たくさんの議員がいる必要がどこにあるんかと言われているように思うわけですね。やっぱり、議員がもっとしっかり発信をしていったり、仕事をしていく、意見を言っていくということが大切かと思います。 その点に関してお答えください。 ○議長(宮本勝利君) 9番 川崎一樹君 ◆9番(川崎一樹君) 13番 橋爪議員の御質疑に答弁させていただきます。 繰り返しにもなるんですけれども、定数が減れば少数意見は反映されなくなるんじゃないかということでございますが、まあこれ、反論権がないんで何とも言いづらいんですけれども、他市では、我々より少ない人数でいろんなことをやれているのが現実であろうかというふうに思います。その人口も我々より多いわけであります。だから、定数が少なくなっても一人一人が一生懸命取り組めば、できるものだというふうに思っております。 続いて、市議会議員のいろんな業務が多くなっているのにという御質疑もあったかというふうに思います。それも今と同様、我々一人一人が質を上げていくというのが大事じゃないかなというふうに思います。 それと、質を上げるというのはどういう考え方かとおっしゃいましたので、先ほど全会一致で可決されました議会基本条例の中にも、我々がやっていかないかんようなことがかなり載っております。それによって、質ももちろん上がるというふうに私は思います。例えば、議会基本条例第9条には議会は、市民への説明責任を果たすとともに、各種情報メディアや多様な機会等を活用し、情報公開に努めます。第10条では、議会は、市民の多様な意見を把握し、市民参加の推進に努めるとともに、市民との意見交換の場を多様に設けますとあります。我々がつくった議会基本条例にこういうふうに掲げられているんです。これを一つ一つやっていけば、必ず、我々の質は上がっていくんじゃないかなというふうに思いますし、自分もそのように努力せねばというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 13番 橋爪美惠子君 ◆13番(橋爪美惠子君) お答えいただきました。 議員定数については、24人だったのが22になって、8年たって、今度、20人にするという議案が出されているわけですけれども、こういうふうに、ちょっちょっちょっと減らしていって、どれぐらいが適当だと思っているんかなと思うんです。といいますのは、有田市の市議会議員とお話ししたことがあります。あそこ、定数が15人で、すごい少ないです。それが、県議会議員選挙があって、2人の方がやめられて、13人でやられているんだそうです。どんなにしているんですかという話をしたら、常任委員会は2つだそうです。2つを、6人と7人でやっていて、大変だという話がありましたけれども、市民の方からは、15人が定数やけれど、13人でやれてるんやから、もうそれでええやないか、13人にしなよって言われるというんです。 そんなふうにどんどん言われませんか。何人が適当かというのはあると思うんです。 極端な話かと思うかもしれませんけれども、減らすのが適当やと言われて、どんどん減らしていく、それを自分たちで決めていくしかないわけでしょう。それは、議会の力を落としていくことにもつながりかねないと思うんです。 もちろん、議会基本条例を定めてそのとおりやっていくっていうことで、皆さんの総意で決めて、本当にすばらしいことだとは思うんですけれども、こういうふうに減らしていくことに、真綿で首を締めるように、だんだん議会の力を落としていくことになりはしないかと私は懸念するんですが、それについては、どうお考えですか。 ○議長(宮本勝利君) 9番 川崎一樹君 ◆9番(川崎一樹君) 13番 橋爪議員の御質疑に答弁させていただきます。 ちょっと、答弁になるかどうかわかりませんけれども、私自身も今後ずっとこの20人が正解なのか、正しいのか、もっと減らすのか、18人がいいのかというのは、非常にわかりづらい。はっきり言うてわかりません。ただ一つ言えるのは、我々議員が市民の方に、おまえら一生懸命やっていて、そんなにやってんのやったら、ふやせよと言われるぐらいの議会になるようなそういう議会であるようにすべきだというふうに思います。 これが、20人に減らしたけれども、おまえら一生懸命やってるやないか、その基本条例もつくって、じゃあ、そんなに大変やったら、ふやしてもかめへんよと、市民の方々から言われるような議会にすべきだというふうに思います。 ちょっと、答弁になってないですけれども、そういうふうに思いますので、答弁とさせていただきます。 ○議長(宮本勝利君) 次に、14番 河野敬二君 ◆14番(河野敬二君) いろいろとさきの質疑者の方々とダブる点もあるかもわかりませんが、私は、地方議会というのは何ぞや、地方議員とは何ぞやという基本的な部分について、提案者の川崎一樹議員に質疑をいたします。 御存じのように、国会では、国会議員しか総理大臣になれやんねん。議員内閣制ですね。アメリカは大統領制をとっています。 地方議会は、市長がおって、これは大統領制ですわ。それで、市長と議事機関である議会の両者とも直接選挙で選ばれて、そして、市長の提案に基づいて、是か非かを問うというのが議会なんです。 私、神出市長と同じ時に、市議会に出てきました。この中では一番古いんです。もう、古いだけは値打ちがあると思うんですわ。 市長ももともと、地方自治などは経験がされた方ではありませんが、執行機関には副市長以下、ベテランの専門家がどっさり並んどる。私は、アマチュアや。 あなた、努力、努力と言われたけれど、私らもそれなりに勉強しています。必死になってやっています。行財政の問題についてもいろいろやりました。 しかし、努力には限界あるな。私、わからんときにどこへ聞きに行くといったら、やっぱり、部長、課長に聞きに行くんや。細かい話は、市長でもわかれへんよ。今、地方自治や国の政治はほんまにわけわからんようにしてある。安倍総理は。特に地方自治のお金を減らしてきちゃある。 努力には限界ありますよ。部長や課長は、河野の質問に適当に答えてもええんよ。そやけれど、親切に教えてくれはりますよ。しかし、努力にはやっぱり限界があるんですよ。ですから、二元代表制というて、市長の提案に対して、議会が是非を決めるんですよ。 あなた、努力て言うてたら際限ない。人数はもういいですわ。そやけれど、先ほどの質疑でこれ以上減らすのは慎重にせなあかんというようなこと言うちゃあるな。それだけに置いておきます。努力だって限界がある。インターネットの時代なんはわかります。しかし、私らを補佐する職員というのは知れちゃある。うちの議会事務局は和歌山県下でも、全国でも有数の能力を持った方です。しかし、1個1個出てくる条例の詳しい内容ら絶対わかりません。あなたわかりますか。私、30年やってもわからんこと多いです。はっきり言います。市民の皆さん、たくさんおられますから。 ですから、多数決で市長の提案に対して決めるのが二元代表制の議会です。努力には限界があります。まず、その点、努力に限界があるということは反論しないで結構です。 細かい、具体的な質疑に入る前にお聞きいたしました。 それで次に、地方議会の権限です。1つは先ほど言いましたように、議決権というのが一つあるんです。団体の意思を決定するんですね。ですから、市長から出された条例の制定、改廃、予算、また、決算を認定したり、さらに、地方税を取る問題などについて議決するのが、議会の一番大きい権利です。 そして、以下、若干省きますが、橋爪議員も質疑しましたが、執行機関の監視監督権です。これは非常に大事なんです。これは国会でもやっています。たとえ議案に賛成しようが、反対しようが、いろいろな角度から、これはやっぱりチェックせなあかんのです。市民の立場に立って、ええか悪いか。たとえ賛成であっても、もうちょっと修正せなあかんのか、減らさなあかんのか、こういうことをやらなあかんのです。 それから、もう一つは、意見表明権です。あとで、磯崎議員が提案をいたしますが、意見表明権です。非核自治体宣言の提案をしますが、このように議会として提案する。 それから、自立権というのがあります。これがいわゆる地方議会の役割です。 次に、地方議員の権限やその役割などについて、話を進めます。まず、いわゆる発言権です。これは、今、私、しゃべっています。議会というのは、言論の府でこの発言が自由でなければならんのですね。人数が減ってきますと、やっぱり制限されるんです。お互いに、これ、論議をしておるわけです。 これは、川崎議員の立場で、また、私の立場で発言をして、また、当局とは違う立場でいろいろやるわけです。 そして、発言の中には、一般質問が昨日までありました。そして、緊急質問もあります。そして、最後に一番大事な討論をして、決めるんですね。 そして、2つ目が議案提出権ですね。これは、先ほど、岡議員の議案に私は賛成いたしました。今、川崎議員は、定数削減の議案を出してきています。 あとは資料を提出させる権限というのがありますが、地方議会、地方議員の権限や役割から言いますと、人数を減らしていくということについては、二元代表制で大きな後退になるんです。その点の私の意見に対して、反論をどんどんしてください。御意見をお伺いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 9番 川崎一樹君 ◆9番(川崎一樹君) 14番 河野議員からの御質疑に答弁させていただきます。 議事機関という意味は、住民から選ばれた地方議員が、住民の代表として、議会の権限を行使して、地方自治体の意思決定を合議によって行う機関ということであります。 それぞれの地域、住民の意見を代表する機能、また、自治立法権に基づき、条例の制定、予算の議決を初め自治体の行政の基本を決める機能、行政執行機関を監視し、公正で民主的、効率的な行政が行われるように、批判、また監視する機能というふうに理解しております。 二元代表制の一翼を担う議事機関として、民主的な市政の発展及び市民の福祉の増進に寄与するために議論をするというのが、議員であるというふうに理解しております。 2人減ということで、大きく後退するのではないかというふうな御発言であったかというふうに思います。 先ほど来からの繰り返しにはなりますけれども、2人減により大きな後退となるかと言われたら、2人減でそんなに大きな後退にはならないと、純粋にそういうふうに思います。 ただ、先ほど来申し上げていますように、全会一致で決められた議会基本条例にのっとり、一人一人が研さんし、また、住民の意見を聴取する場も多様に設けるというふうにもなっておりますし、そういったことからも大きな後退となるようなことには考えておりません。 以上でございます。 ○議長(宮本勝利君) 14番 河野敬二君 ◆14番(河野敬二君) 地方議会や地方議員の権限とか役割について、川崎議員はよく存じておるようです。後退にはならないということも、わかりました。 わかりましたけれども、先ほど言いましたように、議会というのは二元代表制の中で非常に重いです。ですから、市長の提案する条例についても、市長1人で決めへんのよ。先ほど、議員に議案提案権あるて言うたやろ。あなたそれを認めたやろ。岡議員は必死になってあれをつくったんよ。あなたもそうでしょう。 しかし、弱いのよ。スタッフもお金もないんよ。それで、政務活動費というのができたんですよ。市民のための正しい行政をしていくためには、努力だけではできない部分があるんです。やっぱり、数で市長と賛否は別にして、かかっていかなければならないんです。 その点についてだけお答えください。もうそれ以上、論議はいたしません。 ○議長(宮本勝利君) 9番 川崎一樹君 ◆9番(川崎一樹君) 再度の河野議員の御質疑に答弁させていただきます。 基本的に平行線だというふうには思います。答弁にはなっていないんですけれども、市民の方から削減についての要望が出てきた中で、現状維持でええやないかというような要望は出ていませんし、そういった声もなかなかお聞きはしていません。 その辺、市民の意見をどういうふうに吸い上げていくのかということで、大先輩であります河野議員に大変失礼な話ではあるかというふうに思いますけれども、2人減により大きな後退となることもなく、二元代表制もしっかりと理解して、やっていけるものだというふうに思います。 ちょっと、食い違っているかもわかりませんけれども、そのように申し上げて答弁とさせていただきます。 ○議長(宮本勝利君) 以上で通告による質疑を終了いたします。 よって質疑を終結いたします。 この際暫時休憩いたします。                           午後3時55分休憩-----------------------------------                           午後4時9分開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第21 発議第6号の議事を継続いたします。 お諮りいたします。 本案については、先例により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 これより討論を行います。 討論ございませんか。 13番 橋爪美惠子君 ◆13番(橋爪美惠子君) 反対の立場で討論をさせていただきます。 先ほど質疑でも言いましたけれども、やはり、議員定数削減により市民の意思の反映は十分にはいかないというふうに考えます。やはり、多様な意見を反映する、少数意見が反映されるというのには、十分な議員定数というのが必要だと考えます。 もちろん、市民の意見として議員定数削減の意見が多数あるのも存じております。 けれども、先ほど川崎議員から市民から議員をもっとふやしたらどうなんよと言ってもらえるような議会にならなくてはいけないというようなお言葉もいただきましたように、議会として、私たちが力を発揮していくことも大事ですが、それと同時に、先ほども申し上げましたけれども、海南市の市域の面積が減っているわけでも、また、仕事、業務の内容が減っているわけでもないわけでありまして、また、地方自治の観点からも、ますます私たちの役割というのが大事になってきている中で議員定数削減には反対であります。 また、市長の政策実施に対するチェック機能としての重要性ということも大切ではないでしょうか。 そして、また、常任委員会の機能の低下のことです。1人ずつ減るだけではないかというような話もありましたけれども、それによって、常任委員会の中での活発な議論というのが、やはり、低下していくおそれを私は感じるわけです。今でも、特別委員会に比べて常任委員会の中での一人一人の役割というのが大変重いものを感じているんですね。それは、いいんですよ。重いものがあるというのは大事なんですけれども、やはり、多様な意見を出していくというのに、十分な人数が要るということも感じているわけです。 今回、議会基本条例も制定されたということで、もちろん、私たち、議員一人一人の質を上げるということも大切ですけれども、また、数が必要だということも申し上げて反対の討論といたします。 ○議長(宮本勝利君) 他に討論ございませんか。 2番 米原耕司君 ◆2番(米原耕司君) それでは、発議第6号 海南市議会議員定数条例の一部を改正する条例について、賛成の立場で討論をさせていただきます。 私ごとになるんですけれども、ちょうど、議員を1期、4年務めさせていただくことになるんですけれども、改めて、議会というのは、二元代表制のもと、行政の監視、政策への提言、そして、市民の方々への情報の提供など、さまざまな役割を担っている。そして、また、同時に幅広い市民の皆様のお声を議会に届けなければならない。そういう非常に重い責任を持っているということを痛感しております。 その上で、一定数の議員は必要だというのは言うまでもありませんけれども、厳しい財政状況の折、そういったことを勘案すれば、本市議会においても、さらなる議会改革や議会の経費などの削減に努めなければならないというふうに感じております。 また、先ほど川崎議員からも紹介がございましたように、海南市自治会連絡協議会及び海南市女性連絡協議会の2団体から、本市における人口の減少に伴う諸問題、そして、財政状況も踏まえて、より一層の簡素化及び合理化を断行するよう意見書、要望書が届けられております。 議会の改革を望む方々からのそういった強い思いを重く受けとめて、議会はみずからも率先して身を律し、市民の皆様の御提言、そして、理解と協力を得ながら実効的な行動を起こすということが我々の責務だと感じております。 以上のことから今回の議員定数削減は必要不可欠だと考えておりますけれども、川崎議員の御発言にもありましたように、私たち議員が市民の皆様からもっと人数をふやせよと、そう言っていただけるように自己努力をしていきたいと私も思っております。 以上の理由をもちまして、発議第6号に対する私の賛成の討論とさせていただきます。 ○議長(宮本勝利君) 他に討論ございませんか。 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 発議第6号 海南市議会議員定数条例の一部を改正する条例について、反対の立場で討論をいたします。 まず、私は、自治会連合会並びに女性団体から出されている陳情については、真剣に受けとめ、私たちの議会内外の活動が市民の皆さんに十分伝え切れていない、また、そのいろんな御意見に応え切れていないという反省の上に立って討論をいたします。 今、立憲主義というのは盛んに話題になっていますが、憲法、第8章、第92条、「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める。」とあります。第93条、第1項では、「地方公共団体には、法律の定めるところにより、その議事機関として議会を設置する。」 また、第2項では、「地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する。」 これが戦後の地方自治制度の基本であります。 そして、何よりも、この規定によって、行政機関の長と議会が対等だと、緊張関係を保って、地方自治の本旨である住民自治、団体自治を実現して、地域住民の福祉と健康の増進に努めなければならないのであります。 そして、この議員定数の問題で、私はちょっと調べました。 合併による新市発足の平成17年4月1日、在任特例制をとりました。そして、議員定数は旧海南市22人、旧下津町16人、38人であります。そして、その合併協議の中で、次期の平成18年4月に行われる直接選挙においては、議員定数を24人にするということで合意が出されました。 そのことにより、14人の減員、減員率が26.9%です。さらに、平成21年に議員発議によって、議員定数が24人から2人減の22人になりました。 そのことによって、合併当初からの減員人数は16人、そして、減員率が42.1%と、半数近くになっています。憲法で議事機関として、地方公共団体に設置すると規定されている議会の人員が約半数近くも減っていることは、民主主義の1つとして機能しなければならない地方自治にとって、私は大変な問題だと思うんです。 ですから、発議者の川崎議員も質疑の中で、今回、2人を減らして20人がもう大体、減らす限度だろうと言われていましたが、本市の合併前、合併後の地方議会の議員の減少率を見ますと、これでいいんだろうかというふうに考えます。 そして、議会は行政の長と対等な関係だと言いますけれど、これは河野議員の質疑の中でもありましたけれども、海南市長には附属機関や附属職員、関係の職員が600人以上おられるわけですね。片や、議会事務局には局長以下6人ですね。この方々は、議長に任命権がありますけれども、人事異動で市長部局から出向されるということで、実質上、人事権は市長が握っているんですよ。 それと、地方自治法では、議会の議長には、議会の招集権がないんですね。私たちが議決をして、市長に申し入れたら、議会は招集をされますけれども、私たちだけで招集されないんです。これも、地方分権の中で、そのように、地方自治法が改正されてきているわけです。 ですから、二元代表制と言われている地方自治の制度において、地方議会の役割がまだまだ十分機能をされていない現状があると私は思います。 ですから、市民の皆さんに議会活動が見える化されていない。皆さんの声を議会の政策立案とか、当局のチェック機能に生かし切れていない。こういう中で、市民、有権者の皆さんから厳しい批判にさらされている、これが実態ではないでしょうか。 しかし、そういった中でも、本市でも、議会改革特別委員会を設置して、そういった市民の皆さんにもきちんと情報を伝え、市民の皆さんの意見、御要望を聞いて、政策提案に生かしていくという議会基本条例が今定例会で可決されました。私はやはり、こういったことにこそ、海南市議会としても取り組んでいくべきでないかと思います。 それと、常任委員会でみんなが勉強して頑張ってやっていくんだとおっしゃいましたけれども、仮にこの2人減で定数20人にしますと、発議者の川崎議員の御説明では、7人の常任委員会が2つ、6人の常任委員会が1つということです。しかし、議員もやっぱり生身の人間ですから、任期中に亡くなったりします。それとか、いわゆる他の公職に立候補されます。欠員が出るということをやはり、私たちは考えておかんとあかんと思うんです。 そうしたら、仮に6人の常任委員会で1人欠くと5人になりますね。それで、委員長1人ですから、4人でやらんなんということですね。 そういう問題もあるんですよ。私は定数は多いほどいいという立場はとりませんけれども、少なかったらいいんだということも、これは問題あると思うんです。 複数委員会への所属もありますけれども、総務委員会、建設経済委員会、教育厚生委員会ではそれをまだやっていませんわね。 憲法で地方公共団体に議事機関としての議会を設置すると規定されている意味を再度、確認をしてみたいと思うんです。 そこで、ちょっと紹介をさせていただきます。議長も経験された山部弘元議員が、地方分権の時代に入ったけれども、今まで、中央政権の言いなりになって地方議会の議員を減らしてきた私たちが、地方自治の破壊に手を貸しているんではないかと、このように平成21年12月定例会で反省も込めながら、反対の討論をされております。私は、そういった意味で、今度の2人減というのは、議会だけと違って、海南市民にとってもマイナスになれこそ、プラスにならないということを申し上げて、反対の討論といたします。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 6番 黒木良夫君 ◆6番(黒木良夫君) 発議第6号 海南市議会議員定数条例の一部を改正する条例について、賛成の立場で討論を行います。 私は市民の方から、時々、「議員の定数、何とかならんの」と言われます。これは今の市民のニーズだと私は解釈しています。 海南市の将来を考えていく上で、少子高齢化が進んでいます。また、提案理由の中でもありましたが、将来、財政的には厳しい状況となっていくと思います。 議員定数は、人口規模や面積、合併の状況、類似団体や近隣団体との比較、財政状況など、いろいろな状況を考慮して決定すべきものであり、安易に削減すべきものではないとは思いますが、前回の改定から8年が経過していること、その間も人口減少が進んでおり、今後も減少すると見込まれること、財政的にも明るい未来が期待できないことや、その間、類似団体や近隣団体においても議員定数を削減していることなどを考えますと、今回の定数削減については妥当であると考えます。 また、削減したとしても、議員一人一人がより一層、市民の皆様から信頼される議会となるよう議会改革を進めていくことが大切であると思います。 以上、私の賛成討論といたします。 ○議長(宮本勝利君) 他に討論ございませんか。 14番 河野敬二君 ◆14番(河野敬二君) 先ほど、もう一回質疑できたんで、反論しようかと思たんやけれども、川崎議員、後ろ向かないで。 討論できちっとあなたの言われたことに反論をいたします。 まず、上田議員もおっしゃっていましたように、私どもにも、議員の数は減らせという声は来ています。 皆さん、御存じのように、平成23年に地方自治法が改正をされました。その時期までは、例えば、人口3万人から5万人は議員定数何人、5万人から10万人は議員定数は何人と、一定の目安がありました。 そして、この30年間、ずっと定数削減の流れになっておるわけです。そう思い出しました。市長も市議会議員のとき定数削減せいと言うていたんや、私は反対やで、30年前からやりおうておるんですが。もうこの数の問題は、あえて言いませんが、先ほども、川崎議員は、誰かの質疑にこれ以上削減することは慎重にやらなあかんということを言うたやろ。 市長と議員が1対1でええんかと言うたら、それは議会開けやんな。市長が何ぼ偉かっても、市長の提案したことを論議をして、議会で決めやなんだから、法律や条例になっていかんのですよ。これは国でも、県でも、市でも一緒ですから。地方自治というのは民主主義の学校やという言葉があるんですよ。偉そうに言うて悪いんですが。ですから、いわゆるもう地方議会、いわゆる代表機関としての限界に達してきたと思うんよ。 確かにあなたがおっしゃるように、類似団体と比較をすれば、22人のところは非常に少ない。しかし、民主主義というのは、お金もかかりますし、時間もかかるんです。金と手間がかかるんです。 ですから、立派な議場をつくって論議してるんですよ。かんかんがくがく。ですから、やっぱりこれ以上減らしていくということについては、非常に、もう無理があるというふうに思います。それが、1つ目です。 それと、もう一つは、先ほど言いましたが、平成23年に地方自治法が改正されて、地方の権限がふえました。しかし、議会でいつも私腹立つんですよ。 例えば、マイナンバーや。あんなくだらんもんやって、どっさりお金くれるけれども余り使てないで。それ、やらされるんですよ。人も無駄やし金も無駄や。 それから、予算でもそうですよ。例えば、災害が発生したら、被災したところを直ちに復旧せなあかんのやけれども、いろんな理由をつけて、予算が減らされてきちゃある。そやから、地方自治を守るために、そして、また、その地方自治を正しくチェックする、提案していく機能のためにも、市長を支える意味でも、一定の議員の数が必要やと思いますし、22人であれば私は十分やれると思いますので、以上申し述べて、発議第6号海南市議会議員定数条例の一部を改正する条例については、断固反対ということで、私の討論といたします。 ○議長(宮本勝利君) 1番 中西 徹君 ◆1番(中西徹君) 私は賛成の立場で討論を行います。 発議者の提案説明にもありましたが、海南市の人口はどんどん減ってきております。合併当時の人口は6万218人、以前、平成22年に議員定数を2人減らした時の人口は5万6,936人、その後も減り続け、現在、広報では5万1,864人となっております。 市税におきましても、減少してきております。 今回、市議会議員定数の検討を求める要望書が海南市自治会連絡協議会から、また、海南市議会の議員定数を定める条例の定数を削減されたい要望書が、海南市女性連絡協議会から提出されております。 多くの市民の寄せられた声に対し、民意を代表し、代弁する立場である市議会議員として、みずから議員定数を削減することも、私は民意を反映することの1つだと考えます。 人口減少、財政的な面での制約を考慮しても、議員定数の削減は避けて通れないものと思います。 今定例会におきましては、海南市議会基本条例が可決されました。これからは基本条例を軸に、議会の役割である執行機関への監視機能、承認機関にとどまらず、政策立案機能を高め、市民の負託に応えていかなければなりません。 今回の議員定数減の提案は、議会及び議員にも痛みを伴う改革であり、そのような覚悟で賛成するものであるということを申し添え、私の賛成討論とさせていただきます。 ○議長(宮本勝利君) 他に討論ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 討論なしと認めます。 よって討論を終結いたします。 これより本案に対する採決を行います。 発議第6号については、起立により採決いたします。 お諮りいたします。 発議第6号 海南市議会議員定数条例の一部を改正する条例についてを原案可決することに賛成の方は御起立願います。   〔賛成者起立〕 起立多数。よって本案は原案可決することに決しました。----------------------------------- △会議時間の延長 ○議長(宮本勝利君) この際、本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。----------------------------------- △日程第22 請願第1号 核兵器廃絶平和都市宣言を求める請願 ○議長(宮本勝利君) 次に、日程第22 請願第1号 核兵器廃絶平和都市宣言を求める請願を議題といたします。 紹介議員の説明を求めます。 21番 磯崎誠治君   〔21番 磯崎誠治君登壇〕 ◆21番(磯崎誠治君) 請願第1号 核兵器廃絶平和都市宣言を求める請願。 海南市阪井1308番地、蓮下義昭氏外7人からこの請願が出されました。 私は、この請願者とお話をさせていただきまして、紹介議員となり、同僚議員の美ノ谷徹議員、中西 徹議員、黒原章至議員、森下貴史議員、河野敬二議員、以上6人が紹介議員として、この請願を皆様に御披露させていただきます。 請願事項といたしまして、核兵器廃絶平和都市宣言を行っていただきたいことということで、請願の趣旨は、72年前に広島・長崎において、原爆により一瞬のうちに二十数万人ものとうとい命が失われました。今なお放射能の後遺症で苦しんでいる方も多くおられます。二度とこの過ちを繰り返してはなりません。 ことし、国連会議で人類史上初めての核兵器を違法化する核兵器禁止条約が結ばれました。これは被爆者を初めとする世界の人々の思いが国際政治を動かしたものであります。 また、合併前の旧海南市、旧下津町でも核兵器廃絶自治体宣言が行われていました。合併に伴いこの宣言はなくなりましたので、新たに宣言を行っていただきたく思います。 私たちは、平和を愛し非核への願いを引き続き持つ市民の声を結集し、日本国憲法の理念に基づき、あらゆる国の核兵器をなくし、地球上から核と戦争を廃絶することを願うものです。 議長宛にこのような請願文が出されましたので、皆様には何とぞ、御審議いただきますようよろしくお願いいたします。 ○議長(宮本勝利君) 説明が終わりました。 これより質疑を行います。 御質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 質疑なしと認めます。 よって質疑を終結いたします。 この際、今期定例会に提出された議案のうち、既に議決された議案を除く当局提出議案15件を既に配付の議案等付託表のとおり、それぞれの所管の委員会に付託いたします。 この際、委員会開催日程調整のため、暫時休憩いたします。                           午後4時40分休憩-----------------------------------                           午後4時42分開議 ○議長(宮本勝利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。----------------------------------- △諸般の報告 ○議長(宮本勝利君) この際、各委員会委員長招集の委員会開催日程を事務局長から報告させます。 宮井事務局長 ◎事務局長(宮井啓行君) 報告いたします。 予算決算委員会、本日、本会議終了後、15分後、第1委員会室で開催いたします。 総務委員会、12月11日午前9時30分、第2委員会室。 建設経済委員会、12月11日午前9時30分、第4委員会室。 教育厚生委員会、12月11日午前9時30分、第3委員会室。 以上です。 ○議長(宮本勝利君) 報告が終わりました。 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。 お諮りいたします。 あす12月9日から12月20日までの12日間を休会とし、12月21日午前9時30分から会議を開きたいと思います。 これに御異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 本日はこれをもって散会いたします。                           午後4時43分散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長   宮本勝利 議員   森下貴史 議員   岡 義明 議員   寺脇寛治...