海南市議会 > 2013-03-06 >
03月06日-03号

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  1. 海南市議会 2013-03-06
    03月06日-03号


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    平成25年  2月 定例会                平成25年            海南市議会2月定例会会議録                 第3号            平成25年3月6日(水曜日)---------------------------------------議事日程第3号平成25年3月6日(水)午前9時30分開議日程第1 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した事件議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(21名)      2番  川口政夫君      3番  山部 弘君      4番  前山進一君      5番  黒木良夫君      6番  中家悦生君      7番  黒原章至君      8番  榊原徳昭君      9番  栗本量生君     10番  宮本憲治君     11番  上田弘志君     12番  岡 義明君     13番  橋爪美惠子君     14番  河野敬二君     15番  寺脇寛治君     16番  出口茂治君     17番  磯崎誠治君     18番  川端 進君     19番  宮本勝利君     20番  片山光生君     21番  中西 徹君     22番  美ノ谷 徹君欠席議員(1名)      1番  川崎一樹君 -------------------説明のため出席した者   市長               神出政巳君   副市長              宮脇昭博君   総務部長             伊藤明雄君   くらし部長            三口素美雄君   まちづくり部長          谷 勝美君   教育長              西原孝幸君   教育次長             岡本芳伸君   総務部次長企画財政課長     塩崎貞男君   まちづくり部次長兼建設課長    畠中康行君   保険年金課長           奈良岡鉄也君   環境課長             岡島正幸君   都市整備課長           畑中 正君   学校教育課長           井川勝利君   生涯学習課長           中阪雅則君   クリーンセンター所長補佐     村田出穂君 -------------------事務局職員出席者   事務局長             坂部泰生君   次長               瀬野耕平君   係長               若林久揮君   主査               堀内進也君 -------------------          午前9時30分開議 ○議長(山部弘君) おはようございます。 ただいまから本日の会議を開きます。 ------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(山部弘君) これより日程に入ります。 日程第1 一般質問を行います。 次の質問者の質問に入ります。 10番 宮本憲治君     〔10番 宮本憲治君登壇〕 ◆10番(宮本憲治君) おはようございます。 議長のお許しをいただきまして、机上に資料を配付させていただきました。今回の質問は数字を多用しますので、わかりにくいと思いますので、参考にしていただければ幸いです。 和歌山県の国勢調査に基づく人口推計で平成25年2月1日現在海南市の人口は5万3,381人、先月比81人減でした。 大項目1、海南市国民健康保険税の引き下げを求める。 中項目1、1人当たりの調定額は幾らか。また、県下他市と比べるとどのような位置づけか。 本市において、本年度、国保税が所得割で1.4%、実質14.4%値上げされました。均等割で2,100円、平等割で1,000円、限度額で4万円の値上げでした。所得割の11.1%という保険税率は、県下他市と比べれば資産割のない和歌山市を除けば最も高いものとなりました。国保税全体でも、県下で最も保険税率が高い自治体の一つとなってしまいました。 資料のモデルケース①で考えると、夫婦と子供1人の世帯で不動産資産がなく、給与収入が240万円の場合は2万3,700円増の21万9,500円となり、12.1%もの増税となりました。もっと年収が低い世帯、モデルケース②で考えてみると、65歳未満の2人世帯で年収が156万6,700円の場合、1万800円増の13万6,800円となり、8.57%の増税となりました。 想像してみてください。年収約150万円の2人世帯で年間13万6,800円もの保険税を納めなければなりません。アパート代や光熱費、食費などの生活費などを考えれば余りに大きい負担ではないのでしょうか。問題は、他市に比べて非常に高いことです。 質問です。 平成24年度の1人当たりの調定額は、増税後は幾らになったのでしょうか。増税時、有田市に次いで2番目に高額になると予想されましたが、その調定額は県下他市と比べるとどのような位置づけになるのかを問います。 中項目2、保険税の未納額と割合を問う。 現状の保険税は高い。余りにも高い。払い切れない市民がたくさんいます。国保税の納税時期になると、私のところに市民からの相談がふえます。余りに高くて払えないという相談です。増税前でさえ、2割弱の18.68%の1,769世帯が未納でした。調定額、保険税額総額約14億円程度のうち、約1億円程度が未納という状態でした。 質問です。 平成22年度決算における保険税の未納額と世帯数、またその滞納世帯数年間平均世帯数を比べた場合の割合を問います。 中項目3、純粋な一般会計からの繰入額の増額を求める。現在の繰入額を問う。 保険税額は、自治体によって大きな差があります。全国的には、一般会計からの繰り入れを十分に行い、低い保険税で抑えている自治体もあります。海南市においては、一般会計からの繰り入れが少な過ぎるのではないのでしょうか。 質問です。 保険基盤安定繰入金職員給与費等分、出産育児一時金分、財政安定化支援分など国から交付税措置がされている分や県から措置されている分など、当然繰り入れられる分を除いた純粋な一般会計からの繰入額を問います。 大項目2、人口減少防止に全力で取り組むことを求める。 中項目1、人口1,000人当たりの出生児数が県下9市で最下位だが、原因をどのように考えているのか。 海南市の国勢調査に基づく推計人口は、先ほど申したとおり、平成25年2月1日現在で5万3,381人です。残念なことに、国立社会保障人口問題研究所の予想どおりに急激に人口減少が進んでいます。この減少速度は、高齢化が進む和歌山県下においても著しく速いものです。特に、出生数は県下9市の中で最下位であり、1,000人当たり5.9人と岩出市の6割にも満たないものとなっています。この数字は、和歌山県調査統計課資料によります。隣接する有田市や位置的に困難である紀南や紀中の自治体よりも際立って低いものとなっていることに注目しなければならないと考えます。 質問です。 人口1,000人当たりの出生児数が県下9市で最下位だが、原因をどのように考えているのか、問います。 中項目2、出生児数の増加対策を求める。 具体的な取り組み計画を問う。 全国の人口減少、少子高齢化、過疎化に悩む自治体は、さまざまな出生児数の増加対策に取り組んでいます。 質問です。 本市においては、どのような具体的な対策を講じているのか。出生児数の増加対策を求め、人口減少防止に全力で取り組むことを求めるが、見解を問います。 中項目3、子ども医療費の無料化を求める。 質問です。 出生数の増加対策の一つであり、かつ若者定住対策の一つである子ども医療費の無料化を求めますが、市の見解を問います。 以上で登壇での質問を終わります。 ○議長(山部弘君) 当局から答弁求めます。 市長 神出政巳君     〔市長 神出政巳君登壇〕 ◎市長(神出政巳君) 皆さん、おはようございます。 それでは、10番 宮本憲治議員子ども医療費についてお答えを申し上げます。 この件に関しましては、議員を初め多くの方々から今までに御提言をいただいてきたところであります。私どもといたしましては、さきの民主党内閣での子ども手当、今般の自民・公明連立政権での幼児教育の無償化など、政府においての対応を見きわめているところであります。子育て支援につきましては、本来全国一律に公平になされるものであると考えますが、なかなか子育て世代に御納得のいただけるものとなっていっていないのが現状であると認識をしております。したがいまして、少しでも前進をさせるために、まず15歳までの子供の入院費について市で助成できるよう担当部署に現在指示をしているところであります。 ○議長(山部弘君) 奈良岡保険年金課長     〔保険年金課長 奈良岡鉄也君登壇〕 ◎保険年金課長奈良岡鉄也君) 10番 宮本憲治議員の御質問中、大項目1、海南市国民健康保険税率の引き下げを求めるについて御答弁申し上げます。 まず、中項目1、1人当たりの調定額、県下他市との比較についてでありますが、本市における平成24年度当初予算の1人当たり調定額は9万1,728円を見込んでおりましたが、決算見込みにおいても9万1,971円と、ほぼ同額程度となる見込みであります。 また、県下他市との比較につきましては、平成24年度では税率等の改正により、御坊市に次いで2番目と上位の位置づけとなっております。 続きまして、中項目2、保険税の未納額と割合についてでありますが、平成22年度決算時における未納額は4億7,532万9,069円で、現年課税分と滞納課税分を合わせた滞納世帯数は1,769世帯となっております。また、平成22年度の年間平均世帯数は9,468世帯でありますので、議員御指摘の滞納世帯割合につきましては18.68%となります。 続きまして、中項目3、純粋な一般会計からの繰入額の増額及び現在の繰入額についてでありますが、まず平成24年度決算見込みに基づき、一般会計繰入金の状況について御説明申し上げます。 現在、一般会計からの繰入金は保険基盤安定分職員給与費等分、出産育児一時金分及び財政安定化支援事業分法定繰入金福祉医療波及分法定外繰入金とされておりまして、各事業の実績額等に基づき繰り入れすることになっております。 法定繰入金につきましては、国からの地方交付税や国・県からの負担金を財源に繰り入れることになりますが、法定繰入金に係る地方交付税等の見込み額が約4億1,800万円であるのに対し、決算では5億1,000万円が見込まれておりまして、差額である約9,200万円が一般会計からの持ち出しとなる見込みとなっております。 これに対しまして、福祉医療波及分地方交付税等の対象外事業で法定外繰入金とされておりまして、決算見込み額である約2,700万円の全額が一般会計の負担となっております。 以上、一般会計からの繰入金の状況について簡単に説明させていただきましたが、議員御発言の純粋な一般会計からの繰入金となりますと、法定外繰入金である福祉医療波及分がそれに該当するものであり、繰入額は先ほど申し上げましたとおり約2,700万円となる見込みであります。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 塩崎総務部次長企画財政課長     〔総務部次長企画財政課長 塩崎貞男君登壇〕 ◎総務部次長企画財政課長(塩崎貞男君) 10番 宮本議員の大項目2、人口減少防止に全力で取り組むことを求めるの御質問に御答弁させていただきます。 まず、中項目1の人口1,000人当たりの出生児数が県下9市で最下位だが、原因をどのように考えているのかとの御質問についてでございますが、出生児数が低い原因としましては、全国的な傾向でもありますが、晩婚化や未婚率の上昇、ライフスタイルの多様化、あるいは子育てや教育にかかる経済的な負担感などにより、合計特殊出生率が低下し、出生児数が減少してきているものと考えられます。 また、本市は自然動態による人口減少と社会動態による人口減少がともに県内他市と比べて高い状況にありまして、社会動態については特に若い世代の転出が多く、これにより高齢化率が高くなるとともに、15歳以上64歳以下の生産年齢人口の割合が低い状況となっております。生産年齢人口の人口割合が低いと出生児数の低下につながってくるものでありまして、社会動態による人口減少、また生産年齢人口の割合が低い原因としましては、若い世代の転出ということから考えますと、雇用の場の問題、地価が高い、高等教育機関がない、和歌山市に隣接しているなど、さまざまな理由があると考えております。 次に、中項目2の出生児数の増加対策を求める。具体的な取り組み計画を問うとの御質問についてでございますが、出生児数の増加対策ということになりますと、若い世代の方々に住んでいただくことが重要な取り組みになってまいりますので、本年度からスタートした総合計画後期基本計画においては、本市が抱える特に重要な課題に対する取り組みの一つとして、次世代定住促進プランを設定しております。次世代定住促進プランでは住環境整備、子育て支援、地域雇用を大きな柱とし、これらの施策に庁内横断的かつ重点的に取り組むこととしておりまして、これまでも安心して子育てできる環境づくりに向けて保育内容や学童保育の充実、ファミリーサポートセンター事業、また保育料や妊産婦健診の無料化を初め、安心・安全にお産ができる周産期医療ネットワーク事業などの施策に取り組んできたところでございます。具体的な取り組み計画を策定できてはおりませんが、具体的な施策については、さまざまな要因により人口減少、出生児数の低下が進んでいるものと考えられることから、その対策としておのずと多種多様な施策が求められることになりますので、引き続き関係各課との協議を進め、人口流出をとめ、流入人口をふやせるような施策を展開できるよう努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 再質問ございませんか。 10番 宮本憲治君 ◆10番(宮本憲治君) 大項目1、中項目1、調定額は予算時では有田市に次いで2番目に高額になる予測でしたが、決算時には有田市は海南市より安くなり、御坊市が増税により海南市より高くなるとのことです。本市の調定額は、県下で2番目に高額です。同じサービスを受けるのに、海南市民であるがゆえに他市の市民より高額な負担をしなければならない。とても残念なことです。岩出市に行けば1万円近く安い、新宮市に行けば1万5,000円安い。 質問です。 なぜ、海南市の国保税は御坊市に次いで2番目に高いのか。新宮市は市の規模も海南市より小さく、高齢化率も海南市よりも高いが、海南市より大幅に国保税が安い。市民にとって、被保険者にとって納得のいく説明を求めます。 ○議長(山部弘君) 奈良岡保険年金課長保険年金課長奈良岡鉄也君) 10番 宮本憲治議員の再度の御質問に御答弁申し上げます。 確かに、平成24年度に税率を上げましたので、県下でも御坊市に次いで2番目という高い調定額となっています。その一番の理由でございますが、やはり医療費が伸びたことによりまして、当初3%ぐらいを見込んでいたんですけれども、平成23年度では1人当たりは6.9%ぐらいの増加というような大幅な伸び率で推移しておりました。それで、この国民健康保険には財政調整基金というのもございまして、そういう医療費の増額という分について足りない部分は取り崩して手だてするようになってございますが、その基金につきましても、もう底をついた状況になり、平成24年度におきまして税率を上げさせていただきました。 また、前期高齢者と申しまして、65歳から74歳までの加入されている方が県下の9市の中でも海南市が一番割合が高うございます。一番医療費のかかる方の割合が高いということになっており、そのような中で医療費が上がってきましたので、この税率を上げさせていただくような結果となりました。 また、国からの補助金、交付金、医療に見合う分は手だてしており、先ほど言いました基金も取り崩し、一般会計からの繰入金もできるだけの応分の負担を入れた中で、現行税率では8,700万円の歳入不足となりましたので、税率を上げた次第でございます。 なお、新宮市につきましては、災害等の影響があったので、率を上げるのを見合わせているとお聞きしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 10番 宮本憲治君 ◆10番(宮本憲治君) 前期高齢者の割合を挙げられました。確かに、本市の場合は新宮市に次いで高齢化率が高い、かつ本市は2035年度まで75歳以上の高齢者の割合は増加し、120%にまでふえます。生産年齢人口等は非常に下がっていく中でそうなります。この今理由に挙げられた部分の負的な要素が現状よりもさらにふえていく中で現状でこれだけの保険税の高さであるというのは非常に問題だと思うんですよ。この先もっともっと上げなきゃいけない。今でもこんなにしんどいのに、それにとても対応できない。この後の質問にかかわってきますので、続けていきたいと思います。 中項目2、平成23年度決算時の保険税の現年課税分の未納額だけで9,780万円、欠損として処理されたのが4,057万円、滞納世帯は1,769世帯、滞納割合は18.68%にもなります。収納率の向上の努力は、大きく評価します。しかし、海南市の国民健康保険の被保険者は46.6%が所得ゼロです。所得100万円以下の方が、72.5%にも上ります。圧倒的に低所得者です。低所得者である被保険者にとって、余りに過酷な保険税となっているのではないのでしょうか。現年分課税分、つまりその年の未納額だけで9,780万円、滞納繰越分、つまりたまった未納額は9,780万円では済まないのでしょう。先ほども答弁してくれたんですけれども、わかりにくかったのでもう一度聞きます。滞納繰越分の金額を問います。 ○議長(山部弘君) 当局から答弁願います。 奈良岡保険年金課長保険年金課長奈良岡鉄也君) 10番 宮本憲治議員の再度の御質問に御答弁申し上げます。 滞納繰越分の平成22年度の決算時における未納額でございますが、4億7,532万9,069円となってございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 10番 宮本憲治君
    ◆10番(宮本憲治君) 未納額は4億7,532万9,069円、ため息が出る金額ですね。滞納額が4億7,000万円を超えているのです。毎年欠損処理をしている中での4億7,000万円以上の金額です。この金額が意味するのは、もはや被保険者、市民にとって払える税額を超えているとは考えられないでしょうか。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 奈良岡保険年金課長保険年金課長奈良岡鉄也君) 10番 宮本憲治議員の再度の御質問に御答弁申し上げます。 確かに、この4億7,000万円余りの滞納額ということで、非常に大きな数字で、市民の方にはとても苦しい状況であると認識しております。ただ、以前にはもっと滞納額がございました。7億円から8億円というような、時期もあったと記憶しております。年々精査していく中で、この滞納金額もだんだんと圧縮しておりまして、今申し上げましたのは平成22年度でございますが、平成23年度におきましては4億2,300万円余りというように、5,000万円余りですが圧縮していっている状況でございます。滞納未納額につきましては、市民の皆様にお願いといいますか、未収納対策につきまして力を入れて収納に努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 10番 宮本憲治君 ◆10番(宮本憲治君) ちょっと、私の感覚とずれていたのでびっくりなんですけれど、私は、収納対策の努力は大きく評価しております。私がここで取り上げているのは、圧倒的に海南市の被保険者は低所得者の割合が高い、そんな中でどんどん税率が上がってきてもう限界じゃないのかな、これ以上、上げるのはやめようじゃないか、一般会計からの繰り入れをして、むしろ下げていこう、少なくとも上げていくのを抑制しようと、そういう趣旨での質問です。うまくこう真意が伝わってないのかなと思いましたけれども、中項目3の再質問を行います。 市長に質問です。 純粋な一般会計からの繰入金は、2,700万円にしか過ぎません。滞納繰越分は4億7,000万円を超えていると、今答弁がありました。値上げは限界です。純粋な一般会計からの繰入金の増額を行い、海南市国民健康保険税の引き下げを求めますが、市長の考えを伺います。 ○議長(山部弘君) 市長 神出政巳君 ◎市長(神出政巳君) 国保税にかかわっての繰り入れと税額についての2点の御質問でございます。 国民皆保険を維持することと医療費の関係というのは、現状としては大変厳しいところへ来ているところでございます。そのような中で、本市としては一般会計からの繰入金につきましては、本年度から国民健康保険特別会計の財政負担の軽減を図ることを目的といたしまして、ひとり親家庭医療費及び乳幼児医療費に係る福祉医療波及分につきましても市単独事業として拡充を行ってきたところでございます。 また、先ほど来、担当課長から説明があったとおり、一般会計からの繰り入れにつきましては、地方交付税等により措置される金額以外に一般会計から多額の持ち出しが生じておりまして、厳しい財政状況の中、可能な限り繰り入れを行っているところでございます。しかしながら、平成24年度の保険税率の改正時には、国保運営協議会の答申におきまして、将来にわたる被保険者の保険税の負担の増加が危惧されており、今後については経済状況の悪化などによる被保険者の状況等も踏まえ、一般会計からの財政支援の実施に向けた検討を行われたいとの附帯意見をいただいております。引き続き、本協議会等においての論議を慎重に承りながら検討を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 10番 宮本憲治君 ◆10番(宮本憲治君) 協議会の附帯意見を尊重して、何としても値上げを抑えてください。かつ、可能であれば、まちおこしの観点から、人口流出の防止の観点から、他市よりも安い国保税に抑えられるように減税のほうを求めますので、よろしくお願いいたします。 大項目2に入ります。 人口1,000人当たりの出生数は5.9人で、県下9市中最下位です。次に低い紀の川市との差は10%以上あります。トップの岩出市の6割にも満たない数字です。この驚愕すべき現実を直視しなければなりません。全国812市特別区のうちで750位、ワースト8%に入っています。本市は離島でも僻地でもなく、県庁所在地に隣接する立地です。真剣に原因を分析し、改善していきましょうよ。 対をなす数字で、人口1,000人当たりの死亡者数があります。海南市は13.1人で、新宮市の14.0人に次いで2番目に悪いです。しかし、出生数と違い、有田市、御坊市、田辺市とも数%しか違いません。出生数の数字のように、他市と大きな差はありません。答弁では、とりわけ海南市の1,000人当たりの出生数が悪い、最下位である理由を生産年齢人口の割合が少ないからとし、若者の転出の原因は雇用の場の問題、地価が高い、高等教育機関がない、和歌山市に隣接していることなどが理由であると分析されました。確かに、それらも原因でしょう。しかし、挙げられた理由は海南市特有なものは1つもありません。和歌山県内は無論、地方自治体の多くに言える理由ではないのでしょうか。出生率が県下で最下位なのは、平成22年が最初ではありません。平成2年の国勢調査以来、県下の市の中で最下位に張りついています。平成2年から既に22年以上がたっています。 質問です。 この22年間に、原因の詳細な調査と分析をされましたか。 ○議長(山部弘君) 塩崎総務部次長企画財政課長総務部次長企画財政課長(塩崎貞男君) 10番 宮本議員の再質問に御答弁させていただきます。 出生児数が減少している原因につきましては、先ほど御答弁させていただきましたように、本市の場合、特に若い世代の転出が多く、その原因としては雇用の場の問題、地価が高いこと、高等教育機関がないこと、和歌山市に隣接していることなどを考えておりますが、これは調査、分析によるものではございません。過去に、転入・転出者へのアンケートを実施したことがありますが、御質問いただいたような原因の詳細な調査と分析は行っておりません。今後、有効な人口減少対策、出生児数の減少対策を打ち出していくためには、議員御発言のように、海南市特有の原因を分析する必要があると考えておりますので、全庁体制的なチームを組みまして、人口減少、出生児数の減少の原因の詳細な調査と分析を今後行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 10番 宮本憲治君 ◆10番(宮本憲治君) ありがとうございます。頑張ってください。 出生率が異常に低い原因を本格的なチームを組み、調査してください。本市において他の自治体と比べ何が不足しているのか、行政サービスで何が見劣りしているのか、税金や市民生活のコストの何が他の自治体より高いのか、転出していく若者は、どのような理由で、どこに、どれだけの割合で転出しているのか、他の自治体は転出を減らし、転入をふやすためにどのような取り組みをしているのか、その成功した方策は本市において実施可能かなど本格的に調査し、分析し、市政に反映してくださるよう、よろしくお願いいたします。 中項目2に入ります。 出生児数の増加対策の具体的な取り組みを質問しましたが、第1次海南市総合計画後期基本計画次世代定住促進プランを挙げられました。しかし、定住促進プランと銘は打っておりますけれども、中身を見ますと、内容は国道42号、370号のバイパス整備促進を国に求めることであったり、区画整理事業をすることが内容であったり、子育て支援を重視する部分でもファミリーサポートセンターの充実、保育サービスの充実、周産期医療ネットワーク事業の実施など計画しているだけだと思うんですけれども、これらは既にあるもので、かつ今ではどこの自治体でもやっているものではないのでしょうか。海南医療センターの産科の再開ではなく、周産期医療ネットワーク事業の充実ということですが、ネットワークの中心の産科がですね、海南市においてはもう民間の個人病院1つだけしかないんですよ。地域雇用の創造の部分では、民間遊休地の活用、就業意識の向上、地場産業の振興に向けた取り組みの強化が計画の内容です。出生数の増加対策として、果たして有効なものなんでしょうか。有田市と結ぶ国道42号のバイパスのトンネルを掘ることを国に働きかけること、それを実現することで出生数の増加に直接つながるとはなかなか思えません。風吹けば桶屋がもうかる類いの話なのでしょうか。しかし、これらの事業がそれぞれの分野で重要なのは認めております。しかし、出生数の増加対策ではないのではないのでしょうか。 もう一度、質問します。 子供がふえるための具体的な取り組み計画を問います。 ○議長(山部弘君) 塩崎総務部次長企画財政課長総務部次長企画財政課長(塩崎貞男君) 10番 宮本議員の再質問に御答弁させていただきます。 次世代定住促進プランでは、住環境整備、子育て支援、地域雇用を大きな柱とし、これらの施策に庁内横断的かつ重点的に取り組むこととしておりまして、出生児数の増加対策にはさまざまな事業に取り組む必要があることから、先ほど御答弁させていただいたような事業に取り組んでおりますが、子供がふえるための具体的な取り組み計画までは策定しておりません。次世代定住促進プランは、市民生活や行政運営のほか、さまざまな分野で負の影響をもたらす人口減少の抑制に取り組むことは市の最重要課題の一つであることから設定しているものでありますので、今後はこのプランに基づき、全庁横断的な取り組みとして、先ほど御答弁させていただいたように、全庁体制的なチームを組みまして、出生数が減少している原因究明を行い、さらに行政サービスの質、内容についても他市町村との比較、検討を行った上で、効果的、また特化的施策を見出していく中で具体的な取り組み計画の策定に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 10番 宮本憲治君 ◆10番(宮本憲治君) 何事も遅過ぎるということはないと思いますが、この問題については一度出て行った人たちに戻って来ていただくことはもう難しいと思いますので、一日も早い具体的な取り組みの実施をよろしくお願いします。 中項目3に入ります。 子ども医療費の比較の資料を、議員の皆様の手元の資料の最後のページに載せさせていただいております。手厚いところでは、中学校卒業まで入通院とも無料です。18歳まで入通院無料の自治体まであります。現在、この分野では海南市は最もサービスが悪い自治体の一つです。他の自治体を差しおいて海南市に住もう、住みたいと思わせるためには、中学校卒業までの無料化が必要なのではないのでしょうか。本市は、少なくとも国保税の税額で考えると、県下で最も負担が大きい自治体の一つです。最も負担が大きいのだから、せめてサービスは最も充実した自治体になろうではありませんか。高負担、低サービスの自治体であることは残念過ぎます。市民に申しわけありません。高負担であるのならせめて高いサービスに、目指すべきはもちろん低負担、高サービスの自治体です。中学校卒業までの医療費の無料化を実現させ、子育てのまち海南を実現させませんか。人口1,000人当たりの出生数が最下位の市から子育てするなら海南と言われるまちを目指しませんか。市長の考えを伺います。 ○議長(山部弘君) 市長 神出政巳君 ◎市長(神出政巳君) 子ども医療費にかかわっての再度の御質問にお答えいたします。 今までも御説明を申し上げてまいりましたが、本市において15歳までの子ども医療費の入院費助成となれば、年間500万円から600万円のプラスというオーダーであり、予算化するとなると試算では800万円から900万円ぐらいはかかるのではないかというふうに報告を聞いております。その上に通院費等まで含めますと年間9,000万円から1億円プラスというオーダーになるのではという予測であります。子育て支援につきましては、子ども医療費の助成だけではなく保育所における紀州3人っこ施策や保育所3人っこ施策、また延長保育、病後児保育などの特別保育事業なども実施をしておりまして、幾つかの施策のうちの一つが子ども医療費の助成ということになります。議員御発言の通院費助成の拡大につきましては、費用面等を考えると実施は難しい状況にあります。したがいまして、先ほど来御答弁申し上げましたように、子育て支援を少しでも前進をさせるために、まず本市において15歳までの入院費について市で助成ができないかということを検討させていただいているところであります。 ○議長(山部弘君) 10番 宮本憲治君 ◆10番(宮本憲治君) まず、入院医療費の助成、これは大きな前進だと評価します。できれば、県のほうで就学前の子供の医療費の無料化が行われたときに、従来実施していた海南市はその分のお金をこちらに回していればすぐにできました。その当時すぐに、そのレベルでやれば大きな前進で、さらに大きな評価ができたと思いますが、今現在はほかの町はもっと高いサービスを行っているんですよ。ですから、大きな前進なんですけれども、それによって流出をとめる、あるいは社会的流入を促す、そこまでいく内容ではないと思います。何とかさらにもう一歩、さらにもう一歩、行財政改革を行い、前進していただくよう求めます。 以上で、一般質問を終わります。 ○議長(山部弘君) 以上で、10番 宮本憲治君の質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。          午前10時17分休憩 -------------------          午前10時31分開議 ○議長(山部弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第1 一般質問を継続いたします。 次の質問者の質問に入ります。 11番 上田弘志君     〔11番 上田弘志君登壇〕 ◆11番(上田弘志君) それでは、通告に従いまして、登壇での一般質問をさせていただきます。 大項目1、交通安全対策について。特に夜間の交通安全対策ということで市民の皆さんから要望いただきましたんで、当局の御意見をお伺いいたします。 中項目1、街路灯(道路照明施設)の整備についてであります。よく、私どものほうへ要望が寄せられる中に、中学生や高校生の保護者やその家族の方からですね、学校の部活や学習塾からの帰宅の際、道路照明がなく、暗くて交通事故に遭わないかどうか、また不審者出現により身体に危害を加えられないか心配だ。どうして、道路照明が暗くて危険なところにつけられないのかという苦情や要望が寄せられています。 ところが、市や県道の維持管理をしている道路管理担当部署へですね、私どもも、毎年、海南海草の地方議員団としても要望しているんですけれども、なかなか県道への道路照明の設置が実現しません。市道と市道が交差するところにおいては、私の地元の地域で、かつて町内の方が要望されて設置されたということはあります。 しかし、なかなか県道とか市道の暗くて危険なところに道路照明つけてくれと言っても、なかなかつけましょうという答えが返ってきません。 そこでですね、道路照明灯、街路灯の設置基準はどうなっているのかお聞かせ願いたいと思います。道路法によれば、それぞれの道路の管理者は維持管理、義務なり責任があると思うんですね。交通安全施設である道路照明の設置基準はどうなっているのか。 それからですね、和歌山県警のホームページを見てみますと、各警察署管内の交通事故多発地図というのが載ってますね。その中で、市内でも交通事故多発という箇所はですね、交差点が多いんですね。信号機の設置している交差点でも事故が多いと。街路灯、道路照明設置が必要な箇所について、特に市の管理する市道について把握できているのか。 それから、要望を持っていきますと、道路照明を設置するのも少なくない工事費が要る。それより問題なのは、後の電気代とかの維持管理が大変だということを言われるんですね。もちろん、そのことは当然ですね。しかし、しっかりと必要な箇所を把握して計画的、効率的な設置計画や予算の確保は必要だと思うんです。住民の要望に応えていくためにも、また夜間の交通安全対策を充実させていくためにも整備計画の策定が必要ではないでしょうか。 現在、日方地区内の神田から馬場町間で県道海南金屋線の拡幅改良工事が実施されております。また、岡田地区内では県道岩出海南線の拡幅改良工事が進んでいます。この工事によってですね、交通環境や社会生活環境が改善されていくということは、大変うれしいことです。 しかし、一方で交通事故の増加も懸念されます。特に、夜間の交通安全対策が必要になってくるのではないでしょうか。例えばですね、皆さん、お通りになったらわかると思うんですけれど、最近、日方大野中藤白線で、海南中学校の前から出てきた交差点に信号機がついたんですね。子供とか歩行者にとっては安全対策が講じられて、確かに安全性が向上したと思うんです。 ところがね、夕方か、夜、走ってください。信号機は光ってるんですけれどね、あの交差点-三差路ですね、真っ暗なんですね。それで、特にあの交差点はですね、私が住んでいる亀川地区から、よく松源に行く人々が車であそこを通るんですね。それで、昼間でも非常に事故が多いところなんですよ。ここにはね、道路照明ついてないんですよ。 それで、よく日方大野中藤白線沿いの神田にお住まいの方から交差点に信号つけてくれという話があるんですけれど、なかなかやはり信号機の設置というのは公安委員会のほうでいろんな調査をして、すぐにはつかないということもありますので、その方には、信号と信号の間の距離の問題があるんで難しいんと違いますか。それやったら、道路照明の要望を出されたらどうですかというやりとりが最近でもあったんです。 そういうことで、この岩出海南線、日方大野中藤白線の道路照明の設置について、道路管理者の県との協議を早急に行っていただきたい、そういうことでよろしくお願いいたします。 それから、大項目2、地域資源を活用した個性あるまちづくりについてであります。 中項目1、築港の防波堤を近代化遺産として保存をということです。 これは、昨年の11月7日付のわかやま新報に、この近代化遺産についての記事が掲載されていたんですね。ごらんになった方もおられると思いますけれども、「近代化遺産フォーラム、魅力をどう生かす」との記事が掲載されていました。この近代化遺産フォーラムは、県の文化遺産課が所管をしてる和歌山県文化遺産活用活性化協議会が、県内の近代化遺産の価値と魅力をアピールし、今後の保存活用を図ろうと開催したものであるとのことです。 それで、近代化遺産というのはですね、幕末から明治、大正、昭和戦前に建設され、日本の近代化に貢献した工場や鉄道、トンネル、ダム、発電所などが近代化遺産と言われてるということが紹介されておりました。 小さいころ、母親と一緒に、築港の沖合でアサリをとりに行った、潮干狩りに連れて行ってもらった経験、記憶もあるんですけれども、日ごろから、あの周辺を通ったりしているときに、日方川の河口から見える青石積みの防波堤は非常にいい風景だな、先人の知恵と結晶が詰まった防波堤だなというふうに思ってたわけです。 そういった中で、何とか築港の石防波堤を近代化遺産として調査して、保存していく。そして、大正、昭和ですね、昭和30年代ごろまで活用された、この築港の役割を果たした石防波堤を保存をできないかなということで、今回取り上げさせてもらったんです。 明治時代にこの黒江港改修が計画されたという記録が、海南市史第5巻に載っていました。明治44年4月12日付「和歌山新報」、これ漢字の「和歌山新報」なんですね。今、発行されている「わかやま新報」は平仮名でしょう。その当時、漢字の「和歌山新報」という新聞の発行社があったらしいです。この記事が市史に掲載されておるんです。それで、この見出しはですね、「黒江港築港意見」ということで、黒江港改修が報じられています。 それで、現在の黒江の築港の築造は、大正5年1月から大正7年12月までの3カ年で完成されたということです。この現在の黒江の築港の改修がされた記録が海南郷土史に掲載されております。 この3年間の工事概要ですけどもね、埋立地面積が8,300坪、防波堤延長300間-約600メートル弱ですか、それで、使用石材が4,000立坪、土砂1万3,000立坪、コンクリート500立坪、それでこの青石積みの石防波堤の築堤にですね、諸工5,000人、人夫4,000人に加え、地方の人も参加したというふうに海南郷土史に記されています。 築港は、昭和の中ごろまで海南海草地方の産業や経済に大きな役割を果たしてきました。この築港の石防波堤を土木近代化遺産としてですね、修復し、保存し、後世に伝えていくべきではないでしょうか。その検討を求めます。 次に、中項目2、景観条例制定及び歴史的風致維持向上計画策定で個性的なまちづくりの推進をということで質問します。 地域に根差した景観まちづくりについて、国はですね、平成14年に地域レベルでのまちづくりを支援するために、都市計画法を改正しました。その中で、都市計画提案制度が創設をされております。 次に、平成16年、景観緑三法が制定され、特に景観法は良好な景観の形成の推進を正面から据えた我が国初の法律であり、これにより各地方公共団体が制定してきた景観条例に根拠を与えることが可能となったわけであります。同年には、文化財保護法も改正され、新たに文化的景観が文化財と認定されております。 さらに、平成20年には、地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律が制定されました。このような法律及び制度改正を受けて、平成18年3月には国立マンション訴訟で、最高裁判所は景観利益は法律上保護に値する利益に当たるとの判断をしました。 また、平成21年10月、広島地方裁判所は鞆の浦埋め立て架橋訴訟で、埋め立ての免許仮差しとめ命令を出しました。今、全国各地で地域資源を活用した個性あるまちづくりが取り組まれています。都市計画や近代建築史が専門の瀬口哲夫名古屋市立大学大学院教授は、有斐閣ブックス「まちづくりを学ぶ」の中で、「美しい都市は都市の品格と文化性を高める。それが都市のブランドにつながっている。こうしたまちには人々が集まり、にぎわいが生まれる。みずからの都市に対する愛着や誇りにつながる」と述べています。 本市も、平成21年3月策定の海南市都市計画マスタープラン「都市づくりの基本方針」中、景観形成の都市づくり方針で、都市計画施策の運用に関する方針を示しています。海南市都市計画マスタープランは、おおむね20年後を目標とし、この都市計画施策の運用にかかわる方針は10年後の平成30年度を長期目標とされています。 そういった中で、海南市都市計画マスタープラン策定後の取り組みと、今後の取り組みの方向性をお伺いするとともにですね、この景観条例制定及び歴史的風致維持向上計画の策定を行ってですね、個性的で魅力ある海南市のまちづくりを推進していくお考えについてお伺いをいたします。 以上で、登壇をしての質問を終わります。 ○議長(山部弘君) 当局から答弁を求めます。 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員の大項目1、交通安全対策について、中項目1、街路灯(道路照明施設)の整備について、小項目1から小項目3の御質問に対しまして一括して御答弁申し上げます。 道路照明施設は、夜間における道路状況、交通状況を把握するための視覚環境を確保し、道路交通の安全、円滑な利用を図ることを目的としたものであり、夜間の交通事故防止に効果のある交通安全施設の一つであります。 国土交通省におきましては、道路照明施設設置基準がございまして、この中で道路照明施設の整備に関する基準や整備計画について、連続照明や交差点などの局部照明について、また照明機材や設計施工、維持管理などの技術的な指導が示されているところでございます。 国及び県が管理する国道や主要県道におきまして、連続照明や局部照明の整備されている箇所がございますが、当課といたしましては、管理する市道も含めて道路照明灯の設置が必要とされる箇所につきましては、十分に調査できていない状況でございます。 市が管理する全ての道路に照明施設を設置し、これを維持管理するのに要する費用は決して少ないものではなく、道路照明は道路形態、また交通の状況から見て、夜間、交通事故が発生するおそれの多いところで道路照明により事故の減少が図れるところ、あるいは照明によって便益を受ける道路利用者の多いところを優先して整備する必要があるものと考えております。 また、現在、岡田地区での県道岩出海南線や井田地区から日方地区、馬場町における県道海南金屋線について、都市街路事業として県が道路整備事業を行っているところでございますが、この路線につきましては、県におきまして道路照明灯を設置する予定はないと聞き及んでおります。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 中阪生涯学習課長 ◎生涯学習課長(中阪雅則君) 11番 上田議員の御質問中、大項目2、地域資源を活用した個性あるまちづくりについてのうち、中項目1の築港の防波堤を近代化遺産として保存をについて御答弁申し上げます。 議員御発言のように、近代化遺産とは幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され、我が国の近代化に貢献した産業、交通、土木に係る建造物でございまして、平成19年3月に県教育委員会より発行されました「和歌山県の近代化遺産」という冊子がございます。冊子には、本市の近代化遺産として田島漆器店旧倉庫や倉橋漆器問屋の建物(現和歌山トムソン)など11件の物件が掲載されてございます。 議員御提言の築港石防波堤につきましては、海南郷土史に黒江湾内に築港をつくろうという話が大正5年に決まり、1月から工事を開始し、満3年をかけ、大正7年12月に完成し、海南地方における海への唯一の出入り口となり、産物の流通に重要な役目を果たすこととなったというような内容で書かれてございます。このような石積み防波堤が現存してるというのは珍しく、近代化遺産として該当すると考えられます。 しかしながら、議員御発言のとおり、この防波堤を現状のまま保存し、後世に伝えていくためには、登録有形文化財として登録することが適当と考えますが、登録するに値する価値を有しているかどうか、詳細に調査する必要がございます。また、登録有形文化財として登録するとなると、保存や修復等に係る制限も出てまいりますので、防波堤を所有し、管理する県との協議は不可欠でございます。 今後は、所有者である県の担当部局と築港石防波堤について、どのような保存ができるのか、また調査を含め協議してまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 畑中都市整備課長都市整備課長(畑中正君) 11番 上田議員の大項目2、地域資源を活用した個性あるまちづくりについてのうち、中項目2、景観条例制定及び歴史的風致地区維持向上計画策定で個性的なまちづくりの推進をにかかわって御答弁申し上げます。 議員の御発言にもございましたように、近年、景観に係る法整備等が国において行われる中、平成20年3月には和歌山県景観条例が制定されたこと、また平成20年5月には地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律、いわゆる歴史まちづくり法が制定されたことによりまして、本市におきましても平成21年に策定いたしました海南市都市計画マスタープランでは、歴史的町並み景観を保全するための歴史的風致維持向上計画などを検討するとしたところでございます。 マスタープラン策定後の本市の景観施策に対する取り組みでございますが、自然的な景観につきましては都市計画法などにより白地地域の保全等を行ってきたところでございますが、歴史的な町並み保全については、現在、具体的な施策等の取り組みは行っておりません。歴史的町並み、歴史的資源や景観などは後世に残していくことが望ましいと考えてはございますが、実際その地域に住まわれる方々がどのように考えられているのかが重要と考えてございます。 町並みの保存を望まれる方がいる一方で、住みやすさ、いわゆる地域の住環境の整備を望まれる方もたくさんおられます。今後、町並み景観の保全に対する取り組みにつきましては、その地域に住まわれている皆さんの歴史的な町並みの保存に共通の価値観を持って進めていくことが必要と考えてございます。まずは、地元の町並みの保存に対するさらなる意識の盛り上がりを期待しつつ、市民の方々と協働しながら市としても景観に関する支援の検討をしてまいりたいと考えてございます。 また、景観条例につきましては、県で制定されておりますので、当面、その運用をしていきたいと考えてございます。また、歴史的風致地区維持向上計画につきましても、先ほど申し上げましたように、地元の意識等を考慮する中で検討してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 再質問ございませんか。 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) ありがとうございます。 それでは、大項目1から。夜間の交通安全対策で街路灯(道路照明施設)の整備について御答弁いただいたんですけれども、まず設置基準はどうなっているかということで、国土交通省においては道路照明施設整備基準があり、その中で整備に関する基準や整備計画について、いろいろな技術的な指導が示されているということなんです。 そこで、具体的にお聞きしたいんです。次長に、今回の質問とは別に、昨年、道路照明施設設置基準というのはどういうものかということで写しをいただきました。この今の御答弁で、私はわかっているんですけれども、答弁を聞かれた同僚議員の皆さんは、具体的にどんなんが設置基準か理解されにくいと思うんですね。高速道路は別で、一般的に県や市が維持管理する道路について、どのような道路照明の設置基準があるのか、具体的にお答え願いたいと思います。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの交通安全対策にかかわります再度の御質問に御答弁申し上げます。 道路照明施設設置基準におきましては、市道も含む一般国道等における連続照明についての設置場所につきましては、交通量1日当たり2万5,000台以上の市街地の道路においては、原則として道路照明施設を設置するものとするとあります。 ただし、1日当たり交通量2万5,000台未満の市街地の道路にあっても、特に必要と認められる場合、例えば夜間、歩行者交通量が極めて多い場合、道路外からの光が道路交通に支障を及ぼす場合などは道路照明施設を設置することができると記載されております。 また、局部照明といたしましては、信号機の設置された交差点または横断歩道、長大な橋梁、夜間の交通上、特に危険な箇所においては、原則として道路照明施設を設置するものとするとなってございまして、交差点または横断歩道、橋梁、道路の幅員構成、線形が急激に変化する場所、踏み切り、駅前広場等公共施設に接続する道路の部分、乗り合い自動車の停車場、これ以外で局部照明を必要とする特別な状況にある場所については、必要に応じて道路照明を設置するものとするとなってございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 私が質問で意図するところは、市道と県道が交差するところとか、横断歩道とか、信号機が設置されてても道路照明がついてない、こういうところの局部照明を意図して質問をさせていただいてるわけなんですよ。 そういうことで言いますと、つけなければならないということにはなってませんけれども、次長に答弁していただいたような条件に該当すれば設置できると私は解釈をしました。 それで、最初の答弁で一般的な御答弁いただいたんで、この設置基準について具体的な御答弁を求めたところでありますが、そこでお聞きします。 平成21年度から平成23年度の3カ年で、土木費において交通安全施設のための予算が組まれてますけれども、交通安全施設の設置工事での、工種ごとの件数なり工事費はどのようになっておりますでしょうか。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの交通安全対策にかかわります再度の御質問に御答弁申し上げます。 当課関係予算、7款2項5目15節交通安全施設設置工事費による過去3年間の工事内容につきまして、説明をさせていただきます。 平成21年度は予算額が1,100万円、決算額が1,098万3,000円となっておりまして、内容は道路反射鏡設置が9基、区画線等の設置が18路線で延長が4,879メートル、ガードレールなどの防護さく設置が14路線で延長が369メートルであります。平成22年度は、予算額が1,100万円、決算額が1,085万3,335円となっておりまして、内容は道路反射鏡、カーブミラー等の設置が9路線で12基、区画線等の設置が4路線で延長が1,697メートル、ガードレール等の防護さく設置が11路線で延長が520.7メートル。平成23年度は、予算額が1,100万円、決算額が1,089万9,000円となっておりまして、カーブミラー等の道路反射鏡設置が9路線で16基、区画線等の設置が10路線で236メートル、ガードレール等の設置が16路線で延長が435メートルとなっております。7款2項5目15節の交通安全施設設置工事費による道路照明施設の設置工事は実施しておりません。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 3年間の交通安全施設設置工事の工種別に御丁寧に御答弁をいただいたんですけれども、結局、道路照明施設については、この平成21年度、平成22年度、平成23年度ではされていないわけですね。多分、平成24年度もそうだと思います。 現状では調査をして把握しきれていないということですが、道路管理者としてですね、調査をして把握していくべきでないかと思うわけです。それからですね、住民要望や調査をして必要なところに道路照明施設を設置していくという、計画も策定していくべきでないかと考えるんですが、担当課としてのお考えはどうか、お伺いします。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの交通安全対策事業にかかわります再度の御質問に御答弁申し上げます。 計画策定の必要性という御質問でございますが、道路照明施設整備計画といたしまして、基本は、道路照明が計画的、効果的に整備されるよう、道路状況、交通状況はもちろんのこと、道路周辺の土地利用、交通施設等について十分調査し、適切な整備計画を立てるものとすると道路照明施設設置基準の中で記載されております。 しかしながら、先ほども御答弁させていただきましたように、道路照明施設の設置及び維持に要する費用は決して少ないものではなく、その整備に際しましては広い意味での投資効果を考慮して、計画的に実施していく必要があろうかと考えております。 すなわち、道路または交通状況から見て、夜間に交通事故の発生するおそれの多いところ、あるいは照明によって交通の円滑性などの便益を受ける人々の多いところほど優先度が高くなるものと考えております。また、施設整備に際しましては、沿道土地利用、道路幅員、占用物件などを事前に調査し、適切な整備計画を立てる必要がございます。 例えば、照明施設の設置対象道路が住宅地である場合、果樹園、田畑を通過する場合など、住環境や農作物への影響を考慮し、照明の特定方向への光の遮蔽や点灯時間帯について十分検討する必要があろうかと考えております。当課といたしましては、議員御質問にございます道路照明整備計画の策定ということにつきましては、県下や類似の市の整備計画策定状況をまずは調査してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 整備計画の設置基準の中に整備計画を立てるものとするということが確認されたわけです。しかし、先ほども登壇して述べましたけれども、設置や維持に要する費用は決して少なくないということを理由とされていると思うんです。せやけれども、いろいろと御答弁を聞くと、交通安全施設としての道路照明施設についてはですね、これはもうつくらないという答弁ではないと思うんですね。 県下、類似都市の整備計画策定状況をまず調査したいということでありますが、道路照明施設設置基準に基づいて本市としてどう対応していくのかという方針を立てることが大事だと思うんです。県下の類似都市の調査をするのはいいんですけれど、まず道路照明施設設置基準に基づいて、どう市は調べなならないのかというのを考えていただきたい。これは、要望しときます。 それとですね、交通安全施設設置工事費で3年間の予算額、決算額なり、工種別概要を報告していただいたんです。多分この予算の1,100万円というのは、歳入の交通安全対策の交付金で、特定財源でやられていると思うんですね。 だから、道路の交通安全対策の予算が道路交通安全対策の特定財源頼みの事業になっている。市民の皆さんからの要望に応え切れていない、また市が道路管理者としてですね、安全対策を講じ切れていない大きな原因の1つがそこにあるんじゃないかと私は思うんです。そういう点では、今後の検討課題として述べておくにとどめます。 それで、このように設置基準も定められている。それからですね、御答弁の中でも、その道路照明施設についてはですね、必要なところには設置をしていくという必要があるという考えをお持ちだということを前提に再度質問をさせていただきます。 私も、市民の方からそういう御要望や苦情をいただいたら、自治会や育友会に相談して要望を出したらどうですかって、このように言ってるんですが、それで、自治会や育友会などから要望あれば対応していただけるんでしょうか。そこを、御答弁お願いしたいと思います。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの交通安全対策にかかわります再度の御質問に御答弁申し上げます。 地元自治会や育友会から寄せられる道路照明の設置要望などに対しましては、道路照明施設設置基準を参考といたしまして、道路状況、周辺環境に与える影響などを考慮した上で、防犯灯も含め、関係部署とも調整を図りまして対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) ひとつ、よろしくお願いいたします。 私も、市民の方からそういう御要望があれば、自治会等で要望書をまとめていただいて出していただくということで、今後、取り組みをさせていただきたいと思います。 最後になりますが、県道岩出海南線や県道海南金屋線の改良工事に伴い、最近、市、県の御尽力によって、岡田地区に信号がついたんですよ。これは自治会とか学校関係者が要望されたと思うんです。当初、横断歩道をつけていただいて、その後、信号機も設置されました。これ、非常に登下校時の交通安全対策になってるかと思うんですけれども、ここにも道路照明がないんですね。 私、何年が前にも質問でやったと思うんですけれどね、小野田のまろーどの喫茶店から矢口橋までは連続照明になってるんですよ。ところが、新矢口橋を渡って且来へ入るとね、黒江のJRの踏み切りまでずっと真っ暗なんですよ。二ツ池から南出のバス停までは、6基ほど道路照明がぽんぽんぽんとついてるんです。 だからこれも県の工事事務所との懇談会で、どういう基準でつけるところとつけないところあるんですかと聞いたんですわ。県は、その設置基準に基づいて設置してますと言うて、まともな回答をくれなかったんですわ。県へ問い合わせてもらった中でも、道路は拡幅して歩道もつけたりするけれども、その道路照明灯は設置する予定はないということなんです。 これ、市としてもね、この設置基準に基づいて申し入れていくべきだと思うんですよ。そういう御意思があるのかないのかを最後にお聞きします。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 11番 上田議員からの交通安全対策にかかわります再度の御質問に御答弁申し上げます。 岡田地区での県道岩出海南線や日方地区での県道海南金屋線の道路拡幅改良工事が進み、供用がなされる中で、市道との交差点箇所など必要と思われる箇所につきましては、県に対し、道路照明の設置を検討していただけるよう申し入れを行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 再質問ございませんか。 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 大項目1は、それで終わります。 それで、大項目2、地域資源を活用した個性あるまちづくりについての中項目1、築港の防波堤を近代化遺産として保存をということで答弁いただいたんです。教育委員会の生涯学習課としても、この石積み防波堤が現存しているというのは珍しく、近代化遺産として該当すると考えられると、このような認識に立っていただいたんです。 国土交通省の近畿整備局のホームページの近代土木遺産・近代化遺産というところを開きますと、近畿国土整備局管内では「堤」が7件紹介されています。それで、県内で紹介されてるのは、由良町の海上自衛隊の由良分遣隊にある石防波堤ですね。昭和18年築堤ということで、紹介されています。 私の、修復し、保存をという質問に対して、保存していこうとすれば、登録文化財として登録することが適当と考えられるとの答弁でしたが、これは市文化保護条例第3条による文化財としての指定を指すのでしょうか。それにお答えください。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 中阪生涯学習課長 ◎生涯学習課長(中阪雅則君) 11番 上田議員の御質問中、大項目2の地域資源を活用した個性あるまちづくりについてのうち、中項目1、築港防波堤の近代化遺産として保存をということの再度の御質疑に御答弁申し上げます。 登録有形文化財として登録することが適当とはという御質問ですけれども、先ほど御答弁させていただきました登録有形文化財とは、市の文化財保護条例に基づき市が指定する文化財ではなく、国の登録有形文化財のことでございます。 登録有形文化財とは、近代の建造物の保護に当たっては、国レベルで重要なものを厳選する、いわゆる重要文化財指定制度のみでは不十分であり、より緩やかな規制のもとで、幅広く保護の網をかけることが必要であるとのことから、重要文化財指定制度を補うものとして、平成8年の文化財保護法改正によって創設された文化財登録制度に基づく文化財登録原簿に登録された有形文化財のことでございます。 明治以降に建造、製作されたものが主でございますけれども、江戸時代のものも登録対象になっているようでございます。議員御発言の石防波堤などは、この登録有形文化財の登録制度が後世へ残す保存方法としては一番適切であると考えられますが、登録有形文化財となりますと文化財としての制約を受け、安易に現状変更ができなくなります。 さらに、修理に係る設計費など一部は補助の対象となるものの、工事に係る経費に対しましては国や県、市からの補助がございません。また、全国的には登録制度が認知され、登録に至る物件が増加してはおりますけれども、所有者の同意が得られずに登録に至らないケースも少なくないということです。 このことから、登録に至らない場合でも、近代化遺産として位置づけることで少しでも後世に残そうという取り組みが行われているところでございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) わかりました。私も、そこまで調査をしてなかったので参考になります。今後この問題を取り組んでいく上で、参考にさせていただきます。 それで、次にですね、登録するに値する価値を有しているかどうか、詳細に調査の必要があるとの答弁ですが、調査の実施を前提にした答弁と解釈してよろしいでしょうか。と言いますのは、海南市文化財保護条例第10条に、「文化財の指定及び保存等について教育委員会の諮問に応じ調査審議するため、海南市文化財保護審議会を置く」ということになっています。 文化財保護審議会が設けられて教育委員会が諮問すると条例ではなっていますけども、この調査を実施するというふうに解釈してよろしいですか。もう、端的にお願いします。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 中阪生涯学習課長 ◎生涯学習課長(中阪雅則君) 11番 上田議員からいただきました再度の御質問のうち、登録する価値があるかどうか詳細に調査するとは調査を実施することを前提として解釈してよいのかという御質問でございますけれども、現在の状態を後世に伝えていけるように保存するということになりますと、先ほども答弁させていただきましたけれども、国の登録有形文化財となるように市として意見または市の文化財に指定するということであったとしましても、有識者などで組織する文化財保護審議会による調査が必要となります。まずは、この調査を実施する必要があるというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) ぜひ、調査を進めていただくようにお願いします。 それで最後に、今も答弁いただいたんですけれども、海南市文化財保護条例にいう文化財とは、国の文化財保護法及び和歌山県文化財保護条例で指定された文化財以外の文化財ということになっているんですけれど、市の文化財の指定をする場合、どのような要件があるでしょうか。 ○議長(山部弘君) 中阪生涯学習課長 ◎生涯学習課長(中阪雅則君) 11番 上田議員からの再度の御質問に御答弁申し上げます。 市指定文化財の指定要件についてでございますけれども、海南市文化財保護条例第2条におきまして、「文化財保護法及び和歌山県文化財保護条例の規定により指定された文化財以外の文化財」ということに規定しておりまして、いわゆる国及び県で指定されていない文化財というのが要件でございます。 その中で、有形文化財といたしまして「建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書その他の有形の文化的所産で、歴史上又は芸術上価値の高いもの並びに考古資料及びその他の学術上価値の高い歴史資料をいう」との定義でございまして、これらの要件を文化財保護審議会の有識者の方々によって判断をいただいているところでございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) 文化財の指定については、本市の条例でも所有者または占有者の申請に基づきまたは同意を得て行うものとするということがございますので、あそこは中突堤、日方川の河口の堤防も兼ねておると思うんですね。ですから、県管理だと思うんですけれども、県とも十分協議をして何とかこれを残していくという方向での取り組みを進めていただくことをお願いして、この質問についてはこれで置きます。 次に、中項目2、景観条例制定及び歴史的風致維持向上計画策定で個性的なまちづくりをということで、御答弁いただきました。都市整備課長のおっしゃるとおり、特にまちづくりというのは住民合意を得ていくのが非常に大変だということは、そのとおりだと思うんです。具体的な施策に取り組めない状況だということがございます。個別に該当地区の皆さんの意見を聞きながら、都市計画のマスタープランの地区別計画の見直しを進めてきたということだと思うんですね。 県が景観条例をつくって景観行政団体になり、わかやま景観づくり協定知事認定第1号ということで、「黒江の町並みを活かした景観づくり協定」が平成23年12月27日に認定されています。こういう形で、地域の方々がお互いにみずから協定を結んで、町並み保存なり、それを活用していくという取り組みをなさっているということでお聞きをしております。 そこで、産業振興課にちょっと調べてもらったんです。観光客動態調査ということで、これは各施設への聞き取り調査の結果なんですけれども、協定認定後に黒江地区へどれだけの人に来ていただいたのかということで、目立った大きな変化はないんですけれども、減ってはないんです、ふえているんですね。うるわし館で言いますと、1,565人ふえております。 いろいろと問題はあると思うんですけれども、景観を生かしたまちづくりが進んできており、いろんな意味で効果があらわれてきてると思うんですね。 最近、新聞を見ましたら、平成25年度の当初予算にも予算化されておりますけれど、「全国鈴木サミット」ですね、こういう形で取り組みがなされてると。市も予算の補助をしていくという形で、市民の皆さんの地域の資源を活用したまちづくり、活性化という機運が高まってきてると思うんですよ。 そういった中で、都市計画行政も含めて行政がどうこのまちづくりにかかわっていくのかという点で、最後の質問をしたいと思うんです。最初の答弁で、「市としても景観に関する支援の検討をしてまいりたいと考えてございます」と御答弁いただいたんですけれども、この具体的にどのような支援を考えておられるのか。それについてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 畑中都市整備課長都市整備課長(畑中正君) 11番 上田議員からの再度の御質問に御答弁申し上げます。 市として、今後、景観に関するどのような支援を考えているかという趣旨の御質問でございますが、先ほども御答弁させていただきましたように、景観の保全等については、その地域に住まわれる皆さんの、歴史的な町並みに対する共通した価値観や、保存をしていこうとする意識の盛り上がりなくして進めることは困難だと考えてございます。 景観の保全など、まちの特性を生かしたまちづくりに関しましては、都市計画法に基づく地区計画や建築基準法によります建築協定など、最近では住民参画、住民提案によるまちづくりの制度がございます。地域住民の皆さんから、まちづくりについて提案していただくなど地域における意識の盛り上がりが広がれば、先ほどのまちづくりの制度を提案し、地域の皆さんと連携して進めてまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 11番 上田弘志君 ◆11番(上田弘志君) この歴史のまちづくりを海南市の都市計画行政の中に位置づけておられると思うんですけどね、具体的に計画、構想づくりをしていく取り組みをぜひお願いしときます。 別に労力つかわなかってもですね、市民の方に私が推薦する海岸の景観とかね、私が気に入った海南市の景観とかね、そういう取り組みなんかをしてもおもしろいと思うんですよ。 例えば県の景観行政の取り組みの中では、専門的なアドバイザーの派遣とか、具体的に制度がありますね。そういった支援制度を海南市がつくっていくとかですね、そういうことが行政としては必要ではないでしょうか。 もちろん、そこに住んでおられる方が、自分たちでこういった町並みを残していこうとか、自分たちでこうしていこうというのは、これはもう基本ですけれども、先ほど御答弁いただいた中でも地区計画ってありますけれど、都市計画の中で地域を限定して地区計画をつくっていこかということには今すぐならないでしょう。 まちづくりのこのマスタープランも、住民なり民間がマスタープランをつくる制度に都市計画法は改正されてますけれども、今、それをできる条件が市内にあるのか、ないのかという問題もありますからね。だから、できるところから行っていただきたいということを最後にお願いしまして、質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(山部弘君) 以上で、11番 上田弘志君の質問を終了いたします。 この際、昼食のため、午後1時30分まで休憩いたします。          午前11時40分休憩 -------------------          午後1時30分開議 ○議長(山部弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第1 一般質問を継続いたします。 次の質問者の質問に入ります。 12番 岡 義明君     〔12番 岡 義明君登壇〕 ◆12番(岡義明君) それでは、順次質問してまいります。 まず、家庭ごみ減量の諸問題についてからであります。 初めに、議長の許可を得ましたので資料を配付させていただいておりますので、ごらんください。 市民の間で、海南市指定の有料ごみ袋が条例に表示されている容量が入らないのではないかという疑問の声があり、実際に私が実験した結果の資料であります。条例によると、指定袋45リットル1袋につき25円。資料の右下に、条例の別表を抜粋して書いてます。25リットルの袋については1袋17円、15リットル1袋10円となっています。 この金額は、皆さんも御存じのように、家庭ごみの収集運搬に係る地方自治法で言いますところの手数料であります。市民がごみ袋を購入した時点で、この手数料を納付したものとみなされるものと思います。 ごみ袋には「袋の口はしっかり結んでください」って書いてますね。実験では、この印刷されているとおりに、袋の口をしっかり結んで、しかし、水を入れやないかんので……     〔オイルジョッキを取り出す〕 これ5リットル入るんですが、この注ぎ口が入る分だけあけて結びました。例えば、15リットル袋では、これ3杯入ったら15リットルということですね。しかし、私が実験した結果、1杯と、4リットルの目盛りのところまでしか入らないんですね。つまり、9リットルしか入らないんです。 資料を見てもらったらわかりますが、特に15リットルの袋がね、表示とは大きな差があるんです。そして、この15リットル袋を使う方というたらね、日ごろからごみを減量しようという市の施策に協力していただいている方です。生ごみなんかも、絞って水分をとって、そして買い物に行くときも、ごみになるもん、要らんもんをできるだけ買わんようにしている方が、この一番小さい15リットル袋を利用してるわけなんです。しかし、そういう市の施策に協力している人が一番損しているわけですね。この表を見ていただいたらわかると思います。 15リットルにしたら、計算しますと、言い方は悪いですが、取り過ぎている手数料が1枚につき4円です。これは、袋代違います。手数料です。手数料を1枚につき4円も取り過ぎているんですね。 そこで当局にお聞きしますが、私の、この実証実験で、条例に示されている容量が入らなかったわけなんですが、どのようになっているのでしょうか、お答えください。 次に、有料化に伴い、さまざまな苦情が今なお寄せられています。例えば、この袋の下の部分が、圧着不良で、水が漏れたとか、漏れて座敷を濡らしてしまったというような苦情です。当局にも、そういうが苦情あったのかどうか知りませんけれども、私にはありました。そして、破れやすいということで、この横に結ぼうと思うたら横に破れてしまうんやね。縦は強いんですけど、横には弱い。 そしてね、ちょっと僕も調べようがないんですけれども、苦情の一つにはね、指定袋になってカラスが攻撃してくる。この色が好きなんか、もうこの色のごみ袋に生ごみが入ってるちゅうことを学習したんか、何か知らんねんけども、カラス被害が、指定袋になって大変多くなった。多分、鳥は、●●じゃないんかな。生ごみの日の色になったらね、それを狙ってくるんやないかなと、理解してるんです。 さて、有料化してもうすぐ1年です。この時期を逃さずに市民の声を積極的に聞く機会を設け、今言ったような苦情や諸問題の検証を行うとともに改善していくことが責任ある行政としての態度だと思いますが、そのような考えはありませんか。お答えください。 次に、ごみ減量効果の検証であります。 指定ごみ袋を導入した理由の一つには、ごみを多く出す人、少ない人があり、不公平だからということでした。そして、ごみ袋を有料にすることによって、ごみの減量につながるということも一つの理由でした。 それで、もう一つの理由は、ごみが減ると平成27年度から稼働予定の紀の海広域施設組合への負担金も減るという理由で導入したものだと思います。そこで、有料になってからの家庭から出るごみの減量効果はどのようになっていますか、教えてください。 次に、さらなるごみ減量リサイクルを進めるための方策についての質問に入ります。 ごみ減量については、集団資源回収や、そして何といっても市民の皆さんの分別の協力、そして市でも施策として行っていただいているごみ処理機購入の補助などが大きな成果を上げているわけです。 しかし、循環型社会というもっと大きな視野で見た場合、今の市で行っている施策だけでは決して十分であるとは言えません。 例えば、古着の資源化や不用品の再利用を可能にするリサイクルショップ等々、市民参加型でごみ減量が進められるよう取り組んでいくのが今後の時代の流れではないでしょうか。循環型社会への取り組みとして、さらなるごみ減量をどのように推進していくのか、市としての今後の方策を教えてください。 次に、大項目2に移ります。 全国の小学校の通学路で、大型車の交通量が多いにもかかわらず歩道区分が明確でない道路などが大変多くあり、交通事故などの発生のおそれがある危険なところが全国で6万カ所以上もあると言われています。 国は、応急の対策として、今年度中に約1,800カ所を整備すると言っています。あの京都府亀岡市で登校中の児童ら10人が死傷した事故を国土交通省は重く受けとめて、危険箇所の緊急点検を実施するよう各自治体の教育委員会に通知しています。本市の教育委員会でも、危険箇所の点検を実施し、抽出された結果の写しを私もいただいております。そこで質問なんですが、危険箇所はどのように抽出されたのでしょうか、教えてください。 次に、自治体の中で機械的、事務的に抽出しているのではないかと疑わざるを得ないところもあるようですが、児童・生徒、先生、保護者、地域住民のいずれもが危険箇所の認識をしているということが最も重要なことであります。もっと大きく言いますと、地域の方が自分がドライバーとしてハンドルを持つ場合においても、自分たちの住んでいるまちで子供たちが通っている道路の危険箇所を認識していくことが最も重要であると言えます。 そこで、せっかく抽出した危険箇所を市民全体の認識になるよう周知すべきかと考えますが、その考えをお聞かせください。 以上です。 ○議長(山部弘君) 当局から答弁願います。 岡島環境課長     〔環境課長 岡島正幸君登壇〕 ◎環境課長(岡島正幸君) 12番 岡議員の大項目1、ごみ減量の諸問題についてに御答弁申し上げます。 まず、中項目1、海南市指定有料ごみ袋について条例どおりの容量が入らず容量不足となっているのではとのことに御答弁申し上げます。 このことにつきましては、先日、環境課でも実験を行っております。まず、実験の方法でございますが、水の量は議員と同じようにオイルジョッキで計測したものを10リットル用の給水袋に注ぎ、10リットル入りと5リットル入りの袋をつくり、それぞれを指定袋に入れてみました。例えば、45リットルの袋であれば10リットル袋4つと5リットル袋1つを入れてみました。その結果、45リットル、25リットル、15リットルの袋とも、それぞれ規定された容量の給水袋を入れることができましたので、容量不足はないものと考えております。 次に、中項目2、有料化の検証についての小項目1、ごみ袋の苦情及び諸問題の検証と改善についてでございますが、ごみ袋の苦情、意見として最も多かったのが破れやすいという声でしたので、燃やせるごみのごみ袋の厚さを0.01ミリ厚くし、0.04ミリに変更いたしました。今後におきましても、有料ごみ指定袋は市民の方々に密接に関係する重要な取り組みでございますので、皆様方からいただく御意見等につきまして、改めるべきところは改めながら進めてまいりたいと考えております。 次に、小項目2、ごみ減量効果の検証について、減量効果の実績を申し上げ、御答弁とさせていただきます。 なお、平成24年度は、まだ1年分のデータがございませんので、平成24年4月から12月と平成23年の同時期の量を比較しております。まず、平成24年の燃やせるごみは7,674トン、平成23年は9,450トンでしたので、1,776トン、約18.8%が減量されております。 次に、埋め立てごみでございますが、平成24年が400トン、平成23年は649トンでありましたので、249トン、38.4%の減量となっております。なお、埋め立てごみにつきましては、有料化を実施する前、平成24年2月、3月にごみ量が増加しており、いわゆる駆け込み処分があったものと考えられます。このことから、埋め立てごみの減量効果の検証については、いましばらく時間が必要と考えております。 次に、中項目3、さらなるごみ減量、リサイクルを進めるための方策についてでございますが、リサイクルショップにつきましては、平成24年6月定例会での岡議員の一般質問に対し、クリーンセンター所長より、現時点での実施は難しいと思われるとの御答弁をさせていただいております。 そうした中、さらなるごみ減量の一つの方策として、資源集団回収がございますが、補助金の交付対象となる品目は新聞紙、段ボール、雑誌、紙パック、飲料用のアルミ缶、古布類でしたが、平成24年度からシュレッダー紙と飲料用のスチール缶を加えるなど、事業の啓発、拡大に取り組んでおります。 また、ごみの減量化や資源化を進めるための収集品目の拡大に関する検討や分別化によるごみの減量を促進するために、今後も、市報等による広報、啓発を積極的に取り組み、循環型社会の形成に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 今、課長に答えていただいたんですけれどもね、中項目1の海南市指定有料ごみ袋について、条例どおりの容量が入らず容量不足となっているのではという質問に対しての答弁をいただいたんです。どうも答弁を聞きましたら、当局も実験していただいたようなんですけれどね、私と同様の実験をしたようにとられる。誤解を招くんでね、こっちも名誉があります。こういう結果出してるんですからね。ちょっと答弁の調整をやっていただきたい。 当局とは、この質問に当たって、こちらの質問の趣旨をきちっと話しして-俗に言うすり合わせですね、十分わかっていただいたものであると、私も考えています。しかしね、こういうふうに同様の実験を行ったかのようにとれるような発言はね、一遍精査していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(山部弘君) この際、暫時休憩いたします。          午後1時55分休憩 -------------------          午後2時38分開議 ○議長(山部弘君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほど、12番 岡 義明君から議事進行に関する発言がありましたが、再度、当局から答弁願うことにいたしますので、御了承願います。 日程第1 一般質問を継続いたします。 当局から答弁願います。 岡島環境課長     〔環境課長 岡島正幸君登壇〕 ◎環境課長(岡島正幸君) 貴重なお時間をおとりいただき、まことに申しわけございません。 12番 岡議員の御質問に対し、実験の方法について再度御答弁させていただきます。 環境課の実験につきましては、10リットル用の給水パックと5リットル用の給水パックに水を入れたものを用意し、45リットルの袋には10リットル4個と5リットル1個の45リットル分、25リットル及び15リットルの袋にも所要の個数を入れましたが、議員のされた実験と違い、袋の口は結んでございません。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 井川学校教育課長     〔学校教育課長 井川勝利君登壇〕 ◎学校教育課長(井川勝利君) 12番 岡議員の御質問中、大項目2、通学路の危険箇所についてのうち、中項目1、危険箇所の抽出はどのように行ったのかについて御答弁申し上げます。 通学路における緊急合同点検につきましては、昨年4月に、京都府亀岡市や千葉県館山市などで発生しました児童登校時の痛ましい事故を受け、文部科学省からの通学路の交通安全確保の徹底についての通知に基づき実施したものでございます。 この調査に当たっては、まず各学校が保護者や地域の方々の協力を得て通学路の点検を実施し、通学を主として交通安全の観点から危険があると認められている箇所を抽出し、抽出した危険箇所の内容、学校として考える合同点検の要望を教育委員会に報告いたしました。それを受け、教育委員会は、学校、保護者、道路管理者及び警察署による合同点検を実施した上、学校道路管理者及び警察署で協議を行い、特に危険と思われる箇所など対策の検討が必要な箇所をさらに抽出いたしました。 例えば、見通しが悪い箇所、車の運転手に対し歩行者への注意が必要な箇所、横断歩道が必要な箇所などを抽出箇所としております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長     〔まちづくり部次長兼建設課長 畠中康行君登壇〕 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 12番 岡議員の御質問中、大項目2、通学路の危険箇所について、中項目2、危険箇所の認識は市民全体のものにについての御質問に御答弁申し上げます。 点検結果を公表する手法は、1、道路管理者単独による記者発表、2、道路管理者、教育委員会、警察連名による記者発表、3、道路管理者、教育委員会、地元警察署などが出席する会議等を開催し、資料を公表、4、市町村のホームページ、広報紙等に掲載、5、学校関係者に配布、6、その他、これは例えば市役所前の掲示板にて公表するなどが国から示されているところでございます。 公表方法につきましては、教育委員会とも相談を行いまして学校関係者に配布させていただき、関係の皆様方に周知していただく方法が適切と判断したところでございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 再質問ございませんか。 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 先ほども登壇で言いましたが、ごみ袋の容量の実験について、私は、このごみ袋に書かれているとおり、袋の口をしっかり結んで行ったわけですね。当局の実験では、結んでいないとの答弁でした。結んでいないんじゃなくて、結べなかったんではないですか、その点、教えてください。 ○議長(山部弘君) 当局から答弁願います。 岡島環境課長 ◎環境課長(岡島正幸君) 12番 岡議員の再質問に御答弁申し上げます。 袋の口が結べたのか結べなかったということでございますが、45リットルの袋では結べました。ただ、25リットル、15リットルの袋では結ぶことはできませんでした。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 45リットル袋の場合、容量が大きくて確かにぶよぶよするからね、はかりにくいことは、はかりにくいんです。45リットル袋で結べたというのは、私も、ああ、そうかなって納得します。しかし、25、15リットル袋については結べなかったということですね。 ということは、特にわかりやすいんでね、15リットルの袋に集中して質問させてもらいますけれども、この私の実験結果では、15リットル袋に9リットルしか入らなかった。そして不足分はパーセントで言ったら40%も不足している。お金に換算して1袋4円分、入らんかったんですね。逆に言えば、多く手数料を取り過ぎているということなんですね。 その点で、当局の考えはどうですか。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 岡島環境課長 ◎環境課長(岡島正幸君) 12番 岡議員の再質問に御答弁申し上げます。 15リットルの袋については、口を縛れば確かに議員の御指摘のとおり、15リットルは入らないものと考えております。ただ、袋の切り込みがなければ15リットルが入るということでございまして、その切り込みを入れた理由につきましては、有料指定袋導入前においては、各家庭から排出されるごみにつきましては、スーパーなどで購入した市販の袋を使っていただいていたんですが、そのほとんどが集積場、道路等にごみが飛散しないよう袋の口を結んで出されておりましたので、より結びやすいように切り込みを入れた袋にしたところでありまして、ただ、容量的には15リットルは入るものと考えておりますので、手数料の取り過ぎには当たらないというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 入らないんでしょ。入らないって、今認めたんでしょ。条例、見てください。条例には15リットルにつき10円って書いている。15リットル入らないということは、取り過ぎじゃないですか。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 岡島環境課長 ◎環境課長(岡島正幸君) 12番 岡議員の再質問に御答弁申し上げます。 条例で規定しております15リットル袋の容量については、切れ込みは入っておりますが、環境課で実験したとおり、袋の中へもう一つの袋を入れるというような形で入れた場合は、15リットル相当分が入りますので、袋としては入るというふうに環境課としては考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 袋をくくらんかったら入ると。くくったら入らんということを既に認めているわけですね。そしたら、聞きますけれども、袋の口を開けたままごみを出してもいいんですか。 ○議長(山部弘君) 岡島環境課長 ◎環境課長(岡島正幸君) 12番 岡議員の再質問に御答弁申し上げます。 袋の口は開けたままでいいのかということでございますが、市民の方からも導入当時そういう御質問を受けたところであります。そのときの答えといたしましては、中のごみが飛散しないようにガムテープでとめていただければ縛らなくても結構ですというふうに、答えさせていただいているところであります。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 条例に沿って答えてください。15リットルの一番小さいごみ袋をこのままくくったら、ほんまに小さなってしまうんよ。ほとんど入らんよ。これがね、縛らんとそのままごみに出しても本当にいいということになるんですか。それやったら、少しでも多く入れるために、市民の皆さん、もう縛らなくていいですと言うたげてよ。そしたら、ごみ、ちょっとでもようさん入るわ。その点どうですか。
    ○議長(山部弘君) 三口くらし部長 ◎くらし部長(三口素美雄君) 12番 岡議員のごみの減量の諸問題についての再質問に御答弁申し上げます。 先ほど来、環境課長が答弁いたしましたように、袋の結び目のとこまで入れたら入るが、結べないと。本来これは水を入れるのではなく、ごみを入れるものでありまして、水の場合でしたら、少しでも形をゆがめますと当然漏れます。だから、結べません。ただ、ごみの場合は、まだ実験はしていないんですけれど、相当押し込んで、結べなくてもちょっとテープで張ったりとかで15リットル入れるのは可能かなと思います。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) そしたらどんな質問したらいいか、わかりにくいんやけれどね、条例の別表で、指定袋(15リットル)1袋につき10円、これはこのとおりなんですか。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 ◎環境課長(岡島正幸君) 12番 岡議員の再質問に御答弁申し上げます。 条例で規定をしております15リットルの袋というのは、その袋の容量でございまして、15リットル入る袋ということで、結び目を結んだ上で15リットル入るというふうには規定しておりませんので、御理解お願いいたします。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) そういうふうに答えるんやったらね、さっき言うたようによ、もう市民の皆さん、結ばんと出してくださいって広報しなさい。できますか。 ○議長(山部弘君) 三口くらし部長 ◎くらし部長(三口素美雄君) 12番 岡議員の再質問に御答弁申し上げます。 あえて、うちのほうから結ばないで出してくれという、そういう広報はできかねます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 平成23年9月議会で議案として条例改正案が出まして、有料になることが賛成者多数で可決されたんです。そして、条例が可決されてからようやく重い腰を上げて市民への説明に入ったわけです。この説明のときにも、冷水地区か、内海地区か、どっちかだったと思うんですが、ある主婦の方が、「私、ひとり暮らしなんでね、今までもごみをほとんど出さん。15リットルの袋でも大きいぐらいや。生ごみなんかもできるだけ絞って、乾かして、小さい袋でいけるように頑張ってるんや」って言う方がおったんです。このように、市のごみ減量の施策に協力していただいてる人が、この小さい袋を利用してるわけなんですよ。そういう方が、一番、間違った手数料を取られてるわけですね。 「袋が締まらんでもこれは条例どおりなんや」と、協力してくれている方々に言えますか。どう考えているんですか。一番、市の施策に協力してくれてる方に、一番迷惑かけてるわけですよ。その点、どない考えますか。 ○議長(山部弘君) 三口くらし部長 ◎くらし部長(三口素美雄君) 12番 岡議員の再質問に御答弁申し上げます。 ごみ減量の施策に協力してごみを出しておられる方にどのように説明するのかということでありますが、家庭用品品質表示法というのがございまして、そこには品質を表示しなければならない家庭用品とか定められておりまして、当然ごみ袋もポリエチレンフィルム製の袋でありますので、それは指定されております。 それで、他の市町村、全部見ましても、その縦、横、厚さ、それから高密度ポリエチレンとかその品質の表示だけをしていて、体積というのは普通は一般的に見てわからないので、何リットル相当分のごみが入るという目安ということで表示されている状態です。正式な表示は、先ほど申し上げました家庭用品品質表示法に基づく縦、横、厚さ、材質の表示でございます。 それで、どういうふうに説明するのかということになりますが、これまでにも環境課あるいはクリーンセンターのほうに容量不足で入らないんじゃないかという苦情というのは、今のところは受けてございません。 ただ、先ほども環境課長が答弁いたしましたように、いろいろ皆様の御意見聞いて、問題部分を改善していきたいと思います。 ただ、そのリットル数につきましては、先ほど環境課長が申し上げましたように、15リットル、25リットルのごみ袋の口は結べなかったんですが、容量的には入ったということで、そういう表示をしておりますので、条例上も誤りはないという認識でございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) そういうふうに言えばね、結ばんでもええというふうに聞こえんのよ。結ぶことによって、容量がこの15リットル袋で40%失われるわけですよ。僕も、週に2回ね、ごみ担当やからいつも出すんですけれどね、いつも思うことなんですが、本来ならね、スーパーの袋みたいに、角みたいなんでくくるようにするんが当たり前やしてよ、容量を維持しようと思うたらよ。 だから、そういうふうな改善について市長の考えをまず聞かせてもらいたいのと、そしてもし仮にこの15リットル袋に限りますけれども、私のこの実験結果が事実とすれば、市民に対してどのように考えていますか、その点、教えてください。 ○議長(山部弘君) 市長、神出政巳君 ◎市長(神出政巳君) ごみ袋についての再度の御質問にお答えいたします。 うちの近所のおばさんもそうですけれども、結べないということで目いっぱい入れて、ごみを出されてますが、まあ、飛散しないようにガムテープでとめていただいたら結構ですよというふうに御説明をし、そのようにしていただいております。 考え方としては、今の方法は適正であるというふうに認識をしておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) そしたら、市長、この条例から答えてください。15リットル袋だけでいいですから。袋にも「しっかり結んでください」と書いているんです。そのとおりに市民の方がして、ごみを入れたとしたらね、条例どおり入らないんでね、その点、コメントください。 ○議長(山部弘君) 市長、神出政巳君 ◎市長(神出政巳君) 条例どおり入ると思います。結べないということについては、ガムテープ等で補強していただいたら結構でございますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) そしたら、「袋の口はしっかり結んでください」というのは、どういう意味で書いたんですか。 ○議長(山部弘君) 岡島環境課長 ◎環境課長(岡島正幸君) 12番 岡議員の再質問に御答弁申し上げます。 先ほども少し御答弁させていただいたわけでございますが、有料指定袋導入前については、各家庭から排出されるごみについてはスーパーなどで購入された市販の袋を使っておりました。これについては、切り込みが入っておりません通常の袋でございますが、そのほとんどが集積場、道路等にごみが飛散しないように袋の口を結んで出されておりました。もちろん、集積場所への運搬のときに持ち手になるとか、そういう理由もあるんでしょうけれども、基本的には集積場や道路等にごみが飛散しないようにということで結んでおられるというふうに考えております。そうした中で、より結びやすいようにと考えまして切り込みを入れたところでございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) もうそれ以上、進展がないんでね。今環境課長が言われたように下津などには、ごみステーション、集積場がありますわね。ごみいっぱい入れてガムテープで張った場合ね、持つところがなかったら難儀すんのよ。普通から考えたら、これ結び目ついちゃあるし、結んで運ぶんが当たり前やろ。ごみ回収していただく方もよ、これついちゃったらよ、何ぼか楽やし早いわけや。全部ガムテープやってみ、そら積みにくいで。 だからね、もう一度だけ聞きます。このごみ袋の「袋の口はしっかり結んでください」という表示どおりにした場合に、例えば15リットル袋で15リットル入りますか、入りませんか。これだけ、もう答えてください。 ○議長(山部弘君) 三口くらし部長 ◎くらし部長(三口素美雄君) 12番 岡議員の再度の御質問に御答弁申し上げます。 15リットル袋は水の場合でしたら結べませんが、ごみの場合でしたら、押し込んだら可能性がございます。実際に実験してございませんのでわかりかねますが、結べる場合もあるかもしれません。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 15リットルいうたら、水の重さに換算したら15キロあるのよ。ごみは踏んづけて圧縮したら、入る可能性はあるかわからな。そやけれど、くどいようやけれど、条例から答えていただきたいんやで。 もう、ええですよ。もう、横へそれるばっかりやから、もう自分でもはかってますから。     (「水かけ論や」と呼ぶ者あり) はい、それはもういいです。 ただ、言えることは、「袋の口はしっかり結んでください」と書いてますんで、結んだらその表示どおりのリットルが入らないと、これだけきょうは明らかにさせておきます。それでいいですか、答えてください。 ○議長(山部弘君) 当局から答弁願います。 三口くらし部長 ◎くらし部長(三口素美雄君) 12番 岡議員の再度の質問に御答弁申し上げます。 岡議員が実験されたとおり、15リットルの水、すなわら15キログラム分、これは到底結べません。ただ、ごみの場合は結べるか結べないか、これはわかりかねます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) また、帰って実験してください。 ごみのほうがふわっとなっちゃあるから、体積がすごいから、多分、入れにくいと思うで、破れるん違うか。 次、移ります。 有料化の検証についてでありますけれども、先ほども少し言いましたが、平成23年9月議会で、条例が通ってから各中学校区ぐらいでその説明会を行ったと。しかし、ごみの出し方についての説明会で、有料化について市民の方の意見を聞くというふうな趣旨ではなかったと思うんですね。 そこでね、有料化されてもうすぐ1年が来るわけなんですけれども、この当初行った説明会だけではよ、不十分やと思います。その結果、こうした袋の問題なんかも多く私どもに問題が寄せられてくるわけなんでね、もっと市民の声を聞く機会を当局側から積極的に持っていただきたいんですよ。有料になったらそれでもうええんやって思うてるかしらんけれどね、有料にした責任がありますよ。ですから、いま一度ですね、この機会に、ごみ減量についてや、今のこの有料ごみ袋について市民の皆さんから声を聞く機会を広く持つべきだと思うんですが、再度答弁ください。 ○議長(山部弘君) 三口くらし部長 ◎くらし部長(三口素美雄君) 12番 岡議員のごみの減量化に関する再度の質問に御答弁申し上げます。 説明会の件でございますが、平成24年度からの家庭系ごみ有料指定袋導入の際、市議会で可決いただいた後に、市内17カ所で開催させていただきました。これまでも決まってからの説明会では遅過ぎる、議会に上程する前に開催し、市民の意見を聞くべきではないかなどの御意見もございましたが、この目的は導入の是非を聞くものではなく、有料袋を導入させていただいた理由や経緯、それからごみ減量のお願いなどでございまして、これに付随しまして分別収集の具体的な説明もさせていただきました。それで、その説明会の中でも主婦の方々からも、例えばこのようなごみは可燃ごみになるのか、また埋め立てごみとして処理したらよいのかなど、家庭で実施する質問も多く聞かれました。 また、説明会の後、分別収集の方法などについて、もう一度説明願えないのかとの自治会からの要望も二、三ございましたので、環境課、クリーンセンターで、自治会が希望される日に出向きまして説明もさせていただきました。 導入後の現時点では、お願いとか、あるいは御意見等もほとんどない状況でございまして、今のところは説明会を開催する予定というのはございません。先ほど議員がおっしゃられましたごみ減量についての説明会ということでございますが、自治会の総意でごみ行政にかかわることをお聞きになりたい等の御要望がある場合、私が先ほど申し上げましたような出張の説明会も検討させていただきたいと考えます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 市長も毎年、市政懇談会を積極的にやられているんはわかってますけれども、どうですか、このごみ問題、そのごみ袋に特化せんと循環型社会のこととかについても積極的に市民の意見を聞く機会をね、持つべきだと思うんですが、市長の考えをお聞かせください。 ○議長(山部弘君) 市長、神出政巳君 ◎市長(神出政巳君) ごみ問題にかかわっての再度の御質問にお答えいたします。 ことしは、4月に選挙がありますので、その後のことについては偉そうなことは言えないんですが、また当選させていただければ、恐らく連休明けぐらいにはまた17会場で市政懇談会に回らせていただけるものと思います。先ほども答弁の中で触れましたが、その機会にことしはごみ減量の効果というものも御報告をしたいと思いますし、そういった報告の中で、またフリーにいろいろな御質疑等あるというふうに思いますので、丁寧にその後の検証について御説明申し上げたいと思いますので、また御協力のほどよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 小項目の2へ入ります。 ごみ減量効果の検証についてというところですが、昨年の6月議会にも中西議員と私が、まだ有料化して間がなかったんですけれどね、減量化の効果はどれぐらい出てんのよというような質問させてもらって、数字的に答弁されてたんです。 しかし、せっかく市民の方が一生懸命ごみ減量に協力やってんのに、個人の持ち込みごみはクリーンセンターで計量してないやろ。計量しないと、有料化して、どんだけごみが減量されたかというのがわからんと思うんです。その点、どうなっているんですか。 ○議長(山部弘君) 村田クリーンセンター所長補佐 ◎クリーンセンター所長補佐(村田出穂君) 12番 岡議員のごみ減量効果の検証に係る再質問について御答弁申し上げます。 ごみ持ち込み時は、原則、全ての搬入車両について計量することとしていますが、クリーンセンターのごみ計量器は10キログラム単位でしか計量することができないため、持ち込み料金を徴収しない家庭ごみで重量が明らかに10キログラム未満であると受付者が判断した場合は、計量せずに、ごみ搬入を許可しているのが実情でございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 昨年の4月に有料になってからね、私も、もったいないからごみ袋を使わんように、2回か、3回ほどクリーンセンターに持ち込んだんやけれどね、土曜日なんかになったらね、下の道まで車がずらっと並ぶときあんのよ。 そういう市民の方のごみを計量せんと、ごみ袋を有料にしたらごみ減量になりますって、これ何よ。測ってないでしょ。毎年、廃棄物の処理量を県を通じて国へもおよそなこと報告してたんですか。 そして、市民の方にごみ減量に協力してもらってるのに、計量器の責任にしたらあかな。何ではかれへんのよ。はからな、わからんやろ。その点について教えてください。 ○議長(山部弘君) 三口くらし部長 ◎くらし部長(三口素美雄君) 12番 岡議員のごみの検証についての再質問に御答弁申し上げます。 先ほど、クリーンセンター所長補佐が答弁させていただいたように、決してはかってないということでございません。ただ、家庭ごみについては、相当持ち込み量などもふえてますので、混雑を避ける意味もございまして、10キログラム未満である場合は、はかってもゼロとしか出ませんので、明らかに10キログラム未満であると判断した場合ははかってないということで、原則ははかってございます。 計量の方法につきまして、他市の状況を見ましても、その扱う量あるいは必要とされる精度から10キログラム単位での計量が実情でございます。現状の計量方法を変更することは困難であると思われますので、今の測定方法を続けてまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 有料ごみ袋を導入したら、市民、家庭から出るごみが減量になるからという理由で有料ごみ袋を導入したんです。しかし、自分で運んだら無料やからという方が随分ふえたて言うたやろ、今。部長、持ち込みごみが随分多くなったて言うたやろ。そういう方の分をはかってなかったら有料になってどんだけ減量されたかというのがわからないてよ。そういう方、抜けてもうちゃあんねんやろ、ゼロカウントやろ。 その点、どうなってるんですか。有料化でごみ何トン減量化しましたって答えられますか。 ○議長(山部弘君) 岡島環境課長 ◎環境課長(岡島正幸君) 12番 岡議員の再質問に御答弁申し上げます。 先ほど、クリーンセンター所長補佐から御答弁申し上げたとおり、10キログラム未満の持ち込みごみにつきましては計量できていないという実情でございます。しかし、10キログラム以上の家庭ごみの持ち込みにつきましては、平成23年4月から12月が286トン、平成24年4月から12月が374トンとなっており、88トン、30.8%増加しておりますので、議員御指摘のとおり、指定袋が導入されたことによる持ち込みごみの増加があったものと考えております。 しかし、指定袋導入による減量効果という点で申し上げますと、収集ごみにつきましては、平成23年4月から12月が9,450トン、平成24年4月から12月が7,674トンであり、1,776トン、18.8%の減量となっております。 減量された中に、収集ごみから10キログラム未満の持ち込みごみとして排出された分もあると考えておりますけれども、一方、資源ごみの量が平成23年度に比べ平成24年度では261トン、27.1%増加していることから、指定袋導入時の目的である分別による減量化が市民の皆様に御理解、御協力いただいているものと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) それは、わかりました。 しかしね、市民の皆さんに協力していただいて手数料まで納めていただいてよ、そういう持ち込んだごみをカウントせんと、これ統計法的にも問題あんのん違うか。毎年国で統計法に基づいて各都道府県の廃棄物処理量をきちっと算定しているわけやろ。 機械上、10キログラム未満は、針動かんので、はかれないっていうのはわかりました。デジタル化しようと思ったらお金も、たくさん要ることやからね、あえてせえと言えへんけれど、有料化で減量できたって余りもう言わんときなよ。並んでいる人に対してもね、失礼やで。その点だけ述べて、もう次へ移ります。 さらなる減量、リサイクルを進める方策があるのかということです。 集団資源回収の方々も大変頑張っていただいていると思います。そして、各市民がごみ減量に頑張っていただいていると思うんですけれどね、どうも先ほどの答弁聞きますとね、シュレッダーの紙くずは今度は古紙のほうへ回すようになったとか言うてるけれど、もっと大きな面でね、循環型社会を海南市もどういうふうに築いていくんかというところで、全然答えが出てきてないんですよ。 反対に考えたらも国の言うとおりごみ袋有料化したら、これでもうええんやと、そうしか受けとめられへんのよ。その先が見えてけえへんのよ。循環型社会を市民とともに構築していくのかという計画が全然ないし、どうなってるんですか。 部長、この前、紀の海広域施設組合の視察で一緒にささゆりクリーンパークへ視察に行ったな、バスに乗って。そこで子供の自転車とかよ、市民の方がボランティアで再生して、1台100円やったか1,000円やったか、そんなんで市民の方に再度利用してもらうような、さまざまな取り組みをしてるわけやな。 しかし、海南市の場合よ、ごみ分別とか、確かに広くやってるけれども、それ以上のものが見えてこないんでね、循環型社会を構築するという意味で、今後、海南市はどういう施策をするのか、教えていただきたかったんですが、もう一度よろしくお願いします。 ○議長(山部弘君) 三口くらし部長 ◎くらし部長(三口素美雄君) 12番 岡議員の一連のごみ問題の中のさらなる減量リサイクルについての再度の御質問に御答弁申し上げます。 ごみ袋有料化だけでもうごみ減量の問題は終わったと、後の施策は考えてないのかと、循環型社会の構築に向けもうちょっと政策を考えなければならないということでございますが、先ほども環境課長が申し上げましたとおり、現在のところは、資源集団回収をもっと広報しながら進めていき、それから後、平成24年度から始めました古紙類の分別収集、これも成果を上げてますので、さらに多品目でも分別収集ができないか、それによって資源ごみがふえ、可燃ごみが減るというごみ減量化にもつながっていく、今のところはそういうような施策を考えておりますが、議員から先ほどありましたささゆりクリーンパークで視察した自転車を再生して売っている事例などもいろいろ参考にさせていただきまして、どういうものを構築するかというのは、今のところ具体的なことはまだ決まってございませんが、いろいろな事例、御意見を聞きながら、さらなるごみ減量化に努めてまいりたいと考えます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 失礼やけれど、部長とか、課長なんか男でしょ、僕もそうなんですけれどね、やっぱり、家庭を預かっている、炊事場を預かっている女性の方を交えて、女性の方に御意見を聞いてさらなるごみ減量と、循環型社会の構築へ進むために知恵を拝借すべきだと思うんですよ。その点についてどんなに考えてますか。 ○議長(山部弘君) 三口くらし部長 ◎くらし部長(三口素美雄君) 12番 岡議員のごみのリサイクルに関する再度の質問に御答弁申し上げます。 いろいろ女性の意見なども具体的に聞き、施策を進めていけばということでございますが、もちろん女性の方の意見、多方面にわたる意見を聞きながら、ごみ減量化も含め循環型社会の構築に向け取り組んでまいりたいと考えます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) よろしくお願いします。 大項目2へ入りたいと思います。小学校の13校区から抽出された危険箇所の一覧表を教育委員会のほうから、もらっているんですよ。なるほどよう調べてると思うんですけれどね、例えば大野小学校ではね、危ないと抽出されたところ2件なんですよ。多い校区でも4件程度なんですよ、4件程度。 まだまだ危険箇所がね、多くあると思われるんですけれども、どうして、最大でも4件というような結果になったんですか。これ、ちょっと教えてください。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 12番 岡議員の通学路にかかわります再度の御質問に御答弁申し上げます。 今回の緊急合同点検で、学校から出されました危険箇所は、市内13小学校区、合計で91カ所ございました。その中で、66カ所を実際に現地へ赴きまして点検し、優先的に実施が望まれる箇所を、要対策箇所として43カ所について、交差点のカラー化、横断歩道の設置、道路表示の対策を行うものとしたものでございます。 ほかには、車がスピードを出して危険ということなどへの対策を求めるものなど、今後、関係機関と啓発などに取り組んでいくものなどがございます。 また、歩車道分離、歩道設置などハード整備を前提としたものや、現在、計画中のもの、施工中のものがございまして、抽出結果として点検の結果公表させていただいた分は、43カ所となったものでございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 91件中43件公表するちゅうけれど、残りは何で公表せえへんのですか。 ○議長(山部弘君) 答弁願います。 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 12番 岡議員のからの再度の御質問に御答弁申し上げます。 公表以外の箇所につきましては、路上駐車の車が多く通行の妨げになっているとか、そういうハード整備とはちょっと趣旨が違う要望等がございまして、今後、駐車違反など、警察等と話しの上、対応していく必要があろうかと思います。今回公表した分につきましては、あくまでハード整備を前提としたものでございます。 例えば、交差点内のカラー化、道路路側のソフト分離、いわゆるカラー化をして、歩車道分離はできないまでも通行する車両に歩行者の存在をよりわかっていただく対策、これらを含めたハード整備の対策をとるということでございまして、点検の結果を踏まえまして、今後、交通安全対策として建設課のほうで取り組んでいく予定となってございますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) 43件ちゅうのはハード整備ということやね。そしたら、あとの部分はもうハード整備やないというふうに理解させていただいたらいいんですかね。その点とね、この43件についてはハード整備ができそうやから載せているんですか。ハード整備せんなんねんけれど、もうとても予算上とか、いろんなその地域の問題とかで、ハード整備できやん危険な箇所は、あるんですか、どうですか。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 12番 岡議員からの再度の御質問にご答弁申し上げます。 1点目は、43カ所以外の部分ということでございますが、ハード整備は43カ所ということで、残りの部分につきましては、公表とは別に教育委員会、学校、またPTA、地元とも、いわゆる交通安全の啓発等々で取り組んでいくべきものも含まれてございます。これは、従前どおりという考え方になろうかということでございます。 それと、ハード整備に関係しまして、特に市道におけます通学路につきまして、点検項目の中で通学路に指定されている幹線道路からちょっと中に入った道路の交通量が多いので、歩道の整備をしてほしいとか、物理的に大変難しい状況の要望もございます。 それらにつきましては、県道については事業をしているところで計画しているところもございますが、短期で取り組むには、余りにも難しく、かなりハードルの高い要望というものもございまして、これについては通学路の安全対策というソフト面の取り組みにて、今後、教育委員会及び関係機関ともども取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) 12番 岡 義明君 ◆12番(岡義明君) まあ、この件については、今回の補正予算にも少し入ってますんで、もうこれ以上は質問しません。 小項目2です。 最後ですけれども、この苦労して抽出していただいたものを公表するに当たってですね、海南市の場合は学校関係者に配布して、学校から学校の関係者に広く周知していくという答えでした。 しかしですね、海南市の危険箇所を市民全体の共通の認識とするべきやと思うんよ。私でもそうですけれども、市民のほとんどの方が車に乗りますからね、学校関係だけでわかったらええ、危険箇所わかったらええというんじゃなくて、市民全体のものにするべきだと思うんです。 ハンドル握りながら、「あっ、ここたしか危ない箇所やったな、気をつけよう」とかよ、そういうふうに、スピードをちょっと落とそかとか、そういうふうになるんでね、市民が共有できる方向でよ、公表できないものか、その点だけちょっと教えてください。 ○議長(山部弘君) 畠中まちづくり部次長兼建設課長 ◎まちづくり部次長兼建設課長(畠中康行君) 12番 岡議員の再度の御質問にご答弁申し上げます。 県下で公表されたところは、30市町村ございまして、その中で、海南市は学校関係者に配布という公表の手法をとらせていただきました。県下で同様の公表手法をとっておりますのは、30市町村のうち17市町村ございまして、ホームページ等で大勢の方々に知らせるという手法をとられているのは3つの市町になってございます。 そういう中で、先ほどの答弁でも、学校関係者の皆様方に配布させていただく手法が最適と御答弁させていただいたところでございますが、議員の御指摘にあるとおり、通学路となる道路は、小学生のみならず、学校校区、一般の方、また学校校区以外の方々も利用されていることから、今後、関係機関、関係部署ともに調整の上、市民の方々の情報共有の観点というところから、今回実施した緊急合同点検による危険箇所を市のホームページや市報へ掲載することも検討してまいりたいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(山部弘君) この際、お諮りいたします。 12番 岡 義明君から、一般質問の中で、一部適正でない発言を行ったので、その部分を取り消していただきたい旨、申し出がありました。この取り消しの申し入れを許可することに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 以上で12番 岡 義明君の質問を終了いたします。 以上をもって通告を受けました質問者の質問は、全て終了いたしました。 お諮りいたします。 一般質問は、これをもって終結いたしたいと思います。 これに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 一般質問は、これをもって終結いたします。 以上で本日の日程は終了いたしました。 お諮りいたします。 明日は、午前9時30分から会議を開きたいと思います。 これに御異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よってそのように決しました。 本日はこれをもって散会いたします。御苦労さんでした。          午後3時45分散会 ------------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長    山部 弘 議員    黒原章至 議員    寺脇寛治 議員    片山光生...