和歌山市議会 > 2015-06-30 >
06月30日-06号

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  1. 和歌山市議会 2015-06-30
    06月30日-06号


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    平成27年  6月 定例会                平成27年          和歌山市議会6月定例会会議録 第6号            平成27年6月30日(火曜日)     -----------------------------議事日程第6号平成27年6月30日(火)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問第3 議案第1号から同第22号まで     -----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問古川祐典君、姫田高宏君、北野 均君)日程第3 議案第1号から同第22号まで     -----------------------------出席議員(38名)  1番  林 隆一君  2番  山野麻衣子君  3番  中村朝人君  4番  堀 良子君  5番  西風章世君  6番  園内浩樹君  7番  永野裕久君  8番  中村元彦君  9番  浜田真輔君 10番  中谷謙二君 11番  丹羽直子君 12番  浦平美博君 13番  上田康二君 14番  吉本昌純君 15番  松坂美知子君 16番  姫田高宏君 17番  中塚 隆君 18番  薮 浩昭君 19番  奥山昭博君 20番  山本忠相君 21番  井上直樹君 22番  芝本和己君 23番  古川祐典君 24番  戸田正人君 25番  松井紀博君 26番  尾崎方哉君 27番  南畑幸代君 28番  森下佐知子君 29番  中尾友紀君 30番  松本哲郎君 31番  北野 均君 32番  山田好雄君 33番  野嶋広子君 34番  宇治田清治君 35番  寒川 篤君 36番  山本宏一君 37番  遠藤富士雄君 38番  佐伯誠章君   ---------------説明のため出席した者の職氏名 市長         尾花正啓君 副市長        荒竹宏之君 副市長        木村哲文君 市長公室長      富松 淳君 総務局長       川端康紀君 危機管理局長     宮原秀明君 財政局長       小林亮介君 市民環境局長     山本彰徳君 健康局長       立本 治君 福祉局長       辻 正義君 産業まちづくり局長  豊田勝彦君 建設局長       坂本安廣君 会計管理者      南 秀紀君 教育委員会委員長   中村 裕君 教育長        原 一起君 教育局長       秋月敏尚君 消防局長       出口博一君 公営企業管理者    森井 均君 水道局長       山崎隆弘君 選挙管理委員会委員長 川端正展君 代表監査委員     伊藤隆通君 人事委員会委員長   水野八朗君   ---------------出席事務局職員 事務局長       尾崎順一 事務局副局長     中野光進 議事調査課長     中西 太 議事調査課副課長   中 往弘 議事班長       藤井一成 調査班長       和田孝司 企画員        村井敏晃 企画員        竹下裕威 企画員        佐川恭士 事務主査       國定正幹 事務主査       北野統紀 事務副主任      平岡直樹   ---------------          午前10時00分開議 ○議長(尾崎方哉君) ただいまから本日の会議を開きます。   --------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(尾崎方哉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   戸田正人君   井上直樹君   中尾友紀君 以上3人の諸君を指名します。   --------------- △日程第2 一般質問 ○議長(尾崎方哉君) 次に、日程第2、一般質問を行います。 順次質問を許します。 古川祐典君。--23番。 〔23番古川祐典君登壇〕(拍手) ◆23番(古川祐典君) おはようございます。4たび当選させていただきまして、初めての一般質問になります。 私、小さいころから、小学校のころから夏休みの宿題というのは、いつも最後の最後、ぎりぎりでないとやらないタイプでして、始業式が始まってもまだ夏休みの宿題をやっている。今回も質問もぎりぎり、ぎりぎりになりまして何とかできたんですけども、できたてということが余計にちょっと緊張するもので反省いたしております。何度、何度反省しても懲りないもので、改めて4期目当選させていただいて、初心に返って、しっかりと今までの反省をして、またこの4年間しっかりと議会活動、和歌山市民のために頑張って尽くして、誠心誠意尽くしてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) 実は、あともう一つ、私この原稿をこしらえながら、少し和歌山城のことが出てくるんですけども、実は同僚議員でございます中村元彦議員のお父様、宮前の長らく連合会長をされていたお父様ですけども、中村英男様と親しくおつき合いさせていただいて、かわいがっていただきました。昨年の5月に御逝去されましたんですけども、御生前に和歌川のところから和歌山城がよく見える、今でもよく見えるんですけども、和歌山の大空襲で和歌山城の天守閣が真っ赤っかに燃えて、それを目の当たりにしたときに、何とも言えない言葉で、そこから中村さんはもう言葉が詰まり、聞いている私も言葉がなく、何とも表現できませんけども、そのあたり意をちょっと酌んでいただいてと思います。 それは和歌山城のことがちょっと出てきましたので、ちょっとそれを思い出しまして、自分の中でつらいものがございました。改めて中村英男様のほうには哀悼の意を表したいと思います。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、質問に入らせていただきます。 新しい市民会館建設に向けての検討にはまだまだ時間があると思いますので、結果的に設計に任せてしまった、ただつくっただけとならぬよう、観客を含む利用者の目線でしっかりと検討していただけたらと思います。その場合、条件はやはり経過情報の公開だと思います。また、文化芸術、第2の和歌山市のシンボルとなり得るよう、予算を鑑みながら、外見にも配慮して検討していただけたらと思う次第です。 以上のことから、市民会館については、昨日の芝本議員の質問と木村副市長の答弁と一部内容の重なる部分があるかと思いますが、質問の趣旨が異なりますので、御了承いただきまして、質問をさせていただきます。 新しく計画、検討されている市民会館も本市が誇れる建物であってほしいと願うことから、改めて現在の市民会館についてから入らせていただきたく思います。 現在の市民会館は、大ホール1,406席、小ホール656席、市民ホール、展示室、会議室、和室、練習室、特別会議室1室を有し、特に特別会議室は、近年では平成23年7月13日に秋篠宮同妃両殿下が第60回全国農業コンクール全国大会に御臨席のためお出ましになられました際、御休憩になられた場所でもございます。 昭和49年より地元自治会や和歌山市駅商店街連盟等の陳情を受け、昭和54年7月5日に現在の場所に開館され、以来、今日まで和歌山市の文化振興、発信、活動の拠点として多くの市民に親しまれてきました。 また、時には文化芸術の育成の場であったり、市民が集い、にぎわいの交流拠点であったり、文化芸術を支える重要な社会基盤としてその役割をしっかりと果たしてきたのは言うまでもございません。 コンサートホール、多目的ホール等の音響適性を示す1つの指数に残響時間というのがよく使われるそうですが、市民会館大ホールは建設当時の音響設備としてはすばらしく、1.96秒です。これはサントリーホール、東京芸術劇場がともに2.1秒、東京オペラシティホールが1.96秒ですから、市民会館のクオリティーの高さがうかがえます。 平成21年より平成26年までの年間の利用件数を調べてみますと、平成23年、平成24年は県民文化会館改装工事の関係で若干件数が高くなるものの、おおむね件数に変動はなく、大ホールについては、文化団体が約100件から200件、それ以外の団体が10件から20件、小ホールについては160件から230件が文化団体、それ以外の団体が14件から24件、また、市外からの予約状況は、大ホールが26件から46件、小ホールが11件から21件であり、全国大会規模の件数は毎年1件程度であります。 また、年間の利用割合をジャンル別に見てみますと、仕込み、リハーサルを除き、音楽、つまり発表会、コンサート、カラオケ等が大ホールで約50%、小ホール40%、演劇-オペラ、近代劇、児童劇等は大ホールで約10%、小ホール10%、演劇-マジック、漫才、落語、浪曲等は大ホールで5%、小ホール2%、舞踊-日舞、洋舞、ダンス等は大ホール10%、小ホール8%、その他-講演会、式典、各種大会等、大ホール25%、小ホール40%といったところで、多目的機能も十分に備わり、非常にすばらしい施設であります。 建設当時の時代背景は、和歌山市の人口も約40万人、過去、本市人口が最も多かったころであり、まだまだ人口をふやそうと今以上に勢いのあったところでもあります。和歌山市立河南中学校小倉中学校和歌山市立高積中学校となり、名誉市民であります松下幸之助さんが高積中学校の校歌を作詞したのもこの年であります。ここらあたりにも経済人であっても全員参加のまちづくり、町の勢いを感じるものであります。 また、この年は市制施行90周年の式典が行われた年でもありました。翌昭和55年には、し尿処理場青岸工場竣工、昭和56年、こども科学館オープン、同年、市民図書館オープン竣工ラッシュが続きます。本市の各公共施設が同時期にそれぞれ傷みが進み、メンテナンスが必要とされているのは、一定納得いくところではあります。 一見まだまだきれいな建物ではありますが、当時、総工費43億8,500万円の費用をかけ建設された市民会館も築後36年が経過し、あちらこちらで傷みが激しくなっていると聞き及ぶも、どの箇所かは明確に知らされておりません。私が知る限り、改めて確認してみますと、現在、補修が必要とされている工事については、1階展示室天井の雨漏り、1階大ホール男子トイレ付近ロビー天井雨漏り、1階大ホール舞台裏天井壁面雨漏り、大ホール上手階段側面音響ブース側付近雨漏り、1階小ホール売店付近ロビー避難通路天井雨漏りが現在も進行中です。 それ以外に現在、流れが変わり、とまっているとされている箇所は、大ホール2階ロビー天井付近、小ホール搬入口倉庫天井、小ホール机倉庫付近通路天井、2階事務所電話交換室、2階事務所ウエスタン天井、2階事務室内、これら全て雨漏りであります。 ほかに、トイレ排水管の漏れ及び詰まりは日常、空調機器の老朽化、音響設備の耐用年数の超過により修理パーツもない状態など、あちらこちらでふぐあいが進んでいるものの、現在も文化芸術、集客の重要な基幹施設となっており、安全を担保しながら、多くの市民や文化団体等の貸し館としてどうにかその機能を維持しているのが現状であります。言うまでもなく、市民にとってはなくてはならない施設の一つであるわけです。 また、耐震診断を平成22年に実施し、耐震補強が必要とされるも、これまで耐震を含め、定期的なメンテナンス、大幅な改修工事または建てかえ工事の必要性が言われながら、利用状況や特に財政面等を理由に検討が長引いてきた経緯がございます。耐震だけでも約13億円、耐震を含め全体的な補修となりますので、全ての改修工事となると約40億円が必要とも目されております。これは、今述べましたように、現在の市民会館が建設された当時に匹敵する金額であります。 昨日の芝本議員の質問に対し、木村副市長の答弁でもありましたように、その高額さゆえ、規模の大きさ、解決に向けての難易度も高く、長らく踏み込んだ改善計画がなされてこなかったわけではありますが、ことし2月16日、当初予算が発表されたときに、ようやく伏虎中学校跡地市民会館の移転検討、同場所へ和歌山県立医科大学薬学部誘致検討の方向性が示され、912万6,000円の調査予算も組まれ、新しい市民会館建設に向けての大きな第一歩を踏み出したわけであります。 個人的には、メンテナンスを含めた改修工事がほぼなされなかった理由には、工事に対する多額のコストが必要であったこと、建物に対する中長期維持管理計画がない状態で運営されていたこと、また、残念ながら当局のプライオリティーの問題、すなわち文化芸術に対する理解と意識の希薄さも要因の一つではないかと思っております。 文化芸術について、本市行政には文化振興課が設置されておりますが、施設管理や市民文化まつり、文化表彰等以外にこれといって際立って特に力を入れていると感じるものはなく、第4次長期総合計画後期基本構想でも、目指す姿は「多くの市民が優れた芸術・文化に親しみ、心豊かに人生を送っている。」にとどまっています。ですから、当局が把握している約80もの文化芸術団体の方々は、きっと新しい市民会館建設に大きな期待と、その思いの届かなかったときの一抹の不安を抱えていると察する次第であります。 そんな中、和歌山市民会館について考える会が各文化芸術にかかわる個人、団体より発足され、うち39もの各文化芸術団体の方々が集まり、ことし4月14日、尾花市長宛てに、本庁舎14階にて和歌山市民会館についての要望書が手渡されました。そのとき、少しの時間ではありましたが、尾花市長に面談、コミュニケーションの時間を設けていただいたことは、各文化芸術団体の皆さんにとって非常に有意義でありがたいものであったようです。 私も、その場に同席させていただいたのですが、まず皆様から出た言葉は、市民会館についてのお礼でありました。少し引用いたしますと、和歌山で文化が育ってきたのは、市民会館があったからこそと思っているし、これから建設する市民会館もそうであってほしい。市民が文化を享受し、発信できる多機能な日本一の施設、全国に誇れる施設をつくってほしい。そうすることが市の活性化にもつながると話され、次いで尾花市長は、要望書はありがたいものだと思っている。市民会館を利用されている方々の立場での意見を聞き、立派なものになるよう頑張りたい。続いて利用されている方々の声を聞き、多面的、多目的な施設をつくっていきたい。こういう機会を大事に思うので、続けていきたい。来られる方の声を聞いていきたいと述べられたのでありました。 また、活動の拠点をいえば、先ごろに児童女性会館が閉館され、ふれあいセンターも老朽化が進んでいるのに加え、民間駐車場といっても遠く利便性が悪い状態、また、市民会館がどのような形になるかが白紙の状態である等々、本市では文化芸術団体、その他レクリエーションを含む市民活動団体等がコミュニティーの場、練習の場が少なくなり、自主的な文化芸術活動そのものに今後、現状より厳しい制限がかけられるのではないかと非常に危惧している状態であるわけです。 そこでお伺いいたします。 市長は、新しい市民会館を中心とし、和歌山らしい文化行政まちづくりについてどのようにお考えでしょうか。 教育長は、現在の文化芸術に対する行政の取り組み及び文化芸術団体の活動についてどのように感じておられますか。 また、伏虎中学校跡地利用基本構想作成のための調査委託とは、具体的にどのようなものでしょうか。 調査委託業務の結果報告はいつごろをめどとしていますか。 市民会館の移転に伴う現在の進捗状況はいかがなものでしょうか。 今後の市民会館の建設に向けたタイムスケジュールはどのようになっていますか。 アンケート調査等を含め、進捗状況リアルタイムで公表していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。また、公表するのであれば、どのような手法でしょうか。お答えください。 以上、何点かお聞きいたしまして、第1問とさせていただきます。(拍手) ○議長(尾崎方哉君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) おはようございます。23番古川議員の御質問にお答えします。 新しい市民会館を中心として、和歌山らしい文化行政まちづくりについて市長はどのように考えているかとの御質問でございます。 私は、市民の自主的かつ自立的な芸術文化活動を促進するとともに、多分野にわたる若手芸術家の育成、支援に努めることが大事であると考えております。 また、本市には古代から近世に至る各時代の歴史的、学術的に価値の高い重要な文化遺産が数多く残されており、それらの保護活用を図り、後世に伝えていく必要があります。 今回、移転を検討している伏虎中学校跡地は、本市の歴史的、文化的シンボルである和歌山城に近く、本市の文化活動の中核であり、魅力を発信する拠点とすることで、人が集まり、町のにぎわいの創出につながると考えております。 市民会館は、市民の方々が質の高い文化芸術に触れることができるとともに、日ごろの活動成果を発表できる晴れの舞台でもあります。多くの市民が集い、より豊かな生活を実感できる場として、機能を含め、使いやすい市民会館になるよう、市民の皆様と一緒に検討を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 原教育長。 〔教育長原 一起君登壇〕 ◎教育長(原一起君) 23番古川議員一般質問にお答えします。 文化行政まちづくりについて、現在の文化芸術に対する行政の取り組み及び文化芸術団体の活動についてどう感じているかとの御質問です。 本市には、さまざまな分野で文化芸術活動に取り組んでおられる多くの団体があり、自主性、創造性を発揮されたすぐれた活動を続けておられ、また、次代を担う後継者の育成にも力を注がれております。本市の文化芸術は、こういった市民の活動に支えられ、大きく育ってきたものと感じています。 教育委員会としましては、こういった活動を行う方々の自主性を尊重しつつ連携を深め、必要な支援策を講じる中で、文化芸術がより多くの市民に身近なものとなるよう、また、次の世代の育成につながるよう振興を図っていく必要があるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 川端総務局長。 〔総務局長川端康紀君登壇〕 ◎総務局長(川端康紀君) 23番古川議員一般質問にお答えします。 文化行政まちづくりについて、伏虎中学校跡地活用基本構想作成業務の内容はどのようなものか、また、調査委託業務の結果報告はいつごろをめどにしているのかとの御質問です。 伏虎中学校跡地活用基本構想作成業務につきましては、平成29年3月末に移転となる中学校跡地において、市民会館の移転や和歌山県立医科大学薬学部誘致などを含め、和歌山城に面した良好な立地条件を生かしつつ、中心市街地の活性化に資する構想を検討するための調査委託業務に取りかかってございます。 委託業務では、導入すべき機能、建物配置、建物へのアクセス、共有できる空間など土地利用について検討していきます。また、市民会館基本構想部分につきましては、市民アンケートワークショップの開催を通じ、利用者の意見を聞きながら、規模、フロア配置など、より利用しやすい施設のあり方を検討することとしています。 次に、調査委託業務の結果報告の時期につきましては、契約の履行期間は平成27年6月9日から平成28年3月4日の270日間となっていますが、できる限り早期に基本構想を策定できるよう取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 秋月教育局長。 〔教育局長秋月敏尚君登壇〕 ◎教育局長(秋月敏尚君) 23番古川議員一般質問にお答えします。 文化行政まちづくりについて、文化振興及び市民会館移転についての方向性等について3点ございます。1点目は、市民会館の移転に伴う現在の進捗状況はいかがなものか。2点目は、今後の市民会館の建設に向けたタイムスケジュールはどのようになっているか。3点目が、アンケート調査等を含め、進捗状況リアルタイムで公表していただきたいと思うがいかがか、また、公表するのであれば、どのような手法かとの御質問です。一括してお答えします。 現在、市民会館の課題を整理するため、市民会館を利用されている方や来場された方からアンケート調査を7月末まで実施しています。市民会館基本構想策定作業においても、市民アンケート調査を7月中に実施するほか、利用団体、専門家等を交えたワークショップの開催も予定しているところです。 新しい市民会館の建設については、今後具体化させていくことになりますが、でき得る限り幅広く市民の皆様の御意見を伺いながら取り組んでまいります。 なお、事業推進の概略スケジュールにつきましては、伏虎中学校跡地活用基本構想の策定の中で検討することとしております。 また、アンケート調査結果や基本構想策定進捗状況については、市のホームページ等で速やかに公開することを基本として考えております。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 23番。 〔23番古川祐典君登壇〕(拍手) ◆23番(古川祐典君) 御答弁をいただきましたんで、再質問をさせていただきます。 御答弁で、文化活動の魅力を発信する拠点とすること、質の高い文化芸術に触れることができ、活動の成果を発表できる場、また、機能や使いよさ等を市民の皆さんと検討していきたいとお答えをいただきました。私もそうであってほしいと思いますし、また、文化だけにとどまらず、芸術という文言も今後は明確に加えていただきたく思います。 文化芸術は町の活性化、経済と切っても切れない関係にあるのは誰もが認識しているところであります。市民会館について、文化芸術団体にかかわる方々と先般お話をさせていただいたときもそのように言っておられました。 2013年の和歌山市市勢要覧の中で、「市民の文化・芸術活動への支援や、スポーツ活動の機会を充実させることにも取り組んでいます。」とありますが、私は先ほどの質問の中でも少し触れましたが、本市においては、文化芸術に関してほとんどが個人、民間団体任せ、行政的には特にこれといって施策を打ち出してこなかったように感じております。確かに表現も文化が薫る町等といった表現がされますように、文化芸術活動の活性化度、成果というものは行政的に指数ではあらわしにくいものだと思いますが、本市の文化振興といっても名ばかりで、果たして一体何をつくり出し得たのでしょうか。また、ここ数年、どれだけ積極的な文化芸術の振興政策がとられたでしょうか。 文化振興課というより文化管理課と言ってしまっているのが今の本市行政のあり方ではないかと思う次第であり、加えて、文化芸術振興課ともなっていないわけです。文化や芸術がどれだけ社会経済を活性化できるか、市民の方々の理解と協力なしではなし得ない課題でもあるものの、市民生活に与える影響等、まちづくりにおいて行政が文化的な視点を持つことは重要なことであり、行政の責務の一つであると思います。 国のほうにおきましては、平成13年12月7日に文化芸術振興基本法が施行され、地方公共団体の責務として、文化芸術の振興に関し、「自主的かつ主体的に、その地域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する。」となっており、この基本法の定める文面には常に文化と芸術が一緒に記述され、どこにも文化だけで切り離されて記述されていないわけです。 そのあたりは当局において認識されながらも、本市では文化の中に芸術も含んでいるからいいじゃないかという解釈の中で処理されているのかと危惧するところであります。まことに本市行政の手法としては、文化振興にとどまっているのは残念なことであり、そのあたりに当局の文化芸術に対する認識、市民活動に対する意気込みが感じられず、当局の意識の低さがうかがえるわけです。 それに、本市には確たる文化芸術振興のための行政施策推進の計画がなく、このままでは文化芸術不毛の地となってしまうのではないでしょうか。現在、45中核市のうち12市が文化芸術に関する振興条例が制定されています。本県では、和歌山県が平成21年4月1日より和歌山県文化芸術振興条例が施行されておりますが、例えば、讃岐うどんで有名な香川県、中核市である高松市は、玉藻公園、高松城跡地を利用して文化芸術によるまちづくりに力を入れております。 平成25年に比較的新しく文化芸術振興条例を制定された高松市は、うどんタクシー等、本市も和歌山城、和歌山ラーメンタクシー等があるなどよく似た環境にあることから、先般お問い合わせさせていただいたところ、高松市は、もともと産業経済部と市民政策部国際文化・スポーツ局と分けておりましたが、平成24年4月の機構改革により、国際文化振興課文化芸術振興課に改め、所管も創造都市推進局を設置し、その所管内に産業経済部と文化・観光・スポーツ部を設置するなど、文化芸術まちづくりの大きな担い手になると位置づけてまちづくりを進めております。 また、高松市の大西市長さんは、文化芸術振興条例の制定をもともとマニフェストの一つに掲げており、学識経験者、建築家、NPO、各文化団体の方々等15名で高松市文化芸術振興条例検討委員会を立ち上げ、条例制定まで2年間をかけて文化芸術振興条例を制定いたしました。 その上で、文化芸術の持つ創造性を生かして都市の再生を目指す高松、今後の高松のまちづくりにおいて重要な役割を担っていると位置づけ、高松市文化芸術振興計画を作成し、平成27年から平成30年の4年間を計画期間と期限を設けてまちづくりの方向性をしっかりと示しております。 高松市も当然のことながら、もともと文化ビジョンがあり、産業部に所管を設置し、行政施策を進めていたとのことですが、文化芸術振興計画が作成されたことで、町の方向性、特に町の文化財である高松城跡地、玉藻公園を大いに利用する形でまちづくりが進められています。 また、同じように香川県では、高松市に次ぐ第2の都市であり、現存する天守と総高60メートルと日本一の高さを誇る美しい石垣で知られる丸亀城を有する丸亀市は、お城が市の象徴となっており、市民広場を挟んで丸亀市役所が設置されているなど、本市とも町の地形的によく似た一つであると思います。そこでは、5月の連休には毎年城祭りを開催し、約20万人の人でにぎわうそうです。丸亀市でも現在、文化芸術まちづくりに力を入れており、平成17年に綾歌町、飯山町との合併の際、丸亀市文化振興条例が制定され、それをもとに平成18年、丸亀市文化振興基本計画を作成し、お城を中心とした文化芸術観光のまちづくりを進めています。 特に丸亀市文化芸術振興事業として学校や17地区の地域コミュニティーへ要望を聞き、地域出前文化教室を行い、年間数カ所になるものの、本物の芸術、全国的にも有名な芸術家たち等を招いて、クオリティーの高い文化芸術に触れる機会を市民へ提供し、経済的な豊かさばかりでなく、身近な生活環境の中に価値や生きがいを見出し、それらの中に真の豊かさを感じてもらえるような政策に取り組んでいます。 以上のように、文化芸術振興条例は、文化芸術の振興に対する基本理念、施策の基本事項を定め、市の責務、市民文化芸術にかかわる団体等の役割を明確にすることを目的としており、本市でも文化芸術振興施策を総合的かつ計画的に推進し、市民参加型のまちづくりに大きく寄与するためにも、また、行政提供型ではなく市民の自主的な文化芸術活動を推進する仕組みづくりが必要で、そのためにも不可欠である市民、各文化芸術団体、市行政等の連携と理解が得ることができるよう、文化芸術振興基本法を軸として、本市独自の文化芸術振興条例なるものが必要であるかと考えます。 そこでお伺いいたします。 本市の文化芸術を育んでいくため、行政の取り組みとして方針を明確に打ち出されているものはありますでしょうか。あるとすれば、具体的にはどのようなものでしょうか。お答えください。 本市でも新たな市民会館建設を絶好の機会と捉え、文化芸術が社会的にその役割を果たすことができるよう基盤整備を進める上で、その骨格となる文化芸術振興条例を策定してはいかがでしょうか。そのお考えはありますでしょうか。お答えください。 また、本市に住む私たちには当たり前のように存在する和歌山城でありますが、昭和20年7月9日、和歌山大空襲の際、和歌山城天守閣が一度焼失してしまったのは御存じのとおりでございます。日本の、和歌山の大いなる文化遺産、和歌山の象徴がなくなったわけではありますが、それから約10年、発起人は不明とのことですが、本市の先人たちにより和歌山城天守閣復興に向けて、昭和31年、和歌山城再建期成会を立ち上げ、見事昭和33年、当時のお金で総工費1億2,022万4,755円をかけ復興、竣工いたしたわけです。そのとき、昭和33年の本市当初予算は14億2,862万5,000円であり、本市人口は24万7,717人の時代でありました。 その総工費のうち、和歌山城天守閣再建のため5,772万8,111円が市民からの寄附によって集まっております。まさに先人たちの和歌山市、町に対する思い、歴史文化遺産への思い、次世代を引き継ごうとする熱い志と復興への勢いを感じ、その先人たちを誇らしく、また、ありがたく思うのであります。改めて再興にかかわった方々に深く敬意を払い、感謝したく思います。 その和歌山城とまではいかなくても、和歌山市市民会館文化芸術まちづくりの拠点として、特に和歌山市の中心市街地に設置されることを鑑みれば、本市第2のランドマークと位置づけられることと認識しております。 そこで提案ですが、市民会館建設に向けては多額の費用を必要とするのは明白でありますが、その際、市民から新たに公募で寄附金を募ってはいかがかと思います。手法はクレジットでも振り込みでも何でもよいのですが、ただ御寄附を募っても、今の時代、そんなに集まらないと思いますし、ありがとうだけでは寂しいので、ただ御寄附を募るのではなく、せっかくですから、例えば、市民会館ホール壁面に大きな巨木を描き、その枝々に葉っぱをモチーフにして、御寄附をいただいた個人、団体のネームプレートをつけていく。その際、例えば、50万円以上はゴールドの葉っぱのプレート、10万円以上はシルバーのプレート、1万円以上は緑色というように色分けしてもよいのではないかと思います。 壁面がこの木の葉でいっぱいになれば、それだけでも十分壁面のデザインになると考えますし、それを期間を設けず、市民会館が存在している間、いつまでも御寄附を募れば、市民が思ったときに御寄附をしていただけますし、葉っぱが多いほど多くの市民の協力で建設できたとなるわけです。そして、市民会館を利用するたびに、御寄附していただいた方の名前が市民会館が存在する限りいつまでも目にとまり、そこに残っていくものは次世代へも受け継がれることで結構うれしいものだと思いますし、市民会館への思いや足を運んでいただく回数もふえ、文化的な市民参加型のまちづくりとして十分理解されると思います。また、その相乗効果ははかり知れないものがあるかと思います。 そこでお伺いいたします。 市民会館建設費用に関して、公募により市民の方々に御寄附を呼びかけることを検討されてはいかがでしょうか。お答えください。 これは要望ですが、その際、御寄附が明確にわかるような仕組みづくりをあわせて御検討いただけたらと思います。 次いで、市民会館跡地利用についてですが、当局におかれましては、今の段階ではまだまだ白紙の状態かと推察いたします。そこで提案ですが、市民会館の跡地については、バスターミナル、観光バスの停留所として活用してはいかがかと思います。 現在、本市に団体で来られた観光客のバスをとめて停車しているのは、御存じのとおり和歌山城内西の丸広場横のバス停留所だけかと思っております。確かにその場所はお城を見学するには最も近い場所であり、お城の見学を終えると、すぐにバスに乗り込み、次へ移動できる場所ではありますが、観光客がお城を見学している間、待機だけのためにバスが中心地で停車して、駐車だけしているのも、いかにももったいない感じがいたします。しかも、台数にして11台が限界であります。 さきの浜田同僚議員の質問にもございましたように、市内の外国人観光客の年間宿泊数は、平成23年より平成26年は約10倍の伸びとなっております。同様に城内バス駐車場の利用状況を調べてみますと、瞬間的に満車を超えた数値のデータがないのは残念ではありましたが、延べ台数にして、平成22年度2,502台、金額にして443万7,150円、年々増加し、平成26年度は4,625台、金額にして958万2,060円で約1.8倍、金額も2倍となっております。 そこで提案ですが、一度本市を訪れた観光客が和歌山城で一度下車した後、観光が終わる時間までバスに市民会館跡地で待機してもらうようにして、また迎えに来る方式をとってもらってはいかがかと思います。現在、大阪のミナミ中心地でも、心斎橋などで一度下車して、買い物が終わる時間帯にまた迎えに来るといった方法がとられております。本市でもその方法がとれれば、また、西の丸広場横のバス駐車場が別の有効利用もできますし、駐車場として使うことも、改めて普通乗用車の駐車場として使うことも可能かと思います。 お城を見学して、そのまま別の場所へ真っすぐ移動してしまうのではなく、ルートによっては市駅前エリア、ぶらくり丁へ観光客を誘導する一つのきっかけ、動線にもつながると思います。 市民会館の敷地面積は9,527.01平米であり、現在、使用している場内のバス駐車場が1,400平米ですから、約6.8倍の大きさがあり、かなり有効かと思います。市民会館跡地が全て観光客のバス待機場所となるかどうかは別として、これだけの敷地ですから、現在より結構な台数が置けるかと思いますし、最終は別の有効利用が見つかれば売却等もあり得るでしょう。方向性が決まるまで暫定的にも建設さえクラッシュ、今の現在の建物さえクラッシュして、あとはアスファルトを敷き、白線だけ引いておけばよいのですから、費用も安く上がり、現実的かと考えます。 また、現在、市民会館が設置されている場所は、3連動地震時は津波の影響がないとされながらも、南海トラフ巨大地震時の津波の影響は、敷地一部を含み1センチから1メートル未満と予測されている地域であります。最悪大震災が発生しても、被害を最小限度に食いとめることも可能ではないかと思うわけです。また、いざというときは、その広場を活用できるとも考えます。 そこでお伺いします。 市民会館跡地利用として、観光バスの待機場所として検討してみてはいかがかと思いますが、そのお考えはありますでしょうか。 以上をお聞きしまして、第2問とさせていただきます。(拍手) ○議長(尾崎方哉君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 23番古川議員の再質問にお答えします。 本市でも新たな市民会館建設を絶好の機会と捉え、文化芸術が社会的にその役割を果たすことができるよう基盤整備を進める上で、その骨格となる文化芸術振興条例を策定してはいかがか、その考えはありますかとの御質問でございます。 今回、市民会館和歌山城近くのまちなかに立地することで、市民の文化芸術に対する意識の高まりも期待できる絶好の機会と捉え、また、本市文化芸術のさらなる振興のために条例策定について検討を進めてまいります。 次に、市民会館建設費用に関して、公募により市民の方々に御寄附を呼びかけることを検討されてはいかがかとの御質問でございます。 文化芸術の拠点施設として、より市民の皆様に愛着を持っていただき、市民と一体感を持って市民会館の建設計画を進めるために、市民の皆様などから寄附金を募っていくことは大変意義深いことであると考えますので、寄附金制度制定に向けて取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 木村副市長。 〔副市長木村哲文君登壇〕
    ◎副市長(木村哲文君) 23番古川議員の再質問にお答えいたします。 市民会館跡地利用につきましては、民間活力の導入や議員の御提案も含め、駅周辺という立地特性を生かして地域の活性化に資するように、さまざまな観点から利用方法を検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 原教育長。 〔教育長原 一起君登壇〕 ◎教育長(原一起君) 23番古川議員の再質問にお答えします。 現在、文化芸術を育んでいくため明確な市の方針として打ち出されているものがあるか、あるとするならば、具体的にどのようなものかとの御質問です。 文化芸術を育んでいくための市の指針として、和歌山市長期総合計画のほか、和歌山市生涯学習基本計画で文化の振興について、芸術・文化遺産の保護・振興を図り、次の世代に継承していく必要があるとしています。 具体的な文化芸術の普及として、市民文化活動の支援、芸術文化事業の推進、芸術文化の情報提供と交流を図ることを目指すこととしています。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 23番。 〔23番古川祐典君登壇〕(拍手) ◆23番(古川祐典君) 御答弁をいただきましたので、再々では要望とさせていただきますが、御答弁の内容どおり、市民の方々、文化芸術に携わる方々がその行政施策を要はどれだけ理解し共有できたのか、そのアクションはどのようなものであったかということです。 今の御答弁では、施策に対しての検証も成果も全く図りにくいわけです。今や大都市以外、地方自治体の多くは、特に本市においては財政の厳しい状態が続いているのは承知の事実であります。少し極端ではありますが、本市の財政を含め、なかなか明るい兆しが見えてこない経済、その立て直しが模索される中、少子高齢化という福祉問題、自然災害に対する対応、各諸問題等が喫緊の課題として大きく叫ばれ、まちづくり文化芸術は欠くことのできないものと認識されながらも、一見、経済とは裏腹な、むしろ費用がかかるとされ、結果的に日常的な文化芸術の行政課題を意識的に半ば疎外してしまった形になってしまったんではないでしょうか。 第4次長期総合計画後期基本構想でも、芸術文化の振興をあらわすものとして、まちづくり指標という言葉が使われておりますが、その指標でさえ、日ごろから芸術文化活動を行い、または鑑賞する機会を持っている市民の割合は、平成24年度現状値が34.1%、全国平均が62.8%、本市の目標値が50.0%と目標値でさえ全国平均を下回っており、本市の文化芸術が取り沙汰されるのは、各文化芸術団体のイベント開催時や観光や市外からの来客が見えられたとき、和歌山をPRしたいときのみに使われる程度であります。ですが、実はそこにも本市の町の魅力、まちづくりの活性化、経済の立て直しの核となるヒントがあったのではないでしょうか。 本市は、まちづくりに関して文化芸術に対するビジョンや理念というものが実は明確にはなかったのではないか、町のあり方、経済ではない部分の豊かさを表現するときに、文化芸術といういかにも通りのいい言葉をかりて、ただ過ごしてきただけではなかったかと思う次第であります。 例えましたように、文化と経済は表裏一体で全てがつながっているわけです。本市をPRする上でも多くの観光客を呼び込みたい、町の中心地に位置する和歌山城をランドマークとする本市において、新たな市民会館は第2のランドマークとなり得ます。そうした場合、文化芸術は欠くことのできない大きな財産であり、それが大きな経済効果を生み、新たな人材を育成し、確たるまちづくりにつながっていくものだと確信いたしております。 御答弁では、文化芸術を振興していくための方向性として、長期総合計画との整合性を保ち、生涯学習基本計画のうちに位置づけられているようですが、生涯学習は、いつでも、どこでも、誰でもと表現されるように、社会を通しての個人としての生きがい、豊かさを主としている概念であります。文化芸術は生きがいも含む社会資本であり、その価値を見出し、受け継ぎ、引き継ぎ、町や人に活性化と潤いを与え、育んでいくもので、独立したものとして位置づけられてよいと思います。ですから、多くの町はその町の伝統を生かし、特色あるまちづくりを目指す上で、文化芸術振興、その育成に力を入れております。それが結果的に観光につながったり、町の経済を活気づけるわけであります。さきに事例として挙げさせていただいた町などは、そういったことから文化芸術まちづくりの所管に位置づけ、観光と産業を連携させております。 本市が、今、直面していますように、物質的な現代建物は年数がたてば朽ちていきます。経済も生き物ですから、時代時代に暮らしとともに大きく変化はしていきます。ですが、市民の自主的な文化芸術は、町に魅力を与え、暮らしの中にロマンと創造を与え、ゆとりと調和、心の豊かさを育み、時を越えて継承していくものです。特に本市は、徳川御三家の一つ、紀州であり、その歴史と文化、さまざまな芸術は何事にもかえられない、今を生きる私たちには大いなる財産であり、誇りとなるものです。 教育長も次の世代の育成につながるよう振興を図っていく必要があると、その必要性を答えていますように、今、私たちが責任を持って継承し、発展させなければ次世代に引き継ぐことができなくなります。市長の公約でもあります「産業を元気に」「まちを元気に」「人を元気に」であります。加えて、市民の自主性を尊重、生かすのはそのとおりだと思いますが、行政の責務としての役割は果たしていかねばなりません。 文化芸術振興基本法第4条の地方公共団体としての責務に、「基本理念にのっとり、文化芸術の振興に関し、国との連携を図りつつ、自主的かつ主体的に、その地域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する。」となっております。本市では、文化芸術の振興に対し、その理念となる施策が明確に打ち出されておりません。行政の役割は市民が文化芸術に身近に触れることができるよう、その基盤整備と行政と市民との役割を明確にし、骨格となる文化芸術振興に向けての理念をしっかりと明文化し、市民に理解してもらうことだと考えます。 その上で、本市には文化芸術振興条例、文化芸術基本計画を作成できればと考えます。文化芸術行政におきまして、目指すは常に市民参加型、市民主体のまちづくりであり、文化芸術発信の地、和歌山市であります。その上で、文化芸術振興条例、文化芸術振興ビジョンなるものを作成し、行政としての責務をしっかり果たしていただけるよう要望し、私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(尾崎方哉君) 次に、姫田高宏君。--16番。 〔16番姫田高宏君登壇〕(拍手) ◆16番(姫田高宏君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 まず、道路行政についての1つ目に、道路舗装などの補修についてお尋ねをします。 あらゆる公共財の中で、ほとんどの人が毎日使っているのが道路です。私の子供の時代と違い、今では小さな路地裏までもそのほとんどが舗装されていますが、それだけにこっちの道路、あっちの道路の舗装の傷みぐあいは誰の目にも明らかなために、道路舗装についての要望が私のところにも寄せられています。 ことしの3月に発行された2014年--平成26年度の市政世論調査概要、第68集の中の和歌山市政一般の満足度・重要度のページには、男女別、年齢別、地域別にかかわらず、基幹道路と生活道路の充実について不満に思っている方が全体の4位になっています。道路舗装とともに、道路側溝があるとかないとか、壊れているとかの要望も寄せられています。その都度担当課に申し入れるわけですが、小さな穴ならすぐに塞いでもらえますが、舗装の全面やりかえなどは時間がかかるだけに、なかなか進まないのです。たくさん道路があるので、順番が回ってこないので仕方がないと諦めている方も多いのではないかと思います。 私は、最近寄せられた道路に対する要望がどうすれば実現できるのか、舗装などの道路補修がどのようにして行われているのかについてお尋ねしたいと思います。 1、がたがたになっている道路舗装について、補修のための現状把握、補修の手順はどのようなものでしょうか。 2、わずか何百メートルの1本の道路において舗装の全面補修が途中までになっているところや、道路側溝の形状が違っていたり、側溝が道路の途中から未整備のまま放置されている箇所がありますが、こうした道路の整備についての基本的な考えはどのようなものでしょうか。それぞれお答えください。 道路行政について、2つ目に駐車場案内表示板についてお尋ねします。 旅田市長時代に地下駐車場建設がどんどん進められたことがありました。市は城北公園、本町公園、けやき大通りに地下駐車場をつくりました。県も大新公園に地下駐車場をつくりました。日赤前の国道にも建設計画の話もありました。市内中心部に駐車場さえつくれば町が活気づくというような理由づけがされていました。国の公共投資の拡大方針もあって、後々交付税措置がありますから、財政的にも有利だからという説明がされました。 日本共産党市会議員団は、利用予測が過剰になっているのではないか、将来の負担が市の財政を圧迫するのではないかと見通しを明らかにするように求めましたが、その当時は、景気の動向に税収が左右されるために、将来の財政予測を考えることは無駄になるなどと言って、次々に公費を投入して地下駐車場をつくったわけです。 城北公園、本町公園の地下駐車場の利用促進にとマイクロバスの運行を始めましたが、利用者がないこのバスはすぐに廃止されました。そして、市民向けに地下駐車場の利用の可否を知らせるためにとつくられたのが駐車場案内システムで、地下駐車場やお城の駐車場が満杯であるとかあいているとか表示する案内板が国道、県道、市道に立てられたわけです。 駐車場を利用しないので全然気にしていませんでしたが、最近、特定美観地域に立てられたこの駐車場案内板が使われていないのにそのままになっているのは景観を害しているとの声が寄せられました。使われないままに随分放置されているようです。 そこでお尋ねします。 1、駐車場案内システムを導入し、中止した経緯はどのようなものでしょうか。 2、駐車場案内システムが中止された今も駐車場案内表示板を撤去していないのはなぜでしょうか。それぞれお答えください。 次に、市民会館の建設計画とまちづくりについてお尋ねします。 このことに関しては、今議会、既に何人もの方が質問され、今まさに古川議員のほうからも質問がありました。できるだけ重ならないように質問したいと思います。 この問題に関して、私は2月議会で、こうした公共施設の建設について、構想段階、計画段階、設計段階において市民の皆さんに情報を公開して、その時々の意見や要望をできるだけ取り入れる努力を市としてするべきではないかというようなざくっとした質問をしましたが、今回はもう少しだけ具体的な中身についてお尋ねしたいと思います。 先ほども紹介ありましたけれども、市民会館の建てかえに関して、これまで市民会館を利用している団体、個人が和歌山市民会館について考える会をつくり、担当課と話し合いが続けられています。 先日、この会の一員である演劇鑑賞会から4月14日に市長に出された要望書と、この幅広い文化団体、市民に歓迎される市民会館の建設を求める要望書を提出した際の懇談の様子を報道した新聞記事の写しをいただきました。これらを踏まえお尋ねします。 1、市民会館の建設計画について、市長の構想はどのようなものでしょうか。市長は文化団体の要望に対し、日本一の市民会館にするべく努力したいと4月14日に答えた旨の新聞報道がありましたが、その思いはどのようなものでしょうか。お答えください。 2、市民会館の建設を小中一貫校建設後の伏虎中学校跡地にしたいという方向が示されていますが、同時にその跡地に県立医大の薬学部を建設するという話もあります。現状の市民会館の用地面積と伏虎中学校跡地面積を比較すれば、中学校跡地のほうが狭いように思われますが、建物の基本的な考えはどのようなものでしょうか。 3、市民会館の建設に関して音楽ホールの要望があると聞きますが、その点についてはどのように考えているんでしょうか。 以上、それぞれお答えをお願いしまして、第1問とします。(拍手) ○議長(尾崎方哉君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 16番姫田議員の御質問にお答えします。 市民会館の建設計画について、市長の構想はどのようなものか、市長は文化団体の要望に対し、日本一の市民会館にするべく努力したいと答えた旨の新聞報道が4月にあったが、その思いはどのようなものかとの御質問でございます。 市民会館は、本市の芸術文化活動の中核であるとともに、市の文化活動の魅力を発信する施設であり、市の中心部に移転することにより、人が集まり、町のにぎわいの創出につながると考えております。 新しい市民会館の建設に向けては、既に市民団体の皆様からさまざまな要望をいただいているところです。市民の皆さんから、市民が文化を享受し発信できる多機能な日本一の施設、全国に誇れる施設をつくってほしいとのお声がありましたので、私としては、現在実施している利用者アンケート調査や今後実施予定のワークショップ市民アンケート調査などにより、でき得る限り市民の皆様の意見を伺い、より市民に愛され利用しやすい施設となるように取り組んでいきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 坂本建設局長。 〔建設局長坂本安廣君登壇〕 ◎建設局長(坂本安廣君) 16番姫田議員の一般質問にお答えします。 道路行政について4点の御質問です。まず、道路舗装などの補修についての御質問で、がたがたになっている道路舗装について、補修のための現状把握、補修の手順はどのようなものかという御質問です。 補修のための現状把握、補修の手順につきましては、職員による目視や地域の御要望を伺い、路面の状況等を勘案しながら順次対応しています。 次に、わずか何百メートルの1本の道路において舗装の全面補修が途中までになっていることや、道路側溝の形状が違っていたり側溝の未整備のまま放置されている箇所があるが、こうした道路の整備についての基本的な考え方はどのようなものかとの御質問です。 道路の全面舗装が途中までになっているところの道路整備につきましては、他の工事の予定や地域の方々との協議が調わなかったりしたもので、今後は状況を見ながら予算の範囲内で補修を進めてまいります。 次に、道路側溝の形状の違いや側溝が未整備のまま放置されている箇所の道路整備につきましては、道路の形状によって異なったり、隣接する地権者との協議で未整備な箇所があります。道路管理上の危険箇所につきましては、状況を判断して補修してまいります。 次に、駐車場の案内表示板についての御質問です。駐車場案内システムを導入し、中止した経緯はどのようなものか、また、駐車場の案内システムが中止された今も駐車場案内表示板を撤去していないのはなぜかという御質問です。あわせてお答えします。 駐車場案内システムを導入し、中止した経緯につきましては、駐車場案内表示板で駐車場情報を提供することにより、既存駐車場の有効的な利用を進め、交通渋滞の解消及び路上違法駐車の減少を図ることによって、道路交通の円滑化及び交通安全に資することを目的に、国土交通省、和歌山県の協力のもと、平成6年度から平成8年度の3カ年で実施いたしました。 しかし、小規模パーキングの増加による中心市街地の環境の変化、また、カーナビゲーションシステムの普及に伴い、路上駐車の減少や円滑な駐車場への誘導が可能となったことにより交通事故が減少し、本事業の目的が達成されたものとして、今後システム継続運用に係る経費を勘案し、平成17年度において運用停止に至りました。 次に、駐車場案内システムが中止された今も撤去していないことにつきましては、撤去に要する費用が大きいことから現在に至っております。今後、道路案内表示板等への有効利用を含め、計画的な撤去を検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 川端総務局長。 〔総務局長川端康紀君登壇〕 ◎総務局長(川端康紀君) 16番姫田議員の一般質問にお答えします。 市民会館等の建設計画とまちづくりについて、市民会館建築等について、伏虎中学校跡地面積は狭いように思われるが、建物の基本的な考え方はどのようなものかとの御質問です。 市民会館や県立医科大学薬学部の建物配置などについては、土地を最大限有効活用するという視点に立ち、現在実施している伏虎中学校跡地活用基本構想作成業務の中で検討することとしていますが、基本的には、敷地の南側に市民会館を、北側に薬学部を配置する方向で構想をまとめていきたいと考えています。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 秋月教育局長。 〔教育局長秋月敏尚君登壇〕 ◎教育局長(秋月敏尚君) 16番姫田議員の一般質問にお答えします。 市民会館等の建設計画とまちづくりについて、市民会館の建設に関連して音楽ホールの要望もあると聞くが、その点についてはどのように考えているのかとの御質問です。 新しい市民会館につきましては、現在までに音響効果にすぐれたホールの設置を望む意見や、演劇や講演などにも使用できる多目的なホールを求める意見などいろいろな御要望をいただいております。 それぞれの御要望について、さまざまな角度から検討を加え、規模や機能等を決定していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 16番。 〔16番姫田高宏君登壇〕(拍手) ◆16番(姫田高宏君) それぞれ御答弁をいただきましたので、第2問をさせていただきます。 道路行政について、1つ目の道路舗装などの補修についてお尋ねします。 道路の傷みぐあいについては、いわゆる巡回パトロールというようなことはしていないというようなことです。職員が工事や調査の現場に向かう道中に見たときに、悪くなっているのを見つけたら補修するというのが実態のようです。つまり、地域住民が要望しないと、待っているだけでは、いつまでたっても補修されないということがよくわかりました。市民から要望がなければ補修しないということを知らない人も多いと思います。 そして、その市民の要望について、路面の状況を勘案しながら順次対応しているとのことですが、実際は予算が潤沢についていないことから、積み残しがかなりあるのではないかと思います。私は、一定の道路は、工事がなくても調査に行かなくてもパトロールをして、がたがたになっている道路は市みずから補修することがなければ道路管理をしているとは言えないのではないかと思います。 そこでお尋ねします。 1、市域全体の整備計画や年次計画を持っているのでしょうか。 2、道路側溝の形状などが工事の時期によってまちまちになっているようですが、補修の機会に手直しするつもりはあるのでしょうか。それぞれお答えください。 道路行政について、2つ目の駐車場案内表示板についてお尋ねします。 1994年--平成6年度から3カ年でつくったシステムは、既存駐車場の有効利用、交通渋滞の解消、路上違法駐車の減少を目的に導入されたとのことですが、大型店舗の中心市街地からの撤退、小規模パーキングの増加やカーナビの普及によって事業の目的が達成されたということで、2005年--平成17年度において運用を停止したとのことです。その間、わずか11年だったとはびっくりです。このシステム導入に使った経費と11年間で中止した総括がどのようにされたのかお尋ねします。 1、駐車場案内システムに要した経費の総額は幾らだったのでしょうか。 2、中止する時点で何らかの総括はされているのでしょうか。それはどのようなものだったのでしょうか。それぞれお答えください。 次に、市民会館等の建設計画とまちづくりについてお尋ねします。 市民会館について、市長はできる限り市民に意見を聞き、より市民に愛され、利用しやすい施設になるよう取り組んでいきたいということなので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。 伏虎中学校の跡地に市民会館と県立医大の薬学部をつくることについて少し狭いのではないかという質問に、土地の有効活用ということから、南側に市民会館、北側に薬学部を配置する方向でまとめたいとのことでした。 小中一貫校を建設後の伏虎中学校跡地市民会館を建てても、薬学部をつくっても悪くはないと思います。ただ、その場所の有効活用という理由だけが先についていることに私は違和感を持っています。 かつてリサイクルプラザ建設計画がありました。結局つくられることはありませんでしたが、調査段階では、その当時の住友金属の構内が計画地でしたが、いつの間にか西浜の県の用地に計画が変わりました。直川の企業用地の有効活用と言っていた公立大学計画、これも結局つくられませんでしたが、ぶらくり丁の丸正跡地に計画変更されたこともありました。 最近では、市の保有地の有効活用ということで、南保健センターが公共交通の通っていない田尻につくられました。建設場所も施設の大事な要素だとは思いますが、やはり、施設の中身、方向こそが一番に考えるところではないかと思います。 個々の施設を具体的に進める前に、尾花市長には、市長の描く理想的な和歌山市の将来像を示してほしいと思います。それについては、きのうの一般質問の御答弁により、長期計画で明らかにしたいということでしたので、それが出た時点で論議したいと思います。 これまで、それぞれの市長のもとで長期計画がさまざまつくられたわけですが、各部局がそれぞれつくったものや積み残してきたものをつなぎ合わせただけのような計画もありました。また、たくさんある計画の中から、つまんで一部だけが進められたこともありました。計画の性質から全てを盛り込む必要があるのかもわかりませんが、目指すべき方向を明らかにして、一つ一つ確実に進めてほしいと思います。 そういう思いからお尋ねします。 1、基本的な考え方として、全体の整備構想が示された上で、市民会館や図書館などの個々の建設計画を進めるべきだと思いますが、市長のお考えはどのようなものでしょうか。お答えください。 2、市民会館の建てかえについて、これまでの利用者の声を生かし、よりよい市民会館になるようにするためにも、適宜検討状況など市の考えを市民に公表し、丁寧なやりとりをする必要があると思いますが、どうでしょか。 以上、お答えをお願いしまして、第2問とします。(拍手) ○議長(尾崎方哉君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 16番姫田議員の再質問にお答えします。 全体の整備構想が示された上で、市民会館や図書館などの個々の建設計画を進めるべきだと思うが、市長の考えはどのようなものかとの御質問でございます。 平成26年8月に国において、住宅及び都市機能の立地の適正化を図るための立地適正化計画を前提とした都市再構築戦略事業制度が創設されたため、平成26年9月議会で予算化し、都市機能立地適正化計画に向けた検討、あわせて都市再構築戦略事業のための公共施設再配置の検討を行いました。 また、本年度から立地適正化計画の策定とあわせて都市再構築戦略事業の採択に向け、国、県と協議を開始したところです。市民会館や市民図書館などの施設については、都市再構築戦略事業に位置づけて建設計画を進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 坂本建設局長。 〔建設局長坂本安廣君登壇〕 ◎建設局長(坂本安廣君) 16番姫田議員の再質問にお答えします。 道路行政について4点の御質問です。まず、道路舗装などの補修についての御質問で、市域全体の整備計画や年次計画を持っているのか。2つ目に道路側溝の形状などが工事の時期によってまちまちになっているようだが、補修の機会に手直しするつもりはあるのかとの御質問です。あわせてお答えします。 道路施設の補修につきましては、平成26年度、平成27年度で紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会の競技会場周辺等の道路整備に2億1,000万円を予算計上し、補修を行っているところです。通常の補修は、職員による目視や地域の方々の御要望を伺い、緊急性や重要性を勘案しながら、予算の範囲内において適時部分的な修繕や補修を計画的に行っています。 次に、補修の機会に手直しするつもりがあるのかにつきましては、道路施設の補修に関しては、地域の方々の御要望を多数いただいている現状におきまして、これら補修箇所に対し予算を適切に配分する必要があることから、ふぐあいを来している部分を的確に判断し、部分的な補修範囲とせざるを得ない状況にございます。 次に、駐車場案内表示板についての御質問で、駐車場案内システムに要した経費の総額は幾らか。2つ目に、中止する時点で何らかの総括はされているのか、それはどのようなものかとの御質問です。あわせてお答えします。 駐車場案内システムに要した経費の総額は、国道、県道、市道合わせまして5億6,920万3,390円でございます。 次に、中止する時点の総括は、民間駐車場設置の促進及びカーナビゲーションシステムの普及により、路上駐車の減少や円滑な駐車場への誘導が可能となったことにより交通事故が減少し、本事業の目的が達成されたことから、駐車場案内システムの維持管理費を考慮した結果、システムの停止に至ったものでございます。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 秋月教育局長。 〔教育局長秋月敏尚君登壇〕 ◎教育局長(秋月敏尚君) 16番姫田議員の再質問にお答えします。 市民会館等の建設計画とまちづくりについて、市民会館の建てかえについて、これまでの利用者の声を生かし、よりよい市民会館となるようにするためにも、適宜検討状況など市の考えを市民に公表し、丁寧なやりとりをする必要があると思うがどうかとの御質問です。 市民アンケート調査の結果やワークショップの開催状況などにつきましては、市のホームページ等で市民の方々に速やかに公開することを基本として考えております。 以上でございます。 ○議長(尾崎方哉君) 16番。 〔16番姫田高宏君登壇〕(拍手) ◆16番(姫田高宏君) それぞれ御答弁をいただきましたので、第3問をさせていただきます。 まず、道路行政について、道路舗装などの補修についてです。 市民世論調査で道路に対して不満を持っている市民が多いというのは、さきに紹介したとおりです。尾花市長は道路などの建設関係の専門家だと思って、市長に期待をしている人も多いと思います。私も期待をしています。何といっても問題は予算です。今、寄せられている要望に応え切れない予算を何とか増額してほしいと思います。そして、違う仕事のついでに見ているというようなものではなく、いわゆる道路パトロールをして、見つけたふぐあいを直ちに補修してほしいと思います。形状の違う補修の仕方についても、予算の都合で必要なところしか手をつけないということですが、この点については、またの機会に議論したいと思います。 次に、駐車場案内システムについてです。 わずか11年しか使わなかったシステムを国、県、市で総額5億6,920万円も使ったということでした。もったいないことでした。当初の思いとは随分違った結果になったのではないかと思いますが、何かしらの総括をしたのかの問いには、中止に至った状況の経緯が繰り返し述べられただけでした。 職員の皆さんはいい人が多いので、先輩たちの進めた事業に対して、いろいろな思いがあったとしても、言わないことが美徳だと考えているのではないでしょうか。行った事業について総括し、反省することが苦手なようです。決算審査でも再々言ってきましたが、事業の全てがうまくいくわけがないのです。思ったような成果が出ないとか、明らかにうまくいかなかったということもあるはずです。過去を振り返って、失敗した点を明らかにして、次に展開する事業に反省を生かすことができるかどうかが問題です。 これも旅田市長時代のことですが、あの方のときには変な事業が次々に展開されたわけですが、和歌浦湾振興ビジョンというものが出されたことがありました。その計画の一環として不老館の買収や石泉閣の借り上げが行われたわけですが、結局この和歌浦湾振興ビジョンは、2つの施設の買収と借り上げだけが目的だったと思えるのです。もっと前にも企業誘致を目的にした直川用地の買収とか第4団地建設のための用地買収、これは今は負の遺産となっておりますが、スカイタウンつつじが丘となっていますが、結局、もとの計画がどこまで本気だったのかと思われる事業が進められ、後々市財政を圧迫するというようなことをさんざん経験してきたのです。 そういう嫌な経験の積み重ねのせいか、私は疑り深くなりました。尾花市長には、きらり輝く元気和歌山市のキャッチフレーズのとおり、全ての光を集めて、市長が進める事業が市民から見てよくわかるようにしてほしいと思います。そういう点を踏まえ、市民会館等の建設計画とまちづくりについてです。 市駅周辺や市中心部ににぎわいを創出したいという思いはわからないではありませんが、現時点では、図書館にしても市民会館にしても、施設の内容が全く示されないまま場所だけ決めていることに違和感があります。 市民会館のほうはあくまでも構想段階であり、伏虎中学校跡地というのは、現段階では1つの案にすぎないという話も聞きました。粒あんなのか、こしあんなのか、クリームなのか、入れるあんによってたい焼きの味わいは変わります。その皮も薄皮なのかもっちりなのか、全ての人々の好みに合わせるわけにはいかないだけに、よりきめ細やかに議論を尽くし、内容を決めることが重要だと思います。つくって10年たっても飽きのこない、そんな味のある図書館や市民会館を目指してほしいものです。 地方創生という国の方針で、まちづくりに対する補助金を当て込む、そのためにスピードを重視したいという思いも少しは理解できますが、国の公共投資拡大方針に乗っかかって、過去にはえらい目に遭ったことも忘れてはなりません。大事だと思えば思うほど、腰を据えて事業に取り組んでいただきたいのです。 また、市のあらゆる施設が老朽化して大地震に耐えられない、地震はプレート型も直下型もあり、耐震化が必要な施設も多いわけですから、全体の財政計画と施設の建設計画の優先順位を見定める議論を尽くすことが大事だと申し述べ、私の質問を終わります。(拍手) ○議長(尾崎方哉君) しばらく休憩します。          午前11時30分休憩   ---------------          午後1時10分再開 ○議長(尾崎方哉君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2の議事を継続し、質問を許します。 北野均君。--31番。 〔31番北野 均君登壇〕(拍手) ◆31番(北野均君) 皆さん、こんにちは。トリということで年を感じております。よろしくお願いします。 改選後、実質的には初めての会議である本6月定例議会で議長のお許しを得まして、この壇上に立たせていただきました。まことにありがたく、気合を入れて質問をいたしたいと存じます。 初めに、本年4月実施の統一地方選挙では、幸いにも今期の議席をいただくことができましたことを多くの市民の皆様方に感謝するとともに、お会いした方々から寄せられたいろいろな問題を初め、市政の課題について1つずつ取り組み、解決していきたいと決意を新たに議会活動に取り組む所存であります。先輩同僚議員並びに尾花市長を初め行政当局におかれましては、どうかよろしくお願いをいたしたいと存じます。 さて、質問に当たっての準備では、担当部局に行政資料を請求したり制度や施策の目的や内容について説明をお願いし、同時に今現在、国や県で行われている議論や推移について議員の方々との会話や新聞、テレビやネットを参照しながら、おおよその内容をつかみ、それを活用しながら質問内容、提言内容をまとめていくわけですが、先日の新聞によりますと、社会保障費増1.5兆円以内という大見出しで、政府の経済財政諮問会議が骨太の方針をまとめたと報道されておりました。 内容は、安倍内閣が昨年秋に消費税率10%への引き上げ延期を決めたとき、平成32年度に財政健全化を果たすための具体的な道筋を示すことになっていたが、自民党や財務省と内閣府の間で歳出総額の目安を明記するかしないかで攻防が繰り広げられた結果、社会保障費などの政策経費の歳出増加を3年間で1兆6,000億円に抑制するという方針決定をしたということで、経産省、内閣府バーサス財務省、自民党財政再建特命委員会が財政再建について、いかにも真剣に議論を交わしたというような姿が報道されておりました。 しかし、結局は国と地方の基礎的財政収支を5年後に黒字化する目標が実現するのかどうかは不明でありまして、税財源制度が現在のまま続くとすれば、少なくとも地方財政への国費分配額は確実に減少する方向にあり、国会、政府は着々とそのための議論、事務を進めているのではないかと推察されます。 事実、6月23日付の報道で、政府の第31次地方制度調査会が、人口減少が進み、財政が厳しくなる中で、行政サービスを継続するためには、市区町村の窓口業務の外部委託を推進すべきだとする論点整理をまとめ、そうした業務委託を目的に地方独立行政法人を設立できるよう制度改正する案を示したとありました。内容は、人口減少により市区町村が全ての行政サービスを単独で実施するのは現実的ではないと指摘し、複数の市町村が協力する連携中枢都市圏構想、都道府県による事務代行の推進を求める、外部資源を活用して窓口業務に民間委託を拡大することで効率化が進むと強調したということであります。 つまり、この提言は、窓口業務こそ法に基づき地方自治体が担わなければならない基本的事務、自治体職員だからこそとることができる事務でもあるにもかかわらず、効率化ばかりを優先するために、その事務を地方独立行政法人に肩がわりさせたり民間事業者に委託させるようにするということで、その意図は、和歌山市、海南市、岩出市などなど、今ある地方自治体の存立意義を限りなく小さくする方向であるように思えてなりません。 その一方で、産業競争力会議を通じて、政府は、なり手が少ない保育士をふやすために資格試験を年2回実施するとか、配偶者の出産直後の男性の休暇取得率80%を目指す女性活力・子育て支援や、マイナンバー制度を活用した医療分野での番号制度導入を図る、医療、外国人IT人材の倍増に向けた支援団体設立を強化する外国人活用など、そのほか、雇用、教育、観光、農業分野について新たな成長戦略を提示いたしました。 しかし、今、株高による大企業収益の増大をよそに、我々一般国民の実質所得の低下や地方都市の活況を依然として取り戻せない現況に全体として閉塞感が漂う地方社会、国内の雰囲気の中で、痛みを伴う政策ばかりでは、比較的高い支持率を保つ現政権の安定が損なわれるから、新成長戦略という一縷の夢を与え、国民の不満のガス抜きを図ろうとしているのではないかとさえ思えてきます。つまり、国は歳出削減を達成するため、地方自治体向けの財源をできるだけ削減するために、あらゆる政策を動員しようとしているのではないかと思わざるを得ないのであります。 私は今回、質問するに当たり、県知事が発表した朝型勤務の実施に触発され、好んで読む藤沢周平の小説を思い浮かべ、武士や農民、町人の勤務時間、余暇の過ごし方の中から生まれるドラマや、生き生きとした人間生活を送っていたであろう江戸時代の生活模様を、ぎすぎすした現在の我々の社会生活に取り戻したいという趣旨で、わずか1時間とはいえ、日があるうちに勤務を終えるという体制の実現を図るべきであるとの提言を考えておりましたが、安全保障法制をめぐって激論が交わされていることで隠されてしまっているかのような、地方自治体にとって非常に影響を及ぼすであろう、るる申し上げたような重要な案件の実施に向け、着々と体制を整えていることに驚愕し、国の事務遂行のうまさに不思議な安心感を持った次第であります。 そこで、市長にお伺いをいたします。 政府の経済財政諮問会議がまとめた経済財政運営の基本方針に伴う和歌山市政への影響について、どのような認識を持っておられるのか。 第31次地方制度調査会が示した論点整理について、どのような認識を持っておられるのか。 仮に和歌山市政に対して厳しい政策がとられる可能性があれば、どのような対処をされるおつもりか。 日があるうちに勤務を終えるという趣旨を生かし、朝型勤務を実施されるのか、以上、質問です。 次に、中心市街地以外の和歌山市域について伺います。 6月定例会の招集挨拶あるいは施政方針で市長は、市民図書館と南海和歌山ビルの複合化や駅前広場の再整備、伏虎中学校跡地への市民会館移転、県立医科大学薬学部の誘致、また、竣工を待つばかりとなった南港山東線秋葉山工区、松島本渡線と南港山東線の交差など、中心市街地の整備が着々と進められていることに触れられており、まことに喜ばしいことだと大いに評価をしている一人であります。 しかしながら、語られているのは中心市街地の振興策に偏っているようであります。中心にだけ肥料を施す畑からは多くの収穫が見込めないように、和歌山市の発展を期すためには、和歌山市全域に目を届かせ、地域事情にかなった施策を展開する必要がありますが、和歌山市の南部地域について、いま一つ行政の光が届いていない現況には、物を申し上げなければなりません。 平成27年度中に供用が予定される松島本渡線は既にその一部が供用され、南港山東線との交差部、秋葉山工区が完成すれば、市域東南部の交通利便性は飛躍的に高まるとともに、平成30年度の供用を目指している阪和高速南スマートインターが完成すれば、市中はもとより市外からのアクセスは、現在とは明らかに違う利便をもたらしてくれると思います。 しかし、和歌山市の南部地域の道路事情については、松島本渡線が平成30年ごろの供用を目指して本渡地区まで着工されることが確定しているだけで、私がかねて一般質問や都市計画審議会で何度も提言してきた布引本渡線については、その有用性が認識されているにもかかわらず、県の都市計画審議会では計画決定を取り消す路線として扱われ、また、昨年12月議会でただした県道和歌山海南線の国道42号との交差部は、県道側からと布引市道側からでずれた変形交差であり、日常的に渋滞の原因であるばかりではなく、国道をまたぎ、県道、市道間の通行や国道へ右左折通行が非常に危険なため、その改良は急を要すると行政が認識されているはずでありますが、いまだに具体的な動きが見えません。 御承知のように、市域南部地域にあるマリーナシティは集客数が国内でも有数のリゾート施設で、これからの季節、多くの観光客、若い方々でにぎわうのですが、残念ながらアクセス道路が、毛見1号線と国道42号から関電海南発電所横の道路だけで、想像を絶する交通混雑が引き起こされ、そのために観光客からはリピート来訪が敬遠される事態となっております。 ことしは9月から和歌山国体が始まりますが、メーン会場は紀三井寺運動公園で、これまたアクセス道路は国道42号のみであり、このままでは和歌山市南部地域に住まいする市民の日常生活にも困難を及ぼすのではないかと危惧されるところであります。そういう観点からも、都市計画道路布引本渡線は和歌山市南部地域にとって重要路線であるだけではなく、南スマートインター、松島本渡線、南港山東線との関連性から見ても、和歌山市全域の発展、振興のために必要欠くべからざる路線であります。 また、名草地区、和歌浦地区、田野地区、雑賀崎地区は合わせて2万139世帯、2万6,186人を擁する地区でありますが、それぞれ出張所があるだけで、西風議員が触れられましたように、行政機能が集約される、また、各種イベントを催せるコミュニティセンターがありません。26日付朝刊では、かえっこ広場の記事、これは不要になった子供用品を持ち寄って、交換、譲渡するというもので、数年前から始まり、大いに人気を博しているようで、子育て支援の観点からも大変意義ある事業だと思います。 このようなイベントや高齢者が生きる質を高めるための各種教室の開催などが東部、河南、中央、北コミュニティセンターで開催され、お母さん方や多くの地区住民に利用され、有効に使われている状況を横目で見ながら、せめて南コミュニティセンターを設置してほしいという南部地区の住民の長年にわたる悲願はいまだに実現しておりません。 加えて、予想される大地震による災害は、和歌山市南部地域に甚大な被害を与えるのではないかという深刻な懸念があり、災害時の一時的な避難場所としての南コミュニティセンターの設置は喫緊の市政の課題であります。幸い南部地域には、コミュニティセンターとして活用できそうな土地は幾つかあります。この際、ぜひとも南コミュニティセンターの設置について、現実的、具体的に検討をしていただきたいと存じます。 そこでお伺いをいたします。 南スマートインター、松島本渡線、南港山東線の開通によって、県道和歌山海南線を含む周辺地域の交通量がどのようになると考えるのか。 布引本渡線の有用性については行政当局も認識されているはずであるが、どのような認識か説明されたい。 県道和歌山海南線と国道42号の交差部改良の進捗状況について報告されたい。 松島本渡線は、現在、本渡地区までの建設が決定されているが、路線図では本渡から海南方面へは大きく東にそれ、国道42号と連絡するようにはなっておらず、道路としての意義が見出しにくい。和歌山市と海南市を連絡する幹線道路は国道42号のみで、交通渋滞が頻発していることから、せっかく松島本渡線の海南市への延伸が計画されているのなら、国道42号のバイパス機能を持つことになる海南市街地を通り、国道42号と連絡できるようにすべきと考える。ついては、市長は県知事、海南市長とこの件について協議を行うべきだと考えるが、いかがですか。 南コミュニティセンターの設置について、立地場所を含め、具体的に建設を検討されておられますか。 次に、幼児保育・教育の新制度について伺います。 平成24年の子ども・子育て支援法の制定を受け、昨年7月、内閣府、文部科学省、厚生労働省の3者から中核市市長、中核市教育委員会などに教育・保育及び子ども・子育て支援事業の提供体制の整備や事業の円滑な実施を確保するための基本的指針についての通達が出され、それに基づき和歌山市でも事務準備が始まりましたが、どのような制度運用をするのか国から具体的な指示がないまま手探りの状態が続き、本年2月議会では、保育料の決定ができないなど、制度設計が公表されなかったため条例改正が間に合わず、当局が国に確認した上で最終日に議決をしたことは周知のことであります。 4月から子ども・子育て支援新制度の運用が始まりましたが、果たして、保育園現場では事務の取り扱いが混迷をきわめており、新制度への不安、不満についても何度も耳にしたところであります。私には、今現在も新制度への移行がスムーズに行われているとは到底思えず、どこに問題があるのか明らかにしておく必要があると考えます。 まず、幼保連携型こども園の利点は、保育が必要な子供と幼児教育を受ける子供両方を受け入れられること、定員割れの幼稚園が多いが、保育の待機児童解消策となることが期待できる。一方、幼稚園、保育園とも認定こども園となるためには、給食調理施設設置や自前の園庭であることなどに伴う多額の施設整備費用の負担、園の運営形態の変更に伴う勤務体制を維持するために、保育士、幼稚園教諭を補充しなければならないこと、子ども・子育て支援法令による規制が今までの園運営にどのようなふぐあいをもたらすのかわかりづらいこと、保育料の滞納整理など園運営のための管理事務の負担増や、内閣府所掌事務に移管されたことに伴い、園から提出する書類の整理事務が大幅にふえたこと、そして、新制度実施に伴う国の指示内容が余りにも複雑で、地方自治体側がよく理解できず、結果として保育園、幼稚園側に対し、的確な事務指示がなされなかったこと、以上、新制度がスムーズに実施できない理由の一端だと思われますが、中でも問題なのは、子供を預かる時間数に保育標準時間、保育短時間という種別が設けられたことによって、園運営の現場を混乱させ、事務の複雑さを発生させていることであります。 保育所、幼稚園の現場からさまざまな問題が起こっていることを聞き、行政の対応について説明を受けるも、制度、事務運用が複雑で、一体、子ども・子育て支援新制度が実施されたことで、乳幼児の保育、教育がどのようによくなったのか具体像をはっきりつかみにくいのが現状であります。 そこでお伺いをいたします。 市長は、本定例議会の招集挨拶の中で、幼保連携型認定こども園を整備すると述べられておりますが、公立、私立を問わず、子ども・子育て支援新制度についてどのような認識をお持ちですか。 和歌山市行政として、子ども・子育て支援にどのくらいの予算を計上しているのか、あわせてその財源内訳を提示されたい。 保育標準時間、保育短時間の種別を設けたことで、保育現場や保護者に混乱と負担を強いていると思うが、そのことへの対応策をどう考えるのか。 子ども・子育て支援制度の内容、制度運用が非常に複雑なままでは、現実的に行政の事務遂行や保育園、幼稚園、認定こども園の運営は困難を伴うと思われる。もっとすっきりした内容の制度になるよう国と協議する必要があると考えるが、いかがですか。 ということで、第1問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) 〔議長退席、副議長着席〕 ○副議長(松井紀博君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 31番北野議員の御質問にお答えします。 政府の経済財政諮問会議がまとめた経済財政運営の基本方針に伴う和歌山市政への影響についてどのような認識を持っているか。第31次地方制度調査会が示した論点整理についてどのような認識を持っているか。仮に和歌山市政に対して厳しい政策がとられる可能性があれば、どのような対処をされるつもりかとの御質問に一括してお答えします。 政府の経済財政諮問会議がまとめた骨太の方針の素案の中で、地方創生予算への重点化を行うことによる新型交付金の創設が盛り込まれ、熱意と意欲のある地域にインセンティブを付与し、先駆性のある取り組みや先進的、優良事例を積極的に支援することとされました。 現在、人口減少に歯どめをかけるための和歌山市版総合戦略の策定に取り組んでいるところですが、新型交付金を初めとした国の支援策を最大限活用できるよう、雇用の確保、大都市圏からの移住促進、少子化対策などについて、地域の実情に合った施策を盛り込んでいきたいと考えております。 一方で、地方交付税制度においては、別枠加算や歳出特別枠といったリーマンショック後の歳入歳出面の特別措置について、経済再生に合わせ、危機対応モードから平時モードへの切りかえを進めるとしており、制度改革による影響を懸念しているところです。 これに対し、地方六団体から、去る6月17日に開催された平成27年度第1回目の国と地方の協議の場において、社会保障や少子化対策など必要な行政サービスを安定的に提供するという地方交付税の財源保障機能を適切に働かせることができるよう、一般財源総額を確保することなどを求めています。本市としても、今後ともこれと歩調を合わせ、国への働きかけを行ってまいります。 第31次地方制度調査会における広域連携の議論の中で、地方独立行政法人などによる業務執行が検討されていることについては、その是非やあり方を含め、地方においても検討していく必要があります。事務の効率性を追求するという視点のみならず、地域のまちづくりを主体的に進める責任を有する地方自治体としての立場からも、国に言うべきことは言っていきたいと考えております。 次に、日があるうちに勤務を終えるという趣旨を生かし、朝型勤務を実施されるのかという御質問でございます。 朝型勤務は、勤務開始時間を1時間から2時間程度早め、同様に勤務終了時刻も早めることで長時間勤務を抑制し、家族などと過ごす時間に充てることにより、ワーク・ライフ・バランスの実現を図るものです。現在、国において7月から8月にかけて実施予定で、地方公共団体及び民間企業に推奨しております。 しかし、地方公共団体、特に市町村では、国や県と違い、窓口業務や許認可業務など住民と密接に関係する業務が多く、勤務時間帯をずらすことで夕方に勤務する職員が少なくなり、行政サービスの低下につながることや、逆に長時間勤務の増加につながるのではないかなど、総合的に検討した結果、今年度は朝型勤務の実施については見送りたいと考えております。 しかしながら、本市では、毎週水曜日を時間外勤務を行わない定時退庁促進日と定め、さらに、7月から9月までは月曜日と金曜日も加えて取り組んでおります。国と手法は違いますが、同様の趣旨のもと、この取り組みを行っていきたいと考えております。 次に、南スマートインター、松島本渡線、南港山東線の開通によって県道和歌山海南線を含む周辺地域の交通量がどのようになっていると考えているのかとの御質問でございます。 和歌山南スマートインターチェンジ、松島本渡線、南港山東線の開通により市内の渋滞解消が期待されます。議員御指摘の県道和歌山海南線の交通量については、県の見解では、松島本渡線が供用されれば減少も考えられると聞いております。 しかし、本市としては、供用開始後の周辺を含む地域において、新たな交通の発生や流等の状況変化について確認をしてまいります。 次に、布引本渡線の有用性については行政当局も認識しているはずであるが、どのような認識か確認されたいとの御質問でございます。 布引本渡線は県決定路線であるため、廃止案に対し市の意見を求められ、平成27年2月の市都市計画審議会に当案を諮問しました。本審議会においては、原案同意の答申を得ましたが、布引本渡線の廃止に係り意見が付されております。 本市は、これを踏まえ、県道和歌山海南線の渋滞対策として、布引交差点の改良等の検討のお願いを添えて廃止案に同意した意見を返し、県都市計画審議会の議を経て、同年4月に都市計画決定により布引本渡線は廃止路線となっております。 本市としましては、南スマートインターチェンジ、松島本渡線、南港山東線の開通後の交通状況や交通の流れ等、大きな変化が生じた場合には、県道和歌山海南線の改良も含め県と協議していきたいと考えております。 次に、県道和歌山海南線と国道42号の交差点改良の進捗状況について報告されたいとの御質問でございます。 布引交差点の改良につきましては、県に進捗状況を確認すると、現在のところは着手していないとのことですが、本交差点の形態については、対向する道路にずれが生じていることを確認しており、今後は円滑な交通を確保するため、信号現示等について交通管理者に要望してまいります。 次に、松島本渡線の海南への延伸計画については、海南市街地を通り国道42号と連絡できるようにすべきと考えられる、ついては、市長は県知事、海南市長とこの件について協議を行うべきだと考えるがどうかとの御質問でございます。 松島本渡線の海南市への延伸計画につきましては、平成27年3月において県市政策連携会議に諮り、知事との意見交換を行い、双方の認識を確認しております。今後、松島本渡線の海南市への延伸計画につきましては、道路整備効果が十分に得られるよう、県市連携により検討していきたいと考えております。 次に、南コミュニティセンターの設置について、立地場所を含め、具体的に建設を検討されているかとの御質問でございます。 南部地域のコミュニティセンターの設置については、これまで地域の皆様方から、津波避難場所としての機能を兼ね備えた施設として早期設置の要望を受けています。市民サービスセンターの設置も含め、他のコミュニティセンターの敷地面積を参考にしながら情報収集し、適切な場所の選定に向けて問題点を整理しながら検討しているところです。 次に、市長は本定例議会の招集挨拶の中で幼保連携型認定こども園を整備すると述べているが、公立、私立を問わず、子ども・子育て支援新制度についてどのような認識を持っているかとの御質問でございます。 平成18年10月に、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律が制定され、認定こども園制度が創設されました。加えて、今般の子ども・子育て支援新制度においても、質の高い幼児教育、保育の総合的な提供を行う幼保連携型認定こども園が推進されていますので、本市においてもこれらの推進に取り組んでまいります。 新制度は、議員の御指摘にもありましたが、待機児童の解消や、どの子供も教育、保育を一緒に受けたり、保護者の就労状況が変わった場合も通いなれた園を継続して利用できるなどのメリットがあります。特に本市の公立施設については定員に満たないところがあり、集団としての力や社会性を身につけるための一定規模の人数の確保等が課題となっていることから、認定こども園のメリットを生かして解消に努めてまいります。 次に、子ども・子育て支援新制度の内容、制度運用が非常に複雑なまま、現実に行政の事務遂行や保育園、幼稚園、認定こども園の運営は困難を伴うと思われる、もっとすっきりした内容の制度になるよう国と協議する必要があると考えるがいかがかとの御質問でございます。 子ども・子育て支援新制度は、詳細な国の制度決定がおくれたことにより、保育現場や保護者に御迷惑をおかけしましたが、本制度の内容につきましては、市の自主性を持たせつつ、必要な事項についてはきめ細かなものであると考えております。 本市といたしましても、子ども・子育て支援の充実のため、保育教諭の確保や人材育成に積極的に取り組み、施設を運営する事業者が幼保連携型認定こども園に移行しやすい環境を整えることにより、本市の子供がよりよい環境のもと、教育、保育を受けることができるよう取り組んでいきたいと考えております。 この制度は始まったばかりであり、本市の教育、保育に携わる関係機関と子供や保護者の視点を重要視し、子供が不利益をこうむることがないよう、これまでの双方の歴史や教育方針、教育・保育環境面など多角的に検討し、よりわかりやすく、運用のしやすい制度となるよう近畿市長会等を通じて要望してまいります。 以上でございます。 ○副議長(松井紀博君) 辻福祉局長。 〔福祉局長辻 正義君登壇〕 ◎福祉局長(辻正義君) 31番北野議員の御質問にお答えいたします。 幼児保育・教育の新制度について2点ございます。まず1点目、和歌山市行政として子ども・子育て支援にどのくらいの予算を計上しているのか、あわせてその財源内訳を提示せよとの御質問であります。 平成27年度当初予算において、私立幼稚園、公立幼稚園、私立保育所、認定こども園、公立保育所の歳出予算として91億5,158万4,000円計上しております。財源内訳として、国庫支出金は28億3,410万8,000円で、その主なものといたしまして、施設型給付費等負担金17億3,927万5,000円、認定こども園等整備交付金9億2,307万3,000円です。 次に、県支出金は10億1,720万7,000円で、その主なものとしまして、施設型給付費等負担金9億2,557万2,000円、保育料助成事業補助金4,472万7,000円です。その他の特定財源は12億8,110万8,000円で、その主なものとしまして、保育料12億4,598万3,000円です。歳出総額から特定財源を差し引きした一般財源は40億1,916万1,000円となっております。 次に、保育標準時間、保育短時間の種別を設けたことで、保育現場や保護者に混乱と負担を強いていると思うが、そのことへの対応策をどう考えるのかとの御質問です。 新制度が始まった4月から5月は、標準時間認定と短時間認定の見直しをしたことにより保育現場が混乱した場面はありましたが、今後とも保育現場や保護者の皆様の疑問に対して丁寧に説明してまいります。 以上でございます。 ○副議長(松井紀博君) 31番。 〔31番北野 均君登壇〕(拍手) ◆31番(北野均君) お答えをいただきましたので、さらに議論を深めたいと思います。 道路問題についてであります。 南スマートインター、松島本渡線、南港山東線の開通による交通量の変化は、今後調査、確認されるということであります。私は、和歌山市全域が均衡ある発展を遂げていくために整備されつつある都市計画道路を生かすべきだと考えております。 せっかく整備されつつあるこれら道路を生かす意味で、現在は抑制されている道路周辺の開発を促進すれば、新たな企業立地につながるのではないかと考えますが、市長の御所見を伺います。 次に、布引本渡線についてですが、本年4月に都市計画変更決定がなされ、廃止路線となったが、現在の県道の改良も含めて今後の交通状況を見ながら県と協議すると、いかにも県行政の風向き次第のような印象であります。 それならば、中核市としての意気を発揮され、和歌山市都市計画審議会の議題として取り上げ、和歌山市の都市計画道路として取り組むという決意をお示しいただきたい。いかがでしょうか。 次に、南コミュニティセンターの設置についてであります。 お答えでは、設置に向け前向きに検討がなされているということで一定の安堵をいたしますが、検討が10年、20年続くということであれば、何をか言わんやであります。 南コミュニティセンターの設置に際し、どういう問題点を検討されているのかをお答えいただくとともに、おおむね何年以内を目途に南コミュニティセンターを設置する計画なのかお伺いをいたします。 次に、幼児保育・教育の問題であります。 子ども・子育て支援新制度について市長の認識を伺いましたが、その認識の上に立って、今後、幼保連携型認定こども園の設置について具体的にどのような取り組みを展開されるのか、また、整備目標についてお伺いをいたします。 子ども・子育て支援新制度は、内容、運用が非常に複雑なことは申し上げたとおりだと思います。ついては、幼稚園、保育園、当局がメンバーとなる協議会や委員会を設置し、認定こども園の和歌山市版運営モデルを設定されたらいかがでしょうか。 以上をお伺いして、再質問といたします。どうもありがとうございます。(拍手) ○副議長(松井紀博君) 尾花市長。 〔市長尾花正啓君登壇〕 ◎市長(尾花正啓君) 31番北野議員の再質問にお答えします。 せっかく整備されつつある都市計画道路を生かす意味で、現在は抑制されている道路周辺の開発を促進すれば新たな企業立地につながると思うが、市長の所見はどうかとの御質問でございます。 整備が進んでいる南港山東線などの周辺は優良な農地が集積していることから、土地利用については慎重に検討していかなければならないと考えております。 議員御提案の新たな企業立地につながる土地利用については、今後は交通機能を生かした産業振興の拠点を定め、農業環境を維持しつつ、産業の活性化につなげていきたいと考えております。 次に、廃止路線となった布引本渡線を和歌山市の都市計画道路として取り組むという決意をお示しいただきたいがどうかとの御質問でございます。 本市の都市計画道路は、計画決定後50年近く整備されていない道路があり、建築制限も長期化する状況であることから、必要性、実現性、効率性を踏まえ、選択と集中による計画的な整備を視野に入れ、見直しを行い、平成27年4月に変更決定されました。 今後の都市計画道路整備方針は、現計画道路の整備を推進するとともに、おおむね10年ごとに社会経済情勢、整備状況及び交通状況を鑑み、見直しの検討を実施してまいります。 次に、南コミュニティセンターの設置に際し、どういう問題点を検討しているのか、おおむね何年以内を目途に設置する計画なのかとの御質問に一括してお答えします。 設置の問題点としましては、特に津波の災害時に地域の避難場所としてその機能を十分果たせる場所か、交通アクセスがよいか、十分な駐車場が確保できるのか、さらに南部地域のサービスセンターとの複合化や財源確保等の観点から、現在、検討しているところでございます。 現時点では、具体的に何年以内と目途を示すことはできませんが、今後、問題点等を整理して最適地を選び、できるだけ早く設置できるよう取り組んでまいります。 次に、今後、幼保連携型認定こども園の設置について、具体的にどのような取り組みを展開するのか、また整備目標についてとの御質問に一括してお答えします。 幼保連携型認定こども園の設置については、民間施設への施設整備補助金等を活用する中で移行を推進するとともに、公立施設についても、和歌山市立認定こども園整備計画を策定したところでございます。 また、平成26年度に行った意向調査をもとに、和歌山市子ども・子育て支援事業計画の中で、幼保連携型認定こども園への移行目標値を平成31年度末までに公立、民間合わせて27園としております。 次に、保育園、幼稚園、当局がメンバーとなる協議会や委員会を設置し、認定こども園の和歌山市版運営モデルを設定されたらいかがかとの御質問です。 議員御指摘の協議会や委員会の設置につきましては、現在、有識者、市民、民間保育園・幼稚園の代表を含めた子ども・子育て会議があり、その部会である幼児教育・保育部会や子ども・子育て支援新制度庁内連絡会議、幼保一元化部会を設置しておりますので、その中でさまざまな運営に関するノウハウを研究し、和歌山市版運営モデルを設定してまいります。 以上でございます。 ○副議長(松井紀博君) 31番。 〔31番北野 均君登壇〕(拍手) ◆31番(北野均君) お時間を頂戴して議論を深めることができたのでありましょうか。南コミュニティセンターについては、今後の取り組みに大いに望みを託したいと思います。 さて、1問で申し上げた地方自治体に向けての国の政策は今後厳しいものになっていくだろうということ、この点に関して市長は私と同じような認識をお持ちだと思います。一方では、地方が衰えては国に未来はないとの考えから、国が納得できるような地方発の政策を具申してきたら、法整備なり交付金なりで手厚く遇するというのが地方創生の意義で、市長並びに当局の皆さんは十分理解し、努力されていることでありましょう。ならば、中心市街地、それ以外の地域で成り立つ和歌山市全域が発展していくために、和歌山市版地方創生政策を練り上げるべきであります。 本定例会では、中学生までの医療費無料化について議論されていますが、そのために10億円を超す予算が新たに必要になるとのことです。子ども・子育て支援新制度にしても、その運用については解決すべき問題が多くあり、子育てがしやすい環境はこれから整備する段階であるように思います。 市長は、第1回目の国と地方の協議の場で他市とともに財源確保を要求され、今後も歩調を合わせて国に働きかけるとのこと、私からは御苦労さまと言わせていただくとともに、歩調を合わせるという姿勢そのものが他市の動向を気にしながらということで、みずから国の動きを情報収集したり本市なりの対応策を考えることにはならず、余りにも主体性に乏しく、和歌山市の主張が国に届くにはインパクトがなさ過ぎるように思います。 国の動向や新しい政策の分析などは、副市長を初め本省から出向されている職員並びに東京事務所の活用とともに、平素の事務遂行の中から上がってくるさまざまな問題点を総括的に再検討して、和歌山市版地方創生政策をつくり上げ、何としても本市の新たな財源として地方創生新型交付金をかち取る意気を示していただきたい。期待をするとともに、微力ではありますが、私も応援したいと存じております。 以上、和歌山市政の発展に向けて私なりの提言を申し上げました。市長から何か発言されることがありましたらお願いをいたし、以上で質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手) 〔副議長退席、議長着席〕 ○議長(尾崎方哉君) 以上で、一般質問を終結します。   --------------- △日程第3 議案第1号から同第22号まで ○議長(尾崎方哉君) 次に、日程第3、議案第1号から同第22号までの22件を一括議題とします。 これより、ただいま議題となっている22件の質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(尾崎方哉君) 質疑なしと認めます。 ただいま議題となっている22件は、お手元に配付の議案付託表のとおり、おのおの所管の常任委員会に付託します。 本定例会において本日までに受理した請願は、お手元に配付の請願文書表のとおり、おのおの所管の常任委員会に付託します。 以上で本日の日程は終了しました。 お諮りします。 明7月1日から7月7日までの7日間は、各常任委員会審査等のため休会とし、7月8日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(尾崎方哉君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて散会します。          午後2時00分散会   --------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長    尾崎方哉君 副議長   松井紀博君 議員    戸田正人君 議員    井上直樹君 議員    中尾友紀君...