和歌山市議会 > 1989-12-05 >
12月05日-02号

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  1. 和歌山市議会 1989-12-05
    12月05日-02号


    取得元: 和歌山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-07
    平成 1年 12月 定例会              平成元年       和歌山市議会12月定例会会議録 第2号           平成元年12月5日(火曜日)議事日程第2号平成元年12月5日(火)午前10時開議第1  会議録署名議員の指名第2  一般質問         ----------------------------会議に付した事件日程第1  会議録署名議員の指名日程第2  一般質問         ----------------------------出席議員(45名)  1番  井口 弘君  2番  藤井健太郎君  3番  武内まゆみ君  4番  山田好雄君  5番  宮本廣次君  6番  森本保司君  7番  滝口直一君  8番  森田昌伸君  9番  浦 哲志君 10番  武田杢夫君 11番  波田一也君 12番  林 里美君 14番  平田 博君 15番  田上 武君 16番  山口一美君 17番  鶴田至弘君 18番  柳野純夫君 19番  佛 栄次君 20番  森 正樹君 21番  南 徹治君 22番  石谷保和君 23番  山下 武君 24番  和田秀教君 25番  奥田善晴君 26番  小川 武君 27番  高垣 弼君 28番  武田典也君 29番  東山照雄君 31番  大艸主馬君 32番  小河畑喬夫君 33番  山崎 昇君 34番  辻本昌純君 35番  新田和弘君 36番  堰本 功君 37番  越渡一一君 38番  辻岡文彦君 40番  西殿香連君 41番  岡本 基君 42番  奥野亮一君 43番  浜野喜幸君 44番  岩城 茂君 45番  内田 稔君 46番  石田日出子君 47番  中谷 悟君 48番  九鬼嘉蔵君欠席議員(3名) 13番  小杉卓二君 30番  堀川太一君 39番  浅井正勝君         ----------------------------説明のため出席した者の職氏名 市長         旅田卓宗君 助役         得津 勇君 助役         貴志 保君 収入役        吉田真三君 市長公室長      川端源一君 企画部長       永長道雄君 総務部長       高垣芳男君 財政部長       礒崎陽輔君 経済部長       嶋本博司君 農林水産部長     吉岡英彦君 民生部長       木村一夫君 環境事業部長     西本義秋君 保健衛生部長     谷河喜久男君 都市計画部長     中元成和君 土木部長       井上隆勝君 下水道部長      岡崎忠彦君 建築部長       土井脩司君 教育委員会委員長   玉井千夫君 教育長        石垣勝二君 消防局長       畠山小太郎君 水道局長       橋口敏彦君 水道局業務部長    梶原俊篤君 水道局工務部長    坂上恒夫君 選挙管理委員会委員長 貴志久治君 代表監査委員     沖  勲君 公平委員会委員    和中百一君         ----------------------------出席事務局職員 事務局長       東方昌彦 事務局次長      小林正空 参事補        岡本清春 議事調査課長     南方 智 議事班長       田井 晃 調査班長       山ノ井義雄 主査         池端弘 主査         高垣正人 主任         鷲山正彦 主任         尾崎順一 主任         田畑和久 事務員        中西 太    --------------          午前10時29分開議 ○議長(武田典也君) ただいまから本日の会議を開きます。    -------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(武田典也君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   和田秀教君   浜野喜幸君   大艸主馬君 以上3人の諸君を指名いたします。    -------------- △日程第2 一般質問 ○議長(武田典也君) 次に、日程第2、一般質問を行います。 順次発言を許します。 奥野亮一君。--42番。 〔42番奥野亮一君登壇〕(拍手) ◆42番(奥野亮一君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして質問いたしたいと思います。 世の中に「老人の冷や水」という言葉がございます。これは老人は無理な仕事するなと、年に似合わんことはするなと。老人のしなくともよい余計なことはするなという言葉だと解釈しております。つまり、老人は老人らしくしなさいという言葉だと思います。 私、今回4年ぶりでいたしますので、この質問も恐らく「おまはん黙ってよ」と、「余計なことするな」と言われるだろうなと思いますのが、現在今の私の偽らざる心境でございます。しかし、そうしたみずからの自戒をしながら、あえて私は議長のもとに質問通告いたしました。 と申しましのは、私事で恐縮でございますが、皆さんにも御迷惑かけましたが、このほど2週間ほど精密検査と目の手術のために2週間ほど日赤病院で入院生活をいたしておりました。目の手術でございますので、テレビも読書も視聴することができません。だんだんとそういう日が続いてきますと、ついに眠れない夜が続きまして不眠症に悩まされました。夜の8時ごろから12時ごろまでは眠れるんですが、そこから先はどうすることもできません。ベッドの中で横たわりながら、ああやっぱり年は年やと、年に勝てんなと。あるいは、これから年寄りは年寄りらしくしたらいいんと違うかと、これからは自分は自分なりに老いを美しくしたらどうやと、運を天に任せて任運とうとうの境涯に達したらどうだと思う心境になりましたが、その反面やはり議員でございますので、和歌山は一体これでよいのかという自問自答が常に私の頭の中を去来する眠れない冬の夜長でございました。 そうした衝動から、あえて今回年寄りの冷や水の批判を覚悟しながら今壇上に立ったゆえんでございます。 質問は、なるべく総論的な内容で終わりたいと思いますが、その内在する意図を的確に解釈していただきまして、市長並びに関係部長さん全部にしていただきたいんですが、時間がかかり過ぎますので質問の内容を、恐らく財政部長さんの方になるかと思いますので、部長さん代表しまして財政部長さんに答弁を求めたいと思います。 どうかそういった意味でございますので、私の意のあるところをお考えいただきまして、簡明かつ確信を持ってお答えをいただきたいと思います。 まず、質問の第1点は、市長に市政に対するあなたの姿勢並びに将来の展望について、市長の所見をお尋ねいたします。 あなたは去る61年の市長選に大方の予想に反しまして、見事に青年市長としてその栄冠を獲得いたしました。まさに市長選の奇跡であるとさえ当時言った人もございました。しかし奇跡というものは常識では考えられないこと、あるいは神仏の示す不思議な力というふうに辞書に書いております。あなたの場合の勝利は決して奇跡ではありません。すぐれたあなたの選挙に対する戦略と戦術及び若き情熱とたくましい行動の勝利であり、加わるにあなた独特のウルトラCを巧みに使ったからだと存じます。そのウルトラCが残念ながら後遺症として今なお残っていることは、十分市長みずから自覚されておることだと存じます。 さて、あなたは当選後はまさに落下傘で敵陣の中に飛びおりたような感がすると漏らされたと聞きますが、しかしその後はあなたの持つさわやかな弁舌、すぐれた理解力と決断の早さ、経験から得た強い忍耐力でおおむね市政は安定してまいりました。ところが砂の丸の駐車場の問題を端緒といたしまして、職員採用に絡む問題、定数オーバーの問題、財政赤字の増高等々がエスカレートいたしまして、ついには市長と議員が互いに訴訟をしなければならないようなことさえ起こりましたが、まさに私は天気晴朗なれど波高しだな、今なおそういった状態が続いておることをはなはだ遺憾に存じます。冬来たりなば春遠からじと言います。あえてプラハの春とは言いませんが、一日も早く和歌山の春が来てほしいものだという希求の念は、ひとしお私深く感じておる一人でございます。 以上、極めて主観的かつ率直に私の私見を申しましたが、聡明な市長でありますから私の意のあるところをよく御理解いただきまして、あなたの所見を率直にお述べいただきたいと思います。 質問の2点は、行政改革の推進についてお尋ねいたします。 この行政改革の推進は、市長が就任された4つの柱の中の大きな柱になっております。御承知のとおり昭和61年の6月にいち早く和歌山行政改革大綱という極めて意欲的に改策されまして、それに基づいて実施期間3カ年、すなわち平成2年、本年度が第1次施行計画完了ということになっております。その間行政改革審議室が中心として、全庁的に現在まで努力に努力を重ねてこられました。殊に、推進室のたゆまざる献身的な苦心と努力に対しましては敬意を表することにやぶさかではありません。 しかし、果たして全庁挙げて真剣に取り組んでいるのか。また、所期の目的が果たされているのか。計画の項目に無理があったのではなかったか。委員会の要望を真剣にくみ上げてきているのか、そうした失望と疑念があることも否めない事実であります。 しかも実施計画の完成は3カ年であります。すなわち平成2年3月までに第1次実施計画が完了しなければなりません。そこで次の点についてお尋ねをいたします。 1番、実施以後平成元年度まで、今日まで未達成項目の見通しとその理由について。 2番目、未項目のうち平成2年以降でも到達が可能でないというような項目がありましたならば、具体的かつ詳細に御答弁いただきたいと思います。 以上で第1回の質問を終わります。(拍手) ○議長(武田典也君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 42番奥野議員の御質問にお答え申し上げます。 昭和61年の6月に市民の信託を得て第11代和歌山市長に就任させていただきましたが、私は我が愛する町和歌山の市政を担当するに当たりまして、活気にあふれた町、だれもが潤いとさわやかさの感じるような快適な町、そして世界へ飛躍する町づくりを市政の基本理念とし、厳しい財政状況の中、文字どおり粉骨砕身の努力をしてまいったつもりでございます。 しかしながら、私が就任早々着手しなければならなかったことは財政再建でございました。このため諸般にわたる行政改革を断行せざるを得ない状況となり、満足のいく施策の展開を図れず、市民の皆様方にも大変御迷惑をおかけしたことを、まことに申しわけなく思っている次第でございます。また同時に、私の不徳から管理不十分等の問題等で、議会の皆さん方にも大変御心配をおかけ申し上げることがございましたことにつきましても、深く反省しているところでございます。 また、行政全般に及ぶ事務事業の見直し、赤字経営の競馬事業の廃止、職員数の削減等々議会の皆さま方、職員の御協力と御理解のもとにほぼ計画どおりに実施できましたことを深く感謝申し上げたいと考えております。 おかげを持ちまして、やっと明るい兆しが見えてまいりました。まだまだ厳しい環境とはいえ私の理念とする町づくりはこれからだというふうに考えております。 関西国際空港の開港は本が世界で最も近い地方中核都市となります。この優位性と空港のインパクトを十分に活用し、本市の発展に結びつけなければならないと、そう考えておるところでございます。 関西国際空港関連ビッグプロジェクト、すなわち第2阪和国道の和歌山延伸の問題、近畿自動車道大阪接続の問題、加太コスモパーク、マリナシティの建設等、県協調のもとに着実に現在に推進されているところでございます。 また総合福祉センターの建設、下水道事業都市計画街路を初めとする道路網の整備、和歌山東公園、第四団地、自然観察の森等の建設、教育、福祉の充実等、21世紀を展望した活気ある明るい美しいヒューマンシティ和歌山の建設に向かって、今後とも力強く推進してまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 礒崎財政部長。 〔財政部長礒崎陽輔君登壇〕 ◎財政部長礒崎陽輔君) 42番奥野議員の御質問にお答えいたします。 行政改革の未達成項目の見通し、それから平成2年度以降の具体化の御質問でございますが、行政改革につきましてはただいまの市長の答弁の中でも申し上げましたように、競馬事業の廃止、それから職員の大幅な削減というのが最大の眼目でやってきたわけでございますが、このほかに給与の適正化、予算要求枠の設定、使用料、手数料等の見直し、それから職員研修の充実、さらには市営住宅の不正入居に対する適正な対応と、このほかもいろいろ成果を上げているものもございますが、御指摘のようになお未達成項目がかなり残ってでございます。 未達成項目のうち主なものは、1つには支所連絡所の統廃合の問題、それから民間委託関係では清掃、それから給食、それから保育所という問題、それから福祉関係では乳幼児医療老人医療の問題、あるいは教育問題では保育所行政のあり方や、幼稚園行政のあり方の検討の問題、こういう項目が大きな問題として現在残っております。 議員御指摘のように、行政改革実施本部を設置して努力してきたわけでございますが、今申し上げた未達成項目はいずれも大問題であり、今直ちに結論が出るというものでもないものが多くあることは事実でございます。しかしながら長期的な行政を考えていく場合に、これらのものについても具体的な検討を加えていく必要があるという認識を持っておりますので、その具体化に努力していきたいと思っております。 それから、平成2年度以降の具体化につきましては、先ほど言いました支所連絡所の統廃合の問題についてもいろいろとまだ問題が残っており、これも直ちに片づくものと考えてございません。 それから、民間委託の問題についても現にの事業としてこれに携わっておる職員がおるわけでございますので、その職員との関係をどうするかという問題等難しい問題がございます。 それから、福祉、乳幼児医療老人医療につきましても、県の制度あるいは国の制度との関連性をどのように考えていくかという難しい問題が残っておると考えてございます。 また、保育所行政幼稚園行政等の問題につきましても、少々難しい問題がありますが、担当部局で今鋭意調査ないし研究を重ねておりますので、近い将来にある程度の結論を出したいというふうに考えてございます。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 42番。 〔42番奥野亮一君登壇〕(拍手) ◆42番(奥野亮一君) 第1問の答弁については、余り再質問はいたしません。そこで、今度は順序を変えて市長さんにお尋ねいたします。 第1回の私の質問は極めて抽象的、総論的なものでございましたが、私の意図するところはあなたの政治理念と政治姿勢の再確認であります。答弁いただいたことにつきましては、私以下あなたの業績を追跡していきますので、よくわかっておりますが、この際そうした旅田市長政治理念による3カ年半の行政実績を概略的に追跡していきたいと思います。 旅田市長は就任後初の臨時議会におきまして都市の活性化、豊かな町づくり福祉都市づくり、21世紀に向かう人間づくりのために、思い切った機構改革を実施して時代の要請にこたえるため、積極果敢に挑戦する旨の決意を表明されました。その後今日まで「きらめくわかやま・さわやかシティCITY」を標榜し、平成5年関西空港開港に向かって南海橋ルートによる阪和第2国道の和歌山の延伸、紀の川分水発展的方向の決定等に取り組まれ、さらにマリーナシティの決定を中心として、飛躍元年としてスタートされました。 また市制100周年記念といしたしまして、東和歌山公園の整備、福祉センターの建設、ふるさと創生基金による京橋のプロムナードの設立、待望久しかった和歌山駅の東口のオープン等々、これまで多くの町づくりの事業が決定され、またされようといたしております。 さらにまた、医大の移転地を紀三井寺競馬場に決定して鋭意その解決に努力されておりますし、加太の土取りの跡地の利用もお考えだと思いますが、実施されたことについては論及しませんが、後に残った紀三井寺競馬場あるいは加太の土取り跡地の利用などは、これは県が協調して、あなたの持つ戦略のある戦術でなければ、県に対抗するには戦略がなかっては、戦術だけでは不調に終わると思いますので、十分その点意を用いていただきたいと思います。 何はともあれ和歌山は、国際都市として誕生するまさに胎動の時期を迎えているのであります。そうした中でこれまで当局は61億余円の赤字の中で、職員一丸となってこの苦境を乗り越えようと努力されてきました。地方自治行政のリーダーである旅田市長は、今こそあなたの持てる若き情熱と勇気と英知と信念とを持って、いかなる困難があろうとも果敢に挑戦しなければならないときだと思うのでございます。 ところで、そうした折も折、市長選挙はあと半年と迫ってまいりました。巷間伝えるところ、また私たちの確認しておるところ、既に2名の方が出馬表明をされています。さらに新しい情報ではもう1名保守系の人も近く出馬表明されることは必至であると言われております。こうした慌ただしい市長戦の前哨が現在展開されていることは、あなたも十分御承知のことであろうと思いますが、あなたは引き続いてあなたの提唱された「きらめくわかやま・さわやかCITY」実現のための都市経営を強力に推進して市民の負託に十分こたえていく意欲を持って、国際都市和歌山の人柱となって、市長に出馬する不退転の決意があるのかどうか、その所信をこの議場においてはっきりと表明していただきたいと思います。 以上を申しまして市長の方は終わります。 次に、財政部長にお尋ねいたします。 およそ改革とは新しく改めること、新しく改めさせること、つまり受動的な分と他動的な分があります。市政の刷新というのは、新しく改めるという立場であれば当局であり、新しく改めさせるというのであれば、これは議会であります。私たちは今まで行政特別委員会を設置いたしまして、改めるという当局の行政改革実施計画について、それを検討してまいりましたが、ただいま民間委託の問題、支所連絡所の問題等々積み残しておると、これは容易なことでないから次に任すというふうな御答弁でございましたが、少なくとも実施計画の中にそういう見通しはあったのかなかったのか。初めから3カ年でこの計画ができないのであれば、計画から外すのがこれが常識だろうと思いますが、その点いかがお思いになるでしょうか。 それから第2点、人員の削減についてはいろいろの手法をもちまして努力されておることは多といたします。これは大いに私は評価いたしますが、自治省におきましては、この定員オーバーに対して3回にわたって退職債券を許可しなかったという事実であります。恐らく和歌山が最初の第1回の退職債券ペナルティーは受けられても、がみずから襟を正して定員削減にいろいろな計画方途をもって努力しておるのに、2回ならずと3回もこのペナルティーを課したということは、一体自治省は和歌山をどういうふうに見ておるのか。あなたは自治省から来られた方でありますから、この点について率直に正直におっしゃっていただきたいと思います。 以上をもちまして、第2問を終わります。(拍手) ○議長(武田典也君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 42番奥野議員の再質問にお答え申し上げます。 ただいま議員の方から御指摘がございましたように、和歌山の発展を期すために私も就任以来、県協調のもとに和歌山の発展を期してまいりたい、そう考えて今日まで取り組んでまいりました。幸い長年懸案でございました県のいろんな問題がございましたけれども、そうした問題につきまして議会の皆さん方の御理解、御協力のもとに、おおむね解決もしくは方向づけをすることができました。 一例を挙げますと、紀の川分水の問題しかりでございますし、また第2阪和国道の和歌山延伸の問題、さらには競馬事業の廃止並びに競馬場跡地への県立医大統合移転の問題、また新空港関連プロジェクトであります加太コスモパーク構想、並びにマリーナシティの推進の問題等々でございます。 そうした状況の中で、これから和歌山が大きく飛躍発展していく道筋だけはつけさせていただいたというふうに自負しているところでございます。しかし和歌山はまだまだこれからでございます。新空港開港を機に和歌山が大きく飛躍するただいまが一番千載一遇のチャンスの時期ではないかと、そう考えております。この時期に当たりまして私も今後ともなお一層積極果敢に新しい和歌山の町づくりを求めて、市政に邁進していきたいという考え方のもとに、次期市長選挙につきましては出馬をし、引き続き市政を担当させていただきたいと、そう決意を新たにしているところでございます。 どうか今後ともなお一層議会の皆さん方の御指導をお願い申し上げる次第でございます。 ○議長(武田典也君) 礒崎財政部長。 〔財政部長礒崎陽輔君登壇〕 ◎財政部長礒崎陽輔君) 42番奥野議員の再質問にお答えいたします。 まず、行政改革についてでございます。 このような未達成事項となることを考えていたのか、あるいはできないならば外すべきではないかという御質問でございますが、非常に難しい問題でいまだ結論が出ていない問題がまだ山積しているものについては、私自身も非常に遺憾でございまして、先ほど申し上げましたように早急に結論を出さなければならないかと考えてございます。 これにつきまして、言葉のあやで申すのは大変恐縮ではございすが、一応行政改革実施計画の中には、例えば民間委託をすると書いておるのではなくて、民間委託について検討するとか、あるいは保育所行政のあり方について結論を出すと、そういう書き方になっておるわけでございます。 したがいまして、行政改革実施計画策定する段階でも、非常に困錐な問題はあることは予測しておったわけでございまして、そこでただ、だからといって検討しないというのは行政として非常に怠慢であるという考え方から、できるかできないかを関係部局で協議しようじゃないかと、その結果結論を出したいというのが行政改革実施計画の基本的な考え方でございます。 したがいまして、先ほど言いました未達成項目の中には、今後さらに検討するという場合もございましょうし、物によっては当分の間具体化は無理だという結論が出るものもあると思います。そういうものについては、次の、今平成2年度以降の実施計画というのを策定しておりますが、その中からは外していきたいと考えてございます。 したがいまして、今その結論を出すために部内で議論をしているということで、御理解を賜りたいと思います。 次に、退職手当債についての御質問でございます。 まず、退職手当債について御理解を賜りたいのですが、退職手当債というのは退職者がいれば発行できるというものではないわけでございます。退職手当債というのはいわゆる職員の人件費の削減に努力しておるに対して、特別に許可されるわけでございます。 と申しますのは、地方債というのは普通建設事業にしか充当できないわけでございまして、退職手当というのは当然建設事業ではなくて、これは経常経費でございますから、経常経費には普通地方債は当たらないわけでございます。したがって、これは退職手当債というのは特別の地方債でございまして、したがってその人件費の削減、具体的に申し上げますと2つ要件がございまして、職員定数の削減を行った場合、または退職手当の支給率の削減を行った場合、その場合に許可されるという特別の性格の地方債でございます。 これにつきまして、昭和61年分から63年分いろいろあったわけでございますが、61年分については許可はされたわけでございますが、定数超過問題が発覚したと同時にこれは繰上償還という形でやっております。62年分と63年分については申請は行っておりませんが、今言いましたように61年と62年については、その各年度の段階で職員定数の超過という実態があったわけでございますから、これは当然に許可されないわけでございます。 したがって、これは自治省が和歌山に対してどうこうということはなかったわけでございます。それに対して昭和63年度分につきましては、これは職員数も定数の中に入り、かつ本年の4月には51人の定数削減をやっておりますので、そういう意味では起債の要件は満たしていたわけでございますが、先ほどから申し上げておりますように、定数超過問題などがございますので、申請を断念したということでございます。 これについてはどう考えておるのかということは言えるとは思いますが、先ほど言いましたように、まずもって61年と62年はそういうことで絶対にこれは要件的に無理だということです。それで63年分については実質的に断念したわけでございますが、一つの定数超過問題に対してとしてもけじめをつけなければならんということはあったかと思います。これによりましての財政の問題が生じたことも、我々は当局といたしましても非常に遺憾に思っておりますが、そういう経緯の中で一つのけじめをつけたのだというふうに御理解を賜りたいと存じます。 なお、本年度以降は当たり前のことでございますが、通常の同じやり方で起債の許可が得られるものと考えてございますので、御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 奥野亮一君。 〔42番奥野亮一君登壇〕(拍手) ◆42番(奥野亮一君) 私は行財政改革の委員会のお世話をしておる立場でございますので、平生の行政改革の特別委員会の席上でそういった意見を述べるのが当然でありますが、何分委員長席を外して自分の時間を余り取るということは好ましくないと思うので、あえて皆様の御了解を得たと思ってこの問題を取り上げたんでございますが、財政部長の答弁を聞くと、あなたは非常に答弁がうまい、そしてさわやか、そして巧みに、ごまかすのに実にたけております。 そこで退職債についてでありますが、いろいろ理由がありましたが、第3回目は定員数の削減を満たしておるのにもかかわらず、なぜ申請を断念したのか、そこの理由がわからない、私は。この退職債の不許可による和歌山の財政圧迫がどれだけ重くのしかかっておるかということは、財政部長あなたが一番よく御存じであろうと思います。あなたのスタンスは和歌山に立っておるのか、あるいは自治省と和歌山、あるいはひょっとしたら和歌山県と和歌山に立っておるのかとさえ極端に私をして言わしめれば失礼でありますが、そういうふうにさえ言いたくなってくるわけであります。 第3回目の起債の申請をしなかったとあなたが言われましたが、それについては私は納得できません。こういった点につきましては、次に開かれる行政改革委員会において十分御意見を承りまして納得させていただきますので、御答弁は要りませんから、以上をもちまして私の質問を終わります。(拍手) ○議長(武田典也君) しばらく休憩いたします。          午前11時8分休憩    --------------          午後1時14分再開
    ○議長(武田典也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第2の一般質問を継続し、森正樹君の質問を許します。--20番。 〔20番森 正樹君登壇〕(拍手) ◆20番(森正樹君) それでは発言を許されましたので一般質問を行いたいと思います。 若干項目が多い関係で長くなるかもわかりませんが、先輩同僚諸兄におかれましては御清聴をお願い申し上げたいと思います。 初めに関西国際空港に係る諸問題についてをお尋ねをいたします。 昭和62年1月26日、海上基地据付工事が着手され、関西国際空港工事が端緒につきました。先日私も現地を間近に見てまいりましたが、連絡橋がほぼ半分建ち上がり建設が着々と進んでいることが目に見えて理解できたのであります。 ところで、我が国の第1種空港は大阪国際空港、新東京国際空港、東京国際空港、それにこの建設中であります関西国際空港の4空港であります。 第1種空港というのは、言うまでもなく国際航空路線に必要な飛行場であり、国の基幹空港であるわけです。ところが現在供用されている3空港はいずれも夜間の離着陸、便数制限など真の意味での国の基幹空港とは到底言いがたく、まさに巷間言われているように欠陥空港と言わざるを得ず、成田の新東京国際空港、羽田の東京国際空港が午後11時から午前6時までの7時間、大阪国際空港が午後9時から午前7時までの10時間、いずれも夜間の離着陸が認められず、また大阪国際空港に至っては1日の離着陸回数も370回と制限されているのが現状であります。 一方、翻って世界の主要な国際空港の現状を眺めてまいりますと、パリのシャルルドゴール空港、フランクフルトのマイン空港、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港、シンガポールのチャンギー空港、あるいはロンドン、ヒースロー空港等々、2本ないし4本の滑走路を持った24時間空港として機能しております。 つい先日と言いますか、ヤルタからマルタヘという標語が生まれ、戦後の世界政治の流れを大きく変える会談として世界中の注目を集めた米ソ両首脳会談が行われました。シチリア島の南に浮かぶ地中海の小島、マルタ島でのブッシュ、米大統領とゴルバチョフ、ソ連最高会議議長の会談が深夜テレビで放映されておりました。私も眠い目をこすりながらテレビを見ておったわけでございますが、日本と現地マルタでは8時間の時差があり、日本が既に深夜の時間帯のとき、マルタ島ではまだ太陽が顔をのぞかせていたのであります。 このように我が国が夜の眠りについていても、世界はまだ活動しているのであり、まさに地球は常に24時間休みなく活勤しいるということができるのであります。飛行機で世界じゅうのほとんどのところへ1日で行ける今日、我が国の空の玄関がことごとく7時間から10時間もの間閉鎖されているというのは、余りにも世界の趨勢に合っていないと言わざるを得ません。国際化が進展し世界じゅうの国々がそれぞれにつながりを持ち、総合依存関係が緊密になることは世界平和を願う大多数の地球人の望むところであります。 このような国際情勢の中で間もなく関西国際空港が我が国初の24時間運用の完全な空港として開港することはまことに喜ばしいことであり、その実現が一日も早からんことが待望されるゆえんであります。 したがって、真に世界のスーパーハブ空港、すなわち世界の主要地点をつなぐ結節拠点として機能するためにも、滑走路3本、年間離着陸回数26万回の完全空港として全体構想の実現が不可欠の要素となってくるのであります。 そこでお尋ねをいたします。関西国際空港の全体構想の実現に向けて、本として関係方面への働きかけはこれまでどのように行ってきたのか、また今後どう進めていくおつもりであるのかお答えをいただきたい。 2つ目に全体構想の実現は和歌山、和歌山県はもちろんのこと、関西総体にとって、ひいては我が国全体から見ましても必要欠くべからざることと思うが、どうでありましょうか。 また、政府の対応姿勢を冷静に眺めてまいりますと、当初の取り組みに比べて最近の言動というのは後退をしているように思えてなりません。そういう懸念があると思いますがお答えをいただきたい。 第3に、全体構想が万が一にも縮小、消滅といった事態にたち至るならば、和歌山にとっては大きな損失を招くことになります。何としても全体構想の実現を勝ち取らなければなりませんが、そのためにも40万市民多数を巻き込んだ実現要求運動が不可欠であり、世論づくりにが全力を挙げて取り組むことが望まれるわけであります。 しかるに現状はそのような意識はまだまだ希薄と言わなければならないと思います。そこで世論の喚起に積極的に取り組むべきであると思いますが、その具体的な行動計画についてお示しを願いたいと思います。 次に、国内便の確保の問題についてお尋ねをいたします。 関西国際空港がスーパーハブ空港として機能するためには、全体構想の実現がぜひとも必要であると同時に、我が国の空の表玄関となるためには、国際便、国内便のそろった空港であることが必要条件となってくると私は思います。 先ほど申し上げた世界の主要空港のほとんどがいずれも国内、国際の両路線が入り込んでいる事実を見るまでもなく、関西国際空港もまた当初の計画のとおり、国内便多数が離着陸する空港でなければなりません。 そこでお聞きいたします。まず第1点として大阪国際空港の存廃について大詰めの段階に差しかかっていると思われますが、今種々申し上げた状況をにらみ合わせ、旅田市長あなたはどう認識しておられるのかお聞きしたい。 また、和歌山として最近の存続へと傾きつつある流れの中で、あくまでも大阪空港は当初の計画のとおり廃止すべきであると思いますがどうか、明確な答弁を求めたいと思います。 2つ目に、平成5年度には待望の関西国際空港第1期工事が完成し、開港を迎えるわけでありますが、このとき国内便の確保はどうなっているのか、その見通し等についてもお答えをいただきたい。 次に、関西国際空港問題の3番目の柱として関連地域整備の諸問題についてであります。 平成5年度には本から20キロ圏内に、はかり知れないインパクトを秘めた関西国際空港が開港するわけでありますが、本が手をこまねいていてもその波及効果が期待できるかと言えば、残念ながら答えはノーであります。関西国際空港の開港という千載一遇のチャンスをとらえ、本市の活性化の起爆剤としていくためには、それなりの受け皿づくりが欠かせぬ要件になってくるのであります。 すなわち、棚からぼたもちは期待できないのでありまして、本市においても受け皿づくりの懸命の努力が経済的波及効果を生むと言えるでありましょう。そこでこれら本にとって必要とされる幾つかの受け皿づくりについてお尋ねをいたしたいと思います。 まず第1に、近畿自動車道紀勢線の進捗状況について詳しく御報告をいただきたい。あわせて過去何度も申し上げましたが、北インター並びに南インター、もしくはランプウエーの実現のめどについてお示しをいただきたい。 次に第2阪和国道についてであります。関西国際空港関連地域整備事業の中で、この第2阪和国道はBランクに位置づけられていると聞いておりますが、そのAランクヘの格上げについてとしてどのうように取り組んでこられ、また、今後どう取り組まれるのかお示しを願いたい。 過日も我々は県、県議会、他の市町村、市町村議会とともに建設省等に陳情に行ってまいりました。そのときに受けた印象でございますが、建設省の反応はまことに厳しいものがあったと私は認識をいたしております。本としては市勢活性化のために何としても第2阪和国道の早期実現を図らなければならないと思います。Aランクヘの格上げを現実のものとするためにも、用地買収の速やかな進捗が必要となってくると思いますが、この用地買収並びに工事着手のめどについてお答えをいただきたいと思います。 3つ目に、京奈和高規格道路並びに国道24号バイパスについてであります。 これらいずれもこれからの問題ではありますけれども、このルート決定や事業化のめど等々についてもこの際御報告をいただきたい。 なお、私は一抹の不安を感じるのでありますが、この両路線が1本に集約されるおそれはないのか、その点について特に確認の意味でお答えをいただきたいと思います。 4点目に、近畿自動車道紀勢線、第2阪和国道と密接に関連するものとして、市道西脇山口線、同じく駅小倉線があります。この2路線について現時点での進捗状況並びに今後の見通しについて、あわせてお示しをいただきたいと思います。 5点目に、東和歌山土地区画整理事業、あるいは和歌山駅前、和歌山駅前再開発等々の再開発事業の問題についてであります。 いずれも将来ともにわたって本市の表玄関となる地域でありまして、これの整備が急務と言われているわけでありますが、その進みぐあいについて御報告をいただきたいと思います。 6点目に、本市の経済活性化にとって将来欠かせない問題となってくるでありましょう航空貨物ターミナル、いわゆるACCTの立地についてであります。 既に御案内のように大阪におきましては、南港に大阪が整備を進めております大阪南港航空貨物基地、南港ACCTというのがございます。そこに航空貨物大手6社が進出を決めたと聞いております。本市におきましても市内の高速道路の沿線等にACCTの立地を真剣に検討する必要に現在迫られていると思いますが、どうでしょうか、お考えを聞かせていただきたいと思います。 次に7点目として、コスモパーク加太の問題であります。私はこのコスモパーク加太こそマリーナシティと並んで国際観光都市と銘打つ和歌山のシンボルとならなければならないものと考えます。具体的な青写真の発表が待たれるところでありますが、計画の公表はいつになるのか、その見通しについてお尋ねをいたします。 コスモパーク加太の位置、周辺環境等々を考え合わせまして、私はここに一つ提案として申し上げますが、集客能力の高い施設を展開することがぜひとも必要と思っております。マリーナシティが海をテーマとするものである以上、コスモパーク加太は陸あるいは緑をイメージするものであるべきであると思います。 すなわち、何度も前に申し上げておりますけれども、全天候型球技場を設けるべきであると私は思います。音楽コンサートやコンベンションホールとしても使用できるような、屋根つきの施設としては例えば大坂城ホールがございますが、これに対抗するようなものあるいはこれを超えるようなものを核として、リゾートホテルあるいは世界的なゴルフトーナメントを開催できるような、本格的チャンピオンコースをつくるべきであると私は思います。 なお、これら3つの施設はいずれも民間活力の導入による方式であるのが当たり前だと思いますが、この3つの施設の実現について当局はどのようにお考えになっているのかお聞かせをいただきたいと思います。 一部に住宅地をこのコスモパーク加太に張りつけるというふうに聞いておりますが、私はこれは好ましくないと考えております。言うまでもありませんが、それはなぜかと言いますと、住宅を張りつけることになりますと、そのための都市基盤整備に大変な資金を必要といたします。本市にとっては採算性の面で大変難点が多いと思うがゆえでありまして、この点についてもあわせてお考えをいただきたいと思います。 第8点、農業公園についてお尋ねいたします。 この農業公園も東部地区にあって関西国際空港の開港をにらんだ施設として立地する必要があると私は考えております。そこで数点お尋ねをしたいと思います。 まず第1点、当初の青写真とは計画変更の必要性があるのではないか、ということ。 第2に、臨空型農業の実験基地としての機能を果たすために、バイオテクノロジーを導入した施設を設ける考えはないか。 第3に、観光施設として十分に対応できるものとすべきであると思いますが、いかがでしょうか。 第4に、アクセス道路に問題があると思いますが、現状のままで十分対応できるのかどうかそれぞれお答えをいただきたい。 関連地域整備の最後、第9点としていわゆる和泉山脈開発問題についてであります。 まず第1に、現在事業化されあるいは計画が持ち上がっているプロジェクトについて報告をいただきたいと思います。 次に、現在までに引き合いや照会のあったプロジェクトはあるのか、あるのであればその件数と内容についてお示しをいただきたいと思います。 3つ目に、秩序のない乱開発に歯どめをかけるべきであると私は考えておりますが、その有効な方策についてお答えをいただきたいと思います。 次に2番目に、リゾート開発に関する諸問題についてお尋ねをしたいと思います。 今我が国はリゾート産業花盛りでありまして、本県においても田辺湾に丸紅が展開するリゾートが実現に向けて第一歩を踏み出しました。私はことしも含めまして過去4年間毎年リゾートを視察してまいりましたけれども、その4年間を見ただけでも我が国においてたくさんのリゾートが出現をしております。 例えば、北海道のトマム、東北の安比高原リゾート、鹿児島与論島のプリシアリゾート、それから沖縄にはフィッシャーマンズワーフでありますとか、サンマリーナ、ラマダルネッサンスリゾート等々が立地をしております。 我が国が労働時間の短縮、週休2日制の導入、余暇時間の増大という流れを迎えまして、リゾートブームが起こり、全国各地にリゾートが林立する形勢となってきている現在、本市に建設が予定されるマリーナシティのことを考えて見ますと、従来のようなありきたりのリゾートではもはや国民大衆の目を引きつけることは難しいのではないかというふうに考えます。 このような情勢の中で、本年6月マリーナシティの埋立用土砂を採取する下津リゾート開発という名の第3セクターが設立をされました。いよいよマリーナシティの実現に向けて第一歩が踏み出されたと言えるわけでありますが、そこで当局にお尋ねをいたします。内外の諸状況をにらみ合わせて、このマリーナシティの着工のめどはいつごろになるのか。また、その全体計画が正式に公表されるのはいつか、お答えをいただきたい。 第3に、都市景観の問題に移りたいと思います。 この点について去る63年6月定例会におきまして質問をいたしました。全部で10数項目にわたって申し上げたわけでありますが、このうちの空き地の雑草の問題に関しましては、草刈り条例ができました。また、キャブシステムの導入は今現在着々とあちこちで進められております。この2つを除きましてその他の10項目についてもう一度、1年半経過した現在どのように改良改善されたのか、御報告をいただきたいと思います。 ちょっと具体的に申し上げますと、まず第1、内川の問題、それから第2に公園や観光地のトイレの問題、3つ目に不法な立看板の問題、4つ目に産業廃棄物や粗大ごみの不法投棄の問題、5つ目に農業用水路や河川の汚染の問題、それから6つ目に道路上のごみやたばこ、空き缶等々のポイ捨ての問題、7つ目に中央分離帯や歩道の雑草の問題、8つ目に少し大きなテーマですが、和歌山のメーンストリートの町並みのふぞろいの問題、景観条例を制定せよと申し上げました、この時点では申し上げました。 それから、9点目に歩道のアーケード等の問題、それから10点目に商店街の問題、シースルーシャッターの設置と営業時間の延長の問題であります。 以上10点につきまして、この1年半の間にどれだけ進展したかそれぞれの担当の部長からお答えをいただければ幸いでございます。 最後に、第4点といたしまして青少年の非行化防止の問題に移りたいと思います。 最近、といいましても4年前から出現したそうでありますが、全国で爆発的なブームとなっておりますものにカラオケボックスというのがあります。この近年のカラオケブームに乗りましてコンテナボックスや旧国鉄払い下げの貨車などを利用して、安い料金でカラオケを楽しめ、他の客にも迷惑のかからない、思う存分マイクを握って歌えるという、そういうカラオケボックスなるものがあちこちに立地をしております。ところがカラオケボックスは密室性が高いという点、それから料金が安いことから未成年の利用がかなり多く、関係者の間でかねてから非行の温床となるのではないかという心配が持たれておりました。 このような懸念はついに現実のものとなりまして、8月には奈良県で中学校3年生、2年生の男女7人がカラオケボックスでたばこを吸い酒を飲んでいたことが発覚し、同店店長が書類送検されるとともに、7人の中学生も補導されたのであります。このほかにもシンナーを吸っていたケースだとか幾つかの例が報道されたことは皆さん記憶に新しいところだと思います。 そこでこのような密室性が高く、青少年の非行の温床になりやすい危険性の高いカラオケボックスに対して、青少年の非行化防止、あるいは公害、あるいは建築法上の各観点から何らかの有効な規制をする方策はないのか、それぞれお聞かせをいただきたいと思います。また、現状について把握をしておられましたならば、それぞれお答えを賜りたいと思います。 以上で第1質問を終わります。(拍手) ○議長(武田典也君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 20番森議員の御質問にお答え申し上げます。 まず、関西国際空港問題についての全体構想の問題でございますが、関西国際空港の建設につきましては、現在第1期工事が進められておりますが、この空港が我が国における24時間世界に開かれた本格的な国際空港として、その機能を十分果たしていくためには、第1期計画の滑走路1本では大変寂しい状況にあると言わざるを得ないと思っております。 関西国際空港の建設の経過を振り返ってみますと、昭和49年の航空審議会の答申から建設に至る過程において、分割施工や縮小計画など国の財政事情に合わせた措置が取られ、当初の計画が変わってきたことは事実でございます。全体構想に関連して、大阪国際空港の存廃の問題や、関西地域における需要の動向と採算性など諸問題が残されており、これらについて調査等行われている段階でございますが、その結果や地元の考え方など十分見極めて判断されるものと考えております。 今後後退することのないよう、これからの対応については県内外の関係自治体はもちろん、関係団体や広く市民の力を結集して、全体構想の実現に向けて努力をしていかねばならない、そう考えておるところでございます。 次に、全体構想実現のための危機感を持ち、世論を喚起して行くべきではないかという御指摘でございますが、関西国際空港全体構想の背景には難しい問題が多く、実現のめどについては現状ではかなり厳しいものがあるというふうに認識をいたしております。 したがって、この問題に取り組むに当たりましては、互いに現状を十分認識し、市民の利便の確保や関西国際空港株式会社の採算性などの観点からも、開港当初から多数の国内便の運用が望まれるところでございます。 本市といたしましては、独自の立場で運輸省、大阪航空局、関西国際空港株式会社に対し強く要望を行うとともに県とも力を合わせて、また紀北地域で組織している紀泉問題連絡協議会においても要望しているところでございます。今後とも共通の課題を持つ泉州地域と一層連携を図りながら、国関係機関へ強く働きかけてまいりたいと、そう考えております。 次に、大阪国際空港の現状をどう認識しているかという問題でございますが、大阪国際空港問題の現状等に関する点につきましては、現在関西地域における第1種の基幹空港としての位置を占め、国際線では9カ国、12航空会社が乗り入れをしておりますが、新たに30数カ国から乗り入れの希望があるというふうに聞いております。 しかしながら、周辺の住宅開発の進展等のため規制等の措置が取られております。関西国際空港との関係において廃止問題が議論されてきたところでございますが、最近になって周辺の11協等は存続への方向転換をしており、アンケート調査においても存続を希望する方がふえてきているという状況にございます。 このような状況下にあって、運輸省としては現在調査中の需要の動向や各自治体の考えをもとに、総合的に存廃問題についての結論を出すものと思われますが、いずれにしましても昨今の状況を見ますときに、存続の方向にあるという認識をしているというところでございます。 次に、大阪国際空港を廃止すべきであると思うかどうかということでございますが、大阪国際空港の存廃問題につきましては、昭和49年の航空審議会答申に基づいて対処されるべきであるというふうに基本的に考えております。今さら申し上げるまでもなく、関西国際空港の建設は関西に完全空港はぜひとも必要であるとの、関西の総意で進められてきたものでございます。本といたしましても、大阪国際空港の存廃問題は重大な関心を寄せながら、国内国際の基幹空港として関西国際空港の全体計画を早期に実現し、関西国際空港を完全空港とするため県とともに全力を傾注してまいりたいと思います。 次に、第1期計画の段階での国内便の状況とその確保に向けての取り組みについての問題でございます。 関西国際空港の第1期計画によりますと、空港の規模は面積511ヘクタール、3,500メーター滑走路1本となっており、年間離着陸回数16万回を想定して、国際線356回、国内線98回、計454回、1日ということでございます。 国内便の確保につきましては、市民の利便性の確保のためはもちろんのこと、空港を運用する関西国際空港や関係団体、企業といった関係者のみならず、広く世論を盛り上げていく必要があるというふうに考えております。このため一層関係自治体、民間団体との協調を初め、講演会の開催やパンフレットによる広報活動等にもより積極的に取り組んでいきたいというふうに考えております。 あとの問題につきましては、担当部からお答え申し上げます。 ○議長(武田典也君) 永長企画部長。 〔企画部長永長道雄君登壇〕 ◎企画部長(永長道雄君) 20番森議員の質問にお答えいたします。 企画部に関係する問題でございます。 関西国際空港の全体構想に対するとして関係方面にどう働きかけて、今後どう取り組んでいくかという御質問でございますけれども、関西国際空港全体構想の推進につきましては、ただいま市長からも御答弁申し上げたとおりでございます。地域全体が足並みをそろえ力を結集して取り組んでいかなければならないと考えてございます。 去る6月和歌山県において発足いたしました全体計画促進協議会や、関西地域を挙げて取り組む決起集会、全体構想早期実現期成会に参画しているほか、県の取り組みに呼応して県内26町の連携や、大阪府泉州85町への協力要請などに積極的に取り組んでまいりました。 当面する課題といしたしまして、平成3年度から始まる第6次空港整備5カ年計画への位置づけの問題に対応して、全体構想の実現と国内便の確保に向けて運輸省、大阪航空局、関西国際空港株式会社へ要望活動も行ってまいりました。今後とも県内組織である紀泉問題連絡協議会等を通じ、さらに強力に要請や陳情を行うほか、関係自治体とも一層の連携を図りながら、実現に向けて努力をしてまいる所存でございます。 次に、近畿自動車道紀勢線の進捗状況についてでございますが、この区間は松原から和歌山海南インターまでの72.4キロのうち、現在工事区間は松原インターから阪南インターまでの45.1キロメートルでございます。区間中松原インターから美原北インターの3.2キロメートルのうち2.6キロメートルが供用開始し、美原北インターから阪南インターの42.5キロメートルにつきましては、岸和田、阪南インターの23キロメートルは平成2年春に供用開始の予定でございます。 なお、残された美原北インター岸和田間は空港開港までに順次供用していく予定でございます。 次に、近畿自動車道紀勢線の南北インターチェンジの設置への取り組みについての御質問でございますが、近畿自動車道紀勢線南北インターに関する御質問は、かねてから森議員からの御指摘もいただいているところでございます。 私どもといたしましては、関西国際空港地域整備の一貫として、道路計画に関連して南北インターの設置について日本道路公団に対しまして要請を重ねてまいりました。日本道路公団側といたしましては、予想される位置等から考えて、区間の短さや料金の設定等から厳しいという意見でございましたが、地域全体の交通体系の確立という観点から、今後とも要望を続けてまいりたいと思ってございます。 次に、第2阪和国道のランクづけに関する御質問でございますけれども、さきに策定いたしました本市の空港関連地域整備計画においては、整備の促進を図るという考えからBランクとして位置づけしているところでございます。 第2阪和国道は大阪都市圏及び新空港を結ぶ重要なアクセスとなるものであるとの考え方から、早期建設を図るためBランクに位置づけしていますが、事業の重要性にかんがみ今後とも早期実現に向けて一層の努力をしていかなければならないと、強く感じているところでございます。 次に、京奈和自動車道問題に対する御質問でございますが、京奈和自動車道は去る昭和62年5月に第四次全国総合開発計画に基づき国土審議会に提出され決定されたもので、京都、奈良、和歌山を結ぶ120キロの4車線の自動車道専用道路となっております。 和歌山県の部分は40キロで、このうち橋本と高野口町を結ぶ橋本道路11.3キロについては平成元年度に事業化が決定され、1億円の予算で測量が行われております。しかしながら、高野口と和歌山を結ぶ紀北道路30キロにつきましては、まだルートが決定されていません。 なお、国道24号バイパスとの関係でございますが、本といたしまては平成5年に開港が予定されております関西国際空港と第2阪和国道、近畿自動車道、京奈和自動車道が将来リンクされることにより、経済文化の発展が図れると考えておりますので、京奈和動車道が和泉山脈に近いルートで決定されることが本の活性化につながるものと考えております。 現在、県と関係市町、県議会、市議会の皆さん方のお力添えで、建設省、大蔵省に対し京奈和自動車道の早期実現を強く要望していますが、24号バイパスは、別のルートで実現されるよう取り組んでまいりたいと考えてございます。 次に、和歌山駅前整備、再開発の問題でございますが、和歌山駅はJR和歌山線、南海貴志川線など鉄道の要所として1日平均5万人の乗降客があり、また去る11月に東口駅も完成しまして、乗降客がさらに増加するものと考えております。 さらに、関西国際空港が開港すると南海和歌山駅とともに、空港から30分圏という利便性の高い空港への玄関口となります。関西国際空港には人が1日平均16万人が集まる国際都市が出現することとなります。この巨大都市のインパクトを和歌山に引き込むためには、都市の窓口となる駅前の整備、幹線アクセスや情報基盤等の都市基盤の整備が重要であると考えています。 なお、近年駅前は地価の高騰が著しく開発コストが高いため、付加価値の高い開発が必要となりますので、都市開発法を適用し、整備が促進される他都市の例が多く見受けられます。本といたしましても、こうした状況を十分踏まえまして、機会あるごとに再開発の促進について啓発を行ってまいりたいと考えております。 次に、ACCTの問題でございますが、関西国際空港の機能を保管していく施設としてACCTがありますが、このACCTにつきましては、関西国際空港計画のターミナル施設の設計により空港内での位置づけがはっきりするものと思われます。また、関西国際空港周辺に計画が進められているACCTは、大阪府では前島泉北、大阪では南港、神戸は六甲アイランドでございます。本市におきましても、空港への至近性や、臨空産業の育成の立場からその必要性を認識しているところでございますが、県とも十分協議しながら今後関係事業者との連携など十分留意しながら、前向きに取り組んでまいりたいと考えてございます。 次に、コスモパーク加太に関係する御質問でございますが、コスモパーク加太計画につきましては、21世紀の国際化及び情報化社会等に対応できる町づくりを目指し、リゾート用地、研究開発用地、住宅用地等の土地利用を計画してございます。 現在、本計画につきましては民間の開発ノウハウ等を生かすため、企業参加も含めた推進組織を検討し、事業化に向け県、、公社の3者で取り組んでまいりたいと考えてございます。また、そのめどにつきましては本年度中をめどに鋭意作業を進めているところでございます。 次に、御提案いただきました加太コスモパークに対する全天候型の球場の設置でございますが、全天候型球技場の設置についてはかねてから森議員から御提案をいただいているところでございまして、私どもといたしましてはこのコスモパーク加太において、来たるべき国際化時代にふさわしい町づくりを目指して整備の方向で協議、検討をしているところでございます。議員御提案につきましては今後とも十分研究検討してまいりたいと考えてございます。 次に、コスモパークに対する住宅計画についての質問でございますが、コスモパーク加太については、恵まれた自然を生かしながら、21世紀の国際化及び情報化社会等に対応できる複合都市を目指して計画しているところでございます。コスモパーク加太は国際性豊かな多様性に富んだ町が求められ、その性格から定住者、長期滞在者などが対象となると思われます。関西国際空港に隣接している空港関連従業員を初め、外国の人々も多く居住することが予想されます。したがって、住宅の確保もある程度は必要ではなかろうかと考えてございます。 次に、和泉山脈の開発問題に関し、現在までに事業化されているものはどうかという御質問でございます。 コスモパーク加太計画に係る土砂採集事業、それと本市の第四団地建設事業、工場拡張事業などが進められているほか、本市の西庄企業団地についても計画が進められているところでございます。今後の見通しや引き合い等についてでございますが、最近のリゾートブームと関空立地の影響を受けて、和泉山脈にはゴルフ場やホテルなどリゾート開発や高級住宅建設の話も多分にあります。建設業者、開発業者等についての名前は、今申し上げることは御勘弁願いたいと思います。 次に、乱開発の歯どめについてでございますが、今後いろいろな開発構想が具体化されてくるものと思われますが、和泉山脈は市民に憩いや安らぎなどを与える市街地に対する緑豊かな空間として、本市にとっては貴重な資源でもあります。今後リゾート、レクリエーション、高級住宅などの建設が、この貴重な資源と調和のとれた開発が望ましいという認識のもとに、関係各部と十分協議検討し、乱開発の防止に努力してまいりたいと考えてございます。 次に、マリーナシティ関係ございますが、マリーナシティ計画工事のめどについてでございますが、和歌山マリーナシティに関連した問題については、新しいリゾート開発の先導的プロジェクトとして和歌山マリーナシティ計画は本年5月着工し、平成5年一部供用開始に向けて工事を進めているところでございます。現在埋め立てに伴う地盤改良工事がほぼ終わり、平成2年度からは護岸整備に向けて対応をしていきます。一方埋め立て土砂については、下津町戸坂において470万立方メートルの土砂を搬出するための諸準備に取り組んでいるところでございます。 また、人工島と結ぶ毛見1号橋につきましては既に工事に着手し、毛見1号線の用地買収もめどが立ち、本年度に一部工事に入る予定でございます。平成5年以降につきましては第2期分としての上物整備を行い、平成7年完成の予定でございます。 次に、マリーナシティの具体的計画発表の時期はという御質問でございますが、マリーナシティの具体的な整備計画、すなわち上物の整備案については、県や松下興産等に対しまして、早期提案を求めているところでございます。 私どもの受けとめ方といたしましては、さきに概案を示された段階で、本市との関連性を検討しながら意見等具申していきたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 吉岡農林水産部長。 〔農林水産部長吉岡英彦君登壇〕 ◎農林水産部長(吉岡英彦君) 20番森議員の御質問にお答えいたします。 農業公園の整備につきましては、昭和58年に策定した基本計画に基づき、実施いたしているところでございまして、中でも和歌山自然観察の森につきましては、平成2年度に完成の運びとなっているところでございます。 特に、最近における農業環境の急激な変化、あるいは関西国際空港の開港といった諸情勢から、議員御指摘のとおり農業公園の整備計画を一部見直す必要性があるものと考えているところでございまして、今後は生産農業のみ目的とする振興ではなく、生産、触れ合い、観光といった多目的な農業公園とするため、その作業に入っているところでございます。 今さら申し上げるまでもなく、現在の農業は量より質、そして安全性等々求められているところでございますが、これと並行して余暇の時代と言われる中で、リゾート的な市民農園はもとより、観光農園としての整備も進めてまいらねばならない問題であることも事実でございまして、いずれにいたしましても今後農業公園がこれら農業の拠点となるよう、交通アクセスについても、現在整備が進められております県道橋本和歌山線及び県道船戸海南線への接続道路整備も進めてまいらねばならない問題であると考えています。 次に、農業用排水路の汚染状況についてでありますが、農業用水の確保につきましては、及び上地改良区が事業主体となり用排水路の改修工事を実施いたしておるところでございますが、近年の開発で家庭の雑排水等が流れ込み汚染がひどくなってきている実情です。 農林水産部といたしましては、とりあえず堆積された泥をしゅんせつ除去して対応しているのが実情でございます。 なお、今後さらに関係部局と十分協議をしてまいる所存でございます。 次に、街路樹管理につきましては、維持管理の移管を受けている部分につきまして、剪定や除草作業を雇用作業として実施して、剪定については樹木の種類により時期は異なりますが年2回実施しており、除草作業についても必要な部分につき雇用作業により随時行ってございます。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 高垣総務部長。 〔総務部長高垣芳男君登壇〕 ◎総務部長(高垣芳男君) 20番森議員の総務部に関する御質問にお答えいたします。 まず初めに、内川の浄化についてでございますが、本市では内川汚濁の一因である不法投棄を防止するとともに美化意識を高めるため、市民参加による河川沿岸の清掃美化活動を推進するために、昭和59年12月に内川美化推進会を結成いたしまして、国、県等の関係機関とお互いに連携し、それぞれの分野で内川汚濁の防止に取り組んでいるところでございます。 また、現在和歌山県では内川の汚泥を撤去するため、昭和59年から第2回目のしゅんせつ工事を進めております。さらに近畿地方建設局和歌山工事事務所では、内川の水質改善を図るため紀の川から毎秒8トン、また和歌山県では和歌川河口から毎秒10トンの浄化用水を導入するなど、内川の汚濁防止に取り組んでいるところでございます。 なお、近畿地方建設局和歌山工事事務所では、大門川へ毎秒10.5トン、有本川へ毎秒3トンの浄化用水を導入する計画で、現在ポンプ場用地の買収を進めていると聞いてございます。今後は、これら事業の進捗と相まって河川愛護のモラル向上により、河川の汚濁防止と美化を促進いたしたいと考えてございます。 次に、町の美化に関連いたしまして、ポイ捨て防止についてでございますが、本市といたしましては町の美化につきまして、捨てない、汚さない、壊さないの3つを重点に、従来から都市美化市民運動を実施してございます。 しかし、ここ数年来、空き缶やたばこの吸い殻等のポイ捨てが増加しておりますので、市民参加によりポイ捨て防止運動を推進してございます。本年度はごみ収集車の側面に、ポイ捨て防止のマグネット式看板の取りつけを行いますとともに、自動車からのポイ捨て防止のため市内のガソリンスタンドにお願いいたしまして、ドライバーにごみ袋を配布、また中央分離帯にごみを捨てないよう啓蒙するための看板の設置等、ポイ捨て防止に取り組んでいるところでございます。 また、路上に散乱するごみの投棄につきましては、都市美化推進会の会員の皆さんにより、清掃作業を実施していただき成果を上げておりますが、今後ともポイ捨て防止に努めるなど、町の美化についての市民意識の向上を図るよう一層の努力をいたしたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 嶋本経済部長。 〔経済部長嶋本博司君登壇〕 ◎経済部長(嶋本博司君) 20番森議員の御質問にお答えをいたします。 最初に、観光地の美化と公衆トイレの問題でございますが、観光地の整備は非常に大事な問題でございまして、本を訪れる観光客に深く印象を与えるというものでございます。 特に、海水浴場の美化でございますが、一昨年購入しましたビーチクリーナーやショベルカーを、年間通じまして活用しまして海岸の景観保持に努め、観光客並びに海岸利用者から大変好評を得ているところでございます。 また、観光地の清掃につきましても、常に美化に努めてございますが、特に観光地における公衆トイレについては、定期的に清掃をいたしまして、美しいトイレを利用していただくように努めているところでございます。また、地元の御協力も得まして、自治会館の便所を解放して観光遊歩道路を訪れる観光客の利便を図る、こういった公衆トイレの整備やまた確保に努力いたしてございます。 それからまた、グレードの高い観光地の公衆トイレの改善につきましては、現在他都市の観光地の状況を調査研究いたしておるところでございます。 次に、商店街の営業時間の延長、またシースルーシャッターの設置でございますが、関西国際空港の開港によりまして24時間空港というスタイルになりますが、市民におきましてもこういったライフスタイルが、夜型指向に変化いたしております。このような時代背景の中では国際都市や観光都市にふさわしい機能を備えた商店街をつくる必要があると思っております。私どもといたしましては、機会を通じまして商店街の皆様に閉店時刻の延長等お願いしているところでございます。 ただ、経営基盤の弱い中小商店がござますが、そうした方々にも時間の延長を行うためには、やはり従業員の雇用の問題とか、採算ベースの問題等がありまして、今後とも十分話しかけをしお願いをいたしたいと、このように考えてございます。 また、シースルーシャッターでございますが昭和63年度からこの商店街を対象にいたしまして、このシースルーシャッター化を図るように特別融資を実施いたしました。この制度につきましてはPRを行ってまいりましたけれども、実績としては融資はございませんでした。 そうした中で、本年度におきましてこの制度を見直しまして、商店街団体向けから中小企業者個人向けとして、ショーウインドーやシースルーシャッターによる午後10時まで照明をつけ、ウインドーショッピングができるような内容の見直しを図ったわけでございますけれども、これにつきましてもPRを行い、テレビやまた新聞、その他商業者との会議等におきましてPRをしたわけでございますが、現在のところまだこれの融資実績もないわけでございます。 しかしながら、今後関西国際空港の開港に向けまして、明るくにぎわいのある町づくりを推進するためには、今後積極的に周知をいたしまして、その実現に向けて努力してまいりたい、このように考えます。 申しおくれました、もう1つ。アーケードの問題でございます。和歌山商業協同施設設置補助制度によりまして助成をいたしてございますが、補助概要といたしましては、事業費の20%以内、限度額といたしましては700万円となってございます。 具体的には、この63年度に和歌山駅前卸、小売商店街のアーケード改修事業に助成をいたしまして、商店街の景観整備の一助といたしてございます。今後アーケードの改修計画を持つ商店街等に対しましても、国、県の助成と合わせて、協議を行いながら商店街の近代化に努めてまいりたいと、このように考えてございます。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 中元都市計画部長。 〔都市計画部長中元成和君登壇〕 ◎都市計画部長(中元成和君) 20番森議員の御質問にお答えいたします。 関西国際空港関連の地域整備のうち、第2阪和国道の用地買収と工事の見通しについてでございますが、まず用地買収につきましては、平井峠から元寺町までの区間延長4.7キロメートルにつきまして、昭和63年3月31日に計画決定されると同時に、ルートにつきましての測量業務に着手し、平成元年度より平面図に基づきまして概略設計の作成に着手し、現在はその概略設計をもとに地域住民への説明と同時に、地権者等に対しましても同意を得られるよう協議を進めているところでございまして、平成2年度当初より用地買収に入る予定でございます。 また、工事のめどに関しましては、道路事業は整備に長期間必要とすることなど、事業工程の観点から早期に用地買収を行い工事着手すべく、関係機関にも強く要望してまいりたいと思います。 次に、都市計画街路西脇山口線でございますが、本路線は昭和47年11月に次郎丸地内旧国道26号接点から以西、西庄地内の県道粉河加太線接点までの延長3,892メーターにつきましての事業認可を得まして実施中でございまして、過日12月1日から供用開始いたしました延長770メートルを含めまして、次郎丸地内旧国道26号接点から以西、西庄地内の西庄団地西側市道までの延長3,306メーターが供用開始いたしてございます。残る区間延長586メーターにつきましても、用地買収並びに建物移転交渉を行っておりまして、平成4年度末には県道粉河加太線接点まで供用開始できるよう努力してまいる所存でございます。 次は、駅小倉線でございますが、本路線は新和歌浦中之島紀三井寺線の吉田交差点から以東、JR阪和線北第1踏切を経て黒田地内、都市計画道路の有本田尻線、通称水道路までの区間延長、327メートルの事業認可を得て昭和60年10月に事業着手し、現在建物移転並びに用地買収に努めているところでございます。 また、JR阪和線北第1踏切の立体交差事業につきましては、国、県、JRとの協議もほとんど整いましたので、平成2年度より工事着手の予定でございます。 次に、市街地開発と区画整理事業の進捗状況でございますが、まず駅前再開発事業ですが、本事業は昭和58年に基本構想に取り組んでから6年を経過しておりまして、地元との協議を重ねておりますが余り進んでいない状況でございます。 これらの原因、理由として考えられますのは、地元役員を除きまして地元の方々の再開発への気運が余り盛り上がってこないということと、土地所有関係などが挙げられますが、駅前再開発事業は地域の方々の地権、借地権等の権利変換により地区の人々で行う建設事業でありますので、地区の人々を除いての事業推進に向けての計画はあり得ませんし、地元と行政側とがうまくかみ合ってこそ初めて事業が進むわけでございますが、地元合意への気運が高まらないというのも私たちの問題ということで、それらを踏まえまして地区内の権利者の皆さんには、地区住民の意向を踏まえて作成いたしました再開発の計画案を持って、担当員が戸別訪問し再開発についての認識を深めていただき、協力をお願いしておるわけでございますが、一方、現在事業実現に向けて努力していただいております地元の役員さん方と、今後の方策についての検討、地主との話し合い等重ねているところでございます。今後もこのような点を踏まえまして、事業推進に一層努めてまいりたいと思います。 次に、区画整理事業のうち東和歌山第1土地区画整理事業の進捗状況でございますが、昭和43年3月より総事業費76億6,000万円で施工中でございまして、本年8月末進捗率は92.9%、本年度末進捗予定は95.8%でございます。 それから、次に東和歌山第2地区土地区画整理事業でございますが、50年1月から総事業費81億8,200万円で施工中でございまして、本年8月末の進捗率は59.4%、本年度末の進捗予定は66%でございます。 次に、都市美観に関連して公園内便所の管理についてでございますが、現在都市計画部公園課で管理しております児童公園、広場等を含めまして、公園は163カ所でございまして、このうち56カ所に便所を設置してございます。くみ取り回数は月2回、清掃回数は月3回ないし4回となってございます。時には心ない市民におきまして、落書きされたり便器を壊されたりというようなことがございますが、これらの修理補修等できるだけ早く処理するようにしております。本年度実施済みは6カ所でございます。 今後も巡回体制の強化を図りまして、整備に努めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 井上土木部長。 〔土木部長井上隆勝君登壇〕 ◎土木部長(井上隆勝君) 20番森議員の御質問にお答えいたします。 まず、土木部に対する御質問の中で、不法看板等の撤去についてでございますが、県屋外広告物条例に基づき、県道については県で、市道についてはにおいて撤去警告を行い、警告後は計画的に直接撤去を行っております。 なお、ちなみに平成元年度においては主要幹線及び不法看板等が多い場所について、計2回実施をいたしております。今後もPRに努めるとともに、美観に努めてまいります。 次に、路面清掃につきましては、主要幹線道路21路線、延長7万2,840メートルを月3回民間業者に委託して行っております。ただ道路上の不法駐車等が多く、作業に支障を来たしている状態であります。今後不法駐車の取り締まりを警察当局とタイアップしながら、実施できるよう協議してまいります。 次に、歩道、中央分離帯の空き缶、空き瓶の清掃についてでございますが、平成元年度から路線として、本町和歌浦線その1、その2、和歌浦口雑賀崎線、西脇山口線、駅前線、新和歌浦中之島紀三井寺線初め6路線、延長8,690メートルを民間業者に委託し、月2回のごみ類収集を行っております。今後も実施延長についてさらに検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 岡崎下水道部長。 〔下水道部長岡崎忠彦君登壇〕 ◎下水道部長(岡崎忠彦君) 20番森議員の内川の問題につきまして御答弁を申し上げます。 和歌川の昭和40年代の汚濁は、生物化学的酸素要求量で500ミリグラムパーリッターにも達してございます。その後県の和歌川ポンプ場よりの浄化用水の導入及びヘドロのしゅんせつ、並びに下水道の整備と終末処理場の稼働によりまして、昭和63年度の本の公害概況状況によりますと、和歌川、堀川、真田堀川の生物化学的酸素要求量の平均値は5から10ミリグラムパーリッター前後と観測され、水質面では大きく改善されてございます。 しかし、河川の水は法規制外である有色排水のため依然として黒色を呈してございます。この対策としまして、県及びにより浄化対策に取り組む資料とするために、62年に約1カ年間調査をいたしてまいりました。 その内容につきましては、内川に放流している工場の調査及び和歌川終末処理場の放流水にかかる着色排水の脱色等の検討でございます。以降、内川浄化を推進するため、本年7月1日に担当助役を会長とする、和歌山和歌川浄化対策協議会の設置を行いました。これからは本協議会の中で有色排水事業所等と脱色等排水改善について協議を行い、内川浄化対策に当たってまいるよう考えてございます。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 木村民生部長。 〔民生部長木村一夫君登壇〕 ◎民生部長(木村一夫君) 20番森議員の御質問にお答えをいたします。 カラオケボックスの規制問題についてでございますが、現在本市においてカラオケボックスといわれているコンテナ型カラオケハウスは、東署管内で11店舗、西署管内で4店舗、北署管内で3店舗で18店舗で営業されております。これは本年10月1日現在の調査でございます。これからまだまだ増加の傾向にあるようであります。 これらカラオケハウスに対して規制はありませんが、県の青少年健全育成条例の中には、青少年保護のための通報、関係業者等の自主規制、あるいは青少年の夜間外出の規制等があり、これに基づく青少年の非行防止に対応しているところでございます。 しかしながら、現状ではカラオケボックスといわれる建物については規制すべきものはなく、業者に対して各部屋の中が見えるよう、青少年の非行防止のため監視テレビを設置するとか、密室化しないよう窓を設けるとか、青少年に対して酒、たばこ等を販売しないよう、強く指導措置を講じているところでございます。 今後ともといたしましても、県、警察等と連絡を取りながら対応してまいりたいと考えてございます。 ○議長(武田典也君) 西本環境事業部長。 〔環境事業部長西本義秋君登壇〕 ◎環境事業部長(西本義秋君) 20番森議員の御質問にお答えいたします。 不法投棄の防止対策とその後の進捗伏況でございますが、不法投棄場所につきましては、道路は道路管理者にフェンス等の設置とパトロールの強化を図ったことと、投棄されたものを早期に撤去することにより減少しており、また、産業廃棄物の悪質な投棄業者もなく、一方河川敷放置等につきましては、管理者及び管理責任者にさく、塀等の設置を依頼し、さらに防止のためのパトロールの実施を指導するとともに、といたしましても夜間等のパトロールを行い、不法投棄の防止に努めているところでございますが、今後とも悪質な投棄業者に対しましては、告発等の措置を含めその対策を講じてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 谷河保健衛生部長。 〔保健衛生部長谷河喜久男君登壇〕 ◎保健衛生部長谷河喜久男君) 20番森議員の保健衛生部に関する御質問にお答えいたします。 内川の浄化につきましては、現在公害対策室では昭和50年度から内川の12地点で毎月1回、年間12回の水質検査を実施いたしているところでございます。この水質測定結果を河川の汚濁の仕様でありますBOD、すなわち生物化学的酸素要求量について平均値で申し上げますと、10年前の昭和53年度では19.4ミリグラムパーリッターでございました。 3年前の昭和60年度では12.4ミリグラムパーリッター、昭和63年度では11.4ミリグラムパーリッターと、年々減少傾向を示してございます。 工場、事業所の排出水としては、法律及び県条例において定められている排出基準の遵守はもちろん、不適合な排水事業所に対しましては、処理施設等改善と指導の強化に努め、一方規制のない着色排水については、行政指導の中で企業に理解と協力を得ているところでございます。 次に、カラオケボックスの騒音についてでありますが、近年カラオケブームに伴い、カラオケ騒音が問題となっているところであります。昭和58年4月1日、和歌山県公害防止条例が施行され、当時は年間32件のカラオケ苦情がありました。昭和63年度においては6件と減少してございます。 最近カラオケボックスが急速に普及しつつある現況にかんがみまして、保健衛生部といたしましては、和歌山県公害防止条例により周辺の生活環境が著しく損なわれないよう、夜間パトロールを行っているところでございます。 カラオケボックスにかかる直接の騒音苦情は現在のところございませんが、今後こういった施設の普及は増加の傾向にあると思慮されますので、公害発生源とならないよう、保健衛生部としいたしまては、強い関心を持ち、パトロールの強化により監視を行ってまいる所存でございます。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 土井建築部長。 〔建築部長土井脩司君登壇〕 ◎建築部長(土井脩司君) 20番森議員の御質問にお答え申し上げます。 カラオケボックスの規制についてでございますが、カラオケルームは4・5年前より岡山方面で初めて登場したと聞いております。 和歌山におきましてはごく最近であり、建設省においても建築基準法によります用途規制がなされていない状態でしたが、現在カラオケルームによる建築物が増加しつつある中で、カラオケボックス、コンテナを改装したものの取り扱いについて、平成元年7月18日付建設省住指発第239号をもって通達があったとおりでありますが、なかでも建築基準法第48条関係による用途地域内の建築物制限で規制を受けるようになりました。 この規制は、建築物の規制でありまして、ほか各自治体におきましてもカラオケハウスの建設を規制する要綱を検討中のところも聞いておりますので、ほか各自治体の状況を参考にしながら、今後取り組んでいきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 石垣教育長。 〔教育長石垣勝二君登壇〕 ◎教育長(石垣勝二君) 20番森議員の御質問にお答えいたします。 和歌山におきましては、今のところ他の都市で発生いたしましたような、中学生がカラオケホックスの中で飲酒して、急性アルコール中毒死するなどというような事件は発生しておりませんが、しかしそういう類似の事件や、またその他風俗的な運営におきまして、同様の事件が発生することも予想されるところでございます。 そこで、和歌山教育委員会といたしましては、教育長名をもちまして県民生部長、青少年保護課長あてに規制の検討依頼を10月16日付の文書で要望しておるところでございます。 また、管下の中学校長あてにも生徒と保護者の指導を依頼していますが、今後カラオケボツクスヘ青少年が出入りすることを規制する点については、関係機関と連絡を密にしながら、実現の方向で努力してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(武田典也君) 森正樹君。--20番。 〔20番森 正樹君登壇〕(拍手) ◆20番(森正樹君) それでは第2質問に入りたいと思います。 まず、全体構想の実現についてでありますが、この全体構想の実現のいかんが、いかに和歌山の浮沈のかぎを握っているかというのは、もう今さら私が申し上げるまでもなく御承知だと思います。 先ほどの答弁で全体計画促進協議会であるとか、あるいは全体構想早期実現期成会を通じての活動をしているというような御答弁でありましたが、これらの活動は当たり前のことでありまして、それ以外にもあらゆる機会、場面、手段、方法等を利用してこのPRに努めていっていただきたいと思います。とともに、世論の盛り上がりを図らなければならないことは、先ほど申し上げたとおりでありまして、これに真剣に取り組んでいただきたいと思います。 そういう意味で40万市民の先頭に立って、旅田市長あなたは、40万市民の命運を担っているわけでありますから、そういう意味で政治生命をかけるぐらいの意気込みで取り組むという決意のほどを再度示してほしいと思います。 先ほどの答弁で市長もお認めになったように、残念ながら政府の姿勢は明らかに後退をしているわけでありまして、この全体構想実現に向けてぜひとも世論を喚起し、何としても実現に向けて我々としては取り組んでいきたいと、そういうふうに思いますし、精いっぱいの努力をお願いしたいと思います。 それから、企画部長に申し上げたいんでありますが、この世論の喚起ということについて、まだまだ方法はいろいろあると思います。どうもこう答弁をお聞きしていると何と言いますか、言葉は大変丁寧で結構な答弁なんですが、中身は正直いって何もしないという答弁にしか聞こえません。そうではなくてぜひこう前向きに、積極的な努力をしていっていただきたいと思います。 それからもう1つ、先ほどの答弁の中で採算性の面で話が出ておりましたけれども、私は日本の国を代表する、特に我が国初の24時間空港といわれる関西国際空港が、採算性だけで判断されていいのかどうか。そこら辺に大変大きな疑問を感じます。やはり国の表玄関になる基幹空港でありますから、採算性であるとかそうした問題ではなくて、我が国の将来の全体的な発展、そうしたものを調和、そういうものを見た上での判断であるべきであると、そのように思います。 特に、我が国は双眼構造だと言われて、東京圏と関西圏の2つが中心になって発展をしてきたと言われておりますけれども、そうした意味でこの関西新国際空港というのは、関西という東京と並ぶ一つの経済圏の核になる、窓口になるところでありますから、何としても全体構想は実現すべきであると、そういうふうに私は思います。そういう意味で再度御答弁をお願いしたいと思います。 それから、大阪国際空港の存廃の問題でありますが、実は私、記者時代に大阪の支局におりまして、何度もこの大阪国際空港のいろんな問題で取材をした経験がございます。周辺整備機構という特殊法人がございまして、これは福岡と大阪の空港の周辺の、例えば移転補償の問題でありますとか、騒音対策の問題とか、そうしたものを扱う組織でありますが、あるときこの局辺整備機構と地元住民の話し合いの会合に私も取材で同席をしたことがございました。 当時、運輸省の役人とか地元選出の国会議員が同席をしたことを覚えておりますが、その当時の地元住民あるいは地元地方自治体の関係者というのは、なんか罪人をこう追及するような、そんな激しい口調で運輸省の役人でありますとか、国会議員に詰め寄っていった光景を今でもありありと思い浮かべます。その同じ地元が今手のひらを返したように、地元11協を初めとして存続を打ち出してきました。廃止宣言都市とかいう、そういう宣言を出したまであったわけでありますが、この手のひらの返しようはまさに地域エゴ以外の何ものでもないと、そのように私は思います。 確かに大変難しい問題でありまして、例えば大阪府の南部と北部の戦争の引き金になりかねない問題であるとも言われておりますし、確かに推移を見守らなければならない部分もあると思います。また、神戸沖空港でありますとか、滋賀空港の問題も出てきておりますし、それとの兼ね合いの問題もございます。いろいろ大変こう難しい要素が絡み合っていることは事実でありますが、しかしながら長い目で見て本当の意味での関西全体の調和ということを考えますと、やはり大阪空港は廃止すべきであると。原点に戻りまして大阪空港を廃止して、関西国際空港の全体構想の実現を図るべきであると、そのように私は思います。 まして、現在の大阪国際空港は30数社が乗り入れを希望していると聞いておりますけれども、現実には9カ国12社しか乗り入れができないという、まさに先ほど申し上げましたように欠陥空港でありまして、昭和56年の12月の最高裁でも欠陥空港と断罪をされたことを記憶しております。 先ほどちょっと答弁の中でも申されておりましたが、6月23日に運輸省が大阪空港の存廃についての調査結果の中間報告を出しました。それでその何と言いますか、ニュアンスというのが非常に色濃く存続を打ち出したものになっておるわけでありますが、その存続を暗に打ち出したその根拠というのは、ほとんど経済効果を理由としております。 先ほどちょっと申し上げましたけれども、この大阪空港の存廃の問題も、例えば経済効果の問題とか、それから経済波及効果のそうした要素だけで私は判断するのはやっぱり誤っていると、間違っているとそのように思います。やはり繰り返しますけれども、新しい空港は大阪空港の廃止を前提として、この同空港の機能をかわって受け持つ能力のあるものとしなければならないという、最初の趣旨に戻るべきである。そういう意味でもう一度この点についても御答弁をいただければ幸いであります。 それから、国内便の確保についてでありますが、関西国際空港が真の意味でのスーパーハブ空港として機能するためには、やはり24時間運用の完全空港というならば、どちらの意味から考えましても、国内便が国際便とともに確保されるのが大前提であると私は思います。企画部としてはこの国内便の確保のために最大の努力をぜひしていただきたい。部を挙げてあるいは部の力で足りないんでありますならば、他の組織にも力をかりてこの国内便の確保のために、不退転の決意で取り組んでほしい、その決意を聞かせてほしいと思います。 それから、関連地域整備の問題のうち幾つか再質問いたしますが、まず近畿自動車道紀勢線のうちの南北インターチェンジの問題であります。 先ほど御答弁の中で国のあれはどうも厳しいというお言葉でありました。そういう、例えば一つ非常に区間が短いという理由を、国の説明の理由の一つに挙げておれましたけれども、そう言われるんであれば私は反論したいんでありますが、この近畿自動車道紀勢線の美原北インターと美原南インターというのがございます。これはいずれも大阪府南河内郡美原町というところに立地をしいるわけでありまして、この美原町というのは人口3万7,756人、これは10月末現在でありますが、そして町域面積が13.37平方キロ、まことに小さな町であります。和歌山はそれに対して207.44平方キロでありますから、その大きさの違いが一目瞭然だと思いますが、こんな小さな町で2つランプウエイもしくはインターがあるわけでありまして、立地をするわけであります。 私はだから区間の短さだとか、そういうのは問題ではないと、必要性があればできて当たり前であると、つくるべきであると、そのように私は思います。そういう意味で、和歌山に3つあっても少しも不思議はない。ぜひ実現に向けて粘り強く努力してほしいと思います。 どっちみち答弁もらっても同じ答えしか返ってこないと思いますので、もう要望にしておきます。 それから、第2阪和の成否の問題でありますが、第1質問でも申し上げましたように、用地買収がキーポイントになってくるであろうと。先般私ども東京へ陳情に行ったときも、やはりそのようなニュアンスのことを向こうから言われたように思っております。 道路の建設については、過去の例を見てもわかりますように、用地買収がスムーズに進めば大変建設も早くいきますし、これは当たり前でありますが、逆に暗礁に乗り上げると大変なことになる、そういう過去の例が示しております。そういう意味で用地買収に全力を挙げて、その成果をもってAランクの格上げを国に迫ると、そういう流れでぜひ取り組んでいただきたい。 なぜこれを私申し上げるかといいますと、本年JRの紀の国線という名前が今愛称としてついているそうでありますが、紀勢線の特急くろしおが新大阪あるいは京都へ直接乗り入れをすることになりました。それでちょっと調べてみたんでありますが、このくろしおの新幹線駅への直通乗り入れによりまして、この夏以降の和歌山の主な観光地の入り込み数というのは、それぞれにふえております。全体で夏季期間中で107%の増であると聞いております。増加の順位は、白浜、勝浦、串本の順だそうでありますが、このように国土軸に直結することが、いかに効果がてきめんにあらわれるかという一つの例であろうと。 そうした意味で、道路に関しましても近畿自動車道紀勢線もそうでありますが、第2阪和についても一日も早い国土軸への直結というのを、我々としては40万市民、108万県民の総意でありますから、そのために努力をしていただきたい、このように申し上げておきたいと思います。 それから、駅前再開発のことでありますが、先ほどの部長の答弁は何か聞いておりますと、は関係がないんで知らないというような、そういうニュアンスにしか聞こえませんでした。関西国際空港が20キロ先に完成して、本が臨空都市だとみんな言っておりますし、市長も常々言われております。 国際観光都市と銘打って本がいく中で、この和歌山駅あるいは和歌山駅が表玄関になるわけであります。そのときに今のままでは大変お粗末ではではないかと、そういう意味で申し上げているわけでありまして、例えば一つ例としてちょっと申し上げたいと思います。 本年の5月に実はJR東岸和田駅前再開発事業がスタートをいたしました。これはJRの東岸和田駅南側を再開発して、43階建ての超高層マンションを中心に約3ヘクタールのショッピングゾーンをつくる計画だそうでありますが、5月23日に地権者でつくる東岸和田駅前地区市街地再開発準備組合の総会で正式に発表されたと。平成4年度に工事には着手するそうでありますが、関西新国際空港開港の平成6年度には完成をしたいと、そういう方向で取り組まれるそうであります。 そして、既にデベロッパーには三井建設が決まっているそうでありますが、同じ臨空都市と名乗りながら、同じまた地方中核都市といいますか、そうした都市の中で片や駅前再開発がスタートをし、片や先ほどの答弁では少しは進んでいるようなニュアンスだったようでありますけれども、私はそうは思いません。全く進んでないと、はっきり断言してもいいと思います。そのようにまことに寂しい限りであります。地権者が主になって確かにやっていくことではありますけれども、はそうしたら黙って何もしなくていいのかと、そういうふうに私は反論したいわけでありまして、再度この点についてとして何かできることはないのか、あるいは1日でも早く実現するために何か取り組むことがあるんではないかと、そういう点でもう一度答弁をしてほしいと思います。 それから、ACCTの問題でありますが、いつだったですか、ちょっと記憶が定かではありませんけれども、先般マスコミで報じられておりましたけれども、アメリカの大手の航空貨物業者が日本に参入をしてきたというニュースを聞いたことがあります。それから、先ほど大阪で大手6社が正式に南港ACCTに進出を決めたと、そういうことも申し上げました。それらの例を見るまでもなく、大変今航空貨物業界では企業戦争といいますか、厳しい争いが続いているのが現状であります。 そういう中で本県、本を眺めて見ますと、非常に中小零細企業が多いわけでありまして、こういう厳しい企業戦争の中で果たして生き残っていけるのかどうか、非常に不安を感じます。そういう意味で和歌山のこの業者を守るためにも、和歌山に何としてもACCT、エアカーゴシティターミナルをつくっていただきたい、そのようにお願いしておきます。先の問題ですので、これはもうこの際要望にしておきたいと思います。 なお、一つの私がこれを申し上げる根拠として、最近の航空貨物量の推移をちょっと申し上げておきますが、昭和55年で国内線の取扱貨物量が30万トンだったのが、昨年度で61万8,000トン、倍以上にふえております。国際線の貨物に至りましては、昭和55年に53万1,000トンだったのが昨年は140万2,000トンヘと大幅に伸びているわけであります。そのような世界の情勢もあるということを、日本全体の情勢があるということを知っておいていただきたいと思います。 それから、コスモパーク加太の問題でありますが、答弁の中で計画の公表が本年度中というふうに聞こえたんですけれども、そういうふうに正式に受け取っていいのか、ちょっとその点だけ確認の意味で再度御答弁をいただきたいと思います。 それから、多目的全天候型球技場について提案を申し上げたわけでありますが、なぜ私がこれにこだわるかといいますと、一つその例証を申し上げたいと思います。 ことしに入りまして和歌山で開催すべく紹介あるいは引き合いのあった行事といいますか、イベントで断念されたものがたくさんあります。例えばコシノジュンコファッションショーでありますとか、熱気球の何と言いますかイベント、それから大相撲の誘致、モデルシップの展示会、それからオーシャンカップ級のモーターボートレース、それからバレーの屋外で予定していたそうでありますが、バレーのショー、大会といいますか、それからヘアースタイル歴史のファツションショーでありますとか、大マジックショーでありますとか、そうしたいろんなせっかく引き合い、紹介がありながら実現されなかったイベントはたくさんあります。このほかにもあります。 それで、理由はさまざまでありましょうし、すべてがそうだとは言いませんが、やはりそのうちの幾つかは和歌山に1つは宿泊設備がないということ、それからもう1つは、一度にたくさんの入が集まってもらえるようなそういうホールがないということ。 例えば、思い起こしますについ先年のことでありますけれども、JCの全国大会を和歌山で開いていただきましたが、どこであったかといいますとあの中央卸売市場のあの大屋根の下でやったわけでありまして、まことにお粗末なところでやったわけであります。そのような過去の例を見ておりましてもまことに寂しい限りでありまして、何としても和歌山に1つ、例えば1万人位の人が集まれるような、そういうイベントのホールが欲しい。そういう意味でこれはぜひ実現をしていただきたい。もちろんこれには当然宿泊能力の強化という問題もついてまいりますが、それとあわせてぜひ取り組んでいただきたい。これももう要望にしておきます。 それから、農業公園については、1つ懸念としてやはりアクセス道路が大変不安がありますので、今後ともこのアクセス道路の整備について真剣に取り組んでいただきたいと、そのように思います。これも要望しておきます。 それから、和泉山脈の開発の問題でありますが、いろいろと聞いております話は大体中規模、小規模の開発が多いわけでありまして、それぞれに例えばゴルフ場でありますとか、あるいは小さな美術館、それから別荘地、それからコンベンションホール、小さなコンベンションホールですね、そういうものをそれぞれ張りつけようとしております。 例えば、和泉山脈のあちこちにそんなものがいっぱいできたところで、それが1万人の人を集める能力はそれで生むかというと、それは無理だと思います。やはり1つ大きな施設がポンとあって、こちらへは例えばゴルフ場であると、こちらはそれから別荘地であると、あるいはこちらはコンベンションホールであると、あるいはこちらはそういう球技場であると、スポーツ施設であると。そのように機能的に調和とれて配置されて、初めて和歌山全体としての町づくりというか構想が、完成していくと思うんですね。そうじゃなくて、このまま黙って放っておきますとあちこちにいろんなものができたことはいいですけれども、民間活力が導入されていいですけれども、それぞれに中程度のあるいは小規模のちゃちなものがいっぱいできてしまって、全体で見ると結局調和のとれない形になる。そして結果は乱開発で終わったということになるおそれが私は大だと思います。 そういう意味で、和歌山には大枠での未来都市構想というか、そういうものがありますけれども、きめの細かい都市づくり、町づくりの構想というのはございません。そういう意味できめの細かいそういう構想というか、未来都市図を早く策定をして、それに基づいて民間活力で入ってくる業者に対して、あなたのところはこういうものをぜひお願いしますと、計画している中に必要でないものがあれば、それはどうかこちらでこういうものがありますので譲ってほしいという形で、リーダーシップを取れるような形で進めていっていただきたい、そのように思います。この点についてもちょっと答弁をいただきたいと思います。この答弁は聞きますと大規模開発協議会というのがあって、その会長が得津助役だそうでありますので、得津助役に答弁をいただければ幸いであります。 それから、都市景観についてでありますが、答弁聞いておりますと本当に情ない感じでありまして、例えば農業用水路に至っては悪くなっていると、部長が明言をしておられました。それから内川も確かに改良はされて、数値的に見ると改良はされているでしょうが、真っ黒な川は相変わらずでありまして、魚が泳いでいるというのは聞いたことがございません。聞くところによると、一部悪質な業者が相変わらず工場排水をたれ流しをしていると聞きますけれども、過去にそういう業者に対して取り締まった実例があるのかどうか、ちょっとこの際報告をしていただければありがたいと思います。 それから、公園等のトイレの問題でありますが、清掃をしているというふうにおっしゃっておりますが、私の見た限りでは以前に比べて決して改良された、よくなったとは思えません。再答弁はもう求めませんが、課題として申し上げておきたいと思います。決して今のままで観光客に来てもらって、気持ちよく使って、喜んで帰ってもらえるものではないということを申し上げておきたいと思います。 それから、アーケードに至ってはもう申し上げるのもあれでございますが、前にも言いましたように、日本全国の駅前のアーケード街で傘を差して歩くようなアーケード街はほかにないわけであります。国際都市と銘打ち、また臨空都市といいながら、あのような粗末な現状でずっと放置されてきて推移しているわけですね。これについてももう答弁は結構でありますが、しっかり何とかあの改良について取り組んでいただきたい。それで1つ1つ申し上げておりますと時間がありませんので、このこうした町づくり、都市景観の向上という大きな問題について、全庁的に取り組んでいってほしいと。一つの提案として、例えばアイラブニューヨークでありますとか、アイラブオオサカという運動が行われて大変それぞれの町で成功していると聞きますけれども、和歌山におきましてもアイラブワカヤマというような運動を全庁的にやっていっていただきたい。40万市民こぞって行う運動としてやっていっていただければ大変うれしいわけでありますが、これも助役に、あるいは市長でも結構ですが答弁をいただきたい。 最後に、カラオケボックスの問題について、4つの部から答弁をいただきましたけれども、どうも前向きに努力するとか検討するとかいうことでありますが、要するに各部とも今すぐに有効な手は打てないと、打たないというふうに聞こえました。しかし一方で青少年の非行の温床として着実に魔の手は伸びているというふうに私は断言したいと思います。 それから、答弁を聞いておって縦割行政の弊害をつくづく感じました。この4部を統括する意味で、これは貴志助役にですね、担当助役だそうでありますから、全庁的に取り組む必要があるという観点からですね、答弁を求めたいと思います。 以上で第2質問を終わります。(拍手) ○議長(武田典也君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 20番森議員の再質問にお答え申し上げます。 関西国際空港に関係する問題でございますが、全体構想と国内便の確保につきましては、極めて重大な問題であるというふうに考えております。その実現に向けて今後とも全力をもって取り組んでまいりたいというふうに考えております。 県におきましては、知事が先頭に立ってこの問題に取り組んでいただいておりますので、私どもといたしましても県と協調しながら最大の努力を傾注してまいりたいと、そう決意をしているところでございます。 次に、大阪国際空港の存廃にかかわる問題でございますが、先ほどもお答え申し上げましたとおり、この問題は議員御指摘のとおり、航空審議会の答申に基づいて対処すべきだというふうに考えております。 次に、都市景観の問題で全庁的に取り組むようにしてはどうかという御指摘でございます。本市の基本構想の中に、快適都市和歌山づくりということをうたっております。もちろん快適都市和歌山づくりの大きな要素を占めるのは、都市景観の向上であろうかと思いますので、全庁的体制につきましても今後十分検討させていただきたいと思います。 あとは担当部がお答え申し上げます。 ○議長(武田典也君) 得津助役。 〔助役得津 勇君登壇〕 ◎助役(得津勇君) 20番森議員の再質問にお答えをいたします。 大規模開発に係る施設の整合の件でございますが、現在大規模開発につきましては、本協議の前に事前協議の制度が採用されておりまして、開発事業者が許可権者である県知事に対しまして、事前協議に必要な資料を提出し協議が行われてきております。その際、県から開発地域の市町村に対し、意見が求められるわけでございますが、本市におきましては庁内組織といたしまして、大規模開発対策協議会を設けまして、開発事業の内容を深めるため、関係個別法の検討や、各部相互の意見交換を行うなど、協議を行ってきているところでございます。 議員御指摘のように、複数のリゾート開発がある場合可能な限りの整合を図り、一体的なリゾート都市を建設するということは理想的なことでございまして、本市の活性化のためにはぜひ必要なことであると考えます。そこで今後関係各部で十分検討を加える中で、整合が図れるよう開発事業者とも十分協議をして、指導を行ってまいりたいと、このように考えます。 ○議長(武田典也君) 貴志助役。 〔助役貴志 保君登壇〕 ◎助役(貴志保君) 20番森議員の再質問にお答えをいたします。 先ほど教育長並びに関係各部長がお答えを申し上げましたが、現状では県青少年育成条例等に基づいて指導をいたしているところでございます。 本市といたしましても、青少年非行防止という見地から、和歌山少年補導センターを初め、青少年育成市民会議におきましても、積極的に青少年問題に取り組んでいるところでございます。そこで近く青少年育成市民会議の量販店会議を開催いたしまして、西警察署管内を対象に本問題も提起し、この対策を協議することにいたしております。さらに、少年補導センターにおきましても、巡回指導など補導活動を強め、非行防止に一層の努力をする所存でございます。 また、カラオケボックスの規制等につきましても、県に強く要請してまいりたいと考えておりますので、よろしく御了承いただきたいと思います。 ○議長(武田典也君) 中元都市計画部長。 〔都市計画部長中元成和君登壇〕 ◎都市計画部長(中元成和君) 20番森議員の再質問にお答えいたします。 先ほど申し上げましたように、駅前再開発事業は、地権者、借地権者の合意のもとに行う事業でありますが、これらの方々の合意を得るよう持っていくのが私たちの責務であろうと思います。事業推進のため民間活力の導入等も含めまして協議し、粘り強く努力してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 谷河保健衛生部長。 〔保健衛生部長谷河喜久男君登壇〕 ◎保健衛生部長谷河喜久男君) 20番森議員の再質問にお答えいたします。 水質汚濁防止法第12条の規定に基づく違反工場につきましては、その原因を追求するとともに、排出処理施設の改善はもちろん、生産調整をさせるなど厳しい指導を行っているところであります。 悪質な工場につきましては、昭和59年、昭和60年度におきまして各1件であります。これらの工場に対しましては、水質汚濁防止法第13条第1項による汚水等の処理の方法の改善命令及び排出水の一時停止による事実上の操業停止の行政処分を行ったところであります。 なお、司法処分については、書類送検により罰金が課せられたことを承知いたしてございます。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 永長企画部長。 〔企画部長永長道雄君登壇〕 ◎企画部長(永長道雄君) 20番森議員の再質問にお答えいたしたいと思います。 まず、関西国際空港の全体構想による世論の喚起についての御質問でございますけれども、私どもといたしましては、市長からもお答え申し上げたように、本市にとって世論の盛り上げが最も重要な課題であると考えてございます。県とも力をあわせて実現に向けて最大限努力をしてまいりたいと思ってございます。 それから、国内便の確保についてでございますが、大阪国際空港問題については、昭和49年の答申の趣旨に基づき対応されるべきであり、全体構想の推進とあわせて関西国際空港において、多くの国内便を確保していくことが本の活性化につながるものであると考えてございます。 その次に、コスモパーク加太に関係する御質問でございますが、コスモパーク加太開発に係る計画のまとめの時期はどうかということですが、現在県、、公社、三者でいろいろ意見調整を図っているところでございます。先ほども申し上げましたように、本年度をめどに鋭意作業を進めているところでございますので、よろしく御理解を賜りたいと思います。 次に、第1問の答弁の中で、和泉山脈開発に係る現在までの事業化云々の御質問の中で、本市の西庄企業団地についての再質問でございますが、本市の西庄企業団地については団地計画を進めているという段階でございますので、御理解を賜りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) しばらく休憩いたします。          午後3時0分休憩    --------------          午後3時54分再開 ○議長(武田典也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第2の一般質問を継続し、宮本廣次君の質問を許します。--5番。 〔5番宮本廣次君登壇〕(拍手) ◆5番(宮本廣次君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をいたします。 昭和の時代も終わり平成元年も残すところあと20日余りとなり、和歌山市議会も12月の議会を残すのみとなりました。 月日の流れは非常に早いものだと思います。月日の経過とともに私たちはお互いに年齢が加算されていくわけであります。人生わずか50年といわれた時代は過去にはありましたが、今や人生80歳ともいわれ、我が国は世界一長寿王国となったわけであります。これは非常に喜ばしいことであります。この長寿王国となった要素にはいろいろあろうかと思います。御承知のとおり食生活が非常に豊かになったこと、自分の好きなものはいつどこにでも手に入るようになり、栄養のバランスも自分で調整することができるし、また衣類が豊富にあり日常生活に何不自由なく生活ができるようになりました。 なお、それ以上に忘れてはならないのは、我が国の医療機関の発達と充実であると思います。今日私たちが国内旅行をいたしまして、仮に病気にかかったとか、あるいはけがをしたといっても、即その地方の病院で手当ができ、処置ができるというように、日本国内一円における医療機関の充実は他の国では見られないほどすべての面で行き届いているのであります。私たち国民は非常に幸せであると思います。 一方、医療機関の発達と同時に、病院で使用済みの医療器具の排出は相当量に上るものと考えられます。去る11月7日夜の9時、NHKのニュース・トゥデーという番組があります。そのテレビの番組の中で、「注射針はどこへ医療廃棄物の処理は」というテレビ放映がありました。ごらんになった方もあろうかと思いますが、その中である地方の病院で、使用済みの注射針が多量に海へ捨てられてある。そしてその注射針が波に流されて波打ち際に打ち上げられ、そしてその注射針が子供たちが拾ってもてあそんでいたということであります。これは非常に危険なことであり、病気感染のおそれが心配するわけであります。そこで厚生省は思い腰を上げ、この問題に取り組んだということであります。そこで担当部長にお伺いをいたします。 まず第1点目、現在の医療系廃棄物処理の定義はどのようになっているか。 2番目、和歌山市内においての病院、開業医を含めて何件あるか。また、それについてどのような指導を行っているか。 3番目、和歌山市内の病院で独自で処理をしている病院、あるいはメーカー引き取り等々の処理をしている病院は何件か。 それから4番目、現在青岸エネルギーセンター内で焼却している廃棄物の焼却方法と月トン数どのくらいあるか。 5番目、今日現在で医療系廃棄物の処理を業としたいと申し込んでいる件数は何件か。 6番目、去る11月末日に厚生省より廃棄物処理の指導ガイドラインが来ていると思う、その点について詳細に説明をお願いいたしたい。 以上で第1問を終わります。(拍手) ○議長(武田典也君) 西本環境事業部長。 〔環境事業部長西本義秋君登壇〕 ◎環境事業部長(西本義秋君) 5番宮本議員の御質問にお答えいたします。 まず、医療廃棄物の定義といたしましては、病院、診療所、衛生検査所、医療関係研究所から、医療行為等により不要となった廃棄物で、脱脂綿、ガーゼ、包帯、ギプス、おむつ、血液、注射針、点滴セット、体温計、試験管等の検査器具、薬品、レントゲン現像液、産後物等の医療廃棄物について、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に沿って適性に処理するということにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることとなってございます。 次に、青岸エネルギーセンターでの医療廃棄物の焼却はどうしているかということでございますが、の焼却施設への医療廃棄物の処理につきましては、厚生省の指導によりまして、一般廃棄物と事業系廃棄物の混合収集することにより、一般廃棄物とみなして有料に収集したものをの焼却施設で700度から800度で焼却し、衛生的な処理を行っております。また、残廃の処理につきましては和歌山環境保全公社に処理を委託し、最終処分地に搬出をしております。 次に、医療廃棄物の施設での1カ月どの程度処理しているかということなんですけども、施設での医療廃棄物の処理量につきましては、収集量の把握が難しいので、昨年医療機関の廃棄物の処理実態を知るために、病院、診療所等100件を無作為に抽出し調査いたしましたところ、回答62件で年間総排出量1,702トンであります。この中に瓶類、金属類の一部、金属類の一部は業者に引き取ってもらい資源として活用しているものも含まれております。 したがって、が収集しているものは一般ごみを含め医療廃棄物はこのうち約6割の年間1,000トンと、1カ月にして83トン程度のものをが収集処理していることとなっております。 次に、医療廃棄物の処理量の申請者数でございますが、医療廃棄物処理業の許可申請件数は、12月1日現在まで収集運搬業許可登録済みが1件、収集運搬中間処理業の申請中が1件、収集運搬業の申請書交付が1件、中間処理業の申請書交付が1件、以上の4件でございます。 それから、医療廃棄物の処理ガイドラインの内容につきましてでございますが、今回厚生省から出されました医療廃棄物のうち、感染症を生ずるおそれがある廃棄物を感染性廃棄物として、これについての処理ガイドラインを厚生省が定めたものでございます。 感染性廃棄物が安全確実に処理されるよう、 1、医療機関は排出事業者の立場から責任を持って適正な処理の確保に努める。 2番といたしまして、廃棄物処理業者は処理施設等の整備に努め、処理に必要な知識、技術及び感染症の予防に関する知識の習得に努める。 3、市町村は地域の保健衛生の確保、向上の観点から、適正な処理の実施に協力することとなっており、おのおのが処理ガイドラインに従いまして、来年4月から実施することと定めたものでございます。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 谷河保健衛生部長。 〔保健衛生部長谷河喜久男君登壇〕 ◎保健衛生部長谷河喜久男君) 5番宮本議員の御質問にお答えいたします。 医療廃棄物の処理に関しまして、本市の医療施設数はどれだけかとのことでございますが、本市の医療施設数は、病院48、一般診療所374、歯科診療所211、助産所45、衛生検査所4となってございます。 このうち廃棄物を自己処理している病院についてでございますが、全部処理している病院はございませんで、一部自己処理を実施している病院は21でございまして、この処理についは廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づくこととなっていますが、医療関係廃棄物として具体的な処理方法の規定がございませんので、ほとんど一般廃棄物として処理しているのが実情でございます。 次に、医療関係機関から排出される医療廃棄物の処理についてどのように指導しているかとのことでございますが、医療関係機関から排出される医療廃棄物のうち、血液、注射針等感染性廃棄物の処理が重要な事項であり、万全を期さなければならないことであります。 保健衛生部といたしましては、関係医療機関に対しましてその正常に即して適正な処理を行うよう文書で指導するとともに、保健所で実施する医療監視の立入検査では、廃棄物の保管と処理体制の検査、点検を行っているところでございます。特に使用済みの注射針、シャーレ、ガラスくず等感染性廃棄物については、死傷や感染の事故のおそれがございますので、金属缶等堅牢な容器な密封処理などして事故が発生することのないよう厳しく監視しているところでありますが、今後より一層医師会、歯科医師会、県病院協会と医療関係機関に対し、適正な処理の確保についての指導に努めてまいる所存でございます。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 宮本廣次君。--5番。 〔5番宮本廣次君登壇〕(拍手) ◆5番(宮本廣次君) 第2問を質問いたします。 11月の7日の同じテレビの番組の中で、廃棄物の焼却方法についてのテレビの放映がありました。これは山口県で6年前よりある製鉄所の電気炉メーカーで1斗缶で密封した医療廃棄物をその工場へ送ってきて、1,000℃の高温の炉の中ヘマグネットで吸引した1斗缶の廃棄物を重機を使用して挿入し、釜の中で焼却しているということであります。これは非常に安全であり、不安のない焼却方法であると思われます。 現在、和歌山の医療系廃棄物の処理の営業許可については、環境事業部業務第1課が窓口となり、所定の届け申請により法的な手続や行政指導を行い、書類上クリアできた場合認めるということになっていると思う。業務1課では書類上設備面とか焼却炉の整備や、焼却した灰の処理等々いろいろ注文をつけ指導し、監視をしていることになっていますが、焼却する場所については何ら触れられていないわけであります。極端に言うならば、場所さえあれば市内の中心であろうと、住宅街の空き地であろうとどこでもよいというようになっているように思う。 私は、医療系廃棄物処理を業とする者に対しては、何ら反対をするものではない。しかし市民がその焼却に対して不安を抱くようなことがあるならば、行政は最善の方法をとるべきではないかというように思うわけであります。そこで、市長並びに関係部長にお伺いをいたします。 第1点目、現在の青岸エネルギーセンター内で医療系廃棄物を個別に焼却するスペースと設備はないか。 第2番目、和歌山の医師会と医療機器の納入業者ととが、第三者が一緒になって第3セクター方式で医療系廃棄物処理を実施する考えはないか。 第3点目、今後医療機器の焼却については、このまま放置しておきますと、いろいろな問題が出てこようかと思います。そこで和歌山において、全国に先駆けて医療系廃棄物処理についての和歌山の条例を制定する気はないか。例えば、焼却設置場所の地区住民の同意を得るとか、あるいは焼却場所は人家より何キロ以上離れなさいというような、いろいろ市民を守るためのの条例を制定する考えはないか、御答弁をいただきまして第2問を終わります。(拍手) ○議長(武田典也君) 旅田市長。 〔市長旅田卓宗君登壇〕 ◎市長(旅田卓宗君) 5番宮本議員の再質問にお答え申し上げます。 の医師会あるは医療品製造メーカー等、第3セクターによる処理する方法、考えはないかということでございます。 第3セクター方式による公社を設立することとなりますと、と医師会とは市内の問題として、比較的話し合いの機会を多く持つことはできますが、医療品製造メーカーということになりますと、全国的な問題ということになろうかと思われます。公社処理につきましては、今後の課題として他のの状況等を調査の上、厚生省の意見または指導をいただきながら、対処してまいりたいというふうに考えます。 次に、医療廃棄物の処理条例を制定する考えはないかということでございます。 医療廃棄物は廃棄物の処理及び清掃に関する法律の中での産業廃棄物であり、その中の医療廃棄物という位置づけがなされております。医療廃棄物は法律で明確になされておらない部分が多々ある中で、今回厚生省から出されましたガイドラインは、法律で明記をされていない部分をガイドラインによって指導、指針が明確化されたものでございます。 議員御指摘の医療廃棄物条例の制定につきましては、今後十分研究し検討してまいりたいというふうに思います。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) 西本環境事業部長。 〔環境事業部長西本義秋君登壇〕 ◎環境事業部長(西本義秋君) 5番宮本議員の再質問にお答えいたします。 青岸エネルギーセンターの焼却能力でございますが、日量400トン焼却してございます。これに毎日の収乗車と、民間の自己搬入車が搬入してくる市内のごみの処理を行っております。 したがいまして、この医療廃棄物を別途に炉で処理する現在の余力というんですか、場所等がなく、今後は病院、診療所等の医療廃棄物は厚生省のガイドラインに沿って、排出者に適切な処理の指導を行ってまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解願います。 以上でございます。 ○議長(武田典也君) お諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明12月6日午前10時から会議を開くことにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(武田典也君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会いたします。          午後4時14分延会    -------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。   議長  武田典也   議員  和田秀教   議員  浜野喜幸   議員  大艸主馬...