入善町議会 2001-08-01
平成13年第35回(8月)臨時会
同日、高齢者福祉施設対策特別委員会が開催され、9月開所に向けての職員募集の件、入所者の状況などについて協議されました。
7月31日、新川広域圏議会が開催され、関係議員とともに出席し、平成13年度補正予算などについて審議してまいりました。
8月1日、埼玉県皆野町議会及び愛知県藤岡町議会が視察に来町され、学校建設・水の小径等について研修していかれました。
また、1日から2日にかけて、教育福祉環境常任委員会が環境基本計画等について、三重県津市及び安濃町を視察研修してきました。
8月3日、新川介護保険組合議会が開催され、平成12年度決算及び13年度補正予算等について審議してまいりました。
8月3日、富山県日韓友好議員連盟総会が富山市で開催され、平成12年度決算、13年度予算等について審議されております。
8月6日、入善町平和祈念式典及び入善町戦没者追悼式が行われ、各位とともに平和への祈りを捧げたところであります。
また、8月6日から7日にかけて総務常任委員会が福島県西会津町及び喜多方市を訪問し、事務事業評価システム等について視察研修してまいりました。
次に、監査委員から地方自治法第235条の2の規定に基づき、6月分の例月出納検査の結果について議長あてに報告書が提出されております。これらの資料は議会事務局に保管してありますので、御希望の方は御閲覧願います。
以上で諸報告を終わります。
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会議録署名議員の指名
3:
◯議長(
大林政雄君) これより本日の日程に入ります。
日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
署名議員には、16番 板川清治議員、17番 九里郁子議員を指名いたします。
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会期の決定
4:
◯議長(
大林政雄君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。今期
臨時会の会期は本日1日間といたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
5:
◯議長(
大林政雄君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日1日間と決定いたしました。
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議案第46号及び議案第47号
6:
◯議長(
大林政雄君) 次に、日程第3 議案第46号 損害賠償の額を定めることについて、議案第47号 入善町長等の給料その他の給与及び旅費支給条例の一部改正について、以上議案2件を一括して議題といたします。
(提案理由の説明)
7:
◯議長(
大林政雄君) ただいま上程した議案2件について、提案理由の説明を求めます。
米澤町長。
〔町長
米澤政明君 登壇〕
8:
◯町長(
米澤政明君) 議案第46号 損害賠償の額を定めることについて御説明申し上げます。
去る6月26日に執行いたしました入善町特定環境保全公共下水道事業入善西部処理分区第35工区工事の入札について、入札担当職員が、一度投函された入札書を「間違いがあった」との業者からの申し出により入札書の差し替えを認めました。
最低価格入札者ではない有限会社宝泉工務店代表取締役 宝泉 寿と契約を結んだため、町では7月2日、この業者との契約解除同意書をとりつけ、契約を解除しております。
損害賠償金額は、印紙代、コピー代、製本表紙代、保証書代、合わせて1万9,410円となっております。
職員の初歩的な誤りであり、弁解の余地もありません。私を含め、職員の厳重な処分を行うとともに、今後はこのような事故が二度と起きないよう十分な職員の管理を行ってまいりたいと思っております。
以上、地方自治法第96条第1項第13号の規定により議会の議決を得たく提案いたしましたので、よろしく御審議をお願い申し上げます。
次に、議案第47号 入善町長等の給料その他の給与及び旅費支給条例の一部改正について御説明申し上げます。
今回の改正は、去る6月26日に執行いたしました入善町下水道工事の入札に際し、地方自治法施行令に違反した行為があったことはまことに遺憾なことであります。
この事件につきましては、行政執行の最高責任者である町長として、その責任を痛感しているところでありまして、このことに関しまして、道義的、政治的な立場から、自ら律するということで減給の処分を行いたいと考えております。
今後は、私をはじめ全職員が、公務員としてまた全体の奉仕者として責任を痛感し、行政関係法令の研さんに努め、町民の負託に応えるべく、なお一層の努力をしてまいりたいと思っておりますので、議員各位の御理解をお願い申し上げます。
以上で提案理由の説明といたします。
(質 疑)
9:
◯議長(
大林政雄君) これより、議案第46号及び議案第47号について、一括して質疑を行います。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
10:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。よって、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま上程中の案件については、入善町議会会議規則第38条第2項の規定により、委員会への審査付託を省略し、直ちに討論、採決の運びといたしたいが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
11:
◯議長(
大林政雄君) 御異議なしと認めます。よって、これより討論、採決することに決定いたしました。
(討 論)
12:
◯議長(
大林政雄君) これより討論を行います。議案第46号及び議案第47号について、一括して御意見があれば承ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
13:
◯議長(
大林政雄君) 御意見がないものと認めます。よって、討論はこれにて終結いたします。
(採 決)
14:
◯議長(
大林政雄君) これより採決を行います。
まず、議案第46号 損害賠償の額を定めることについて、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
15:
◯議長(
大林政雄君) 起立多数であります。よって、議案第46号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第47号 入善町長等の給料その他の給与及び旅費支給条例の一部改正について、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
16:
◯議長(
大林政雄君) 起立多数であります。よって、議案第47号は原案のとおり可決いたしました。
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議案第48号ないし議案第55号まで
17:
◯議長(
大林政雄君) 次に、日程第4 議案第48号ないし議案第55号 平成13年度入善町一般会計歳入歳出決算認定について、ほか議案7件を議題といたします。
(提案理由の説明)
18:
◯議長(
大林政雄君) ただいま上程した議案48号ないし議案第55号について、提案理由の説明を求めます。
米澤町長。
〔町長
米澤政明君 登壇〕
19:
◯町長(
米澤政明君) 平成12年度の入善町歳入歳出決算については、地方自治法第233条第3項の規定によりまして議会の認定を賜りたく、御提案申し上げます。
平成12年度の我が国経済は、これまでの各般の政策努力の効果もあって緩やかな改善が見られ、企業部門を中心に自律的な回復に向けた動きが徐々に強まってきておりますが、業種や地域では依然としてばらつきがあり、雇用や個人消費はなお厳しい状況にあります。
このような中、公需から民需へのバトンタッチを円滑に行い、景気を本格的な回復軌道に乗せるため、国の金融経済対策など景気対策が引き続き進められているところであります。
本町では、これらの国の施策に呼応し、積極的に事業の推進を図り、町民総合計画の最終年度であることを踏まえ、入善町新総合計画の策定をはじめ、健康プラザの建設、海洋深層水取水施設の整備、介護保険事業の実施、特別養護老人ホームの建設、東町住宅の建て替え等の事業を実施してまいりました。
この間、議員各位をはじめ、町民の皆様には御協力を賜り、決算の終結をみることができましたことに対しまして、深く感謝を申し上げる次第であります。
それでは、議案第48号 平成12年度入善町一般会計について申し上げます。
歳入決算額136億1,147万6,000円、歳出決算額126億6,563万8,000円、差引残額9億4,583万9,000円であります。
このうち、継続費逓次繰越3億4,585万円と繰越明許費繰越2億2,530万5,000円の翌年度へ繰り越すべき財源を除き、3億7,468万4,000円を翌年度へ繰り越しして決算を終結いたしたところでございます。
歳入につきまして申し上げますと、収入済額は136億1,147万6,000円、
不納欠損額266万6,000円、収入未済額3,436万2,000円で、収入率は95.6%であります。
歳入決算額は対前年比107.4%で、9億3,989万5,000円の増となりました。
歳入の主なものは、町税が31億5,244万1,000円、地方交付税が33億4,560万5,000円、町債13億3,020万円、国庫支出金7億1,931万2,000円、県支出金8億4,882万5,000円などであります。
財源別では、町税などの自主財源が64億9,995万2,000円で、構成比は47.8%であります。また、地方交付税、町債などの依存財源は71億1,152万4,000円で、構成比が52.2%となっております。
次に、歳出について申し上げます。
支出済額は126億6,563万8,000円で、執行率は88.9%であります。
継続費逓次繰越額7億101万7,000円、繰越明許費6億5,962万7,000円を除く不用額は2億1,675万8,000円であります。
歳出を性質別に見ますと、人件費、公債費など義務的経費は43億219万2,000円で、前年度比5.2%、2億3,775万4,000円の減少となりました。
歳出総額に占める割合は34%で、前年度よりも3.5ポイント下回っております。
投資的経費につきましては、36億9,798万円で、前年度比0.3%、1,042万6,000円の減少となっており、歳出総額に占める割合は29.2%で、前年度よりも1.5ポイント下回りました。
本決算での投資的事業は、海洋深層水事業3億4,951万4,000円、幹線道路改良舗装事業4億4,404万6,000円、漁港海岸整備事業4億5,024万2,000円、ふれあい交流プラザ建設事業8億5,371万5,000円などであります。
義務的経費、投資的経費のほか、維持補修費が124.4%、繰出金が460.0%等が前年度に比べ増加し、補助費等が83.5%、積立金が14.3%と前年に比べ減少いたしました。
積立金の増額の主なものは、農業集落排水基金1億9,855万2,000円、下水道基金11億4,268万円であります。
また、減額の主なもの、取り崩したものは、財政調整基金1億円、土地開発基金1億7,744万8,000円、社会福祉基金3億5万5,000円、下水道基金12億6,446万9,000円などであります。
以上の結果、本町の財政状況を見てみますと、財政力指数は0.51で前年度比0.008ポイント下回り、財政構造の弾力性を判断する指標として用いられる経常収支比率は前年度比4.1ポイント上回りました。
公債比率は16.5%で前年度比0.4ポイント、債務負担行為分を加えた準公債比率は17.0%で前年度比0.5ポイント下回りました。
また、起債制限比率は9.4%と前年度比0.1ポイント上回りました。
今後とも、これらの指数、数値を常に念頭に置き、財政力の動向を見据えながら健全な財政運営に当たってまいりたいと考えております。
次に、議案第49号 入善町国民健康保険特別会計について申し上げます。
決算は、歳入総額18億4,724万3,000円、歳出総額17億1,490万8,000円であります。
差引残額1億3,233万5,000円を翌年度へ繰り越しして決算を終結いたしました。
歳入のうち保険税の収入済額は6億4,994万4,000円で、介護保険制度の導入により、前年度より3,252万7,000円の増額となりました。
収納率につきましては、現年度医療分は98.69%、介護分は98.35%であります。
現年度医療分につきましては、前年度比0.2ポイントの増となりました。
介護保険料分を除いた被保険者1人当たりの保険税額は7万8,170円で、前年度より2,166円、2.7%の減額となっております。
国保税以外の主な歳入といたしましては、国庫支出金5億8,345万円、療養給付費交付金3億8,361万7,000円などであります。
歳出では、保険給付費が年々増加を続けており、本年度は11億3,873万円となりました。被保険者1人当たりの費用額は44万9,935円で、前年度比1万6,143円、3.5%の減額となりました。これは、一部老人医療から介護保険に移行したためと思われます。
老人保健拠出金につきましては、4億6,266万4,000円で、前年度より6.4%の減額となっております。
また、新たに導入された介護納付金につきましては、6,419万1,000円であります。
今後も、高齢化社会の進展に伴い医療費の増加が予測されますが、医療費適正化事業や保険事業を積極的に推進し、国保の健全運営に当たってまいりたいと考えております。
次に、議案第50号 老人保健医療特別会計について申し上げます。
決算は、歳入総額32億2,492万3,000円、歳出総額31億8,839万1,000円であります。差引残額3,653万2,000円を翌年度へ繰り越しして決算を終結いたしました。
歳入の主なものは、支払基金交付金22億3,168万6,000円、国庫支出金6億2,588万1,000円、県支出金1億6,308万9,000円、一般会計繰入金1億7,710万4,000円などであります。
歳出では、医療諸費が31億5,519万1,000円であり、患者一部負担を含む医療費総額は34億3,322万2,000円で、前年度に比べて7.92%の減額となりました。1人当たりの医療費についても、71万2,435円で、11.3%の減となっております。
老人医療受給者は、高齢化社会を反映して、年度末で4,942人と本町総人口の17.1%を占め、昨年より0.8ポイント上回っております。国保と同様に医療費の抑制に努め、本会計の安定運営を図ってまいりたいと考えております。
次に、議案第51号 入善町簡易水道特別会計について申し上げます。
決算は、歳入総額4,419万円、歳出総額3,115万円、差引残額1,303万7,000円であります。繰越明許費を除きまして1,213万5,000円を翌年度へ繰り越しをして決算を終結いたしました。
歳入の主なものは、負担金554万7,000円、使用料2,950万7,000円であります。
歳出の主なものは、電気料、修繕料等の需用費1,272万9,000円、水質検査手数料等の役務費が453万1,000円、検針業務等の委託料が401万6,000円であります。今後とも、安全で清浄な飲料水の供給に努めてまいります。
次に、議案第52号 入善町育英奨学資金特別会計について申し上げます。
本会計は、山本正勝氏の篤志により昭和49年度に設けられ、前途有為の人材の育成に役立てているものであります。
決算は、歳入総額655万8,000円、歳出総額644万9,000円、差引残額10万9,000円であります。これを翌年度に繰り越しをして決算の終結をみたところであります。
歳入の主なものは、本年度新たに山本正勝氏より御寄附をいただきました200万円と基金積立利子12万8,000円、基金繰入金80万7,000円、繰越金1万1,000円、貸付返済金361万2,000円であります。
歳出では、奨学資金として8名の大学生に432万円を貸与いたしました。
積立金につきましては、212万8,000円を基金として積み立ていたしております。なお、決算年度末の積立基金は4,410万7,000円となっております。
次に、議案第53号 入善町下水道特別会計について申し上げます。
決算は、歳入総額36億514万7,000円、歳出総額35億9,498万8,000円、差引残額1,015万9,000円であります。繰越明許費を除いて235万1,000円を翌年度へ繰り越しをして決算を終結いたしました。
歳入の主なものは、国庫支出金10億8,069万1,000円、町債12億2,570万円であります。
歳出の主なものは、浄化センター建設工事、管渠の測量実施設計等委託業務の委託料10億6,010万円、管渠埋設工事費11億5,997万8,000円、用地費8,961万3,000円、公債費5,833万4,000円であります。
平成13年9月の供用開始を目指し、事業の推進を図ってまいりたいと考えております。
次に、議案第54号 入善町農業集落排水特別会計について申し上げます。
決算は、歳入総額13億5,470万7,000円、歳出総額13億2,833万1,000円、差引残額2,637万6,000円であります。繰越明許費を除いて613万円を翌年度へ繰り越しをして決算を終結いたしました。
歳入の主なものは、県支出金5億3,662万2,000円、町債5億5,760万円であります。
歳出の主なものは、管渠の基本設計及び実施設計等の委託料6,108万5,000円、浄化センター建設、管渠埋設工事の工事費9億6,648万6,000円、公債費3,253万3,000円であります。
小摺戸地区は平成12年11月に供用開始を行い、年度内で全世帯が利用可能となったところであります。
なお、新規採択を受けた新屋地内につきましては、一層の事業推進を図ってまいります。
次に、議案第55号 入善町公共用地先行取得特別会計について申し上げます。
決算は、歳入総額8,943万8,000円、歳出総額8,943万8,000円で決算を終結いたしました。
歳入につきましては、公共下水道浄化センター用地の土地の売り払い収入であります。
歳出につきましては、全額、借入金元利償還金であります。
以上、平成12年度会計に係る決算についてその概要を御説明申し上げましたが、この決算を受け、さらに町政の推進に一層の努力を重ねてまいる所存であります。
なお、本決算につきましては、眞岩監査委員、西尾監査委員から意見書が提出されております。
両監査委員には、長期にわたります決算審査の御苦労に対しまして、深く敬意と感謝を表する次第であります。
以上をもちまして、平成12年度歳入歳出決算に係る提案理由の説明を終わります。
(監査委員の報告)
20:
◯議長(
大林政雄君) 次に、眞岩監査委員より監査結果の報告を求めます。
眞岩監査委員。
〔監査委員
眞岩俊雄君 登壇〕
21:
◯監査委員(
眞岩俊雄君) 平成12年度の入善町一般会計並びに特別会計決算について、西尾監査委員とともに、6月28日から7月31日までにわたり審査しました。その結果に関する意見について御説明いたします。
審査に当たっての留意点としましては、第1に、収支は関係法令に準拠しているか。第2に、予算が適正かつ効率的に執行されているか。第3に、財産の取得・管理及び処分は適正か等であります。
以上の事項に重点を置き、尾崎収入役をはじめ関係者の説明を求めながら、関係諸帳簿及び証拠書類を照合・点検した結果、本決算は適正であると認めた次第であります。
以下、その概要について報告いたします。
平成12年度の日本経済情勢は、停滞のうちに推移したと認識いたしておりますが、平成12年度予算が健全に終結されたことに対し、関係者に敬意を表する次第であります。
決算の概要について申し上げますと、平成12年度の一般会計・特別会計の決算額は、歳入が237億8,300万円余、歳出は226億1,900万円余、差し引き11億6,400万円余が繰り越しとなり、そのうち逓次繰越額及び繰越明許財源が6億11万円、翌年度繰越額5億6,400万円余であります。
これを前年度と比較いたしますと、歳入で28億9,900万円余の増、歳出で24億8,300万円余の増額となっております。
次に、審査の過程で検討すべき事項等がありましたので、若干申し上げたいと思います。
行財政改革についてでありますが、地方分権や少子・高齢化社会の進行等で行政需要がますます多様化かつ増加することから、一層の行財政改革が求められております。
これまでも、町民参加の懇談会での検討や、食糧費をはじめ交際費、補助金等の削減に努めておられますが、今後も事業評価制度等を導入するなど、事務事業の再評価の徹底を図る必要があると思われます。
予算の不用額が、予備費を除き1億9,600万円余で、経費節減の結果と思われますが、住民要望の強くかつ優先度の高い事業に12月補正等で対応することも検討されるようお願いいたします。
それでは、各会計ごとについて申し述べます。
まず、一般会計についてでありますが、歳入決算額は136億1,100万円余で、前年度比9億3,900万円余の増額となっております。
自主財源の根幹であります町税につきましては、景気低迷の影響から町民税が3,660万円、固定資産税は1億1,200万円余の減収となっております。
収納率は98.84%で、前年度比0.22ポイント下回り、収入未済額は343万4,000円で、前年度比679万円の増額となっております。
景気の低迷や高齢化の進行、若者のフリーター化などで、滞納は件数、金額とも年々増加すると予想されます。収納率は県内市町のトップでありますが、今後も滞納を放任することなく、課員全員で粘り強い徴収を実施されますようお願いいたします。
また、一般財源の柱の一つであります地方交付税は、前年度比8,000万円余増の33億4,500万円余となっております。
一方、本年度の町債発行額は13億3,000万円余で、前年度比3億3,400万円余の大幅減となっております。これは、ふれあい交流プラザ(仮称)建設事業の減額によるものであります。
年度末の町債借入残高は115億1,800万円余、前年度比3億9,800万円余の増となっております。
債務負担行為残高8億9,500万円余を加えた合計は124億1,300万円余であります。これは、平成12年度一般会計歳出決算額に相当する金額であります。
今後とも、公債費比率、準公債費比率の動向に留意され、計画的、弾力的に対応されますようお願いいたします。
次に、歳出について申し上げます。
決算額は126億6,500万円余で、前年度比5億7,400万円余の増となっております。
次に、各款における審査の所見を若干申し述べたいと思います。
総務費では、平成13年度からスタートする新総合計画が策定され、平成22年を目標年次とする基本構想と、前期5カ年の基本計画が示されております。計画の推進に当たっては、まちづくりの主人公は町民であることを忘れることなく諸施策の展開に取り組んでいただきたいと思っております。
なお、施設や建物が年々増加してきており、将来、修繕等維持管理費が財政運営の負担となることが懸念されます。建物の建設に当たっては、設計段階から十分検討願いたいと思います。平成12年度に完成した健康交流プラザの維持管理費の実績を分析され、結果を今後の事業実施に有効活用していただきたいと思います。
毎年申し上げていることですが、入札制度の透明性、公平性に向けて、町民の行政不信や議会の混乱を招かないよう常に改善意識を持って努力願いたいと思います。
民生費では、平成13年9月開所に向け、平成12年度から着工された特別養護老人ホームおあしす新川建設事業費等に1億6,000万円余の補助と1,000万円の出資がなされております。経営基盤の軟弱な社会福祉法人であり、やむを得ないものであると考えます。しかしながら、社団法人「おあしす新川」は独立した法人であり、経営は独立採算で行われるべきことは言うまでもありません。今後は、厳しい経営努力が求められましょうが、町に負担を求めることなく、自らの力で健全経営に努められるよう求めるものであります。また、町としては、同法人の経営状況等について今後一層注意を払っていただきたいと思います。
4月から、3歳から5歳までの未就学児に対する医療費助成を、従来は入院のみであったものを通院医療費にまで拡大されております。少子化対策の一環としても適宜な対応であると思います。
衛生費では、現在、ごみ袋の指定制と資源物の分別収集を実施し、ごみ減量化とリサイクルに成果を上げておられますが、平成12年4月から容器包装リサイクル法の施行、さらに平成13年4月から家電リサイクル法が施行されております。今後は、ペットボトル回収の検討や、テレビ・エアコン等の不法投棄一掃に努められますようお願いしたいと思います。
労働費では、JR入善駅の子会社への業務委託は1年間の実施先送りとなっておりましたが、平成13年4月から実施となっております。これを阻止するため、臨時列車「アストル」を運行するなどの努力もされておりますが、新幹線の開業時における在来線の第三セクター化を視野に発想の転換を図られ、駅の効率的な管理方法を考えていただきたいと思います。
次に、農林水産業費であります。農業公社の設立については、以前から強い要望があるところです。今後の農家数の減、農業者の高齢化、後継者不足、産地間競争の激化といった問題に対応するため、関係機関、団体と協議を重ねられ、早期の設立に向け取り組んでいただきたいと思います。
今後の利活用が期待される海洋深層水は、低温安定性、清浄性、富栄養性の3つの特性とともに、これらの性質が年間を通して一定なことも大きな特性であります。この深層水を養殖施設、蓄養施設、食品分野、健康・美容・医療分野等への利活用を図るための取水施設整備が着工され、平成13年10月の給水に向け大きく一歩を踏み出しております。
なお、深層水の商業利用は他県でも行われており、今後、深層水の売り込み合戦の激化が予想され、一刻も早い入善ブランドの確立を期待するものであります。
次に、商工費であります。中心市街地活性化対策として、平成11年に策定された活性化基本計画に基づき、平成12年度はTMO(まちづくり機関)設立に向け、商店街の人たちを中心とした「まちづくり懇話会」が組織され、月2回のペースで勉強会が実施されております。大いに期待するところでございますが、活性化は何よりも自らのものであるとの意識に立ち、自らの事業として推進していくとの気概を持って取り組まれるよう望みたいと思います。
町営バス「のらん・マイカー」の利用者は前年度を上回っており、高齢者や障害者の足として概ね好評でありますが、一部通行しない地域もありますので、その解消に努めていただきたいと思います。
また、民間バス運行機関が、平成13年度限りで完全運行停止すると仄聞することでもあり、町の公共交通体系整備を総合的に検討願いたいと思います。
次に、土木費であります。用地買収に当たっての職員の労苦は多大なものであると察せられます。しかし、用地交渉時に町民から出された諸問題については、行政不信を招かないよう慎重に対処されるようお願いをいたします。
公園施設等にある遊具等が一部老朽化しておりますが、職員数の減少や地元の協力も高齢化等のため十分でなく、管理が行き届きにくい状態であります。外部委託等も含め、管理について十分配慮願いたいと思います。
消防費です。防火水利は、防火水槽に加え打ち込み式消火栓の設置で整備が進められております。安価で用地を余り必要としないので、地下水が豊富な地域での整備の加速化を図っていただきたいと思います。
次に、教育費であります。初めての「ことばの教室」が開設され、軽度の言語障害を持つ幼児・児童のうち希望者に対し、話す・聞くなどの言語機能の発育支援が行われております。適宜な対応であり、今後とも継続開設に努めていただきたいと思います。
建築後20年以上経過している中学校の修繕費が増大しており、生徒が安心して利用できるよう、早期の大規模改造に努められたいと思います。
以上、一般会計について審査の所見を申し述べさせていただきました。
次に、国民健康保険特別会計について申し上げます。
歳入は18億4,700万円余、歳出は17億1,400万円余、差し引き1億3,200万円余を翌年度に繰り越して終結しております。
1人当たり医療費は44万9,935円で、前年度よりも1万6,143円減少しております。これは、一部老人医療から介護保険に移行したためと思われます。
今後、景気の低迷や高齢加入者の増加で保険税の伸びを見込めないことから、保健婦活動や適正受診指導に一層努めていただきたいと思います。
また、平成12年度から国保税にあわせ介護保険料が徴収されることになったため、滞納額の増加が危惧されますので、一層の努力をお願いしたいと思います。
老人保健医療特別会計について申し上げます。
歳入は32億2,400万円余、歳出は31億8,800万円余、差し引き3,653万円を翌年度に繰り越しして終結しております。
1人当たり医療費は71万2,435円で、前年度よりも9万741円減少しております。これは、国民健康保険と同様、一部老人医療から介護保険に移行したためと思われます。国民健康保険と同様、保健婦活動や適正受診指導に一層努めていただきたいと思います。
簡易水道特別会計について申し上げます。
歳入は4,419万円、歳出は3,115万円、差し引き1,304万円を翌年度に繰り越して終結しております。
また、舟見簡易水道整備事業が、平成12年度から平成16年度までの5カ年継続で着工されております。一刻も早い完成を期待するものであります。
育英奨学資金特別会計について申し上げます。
歳入は656万円、歳出は645万円、差し引き11万円を翌年度に繰り越しして終結しております。
歳入の主なものは、山本正勝氏の篤志による200万円の寄附金であります。改めて感謝申し上げたいと思います。
平成12年度から、3年生については、従来の支給月額3万円から5万円に引き上げられております。時宜に即した措置であると考えております。
次に、下水道特別会計について申し上げます。
歳入は36億500万円余、歳出は35億9,400万円余、差し引き1,000万円余を翌年度に繰り越しして終結しております。
平成9年度から本格的に事業着手された下水道事業は、下水道の管理高度化のため、光ファイバーケーブル布設の詳細設計業務委託等が行われており、浄化センターの平成13年9月の一部供用開始に向け、事業を促進されることを期待したいと思います。
農業集落排水特別会計について申し上げます。
歳入は13億5,400万円余、歳出は13億2,800万円余、差し引き2,638万円を翌年度に繰り越しして終結しております。
平成12年度は小摺戸浄化センターが完成し、11月1日から供用開始となっております。今後は、各家庭の排水設備工事が促進されることを期待したいと思います。
公共用地先行取得特別会計について申し上げます。
歳入歳出とも8,944万円であります。歳入は公共下水道浄化センター用地の土地売り払い収入で、歳出は全額、借入金元利償還金であります。
最後に、17の基金の運用状況について申し上げます。
平成12年度末現在高は59億6,984万円で、前年度末現在高に比較して4億3,577万円減少しております。関係書類を審査した結果、計数に誤りはなく、適正に処理されていると認められました。
なお、下水道及び農業集落排水の両特別会計では、基金の繰替運用によりまして、1,064万円程度の支払利息の節減が図られております。
なお、各会計の詳細につきましては、決算審査意見書を提出しておりますので、参考にしていただきたいと思います。
以上、簡単ではありますが、これをもって審査結果に関する意見の説明とさせていただきます。
(質 疑)
22:
◯議長(
大林政雄君) これより、議案第48号ないし議案第55号、平成12年度入善町一般会計歳入歳出決算認定について、ほか7件の議案について質疑を行います。
なお、本案件については、後ほど決算特別委員会を設置し、審査付託の予定であります。その点を考慮の上、質疑されますように御協力をお願いいたします。
まず、議案第48号 一般会計決算の歳入全部について質疑があれば承ります。決算書は50ページから105ページまでであります。
九里議員。
23: ◯17番(九里郁子君) 2点について質問いたします。
1つは町税、1つは地方交付税であります。町税は51ページになりますが、不況のあおりを受けてということで説明もありましたが、個人町民税、特に収入未済額が昨年度に比べて大きく増えております。人数にいたしましても、町民税の未納者が93人、法人が2社となっておりますし、固定資産税の未納者も90人となっておりますが、このことに対して、町はどのような立場でこの人たちに対応しておられるのかお尋ねいたします。
2つ目は、60ページ、地方交付税についてであります。説明をお聞きいたしましても、中身を見ましても、交付税は8,000万円、対前年度比2.5%の増となっております。普通交付税並びに特別交付税ともに伸びているわけですが、普通交付税のうち、町がずっと有利な起債と言い続けてきた地方交付税措置として算入されている額は幾らとみておられるのか。この2点について答弁をお願いいたします。
24:
◯議長(
大林政雄君) 税務課長。
25: ◯税務課長(上田卓治君) 町税の未納対策ということで御質問をいただいたわけであります。
今御指摘ありました個人町民税につきましては、現年課税分でありますが、収入未済額が約500万円であります。滞納者の数は93名でありまして、前年は69名でありますので、24人増えたわけであります。金額に比べまして滞納者の数が増えてきているわけでありますが、最近の傾向といたしましては、先ほどの監査報告の中にもありましたが、若い人たちの離職やフリーターが増えてきておるという傾向があります。また、あわせてそういう方々が短期で県外のほうへ転出されるケースが非常に増えてきているわけであります。そういったものの徴収対策につきましては、町としても非常に苦慮しているところでありますが、電話連絡などをとりながら催告をしているわけでありますけれども、県外へ行ってしまいますとなかなか納めていただけないのが実情であります。
ただ、中には、できるだけ分割納付ということで御理解をいただいて、誓約書も書いていただきながら対応もしているところでありますが、今後、こういうケースがこれからも増えていくのではないかと心配をしているところであります。
法人のほうにつきましては、今回2社が滞納になったわけであります。この2社につきましては、5月末までに何とか納めるということで約束もしておったわけでありまして、5月31日に納入されることを期待していたわけでありますが、実現できなかったわけであります。ただ、この2社につきましては、現在も操業しておりますので、引き続き納税の御協力をいただくようにお願いをしているところであります。
それから、固定資産税につきましても、町民税と同様、若干滞納者の数が増えてきております。12年度は90名となっておりますが、昨年は60名でありましたので、人数的には30名増えたわけであります。これも、どちらかと言いますと小口の滞納が増えてきているわけでありまして、ただ、固定資産税の小口のものについては、金額的には協力いただける金額かなと思っているわけですが、町民税、固定資産税の小口の滞納者につきましては、すべての税にまたがっているわけでありまして、一番大きな滞納の要因となっているのは保険税ではないかと。保険税の額が非常に大きいことが影響しまして、これらを納められないために、わずかな金額の他の税にも影響しているというのが実態かなと思っているわけです。
できるだけ御理解をいただきながら努力したいと思っておりますし、御承知のとおり、今年は国民健康保険法の改正がありまして、平成12年分の保険税に対し1年以上滞納があった場合には、保険証にかえて資格者証を交付するという制度になったわけでありますので、盆過ぎから、税務課職員総動員で保険税の滞納者のところに臨戸徴収にまいりたい。資格者証についての説明もして御協力をお願いしたいと思っているところであります。
以上であります。
26:
◯議長(
大林政雄君) 財政課長。
27: ◯財政課長(松島唯志君) 細かい資料等を持っていませんのでお答えできないわけですが、総額的には7億円程度算入されたものと思っております。後でデータをもう少し個々に拾いましてお渡ししたいと思っております。よろしくお願いします。
28:
◯議長(
大林政雄君) ほかに。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
29:
◯議長(
大林政雄君) 質疑が尽きたものと認めます。
次に、歳出について質疑を行います。
第1款議会費、第2款総務費について質疑があれば承ります。106ページから151ページまでであります。
九里議員。
30: ◯17番(九里郁子君) どこで聞けば悩むんですが、広域圏組合費なものですからここで聞くしかないかなと思うんですが、ごみの問題なんですが、いいでしょうか。
歳出ではこれが出てこないので、資料としては衛生費で出てきているんですが、どの課長でもいいですがお答えいただければと思います。127ページ、広域圏組合費の中で、いわゆるエコポートや宮沢清掃センターに関係してくることでありますが、広域圏全体として、ごみが減量するということで有料の指定袋制が導入されたわけですけれども、当局がつくってくださった決算添付書類などを見ますと、可燃ごみも不燃ごみも昨年に比べみんな増えてきているわけです。それに合わせるように、広域圏ごみ処理の経費の分担金も、平成11年度に比べて可燃ごみも不燃ごみも全部増えてきております。そこで私は、本当に指定袋制にしたことがごみの減量化になったのかということに改めて疑問を呈しておきたいと思うんですが、そのことについて答えていただければと思っております。
31:
◯議長(
大林政雄君) 住民環境課長。
32: ◯住民環境課長(福沢純良君) ごみの問題でありますが、間違いなく増えているのは、生ごみのほうでは7,000トン余り、燃やせないごみのほうでは2,000トン余りでしょうか。新川広域圏全体から見ますと、入善町の1人1日当たりのごみの量は最も少ないほうであります。
しかも、こちらのほうでは、第3のといいましょうか、再生広場等をつくりまして、今後ともリサイクルあるいはステーションの中でのごみの回収実績等をつくりまして、平成12年度の場合ですと、全体のごみの10%余りが別に資源再生利用ということで回収を続けております。今後ともいろいろな面でPR等を重ねながらごみの減量化に努めたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
33:
◯議長(
大林政雄君) 九里議員。
34: ◯17番(九里郁子君) そういう意味では、両方の努力が実っているかなと思います。
この資料から見ましても、再生広場におけるアルミ缶やスチール缶は着実に増えてきております。町は今年度、再生広場を1カ所増設することになっておりますけれども、そのことをもう少し広めていくと、だれもが歩いてでも再生広場に持っていけるということがごみの減量化、資源を大切にしていくことにつながっていくのではないかと思いますが、そうした中期的な計画を述べていただきたいと思います。
35:
◯議長(
大林政雄君) 住民環境課長。
36: ◯住民環境課長(福沢純良君) 今考えておりますのは、東部のほうで、桃李小学校、椚山、横山の中心地区でありますが、そこに、今、上原にあるぐらいの規模のものを考えております。本当はもう1つ、南部のほうで、これは上原保育所のほうと桃李小学校のほうの結果を見まして、もう1カ所ぐらいできないかなという気持ちは持っております。
37:
◯議長(
大林政雄君) ほかに。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
38:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。
次に、第3款民生費、第4款衛生費について質疑があれば承ります。152ページから195ページまでであります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
39:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。
次に、第5款労働費、第6款農林水産業費について質疑があれば承ります。196ページから243ページまでであります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
40:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。
次に、第7款商工費、第8款土木費について質疑があれば承ります。244ページから285ページまでであります。
元島議員。
41: ◯11番(元島正隆君) どこで言えばいいのかと思ったわけでありますが、入善町は今、農林水産業費の中で、深層水事業ということで積極的にやっている。そしてまた、下水道課においては、下水道事業で一生懸命やっている。商工費では、まちづくり活性化で一生懸命やっておられるわけでありますが、この中で、旅費を見たところ、農林水産業は平成10年度にアクアビレッジ基本計画というものを出されまして、翌年の深層水事業ということであらゆる研修をしながら旅費を使っておられます。それを見ますと、平成12年度と平成11年度の比較が1.45倍、平成10年度を見ますと8倍であります。また、今、大変大きな仕事をやっている下水道を見ますと、それぞれいろんな研修を踏まえての旅費があるわけでございます。そして、商工費を見ますと、平成12年度と平成11年度の比較を見ますと、大変大きな金額になっているわけであります。なぜこのような金額になるのかなと。大きな事業があるためにそういった旅費を使うというのはわかるわけでありますが、商工費の場合、平成11年度と平成12年度を比較しますと21倍に膨れ上がっている。平成10年度と平成12年度を比較しますと30倍に膨れ上がっているわけです。町をPRするために、深層水事業をはじめ、新たなまちづくりのために一生懸命にやっていることはわかるわけでありますが、余りにも倍率が大きいものでありますから、その説明を伺いたいと思います。
42:
◯議長(
大林政雄君) 商工観光課長。
43: ◯商工観光課長(飛田 攻君) 元島議員のおっしゃるとおり、旅費につきましては、対前年から見ますと非常に大きく伸びており、突出して目立っていることは事実です。しかし、過去までにおいては経常的な事業体系だったわけですけれども、今、地方分権と言われる中におきまして、人口問題対策というのは非常に大きなファクターを占めてくると思います。そういう中で雇用を確保するということになれば、農業も基幹産業でございますけれども、入善町の恵まれた水資源あるいは土地資源、それらの有機的な活用を図るということで、今私どもは東京、大阪、他の方面もあわせて企業訪問をやって、これはすぐには成果は上がってきませんけれども、私どもの町の実情をそれぞれ企業等に訴えまして、少しでもいいから、私どもの町のほうへ企業誘致できるようにお願いしたり、あるいは東洋紡におきましても、昔は3,300名ほどいたわけですけれども、現実は270名を割っております。それらの新規事業の展開あるいは海洋深層水を含めた非水産分野の事業活動についてPRするために奔走しているわけです。一日も早くその成果が上がることを期待しているわけでございます。
44:
◯議長(
大林政雄君) 元島議員。
45: ◯11番(元島正隆君) もちろんそのように期待をするわけですが、農林水産業を見ますと、平成12年度が156万8,670円、平成11年度が100万ちょっとであります。
そこで、これは助役にお尋ねしたいんですが、このようなまちづくり、企業の誘致、そしてまた東洋紡の跡地の問題なども含め、商工観光課長が大変努力されていると思いますが、町の考え方の中で、このようなことをどうすればいいか。その部署だけに任せるということではなく、全体の中でこういった町おこしというのは考えていかなければならないと思います。予算を見ますと、おととしから見ると30倍、平成11年度から見ると21倍と大変大きなものを感じますので、ウエイトをそこに置いているのかどうか、その骨子についてどう思っておられるのか、あわせて助役から聞きたいと思います。
46:
◯議長(
大林政雄君) 助役。
47: ◯助役(木本隆信君) 昨年、国勢調査が行われまして、5年前より減少いたしました。前々回のときから減少が始まっております。
そこで、これら2つの人口動態を見ますと、少子・高齢化もありますけれども、やはり近年、若者が入善あるいは富山県で就職をしたいけれどもなかなか働くところがない。生活の水準については余り首都圏等と変わらないということが、気がつくのが遅かったかもわかりませんけれども、私どもはそういうふうに改めて実感をしております。
したがいまして、旅費という項目だけとりますと大変倍率が増えておりますけれども、町にとってはこのことが緊急の課題であると認識をしておりまして、特に平成12年度におきましては、途中で補正も何回か行ったということでございます。
参考に申し上げますと、昨年、散居村サミットというのが行われまして、たしか島根県の町だったと思いますけれども、大体私ところと似通った水資源に恵まれたところであります。島根県は、中国地方でも山陰地方でありますから、かなり近畿圏とも離れている。しかし、その町におきましては、企業誘致についてたゆまぬ努力をされまして、人口が逆に一時減ったけれども増えてきたということであります。それらのことを考えますと、この企業誘致というのは、タイミングも必要でありますけれども、たゆまぬ努力が必要ではないかと思っております。
改めて申し上げるまでもなく、当町に立地しておりました清涼飲料メーカーの増設についても、必ずしも地元なり会社側との合意が得られず、ある意味では苦い経験も持っております。そのことを踏まえまして、絶えざる情報収集に努めたいと思っております。また、旅費等につきましてはできるだけ効率的にやりたいと思っております。
48:
◯議長(
大林政雄君) ほかに。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
49:
◯議長(
大林政雄君) 質疑が尽きたものと認めます。
次に、第9款消防費、第10款教育費について質疑があれば承ります。286ページから343ページまででございます。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
50:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。
次に、第11款災害復旧費、第12款公債費、第13款予備費について質疑があれば承ります。344ページから351ページまでであります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
51:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。
以上で議案第48号を終わります。
次に、議案第49号 入善町国民健康保険特別会計決算の歳入歳出全般について質疑を承ります。354ページから385ページまででございます。
九里議員。
52: ◯17番(九里郁子君) 税務課長、先ほどの一般会計の答弁の中で言ってしまわれた感はあるんですが、国保税の滞納者の対応についてであります。
課の皆さん、大変努力されていることには敬意を表するわけで、国保税の医療分の91人、介護保険分の45人の未納者の方々は、先ほど課長から述べられたように、国保については資格証の発行が義務づけられたり、介護保険は段階的にいろんな制約がされるということがあるわけですけれども、まず、この国保だけに限って申し上げますが、8月の盆明けに全課職員総動員で当たられるということですが、この大変な不況の中、本当に払えない人たちもおいでになると思うんです。それでは、大体何回ぐらいの分割まで認めていこうと思われているのか、どの程度で資格証明証を発行しようと町は考えているのか。もう少し深く検討して、状況を見ながら、一人一人状況が違うと思いますから、その猶予をどのように考えていきたいと検討なさっているのか。この2点について答弁いただきたいと思います。大変な問題なのでお願いします。
53:
◯議長(
大林政雄君) 税務課長。
54: ◯税務課長(上田卓治君) 保険税の徴収につきましては税務課の担当でありますが、資格者証の発行については、基本的には健康福祉課のほうでありますので、まず、私ところのほうで、第1段階として保険税の滞納者の実態を調べまして、それらについてのデータをもとに健康福祉課と協議をすることになると思います。
御指摘にもありますように、90名の方、それぞれいろんな状況にあるわけでありまして、我々自身が見ておりましても、なかなか大変だなという方もおられます。また逆に、十分に納める能力があるのに納めないという方もおられるわけでありますので、それらについての具体的な、いわゆる面接調査ということになるかと思いますが、それらの資料をつくって協議をしていきたいと思っているわけであります。
どの程度でということにつきましては、まだ具体的な打ち合わせはしておりません。ただ、私も健康福祉課におりまして介護保険に携わってきておりますので、それらの経験からしますと、個人的な見解としましては、分納制約していただいている方については資格証の発行はすべきでないのではないかという考えは一応は持っております。ただ、実際に発行するのは10月になると思っておりますので、その時点までに健康福祉課と十分協議しまして、その上でまたトップのほうと協議、指導をいただきながら決定していかなければならないと思っております。
55:
◯議長(
大林政雄君) ただいまの時刻は4時44分であります。
お諮りいたします。本日の会議時間は、審議の都合によりまして、議事の終了まであらかじめ延長したいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
56:
◯議長(
大林政雄君) 御異議なしと認めます。よって、本日の会議時間は議事終了まで延長することに決定いたしました。
質疑が尽きたものと認めます。
次に、議案第50号 入善町老人保健医療特別会計決算の歳入歳出全般について質疑があれば承ります。388ページから397ページであります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
57:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。
次に、議案第51号 入善町簡易水道特別会計決算の歳入歳出全般について質疑があれば承ります。400ページから411ページまでであります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
58:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。
次に、議案第52号 入善町育英奨学資金特別会計決算の歳入歳出全般について質疑があれば承ります。414ページから419ページまでであります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
59:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。
次に、議案第53号 入善町下水道特別会計決算の歳入歳出全般について質疑があれば承ります。422ページから439ページまでであります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
60:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。
次に、議案第54号 入善町農業集落排水特別会計決算の歳入歳出全般について質疑があれば承ります。442ページから459ページまでであります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
61:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。
次に、議案第55号 入善町公共用地先行取得特別会計決算の歳入歳出全般について質疑があれば承ります。462ページから463ページまでであります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
62:
◯議長(
大林政雄君) 質疑がないものと認めます。
以上で、議案第48号 平成12年度入善町一般会計歳入歳出決算認定について、ほか7議案の質疑を終結いたします。
(決算特別委員会の設置・審査付託・選任)
63:
◯議長(
大林政雄君) お諮りいたします。議案第48号ないし議案第55号について決算の細部にわたる審査については、6名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、審査付託の上、閉会中の継続審査といたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
64:
◯議長(
大林政雄君) 御異議なしと認めます。よって、議案第48号ないし議案第55号の審査は6名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに閉会中の継続審査を付託することに決定いたしました。
お諮りいたします。ただいま設置した決算特別委員の選任は、委員会条例第5条第1項の規定により、本職より指名いたしたいが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
65:
◯議長(
大林政雄君) 御異議なしと認めます。よって、本職より指名いたします。
決算特別委員には、
1番 松 澤 孝 浩 議員
2番 松 田 俊 弘 議員
3番 上 田 健 次 議員
6番 長 谷 友 義 議員
10番 東 狐 和 議員
14番 本 多 幸 男 議員
以上6名の議員を指名いたします。
お諮りいたします。ただいまの指名について御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
66:
◯議長(
大林政雄君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した6名の議員が決算特別委員に決定いたしました。
お諮りいたします。平成12年度入善町歳入歳出決算に対する特別委員会の審査は、会議規則第45条第1項の規定により、9月開催の次期定例会までに審査を完了するよう期限を付したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
67:
◯議長(
大林政雄君) 御異議なしと認めます。よって、特別委員会の決算審査は、9月定例会までに終了するよう期限をつけて付託することに決定いたしました。
暫時休憩いたします。
休憩中に、設置いたしました決算特別委員会の委員長、副委員長の互選をお願いします。
午後5時10分から再開いたします。
午後 4時47分 休憩
─────────────────────────
午後 5時10分 再開
68:
◯議長(
大林政雄君) 休憩前に引き続き再開いたします。
御報告いたします。先ほど設置されました決算特別委員会の委員長、副委員長が休憩中に開催された委員会で互選され、
委員長には 14番 本 多 幸 男 議員
副委員長には 10番 東 狐 和 議員
が当選されましたので、御報告申し上げます。
─────────────────────────
69:
◯議長(
大林政雄君) 以上をもちまして、本日の日程は終了しましたので閉議いたします。
─────────────────────────
閉会の宣告
70:
◯議長(
大林政雄君) これをもちまして、第35回入善町議会
臨時会を閉会いたします。
議員各位並びに執行当局には、大変御苦労さまでございました。
午後 5時11分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成13年8月9日
入善町議会議長 大 林 政 雄
会議録署名議員 板 川 清 治
会議録署名議員 九 里 郁 子
発言が指定されていません。 © Nyuzen Town Assembly. All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...