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  1. 高岡市議会 2022-12-04
    令和4年12月定例会(第4日目) 本文


    取得元: 高岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 開議 午前10時00分   ────────────・─────────────・────────────               開             議 ◯議長(坂林永喜君) おはようございます。これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程(第4号)のとおりでございます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議  題  の  宣  告 2 ◯議長(坂林永喜君) 日程第1 市政一般に対する質問並びに議案第84号から議案第130号までを議題といたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━              一問一答方式による一般質問、質疑 3 ◯議長(坂林永喜君) これより、各議員の一問一答方式による市政一般に対する質問並びに提出議案に対する質疑を行います。  この一問一答方式による一般質問は、一般質問要綱に基づき質問者1人当たりの持ち時間を25分以内、答弁時間を含め60分以内とし、一問一答方式により行うものであります。質問並びに答弁に当たっては、その都度、議長の許可を得ていただくようお願いいたします。  なお、議事整理の都合上、同一の答弁者が続く場合は、控席に戻らず、引き続きそのまま答弁者席にて答弁をお願いいたします。  それでは、通告に従いまして、発言を許します。18番 薮中一夫君。       〔18番(薮中一夫君)質問席へ〕 4 ◯議長(坂林永喜君) 薮中一夫君の質問時間は11時3分までです。  18番、どうぞ。 5 ◯18番(薮中一夫君) おはようございます。  昨日12日、伏木の雲龍山勝興寺が国宝に指定されたと国の官報にて告示されました。高岡市民にとっては誠に喜ばしいことだと思っております。本当におめでとうございます。これまで長い道のりでした。国宝に向けて御尽力いただきました地元伏木の皆様、そして関係各位の皆様、また先達の皆様には、心より感謝と敬意を申し上げます。  私、質問に関しては、令和元年9月の会派代表質問による質問から3年、そして一般質問では平成30年9月から4年間空いておりまして、お聞き苦しいことがあるかと思いますが、そのときは後で御指導いただければと思っております。
     それでは、通告に従いまして質問させていただきます。  まずは、市長が公言されておられます「高岡を前へ」は、市長とともに考え、ともにつくる市職員の力が必要不可欠であります。  高岡市職員採用案内には、「高い倫理観をもった人」「市民の立場で考え、市民と協働できる人」「新たな課題に挑戦できる人」とありますが、もっと分かりやすく具体的に市長らしい言葉で高岡市が求める人材とは何か、市長、お示しください。 6 ◯市長(角田悠紀君) おはようございます。  薮中議員の御質問にお答えをさせていただきます。  本日、傍聴席には、今年から私たちと一緒に高岡市役所で働き始めた新規採用職員が傍聴させていただいております。私からのメッセージも込めて御答弁させていただこうと思います。  私自身、高岡市を、市民一人ひとりが個性や能力に応じて何事にも「挑戦」し、市役所はその挑戦をしっかりと支え、共に未来を切り拓いていく、そのような市にしていきたいと考えております。  そのためには、市職員はどうすればできるのかを市民の皆様とともに考え、行動し、そして自らの能力を磨き、挑戦することのできる職員が必要な人材であると考えております。そして、日頃の採用試験におきましても、この点を重要視しながら採用をさせていただいているところであります。 7 ◯18番(薮中一夫君) 市長、ありがとうございました。  続きまして、行財政改革アクションプランの推進により、市職員数は毎年減少しております。それに伴い、今いる市職員の負担も増加していると考えます。市職員数の削減も限界に達しているのではないでしょうか。  そこで、近年の職員数の現状について、確認のため、総務部長にお聞きいたします。 8 ◯総務部長梅崎幸弘君) 直近3年間における4月1日時点での職員数は、令和2年度が1,762人、令和3年度が1,749人、令和4年度が1,736人でございます。 9 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございました。  やっぱり年々減ってきているという現状でございますのでなかなか厳しい状況もあるのかと思いますけれども、これからもしっかりとまたよろしくお願いいたします。  それでは、離職者の現状をお聞きいたします。  毎年必ず離職者が発生いたします。長年、高岡市の発展のために尽くしていただいた方には、これまでの尽力に深く感謝申し上げます。  しかしながら、離職者には定年退職者だけではなく、志半ばで市職員を辞められる方もおられます。  そこで、離職者数の現状を総務部長にお聞きいたします。 10 ◯総務部長梅崎幸弘君) 直近3年間における離職者数でございますが、全職種で定年退職者を含んで、令和元年度が105人、令和2年度が72人、令和3年度が70人でございます。 11 ◯18番(薮中一夫君) それでは、近年の本市の採用試験応募者数の状況はどうか、総務部長にお聞きいたします。 12 ◯総務部長梅崎幸弘君) 直近3年間における採用試験についての応募者数でございますが、全職種で、令和元年度は63人程度の募集に対しまして215人、令和2年度が57人程度の募集に対しまして203人、令和3年度が53人程度の募集に対しまして182人でございます。 13 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございました。  年々、応募も若干減っているのかなと感じます。  高岡市を前へ進めるためには、発案能力、実行力はもとよりグローカルな人材が求められると考えております。高い視野を持ちつつサステーナブルな感性を失わない人材が市職員に必要と考えます。そのためには、よく似たタイプの人材が結集するより多種多様な人材がそろってこそ、高岡が明るく変化しつつ前へ進むのではないでしょうか。  そこで、多様な人材を集めるためにどのような工夫をしているのか、総務部長にお聞きいたします。 14 ◯総務部長梅崎幸弘君) これまでも、年齢要件、受験要件の見直しを行うなど、多様な人材を確保するため工夫を重ねてきたところであります。今年度からは新たに通年募集型の採用試験を実施し、社会人経験者がその機会を逸することなく、いつでも応募できる環境を整え、幅広い活躍が期待できる多様な人材を確保できるよう努めております。 15 ◯18番(薮中一夫君) それでは、ここからちょっと、なかなかに厳しい答えをいただくような質問をさせていただきます。  現在は、リモート面接を行うことができます。県外にいる本市出身者や高岡市に興味がある人が応募しやすくなりますし、何よりも高岡市職員として応募している方々の思いを直接伺うために、またその人となりを知るためにも、応募者全員と面接することからスタートしてはと考えますが、総務部長に考えをお伺いいたします。 16 ◯総務部長梅崎幸弘君) 本市の採用試験では、一定程度の教養や知識等の素養が必要との考えから、筆記試験小論文試験を実施し、その上で面接試験を行っております。  応募者全員との面接は時間的な制約から難しいと考えますが、市職員として人としての資質の見極めが重要との考えから、試験におきましては面接試験での配点割合を高く設定しております。引き続き、応募者の人となりを重視した採用試験を行い、人材の確保に努めてまいります。 17 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございました。  何とぞこれからもなるべく多くの方と面接して話していただければと思っております。  それでは、続きまして、次の質問に移ります。  県では、多くの有為で多様な人材を確保する目的で、技術職の教養試験の廃止を含めた県職員採用試験大幅見直しをすると発表されました。これは採用試験の分母を増やすことはできますが、質の低下を招く危険もはらんでおります。あくまでも求める人材を採用するという目的は絶対に忘れてはいけません。  私も平成26年9月定例会において、エントリーシートSPI試験の導入を提案させていただきました。  それから8年が経過し、ここで提案ですが、本市のエントリーシートアピールシートにおいても志望動機ではなく、高岡愛、高岡市へラブレターを書いてもらう、自己PR、これまで培ってきた知識や能力を高岡市職員としてどのように生かすことができるのかではなく、私が市長になったらをテーマに、何をするのか、またどのように実現させるのかといった企画立案をしてもらうなど、本市独自の内容に変更してはと考えます。これは民間企業の採用試験にも使われており、本市としても新たな気づきになるかと思います。高岡市は、柔軟な発想、企画立案力のある人材を求めており、教養試験対策よりも大事に扱っていますとアピールすることで多様な意欲ある人材の募集につながると思います。  そこで、本市も公務員試験対策不要を打ち出し、エントリーシートアピールシートの項目を高岡市独自の内容に変更してはと考えますが、総務部長にお伺いいたします。 18 ◯総務部長梅崎幸弘君) 現在提出いただいておりますエントリーシートアピールシートにつきましては、志望動機得意分野、目指す職員像などを記載項目としております。その中においては、自身のこれまでの活動や培ってきた知識、能力などについてアピールすることもでき、面接時の重要な資料となっております。  受験者の長所を引き出すため、また、本市におきましても求める職員像に合致した人材を採用するためにはどのような内容が効果的か、今後とも検討を重ねてまいります。 19 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございました。  随時また検討していっていただければと思っております。  続きまして、一芸に秀でた応募者に加点するなど、多様な人材の確保に努めてはという質問をさせていただきます。  一芸に秀でた人、スポーツや音楽、芸術、意外なところでは、ゲームでは誰にも負けない、ツイッターフォロワー数が1,000人以上、ユーチューバーチャンネル登録数が1万人を超えるなど、まだまだたくさん一芸に秀でた人の候補があると思います。質問時間の問題もありますのでこれでやめますが、何々が好きだとか、何々のことなら朝まで話せるとか、そういったことも一芸の一つではないでしょうか。  スポーツや音楽、芸術は言うまでもなく、ゲームはeスポーツの発展や演出効果に、ツイッターユーチューバーは本市の魅力発信にと活躍できる場面は多々あるかと思いますし、個性豊かな人材が増えることで視野が広がり、あらゆる視点で物事を見ることにつながります。  何をもって一芸に秀でたと判断するのは難しいところとは思いますが、本市職員には足りない部分を補える素質と捉えて採用加点し、専門に特化した多様な人材の確保に努めてはと考えますが、総務部長に見解をお伺いいたします。 20 ◯総務部長梅崎幸弘君) 市職員として職務を行う場合、当然のことながら、事業の企画力や対人能力、一定の事務処理能力は必要と考えております。その上で、本市の採用につきましては個別面接による人物重視の採用を行っており、面接におきましては、受験者が今まで取り組んできたことや得意分野などをアピールできる場も設けておりまして、面接の重要な評価ポイントといたしております。  今後もより効果的な試験方法について検討を行い、多様な人材の確保に努めてまいります。 21 ◯18番(薮中一夫君) 総務部長、ありがとうございました。  なかなかに答えづらい質問もさせていただきましたが、これからもまた随時検討をまたよろしくお願いいたします。  近年、新卒募集、中途募集とも人材不足が深刻化してきている中、職種選択や働き方の志向の変化等もあり、人材確保が困難になってきています。採用手法も、ウェブサイトや紙媒体の募集からSNSなどを通じたダイレクトリクルーティングが増えてくるなど、変革をしてきております。  従来は、応募者を待ち、その中から選ぶことが主体であったため、応募者の集め方や選び方に焦点が向けられていました。その手法ではいつまでたっても人材不足は解消されず、優秀な人材確保は難しくなります。  高岡市職員を選んでいただくためにも採用の目的や課題を見詰め直し、採用戦略を立て、応募者は就活の情報収集は何で行っているのかを調査し、高岡市の認知度を高める活動を行い、採用動画ブランディング動画により高岡市の魅力を伝え、職場の様子や仕事内容、キャリアパスに至るまで周知し、随時PRを継続していくことが応募者を増やす、ひいては高岡ファンを増やすことができると考えます。高岡ファンを増やすことは、市職員募集の増加につながります。  また、採用マーケティングを導入している企業では離職率も低いとの統計も出ております。  そこで、採用マーケティングの導入により、高岡市で働く魅力の発信をしてはと考えますが、市長に見解をお伺いいたします。 22 ◯市長(角田悠紀君) まず、高岡市に興味、関心を持っていただいた方々への情報発信といたしましては、学生に対してはインターンシップの実施や大学での企業説明会の開催、転職希望者には転職フェアへの出展など様々な場面で、高岡市で働く魅力と意義について情報発信を現在行っております。実際に、あるフェアでは私自身がブースに立たせていただきまして、参加者に呼びかけを行ったこともございました。  今後、応募、採用にまでつながるよう、各段階でどのようなアプローチが必要か、議員御提案の採用マーケティングの手法も一つに、また本日御質問でもいただいた様々な御提案も参考とさせていただきながら、高岡を前へ進める、そんな高岡市の職員を生み出してまいりたいと考えております。  以上です。 23 ◯18番(薮中一夫君) 市長、ありがとうございました。  やっぱり市長が若く替わられたこともありますし、市長が楽しく一緒に仕事できる職員を集めていただければと思っております。期待しております。  市職員として従事される方には、日々研さんに努めていただきたいと思っております。我々議員は市職員の皆さんを頼りにしておりますし、市民はもっと頼りにしていると思います。  本日は市職員研修の一環として今年度の新規採用職員の皆さんが来ておられますが、今日の研修が今後の皆様の仕事に対して実りある研修となりますことを期待しております。  市職員がスキルアップしていくことは、高岡市にとっては大きな財産であります。何より業務の専門性を高めるだけではなく、スキルアップすることによる仕事へのやりがい、モチベーションが上がると考えます。  そこで、市職員のスキル向上のために実施している研修内容総務部長にお伺いいたします。 24 ◯総務部長梅崎幸弘君) 現在、市においては、職位に応じた階層別研修、担当業務に精通するための専門研修、さらには、幅広い識見を備えた職員を育成するため、国、県や研修専門機関等への派遣研修を実施しております。  また、通信教育やeラーニングなどの自己啓発への支援も行うなど、職員の自己研さん意欲を後押しし、視野の広い職員の育成、スキルの向上を図る研修内容となるよう努めております。 25 ◯18番(薮中一夫君) 続きまして、市職員との職場内や市民とのコミュニケーション能力を高める取組についてお聞きしたいと思います。  市職員としての業務は、派手さよりもこつこつと着実に仕事をこなす能力、それも大切ですが、市民が求めているものを聞き取り、理解し、さらに説明するという仕事もあります。また、部署異動も多くあることから、一から仕事を覚え直す必要や、人間関係の再構築が求められます。市民と接するときも部署異動にしても、コミュニケーション能力が高いと円滑に物事が進むかと思います。  市民や同僚に愛される職員となってほしいとの願いも込めまして、職場内や市民とのコミュニケーション能力を高めるための取組を総務部長にお聞きします。 26 ◯総務部長梅崎幸弘君) 市民の方々とのコミュニケーション能力を高めるために、接遇の基本はもちろんのこと、住民満足度向上を目的とする接遇能力向上研修を実施しております。  また、まずは職員間の円滑なコミュニケーションが不可欠であるとの考えから、市長より朝の始業前に庁内放送で、職員同士の挨拶、声がけを促しております。さらには、階層別研修メンタルヘルス研修などにおいて職員間の連携の重要性などを学ぶことで、職員のコミュニケーション能力向上につなげる取組を行っております。 27 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございました。  続きまして、次の質問に移らせていただきます。  市長が就任され、地域課題の解決に対処する新たな手法として、複数のモデル地区を設け、社会実験として地域担当職員を配置されました。簡素で効率的な行財政運営とは少し整合性の取れないものではないかと危惧もしておりますが、その現状と今後の方向性を生活環境文化部長にお聞きいたします。 28 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 今年度、地域担当職員を配置した平米、川原、木津地区におきましては、住民が参加するワークショップをそれぞれ3回開催して、地域が抱える課題と課題を解決するためのアイデアを出し合い、その整理を行ったところであります。今後、整理したアイデアを基に、各地区が次年度に実施する事業の具体的な活動計画を策定することとしております。  地域担当職員には、この取組を通して、地域や関係課との調整力やコミュニケーション能力、事業の企画力が養われることを期待しております。 29 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございました。  ワークショップを3回開催され、次年度に向けて計画を進めておられるということで、しっかりと見守っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、次の質問に移らせていただきます。  市職員が高岡市民のために全力で働いていただくためにも、健康な心身を保ってもらうことが必要と考えます。出前やコンビニ弁当が悪いとは言いませんが、栄養バランスを考えた食事を取ることで健康な体づくりができますし、何よりこれからの季節は温かい食事を取ってほしいものです。  タニタ食堂のような食堂を誘致できれば、全国から視察に来る案件にもなるでしょうし、何より私も毎日お世話になりたいものだと思っております。  管理コストがかかり過ぎると市食堂を閉鎖されたことは重々承知しておりますが、再開の検討をお願いしたいと思いますので、総務部長にお伺いいたします。 30 ◯総務部長梅崎幸弘君) 本庁舎の食堂につきましては、運営主体の民間事業者が採算上の理由で令和元年度末に撤退され、新たな事業者を公募したものの、応募がなかったことから廃止したものでございます。  現在は、厨房設備の老朽化や光熱費の高騰により事業者の参入がさらに難しくなっているものと認識はしておりますが、今後、食堂の運営に意欲のある事業者から相談があれば応じてまいりたいと考えております。 31 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございました。  設備は使わなければ老朽化が激しくなってくることも理解はさせていただきます。手を挙げていただける業者さんがおられればまた検討していただけるということで、ぜひともお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、職員が体を動かす環境についてお聞きいたします。  健康な体づくりには適度な運動は不可欠です。以前はクラブ活動も積極的に行われていたと仄聞しておりますが、最近は停滞化しているともお聞きしますし、お昼にウオーキングしている方をお見受けいたしますが、お昼時間だけでは足りないように感じます。  年に数回、8階会議室においてストレッチ教室などが開かれておりますが、週に一、二回開催するなどの取組を行ってはと考えます。以前はスポーツジムとも契約し、健康な体を維持する取組もなされていたように思います。現状としては、昼夜問わず市職員が体を動かせる環境が不足しているように感じます。  そこで、福利厚生の充実の一環として、体を動かせる環境の整備を行ってはと考えますが、総務部長の見解をお願いいたします。 32 ◯総務部長梅崎幸弘君) 市役所は、市民をはじめ多くの方々が利用される施設であることから、限られたスペースの中で職員のために体を動かすための環境を整備することはなかなか難しいと考えております。  現在、昼食時に健康たかおかストレッチ体操を放送し、職員が自席で体を動かし、心身のリフレッシュを促す取組とともに、福利厚生の一環として、職員互助会におきましてスポーツ施設等の利用助成を行っております。引き続き、職員のニーズを踏まえ、職員の健康づくりの後押しに努めてまいります。 33 ◯18番(薮中一夫君) 次に、令和3年度に月間の超過勤務時間が45時間を超えた職員数と年間の超過勤務時間が360時間を超えた職員数を総務部長にお聞きいたします。 34 ◯総務部長梅崎幸弘君) 令和3年度において超過勤務時間が月45時間を超えた職員数は延べで570人でございました。超過勤務時間が年360時間を超えた職員数は、全職員数の約4.7%に当たる83人でありました。 35 ◯18番(薮中一夫君) 決して少ないとは言えない人数かとは思いますが、状況に応じて忙しい時期があることは理解いたしますので、その分の配慮をまたよろしくお願いいたします。  次に、超過勤務時間が全ての原因とは言いません。人間関係や家庭内の問題が原因で精神を病んでしまう職員もおられます。真面目な性格で正義感の強い人によく見られる傾向だと仄聞いたします。大事な職員が精神を病み休養を取らざるを得ないのは悲しいことですが、そのような事態に陥った場合はしっかりと休養し、また元気に職場復帰していただきたいと思っております。  そこで、精神疾患を抱える職員の円滑な仕事復帰、復職に向けた取組を総務部長にお伺いいたします。 36 ◯総務部長梅崎幸弘君) 精神疾患を抱える職員に対しましては、主治医の許可と職員本人の同意を得て、復職前に慣らし勤務を実施しております。  慣らし勤務においては、勤務時間や業務内容などの業務負荷を段階的に引き上げながら、職員が通常の勤務に耐え得る状態まで回復していることを十分に確認した上で、主治医及び産業医の意見に基づいて復職させるなど、職員が円滑に復職できるよう努めております。 37 ◯18番(薮中一夫君) 心の問題は時間もかかりますし、ずっとケアが必要な問題です。今後のフォロー体制もよろしくお願いいたします。  そのような職員を出さないためにもストレスチェックが義務づけられております。このチェックにより黄色信号を出している職員を発見できるとあれば、有意義なことであると思います。
     そこで、ストレスチェックの結果はどのように活用されているのか、総務部長にお聞きします。 38 ◯総務部長梅崎幸弘君) ストレスチェックの結果につきましては職員本人に通知しており、各職員が自身のストレス状況を知ることを通じてメンタルヘルス不調への気づきと適切な対処につながるよう努めております。  また、全職員のストレスチェック結果を集団分析し、安全衛生委員会での労働環境改善の審議に用いるなど、職員のメンタルヘルス対策全般において活用しております。 39 ◯18番(薮中一夫君) ストレスチェックは年1回の実施と仄聞しておりますが、期間が空き過ぎるような気がいたします。年間実施回数を増やしてはと考えますが、総務部長に見解をお伺いします。 40 ◯総務部長梅崎幸弘君) 職員のストレスチェックについては、労働安全衛生法の規定に基づいて年1回実施しております。  このほか、職員がいつでも自身のストレス状況を知ることができるよう、厚生労働省が提供しておりますオンライン上のストレスチェックの利用について職員に案内をしております。  これらの善後策といたしまして、ストレスを抱える職員がいつでも相談できるよう、年間を通して心の健康相談会や各種相談窓口を設置しており、まずはその周知の強化や相談しやすい体制の構築に注力してまいります。 41 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします。  それでは、次の項の質問に移ります。  昨年から始まったウッドショックに続きウクライナ情勢が加わり、建設資材の高騰が激しくなっております。県においても、高岡テクノドーム別館の建設費として約46億円に債務負担行為が設定され、当初より20億円膨らんだ形となりました。今後も燃料費の高騰もあり、建設費の上積みが続くと想定されます。  本市でも、消防本署の建て替え工事や、学校再編による小中学校の建設が予定されております。学校再編統合による総事業費は、解体費を含め約240億円、公適債を差し引いても市の持ち出しは約138億円になります。これが県の試算に合わせると約244億円になり、100億円以上事業費が膨らむことになります。  そこで、現在、契約中の公共工事への影響をどのように捉えているのか、総務部長にお聞きします。 42 ◯総務部長梅崎幸弘君) 本市の建設工事契約約款では、特別な要因により工期内に主要な工事材料の価格が高騰し、請負代金額が不適当となった際には、受注者が請負代金の変更を請求できる単品スライド条項を規定しておりますが、現在のところ、この条項による契約変更の申出はございません。 43 ◯18番(薮中一夫君) 材料費高騰などに受注者からの契約変更の申出があれば速やかに対応していただきたいと思いますが、総務部長に見解をよろしくお願いいたします。 44 ◯総務部長梅崎幸弘君) 今後も資材の急激な高騰が続きますと、受注者が実際に購入した単価と市の採用いたします単価との間に乖離が生じることが想定されます。  こうしたことから、先月の15日から、市の単価ではなくて受注者の購入単価を用いて請負代金額を変更できる運用を行っております。今後、受注者からの契約変更の申出があれば速やかに対応してまいります。 45 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございました。  我々としましても、しっかりと議論した上で議決していく案件も多くございます。受注単価が大きく上振れすることは望ましくございません。今後の契約においては、慎重に受注単価の設定をしていただくようにお願いもさせていただきます。  次の項の質問に移ります。  さまのこの町よっさが重要伝統的建造物群保存地区に選定され、今月の23日で2年になります。重要伝統的建造物群保存地区と暮らす町として、今住んでいる住民生活の充実を目指し、日々まちづくりに力を入れております。重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けることが目的ではなく、重要伝統的建造物群保存地区を活用しながら日々の暮らしを営むことにあります。  よっさの町を住民が再確認する意味や、町外の方にもよっさを知ってもらい、吉久の将来像を話し合う会議──「知ろう、よっさ」「歩こう、よっさ」「話そう、よっさ」「学ぼう、よっさ」など定期的にワークショップを精力的に開催しております。朝市の月一開催や、昨年1月には次世代に吉久の歴史や文化を紹介する絵本の発刊など、住民主体となってまちづくりを盛り上げる取組をしております。  その中で、重要伝統的建造物群保存地区選定により景観に配慮した住環境整備も求められ、住民理解と協力の下、まちづくりを行っていかなければなりません。それには、住民の思いに寄り添い、支えていくことも行政に求められていくことであると考えます。  そこでまず最初に、吉久地区の重要伝統的建造物群保存地区の保存・活用について、市当局の今後の方針を教育長にお伺いいたします。 46 ◯教育長(近藤智久君) 高岡市吉久伝統的建造物群保存地区保存活用計画におきましては、建造物の修理・修景事業はもとより、吉久の歴史・文化などを市民と共有を図り、吉久らしい歴史的風致を保存、継承していくこととしております。  そこで、今ほどお話にもございましたが、令和3年度から、吉久まちづくり推進協議会やNPO吉久みらいプロジェクトが主体となり、よっさまちづくり会議が定期的に開催されております。ここでは地元企業の方や富山大学芸術文化学部等、またこれに本市も参画をいたしまして、吉久の将来ビジョンの共有と、まちづくりの新たな担い手の発掘に向けて共に取り組んでいるところでございます。  今後も関係者の皆様との情報共有を図りまして、こうした活動を進める先には、吉久住民の皆さんが自ら考え、企画し、実行に移すことができますよう支援してまいりたいと考えております。 47 ◯18番(薮中一夫君) それでは、昨年度及び今年度の吉久の重要伝統的建造物群保存地区の整備事業の実績を教育長にお伺いいたします。 48 ◯教育長(近藤智久君) 重要伝統的建造物群保存地区整備事業につきましては、伝建地区の景観を維持するために、建造物の修理・修景事業を補助する制度でございます。吉久地区が重要伝統的建造物群保存地区に選定されましたことを契機に、令和3年度から市内町並み保存に対する本補助金の上限額を引き上げましたところでございます。これを受けまして吉久地区では、令和3年度には1件、今年度には2件、本補助金を活用していただいているところでございます。 49 ◯18番(薮中一夫君) 昨年度、農庵(みのりあん)では富山大学芸術文化学部との連携で展覧会などを実施したり、先月には富大生企画によるよっさまんど市を開催したりと、よっさとの連携事業が多数行われております。シェアハウスでよっさに住み、地域と触れ合いながらまちづくりに参加していただいていることに、心から感謝申し上げます。  近々ではよっさサイン計画が予定されており、市の御支援をいただくこととなっていると仄聞しておりますが、今後もすばらしく斬新なまちの活性化の取組が行われていくと思いますので、富山大学芸術文化学部との連携による取組に対して御支援をお願いしたいと思いますが、教育長に見解をお伺いいたします。 50 ◯教育長(近藤智久君) 先ほども申し上げましたよっさまちづくり会議の実施に当たりましては、コミュニティデザインを研究する富山大学芸術文化学部籔谷研究室は、このまちづくりに参加する皆さんの意識醸成に貢献していただいていると認識をしております。  昨年度、同研究室が中心となり実施されました、吉久の将来のまちづくりビジョンを共有することを目的といたしましたワークショップの運営には、本市も準備段階から参画して情報提供などを行いまして市民共創チャレンジ事業を活用いただいたところでございます。  また今年度は、その会議での提案を受けて、本市としては吉久地区のPRなど、情報発信について同大学と共同で研究を進めているところでございます。 51 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございます。引き続き、またよろしくお願いいたします。  それでは、重要伝統的建造物群保存地区の景観に配慮しつつ、歩行者の動線を示すためにも電柱をカラー化してはと考えますが、見解を都市創造部長にお伺いいたします。 52 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 吉久地区では、住民の方々の景観に対する意識の高まりなどから、本年9月、吉久まちづくり推進協議会と吉久連合自治会の連名で旧放生津往来の道路の修景整備に関する要望書が提出されました。  この要望書では、景観に配慮した道路整備に関する要望項目の一つとして電柱のカラー化が盛り込まれておりますことから、現在、地元の方々と協議を進めておるところでございます。 53 ◯18番(薮中一夫君) 続きまして、市道の街灯もデザイン化して、よっさの町並みに趣を演出してはと考えますが、都市創造部長にお伺いいたします。 54 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 吉久地区からの要望の中には街灯のデザイン化も含まれておりますことから、これにつきましても地元の方々と協議を進めておるところでございます。 55 ◯18番(薮中一夫君) 引き続き、よろしくお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。  フィルムコミッションを通じて、ロケ地として積極的にPRしていただきたいと思います。産業振興部長に御意見をお伺いいたします。 56 ◯産業振興部長(式庄寿人君) 本市では平成13年に、北陸で初となりまして、かつ全国でも5例目となりますフィルムコミッション設立をいたしまして、これまで数多くの誘致実績がございます。これまでのようなコロナ禍におきましても積極的に活動を行っておりまして、令和2年4月以降、先月までにおきましては約50件の誘致実績がございます。直近ではこの10月に、議員御質問の吉久の重要伝統的建造物群保存地区におきまして企業のCM撮影も行われました。  議員御指摘のとおり、今後とも、観光PRのためにも積極的なロケーション誘致に取り組んでまいります。 57 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございます。引き続き、またよろしくお願いいたします。  今定例会、同僚議員の一括質問において高岡市賑わい集積開業等支援事業の拡大について考えを伺ったときに、吉久地区を含めた本市北部エリアの一体的観光を推進していくためとの答弁がございました。  改めて産業振興部長にお聞きしますが、吉久地区を高岡市賑わい集積開業等支援事業の対象エリアとしてはと考えますが、見解をお示しください。 58 ◯産業振興部長(式庄寿人君) このたび、勝興寺が国宝となったことを踏まえまして、伏木地区はもとより、重要伝統的建造物群保存地区でございます吉久地区を含めました本市北部エリアの一体的な観光を推進していくといった面もありますことから、今回新たに吉久地区も賑わい集積開業等支援事業の対象エリアに加えるため、本定例会におきまして本事業に係ります予算の増額を提案したところでございます。 59 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございました。  しっかりとよっさの名前も出たことでほっとしております。よろしくお願いいたします。  勝興寺が国宝の答申を受けてから、吉久への観光客が大幅に増えました。フェイスブック「さまのこの町よっさ」のアクセス数も物すごい数に上がっているそうです。よっさにも多くの観光客が来ておられます。今後も継続的に高岡へ来ていただけるようにあり続けたいものです。  今定例会では勝興寺関連の質問が多く見られました。国宝2つ、重要伝統的建造物群保存地区3つ、日本遺産2つにユネスコ無形文化遺産登録と、市長の答弁もこの話が印象に残ります。でもそれぐらい他市に類を見ない誇らしい高岡であります。  全国有数の歴史・文化都市である高岡市はそれだけでも観光立市でありますが、そのような資源にあぐらをかいていてはいけません。しっかりと国宝である瑞龍寺と勝興寺に重要伝統的建造物群保存地区をつなぎ、その中にある高岡大仏、古城公園、藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーへの観光施策は高岡市完結の滞在型観光の道筋と考えます。  そこで、勝興寺の国宝指定の答申を受け、2つの国宝と、吉久を含む3つの重要伝統的建造物群保存地区を生かした今後の観光戦略を市長にお伺いいたします。 60 ◯市長(角田悠紀君) 薮中議員の質問の冒頭でも勝興寺国宝指定の祝意を述べていただきました。ありがとうございます。  その上で御答弁申し上げますが、このたびの勝興寺の国宝指定は本市の観光の魅力向上に大きく寄与するものでございます。  この機会を着実に捉え、本市の観光を観光消費や再訪者、いわゆる再び訪れていただける、そういった方を増やしていく「稼ぐ観光」に転換してまいります。具体的には、令和6年秋の北陸デスティネーションキャンペーンに向け、2件の国宝、吉久を含む3か所の重要伝統的建造物群保存地区、2つの日本遺産ストーリーといった観光素材を磨き上げ、北陸を代表する歴史都市高岡として観光情報や魅力を発信するとともに、着地型旅行商品の充実や観光客の市内滞在時間の延長につながる方策を進めてまいろうと思っております。 61 ◯18番(薮中一夫君) 次に、吉久は富山県で一番に自主防災組織連絡協議会が発足するなど、防災意識の非常に高い町です。重要伝統的建造物群保存地区に選定されてからも、防災訓練はほかの自治会よりも多く開催しております。ですが、重要伝統的建造物群保存地区であることの難しさも増えております。  先月も、富山大学芸術文化学部とハザードマップに沿って避難場所まで歩いて避難しようという取組を行ったところであり、そこで見えた今後の課題も見いだされ、その解決に地元として動き出しております。災害はいつ起こるか分かりません。  そこで、重要伝統的建造物群保存地区における防災意識を高める取組について、教育長にお伺いいたします。 62 ◯教育長(近藤智久君) 本市におきましては、毎年1月26日の全国一斉の文化財防火デーに合わせまして、重要伝統的建造物群保存地区をはじめ国指定の文化財建造物におきまして、その所有者や地域防災組織の方々などとともに消防訓練を実施し、文化財に対する防火意識を高めているところでございます。  加えて、吉久地区では、一級河川に挟まれた低地であるという事情を踏まえて、吉久連合自治会において、富山大学芸術文化学部との共同研究を通じて自ら水害時避難経路のシミュレーションをなされるなど、防災意識を高めるワークショップを行っておられます。今後は、本市の防災担当部局とも情報共有をしながら、この吉久の皆さんの活動をしっかりサポートしてまいりたいと、そのように考えております。 63 ◯18番(薮中一夫君) 吉久は庄川、小矢部川に挟まれ、過去に高岡市で初めて避難勧告が出された地域でございます。そのことにより、水に対しての危機感を常に持ってます。昔の町並みが残っているゆえに、曲がりくねったいびつな側溝になっており、そのせいもあり途中で負荷があり、そこから水が漏れることもしばしばあります。幸い大きな被害は出ておりませんが、雨水幹線排水も非常に気になるところであります。  そこで、内水による浸水被害対策について、上下水道事業管理者に現状をお伺いいたします。 64 ◯上下水道事業管理者(黒木克昌君) 吉久地区では平成元年以降、4つの系統で順次雨水幹線の整備を進めてきたところでございます。記録によりますと、平成7年以降では地域からの大きな浸水被害は出されておりませんが、議員が述べられましたように、平成16年には避難勧告ということも出されております。  教育長の答弁にもありましたように、当該地区は庄川と小矢部川の河口に近く、潮位の影響ということも考えられる地域でございます。浸水被害対策につきましては、内水だけではなくて洪水や高潮も想定しながら関係部局との連携を講じてまいりたいと考えております。 65 ◯18番(薮中一夫君) 吉久の農地会が休止され、用水管理もおぼつかなくなっております。万雑も取っていないことから、今後の管理においても支障があります。水が流れないため、夏場は虫が湧き、環境の悪化を招いております。  住民の生活環境保持のため、農業用水路の管理状況はどうなっているのか、産業振興部長にお伺いをいたします。 66 ◯産業振興部長(式庄寿人君) 吉久地区におきましては、周辺の耕作地がなくなりまして農業用水の管理者が不在となりましたことによりまして、江ざらいや水門の管理といいました農業用水路の適正な維持管理に苦慮されていらっしゃるというふうに伺っております。  現在、沿川自治会等で農業用水路の管理を行っていただいておりますが、引き続き協力をお願いする一方、市におきましては、農業用水の管理者でございます地元の農地会のほうから管理の状況を聞き取りをしたところでございまして、管理に一定の経験が必要な水門の操作に関する情報共有も含めまして、今後、地元の自治会とも相談をさせていただきたいというふうに思っております。 67 ◯18番(薮中一夫君) 放生津往来、通称さまのこ通りではございますが、重要伝統的建造物群保存地区である以上は今の形状を維持しながら側溝の修理、整備をしていかなければなりません。いびつな形状も多くコストも通常よりかかると思いますが、この整備が終わらないとまちづくりが進みません。  何とぞ早めの修理、整備に着手していただきたいと思いますが、都市創造部長にお伺いいたします。 68 ◯都市創造部長(赤阪忠良君) 放生津往来は昔の地割りが今も残っており、そのことも選定された理由の一つでもございますので、この地割りを残して側溝を整備する必要があると考えております。  市といたしましては、重要伝統的建造物群保存地区にふさわしい、そして吉久地区の特徴的なたたずまいを感じていただけますよう、地元の方々とも今後とも御相談しながら道路空間の整備に取り組みたいと考えております。 69 ◯18番(薮中一夫君) ありがとうございました。何とぞまたよろしくお願いいたします。  以上、質問を終わらせていただきますが、市長をはじめ議会参与の皆様には、答弁しづらい質問もあったかと思います。また、市長にはいつも吉久のほうにお越しいただきまして、本当にありがとうございます。  この答弁しづらい質問ではございますが、高岡市がより発展するためには市職員が元気で明るく仕事をしていただく必要があると考え、違った視点からも提案もさせていただいたところです。そして、今後も地元の声に寄り添い、信念にぶれることなく精進していきたいと思っております。これからもまたよろしくお願いいたします。 70 ◯議長(坂林永喜君) 薮中一夫君の質問が終わりました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 71 ◯議長(坂林永喜君) 7番 出町 譲君。       〔7番(出町 譲君)質問席へ〕 72 ◯議長(坂林永喜君) 出町 譲君の質問時間は11時58分までです。  7番、どうぞ。 73 ◯7番(出町 譲君) 皆さん、おはようございます。高岡愛の出町譲と申します。  会派を代表しまして、今回初めて一問一答で質問させていただきます。慣れないんで、どうかよろしくお願いいたします。  私は、市議会議員になって1年たちました。この間、最も衝撃を受けたのは高岡市の人口減少です。去年1年間で1,699人減少しました。5年前は1,000人ぐらいだったのが、加速度的に減少してるんです。そこで我々高岡愛では、この人口減少について人口減少緊急事態宣言を出すべきだと思っております。厳しい現状、不都合な真実から目をそむけるわけにはいきません。都市計画、公共施設再編も人口減少に合わせなければいけません。身の丈に合う政策が必要です。  そこで私からは、人口減少に伴う公共施設の再編、2つの大項目について質問させていただきます。  博物館の移転と空き校舎問題についてです。  まずは、博物館の移転です。  角田市長はさきの9月定例会で、高岡古城公園内にある市立博物館を高岡文化の森に移転する方向性を示されました。市長は、市債の発行規模、公債費の適正管理などにも触れていらっしゃいますが、財政面で懸念があります。高岡市の財政はよくなりつつあるといっても、借金は1,000億円を超えています。一方で、人口は今後も減少していく見通しです。借金で建築すれば将来世代への負担は大きくなります。  博物館の移転は、老朽化していることもあり、本市にとって長年検討されてきたテーマです。しかし、なぜ今のタイミングなのでしょうか。さきの9月定例会で、急に博物館移転を打ち出した経緯について、市長にお聞きしたいと思っております。よろしくお願いします。 74 ◯市長(角田悠紀君) 博物館につきましては、施設が老朽化していること、史跡に立地し現地での建て替えが困難であることを踏まえ、これまで園外への移転を前提とした検討を進めてきたところであります。  移転に係る整備方針につきましては、平成30年3月に策定した高岡市公共施設再編計画において令和4年度までに方針決定と示しており、内部協議を重ねていたところに、さきの9月定例会におきまして博物館の今後の計画についての御質問があり、将来的な整備の方向性について私の考えを述べさせていただいたものであります。具体的な手法や整備時期については、今後引き続き検討を重ねてまいります。 75 ◯7番(出町 譲君) 市長、ありがとうございます。  それでは、博物館に関して次の質問に移ります。  総合計画は、行政運営を行う際、最も上位の計画です。  そこで、生活環境文化部長にお聞きします。現在の高岡市総合計画第4次基本計画を策定する過程で、博物館はどのような位置づけだったのでしょうか。 76 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 今ほど市長からお答えしたとおり、博物館の具体的な整備手法や時期については今後の検討としております。今後5年間の具体的な施策を掲げる総合計画第4次基本計画への記載は行っていないものであります。 77 ◯7番(出町 譲君) ありがとうございます。分かりました。  それでは、次の質問です。高岡市立博物館は1951年に建築と、歴史ある建物です。貴重な資料を収蔵しているだけではなく、郷土学習の講座なども開かれています。こうした点を踏まえると、移転に当たっては、市民、経済界、学識経験者の様々な立場の人の意見を聞くことも必要だと思っております。それが開かれた行政です。
     そこで、生活環境文化部長にお聞きします。博物館移転について、市民や専門家の意見は反映されているのでしょうか。 78 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 博物館を古城公園外に移転することにつきましては、平成22年に専門家らの意見をまとめる形で策定されました高岡市立博物館整備構想報告書において提案されているところであります。また、国の史跡指定後に策定されました高岡城跡保存活用計画書等においても、博物館は高岡城跡の本質的価値に大きな影響を与えているものとして移転、撤去等を検討することとされておりまして、市民の皆様の御理解もいただいているものと認識しております。 79 ◯7番(出町 譲君) ありがとうございます。  移転に関しては、市民の方の理解は得られていると思います。ただ、高岡文化の森への移転に関しては、私にとってはちょっと唐突感があります。  それでは次の質問です。博物館移転に関しては巨額の資金が必要だと思われます。市長がこれだけ踏み込んだ発言をした以上、当局は何かしら財源措置を検討しているのでしょうか。博物館移転に伴う現時点で考えられる財源措置について、生活環境文化部長にお聞きしたいと思います。 80 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 具体的な整備手法や時期の検討と併せ、その時点の財政状況等も踏まえ、適切に検討してまいりたいと考えております。 81 ◯7番(出町 譲君) あらゆる事業において、財源措置というのはまず第一だと私思っております。財源措置、今後検討なさるとおっしゃいますが、この段階での市長の表明については、私は甚だ疑問を感じます。  そして、それに関連しての質問です。総務部長にお聞きしたいと思います。今後の財政運営にどのような影響を及ぼすのでしょうか。 82 ◯総務部長梅崎幸弘君) 博物館の移転につきましては、現時点で移転の具体的な手法等が決まっておらず、総事業費も含めた事業の規模が未確定でございます。  こうしたことから、今後、事業の詳細が見えてきた段階で、財政運営に影響が出ないよう投資的事業全体の中で調整していくことになるものと考えております。 83 ◯7番(出町 譲君) それでは、次の質問です。博物館について、今後どのような形で整備されていくのでしょうか。これが焦点になると思います。  今ある美術館には藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーがあります。このため、ただでさえ美術館は手狭だと言われています。美術館と一体的に整備する方向とのことですが、現在の美術館を増改築しなくても、一体的に整備できると考えているのでしょうか。生活環境文化部長にお聞きしたいと思います。 84 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 繰り返しにはなりますが、今後、具体的な整備手法等について検討する中で、美術館の増改築の必要性についても検討してまいりたいと考えております。 85 ◯7番(出町 譲君) ありがとうございます。  今後の話なんでしょうが、美術館の増改築含めて巨額の資金が必要になると思います。我々の会派、高岡愛は、人口減少時代においては、新しく公共施設を建設することは慎重に判断しなければいけないと思います。だから慎重に判断していただくように要望したいと思います。  一方、本市の抱える公共施設の有効活用という点では、公共施設で今注目すべきは空き校舎です。どう利活用するのか、高岡の未来に大きな影響を与えます。  そこで、2つ目の大項目、空き校舎の問題について移らせていただきたいと思います。  今年、平米小学校が空き校舎になりましたが、高岡市が掲げた学校規模適正化に関する計画によれば、10の校舎が空く見通しです。急ピッチで人口が減少しているのですから、学校再編は適切な判断だったと思います。  ただその一方で、学校の校舎は、地域住民にとっては極めて愛着のある建物です。私はこうした平米地区の住民含めた様々な住民の思いを受けて、3月と6月の定例会でも空き校舎について質問させていただきました。教育長はそのとき、「地元の意向を丁寧に聞きながら進めていく」とおっしゃいました。  ところが、9月14日に行われた9月定例会の代表質問で、「売却または解体を進めていきたい」と明確に答弁なさいました。  そこで、教育長に質問です。空き校舎に関する方針について、9月14日の代表質問で「売却・解体」と答弁する前に、旧平米小学校について、説明会を開催したのでしょうか。教育長にお聞きしたいと思います。 86 ◯教育長(近藤智久君) 旧平米小学校の跡地及び建物等に係る説明会等については、これまで特に開催はしておりません。 87 ◯7番(出町 譲君) 開催していないとなるとなかなか残念だなと思います。  そこでもう一度、教育長に質問です。どのような理由で開催していないのでしょうか。 88 ◯教育長(近藤智久君) 9月の代表質問の答弁では、学校跡地及び建物等に係る活用につきまして、市全体の基本的な方針を示したものでございます。各学校の跡地や建物等の活用につきましては、現在、全庁的な検討を重ねているところでございまして、各学校についての市の方向性がある程度まとまった段階で地域の御意見を聞いてまいりたいと、そのように考えております。 89 ◯7番(出町 譲君) ありがとうございます。  学校全体に関わることだからということは理解しました。  ただ、あの段階で住民の意向を丁寧に聞くというふうにおっしゃられると、やはりもう既に空き校舎になっている住民にとっては、自分らの意向を聞いていただけるのかというふうに思います。そういう点を踏まえると、私自身思うのは、やはり議会、いや住民不在という判断だったと思います。あまりに軽視されていると私は思います。  さて、私は空き校舎について様々な質問をしてきましたが、それは旧平米小学校だけの問題ではないからです。2年後には横田、川原、東五位、千鳥丘の各小学校、4年後には定塚小学校、その後もどんどん空き校舎ができるのです。高岡市全体のまちづくりにとって重大な出来事なのです。  教育長も、空き校舎についてはかねがねまちづくりの視点を強調なさってました。  そこで、教育長に質問です。旧平米小学校の空き校舎について、「売却・解体」の方針を打ち出されましたが、まちづくりにどのように生かしていかれるのでしょうか。 90 ◯教育長(近藤智久君) 先ほどもお答えしたとおりでございますが、9月の代表質問では、学校跡地及び建物等に係る活用について市全体の基本的な方針を示したものであり、これは特定の学校について方向性を示したものではございません。  なお、各学校の跡地や建物等の活用については、現在、全庁的な検討を重ねているところでございます。 91 ◯7番(出町 譲君) ありがとうございます。  それでは、次の質問です。今後、全ての空き校舎について、基本的に「売却・解体」の方針なのでしょうか。教育長にお聞きしたいと思います。 92 ◯教育長(近藤智久君) 学校の空き校舎につきましては、民間等への売却、譲渡等または解体を基本とする中で、施設規模、形状、構造、立地、老朽化等のこうした状況等を踏まえまして、現在、全庁的な検討を進めているところでございます。  なお、9月議会の答弁でもお答えをいたしましたが、公共施設等適正管理推進事業債を使う要件としまして、統合校の供用開始から5年以内に、統合後の学校施設の延べ床面積の合計を統合前の学校施設の延べ床面積の合計よりも小さくする必要があるとされているところでございます。 93 ◯7番(出町 譲君) ありがとうございます。  それでは、次の質問です。空き校舎や跡地については様々なプロセスが必要になってきます。  そこで、教育委員会ではなく、公共施設再編を担当している未来政策部が取り組むべきだと私は考えていますが、未来政策部はどの時点から主体となって取り組み、どのような役割を担うのでしょうか。未来政策部長にお聞きしたいと思います。 94 ◯未来政策部長(鶴谷俊幸君) 空き校舎や跡地をはじめ、今後の方向性を検討していく施設などにつきましては、民間活力の活用などによりまして地域の活性化に資することが適当と考えられる場合には、その方向性に応じまして、未来政策部が主導して各関係機関との調整等を進めていくこととしております。 95 ◯7番(出町 譲君) ありがとうございます。  この空き校舎のプロセスとは本当にいろいろ、もちろん売却プロセスもあれば市場ニーズを探るプロセスもあります。様々なプロセスがあります。例えば住民説明会というのもプロセスの一つだと思います。  そこで、空き校舎の利活用を検討する際の一環である地元説明なども、未来政策部が担うべきだと考えますが、未来政策部長の見解をお聞きしたいと思います。 96 ◯未来政策部長(鶴谷俊幸君) 空き校舎や跡地をはじめ、今後の方向性を検討していく施設等につきましては、その後の方向性につきましても、これまで当該施設などを所管し、地域や関係者との調整を担ってきた担当部局から説明を行うことが適切であると考えております。 97 ◯7番(出町 譲君) ありがとうございます。  空き校舎問題は、本当に様々な部署が関わっていると思います。  空き校舎や跡地については、市全体のまちづくりの視点も大事になってくると思っております。全庁的な検討が必要であることから、市長のリーダーシップの下、進めていくべきだと考えていますが、市長の見解をお聞きしたいと思います。 98 ◯市長(角田悠紀君) 空き校舎や跡地の活用をはじめ、施設再編等を検討していく際には、市全体のまちづくり等の観点から、私がリーダーシップを取って全庁的な検討を進めております。  方向性を取りまとめたものから、関係部局へその対応を指示させていただいているところであります。 99 ◯7番(出町 譲君) 市長、ありがとうございます。  今のお言葉、本当に心強い気持ちになりました。ありがとうございます。  私が空き校舎の担当部署を何度も質問しているのは、責任を明確化してほしいと考えているからなんです。これだけの学校再編は前代未聞です。しかも、長期にわたって巨額の税金が投入されます。本来なら新しい部署をつくって責任を持ってやっていただきたいと私自身は考えています。したがって、当局の皆様、市長を含めた当局の皆様には、未来の世代への責任としてしっかり果たしていただきたいと切に思っております。  次は、総事業費についてお聞きします。  今回の小中学校再編では、建設工事だけでなく解体にも巨額のお金が必要になってきます。今後の学校再編に係る総事業費は幾らで、そのうち借金、すなわち起債は幾らですか。教育長にお聞きしたいと思います。 100 ◯教育長(近藤智久君) 総事業費については、計画で示す6中学校区のうち、現時点で実施済みまたは基本設計等に着手しております国吉、五位、高岡西部、高陵中学校区における整備費の合計額で約100.2億円と見込んでおります。また、この整備費に充当予定の起債の合計額は約78.3億円と見込んでおります。  これはあくまでも現時点での見込みの額でございまして、今後の物価上昇や設計結果に伴い変動することがあることが前提でございます。また、まだ設計に着手していない解体費や伏木、中田中学校区を含まない額でございます。 101 ◯7番(出町 譲君) ありがとうございます。  一般財源だけではなく巨額の借金をしなきゃいけないということですね。  次の質問です。市当局はこのとき、有利な地方債、公共施設等適正管理推進事業債を使うため、空き校舎について5年以内の売却もしくは解体としております。  この公共施設等適正管理推進事業債の交付税措置を含めたメリットについて、総務部長にお聞きしたいと思います。 102 ◯総務部長梅崎幸弘君) 公共施設等適正管理推進事業債につきましては、通常校舎整備に用いられる学校教育施設等整備事業債に比べますと、起債対象となる経費の範囲が広いことがあります。また、校舎整備に関しまして、地方交付税の算入率が高く、起債を充当できる割合も対象事業費の90%と高い率であるというメリットがございます。  これらのことから、校舎整備時に必要となる一般財源の抑制や、学校再編に係る市のトータルコストの縮減につながるものと考えております。 103 ◯7番(出町 譲君) ありがとうございます。  今おっしゃるように、地方交付税措置、これがなかなか充実しているということが、これが大きいことだと思います。地方交付税措置と言っても普通の人には少し分かりにくいんですが、つまるところ、国が後から高岡市にお金を出してくれる、そういうシステムだと私は理解しております。  そこで、交付税措置率が高い有利な地方債「公共施設等適正管理推進事業債」について、もう少し踏み込んでお聞きしたいと思います。この事業債を活用する場合、統合校の建設と旧校舎の解体、双方に地方交付税措置があるのですか。総務部長にお聞きしたいと思います。 104 ◯総務部長梅崎幸弘君) 公共施設等適正管理推進事業債における集約化、複合化のメニューを活用いたしまして統合校舎の整備を行う場合、起債額の50%相当が後年度に地方交付税により措置されることとなっております。  旧校舎の解体には交付税措置はございません。 105 ◯7番(出町 譲君) ありがとうございます。  起債額の50%交付税措置があるということは、起債、すなわち借金は9割できる、そのうちの50%が国から戻ってくると言われている措置ですよね。これは本当にメリットがあると思います。  ただ一方で、その解体費に関して交付税措置がないという点。私、この点、実は国に問い合わせました。確かに解体費に交付税措置は基本的にはありません。ただ、建設予定地に校舎がある場合は解体費に交付税措置があるんです。そうではない土地にある校舎に関しては、解体費に交付税措置がありません。つまり、高陵中学校の敷地に建てる場合、旧平米小学校と旧定塚小学校、これらの解体費で借金する場合、交付税措置がないことになります。後でお金が戻ってこない。借金すればそのまま返さなきゃいけない。先ほど総務部長もおっしゃったとおりです。  しかし、私、これまでの議論を見て、当局はこれまで、解体費に交付税措置がないことに関してそれほど詳しく説明なさってないような、私が知る限り、なさってないような気がします。解体するためには、やはり巨額の財政負担が発生するのです。当局の皆様には今後、こうした点を踏まえて空き校舎問題に対処してほしいと切に願っております。  この公共施設等適正管理推進事業債については、売却もしくは解体といった集約化、複合化以外にも実はメニューがあるんです。それは、転用というメニューです。すなわち、空き校舎を小学校から保育園などに転用しても、借金する際、交付税措置があるのです。交付税措置があるということは、国からお金が戻ってくるんです。もちろん先ほどおっしゃったような集約、すなわち解体・売却ほどは有利じゃないんですが、ある程度お金が戻ってくることは確かなんです。  そこで、教育長にお聞きしたいと思います。公共施設等適正管理推進事業債を活用する場合、「転用」について検討なさったことがあるのでしょうか。 106 ◯教育長(近藤智久君) 公共施設等適正管理推進事業債の転用のメニューは、改修前と異なる事業目的の施設整備に用いるものでございまして、現在進めております統合校の整備、これにつきましては同一目的である新校舎を造るものでございますために、転用のメニューについては検討はしてはおりません。 107 ◯7番(出町 譲君) 転用のメニューは検討してないと今おっしゃいました。それはそれで理解します。  ただ、私自身は、ちょっと転用ということも考えなきゃいけないんじゃないかなと実は思っております。  冒頭に博物館の移転の話について、私、触れさせていただきました。私は、移転先として旧平米小学校の校舎も候補地の一つではないのかと考えております。これは転用のメニューを使うことができるんです。耐震工事も行われており、一部の校舎は平成13年に建てられたばかりです。平米は比較的新しい校舎があるのです。しかも地理的にも条件がいいと思います。山町筋、古城公園にも近く、歴史・文化エリアとみなされております。  高岡市は公共施設の再編を進めていますが、博物館を旧平米小学校に移転することで公共施設が1つ減ることになります。また、空き校舎の有効活用は、もったいない精神、すなわちSDGsの理念にも合致していると私は思っております。  さらに重要なのは財政面です。繰り返しますが、空き校舎の解体には交付税措置がありません。借金しても国からお金は戻ってこないんです。一方、転用には交付税措置があります。空き校舎を博物館に改修する際、借金しても国からお金が戻ってくるんです。人口減少が避けられない今、未来の世代への借金はできるだけ少なくしなきゃいけない。私はそう思っています。  そこで、市長にお聞きしたいと思います。博物館の移転先として、旧平米小学校の空き校舎を活用してはと考えておりますが、市長はどのようなお考えなのでしょうか。 108 ◯市長(角田悠紀君) 博物館につきましては、さきの定例会でも御答弁を申し上げたとおりでありますが、美術館と一体的に整備することで、本市固有の歴史や文化、伝統工芸や美術品などの魅力をより効果的に発信し、美術館と博物館の相乗効果、こちらを生み出すことで新たな文化の創造や発展につなげたいと考えており、現在のところ、博物館の移転先として旧平米小学校の空き校舎の活用は想定をしておりません。 109 ◯7番(出町 譲君) 市長、ありがとうございます。  今の発言でお考え、はっきり分かりました。  ただ、空き校舎問題というのは、私自身、この博物館を移転しろとかそういう話だけではなく、物すごく重要な問題だと思っております。空き校舎、高岡市は、市当局は有利な地方債を使うためということで、5年以内の売却もしくは解体という方針を打ち出されました。しかし、高岡市全体のまちづくり、都市計画という発想を、私持つべきではないのかと思っております。言わば空き校舎といっても、平米、横田、古府、いろいろ違います。それぞれの地域の特性があると思います。地域の事情もあると思います。それに、それぞれの校舎の建設時期なども違っております。古いものは解体しなきゃいけないのかもしれません。ただ、比較的新しいものは利活用するように考えなきゃいけないんじゃないかと私思っております。  したがって、我々高岡愛では、空き校舎全体のグランドデザイン、基本方針が必要だと考えております。未来を見据えてまちづくりの観点から大方針を打ち出すべきだと考えております。  私の質問はここまでですが、最後になりましたが、伏木の勝興寺が昨日付で国の官報で国宝に正式に認定されました。本当におめでたいことだと思っています。先人の方々、地元の方々、当局の方々、皆様、本当にお疲れさまでした。  我々、これで一つの歴史を刻んだことになると思います。そしてこれが未来につながっていくかと思っております。私は、博物館の問題、空き校舎の問題、未来につなげていくよう努力したいと思っております。  以上をもって私の質問を終わらせていただきます。  どうもありがとうございます。 110 ◯議長(坂林永喜君) 出町 譲君の質問が終わりました。  この際、午後1時まで休憩いたします。               休             憩   ────────────・─────────────・────────────                                 休憩 午前11時34分                                 再開 午後1時00分   ────────────・─────────────・────────────               再             開 111 ◯議長(坂林永喜君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一問一答方式による一般質問、質疑を続行いたします。11番 高岡宏和君。
          〔11番(高岡宏和君)質問席へ〕 112 ◯議長(坂林永喜君) 高岡宏和君の質問時間は2時2分までです。  11番、どうぞ。 113 ◯11番(高岡宏和君) 未来創政会の高岡宏和です。  午前中の質問でも、薮中議員、そして出町議員の中で、勝興寺についてうれしいお話が出てきたということで紹介されました。私もそれについて話ししたいんですが、次は石須さん控えてらっしゃるので、それはぜひ石須さんのほうに譲りまして、今回質問がいっぱいございますので、ブザーが鳴らないうちに進めたいと思います。  それでは、早速質問に入りたいと思います。  先日の報道で、北陸電力は電気料金をおよそ40%以上値上げしたいという申請を国になされました。これは、ロシアによるウクライナへの侵攻が続き、円高が進んだことにより、石炭の輸入価格は5倍、そしてLNGの価格も約7倍に高騰したことによる影響が大きいと言えます。このような状況はすぐには改善するということは考えにくく、我々としてもしっかりと対策を講じていかなければならないと考えます。  このような中、世界的にカーボンニュートラルに向けた取組が加速しております。日本でも2020年に2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを宣言されました。まさにカーボンニュートラルは国策であり、高岡市においても推進しなければならない大きなテーマの一つです。  そこで最初の質問は、カーボンニュートラルの推進についてです。  最初の質問ですが、カーボンニュートラルによる「地域も暮らしも豊かになる社会」の構築とは具体的にどのような社会を目指すことなのかを市長より御答弁お願いします。 114 ◯市長(角田悠紀君) 私が考えます本市の未来の形、人口減少問題であったり少子・高齢化、様々な課題はあるものの、市民の皆さんとともに克服しつつ、市民一人ひとりが日々の生活に幸せを感じ、地域は持続可能な環境と経済の好循環を実現しながら新たな価値を生み出すサーキュラーエコノミーを実現している社会であると考えております。  市が進めますカーボンニュートラルに賛同する事業者の皆様が脱炭素につながるサービスを提供し、市民の皆様が進んでそのサービスを生活の中で活用することで、経済と環境の好循環を構築できると考えております。  この好循環を持続していくことで新しい産業や雇用の創出が期待され、市はその循環が円滑に、また大きく強くなるよう支援することで、地域も暮らしも豊かになる社会を目指してまいります。 115 ◯11番(高岡宏和君) 市長、ありがとうございます。  私も、これは行政も一緒になって「ひとの力」を結集しながら、好循環を求めながらやっていかなければいけない事業だと思ってます。  それでは、実際に本市においてカーボンニュートラルが達成できるのかどうかということを伺っていきたいと思います。  本市では昨年より、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた基礎データ収集・検討をされてきました。  そこで、生活環境文化部長に質問いたします。調査の結果、本市における再生可能エネルギーの導入によって生み出される電力は、電力需要を上回ることができると見込んでいるのでしょうか。 116 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 本市における電力需要は、平成29年の約158万メガワットアワーが最新のデータとなっておりまして、カーボンニュートラルを目指す上での基準年である平成25年から横ばいの状況であります。一方、本市の太陽光発電の導入ポテンシャルは約220万メガワットアワーと推計されておりますことから、太陽光発電のみでも電力需要を上回ると予想されております。  とはいえ、エネルギーの安定供給にはほかの再生可能エネルギーについても検討することも重要であります。地中熱やバイオマスなど、ほかの再生可能エネルギーについても引き続き検討してまいります。 117 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  電力の自給自足が可能であるということで理解いたしました。  次に、本市では、高岡市環境フォーラムを開催したり市民への啓発にも乗り出されてきています。そして、地域経済の活性化に寄与している市内の事業者に協力をいただき、目標達成に向けたアイデア、手法、方向性についての意見交換として「高岡のカーボンニュートラル実現に向けた懇談会」を開催しておられますが、この会議ではどのような議論がなされたのでしょうか。生活環境文化部長にお伺いします。 118 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) これまで3回開催いたしました懇談会では、各分野における事例の紹介をはじめ、今年度策定予定の高岡市地球温暖化対策実行計画案及び高岡市の特徴を生かしたリーディングプロジェクトについて、事業者の視点から計画等の実効性を高めていただいているところであります。  委員の皆様からはそれぞれの事業特性を生かして、循環経済モデルの活用あるいは建物の緑化、そして配送業者の相互協力などの具体的かつ有益な提案をいただいているところでありまして、事業等への展開についても検討しているところであります。 119 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  今後も、目標達成に向けたアイデア、手法、方向性について、民間等の力を借りながら進めていただきたいと思います。  さて、先ほども申し上げましたが、再生エネルギーのポテンシャルを上げること、つまりカーボンニュートラル達成には、市域における再生エネルギー導入を増やす必要があります。しかし、導入するにしても極力出費を抑えなければなりません。そのためには、初期費用とメンテナンス費用をかけずに太陽光発電システムを導入することができるPPAが有効になると考えます。  これまで本市では、PPAの活用可能な市有施設や遊休施設の調査をされてきました。  そこで質問ですが、調査の結果、本市の公共施設で、PPAモデルを利用できる物件はどの程度あったのでしょうか。生活環境文化部長にお伺いします。 120 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 本市は今年度、当該事業のモデル自治体に採択されまして、市有施設や遊休地等の54か所について、第三者所有モデル(PPA)を活用した太陽光発電設備設置の可能性について調査を実施してきたところであります。  11月末に調査が終了いたしまして、26か所においてPPA事業が可能と判断されたところであります。  今回調査した54か所以外にもPPA設置の可能性を有している施設等があるということも考えられるところでありまして、引き続き、可能性について調査、検討に努めてまいります。 121 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  54か所のうち26か所ということで、私が当初考えた以上に多くあったなというのが率直な考えでございます。早急に取組のほうを進めていただければと思います。  さて、今ほど財政的にも有利なPPAについてお伺いしましたが、カーボンニュートラルの達成には再生エネルギーの導入というのが、やっぱり待ったなしです。  そこで、生活環境文化部長にお伺いしますが、PPAモデルに当てはまらなくとも、公共施設に再生エネルギーの発電設備を設置していかなければならないと考えますが、見解をお伺いします。 122 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 今回、PPAの適地調査を実施いたしました54か所中、28か所が不適と判断されたところであります。不適地は、例えば崖地でありますとか北向き斜面など設置が不適地であること、あるいは建物の残存耐用年数が短いこと、また大規模改修までの期間が短いこと、あるいは自家消費量が少ないことなどがその判断理由でありました。  今回の調査結果によりまして、PPAにおける設置には適さないとされた施設等につきましても、PPAによらない手法も含め、太陽光発電設備の設置の可能性について再検討してまいりたいと考えております。 123 ◯11番(高岡宏和君) 今ほど説明あったとおりだと思うんですが、やはり自家消費量が少ないからといって、例えば防災センターなんかは非常にPPAには適しているところだと思うので、これもぜひ有効利用していただければというふうに思います。  さて、冒頭申し上げましたとおり、国内では電気料金の値上げが市民生活を圧迫しています。しかし、燃料価格の上昇に対する電力会社の対応にも一定の理解が必要なのではないかと思います。  それでは、どうすればよいのかということになりますが、今、新築に限らず改築においてもエネルギー収支をゼロにするZEBやZEHという住宅というものが取組としてあります。  そこで質問しますが、カーボンニュートラルの取組の中に、電気料金等が上がっても影響がないZEBやZEHを普及させるべきと考えますが、見解を生活環境文化部長よりお願いいたします。 124 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 本市では、徹底的な省エネルギーを基本方針の一つとしておりまして、現在策定を進めている高岡市地球温暖化対策実行計画においても、ZEBあるいはZEH化の促進を施策の一つとして掲げる予定としております。  本市全体としての建築物等のZEB・ZEH化につきましては、実証やさらなる普及拡大に向けた支援等を講じていくとともに、公共建築物において率先してZEB基準の省エネルギー性能の確保を目指すことで、市全体のZEB化の牽引を図ってまいりたいと考えております。 125 ◯11番(高岡宏和君) それでは次に、市立学校について考えてみたいと思います。  学校施設は身近な公共施設であることに加え、商業施設と比べて年間の一次エネルギーの消費量が10分の1程度であることなど、他の用途よりエネルギーの消費が小さい建物です。このことから、良好な教育環境の確保を図りつつ、ゼロエネルギー化への取組を積極的に行う意義のある建物の一つと考えられています。  そこで、教育長に質問いたします。今後の市内学校の整備にはZEB化、そして木材利用の促進を図るべきと考えますが、見解をお願いいたします。 126 ◯教育長(近藤智久君) 議員お話しのZEB化や木材利用は、カーボンニュートラルを実現するため、学校施設の整備に必要な視点であると認識しているところでございます。  今、当面予定しております学校整備につきましては、このカーボンニュートラルへの対応を、整備費用や、あるいは統合スケジュールといった、こうしたものへの影響を踏まえて総合的に検討する必要があると考えているところでございます。 127 ◯11番(高岡宏和君) 燃料の高騰とともに本市の光熱費も非常に上がっていると思います。  先ほど申し上げましたが、LNGの価格が7倍になっているということで、教育長にさらに質問させていただきます。本市の学校で採用しているGHPエアコンのランニングコストは当初の想定に比べて、どのくらい上昇しているのでしょうか。 128 ◯教育長(近藤智久君) 普通教室に空調を導入いたしました令和元年度における単価と比較いたしました場合、原料、これは液化天然ガス、この価格の高騰によりまして、都市ガスで約1.3倍、LPガスで約1.4倍となっておりまして、ランニングコストが上昇しているという状況でございます。 129 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  やはり燃料費の低下は今後はなかなか難しいものもあるかと思うんですけれども、さらに教育長に質問いたします。今後はこのGHPからEHPへシフトすることも考えるべきではないかと思うんですが、見解をお伺いします。 130 ◯教育長(近藤智久君) 普通教室及び特別教室への空調整備の導入時におきましては、学校ごとに調査を行い、最終的にはイニシャルコストとランニングコストを試算いたしまして、このトータルコストでGHPとEHPの配置を選択したものでございます。  今後の空調の整備時におきましては、このコストや環境、安全性、保守管理のしやすさ、あるいは必要スペースなどの要素、こういったものにつきましても含めてGHPとEHPの比較検討を行い、総合的に判断してまいりたいと考えております。 131 ◯11番(高岡宏和君) 本市の学校のエアコンは県内で唯一、圧倒的にGHPが多くなっていますので、今後は次世代の熱源を考慮して機器の選定をお願いしたいと思います。  それでは、引き続き質問続けたいと思いますが、現在、国は2050年カーボンニュートラルに向けて、日本全体の2030年度目標と整合する削減を地域特性に応じて実現する地域で、「実行の脱炭素ドミノ」のモデルとなる脱炭素先行地域を募集しています。  そこで質問いたします。本市も環境省が募集する、脱炭素先行地域に応募し、地域課題を同時に解決するよう取り組むべきと考えますが、生活環境文化部長から見解をお伺いします。 132 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 脱炭素先行地域につきましては、今年度末に第3回目の募集が予定されております。本市といたしましても、応募を検討しているところでございます。この脱炭素先行地域の取組は、策定中の実行計画においてカーボンニュートラルの達成のための先導的な役割を果たすことを期待しております。事業対象地域については高岡駅北エリアを想定しておりまして、中心市街地の活性化という課題にカーボンニュートラルの視点から解決を図ってまいりたいと考えております。 133 ◯11番(高岡宏和君) 国は環境省を中心として、そのほかいろんな政策を出してくると思います。情報をしっかりとキャッチして進めていただきたいというふうに思います。  さて、カーボンニュートラルの実現には市民の力が不可欠であり、カーボンニュートラルをやってみたいと思わせる気持ちというのは非常に大切だと思います。  そこで、生活環境文化部長に質問いたします。カーボンニュートラルの実現には市民が自ら取り組める施策が必要と考えますが、いかがでしょうか。 134 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 脱炭素の達成には、市民一人ひとりの小さな行動を積み重ねることが必要と考えております。現在策定中の実行計画では、市民自らがカーボンニュートラルの実現を目指し、ライフスタイルを変革していかなければならないと考えております。  市民の皆様が継続して変革に取り組んでいくためには、楽しく実践することができる仕掛けが必要であります。例えば、快適な暮らしのための自宅の改修、健康も向上する近距離の徒歩移動、カードゲームなどによる脱炭素学習など、様々な実践例を示したアクションプランの作成をはじめとする啓発に努めてまいります。 135 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  今、「楽しく」という言葉があったんですが、ぜひとも、これは市民の力が不可欠ですので、いろんな企画をやりながら積極的に知恵を絞っていきたいというふうに私も思います。  さて、「カーボンニュートラル」という言葉は、生活の中で毎日のように皆さん聞かれるようになっていると思います。そして、「個人では、じゃ、何をすればいいのか」という声も多いのも実際事実です。また、市民にとって有利な情報があると思うんですが、その情報がどこにあるのか分からないというのも現状です。  そこで、生活環境文化部長に質問いたします。カーボンニュートラルのバナーをホームページ上に設置するなど、市民啓発につながる情報を発信すべきと考えますが、いかがでしょうか。 136 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) カーボンニュートラルの実現は、市民の皆様の行動なくしては達成のできない課題であります。そのためには、市民の皆様が必要な情報に容易にアクセスできる環境が必要と考えております。  まずは、カーボンニュートラルの様々な情報を集約したホームページを作成するとともに、SNSの活用など、取組事例や補助金などの支援制度などの情報発信方法について検討してまいります。議員おっしゃるとおり、容易にアクセスできるように考えてまいりたいと思います。 137 ◯11番(高岡宏和君) 前向きな答弁ありがとうございます。  さて、カーボンニュートラルの実現には運輸部門の努力が必要なため、自動車のEV化も進んでいます。庁用車のEV化、それに伴う充電設備の整備はもちろんですけれども、今後は太陽光パネルや廃バッテリーなど、廃棄されるだけだったもの、活用されていなかったものを資源として捉え、製品や部品がリサイクルによって繰り返し再生し続ける経済環境を目指すビジネスモデルである、先ほど市長も述べられましたが、サーキュラーエコノミーという観点も非常に大事になってくると思います。  以上を踏まえ、生活環境文化部長に質問したいんですが、2030年の温室効果ガス排出量削減目標の達成に向けて、今後、重点的に注力したい事業は何でしょうか。 138 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 先ほど述べさせていただきました先行地域についてでありますが、こちらについては、実行計画においてリーディングプロジェクトとして位置づけております。重点的に取り組むこととしているわけであります。高岡駅北のまちなかエリアにおいて、空き店舗の活用、にぎわいの創出、移住、定住の促進、新ビジネスの創出など、脱炭素の取組を掛け合わせることで課題解決を図っていくこととしております。  また、このエリア全体を大きなショールームとして事業者の皆様が多くのモデル事業を実施し、市民の皆様が先行的に本市の目指す未来像を体験することで行動変革が起きることを期待しております。このエリアで発生した新しい事業スキームが他の地域に広がることで、2030年の目標達成につながるものと考えております。 139 ◯11番(高岡宏和君) 今の答弁からも楽しいまちづくりというのが見えてきますので、私もぜひ応援していきたいというふうに思っています。  それでは、本項最後の質問になります。これはぜひ市長のほうから答弁お願いしたいんですが、環境省では、2050年にCO2排出量を実質ゼロにすることを目指す旨を首長自らが地方自治体として公表された地方自治体をゼロカーボンシティとしていますが、本市もゼロカーボンシティを宣言し、覚悟を持って目標達成に向かうべきと考えますが、いかがでしょうか。 140 ◯市長(角田悠紀君) カーボンニュートラルは、日本としても国際的な約束であるとともに、高岡市としても未来の市民の豊かな生活のため、そして経済の持続的な成長を行っていくため、達成しなければいけないものと考えております。  本市ではこれまでに、エネルギー、製造、運輸、住宅など様々な事業者の方々と、議員も御紹介いただきましたが、高岡のカーボンニュートラル実現に向けた懇談会を設けさせていただき、議論を重ねて取り組むべきミッションを積み上げてきたところであります。その内容を実行計画案として取りまとめをさせていただいているところでありまして、年内に市民の皆様にお示しをしてまいります。  この計画を実行に移す際にゼロカーボンシティ宣言を行い、皆様とともに覚悟を持ってカーボンニュートラル実現に向けて邁進してまいりたいと考えております。 141 ◯11番(高岡宏和君) ただいま非常に力強い御返答をいただきまして、ありがとうございます。私もぜひ一生懸命お手伝いしたいというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2点目に移りたいと思います。これは安全・安心な市民生活ということでございます。  先日も本市で大きな火災が発生しました。死者が出るなど、被災された方には心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。  今後、気温はさらに下がり、火災には十分気をつけなくてはなりませんし、防犯面でも十分な配慮が必要になってまいります。  そこで、市長に質問いたします。年末年始を迎えるに当たり、防犯、防火の安全・安心について、市民に呼びかけたいことはどのようなことでしょうか。 142 ◯市長(角田悠紀君) 年末年始は、外出の機会が大変増える傾向にあります。鍵かけの徹底や地域全体での防犯パトロールの実施、また、不審電話等があった際には家族や警察に必ず相談していただくなど、防犯対策の徹底をお願いしてまいりたいと考えております。  また、防火に関しましては、寒さが厳しくなる季節となりました。暖房器具など火を使用する機会が多くなります。先日、先ほど議員からも御紹介いただきましたが、市内でも複数棟が焼損した火災が発生していることから、市民の皆様お一人おひとりが火の取扱いに十分御注意をいただきまして火災の予防に努めるよう、繰り返しお願いをしてまいりたいと考えております。 143 ◯11番(高岡宏和君) 市長、ありがとうございます。  本当に気をつけていかなければいけない季節になってきましたので、取り組んでいきたいと思います。  さて、本市の消防、救急は志の高い消防吏員によって成り立っており、日々の訓練から現場に至るまで本当に重要で大変な役割を担っておられることを、心より感謝をしたいと思っています。  ここで、牧野地区に関する質問をちょっとさせていただきたいと思います。牧野地区は、皆さん御存じのとおり、高岡市の他の地区とは陸ではつながっていません。牧野大橋の完成により、射水市を通らなくても市内中心部に行けるようになったことは、多くの住民が便利さを実感し喜ばしいと思っています。一方で、ケーブルテレビや公共交通、警察管轄の問題など、射水市との関係が深いため、抱える問題も非常に多く存在しています。  それでは、消防長に質問いたします。本市の消防吏員1人がカバーしている市民の数と世帯数はどのようになっているでしょうか。 144 ◯消防長(浦島章浩君) 令和4年11月末時点の本市の人口は16万5,933人、世帯数は6万9,830世帯であり、消防吏員1人当たり754人、317世帯となっているところであります。 145 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  牧野地区には高岡消防署の出張所が設置されています。近年、人口増加に伴い、消防吏員1人がカバーしている規模が非常に多くなっています。  そこで、消防長に質問ですが、牧野出張所では、消防吏員1人当たり1,600人、そして世帯数では630世帯をカバーしています。本市の平均を大きく超えていますが、見解をお伺いします。 146 ◯消防長(浦島章浩君) 救急車の出動を例に取りますと、牧野地区からの要請に対して牧野出張所の救急車が出動するという運用ではなく、消防本部の管轄全体において、要請場所から最も近くにいる救急車が出動するという運用を行っております。  牧野出張所の救急車は、牧野地区のほかにも能町地区の一部からの要請に対しても最も近い救急車として選別され出動しておりますが、出動件数は市内の救急車の中でも少ない件数で推移していることから、消防サービスに大きな差はないと考えております。
    147 ◯11番(高岡宏和君) 現状は少ないかもしれませんが、市内の平均からは非常に大きくカバーしてますので、ぜひその辺、安全・安心というのは行政の最も重要な責務ですので、しっかりと危機管理をお願いしたいというふうに思います。  それでは次に、射水市消防本部との連携について質問いたします。  牧野出張所において、救急車両が出動中に牧野出張所管内で出動要請が入った場合、本市消防本部の出動体制はどのようになっているのでしょうか。消防長、お願いします。 148 ◯消防長(浦島章浩君) 例えば、牧野出張所救急隊が出動中に別に牧野地区から救急要請があった場合、次に要請場所から近い高岡消防署または伏木消防署などの本市消防本部の救急車が出動するという体制となっております。 149 ◯11番(高岡宏和君) それでは続けて、射水市消防本部との連携あるのでしょうか。消防長にお伺いします。 150 ◯消防長(浦島章浩君) 火災や自然災害、大規模交通事故などが発生した場合、協定に基づき相互に応援出動を行う体制となっておりますほか、河川における水難事故や119番通報時において両市境付近で場所が明確でない救急や救助の要請の場合、消防本部間で連絡を取り合い、両市消防本部から出動するというケースもございます。 151 ◯11番(高岡宏和君) ちょっと安心しました。  消防本部と警察署の連携についてなんですが、これは防犯上でも非常に大切なんですけれども、一般に警察署に事件として通報された場合、消防本部に連絡が行くようになっているかと思いますが、警察署の管轄が射水署である牧野地区では、事件が発生して、110番通報された場合、警察から救急への通報はどのようになるのでしょうか。消防長にお伺いします。 152 ◯消防長(浦島章浩君) 110番センターや射水警察署など警察機関に事故や事件の第一報があり、その通報内容から救急車が必要と警察が判断した場合、110番センターなどから直接、県西部消防指令センターに救急車の要請があります。 153 ◯11番(高岡宏和君) 承知いたしました。  それでは、消防の広域化についてちょっと質問します。  令和3年より氷見市と消防の広域化を実施されましたけれども、消防の広域化のメリットと懸念について、消防長よりお伺いします。 154 ◯消防長(浦島章浩君) 国が示します消防の広域化のメリットは、災害発生時における出動体制の強化、現場到着時間の短縮、大規模災害への対応力強化などが挙げられる一方、懸念事項として、比較的大規模な消防本部にとっては、広域化の相手である小規模消防本部に現有の消防力が分散するのではないか、また、小規模な消防本部にとっては、大規模消防本部を中心に消防力が集中し、小規模消防本部が管轄する地域の消防力が低下するのではないかと言われております。  本市と氷見市との消防広域化におきましては、消防本部の規模が大きくなったことや氷見消防署柳田出張所の開設などにより、出動体制の強化や現場到着時間の短縮が図られ、両市の消防力が強化されたものと考えております。 155 ◯11番(高岡宏和君) 消防の広域化によるいろいろなメリット、懸念をお話しいただきました。  それでは、市長に質問いたします。近年、災害や事故の多様化を踏まえ、消防の広域化を射水市まで広めるべきではないかと思うんですが、お考えをお伺いいたします。 156 ◯市長(角田悠紀君) これまで射水市とは、本市が砺波地域消防組合と実施しております消防指令事務の共同運用への参加について協議を行ったことはございますが、現在、参加に至っていない状況を踏まえ、まずは広域連携のうち両市の消防・救急体制の強化につながり、実施が可能と考えられる取組を進めていくことが重要であると考えております。  本市としては、現在、射水市との間で行っている訓練や災害活動における相互応援、消防職員の人事交流を今後も継続するとともに、連携可能と考えられるものについては機会を捉えて働きかけを行い、連携の強化を図ってまいりたいと考えております。 157 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  やはり連携強化というのは非常に大切なことだと思いますので、ぜひ市長のほうも働きかけをお願いしたいというふうに思います。  それでは、ここから住宅機器に関する質問をいたします。  まず、住宅用の火災警報器についてです。現在、義務化されている住宅用火災警報器の設置状況はどのようになっていますか。消防長にお伺いします。 158 ◯消防長(浦島章浩君) 本市におけます住宅用火災警報器の設置率は、令和4年6月1日現在で88.1%となっており、全国平均の84%、県平均の86.4%を上回っている状況であります。 159 ◯11番(高岡宏和君) 全国平均、県平均も上回っているというお話でしたが、電池式の場合、交換時期が来ている場合が出てきています。市民への周知はどのようにされているでしょうか。消防長よりお願いいたします。 160 ◯消防長(浦島章浩君) 住宅用火災警報器は、設置後10年を目安に交換が推奨されております。  この警報器は平成18年から義務化されたことから、消防本部では、設置から10年が経過する時期以降、ホームページ、ユーチューブなどを活用し、交換を呼びかける広報を実施しているほか、防火講習会や住宅防火診断などの機会を捉えて、住宅用火災警報器の交換について周知を行っているところであります。 161 ◯11番(高岡宏和君) 周知は非常に大切だと思いますので、今後もぜひ取り組んでいただきたいと思います。  現在では、火災警報器が火災を感知すると全ての火災警報器が警報音を発するという連動型の火災警報器があります。その本体価格も安くなってきました。別の階や離れた部屋での火災でも素早く対応できるメリットがあります。  そこで、逃げ遅れ防止の観点から、今後、連動型住宅用火災警報器の設置が望まれると考えますが、消防長の見解をお願いいたします。 162 ◯消防長(浦島章浩君) 連動型住宅用火災警報器は、火災を感知した警報器だけでなく、連動設定を行っている全ての警報器が火災信号を受けて警報を発するものであり、離れた部屋であっても火災を早期に知ることができるものであります。  消防本部では、連動型住宅用火災警報器の有効性をホームページ、ユーチューブ等で広報しており、併せて既設の住宅用火災警報器が交換時期を迎えている場合、連動型のものへの更新を呼びかけているところであります。今後も機会を捉えてその有効性を紹介し、設置の促進を図ってまいりたいと考えております。 163 ◯11番(高岡宏和君) 電池切れと併せて周知のほうをお願いしたいというふうに思います。  それでは次に、AEDについて質問いたします。  現在、市内に設置されているAEDの場所は、把握されているのでしょうか。消防長にお伺いいたします。 164 ◯消防長(浦島章浩君) 消防本部では救命率向上のため、AEDが設置してある施設内での使用のほか、当該施設外で救命処置の必要な事態が発生したときに施設関係者以外でもAEDが使用できる環境を整えるため、AEDを設置する施設の了承を得た上で設置施設をホームページで公表しているところであります。  現在、市内の事業所、公共施設などから御協力をいただき、計230施設のAEDの設置を把握し公表しております。 165 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  市内の多くの場所に設置されているAEDですけれども、これも火災警報器と同様に、バッテリーの健全性など永遠に使用できるものではありません。AEDの使用は命に関わるものであり、常に使用できる状態にしなければならないということで、今後とも周知のほうをお願いしたいと思います。  そこで、消防長に質問ですけれども、AEDの耐用年数と更新の必要性を設置者へ周知する必要があると考えますが、見解をお願いいたします。 166 ◯消防長(浦島章浩君) AEDにつきましては、厚生労働省から設置者に対して、AEDのバッテリーやパッドが消耗品であることから定期的な交換が必要であること、また、本体についても耐用年数が設定されており確認が求められていることが案内されております。  消防本部におきましても、ホームページにAEDの点検、維持管理について掲載しているほか、事業者や自治会などで実施される救急講習などにおいて消防職員から周知を行っており、今後も継続してまいりたいと考えております。 167 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  消防本部が把握されていないAEDもあるかもしれません。ぜひそういったものを把握しながら続けていっていただきたいと思います。  そして、AEDと住宅用火災警報器について今質問しましたけれども、消火器についても同様なことが言えます。当局におかれましては、消火器についても併せて市民に周知徹底していただくようお願いしたいと思います。  年末年始を控え、ますます寒くなります。現場の消防隊や救急隊には、年末年始や土日に関係なく勤務しておられます。本当に感謝しかございませんが、くれぐれも健康に留意され業務に邁進されることを願いまして、次の質問に移りたいと思います。  大項目3点目は、社会保障費の抑制と健康寿命の延伸についてです。  本市の後期高齢者医療制度は、富山県内全ての市町村で構成される特別地方公共団体「富山県後期高齢者医療広域連合」で運営され、高齢者医療費が増大する中、高齢者の適切な医療の確保のため、市町村と連携しながら公平で安定した制度の運営に取り組んできておられます。  そこで最初の質問ですが、富山県後期高齢者医療広域連合における特別会計において本市が負担している額とその推移の傾向について、福祉保健部長よりお伺いいたします。 168 ◯福祉保健部長(戸田龍太郎君) 県内15市町村で構成する富山県後期高齢者医療広域連合に対する負担金のうち、医療給付に要する経費である療養給付費負担金の本市負担額は、平成29年度が18億8,250万7,000円、平成30年度が19億6,044万5,000円、令和元年度が20億1,498万6,000円、令和2年度が20億417万8,000円、令和3年度は20億8,879万7,000円でございます。  年度によって増減はあるものの、高齢化に伴う被保険者数の増や医療の高度化などに伴う1人当たりの医療費の増加などによりまして、おおむね増加傾向となっております。 169 ◯11番(高岡宏和君) 年間でしょうけれども、非常に多くのお金が投入されているということが分かると思います。下手をすると、今後、毎年毎年1億円ぐらいずつ増えていくということも考えられ、予断を許さない状況だと思うんですが。  それでは、要介護認定者数のこれまでの推移の傾向について、福祉保健部長のほうから御答弁のほうお願いします。 170 ◯福祉保健部長(戸田龍太郎君) 本市の9月末時点の要介護認定者数は、令和2年度9,095人、令和3年度9,222人、令和4年度は9,268人ということで年々増加する傾向にございます。 171 ◯11番(高岡宏和君) これもどんどん毎年毎年増加しているという状況が見えたんですけれども、これは当然、医療費も増えるということになっていくんですけれども、少子・高齢化というのは、公費負担の一部を担う本市にとっては非常に高齢化の進行というのが財政に与える影響というのは大きいと思います。  そこで質問しますが、要介護認定者数の増加というのは、介護保険事業会計の運営にどのような影響を与えるとお考えでしょうか。福祉保健部長よりお伺いします。 172 ◯福祉保健部長(戸田龍太郎君) 本市の介護保険事業会計運営への影響といたしましては、要介護認定者数の増加により介護給付費が増えるため、国、県、市の公費負担の増や将来的な介護保険料の引上げにつながるものと認識いたしております。  そのため、本市としましては、通いの場などを活用した介護予防事業を推進し、地域を支える元気な高齢者を増やすことによりまして、結果として要介護認定者数の増加を緩やかにし、将来的な介護給付費の抑制につなげることで、介護保険事業会計の持続可能な運営に努めてまいりたいと考えております。 173 ◯11番(高岡宏和君) ただいま答弁いただきましたけれども、本市では、高岡市高齢者保健福祉計画を作成して地域を支える元気な高齢者を増やすとともに、要支援・要介護状態になっても重度化を防止するため、早期発見、早期対応に努めることを重点事業として取り組んできておられました。  そこで、福祉保健部長のほうに質問いたします。現在、第8期高岡市高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画の折り返し地点になりますが、これまでの課題についてお伺いします。 174 ◯福祉保健部長(戸田龍太郎君) 第8期高岡市高齢者保健福祉計画及び高岡市介護保険事業計画では、通いの場を活用した介護予防事業の推進を重点事業と位置づけ、取組を進めているところでございます。  要支援者などを中心とした通いの場の新たな設置について、活動の担い手や協力者不足などの理由から設置につながっていない地域もあり、運営主体となる地域住民の支援や意識の醸成が課題と考えております。 175 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  本市は他の自治体と同様に、独り暮らしの高齢者等が増加しており、健康づくり・介護予防施策の充実、推進が求められます。  このような中、他の自治体では、住民主体による要支援者を中心とする自主的な通いの場づくりとして、体操、運動等の活動、趣味活動等を通じた日中の居場所づくり、定期的な交流会、サロン、会食等の活動をされているところがあります。一般的に通所型サービスBと呼ばれるものです。  そこで質問ですが、介護予防と地域の活性化のため、住民主体の通所型サービスBの活用を本市でも推進すべきと考えますが、見解を福祉保健部長よりお願いいたします。 176 ◯福祉保健部長(戸田龍太郎君) 住民主体の要支援者などを対象とした通所型サービスBにつきましては、地域の実情や参加者の声に応じて柔軟に開設することが可能でございまして、地域で支え合う体制の推進も期待できますことから、本市におきましても第8期高岡市高齢者保健福祉計画及び高岡市介護保険事業計画において2か所の開設を目標に掲げているところでございます。  開設した後も持続可能な活動とするためには、お世話役の方の確保など住民の理解や協力が必要でありますが、開設の意欲をお持ちの地域があれば速やかに支援を行いたいと考えております。 177 ◯11番(高岡宏和君) この通所型サービスBの取組については、他の自治体で、小規模多機能自治につなげ、地域の稼ぐ力になっているところもあります。本市が進めようとしておられます高岡型多機能自治にもつながるものと考えます。  しかし一方で、担い手不足の課題を挙げている地域も多数あるようです。この解決策としては、単なるボランティアではなく有償ボランティアとしてうまく機能されているところが多いようです。  そこで質問いたします。通所型サービスBの地域における担い手不足を解消するため、有償ボランティアの支援をしてはいかがでしょうか。福祉保健部長よりお願いいたします。 178 ◯福祉保健部長(戸田龍太郎君) 通所型サービスBの運営につきましては、週1回以上の開設を予定しておりまして、事業を継続する上で担い手の確保は大変重要であると考えております。  通所型サービスBは、要支援者などを対象とした介護予防・生活支援サービス事業に位置づけられておりまして、開設される地域があれば、市としまして有償ボランティアの支援を検討してまいりたいと考えております。 179 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  しっかりと地域のほうでも広げていきたいというふうに思います。  有償ボランティアは、定年退職された方の就労支援にもつながります。また、東京都健康長寿医療センター研究所が調査主体である長寿社会における中高年者の暮らし方の調査によれば、高齢期の就労は寿命と健康寿命を延ばす効果があるとされていることからも、有償ボランティアは健康寿命の延伸の観点からもメリットがあると思いますので、ぜひとも支援のほうをお願いしたいと思います。  さて、これまで高齢者に絞り質問してきましたけれども、健康寿命の延伸は若い頃からの習慣も大きく影響するものと考えます。人間の一生を考えたときに、30代になると食生活や生活スタイル、睡眠などの生活習慣やストレスが健康に影響を与え始めます。40代になると糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を発症する人が増え始めます。そして、50代になると多くの方が生活習慣や加齢による健康の問題に直面するようになっています。そして、60代には最初の死亡のピークが来ます。65歳前後で亡くなる方の多くは、30歳から40歳に高血圧症や高脂血症、糖尿病などに罹患している人が多いと言われています。つまり、若いうちからの健康対策というのが非常に大切だということになると思います。  そこで、福祉保健部長にお伺いします。社会保障費等の抑制には、若いうちからの健康対策が重要と考えますが、見解のほうをお願いいたします。 180 ◯福祉保健部長(戸田龍太郎君) バランスの取れた食事や適度な運動などの望ましい生活習慣を若い頃から継続することは、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防や健康増進、介護予防につながりますとともに、将来的な医療費や介護給付費の抑制にも寄与するものと認識いたしております。  本市としましては、今後も市民一人ひとりが若いうちから自発的に健康づくりに取り組んでもらえるようになるきっかけづくりの充実を図ってまいります。 181 ◯11番(高岡宏和君) ありがとうございます。  先日行われました議会報告会のワークショップでは、お年寄りの健康寿命を延ばすためにはといったテーマが設けられました。テーマはほかにもいろいろあったんですけれども、その数あるテーマの中で2つのグループがこのテーマを選んだことからも、市民の注目度が高いものと思います。  幾つか紹介しますと、「各地域に安全なウオーキングロードを整備してほしい」「サイクリングロードを整備してほしい」、また「公民館での収益事業を認めてほしい」「食のイベントをしてほしい」「健康の見える化を図ってほしい」など多くの意見が出されました。これらに共通することは、やはり健康寿命の増進には地域の交流というのが非常に欠かせないものだということであり、そのことを市民のほうも認識しているものだと思います。今後はこのような市民の声も当局と共有しながら、健康寿命の延伸に取り組んでいきたいというふうに思います。  それでは、最後の質問になります。高齢者の社会参加を通じて健康寿命の延伸を図ることが重要と考えますが、本市の考えを市長のほうからお願いいたします。 182 ◯市長(角田悠紀君) 今ほどは、議会報告会の中で市民の皆様からいただいた御意見を御紹介いただきました。それらの意見もしっかりと共有させていただきながら、しっかりと進めていかなければいけない課題であると認識をさせていただいております。  御高齢の方々の社会参加は生きがいや充実感を得ることができ、健康寿命の延伸にとって大変重要であると考えております。積極的に地域活動やボランティア活動、就労などの社会参加をぜひともしていただきたいと考えております。  そのため、より一層社会参加をしていただけるように、高齢者の皆様方の新たな交流の機会の創出やボランティア活動への支援、そして将来を見据え、高齢者同士のつながりや交流を促進できるよう、現在、前向きに検討をしているところであります。  市民の皆様におかれましても、高齢者の社会参加につきましてぜひ御意見をお聞かせいただきまして、ぜひ新たな挑戦の提案がございましたら、高岡を前へ進めていくためにも全力で応援をしてまいります。 183 ◯11番(高岡宏和君) 市長をはじめ当局の皆さん、ありがとうございます。  前向きな答弁、ぜひ我々も議員としてしっかり取り組みたいと思いますので、ありがとうございました。 184 ◯議長(坂林永喜君) 高岡宏和君の質問が終わりました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 185 ◯議長(坂林永喜君) 15番 石須大雄君。       〔15番(石須大雄君)質問席へ〕 186 ◯議長(坂林永喜君) 石須大雄君の質問時間は2時57分までです。  15番、どうぞ。 187 ◯15番(石須大雄君) 今定例会最後の質問になりました。またかよという状況かなと思いますけれども、いつもここの場所を取りたいわけではなくて、言い訳になりますが、通告が遅いだけというところであります。  新型コロナウイルス感染症が蔓延して、我が会派、3人の会派なんですが、2人が今日欠席をしています。そして、議席を見ると、私の前後、そして左の方が本日欠席している。私だけどうしたのかなという状況でありますが。  金曜日に1人の議員が感染、みなし陽性という連絡が来ました。土日に大事なイベントを控えている中、これは出なければいけないということですぐ病院に電話しました。「何か症状ありますか」「全くありません」と言ったら、「全く症状がない方は、病院に来ないで薬局等で検査をしてください」ということで、慌てて薬局に行って簡易検査キット、これを3つ買いました。薬局の方は2日間でいいよと言われたんですが、日曜日に大変重要なイベントがある、それにしっかりと自信持って出るために日曜日の朝も検査をしようということで3つ買ったわけであります。1つ1,800円、消費税を入れると1,980円。高いなと、高齢者の方や収入が少ない世帯の方、調べるのは大変な状況なのかなというふうに思っています。  県のほうでは、特定の薬局で無料で検査をしてくれる制度もあるそうなので、今日この放送を見ておられる方で心配がある方は、そちらのほうで無料で検査ができる状況でありますので、わざわざ1,800円、1,980円払わなくても検査ができるということをお知らせをしていきたいなというふうに思っています。  さて、12月11日、今回国宝になりました本堂の中で勝興寺国宝記念式典が執り行われました。天気がよければ境内でというふうな話だったんですが、その12月11日だけ雨が降って大変寒い状況でありました。市長、そして議長、教育長もその会に参加をしていただき、大変和やかな雰囲気、厳かな雰囲気の中で国宝を祝うことができました。
     説明の中では、文部科学省に1か月ほど前に、まだ国宝の官報が出ていない段階でこの式典をやってもいいかという問合せをしたら、どうぞどうぞ、やってくださいというお話だったらしいです。てっきりこの12月11日の前の12月8日ぐらいに官報が出るものやというふうに思っていたんですが、なぜかこの式典の次の日に国宝の官報が出たということで、文部科学省さんももう少し考えていただければ盛り上がったのではないかなというふうに思っているところであります。  実は私、かたかご幼稚園、伏木小学校、伏木中学校という流れで、この間、勉学にいそしんできました。かたかご幼稚園は御存じのとおり、勝興寺の隣にある幼稚園で、散歩では勝興寺の境内を歩かせていただきました。あそこで弁当を食べるといろいろという答弁もありましたが、散歩だけではありますが、使わせていただきました。そして、小学校のときには写生大会で境内を使わせてもらったり、住民の皆さんの、子供たちの遊び場になっている、そういったものでありました。  私の先輩議員、もう亡くなっておられますが、瑞龍寺も昔そういった使われ方をしていて、ある先輩議員は写生大会のときに瑞龍寺の柱を緑色に塗っとったというふうなことを言っておられて、子供の頃のいたずらはどこでも一緒なことをやっているんだなというふうな話をしていたことが思い出されます。  本当に伏木の住民にとっては大変うれしいこの国宝指定というふうなことでございます。今定例会でも大変多くの方が取り上げたりお祝いを述べていただいて、本当にうれしいなというふうに思っています。  それでは、勝興寺の国宝指定について、本当はこの1本でやろうかと思ってたんですが、今定例会初日のトップバッター、林議員がかなり多く聞いていただいた関係上、私は少ない数になりましたが、聞かせていただきたいというふうに思います。  10月12日に開催された国の文化審議会での、勝興寺の「本堂」と「大広間及び式台」の2棟の国宝指定の答申を受け、昨日、12月12日の官報に告示され、国宝に指定されましたが、国宝になったことについての市長の所感をお聞かせいただきたいと思います。 188 ◯市長(角田悠紀君) 10月12日に答申を受けまして、私も石須議員同様、国宝勝興寺の誕生を心待ちにしておりました。昨日の官報告示をもって正式に「本堂」「大広間及び式台」が国宝となりました。大変光栄であると同時にそれらを次世代に引き継ぐ重責を担うこととなり、改めて身の引き締まる思いであります。  国宝勝興寺、そして先ほど御紹介いただきました国宝瑞龍寺などを最大限に生かした歴史都市高岡のまちづくりに向けて、市民の皆様の御協力をいただきながら、そしてまた市民の皆様と心を一つにして、引き続き市政に邁進してまいりたいと考えております。 189 ◯15番(石須大雄君) ありがとうございました。  「2つの国宝を使って」というようなことを言われたら再質問しようかなというふうに思っておりました。伏木の住民は、「2つの国宝」ではなくて「勝興寺が国宝」になったことをお祝いをしている。これをやっぱり市当局の方にも理解をしていただきたいなというふうに思っているところであります。  次の質問に入ります。  全国の国宝、重要文化財の寺院の中で9番目の規模を誇る、江戸時代後期を代表する大型寺院「本堂」と途中で格式が上がった「大広間及び式台」の2棟が国宝に指定された理由をどのように考えているのか、教育長、お示しをいただきたいと思います。 190 ◯教育長(近藤智久君) 「本堂」と「大広間及び式台」、この国宝指定に際しましての文化庁の指定説明では、本山に準じる連枝寺院として破格の規模、形式を誇り、本堂、対面所を完備した、全国的に見ても大型真宗寺院の典型であること、大広間は真宗寺院対面所の発展過程をよく示していること、また、日本社会に大きな影響を与えた浄土真宗が畿内から北陸へと教えを拡大する中、加賀藩や本願寺と深い関係を結び、地域の拠点となった宗教施設として文化史的意義が深いと記されております。  すなわち、建造物そのものの価値に加えまして、その建設行為に至るに当たり、本願寺、加賀藩、越中門徒などが関わってきた歴史的背景などの文化史的意義が加わって今回の国宝指定に至ったものと理解をしております。 191 ◯15番(石須大雄君) ありがとうございます。  次に、7日の林議員の勝興寺の価値を市民とさらに共有するための取組についての質問で、勝興寺の文化財的価値を学ぶ機会を検討しており、「勝興寺境内の文化財的価値に関する調査研究報告書」の概要版の作成、産学官連携に基づく地域資料継承支援事業の調査活動、こうした活動の報告も兼ねた勝興寺の価値を学ぶ勉強会を今年度中に実施したいとの答弁がされていましたが、具体的にはどのようなものを考えておられるのか、教育長、お示しをいただきたいと思います。 192 ◯教育長(近藤智久君) ただいまお話のありました勉強会につきましては、勝興寺伽藍が持つ文化財的価値が記された報告書の概要版を用いまして、平成の大修理に伴い明らかとなった知見も踏まえ、勝興寺の価値を改めて学ぶ勉強会として開催したいと考えております。  なお、広く市民の皆様を対象とし、今回国宝に指定された勝興寺「本堂」を会場として今年度中に開催すべく、現在、準備を行っているところでございます。 193 ◯15番(石須大雄君) ありがとうございます。  本堂、対面所を持ち、本山規模の格式の寺院で破格の大きさの勝興寺が建設された文化・歴史、前田家や本願寺との関係など、大変面白そうな話も耳にしています。ぜひ、堅い学習会だけではなくて、楽しい、面白い、そういった学習会も企画をしていっていただきたいということを要望させていただきたいと思います。  では、次の質問に入ります。  同じく林議員の質問で、今回、勝興寺が国宝の答申に至ったのは、東京藝術大学の光井渉教授が、平成の大修理に伴って明らかとなった知見を基にして、勝興寺伽藍が持つ文化財的価値を記した「勝興寺境内の文化財的価値に関する調査研究報告書」によるところが大きいと考えているとの答弁がありましたが、学会や光井教授の講演会や学習会での話でしたらこれでもいいのかなというふうに思いますが、門徒の皆さんや伏木の企業、住民、観光客が平成の大修理に対し協力金を払っていることを鑑みると、議会答弁としてはどうなんでしょう。  確かに光井教授の「勝興寺境内の文化財的価値に関する調査研究報告書」は大きいですが、門徒、地元企業、伏木の住民の働きかけも大きかったのではと思いますが、教育長、議会での答弁をよろしくお願いいたします。 194 ◯教育長(近藤智久君) 勝興寺の国宝指定は、保存修理事業で新たに発見された知見が加わったことで、この価値がより高まりまして今回評価されたものと考えております。  この23年にも及ぶ保存修理事業に対しましては、伏木をはじめ、市民の皆様、経済界、門信徒など多くの皆様の熱意、そして御支援、御協力があったからこそだと思っております。このことについて、この場をお借りしまして、改めて皆様に感謝を申し上げたいと思います。 195 ◯15番(石須大雄君) ありがとうございました。  その答弁が7日の日に出ていればいいなというふうに思ったところであります。  私は地元の人に聞かれたときに、「今、国はなるべく国宝をつくりたくない、そういった時代になっている。国宝をつくると、これからずっとそれに関する予算をつけていかなければいけない。だから国宝はなるべくつくっていかない状況にもかかわらず、住民の皆さんがこの建設費に対して多額な浄財を出された。これを文部科学省のほうで大きく評価されたんや」というようなことも言っていた手前、光井教授のものだけでしたら、ちょっとこれまで言っていたことがうそになってしまいますので弱ったなというふうに思っとったところであります。  次の質問に入ります。  ある方に、「重要文化財の総門を車が通っているのは大丈夫なのか」「誤って柱にぶつけたらどうするのか」「敷石が自動車の重量のために動き、破損するのでは」と聞かれました。それが当たり前になっていて疑問にも思っていなかった自分も反省をしなければならないと思っています。  そこで改めて、自動車が総門を通っているが、文化財の保護の観点から問題はないのか、教育長の見解をお示しいただきたいと思います。 196 ◯教育長(近藤智久君) 10月の国宝指定の答申を受けて以降、勝興寺に自家用車で足を運ばれる、そうした拝観者が急激に増加をしております。多くの自動車が総門を通過する現状は建造物を傷める可能性がありますため、文化財保護の観点から好ましくないと考えております。  現在の対応は、駐車場の規模や隣接する認定こども園利用者の安全性を考慮して、あくまでも応急的な措置であると認識しているところでございます。 197 ◯15番(石須大雄君) ありがとうございました。  市域の状況を見ると、なかなか車を回すフォローがないなと、道も狭い状況の中で総門の下を通るのもやむなしかなというふうには思っているんですが、本当に文化財の下に車が通るのはおかしなことやというふうなことを言われると、認識を新たにしてこれからやっぱりいい方法を検討していただきたいなというふうに思っています。  では、次の質問に入らせていただきます。  一括方式による一般質問で、勝興寺に関する質問を行った議員は3人でした。本日の一問一答方式による一般質問で勝興寺のことを取り上げていただいた方も大勢おられ、いろいろな項目で質問をしておられましたが、駐車場の確保について、まずは勝興寺で準備されることを前提にという答弁が共通してありました。この間、伏木駅前の観光駐車場やトイレの整備、雑木の伐採などで質問、要望を行ったとき、一宗教団体に対して公的協力ができないと言われたことが思い出されます。  国宝になっても、まずは所有者で確保という姿勢のままなのか、産業振興部長、見解をお示しをいただきたいと思います。 198 ◯産業振興部長(式庄寿人君) 新たに国宝となりました勝興寺の無料駐車場につきましては、まずは勝興寺御自身で準備いただくということを前提というふうに考えているわけでございますが、本市におきましては、平成16年の本堂の修復完成時に合わせまして、伏木での回遊性を高めるということを目的に、伏木駅前に大型バス4台、普通自動車21台の駐車が可能な観光駐車場を整備してございます。  今後、国宝勝興寺と伏木地区等の本市北部エリアへの一層の誘客促進の取組を進めるためには、大型バスを含めた駐車場の受入れ体制が課題だというふうに捉えておりまして、さらなる駐車場の必要性を見極めながら適地の選定に向けた調査を進めてまいりたいと考えてございます。御理解願いたいと存じます。 199 ◯15番(石須大雄君) まずは勝興寺でというふうなお話をしなかったので、よかったなというふうに思ってます。  これは多分、憲法第89条──条文は読み上げませんが──の関係なのかなというふうに思ってます。政教の一致をしないというような中身の憲法から来ているのかなというふうに思いますが、これの中身は、一宗教団体に公がお金をかけることを一切やってはいけないというものではなくて、それが社会通念上、限度を超えているか超えていないかという見解もあるらしいです。勝興寺に関して高岡市が駐車場を寄附をするのは駄目ですけど、高岡市の地面のまま持って勝興寺の駐車場という使い方をするのは一定のレベルを超えているものには当たらないのではないかなというふうにも思っています。勝興寺だけに任せていると一体いつになるのか分からない状況でありますので、ぜひ市も積極的に動いていただくことをお願いしていきたいというふうに思います。  次に、伏木万葉埠頭についてお聞きをしたいと思います。  11月25日に港湾・公共交通対策特別委員会で現地視察をさせていただきました。煙突(排気口)の工事中とのことで稼働はしていませんでしたが、9月定例会で取り上げた騒音対策のための工事ということで、本当に素早い対応に心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。  市長も視察を行ったと聞いております。  そこで、バイオマス発電所の稼働により急にカーボンニュートラルが新たな港の魅力に加わりましたが、伏木港の魅力や価値について、市長はどのように考えているのか、お示しをいただきたいと思います。 200 ◯市長(角田悠紀君) 今年7月から営業運転を開始した伏木万葉埠頭バイオマス発電所につきましては、一般家庭約12万世帯分の発電能力を有しておられ、発電燃料には製材の端材などから製造したバイオマス燃料を活用しておりますことから、国が2050年に目指すカーボンニュートラルの実現に大きく貢献するものと考えております。  また、発電には年間約20万トン程度の木質バイオマス燃料が必要となりますことから、今後の伏木港の取扱貨物量や入港船舶の増加など、伏木港の一層の利用促進にも寄与すると見込んでおります。  さらに、先般、国のガイドラインが公表されまして外国籍のクルーズ船の運航再開の運びとなりましたことから、県内唯一の大型クルーズ船の接岸が可能な港でありますこの伏木港への寄港が増加し、世界中の多くの観光客が国宝となった勝興寺に訪れていただけるものと心から期待をしているところであります。 201 ◯15番(石須大雄君) ありがとうございます。  急に降って湧いたようにカーボンニュートラルというような魅力がついてきたというふうなイメージがあります。これをどう進めていくのか、本当に難しい話かなと。前、市長が言っておられた地産地消、地元のペレットを使って、そしてこの発電所で使用するといったことができれば本当にすばらしいものになっていくなというふうに考えているところであります。これから県のほう、そして国のほうでどういった計画を立てていくのか、高岡市からもいろんな要望をしながらすばらしい港にしていっていただきたいなというふうに思っています。私も地元の議員としていろいろなところで発言をさせていただいて、なるべくいいふうに進んでいくように協力をしたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。  それでは、次の質問に入ります。  国では、カーボンニュートラルポートを推進していると仄聞をしました。今後の伏木港での取組はどのようになるのか、生活環境文化部長、お示しをいただきたいと思います。 202 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 伏木富山港のカーボンニュートラルポートに関しましては、県が事務局となり、関係者が協議会を構成し、令和5年度中に伏木富山港カーボンニュートラルポート形成計画を策定することとしております。  カーボンニュートラルポートの計画では、国際物流の結節点、産業拠点となる港湾において、水素、燃料アンモニア等の大量、安定、安価な輸入や貯蔵等を可能とする受入れ環境の整備、あるいは脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化、集積する臨海部産業との連携などを通じて温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることを目指すものとしており、伏木港エリアにおいても新たな産業の創生が期待されるところであります。 203 ◯15番(石須大雄君) ありがとうございます。  本当はこの話を進めるのではなくて、豪華客船をしっかりと港に誘致して、そしてぜひとも受け入れるための建物、これを建てていただくというのが本当の主眼ではございますが、なかなか港湾計画の変更もならない、そういった中で大変厳しい状況だから新しいものを何とか組み入れながら国のほうで港湾計画を変更していただいて、そして外国人の方を受け入れる、そういった体制をつくっていってほしいなというふうに思っているところであります。  何年か前に大変大きな船が入って、あのときは4,000人乗ってこられたかな、伏木のあの万葉埠頭のところ、炎天下の中で外に降りてきてどこも行くところがないというふうな状況になっていました。港を見に行ったときにたまたまバッジをつけた状況で行ったので、「おまえ地元の議員か。何かせいま」というふうなことを言われたのが記憶にあるところであります。  本当に来られる方のことを思えば、すばらしい港を造り、そして受け入れる体制をつくっていく、これが必要なのかなというふうに思っています。決して横浜市の大さん橋埠頭のような、400億円やったかな、かかるようなものを造れと言っておるわけではないんですが、ちょっと雨宿りなり、暑い日には中に入って涼むようなことができるような施設が港にあればいいなというふうに思っています。  最後の質問になります。  ロシアのウクライナへの侵略戦争によって、木質ペレットの輸入先がロシアから東南アジアに変更になったそうです。輸送の時間が倍になり、コストも上がっているそうです。また、ロシアのペレットは針葉樹で硬く、東南アジアからのペレットは広葉樹で崩れやすくなったというふうなことを先日視察に行ったときに教えていただきました。  以前見学をさせてもらったときにあったロシアからのペレットは硬くて、足で踏んだぐらいではなかなか崩れない、そういったものでありましたが、視察のときは簡単に粉々になっていた状況であります。粉じん被害などの影響が近隣のほうにあるのではないかというふうなことも懸念をされます。  粉じん被害など、近隣への影響はないのか、生活環境文化部長、お答えをいただきたいと思います。 204 ◯生活環境文化部長(二塚英克君) 現在のところ、市にも伏木万葉埠頭バイオマス発電所にも粉じんに関する通報は届いていない状況であります。今回の原料変更による崩れやすさに対する対応につきましては、清掃や周辺監視等を実施していると伺っております。  伏木万葉埠頭バイオマス発電所では、日頃から地域の皆様の見学を受け入れるなど、地域の方とコミュニケーションを取っていただいております。引き続き、伏木万葉埠頭バイオマス発電所には情報公開に努め、信頼関係を保っていくようお願いしてまいります。 205 ◯15番(石須大雄君) この伏木万葉埠頭バイオマス発電所は本当に対応が早い会社であって、今回の粉じんに関しても、聞いたら大型の掃除機をちゃんと配置してあって、絶対に伏木のほうには粉じん被害を出させませんというふうなことを言っておられました。それを言っておられたのに、今回取り上げて市のほうにも認識をしていただきたいという思いで取り上げさせていただいたところであります。  すばらしい発電所ができて、それを使って伏木のまちが発展していくというもの、また豪華客船に乗って海外の方、そして国内の方々が港から勝興寺を見に来る、こういったルートができていく、これも本当に希望が持てるものでありますが、まだまだお店が足りない状況であります。昨年は喫茶店何軒かオープンをしたというふうなことがありました。これからもそういった方が増えていけばいいなというふうに思っているところであります。何とかお金を落としていってもらえる、そういった地域に発展するように私も努力をしていきたいというふうに思いますので、高岡市のほうも御助言、そしていろいろな教えをしていただきたいと思っております。  最後に、我が母校、伏木小学校が来年2月、創校150周年を迎えます。富山県で150周年を迎える学校は伏木小学校だけであります。県内で一番古い公立小学校の150周年。また、そんな古い大事な学校なんですが、古府と太田と統合されるという流れにもなっている。これは時代の流れであらがえないものかなというふうには思っていますが、せめて最後、150周年をお祝いする、そういったもののために高岡市からも何か御支援をいただけたらなというふうに思っております。式典等々、あとは冊子を作るというふうなお話をしておられました。300万、400万いう金額ではないので、また地元の人の意見を聞いていただいて、ちょっと年度途中になりますが、ぜひよろしくお願いしたいなというふうに思っています。  今後、太田小学校が150周年を迎えたり、そのほかどんどん150周年を迎えていく学校が出てきます。そこを卒業した卒業生たちが「高岡市が150周年のときにこれだけ協力してくれたよ」というふうなことを言っていける、それもあしたにつながる話なのかなというふうに思っております。ぜひ検討をしていただくことをお願いして、最後に余計なことを言いましたが、私の質問を終えていきたいと思います。  今日はありがとうございました。 206 ◯議長(坂林永喜君) 石須大雄君の質問が終わりました。  これをもちまして、一問一答方式による一般質問、質疑を終結いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               議 案 の 委 員 会 付 託 207 ◯議長(坂林永喜君) ただいま議題となっております議案第84号から議案第130号まで各議案は、お手元に配付してあります議案審査付託表(第9号)のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               休             会 208 ◯議長(坂林永喜君) お諮りいたします。  来る16日及び19日は、議案調査のため休会といたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 209 ◯議長(坂林永喜君) 御異議なしと認めます。  よって、来る16日及び19日は、休会とすることに決定いたしました。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               次 会 の 日 程 の 報 告 210 ◯議長(坂林永喜君) 次に、議会の日程を申し上げます。  次回の本会議は、来る20日定刻の午後1時より再開し、諸案件の審議を行います。  また、明14日は、午前9時より代表者会議を、午前10時より民生病院常任委員会を、午後1時より産業建設常任委員会を、来る15日は、午前10時より議会運営委員会を、午後1時より総務文教常任委員会をそれぞれ開催いたします。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               散             会 211 ◯議長(坂林永喜君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしました。  本日は、これで散会いたします。   ────────────・─────────────・────────────                                 散会 午後2時30分 Copyright © Takaoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...