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令和2年9月定例会 (第6日目) 名簿
令和2年9月定例会 (第6日目) 本文

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  1. 富山市議会 2020-09-06
    令和2年9月定例会 (第6日目) 本文


    取得元: 富山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過             ───◇   ◇   ◇───                開       議                              午前10時  開議 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付のとおりであります。             ───◇   ◇   ◇───                発言取消しの申出 2 ◯ 議長(舎川 智也君)  日程に入ります前に、お手元に配付のとおり、小西 直樹君から発言取消申出書が提出されておりますので、このことについて、小西 直樹君から発言を求めます。  18番 小西 直樹君。   〔18番 小西 直樹君 登壇〕 3 ◯ 18番(小西 直樹君)  令和2年9月10日の本会議での私の発言のうち、お手元に配付の文書のとおり取消しをさせていただきたいので、許可されたくお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。 4 ◯ 議長(舎川 智也君)  お諮りいたします。ただいまの小西 直樹君からの発言取消しの申出を許可することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 5 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、小西 直樹君からの発言取消しの申出を許可することに決定いたしました。
                ───◇   ◇   ◇───            議案第121号から議案第153号まで 6 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、日程第1 議案第121号から議案第153号までを一括議題といたします。  ただいま議題となりました各案件につきましては、各常任委員長から委員会審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配付のとおりであります。              委員長報告・質疑・討論・採決 7 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、各常任委員長の報告を求めます。  まず、総務文教委員長 成田 光雄君。 8 ◯ 総務文教委員長(成田 光雄君)  総務文教委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました条例案件2件、その他の案件10件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以上、総務文教委員会委員長報告といたします。 9 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 10 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  次に、厚生委員長 高田 真里君。 11 ◯ 厚生委員長(高田 真里君)  厚生委員会に付託されました案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました条例案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、原案可決すべきものと決しました。  以上、厚生委員会委員長報告といたします。 12 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 13 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  次に、経済環境委員長 江西 照康君。 14 ◯ 経済環境委員長(江西 照康君)  経済環境委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました条例案件4件、その他の案件3件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以上、経済環境委員会委員長報告といたします。 15 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 16 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  次に、建設委員長 押田 大祐君。 17 ◯ 建設委員長(押田 大祐君)  建設委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました条例案件1件、その他の案件3件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以上、建設委員会委員長報告といたします。 18 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 19 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  次に、予算決算委員長 柞山 数男君。 20 ◯ 予算決算委員長(柞山 数男君)  予算決算委員会の審査の経過及び結果について御報告いたします。  初めに、開催の経過について申し上げます。  まず、9月15日に前期全体会を開催し、当委員会に付託されました議案を所管の各分科会へ送付いたしました。  9月16日から18日まで及び23日までの4日間にかけて、経済環境分科会厚生分科会建設分科会総務文教分科会の順に分科会を開催し、議案の審査を行いました。そして、9月24日に後期全体会を開催し、各分科会長からの報告、これに対する質疑、採決を行ったものであります。  次に、審査結果について申し上げます。  当委員会に付託されました予算案件9件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以上、予算決算委員会委員長報告といたします。 21 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 22 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  以上で、質疑は終結いたしました。  これより、議案第121号から議案第153号まで、以上33件を一括して討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議案第121号から議案第153号まで、以上33件を一括して採決いたします。  各案件に対する委員長報告は原案可決であります。  各案件は委員長報告どおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 23 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、各案件は委員長報告どおり原案可決されました。             ───◇   ◇   ◇───           議案第154号から議案第156号まで、           及び認定第1号から認定第21号まで 24 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第2 議案第154号から議案第156号まで、及び認定第1号から認定第21号まで、以上24件を一括議題といたします。                質疑・委員会付託 25 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。議案第154号から議案第156号まで、及び認定第1号から認定第21号までにつきましては、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、予算決算委員会に付託の上、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 26 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  お諮りいたします。ただいま予算決算委員会に付託いたしました議案第154号から議案第156号まで、及び認定第1号から認定第21号までにつきましては、会議規則第44条第1項の規定により、令和2年12月定例会までに審査を終わるよう期限をつけることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 27 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───               議員提出議案第17号 28 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第3 議員提出議案第17号 富山市議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例制定の件を議題といたします。
                提案理由説明・質疑・討論・採決 29 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第17号を、大島 満君から提案理由の説明を求めます。   〔19番 大島  満君 登壇〕 30 ◯ 19番(大島  満君)  ただいま議題となっております議員提出議案第17号 富山市議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例制定の件について、政策フォーラム32より提案理由の説明を申し上げます。  平成17年の市町村合併以来、議員定数の削減が続き、平成24年、平成28年の4年ごとに定数を2人ずつ削減し、今回も当然2人削減するものと思って、先走って提案しようものなら成るものも成らないと、最大会派からの提案をずっと待っておりましたが、その動きがなく、最近やっと部屋付親方となったばかりの弱小会派から提案しなければなりません。  忘れもしない4年前、補欠選挙で市議会議員になって初めての平成28年12月定例会の初日に、前代未聞の議員辞職ドミノのきっかけとなった議員報酬を、せっかく厳正に報酬等審議会で審議された70万円から60万円に減額する議案に対して反対討論をいたしました。そのとき、この演壇に立ち、目の前の景色を今でもはっきりと思い出すとともに、改めて思います。やはり多過ぎると。それは、報酬ではなく議員の数です。  私は平成9年に初めて八尾町議会議員に立候補して以来、4回の選挙公約で全て議員定数削減を訴えてきました。当選結果を見てから言い出すのはフェアではないとの信念からです。さきの討論ではこうも言っております。議員定数を削減することは困難なことであります。選挙を経験した身からは、切実な問題であると私自身も分かります。今回、半年もたたないうちに、もう二度と議員報酬増額など口に出しませんというようにあっさりと元に戻してしまえば、議員定数削減への道は長く閉ざされたものになると懸念するものであります。  まさにその心配したとおりになってしまいました。報酬アップのインセンティブなくば議会は動かず。射水市がそうであったように。  議会は執行機関に対する監視機関として、また住民ニーズや声を市政に反映するパイプ役として、さらには地方自治体の団体意思の決定を行う議決機関としての重責を担っており、その議会を構成する議員の定数については大変重要な問題であると認識しています。  一方で、富山県の税収が70億円減少するとの報道がありましたが、本市を取り巻く財政状況も新型コロナウイルス感染症によりこの半年間で大変厳しい環境にあり、新市長が誕生する来年度にはさらに深刻となります。  行政側がいち早くその対応のため、本年6月の期末手当を、市長は全額、就任早々の副市長を含め他の特別職は半額を削減する決定をし、市長自ら先頭に立って歳出の抑制や行政のスリム化などを進め、財政調整基金も富山県の3倍に当たる71億円を確保し、赤字額約38億円(議員1人当たりにすれば1億円)と予想される富山市民病院経営に対処されている中、議会は本年6月の期末手当を僅か1割削減にとどめ、しかも、それを12月の期末手当から1割削減するという先送りを決めました。  私は、市長が全額ならば議長も全額、議員は半額を削減すべきであると主張しましたが、なすすべもなく、議員報酬削減で行財政改革は困難であり、議会として自らができる改革を果たすという重要性を考えれば、議会の責任において議員定数を削減すべきであるとの思いを強く持ち、次の一般選挙から現在の定数より2人削減し36人とする提案に至りました。  現在、我が国では人口減少、超少子化、超高齢化時代を迎え、市内小・中学生の生徒数も、毎年学校が1つなくなるほどの500人から600人の減少を続け、ついに3万人を切りました。  コンパクトシティ等の政策により本市全体の人口減少率は緩やかになるものの、中山間地の人口減少は一層加速化し、25年後には4割から5割の人口を失います。25年間とは、阪神・淡路大震災から今日までの時間の長さと同じです。  類似の中核市を引き合いに、本市は面積が広いので議員が必要だと主張されるならば、山田地域と細入地域の面積約4,000ヘクタールにそれぞれ1名必要とすれば、八尾地域に6名、大山地域には14名も必要になります。  そもそも任期中に、山田地域や細入地域はともかく、八尾地域の野積の奥の猟師ケ原や大長谷の切詰、大山地域有峰のさらに奥、薬師岳の麓、スゴ谷など行くこともないでしょう。  明治以来、大長谷村には12人の村議会議員がいました。今、大長谷に必要なのは1人の議員ではなく、遠く離れた小学校に通う1人の子どものための1台のバスなのであります。  類似の中核市を引き合いに人口割や面積割で決めるのは、一見合理的に見えて、これほど不可思議なことはありません。比較するなら、政務活動費の不正により定数の3分の1以上の14名も辞職した類似都市をぜひ見つけ出してきていただきたい。私は寡聞にしてそのような都市をまだ知りません。  富山市議会議員定数は、富山市議会議員自らが考え、自らの判断で決めるべきです。富山市議会の補欠選挙が行われ、本選挙で選ばれた新たな議員により、議員の定数削減を含め、議会改革が進むものと市民は大いに期待しておりましたが、期待したほど進まないどころか、不正が明らかになっても、また定例会ごと辞職勧告決議を可決されても辞めずにしがみつく議員がいます。さらには、不正の疑いがかけられたので不本意であると、その説明責任を果たすことなく、あっさり辞めた議員もいます。  議員各位におかれましては、2人欠員になっている現状にあっても、欠員分を補うに余りある市民の福祉向上のため、活発な議員活動を展開されているものと確信しております。  NHKが昨年行った全国地方議員3万2,000人へのアンケート結果が、このほど「地方議員は必要か 3万2千人の大アンケート」という新書でまとまり、「なぜこの人がという同僚議員がいる」との問いに、「とてもそう思う」と「ある程度そう思う」を合わせると71%にもなりました。私の回答も言うまでもありません。  このまま38人の議員定数で据え置くとは、実質、欠員2人分を増やし、そのような議員に再登場のチャンスを与えることにほかならないのであります。  議員定数を削減すると投票率が下がるとの説がありますが、そもそもあきれ果てて投票にすら行かない市民が半分以上もいたという現実の前では、決して定数を削減したから投票率が下がったわけではないと証明しています。  あえて投票に行かなかった市民は、今もこの富山市議会を4年間見守っていただけたのでしょうか。議員に、そして議会に対する市民からの尊敬と信頼がなければ、また市民に対する感謝と恩返しがなければ議会は成り立たないのであります。  今、世の中は新型コロナウイルス感染症の影響で、民間は仕事が減り、給料もボーナスも保障されず、大変厳しい生活を強いられている市民はたくさんいます。10月に入ればさらに厳しくなるでしょう。  しかし、身分も報酬も保障されている我々議員は、その痛みを本当に我がこととして理解できるのでしょうか。これからは富山市の人口がさらに減少し、新型コロナウイルス感染症の影響で市の財政や市民病院の経営が一気に厳しくなると分かっていながら、2人の議員定数を削減できないということは到底考えられません。  これらのことから、議会本来の機能を十分発揮しながらも、議員定数に対する市民感情なども考慮した削減案として、定数を現在の38人から欠員と同じ2人減員の36人とすることを選択したものであります。  また、2人削減には賛成できるが、6人や10人の削減には反対せざるを得なかったとする立場の議員のため、今提出議案はあえて最低の2人削減とさせていただきました。  この議員定数条例については、議員が提出し、議会自らが決定する事柄であることから、当然ながら議会には議員定数に対しての責任があることになります。もし38名の定数が妥当であると考えるなら、市民に対する立証責任を来年の4月の選挙で、また、その後の4年間にも及ぶ任期の中で議員自らがその責任を負い続けなければなりません。私にはとてもその勇気はないのであります。  議員各位におかれましては、何とぞ御審議の上、議員各自で御判断の上、御賛同賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。 31 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第17号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、議案の質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。ただいま議題となっております本案件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 32 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより、議員提出議案第17号の討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  26番 村石  篤君。   〔26番 村石  篤君 登壇〕 33 ◯ 26番(村石  篤君)  ただいま議題となっております議員提出議案第17号 富山市議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例制定の件について、社会民主党議員会より反対討論を行います。  富山市議会議員定数38人は、北信越の主な市との比較でも多いとは言えません。長野市議会、議員定数39人、人口約37万人、議員1人当たり約9,487人、金沢市議会、議員定数38人、人口約46万3,000人、議員1人当たり約1万2,184人、富山市議会議員定数38人、人口約41万6,000人、議員1人当たり約1万947人となっています。  これらのことから、富山市議会議員定数は多いとは言えないことは明らかでございます。  次に、議員定数は削減すればするほど投票率は低下します。その結果、有権者の少ない地域から立候補ができないことになったり、住民の市議会に対する関心が薄くなったりします。  富山市議会議員選挙について過去3回の選挙結果を見てみますと、平成21年、議員定数42人、第1選挙区55.47%、第2選挙区66.79%、平均で58.11%となっています。そして、平成25年、2人削減された40人では53.05%となっています。平成29年、2人削減されて38人、47.83%となっています。  有権者の少ない山田地域の立候補者については、平成29年にはゼロとなりました。平成25年と平成29年の投票率の差は5.22ポイントとなり、約1万7,000人が投票に行かなかったということになります。  平成29年の投票率が47.83%となったことは、有権者の半分以上が市議会に関心を示さなかったとも言えます。このことを市議会は重く受け止める必要があります。  次に、議員定数を減らせば、行政組織をチェックする力が低下することにつながります。今、富山市議会に求められている課題は、少子・超高齢化への対応、市立小・中学校の統廃合、雇用の確保、農林水産業の振興、誰もが安心・安全に暮らせる生活環境の充実・整備などがあります。市議会は、限られた予算をどのように配分しているか行政機関をチェックすることや、より多くの市民の声と実態を把握して調査・研究し、政策提言を行うことです。このような役割を担う議員を38人から36人に減らすことになると、行政組織をチェックする力が低下すると考えます。  以上のことから、議員提出議案第17号については反対いたします。 34 ◯ 議長(舎川 智也君)  17番 金井 毅俊君。   〔17番 金井 毅俊君 登壇〕 35 ◯ 17番(金井 毅俊君)  ただいま議題となっております議員提出議案第17号 富山市議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例制定の件について賛成討論を行います。  今年は、新型コロナウイルスの感染拡大により世界中の経済活動が一時停止をしたことにより、来年度の税収は厳しいものが予想され、失業問題や雇用問題など、社会全体が回復するまでにはかなりの時間が費やされると思われます。しかしながら、消費税をはじめとする税金の負担は市民にお願いしなければなりません。  我が国においては、国民に負担を求める節目節目に臨時行政調査会、いわゆる臨調の答申を受けて様々な行財政改革を行ってきました。それは公社の民営化であったり、省庁の再編だったり、衆議院議員の定数削減であったりしました。しかしながら、昨年の消費税率8%から10%に引上げの際には、事もあろうに、参議院議員の定数が増えるという前代未聞の事態となりました。  先日、コロナ禍の中で財政再建を進めるイタリアでは、議会のスリム化を図るために国会議員の定数を945人から600人に削減しました。国民に、市民に、税の負担をお願いするのであれば、どうして議員定数が増えるのかと疑問を感じます。  富山市においては、コロナ禍の下で、期末手当を市長は全額、副市長をはじめとする他の特別職が半額、議員は1割を自ら減額しました。このことについて何らかの根拠はあるのでしょうか。これらのことは、納税者である市民との信頼関係を築くために分かりやすい行財政改革の1つであると思います。  議会においては、さらなる議会改革として、向こう4年間は現在の欠員2人のまま、定数36人で向き合うことがよいと考えます。  以上です。 36 ◯ 議長(舎川 智也君)  33番 村上 和久君。   〔33番 村上 和久君 登壇〕 37 ◯ 33番(村上 和久君)  議員提出議案第17号 富山市議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例制定の件に賛成する討論を行います。  まず、市の仕事を考える。人を対象とすれば、「ゆりかごから墓場まで」どころか、生まれる前から、いや、不妊治療の助成などを含めれば、さらに前から市民の人生に関わることと言えます。  地理的対象となれば、本市の面積1,242平方キロメートルは言うに及ばず、海上、そしてイタリア、ネパール、インドネシア等の海外にまでその範囲は及ぶ。  また、本市の政策は全国初となるものや他都市に類を見ないものが多い。議員は、その成果を検証することや新たな政策を提案すること、市民の要望に応えるための広聴活動や調査・研究、視察、研修、検討、討論等、多忙を極め、とても38人では足りないから定数を増やすべきだという提案があってもよく、これが議会改革の1つの方向性となることも健全な姿であると私は考えます。  この場合、堂々と議員定数の引上げを主張すればいい。  ところが、現実はどうか。例えば富山市議会業務継続計画の策定について協議した各派代表者会議では、災害発生後に招集される富山市議会災害対策会議に少数会派の参加を求める意見が5つの会派から相次いだが、この後開催された議会運営委員会では、これを一部会派の一議員からの提案との認識を示す委員の発言があり、富山市議会災害対策会議は少数会派のオブザーバー参加さえ許さないこととなった。  これに対し、次の議会運営委員会において異議を唱えるべく、委員外議員の発言申出書を提出したにもかかわらず、発言は許可されなかった。  少数意見が十分な議論の末、議会の多数とならなければ、その結果は認めてしかるべきだが、議論を避け、議員に発言の機会すら与えないのは少数意見の封殺であり、大きな問題である。  今議会中、議会運営委員会で会派の定義について論じられたが、これにどれほど意義があるだろうか。会派の国語的意味が一般的に複数の議員によるとするなら、各派代表者会議は会派代表者及び会派に属しない議員で構成すると定義すればいいだけのことであります。  各派代表者会議は全員協議会に代わるものとして存在意義があるので、1人会派を各派代表者会議から排除するなら、毎度毎度、全員協議会を開く必要がある。  2人以上の会派が1人以上の代表者をもって会派の代表となることができても、1人会派から代表を出さないとなれば、その合議体の決定は簡易的にでさえ議会全体の合意とは言えないからである。分かりやすく言えば、1人会派の自民クラブの意思は他の会派の代表者では代弁できず、代わって意思表示することもできないということである。  一方、複数の議員によって構成されている会派は、その代表者をもって会派構成員の意思を各派代表者会議において表現していることが前提である。しかしながら、その前提が崩れ、非代表者に不満が生じているとするなら、私は同情を禁じ得ない。これはすなわち本議会の合議体としての成熟度が極めて低いことを意味し、このことから定数38人は多過ぎると考える。  委員会視察を実施しないことを早々に決定したり、委員外議員の傍聴機会確保の意義もある委員会のインターネット中継に消極的であったり、委員会審査の前日に討論の通告期限を設定する、つまり審査の前に賛否を決めることに問題意識がなかったり、委員会の意義についての認識の程度が、図らずもコロナ禍によって──さきの6月議会で浮き彫りとなった。  政務活動費の在り方をめぐっては、かつて全ての会派がよしとしたものだけを使途として規定したはずだが、今では全ての会派が駄目だと言わなければ特定の使い方をやめさせることができない状態となっており、日本一厳しいと称した運用指針は特定の会派の解釈により変貌している。議会改革検討調査会においては他会派や他会派の議員を誹謗する場面が見られ、建設的意見により前進が期待できる雰囲気の醸成はならず、議会改革からは程遠い。私はこのような議会のありようを議員の熟議不足と断じざるを得ない。  熟議不足の例をもう1つ挙げる。いわゆる自転車安全条例をめぐる議論である。  厚生委員会がつくった条例案は目的や理念からして納得できるものではなく、条例の意義や整合性も不十分極まりないものである。いわゆる自転車安全条例と申し上げたのは、条例名も変わる可能性を持っているということである。何しろ、条例の目的や理念についてようやく考察し始めたのである。委員長がこれまでの条例案の不備、未熟さを認めたことはよしとするが、議論の少なさ、薄さは回を重ねても改善されない。特別委員会の議論の総量及び密度を評価するなら、本来あるべきものの半分にも満たないと私は考える。  一方、厚生委員会での議論も含め、これで十分な総量と密度を持っていると言うなら、これを議員定数に当てはめ、私は定数の50%を不要と評価しなければならない。無論、委員会審査だけが議員の仕事ではないから議員定数の半減までは主張しない。  私は、今の富山市議会では定数28人が最適だと考える。そうすると、委員会の定数は7人で質疑、討論、採決することになる。人数が少なくなることで、一人一人の発言の機会や責任感が増し、少数精鋭による活発な議論が展開される場面が想像される。  議会全体では、38人より28人のほうが、激論を交わし、切磋琢磨の中に互いに協力し助け合う環境が醸成されるのではないかと考える。  我々議員は、市民から負託されていることの重みを十分に感じなければならない。  これに対し、定数を減らすと市民の意見を酌み取りにくくなるとの意見があるが、我々は無作為抽出されたサンプルではない。生まれたところは1つでも、活動の範囲は富山市全域、全てである。地域の代表と言っていただくのはうれしいことであるが、我々はその地域を多数持てばいいのであって、議員定数を維持することで地域の意見を吸い上げる機会を担保しようという論理は自らの活動範囲、広聴活動を限定するもので、議会改革に逆行する。  次に、議員定数を減らせば首長や行政との力関係が変わってくるなどという意見があるが、全く論外であり、説明を要しない。  また、定数削減は投票率低下につながるとの意見があるが、定数と投票率が比例するなら、市議会より定数が少ない県議会議員選挙の投票率は半分以下になるが、そうならないのは、県議会議員の活動範囲が市議会議員より広いからである。国政選挙も同様である。要は、市民にいかに市政に関心を持ってもらうかが重要であり、そのための議会の熟議は欠かせない。  投票率アップは、議員を選ぶことの意義を理解していただくことと議員の魅力によるべきである。  駐車場が少ない、入り口玄関が狭く長蛇の列ができるなど、投票しにくい投票所は改善すべきであるが、投票に行きたくなる投票所をつくって投票率を上げようなどとは私はみじんも考えない。  本議会は当選2回以下の議員が多く、切磋琢磨して熟議の議会へと成長することが可能である。議会は論理展開による熟議を行うことにより正しい判断ができる。そのために私は本市議会の定数の削減が必要であると考える。  本条例案は私の主張とは数の上で隔たりがあるし、いわゆる身を切る改革は私の考える改革の方向ではないが、一方で、身を守る集計民主主義を潔しとしない。これまで述べた富山市議会のありようを見るに、定数38人は多過ぎ、そのことが議会の停滞を招いている一因と考える。よって、熟議の議会へと変わる契機とするため、定数を削減する本案に賛成する。 38 ◯ 議長(舎川 智也君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議員提出議案第17号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕
    39 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本案件は否決されました。             ───◇   ◇   ◇───          令和2年分請願第2号、令和2年分請願第3号 40 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第4 令和2年分請願第2号、令和2年分請願第3号、以上2件を一括議題といたします。  ただいま議題となっております各請願につきましては、議会運営委員長から請願審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配付のとおりであります。              委員長報告・質疑・討論・採決 41 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議会運営委員長の報告を求めます。  議会運営委員長 金厚 有豊君。 42 ◯ 議会運営委員長(金厚 有豊君)  議会運営委員会に付託されました令和2年分請願第2号、令和2年分請願第3号、以上2件の審査結果につきまして御報告いたします。  審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ不採択すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  まず、令和2年分請願第2号について申し上げます。  委員から、本会議のインターネット中継のアクセス件数が減少していることからも、市民の皆さんが委員会のインターネット中継に関心や期待があるとは考えにくい。また、委員会のインターネット中継を導入するためには、費用を伴うことに加え、委員会で使用する資料も見られない状況では市民の皆さんの理解が得られないと思われるため、この請願の趣旨には賛成できないとの意見がありました。  また、別の委員から、ランニングコストがかかることであるため、どれだけのニーズがあるのかしっかりと議論をした上で導入すべきと考える。今すぐ導入する必要はないのではないかとの意見がありました。  さらに、別の委員から、この請願について十分な審査ができているとは言い難く、コスト面についても他の事例を参考にしながら前向きに協議を行っていくべきであるとの意見がありました。  採決の結果、本請願については、賛成少数により不採択すべきものと決しました。  また、令和2年分請願第3号については、採決の結果、不採択すべきものと決しました。  以上、議会運営委員会の委員長報告といたします。 43 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 44 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  以上で、質疑は終結いたしました。  これより、令和2年分請願第2号、令和2年分請願第3号、以上2件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  32番 赤星 ゆかり君。   〔32番 赤星 ゆかり君 登壇〕 45 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  ただいま議題となっております請願2件について、日本共産党として、一括して討論を行います。  初めに、令和2年分請願第2号 委員会中継のネット配信を求める請願について採択を訴える賛成討論を行います。  議会運営委員会では、この請願を不採択にする理由として、本会議のネット中継のアクセス数が伸び悩みどころか減っていることを挙げ、嘆く委員もおられました。2年前にも議会改革検討調査会で、アクセス数が少ないことに愕然とした、猛省しなければならないというような意見がありました。  では、その後、議会として中継の視聴が増えるような努力をどのようにしたのでしょうか。見られないから中継しないというのでは理由になりません。  請願人はこれまで、どうすれば議会が市民にとって身近なものになるのか、どうすれば政務活動費が市民に身近なところで使用されるかを考えて、ずっと提案してこられました。そうした請願をずっと採択することなく来た議会側によるアクセス数が伸びないという指摘をどのようなお気持ちで聞いておられたでしょうか。  また、時期尚早という声がありましたが、そうでしょうか。本年6月、緊急事態宣言が明けて間もない頃、議会の傍聴に来るのもはばかられる、そういう時期に委員会中継がなければ審議の様子が分からない、そういうときにこの請願は出されました。9月議会の今、その頃からは幾らか状況は変わったものの、富山市議会ホームページには、本会議、委員会の傍聴については「新型コロナウイルス感染拡大防止のため、しばらくの間、傍聴は極力ご遠慮いただきますようお願いいたします」と今も書かれています。  人類の未知のウイルスのパンデミックという大きな情勢の変化、これから先も地球温暖化、大規模な自然災害、何が起きるか分かりません。このような社会情勢を迎え、既に導入の時期はとうに来ているのではありませんか。どこにいても市民がネットで、パソコンで、スマホで、タブレットで議会の様子が見られることが求められています。現に、富山県議会では常任委員会の中継が試行実験中です。  また、ランニングコストについての意見がありました。9月7日の議会運営委員会において委員から、委員会のインターネット中継の全国の中核市議会での導入状況、導入及び運営に係る費用を調査して資料提供を求める意見が上がり、9月18日の議会運営委員会までに議会事務局が調査をし、資料提供がありました。そこで示されたのは、イニシャルコストとして1か所での固定カメラと会議用マイクなどの映像配信設備等の導入に約858万円、年間のランニングコストとして約233万2,000円という見積りでした。しかし、請願人が述べておられるとおり、もっと安価に導入している議会は調べれば分かります。例えば、2年前にも紹介しましたが、上越市議会。マイクはもともとあったので、1つの委員会室に固定カメラと配線の工事費用で93万4,500円。運営費用はユーチューブを使って配信しているので、インターネット使用料ぐらいしかかからないとのことです。発言する議員はもともと立ち上がって質問していますから、誰が発言したか分からないということもありません。  富山県議会はカメラのついている委員会室で行うので、令和2年度の試行経費は録画経費、2回分で36万円、配信経費、半年間で28万円とのことです。請願人が述べられたとおり、大きな改修や経費の伴わない方法での配信をよく研究して行うべきなのです。  それに、このような調査・研究をさきの6月議会で継続審査にした後、なぜ直ちに取り組まなかったのでしょうか。3か月間、議会として何か調査・研究をしたでしょうか。請願人は、本年6月議会で継続審査にされた後、耐えられないとこの請願の取下げを申し出られたのに、これが取下げ願を否決までして継続審査にした結果なのでしょうか。このたびの不採択はあまりにも理不尽と大変お怒りです。改めて採択を強く訴えます。  続きまして、令和2年分請願第3号 富山市議会議員の定数を削減することを求める請願について、請願された方には申し訳ありませんが、反対討論で定数削減に賛成できない理由を申し上げます。  請願では、映画「はりぼて」の予告編を視聴し、改めて富山市議会に対して不信感を抱くとともに、憤りを覚えた。そして、前回の選挙では、新しい議員を選んだことにより過去の政治悪から脱却し、議会の改革が進んで、富山市民であることが恥ずかしいという思いをしなくなることを期待したと述べられています。  映画「はりぼて」は、富山で一番若いテレビ局のチューリップテレビが4年前の議員報酬10万円引上げを主導していた議員の政務活動費の不正受給をスクープし、これをきっかけに芋づる式に14人もの議員のドミノ辞職、補欠選挙、本選挙、その後の新たな不正の発覚、市民による住民訴訟、刑事裁判、木下議員の事件、辞職勧告決議などなど、富山市議会の3年間の取材を重ねた報道ドキュメンタリー映画です。  私は金沢で本編を見てまいりました。改選から3年半たって、過去の架空請求などの不正がまだ決着がついていない、新たに発覚しても議員が辞めない、新しく選ばれた議員が不法侵入の罪を犯す、辞職勧告決議を上げても居座る、こういう状態では市民の不信感が払拭できず、自浄能力がないと言われてしまうのも仕方がなく大変残念です。  改選後の富山市議会では議会基本条例はつくっていないし、委員会のネット中継はまだ行わず、議会として市民の中へ出かけていっての議会報告会や市民との意見交換会も行っていない、議会全体としての働きぶりが市民に見える姿勢になっていないことが問題と考えます。  今回、市民からこのように議員定数を減らせという請願や陳情が出されたことの意義を重く受け止めて、過去の不正を一掃し、真の反省に立った市民に開かれた議会改革を進めるしかないと思います。  しかし、定数削減と議会改革とは別物です。政務活動費の不正発覚で辞職した元議員14人の2013年4月投開票の市議選での順位と得票数を見ると、1位当選者から38位までおり、そのうち10位以内の上位当選者が5人、8人が定数40人の半分以上の20位までに入り、4,000票以上の得票をしています。  ここから何を感じるでしょうか。  有権者がちゃんと市民のために働くと思う人を見極めていただいて、入替えができるように選挙があります。議員定数に関する識者の意見を調べますと、全国町村議会議長会政審幹事会小委員会の「議員定数の考え方について」では、議会の代表機能という観点からは、議会は住民の年齢層、性別、職業、各地域等から満遍なく選出された議員で構成されていることが望ましく、単に人口規模によってのみ議員定数を論じるべきでないことは言うまでもない。議員定数は、行政改革や経費節減といった観点からのみ論じるのではなく、人口、面積や職域等に応じた住民の多様なニーズや意思を正確に反映させることが大事であり、全住民を代表するにふさわしい数が望ましいなどと述べています。  議員定数の削減は、組織力や資金力を持たない新人、若者や女性、人口の少ない地域など、多様な候補者が当選できる可能性を狭めてしまうことにつながります。  日本共産党は、引き続き市民の財産を守り、社会福祉の向上に努め、適正な税の執行に力を尽くすことをお誓いし、議員定数削減には反対であることを申し上げ、請願への討論といたします。 46 ◯ 議長(舎川 智也君)  17番 金井 毅俊君。   〔17番 金井 毅俊君 登壇〕 47 ◯ 17番(金井 毅俊君)  ただいま議題となっております令和2年分請願第3号 富山市議会議員の定数を削減することを求める請願について、政策フォーラム32より賛成討論を行います。  御承知のとおり、議員の定数というのはそれぞれの議会が決めることになっております。富山市議会においては現在2名の欠員となっておりますが、特に議会に支障があったのかと問われても、私には支障があったとは思えません。  また、県政を目指すなど、過去の富山市議会においても定数に達しない時期が多々ありましたが、どれだけの不都合があったのでしょうか。  一般的な削減の根拠としては、人口や面積の対比、同規模他都市との比較ですが、請願文からは、議会内の枝葉の議論よりも、むしろ議会全体の姿勢を示してほしいということだと強く感じました。  議員定数の削減というのは、市民からは一番分かりやすい議会改革の1つであり、たとえ削減の数が1人であっても、議員の数が多いという意見がある以上、真摯に向き合い、議論を尽くし、現在の富山市議会の名誉と信頼を回復することが大きな役割ではないでしょうか。  また、今後訪れる人口減少時代の議会は、多岐にわたる問題、例えば中山間地の諸問題などは、議員個人の活動はもちろん大切ではありますが、それ以上に県と市が協力することや、議会は議会全体で取り組んでいくことが求められると思います。それゆえに、市民からはより高い議員の質と議会の質が求められ、議員定数や報酬の考え方は政策として常に持つべきだと思います。  我が会派の政策は、各常任委員会を8人とする議員定数を32人とすることであることから、この請願に賛成します。  以上です。 48 ◯ 議長(舎川 智也君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、令和2年分請願第2号 委員会中継のネット配信を求める請願を起立により採決いたします。  本請願に対する委員長報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。  本請願は原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 49 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。  次に、令和2年分請願第3号 富山市議会議員の定数を削減することを求める請願を起立により採決いたします。  本請願に対する委員長報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。  本請願は原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 50 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───   令和2年分陳情第16号、令和2年分陳情第19号、令和2年分陳情第20号 51 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第5 令和2年分陳情第16号、令和2年分陳情第19号、令和2年分陳情第20号、以上3件を一括議題といたします。  ただいま議題となっております各陳情につきましては、経済環境委員長、議会運営委員長、総務文教委員長から陳情審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配付のとおりであります。              委員長報告・質疑・討論・採決 52 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、経済環境委員長、議会運営委員長、総務文教委員長の報告を求めます。  まず、経済環境委員長 江西 照康君。 53 ◯ 経済環境委員長(江西 照康君)  経済環境委員会に付託されました令和2年分陳情第16号の審査結果につきまして御報告いたします。  本陳情につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、不採択すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  まず、当局から本陳情に対し次の見解が示されました。  本市では、平成29年に作成いたしました観光戦略プランにおいて、広域観光交流拠点としての都市機能の強化や滞在型観光の推進に努め、市内における宿泊者数や観光消費額を増やすことを目標として、本市の滞在時間をさらに延ばすために様々な取組を進めているところであります。  一般的な道の駅は、車や観光バスなどで訪れる方々がトイレ休憩や飲食、物産品等の購入を目的に立ち寄られる施設であり、長時間の滞在とはならず、観光消費額も限られております。  市内における滞在時間を延ばすためには、市内中心市街地の駐車場に車を駐車し、路面電車等を利用して富山城やガラス美術館、岩瀬地域の森家などを巡っていただくとともに、飲食店や土産店にも立ち寄っていただくことが大切であると考えています。
     また、現在、岩瀬カナル会館や梅かまミュージアムなど、複数の事業者において道の駅に類似する施設が運営されており、トイレ休憩や土産品等の販売サービスを提供されていることから、新たに道の駅を設置することで、複数の民間事業者が運営する施設の経営への影響が懸念されるほか、設置費用や運用費用が多額となることなどから、陳情人が求める道の駅らしき施設の設置については困難であると考えますとの説明がありました。  委員から、富山市の観光を盛り上げたいという思いはよく伝わるが、当局の受け止め方に賛成するとの意見がありました。  採決の結果、賛成なしにより不採択すべきものと決しました。  以上、経済環境委員会委員長報告といたします。 54 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 55 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  次に、議会運営委員長 金厚 有豊君。 56 ◯ 議会運営委員長(金厚 有豊君)  議会運営委員会に付託されました令和2年分陳情第19号の審査結果につきまして御報告いたします。  本陳情につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、不採択すべきものと決しました。  以上、議会運営委員会の委員長報告といたします。 57 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 58 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  次に、総務文教委員長 成田 光雄君。 59 ◯ 総務文教委員長(成田 光雄君)  総務文教委員会に付託されました令和2年分陳情第20号の審査結果につきまして御報告いたします。  本陳情につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、不採択すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  当局から本陳情に対し次の見解が示されました。  教員の超過勤務時間については全体的に減少傾向にありますが、令和元年度については、臨時的任用講師の未配置により教職員の業務負担が年間を通して増加したことや、小学校5・6年生の外国語科及び小学校3・4年生の外国語活動の新設などにより学校の業務が拡大しております。  こうした中で、平成29年度からは出退勤の管理、令和元年9月からはICカードを用いた勤務時間管理を導入しており、また、超過勤務時間が月80時間を超える教員に対しては、その原因や内容を把握するため所属校長による面談を行い、業務の取組方についての助言を行っております。  市教育委員会におきましても、文部科学省のガイドラインの遵守を目指し、富山市立学校の教育職員の時間外在校等時間の上限等に関する規則を定め、令和2年4月より施行したところであります。  また、校務支援システムの導入や勤務時間外における電話に対する自動音声ガイダンスの導入、外部人材の活用など、超過勤務時間の削減に向けて様々な取組を行ってまいりました。  市教育委員会といたしましては、今後とも教員の超過勤務時間の削減に向けて工夫や努力を重ねてまいりたいと考えております。  しかしながら、現状の人員による取組にはおのずと限界があるため、超過勤務時間を削減するためには教員を増員するしかないと考えており、引き続き国や県に対して強く働きかけてまいりたいと考えておりますとの説明がありました。  続いて、本陳情に対する討論について申し上げます。  まず、賛成討論について申し上げます。  今回の陳情によって、これまで実態が見えていなかった教員の超過勤務の実態について大きな問題提起を頂いたと思う。議会としては、この陳情を採択して、引き続き教育委員会とともに改善策を探っていくべきではないかという観点から賛成討論がありました。  次に、反対討論について申し上げます。  陳情人を参考人として招致し意見を聞いた中で、超過勤務時間を削減するための解決方法については多様にあり、陳情に記載されている手法にこだわらないということを確認した。陳情に記載してある限定的な手法での改善について採択してしまうと、陳情人の思いとは異なることから、委員会としては不採択とすべきであるという観点からの反対討論がありました。  採決の結果、賛成少数により不採択すべきものと決しました。  以上、総務文教委員会委員長報告といたします。 60 ◯ 議長(舎川 智也君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 61 ◯ 議長(舎川 智也君)  質疑なしと認めます。  以上で、質疑は終結いたしました。  これより、令和2年分陳情第16号、令和2年分陳情第19号、令和2年分陳情第20号、以上3件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  32番 赤星ゆかり君。   〔32番 赤星 ゆかり君 登壇〕 62 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  ただいま議題となっております陳情2件について、日本共産党として、一括して討論を行います。  先に、令和2年分陳情第20号 富山市立小・中学校教諭の過酷な超過勤務是正に関する陳情についての賛成討論を行います。  この陳情に当たって、陳情人の方に参考人として総務文教委員会で意見陳述をしていただきました。身近な方から、小学校教諭をしている娘さんの帰りが毎晩9時、10時になると心配の声を聞いたことをきっかけに調査をされたとのことです。  情報公開請求で入手した資料を基に調査をされ、大切な問題を私たち議会に提示してくださったことに敬意を表し、感謝申し上げます。  陳情書に添付された令和元年度の4月から12月の資料では、市立中学校26校の4月の超過勤務の平均は79時間4分ですが、80時間から90時間までが5校、90時間を超えていた学校が6校あり、最も多いところでは110時間を上回った学校もあることが分かります。  このほか、陳情人の方からは、その後の調査で仕事を持ち帰りしている時間も多くなっていることが分かったとのお話もありました。  富山市教育委員会によれば、全体には超過勤務は減少傾向とのことで、市教育委員会としても様々な新しい方法を取り入れ、教職員の働き方改革に努力されているところであることは十分承知しておりますが、今回、全体の平均で見ると分からなかった個別の状態が分かり、子どもたちを守る先生方の健康が本当に心配になります。  根本的には教員を増やすしかないといいます。そのことは、議会としても、党派、会派の違いを超えて当局と一緒になって県や国に強く求めていかなければなりませんが、教育委員会におかれては、引き続き個別具体的な調査を行い、市民と私たち議会にも明らかにしていただくことで、共に改善策を探っていくことは必要だと思います。  総務文教委員会では、参考人の意見陳述と質疑応答、教育委員会との質疑応答と、ほとんどの委員が発言し、約1時間半、活発な議論となりました。誰も陳情された方の意思には反対だという意見はなかったと記憶しております。この陳情の採択を求めます。  続きまして、令和2年分陳情第19号 議員定数削減を求める条例改正の陳情について、議会改革を求めるお気持ちを痛いほど感じますが、そのためにも議員定数削減はすべきではないと考えますことから、反対の討論をさせていただきます。  陳情の理由の中では、議員定数の減少は具体的に市民サービスに不都合や悪化をもたらしませんと述べておられます。このことについて、議員定数に関する識者の意見を調べてみますと、元全国都道府県議会議長会議事調査部長の野村 稔氏は、「執行機関をチェックする者がいなければ、地域の均衡ある適正な行政、能率的な行政、住民の要望に即応した行政を確保できない。議会の批判監視機能の低下は、最終的には住民自身がマイナスを受ける」「残念ながら住民意思の反映は数量化できないので、マイナスを量的に、又は金額で表示できない。この反面、議会は減少した議員数でも運営できるから、弊害が生じないような印象を議員や住民に与えている」「議員が減れば批判監視機能が確実に低下するのに、それが表面化していないだけである」、このように述べておられます。  議員定数削減は、行政への批判監視能力の低下をもたらし、最終的には住民自身がマイナスを受けることにつながります。  また、陳情では、議員の減少は議員1人当たりの人口が多くなるため、市民の思いを酌み取りにくくなるという意見もありますが、その対策を考えればよいのです。例えば各地域協議会を設けて市民の意見を広く積極的に酌み取る制度をつくるとか、議員が分担して市民に向き合い、要望や問題を聞き取る方策を練ればよいと思いますという御提案を頂いています。  実は、地域協議会については、日本共産党としては平成18年3月議会をはじめとして何度も議会で提案してまいりました。合併特例法から地方自治法に基づく地域自治区、地域協議会を導入している上越市にも視察に行ってまいりました。  ですが、これまでの市の見解は、地方自治法に基づく地域自治区を新たに導入することは考えておりませんと変わっていません。  次の市長はどのような政策の方がなられるのか未知ですけれども、首長の方針を覆すには、議会で条例案を議員提案し、可決するには過半数の勢力が必要です。地方議会には与党も野党もありませんが、住民の願いを形にする議員提案の政策実現には多様な議員が存在できることが決め手だと思うのです。  4年前の平成28年11月、それまで28人だった最大会派の議員が補欠選挙までに10人辞職し、補欠選挙で1人増え、選挙後にまた1人辞職で、39人中16人になりました。その後の12月には、6月議会で34対3で可決した議員報酬10万円引上げを賛成多数で撤回することができました。  先ほどの請願への討論でも述べましたとおり、多様な人が議員に当選できる枠を狭めることは、皆さんの願いの実現をさらに遠のけてしまう可能性があります。  議員が分担して市民に向き合い、要望や問題を聞き取る方策としては、議会報告会や市民との意見交換会などの議会改革を提案してきましたが、これも多数の合意に至っておりません。  陳情ではまた、現状を見ていますと、議員の働きぶりが市民に見えてこない。議会自体の消極性が見え、チャレンジ性がない。議会及び議員の働き具合が具体的、客観的に事実、記録として表れてほしいのですとも述べておられます。  一人一人の議員は、地域や団体やそれぞれのところで報告会や懇談会などを開いているでしょうけれども、議員のいない地域や接点のない市民、住民には見えないと言われるのはよく分かります。  陳情者の方の御指摘は富山市議会全体としての動きを指しておられます。市民に開かれた議会改革として議会基本条例をつくり、その中に位置づけて、議会報告会や意見交換会など、市民とじかに対話する仕組みを今こそつくるべきです。  この3年半の間、議会基本条例の制定をはじめ、政務活動費の在り方や議員の政治倫理条例制定など、議会改革に関する請願や陳情がどれだけ出されたことでしょうか。そのうち、富山市議会は一つも採択してきませんでした。  そして、今回の陳情については、議会運営委員会で審査が行われたとき、意見の1つもありませんでした。  市民からの意見、提言にもっと真摯に丁寧に向き合うべきではないでしょうか。  以上、議会改革を推進すべきことを申し上げ、定数削減には反対の立場からの討論といたします。 63 ◯ 議長(舎川 智也君)  19番 大島  満君。   〔19番 大島  満君 登壇〕 64 ◯ 19番(大島  満君)  ただいま議題となっております令和2年分陳情第19号 議員定数削減を求める条例改正の陳情の件について、議員報酬を下げることに反対した3人のうちの1人として賛成討論を申し上げます。  陳情人は、長く個人事業主として身近に富山市内の経営者たちや一般市民と付き合いがあり、今回の新型コロナウイルスによる経済状況を、取引のあった事業者の人脈や趣味のスポーツ仲間との話題の中で、リーマンショックとは比較にならないほどの落ち込みと打撃があることを強く感じていらっしゃいます。  これまでも、頻繁に議会の傍聴や委員会の傍聴、請願の提出など、様々な機会で富山市議会と長年関わっていらっしゃいました。また、議員の活動に対しての支援や市民活動を通して富山市議会がもっとよくなってほしいとの思いから、議員と市民との懇談会を開催するなど、活動も活発になさっていらっしゃいます。  一般の市民が感じている普通の感覚と議員の言動の落差に、その議員を選んだ市民としての責任を強く感じるようになり、今回の議員定数の削減を求める陳情を出されました。  もちろん、市民の中には議員を減らすべきではない、市当局に対して物が言える議員がいなくなるのでもっと増やしたほうがいい、自分たちの声が届かなくなるなど、反対する方も多くいらっしゃいます。  しかしながら、一度なった議員は辞めさせようと思っても、まず自らが辞めない限りできないし、居座り続ける現実を見て、さらに、現在の経済状況に対しても、今後の見通しに対しても、市民感覚とはかけ離れていることを嘆き、まず議員の削減をもってしか議会の改革はないと陳情されました。  その削減した代わりに、各地域協議会を提案されています。一昨年よりまちづくりと公共施設の「これから」を考えるワークショップが旧富山市以外で開催され、地域で選ばれた住民自らが各地域の現状とこれからの公共施設を話し合い、自らの地域を自らの考えでつくろうという試みです。そこには議会も議員もいません。  まず初めに、これからいかに人口が減っていくか。例えば大山地域では1万人の人口が25年後6,000人になることや、八尾地域でも1万9,000人が1万3,000人になることを知らされ、公共施設を現状のまま維持していくには今後40年で3,300億円の財源が不足するという説明を受け、皆さん愕然といたします。  そのことを前提に、地域の人たち自らが自分たちの将来を真剣に考えてきました。  議会は、そして議員は地域の意見を聞き、そしてそれをフィードバックする、その先駆けとなるワークショップではなかったかなと感じております。  議員がいない地域に議会として対応する。ほかの市町村でできることがなぜ富山市ではできないのか。  議員個人として、また特定の政党として対応することと議会として対応することは全く意味が違うのであります。まずは議会、そして議員が信頼されなければ何も変わりません。  最後に、陳情人の、議員は自らの利害関係に基づくのではなく、市全体及び長期的視野に立って市民のための奉仕者になっていただきたい、その言葉を申し添えて賛成討論といたします。 65 ◯ 議長(舎川 智也君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、令和2年分陳情第16号 道の駅らしき施設に関する陳情を起立により採決いたします。  本陳情に対する委員長報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。  本陳情は原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔起立者なし〕 66 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立なしであります。よって、本陳情は不採択とすることに決定いたしました。  次に、令和2年分陳情第19号 議員定数削減を求める条例改正の陳情を起立により採決いたします。  本陳情に対する委員長報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。  本陳情は原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 67 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本陳情は不採択とすることに決定いたしました。  次に、令和2年分陳情第20号 富山市立小・中学校教諭の過酷な超過勤務是正に関する陳情を起立により採決いたします。  本陳情に対する委員長報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。  本陳情は原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 68 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本陳情は不採択とすることに決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───         議員提出議案第18号から議員提出議案第20号まで 69 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第6 議員提出議案第18号から議員提出議案第20号まで、以上3件を一括議題といたします。             提案理由説明・質疑・討論・採決 70 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第18号 新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書の件を、江西 照康君から提案理由の説明を求めます。   〔12番 江西 照康君 登壇〕 71 ◯ 12番(江西 照康君)  議員提出議案第18号 新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  新型コロナウイルス感染症が世界的にまん延し、我が国は、戦後最大の経済危機に直面している。地域経済にも大きな影響が及び、本年度はもとより来年度においても、地方税・地方交付税など一般財源の激減が避けがたくなっている。  地方自治体では、医療介護、子育て、地域の防災・減災、雇用の確保など喫緊の財政需要への対応はじめ、長期化する感染症対策にも迫られ、地方財政は巨額の財政不足を生じ、これまでにない厳しい状況に陥ることが予想される。  よって、国においては、令和3年度地方財政対策及び地方税制改正に向け、次の事項を確実に実現されるよう、強く要望する。  1 地方の安定的な財政運営に必要な地方税、地方交付税などの一般財源総額を確保   すること。その際、臨時財政対策債が累積することのないよう、発行額の縮減に努   めるとともに、償還財源を確保すること。  2 地方交付税については、引き続き財源保障機能と財源調整機能の両機能が適切に   発揮できるよう総額を確保すること。  3 令和2年度の地方税収が大幅に減収となることが予想されることから、思い切っ   た減収補填措置を講じるとともに、減収補填債の対象となる税目についても、地方   消費税を含め弾力的に対応すること。  4 税源の偏在性が小さく、税収が安定的な地方税体系の構築に努めるとともに、国   税・地方税の政策税制については、積極的な整理合理化を図り、新設・拡充・継続   に当たっては、有効性・緊急性を厳格に判断すること。  5 とりわけ、固定資産税は、市町村の極めて重要な基幹税であり、制度の根幹に影   響する見直しは、土地・家屋・償却資産を問わず、断じて行わないこと。先の緊急   経済対策として講じた特例措置は、臨時・異例の措置として、やむを得ないもので   あったが、本来国庫補助金などにより対応すべきものである。よって、今回限りの   措置とし、期限の到来をもって確実に終了すること。  6 事業所税は、都市の重要性が高まる中、都市環境の整備・改善に関する事業の費   用に充てる目的税として、都市運営に欠かせない貴重な財源となっており、制度の   根幹に影響する見直しは断じて行わないこと。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますようお願い申し上げます。 72 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第18号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第19号 地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書の件を、松尾 茂君から提案理由の説明を求めます。   〔21番 松尾  茂君 登壇〕 73 ◯ 21番(松尾  茂君)  議員提出議案第19号 地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、これまで取り組んできたデジタル化の推進について様々な課題が浮き彫りになった。こうした事態を受け、7月17日に閣議決定された「世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画」において、我が国をデジタル技術により強靱化させ、国の経済を再起動するとの考えの下、「国民の利便性を向上させる、デジタル化」「効率化の追求を目指した、デジタル化」「データの資源化と最大活用に繋がる、デジタル化」「安心・安全の追求を前提とした、デジタル化」「人にやさしい、デジタル化」実現のため、本格的・抜本的な社会全体のデジタル化を進めるとの姿勢を示した。  また、政府の第32次地方制度調査会において、地方行政のデジタル化の推進などを盛り込んだ「地方行政体制のあり方等に関する答申」が提示され、社会全体で徹底したデジタル化が進むことで、東京一極集中による人口の過度の偏在の緩和や、これによる大規模な自然災害や感染症等のリスクの低減も期待できるとして、国の果たすべき役割について大きな期待を寄せている。  よって、国においては、地方自治体のデジタル化の着実な推進を図るため、次の事項を実施するよう強く要望する。  1 法令やガイドライン等により、書面や対面・押印による手続きが義務付けられて   いるものについて、可能な限り簡易にオンラインで実現できる仕組みを構築するこ   と。特にマイナンバーカードの更新について、オンラインによる手続きを可能にす   ること。  2 情報システムの標準化・共通化、クラウド活用を促進すること。また、法定受託   事務についても、業務プロセスの標準化を図り、自治体がクラウドサービスを利用   できる仕組みを検討すること。  3 令和3年度から4年度に全国の自治体で更新が予定されている自治体情報セキュ   リティクラウドについて、導入時と同様の財政措置を講じること。  4 今後の制度改正に伴うシステム改修を行う際には、地方の事務処理の実態を正確   に把握するとともに、地方公共団体の負担とならないよう、十分な人的支援及び財   政措置を講じること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 74 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第19号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第20号 被災者生活再建支援法の改正を求める意見書の件を、岡部 享君から提案理由の説明を求めます。   〔5番 岡部  享君 登壇〕 75 ◯ 5番(岡部  享君)  議員提出議案第20号 被災者生活再建支援法の改正を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  近年、自然災害が激甚化、広域化、長期化している。本年も活発な梅雨前線の影響で、九州や東北などで大雨となり、各地で川の氾濫や土砂崩れが発生するなど、甚大な被害が発生している。したがって、被災された方の生活再建を支援していく制度を拡充していくことは、喫緊の課題である。  被災者生活再建支援法は、1998年5月に成立し、1999年から適用が開始された。これまで、2004年、2007年に大幅な法改正があり、一定の改善が図られたが、災害規模や支給対象、支給限度額などの課題が浮き彫りとなっている。  被災された方の生活再建のためには、特に、住宅再建に対する手厚い支援が求められており、住民生活の安定と被災地の速やかな復興に資するよう、国によるさらなる支援及び制度の拡充が必要である。  よって国会及び政府においては、次の事項について実現するよう強く求める。  1 被災者生活再建支援金のうち加算支援金の額を2倍に引き上げ、被災者生活再建   支援金全体の最高額を300万円から500万円に引き上げること。  2 被災自治体の負担を軽減するため、被災者生活再建支援法人に対する国庫補助率   を2分の1から3分の2に引き上げること。都道府県の追加拠出に対し、過去と同   等の地方財政措置(起債充当率100%、償還に対する交付税措置80%)を講じ   ること。  3 被災者生活再建支援金の支給対象となる世帯の範囲については、半壊世帯の全て   の被災者及び局地的な災害の被災者の生活再建を支援する観点から、被災した世帯   の実情に応じた柔軟な対応を可能とすること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますようお願い申し上げます。 76 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、議員提出議案第20号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、議案の質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 77 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。
     これより、議員提出議案第18号から議員提出議案第20号まで、以上3件を一括して討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議員提出議案第18号を採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 78 ◯ 議長(舎川 智也君)  御異議なしと認めます。よって、本案件は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第19号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 79 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立多数であります。よって、本案件は可決されました。  次に、議員提出議案第20号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 80 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本案件は否決されました。  ただいま議決されました意見書の提出先、方法につきましては、議長にその取扱いを一任されるようお願いいたします。             ───◇   ◇   ◇───         令和2年分請願第4号から令和2年分請願第6号まで 81 ◯ 議長(舎川 智也君)  次に、日程第7 令和2年分請願第4号から令和2年分請願第6号まで、以上3件を一括議題といたします。  ただいま議題となっております各請願につきましては、会議規則第85条第1項ただし書の規定により、直ちに審査を行います。  請願文書表はお手元に配付のとおりであります。                討 論 ・ 採 決 82 ◯ 議長(舎川 智也君)  これより、令和2年分請願第4号から令和2年分請願第6号まで、以上3件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  18番 小西 直樹君。   〔18番 小西 直樹君 登壇〕 83 ◯ 18番(小西 直樹君)  ただいま議題となっています請願3件の日本共産党の賛成討論を行います。  最初に、令和2年分請願第4号の加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書の採択を求める請願の賛成討論です。  この請願の内容は私が昨年6月の議会で一般質問で取り上げ、補聴器の購入に市の助成を求める質問をいたしました。この請願は、加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書を富山市議会が国に提出することを求めるものです。  先日発表されました日本の65歳以上の高齢者は3,617万人で、総人口に占める割合は28.7%になっています。  高齢者が増える中で、医療や介護、高齢者施策の充実が求められています。高齢になり耳が聞こえづらくなったという加齢性難聴は日常生活を不便にし、コミュニケーションを困難にするなど、生活の質を落とす大きな原因になるばかりか、鬱や認知症の原因になることも指摘されています。  難聴は65歳から急激に増え始め、一般社団法人日本補聴器工業会の調べでは、日本の難聴者は推計で1,430万人とされています。その中で、補聴器をしている方は14.4%の210万人にすぎません。  欧米では難聴を医療のカテゴリーで捉え、補助制度はありますが、日本では障害者のカテゴリーで捉えて助成制度を絞り込んでいるために、補聴器所有率は圧倒的に低い状況です。  補聴器は精密機械で、一人一人の聞こえに合わせるために、片耳当たり5万円から20万円となり高額になります。低所得者や生活保護者には負担が大きく、諦めることしかなくなってしまいます。  全国の自治体では、高齢者に対する補聴器購入補助や現物支給の制度を創設しているところが増えています。目的は、生きがいと生活支援、高齢者の社会参加です。  請願を採択していただき、国に意見書の提出を行うことをお願いいたしまして、令和2年分請願第4号の賛成討論といたします。よろしくお願いいたします。  次に、令和2年分請願第5号のコロナ禍からいのちと暮らしを守る年金支給の改善をめざす意見書の採択を求める請願について、日本共産党の賛成討論を行います。  昨年の消費税増税と新型コロナウイルス感染症により日本と世界の経済が落ち込み、深刻な消費不況と経済活動の低下による失業者の増加や倒産が相次いでいます。政府も60兆円に上る経済支援に取り組んでいるものの、予断を許さない状況です。  そのような状況の中で、高齢者の生活を守る公的年金は、年金の自動引下げ装置と言うべきマクロ経済スライドや削減を繰り返すキャリーオーバー制などで、安倍政権の8年間で実質6.4%も引き下げられました。  加えて、2021年度からは、物価と賃金のどちらか低いほうに合わせて年金を改定する新改定ルールが実施され、毎年のように減額、目減りしていくことになります。  年金を頼りにしている高齢者は4,000万人います。コロナ禍の下での年金減額は高齢者の生存権を脅かし、さらなる消費不況を招き、経済の回復を遅らせることになります。  コロナ禍で冷え切っている日本経済を立て直すためには、高齢者の購買力の維持増進を図ることが必要です。そのために、高額所得者優遇の厚生年金保険料の仕組みを見直し、保険料収入を1兆円増やすこと、200兆円もある年金積立金を活用して年金支給に充当するとともに、年金減額の諸制度を適用せず、年金支給額の改善を求める意見書です。  コロナ禍からいのちと暮らしを守る年金支給の改善をめざす意見書の採択を求める請願を採択していただき、国に意見書の提出を行うことをお願いいたしまして、令和2年分請願第5号の賛成討論といたします。  最後に、令和2年分請願第6号のコロナ禍による需要の消滅と在庫増の影響から米価下落を阻止するための意見書の提出を求める請願の賛成討論を行います。  コロナ禍による外食、学校給食などの需要の消滅により、主食用米の販売不振は米価市場に深刻な影響を及ぼし、需要実績は前年から22万トン減少し、今年6月末の民間在庫は前年から12万トン増の201万トンになっています。昨年度産米の市場取引価格は、関東のコシヒカリは1万2,000円台前半に、あきたこまちやひとめぼれ、その他の銘柄米は1万1,000円台に下落しているとのことです。  そして今、今年度産米価格の下落が現実のものになっています。JAの概算金は、東北、新潟、関東産米で700円から1,000円も下落しています。富山産のコシヒカリは昨年と変わらず1万3,000円ですが、実際の販売後の概算金との差額の精算時に影響が出てくることが懸念されます。  米卸などと産地の取引価格ではさらに下落幅が大きく、新潟産コシヒカリで前年より2,100円安、関東のコシヒカリも2,000円以上下落しているものもあります。  こうした中、本年9月10日に全国農業協同組合中央会から、今年の産米20万トン隔離の考えが示されました。こうした努力に対して、市場からは不十分との評価も出ています。全国農協中央会の試算によれば、仮に今年20万トン隔離したとしても、過剰米対策としては、来年、2021年産米の主食用米生産は90万トン減少させなければならないということです。  政府が市場原理に丸投げして、価格と需要から責任を放棄していることに襲いかかったコロナ禍で矛盾が一気に拡大して、価格を維持するには生産量を減らすことしかないというのが今の現実です。まさに瑞穂の国の米の危機です。  経験したことのない新型コロナウイルス拡大感染の中で、農業者と地域経済を守るために、国が責任を持って2019年産米の過剰在庫を備蓄米として追加買入れを行うことにより主食用米需要環境を改善して、2019年、2020年産米の価格下落を止めることなどの実施を要望する意見書の提出を行うことをお願いいたしまして、令和2年分請願第6号の賛成討論といたします。  令和2年分請願第4号、第5号、第6号の採択を何とぞよろしくお願いいたします。 84 ◯ 議長(舎川 智也君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、令和2年分請願第4号 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書の採択を求める請願を起立により採決いたします。  本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 85 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。  次に、令和2年分請願第5号 コロナ禍からいのちと暮らしを守る年金支給の改善をめざす意見書の採択を求める請願を起立により採決いたします。  本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 86 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。  次に、令和2年分請願第6号 コロナ禍による需要の消滅と在庫増の影響から米価下落を阻止するための意見書の提出を求める請願を起立により採決いたします。  本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 87 ◯ 議長(舎川 智也君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。  以上で、本定例会に付議されました案件は全て終了いたしました。             ───◇   ◇   ◇───                 市 長 挨 拶 88 ◯ 議長(舎川 智也君)  森市長挨拶。   〔市長 森  雅志君 登壇〕 89 ◯ 市長(森  雅志君)  9月定例市議会の閉会の挨拶に先立ち、一言申し上げます。  去る9月16日に発足した菅内閣におきまして、本市出身の野上 浩太郎参議院議員が農林水産大臣として初入閣されました。  野上大臣におかれましては、これまで培われた手腕を大いに発揮され、地方が持続的に発展できる真の分権型社会の実現のために御尽力をお願いするとともに、ますますの御活躍を祈念申し上げます。  さて、9月定例市議会をお願いいたしましたところ、去る9月4日の開会以来、議員各位におかれましては、提出いたしました諸案件につきまして慎重に御審議を頂き、ただいまそれぞれ議決を頂き厚くお礼申し上げます。  審議の過程で賜りました御意見、御要望につきましては、十分これを尊重し、これからの市政の運営に資してまいりたいと考えております。  今後とも、議員各位には一層の御指導、御協力を賜りますようお願い申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。             ───◇   ◇   ◇───                閉       会 90 ◯ 議長(舎川 智也君)  令和2年9月富山市議会定例会を閉会いたします。                            午前11時52分 閉会 Copyright © Toyama City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...