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平成30年3月定例会 (第8日目) 名簿
平成30年3月定例会 (第8日目) 本文

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  1. 富山市議会 2018-03-08
    平成30年3月定例会 (第8日目) 本文


    取得元: 富山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 議事の経過             ───◇   ◇   ◇───                開       議                              午前10時  開議 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付のとおりであります。             ───◇   ◇   ◇───             議案第1号から議案第59号まで 2 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、日程第1 議案第1号から議案第59号までを一括議題といたします。  ただいま議題となりました各案件につきましては、各常任委員長から委員会審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配付のとおりであります。             委員長報告・質疑・討論・採決 3 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、各常任委員長の報告を求めます。  まず、総務文教委員長 高田 重信君。   〔総務文教委員長 高田 重信君 登壇〕 4 ◯ 総務文教委員長(高田 重信君)  総務文教委員会に付託されました予算案件等の審査結果につきまして御報告いたします。
     当委員会に付託されました予算案件3件、条例案件4件、その他の案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  初めに、議案第1号 平成30年度富山市一般会計予算中、企画管理部所管分首都圏レピュテーション向上事業費について申し上げます。  委員から、本事業の最終的な目的は各種メディアに掲載、発表をするということなのかとの質問がありました。  これに対し当局から、本市では、これまでもさまざまなプレゼンテーションの機会をいただく中で、まちづくりの成果を説明してきましたが、本事業を通して首都圏の有識者の御意見も吸収しながら、客観的な観点から、使っている指標の精度をさらに上げていきたいと考えており、これを最終的にまちづくりに還元していくことが主な狙いでありますとの答弁がありました。  これに対し委員から、メディアへの掲載、発表等、先を見据えながらしっかりと取り組んでいただきたいとの要望がありました。  次に、議案第1号中、企画管理部所管分、議案第24号について、次のような反対討論がありました。  職員数が削減される中、激務をこなしながら全体の奉仕者として頑張っている市職員の退職金を大幅に削減する条例と予算には反対である。  また、正規職員を減らし、非正規職員や民間委託に置きかえていくことは、低賃金などで雇用される人が増えることにつながるので、民間委託や民営化を拡大する方針と予算には反対である。  さらに、地域住民にとってつながりの強い公共施設の廃止や、外郭団体の解散を含めた見直しなどの将来の方向性が明らかにされ、このような方向性を踏まえて外郭団体のあり方の見直しに関する指針を策定して、改革を実施していくという新年度予算には賛成できないとの観点からの反対討論がありました。  採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決しました。  次に、同じく、議案第1号中、教育委員会所管分の小学校等の給食調理等業務委託について、次のような討論がありました。  まず、反対討論について申し上げます。  子どもたちの命を育む学校給食で、調理業務の民間委託が拡大されると、結果として職員がさらに減っていくことにつながるので賛成できないとの観点から反対討論がありました。  次に、賛成討論について申し上げます。  学校給食調理業務の民間委託の導入について、1つには、先生方、子どもたちの味などに対する評価が大変高い、2つには、先生方や栄養職員が本来の業務に従事できる、3つには、予算を縮小できる、4つには、将来に向けた職員数の適正化に非常に対応しやすくなる、これらのことから賛成であるとの観点から賛成討論がありました。  採決の結果、賛成多数により原案のとおり可決しました。  以上、総務文教委員会委員長報告といたします。 5 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 6 ◯ 議長(村上 和久君)  質疑なしと認めます。  次に、厚生委員長 堀江 かず代君。   〔厚生委員長 堀江 かず代君 登壇〕 7 ◯ 厚生委員長(堀江 かず代君)  厚生委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました予算案件7件、条例案件25件、その他の案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  まず、議案第1号 平成30年度富山市一般会計予算中、こども家庭部所管分児童館施設整備事業について申し上げます。  委員から、星井町児童館について、新しい児童館が完成するまで現在の児童館を使用したいとのことであるが、大きな地震が起きた場合に倒壊するおそれもあることから、子どもたちの安全・安心を第一に考え、代替施設の確保について検討するとともに、現在の児童館を使用しないという検討はできないのかとの質問がありました。  これに対し当局から、代替施設を設けるということは現在の児童館を休止、休館することを含めて検討する必要があります。安全性とともに市民の皆さんの利便性をなるべく損なうことがないようにするためには、どういった対応がとれるのかを検討していきたいと考えておりますとの答弁がありました。  また、別の委員からは、星井町児童館の耐震診断について、昨年10月ごろに調査結果がわかっていたのであれば、今後の方針について、さきの12月定例会で議会に報告をすべきではなかったのかとの意見がありました。  最後に、付託案件以外の事柄について御報告いたします。  環境部からの富山市内斎場整備事業基本構想及び富山市斎場再整備基本計画(案)についての報告を受け、将来にわたって支障なく火葬業務が実施できるように、再整備に向けた準備を進めておられるが、葬送習慣は多様化してきていることから、再整備に当たっては斎場の機能を充実させてほしいとの要望がありました。  以上、厚生委員会委員長報告といたします。 8 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 9 ◯ 議長(村上 和久君)  質疑なしと認めます。  次に、商工農林水産委員長 成田 光雄君。   〔商工農林水産委員長 成田 光雄君 登壇〕 10 ◯ 商工農林水産委員長(成田 光雄君)  商工農林水産委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました予算案件8件、条例案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  まず、議案第1号 平成30年度富山市一般会計予算中、商工労働部所管分の富山市スーパーシニア活躍促進人材バンクについて申し上げます。  委員から、バンクの設置から半年が経過したが、今後の課題をどのように捉えているのかとの質問がありました。  これに対し当局から、長年の勤務経験によるすぐれた技術や高度なノウハウを持っていらっしゃる65歳以上の方と、即戦力となる人材を求める企業とのマッチングを行い、産業の活性化を図ることを目的として始めた事業でありますが、事業の趣旨に沿った人材そのものが多くなく、マッチングがなかなか進まなかったという課題が見えてまいりました。  今後は、アドバイザーとして企業の事情に精通した方の配置を考えており、バンクの体制強化を図ってまいりますとの答弁がありました。  次に、富山のくすりPR推進事業について申し上げます。  委員から、制作される書籍3,000冊の内訳はどのようになっているのかとの質問がありました。  これに対し当局から、書籍3,000冊の内訳といたしましては、1つに、富山市における配置薬の歴史などを市民の方々に伝えることを目的として、市内の図書館など関連公共施設への設置、2つに、シティプロモーションを目的として空港のラウンジや首都圏本部を通じて国の機関などへの配付、3つに、薬業振興を目的として薬業団体や配置従事者の方々への配付など、富山のくすりのPRに活用してまいりますとの答弁がありました。  次に、議案第10号 平成30年度富山市白樺ハイツ事業特別会計予算並びに議案第11号 平成30年度富山市牛岳温泉健康センター事業特別会計予算及び議案第12号 平成30年度富山市牛岳温泉スキー場事業特別会計予算について申し上げます。  委員から、牛岳温泉健康センター等類似施設の運営について、今後、各施設が維持存続していくためには何が必要と考えているのかとの質問がありました。  これに対し当局から、各施設の存続に向けては、地域の皆様により多く利用していただき、稼働率を上げていくことが何よりも重要であると考えております。  そのために、市としても今まで以上に施設のPRに取り組み、指定管理業者にはサービスの向上などに御尽力いただき、両者連携して利用者の増加に向けて取り組んでまいりたいと考えておりますとの答弁がありました。  次に、議案第1号 平成30年度富山市一般会計予算中、農林水産部所管分の中山間地域特産物定着化モデル事業について申し上げます。  委員から、エゴマの作付によりイノシシ被害を回避するとのことであるが、具体的にはどのような試験を行うのかとの質問がありました。  これに対し当局から、試験内容としましては、イノシシが好むとされているサツマイモやソバの周りに1メートル程度の幅でエゴマを植え、電気柵で囲んだものなどと被害状況を比較することとしております。  また、イノシシは夜行性の動物であることから、監視カメラを設置して行動を把握することを考えておりますとの答弁がありました。  以上、商工農林水産委員会委員長報告といたします。 11 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 12 ◯ 議長(村上 和久君)  質疑なしと認めます。  次に、建設委員長 横野  昭君。   〔建設委員長 横野  昭君 登壇〕 13 ◯ 建設委員長(横野  昭君)  建設委員会に付託されました各案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました予算案件6件、条例案件5件、その他の案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、それぞれ原案可決すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  まず、議案第1号 平成30年度富山市一般会計予算中、消防局所管分消防車両等購入整備事業について申し上げます。  委員から、新規に整備する水難救助用水上バイクについて、富山北消防署海上分遣所に配置するとのことだが、事故の多い神通川エリアに配置する必要はないのかとの質問がありました。  これに対し当局から、水難救助用水上バイクは、現在有している救命艇よりも機動力にすぐれているため、より迅速に水難救助活動を行うことができるものであります。  まずは1艇を導入、運用した上で、その結果を踏まえて今後の方向性について検討してまいりたいと考えておりますとの答弁がありました。  次に、都市整備部所管分まちなか居住推進事業について申し上げます。  委員から、共同住宅建設促進補助について、平成30年度認定分から補助金額が半分に減るのはなぜかとの質問がありました。  これに対し当局から、居住誘導区域内における共同住宅の着工数が区域外よりも上回ったことや、事業者に対するアンケート結果からも着工数が急激に落ち込むことはないと予想されること、また、これまで活用していた国からの交付金を本事業に充てることができなくなったこともあり、減額したものでありますとの答弁がありました。  以上、建設委員会委員長報告といたします。 14 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 15 ◯ 議長(村上 和久君)  質疑なしと認めます。  以上で質疑は終結いたしました。  これより、議案第1号から議案第59号まで、以上59件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  32番 赤星 ゆかり君。   〔32番 赤星 ゆかり君 登壇〕 16 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  おはようございます。  日本共産党の赤星 ゆかりです。  ただいま議題となっております議案第1号 平成30年度富山市一般会計予算及び議案第24号 富山市職員の退職手当支給条例等の一部を改正する条例制定の件により、職員の退職金を70万円も引き下げる件に、日本共産党の反対討論を行います。
     反対理由を述べる前に、まず議会費について触れます。  昨年3月からのインターネット中継に加え、今定例会からいよいよケーブルテレビによる議会中継も始まりました。大変お待たせいたしました。  富山市議会は、一昨年来の議員報酬月額10万円引上げ問題、政務活動費の不正問題を反省し、市民に開かれた議会改革を一歩一歩進め、新年度の議会費では議会改革の先進地を視察するための経費などを盛り込んでいます。これからも、真に市民に開かれた議会となるよう一層努力を重ねてまいります。  さて、国においては、安倍政権は森友学園への国有地売却をめぐる財務省の決裁文書改ざんが明らかとなり、民主主義の根幹を揺るがす事態となっています。働き方改革のデータ捏造、PKO自衛隊日報問題も一体何を信じていいのかわからない政治に、国民の怒りが広がっています。  そんな安倍政権が推し進めたアベノミクスは、一部輸出大企業と富裕層をさらに潤す一方で、国民の暮らしや中小企業、農業など、大多数の国民には負担増と格差拡大をもたらしてきました。  安倍政権の各種の負担増、高い医療費に国保料、介護保険料・利用料、高い教育費や奨学金返済など、重い負担で多くの市民の生活には相変わらず余裕がありません。  年金支給額の引下げとたび重なる不祥事に、高齢者の皆さんの怒りも広がっています。ことし4月からは追打ちをかけるように、北陸電力の電気料金やガス料金など、公共料金も値上げになります。  富山市政は、市民生活の実態に寄り添い、国のこうした悪政から市民の暮らしを守り応援することがますます切実に求められています。  こうした中で、新年度予算では、職員の皆さんや市長の新しい発想によるアイデアや議員、議会からの指摘や提案を受けて、思い切った施策もたくさん盛り込まれていることは率直に評価しています。  中でも、日本共産党が昨年12月議会で質問した学童保育関係の予算は1億円を超える思い切った増額がされたことや、国の予算活用を見込んだ小・中学校の大規模改造や増改築の推進、通学路の整備に約6億円を超える予算確保、また、旧耐震の市立公民館の改築の促進などは大いに歓迎しています。  また、子育て支援策では、ウェルカムベイビーのおむつプレゼントや、世界一子育てにやさしいと言われるフィンランドで有名なベイビーボックスのプレゼントなどの事業、職員のフィンランド派遣ネウボラ視察などは、職員の皆さんがわくわくして行かれるだろうなと想像すると、帰ってきて市民のために経験を生かしてくださるのを楽しみにしています。こういう事業はすてきだと思います。  また、就学援助の入学金の入学前支給や、八田橋のかけかえ工事をはじめ、道路や橋梁の維持補修、長寿命化、市民に身近な公共事業費の増額確保、地鉄不二越・上滝線の活性化事業で、新駅設置やパーク・アンド・ライド駐車場の拡充など、前進している面は率直に評価するものです。  ここで、念のためにお話ししておきたいことがあります。  市の一般会計当初予算案は、全て一体のセットで提案されていますから、一つ一つの事業で切り離して採決することができません。ですので、予算全体の中に市民感覚でおかしいと思うことが含まれていたら、そこだけ切り離して反対し、ほかは賛成というわけにいかない仕組みです。なので、賛成か反対かの態度表明では反対となってしまうのであって、日本共産党は何でも反対ではないことをどうぞ御理解いただきたいと思います。  逆に、何でも賛成していたら、議会のチェック機能って何ということになるので、これからお話しする内容をぜひお聞きください。  また、予算に反対したから実績はないなどと、事実と違うことを言われる方がたまにおられるとか聞いております。その場合は、その人が間違っているか、本当のことを知らずにおっしゃっているかだと思われます。なので、きょうの私のお話を聞いてくださる皆さん、後日、会議録を読んでくださる皆さん、本当のことを御理解くださいますよう、よろしくお願いいたします。  さて、富山市はコンパクトシティ環境未来都市政策を、公共交通を軸にした串と団子のコンパクトなまちづくりとして進められてきました。世界で、国内で、富山市の注目度を高めてきた、そのことは否定しませんが、私たちはその政策を一つ一つ慎重に見きわめるよう努力をしてきました。  合併からこの4月で13年、富山市の中心部だけが巨大なお団子になり、周辺地域は人口減少と少子化・高齢化が加速化しています。  私たち日本共産党が昨年1月末から実施した市民アンケートには、2,100通を超える御回答をいただきました。その回答では、「中心市街地に税金を投入し過ぎ」が46.5%、「周辺部にもっと税金を投入すべき」が39.3%、「コンパクトシティに賛成」はわずか10.2%でした。  周辺部では人口減少、スーパーや開業医がなくなり、公共交通の不便さへの不満の声が高まっていると昨年の3月議会で申し上げました。  立地適正化計画に基づき、和合や大山や大沢野地域でスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニなどの出店を誘導する補助金が新設されることは、郊外地域への一定の配慮として見ています。推移を見守りたいと思います。  富山市は、このコンパクトシティ政策の名のもとに、人口比で全国一という多数の市街地再開発事業を進め、中心市街地に莫大な税金が投入されてきました。今議会では、市民1人当たりの借金である市債残高が58万円と全国中核市平均の1.5倍となっている要因の1つには、これがあると答弁がありました。  森市政になって以降、完成したもの、建設中のものを合わせて、再開発事業10カ所の総事業費は約814億7,000万円、そのうち国、県、市からの補助金総額は約305億8,000万円、富山市が取得した保留床、つまり、再開発ビルの床を買った総額は約86億2,000万円、株式会社富山市民プラザとして買い取ったグランドパーキングには市から15億円、国から15億円などを合わせますと、約422億円の税金が投入されてきたことになります。  新年度予算に盛り込まれたうち、総曲輪三丁目地区市街地再開発事業は旧富山西武跡地の再開発で、6階以上の206戸を住宅建設業者最大手、大和ハウスがマンションを販売する事業です。  これに補助金30億2,833万9,000円という大きな金額が計上されています。財源内訳は国費が17億6,619万9,000円、市債が11億3,590万円、都市基盤整備基金から繰入金が1億2,620万円などです。総事業費は約156億円で、国、県、市からの補助金総額は約60億円とのことです。  当局から、市の補助金の実質負担分は、再開発後には固定資産税が増えるので約36年で回収できる、その後は税収の純増になるといった説明がありました。  しかし皆さん、その先には、次々建設される高層マンションが一定の年月を経た後に、一挙に建てかえが必要になってきます。売り払って事業費に充てるビルの床、保留床部分の多くを占める分譲マンションは、相続や転売でだんだん所有権が把握しにくくなっていき、建てかえも困難になったとき、マンションスラム化現象も危惧されます。そのときに、将来の再開発ビルの再開発には一体幾らの事業費がかかり、自治体の負担はどうなるのでしょうか。  ちなみに、総曲輪三丁目の旧富山西武は、建設当時の再開発の補助金額は市から9,000万円、国、県、市を合わせても3億6,000万円だったそうです。  先日、3月20日付日本経済新聞一面に、再開発5割にタワマン(タワーマンション)、住宅供給過剰に懸念という記事があり、人口減時代に入り、住宅の大量供給はいずれ行き詰まる。2013年時点で総住宅数は世帯数を大きく上回っている。さらに、老朽マンション問題が深刻になる。1戸建てと違い、多くの住民が合意して建てかえるのが困難、タワーマンション建設が加速するそばで、空き家だらけの老朽マンションが増え続けると指摘しています。  続きまして、中央通りD北地区市街地再開発事業の補助金1億円が初めて計上されました。  一度、2014年(平成26年)6月に都市計画決定についての説明会があり、私たち日本共産党は、当時、会える地権者さんを訪ねて御意見を聞いて回り、政務活動費を使って誰でも参加できる専門家を招いた再開発事業の仕組みの学習会を2回開きました。7月には公告・縦覧が行われ、意見書が出され、何通かの地権者からと思われるものを含めて13通のうち12通が反対意見でした。そして、都市計画決定が見送られた経緯があります。  その意見書の中には、「どうか、どうか、自分の土地の上で現況のまま営業を続けさせていただけますように」という地権者さんの意見がありました。再開発事業では、分譲マンションなど保留床を買う人にも土地の持ち分が配分されるので、もともとの土地の財産が目減りすることがあるということも、今回全ての地権者さんが御理解の上なのでしょうか。  今度の計画の議案説明資料には、主要用途が商業施設、業務施設、スポーツ交流施設、居住施設とあり、報道では保留床部分にアイススケートリンクをつくると言われています。この運営ができるところはどこなのか、またその床を買い取るのはどこなのかなど、私は一般質問及び議案の質疑で通告していましたが、時間がなくなり答弁を引き出せませんでした。また、この計画にも二十数階建て高層マンションが含まれます。  市街地再開発事業は多額の税金が投入され、まちづくりの大きな問題であることから、地権者だけでなく広く市民の意見を反映させる仕組みが必要ですと以前から訴えてきたのですが、現行の制度では、この都市計画決定の公告・縦覧のときに意見書が出せるのが、ほとんど唯一、公金投入が始まる前の市民参加の機会と言えます。  2014年7月に出された意見書の中にも、「幾らかかるのかも明確にしなくては市民の納得は得られません」「一部の限られた市民の問題でしょうか。広範な市民から多面的に意見を求めなくてはなりません」「持続可能な都市、まちづくりのために市は市民の英知を結集する、その努力こそ、今、市が行うことと考えます」などの意見がありました。本当にそうだと思います。  しかし今回は、都市計画決定前の段階で説明会もまだなく、市民が何も意見を出せない段階で、市が1億円の予算を提案し、詳しい質疑応答もないまま議会として承認してもよいのでしょうか。議会のチェック機能が問われています。  次に、まちなか居住推進事業費は、合併後の13年間で合計5億7,704万円、公共交通沿線居住推進事業費は11年間で合計10億2,220万9,000円が、中心市街地や公共交通の便利な地域での住宅建設や購入の誘導に税金が使われてきました。中でも、まちなかにマンションを建設する事業者向けの1戸当たり100万円の補助は、2014年度と2016年度にそれぞれ大手マンション企業に限度額いっぱいの5,000万円の補助金が出され、日本共産党は自力で幾らでも建てられる大手企業になぜと指摘してきました。  来年度からは、事業者向けはそれぞれ半額にするとのことですが、マンションの大量供給とも考え合わせて、建設促進と販売促進をセットにしたような、こうした誘導策全体を見直す時期に来ているのではないでしょうか。  そして、中心部だけの一部の高いところに飾られているフラワーハンギングバスケットには、来年度も6,300万円もかけられます。花はきれいでも、この事業費の高さは広く市民に御理解いただけるとは考えられません。毎年指摘しますが、花でまちを飾る事業は、少ない予算でも市民が快く楽しく協力・参画できるような方法を研究すべきです。  一方で、自治振興会など地域から出された道路や河川や公園などの地元要望には、今年度に出された要望は962件ですが、そのうち今年度対応済みは412件、来年度は残り550件に対して32%、3億4,000万円余り、今年度と来年度2カ年で対応されるのは61%、586件とのことです。今年度よりは約7,000万円増えていて努力がうかがえますが、切実な地域要望にもっと思い切って予算を割いてほしいところです。  そして、公共施設マネジメントアクションプランでは、地域住民にとってつながりの強い公共施設の廃止といった方向性や、外郭団体の解散を含めた見直しや売却や廃止などの将来の方向性が明らかになり、衝撃を受けられた市民も少なくないのではないでしょうか。これが進められると、特に旧町村部は人口減少に拍車をかけるものになるおそれがあります。  総務文教委員会の質疑を通じて、外郭団体については継続が前提という答弁を得ることができましたが、この機会にこそ住民、地域の声をきめ細かく捉え、反映させていってほしい。さらには、住民が地域内のことにはある程度の自己決定権を持つ地域自治区などの地域内住民自治のシステムがやはり必要です。  学校給食の単独校調理場の調理業務民間委託が、来年度も新たに大広田小学校、五福小学校に拡大されます。昨年9月議会で委託が決定されて以降、民間委託のビフォー、アフターを確認したいため、総務文教委員会や議員有志で両校に視察に行きました。  市直営の現在の調理体制やでき上がった給食、子どもたちがおいしいと言って食べている姿に特段問題は見当たりません。今年度は民間委託後──アフターの光陽小学校、山室中部小学校にも行きました。見えるところに問題は感じられません。しかし、民間委託の初年度から毎年続けてきた日本共産党会派としての調査と、今年度みんなで行った調査の積重ねでわかったのは、民間委託になると、給食室内でつくる企業の調理員さんたちは正社員は少なく、経験が浅いまたは未経験のパートさんが多く入り、低賃金で不安定雇用の方が多くなるということです。  民間委託の理由として、民間のノウハウと、抽象的な理由が挙げられてきましたが、これまでの調査から、人件費の節減以外に具体的な目に見える効果というのはあまり見えてこないのです。給食は単なる食事と違って、食育──教育ですから、子どもたちの体と心を育むもとですから、また厳しい衛生管理基準がありますから、高い技術、専門性、熟練度が求められます。  市直営の調理員さんは、民間委託後には、何度も焦がしてしまっている焦げやすい釜があるという学校の給食室でも、「子どもに不完全なものを出すわけにはいかない」「なれるまではポジションをかわってもらって絶対に焦がさなかった」「毎日ローテーションして、ポジションをかわって、誰がつくっても同じようにつくれるようにしている」と語っておられました。  民間委託後のある会社のチーフは、なれないパートさんが多いと、ひやりとすることはありませんでしたかと問いかけると、「しょっちゅうでした」と率直に語られることもありました。こういうことでいいのでしょうかと問うているのです。  複数校兼務になっている栄養教諭の先生や栄養職員さんが給食調理を手伝わなくて、子どもたちへの栄養指導に専念できるようにするためには、調理員、調理補助員など十分配置し、国や県が予算を増やし、足りない分は市として独自にも増やして、栄養職員を全校配置とすべきです。そのことで栄養職員のいない学校で先生が担っている給食費の事務などから解放され、負担軽減にもつながります。  税金の使い方を見直して、市民生活、中でも児童の最善の利益、子どもたちの命と健康を守るために最優先で取り組むべきです。  第3期行政改革実施計画、定員適正化計画で、平成32年度までに職員総数をさらに削減し、民間委託や民営化を拡大する方針に反対です。  一般行政部門の職員数は、平成17年4月1日現在3,508人だったのが、平成29年4月1日には2,695人と813人も少なくなっています。調理員が158人、清掃作業員が76人、保育士が158人マイナスです。主に市民の命と暮らしを支える現業の人たちです。  富山市立の保育所と私立の職員の賃金格差は、新採で年間40万円、30歳で年間90万円近くもあるとのことです。  これまで給食の民間委託された会社の求人情報では、パート調理補助の人は、学期ごとの雇用で経験不問、資格不問の非正規雇用となっています。  人件費を抑えるために、正社員を少なく、パート調理員を多くしているようです。同じ会社の中でも、カラオケホールのスタッフなどより給食パート調理員のほうが時給が低く、最低賃金ぎりぎりでした。  また、旧町村の役場から総合行政センターになり、さらに昨年度から支所が廃止され、行政サービスセンター、中核型地区センターとなりましたが、その職員数が2005年度から2016年度までの11年間で、合計369人から198人へと171人も削減されてきたと昨年述べましたが、2017年度には旧4町でさらに10人減っていました。  市の臨時的任用職員の時給は一番安い人で810円と昨年と変わらず、1日最大7時間30分働いても、年収は200万円に届くか届かないか、官製ワーキングプアをつくり出しています。誰もが8時間働けば普通に暮らせる社会を目指すべきです。  月100時間を超える残業をしている人は、昨年12月までで延べ64人減ったものの、合わせて延べ43人、80時間から100時間の人は6人増えて118人とのことです。求められる公共サービスは量的に拡大し、公共サービスの担い手は質的・技術的なスキルアップを求められる中で、常勤の一般職を減らす一方で、臨時職員など非正規の職員数が増加していく、民間委託に置きかえられていくことが本当にあるべき適正な姿なのでしょうか。  次に、市の職員の退職金を本年4月1日から削減する条例──議案第24号、これと予算に反対です。  政府が国家公務員の退職手当の平均78.1万円引下げを昨年の衆議院議員選挙後の11月17日に閣議決定し、法改正は12月8日に国会で成立したものを市にも当てはめようとするものです。本年4月1日からの経過措置とされたものの、これによって平均70万円の引下げとなります。公務員には、退職後も生涯守秘義務──仕事上知り得た秘密を守ることが課せられ、民間には適用される退職後の雇用保険もありません。大ざっぱに月給40万円の人だとすると、半分の20万円掛ける6カ月で120万円、この雇用保険の分だけでも官民差はなくなります。  せんだって、議員と市長など特別職にはボーナスの引上げだけが可決されました。日本共産党は反対しました。  市の職員の退職金は、平成24年度にも400万円も減らされています。職員数が引き続き削減される中、激務をこなしながら全体の奉仕者として頑張っていただいている職員の皆さんのさらなる退職金削減に反対です。地域経済にとってもマイナスで、民間の賃金や退職金を大幅に引き上げる努力こそが必要です。  最後に皆さん、私たちは繰り返し主張します。  地方自治体、富山市の仕事は、憲法に保障された基本的人権を、人間らしく生きる権利を、住民一人一人の日常生活において保障するためにこそあります。市民の切実な声や暮らしに寄り添って、どの地域に住んでいても本当に安心して暮らし続けられるまちづくり、全ての一人一人の市民に寄り添う温かい富山市政を目指して力を合わせようではありませんか。  皆さんに呼びかけまして、日本共産党の反対討論といたします。 17 ◯ 議長(村上 和久君)  10番 舎川 智也君。   〔10番 舎川 智也君 登壇〕 18 ◯ 10番(舎川 智也君)  ただいま議題となっております議案第1号 平成30年度富山市一般会計予算について、自由民主党を代表して賛成の立場から討論を行います。  平成30年度の予算編成に当たっては、厳しい財政状況を背景とした限られた財源において、第2次総合計画をはじめとする各種計画に位置づけられた事業を着実に進捗させることに加えて、公共施設の耐震化や社会資本の老朽化対策を確実かつ効果的に推し進めることによって、将来にわたり持続可能な健全財政の確保と市民一人一人が将来に希望が持てる予算となるよう求められているところであります。  平成30年度富山市一般会計予算の目的別構成比で、民生費が予算全体の36.4%と最も多く占める中で、重点施策である在宅医療・介護の連携など、地域包括ケア体制の推進と元気な高齢者の活躍推進には、高齢者や障害を持つ方々など全ての市民が一体となる地域共生社会の実現を目指すため、新規事業、継続事業をあわせて適切な予算計上がなされております。  また、総合計画のリーディングプロジェクトでもある出産・子育て環境の充実と女性活躍の推進については、妊産婦、ひとり親、働く女性など、子育て環境にある全ての女性を応援する事業に多くの予算が計上されていることについて、あわせて今回、これらの事業が富山市にとって大変重要な施策の位置づけとなっていることについては、我々自由民主党の考え方とも合致するものであり、極めて妥当で適切な予算計上として大いに賛同するものでございます。  また、民生費に次ぐ予算全体の16.5%を占める土木費において、平成30年度の主要事業となる路面電車南北接続第2期工事の本格化については、富山市が展開する公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくり政策における重点事業であることから、計画的な進捗を望むものであります。  加えて、第3期中心市街地活性化基本計画に位置づけられた総曲輪三丁目地区や、中央通りD北地区の市街地再開発事業の予算審議においては、さらなる固定資産税の増収が見込まれ、富山市の都市部だけではなく、将来、市域全体の都市機能の維持管理に還元されることから、富山市が目指す都市像とも整合性が図られております。  次に、衛生費における第2次環境未来都市計画の着実な推進によるインドネシア共和国タバナン県での小水力発電事業の継続的な支援と他の地域への普及展開については、富山市が窓口となり、JICA事業の普及に積極的に取り組むことによって、現地の電力不足解消を図るなど、地域の人々の生活改善に貢献することは、環境未来都市である富山市の役割を最大限に発揮する国際貢献に寄与するものと確信しております。  さらには、商工費中、第2期呉羽南部企業団地の造成事業の推進については、地域や中小・小規模事業者も含めた経済の好循環のさらなる拡大を実現する観点から、予算計上のとおり積極的な取組みを求めるものであります。  あわせて、今回、事業承継を後押しする制度融資を設けることは、中小・小規模事業者の経営者に対する事業承継への意識向上にもつながるものであり、引き続き、富山市の持続可能な産業基盤の構築を下支えするものと考え、賛同するものでございます。  最後に、教育費においては、新時代に対応した人材育成のための教育の充実の観点から、小・中学校におけるALTやネイティブスピーカーの増員、また、プログラミング教育に向けた教師の指導力の向上に予算を傾注することは、子どもたちに論理的思考力を身につけさせることに加えて、きめ細かな指導の充実と学習環境の整備によって、富山市の次世代を担う子どもたちの豊かな感性と多様な才能を育むものと考え、大いに賛同するものでございます。  以上のことから、平成30年度富山市一般会計予算は、富山市が目指す都市像「人・まち・自然が調和する活力都市とやま」の実現に向けての予算編成であると認められることと、加えて、富山市の総合計画に準じ、市民一人一人が将来に希望が持てる予算であるとの判断に至ったものでございます。  決して賛成ありきではなく、定例会や委員会を通して我々議員が市民の声をしっかり届ける中で、議会と当局が互いに切磋琢磨を続け、市民の声を吹き込んだ予算となったことから、我が会派としても賛成に至ったものであります。  よって、ただいま議題になっております議案第1号 平成30年度富山市一般会計予算に大いに期待することを申し上げ、自由民主党からの賛成討論といたします。ありがとうございます。 19 ◯ 議長(村上 和久君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議案第1号を起立により採決いたします。  本案件に対する委員長報告は原案可決であります。本案件は委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 20 ◯ 議長(村上 和久君)  起立多数であります。よって、本案件は委員長報告どおり原案可決されました。  次に、議案第24号を起立により採決いたします。  本案件に対する委員長報告は原案可決であります。本案件は委員長報告どおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 21 ◯ 議長(村上 和久君)  起立多数であります。よって、本案件は委員長報告どおり原案可決されました。  次に、議案第2号から議案第23号まで、議案第25号から議案第59号まで、以上57件を一括して採決いたします。  各案件に対する委員長報告は原案可決であります。各案件は委員長報告どおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 22 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、各案件は委員長報告どおり原案可決されました。             ───◇   ◇   ◇───               平成30年分請願第3号
    23 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、日程第2 平成30年分請願第3号を議題といたします。  ただいま議題となっております本請願につきましては、議会運営委員長から請願審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配付のとおりであります。             委員長報告・質疑・討論・採決 24 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議会運営委員長の報告を求めます。  議会運営委員長 金厚 有豊君。   〔議会運営委員長 金厚 有豊君 登壇〕 25 ◯ 議会運営委員長(金厚 有豊君)  議会運営委員会に付託されました平成30年分請願第3号の審査結果につきまして御報告いたします。  本請願につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、不採択すべきものと決しました。  以下、審査の概要を申し上げます。  本請願について、委員から、請願にある議会主催による意見交換会の早期実施については、現在、議会改革検討調査会においてその実施が継続して議論されているところであり、議会運営委員会において本請願を採択することは、このことを進めることである。  また、議会の活動がわからない、市民に伝わってこないという意見がある中で、意見交換会をぜひ開いてほしいという請願者の気持ちを理解し、寄り添うことは非常に大事なことであるとの意見がありました。  一方で、他の委員から、本請願の求める項目については、思いとしては理解できるが、それぞれが議会改革検討調査会や政務活動費のあり方検討会において審議されており、いずれも議会の中で検討されているものである。とりわけ政務活動費の運用指針についてはインターネットで公開しており、質問があればお答えをしていくので、改めて公聴会を開催する必要はないのではないかと考えることから、本請願は不採択すべきものと考えるとの意見がありました。  採決の結果、賛成少数により、不採択すべきものと決しました。  以上、議会運営委員会の委員長報告といたします。 26 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 27 ◯ 議長(村上 和久君)  質疑なしと認めます。  以上で、質疑は終結いたしました。  これより、平成30年分請願第3号の討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  8番 上野  蛍君。   〔8番 上野  蛍君 登壇〕 28 ◯ 8番(上野  蛍君)  ただいま議題となっております平成30年分請願第3号に関して、会派光、上野より賛成討論を行います。  今、委員会や議会改革検討調査会等においても会派を超えた調査などが活発になりつつあります。  一方、議会においては、質問の時間数や意見の集約などにおいて、会派重視のようになりがちですが、会派という言葉は地方自治法第100条第14項、第15項にのみ記載されており、その活動に関しては記載がありません。同様に富山市議会関係例規集の中でも会派の活動の明記はございません。  大辞泉によると、「主義・主張を同じくする人々が結成した派閥や団体。特に政治的につくられるものをいう」とあるように、社会的な認識では、会派は主義・主張を同じくするというふうにされています。つまり、会派で報告会や意見交換会を行う場合は、その主義・主張を同じくする状態で行われる可能性があり、多様な意見、多様な考えを反映することが難しくなることが懸念され、市民から議会で主催することを求めることに至るのです。  また、議会主催にすることで、政治離れしているような世代の方々にも参加していただきやすい環境をつくり出せるでしょう。むしろ、政治から離れている方々の意見を聞き、お互いに考えられる貴重な機会となるのではないでしょうか。  市民の中には、さまざまな世代の方々がおられ、多様な生き方、多様な意見があります。そして、おのおのが多様な生き方を選べるように尊重できるよう望まれています。だからこそ、会派という垣根を越えた議会主催の報告会や意見交換会、活動が今必要とされています。  本来、地方議会は二元代表制であり、市民の方が直接、行政の首長と議員を選び出します。つまり、国会の与党、野党とは意味合いが異なります。  今請願の大きな趣旨は、議会全体と市民のかかわり方にあります。議会としてどうあるべきなのか、市民が不在のまま進めていないのかを改めて問われています。その上で、過去にはなかった市議会に、議会が一つとなり、未来を見据えているのだと示してほしいという市民の方の思いを御理解いただき、御賛同いただきますようお願い申し上げ、私の賛成討論とさせていただきます。ありがとうございました。 29 ◯ 議長(村上 和久君)  9番 木下 章広君。   〔9番 木下 章広君 登壇〕 30 ◯ 9番(木下 章広君)  ただいま議題となっております平成30年分請願第3号 一般市民の参加による議会改革を求める請願につきまして、日本維新の会、木下 章広より賛成討論を行います。  初めに、本請願の核となる思いは、市民の皆様に市政への参加をより促すことと、その先にある市民と富山市議会のお互いの理解の深まりと信頼関係の構築、そして、その結果として、よりよい富山市政の実現を目指しているものであると考えます。請願者の方のこの真っすぐな思いに深く共感いたします。  まず、1項目目の議会主催による意見交換会の早期開催についてですが、請願文において述べられておりますように、議員個人もしくは会派が主催の意見交換会などに市民が参加する場合、そのつもりがなくても、その議員や会派を支持しているようにどうしても見えてしまいがちです。それゆえに、誰かから何かを言われたりすることを意識してしまい、参加をためらうことがあるということを私自身聞いたことがあります。  それに対して、富山市議会として意見交換会などを行うことは、さまざまな会派の議員がそこに参加していることから、特定の議員個人や会派を支持しているようには見えにくく、また、多様な会派の議員の意見に市民も触れることができるはずです。  このように、意見交換会でも、主催が誰かによって意味や見え方が大きく異なってきます。  さらに、請願文にありますが、こうした議会主催の意見交換会を議会において常に支えていただいている議会事務局の皆様のお力をおかりすることなく、議員みずからの力で、内容や計画の構想、資料などの準備、そして当日の会場設営、受付から司会進行までの全てを会派を超えて協力して行うことが大切だと思います。  そうした議員の姿を市民にお見せすることで、私たち議員を今よりももっと身近に感じていただけることと思います。  また、議員が会派を超えたグループで、富山市内各所を回り、その地域の課題をお聞きすることで、議員個人としてではなく、グループでまたは議会として課題解決に向かうことにもなり、会派を超えた協力が生まれますし、自分が住んでいる地域に目が向きがちである私たち議員にとって、富山市内のさまざまな課題を深く理解するチャンスにもなります。  ここまで述べてきましたように、富山市議会にとって新しい扉を開く活動になると思います。実現に向けて、まずは前向きに検討に取り組んでいきましょう。  次に、2項目目の議会モニターの制度化に向けた検討の早期開始についてですが、市民が議会の外から新聞やテレビなどで議会について知るだけでなく、実際に議会の中に入って議員のそばで活動を見ることで、議員の活動についての理解も深まりますし、私たち議員としましても、市民に仕事を間近で見られているという、いい意味での緊張感を持つことができると思います。  私たちの仕事を見た議会モニターの皆さんから、市民感覚でさまざまな御意見をいただくことは、私たち議員にとって、みずからのありようを見直し、改めていく上でとても意味のあることだと思います。  請願文にもありますように、議員の仕事を間近に見た議会モニターの中から、いつかは自分が議員をやってみたいと意欲を持つ方があらわれることも十分に考えられます。  本請願においては、議会モニターの制度化に向けた検討の早期開始についてというように、あくまで実施ではなく、検討を早目に行ってほしいと述べられております。  将来の実施に向けてじっくりと時間をかけて議会モニターについての勉強を進め、富山市議会にとってベストなタイミングでチャレンジをすればよいと思います。  最後に、3項目目の政務活動費の運用指針に関する公聴会の実施についてですが、富山市議会においてはぜひとも行うべきだと考えます。  相次ぐ政務活動費の不正受給問題を受け、議員が不正根絶を強く願って、より厳しい運用指針をつくろうと努力することは、みずからを改めるために重要なことだと思います。  しかし、議員が信頼回復に向けてもがいている現在の状況において、議員だけで政務活動費の取扱説明書である運用指針をつくることになると、その策定過程で議員以外の立場の方たちの目にさらされていないことに疑問を感じる市民もきっとおられるのではないでしょうか。  請願にあるように、議員が市民に対して政務活動費の運用指針についての説明を行い、市民も議員がつくった運用指針について考えを伝える場を持つことで、市民感覚にさらされて運用指針がさらに磨かれるでしょうし、運用指針への理解が深まり、それは議員や政務活動費の利用についての信頼につながっていくことと思います。  さて、私たち日本維新の会の2人は、おととしに議会で仕事をさせていただいて以来、一度も政務活動費を請求も使用もしていません。私たちの会派では、あれだけ大きな騒ぎになった政務活動費の不正受給問題を非常に重く考えており、富山市議会において議会改革を進める上で妥協をせずに取り組まなければならないテーマと考えています。  私たちが政務活動費制度の健全化の1つの到達点として目指している完全後払い制の実施、政務活動費を調査費用として支払う第三者のチェック機関の廃止などが達成されるまでは、疑問を持ちながら政務活動費を使うことは控えようということが理由です。  政務活動費を使っていないから、政務活動費についての考えをほとんど持っておらず、同じテーブルに着いて議論ができないのではないかと思われる方もおられるようですが、政務活動費について自分たちなりの考えがあるからこそ意図的に使わないということもあるのです。  私は、市議会議員の仕事をするようになってから、改革という言葉について時々考えることがあります。「改革」とは、辞書によると「従来の制度などを改めてよりよいものにすること」などとあります。私たちの社会において、今の制度などをよりよく改めようとするときに、すんなりと進めばいいのですが、なかなか進まず困難を感じることも往々にしてあります。その理由はさまざまに考えられますが、時として見えや体面といったものが邪魔をすることもあると聞きます。  例えば一般的な話として、ある物事に関する現在の制度をさらによいものにつくり変えようとした際に、現在の制度をつくった方々の中には、自分たちが苦労してつくってきた制度を変えるなんて、苦労が水の泡になるし、自分たちの考えが劣っていた、間違っていたと認めたように見えてしまうからとても恥ずかしいことだ。だから、新しい提案がすばらしいものだとしてもそれに応じることはできない。あくまで自分たちのやり方を押し通していくなどという心理に陥り、改革が進まないということがあると聞いたことがあります。  つまり、真に物事を改革しようとする際は、時に自分がやった立派な仕事だなどの見えや執着を捨て去り、他者からの新しい提案がすばらしいものであれば、自分の今までのやり方を全てなげうってでも、新しい提案を全面的に採用するぐらいの自由で大胆で勇気ある発想が必要になることがあります。  そして、それは本当のところ、全く恥ずかしいことなどではなく、人間が誰しも持ち得る自然な感情を乗り越え、理想を追求した立派な誇りある判断だと思います。  改革において本当に大切なことは、誰がやったかではなく、よりよく変わったのかの1点だからです。  富山市議会は本選挙から1年が過ぎようとしています。私たちの残りの任期3年間において、そうした誇りある改革への判断を市民にたくさんお見せしていきたいものだと心から思います。  市民は、よりよく変わろうとする議員と議会を必ずいつか認めてくださると私は思います。  私たち議員の真価が問われています。議会と市民の相互の理解と信頼関係のさらなる深まりを真っすぐに願って提出されました本請願への議員の皆様の勇気と誇りある御決断をお願いいたしまして、日本維新の会、木下 章広からの賛成討論といたします。  御清聴ありがとうございました。 31 ◯ 議長(村上 和久君)  32番 赤星 ゆかり君。   〔32番 赤星 ゆかり君 登壇〕 32 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  ただいま議題となっております平成30年分請願第3号について、日本共産党の賛成討論を行います。  この請願の趣旨は、議会改革に関する項目の中で、以下の事項について特に重点的に御検討いただきたいというものです。  その項目とは、(1)議会主催による意見交換会の開催、(2)議会モニターの制度化に向けた検討の早期開始、(3)政務活動費の運用指針に関する公聴会の実施、この3項目です。  まず1つ目、議会主催による意見交換会の開催は、公明党、日本共産党、日本維新の会から議会報告会、意見交換会の開催を提案し、議会改革検討調査会の中でも何度か議論してきましたが、意見が一致しなくてまだ開催に至っていないので、継続して協議することになっています。これを早期に開催してほしいというのが請願者の願いです。  平成30年3月19日の北日本新聞で、早稲田大学マニフェスト研究所の2016年の調査では、全国の議会の54%が開催しているとのことです。県内でも議会基本条例に位置づけて開催する市議会が増えつつあります。富山市議会として検討を早め、早く実施できるように頑張ろうではありませんか。  2つ目の議会モニターの制度化に向けた検討の早期開始について、議会モニターはモニターとなる人を市民から公募したり、地域やいろんな団体から推薦を受けたりして議会を傍聴していただき、また議会中継を見ていただき、議会広報やホームページ、その他議会や議員に対する市民のいろいろな御意見を寄せていただき、今後の議会改革や議会運営に反映していこうという制度で、日本共産党も提案しています。  全国的にも導入している市町村議会がたくさんあります。今、カーリング女子のLS北見で盛り上がっている北海道北見市議会にもあります。  北見市議会である年のある日に開かれた議会モニター会議報告書から紹介しますと、議会モニター10名と市議会の広報広聴委員8名が出席し、「テーマ1 本会議や委員会、議会だより、ホームページについて、よかった点でももっと努力が必要な点でもいいので、思いつくままに教えてください」、「テーマ2 市民にわかりやすい議会の実現のため取り組むべきことや改善すべきことはどういったことでしょうか」のテーマについて、2つのグループごとの意見交換が行われています。  そこで出されたさまざまな御意見がまとめられており、その中で、例えば本会議等での議員の発言、当局の答弁については、「専門用語や片仮名語は、高齢者から子どもまでわかりやすい言葉で」「傍聴者は中身がわからないので、少しでもわかるようにしてほしい」という御意見があったり、議会だよりのよい点では、「以前より見やすくなった」「議員の一言コメントを楽しみにしている」とか、悪い点では「詰め過ぎて空間が少ない」「一般質問は、質問が簡潔に書き過ぎて内容がわかりにくい」とか、そのほか傍聴した感想では、「一般質問の際、当事者以外の緊張感がないように感じられた」「単調なので眠くなってしまう」など、そのほか議会については、「テレビ中継はとてもよい。決算特別委員会もテレビ放送してほしい」「採決の結果がほとんど賛成なのは、談合でもしているのか」「議員が頑張って活動している内容をしっかり示す必要がある」「子ども議会を開くことでわかりやすい言葉の議会になるのではないか」などなどたくさんあります。議員同士ではなかなか指摘しにくいことがあったりしませんか。  まさに市民目線の生き生きとした御意見を議会が積極的に取り入れることで、議会をより身近に感じていただき、より市民に開かれた議会になっていく、議会への関心を高め投票率の低下を防ぐ、将来の担い手も育っていくという効果も期待できる、請願者のおっしゃるとおりだと思います。  3つ目の政務活動費の運用指針に関する公聴会の実施については、私たち日本共産党も、おととしの補欠選挙後の政務活動費のあり方検討会また作業部会でも、たびたび改善の到達点を市民に説明して御意見を聞く場が必要だと言ってきました。でも、これまで一度も実現していないのは残念なことです。請願者はさきの12月議会にもこのことを請願され、現在運用中の政務活動費の新運用指針について、一度も市民が意見を述べる機会がなく、しかも選挙後に手直ししていない。これでは市民から意見が出ないほうがおかしいですし、議会側が問おうとしなければ請願という形で訴えるよりないと語っておられました。  昨年4月からの政務活動費の運用指針の中で、例えば市政報告会を県議と共催で開いたから会場費を折半するとか、一般常識的には何の問題もないと思われるようなことでも認められなかったり、細かな文房具──クリップとか附箋とか鉛筆とか蛍光ペンといったもの──を買うときにも、事前審査で見積もりやカタログが必要とか、使ってきた中でこれはどうかと思うもの、使いにくくしているものなどたくさん不都合な点が出てきています。そういった点は、市民に開かれた場で説明をして御理解を得ながら、よりよいものに見直していったらよいと思うのです。市民的な常識でもってチェックしていくのが一番合理的だと思いませんか。  不正がはびこっていた時代、巨大会派が少数意見を排除して、市民の声も無視する一方的・独善的・閉鎖的になっていた富山市議会。今、ようやく会派を超えて、議会として道理ある話合いができるようになってきたと私は感じています。  議会が市民とどう向き合うか問われています。議員と支持者ではなく、議会と市民、住民と議会です。請願では、議会改革を前に進める前向きな提案が市民から寄せられているのです。これをありがたく受けとめて、富山市議会、みんなで頑張りましょうよ。  最後に、多くの市民の皆さん、そして日本中、世界中から、あの富山市議会は今、と注目をされています。議会改革検討調査会や政務活動費のあり方検討会において、検討項目に上がっているからこそ、この請願を採択して、市民により開かれた議会改革を積極的に進めることを訴えかけまして、賛成討論といたします。 33 ◯ 議長(村上 和久君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、平成30年分請願第3号 一般市民の参加による議会改革を求める請願を起立により採決いたします。  本請願に対する委員長報告は不採択でありますので、原案について採決いたします。  本請願は原案のとおり採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 34 ◯ 議長(村上 和久君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───
               議案第93号から議案第98号まで 35 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、日程第3 議案第93号から議案第98号まで、以上6件を一括議題といたします。               提案理由説明・質疑ほか 36 ◯ 議長(村上 和久君)  森市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長 森  雅志君 登壇〕 37 ◯ 市長(森  雅志君)  ただいま提出いたしました案件について申し上げます。  契約案件につきましては、包括外部監査契約を締結するものであります。  人事案件につきましては、富山市教育委員会の委員の任命、富山市監査委員の選任、富山市農業委員会の委員の任命及び富山市固定資産評価審査委員会の委員の選任に関し議会の同意を求めるもの、並びに人権擁護委員の候補者の推薦に関し議会の意見を求めるものであります。  よろしく御審議のほどお願いいたします。 38 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議案第93号 包括外部監査契約締結の件、議案第94号 富山市教育委員会の委員の任命に関し同意を求める件、議案第95号 富山市監査委員の選任に関し同意を求める件、議案第96号 富山市農業委員会の委員の任命に関し同意を求める件、議案第97号 富山市固定資産評価審査委員会の委員の選任に関し同意を求める件、議案第98号 人権擁護委員の候補者の推薦に関し意見を求める件、以上6件の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、議案の質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 39 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより、議案第93号から議案第98号まで、以上6件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  8番 上野  蛍君。   〔8番 上野  蛍君 登壇〕 40 ◯ 8番(上野  蛍君)  ただいま議題となっております議案第95号 富山市監査委員の選任に関し同意を求める件に対し、会派光、上野より反対討論を行います。  今回のきっかけは、法改正によって富山市で議員選出の監査委員を廃止する条例案の説明があったことでした。  監査委員については、地方自治法第195条の規定により、普通地方公共団体に必ず置かれる機関であり、市民の公益を守り、公正な行政を保障するためにあります。  また、同第196条 監査委員は普通地方公共団体の長が、議会の同意を得て人格が高潔で普通地方公共団体の財務管理、事業の経営管理、そのほか行政運営に関しすぐれた識見を有する者及び議員のうちからこれを選任するというふうに定められています。  富山市の監査委員に関しましても、市のホームページ上で同様の記載が見られます。特に議員選出に関しては、選出するのであれば、議会の同意を得て選任するからこそ、その正当性を議会としても示していかねばなりません。  また、地方行政に対し住民の信頼を確保し透明性のあるものとしていくためには、地方公共団体みずからのチェック機能を高めていくことが重要であり、地方分権が推進されていく中、地方公共団体における監査機能の果たす役割はさらに増しているということは皆様御承知のことと思います。  総務省の地方公共団体の監査制度に関する研究会報告書によると、「監査委員は現行制度では、長が議会の同意を得て任命しているが、長は監査を受ける立場であることから、より高い独立性を確保するための選任方法については、議会で選挙することも含め、監査委員の正当性、客観性を確保する方策を議論していくことが必要である」とも書かれており、今回の法改正を受け、議会としてもその選出方法やその機能は改めて考える必要性をより強調する必要性があります。  そして、議員個々が平等に選出されていることや、多様な視点を取り入れ、これまでの前例主義、慣例主義ではなく、より正当性、客観性を増すためにも、さまざまな議員の登用を顧みる必要性があります。  選出された議員の方を否定しているのではなく、いま一度、議員選出の監査委員のあり方を議会として丁寧に考え議論することが必要であると考えることから、私の反対討論とさせていただきます。ありがとうございます。 41 ◯ 議長(村上 和久君)  19番 大島  満君。   〔19番 大島  満君 登壇〕 42 ◯ 19番(大島  満君)  春を待ちわびる松川べりの桜のつぼみも、真の議会改革を待ちわびる市民の期待も、ともに膨らみ始めるきょうこのごろ、あさって3月25日の2回目のトランジットモール開催を私は待ちわびています。  議長、副議長におかれましては、1年ごとの私約交代をものともせず、地方自治法の本則にのっとり4年間の任期を全うしていただきたく、切にお願い申し上げます。  また、監査委員の職責の重要性に鑑み、この4年間の任期を当然全うされるものと思い込んでおりましたが、辞任された由、甚だ残念至極に存じます。  それでは、ただいま議題となっております議案第95号につき反対討論いたします。  一寸の虫にも五分の魂。1人の会派にも5分の討論。人事案件の討論など前代未聞と思っておりましたが、平成16年、八尾町議会9月定例会最終日に、教育長だった我が恩師が町長選のために辞職し、その後任として収入役が教育委員となる選任に対して反対討論をしておりましたので、私にとって実に14年ぶりです。  泣いて馬謖を切るとばかりに登壇したものの、感極まって本当に議場で泣き出し、逆に泣いて墓穴を掘る結果となりました。  ミイラ取りがミイラにならん。監査委員が監査をされん。議選監査が議会でもめん。私の右側のひな壇からは、話が違うだろうという声が今にも聞こえてきそうです。私なら、「get angry at the desk」です。  私は最後まで議長の大岡裁きを期待しておりました。自民は監査委員を2人独占したい。いや、自民以外で監査を出すべきだ。また、私のように、専門家に任せて議選の監査委員は廃止すべきだ。いろいろな意見が出ましたが、皆が一人ずつ損をして、自民1人、それ以外で1人とする、それが大岡裁き、三方一両損ならぬ三方一人損であります。  自民2人、それ以外1人の3人のままで最後まで調整がつかなかったはずなのに、なぜこの2人が選ばれたのか、誰が当局に報告されたのかよくわからないままであります。  自民よし、社民よし、市民よし、三方よしとなぜならなかったのでしょうか。  まして、今後、自民党から、人数は別として議選監査委員の廃止の条例の提案の予定もあるというのに、ここまでこだわることに対しまことに不思議に思うのであります。  ちょうど1年前、3月議会における請願に対する討論で、議員みずからが政務活動の判断を第三者に委ねることには、新年度予算が妥当かどうかを議会が議決する前に事前に第三者機関に判断してもらうような違和感がある、と私は述べました。  議員みずからが政務活動の判断もできないで、よくよそ様の監査ができますねと今も厳しい批判もいただいております。「そうだのう」と答えるしかありません。  冬季オリンピック、キング・オブ・スキーと呼ばれるノルディック複合のように、あのとき私は急に吹いた神風のおかげで大きなジャンプをしてしまい、数カ月のアドバンテージをもらって先にスタートをいたしました。4周回るコースのようやく1周目を今走り終えるところです。  まだまだ先は長く、1人で走ると当然風当たりも相当強く、最後にはドイツのチームのように、集団で結束して走る選手にいとも簡単に抜かれて、メダルを独占されてしまいます。  全ての選手が金メダル候補の優秀な選手ばかりです。しかし、たとえ上場企業の経営者や銀行の頭取の経験があっても、議選の監査委員となれば、その置かれる立場と責任がまるで違います。  議会を代表する監査委員はあくまで議会でのキャリアが重要なのであります。選んだ以上、議会としてなめられるわけにはいきません。また、法と正義に基づいて、不偏不党の立場から公正公平に監査すべきであり、選挙で選ばれた結果により、最後は多数決で決めてもやむなしという民主主義だという考え方が監査委員の本来のあるべき姿とは相入れないものだと私は思います。  以上、人事案件につき、本日はこの程度にとどめ、フォーラム38の反対討論といたします。 43 ◯ 議長(村上 和久君)  32番 赤星 ゆかり君。   〔32番 赤星 ゆかり君 登壇〕 44 ◯ 32番(赤星 ゆかり君)  ただいま議題となっております議案第95号について、日本共産党の反対討論を行います。  まず初めに、日本共産党は議会選出の監査委員については市民目線での市政をチェックする役割として一定程度必要なものと考えています。  今回、議会の調整がつかないまま議長から自民会派の2名を市長に推薦され、このような人事案件で討論に立たなければならないことは本当に残念なことです。  お名前が挙がっている議員個々人に対して、どうこう言うものでは全くありません。議会から選出する監査委員2名を、今回、自民党会派から選出することに反対なのです。  2005年の市町村合併以来、歴代27人の議会選出監査委員のうち、実に11名もの議員が政務活動費の不正を認めて辞職に追い込まれ、そのうち10名は自民党の議員でした。また、辞職されず再選された方の中にも不正はありました。監査委員が監査を受ける事態にまでなりました。  このことについて、自民党会派から反省の弁も何もなく、あっさりと2名を要求されたことには驚きました。そして自民党会派が、不正の全容解明に全力を挙げて取り組まれ、市民に対して説明責任を果たしているとは到底言えないことは、みずからよくおわかりなのではないですか。  日本共産党は昨年、2度にわたって自民党会派宛てに政務活動費に関する公開質問状を出しました。  1回目は昨年6月7日でしたが、6月16日に口頭で「回答しない」と回答されました。しかしその後、市民団体が住民監査請求され、監査委員が違法・不当と判断し、返還を求められた案件の中に、私たちが質問状で指摘したものも含まれていました。  2回目の公開質問状は昨年9月26日でした。昨年11月になってようやく回答があったものの、再度曖昧な点への再質問状に対しては、テレビ局2局の取材のカメラが回っている前で、きちんと会派としての回答書を持ってくるとお約束されたにもかかわらず、いまだ正式な回答をいただいておりません。先日もまた、実際には開かれていないのではないかと思われる勉強会の会場費、茶菓子代の領収書が出てきまして、自民会派に渡してありますが、これも未解決のままです。  どんどん日がたって時効になってお金を返還できなくなる前に、若手の方もベテランの方も、会派の全員で過去の不正について徹底的に調べ、みずからうみを出し切っていただきたい。それができていない状況では、残念ながら自民会派に議会を代表しての監査委員をお任せするわけにはいかないということなのです。  さらに、きょう重大なことがわかりました。労働組合などでつくり、日本共産党も参加している「市民が主人公の富山市政をつくる会」がことし1月22日に行った住民監査請求の結果がけさ出されました。その結果、自由民主党会派に対して現職議員3人の10件について、合わせて137万5,080円の返還を求める勧告という結果です。3人のうちの2人も監査委員経験者です。これは極めて重大です。  監査委員は自民党以外の会派から選出することを重ねて主張いたしまして、反対討論といたします。 45 ◯ 議長(村上 和久君)  17番 金井 毅俊君。   〔17番 金井 毅俊君 登壇〕 46 ◯ 17番(金井 毅俊君)  日本維新の会より、議案第95号について、私ども会派の見解を申し述べ反対します。  森市長の公共交通を核とした拠点集中型のコンパクトなまちづくりをはじめ、将来市民に責任が持てる持続可能な都市経営を確保するさまざまな施策は、行政のトップランナーとして多くの市民に支持されていることは周知の事実であります。それゆえに、森市政をチェックする監査委員の職責の重さは誰もが感じるところだと思います。  一昨年は、政務活動費の不正問題で補欠選挙が実施されました。昨年の4月の本選では、誰もが議会改革を訴えて選ばれた議員ですが、一方では、来年度も政務活動費の運用に関しては事前審査、事後審査を必要とし、公認会計士5名で構成される第三者機関の審査を受けることを議会で決めました。  これらのことを踏まえ、議選監査委員については、これまでと同様の監査委員の選出で市民は納得していただけるのでしょうか。本選で市民に訴えた改革とは一体何だったのでしょうか。今の状況に甘んじているようでは、市議会は市民からの期待と要求に応え続けることはできません。  日本維新の会は、議員から選任される監査委員の1人を公募方式で広く市民から選定することを議会みずからの提案で条例改正を行う必要があると考えています。これが本当の改革ではないでしょうか。  このことは、市長、議会、監査委員の役割分担の方向性を共有しながら、それぞれが有する強みを生かし、監査委員は政務活動費の問題を含めて、より独立性や専門性を発揮し、議会は議会としての監視機能に特化していくことが適当であると考えます。  以上、私ども会派の見解を申し述べ、反対討論とします。 47 ◯ 議長(村上 和久君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議案第95号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 48 ◯ 議長(村上 和久君)  起立多数であります。よって、本案件は同意されました。  次に、議案第93号、議案第94号、議案第96号から議案第98号まで、以上5件を一括して採決いたします。  各案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 49 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、各案件は同意、異議なしとの意見とすることに決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───                 議案第92号 50 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、日程第4 議案第92号 富山市まちなか総合ケアセンター条例の一部を改正する条例制定の件を議題といたします。
                  提案理由説明・質疑ほか 51 ◯ 議長(村上 和久君)  森市長から提案理由の説明を求めます。   〔市長 森  雅志君 登壇〕 52 ◯ 市長(森  雅志君)  ただいま提出いたしました案件は、条例案件として、富山市まちなか総合ケアセンター条例の一部を改正する条例を制定するものであります。  よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 53 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議案第92号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、議案の質疑は終結いたしました。  ただいま議題となっております議案第92号につきましては、会議規則第37条第1項の規定により、厚生委員会に付託いたします。  委員会審査のため、暫時休憩いたします。                            午前11時40分 休憩                            ───────────                            午後 1時10分 再開 54 ◯ 議長(村上 和久君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  議案第92号の審議を継続いたします。  本案件につきまして、厚生委員長から委員会審査報告書が提出されており、その審査結果はお手元に配付のとおりであります。  これより、厚生委員長の報告を求めます。  厚生委員長 堀江 かず代君。   〔厚生委員長 堀江 かず代君 登壇〕 55 ◯ 厚生委員長(堀江 かず代君)  厚生委員会に付託されました案件の審査結果につきまして御報告いたします。  当委員会に付託されました条例案件1件の審査結果につきましては、お手元に配付してあります委員会審査結果のとおり、原案可決すべきものと決しました。  以上、厚生委員会委員長報告といたします。 56 ◯ 議長(村上 和久君)  ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 57 ◯ 議長(村上 和久君)  質疑なしと認めます。  これより、議案第92号の討論に入りますが、通告がありませんので、討論なしと認めます。  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議案第92号を採決いたします。  本案件に対する委員長報告は原案可決であります。本案件は委員長報告どおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 58 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、本案件は委員長報告どおり原案可決されました。             ───◇   ◇   ◇───          議員提出議案第1号、議員提出議案第2号、          議員提出議案第4号から議員提出議案第7号まで 59 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、日程第5 議員提出議案第1号、議員提出議案第2号、議員提出議案第4号から議員提出議案第7号まで、以上6件を一括議題といたします。               提案理由説明・質疑ほか 60 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第1号 中小河川緊急治水対策プロジェクトの予算の確保を求める意見書の件を村家 博君から提案理由の説明を求めます。   〔34番 村家  博君 登壇〕 61 ◯ 34番(村家  博君)  議員提出議案第1号 中小河川緊急治水対策プロジェクトの予算の確保を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  一昨年8月の北海道・東北豪雨や、昨年7月の九州北部豪雨など、近年、地方における中小河川の被害として、土砂の流出による河床上昇や流木などによる橋梁での河道埋塞が発生し、堤防決壊や橋梁流出、洪水を招き、その被害額は甚大なものであった。  そのような中、国土交通省は、中小河川の豪雨災害対策を強化するため、全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえた「中小河川緊急治水対策プロジェクト」を取りまとめた。  対策内容として、土砂・流木捕捉効果の高い透過型砂防堰堤等の整備、多数の家屋や重要な施設の浸水被害を解消するための河道掘削・堤防整備等、洪水に特化した低コストの水位計の設置について平成32年度を目途に対策が行われるよう、交付金による支援などを実施するとしている。  よって政府においては、今回の緊急治水対策プロジェクトが、中小河川を管理する地方自治体にとって真に活用しやすい施策となるよう、次の事項について取り組むことを強く求める。  1 「中小河川緊急治水対策プロジェクト」については、平成29年度から32年度   目途でおよそ3,700億円が盛り込まれているが、地方自治体の要望を踏まえ、   十分な予算を確保すること。  2 「中小河川緊急治水対策プロジェクト」では、土砂・流木対策として約700渓   流、再度の氾濫防止対策(河道掘削・堤防整備)として約300キロメートル、洪   水時の水位監視として約5,800カ所を対策箇所としているが、今後は、中小河   川を管理する地方自治体がより柔軟な対応ができるよう、対策箇所の拡大も含め検   討すること。また、国直轄河川についても、周辺自治体の要望を踏まえ、必要な対   策を行うこと。  3 今回の「中小河川緊急治水対策プロジェクト」は、概ね3カ年の時限的措置であ   るが、今後も地球温暖化等の影響で自然災害の被害の拡大が懸念され、中小河川の   管理がより重要になってくることから、恒久的な制度の確立を行うこと。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようお願いいたします。 62 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第1号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第2号 所有者不明の土地利用を求める意見書の件を佐藤 則寿君から提案理由の説明を求めます。   〔27番 佐藤 則寿君 登壇〕 63 ◯ 27番(佐藤 則寿君)  議員提出議案第2号 所有者不明の土地利用を求める意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  平成28年度の地籍調査において不動産登記簿上で所有者の所在が確認できない土地の割合は、約20%に上ることが明らかにされた。また、(一財)国土計画協会・所有者不明土地問題研究会は、2040年には北海道の面積の約9割(約720万ヘクタール)に相当する所有者不明土地が発生すると予想している。  現行の対応策には、土地収用法における不明裁決制度の対応があり、所有者の氏名・住所を調べても分からなければ調査内容を記載した書類を添付するだけで収用裁決を申請できるのだが、探索など手続きに多大な時間と労力が必要となる案件もある。  また、民法上の不在者財産管理制度もあるが、地方自治体がどのような場合に申し立てができるかが不明確な上、不在者1人につき管理人1人を選任するため、不在者が多数に上ると手続きに多大な時間と労力が掛かる。  所有者不明土地の利用に明示的な反対者がいないにもかかわらず、利用するために多大な時間とコストを要している現状に対し、所有者の探索の円滑化と所有者不明土地の利用促進を図るための制度を構築すべきである。  1 所有者不明土地の発生を予防する仕組みを整備すること。  2 土地所有権の放棄の可否や土地の管理責任のあり方など、土地所有のあり方の見   直しを行うこと。  3 合理的な探索の範囲や有益な所有者情報へのアクセスなど、所有者の探索の簡素   化を図ること。  4 所有者不明土地の収用手続きの合理化や円滑化を図ること。  5 収用の対象とならない所有者不明土地の公共的事業の利用を促進すること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。 64 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第2号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第4号 生活保護世帯の子どもたちの大学等への進学に関する意見書の件を岡部 享君から提案理由の説明を求めます。   〔5番 岡部  享君 登壇〕 65 ◯ 5番(岡部  享君)  議員提出議案第4号 生活保護世帯の子どもたちの大学等への進学に関する意見書については、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  生活保護は、国民の生存権とそれを守る国の責務を定めた憲法第25条に基づいて、国民に健康で文化的な最低限度の生活を保障するための制度である。  今回の見直しで、生活保護世帯の子どもたちの大学等への進学について、入学時の一時金支給などの支援が強化されたことは前進といえる。しかし、大学等に進むと家族から独立したとして、別世帯の扱いとする「世帯分離」の解消は見送られた。  生活保護世帯の子どもが大学等に進学すると、「世帯分離」により、当該子どもにかかる生活扶助費が支給されなくなるだけでなく、住宅扶助費まで減額されることになる。また、生活保護世帯の子どもが実際に大学等に進学すると、国民健康保険料の納付が義務付けられることになることに加え、家族に頼らずに奨学金やアルバイト収入によって自らの学費や生活費を賄わなければならず、奨学金を借りたとしても、返済の負担が重くのしかかることになる。一方、アルバイト代など高校生の時の蓄えは受験料や入学金などに使途が制限され、それ以外は収入認定され、その分生活保護費は減額されることになるのが現状である。  このため、進学意欲があっても経済的負担を考えて進学を諦めるケースがあり、生活保護世帯の子どもの大学等進学率は、2016年度で33.1%(内閣府「子供の貧困の状況と子供の貧困対策の実施状況」。厚生労働省社会・援護局保護課調べ)にとどまり、一般世帯の進学率の半分以下となっている。  一方、2014年1月施行の「子どもの貧困対策推進法」は、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、教育の機会均等を図ることを強調している。また、政府が同年8月に閣議決定した「子供の貧困対策に関する大綱について」では「子供の将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、また、貧困が世代を超えて連鎖することのないよう、必要な環境整備と教育の機会均等を図る子供の貧困対策は極めて重要である」としている。  よって、国会及び政府におかれては、下記の事項を講じられるよう強く要請する。
     1 1970年に高校進学についての「世帯分離」が廃止されたことに鑑み、生活保   護世帯の子どもが大学等に進学することを一層支援するため、大学等に進学する子   どもを「世帯分離」して生活保護から外す運用を改めて「世帯内就学」を認め、当   該子どもの分の生活保護費を支給すること。  2 大学等に就学しながら生活保護を受ける子どものアルバイトや奨学金等の収入の   うち、大学等の授業料、教科書・参考書代、通学交通費その他就学に必要な費用に   ついては、収入として認定しない取り扱いとすること。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようお願い申し上げます。 66 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第4号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第5号 拙速な「TPP11」の承認に反対する意見書の件を、東 篤君から提案理由の説明を求めます。   〔16番 東   篤君 登壇〕 67 ◯ 16番(東   篤君)  議員提出議案第5号 拙速な「TPP11」の承認に反対する意見書につきましては、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  米国を除くTPP(環太平洋経済連携協定)参加11か国は、1月23日の首席交渉官会合で協定内容を確定させ、署名式が3月8日から9日に南米チリで開かれた。政府は署名後、「TPP11」(包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定)の承認案と関連法案を今通常国会に提出する方針とされる。  関税に関する合意内容は「TPP11」でも変更されず、畜産・酪農業をはじめ日本農業に大きな犠牲を強いる懸念が拭えない。中でも米国の参加を前提に設定された乳製品の低関税輸入枠や牛肉のセーフガード(緊急輸入制限措置)がそのまま維持されたことで、歯止めなき輸入拡大につながりかねない。また今回の合意には、米国のTPP復帰が見込めなくなった場合に再協議できるとの新たな規定が含まれ、政府はこれが農業分野の合意見直しの担保と説明するが、各国が実際に日本の要求を受け入れる保証はない。  しかも政府は合意に至った交渉経過を全く情報公開していない。昨年末に示した「TPP11」及び日本とEU(欧州連合)とのEPA(経済連携協定)による影響試算についても、農産物への試算には過小評価との疑問が残り、安価な輸入品との競争にさらされることになる国内農業者はなお不安を抱えている。地域経済や国民生活への影響も心配される。トランプ米大統領が将来のTPPへの復帰に言及する中、日本が「TPP11」を安易に承認すれば農産物などで米国が再交渉を強力に求めてくる懸念もある。  よって国においては、下記の事項について実現するよう強く求める。  1 政府は、「TPP11」参加各国との詳細な交渉経過や都道府県別の影響試算な   ど、あらゆる情報を早急に開示すること。国民的議論が深まらない中、署名を強行   しないこと。  2 国会は、国民や生産者の不安や懸念に応えるべく、「TPP11」について十分   な検証及び徹底した審議を行うとともに、批准の可否について慎重に判断し、拙速   かつ安易な「TPP11」の承認は行わないこと。  以上であります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同賜りますようよろしくお願いいたします。 68 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第5号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第6号 長時間労働を規制する法律の早期制定を求める意見書の件を、尾上 一彦君から提案理由の説明を求めます。   〔22番 尾上 一彦君 登壇〕 69 ◯ 22番(尾上 一彦君)  議員提出議案第6号 長時間労働を規制する法律の早期制定を求める意見書につきましては、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  我が国では、未だに長時間労働が蔓延し、社会的な問題となっている。欧米諸国と比較しても数百時間単位で年間総実労働時間が長く、かつ長時間労働をしている人の割合が高くなっており、過労死や過重労働が原因の精神疾患等、健康被害が後を絶たない状況である。過労死や健康被害は、本人や家族のみならず、社会や経済にとっても大きな損失であり、社会全体で「ゼロ」にする取り組みの強化が求められている。  2014年には、国会において全会一致で「過労死等防止対策推進法」が制定され、その後、対策が進められている。しかし、2016年9月に、大手広告代理店の新入社員が過酷な勤務の末に自死に至った事案が労災認定されるなど、過労死はなくなっておらず、国は一刻も早く長時間労働の規制を強化する法律を制定すべきである。  政府は、労働時間規制による保護を撤廃し、残業代ゼロで無制限な長時間労働を合法化してしまう「高度プロフェッショナル制度」の創設などを含む法案を国会に提出しているが、国民の要請に逆行していると指摘せざるを得ない。  よって、政府には、「高度プロフェッショナル制度」の創設を断念するとともに、下記の事項を含んだ法律を速やかに制定するよう、強く要望する。  1 労働基準法第36条の労使協定(いわゆる36協定)に基づく労働時間の延長に   ついて、法律上の上限を規定すること。  2 交代制勤務のあり方について検討した上で、勤務終了から翌日の勤務開始まで、   一定時間以上の継続した休息時間(インターバル)の付与を義務化すること。  3 使用者が新たに労働時間管理簿を作成し、労働者単位での日ごとの始業・終業時   刻、労働時間等を記録することを義務付けること。  4 違法な時間外労働をさせた場合における罰則を強化すること。  以上、何とぞよろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願いいたします。 70 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第6号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  次に、議員提出議案第7号 教育予算の増額と負担軽減措置の拡充を求める意見書の件を、橋本 雅雄君から提案理由の説明を求めます。   〔23番 橋本 雅雄君 登壇〕 71 ◯ 23番(橋本 雅雄君)  議員提出議案第7号 教育予算の増額と負担軽減措置の拡充を求める意見書につきましては、案文の朗読をもって提案理由の説明といたします。  日本は、他のOECD諸国に比べ、GDPに占める教育機関に対する公財政支出の割合が著しく低く、保護者や本人など家計の教育費負担が大きいのが現状である。その結果、家計の状況や居住地等により子どもたちの教育機会に格差が生じており、そのことが我が国の貴重な人的資源の損失・逸失にもつながっている。  人口減少社会を迎える中、我が国、とりわけ地方の未来を担う子どもたちに豊かな教育の機会と希望に応じた選択肢を社会全体で保障することが今、何より大切であり、経済的理由や地理的要因等により意志ある子どもたちが希望する教育や進学をあきらめることのない教育環境を整えることが国の責務である。  よって、政府には、次の事項を含む施策の早急な実施を行うよう強く要望する。  1 教育予算の大幅な拡充を行うこと。  2 幼児教育・保育の段階的無償化を進めること。  3 就学援助や学習支援事業を推進・拡充すること。  4 高校無償化の所得制限撤廃及び高校奨学給付金の拡充を行うこと。  5 給付型奨学金及び無利子奨学金の拡充を行うこと。  6 国立大学法人運営費交付金等の維持充実を図ること。  7 多様な教育機会の確保及び公私間格差是正のため、私学助成の充実を図ること。  8 教職員の長時間(過重)労働の解消に向けた具体的な施策を講じること。  以上、何とぞよろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願いいたします。 72 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第7号の質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。  以上で、議案の質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 73 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより、議員提出議案第1号、議員提出議案第2号、議員提出議案第4号から議員提出議案第7号まで、以上6件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  18番 小西 直樹君。   〔18番 小西 直樹君 登壇〕 74 ◯ 18番(小西 直樹君)  議員提出議案第2号 所有者不明の土地利用を求める意見書について、日本共産党の反対討論をいたします。  所有者の所在が不明、あるいは所有者の把握が困難な土地に関する議論が各所でなされ、特に公共事業の用地取得や災害対策のために土地の活用が必要になった場合に、その所有者の探索や権利者との交渉に費用や時間を要し、対応に支障を来すことなどは意見書(案)が述べている必然性については私たちも認識しています。  しかし、日本弁護士連合会などから「財産権」の侵害に当たるのではないかと反対の声も上がっています。  日本国憲法第29条第1項で「財産権は、これを侵してはならない」、第2項で「財産権の内容は、公共の福祉に適合するように、法律でこれを定める」、第3項で「私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用いることができる」というふうに述べています。  また、意見書(案)第5項で述べている「公共的事業の利用を促進すること」は、リニア中央新幹線建設など巨額な公共投資事業を促進させることにつながります。  御存じのように、リニア中央新幹線建設は9兆円もの大規模開発事業であり、安倍政権が3兆円もの公的マネーを投入して、水枯れや残土問題など環境への深刻な影響を及ぼしています。  また、電力消費量は新幹線の2倍から4倍といわれ、その上、建設工事をめぐる大手ゼネコンの談合問題も起きています。  この所有者不明の土地利用を求める意見書からうかがえる巨額な公共事業促進の目的からも、急いで意見書を出す必要がないのではないかと思います。  各界からの意見も出してもらい、十分な検討が必要で、時期尚早として反対討論といたします。  よろしくお願いいたします。 75 ◯ 議長(村上 和久君)  12番 江西 照康君。   〔12番 江西 照康君 登壇〕 76 ◯ 12番(江西 照康君)  議員提出議案第2号 所有者不明の土地利用を求める意見書に対し、自由民主党より賛成討論を行います。  所有者不明の土地問題については、議員各位も多くの市民の皆様から何とかしてほしいとの切実な要望をお聞きのことと思います。  さて、所有者不明土地の利用の円滑化等に関する特別措置法案が平成30年3月9日に閣議決定されました。最近の新聞でもこの特措法の早期実現を求める論説が各紙で取り上げられておりましたが、このたびの意見書は、この特措法を地方からの切実な意見として、5つの具体な内容により後押しするものであります。  意見書の中で引用されている国土計画協会・所有者不明土地問題研究会──このメンバーは、日弁連、日本司法書士会、日本税理士会、日本土地家屋調査士会、日本不動産鑑定士協会をはじめ、複数の大学法学部教授、複数の市長等により構成されている組織から最終報告が提出されたものでありますが、所有者不明土地問題は既に相当進行し、さらに今後ますます深刻化することから、反対の討論にもありましたが、民間の事業に対して個人の所有権を制限するため、慎重な検討が必要ではあるけれども、真摯に検討すべきと報告されているのであります。  また、反対討論の中で、財産権について触れられておりましたが、これは民間による都市開発等が円滑に行える制度の検討によって問題となるものでありますが、そもそもこの意見書にはその内容が含まれておりません。先ほどの反対討論をとってのみ言うのは恐縮ではありますが、討論の論点がずれております。  何より私たちは地方議員であります。リニアの問題も国家の問題であります。果たして私たち、自分たち自身の目で見て、この所有者不明の土地問題については時期尚早であるのでしょうか。所有者不明の土地問題については待ったなしです。もろ手を挙げて賛同しようではありませんか。  以上、議員提出議案第2号 所有者不明の土地利用を求める意見書に対する賛成討論といたします。 77 ◯ 議長(村上 和久君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議員提出議案第1号を採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 78 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、本案件は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第2号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 79 ◯ 議長(村上 和久君)  起立多数であります。よって、本案件は原案のとおり可決されました。  次に、議員提出議案第4号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 80 ◯ 議長(村上 和久君)  起立少数であります。よって、本案件は否決されました。  次に、議員提出議案第5号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 81 ◯ 議長(村上 和久君)  起立少数であります。よって、本案件は否決されました。  次に、議員提出議案第6号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 82 ◯ 議長(村上 和久君)  起立少数であります。よって、本案件は否決されました。  次に、議員提出議案第7号を起立により採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 83 ◯ 議長(村上 和久君)  起立少数であります。よって、本案件は否決されました。  ただいま議決されました意見書の提出先、方法につきましては、議長にその取扱いを一任されるようお願いいたします。             ───◇   ◇   ◇───         平成30年分請願第1号、平成30年分請願第2号 84 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、日程第6 平成30年分請願第1号、平成30年分請願第2号、以上2件を一括議題といたします。  ただいま議題となっております各請願につきましては、会議規則第85条第1項ただし書きの規定により、直ちに審査を行います。  請願文書表はお手元に配付のとおりであります。                討 論・採 決 85 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、平成30年分請願第1号、平成30年分請願第2号、以上2件を一括して討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  18番 小西 直樹君。   〔18番 小西 直樹君 登壇〕 86 ◯ 18番(小西 直樹君)  平成30年分請願第1号 年金・高齢期の暮らしと地域経済を守る意見書の採択を求める請願について、日本共産党の賛成討論をいたします。  私は、先日、年金暮らしの御婦人からお話を伺いました。  77歳のその方は、83歳の夫の介護をしながら2人で暮らしています。高校卒業後、事務員として働きながら保母資格を取得して、公立保育園の保母となり、36年間働いたそうです。御主人はタクシーの運転手として、2人とも一生懸命働き、年金を払ってきましたが、健康状態もあまりよくなく、年金受給資格を得て、60歳で定年退職しました。  ところが、退職の2年後、御主人が脳出血で入院、言語障害のリハビリが必要となり、「毎日話しかけることが大切、それは家族しかできない」と病院で言われ、毎日通院リハビリが始まり、その後、背骨骨折、食道裂孔ヘルニア手術、胃がんの手術と医療と介護の状態が続いています。  現在、御主人は自宅で療養中ですが、御主人のたび重なる手術で、貯金も使い果たし、「今後、2人分の年金で生きていくしかありません。どうか年金を削らないでください」と訴えておられました。お二人の厚生年金、国民年金があってもこのような状況です。  現在、基礎年金の満額は月6.5万円、国民年金のみを受給する人の平均受給額は月5.1万円です。厚生年金も、女性の平均受給額は、基礎年金分も含めて月10.2万円という水準にすぎません。  安倍内閣は、発足以来、1つ目に、特例水準の解消──過去の物価下落時のスライド停止分を取り戻す──による年金2.5%の削減、2つ目に、マクロ経済スライドの発動で0.9%の引下げ、3番目に、物価や賃金の低迷を理由にした年金のマイナス改定など、年金支給の削減を繰り返し、その結果、この5年間で、年金支給水準は、物価指数のマイナス4.7%の大幅な目減りになっています。  今年度は物価が0.5%上がっているのに実質賃金が0.4%マイナスを理由に、賃金マイナススライドで、来年度は、年金は据置きです。  消費税増税、アベノミクスによる物価のつり上げ、豪雪による暖房費等の増大、年金が目減りし続ける中で、高齢者、市民の家計は激しく痛めつけられ、それが消費不振や地域経済に大きな影響を与えています。  安倍首相は来年10月に消費税を10%に引き上げることを求めていますが、消費税増税は物価の上昇と実質賃金の低下をもたらし、マクロ経済スライドや賃金マイナススライドの発動に連動していきます。消費税増税が強行されれば、増税と年金カットが一体となり、2020年代、物価が上がったのに年金は大幅削減が起こり得ます。  国民の家計を立て直し、将来不安を解消して、経済の好循環を取り戻すには、消費税増税は中止して、富裕層、大企業の優遇税制を正し、所得税の累進課税の強化、5兆2,000億円の軍事費の削減などで財源を確保して、年金削減政策を中止し、低額年金を底上げして「減らない年金、頼れる年金」への転換が求められています。  どうか皆さんの御賛同で請願を採択していただき、国に意見書の提出を行うことをお願いいたしまして、請願第1号の賛成討論といたします。  続きまして、請願第2号 「生活扶助基準の引下げ」方針の撤回を求める国への意見書採択の請願について、日本共産党の賛成討論を行います。  ことしは、5年に1度の生活扶助基準の見直しの年となっています。生活扶助費はこの間、幾度となく引き下げられ、2004年から老人加算が段階的に廃止され、2013年から1世帯当たり平均6.5%、最大10%の大幅引下げ、2015年からは住宅扶助基準引下げと冬季加算引下げなど、徹底的な引下げが行われてきています。  安倍内閣は、食費や光熱費に充てる生活扶助費をことしから3年間かけて段階的に最大5%引き下げる計画で、引き下げられる世帯は、制度を利用している67%にも上ります。  今回の引下げの根拠は、生活扶助基準を国民の所得下位の10%層の生活水準に合わせるというものです。この所得下位10%の層は、本来生活保護を利用すべきなのに、保護基準以下の生活に耐えている世帯が多く含まれているものです。  そして生活保護の問題は、制度を利用している人たちだけの問題ではありません。今の日本で、貧困は特別の事情ではありません。倒産、失業、リストラ、病気、親や家族の介護などで職を失えば、誰もが貧困に陥ってもおかしくない状態に置かれています。  また、最低賃金の引下げや、地方税の非課税基準、医療費や介護保険利用料の上限額が引き上げられたり、今まで保険料や利用料が減免されていた人も減免を受けられなくなる、就学援助など、多くの人がその影響を受けることになります。  暖房のない部屋で、帽子とマフラーで寒さをしのぐ人、暑い日は電気代がかかるからといってスーパーで氷をもらってきて体を冷やす人、きょうはもやしが10円だったと食費を節約する人、外出を控えて地域とのつながりが薄れ孤立してしまうなど、生活保護基準の引下げは生活実態に沿ったものとは言えず、最低限度の生活すら守れるものではありません。  今こそ、憲法第25条に明記された国民の生存を保障された権利としての生活保護制度を守り、充実させることが求められています。  どうか請願を採択していただき、国に意見書の提出を行うことをお願いいたしまして、請願第2号の賛成討論といたします。よろしくお願いいたします。 87 ◯ 議長(村上 和久君)  以上で、討論は終結いたしました。  これより、平成30年分請願第1号 年金・高齢期の暮らしと地域経済を守る意見書の採択を求める請願を起立により採決いたします。  本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 88 ◯ 議長(村上 和久君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。  次に、平成30年分請願第2号 「生活扶助基準の引下げ」方針の撤回を求める国への意見書採択の請願を起立により採決いたします。  本請願は採択することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 89 ◯ 議長(村上 和久君)  起立少数であります。よって、本請願は不採択とすることに決定いたしました。             ───◇   ◇   ◇───                議員提出議案第3号 90 ◯ 議長(村上 和久君)   ここで御報告申し上げます。  議員提出議案第3号 富山市議会委員会条例の一部を改正する条例制定の件が提出されました。  お諮りいたします。この際、議員提出議案第3号を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 91 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第3号を日程に追加し、議題といたします。               提案理由説明・質疑ほか 92 ◯ 議長(村上 和久君)  柞山 数男君から提案理由の説明を求めます。   〔37番 柞山 数男君 登壇〕 93 ◯ 37番(柞山 数男君)  議員提出議案第3号 富山市議会委員会条例の一部を改正する条例制定の件について、提案理由の説明を申し上げます。  本条例の改正につきましては、休憩前に可決されました富山市事務分掌条例の一部改正により、都市整備部が活力都市創造部に名称変更されることに伴い、建設委員会の所管部局として、所要の改正を行うものであります。  何とぞよろしく御審議の上、全会一致をもって御賛同を賜りますようお願いを申し上げます。 94 ◯ 議長(村上 和久君)  これより、議員提出議案第3号の質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 95 ◯ 議長(村上 和久君)  質疑なしと認めます。
     以上で、議案の質疑は終結いたしました。  お諮りいたします。ただいま議題となっております本案件につきましては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 96 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。  これより、議員提出議案第3号の討論に入ります。  討論はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 97 ◯ 議長(村上 和久君)  討論なしと認めます。  以上で、討論は終結いたしました。  これより、議員提出議案第3号を採決いたします。  本案件は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 98 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、本案件は原案のとおり可決されました。  暫時休憩いたします。                            午後 2時01分 休憩                            ───────────                            午後 2時40分 再開 99 ◯ 議長(村上 和久君)  休憩前に引き続き会議を開きます。             ───◇   ◇   ◇───               常任委員の所属変更の件 100 ◯ 議長(村上 和久君)  ここで御報告申し上げます。  総務文教委員 竹田 勝君ほか7人から、お手元に配付してありますとおり、委員会の所属変更の申し出がありました。  お諮りいたします。この際、常任委員の所属変更の件を日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 101 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、常任委員の所属変更の件を日程に追加し、議題といたします。  お諮りいたします。委員会条例第4条第2項の規定により、常任委員会所属変更申出一覧表のとおり、委員会の所属を変更することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 102 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、それぞれ委員会の所属を変更することに決定いたしました。                      (所属変更申出一覧表は末尾に掲載)             ───◇   ◇   ◇───               議会運営委員選任の件 103 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、議会運営委員 金厚 有豊君ほか9人から、議会運営委員の辞任届が提出され、委員会条例第9条の規定により、議長である私が許可いたしました。  この際、議会運営委員選任の件を日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 104 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、議会運営委員選任の件を日程に追加し、議題といたします。  お諮りいたします。議会運営委員10人の選任につきましては、委員会条例第4条第1項の規定により、お手元に配付してあります議会運営委員名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 105 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。                       (議会運営委員名簿は末尾に記載)             ───◇   ◇   ◇───          まちづくりと公共交通対策特別委員選任の件 106 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、まちづくりと公共交通対策特別委員 村家 博君ほか10人からまちづくりと公共交通対策特別委員の辞任届が提出され、委員会条例第9条の規定により、議長である私が許可いたしました。  この際、まちづくりと公共交通対策特別委員選任の件を日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 107 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、まちづくりと公共交通対策特別委員選任の件を日程に追加し、議題といたします。  お諮りいたします。本特別委員11人の選任につきましては、委員会条例第4条第1項の規定により、お手元に配付してありますまちづくりと公共交通対策特別委員名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 108 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、そのように決定いたしました。             (まちづくりと公共交通対策特別委員名簿は末尾に記載)             ───◇   ◇   ◇───           富山地区広域圏事務組合議会議員補欠選挙 109 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、日程第7 富山地区広域圏事務組合議会議員の補欠選挙を行います。  お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 110 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。  お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 111 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決定いたしました。  本組合議会議員に、      竹 田   勝 君      高 道 秋 彦 君      東     篤 君      小 西 直 樹 君      尾 上 一 彦 君      佐 藤 則 寿 君      金 厚 有 豊 君      高 見 隆 夫 君      五 本 幸 正 君 を指名いたします。  お諮りいたします。ただいま指名いたしました諸君を本組合議会議員補欠選挙の当選人と定めることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 112 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました諸君が本組合議会議員に当選されました。  ただいま本組合議会議員に当選されました諸君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。             ───◇   ◇   ◇───         富山県後期高齢者医療広域連合議会議員補欠選挙 113 ◯ 議長(村上 和久君)  次に、日程第8 富山県後期高齢者医療広域連合議会議員の補欠選挙を行います。  お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 114 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。  お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    115 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、議長において指名することに決定いたしました。  本広域連合議会議員に、  市議会議員 有 澤   守 君        高 見 隆 夫 君        五 本 幸 正 君 を指名いたします。  お諮りいたします。ただいま指名いたしました諸君を本広域連合議会議員補欠選挙の当選人と定めることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 116 ◯ 議長(村上 和久君)  御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました諸君が本広域連合議会議員に当選されました。  ただいま本広域連合議会議員に当選されました諸君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により告知いたします。  以上で、本定例会に付議されました案件は全て終了いたしました。             ───◇   ◇   ◇───                 市 長 挨 拶 117 ◯ 議長(村上 和久君)  森市長挨拶。   〔市長 森  雅志君 登壇〕 118 ◯ 市長(森  雅志君)  3月定例市議会をお願いいたしましたところ、去る3月2日の開会以来、議員各位におかれましては、提出いたしました諸案件につきまして慎重に御審議をいただき、ただいまそれぞれ議決をいただき、厚くお礼申し上げます。  審議の過程で賜りました御意見、御要望につきましては、十分これを尊重し、これからの市政の運営に資してまいりたいと考えております。  また、提案理由説明の朗読を超えるような、今までになかった長く充実した討論をなさった方もおられますが、心から敬意を申し上げたいと思います。原稿を書くだけでも大変だったと思いますが、個人的な感想としては、ケーブルテレビでの放映の影響もあるのかなと思っておりますが、いずれにしても御苦労さまでございました。  今後とも、議員各位には一層の御指導、御協力を賜りますようお願いを申し上げます。  また、本日、議員各位には、議会の組織について御協議され、議会役員の改選が行われたところであります。  御退任されます皆様方のこれまでの御労苦に対し深く感謝を申し上げますとともに、新しく御就任の皆様方には、それぞれのお立場で御活躍をいただきますようお祈りを申し上げます。  なお、今国会に提案されております地方税法等の一部改正に伴う富山市市税条例の一部を改正する条例等を、事務の時間的制限から専決処分により処置させていただきたいと存じますので、よろしくお願いをいたします。  3月定例会の閉会に当たり、一言お礼の言葉を申し上げて閉会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。             ───◇   ◇   ◇───                閉       会 119 ◯ 議長(村上 和久君)  平成30年3月富山市議会定例会を閉会いたします。                            午後 2時47分 閉会 Copyright © Toyama City Assembly, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...