令和元年12月第9回定例会 (第 5日12月13日) ─────────────────────────────────────────────
第9回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第5日)
令和元年12月13日(金曜日)
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令和元年12月13日 午前9時開議
日程第1 一般質問
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本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
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出席議員(15名)
1番 長谷川 昭 二君 2番 宮 本 幸 美君 3番 飯 田 正 征君
4番 秋 山 修君 5番 町 田 貴 子君 6番 油 本 朋 也君
7番 斉 尾 智 弘君 8番 井 上 信一郎君 9番 藤 田 和 徳君
10番 田 中 精 一君 11番 森 本 真理子君 12番 津 川 俊 仁君
13番 阪 本 和 俊君 14番 野 田 秀 樹君 15番 前 田 栄 治君
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欠席議員(なし)
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欠 員(なし)
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事務局出席職員職氏名
事務局長 ─────── 磯 江 恵 子君 主幹 ───────── 福 田 香 織君
事務補佐員 ────── 長谷川 利 恵君
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説明のため出席した者の職氏名
町長 ───────── 松 本 昭 夫君 副町長 ──────── 手 嶋 俊 樹君
教育長 ──────── 別 本 勝 美君
地方創生監 ────── 渋 谷 潤君
会計管理者(兼)出納室長
──── 友 定 景 子君 総務課長 ─────── 磯 江 昭 徳君
企画財政課長 ───── 小 澤 靖君 税務課長 ─────── 齋 尾 博 樹君
住民生活課長 ───── 藤 江 純 子君 福祉課長 ─────── 田 中 英 伸君
健康推進課長 ───── 吉 岡 正 雄君
地域整備課長 ───── 倉 光 顕君
産業振興課長 ───── 手 嶋 寿 征君
観光交流課長 ───── 松 本 裕 実君
教育総務課長 ───── 大 庭 由美子君 生涯学習課長 ───── 杉 本 裕 史君
農業委員会事務局長 ── 下 阪 啓 二君
(併)
選挙管理委員会事務局長 ──────────────────── 磯 江 昭 徳君
代表監査委員 ───── 竹 歳 秀 明君
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午前9時00分開議
○議長(前田 栄治君) 皆さん、おはようございます。
ただいまの出席議員は15人です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付したとおりです。
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◎日程第1 一般質問
○議長(前田 栄治君) 日程第1、一般質問を行います。
届け出順により順次質問を許します。
9番、
藤田和徳議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) 9番、藤田和徳であります。私は、本定例会で3点、町長及び教育長に質問したいと思います。
まず第1点、
蜘ケ家山山菜の里の利用価値について。この
蜘ケ家山山菜の里は以前にも質問しましたが、改めて質問させていただきます。
管理棟の北側をきれいに刈っていただき、見晴らしよくなった山菜の里ですが、本年度、駐車場には車のドリフトによるタイヤ痕が広く円形に残され、公園としてのイメージがひどく荒れてきています。なぜこんなに活気のない物寂しい公園になったのでしょうか。平成30年度決算で、
観光施設指定管理者委託事業における
蜘ケ家山山菜の里の事業費は2万7,000円で毎年同程度ですが、どの程度の効果があったのでしょうか。また、テーブル、ベンチを設置したあおぞ
らガーデンの利用状況はどうなのでしょうか、これを伺いたいと思います。
そもそも管理棟は、その役割を果たしているのでしょうか。雨風をしのぐだけのものになっているのではないでしょうか。何か管理棟をもっと利用価値のあるものに使えないのか、町長の所見を伺いたいと思います。
山菜の里というからには、
ブルーベリー、イチョウのギンナン、栗、ドングリだけでなく、山菜、特にタラの芽、ウドなどの自然にふえるものが遊歩道のそばにあっていいのではないでしょうか。利用者は、遊歩道から外れ、里の中に散策に入ることができるのか、伺います。
そして何より今の山菜の里には花がありません。花木ではなく、四季折々の自然の中で自然と生える宿根花、これの種をまけば、いずれ花が虫を呼び、虫が集まれば鳥が集まり、鳥が種をまき、行く行くは公園は緑豊かな森となり、人の目にも色鮮やかに映ります。低予算でももっと利用価値の上がる方法は必ずあるはずです。町長の考えを伺いたいと思います。
2点目、新たな
森林管理システム導入についてであります。
2019年から、市町村を主体とする新たな
森林管理システムで
森林所有者に適切な
森林経営管理の責任を明確化することが決まりました。本町では、経営管理が行われていない
森林所有者に対する意向調査から取り組むとのことであります。この意向調査は
森林所有者全てが対象なのか、現在の調査の進捗状況を伺います。
町への委託の申し出があったものは、
経営管理集積計画を定め所有者からの管理の委託を受けるとありますが、所有者が不在、不明で申し出がない場合、申し出ることができない所有者の扱いはどうなるのでしょうか。人工林はともかく、雑木林などはこの対象になるのでしょうかならないのか、あわせて伺いたいと思います。
また、雪のシーズンに町道に張り出した枝、覆いかぶさる枝、竹などが道を塞ぐことが考えられる場合、所有者の意向に沿うのか、それにもかかわらず町で対処できるのかを伺いたいと思います。人口減少、さらには
少子高齢化の中、土地の地権者の明確化とその意向もさることながら、不明なもの、確認できないものもあると思います。ぜひとも町は、町内全森林の
調査管理体制を整えていただきたいと思います。意向調査はいつごろ終え、この新たな
森林管理システムがいつごろ管理運営されるのか、
森林環境譲与税、年290万円でどれだけのことができるのかもありますが、意向調査を終えた後の今後の町の計画はどのようなものなのか、概略だけでもお示しいただきたいと思います。
次に、北栄町
防災マップにおける大雨・洪水時の警報・注意報等について質問します。
東日本に大雨、堤防決壊による洪水が多大な被害をもたらしました。登園、登校後、
大雨洪水等により保護者に保育園へ迎えに来てもらう場合、それが安全なのか、仮に自宅に帰宅してもらって果たして自宅自体が安全なのか、引き続きさらに困難な避難をしなければならない事態にならないかが重要な問題となります。こども園、
小・中学校の現場において、とどまるほうが安全であるという垂直避難の必要性と、たとえ早期であれ帰宅させるという危険性を考えた場合の町長と教育長の考え方を伺いたいと思います。
町民が理解する上で、
大雨注意報から大雨警報、
土砂災害情報、洪水警報から
大雨特別警報、そして
避難準備指示勧告と警報、注意報等のあり方が複雑過ぎるのではないでしょうか。
避難勧告等の発令については、さまざまな状況に応じて総合的に判断して発令されるとあります。行政中央による判断は当然必要ですが、学校、自治会、企業等はもちろん、個人においても避難の方法、基準をもっとわかりやすくスピーディーに周知徹底する必要があると思います。電力、水などインフラが破壊された場合の児童、住民の連絡網の確保と
指定避難所、
指定緊急避難所が本当に安全なのか、これをあわせて町長、教育長の見解を伺いたいと思います。
以上をもちまして壇上での質問を終わります。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 藤田議員の御質問にお答えいたします。
まず初めに、
蜘ケ家山山菜の里の利用価値についての御質問でございます。
平成30年度における
観光施設指定管理者委託事業はどの程度の効果があったかとのことでございますが、平成30年度主要施策の成果において、
観光施設指定管理委託料1,667万5,000円の内訳として、
蜘ケ家山山菜の里の委託料を27万円と記載しておりますが、管理実態といたしましては、
北条海浜広場の管理者が一体的な管理を行っているところでございます。平成30年度に山菜の里で
指定管理者が行った主な事業は、通常の除草作業、
芝刈り剪定作業のほか、春の
野草観察ウオークの開催、遊歩道の枕木修繕、
案内看板等の修繕、
ブルーベリー苗の植栽、ナラ枯れ伐採83本などを実施し、景観の維持や補修、修繕等も行い、来場者に喜んでいただけるよう管理をしておるところでございます。
次に、あおぞ
らガーデンの利用状況についてでございますが、山菜の里の利用人数については計測していないため、あおぞ
らガーデンの利用人数については把握しておりませんが、散歩をされた方の休憩や気候がよく天気のよい休日などには、景色を楽しみながらお弁当やお茶を楽しんでいただいていると思っているところでございます。しかしながら、テーブルと椅子を設置はいたしましたが、積極的な活用には至っておりませんので、
観光交流課には、山菜の里でのイベントなど積極的な活用を検討するよう指示しておるところでございます。
次に、管理棟をもっと利用価値のあるものに使えないかとのことでございますが、現在、管理棟には管理者は常駐しておらず、月曜日、木曜日を除いて8時30分から16時45分の間開放し、トイレの利用、屋上での景色を楽しんでいただいてるところであります。積極的な活用をしたいところでございますが、経費的なこともありますので、現状での活用を考えております。
次に、利用者は遊歩道から外れ里の中に散策に入ることができるかとのことですが、現在ワラビを中心にタラの芽、ウドなどの山菜、ギンナン、栗、
ブルーベリーが採取できるそれぞれのエリアがあり、エリア内には自由に入ることができ、山菜とり、ギンナン、栗拾い、
ブルーベリー狩りを利用者の方に自由に楽しんでいただいておるところでございます。その他のエリアでは、遊歩道から外れ里の中に入ることを禁止してはおりませんが、けが、マムシ、蜂等の危険を避けるためにも遊歩道を外れての散策は避けていただきたいところであります。また、
公園駐車場周辺には桜、ツツジ、サザンカ、ツバキといった花木もありますので、季節に合わせ楽しんでいただければと思いますし、遊歩道では自然の里山を楽しんでいただければと考えております。宿根花の植栽については、
指定管理者と相談しながら取り組んでまいりたいと思います。いずれにいたしましても、限られた予算の中で引き続き魅力ある
公園づくりに励んでいきたいと思っているところであります。
次に、新たな
森林管理システムの導入についての御質問でございます。
意向調査につきましては、民有林のうち、
地域森林計画の対象森林、面積1,421ヘクタールのうち、町内の
私有人工林836ヘクタールの中で適切に管理されていない森林、約163.15ヘクタールについて、森林の状況などにより優先順位を決定して実施したいと考えており、現在、東高尾の約8.13ヘクタール分に取りかかっているところであります。
次に、
所有者不明森林につきましては、登記簿や戸籍簿、住民票等の情報のほか、他の
森林所有者からの情報提供を踏まえて探索いたしますが、それでもなお不明な場合は、その旨と
経営管理集積計画を公告して、知事の裁定の後、町に
経営管理権を設定できる特例措置がございますので、この手続に沿って対応してまいります。また、議員お問い合わせの雑木林が
私有人工林で適切に経営管理がなされていない森林であれば意向調査の対象ではございますが、天然林、竹林等につきましては原則的には対象外として扱いたいと考えているところであります。
次に、雪のシーズンに町道に張り出した枝、覆いかぶさる枝、竹等につきましては、町道の維持管理上、通行などに支障があり、かつ緊急性が伴う場合などにおいて町で伐採することはございますが、基本的には森林の所有者で伐採などの適切な管理をしていただくものと考えております。
次に、議員仰せの町内全森林の
調査管理体制を整えることにつきましては、限られた財源の中では困難であります。現在の国から譲与されている
森林環境譲与税をもとに試算いたしますと、町内の
私有人工林のうち適切に管理されていない森林、約163.15ヘクタールを意向確認するのに
中部森林組合によりますと年に7ヘクタールから8ヘクタールが限度と伺っており、それだけでも20年以上かかる見込みであります。搬出を伴わない間伐を行う場合でも、森林の施業の委託先が少ないことなども踏まえますと、やはり20年以上かかる見込みであります。議員仰せの町内全森林は、先ほど申し上げましたが、1,421ヘクタールであります。これを全てするとなれば意向調査だけでも計算上177年以上かかる計算であります。限られた財源の中では、優先順位を定めて取りかからなければ
森林環境税を活用した有効な
森林経営管理につながらないものと考えているところであります。
意向確認の後に、経営管理の委託手続を行って
経営管理権集積計画が定まったところから、森林経営に適した森林は意欲と能力のある
林業経営者に経営管理を再委託し、林業経営に適さない森林は町が森林を管理することによって経営に向いている森林に戻して、意欲と能力のある
林業経営者につなぐ仕組みが新たな
森林管理システムであります。意向調査を終えた東高尾から、令和2年度にはこの意向確認に沿って
経営管理権利集積計画を定めます。また同時に、別の地区の意向確認も進めてまいります。また、東高尾の林業経営に適さない森林は、
林業経営者につなぐまでは町が森林を管理することになりますので、令和3年度から間伐などの適正管理を始めてまいる予定にしておるところであります。
次に、北栄町
防災マップにおける大雨洪水時の警報、注意報についての御質問でございます。
初めに、登園、登校後に
大雨洪水等の児童生徒を保護者へ引き渡すことの判断についてでございますが、これらは各園、学校の判断とはなりますが、
随時最新情報を伝えるとともに、危機が迫っている場合には私からも必要な助言を行いたいと考えております。
次に、台風や大雨等で発せられる情報には、大雨、洪水、暴風などの注意報、警報、特別警報のほか、
土砂災害警戒情報、河川の氾濫発生、氾濫危険、氾濫注意などの情報、
避難準備情報、避難勧告、避難指示など、議員御指摘のとおり防災情報は種類が多く、
危険度合いがわかりにくくなっております。このため、本年6月から5段階の
警戒レベルによる運用が始まりました。今回の台風19号の際にも、
警戒レベル3とかレベル4とかの報道がなされました。これらの基準や避難の方法をわかりやすくスピーディーに伝えることは大変重要となりますので、町や自治会等が訓練を継続して行うことによって町民の皆さんに基準の理解や判断能力が備わっていくものと期待をしておるところであります。
また、
インフラ等が破壊された状況での情報の伝達と避難所の安全性につきましては、被害の程度によりますので、安全性について申し上げることはできませんが、
防災行政無線は停電時でも各家庭で放送受信ができますので、情報伝達に関しては対応は可能であると思っております。
避難所につきましては、災害の程度により安全性の確保ができるものもありますが、
想定最大雨量、24時間566ミリの雨量で避難所が浸水し、多くの避難所が利用できない、または利用困難となる見込みとなっておりますので、避難所の整備等につきましては引き続き検討しなければならない課題であろうと考えておるところであります。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 藤田議員の御質疑にお答えをいたします。北栄町
防災マップにおける
大雨洪水等の警報、注意報等についての御質問でございます。
児童生徒の登校後に
大雨洪水等の警報が出た場合には、雨雲の動きなどを確認しながらタイミングを見計らって下校させます。道路の冠水状況なども学校にお知らせし、場合によっては迂回路を設定するなど、その状況に応じて対応を行います。また、小学校では集団下校となります。甚大な災害が発生した場合は、基本的には園児、児童生徒をあらかじめ決められた場所に待機させ、迅速に保護者への引き渡しを行うこととしております。鳥取県中部地震を経験し、
引き渡しカードの作成や
引き渡し訓練なども行っております。もちろんこども園や
小・中学校周辺が危険な場合は、こども園や
小・中学校で引き続き待機させ、安全が確認されてから引き渡しになります。災害の状況については、
町防災担当部署とも十分に連携しながら、こども園、
小・中学校に情報伝達を行っています。
インフラ等が破壊された場合の
児童生徒保護者への連絡網の確保については、各家庭で
防災行政無線の放送受信が可能でありますので、対応できるものと考えております。
先般、
東日本大震災の津波で被害に遭った宮城県
石巻市立大川小学校の児童の遺族が市と県に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁は学校の防災体制に不備があったとして支払いを認める決定を行いました。この判決で、校長らは地域住民よりはるかに高いレベルの防災知識や経験が求められるとの指摘があり、学校現場には大変重い判決でした。この判決を受け、園長、校長が集まる
教育連絡会において防災に関する研修に積極的に参加し知見を深め、
危機管理マニュアルの改定や実践に努めるよう話をしたところでございます。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) それでは、順番に質問させていただきます。
先ほど私、
蜘ケ家山山菜の里の予算で2万7,000円、どうも桁が1つ私のほうが間違えとったようでございます。おわびしたいと思います。
そこで、この山菜の里から質問させてもらうんですが、先ほど町長の答弁、休館が月曜、木曜、開館が9時から5時前までと。それで、中に入ると事務所とか給湯室ってあります。これで頼めばコーヒーでも出てくるのかなと思ったら、これは常駐じゃないんだと。そこで、これ
オートキャンプ場に電話してくださいっていう案内が出てるんですけど、自販機1台で本当に来園者、来館者へのサービスっていうものはどういうものなのか、何を求めているのかっていうのが全然わかんないんです。これ町長、この現状で活用されるっていうんですけど、本当にそう考えておられるのか、ちょっともう一度お聞きしたいと思います。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 管理棟の開館は、月曜日、木曜日を除くでありまして、その日は除いて8時半から4時45分まで開館しとるということですので、あけとるということですね。
それから、コーヒーも出んというようなことでありますが、実はあそこには飲料水は上がっておりません。水道が引いてないということでありまして、そこでそういう飲み物の提供ということがこれは不可能でありますので、そういうことはできないわけであります。水道水を引くということになればかなりの経費がかかるわけでありまして、今はとりあえずは下からそういう地下水を上げておりますが、それが飲料に適すかどうかということは、これは検査をしておりませんので、多分難しいかなと思っております。それで、そういうのは提供が難しいということがありますし、それから冬場は地下水を上げるものが凍るというようなこともありますのでそこは切っておりますので、冬場ということはできないわけであります。そういうことで、今の管理の体制のままでおるわけであります。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) 先ほどの月、木、これ休館です。私のほうが間違えました。訂正させていただきます。
そこで、館内に入ると、花の写真っていうのが上のほうにこまいのが幾つか張ってあります。あとは何もないんです。テーブルと椅子が並べてあって、それは動かさないようにっていって表示してあるんですけど、この花も、何月ごろにはどこに咲いて、ここで見られますよという案内もありません。そして先ほど言ったあおぞ
らガーデン、5つですか、テーブルとベンチ、それ把握できてない。私、毎日上がって見てるんですけど、座っておられる人は一人もいない。これをもっとうまく活用できないかっていう話なんです。本当に中に入ったら、雨風しのぐトイレがある、ほんに避難所になっちゃってるような感じ、それをいまだ現状で今のままで活用っていうのは、これはちょっとはっきり言ってもったいないんですよ。
私がこの
蜘ケ家山山菜の里を何でこれだけ言うかっていうと、この蜘ケ家山は
最終避難所になるんですよ。ヘリが発着できる、物資は運べる、東西の道路がしっかりしていたら、そしてテントも張れる。もう少しこれ本当に考えていただきたい。そこで質問です。案内板に、花木というのを、苗木でしょう、五、六年は大事に育てるために立ち入りが原則禁止って案内が出てるんです。これ遊歩道を歩いてる人は、あの苗木は何年ってわからないですよ。これ遊歩道を歩いてその山菜の里の中のどうやってわかるんですか。何の花があって何の案内があって何の木です、これは何年ですなんてわからないでしょ。やはり苗木を植えたら明確化していただきたいんですよ、入ったらいけないということをちゃんとした明確化にしてもらわないと。どうでしょう、これ。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) テーブル、ベンチを設置しまして、そこで弁当やそういうものを持ってきていただいて楽しんでいただければということで設置したものでございますが、藤田議員がいつごろ行かれるかわかりませんが、いい天気になんかなると、
子どもたちも親子で行ってそこで遊んだりするようなことも伺っておるところでありますし、学校等も時々行くというようなことも伺っておるところでありますので、そういうことの活用もさせていただいとるんだろうと思いますし、さらにもっと活用できるように今、
観光交流課のほうにどういうことをやったらいいかということを指示しておりますので、また検討してまいりたいと、こう思っておるところであります。
それから、山菜の里が避難所になるかどうかということでありますが、藤田議員はなるんだというようなことがありました。どういう災害が起こるかわからないわけでありまして、例えば地震であそこの行くまでの道路が崩れてしまったとか、あるいは土砂で通れなくなったと、去年の災害等でも土砂崩れ等あったわけでありますので、それが避難所としてふさわしいかどうかということは、どうかと、こう思っております。多分ここはならないだろうと、こう思っておりますので、ヘリコプターもおりてこれないだろうと、こう思っておるところであります。そういうことで、避難所には向いていないというようなことを思っておるところであります。
それから、花木の案内板につきましては、やはりどの木を植えたんだというようなことはわかるようにしてまいりたいと、こう思います。やっぱりその花木の名前がついておるだけでそういう親しみも湧いてくるものだろうと思いますし、また、成長の過程も楽しみになってくるものでないかと思っておりますので、それはそういうことでさせていただければと、こう思います。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) 1つお伺いします。東の遊歩道、ロープ張られて入ったらだめだ何だってたびたびあります。これは一体何が原因なんでしょう。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 遊歩道にも枕木等があるわけでありますのでその補修をしたりとか、それから今、蜂が飛んどるというようなことでございまして、その蜂のやっぱり被害を懸念してということで、ペットボトルでぶら下げとるのが見えると思いますが、あれに蜂を捕獲するというようなことでしておりますが、そういうことが懸念されてるのでやっておるということでありますし、また、雨が降ってちょっと土砂が崩れたとこもあるというようなこともありますので、そういう形の中で、通行ができないようにということで、危険だということで通行どめにしとるようであります。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) わかりました。この山菜の里は、もう少し何とかならないかっていう思いで質問させていただきました。本当に考えていただきたいと。
次に行きます。
森林管理システムですね。これ1,420ヘクタールあるうち人工林836ヘクタール、この意向調査なんですけど、これは
森林所有者の数っていうのはわかりますか、町内における。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 今、書類が手元にないようでございますので、何件ということはちょっと答えることができません。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) ぜひ調べていただきたい。全所有者の中から今の何件調査ができて、何件で意向調査が全部終わるのかっていうのが知りたかったんです。
そこで、1つ伺います。この意向調査っていうので所有者がわからないとか所在がわからない、連絡とれないっていうのはありますよね。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) あると思います。今調査の段階でございますが、あると思います。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) その調査は徹底してやられるんですか。追って追ってでも意向は聞くもんですか。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 先ほども答弁いたしましたが、そういう戸籍簿とか登記簿等あるいはそこの近くの森林の所有者の方の情報を得ながらやるんですが、わからない場合はそういう計画を公告して知事の裁定をいただくということになっとりますので、そういう手続を踏んで実施していこうと、こう思っております。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) もう一つ聞きます。例えば意向調査で、うちはいいですっていう場合があるかもしれません。その中で、うちは経済的にも無理だと、また、手続が面倒かもしれないから嫌だと、そして何より気力、体力がない、そういう山に手をつける気力も体力もないそういう方々に、うちはいいですって言われた方々に町としては何かのアプローチ、いや、管理してください、管理したほうがいいですよ、管理しましょうよというようなアプローチっていうのはされるんでしょうか。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) それは当然やっていかないといけないと、こう思っております。委託を受けてする業者さん等もありますので、そういう方たちにどうですかというような話をしていくということで、そうはいってもなかなかできんわいと、体力的にできんわいとかいろんな状況があると思いますが、そういうどうしてもできないものについては、町が管理して適正なそういう
林業経営者に譲り渡すというようなことになろうかと、こう思います。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) この
森林環境譲与税っていうののこの目的っていうのが、森林管理、山林管理と、それから管理者の養成、育成っていうのが目的に上げられております。町内にもその森林管理業者あるにはあります。ありますが、どうも我が北栄町では外部に委託、委託、そのほうが経費が安いのかどうかわかりません。しかし、私が思うに、地方創生と、それから雇用の観念からいって町内で何とかこれを育成できないのか、これが本当の狙いじゃないのかという気がしてならんのです。そこで町長にお伺いするのが、この山林管理、これを根本的に育成、養成というのを町で、何ていいますか、町が直接やるのも問題あるんでしょうけど、
起業、そういう町内で産業を興すっていう観念はおありでしょうか。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 現在、森林事業者というのが町内でもありますし、中部管内にもあるわけでありますが、そういうところに勤務されてる方については、行政のほうもそういう保険等をある程度助成をしてそういう人材を育成していこうということでやっとるところでありますので、町自体がするということでなくて、そういう事業者の中に入っていただいてそこで人材育成をするということになっておりますので、そういう形で現在やっとります。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) それを聞いてとりあえず安心しました。やはり我が町のことは我が町でできるだけやりたいと、それが地方創生につながるんじゃないのかと思って質問させてもらったところです。
それでは、次、行きます。北栄町
防災マップ。私、今回、大雨洪水っていうことで質問させてもらったんですが、地震、津波に関しては、また次回にさせていただきます。
まず最初に町長にお伺いしたいのが、災害があった場合は災害対策本部っていうのを立ち上げますというか、立ち上げられているのか、通常、わかりませんが、立ち上げます。本部長は町長です。町長が例えば、ここに私、全戸配布のマップっていうのがあります。さあ、避難指示だ、避難勧告を発令しなさいって決定されてから、町内全域にそれが防災放送なりなんなりで行き渡るまでに大体どれぐらいのタイムラグ、時間的にどれぐらいで行き渡るんでしょう。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 対策本部につきましては、そういう状況等を見てするわけでありますが、注意報が出ますと、すぐ担当のほうは待機したりするわけであります。次に警報というような形が出るわけでありますが、その中で、災害体制1とか2とかそういう体制を決めておりまして、それで職員が参集していろいろ見て回るというようなこともあるわけでありますが、最終的には対策本部をつくったら私が長になってやるということであります。去年、避難勧告を発令いたしましたが、避難勧告出せということで、すぐ避難所の態勢を整えてそれから全町に放送ということになるわけでありますが、早目早目にそういう避難勧告を出すようにという今までの災害の事例からありますので、そういう形で去年は出していただきました。避難勧告を指示してそんなには時間かからずに全町には防災無線のほうでお知らせしておりますので、去年は直ちに防災無線で町民の皆さんにお知らせさせていただいたということであります。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) なぜこれを聞いたかっていうと、もう災害が起こった場合は1分1秒が命なんです。それで改めて質問させていただきました。
次に、教育長にお伺いしたいと思います。今、直ちに町長は発令して放送なりなんなりを全町に流すということを言われました。学校関係では、この町長からの命令で発せられた放送を聞きもってから避難だ何だされるんでしょうか。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 学校においては、警報が発せられた場合、その雨の程度を見きわめて、今だったら帰れるというようなことであれば、集団下校であったりとかいうことをさせます。警報等で雨が非常に厳しいという場合については、学校内で引き続き待機するという形になります。町長のほうが発表された場合については、その状況に応じて学校とも協議しながら対応していくという形になろうかと思います。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) この
防災マップ、これに風水害の情報があるんです。ここで計画規模っていうのと想定最大というのがあります。計画規模というのは、年間に1%の確率で24時間352ミリの雨が降った場合という一つの基準があります。ところが、想定最大っていうのはないわけです。それは当然ないと思います。ないんですけど、ことしの東日本みたいに2日で1,000ミリを超えるっていうことがありますよね。ということは、想定最大っていう観念は悪いほうへはどんどん膨らんでいくという私はそういう考えなんですけど、こういう考え方でいいんでしょうか。例えば、これ想定最大で避難場所云々って「〇、△、×」ってあるんですけど、余計悪いほうに想定すれば悪いほうへはどんどん解釈しなきゃならんっていう考え方でいいんでしょうか。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) この計画規模につきましては、100年に1回というような、そういう確率の中で計算をされております。想定最大は1,000年に1度というようなことでされております。そしてこの想定最大は、天神川が決壊したというようなことの想定の中でされております。先ほどありましたが、今回の東日本のほう、箱根のほうは1日に900ミリを超えるような雨が降ったというようなことでございまして、大変想定をかなりオーバーしておるようなことであります。私も国との意見交換会の中で、我が町は560でやっとるんだけど、既に1,000ミリを超えるような雨が降っとると、もう一回ハザードマップのそういうのをつくらないけんでないかなということも発言しておりますので、また新しいものをつくる必要があるんではないかなと思っております。本当にそういう地球温暖化の影響もあると思いますが、こうやって大きな台風、風水害も大型化、巨大化になっておりまして大変想定がかなり上回るものが出てきておりますので、やっぱりそういうのをきちんとつくっていただいて対応するようにしなければならないだろうと、こう思っております。国のほうがどのような形でまた動くかわかりませんが、そういうことも強く言いながら、このマップについては、またもしそういうのができれば提案させていただきたいなと、こう思っておるところであります。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) 教育長にお伺いしたいと思います。
近年、二、三年の間でもいいです、大雨だ洪水だっていうことで、こども園で保護者または父兄、この方々に迎えに来てもらうっていう事案はあったんでしょうか。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 風雨といいますか、洪水等の関係ではございません。3年前ですか、中部地震のときには迎えに来ていただいたということはありますけども、風雨ではございません。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) 大雨洪水っていうのが途端に東日本でもあったから、ならここでは考えなくていいっていうそういうんじゃなくて、もう日本でも最高気温更新と、それで最大雨量も更新っていう、どこにあってもおかしくないっていう想定で質問させてもらうんですけど、保護者に迎えに来てもらうにもタイム差がありますよね。近いところの人、または遅いほうでは連絡がなかなかとれないそういうときに、先ほど教育長は保護しなきゃならん、安全が確認できてから帰ってもらうって、その保護しなきゃならない、当然そうなんです、責任持って保護しなきゃならないんですけど、これ
小・中学校なら校舎の上に上がればいいんですよ、
小・中学校なら校舎の2階、3階に上がって垂直避難可能なんですけど、見る見る状況が悪化する中、こども園では垂直避難なんて可能なんですか、どうなんでしょう。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) こども園というのは、本町のこども園は原則平家で1階建てでございますので、垂直避難というのはできません。ただ、北条こども園では、隣に北条小学校がございますので、そちらのほうに避難をするというふうに想定しておりますし、ほかの園については、そういうことが想定される場合は、できるだけ早く安全な場所に待避すると、避難するということだというふうに思います。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) 町長も教育長も、同じように早目早目の避難、これが原則だ、それはわかります。ところが、想定した以上のことが起こった場合のことで質問させてもらったんです。
そこで、もう一つお伺いしたい。この
指定避難所、
指定緊急避難所ってありますよね、全戸配布のこの
防災マップ、これ地区地区で出ています。一番見やすいのが、一番最後の全町が出てます。これ見ますと、床上浸水になった場合、東新田場から江北、そして県道、鉄道を縫うようにというか、はうように旧北条町の中央、いわゆる田井の旧北条町庁舎一帯、それから西に行って大島、瀬戸、そしてここ駅周辺、この庁舎周辺一帯がつかる、指定緊急避難場所、指定避難場所っていうのがこの中に点在する、これ自体が何かそれこそ垂直避難の必要性っていうものを感じます。それで、先ほど教育長は言われました、安全が確認できたら帰っていただく。だけど、これ見渡して周りが池のようになってる場合を想定したマップです。これ根本的な再検討っていうのが必要なんじゃないのか、根本的なところ、これでいいのかっていうのがすごく疑問です。その辺。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 先ほど言いましたように、これは天神川が破堤した場合の想定最大規模ということでやっとるわけでありまして、その中で
指定緊急避難所が水没するでないかなというようなことでございます。その深さについては5メーター未満というところがあるわけでありますし、また、0.5から3メーターということでありますので、垂直避難ができるところもあります。ただ、なかなかそうはいっても垂直避難できないということがありますので、他の
指定避難所に避難していただくということになろうかと思います。大栄地区のほうはここには余りないわけでありますが、避難所としても高台にあるとこもありますので避難はできるんではないかなと思っておりますが、北条地区のほうがかなり避難する場所が少ないというようなことでありますし、また、かなりの水が浸水するということがありますので、こちらのほうはちょっと考えなければならないなと、こう思っておるところであります。何とかそちらのほうの避難のほうの場所もこれから検討していきたいなと、こう思っておるところであります。他の自治会の公民館をお借りしたりとか、やっぱりそういうことも考えながらこの避難所の避難する場所というものを検討してまいりたいと、こう思っておるところであります。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) もう一つお伺いします。
早期に避難する場合、早目早目の避難って言われました。町長も教育長も言われました。その中で、高齢者、それから当然子どもたち、そして障がいのある方々、妊婦さん、これ避難のマニュアルでは、どの防災のマニュアル見ても車での移動は原則はやめにして徒歩でってあります。これ果たして本当に可能なのかっていうこと。町として、この避難計画で優先的に避難させるっていうことが本当に可能なのかどうなのか、これやってみなきゃわからないのかっていう話でもないんで、大事な話なんで、お伺いしたい。これ本当にできるのかできないのか、早目だから車でやっちゃうのか。どうなんでしょう、計画自体あるんでしょうか。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 高齢者にしても、あるいは妊婦さん等、障がい者の方にしても程度があると思いますので、やっぱり自分に合ったような車が運転できたら車を運転してなるべく高いとこに行くとかいうことができますので、そういうことはしていきたいと思います。ただ、そういうことができない方もおられるわけでありますので、そういう方をどうやって避難させるかということで、今、要援護のそういう名簿等もつくって、もし何かあった場合はここを助けましょうというような形でそれぞれの名簿をつくっておりますので、それを自治会長さんのとこに配付してありますので、そういう形で優先的に避難をしていただくということにしておるところであります。そして、今、支え合いというのを各自治会でしていただくように取り決めておりますが、そういう中で、やっぱり具体的に誰については誰が世話をしましょうというような形になれば、これはとてもいいことだと思いますので、そういう形で避難のほうをお願いをしていこうと、こう思っておるところであります。
早目早目ということでやるわけでありますが、情報のほうも町のほうに随時入ってきます。河川のどの地点ではどのぐらいの今水量にあるとか、あるいは雲の動き、雨雲の動き、これはメッシュでずっとわかりますので来よるなとかいうこともわかりますし、それから県とか国交省とかそういうところとも連絡をとるようにしておりますので、そういう状況も刻一刻とわかってきますので、そういうものを勘案しながら早目の対応をしていこうということで取り組んでおるところであります。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) 町内にあちこち海抜表示って張ってありますよね、電信柱とか壁とか。これをよく勘違いされる方がおられて、一つ確認なんです。海抜表示っていうのは、津波だ何だには、そういう関係には確かに表示だからいい、わかる。ところが、大雨洪水の場合では、この例えば海抜4メートル、6メートル、6メートルなら流れていくから大丈夫だという安心感が住民の皆さんにもあるんです。ところが、これ月の引力の関係、大潮ありますよね、海からの波の返し、そして川からの濁流、これでもう判断、こういう流れていくっていう安易な判断をしちゃならんのだということをもっと住民の方々に知ってもらわなきゃならん。地震が起きて津波なら、海抜はあれだっていってそういうことしか頭にないということから考えて、これ一つ確認なんですけど、海抜表示っていうのは、単に海面からここまでの高さですよ、そういう意味ですよね。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) まさにそのとおりでございます。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) もう一つ伺います。もうおしまいにします。
町の構造上、水田がありますよね、それが南北に長いんです。あぜが南北に走っているっていうことは水田が南北に長いのが隣接してある、ということは水路は東西に走ってるんですね、県道にしても鉄道沿いにしても。いわゆる水はけが悪い。大雨洪水、氾濫になった場合に、由良川があり北条用水があってもはけない場合、これどっか要所要所で水を抜く方法があるんじゃないのかと。私、考えたのが、要所要所でこれ地面掘って、ならつけるなんていうそんな大規模な莫大な費用を使う必要なしに、運河のスエズ運河だパナマ運河ありますよね。水を入れて船を持ち上げる下げる。それを逆に考えて、水を持ち上げる方法、あるんじゃないのかとあれこれ考えたんですけど、この水はけを、水を抜くっていう考え方、どっかで水を抜かなきゃなんない、早く引かせようっていうような考え、町長、何か考えたことあられますか。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 考えたことはございません。
○議長(前田 栄治君) 藤田議員。
○議員(9番 藤田 和徳君) 最後にします。ことし町の防災訓練ありました。天神川が決壊したっていう想定でシミュレーションを見させていただきました。参考になりました。通告外だと思われたら言ってください、やめますから。
いわゆる天神川の河口の堆積帯です。あの砂の堆積帯、以前は東新田場に数メートルで天神川の河口の水が海に流れてました。この前の台風19号で、水の勢いでもってど真ん中を突き抜けて破って海に流れてました。ところが、2日したら埋まっちゃったんです。また埋まった。今は羽合のほうが数メートル天神川の水が海に流れてます。いわゆる海からの波の返しと川からの土砂で簡単に埋まっちゃうんです。これ、どうも水の流れがうまく流れていない。由良川は川は蛇行しててもダイレクトに海に流れます。だけど、天神川はどうしても堤防みたいになってしまう。これ、そんな100メートル、200メートル先に堤防をつくってください、護岸をつくってくださいなんていうことは言いません。ただ、国も県も多分研究されていると思います。しかし、隣接する町として、町長に、研究してみなきゃならんのじゃないのか、これ何とかしないとだめなんじゃないのかという気がしてなりません。最後に、町長にもしその考えがありましたらそれを伺って、私の質問を終わりたいと思います。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 確かに天神川は砂がたまって河口が狭まっているとこでありますが、ある程度一定のものになるとこれが押し出されて砂が出ていくというような、そういう仕組みになってるようでございます。由良川については河口が細くなっておって、これが水がたまってすっと出るということでなかなか全部つくようなことにはならない、やっぱりそういう、何というか、フラッシュというか、そういうのがあって細くなっとる分だけ勢いがついて砂がたまらないという、そういうことになっておるようでございます。ただ、天神川は広いものですから、なかなかそこまではいかないということであります。そういうある程度の一定の水量になると流れるということでありますので、今の状況でやっておられるということであります。大きな雨が降るとそういうような状況になりますので、河口のほうは心配はしなくてもいいんではないかなと、こう思っておるところであります。
○議員(9番 藤田 和徳君) 終わります。
○議長(前田 栄治君) 以上で藤田議員の一般質問を終わります。
次に進みます。
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○議長(前田 栄治君) 6番、油本朋也議員。
○議員(6番 油本 朋也君) 6番、油本朋也です。私は、この定例会において2つ質問させていただきます。
まず、教育長に、民間委託後の放課後児童クラブの現状と課題について質問させていただきます。
幾つかの懸念を抱えて放課後児童クラブの民間委託がことし7月1日より開始されました。民間委託されて約半年がたちますが、夏休みを含むこの期間、それは当初の町の期待どおりに機能して十分な成果を上げつつあるのでしょうか。想定された課題は解決したのでしょうか。新しい環境の中で過ごす子どもたち、その保護者、現場の支援員に戸惑いや不安はないのでしょうか。民間委託に踏み切った町の現在までの動きと放課後児童クラブの現状を課題を拾いながら、ことしの3月と6月の定例会で同僚議員の一般質問に対する教育長の答弁に沿ってお伺いします。
まず、支援員の確保や質の向上には、多くの人材を抱え研修体制が整っている事業者に任せれば安定的な経営が可能になると答弁されておりますが、本町の場合、支援員の確保や質の向上は当初の思惑どおりできているんでしょうか。また、安定した経営は見込めるんでしょうか。
次に、民間ならではの特色を生かし、工夫あるイベントや学び、学習など、子どもたちにより楽しく有意義な場所ができると答弁されておられますが、本町の場合、実際にできているんでしょうか。
次に、民間委託にした場合、試算では町直営での経費を約6%、140万円上回るが、放課後児童クラブは経費節減が目的ではなく、安定的な運営の確保が第一の目的であり、そこが児童にとって楽しい場所、保護者にとって安心して預けられる場所、支援員にとって働きやすい場所になると思うと教育長は答弁されています。そうなっているのでしょうか。
4番目、保育内容の基準として、平成26年に放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例が制定されましたが、それに沿ってしっかりした運営がなされているのでしょうか。
次に、民間委託にすると、会社側から提案として、現在パート扱いの支援員を人事評価制度に基づき正社員への登用とか一般職への登用制度など、長期的な雇用を確保するための制度を考えると提案があったと教育長は答弁されておられますが、その後、具体的な話はあったのでしょうか。
最後に、支援員確保のため給与面での処遇改善を求める質問に対し教育長は、支援員はパート扱いであり兼職も可能であるため、午前中のあいた時間などは別のところで働いて構わないと柔軟な働きを容認する答弁をされましたが、給与等は改善されたんでしょうか、副業を持つ人がふえたんでしょうか。地域の実情に応じ多様な運営によって全国に運営される放課後児童クラブです。現在、本町においても児童の約3分の1が利用しています。民間委託によりこの半年間で現場の何が改善され、以前と比較して具体的にどんな点がよくなったのでしょうか。その組織を安定した経営のもとで将来的にどう発展させていくのでしょうか、町としての方策を教育長に伺います。
次に、オオキンケイギクの駆除について町長に質問いたします。
オオキンケイギクとは、北米原産の多年草で、5月から7月に黄色い花を咲かせる道端や河原でよく見かける花でございます。以前は緑化のために道路のり面などに利用され、また、色鮮やかな花を咲かせるためポット苗として生産され流通していましたが、極めて強い生命力のため一度定着してしまうと、在来の野草を駆逐し周辺の景観を一変させてしまうほどの性質を持っております。そのため環境省により平成18年2月に特定外来生物に指定され、運搬、栽培、販売などが禁止されています。本町におきましても、ことし5月の広報紙にその駆除についての掲載がありましたが、十分な効果が見られない模様で、その対策を急ぐ声が上がっています。町として現在この問題にどう取り組んでおられるんでしょうか。県内でも、毎年のように5月から6月にかけその駆除作業が行われ、その様子が各自治体のサイトにアップされ、昨年は倉吉市での駆除作業の様子がテレビで放映されておりました。本町でもオオキンケイギクの定着実態を把握し、開花時期に向け種子をつくってしまう前に、住民への啓発を含めた実効性のある対策を講じられることを望みます。町長の御所見をお伺いします。
以上で壇上での質問を終わります。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 油本議員の御質問にお答えします。民間委託後の放課後児童クラブの現状と課題についての御質問でございます。
初めに、支援員の確保や資質の向上は当初の思惑どおりできているのか、また、安定した経営は見込めるのかとの御質問です。現在、必要な支援員の確保はできております。委託前は、北条なかよし学級8人、大栄こども学級7人だったものが、委託後は、統括責任者1名のほか、支援員は北条なかよし学級で10人、大栄こども学級で6人となり、シフトを組んで運営を行っております。研修といたしましては、受託業者主催の研修に加え、外部主催の研修にも参加するなどし、委託後に4回の研修を行っております。特徴的なものとして、感性育成プログラムとして感じる力や感性の働きを学ぶ研修や、アクティブ・チャイルド・プログラム研修といって、児童のさまざまな遊びを通して、けがをしにくい体づくりと身のこなしを身につける取り組みも行われております。また、プロの劇団員による読み聞かせの研修も行われ、支援員のスキルアップにつながっています。委託後5カ月が経過しましたが、その間の支援員の確保や研修はしっかりと行われており、安定したクラブ経営ができております。
次に、子どもたちにとってより有意義な場所にできているかとの御質問です。クラブでは、プロの劇団員による読み聞かせや、北条、大栄の児童交流事業、地域との連携事業などが行われています。また、ブロックなどの知育玩具を活用した遊びを行うことにより子どもの発想力が豊かになり、みずから遊びを考えて過ごせるようになったといった話や、友達の中に入ることができず遊べなかった子どもが減ったという話も聞いており、これは先ほどの支援員の研修の成果が出ているものと感じているところで、子どもたちにとって有意義な場所となっているものと思います。
次に、児童にとって楽しい場所、保護者にとって安心して預けられる場所、支援員にとって働きやすい場所になっているかとの御質問です。先ほど申し上げましたとおり、児童にとっては楽しく有意義な場所となっております。保護者にとっては、委託後に配布された家庭連絡ノートでクラブでの様子が確認できることや、要望等を気軽に伝えることができるようになりました。また、ホワイトボードを使った児童の登所、降所の管理やマチコミメールの導入など、保護者にとって安定して預けられる場所になっているものと思います。支援員にとっては、統括責任者1名のほか、北条、大栄それぞれのクラブに現場リーダーが配置されたことや、受託業者によって携帯電話の増設、パソコン、プリンター等の整備なども行われており、支援員にとっても働きやすい環境になっていると思います。
次に、保育内容は条例に沿ってしっかりした運営がなされているのかとの御質問です。クラブ運営については、支援員の配置、必要な面積の確保など条例に沿った基準でできております。今年度は、鳥取県が開催する放課後児童支援員認定資格研修を受講資格のある4名が受講をしているところで、これにより資格取得者は8名となる予定です。
次に、支援員の正社員への登用や一般職への登用など、長期的な雇用を確保するための制度を考えるとの提案に対して具体的な話はあったかとの御質問です。具体的な話は聞いておりませんが、今回の委託契約期間がことし7月から令和2年3月31日までと短いこともあり、長期的な話にはならなかったのではと思います。次年度以降は複数年契約を行いたいと考えていますので、受託業者の経営的な安定と支援員の安定雇用につながるのではないかと思うところです。
次に、支援員の給与は改善されたのか、副業を持つ人はふえたのかとの御質問です。パートの働き方については、委託後は受託会社の社員として雇用されているため、一人一人の雇用条件や副業の状況はわかりませんが、賃金のアップや交通費の支給など、処遇はよくなったということを聞いております。
最後に、何が改善され、具体的にどのような点がよくなったのか、将来的にどう発展させるのかとの御質問です。民間委託を行って5カ月を経過しましたが、この間、支援員の研修がしっかりと行われ、そのことが児童に対してよい影響を与えているように思います。先ほども申しましたが、今年度は契約期間が短かったこともあり、継続して安定したクラブ経営を行う環境が整っていませんでした。引き続き安定したクラブ経営が行われるよう、来年度以降について複数年契約を行っていきたいと考えております。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 油本議員の御質問にお答えいたします。オオキンケイギクの駆除についての御質問でございます。
オオキンケイギクは、議員仰せのとおり、5月から7月にかけてコスモスに似た黄色い花を咲かせる多年生の植物で、道路ののり面緑化等に大量に使用されるようになりましたが、極めて強い生命力であるため全国的に野生化し、河川敷や道路に大群落をつくり、在来生態系への影響が危惧されておるところであります。外来生物法により特定外来生物に指定される以前は鑑賞用に栽培されていたことや、かれんな花であるため刈り取ることに抵抗を感じる方も多いこと、結実後の刈り取りはかえって種子を拡散させるおそれがあることなどから、その駆除がなかなか進んでおりません。
町内でも、毎年5月の中旬ごろからオオキンケイギクの繁茂が見られることから、4月に開催される自治会長会や町報等で駆除について啓発をしてまいりましたが、正しい駆除の方法について具体的にお伝えする必要があると考え、昨年、TCCに協力していただき、オオキンケイギクはどういう植物なのか、その実際の駆除方法等についてわかりやすくお伝えするためのミニ番組を作成し、昨年に引き続きことしも放映されているところであります。こうしたところからオオキンケイギクが特定外来生物であり、防除の必要があるということは町民に認知されつつあると考えておるところであります。また、県の自然保護監視員の方がパトロールを行い、町内での繁茂の状況等を情報共有した上で、協力して土地の管理者等に駆除の依頼を行っているところでございますが、来年は、毎年、倉吉市の打吹山で実施されているオオキンケイギク駆除作業を本町でも実施していただくよう県に協力を求めてまいりたいと思います。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) ありがとうございました。
まず、放課後児童クラブ、教育長にお尋ねさせていただきます。
今こちらに昨年12月3日の全員協議会資料としていただいた放課後児童クラブ民間委託についてという資料がございます。ここから読み取れますように、以前は民間委託に当たり、多分よくなるんじゃないかと思われながらも、実際、支援員も保護者の方も町自体も幾分手探り状態だったというように思います。しかし、今では、先ほど教育長おっしゃいましたように、事業主体が民間のこのシダックスさんにかわったことにより、支援員はそれまでのいわゆる自分なりの経験に基づいた指導方法、それが頼りだったものが、研修等によって全国レベルのスキルを学び、レベルアップした内容で支援を行っているという自分なりの実感を持って子どもと接しておられるそういった様子です。また、何か伺うところでは、先ほどおっしゃいましたのもありますけども、民間委託になって支援員の方たちからの直接の声としまして、給料が上がった、交通費が今までなかったのが支給されるようになった、それまで事務所にはいわゆる町から支給されたスマホ1台しかなかった、ところが、先ほどおっしゃいましたように、民間委託になってパソコンとプリンターとコピー機が入りました、見てください、こんなに入りましたというふうに私は声を伺ってまいりました。ほかにもたくさん喜びの声を伺うことがございます。おっしゃいましたように、かなりいい方向に進んでいるように私は思っております。
また改めてお伺いしますんですが、支援員の意欲とか子どもたちへのサービス内容が、この委託後、この5カ月の半年近くを経過して実際に全体的に充実したものになっていると、教育長さん、改めて伺います、それを感じていらっしゃいますか。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 子どもたちの様子等についても、これまでなかなか落ちつかないというような子どももいたところなんですけども、この委託後については、支援員さんの努力のおかげだというふうに思いますけども、落ちついた状況で両教室とも運営されているということで、大変良好だというふうに思ってます。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) また、この先ほどの資料によりますと、めくったところにいろいろ書いてございますけども、それまで町がかかわっていました労務管理などの業務負担が大幅に軽減されるであろうというふうに書いてありますが、実際に比較しまして、意図していたその効果、いわゆるその労務管理の業務負担など、そういったのの大幅削減というのは計画どおりにいっておりますでしょうか、伺います。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) これまで支援員の確保であるとか支援員の賃金の支払い等について私どものほうで行っていたところなんですけども、これが委託業者のほうで行われるようになったということで、そういう部分で業務が軽減されたというふうに思っております。その軽減された分については、それ以外の子育て部門等に多くの時間が費やせるようになったというふうに思っております。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) 教育長の答弁によりますと、放課後児童クラブに民間委託後、いろんな面で期待していた効果が上がっているということで、本当にそれはよかったと思います。
それでは、ちょっと具体的な質問に入らせていただきます。
まず、運営場所を含む小学校と放課後児童クラブの関係について伺います。北条なかよし学級の場合は、小学校との距離が近いので、細やかなことでも相談しやすいなど、この子をよくしようという学校と放課後児童クラブさんとの情報交換が教育長の言われるようにうまくいってるというふうに現場のリーダーさんを含め支援員さんから伺っております。が一方、大栄はどうでしょうか、大栄こども学級は小学校との連絡はその点どうでしょうか、細やかな情報など現在うまくいっていますでしょうか、伺います。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) ここに勤めていただいております統括責任者の方が各学校を訪問をして、いろいろな
子どもたちの様子であるとかということの情報交換というのは行われているというふうに聞いております。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) そういうふうに聞いてらっしゃるとしたらよろしいんですけども、例えば北条の場合、小学校との距離が近うございます。ただ、大栄の場合は距離が、正確にははかっておりませんけども、1キロ以上ある、中には2キロ近くあるんじゃないかという声も聞いております。その移動中、子どもさんたちの移動でその安全面が心配であるという声が聞こえてまいります。
ちょっと解決に2つの案をいろいろ聞いた中で出させていただきました。もし可能であればなんですけども、今の施設にかわりまして近くにある勤労者体育館の利用はどうでしょうかと。それは、空き部屋と体育館がございますので、その利用をすれば近くていいんじゃないか。そして2番目は、もしそれが無理であるならば、現在の位置まで、大栄分館までスクールバスなどの利用によりちょっと子どもさんを移動させてもらってはどうだろうかというのもあります。最後3番目ですけども、それよりも、大栄小学校に今空き部屋ないって伺ってますけども、教室をあけてスペースをつくると、それが一番安全じゃないか、体育館も近いしという3点、これをちょっと伺ってまいりました。放課後児童クラブを学校の近くに置いたほうが連絡が密になり、例えば体の調子を含めた子どもさんとの様子を学校とクラブがお互いに把握しやすいということなど、例えば物理的な距離以外にももっとメリットが生まれるような、そういうふうに思います。簡単なことではないと思いますが、それらのことを踏まえましてこれらの案について教育長の御意見を伺いたいと思います。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 放課後児童クラブが本来どこにあったら一番いいのかということにつきましては、これは学校に隣接もしくは学校の中に設置をしたほうがいいというふうに思っております。文科省のほうも、そういうとこで進めなさいということの指示をいただいておりますけど、大栄小学校の校舎内に児童クラブをつくるということが現在のところはできていないといいますか、なかなか難しいじゃないかなというふうに思っております。要は放課後児童クラブは夜7時まで、そして土曜日も開館をしています。
子どもたちがいるという状況がございますので、学校の施設内とのセキュリティーの問題等の解決も必要かというふうに思いますので、ちょっと難しいのかなというふうに思います。
いただいた勤労者体育館については、玄関のところに事務室等もございますが、もう全くほんの机が1つ置けるか置けないかというような部屋ですし、あとはトイレとロッカー室があるだけということで、ここはまず難しいのかなと。アリーナといいますか、体育館のほうは体育館の利用がございますので、そこを体育館を仕切って利用するのかということは、今の段階ではちょっと難しいのかなというふうに思います。
スクールバスについては、
子どもたちが放課後児童クラブに行くときは、それ以外の
子どもたちはスクールバスに乗って各自治会のほうに帰っていきますので、
子どもたちをスクールバスで児童クラブに送るということはちょっと難しいのかなというふうに思っているところでございます。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) 次に、クラブの運営時間と利用料金についてお伺いします。
現在、運営時間の終了は、平日も土曜日も19時までとなっております。料金は月額2,000円で、18時から19時までは特別料金として月額1,000円の追加となっております。つまりお迎えの時間、子どもさんを迎えに行く時間が18時、そして19時、この二通りで、それも月額2,000円と合計3,000円の二通りございます。そういうわけで、お迎えの時間が18時の契約の御家庭でも、実際現場ではその時間より少しおくれてしまうケースがどうしても発生するように伺っております。それによって、仕方ないことなんですが、現場の職員さんが保護者さんの対応に少なからず苦労されるということも少々あるように伺っております。
例えば、はっきりその2つを区分することが現場で実際困難であるならば、児童クラブの開設時間を一律19時までとして、特別料金をなくして保護者負担は全て月額2,000円とする方法はどうでしょうか。もちろん2,000円じゃなくて3,000円でも2,500円でも結構なんですが、現場の職員の方の負担を少しでも軽くするために、その終了時刻、それと利用料金を一律にすることはこれはできないんでしょうか、お伺いします。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 保育料の料金を一律にということでございますけども、現在18時まで2,000円、そして19時までの延長でやられる方については1,000円の料金をプラスでいただいているという状況でございます。家庭の状況において18時までで迎えに来れる人もあろうかと思いますし、それでは迎えに来れないということで19時までの保育を行わなければならない児童もございます。それを一律に19時までという形になりますと、18時まででいいところが19時までいるということは、
子どもたちが長時間ここにとどまるということで、
子どもたちは家庭に帰ってゆっくりと過ごすということが本来望ましいことだろうなというふうに思っております。そういうことから、安易に長時間での受け入れを容認するというのはいかがなものかなというふうに思いますし、現場の職員にとってもさらに負担感が増すという形になります。そして料金についての提案もございましたが、これについては、現在の料金体系で行わせていただきたいというふうに思っております。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) どうしても19時までいなきゃだめだというんじゃなくて、もちろん早く帰れる子どもさんは早く帰してあげたいという意味で申し上げたわけでございますが、そういうことでしたら、またいろいろ話をしてみたいと思います。
その料金設定のことなんですが、今、月額基本は2,000円でございますが、まず、そう決められたことの根拠、それを伺いたいと思います。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 2,000円に決められた根拠ということについては、かなり以前の話でございますので、どういう経過で決められたのかということについては定かではありませんが、ただ、保護者の方に多くの負担をしていただくよりは低額の料金でということではなかったのかなというふうに思います。中部地区では、おおむねこのような2,000円ないし3,000円ぐらいの料金ですけども、東部、西部のほうにおきましてはこのような料金で行っているところはございません。ただ、保護者負担の軽減をということだろうというふうに思います。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) 済みません、重ねてお伺いしますけども、ということは、県中部の料金は県内のほかと比較して安いんでしょうかね。例えば、もし具体的にどこどこは幾ら、どこどこは幾ら、こんなに高いんだよということのもしデータをお持ちでしたら教えてください。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 手元にデータは持っておりませんけども、この民間委託をするときに議員の皆さんにも米子の施設等も見ていただきましたが、米子のほうの施設においては1万円を超えるような料金設定がなされているところも数多くあるというふうに伺っているところでございます。ちょっと具体的にどこの施設が何ぼということは、今ここでは申し上げることができません。申しわけございません。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) 町内のクラブを統括されます方は八頭にも行ってらっしゃいますけども、八頭は4,000円だというふうに伺っとります。料金に関しましては、よりよいサービスを提供するために、支援員をふやしてほしい、そのためには値上げも仕方ないという考え方と、教育長の言われますように、民間委託にしてサービスが充実したとはいえ近隣との兼ね合いで本町だけ値上げしづらい、保護者の方の負担も考えると値上げしづらいという気持ちで、現状維持という考え方もあると思います。ただ、もう何年もこの利用料金であると伺っています。民間に委託して今後とも良質なサービスを提供し続けたいと先ほど教育長言われましたけども、そのためには、近い将来、料金の値上げもやむなしと思われるのか、それともこのまま料金は維持するんだというおつもりなのか、現在のところの御所見を伺いたいと思います。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 料金を幾らにするのかというのは、町のほうで決定するという形にしております。サービスのほうについては、委託業者のほうにきめ細やかな対応等をお願いするということはちょっと別な案件でございます。今現在、なら料金を幾らにするのかということにつきましては、現在のところ値上げをするという考えは持っておりません。将来的にどうなるかということは今ここでは申し上げられませんけど、今のところ私としてはそういう考えを持っていないというところでございます。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) わかりました。
次に、来年度の受け入れについてお伺いしたいと思います。北条なかよし学級は、現在、小学校1年生75名中48名が利用されていると伺っとります。約6割です。来年60人の1年生が北条小学校に入学予定と伺っておりますが、この割合ですと利用者が大体35名程度になると見込まれます。そうなれば、ことし10月1日現在108名の登録がある北条なかよし学級は来年度130人程度になるというふうに予想されております。現在1日平均、約80人が利用されるこの北条なかよし学級の定員は、先ほどのこの去年の資料によりますと、おおむね100名とされています。
それと、ここに私、次年度放課後児童クラブ運営計画案というものがございますが、教育長、ちょっとこれ見られましたでしょうか、それをまず伺います。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 委託業者の統括責任者のほうから、その案というものは見させていただきました。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) これによりますと、ごらんになったということでお伺いするんですが、現在1年生から3年生の退級がほとんど見込まれないと思うので、4年生以上の大幅な退級がないと受け入れは困難であるとあります。さて、そうなった場合、あふれた子どもさんをどこに行かせるんでしょうか。安全な場所はあるんでしょうか。これは早くしないと間に合わないと思います。ちょっとどうされるか、伺います。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 以前、放課後児童クラブの申し込みが多くなるということがございました。そのときに検討したのは、今のふれあい会館の遊戯室じゃないですけど、ちょっと広い遊ぶスペースがあるんですけど、そこを仕切って部屋にしたらどうかというような検討をした時期もございます。
子どもたちの申し込み状況を勘案しながら検討はしなきゃいけんと思いますけども、ちょっと今の段階で何人の入所があってということまでの具体的な話を聞いておりませんので、今のところはこういったような状況です。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) 例えば北条支所、これいかがでしょうか。その利用によりますと距離の心配ももちろんございませんし、15時ぐらいからでしたら一般の方の利用もちょっと減るように伺っております。スペースも問題ないと思いますが、例えばその使用をした場合に児童クラブの運営上それは実際可能なんでしょうか、検討に値するんでしょうか、ちょっとお伺いします。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 済みません、今の場所をかえて北条支所でやるということですか、それとも、ふれあい会館もやりながら北条支所でも2カ所で運営をしていくんだということなのか、ちょっとその辺がわかりませんけども、仮に1カ所に北条支所のほうでやるということは、北条支所の北条健康福祉センターの中ではスペース的に無理だろうというふうに思います。それと、今のふれあい会館と北条支所の2カ所に分けてということになりますと、
子どもたちを見守る体制とか、今度はそこに行くまでの距離がこれまでの倍になるということで、そういう安全性等もございますので、なかなかちょっとそこは考えにくいのかなというふうに思います。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) 済みません、言葉足らずで。いわゆるあふれる可能性がある子どもさんをそれに収容されたらどうかという意味で私が申し上げたとこでございます。距離のことを言われましたけども、それでも大栄よりは大分近いと思いますんで、もし可能でしたら御検討いただければと思ってそれを申し上げたわけでございます。
よく町は待機児童を出さないと言っておられますし、子育てするなら北栄町、教育するなら北栄町と言っておられます。放課後児童保育を希望される子どもさんたちが全員受け入れされますように、適正な運営の場所、適正な職員の数、この確保が必要になってきます。今後どのような覚悟でこの受け入れの問題に望まれるのか、あふれてくる可能性がございます。最後に、いま一度、簡単で結構です、教育長の御所見をお伺いしたいと思います。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 放課後児童クラブの受け入れについては、北条なかよし学級が100人程度、大栄こども学級が80人程度ということで受け入れております。これについては、100人だったら100人以上から超えた分についてはお断りして待機児童にするのかということではございません。ある程度の柔軟な対応ができるという形になっておりますので、そこで対応していきたいというふうに考えておりますし、その柔軟な対応よりもさらに大きく超えるということであれば、もう少し定員自体を多くして受け入れるということも検討しなければならないというふうに考えているところでございます。できるだけといいますか、待機児童は出させないような対応をとる必要があるというふうに思っております。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) 来年の4月からそれは直面されるかもしれませんので、くれぐれもなるべく早く検討のほうをよろしくお願いいたします。
続きまして……。
○議長(前田 栄治君) しばらく休憩します。(午前10時42分休憩)
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○議長(前田 栄治君) 休憩前に引き続き再開します。(午前10時55分再開)
油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) では、次に、2問目のオオキンケイギクの駆除について町長に追加質問させていただきます。
ここに環境省さんからのサイトで、それに関するお知らせをちょっと拝借してまいりました。こういったA4判ですが、ちょっとコピーできなかったんですけど、赤字で大きく、この植物を植えたり広げたりすることは禁止されていますというふうに書いてあります。黄色い花に非常に映えてると思います。また、倉吉の行政サイトを見ましたら、オオキンケイギクのいわゆる処理に関する方法が詳しく載っています。例えば、根っこから引き抜いて二、三日天日干しにして枯れさせた上で、袋に入れて可燃ごみに出しなさいよというふうに書いてございます。生態系に関するこの悪影響を及ぼす特定外来生物というものは、誰でも簡単に幾つかの種類を上げることができると思いますが、正直まさか私も、この身近にあるこういう花がそれではあるとは全く思っておりませんでした。最近になってこのことを知り、私の不勉強を恥じ入る次第でございますけども、町長に伺いますが、町長、このオオキンケイギクというものが栽培とか運搬とか販売とかも法律で禁止されて、その処分方法まで細かく決められている植物というのをいつごろ御存じになったか、お伺いしたいと思います。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 以前、国道9号線沿いにもかなり生えておりましたが、これがきれいに刈り取られております。そういうときに、これは特定外来種ということで刈ったということを伺っておりますので、そのときに知ったと。
○議長(前田 栄治君) 油本議員。
○議員(6番 油本 朋也君) 町長、今、刈り取ったとおっしゃいましたが、正しくはこれは抜き取らないとだめみたいなんで、ちょっと重ねて申し上げます。
ちなみに、今言いました販売とか運搬とか栽培、これに違反した場合、罰金が300万円以下もしくは3年以下の懲役、法人ですと1億円以下の罰金だそうです。ことしの町報の5月号に掲載されて、TCCでも町長今おっしゃいました放映されたというふうにおっしゃってますけども、まだ私のように気づいてない人間がたくさんおると思います。道端に咲いておりますこういったきれいな花をきれいだからといって持ち帰り自宅の庭に植えかえる人がおるから、何とかしてくれということで私、こういう質問をさせてもらったわけなんですが、例えばこの環境省さんの画像、そういった画像にこういったリーフレットを処分方法とか罰金とかも書いて広報紙と一緒に、広報紙のちょっとページに載せるんじゃなくて、ぼおんとA4でこれを挟まれるのも一つのインパクトがあると思います。徹底的な駆除には根気強い啓発活動というものが今後も必要になってくると思いますが、この点について、今後の活動についていま一度町長の御所見をお伺いしたいと思います。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) まだ知られない方もあると思いますので、やっぱりそういう啓発することが大変大切だろうとこう思っておりますので、わかりやすいような形の中でもっと継続的に情報を公開していきたいなと、こう思っておるところであります。
○議員(6番 油本 朋也君) 終わります。
○議長(前田 栄治君) 以上で油本議員の一般質問を終わります。
次に進みます。
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○議長(前田 栄治君) 3番、飯田正征議員。
○議員(3番 飯田 正征君) 3番、飯田正征でございます。私は、本定例議会におきまして、町長、教育長に3つの事項について質問させていただきます。
最初に、学力向上についてでございます。
文部科学省が小学6年、中学3年を対象にことし4月に実施した全国学力テスト、本町は、中学校の英語が鳥取平均を上回っただけで、他は全国、鳥取県平均よりも低かった。原因と学力向上のために今後どのように取り組んでいくのか、お伺いいたします。全国でも学力の高い秋田県に視察に行かれたが、その後どのように取り入れ、どのように取り組んでいるのか、お伺いいたします。
次に、ふるさと納税返礼品についてでございます。
高齢化社会を迎え、高齢者だけの単身世帯が増加し、孤独死の懸念も高まっている中、日本郵便が有料で始めている高齢者みまもりサービスがあります。このみまもりサービスとは、町外に在住する家族が依頼し、郵便局が町内で暮らす高齢者を月1回のペースで訪問、体調や睡眠、不審電話などを聞き取り、その内容を電子メールで報告するシステム、電子メールには顔写真も張りつけできます。家族を見守りたい思いと北栄町を応援する気持ち、両方が実現できるみまもりサービスを返礼品に加えてはどうか、町長にお伺いいたします。
最後に、出産後の外出支援についてでございます。
子どもを出産し、外出しても授乳する場所や施設がない、授乳場所を探すのに苦労するという声を聞きます。外出先でも母乳が与えられ、産後の閉じこもりを防ぐ対策として、第1子、第2子以上とでは異なってもよいが、授乳ケープ、授乳ストラップ、上着、キャミソール、授乳用ブラジャーなどを出産準備品ギフトとして検討してはと考えます。こども園、小学校の授業参観、運動会など町内行事の際には臨時の授乳室をつくってはと考えますが、町長、教育長にお伺いいたします。
以上で壇上での質問を終わります。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 飯田議員の御質問にお答えします。
初めに、学力向上についての御質問でございます。
全国学力・学習状況調査につきましては、議員仰せのとおり厳しい結果でございました。この結果を受けて、各学校とも各教科の領域ごとに分析をし、今後どのような対策を行っていくのか、そして各家庭にお願いしたいことなどをまとめ、学校だよりを通して保護者に報告しています。
今年度は、教育委員会事務局の指導主事1名と各学校の1名の計5名が秋田県大館市の
小・中学校に視察に行きました。先日、教育委員会定例会でその報告会を行ったところでございます。大館市では、2040年の市の姿を考え、子どもが育むべき資質、能力をおおだて型学力と定義し、就学前教育から高等教育まで、どの世代にどのような力をつけていくのか、共通認識を持ってそれぞれの取り組みをしておられます。その中心となるのがおおだて型授業と呼ばれる授業スタイルと、地域と協働しながら体験活動を行うふるさとキャリア教育です。おおだて型授業では、
子どもたちの学び合いを軸にしたもので、「教わる」から「学ぶ」への転換を図ったものです。授業は「導入、展開、終末」をはっきりさせ、特に「展開」では、子どものリーダーを中心に話し合いを進めて、教師はコーディネーターに徹しました。深い学びにつながるよう子どもの発言に対し問い返したり、揺さぶりの発問をしたりします。そして「終末」では、何を学んだのかの振り返りを行い、
子どもたちが自己の変容や学びの自覚がわかるようにしています。この振り返りまでをしっかり行うには、教師のコーディネート力、タイムマネジメント力が備わっていなければなりません。
本町の各学校でも、授業改善に向けて講師を招聘するなどして研究を行っておりますが、教育委員会といたしましても、学力向上の取り組みの重点に授業改善を置き、北栄町のスタンダードとして、どういった授業展開をするのか、統一的なものを示していきたいと考えているところです。
ふるさとキャリア教育の取り組みにつきましては、地域とのかかわりの中で、地域の方に守られていると感じることで地域を知り、地域のために何ができるかを考え、主体的に行動する
子どもたちが育っているという報告でした。本町では、来年度からコミュニティ・スクールの導入が始まりますので、地域の方々とのかかわりの中で安心感、役立ち感を得て、主体的に行動できる力を身につけることができるものと期待するものでございます。
また、大館市の
子どもたちの現状として、挨拶をする、靴をそろえる、人の話を聞くなど当たり前のことが当たり前にできていて、その質が高いという報告も受けました。基本的な生活習慣が身についていて、それが学習の土台になっているところです。このことについては、学校だけでは取り組みができませんので、家庭や地域と連携をとりながら進めていきたいと考えております。今年度は、町立こども園3園でメディアとの上手なつき合い方の研修会を行いました。15歳の姿を見据えて幼児期に何をすべきかを考える機会になり、多くの保護者に参加いただき、好評でございました。今後も、このような研修の機会を捉えるなど、基本的な生活習慣の定着に向けた取り組みを進めていきたいと考えております。
次に、出産後の外出支援についての御質問でございます。
産後の閉じこもりを防ぐ対策としての出産準備品ギフトにつきましては、町長が答弁されます。
産後の閉じこもりを防ぐために、子育て支援センターでさまざまな教室や事業を行っています。乳幼児訪問の際や各種健診等においてPRをし、多くの乳幼児とその家族に利用していただいておりますし、今後もそうなるように努めてまいります。町内行事の際の授乳室については、現在でも施設の一室を授乳スペースとして開放するなどの対応を行っております。図書館のイベントの際には応接室を、先日行われた北条ふるさとまつりの際には相談室を開放して対応しております。今後も要望をお聞きしながら対応を行ってまいります。ただし、小学校の生活発表会、中学校の文化祭等は、
子どもたちの学習成果の発表の場でありますので、鑑賞マナーとして託児や一時保育を御利用いただきたいというふうに思っております。
○議長(前田 栄治君) 松本町長。
○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。
ふるさと納税返礼品についての御質問でございます。
ふるさと納税返礼品に、日本郵政のみまもりサービスを加えてはとの御提案でございます。
少子高齢化が進む中でこのようなサービスがあれば、北栄町から離れて暮らす御家族にとっても安心・安全の一助となる取り組みであると同時に、高齢者の方たちが孤立化せず安心して暮らせる地域づくりにつながると思います。よい御提案でございますので、先日より日本郵政と連絡をとり合っており、本町の返礼品に加えるための準備を進めているところでございます。
次に、出産後の外出支援についての御質問でございます。
産後の閉じこもりを防ぐ対策として、授乳ケープなどを出産準備ギフトとしてはどうかとの御質問でございますが、授乳の有無やサイズ、好みもあり、出産予定者全員にニーズがあるかどうも不明ですので、ギフトとしては適当でないように思います。町内行事の際の授乳室の対応につきましては、教育長が答弁いたしましたが、観光施設等で専用の授乳室がない場合には現在でも施設の一部を開放するなどの対応をしておりますが、今後は必要に応じて設置をしていきたいと考えておるところであります。
○議長(前田 栄治君) 飯田議員。
○議員(3番 飯田 正征君) 学力の問題についてでありますけども、学力が本当に県あるいは全国と比較しましても非常に悪いというふうに思います。まずもって小学校の場合でありますけれども、北栄町は国語は61点、鳥取県では63点、全国では63.8点、鳥取県では2点、それから全国で2.8点点数が悪い。算数につきましては、北栄町が63点、鳥取県が66点、それから全国は66.6点、3点に3.6点マイナス。中学校の場合ですと、国語が71点で鳥取県が73点、全国では72.8点、これも鳥取県では2点、それから全国ではマイナス1.8点。数学におきましては、北栄町が58点、そして鳥取県では60点、マイナス2点、それから全国では59.8点、マイナス1.8点。英語だけが唯一鳥取県平均を上回っとるということで、北栄町が55点、鳥取県が54点、それから全国では56点ということで、マイナス1点ということで、非常にこういった一つのものを見ることによって本当に北栄町は大丈夫かいな、教育するなら北栄町なんて言っとられますけれども、本当に大丈夫かなっていう気持ちがします。
それで、私は、今までこの北栄町の学力テストのことを随分教育委員会などで実施状況について聞いております。今回のように全般的に全く悪いっちゅうのは初めてです、こういう成績を聞いたりするということは。その点について教育長、どういうふうに考えておられるんですか。
○議長(前田 栄治君) 別本教育長。
○教育長(別本 勝美君) 点で一喜一憂するものではないというふうに思いますが、今回の点は全ての部門において全国平均を下回っているという結果が出ました。このことについては、非常に厳しい結果であったというふうに考えております。今後は、これが全国平均を上回るようになるように対策を講じる必要があるというふうに考えております。