八頭町議会 2017-09-11
平成29年第 8回定例会(第4日目 9月11日)
平成29年第 8回定例会(第4日目 9月11日) 平成29年第8回
八頭町議会定例会 会議録 (第4号)
招集年月日 平成29年9月11日
招集の場所
八頭町議会議場
開 会 平成29年9月11日 午前9時30分宣告
(第4日)
応招議員
1番 奥田のぶよ 2番 川西 聡 3番 小倉 一博
4番 小林 久幸 5番 森 亜紀子 6番 中村 美鈴
7番 岡嶋 正広 8番 坂根 實豊 9番 小原 徹也
10番 栄田 秀之 11番 髙橋信一郎 12番 下田 敏夫
13番 尾島 勲 14番 谷本 正敏
不応招議員
なし
出席議員 応招議員に同じ
欠席議員 不応招議員に同じ
地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名
町 長 吉田英人 副 町 長 岩見一郎 教 育 長 薮田邦彦
地方創生監 角園太一 総務課長 西尾哲夫 税務課長 岩城憲治
企画課長兼
地方創生室長兼
若桜鉄道運行対策室長
川西美恵子
町民課長
谷口雅美智 保健課長 小林俊一
産業観光課長 矢部雅彦 建設課長 髙橋和彦
上下水道課長 森脇孝和
地籍調査課長兼
船岡住民課長
谷本清通
会計管理者 木嶋成志
人権推進課長兼
八東住民課長
岡満
教育委員会事務局次長
田村政司
社会教育課長 細田利夫
農業委員会事務局長
山下真一
男女共同参画センター所長
小林春美
福祉課長兼
福祉事務所長
田中裕之
本会議に職務のため出席した者の職氏名
議会事務局長 坂本美幸 主任 林孝昌
議事日程
別紙のとおり
会議録署名議員
11番 髙橋信一郎議員 12番
下田敏夫議員
議 事 日 程 (第 4 号)
平成29年9月11日(月)午前9時30分開議
日程 第 1 一 般 質 問
議事の経過
◎開議宣告 (午前9時30分)
○議 長(谷本正敏君) 皆さん、おはようございます。
ただいまの出席議員は14名でございます。
定足数に達しておりますので、これから9月8日に引き続き本日の会議を開きます。
◎議事日程の報告
○議 長(谷本正敏君) 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
◎一般質問
○議 長(谷本正敏君) 日程第1 一般質問を行います。
本日は2番、3番、4番、8番、10番、11番の6名に行っていただきます。
それでは、2番、
川西聡議員の質問を許しますので、登壇願います。
◎川西
聡議員質問
○2 番(川西 聡君) 改めまして、おはようございます。議席番号2番、
日本共産党の川西聡であります。一般質問を行います。
まず最初に、平成30年度からの
国民健康保険の国保の広域化について伺います。
国保と申します。国保事業は、国民皆保険事業の中核として、地域住民の医療の確保と健康の維持増進に重要な役割を果たしております。国保は、本町が加入者の占める保険税を中心に、国や県の補助を得ながら医療機関への支払いをすることで、本町の
国保特別会計の事業として実施をしてまいりました。
そもそも国保は、社会保険とは異なりまして、高齢者、低所得者、無職者などを多く抱えていることや小規模な保険者が多数存在すること、保険者1人当たりの医療費が
市町村単位で異なること、
保険税率自体も市町村により大きな格差があることなど、さまざまな問題を抱えております。
そのような中、国保制度の安定化を図る抜本的な改革が急務とされ、国は2015年、平成27年5月に持続可能な医療制度を構築するための
国民健康保険等の一部を改正する法律を公布をいたしました。これによりまして、来年度から都道府県と市町村が共同で国保の運営を行い、都道府県が財政の責任主体となります。これが国保の広域化と言われるものであります。
しかし、この保険者からは非常に不安や、あるいは心配の声が上がっているのは町長も御承知だろうというぐあいに思います。何回か過去に、平成22年と24年に先取りという形で一般質問したんですけれども、おさらいという意味で、ちょっと再度質問してみたいと思います。
まず最初、第1番目、保険料が全県統一化されると、本町の保険料が高くなっていくんじゃないか、こういう心配があります。これが一つ、どうですかということですね。
それから2番目、従来、本町が行ってきた一般会計からの繰り入れ、これはルール分ですね。本町が行ってきた一般会計からの繰り入れについては、どのようになっていくのかと。これに付随して、いわゆるルール分以外の決算目的の、あるいは国保税の引き下げのための一般会計の繰り入れ、これは当町はやっていないんですけども、こういうものについてはどうなっていくというぐあいに思っておられるかということですね。
それから三つ目、
本町国保税の申請減免、一部負担減免ですね。それから、一部負担金の減免、これは
窓口医療負担について、これはどういうぐあいに推移していくのか、どういうふうになっているのか、今、どういう協議かということですね。
それから4番目、県に対する納付金というのがあります、これがもとになるんですが、この国保の広域化の軍資金になるわけですね。県に対する納付金は、
特別医療費助成に係る
国庫負担金の
減額調整措置分について、減額分を給付金に加算するとしております。この件に対する所見はどうか。早口で喋りましたけど、いわゆる特別医療を出して、中学生や高校生、窓口が減らしているわけですが、こういったことをやっている自治体に対して、国保の
ペナルティーを課すと、こういった問題について、減らした分だけ納付金に反映させると、こういう考え方についてはどうかということですね。
それから最後であります。
短期保険証、
資格証明書などの発行の事務処理は、統一をされるのか。あるいは、
資格証明書の当町の無発行、これは本当にいい状態なんですけど、この無発行は継続するべきだと私は考えて、これは強く後でも議論しますけれども、継続するべきだということを協議の中で強調していただきたいと思うんですが。
以上、5点にわたりましての質問であります。まず第1回。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 皆さん、おはようございます。
一般質問2日目ということでありますが、土日に開催されました小中学校の運動会、本当に多くの議員さん方にもお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。天候にも恵まれまして、本当によい運動会になったんではないかなというふうに思っております。
それでは、2番、
川西聡議員の一般質問についてお答えをいたします。
平成30年度からの
国民健康保険の広域化についてということでいただきました。先ほど、議員が言われましたように、市町村が運営します
国民健康保険は、被
保険者保険に加入する者等を除く全ての者を被保険者とする
公的医療保険制度であり、国民皆保険の最後の砦とも言えるものであります。
しかしながら、被保険者の年齢構成が高く、
医療費水準が高い所得水準が低く、保険料の負担が重い、財政運営が不安定なリスクの高い
小規模保険者が多く、財政赤字の保険者も多く存在するなど、構造的な問題を抱えているところであります。
このような現状を改善し、国保制度の安定的な運営が可能となるようにするため、国の財政支援を拡充するとともに、都道府県と市町村がともに国保の保険者となり、安定的な財政運営や効率的な事業の確保等が図られるよう、平成30年度より制度改正が行われるということであります。
現在、鳥取県及び全市町村により、
連携会議等を重ね、制度改正に向けて国保運営、
事務取り扱い等が円滑に移行できるよう、協議を行っているところでもあります。
最初に、保険料が全県統一され、高くなるのではということであります。
各市町村の保険料、どうしましょう、税と言いましょうか、八頭町ですのでね。
保険税につきましては、鳥取県全体の
保険給付費を推計し、そこから
国庫負担金等の公費を除き、県全体の納付金額を算出いたします。その
納付金総額に各市町村の年齢調整後の
医療費水準の勘案、所得水準や被保険者数を反映させて算定されるというところであります。
各市町村は、
市町村ごとに算出された金額を納付金として県へ納める形になりますが、この納付金を納めるため、従来どおり各市町村で保険税を徴収するということであります。
保険税率の県内統一につきましては、
保険税率水準のあり方として議論すべきではありますが、現状において各市町村の
医療給付費の水準や所得水準の差が大きいなど、保険税率の県内統一が困難な状況にあり、保険税率の決定におきましては、各市町村独自の賦課割合を用いることが確認されております。
本町といたしましても、保険税額が大きく変動することは好ましくないと思っており、安定した運営が図れるよう、対策を検討いたしたいというところであります。
2点目の、従来本町が行ってきた一般会計からの繰り入れについては、どのようになるのかということであります。
これまで本町では、市町村の義務として行わなければならない
法定繰入金、保険基盤安定繰り入れ、それから事務費等の繰り入れ、出産・育児一時金等の繰り入れを行っており、制度改正後におきましても、これまでと同様に一般会計より繰り入れを行いたいと考えております。なお、
不納欠損処理を行った場合には、補填しているということも御承知おき願いたいと思います。
3点目の申請減免、一部負担金の減免についてであります。
今後、
連携会議等で協議を重ね、取り扱いについて統一した方向性を決定される予定でありますが、現状におきましては、これまでどおりの扱いということであります。
4点目に
国庫負担金の
減額調整措置分の件であります。
国におきましては、
地方自治体単独による
医療費助成、先ほどありました特別医療ということでありますが、の取り組みに対しまして、医療費の波及増分は
実施自治体が負担すべきとして、本来国が負担すべき
国民健康保険国庫負担金等の
減額調整措置を講じているところであります。この
減額調整措置に係ります見直しにつきましては、平成28年6月2日、閣議決定されたニッポン一億総活躍プランにおきまして、子どもの医療制度のあり方等に関する検討会での取りまとめを踏まえて検討することとなり、厚生労働省では平成30年4月1日より未就学児までの
医療費助成につきましては、減額対象としない方針を決定されたというところであります。
これらの国保の
減額調整措置に対する国の考えに対しまして、鳥取県では
関係市町村の意見を取りまとめた上、今回の対応は子どもに限っての対応であるということでありまして、ほかにも障がいのある方、また
ひとり親家庭等もございます。さらには、子ども部門についても鳥取県では、高校生までを対象としており、未就学児までの対象に限定することは理由がなく、到底認めがたいという思いの中で、鳥取県として
減額調整措置につきましては、引き続き子どもを含む全ての対象についての早急な廃止に向けて、あらゆる機会を通じて要望活動を強めていくことを方針として打ち出しているところであります。
本町といたしましても、鳥取県の要望活動を支持するものでございます。
最後に、
短期証明書、それから資格証の関係であります。事務処理は統一されるのか、それから無発行は継続すべきだということであります。
各事務に関します取り扱いの標準化につきましては、現在、
連携会議等で協議中であり、今後一定の方向性が決定されるというふうに思っております。本町では現在、
資格証明書の発行は実施いたしておりませんが、今後協議される場において、現状維持が図られるよう、意見を申し述べたいと考えております。
最初の答弁といたします。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) 一番最後に聞こうと思ったんですけど、一番最初に聞きますわ。
定石どおりかもわかりませんけど、国保会計が本当に苦しくなって、国保税、あるいは料が引き上がって、本当に全国民が苦しむと。これのおおもとの原因は、国庫負担減らしたということですね。これについてのいわゆる要望なり国庫負担をもとに戻せという、そういったことについて今はどのような動きになっていますか、最初に聞きます。これは当然、強調してやっていただきたいということで。お願いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 以前から
国庫負担金とのお話は、川西議員からもいただいているというところであります。
そういった中で今現在、旧の
国庫負担率に戻す対策はどうなっているかということだろうと思います。ただ、今、総じてこの平成30年度の新しい体制といいますか、国保制度への移行ということで、そういったところには言及していないというのが今の姿であります。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) そんなことはないでしょう、
全国知事会とか、それから
全国町村会とか、国保の広域化がいわゆるあるから、だからさっき私が言ったプログラムは後回しだと。こんな見解聞いたことないですよ。それちょっと違うんじゃないですか。もう一回。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) ちょっと知事会のほうは把握はいたしておりませんが、毎年それぞれの町村会で国保に限らずですが、いろいろそのほか県なり国に対しての要望ということがございますが、そういった中で議論はされていないということであります。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) そこに大半時間を費やす。
では、一つ一つ聞きます。端的に聞いていきますんで。
まず最初は、①の保険料の全県統一の問題ですね。これ、試算が出てます。いつでしたか、日取りはちょっと失念しておりますけども。この広域化によると、いろんな複雑な方程式があって、八頭町の場合は国保税はどうなっていくかという推移の推計は出てますね、どうですか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 以前から国保税が県下統一になれば上がるんではないかというお話だろうと思います。
今現在、県のほうで国の資料をもとに試算はされております。そういった中で今現在と、それから今出しておられます概算ですが、数字というのを比較しますと、若干上がるような形には確かになっております。
ただ、これにつきましては、仮係数ということで算定をいたしておりますし、また、大きな財源であります
特別調整交付金等の金額というのは、まだ加味していない数字でございますので、今現在では確かに本年の国保税よりも試算では上がっているというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) ですから、今言われたような事柄があるから、ちょっと飛びまして④ですね、先ほどの質問をしたわけですね。
やっぱりこれは、竹やりに何とかかんとか言いますけども、でもやっぱり僕は言いたいですね。町のほうとしても、いわゆる
ペナルティー分は廃止をするようにね。やっぱり、こういう部分があるとないのとでは全然違うわけですから。
先ほど、町長の言われた国保の
ペナルティー分、私の取り違いだったら指摘していただきたいんですが。その分を計算すると、八頭町の保険料は安くなると。町民にとっては、うれしい限りなんですが、これを本当に実現しようと思ったら、先ほどの言った4番の問題、あれは非常に強調して、やっぱり言っていただきたいということを思うわけですけども、どうですか、もう一回4番の問題。
減額調整分の。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 特別医療の関係でございます。先ほど言いましたように、未就学までは国としてそういった方針を出されているということでありまして、最初の答弁にも申し上げましたけど、今現在、鳥取県では高校生まで対象にしているというのが姿であります。
それこそ、一つの自治体でどうこうということにはならないというふうに思っておりますので、先ほど答弁しましたように、県がそういった方針を出しておりますし、町もそういった考えでありますので、同調して県のほうに意見を述べたいというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) 別に言い争いません。
それで、ちょっとさかのぼって2番ですけど、一般会計からの繰り入れの問題なんですけども、これは当町やっていないといっても、時と場合によっては国保税を引き下げるために、よく言われる一般会計からの繰り入れ、やっぱりやらざるを得ないという判断といいますか、そういったものに直面する場合ってあるというぐあいに思うんです。今までなかった、今までそれやってこなかったということですけど、そういうこと自体が、この統一化によってできなくなるというようなことには、やっぱりなってほしくないと僕自身思うんですが、そのあたりのところをやっぱり強調して、この協議会の中で主張していただきたいというぐあいに思うんですけども、どうですか、単純な質問。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 先ほどルール分ということで申し上げました。そういった中で新たな繰入金というお話だろうと思いますが、それぞれの自治体が納付金、これだけ納めてくださいといった数字をいただきます。そういった中で従来どおりの税率の算定の仕方になるんだろうというふうに思いますが、ただ一つ今言われておりますのは、3方式と4方式ということもございます。
したがいまして、基金であるとか特別な繰り入れということは、またそれぞれの自治体の考えであろうというふうに思いますので、30年度以降、新たな今まで行っております自治体の繰り入れが特別分、なくなるということは考えておりません。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) 先ほどちょっと質問するのを失念しておりましたけど、保険料の算定のやり方ですね。町長も御承知のように、4方式とっているわけですね。その中で特にやっぱり僕なんか今回改めて見てみたんですけども、いわゆる均等割の部分、均等割の部分を換算して税率が決まっていくわけですが、考えてみると、これは子どもがいっぱいいる世帯というのは、本当に均等割かかるんですね。国保税の負担が重くなると。これは、やっぱりよくよく考えてみても、
子育て支援への逆行であって、昔人頭税というのがありましたよね。一人一人の頭数に応じて税金、言葉悪いけれども、徴収すると。そういったことにつながるんじゃないかって。
言いたいのは、協議の中で4方式をとるんではなくて、均等割というのはやっぱりおさらばするべきだと、こういったことをやっぱり私、協議の中で強調していただきたいというぐあいに思うんですけど、難しいかな。町長お願いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 3方式、4方式あるんですが、そういった中で50、50ということは御存じだと思います。4方式であっても資産割とそれから所得割で50ずつ。それから、3方式でも今度は所得割が中心になるんでしょうか、それが50ということであります。今、均等割のお話なんですけど、ですから均等割と世帯割で50をつくるというのが基本な考え方です。
そういった均等割の廃止ということになれば、本当に制度の大きな改革といったようになると思います。したがいまして、今ここでどうこうというお話じゃないというふうに思います。これは、国保の保険は原点に返ってということで論ずる部分だろうという。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) だから言ったじゃないですか。子どもの世帯、世帯の中で子どもがいっぱい生まれりゃあ生まれるほど、子どもに均等割がかかっていくわけですから、税金高くなるわけですよ。これは、
子育て支援に反するじゃないかと、僕は単純な論理かもわかんないけど。やっぱり、こういう識者の指摘もあります。
だから、統一化の中において、やっぱりそこのところを本当に根本的に考えて、今は制度の変更だと言われたけど。制度の変更あったっていいじゃないでしょうかね。やっぱり、何か町村のほうから話を持ち上げていくと、こういう選択があってしかるべきかなと、町長、その気になりませんか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 先ほど、制度のことを申し上げたんですけど、そういった中で均等割の額を考えるということは可能だと思います。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) では、この第一項目の問題、一番最後の問題、
短期証明書と
資格証明書。特に僕は、
資格証明書の問題ですね。これ、
資格証明書を発行されたら、私が釈迦に何とかだけども、窓口で10割負担をする。税金もそういったものも払えないのに、医者にかかったら窓口で10割負担しろ、これは医療権の剥奪ですよね、今までずっと言ってきましたけども。
このことについて、県は
短期証明書の問題もそうなんですけども、統一化するんだと。どういうぐあいに統一化するかなんですよね。
資格証明書は発行しない、こういう統一化をやっぱり協議の中で強調するべきだ。だって、それずっとやってきているんですから、うちの町は。平木町長のときだってそうだし。発行したことないですよ、1回も。
あえて、具体的な自治体言いますけど、お隣の若桜町であったんです。これは、医療権の侵害ですよ、本当に。患者さんに、死ねって言ってるようなもの。言葉が不穏当だったら取り消しますけども、私はそう思っています。
だから、これはやっぱり協議の中で、統一化をするんだったら、やっぱりこういう統一化でなきゃいかん。少なくとも資格証は発行はするべきではない、これをやっぱり統一化にするべきだと、いかがですか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君)
資格証明書については、八頭町におきましては現在発行していないというのが現状であります。この
資格証明書に限らず、今、事務の取り扱いということでさまざまなは話し合いをさせていただいているというところでありますが、それこそ医療権の剥奪ということを言われたわけでありますが、最終的には協議の中で方向性ということは出されるというふうには思っておりますが、いずれにいたしましても市町での判断になるんではないかというふうには考えております。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) これからの協議の推移を見守っていきますが、
日本共産党の
鳥取県議団も、この問題については非常にかなり細かく県知事に対して要望しております。それこそ、医療を守るために、全力を挙げて奮闘したいということを申し上げて、この質問を終わります。
それでは、2番目の問題であります。
給付型進学奨励金の問題についてであります。
琴浦町ですが、2011年、23年度から、それまで同和地区の高校生を対象にしていた返却不要の
給付型奨学金事業である琴浦町
進学奨励金を一般化しております。そして、本年度からは琴浦さんでは大学、専修学校などの学生についても、月額8,500円を給付することを決定いたしました。その条件は保護者の
課税標準額の合計が200万円未満であります。高校生の場合、150万円未満だそうなんですけどね。この
給付型進学奨励金の制度は、教育を受ける権利の保障や
子育て支援、町に貢献する人材の育成の促進を目指すものであります。
琴浦町は、制度の開始から、保護者の
課税標準額の合計が150万円未満の高校生に対して、月額5,000円の奨励金を給付してまいりました。今回の琴浦町の制度改正による新たな対象者は、保護者が町内に在住している大学、短期大学、専修学校、高等専門学校4年生以上、高等学校で2年生以上の専攻科に在籍する生徒となっております。
本町は、同和地区の高校生に対する
進学奨励金、これを本年度から廃止をしました。しかし、県内には、琴浦町のように大学生以上を廃止するんじゃなくて、廃止の方向に持っていくんじゃなくて、せっかくつくった制度を一般化する。一般化して、
進学奨励金給付の対象範囲を拡大する。
子育て支援対策の充実を図っているということであります。
それについて、情報も入っているというぐあいに思うんですけれども、大学生以上の給付型奨励金の一般化を図るべきだというぐあいに考えますが、町長いかがですか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 2点目に、
給付型進学奨励金の対象を一般化するべきだがという質問でございます。
給付型進学奨励金につきましては、旧地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特例措置に関する法律の趣旨に基づきまして、対象地域住民の教育の充実を図る施策として行われております。この施策は、学校教育法に定める高等学校や大学等の教育を受ける能力を有する者に対しまして奨励資金を支給し、就学の道を開き、もって優位な人材を養成することを目的として実施してきたものであります。
八頭町におきましては、本年から高校生に対する
進学奨励金を廃止しましたが、大学生等につきましては現在も継続給付しているところであります。本町の高校生給付廃止時の目的は、一般化への移行という前提でありましたので、今後、公平性や他の
子育て支援策等を考慮しながら、他の自治体の内容等を見ながら協議、検討していく必要があると考えているところであります。
最初の答弁といたします。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) 町長、端的に質問しますけど、将来的には、じゃあ一般化は目指すと、それ間違いないですね。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 先ほど、最初の答弁で申したとおりでありまして、すぐすぐということにはならないと思いますが、いろいろ調査研究をして、そういった方向で進みたいというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) めど言ってくださいよ、やっぱり。せめて、何年か先には一般化したいと、そういう展望ありませんか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) よく議員の皆さん方、いつまでにということをお尋ねになるわけであります。
○2 番(川西 聡君) いちばん大事な話ですよ。
○町 長(吉田英人君) いつまでにするかということですよ、おっしゃられる。
○2 番(川西 聡君) 逆に言えばね。
○町 長(吉田英人君) 今ありましたのは、給付型ということで答弁をさせていただきました。ことしからですか、小中学校の入学のお祝い金というような新しい制度ができたということであります。
したがいまして、いつということを言われるわけでありますが、総合的にそういったことも加味しながら、全体で判断をさせていただけたらと言うところであります。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) 余りこれでしつこく言いたくないんですけど、テレビも始まって、町民が一番知りたいのは、結局その問題についてはいつごろ結論が出るのか、これが一番知りたいわけですよ。やっぱり、そこのところははっきりと議会の質問ですから、私はやっぱりそれは具体化するべきだと。それ以上はちょっと追及しませんけども、何回も言っていることですので、肝に銘じていただきたいなということを申し上げて、この質問とちょっと関連して聞いてみたいことがあります。
同和地区の子どもさんの進学率、同和地区外の子どもさんの進学率、これは出していますか。教育委員会でも、それからそちらのほうでもデータありますか。それは、高校生、それから大学も含めて全部です、私の質問です。そういったものというのはどうなんですか。聞いた上で質問しますから。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) ちょっと手持ちで資料がございますのは、専門学校でありますとか大学の資料はございます。
ただ、それを地区の方、また地区外の方ということでは資料としては今持ち合わせいたしておりません。
4年生の大学の進学率が大体49%でありますし、それから短大、それが5%余り、それから専門学校が16%というようなところであります。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) 皆さん方も何が言いたいのかよくおわかりだというぐあいに思うんですけど、格差ないんですよ、そんなに。ですから、先ほど私が質問した命題は、やっぱり当然将来あってしかるべきだということですね。
それからもう一つちょっと伺います。これも派生して聞いてみたいなと。防衛大学生いらっしゃいます。将来的な検討ですが。これは、僕は国からたしか防衛大学生、私、前に陸上自衛隊高等工科学校の生徒さんの給与の問題でちょっと言いましたけども、皆支給されているんですね、こういった人たちというのは。ですから、これは対象外にするべきではないかということをちらっと考えたんですけど、そのあたり将来的な検討としてどうですか、どう思われますか、直感的に。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 記憶では、防衛大学生に対しましての給付ということは行っていないというふうに考えております。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) 結構でございます。
それでは、最後の質問をいたします。
非常に教科ではあるんだけども、捉えどころのない教科がこれから学習指導要領の改訂によって登場してまいります。それが道徳であります。本町のこれは2006年、平成18年ですか、教育基本法が改定されました。第2条の教育の目標に、例の私背中がむずむずとするんですけども、愛国心などが書き加えられました。それを出発点としまして、政府筋でいろいろ議論があって、小学校と中学校の子どもさんに、道徳を教科化する。指示も通達も出してこれをやっていく。もちろん、同僚の議員がよく使われる横文字ですが、アクティブラーニングというんですか、当然道徳科に導入すると、こういう流れになっております。
本町の道徳教育につきまして、6月定例議会でしたか、岡嶋議員がこの問題というのか道徳教育について若干質問しました。薮田教育長が次のように答えました。もし間違いがあったら指摘して。平成27年3月の小中学校学習指導要領の一部改定により、道徳の時間を特別の教科として位置づけ、小学校は平成30年度から、中学校は平成31年度から全面実施をされます。多様で効果的な道徳教育の指導方法へと改善をしていく。その中で道徳の教材として、具体的な人物や地域、我が国の伝統と文化に根差す題材などが重視をされている。小中学校道徳科の趣として、集団や社会のかかわりについて。次なんですね。伝統と文化の尊重、国土や郷土を愛する態度がある。現在、教育委員会では、八頭町小中学校道徳資料集の作成に取りかかっていると。これは、平成29年度で作成して、30年度から使っていきたいんだと、このように薮田教育長が答弁されたわけですね。
私、ちょっと2点聞いてみたいんですよ。なかなか難しいんですけど、アクティブラーニングっちゅうですね。道徳という教科は、通常の教科学習とは違う。客観的な答えがあるようでない、あるいはないようである。評価も分かれる。客観的な点数による評価にはなじまない、ずっと言われております。
そういった中で子どもの成長だとかそういったことをはかる観点が教育の大きな目的ですから、この薮田教育長がるる言われた道徳教育の教材として、これをどのように子どもさんに教えていかれるのか、指導していかれるのかということですね。これをまず最初に聞きます。その上で、どのような資料を作成するのかという、そういう質問項目ですね、これが1番目であります。
それから、2番目の問題として、これは取り越し何とかになったら、私は非常にありがたいんですけども、全国的な趨勢として、教育勅語を見直して、教育基本法や学校教育法に抵触しない範囲、反しない範囲で教育勅語を教材として取り上げることは差し支えない、こういういわゆる文部科学省の見解が出ました。もちろん、それを大もとで声高らかに主張されたのが安倍首相であります。何を目的にしているか、そこの議論はしません。
しかし、これは結論部分ですが、教育勅語のどのような内容であっても、これを肯定して取り上げるということは、私は戦後の教育基本法、あるいは学校教育法のいわゆる今のシステム確立という点から見て、教育勅語を肯定的にして捉える、これを教材として肯定して取り上げるということについては、私はちょっといささかどうかなということを私は思うわけですが、これは取り越し何とかかわかりませんけども、教育長としてこの問題については、常日ごろでも結構です、どういう所見を持っておられるかということをお伺いしたい。
以上、2点であります。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 皆さん、おはようございます。
それでは、2番、
川西聡議員の御質問にお答えしたいと思います。
本町の小学校における道徳教育についてのお尋ねでございます。
まず、どのような資料を作成するのかということであります。先ほどございましたように、平成27年3月の小中学校学習指導要領の一部改訂等によりまして、小学校は平成30年度、中学校は平成31年度から全面実施。道徳の時間を特別の教科、道徳として位置づけ、多様で効果的な道徳教育の指導方法へと改善していくということであります。
その中で、この道徳の教材として具体的な人物や地域、我が国の伝統と文化に根差す題材等が重視をされておりまして、具体的には小中学校道徳科の内容項目Cの、主として集団や社会とのかかわりに関することに伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度が示されております。
現在、教育委員会では、八頭町立小中学校道徳郷土教材集ということで作成をいたしております。これは、今年度作成をいたしまして、来年度から使っていきたいということで、現在鋭意作業中でございます。
これの中身でございますけれども、これは八頭町の児童生徒が、名誉町民の方でありますとか歴史的に有名な町の関係者の生き方や知恵を学ぶことによりまして、八頭町を思う気持ちや志を育むこと。教職員においては、学校の地域教材を作成していく足がかりとして、指導方法の改善や道徳教育の質的向上を目指すということであります。
具体的には、本年度3名の人物を取り上げまして作成中であります。1人目は、旧郡家町出身の古井喜實先生でございますし、2人目は、旧船岡町出身の版画家の橋本興家先生、そして3人目は、旧八東町出身の彗星、新星発見で有名な本田實先生ということでございます。この3人の方々ということであります。
次に、二つ目の道徳教育の目標を実施する上で、戦前の教育勅語を道徳教育の教材として部分的であれ肯定して取り上げることについての所見ということであります。
教育勅語は、昭和23年に衆議院が教育勅語等排除に関する決議を、そして参議院が教育勅語等の失効確認に関する決議を決議いたしまして、法制上の効力を喪失いたしております。それにかわるものとして、教育基本法が制定され、今日に至っているというところでありますが、先ほどおっしゃいましたように、最近では本年3月14日、当時の松野文部科学大臣、定例記者会見でおおむね次のように述べていらっしゃいます。文部科学省としては、学校現場において教育勅語を活用することとした場合には、憲法や教育基本法等に反しないような適切な配慮が必要であると考えております。憲法や教育基本法に反しないように配慮を持って授業に活用するということは、これは一義的にはその学校の教育方針、教育内容に関するものでありますし、また、教師の皆さんに一定の裁量が認められるのは当然であろうかと思いますという発言がございました。
ただ、部分的であれ肯定して取り上げることについての所見ということで申し上げますと、いわゆる現代語訳で見たときに、この教育勅語の中身を見たときに、父母に孝行を尽くし、兄弟姉妹仲よくし、夫婦互いにむつび合い、朋友互いに信義をもって交わり、へりくだって気随気ままの振る舞いをせず、人々に対して慈愛を及ぼすようにし、学問を修め、業務を習って知識才能を養い、善良有為の人物となり、進んで公共の利益を広め、世のためになる仕事を興しといった部分がございます。これも否定ということであれば、教育基本法で教育の目標としている項目そのものが成り立たないということも言えるかと思います。
いわゆる、教育勅語が現行の憲法下で問題となる部分もあるというように思っておりますけれども、その全てが否定されるものでもないというように考えております。
最初の答弁とさせていただきます。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) あとの問題は、ちょっと議論しましょう。びっくりしましたね。薮田さん、そうやって思っておられる。わかりました。
では、最初の質問であります。いわゆる平成26年の11月のときですけども、文部科学大臣から中央教育審議会に諮問しました。ちょっと長ったらしいんですけど。初等・中等教育における教育課程の基準等のあり方についてというのがあります。これは、何を教えるかという知識の質や量の改善はもちろん、どのように学ぶかという学びの質や深まりを重視することが必要であって、課題の発見と解決に向けて、主体的・共同的に学ぶ学習、いわゆるアクティブラーニングですね。そのための指導の方法等を充実されていく必要があるとされ、大学教育から始まったアクティブラーニングの波は、小中学校教育にも押し寄せて、アクティブラーニングは注目を集める存在になっております。
ということで、僕はちょっと単純な質問なんですけど、私も触れる、それから教育長もおさらいをされた、そういった内容をいわゆるアクティブラーニング、教師がいわゆる一方的にどうだねこうだねって、おまえたちこれ理解しろというんじゃなくて、いわゆる共同してこれを学んでいくという点について、先ほど述べられたいろんな教材について、どのようなことをやっていかれるのか、どういったアクティブラーニングのやり方をやっていくのかということをもう一回ちょっとお示しを願えませんか。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) アクティブラーニング、何か新しい考え方のように少しそういった理解でしょうか。
実は、アクティブラーニング、言葉そのものが出てきているのは最近ということかと思いますけれども、既に教室では取り組まれていることでありまして、例えば3人とか4人とかグループに分かれて話し合いをするとかというようなことも過去からずっとやってきているわけですね。
さらにもう一つ申し上げますと、新しい学習指導要領、この3月に示されたわけですけれども、この中からはこの言葉消えたんですね。したがって、既にやっていることをさらに深く追求していくというような、そういった考え方でよろしいのかなというように私たちも考えていますし、現場も多分そう考えていると思います。
先ほど申し上げました3名の方を取り上げた教材集をどのように教えていくのかという意味合いということでありましょうか、今の質問ですね。
○2 番(川西 聡君) そういうことですね。
○教育長(薮田邦彦君) これからこの資料集、完成をいたしましたら、これをどう授業の中に織り込んでいくのかというのは、まだこれからの検討課題ということでありますけれども、先人の生き方に学ぶといいましょうか、それからその功績に学ぶというんでしょうか、そういったことは当然押さえていかないけんとこだと思いますし、それから常々私たちが申し上げていますのは、八頭町で学んでいただいて、例えば大学とかで都会に出られても、いずれは帰ってきてもらってこの町を支えてくださいねということを常々お話をしております。そういった郷土に対する思いといったようなことも育んでいっていただきたいなということがございますので、そういった観点からも授業を進めていくということになろうかと思います。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) ちょっと難しいんですけど、教育っていうのは。俗によく言われます。道徳というのは、道徳の評価というのは、これは新しい小中学校の学習指導要領をちょっと見てみますと、評価は数値によらないで、当然ですね。数値によらないで教師は記述するということなんですね。
それで、じゃあ私のほうからあえて聞きますけど、愛国心だとか、それから郷土愛、それから郷土の人物たちの軌跡、そういったものを結局学んで、端的な話が、郷土愛、この子は物すごく強いですよ、この子はそんなことは全然関係ない、そんなものはおれには何の関係もないですよ、そういうような記述を評価として行うということになるんですか。どうなんですか、私わかんないから。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 今現在のところ、確定的にそういうことになっていると私は考えておりません。少し振り返ってみていただきたいんですが、いわゆる通知表がありましたですよね。所見欄というのがあったかと思います。この学期どうだったというような、そういう記述があった箇所があるかと思うんですが、イメージとしてはあれに近いのかなというように思っています。
したがって、A君がこの1学期、あるいは2学期、こういう学びを深めてきたというような、そういった記録を残していくというような、そんなような記述になるのかなというように今のところは聞いているところであります。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) これも私が常日ごろ思っていることで、素朴な質問かもわかりませんが、子どもを比較して、それぞれ心の問題を、あの子はこの子よりもすぐれているとかというようなことのないような、そういう道徳教育、当然あってしかるべきなんだけれども、私はそれを執行していただきたいと。この問題については、私はそういったことを思います。
最後の質問なんですが、教育勅語ですね。私のほうからちょっとあえて言ってしまいましょう。
松野さん、我が党の大平喜信衆議院議員が、この問題で先ほど言われた見解のことについていろいろ聞きました。最後に、松野さんがこう言いました。これ聞かれて、教育長はどう思うかということをちょっと聞きたいんです。松野文部大臣は、教育勅語というのは、たとえどのような問題であっても、部分的であれ、いわゆる肯定して取り上げることについてはどうかと、これできないんじゃないかと、大平衆議院議員が聞いたんですね。松野さんが一番最後にこう言いました。これポイントだと思うんですね。戦前の教育のあり方の根本原理として用いられたのが教育勅語であります。そういった戦前の教育に関するいろんな問題かあるということを大平衆議院議員はお話をされた、あなたはお話をされた。その内容を理解するために、その根本原理とされた教育勅語は、こういうものであったということを教材として使用することは、私は全く問題がないというぐあいに思います。
つまり、歴史の教科書なんかにあるじゃないですか。1889年、大日本帝国憲法発布、それからちょっと隔てて教育勅語。それで歴史の先生が教えますわな。これは、大日本帝国憲法というのは、日本国憲法と比較してこうこうこうだったんだと。いわゆる、憲法下で戦争が行われて、この痛苦の反省の上に立って日本国憲法ができたんだ、歴史的な事実ですね。教育勅語も同じで。
教育勅語も天皇が中心で、天皇の推し進めた戦争があって、日本はその戦争に敗れ教育勅語は教育基本法に変わったんだと。教育勅語というのはこういう内容であったんだと、だから教えますよね。これは、教材として取り上げて当たり前だと言っている。当たり前の話ですわな。しかし、それ以外にあり得るのかということですよ。私は、ちょっと薮田さんと議論してみたいな。
先ほど、薮田教育長は、教育勅語の中に父母ニ孝ニとか、兄弟ニ友ニとか、それから同朋を相信じとかということを言われた。ああいった問題を肯定的に取り上げて、教育勅語の中にもいいことが書いてあるんだ、教育勅語の基本精神も学ぶ一つの教材なんだという捉え方というのは、私はちょっと違うんじゃないかと思うんです、松野さんが一番最後に言った問題とは、文部大臣が。
歴史的な事実を教えるというのは、これはいわゆる当たり前の話です、全国水平社の問題、同和の問題。寝た子を起こすな云々かんぬんなんていう議論はあるけども、だけど史実にさかのぼって、昔こういう部落差別があった、これは教えていくのは当たり前の話です。
しかし、その中でいいこともあった。解放令にはいいことも書いてあった。そういったことが仮に許されるんだとしたら、これは問題ですよ。教育勅語も全く同じというぐあいに僕は思うんですけども、教育長、先ほどの考え方は変わりませんか。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 私が申し上げましたのは、少なくとも全てが否定されるものではないと申し上げたのは、先ほど触れられましたですよね。例えば、朋友信義を以って交わり、気随気儘の振る舞いをする、これってどうなんでしょう。いじめの解消とかにつながりません、考え方としてですね。そこまで否定されるというのは、ちょっとどうかということを申し上げているということであります。
もう一つ、要するにこれは全てのものが肯定されるものでもないということを申し上げました。当然に、いわゆる効力は失っているわけでありますから、今の教育の中で積極的に教えるものでもないよねということだろうと思います。
ただ、歴史を検証していく中で、史実を明らかにしていくという中で使われるという部分については、これまでは否定されるものではないだろうというように思いますが、先ほど川西議員は、天皇陛下が戦争を推し進めたというようにおっしゃいましたけども、私そのようにはちょっと思っていないんですけれども、少なくとも教育勅語、もう一つ、軍人勅論もありまして、それにつながっている部分も多いのではないかというようなことも言われていて、そういった部分での考え方といいましょうか、そういったものを今の子どもたちに押しつけていくみたいな話になるのは、これはちょっとまずいだろうなというようには思っております。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) 最後の議論は結構深い議論なんで、これ極東軍事裁判の議論にもなりますんで、そこのところはちょっと避けたいというぐあいに思うんですけども。
僕、薮田教育長は、非常に大きなリスクを負った発言されているというぐあいに思うんですよ。僕、ちょっとそれはあんたのおどしじゃないかみたいなことに聞こえるかもわかんないけど。先ほど言ったじゃないですか。昭和23年の国会で衆議院は廃止、それから参議院は失効、考え方そのもの自体が通用しない、だめなんだ。
ちょっと紹介しますけど、時間があったら。とにかく、どういう考え方であっても、教育勅語の中に言われている問題というのは、全て日本の国が戦争を仕掛けて、そしてこれは議論ですかね。戦争をして、日本国民310万人、アジア諸国二千数百万人、おびただしい犠牲を出した戦争の大もとになった考え方なんだ。だから、これはこれからの子どもたちにいろんな教育をしていく上でだめなんだ。廃止されて失効されたもんですよ、国で。ちょっと強調しましたね、すいません。
そういうものなんですよ、大もとが。松野さんが何て言ったかってさっき言った。歴史を教えて、こういった日本の一段目の歴史があったんだということを教育勅語を引用して、それを教えろということまで否定しているものではない、これはよくわかるんです。
薮田教育長がそういう答弁をされたんだったら、なるほどな、わかってらっしゃるんだなというぐあいに思うんだ、そういう想定したんだ、僕は。答弁通告欲しかったな。
ところが、今言われたとおりでしょう。全部は言いませんけど、じゃあ父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、これなんかは、父母ニ孝ニなんていうのは、当時の国体の演技ですか、そういう解説書なんかみると、親の言うことを聞けっていうですよ、早い話が。兄弟ニ友ニ、あにきの言うことは絶対だ。一つのいわゆる家が、そうやって拡張主義的な考え方でずっと来ましたんで、日本は。拡張主義的な考え方で。それで家ががたがたがたがたしていたんでは、そんなものは戦争に役に立たないから、だから一家でお父さんの言うことを聞いて、それからあにきの言うことは従え、それが日本の国のいわゆる教育の基本なんだ。教育勅語ってそんなことを言ってるものですよ、早い話が。
ですから、私はやっぱりもとに戻りますけども、衆議院でも参議院でも廃止されて、はい、さようならとおさばらされたものを、今さらもって部分的にはいいことがあるからどうだのこうだのというのは、私はこれは通用しないということをちょっと思うんですけども、教育長、もう一回どうですか。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 少なくとも失効しているものについて、これを積極的に取り上げて教える必要があるのかということ、これは私はないと思います。
ただ、中身において一文としてということで申し上げましたけども、先ほど川西議員おっしゃいますように、無くす部分もあるでしょうけれども、例えば家長制度は廃止をされています、時代は違うわけです。
ですので、少なくともこの教育勅語そのものは、今の段階で効力のないものでありますから、いわゆる歴史学書の教材として使うということであれば、それはそうですけれども、今の現行憲法下でこれを積極的に教えていくんだと、あるいはこの精神を浸透させていくんだというような考え方に立っているのではないということは御承知おきいただきたいと思いますし、ただ、少なくともいわゆる人を敬うような心、それから進んで公共の利益を広めて世のためになるというようなこと、これまでも否定されるということになると、それは少し違うんじゃないでしょうかということを申し上げているということであります。
○議 長(谷本正敏君) 川西議員。
○2 番(川西 聡君) 違うんですよ。今るる言われた道徳的な項目、あれを子どもに教えようと思ったら、教育勅語読むより、いっぱいあるんですよ、いろんな教材が。何で教育勅語の中の一部分かということなんですよ。それを問題にするかということなんですよ。私は、そのことを申し上げて一般質問を終わります。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 教育勅語でもって教えるということではないんだと思うんですよ。教育基本法には、教育の目標として第2条にるる書いてあるわけですね。その内容でもって教えるわけでありますから、そこが通じている部分はなくはないということであって、今の現行の法律のもとで物事をやっていく、これは当然のことだと思います。
○2 番(川西 聡君) 私は、薮田さん失礼だけど、詭弁だと思う。
終わります。
○議 長(谷本正敏君) これにて、2番、
川西聡議員の一般質問を終わります。
◎休 憩
○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩いたします。
(午前10時31分)
◎再 開
○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
(午前10時40分)
○議 長(谷本正敏君) 次に、3番、小倉一博議員の質問を許しますので、登壇願います。
◎
下田敏夫議員質問
○3 番(小倉一博君) 3番議員の小倉でございます。
このたび、7月から8月にかけて、行政懇談会が14地区で行われました。毎年の定例行事として町民に認知されてきたのか、出席者が年々増加しているように感じています。ことしも多くの御意見や要望が寄せられました。このように、町民との直接対話の機会を持つことによって、行政に対する町民の関心が深まるとともに、結果的に行政運営に緊張感が増すことになると期待をしております。
今回の議会で2点通告しておりますので、初めに吉田町長に町の公共交通を考えるということでお伺いをしたいと思います。
地方の公共交通は、最近長い間になりますか、誰も乗っていない空気を乗せて走っているといった悪口をよく聞きます。利用される方にとってはなくてはならない、まさに生命線の一つなんですが、そういう感想を述べられる人がございます。子どもたちやお年寄りのように、移動手段を持たない交通弱者を切り捨てるということになってしまっては、町民の期待を裏切ることになりますし、行政の存在価値も問われることになると思います。
そこで、1点目です。
若桜鉄道の列車改修について、観光列車化に伴う集客計画についてお聞きをします。
2点目に、バス、鉄道とも沿線に一工夫が必要ではないかと思っていますが、いかがでしょうか。
3番目に、公共交通の今後のあり方について、どのようにお考えかお伺いをいたします。
初めの質問です。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) それでは、3番、小倉一博議員の一般質問についてお答えをいたします。
最初に、地域の公共交通を考えるということでいただきました。若桜鉄道の列車改修と観光列車化に伴う集客計画ということであります。
観光列車としての「昭和」の運行は、毎週日曜日の臨時列車の運行を想定いたしており、平成30年度からは約50回の運行を予定しているところであります。1回当たりの乗客は60人と想定し、往復しますと年間延べ6,000人の乗客を見込んでおりますし、臨時列車運行によります運賃収入といたしまして、約300万円の収入の増加を見込んでいるところでもあります。
また、通常運行としての「昭和」に土日祝祭日に乗客が増加することも予想され、1日当たり50人、仮定でありますが増加したといたしまして、年間約5,000人の増加が見込まれ、運賃収入にして200万円余りの増加も見込んでいるというところであります。さらに、関連グッズの販売等での増収として100万円余りを見込み、「昭和」の導入によります若桜鉄道の収入増加分といたしまして、約600万円の増収を見込んでいるところであります。
2点目に、バス、鉄道とも沿線に工夫が必要ではないかということであります。
路線バス、若桜線と若桜鉄道は並行して走っており、いずれも昭和の原風景が残されている地域であります。これらを保全すべく、沿線の景観形成を図っていくことも大切であろうかと考えております。若桜鉄道の各駅には、それぞれ守る会も結成され、駅を中心としたイベントや沿線に花を植えていただくなどの御協力をいただているところでもあります。
若桜観光列車「昭和」の運行にあわせまして、鉄道沿線で観光客をどうおもてなしするのか、現在、協議、検討をさせていただいているところでもあります。また、昨年作成いたしました鳥取県東部地域公共交通網形成計画を受けまして、バス路線の運行系統の再編や鉄道とバスの連携などについて、より具体的な鳥取県東部地域公共交通再編実施計画を今後作成する予定となっております。
3点目に、公共交通の今後のあり方ということであります。
先日の下田議員の質問にもございましたが、八頭町におきます公共交通といたしましては、若桜鉄道を初めとして国道29号の若桜線路線バス、町内で運行いたしております町営バス、タクシー助成などがございます。路線バスにつきましては、先ほど申し上げましたように、バス路線の運行系統の再編や鉄道とバスの連携などについて、より具体的な鳥取県東部地域公共交通再編実施計画を今後策定する予定となっております。
若桜鉄道につきましては、沿線人口の減少に伴い、旅客人員の減少が続き、経営が厳しい状況となっております。引き続き、経費削減に努めるとともに、観光列車「昭和」の導入による旅客収入の増加に努めてまいりたいと考えております。
次に、町営バスの運行についてでありますが、平成28年度から町営バスの運賃を一律100円にさせていただきました。このことから、利用客は年間に2,600人
程度増加し、多数の町民の皆さん方に御利用をいただいているところであります。また、町営バスは一部の路線で保育所の送迎バスも兼ねていますし、小学校の通学手段ともなっており、なくてはならない交通手段となっております。
しかしながら、時間帯によりましては、利用者が少ない時間帯もありますので、バスダイヤ等につきましては、今後検討してまいりたいと考えているところであります。
次に、タクシー助成です。
免許証を持っていない65歳以上の高齢者の方や障がいのある方にタクシー料金の3分の2の助成を行っておりますが、ことしから個人負担額を最低300円、最高800円に設定させていただきました。このことから、遠距離の方の利用が増加し、タクシーの拘束時間が長くなったことから、タクシーを利用したくてもなかなかタクシーを呼ぶことができないというような状況も発生してきています。また、町の財政支援額が1,000万円以上と増額していることから、今後の助成のあり方等も改めて検討する必要があると考えております。
いずれにいたしましても、運転免許証がなくても日常生活ができる町を目指しまして、議会や町民の皆様方の御意見も伺いながら、公共交通のあり方を検討してまいりたいと考えております。
最初の答弁といたします。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) ちょっと改修する若桜鉄道のことについて確認したいんですけど、日曜日に一往復を考えておられるということですね。ふだんの日は結局、改修した列車は普通どおりの現状で使うということですね。違ってたら言ってください。
運賃については、観光列車はどうなのか、どういう計画かということと、それから、観光列車にしたとして運行したときに、運行のタイムスケジュールというんですか、通常どおりただ走らすだけなんか、例えば途中で何かやるんかとか、そういう計画はあるんかどうかということですね。
それから、観光列車内で何かイベントとか考えているんかということですね。それと、どこかに案内するとか、そういうあれはあるんかということですね。それと、日曜日に運行ということですけど、運行された場合に通常運転との関係はどうなっていくんかということですね。その辺のところをもう少し詳しく、予定としてどういうぐあいに考えておられるか教えていただきたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) まず、タイムスケジュールというお話でございましたけど、基本的には今のダイヤの中であいている時間を一往復させていただきたいということです。車両自体は貸し切りということを考えております。一車両に貸し切りで60人ぐらい乗れるということで、先ほど申し上げたというところでありまして、ツアーの会社、そこに借り上げをしていただいて、6万円払っていただくということであります。
お昼は町内のレストラン等でとっていただいて、観光地の案内というようなことも、若桜、そして八頭ということで計画をしているところであります。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) ちょっと運行時間ですね。間にはすがあいてるときに走らすということは、どのぐらいの時間を予定しておられるのか。例えば、朝出て夜帰ってくるとかということなんですかね。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 今の段階での案でございますが、若桜駅を9時半に出発をして、今度は帰りのほうですね、それについては11時半を今度は郡家のほうから若桜に向かっていくというような計画であります。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) それで、チャーターということを言われましたけども、どこかがチャーターするんですか。チャーターできなかった場合どうするんですか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 基本的には旅行会社に貸し切りということで今話をさせていただいております。いろいろ問い合わせもいただいておるということでありますし、こちらのほうでは鳥取いなば観光ネットワーク協議会というのがあります。Gバスというお話もあったと思いますが、そういった協議会に借り上げというようなことも話を進めているというところです。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 大体感じとして想像ができるわけですけども、例えば食事ですね。町内の食堂なんでレストランということになると、若桜鉄道には入らないわけですね、収入としてはね。その辺はどういう食事場所とのつながりだとか、そういうのも計画しとんさるんでしょうかね。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) おっしゃるように、若鉄にそんな食事代なんか確かに落ちません。一応、貸し切りの代と、それからグッズ販売ということを先ほど申し上げたというふうに思っておりますが、若鉄の関係ではそういったことになります。レストランとか観光地というお話をしました。レストランについては、町内もしくは若桜町ということでありまして、駅からのマイクロといいますか、そういったバス等での運行になろうかと思いますが、そういったものも加味していただいて、旅行会社には話をするということでありまして、若桜鉄道のは先ほど申し上げましたが、貸し切り代とグッズの代でありますが、レストラン、それから観光地というようなことであれば、地域経済の発展にも寄与できるんではないかというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 今、列車改修、1両改修中で、これから3年かけてですね。残り2年少しですけど、1両ずつ改修していくということで、現実には来年からのお話ですんで、今詳しくということはなかなか難しいかもわからんですけど、ちょっと観光列車として観光する場合のことについてお聞きしておきたいんですけど、目玉は列車だろうと思うんですけど、観光する場所、そういうのはどういうことで想定しておられるか。例えば、どこか連れていくとか、若鉄は若桜までしか行ってないんで、若桜、郡家間ですけども、その間に八頭町のどこを案内するかとか、そういうことも想定しておられるんでしょうかね。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 最終的には、旅行会社といいますか、それに決定していただくということでありますが、若桜については御存じのように宿場町ということで、古い町並みが残っているということです。
うちで申し上げますと、竹林公園でありますとか、先般、ミニSLの博物館というようなことも開園させていただいたというところですし、大江ノ郷の里ビレッジというようなこともあるということで、時間的に制約があるということがあろうと思います。そういったことを踏まえまして、町の状況等は観光会社にお話はさせていただきますけど、先ほど申し上げましたように、最終的なメニューといいますか、そういったものは旅行会社のほうで決定されるというふうに思っております。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 列車を水戸岡さんにデザインしていただくわけですが、そのテーマが昭和ということで、私ぐらいの世代になると、随分なつかしいというか、そういう気はするんだろうと思うんですけど、どんなですかね、沿線でデザインテーマの昭和に結びつくような取り組みというか、観光地というか、そういうことは想定しておられるんでしょうかね。
例えば、駅は昔ながらの駅がありますんで、これは都会地に向けては発信できると思いますね。先ほど言われたように、若桜の仮屋通りというんですか、前からの古い町並みというのは確かに魅力がありますし、町の人はそういうことは結構関心があるみたいで、いいことだなとは思うんですが、どういうぐあいにつなげていって、どういうぐあいに案内していくかというのは、やっぱりきっちりデザインしておかないといけないなと思うんですが、その辺はどうでしょうかね。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 列車の名前は「昭和」ということにしておりますが、それこそ若桜谷というのは昭和のまま残っているというのが今の姿だろうというふうに思います。
最終的には、先ほど旅行会社のほうでということがございましたが、23の施設が国の有形登録文化財に指定していただいているというようなこともございます。それは駅であれ、それから鉄橋であれ、そういったものですねそういったものも、おいでになるお客様からすれば珍しいものだろうというふうに思います。
先ほど、沿線の駅のお話をいたしました。これから、具体的といいますかいろいろ頑張っていただいておるんですが、そういった守る会の皆さん方ともタイアップして、本当におもてなしという表現をしたんですけど、来ていただいた方に喜んでいただけるような対応ができたらというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 観光面に関しては、守る会の皆さんには随分お世話にならないけんではないかなとは思っていますし、八頭町ですんで、八頭町をPRしていってもらいたいなとは思いますが、終着の若桜には結構観光資源があるんですよね、我々らが見てもね。そういう意味では、若桜町とそれから守る会、お互い各駅の守る会ですか、それとのつながりをぜひ早急につくっていただきたいなというぐあいに思います。
それともう一点、ちょっと聞いておきたいんですけど、全協だったですかね、列車の待機用の線路をどこかに設置するというような、どこかというか丹比駅になるんだろうと思うんですが、このことについては確定ですかね。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 丹比と言われましたが、八東のほうで計画を予定しているということでありまして、一つは「昭和」のこともございますが、列車の利便性といいますか、そういったことも大きな要因であります。今の中では、なかなか一方通行的なダイヤしか組めないということでございまして、住民の皆さんからも不便だという御意見もいただいているというところでありまして、今、予算上では設計管理委託料ということで予算化させていただいているというところでありまして、午後の髙橋議員の一般質問にもございますが、そういった検討を平成29年度進めているというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 私は、公共交通としての若桜鉄道というのは、何とか守っていかないけんというぐあいに思っているわけですね。いろいろな方法があると思うんですけど、その一つとして観光で乗客をふやそうという思いつきは非常にいいことだろうなと思うんですけども、投資していくということになると、やっぱりそれをなるべく回収できればいいんですけども、観光というのと公共交通を維持していくというのは、ちょっと目的が違うわけでして、そういう意味でどの程度の投資をして、どの程度の戻りがあるかということですね。そういう意味で、待機路線をつくって、従来の列車の運行にどのように応用されようと思っているのか。観光列車だけのためにつくるんでしたら、私はちょっともとが取れんなという思いがありますけど、その辺の計画はありますかね。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 若桜鉄道は、それこそ若桜谷の公共交通の屋台骨だというふうには思っております。そういった中で投資というお話がございましたが、当然それは財政を勘案しながら考えていかなければならないことだろうというふうには思っております。
観光のことばかりちょっと小倉議員言われたんですが、普通旅客のこともございます。今現在は、10便ですね、若桜鉄道往復しております。そのうち7便が鳥取駅までということでありまして、3便が郡家、若桜を往復しているという形態であります。
今の計画からいたしますと、あと5便はできるだろうと。行き違いができればでということでありまして、今現在、スーパーはくとでありますとか、スーパーいなば、そういった汽車に接続といいますか、時間帯が上手に合わないようなダイヤにもなっているということがございます。利便性ということを申し上げましたのは、そういったこともございます。
行き違いができることによって、そういった時間調整もできるというようなことでございまして、観光面だけではなく、そういった普通旅客の皆さん方にも多く利用していただけたらというところです。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 増便ということも計画の中にあるんかもしれませんが、利便性の追求ということはわかるんですけど、客の需要を考えたら、5便ふやして、もちろん観光客がふえれば別の話ですけど、町民の交通手段として5便ふやして、それは利便性は上がりますけども、非常に冒険だなという感じはしますね。その辺にしておきたいと思います。
そしたら、ちょっと2番目に上げておりますけど、沿線のことについて触れてみたいと思います。
鉄道のファンというのは、乗り鉄だとか、撮り鉄だとか言うんだそうですけど、写真撮ったり、それから乗ることに興味がある人も、乗って観光という人もあるし、列車を撮るという人もおるんだそうで、「昭和」のデザイン列車が走れば、写真を撮るために来られる人もふえるかもしれませんね。そういうこともあるんだそうですが、沿線の整備をもう少し考えてみたらどうかなというぐあいには思います。というのが、フルーツラインのときにどなたか議員さんが御指摘されましたけども、フルーツラインだと言いながら、フルーツが見えんなという話はそのとおりなんですけど、若桜線にしてもそのとおりで、やっぱり車窓からいろんな景色を見させてもらうというのは、旅の楽しみですんで、観光客にとってはうれしいことだと思うんですね。
それで、常日ごろ乗っておられる人でも、柿がなってぼちぼち熟れてきたなとか、稲がことしはよう実ったなというのは、一つの田舎の原風景だというぐあいに思うわけですね。そういう意味で、一つ提案なんですけど、今、八頭町内、若桜町でも一緒ですけど、田舎は土地が特に田畑、全然需要がないですよね、安いですよね。結構、耕作放棄地になっているところもありますね。そういうところを買い上げるのか借り上げるのかは別にして、できれば買い上げてもいいと思うんですけども、観光用に何か考えるという案はだめですかね。その点について、ちょっと町長のお考えを聞いてみたいんですけど、例えば、奥のほうの人で、奥のほうと言ったら語弊がありますけど、私も随分奥におるわけですけど、奥のほうで家建てたいなと思ったときにどうするかっていったら、便利なええとこに建てたいですよね、誰も。
特に、八東の周りもそうらしいですけど、若桜の周りもそうですね。宅地がないという場合があるんだそうで、随分ね。宅地が近くにあれば近くでもよかったのにというのが、下に出られた人のあるんですね。そういう意味でも沿線を買い上げて宅地にすれば、八頭町については人が止まらへんかと、そういうことも思うわけですけど、そういうアイデアにはなりませんけど、町長どうでしょうね、挑戦してみるのは。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 今は、とりあえず1両ということでありますので、先ほど1年に大体52週ありますので、約50というふうに申し上げたんですけど、そういった中で2両目、3両目ということができるようになれば、また形態変わってくるんではないかなというふうに思っております。
車窓から見える景色ということでありますが、それ自体が昭和の原風景だろうというふうには思っております。守る会でありますとか、もりあげ隊の皆さん方に花等を植えていただいて、景観にも努力をしていただいておるということでありまして、言われます駅の近くに宅地でも整備すればというお話だろうと思いますが、確かに駅の近くであれば、徒歩でも駅に行けるというようなことで便利は便利だというふうに思っておりますが、今現在、人口がこうして減少している中で、本当にそうなのかというニーズをやっぱり把握をする必要があるんではないかなというふうには考えております。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) ニーズがないところに土地買ってもしょうがないわけですけども、だけどそう言わずに、土地を手に入れて花でも植えてもらってもいいですし、とにかく沿線をもうちょっとにぎやかにする算段を、別に行政がやらんでもいいわけですから、ここに何か植えてくれよとか、果樹園でもつくってくれよとか。果樹園は、今は難しいかもわからんけど、そういう話であります。
それから、この間ありましたね。あそこの竹林の竹炭組合ですか、そういうのも沿線にあれば、ちょっとおりて寄ってみようかということもあり得るわけですんで、そういう試みもいいんじゃないかなと思っております。
どっちにしましても、公共交通の維持というのは、人口減少の中で町にとっては非常に重たい課題になってくるんじゃないかなというぐあいに思っております。それこそ、空気も乗せて走っているうちはいいですけども、走ること自体ができん状況が来るんじゃないかなというぐあいに心配をしてるわけですね。
そういう中で、観光だとかいろんな手段を使って、公共交通のあり方を検討していくというのは、町にとっても我々議員にとっても大きな課題だろうというぐあいに思っておりますんで、これをいいチャンスにして、町長、3台そろってからということではなくて、1台目が走ったときが勝負だろうというぐあいに思ってますんで、よろしくお願いをしたいと思います。
次にまいります。
次に、地方教育を考えるということで、薮田教育長にお尋ねをしたいと思います。
地域を担うべき子どもたちが、急激に減少しています。今後も現状を見ると、加速度的に減少していくんではないかと心配をしております。これは、どこの地方も、町もそうかもしれませんが、非常に地方は子どもの声が聞こえなくなっております。学校統合が計画どおりに進み、新しい校区の枠組みができました。児童や学校、あるいは地域とのつながりをどのように進めていかれるのか、町の教育について、教育委員会としてどのようにお考えなのかお尋ねをしたいと思います。
1点目に、少子、人口減の社会で、教育委員会としてどのような課題があるとの御認識か。過疎化社会の教育のあり方について、お考えを伺います。
2点目に、地域の担い手として、子どもたちへの期待は大きいわけですけれども、未来社会に教育の果たすべき役割をどのようにお考えでしょうか。
3点目に、歴史・文化の伝承について、どのように取り組まれるのかお聞きをいたします。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) それでは、3番、小倉一博議員の御質問にお答えしたいと思います。
児童や学校、地域とのつながりをどのように進めていかれるのかということであります。
1点目の少子、人口減の社会で教育委員会としてどのような課題があるとの認識かということであります。
我が国は、人口減少の加速化が確実視されている中、将来的に全国各地において現行の学校規模を維持することが困難な地域が増加するのではないかというように考えております。
あわせて、社会教育においても同様に、地域人材が不足するなど、今後そのような人口減少地域における学校教育、社会教育の質の維持向上を図ることが重要な課題となるのではないかというように考えているところであります。
本町は、学校統合によりまして、本年度から1中学校、4小学校のある程度の児童生徒数を有する学校体制が整ったわけであります。しかし、この体制というのは未来永劫ではありませんで、今後起こり得るさまざまな課題を想定しておく必要があるだろうというように考えております。
具体的には、児童生徒の人間関係形成力等の育成、学校運営や教職員組織の活性化、また地域に根差したグローバル化などの課題があるというように考えております。
二つ目の地域の担い手として、子どもたちへの期待は大きい。未来社会に教育の果たすべき役割をどのようにお考えかということであります。
地域における社会教育等の取り組みは、地域活動の担い手を確保、育成することに加え、地域住民の相互理解を深める役割を担っております。このため、現在、そして未来を描く地域住民の要求に合致した教育の推進が求められているというように思っております。
少子化が進行する中、学校統合により子どもの声が聞こえなくなった地域が生じるなど、地域環境は大きく変化しているのも事実であります。子どもたちが地元の行事や豊かな自然を体験する機会が減少し、地域の未来を担う子どもたちに、いかに地域独自の文化や風習を伝えていくかは大きな課題だろうと思います。このため、地域コミュニティを単位として地域資源、地域人材の活用、家庭、地域の教育力の向上を基本として、人権教育の推進や伝統文化の継承、スポーツ振興等、地域の特性を踏まえた地域の担い手づくりに取り組むことが求められていると思います。
これからは、学校教育はもちろん、社会教育全般の取り組みによるところも大きなウエートがあるというように考えておりまして、ふるさとに愛着を持ち、地域の魅力を次の世代に伝える人づくりが持続可能な地域を実現することにつながるというように思います。まさに、広く教育の果たすべき役割に期待されているところがというように考えております。
三つ目の歴史・文化の伝承についてどのように取り組まれているのかということであります。
歴史・文化は、先人により伝えられてきた知恵、経験、活動の成果でありまして、地域の歴史・文化を正しく理解し、地域における先人の営みを知ることは、地域文化の向上に資するものであります。これらは、大切に守り伝えられてきたものであり、未来へ継承していくことは今の時代に生きる私たちに課せられた責務というように考えております。
先ほど申し上げましたが、本年度、教育委員会では名誉町民を初めとする八頭町にゆかりのある人物を新たに教材化した八頭町立小中学校道徳郷土教材集の作成に取り組んでおります。これらは、八頭町の児童生徒が八頭町の誇りとする人物の生き方や知恵を学ぶことにより、八頭町を思う気持ちや志を育むことを狙いとしております。
また、地域文化の伝承に係る学習として、総合的な学習の時間や社会科、生活科でゲストティーチャーによる出前授業やフィールドワーク、地域めぐりですけれども、これを行っております。例えば、郡家地域の小学生がゲストティーチャーによる解説を交えて、安藤井手の見学に出かけ、先人の業績に学ぶといったことは、体験的に学ぶ取り組みの一例でございます。
歴史・文化の伝承は、単に歴史を学び文化財を保護することだけにとどまらず、体験的・実感的に学び、学びを通じて得た見方や考え方、しきたりや習わしを大切に受け継ぎ、今後の生活の中に生かす取り組みを進めてまいりたいというように考えております。
最初の答弁とさせていただきます。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 教育長がおっしゃったようなことなんですけども、学校統合がなされて子どもたちも友達がふえて元気に運動会も見せてもらったんですけども、非常に元気で頑張っていてくれて。学校生活については、今まで以上に可能性がふえたというぐあいには思っております。
ただ、いかんせん、非常に子どもの数が少ないということもあって、子どものいわゆる地域というか放課後での仲間づくり、それから地域とのかかわり、そういうことは子どもの成長にとって非常に大事な部分だろうというぐあいに思っているんですけども、特に放課後での子どもの人とのかかわりをいかにつくっていくかということが、教育委員会として非常に大事になってくるんじゃないかなというぐあいに思ってるんですが、その辺はどういうぐあいに対応されるんか、ちょっと聞いておきたいなというぐあいに思います。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 放課後ということでありますので、少なくとも学校教育ではなくていわゆる社会教育の分野で取り組みといいましょうか、そういった課題だろうというように思います。
これもいろいろ地域性があるというように思っておりまして、一定的に児童数が多いところもありますし、残念ながら数えるほどしか子どもたちがいないというところもあるわけで、一律にという話にはならないだろうというように思います。
例えば、公民館の事業で子どもたちの育成に向けての何か意図的に仕組んでいくとかというようなこともやっているわけでありますが、これは毎日やれるわけでもないというところであります。
したがって、そのあたりを少し拡充していくというようなことは、当然にこれからの課題だろうと思いますし、それから地区公民館の役割というのも非常に、小倉議員よく御存じのとおりでありますが、そこらあたりの活動の中に取り入れていくというようなところがあってもいいのかなというのは思っておりますけれども、地域の皆さんが地域の子どもたちを育成しようというような思いの強い地域と、それから、そうは言いつつ、そこまで狭いエリアではなくて、広過ぎて手が打てないみたいなところもあるように私は思いますので、そのあたりをうまくミックスさせるような形での事業展開というのはどうあるべきなのかといったようなことは考えていかないといけない課題かなというように考えているところであります。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 私も社会教育でという部分は、そのとおりだろうというぐあいに思っております。社会教育については、ちょっとまた触れたいと思うんですけども。
学校教育の中で、保護者は地域の中でそれなりの立場を持っていらっしゃるわけですね。だから、やっぱり学校教育を通して保護者と地域とのつながりをもうちょっと発信してもらいたいというか、そのことを。いわゆる、子どもを地域につなげていく役割を保護者にもうちょっとしてもらいたいということを思っているわけですけども、そういう面では方法はないんでしょうかね。ちょっと考えていただきたいですね。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 保護者といいましょうか、例えば教育委員会のほうからのアプローチということもあるのかもわかりませんが、かかって各集落の思いというのもあるのではないかと思うんです。例えばですけれども、私の村では資源回収に子どもたちの数が減って、保護者の家庭数もうんと減ってしまってなかなか作業が難しいということがあって、いわゆる村の総ごとにしてしまったんです。そうすると、子どもたちの顔が非常に見えるわけですよね、手伝いに来ますので。そういったようなことから始めていくというのも一つあるのかなというように思っています。
何にしましても、例えばまちづくり委員会の立ち上がっているところとかは、またそういった中での取り組みといったようなものも、もしかしたらあるのかもしれませんし、いろんなアプローチがあるんだろうと思いますけれども、地域の皆様が望まれる形といいましょうか、そういうところも重要なのではないかなというように思います。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 地域の望む、望まんにかかわらず、やっぱり保護者がどういうアプローチをしていくかということは、やっぱり心がけていただきたいのは、保護者が学校とのかかわりが一番強いわけですね、地域の中で。ですから、学校が何をしているかということを地域におろしていこう思うと、やっぱり保護者を通すほうが早いと思うんです。その辺をぜひ対応していただきたいなという。もちろん、地域からもそれは必要なことだろうとは思っているんですけども、その辺をちょっとお願いをしておきたいと思います。
1点、そのことについて、統合後の旧校区の社会教育、いわゆる公民館活動を何か提案されているでしょうかね。例えば、運動会をやってくれとか。全て地域任せですか。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 運動会の話がありましたですが、これはおととしになりますか、統合が見えたという段階で、いわゆる課題としてそれぞれの地域に投げかけております。私どもとしては、当然、従来どおりの枠組みで運動会をしてもらえる準備をしています。
ただ、されるかされないかというのは、それぞれの地域で決めていただきたいということで進めてきました。結果的にですけれども、昨日、旧八東小学校区があったわけですが、旧来の枠組みから少し外れるというのは、旧の安部小学校区については、取りやめということを伺っております。
それぞれ、例えば高齢化ですとかといったようないろんな事情を抱えていらっしゃると思いますので一概には言えないと思いますけれども、それぞれの地域で伝統あるものをやってこられたわけですので、それぞれが決めていただくということがよいのではないかというように考えているというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 時間がなくなってきましたけども、社会教育について、地域も非常に早い勢いで人口減少が進んでいます。力がなくなってくる。社会教育をしていく目的を教育委員会はどういうぐあいに捉えておられるのか。社会教育で何をするべきなんかということは、どういうぐあいに思っておられるんでしょうね。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) そもそも、例えば公民館ができた。公民館の考え方というのは、選挙に対する物の考え方を浸透させていこうというようなところも根底にはあってるというように聞いています。あの時代は大きく変わっているわけでありまして、時代の変化にあわせて変えていくということも必要なんでありましょうし、ただ、皆さんが生涯にわたって学んでいただく機会を準備しておくというのは、非常にそこは求められている姿だと思いますので、そのあたりが後退しないということを考えていかないといけないと思いますし、それから地域コミュニティといったような部分に関しても、そこが崩壊するというようなことでは困りますので、そういったことにつながるというような、そういうような活動も必要なんでありましょうし、まずは、多様に展開していかないといけない課題ってすごく多いと思うんです。今のが決して完成形ではなくて、いろんな手だてを考えていくというのが、学校統合があるなしにかかわらず、必要なことだというように思っているところであります。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) いろんな方面でということもそのとおりなんでしょうけど、非常に教育委員会、社会教育の職員さんにしても要員にしても、非常に足りないわけですよね、はっきり言って。そういう中であれもこれもということになるわけですんで、大変なのはよくわかるんですね。
私は思っていたんですけど、社会教育の本来、一番してほしいというのは団体育成であったり、それから少なくても生活している地域のつながりの向上であったり、そういうことが本来必要なんじゃないかなというぐあいに思っているんですよね。言われましたけど、生涯学習というのは個人の問題なんですね。だから、やっぱりその施設つくって、講師呼んできて講演会したり、進めるほうは楽ですけども、やっぱりこういう時代になってきて、それこそ地域の活力が弱くなってきたという、本当に何が役に立つかっていったら、やっぱり社会教育団体を育成していく。難しい話ですけど、やっぱりそこのところをもうちょっと力を入れてもらいたいなというぐあいに思っております。いかがでしょう。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 活動を休止しておりました青年団が復活をいたしました。これも一つの形なんだろうと思いますけれども、ただ、それだけで完結しないですよね。例えば、青年団って昔は村ごとにあって、私たちの若いときはそうであります。じげの油と言われて、それなりの動きをしていたということで、現在そういう形が、ある意味望めないわけでありますので、そういうところに、その前提に立った物の考え方といいましょうか、そういったことをしていかなきゃいかんかなということも思います。
団体育成という部分のことをおっしゃっているわけですけれども、これもなかなか難しい面がありまして、今にも解散したいというような思いのところもなくはないというような実態もあったり、本当にいわゆる婦人会でありましても、社会教育団体と言われているそういう組織が、なかなか回していくことも難しくなってきつつあるという実態がございます。
そういった中で、我々としてできる支援をしながら、活動をつなげていただく、次の世代に送っていただくということでいろいろやっているわけでありますけれども、なかなかいわゆる特効薬みたいなものがないというのが今の状態かなと思います。
ただ、火種のあるところは大いに燃やしたいと思いますので、そういう意味で手を入れていくということはやらせていただきたいなというように考えているところであります。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 今進めておるまちづくりにしてもそうなんですけど、団体をつくっていこうというのは非常に難しいのはわかっています。でも、それをやっていくことが、地域の活性化だというぐあいには思うわけで、やっぱり地域が元気にならないと子どもも育ちませんし、言われるように町が元気にならないんだというぐあいには思います。
もう一点、教育委員会に私が日ごろ思っていることをぶつけてみたいと思うんですが、戦後、非常に子どもがどんどんふえて、国の教育は、私は一律の型にはまった教育だというぐあいに思っているわけですけども、戦後の義務教育は、企業戦士を育ててきた教育だという指摘をされる方があります。日本の産業発展のために、地方から優秀な人材を中央へ送り続けてきたのが町教育委員会の実情ではないかという御指摘もあるわけですね。それは、偏った見方だとは思いますけど、当たっている面もあるんですね。なかなか子どもが地域に残ってもらえない、そういう状況をどこの地方も抱えとるわけですね。それをひとつ教育に持っていくというのは無理がありますけども、やっぱり教育の中で地域の重要性であるとか、生まれた地域で生きることの意味とか、そういうものを伝えていっていただきたい。伝えていくセクトはどこにあるんかということですね。やっぱり考えていっていただきたいなというぐあいに思うんですね。これは、前の西山教育長にも言ったことがあるんです。薮田教育長、どう思いますかね。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) おっしゃってますように、昭和37年ですか、池田勇人首相、所得倍増論言説というのがあって、農業基本法を変えて、いわゆる圃場整備を進めて、農業の集約化、手間も省いていくというようなことも含めて対策をしつつ、余剰の労働力は都会へ吸収しましょう。国策として行われたわけでありますよね。なので、国策として地方に人を返してほしいなと私は思ってますけども、そんなことは望めないわけでありまして、ただ、おっしゃいますように、そういったオートメーションの工場で働くのに都合のいい人材をつくるとかといったようなことも言われていたかなというように思っております。
学習指導要領ということに基づいて事業を展開しているわけですけれども、この学習指導要領、大体10年ごとぐらいで改定をされてきています。今回の改定というのは、実は2040年ということで、要するに今の子どもたちが成人をしたころに、こんな社会であるだろうということを想定しながら改定が行われたというように伺っております。その時点で、例えば今の仕事の65%はなくなっているかもしれないというようなことも書いてあるわけですね。ちょっと本当にそこまでいくのかということを思いますけれども、例えば人工知能の進化によって少なくとも人の手が要らなくなるような仕事が出てくるのではないかというようなことがまことしやかに言われているわけでありまして、やっぱりそういったことに備えていくというのが今回の学習指導要領の改定なんだろうと思います。
ただ、あわせて道徳科ということで、先ほどの川西議員の質問にもるるお答えしましたですけども、郷土を愛する心といったようなことに大いに着目をして、帰ってきていただける人材というようなことを考えていかないと、地域の持続可能性ってなくなるというそういう危機感を持って、ここから先進めていかないといけないということだろうと思います。
御案内のとおりでありますが、今現在、大体1年間に120名ぐらいのお子さんがお生まれであります。この120人てすごく重要な数字かなと私は思っていまして、といいますのは、中学校は1校になったわけですけれども、120人掛ける6で720人、いわゆる学校の規模として文科省が言っております小学校では1学年が2から3クラス、中学校では3から4クラスといことで、まさにはまってしまうわけですよね。そうすると、八頭町はそんなことはできませんけれども、小学校1校と中学校1校でよろしいというように、そういう子どもたちの規模にあるというのは、これも事実ということになろうかと思いますので、それがさらにいわゆる少子化の影響を受けるということになれば、もっと事情は変わってくるということになりますから、そいったようなことも頭の中に入れて、対策をしていく必要はあるんだろうというように思いますけれども、一義は、学校の授業の中で教えていくという部分で、どの程度、先ほど小倉議員おっしゃっていますようないわゆる郷土に残ってもらえるような、そういった子どもたちが育成できるかというようなところは、非常に大きな課題かなというように考えているところであります。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 難しい話はわかりますが、行動を起こさんと変われないというところもあるわけでして、よろしくお願いしたいと思います。
文化の伝承ということで提案したんですけども、このことについては戦後にかけて非常に日本も大変わりをしました。先ほどのように、何年か先にはもっと大変わりするのかもしれませんが、歴史を振り返ったり、それから自分が歩んできた、あるいは国が歩んできたところを振り返ってみるというのは、非常に大事なことだと思うわけで、そのための施設を町として考えていく必要があるんではないかなというのは思っているわけです。
幸いと言ったら怒られますけども、町にもあき施設がたくさんできました。そういうのを利用しててでも、施設改修をせんでも展示するだけでもできる、例えば民具だとかいろいろあるわけですんで、そういうことにも挑戦するべきではないかなというぐあいに、行政としてするべきだ。行政ができなければ、民間に委託してでも、それはしていくべきではないかなというぐあいに思っています。そのことについて、教育長のお考えをお願いしたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) おっしゃっていますように、倉庫に取り置いたままになっている古い農機具でありますとかそういったようなものが、何とか日の眼を見る機会はないのかなというのは思っているところであります。おっしゃっていますように、あき施設ということもふえているわけでありますので、適当な物があれば、それで地元の理解が得られるということでありますならば、そういったようなことも検討課題だろうなというように思いますし、それから、中央公民館があるわけでありますが、昭和50年の竣工なので42年経過をしてきているということであります。郡家東西小学校の大規模改修というのも当然考えていかなきゃいけないわけですけども、近い将来、公民館の改修というのも、いわゆる建てかえといいましょうか、そういったようなことも考えていかないといけないという時期が必ず来るということかと思います。
そこで、複合的な施設として考えていくといったようなことも検討の余地があるところだろうと思っていますので、あわせてそういったようなことも考えていかないといけない、そういう時期に来ているのかなということは思っております。
おっしゃっています意味よくわかりますし、本当にいただきましたけれども、何かお見せできないまま倉庫に寝ているという状態というのは何とかしたいなということで、一部は展示場所をつくりましたけれども、それはごくごく一部でありますので、もう少し何かそこに手が入れれるというような形ができれば、それは非常によいことだろうというように考えております。
○議 長(谷本正敏君) 小倉議員。
○3 番(小倉一博君) 終わります。
○議 長(谷本正敏君) これにて、3番、小倉一博議員の一般質問を終わります。
◎休 憩
○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩いたします。
(午前11時45分)
◎再 開
○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
(午後 1時00分)
○議 長(谷本正敏君) 次に、4番、小林久幸議員の質問を許しますので、登壇願います。
◎小林久幸議員質問
○4 番(小林久幸君) 皆さん、こんにちは。4番議員、小林久幸でございます。先ほど、議長よりお許しをいただきましたので、本定例会の一般質問をいたします。本日は、通告をいたしております本町の基幹産業、農業施策について、吉田町長のほうに御質問をいたしたいと思います。
この農業問題、平成26年12月に農業問題に特化して話をしましてから、今定例会で6回目の質問になろうかというふうに思っております。
さて、町長のほうにお聞きをいたします。
来年でございます。平成30年度、米の支払交付金はゼロになろうと言われております。ならし対策も検討されていると言われておりますが、法人でないと支払われないとも言われております。
さて、農家が農家に求められております水田の転作の枠は来年度からなくなると言われております。米の作付面積が増大し、米が市場に出回る、米がだぶつく、そのことは米価が下がる大変厳しい状況が想定されております。
先回の質問では、6次産業化の資金調達の部分の農・商・工等のファンドについて主に伺いましたが、今回は6次産業化についての本町の考え方、取り組みについて御質問をいたします。
八頭町の基幹産業は農業と言われる。経済活動の基盤となる重要な産業であるとともに、多くの働く場がありました。就農者の高齢化や後継者不足、さらには農産物の販売価格の低迷、農薬、資材費の高どまりの状況の中で農家所得が減少する中で、早々と農業に見切りをつけて、そのような農家も出てきております。本町の農業は、存続をかけた転換期に立たされているのではないかと見えるものでございます。
本町では、平成27年3月に第2次八頭町総合計画を策定され、人が輝き未来が輝くまち八頭町を目指して、農林水産業の活性化、農林業の担い手の育成などを推進されてきております。さらに、9月には八頭町の総合戦略を策定し、農林業を初めとする地場産業の競争力の強化をするとともに、担い手の確保に向けて取り組みがされております。
八頭町農業ビジョンは、国・県等の補助金を活用いたし、11項目の農業振興施策として取り組みが今現在行われております。さらに、新たな取り組みとして、持続可能な力強い農業を実現するために、認定農業者などの担い手の所得の向上と農業経営の安定を図るため、農業を職業として選択できるような魅力ある農業、さらにはもうかる農業となるように、水田営農、果樹の振興に取り組む、そのような方向性が出され、現在、八頭町農業振興協議会の中で協議されているところでございます。
本町の基幹産業である農業を見直し、農家の収入をどうふやしていくかの視点で、5点について町長の所見を伺いたいと思います。
まず第1点でございます。6次産業化の施策は、どのような事業を考えておられるのか。
二つ目に、就農を希望するⅠ・J・Uターン者を対象に、産地での受け入れ体制を整え、産地提案の呼び込みを行い、産地の担い手の育成確保を図るため、産地提案型農業人材募集モデル事業の成果はどのようなことになっているのか。
3番目に、産地づくりや特産品の育成など、大規模稲作農家から園芸品目への転換、加工業務用野菜の供給体制の整備の助成、園芸産地活力推進事業を推進されましたその成果は。
4番目に、新規就農者の育成の取り組みとは。
5番目に、米のブランド化に向けた取り組み状況はということで、5点町長にお伺いをいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) それでは、4番、小林久幸議員の一般質問にお答えをいたします。
農業の振興策についてということでいただきました。
最初に、6次産業化の施策はどのような事業を考えているのかということでございます。
持続可能な農業を実現するためにも、農産物を活用した6次産業化は必要不可欠だというふうに考えております。農業者等の担い手の農業所得の向上と農業経営の安定化を図っていくことは、後継者をつくっていくという課題の解決策の一つでもあると言えると思われます。
本年度におきましても、もうかる6次化・農商工連携支援事業ということで1件取り組んでいただくことにしておりますが、これは農産物加工施設、農産物保存用冷蔵庫、農産物保存用冷凍庫を整備しようとするものであります。この事業は、農業者等みずから加工、製造、販売に主体的に取り組む6次産業化に対し、実施者の生産基盤を支援するものであります。今後も、引き続き協力、支援できますことは、積極的に取り組んでまいりたいと考えておりますので、活用を検討いただければと思います。
2点目の産地提案型農業人材募集モデル事業の成果はということであります。
八頭町農業ビジョンの中の別表で、国・県の主要事業一覧を掲載させていただいております。その中の事業であります産地提案型農業人材募集モデル事業の成果ということでございますが、残念ながら平成28年度、29年度につきましては、取り組みの希望等がありませんでしたので、実績としてはございません。今後も、取り組みの御希望がございましたら、補助事業として支援させていただきたいと考えております。
3点目の園芸産地活力推進事業を推進した成果はということであります。
この事業は、野菜や花卉等の園芸品目の振興を図るため、産地づくりや大規模稲作農家の水稲から園芸費目への転換を支援する事業であります。活用しました平成28年度、園芸産地活力増進事業で申し上げますと、実績といたしましては事業補助金489万4,000円であります。主な事業は、花卉用パイプハウスが2棟、アスパラガス用として簡易ハウス設置資材導入、またタマネギ122アールを栽培するための機械導入などの事業を実施いたしております。
本事業での効果といたしましては、花卉用パイプハウスでは、新テッポウユリ、ハイブリッドユリといった品種が主で、盆と春の彼岸の時期に出荷するといった2回転での収穫が可能で、所得の増が見込まれますし、アスパラガスにつきましても収穫期が長いため、安定した収益が得られるメリットがあり、所得の向上も見込まれております。
また、タマネギにつきましては、販路もあり、2年後には200アールの栽培面積まで拡大する計画で進めております。初期費用もここ一、二年は必要ですが、収益増が見込まれますのでそれぞれ成果は出てくると考え、推進、支援しているところであります。
4点目の新規就農者の育成の取り組みと成果はということであります。
平成24年に人・農地プラン、そして平成26年に農地中間管理事業が始まり、本町におきましても人・農地の問題解決に向けた取り組みを進めてきたところであります。平成28年度には人・農地問題解決に向けた話し合いチームを新設し、県や担い手機構など、関係機関が連携し推進する体制が整い、新規就農者がスムーズに農地利用が図れるよう、意向確認や調整など、県、町、農業委員会、農業公社、担い手機構が協力して話し合いを進めてきた経過もございます。
特に、本年度から農業公社の機能拡充を行うなど、町、公社を中心といたしまして、新規就農者や担い手など人の問題とあわせまして農地の確保につきましても鋭意取り組んでいるところであります。
今後も、農業公社の体制等の充実を図り、国の政策や県の施策を基軸に置きながら、関係機関と連携し、新規就農者の育成を図っていくことは重要であると考えておりますので、引き続き県、普及所、JA、農業団体、町とが綿密に連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。
実績といたしましては、新規就農者で申し上げますと、平成27年度はありませんでしたが、28年度は認定新規就農者1名、後継者の養成としての新規親元就農者は27年度1名、28年度1名、29年度1名であります。また、先進農家実践研修では、28年度1名、29年度1名という状況であります。トータル的に見ますと、27年度が1名、28年度が3名、29年度が2名ということでございますが、それぞれ新規就農を目指して実施研修等を頑張っていただいているところであります。
最後に、米のブランド化に向けての取り組み状況はということであります。
御承知のように、平成28年3月に八頭町農業ビジョンを作成して、持続可能な力強い農業を実現するため、認定農業者等の担い手の農業所得の向上と農業経営の安定を図るとともに、農業を職業として選択できるよう、魅力ある農業、もうかる農業となるように、八頭町産米のブランド化に向けた取り組みを進めているところであります。
平成29年2月に町内の水稲生産者有志によります八頭米ブランド化推進協会が設立され、八頭町の恵まれた自然環境を生かしたこだわりのおいしい米づくりを極め、八頭町のブランドの定義づけと管理を行っております。協会員は、徹底した栽培管理方法のもと、ブランド定義に沿った米を経営体個々において栽培し、協会としてみずからの営業活動により独自販路を開拓し、有利販売できるよう取り組んでいるところであります。
具体的には、平成29年産の米は、協会として鳥取県特別栽培米のグループ申請を行い、コシヒカリ、きぬむすめの2品種の3.8ヘクタールを栽培しており、毎月研修会を継続的に行い、米栽培技術の高位平準化等を図っております。平成29年度は試験的に実践し、30年以降は実績を踏まえ、八頭町内の米生産者に広く声をかけて、協会員を募り、協会の取り扱い量をふやしていき、30年産米から本格的に取り組もうとするものであります。
生産者みずからが連携して米のブランド化を図り、有利販売と生産者手取りの向上を実現していくことで、30年の米政策の大転換期を乗り越え、持続可能な水田農業の維持発展を目指しているところであります。
最初の答弁といたします。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) ことしの3月議会の一般質問で、6次産業化の支援策の内容についてお伺いをいたしました。持続可能な農業を実現するためには、農産物を活用した6次産業化が必要不可欠だと考えておりますということを町長言われました。最終目標は、農業者担い手の農家所得の向上と農業経営の安定を図っていくことは課題の解決策の一つであると考えております。一人でも多くの農業者が目指してほしいとのことでございます。先ほど御答弁いただいた部分が大半入っているかというふうに思うわけでございます。
そこで、事業の取り組み、相談、企画案づくり、資金の調達、販売戦略の相談などは、農業振興協議会、また産業観光課、どちらのほうに御相談に行けたらよろしいわけですか、お伺いをいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 新たな企画とかの相談ということであろうと思いますが、そういった面では補助事業のこともございます。いろいろ調査する必要があるわけでありますが、町、産業観光課を窓口にしていただけたらと思います。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) この6次産業化の事業化に関しまして、町としての立ち位置、役割はどのようなことで考えておられますでしょうか、お伺いをいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 6次産業化に対します役割、立ち位置ということでございます。
今まで、成功事例ということも御承知であろうというふうに思います。先ほど、相談は町の産業観光課にというふうにお話をさせていただきました。町として中に入って支援はさせていただきたいというふうに考えております。それが行政の仕事だというふうにも思っているところでありますが、そういった中でいろいろ事業ということがあるんですが、ほとんどの事業はそうですが、受益者負担というものが伴います。そういった面では、企業努力といいますか、そういった部分も含めた中での相談ということで、町もあわせて一緒になって考えさせていただけたらというふうに思います。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 6次産業化の事業、この先何を見据えておられるのか。町にはどのような事業が必要だと今現在見ておられますのか、町長の部分をお聞かせいただきたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 新たに、例えば農産物を生産するということだけではだめだろうというふうに思います。そういった中で、生産されている農産物、それを使って加工、そういったことで6次産業化につなげるということだろうと思います。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 具体的な内容は御答弁いただけなかったわけでございますが、まだ今、町長の頭にはないというふうなほうで認識をいたしたいと思います。
次に、農業者は我々農家でございますが、6次産業化に使う農産物はつくれても、企画、事業計画案の策定、資金の調達、販売など、全てのものを農家みずからがつくり上げ、町はもとより県・国に上げることは大変難しいとの見方をいたしておるものでございます。
そこで、本町の役場は最大の私はシンクタンクだと思っておるものでございます。町として、農家のためにぜひそのような事業を提案してもらえませんか。農家の多くの方から賛同者があると思うものでございます。ぜひとも、御提案いただきたいと思うものでございますが、いかがなものでございまししょうか、町長の御所見をお伺いしたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) シンクタンクというお話ございました。相談、企画ということでありますが、そういった面では一緒になってぜひ考えさせていただきたいというふうに思います。
そういった中でも、先ほど来申しておりますが、企業努力と。役場も努力もします、その生産者であれ企業の皆さんも一緒になって汗をかいていただくようなことで提案をいただきたいと思いますし、うちのほうも提案させていただければと思います。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 私は、大江ノ郷、自然牧場クラスのものを第2段、第3段、第4段と順次つくり上げていかないと、農家所得の向上、農業経営の安定、働く場の確保、若者の定住、人口の確保など、本町が描いている地域の活性化は望めないと思うものでございますが、町長、どう思っておられるのかお伺いをいたしたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 大江ノ郷さんは成功事例というふうに考えておりますが、そこまでも。大江ノ郷さんには失礼かもわかりませんが、本当に大きな事業費を投入しての事業だというふうに思います。そういった事業を推進するほうがいいんじゃないかというお話でありますが、いろいろ考え方はあろうと思います。そういった事業もよいと思いますし、また、少しの事業費でもそういった6次化に向かえる事業はあるんではないかというふうには考えております。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 先ほど町長が、大江ノ郷の部分を御説明いただきましたが、やっぱりあれくらいの資本を投入してくるわけでございますんで、先ほど言いましたように雇用が生まれ、そして若者の定住があり、八頭町として人口の定住があるんではなかろうかと思います。1,000万円でどれくらいの利益が出、次の事業に進めていかれるのか。社会の中では、こういう資本金の3%が利益になると言われております。1,000万円で3%、幾らなんですか。やっぱりそういうことも町長、ある程度の資本を投入しなければできないんかなというふうに思うわけでございます。これは答弁要りません。
その次に行かせていただきます。
優良果樹園管理事業補助金ということで、228万円つけておられます。西条柿の柿園を廃園しないために、町がそれぞれの関係者に補助金を出され予算つけております。次の世代に渡せるよう、柿園を柿生産部の有志の方に栽培管理をしてもらっております。この事業は、柿渋用の部分でございますが、西条柿が対象ですね。この事業、いつまで継続されるんですか、お伺いをいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 優良果樹園の保存事業ということでありますが、今の要項上では3年ということになっております。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) その後も継続ということもお考えなのでしょうか、お伺いいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) そのときの状況だろうというふうに思います。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 生産経費、販売額を含め、27年度、28年度。まだ29年度は出ておらんというふうに。28年度からですか、ちょっと間違えました。28年度からの現状はどうなのかお伺いしたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君)
産業観光課長が答弁します。
○議 長(谷本正敏君) 矢部
産業観光課長。
○
産業観光課長(矢部雅彦君) 後継者を見つけて、そこに入っていただくというのが前提で今取り組んでおりますので、そこの部分を柿生産部に維持をしていただいているというのが現状でございます。したがって、本来の西条柿の生柿を生産をするというスタンスというよりは、園を維持していただくというのが主でございますんで、プラス・マイナス・ゼロになるのか、あるいは人件費まで至っていないのかということもあろうかと思いますが、園の維持管理は順調にしていただいておるという状況でございます。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 今の答弁、先に言った質問じゃないんですかね。答弁が、それがぴっちりと合うと思いますが。私は、この28年度の出されての部分の収支の部分ですね。出荷すられた、生産すられたわけですんで、その後そうしたら出荷すられるわけですんで、その収支はどういう状況なのですかとお聞きしたわけでございます。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君)
産業観光課長。
○議 長(谷本正敏君) 矢部
産業観光課長。
○
産業観光課長(矢部雅彦君) すいません。間違ったことを言ったらいけませんので、数字につきましてはまた後でお示ししたいというように思います。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 私、ある人と話をしておったら、いやいや、きょうは柿渋の柿ぼらないけんけという話で、早う帰らないけんだという話でいろいろお話をさせていただきました。28年度が、その柿渋に出したのが20トンだそうでございます。ことしが3回出して30トンということでございます。
御存じだと思いますが、上日下部の集落の中で6反でございます。下日下部の部分で4反ということで、また、郡家の5名ほどの方が今収穫して出されたということで、ことしが30トンということでございます。その中で出荷先というのは、京都府相楽郡の業者、その近辺に何社かあるということでございます。また、違ったところに、中国、四国の中国地方にも1社あるということでございます。
それで、生産量の材料を供給する量ということでございます。和歌山県が平核という柿の部分です。これは甘柿の部分でございますが100トン、柿渋ように出いておられるということで、先ほど八頭町は30トンということを言われました。柿渋の品質的には、やっぱり勝手に思うわけでございますが、渋が強い西条柿のほうが最高の品物だというふうに業者の方が言われておるということでございます。収穫の時期でございますが、今は9月になりましたが、八頭町は7月の終わりぐらいに収穫されたということでございます。それで、夏の7月ごろが一番最高でいいんだということは、柿に糖度が乗る前、渋があるときに収穫したいということで、だから途中の摘果でもとっといて出荷したほうがいいんだということを言われました。柿の収穫日は、一番いいのはその日にとって冷蔵庫に入れる、それから出荷するのがいいんだ。ただ、京都の北部といいますか、奈良に近いほうのところですんで、なかなかそのようなことはできんというようなことで、収穫を遅く冷蔵庫に入れればということであるわけでございます。使い道におきましては、インターネットなんかで見ると大きなもんがあると思います。
単価は幾らなんですかということをお聞きしたわけですね。1キロが100円だそうです。発送方法なんですが、袋に20キロを入れて送るということでございます。送料は、20キロ当たり500円、これは生産者もちでございます。ですので、20トンで20キロを割りますと、どれくらいの送料が要ったかということでございます。それから、販売額から30トンの100円掛けると300万円になるんてでございますんで、それから送料引いたらいいというふうに思います。
また、それと経費ということで、袋代、手数料代がかかるということで、そこまでは私も聞いておらんところでございますが、この事業、反当22万円でございますが、ざっと補助金が支払いされておるわけでございます。
農家の方もこの22万円の補助金があるからつくれるのですが、町長、どのように見ておられますか、伺いたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) この事業をつくるときにも説明をさせていただいたというふうに思っておりますが、先ほど言われましたキロ100円というような販売があります。そういった販売だけで収支はできないだろうという中で、先ほどありました反当幾らというような助成をさせていただいておるというところです。
重ねてになりますが、優良園を守っていくというのがこの事業の目的でありますので、そういった面では御理解をいただきたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 西条柿にはドライアイスで渋を抜いた生柿と、半乾燥したあんぽ柿が本町の特産品として販売されております。このような発言をすると生産部の方におしかりを受けるかと思うわけでございますが、柿渋をつくる、柿をつくろうという発想が出て、現在取り組まれておるわけでございます。この事業は2年目になりますが、優良な果樹園を次の世代に引き渡す施策であります。
そこで、柿渋の需要量、製品の売価、使い道など市場調査をしてみて、柿渋をつくって販売するという可能性がありそうなら、町の6次産業化につなげていくのも一つの方策ではないかと思うわけでございます。私は、このような見方をするものでございますが、町長の御所見を伺いたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 値段のこともあるんですが、柿渋のお話でございます。6次産業化にということでありますが、いきなしの話でございますので、調査、研究をさせていただけたらと思います。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) さて、8月25日付の日本海新聞に、地場産業強化を目指し協議会という見出しの中で、鳥取市が設立と大見出しで掲載されましたね。目にとめられた方も多くあろうと思いますが、記事の一部を紹介してみたいと思います。
地場産業の強化を目指し、市農林水産活性化協議会が設立をした。構成団体には、鳥取商工会議所や県漁連など4団体を加え、再構築をしたということでございます。農商工連携や産業の6次化を進める代表者らで構成する定例会を年3回程度開催、実務担当者で構成する作業部会が課題の調査、検討に当たるほか、各団体の主催イベントや取り組み等をメールで配信などで共有すると。鳥取市本町三丁目の鳥取商工会議所で設立総会が開かれ、構成13団体の責任者が参加、6次産業化の課題として、加工や製造を県外業者に頼っている点が指摘され、生産から販売まで一貫して地元業者で対応できるよう、官民挙げて環境整備に取り組むことを確認をした。代表に就任した深澤市長は、産業の6次化は国全体の流れであり、地方創生の取り組みに欠かせない情報を共有し、密にしてビジネスマッチングによる課題解決にしたいというお話でございました。
先ほど言いましたように、農家は6次産業の材料となる農産物は、ほとんどのものをつくれるわけでございます。つくることは可能であると私は思っております。地元での加工や製造ができる仕組みをつくることができれば、地域に資本が投入され、そこに雇用が生まれるのではないでしょうか。そこの地域からお金が逃げない、そのことは地域の中でお金が何回も回る。このような仕組みができたらいいですね。
私は、鳥取市と同じものでなくて、八頭町版で組織をつくり、取り組むべきと思うが、町長の御所見を伺いたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) この記事、私も読んだ記憶があります。以前は、たしか言われたように4団体ですか、そういったものが広く窓口にして協議会を立ち上げたということで、定期的な会を開催されるということです。
そういった中で、八頭町の協議会としてはどうかということだろうと思いますが、立ち上げについては別段やぶさかといいますか、そうではないと思っておりますが、実行部隊として動く協議会でなければならないというふうに思います。
総体的には、意見交換なんかもできるというふうに思っておりますが、そういった中で町が音頭を取ったような形でそういった協議会というのを立ち上げていく必要があるんだろうというふうに思って居りますが、自主的に動くような協議会でないとだめだろうと、そういうふうに思っております。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 農業の部分でも八頭町の中、県の方が会長ということでございます。私は、あのときにも申し上げましたように、町長みずからがやっぱり先頭に立ってやられんと、私はいけんと思います。
ただ、そのとこにつく我々もみんながそうなんですが、やっぱり町長に一番の責任者として期待しておるわけでございますんで、ぜひとももしそういう会を立ち上げられるんであれば、ぜひとも町長に御就任をいただいて、八頭町の6次産業を引っ張っていただきたいと、かように思うものでございます。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 先ほど、県の方が会長だというお話ございました。これは、農業振興協議会であります。そういった中で、その協議会として総合戦略をもとに農業ビジョンというものを作成したということであります。そのときの会長になられたのが県の方であって、今現在は農業振興協議会の会長は、副町長であります。今度は実践ということでありますので、副町長を頭でビジョンを進めていくということであります。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 農家が農業をしながら6次産業化に取り組むことは、資金などの調達を含め、たくさんの諸課題を克服しなければならない。農家にとっては、大変なことだと私は思っております。6次産業化の事業化に向かうことは、大変困難な状況にあるのではないか、私は思いますが、行政側から見られてどのように見えますか。当然これは自分の農業の部分ですんで、自己責任でしてくださいと思われておられるんか、町長の行政側から見た御所見を伺いたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 6次産業、いろんな視点があろうかと思います。そういった中で最初にも提案というお話があったんですが、一緒になって考えさせていだくというふうにお話をさせていただきました。
資金面のこともあろうかと思います。そういった面では課題ということにもつながろうかと思いますが、そのあたりは一緒になって行政と考えるべきだろうというふうには思っております。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 本町の認定農業者の方で、若い人と話すといいますか、意見交換会する機会がございました。この方は、若くして農業認定者として地域の農業を先頭に立って引っ張っている方でございます。以前は、農業認定者の補助制度で必要な機械を申請して購入をしていただいた。何ぼ忙しいても申請書を出さなければならない。書面がいけなければ、何回でも書類の修正を求められるわけでございます。
この間お話したときには、面倒でかなわんと。今は融資を使っている。面倒もない話だし、面倒でもないし楽だと話をされました。これも今起きている現状なのかなと。こういう方は、自分が資金が調達できるから、補助事業を使わんでもいいという、そういう側面もあるわけでございます。それは私も否定はいたしませんが、ただ、できない方もあるわけですね。これが今起きている一つの事例だろうというふうに思います。
さて、次の質問、2項目について産地型提案型、農業人材募集事業の受け入れ体制について、28年度ではなかったということでございました。この事業の成果はなかったということで、今後この受け入れ体制、どのような形の中で考えていかなければならないのかな、町長の御所見を伺いたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 残念ながら、先ほど言いましたように28、29はなかったということでございます。この事業の目的が、Ⅰ・J・Uターンの皆さん方というのが対象ということでございます。受け入れ体制ということでございますが、公社も専任の職員を配置ということでありますし、水稲または果樹という2部門になろうかと思いますが、そういった面では公社を窓口にした体制というふうに考えております。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 私は、何もしないところには人は来ないと思います。定住対策にお試し住宅があるように、空き家を利用した住宅、作物をつくる研修補助、農業機械の貸与、それから指導体制、実践研究の場を提供等仕組みをつくってみることも必要ではないかと思うわけですが、町長の御所見を伺います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 研修体制の整備ということにつながろうかと思いますが、果樹についてはまだちょっと専門的な方は配置はしてないんですが、そういったことも含めての公社の体制ということで御理解いただけたらと思います。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 次の3項目めの園芸産地活力推進事業でございます。この事業、平成28年度に氷ノ山広留で大手漬け物メーカーより白菜の栽培依頼がありまして検討されました。広留氷ノ山は1回の作付で終わりました。その理由は、白菜の引き取り価格が安く、補助金がなくなれば収支は赤字になる。赤字となる作物をつくることはない、試作のみで終わりました。2キロ以上の大きな白菜でないといけないので、肥料は幾らやってもいいということでございます。大きくするためには、肥料がたくさんかかり、それと病気の軟腐病が出るということでございます。ちなみに、この白菜、1個80円ということでございます。
先ほど言いました柿渋の原料になる西条柿、業者が引き取る値段、1キロ100円でございます。同じような現実ですね。この実態、町長、今農家が置かれる立場、どのように見ておられますか、お伺いしたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) ビジョンの頭にもありますが、もうかる農業、また魅力ある農業ということでなければ、本当に農業というのは続かないだろうというふうに思っております。
そういった中で、いろいろ手法をめぐらせているわけでありますが、どういった状況かということは、今、小林議員がおっしゃったとおりだというふうに思います。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 次に、5項目めの米のブランド化についての取り組み状況について、2回目の御質問をいたします。
28年度決算の中で、うまい米コンテストに本町の4団体と農業法人の米、全国規模の大会に出荷されました。こういうもんかなというふうに思うんですが、私も何回か出してみたわけですが、私でなしに何人かも出しましたが、なかなかいい点はいただけんですね。結果はどのような結果だったんでしょうか、お伺いをいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 大阪の大会の結果ということですね。まだ承知いたしておりません。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 検証されてないということで判断してよろしいんでしょうか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君)
産業観光課長でちょっと答弁します。
○議 長(谷本正敏君) 矢部
産業観光課長。
○
産業観光課長(矢部雅彦君) 今お尋ねの関係ですが、平成28年度産米の米のお話だというように思います。八頭町で米コンテストというのを主催をしてやっておりますが、毎年10月に行っておりますマルシェの会場で、町内でいいますと最終決戦ということで50名の方に食べていただいて、優勝、準優勝を決めさせていただいているコンテストでございますが、昨年、中部地震の関係でマルシェは中止ということになりました。
ただ、米の関係はそれ以前に、機械で食味計で食味値を出していきまして、それの上位で決戦ということをやっていまして、昨年の場合、上位何団体か、マルシェはありませんでしたが、大阪の大会に県を通じて出していただきました。
結果的には、良好な成績ではなかったということで伺っておりますが、ある程度の一定のラインまで、食味値が出なかったということで、結果については伺っておるところでございます。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) きぬむすめ、先回も言いました。4年連続特のA、三朝の篤農家のお米でございます。これ誰か関係者の方食べてみられましたか。簡単な質問でございます。情報がなかったら結構ですし、それをお聞きいたしたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 食べてはおりません。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 栽培方法、町として参考にされておられんということでよろしいでしょうか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 米の栽培の方法です。それを町としてというお話でありますが、それぞれの法人があったり、それから公社もございますが、皆さん方が参考にしておられるとは思っておりますが、町としてそういった、先ほどありましたきぬむすめの栽培方法ということは皆さん方にはお示ししてないというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 本町の米のブランド化、農薬、化学肥料を5割低減した安全性を重視した栽培方法を前面に出し、ブランド化を図っていこうとされております。
私の見方でございます。無農薬、有機栽培ならいざしらず、私から見れば中途半端な栽培方法で、米のブランド化に向かっていかれるのですね。
そこで、どのような販売戦略があるのですか。また、どのような人に販売をしていかれるのか。5キロ当たりの販売単価、それから今は450グラム、小さな袋でございます。1回食べるぐらいの量ということで、どれくらいの価格を想定されておるのか。ここで質問すれば、30キロ当たりどれくらいになるんだいやと言ったほうが一番手っ取り早いんかなというふうに思いますが、町長、どのように設定しておられるのかお聞きをいたしたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 中途半端という表現がございましたけど、協会の皆さんは減農薬ということで鳥取県の特産米ということで認定をいただいて取り組んでいるというところであります。
小林議員は、それこそ水稲づくりに詳しいかもわかりませんが、そういった意味ではやっぱり皆さん方の努力というのは認めていただけたらというふうに思いますし、町のほうで米の単価を幾らというような設定ということはいたしません。それは、協会の皆さんでキロ幾らというようなことで取り組まれるだろうというふうに思っておりますし、販路につきましても、この間ロゴマークの発表会があったんですが、そのときにお聞きした限りでは、県内の一般消費者、さらには京阪神が中心ということがありましたし、レストランでありますとか飲食店、そういったところを販路先ということでお示しをされたところであります。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 最後の質問になろうかと思いますが、この定例会の挨拶の中で、ブランドの名称を白兎伝説の里、町にちなんで神兎と任命をされましたね。今後、四つのブランドで商品展開を図ると発言されておりますが、四つのブランドとは何なんでしょうか、お伺いをいたしたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 私どもがいただいておる資料では、4品目ということでありまして、先ほどコシヒカリときぬむすめのお話があったんですけど、それで一つは特産米の神兎、それからきぬむすめということで、それで2種類です。それからもう一つは、神兎の頭にプレミアムというのがついておりまして、プレミアムの神兎のコシヒカリときぬむすめということでありまして、合わせて4種類ということであります。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) まだ1分ぐらいございますんで。
町長にお願いしたいと思うわけでございますが、28年度の農業収支の部分です。24、5、6、7といただきましたんで、本当にこうして町のほうも一生懸命施策を立てて対応していただいております。その成果が判断できるような形の中で出していただいたらありがたいというふうに思うわけでございますが、最後に町長の御答弁をいただきたいというふうに思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 私も所得的には27年の所得までは持っております。そういった中で生産量の部分についてはここに生産面積等ですね。量はこれからですので把握いたしておりますが、所得についてまた改めてということで、少し時間をいただけたらというふうに思います。
○議 長(谷本正敏君) 小林議員。
○4 番(小林久幸君) 以上をもちまして、今定例会の一般質問を終わります。
○議 長(谷本正敏君) これにて、4番、小林久幸議員の一般質問を終わります。
◎休 憩
○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩いたします。
(午後1時56分)
◎再 開
○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
(午後2時10分)
○議 長(谷本正敏君) 次に、8番、坂根實豊議員の質問を許しますので、登壇願います。
◎坂根實豊議員質問
○3 番(坂根實豊君) 3番、坂根實豊であります。通告に基づいて一般質問を行います。
初めに、財産区について。この八頭町には、上私都財産区、市場、覚王寺財産区、上津黒、下津黒財産区、篠波財産区、大江財産区が存在して、1,800万円余りの不用額があるということですね。
しかるにですね、私は財産区そのものが八頭町の議会にかかわってくる必要はないんじゃないかと。つまり、財産区は独立採算性を運営されるがよろしいかと思いますが、町長の見解を伺います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) それでは、8番、坂根實豊議員の一般質問についてお答えいたします。
財産区についてということで、最初にいただきました。現存している財産区、独立運営が正しいと考えるがということであります。財産区に関しましては、
地方自治法第294条から第297条に規定されており、財産区自体は所有する財産等の管理及び処分または廃止の機能のみを有しているだけで、その他の行政上の権能はほとんどなく、原則として固有の機関を持たない特殊な地方公共団体として規定されております。
そのため、財産区が所在する市町村の議会及び執行機関が事務を行うこととされており、市町村長が財産の管理処分、
会計管理者が出納事務、議会が事務に関する議決機関の役割を果たすことが原則となっております。また、財産区所有地内の林道補修等の財産区の財産に関して、特に必要となる経費は、財産区が負担するとともに、財産区の収支は市町村の会計と分別しなければならないこととされているため、通常は特別会計とすることが適当とされております。
基本的には、それぞれの財産区の独立した会計を預かり、管理しているということであります。財産区の運営に関する意思決定に幹事会が大きくかかわっていることは間違いございませんが、
地方自治法によって定められている制度上の問題から、財産区としての独立運営は困難と考えております。
最初の答弁といたします。
○議 長(谷本正敏君) 坂根議員。
○3 番(坂根實豊君) 私の認識不足だったんかもしれませんが、じゃあね智頭町はね私の財産区は独立しているというぐあいに認識しておったんですが、その辺の見解は調べておられますか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 今、智頭町のお話があったんですが、八頭町においても独立は独立と。会計上でもはっきり上私都財産区、大江財産区というふうに分けているわけですから、そういった面での独立ということは担保されているというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 坂根議員。
○3 番(坂根實豊君) ですからね、町長、私が言いたいのは、財産区は独立して、そんな会計であったり、それから財産区の区会議員までこの八頭町議会に提示されんでもよろしいということなんですよ。
つまり、財産区で成り立っていくべき問題であって、会計上の問題だけをこの八頭町にかけてくる必要はない。私は、全て財産区は独立すればよろしいと、そういうことを思ってこの質問を出しておるんですが、再度の見解を求めます。
ごめん、もう一度。
ただね、自治法で決まっておるとかじゃなしに、やっぱり独立すべきは独立させればいいんですよと思っています。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 重ねるということになろうと思いますが、先ほど申し上げましたように、基本的にはそれぞれの財産区の独立をした会計を町が預かっておるということです。それを管理させていただいて、事務は数字的なことは
会計管理者が行っておりますし、それから議会のほうでも事務に関する議決の機関ということであります。
○議 長(谷本正敏君) 坂根議員。
○3 番(坂根實豊君) 自治法で決まっておるといたしますならば、いいにいたします。わかりました。
次の中山間地の農業問題についてですね。
敗戦後、復興の一翼をなした養蚕、あるいはミツマタ、こういう農家栽培というのは、現在は皆無でありますが、農業でよく言われる適地適作物だと、あるいはそぞろ農業であったり、集落農業だと、あるいは専業農業だという言葉が今は流行しているんですが、少子高齢化に伴い低迷する農業、中山間地農業に野獣対策が八頭町においても全く予断の許さないところなんですよ。
しかるに、今思いますのに、私も昔はワサビをたくさんたくさんつくってましたですよ。国の大臣表彰受けるまで成長したんですよ。しかるに、シカ対策がどうにもならんかったんですよ。それは、郡家近辺、船岡近辺、町の中では1頭、2頭のシカがいても大変なんですよ。私の住んでる奥野は、シカというのは20頭、30頭がグループで何組もおるんですよ。しかるときに、どんなにワサビを一生懸命つくっても、フェンス張っても熊が出て倒す、イノシシが持ち上げる、あるいは猿が入ってくる、どうにもならんかったんですよ。
今ふと思いますのが、二日、三日前の日本海新聞に出てましたが、境港の伯州綿、戦後復興して再び脚光を浴びてきたということですよ。思いますのに、じゃあ今言いましたように、シカやイノシシや猿やそんなもん全然町、危害を加えないミツマタですね。私は、ミツマタの復興というのが総合農業、つまり集約農業のこれからの八頭町における中山間地域としての作物の栽培、産業の発展につながっていくんかなと、そんな気がして、ぜひ野獣の被害を受けないミツマタ、取り組んでみる必要があるかな。といいますのが、先回、因州屋の社長、会長さん方と一緒になったんですよ。そのときに因州屋の名前言ってわるいんですが、社長、会長は、中国やフィリピンから毎月1回、1,000ずつ船で入れてると。
しかるに、じゃあ八頭町でそれこそその分段取りできたら買い取られてますかと。地元ですから、喜んで買い受けしたい。思いましたのが、じゃあ言いましたように荒れてきた田畑、山林、ミツマタをどんどん植えても、シカやそんなんが全然食べたりしないんですよ。農業の再構築、中山間地農業の最たるものになっていくんじゃないかな、そんな気がしたもんですから、改めて農業施策の一環として取り組んでみる必要はどうかなということをお伺いをいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 2点目に、中山間農業問題ということでいただきました。被害を全く受けないミツマタ栽培の促進、普及についてということであります。
ミツマタは、御承知のように樹脂は和紙の原料として利用できる食物で、このミツマタを原料とした和紙は光沢があり、丈夫でしなやかで破れにくいという特徴がございます。
長所は、剪定作業が容易にできるという点と、挿し木でふやすことが可能で、短所は、日照不足になると花が咲かないということでありますので、日当たりがよいところでないと育たないということでありますし、真夏は土の表面が乾きやすいので、細やかな水やりが必要ということであります。
中山間地域の特に山野が適しているというふうに言われておりますが、鳥獣の被害を受けない樹木ということは伺っております。ただし、栽培を行い利活用の促進という面から申し上げますと、樹脂を商品化し販売するような団体、組織でありますとか、処理施設、それから販路や採算性ということも今後、調査、検討する必要があろうかと考えております。
最初の答弁といたします。
○議 長(谷本正敏君) 坂根議員。
○3 番(坂根實豊君) やっぱり、私は奥野なんですが、奥野地域も私が小学校、中学校ぐらいまでは一生懸命にミツマタを栽培されて、先祖たち。父親やおじいさんたちは一生懸命、ミツマタやカゴを飼っとったんですよ。養蚕経営。今はしかるに壊滅になっとるんですが、再びそういうことに取り組んでいく。八頭町の新しい農業のもとになるんじゃないかなと。
1番の言いましたのは、鳥獣被害に対する害がないということなんですよ。それで、ミツマタはさっきの説明では、日陰はいけんと今言われましたけども、日陰でもミツマタは成長しますよ。山歩いて説明してくださいよ。産業課はいい答弁書つくりましたが、ミツマタは日陰でも育ちますよ、堂々と育ちます。それだけはちょっと指摘をしておきます。
改めて、採算性の問題、考えてもらう必要がありますよ。さっき言いました鳥取の業者は、中国、フィリピンから船で1,000ずつ毎月入れてますよ。そういう経過を聞いたときに、やっぱりこれは農業振興に、八頭町に最適だなと。そういうことが閃いたというわけであります。
では、改めて最後の取り組みをもう一度聞いて終わります。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) まず、このミツマタでありますが、これをもとにして日本銀行券の原料ということで使われているということであります。経過等を調べてみますと、最盛期もあったというふうに思っております。
ただ、そういった中で結局生産者の皆さん方ももうからないというようになっているというところでありますが、今現在でも国内では高知県でありますとか徳島、一番岡山が多いというふうに伺っておりますが、生産はしておられるというところであります。
先ほど、輸入のお話がございました。実際今、約9割はネパールとか中国、そういったところから輸入しておられるということです。私も子どものころに、たしか蒸すんですよね、あれ。蒸して皮をはぐというか、そういったことを見た記憶があります。むいた木はすごく軽くて、本当にすぐぽきっと折れるような木だったというふうに思っておりますが。
先ほど言いましたように、そういった組織であるとか団体、本当に多くの皆さんが共鳴していただいて、こういうことになれば、次のステップにも踏めるというふうに思います。
たしか昔、こういう大きな筒みたいなやつで蒸しておったような気がするんですけど、今はほかの手法もあるとは思うんですけど、そういった皆さんが販路も含め、やってみようというようなことになれば、町としても一緒に研究させていただけたらと思います。
○議 長(谷本正敏君) 坂根議員。
○3 番(坂根實豊君) 以上で終わります。
○議 長(谷本正敏君) これにて、8番、坂根實豊議員の一般質問を終わります。
次に、10番、栄田秀之議員の質問を許します。登壇お願いします。
◎栄田秀之議員質問
○10番(栄田秀之君) 10番の栄田です。私は、本日2点の質問を行います。
最初に、28年度決算について。不況を反映しての税収低下による今般の地方財政危機が長期にわたっています。その一方で、人口の高齢化による民生費の増加及び施設の老朽化などによる歳出圧力は高まってきています。歳入の先行きが不透明な中で、歳出の増大を見れば、自治体の財政状況が今後さらに困難になっていくことが予想されます。決算に焦点を当てることによって、予算循環、予算編成、予算執行、決算の実効性をより一層高めることができます。
自治体において、決算数値の分析結果は、翌年度以降の財政運営の判断に活用されるべきものであるという視点から、今、決算時点の情報の充実を予算編成に反映する視点が求められています。
1、決算における合併算定がえの縮小の影響について。
2、28年度のインフラ資産の耐用年数を超えて更新した件数、金額は幾らか。
3、老年人口の増加は、民生費の増加、生産年齢の人口の減少は、税収の低下につながる。このことによる決算の民生費と税収の影響について。
4、経常収支比率、財政力指数の前年度との対比は。
5、自主財源比率の前年度との対比は。
6、町税の徴収率及び滞納回収の前年度との対比は。
7、28年度末定員管理の適正化進捗状況について。
8、28年度末財政効果額達成目標値と進捗状況は。
以上、決算について町長にお伺いいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) それでは、10番、栄田秀之議員の一般質問についてお答えをいたします。
最初に、平成28年度決算についてということでいただきました。
1番として、決算における合併算定替の縮小の影響はということであります。合併算定替につきましては、市町村の合併の特例に関する法律の規定によりまして、普通交付税額の算定の特例措置として設けられている制度であります。平成28年度の普通交付税につきましては、決算額が50億300万円余りとなっており、合併算定替特例措置におけます縮減率の増加もございまして、前年対比で8,200万円余りの減となっているというところであります。
また、普通交付税に臨時財政対策債を加えました合計額につきましては、決算額が52億7,400万円余りで前年度比で1億6,600万円余りの減となっております。
普通交付税算定におきます合併算定がえの縮減額につきましては、平成28年度は2億800万円余りで、昨年度の縮減額8,300万円余りから1億2,400万円ほど増加している結果となっております。
2点目のインフラ資産の耐用年数を超えて更新した件数と金額ということであります。
更新係数につきましては、上下水道課の関係で36件、金額にいたしまして約1億1,168万円となっております。内訳といたしましては、簡易水道での耐用年数40年を超えた排水管の更新等6件で、約2,014万円、公共下水道での耐用年数15年を超えた電気設備の更新等12件で、約6,491万円、農業集落排水での耐用年数15年を超えた非常通報装置の更新等18件で、約2,663万円であります。
3点目の老年人口の増加と生産年齢人口の減少による決算の民生費と税収の影響はということでございます。
普通会計ベースの決算統計におきまして、老人福祉費で分類されるものの決算額は、平成28年度が6億6,900万円余りで、27年度の決算額6億6,300万円余りから500万円余りの増、率にいたしまして0.9%の増となっております。決算額の内容を見てみますと、介護保険特別会計への繰出金が3億3,300万円余り、後期高齢者医療事業への繰出金及び負担金が2億6,800万円余りとなっており、次いで老人保護措置費が1,400万円余りということであります。
介護保険、後期高齢者医療の両事業の決算額を合わせますと6億100万円余りで、老人福祉費全体の約9割を占める状況となっております。数字から判断いたしましても、やはり両特別会計の今後の給付費の伸びが一般会計にも大きく影響を与えていくものと考えております。
また、生産年齢人口は15歳以上65歳未満の人口増であり、労働に従事し得る人口であるため、この人口が減りますと一般財源であります個人住民税等、税収の減少をもたらすことにもなります。老齢人口の増加と民生費の増加につきまして、大きく影響するのは介護保険特別会計への繰出金でありますが、高齢化が進み要介護者が増加すれば、給付費にかかる町負担も増加いたしますので、今後も介護予防には一層努力をしてまいりたいと考えております。
4点目の経常収支比率、財政力指数の関係でございます。
経常収支比率は、地方公共団体の経常一般財源等の硬直度、逆に言えば余裕度を示すものであり、通常は財政構造の弾力性を判断する指標として使われるものであります。
平成28年度の経常収支比率は85.3%となり、平成27年度数数値の82.5%を2.8ポイント上回っております。今後におきましては、歳出面では平成28年度に実施いたしました大型建設事業が起因する地方債償還額の増加、また歳入面におきましては、合併算定がえ特例措置の縮減によります普通交付税の減少などが比率算定に影響を与えていくことが予想されるところであります。
次に、財政力指数の関係であります。
財政力指数は、交付税法の規定によって算定されました。基準財政収入額を基準財政需要額で除して得た数値の過去3カ年の平均値でありますが、地方公共団体の財政力を示す指数として用いられております。
平成28年度の財政力指数は0.235となり、平成27年度、0.234を0.001ポイント上回りました。
5番目の自主財源比率の前年度との対比はということであります。
歳入全体に占めます自主財源の割合をあらわします自主財源比率つきましは、普通会計ベースで平成28年度は19.5%となり、平成27年度数値の19.6%より0.1ポイント減少いたしております。平成28年度に実施いたしました大型建設事業に係ります町債の大幅な増があり、歳入総額が大きく増加いたしておりますので、自主財源比率といたしましては0.1ポイントの減になったものであります。
6点目の町税の徴収率及び滞納回収の前年度との対比はということであります。
一般会計におきます町税の収入未済額は、1億265万円余りとなっており、前年度と比較しますと率にして5.6%、609万円余り減少いたしております。歳入徴収額を調定したものの、債務者の方の死亡、住所不明、破産や時効が成立した場合には徴収が行えず、今後も徴収の見込みが立たないため、その債権を徴収対象から外す会計上の処理として、28年度におきましては198万円余りを
不納欠損処理させていただいております
徴収率につきましては92.58%で、前年度に比べて0.74%上昇し、また滞納繰り越し分の徴収率は19.30%で、前年度と比較して2.09%上昇いたしております。
7点目の定員管理の状況でございます。
現在は、平成28年度から平成32年度までを計画期間としております第3次定員適正化計画により進捗管理を行っております。この計画では、定年退職者の増加を踏まえ、再任用職員等マンパワーの活用と新規採用者とのバランスを図りながら計画を進めることといたしております。平成29年4月1日現在の定員適正化計画目標値231人に対して224人と計画目標を達成いたしております。退職者に対します新規採用者数を8割としたことや、早期退職者があったことなどが要因でございますが、今後も類似団体職員数の状況や多様なマンパワーの活用など、適正な職員数に努めてまいります。
最後に、平成28年度末の財政効果額、達成目標値と進捗状況についてであります。
第2次行政改革推進大綱及び行政改革推進プランから、第3次、平成28年から32年の間に引き続き、取り組みを行っているところでありますが、現在、平成28年度末の財政効果額達成目標値と進捗状況について取りまとめを行っているところであります。平成28年度末の実績見込み値では、財政効果額達成目標値につきましては、人件費の抑制分として目標効果額571万6,000円に対しまして実績効果額578万円余り、定員管理の適正化分といたしまして、目標効果額2,400万円に対しまして実績効果額7,800万円、合計8,378万円程度と見込んでおります。
改めまして、平成28年度実績を取りまとめいたしまして、御報告をさせていただきます。
最初の答弁といたします。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 今、答弁いただきました。28年度の八頭町の決算だけ見ると、町税は前年より1,335万円増加、徴収率も町税全般で0.75%増加しております。人件費は、9,428万円減少しました。扶助費が5,000万円増加しても公債費は843万円増加したって地方交付税が合併算定替で縮小するといっても、金額8,228万円の減少で済んでいます。まだ交付税は55億2,970万円あります。これなら一本算定化も少しも怖くないと。町債は、13億9,290万円あっても、歳入合計は116億5,000万円あります。町税が13億571万円で、その占める割合11.2%で、でも自主財源が22億7,335万円、割合が19.5%でも、困ったときは31年度末までは合併特例債が使えるしというふうに思っております。八頭町は、財政的に豊かでお金のある自治体なのでしょうかと思っているところです。
なぜこのような質問をするのかですが、町長の9月定例会の提案理由書には、当初の報告に実質公債費比率は前年より0.4%改善、将来負担比率は前年より12.5%改善されていると。資金不足はゼロですとあります。
28年度一般会計決算認定を見ても、町税の増額、地方交付税は8,220万円の減額としても、55億2,900万円あります。総務関係では、充実を図る、利便性の向上を図る、教育費については充実を図りましたとあります。最後に、公債費は償還終了が24件あり、残高は一般会計で122億8,445万円とあります。
私は、町長のように行政マンではありません。数字や決算書はよく理解できません。財政のよくわからない私からみると、いいことばかり書いてあるような決算であります。
八頭町は、財政が豊かでよい町と思います。一つも、どこにも財政状況が厳しいとか、財政は困難な方向に向いているとか、そういうことは書いてありません。決算審査意見書を見ると、事業執行はおおむね順調に推移したとあります。指摘事項はなしです。
収入未済額4億7,430万円、前年より1,031万円減少したとあります。全体の収入未済額の徴収率は0.5%です。監査意見については、残高についてコメントはありません。監査意見書にも財政状況は厳しいとはどこにも記載されておりません。
28年度決算における八頭町の財政状況について、八頭町は財政的に豊かな町でしょうか、町長にお伺いいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 決して財政的に豊かな町というふうには、私は認識をいたしておりません。先ほど、怖くないという表現もあったんですが、実は普通交付税というのは減っております。先ほど言われました55億円というのは、これは特別交付税も入っての55億円ということであります。
今、地方創生の時代ということを迎えているわけでありますが、そのときに今までなかった人口減少対策ということで、普通交付税で約1億5,000万円ぐらい、5年間だったかな、交付税の中に算入されております。ことしで3年目ということです。
総合計画をつくったようですけど、そういったお話はございませんでしたし、当時言われておりましたのが、合併の算定がえということで、ことしはちょうど中間点になりますか、1割、3割、5割ということでございまして、そこの数字だけを突出しますと、すごく金額が上がっております。初年度は算定替の相差で1割、8,300万円であります。
それから、昨年度が2億円です。ことしは3億3,600万円、約3億4,000万円であります。中間点で3億4,000万円でありますから、掛ける2をしますと算定替が終了した時点では約6億8,000万円ということです。このままいくかどうかということはわかりませんが、そういったふうに推移していくということです。
ですから、以前は見えなかったものが今回交付税の中に入ったということがあります。そして、ことしから福祉事務所の関係であります。そちらにつきましても、昨年までは特別交付税いうことでありましたが、ことしからルール分ということで普通交付税の中に入ってまいりました。そういったことも今回の普通交付税の中に入っているものですから、表向きにはそんなに減少していないというふうに見えるかもわかりませんが、実質は減少しているというのが今の姿です。
これから、ボディブローのように効いてくるのが起債であります。公債費自体は今はいいんですが、これから大型の償還が始まってまいります。昨年でいいますと船岡保育所の新築とか、八東、今の新生の小学校の改修、それから保育所等もたくさん建てております。そういったものの今度は、今は元金だけでありますが、利息も含めた部分の償還も始まってくるというようなことで、これから本当に公債費に上がってくるというふうに思っておりますので、財政豊かな町だという表現になったというふうに思っておりますが、そういったとりかたはいたしておりません。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 今の答弁を伺いました。そういうことであるならば、なぜ提案理由書にも財政の状況の内容が一言も記載されてない。そのことについてはどうでしょうか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 今現在はこうだということで記載をしているんかもわかりませんが、財政的には本当に将来を見据えたことで、本当にこれからは作文する必要があるんだろうというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) それでは、先ほどお伺いいたしましたが、人件費が前年に比べて9,428万円減少しています。これは、中学校の統合の影響か、それとも退職者の影響か、この影響について、その理由について町長にお伺いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 小学校の統廃合というのは、教員の方でありますので、町のほうの会計には直接関係ございません。そういった面での9,400万円余りというのは、町職員の退職によるものであります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 先ほど、定員適正化についてお伺いしましたが、28年度の計画では、職員数231人、採用者職員10名、退職者15名、計画よりマイナスの3人ということになっておりますが、決算終了時点ではどのようになっているのか、町長にお伺いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 先ほども申し上げましたが、平成29年4月1日現在で目標値が231ということでありまして、計画としては224ということであります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 採用職員10名、それから退職者15名、計画より3人少ないということについてはどうでしょう。わからんなら、後で結構です。
その次の質問です。
採用者が何名であったかちょっとわかりませんので、採用者の人数は多分わかると思いますが、男女の数、そして退職者15名とありますが、その15名に対する再任用の職員数について、以上2点についてお伺いします。
すぐ出なかったらいいです。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 総務課長。
○議 長(谷本正敏君) 西尾総務課長。
○総務課長(西尾哲夫君) まずは退職でございますが、16名ということで、定年12名、再任用2名、県職員2名ということで、合計16名といった形での退職でございます。
それと、早期退職もプラスということでありまして、13名と再任用と兼任ということで、合計17名という退職でございます。
採用につきましてですが、一般事務職と保育士、それと再任用等含めまして10名の採用ということでございます。男女比については、ちょっと手元に持っておりませんので、また後で報告したいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 先ほど人件費のことを言いましたが、前年度に比べて9,400万円も減少しております。それでは本当に人件費が縮小してよかったなというふうに思っているところでありますが、27年度の類似団体4町を比べてみますと、人件費を比べてみますと、北栄町が職員が180人に対して人件費は12億6,000万円です。琴浦町は、職員217人に対して人件費15億4,000万円、それから大山町は207人に対して人件費16億5,000万円です。これに比べまして我が八頭町は224人、職員、人件費18億7,000万円です。27年度の実績ですが、他町よりもはるかに高い。3番目に高い大山町よりも2億2,000万円も高い。
町長によく言いますと、職員数は定員適正管理しておるので、職員数は適正であると、町長言いますが、なぜ職員数が適正であって、他の類似団体4町に比べて、北栄町に比べますと、驚くほど6億円ほど高い。この格差、八頭町の人件費の高さというのは、決算の人件費を踏まえて、なぜこういうふうに高いのか、町長にお伺いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 適正と先ほど申し上げられましたけど、適正というのは定員適正化計画に対して適正に管理しているということであります。類似団体いろいろ、北栄町であり、そして琴浦町であり申し上げられました。うちの職員というのは、職員数の類似団体の中では一番多かろうというふうに思っております。
以前からこれ申し上げておりますように、町の成り立ちというのが違います。うちは今、多いのは以前から申し上げておりますように、民生の部分です。それは保育所のほうに起因すると思います。最終的に五つの保育所になったとしても職員数は変わらないということです。
ただ、臨時の方でありますとか非常勤の方、そういった皆さん方が多少減るんではないかなというふうには思っておりますが、保育所の数もたしか私、違うというふうに思っておりますし、また、衛生費の部分、そういった部分も今ふえつつあるということであります。介護等の関係もございますし、また、保健師さん等の関係もございます。
そういった中で、住民の皆さん方へのサービスというような面からすれば、適正化計画自体でもまだ少ないわけでありますが、職員人件費が必要かもわかりませんが、住民サービスからすれば適当なやっぱり職員の数というのは必要だろうというふうには考えております。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 追い打ちをかけるようですが、経常収支比率を見ますと、先ほど前年より上がったという説明がありました。28年のデータがありませんので、27年度を見ますと、この経常収支比率の義務的経費、人件費の割合は、他の4町に比べて一段と高いわけです。北栄町は人件費の割合は20.5、それから琴浦町は22.5、大山町は20.4、これに比べまして我が八頭町は23.4です。桁がちょっと高いです。先ほど言ったように、これは人件費の割合が高いということであります。
これは、こういう状況だということで次に進みます。
次に、監査意見にもありましたように、徴収率についてです。監査意見にも徴収率が向上したとありましたが、八頭町の前年対比を見れば、徴収率は町税で0.75ポイント前年に対して改善をされております。
非常にいいことだなと、これも思っているところですが、またこれも27年度の県内の全部の市町村と比較すると、徴収率は監査委員が発表したように、26年度はびりから2番目、27年度はびりから3番目です。徴収専門員4名を配置しておる状態で、まだこういう状態です。
ただ、八頭町だけ見れば徴収率は0.75ポイント改善されたということであります。監査委員は、他町と比較すると徴収率は低く下位に低迷したままであり、今後も徴収率の向上を図ることは喫緊の課題であるとあります。町長、徴収率の向上についてお伺いいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 徴収率ということで毎年鋭意努力する必要があるというふうに思っております。ありましたように、現年分については19市町村の中で終わりのほうから2番目、3番目というようなことであります。一つとして、大口で賦課をさせていただく方があるんですが、そういった方がおくれおくれになるというような、年度をまたぐような形が一つの要因ということであるというふうに思っておりますし、過年度分については詳細はなかったんですけど、率からすれば県下で9番目か10番目のあたりに28年度は位置するんではないかなというふうに思っております。
徴収率の向上ということは必要なことでありますので、先ほど徴収専門員というお話もありましたけど、職員一丸となって取り組んでまいりたいというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 徴収率の中身についてですが、全体では0.75ポイント上昇しておるということですが、固定資産税の現年滞納分、それから軽自動車税の現年分、この3件については前年の徴収率より下がっております。なぜこれが3件について下がったのか。また、特別会計で水道使用料、そして公共下水使用料、集落排水使用料、介護保険、これについては滞納金額がふえています。この2点について町長にお伺いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 税務課長と
上下水道課長で答弁させていただきます。
○議 長(谷本正敏君) 税務課長。
○税務課長(岩城憲治君) なぜ固定資産税なり軽自動車税が前年より下がったかということですけど、今のところちょっと分析はまだできてないです。それで、また分析しまして、改めて報告をさせていただきたいと思います。今ちょっと資料を持ち合わせてないのですいません。
○議 長(谷本正敏君)
上下水道課長。
○
上下水道課長(森脇孝和君) お答えいたします。
使用料等の滞納の増要因ということでございますが、上下水道関係では簡水、集排、公共と三つあるわけですが、全体でいきますと現年分でいえば上回ってはおるのですが、過年度分、過年度繰り越し分につきまして、現年度分の徴収以上に残っていくという現象が起こっております。
したがいまして、現年度分を過年度と、それと未徴収分1.数%ございますが、それ以上になかなか過年度分が徴収が行われないという現状によって、増傾向にあるということでございます。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 先ほど課長から説明がありましたが、この特別会計につきましては、監査意見もあります。これらの滞納の増額、また未収金の増額については、現状の体制ではなく体制を見直して回収なり組織の関係を見直すようにという監査委員の意見がありますが、監査委員の意見に対しまして、町長どうでしょう、その対応について、特別会計。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) まず、先ほど固定資産税と軽自動車税のことであります。ちょっと税務課長のほう分析してないということでありますが、固定資産税の増額につきましては、毎年固定資産税って出るものであります。そういった中でお勤めをしておられた方がやめられたというようなことになれば、収入が減るというような中で滞納が少しふえたというふうに思っておりますし、また軽自動車税も制度改正によりまして税額が上がりました。そういった面からいたしますと、先ほど言いましたように、お勤めの方がやめられたら収入減というようなことで、滞納につながっているんではないかというふうに考えております。
ありました上下水道課の会計の部分であります。監査のほうからも意見ということでいただいております。税も料も含め、収納対策本部ということで取り組みを進めておりますので、取り組みにつきまして副町長のほうで話をさせていただけたらと思います。
○議 長(谷本正敏君) 岩見副町長。
○副町長(岩見一郎君) ただいまの栄田議員の御質問でございます。その中で、監査の意見書の中の事柄でございますけども、この監査の中で指摘といいましょうか御意見いただきましたのは、それぞれの課がこれまで連携というのはとって、債務者の債権の履行管理であるとか、そういった情報共有もしているんですけども、その辺がそれぞれの債権によって処理の仕方が異なるというようなこともありまして、そういった債権の改修の手法では、いろんな税は税のやり方、水道は水道のやり方というのがございまして、それがなかなかうまくマッチングできてないというようなことも監査の中では御意見もいただいておりますので、そういった担当者同士の月1回程度の情報交換も行っておりますし、そういった部分を含めながら滞納徴収の強化というのは図ってまいりたいというふうに思っておりますし、それからもう一つは、履行管理の部分がございます。徴収のほうでそれぞれ出かけていって徴収の道筋といいましょうか、分納の誓約とかそういった形で、分けて払っていただくとかいうような形のものを約束して帰るわけですが、それが確実に履行されているかというのを、確実に毎月ぐらいチェックしていきませんと、そこが飛んでしまいますと、またそこから滞納がずっと続いてしまうというようなことがあるんで、履行管理という部分を税債権だけではなくして、料も含めた形で総合的にこうチェックできるような形のものも今後考えていきたいというふうに思っております。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 先ほど、副町長の答弁がありましたが、私はこの未収額、4億7,000万円の未収額を減らすためには、やはりもう少し体制を強化する必要があると思っております。徴収率0.75ポイントの上昇ですよ。これ、県下の平均85%ぐらいまでに上げていくということになると、何年かかりますか。すごい時間がかかってくると思います、平均ですよ、県内平均。はるかに低いですよ、八頭町の徴収率は。
そこで、先回も言いましたように、鳥取市の例があります。鳥取市は5年で約、国保30%回収したとありますが、鳥取市は組織が大きいわけですが、最近、管理課を設置したということがあります。
私は以前、滞納回収のために、5年前ですか平木町長のときに、徴収専門員を設けてくださいということで、やっと徴収専門員が4名そろって体制が整ったということで、ありがたいなと思っております。しかし、今の状況0.75ポイントでは、はるかに平均まで追いつかんという状況です。
そこで、先ほど副町長がありましたが、各課の連携、そして債権管理課とは難しいと思う。債権管理室、そういう専門の部署できちんと対応できるような体制をとっていただきたいなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 今、徴収専門員ということで非常勤の方でありますが4名の方にお世話になっております。課ということにはならないというふうに思っておりますが、そういった面では税務課を主体として、その専門員さんの徴収に頑張っていただきたいと思いますし、また、各課の連携ということも重要でありますので、そういった取り組みも強化をしてまいりたいというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 徴収率の向上についてですが関連して、私、これも5年前に平木町長のときにコンビニ収納ということで、29年度からコンビニ収納が実施になりました。本当によかったなというふうに思っております。これは29年度の経過になりますが、決算に関連して収納率の向上について、現在までのコンビニの利用状況、利用金額についてお伺いしたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 4月からということでありまして、まだ5カ月ほどというふうに思っておりますが、ちょっと調べてみたんですが税によって異なるんですが、大体今コンビニで15%ぐらいじゃないかというふうに推計しております。金額につきましては、6,900万円余りということであります。
総体的には、口座落としが50%いらっしゃいますし、それから銀行なりそれから町の出納室のほうで納めていただくという方が35%、残りが15というのがコンビニではないかという推計であります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 予想以上の利用率でありがたいなと思っております。
それで、決算の最後になりますが、人件費の節減、そして収入未済額の徴収率の向上ということでありますが、第2次行政大綱によりますと、これのしまいのほう、ずっと下がっていって町民の参画等、共同の推進の中の3番目にやっと出てきます。民間活力の導入。民間委託や施設の指定管理、活用等を行い、民間の創意工夫を生かした行政サービスの向上を進めるとあります。
私、人件費の削減には民間委託も一つの方法だというふうに思っております。コンビニの収納も民間委託、そして人件費の削減になると思っておりますが、28年度において民間委託はどのように進められたのか、町長にお伺いいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 今の御質問は、平成28年度に新たに民間委託、指定管理をしたようなものがあるかということでありましょうか。
それこそ指定管理でありますと、議会の皆さん方に議決をいただくということになりますので、過去から継続している部分についてはそういった手続をさせていただいたというふうに思っておりますが、28年度について新たな指定管理の契約ということは行っておりません。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 決算の最後になりますが、監査意見書にもありました不用額についてであります。歳出の不用額が多額に生じた状況を示しており、その財源を有効に活用されているとは言いがたく、適正な財政運営が望まれるとあります。一番大きい不用額は、生活保護扶助費3,000万円です。なぜこのような多額の不用額が生じたのかお伺いいたします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 予算というのは大体見込みで計上するんですが、中でもそういった扶助費でありますとか医療費というのは、見込みの中の見込みということであります。第三者の方をもとに、相手といいますか予算化をいたしますので、どうしても不用額が多くなってくるということであります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) この扶助費は、毎年不用額が出ております。計画が本当に立てにくいものかどうか、もう一度お伺いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 多めに計上させてもらうというのが今までの形態であります。それこそ、万が一足らなければ支払いができないということになりますので、少し多めに計上させていただいているということであります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) それでは、2点目の質問に入ります。
放課後児童クラブと放課後子ども教室について。放課後児童クラブは、厚労省の児童福祉法の6条による事業、放課後子ども教室は文科省の事業です。平成19年度より放課後子どもプラン推進事業が実施されています。趣旨、目的として、地域社会の中で放課後等に子どもたちの安全で健やかな居場所づくりを推進するため、各市町村において教育委員会が。よく聞いてくださいよ。教育委員会が指導して、福祉部局と連携を図り、原則として全ての小学校区において文科省の放課後子ども教室と厚労省の放課後児童クラブを一体的、あるいは連携して実施する総合的な放課後対策、放課後子どもプランを推進するとあります。
放課後子どもプラン推進事業について、八頭町はどのように対応しているのか、町長、教育長に伺います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 2点目に、放課後児童クラブと放課後子ども教室についてということでいただきました。
放課後子どもプラン推進事業について、どのように対応しているのかということであります。
放課後子どもプラン推進事業の趣旨、目的といたしまして、原則としては全ての小学校区において文部科学省の放課後子ども教室推進事業と、厚生労働省の放課後児童健全育成事業を一体的あるいは連携して実施する総合的な放課後対策、放課後子どもプランですが、これを推進するとなっており、厚生労働省が所管する事業として、本町では各小学校単位、4カ所でございますが、放課後児童クラブの運営に対し支援をしているところであります。
放課後児童クラブの現状といたしましては、郡家西小学校、郡家東小学校での利用者が、施設規模に対しまして多くなっており、代替施設等の活用により運営がなされていることは議員も御承知のとおりであります。
今後、早い段階において適正な人員規模が受け入れられる施設の確保に向け、鳥取県関係団体、運営母体であります保護者会等と協議、連携を図りながら検討し、子どもの安全で健やかな居場所の確保を図っていきたいと考えております。
最初の答弁といたします。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) それでは、10番、栄田秀之議員の御質問にお答えしたいと思います。
放課後子どもプラン推進事業についてであります。特に、放課後子ども教室推進事業についてお答えをしたいと思います。
本年3月定例議会におきまして、栄田議員のほうから放課後児童クラブの郡家西小学校家庭科教室の利用についての一般質問でお答えしました内容と一部重複するかと思いますが。
学校施設は、地域住民にとっては身近な公共施設でもあることから、学校教育に支障がない範囲内で、地域の実情や需要に応じて積極的に活用していくことが望ましいというように考えております。このおっしゃっております放課後子ども教室推進事業で活用する余裕教室とは、児童生徒数の減少により、将来とも恒久的に余裕となると見込まれる普通教室のことを言っております。町内1中学校、4小学校の余裕教室の有無について確認をいたしましたが、各校とも普通教室を日々の学習に活用しておりまして、現在のところ余裕教室はございません。
したがいまして、余裕教室を活用する形での放課後子ども教室推進事業の実施については困難と考えておりますということでございます。
最初の答弁とさせていただきます。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 私の一番言いたいのは、平成19年3月14日に文科省局長、厚労省の局長連名通知があります。先ほど言いましたように、趣旨、目的はそのとおりです。なぜ、八頭町はそれを実施しないのか。実施してないのかということです。
先ほど、町長の答弁でありました。確かに、八頭町では放課後児童クラブは力を入れてやっていただいております。
先ほど言いましたように、趣旨、目的は連携をしてというふうに厚労省と文科省の局長通知があります。なぜ、これは無視していいものですかどうかということ、2点お伺いしたいと思います。町長にお伺いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 連携してするということは必要なことだというふうに思っております。ただ、先ほど教育長答弁しましたけど、学校のほうでなかなか空き教室が見つからない。長期的な展望に立っての回答だったというふうに思っておりますが、そういった中で、学校ができないような状況の中で、町長部局では厚生労働省の管轄になります放課後児童クラブということで対応させていただいているというところでありますが、そちらについても先ほど申し上げましたように、ちょっと手狭な部分があるということでありまして、こちらについての解決策というのもちょっと時間をいただかないけんなというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 私が言いたいのは、今度は教育長にです。空き教室がないということは言いましたが、それをきちんと文科省は察知して、体育館でもいい、図書館でもいい、保健室でもいいというふうに細かく仕様があります。教室があいてなかったら体育館でもいい、保健室でもいい、図書室でもいいというふうに言って、ここで古いデータですが、25年のデータでは、小学校が71.3%利用しています。空き教室がない、そして教育長は西小の放課後児童クラブは緊急避難だと言いました。そういうことではない、子どもたちのためを思って考えれば、なぜ放課後子ども教室、そして放課後児童クラブ、これ文科省と厚生省が、なぜこういうふうに連携して子どものためにやってくださいと言ってるのに、なぜ八頭町の教育委員会は、家庭科教室使うのに緊急避難だとか、そういう理由で説明するんですか、教育長にお尋ねします。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) お答えをしたいと思います。
栄田議員、平成19年の通知のことをおっしゃいますが、実は平成26年の7月末に再度通知が出ております。平成19年の通知に関しては、こちらのほうの通知に移行するようにという、そういった局長通知、部長通知がございます。
その中で、趣旨、目的のところから、教育委員会が主導してという記載は消えております。ございません。教育委員会が主導してやれということは、もう書いてないわけであります。これは、平成27年の4月から実施をしていくんだということが言われ、平成27年4月以降を実施していくということで通知があっているということでございます。まず、前提そこをお願いいたします。
少なくとも、放課後児童クラブが機能していないという状況でありますれば、当然に共同して考えていかないといけないということだろうと思いますけれども、少なくとも放課後児童クラブで相当数の子どもたちが放課後の時間を過ごしているという実態がございますので、協力してやるということは当然必要だと思いますけれども、今段階で放課後児童クラブは機能しておりますので、放課後子ども教室というところまで踏み込まなくてもよいのではないかという判断をしているということであります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 教育長、それは違うと思います。なぜ、文科省と厚労省の局長が通達出しているかということですよ。本当は、両方が連携して子どもたちのためにそういう教室、場を提供するというのが基本じゃないですか。そこのとこですよ。だから、これは放課後児童クラブがやってるから、文科省のほうの教室のほうはいい、そういうことではないんですよ。
基本は、子どもたちの居場所づくり、安全・安心な子どもたちの活動拠点を設けるというのが本当の趣旨ではないですか。だから、放課後児童クラブは放課後児童クラブ、そして放課後子ども教室の希望があれば、放課後児童教室を文科省、教育委員会が主導でなくても、そういう文科省の通知を受けてやるべきじゃないですか、教育長にお尋ねします。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 先ほど申し上げましたように、放課後児童クラブが機能していないということであるならば、当然に考えないといけないということだろうと思いますが、一体型でやるということも言われておりますけれども、少なくともそちらのほうでニーズは賄えているのではないかという判断をしているということでございます。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) その判断は教育長の判断ですか、教育委員会の判断ですか、町長の判断ですか、町長に伺います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 先ほど申し上げたとおりでして、それこそ窮屈な面をしていただいている小学校区もあります。
今、子ども教室とそれから放課後児童クラブということで、併設的な施設はございません。基本的には、放課後児童クラブということで運営をしていただいておるということであります。
それこそ、これからは教育委員会との話になろうかと思いますが、今現在の姿がそれこそ正しいのか、このまま延長していいのかというようなことも含めて、改めて話はしてみる必要があるというふうに、今質問の中でお聞きをいたしておりますが、今現在の状況の中では、二つの施設を併用する必要はないというふうには思っております。
そういった中で、ニーズの対応ができていると教育長の答弁でありましたが、ちょっと施設的なことは別といたしまして、そういった方向で進めているというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 一番の基本、私が言いたいのはどちらでも私はいいんですけども、子どもたちの安全で安心な拠点づくり、これからの子どもたちのためにやっぱり、私は文科省で厚労省の関係じゃないということでなしに、教育長、本当に子どもたちのために思って、やっぱり八頭町の子どもたちを大切に育てる、そういうことを心がけてやっていきたいな。緊急避難というようなことは、私はおかしなことだなというふうに思っております。
次の質問に入ります。
健康づくりについて。衛生費は5億7,800万円、そのうちごみ処理費が2億4,100万円です、45%を占めています。予防接種、母子保健、健康づくり、健康増進、長寿健康増進等の予防健診、受診向上の事業内容で実施されています。
健康やず21にもあるように、生活習慣の改善、身体活動、運動への八頭町の取り組みについてお伺いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 3点目に健康づくりについてということであります。生活習慣の改善、身体活動、運動への取り組みについてということでございますが、健康づくり計画第2次の健康やず21は、健康寿命を伸ばす。主要な疾病の発症と重症化予防、健康を支え守るための社会環境整備、健康に関する生活習慣の改善の四つを柱に、平成25年3月に策定をいしました。
計画では、それぞれの分野の目標値を設定し、計画の進捗状況を評価していく内容となっております。また、四本目の柱の中に身体活動、運動の目標を設定し、目標達成に向けさまざまな事業活動を行っているところであります。
身体活動や運動量の多い人は少ない人との比較では、循環器系の疾患やがんなどの発生リスクが低いことが実証されていることから、さらに身体活動、運動を推進していくことが必要だと考えております。
昨年度の主な取り組みといたしましては、健康講座で比較的取り組みやすい運動として、ウオーキングの講習会を2回行いました。また、さわやか体操、緩やか体操、水中運動教室と定期的に開催し、年間延べ2,500人余りの方に参加をいただいております。そのほか、保健センターでの研修会や健康講座、各集落での健康教室、健診結果説明会など幅広く機会を捉え、健康につながる生活習慣や運動の重要性についての周知を図っております。
町が実施する事業や啓発をきっかけとして、多くの皆様が自分に合った健康づくり、体力づくりに取り組んでいただければと思います。今年度は、計画から5年目の中間評価の年となっております。取り組んでまいりました事業の中間評価を行い、結果をもとに後半5年間の事業実施について検討し、目標達成を目指したいと考えております。
最初の答弁といたします。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 先ほど、町長の答弁にありましたように身体活動、身体運土というのがありますが、健康やず21には身体活動運動についての記載はありますが、身体活動基準は規定されておりません。これは、後で出たものかどうかの違いですが、後で出たのならなぜ追加されないのかということです。
まず、基本としては、健康な人、それから健診結果が基準範囲の人については、身体活動が65歳以上の方は毎日40分、18歳から64歳の方は毎日60分、これが基準だそうです。
それから、運動につきましては、18歳から64歳の方は、毎週60分、30分、2日でもいいという基準が示されておりますが、健康やず21には載っておりません。これは後で示されたものかどうか。そして、なぜ追加されないのか、この点をお伺いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 保健課長。
○議 長(谷本正敏君) 小林保健課長。
○保健課長(小林俊一君) 今の栄田議員がおっしゃいました運動時間の基準につきましては、計画のときには入れておりません。計画のときに運動やスポーツの習慣をする人の割合を増加させる。また、適正体重を維持する人を増加させるというような指標を立てております。
今回、先ほどの答弁でもありましたけど、5年目の中間評価の年になっておりまして、今後の事業の見直しも行ってまいりますので、その中で改めてちょっと検討させていただきたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 身体活動が多い人は、単に生活習慣病の発生や進展が減るというだけでなしに、転倒骨折、認知症の発症率も少なくなるというふうにいいことがあります。具体的には、筑波大学の教授が証明しております。
そこで、私、健康やず21を見ましたら、最後のほうにアンケートの集計があります。ここに主な意見として取り上げていました。時間を気にせず体を動かせるような施設が増えたらいい、体力づくりのための充実した施設が八頭町にはない、健康増進に役立った施設が必要、健康な生活は医療費の削減につながる、ウオーキングをしたい、こういう意見が出ております。町長御存じだと思いますが、こういう意見に対しては、八頭町はどういうふうに対応しているのか、町長にお伺いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) いろいろと御意見は賜っているということは承知をいたしております。そういった中でできることから取り組みということでありますが、なかなか健康増進の施設というようなことになりますと、費用的な面もあるということでありまして、時間をいただいているというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 続けてお伺いしますが、健康な人が運動を行うと、死亡リスクの低下、2.8%あると。生活習慣病の発症を3.6%下げる。がん発症率を3.2%下げる。認知症の発症を8.8%低下させたということが証明されております。
人口減少対策、医療費の削減となるこの予防、そして八頭町ではがん検診とか検診の予防がきちんとされておりますが、それより先の予防。それより先の予防、運動ですね。この運動をなぜ八頭町として医療費の削減になる、そして人口減少の対応になる、この推進をなぜ大々的にやらないのか、町長にお伺いします。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 大々的にやっていないというわけではないですが、ありましたようにいろいろ生活習慣病でありますとか、がんもそうですし、それから認知症、そういったもののリスク軽減につながるということは承知をいたしております。もう少しPRが足りないという面があるんかもわかりません、そういう面でいえば。百歳体操ということは最近いろいろお話をさせていただいておりますので、皆さん方も御承知だというふうに思っておりますが、最初の答弁で言いました、緩やかとか、それから青空とか申し上げたんですけど、そういったことも含めまして、身体活動、運動のPRをしてまいりたいと考えます。
○議 長(谷本正敏君) 栄田議員。
○10番(栄田秀之君) 最後にもう一点。
健康対策としての八頭町の投資、トレーニング場の設置、これは空き教室とか空き施設でもいいです。ウオーキングコースの整備について、町長にお伺いして私の質問を終わります。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 健康対策ということで、健康増進施設ということも先ほどもあったんですが、そういった中でなかなか新しい施設ということは難しいかもわかりませんが、そういった施設への寄附の導入とか、そういったことは早い時期にできるんではないかというふうに思います。
それからもう一点、ウオーキングコースの関係であります。先回の答弁もそうだったかわかりませんが、いましばらく検討させていただけたらと思います。
以上です。
○10番(栄田秀之君) 以上で終わります。
○議 長(谷本正敏君) これにて、10番、栄田秀之議員の一般質問を終わります。
◎休 憩
○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩いたします。
(午後3時38分)
◎再 開
○議 長(谷本正敏君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
(午後3時50分)
○議 長(谷本正敏君) お諮りいたします。
本日の会議時間は議事の都合により、この際あらかじめこれを延長したいと思います。
これに御異議ございませんか。
(異議なし)
○議 長(谷本正敏君) 御異議なしと認めます。
よって、本日の会議時間は延長することに決定いたしました。
次に、11番、髙橋信一郎議員の質問を許します。登壇願います。
髙橋議員。
◎髙橋信一郎議員質問
○11番(髙橋信一郎君) 一般質問もいよいよ私で最後となりました。皆さん、朝からお疲れの様子ですので、そんなに難しいことは聞きませんので、余り面倒な答えをされんように、執行部のほうもよろしくお願いします。
さて、最近、私やたらイベントが多いなということをちょっと感じておりました。それで、執行部のほうにお願いして、去年1年間でどれだけの行事があったのかなということをちょっと調べてみました。そうしますと、八頭町が主催、あるいは共催となっているものが38件、それから主催する団体にお金を出しているとか人を派遣しているとか、何らかの形で町がかかわっているものが36件、合計74件、昨年度1年間でありました。
つまり、平均しますと1年365日のうち四、五日に1回はどこかで何かやっておると、そういう算用になっております。やっぱり、私よく人から言われるんですが、八頭町は何かイベントばっかりすると、そういうような、それが仕事かというようなやゆされたことも結構ございまして、今の四、五日に1回という計算をしてみると、それも言われても仕方ないなという気もしたところであります。
また、ことしもいわゆる祭りと称したもので、そのほとんどがビアガーデンとバーベキューをセットにしたようなイベント、ああいったものがやたら多かったなという気もしております。たまには、食べて飲んで遊ぶのもいいですけれど、やっぱり住民のほうは、生活がよくなったとか、それから余裕ができたとか、財布にですね。と感じられない雰囲気があるわけです。 だから、住民が望んでおるのは、そういった飲み食いのイベントではないんじゃないのというふうにも感じたところでございます。
そんなこんなでちょっと私いろいろ感じたんですが、とりあえず出だしの挨拶として一言述べさせていただきました。
それでは質問に入ります。
きょうのメインは、私の質問は、学校の問題。特に、中学校について、それからもう一つは若桜線のことについて伺うようにしております。
まず初めに(1)番としまして、吉田町長の任期も残すところ半年、公約だった五つの約束と対峙し、現状、御自身はどのように総括されていますか。また、残任期間、今後はどのような姿勢で臨まれるのか。その中でも特筆されるものがあればお伺いしたいということでございます。来年選挙ですので、よろしくお願いします。
それから、教育関係についてもしかり。学校統合による環境変化は、功罪を含め児童生徒に与える影響はどうだったのかということをお聞きしたいと思います。
それから、2番目に若桜線を増便するため、八東駅改造の設計に着手されているとのことですが、費用対効果を含めその展望はあるのかどうか。あるとした場合、その根拠は何に基づいておるかということを聞きたいと思います。
とりあえず1問目です。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) それでは、11番、髙橋信一郎議員の一般質問についてお答えをいたします。
最初に、イベントについて御意見をいただきました。イベントということであれば、当然にぎわいの創出ということにもつながろうと思いますし、地域の活性化にもつながろうというふうに思います。そういった中で飲食のイベントのお話がございました。それは、町独自ではそういったイベントということは直接余り行っていないというのが現状だろうと思いますが、地域の皆さん方がそれぞれ活性化のために開催しているというふうに理解をいたしております。
それでは、最初に町政全般ということでいただきました。私の任期も最終年に入りました。あと8カ月余りということでございますが、公約に対します主な取り組み状況を申し上げたいと思いますが、まちづくりの関係の1点目は、笑顔のあふれるまちづくりということで、子育て、健康、福祉であります。
町民の皆様方の日々の基本であります健康づくりのため、各種健康診断を初め、保健、福祉、医療の連携による健康づくりを推進してまいりました。子育ての拠点であります保育所の再編といたしまして、ことしの4月、新生の船岡保育所を開所し、引き続き八東地域の保育所を統合した保育所整備の準備を進めているところであります。
また、昨年から第2子以降の保育料の無償化による子育て環境の充実にも努めておりますし、現在、地域福祉計画の見直しを行っているところでありますが、計画の推進を図るべく、地域で支え合う福祉施設の拠点として、中私都、郡家東地区のまちづくり委員会の皆様方に活用していただけるよう、旧保育所のバリアフリー化等の施設改修も行ったというところであります。
さらに、昨年は新たに隼地区のまちづくり委員会を立ち上げていただき、地域で支え合う福祉の充実を推進いたしております。今後は、隼地区と大江地区の拠点施設の整備を進めながら、残された5地区に対しまして、地区住民の皆様方と合意形成に向けた働きかけを進めてまいりたいと考えております。
2点目は、元気の出るまちづくり、農林水産、商工、観光でございます。
八頭町の農業には後継者や担い手不足等の課題がございますが、平成28年3月に策定をいたしました八頭町農業ビジョンをもとにした取り組みを初め、農業法人や認定農業者等への事業助成、有害鳥獣被害対策、間伐促進など、活力のある農林水産業振興の推進に努めていると思っております。郡家駅コミュニティ施設、ぷらっとぴあ・やずを拠点に、観光協会と連携しながら、情報発信はもとより町民の皆様方の憩いの場としてイベント開催や観光情報の提供を行い、商工、観光の視点から、にぎわいの創出と地域振興、また恵まれた自然環境、資源を生かした町内外との交流事業や魅力ある地域づくり、移住・定住の促進、交流人口の拡大を目指すとともに、今後も地域おこし協力隊等の活動を通しまして、地域の活性化等に取り組んでまいりたいと考えております。
3点目は、心豊かなまちづくり、教育、スポーツ、文化であります。
小中学校の再編によります学校教育環境の充実を図り、教育、スポーツ活動の振興に努めてまいりました。平成24年に方向性が決定されました小学校、中学校の適正配置につきましては、本年4月に船岡並びに八東地域の小学校を統合した新生の小学校を開校し、小中学校の適正配置は完了したというところであります。
学校におきましては、少人数学級によりますきめ細やかな指導やICTを活用した授業など、教育環境、子育て環境の充実に努め、小中学校全学級への電子黒板の配置、平成32年度から小学校での必修化が検討されておりますプログラミング教育の計画的な実施、タブレット端末の整備等も進め、ICTを活用した授業の充実を図っているところであります。
今後も引き続き、教育委員会と一緒になりまして、教育環境の充実に努めてまいります。また、昭和60年に若鳥国体が開催され、30年余りが経過したわけでありますが、国体以来中学校のホッケー競技は続いており、全国で活躍している子どもたちのホッケー場の環境整備を行い、スポーツ振興はもとよりホッケーの町、八頭町として今後ホッケー競技のキャンプ地の誘致につながればというふうに考えております。
4点目は、優しいまちづくり、安心・安全、環境、人権、公共交通であります。
防災体制の充実を図るため、指定避難所等の見直しによる防災マップ、地震ハザードマップを活用するなど、防災訓練を通じて啓発に取り組み、また3月には八頭町避難行動要支援者の避難支援計画を策定いたしました。ことしは、8月27日に各集落に防災訓練を実施していただきましたが、今後も地域と一体となって災害に備えたいと考えております。
また、活力ある社会形成と安全・安心な生活環境の確保のため、公共施設等総合管理計画を策定し、道路、橋梁の長寿命化や上下水道の老朽化対策と施設統合の整備を進めております。今後とも、道路、橋梁のストック点検を行い、計画的なインフラの整備を行ってまいりたいと思っております。
人権の関係では、同和問題を初めとするあらゆる差別の解消に向け取り組みを行う機関として、昨年、同和教育推進協議会から人権教育推進協議会に名称変更を行いました。八頭町人権を尊重するまちづくり実施計画をもとに、町民の皆様方の人権意識をより高め、行動と実践をすることで一人一人の人権が尊重されるまちづくりを推進してまいりたいと考えております。
また、公共交通の若桜鉄道につきましては、経営改善に向け2町の車両保有による公有民営化に移行するとともに、地方創生の交付金を活用した利用促進を展開し、町営バス運行については路線や料金の見直しを図り、利便性の向上を図ってまいりました。今後も公共交通機関の維持、地域活性化の促進を図るべく、県の東部地域公共交通網形成計画をもとに関係機関と協議を進めてまいりたいと考えております。
最後に、ともに歩むまちづくり、町民、協働、財政であります。
町内14会場での行政懇談会を開催し、町民の皆様方の御意見をいただくとともに、行政課題の把握に努め、希望される集落や団体等に出向いての村づくり座談会の開催など、町民の皆様方と行政との情報の共有化を図っているところであります。
また、朝日放送系のきれいな受信と月額利用料の値下げキャンペーン等により、ケーブルテレビの加入促進を図り、ホームページや広報を充実し、積極的な情報公開に努めております。行財政運営では、第3次八頭町行政改革大綱に基づきスリムで効率的な自治行政の確立により、町民の皆様方にわかりやすい行政運営と行財政改革を推進するとともに、財政負担の平準化や施設の適正配置等を進めてまいりたいと考えております。
以上、簡単ではございますが、昨年の取り組みの中心の一端を申し上げました。就任後3年と4カ月迎えております。残された課題もございますが、目標達成に向かって取り組みたいと考えております。総括ということでございますが、言い換えれば評価ということであろうと思います。自分の評価というのはなかなかつけにくいというふうに考えております。町民の皆さん方、また議会の皆さん方の評価がどうなのかもわかりませんし、自分として深く考えてきたことはございませんが、公約も含めまして総合計画、総合戦略の成果や実績につながるというふうに考えております。
また、残任期間の姿勢ということでございますが、今後も総合計画との整合性を図りながら、地方創生の視点で人口減少対策や地域の活性化に向けた取り組みを行い、町民福祉の向上に努めてまいりたいと考えているところであります。
2点目の若桜鉄道の関係でございます。
若桜線を増便するため、八東駅改造の設計に着手するとのことだが、費用対効果、それから展望、さらにはその根拠はということであります。
若桜鉄道につきましては、全区間が単線1閉塞で、行き違い施設が全くないため、通勤・通学時を初め、イベント等の臨時列車の運行ダイヤが組みにくく、地域移動はもとより観光にも使いにくい状況となっております。平成28年7月に実施いたしました若桜鉄道沿線住民を対象に実施しましたアンケート調査でも、列車の本数が少なく利用しにくいので、列車本数をふやしてほしいという意見や、もっと因美線との接続を便利にしてほしいという意見も多く寄せられております。八東駅に行き違い施設を整備し、列車を増発することにより、因美線の列車に接続させるなどの利便性を高めると同時に、イベント列車や臨時観光列車の運行ダイヤに柔軟性を持たせることにより、これからの観光客の誘客にもつなげようとするものであります。
費用対効果の分析といたしまして、若桜鉄道が平成27年度にコンサルタント会社に委託して、国が示しております鉄道プロジェクトの評価手法マニュアルに示されている手法によって費用便益分析を実施しており、八東駅に行き違い設備を新設した場合の費用対効果があるという分析結果をいただいているところであります。
八東駅に行き違い施設を整備することで沿線住民の利便性を高めるためのダイヤ編成を行うとともに、観光客誘致により旅客収入の増加、ひいては沿線地域の経済効果を高めてまいりたいと考えているところです。
最初の答弁といたします。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) それでは、11番、髙橋信一郎議員の御質問にお答えしたいと思います。
学校統廃合による環境変化は、功罪を含め児童生徒に与える影響はどうだったのかということでございます。
まず、御質問にございました功罪ということであります。具体的には、すぐれた成果と罪や過ちといった意味合いになろうかと思います。学校統合そのものは、議会議決によって可決、成立したものでございまして、その点も含めて統合の一面を罪過と表現するのは、議会の皆様に対しても大変失礼かと存じますので、私としましては成果と課題と読みかえて、以下お答えをさせていただきたいと思います。
本年4月に統合しました新生の船岡小学校、八東小学校の両校とも、統合前に比べて各学級の児童数が増加し、児童の声が校舎に響き渡る活気のある学び舎となりました。子どもたちにとって望ましい教育環境を考える上で大切なのは、学習集団の中で友達との交流や活動を通して学び、多様な個性と触れ合い、切磋琢磨する中で豊かな個性を育むことや個に応じた指導の充実など多様な教育を進めることなどがあり、児童数の増加により競争心や向上心が芽生え、また大集団の中でさまざまな団体活動が可能となり、社会性が身に着くなどの統合による成果が見られるかと思います。
例えば、統合によりまして体育の学習等で班対抗の団体戦が可能となった児童があり、協力したり競い合ったりするさまざまな学習形態で学習を展開することによって、児童の意欲、興味、関心を引きだすこととなり、統合による教育環境の変化は学力向上にも大変大きな影響を与えております。
一方、統合による課題があるのも事実であり、大人数になりますと個に応じたきめ細やかな指導がしにくく、学力保障が難しい、通学に要する負担が多い、人間関係が希薄になりがちであるといった実態も見られるかと思います。
しかしながら、八頭町では全学年とも1学級の児童数33人の少人数学級を実施しておりまして、八東小学校5年生は2クラスということになりました。特に、きめ細やかな指導が可能となる学級編制となっているかと思っております。
また、放課後及び長期休業中の全校児童を対象とした勉強会を開催して、全校児童の学力保障にも取り組んでいるところでございます。
スクールバスの運行につきましては、当初バス酔いもございましたが、それにもなれまして、児童生徒に対する鳥獣害対策を含めた安全対策と快適性は確保されているものというように考えております。
また、楽しい学校生活を送るためのアンケート、QUにかえたハイパーQUの導入によりまして、学習や生活意欲が低下してる児童生徒はいないか、学級集団の雰囲気はどのような状況であるかなどの情報を早期に分析して、児童生徒理解に努めております。
このように、児童生徒にとって統合による大きな環境の変化がありましたが、統合前に各学年で交流学習を行うなど、事前準備を丁寧に行った結果、友達関係を特に心配することなく開校することができました。統合した学校の児童は、統合の成果を生かしながら課題とも向き合い、よりよい学校となるよう教職員と一丸となって取り組んでいるところであります。
最初の答弁とさせていただきます。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 初めに、これからのことで特段町長からこれというものは聞けなかったんですが、どっちかいうといつものとおり、まだ途中経過だみたいな回答であったように聞きました。
それで、私、前から思ってるんですが、やっぱり八頭町も3町合併前、いかにも新しい時代が来るかのような予算規模も大きくなるし、あれこれ夢を聞かされたような気がしておりました。しかし、あれから12年、漫才言葉じゃないですが、果たして住民の生活はどうなっているんでしょうかということです。これは一目瞭然、地域の現状見たら答えが出ておるというふうに思っておるわけです。
何にしても、町長は住民の負託を受け、地域の発展と住民の幸せを願う船頭ということですので、あと役場職員さんは、その事務代行者、このことを忘れずに仕事に今後も邁進してほしいと思っております。
さて、小学校については、まだ論じる段にはなっておりませんけど、統合間もないので。中学校の統合は、結果、私先ほど言いましたように、町の統合と同じような実は感覚がしております。統合前に出されたメリットは、一体どこに行っちゃったんだろうなというような気持ちが強いわけです。
今、教育長の話を聞いたわけですが、改めて教育長に尋ねますが、当時メリット・デメリットいろいろ出されました。例えば、中学校では切磋琢磨とか、それから部活の選択肢が広がる、こういったメリット、前にも聞きましたけども、もう一度これ聞かせてもらえんでしょうか。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) お答えしたいと思いますが、その前に先ほど少人数学級、八頭町33人とお答えしましたが、30人でございます。すいません、失礼しました。
切磋琢磨と部活の選択肢というところでございます。切磋琢磨ということで申し上げますと、生徒数ふえましたので、そういった意味ではいわゆる競い合いといったような部分では、非常に成果が上がっているではないかというように考えているところであります。また、学校長からもそういったような思いを聞いているところでございます。
部活の選択肢ということでございます。これは、旧の三つの中学校にありました部活動を全部引き継ぎましたので、少なくとも例えば旧の船岡中学校でありましたり、旧の八東中学校でなかった部活、例えば陸上部ですとかといったようなものに入っていくと、あるいはホッケー部に入っていくというようなことはできたわけでありまして、そういった意味での選択肢というのはふえているということでございます。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 切磋琢磨についてですが、私ちょっと気持ちがやっぱり違いますね。私、今になってようやくというか、改めて気がついたんですけど、切磋琢磨、人間を競争力を養うとか鍛えるとか、そういったことより、どうもどちらかといえば弱者をつくる強者の論理ではないかと。特に、中学生の場合、年端もいかん純粋な子どもですから、そういう感じがやっぱりするわけです。後からまた話ししますけど、子どもの不登校が存在、確かにしております。それは、ある意味切磋琢磨の犠牲のたまものではないかと、私は考えておるわけです。そこらあたりはどうでしょうか。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 切磋琢磨が不登校につながっているというようにはちょっと思えないわけでありますが、不登校ございます。それで、統合前の平成26年度、三つの中学校の全体で18名でございます。統合しました27年度15名ということで、若干減ったということです。要するに、ばらつきはありますけれども、少なくともあるという実態にございます。
少なくとも、いわゆる過度な競争をあおっているから、不登校につながっているということではないだろうというぐあいに私ども考えております。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) また後で話しますけど、過度な競争をあおっとるとは全然思ってないわけです、私はね。また話ししましょう。
それで、そのほかにも通学問題ありましたよね。あれも心配の種だったんですが、当初バス通いに心労が重なって、それを機に病気となって、実際不登校となったお子さんもありました。よくよく考えると、バスを大きな荷物に狭い座席、それから雨が降ると傘邪魔ですよね。こういったことは、今は。先ほど、だんだんなれたと言われたように思ったんですが、これってなれるもんなんですかね。お子さんは、3年に1回更新されますよね。2年生、3年生は多少はなれてくるかもわかんないけど。スクールバスのそういった道中の問題というのはないんですかね。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) なれてきたと申し上げましたのは、少し言葉が足りていないかと思いますが、乗降、登校時、下校時、そういったようなことにだんだんと習熟してきたという意味合いのなれたということで申し上げたかった部分であります。そういう部分では、バスの乗車によって何かあるということは、現在のところ伺っていないという状況でございます。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) とりあえず、今は何も問題が起きていないということで断言されておるんですね。断言というか、整理されとるわけですね。
それから、これも私が統合前に心配しておったんですが、地域から学校がなくなれば、地域コミュニティが失われると。特に、私それを盾に統合を反対しておりましたから、当時。本当に、気になっとったんですが、今まさにそれが現実になろうとしております。
例えば、それがよくわかる例として校区民運動会です。きのう、八東校区の運動会が行われたんですが、私もその役目柄選手集めに本当に苦労しました。果たして、来年どうなるんかなという気がしておるところです。この状況は、やっぱり仕方のないことなんですね。安部地区なんかやめられましたしね。これについては、ちょっと地域全体の話ですので、教育長と町長、お二方の見解を伺っておきたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 私も昨日、第51回だったですかね、八東地区の運動会に参加させていただきました。それこそ、グラウンドもきちっと整備されて、かなり人手もかかったというふうに伺っているところでありますが、そのような中で感じたのは、歴史と伝統のある運動会だということを申し上げたわけでありますが、私のほうの上私都のほうも昭和56年に小学校が統合して、郡家東小学校になりました。当時の郡家地域にもいろいろ理由があったわけでありますが、実施している地区とそれから未実施の地区がございます。
そういった中で、なかなか一旦やめたというものを復活ということはできないだろうというふうに思っておりますが、リーダーといいますか、そういった世話をされる方がいて、そういった運動会もできているというふうに思っております。きのうのお話でしたら、地区館を主体にというお話でありました。それこそ安部のほうは、役員さんのお話で平成29年度は中止ということでありましたが、でき得ればできる地域といいますか、地区でそういった運動会というのは活性化にもつながりますし、存続をしていただけたらと思います。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 町長のお答えと重複は避けたいと思いますが、先ほど小倉議員にもお答えしたとおりであります。少なくとも、我々としましては全ての校区で運動会をしてもらえるというような予算組みはしておりまして、その結果において役員会等の決定によって安部はことしは見送られるということになったかと思っておりますが、少なくとも運動会そのものだけが地域の活性化の尺度をはかるものとは思っておりませんけれども、地域の皆さんが集まられるという機会は非常に重要かと思いますので、そういった意味でも続けていっていただければというように考えているというところでございます。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) お二方もきのうごらんになったとおり、見た目はとってもにぎやかな感じが、競技は行われたんですが、やっぱりだけどその裏では、役員が相当苦労した。昔なら、武士は食わねどつまようじで、ちょっと見せかけだけでやってりゃあよかったんかもわからんですけど、今はそういうわけになりませんし、本当にせっぱ詰まった感じが来たなというふうに。選手集め1人で、一つでもそういうふうに感じました。
それと、ちょっと余談ですけど、教育長に聞きますが、子ども時代のスポーツの成績ですね、特に中学生。この子たちは、いわば生まれもっての素質、才能ですわね。そういったものがあるかないか。いわゆる、植物に例えるのはよくないんですが、わせ、おくてでいえば、わせの子どもが有利なんですよね、単純にそうだと思います。
それで、ところが前々から全協などでも違和感抱いて、時々ぱっと言ったこともあるんですが、教育委員会は子どものスポーツの成績に、それを一々生徒名を出して、成績上位の子、報告されるというのはどうかなと思っているわけです。実質、目的は全国大会出場の経費を確保する、それが目的でしょうから、人数の報告で十分じゃないかと思うんですが、そこらあたりはどうですか。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) お答えをしたいと思いますが、先ほど選手集めに苦労されたということでありますが、運動会が本当に盛んに行われていた時代でも、選手集めに苦労された役員の皆さん、本当にたくさんいらっしゃるかと思います。統合によって選手集めが難しくなったのではないということだけは申し上げておきたいと思います。
先ほどの中学校の選手の件でありますけれども、これ新聞報道もされるわけであります。たまたまということかもわかりませんが、特にことしは中国チャンピオンになる、全国大会で入賞するといったような本当に立派な成績をおさめてくれたというように感謝をしているところであります。
やはり皆さんで褒めてやっていただくというようなことも、次の後輩の動きにつながっていくのではないかというようなことを思っておりますので、髙橋議員の見解はそうなんでありましょうが、我々としてはそういった思いを持っているということで御理解を賜りたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) まさにそうなんです。何で私がこんなことを聞くといいますと、やっぱりスポーツに限らずに、ほかにも秀でた子どもらも必ずいるはずです。この子たちの活躍は、スポーツ以外の、余りニュースとして聞いたことがないわけなんです。だから、そういう意味でいけば、取り巻く大人、あるいは先生が気をつけなけりゃならんのかな。スポーツに偏らんように、社会にも、世間に対して発信していくべきではないかなと、そういうふうに思うんですが、どうですか。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) ありがとうございます。ごもっともだと思います。実は、八頭郡体育会というのがございまして、全国大会上位入賞者はそこで表彰する仕掛けが確立をされております。それから、さらに県大会の上位入賞者というのは、町の体育協会で表彰するといったような。体育会系はそうして結果において顕彰する仕掛けがあるんですけれども、文化会系統が全くないということで、ちょっと常々私もそこが気になっておりまして、中学校の校長あたりともいろいろ話をしております。ただ、どの部分で線を引くだということに常になりまして、そこがちょっと制度化できていないというところなんですけども、少なくとも全国の舞台にこまを進めたということになれば、それは当然にあるべきだろうと思うんで、少なくともそれから始めましょうかという話をしておりましたんですが、ことしはたまたまそういった生徒がないということでありますけれども、おっしゃっていますとおり、全ての児童生徒に日の当たる仕掛けというのは絶対要ると思いますので、そのあたりはまたもう少し検討させていただきたいというように思います。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 例えばこの間、将棋で何十連勝したとかって有名になりましたよね。多分、お子さんの中にも囲碁、将棋、生け花、文化的な趣味みたいなことですね。ああいったこともかなりおられると思いますんで、好きな子も。よろしくお願いしたいと思います。
私やっぱり気になるんです。さっきもホッケーという話、言葉がありましたけど、たかがと言っちゃあ語弊がありますけど、部活はしょせん義務教育の一環なんでしょう。ところが、最近はちょっとややもすると今話がありましたようにホッケー、ホッケー、余りにもホッケーにこだわり過ぎなんじゃないかなという、実は私思うわけですわ。はっきり言いまして、成績がちょっとよかったからといって、八頭町内がわっと沸き返るということでもないんで、中学校の部活ですから、そこら辺も考えてほしいなと思います。返答は聞くようにしておりませんけど、何か感想でもあれば。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 私たちは、ホッケーのことだけを言っているのでは決してありませんで、例えば昨年は駅伝が男女で全国大会アベック出場とか、その都度、学校に懸垂幕をかけて、庁舎に懸垂幕をかけて、そういったことをお祝いするといったようなことであります。少なくとも、それがホッケーだけという話では決してない。
ただ、団体競技でありますので、そういったところを重視をしているという部分はありますけれども、駅伝についても同様に物を考えているということでありますし、ホッケーだけを特化してそのものだけを何とかしようみたいな、そういった思いではないということだけは御理解を賜りたいと思います。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) それで、最初不登校の話しましたけど、去年1年間の不登校の生徒、全部で22件あると聞いております。この数字をどのように捉えられておるんかなというのをちょっと気になるとこです。一般的には、一つの学校で22人、やっぱり多いと思いますんで、この数字、原因と対処についてよろしくお願いします。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 昨年度22人ということなんですが、学年別に申し上げますと、1年生が8、2年生が8、3年生が6ということであります。3年生の6は卒業しますので、1年、2年の8、8が、2年、3年に上がってくるということなんですが、現在、30日を超えて休んでいるという、いわゆる不登校の生徒は、2年生と3年生で各5名ということで、合わせて10名ということになっております。1年生は、今のところそういう基準に達している生徒はいないということであります。
原因といいましょうか要因といいましょうか、いろんなことが重なっているかと思いますが、それぞれ児童、生徒に、その生徒に寄り添って、担任が電話かけて声かけたりといったようなことをずっとやっているわけですけれども、やっぱりなかなか家庭の状況とかいろんな要素によって来れないという生徒がいるというのも事実であります。橋本校長は、不登校ゼロを目指してということを言っておりまして、そういった思いで日々取り組んでいるわけでありますし、それからもう一つ、今年度からスクールソーシャルワーカーということで配置をしていただきました。こちらのほうが中に入っていって、いわゆるいろんなところと連携して不登校を防いでいくというような対応もできてきつつありますので、そういった部分期待をしているということであります。
統合したので不登校がふえたとかということでは、私はないだろうというふうに思っております。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 私、それ原因何なんだろうなって私なりにちょっと考えてみたんです。いろいろあるんです、理由は家庭の問題とか個々にはね。一概には語れん問題だと思います。
ただ、何かの優劣とか、子どもたちの間ではみんなわかっているんだと思うんです、子どもと子ども同士の間では。だから、何かに劣っている子は、それなりにやっぱり自覚、あるいは我慢しているんだと思います、子どもは子どもなりにね。
ところが、我慢あるいはコンプレックスを一番子どもと接する先生自身が、余りよく理解されとらんのかなと思うわけです。逆に、助長、増幅、嫌な思いをされているんではないかな。それがいわゆるスポーツ偏重にもちょっと、直接あるとは言えんけど、おぼろげには係ってくるんかなと思ったり、そんなことも。いろいろ思ったわけです。
だから、全体的に考えたら、そんな雰囲気を、子どものコンプレックスをそれぞれ自覚しておると思いますんが、そういった雰囲気を見逃す学校の体質があるんではないんだろうかというふうには思ったわけです。そこらあたりはどう思われますか。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) 髙橋議員も旧八東中学でありますので、我々が在学中はテストが終わるたんびに成績が廊下に名前入りで張り出されていたかと思います。そういった時代をくぐってきた人間から考えますと、今、先ほど申し上げましたハイパーQUというようなアンケートがあるわけでありまして、それを見ますと相当量、その子どもの意識がどのあたりにあるのかってすごくよく見えるんだそうです。
したがいまして、そういうところに少し数字的に危ないなと思えるようなところの児童生徒に対しては、ふだんからしっかり目をかけていくというようなことを対策としてやっているということでありますし、少なくともみんなに気を配りながら日々を進めているということでありますので、その点は御理解を賜りたいというように思います。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) もう一点指摘をしておきますと、先生が生徒と同じ目線で溶け込もうとしておられる、そういう姿勢よく感じるんですが、ところが数ある先生の中には、先生と生徒の間でさえ個性と個性のぶつかり合いだなんて考えておられる先生があるやにも実は聞いております。
でも、個性と個性のぶつかり合いって、先生と生徒が。そんなのは先生のおごりであって、最初言いましたようにまさに強者の論理なんですわ。だから、友達関係を持ち込もうとするのはわかるけど、そんなのまず無理だと思いますので、師弟関係ですから。だから、個性をぶつけ合ったら子どもが負ける。ちょっといじけてしまう、不登校になる、こういう例もあるんだと思いますよ、やっぱり。やっぱりそこら辺も考えてほしいなと思います。 何かあれば。
○議 長(谷本正敏君) 薮田教育長。
○教育長(薮田邦彦君) これは今に始まった話ではないわけでありますが、中学校というところは、いわゆる生徒指導という一面を持っております。そこにはいわゆる師弟関係という中で言わなければならない場面というのも当然あるわけでありますので、そういった部分については御理解を賜りたいと思いますし、最終的には高校入試を目指していくということがありますので、そこにとにかく持ち上げたいという思いで向かっているわけでありますので、そういった日々の営みをやっているということで御理解を賜ればと思います。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) もっと議論したいんですけどちょっと時間がないので、次に若桜線の話にいきます。
ことし出されました鳥取県東部地域公共交通網形成計画。要するにこれを要約しますと、鳥取市と4町、中身みたら。岩美、若桜、智頭、八頭町の移動の利便性をはかりたいとのことのようです。これにはこれをずっとめくると現状の問題点と課題というのが出ておるわけですが、これを踏まえてどうしようかっちゅうのはわかるんですが、そのために八東駅にすれ違いのホーム、引き込み線をつくって5往復ふやそうという話。
私、これの問題は、大金をかけて本当にそこまでやるかみたいな感じを受けとるわけです。果たしてそれで乗客はふえるのかなということと、あと工事費は幾らかかるかということであります。いわゆる、費用対効果ですね。実際、この工事費は、八東駅のすれ違い、引き込み線つくるのに、総額幾らで、うち八頭町の負担は幾らになると想定されていますか。多分、若桜町あたりとも折半みたいな感じになるんだと思いますけど。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 行き違いの件でございますが、今のところ事業費、まだ確定はしてないんですけど、約2億円というふうに見込んでおります。そういった中で国の補助というのは3分の1でございます。残りを両町が負担ということでありまして、過疎債を予定、両町ともいたしております。交付税措置ということは御存じだと思いますが、そういった面でいいますと、実質的な八頭町の負担というのは、約ですが2,000万円ぐらいを見込んでおるということです。今の時点ということです。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 乗客の数について初め聞きますけど、ふえるか減るかということですが、沿線の人口ってわかりますかね。それと乗客人数、去年のでもええし平均でもいいですし、過去何年間。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 沿線の人口だけという拾い出しはなかなか難しいと思います。それこそ、行政区をずっとたどっていくという必要がありますので、それはなかなか無理なんですが、旧の八東町、それから船岡町、それから若桜町は独自で出ますので、それは可能であります。
八東と船岡で申し上げますと、17年国調と27年国調、10年あるんですが、1,700人余り減少いたしております。率にして18.4%ということでありましたし、それからお隣の若桜町は1,100名余り、人口的には減ということでありますが、率にしますと25.3%ということです。
沿線両町といいますか、旧のですね、それで申し上げますと、2,815人ということでありまして、20.6%ということです。総じて、17国調と20国調では、八頭町が13.1%の減ということでありますし、若桜町が先ほど言いました25.3%減ということです。
今の数字から見ていただきますと、全体が13.1ということで、旧の沿線町が18.4ということでありますから、約5ポイント減少幅が大きいということになります。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 今、数字聞きましたけど、これから先、沿線人口はやっぱり減る一方だって誰でもわかるわけです、今の現状を見ておりますと。
それで、ちょっと視点を変えて町長に質問してみたいですが、例えば鳥取、倉吉、あるいは米子間、町長は各駅停車に乗られたことはありますか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 以前乗ったかもわかりません。今では快速とかそういうのによく乗らせていただいておるというふうに思っております。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) そうなんですよ。人間やっぱりちょっとでも目的地に早く着きたいから快速に乗るんですよ。途中の駅でとまる、例えばすれ違い待ちの停車時間、やっぱり嫌だから快速乗られるんですけど、若桜線もこうなるんですかね。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 大体、郡家から若桜が片道30分というふうに思っておりますが、そういった快速方式というのはとらないというふうには考えております。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 八東にすれ違いつくると、要するに徳丸、それから丹比、若桜から乗る人は、恐らくすれ違い待ちが出るんだろうなと、こう思っとるわけです、その人たち。これ小さい話だと思ったら大間違いですよ。結構人の心理として、これ結構影響するんですわ、乗車率に。町長も快速に乗られるぐらいですからね。だから、逆に利便性がようなって人がふえるという甘い考えで、実は逆効果じゃないかなと思っとるんですけどね。そこらあたりは考えたことあります。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 先ほども言いましたように、快速ということは考えていないわけでありまして、ですからあくまでも利便性の向上ということで便数をふやすために行き違いをつくるということであります。何でかというお話がありますが、仕掛けをつくる必要があると思っております。現状のままでどうしたらいいかということになりますので、手をこまねいているという状況にはならないというような中で、観光列車化ということもございますし、今回そういった仕掛けに取り組みたいというところであります。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) だから、その利便性も相反するところがあるっちゅうことです。八東から郡家の間は、それは本数ふえる。だけど、それより奥は待たされる。やっぱりそこら辺も計算してやられたほうがええと思いますけどね。
それで、午前中、同僚議員の質問にも答えられておりましたけど、地元のお客をカバーするためかどうかわかりませんけど、何やら毎週日曜日にツアー、計画されておるようですが、これって結局、年間を通しての企画だったんですかね、年間通して。
じゃあ、年間を通してということは、1年間のうちに大雨も降りゃあ大雪も降りますよね。途中列車は時々とまるときがあるんでしょう、やっぱり。それから、農産物とか迎える側の事情もあるんだと思います。1年通してこのツアーなんて、ちょっと現実的じゃあないと思うんですが、そこらあたりはどうなんですかね。どうですか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 午前中申し上げたんですけど、約ということで表現をさせていただきました。52週あるわけでありますが、そのうちの50週というようなお話をさせていただいたんですが、言われましたように果物の時期とか、それから春は桜とかいろいろあろうかと思います。それから、ことしはちょっと豪雪ということもあったんですが、雪のこともあろうかと思います。
そのあたりは、同じ旅行会社さんではありませんので、季節、季節で旅行会社も変わります。そういったことは当然、旅行会社さんも加味されての対応というふうに思いますし、臨機応変な対応もしていただけるというふうには考えております。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 大手の旅行会社の企画のツアーだって、最近ではキャンセル多いんですよ。特に、こんなんで余り当てにならんようなことだったら、そんな今計画されとるようなことできんと思います。年間ツアー客5,000人だと言われましたよね、目標は。1回のツアーが60人、回数にすると100回のツアーということも聞いたわけですが、私、きのうの運動会で年代別リレー、ごっついサバ読みましたけど、そろえるために、選手を。
それで、ところがこの若桜線のツアー、この企画、5,000人、余りにもサバ読み過ぎじゃないんですか。私、そう思いますよ。だから、そういう余りにもサバ読んだいいかげんな計画で予算を執行されると困るという話なんです。どうですか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) サバ読むというお話ですが、それこそ1両に60人入れると、貸し切りですから。例えば、20人乗っていただいても、それから60人乗っていただいても、1両の貸し切りの6万円というお話ししました。それは変わらないということです。マックスと思っていただいたほうがええかもわかりませんが、60人というのはそれで100回であれば6,000人だということで、費用的には6万円という部分は変わらないということであります。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 何か変なことを言われるから、また余分に時間とっちゃうんですけどね。60人と言われましたよね。1両の座席何個あるんですか。あれ、立てっとる人、座っとる人、ツアー客にしてみれば、ツアー会社にしてみりゃあ、お客に不平等があってはならんのですわ。だから、それもええかげんなんじゃないかなというふうに思いますよ、今60人と言われたけど。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) それは、立ってる方と座っている方と料金が同じというわけにはなりませんし、例えばお弁当を食べるというようなときに、車内で立ってはちょっと食べれんと思います。これは、60人というのは座れる席が60人あるということです。相向かいもありますし、それから入り口といいますか、乗降口がありますね、あの部分については横向きで長いような座席がありますが、そういったのを全て合わせれば60人座れるということであります。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 初めからそうやって聞かされとったら、私もそんな声荒げることはないんですけどね。
いわゆる、交通網計画の乗客目標数、32万5,000人て出とるわけですわ、これに年間。一口に32万5,000人といいますけど、これを1年365日で割ると日に890人になるわけです。ざっと計算しますと、計画は15往復ですから30両、毎日1両ですから30両。それで、1両当たり約30人のお客が一両当たり乗らないけん。しかも、乗る人が長い区間、若桜からなり丹比からなりならいいんですけど、郡家、船岡間だったら、余り運賃収入に期待できるという格好にもなりませんよね。
どっちにしましても、その運賃収入のこともあるんだけど、朝から晩まで年がら年じゅう30人。どう考えても、私、裏見とって、難しいんじゃないかと思う。それから、さっきの沿線人口の話もありましたけどね。どうなんですかね。過ぎるんじゃないです、これ。サバ、それこそ読み過ぎ、風呂敷広げ過ぎじゃあないんですか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 32万5,000人にということで、1万人の増ということだろうというふうに思います。そういった中で若桜鉄道ですから、365日ということでありまして、1日が30人というお話ですが、あくまでも希望ということで、利便性の向上の中での30人という計画を立てたということであります。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 困りますね、希望ですかいね。竹林公園のミニSLだって、あれは初めから採算度外視でしたからあれなんだけど、比べるのも。余り希望でどっどっどっど予算計画立てられても困るわけです。そもそもこの目標の32万5,000人、これだけの人数が乗れば、若桜線の営業は安泰だということの数字ですか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 安泰という表現が適切かどうかわからないんですが、28年度の決算におきましては、900万円余りの黒字になったということです。それは、両町が28年度から車両も持ち、それから動力費も持ったという経過の中での黒字ということであります。
今回、そういった行き違いができて増便ができれば、今よりは安泰になるというふうには思っております。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 昨年の若桜線の欠損、ここに持ってきているが、それ見ると資産1億7,600万円ですか、そのうちの負債割合が大体46%、これが32万5,000人、これが乗って、それが減るようならええんですけど、例えば昨年の場合でも運賃収入は均衡がとれとるように報告があるわけですが、実際中身は税金・補助。これは税金でしょう。そういうこともあるわけですわ。純粋ないわゆる町民からお金をもらっておるという話でもないんです。
後から言いますけど、貸借対照の左側部分には相当な税金がつぎ込まれておると。それが前にも企画課長おっしゃいましたけど、第三セクターだと、それが。それはそうですよね。
ただ、私らが一番心配するのは、そういう姿をこっから先何十年、どれだけ投資して継続していくのかというのが、やっぱり一番の心配事なんです、町民にしても。だから、残してほしいという気持ちを酌まれるのはええんですけど、やっぱり一番に説明しなけりゃならんとこは、やっぱりそこだと思いますよ、見通し。
どうですかね、そうしたところの説明責任。資料を見とけじゃ困りますよ。されます、町民に対して。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 決算については、広報に載せているということでありますし、また、言われましたように町の補填分、それは確かに税でございます。今ありましたように、これからいつまで続けるということでありますが、ことしは第三セクターに移行いたしましてからちょうど30年を迎えるということであります、来月の14日であります。それこそ、若桜谷の本当に屋台骨になる公共交通だというふうに思っております。
仮に、この若桜鉄道がなくなったことをちょっと想定してみると、大変なことになろうかと思います。財源のこともあるということは承知をいたしております。そういった中で財政とのことも見きわめながら、公共交通の継続に努力をしてまいりたいというところでありますし、収支計画につきましても行き違いができたらどうなるというようなことを、それこそ議会の皆さんもそうですし、広報等で町民の皆様方にもお知らせをさせていただけたらと思います。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) こうして私の質問をテレビをごらんの方がちょっとでもにおいを感じていただけたらいいと思ってしようるわけですけど、前に北海道のローカル線が廃止になるときに、企画課長、町民の理解、説明が必要だと言われてたでしょう。今、八頭町やられておるこというたら、ホームページに載せとるからごらんなさいとか、あれ課長、ブーメランになってません。説明されません、本当で。どうですか。よその廃線のときにはそうやって立派なことをおっしゃって、自分のとこは余り積極的でない。どうなんですかね。
当然、町長を通しての質問ですけど。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 若桜鉄道に限らず、やっぱり行政運営というのは当然、町民の皆様方の理解をいただきながら推進するものだというふうに考えております。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) それで、先週、森議員もちょっと質問されてましたけど、要するに鉄橋のことです、今度は。当然、運行回数が5往復ふえれば、軌道が劣化、これは早く進みますよね。これどうするんだろうなという気があるんです。それで、特に心配なのは、要するに3カ所ある鉄橋、これ大丈夫ですか。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 本数がふえたらそれこそ鉄橋が危ないのかということだろうというふうに思いますが、金曜日も申し上げましたように、鉄橋等の構造物につきましては、2年ごとに検査というのが義務づけられているということでありまして、レールの耐用年数というのは20年ということもございます。そういった中で鉄橋の耐用年数というのは50年ということでありまして、若桜鉄道におきましては、国交省の基準に基づいて点検や修繕を行っているということでありまして、安全的な運行を行っているというところであります。
若桜鉄道と因美線、JRの今の、それを同時に整備されたというふうに思っておりますが、因美線は今、約30往復ということです。JRが管理しているということもありますが、若桜鉄道についてもしっかりとレール等の管理もしているということからみれば、15往復ということで、5往復ふえても安全面では影響はないというふうには考えております。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 甘いと思いますよ。点検は、あくまで点検ですけね。点検したから、私らお医者にいたから若返るということありませんからね。必ず寿命が来るわけですわ。
それで、その道の専門家によりますと、私ネットで調べたんですけど、軌道部分の寿命が大体40年、それからコンクリートの橋脚、あれが100年くらいだそうなんです。若桜線が開業してから今87年、もうそろそろ寿命が近いんですよ、多分。点検したって、生まれた姿には戻りませんからね。そこらあたり考えられていますか、頭に入っています。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) 点検をすれば、当然悪いところがあれば修繕なり補強するというのが姿でありますので、今までもそういった対応をしてきておるというところであります。点検だけで終わったということではありません。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 何か言ってる意味違うじゃないですか。町長、体調悪くてお医者に行って、中学校や小学校の体に戻れます。必ず寿命というのがあるんですよ、物にはね。だから、私思うんです。もし、鉄橋を直すとしたら、コンクリートの土台、鉄橋の、あれはつくり変えるしかない。しかも、場所をずらして。そうなると、今度は土地買収の問題も起きる、線がずれると。いろんなことが出てくるわけですわ、これから先。若桜線の寿命は、鉄橋とともにありと言っても、私過言でないと思いますよ。今、それこそ天井知らずのお金をどんどんどんどんつぎ込まれて、この間も合併特例債でホッケー場云々言われましたけど、それどころじゃないですよ。こっちのほうをしっかり考えてもらわんと、そのことが言いたいわけです。言いっ放しでこれ終えますけど、きょうは。
ちょっと話を、時間がないので話戻しますけど、最初冒頭、町長は自分の評価は、前もそうだったんですけど、人が決めるもんだって言われますが。そうすると、来年選挙の年ですわね。町長は、人の評価を受けられますか、どうですか。
◎休 憩
○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩します。
(午後4時59分)
◎再 開
○議 長(谷本正敏君) 再開します。
(午後4時59分)
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) だから、今ちょっとありましたけど、(1)の話の順番として、ちょっともとに返らせてもらったんです。いろんな問題がある。町長は、それでこれからも一生懸命仕事したい。だから、来年選挙あるけど評価を受けられる気持ちがあるんですかということですわ。現実問題ですけえね。
◎休 憩
○議 長(谷本正敏君) 暫時休憩。
(午後5時00分)
◎再 開
○議 長(谷本正敏君) 再開します。
(午後5時01分)
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員、もう一回、再度。
○11番(髙橋信一郎君) 町政についていろいろ私は質問しました。それで、町長もあれこれ答えられました。それで、町長は、自分でその仕事の評価は自分でするものではないと言われました。だったら、来年間違いなく選挙あるわけですから、任期が切れるわけですから、そのときに評価を受けられますかということを聞いた。
○議 長(谷本正敏君) 吉田町長。
○町 長(吉田英人君) まず最初、若桜鉄道の話です。鉄橋のお話しいただきました。橋梁でも髙橋課長のほうから、橋梁の点検というような話を何度か、若鉄じゃないですよ。町道橋でしているというふうに思います。下水もそうですが、長寿命化計画というようなことの中で、そういった点検をし、補強するということですから、全て橋梁をかけかえるというようなことにはならんだろうというふうに思っております。
それから、後段にいただきました進退の関係であります。きょうはこの場でどうこうという気持ちはございませんが、そういった時期まいりましたら、改めて皆さん方にそういうお話はさせていただけたらと思います。
○議 長(谷本正敏君) 髙橋議員。
○11番(髙橋信一郎君) 以上、終わります。
○議 長(谷本正敏君) これにて、11番、髙橋信一郎議員の一般質問を終わります。
以上で日程第1 一般質問を終わります。
◎休 会
○議 長(谷本正敏君) お諮りいたします。
議事の都合により、9月12日から9月21日まで10日間休会したいと 思います。
これに御異議ございませんか。
(異議なし)
○議 長(谷本正敏君) 御異議なしと認めます。
よって、9月12日から9月21日まで10日間休会することと決定しました。
◎散 会
○議 長(谷本正敏君) お諮りいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、散会いたしたいと思います。
これに御異議ございませんか。
(異議なし)
○議 長(谷本正敏君) 御異議なしと認めます。
よって、本日は、これにて散会することに決定いたしました。
本日は、これにて散会いたします。
なお、次の本会議は、9月22日、午前9時30分から再開いたします。
(平成29年9月11日 午後5時04分散会)
会議の経過を記載して、その相違がないことを証するためここに署名する。
議 長
署名議員
署名議員...