倉吉市議会 2022-03-02
令和 4年第 2回定例会(第4号 3月 2日)
令和 4年第 2回定例会(第4号 3月 2日)
倉吉市議会会議録(第4号)
令和4年3月2日(水曜日)
第1 市政に対する一般質問
〇会議
に付した事件
◎日程第1
午前10時00分 開議
○議長(福谷直美君) これより本日の会議を開き
ます。
おはようござい
ます。
本日届出のあった事故者は、議員、当局ともござい
ません。以上、報告をいたし
ます。
○議長(福谷直美君) 本日の議事日程は、お手元
にお配りし
ており
ます日程書のとおり行い
ます。
日程第1 市政に対する一般質問
○議長(福谷直美君) 日程第1、昨日
に引き続き市政に対する一般質問を行い
ます。
まず、会派さきがけの3番山根健資議員
に市政に対する一般質問を許し
ます。
○3番(山根健資君)(登壇)(拍手) おはようござい
ます。
皆様、おはようござい
ます。会派さきがけ、さ、き、が、けの山根、け、ん、しです。よろしくお願いいたし
ます。
倉吉市を日本一
にしたいと思い
ます。皆様の協力、応援、よろしくお願いいたし
ます。
今から一般質問をスタートいたし
ます。よろしくお願いいたし
ます。
手話は終了です。それでは、始めさせ
ていただき
ます。質問の前
に少しだけ話をさせ
てください。
石田市長、この前の一般質問の際、冒頭のコメントで私が初当選させ
ていただいたことへのねぎらいの言葉をいただき
ました。あのとき、緊張のあまりうまく受け答えができなかったのですが、改めてお礼を言わせ
てください。ありがとうござい
ます。そして、石田市長、山﨑副市長、長きにわたり公務を勤め上げられ、誠にありがとうござい
ます。その間、大変な御苦労や御心労があったと思い
ます。敬服
に値し
ます。何より御就任以来、公債費を毎年下げられた功績は非常
に大きいと思い
ます。倉吉市のため本当にありがとうござい
ました。そして任期はまだ少しあり
ます。ぜひ、本日の私の一般質問を聞い
ていただき、その内容を残りの任期
に、そして、次期市政
に生かし
ていただきたいと思い
ます。
そして、この時期
に隣国ロシアは
主権国家ウクライナを武力侵攻いたし
ました。現代社会において、他国を武力で屈服させようとする、このような野蛮で逸脱した行為は強く非難されるべきです。この武力侵攻
に伴い、倉吉市
にも遅かれ早かれ影響が出
てくるものと思い
ます。と同時に、倉吉市
にもロシア政府とは全く関係のないロシアを母国とされる住人がおられ
ます。不当な差別をされないことを切にお願い申し上げ
ます。彼ら、彼女らは我々の仲間なのです。困っ
ているときがあれば手を差し伸べ
てあげ
てください。
一般質問
に入らせ
ていただき
ます。鳥取県内の
オミクロン株が主な原因としての第六波
新型コロナウイルス感染者数は、2022年
に入りさらに猛威を振るっ
ており
ます。1月
には1,924名、2月
には3,122名となっ
ており、倉吉市域において
も甚大な影響を及ぼし
てい
ます。この甚大な影響は今後
も続くことでしょう。終わりの見えない闘いかもしれ
ません。これは皆様が御存じのとおり、倉吉市域だけ
に限ったことではあり
ません。日本全国
に第六波の影響は大いに及んでおり
ます。新型コロナウイルスの影響は今までのいろいろな当たり前を破壊し
てい
ます。今後
も新型コロナウイルスはかつての社会生活のあらゆる常識を破壊し
ていくことでしょう。
しかし、長い夜
もいつかは明け
ます。アフターコロナ
に向け
て、地方都市の弱点を補いながら準備をする必要があり
ます。地方都市倉吉は、
新型コロナウイルスとは別の大きく深刻な問題と
も対峙し
ていかなければなり
ません。さきの一般質問では、鳥羽昌明議員が同様の御指摘をされ
てい
ましたが、その深刻な問題とは少子高齢化問題と人口減少問題です。発想の大転換が倉吉市
には必要です、大転換です。大胆な大転換です。閉塞感漂う倉吉市を躍動感あふれるまち
にしなければなり
ません。攻めの施策を打たなければなり
ません。あえて誤解を招くような言い方をすれば、コロナ禍は地方都市にとって好機で
もあり
ます。逆
にいけないのは、この危機をやり過ごそうとすることです。人口の一番少ない鳥取県の倉吉市にとって好機
にすること、攻めの施策ができることが必要不可欠です。建設的な提案型の質問で説明し
てまいり
ます。
倉吉市執行部、議員、そして市民一丸となっ
てこの好機を生かしたいと強く思い
ます。ロシアの
ウクライナ侵攻、
新型コロナウイルス、そして気候変動
に伴う環境変動、これまでの発想や手法では全く通用しなくなる時代が来
ます。この好機を生かす
には、ほんの少しの勇気と覚悟を持っ
て変化への一歩を踏み出し
ていく必要があり
ます。
その提案とは、福井康夫議員が農業後継者の問題について指摘され
ましたが、同じくそれ以上
に深刻なのが企業の後継者問題です。企業の
後継者不在率全国ワーストワンの鳥取県の
企業後継者不在率を大きく回復させることと、市内の最低賃金を大幅
に上げさせる施策を打つことです。これらの施策を、縦割り行政の弊害を打破し、各課から優秀でやる気のある職員を募り、特別対策本部などを設置し
て、市長の号令の下、この問題
に対峙し
ていただくことであり
ます。
12月
に行われた一般質問で、私
には夢があることを言わせ
ていただき
ました。倉吉市を日本一
にさせ
て全国から注目を集められるまち
にしたいということです。
企業後継者不在率の改善と最低賃金を上げることで、倉吉市の
所得上昇率日本一を目指したら、皆が笑顔
になれると思い
ます。
さて、最初の質問
に入らせ
ていただき
ます。倉吉市はコロナ禍の真っただ中
にあり
ます。過去
に経験したことがない勢いで甚大な影響が出
てい
ます。飲食店では、恐らく過去一番の売上げの落ち込みが出
て苦しんでおられる市民の皆さんがたくさんおられ
ます。事業の継続
も困難
になっ
ておられる方
もおられるでしょう。明日を
も知れぬ思いで毎日過ごされ
てい
ます。鳥取県では、他の都道府県と
違いまん延防止等重点措置、まん防が発令され
ており
ません。国の支援策のまん防では、発令中
に中小企業で上限20万円、個人事業主では上限10万円が支給され
ます。鳥取県独自の
事業復活支援金の支援策が出され
ましたが、十分ではないのが現状です。
資料1を御覧ください。倉吉市において
も、倉吉版経営持続化支援事業の支援策が去年7月
に施行され
ました。この
倉吉版経営持続化支援事業では、先月から感染の拡大が大幅
に増え出した
オミクロン株には対応し切れ
ていないのが現状です。支給条件である売上減少期間が去年の12月までとなっ
ており、今年1月から感染拡大が現れた
オミクロン株には対応でき
てい
ません。1月から現在
に至る期間、最も売上げの減少が発生し
ている期間が抜け
ているのです。
そこで質問させ
ていただき
ます。倉吉市の
オミクロン株の影響を鑑み、
倉吉版経営持続化支援事業の条件の期間を延長されるお考えはござい
ますでしょうか、お伺いいたし
ます。
○市長(石田耕太郎君)(登壇) おはようござい
ます。
山根健資議員から御質問いただき
ました。まず、冒頭、私と山﨑副市長
にねぎらいの言葉をいただき
ましたこと
に感謝申し上げたいと思い
ます。まだ、あと1か月残っ
ており
ますので、精いっぱい頑張っ
ていきたいと思い
ますので、どうぞよろしくお願いいたし
ます。
また、今の国際情勢を鑑み
て、特にロシア
に縁のある方への差別等ないよう
にということのお言葉
もいただき
ました。私から
も、ぜひお願いを申し上げたいと思い
ます。
御質問でござい
ますけれども、
オミクロン株の影響
に鑑み
て、倉吉版経営持続化支援事業の条件の期間延長をする考えはないかということであり
ますけれども、今の現状であり
ますけれども、議員のおっしゃるよう
に、この
オミクロン株を中心とした
新型コロナウイルス感染症の影響というのは、依然として非常
に厳しい状況
にあると思っ
ており
ます。飲食、観光
に限らず、ほとんどの業種の皆様が苦しい中で頑張っ
ておられるということは認識をし
ているところであり
ます。倉吉商工会議所が実施をし
ている企業景況調査
により
ますと、昨年の10月から12月においては状況は改善の兆しを見せ
ており
ましたけれども、年末からの第六波の影響及び従来からある
ウッドショックによる仕入れ原価の高騰等によって、今後
も厳しい状況が続くと思っ
ており
ます。市では、国や県の支援内容
も見つつ、令和2年度から様々な支援を実施し
てきたところであり
ます。今の現状を鑑みると、やはり支援の必要性というのは非常
にあるんだろうなと思っ
ているところであり
ます。ただ、令和3年度における
倉吉版経営持続化支援事業につきましては、国からの
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を財源として実施をし
てき
ており
ます。この交付金を活用する事業
につきましては、事前
に国へ実施計画を提出し
て承認を受ける必要があり、途中での条件変更はできないということ
になっ
ておる関係で、対象期間を延長するということがなかなかできないこと
になっ
ており
ます。したがって、支援制度を新た
に設置しようとする場合
には、別の財源を求めなければいけないということ
になっ
てくる関係で、全体の予算の中で整理が必要だろうと考え
ているところであり
ます。
あわせ
て、やはり新たな支援策を検討し
ていくに当たっては、これまで
に実施をし
てき
ました
倉吉版経営持続化支援事業のみならず、がんばる
観光関連事業者特別応援事業といった支援金の給付事業ですとか、
プレミアム付飲食券、あるいは
観光専用クーポンといった消費喚起事業など、こういった取組
も含め
て実施効果を確認することが重要だろうと考え
ているところであり
ます。
ただ、やはり支援の必要性というのは認識をし
ているところであり
まして、市内の事業者や金融機関、関係団体等と意見を重ね、新年度のなるべく早い段階で予算ができるよう調整を進め
ていきたいと考え
ているところでござい
ます。以上でござい
ます。
○3番(山根健資君) 御答弁ありがとうござい
ます。新型コロナウイルス支援策は国や県の考え方があり、大いに倉吉市政
に影響を及ぼし
ているものと思い
ますが、国や県は我々ほど倉吉市の現状を把握し
ているのでしょうか。我々が一番倉吉市の現状を把握し
ている当事者ではないでしょうか。銀行借入れということ
もあり
ますけれども、売上げの3か月が
限度でござい
ます。いずれ
も借り入れすると返さなければならないということ
もあり、事業者の方はこういった補助金が非常
に、今にも、明日
にでも、今日
にでも必要な状態
になっ
ており
ます。
ここで、昔の偉人の偉業のお話をさせ
ていただきたいと思い
ます。江戸時代の初め、土佐藩の役人をし
ていた岡村十兵衛という武士がおり
ました。土佐藩の命令を受け
て、現在の高知県室戸市
に赴任し
ます。そこで十兵衛が目
にしたのは、飢え
に苦しむ農民たちの姿でした。この頃、風雨災害が続いた高知では米の不作が続き、農民たちは日々食べるもの
にも事欠い
ていたとのことです。見かねた十兵衛は許可を得
て土佐藩の山から木材を切り出し、それをお金
に換え
て農民たち
に与え
ます。しかし、しょせんは一時しのぎ、農民の苦しい生活は変わり
ません。そこで十兵衛が目をつけたのが、藩の倉
にためられ
ていた年貢米。十兵衛は藩に対し、この年貢米を農民たち
に与え
てほしいと訴え
ます。しかし、幾ら待っ
ても藩から何の音沙汰
もあり
ません。一方で、農民の生活は苦しくなっ
ていくばかり。もうこれ以上待つことはできない、十兵衛はついに最後の手段
に踏み切り
ました。何と、独断で藩の米倉を開け、農民たち
に米を分け与えたのです。藩の許可なく米倉を開けた責任を取っ
て、十兵衛は切腹し
てしまい
ます。
倉吉市の倉、すなわち財源を握っ
ているのは市長と議会です。市長の号令の下、
倉吉版経営持続化支援事業を改良し、最低で
も支給条件の期間の見直しを早急
にお願いし
ていただきたい。その決断は議会
も後押しさせ
ていただきたいと思い
ます。国の施策を待つのではなく、市長の御決断、英断を期待するところでござい
ます。何とぞよろしくお願い申し上げ
ます。
それでは、続き
まして、2つ目の質問
に入らせ
ていただきたいと思い
ます。企業の後継者不足の現状認識と対策についてでござい
ます。ここからは建設的な提案型の質問でござい
ます。
企業の後継者不足が、この表を御覧ください、表1の2番の表
になり
ます。企業の後継者不足が社会問題となっ
ている昨今、この企業の
後継者不在率のランキングですね、鳥取県はワーストワンの74.9%であり
ます。実に4分の3の企業
に後継者がいない。倉吉市を日本一
にと思っ
てい
ますが、全く正反対のナンバーワンを発見し
てしまったのです。近い将来、県下の法人は4分の1まで減少し
てしまう危険性があるということです。これは雇用機会の損失、税収の激減、企業技術の損失など、様々な悪影響が懸念、予想され
ます。東京商工リサーチの「2020年休廃業・
解散企業動向調査」
によると、休廃業・解散した企業の代表者の年齢は70代が最も多く41.8%、60代の24.5%、80代の17.9%と続き、60代以上が全体の84.2%を占め
ているとのことです。
そこで、質問させ
ていただき
ます。鳥取県は企業の
後継者不在率が
全国ワーストワンでござい
ますが、現状認識と解決策をお伺いいたし
ます。
○市長(石田耕太郎君) 事業者支援については、この必要性は十分認識をし
ているところであり
まして、できるだけ早く支援策の取りまとめをし
ていきたいと思っ
ているところでござい
ます。新市長の下で速やかなる取りまとめをし
て、予算の提案
につなげ
ていきたいと思っ
ているところでござい
ます。
後継者不在率についての御質問でござい
ます。全国ワースト1位だということであり
ます。帝国データバンクの2021年の動向調査ということであり
ますけれども、鳥取県の後継者不足が深刻化し
ているということを物語っ
ている数値だろうと思っ
ており
ます。中小企業の経営者の高齢化が進む中で、後継者の不足によって休廃業、解散を選択することがさらに増え
ていくという認識をし
ておるところであり
ます。一方で、倉吉市の状況については、
倉吉商工会議所が行った令和3年の10月から12月期の
企業景況調査報告書によると、約7割の事業者が事業承継
に前向きな姿勢を見せ
ている反面、残る3割については解散、廃業を検討し
ていたり、何
も検討し
ていないなど、問題点が浮き彫り
になっ
ているところであり
ます。このまま後継者不足を放置すると、市内事業者の解散、廃業が増え、働く場が失われるとともに町のにぎわい
も失われ、活気のない町
になっ
てしまうと
も考え
ているところであり
ます。市内事業者の解散、廃業を防ぐため
には、後継者を確保し事業承継を進め
ていく必要があると思っ
ており
ます。公益財団法人鳥取県産業振興機構が
産業競争力強化法に基づき、経済産業省から委託を受け
て、鳥取県事業承継・
引継ぎ支援センターを設置し、次世代への事業引継ぎに関する様々な課題解決を支援し
ておられ
ます。倉吉商工会議所において
も毎月相談会が開かれ、事業者からの事業承継に関する相談
に応じ
ており
ますので、これらの利用を促し
ていきたいと思っ
ており
ます。
また、県においては事業承継に関し、いろいろ支援制度をつくっ
て支援を行っ
ておられるところであり
ます。こういったもの
も活用しながら事業承継
につなげ、できるだけ後継者の確保
に当たっ
ていきたいと考え
ているところであり
ます。以上でござい
ます。
○3番(山根健資君) 御答弁ありがとうござい
ます。
倉吉市
もぜひ、こういった問題をクローズアップし
ていただい
て、攻めの姿勢でイニシアチブを握っ
ていただい
て対応し
ていただきたい。中小企業では、経営者が高齢化するに従って売上げが落ちるというデータがあるそうです。経営判断が遅くなったり、冒険を試みるマインドが衰えたりするといい
ます。経営者の肉体的な衰えがそのまま企業の衰えとなっ
てしまうとのこと。企業業績と社長年齢は相関関係が強まり、年齢上昇
に伴い減収企業や赤字企業が増える傾向
にあるという指摘
もあり
ます。地元
に持続可能なビジネスがなければ、若者や帰省し
て働きたい元市民の方々は戻っ
てくる足がかりがなくなっ
てしまう。サステーナビリティー、すなわち今はやりのSDGsの持続可能な社会形成ができなくなり
ます。冒頭
に申し上げ
ましたが、発想の大転換が倉吉市
には必要です、大転換です、大胆な大転換です。企業
には後継者が必要です。次代のリーダーが必要です。このコロナ禍と
後継者不足ワーストワンは、倉吉市
にとっ
てよい化学反応が起こる可能性を秘め
ていると思い
ます。このコロナ禍だからこそ、都会での仕事を失い、または辞められた方
も多くおられると推測いたし
ます。それらの人々を、特に都会
に出かけられた倉吉市出身者
に、企業の後継者として帰っ
ていただけるチャンスは十分
にあると考え
ます。
こちらのフリップを御覧ください。1974年
にリリースされたマイ・ペース、「東京」という歌ですね。東京へはもう何度
も行き
ましたね、憧れの美し都という歌詞があり
ます。団塊の世代の方は当時東京
に行くと金の卵と呼ばれ、経済成長著しい東京では重宝されたと聞き
ます。そして、1980年
にリリースされた松村和子さんの「帰っ
てこいよ」。東京
に行っ
てしまった娘
に向け
て歌った歌です。故郷
に帰っ
てき
てほしい思いを歌った歌です。今、この歌であるような東京一極集中の問題は少しずつ変化を見せ
てい
ます。倉吉市にとって
もチャンスの兆しかもしれ
ません。
資料4を御覧ください。コロナ禍においての東京の人口の転出・転入のグラフでござい
ます。コロナ禍
に入っ
て、東京からの人口流出ですね、東京での転出の人口が増えつつある、こういったグラフです。3月は入学・入社時期
もあり
まして、他の月より突き抜け
ており
ますが、全体的
にはやはり東京からの人口の流出という、こういった傾向があるというグラフです。
資料5を御覧ください。株式会社Daiのウェブリポートでは、実に88%の人が移住を検討し
ていると、東京
にお住まいの方、というデータがござい
ます。
立て続け
に、資料6を御覧ください。同じく株式会社Daiのウェブリポートでは、コロナ禍で前向き
に移住を検討し
ている人
に理由を聞いたところ、大きく分け
て、感染リスクが拡大したことによる移住の検討と、働き方や生き方を変えたいから移住を検討という2つ
に分かれ
ました。中でも最も多かったのが、安全な地域へ移動したいという回答でした。その他
にも、テレワークの導入をきっかけ
に、移住し
ても仕事ができることが分かっ
てきたことや、自然の多い地方や田舎への憧れから移住を検討し
ているという意見があるそうです。新年度予算
には企業経営者をサポートするような、企業後継者を育成するような施策、税金免除、補助金は見当たり
ません。このコロナ禍で東京の人口が流出が始まっ
ている、そして地方
にもこのコロナ禍だからこそ、ピンチをチャンス
に変える、ぜひこのような施策を打っ
ていただきたい。
そこで提案なのですが、市長の任期は残り僅かでござい
ます。企業の後継者不足
に歯止めをかける、そのようなプロジェクトチームを発足し
て対応し
ていただくことは可能でござい
ましょうか。これ、もう時間がない大問題でござい
ます。都会
に行っ
てしまった倉吉市の人々を企業後継者として呼び寄せるのです。市長の残り任期でこの問題
に取り組んでいただき、もしくは新市長
にこのことを申し送りし
ていただけ
ませんでしょうか。よろしくお願いいたし
ます。
○市長(石田耕太郎君) 大変懐かしい歌を聞かせ
ていただき
ましたけれども、2つの曲とも私
も随分カラオケで歌ったような気がし
ており
ます。
東京に対する憧れというのは、恐らく今の若者
にもあるんだろうと思い
ますけれども、その一方で、地方のよさというのがこのコロナ禍の中でより際立っ
てき
ているという側面
もあるだろうと思い
ます。そういう意味で、ある意味チャンスと捉えること
もできるんではないかなと思っ
ており
ます。そういう意味で
も、ぜひ、この地方
に目を向け
ていただい
て、そのことが事業承継
につながっ
ていけばと
も思っ
ているところであり
ます。
本市として
も、事業承継を促すような取組を進めるという意味で
も、支援制度
もつくっ
て取組をし
てきたところであり
ますけれども、残念ながらなかなか御活用いただいてないというの
も現状であり
ます。商工会議所において
も、相談会やセミナーの開催などを継続され
ており
ますので、商工会議所と
も連携をしながら、どういった取組をし
ていくのが事業承継
につながる取組として適当なのかということ
もよく検討し
ていきたいと思っ
ており
ます。他の自治体の取組の中で効果的なものがあれば、そういうもの
も参考
にし
ていきたいと思っ
ており
ますし、今の議員のプロジェクトチームということ
も含め
て、この問題についてはしっかり取り組む必要があるだろうと思っ
ており
ますので、新市長さん
にもこの件についてはしっかり引継ぎをし
ていきたいと思ってるところでござい
ます。以上でござい
ます。
○3番(山根健資君) 御答弁ありがとうござい
ます。そのプロジェクトの際
には、ぜひ、攻めの大胆な内容であっ
ていただきたいと思っ
ており
ます。
続き
まして、3つ目の質問でござい
ます。倉吉市
には若者の新築住宅固定資産税減免という制度がござい
ます。35歳以下の人が住宅を新築したとき
に、3年間の固定資産税の一部を減免という制度です。今の倉吉市の若者がどれくらい新築の家を
購入できる購買力があるのかは、ちょっと分かり
ません。あまり多く見受けられないのではないでしょうか。家を買える余力がないのです。
資料の7番を御覧ください。これは最低賃金の全国の表でござい
ます。鳥取県は821円で、下から2番目
に低い賃金水準でござい
ます。これを大幅
に引き上げる施策を倉吉市で実行し
ていただこうという提案をさせ
ていただき
ます。具体的
に言うと、倉吉市の最低賃金を日本1位
にするということです。表8番を御覧ください。2017年のデータ
にはなり
ますが、地元
に就職を希望し
ますかというアンケートで、希望する、どちらかというと希望すると答え
ていただいた鳥取県出身の学生は一番少なかった。これ、賃金の問題が大きいと思い
ます。
資料9番を御覧ください。特に地元
に就職を希望しないと回答したものの中
に、給料がよい就職先がたくさんできるが36.3%、税金が多少免除されるが16.1%の回答でした。これが答えなんですね。倉吉市の人口流出、少子高齢化
に少しでも歯止めをかけられる方法は賃金アップ、これです。
最後の資料
になり
ますが、資料10番を御覧ください。既に国は業務改善助成金ということで、最低賃金を上げた場合、企業に対して助成金がある制度がござい
ます。この制度の倉吉版をつくっ
ていただきたい。倉吉市の最低賃金を日本一高いもの
にしたいというものです。最低賃金を東京より引き上げれば、マスコミがこぞって話題
に取り上げ
ていただき、倉吉市の宣伝効果は絶大
になるものと考え
ます。もちろん賃金を支払う企業
にも恩恵がなければ、給料はやすやすと上げることはでき
ません。企業
にメリット感を持たせ、給料を上げやすい制度を整え
ていただくのです。厚生労働省が出し
ているこういった施策と、倉吉市の皆さんが改めてつくっ
ていただく施策を併せ
てハイブリッドで対応し
ていくのです。小さな地方都市倉吉市の最低賃金が日本一高い最低賃金となれば、優秀な人
も集まり、先ほど示したグラフで
もあるよう
に、移住を検討し
ている都会の人々は増加傾向です。最低賃金を倉吉市が押し上げる施策を実行すれば、コロナ禍でさらに倉吉市
に帰っ
てくるきっかけとなるのではないでしょうか。慢性的
に続く人手不足
も解決
になるかもしれ
ません。
そこで御提案です。最低賃金を引き上げるプロジェクトチームを発足し対応し
ていただくことは可能でしょうか。都会
に行っ
てしまった倉吉市の人々を呼び戻すのです。いかがでしょうか、市長。
○市長(石田耕太郎君) 都会から、特に若者、地元出身者を呼び戻す方策として、国の実施し
ている業務改善助成金の倉吉版をつくっ
て、賃金を上げることでUターンを促進する取組をし
てはということであり
ます。給与というか賃金というか、所得を上げる、低いというのが、なかなか地方
にUターンし
てくる人が少ない一つの理由であるということは想像できるだろうと思い
ますけれども、それを助成金でやろうとすると、これ、なかなか難しいのは、賃金の上乗せというのはずっと続くわけで、一時金で渡し
て1回で済むというものではないわけで、恒久的
にこれをやっ
ていくというのは非常
に難しいということと、1つの企業だけやればいいという問題で
もない。地域の企業、どこまで手当てをし
ていくのかということ
にもなっ
てくるわけで、非常
にその辺、財政的な問題等
も加えると、現実的な対応として本当にできるだろうかというのが正直なところであり
ます、今のお話を伺って
て。
なかなか若者が、大学とか専門学校とか、あるいは就職とかで都会
に出
て、それが大学、専門学校を卒業し
てから
もUターンし
てき
てくれないということの一つの理由として、賃金が安いというの
も理由としてある
にし
ても、それだけが理由ではないだろうと思っ
ており
ます。そういう意味で
も、ほかのこと
も含め
て考え
ていかないといけないだろうと思い
ます。議員からお示しいただいた、このマイナビの調査の中でも、なぜ地元就職を希望しないのかという問いに対して、給料が安そうだからというのは確か
に18.8%あるんですけれども、その一方で、志望する企業がないからというのが36.2%、都会のほうが便利だからというのが35.0%、実家を離れたいからというのが30.2%というよう
に、賃金
に関わるものではないものがかなり上位
に並んでるということ、それから、もう一つの選択肢として、地域がどうなれば地元就職するかもしれないかという問いに対して、給料がよい就職先が多くできることという、給料がよいということが条件というのが36.3%とあるのは確かなんですけれども、それ以外
にも、働きたいと思うような企業が多くできることというのが46.6%、志望する職種
に就けることというのが28.4%ということで、むしろ選択できる企業がたくさんあるということが求められ
ているというような感じ
も受け
ており
ます。やはり様々な要因があっ
てUターン
につながってないということ
になるんだろうと思っ
ており
ます。そういう意味で、やはり総合的な環境整備、地域の魅力づくりということ
に取り組まないといけないと思っ
ており
ます。
そういうもの
も含め
て、この企業誘致の取組ですとか、あるいは移住定住の取組ですとか、そういったもの
にしっかり取り組んでいかないといけない、まちづくりそのものと言っ
てもいいのかもしれ
ませんけれども、そういう取組が求められるのではないかと思っ
ているところでござい
ます。以上でござい
ます。
○3番(山根健資君) 御答弁ありがとうござい
ます。確か
に市長の言われること
もごもっともでござい
ますが、最低賃金を上げると企業側
にもメリットを出し
てやることができる。例えば固定資産税を減免させることができる、その分を増えた賃金
に上乗せということで従業員
に還元する。市は従業員から市民税を取ればいいわけですから、長い目で見ればそんなに損はない、そして地域が活性化する。そして何より、東京より最低賃金が1位ということ
になれば、これは莫大な宣伝効果です。倉吉市が、ということで、多分ほっとい
てもインターネットでニュース
になっ
ていくと思い
ます。その宣伝効果とは、もう何十億円
にも匹敵するような効果
になると思い
ます。こういった旗印を、大胆な発想転換、このコロナ禍においての攻めですね、ぜひ勇気を出したこういった発想を、政策立案を倉吉市の執行部の皆様
に期待したいと。
時間
もちょっと迫っ
てき
ており
まして、体育施設の減免のお願いの確認なんですけれども、担当委員会でまた確認したいと思い
ます。
質問を終わり
ます。ありがとうござい
ました。
○市長(石田耕太郎君) ちょっと誤解があっ
てはいけ
ませんので、あえてお答えをさせ
ていただき
ますと、いわゆる最低賃金というのは、これは国の労働局が定め
ておるわけであり
まして、自由
に、例えば倉吉市が最低賃金幾らだということが定められるというものではないわけであり
まして、国の審議会等を通じて、この最低賃金というのは最低賃金法
に基づい
て定められるものであり
ますので、なかなか自由
に操作できるものではないということは御理解をいただきたいと思っ
ているところでござい
ます。以上でござい
ます。
○議長(福谷直美君) 自席
にお帰りください。
ここで、消毒及び換気のため5分間休憩をいたし
ます。
午前10時45分 休憩
午前10時50分 再開
○議長(福谷直美君) 再開いたし
ます。
次に、同じく会派さきがけの9番米田勝彦議員
に市政に対する一般質問を許し
ます。
○9番(米田勝彦君)(登壇)(拍手) 9番、さきがけ、米田勝彦です。
早速質問
に入らせ
ていただき
ます。本日は、大きく分け
て4つの項目を質問として出し
ており
ます。最初は、倉吉市環境基本計画について質問いたし
ます。
国は、2050年まで
に温室効果ガスの排出をゼロ
にする取組を進め
ており
ます。倉吉市は2005年から環境問題の解決
に取り組んでき
ましたが、このたび国の施策
に合わせ
て二酸化炭素の排出ゼロを目指すこと
になり
ました。そこで、この計画の実現
に向け
ての行政及び市民の取組について、まとめ
て4点質問いたし
ます。
1つ目は、この計画の策定の目的は何でしょうか、2つ目は、計画の実施状況は毎年度市民
に公表されるのか、3つ目は、計画の市民への周知、また、啓発はどのよう
にし
て行われるのか、4番目ですが、市民及び事業所への周知としての学習会、これは毎年行われるのか、以上、4点まとめ
て質問いたし
ます。
○市長(石田耕太郎君)(登壇) 米田勝彦議員の御質問
にお答えいたし
ます。環境問題について4点御質問をいただき
ました。
まず、第2次倉吉市環境基本計画の策定の目的について御質問いただき
ました。倉吉市環境基本計画の目的
につきましては、倉吉市環境基本条例
に基づい
て、環境の保全に関する施策を策定し
て実施することにより、全ての市民が健康で文化的な生活を営むことができる良好な環境を確保すること、良好な環境を次世代へ継承し
ていくための目標、施策の方向を示すことにより、人と自然が共生する循環型社会の構築を目指すことと位置づけ
ているところでござい
ます。
第2次倉吉市環境基本計画は、平成29年度から令和8年度までの10年間の計画であり
まして、今年度、策定から5年
になることと、新た
に策定された第12次倉吉市総合計画との調整を図るため、現在計画の中間見直し作業を進め
ているところであり
ます。令和4年度からスタートする中間見直しの計画を決定し
ていきたいと考え
ているところでござい
ます。
それから、2点目として、計画の実施状況は毎年度公表するのかという御質問であり
ますけれども、毎年度計画の施策の実施状況結果を取りまとめ
て環境審議会の点検評価を受けた上で、市のホームページでその内容を公表し
ていきたいと考え
ており
ます。
それから、3点目として、周知啓発はどのよう
に行うのかということであり
ます。計画を推進する主体については、市内で活動する事業者、市民、それから行政たる市であり
ます。これらの各主体がそれぞれの役割を認識し
て、自主的、積極的な取組と、お互い
に協力、協調し、良好な環境保全
に向け
て推進し
ていくことで、環境保全の取組のレベルアップを図っ
ていくということが必要だと認識をし
ており
ます。策定後の計画
につきましては、倉吉市のホームページあるいは市報、そういったものをメイン
に情報提供を行っ
ていきたいと思っ
ているところであり
ます。また、どういう媒体で啓発広報し
ていくかということについては、取組の内容
に合わせ
て工夫をしながら取組を進め
ていきたいと考え
ているところであり
ます。
それから、4点目として、学習会は毎年行うのかという御質問であり
ますけれども、環境保全に関する学習会や学習機会の確保については、ごみの分別出前講座ですとか、こどもエコクラブの活動支援の取組を毎年行っ
ており
ます。今後
も御要望
に応じ
て対応し
ていきたいと考え
ているところであり
ます。また、本市のホームページでは、日常生活で使用する電気やガスなどのエネルギー消費によりどのくらいのCO2を排出し
ているか知ることができる、環境家計簿というものを紹介し
ており
ます。これ
も、今後
も市報などで周知をし
ていきたいと思っ
ているところであり
ます。
そのほか環境学習の取組として、県は自治会、公民館などへのアドバイザー派遣制度
も創設され
ており
ます。これ
も広くPRをし
て、環境保全意識の高揚、対象自治会等における環境配慮活動の推進を図っ
ていきたいと考え
ており
ます。以上です。
○9番(米田勝彦君) ありがとうござい
ます。
近年、気候変動によります災害が頻繁
に起きるよう
になり
ました。その主な原因は、温室効果ガスによる地球温暖化が一因とされ
ており
ます。温室効果ガス
には様々な種類のガスがあり
ます。二酸化炭素、メタンガス、フロンガス、それから水蒸気
も温室効果の一因
になっ
ており
ます。この中で、とりわけ温室効果を高めるガスというのが二酸化炭素です、CO2と言われ
ており
ます。石炭、石油、プラスチックなどを燃やし
ますと二酸化炭素が発生し
ます。これらを減らし
ていくという取組が環境基本計画だと思っ
ており
ます。そして、この計画を推進し
ていくのは、3者事業主体があり
まして、倉吉市、事業者、市民が上げられ
ており
ます。これは倉吉市環境基本計画
に書い
てあるわけですけど。例えば、この中
に書い
てあり
ますけれども、倉吉市の取組としては、悪臭が発生した場合は鳥取県や関係機関と連携し
て指導を行い
ますと書い
てあり
ます。2つ目の事業主体、事業者の取組では、事業活動において大気汚染物質の排出基準を守り
ましょう。3つ目の事業主体、市民の取組ですけれども、屋外での野焼きはやめ
ましょうと倉吉市環境基本計画
には書い
てあり
ます。
この計画は、特に市民の皆様の協力がないとこの目標は達成することはでき
ません。そこで、2018年の倉吉市の部門別の排出量の割合を見
てみ
ますと、5つの部門があるわけですけども、産業部門が26.8%、サービス部門が24.2%、それから、家庭部門が21.4%
もあり
ます。運輸部門が26.3%、廃棄物部門は僅か1.3%です。これは合計し
ますと割合ですから100%
になり
ますけども、全国平均と比べ
てみ
ますと、この5つの部門の中で産業部門だけが全国平均より低いわけです。他の4部門は全国平均より高い数値
になっ
ており
ます。例えば倉吉市の家庭部門の二酸化炭素の排出割合を見
てみ
ますと、全国平均は16.3%です。ところが倉吉市は二酸化炭素の排出量が21.4%、家庭部門がかなり突出し
ており
ます。市として今どういった状況か絶えずお知らせし
て、市民の皆様
には環境問題の意識を高め
ていただく必要があり
ます。先ほど市長は年度ごと
に公表すると言っ
ておられ
ました。ぜひとも、倉吉市の二酸化炭素の排出状況というのは、あらゆる場面において公表し
ていただきたいと思い
ます。
21世紀は環境の世紀だと言われ
ており
ます。今この時代
にしっかり環境問題
に取り組むかどうかで、未来の地球が決まっ
てくると言われ
ており
ます。経済
もこうした視点
に立っ
て動い
ており
ます。そういった観点からすれば、この計画、つまり倉吉市環境基本計画というのは、市がつくっ
ている数ある計画の中の一つの計画ではなく、私たちの生活を、そして未来を左右する重要な計画だと言え
ます。世界中がこの問題の解決
に取り組んでいるわけであり
ます。倉吉市
もしっかり取り組んでいただき
ますよう
にお願いしたいと思い
ます。
それでは、市長、何か感想があり
ましたら。
○市長(石田耕太郎君) 環境問題というのは、本当に21世紀の最重要な課題と位置づけ
て取り組むべきものだと認識をし
ており
ます。近年の異常気象の原因と
も言われ
ており
ますし、様々な災害の要因
にもなっ
ているわけであり
ます。国がなくなる可能性
も取り沙汰され
ているわけであり
ますので、今やはり取り組まないといけない、本当に重要なテーマだと思っ
ており
ます。先ほど鳥取県の場合は産業分野より
も家庭の比率が高く、これは当然、産業の集積が大都市など
に比べると少ないということの端的な表れだと思っ
ており
ますけれども、そういう意味で
も、それぞれの御家庭での取組が非常
に大切
になっ
てくるということであり
ますので、市民の皆さんの協力をいただきながら、この計画の促進を図っ
ていきたいと思っ
ているところでござい
ます。以上でござい
ます。
○9番(米田勝彦君) ありがとうござい
ます。
それでは、次の質問
に入り
ます。関金地区の振興について質問いたし
ます。
関金地区の人口は現在、1月末ですけれども、約3,100人です。確か
に倉吉市の中心市街地から見れば関金地区の人口は少ないわけです。その代わり、ここ
には自然環境という観光資源がたくさんあり
ます。そこで、こうした観光資源を活用し
て地域の活性化を進めるという事業を、市は倉吉観光マイス協会
にお願いしてるわけであり
ます。
そこで質問ですけれども、倉吉観光マイス協会は、現在関金振興のため
にどのような取組をされ
ているのかお聞きしたいと思い
ます。
○市長(石田耕太郎君) 倉吉観光マイス協会の取組についての御質問でござい
ます。
倉吉観光マイス協会として関金振興
に向けた主な取組としては、ホームページやSNS等を通じた関金温泉や関金わさびなど、関金地域
にある観光資源の情報発信ですとか、旧国鉄倉吉線廃線跡を活用したウオーキングイベントの開催、関金温泉振興組合等の地元関係団体に対するイベント広告の作成等の活動の支援、こういったものを実施し
ておられるところであり
ます。以上です。
○9番(米田勝彦君) ありがとうござい
ます。積極的
に取り組んでおられることが分かり
ました。
令和4年度の倉吉市の予算説明資料から見
ますと、倉吉観光マイス協会
にお願いする事業として、観光案内、情報発信、そして地元関係者との連携と主
に書い
てあり
ます。この中で地元関係者というのは大変重要でし
て、地元を知り尽くし
ている方々の知恵を借りながら、こうした方々と連携し
て関金地区の活性化
に取り組んでいただきたいと思い
ます。
それでは、次の質問ですけども、地域の振興
には公共バスの役割は大きなものがあり
ます。そこで昔から深いつながりのある、隣町であり
ます蒜山地域との公共バスの運行がどうなっ
ているのか、まとめ
て4点お聞きし
ます。1つ目は、倉吉市の中
に地域公共交通会議というのはあるのでしょうか。2つ目です、倉吉市は真庭市とバス運行について話し合ったことはあるのでしょうか。3つ目、真庭市が関金地区までバスを走らせ
ている理由は何だと思われ
ますか。4つ目、倉吉観光マイス協会や様々な団体等が関金地区や中心市街地などでイベントなどの行事をする場合、この真庭市のコミュニティバスの時刻表を考慮し
ておられるのかどうか。4点質問いたし
ます。
○市長(石田耕太郎君) 蒜山地域との関係についての御質問でござい
ます。
まず、倉吉市地域公共交通会議は設置され
ているのかということであり
ますけれども、この会議
につきましては、平成20年6月10日
に設置し
ており
まして、NPOたかしろが行っ
ている公共交通空白地有償運送やバスダイヤの見直しなどについて審議を行う組織として運用し
ているところであり
ます。
それから、2点目として、真庭市とバス運行に関する話合いをしてるかということであり
ますけれども、真庭市が運行され
ているコミュニティバスま
にわくんの運行については、これまで道路運送法上の手続に関して、倉吉市地域公共交通会議において協議、調整を行っ
ており
ますけれども、観光面を考慮した具体的な運行ルートやダイヤに関する事前調整等は行っ
ていないところであり
ます。
それから、3点目の御質問で、真庭市営のコミュニティバスの運行理由はどうかということであり
ます。先ほど申し上げたこの真庭市のコミュニティバスま
にわくんは、交通空白地域のカバーを目的として運行され
ており
まして、住民の日常の用務で利用され
てきたものでござい
ます。令和2年11月の道路運送法の改正によりまして、住民だけでなく、観光客
も旅客の対象とすることが明確化されたこと
に伴っ
て、真庭市においては令和3年度の更新手続の際
に、観光客
もコミュニティバスを利用できるような取扱いをされたところであり
ます。
それから、イベントとの関係であり
ますけれども、このコミュニティバスについては、利用者が非常
に限られ
ている、関金地区の事業所
に通っ
ておられる方を中心
に利用され
ているということ
もあっ
て、いろんなイベント、例えば倉吉せきがね里見まつりですとか、せきがね夏まつりですとか、関金御幸行列ですとか、せきがねつつじ温泉まつりですとか、あるいは廃線跡のウオーキングですとか、いろいろイベントがあるわけであり
ますけれども、基本的
にはこのバスの時刻表を考慮し
てはおられないというのが現状であり
ます。それぞれ真庭市からのお客さん
もあるわけですけれども、基本的
には自家用車での来場を想定し
て開催され
ているということで運用され
ているようであり
ます。以上でござい
ます。
○9番(米田勝彦君) ありがとうござい
ます。この質問の趣旨は、蒜山地域との交流を公共バスを使っ
て活発
にし
て、関金や倉吉を活性化させようというものであり
ます。
蒜山のバスは、関金まで1日3往復し
ており
ます。そしてここから日交バスが倉吉市内
に向け
て走っ
ており
ます。帰りの便
も、蒜山のバスの時刻
に合わせ
てあり
ます。真庭市
に聞い
てみ
ました、蒜山からよその地域の関金までバスを走らせる理由は、蒜山地域の人々が、昔から関金、倉吉と交流があるからだと言われ
ており
ました。いわゆる住民の方の要望があるからだということであり
ます。このことは、倉吉市
も同じことで、以前は日用品や電気製品など、商売の方は蒜山
に持っ
てっ
て販売し
ておられ
ました、今
もされてるかもしれ
ませんけども。このよう
に、蒜山地域と関金、倉吉は昔からつながりが深いのですけれども、このつながりがどうも地域の活性化
に生かされ
ていないのが現状だと思っ
ており
ます。
蒜山地域の人口を見
てみ
ますと、今年1月末では約4,900人の人口があり
ます。また、ここを訪れる観光客の数は、真庭市の真庭観光局が作成した資料
によれば、令和2年度で約160万人となっ
ており
ます。関金から僅か30分のところ
にこれだけの人がおられるわけです。このバスが動く日にちというのは月曜日から土曜日です、日曜、祝日、年末年始は走っ
ており
ません。先ほど言われ
ましたよう
に、観光客や住民の人のほとんどがマイカーですけれども、蒜山の観光客
も、倉吉の観光客の方
も1泊されるのであれば、車を置い
て使い勝手のよいバスを使っ
て蒜山、倉吉を往復し
て、それぞれの地域の観光を楽しむことができると私は思っ
ており
ます。ちなみに、この蒜山のバスは当然真庭市の予算で走らせ
ているわけであり
ます。
そこで倉吉市
も予算をつけ
て、真庭市と協力しながらバスの便数を増やし
て、人の交流を増やし、蒜山、関金、倉吉という一つの経済圏をつくっ
て、こうした地域の活性化を図っ
てはどうかというのが私の気持ちです。市長のお考えがあれば。
○市長(石田耕太郎君) 真庭市との交流、特に観光面での交流ということについての御質問でござい
ます。
真庭市と本市の観光面の連携については、以前はとっとり梨の花温泉郷広域観光協議会と言っ
てい
ましたけれども、このメンバー
に、この真庭市の蒜山の観光協会
にも入っ
ていただい
ており
ましたので、その経過の中で、現在は鳥取中部観光推進機構のメンバー
にも関わっ
ていただいてるところであり
ます。そういう関係で、従来から連携し
て、蒜山とのつながりを持っ
ているところであり
ます。主な取組としては、定期的
に担当者会議を開催し
て、イベント情報等を共有し
ており
ますし、倉吉駅の観光案内所で
も、蒜山
も含め
て広域的な観光案内をやっ
ており
ます。また、6エリアスタンプラリーということで、蒜山
も含めた周遊イベント
も開催をし
ており
ますし、デジタルマップについて
も、蒜山
も入れた観光情報の発信をし
ており
ます。そういったいろんな取組を連携し
て進め
ているところであり
ます。
また、蒜山地域では、以前から自転車を使っ
て、見たり食べたりしながら散歩するよう
にゆったりと地域を巡る散走というサイクルツーリズムの取組が進められ
ており、非常
に人気の高い観光商品
になってるようであり
ます。本市
も自転車を使った同様の取組を関金地区の観光商品として造成できないか検討するため、昨年度から真庭市の担当課やイベントを主催し
ている真庭観光局との協議を開始し
ているところであり
ます。今年度から真庭市の助言等を受けながら、電気自転車等を活用した観光商品の造成
に着手し、将来的
には1泊2日で蒜山地域と関金地区を自転車で楽しんでもらうような、そういう商品化
も目指し
ていきたいと思っ
ており
ます。今後
も真庭市と連携を図りながら取組を進めたいと考え
ており
ます。
真庭市のコミュニティバスは、交通空白地域のカバーを目的として運行され
ており
ますけれども、現路線の主な利用者は、先ほど申し上げ
ましたような特定の事業所
に通所されてる方が中心だと
も伺っ
ており
ます。こういった運行形態の中で、コミュニティバスを活用した観光面の連携というのはなかなか難しいのではないかと考え
ており
ますけれども、今後
も定期的
に真庭市と協議の場を持っ
ていきたいと考え
ており
ますので、その中でこのバスの活用、連携の可能性について
も話し合っ
てみたいと思っ
ており
ます。以上でござい
ます。
○9番(米田勝彦君) ありがとうござい
ます。真庭市との連携
も進んでるようですし、コミュニティバス
にし
ても今後の課題として検討し
ていただきたいと思い
ます。
では、次の質問
に入り
ます。次は、雇用対策について質問いたし
ます。
コロナ禍で厳しい雇用環境が続い
ており
ます。そこで、職場内の地位や給与などの雇用環境をよくする、あるいは失業中であれば再就職の条件をよくしようと、自分の職業能力をレベルアップする取組をされる方が多いと思い
ます。そうした場合、一般的
には教育講座などを受講し
て、何らかの資格を取っ
て、自分の能力のレベルアップを図っ
ておられる方
も最近多く聞い
ており
ます。
そこで、離職され
ている方などが再就職
に向けた取組をされる場合は、市として支援金を出し
てはどうかというものです。例えば通信教育の受講料などの補助は考え
ておられるかどうかという質問であり
ます。市長のお考えをお聞きしたいと思い
ます。
○市長(石田耕太郎君) 離職者等の方が再就職等
に向け
て取組をされる場合
に支援をし
てはどうかということであり
ますけれども、こういった離職者あるいは在職者の職業能力の開発、向上
に必要な講座等の受講に対する支援については、国で非常
に多くの支援制度が準備され
ており
ます。教育訓練給付金など、様々なサポートが実施され
ており
ます。再就職等
に向け
てスキルアップやキャリア形成を希望される方
には、まずはこの国の制度の紹介であったり、担当窓口への案内を行うということが大きな役割ではないかと思っ
ているところであり
ます。昨今のコロナ禍の中で、離職者、再就職希望者に対するサポートについて
も重要なテーマだと思っ
ており
ますので、他市の状況等
も参考
にしながら、再点検をし
ていきたいと思ってるところでござい
ます。以上でござい
ます。
○9番(米田勝彦君) ありがとうござい
ます。こうしたときの受講費用というのは、会社
に勤め
ておる場合は、雇用保険を払っ
ておれば、在職中はもちろん、退職し
ても一定の期間であれば、厚生大臣が指定する講座の受講を修了した後で国
に申請をし
て、所定の金額を受け取ることはでき
ます、市長がおっしゃられたとおりであり
ます。こうした国の一般的な教育訓練給付金というのは、特別な場合を除い
て、上限が10万円です。しかし、最近の厳しい雇用環境の中では、資格を取るための通信教育を受け
ても、社会保険料を払ってない事業所では国
に申請でき
ませんし、また、パートやアルバイトの場合は受講料は全額自分持ちであり
ます。
そこで米子市の場合を見
てみ
ますと、この厚生労働大臣が指定した教育訓練を受講された方
には、受講料等の50%、最大5万円を
限度に補助金を出し
ておられ
ます。条件は簡単なもので、米子市の15歳以上の民間の社会人で、市税等を滞納し
ていない方などであれば支給されるとなっ
ており
ます。そこで倉吉市とし
ましても、こうしたコロナ禍の現在、再就職を考え
て職業能力の開発、あるいは向上
に取り組んでおられる在職者の方や離職され
ている社会人の方々
に早急
に何らかの支援を考えるべきではないかと思い
ますけれども、市長の御見解をお聞きしたいと思い
ます。
○市長(石田耕太郎君) 国の制度の中
にどういった隘路があるのか、あるいはどういったニーズがあるのか、米子市の状況
も含め
てよく勉強し
てみ
て、必要性があるんだったらそういったところ
に取り組むこと
もやぶさかではないと思っ
ており
ます。よく点検し
てみたいと思い
ます。
○9番(米田勝彦君) ありがとうござい
ます。ぜひとも点検し
て取り組んでいただきたいと思い
ます。
それでは、最後の質問
に入り
ます。介護保険サービス
に係る苦情について質問いたし
ます。
介護というのは、人が人を手助けする状態をいい
ます。そこ
には介護する人と介護を受ける人が存在し
ます。ただし、常識的
に介護を受ける側は、施設に対してこうし
てほしいということを言いづらい面があり
ます。なぜなら、身体的、精神的
に弱っ
ている自分の世話をこちらから施設
にお願いし
て、し
てもらっ
ているからであり
ます。
そこで、市としての対応及び相談窓口について、5項目まとめ
て質問いたし
ます。1つ目は、相談受付窓口はどこでしょうか。2つ目は、市としての対応はどのよう
にされ
ているのでしょうか。3つ目は、市は苦情の有無について調査したことはあるのでしょうか。4つ目、相談件数はどのくらいあるでしょうか。5つ目、相談の中身はどのようなものでしょうか。以上お聞きし
ます。
○市長(石田耕太郎君) 介護保険サービス等についての苦情の処理についての御質問でござい
ます。
まず、苦情の相談窓口についての御質問でござい
ます。介護保険法や介護保険の運営基準上定められ
ており
ます苦情受付機関は、介護サービス事業所、市町村、国民健康保険団体連合会であり
ます。介護サービス事業所
には窓口となる担当を置くことが義務づけられ
ており
まして、多くは事業所の管理者や生活相談員といった役職者が当たっ
ているというのが実態でござい
ます。市町村の窓口としては、本市では長寿社会課が窓口となっ
ており
ます。これらの窓口を利用者、家族
に明示することは、介護サービス事業所の責務とされ
ており
まして、契約時
には書面で伝え
て、事業所の中
にも掲示等をすることとなっ
ておるところであり
ます。
それから、2点目、苦情に対する市としての対応であり
ますけれども、一般的
に苦情を受け付ける際
には、相談
に至った経緯や訴えの内容をしっかり傾聴
に努め
て、その上で客観的な事実の確認、相談者の意向の確認、どこ
に不満や不安を感じ
ておられるか、あるいはどのような状況を望んでおられるかといったことの確認、それから、御本人の意向の確認等を行うこととし
ており
ます。御相談者の中
には、問題点を整理でき
て解決
に向かうことができるケース
もあれば、当事者同士の解決が難しい場合
もあり
ます。事業所
に改善など必要な対応を求めること
もケースとしては当然ござい
ます、というようなことで対応し
ているところであり
ます。
それから、苦情の有無
についてであり
ますけれども、市としては、介護サービス事業所
に寄せられた件数、内容については、事業所が記録し
て保存することが義務づけられ
ており
ますので、県や市として実地指導の際
に苦情の件数、内容や対応状況を確認し
ているところであり
ます。そのほか
に、認知症対応型共同生活介護、いわゆるグループホームですけれども、こういったものについては、地域密着型サービス事業所については、2か月または半年ごと
に利用者家族、地域住民、行政等で構成する運営推進会議を開催し
ており
まして、この場において
もその状況を共有し
ているところであり
ます。
それから、市
に寄せられた苦情件数はどうかということであり
ますけれども、令和3年3月から令和4年2月
に市
に寄せられた苦情件数は延べ31件であり
ます。
それから、苦情の中身
についてであり
ますけれども、主な苦情の中身は、例えば食事が口
に合わないとか、職員の言葉がきつい、利用者をえこひいきする、職員間の連絡不足がある、料金が高い、入所中なかなか本人と面会させ
てもらえない、これはコロナ禍があっ
てのことかもしれ
ませんけれども、こういったような苦情を伺っ
ているところであり
ます。以上でござい
ます。
○9番(米田勝彦君) ありがとうござい
ます。調査
もされてるということであり
ますけども、介護サービスというのは、一つのサービス産業であり
ます。ただし、通常のサービス産業であれば、そこのお店の従業員の接待態度が悪ければ、よそのお店
に行けばいいわけであり
ます。しかし、介護サービスの場合は、その施設が気に入らないからといっ
て、よその介護施設
に簡単
には移動することはでき
ません。
市長の御答弁の中で、相談窓口として、公的な部分では国民健康保険団体連合会というのがあり
ました。これは各都道府県
にあり
まして、倉吉市
も加盟し
ておられるようであり
ます。この団体のホームページを見
ますと、いろんな項目があり
まして、その中
に介護サービスの苦情相談がある方へという項目があり
ます。パソコンの中でそこをクリックすれば、相談を受け付け
ているようであり
ます。この国民健康保険団体連合会は東京
に中央会があるわけですけども、積極的
に苦情を集め
て、介護サービスの質の向上
に努力し
ておられ
ます。しかし、介護施設
に入っ
ている方がこのホームページを見ることはないと思い
ます。また、御家族の方
も知っ
ている方は少ないと思い
ます。確か
に入所するとき
に、言われたよう
に、重要事項説明は受けるわけであり
ますけども、日常的な苦情についてはなかなかすんなりとはいってないようであり
ます。したがって、こうした介護サービスの苦情相談窓口があるということは、広く市民の皆様
に知っ
ていただく必要があると思い
ます。
市長の御答弁では、倉吉市の相談件数は、延べ数で31だと言われ
ました。実質的
には19件だと聞い
ており
ます。しかし、実際
にはもっとあると思い
ます。相談件数が少ないのは、今言い
ましたよう
に、どこ
に相談すればよいのか分からないからだと思い
ます。したがって、倉吉市
も独自
に相談窓口を設け
て、積極的
に苦情を集め
て、介護サービスの質の向上
に努め
ていただきたいと思い
ます。現在暮らし
ておられる多くの方々の介護施設がついの住まいという方
も多くおられると聞い
ており
ます。誰
もがどこ
に住んでい
ても、つまり自宅であっ
ても、介護施設であっ
ても生き生きと生活できる、暮らしよいまちを執行部の方々
にお願いしたいと思い
ます。市長、何か意見があり
ましたら。
○市長(石田耕太郎君) 市が受け
ている苦情件数、31件って申し上げたのは市
に直接寄せられた苦情件数ということであり
ますので、当然事業所とかそういったところ
にはもっともっとたくさん寄せられてるんだと思い
ます。それ
も含め
て、苦情の受付はこうなっ
てますよということについては、当然利用者に対する責務として、サービスの提供者側から情報提供はされてるはずであり
ますけれども、行政として
も、その周知については努力をし
ていきたいと思っ
ており
ます。以上です。
○9番(米田勝彦君) ありがとうござい
ました。ぜひとも弱い立場の人の味方
になっ
て、市として
も積極的
に取り組んでいただきたいと思い
ます。
それでは、質問は以上ですけれども、市長
に一言御挨拶をし
て終わりたいと思い
ます。
石田市長とは、この議場におきましてお互いの考えを述べ合っ
てき
ました。しかし、意見が一致することはあまりなかったような気がし
ます、ほとんどなかったと。しかし、倉吉市をよくしたいという根底の部分は、私
も同じだったと思い
ます。厳しい予算の中で懸命
に市政
に取り組んでこられた石田市長
に、そして側面から支え
てこられた山﨑副市長
に改めて敬意を表し
ます。引き続き市政
に御尽力いただき
ますようお願いいたし
ます。3期お疲れさまでした。終わり
ます。
○議長(福谷直美君) 市長、何かあり
ますか。いいですか。
○市長(石田耕太郎君) 大変ありがとうござい
ました。大変至らぬ御答弁しかできなく
て大変申し訳なく思っ
ており
ますけれども、今後
も私が健康である限りは、地域の中で頑張りたいと思い
ますので、どうぞよろしくお願いいたし
ます。ありがとうござい
ました。
○議長(福谷直美君) 次に、同じく会派さきがけの15番朝日等治議員
に市政に対する一般質問を許し
ます。
○15番(朝日等治君)(登壇)(拍手) 会派さきがけの朝日でござい
ます。よろしくお願いいたし
ます。議長より発言のお許しをいただき
ましたので、通告に従い、市政に対する一般質問を行い
ます。
質問の前
に、令和3年産米価の下落対策についてであり
ますが、さきの12月議会でも触れさせ
ていただき、その後、県内の自治体が独自の支援策を次々と打ち出される中で、本市の動向を注視し、時には農林課を訪れること
もあり
ました。農家の皆さんはまさに今、今年産米の作付の計画のさなかです。農家の皆さんの生産意欲の減退や作付中止
につながることのない、鳥取市方式や大山町方式
にこだわることなく、的確な支援策の早い実行を改めて求め
ておき
ます。石田市長、どうか農家の皆さんを守っ
てあげ
てください。よろしくお願いいたし
ます。
それでは、倉吉市地域除雪作業報償金制度の現状と効果についてお尋ねをいたし
ます。
倉吉市地域除雪作業報償金制度は、車両等の通行を確保するため、市道をはじめとする生活道路について、住民が自主的
に機械を使用し
て行う除雪作業に対し、自治公民館の申請と実績報告
に基づい
て報償金を交付する制度であり
ます。住民が行う道路の除雪作業は、近年では人口減少と住民の高齢化などによって除雪そのものができなくなった、作業しづらくなった、これが大きな難点であり、どうしても行政や自治会、知人など
に頼らざるを得
ません。こうした住民の悩みや地域課題を解消し、道路交通の円滑化を図ることを目的とする本市の除雪対策の難点は、直営の作業を補完する建設業者等の大型機械が減少したこと
に加え、地域の道路の状況を熟知したオペレーターが減少し
ていること
にあり
ます。こうした現状を背景
に、本市では除雪作業の外部委託や倉吉市除雪機械運転手育成支援事業のほか、自治公民館等が除雪機械を
購入される場合の助成事業、そして通告の倉吉市地域除雪作業報償金制度を設け、対策
に取り組んでおられ
ます。この制度は、本市の除雪計画から外れ
ているものの、住民が実施する自治活動を対象
に報償金が交付されるという有効な制度だと捉え
ており
ます。
本市の除雪計画は、市道をはじめとする665キロメートルの道路延長のうち、市道ほかの生活道路283キロメートル、およそ43%が除雪作業の対象となっ
ており、予想される積雪深を基準として3段階
に区分が設けられ、一次路線では10センチ以上で、その延長は16キロ、二次路線では15センチ以上が基準で、延長は259キロ、また、令和2年度から新た
に設けられた三次路線では30センチ以上とされ、その延長は8キロ
にも及び
ます。この三次路線は、それまでの15センチからいきなり倍増となったため、対象路線沿い
にお住まいの住民の方からは、当たり前を失われたような戸惑いやお悩みの声をよく聞き
ます。本市が対策を講じ
ても、現在の除雪対策では市民の皆さんからは理解が得られず、行政の役割、サービスと住民のニーズが合致し
ており
ません。この制度
につきましても、日常の会話や活動を通して市民の方々
にほとんど知られ
ていない、そんな実感すら感じ
ており
ます。
そこでまずお尋ねをいたし
ますが、市民の皆さんに対してこの制度をどのよう
に周知され
ているのでしょうか。特に三次路線へと移行した8キロ区間の住民、自治公民館に対しては周知が徹底され
ているのでしょうか。あわせ
て、この制度活用の現状はどうなっ
ており、効果についてはどのよう
に分析をされ
ているのでしょうか。石田市長の御所見をお聞かせください。
○市長(石田耕太郎君)(登壇) 朝日等治議員から除雪についての御質問いただき
ました。
まず、除雪基準
についてであり
ますけれども、市道総延長665キロのうち、除雪対象路線について、一次、二次、三次
に分け
て除雪を行うこととしてるところであり
ます。先ほど御紹介いただき
ましたよう
に、一次路線については、バス路線、救急病院へのアクセス道路として16キロ、これについては10センチ以上の場合
に除雪
に入るということ
にし
ており
ますし、二次路線については259キロ、これは15センチ以上、三次路線については8キロ、これは30センチ以上ということでの除雪作業
に入る基準とし
ているところであり
ます。三次路線
につきましては、令和2年度から基幹的役割を持つ路線の除雪を効率的
に行うため、幅員が狭いとか、回し場がないといった状況を考慮し
て、除雪基準を設けたところであり
ます。また、地区の館長会で説明し、了解をいただい
て、延長約8キロと決定したとしておるところであり
ます。対象となる自治公民館は、10自治公民館であり
ます。
市民への周知の方法
についてであり
ますけれども、この制度の紹介
につきましては、毎年11月中
に各自治公民館長へ案内文と地域の除雪路線図を併せ
て送付し、市のホームページで
も除雪路線図を含め
て掲載をし
ているところであり
ます。倉吉市自治公民館連合会の総会でお配りする自治公民館に対する市の各種助成等一覧表
にも記載をし
ているところであり
ます。また、3月の市報と一緒
に、実績報告の漏れがないよう
に通知文書を送付し、再度周知する予定
にし
ているところであり
ます。除雪の体制あるいはこの報償金の制度
につきましては、今後
も点検をよくし
て、その改善方策についてはよく考え
ていきたいと思っ
ており
ます。
ただ、議員から
もお話があったよう
に、今の建設業者の状況、機械あるいはオペレーターの減少、こういったものの中で、直営でやる
にも限界があるわけであり
ますので、どういった体制
に本当に整えるのか、その限界
も含め
て、報償金制度と併せ
て、あるいは小型除雪機の体制
も含め
て新年度
に向かっ
てしっかり点検をした上で、来年の冬の体制について
もしっかりと検討し
ていきたいと思ってるところでござい
ます。以上でござい
ます。
○議長(福谷直美君) 朝日議員、除雪の再質問あり
ますか。
○15番(朝日等治君) 今市長から聞き
まして、この制度についてしっかりと周知はし
ておられるということではあり
ますけども、やっぱり知られ
ていないという感じはあり
ます。なぜでしょうか。
次に、この制度を改善することについて、市長のお考えをお聞きしようとし
ており
ましたが、昨日の本会議におきまして、この制度の改善については、近隣自治体の取組を参考
にし
て見直しをされる、そしてまた地域の方々と相談しながら見直しをされ
ていくということを昨日確認し
ました。ぜひこの要件となる積雪深ですとか、報償金の単価、業者
に委託する場合の補助率、報償金の上限、これなどについて、より市民生活の実態
に即すよう
に、改善
に向け
てしっかりと取り組んでいただくことをお願いいたし
ます。
続き
ます、もう一つ。次に、防災行政無線の運用についてお尋ねをいたし
ます。
1月18日の火曜日、関金町松河原地内において建物火災が発生し
ました。この火災に対しお見舞いを申し上げるとともに、消火活動
に御尽力くださった全ての皆さん
に感謝とお礼を申し上げ
ます。決してあっ
てはならない火災事故ですが、この日の消火活動は、少し混乱が生じたようであり
ます。発見者の119番の通報によって常備消防、消防局の専用車両が出動し
ます。同時に、公設消防団員及び本市を含む関係機関に対して消防局から火災発生のメールが一斉送信され
ます。ルールとしましては、本市は受信後、住民の安否等の確認のため
に担当職員が現場へと向かい、地域ごと
に異なるようではあり
ますが、早いタイミングで防災行政無線の音声放送とサイレンを活用し、屋外、屋内放送機で住民
に広く火災の発生を知らせるというのが火災発生時の一連の流れでござい
ます。特に消防署から遠い地域においては、防災行政無線によるこの放送は、火災の気づきと初期消火の有効な手段として機能し
てい
ます。ところが、この日、関金地域では、火災の発生を消防車両のサイレンで知ったありさまで、防災行政無線が全く活用されず、このルールが守られ
ていなかったようです。私のところ
にもあり
ましたが、消火活動に当たっておられた地元松河原の自衛消防団員の方々
にも問合せが殺到し、対応
に苦慮されたと伺い
ました。また、消防団員の方から
もメールで火災発生と出動要請の一報を受信し
ていたが、サイレンがなく、大型機械を使っ
ていたので、気づきが遅れたとか、応援
に来
てくれた北谷分団から、現場
に関金の団員が少なく、地の利を生かした活動が鈍ったといった意見があったなど、初動が鈍った感は否め
ません。
日頃から消防団員の方々から
も火災発生時の防災行政無線の適正、確実な運用については強く御意見をいただき
ます。火災事故から命と財産を守る消火活動の、まずは要となる防災行政無線のルール
に沿った運用について、今回のようなことがないよう、改めて庁内はもとより、関係機関、関係者等の間でいま一度徹底をし
ていただけないでしょうか。
○市長(石田耕太郎君) 今回の件
につきましては一切弁解をいたし
ません。大変申し訳ござい
ませんでした。担当者としては、現場
に駆けつけること
に、気持ちがもうそちらばかり
になっちゃっ
て、放送
に思いが至らなかったということのようであり
ます。こういうことがあっ
てはならないということであり
ますので、早速、この担当職員全員でルールの確認を行っ
て、防災行政無線の判断基準の一覧表について
も、誤解することのないよう
に修正等
も行い、改めてこのミスが再発しないよう
に徹底を図ったところであり
ます。大変申し訳ござい
ませんでした。今後十分気をつけたいと思い
ます。
○議長(福谷直美君) いいですか。
ここで昼休憩といたし
ます。暫時休憩いたし
ます。
午前11時52分 休憩
午後 1時00分 再開
○議長(福谷直美君) 再開いたし
ます。
休憩前
に引き続き、15番朝日等治議員
に市政に対する一般質問を許し
ます。
○15番(朝日等治君) それでは、午前中
に引き続き、3問目として、次に、個別避難計画の策定について、進捗状況と今後の計画についてお尋ねをいたし
ます。
昨年5月、改正災害対策基本法が施行され、災害弱者等の避難を定める個別避難計画の作成が市町村の努力義務となり
ました。ところが、先日の報道
により
ますと、県内では境港市のみが策定完了で、本市は一部策定済みということであり
ました。その理由としては、コロナ禍で対象者への聞き取りができず、計画の更新が進められないということであり
ました。この災害時の避難計画の策定に当たっては、どうしても高齢者や障がいをお持ちの方への福祉を忘れ
てはいけないと思っ
てい
ます。この計画は、努力義務ではあり
ますが、聞き取りできないジレンマを解消し、早期
に策定するため、現在自治公民館の区域ごと
に作成を進める支え愛マップの取組を加速することで、個別避難計画そのものの策定
につながりはしないでしょうか。支え愛マップ作成済みの自治公民館は、昨日の本会議で、令和3年度においては47.2%と確認をさせ
ていただき
ました。まだ半数であり
ます。このマップの作成は、本市では県と協調され、令和4年度におきまして
も必要な経費の補助事業
も準備され
ており
ます。
この改正災害対策基本法の施行を機
に、個別避難計画の策定と重なる支え愛マップの作成を未作成の自治公民館に対して、費用の補助
も徹底し、強くお願いされ
てみ
てはいかがでしょうか。石田市長の御所見をお聞かせください。
○市長(石田耕太郎君) 個別避難計画の策定についての御質問でござい
ます。
今議員から御紹介いただき
ましたよう
に、改正災害対策基本法が昨年の5月20日
に施行され、災害時
に自力避難が難しい高齢者や障がい者らの個別避難計画の策定が自治体の努力義務となったところであり
ます。この個別避難計画は、高齢者や障がい者ら避難行動の要支援者一人一人について、避難を支援する人や避難場所、避難経路を事前
にまとめ
ておくものであり
ます。本市では、倉吉市地域防災計画により避難行動要支援者の避難支援プランを策定し、避難行動要支援者の基本情報であり
ます氏名や住所等のほか、避難
に必要な情報を記載し
ており
ます。必要な情報の収集は、高齢者については毎年1回、障がい者については2年
に1回、民生委員さんを通じて実態調査を行っ
ており
ます。令和2年度の調査
につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響により、やむを得ず中止といたし
ましたが、令和3年度は昨年の10月
に実施をいたしたところであり
ます。名簿への登録者は、民生委員等への情報提供について同意された方を登録し
ており、令和4年2月時点の登録状況は2,534人、うち自力避難が可能な方は1,830人、避難の際
に介助が必要な方は444人となっ
ており
ます。介助が必要な方444人のうち、介助者が決まっ
ている方は264人、決まっ
ていない方は180人となっ
ており
ます。現時点で民生委員等への情報提供
に同意され
ていない方が2,993人、例年郵送により情報提供
に同意いただけるよう
に働きかけを行ってるところであり
まして、登録
に同意いただけるよう
に引き続い
て働きかけをし
てまいりたいと思い
ます。
それから、支え愛マップの活用についての御提案をいただいたところであり
ます。住民参加型で支え愛マップを作成することによって、顔の見える関係づくりや地域で見守り、支えるためのネットワークづくりを活用し、個別避難計画を策定することは、大いに有効であると認識をし
ており
ます。情報提供
に同意され
ていない方への対応の一つとして、この支え愛マップの作成を活用し
ていきたいと思っ
ており
ます。作成率については、先ほど御紹介いただき
ましたよう
に、令和3年度で47.2%ということで、少しずつ進んできてる状況であり
ます。この作成
に要する経費については、補助金として対応してるところであり
まして、これは県の社会福祉協議会との協調的な支援であり
ますので、今後補助単価の
増額等について
も、県の社会福祉協議会への働きかけ
も強め
ていきたいと考え
ているところであり
ます。何とか早めの整備
に向け
て努力をし
ていきたいと思ってるところでござい
ます。以上でござい
ます。
○15番(朝日等治君) 市長、弱者の視点からしっかりと取り組んでいっ
ていただきたいと思い
ます。
次に、今年1月、鳥取県から調査結果が公表された山間集落実態調査について、本市が調査結果をどのよう
に分析され
ているか、また、明らか
になった実態から、これから山間集落とどう向き合っ
ていかれるか、石田市長の御所見を伺い
ます。
この調査は、県が5年
に一度行われ、昨年5月の調査では、県内16市町の山間部の谷あいの奥地
に位置する113集落、2,379世帯、5,951人を対象
に実施され、集落調査の回答は100%、世帯調査では1,776世帯からの回答で、回答率は74.7%であり
ます。調査項目は、集落調査では人口、世帯数、高齢化率、空き家の状況、雪かきの対応、集落内の課題などで、世帯調査では家族の状況、生活範囲、住まいの環境・暮らしの様子、暮らしの安全、家族の進学・就職・Uターンの状況、将来の見込み、山林・農地の所有状況などであり
ます。
今回の調査結果から明らか
になったのは、調査が始まった1990年以降、高齢化率が過去最高の49.8%で、県全体の32.5%を大きく上回っ
ていること、住民人口が減少し、集落の縮小が進んでいること、独居世帯が全体の27.4%を占めるなど増加し
ていること、また、86.4%の方が定住の意向を示され、その理由としては、先祖から受け継いだ田畑・山林がある、先祖の墓がある、仏壇や位牌の移動先がないなどのほか、自然環境がよい、近所の付き合いがあるなどということであり
ます。また、集落外
にいる子や孫が将来帰っ
てくる予定と回答された世帯が9.8%、未定が33.6%、帰っ
てこないが半数以上の56.6%と悩ましい結果であり
ます。このよう
に山間集落では、総じて、将来子や孫が帰っ
てこないとは思うが、先祖を守り、代々受け継いだ農地や山林を維持、管理しながら、住み慣れた土地で
もあるので、そこ
に住み、ここで暮らし
ていきたいという実態が明らか
になり
ました。
本市では、地域別
には高城2、北谷、上小鴨それぞれ1、関金6の計10集落が調査の対象となり
ましたが、この調査の対象でなく
ても、同様の集落は多くござい
ます。本市では、この調査結果をどのよう
に分析され
ておられるのでしょうか。そして、本市の山間集落のこの先の姿をどう描い
ておられるのか、石田市長の御所見をお聞かせください。
○市長(石田耕太郎君) 県が実施し
ており
ます山間集落実態調査の調査結果について、どう分析してるかということであり
ます。
調査の概要については、今大変詳しく御紹介をいただき
ましたので、繰り返しはいたし
ませんけれども、本市の集落としては10集落が対象
になってるところでござい
ます。御報告をいただかなかったことを幾つかちょっと加え
て御報告をさせ
ていただき
ますと、集落
に住み続けるため
に必要なものという項目の中では、買物支援が57.4%、学校、病院、高齢者福祉施設への送迎サービスが49.1%ということで、やっぱり移動手段の確保が必要だという回答がかなり多かったということ、それから、災害時
に家族との連絡方法を確認し
ている世帯というのは47.1%ということで、災害に対する危機意識
も高まっ
てきてるんではないかと推測ができるということ、それから、自宅
にある通信機器としては、固定電話や携帯電話の割合が高いわけですけれども、インターネット、携帯電話を利用し
ている人の割合というのが81.0%ということで、また、利用してない人のうち42.0%が今後利用したいと回答し
ており、インターネット、携帯電話などのネットワーク環境の整備というもの
も非常
に求められ
ているということ
も明らか
になったんではないかと思っ
ており
ます。
この調査結果の分析については、鳥取大学の多田憲一郎教授が分析をされ
ており
ます。分析の手法は、世帯の動向
に着目をし
て、過去25年間で調査当初からの世帯数を維持または増加し
ている集落を、世帯維持型集落として、調査集落全体との結果を比較し
て要因を分析され
ており
ます。この世帯維持型集落
に該当するのは、113集落のうち24集落で、本市では広瀬と小泉が該当してるようであり
ます。その分析の内容であり
ますけれども、世帯維持型集落の特徴としては、定住意欲の強い世帯が多いというようなこと、あるいは地域活動
に参加する世帯が多いというようなこと、地域おこし協力隊や集落支援員の集落への受入れ意欲が高いなど外部との交流が活発であるというような点
も指摘をされ
ており
ます。これらのことから、世帯の集落定着
には、集落内外の人とのつながりが重要である。今後、集落内外の人とのつながりを維持、発展させる
には、インターネット等の活用が不可欠であることから、その環境整備が必要である。人とのつながりを促進する施策の実現
には、集落と集落のネットワーク化による自治組織の基盤強化を図ることが合理的、こういったような点が指摘され
ているところであり
ます。
山間集落というのは、豊かな自然、景観、歴史と文化
に育まれ
て、森林や水の保全、食料の供給、温暖化防止など、多面的な公益機能を守っ
ているわけであり
ます。長年培われたこれらの財産を守っ
て、集落
に暮らす人々が安心し
て生活でき、人との交流や地域の絆の強さを次世代
に引き継いでいけるため
に、多様な主体や地域住民と協働し
て、中山間地域の振興
に取り組んでいくことが必要であると考え
ており
ます。
調査結果から見え
てくることは、やはり集落内外の人との交流やつながりというものを促進することが重要だということ、そのため
には、今回整備をさせ
ていただい
ており
ます光ファイバーなどの高速情報通信基盤の整備などによって、集落外の人たちと日常的なつながりが実現できる環境の構築というのが必要ではないか、あるいは、外部人材の受入れとして地域おこし協力隊などの活用というもの
も重要な要素
になっ
てくるんではないかと考え
ているところであり
ます。
また、日常的な共助交通の運用、これ
も、関金地区、上小鴨地区で
も検討が始められ
ており
ますし、小鴨地区で
も実施を始められたということ
もあり
ます。こういったもの
も含め
て、行政として山間集落の生活、コミュニティーを維持し
ていくということは重要な役割であり
ますので、県や関係機関と連携し
てしっかりと対応し
ていきたいと考え
ているところでござい
ます。以上でござい
ます。
○15番(朝日等治君) 市長、山間集落から決して目をそらすことなく、しっかりと支え
ていっ
てあげたいと思っ
ており
ますし、行政として
もしっかりと取り組んでいただきたいと思い
ますので、よろしくお願いし
ます。
それでは、次に、教育長
にお伺いをいたし
ますが、史跡大御堂廃寺跡整備基本計画について、構造物等の復元等、大御堂廃寺跡の本質的価値を保存、継承し
ていくことについて御所見をお伺いしたいと思い
ます。
4年前、この計画の策定について、早急な有識者による協議会の設置と文化庁との協議、そして構造物の復元をこの場で求めたことをよく覚え
ており
ます。その際、構造物を全て復元する
には多額の費用が必要だが、スマートフォンをかざすと画像として史跡の全容が見え
てくるものの導入が考えられるというお話をいただき、次の定例会では、上灘小学校
に移動され
ている塔心礎を原位置
に戻すことを考え
ている。また、県立美術館
にビューポイントを置い
て、史跡の全体をバーチャルで見られるよう
にすると、利用者の理解が進むこと
も考えられるといった具体的なお話
もござい
ました。
先日、上灘コミュニティセンターを会場
に博物館講座がござい
まして、博物館の学芸員による講演の後、文化財課よりこの計画について御説明をいただき
ました。その中で、大御堂廃寺の歴史を体感し、市民と共につくり育て
ていく史跡整備、県立美術館を共有空間とする基本理念、大御堂廃寺跡の本質的価値を保存、継承、また顕在化させるための整備とする基本方針、私は大賛成です。
こうなると、また少し口出しをし
てみたくなり
ます。
まず、礎石の移動についてであり
ます。現在、大御堂廃寺の礎石として確実なものは、先ほど
も申し上げ
ましたが、上灘小学校の校庭
にある塔心礎と四天柱礎だけですが、この礎石を原位置
に戻す予定の体験学習について、市内のより多くの児童生徒が参加し、歴史への興味や地域への愛着と誇りを育むことができるよう、学校での教育活動
に活用できないでしょうか。
また、礎石については、倉吉町誌と伯耆民談記
によると、下田中町の勝宿禰神社の石垣や、駄経寺町の新宮神社の鳥居の台座のほか、倉吉博物館、また賀茂神社の庭の石について
も、大御堂廃寺の礎石だとして伝わっ
ており
ますので、周辺地域
に散在し
ていることがうかがえ
ます。この整備の中で、散在したこれらの石が大御堂廃寺の礎石かどうか、明確
にし
ていくこと
もできないでしょうか。
次に、築地塀の復元についてです。計画では、ぐるっと囲まれる築地塀のうち、東西それぞれ10メートル程度が復元されようとし
ており
ますが、本物を忠実
に再現する観点から、もう少し延長され
てみ
てはいかがでしょうか。全体的なことを申し上げれば、遺構の表示や案内板、説明板、復元模型について
も古代をほうふつさせるような色彩を施すなど、大伽藍を象徴するデザインとスケールを工夫し
ていただければと思い
ますが、いかがでしょうか。小椋教育長の御所見をお聞かせください。
○教育長(小椋博幸君) 朝日議員の御質問
にお答えいたし
ます。
大御堂廃寺の整備計画について、幾つかの御質問をいただき
ました。
まず、最初
に、礎石の移動体験を多くの児童生徒が参加し
て教育の場
にどうかということでござい
ます。おっしゃい
ますとおり、そのことを考え
ており
ますけど、その前
に礎石のこと
にも少し、議員から
も御紹介があり
ましたが、触れさせ
ていただきたいと思い
ます。
大御堂廃寺の礎石と確実
に言えるというものは2つ、御紹介があったとおりです。これは興和紡の造成工事の際
に上灘小学校へ移設された2つですが、1つは塔心礎と呼び
ます。もう一つは四天柱礎と呼ぶということでござい
ます。このうち塔心礎は、直径が約2.3メートル、厚みが約40センチ、推定4トンと、大きなものです。これを塔跡
に戻す際
に、当時使われ
ていた、修羅と呼ぶそうですけども、大型の木製そりです。この大型の木製そり
に礎石を載せ
て、修羅を引っ張っ
て礎石を動かすという体験型のイベントを考え
ているところでござい
ます。市内の児童生徒が参加できるよう
にイベントの内容を検討し
て、郷土の歴史を知り、伝統や文化を尊重し、倉吉への誇りと愛着を育むふるさと教育の場
になればよいと考え
ており
ます。ただ、参加し
ていただくのは児童生徒だけではなく
て、一般の市民の方
もいろんな形で参加できるよう
にし
ていきたいと考え
ており
ます。
それと、この塔心礎ですけれども、本来は地中
にあり
ますので、実際
には人々の目
に触れないものということでござい
ますが、多くの人が力を合わせ
て移動させる塔心礎を、表示方法の工夫により、多くの皆さん
に見学し
ていただけるよう
に計画をし
ており
ます。基壇の一部を切り取る形で塔の礎石が見えるよう
にしたいということを今計画し
ているところでござい
ます。
次に、近辺
にあり
ます大御堂廃寺の礎石と伝わる石を明確
にできないかということでござい
ますが、これは、これ
も議員から御紹介があり
ましたとおり、史料としては江戸時代中期
に作られた伯耆民談記と、それから昭和16年
に編さんされた倉吉町誌、この2つしか史料がないものでし
て、これ以上詳しい史料というのが今のところない状況ですので、ちょっとこれは調べるすべがないというのが実情でござい
ます。ただ、言い伝えによって、これは大御堂廃寺の礎石だよと言われ
ているものについては、例えば案内板での表示ですとか、イベント時の説明の際
にそのことを紹介し
ていきたいということは考え
ており
ます。
それから、次に、築地塀に関してのことでござい
ます。
発掘調査の結果、築地塀の基壇の幅は約4.2メートル、塀の基底部分は約1.8メートルであり
ましたので、このことから、塀の高さを推定すると、約4メートル
になるということでござい
ます。復元する長さは柱と柱の間を約3メートルと推定し
まして、4間分、約12メートルと計画をし
ているところでござい
ます。この4間分の約12メートルについては、史跡内の来訪者の動線であり
ますとか、見通し、それから雨水排水の処理、見た目等を考案し
て、今のところはこれくらいの大きさでということを考え
ているということでござい
ます。
さらに、築地塀の復元に当たりましては、発掘調査の結果及び歴史史料
に基づき、材料や工法
も往時のものを踏襲し
て設計を行わないといけないということがあり
まして、それについては文化庁の復元検討委員会
に諮る必要
もござい
ます。その築地塀は、土を突き固め
て造られ
ているものですけれども、この作業は版築と呼び
ます。この版築作業を体験するコーナーを、復元する築地塀の一部
に設けたいということは考え
ており
ます。
最後
に、遺構の表示であり
ますとか案内板についてのことでござい
ますが、塔、それから金堂等の基壇の遺構表示は、発掘調査で判明した事実
に基づい
て、その直上の地上
に表示をする計画
になっ
てい
ます。案内板、説明板は、大御堂廃寺跡が持つ本質的価値を分かりやすく表示する、そういうもの
になるよう
に、これから詳細は詰め
ていきたいと思っ
てい
ます。
それと、復元模型ですけれども、大御堂廃寺の史跡の指定地の外
にあったであろうと推定され
ている南門、この南側の門が入り口ということ
になり
ますが、この南門のあった場所は現在指定地の中
にはあり
ませんので、そこを含め
て大御堂廃寺の全体像を屋外展示すると考え
ており
ます。大きさは100分の1、横が1メートル80センチ、縦が1メートル35センチ程度。この復元模型は、法華寺畑遺跡
に既に法華寺畑の全体像を模型として表示し
ており
ますが、それと同様なものを考え
ており
ます。全体のイメージ図については、説明板での表現ということを考え
ており
ます。
あとは、ARによる画像やQRコードを組み合わせながら、内容や形態を工夫し
て、多くの人々にとって理解しやすいもの
になるよう
にしたいと考え
ており
ます。
礎石の移動体験、それから版築の体験、そして産業人材育成センター倉吉校の生徒の皆さん
に依頼し
ておるんですが、ため
ますの製作、これは木製です。そういうことを通して多くの人
に関わっ
ていただき、市民の皆様と共につくり、育て、学ぶ史跡として整備し
ていこうと考え
ており
ます。
○15番(朝日等治君) 随分丁寧
に進め
てき
てくださっ
ているなというのが率直な感想です。今後
も丁寧
に進め
ていっ
てほしいなと思い
ますが、教育長さんの御答弁をいただいた中で、一つ、法華寺畑遺跡の復元模型
についてであり
ますが、この雪が降る前、1月の中旬ぐらいだったでしょうか、法華寺畑遺跡
に久しぶり
に行っ
て見
てき
ました。やっぱり露天
になっ
ておるせいか、かなり傷んでい
ますし、法華寺畑遺跡のこの模型について
も、もう一度点検をお願いしたいなというのが率直なところです。
あわせ
て、この大御堂廃寺跡の久米寺の復元模型を作成される際
にも、先ほど質問の中では申し上げ
ましたが、色彩があったりするとさらに興味を示し
ていただけるかなということ
も単純
に考え
ますので、その辺の御配慮
もお願いしたいと思い
ます。
そして、先日、鳥取大学の地域調査プロジェクトの報告会があり
まして、こんなことがあり
ました。倉吉市の文化財が世界遺産
になる可能性について報告があったということです。これは史実としては、本市は古代、伯耆の国の政治と文化の中心であっ
て、伯耆国府跡、国分寺跡、大原廃寺跡、石塚廃寺塔跡、藤井谷廃寺塔跡、こうした古代の重要遺跡が集中し
て確認され
ている、そんな場所です。この中で、この大御堂廃寺跡は山陰を代表する最古級の本格的な寺院であることは明らかです。この鳥大生からのタイムリーなこうしたヒント
も共有しながら、この整備の中で、久米寺をはじめ、本市が誇る重要で貴重な史跡の本質的価値を確実
に保存、管理し、その価値と魅力をより広く伝え
ていただくことを望んでおき
ます。
そして、石田市長
におかれ
ましては、倉吉市長として市民のため
に持てる力を発揮され
ましたこと、心から敬意を表し
ます。3期12年、石田市長の印象的な手腕はたくさんござい
ますが、鳥取県中部地震からの復興と復旧
に立ち向かわれる姿は、今でも特に忘れることはでき
ません。また、市長
に就かれた後の平成22年10月、市内の若者10人とスケートボード場の設置を市長室で求めたとき、緊張しっ放しの若者たちに対し、ずっとほほ笑ましく向き合っ
てくださった姿
も鮮明で、その後
も鳥取県と協調され、若者たちの夢と期待を乗せ、それまでから待望のスケートボード場、はわいスケートパークの完成を見
ました。本当にありがとうござい
ました。
この議会定例会、しっかりと向き合っ
ていただき、新しい市長さんへとバトンタッチされた後
には、お体と御家族を大事
に、時には趣味を楽しまれ、少しゆっくりし
てください。本当にお疲れさまでした。
○教育長(小椋博幸君) 最初
に、法華寺畑遺跡の復元模型の件については、再度点検をよくし
て、必要な修理があれば考え
てまいり
ます。
それから、大御堂廃寺の整備ですけれども、基本的な設計は今年度末
に完了の予定ですけれども、詳細設計については令和4年度
に細かい部分を詰め
ていくという計画
にし
ており
ますので、今、議員から御指摘のあった点
も考慮しながら検討したいと思い
ます。
それから、鳥取大学の学生の発表の中で、世界遺産
にという件は、私
も、オンラインでしたけど、聞かせ
ていただき
ました。物すごくすごい視点で物が見え
ておられる学生さんだなと思っ
て、夢を語られたのが非常
にうれしく思い
ました。
○市長(石田耕太郎君) 朝日議員から、私の市長としての取組に対して御評価をいただき
まして、大変ありがとうござい
ます。スケートボードの競技場の取組についてのことを振り返っ
てみ
ますと、あの後、オリンピックでの活躍を見
ますと、ああいうことがあったなというのを思い出しながらオリンピックを見た記憶があり
ます。これ
に限らず、これから
もぜひ若い人たちの活躍というものを期待しながら、それを支え
ていただく議会
にもなっ
ていただければと思っ
ておるところでござい
ます。本当にありがとうござい
ました。
○議長(福谷直美君) 消毒及び換気のため、5分間休憩いたし
ます。
午後1時35分 休憩
午後1時40分 再開
○議長(福谷直美君) 再開し
ます。
続い
て、会派こころの4番田村閑美議員
に市政に対する一般質問を許し
ます。
○4番(田村閑美君)(登壇)(拍手) 会派こころ、田村閑美です。どうぞよろしくお願いいたし
ます。
石田市長様
におかれ
ましては、3期12年間、倉吉市民の首長として体を張っ
て市民をお守りいただき
まして、本当にありがとうござい
ます。中でも私個人として印象深く感じ
てい
ます倉吉「ひなビタ♪」では、市民と共にポップカルチャーを盛り上げ
ていただき、グッドスマイルカンパニー日本工場の初誘致、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムオープン、フィギュアのまち倉吉の発信、このような取組
にもより、県外からの「ひなビタ♪」民移住者は、今月で22名という実績が出
ており
ます。ほか
にない新しい形の観光産業を築い
ていただけ
ましたこと、倉吉ひなビタ♪応援団のメンバーであり
ます私
も感謝の気持ちでいっぱいでござい
ます。
ただいま全国
にいる「ひなビタ♪」民
に向け
て、お世話
になった石田市長様へのありがとうメッセージを募集し
ている最中です。聞くところ
により
ますと、続々と寄せられ
ておるようで、今のところ東京在住者からのメッセージが一番多く、そして台湾、韓国という海外から
も届い
ていると聞い
ており
ます。退任され
ました後
も、見守っ
て応援いただけ
ますよう、どうぞよろしくお願いいたし
ます。
では、通告
に準じ
て質問
に移らせ
ていただき
ます。
県民待望の県立美術館の工事が2025年の開館を目指し
て着工し
ました。前回、初の一般質問で
も取り上げさせ
ていただき
ましたが、県立美術館のオープン
に合わせ完成を目指し
ている大御堂廃寺跡復元計画についてお伺いいたし
ます。
先日配布され
ました市報
にも、大御堂廃寺跡整備イメージが載っ
てい
ました。こちら
にパネルで準備させ
ていただき
ました。皆様
にはお手元
に資料
も配付させ
ていただき
ましたが、この完成図を見
ても、平面的で少し分かりづらく、立体的なイメージが難しいのですが、例えば雪が降り
ましたらこの盛土は見えなくなり
ますか。だとすると、今年
もたくさん雪が降り
ましたが、雪が積もると何
もない場所
になっ
てしまい
ますが、それでよいのでしょうか。
そして、基本理念では、歴史を体感できるとあり
ますが、どのような体感でしょう。先ほど朝日議員との話
にもあり
ました礎石の移動など、要所要所
にあるようですが、これは何回行っ
ても頻繁
に違う体験ができるのでしょうか。
そして、まちづくりの一環として、市民などとの協働による、つくり育て
ていく史跡とあり
ますが、どのようなことでしょう。
以上3点を具体的
にお聞かせください。よろしくお願いいたし
ます。
○市長(石田耕太郎君)(登壇) 田村議員から、「ひなビタ♪」について御紹介をいただき
ました。正直申し上げ
て、ここまで育つとは思っ
ており
ませんでしたけども、記者発表したのが平成28年4月1日であり
ました。エイプリルフールじゃないかと記者から
も言われたんであり
ますけれども、本当に多くの皆さんの御支持をいただい
て、大きな観光の柱
になっ
てきたなと思っ
ており
ます。倉吉ひなビタ♪応援団の皆さん
には特に御協力いただいたこと
に感謝申し上げたいと思い
ます。ぜひこれから
も御支援いただければと思い
ます。本当にありがとうござい
ました。
○教育長(小椋博幸君)(登壇) 田村議員の御質問
にお答えいたし
ます。
大御堂廃寺跡の復元計画について、進捗状況についてのお尋ねでござい
ます。再度、大御堂廃寺の指定のあたりから進捗を御説明させ
ていただきたいと思い
ます。
史跡大御堂廃寺跡そのものについてのことでござい
ますが、飛鳥時代の7世紀中頃の創建とされる、山陰地方最古級の古代寺院ということでござい
ます。大規模な整地が行われ、主要な堂、塔だけでなく、地方寺院としては珍しい僧坊や築地塀の整備がなされた本格的な寺院ということでござい
ます。山陰唯一の蓮華文鬼瓦のほか、正倉院宝物
にも類する銅製のさじ、東アジアでは類を見ない銅製の獣頭など、優れた仏具が出土し
ており
ます。
このような価値が認められ
て、平成13年1月29日
に国の史跡
に指定されたものでござい
ます。平成13年度から平成14年度にかけては、大御堂廃寺跡を保護し、将来的
に史跡としての整備を行うことを目的として、国、県の補助を受け
て史跡指定地の公有化を行い
ました。大御堂廃寺跡は、国史跡
に指定された後、倉吉パークスクエア第2期建設工事において史跡として整備される計画ではあり
ましたが、財政上等の課題
もあり、整備が延期
になったため、整備までの間、暫定措置として芝張りを行い、以降、市民を中心
に広く利用し
ていただい
てきたものでござい
ます。
現在のこの計画は、当初の目的である史跡として整備を行うもの、そういうことでござい
ます。
平成30年度と令和元年度の2年間で、まず保存活用計画というものを策定いたし
ました。その次に、昨年度策定した整備基本計画、これを基
に今年度は整備基本設計を作成し
ているところでござい
ます。今年度は整備検討委員会を3回、設計検討部会を4回、さらに文化庁との協議を2回行っ
ており
ます。これらの会議の中で、遺構の表示方法、あるいは素材、便益施設、解説施設、環境整備等について検討を重ね、史跡整備
に向け
て基本的な設計が今年度内
には完了する予定となっ
ており
ます。令和4年度は、築地塀の復元方法の検討、ガイダンス施設の具体的な展示方法や経費の算出など、国の審議会をはじめ、整備検討委員会との協議を重ね
て、令和5年度からの工事
に向け
て基本設計を基
に詳細設計を作成する予定
にし
ているところでござい
ます。
御質問の、雪が積もると見えなくなるのではということでござい
ますが、史跡の整備はほとんどが屋外での展示となるということであり
ますので、降雪地域の史跡は現地での見学は困難
になるとき
ももちろんあり
ます。このため、降雪時であっ
ても史跡を理解し
ていただけるよう
に、隣接地
にガイダンスの施設があるということがほとんどでござい
ます。
史跡の全体像については、現地での表示が難しい木造建築物や出土遺物を含め、ガイダンス
に全体復元図や遺物展示を行う計画であっ
て、現地とガイダンスを併せ
て見
ていただくことで、正確により理解を深め
ていただけると考え
ており
ます。
次に、歴史を体感できることについての御質問でしたが、整備期間中は、先ほど
もお答えし
ましたとおり、礎石の移動体験を計画し
ており
ます。まだ詳細が決まっ
ているわけではあり
ませんが、1日で移動ができるかどうかは分かり
ませんので、何日間かかけ
て移動ということ
になるのかもしれ
ません。これは、その移動の体験は1回と考え
ていただいたらよろしいと思い
ます。
整備後は、築地塀での版築の体験を計画し
ており
ますので、これは随時、おいで
になっ
て御要望があれば御準備をし
てできるということを計画し
ており
ます。
史跡大御堂廃寺やこの時代にまつわる体験イベントなど、ソフトの面での学校関係や地域の方々のアイデアを伺いながら検討し
ていきたいと考え
ており
ます。
行くたび
に違う体験ができ
ますかというお尋ねでござい
ましたが、これはソフト面の体験活動で工夫をし
てまいりたいと思っ
てい
ます。
それから、最後ですが、市民との協働による、つくり育て
ていくということの意味でござい
ますけれども、先ほど申し上げ
ましたような様々な体験イベントはもちろん計画し
ていき
ますし、啓発活動
も継続し
ていきたいと思い
ます。こういう活動を通して、市民の皆様とともにこの大御堂廃寺跡を未来へつなげ
ていくための機運をつくり、育て
ていきたいと、あるいは来訪者への史跡ガイドによる解説、ボランティアの解説者の育成というようなイメージですけれども、市民の皆様と協働し
て史跡を活用できるよう
に取り組んでいきたいと考え
ており
ます。
○4番(田村閑美君) 答弁いただき
ました。もう少しお伺いし
ます。
前回お願いし
ました市民への説明、告知は、どのよう
に行われ
ているのでしょうか。
先ほどの朝日議員のよう
に歴史を重んじてる方の後でちょっと聞きづらいのですが、多くの市民
に大御堂廃寺跡の復元は必要ないと言われたら、この計画はないものとされ
ますか。
そしてまた、進め
ている話なので、もう予算
も本年度上がっ
ており
ますが、聞く耳を持ち
ませんか。以上、3点をお伺いし
ます。
○教育長(小椋博幸君) 続け
ての御質問でござい
ます。
市民への説明、告知等についてのお尋ねでござい
ますが、史跡大御堂廃寺跡の整備計画については、平成30年度の保存活用計画策定のときから、各計画や予算について、都度議会
にお諮りし、承認をいただき、手順を踏みながら進め
ており
まして、現在
に至っ
ているということでござい
ます。
また、計画策定当初から広く市民の意見を求め
て周知を図っ
てき
ているところでござい
ます。例えば平成30年度ですけれども、大御堂廃寺跡の利用者の皆さんへのアンケートを行っ
ており
ます。平成31年度、令和元年度
も含み
ますが、このとき
には大御堂廃寺跡周辺住民の皆さんへの説明会を行い
ました。保存活用計画へのパブリックコメントというものを行い
ましたし、出来上がっ
てからは保存活用計画の公表はホームページで行っ
ており
ます。
令和2年度
には整備に関するアイデア募集ということ
も行い
ましたし、さらに整備基本計画へのパブリックコメント
もいただい
ており
ます。これは、現在ホームページ
に公表をし
ておるところでござい
ます。令和2年度
に実施した整備に関するアイデア募集の中では、ガイダンス施設を建設するよう
に要望をいただいたところでござい
ます。
最近では、1月22日
に上灘コミュニティセンターにおいて博物館講座を開催し、市議会から
も議員
に御参加をいただき
ました。大御堂廃寺跡出土遺物の説明と併せ
て、整備計画の説明会
も同時に行ったところでござい
ます。御参加いただいた皆さんからのアンケートの中
に、次のような記述があっ
てうれしく思い
ました。例えば、整備計画を聞くことができ
てよかった、期待し
ているということですとか、整備計画を着実
に進め
てほしい、こういう整備計画に対する応援の声や、大御堂廃寺跡の歴史的価値や地域の歴史としての大切さを理解できたなどのメッセージをいただい
ており
ます。
また、市報の2月号から、大御堂廃寺跡整備計画について紹介を始め
ており
ます。その2月号が出
てすぐですが、2月3日
には文化財課
に市内
にお住まいの方からお電話をいただき
まして、大御堂廃寺跡の整備計画、とてもいい、ぜひ頑張っ
ていいもの
にし
てほしい、史跡
に行くための交通手段の整備やバス等でのアナウンスなど、いい宣伝
になる。このような御提案
もいただいたところでござい
ます。せっかく文化財課や関わる人が知恵を出し合っ
ているのだからいいもの
になるはず、応援し
ている、しっかり頑張っ
てくださいと激励の言葉
も併せ
ていただいたところでござい
ます。
皆様から寄せられたアンケートやパブリックコメント、各講座での御意見など、史跡の整備計画に対して一定の御理解はいただい
ているものと捉え
ており
ます。また、史跡整備反対の御意見を伺った場合
には、整備についての在り方、必要性について丁寧
に説明し、御理解をいただけるよう
に今後
も努め
てまいりたいと思い
ます。
市民の皆様の声を丁寧
に受け止めた上で、よりよい整備となるよう、引き続き今後の計画
に反映し
ていきたいと考え
ており
ます。以上でござい
ます。
○4番(田村閑美君) 御答弁いただき
ました。そうですね、各講座とかセミナー
に行かれる方は、やはり歴史的なこと
に関心が高い方がほぼ行かれるのだろうなと感じ
ており
ます。
私の周りの経済界であるとか、私の娘であるとか、そういった友達であるとか、一般女性とかというのは、まだまだ知らない方が多く
て、本当に様々な方たち
にこの復元のことを伝えるということは、本当になかなか難しいことだなと思っ
ており
ます。私の本当に周りで知っ
ている方がやっぱり全然まだ少ないんですね。だから、伝え方、広報のやり方が本当に難しいなと私
も痛感し
てい
ます。文化財課の御努力
も聞い
ており
ます。そういう中で、形が現れ
てから市民
に驚かれるものを造られることこそが、市民不在のまちづくりとなっ
てしまい
ます。広大な芝生の魅力をかき消され、野外イベントやスポーツ大会などの開催縮小を余儀なくされるが、どうしても復元し、市民
に日々歴史を伝えないといけないのなら、もっと魅力のある見せ方をしないと、場所が場所なだけ
に、残念な扱い
になっ
てしまい
ます。
造らねばならないものではなく、幅広く市民
に周知し
ていただき、具体的
にもっと生かすことの動きを再度御検討いただきたいと思っ
ており
ます。いかがでしょうか。
○教育長(小椋博幸君) さらに広く市民
に周知をということでござい
ます。
今まで
もできる周知はもちろんし
てきたつもりではあり
ますが、御指摘のよう
に、まだまだ足らないところがあれば、それはもう丁寧
に丁寧
に、さらに情報発信や説明をし
ていきたいと思い
ます。
今回は市報での紹介ですとか、それから出前講座の実施、アンケートなど、こういうこと
も始め
ており
ますので、今後さらに継続し
ていきながら、子どもから大人まで多くの市民の皆様により具体的
に大御堂廃寺跡の歴史的価値や整備について御理解をいただけるよう
に情報発信は続け
てまいりたいと思い
ます。
それから、先ほど
も申し上げ
ましたけど、ソフト面での活用方法というのは、本当にこれからだと思い
ますので、今まではハード面でどうするかということ
に主眼を置い
て取り組んでき
ましたので、それについては児童生徒の意見や、あるいは御近所の皆さん等の地域の方ですとか、様々なアイデアを伺いながら、できる活用方法を検討し
てまいりたいと思い
ます。
○4番(田村閑美君) 御答弁ありがとうござい
ます。倉吉の中心
になる、とてもすばらしい場所です。ぜひ市民をどんどん巻き込んで、生かし
ていただけ
ますことを願っ
ており
ます。ありがとうござい
ます。
引き続き、次の質問
に移りたいと思い
ます。
続き
まして、リス舎、集いの広場周辺再整備計画についてお伺いし
ます。
こちら
も県立美術館開館
に合わせ
ての再編計画ですが、再整備計画案、イメージをこちら
に用意させ
ていただき
ました。計画案
により
ますと、大御堂廃寺ガイダンス施設がこちら
になる予定とのことです。分かり
ますか。こちらですね。通路のところ
に、こちらがガイダンス施設
になるということですね。本年度の予算
にも計上され
てい
ますが、予算を含めた進捗状況をお聞きしたいと思い
ます。どうぞよろしくお願いいたし
ます。
○教育長(小椋博幸君) 続い
て、リス舎周辺の整備
に関わっ
て、特に大御堂廃寺のガイダンスについてのお尋ねだと受け取らせ
ていただき
ます。
予算を含めた進捗状況についてということでござい
ますが、リス舎、集いの広場周辺再整備計画の中で、ガイダンス施設の位置は、美術館、交流プラザ、未来中心、大御堂廃寺跡を結ぶ動線上
に建設するよう
に考え
ており
ます。国や県の補助金を受け
て建設ということ
になり
ますので、文化庁の補助金の目的
に沿っ
て計画をし
ていくということ
になり
ます。
展示内容については、市民の皆様からの御意見
も伺いながら検討し
ていく予定でし
て、外観デザインや予算規模については令和4年度
に詳細設計の中で検討するということでござい
ます。
○4番(田村閑美君) 答弁いただき
ました。私、個人的なことかもしれ
ませんが、この完成図を見
ましても、わくわくするような楽しめる要素を感じないのですが、駐車場メインとのことなので、規模は理解し
ており
ますが、県美
につながる動線を通るたび
にこの大御堂廃寺ガイダンスを頻繁
に見
て、学び、楽しみたいと思うのでしょうか。
大御堂廃寺の近く
にはぜひガイダンス施設をということは聞い
ており
ますし、理解はし
ておるつもりですけれど、ここでないといけないのでしょうかということと、しかも県美の前、前ですね、大御堂廃寺、そして県美の上、バーチャルで見え
ます県立美術館内
にできる、上からバーチャルで臨む場所、そしてこの県美の後ろ、こちらですね。今建てようとし
ているガイダンス施設、全て大御堂廃寺の説明
になるということです。大人
も子ども
もそれを見
て笑顔
になれるでしょうか。大切な史跡ですが、そこまで歴史の認識をその場で強要されなければなり
ませんか。
倉吉市
には、デザイン的
にも場所的
にもすばらしい倉吉博物館がござい
ます。大御堂廃寺のすばらしさを伝えるためなら、その博物館
に足を延ばし
ていただくような動線こそが、博物館を生かし、倉吉市のよさを知っ
ていただくチャンスと考え
ますが、いかがでしょうか。巨額なお金を投資せず
に、いっそこのままリス舎を残し
ていただけたほうが、市民や外から来られる方たち
に潤いを提供できると感じ
てなり
ません。どうぞ見解をお聞かせください。
○教育長(小椋博幸君) 続い
て、大御堂廃寺跡のガイダンスについてのお尋ねでござい
ます。
最初
に、ガイダンスの必要性について
も含め
てお答えをしたいと思い
ます。
先ほど申し上げ
ました平成30年
につくり
ました保存活用計画の策定のときから、史跡の整備を補完するためのガイダンスというものは検討し
てき
ておるところでござい
ます。史跡の整備とは、遺構の表示ということだけではなく、周辺
に便益施設や解説施設等を含め、総合的
に整備するものと言われ
ており
まして、大御堂廃寺跡の場合、トイレや駐車場などの便益施設は既に史跡指定地外の隣接地
に設置し
ているところでござい
ます。
今回、リス舎周辺のところの駐車場の拡幅については、本来は私が答えるところではござい
ませんが、図書館の駐車場が慢性的
に満車
になっ
ているということがあっ
て、そこ
も含め
て駐車場が広がるとうれしいということは、教育委員会として市長
にもお伝えし
ているところでござい
ます。
あわせ
て、ガイダンスのことですけれども、発掘調査で確認できなかった塔や金堂などの木造建築物や史跡地外
にある南門などは、史跡地内
に復元することができ
ません。このため、ガイダンスは大御堂廃寺の全体像を視覚的
に理解することができる展示や、史跡地内
に展示できない出土遺物、また体験コーナーでの学習を通して、より史跡の理解を深めるなど、史跡地内で解説できない部分を補うものとして重要な役割を果たすということでござい
ます。
それから、ガイダンス施設の位置について
もお尋ねがござい
ましたが、まず、文化財保護法上の問題であり
まして、史跡の指定地内
に遺構以外の建築物を建設することができ
ません。そうなると、指定地のすぐそばで倉吉市の土地であるというところから、リス舎周辺のこの場所というところがいいだろうということが今までの経過でござい
ます。
美術館整備局
も、昨日
も申し上げ
ましたけど、県立美術館の構想の頃から大御堂廃寺跡との相乗効果ということはずっとおっしゃっ
ておられ
まして、そのこと
も考えた結果、現在の場所が最適であろうと考え
ているということでござい
ます。
来訪者が史跡を正しく理解し
ていただくための機能を備えたガイダンス施設を史跡の隣接地
に置い
て、史跡と併せ
て見
ていただくことで、より効果的
に大御堂廃寺跡の歴史的価値を伝えることができると考え
ており
ます。
○4番(田村閑美君) 答弁いただき
ました。絶対そこじゃないといけないってことなんですね。(発言する者あり)そうですか。また、これはまたいろいろな市民の声
も聞い
てみたいと思っ
ており
ますが、年間18万人を迎えようとし
ている県立美術館へとつながる大切な動線です。本当にいま一度幅広い市民の皆さんの声を聞い
ていただくことはできないでしょうか。敷地を利用し
てのエネルギー資源を生み出す仕掛けや、子どもたち、あるいは高齢者の方たちの作品展示など、県美
につながる倉吉市の唯一の仕掛けは、過去を学ぶのではなく、未来
に向け
てのかけ橋であっ
てほしいと願っ
てい
ます。いま一度市民の目線
になっ
て検討し
ていただくことは可能でしょうか。しつこいようですが、よろしくお願いし
ます。
○教育長(小椋博幸君) ガイダンス施設
に限っ
て御説明をさせ
ていただき
ます。
ガイダンス施設を建設する際の留意点として、先ほど申し上げ
ましたよう
に、国や県の補助金を頂き
ますので、施設の規模や設備、意匠が過大
にならないよう
にすること、これが国の史跡整備
に示され
てい
ます。国の補助事業として建設を予定し
ているガイダンス施設であり
ますので、史跡活用の目的
にそぐわない設備というものを付加することはできないこととなっ
ており
ます。
ガイダンス施設は、子どもたちをはじめ、地域の人々、歴史、文化、価値ある歴史等をつなぐ場としての非常
に重要な役割を担うこと
になると思い
ます。内容については、専門家だけではなく、学校や地域の方々の意見を伺う場を設けながら検討し
てまいりたいと思っ
てい
ます。
○4番(田村閑美君) ぜひ、これから
も議論を皆さんとし
ていっ
てもらいたいと切に願っ
ており
ます。よろしくお願いいたし
ます。ありがとうござい
ます。
続き
まして、次の質問
に参り
ます。
コロナ禍において浮き彫り
になった女性活躍、ワーク・ライフ・バランスの問題についてお聞きし
ます。
新型コロナウイルスを抑え
ていた鳥取県、そしてその中でも感染者が少ない中部で
も、
オミクロン株の拡大で過去最高の人数が出
てしまい
ました。それ
に伴った濃厚接触者規制により、保育園、小学校の休校
も相次ぎ、学童
ももちろん休み
になり、共働きの夫婦しかいない家庭では、母親が仕事を休んで子どもを見ることが多く見られ
ました。これは、日本全域にわたって多く見られる現象ですが、それ
に伴い、女性を多く雇用し成り立っ
ている企業や商店は、相次ぐ女性社員の休み
に頭を悩ませ
てい
ます。倉吉市のある美容室では、9人いるスタッフのうち7人の美容スタッフが休んでしまい、店が成り立たないと嘆い
ておられ
ました。夫婦で話し合い、夫が休むケース
も多少はあるようですが、子育てを共にし、父親の産休
も推進し
ているのに、このよう
に多くの女性が仕事を休んでいる現状の多さをどのよう
に捉え
てい
ますか。そして、現状を認識され
てい
ますでしょうか。答弁よろしくお願いいたし
ます。
○市長(石田耕太郎君)
新型コロナウイルスの状況の中で、保育園や小学校が休園や休校
になったとき
に、保護者の休暇の取り方、女性活用という面、女性活躍という面で
も、まだまだ不十分ではないかという認識だと思い
ますけれども、連合の意識調査、男性の育児等家庭的責任に関する意識調査というのが2020年10月26日から28日の3日間実施され
ており
ます。コロナ禍による保育園、幼稚園休園時の日中の子どもの面倒は誰が見たかという設問で、男性の84.5%が配偶者、パートナー、女性の79.1%が自分と回答し
ており、約8割の方が、女性が子どもの面倒を見たと回答し
ており
ます。単に性別による固定的役割分担意識、これ
も十分あるんだと思い
ますけれども、それ以外
にも夫婦それぞれの就労形態の違いですとか賃金の違い、育児の状況など、様々な理由があると考え
ており
ます。
そもそも雇用状況においては、女性は非正規労働者の割合が高く、賃金格差
も男女差があること、育児を主
に女性が担っ
ているという現状そのものが、我が国の男女共同参画における根本的な課題だと考え
ているところであり
ます。
国では、女性の経済的な自立、女性が尊厳と誇りを持っ
て生きられる社会の実現、男性の家庭・地域社会における活躍、女性の登用目標達成といった4つの柱立てによって、今年6月をめど
に、女性活躍・男女共同参画の重点方針2022、女性版骨太の方針と呼ばれ
ており
ますけれども、これを策定することとし
ており、国を挙げ
て男女共同参画、女性活躍の取組を加速させたいと申され
ており
ます。
本市として
も、こうした国、県の取組と足並みをそろえつつ、行政間の役割分担を踏まえた効率的な男女共同参画推進施策
に取り組んでいきたいと考え
ており
ます。
市民の皆さんに対する男女共同参画の啓発では、様々な家庭の在り方がある中、性別による役割の決めつけではなく、夫婦間、家族間での話合いにより、お互いの役割を決め
ていくことが重要であると啓発をし
ているところであり
ます。啓発の方法としては、自治公民館単位で開催される人権同和問題町内学習会や、市の主催講座等で行っ
ており
ましたけれども、コロナ禍の中では、ホームページや市報による啓発のみで、集会形式で学習することがなかなかできなくなっ
て、対面での啓発ができ
ていない状況であり
ます。コロナ禍の現状では、職場等
に出向い
ての啓発は難しいと考え
ており
まして、オンラインを活用しながら、関係団体と連携し、より効果的なコロナ禍の啓発について研究し
て実施をし
ていきたいと考え
ており
ます。以上でござい
ます。
○4番(田村閑美君) 答弁いただき
ました。市
も、女性活躍推進が少々遅れ
ていると。そしてまた、この現状を把握いただい
ているとお聞きし
ました。ありがとうござい
ます。それをもっ
て、今後どのよう
にということ
も今お話しいただいたかと思い
ますが、第6次くらよし男女共同参画プランで
も、働く場における男女共同参画の実現、女性活躍推進法
に基づく推進計画を掲げ
ていらっしゃるのですが、なかなか浸透し
ていないことが、今回のような感染災害にて浮き彫り
になり
ました。
すばらしいプランを立てられ
ましても、自らのものとして把握され
ている方はとても少ないと思い
ます。先ほど
もあったよう
に、賃金格差であるとか、そういった問題
も本当に大きな問題かと思っ
ており
ます。世界で
もそれは、賃金格差の問題
も取り上げ
て、女性
も男性と同様の賃金を頂くような運動
も今増え
ており
ますが、今年10月倉吉市で開催され
ます全国女性会議
もチャンスと捉え
て、二、三日のイベントで終わることのないよう、このような問題を解決
に導く実践づくりの機会を生み出すことこそ大切ですし、大会から得る成功と
も言えるよいタイミングです。女性の役割として当たり前の意識を家庭や地域で見直し、女性活躍推進をスピード感を持っ
て進め
ていただくことこそ、倉吉市の活力
になり
ますし、倉吉市の財産
になるかと思い
ます。
先ほどそのための具体策案を、今後どのよう
に進め
ていかれ
ますかとお聞きしようと思い
ましたが、市長様から答弁をいただき
ましたが、ホームページですとか、啓発ですとか、もう何かこつこつした積み重ねが本当に大事なんだろうなと私
も思っ
ており
ます。ですけど、当たり前のことを今やって
ても、追いついてない状態なので、やっぱりもっともっと倉吉市はスピード感を持っ
て、目
に見える形をつくっ
ていっ
ていただきたいと感じ
てなり
ません。
そして、女性活躍を進め
ていく中で、またこつこつと周りに対する周知はとても必要ですが、スキルアップのための女性活躍セミナーであるとか起業塾の必要性をすごく感じ
ており
ます。今大会を機
に、単年ではなく、倉吉市でそういう独自の、女性を育て
ていく、活躍を推進し
ていただくというようなことをぜひ具体的
にもつくっ
ていただきたいと思っ
ており
ます。いかがでしょうか。
○市長(石田耕太郎君) 女性活躍の具体的な進め方についての御質問でござい
ます。
働く場での男女共同参画を進め
ていく上で、先ほど御紹介いただき
ました本市の第6次のプランでは、性別
に関係なく能力が発揮できる職場環境の整備の推進、ワーク・ライフ・バランスの推進、女性の職業生活における活躍の推進、農業、商工業等における女性労働者の権利の確保、この4つの施策の方向性を定めたところでござい
ます。
施策の内容としては、事業所への情報提供やPR、セミナーを中心とした啓発活動となり
ますけれども、単に紙面でお知らせするということ
にとどまらず、コロナ禍の現在、様々な方法でのコミュニケーションツールを活用し
ての啓発方法が生み出され
ており、新たな手法
も取り入れ
ていきたいと思っ
ており
ます。
啓発に当たっては、関係団体との連携の下、対象者、内容はもとより、どういった方法が効果的なのかを含め
て、その都度しっかりと企画をし
ていきたいと考え
ており
ます。また、鳥取県が取り組むキャリア形成やキャリアアップ
に向けた支援、起業支援や、これまで女性が少なかった分野への進出
に向けた支援の推進に関する情報提供など、県との役割分担を踏まえつつ、市内で活躍する女性人材の裾野を広げ
ていきたいと思っ
ており
ます。
先ほど
も御紹介いただき
ましたけれども、今年10月
には日本女性会議2022in鳥取くらよしを開催することとし
ており、この実行委員会
には地域運営を担う自治公民館組織をはじめ、市民活動団体や商工関係者、金融機関、医療機関、NPO法人など様々な団体
に参画をいただい
ており
ます。この大会を契機として、地域の機運醸成
につながるよう、この男女共同参画、女性活躍
にしっかりとつなげ
ていきたいと期待をし
ているところであり
ます。以上でござい
ます。
○4番(田村閑美君) 答弁ありがとうござい
ます。県
も一生懸命なさっ
ていらっしゃい
ます。私
も県の会議
には出させ
ていただい
ており
ますが、そういう中で、県の取組がなかなか倉吉市
に連携してないというか、伝わってないというか、つながってないんですね。そこをもう一掘り
も二掘り
もつなげ
ていただい
て、県がやっ
ていることは倉吉市
もやってるよということをもっとしっかり伝え
ていただかないと、本当にもったいないなと感じ
てなり
ません。今後と
もどうぞよろしくお願いいたし
ます。
続き
まして、最後の質問
に参り
ます。
倉吉市の自死の取組みと対策についてお伺いし
ます。
3月は自殺対策強化月間です。本市における自殺者の実態把握をされ
てい
ますか。御遺族の方の心境を思うと、つらい質問ですが、未然
に防ぐ手だてを講ずるため
にも、まずは実態把握が原点であると考え
てい
ます。
日本は先進7か国の中で人口10万人当たりの死亡者数、死亡率が最も高く、15歳から39歳では死因の1位で、交通事故やがんを上回る多さです。そして、このコロナ禍では、働く女性の自死
も増え
ていると聞き
ます。本市では、
新型コロナウイルス感染症に関する倉吉市人権尊重宣言
も出され、啓発をされ
てい
ますが、どのような状況でしょうか。人数の公表の配慮が必要ならお答えいただかなく
ても結構ですが、その方たちがなぜそこ
に至ったのかを把握し
ていらっしゃるのでしょうか。答弁お願いいたし
ます。
○市長(石田耕太郎君) 自死の状況であり
ますけれども、全国、あるいは市町村ごとの自死者の数は厚生労働省より公表され
ており
ますので申し上げたいと思い
ます。
全国の自死者数は、平成15年
に最多の3万4,427人となり、その後3万2,000人から3万3,000人台で推移をし
ており
ましたけれども、平成22年から10年連続で減少した後、令和2年度は前年より増加
に転じ、再び令和3年は減少し
ているという、こういった状況であり
ます。
本市
につきましては、令和3年の自死者は15人、年によって随分大きく変動し
ており
まして、令和2年は4人、令和元年、平成31年は10人というよう
に非常
に変動が大きい状況であり
ます。ただ、男女で見ると、女性は2人ということで、変動はずっとあり
ません。よく分かり
ませんけれども、男性だけ動い
ているというのが状況であり
ます。原因を見
ますと、不詳が35%、健康問題が31%、経済・生活問題が15%というような状況
になっ
ており
ます。概要は以上のような状況でござい
ます。
○4番(田村閑美君) 答弁本当にありがとうござい
ます。本市のホームページを見
ましても、県の相談窓口
につながったり、本市独自の取組がちょっと見えなかったので、お聞きさせ
ていただき
ました。それこそ今、市長から答弁いただき
ましたよう
に、人数の把握と、そしてまたどういったことでそこ
に至っ
ているのかということを把握し
ていらっしゃるということで、とても安心し
ました。ありがとうござい
ます。
では、そこでお聞きしたいですが、本市における自殺防止対策は具体的
にどのよう
に進められ
ますでしょうか。一人
も自殺者が出ないまち倉吉市を目指し
てほしいと願っ
ており
ます。私が花屋を営む原点
になったの
も、そこ
にあり
ます。小さな困り事のよう
に見え
ても、悩みが積み重なれば誰でも自死
に結びつく可能性があるのです。一人でも自死をさせないため、どのよう
に考えられ
ますか。よろしくお願いいたし
ます。
○市長(石田耕太郎君) 自死防止対策についてであり
ますけれども、平成28年4月
に自殺対策基本法の一部を改正する法律が施行され、翌29年7月
には誰
も自殺
に追い込まれることのない社会の実現を目指し
て自殺総合対策大綱が見直しをされたところであり
ます。
これ
に基づい
て、本市では倉吉市いきいき健康・食育推進計画において自死防止対策をお示しさせ
ていただい
ており
ます。本市では、これまでの原因から、十分な睡眠と休養が取れ、ストレスを感じる者の減少、働き盛り世代のストレスの軽減、鬱病や自死の減少、こころの相談窓口や鬱病の相談、受診先の周知を取組の方向性としてお示しし
ているところであり
ます。
国は、毎年自死者の多い3月を自殺対策強化月間、9月10日から16日までを自殺予防週間と位置づけ
て啓発を広く展開するよう定め
ており
ます。市は、県と連携し
て、啓発ポスターの掲示、啓発パンフレット、グッズの配布、市報、ホームページによる呼びかけ、相談窓口の周知を行っ
ており
ます。窓口の周知啓発については、継続し
て実施し
ていきたいと思い
ます。また、悩んでいる人
に気づき、声を掛け、必要な支援
につなげることができる人をゲートキーパーと言い
ますけれども、これの育成研修等
に参加することにより、職員の相談への対応能力の向上を図っ
ているところであり
ます。以上でござい
ます。
○4番(田村閑美君) 答弁いただき
ました。その窓口ですね。その相談支援の在り方によって大きく変わっ
てき
ます。自殺防止
につなげ
ている取組を東京都江戸川区で行っ
ているという内容を新聞で見
ました。区役所で、いのちの支援係を運営し、あらゆる困り事を支援の入り口と捉え、地域ぐるみで自殺防止
につなげ
ているとの内容でした。鳥取県で
も、本市で
も、様々な相談窓口はござい
ます。たくさんあり
ます。啓発
もし
ていらっしゃい
ます。ですが、そこ止まりであったり、次を紹介されたりが現状です。その窓口こそが大切だと感じ
てい
ます。米子市
も違う切り口ですが、あらゆる困り事を断らない相談支援センターを4月から開設されるようですが、本市において
も一人
も自殺者が出ないことを目標
に、明日からでも達成
に向け
て動い
てほしいと願っ
てい
ます。
相談窓口の在り方により、自死だけではなく、様々な生きづらさ、問題点が明確
になっ
てき
ます。本日
も米田議員の質問
にもあり
ましたが、介護保険サービスの苦情
も31件あるという内容でござい
ましたが、そういった様々な問題解決は相談窓口から始まっ
てき
ます。その受皿、その相談窓口の支援の在り方を、ぜひ倉吉市で
も見直し
ていただき、よりよいサポートを提供いただくような取組ということを考え
ていただくことはでき
ますでしょうか。よろしくお願いいたし
ます。
○市長(石田耕太郎君) 相談窓口での対応についての御質問でござい
ます。市
に相談があった際
には、基本的
に話をよく聞い
て、その内容
に基づい
て、必要
に応じ
て関係部署と情報共有を図りながら連携し
て対応させ
ていただくこととし
ており
ます。専門性を要する場合
には、専門機関と連携し
て対応することとし
ており
ますし、状況によっては専門相談機関を紹介させ
ていただく場合
もござい
ます。相談内容の共有が必要である場合、相談者の同意の上、情報の共有、連携を図っ
て対応し
ていきたいと考え
ており
ます。悩みを抱え
ておられる方が、早期の相談、早期の受診
につながるよう
に、責任を持っ
て対応し
ていきたいと思っ
ており
ます。以上でござい
ます。
○4番(田村閑美君) 答弁いただき
ました。しかし、市長、すいません。今そういった相談窓口の在り方が不明確であったり、相談
に行っ
ても次に回っ
て、次に行ったらまた次に回っ
てとか、そこで疲れちゃっ
て、まあいいやとか、あと相談
も様々入り口はあるんですけれど、きちんとやっぱし機能ができ
ていない。いろんな、例えば困り事って、お金が、財産が少ないとか、体調が悪いとか、いろんな相談はあり
ますけれど、その都度の一方的な相談であっ
て、その上でみんなが共有できる相談の在り方、その人お一人に対して伴走ができるような在り方というのを今後つくっ
ていただけたらなというのが私の願いであり
ます。今の相談の在り方だと、一方通行で、相談しっ放しで終わっ
てしまうことが多いと私の知人から
も言われ
ており
ます。そして、それがまたスピーディー
には動いてないと、何とかならないかなという話
も3件ぐらいいただい
ており
ます。やっぱり、会派こころですけど、心が元気でなければ健康とは言え
ません。倉吉市の財産を守ると思っ
て、相談窓口をしっかり手厚く、今のような形態ではなく
て、もう少し大きく
て、もっと地域ぐるみで、そこ
に警察とか、病院とか、あと銀行とか、いろんなところが組み合わさっ
ての相談窓口の体制をできたらつくっ
てほしいと願っ
ており
ます。いかがでしょうか。
○市長(石田耕太郎君) 基本的
にたらい回し
にならないよう
には努力し
ていかないといけないと思い
ますし、状況によっては地域の関係機関の協力
もいただい
て、できるだけワンストップで対応できるよう
に、しっかりと寄り添った対応ができるよう
に努力をし
ていきたいと思い
ます。以上でござい
ます。
○4番(田村閑美君) 答弁ありがとうござい
ます。まずはいろんな機関が共有し
て、その人一人に対して共有し
ていただくということがすごく大事だと思っ
ており
ます。市民は倉吉市の財産だと感じ
てなり
ません。
そして、最後
になり
ますが、議員
になっ
て半年です。半年ですが、石田市長様、山﨑副市長様と市政を共にできたことをとても光栄
に感じ
ており
ます。ありがとうござい
ました。どうも失礼いたし
ます。
○議長(福谷直美君) それでは、ここで消毒及び換気のため、5分間休憩いたし
ます。
午後2時35分 休憩
午後2時40分 再開
○議長(福谷直美君) 再開いたし
ます。
続い
て、会派日本共産党の10番佐藤博英議員
に市政に対する一般質問を許し
ます。
○10番(佐藤博英君)(登壇)(拍手) 日本共産党の佐藤です。いつも大トリ
になるんですが、今回は取られ
ました。
まず、初め
に、やはり私
も石田市長
に、本当に3期12年、長きにわたって市長として本当に御苦労さまでしたと言いたいと思い
ます。山﨑副市長、市長を支え
てこられ
ました。お二人
に心から敬意を表したいと思い
ます。お二人とは考え方、意見、思い
もかなり違う部分があったかなとは思い
ますが、私自身は、市民にとって
も有意義な時間をいただいたと思っ
ており
ます。今後
も市政発展のため
に力を発揮し
ていただければと思い
ます。本当に御苦労さまでした。
さて、今回は、次期市長
に引き継いでほしいことについて
も幾つか質問をしたいと思い
ます。
まず、新型コロナの問題ですが、今、3回目のワクチン接種が進められ
ているところです。高齢者、学校など
も含む、市の現在の接種状況をお知らせください。
○市長(石田耕太郎君)(登壇) 佐藤博英議員から、私と山﨑副市長
に慰労の言葉をいただき
まして、大変ありがとうござい
ます。考え方、物の見方、いろいろ違うことが多々あったと御指摘をいただき
ましたが、私自身はそんなに大きく違ったとは思っ
ており
ませんけれども、最後の結論が随分違ったかなとは思い
ますが、いろいろ御指導いただき
まして、本当に感謝申し上げたいと思い
ます。
御質問であり
ますが、3回目のワクチン接種の現在の状況についてということでござい
ます。
現在実施をし
ており
ます追加接種
につきましては、国の方針によりまして、今年の9月30日までを期限として、2回目の接種を終えられた18歳以上の方を対象
に、2回目の接種からの経過期間、これは当初は8か月とされ
ており
ましたけれども、現在は6か月ということ
になっ
ており
ますが、それ
に基づい
て実施をし
ているものでござい
ます。
本市において
も、国の方針に従って、まずは医療従事者の接種を12月下旬から開始し、2月上旬
におおむね接種を完了し
ており
ます。次に、高齢者施設等の入所者及び従事者について、1月下旬から開始し、これ
も2月末
におおむね接種を完了したものと考え
ており
ます。一般の高齢者
につきましては、当初は2回目接種から8か月を経過した2月10日からの接種を予定し
ており
ましたけれども、計画を前倒しし、1月末から接種を始め
ており
ます。
現在、令和3年8月末まで
に2回目の接種を終えられた方
に接種券を発送させ
ていただい
ており
ますので、一般の高齢者をはじめ、64歳以下の方について
も追加接種をし
ていただい
ているところです。令和4年2月21日現在で6,433人の方、19.2%の接種率となっ
ているところであり
ます。今の状況は以上のとおりでござい
ます。
○10番(佐藤博英君) 19.2%、2割、3回目接種ということです。今、やはり子どもたち、小学生
も含め
て、中学生、どんどん低年齢化し
てき
ている状況。学校
もどうしても休校
になり
ますよね。私ね、やっぱり思うんです。今回、西郷小学校
に孫が2人いるんですが、4日間預かってたんですよ、2人。やっぱりね、大変でした。子どもたちが陰性か陽性かというのは、それは分からないんですが、だけど、本当にこれ高齢者がうつったら、今、死者がすごく増え
ているでしょう。感染者が増え
ているから死者数
も増えるということですけども、こうした高齢者、施設
も含め
て、保育士さんであるとか、学校の先生であるとか、デルタ株のときは教師を優先し
てワクチン接種をしたという経過はあり
ますけれども、そういう学校の中での感染というのを防いでいかないと、この死者というのは減らない。あるいは高齢者施設で
もそうです。もう大分そこは進んでいるということなんで少し安心し
ましたけれども、そういう、保育園
も含め
てです。小学校、中学校、高校の辺の接種をやっぱりきちんとやっていかないといけないのかなと。11歳から15歳までのワクチン接種ということを言われ
てい
ますけど、そこがやっぱり遅れ
ているのかなと思い
ます。
これは市だけ
にあれしろこれしろと言っ
てもどうしよう
もないことなので、当然国や県の問題
もあり
ますから。これ
も何遍
も私、言っ
てきたことですけども、やっぱり保育園であるとか小学校は検査し
てほしいんですよ。こんだけ学校が休校
になったりし
て、保育園はほとんどあり
ませんけれども、とき
に、やっぱり兄弟が必ずいるわけですから、キットを無償配布し
て、定期的
に保育士さん、教員
も含め
て検査し
ていくような体制が取れないか、まず伺い
ます。
それから、先ほど言い
ました、こうやっ
ておじいちゃんおばあちゃんがいるところが、学校が休校
になったから預かるというところはいいです。できるところはね。だけど、それができないところ
も、人たち
もたくさんいるんですよ。うちの娘
に聞い
てみ
ました。そういう人たちはどうしてるのっていったら、やっぱり子どもと家
に閉じ籠もっ
ているそうです。これ、だって学童クラブ
もない。閉鎖ですよ。どこ
に行けばいいのか。あんまり子どもたちをスーパーとかそういうところ
に連れ
ていけないんですよね。人混みの中へ。親が仕事を休めない。先ほどの田村議員の質問
にもあり
ました。女性の場合は非正規労働者が多い。そうすると、なかなか国の休業支援金というのを受け取れないんですよ。事業者側がやっぱり嫌がるんです。手続的
に面倒くさいし。こういうことが起きないよう
に、例えば休業支援金というのを、休んだら休んだ日当を出すとか、そういうふう
になるんですが、それをせざるを得ない家庭については、自己申請、事業所を通さなく
てもその人個人がきちんと申請すれば下りる、そういう制度
にならないかということなんです。これは、国の問題が一番大きいんですが、それを改善させるよう
に、市長会であろうが、知事会であろうが、強力
に申し入れし
てほしいです。今、国
もそういうほう
に傾い
てい
ますから、ぜひやっ
ていただきたいんですが、その2つについて、検査と、この休業等応援支援金について何かあれば。
○市長(石田耕太郎君) 学校、あるいは保育所等での子どもたちに対する検査をということであり
ますけれども、これについては検査キット等の現在の状況等
も含め
て考え
ていく必要があるのかなと思い
ます。状況等を十分踏まえ
て、その取扱いについてはよく考え
ていきたいと思い
ます。
それから、休業支援金についてであり
ますけど、これは労働局が仲介
に入るよう
にはなったとは伺っ
ており
ますけれども、それでも公の機関が関わることについてはちゅうちょがあるんだろうなと
も思い
ます。本来ですと、直接申込みができれば一番いいんだろうとは思い
ますけれども、今の制度、枠組みからいうと、事業所が申請をするという枠組み
になっ
ており
ますので、そういうふう
になっ
ていないところであり
ます。これについて
も、やはり改善を申し入れ
ていくこと
も考えないといけないんではないかなと思っ
ており
ますので、ここら辺について
もこれからの課題としてよく検討し
ていきたいと思い
ます。以上でござい
ます。
○10番(佐藤博英君) 検査キットについては、やっぱり、何かね、
新型コロナウイルスに慣れちゃってるような感じが、ロシアの問題ね、あんなひどい事態を招い
ている、それに何かかき消されそうな感じがし
てね。やっぱり子どもたちが本当にきちんと救われる、そして高齢者
も救われる、そういうやり方というのを、私はもっと考えるべきだと思い
ます。
それから、休業支援金ですけど、これね、今まだもちろん労働局
に来
て相談し
てくださいということはあり
ます。ただ、それがすぐ
につながるかというと、それであっ
てもなかなかつながらないんですよ。いろんな資料、会社からもらっ
てきなさい、あれもらっ
てきなさいということがあったりし
てね。
それで、米原市、ここが独自
に、金額は少ないようですけども、やっぱり休業支援金というのを出し
ている自治体
もあるんです。やっぱりそういう臨時交付金であるとか、そういうことを利用しながらやっ
ているところ
もあるので、研究し
てみ
ていただければと思い
ます。
それから、保育園、小学校を休んだとき
に、預けるところがないのかということでやっぱりいろいろ工夫し
ている自治体があり
ます。保育園の場合は、子どもセンターであるとか、公民館であるとか、そういうところを借り
て子どもの面倒を見
ている自治体
もあり
ます。それから、それ
にはやっぱり濃厚接触者でない、あるいはPCR検査をし
て陰性でないと通え
ませんけどね。やっぱりそういう工夫
も考え
ていかないと、今の若いお父さん、お母さん方は大変だなと本当に体験し
ましたので、ぜひそういうところ
も考え
ていただきたいと思い
ます。
それから、この市内業者への助成ですね。これはもうたくさんの方が聞かれ
ました。これ、答弁があったかどうかちょっと覚え
てませんけど、倉吉版の持続化給付金、これ
も30%以上
に緩和し
てやり
ました。そういうこと
も含め
て、今の市内業者への助成の状況がどうなっ
ているか分かれば、お答えいただければと思い
ます。
○市長(石田耕太郎君) まず、検査についてであり
ますけれども、検査については、正直申し上げ
て、どこまでするかというのが非常
に難しいわけで、検査を1回したからずっとそれがクリアできるかというと、そうはいかないわけで、じゃあ、しょっちゅうするかというと、そう
もいかないわけで、これどこまでやるのかなというの
もなかなか難しいことだなと思っ
ているところであり
ます。そういうこと
も含め
て考え
ていかないといけないのかなと思い
ます。
それから、地域の中でそういう子どもたちをケアし
ていく場所をどのよう
に確保するかということ
も、これ
もやはりどこか
に集めると、集めるに当たってのクリアすべきハードルをどうクリアし
ていくかということをこれまた考え
ていかないといけないということ
になり
ます。安易
にどこか
に確保すればいいということ
にもならないし、どこか
に集まれば、その集まった子どもたちを見る大人を確保しないといけないということ
にもなっ
てくるわけで、これ、それ
も含めると、やっぱり児童クラブのような何かシステムがないと責任が持てないというところ
も出
てき
ます。非常
に難しいテーマだなと思っ
ているところであり
ます。
それから、支援金のようなものを単独でということについては、これはなかなか、国の制度ですので、肩代わりするというのはなかなか、本来の筋からいうと、ちょっと違うのかなという感じがし
ており
ます。やはり国の中でこの問題については解決をし
ていただくべきものだと思っ
ているところであり
ます。
それから、事業者支援については、多くの皆さんから御指摘をいただい
ているところであり
まして、その条件
も含め
てしっかりと考え
ていかないといけないと思っ
ており
ます。これはスピード感を持っ
て、新市長
も含め
て、検討し
ていただきたいと思っ
ておるところであり
ます。地域の実態を踏まえた制度
にし
ていきたいと思っ
ているところでござい
ます。以上でござい
ます。
○10番(佐藤博英君) いわゆる休業対応の給付金は、米原市の場合は、国
に申請したけれどもできなかった人、そういう人を対象
に独自
にやっ
ており
ます。それから、休みだから、じゃあどこへ行けばいいのと、じゃあ家
に閉じ込め
ておくということ
には、わしはならんと思うんですよね。これは、幾ら大変であっ
てもそういう場所をつくっ
ていかないと、本当に先ほどの自殺であるとか、不登校であるとか、本当に大変だと。ここまで長引くと特にそう思い
ます。長引くからこそ、やっぱり制度として私は考え
ていくべきだろうと思い
ます。
それから、持続化給付金については、わし、今3割までは30万円ですかね、出るような格好
になっ
てますけど、状況を見ながらと市長がおっしゃったので、やっぱり20%以上ぐらいまで
にはし
ていかないと、こんな長引いてる中で、30%、50%なんて、わし、言っとる場合じゃないんじゃないかと思い
ます。その辺は今後の検討で、肉づけ予算の中でし
ていくんだろうと思い
ますから、ぜひよろしくお願いし
ます。
それから、生理用品の無料配布についてです。これ
も何度
も、生理の貧困にかけて、私、あるいはジェンダーフリーということにかけてやってきたんですが、あり
ますか。ぜひこれは各学校のトイレ、そこ
に常備し
ておく。これが大事だと思っ
てい
ます。市長、いかがでしょうか。
○市長(石田耕太郎君) 生理用品の配布についての御質問でござい
ます。かね
て御質問いただい
ているところであり
ますけれども、これ
につきましては、6月補正予算で生理用品2個を1セットとして800セット分の予算、82万5,000円を計上し
て、7月1日から無料配布を開始し
ており
ます。現在までの配布の状況であり
ますが、2月18日時点で市の福祉課から出したものが34件、あんしん相談支援センターで出したものが31件、藤田学院が10件、合計75件の配布を行っ
ているところであり
ます。周知
につきましては、令和3年の市報の7月号及び11月号
に掲載し
ており
ますし、市のホームページで
も定期的
に表示をするなど、周知
に努め
ているところであり
ます。引き続き、今年度末までは実施し
ていきたいと考え
ているところであり
ます。以上でござい
ます。
○10番(佐藤博英君) 全然進まんなと思い
ます。私、やっぱりこれ
も考え方だと思い
ます。生理というのは女性特有のものですよね。女性であるがゆえに余分
にお金がかかっ
ていく。そういうことというのは、私はあっちゃならんと思うんですよ。本当は生理休暇というの
も質問しようと思っ
てましたけど、これは小学生であろうが、中学生であろうが、本当に当然の権利だと私は思っ
てますので、800セットのうち70幾つでしょう。ぜひ置い
て、公衆トイレで
も私はいいと思い
ますよ。今、1個ずつしか出せない器具というか、そういうの
もでき
てます。全国的
にもそういう、アメリカやメキシコはみんなそうなっとるでしょう。新聞
にも載っ
てましたよ。トイレ
に設置。全部無償。もうそういう世の中ですよ。これはまた次の課題として、次に質問し
ます。
それから、ヤングケアラーの問題です。これについて、県の調査が去年からあり
まして、今その調査の結果、あるいは今後
に向け
てどういう対策が取られようとし
ているのか伺い
ます。
○市長(石田耕太郎君) ヤングケアラーの現状であり
ますけれども、県でのこれまでの動きですが、ヤングケアラーの相談窓口が県内3か所の児童相談所
に設置され
ており
ます。また、SNSでの相談窓口が、これは期間限定であり
ましたけれども、民間団体と連携し
て試験的
に実施され
ており
ます。結果を検証し
て、今後の相談体制の拡充
に向け
て検討を行うこととされ
ており
ます。
また、意識調査については、昨年の7月
に実施されたところであり
ますけれども、現時点でまだ公表され
ていない状況であり
ます。単純集計については、10月15日時点で速報値が公表
になっ
ており
まして、これはもう既に御紹介
もさせ
ていただき
ましたけれども、ヤングケアラーへの該当として、小学校5年生が1.8%、中学校2年生が2.0%、高校2年生が3.2%というような数値が出
ており
ます。今後、この調査のクロス集計が出
てくるだろうと思い
ますので、その結果を踏まえ
て、ヤングケアラーへの支援策等については検討し
ていきたいと思っ
ており
ます。県としての対策
もまた出
てくるだろうと思い
ますので、それら
も踏まえ
て考え
ていきたいと思っ
ているところであり
ます。以上でござい
ます。
○10番(佐藤博英君) 県が主体で随分相談窓口はもうでき
ているんだけども、もうちょっと充実した相談窓口
にし
ていかないといけんのかなと。すごくやっぱり難しいそうです。本人がそうだと思ってない場合
もある。先生
に相談しようとしたとき
には、本人が、もうどう
にもならんような状態で、ひきこもり
になったり、ケア
に集中し
て不登校
になったり、もうそれはすごいこと
になるそうですよ。
私、これ教育委員会
も大きく関わっ
ていかないけん問題だと思うんです。特に小・中学校におけるそういうこと、人数は少ないですよ。そんなに多いわけじゃない。しかも、これ、教師の多忙化の観点からいうと、大変な多忙化
につながるおそれがある。だからこそ、支援体制というのが必要なんです。
人によっては、4時間、7時間ケア
に使う時間、子どもがですよ、そういうこと
もあるそうです。やっぱり子どもたちはそういう、そこから何かしらの、それは1時間、2時間自分の親をケアするとか、おばあちゃん、おじいちゃんをケアするとか、自分の兄弟をケアするとかというのは、まあそれ、仕方ない部分
もあるかもしれ
ません。だけど、やっぱり手を差し伸べるべき相談窓口というのは、私は、要ると思い
ます。
ヤングケアラーという言葉を知らない人
もたくさんいるそうです。これ、県の調査で
もそうだった。あまり知らない。私、啓発活動というより
も、そういう講演会を子どもたち
に、生徒たち
に、児童たち
に講演会を開い
てあげる。何回か。
それで、もう一つ大事なのは、教員ですよ。教員自身がもうこれ以上できないとなっちゃう人が多いんだそうです。これ県の調査ですよ。だから、教員同士で懇談をしたり、勉強したりということをやっぱり何かしらの形で取っ
ていかないと、教員が今度は参っちゃう。
そういうことがあるということなので、これから
も真剣
に、当たり前の話ですけどね、きちんと取り組んでいっ
ていただきたいと思い
ます。
それから、米価下落。これはたくさんの、それこそたくさんの方が質問され
ました。倉吉市は10アール当たり4,000円ということでね。(「4,000円って言ってない」と呼ぶ者あり)そうか、はいはい、分かり
ました。
それで、1反でいうと、今回の値下がりは、約10アールですよ、1反ですよ、2万円の減収なんですよ。やっぱり、これ、新聞
に出たのだけしか私は分かり
ませんけど、若桜町は10アール5,000円、江府町が10アール1万円、岩美町が10アール7,500円、日吉津村が10アール1万1,500円。前回
に私、岡山県の例言い
ましたけど、あれ低いほうですよね、これ
に比べれば。それで伯耆町の場合は、農業機械の買換えのときの補助率をアップさせるということです。水田の、今度政府がつくろうとし
ているのは、交付金、5年の間
に1回は田んぼ
に水入れなさい、そうせんと補助金出し
ませんよという、これを今出そうとしてるんです。こんなことしたら誰
も、大豆
も作れ
ませんよ、ソバ
も作れない。こういうことを考えながら、そうやっ
て米
に出す金を自分たちは出さん、買上げ
ももう微々たるもん、これはあんまりです。
ただ、これ
も新型コロナウイルスの補助金が使えることですから、もうちょっと充実した方向で考え
ていっ
ていただければなと思い
ます。いかがでしょうか。
○市長(石田耕太郎君) 米価への対応、支援についてであり
ますけれども、これについては、先般来、多くの皆さん
に御答弁させ
ていただいたよう
に、鳥取市
も含め
て、他の自治体の状況
もよく勘案しながら決定をし
ていきたいと思っ
ており
ます。中部の他の4町との考え方のすり合わせ等
も含め
て、早期
に決め
ていきたいと思っ
ているところでござい
ます。以上です。
○10番(佐藤博英君) ほんに農家はますます厳しい状況
にこれから追い込まれ
ていき
ます。先ほどの交付金
もそうですけど、インボイス制度が始まったら、これ
も大変なことですよ。何を、消費税今度払わんといけんのですからね。本当に、それで
事業復活支援金という国の支援金があり
ます。新しくできた。これ
もね、農家がなかなか取れないんですよ。農家
も対象なんですよ。だからね、その辺もっともっと農家を大事
にする、市としてどうしていったらいいのかというのを考え
てほしいと思い
ます。以上です。
それから、次です。中山間地の問題。
まず、水道の問題です。これは中山間地の水道、これ
も何遍
も質問し
てき
ました。高城地区や上小鴨地区、関金地区など、今分かってるだけで1,000人以上のこうした水道以外、水道以外というか、小規模水道であるとか井戸、掘っ
て検査をし
てもらいながら、維持管理
も3分の2を自己負担しながら水を確保し
ているのが現状です。ただ、これ
も何遍
も言っ
てきたので、今どういう時点
にあるかというのを伺い
ます。
○市長(石田耕太郎君) 水道の維持管理等に対する支援について、かねてから御質問いただい
ているところであり
ます。正直申し上げ
て、倉吉市の支援はかなり他の自治体
に比べると充実し
ているほうでないかなとは認識をし
ているところであり
ます。ただ、それで十分かということについては、実態をよく踏まえながらまた検討させ
ていただくともお答えをし
ているところであり
まして、現在、それぞれの地域の実態把握
に取りかかっ
ているところであり
ます。現在、2か所の自治公民館
にヒアリングを実施したところであり
まして、今後さらにその実態把握を続けながら支援策の検討
には入っ
ていきたいと思っ
ているところでござい
ます。以上でござい
ます。
○10番(佐藤博英君) 本当にこれは急ぐことではあり
ませんので、十分調査し
ていただい
て、ただ、その中で、衛生検査料、薬品代
も含め
て30%以上値上げするというのはどうなのかなと、何かそれは理由があるんでしょうけど、どうも納得いき
ません。
それから、市道の確保の問題です。中山間地の集落、市道一本で生活道
になり、緊急車両
もそれ一本なんですよね。立見、椋波、般若
にし
てもそうです。あっちの北谷方面
もそうです。長谷とか、忰谷であるとか、やっぱり崩れるところはずっと崩れるんですよ。土砂災害があると、崩れるともう通れない。孤立する。こういうことのないよう
に、これまで
も私、何遍
も、何とか計画的
にこういう危ない土砂崩れの起きそうなところは整備できないかということを大分お願いし
てきたんですが、その辺どうでしょうか、でき
ませんでしょうか。
○市長(石田耕太郎君) 市道の確保対策についてであり
ますけれども、7月の梅雨前線の豪雨では、市内全域で土砂崩れが多数発生し
て、通行止め
になった市道
も多くあったところであり
ます。このうち岡から椋波
に通じる市道岡椋波線では、3か所の土砂崩れにより通行できなくなっ
て、椋波集落が孤立状態となったところであり
ます。この岡椋波線については、現在、災害復旧工事の施工中であり
ますので、早期の復旧を目指し
ていきたいと考え
ており
ます。この路線は、平成30年の台風24号の際
にも同様の状況があったわけであり
まして、これ
も踏まえ
て防災対策を検討したいと思っ
ており
ます。その測量設計業務を令和4年度
に実施したいと考え
ているところであり
まして、事前の防災対策としてどのようなことが必要であるかということ
も含め
て、調査検討を進め
ていきたいと考え
ているところでござい
ます。
これは、この岡椋波線だけの問題ではあり
ませんので、そのほか
にも同様の路線が出た場合
には、同様の調査等を行っ
て対応策を考え
ていきたいと思っ
ているところでござい
ます。以上です。
○10番(佐藤博英君) 本当によかった。本当ですよ。言い続け
てよかったと思い
ます。
それから、携帯電話の不感地域の問題。これは、前、質問したとき
に、フェムトセルという器具があると答弁をいただいたんですが、これが本当に、例えば般若地区で使えるのか、その辺ちょっと聞いとき
ます。
それから、もう一つ、光ファイバー。これ関金が今度各家
に引くとなっ
てい
ます。あと、県内で
も日本中で
も恐らく1か所しかない北谷地区と高城地区辺りはどうなるのかなと思うんですが、その辺の見通しがあれば伺っ
ておき
ます。
○市長(石田耕太郎君) 携帯電話の不感地域への対応であり
ますけれども、般若地区は現在、不感地域ではないことから難しい状況
にあるということであり
まして、事業者に対して事業参画の意向を確認したところ、やはり不感地域ではない位置づけであることから、参画は難しいという御返事をいただい
ており
ます。携帯電話事業者のサービスエリアである場合であっ
ても、屋内での電話が通じにくい場合
には、電波サポートというサービスが準備され
ているということであり
ます。契約者がこのサービス
に申し込むと、電波サポーターによる訪問調査が行われ
て、電波改善機器の案内があると聞い
ており
ますので、この利用を促し
ていきたいと思っ
ており
ます。
あわせ
て、インターネット回線を利用した、先ほど御紹介いただいたフェムトセル、これを利用し
て電波状況を改善する方法があると
も聞い
ており
ます。ただ、この機器を使用するため
には、インターネット回線との調整が必要
になるということであり
まして、その点がクリアできるかどうか、NCN等
も含め
て検討し
ているところでござい
ます。
最終的
に、公設の基地局を整備する
にし
ても、通信事業者の参画、協力が不可欠であることから、引き続きこの通信事業者
にエリアの拡大を働きかけ
ていくとともに、国、県
にも支援を要望し
ていきたいと考え
ているところでござい
ます。
次に、光ファイバーの問題であり
ますけれども、関金の整備が終わると、残るのは鳥取県内で
も唯一この倉吉西エリアだけが残るということであり
まして、先日、NCNからは、この西エリアについて国の補助を活用し
て令和4年度から整備を始めたいという意向を確認し
ているところであり
ます。NCNの計画では、令和4年度
に幹線を整備し
て、5年度以降
に各家庭への引込み工事を行う予定だと伺っ
ているところであり
ます。ただ、西エリアは山間部が多く
て多額の費用が見込まれることから、行政に対して支援を求められるところであり
まして、市として
も情報格差を解消する意味で
もNCNを支援し
て実現を図りたいと考え
ているところであり
ます。国や県の補助の予算確保と併せ
て、さらなる支援をいただけないか、国や県
に要望するなど、国、県、市一体となっ
て事業者を支援し、できるだけ早く整備が進むよう、新市長
にも引き継いでいきたいと考え
ているところであり
ます。以上です。
○10番(佐藤博英君) 本当に、大分進んできたのかなと本当にうれしく思い
ます。
ただ、いろいろ苦労するところ
もあると思い
ます。単につければいいという話の問題じゃないので、これからの維持管理
も当然あることですし、ただ、山間地
に住むからできないということが本当にないよう
に、ぜひやっ
ていただきたいと思い
ます。
今回最後
になり
ますけれども、国保の均等割の問題です。
これ
も長いこと、私言い続け
て、国が今度は、就学前までは半分出すという、これ
も条例ができ
ましたけれども、もし、全額無償
にし
ても200万円か300万円ぐらいだよと私前回言ったと思うんです。やっぱり子どもがいるからそんだけ払っ
ていかなきゃならんというのは子育て支援
にも反するもんだと思うので、ぜひ取り組んでいただければなと。
それから、国保の傷病手当です。これ
も事業主
には出ないんですよ。これ出るよう
に働きかけをし
ていただきたいと思い
ます。ぜひよろしくお願いし
ます。
○市長(石田耕太郎君) 国保について、まず、子どもの均等割の軽減についてであり
ますけれども、来年度から、未就学児について、2分の1軽減が開始されることとなったところであり
ます。これ、全国市長会、全国知事会が、これまでから支援制度の創設を要望し
てきたこと
もあっ
て、それが実現したのではないかと思っ
ているところであり
ます。ただ、これで十分だとは考え
ており
ませんので、引き続い
て、制度拡充の要望をし
ていきたいと思っ
ているところであり
ます。来年度の要望
に入れ
ていきたいと考え
ているところであり
ます。
それから、傷病手当金についてであり
ますけれども、傷病手当金というのは、療養のため
に仕事を休んで、その間の給与が支払われないとき
に支給されるもので、国保では従来実施され
ていなかったわけですけれども、この
新型コロナウイルス感染症の発生
に伴っ
て、国保で
も制度化されたものであり
ます。ただ、制度は時限的なもので、現状では、本年度末までが対象期間となっ
ており
ます。ただ、令和4年度の取扱いは現在検討中と聞い
ており
ます。国の制度であり
ますので、国が継続された場合は本市で
も継続すること
になると考え
ており
ます。対象者は、国制度の範囲として、市がそれを超えることは考え
ていないところでござい
ます。以上でござい
ます。
○10番(佐藤博英君) 充実のため
に頑張っ
ていただきたいと思い
ます。終わり
ます。
○議長(福谷直美君) 消毒及び換気のため、5分間休憩いたし
ます。
午後3時25分 休憩
午後3時30分 再開
○議長(福谷直美君) 再開いたし
ます。
続い
て、会派うつぶきの2番鳥羽喜一議員
に市政に対する一般質問を許し
ます。
○2番(鳥羽喜一君)(登壇)(拍手) 会派うつぶきの鳥羽喜一です。
早速質問
に参り
ます。コロナ対策についてです。
まず、
オミクロン株の蔓延
に伴う飲食店への補償について、市長が任期中
に新しく制度を立ち上げる予定はないとのことでしたので、冒頭ですが、非常
に残念
に思い
ます。ここまで、他地域と比べ
て、倉吉市が一定程度、
新型コロナウイルスの封じ込め
に成功し
ているのは、休校の迅速な意思決定やその他、飲食店の行政の指導の効果が出
ているだけでなく、やはり市民の協力のたまものだと考え
ます。その協力と引換え
に失っ
ているものがあり
ます。それが飲食店やその裾野産業の多大な損失でござい
ます。次期市長が本格的
に着任するまで、まだ1か月
もあり、また実務の執行までしばらく時間を要することから、次期市長
に任せるというのは、あまりに
も、これまで市民
に自粛の協力を要請し
てきた自治体として無慈悲だと感じ
ます。新市長
に引き継ぐべき長期的なスパンで考える課題、例えば昨日の大津議員や藤井議員が触れられたような自治基本条例などがそれ
に当たると思い
ますけども、今回要望し
ているのは、コロナ支援策、待ったなしの喫緊の課題であるよう
に思い
ます。財源であれば、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金もあるはずです。補助金があったとして
も、決して十分な
額ではないんですけども、市としては、そういった方々をしっかり支え
ている、背中を押し
ているというアナウンス
にもなり
ます。それだけに、改めて今回の御判断はとても残念
に思い
ます。
ここから質問ですが、初日ですかね、鳥羽昌明議員の質問の中
にもあり
ました金融機関からの融資とその返済についてです。2年にわたるコロナ禍において、倒産の数自体は、実はあまり増え
ており
ません。本来ならば、喜ばしいことであり、まさに経営努力のたまものだと思うんですけども、金融機関の積極的な資金繰りの支援が効い
ていることが大きな要因だと思われ
ます。コロナ禍において、利子分は行政負担、債務保証
も8割は行政が責任を持つとのことなので、銀行からすると、ほぼノーリスクで貸出しができること
になり、融資
額は増え
ていると銀行の方から教え
ていただき
ました。事業者にとって大変ありがたい反面、今後、アフターコロナにおいて、元本分の返済が重くのしかかっ
てくることを意味し
ており
ます。この辺りの状況は、市としてどの程度把握され
ているのかお聞かせください。
○市長(石田耕太郎君)(登壇) 鳥羽喜一議員の御質問
にお答えをいたし
ます。
新たな支援制度については、次期市長についての中でしっかりと対応策を検討し
ていただきたいと思っ
ており
ます。なるべく早い段階での予算が提案できるよう
に調整を進め
ていただくよう
に担当
にも指示をさせ
ていただい
ているところであり
ます。
融資の返済期限が出たとき
にどうなるのかということについての御質問でござい
ます。
令和3年の全国の企業倒産は半世紀ぶり
に低水準だということで聞い
ており
ます。鳥取県だけで見れば、倒産については、新型コロナの感染拡大
にもかかわらず、コロナ前の令和元年から減少し
ており、休廃業、解散については、平成30年から3年連続で減少が続く状況であり
ました。特に令和3年の景気動向は、引き続くコロナ禍で新規感染者数の増減
に大きく左右されたことから、休廃業、解散や倒産の件数は急増が懸念されたところであり
ますが、県市協調し
ての無利子、無保証融資等の支援策が功を奏したこと
もあっ
て、抑制された一面があるんではないかと言われ
ており
ます。
市内事業者の新型コロナの融資実績は、令和3年12月末時点で実行件数1,207件、実行
額は約196億円
に及んでおり
ます。その返済パターンについては、県全体の集計であり
ますけれども、据置期間なしの方が約50%、据置期間1年の方が約25%、据置期間5年の方が約20%となっ
ており
ます。基本的
に、できる限り据置期間を取らず
に返済期間を長くする方がほとんどであり、既に約80%の方が返済を開始され
ている状況であり
ます。一般
に売上げの減少が予想されるその一方で、融資の返済が始まり、売上減少と返済の二重苦で資金繰り
に支障を来し、経営体力のない企業では、休廃業、解散を選択する可能性が高まるおそれがあるため、これら
に対処する上で、第一
に経営改善を図ることを推奨してるところであり
ます。
倉吉市で
も、制度化をした倉吉市経営者チャレンジアップ支援事業の対象として、事業再編や新分野展開等、新しい生活様式の中で経営改善の対策
に取り組む事業者の支援を続け
てきたところであり
ます。これまで
にこの制度を利用し
て、事業再編が19件、新分野の展開が63件、事業費
にし
て約3,450万円の支援を行っ
てきたところであり
ます。そのほか、返済金額等返済条件の変更や返済猶予などの条件変更という措置がござい
ます。公益財団法人鳥取県産業振興機構内
に設けられた鳥取県中小企業再生支援協議会において、
新型コロナウイルス感染症特例リスケジュール支援という
新型コロナウイルスの影響により資金繰り
に悩む中小企業をサポートする制度があり
ますので、この活用
も検討し
ていただきたいと考え
ており
ます。
さらに、鳥取県では、一定の期間にわたり、元金返済不要の期日一括返済型の新資金の創設が準備され
ており
ます。この制度により、返済負担軽減を図りながら、新たな資金需要
に対応することを検討し
ており
ます。また、無利子、無保証融資等の借入金に対しては、金融機関等へ返済緩和等、柔軟な条件変更対応を促し、県内中小企業者等の事業継続を支援するよう準備が進められ
ており
ます。国及び県が実施し
ている支援が対象者
にしっかり行き届くよう、市としてできることを協力し、何とかこの状況を乗り越え
ていきたいと考え
ており
ます。以上でござい
ます。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただき
ました。
国や県の指導やいろんな支援策はあると思うんですけども、やはり市のことは市で実態を把握するということは基本だと思い
ます。私の両親
も商売人でしたのでよく分かるんですけども、あまり苦しい様子というのは外
に見せないよう
にするというのが商売人のさがなのかなと思い
ます。やや
もすると、行政
に伝わっ
てくる情報と現実はかけ離れ
ている可能性
もあるかと思っ
てます。定性的な情報と正確な定量データを基
に情報を収集し
て、支援策の策定
につなげ
ていただければと思い
ます。
続き
まして、本市における人口減少についての質問
に移り
ます。
すみません、私が作ったこのグラフ、推移が漢字間違え
てまして、大変申し訳ござい
ません。この青線のグラフ、この青の棒グラフが人口の推移を表してるんですけども、見
て分かるとおり、約35年間で1万人近く、正確
には約9,000人の人口が減少し
ており
ます。この人口減少以上
に怖いのは、この減少幅が毎年加速し
ているということです。このオレンジの折れ線グラフなんですけども、35年前は、大体100人から200人ぐらいの減少だったんですけども、ここ数年は500人ほど、立て続け
に毎年減少し
てしまっ
ていると、そういう状況でござい
ます。この例え、適切ではないんですけども、よりリアリティーを持たせるため
にあえて言い
ますが、灘手地区
にお住まいの方々、1,000人弱とお伺いし
ており
ます。大体2年間で灘手
にお住まいの人口が倉吉からすっぽりと消え
てしまっ
ていると、大変怖い状況でござい
ます。この人口減少を食い止める手段として、まず上げられるのが、移住者を増やす取組だと思い
ます。
ここで質問ですが、本市においてはどのような移住の取組をされ
ており、また、どういう結果となっ
ているのか、このコロナ禍で東京都から鳥取県への転入が増加したという報道がござい
ましたけども、本市においてはどのよう
になっ
ているのか、併せ
てお尋ねいたし
ます。
○市長(石田耕太郎君) 人口減少の状況を踏まえ
て、このコロナ禍での本市の状況についての御質問をいただき
ました。
まず、移住を増やす取組はどうなってるかということであり
ますけれども、本市としては、移住希望者に対して、移住関連の情報収集、仕事と住居の確保、現地見学や移住交流体験の参加、地域への溶け込みなどをスムーズ
に実施し
ていただけるよう
にいろいろ支援策を講じ
ているところであり
ます。例えばワンストップ対応による総合的な情報提供ですとか、移住アドバイザー、これは先輩の移住者
になり
ますけれども、こういった方による移住後のフォロー、各種補助金による支援等を行っ
ているところであり
ます。平成29年度以降は、年度目標値200人を達成し
ており
まして、平成30年度が145世帯220人、令和元年度が171世帯232人、令和2年度が220世帯284人、令和3年度、これはまだ12月末現在ですけども、118世帯162人というよう
に大勢の方
に移住をし
てき
ていただい
ているという現状がござい
ます。コロナ禍の中であり
ますので、なかなか都市部での移住相談会、対面での相談会とかガイドツアー等ができないということであり
ますので、全体の件数としては減少し
てき
ており
ますけれども、その間、電話やメールによる移住相談は例年以上
に寄せられ
ているというところでござい
ます。令和2年度からは、オンラインでの移住相談会
にも積極的
に参加をし
ているところでござい
ます。
コロナ禍の中で、東京都から鳥取県への転入が増加したという報道についてであり
ますけれども、この報道
により
ますと、東京都から鳥取県への転入者が増え
ている件については、令和3年と
新型コロナウイルスの感染拡大前の令和元年の転入者数を比べ
て、713人、率
にし
て25.1%増え
ておるということで、増加率が全国で最も高かったというもののようであり
ます。県の担当課
により
ますと、コロナ禍において、地方移住への関心の高さがあった中で、鳥取県は比較的感染者数を抑え
ていることやこれまでの取組が移住
につながったのではないかと推測をされ
ておられ
ます。ちなみに、本市への東京都からの転入者は、令和元年が28人、令和3年が46人で、18人の増となっ
ているところであり
ます。以上でござい
ます。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただき
ました。
本市として
も多くの施策
に取り組み、一定程度、結果
も出
ているということを感じ
ており
ます。私は、本市のような財源が限られ
ている自治体が移住者を増やす取組において、移住者のターゲットというものを正しく明確
に絞ることが大切だと感じ
ており
ます。事前の確認
により
ますと、本市においては明確な移住者のターゲットというものは設定し
ていないということをお伺いし
てい
ます。もし財源
に余裕があれば、総花的
に幅広い移住者、例えば若者、高齢者、切り口でいくとUターン、Iターン、Jターン、全て
に満遍なく広告を打っ
て、移住者の支援策を複数用意できると思い
ます。しかし、本市においてはその財源
も資源
も限られ
てい
ます。本市においては、どこか特定の移住者のターゲット
に特化し
て戦略を練るべきだと考え
ます。この御提案は、初日の鳥羽昌明議員への市長の御答弁
にもあった、何を優先し
て、何を選択するのか、倉吉の特徴を踏まえた倉吉
にしかない、倉吉らしいまちづくりを目指し
ていかないといけないという言葉
にも近いお話だと思い
ます。
それでは、どのターゲットを狙うべきか、本市の強み、弱みを内部環境と外部環境で分け
て考え
てみ
ました。この内部環境というのが本市の持っ
ている力で、外部環境は、本市ではどうにもできない対処が難しい要素でござい
ます。左側
にある強みと機会、プラス要因ですね、の掛け合わせが最も効率的な打ち手であり、一方で、弱み掛ける脅威の掛け合わせが最も取るべきではない戦略と言われ
てい
ます。詳しく見
てみると、強みとして上げられる人口当たりの病院の多さ、人と人とのつながりの深さ、自然の豊かさ、これ解釈次第ではあり
ますけども、相対的
には、若者というより
も高齢者
に住みやすい環境と言えるかと思い
ます。一方で、本市の弱みとして、先ほどの山根議員のお示ししたアンケートから
も分かるとおり、働き口、娯楽施設、教育の選択肢が限定的等が上げられ、特に移住においては、アンケート
にもあり
ましたけども、働く場所が最も懸念されるポイントであり、解決
には企業誘致等の息の長い時間がかかる努力が必要
になり
ます。また、下側の外部環境において、いわゆるチャンスというところです。働き方改革や
新型コロナウイルスによって、働き方が多様化され、リモートワークによって、地方で都市の仕事ができるよう
になり
ました。また、東京一極集中が是とされない風潮
も本市においては追い風だと思い
ます。また、外部環境の右下、ここ脅威
になり
ますけども、マイナス要因ですね、本市
に限らず、鳥取県、その他の地方
も人口減少
に悩まされ
てい
て、メインのターゲットは若年層
になっ
てい
ます。つまり競争が激化し
て、レッドオーシャンと言われ
てい
ます。これらを踏まえると、左部分、プラス要因の強み掛ける機会の掛け合わせによって、高齢者のセミリタイア層、早め
に企業を引退し
て、業務委託やリモートワークで都市部と仕事を緩やか
に行うような、そして、年金受給まで過ごす層が最も効果的なターゲットなんではないかと考え
ます。まだ、ほかの地域は積極的
に狙いを定め
ていない高齢者のセミリタイア層をいわゆるホワイトスペースとしてターゲット
にすることで、県外からの外貨を稼ぎながら、本市でお金を落とし
てもらう中で、産業が強くなり、長期的
になり
ますが、やがて若者にとって魅力的な働き口のあるまち
になっ
ていく、そういったストーリーを描く必要があるのではないでしょうか。もちろん初めから若者がどんどん転入し
てくることが理想です。しかし、現状、鳥取市や米子市
にさえ引けを取りかねない本市でござい
ます。他地域との競争や本市の資源を考えると、現実的
には相当難しいと思い
ます。若者のまち
に仕立て
ていくのは時間
もかかり
ますし、何より倉吉らしさを失いかね
ません。先ほど申し上げたような、まずは本市の強みが生きる比較的年齢が高い方の、それ
も生産年齢人口の移住者を増やし
て、経済を活発
にし
ていく中で、中長期的
に若年層の働き口を確保し
ていくことが、地
に足の
ついた若年層の移住を増やす取組なんではないかと考え
ており
ます。
ここまで、かなり突っ込んで、どこ
にターゲットを定めるべきなのか、そんなお話をし
てしまい
ましたけれども、私は何
も50歳のセミリタイア層を狙っ
ていき
ましょうという提案だけをしたいのではあり
ません。強調したいのは、ターゲットを決めなければ、課題
も見えず、打ち手
も散漫
になるということです。まずは、ターゲットを本市の課題やビジョンと照らし合わせ
て設定する必要があっ
て、そのターゲットのため
に行政一丸となっ
て取り組んでいく機運を高め
ていくこと、それがまず先決だと思い
ます。この点について、市長のお考え、お聞かせください。
○市長(石田耕太郎君) 移住者を増やす上でもターゲットを絞っ
て取り組むべきじゃないかという御質問であり
ますけれども、財源
も限られてる中で、手広くやるというのはなかなか難しいところがあるわけで、一定程度、ターゲットを絞っ
ていくというのは有効な対応
になるんだろうと思い
ます。じゃあ、どこ
にターゲットを絞るかというのがなかなか難しいところで、鳥羽議員からは、高齢者のセミリタイア層というところ
にターゲットをということであり
ます。
本市の今までの定住の取組としては、雇用の維持と確保、企業誘致を中心
にやってき
ており
ますし、子育て支援の充実とか、観光振興とか、そういったもの
に一生懸命取り組んできたところであり
ます。移住者の年代を分析し
てみ
ますと、20代から40代が多いというところが現実の問題とし
てあり
まして、移住相談やガイドツアー
も比較的子育て世代が多いのが現状となっ
ており
ます。それら
も含め
て、ターゲットというもの
も絞っ
て、考え
ていきたいなと思っ
ているところであり
まして、今まで取り組んできた雇用対策や子育て、観光、あるいは農業振興、住宅施策、福祉施策など
も含め
て、全庁的、横断的
に連携を図りながら、子育て世代を中心
に情報発信をし
ていきたいなと思っ
ているところであり
ます。本市は、従来から、経済誌の住みよさランキングで上位
に評価され
ているところであり
まして、その中でも、安全・安心の分野が高い評価を受け
ておるところで、先ほどの鳥羽議員の強みの中でも出てたと思い
ますけれども、そういった部分を強調したようなイメージ戦略というもの
も取り組んでいくべきテーマ
になるんじゃないかなと思っ
ているところであり
ます。
このまま座し
て見
ておると、人口減少というのが一層加速するおそれがあるだろうと思っ
ており
まして、人口減少が続くと、地域経済
も縮小し
ていくこと
になり
ます。そうすると、地域の魅力の低下
にもつながり、人口減少が加速するという、負のスパイラル
に陥ること
も考えないといけないこと
になっ
てき
ますので、それを食い止めるため
にも、ぜひターゲットを絞っ
て、移住者の増えるような対策を講じ
ていくことが重要
になっ
てくるんではないかなと思っ
ておるところであり
ます。恐らく、新しい市長さん
も、この移住定住施策というのは重要なテーマとして掲げられるだろうと思っ
てますので、この点については、よく引継ぎをし
ていきたいと思っ
ており
ます。以上です。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただき
ました。
どこ
にターゲットを絞っ
ていくのかというのは議論があるところだと思っ
てい
ます。重要なことは、まずはターゲットを絞ることだというところです。
あともう一つ付け加えるとするならば、やはり一つの課だけで解決する問題ではないと思い
ます。やはり行政一丸となっ
て、例えば若者を狙うのであれば、空き家だけではなく
て、働き口であれば、課
も違うでしょうし、教育であれば、教育委員会
もあり
ますし、やはり先ほど山根議員
もおっしゃっ
てましたけども、何かプロジェクトチームのようなものをつくっ
て、横串
に何か1本刺し
て、移住という取組をし
ていくということ
も必要なのかなと、今お伺いをし
てい
て思い
ました。
少し時間
もないので、次の質問
に参り
ます。そして、時間の関係上、質問
も入れ替え
ます。大変申し訳ござい
ません。
続い
て、大雪の対応についてです。
昨年末、災害級の大雪が降り、バスは運休し、多くの事業者
も休業されたことは記憶
に新しいと思い
ます。歩道や一部の幹線道路の除雪
もできてない、または除雪はされ
ているけども、一部不十分だという声
も私自身たくさんいただい
てしまい
ました。本来ならば、そういった課題について
もつぶさに改善し
てほしいと思い
ます。ただ、財源の関係上、そういうこと
もできないというところは承知
もし
ており
ますので、まずは何より、優先順位としてここだけはという提案だけをさせ
てください。それがバス通りのような、歩道が極端
に小さな道の除雪についてです。御覧のとおり、バス通り、これ明倫地区なんですけども、車道が狭く、路肩
もかなり狭いです、ないと言っ
ても等しいぐらい。そして、歩道
もかなり狭いです。もし雪が降り
ますと、除雪がされ
ます。その際、車道の脇を、いわゆる路肩を通り越し
て、除雪機で寄せられた硬い雪がこの歩道を埋め尽くし
てしまい
ます。バス通り、歩道と玄関の距離が近い家
もあり
まして、まるで雪のバリアを玄関前
に張られ
ている、除雪機によって、そう感じ
ました。これ、とても硬く
て、恐らく高齢者の方は、とてもじゃないですけども、スコップでかき分けられないんじゃないかと思い
ます。また、子どもたちを含めた歩行者、軟らかい雪であれば歩けるんですけども、大きな道であれば、軟らかい雪
も残っ
ているので、その上を歩くことが可能だと思い
ます。そういう道であればいいんですけども、この歩道
に固められた雪が積まれ
ているので、この上を歩くことはできない、無理をすれば歩くことはできるかもしれ
ませんが、非常
に危険であると。なので、いつスリップするか
も分からないような車が行き来する車道を歩くこと
になり
ます。特に昨年末の災害級の雪のときはそうでした。この写真、ちなみに先週の写真ですので、昨年末の大雪のときの写真ではござい
ません。昨年末の大雪のときは、この写真の1.5倍ぐらいの高さ
になっ
ていたんじゃないかなと記憶し
てい
ます。よりこの歩道のところ
も、一面
に雪のバリアが張られ
ていたような記憶
もあり
ます。
ここから提案なんですけども、この災害級の大雪に対して、このバス通りのような歩道
も車道
も狭いエリアは、特別な処置、例えば札幌で行われ
ているような雪をダンプ等で積んで、河川敷
に捨てるような方法
も考えられると思うんですが、いかがでしょうか。
○市長(石田耕太郎君) 大雪のときの対応についてであり
ます。
御指摘のよう
に、この路肩というか、歩道
に除雪した雪が積まれ
てしまうと、本当に歩けないということで、歩行者が車道を歩かざるを得ないということで、非常
に危険な状況が出
てき
ているわけで、かねてから、ずっとこの問題は指摘され
ているわけであり
ますけれども、今回の度重なる大雪を見
ますと、やはり何らかの対応は考え
ていかないといけないんだろうなと思っ
ており
ます。なかなか対策が難しいなという感じはし
ており
ます。おっしゃるよう
に、この雪を持っ
て出
て、どっか
に仮置場を造っ
て、捨て
ておくというのが一つの方法として考えられるんだろうと思うんですけれども、これ、この大雪のときは町中そういう状況
になるわけで、しかも、昼の間は車両が通り
ますので、重機がそういう作業が本当にできるのかということ
も考えると、非常
に難しいなというのが現状だと思い
ます。ただ、やはり何か考えないといけないなと思い
ますので、今年
にはもう間に合い
ませんけども、来年
に向け
て、どういう対策が考えられるのか、大雪は、北陸、東北はもっと降るわけですので、そういった先進地の情報
も集め
て、対応策というのを考え
ていく必要があるんじゃないかなと思ってるところでござい
ます。そういう問題意識を持っ
て、対応を考え
てみたいと思い
ます。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただき
ました。
検討し
ていただけるということで、大変うれしいです。やっぱりするしないの前
に、まずは検討というところと、あとはそこで研究し
ていくことが必要だと思うので、ぜひ後任の市長の方
に引き継いでいただければと思い
ます。
ここから追加なんですけども、バス通り、県道というところなので、基本的
には市でコントロールすることができないというところをお伺いし
てい
ます。市役所の第2庁舎が位置し
ているのは県道だと思い
ます。これ思うんですけど、市役所の前が県道なので、例えば除雪のコントロール権がないというのは、BCP上
も非常
に危ないんじゃないかなと思っ
てい
ます。ですので、例えば大雪の際、災害級の大雪の際ぐらいは、例えば権限移譲を県からいただい
て、除雪、もしくは、夏の災害
もそうですけども、何かこう手配をできるような、そんな取決めをし
ておいたほうがいいんじゃないかなと今回の大雪のとき
に思い
ました。こちらは、また私
も研究を進め
てまいり
ます。
すみません、また質問
も移り
ます。最後の質問は、グリーンスコーレについてです。
市民の方
もグリーンスコーレ再建の注目度は非常
に高いです。ちょっと大きな質問
になっ
て大変恐縮なんですけども、ぜひここで一度、市民の方
にも分かりやすいよう
に、グリーンスコーレの再建計画の進捗状況、そんなに細かくなく
てもよいとは思うんですけども、概略を教え
てください。よろしくお願いいたし
ます。
○市長(石田耕太郎君) グリーンスコーレの再建
に向け
ての進捗状況の現状でござい
ますけれども、令和2年3月末
に閉館いたし
ましたグリーンスコーレせきがねについて、関金温泉を象徴する中核施設として再生し
て、関金地域の持続的発展
に資するため、昨年10月
に再生方針を示す旧倉吉市国民宿舎グリーンスコーレせきがね再生プランを策定いたし
ました。再生プラン
に基づく再生事業を成功させるため
には、さらに専門的な視点で再生事業の質の向上を図り、再生プランの実効性を高め
ていく必要があることから、昨年12月
に再生事業に関するコンサルティング業務を鳥取銀行
に委託いたし
ました。現在、鳥取銀行とその連携事業者である株式会社ブレインファーム、これ、官民連携による地域課題を解決するサポートを行うコンサルティングの会社であり
ますけれども、このブレインファームのサポートを受けながら、三者で連携し
て再生事業の推進を図っ
ているところであり
ます。2月28日
には、地元事業者を対象
にした説明会を開催し、再生プランの概要や再生事業の進め方の周知を図ったところであり
ます。今後、3月7日から9日にかけて、市内や県外の事業者を対象としたサウンディング調査を実施し、指定管理候補者等への意欲のある事業者から、再生事業への民間活力の導入方法や事業イメージ等の具体的な考えを伺う予定とし
ているところであり
ます。サウンディング調査の結果を踏まえ
て、議会と相談した上で、4月
には指定管理候補者等の公募
に入っ
ていきたいと考え
ているところでござい
ます。以上でござい
ます。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただき
ました。
御答弁
にはなかったですけども、現在の計画では、湯楽里を解体し
て、湯楽里で使われ
ているような湯治という使い方を新しいグリーンスコーレ
に集約するということ
になっ
ているかと思い
ます。結論から言うと、湯楽里の解体
に反対いたし
ます。理由は2つあり
ます。1つ目は、湯楽里とグリーンスコーレの立ち位置が全く違うというところからです。こちら、私のほうで、湯楽里、グリーンスコーレ、三朝温泉の某温泉宿を価格を横軸、ホスピタリティーと実用性を縦軸
にし
て資料を作成し
てみ
ました。まず、左下の湯楽里は、素泊まりの湯治客を中心とした比較的高齢者がメインのターゲットで、単価4,000円から5,000円という低価格で、キッチンつき、実用性がある施設です。顧客が求め
ているのは、静かでなじみのある雰囲気、安心感といったキーワードだと思い
ます。一方で、真ん中のグリーンスコーレは、現在の予定では、食事つきで学生の合宿客
も含めた総合施設、価格は高く
もなく、低く
もなく、ある程度の接客が求められる施設です。参考まで
に、三朝温泉の某高級、高価格帯の宿
も右上
に入れ
ておき
ました。グリーンスコーレの立ち位置が非常
に曖昧というところ
も非常
に問題だと思うんですけども、そこはそのままで置いとくとして、言いたいのは、湯楽里とグリーンスコーレではターゲット層、顧客が求め
ているものというのが一線を画し
ているというところが事実だと思い
ます。1つの事業
に2つのターゲットというのは、言うのは簡単ですけども、とても難しい戦略、戦術です。例えば日本を代表する星野リゾートという企業があるんですけども、御存じない方
もいらっしゃると思うので、簡単
に御紹介すると、年商80億円の急成長を遂げ
ている旅館、ホテルを経営してる企業です。徹底したマーケティング
に準じた経営を行うことで大きく利益を伸ばし
ている。旅館業で携わる人間がいらっしゃるのであれば、知らない人はいない、とても有名な企業なんですけども、この図は、その星野リゾートの所有し
ている旅館の価格、旅館を価格を縦軸、地域を横軸
にしたポジショニングマップを載せ
ており
ます。この星野リゾートは、星のや、界のよう
に高級路線の中
にも2つブランドを持っ
てい
ます。一方、低価格の中において
も、地域によって2つブランドを持っ
ている。何でこんな細かくブランドを分けるのか、これは経営学
に基づいたマーケティングであれば、当然の鉄則だからです。右の図を御覧ください。組織構造、戦略、システム、スタイル、スタッフ、スキル、価値観というものが一貫性を持っ
ていないと、お客さん
には評価されないという有力な、そして有名な研究があり
ます、7Sと言われてるんですけども。ちょっとすみません、ちょっと張りぼてで申し訳ないんですけども、最後だけ。こちらの表は、その湯楽里とグリーンスコーレで求められ
ている先ほどの7つの要素を示したものです。全部は説明し切れないんですけども、システムにおいては、湯楽里はほぼ固定客の集客であり、スタイル
も素泊まりであるため、スキル
も最低限でよく、営業や職人、給仕のスタッフを雇う必要がないため、小さな組織でよいんですけども、一方、グリーンスコーレにおいては、スタイルが1泊2食つきであるため、合宿客や宴会のため
に営業を雇う必要があり、スキルにおいて単価対策として、一定の接客
も必要
になり、そして、スタッフとして営業、職人、給仕を雇用し、そして大規模なマニュアルを要する組織となり
ます。御覧のよう
に、湯楽里とグリーンスコーレでは全く求められる要素が異なっ
ている、これを合わせようとすると、どうしてもちぐはぐな経営
になっ
てしまい
ます。同じ事業体が幅広なターゲットを対象
にするというのはかなり高度な経営と言われ
てい
て、本市がオーナーとなっ
て進め
ていく経営
にし
ては難易度が高過ぎると
も思い
ます。それが1点目の理由。
2つ目が、リスクヘッジ、いわゆるリスクが高過ぎるんじゃないかというところです、集約することに対してです。現在、コロナ禍において
も、年間6,000人を超えるお客さんが湯楽里
には来
てい
ます。90%は県外のお客さんと聞い
ており
まして、確実
に、既に関金
に寄与し
ているのがこの湯楽里です。この不確実性の社会の中、ビジネスの世界
に100%はあり
ません。グリーンスコーレがなかなか軌道
に乗らないこと
も当然あるでしょう。その場合、これまで湯楽里
に来
ていた層さえ
も逃げ
ていっ
てしまう可能性があると思い
ます。税金が原資である事業という意味では、このリスクの取り方はなじまないと考え
ます。
以上の観点で湯楽里の解体
に反対いたし
ます。湯楽里の存続について、市長のお考えをお聞かせください。
○市長(石田耕太郎君) 簡易宿泊施設湯楽里について、今の計画では、グリーンスコーレと統合し
て、湯楽里を解体するということ
になっ
ているけども、湯楽里は存続させるべきだという御指摘であり
ます。
この簡易宿泊施設湯楽里は、昭和49年
に建築され
て、令和6年度
には築50年を迎える旧耐震構造の建築物であり
ます。倉吉市公共施設等総合管理計画では、建て替えの検討を行う時期を迎えること
になっ
ており
ます。それら
も踏まえ
て、類似機能を有する旧グリーンスコーレの本館と湯楽里を解体し
て、展望のいいグリーンスコーレの本館の辺り
に湯楽里の機能を有する新本館を建設する。湯楽里は廃止し
て、グリーンスコーレの駐車場を拡充する計画とし
ているというのが今の計画でござい
ます。グリーンスコーレの再生プランの検討に当たりましては、民間事業者を対象としたサウンディング調査の結果を踏まえながら、有識者による検討会議で議論を重ね
てもらったところであり
ますけれども、再生
に向けた施設の課題として、大山を一望できるロケーションを生かす必要がある。現状では、湯楽里の利用者から、樹木伐採による展望の改善要望があり
ますけれども、民地の大木が隣接し
ておっ
て、改善が困難な状況
にあるということ、それから施設の規模
に適した隣接駐車場を確保する必要がある、それから露天風呂を整備する必要があると、現状では、グリーンスコーレと湯楽里の源泉が同一であっ
て、湯量
に限界があるため、露天風呂を整備するため
には湯量の確保が必要だということであり
ます。こういったようなことから、それらを解決する上でも、本館と湯楽里の集約化が必要と考え
ているということが一つござい
ます。
指定管理者の努力によって、湯楽里の部屋の稼働率が非常
に高く
て、指定管理者側の収支は保て
ている状況であるとは承知をし
ているところではあり
ます。ただ、これ
も設備修繕などを市が負担し
ているということ
もあっ
て、黒字化でき
ているということ
もあり
ます。また、修繕を保留し
ている箇所
も多々あるわけで、それらを踏まえると、施設全体として見ると、必ずしも収支が保て
ているとは言い難い状況
もあるわけであり
ます。湯楽里を存続するため
に建て替えをするとなると、概算で約4億円、湯楽里を存続させながら、グリーンスコーレの再生を図るということは財源的
にもかなり厳しいという状況
になるだろうと思っ
ており
ます。湯楽里の機能を残したとして
も、グリーンスコーレと一体化すれば、今の利用料金
も維持できなくなっ
て、さらに新館側の異なる客層と混在することで、湯楽里の客が離れるのではないかとの声
もいただい
ており
ます。その点に関しては、我々より民間事業者のほうが宿泊業のプロであり
ますので、この集約化を図りつつ、どうすれば持続可能性の高い宿泊機能を有する中核施設として再生できるのか、ノウハウやアイデアをしっかり生かし
ていくことが重要だろうと考え
ているところであり
ます。
これから指定管理候補者の選定や設計業務
に入っ
ていくこと
になり
ますけれども、設計段階から施設建設、運営、維持管理まで、民間活力を最大限
に導入できるような制度の活用を念頭
に置きながら、グリーンスコーレの再生が関金地域の持続的発展
につながるよう
にしっかりと取り組んでいきたいと考え
ているところでござい
ます。以上でござい
ます。
○2番(鳥羽喜一君) 御答弁いただき
ました。
その湯楽里解体ありきで話を進めると、約4億円の建て替えが必要であったり、駐車場がないであったり、温泉の湯量であったり、いろんな解体しないといけない理由というのは見つけ
てくるものだなってところは思い
ますし、有識者会議について
も、市がこういうことをしたいと思っ
ているのであれば、その意向
に沿ったようなものが出
てくるというのが当然の流れだと思っ
てい
ますので、あまり私は信じ
てい
ません。
基礎について、補修すること
もできると思い
ます。解体ありきなので、建て替えをしなきゃいけないとかという話が出
てくると思うんですけども、補修というところの検討はされ
ていないと思い
ますし、設備の保全については市が払っ
ているとは言い
ましたけれども、グリーンスコーレについて
もきっとそうなると思い
ます。ですから、あんまりそこ
もちょっとよく分からないなと思い
ます。
何が言いたいかというと、本当に定量的
に、湯楽里を解体したことによって、グリーンスコーレを建て
て、市の経営がうまくいくのかというか、その辺りというのが定量的
にデータとして上がっ
てきてないというところが私は懸念なので、湯楽里を残したとき
にどのような結果
になる可能性があるのかというところは一度精査しないといけないんじゃないかなとは思っ
てい
ます。というのも、現在、指定管理料、一切、湯楽里
には払っ
てい
ません。ほかの指定管理者
にはたくさん、コロナ禍において、補填の費用を払っ
てい
ます。今回、3月補正で出
てくるという話
も聞い
ており
ましたけども、今のところ、指定管理料は払っ
ていない、コロナ禍において
も年間6,000名集め
ている、本当に優等生だと思い
ます。本当に潰し
ていいのかと、これはいろんな方から
も話を伺っ
てい
ます。しかも、そのグリーンスコーレを湯楽里の機能を入れないこと
にすると、よりグリーンスコーレのポジションがシャープ
になっ
て、ターゲットが明確
になっ
て、より多くのお客さんが集まる可能性
もあるというところ
もあると思い
ます。いろんな選択肢を考え
て、湯楽里解体ありきで話を進め
ていくのは私は非常
にリスキーだと考え
ます。
いずれ
にし
ても、新生グリーンスコーレの計画では、建設費10億円、過疎債といい
ましても国の税金です、かつ指定管理料、年間2,000万円、3,000万円を現状の計画では払っ
ていくと。先ほど申し上げたような設備の保全であったり、またこういった、何といい
ますか、コロナ禍
にもしなっ
てしまえば、災害
になっ
てしまえば、補填
も払う必要があると。非常
に大きなプロジェクト
になり
ます。絶対
に成功しないといけないと思い
ますので、次期市長への最優先引継ぎ事項として捉え
ていただければと思い
ます。
議長、あと1分半ほどいいですか、すみません。
○議長(福谷直美君) 31秒。
○2番(鳥羽喜一君) はい。巡り合わせで、私が最後の一般質問者ということで、最後
に一言だけお時間をください。今月最後の定例会を迎えられる山根議会事務局長、森石農業委員会事務局長、涌嶋上下水道局長、徳丸建設部長、そして田中総務部長、山﨑副市長、長きにわたり市政を支え
ていただき
まして、本当にお疲れさまでした。そして、石田市長、3期12年間、本当に御苦労さまでした。(発言する者あり)ありがとうござい
ます。
少しだけというか、かなり個人的なお話
になっ
てしまい、恐縮ですけども、12年前、私がまだ高校生の頃です。市長は、私の父の同級生ということ
もあり
まして、実は、選挙カー
に乗るほど応援をし
てい
ました。なので、よく覚えてるんですけども、私の父のみならず、市長の高校の同級生らこぞって応援し
ていた姿を見
ており
ました。ちょうど私が高校の卒業式を終えた春休みの選挙だったこと
もあっ
て、その光景、非常
によく覚え
てい
ます。それから12年の時を経
まして、私は市長の人望
には遠く及び
ませんが、今、私が父の同級生のアドバイスを受けながら、この場所
に立っ
ているということをとても不思議
に感じるとともに、背筋が伸びる思いでおり
ます。石田市長、まずはしっかりとお体を休まれ
て、そして、議会の今後を見守っ
ていただければと思い
ます。12年間、お疲れさまでござい
ました。以上です。
○市長(石田耕太郎君) グリーンスコーレの件
につきましては、湯楽里との統合
も含め
てしっかりと考え
ていかないといけないテーマだろうと思っ
ており
ます。ターゲットを絞っ
ていくべきだというのはそのとおりだろうと思い
ます。ここの部分については、そのターゲット層をそれぞれ明確
にしながら運営するということは大事なことだろうと思い
ます。昨年の7月
にやったサウンディング調査の際
にも、民間事業者の意見としては、簡易宿泊機能と旅館の機能と合わせたものを一体的
に管理運営できるかということについては、一体的な運営は可能と考えるという会社
もあったわけであり
ますけれども、今回行うサウンディングについて
も、その事業者の意向というもの
もよく伺っ
ていくこと
も大事なことではないかなと思っ
ているところであり
ます。いずれ
にし
ても、また新しい市長さん
にしっかりとこの辺
も含め
て、判断いただくよう
に、これは本当に重要なテーマとしてしっかり引継ぎをし
ていきたいと思っ
ているところでござい
ます。
なお、鳥羽議員
には、先般、昨年の市議会議員選挙で見事な当選を果たされたその勢いをしっかりと胸
に、一番若手の議員としてしっかりと市民、福祉のため
に御努力をいただければと思っ
ており
ますので、市政の推進
に御尽力いただくことを御期待申し上げ
て、御挨拶とさせ
ていただき
ます。ありがとうござい
ました。
○議長(福谷直美君) 以上で、市政に対する一般質問は全て終了いたし
ました。
次の本会議は、3月7日午前10時から会議を開き、付議議案に対する質疑を行うこととして、本日はこれをもって散会いたし
ます。御苦労さんでした。
午後4時22分 散会...