米子市議会 1999-06-10
平成11年第416回定例会(第1号 6月10日)
5番 室 良 教 君 6番 島 谷 裕 之 君
7番 中 田 利 幸 君 8番 中 村 昌 哲 君
9番 安 木 達 哉 君 10番 友 森 宏 君
11番 岡 村 英 治 君 12番 佐々木 康 子 君
13番 門 脇 威 雄 君 14番 松 井 義 夫 君
15番 藤 尾 信 之 君 16番 山 形 周 弘 君
17番 八 幡 美 博 君 18番 佐 藤 正 夫 君
19番 吉 岡 知 己 君 20番 本 池 篤 美 君
21番 矢 倉 強 君 22番 中 本 実 夫 君
23番 足 立 智 恵 君 24番 足 芝 孝 幸 君
25番 中 川 健 作 君 26番 遠 藤 通 君
27番 実 繁 一 男 君 28番 平 田 賢 君
29番 生 田 薫 君 30番 塚 田 喜 美 君
31番 種 原 敏 彦 君 32番 福 谷 清 君
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欠席議員(0名)
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説明のため出席した者
市 長 森田 隆朝 君 助 役 小坂 道弘 君
収 入 役 中村 治夫 君 教 育 長 山岡 宏 君
水 道 局 長 金坂 正義 君 総 務 部 長 中原 弘志 君
企 画 部 長 松岡 泰則 君
市民環境部長 鳥越 省三 君
福祉保健部長 吉持 武平 君 経 済 部 長 小林 道正 君
都市開発部長 高橋 精一 君
下水道部長 米原 寛 君
参 事 石上 洋二 君
建設部次長 黒須 則典 君
農業委員会事務局長 中嶋 幸男 君
選挙管理委員会事務局長 古前 勝茂 君
財 政 課 長 角 博明 君
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出席した
事務局職員
事 務 局 長 谷口 善治
事務局次長 山本 茂樹
事務局長補佐兼議事係長 亀井 紀成 庶 務 係 長 浜田 一郎
主 任 田子 仁 調 査 係 長 小坂 秀己
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午前10時03分 開会
○議長(平田 賢君) これより第416回
米子市議会定例会を開会いたします。
直ちに本日の会議を開きます。
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○議長(平田 賢君) 日程に先立ち、諸般の報告をいたします。
地方自治法第121条の規定により、本日の会議に説明のため出席を求めた者の職氏名は、お手元の報告書により御了承願います。
次に、
監査委員から報告のありました
例月出納検査及び
定期監査の結果報告書につきましては、その都度お手元に送付しておりますので、御了承願います。
なお、本日の議事日程は、お手元に配付いたしております日程書のとおり行いたいと思います。
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第1
会議録署名議員の指名
○議長(平田 賢君) それでは、日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第118条の規定により、2番笠谷悦子君及び13番門脇威雄君を指名いたします。
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第2 会 期 の 決 定
○議長(平田 賢君) 次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
本定例会の会期は、本日から来る7月5日までの26日間といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(平田 賢君) 御異議なしと認めます。よって、会期は26日間と決定いたしました。
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第3
施政方針演説
○議長(平田 賢君) 次に、日程第3、
施政方針演説に入ります。
森田市長。
○市長(
森田隆朝君)(登壇) 本日、ここに平成11年度
一般会計補正予算を初め、関係諸議案の御審議をお願いするに当たり、市政に対する所信の一端と、予算に関する総括的な御説明を申し上げまして、
議員各位の御理解と御協力を賜りたいと存じます。
私は、去る4月25日に施行されました
市長選挙におきまして、第3期目の市政担当の栄職を授けられました。
さきの
市議会臨時会でごあいさつを申し上げたとおり、過去8年間の市政を通じまして、
市民各位の市行政に対する期待の大きさを肌身で感じ、改めてその責務の重大さを痛感いたしますとともに、今後の市政運営に当たりましては、今までの政策を再度、検証し、市民とともに考える対話の姿勢をより一層明確にし、13万市民の負託にこたえてまいる所存でございます。
そして、私の公約であります
健康保養都市の総仕上げとして、福祉の充実、商都・米子の復活、
健全財政の確立を目指しますとともに、
地方分権・情報公開という時代に立脚した行政を遂行する上からも、職員の意識改革を図り、権限と責任を明確にした
自治体経営に努め、21世紀においても、米子市を鳥取県
西部圏域の
中核都市に、また
中海圏域の
拠点都市に導いてまいりたいと考えております。
平成11年度は、第6次米子市
総合計画の肉づけとなる年でもあります。人と自然、人と人、人と社会が調和する共生社会を目指し、
市民一人ひとりが心の豊かさと生きがいを実感できる市政を実現するため、
1 人が集い、未来を築く
都市づくり
2
生活環境の整った快適でやさしい
都市づくり
3 安心して暮らすことのできるゆとりのある
都市づくり
4 豊かな人間性と文化をはぐくむ
都市づくり
5 新しい時代を支える活力に満ちた
都市づくり
を重点とする諸施策を計画的に実施して、本市の発展と
市民サービスの向上を図りたいと念願するものでございます。
さて、
我が国経済は、
バブル経済の崩壊を起因とする金融機関の経営に対する信頼の低下、雇用不安などが重なって、家計や企業のマインドが冷え込み、消費、設備投資、
住宅投資といった最終需要が減少するなど、極めて厳しい状況にあります。
そうした中で、
地方財政は、恒久的な減税の影響も含め、かつてない巨額の財源不足の状況にあり、
地方財政の
借入金残高は、平成11年度末には176兆円に達すると見込まれ、これにより将来の
財政運営が圧迫されることが強く懸念されています。
本市におきましても、景気の低迷などにより、
財政環境はまことに厳しいものがあり、自主財源の確保も困難の度を増しているところでございますが、職員一丸となって
行財政改革を断行し、英知を結集して、この困難な時代を乗り切り、市政の停滞を一刻でも招かないよう、かじ取りをするのが私の使命であると強く認識しているところでございます。
平成11年度の当初予算の編成に当たりましては、
統一地方選挙のため、
骨格予算として経常経費、
義務的経費及び継続的に実施している
事業費等、当面急を要する経費にとどめておりましたので、今回の
補正予算編成に当たりましては、
投資的事業、
新規政策的経費を中心として措置いたしておりますが、極めて厳しい
財政状況の中、限られた財源を有効に配分すべく、事務、事業の選択に当たっては、緊急度、優先度を慎重に勘案し、最大限、費用対効果を発揮するよう配慮いたした次第でございます。
このようにして編成いたしました
一般会計予算の補正額は、44億3,659万2,000円で、補正後の
予算総額は、481億6,459万2,000円で、前年度と比較し、0.1%の伸びとなっております。
以下、当初予算を含めた本年度の施策について順次、御説明申し上げます。
第1は、人が集い、未来を築く
都市づくりでございます。
交通体系と
情報通信網の整備に伴って、都市間の時間距離が短縮され、地域の魅力と活力を高めるためには、複数の地域で連携して取り組むことが効果的な時代になってきました。
日本海国土軸の形成や
西日本中央連携軸を推進し、住民が誇りと豊かさを実感できるような
地域づくりを実現したいと考えております。
まず、
土地利用についてでございますが、
市民生活や
経済活動の舞台となる土地は、市民共有の財産であり、新たにつくり出すことのできない貴重な資源であります。都市としての健全な発展を実現するため、また無秩序な開発を防止し、優良な農地を保全するため、
国土利用計画及び米子市
都市計画マスタープランとの整合を図りながら、効率的で計画的な
土地利用に努めたいと存じます。
次に、
幹線交通網の整備でございますが、
日本海国土軸と
西日本連携軸の結節点に当たる
中海圏域は、
国土政策上、非常に重要な役割を担う圏域であり、その中心である本市が全国各都市との時間距離を短縮し、人・物・情報の迅速で活発な交流を実現し、我が国における
日本海沿岸地域の発展の拠点としての役割を担っていくためには、総合的な
高速交通体系の整備、充実に努めなければなりません。
道路網の整備につきましては、米子・鳥取間を1時間で結ぶ
山陰自動車道の早期実現について、また
中国横断自動車道の全線4車線化及び国道9
号米子道路の4車線化並びに国道9号新日野橋の
歩道橋新設の促進を国に対して、強く要望してまいりたいと存じます。
また、八幡橋の
歩道橋新設、国道181号米子・
岸本バイパス等の
事業促進につきましても、引き続き県に対して要望してまいりたいと存じます。
都市計画街路の
整備事業につきましては、
車尾目久美町線の第1工区の施行完了に引き続き
皆生温泉環状線の
早期完成に向け、引き続き
整備促進に努める所存でございます。
駅南開発に関連いたしまして、昨年度、鳥取県と連携し、米子駅周辺の
道路網構想を取りまとめたところですが、これに基づき、本年度、仮称「
めぐみバイパス」及び仮称「駅南線」等の
都市計画決定に向けた諸手続に着手したいと考えております。
日々の
市民生活に密着した
生活道路の整備につきましては、より緊急度の高いものから計画的に実施してまいりますとともに、維持管理につきましては、
専任パトロール要員を配置し、市道管理に万全を期することといたしております。
また、
橋梁整備事業といたしまして、かねてから
整備手法を検討してまいりました兼久1号橋の補修費を計上し、地区の
生活道路として利便に供したいと考えております。
そのほか、水鳥公園の進入路であります上彦名西9号線の
改良事業を継続施行し、
早期完成を目指すこととしております・
市町村道整備事業につきましては、
安倍三柳線、
日原加茂川石井線、
流通団地中央線、
崎津団地環状線並びに
箕下郷線改良事業を引き続き実施することといたしております。
基地周辺整備事業につきましては、大篠津西16号線、葭津14号線、和田浜駅
下和田線並びに大篠津東3号線の
改良舗装事業を実施し、緊急時の
避難道路として整備してまいりたいと存じます。
次に、鉄道輸送の充実についてでございますが、山陰本線は県内の東西の流動を担う重要な
交通機関であり、より一層の高速化と利便性の向上を図っていく必要があります。また、新幹線の実現が、地域の発展はもとより、国土の一体的な振興と
経済文化圏の形成に大きな役割を果たすことから、
中国横断新幹線及び
山陰新幹線について、
整備計画線への格上げを促進する必要があります。強力に働きかけてまいりたいと存じます。
航空輸送につきましては、
米子空港における
国内定期路線の充実及び各路線の
利用促進並びに新規路線の開拓、空港機能の整備・充実を図ってまいります。また、
環日本海時代を迎え、
米子空港が対岸諸国との
国際交流拠点となるよう、
国際チャーター便の運航促進及び
国際定期便の実現に向けて取り組んでまいりたいと存じます。
公共交通機関の1つとしての路線バスにつきましては、車社会の進行とともに利用者が減少しておりますが、
地域住民の
日常生活に欠かせない
交通機関であり、また
環境施策上でも見直されるべき
交通手段であると考えております。関係機関と連携を図りながら、
利用促進及び存続に努めてまいる所存でございます。
次に、
土地区画整理事業についてでございますが、昭和60年代から継続施行してまいりました米子駅前
西土地区画整理事業もいよいよ完成年次があとわずかとなり、日々、その
整備区域の姿も整ってきたところです。
早期完成に向け、進捗の促進に努めたいと存じます。
組合施行の
土地区画整理事業につきましては、
観音寺地区について平成12年度完成を目指しますとともに、
堀川北地区の事業の推進を図ることといたしております。そのほか、
蚊屋地区、
河崎北地区につきましても、引き続き組合設立に向け努力してまいりたいと存じます。
都市再
開発事業につきましても、旧市街地の
都市環境整備及び
中心市街地の活性化を図るため、引き続き住民合意によるよりよい
まちづくりを推進したいと存じます。
住居表示整備事業につきましては、第10次第1期分として、車尾及び勝田町の各一部区域について実施するとともに、来年度実施予定の第10次第2期分として、引き続き車尾の一部を、また中島全域の
地番調査等を実施することといたしておりますほか、
地籍調査事業といたしまして、引き続き富益町地区を実施してまいります。
次に、人と自然の共存できる
環境づくりについてでございますが、
まちづくりに対する市民の意識は、
都市機能を中心とした考え方から、より快適な環境や自然、歴史、文化等とのふれあいを求める方向へと変化してきています。
米子市
景観形成基本計画の基本理念に基づき、
都市景観形成に対する意識の啓発を行い、住民と行政が一体となった
まちづくりを推進しますとともに、引き続き「彫刻のある
まちづくり」等による文化の薫り高い景観の創出に努めたいと存じます。
都市に潤いを創出する役割、都市の防災機能としての役割、
高齢化社会や住民の屋外活動への対応など、公園の果たす役割は一層重要となってきています。
都市基幹公園として、東山公園の
拡張整備を引き続き実施いたしますとともに、昨年度、一部供用開始しました
弓ケ浜公園につきましては、誘客能力のある公園として施設内容の充実を図ることといたしております。昨年中途オープンいたしました「わくわくランド」は、依然、好評を博しており、大変嬉しく思っているところですが、早ければ本年度内にも、一部遊具施設を充実させ、ますます親子で楽しめる施設として再デビューさせたいと考えておるところでございます。
旧加茂川・
寺町地区は、米子らしさを色濃く残す
歴史的景観保全地区であります。昨年度、制定しました米子市
景観形成条例に基づき、当地区を
景観形成地域に指定し、
まちづくり手法等について住民とともに知恵を出し合っていきたいと存じます。
河川・排水路の整備についてでございますが、準用河川につきましては、四反田川改修事業、堀川改修事業を引き続き実施いたしますとともに、今年度は、宅地化の進展に伴い、河川環境が悪化しています準用河川水貫川流域の排水対策基本構想の策定をいたしたいと存じます。また、河川環境
整備事業として、大沢川水辺のふれあい
整備事業を引き続き実施するとともに、排水路の整備につきましては、より緊急度の高いものから計画的に整備することとしております。
中海の水質浄化対策につきましては、引き続き合併処理浄化槽やストレーナーの普及に力を入れるとともに、生活排水講習会などを通じての市民の意識向上を図りたいと存じます。また、鳥取・島根両県が本年度中の策定を目指しています「第3期中海に係る湖沼水質保全計画」に沿い、諸施策を講じてまいる所存でございます。
鳥取県の生活排水対策重点地域に指定されている加茂川・新加茂川流域及び大沢川流域につきましては、「米子市生活排水対策推進計画」に基づき、官民一体となった水質浄化対策の推進を図っていくことが必要であると考えております。
次に、高度情報化社会の進展に対応した地域情報化推進事業についてでございますが、今年度は、昨年度に引き続き、新世代地域ケーブルテレビ施設整備費を措置し、箕蚊屋、伯仙地区のケーブルテレビ回線整備を行いたいと存じます。
最後に、国際交流及び地域国際化の推進についてでございます。
近年の地域の国際化に伴い、本市には20カ国に及ぶ外国人が滞在しており、年々増加の傾向にあり、滞在目的も留学、技術研修、一般労働など多岐にわたっています。しかしながら、外国人が安心して滞在できる環境とは言えず、市民と外国人が共存できる
まちづくりを推進することが必要です。
青少年海外研修事業の継続実施や各公民館、小学校などでの国際理解講座への支援、民間ボランティアによる国際交流団体活動への協力など、市民の国際意識の啓発と地域の国際化を図ってまいりたいと存じます。
また、友好都市中国保定市とは、従来からの民間交流団体の交流支援に加え、保定市内に米子市交流展示室の設置をすることといたしております。姉妹都市韓国束草市とは、引き続き職員相互派遣を実施いたしますとともに、今秋開催の江原道国際観光博覧会に出展参加するなど、友好・姉妹都市との幅広い交流推進を引き続き図ってまいりたいと考えております。
第2は、
生活環境の整った快適でやさしい
都市づくりでございます。
市民が健康で安全で、かつ文化的な生活を営んでいくための基礎的な条件整備は、行政が果たすべき重要な役割でございます。
まず、住環境の整備についてでございますが、平成9年度から着手しております陰田住宅建替事業につきましては、高層耐火8階建の40戸が本年度完成する予定であり、この中には、中堅所得者向けの特定公共賃貸住宅及び身体障害者・高齢者向け住宅も配置いたしております。
また、昨年度、用地取得を終えました加茂住宅移転建替事業につきましては、高層耐火6階建、36戸を、今年度、1棟建設することにしております。
建築確認事務についてでございますが、すべての建築物の確認事務を行う一般特定行政庁に移行することになりました。より一層、計画的な
まちづくりと、よりよい
生活環境を醸成させ、
市民サービスの向上を図りたいと存じます。
また、住宅金融公庫の貸付対象住宅の工事審査業務につきましても、業務拡大により、効率的かつ適正な事務処理ができるものと考えております。
長年の懸案でありました公営墓地の整備につきましては、いよいよ彦名町地内の約1万8,700平方メートルに区域を設定し、事業認可を受ける運びとなりました。今年度から、新たな特別会計を設け、当面、1,200区画の造成事業を実施し、平成13年度の分譲開始を目指したいと存じます。
墓地に対する需要は相当高まっていますので、周辺環境に調和した良質な墓地を早期に供給し、市民ニーズにこたえたいと考えております。
上水道事業につきましては、新規水源確保と水源、配水施設の強化・拡充を主目標とした第7期拡張事業を昭和57年度から継続実施してまいりましたが、今年度は、その最終年度になります。平成12年4月の日野川伏流水取水開始に向け、築造及び設備工事に着手することといたしております。
また、引き続き水質改善対策及び老朽石綿セメント管の布設替え等を実施し、より一層、良質で安定した水の供給に努めてまいりたいと存じます。そのほか、昨年度から実施しています水源涵養林取得事業では、用地取得を継続し、日野川上流部の森林機能の保全・育成を図っていく所存でございます。
次に、下水道事業についてでございます。
本市の下水道普及率は、約37.1%と全国平均を下回っているのが現状であります。現認可区域の
整備促進を図るためにも、「第8次下水道整備7カ年計画」に基づき、内浜処理区及び外浜処理区の幹線、枝線の整備推進に努める所存でございます。
また、今年度は、緊急に整備の促進を図る必要がある西福原処理分区93.9ヘクタールにつきまして、認可区域の拡張手続に入ることといたしております。
本年度の管渠整備では、内浜処理区及び外浜処理区において、汚水幹線、枝線の築造と三本松地区及び新開地区等の雨水幹線、枝線の築造を推進いたしますとともに、昨年度に引き続き、内浜処理場の高度処理対応の水処理施設の築造及び老朽化に伴う高圧受変電設備の改築を行い、維持管理能力の向上を図ってまいります。
水洗化の促進につきましては、引き続き普及啓発活動を積極的に推進するとともに、水洗便所の改造に対する融資制度の利用の促進を図り、啓発活動とあわせ、水洗化率の一層の向上に努めてまいりたいと存じます。。
公共水域の水質保全と農村地区の
生活環境の改善を図るための農業集落排水事業につきましては、年次、事業区域の拡大を図っているところであり、現在、「尚徳地区」、「五千石地区」、「成実第1地区」、「成実第2地区」、「尚徳第2地区」の5地区を供用開始いたしております。
本年度は、現在施行中の「大高第1地区」に加えて、新たに「春日地区」の事業に着手いたしたいと存じます。
次に、廃棄物処理対策でございますが、ごみの新分別収集は、市民の皆様方の多大なる御協力により、順調に推移してきたところでございますが、今後におきましては、主要課題として、事業所系ごみの排出の抑制及び資源化の促進に取り組み、限りある資源をリサイクルする循環型社会の確立を目指したいと考えております。
今年度は、新たにごみ集積場所の適正な管理を推進するため、ごみの飛散防止対策事業を実施いたしますとともに、減量化・資源化の促進を図るための資源物再生利用化事業の拡大を図る所存でございます。
新清掃工場建設事業は、昨年度から4カ年の継続事業として実施しており、ダイオキシン類削減対策等の環境保全に配慮するとともに、ボイラ・タービン発電による灰溶融等のサーマルリサイクルを図り、経済的で投資効果の高い施設をつくることとしております。今年度は、土木建築工事及び焼却炉部品の製作を行うほか、煙突工事、発電設備の製作、受電設備工事等に着手することとしております。
産業廃棄物は、それを排出する事業者みずからが適正に処理することが原則ですが、一般廃棄物に混入されたり、不法投棄される例が見受けられます。関係機関と連携しながら、不法投棄の監視体制を強化する所存でございます。
災害に強い地域社会づくりについてでございます。あの阪神・淡路大震災から4年が経過いたしました。災害は忘れたころにやってくると申します。常に災害を意識した地域社会づくりを心がけねばならないと考えているところでございます。
まず、消防体制の充実対策ですが、あらゆる災害から市民の生命・身体及び財産を守るため、長期展望のもと、消防力の充実と消防体制の確立に努めてまいりたいと存じます。
大規模災害にも対応できる大型の耐震性貯水槽を市内の避難場所等に新設するとともに、上水道消火栓の新設と老朽化した消火栓の改修を今年度も引き続き実施し、消防水利の充実に努めます。
消防団の活性化対策として、現場作業服を新型に更新し、災害活動時の安全性の向上を図りたいと存じます。
さらに、石井婦人消防クラブが鳥取県の代表として、本年10月に横浜市で開催される「全国婦人消防操法大会」に出場するための経費を措置しております。
防災基盤の整備・拡充につきましては、昨年度に引き続き市内の小中学校及び保育園等の公共施設の耐震調査を実施いたしますとともに、今年度、新たに自主防災組織充実強化モデル事業として、防災マップの作成、災害救助用資機材の配備等を行いたいと存じます。そのほか、9月1日を中心とした防災週間の期間中には、鳥取県との共催による総合防災訓練を実施いたします。
交通安全対策につきましては、関係機関、関係団体等の協力のもとに、春、夏、秋及び年末年始の交通安全運動を実施するなど、広報、啓発に努め、交通安全意識と交通マナーの向上を図ってまいりたいと存じます。
特に交通弱者と言われる高齢者、子供に対しては、交通安全教室を開催するなどして、積極的に交通事故防止に努めてまいりたいと存じます。
施設整備の面では、絹屋尾高線自転車歩行者道
整備事業、弓ケ浜新開線歩道設置事業を引き続き実施するとともに、交通危険箇所については、緊急度の高いものからカーブミラー、ガードレール、照明灯の増設等、関係機関と連携を取りながら、交通弱者の安全対策に努めてまいりたいと存じます。
最後に、環境保全の推進についてでございます。
地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨、環境ホルモンなど、地球規模の環境問題がクローズアップされていますが、地方自治体もそれぞれの立場からこれら環境問題へ対応することが求められています。
本市といたしましては、市民、事業者、行政が一体となって地球環境問題に取り組むための具体的な行動指針、「アジェンダ21よなご」を早い時期に発表し、省エネルギー対策実践モデル事業に取り組み、二酸化炭素問題に対する意識啓発を図りたいと存じます。また、米子市環境基本計画及び米子市環境基本条例の制定に向けた準備作業に入りたいと存じます。内部的には、「米子市庁内グリーンオフィス活動推進計画」に基づき、点検、指導を徹底しますとともに、市民、事業者の活動支援、子供エコクラブの充実拡大、環境学習等を総合的に推進し、地球サミットの理念を生かすよう努力いたす所存でございます。
第3は、安心して暮らすことのできるゆとりのある
都市づくりでございます。
我が国にとって有史以来初めて迎えようとしている人口減少時代、4人に1人が高齢者という本格的な
高齢化社会の到来、女性や高齢者の社会進出の増加など、我々を取り巻く昨今の社会状況は大きく変化し始めています。
本市は、健康都市宣言、
健康保養都市構想の策定、厚生省の健康文化都市の指定など、積極的に健康施策を展開し、拠点施設であります「ふれあいの里」での保健・医療・福祉の連携の充実及びきめの細かいサ-ビス体制を確立してまいったところでございます。今後とも「自分の健康は自分で守る」という意識の普及に努め、生涯にわたる健康づくりの一貫した施策の確立を図ってまいりたいと存じます。
乳幼児からお年寄りまで健やかに幸せに暮らすことのできるよう、健康診査よる疾病の早期発見・早期治療はもとより、運動指導を取り入れた積極的な健康増進対策の充実に努めることとしております。
母子保健につきましては、乳児健康診査を初めとした母子健診、また母子の保健指導、母子の健康相談等の一層の強化を図り、疾病の早期発見と適切な治療指導等を引き続き実施いたします。3歳児健康診査では、新たに腎臓疾患の発見のための検査項目を追加しますとともに、母子保健事業について、より効果的な実施方法等を検討するため、米子市母子保健推進連絡協議会を発足させることとしております。
生活習慣病対策といたしましては、鳥取大学医学部並びに鳥取県西部医師会と連携を密にし、がん、心臓病、脳卒中等、生活習慣病を予防する対策として、基本健康診査、各種がん検診を引き続き実施いたしますとともに、健康教育、健康相談などを通じ、健康についての認識と自覚の高揚に努めることとしております。。
機能訓練につきましては、ふれあいの里のリハビリテ-ションセンタ-におきまして、身体の状況に応じた機能回復訓練を実施しますとともに、在宅における機能訓練も行い、心身の機能の維持回復に資することとしております。
在宅で寝たきりのお年寄りを対象に実施いたしております訪問指導も各医療機関、YMCA米子医療福祉専門学校等の協力を得て、保健婦、看護婦にあわせて、理学療法士等の同伴訪問により、充実した活動を続けることにしております。
歯科対策事業につきましても、寝たきりのお年寄りへの訪問歯科診療のほか、障害者あるいは障害児の歯科診療事業の推進に努めることとしております。
精神障害者の社会復帰対策といたしましては、精神障害者小規模作業所の運営費補助及び精神障害者の通所費助成事業の対象施設を1施設ふやして実施することとしております。
次に、高齢者福祉対策事業についてでございますが、本市の65歳以上人口である高齢化率は、6年後には約2万9,000人と20%に達するものと予想され、家族形態の変化にあわせ、高齢者の介護を取り巻く問題は、高齢者福祉施策の中で、最も大きな課題になりつつあります。
このような状況の中で、いよいよ来年4月から介護保険制度がスタートします。
高齢化社会を担う新しい制度として大きな期待を背負って始まるとはいえ、介護保険事業計画の策定、要介護認定、審査会設置、ケアプラン作成、サービス事業者対応、保険料算定、コンピューター・システムの構築、そして住民広報等、限られた時間に課題は山積しています。
本市としては、全国一律に取り組まれるこの介護保険を、自治体の力量が問われる
地方分権の試金石ととらえ、マンパワーの確保、供給施設の充実等、サービス体制の基盤整備に全力を傾注し、万全の態勢でスタート地点に立てるよう努力いたす所存でございます。
今年度は、特別養護老人ホ-ム2施設、デイサ-ビスセンター3施設及び新たに高齢者生活福祉センターに対する施設整備助成を行うとともに、従来の福祉サービスに加え、新たに老人デイサービスセンター5施設及び老人介護支援センター2施設の運営事業を実施する予定でございます。高齢者生活福祉センターには、生活援助員を配置し、入居者の各種生活相談など、必要に応じたサービスを提供することといたしております。
また、高齢者が健康で生きがいを持って暮らせる明るい長寿社会の実現を目指したシルバー基金造成への支援を行いますとともに、社会福祉協議会における移動入浴車
整備事業に支援する等、老人保健福祉計画の目標の達成に努めてまいりたいと存じます。
次に、障害者の福祉対策でございますが、本年3月市議会での「福祉都市宣言」の理念及び平成9年度に策定した「米子市障害者計画」等に基づき、ノーマライゼーションの推進のためのきめ細かな施策の推進を図りたいと存じます。
今年度における在宅障害者福祉対策の新規事業といたしましては、身体障害者社会参加促進事業として、手話・要約筆記奉仕員派遣事業、自動車運転免許取得助成事業を行うこととしております。なお、タクシ-料金助成事業、小規模作業所運営費補助事業等については、引き続き実施し、在宅障害者の自立と社会参加の促進を図りたいと存じます。
また、ストマ用装具使用者に対する自己負担の軽減策及びホ-ムヘルパ-、ガイドヘルパ-の派遣事業等を実施いたしますとともに、心身障害者福祉センタ-では、リフトバスの運行を初め、各種機能訓練講座の開設、更生相談等の一層の充実を図ってまいりたいと存じます。
夜見町地内に移転新築しました知的障害児通園施設「あかしや」につきましては、新たな環境のもと、子供たちが伸び伸びと生活できるよう配慮したいと考えておるところでございます。
そのほか、「もみの木作業所」等の増改築
整備事業に助成するとともに、多様なニーズを抱えた障害者に対するホームヘルプサービス等を提供します「知的障害者介護等サービス体制整備支援事業」を新たに試行してまいりたいと存じます。
母子・父子家庭の福祉対策につきましては、小・中学校入学児童生徒に対する支度金の支給、母子福祉小口貸付金の融資並びに母子・父子家庭の中学校卒業生激励会に対する助成措置を講じますとともに、父子家庭に対する介護人派遣制度も引き続き実施してまいることといたしております。
本年秋のビッグ・シップにおける「全国障害者市民フォーラム・インとっとり」など各種福祉大会が本市で開催されますが、開催地として、それぞれ経費面でも助成措置を講じてまいりたいと存じます。
次に、子育て支援対策についてでございます。
女性の職場進出の増加、晩婚化、核家族化の進行等による出生率の低下に伴い、少子化傾向が続いております。
本市では、米子市児童育成計画に基づき、平成12年度を目標として、少子化対策に積極的に取り組んでいくこととしております。
本年度は、新たに子育て中の保護者が気軽に育児相談に出向き、適切な助言・指導や必要な子育て情報が受けられるよう、地域子育て支援センターの増設を計画し、平成12年度の事業開始を目指すことにしております。
また、現在市内10校で実施しております放課後児童健全育成事業につきましては、新たに福米西小学校を加え、拡大実施してまいる所存でございます。
また、同和保育を推進するため、各種団体代表者の意見を参考にしながら、米子市同和保育基本計画を策定することといたしております。保育事業でございますが、一時的保育、時間延長保育、乳児保育、障害児保育、開所時間延長促進事業、休日保育、乳幼児健康支援一時預かり事業、保育所地域活動事業の拡大・充実及び第3子以降3歳未満児保育料軽減事業を引き続き実施いたしますとともに、地域子育て支援センタ-事業の充実を図り、子育て不安の解消に努め、子育て家庭に対する支援を一層推進してまいりたいと存じます。さらに、よりよい環境のもとで保育事業が運営できるよう、保育所の施設整備と保育内容の充実を図りますとともに、私立保育所に対し、健全な運営ができるよう、引き続き助成措置を講じたいと存じます。
消費生活の安定及びコミュニティーづくりにつきましては、複雑多様化し、また、増加傾向にある消費者問題に対応するため、消費生活相談体制の充実や主体性のある消費者の育成、情報提供等、積極的な施策の推進に努めてまいりたいと存じます。また、コミュニティー活動の推進の一環として、地区集会所の建設に対し、引き続き助成措置を講じますとともに、低利融資のあっせんを行うことといたしております。そのほか、今回、地域奉仕活動傷害等見舞金制度を充実拡大し、地域ボランティア活動を支援してまいる考えでございます。
第4は、豊かな人間性と文化をはぐくむ
都市づくりについてでございます。
人間一人ひとりの個人の尊厳と個性の尊重を基調としながら、情操豊かな教育を通じて、次代の地域社会を担っていく青少年を育成し、また、活発な文化活動や生涯学習の推進、女性の社会参画や人権意識の啓発などにより、豊かな人間性と文化をはぐくんでいくことのできる
都市づくりに努めたいと存じます。
まず、学校教育についてでございますが、一人ひとりを大切にし、他を思いやる、心豊かでたくましい活力に満ちた児童生徒の育成に努めたいと存じます。
各学校において、学校週5日制に対応し、創意を生かした特色ある学校運営のあり方を求め、地域に根ざした学校教育の一層の充実を図るため、引き続き「豊かな人間づくり事業」に取り組みますほか、英語指導助手を増員し、4名体制とし、英語教育の活性化及び表現力の指導並びに地域レベルでの国際交流の促進を図ってまいりたいと存じます。
友好都市関係にある韓国束草市との交流事業の一環として、東山中学校と束草女子中学校との姉妹校交流を通じて、国際理解を高める教育を推進いたします。
不登校やいじめ、また低年齢層による犯罪の多発等が全国的に社会問題化しております。社会が変動し、子供が歩く道を見失いがちな中、学校はもちろん、地域社会や保護者もたゆまず努力を重ね、子供に正しい道を照らす努力を重ね続ける必要があると存じます。
福生西小学校内の「米子フレンドリ-ル-ム」におきましては、相談指導、パソコンによる情報収集等を行いますほか、新たに不登校児童生徒の適応指導総合調査研究事業及びスクールカウンセラー活用調査研究事業を実施いたしたいと考えております。
幼児教育につきましては、人間形成の基礎をはぐくむ大切な時期でございますので、私立幼稚園就園奨励費補助事業の対象範囲を拡大し、保護者負担の軽減に努めますとともに、幼稚園運営費につきましても、引き続き助成し、幼稚園教育の充実を図りたいと存じます。
学校施設の整備につきましては、重点事業として取り組んでおります老朽校舎の改造事業を初めとして、講堂の改築、グラウンドの整備等、引き続き対応してまいりたいと存じます。
本年度の主要事業として、大篠津小学校校舎大規模改造事業、加茂小学校講堂防音改築事業を実施することとしており、さらに、単市事業として、住吉小学校プレハブ図工室の新設、福生西小学校の耐力度調査、崎津小学校グラウンド整備、校舎屋上防水工事及び小型焼却炉の廃止に伴うごみ置き場の新設などを計画しております。
また、学校運営に必要な経費につきましても、増額し、保護者負担の軽減に努めますほか、引き続き市費により、学校図書職員を配置して、図書教育の推進を図りたいと存じます。
そのほか、昨年度から行っております中学校の教育用パソコンを時代に即応した機器に再整備しますとともに、インターネットに接続して情報教育の充実に取り組むことにしております。
学校給食につきましては、昨年度までの調査研究を生かし、当面の最優先事項であります現行の小学校における給食施設改善に新たに着手し、一層の衛生管理の徹底を図りたいと存じます。本年度は、啓成・彦名小学校の給食施設の改築を実施することにしております。中学校給食につきましては、小学校の施設設備の改善後、早期に完全実施できるよう、財政基盤の確立及び諸条件の整備に努めてまいる所存でございます。
高等教育機関の充実につきましては、「学園都市・地区基本計画策定調査」の結果に基づき、既存の医療・福祉系専門学校を充実・発展させることといたしております。その方策として、YMCA米子医療福祉専門学校から示され、地域への貢献に配慮された「中期発展計画」の早期実現に向けまして、できる限りの協力を行ってまいりたいと考えております。
また、看護婦養成の分野で専攻科の設置を計画されている翔英学園米子北高等学校に対しましても、協力ができますよう学校と協議を進めてまいりたいと考えております。
次に、総合的な生涯学習の推進についてでございます。
市民が生涯を通じて、その自発的な意思に基づき、自己に適した手段、方法を選んで学習できるよう、情報の提供、内容の充実に努め、いつでも、どこでも、だれでも気軽に参加できる体制づくりに努めてまいります。
市民の学習ニーズに対応するための学習機会につきましては、公民館における「公民館大学」を初め、「米子人生大学・よなごアカデミ-」等の各種学習講座の提供に努めますとともに、自発的な学習活動を支援するために、学習情報の収集・提供と学習相談の充実に努めてまいります。
また、本年10月に米子市で開催されます「全国社会教育研究大会」につきましては、開催支援と社会教育関係職員の専門的な知識、技術の向上を図るための研修派遣をすることといたしております。
市内各地区における学習活動の拠点である公民館では、年次的に実施しております空調設備改修工事を引き続き行うとともに、今年度からは、身障者用トイレ及び男女別トイレ設置工事、ワードプロセッサーの更新等を行い、市民が安心して快適に学習できるよう、施設や学習設備の整備に努めたいと存じます。
生涯学習の基幹施設である図書館におきましては、蔵書の充実、資料収集や図書情報の提供の迅速化と施設間ネットワーク化に努め、市民の学習活動の支援を図ってまいる考えでございます。
次に、青少年の健全育成につきましては、学校外活動の拠点施設としての児童文化センターにパソコンを導入し、設備の充実に努めますほか、中学生国際交流体験事業など、さまざまな体験活動を促進し、心豊かな子供達の育成支援に力を注ぎますとともに、家庭・学校・地域と連携を密にして、地域ぐるみで青少年対策に万全を期す所存でございます。
芸術文化の振興についてでございますが、情報化、高齢化の進む中で、余暇時間の増大により、芸術文化に対する関心は高まり、多様化、高度化する傾向にあります。昨年夏の「全国高等学校総合文化祭」では、本市で7部門の文化活動が開催され、成功裡に終わったところでございます。3年後の平成14年には、県内全域で「国民文化祭」の開催が予定されています。こうした文化活動の機運の高まりにこたえ、ゆとりと豊かさを実現し、地域の活性化を図るためにも、文化創造、鑑賞の機会の提供が強く求められています。
昨年度、出雲市、津山市と締結した「芸術文化交流協約」により、本年度は出雲ドームで開催されるマーチングバンドフェスティバルに市内中学生のブラスバンド部員を派遣参加させることとしておりますとともに、3市合同巡回美術展を開催する予定でございます。
文化ホール、公会堂では、コンサート、演劇、こどものための創作歌舞伎、童謡講座等を開催し、市民の文化活動の拠点としての施設づくりに努めます。
また、小・中学校で舞台芸術巡回公演を行い、生徒に直接すぐれた芸術の鑑賞機会を提供したいと存じます。
市立美術館では、特別展、常設企画展を開催し、鑑賞の機会を設けるとともに、米子市美術展、米子市秋の文化祭では、広く市民から美術作品を募り、発表と鑑賞の機会を設け、美術の振興に努めます。
文化財保護でございますが、名勝深田氏庭園の保存修理等を行い、貴重な文化財の保護を図り、有効に活用されるよう愛護と普及に努めたいと考えております。
「米子市史」編さんにつきましては、既に4刊の発行を行いましたが、引き続いて今年度、第5回配本「資料編近世一」の発刊を行うこととなりました。今後とも、早期刊行を目指し、努力いたす所存でございます。
市制70周年記念事業に位置づけております山陰歴史館
整備事業でございますが、耐震調査等を終え、いよいよ本年度から3カ年の継続費を設定することとなりました。施設の改修、機能の充実を図り、米子の文化発信の拠点づくりに努めたいと存じます。加えて、貴重な文化的資源であります素鳳館の坂口真佐子人形コレクション等、坂口家のコレクションの寄贈を受け入れ、観光資源としても有効に活用を図ってまいりたいと考えています。
次に、スポーツ活動の推進についてであります。
健康で明るく豊かな
市民生活を営むための「生涯スポーツ」の振興を図るため、引き続き各種スポーツ教室の開催及び米子市民体育祭を実施いたしたいと存じます。また、本年度は、新たに改修された東山陸上競技場を発着とする市民健康マラソン大会を開催いたしたいと考えております。そのほか、地方開催は全国で初めてとなります水泳「日本選手権飛込競技」が本市東山水泳場で行われることが決定いたしました。大会の開催助成をいたし、市民の水泳に対する意識の高揚及び高レベルの演技と技術に触れることによる競技意欲の向上を図ってまいりたいと存じます。
シドニーオリンピック出場を目指す本県出身の「宮本基ー郎」「宮本幸太郎」両選手の活躍にも、大いに期待しているところでございます。
女性の地位向上と社会参画についてでございますが、今後、女性の積極的な社会参画が地域社会に果たす役割は非常に重要になってくることが予想されますが、現実には、さまざまな社会的偏見が女性の自立と社会進出の大きな障害になっています。女性があらゆる分野に参画し、その個性と能力を十分に発揮し、男女が協力し合いながら、それぞれの責任を分かち合っていくことのできるような地域社会を築いていくための条件整備を図ることが必要です。
本市は昨年度、「米子市男女共同参画推進指針」を策定いたしましたが、今後とも、本指針に立脚し、女性リーダーの育成、子育てのしやすい環境整備、女性の就業の促進等に努めますとともに、内部の審議会、委員会等への女性の登用につきましても積極的な対応を図ってまいりたいと存じます。
市民一人ひとりが、いつも自由に生き生きとして生活するため、人権問題に対する正しい認識を深め、お互いの人格を尊重し合うことができる社会を築くことが強く求められていますが、人権侵害の問題は依然として解消されないまま、今日に至っております。部落差別を初めとするあらゆる差別のない明るい地域社会を形成するため、「米子市人権施策推進指針」に基づき、啓発活動等、人権施策を引き続き推進することといたしております。
また、米子市における人権尊重の気風を定着させるため、本年4月に開設いたしました「米子市人権情報センター」におきまして、人権情報の収集提供、学習相談、調査研究に取り組んでまいりたいと存じます。
同和教育につきましては、人権尊重の精神に基づき、同和問題に対する正しい理解と認識を深めるよう、各種研修会、講演会、地域懇談会などを開催し、啓発の推進や指導者の養成を図り、家庭・学校・地域の相互連携により、積極的に推進いたしますとともに、引き続き
部落解放基本法制定運動を推進し、同和問題の解決に努めてまいりたいと存じます。
環境整備面でも、陰田地区会館の改造事業、市道福万5号線
改良事業及び上赤井手下水排水路
改良事業を実施いたすこととしております。
第5は、新しい時代を支える活力に満ちた
都市づくりでございます。
本市を中心とする
中海圏域の地域経済を支えていくべき確固たる産業基盤を確立し、都市が成長するための活力となる若年層に対して、良質で多様な就業機会を確保し、人口の定住と地域経済の活性化を促進することができるような
都市づくりに努めてまいりたいと存じます。
まず、農業問題でございます。
農業を取り巻く情勢は、労働力の高齢化、後継者不足を初め、輸入農産物の自由化など、国の内外を問わず大変厳しい状況ですが、農業は、単に食糧の生産のみならず、国土や自然環境の保全など、重要な役割を果たしているところでございます。消費動向を的確に把握し、需給均衡のとれた振興施策を推進するとともに、経営感覚にすぐれた農業の担い手の育成と省力技術によりまして農業の維持発展に努めてまいりたいと存じます。
米の生産調整についてでございますが、米の需給均衡の回復と自主流通米価格の下落傾向に歯どめをかけるための緊急生産調整推進対策を昨年度から取り組んでいるところであります。生産調整面積は当市は昨年度と同様の651ヘクタールが配分になっておりますので、備蓄の適正化と米の需給と価格の安定を図るため、鳥取西部農業協同組合と一体となって推進してまいる考えでございます
推進に当たりましては、農家所得の確保のため、新たな米政策大綱の趣旨に基づきまして、国・県の助成制度の有効活用を図りながら、稲作と転作を組み合わせた生産性の高い水田営農の実現に努めたいと存じます。
また、稲作作業の省力化のため、岸本町、江府町、溝口町及び米子市を受益地とする大山水系カントリーエレベーターの建設に対し、補助いたしますほか、米の生産販売競争の激化に対処するため、また消費者ニーズに合った多様な米の生産販売対策の確立を図るため、「需要増進型稲作推進事業」に引き続き取り組むこととしております。
畑作振興と特産物の育成につきましては、野菜生産の省力化と安定化を図るため、ビニールハウスの設置によりまして、新たな施設園芸を推進する「鳥取野菜いきいき生産体制強化事業」に取り組みますほか、柿の品質の向上と収量増加、省力化を図るための「わたしの村の特産果樹づくり事業」、「葉たばこ黄斑えそ病防除対策事業」、「花卉消費拡大事業」に引き続き取り組み、本市特産物の一層の振興を図ってまいりたいと存じます。
彦名干拓地につきましては、有機質肥料の投入を奨励し、地力の増進によりまして良質作物の生産を図るための「高度土づくり技術確立推進事業」に取り組むこととしております。
畜産振興につきましては、酪農農家の乳量と乳質の向上を図るための「乳用牛乳質向上推進事業」に取り組みますほか、「肉用牛定着化導入事業」、「飼料作物作付推進事業」、「優良種豚導入事業」等に取り組み、畜産農家の経営の安定に努めたいと存じます。
農業の担い手対策といたしましては、農業の中核的な担い手である認定農業者の育成支援のため、引き続き「農業経営基盤強化促進対策事業」の実施や農業経営基盤強化資金に対する利子助成をいたしますほか、経営感覚にすぐれた効率的かつ安定的な経営体の育成を図りたいと存じます。
優良農地の維持確保につきましては、農地の流動化の推進と育成すべき農業経営体への農用地の利用集積を図るため、「農地流動化加速的推進事業」に取り組みますほか、遊休農地解消対策のために平成8年から検討を重ねておりました「弓浜地区遊休農地対策事業」で各地区の意見集約ができましたので、各地区の代表者及び関係機関で組織する「仮称・米子市遊休農地対策協議会」を新たに設置いたしまして、早急に有効な対応策を煮詰めてまいりたいと存じます。
農業基盤の整備につきましては、単県かんがい排水事業として富益地区及び箕
蚊屋地区を、また県営で彦名土地改良総合
整備事業を実施しますとともに、団体営和田地区農道
整備事業を今年度で完了させることとしております。また、新たに箕
蚊屋地区に係る県営日吉津地区農業用河川工作物応急対策事業に着手することにしております。
市行造林事業につきましては、水源涵養を主目的に229ヘクタールにスギ、ヒノキ、マツの植林をし、保育管理に努めておるところでございますが、今年度は、市民参加による枝下ろし作業等の森林体験学習会の開催を予定しております。
松くい虫防除事業といたしましては、本年度初めて福万地区を中心とした10ヘクタールで実施されます樹種転換造林事業に対しまして、助成措置を講ずることといたしております。
漁業振興対策でございますが、昨年度の両三柳沖に引き続き、今年度も、西福原沖合に並型魚礁を設置し、資源管理型漁業を推進するとともに、引き続き皆生漁港改修事業を実施し、漁船の安全操業と漁業の効率化を図ることとしております。また、淡水魚試験研究育成施設内にアユの育成池を新築し、内水面の資源の維持増大を図ってまいりたいと存じます。
次に、商工業の振興についてでございます。
近年、社会情勢の変化に伴い、大型店の郊外への移転・進出はもとより、広い駐車場を完備したロードサイド店が建ち並ぶなど、商業の核が分散化した状況になっており、反面、中心商店街は衰退傾向にあります。このような傾向に歯どめをかけるため、昨年度、国の補助を受け、
中心市街地活性化基本計画を策定いたしました。
本年度は、その基本計画を実行性のあるものにするため、官民一体となった推進組織づくりに取り組み、ひいては事業主体となる「タウン・マネジメント機関」、いわゆる『TMO』の早期の設立を目指したいと考えております。さらには、基本計画の中で
中心市街地のゲートコアと位置づけております元町サンロードの「仮称・よりみち通り整備計画」の実施に向け、調査を開始することといたしております。
また、商工会議所と商店街振興組合が商店街内の銀行の空き店舗を利用して集客拠点施設を整備される「商店街空き店舗対策モデル事業」に対しましても、積極的な支援を行いますとともに、「にぎわいのある商店街づくり事業補助金」により、意欲的な商業者グループの研究活動に対する支援及び空き店舗対策等を推進することといたしております。
さらに、出店者が中心となって継続開催されている日曜街路市でございますが、市民の好評を得て、
中心市街地のにぎわいの創出に寄与しております。引き続き支援してまいりたいと存じます。
中小企業の経営の安定を図るための融資制度についてでございます。
今回、緊急経済対策特別金融資金、緊急経営支援資金及び中小企業取引安定化対策資金の新規貸付資金を中心とした財政措置を講じ、中小企業の資金需要に対応してまいりたいと存じます。そのほか、ふるさと融資無利子貸付金につきましても、大幅な補正措置を講じ、地域社会の活性化に寄与する民間開発計画を支援してまいりたいと存じます。
工業の振興対策でございますが、鳥取大学、米子高専、鳥取県産業技術センター等と地元企業との技術支援体制を強化するとともに、産・学・官の連携による新技術の開発に努めるなど、地域経済を支える産業の育成に努めてまいりたいと存じます。
企業誘致につきましては、低迷する経済情勢の中で企業誘致を取り巻く環境は依然として厳しい状況にありますが、企業誘致推進委員制度を有効に活用し、雇用の増大と本市産業・経済への波及効果が期待できる企業誘致の推進に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
流通業務団地
整備事業につきましては、一部、分譲を開始いたしましたが、今後も引き続き、積極的な進出企業の誘致広報活動を展開し、早期に完売できるよう努力いたす所存でございます。
雇用対策につきましては、景気回復のおくれから厳しい企業経営が続き、雇用情勢は依然厳しい状況でございますが、シルバー人材センター、パートサテライト及びファミリー・サポートセンターの運営の充実を図りますとともに、関係機関と連携をとりながら、若者の地元定着の促進、女性就業の促進、障害者雇用の拡大、高齢者雇用の確保に努めてまいる考えでございます。
観光の振興につきましては、交通基盤の整備に伴い、観光客の増加が期待される反面、長引く景気の低迷及び「瀬戸内しまなみ海道」の開通による影響が心配されているところでございます。このため、今春開園いたしました県立フラワーパーク「とっとり花回廊」を初めとした観光資源の活用、周辺市町村との連携を一層強め、滞在型観光地としての魅力づくりに努めるとともに、山陽・四国地域、京阪神・中京地域及び首都圏に向けた宣伝活動に加え、新たに九州地域への宣伝に取り組む考えでございます。
さらには、全面保存が決まりました妻木晩田遺跡群と皆生温泉との広域的な観光ルート開発につきましても、模索を続けてまいりたいと存じます。
また、高知市との連携をより深めるため、引き続き県と協調した「高知よさこい祭り踊り子隊」派遣、「南国土佐皿鉢祭」に観光コーナーを設置するほか、新たに愛媛県を対象とした宣伝活動を実施し、当地域への誘客に努めることといたしております。
まちづくりの柱となるコンベンションについてでございますが、昨年開館いたしました米子コンベンションセンター「ビックシップ」は、当初予想を上回る利用実績で県西部地域の経済に多大な波及効果をもたらしたものと考えております。
今後も、米子コンベンションセンターを活用したコンベンション誘致の推進を図る所存でございます。
崎津団地の
土地利用につきましては、その一部をJRAのウインズ用地として活用いたしますが、残る土地につきましても、アミューズメント施設用地として有効利用が図れるよう、最大限の努力をいたす所存でございます。
最後に、市民参加の市政の推進と
行財政改革及び
地方分権の推進についてでございます。
市民が誇りと愛情を持って暮らすことができるような魅力のある郷土をつくるため、市民みずからの積極的、自主的な参加による
地域づくりを推進していくことが求められています。そのためには、市政に対する市民の理解や情報を深めるため、市民が必要とする情報を正確に伝えることが必要です。本市では、市の保有する情報を請求に応じて公開することのできる情報公開制度の創設に取り組んでいます。本年4月にいただきました情報公開制度・個人情報保護制度懇話会の提言をもとに、条例案等の検討を行い、情報公開制度の平成12年度施行を目指したいと考えております。
広域行政の推進についてでございますが、多極分散型国土の形成や
地方分権の推進が今日的な課題として論議される中で、行政区域を超えて共通の課題を効率的に処理することは、今後、一層重要になってきます。
地方
拠点都市地域構成市町村及び周辺の市町村との連携のもとに、地方
拠点都市地域基本計画に掲げる
地域づくりの実現に向けて、鋭意、努力しますとともに、周辺市町村との合併問題について模索し、機運の盛り上がりに努めたいと存じます。
地方分権の推進を図るための法律案、いわゆる「地方分権一括法案」が今国会に提出されるなど、地方分権が実施段階を迎える中で、地方公共団体では、地方自治の新時代にふさわしい体質強化を図ることが急務となっております。
このためには、新米子市行政改革大綱の基本方針に基づく徹底した行政改革を断行するのはもちろんのこと、財政難を克服するため、英知を結集して、あらゆる打開策を模索し続けなければなりません。
また、
地方分権の推進目的である自主的・自立的な
地域づくりの担い手して、先見性と幅広い視野を備え、柔軟な発想と創造性を発揮できる職員を養成する必要があります。引き続き研修機関等に積極的に職員を派遣するほか、研修内容についても充実を図ってまいりますとともに、さまざまな機会をとらえ、職員の綱紀粛正を徹底し、市民の信頼にこたえてまいりたいと存じます。
以上、本年度の重要施策につきまして御説明申し上げましたが、何とぞ御審議の上、御賛同を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。
~~~~~~~~~~~~~~~
第4 議案第69号
○議長(平田 賢君) 次に、日程第4、議案第69号を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
森田市長。
○市長(
森田隆朝君)(登壇) ただいま御上程をいただきました議案第69号について、御説明を申し上げます。
議案第69号は、
米子市営住宅条例の一部改正でございまして、平成9年度から特定公共賃貸住宅を含んで建て替えしておりました市営陰田町住宅が本年7月末に完成することに伴い、その設置及び管理に関し、所要の整備をしようとするものでございます。
なお、入居申し込みに係る公募の関係上、先議をお願いするものでございます。
何とぞ御審議の上、御承認を賜りたいと存じます。
○議長(平田 賢君) これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(平田 賢君) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております本件については、建設水道委員会に付託いたします。
委員会審査のため、暫時休憩いたします。
午前11時21分 休憩
午前11時46分 再開
○議長(平田 賢君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。
議案第69号について建設水道委員長の報告を求めます。
22番中本実夫君。
○22番(中本実夫君)(登壇) 建設水道委員会の審査報告をいたします。
先ほどの本会議において当委員会に付託されました議案1件について、休憩中に委員会を開き審査をいたしました結果、議案第69号
米子市営住宅条例の一部を改正する条例の制定については、原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上、報告を終わります。
○議長(平田 賢君) 委員長の報告は終わりました。
それでは、ただいまの委員長の報告に対する質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(平田 賢君) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(平田 賢君) 別にないものと認め、討論を終結いたします。
これより本件を採決いたします。
本件に対する委員長の報告は、原案可決であります。
本件については、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(平田 賢君) 御異議なしと認めます。よって、本件は原案どおり可決されました。
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第5 議案第70号~議案第96号
第6 報告第 2号~報告第 8号
○議長(平田 賢君) 次に、日程第5、議案第70号から第96号までの27件及び日程第6、報告第2号から第8号までの7件、以上、34件を一括して議題といたします。
34件について、提案理由の説明及び報告を求めます。
森田市長。
○市長(
森田隆朝君)(登壇) ただいま御上程をいただきました議案第70号から議案第96号までの27議案及び報告7件について御説明を申し上げます。
初めに、
地方自治法第179条第1項の規定により
専決処分をいたしました7議案について御報告を申し上げ、御承認を賜りたいと存じます。
議案第70号は、地方税法の一部が改正されたことに伴いまして、米子市
市税条例の一部を改正いたしたものでございます。
今回の改正は、個人市民税の所得割につきまして、最高税率を現行の12%から10%に引き下げいたしますとともに、非課税限度額を引き上げ負担軽減を図るほか、個人住民税につきまして、所得割額の15%相当額、上限4万円の定率減税を実施することといたしております。
また、所有期間が5年を超える居住用財産を譲渡し買い替えた場合において譲渡損失の金額がある場合は、その金額を翌々年度以後3年度分の総所得金額等から繰り越し控除をする制度を創設いたしております。
そのほか、国のたばこ税の税率が引き下げられたことに伴い、その同率だけ市たばこ税の税率を引き上げることといたしております。
議案第71号は、平成10年度米子市一般会計の第8回
補正予算でございまして、本年3月市議会定例会で
補正予算を議決いただいたところでございますが、その後の市税、地方交付税及び市債等の決定に伴い、財源調整をいたしたものでございます。
第1条歳入歳出予算の補正については、市債等の決定に伴い、各普通建設
事業費等の財源振り替えを行ったものでございまして、
予算総額に変動はございません。
第2条繰越明許費の補正につきましては、用地補償手続等に不測の日数を要した葭津14号線
改良事業費ほか1事業費につきまして繰越限度額を変更いたしておりますほか、新たに県の繰越額にあわせ、道路事業負担金を翌年度に繰り越して使用することといたしております。
第3条地方債の補正につきましては、緊急防災基盤
整備事業費ほか11事業の起債限度額を確定額に基づき変更いたしておりますとともに、新たに農業農村
整備事業費の起債限度額の設定をいたしております。
議案第72号の平成10年度米子市
流通業務団地整備事業特別会計の第3回
補正予算は、造成工事費の実績に伴い、起債額を減額いたしております。その結果、1,570万円を減額し、補正後の
予算総額を39億8,042万9,000円といたしております。
議案第73号は、平成10年度米子市水道事業会計の第3回
補正予算でございまして、収益的収入及び支出につきまして、企業債利息の増加により営業外費用を増額いたしております。その結果、175万円を追加し、補正後の支出予定額を33億6,328万2,000円といたしております。
次の議案第74号から議案第76号までの3議案は、いずれも平成10年度におきまして赤字決算となりました特別会計の歳入不足を補てんするため、平成11年度の予算で繰り上げ充用の措置をいたしたものでございます。
議案第74号は、平成11年度米子市
住宅資金貸付事業特別会計の第1回
補正予算でございまして、1億4,213万2,000円の繰上充用金を追加し、補正後の
予算総額を2億2,571万1,000円といたしております。
議案第75号は、平成11年度米子市
高齢者住宅整備資金貸付事業特別会計の第1回
補正予算でございまして、107万2,000円の繰上充用金を追加し、補正後の
予算総額を3,516万1,000円といたしております。
議案第76号は、平成11年度米子市老人保健事業特別会計の第1回
補正予算でございまして、8,853万7,000円の繰上充用金を追加し、補正後の
予算総額を130億6,943万9,000円といたしております。
次に、
専決処分をいたしました7議案を除く20議案について御説明を申し上げます。
議案第77号は、米子市
市税条例の一部改正でございまして、地方税法の一部改正に伴い、個人市民税におきまして、特定扶養控除額を2万円引き上げ45万円といたしますほか、固定資産税におきましては、非課税措置の対象となる社会福祉施設の種類の整備に伴い、規定の表現を整理いたしております。
また、固定資産評価審査委員会の設置目的を固定資産課税台帳に登録された事項に関する不服の審査決定から、登録された評価額に関する不服の審査決定に見直しすることといたしております。
そのほか、延滞金の年7.3%の割合について、現下の低金利の状況を勘案し、当分の間、公定歩合に年4%を加算した割合とする特例措置を創設しようとするものでございます。
議案第78号は、米子市
固定資産評価審査委員会条例の一部改正でございまして、議案第77号と同様、地方税法の一部改正により、固定資産評価審査委員会における部会制度を廃止し、委員3人をもって構成する合議体で審査の申し出事件を取り扱うほか、書面審理における審査申出人の口頭での意見陳述の機会を付与しようとするものでございます。
議案第79号は、米子市
防災会議条例の一部改正でございまして、米子市防災会議の体制の強化を図るため、新たに陸上自衛隊第8普通科連隊所属の自衛官を委員に加えようとするものでございます。
議案第80号は、米子市
給与金条例等の一部改正でございまして、恩給法等の一部改正に伴い、退隠料及び扶助料の最低保障額を引き上げますとともに、寡婦加算の年額を引き上げようとするものでございます。
議案第81号は、平成11年3月31日以前に
給与事由の生じた退隠料、
扶助料年額の改定に関する条例の制定でございまして、議案第80号と同様、恩給法等の一部改正に伴い、給与金年額の基礎となる仮定給料年額を0.70%引き上げようとするものでございます。
議案第82号は、米子市
非常勤消防団員に係る
退職報償金の支給に関する条例の一部改正でございまして、消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律施行令の一部改正に伴い、
非常勤消防団員に係る
退職報償金の支給額を一律5,000円引き上げ、処遇の改善を図ろうとするものでございます。
議案第83号は、米子市
消防団員等公務災害補償条例の一部改正でございまして、
非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の一部改正に伴い、
非常勤消防団員等に係る補償基礎額、扶養親族等に対する加算額及び介護補償の額を引き上げ、損害補償の充実を図ろうとするものでございます。
議案第84号は、米子市
国民健康保険条例の一部改正でございまして、議案第77号と同様、地方税法の一部改正により、市税の延滞金の割合の特例措置が創設されたことに伴い、国民健康保険料の延滞金の割合について市税との整合性を図るため、改正しようとするものでございます。
議案第85号は、米子市
ホームヘルパー派遣手数料徴収条例の一部改正でございまして、国の定めるホームヘルプサービス利用者の費用負担基準の見直しに伴い、ホームヘルパー派遣手数料の負担額を改正しようとするものでございます。
議案第86号は、米子市
特別会計条例の一部改正でございまして、市営墓地
整備事業の実施に係る財務を処理するため、
地方自治法第209条第2項の規定により、米子市市営墓地
整備事業特別会計を新たに設置しようとするものでございます。
議案第87号は、漁港用施設用地として皆生漁港護岸の公有水面の埋め立てにより市の区域内に新たに生じた土地を確認することについて、鳥取県知事に届け出しようとするものでございます。
議案第88号は、町及び字の区域の変更についてでございまして、議案第87号と同様、皆生漁港護岸の公有水面の埋め立てにより新たに生じた土地に関し、町及び字の区域を変更することについて、鳥取県知事に届け出しようとするものでございます。
議案第89号及び議案第90号の2議案は、いずれも財産の取得についての議決の一部変更についてでございまして、用地交渉の進展に伴い、取得面積、取得価額等を変更しようとするものでございます。
議案第89号は、平成9年12月市議会定例会において議決を経ました米子流通業務団地造成事業用地につきまして、取得面積を2,670.29平方メートル追加し、19万6,981.58平方メートルに、また取得価額を1億1,747万8,144円増額し、40億5,832万75円に、議案第90号は、平成10年9月市議会定例会において議決を経ました市道
流通団地中央線改良事業用地につきまして、取得面積を452.47平方メートル追加し、7,752.58平方メートルに、また取得価額を807万5,224円増額し、1億3,94万7,93円にそれぞれ変更しようとするものでございます。
次の議案第91号から議案第93号の3議案は、いずれも下水道事業に係る
工事請負契約の締結及び変更契約について御承認をお願いするものでございます。
議案第91号は、直川雨水幹線その9工事につきまして、10業者を指名し競争入札に付しました結果、株式会社錢高組広島支店と2億2,155万円をもって、議案第92号は、大篠津皆生幹線その11工事につきまして、10業者を指名し競争入札に付しました結果、大成建設株式会社広島支店と1億8,375万円をもってそれぞれ
工事請負契約を締結しようとするものでございます。
議案第93号は、
工事請負契約の締結についての議決の一部変更についてでございまして、本年3月市議会定例会において議決を経ました中央ポンプ場動力計装設備改築工事につきまして、近接の既発注工事との合併積算により経費を調整したため、契約金額2億6,460万円を345万4,500円減額し、2億6,114万5,500円に変更しようとするものでございます。
次の議案第94号及び議案第95号の2議案は、平成11年度の米子市一般会計及び農業集落排水事業特別会計の第1回
補正予算でございまして、一般会計におきましては、今回、44億3,659万2,000円追加し、補正後の
予算総額を481億6,459万2,000円に、また、農業集落排水事業特別会計におきましては、2億1,418万9,000円追加し、補正後の
予算総額を7億8,193万7,000円といたしております。
議案第96号は、議案第86号でお願いをいたしております平成11年度米子市市営墓地
整備事業特別会計の新規計上予算でございまして、墓地整備に伴う事業費及び公債費を計上いたしております。その結果、
予算総額を2億3,718万1,000円といたしております。
議案第94号から議案第96号までの3議案は、いずれも政策的経費等、当初予算の肉づけ措置、公共事業費の追加及び新規
整備事業費を計上いたしたものでございますが、その内容につきましては、施政方針で申し上げたとおりでございますので。説明を省略さしていただきます。御了承を賜りたいと存じます。
なお、
専決処分いたしました議案第71号から議案第76号までの6議案並びに議案第94号から議案第96号までの3議案の平成10年度、平成11年度の一般会計、各特別会計及び企業会計の
補正予算の詳細につきましては、お手元に配付をいたしております予算説明書を御参照いただきたいと存じます。
次に、報告7件について御説明申し上げます。
報告第2号は、平成10年度米子市
繰越明許費繰越計算書について御報告するものでございまして、農地転用許可等に不測の日時を要した特別養護老人ホーム博愛苑建設事業費補助金外24事業につきまして、それぞれ年度内完成ができず事業費の一部を翌年度に繰り越して使用するものでございます。
報告第3号は、平成10年度米子市
継続費繰越計算書についてでございまして、継続費を設定し施行いたしております清掃工場
整備事業費につきまして、発電設備の選択に伴う、ごみ質再調査等に不測の日時を要したため、事業費の一部を翌年度に逓次繰り越しいたすものでございます。
報告第4号は、財団法人米子市開発公社外10法人の平成10年度の
経営状況の報告でございます。各法人の
経営状況の詳細につきましては、お手元に配付いたしております報告書を御参照いただき、説明を省略さしていただきますので、御了承を賜りたいと存じます。
報告第5号は、市営住宅の管理に関する和解について議会の委任による
専決処分を行ったものでございます。平成10年12月、市営河崎住宅に係る建物明け渡し等請求事件の訴えの提起をいたしたところですが、本事件について本年4月26日、相手方と別紙和解条項のとおり和解をいたしましたので、
地方自治法第180条第2項の規定に基づき、御報告を申し上げます。
最後に、報告第6号から報告第8号の3件は、いずれも市の義務に属する道路の瑕疵による
損害賠償の額の決定について、
地方自治法の規定に基づき、
専決処分いたしたものでございます。
まず、報告第6号は、本年1月、市道内浜街道線を相手方が自転車で走行中、くぼみに前輪がはまって転倒し、相手方の自転車を損傷させた事故に対して、その
損害賠償額を2,573円に、また報告第7号は、本年3月、市道日原石井線を相手方が普通乗用自動車で走行中、路肩のくぼみに左側前輪がはまり相手方の車両を損傷させた事故に対して、その
損害賠償額を2万9,610円に、また報告第8号は、本年4月、市道河崎団地北6号線を相手方従業員が相手方所有の軽貨物自動車で同市道の側溝を通過したところ、床版がはね上がり、相手方の車両を損傷させた事故に対して、その
損害賠償額を7万5,768円にそれぞれ決定いたしたものでございます。
以上、各議案及び報告について御説明を申し上げましたが、何とぞ御審議の上、御賛同を賜りたいと存じます。
○議長(平田 賢君) これより7件の報告について質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(平田 賢君) 別にないものと認め、質疑を終結いたします。
以上で本日の日程は、全部終了いたしました。
お諮りいたします。
本日は、これをもって散会し、明11日から14日までの4日間を休会とし、15日午前10時から会議を開きたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(平田 賢君) 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
本日は、これをもって散会いたします。
午後0時11分 散会...