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  1. 稲城市議会 1990-06-11
    平成2年第2回定例会(第11号) 本文 開催日: 1990-06-11


    取得元: 稲城市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-31
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                        午前 9時 4分 開会・開議 ◯議長(福島佐一君) ただいまから平成2年第2回稲城市議会定例会を開会いたします。  直ちに本日の会議を開きます。   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(福島佐一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、議長において   16番 榎本 茂樹君   17番 大河原克己君 を指名いたします。   ──────────────────────────────────── 3 ◯議長(福島佐一君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。  本定例会を開会するに当たりまして、議会運営委員会が開かれておりますので、委員長から報告を求めます。議会運営委員長。      〔議会運営委員長 高橋大助君 登壇〕 4 ◯議会運営委員長(高橋大助君) おはようございます。本日からの平成2年第2回稲城市議会定例会の開会に先立ちまして、6月8日に議会運営委員会を開催いたしまして、会期及び日程等につきまして協議をいたしておりますので、その結果を御報告申し上げます。  会期につきましては、市長提出議案及び一般質問、請願、陳情等を十分勘案いたしました結果、本日6月11日から6月22日までの12日間の中で十分審議ができるものと判断いたしました。会議の日程につきましてはお手元に配付してあります会期日程のとおりでございます。  なお、詳細につきましては、お手元に配付しております議会運営委員会報告のとおりでございます。今定例会の円滑な運営ができますようお願い申し上げまして、報告を終わります。 5 ◯議長(福島佐一君) 以上で議会運営委員長の報告は終わりました。  お諮りいたします。本定例会の会期は、ただいまの議会運営委員会委員長の報告のとおり、本日6月11日から6月22日までの12日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 6 ◯議長(福島佐一君) 御異議なしと認めます。よって会期は本日6月11日から6月22日までの12日間と決定いたしました。
      ──────────────────────────────────── 7 ◯議長(福島佐一君) この際、市長から発言の申し出がありますので、発言を許します。市長。      〔市長 山田 元君 登壇〕 8 ◯市長(山田 元君) 平成2年第2回市議会定例会の冒頭に当たり、最近におきます市政の状況につきまして御報告を申し上げます。  初めに、第2次稲城市長期総合計画の策定状況について御報告を申し上げます。平成3年度を初年度とする新たな長期総合計画につきましては、その基本構想部分について長期総合計画審議会での御熱心な審議をいただいてまいりましたが、去る6月2日に答申をいただきました。元年10月に審議会を設置いたしまして以来、7回の全体会と4回の分科会を開催いただきまして、各方面からの充実した御審議をいただき、お示しいたしました基本構想案について多くの御意見をちょうだいいたしました。今後につきましては、この審議会からの貴重な御意見を最大限尊重させていただきまして、より中身のある基本構想としてまいりたいと考えております。なお、審議会に諮問いたしました構想案につきましては、既に皆様にも御提供申し上げておりますが、ここでいただきました答申とあわせまして、策定の状況について御報告をさせていただくよう別に機会を設けさせていただきたいと考えております。  次に、平成元年度の各会計の出納閉鎖についてでございます。平成元年度各会計の経理につきましては、5月31日に出納閉鎖をいたしまして、それぞれの会計の経理が確定をいたしました。予定いたしました収支事務につきましては、一部の繰越明許費を除きまして、おおむね完了することができました。これも市議会を初めといたしまして、市民皆様の御理解、御協力のおかげでございまして、心より感謝を申し上げる次第でございます。実質収支といたしまして、各会計の翌年度繰越額は、一般会計4億 2,787万562円でございます。国民健康保険事業特別会計8,685万1,282円、土地区画整理事業特別会計 1,968万 7,983円、下水道事業特別会計 3,848万1,525円、老人保健特別会計451万 7,927円、受託水道事業特別会計はゼロといたしております。病院事業会計は 5,021万 3,256円の純損失となりましたが、その損失額については全額、前年度繰越利益剰余金により補てんをいたしております。以上のとおり決算されておりますことを御報告申し上げます。  次に、ガーデンシティ多摩90は、ことしから稲城、多摩、八王子の3会場で開催することになりました。4月28日から30日の3日間開催いたし、各市ともそれぞれに特色のあるイベントが盛大に行われました。稲城市では「花と緑・であい・ふれあい」をテーマに、向陽台城山公園を中心といたしまして、ステージ広場など6つの会場で約9万 8,000人の市民の方々の御来場がございまして、緑の啓蒙、普及を通じて、市民の皆様の交流を促進し、あわせて今後の稲城の町づくりに寄与することができたものと考えております。  次に、第11回を迎えました多摩川清掃についてでございますが、4月15日実施をいたしました。本年は参加団体50団体、約970人の市民の皆様の御参加をいただきました。収集いたしましたごみは約 6,800キログラム、2トントラックに9台分の成果をおさめることができました。ここで、当日御協力いただきました皆様方にお礼を申し上げますと同時に、身近なレクリエーションの場でもあります多摩川の自然を守るためにも、私たちの手できれいな川にしていかなければならないと痛感をいたしております。今後とも市民の皆様の御協力をお願い申し上げる次第でございます。  次に、仮称第二多摩川原橋関連事業計画につきましては、市街地交通対策特別委員会の皆様を初め議員の各位には一方ならぬ御理解、御協力をいただいておりますことに対しまして、深く敬意と感謝を申し上げます。特に、市街地交通対策特別委員会の皆様方に中心となっていただきまして、市民の方々と稲城市並びに道路公社との話し合いの場をつくっていただきまして、5月26日に今後の話し合いのスタートとも言える協議をする場を設けていただきました。市といたしましても今までに増して努力をする所存でございます。なお、去る6月7日、市の都市計画審議会に諮問いたしましたところ、本案につきまして原案どおりお認めをいただいたところでございます。御報告を申し上げますと同時に、今後とも御協力をお願い申し上げる次第でございます。  次に、南武線関連事業についてでございますが、南武線連続立体高架化都市計画道路、そして3駅の駅前広場等の都市計画の素案について、東京都並びにJR東日本及び稲城市の3者による地元説明会を4月24日から26日の3日間にわたり開催をいたしまして、3会場で約350名ほどの御出席をいただきました。このたびの説明会の開催は関連事業が本格的に動き始めることを意味するものでございますが、今日に至るまでの間、市議会並びに市民の皆様方の御理解、御尽力に対しまして感謝をいたしますと同時に、今後とも御支援、御協力を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。  次に、春の交通安全運動についてでございますが、本年4月6日から16日までの10日間実施をいたしました。多摩中央警察署並びに交通安全協会の協力をいただきまして、例年実施をいたしております街頭指導や交通安全の啓蒙のほか、本年は特に問題となっております路上駐車の一掃のため夜間のパトロールを行い、路上駐車の指導を実施し、交通事故の撲滅に努めてまいりました。今後も関係団体の協力をいただきながら、交通安全対策の充実に向けて、さらに努力を傾注いたしたいと存じます。  次に、国際交流の関係についてでございます。まず、国際化がさまざまな視点から課題とされてきておりますが、稲城市におきましてどのような指針を持つべきかなど、意見や情報を得る一つの機会として、5月25日に国際交流シンポジウムを実施いたしました。基調講演、パネルディスカッション、交流会の3部構成で行いましたが、外国人の参加も合わせ170名の御参加をいただき、大きな成果を上げることができたと存じます。  次に、カナダからのホームステーについてでございますが、ブリティシュコロンビア文部省環太平洋交流計画により、ハンズワース中学校から第二中学校へ2人、第五中学校へ3人の女子中学生が5月10日から17日まで、稲城でのホームステーと学校生活を体験いたしました。それぞれの学校で授業を受けましたのは5日間でございましたが、言葉や生活、文化の違いを肌で感じ、相互の生徒たちにとって貴重な体験となったものと存じます。国際化が進む中で、こうした催しが行われることは大変心強く、関係者の方々に敬意を表する次第でございます。  次に、篤志の御報告でございます。御篤志をいただいております。初めに、大丸にお住まいの吉野孝男さんから100万円、矢野口にお住まいの原田スギさんから─原田スギさんは前の議長さんの奥様でございます─100万円をいただいております。社会福祉に役立ててほしいとの御寄附をちょうだいいたしております。今回、稲城市社会福祉協議会の福祉基金として活用させていただく補正予算に計上をいたしております。次に、東長沼にお住まいの久保井富蔵さんから─和船の方でございますが、100万円の御寄附をいただいております。久保井さんは市が製作をお願いいたしました和船の製作費163万 2,000円の中から100万円を将来の博物館等の建設費に充当してほしいとの御意向でございます。御本人の意に沿いまして、有効に活用をさせていただきたいと存じます。続きまして、国際ソロプチミスト稲城から、国際識字年並びに3月24日のべンチャークラブ認証記念に当たりまして、市立図書館に点字日本語ワープロ一式を御寄附いただきました。このワープロは、視覚障害者のために開発されたものでございまして、今後障害者サービスに役立ててまいりたいと考えております。次に、稲城青年会議所から、創立15周年記念事業として去る4月30日の記念式典の席上におきまして、稲城カルタのイラストマップとジャンボカルタ及びスライドを御寄附いただきました。それぞれ有効に活用させていただきます。  これをもちまして、簡単でございますが、現在までの行政運営の概要について御報告を申し上げ、行政報告といたします。以上でございます。 9 ◯議長(福島佐一君) 以上で市長の発言は終わりました。   ──────────────────────────────────── 10 ◯議長(福島佐一君) 日程第3、一般質問を行います。  一般質問の方法は従来のとおりであります。よろしく御協力のほどをお願い申し上げます。  通告の1番、森山功君の一般質問を許します。20番。      〔20番 森山 功君 登壇〕 11 ◯20番(森山 功君) 全体で大きく分けて7項目の質問をいたします。そのうちの1、2、3項目、これは交通、電車、バス問題などです。これまでも質問をしたりしてきておりますけれども、改めて今回は特に京王相模原線が橋本駅まで延びたという中で、乗客が非常に多くなってきて、混雑解消というような要望が非常に強いという中で、京王電鉄、そして京王バスへ本社交渉などを行ってまいりましたけれども、ここに寄せられた皆さんの声のそのうちの幾つかを質問するわけですが、特に行政のやはり果たす役割というのは大きいものだというふうに思っておりますので、改めて質問を行い、そして改善のために努力されるようお願いしたいと思います。  第1点目、自転車置き場の改善ということですけれども、矢野口のよみうりランド駅あるいは稲城駅が主ですけれども、この中でよみうりランドの駅の問題で言えば、皆さん御承知のとおりだと思いますけれども、非常に乱雑に置かれているわけなのです。京王線の高架下ということもあるのかもしれませんけれども、行政の側としてのそこでの整理といいますか、そういうことが行われていないということなどもあって、せっかくあるスペースも非常に乱雑に置かれているために使い勝手が悪い。特に歩いて通るにはやっとという、これだと一番問題なのはやはり体に障害のある人たちの歩行ということになるわけですけれども、そういう点から、一つはちゃんと置けるようなそういう、ここでスタンドと書いておりますけれども、スタンドという言葉がいいかどうかわかりませんけれども、自転車を固定して立てるということです。そして、整理員などを派遣することによって整理もしていく、こういうことが必要なのではないか。  照明という問題については、これは自転車置き場のいわゆる全体の明かりの問題ですけれども、明かりがないと、また暗過ぎると、自転車にかぎをかける、その中でも数字でかけるかぎがあるのですけれども、こういうかぎのかけ方をしている人は全く見えなくて、本当に困っているということもあるわけです。一番安全なかぎのかけ方なのですけれども、そういうことをやれば、今度は見えないがために外すときに困るという問題なども出ておりますので、やはり自転車置き場として利用しているところについては、夜間の照明などについても改善していかなければいけないだろうというふうに思いますので、こういったことなどについて質問をします。  2点目の京王相模原線サービス改善についてでありますけれども、混雑の解消というのが圧倒的な利用客の皆さんからの声なのです。稲城駅で見ておりましても、快速電車などは本当にもうやっと乗るような状況があるわけなのです。その解消のためにはやはり電車の本数をふやしていくということが必要でありますけれども、そういうことになりますと、今度は、いわゆる新宿から八王子方面への本線、こっちの本数との関係がありますので、本数はほとんど目いっぱい出ているということで、結局は今のところはいわゆる車両の編成を長くしていくという、これしかないということなのです。そうすれば今度は調布の駅でのホームの延長問題だとか、こういうものもあるわけで、当面そういう形でも改善をしていかなければいけないというのは、これは京王電鉄側もやっぱりそういう認識は持っているのですけれども、問題はやはり同時に調布から笹塚までの間の複々線化、こういうことが一番根本的な解決のためには必要だと、これはだれが見ても明らかなことだと思うわけなのです。  そういう点では、今度は電鉄だけではなくて、行政の側のやはり対応というのが迫られてくるわけなので、そういったことで、稲城市だけの問題ではないのですけれども、関連市などとも一緒になって東京都や国に対してやはり複々線化のために要望していくことが必要だろう。とりわけ稲城、多摩、八王子というところは多摩ニュータウン建設事業の中での相模原線であるわけでありますので、人はどんどん住んでもらうけれども、その住んだ人たちが今度は交通手段を通してあちこち出かけるときに困難を来すというようなことでは、本当の意味での住宅建設にならないというふうに思いますので、こういった点について伺うわけです。  それから、稲城駅、ここでは若葉台の駅ということも出しておりますけれども、今、朝は通勤快速というようなことでとまりますが、やはり市民の皆さん、また通勤者の皆さんからすれば、快速停車駅にしてほしいというのが強い要求でありまして、何で稲城駅に快速がとまらないのだというようなことで声が寄せられておりまして、そういう中でも稲城駅だけとめろというのではあんばい悪いのではないかというようなことで、いわゆる調布の駅から橋本方面へかけては、1つの駅だけとめないだとか、とまるだとか、そういうことじゃなくて、全体の駅をやはりとめることによって、調布から快速にしていくといいますか、こういうことが必要なのではないかという声になっているわけです。稲城の駅ということだけ言っては悪いからという声もありますけれども、そういう点で、やはり快速の停車駅に一日も早くしていく。  それから、橋本駅から調布駅間の増便の問題ですけれども、御承知のように稲城駅の場合は快速もとまっていないので、20分に1本ぐらいしか通常はとまらないわけです。大変本数が少ないというようなことで、しかもかつてと違って、今は乗客も多くなっているわけですから、当然本数をふやしていくことも必要だろう。そういうことを通して利用者へのサービスの改善をする必要があると思いますので、この点も伺います。  次のエスカレーターの設置など、駅舎改善についての問題ですけれども、早くできた駅ということもあって、エスカレーターはついていない。階段のみということで、特に足の弱いお年寄りなどから、こういう要望が強いわけなのですけれども、この要望にこたえていくことが必要だろう。駅舎の改善の問題は、例えば稲城駅の場合で言えば、これはどうも行政とかかわりがあるらしいのですけれども、稲城駅南側のいわば開発といいますか、第一土地区画整理の部分ですけれども、それの排水施設が線路の上を通っているわけなのですが、あれとのかかわりであるとするならば、駅舎の改善というのは、一つはあそこの出入り口をもっと広げていく、そうして売店などについてもきちんとしていく、スペースももっと広げるということになると、いわゆる今線路の上を通っている排水路というのか、この上を使わなければいけないわけなのですけれども、そういうことがまた必要だと私は思うのですが、そういう点ではあの排水路の問題も含めて考えていかなければいけないので、京王電鉄側、そして稲城市としてはどうなのかと、こういう点などの調整も踏まえた形での改善策も考えていかなければいけないだろうというふうに思いますので、この点を伺います。  3番目のバス路線の新設の問題です。もう既に何回もこの問題では質問したりしておりますけれども、1点目の新設問題ですが、向陽台、そして三和の前を通って、市立病院へという、あるいはその先の桜ケ丘方面への路線の新設がどうしても必要だと思うのです。大体あっちから市立病院方面のバスがないために南多摩駅へ通勤する人たちはみんな自転車か歩行で行くわけなのですけれども、あそこの三和の前のところから、南多摩駅方面へ駆けていく人が多いのです。そういうような不便な状況でありまして、しかも市立病院へということになれば、向陽台といえどもかなりお年寄りも多いわけなのですから、そういう交通の便が何もないということの中で強い要求として出ておりますので、この点について改めて伺います。  それから、市立病院─矢野ロ─市役所─稲城駅、これまで市立病院から矢野口方面へかけた路線の新設といいますか、こういうことを皆さん望んでおられたのですけれども、そうして交渉などもしてまいりましたけれども、そうしたら今度は矢野口の部分でのバスの折り返し所の問題だとか、いろいろそれを理由にしているわけなので、ならば折り返し所がなくてもいいようにするには、市役所の方まで、もっとも大丸から市役所まで非常に不便だということもありまして、そういうバス路線があっていいのではないかというのが、大丸方面の特にお年寄りの願いでありまして、そういうことで市立病院から矢野口へ、そして市役所-稲城駅というような形での路線の新設はどうなのかということでありますので、ひとつ前向きな御答弁をお願いしたいと思います。  ここでの次の平尾団地─稲城駅、そして市立病院への問題ですが、いわゆる駒沢学園への乗り入れをやめたらどうだろうかということです。そして、逆に新百合ケ丘から駒沢学園へ行くバスは平尾団地に乗り入れることも必要ではないのではないかということでございます。そして、増便を図っていく。平尾団地から稲城駅へ向かわれる皆さんは、いわゆる駒沢学園でおりる人というのはほとんどいないわけなのですから、当然そういう点では何も駒沢学園まで乗り入れなくても、新百合ケ丘からの駒沢学園行きのバスもあるわけですから、そういう形での乗り入れ問題を改善しなければいけないだろうと思うのです。新百合ケ丘から駒沢学園へ行くバスは、これまたほとんど駒沢学園まで行く人ばかりということで目いっぱいなのですから、そういう点では平尾団地乗り入れなどをやらないでもいいのではないか。時間のロスなども含めて考えて、増便を図ったらどうだろうということであります。そうしないと、坂浜の途中の皆さんが市立病院まで行こうと思ったって、いっぱいで乗せてもらえなかったというような問題が解決しないわけです。そういうことの解消のためにも駒沢学園あるいは平尾団地乗り入れの問題などについての改善策を考えるべきであろうというふうに思いますので、この点を伺います。  4番目の低所得者住宅、高齢者住宅の建設についてでありますが、これも再三私が質問したりしておりますけれども、5月29日に生活と健康を守る会、全都的な「生活と健康を守る会」が東京都の福祉局交渉などを行ってきております。これも生活と健康を守る会がこの交渉に向けて、いわゆる要求アンケートといいますか、こういう取り組みをやりまして、さまざまな要求などが出されて、それらを東京都交渉で行っておるわけです。ここでのいわゆる高齢者、低所得者のための住宅の建設問題、これは全都的には深刻になってきているわけなのですけれども、同時に稲城市民にとってもやはりこの問題は大変な事態になっている。もう再々言ってきていることですけれども、木造住宅、アパートなどの建てかえ、そういう中で立ち退いた場合に、またその同じ家主さんの新しく建てたところへ住むに当たっても、この住みかえに伴う家賃の増額などの問題、それから家賃について2年に1回更新をしていくという契約が事実上やられている。法律的にそういう義務化はないのですけれども、しかし2年契約と言われれば住む側にとってはそれに応ぜざるを得ない。そして、この契約更改に伴った家賃の増額など、あるいは立ち退いた後での別なところに住みかえる場合の、そういう点からの家賃の差額だけでなくて、さらに敷金その他によって、一時的に最初に払わされるという問題などもあって、低所得者、また高齢者世帯など本当に大変な思いをしておられる。衣食住、人間生きるに当たっての最低欠かすことのできない問題であるわけですが、その住そのものが侵されている、こういう事態になっているわけですので、当然低所得向け住宅、また高齢者向け住宅を建てることは行政の責務だというふうに思います。  都営住宅の建設問題では、住宅局の言い分から言わせれば大体こういうことです。低所得者住宅、すなわちそれを行政の側で好まないといいますか、来てもらっては困るという、これはぶっちゃけた話なのですけれども、そういうようなことで消極的にみんな対応する。もともと大量に建てるつもりのない住宅建設でありますけれども、それでも東京都が都営住宅の建設を行おうとする場合に、地元の自治体の対応が消極的だということからなかなかできないという問題も出ているのです。そういう点で、稲城市では一体どうなのかということを問いたいわけなのです。多摩ニュータウン事業の中での住宅建設がどんどん進んでいるわけでございますので、そういう中での低所得者向け住宅、あるいは高齢者世帯向け住宅などを大いに建てていく、こういう要求もするべきだろうと思いますので、この点伺いたいと思います。  それから、ひとり暮らしのお年寄りの住宅の問題ですけれども、既に議員提案で条例案を具体的に提案したりして、残念ながら否決をされてきたというようなこともありますが、議会の皆さん、そのときはそうだったかもしれませんけれども、行政の動き方一つによっては対応もまた変わってくるだろう。この間反対したから今度賛成に回ったときに何だというようなことは絶対に私は言いません。それはもう行政が提案してきたならば、大いにまたやはり市民の立場に立って改めていくべきだろうと思いますので。残念ながらひとり暮らしのお年寄りに対しての住宅、今まで都営住宅で対応すると言っておりますけれども、全然そんな甘っちょろいわけではないのです。この間、6月6日から13日まで母子世帯向け、老人世帯向け、そして心身障害者世帯向けの住宅、合計6世帯募集しております。たった6世帯ですよ、稲城市で。しかも、単身者の、いわゆる高齢者の単身世帯向けは、全くゼロなのです。わざわざ募集の紙の中に書いてあるわけです、「単身者のための住宅の募集は12月に行います」と。そのときに稲城でそういう募集が実際あるのかどうかだって確約が何もないわけですから、全都的な募集でしかないわけですから、都営住宅があるからそれで対応しますといったって、そんな甘っちょろくないことは、ますます今回の募集の内容いい見てももうはっきりしてきているということでありますので、やはり独自にそういう点では単身者向けの住宅建設を行うべきだろうというふうに思いますので、改めてこの点を問います。  5番目、中央公園(一部供用の場所)にトイレ、水道施設をということです。中身はほんの小さいことなのですけれども、お金は大してかからないというように、行政の全体予算から見れば、大してかかる予算ではないと思いますが、いわば中央公園の建設事業が行われておりますけれども、その下の方、坂浜の甚吾谷戸と言っていますけれども、そこの部分、一部既に公園ができ上がっておりまして、そして公団管理ということでの供用がされているわけなのです。非常にそういう点ではいい場所であり、また自然の豊かな地域でありますので、あそこに散歩に行かれたり、遊んだりしている人も結構多いのですが、ところがトイレがないために、また水を飲むにしても、例えば握り飯などを持ってきて、そこで御飯を食べるにしても、お湯、お茶など持ってこなければ全然だめ。水道施設、そしてトイレがあればいいなと。特に、トイレの問題では付近の民家の皆さんのところへ飛び込んでいって、貸してくださいということで対応していられるのですけれども、民家の方からしても、そうたびたびではやっぱりあれなもので、何とかトイレ、水道施設などをつくっていただきたい。将来的な方向としては中央公園全体の中での位置づけなど必要でしょうけれども、とりあえず言っているのはそういうことですから、今の公団管理のもとでの供用、利用しているという中でそういう要望が出されておりますので、ひとつ対応していただきたいと思います。  6番目、鶴川街道の交通安全対策についてということですが、鶴川街道そのものを拡幅整備する事業、また三沢川の拡幅整備事業などが行われております。だから将来的には道路も広がり、また三沢川も新しくできて、そして側道を利用したりして、特に歩行者、自転車通行者などには大変よくなっていくことはもうはっきり見えるのですけれども、残念ながらそれに時間がかかるわけですから、今の鶴川街道の状況の中で安全対策をという声は、この間の坂浜での死亡事故などを契機にますます強くなっておりまして、ですから当面今の鶴川街道の幅といいますか、そういう中でもっともっと安全対策を考えていかなければいけないだろうというふうに思います。  例えば、この間死亡事故があったところでは、あそこはこっちから坂浜の方へ向かっていくと、左側にガードレールがあるわけなのですけれども、ガードレールの外側というのかしら、言ってみれば歩道部分といいますか、そっちの方は急に低くなっているわけで、大体歩いて通ることそもそもがもう難渋するようなところなのです。当然、そうなると歩行者といえども場合によっては車道の側を通らざるを得ない。特に、何といいますか、こっちから見て左方の土手の部分あたりが雑草などがうわっとかぶさったりしていれば当然通りづらいわけですから、言ってみればそういうものも含めての整備をしていかないと、ガードレールの大体車道側といいますか、そっちの方が通ったから悪いのだというような言い方もされかねないわけなので、そういったようなことで歩道なら歩道、今の広さの中で目いっぱい改善をしていくということをやらなければいけないのではないか。人の命の問題ですよ。この間1人亡くなっているのですから、そういった人の命の問題であるということをまず最優先にしていくということが必要だろうというふうに思いますので、今例え話で言っているわけなのですけれども、百村から坂浜へかけての鶴川街道の安全対策について、改めて問うていきたいと思いますので、よろしくお願いします。  7番目の多摩弾薬庫跡地での軍事訓練中止要求と返還運動についてということですが、軍事訓練はやめなさいということで議会も全員一致でそういう決議をしたりしておりますけれども、ところがそういう決議をしたら途端にというわけではないのですけれども、最近本当にたびたび軍事訓練をやっている。あの決議をしてから2度目ですか、もう。4月の訓練のときにはいわゆる警備員の警備訓練ということだったのですけれども、何言っているのだということで、あそこへ抗議に私らは言って、ゲート前でもいろいろやりとりしたのですけれども、向こうの言う警備員というのは何のことはないのです。警備員というのはあそこの門に立っているああいう警備員の訓練のことかと思ったら、そうではなくて、警備員というのはMPなのです。憲兵なのです。憲兵の訓練なのです。憲兵隊のいわゆる警備、弾圧訓練なのです。そういうことが稲城市の中でやられているわけなのです。本当にひどいことなのです。大体地球の裏側から来て、何で日本の、しかも稲城でそんなことをやらなければいけないのかという問題がありますけれども、そういう意味では多摩弾薬庫跡地は即時に返還するよう怒りを持って要求していく。今まで要求しています、していますと言ったって、市民にもさっぱりわからないのです、何をやっているのか。市民とともにこんなあほなことやってやがるということで、多摩弾薬庫跡地の返還要求運動をまず声高らかにしていく、これが必要なのだろう。  軍事訓練の問題でも、同じやめてくださいよという要求にしても、おっ取り刀で、何か言ってきたら半分逃げようかというような姿勢でやっていくようではやっぱりだめなので、では姿勢がちゃんと保てるか、担当の方で保てるかどうかというのは、これはやっぱりトップ、長の姿勢いかんなのです。長の姿勢がはっきりしていなければ幾ら担当部や担当の課、係などが、仮に議会で決議しているのだから、一生懸命そのようにやりましょうと思ったって、ほどほどにということになるのです、長の顔色も見なければいけないわけですから。そういう点ではいわゆる長の姿勢が一番大事ということなのです、市長さんの。その市長さんの姿勢がどうなのかという点では、市民から見てもさっぱりわからないということでありますので、この軍事訓練の問題と跡地返還要求問題、こういった問題について改めてお伺いいたします。以上です。よろしくお願いします。 12 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。      〔建設部長 本橋忠一郎君 登壇〕 13 ◯建設部長(本橋忠一郎君) おはようございます。1点目と5点目と6点目につきましてお答え申し上げます。  駅周辺における自転車置き場の改善についてお答えいたします。現在、市内駅周辺の自転車置き場の現況は、JR南武線矢野口駅には3カ所、稲城長沼駅につきましては3カ所、南多摩駅につきましては2カ所と、本年度におきまして川崎街道より向陽台入り口に2カ所予定しているところでございます。京王線稲城駅につきましては3カ所、よみうりランド駅につきましては、高架下の現在利用箇所に乱雑に置かれている状況を改善するために、京王電鉄と現在交渉しているところでございます。御質問のスタンド式固定型の自転車設備による整理整とん及び効率的土地利用については、JR南武線につきましては御承知のとおり南武線の高架事業という計画がございますので、これらにあわせて検討をしてまいりたいと存じます。  京王線につきましては、稲城駅につきましては、今後の土地利用の状況を見ながらあわせて検討をしてまいりたいと存じます。また、京王よみうりランド駅につきましては、先ほど申し上げましたように京王電鉄と利用形態につきまして協議し、よりよい整理方法を検討してまいりたいと存じます。  次に、自転車置き場の照明でございますが、設置の都度現状に合った照明施設に努めておりますが、今後も利用者の御意見をお聞きし、改善するものにつきましては可能な限り対応してまいりたいと存じます。  自転車の整理、誘導につきましては、高齢者事業団の協力を得て、朝7時より10時まで実施しておりますが、整理時間後に利用者が乱雑に置いていく場合もありますので、利用者が所定の場所に置くように指導、啓蒙してまいりたいと存じます。一方、駅から近距離の方の自転車利用につきましては今後も自粛するよう啓蒙をあわせて進めてまいりたいと存じます。  次に、稲城中央公園内坂浜甚吾谷戸上の整備について、お答え申し上げます。稲城中央公園は昭和61年度より事業着手し、平成5年度までの予定で事業の実施を進めているところでございます。坂浜甚吾谷戸上の部分につきましては、昭和62年、63年度で整備を進めてきており、平成元年度に公団管理のもとで一部開放しているところでございます。この部分につきましては、約 6,500平方メートル程度の面積でございますが、施設といたしまして西側の部分にはコンビネーション遊具を設置し、児童の健康づくりに役立てることを目的としてセットしております。それ以外は芝生を張り、多目的広場としての整備が図られています。御質問のトイレの設置や水道施設につきましては設置する方向で現在関係機関と調整を図っているところでございます。  鶴川街道の歩行者や自転車利用者の交通安全対策についてお答えいたします。百村、坂浜地区の現状道路に歩道がなく、歩行者や自転車利用者が非常に危険な状態にある現状で、安全に通行できる施設の確保を一日も早く何らかの方法で実現することに努力しているところでございますが、残念ながらいまだに現実に至っておりません。この解決のために現在東京都で進めております百村荒井坂付近から駒沢学園入り口付近までの新鶴川街道拡幅促進と新三沢川の改修の促進を図っていかねばならないと存じます。市といたしましても、本事業の促進要望はもとより、事業の円滑な推進のため事業を可能な限り進めていますが、用地買収が計画からおくれがちの現状でございます。こうした現状のもと鶴川街道の拡幅事業につきましては、用地買収がなされた部分を活用した歩道の設置を要望しているところでございます。また、三菱自動車付近から荒井坂付近までにつきましては、新三沢川の管理用通路を利用し、歩行者、自転車利用者の安全を確保すべく都と交渉中ですが、用地買収がおくれているのが現状でございます。今後とも東京都に対し買収の促進と早期事業の実施を引き続き要望し、安全対策を図ってまいりたいと考えております。 14 ◯議長(福島佐一君) 企画部長。      〔企画部長 渡辺雅弘君 登壇〕 15 ◯企画部長(渡辺雅弘君) 2項目目でございます。  京王新線は長年の念願でありました横浜線橋本駅までの延伸が本年完成し、より大きな機能を果たす路線となってまいりました。このことは利用者の急増を招き、調布以東、つまり新宿方向ですが、混雑がより増大しているのが実態であります。今後は計画に沿った複々線化が強く望まれるわけでありますが、複々線化計画を取り入れていくためには4線高架方式にしていかなければならないということで、現状では用地買収が伴うため非常に難しいということであります。したがいまして、混雑解消の方向として、当面は6両編成の各駅停車を8両化にし、その後に10両化編成に向けて取り組んでいく計画であるということであります。今後とも計画実現に向け要望してまいりたいと考えております。  利用者サービスの改善について、まず快速電車の稲城駅停車につきましては、かねてより京王帝都電鉄に対してその実現方につきまして強く要請をしてきているところでございます。会社側は快速電車を停車させる基準としまして、駅の乗降客数及び停車駅のバランス等にあるとしております。現在、乗降客数は稲城駅で約 9,300人、若葉台駅で 4,700人程度でございます。ニュータウンの入居を初め区画整理事業等により稲城駅の乗降客数はふえておりますが、現在の快速電車停車駅の実態を見てみますと、その実現はまことに厳しい状況にあると言えます。しかしながら、稲城駅に快速電車の停車につきましては引き続き要望を続けてまいりますが、当面通勤快速の運行時間枠の拡大、特に夕方の時間帯の実現について要望し、利用者のサービスを図ってまいりたいと考えております。なお、増便につきましては調布駅と京王線本線の線路の構造上の問題から現在のところ難しいということでございます。  次に、エスカレーターの設置につきましては、鉄道利用者の利便性向上のため年々増加しておりまして、京王相模原線におきましてもターミナル駅を中心に設置がされております。これらの設置は乗降客の多い駅と、改札口とホームの高低差がある駅を組み合わせ、鉄道事業者の整備計画や改修計画に基づいて設置されるもののほか、地元の負担により設置される例もあるようでございます。いずれにいたしましても、鉄道事業者の整備計画や改修計画に乗りおくれないよう要望してまいりたいと考えております。  4項目目の(1)でございます。御案内のとおりニュータウン内の住宅建設につきましては、住宅ニーズの変化にこたえ、幅広い所得層や生活様式にも対応できる多様な住宅供給を目指しているところでございます。今まで入居されました向陽台地区につきましても都営住宅を初めとし公団集合住宅賃貸、分譲、民間集合住宅分譲、建物付宅地分譲等の多様な供給を行ってきているところでございます。御質問の都営住宅の比率を高める件につきましては、ニュータウン事業の指針であります多摩ニュータウンにおける住宅の建設と行財政に関する要綱の中で都営住宅は全体戸数の20%までが可能でございます。向陽台の東側の地区におきましても、都営住宅!85戸の住建協議が終了し、平成4年3月入居を目指し建設が進んでいるところでございます。  また、高齢者住宅の建設でございますが、ニュータウンの稲城地区の特質と申しますか、丘陵地の開発のためどうしても高低差が生じてしまい、歩行者等の動線の確保は坂道や階段でこの処理がされており、老人向け住宅として積極的に計画するには地形的に厳しい地区であろうと考えております。しかしながら、社会的に高齢化等が進む中ではこのような住宅対策は必要でございますので、各住宅供給事業者に対しまして、老人と同居が可能な間取りや、2世帯が隣接して居住できる住宅などを含め、住宅建設協議の中でスロープや手すり、滑りどめなどの高齢者対策を要請してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、居住者の年齢や所得階層が偏らないよう、さまざまな形の住宅供給を図り、居住者が安心して住める町づくりを進めていきたいと考えております。  7項目目でございます。多摩サービス補助施設での訓練につきましては、かねてより訓練の通報時には本施設がレクリエーションを中心としたサービス施設であること等にかんがみ、施設の目的に合った使用をされるようその都度申し入れを行ってまいりました。さらに、横田防衛施設事務所長に対しましても、直接同様の申し入れを行ってまいっております。今後も引き続きこのようなことのないよう、また本来の施設利用が図れるよう申し入れをしてまいりたいと考えております。自然環境に恵まれたこの施設が返還され、市民が自然と触れ合える公園として整備がなされるよう、関係市及び東京都の協力を得て、関係機関に要請を行ってきているところでございます。この施設は日米安全保障条約に基づき提供されている場所でございますし、明るい見通しが立っていないのが現状でございます。今後とも返還に向け地道な努力をさらに続けていきたいと考えております。 16 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。      〔市民部長 玉野修身君 登壇〕 17 ◯市民部長(玉野修身君) 3項目目についてお答えいたします。  向陽台の入居が開始され2年差経過し、入居者数も 5,000人を超えております。向陽台のバス運行は向陽台─稲城駅と稲城駅─向陽台─市立病院または聖蹟桜ケ丘の2系統が運行されておりますが、主要運行系統として向陽台─稲城駅となっておりますので、入居者の増加に伴い、本年4月から朝の通勤時間帯に6便増加しております。御質問の向陽台三丁目─三和前─市立病院の新設路線につきましては、入居に伴う利用実態、今後の向陽台及び2住区の入居計画などの中で、バス事業者及び住宅・都市整備公団と今後とも協議してまいりたいと存じます。  次に、市立病院─矢野ロ─市役所─稲城駅の路線新設でございますが、平尾─市立病院間のバス運行時の経緯によりまして、バス事業者間の状況を踏まえ川崎街道路線の拡充を要請しているところですが、川崎街道、鶴川街道によりバス会社間の問題もあり、路線の延長、新設は大変難しい状況にあります。  次に、2の平尾団地─稲城駅─市立病院行きバスにつきましては、昨年4月の駒沢学園の開設に伴いまして、既設路線でありました稲城駅行きが16便から19便に、市立病院行きが新百合ケ丘駅まで路線延長し、4便が8便に、休日も8便となりまして、路線の延長、増便がされてきているところでございます。駒沢学園の生徒輸送を含めた一般路線バスとしておりますことから、学園内以外での折り返し場がないため、既設の一般バスも学園内を経由しておりますので、所要時間の延長だとか、登下校時の生徒の乗車による満車で途中乗車ができない問題等につきまして、市民からの改善要望をいただいているところでございます。現状におきましては、鶴川街道の駒沢学園入りロバス停での乗降者の交通安全上の問題などがございますので、鶴川街道の拡張により駒沢学園入り口付近交差点周辺の改善といたしまして、バス停留所の安全性の確保、右折レーンの確保等の整備促進や生徒、一般利用者の安全性を確保し、利用しやすくなるようなことを関係機関へ要望を行っております。  次に、新百合ケ丘駅─駒沢学園行きの平尾団地乗り入れをやめ、増便サービスの改善ということでございますが、本路線は一般路線バスとして運行しておりますので、生徒の登下校時には生徒で満車となっておりますが、時間帯によっては一般利用者が中心となっております。したがいまして、利用状況等を踏まえまして一つの改善策としてバス会社等への検討を要請してまいりたいと考えております。また、増便につきましては、バス事業者からは、車庫が狭隘であるとともに乗務員の確保ができない等難しい状況にあるとの説明を受けているところですが、稲城駅行きの増便を今後とも引き続き要請してまいりたいと存じます。 18 ◯議長(福島佐一君) 福祉部長。      〔福祉部長 小机康次郎君 登壇〕 19 ◯福祉部長(小机康次郎君) 4点目の(2)についてお答えいたします。  住宅の提供につきましては、基本的には広域的な施策として整備していただく方がより適していると考えております。老人住宅につきましては、このような広域的施策を補完する制度として考えておりまして、過去におきましても種々の御意見をいただいた経過がございますように、大きな施策であると考えております。現在、福祉委員会に対しまして、今後の在宅福祉の具体的なあり方について、在宅サービスの供給システムの組織化を主題とした総合的な視点から御検討いただいております。福祉委員会における検討の基礎資料に合わせ、今後の高齢者福祉施策等を進めるため、高齢者の医療、住宅等の実情把握のため生活実態調査の実施に向け準備をしております。答申をいただきましたらその内容を慎重に検討を加えてまいりたいと考えております。 20 ◯議長(福島佐一君) 質問途中でありますけれども、暫時休憩をいたします。                           午前10時16分 休憩   ────────────────────────────────────                           午前10時37分 開議 21 ◯議長(福島佐一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  20番。 22 ◯20番(森山 功君) それでは再質問に入りますが、最初の自転車置き場の改善の問題です。その中のスタンドの問題ですけれども、スタンドという言葉を使っていいかどうかは別として、南武線については立体化事業という中での対応ということで、それはそれとしてまだわかるのですけれども、特によみうりランド駅という問題について言えば、実際は今高架下と、そこからはみ出た京王電鉄の土地ですか、こういうところを利用しているわけなので、協議しながらそういうことはできないはずはないというふうに思うのですけれども、こういう点は一体どうなのかという問題と、よみうりランド駅の場合は整理員といいますか、今の状況を見ておりますと、やはりあれを解消していくには口だけでいろいろ言ったってやはりだめですね。やっぱり人がそこにいなければ解決はしないだろうというふうに私は思うのです。そういう点ではほかの駅でいろいろ整理する人たちがいられるわけですから、よみうりランド駅の場合は一体どういうことで配置されていないのか、この点を伺っておきたいと思います。 23 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。 24 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 市内にJRが3駅と京王線が2駅あるわけでございます。  そうした中でよみうりランドの部分の駐輪場といいますか、その関係が今一番課題になっているわけでございまして、現在高架下、また高架下の前後に約 1,000台から 1,300台ぐらい自転車がございまして、この問題は防災上も美観上も、また利用者の面でも問題があるということで、かねてから京王電鉄側とあそこの部分の自転車置き場としての認知と、されることによって同時に市の方としてその整理員の配置と、また不用な自転車の撤去、この辺の部分について既に申し入れしてございまして、また5月にもその辺の申し入れをしてございます。現在の回答ですと、以前にも申し上げてございますが、今後の土地利用との整合、この辺の問題がございまして、あそこをすべて自転車置き場として利用することについては、さらに内部的に協議しないとでき得ないというような回答でございますけれども、私どもとしても今の現状が現状でございますので、早期にそれらの問題については自転車置き場として京王電鉄側の協力を得たいという申し入れをしてきているところでございます。 25 ◯議長(福島佐一君) 20番。 26 ◯20番(森山 功君) 京王電鉄とそういう話し合いをしているということなのですけれども、将来の土地利用ということになりますと、将来の土地利用そのものが具体的に何も動いていないわけですから、そういう点では当面の問題としてやっぱりきちんとするべきだろう。整理員を配置できないという理由は一体何なのか。 27 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。 28 ◯建設部長(本橋忠一郎君) そうした問題がございますので、現在自転車置き場としての正式の位置づけという形になっておりませんので、したがいましてそれらの整理員の配置ができ得ないということでございます。 29 ◯議長(福島佐一君) 20番。 30 ◯20番(森山 功君) あそこに駅ができて、電車がとまるようになってからもうかれこれ20何年たっているのですけれども、その間ずっと自転車が置かれているわけなので、もっとも置くなと言ったって置く場所はほかにないですけれども、現実にはもう自転車置き場としてずっと使っているわけなのです。いまだそういうことで認知をしないなんてどうも考えられない話なのです。そういう点はどうなのですか。もちろん、行政だけの問題ではなくて、私どもがやれと言えば京王電鉄に対してはいつでも交渉いたしておりますので、そういうことはやりますけれども、決してこういう問題、行政の側だけの責任だとか、そういうことは思っていませんから、だからそういう意味での方向性というか、できないならできない理由は一体何なのか、何言っているのだということで言えるような材料提供といいますか、こういうことだって必要なのではないかなと思いますので、この点改めてもう一度よろしくお願いします。 31 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。 32 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 市といたしましては、あそこの場所について自転車置き場としてきちっと整理し、また整理員も配置しという形で考えておりまして、そのことにつきまして先ほど申し上げましたように京王電鉄側に申し入れをしてきております。それで、内部的に将来の土地利用も含めて、全部のスペースをそうするのかどうかという部分もあるようでございますが、内部協議をするという形で現在回答待ちという段階でございます。 33 ◯議長(福島佐一君) 20番。 34 ◯20番(森山 功君) もう今は自転車が1,000台から 1,300台と言われておりますけれども、ちゃんと整理した場合どのくらいのスペースが必要なのかは、これはそこまで私は計算といいますか、見てはいないですけれども、整理されていないがために、大体あの改札口に近いところに、みんなとにかくもう何といいますか、売店の前であろうが何であろうが、置いてあるわけですから、やはりちゃんとした整理をすれば、まだ相当使えるスペースはあるのだと思うのです。そのほかあそこの駅の問題で言えば、例えば歩行する場所の段差の問題や、それから駅北側の出入り口の問題だとか、いろいろありますけれども、当面はそういった、ここで言えば自転車置き場というようなことで出しておりますので、改めて別な問題としていろいろ考えていかなければいけないというふうに思いますが、そういったことなども含めて、やはり利用者サービスのためにやっていただきたいというように思います。  照明の問題ですけれども、決して何にもないとかそんなことではないのですが、いわゆる暗い場所に置いた場合に、今度乗るときにかぎをかけたのを外すといいますか、そういうことが見えないがために、結局自転車を明るいところまで持っていって、そしてそこで外すというようなことをやっておられるわけなのですけれども、まだまだそういう点では改善の余地があるというふうに思います。その点ひとつ実態をもう少し見ていただいて、改善方をよろしくお願いしたい、このように要望にしておきます。  それから、2番目の相模原線の改善の問題です。調布からの複々線の問題ですけれども、都市計画の決定がなされたりしているということなのですが、実際はそれが余り進んでいないということ、それから用地買収に膨大な金もかかる。確かに沿線をずっと見ておりましても、複々線化したらこの辺は土地を買わなければいけないのだろうかとか、電車に乗っているだけでもわかるわけなのですが、膨大な金がかかる。そういうことから金のかからない、そういう意味での金のかからない問題としての地下化という問題が全都的に提起されてきているわけです。ですから、同じ複々線にするにしても、いわゆる地下化にすることによって用地買収は少なくて済むとか、あるいは全く必要ないとか、いろいろあるわけですから、そういうことで余り先ほどの答弁では理由にならないのではないかというように感じるのですけれども、この点は京王との接触の中で一体どんな思いをしていますか。私どもの交渉のときには、何しろ出された要望が多過ぎて、結局一通り向こうから答弁を求めて、それだけで時間が来てしまって、改めて1時間要望してやったようなものですから、十分な詰めができなかったという問題があるのですけれども、そういう点では行政の側にすればまだまだ詰める余地というのはあるのではないかというふうに思いますので、行政の側から見て一体どういうようになっているか、この点を伺いたいと思います。もちろん、交渉の約束はまた後日やるということになっていますけれども。 35 ◯議長(福島佐一君) 企画部長。 36 ◯企画部長(渡辺雅弘君) この京王新線の問題につきましては、当初新線の促進協議会というものを沿線の市と町でつくりまして、当面は橋本まで延伸することをねらいといたしまして、今まで運動してきました。今回ことしの3月、そこまで開通いたしまして当面の目的は果たせたということで、ことし改めて組織替えをしていく、そんな手はずで今検討しています。と申しますのは、橋本よりもまだその先の計画も当初はございまして、その先での今度は相模原市と城山町ですか、そちらの方の運動は運動として展開していこうという新しく変わっていく方向が今考えられております。そういう中で、橋本までつながった段階では非常に乗降客が橋本駅で1日2万 5,000~ 6,000人という人がこの線を使うことになってまいりまして、調布駅まではまだいいのですけれども、それから先新宿までがもうどうにもならない状況になりっつあるということで、改めて複々線化についての実行方、今の沿線の市が一体になって要望しようということで、今整理をしている最中でございます。そういうことで、今後の要望をしていくわけでございます。今御意見がございましたような地下化の問題等をも含めて、お願いはしていかなければいけないというふうに思っています。 37 ◯議長(福島佐一君) 20番。 38 ◯20番(森山 功君) 沿線の自治体と一緒になって、そういう要望の方向が出されているわけなのですけれども、相当やはり急いでいかなければいけないのではないかというふうに思うのです。まして先のこと、先へどんどん伸ばしていくというと神奈川県の方での運動がある。今でさえもう大変な思いをして皆さんぎゅうぎゅう詰めで通勤して、通勤される皆さんにすれば職場に着いた途端にもうくたびれてしまって、何もする気がしないというような状況なのですけれども、その上例えば稲城市内一つとってもまだニュータウンを初めとして住宅建設がどんどん進んでいくというようになっていくわけなので、すし詰め、それこそ運ぶことがそもそももうパンク状態になるというようなことまで言われているわけなので、悠長に考えていることはできないというふうに思うのですけれども、そういった点では、やはりニュータウンの住宅建設との関連の中でも、やはり角度を変えた形でもやはり要求をしていかなければいけないのではないかというように思うのですけれども、その点についてどんなお考えでしょうか。 39 ◯議長(福島佐一君) 企画部長。 40 ◯企画部長(渡辺雅弘君) 要望を続けていくということはもちろん必要なのですけれども、先ほどの御質問の中にもございました複々線化、今の考え方では高架4線ということを基本的に考えているのだそうですけれども、ああいう実態からすると用地買収、財源もともかく非常に年数のかかる大事業にならざるを得ないということが一面ではあります。そんなこともあって、要するになぜ多摩地域から都心に向かってばかりそういうことが起こるのかという、東京都の一極集中がそういうことをもたらしているということで、御存じだと思いますけれども、多摩地域の振興ということで首都機能分散を進めていくべきだということで、新長期一これは東京都の新長期でございますけれども、そちらの方でもいろいろと考え方が出されております。多摩の新構想というのが、要するにそういう多機能的な分散をしていこうという、根本的にはそういうことで、この一極集中を避けていこうことにつながっているのではないかと思います。それは、どちらの方が先に事業効果が上がるかというのはこれからの取り組みの問題かと思いますけれども、こちらの方の計画も相当積極的に取り組まれているということは言えようかと思います。 41 ◯議長(福島佐一君) 20番。 42 ◯20番(森山 功君) 現実の問題として、そういったいろいろなことを考えたりしているようですけれども、しかし現実の問題としてなのですけれども、都心の方はいわゆる事務所、オフィスビルといったようなものとか、あるいは外国の企業などのそういった事務所、事業所関係のビルだとか、そういうものをどんどん持ってくる。そうして、そのためにまた土地の買いあさりなどが行われたりしてきている。結局そういう中で住民がどんどん都心から追い出されているということを考えていけば、ますますそれは加速するのではないですか、都心の方へ通勤していくという。そういういわゆる都心の方での住民追い出し、結果としてそうなるような今の政治を転換させていかなければ、絶対にこの問題は解決しないのだと私は思うのです。  多摩地域の振興だけで簡単に言うけれども、そんな問題ではないでしょう。では、そっちの多摩地域の方に会社が来た。事業所が来た。23区の方でもますます事業所がふえていった。そういうことになれば、追い出されていった勤め人などはますます遠いところから通うようなことになっていくわけなので、やはり23区、都心の方で住民自身が住めるように政治そのものを転換していかなければ、あの手この手を使ったって簡単ではないというふうに思うのです。
     それはさておいても、今さしあたっての問題として、こういうことで、大体ニュータウン事業そのものがどんどん進めば、それだけでもパンクするのではないかということはもう前から言われているわけなので、そういう点ではやっぱりニュータウン建設事業、それとそういう中での足の確保の問題だとか、こういう立場からも大きく運動を展開していく必要があるのではないかというふうに思うのです。沿線の自治体と一緒にやることも大事ですけれども、もう一つはそういうニュータウン建設事業に実際に入っている自治体の果たす役割というのはやっぱり大きいのではないかというように思いますので、ちらっとそういう質問をしたわけなのですけれども、混雑解消のために、いずれにしても早く複々線化にしていかなければいけない。高架事業だとそういうことで土地の買収その他でものすごく金がかかるようになってきている今日では、結局その土地の買収などを最も少なくする方法での複々線化というのが今考えられてきているし、またそういう方向がもう既にどこでも出ているわけですから、そういった立場でひとつ頑張っていただきたいというふうに思います。  快速の停車の問題ですけれども、同じ住民のいわゆる要求であっても、多摩市あるいは八王子市のニュータウン地区にお住まいの皆さんから見れば、あるいは橋本の方から乗る皆さんから見れば、通勤快速どころか特急を走らせてくれという意見もあるわけです。特急の問題は今の通勤という観点から見れば、それは利用する側から見れば早い方がいいという入もあるだろうけれども、途中の皆さんが逆に大勢の人たちが、駅にとまらないがためになかなか乗れないという不便を感じているという問題もあるわけですから、よその自治体の人たちのことについては私は言いませんけれども、ここは稲城市で、稲城市民の立場ですから、そこから見る場合に特急だ、いや快速だ、何だかんだ言って、稲城駅や若葉台駅を利用する稲城市民などが不便を感ずるようでは、これはあんばい悪いのではないかというように思うのです。  しかも、今京王の場合は乗降客の数などを理由にしておりまして、現在一番近い調査で 9,300人ということですけれども、例えば前の調査の段階、62年の段階でも、本線の南平の駅が1万 1,000人を超えるとか、そんなようなことを理由にして、乗降客は少ないのだから、そこに快速をとめたらほかの駅はみんなとめなければいけなくなるというようなことなども言っておりますけれども、しかしいわゆる調布からこっち側のことについては、また本線とは違ったものですから、そういう点では平等に稲城駅も若葉台もやっぱりとめてもらうということを声を大にする必要があるのではないかなと思うのです。そうしないと、快速駅にしてくれというだけでいきますといろんな口実をつけるわけです。それなら調布から先は全部とまるようになるのではないですか、快速ではないですよなんて、そんな抗弁をついたりするようですが、それでも先が快速になるわけですから、そういう点では声を大にするということが大事だと思うのです。さらにニュータウン建設事業などを絡めても乗降客がどんどんふえていくということは、これは認めているわけなのですから、そういう点での要求をあわせてやる必要があるのだろうと思いますが、その辺の決意のほどを伺いたいと思います。 43 ◯議長(福島佐一君) 企画部長。 44 ◯企画部長(渡辺雅弘君) おっしゃるとおりでございまして、快速停車、非常に長い期間要望しているわけでございます。そういう中でいろいろな事情があってなかなか進まない。あの新線の中で稲城駅と若葉台だけが通り抜けていってしまうようなことで、むしろ快速電車がとまるということよりも通過していってしまう電車があることが市民にとっては腹立たしいということがあろうかと思います。そういった意味では、すべての電車がやはりあそこに停車することがまず第一に必要なのではないかという話もさせていただいております。今までその場合の終点駅での電車の滞留問題があって、なかなかそういうことができなかったというふうに聞いておりますので、今回橋本まで開通したわけですから、新しい構想ができるのかどうか、その辺も含めて交渉をしてみたいというふうに思っています。 45 ◯議長(福島佐一君) 20番。 46 ◯20番(森山 功君) 駅舎の改善の問題ですけれども、よみうりランド駅の場合は、今度の交渉の中でも、例えば女性の方のトイレの手洗い場の前に棚がないとか、いろいろ問題があったりして、そういうようなものはすぐ改善するというようなことになったりしております。もともとないのではなくて壊されてしまったのだと言っていましたけれども、稲城駅の場合でも、やっぱりトイレそのものが、これは男子トイレの方ですけれども、ああいうような田舎のトイレ的なあれで、今受けが悪いのです。もっときれいなものに、便器のあるものに切りかえてほしいという要求もあったりして、こういうようなものは改善の方向は出されているのですけれども、いわゆる改札口に入る部分などの改善策といいますか、そういう点ではまだまだあそこを広げるスペースもあるわけですし、ただそれが何かあの京王線の上を通っている排水路といいますか、あれがほとんど今は水など通っていないのですけれども、何かネックになっているかのようなことであるようですけれども、これはどうなっているのですか。上から来る排水のために、今使っているのかどうか、この点伺います。 47 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。 48 ◯建設部長(本橋忠一郎君) ホームといいますか、改札口のちょうどよみうりランド側というのでしょうか、あそこに排水溝みたいな形のセットが現在されているわけです。当時あそこの区画整理の総体の中から、あれらの排水にどうしても鉄道の横断の部分が出てまいりますので、そういったセットをあらかじめしてあるという現況のようでございます。いろんな計画仕様というのも時代とともに変遷があろうかと思いますが、当時の計画としてはそれらがセットされている。ただ、これ自体が将来的にも、現在は使われていないわけですけれども、そういった部分につきましてはさらに区画整理の方で詳細にお聞きしないとまだよくわからない部分がございますが、そういった中で今後の動向等によりますとあの部分が不要になるのかどうか、さらに検討する必要はあろうかというふうに考えております。 49 ◯議長(福島佐一君) 20番。 50 ◯20番(森山 功君) 言ってみれば、使っていない空堀といいますか、それだけでもあそこにごみがたまったりして、非常にみっともないようになっていくのですけれども、あそこの部分まで改札口に入る人たちがもっと利用しやすいように、例えば売店を置くとか、いろいろな要求などもあるのですけれども、そのために広げていくとすれば、今度一方ではあの排水施設の上だからというようなことで、稲城市との協議も必要だというようなことにもなっているわけなのです。何か駅舎の改善というと、役所の方では大規模に改善をして、そして近代的なビルを建て、どうのこうのというようにしか私には聞こえないのですけれども、将来の問題はさておいても、さしあたっての改善策というのはどんどんやるべきだろうというふうに思うので、そういうことで聞いているわけなのです。将来的なことで実際は使っていないということであれば、それなりのやっぱり対応でいかなければいけないだろうというふうに思います。  次の質問に移ります。バス路線の問題ですけれども、まず向陽台一三和前、そして市立病院方面についてですが、将来的な住宅の建設ということもあるので今後の課題的な答弁だと思うのですけれども、将来的に見れば必要なものだと思うのです。ただ一体どういうようになっているのか、後の質問との関連の中でバス会社同士のいろいろ問題があるのかどうか。私が今まで聞いている範囲内では、いわば川崎街道方面あたりは京王バスのエリア、そして、そのためにニュータウンの入居と合わせた形で平尾方面からの市立病院行きバスは矢野口方面を通らなくしてしまった。あのとき、京王は前からの約束がそうではないですかということだった。小田急はそれを理由にしてさっさと引き上げてしまったわけなのですが、いわゆる京王のそちら側のエリアであると主張するらば、当然京王バスがもっとこういった路線の新設に目を向けるべきだろうというように思うのです。それをお互いまだ利用客が少ないからなどと言って、サボっているとすればやっぱり問題だし、ならば小田急の方は一体どう考えているのか、こういったことなども含めてどうなっているのでしょう。特にニュータウンの方です、今言っている向陽台三丁目から市立病院方面、どんな理由なのか、この点伺いたいと思います。 51 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。 52 ◯市民部長(玉野修身君) ニュータウンを中心としたバス路線の問題という形になろうかと思いますが、現在御存じのように稲城駅から向陽台に向けてのバス路線と、それから稲城駅から向陽台を──向陽台といいますか、三和の前を経由して市立病院あるいは聖蹟桜ケ丘というような方向にバスが運行されている状況です。そんな中で先ほどもちょっとお話ししたのですが、もう 1,500世帯ですか、 5,000人も超えていますし、南多摩駅方面へのバスの利用者もあるというようなことから、私どもにつきましては向陽台の3丁目といいますか、2住区に近い方から何とか市立病院あるいは南多摩駅の方へ運行ができないものだろうか、これはかねがね要請しているところです。  そんな中で、具体的に今お話がありましたニュータウンの中がどういう対応になっているのかということなのですけれども、ニュータウンの中のバスの運行等につきましては、稲城の中に現在小田急バスと、それから京王バスと、それから神奈川中央バスですか、3社が運行しておりまして、ニュータウンの中はこの3社が運行するというような形で進んできておるようでございます。そんな中で、我々といたしまして何とかニュータウンを中心とした足の問題を解決していかなくてはいけませんし、将来的には稲城駅あるいは南多摩駅あるいは若葉台ですか、これらを結んだバス路線というようなことも当然考えられてくるのではないかというふうにも思うわけなのですけれども、そんな中で、では現在何らかの形で対応できないのかということで、具体的には今バスの折り返し所が向陽台3丁目のさらに奥の方、向陽台小学校の横にあるわけなのですが、この辺でバスの待合い所といいますか、退避所がありますので、こちらの方からのバスの運行なんかもできないのかというような具体的な問題なんかも投げかけているところですが、利用者の問題だとか、あるいは現状のバス会社間の問題等がありまして、なかなか話が進んでいかないというような状況でございます。 53 ◯議長(福島佐一君) 20番。 54 ◯20番(森山 功君) そうするとやっぱりバス会社間の問題なのですか。そんなごたごたしていて、住んでいる人たちが不便を感じているということであれば、問題ではないのですか。いわゆる高齢者住宅の問題で、山坂の問題が一つあるということで、高齢者の住宅の場合は平地の方がいいという、それは確かにそのとおりだと思うのですけれども、今向陽台に人っていられる人たち、その中での高齢者の皆さんには例えばこういう問題があるのです。都営住宅の方からおりてきて、あそこで点滅信号がありますけれども、バス停は坂を上っていかなければいけないのです、駒沢学園の幼稚園の方に。それが大変だと言うのです。足の悪い人は特にそうなのです。ほかにおり口がないのですから、みんなあとは階段でしょう、下へおりてくるには。だから、そのバス停の問題も改善要求は出ているのです。  例えば、都営住宅、公団のところの間をおりてきた場合に、三和の駐車場出入り口があるわけですけれども、あそこにバスなど車どめがあるわけなのです。何であそこがバス停にならないのでしょうか。ちなみに歩いてみると、車で距離をはかったのですけれども、その前の八千代信用金庫の方のバス停から次のバス停はあっちのビューバレーの方ですけれども、その中間点にあるのです。三和の前の駐車場の入り口あたりというのは大体中間です。それを反対側に坂を上って歩いていくなんていうのは本当にきつい、困難だと言っておられるのです。それが市立病院の方へ行くバスがないのですから、そこはもっと深刻なのです。市立病院の方に行くバスがないのです。だから、何とか走らせてほしいというのが住民の皆さんの声なのです。そういう声をやっぱりもっと深刻に受けとめながら、住民の声をぶつけていくという姿勢がなければいけないのではないですか。乗降客があるとかないとか、そんなようなことは会社側の方の利益を優先した考え方です。もうからなければしょうがないというような、同じような立場でいたのでは問題の解決にならないだろうというように思いますけれども、いかがなのでしょう、これは。 55 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。 56 ◯市民部長(玉野修身君) 今お話にございますように、確かに何というのですか、向陽台の3丁目を中心として、現在大丸へおりるようなバスのルートがございませんので、これにつきましては先ほどもお話ししたのですが、私どもは京王バスを中心に何とかならないものだろうかというようなことでお話は申し上げております。そんな中で、何といいますか、京王バスの方も聖蹟桜ケ丘の方へ行くについてはかなりの遠距離路線になって、時間帯もかかるとかというようなこと、あるいは今もお話がありましたのですけれども、利用の実態等の問題もありまして、すぐにというふうな形には現在なっておりませんで、先ほどもお話し申し上げたのですけれども、現在稲城あるいは向陽台間でピストン輸送をしているわけですけれども、このバスのうまい利用方法がないかというようなことで、具体的にそれらの問題を含めまして、なお私どもについては京王バスの方に要請をしております。 57 ◯議長(福島佐一君) 20番。 58 ◯20番(森山 功君) そればっかり言っていられないから次に移りますけれども、市立病院から矢野口、そして市役所─稲城駅というようなことで言っておりますが、いわば川崎街道をバスを走らせることに京王バスの側が難色を示している。その理由に矢野口にバスの折り返し所ができないからだというようなことを言っていたのです、今までは。ならば、バスの折り返しができる方まで路線を伸ばせばいいではないか、そう言うと今度は長距離路線というのはどうも金にならないから、例えば駅からどこそこまでというぐらいの短い距離の方がいいのだというようなこと、何でもあれやこれやと理由をつけているのですけれども、しかしいわゆる平尾の方からの市立病院行きバスを廃止して、ニュータウンの方へ持っていったというその理由の一つに京王バスの側でのこっちのエリアなのだという要求といいますか、そういうことがあったということなのですから、当然そうすれば京王バスの責任において路線を新設するべきだろう。  乗降客が少ないだとか何とか言うけれども、今一番バスに乗る人たちで深刻なのは高齢者なのです。大丸団地から市立病院まで行くにしても、足の悪い人たちにすれば、あるいは高齢になった人たちにすれば、1回か2回は座って休んでいかなければならないという、そうして、何度も何度も休んでうちへ帰るというようなことなのです。それがしんどくてできない場合は、大丸団地の人たちだったら、タクシーを呼んでいるわけなのですけれども、そうすれば呼んだタクシー代と、それから団地から市立病院までのタクシー代ということで、両方で約700円、場所によって若干の差はあるけれども、病院に行くのに700円のタクシー代がかかる。だから、何とかしてほしいということなのです。帰りは700円かからないですね、病院にタクシーが待っていますから。老人パスがあるけれども、何にも使う場所がないという声も強い。言ってみれば、高齢者の足の確保というのは本当に真剣になって考えなければいけないのではないですか。足の早い若い者の立場で物を考えてはいかぬと思います。これから高齢化社会を迎えるとか何とか口先では言っているのですから、もっともっと真剣になるべきだろうという立場からこのバス問題というのはとらえていただきたいというふうに思いますので、そのように、時間も余りないようで、残りがいっぱいあるので、ひとつそのように言っておきます。  バスの駒沢学園あるいは平尾団地に乗り入れる問題については、もうちょっと実態を把握していただきたいと思うのです。例えば平尾団地に乗り入れてもそこでおりる人がいない場合とか、駒沢学園へ乗り入れたって、だれもおりなかったよ、ただ行っただけではないか、観光コースではあるまいがという声になるのですよ。ですから、そういう全部が全部云々とは言いませんけれども、そういった時間帯やそういう乗りおりのあるないとか、そういうものを調べながら、もっと改善をする必要があるのではないですか。1回こう決めましたから、もう絶対に変えられないかのような、そういう立場ではあんばいが悪いというふうに思います。最初そう思ったって、そういうように予測できないことだってやってみてあるわけですから、当然やってみて市民の声がこうだったらやっぱりこうしましょうという改善を考えていくべきでしょう。鶴川街道が広がる広がらないの問題ではないのです、それは。よろしくその辺をお願いいたします。  低所得者住宅、高齢者住宅の建設問題ですけれども、東京都の住宅局の率直な声を聞いておりますと、都営住宅の建設について地元の自治体が余り熱心ではないということなのです、特に低所得者向けの。全都的にです。稲城市だけがとは言いません。ということは、自治体というものは、住民福祉というものが、本当にそこに目を向けた行政をやらなければいけないのですけれども、何か早い話が収入の少ない人たちに来られては困る。税金の入りが少なくなるだとか、そういった考え方のもとで、言わないけれども、しかし実際にそういう考え方のもとで行政をやられたのでは、一番弱い立場に置かれた人たちが住そのものに、住む場所そのものに困るということになるのです。  だから、こういうニュータウン建設事業のような中で、低所得者向けの住宅をもっともっと枠をふやしていくということが必要なのです。ですから、東京都はできれば25%でも26%でも都営住宅をつくりたいと言っているのです。ところが、こっちの方はどういうことかというと、今までの住建協議で20%という枠がもう決められていますから、変えられないかのようなことを言っているけれども、住宅局の側の、都営住宅を建設していくそういう立場から見れば、トップはどうか知りませんけれども、そういう立場から見れば、実際は建てようとする建設戸数が建たないのですから、そういう点では、こういうところで地元の自治体からもうちょっと枠をふやしてほしいという要求が出たりしてくればまた対応が違うというニュアンスです、はっきり言えば。私みたいなはっきりした言葉で言いませんけれども。まして低所得者、そして高齢者のための住宅です。  例えば、もっと言いますけれども、低所得者の中で、所得というわけではないけれども、生活保護世帯の場合で、民間のアパートにいると2年住んだらまたその家賃の更改、契約の更改なのです。それで、今は契約更改料まで取られているではないですか。それで家賃も値上げされる。その更改料なんか生活保護費で見ていませんよ、今。最低生活に必要なお金ですよと出しておいて、それ以上の金が一体どこから浮くのですか。こういう問題だってあるのです、低所得者やそういう生活保護世帯だとかいうのは。ですから、そういうこともあるからやっぱり公共住宅としてのそういう必要性という問題を言っているわけなので、そういう点で改めて考えていく必要があるだろうというふうに思いますけれども、この点伺っておきます。 59 ◯議長(福島佐一君) 企画部長。 60 ◯企画部長(渡辺雅弘君) 新住宅市街地開発区域でございますので、住宅をつくっていくわけでございますけれども、要は既成市街地と同様にバランスのとれた町づくりがやはり理想であるという考え方でございます。そうした意味から、稲城に限らずこのニュータウン区域全市にまたがって要綱をつくって、住宅の建設計画をその要綱に基づいて進めてきているということでございます。2割というのは1,600戸程度でございますので、そんなに少ない数字ではない。むしろ、これが都営住宅ということで2割に限りもなく近い数字で建設されるということは相当な数量になるというふうに理解しております。 61 ◯議長(福島佐一君) 20番。 62 ◯20番(森山 功君) 稲城市民だけだって、この間の向陽台の場合は1種住宅ですけれども、あの募集のときに本当に申込者の数からいったって、やはり大変な需要、そういう意味での必要性というのはあるわけなのです。だけれども、あれは1種住宅なのです。まだ所得の多い人たちの枠の範囲内です。ところが、2種住宅の募集は全然なかったわけです。どう考えていられるのかわかりませんけれども、稲城では大丸団地初め2種住宅はあり過ぎると見ていられるのかどうかわかりませんけれども、今度向陽台のこっちの別な方へ2種住宅を少しつくるようです。それは全部2種住宅というわけではないですから、そういう点から見ても、これまで出ているような、例えば古い木造住宅などの建てかえ、そういうところから立ち退きを要求されているお年寄り世帯、こうした人たちの需要だって一体どうなのか、いわゆる対応できるのかどうかという問題、実際はできないのです、稲城の中では。それは全都的なところへ申し込んで、あっちへ行ってくれと言われたらそれができるかどうかわかりませんけれども、今度の募集だってわずか2、2、2、いわゆる身体障害者向け住宅・老人世帯向け住宅、それから母子世帯向け住宅、これで6世帯なのです。これしかないのです。ですから、対応はもうできないことははっきりしているのです、今現在の中でも。だから、当然そういった意味で、2種住宅についての枠はやっぱりもっともっとつくっていかなければいけない。稲城市は税金が取れるような人たちが住む、そういう住宅はつくるのかもしれませんけれども、一番深刻に住宅に困っている人たちの住宅が保障されないということであればこれは問題だ。そういう点では、ニュータウン事業の中での住宅建設についてもやっぱり見直す必要があるだろうというように思います。福祉部長はどんな思いをしていますか、今こういう論議をしているのですけれども、伺います。 63 ◯議長(福島佐一君) 福祉部長。 64 ◯福祉部長(小机康次郎君) 先ほどもお答えしておりますが、住宅政策自体は基本的には広域が望ましい。しかし、補完する場合については実情を調査の上やはり対応策を考えていきたい、そのように考えております。 65 ◯議長(福島佐一君) 20番。 66 ◯20番(森山 功君) 鶴川街道の安全対策について、もう少し具体的に質問しておきたいと思うのです。東橋から駒沢学園入り口の方までは、今手前の方が東橋の拡幅工事で車道そのものが、こっちから見て左の方にずっと寄っている、これが非常に危険な状態ということがまず一つ言っておられるのです。今回の事故は、その先のガードレールのある部分で切れたところです。ここで事故があったわけです。自転車に乗っていた人が亡くなられたわけです。ガードレールのある部分というのはあの先ずっとそうですけれども、人の歩く部分というところは左方が草ぼうぼうで、歩く部分は非常に低い。急に低くなっているのですけれども、非常に歩きづらいままになっているのです。将来道路を広げるから、そのときには改善されるということで放置されているかわかりませんけれども、いかんせん歩きづらい、そういうことになってきますと、やはり今度は車道の側に自転車なんかで走る人は出てこられるという問題もあるのです。今度の事故はそうだというわけではないですけれども、その辺は定かではありません。そういう危険性、車道の部分を自転車で通るという人も多いですから、非常に危険な状態です。ですから、そういう点ではガードレールから外の歩道部分については、本当に細心の注意を払った改善策を図っていく必要があるだろうという立場で見たときに、では今都道敷と言われている官地部分がどうなってくるのかということも含めて考えていかなければいけないのではないか。最大限に官地部分は利用できるだけ利用して、改善策を東京都に講じてもらう。  一言言いますけれども、いわゆるあの部分も含めて道路から外れた部分というのは、たんぼであれば、たんぼの方は坂浜はかなり低いのですから、みんなどこも。高い部分もありますけれども、そういうところにはのり面の部分は東京都の道路敷地になっているはずです、鶴川街道の場合は。それを目いっぱい使えば相当な幅がとれるはずなのです。高低差がうんと違うところはもっと多いです。そういうことを踏まえて考えていただきたいと同時に、それは東京都の問題でもあるわけですから、要求していただきたいというふうに思うのです。  それとぐっと細かいことで申しわけないけれども、これもやってみてのことなのですけれども、今百村の部分で橋の工事をしておりますけれども、あそこからこちら側に向かってきたときに、右方、自転車置き場が高架下にあるわけですけれども、あれもやってみてですよ、いいことをやったつもりだったのでしょけれども、自転車はあそこからやっぱり入らないと危くてしょうがないです。なぜといったら、自転車はあの危いところを通って、それから稲城駅の方へ回るところを入ってくるわけです。車はこう出てくるのも多い。また、直進で来るのも多い。あそこで、自転車が事故という大きなものになっていないけれども、みんな車とぶつかりそうになっているのです。しかも、ガードレールが狭いという問題などもあって、だからあそこはやっぱり高架下にすぐに入れるようなことをしなければいけないだろうというふうに私は思うのです。ただ、それがいいかどうかというのは皆さんの論議をまちたいけれども、そういうようなことも、こういう問題はやっぱり細かくいろいろ見ながら対応していただきたいというように思います。  次に移りますけれども、多摩弾薬庫跡地での軍事訓練の問題と返還要求運動ですけれども、議会で軍事訓練はやめてほしいという決議をいたしました。ですから、行政の方もそれは無視してというわけにいかないわけで、防衛施設庁の方から通告があったときに、私は担当の部としては非常に苦慮されたりしているのではないかというふうに感じてはおります。抗議するにしても、どう対応するかにしても、議会の方はやってくれるなと決議されているし、とは言って余りあからさまにやると、声を大にしてやると、またトップの方からしかられるのではないかとかいうこともあるかどうかわかりませんけれども、本心を言ってくれないから全然わかりません。ただ、そんなことも感じるのです、私は。  ですから、そういう点では、やっぱり市民の信託、いわゆる市民から選ばれて出ている市長さん、その姿勢というのが問われてくるのです。市長さんならば、私はこうやったのだけれども、それで市民が選んでくれたのだからということで威張ってやれるわけですから、こういう問題は、軍事訓練の中止問題、それから返還要求運動にしたって、やっぱり市民から選ばれて行政を預かっているのだという立場で物を言えるというのは市長さんなのです。市長さんの姿勢が今問われているというように思います。そして、市民とともにそういう運動を、やっぱり軍事訓練などをやらせない、多摩弾薬庫返還要求を堂々と掲げていく、こういうことが必要ですので、この点について市長さんひとつどうお考えかをまず伺っておきたいと思います。 67 ◯議長(福島佐一君) 市長。 68 ◯市長(山田 元君) 再三にわたります御質問でございます。第1答弁でも部長から申し上げておりますように、基本的にこれは私も申し上げてきております。基地内におきます、基地といいますか、サービス施設内における訓練につきましては、もう当初からこれに対して稲城市として議会でもそういう決議をされております。そういう上に立って要請をしてきてございます。それから、返還問題につきましてはもうずっと古くからでございますけれども、決して声を小さくして云々ということはございません。そのことについては今後も一貫して要請をしていかなければいけないという基本姿勢は持っておるつもりでございます。 69 ◯議長(福島佐一君) 20番。あと5分になりました。 70 ◯20番(森山 功君) という言葉そのままでいけば、当然ここで言ったから、それは市民には議事録を通して伝わる人もあるかもしれませんけれども、やはりその姿勢を市民に示していくということであるならば、何らかの行動といいますか、見える行動を行わなければいけないのだろう。私はああしろ、こうしろと今は言いません。最低今必要なことは、何らかの形での市民に見える行動、これがなければいけないだろうと思うのですが、この点いかがなのですか。 71 ◯議長(福島佐一君) 市長。 72 ◯市長(山田 元君) 見えるか見えないかという視点の問題ですから、いろいろあると思いますけれども、少なくとも第1点は、この厳正なる市議会の場において常々申し上げておりますし、今も申し上げている。そのことはほかならない市民の代表の皆さんでございますから、市民に申し上げているということでございます。行動につきましては、もうあらゆる面、そして場所でやっておりますし、そのことが見えるか見えないかということは議論のあるところでございましょうけれども、少なくともこのことについては場所、時、いろいろな場面で、公式あるいは準公式といいましょうか、そのようなところで常々訴えてきておりますし、今後も続けていかなければいけないというふうに思っております。 73 ◯議長(福島佐一君) 20番。 74 ◯20番(森山 功君) それだけでは足りないというように、市民の皆さんの方にすれば、市長さんはそう言うけれども、一体何しているのだかさっぱりわからないということになるのですが、今回の場合は、議会でこういう米軍の軍事訓練はやめてほしいという決議をしたら、途端に逆にどんどんやっているのです。前と全然違うのです。逆にやっているのです。議会の決議を逆なでするようなことを平気でやっている。そういう中で、一方ではこの11区選出の国会議員の先生が防衛庁長官になったということだと、何かしてくれるのではなかろうかと。もっとも、そういうことをやれというふうにして長官としてやっていらっしゃるかどうかわかりませんけれども、市民はそういう期待感を持っているのですけれども、そういうことなどを踏まえて市長さんはどう動かれるか、あるいは市役所にそういう返還の要求幕を掲げるだとか、やり方というのはいろいろさまざまですから、あると思いますけれども、それまで私はこうせい、ああせいということは言いませんけれども、いわばそういうようなことを通して、市民が今寄せているさまざまな期待や行動、そういうことにこたえる必要があるのではないかと思いますので、今までどおりの言っていることを繰り返しているだけではどうも市民は納得できないのではないか。期待もできない市長さんというふうになるのではないかと思いますので、この点を踏まえてひとつ返還要求、また軍事訓練の中止のために頑張っていただきたいと、このように要望しておきます。終わります。 75 ◯議長(福島佐一君) 以上で森山功君の一般質問は終わりました。   ──────────────────────────────────── 76 ◯議長(福島佐一君) 次に通告の2番、野口容広君の一般質問を許します。19番。      〔19番 野口容広君 登壇〕 77 ◯19番(野口容広君) 初めに、南武線の立体化促進について質問をいたします。  南武線の立体化の要求を掲げてからかなりの年数がたっているわけですけれども、この間、具体的な立体化構想に対するスケジュール化をしてきたということについては、評価をしておきたいというふうに思います。私はこの際、最後に取り上げておきたい、こういう気持ちでいたのは、この立体化構想が現状では高架構想を一層進めるということになるだろう。検討の中では恐らく今回が最後の検討になる最も最終的なチャンスだろうというふうに思いましたので、この点について取り上げておきたいというふうに思うわけであります。  掘り割りふたかけ方式についていま一度検討を求めておきたい、こういう点であります。前には川崎街道の下を地下化することによって、各駅とも少なくとも4方向から利用者が入れるということ、この広い通りを渡らなくて済むというメリットもあるはずです。用地買収費は要らないはずだ。建設も直ちに着手できるというメリットもある。用地買収に10年をかけ、建設に7年をかけ、交通渋滞の解消が17年以降に先延べになるということよりも、直ちに工事にかかれるということから6~7年後には完成をするだろうということから発言をしたことがありました。残念ながら、工事費が約1.7倍かかるということから現実性がないということで、これを引っ込めざるを得なかったわけです。しかし、改めていろいろ考えているときに、では川崎街道の下を潜れないならば現状の南武線のところを掘り割りふたかけ方式にできないのだろうか。工事費については確かに1.4倍近くかかるはずです。ところが、それに見合うメリットは非常に大きいのではないだろうかということが私には思えました。これは品川ですか、大田ですか、荏原の方では区が大井町線、掘り割り方式にしてふたかけをしてあるところを買い上げて公園にしています。あるいは北海道北見もそうらしいのですが、そういう事態も出てきている。市街地の中には立体化するときには鉄道は下へ潜らせるという傾向もあちこちで出てきているときです。  そうした点を考えますと、掘り割りふたかけ方式にしたときには、やはり現状の国土庁が発表しているような、多摩西部地域の開発計画、これが大企業本位のものになっていますけれども、これを住民本位のものに利用することによって、あるいは建設省の補助事業であるアメニティ構想なども住民の利用の方向に切りかえることによって、この稲城市では大きな町づくりの大事な点が出てくるだろうというふうに思っています。札幌の市街の中に大通り公園というのがあるわけですけれども、これにほぼ近いような図というか、矢野口から大丸まで一気に緑地公園が進む、こういう公園構想も大事だというふうに思っています。しかも、国の補助事業でほとんどができるという事態になったときに、やはり大事な施策であり、それから東京都の予算の関係を見ましても、多摩振興基金というのが300億円、そして昨年度さらにこれに300億円上積みをしまして、現在600億円もの基金があるわけですから、これを導入することによって、やはり地域の緑地の確保、こういうものも可能であろうというふうに思います。  とかく大企業本位の政治によって、ついせんだっても河川改修の会議があったわけですけれども、そこで配られた資料には首都の水害レポートが出ています。あちこち都心部が水害に侵されている。GNP何位だなんていうことを言いながら、その実ちょっと雨が降るともう毎回水害に見舞われているという事態は、乱開発が進み、遊水機能を有する公園が余りにも少ないという事態であるわけです。こういうみっともない現状をなくするためには、やはり環状7号線の外側に大きく公園を確保していくことが大事だということも発言してきたところです。東京都は環状7号線の下に約1,000億円をかけて遊水機能を有するトンネルをつくりました。1,000億円をかければ当時の費用から言えば、環状7号線の外側に大変な緑地公園を確保する、遊水機能を有する公園が確保できるという発想に切りかえることができたわけですし、土地の鎮静化に役立つ方策にも結びついたというふうに思われます。  今日的にもやはり水害の問題が避けれられないということであれば、三多摩地域、特に都心に雨水が流れ込むことを事前に阻止するために、たんぼや畑が縮小されていくときですから、なおのことこの緑地構想は大事だろうというふうに思います。そういう施策の連槍性とあわせて、南武線の立体化が進むならば一層市民のためになるだろうというふうに思います。市は、平成2年度の試算、大ざっぱな粗い計算になりますけれども、この南武線の立体化について、仮に80億円行政が負担しなければいけない、こうなったとしても、このアメニティ構想によってこれだけ膨大な土地が市民の用に供するということであるならば、これは1,000億円以上もの効果があるのだということで、市民のためになる施策としてぜひ検討だけはしていただきたいということで提案をしておくものであります。  第2点目の第二多摩川原橋の無料化と橋の構造の変更の問題です。このことはもうかねがね主張してきたところです。三多摩格差解消ということを平然と言いながら、その実具体的には東京都は三多摩格差の解消をしてきませんでした。稲城市においても、せんだっても発言をしているわけですけれども、墨田川では1キロ置きに1つずつ橋がある。荒川では2キロ置きにある。多摩川は4キロ置きになっている。こういう点から考えても、橋脚が必要だということを私ども共産党議員団はかねがねから主張し、そして全会一致で橋脚をつくる方向で進めてきた。こういうやさきに、降ってわいてきたのが第二多摩川原橋の有料化構想と膨大な規模の橋の構想がかかってきています。  しかし、本当に市民のための橋になるならば、もっと規模の小さいものでも十分であります。川を単に渡るだけということであれば、これは四国にありますけれども、四万十川の上流あたりへ行くと沈下橋というのがあります。沈み橋ともいうわけですけれども、雨水が少ないときには自転車や、あるいは人は、車は低水護岸から低水護岸までごく単距離の間、そこは走れるわけです。通れるわけです。雨水が多くなれば、その橋を乗り越えて水は流れていくという橋も自然環境の保全のためにあちこちでつくられるようになっています。こういう橋の併用とか、あるいはここでは地下化をする。地下に潜らせるというトンネル方式でもおかしくないわけです。  こういう点では、せんだって行った小樽市では、都市計画のもとで運河の埋め立てが進められてきたわけですけれども、住民の根強い反対、そして行政がそれを真正面から受けとめる。この運河を守ろうということで都市計画の変更さえしました。このことがNHK等でも大きく報道されるに及んで観光客が殺到しているという事態もうかがわれています。都市計画の変更は恐ろしいものではないわけです。常に住民自治ですから、住民のためにその橋、その道路がどういう役割を果たすかということで、常に住民の側に原点を求めて行政を進めるということが極めて大切であろう。そこのけ、そこのけということで、有料道路を通すこと、それが第一義に論議されるに至っては市民のための自治体とは言えないということをはっきりと発言しておきたいというふうに思っています。  第3番目の問題は道路の改造の問題です。ここでは3・4・16号線道路ということで出しました。稲城駅前から向陽台の中心部に至るこの道路です。現状では鶴川街道に平面交差し、三沢川に沿う道路ともまた平面交差をしている。ところが、ここでは朝の渋滞は大変なものになっています。交通渋滞の解消のためにも、また事故の防止のためにも、思い切りここでは公団等の負担によって立体化を進める必要があるだろうというふうに思います。町そのものが完成するよりも先にどうかこの高低差をうまく利用して、向陽台からわざわざおりなくても、稲城の高いところにすりつけられるような、こういう立体道路を今のうちからつくっていく必要があるだろうというふうに思います。  また、せんだっても目撃をしてきているところですけれども、電話をかけているトラックの運転手、たまたまトラックが2台続いていました。ところが、トラックがとまっているために、ここを通過する車は反対車線にはみ出さなければ通過できないという事態を目撃しました。電話ボックスのあるところには駐車帯を設けるように発言をしてきたところです。今後の問題として、バス停の停車ゾーンをきちんと設けること、その際にもバスのボディが走行車線にはみ出さないぐらいな停車ゾーンにきちんとするということ、それから電話ボックスがあるならば、そこに電話を利用する人たちのために駐車帯を設けておくこと、さらには電話ボックスの事前の場所に電話ボックスがこの先にあるという予告等についても出しておいてほしいというように思います。  こういう点では、まさに行政がそういうものをやはり先を見越してやっていく必要があったわけです。もとより議会の中で、こうした立体化のこの道路について具体的に発言をしてこなかった私たちの責任は大きいものがありますけれども、しかしこれからの問題として、こういうちぐはぐなものを改めていくことが大事だというふうに思っています。そういう点ではちぐはぐの最たるものとして、先週平尾団地に配られてきたこのふるさとマップいなぎ、見てびっくりしたのですが、今週になったら今度平尾団地の各人に住居表示が7月1日から変わりますということで来ています。ふるさとマップの方にはもう住所表示は旧のまま。本当にもう少し待ってから出すことができなかったのか、こういう点ではこういう行政のちぐはぐさ、こういうものについても改めて行政全体で検討しなければいけないだろう。道路の安全確保の問題についても、大所高所から論議をし、徹底的にこれを洗い出す必要があろうというふうに思いますので、こういう反省点についてまたお答えもいただきたいというふうに思います。  それから、第4点目の交通公園の改善と高齢者事業団の活用の問題であります。現在、稲城市の交通公園は事実上死んだような公園と言っても差し支えない。公園らしい公園にはなっていません。ついせんだって、弘前市で目撃をしてきたところでございますけれども、交通公園の中にミニSLが走っていて、またバッテリーで走る自動車が19台ですか、配置されていました。高齢者事業団のお年寄りがバッテリーを充電し、またミニSLを走らせている。子供たちはこれに乗る。また、自動車に乗っている子供たちはこのSLが走ってくるときには踏切が閉まる。事前に停止をする。信号に従って行動もする。こういうことで交通安全対策が子供のうちから身についていく。お年寄りも子供たちと一緒に楽しみながら、かっ年金にプラスする生活費が潤うということで、非常に喜ばれている施策でもあります。稲城市の交通公園が子供たちが伸び伸びとして、生き生きとした活気に満ちた公園になるように、これらの先進例も示したとおり、方向を示して、解決策を見出していただけたらと思っています。  5点目は、生保の返還金の扱いの問題であります。生活保護については、もちろん経済的に余裕がある場合には受ける資格がないわけですけれども、しかし63条の適用と扱い方の問題では若干疑義があります。先ほど森山議員が発言したとおりでありますけれども、家賃の場合、今は契約更改のたびに事実上家賃が値上げされ、そして礼金が取られるという事態になっています。ところが、生活保護世帯の場合は貯金が全く認められません。したがって、契約更新時にその契約更新のお金を貯金していたら大変なことになるわけです。こういう行政のちぐはぐさ。ところが、そういうお金を少しでも持っていると、むりやりひったくると言っても差し支えないほどの冷たい行政が行われているという事態が一方では展開されているわけです。  ついせんだって、私が耳にしているのも、たまたまお父さんが病気で、この病気が理由で失明をされました。生命保険をかけていたものですから、その時点でのやはり失明を理由に保険金がおりたわけですけれども、その途端、いつおりるのだと、早く返還しろ、早く返還しろということを繰り返し迫ったというふうに聞いています。結局480万近くの返還を行ったということになりますが、これは返還は当然収入が入ってきたわけですから、支払わなければならないのは当然かもしれません。もちろん、その人はさかのぼって返済をしています。ところが、残されているのは18歳の少年なのです。お母さんもいない。この少年は高校にも通っている。では、これから先どうするのだ。家賃そのものがこれまた公社の場合には大幅に値上げをするわけです。ところが、生活保護は受けられません。しかも、彼の場合には家賃の減免措置はないのか、都営住宅の場合はありますが、公社の場合には月額5万900円を超えたものについては減免措置はありますけれども、具体的にはない。そうすると18歳の少年がどうやって生活をしていくのか。それで、「おじさんは何とか考えなければいけないと思う」と言ったら、「僕は生活保護の福祉の世話になりたくない」、こういうことをはっきり言っていました。強く生きていくということで話し合いも済んでいますけれども、やはり取り立てるについてはもっと情のこもったもの、そういう誤解を生じない扱いをきちんとすることを改めて求めておくと同時に、この63条の適用について、血の通ったものにしない限り、荒川区でのお年寄りの連続自殺あるいは北海道での自殺につながるような、本当に苦しんでいる人たちを救済することにならないということをはっきりと申し上げておきたいというふうに思います。63条がいたずらに利用され、そしてまくら元から現金を持っていくような、そういう極端な扱いにならないよう十分配慮することを求めておきたいと思います。  6番目の緑化基金条例の制定についてどう取り組むかということであります。先ほども南武線の立体化の問題、あるいは第二多摩川原橋の問題とも密接にかかわるものでありますけれども、町づくりの問題ではやはりこの緑化基金条例の制定によって、緑地を確保するという施策は極めて大事だというふうに思います。こういう裏づけがあってこそ施策は前進するわけです。こういう裏づけはないわ、さて緑を守るわ、守り切れるはずがないわけです。口では緑を守ると言いながら、その裏負担となるべきこうした重要な施策について全く考慮が払われないという、こういう行政運営はまかりならぬということを強く指摘して、反省を求めつつ、この制度の実現を求めておきたいというふうに思います。  7点目については、市民の収入に見合う家賃の設定の公共住宅の建設の問題では、森山議員がかなり質問したものでありますので、私は指摘だけして、この項については質問をおろしておきたいというふうに思います。現在、東京都が進めている公営住宅の建設、例えば都心部における大川端住宅の実態などを見ても、東京都における局長というとかなり収入の高い人のはずです。ところが、その局長さえ入れる家賃にはなっていないというのが実態ではないでしょうか。国や都や、そうした自治体がこの大川端住宅については三井不動産に対して大変な補助をしました。ところが、でき上がった住宅の家賃が月額93万円などというべらぼうな家賃であります。一体だれが住むのか。どこのだれが住むのかということです。一方では、庶民が住む住宅がない。都心はどんどん企業に買い荒されている。そういうところに住む人がないということで、路頭に迷っている人たちが大勢出てきている。そして、東京都がついせんだって発表した土地白書によっても、マイホームは絶望的だと宣言してさえいるのです。都心には持てないのだということを、東京都さえ出しているわけです。何が都民の暮らしの問題を守れるのかということなのです。「衣食足りて礼節を知る」というけれども、その衣食住、人間が尊厳を守り切れる最低の保障である住環境さえ守れないのが今の東京都の実態ではないでしょうか。そして、この東京都の住宅に対して、このニュータウンの中では安い住宅を施策的に展開することが可能なのです。  ついせんだっても報道されているとおり、江東区では家賃5万円までも補助をする。あるいは港区でも区が住宅家賃を補助する、こういう自治体が各所で出てきています。東京都がまさにできないことが、市民の身近な自治体がどんどんやっているわけです。ですから、稲城市においても、東京都が冷たい都政をやるならば、稲城市が独自にこの住宅施策については、家賃補助でも対抗して、住民を守るのだという姿勢が示されてもおかしくないということを指摘しておきたいと思います。今後の施策の展開に期待をして、この点についてだけは質問を取り下げておきます。 78 ◯議長(福島佐一君) 質問途中でございますが、昼食のため暫時休憩をいたします。                           午後 0時 8分 休憩   ────────────────────────────────────                           午後 1時13分 開議 79 ◯副議長(進藤孝雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  都市整備部長。      〔都市整備部長 進藤五郎君 登壇〕 80 ◯都市整備部長(進藤五郎君) 御質問の1点目、2点目につきまして、順次お答え申し上げます。お答え申し上げます。  南武線連続立体交差化の都市計画の素案の地元説明会を去る4月24日から4月26日の3日間にわたり開催をしてまいりました。このことは南武線関連事業がいよいよ始動することになってまいります。このような時期を迎え、まず本事業に対しまして御理解、御協力をお願い申し上げます。さて、御質問の掘り割りふたかけ方式につきましてお答え申し上げます。いわゆる地下化の問題でございますが、さきの説明会では高架化方式で説明がなされたところでございます。説明会の中でも同じような御趣旨の御質問がございまして、そのときの東京都の説明では幾つかの問題があるとしております。そうした中で高架化方式を採用したとしております。まず、1点目は多摩川を鉄橋で渡ることを前提とした場合、南多摩駅付近では物理的に地下化することが鉄道の勾配などから困難であることでございます。2点目は、仮に南多摩駅付近を高架にして、稲城長沼、矢野口あたりを地下化したといたしますと、高架から地下への勾配等を考えますと稲城長沼駅を移動せざるを得ないことと、鉄道が斜めにおりてくるということで、物理的に踏切でなくても通れなくなる区間が生じて、地域分断という問題から高架化計画としたものでございます。  2点目の御質問でございますけれども、まず無料化の問題につきましてお答え申し上げます。第二多摩川原橋は有料橋として計画をされております。この経過につきましては、構想橋でありました本橋が通常の公共事業では着手のめどが立たないという状況の中で、一方では長年にわたり慢性的に続いている交通渋滞を早期に緩和する必要があることから、やむを得ず有料道路事業という方法により、ようやくこの橋が実現の緒についたところであると考えております。  次に、橋の構造の変更についてでございますが、このことは地域市民の方々の環境対策と交通処理機能の安全性などに十分配慮した構造とすることが最も重要かつ望ましいものと考えております。都市計画で基本的な事項につきましては決めることになりますが、今後とも地域にとりましてより望ましい道路とすることを目標に据えまして、市民及び道路公社等と一体となりまして、環境対策等を中心として協議、検討をしてまいりたいと存じます。 81 ◯副議長(進藤孝雄君) 建設部長。      〔建設部長 本橋忠一郎君 登壇〕 82 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 3点目と4点目につきましてお答え申し上げます。  多3・4・16号線の道路改造、立体化について、お答え申し上げます。本路線は川崎街道大丸地区より向陽台地区を縦断し、稲城駅までの地区間を結ぶ道路として整備を図ってきております。また、この路線はまだ一部が向陽台公園通りを使用していることや丘陵地のため、道路勾配、カーブ等もきつい箇所があり、施工に当っては交通管理者であります多摩中央警察署とも協議し、中央分離帯の設置、視線誘導標の設置等を行い、使用開始されております。しかしながら、カーブのきつい箇所等におきましては接触事故等が発生している状況から、市といたしましてもその改善方を要請しておりました結果、多摩中央警察署の指導のもとに現在の道路管理者であります住宅・都市整備公団で路面改造等を行ってきております。また、バス停車ゾーンにつきましては、多摩中央警察署、住宅・都市整備公団、バス企業者等と協議、調整し、設置してきているところでございます。いずれにいたしましても、良好な道路環境の形成、自転車、歩行者等の安全かつ快適な通行の確保が必要でございますので、関係機関と調整の上、検討を進めてまいりたいと考えております。  次に、渋滞解消対策のための立体交差化でございますが、立体交差は交差する交通相互の影響をなくし、円滑な交通を確保するため設けられるわけでございますが、交通処理上の問題のみならず、設置周辺の土地利用を含む沿道条件、環境条件等さまざまな要素について総合的に検討する必要があるわけでございます。現計画におきましては、広路1号線の本線部分が百村木詰地区よりニュータウン区域に向かい掘り割り構造で計画されていますので、多3・4・16号線とは立体交差となる計画でございます。いずれにいたしましても将来計画を踏まえ円滑な交通が図れるよう道路整備をしていく必要があろうと考えております。  4点目でございますが、交通公園の改善についてお答えします。  現在、稲城北緑地公園の一部に児童交通公園が設置されております。設置規模は自転車コース494メートルに道路標識等を設置し、交通安全を指導、啓蒙できる施設となっております。利用は市民の方方が幼児、小学生を連れて、それぞれ自由に利用できる施設となっております。また、交通安全の指導は幼稚園、保育園、学校等において警察署と連携のもとに実施されているのが現状でございます。今後、自動車利用の増加に伴い交通事故の発生の頻度も増加すると想定されております。これからは多くの市民の方々を対象にした魅力ある交通教室も含んだ施設も必要かと存じます。今後これらの問題につきましては検討課題とさせていただきます。以上でございます。 83 ◯副議長(進藤孝雄君) 福祉部長。      〔福祉部長 小机康次郎君 登壇〕 84 ◯福祉部長(小机康次郎君) 5点目についてお答えいたします。  生活保護法63条による返還金につきましては、本来活用できるものはあるが、直ちに最低生活のために活用できない事情にある方に対し、暫定的に保護を行い、活用できるものが換金されるなど生活に充当できるようになった段階で、支給した保護金品との調整を図るものでございます。具体的には、年金の遡及認定による受給金、相続による金品、交通事故等の補償金、生命保険の認定給付金、資産処分等による金品等がございます。原則として、これら充当できることになった活用できるものの換金額を限度といたしまして、過去に支給した生活保護費を返還していただいております。以上の取り扱いにつきましては、地区担当のケースワーカーが受給者にわかりやすく説明をして、返還をしていただいております。 85 ◯副議長(進藤孝雄君) 市民部長。      〔市民部長 玉野修身君 登壇〕 86 ◯市民部長(玉野修身君) 6点目についてお答えいたします。  緑化基金制度でございますが、緑は町に潤いをもたらし、人々に安らぎを与えて、都市にとっても必要なものでございます。こうした緑を大切にするという趣旨から緑を守り、育てるための制度としての一つの手段であると考えております。今年度に緑の実態調査を行っておりますので、本調査に基づきまして緑の状況等を踏まえまして、東京都制度であります緑地保全地域の公有化、東京都区市町村保存樹林地等公有化資金貸付制度、健康保安林指定制度の活用をし、さらに緑の保全、創造、育成を進めるための緑化基金制度についても今後の計画の中で検討してまいりたいと存じます。 87 ◯副議長(進藤孝雄君) 19番。 88 ◯19番(野口容広君) まず、南武線の立体化の問題で再質問いたします。  お答えの中にもあったわけですが、もとより南多摩駅の立体化の部分についてネックにならないとは言わないわけです。しかし、それをクリアできる技術的な要件はあるのだ。構造の改善によってこれを克服することができるという見通しの上で質問をしたところであります。稲城市のまさに国家百年の計を考えたときに、緑の空間がこれほど連続的に保障されるということになれば、将来の稲城市民にとって非常に住みやすい地域になるだろう。また、通過騒音の問題についても解消されましょうし、高架下の利用という消極的な土地利用ではなくて、全分野での土地利用になるということから、札幌における大通り公園並みのやはり利用勝手になるだろう、規模はちょっと小さいでしょうけれども。その一方で、建設省が持っている予算の実際上消化について苦労しているようですけれども、そういう資金導入もできるということ、稲城市が大枚な費用をかけて導入する総計予算から見てもそれに余りある土地の取得といいますか、利用勝手になるということになれば大事な施策になるはずだというふうに思います。  商店の活性の関係から見ても、このアメニティ公園の両サイドにやはり商店が自然のうちに張りつくということ、そういうことも大事なことでして、例えば神戸市における北の台といいますか、異人館というのがあるのを、皆さん何人も行って御存じだというふうに思います。当初そういう古いものは処分しようという動きの中で、いや文化を守るためにはということで若い人たちが立ち上がってこれを守る。ここを喫茶店に利用したり、あるいはおみやげ屋に利用したりするということで、今や280店舗がここでは非常に活性化をしてきている。神戸市もテクノロジーアセスメントといいますか、まさに町の活性は住民の英知と、それから文化に根差したもの、文化そのものを売らなければいけない時代になってきている。商品だけを売ったのではだめなのだ。町そのものがブランドといいますか、文化的な要素を持つ必要があるということで臨むことになってきたわけであります。  そういう点では、緑を資源にするアメニティ構想というのは、やはり訪れた人たちにとって非常に,心豊かといいますか、落ち着きのある町になるでしょうし、最近、横文字を使うべきかどうかは別ですけれども、商店街がステージだ。自分たちがいろいろ着飾ってそこに行くとか、それぞれの個性を主張し合って、そういうところに行くという時代にもなっている。ブロードウエーなんていう言い方しているらしいのですけれども、そういう事態を考えたときに、それを保障し得る空間の確保ができるということから見ると本当に大事な施策だというふうに思っています。これが最終的にだめならだめでいいのです。徹底的にたたき台に上げて、やってみたのだ。どうしてもネックがクリアできないので、最終的には高架工事にしたということであれば、私はそれでいいと思っています。ですから、専門家の分野で徹底的にたたき台としてこれをやってほしいと思っているわけです。この点で、最初から投げやりになっていて、もうどうもネックがあるからだめだということになってやしないかというのが、私の本当に残念な気持ちであるわけです。
     例えば、フランスにおけるオルセー美術館がどういう利用の仕方をしているか。50年前に列車の駅だったところを見事に改造して美術館に変身させているわけです。あそこは美術館というのはいつぱいあるわけですけれども、特に近代美術を主にここにオルセー美術館とするということで、駅舎の構造をそのまま利用したものになっています。もう寸分たがわずというか、生かし切っているわけです。そういう国家百年の計に対して50年間も考え抜いてきた、またそれを早期に取り払おうとしなかったフランスの国民の国民性もあるのですけれども、やはり検討については徹底的に大所高所からやはり検討をし抜く。そして、最終的には大英断で行うということが大事だというふうに思います。何も50年検討しろとは言いません。この与えられたテーマに対してやはり説得力のある回答をして、だめならそれでやむを得ぬということで、引き下がることもやぶさかでないということを改めて言っているわけです。  一方では北海道北見市──いろいろな自治体で市街地を通過する交通はなるべくふたかけなのだ。それから、最近では小田急も地下化の方向が出てきています。それから、東急東横線が複々線の場合には地下化の方向ですね。それから、西武線も地下化になってきています。やはり用地買収が非常に困難だということと、用地の買収に要するエネルギーが大変だということから、地下に対する見通しも改めて変わってきているという事態です。  それから、下水道法を改正して、下水道だけに供用する下水管の一部を利用して光ファイバーで網羅するということも打ち出されてきている時代ですから、なおふたかけに要する空間として約3.5メートルというふうに言われております。ラーメン構造にするかどうかは別として、その空間の一部を利用して、そうした共同溝の利用などもすれば、この地域の電柱は地中化することが可能でしょうし、あらゆる施策に全面的に展開できる。まさに稲城市にとってまたとない得がたい空間が確保されるだろうというふうに思います。それが可能になれば、一方で大規模な第二多摩川原橋という構造的な問題についてはもっと改善ができるというふうなこともあるだろうということで、掘り割りふたかけ方式というものをあえて提起をしているわけですから、もう前段からもう無理ですということであれば、ちょっと困るわけです。  地下鉄でずっと行ったときに無理なのだということだったものですから、もう少し深層部分を走れる掘り割りふたかけ方式ということで提案をしています。荏原のあたりでは実際にそうやって使われているわけですから、現地なども見てもらえるように、あるいは北海道北見の場合にも、せんだっては東京都の職員にやはり現地を見てもらいたいのだということで要望したところ、建設省に資料があるだろうから、それは取り寄せて検討はしてみますということにもなっているわけです。あくまでも東京都の段階でもあるわけですけれども、稲城市の費用分担が財政規模からいっても非常に大きいにもかかわらず、そういう副次的な効果がより一層期待できるものならば、思い切って発想の転換も大事だろうというふうに思いますので、あえて質問をしているわけですから、改めて検討はやっぱりするのだ。専門家の意見を聞いてから行動するということでやってほしいと思うのです。既に高架化で話を進めてしまっていますから、もうにっちもさっちもいかないのですということであれば、今まで私たちが主張しているように、原案が示されるとそれが最終案だということと全く変わらないということになりますので、ぜひいま一度御検討いただきたいということで、お答えをいただきたいというふうに思います。 89 ◯副議長(進藤孝雄君) 都市整備部長。 90 ◯都市整備部長(進藤五郎君) お答え申し上げます。  先ほどお答えしましたのは、今までの経過の中で、今回の都市計画の素案を定めるに当たりまして、事業者である東京都が、これはJR、私ども稲城市と3者で、当然国の建設省の方とも協議をして、幾つかの案、具体的には5つぐらいの案です。検討した中で高架化の案を採用して、それの都市計画の素案の説明会に入ったわけですけれども、今お話がありますように、そういうような提案も過日ありましたものですから、東京都の方でもそれらについては可能かどうかについては検討するということをお話ししていますので、当然事業者の東京都と、今言いました3者あるいは国の方と協議していかなければいけない問題であろうかと思いますけれども、先進事例地も含めまして検討をするということを事業者の方で申しておりますので、検討についてはしていきたいと思います。 91 ◯副議長(進藤孝雄君) 19番。 92 ◯19番(野口容広君) 札幌では地下化が進められて、大通り公園はもとよりどんどん地下鉄が延長されてきています。市街地についてはやはり高架というのは、今までは一定の方便だったろうけれども、改めて地下化も見直される時期に来ていることを御認識いただいて、検討していただきたいということを改めて要望しておきたいというふうに思っています。  なお、神奈川県の川崎市の部分では20%で上がってきているわけですから、技術的に不可能ではないわけです。また、南武線の部分だけということであれば、最近のモーターカーは非常に性能がいいものになってきていますから、モーターカーの性質からいっても十分対応できる。なお、それで不十分であれば、モーター車両をもう1台くっつければいいわけでして、これは運転規則その他を変えればいいことで、JRとしてはさほどに難しい技術ではないのだということを承知していただいて、ぜひ国家百年の計、稲城百年の計としてアメニティ構想を具体的に稲城に盛り込む。その予算のすべては国のアメニティ構想の予算、建設省の予算、それから東京都の開発基金がこれだけ積み立てられてきている。使途が今のところ決まってないという状況でありますので、これらを導入すれば可能性は無限に開けてきているというふうに思っていますので、その点を踏まえて努力をいただきたいというふうに思います。この項についての質問を終わりたいと思います。  第2点の第二多摩川原橋の問題に移りたいと思います。  この橋の問題で見ますと、先ほど沈下橋といいますか、地方によっては沈み橋、いろいろな名称があるかもしれません。地元に本当に密着した橋というのは、まさにこういう橋なのだ、自然の景観を最大限生かすということでは大事な橋だということで見てきたところです。多摩川に即これをつくれということは言いませんけれども、ここまで検討もしておいておかしくないだろうというふうに思っております。そういう点では、これは本題と外れますけれども、第二多摩川原橋の無料化というのは、そもそもこの橋脚そのものが非常に規模が大きく、投資的経費が大きいのだ。東京都としてはその財政負担が大変だから、地元の負担、いわゆる受益者負担でやっていけということで打ち出してきたのが道路公社による有料道路構想ということになってきているわけです。ですから、橋の規模が比較的小さいものになっていくということであれば、有料道路にする必要がない。ましてや東京都の道路と東京都の道路を、都道と都道を結ぶ橋ですから都道なのです。有料にする根拠もないということで臨む必要があるというふうに思っています。  隧道方式ということでお話もしたところですけれども、ついせんだってアフリカのモロッコからスペインの、いわゆるジブラルタル海峡の隧道をどうしても欲しいというモロッコ側の希望が先進20カ国の技術者が集まって論議をされたときに、直径11.5メートルのグラスファイバーの隧道を通す。この中に線路を往復2本走らせるということで、アメリカの企業がそれを受け持とうという話も出てきているというふうに聞いています。工費はそれこそ青函トンネルがつくられた工費の9分の1近いという費用だということです。技術的にそういう技術も出てきているのでしょうけれども、即それをこの多摩川にというわけにはいきません。しかし、隧道というのは今の技術からいけばそれほど難しい技術ではないわけです。入っていくときには部分的には開削をするわけですから、東西間といいますか、ほんの少し地域的には分断が生ずるにしても、しかし長期的に見て橋の中の大気の汚染はそれぞれ集じん機等を通じて橋の土手の外側の排出口で放出すればいいことになりましょうし、費用的にも何もそんなに莫大なものではないだろう。距離的にも350メートルですか、土手全体も入れますともう少しになるというふうに思います。しかし、本当に稲城市の環境をよくするということを全面的に据えるならば、多少工費が高いものであっても、これは環境を優先させていくという立場こそが大事だというふうに思っています。  こういう点では、現在の東京都の問答無用の姿勢というのは極めて問題なのだ。先ほど第1質問でお話ししたように、小樽の場合には運河を埋め立てよう、交通渋滞の最大の原因になっている運河を埋め立てようというときに、市民の皆さんの本当に熱意によって、この運河が守られました。また、行政もこの運河を守ることによって市の文化的な要素は守れるという立場から、都市計画の変更さえ行ったわけです。それによってここのところ観光客がウナギ登りだというふうに聞いています。一介のガラス屋さんであった北一ガラスさんなんていうのが漁網の浮きなどをつくっている。あるいは北方に出しているランプの火屋というのですか、そういうものをつくっていたガラス屋さんだったのだけれども、おみやげ品に手を出し始めて、今や毎日のように観光バスが20台、30台寄っているという状況です。それから、本当に古い倉庫を利用して喫茶店をやってみたりとか、あるいは我々もちょっと見せていただいたのですが、オルゴールをそこで売る。今度はそのオルゴールを目当てに観光バスが着くというふうな事態にもなってきていて、古い文化的遺産がそのまま町の中に根づいていく。  ですから、造り酒屋さんが使い勝手がいいようにということで、間口をアルミサッシに変えたら、途端に売り上げが落ちた。それで、大枚なお金をかけてまた元どおり、昔どおりの間口にしたら、今度は売り上げが7倍にも8倍にも伸びたということさえ出てきているように、文化的な要求というのは最近では非常に強い時代です。町づくりにそういう人間が住む町、人間が暮らす町ということを前提に入れていかない町というのは活性化しないのは当たり前のことなのです。古い建物をただ壊して、新しい建物だけをつくるという発想からやはり切りかえてもらって、橋の構造も地元の住民の意向を十分酌んで、なお環境に影響を及ぼさないもの、そういうものを最優先にしていくということが大事なのです。私は、その位置づけを本当に中心の課題に据えるかどうかということで聞いているわけですから、そのことを受けとめていただいて、無料化に向けてどう交渉するのか、橋の構造の改善に向けてはどう交渉の余地が残っているのかということについて、お答えをいただきたいというふうに思っています。 93 ◯副議長(進藤孝雄君) 都市整備部長。 94 ◯都市整備部長(進藤五郎君) まず、無料化の問題でございますけれども、これは本会議の席でも市長の方からも先ほど第1質問でお答えしたように、基本的な考え方につきましてはようやく実現の方途として、こういう方式の取り入れによって具体化になったわけです。今後の問題としては、将来的にどういう時期に無料化の問題について市として取り組み、また市議会の皆様の協力をいただいて、そういったことをしていくか、その時期についてはこれからの課題になってくるというふうに思います。  それから、構造の問題については、今回の市議会の特別委員会の皆様に大変お世話になったわけですけれども、そういう意味での協議の場を今後つくることにしておりますので、そうした中で、できるだけ橋だけではなく地域に入ってくる道路そのものの環境対策等を含めた内容のあるいいものを今後つくっていくために、どういうふうにするかということで、そういう意味での協議の場の中でそういったものを、事業者である道路公社並びに稲城市と地元の関係の人に入っていただいて、具体的なそういう意味での協議の場の中で協議をして、検討していくような方向をとっていきたいというふうに思っています。 95 ◯副議長(進藤孝雄君) 19番。 96 ◯19番(野口容広君) 残念ながら力がないものですから、ここも結局こういう形で押し切られるのかという感じもしているところです。せんだっても住民の皆さんとの話し合いがあるというところで傍聴させていただいたのですけれども、入った瞬間にちょっと異様な感じがしたのです。住民の皆さんの側に一体だれが座っているのかなという感じがするような状況が私自身は感じられました。そういう点では、本当に住民の代表である我々の意見を真正面から受けとめてもらって、行政の中に生かしてもらうという態度がなけれは、そこのけ、そこのけという、お上のやることに逆らうな、民主的国家だといいながら、実際にはそれが何の役にも立たない、こういう事態にもなりかねないのです。行政の皆さんが努力していることについては一定評価しておきます。しかし、なおあえて言うならば、市民の要求というのは、たった1つの意見ではあってもやはり底辺に大きく支えがあるのだ。その問題に関しては決定的に解決に向けて努力をしていくという姿勢が大事だということをぜひ忘れずに対処していただきたい。  有料橋ができました。市民は大変な税負担の中で、可処分所得の中で有料橋の費用を払うということになるでしょう。しかし、一方では南山が開発され、そこに移り住んだ大金持ちが恐らく個人負担でこの有料橋を渡るのではなくて、企業が負担をしてくれるということになるかもしれません。金持ちは一層金持ちになる。貧乏人はどんどん丸裸にさせられる。都民だ、都民だと言われながら税金だけは取られる。こういう状況では踏んだり、けったりであるわけです。本当に税の公平さから言えば、第二多摩川原橋はあくまでも無料化をする、こういうことが税の公正であるわけです。都市計画税も払わせられながら、東京都の税金を払わされながら、東京都からは有料道路しか与えられない。こういうことでは例えば多摩の大栗橋付近に住んでいる人たちからは、一体稲城市は何なのだ。市としてどういう態度を示したのかということにもなりかねません。むしろ、逆に新たな格差や紛争を持ち込むような行政をしていただきたくないわけです。そういう面では市長自身がこのことについて腹をくくっていないというふうに私は思うわけです。無料化に向けなお一層努力するのだ、橋の構造の変更に向けてはなお一層努力するということがお答えとして聞かせていただければ幸いでありますけれども、手短にお答えをいただきたいというふうに思います。 97 ◯副議長(進藤孝雄君) 市長。 98 ◯市長(山田 元君) 大変たくさんお話があるわけでございますけれども、まず有料問題についてかねがね申し上げておりますとおりでございます。こぞって稲城の市民の方も本当に無料であってほしい、このことはもうそのとおりでございますし、それから構造の問題も含めまして、るる特別委員会でも御審議をいただきまして、このように考えておりますので、今後も努力をいたしてまいりたいと思っております。 99 ◯副議長(進藤孝雄君) 19番。 100 ◯19番(野口容広君) 次に、3点目の3・4・16号線の道路の改造と立体化の問題に移りたいと思います。この3・4・16号線については、何回か安全対策を講ずるよう要求してきたところです。現在そういう具体的な要求が改善されて、カーブの部分については反射板がかなりつけられていること、あるいは舗装面については滑りどめ舗装等改良が加えられていることについては評価しておきたいと思います。しかし、構造的に見たときに、やはりあくまでも鶴川街道に平面交差をしている事態、それからもう一つ先の三沢川沿いにやはり1本広い通りがあります。ここにもやはり平面交差になっている。このことから、例えば向陽台方面から稲城方面に来るときに、あそこのガソリンスタンドとコロンの入り口あたりからずっと交通渋滞になっていて、菊池医院の角からはもう1台も入れない状況がよく見受けられます。ところが、向陽台方面から左折する車がもうそこで手いっぱいですので、直進する車が全く入れない状況です。やっと直進ができたかなと思うと、今度はバス停がその間にあるのです。バスがとまっているとその間また車が動けない。その先はまた信号機という状況でして、早朝の忙しいとき、1分でも1秒でも早く駅を利用したいという市民にとってこの交通渋滞が慢性的になってきています。  わざわざ坂をおりて、また上がらなければいけないという構造がそもそもおかしいわけです。稲城駅は丘陵地にあります。それから、向陽台も丘陵地にあります。ですから、この高度差を利用すれば、水平面で橋を1本つくりますと、稲城に行くバス及び車両、歩行者、自転車はストレートに立体化している道路を走ることができる。右折、左折車が下を回ればいいわけです。部分的な拡幅の用地を買収せざるを得ないのですが、現状なら可能性はまだ十分残っているのです。これが3年、5年過ぎますと全く立体化の方式というのは生まれません。したがって、本当に稲城市の交通渋滞を解消し、交差点での事故を少なくしていくのだ。それから、交差点の歩行者が渡りやすいものにしていく、あるいはバスの乗降も本当にスムーズにするという全体の交通問題を考えたときには、多少お金がかかっても立体化が必要だというふうに私は思ったわけです。こうすれば、三沢川の橋をすんなり乗り越えることもできるわけです。  そういう点では、もうでき上がってしまった道路ではありますが、なお改良を要する条件は残っているというふうに私は思っています。そういう点で聞いているわけですが、今までのお答えでは答えになっていないというふうに思います。改めてその辺の決意のほど、予算的にはニュータウンの事業として関連施設の改善として、やはり国あるいは公団等負担導入が大事なのだ。それから、技術的には公団にはすばらしい橋脚設計の専門家がいるわけです。したがって、技術的にも対応できるということで私は見ていますので、ぜひその点についてお答えいただきたい。  それから、あわせてこの道路の交差している三沢川沿いの道路なのですが、最近やっと一般の供用にすることになりましたけれども、なお部分的には仮設のガードレールが置きっ放しなのです。供用を開始する以上は、これだけの大枚な投資をしたわけですから、その投資を少しでも円滑に回収するためには、やっぱり100%供用を開始するということが大事なのです。ですから、車線のラインをきちんと引き直して、仮設のガードレールは直ちに除去する。それから、今言った橋の構造の関係、渋滞の解消の関係では、駒沢学園方面から稲城の方に来るバスが、現状では右折禁止の交差点になっています。これは少なくともあそこで右折をして、もう一つ橋のところで右折をしますと交通渋滞の解消になるのではないだろうかと素人なりに思います。こういう点ではどう改善していくか、聞いておきたいというふうに思います。 101 ◯副議長(進藤孝雄君) 建設部長。 102 ◯建設部長(本橋忠一郎君) まず、第1点目の2・1・9号線、現在は3・4・16号線という形になっておりますが、この道路自体は現在は稲城駅から南多摩までのルートという形で、これは御存じのとおり地区の幹線道路という形の市道の位置づけになっているわけでございまして、当時の土地利用の関係、交通量の想定、沿道の土地利用といいますか、道路機能、それらのことを加味しまして都市計画上もこういった平面ルートでいくという形の計画のもとに現在それらの整備がされているわけです。ただ、現在の中ではこの3・4・16号線のルートになっておりませんで、実際は公園通りルートが一部変則的に使用されておりますので、非常にルート的にも勾配が強かったりという現状がございます。御提案のお話でございますけれども、これにつきましては将来的な交通量とか、交通安全の問題、道路機能の問題、沿道利用の問題、環境保全の問題、こういった総体的な大きなファクターが変化するというようなことになれば、そういった御提案の内容につきましても考えていかなければならないのではないかというふうに考えております。  それで、当面、現在のの交通信号でしょうか、旧鶴川と新鶴川がございまして、この辺の問題と、今お話の現在の新しい方の鶴川は供用開始して、鶴川街道の方へ行くルート、鶴川といいますか、坂浜へ行くルートのみのルートになっております。1車線になっておりますので、今お話のように坂浜の方から右折できるようなルートにしたらどうかという問題もちょっとありまして、この辺も含めまして今警察とも協議していこうかという段階でございます。そうした内容につきましては、今後沿道の関係者の皆さん、また交通安全等の問題、それと今のガードレール等さまざまなお話がございましたけれども、これらも総合的に検討の中に入れて、進めていかなければならないルートというふうに考えております。 103 ◯副議長(進藤孝雄君) 19番。 104 ◯19番(野口容広君) やはり今のお答えを聞くと非常に消極的といいますか、当初の計画は結局揺がせないのだというふうに聞こえます。しかし、今世間で叫ばれているのは、交通事故死、ことしも去年を上回って何万というような形で、毎回問題になってきているように、こうなると交通事故そのものを稲城から撲滅するのだという姿勢からやっぱり立体化を進めてみたいのだということがあってもおかしくないというふうに思っています。機を逸するとこれは間に合わなくなります。現在でも自動車会社のオートラマですか、あそこはもうできてしまっているわけです。ただ、もし差し支えなければこのオートラマの入り口の部分、それから持っておられると思われる駐車場の部分の一部を買収するなどして、幅員を28メートルぐらいまで拡大すれば、ここでは立体化の橋脚が可能性として出てくる。公園通りがすりつくかどうかというのは別なことでして、少なくとも3・4・16号線というのは大丸へ抜ける主要幹線としては将来も残るわけです。  したがって、是政橋の部分、南武線を渡る、あるいは多摩3・4・11号線、現在の2・2・2号線ですか、ここの部分の立体化、北側はここで立体化していく、南側の起点のところではこの稲城の最も重要な中心部分である保健相談所地域の立体化ということが大事だというふうに思っています。今から手を打たなかったら間に合わないのです。住宅が張りついてしまってから何億円もの費用で負担割合をどうのこうのというみすみす不要な投資をせざるを得ないという状況はまずいことです。むしろ、私自身深く恥ずかしく思っているのは、なぜこれが呈示されたときに強く立体化の要求をしてこなかっただろうか。今になってから一体何を言っているのだとみずからの反省も込めて、あえて今なら間に合うだろうということで言っているわけです。  先ほど森山議員がバスルートの改善のときにも言っていますけれども、交通企業から言いますと、地域のバス路線が往復どれだけ時間を要するかということもダイヤに大きく影響してきています。ですから、ここで渋滞が解消され、立体化され、安全対策が十分とられる。駒沢学園からの往復の部分が、仮にだけれども3分ずつ短縮されるということであれば1日に何本分浮くのだ。したがって、1日に7本増便ができるという可能性も開けてくるのです。だからこそ、この交通渋滞の対策は十分とりなさいよというふうに言っているわけです。ですから、立体化構想についてはいま一歩検討するという前向きのお答えをいただきたいというふうに思います。  それから、同時にバスの停車ゾーンの問題です。現状では極めて中途半端です。バスそっくりが車幅からいって十分走行車線を支障がないように、このゾーンに隠れるといいますか、フォローできる幅員をとる必要がある。また、速やかに入って、速やかに脱出するといいますか、緩やかに入って、速やかに脱出するといいますか、そういう点ではあらかじめ入りやすい構造のラインとしてとっておかなければいけないだろうというふうに思っています。こういう点ではバス停車ゾーンについて今後どう改善を加えていくのか。  それから、バス停の移動が必要になってくると思います。先ほど森山議員が言った位置については、むしろ向陽台の場合には終点の部分は一層保育園に近い部分に、それからもう1カ所のバス停については、わざわざ坂を、ほんの少しだけれども、上がっていく方向ではなくて、坂の途中の部分にバス停を移していくという方向も大事だというふうに思っています。利用者の利用勝手を優先させるバス停づくりというのが大事だというふうに思います。そういう点ではバス専用停車ゾーンについて確保のあり方、具体的に回答をいただきたい。  それから、電話ボックスの設置とその予告表示の問題もお答えがないわけですから、この点についてもあわせてお答えをいただきたいというふうに思います。 105 ◯副議長(進藤孝雄君) 建設部長。 106 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 基本的には立体交差にして交通を円滑化する、これは非常にいいことだろうというふうに思っておりますけれども、このルート自体は、先ほど申し上げましたけれども、鶴川街道も1車線、またこの3・4・16号線も1車線ルートになっておりますので、もしこれをそういった形にしていきますと、相当な拡幅も必要だろうし、相当な投資も必要になってこようかと思っております。現在の時点で、私も時々通るわけですが、非常に交通渋滞があるというお話ですが、私どもが通っている時間帯では3分から5分ぐらいで抜けられるような状況になっておりますけれども、それ以外の時間帯もあろうかと思います。いろいろな提案でございますが、当面私ども、先ほどの新鶴川街道、また旧鶴川街道の使い勝手の問題、信号処理の問題、こういった問題等御提案の内容につきましては、今後の課題というふうにさせていただきたいと思います。  それから、バスの停車ゾーンでございますが、このルート自体が約1.5メートルぐらいが停車ゾーンになっておりますので、切りかえ点ですけれども、ちょっと足らない部分もあろうかと思いますが、可能な限りよりスムーズな運行ができるような配慮はしていきたいというふうに思っています。  また、電話ボックスの関係でございますけれども、たまたまファインフォーラムの手前にあるわけでございますが、あそこがこっちから行きますと、右側に右折レーンをとる形の市道になりましたので、ちょっと道幅が狭くなってしまったということで、どうしてもこっち、逆の方に車線を飛び出さなければならないという状態も出まして、ちょっと私どもでもその部分につきましてどうするかの協議はしているところでございます。なるべくそういったことのないような配慮は今後もしていきたいというふうに考えております。 107 ◯副議長(進藤孝雄君) 19番。 108 ◯19番(野口容広君) こういう交通渋滞の問題は1車線だからいいということでなくて、事故を撲滅するのだ。これが仮に10億、20億かかろうと、ここでこれに対する死傷者が出なければいいことです。将来的には非常にプラスになる。なお、3分、5分かかる停車時間帯がそれこそ1時間渋滞が続く、こういうことですと何万台分、何万人分が3分ずつ、あるいは5分ずつ、逸失するかという計算も必要なのです。ですから、全国で、私が好きな学者の説ではないのですけれども、交通渋滞が及ぼす質的な部分というのは、それこそ20兆円以上だ、最近では40兆円だなんて言われていますけれども、もしそれだけのお金を投資すれば、決してむだではないのだという発想もあるようです。そっくり私はうのみにしませんけれども、しかし部分的には早朝1分でも1秒でも急いでいる市民にとって、行政がこういう努力をしてきたのだということは必ず評価されることですし、そのことが事故防止に最大限役立つということであれば、投資というのは最優先にしておかしくないというふうに思っています。  むしろ、今の投資のあり方と回収のあり方に率直に疑問を感じているのは、先ほど言った三沢川沿いの道路の利用などは、本当に供用開始前に緑地なんかはもう草ぼうぼうなのです。このごろきれいになっているでしょう。それは近所のお年寄りが一生懸命むしっていますよ。交差点から突き当たりの何というお店ですか、あそこのお店までの間はまだできていませんけれども、その方は左右の植込みの中に生えている雑草を本当に1日10メートルずつぐらい、丹念に丹念にむしってられました。今すっきりしています。その供用開始前にこんなぼうぼうになっている事態がやはり問われることなのだ。供用開始をするときにはもういつまでも不要な仮設のガードレールなんか置いておくべきではないわけです。こういう点では速やかに供用開始するならするのだ、中途半端な状況にしないということが大事だと思っていますので、特段努力をしてほしいというふうに思っています。  4点目の交通公園の改善の問題と高齢者事業団の活用の問題なのですが、残念ながらお答えではよしという状況にはなり切れませんでした。先ほどの弘前市の交通公園の例を出したのだけれども、主として利用できる子供たちのための公園というのは、子供たちで満ちあふれていてこそ活気づくわけです。また、それに伴って大人たちも来る。そこでは、子供の保育や教育を通じての話題も広がる。人々の融和も広がるというコミュニティも保障されていくということにもなりましょうし、新しく向陽台に住んでいる人たちにとっても、そういう施設があるのだということになればぜひ行ってみようということにもなるはずです。現状の空間は残念ながら死んだ交通公園といいますか、全く活性がないわけです。  ところが、私がさっき御紹介したような公園では、もとより研修棟や軽食堂、休憩室、トイレ、そういうものが1棟あって、これは66平米、小さいものです。それから、管理棟は90平米のやっぱり小さいものですが、ここにはゴーカートの車庫やミニ機関車の車庫などがある。ミニSLは10分の1のミニSLが2両、それからSLの客車が4両といいます。バッテリーのゴーカート、先ほど19台と言ったのですが、30台です。子供たちはこういうバッテリー式の豆自動車に乗って、お友達が乗ってくるミニ列車が踏切に差しかかると、みんな一斉にとまって、それからやおら発進をしていく。信号にも従って行動するということで、いながらにして交通教育にも役立っているということ。それから、お年寄りも安心して子供たちの面倒を見ることによって、かわいい孫と同じ年なのだ。こういう人たちの面倒を見ることによって自分たちの生活も潤うということで、本当に生き生きしているわけです。  そういう点では、行政がそういうものを保障していくという態度が必要なわけです。場所は確保しましたけれども役には立てませんでした。管理が大変です。管理費ばかりかさんでいるようではやはり問題も大きいというふうに思っています。施設的には生きたものにしていくのだということが大事だと思います。なお、乗車料金についてはミニSLは1回100円、ゴーカートが1周ですけれども100円。それから、土日サービスと、運行日については若干期日や制限も設けています。運行時間が10時から4時までというようなことで、入場料そのものは無料になっています。それから、公園の中にかつての建物というか、名所旧跡にあった建物などのミニチュア版を地元の建設業界の人たちがわざわざつくって、ここへ移設しているのです。そういう面ではおじいちゃんが昔暮らしていた時代はこういう建物がこういう場所にあったのだということで、いながら町の伝統、文化が子供たちに知らしめられているということでは、大事な施策の展開を行っているなという感じがしたわけです。こういう点ではぜひ稲城の交通公園がその名に値するような生きたものになっていくように期待していますが、生かし切るかどうか、生かし切らないなら交通公園という名称を変えていく。何だかよくわからないというようなことでは困るわけですから、ぜひその点で交通公園をそれなりの施策として生かしていくということについて、お答えをいただきたいと思います。 109 ◯副議長(進藤孝雄君) 建設部長。 110 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 今後、検討、研究を重ねてまいりたいと思っております。 111 ◯副議長(進藤孝雄君) 19番。 112 ◯19番(野口容広君) 政府の返還金の扱いの問題で63条適用の扱い方について聞きたいと思います。お答えですと全く何ともなかった、質問する方がおかしいという感じになりかねないのですけれども、この例は、ついせんだって報告があったかと思いますけれども、私は請求書という形を見ていませんですから、メモでした。お父さんが生活保護を受けられていて、奥さんがいない方ですね。お子さんがお2人おいでになる。それで、病気だったのです。視力も落ちて、結局タクシーの運転手さんやっていられたのですけれども、タクシーの運転手にもなれない。仕事にもつけない。最後には何年も仕事ができなかったものですから、健康保険もないということで、このままでは死んでしまうのだ、助けてくれということで電話をいただきました。早速行政の努力で病院にはすぐかかれたということで、本人が病院から電話をくれたのです。本当によかった、やっと助かったというふうに言っていました。残念ながら、不幸にしてついせんだってお亡くなりになったのですけれども、亡くなるほんの1週間というか、一カ月というか前に生前で失明をしたものですから、それに対する保険金がおりました。その保険金で生活保護に要した費用179万5,214円を返還しろ。さらに、医療費でかかってきた344万 9,550円返還しろ。それから、病院が、老健法が悪いのですけれども、長期間1カ所の病院にいられないということから、別な病院に移されているのです。移されたときの転送の費用として1万 8,910円かかっているからこれも返せということで、都合526万 3,674円を結局子供から請求して取り立てているのです、最終的には。既に返してもらった分が45万円あるから、後で481万 3,674円返しなさいということで、結局はこれだけお返ししたことになっているはずです。  私は、それについて本当に残念に思ったのは、生活保護というのが63条の場合は、不正の受給をして、かつお金があるのに払わなかった場合にはこれは請求すべきではないでしょうか、63条に基づいて。だけれども、現に病気をしていた事実があり、医者に払った事実があるわけですから、ここまでは救済されるはずではないだろうかというふうに思っているのです。しかし、過去の医療費も全部取り立てる。なお、では少年にとって生活はどうするかということです。高校生の少年にとってこれから必死にアルバイトして、高校だけは私は卒業しますというふうに言っていました。家賃も大変なのです、わずか18歳ぐらいの少年にとって。両親がいません。自分1人で暮らしていくわけです。お兄ちゃんというのがいるのですが、彼はやっとお勤めになったのですけれども、会社の研修の関係で名古屋に行っている。来年の4月にならなければ帰ってこれないわけです。彼はその間、1入で生活をしていくということになりますけれども、少年がここで暮らしていくのに家賃がどう重くのしかかり、学費がどう重くのしかかっているか。  これについて少なくともいわゆる福祉の方で何とかならないだろうかと思っているから、ちょっと検討させてもらえないかと言ったら、福祉の世話になりたくないと言うのです。当たり前ですよ、あなた。お父さんの死ぬ間際に、これだけ返せ返せと請求しているのではないですか。こんなまくら元から金を取り立てるような、これが福祉の現状で進められている行為なのです。お金持ちの皆さんにはわからないでしょう。しかし、少年にとっては絶対に許せないことだ。「福祉は人を殺す」という言葉があるけれども、本当にそうだなというふうに私は思いました。  荒川の例ではないのです。この稲城市で行われている例なのです。何が市民の融和ですか。何が友愛に満ちた行政ですか。これほど子供たちを傷つけ、死ぬ人間に希望の光さえ閉ざさせる。転院の必要があるかどうか、ここを十分論議しなければいけないときに、何が老健法ですか。結局、寿命を縮めて死んでいかざるを得なかったというむなしさだけが残っていたのではないですか。それを聞いていた彼は福祉の世話にはなりたくありませんと明確に言っているのです。だから、私は無理やりに彼に対して福祉の強要をしません。しないけれども、生前におりたからやむを得ないです。しかし、まるまる医療費から何から一切合切返せという形で、全額取り上げるとしたらこれは生活保護ではないです。一時貸しつけではないですか。一時立てかえ事業ではないのですか。生活保護事業なのですか。第63条の法の適用というのは不正受給の場合あるいはお金がいっぱいあった場合の返還を求めることなのです。しかし、この場合には全額返したということでしょう。血も涙もないではないですか。この子が車を乗り回し、派手な生活をしているなら、これは君、これだけのぜいたくな暮らしをしているのだったら、おじさんに返してくれ、行政のお金なのだということを請求してもいいです。免許を取りたくても今免許を取れる段階ではないのだ。アルバイトが精いっぱいなのだという状況に追込まれているのでしょう、この子は。なぜ取り立てが優先なのですか。63条の法適用のあり方について、市長自身はこれほど冷たいやり方について、やはり検討して、逆に返還の部分を部分的に返還する。私は全部を返還しろと言いません。部分的に何とか返す余地がないのかということを聞いておきたいと思います。市長に聞いておきます。 113 ◯副議長(進藤孝雄君) 暫時休憩いたします。                           午後 2時17分 休憩   ────────────────────────────────────                           午後 2時18分 開講 114 ◯副議長(進藤孝雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市長。 115 ◯市長(山田 元君) 御指摘がございます件について、すべて掌握をし切っていない部分がございますので、なお福祉部長からお答えをさせたいと思っております。 116 ◯副議長(進藤孝雄君) 福祉部長。 117 ◯福祉部長(小机康次郎君) お答えいたします。  若干状況を異なった把握をされているようでございますので、説明させていただきたいと思いますけれども、まずこの方は当初のときに生活保護を受給することについては非常に消極的だった状況にございます。しかし、保護申請のときに生命保険等の需給、これについて返済ということを当初に一つの要件として、やはり生活保護というのはその時点で支障がある場合は適用する必要がございますので、そういったことを前提として開始した経過がございます。それから、この方は障害になったわけでございまして、その後ケースワーカーと協議の中で、障害基礎年金の申請手続、こういったこともあせてさせていただきまして、平成2年の2月から受給ができるようになった。また、失明ということでございますので、ちょっと正式名称は間違っているかもしれませんが、視力更生館というところに入所いたしまして、今後の生活の対応をするためにそのあたりの相談もケースワーカーとしてしてございます。なお、この返還につきましては、亡くなったのは5月でございますけれども、平成2年の2月にしていただいたわけでございまして、そういった面で少し状況が異なっていると思っております。しかし、こういう問題についてはまず資産の活用あるいは他法優先という生活保護の基本原則がございますので、やはり有効に活用していただくためにはよく相談しながら、適切な措置、こういったことをしていかなけれはならないと考えておりまして、いろいろケース、ケースで事例が違うわけでございますけれども、慎重な対応を今後ともしていきたいと考えております。 118 ◯副議長(進藤孝雄君) 19番。 119 ◯19番(野口容広君) そうすると、押さえ方として平成2年の2月以降の請求分ですか、これは。 120 ◯副議長(進藤孝雄君) 福祉部長。 121 ◯福祉部長(小机康次郎君) この件につきましては昭和63年に保護開始してございます。その時点でそういった状況にございましたので、当然保護の開始時点からということになるわけでございます。 122 ◯副議長(進藤孝雄君) 19番。 123 ◯19番(野口容広君) 私は63条に基づく返還を拒否はしていません。これは必要だと思います。しかし、これは当初の63年から返還をしなければいけないという理由はここにはないと私は思っているのです。少なくとも皆さん方が手続をした平成2年の2月以降、ここからの返還を要求すべきではないだろうか。しかし、その前にさかのぼった1年ちょっとにまで至る請求は生活保護にならないではないですか。全額立てかえになるではないですか。私の死後、生命保険をもってこれで埋め合わせしますということになるのではないですか。こんな生活保護というのはありますか。もっとも、生活保護する時点が生命保険そのものは認められないということにもなる日本の現状はあるわけです。しかし、これでは何のための生活保護なのかということです。若干異なるではないのです。理不尽にもこういう弱者から100%取り立てる。しかも、相手はまだ未成年でもあるのです、1人は。こういう子供たちにとって深く傷つける福祉のやり方について、法律では63条の適用は100%行われたかもしれません。しかし、なお取り立ててはならない部分があることを、ひとつ胸に手を当てて考えていただいて、積算の根拠についてなおもう1度検討しておいてもらいたいというふうに思います。その子は請求しませんでした。だけれども、なお私としては63年の生活保護の開始から少なくとも平成2年2月までは、これは実際に働いていなかったわけですし、病気で入院をされていたわけですから、保護対象になっておかしくないと思っています。なお、平成2年2月以降、皆さん方の努力によって、保険請求その他の関係でこれだけ入ってくる見通しをつけられた皆さんの努力で、これ以降の返還を求めたことについては、これは大事な努力だったというふうに思っています。評価とあわせて、余りにもひど過ぎる部分についてはなお協議を要することをひとつ発言しておきたいというふうに思います。  第6番目の緑化基金条例の制定の問題についてであります。  いろいろ選挙になりますと、緑を残すだの、緑を守るだの、いろいろな言い方が飛び交うというふうに思いますけれども、基本的に緑を守るという裏づけというか、裏負担という言い方が妥当かどうかわかりませんけれども、やはり保障が大事だというふうに思っています。稲城市では、過去私自身議会で取り上げてきて、生け垣条例、仙台の例なども話をしてきました。また、楠原議員もそういう生け垣条例の制定などの発言もしてきたところです。しかし、もっと積極的に緑を守るという施策を展開していく保障として、あるいは税制対策上の保障としても、いつでもそれを行政の公的所有地に切りかえることができるということから、緑化基金条例の制定は大事だろうということで、議員提案を行ってきたところです。残念ながら、全体の認識には至りませんでしたから、これは否決をされてしまったわけですけれども、しかしその後の南山の開発の問題をめぐり、あるいは地域で相続等の問題が発生したときに、公的な緑の確保が非常に容易でないという事態のときに、具体的に予算の展開を示す重要な施策として緑化基金条例は大事なのだというのが全体に浸透し始めてきております。それだけに、地域の緑を本格的に守るならばこの基金条例の制定は極めて大事です。東京都にいろいろな制度があるから、その借り入れなどを利用してというのは一つの方便ではありますけれども、積極的ではありません。なお、東京都のそういう制度もプラスアルファとして、稲城の緑は今後も一層守っていくのだという姿勢が必要なのです。  かつて、私は東京都全体の緑が、公園がこれだけ買収されていくので、どれだけふえてきたのだろうかということで調べたことがありました。ところが、戦前と余り変わっていないという事態を数字上見たときにショックを受けたことがあります。なぜかと言ったら、例えば井の頭公園あたりの場合には、戦後農地解放を受けたものですから、地域でカボチャだとかジャガイモだかどうかわかりませんけれども、食料生産にいそしんだ人たちにはその土地の所有が移ったということもあって、公園そのものの面積が大きく少なくなった時期があったわけです。あちこち買い集める中でやっと過去の数値に戻ってきた。都市計画法における公園の面積は稲城市ではここでやっとクリアできるという方向にはなっていますけれども、しかし稲城市ではその公園がなお三多摩26市の中ではトップランクなのだという他市に誇れるようなやはり緑地対策を講じてこそ、緑に包まれ、友愛に満ちた町の施策の展開がスタート台に登るわけです。よそと比べて一つも進歩がないという状況ではよくないわけですから、そういう点では積極的にこの条例の制定について努力をいただきたいという要望をしながら、質問を終わります。 124 ◯副議長(進藤孝雄君) 以上で野口容広君の一般質問は終わりました。  暫時休憩いたします。                           午後 2時28分 休憩   ────────────────────────────────────                           午後 3時 3分 開議 125 ◯議長(福島佐一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、通告の3番、石川良一君の一般質問を許します。11番。      〔11番 石川良一君 登壇〕 126 ◯11番(石川良一君) 3項目にわたりましてお伺いいたします。  まず、固定資産税についてということでありますけれども、今国会におきまして消費税の取り扱いをめぐりまして、きょうから新たな論戦が始まりつつあるわけですけれども、この消費税をめぐりまして資産をめぐる課税のあり方、所得をめぐる課税のあり方、消費をめぐる課税のあり方ということで、税に対する国民的な関心というものは非常に強くなってきました。同時にまた、税の公平性ということで何が公平であるかということで、非常にさまざまな議論が展開されているわけです。そのような中で、この資産の課税のあり方につきましてはさまざまな、特に土地の問題につきましては問題を提起しているわけです。特に、行政関係では都市計画事業を進める上で、地価の高騰というものが非常に大きな阻害要因になっているわけです。  そのような中で、昭和61年から62年、当市においては非常に大きな地価の高騰が実際にあったわけです。その後若干地価は抑えられているわけですけれども、しかしこの61年から62年の地価の増加率というものは非常に大きなものがあるわけです。土地は一物四価などと言われていますけれども、ちなみに国土利用計画法によりますところの基準地価、相続税法によりますところの相続税の路線価、地方税法の固定資産税、さらに時価、実際の売買の価格ということを入れますと5価、5つの値段がつけられているわけです。  今回のこの61年から62年の地価高騰を数字的に追ってみますと最高が107.51%、2倍ちょっとに1カ年ではね上がっている。全体を平均しましても公示価格ベースで見ますと89.35%のアップになっています。また、基準地価の評価から見ましても87.60%、さらに相続税の評価額からしますと、これは61年から元年までということですけれども、何と2.96倍というふうにはね上がっているわけです。この地価高騰というものがいや応なく最終的には市民の市税であるところの固定資産税に反映をされざるを得ないというのが現状なわけです。実際にその土地を売買するしないにかかわりなく、この高騰の波というものが来年度の評価替えに大きな影を落とすことになるということは明らかなわけであります。  そのような中で、来年度の評価替えに当たりまして、実際にどのような数値が予測され得るのか、このあたりの行政の地価に対する動向のとらまえ方を含めまして、お伺いしておきたいと思います。  2点目としまして、課税資産の内訳の通知制度の実施についてということですけれども、これはつい1、2週間ほど前新聞に大きく報道されましたけれども、横浜市でいわゆる納税通知書を郵送するときに、資産の内訳について細かく1筆ごとの評価額を明示する。建物についても1軒ごとの評価内容の明細を添付するということを実際に行いましたら、非常に多くの、959件のミスが見つかって、1億 2,800万円の税金を余計に取っていたということが明らかになったわけです。この問題につきましても国会で問題になりまして、自治大臣に対して質問が集中しまして、これが5年間の時効ということで返還ができないというふうにされているわけですけれども、やはり取り過ぎについてはこれは返還する方法を考えるべきだというような答弁も自治大臣からなされているわけです。そういう中で、稲城市の資産課税の内訳ということでの制度化について、こういったものが世上でも論議をされているということもありますし、それから情報公開ということで条例化もされてきています。さらに、OA化というものも急テンポで進められているということの中で、当市としてもこの資産の具体的な内容についての通知制度というものを早急に実施する必要があるのではないかということでお伺いするわけであります。  cとしまして、都市計画施設の日照阻害地区の宅地の評価減の実施についてということですけれども、都市計画施設、いわゆる都市計画道路や河川については、3割については評価減をすることができるということで、以前にも指摘をしたわけです。さらにまた、日照阻害ということで2割の評価を落とすことができるということで、都市計画事業を進める上でなかなか地権者の皆さんとの交渉の中でも、何のメリットもなく、ただ都市計画決定をされ、また事業認可をされる中で、土地利用が制限される、あるいは用地買収に当たっても何のメリットもないというようなことが以前から指摘されていたわけですけれども、この制度によって都市計画決定をされた段階で、最大で3割の評価減をすることによって、それなりの救済といいますか、見返りということが可能になるということなわけで、こういったことを一つの大きなバネにして、都市計画事業を推進していくという方向に進めていくことも可能だろうというふうに思うわけですけれども、来年度の評価替えに当たりまして、これらの観点についてどのような形で実施をされていく考えがあるのか、伺っておきたいと思います。  dとしまて、集会所等の公共的施設の固定資産税の減免ということですけれども、市税条例の72条の中に、公共的な用に供するということの中で減免をすることができるということになっているわけですけれども、市内でいろいろな施設があるわけですけれども、有料のものについては対象外だということなわけですけれども、実際の集会所等の該当するものについての減免の実態というものがどうなっているのか、伺っておきたいと思います。  eとしまして、都市計画税の税率の見直しについてでありますけれども、現在63年度の評価替えの時点で100分の0.3から100分の0.27に0.03%引き下げを行ったわけですけれども、平成2年までのこれは時限立法ということで、実際問題これが一体どのように取り扱いをされていくのかということは非常に大きな問題として残されているわけです。特に、固定資産税の方の評価が一体どうなっていくのかということとの関連の中で、私自身は都市計画税の徴収そのものについては当然必要性は認めるわけですけれども、総体の中で余りにも荷重な負担が寄せられるということであるならば、やはりこの都市計画税の税率そのものについてもさらに見直しをしていく必要があるだろうというふうに思うわけですけれども、この点の考え方を伺っておきたいと思います。  fとしまして、騒音、振動被害地区に対する評価のあり方についてということでありますけれども、騒音地区、あるいは振動が激しいところについては評価減をすることができるという1項があるわけです。市内にもかなり鉄道におけるところの振動あるいは騒音の被害というもので日夜苦しんでおられる方もいるということで、これは一団の地区というような規定になっているわけですけれども、該当地区はあるのではないかというふうに思うのですけれども、この点どのように把握をされているのか、伺っておきます。  2点目の資源ごみの回収のための今後の取り組みについてということですけれども、この問題につきましては毎回のように質疑をしているわけですけれども、日の出の最終処分場があと7年ないし8年で満杯になってしまって、それ以降の処分地を捜さなければいけないということで、具体的にこれは組合の中で候補地等が絞られ、そういうような動きというものが進んでいるのだろうというふうに思います。しかし、基本的にはごみというものを減らさなければいけない。そういう意味では使い捨て文化というものをそろそろここで脱却をしていく時期に来ているのではないかというふうに思うわけです。学校教育においてもいわゆる残飯の問題ですとか、さまざまな生活のありようがいわゆる知育に対する徳育の欠落というものの一つの原因になってきているというふうにも言えるだろうと思います。物を大事にするというのが今までの、そういう意味では人類の営々と積み上げてきた一種の道徳心だったわけですけれども、しかしそういう感覚というものがここ数10年の間に非常に薄らいでしまったということはゆゆしき問題だろうというふうに思います。そういうような観点も含めまして、社会や自然に対して謙虚な責任感を持つというような観点からも、やはり資源ごみの回収というもについては、そろそろ稲城市ももう一歩踏み込んだ施策を組み立てていくべき時期に来ているのだろうというふうに思うわけです。現在、団体に対する補助金ですとか、瓶のリサイクルや何かについては一部で行われているわけですけれども、稲城市としての今後の取り組みということについて伺っておきたいと思います。  3点目としまして、仮称第二多摩川原橋建設計画の環境対策と住民合意の方向性といううことですけれども、先ほども質疑があったわけですけれども、先月の29日に東京都の都市計画審議会に対しまして計画案というものが示されたわけですけれども、これらの内容を稲城市としてはどのように受けとめておられるのか伺っておきたいと思います。それから、住民の皆さんとの間で協議会をつくって進めていくというようなお話になっているわけですけれども、これらの経緯をまず具体的に伺っておきたいと思います。以上です。 127 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。      〔総務部長 西部訓弘君 登壇〕 128 ◯総務部長(西部訓弘君) 1項目目の固定資産税に関する御質問につきましてお答え申し上げます。  来年度に実施されます固定資産評価替えに伴う評価の動向についてでございますが、宅地に関する評価替えにおいて、東京都の基準値の価格が現在決定しておりませんので、国、多摩地区の各地及び稲城市における今日までの状況についてお答えをさせていただきます。  まず、来年度の評価替えについての背景について申し上げますと、御質問の中にもございましたように、次期評価替えにおける宅地評価の算定につきましては、昭和61年から平成元年に至る地価動向等が基準となります。この間の地価は御承知のとおり都心部に端を発した地価高騰がピークを迎えた期間でございまして、東京都区部における地価公示価格の上昇率は平均でもこの3年間で2.4倍となっておりまして、当市では平均2.1倍強、多摩地区各市においても2倍から3倍もの上昇率となっておりまして、来年度の評価替えが大変苦しい状況になっているところでございます。  このような状況の中で、自治省では現行の評価基準に基づいた評価替えを行う。また、地価公示価格に十分配意することとしておりまして、評価替えにおいて公示価格は重要な要素であることを示唆しております。東京都におきましては、今回の地価高騰はいわゆる地上げによる思惑買い等の不正常な取引に起因するもので、参考とはならないといたしまして、東京都の基準値価格について現在自治省と折衝中でございます。多摩地区各市におきましては、市長会といたしましてもこの問題を取り上げまして、異常な地価高騰による公示価格の上昇率を固定資産税の評価に反映させないこと、一般住宅を中心とした住民負担の軽減を基本とした適切な税制上の措置を講ずること、また市街化区域内農地の宅地並み課税については、営農を継続すべき農地には十分な保全策を講ずること、この3点について全国市長会を通じまして自治大臣に要請をしているところでございます。なお、当市におきましては、評価のより適正を図るべく、評価替えにあわせまして状況類似地区の見直し、また市街地宅地評価法の拡大等を図りながら、評価替えに当たりましては万全を期してまいりたいと考えております。
     bの項目ですが、過日の新聞によりますと御質問にございました横浜市におきまして、固定資産税の納税通知書とあわせまして課税資産の内訳書を送付したところ、多くの課税誤謬が発見されたとの報道がなされております。土地、家屋の所有権の移転につきましては、登記所からの登記済み通知書によりまして課税台帳の移動処理を行っているところでございまして、昭和59年に登記簿と課税台帳の全件照合を行い、以後通知をいただきながら、その加除修正を行って今日に至っております。さて、御質問の課税内訳の通知制度でございますが、現在のところ納税者御自身が法に基づく課税台帳の縦覧によりまして、課税資産の内訳を御確認願っているところでございまして、その都度名寄せ一覧等をお配りしているところでございますが、今回の横浜市の事例等を参考にいたしまして、次期評価替えを中心とした時点で通知制度等検討してまいりたいと考えております。  都市計画施設、日照阻害地区でございますが、まず日照阻害地区の宅地の評価につきましては、平成3年度から公共施設等による日照阻害地区につきまして、建物の高さ及び当該建物により生ずる日影時間を勘案いたしまして、その程度によりまして2割が最高限度でございますが、減点補正をすべく、対象地区の特定等の調査を行っているところでございます。また、都市計画街路等の都市施設の建設が予定されている土地につきましては、今日の段階でも減点補正を行っておりまして、現行の基準によりまして平成3年度の評価替えに当たりましても実施することとしております。  集会所等の公共施設に対しましては固定資産税の減免ができないのかとの御質問でございますが、自治会館や集会室等、比較的公共性のある施設に対しましては、現在その措置を講じているところでございます。いろいろ集会施設等の位置づけ等、種類が多くなってきておりますので、さらにそれらの問題については検討の余地を残している実態でございます。  それから、都市計画税の税率の見直しの御質問でございますが、昭和63年度の固定資産評価替えに伴いまして、納税者の税負担の軽減を図る意味で、東京都におきましても時限立法で実施したところでございます。多摩地区各市におきましても、同一生活圏、経済圏に居住する都民であるという立場を考慮いたしまして、当市におきましても税率緩和措置を実施したところでございます。この税率緩和措置につきましては、本年度で期限切れとなるわけでございますが、市といたしましては基本的には都市基盤整備のための貴重な目的税でございますので、下水道事業、区画整理事業等山積する都市基盤整備の大型プロジェクトを推進する立場から、制限税率いっぱいで納税者の御理解をいただくことが現状と認識はしておりますが、評価替えの内容等もまだ未確定な状況にございます。御指摘のように固定資産税の評価の動向等も含めまして、また各市の動向等も見きわめながら、この問題につきましては対応してまいりたいと考えております。  また、騒音、振動被害地区に対する宅地の評価についてでございますが、現行の評価基準におきまして所要の補正として減点できるとされておりますが、日照阻害地区のように局地的にその区域を限定しにくいという要素のものがございます。そういう視点からいきまして、多摩の各地でもこの騒音、振動についての評価補正は実施しているところが、照会の中ではないわけでございまして、現段階では実施する予定としていないところでございます。 129 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。      〔市民部長 玉野修身君 登壇〕 130 ◯市民部長(玉野修身君) 2項目目についてお答えいたします。  事業活動の活発化や生活水準の向上、消費支出の増大などによりごみ量の増大が続いております。稲城市の元年度のごみ量は2万168トンで、前年度比6.73%の増となっておりますが、前年度の伸び率との対比では3.9ポイント減少しております。ごみの減量化、資源化対策といたしましての意識啓発でございますが、市広報紙を初め小冊子「ごみのはなし・ごみのしおり」を作成し、市民への配布を行い、またビデオ「クリーン稲城、生きかえるごみ」の作成をし、ごみの現状、出し方、減量化、資源化のPRとして、小中学校へ配布、文化センターでの貸し出し等を行っております。さらに、本年度では小学校低学年用の小冊子を作成し、啓発事業に努めてまいりたいと存じます。  次に、再生資源対策でございますが、資源回収団体への育成として補助制度を実施しまして、元年度28団体が登録し、年間回収量が548トンの資源回収をしていただきました。また、酒屋組合でのカレット瓶では47トン回収されております。また、生ごみ処理器購入補助制度も延べ300基を助成し、ごみのコンポスト化がされております。そのほか不用品交換コーナーの設置や消費生活展の粗大ごみリサイクルコーナー等により、資源ごみのリサイクルを行っているところでもございます。今後もこれらの事業を引き続き実施してまいりたいと考えております。今後につきましても、分別収集の徹底をお願いするとともに、各家庭から収集ラインに乗せる前に減量化、資源化ができるよう、さらに資源回収団体の育成、カレット瓶回収について集合住宅自治会の協力をいただき、促進してまいりたいと存じます。さらに、一般地域におきましては資源化物の回収方式を再度検討するなどし、進めてまいりたいと存じます。 131 ◯議長(福島佐一君) 都市整備部長。      〔都市整備部長 進藤五郎君 登壇〕 132 ◯都市整備部長(進藤五郎君) 御質問の第二多摩川原橋建設計画の関連についてお答え申し上げます。  橋並びに取りつけ道路の建設計画を考えたときに、幾つもの留意すべき事項があろうかと思いますが、特に地域市民の方々の生活環境対策は重要なことと認識しております。そうした中で、道路構造上あるいは環境対策及び交通安全対策上大きな問題があるとすれば、これは是正させなければならないと考えております。今後、具体的な設計に入っていく中ではいろいろと検討できる事項が多くあると考えられますので、市民の代表の方々と協議の場を正式に設けまして、具体的な検討協議を行い、将来地域にとりましてもよりよい望ましい道路建設が進められるよう、協議調整をしてまいりたいと考えております。 133 ◯議長(福島佐一君) 11番。 134 ◯11番(石川良一君) 地価の高騰の状況につきましては、全く同じような認識を持っているわけですけれども、そんな関係で負担調整率が条例化されまして、それによって緩和するということになっているわけですけれども、しかしこの調整率を掛けてみましても、最高で1.3倍というような形になるわけです。そうしますと、諸物価等の動向や何かからしましても、この調整率の範囲でおさめようとしても、やはり今までの評価の方法でいったとすればかなり大きな影響が出るだろうというふうに見ているわけですけれども、この調整率そのものも時限立法ですから、切れてしまうということになるわけですけれども、このあたりはどのように調整率等については考えておられるのか、伺っておきたいと思います。 135 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 136 ◯総務部長(西部訓弘君) 評価の上昇率によりまして負担調整では及ばない伸び率というのは出てくると思いますが、これらの実態につきましては、自治省の方では調整率の割合を改正するというような考え方が一部あるようでございます。 137 ◯議長(福島佐一君) 11番。 138 ◯11番(石川良一君) 調整率をどういうふうに持っていくのか、あるいは評価そのものの額をどういうふうに押さえていくかという、先ほどのお話ですとそういうことも一つの方法としてあるということのようですけれども、現在のところの物価の、土地の高騰の状況からすると、やはりそれにしてもかなりの、いわゆる消費者物価等から比較すると大きな数字の伸びになっていくのではないかというふうに思いますけれども、部長としての予測ということで、これは確実なあれではないでしょうけれども、どのぐらいの数字が予測されるのか、不確定要因はあろうかと思いますけれども、ぜひ伺っておきたいと思います。 139 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 140 ◯総務部長(西部訓弘君) 文言でお答えできる答弁でしたらよろしいのですけれども、予測ということになりますと、数字がどうしても出てまいります。そういう点では、これらの地価動向を踏まえますと平均でも2.1倍というような公示価格の実態がございますが、当然のこととして、正常な価格上昇というようには理解できません。そういう面で、何が正常な地価の動向かという見きわめが必要だと思いますし、また東京都も国に対して東京都の基準値、鳩居堂になるわけですけれども、これらの基準値の引き上げ、伸び率について、適正な伸び率にすべしということで現在要請をしてきております。東京都の基準値が決まりますと、今度は東京都の固定資産の審議会におきまして、傘下の市町村の各基準値の評価が検討され、示されてくるという段取りになってまいります。したがいまして、現在のところその予測ということは全くできにくいわけでございますが、少なくとも2倍とか、そういうような引き上げ額というのは到底納税者として理解できる、また負担できる額でもございませんので、こういう点についての限度というものがあろうかと思いますが、そういう限度に向かいましての調整というものが出てくるだろうというように考えております。 141 ◯議長(福島佐一君) 11番。 142 ◯11番(石川良一君) そういう部分で、どこまでが受け入れられる限度かということが、細部まで詰めるのは非常に難しいかと思いますけれども、しかしある意味では市民生活を営んでいく上で、非常に大き過ぎる影響を与えるということであるならば、当然もしそういうような形がいや応なく制度化されるということになるとすれば、都市計画税等によってそれを調整するということに踏み切らざるを得ないというふうに理解をしてよろしいのかどうか、これだけちょっと伺っておきます。 143 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 144 ◯総務部長(西部訓弘君) 都市計画税の税率緩和につきましても時限になっているわけでございますが、今日の地価の動向等を踏まえますと、調整がされたといたしましても、一定の上昇は避けて通れないだろうというふうに考えております。そういう視点からいきますと、この時限的な要素のものも継続をするような方向性というのは高いというように考えております。 145 ◯議長(福島佐一君) 11番。 146 ◯11番(石川良一君) 継続あるいはさらに下げざるを得ないというようなことも当然想定をされておろうかと思います。それは、その時点の中でそれなりにまた質疑をしていきたいというふうに思いますけれども、ぜひ市長会等で意見は出されているわけですけれども、この点非常に大きな影響を与えるということで、さらに運動を続けていただきたいというふうに思います。  続きまして、資産課税の内訳については、来年度の評価替えの中で何とか実施していきたいということで、ぜひお願いをしたいと思うのですけれども、同時に固定資産税が適正かどうかということについては、比較対照の資料がないわけです。ほかの部分については基準値ですとか、あるいは相続税ですとか、そういうものの場合は開かれていますので、当然ここが幾らだ、自分のところがどうなのだということで、そういうことのバランスの中で自分の資産の評価についての納得というものがそれなりにできるわけですけれども、固定資産税の場合はこれができないということで、ぜひこの通知制度をやるということからすれば、同時にそういうことがある程度目安としてわかるような方法というものがないのかというふうに思うのですけれども、このあたりポイントの公表というようなことについては検討されておられるのか、伺っておきたいと思います。 147 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 148 ◯総務部長(西部訓弘君) 今回、自治省の方でも基準値についての評価、それは公表するような方向性が出るようでございます。ただし基準地というのは各自治体1カ所でございますので、これから比準しながら、全市域的にその評価をしていくわけでございまして、状況の類似地区のブロック、当市におきましては平成3年度は140ブロックぐらいに分けまして、それぞれ標準地の評価額を出し、それぞれのところからそのブロックの各筆の評価額を比準していくというような手法を考えているわけでございますが、それらにつきまして確かに縦覧に参りましても、自分の家の評価額はわかるけれども、隣の家の評価額はわからないということで、何か比較がしにくいという御指摘もあるわけですが、個人の資産についての評価額というのはある面ではプライバシーにかかわるということで、この辺の取り扱い方については極めて慎重に扱わざるを得ない背景が現在ございます。自治省の方でも、このようなことを踏まえて、どのような形でそれらの公表をしていくか、公式にまだ見解が出されていないところでございまして、できる限り公正な賦課というものが行われなければいけない原則でもございますし、基本でもございますので、それらの動向を見きわめながら対応していきたいと考えております。 149 ◯議長(福島佐一君) 11番。 150 ◯11番(石川良一君) わかりました。その辺をひとつ課題としておいておきたいと思います。  それで、そのこととも関連するわけですけれども、この通知制度を実際に実施した場合、日照阻害ですとか、都市計画施設等についても、自分のところは都市計画施設として道路にかかっているということによって評価減がされているのだということがわかるような通知、これはぜひやっていただきたい。そうしないと、受けた側も安いのか高いのかさえもわからないわけです。減額されているということをやはり最低知っておく必要もあるでしょうし、それも当然情報公開の一環にもなるわけですから、そのあたり事務的には非常に期間も短いということで大変かと思いますけれども、ぜひ一緒にやっていただきたいというふうに思うのです。この点の考え方を伺っておきたいと思います。 151 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 152 ◯総務部長(西部訓弘君) 通知制度に踏み切ったという形ではないのですけれども、できる限りそういう方向の検討をしていきたいというところでございます。それで、通知制度に踏み切った場合に、現在の評価のシステム上、減価をするような場合の数値も一応打ち出すような形にシステム化されておりますので、その減価についての数値というものは通知できるようになると思います。 153 ◯議長(福島佐一君) 11番。 154 ◯11番(石川良一君) 踏み出していただきたいということをこれはお願いをしておきますし、そのことがOA化の一つのメリットとして具体化されたのではないかというふうにも思います。お願いしたいと思います。  続きまして、集会所等の公共的な施設の固定資産税の減免の問題ですけれども、これはいわゆる申告性というのですか、申告するということで初めて対象になるということなわけです。これは具体的には例えば新しくできるようなところがあるわけですけれども、こういうところの場合全く知らないというような状況というのは起こり得るのではないかというふうに思うのです。このあたりそれなりのやはりアドバイスですとか、何かはやはりあってしかるべきではないかというふうに思うのですけれども、ちょっと考え方を伺っておきたいと思います。  それから、有料ということですけれども、これは有料の場合は対象外ということですけれども、一切有料という意味なのか、あるいは自治会館なんかの場合ですと、他の区域の者に対しては有料だけれども、会員については無料だというところがあるのかどうかわかりませんが、そういう場合の有料というのは一体どうなるのかということをちょっと伺っておきたいと思います。 155 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 156 ◯総務部長(西部訓弘君) 原則は申告制という形になっておりますが、そう数のあるものでもありませんので、また集会施設そのものが年じゅう増改築がされているという実態でもありませんので、これらにつきましては所定の減免措置を講じているところでございます。新しくできるような時点につきましては、申告というものもあった方が落ちがないという形にはなろうかと思います。  また、有料、無料の関係でございますが、原則は無料という形になっておりますが、御指摘のように各自治会の集会室等では一部所要の実費というか、必要経費、そういうものを徴収している事例がございます。これらにつきましては、特に原則無料で一銭も取ってはいけない──本来はそういう形でしょうけれども、実際運用上につきましては各自治会館等につきましてはそういう事例があるわけでございますが、減免措置という対象としております。 157 ◯議長(福島佐一君) 11番。 158 ◯11番(石川良一君) 今、市内で有料ということでもってこの対象から外れているものというのはどのぐらいの件数があるのでしょうか。それから、実際に減免を受けている集会所等、これら総数としてどのぐらいあるのか、ちょっとこれだけ伺っておきたいと思います。 159 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 160 ◯総務部長(西部訓弘君) 現在のところ、減免措置を行っておりますのは大字単位で設置されております自治会館、集会室、こういう取り扱いにしております。 161 ◯議長(福島佐一君) 11番。 162 ◯11番(石川良一君) いわゆる有料ということで減免されないということは、今の答弁ですと大字単位が対象なのだ、それ以外のものについては対象外という意味でしょうか。 163 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 164 ◯総務部長(西部訓弘君) 端的に言いますとそういう形になるのですけれども、例えばマンション等で集会室があるわけですけれども、こういう事例につきましては通常そのマンションの居住者に限るという規定が中心でございます。こういう居住者限りのその建物の中にお住まいの人たちが使う集会室というのは、当然のこととして対象としておりません。 165 ◯議長(福島佐一君) 11番。 166 ◯11番(石川良一君) その場合は、例えば今大字単位の自治会館の場合でも、大字以外の人については使わせない。大字の人のためのものなのだというところもあるのではないですか。そうしますと、考え方からするとその大字単位のものについてもやはりちょっとおかしくなってくるというふうに私は思うのですけれども、そのあたりの考え方。私はこの固定資産税の関係でちょっといろいろ調べている関係では、マンション等でも集会室等については減免をしている自治体というのはたしかあったのではないかと思うのですけれども、そのあたりの考え方がちょっと腑に落ちないのです。 167 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 168 ◯総務部長(西部訓弘君) 当市におきましても、いろいろな形の集会施設というのができている実態でございます。そういう点におきましては、どういうような線引きでその取り扱いをしていくべきなのか、きちっとした基準というものを見直ししていかなければいけないということで、研究課題にしているところでございまして、これらの検討を踏まえましてもう一度整理したいというふうに考えている案件でございます。 169 ◯議長(福島佐一君) 11番。 170 ◯11番(石川良一君) その問題になりますと、結局集会室ということだけではなくて、いわゆるニュータウン内の立体で駐車場を使っているというようなところの、いわゆる構造物における固定資産税ということについての減免はやっているというふうに私は聞いているわけですけれども、そうしますと考え方としてどうも不整合になってくるのではないか。基本的にマンション内の集会室であっても、基本的には減免をするという考え方にやはりこれは統一すべきではないかというふうに思うのですけれども、そのあたりのちょっと考え方を伺っておきたいと思います。 171 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 172 ◯総務部長(西部訓弘君) 立体駐車場そのものの家屋については賦課をしております。ただし、内部の駐車機械、立体化するための駐車機械、これは償却資産という形に位置づくということなのですけれども、マンションそのものについては法人ではありませんし、そのための営利的な企業でもないわけでございますので、償却資産税というのは賦課されません。したがいまして、立体駐車機械そのものは税のかけようがありませんので、賦課をしていないというのが実態でございます。 173 ◯議長(福島佐一君) 11番。 174 ◯11番(石川良一君) それにしましても、ちょっと例が余りよくなかったわけですけれども、集会室等の減免ということは、基本的にやはり私はやっていくべきではないかというふうに思います。これは使用が限定されているかどうかということは確認を多分されているということではなかろうと思います。実質的に利用できないだろうという想定のもとではないかというふうに思うのですけれども、このあたりどのように考えておられるのか伺っておきます。 175 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 176 ◯総務部長(西部訓弘君) 当然それぞれの集会室には使用規定なり、使用についての約束ごとというのがございますので、これらのことも参考にしながら、先ほど言いましたようにいろいろな種類の集会施設があるわけでございますが、これらにつきましての取り扱いの基準の整理というのは課題としております。 177 ◯議長(福島佐一君) 11番。 178 ◯11番(石川良一君) 私はやはり減免されるような方向で持っていくべきではないかというふうに思います。これは不服の申し立てですとか、申請をするということが当然発生要因になるわけですから、そういう手続の中で具体的にどう判断されるかというような中で、ひとつ問うていく機会というもの別にあるわけですから、ここだけの質疑ということだけではなくて、ぜひ研究をされる中で、そういう方向で整備していただきたいというふうに思います。  都市計画の問題につきましては、先ほどと重なりますので、状況の中で柔軟に判断をしていくということをお願いをしていきたいと思います。  それから、騒音、振動ですけれども、これは26市の中でも実施しているところはないということですけれども、当市の中でも弁天橋の下のところの騒音、振動につきましては、以前から栗山進議員さん等も指摘されているということの中で、それが果たして固定資産税の減免ということで、一団というような規定になっているわけですけれども、そういうようなことで市民の声が具体的に議会の中でも出されてきているということからすれば、他市でやっていないということで切り捨てるのではなくて、ぜひ該当できれば、やはりそういうことで日常的に被害をこうむっていると。せめてこのぐらいの救いがあってもいいのではないかということからして、ぜひ検討していただきたいというふうに思いますけれども、このあたりの考え方を伺っておきたいと思います。 179 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 180 ◯総務部長(西部訓弘君) 先ほど言いましたように、騒音、振動についての区域の設定というのが、ある面では日影なんかと違って、どこからどこまでという基準というのが非常に難しい実態もあるわけですけれども、御質問のように全く検討しないで、だめよという事案でもございませんので、さらにこの辺の実態につきましては研究はしてみたいというように考えております。 181 ◯議長(福島佐一君) 11番。 182 ◯11番(石川良一君) わかりました。それでは、1問目は終わりたいと思います。  2問目の資源ごみの回収の取り組みの問題ですけれども、まず各団体等が実際に進めている回収量ですとか、そういうことを具体的に示されたわけですけれども、今稲城の中で資源ごみと言われるものが一体総量としてどのぐらいあって、それに対してどのぐらいのリサイクルが、何%ぐらい今やられているのでしょうか。 183 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。 184 ◯市民部長(玉野修身君) 資源ごみがどのくらいあるかということなのですけれども、ごみの分析をしてみますと、まず不燃ごみの方なのですけれども、約4,000トンぐらい今衛生組合の方に持ち込まれております。その中で約2割ぐらいが缶ではないか、あと3割が瓶ではないかということで、まだこれ全部回収されればそれが資源に回るのかというのが一つあります。それから、可燃ごみなのですが、可燃ごみも40数%が紙ということです。ですから、半分ぐらいが紙になるわけですから、その紙が果たして再利用されるような紙かどうか、例えばカーボン紙なんか使っている紙は無理ですから、そういう部分まで細かくはやっていないのですが、大まかに言うとそんなものが再資源といいますか、資源化される対象になり得る数字かというふうに考えます。 185 ◯議長(福島佐一君) 11番。 186 ◯11番(石川良一君) そうしますと、大ざっぱに言うと、現在稲城市の場合どのぐらい、何%ぐらい回収されているのか、既に団体に補助金を出したりとか、あるいはお酒屋さんで今3種類ぐらいに分けて瓶の回収をやっていますけれども、その他エトセトラ、細かいものがあるだろうと思いますけれども、 4,000トンの中の何割かになるのだろうと思いますけれども、一体何%ぐらいになりますか。 187 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。 188 ◯市民部長(玉野修身君) 可燃、不燃合わせまして約2万トンのごみが焼却場に持ち込まれているという状況でございます。そんな中で、先ほどお話ししましたように28団体で回収していただいたごみが548トン、それから酒屋さんでカレット瓶として回収していただいたのが47トンということですから、約595トンですか、約600トンという形ですので、率としては3%、酒屋さんと回収団体だけで今の段階では3%ということなのです。この回収団体が中心になって回収する量なのですが、26市の状況なんかを見ますと、約3%前後が回収団体でお願いする場合には、その辺がある程度の、何というのですか、平均値といいますか、目安といいますか、そんなような形になっているようでございます。 189 ◯議長(福島佐一君) 11番。 190 ◯11番(石川良一君) そうしますと、狛江が独自回収ということで、市で昨年度から始めたわけですけれども、その成果が最初30%を目標にしていたら17.1%ということで、数値的には随分少ないなというふうに思うのですけれども、それでも今の3%と比べると随分多いなということですけれども、いわゆる団体回収という方法を否定はしませんけれども、こういう方法だけに頼っているとどうしても、現在進めているのはカレット瓶ですね。どうしてもそこの範囲から出ないわけです。そうすると、これがなかなか数字的に伸びていかないというふうに思うのです。そうしますと、どうしても行政の違う形での施策というものが当然必要になってくるのではないかと思うのですけれども、このあたりの考え方を伺っておきたいと思います。 191 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。 192 ◯市民部長(玉野修身君) 狛江の場合は不燃ごみに対する30%を目標という形でやっておられまして、今お話にあったように17.14%ですか、実績を上げられたというようなことでございます。私どもの方も考え方といたしましては、まず収集してからリサイクルセンター等へ持ち込んで分別するのはかなり経費的にも大変ですし、また場所等も必要ですので、狛江方式ですと、狛江の場合は個別回収という形になるのですが、ある一定日を一定の資源、例えば缶の日だとか瓶の日だとか、そういう日を定めまして、業者に委託しまして、それを集め、そしてさらに業者の持っている選別場で若干の選別を加えて資源化しているというような状況になっているわけです。  狛江さんの話なんかもいろいろお伺いしておりますが、先ほどお話ししましたように資源回収団体がせっかく育ってきたところですし、これらの資源回収団体の育成も踏まえまして、さらには平尾地域なのですが、集合住宅の中で本年夏には何とかカレット瓶を回収していただくような体制もとれつつありますので、これらの状況等も踏まえながら、何らかの形で、特に平地地区といいますか、一般地区で先ほどお話ししました缶、瓶の関係の何らかの形での資源化を図れるような対応を研究してみたらということで、現在担当部の方で検討している段階です。また、これにつきましては清掃対策協議会等もございますので、市民的な御意見なんかもお伺いしながら、なお検討していきたいというふうに思っております。 193 ◯議長(福島佐一君) 11番。 194 ◯11番(石川良一君) 今の何か御答弁ですと、何となく狛江方式を見つつも、そういうことをやるかもしれないみたいな、何となくそんな感じに聞こえたのですけれども、とりあえずカレット瓶についてはそういう方式で進めたということで、それはそれで広めていただいて大いに結構だと思うのですけれども、それから漏れてしまう品目がいっぱいあるわけです。こういうものについてはその状況を見て云々と言っても、カレット瓶はもうカレット瓶としてしか回収されないわけですから、ほかのものはもうこれどうしようもないわけです。このあたりはこういうふうにしていこうという総合的な、カレット瓶はやります、これはこうやりますよと、もう少し総合的なごみ全体をとらえてどうするかという計画の中で、カレット瓶なり、あるいは団体補助なりというものがやられているのか、そうあってほしいというふうに思うのですけれども、そのあたりいかがですか。 195 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。 196 ◯市民部長(玉野修身君) 資源回収団体、先ほどちょっとお話ししたと思うのですが、中心が548トンなのですが、その内訳が古紙とそれから雑誌、それから古布というのですか、これらが中心という形になっておりますので、これから漏れているカレット瓶については先ほどお話ししましたように、集合住宅の中での回収方法をもう少し具体的に進めてみたいなということ、それからもう一つ前々からいろいろお話があるのですが、缶については現在なかなか資源回収に乗りづらいという面もございますので、この缶と瓶が不燃物の中で一番ウエートを占めておりますので、これらが何とか回収できるような方策、そのことによって物質的な、総体的な資源回収に対応していけるのかというようなことで、現在、お話ししましたように担当部の方で検討している状況です。 197 ◯議長(福島佐一君) 11番。 198 ◯11番(石川良一君) いずれにしろ、団体回収ではもう限界はあるわけです。団体そのものがそんなに極端にふえてくるということでもないわけです、カレット瓶を今進めようとしているものを除けば。そうしますと、こういうものを総体としてどういうふうに進めていくのかという観点で、まずもう一度施策そのものを全体的に見直してもらいたいというふうに思うのですけれども、その中で最も新しい町づくりというふうに言われて、都市計画をやられている方の自慢の種でもありますニュータウンですけれども、そういう意味でのリサイクルというような観点からの施設というのですか、スペースや何かは、今までのところは、今の段階では全く考慮されてないというあたりについては、担当部としてはやはり歯ぎしりする思いではないかというふうに思うのですけれども、このあたりいかがですか。 199 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。 200 ◯市民部長(玉野修身君) お話のように現在ニュータウンの中のあのごみの収集のスペース、ダストボックス方式をとっておりまして、ダストボックスのスペース、かなりいっぱいになってしまっているということで、お話がございましたようにそれらを含めながら、特に粗大ごみを出すときなんかも既に困っているようなのです。ですから、そんな問題なんかも含めながら、またよく検討し、状況によってはいろいろと他方面等も研究しながら進めてまいりたいと思っております。 201 ◯議長(福島佐一君) 11番。 202 ◯11番(石川良一君) ニュータウンにつきましては、もう少し計画的にリサイクルという観点もさらに含めた中で、特にこれから建設に当たっていく部分、あるいは土地利用についての計画を進めていく部分については、やはり位置づけをしていただきたいという市民の声も、企画部の方にも既に届いていると思いますけれども、そのあたりで担当部長としてはどのようにお考えでしょうか。 203 ◯議長(福島佐一君) 企画部長。 204 ◯企画部長(渡辺雅弘君) 恐らく、質問の内容としては、要するに集積場所だとか、そういった部分で、そういう配慮をせいという意味かと思いますので、よく研究をさせていただきます。 205 ◯議長(福島佐一君) 11番。 206 ◯11番(石川良一君) 公団主導ということだけでもなさそうなので、ぜひこれは市の方からも具体的にこれが市の方に影響がされるわけですから、余り他人事のような立場ではなくて、取り組んでいただきたいと思います。  それで、第二文化センターがカレット瓶の回収場所になっているのですけれども、あそこなんかは瓶があふれて、転がっているというような状態らしいのですけれども、このあたり把握されておりますでしょうか。 207 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。 208 ◯市民部長(玉野修身君) 第二文化センターの場合、たしか「こでまり」という会が主催して、カレット瓶の回収に当たっていただいているというようなことでございまして、ああいう施設といいますか、公共施設にカレット瓶の回収のボックスを置いてできればという一つのモデルでもあるわけなのですが、なかなかほかのごみなんかも入ってしまって、やや集めづらいという部分もあります。そんな中で、私ちょっとあふれているというようなことを存じませんでしたので、早速調査いたしまして対応したいと思います。定期的には一応回収が来ているというふうに考えておりましたので、もしそうであるとすれば回収の頻度が問題あるのかというふうにも考えますし、調査してみたいと思います。
    209 ◯議長(福島佐一君) 11番。 210 ◯11番(石川良一君) それはお願いしたいと思います。いずれにいたしましても、これから平尾の団地の中でカレット瓶回収については進めていくということですけれども、常に目標数値を当市としてももう少し高いところに置いていただきたい。3%ということですけれども、それを来年度はでは何%、総合的にではどういう方法によってその数値を上げるというような観点で、ぜひ進めていただきたい。何しろお金をかけないということに固執しないで、やはり時代的な要請というものについても目を開いて施策を進めていただきたいというふうに思います。  最後に、第二多摩川原橋問題ですけれども、東京都の環境影響評価審議会の方から都知事あてに答申も出されたわけですけれども、その内容等を見ますと、基本的には現行の計画どおり進められるのだというような内容になっているわけですけれども、まずこの点からちょっと伺っておきますけれども、しかしその中でも指摘されております浮遊粒子状物質について予測しなかった理由を説明しなさいと。一応これは10月に出されました意見書の中では説明をしているわけです。しかし、それでも足らないからこの浮遊粒子状物質についての環境影響についての理由を説明しなさいというようなことでの一つの答申が出ているわけですけれども、このあたりを具体的にどのように把握されておりますでしょうか。 211 ◯議長(福島佐一君) 都市整備部長。 212 ◯都市整備部長(進藤五郎君) 御質問の今回の環境影響評価書案に基づく中で、自然環境保全審議会の方から都知事の方に4項目にわたりまして見解書が出、それが事業者の方に知事から来まして、今お話がありましたのは、大気汚染の中で2項目目に浮遊粒子状物質について予測しなかった理由を説明するということで、これはまだ事業者の方からそれに対する回答をいただいていないわけですけれども、基本的には、今お話がありましたように今回の4項目の中で一番の問題は、私どもは騒音の問題である。これは先ほどお答えしましたように、今後この事業を進めていく中で、当然環境対策として道路交通騒音が環境基準を超えると予測される地域については、環境保全のための措置を具体的に記述するということと同時に、そういうことを実施しなさいということですので、騒音問題のところが今回の環境影響調査の中での審議会から知事に出た一番の問題である。今後事業を実施する中で具体的な環境対策を施す必要があるというふうに考えております。 213 ◯議長(福島佐一君) 11番。 214 ◯11番(石川良一君) それはわかっているのですけれども、浮遊粒子状物質ですとか、低周波空気振動についてということに対する不安というものが市民の方からかなり意見として出されてきている。これに対して解明がされていない、よくわからない。しかし、結果としてこういうようなことが多分影響を及ぼして、鼻血が出たりとか、頭痛がしたりとか、こういうようなことも現実に起こっているということの一つの指摘だろうというふうに思います。さらに、多摩川流域というのはいわゆる川崎のぜんそくや何かが、下の方で非常にひどい汚れになっているわけですけれども、そういう流れから非常に近いところにあるということで、空気に対しては非常に敏感な地域であるというような指摘もされているわけですけれども、こういうような非常に未解明なものに対しても審議会としてはやはり目を向けなければいけませんよと、きちっとした説明をしなさいよというような一応答申内容になっているわけですけれども、具体的に環境対策として影響評価の中では音の問題が環境基準を超えるということで出てきたわけですけれども、これについては具体的にはではどういうふうに作業として進めていくのか。もう一度これも伺っておきたいと思います。 215 ◯議長(福島佐一君) 都市整備部長。 216 ◯都市整備部長(進藤五郎君) 今お話がありました具体的な環境対策の問題ですけれども、これにつきましては当然事業を進める前の段階、具体的に言いますと、今回都市計画の手続として市計審の方については6月7日にお願いをしまして承認をいただきましたので、7月の東京都の地方審議会にかかり、都市計画としての決定がされるわけですけれども、その後具体的にこの事業を事業者の方で具体的な設計に入るわけですけれども、その設計の案の段階で、先ほどお話ししたように住民の関係する、どういう形で今後市民代表の方を選んでいくかということにつきましても、これらについては当然今回市街地交通対策特別委員会の皆さんが地元の関係団体とのお話をしてきた経過もございますので、そちらの方とも御相談をさせていただきながら、また地元の団体の方に5月26日にそういうお話を再度呼びかけるということになっておりますので、そういう呼びかけをした中で、協議の場を具体的に正式な機関として設けまして、一方前段で言いました具体的な設計案が出てきたところで、それらの協議をその場でしながら、そういった意味での影響のないようなものをつくっていただくような方向で進めていきたい、基本的にはそういうふうに考えています。 217 ◯議長(福島佐一君) 11番。 218 ◯11番(石川良一君) そうしますと、もう一度ちょっとその辺の経過について確認しておきたいのですけれども、今第二多摩川原橋をめぐります陳情が出されているわけですけれども、それが継続になってきている。それで、都市計画決定はこの陳情の結論が出るまでは都市計審にはかけないというふうに今まで説明されてきたのではないかというふうに思うのですけれども、今回都市計画決定を先に進めたわけですけれども、逆に言えば今後の協議会の内容によっては都市計画の変更も当然これはあり得るということを前提とした上での、陳情に対する先行した都市計画決定であったというふうに、行政の方としても理解をされているのかどうか、伺っておきたいと思います。 219 ◯議長(福島佐一君) 都市整備部長。 220 ◯都市整備部長(進藤五郎君) 今御質問があった具体的に将来、そういう意味での変更がどういう形の場合にあるかということ、これはあくまでもこれから先の問題ですけれども、今回の基本的な中では、将来的にそういうものが予測されたり、また具体的には例えばそういう意味での都市計画変更ということは手続的には関係する住民の中の合意が前提ですから、そういう協議の場で決めたからできるということではなくて、関係する住民の方の合意があった場合には当然ながらそういうことでの計画変更もあり得るということになるわけですけれども、基本的にはそういうことでないと、関係ない人たちで都市計画の変更を決めても、関係する住民の合意がなければ当然都市計画は進められませんので、基本的にはそういう考え方になります。そういう意味で、今回の協議の場というのは広い意味と、一方では具体的に事業を進めていく意味での環境対策をどうするかという二面性があると思うのですけれども、基本的に私どもの方としては、具体的には今回都市計画として進めてきているわけですから、それに基づいた環境対策をどうするかということで、協議の場を考えていくということで基本的には考えておるところでございます。 221 ◯議長(福島佐一君) 11番。 222 ◯11番(石川良一君) その協議の場で、この都市計画決定そのものについて、こうこうこういうふうに変更する必要があるのではないか、これはどう見てもこういうふうにするのが住民の総意としての意向ですというふうになったならば、都市計画のまた変更を速やかに行うというふうに、今の答弁でそうだろうと思うのですけれども、もう一度確認しますけれども、そういうことでよろしいですね。 223 ◯議長(福島佐一君) 都市整備部長。 224 ◯都市整備部長(進藤五郎君) ちょっと受けとめ方が非常に、言葉で申しわけないのですけれども、私どもは今御質問があったようなことより、基本的には協議の場だけで都市計画の変更は合意できるという形にはならないのではないか。ということは、都市計画決定というのは基本的にはそこにかかわる直接の住民の方の合意ということが前提になってくると思いますので、そういう意味で申し上げたわけでございます。そういう中で、今回の5月26日の協議の場というのは、そういった広い意味のことも含めて環境対策を十分やりなさいということが大事な部分であるという判断を私どもとしてはしているのですけれども、しかし広い意味ではそういうことも含められるわけですけれども、ただしそれはあくまでも関係する住民の方の合意に基づいてそういうことが可能であるという理解をしていただかないといけないだろうというふうに思います。 225 ◯議長(福島佐一君) 11番。 226 ◯11番(石川良一君) では、都市計画決定は関係する住民の全員の合意がなくても、とりあえずやってしまった、やった。だけれども、都市計画決定の変更については関係する住民の合意を前提とするということになるのですか。それはちょっと言葉じりをとっているというふうにとられるのはちょっと心外というか、ちょっと違うのですけれども、要するに協議会というものが一体どのような位置づけを持っているのか、具体的にどういうふうに行政は協議会というものの中から意見を集約していくのかということが具体的にもう出てきているわけです。先ほど言われましたように、防音の問題については設計段階で協議会を中心にして、住民の皆さんとの話し合いの中で、どういうふうに構造上していくかということについては決めていかなけれはいけないというふうに言っていましたから、そうしますと具体的にはこの協議会というものをどういうふうに進めていかれようとしているのか、伺っておきたいと思います。 227 ◯議長(福島佐一君) 都市整備部長。 228 ◯都市整備部長(進藤五郎君) まだこの具体的な協議の場のどういう形の組織的なもので進めていくかということで検討中でございますので、先ほどお話ししましたように、関係する団体のといいますか、地域の方の御意見も聞く必要ありますし、あるいは市交対の皆さんの意見も聞く必要がありますので、基本的には私どもとすれば、いわゆる具体的な環境対策を進めていくということになると、関係する地域の住民の方やはりその周辺に残る方を中心にどういう形で参加してもらうかということと、当然この事業を実施していただく事業者、それから私ども行政、そういうようなことと議会の市交対の方をどういうふうにするか、そういう形の整理をした中で、組織をつくっていく必要があるのではないか。これはまだ今前段でお話ししたように、まずはやはり5月26日には関係する皆さんに一度集まっていただいて、協議の場をどういうふうに持つかということについて御相談をしますということで、市交対の方からそういう投げかけをしてございますので、それがされて、その中に行政も参加させていただいて、どういうような形で進めていくかということの協議の場をできれば早い時期に正式につくるような方向をしていきたい、こういうふうに思っています。(「議長、動議」「賛成」と呼ぶ者あり) 229 ◯議長(福島佐一君) 暫時休憩いたします。                           午後 4時17分 休憩   ────────────────────────────────────                           午後 4時17分 開議 230 ◯議長(福島佐一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りいたします。本日の会議時間は、議事の都合により、会議規則第8条第2項の規定によって、この際あらかじめ延長いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 231 ◯議長(福島佐一君) 御異議なしと認めます。よって本日の会議時間は延長することに決しました。  暫時休憩いたします。                           午後 4時18分 休憩   ────────────────────────────────────                           午後 6時 2分 開議 232 ◯議長(福島佐一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  都市整備部長。 233 ◯都市整備部長(進藤五郎君) 貴重な時間を費してまことに申しわけありませんでした。  先ほどの答弁をさせていただきます。  共通のテーブルの持ち方等につきましては、今後市交対や地域の皆さんと御相談をしてつくってまいります。共通のテーブルの性格につきましては、環境対策を中心に話し合っていただくことになりますが、その話の進め方いかんでは都市計画の変更もあり得るというふうに考えております。 234 ◯議長(福島佐一君) 11番。 235 ◯11番(石川良一君) 都市計画決定を進めてきているわけですけれども、前の都市計画決定についての答弁の中で、いわゆる計画線の位置を落としていくのだと。それで、構造その他の問題については都市計画決定ですべて決定するということではないというふうにたしか私この議場で聞いたと思うのですけれども、そのあたりは、都市計画決定の中身というのはそういうようなものであるというふうに、具体的な構造の問題ですとか、例えば歩道の幅員の問題ですとか、ふたかけの問題等々も出てきているわけですけれども、そういうことについてもかなり都市計画決定の中で制限をされてきているのかどうか、この点をちょっと伺っておきたいと思います。 236 ◯議長(福島佐一君) 都市整備部長。 237 ◯都市整備部長(進藤五郎君) 都市計画の決定につきましては、前にもお答えしましたように都市計画施設としての決定でございますので、道路の延長、それから幅員、これを基本にしたものと、今回の内容でいけば一部掘り割り構造、このことが中心でございますので、御質問にあるそうしたものについては都市計画決定の範疇ではないというふうに思います。 238 ◯議長(福島佐一君) 11番。 239 ◯11番(石川良一君) そうしますと、例えば防音壁の問題ですとか、あるいは掘り割りに対して全面ふたかけという話もありましたけれども、例えば部分的にふたかけをするというようなことについては、そうしますと例えば部分的ということでとりあえず限定して話しますと、部分的ふたかけをするためには、またでは都市計画決定の変更をしないとこれもできないというふうなことになるわけですか。 240 ◯議長(福島佐一君) 都市整備部長。 241 ◯都市整備部長(進藤五郎君) 先ほどお答えしたように、その部分については都市計画決定とは違いますので、基本的にはそれらについては先ほどお答えしましたように、今後つくっていただく協議の場でそういったものについては検討していくということになろうかと思います。 242 ◯議長(福島佐一君) 11番。 243 ◯11番(石川良一君) では、そういうことでその辺は理解をしていきたいと思います。住民の皆さんとの協議の場を設定されるということでありますので、議会の方もその中で一緒に調整をしていくというふうにも聞いておりますので、その辺は努力をして、住民の意向を尊重するという基本的な姿勢を堅持していただきたいということを要望しておきたいと思います。  それで、以前から言っておりました多摩の3・3・10、3・4・11ですか、この交通処理の問題につきましては、市の方の意見書、評価書案に対する意見書の中でも指摘をしているわけですけれども、具体的にはこのあたりについては交通処理の方法について具体的な中身というものが煮詰まっているのかどうか、伺っておきたいと思います。  それから、周辺の道路の整備です。この道路だけではなくて、周辺道路というのが当然血管と同じで同時的に整備をしなければいけないわけですけれども、このあたりの考え方や何かについてはどのような準備をされているのか伺っておきたいと思います。 244 ◯議長(福島佐一君) 都市整備部長。 245 ◯都市整備部長(進藤五郎君) 御質問にあります現在の川崎街道あるいは16メートル道路の市道旧の2等2類2号、これらのところの交通処理の関係についても、具体的に今回市交対の方で文書に基づいて議会の方に回答が出てきている中、それだけではなくいわゆる交通処理の方式としての信号処理の仕方等を含めて説明がされています。これらについては、信号処理の方法等については、現状における警視庁との協議に入っているということでございますので、そういう意味では一連の提案がされてきているわけですけれども、それらを中心に、いずれにしましても現在のところ川崎街道あるいは16メートル道路の交通処理については、簡単に言いますと新しくできる第二多摩川原橋のこの道路から川崎街道で言えば、その両方に右折なり左折をするための、右折であれば右折のレーンをつくるという意味で、双方の道路の改善をしなければいけないということになろうかと思います。そういうような提案が、これは交通処理の方法としてなされております。これは今後やはりいろいろな形で協議をしていくことが必要かと思います。  それから、あとは周辺の市道の処理等については、今の段階では原則はやはり周辺の道路については、この道路ができることによって機能が分断されることを避けることが前提でございますので、原則としては機能をどういうふうに保障していくかということが中心になって考えられなければならない。そういうことで、これらについても今後具体的な協議をしていくことになろうかと思います。 246 ◯議長(福島佐一君) 11番。 247 ◯11番(石川良一君) それと、無料化に向けての働きかけということで、先ほど市長の答弁があったわけです。いろいろなレベルでの話が当然あろうかと思いますけれども、こういった協議会の中でこういう問題の取り扱いについてはどのように考えておられるのか、これも伺っておきたいと思います。 248 ◯議長(福島佐一君) 都市整備部長。 249 ◯都市整備部長(進藤五郎君) 無料化の問題につきましては、基本的にはこの事業を具体的に促進をしていく中で、一つの考え方としては議会の場でお話ししているように、やはり供用開始のまずめどを立てていくということが大事ではないか。そういう供用開始のめどが立ったところで、具体的に言えば稲城市として、あるいは稲城市議会として、関係機関にどういう形で展開をしていくかということですので、今の段階でどういう方法で、どういう形で進めるかについては、むしろ前段で言ったような、供用開始に向けて具体的な展開をし、それらの一定のスケジュールだけではなく、具体的な方向が展開されていき、どういう段階でそういったことをするかについてはこれからの課題でありますので、当然ながら行政だけで進める話にはいきませんので、市議会の皆様あるいは地域の皆さんのそういう意味でのお力をお借りしてやらなければいけない部分も出てくると思うのですけれども、やはり前提は今言いましたように、供用の開始をどうめどをつけていくかということが主眼ではないかというふうに考えております。 250 ◯議長(福島佐一君) 11番。 251 ◯11番(石川良一君) 先ほどの答弁や何かも総合しますと、何しろ計画決定をしたからそれですべて進められるということではないわけで、いずれにしろ周辺住民との最大限の話し合い、理解、合意、この努力なくしてこの橋の問題そのものが最終的には進まないという意思をしっかり持った上で、住民の皆さんとの対応をしていただきたいということを要望しまして、私の質問を終わります。 252 ◯議長(福島佐一君) 以上で石川良一君の一般質問は終わりました。   ──────────────────────────────────── 253 ◯議長(福島佐一君) 次に通告の4番、小沢文男君の一般質問を許します。3番。 254 ◯3番(小沢文男君) 通告に基づきまして、2項目6点ほど伺っておきたいと思います。  まず第1点、違法駐車、放置自転車・自動車等の問題についてお伺いしたいと思います。昨今、テレビ、新聞等でメガロ都市駐車戦争、要するに巨大都市の駐車の件がずっと新聞報道等で出ております。車社会が動脈硬化を起こしている。検察庁が行った調査によると大阪、東京で59万のうちの50万台が違法駐車、道路が車庫化と化している現状、またこれが交通渋滞、死亡事故を誘発し、暮らしに影を落とす。これが巨大都市に共通する問題と書いてあります。そのような中で、また8月が来るわけですが、御巣鷹山のあの惨事で500何十名かのとうとい命が亡くなったわけですが、この交通事故に関してはそれの20数倍の方が毎年亡くなっております。第1次が45年ぐらいですから、今第2次交通戦争と言われておりますが、この違法駐車のために衝突事故、昨年で 2,396件起きております。13%ぐらいが死亡事故になっております。これはあくまでも追突事故です。違法駐車に後ろから突き当たって死んだ方、この違法駐車の間からお子さんが出た、お年寄りが出てひかれた。この数字は入っておりません、この 2,396件には。このような現状が稲城にも大分ございます。  先ほど午前中、市長さんの報告の中に夜間の路上駐車の一掃を行っているというふうなことがありましたが、ゆうべの9時の時点で、2・2・2号線、矢野口を起点として大丸の終点のところまでで41台ありました。これらが何らかの格好で、その御近所に来てちょっととまっているとか何とかではなくて、常駐車両だと思うのです。これからあと数字的なことが出てくるわけですが、毎日のことなわけです。  この第1点としまして、公道、公共施設内の違法駐車の対応について、これは前にも何度か質問したことがありますが、まず一つを取り上げてみましても、北緑地公園、あの中をずっと4月からデータをとりました。大体昼間、多いときで50台ちょっとぐらいです。きのうは日曜日で天気がよかったですので、手前と奥とで62台ありました。その62台の実際に施設を利用するために行った車はきのうは大勢いました。若者が2人で河原に行って寝っ転がっている。釣りをやる人、それからあの中でボールをやる人、交通公園で遊ぶ人、それから奥のグラウンドを利用している方はかぎを持っているのだと思うのですけれども、あの中のプールの先まで車7台入っておりました。この人たちの車は別です。ところが、この中に夜行っても手前に11台、奥に2台、これは9時ちょっと過ぎだったですが、あります。この中には大きい看板をしょった緑ナンバーの車もあります。それから、最近、もちろん御存じだと思いますが、八王子ナンバーで俗に言うげたを履かされている赤い車もあります。タイヤが全部ありません。ここのところで完全にもう置いちゃってあるのは、楽器メーカーのアメリカのたばこのマークのついたバン、これが完全にもうあそこの仲間入りで、もう帰らないでしょう。  それともう1点、もっと多いのが大丸の信号から是政橋の手前を右に曲がったフィルコンの先のところです。あそこは、大体45台から52~53台常時あります。きのうは両わきにありました。この両わきにある、日本人の悪いくせというのですか何というのですか、群衆心理というのですか、俗に言う「赤信号みんなで渡れば怖くない」の現象だと思うのですが、これも放置車両、もう絶対に動かない車が16台あります。外車もあります。外車はナンバーがちゃんとついています。足立ナンバーです。足立ナンバーの3ダッシュのナンバーです。それから、長野、品川、大宮、それから白いオープンカー、ここのところはそういうのがいっぱいとまっているから、最近、10日ぐらい前、トラックに積んできて、あそこへ捨ててあるわけです。これがあるからああいうことになるのではないかと思うのですが、というのは稲城高校の道がきれいになって片したら、あそこはこの間通ったときはなくなって、きれいになっています。  これらの対策について、もちろんこれは建設省管轄、また警察の方の関連がございますので、市独自でなかなかできない問題かと思われますが、これらが新聞の中に、あふれる自家用車の道路占領、防災面でも問題、はしご車、都バスも立ち往生、生活に影響深刻等もろもろ毎日出ているわけです。これらを公共住宅、建物に限った場合でも回りにはいっぱいあるわけです。すばらしいはしご車を買っても実際のときに行けないのではないかというふうに思うわけです。これどこの住宅地へ行っても、これら住民の住んでおられる方のもちろんモラルもあるでしょう。だけれども、実際に車庫がなければ車は買えないわけですから、あれだけあるということ。緑地公園に関しては完全に特定の人の駐車場になっているのはこれ毎日11台か12台あります。その対応についてお伺いいたします。  それと3番目、自転車の登録制について、前にもやったことがございます。これは矢野口駅に毎日8時半に私は行きます。事業団の方が朝から袋を持って、たばこの投げ捨て、それとコーラ等のキャップを拾っています。その方たちがいるうちはいいわけですが、その方たちが帰るとそこはもう全然通れません。あのパチンコ屋のわきです。マーケット、ショッピングセンターのわきです。これらの車を広場へ積んでしまうと取りに来ない。名前の書いてあるのがないわけです。先ほどもランドの駐車場の乱雑な置き方が出ておりましたが、夜間においても300数十台あります。その夜間に置いてある300数十台は防犯登録もされていない、名前も書いていない、これがネックになっているのではないかと思うのです、あの乱雑な置き方の。その辺について登録制にしたらいいのではないか。これは業者の方ではやぶさかではないと言っております。防犯登録があるわけですから、それを市の方に1枚──これは業者全体に聞いたわけではないですけれども、近所の自転車屋さんに聞いたら、そんなもの構わないよというふうな言い方をされておりました。  人の振り見て我が振り直せではないのですが、この庁舎の前、広路です。ここにきょうの午前中の休憩のときに65台、今32台あります。これらの車を──駐車場、裏に74台のスペースの駐車場があるわけですが、今ほとんどとまっております。これらが開通した時にどこに持っていくのか。あの駐車場を2階建てなり、3階建てなり、何らかの対応をしておかないと間に合わなくなってしまうのではないか、かように思いますので、その辺の考えについてお伺いしておきます。  それと、2番目、河川敷内の管理についてです。先ほど、市長さんが4月15日の多摩川美化運動のときにもということでしたが、あの時点では一応不法居住者といいますか、2人だけが残りました。ところが、その2人も5月の初めのころいなくなってほっとしていたのもつかの間、これは住みよくなる陽気とともにまた大分いるわけです。今現在は悪さしませんが、前には近所の犬の散歩の人の目が合ったと言って、手を握って放さなかった。助けてくださいと逃げてきた。そういう件があったわけです。これから夏になって、本当に市長さんのお言葉を借りれば、身近な市民のレクリエーションの場として美観を損わないようにやっていきたいというふうなことでしたが、その辺の、本当にあれ出してもすぐ戻ってきてしまうわけです。それだけの苦労はわかるのですが、あそこを出せば、また立川なり、是政橋なりへ行ってまた帰ってくるのではないかと思うのです。その点を踏まえまして、多摩川橋の両わきだけが、是政橋なんかきれいに刈ってしまうような気がするのです。多摩川原橋の水門、要するに押立堀の下、神奈川県はここのところまたブルを入れて、きれいに整地しております。なんで東京都分だけができないのか。確かに野鳥保護とか何とかあると思いますけれども、あそこがあるからやはり隠れるところがある。それで、不法居住者だけではなく、ここのところ日曜日のたびに中学生が、今ツバメがなかなかうちへ巣をつくらない。多摩川の下には50~60います。ツバメの巣があります。グラウンドの泥で巣をつくっています。そこでやっているわけです。草の中から花火を射っているわけです。やはり草がある。隠れみのがあるからこういうこともできるのではないか。あの辺の除草、もう私の背より大きくなっています。その辺はどんどんやっていただきたい、この辺についてお聞きしておきます。お願いします。 255 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。      〔建設部長 本橋忠一郎君 登壇〕 256 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 1点目の1、2、3と2点目の1、2につきましてお答え申し上げます。  違法駐車と放置自転車、自動車問題についてお答えいたします。  公道等公共施設内の違法駐車の対応でございますが、近年の自動車の増加とこれに伴う路上駐車が増加し、大きな社会問題となっております。多摩中央警察署と連絡を取り、違法駐車の一掃に努めております。特に、本年度の交通安全運動では交通安全協会の御協力もいただき、夜間路上駐車に対する指導も実施してきているところでございます。迷惑駐車である路上駐車を取り締まり、交通事故防止に努めてまいりたいと思います。  次に、大丸の北緑地公園の駐車の問題が出ておりますが、長期駐車につきましては警告ステッカーを張り、違法駐車の防止に努めてきているところでございます。今後とも悪質な長期利用防止に努めてまいりたいと存じます。  それから、放置車両対策でございますが、近年道路上に自動車を放置し、通行車両や付近住民に御迷惑をかけている実態がございます。この放置車両の撤去につきましては盗難車か放置車か、警察署と連絡を取り、所有者の有無を確かめ、所有者が判明した場合には撤去指導を行い、所有者が不明の場合は放置車に処分する旨を記載した文書を張り、所定の期間を経過したものについて撤去の処分をしております。今後とも多摩中央警察署と協議し、対応してまいりたいと存じます。  次に、自転車の登録制でございますが、自転車はわりあい購入しやすいこと、また手軽に利用できることから、単距離の交通手段として、通勤、通学、買い物等に利用されております反面、かぎのかけ忘れ等による盗難が起きている現況でもございます。この対策として、自転車には住所、氏名を書くこと、また小売店より防犯登録のワッペンを購入し、車につけることを指導しております。現実に撤去自転車に名前や防犯登録があれば所有者に通報し、返却ができるわけでございますので、防犯登録証の貼付及び名前の記入を啓蒙してまいりたいと存じます。  次に、2点目でございます。多摩川河川敷内に不法に居住している実態と対策でございますが、不法居住者に対する排除指導は多摩川河川敷については建設省で行い、都道の橋梁下は東京都で管理することになっております。既に、4月15日の多摩川清掃の折に警察官の指導のもとに、多摩川原橋の下の不法居住者を指導しております。5月13日にはニセアカシア付近不法居住者に対し、警察署の協力のもとに排除を行いました。今後とも防犯上の立場から管理団体においてパトロールを行い、不法居住者の排除に努めるよう要望をしてまいりたいと存じます。  次に、河川敷内の除草でございますが、基本的には建設省の管理となるわけですが、占用している区域につきましては各占用者が管理することとなっております。御存じのとおり多摩川につきましては昭和55年に建設省で多摩川環境管理計画がさまざまな関係団体との協議の上策定されてきております。この計画は、多摩川全体について一定の計画のもとに合理的利用を図っていこうとするものでございます。市といたしましても、これらの計画に基づきその利用を図っているところでございます。この空間配置計画は6つの機能空間として位置づけられております。この計画の中には現在の自然生態系を保全しながら活用する区域もあり、すべてを除草することはできないとのことでございます。市といたしましても、火災や防犯上の問題もございますので、より適正な管理について要望をしてまいりたいと存じます。以上でございます。 257 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。      〔総務部長 西部訓弘君 登壇〕 258 ◯総務部長(西部訓弘君) 庁舎来庁者の駐車場の問題につきまして、お答え申し上げます。御質問にもございましたように、庁舎周辺には74台分の駐車スペースを確保しているところでございますが、現実的には庁舎近接の北側、また西側の駐車場を使うことが中心になっておりまして、第2駐車場の方の比較的スペースがあいているケースが多いのが実態でございます。これらの実態を踏まえまして、当面庁舎北側の駐車場のところに第2駐車場の案内表示、これは今年度の予算措置で計上しているところでございますが、この表示をし、第2駐車場の方へ誘導をまず図りたいというふうに考えております。私もこの広路1号線にとまっている駐車状況、気になっているところでございまして、平均50台から70台ぐらいの駐車というのが日常的な駐車台数になっております。これにつきましては、必ずしも来庁者という形にはなっていない実態もあるわけでございますが、最近におきましては夜間の青空駐車、この路線だけではないのですけれども、青空駐車につきまして取り締まり等も入っていただいている実態もございます。やや朝方の駐車につきましてはそのような経過から少なくなっているかというふうに最近は感じておりますが、これらの方策、また絶対数が当然充足しておりませんので、御質問のように抜本的な駐車場の対策、これも早い時期に具体化をしていかなければいけないだろうというふうに考えております。 259 ◯議長(福島佐一君) 3番。 260 ◯3番(小沢文男君) 順番に再質問させていただきます。  まず、土地が高かったということが駐車場難に拍車をかけているのではないか。それではその利用できる人はそこを利用していいのか。これは、言葉は悪いのですが、しゅうと根性とか意地悪ではなく、実際に北緑地の駐車場、昨日もたまたま南山公園で市民の野球大会がございました。それから、1時過ぎです。お弁当を買ってみんなで食べようといったが、車のとめるところがないわけです。きのうは10日です。48台とまってしまっていて、どうしようもない。  というのは、これは何でここをまた言うかというと、ことしはお花見が早かったのです。3月の終わりの方だったのですが、お花見に行った人が車を置くところない。午前中雨だったのです。雨なのに車を置くところない。それで、通れたので行ってみたら、その当時からこの楽器の名前の書いた金きら金の車がとまっています。これは撤去等については警察とよく協議してということですが、それにしてはちょっと赤い八王子ナンバーなんか置き過ぎではないかという気がするのです。大体あそこで何台かの車はもう完全に放置されています。フロントガラスももう前がほこりや何かでかさぶたのようになってしまっている。それと、向こうには16台放置されています。  建設省管轄だと言えばそれまでですけれども、先ほども言ったのですが、あのようになって冷蔵庫が置いてある。ここのところふそうのユニックのついたでかい車が放置してあります、乗用車だったら2台ぐらい上に乗るような。あれももう完全に2カ月、一寸も動いていないですから、あのまま放置されるのではないでしょうか。今はナンバーついています。この辺をやっておかないと、きのうはたまたま両わきにとまっているので、例えばあの奥で何か火災とか災害があった場合、消防車は絶対行けません。小さい車でやっとです。土手側にもとまってしまっている。こっち側の今横に立てかけるように、フィルコンの塀に立てかけるようになっている、そのこっち側にもまた駐車している。こっちにも駐車している。中1メートル50、2メートルあるかないかでしょう。あんなふうな状態ですが、その辺のマナーというか、その完全に放置している車両の把握はしているのか。それから、何台ぐらいを今市で把握しているのか、それをお聞かせください。 261 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。 262 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 私ども特に以前から北緑地の公園の部分、青空駐車ではないかと言われている部分がございまして、これ以前にもやり、また平成2年でも実施してきているところなのです。ナンバーがありますとナンバー照会をしまして、ナンバーがないところについてはエンジン番号から警察に照会する。それで、その所有者関係を洗い出しまして、手紙なり電話なりで追跡をずっとしていく。それで、わかった関係者には撤去するように指導していく、そういう形の繰り返しをしているわけです。ですから、ナンバーがないからいきなりあの状態ではどうにもならないだろうからという形で引き取るというわけにも行政としてはいきませんので、非常に時間がかかる。やっている間にまたそういうのが出てくるという繰り返しで、非常に市民の方々から見ますと、いつまでも何をやっているのだという部分があろうかと思います。  それと同時に、すべての路線でそういう形の把握はしておりませんので、そういった部分につきましては私どももビラをといいますか、警告文を張って即是正されるという相手でもない方が多いわけでございますので、警察の方とこの辺につきましては総体的に、まだそのほかにも目についたところ、私どもも何台か把握しておりますので、具体的な車両につきまして、放置が長いという車両につきまして、さらに警察と協議して、この対応を図っていきたいというふうに思っております。 263 ◯議長(福島佐一君) 3番。 264 ◯3番(小沢文男君) 完全にイタチごっこ、こっちは24時間いられるわけではないわけです。その辺で本当にイタチごっこになってしまうと思うのですが、そのビラ等を最近は張った跡もないのです。ひとつ辛抱強くやってもらいたい。今度考え方を変えて、例えば矢野口のグラウンドの場合、完全に柱でストップしています。あの中に1台も車は入れまぜん。土曜日、日曜日の午後はそれこそ何十台と入りますが、きれいに出ます。ああいうふうな対応は何かとれないか、考えられないのか。例えば本当にこういうことばかり高齢者の方にお願いしてしまうというのもどうかと思うのですが、そういうふうな何かイタチごっこ以前の、例えば立て看板して、朝8時にあけます。夕方6時に閉めます。手前側はそれでいいと思うのです。その奥側に例えば夜間釣りに行く人や何か、奥側で大体12台ぐらいとめられます、あの奥側のやつで。だから、手前にそういうふうな立て看板などをして、かぎをかけておく、そういうふうなことはできないのですか。考えたことはないのですか。その辺ちょっとお伺いします。 265 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。 266 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 今おっしゃられたような方法が一番閉め出しといいますか不法に駐車する車にはよろしいかと思っているのですけれども、実際かぎの管理について高齢者事業団とも協議したわけですが、なかなかそれが難しいという部分がございます。一方、テニスを早朝利用される方もいらっしゃいますので、なかなかその方々にすべてというわけにはいかないだろうという部分がございまして、それで昨年でしょうか、ことしでしょうか、柵ができるような形でやった方法もあるわけですが、それとてもなかなかそれを乗り越してといいますか、壊してといいますか、そういった形にもなってきておりますので、私どももさらに頑健な門扉といいますか、出入り口などをつくるとか、さらにテニスの愛好者、またその方々とうまくかぎの調整ができれば、そういった物理的な対策をしていかないと、なかなかイタチごっこの跡は切れないといいますか。後を絶たないといいますか、そういった形が現況ではないかと思います。さらに、いろいろな工夫をしながら検討は今後もしていきたいというふうに考えております。 267 ◯議長(福島佐一君) 3番。 268 ◯3番(小沢文男君) 北緑地に関してはそれだけの努力をされていることはよくわかるわけですが、今後とも何らかの対応を考えて、いい結果、実際にテニスをやる公園に行くぐらいだったら、奥の駐車場で十分間に合っているわけです。手前のところはあれだけの設備がある。鎖もできるようになっているわけですが、その辺たまにはその強行的にやるのもいいのではないかと思います。  それと放置車両についてですが、つい最近ですが、軽のスクーターが川に入っていました。それで、ナンバーを通告したわけです、稲城市の登録で。そうしたら電話をかけたけれども、いないのです。ナンバーをもらうときはもちろん住所ははっきり確認するものだと思うのですが、この件を問題にするつもりはございません。電話してもいなかったら、そこのうちへ行って、電話番号を間違えて書いたのか何かわからないですけれども、その人が車両主であることは間違いないわけです。この結果この車は花火をしていた子供たちの友達のだと思うのですけれども、上げていったそうです。3日ほど前です。そういうことがあるので、電話したからいいやではなく、その先まで考えれば1台でもそういう放置されてた車両が少なくなるのではないかと思います。  それに関連しまして自転車の登録制についてですが、今午前中もごみの減量化等について、市民部長さんも一生懸命答弁されていたわけですが、結局駐輪場の4分の1ぐらいは持ち主のない車ではないかと思うのです。もうサドルもだめになってしまっている。かといって所有権はあるのでしょうけれども、いずれにしても名前も何も書いていない。前にも言ったのですけれども、これら何か市内の業者で防犯登録はほとんどしていると思うのです。取りに来ないのは要するに防犯登録と盗難保険がある。なまじ出られては困るという面もあるのだそうです。その保険が完備するというのもどうかと思うのですが、いずれにしても名前なり何か、市の方で把握できて、例えば矢野口だったらY 105だったらどこの自転車だと。その人に責任を持たせるような電話なり何なりするような考え、もしくは多摩中央署ともう少し連携して防犯登録、これはプライバシーの問題にはかかわらないと思うのですが、自転車を買ったぐらいでは。その辺の考えはどんなことだか、ちょっとお伺いします。
    269 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。 270 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 放置されている自転車は、登録ですとか、名前を書いていない率が非常に多いのです。一般的に駐輪場を見てみますと、かなり登録されたり、名前を書いたりしたのがあるわけですが、基本的にはやはり名前を書いていただいたり、登録をしていただくこと、これがまずどこに放置されても連絡が私どもも非常に取りやすく、また警察の方では登録がされているのは全部コンピューターに入っていますから、私ども市民から問い合わせがあれば警察の方ですぐ教えていただけるというシステムが出き上がってきておりますので、それを活用する。それで、十分であろうというふうに考えています。それを活用するにはやはり基本的にそこに登録をしていただいたり、住所氏名をきちっと書いていただいたりということが基本になりますので、こういった部分につきましては、今まではいろいろなパンフレットではPRしているわけですが、高齢者事業団の方々に今整理をしていただいておりますけれども、そういった作業の中でそういったPRもほかの面ででき得るかどうか協議をしてみたい。何か有効な方法があるかどうか協議をしてみたい、そんなふうに考えております。 271 ◯議長(福島佐一君) 3番。 272 ◯3番(小沢文男君) そのように警察と連携ができるような格好にいっているということは一歩も二歩も前進かと思われます。ぜひその辺をやりまして、ただ市内の自転車屋さんで、必ず防犯登録してくださるように市民に対するパンフレット等のお知らせではなく、自転車屋さんの方にはそれらがいっているのですか。その辺どうなのですか。 273 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。 274 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 基本的には、小売店の自転車屋さんは、私どもが買っても500円ほどかかるのでしょうか。そういったあれでPRされているのですが、ちょっと気になるのがスーパーとか、そういった部分でどの程度PRされて、そのステッカーについて買われる方にPRされているかどうか、そういった面につきましても、もうちょっと突っ込んで関係者に事情を聞いてみたいし、また協力も仰いでいきたい、こんなふうに考えております。 275 ◯議長(福島佐一君) 3番。 276 ◯3番(小沢文男君) 4月の新聞に「放置自転車再生し販売」なんていうことが出ているわけですが、いろいろ法的なことも、所有権の法的な問題もあると思うので、それまでしないまでも、何とかスーパー等でも売られるわけですから、市内業者に関してはそのようなことをぜひお願いして、それこそパンフレットなり何なり店頭に張るなり、お願いして、1台でも放置自転車等がなくなるように希望しておきます。  4番目の来庁者の駐車場です。先ほど、総務部長さんも60台、70台あると言いましたが、確かに大体60台ぐらいあります。きょうは向こうが大体入っています。これらが開通した場合、向こうの駐車場だけでは絶対足らないわけです。2階、3階の駐車場を考えておかないといけないのではないかと思うのですが、その辺の考えはどうなのでしょう。 277 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。 278 ◯総務部長(西部訓弘君) 用地そのものも大変取得しにくい形にもなっておりますので、高度利用といいましょうか、そういう立体的な駐車計画というのも考えの中に入れておかなければいけないだろう。ただし、立体駐車場につきましてはまた用途地域の規制等もかかわり合いがありまして、それらの検討整理もその前段で出てくる案件というように今考えております。 279 ◯議長(福島佐一君) 3番。 280 ◯3番(小沢文男君) 何とかしないと、この庁舎のすぐ北側ですか、それから公民館の前、これらに大体20数台ありますね。こういうのも収容できるようなものが何かできれは、本当に周りがすっきりするのではないかと思います。これを何とかそのように進めていただきたいと思います。  2番目の河川敷内の管理です。これはたしか先ほど自然保護の問題、橋の下は東京都、それからその他は建設省ということですが、多摩川の橋の調布に向かって左側だけアシがいっぱい生えているわけではないのです。河川敷内、グラウンドからおりたのりのさきにすごい草原があるわけですから、あのくらいとったって自然保護には全然関係ないと思うのです。自然保護ではなく防犯上どうしてもこれはやっていただかなければ困るのではないかと思うのです。あれがあるから、また今神奈川県側にブルが入っていたりしているのですけれども、橋の下の居住者たちも中にくぼ地があるからなのです。あれも1回きれいにしてしまって、草を頻繁に刈ったらいなくなるのではないかと思うのです。そういう草があるがために、そこで橋の上に向けて花火をやる。橋の下のツバメの巣にやる。ああいうこともできる。やはりその隠れ場所になってしまうわけです。いる人たちだって、野っ原に寝ているということはなかなかできないのではないか。ちょうど隠れみのになるからまたいると思うのです。  それで、橋の神奈川県側も、あそこに関してはでこぼこなのです、押立堀との間。あの辺もあれだけきれいに、本当に市民のレクリエーションの場所としてのということですから、その辺やったらすごい、本当にすばらしい。あそこには湧水があるわけです、わき水が。先日も市の広報の方にも見ていただきました。コイの産卵場所になっております。すばらしいところなのです。毎日何組か出て見ておられます。こんな大きいコイがごろごろ泳いでいるわけです。スイスイというのですか、スイスイ泳いでいます。それから、天然のアユが、天然のアユですよ、去年のアユですよ、死なないでこのくらいのが30ほどいます。もう30センチになっているでしょう。それらがいるわけです。ただ、そこに行くにはちょっと、これは教育委員会の方か、あのグラウンドの草も約80センチぐらいに育ちましたので、そろそろ刈った方がいいのではないかと思います。このグラウンドの草はまだいいです。だけれども、この橋の水道橋と多摩川原橋の間のあれがあるために怖がって行かないという面が随分あるわけです。たまたまその隣にすばらしい設備をつくってくれて、みんな喜んでいます。子供を連れていって、砂場で、お馬さん、スプリングのきいたお馬さんがあって、すばらしいヒットだと思います。だけれども、夕方になるとみんな怖くて行かないわけです。子供同士では行くなということを近所では言っています、そういう居住者がいるもので。あくまでも、その居住者を出すために、自然保護ということですが、自然保護関係ないです。だって河川敷内にあれだけのわき水の向こう側がそれこそ押立河原までずっと草原なのだから、もちろんそこにはキジもいます。キジも何もいっぱいいます。あそこのところには鳥なんかいないです。それは何もいないので、あそこのところは何とか刈るように言えないですか。ぜひお願いします。それと、橋の神奈川県側、あれユ回ブルでならしています。上はグラウンド、きれいにならしてあるわけですから、あそこならすのに法的に難しいのかどうか、その辺2点。 281 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。 282 ◯建設部長(本橋忠一郎君) すべてが自然保護で草を刈ったりするのはまずいというわけではございませんで、いろいろ区域が決まってきておりますので、それらとの兼ね合いになろうかと思います。ただ、ただいまお話のような実情でございますので、その占用者、また建設省関係団体とそういった旨のお話を申し上げまして、協議をしてまいりたいと思っております。 283 ◯議長(福島佐一君) 3番。 284 ◯3番(小沢文男君) ぜひこれは地元ではなく、稲城市の東口の玄関としてああいう人たちもわけがあっているのでしょうが、余りよろしくない。それから、昨年の大水のときにはすぐ私駆けつけました。私はあそこは熟知していますから、下通ったら流れてしまうよというので、上を回しております。そういう苦労まであるわけですが、ぜひこれを刈って、みんなが遊びに行けるような施設にしていただきたいと要望しまして、終わります。 285 ◯議長(福島佐一君) 以上で小沢文男君の一般質問は終わりました。   ──────────────────────────────────── 286 ◯議長(福島佐一君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 287 ◯議長(福島佐一君) 御異議なしと認めます。よって本日はこれにて延会することに決しました。  本日はこれにて延会いたします。                           午後 6時53分 延会 Copyright © Inagi City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...