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7 ◯議長(福島佐一君) この際、市長から発言の申し出がありますので、発言を許します。市長。
〔市長 山田 元君 登壇〕
8 ◯市長(山田 元君) 平成2年第2回
市議会定例会の冒頭に当たり、最近におきます市政の状況につきまして御報告を申し上げます。
初めに、第2次稲城市
長期総合計画の策定状況について御報告を申し上げます。平成3年度を初年度とする新たな
長期総合計画につきましては、その
基本構想部分について
長期総合計画審議会での御熱心な審議をいただいてまいりましたが、去る6月2日に答申をいただきました。元年10月に審議会を設置いたしまして以来、7回の全体会と4回の分科会を開催いただきまして、各方面からの充実した御審議をいただき、お示しいたしました基本構想案について多くの御意見をちょうだいいたしました。今後につきましては、この審議会からの貴重な御意見を最大限尊重させていただきまして、より中身のある基本構想としてまいりたいと考えております。なお、審議会に諮問いたしました構想案につきましては、既に皆様にも御提供申し上げておりますが、ここでいただきました答申とあわせまして、策定の状況について御報告をさせていただくよう別に機会を設けさせていただきたいと考えております。
次に、平成元年度の各会計の出納閉鎖についてでございます。平成元年度各会計の経理につきましては、5月31日に出納閉鎖をいたしまして、それぞれの会計の経理が確定をいたしました。予定いたしました収支事務につきましては、一部の繰越明許費を除きまして、おおむね完了することができました。これも市議会を初めといたしまして、市民皆様の御理解、御協力のおかげでございまして、心より感謝を申し上げる次第でございます。実質収支といたしまして、各会計の翌年度繰越額は、一般会計4億 2,787万562円でございます。
国民健康保険事業特別会計8,685万1,282円、
土地区画整理事業特別会計 1,968万 7,983円、
下水道事業特別会計 3,848万1,525円、
老人保健特別会計451万 7,927円、
受託水道事業特別会計はゼロといたしております。
病院事業会計は 5,021万 3,256円の純損失となりましたが、その損失額については全額、前年度
繰越利益剰余金により補てんをいたしております。以上のとおり決算されておりますことを御報告申し上げます。
次に、
ガーデンシティ多摩90は、ことしから稲城、多摩、八王子の3会場で開催することになりました。4月28日から30日の3日間開催いたし、各市ともそれぞれに特色のあるイベントが盛大に行われました。稲城市では「花と緑・であい・ふれあい」をテーマに、
向陽台城山公園を中心といたしまして、
ステージ広場など6つの会場で約9万 8,000人の市民の方々の御来場がございまして、緑の啓蒙、普及を通じて、市民の皆様の交流を促進し、あわせて今後の稲城の町づくりに寄与することができたものと考えております。
次に、第11回を迎えました多摩川清掃についてでございますが、4月15日実施をいたしました。本年は参加団体50団体、約970人の市民の皆様の御参加をいただきました。収集いたしましたごみは約 6,800キログラム、2トントラックに9台分の成果をおさめることができました。ここで、当日御協力いただきました皆様方にお礼を申し上げますと同時に、身近なレクリエーションの場でもあります多摩川の自然を守るためにも、私たちの手できれいな川にしていかなければならないと痛感をいたしております。今後とも市民の皆様の御協力をお願い申し上げる次第でございます。
次に、仮称第二
多摩川原橋関連事業計画につきましては、
市街地交通対策特別委員会の皆様を初め議員の各位には一方ならぬ御理解、御協力をいただいておりますことに対しまして、深く敬意と感謝を申し上げます。特に、
市街地交通対策特別委員会の皆様方に中心となっていただきまして、市民の方々と稲城市並びに道路公社との話し合いの場をつくっていただきまして、5月26日に今後の話し合いのスタートとも言える協議をする場を設けていただきました。市といたしましても今までに増して努力をする所存でございます。なお、去る6月7日、市の
都市計画審議会に諮問いたしましたところ、本案につきまして原案どおりお認めをいただいたところでございます。御報告を申し上げますと同時に、今後とも御協力をお願い申し上げる次第でございます。
次に、
南武線関連事業についてでございますが、
南武線連続立体高架化、
都市計画道路、そして3駅の駅前広場等の都市計画の素案について、東京都並びにJR東日本及び稲城市の3者による地元説明会を4月24日から26日の3日間にわたり開催をいたしまして、3会場で約350名ほどの御出席をいただきました。このたびの説明会の開催は関連事業が本格的に動き始めることを意味するものでございますが、今日に至るまでの間、市議会並びに市民の皆様方の御理解、御尽力に対しまして感謝をいたしますと同時に、今後とも御支援、御協力を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。
次に、春の
交通安全運動についてでございますが、本年4月6日から16日までの10日間実施をいたしました。
多摩中央警察署並びに
交通安全協会の協力をいただきまして、例年実施をいたしております街頭指導や交通安全の啓蒙のほか、本年は特に問題となっております路上駐車の一掃のため夜間のパトロールを行い、路上駐車の指導を実施し、交通事故の撲滅に努めてまいりました。今後も関係団体の協力をいただきながら、
交通安全対策の充実に向けて、さらに努力を傾注いたしたいと存じます。
次に、国際交流の関係についてでございます。まず、国際化がさまざまな視点から課題とされてきておりますが、稲城市におきましてどのような指針を持つべきかなど、意見や情報を得る一つの機会として、5月25日に
国際交流シンポジウムを実施いたしました。基調講演、
パネルディスカッション、交流会の3部構成で行いましたが、外国人の参加も合わせ170名の御参加をいただき、大きな成果を上げることができたと存じます。
次に、カナダからの
ホームステーについてでございますが、
ブリティシュ・
コロンビア文部省環太平洋交流計画により、
ハンズワース中学校から第二中学校へ2人、第五中学校へ3人の女子中学生が5月10日から17日まで、稲城での
ホームステーと学校生活を体験いたしました。それぞれの学校で授業を受けましたのは5日間でございましたが、言葉や生活、文化の違いを肌で感じ、相互の生徒たちにとって貴重な体験となったものと存じます。国際化が進む中で、こうした催しが行われることは大変心強く、関係者の方々に敬意を表する次第でございます。
次に、篤志の御報告でございます。御篤志をいただいております。初めに、大丸にお住まいの吉野孝男さんから100万円、矢野口にお住まいの原田スギさんから─原田スギさんは前の議長さんの奥様でございます─100万円をいただいております。社会福祉に役立ててほしいとの御寄附をちょうだいいたしております。今回、稲城市
社会福祉協議会の福祉基金として活用させていただく補正予算に計上をいたしております。次に、東長沼にお住まいの久保井富蔵さんから─和船の方でございますが、100万円の御寄附をいただいております。久保井さんは市が製作をお願いいたしました和船の製作費163万 2,000円の中から100万円を将来の博物館等の建設費に充当してほしいとの御意向でございます。御本人の意に沿いまして、有効に活用をさせていただきたいと存じます。続きまして、
国際ソロプチミスト稲城から、
国際識字年並びに3月24日のべ
ンチャークラブ認証記念に当たりまして、市立図書館に
点字日本語ワープロ一式を御寄附いただきました。このワープロは、視覚障害者のために開発されたものでございまして、今後
障害者サービスに役立ててまいりたいと考えております。次に、
稲城青年会議所から、創立15周年記念事業として去る4月30日の記念式典の席上におきまして、稲城カルタの
イラストマップとジャンボカルタ及びスライドを御寄附いただきました。それぞれ有効に活用させていただきます。
これをもちまして、簡単でございますが、現在までの行政運営の概要について御報告を申し上げ、行政報告といたします。以上でございます。
9 ◯議長(福島佐一君) 以上で市長の発言は終わりました。
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10 ◯議長(福島佐一君) 日程第3、一般質問を行います。
一般質問の方法は従来のとおりであります。よろしく御協力のほどをお願い申し上げます。
通告の1番、森山功君の一般質問を許します。20番。
〔20番 森山 功君 登壇〕
11 ◯20番(森山 功君) 全体で大きく分けて7項目の質問をいたします。そのうちの1、2、3項目、これは交通、電車、バス問題などです。これまでも質問をしたりしてきておりますけれども、改めて今回は特に
京王相模原線が橋本駅まで延びたという中で、乗客が非常に多くなってきて、混雑解消というような要望が非常に強いという中で、京王電鉄、そして京王バスへ本社交渉などを行ってまいりましたけれども、ここに寄せられた皆さんの声のそのうちの幾つかを質問するわけですが、特に行政のやはり果たす役割というのは大きいものだというふうに思っておりますので、改めて質問を行い、そして改善のために努力されるようお願いしたいと思います。
第1点目、
自転車置き場の改善ということですけれども、矢野口の
よみうりランド駅あるいは稲城駅が主ですけれども、この中で
よみうりランドの駅の問題で言えば、皆さん御承知のとおりだと思いますけれども、非常に乱雑に置かれているわけなのです。京王線の高架下ということもあるのかもしれませんけれども、行政の側としてのそこでの整理といいますか、そういうことが行われていないということなどもあって、せっかくあるスペースも非常に乱雑に置かれているために使い勝手が悪い。特に歩いて通るにはやっとという、これだと一番問題なのはやはり体に障害のある人たちの歩行ということになるわけですけれども、そういう点から、一つはちゃんと置けるようなそういう、ここでスタンドと書いておりますけれども、スタンドという言葉がいいかどうかわかりませんけれども、自転車を固定して立てるということです。そして、整理員などを派遣することによって整理もしていく、こういうことが必要なのではないか。
照明という問題については、これは
自転車置き場のいわゆる全体の明かりの問題ですけれども、明かりがないと、また暗過ぎると、自転車にかぎをかける、その中でも数字でかけるかぎがあるのですけれども、こういうかぎのかけ方をしている人は全く見えなくて、本当に困っているということもあるわけです。一番安全なかぎのかけ方なのですけれども、そういうことをやれば、今度は見えないがために外すときに困るという問題なども出ておりますので、やはり
自転車置き場として利用しているところについては、夜間の照明などについても改善していかなければいけないだろうというふうに思いますので、こういったことなどについて質問をします。
2点目の
京王相模原線の
サービス改善についてでありますけれども、混雑の解消というのが圧倒的な利用客の皆さんからの声なのです。稲城駅で見ておりましても、快速電車などは本当にもうやっと乗るような状況があるわけなのです。その解消のためにはやはり電車の本数をふやしていくということが必要でありますけれども、そういうことになりますと、今度は、いわゆる新宿から八王子方面への本線、こっちの本数との関係がありますので、本数はほとんど目いっぱい出ているということで、結局は今のところはいわゆる車両の編成を長くしていくという、これしかないということなのです。そうすれば今度は調布の駅でのホームの延長問題だとか、こういうものもあるわけで、当面そういう形でも改善をしていかなければいけないというのは、これは京王電鉄側もやっぱりそういう認識は持っているのですけれども、問題はやはり同時に調布から笹塚までの間の複々線化、こういうことが一番根本的な解決のためには必要だと、これはだれが見ても明らかなことだと思うわけなのです。
そういう点では、今度は電鉄だけではなくて、行政の側のやはり対応というのが迫られてくるわけなので、そういったことで、稲城市だけの問題ではないのですけれども、関連市などとも一緒になって東京都や国に対してやはり複々線化のために要望していくことが必要だろう。とりわけ稲城、多摩、八王子というところは
多摩ニュータウン建設事業の中での相模原線であるわけでありますので、人はどんどん住んでもらうけれども、その住んだ人たちが今度は交通手段を通してあちこち出かけるときに困難を来すというようなことでは、本当の意味での住宅建設にならないというふうに思いますので、こういった点について伺うわけです。
それから、稲城駅、ここでは若葉台の駅ということも出しておりますけれども、今、朝は通勤快速というようなことでとまりますが、やはり市民の皆さん、また通勤者の皆さんからすれば、快速停車駅にしてほしいというのが強い要求でありまして、何で稲城駅に快速がとまらないのだというようなことで声が寄せられておりまして、そういう中でも稲城駅だけとめろというのではあんばい悪いのではないかというようなことで、いわゆる調布の駅から橋本方面へかけては、1つの駅だけとめないだとか、とまるだとか、そういうことじゃなくて、全体の駅をやはりとめることによって、調布から快速にしていくといいますか、こういうことが必要なのではないかという声になっているわけです。稲城の駅ということだけ言っては悪いからという声もありますけれども、そういう点で、やはり快速の停車駅に一日も早くしていく。
それから、橋本駅から調布駅間の増便の問題ですけれども、御承知のように稲城駅の場合は快速もとまっていないので、20分に1本ぐらいしか通常はとまらないわけです。大変本数が少ないというようなことで、しかもかつてと違って、今は乗客も多くなっているわけですから、当然本数をふやしていくことも必要だろう。そういうことを通して利用者へのサービスの改善をする必要があると思いますので、この点も伺います。
次の
エスカレーターの設置など、駅舎改善についての問題ですけれども、早くできた駅ということもあって、
エスカレーターはついていない。階段のみということで、特に足の弱いお年寄りなどから、こういう要望が強いわけなのですけれども、この要望にこたえていくことが必要だろう。駅舎の改善の問題は、例えば稲城駅の場合で言えば、これはどうも行政とかかわりがあるらしいのですけれども、稲城駅南側のいわば開発といいますか、第一
土地区画整理の部分ですけれども、それの排水施設が線路の上を通っているわけなのですが、あれとのかかわりであるとするならば、駅舎の改善というのは、一つはあそこの出入り口をもっと広げていく、そうして売店などについてもきちんとしていく、スペースももっと広げるということになると、いわゆる今線路の上を通っている排水路というのか、この上を使わなければいけないわけなのですけれども、そういうことがまた必要だと私は思うのですが、そういう点ではあの排水路の問題も含めて考えていかなければいけないので、京王電鉄側、そして稲城市としてはどうなのかと、こういう点などの調整も踏まえた形での改善策も考えていかなければいけないだろうというふうに思いますので、この点を伺います。
3番目のバス路線の新設の問題です。もう既に何回もこの問題では質問したりしておりますけれども、1点目の新設問題ですが、向陽台、そして三和の前を通って、市立病院へという、あるいはその先の桜ケ丘方面への路線の新設がどうしても必要だと思うのです。大体あっちから
市立病院方面のバスがないために南多摩駅へ通勤する人たちはみんな自転車か歩行で行くわけなのですけれども、あそこの三和の前のところから、南多摩駅方面へ駆けていく人が多いのです。そういうような不便な状況でありまして、しかも市立病院へということになれば、向陽台といえどもかなりお年寄りも多いわけなのですから、そういう交通の便が何もないということの中で強い要求として出ておりますので、この点について改めて伺います。
それから、市立病院─矢野ロ─市役所─稲城駅、これまで市立病院から矢野口方面へかけた路線の新設といいますか、こういうことを皆さん望んでおられたのですけれども、そうして交渉などもしてまいりましたけれども、そうしたら今度は矢野口の部分でのバスの折り返し所の問題だとか、いろいろそれを理由にしているわけなので、ならば折り返し所がなくてもいいようにするには、市役所の方まで、もっとも大丸から市役所まで非常に不便だということもありまして、そういうバス路線があっていいのではないかというのが、大丸方面の特にお年寄りの願いでありまして、そういうことで市立病院から矢野口へ、そして
市役所-稲城駅というような形での路線の新設はどうなのかということでありますので、ひとつ前向きな御答弁をお願いしたいと思います。
ここでの次の平尾団地─稲城駅、そして市立病院への問題ですが、いわゆる駒沢学園への乗り入れをやめたらどうだろうかということです。そして、逆に新百合ケ丘から駒沢学園へ行くバスは平尾団地に乗り入れることも必要ではないのではないかということでございます。そして、増便を図っていく。平尾団地から稲城駅へ向かわれる皆さんは、いわゆる駒沢学園でおりる人というのはほとんどいないわけなのですから、当然そういう点では何も駒沢学園まで乗り入れなくても、新百合ケ丘からの駒沢学園行きのバスもあるわけですから、そういう形での乗り入れ問題を改善しなければいけないだろうと思うのです。新百合ケ丘から駒沢学園へ行くバスは、これまたほとんど駒沢学園まで行く人ばかりということで目いっぱいなのですから、そういう点では
平尾団地乗り入れなどをやらないでもいいのではないか。時間のロスなども含めて考えて、増便を図ったらどうだろうということであります。そうしないと、坂浜の途中の皆さんが市立病院まで行こうと思ったって、いっぱいで乗せてもらえなかったというような問題が解決しないわけです。そういうことの解消のためにも駒沢学園あるいは
平尾団地乗り入れの問題などについての改善策を考えるべきであろうというふうに思いますので、この点を伺います。
4番目の低所得者住宅、高齢者住宅の建設についてでありますが、これも再三私が質問したりしておりますけれども、5月29日に生活と健康を守る会、全都的な「生活と健康を守る会」が東京都の福祉局交渉などを行ってきております。これも生活と健康を守る会がこの交渉に向けて、いわゆる
要求アンケートといいますか、こういう取り組みをやりまして、さまざまな要求などが出されて、それらを東京都交渉で行っておるわけです。ここでのいわゆる高齢者、低所得者のための住宅の建設問題、これは全都的には深刻になってきているわけなのですけれども、同時に稲城市民にとってもやはりこの問題は大変な事態になっている。もう再々言ってきていることですけれども、木造住宅、アパートなどの建てかえ、そういう中で立ち退いた場合に、またその同じ家主さんの新しく建てたところへ住むに当たっても、この住みかえに伴う家賃の増額などの問題、それから家賃について2年に1回更新をしていくという契約が事実上やられている。法律的にそういう義務化はないのですけれども、しかし2年契約と言われれば住む側にとってはそれに応ぜざるを得ない。そして、この契約更改に伴った家賃の増額など、あるいは立ち退いた後での別なところに住みかえる場合の、そういう点からの家賃の差額だけでなくて、さらに敷金その他によって、一時的に最初に払わされるという問題などもあって、低所得者、また高齢者世帯など本当に大変な思いをしておられる。衣食住、人間生きるに当たっての最低欠かすことのできない問題であるわけですが、その住そのものが侵されている、こういう事態になっているわけですので、当然低所得向け住宅、また高齢者向け住宅を建てることは行政の責務だというふうに思います。
都営住宅の建設問題では、住宅局の言い分から言わせれば大体こういうことです。低所得者住宅、すなわちそれを行政の側で好まないといいますか、来てもらっては困るという、これはぶっちゃけた話なのですけれども、そういうようなことで消極的にみんな対応する。もともと大量に建てるつもりのない住宅建設でありますけれども、それでも東京都が都営住宅の建設を行おうとする場合に、地元の自治体の対応が消極的だということからなかなかできないという問題も出ているのです。そういう点で、稲城市では一体どうなのかということを問いたいわけなのです。多摩ニュータウン事業の中での住宅建設がどんどん進んでいるわけでございますので、そういう中での低所得者向け住宅、あるいは高齢者世帯向け住宅などを大いに建てていく、こういう要求もするべきだろうと思いますので、この点伺いたいと思います。
それから、ひとり暮らしのお年寄りの住宅の問題ですけれども、既に議員提案で条例案を具体的に提案したりして、残念ながら否決をされてきたというようなこともありますが、議会の皆さん、そのときはそうだったかもしれませんけれども、行政の動き方一つによっては対応もまた変わってくるだろう。この間反対したから今度賛成に回ったときに何だというようなことは絶対に私は言いません。それはもう行政が提案してきたならば、大いにまたやはり市民の立場に立って改めていくべきだろうと思いますので。残念ながらひとり暮らしのお年寄りに対しての住宅、今まで都営住宅で対応すると言っておりますけれども、全然そんな甘っちょろいわけではないのです。この間、6月6日から13日まで母子世帯向け、老人世帯向け、そして心身障害者世帯向けの住宅、合計6世帯募集しております。たった6世帯ですよ、稲城市で。しかも、単身者の、いわゆる高齢者の単身世帯向けは、全くゼロなのです。わざわざ募集の紙の中に書いてあるわけです、「単身者のための住宅の募集は12月に行います」と。そのときに稲城でそういう募集が実際あるのかどうかだって確約が何もないわけですから、全都的な募集でしかないわけですから、都営住宅があるからそれで対応しますといったって、そんな甘っちょろくないことは、ますます今回の募集の内容いい見てももうはっきりしてきているということでありますので、やはり独自にそういう点では単身者向けの住宅建設を行うべきだろうというふうに思いますので、改めてこの点を問います。
5番目、中央公園(一部供用の場所)にトイレ、水道施設をということです。中身はほんの小さいことなのですけれども、お金は大してかからないというように、行政の全体予算から見れば、大してかかる予算ではないと思いますが、いわば中央公園の建設事業が行われておりますけれども、その下の方、坂浜の甚吾谷戸と言っていますけれども、そこの部分、一部既に公園ができ上がっておりまして、そして公団管理ということでの供用がされているわけなのです。非常にそういう点ではいい場所であり、また自然の豊かな地域でありますので、あそこに散歩に行かれたり、遊んだりしている人も結構多いのですが、ところがトイレがないために、また水を飲むにしても、例えば握り飯などを持ってきて、そこで御飯を食べるにしても、お湯、お茶など持ってこなければ全然だめ。水道施設、そしてトイレがあればいいなと。特に、トイレの問題では付近の民家の皆さんのところへ飛び込んでいって、貸してくださいということで対応していられるのですけれども、民家の方からしても、そうたびたびではやっぱりあれなもので、何とかトイレ、水道施設などをつくっていただきたい。将来的な方向としては中央公園全体の中での位置づけなど必要でしょうけれども、とりあえず言っているのはそういうことですから、今の公団管理のもとでの供用、利用しているという中でそういう要望が出されておりますので、ひとつ対応していただきたいと思います。
6番目、鶴川街道の
交通安全対策についてということですが、鶴川街道そのものを拡幅整備する事業、また三沢川の拡幅整備事業などが行われております。だから将来的には道路も広がり、また三沢川も新しくできて、そして側道を利用したりして、特に歩行者、自転車通行者などには大変よくなっていくことはもうはっきり見えるのですけれども、残念ながらそれに時間がかかるわけですから、今の鶴川街道の状況の中で安全対策をという声は、この間の坂浜での死亡事故などを契機にますます強くなっておりまして、ですから当面今の鶴川街道の幅といいますか、そういう中でもっともっと安全対策を考えていかなければいけないだろうというふうに思います。
例えば、この間死亡事故があったところでは、あそこはこっちから坂浜の方へ向かっていくと、左側にガードレールがあるわけなのですけれども、ガードレールの外側というのかしら、言ってみれば歩道部分といいますか、そっちの方は急に低くなっているわけで、大体歩いて通ることそもそもがもう難渋するようなところなのです。当然、そうなると歩行者といえども場合によっては車道の側を通らざるを得ない。特に、何といいますか、こっちから見て左方の土手の部分あたりが雑草などがうわっとかぶさったりしていれば当然通りづらいわけですから、言ってみればそういうものも含めての整備をしていかないと、ガードレールの大体車道側といいますか、そっちの方が通ったから悪いのだというような言い方もされかねないわけなので、そういったようなことで歩道なら歩道、今の広さの中で目いっぱい改善をしていくということをやらなければいけないのではないか。人の命の問題ですよ。この間1人亡くなっているのですから、そういった人の命の問題であるということをまず最優先にしていくということが必要だろうというふうに思いますので、今例え話で言っているわけなのですけれども、百村から坂浜へかけての鶴川街道の安全対策について、改めて問うていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
7番目の多摩弾薬庫跡地での軍事訓練中止要求と返還運動についてということですが、軍事訓練はやめなさいということで議会も全員一致でそういう決議をしたりしておりますけれども、ところがそういう決議をしたら途端にというわけではないのですけれども、最近本当にたびたび軍事訓練をやっている。あの決議をしてから2度目ですか、もう。4月の訓練のときにはいわゆる警備員の警備訓練ということだったのですけれども、何言っているのだということで、あそこへ抗議に私らは言って、ゲート前でもいろいろやりとりしたのですけれども、向こうの言う警備員というのは何のことはないのです。警備員というのはあそこの門に立っているああいう警備員の訓練のことかと思ったら、そうではなくて、警備員というのはMPなのです。憲兵なのです。憲兵の訓練なのです。憲兵隊のいわゆる警備、弾圧訓練なのです。そういうことが稲城市の中でやられているわけなのです。本当にひどいことなのです。大体地球の裏側から来て、何で日本の、しかも稲城でそんなことをやらなければいけないのかという問題がありますけれども、そういう意味では多摩弾薬庫跡地は即時に返還するよう怒りを持って要求していく。今まで要求しています、していますと言ったって、市民にもさっぱりわからないのです、何をやっているのか。市民とともにこんなあほなことやってやがるということで、多摩弾薬庫跡地の返還要求運動をまず声高らかにしていく、これが必要なのだろう。
軍事訓練の問題でも、同じやめてくださいよという要求にしても、おっ取り刀で、何か言ってきたら半分逃げようかというような姿勢でやっていくようではやっぱりだめなので、では姿勢がちゃんと保てるか、担当の方で保てるかどうかというのは、これはやっぱりトップ、長の姿勢いかんなのです。長の姿勢がはっきりしていなければ幾ら担当部や担当の課、係などが、仮に議会で決議しているのだから、一生懸命そのようにやりましょうと思ったって、ほどほどにということになるのです、長の顔色も見なければいけないわけですから。そういう点ではいわゆる長の姿勢が一番大事ということなのです、市長さんの。その市長さんの姿勢がどうなのかという点では、市民から見てもさっぱりわからないということでありますので、この軍事訓練の問題と跡地返還要求問題、こういった問題について改めてお伺いいたします。以上です。よろしくお願いします。
12 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。
〔建設部長 本橋忠一郎君 登壇〕
13 ◯建設部長(本橋忠一郎君) おはようございます。1点目と5点目と6点目につきましてお答え申し上げます。
駅周辺における
自転車置き場の改善についてお答えいたします。現在、市内駅周辺の
自転車置き場の現況は、JR南武線矢野口駅には3カ所、稲城長沼駅につきましては3カ所、南多摩駅につきましては2カ所と、本年度におきまして川崎街道より向陽台入り口に2カ所予定しているところでございます。京王線稲城駅につきましては3カ所、
よみうりランド駅につきましては、高架下の現在利用箇所に乱雑に置かれている状況を改善するために、京王電鉄と現在交渉しているところでございます。御質問のスタンド式固定型の自転車設備による整理整とん及び効率的土地利用については、JR南武線につきましては御承知のとおり南武線の高架事業という計画がございますので、これらにあわせて検討をしてまいりたいと存じます。
京王線につきましては、稲城駅につきましては、今後の土地利用の状況を見ながらあわせて検討をしてまいりたいと存じます。また、京王
よみうりランド駅につきましては、先ほど申し上げましたように京王電鉄と利用形態につきまして協議し、よりよい整理方法を検討してまいりたいと存じます。
次に、
自転車置き場の照明でございますが、設置の都度現状に合った照明施設に努めておりますが、今後も利用者の御意見をお聞きし、改善するものにつきましては可能な限り対応してまいりたいと存じます。
自転車の整理、誘導につきましては、高齢者事業団の協力を得て、朝7時より10時まで実施しておりますが、整理時間後に利用者が乱雑に置いていく場合もありますので、利用者が所定の場所に置くように指導、啓蒙してまいりたいと存じます。一方、駅から近距離の方の自転車利用につきましては今後も自粛するよう啓蒙をあわせて進めてまいりたいと存じます。
次に、稲城中央公園内坂浜甚吾谷戸上の整備について、お答え申し上げます。稲城中央公園は昭和61年度より事業着手し、平成5年度までの予定で事業の実施を進めているところでございます。坂浜甚吾谷戸上の部分につきましては、昭和62年、63年度で整備を進めてきており、平成元年度に公団管理のもとで一部開放しているところでございます。この部分につきましては、約 6,500平方メートル程度の面積でございますが、施設といたしまして西側の部分にはコンビネーション遊具を設置し、児童の健康づくりに役立てることを目的としてセットしております。それ以外は芝生を張り、多目的広場としての整備が図られています。御質問のトイレの設置や水道施設につきましては設置する方向で現在関係機関と調整を図っているところでございます。
鶴川街道の歩行者や自転車利用者の
交通安全対策についてお答えいたします。百村、坂浜地区の現状道路に歩道がなく、歩行者や自転車利用者が非常に危険な状態にある現状で、安全に通行できる施設の確保を一日も早く何らかの方法で実現することに努力しているところでございますが、残念ながらいまだに現実に至っておりません。この解決のために現在東京都で進めております百村荒井坂付近から駒沢学園入り口付近までの新鶴川街道拡幅促進と新三沢川の改修の促進を図っていかねばならないと存じます。市といたしましても、本事業の促進要望はもとより、事業の円滑な推進のため事業を可能な限り進めていますが、用地買収が計画からおくれがちの現状でございます。こうした現状のもと鶴川街道の拡幅事業につきましては、用地買収がなされた部分を活用した歩道の設置を要望しているところでございます。また、三菱自動車付近から荒井坂付近までにつきましては、新三沢川の管理用通路を利用し、歩行者、自転車利用者の安全を確保すべく都と交渉中ですが、用地買収がおくれているのが現状でございます。今後とも東京都に対し買収の促進と早期事業の実施を引き続き要望し、安全対策を図ってまいりたいと考えております。
14 ◯議長(福島佐一君) 企画部長。
〔企画部長 渡辺雅弘君 登壇〕
15 ◯企画部長(渡辺雅弘君) 2項目目でございます。
京王新線は長年の念願でありました横浜線橋本駅までの延伸が本年完成し、より大きな機能を果たす路線となってまいりました。このことは利用者の急増を招き、調布以東、つまり新宿方向ですが、混雑がより増大しているのが実態であります。今後は計画に沿った複々線化が強く望まれるわけでありますが、複々線化計画を取り入れていくためには4線高架方式にしていかなければならないということで、現状では用地買収が伴うため非常に難しいということであります。したがいまして、混雑解消の方向として、当面は6両編成の各駅停車を8両化にし、その後に10両化編成に向けて取り組んでいく計画であるということであります。今後とも計画実現に向け要望してまいりたいと考えております。
利用者サービスの改善について、まず快速電車の稲城駅停車につきましては、かねてより京王帝都電鉄に対してその実現方につきまして強く要請をしてきているところでございます。会社側は快速電車を停車させる基準としまして、駅の乗降客数及び停車駅のバランス等にあるとしております。現在、乗降客数は稲城駅で約 9,300人、若葉台駅で 4,700人程度でございます。ニュータウンの入居を初め区画整理事業等により稲城駅の乗降客数はふえておりますが、現在の快速電車停車駅の実態を見てみますと、その実現はまことに厳しい状況にあると言えます。しかしながら、稲城駅に快速電車の停車につきましては引き続き要望を続けてまいりますが、当面通勤快速の運行時間枠の拡大、特に夕方の時間帯の実現について要望し、利用者のサービスを図ってまいりたいと考えております。なお、増便につきましては調布駅と京王線本線の線路の構造上の問題から現在のところ難しいということでございます。
次に、
エスカレーターの設置につきましては、鉄道利用者の利便性向上のため年々増加しておりまして、
京王相模原線におきましてもターミナル駅を中心に設置がされております。これらの設置は乗降客の多い駅と、改札口とホームの高低差がある駅を組み合わせ、鉄道事業者の整備計画や改修計画に基づいて設置されるもののほか、地元の負担により設置される例もあるようでございます。いずれにいたしましても、鉄道事業者の整備計画や改修計画に乗りおくれないよう要望してまいりたいと考えております。
4項目目の(1)でございます。御案内のとおりニュータウン内の住宅建設につきましては、住宅ニーズの変化にこたえ、幅広い所得層や生活様式にも対応できる多様な住宅供給を目指しているところでございます。今まで入居されました向陽台地区につきましても都営住宅を初めとし公団集合住宅賃貸、分譲、民間集合住宅分譲、建物付宅地分譲等の多様な供給を行ってきているところでございます。御質問の都営住宅の比率を高める件につきましては、ニュータウン事業の指針であります多摩ニュータウンにおける住宅の建設と行財政に関する要綱の中で都営住宅は全体戸数の20%までが可能でございます。向陽台の東側の地区におきましても、都営住宅!85戸の住建協議が終了し、平成4年3月入居を目指し建設が進んでいるところでございます。
また、高齢者住宅の建設でございますが、ニュータウンの稲城地区の特質と申しますか、丘陵地の開発のためどうしても高低差が生じてしまい、歩行者等の動線の確保は坂道や階段でこの処理がされており、老人向け住宅として積極的に計画するには地形的に厳しい地区であろうと考えております。しかしながら、社会的に高齢化等が進む中ではこのような住宅対策は必要でございますので、各住宅供給事業者に対しまして、老人と同居が可能な間取りや、2世帯が隣接して居住できる住宅などを含め、住宅建設協議の中でスロープや手すり、滑りどめなどの高齢者対策を要請してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、居住者の年齢や所得階層が偏らないよう、さまざまな形の住宅供給を図り、居住者が安心して住める町づくりを進めていきたいと考えております。
7項目目でございます。多摩サービス補助施設での訓練につきましては、かねてより訓練の通報時には本施設がレクリエーションを中心としたサービス施設であること等にかんがみ、施設の目的に合った使用をされるようその都度申し入れを行ってまいりました。さらに、横田防衛施設事務所長に対しましても、直接同様の申し入れを行ってまいっております。今後も引き続きこのようなことのないよう、また本来の施設利用が図れるよう申し入れをしてまいりたいと考えております。自然環境に恵まれたこの施設が返還され、市民が自然と触れ合える公園として整備がなされるよう、関係市及び東京都の協力を得て、関係機関に要請を行ってきているところでございます。この施設は日米安全保障条約に基づき提供されている場所でございますし、明るい見通しが立っていないのが現状でございます。今後とも返還に向け地道な努力をさらに続けていきたいと考えております。
16 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。
〔市民部長 玉野修身君 登壇〕
17 ◯市民部長(玉野修身君) 3項目目についてお答えいたします。
向陽台の入居が開始され2年差経過し、入居者数も 5,000人を超えております。向陽台のバス運行は向陽台─稲城駅と稲城駅─向陽台─市立病院または聖蹟桜ケ丘の2系統が運行されておりますが、主要運行系統として向陽台─稲城駅となっておりますので、入居者の増加に伴い、本年4月から朝の通勤時間帯に6便増加しております。御質問の向陽台三丁目─三和前─市立病院の新設路線につきましては、入居に伴う利用実態、今後の向陽台及び2住区の入居計画などの中で、バス事業者及び住宅・都市整備公団と今後とも協議してまいりたいと存じます。
次に、市立病院─矢野ロ─市役所─稲城駅の路線新設でございますが、平尾─市立病院間のバス運行時の経緯によりまして、バス事業者間の状況を踏まえ川崎街道路線の拡充を要請しているところですが、川崎街道、鶴川街道によりバス会社間の問題もあり、路線の延長、新設は大変難しい状況にあります。
次に、2の平尾団地─稲城駅─市立病院行きバスにつきましては、昨年4月の駒沢学園の開設に伴いまして、既設路線でありました稲城駅行きが16便から19便に、市立病院行きが新百合ケ丘駅まで路線延長し、4便が8便に、休日も8便となりまして、路線の延長、増便がされてきているところでございます。駒沢学園の生徒輸送を含めた一般路線バスとしておりますことから、学園内以外での折り返し場がないため、既設の一般バスも学園内を経由しておりますので、所要時間の延長だとか、登下校時の生徒の乗車による満車で途中乗車ができない問題等につきまして、市民からの改善要望をいただいているところでございます。現状におきましては、鶴川街道の駒沢学園入りロバス停での乗降者の交通安全上の問題などがございますので、鶴川街道の拡張により駒沢学園入り口付近交差点周辺の改善といたしまして、バス停留所の安全性の確保、右折レーンの確保等の整備促進や生徒、一般利用者の安全性を確保し、利用しやすくなるようなことを関係機関へ要望を行っております。
次に、新百合ケ丘駅─駒沢学園行きの
平尾団地乗り入れをやめ、増便サービスの改善ということでございますが、本路線は一般路線バスとして運行しておりますので、生徒の登下校時には生徒で満車となっておりますが、時間帯によっては一般利用者が中心となっております。したがいまして、利用状況等を踏まえまして一つの改善策としてバス会社等への検討を要請してまいりたいと考えております。また、増便につきましては、バス事業者からは、車庫が狭隘であるとともに乗務員の確保ができない等難しい状況にあるとの説明を受けているところですが、稲城駅行きの増便を今後とも引き続き要請してまいりたいと存じます。
18 ◯議長(福島佐一君) 福祉部長。
〔福祉部長 小机康次郎君 登壇〕
19 ◯福祉部長(小机康次郎君) 4点目の(2)についてお答えいたします。
住宅の提供につきましては、基本的には広域的な施策として整備していただく方がより適していると考えております。老人住宅につきましては、このような広域的施策を補完する制度として考えておりまして、過去におきましても種々の御意見をいただいた経過がございますように、大きな施策であると考えております。現在、福祉委員会に対しまして、今後の在宅福祉の具体的なあり方について、在宅サービスの供給システムの組織化を主題とした総合的な視点から御検討いただいております。福祉委員会における検討の基礎資料に合わせ、今後の高齢者福祉施策等を進めるため、高齢者の医療、住宅等の実情把握のため生活実態調査の実施に向け準備をしております。答申をいただきましたらその内容を慎重に検討を加えてまいりたいと考えております。
20 ◯議長(福島佐一君) 質問途中でありますけれども、暫時休憩をいたします。
午前10時16分 休憩
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午前10時37分 開議
21 ◯議長(福島佐一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
20番。
22 ◯20番(森山 功君) それでは再質問に入りますが、最初の
自転車置き場の改善の問題です。その中のスタンドの問題ですけれども、スタンドという言葉を使っていいかどうかは別として、南武線については立体化事業という中での対応ということで、それはそれとしてまだわかるのですけれども、特に
よみうりランド駅という問題について言えば、実際は今高架下と、そこからはみ出た京王電鉄の土地ですか、こういうところを利用しているわけなので、協議しながらそういうことはできないはずはないというふうに思うのですけれども、こういう点は一体どうなのかという問題と、
よみうりランド駅の場合は整理員といいますか、今の状況を見ておりますと、やはりあれを解消していくには口だけでいろいろ言ったってやはりだめですね。やっぱり人がそこにいなければ解決はしないだろうというふうに私は思うのです。そういう点ではほかの駅でいろいろ整理する人たちがいられるわけですから、
よみうりランド駅の場合は一体どういうことで配置されていないのか、この点を伺っておきたいと思います。
23 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。
24 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 市内にJRが3駅と京王線が2駅あるわけでございます。
そうした中で
よみうりランドの部分の駐輪場といいますか、その関係が今一番課題になっているわけでございまして、現在高架下、また高架下の前後に約 1,000台から 1,300台ぐらい自転車がございまして、この問題は防災上も美観上も、また利用者の面でも問題があるということで、かねてから京王電鉄側とあそこの部分の
自転車置き場としての認知と、されることによって同時に市の方としてその整理員の配置と、また不用な自転車の撤去、この辺の部分について既に申し入れしてございまして、また5月にもその辺の申し入れをしてございます。現在の回答ですと、以前にも申し上げてございますが、今後の土地利用との整合、この辺の問題がございまして、あそこをすべて
自転車置き場として利用することについては、さらに内部的に協議しないとでき得ないというような回答でございますけれども、私どもとしても今の現状が現状でございますので、早期にそれらの問題については
自転車置き場として京王電鉄側の協力を得たいという申し入れをしてきているところでございます。
25 ◯議長(福島佐一君) 20番。
26 ◯20番(森山 功君) 京王電鉄とそういう話し合いをしているということなのですけれども、将来の土地利用ということになりますと、将来の土地利用そのものが具体的に何も動いていないわけですから、そういう点では当面の問題としてやっぱりきちんとするべきだろう。整理員を配置できないという理由は一体何なのか。
27 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。
28 ◯建設部長(本橋忠一郎君) そうした問題がございますので、現在
自転車置き場としての正式の位置づけという形になっておりませんので、したがいましてそれらの整理員の配置ができ得ないということでございます。
29 ◯議長(福島佐一君) 20番。
30 ◯20番(森山 功君) あそこに駅ができて、電車がとまるようになってからもうかれこれ20何年たっているのですけれども、その間ずっと自転車が置かれているわけなので、もっとも置くなと言ったって置く場所はほかにないですけれども、現実にはもう
自転車置き場としてずっと使っているわけなのです。いまだそういうことで認知をしないなんてどうも考えられない話なのです。そういう点はどうなのですか。もちろん、行政だけの問題ではなくて、私どもがやれと言えば京王電鉄に対してはいつでも交渉いたしておりますので、そういうことはやりますけれども、決してこういう問題、行政の側だけの責任だとか、そういうことは思っていませんから、だからそういう意味での方向性というか、できないならできない理由は一体何なのか、何言っているのだということで言えるような材料提供といいますか、こういうことだって必要なのではないかなと思いますので、この点改めてもう一度よろしくお願いします。
31 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。
32 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 市といたしましては、あそこの場所について
自転車置き場としてきちっと整理し、また整理員も配置しという形で考えておりまして、そのことにつきまして先ほど申し上げましたように京王電鉄側に申し入れをしてきております。それで、内部的に将来の土地利用も含めて、全部のスペースをそうするのかどうかという部分もあるようでございますが、内部協議をするという形で現在回答待ちという段階でございます。
33 ◯議長(福島佐一君) 20番。
34 ◯20番(森山 功君) もう今は自転車が1,000台から 1,300台と言われておりますけれども、ちゃんと整理した場合どのくらいのスペースが必要なのかは、これはそこまで私は計算といいますか、見てはいないですけれども、整理されていないがために、大体あの改札口に近いところに、みんなとにかくもう何といいますか、売店の前であろうが何であろうが、置いてあるわけですから、やはりちゃんとした整理をすれば、まだ相当使えるスペースはあるのだと思うのです。そのほかあそこの駅の問題で言えば、例えば歩行する場所の段差の問題や、それから駅北側の出入り口の問題だとか、いろいろありますけれども、当面はそういった、ここで言えば
自転車置き場というようなことで出しておりますので、改めて別な問題としていろいろ考えていかなければいけないというふうに思いますが、そういったことなども含めて、やはり利用者サービスのためにやっていただきたいというように思います。
照明の問題ですけれども、決して何にもないとかそんなことではないのですが、いわゆる暗い場所に置いた場合に、今度乗るときにかぎをかけたのを外すといいますか、そういうことが見えないがために、結局自転車を明るいところまで持っていって、そしてそこで外すというようなことをやっておられるわけなのですけれども、まだまだそういう点では改善の余地があるというふうに思います。その点ひとつ実態をもう少し見ていただいて、改善方をよろしくお願いしたい、このように要望にしておきます。
それから、2番目の相模原線の改善の問題です。調布からの複々線の問題ですけれども、都市計画の決定がなされたりしているということなのですが、実際はそれが余り進んでいないということ、それから用地買収に膨大な金もかかる。確かに沿線をずっと見ておりましても、複々線化したらこの辺は土地を買わなければいけないのだろうかとか、電車に乗っているだけでもわかるわけなのですが、膨大な金がかかる。そういうことから金のかからない、そういう意味での金のかからない問題としての地下化という問題が全都的に提起されてきているわけです。ですから、同じ複々線にするにしても、いわゆる地下化にすることによって用地買収は少なくて済むとか、あるいは全く必要ないとか、いろいろあるわけですから、そういうことで余り先ほどの答弁では理由にならないのではないかというように感じるのですけれども、この点は京王との接触の中で一体どんな思いをしていますか。私どもの交渉のときには、何しろ出された要望が多過ぎて、結局一通り向こうから答弁を求めて、それだけで時間が来てしまって、改めて1時間要望してやったようなものですから、十分な詰めができなかったという問題があるのですけれども、そういう点では行政の側にすればまだまだ詰める余地というのはあるのではないかというふうに思いますので、行政の側から見て一体どういうようになっているか、この点を伺いたいと思います。もちろん、交渉の約束はまた後日やるということになっていますけれども。
35 ◯議長(福島佐一君) 企画部長。
36 ◯企画部長(渡辺雅弘君) この京王新線の問題につきましては、当初新線の促進協議会というものを沿線の市と町でつくりまして、当面は橋本まで延伸することをねらいといたしまして、今まで運動してきました。今回ことしの3月、そこまで開通いたしまして当面の目的は果たせたということで、ことし改めて組織替えをしていく、そんな手はずで今検討しています。と申しますのは、橋本よりもまだその先の計画も当初はございまして、その先での今度は相模原市と城山町ですか、そちらの方の運動は運動として展開していこうという新しく変わっていく方向が今考えられております。そういう中で、橋本までつながった段階では非常に乗降客が橋本駅で1日2万 5,000~ 6,000人という人がこの線を使うことになってまいりまして、調布駅まではまだいいのですけれども、それから先新宿までがもうどうにもならない状況になりっつあるということで、改めて複々線化についての実行方、今の沿線の市が一体になって要望しようということで、今整理をしている最中でございます。そういうことで、今後の要望をしていくわけでございます。今御意見がございましたような地下化の問題等をも含めて、お願いはしていかなければいけないというふうに思っています。
37 ◯議長(福島佐一君) 20番。
38 ◯20番(森山 功君) 沿線の自治体と一緒になって、そういう要望の方向が出されているわけなのですけれども、相当やはり急いでいかなければいけないのではないかというふうに思うのです。まして先のこと、先へどんどん伸ばしていくというと神奈川県の方での運動がある。今でさえもう大変な思いをして皆さんぎゅうぎゅう詰めで通勤して、通勤される皆さんにすれば職場に着いた途端にもうくたびれてしまって、何もする気がしないというような状況なのですけれども、その上例えば稲城市内一つとってもまだニュータウンを初めとして住宅建設がどんどん進んでいくというようになっていくわけなので、すし詰め、それこそ運ぶことがそもそももうパンク状態になるというようなことまで言われているわけなので、悠長に考えていることはできないというふうに思うのですけれども、そういった点では、やはりニュータウンの住宅建設との関連の中でも、やはり角度を変えた形でもやはり要求をしていかなければいけないのではないかというように思うのですけれども、その点についてどんなお考えでしょうか。
39 ◯議長(福島佐一君) 企画部長。
40 ◯企画部長(渡辺雅弘君) 要望を続けていくということはもちろん必要なのですけれども、先ほどの御質問の中にもございました複々線化、今の考え方では高架4線ということを基本的に考えているのだそうですけれども、ああいう実態からすると用地買収、財源もともかく非常に年数のかかる大事業にならざるを得ないということが一面ではあります。そんなこともあって、要するになぜ多摩地域から都心に向かってばかりそういうことが起こるのかという、東京都の一極集中がそういうことをもたらしているということで、御存じだと思いますけれども、多摩地域の振興ということで首都機能分散を進めていくべきだということで、新長期一これは東京都の新長期でございますけれども、そちらの方でもいろいろと考え方が出されております。多摩の新構想というのが、要するにそういう多機能的な分散をしていこうという、根本的にはそういうことで、この一極集中を避けていこうことにつながっているのではないかと思います。それは、どちらの方が先に事業効果が上がるかというのはこれからの取り組みの問題かと思いますけれども、こちらの方の計画も相当積極的に取り組まれているということは言えようかと思います。
41 ◯議長(福島佐一君) 20番。
42 ◯20番(森山 功君) 現実の問題として、そういったいろいろなことを考えたりしているようですけれども、しかし現実の問題としてなのですけれども、都心の方はいわゆる事務所、オフィスビルといったようなものとか、あるいは外国の企業などのそういった事務所、事業所関係のビルだとか、そういうものをどんどん持ってくる。そうして、そのためにまた土地の買いあさりなどが行われたりしてきている。結局そういう中で住民がどんどん都心から追い出されているということを考えていけば、ますますそれは加速するのではないですか、都心の方へ通勤していくという。そういういわゆる都心の方での住民追い出し、結果としてそうなるような今の政治を転換させていかなければ、絶対にこの問題は解決しないのだと私は思うのです。
多摩地域の振興だけで簡単に言うけれども、そんな問題ではないでしょう。では、そっちの多摩地域の方に会社が来た。事業所が来た。23区の方でもますます事業所がふえていった。そういうことになれば、追い出されていった勤め人などはますます遠いところから通うようなことになっていくわけなので、やはり23区、都心の方で住民自身が住めるように政治そのものを転換していかなければ、あの手この手を使ったって簡単ではないというふうに思うのです。
それはさておいても、今さしあたっての問題として、こういうことで、大体ニュータウン事業そのものがどんどん進めば、それだけでもパンクするのではないかということはもう前から言われているわけなので、そういう点ではやっぱりニュータウン建設事業、それとそういう中での足の確保の問題だとか、こういう立場からも大きく運動を展開していく必要があるのではないかというふうに思うのです。沿線の自治体と一緒にやることも大事ですけれども、もう一つはそういうニュータウン建設事業に実際に入っている自治体の果たす役割というのはやっぱり大きいのではないかというように思いますので、ちらっとそういう質問をしたわけなのですけれども、混雑解消のために、いずれにしても早く複々線化にしていかなければいけない。高架事業だとそういうことで土地の買収その他でものすごく金がかかるようになってきている今日では、結局その土地の買収などを最も少なくする方法での複々線化というのが今考えられてきているし、またそういう方向がもう既にどこでも出ているわけですから、そういった立場でひとつ頑張っていただきたいというふうに思います。
快速の停車の問題ですけれども、同じ住民のいわゆる要求であっても、多摩市あるいは八王子市のニュータウン地区にお住まいの皆さんから見れば、あるいは橋本の方から乗る皆さんから見れば、通勤快速どころか特急を走らせてくれという意見もあるわけです。特急の問題は今の通勤という観点から見れば、それは利用する側から見れば早い方がいいという入もあるだろうけれども、途中の皆さんが逆に大勢の人たちが、駅にとまらないがためになかなか乗れないという不便を感じているという問題もあるわけですから、よその自治体の人たちのことについては私は言いませんけれども、ここは稲城市で、稲城市民の立場ですから、そこから見る場合に特急だ、いや快速だ、何だかんだ言って、稲城駅や若葉台駅を利用する稲城市民などが不便を感ずるようでは、これはあんばい悪いのではないかというように思うのです。
しかも、今京王の場合は乗降客の数などを理由にしておりまして、現在一番近い調査で 9,300人ということですけれども、例えば前の調査の段階、62年の段階でも、本線の南平の駅が1万 1,000人を超えるとか、そんなようなことを理由にして、乗降客は少ないのだから、そこに快速をとめたらほかの駅はみんなとめなければいけなくなるというようなことなども言っておりますけれども、しかしいわゆる調布からこっち側のことについては、また本線とは違ったものですから、そういう点では平等に稲城駅も若葉台もやっぱりとめてもらうということを声を大にする必要があるのではないかなと思うのです。そうしないと、快速駅にしてくれというだけでいきますといろんな口実をつけるわけです。それなら調布から先は全部とまるようになるのではないですか、快速ではないですよなんて、そんな抗弁をついたりするようですが、それでも先が快速になるわけですから、そういう点では声を大にするということが大事だと思うのです。さらにニュータウン建設事業などを絡めても乗降客がどんどんふえていくということは、これは認めているわけなのですから、そういう点での要求をあわせてやる必要があるのだろうと思いますが、その辺の決意のほどを伺いたいと思います。
43 ◯議長(福島佐一君) 企画部長。
44 ◯企画部長(渡辺雅弘君) おっしゃるとおりでございまして、快速停車、非常に長い期間要望しているわけでございます。そういう中でいろいろな事情があってなかなか進まない。あの新線の中で稲城駅と若葉台だけが通り抜けていってしまうようなことで、むしろ快速電車がとまるということよりも通過していってしまう電車があることが市民にとっては腹立たしいということがあろうかと思います。そういった意味では、すべての電車がやはりあそこに停車することがまず第一に必要なのではないかという話もさせていただいております。今までその場合の終点駅での電車の滞留問題があって、なかなかそういうことができなかったというふうに聞いておりますので、今回橋本まで開通したわけですから、新しい構想ができるのかどうか、その辺も含めて交渉をしてみたいというふうに思っています。
45 ◯議長(福島佐一君) 20番。
46 ◯20番(森山 功君) 駅舎の改善の問題ですけれども、
よみうりランド駅の場合は、今度の交渉の中でも、例えば女性の方のトイレの手洗い場の前に棚がないとか、いろいろ問題があったりして、そういうようなものはすぐ改善するというようなことになったりしております。もともとないのではなくて壊されてしまったのだと言っていましたけれども、稲城駅の場合でも、やっぱりトイレそのものが、これは男子トイレの方ですけれども、ああいうような田舎のトイレ的なあれで、今受けが悪いのです。もっときれいなものに、便器のあるものに切りかえてほしいという要求もあったりして、こういうようなものは改善の方向は出されているのですけれども、いわゆる改札口に入る部分などの改善策といいますか、そういう点ではまだまだあそこを広げるスペースもあるわけですし、ただそれが何かあの京王線の上を通っている排水路といいますか、あれがほとんど今は水など通っていないのですけれども、何かネックになっているかのようなことであるようですけれども、これはどうなっているのですか。上から来る排水のために、今使っているのかどうか、この点伺います。
47 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。
48 ◯建設部長(本橋忠一郎君) ホームといいますか、改札口のちょうど
よみうりランド側というのでしょうか、あそこに排水溝みたいな形のセットが現在されているわけです。当時あそこの区画整理の総体の中から、あれらの排水にどうしても鉄道の横断の部分が出てまいりますので、そういったセットをあらかじめしてあるという現況のようでございます。いろんな計画仕様というのも時代とともに変遷があろうかと思いますが、当時の計画としてはそれらがセットされている。ただ、これ自体が将来的にも、現在は使われていないわけですけれども、そういった部分につきましてはさらに区画整理の方で詳細にお聞きしないとまだよくわからない部分がございますが、そういった中で今後の動向等によりますとあの部分が不要になるのかどうか、さらに検討する必要はあろうかというふうに考えております。
49 ◯議長(福島佐一君) 20番。
50 ◯20番(森山 功君) 言ってみれば、使っていない空堀といいますか、それだけでもあそこにごみがたまったりして、非常にみっともないようになっていくのですけれども、あそこの部分まで改札口に入る人たちがもっと利用しやすいように、例えば売店を置くとか、いろいろな要求などもあるのですけれども、そのために広げていくとすれば、今度一方ではあの排水施設の上だからというようなことで、稲城市との協議も必要だというようなことにもなっているわけなのです。何か駅舎の改善というと、役所の方では大規模に改善をして、そして近代的なビルを建て、どうのこうのというようにしか私には聞こえないのですけれども、将来の問題はさておいても、さしあたっての改善策というのはどんどんやるべきだろうというふうに思うので、そういうことで聞いているわけなのです。将来的なことで実際は使っていないということであれば、それなりのやっぱり対応でいかなければいけないだろうというふうに思います。
次の質問に移ります。バス路線の問題ですけれども、まず向陽台一三和前、そして
市立病院方面についてですが、将来的な住宅の建設ということもあるので今後の課題的な答弁だと思うのですけれども、将来的に見れば必要なものだと思うのです。ただ一体どういうようになっているのか、後の質問との関連の中でバス会社同士のいろいろ問題があるのかどうか。私が今まで聞いている範囲内では、いわば川崎街道方面あたりは京王バスのエリア、そして、そのためにニュータウンの入居と合わせた形で平尾方面からの市立病院行きバスは矢野口方面を通らなくしてしまった。あのとき、京王は前からの約束がそうではないですかということだった。小田急はそれを理由にしてさっさと引き上げてしまったわけなのですが、いわゆる京王のそちら側のエリアであると主張するらば、当然京王バスがもっとこういった路線の新設に目を向けるべきだろうというように思うのです。それをお互いまだ利用客が少ないからなどと言って、サボっているとすればやっぱり問題だし、ならば小田急の方は一体どう考えているのか、こういったことなども含めてどうなっているのでしょう。特にニュータウンの方です、今言っている向陽台三丁目から
市立病院方面、どんな理由なのか、この点伺いたいと思います。
51 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。
52 ◯市民部長(玉野修身君) ニュータウンを中心としたバス路線の問題という形になろうかと思いますが、現在御存じのように稲城駅から向陽台に向けてのバス路線と、それから稲城駅から向陽台を──向陽台といいますか、三和の前を経由して市立病院あるいは聖蹟桜ケ丘というような方向にバスが運行されている状況です。そんな中で先ほどもちょっとお話ししたのですが、もう 1,500世帯ですか、 5,000人も超えていますし、南多摩駅方面へのバスの利用者もあるというようなことから、私どもにつきましては向陽台の3丁目といいますか、2住区に近い方から何とか市立病院あるいは南多摩駅の方へ運行ができないものだろうか、これはかねがね要請しているところです。
そんな中で、具体的に今お話がありましたニュータウンの中がどういう対応になっているのかということなのですけれども、ニュータウンの中のバスの運行等につきましては、稲城の中に現在小田急バスと、それから京王バスと、それから神奈川中央バスですか、3社が運行しておりまして、ニュータウンの中はこの3社が運行するというような形で進んできておるようでございます。そんな中で、我々といたしまして何とかニュータウンを中心とした足の問題を解決していかなくてはいけませんし、将来的には稲城駅あるいは南多摩駅あるいは若葉台ですか、これらを結んだバス路線というようなことも当然考えられてくるのではないかというふうにも思うわけなのですけれども、そんな中で、では現在何らかの形で対応できないのかということで、具体的には今バスの折り返し所が向陽台3丁目のさらに奥の方、向陽台小学校の横にあるわけなのですが、この辺でバスの待合い所といいますか、退避所がありますので、こちらの方からのバスの運行なんかもできないのかというような具体的な問題なんかも投げかけているところですが、利用者の問題だとか、あるいは現状のバス会社間の問題等がありまして、なかなか話が進んでいかないというような状況でございます。
53 ◯議長(福島佐一君) 20番。
54 ◯20番(森山 功君) そうするとやっぱりバス会社間の問題なのですか。そんなごたごたしていて、住んでいる人たちが不便を感じているということであれば、問題ではないのですか。いわゆる高齢者住宅の問題で、山坂の問題が一つあるということで、高齢者の住宅の場合は平地の方がいいという、それは確かにそのとおりだと思うのですけれども、今向陽台に人っていられる人たち、その中での高齢者の皆さんには例えばこういう問題があるのです。都営住宅の方からおりてきて、あそこで点滅信号がありますけれども、バス停は坂を上っていかなければいけないのです、駒沢学園の幼稚園の方に。それが大変だと言うのです。足の悪い人は特にそうなのです。ほかにおり口がないのですから、みんなあとは階段でしょう、下へおりてくるには。だから、そのバス停の問題も改善要求は出ているのです。
例えば、都営住宅、公団のところの間をおりてきた場合に、三和の駐車場出入り口があるわけですけれども、あそこにバスなど車どめがあるわけなのです。何であそこがバス停にならないのでしょうか。ちなみに歩いてみると、車で距離をはかったのですけれども、その前の八千代信用金庫の方のバス停から次のバス停はあっちのビューバレーの方ですけれども、その中間点にあるのです。三和の前の駐車場の入り口あたりというのは大体中間です。それを反対側に坂を上って歩いていくなんていうのは本当にきつい、困難だと言っておられるのです。それが市立病院の方へ行くバスがないのですから、そこはもっと深刻なのです。市立病院の方に行くバスがないのです。だから、何とか走らせてほしいというのが住民の皆さんの声なのです。そういう声をやっぱりもっと深刻に受けとめながら、住民の声をぶつけていくという姿勢がなければいけないのではないですか。乗降客があるとかないとか、そんなようなことは会社側の方の利益を優先した考え方です。もうからなければしょうがないというような、同じような立場でいたのでは問題の解決にならないだろうというように思いますけれども、いかがなのでしょう、これは。
55 ◯議長(福島佐一君) 市民部長。
56 ◯市民部長(玉野修身君) 今お話にございますように、確かに何というのですか、向陽台の3丁目を中心として、現在大丸へおりるようなバスのルートがございませんので、これにつきましては先ほどもお話ししたのですが、私どもは京王バスを中心に何とかならないものだろうかというようなことでお話は申し上げております。そんな中で、何といいますか、京王バスの方も聖蹟桜ケ丘の方へ行くについてはかなりの遠距離路線になって、時間帯もかかるとかというようなこと、あるいは今もお話がありましたのですけれども、利用の実態等の問題もありまして、すぐにというふうな形には現在なっておりませんで、先ほどもお話し申し上げたのですけれども、現在稲城あるいは向陽台間でピストン輸送をしているわけですけれども、このバスのうまい利用方法がないかというようなことで、具体的にそれらの問題を含めまして、なお私どもについては京王バスの方に要請をしております。
57 ◯議長(福島佐一君) 20番。
58 ◯20番(森山 功君) そればっかり言っていられないから次に移りますけれども、市立病院から矢野口、そして市役所─稲城駅というようなことで言っておりますが、いわば川崎街道をバスを走らせることに京王バスの側が難色を示している。その理由に矢野口にバスの折り返し所ができないからだというようなことを言っていたのです、今までは。ならば、バスの折り返しができる方まで路線を伸ばせばいいではないか、そう言うと今度は長距離路線というのはどうも金にならないから、例えば駅からどこそこまでというぐらいの短い距離の方がいいのだというようなこと、何でもあれやこれやと理由をつけているのですけれども、しかしいわゆる平尾の方からの市立病院行きバスを廃止して、ニュータウンの方へ持っていったというその理由の一つに京王バスの側でのこっちのエリアなのだという要求といいますか、そういうことがあったということなのですから、当然そうすれば京王バスの責任において路線を新設するべきだろう。
乗降客が少ないだとか何とか言うけれども、今一番バスに乗る人たちで深刻なのは高齢者なのです。大丸団地から市立病院まで行くにしても、足の悪い人たちにすれば、あるいは高齢になった人たちにすれば、1回か2回は座って休んでいかなければならないという、そうして、何度も何度も休んでうちへ帰るというようなことなのです。それがしんどくてできない場合は、大丸団地の人たちだったら、タクシーを呼んでいるわけなのですけれども、そうすれば呼んだタクシー代と、それから団地から市立病院までのタクシー代ということで、両方で約700円、場所によって若干の差はあるけれども、病院に行くのに700円のタクシー代がかかる。だから、何とかしてほしいということなのです。帰りは700円かからないですね、病院にタクシーが待っていますから。老人パスがあるけれども、何にも使う場所がないという声も強い。言ってみれば、高齢者の足の確保というのは本当に真剣になって考えなければいけないのではないですか。足の早い若い者の立場で物を考えてはいかぬと思います。これから高齢化社会を迎えるとか何とか口先では言っているのですから、もっともっと真剣になるべきだろうという立場からこのバス問題というのはとらえていただきたいというふうに思いますので、そのように、時間も余りないようで、残りがいっぱいあるので、ひとつそのように言っておきます。
バスの駒沢学園あるいは平尾団地に乗り入れる問題については、もうちょっと実態を把握していただきたいと思うのです。例えば平尾団地に乗り入れてもそこでおりる人がいない場合とか、駒沢学園へ乗り入れたって、だれもおりなかったよ、ただ行っただけではないか、観光コースではあるまいがという声になるのですよ。ですから、そういう全部が全部云々とは言いませんけれども、そういった時間帯やそういう乗りおりのあるないとか、そういうものを調べながら、もっと改善をする必要があるのではないですか。1回こう決めましたから、もう絶対に変えられないかのような、そういう立場ではあんばいが悪いというふうに思います。最初そう思ったって、そういうように予測できないことだってやってみてあるわけですから、当然やってみて市民の声がこうだったらやっぱりこうしましょうという改善を考えていくべきでしょう。鶴川街道が広がる広がらないの問題ではないのです、それは。よろしくその辺をお願いいたします。
低所得者住宅、高齢者住宅の建設問題ですけれども、東京都の住宅局の率直な声を聞いておりますと、都営住宅の建設について地元の自治体が余り熱心ではないということなのです、特に低所得者向けの。全都的にです。稲城市だけがとは言いません。ということは、自治体というものは、住民福祉というものが、本当にそこに目を向けた行政をやらなければいけないのですけれども、何か早い話が収入の少ない人たちに来られては困る。税金の入りが少なくなるだとか、そういった考え方のもとで、言わないけれども、しかし実際にそういう考え方のもとで行政をやられたのでは、一番弱い立場に置かれた人たちが住そのものに、住む場所そのものに困るということになるのです。
だから、こういうニュータウン建設事業のような中で、低所得者向けの住宅をもっともっと枠をふやしていくということが必要なのです。ですから、東京都はできれば25%でも26%でも都営住宅をつくりたいと言っているのです。ところが、こっちの方はどういうことかというと、今までの住建協議で20%という枠がもう決められていますから、変えられないかのようなことを言っているけれども、住宅局の側の、都営住宅を建設していくそういう立場から見れば、トップはどうか知りませんけれども、そういう立場から見れば、実際は建てようとする建設戸数が建たないのですから、そういう点では、こういうところで地元の自治体からもうちょっと枠をふやしてほしいという要求が出たりしてくればまた対応が違うというニュアンスです、はっきり言えば。私みたいなはっきりした言葉で言いませんけれども。まして低所得者、そして高齢者のための住宅です。
例えば、もっと言いますけれども、低所得者の中で、所得というわけではないけれども、生活保護世帯の場合で、民間のアパートにいると2年住んだらまたその家賃の更改、契約の更改なのです。それで、今は契約更改料まで取られているではないですか。それで家賃も値上げされる。その更改料なんか生活保護費で見ていませんよ、今。最低生活に必要なお金ですよと出しておいて、それ以上の金が一体どこから浮くのですか。こういう問題だってあるのです、低所得者やそういう生活保護世帯だとかいうのは。ですから、そういうこともあるからやっぱり公共住宅としてのそういう必要性という問題を言っているわけなので、そういう点で改めて考えていく必要があるだろうというふうに思いますけれども、この点伺っておきます。
59 ◯議長(福島佐一君) 企画部長。
60 ◯企画部長(渡辺雅弘君) 新住宅市街地開発区域でございますので、住宅をつくっていくわけでございますけれども、要は既成市街地と同様にバランスのとれた町づくりがやはり理想であるという考え方でございます。そうした意味から、稲城に限らずこのニュータウン区域全市にまたがって要綱をつくって、住宅の建設計画をその要綱に基づいて進めてきているということでございます。2割というのは1,600戸程度でございますので、そんなに少ない数字ではない。むしろ、これが都営住宅ということで2割に限りもなく近い数字で建設されるということは相当な数量になるというふうに理解しております。
61 ◯議長(福島佐一君) 20番。
62 ◯20番(森山 功君) 稲城市民だけだって、この間の向陽台の場合は1種住宅ですけれども、あの募集のときに本当に申込者の数からいったって、やはり大変な需要、そういう意味での必要性というのはあるわけなのです。だけれども、あれは1種住宅なのです。まだ所得の多い人たちの枠の範囲内です。ところが、2種住宅の募集は全然なかったわけです。どう考えていられるのかわかりませんけれども、稲城では大丸団地初め2種住宅はあり過ぎると見ていられるのかどうかわかりませんけれども、今度向陽台のこっちの別な方へ2種住宅を少しつくるようです。それは全部2種住宅というわけではないですから、そういう点から見ても、これまで出ているような、例えば古い木造住宅などの建てかえ、そういうところから立ち退きを要求されているお年寄り世帯、こうした人たちの需要だって一体どうなのか、いわゆる対応できるのかどうかという問題、実際はできないのです、稲城の中では。それは全都的なところへ申し込んで、あっちへ行ってくれと言われたらそれができるかどうかわかりませんけれども、今度の募集だってわずか2、2、2、いわゆる身体障害者向け住宅・老人世帯向け住宅、それから母子世帯向け住宅、これで6世帯なのです。これしかないのです。ですから、対応はもうできないことははっきりしているのです、今現在の中でも。だから、当然そういった意味で、2種住宅についての枠はやっぱりもっともっとつくっていかなければいけない。稲城市は税金が取れるような人たちが住む、そういう住宅はつくるのかもしれませんけれども、一番深刻に住宅に困っている人たちの住宅が保障されないということであればこれは問題だ。そういう点では、ニュータウン事業の中での住宅建設についてもやっぱり見直す必要があるだろうというように思います。福祉部長はどんな思いをしていますか、今こういう論議をしているのですけれども、伺います。
63 ◯議長(福島佐一君) 福祉部長。
64 ◯福祉部長(小机康次郎君) 先ほどもお答えしておりますが、住宅政策自体は基本的には広域が望ましい。しかし、補完する場合については実情を調査の上やはり対応策を考えていきたい、そのように考えております。
65 ◯議長(福島佐一君) 20番。
66 ◯20番(森山 功君) 鶴川街道の安全対策について、もう少し具体的に質問しておきたいと思うのです。東橋から駒沢学園入り口の方までは、今手前の方が東橋の拡幅工事で車道そのものが、こっちから見て左の方にずっと寄っている、これが非常に危険な状態ということがまず一つ言っておられるのです。今回の事故は、その先のガードレールのある部分で切れたところです。ここで事故があったわけです。自転車に乗っていた人が亡くなられたわけです。ガードレールのある部分というのはあの先ずっとそうですけれども、人の歩く部分というところは左方が草ぼうぼうで、歩く部分は非常に低い。急に低くなっているのですけれども、非常に歩きづらいままになっているのです。将来道路を広げるから、そのときには改善されるということで放置されているかわかりませんけれども、いかんせん歩きづらい、そういうことになってきますと、やはり今度は車道の側に自転車なんかで走る人は出てこられるという問題もあるのです。今度の事故はそうだというわけではないですけれども、その辺は定かではありません。そういう危険性、車道の部分を自転車で通るという人も多いですから、非常に危険な状態です。ですから、そういう点ではガードレールから外の歩道部分については、本当に細心の注意を払った改善策を図っていく必要があるだろうという立場で見たときに、では今都道敷と言われている官地部分がどうなってくるのかということも含めて考えていかなければいけないのではないか。最大限に官地部分は利用できるだけ利用して、改善策を東京都に講じてもらう。
一言言いますけれども、いわゆるあの部分も含めて道路から外れた部分というのは、たんぼであれば、たんぼの方は坂浜はかなり低いのですから、みんなどこも。高い部分もありますけれども、そういうところにはのり面の部分は東京都の道路敷地になっているはずです、鶴川街道の場合は。それを目いっぱい使えば相当な幅がとれるはずなのです。高低差がうんと違うところはもっと多いです。そういうことを踏まえて考えていただきたいと同時に、それは東京都の問題でもあるわけですから、要求していただきたいというふうに思うのです。
それとぐっと細かいことで申しわけないけれども、これもやってみてのことなのですけれども、今百村の部分で橋の工事をしておりますけれども、あそこからこちら側に向かってきたときに、右方、
自転車置き場が高架下にあるわけですけれども、あれもやってみてですよ、いいことをやったつもりだったのでしょけれども、自転車はあそこからやっぱり入らないと危くてしょうがないです。なぜといったら、自転車はあの危いところを通って、それから稲城駅の方へ回るところを入ってくるわけです。車はこう出てくるのも多い。また、直進で来るのも多い。あそこで、自転車が事故という大きなものになっていないけれども、みんな車とぶつかりそうになっているのです。しかも、ガードレールが狭いという問題などもあって、だからあそこはやっぱり高架下にすぐに入れるようなことをしなければいけないだろうというふうに私は思うのです。ただ、それがいいかどうかというのは皆さんの論議をまちたいけれども、そういうようなことも、こういう問題はやっぱり細かくいろいろ見ながら対応していただきたいというように思います。
次に移りますけれども、多摩弾薬庫跡地での軍事訓練の問題と返還要求運動ですけれども、議会で軍事訓練はやめてほしいという決議をいたしました。ですから、行政の方もそれは無視してというわけにいかないわけで、防衛施設庁の方から通告があったときに、私は担当の部としては非常に苦慮されたりしているのではないかというふうに感じてはおります。抗議するにしても、どう対応するかにしても、議会の方はやってくれるなと決議されているし、とは言って余りあからさまにやると、声を大にしてやると、またトップの方からしかられるのではないかとかいうこともあるかどうかわかりませんけれども、本心を言ってくれないから全然わかりません。ただ、そんなことも感じるのです、私は。
ですから、そういう点では、やっぱり市民の信託、いわゆる市民から選ばれて出ている市長さん、その姿勢というのが問われてくるのです。市長さんならば、私はこうやったのだけれども、それで市民が選んでくれたのだからということで威張ってやれるわけですから、こういう問題は、軍事訓練の中止問題、それから返還要求運動にしたって、やっぱり市民から選ばれて行政を預かっているのだという立場で物を言えるというのは市長さんなのです。市長さんの姿勢が今問われているというように思います。そして、市民とともにそういう運動を、やっぱり軍事訓練などをやらせない、多摩弾薬庫返還要求を堂々と掲げていく、こういうことが必要ですので、この点について市長さんひとつどうお考えかをまず伺っておきたいと思います。
67 ◯議長(福島佐一君) 市長。
68 ◯市長(山田 元君) 再三にわたります御質問でございます。第1答弁でも部長から申し上げておりますように、基本的にこれは私も申し上げてきております。基地内におきます、基地といいますか、サービス施設内における訓練につきましては、もう当初からこれに対して稲城市として議会でもそういう決議をされております。そういう上に立って要請をしてきてございます。それから、返還問題につきましてはもうずっと古くからでございますけれども、決して声を小さくして云々ということはございません。そのことについては今後も一貫して要請をしていかなければいけないという基本姿勢は持っておるつもりでございます。
69 ◯議長(福島佐一君) 20番。あと5分になりました。
70 ◯20番(森山 功君) という言葉そのままでいけば、当然ここで言ったから、それは市民には議事録を通して伝わる人もあるかもしれませんけれども、やはりその姿勢を市民に示していくということであるならば、何らかの行動といいますか、見える行動を行わなければいけないのだろう。私はああしろ、こうしろと今は言いません。最低今必要なことは、何らかの形での市民に見える行動、これがなければいけないだろうと思うのですが、この点いかがなのですか。
71 ◯議長(福島佐一君) 市長。
72 ◯市長(山田 元君) 見えるか見えないかという視点の問題ですから、いろいろあると思いますけれども、少なくとも第1点は、この厳正なる市議会の場において常々申し上げておりますし、今も申し上げている。そのことはほかならない市民の代表の皆さんでございますから、市民に申し上げているということでございます。行動につきましては、もうあらゆる面、そして場所でやっておりますし、そのことが見えるか見えないかということは議論のあるところでございましょうけれども、少なくともこのことについては場所、時、いろいろな場面で、公式あるいは準公式といいましょうか、そのようなところで常々訴えてきておりますし、今後も続けていかなければいけないというふうに思っております。
73 ◯議長(福島佐一君) 20番。
74 ◯20番(森山 功君) それだけでは足りないというように、市民の皆さんの方にすれば、市長さんはそう言うけれども、一体何しているのだかさっぱりわからないということになるのですが、今回の場合は、議会でこういう米軍の軍事訓練はやめてほしいという決議をしたら、途端に逆にどんどんやっているのです。前と全然違うのです。逆にやっているのです。議会の決議を逆なでするようなことを平気でやっている。そういう中で、一方ではこの11区選出の国会議員の先生が防衛庁長官になったということだと、何かしてくれるのではなかろうかと。もっとも、そういうことをやれというふうにして長官としてやっていらっしゃるかどうかわかりませんけれども、市民はそういう期待感を持っているのですけれども、そういうことなどを踏まえて市長さんはどう動かれるか、あるいは市役所にそういう返還の要求幕を掲げるだとか、やり方というのはいろいろさまざまですから、あると思いますけれども、それまで私はこうせい、ああせいということは言いませんけれども、いわばそういうようなことを通して、市民が今寄せているさまざまな期待や行動、そういうことにこたえる必要があるのではないかと思いますので、今までどおりの言っていることを繰り返しているだけではどうも市民は納得できないのではないか。期待もできない市長さんというふうになるのではないかと思いますので、この点を踏まえてひとつ返還要求、また軍事訓練の中止のために頑張っていただきたいと、このように要望しておきます。終わります。
75 ◯議長(福島佐一君) 以上で森山功君の一般質問は終わりました。
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76 ◯議長(福島佐一君) 次に通告の2番、野口容広君の一般質問を許します。19番。
〔19番 野口容広君 登壇〕
77 ◯19番(野口容広君) 初めに、南武線の立体化促進について質問をいたします。
南武線の立体化の要求を掲げてからかなりの年数がたっているわけですけれども、この間、具体的な立体化構想に対するスケジュール化をしてきたということについては、評価をしておきたいというふうに思います。私はこの際、最後に取り上げておきたい、こういう気持ちでいたのは、この立体化構想が現状では高架構想を一層進めるということになるだろう。検討の中では恐らく今回が最後の検討になる最も最終的なチャンスだろうというふうに思いましたので、この点について取り上げておきたいというふうに思うわけであります。
掘り割りふたかけ方式についていま一度検討を求めておきたい、こういう点であります。前には川崎街道の下を地下化することによって、各駅とも少なくとも4方向から利用者が入れるということ、この広い通りを渡らなくて済むというメリットもあるはずです。用地買収費は要らないはずだ。建設も直ちに着手できるというメリットもある。用地買収に10年をかけ、建設に7年をかけ、交通渋滞の解消が17年以降に先延べになるということよりも、直ちに工事にかかれるということから6~7年後には完成をするだろうということから発言をしたことがありました。残念ながら、工事費が約1.7倍かかるということから現実性がないということで、これを引っ込めざるを得なかったわけです。しかし、改めていろいろ考えているときに、では川崎街道の下を潜れないならば現状の南武線のところを掘り割りふたかけ方式にできないのだろうか。工事費については確かに1.4倍近くかかるはずです。ところが、それに見合うメリットは非常に大きいのではないだろうかということが私には思えました。これは品川ですか、大田ですか、荏原の方では区が大井町線、掘り割り方式にしてふたかけをしてあるところを買い上げて公園にしています。あるいは北海道北見もそうらしいのですが、そういう事態も出てきている。市街地の中には立体化するときには鉄道は下へ潜らせるという傾向もあちこちで出てきているときです。
そうした点を考えますと、掘り割りふたかけ方式にしたときには、やはり現状の国土庁が発表しているような、多摩西部地域の開発計画、これが大企業本位のものになっていますけれども、これを住民本位のものに利用することによって、あるいは建設省の補助事業であるアメニティ構想なども住民の利用の方向に切りかえることによって、この稲城市では大きな町づくりの大事な点が出てくるだろうというふうに思っています。札幌の市街の中に大通り公園というのがあるわけですけれども、これにほぼ近いような図というか、矢野口から大丸まで一気に緑地公園が進む、こういう公園構想も大事だというふうに思っています。しかも、国の補助事業でほとんどができるという事態になったときに、やはり大事な施策であり、それから東京都の予算の関係を見ましても、多摩振興基金というのが300億円、そして昨年度さらにこれに300億円上積みをしまして、現在600億円もの基金があるわけですから、これを導入することによって、やはり地域の緑地の確保、こういうものも可能であろうというふうに思います。
とかく大企業本位の政治によって、ついせんだっても河川改修の会議があったわけですけれども、そこで配られた資料には首都の水害レポートが出ています。あちこち都心部が水害に侵されている。GNP何位だなんていうことを言いながら、その実ちょっと雨が降るともう毎回水害に見舞われているという事態は、乱開発が進み、遊水機能を有する公園が余りにも少ないという事態であるわけです。こういうみっともない現状をなくするためには、やはり環状7号線の外側に大きく公園を確保していくことが大事だということも発言してきたところです。東京都は環状7号線の下に約1,000億円をかけて遊水機能を有するトンネルをつくりました。1,000億円をかければ当時の費用から言えば、環状7号線の外側に大変な緑地公園を確保する、遊水機能を有する公園が確保できるという発想に切りかえることができたわけですし、土地の鎮静化に役立つ方策にも結びついたというふうに思われます。
今日的にもやはり水害の問題が避けれられないということであれば、三多摩地域、特に都心に雨水が流れ込むことを事前に阻止するために、たんぼや畑が縮小されていくときですから、なおのことこの緑地構想は大事だろうというふうに思います。そういう施策の連槍性とあわせて、南武線の立体化が進むならば一層市民のためになるだろうというふうに思います。市は、平成2年度の試算、大ざっぱな粗い計算になりますけれども、この南武線の立体化について、仮に80億円行政が負担しなければいけない、こうなったとしても、このアメニティ構想によってこれだけ膨大な土地が市民の用に供するということであるならば、これは1,000億円以上もの効果があるのだということで、市民のためになる施策としてぜひ検討だけはしていただきたいということで提案をしておくものであります。
第2点目の第二多摩川原橋の無料化と橋の構造の変更の問題です。このことはもうかねがね主張してきたところです。三多摩格差解消ということを平然と言いながら、その実具体的には東京都は三多摩格差の解消をしてきませんでした。稲城市においても、せんだっても発言をしているわけですけれども、墨田川では1キロ置きに1つずつ橋がある。荒川では2キロ置きにある。多摩川は4キロ置きになっている。こういう点から考えても、橋脚が必要だということを私ども共産党議員団はかねがねから主張し、そして全会一致で橋脚をつくる方向で進めてきた。こういうやさきに、降ってわいてきたのが第二多摩川原橋の有料化構想と膨大な規模の橋の構想がかかってきています。
しかし、本当に市民のための橋になるならば、もっと規模の小さいものでも十分であります。川を単に渡るだけということであれば、これは四国にありますけれども、四万十川の上流あたりへ行くと沈下橋というのがあります。沈み橋ともいうわけですけれども、雨水が少ないときには自転車や、あるいは人は、車は低水護岸から低水護岸までごく単距離の間、そこは走れるわけです。通れるわけです。雨水が多くなれば、その橋を乗り越えて水は流れていくという橋も自然環境の保全のためにあちこちでつくられるようになっています。こういう橋の併用とか、あるいはここでは地下化をする。地下に潜らせるというトンネル方式でもおかしくないわけです。
こういう点では、せんだって行った小樽市では、都市計画のもとで運河の埋め立てが進められてきたわけですけれども、住民の根強い反対、そして行政がそれを真正面から受けとめる。この運河を守ろうということで都市計画の変更さえしました。このことがNHK等でも大きく報道されるに及んで観光客が殺到しているという事態もうかがわれています。都市計画の変更は恐ろしいものではないわけです。常に住民自治ですから、住民のためにその橋、その道路がどういう役割を果たすかということで、常に住民の側に原点を求めて行政を進めるということが極めて大切であろう。そこのけ、そこのけということで、有料道路を通すこと、それが第一義に論議されるに至っては市民のための自治体とは言えないということをはっきりと発言しておきたいというふうに思っています。
第3番目の問題は道路の改造の問題です。ここでは3・4・16号線道路ということで出しました。稲城駅前から向陽台の中心部に至るこの道路です。現状では鶴川街道に平面交差し、三沢川に沿う道路ともまた平面交差をしている。ところが、ここでは朝の渋滞は大変なものになっています。交通渋滞の解消のためにも、また事故の防止のためにも、思い切りここでは公団等の負担によって立体化を進める必要があるだろうというふうに思います。町そのものが完成するよりも先にどうかこの高低差をうまく利用して、向陽台からわざわざおりなくても、稲城の高いところにすりつけられるような、こういう立体道路を今のうちからつくっていく必要があるだろうというふうに思います。
また、せんだっても目撃をしてきているところですけれども、電話をかけているトラックの運転手、たまたまトラックが2台続いていました。ところが、トラックがとまっているために、ここを通過する車は反対車線にはみ出さなければ通過できないという事態を目撃しました。電話ボックスのあるところには駐車帯を設けるように発言をしてきたところです。今後の問題として、バス停の停車ゾーンをきちんと設けること、その際にもバスのボディが走行車線にはみ出さないぐらいな停車ゾーンにきちんとするということ、それから電話ボックスがあるならば、そこに電話を利用する人たちのために駐車帯を設けておくこと、さらには電話ボックスの事前の場所に電話ボックスがこの先にあるという予告等についても出しておいてほしいというように思います。
こういう点では、まさに行政がそういうものをやはり先を見越してやっていく必要があったわけです。もとより議会の中で、こうした立体化のこの道路について具体的に発言をしてこなかった私たちの責任は大きいものがありますけれども、しかしこれからの問題として、こういうちぐはぐなものを改めていくことが大事だというふうに思っています。そういう点ではちぐはぐの最たるものとして、先週平尾団地に配られてきたこのふるさとマップいなぎ、見てびっくりしたのですが、今週になったら今度平尾団地の各人に住居表示が7月1日から変わりますということで来ています。ふるさとマップの方にはもう住所表示は旧のまま。本当にもう少し待ってから出すことができなかったのか、こういう点ではこういう行政のちぐはぐさ、こういうものについても改めて行政全体で検討しなければいけないだろう。道路の安全確保の問題についても、大所高所から論議をし、徹底的にこれを洗い出す必要があろうというふうに思いますので、こういう反省点についてまたお答えもいただきたいというふうに思います。
それから、第4点目の交通公園の改善と高齢者事業団の活用の問題であります。現在、稲城市の交通公園は事実上死んだような公園と言っても差し支えない。公園らしい公園にはなっていません。ついせんだって、弘前市で目撃をしてきたところでございますけれども、交通公園の中にミニSLが走っていて、またバッテリーで走る自動車が19台ですか、配置されていました。高齢者事業団のお年寄りがバッテリーを充電し、またミニSLを走らせている。子供たちはこれに乗る。また、自動車に乗っている子供たちはこのSLが走ってくるときには踏切が閉まる。事前に停止をする。信号に従って行動もする。こういうことで
交通安全対策が子供のうちから身についていく。お年寄りも子供たちと一緒に楽しみながら、かっ年金にプラスする生活費が潤うということで、非常に喜ばれている施策でもあります。稲城市の交通公園が子供たちが伸び伸びとして、生き生きとした活気に満ちた公園になるように、これらの先進例も示したとおり、方向を示して、解決策を見出していただけたらと思っています。
5点目は、生保の返還金の扱いの問題であります。生活保護については、もちろん経済的に余裕がある場合には受ける資格がないわけですけれども、しかし63条の適用と扱い方の問題では若干疑義があります。先ほど森山議員が発言したとおりでありますけれども、家賃の場合、今は契約更改のたびに事実上家賃が値上げされ、そして礼金が取られるという事態になっています。ところが、生活保護世帯の場合は貯金が全く認められません。したがって、契約更新時にその契約更新のお金を貯金していたら大変なことになるわけです。こういう行政のちぐはぐさ。ところが、そういうお金を少しでも持っていると、むりやりひったくると言っても差し支えないほどの冷たい行政が行われているという事態が一方では展開されているわけです。
ついせんだって、私が耳にしているのも、たまたまお父さんが病気で、この病気が理由で失明をされました。生命保険をかけていたものですから、その時点でのやはり失明を理由に保険金がおりたわけですけれども、その途端、いつおりるのだと、早く返還しろ、早く返還しろということを繰り返し迫ったというふうに聞いています。結局480万近くの返還を行ったということになりますが、これは返還は当然収入が入ってきたわけですから、支払わなければならないのは当然かもしれません。もちろん、その人はさかのぼって返済をしています。ところが、残されているのは18歳の少年なのです。お母さんもいない。この少年は高校にも通っている。では、これから先どうするのだ。家賃そのものがこれまた公社の場合には大幅に値上げをするわけです。ところが、生活保護は受けられません。しかも、彼の場合には家賃の減免措置はないのか、都営住宅の場合はありますが、公社の場合には月額5万900円を超えたものについては減免措置はありますけれども、具体的にはない。そうすると18歳の少年がどうやって生活をしていくのか。それで、「おじさんは何とか考えなければいけないと思う」と言ったら、「僕は生活保護の福祉の世話になりたくない」、こういうことをはっきり言っていました。強く生きていくということで話し合いも済んでいますけれども、やはり取り立てるについてはもっと情のこもったもの、そういう誤解を生じない扱いをきちんとすることを改めて求めておくと同時に、この63条の適用について、血の通ったものにしない限り、荒川区でのお年寄りの連続自殺あるいは北海道での自殺につながるような、本当に苦しんでいる人たちを救済することにならないということをはっきりと申し上げておきたいというふうに思います。63条がいたずらに利用され、そしてまくら元から現金を持っていくような、そういう極端な扱いにならないよう十分配慮することを求めておきたいと思います。
6番目の緑化基金条例の制定についてどう取り組むかということであります。先ほども南武線の立体化の問題、あるいは第二多摩川原橋の問題とも密接にかかわるものでありますけれども、町づくりの問題ではやはりこの緑化基金条例の制定によって、緑地を確保するという施策は極めて大事だというふうに思います。こういう裏づけがあってこそ施策は前進するわけです。こういう裏づけはないわ、さて緑を守るわ、守り切れるはずがないわけです。口では緑を守ると言いながら、その裏負担となるべきこうした重要な施策について全く考慮が払われないという、こういう行政運営はまかりならぬということを強く指摘して、反省を求めつつ、この制度の実現を求めておきたいというふうに思います。
7点目については、市民の収入に見合う家賃の設定の公共住宅の建設の問題では、森山議員がかなり質問したものでありますので、私は指摘だけして、この項については質問をおろしておきたいというふうに思います。現在、東京都が進めている公営住宅の建設、例えば都心部における大川端住宅の実態などを見ても、東京都における局長というとかなり収入の高い人のはずです。ところが、その局長さえ入れる家賃にはなっていないというのが実態ではないでしょうか。国や都や、そうした自治体がこの大川端住宅については三井不動産に対して大変な補助をしました。ところが、でき上がった住宅の家賃が月額93万円などというべらぼうな家賃であります。一体だれが住むのか。どこのだれが住むのかということです。一方では、庶民が住む住宅がない。都心はどんどん企業に買い荒されている。そういうところに住む人がないということで、路頭に迷っている人たちが大勢出てきている。そして、東京都がついせんだって発表した土地白書によっても、マイホームは絶望的だと宣言してさえいるのです。都心には持てないのだということを、東京都さえ出しているわけです。何が都民の暮らしの問題を守れるのかということなのです。「衣食足りて礼節を知る」というけれども、その衣食住、人間が尊厳を守り切れる最低の保障である住環境さえ守れないのが今の東京都の実態ではないでしょうか。そして、この東京都の住宅に対して、このニュータウンの中では安い住宅を施策的に展開することが可能なのです。
ついせんだっても報道されているとおり、江東区では家賃5万円までも補助をする。あるいは港区でも区が住宅家賃を補助する、こういう自治体が各所で出てきています。東京都がまさにできないことが、市民の身近な自治体がどんどんやっているわけです。ですから、稲城市においても、東京都が冷たい都政をやるならば、稲城市が独自にこの住宅施策については、家賃補助でも対抗して、住民を守るのだという姿勢が示されてもおかしくないということを指摘しておきたいと思います。今後の施策の展開に期待をして、この点についてだけは質問を取り下げておきます。
78 ◯議長(福島佐一君) 質問途中でございますが、昼食のため暫時休憩をいたします。
午後 0時 8分 休憩
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午後 1時13分 開議
79 ◯副議長(進藤孝雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
都市整備部長。
〔都市整備部長 進藤五郎君 登壇〕
80 ◯都市整備部長(進藤五郎君) 御質問の1点目、2点目につきまして、順次お答え申し上げます。お答え申し上げます。
南武線連続立体交差化の都市計画の素案の地元説明会を去る4月24日から4月26日の3日間にわたり開催をしてまいりました。このことは
南武線関連事業がいよいよ始動することになってまいります。このような時期を迎え、まず本事業に対しまして御理解、御協力をお願い申し上げます。さて、御質問の掘り割りふたかけ方式につきましてお答え申し上げます。いわゆる地下化の問題でございますが、さきの説明会では高架化方式で説明がなされたところでございます。説明会の中でも同じような御趣旨の御質問がございまして、そのときの東京都の説明では幾つかの問題があるとしております。そうした中で高架化方式を採用したとしております。まず、1点目は多摩川を鉄橋で渡ることを前提とした場合、南多摩駅付近では物理的に地下化することが鉄道の勾配などから困難であることでございます。2点目は、仮に南多摩駅付近を高架にして、稲城長沼、矢野口あたりを地下化したといたしますと、高架から地下への勾配等を考えますと稲城長沼駅を移動せざるを得ないことと、鉄道が斜めにおりてくるということで、物理的に踏切でなくても通れなくなる区間が生じて、地域分断という問題から高架化計画としたものでございます。
2点目の御質問でございますけれども、まず無料化の問題につきましてお答え申し上げます。第二多摩川原橋は有料橋として計画をされております。この経過につきましては、構想橋でありました本橋が通常の公共事業では着手のめどが立たないという状況の中で、一方では長年にわたり慢性的に続いている交通渋滞を早期に緩和する必要があることから、やむを得ず有料道路事業という方法により、ようやくこの橋が実現の緒についたところであると考えております。
次に、橋の構造の変更についてでございますが、このことは地域市民の方々の環境対策と交通処理機能の安全性などに十分配慮した構造とすることが最も重要かつ望ましいものと考えております。都市計画で基本的な事項につきましては決めることになりますが、今後とも地域にとりましてより望ましい道路とすることを目標に据えまして、市民及び道路公社等と一体となりまして、環境対策等を中心として協議、検討をしてまいりたいと存じます。
81 ◯副議長(進藤孝雄君) 建設部長。
〔建設部長 本橋忠一郎君 登壇〕
82 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 3点目と4点目につきましてお答え申し上げます。
多3・4・16号線の道路改造、立体化について、お答え申し上げます。本路線は川崎街道大丸地区より向陽台地区を縦断し、稲城駅までの地区間を結ぶ道路として整備を図ってきております。また、この路線はまだ一部が向陽台公園通りを使用していることや丘陵地のため、道路勾配、カーブ等もきつい箇所があり、施工に当っては交通管理者であります
多摩中央警察署とも協議し、中央分離帯の設置、視線誘導標の設置等を行い、使用開始されております。しかしながら、カーブのきつい箇所等におきましては接触事故等が発生している状況から、市といたしましてもその改善方を要請しておりました結果、
多摩中央警察署の指導のもとに現在の道路管理者であります住宅・都市整備公団で路面改造等を行ってきております。また、バス停車ゾーンにつきましては、
多摩中央警察署、住宅・都市整備公団、バス企業者等と協議、調整し、設置してきているところでございます。いずれにいたしましても、良好な道路環境の形成、自転車、歩行者等の安全かつ快適な通行の確保が必要でございますので、関係機関と調整の上、検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、渋滞解消対策のための立体交差化でございますが、立体交差は交差する交通相互の影響をなくし、円滑な交通を確保するため設けられるわけでございますが、交通処理上の問題のみならず、設置周辺の土地利用を含む沿道条件、環境条件等さまざまな要素について総合的に検討する必要があるわけでございます。現計画におきましては、広路1号線の本線部分が百村木詰地区よりニュータウン区域に向かい掘り割り構造で計画されていますので、多3・4・16号線とは立体交差となる計画でございます。いずれにいたしましても将来計画を踏まえ円滑な交通が図れるよう道路整備をしていく必要があろうと考えております。
4点目でございますが、交通公園の改善についてお答えします。
現在、稲城北緑地公園の一部に児童交通公園が設置されております。設置規模は自転車コース494メートルに道路標識等を設置し、交通安全を指導、啓蒙できる施設となっております。利用は市民の方方が幼児、小学生を連れて、それぞれ自由に利用できる施設となっております。また、交通安全の指導は幼稚園、保育園、学校等において警察署と連携のもとに実施されているのが現状でございます。今後、自動車利用の増加に伴い交通事故の発生の頻度も増加すると想定されております。これからは多くの市民の方々を対象にした魅力ある交通教室も含んだ施設も必要かと存じます。今後これらの問題につきましては検討課題とさせていただきます。以上でございます。
83 ◯副議長(進藤孝雄君) 福祉部長。
〔福祉部長 小机康次郎君 登壇〕
84 ◯福祉部長(小机康次郎君) 5点目についてお答えいたします。
生活保護法63条による返還金につきましては、本来活用できるものはあるが、直ちに最低生活のために活用できない事情にある方に対し、暫定的に保護を行い、活用できるものが換金されるなど生活に充当できるようになった段階で、支給した保護金品との調整を図るものでございます。具体的には、年金の遡及認定による受給金、相続による金品、交通事故等の補償金、生命保険の認定給付金、資産処分等による金品等がございます。原則として、これら充当できることになった活用できるものの換金額を限度といたしまして、過去に支給した生活保護費を返還していただいております。以上の取り扱いにつきましては、地区担当のケースワーカーが受給者にわかりやすく説明をして、返還をしていただいております。
85 ◯副議長(進藤孝雄君) 市民部長。
〔市民部長 玉野修身君 登壇〕
86 ◯市民部長(玉野修身君) 6点目についてお答えいたします。
緑化基金制度でございますが、緑は町に潤いをもたらし、人々に安らぎを与えて、都市にとっても必要なものでございます。こうした緑を大切にするという趣旨から緑を守り、育てるための制度としての一つの手段であると考えております。今年度に緑の実態調査を行っておりますので、本調査に基づきまして緑の状況等を踏まえまして、東京都制度であります緑地保全地域の公有化、東京都区市町村保存樹林地等公有化資金貸付制度、健康保安林指定制度の活用をし、さらに緑の保全、創造、育成を進めるための緑化基金制度についても今後の計画の中で検討してまいりたいと存じます。
87 ◯副議長(進藤孝雄君) 19番。
88 ◯19番(野口容広君) まず、南武線の立体化の問題で再質問いたします。
お答えの中にもあったわけですが、もとより南多摩駅の立体化の部分についてネックにならないとは言わないわけです。しかし、それをクリアできる技術的な要件はあるのだ。構造の改善によってこれを克服することができるという見通しの上で質問をしたところであります。稲城市のまさに国家百年の計を考えたときに、緑の空間がこれほど連続的に保障されるということになれば、将来の稲城市民にとって非常に住みやすい地域になるだろう。また、通過騒音の問題についても解消されましょうし、高架下の利用という消極的な土地利用ではなくて、全分野での土地利用になるということから、札幌における大通り公園並みのやはり利用勝手になるだろう、規模はちょっと小さいでしょうけれども。その一方で、建設省が持っている予算の実際上消化について苦労しているようですけれども、そういう資金導入もできるということ、稲城市が大枚な費用をかけて導入する総計予算から見てもそれに余りある土地の取得といいますか、利用勝手になるということになれば大事な施策になるはずだというふうに思います。
商店の活性の関係から見ても、このアメニティ公園の両サイドにやはり商店が自然のうちに張りつくということ、そういうことも大事なことでして、例えば神戸市における北の台といいますか、異人館というのがあるのを、皆さん何人も行って御存じだというふうに思います。当初そういう古いものは処分しようという動きの中で、いや文化を守るためにはということで若い人たちが立ち上がってこれを守る。ここを喫茶店に利用したり、あるいはおみやげ屋に利用したりするということで、今や280店舗がここでは非常に活性化をしてきている。神戸市もテクノロジーアセスメントといいますか、まさに町の活性は住民の英知と、それから文化に根差したもの、文化そのものを売らなければいけない時代になってきている。商品だけを売ったのではだめなのだ。町そのものがブランドといいますか、文化的な要素を持つ必要があるということで臨むことになってきたわけであります。
そういう点では、緑を資源にするアメニティ構想というのは、やはり訪れた人たちにとって非常に,心豊かといいますか、落ち着きのある町になるでしょうし、最近、横文字を使うべきかどうかは別ですけれども、商店街がステージだ。自分たちがいろいろ着飾ってそこに行くとか、それぞれの個性を主張し合って、そういうところに行くという時代にもなっている。ブロードウエーなんていう言い方しているらしいのですけれども、そういう事態を考えたときに、それを保障し得る空間の確保ができるということから見ると本当に大事な施策だというふうに思っています。これが最終的にだめならだめでいいのです。徹底的にたたき台に上げて、やってみたのだ。どうしてもネックがクリアできないので、最終的には高架工事にしたということであれば、私はそれでいいと思っています。ですから、専門家の分野で徹底的にたたき台としてこれをやってほしいと思っているわけです。この点で、最初から投げやりになっていて、もうどうもネックがあるからだめだということになってやしないかというのが、私の本当に残念な気持ちであるわけです。
269 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。
270 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 放置されている自転車は、登録ですとか、名前を書いていない率が非常に多いのです。一般的に駐輪場を見てみますと、かなり登録されたり、名前を書いたりしたのがあるわけですが、基本的にはやはり名前を書いていただいたり、登録をしていただくこと、これがまずどこに放置されても連絡が私どもも非常に取りやすく、また警察の方では登録がされているのは全部コンピューターに入っていますから、私ども市民から問い合わせがあれば警察の方ですぐ教えていただけるというシステムが出き上がってきておりますので、それを活用する。それで、十分であろうというふうに考えています。それを活用するにはやはり基本的にそこに登録をしていただいたり、住所氏名をきちっと書いていただいたりということが基本になりますので、こういった部分につきましては、今まではいろいろなパンフレットではPRしているわけですが、高齢者事業団の方々に今整理をしていただいておりますけれども、そういった作業の中でそういったPRもほかの面ででき得るかどうか協議をしてみたい。何か有効な方法があるかどうか協議をしてみたい、そんなふうに考えております。
271 ◯議長(福島佐一君) 3番。
272 ◯3番(小沢文男君) そのように警察と連携ができるような格好にいっているということは一歩も二歩も前進かと思われます。ぜひその辺をやりまして、ただ市内の自転車屋さんで、必ず防犯登録してくださるように市民に対するパンフレット等のお知らせではなく、自転車屋さんの方にはそれらがいっているのですか。その辺どうなのですか。
273 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。
274 ◯建設部長(本橋忠一郎君) 基本的には、小売店の自転車屋さんは、私どもが買っても500円ほどかかるのでしょうか。そういったあれでPRされているのですが、ちょっと気になるのがスーパーとか、そういった部分でどの程度PRされて、そのステッカーについて買われる方にPRされているかどうか、そういった面につきましても、もうちょっと突っ込んで関係者に事情を聞いてみたいし、また協力も仰いでいきたい、こんなふうに考えております。
275 ◯議長(福島佐一君) 3番。
276 ◯3番(小沢文男君) 4月の新聞に「放置自転車再生し販売」なんていうことが出ているわけですが、いろいろ法的なことも、所有権の法的な問題もあると思うので、それまでしないまでも、何とかスーパー等でも売られるわけですから、市内業者に関してはそのようなことをぜひお願いして、それこそパンフレットなり何なり店頭に張るなり、お願いして、1台でも放置自転車等がなくなるように希望しておきます。
4番目の来庁者の駐車場です。先ほど、総務部長さんも60台、70台あると言いましたが、確かに大体60台ぐらいあります。きょうは向こうが大体入っています。これらが開通した場合、向こうの駐車場だけでは絶対足らないわけです。2階、3階の駐車場を考えておかないといけないのではないかと思うのですが、その辺の考えはどうなのでしょう。
277 ◯議長(福島佐一君) 総務部長。
278 ◯総務部長(西部訓弘君) 用地そのものも大変取得しにくい形にもなっておりますので、高度利用といいましょうか、そういう立体的な駐車計画というのも考えの中に入れておかなければいけないだろう。ただし、立体駐車場につきましてはまた用途地域の規制等もかかわり合いがありまして、それらの検討整理もその前段で出てくる案件というように今考えております。
279 ◯議長(福島佐一君) 3番。
280 ◯3番(小沢文男君) 何とかしないと、この庁舎のすぐ北側ですか、それから公民館の前、これらに大体20数台ありますね。こういうのも収容できるようなものが何かできれは、本当に周りがすっきりするのではないかと思います。これを何とかそのように進めていただきたいと思います。
2番目の河川敷内の管理です。これはたしか先ほど自然保護の問題、橋の下は東京都、それからその他は建設省ということですが、多摩川の橋の調布に向かって左側だけアシがいっぱい生えているわけではないのです。河川敷内、グラウンドからおりたのりのさきにすごい草原があるわけですから、あのくらいとったって自然保護には全然関係ないと思うのです。自然保護ではなく防犯上どうしてもこれはやっていただかなければ困るのではないかと思うのです。あれがあるから、また今神奈川県側にブルが入っていたりしているのですけれども、橋の下の居住者たちも中にくぼ地があるからなのです。あれも1回きれいにしてしまって、草を頻繁に刈ったらいなくなるのではないかと思うのです。そういう草があるがために、そこで橋の上に向けて花火をやる。橋の下のツバメの巣にやる。ああいうこともできる。やはりその隠れ場所になってしまうわけです。いる人たちだって、野っ原に寝ているということはなかなかできないのではないか。ちょうど隠れみのになるからまたいると思うのです。
それで、橋の神奈川県側も、あそこに関してはでこぼこなのです、押立堀との間。あの辺もあれだけきれいに、本当に市民のレクリエーションの場所としてのということですから、その辺やったらすごい、本当にすばらしい。あそこには湧水があるわけです、わき水が。先日も市の広報の方にも見ていただきました。コイの産卵場所になっております。すばらしいところなのです。毎日何組か出て見ておられます。こんな大きいコイがごろごろ泳いでいるわけです。スイスイというのですか、スイスイ泳いでいます。それから、天然のアユが、天然のアユですよ、去年のアユですよ、死なないでこのくらいのが30ほどいます。もう30センチになっているでしょう。それらがいるわけです。ただ、そこに行くにはちょっと、これは教育委員会の方か、あのグラウンドの草も約80センチぐらいに育ちましたので、そろそろ刈った方がいいのではないかと思います。このグラウンドの草はまだいいです。だけれども、この橋の水道橋と多摩川原橋の間のあれがあるために怖がって行かないという面が随分あるわけです。たまたまその隣にすばらしい設備をつくってくれて、みんな喜んでいます。子供を連れていって、砂場で、お馬さん、スプリングのきいたお馬さんがあって、すばらしいヒットだと思います。だけれども、夕方になるとみんな怖くて行かないわけです。子供同士では行くなということを近所では言っています、そういう居住者がいるもので。あくまでも、その居住者を出すために、自然保護ということですが、自然保護関係ないです。だって河川敷内にあれだけのわき水の向こう側がそれこそ押立河原までずっと草原なのだから、もちろんそこにはキジもいます。キジも何もいっぱいいます。あそこのところには鳥なんかいないです。それは何もいないので、あそこのところは何とか刈るように言えないですか。ぜひお願いします。それと、橋の神奈川県側、あれユ回ブルでならしています。上はグラウンド、きれいにならしてあるわけですから、あそこならすのに法的に難しいのかどうか、その辺2点。
281 ◯議長(福島佐一君) 建設部長。
282 ◯建設部長(本橋忠一郎君) すべてが自然保護で草を刈ったりするのはまずいというわけではございませんで、いろいろ区域が決まってきておりますので、それらとの兼ね合いになろうかと思います。ただ、ただいまお話のような実情でございますので、その占用者、また建設省関係団体とそういった旨のお話を申し上げまして、協議をしてまいりたいと思っております。
283 ◯議長(福島佐一君) 3番。
284 ◯3番(小沢文男君) ぜひこれは地元ではなく、稲城市の東口の玄関としてああいう人たちもわけがあっているのでしょうが、余りよろしくない。それから、昨年の大水のときにはすぐ私駆けつけました。私はあそこは熟知していますから、下通ったら流れてしまうよというので、上を回しております。そういう苦労まであるわけですが、ぜひこれを刈って、みんなが遊びに行けるような施設にしていただきたいと要望しまして、終わります。
285 ◯議長(福島佐一君) 以上で小沢文男君の一般質問は終わりました。
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286 ◯議長(福島佐一君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
287 ◯議長(福島佐一君) 御異議なしと認めます。よって本日はこれにて延会することに決しました。
本日はこれにて延会いたします。
午後 6時53分 延会
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