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  1. 狛江市議会 2019-03-26
    平成31年第1回定例会(第5号) 本文 開催日: 2019-03-26


    取得元: 狛江市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-20
    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2019-03-26 平成31年第1回定例会(第5号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 193 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 2 : ◯ 議会運営委員長(石井 功議員) 選択 3 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 4 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 5 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 6 : ◯ 予算特別委員長(谷田部 一之議員) 選択 7 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 8 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 9 : ◯ 議会運営委員長(石井 功議員) 選択 10 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 11 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 12 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 13 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 14 : ◯ 10番(三角 武久議員) 選択 15 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 16 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 17 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 18 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 19 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 20 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 21 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 22 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 23 : ◯ 4 番(三宅 眞議員) 選択 24 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 25 : ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 選択 26 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 27 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 28 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 29 : ◯ 8 番(太田 久美子議員) 選択 30 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 31 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 32 : ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 選択 33 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 34 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 35 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 36 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 37 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 38 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 39 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 40 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 41 : ◯ 12番(西村 あつ子議員) 選択 42 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 43 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 44 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 45 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 46 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 47 : ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 選択 48 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 49 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 50 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 51 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 52 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 53 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 54 : ◯ 1 番(岡村 しん議員) 選択 55 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 56 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 57 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 58 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 59 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 60 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 61 : ◯ 社会常任委員長(鈴木 えつお議員) 選択 62 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 63 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 64 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 65 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 66 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 67 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 68 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 69 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 70 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 71 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 72 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 73 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 74 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 75 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 76 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 77 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 78 : ◯ 環境部長(清水 明君) 選択 79 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 80 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 81 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 82 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 83 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 84 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 85 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 86 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 87 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 88 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 89 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 90 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 91 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 92 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 93 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 94 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 95 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 96 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 97 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 98 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 99 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 100 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 101 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 102 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 103 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 104 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 105 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 106 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 107 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 108 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 109 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 110 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 111 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 112 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 113 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 114 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 115 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 116 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 117 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 118 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 119 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 120 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 121 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 122 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 123 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 124 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 125 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 126 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 127 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 128 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 129 : ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 選択 130 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 131 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 132 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 133 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 134 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 135 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 136 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 137 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 138 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 139 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 140 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 141 : ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 選択 142 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 143 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 144 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 145 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 146 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 147 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 148 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 149 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 150 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 151 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 152 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 153 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 154 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 155 : ◯ 議会事務局長(小川 啓二君) 選択 156 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 157 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 158 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 159 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 160 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 161 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 162 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 163 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 164 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 165 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 166 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 167 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 168 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 169 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 170 : ◯ 議会事務局長(小川 啓二君) 選択 171 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 172 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 173 : ◯ 議会運営委員長(石井 功議員) 選択 174 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 175 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 176 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 177 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 178 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 179 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 180 : ◯ 3 番(市原 広子議員) 選択 181 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 182 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 183 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 184 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 185 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 186 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 187 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 188 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 189 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 190 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 191 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 192 : ◯ 市 長(松原 俊雄君) 選択 193 : ◯ 議 長(小川 克美議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(小川 克美議員) ただいまから本日の会議を開きます。  最初に議会運営委員長の報告を求めます。議会運営委員長。     〔議会運営委員長 石井功議員登壇〕 2: ◯ 議会運営委員長(石井 功議員) それでは議会運営委員会の報告をいたします。  本日の議事日程についてはお手元に配付してあるとおりですが,日程第1,議長報告については,定例会招集日に報告以降の例月出納検査等の報告であります。  日程第2から日程第11までにつきましては,予算特別委員会,社会常任委員会に付託された事件の審査の経過及び結果の報告を各委員長がそれぞれ行うものであります。  日程第12,議案第3号は当初から予定されていた議案で,日程第13,議案第14号から日程第16,同意第2号までの4件は,3月13日に追加議案として送付された議案であります。  なお,日程第12,議案第3号から日程第16,同意第2号までの5件は,委員会付託を省略して本会議即決で議決をお願いするものであります。  また,同意第1号及び同意第2号については,人事案件のため無記名の投票により議決をお願いするものであります。  日程第17,委員会提出第1号及び日程第18,議員提出第1号は,委員会付託を省略して本会議即決で議決をお願いするものであります。  日程第19につきましては,閉会中の議員派遣の議決をお願いするものであります。  なお,本日の全議事日程終了後,副市長及び市長の挨拶を予定しております。  また,本日本会議終了後,引き続き一部事務組合の活動報告がありますので,よろしくお願いいたします。  以上,よろしく御審議をいただきますようお願いいたしまして,報告とさせていただきます。 3: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で議会運営委員長の報告を終わります。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 4: ◯ 議 長(小川 克美議員) 日程第1 議長報告を行います。  議長報告につきましては定例会招集日に報告をしてありますが,その後例月出納検査等の報告がありましたので,ここで改めて報告をするものであります。
     その内容につきましては各議員のお手元に配付してあるとおりですので,御参照のほどお願いいたしまして議長報告といたします。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 5: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に日程第2 議案第4号 平成31年度狛江市一般会計予算から日程第7 議案第9号 平成31年度狛江市駐車場事業特別会計予算までの6件を一括議題といたします。  この6件については予算特別委員会に付託され,その審査が終了し,お手元に配付してあるとおり報告書が提出されております。委員長から委員会の審査の経過及び結果の報告を願います。予算特別委員長。     〔予算特別委員長 谷田部一之議員登壇〕 6: ◯ 予算特別委員長(谷田部 一之議員) それでは日程に従いまして,予算特別委員会の審査状況について報告申し上げます。  本委員会は3月13日,14日,15日の3日間,特別会議室において開催しております。  本委員会に付託されました事件は,議案第4号,平成31年度狛江市一般会計予算から議案第9号,平成31年度狛江市駐車場事業特別会計予算までの6件でありました。  出席者は委員20人と議長,説明員としては市長,副市長,教育長,参与以下関係各部課長等でありました。  なお,報告に当たりましては3日間を通して簡潔に報告させていただきます。  初めに議案第4号から議案第9号の順に質疑を受けました。  全ての質疑終結後,鈴木えつお委員外3人から,議案第4号,平成31年度狛江市一般会計予算及び議案第5号,平成31年度狛江市国民健康保険特別会計予算の編成替えを求める動議が提出され,提案理由の説明を受けました。  議案第4号,平成31年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議については質疑なく,議案第4号と編成替えを求める動議の討論が1人の委員からあった後,編成替えを求める動議の採決を行ったところ,賛成少数で否決されました。  次に原案について採決を行った結果,賛成多数で原案のとおり可決されました。  次に議案第5号,平成31年度狛江市国民健康保険特別会計予算の編成替えを求める動議については質疑なく,議案第5号と編成替えを求める動議の討論が1人の委員からあった後,編成替えを求める動議の採決を行ったところ,賛成少数で否決されました。  次に原案について採決を行った結果,賛成多数で原案のとおり可決されました。  次に議案第6号,平成31年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算,また議案第8号,平成31年度狛江市公共下水道特別会計予算については,1人の委員から討論があった後,採決を行った結果,賛成多数で原案のとおり可決されました。  次に議案第7号,平成31年度狛江市介護保険特別会計予算と議案第9号,平成31年度狛江市駐車場事業特別会計予算の2件は,いずれも討論がなく,採決の結果,賛成全員で原案のとおり可決されました。  以上,予算特別委員会の報告とさせていただきます。 7: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で委員長の報告を終わります。  この際鈴木えつお議員外5人から,議案第4号,平成31年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議が,また宮坂良子議員外5人から,議案第5号,平成31年度狛江市国民健康保険特別会計予算の編成替えを求める動議が提出されております。  暫時休憩いたします。     午前 9時07分 休憩     午前 9時14分 開議 8: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  議会運営委員長から発言を求められておりますので,これを許します。議会運営委員長。     〔議会運営委員長 石井功議員登壇〕 9: ◯ 議会運営委員長(石井 功議員) それでは議会運営委員会の報告をいたします。  先ほど議会運営委員会を急遽開催いたしました。それは,ただいま議題となっております議案第4号及び議案第5号に関係して編成替えを求める動議が提出されており,その取り扱いについてでありました。  この取り扱いについてですが,この後編成替えを求める動議を原案にあわせて議題とし,提案説明,質疑,討論,採決と行っていくことに決しております。  よろしく御審議いただきますようお願いいたしまして,報告といたします。 10: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で議会運営委員長の報告を終わります。  お手元に配付してあるとおり,ただいま議題となっております議案第4号,平成31年度狛江市一般会計予算について,14番鈴木えつお議員外5人から編成替えを求める動議が提出されております。これを原案にあわせて議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。14番鈴木えつお議員。     〔14番 鈴木えつお議員登壇〕 11: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 議案第4号,平成31年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議について,提出者を代表し,提案理由の説明を行います。  今,貧困と格差の拡大,実質賃金の下落,年金の切り下げなど市民生活は厳しさを増しており,市民生活への支援と市民福祉の充実は急務となっております。また,8年前の東日本大震災などを踏まえ,首都直下地震等に備えた災害対策の強化が求められております。  しかしながら,市長が提案した本予算は,保育環境の充実や災害対策など市民要望に応えたものもあるものの,市民生活への支援と市民福祉充実への十分な対応が行われず,消費税増税による市民負担をそのまま市民に押しつけるものとなっております。また,安心安全のまちづくりもさらに抜本的な強化が求められます。  そのため,以下の方法により,本予算の編成替えを行うべきでございます。  編成替えの基本方針ですが,編成替えの総額は5,167万円の増額とし,歳入不足分は財政調整基金の取り崩しで対応します。  編成替えの内容は,第1に,子育てや介護など市民生活支援策と市民福祉を充実させるとともに,切迫性が指摘される首都直下地震に備えて地震災害対策の強化を図り,第2に,証明書のコンビニ交付事業は費用対効果に問題があり,また個人情報漏えいの危険を拡大するものであり,中止するものでございます。  編成替えの具体的内容ですが,歳入では,(1)財産収入の減額119万円は,公民館利用者への市役所駐車場利用料金を3時間まで無料に軽減するものでございます。  (2)(3)(4)は,歳出に関連する特別交付税,国庫補助金,都補助金の増額分でございます。  (5)は,財政調整基金からの繰入金を4,000万円ほど増額するものでございます。  歳出では,総務費関係で,個人情報漏えいの危険があり,費用対効果に問題のある証明書等のコンビニ交付事業を中止し,1,204万円減額するものでございます。  この間97件ものマイナンバーカードの紛失がありました。悪意のある人に盗まれれば,紛失した人の個人情報が盗み見られ,犯罪に結びつく危険があります。また,来年度から国の補助金が打ち切られ,1,200万円もの負担が狛江市の負担となります。費用対効果の面からも中止すべきでございます。  民生費関係の第1は,高齢者・障がい者への入浴券交付事業の所得制限を撤廃するものでございます。自宅に入浴施設がない65歳以上の方及び満12歳以上の心身障がい者で,手帳の交付を受けている方に月4枚支給されております入浴券交付事業につきまして,3年前に所得制限が導入され,19名の方が打ち切りになってしまいました。自宅にお風呂のない人の健康の保持のための大事な施策であり,所得制限を撤廃するものでございます。  2番目は,ひとり親家庭への家賃補助制度を創設いたします。ひとり親家庭で民間賃貸住宅に居住し,前年の所得が児童扶養手当の所得限度額未満の方に月5,000円の家賃補助を行うものでございます。多摩地域では,東村山市,国立市,日野市など5市で実施されております。ひとり親家庭の家計状況は大変厳しいものがあります。ひとり親家庭のアンケート調査では,子供が病気のときに病院に行かせることができなかった,新しい服や靴を買ってあげられない,思い出になる家族旅行に行けないなどの声が多く,また親が仕事でいないことが多く寂しいなどの子供たちの声も出されております。こうした中,ひとり親家庭に対して市としてできる支援策として,家賃補助を実施するものでございます。  3番目は,訪問介護など介護保険利用料の軽減制度を創設いたします。要介護または要支援の認定を受けた方で,低所得の方に対し,訪問介護などの利用料の4割を軽減するものでございます。小金井市など11市が実施しております。市が実施いたしましたアンケート調査でも,介護認定を受けていながら訪問介護等の介護サービスを受けていない理由として,「利用料を支払うのが難しい」と回答された方が4.2%いらっしゃいます。誰もが安心して暮らせるように,低所得の方にも必要な介護サービスを利用してもらうための施策でございます。  4番目は,生活困窮世帯へのエアコン設置助成制度を創設するものでございます。エアコンのない賃貸住宅に住んでいて生活保護基準以下で生活されている方に,エアコン設置費用の一部5万円を助成する制度でございます。昨年の夏は大変な猛暑でした。熱中症を予防するために,ためらわずにエアコンを使うよう連日呼びかけられました。生活が困窮しエアコンを設置できないため熱中症で亡くなってしまうようなことがあってはなりません。昨年,東京都で熱中症で救急搬送された方は7,843人で,その数は前年の2.3倍にもなったということでございます。  5番目は,住宅リフォーム助成制度を創設するものでございます。市内業者にお願いして,住宅改修を行う場合に上限10万円で施工費用の5分の1を助成するもので,30軒分を予算化するものでございます。市民の住宅改修への要望に応えるとともに,市内の建設産業を振興し,地域経済を活性化させるための施策でございます。狛江市では過去3回にわたってこの事業が実施されましたが,施工業者から,「この制度がきっかけで仕事がふえて新しいお得意さんができた」などの声が寄せられております。全国3分の1の自治体で実施されているものでございます。  6番目は,家具転倒防止器具設置助成を拡充するものでございます。これは原案で予算化されました家具の転倒防止器具取りつけ支援20世帯分を拡充し100世帯分とし,かつ住民税非課税世帯については,購入費も助成していくものでございます。日野市では,初年度当初は155世帯を上限としていましたが,それを超えて申し込みがあったとのことで,今年度も既に121世帯から申し込みがあったということでございます。災害死者ゼロを目標に,地震の際の屋内の安全対策を強化するものでございます。  7番目は,ブロック塀の撤去工事助成を拡充するものでございます。これは原案で予算化されたブロック塀の撤去工事への助成件数を10件から20件へと拡大するものでございます。大阪府北部地震では,学校のブロック塀の倒壊により,登校してきた小学生が亡くなるという痛ましい事故が起こっております。このような事故を二度と起こさないために,市内の通学路等を専門家にも参加してもらって総点検を行い,所有者にも協力をお願いして,老朽化したブロック塀を撤去していく必要がございます。国や都の補助金も活用して積極的に対応すべきでございます。  8番目は,国民健康保険特別会計繰り出しを増額するものでございます。狛江市では,国民健康保険の都道府県化を前後して,この2年間で約1億円の負担増となる国保税の値上げが行われました。特に賦課方式の変更もあり,均等割額が介護分ありで4万9,000円へと大きく値上げをされました。これは低所得者にとりまして,重い負担となっております。  一方,原案では一般会計からの繰出金,特に保険税の抑制のためのその他繰出金が約1億円,16.7%も削減されております。これは被保険者数の3.4%の減だけでは説明できないほどの減額でございます。予算編成替えの提案では,この繰出金の1億円の減のうち,1,981万円をもとに戻して,収入の最も少ない所得ゼロの世帯への減免割合を拡大して,原案の半分の負担に改善し,また多子世帯の子供の均等割額を第2子から半額に軽減するものでございます。清瀬市などで実施されているものでございます。  消防費関係では,防災行政無線の戸別受信機の貸し出し制度を創設するものでございます。  災害発生前から機敏に情報伝達が行えるよう,防災行政無線が家の中で聞こえる戸別受信機の貸し出し制度をつくり,高齢者・障がい者世帯300世帯に貸し出しをいたします。この戸別受信機の貸し出しは国も推奨しておりまして,必要な予算の7割が特別交付税で措置されるものでございます。  教育費関係では,高校生向け給付型奨学金の定員を拡大いたします。  この制度は,経済的困難を抱えている御家庭のお子さんが,高校や専門学校に進学する場合に月額1万200円の奨学金を支給するものでございます。現在,定員は10人で,以前は希望者が定員に満たない状況でしたが,今年度は18人,来年度は14人と定員を超えて応募があり,応募しても奨学金をもらえない御家庭も出ている状況でございます。そのため,定員を20名に拡大し,希望者全員が奨学金をもらえるようにするものでございます。狛江市が実施いたしました「子どもの生活実態調査」では,小学校5年生の御家庭の19%,中学校2年生の御家庭の18%が家計が逼迫しているなどの生活困難層となっており,奨学金制度の拡充は急務でございます。  2つ目は,就学援助制度を拡充するものでございます。就学援助制度は,全ての子供たちが安心して学校に通えるように,経済的困難のある御家庭に対して学用品費や学校給食費,修学旅行費などを援助する制度でございます。編成替え提案では,援助対象世帯を生活保護基準の1.1倍から1.2倍へと拡大し,また援助費目の中に多額の費用のかかる卒業アルバム代への援助を加えております。貧困の連鎖を断ち切り,全ての子供たちの健やかな成長を保障するために就学援助制度を拡充するものでございます。  以上,一般会計予算の編成替えの内容について説明をさせていただきました。皆さんの御賛同をよろしくお願いいたします。 12: ◯ 議 長(小川 克美議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより編成替えを求める動議に対する質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 13: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で編成替えを求める動議に対する質疑を終結いたします。  これより議案第4号とその編成替えを求める動議の討論に入ります。10番三角武久議員。     〔10番 三角武久議員登壇〕 14: ◯ 10番(三角 武久議員) 平成31年度狛江市一般会計予算について,賛成の立場から自由民主党・明政クラブの意見を申し上げます。  平成31年度一般会計の予算規模は285億9,800万円であり,前年度比1億9,200万円,0.7%の増となる予算が示されたところである。増大する行政サービスによる歳出の増加に対応するため,臨時財政対策債に依存する傾向が高まってきている状況の中で,平成31年度予算案において,臨時財政対策債は対前年度比1億6,700万円,15%の減少,30年度発行可能額との比較では18.1%の減少を図るところで,今年度予算の特徴として,子育て支援の充実を図る予算編成である。これまで取り組んできた保育園の待機児童対策においても,認可保育園の開設並びに既存保育園の定員拡充により継続するとともに,さらに小学校の放課後対策として学童クラブの待機児童対策にも取り組んでいる。また,福祉と教育の連携による乳幼児から学齢期までの切れ目のない支援を行うために,教育支援複合施設の整備のほか,一時保育の定員拡大やひとり親家庭への相談体制の充実,新生児の聴覚検査費用の一部助成など,子育てしやすいまちづくりを前進させることができる予算である。  そして,地域住民の誰もが望んでいる「安全で安心なまちづくり」では,平成30年度刑法犯認知件数が都内区市において最少であったように,引き続き今年度においても犯罪の少ないまちとなるよう防犯協会・地域の皆様と協働を図り,市内パトロールや防犯カメラ設置等の拡充を図りつつ,特殊詐欺の被害防止,刑法犯の未然防止に努めていただきたい。また,人口減少社会に向かう中,地域防災力の向上策として,我々自由民主党・明政クラブが長年にわたり政策提言をしてきたポンプ車の更新,消防団員への破傷風予防接種,防火服の更新など,火災防御能力の維持強化に努めたことは高く評価させていただく。  このように平成31年度予算においては,「災害に強い安全・安心のまちづくり」「民間視点で行政サービスを改善し,無駄遣いゼロ!」の視点から,狛江を日本一優しいまちにするという予算であり,我々自由民主党・明政クラブが予算要望を行ったものや政策・事業等について提言・提案したものがしっかりと反映されている予算となっている。  今後は持続可能な自治体となるには,行財政基盤を確立させ,AIやRPAの活用など,行政サービスのあり方も時代の変化に対応していかなければならない。また,今後,30年間にかかる公共建物の更新経費については,489億円の改修・建てかえ費用が発生すると見込まれている。今後も財政運営を行う上では,次世代に負担のかからない仕組みをつくり上げることが責務であると申し上げる。  よって自由民主党・明政クラブは,一般会計予算の編成替えを求める動議に反対し,平成31年度予算原案に賛成をいたします。 15: ◯ 議 長(小川 克美議員) 1番岡村しん議員。     〔1番 岡村しん議員登壇〕 16: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 議案第4号,平成31年度狛江市一般会計予算について,日本共産党狛江市議団を代表して,編成替え動議に賛成し,原案に反対する立場から討論を行います。  一般会計予算の規模は約286億円で,前年度比0.7%増となっております。本予算では,市民の切実な要望であり,日本共産党狛江市議団が一貫して求めてきた認可保育園の増設や北部児童館の開設,また子育て・教育支援複合施設の整備,災害対策ではブロック塀の撤去工事への助成や高齢者・障がい者世帯への家具転倒防止器具取りつけ支援,耐震改修助成限度額の引き上げなども行われており,これらは評価できるものでございます。  また,全ての小・中学校体育館へエアコンを設置するという方向も確認でき,これについても評価できるものです。  しかし一方,貧困と格差の拡大や賃金の低迷,年金の切り下げなど,市民生活が大変厳しい中,消費税10%増税が進められようとしており,市民の暮らしを守る施策の抜本的強化が求められていますが,それは余りに不十分と言わざるを得ません。  日本共産党狛江市議団が行っている市民アンケート(回答数1,402通)では,「この1~2年で暮らしが苦しくなった」という方が32.4%と大変多くなっております。家計の中で負担に感じているもののトップは税金で約46%,続いて国民健康保険など健康保険料が39%,介護保険26%,消費税23%などとなっております。  自由回答欄では,「そもそも収入が少ない上,自分の奨学金の返済や2人分の保育料などもあり税金の支払いが厳しい」「給料は10年以上ずっと上がっていないのに税金,その他の必要経費がどんどん上がっている」「息子は今,臨時教員です。夏休み,冬休み,春休み中は給料はもらえずバイトをしているが,体に危険なくらいシフトを入れないとひとり暮らしができず援助している」など切実な声が多数記されています。  また,狛江市が行ったひとり親家庭等アンケート調査(2017年)では,「暮らしが苦しい」と答えた世帯が7割を超えております。また,市が昨年実施した「子どもの生活実態調査」では,「生活に困難を抱える家庭」が小学校5年生の家庭で19%,中学校2年生の家庭で18%にも上りました。しかもこの生活困難層では,「暮らし向きが苦しい」と答えた世帯が小学校5年生で62%,中学校2年生で82%に上ります。  さらに,生活困難層での家計の収支状況は,全体として約4割から5割は家計が赤字の状況となっており,借金したり貯金を取り崩して生活しています。そして生活困難層の3割から5割は,過去1年間に金銭的な理由から食料や衣服が買えなかった経験があります。  このときに消費税の増税などとんでもありません。生活に困難を抱えている世帯,また,地域の零細商店,弱い立場の人々に大きな負担を押しつける消費税10%への増税は中止すべきです。  同時に,こういうときだからこそ,狛江市として自治体の第一の責務である住民の福祉の増進に真剣に努力する必要があります。  ところが本予算では,住民の福祉の増進,市民生活支援策は余りに不十分です。そのため日本共産党狛江市議団は,予算の編成替えの提案を行いました。  その内容は,先ほど提案があったように,収入の少ない高齢者世帯が安心して介護サービスを受けられるように介護保険の利用料を4割軽減する取り組みや,アパート暮らしのひとり親家庭への月5,000円の家賃補助制度,また学校給食費や学用品費などを援助する就学援助制度の対象者の拡大や高校生向け給付型奨学金の定員を2倍に拡大して希望者全員が奨学金の支給を受けられるようにする取り組み。また,本予算では,国保会計への繰出金が約1億円も削減されておりますが,編成替え提案では,この削減幅を約2,000万円圧縮し,収入が最も少ない所得ゼロの世帯の保険税を半額に軽減したり,多子世帯の子供の保険税を第2子から半額に軽減いたします。さらに,災害死者ゼロを目指してブロック塀の撤去への助成や家具転倒防止器具設置助成を拡充するとともに,防災行政無線が家の中で聞こえる戸別受信機の貸し出し制度をつくります。それぞれ切実な市民要望を実現するものであり,かつ財政的にも十分実現可能なものでございます。  そして,原案で予算化されているマイナンバーカードを利用した住民票等のコンビニ交付事業は,個人情報漏えいの危険を拡大し,費用対効果でも問題があり予算から削除しています。この事業は来年度から国の補助金もなくなり,約1,200万円の財政負担が全額市にかかってきます。しかも既にこの間,マイナンバーカードの紛失が97件もあったということです。悪意を持った人がマイナンバーカードと暗証番号を手に入れれば,紛失された方の氏名,住所,本籍等の情報や税務情報,所得情報など個人情報が盗み見られ,犯罪に利用されるおそれがあります。  個人情報の漏えいの危険を拡大し,費用対効果でも大きな問題のあるマイナンバーカードを利用した住民票等のコンビニ交付は中止すべきです。  以上のように提案されている編成替えの動議は,市民の切実な要望に基づいて原案の問題点をただし,不十分さを積極的に補うものです。  よって日本共産党狛江市議団は,編成替え動議に賛成し,原案に反対します。  なお,今後の市政運営について市長に要望いたします。  第1,市長は「人にやさしいまち」を公約に掲げております。であるならば,生活に困窮している市民に対して強権的な徴税を行わないことはもちろん,市民生活を守るための積極的な市民生活支援策を打ち出して,誰もが安心して住み続けられる,本当に「人にやさしいまち」になったと実感できるようにしていただきたいと思います。  第2,市長は「参加と協働のまちづくり」「市民が主人公のまちづくり」を進めると言っております。であるならば,和泉多摩川緑地の都立公園化については,住民の合意と納得を大前提とするよう求めます。そのために,地域住民としっかり向き合って丁寧に対話を重ねて信頼関係を回復していくように求めます。  第3,この間,私たちは,消費税増税の問題,原発問題,核兵器の廃絶問題についても市長の姿勢をただしてまいりました。しかし,率直に言って市長の答弁は政府の言い分そのもので,市民の思いに応えられていない,むしろ市民の思いに反した答えが返ってくることが多かったと感じております。ぜひ平和や暮らしを守りたいという市民の願いを感じ取っていただき,それらをみずからの態度表明に生かしていただきたいと思います。  最後に,狛江市政は,昨年は前市長のセクハラ問題で市政への信頼が失墜いたしました。また,20数年前は当時の市長の賭博事件で市政への信頼が失墜しました。このようなことは絶対にあってはなりません。ぜひ松原市長には,今後どのようなことがあっても,清潔・公正な市政運営を貫き通していただきたい。市政への信頼を失うことがないようにしていただきたい。  そのことを申し上げて,日本共産党狛江市議団の編成替え動議に賛成し原案に反対する討論といたします。 17: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木貴史議員。     〔18番 佐々木貴史議員登壇〕 18: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 議案第4号,平成31年度狛江市一般会計予算について,狛江市議会公明党の意見を申し上げます。  平成31年度予算は,松原市長が当初予算から編成される初めての予算になります。予算規模は285億9,800万円,前年度比1億9,200万円,0.7%の増となります。
     平成30年9月18日付,松原市長の平成31年度予算編成方針には,「平成31年度は,第3次基本構想・基本計画の最終年度であり,残された課題を整理し,目標達成に向けた総仕上げをしなければならない。また,その成果を平成32年度からの新しい基本構想・基本計画に引き継ぐ予算としなければならない。人にやさしいまちづくりを基本として先の所信表明を踏まえ,新しい狛江の創出に向け,職員一人ひとりの創意工夫により限られた財源を有効に活用して,市民サービスの向上及び行政課題の解決に取り組んでいただきたい。」と述べられました。このとおり,平成31年度は狛江市としても1つの区切り,節目の年度であり,また5月からは新天皇のもと,新たな元号が始まる,名実ともに新しい時代の幕あけとなる年度であります。  「私も副市長時代に策定にかかわった現在の第3次基本構想には,まちづくりの原則として,「平和を求め人権を尊重するまちづくり」を掲げ,そこには「平和な社会を実現するため,市民一人ひとりが地域社会の担い手であることを自覚し,差別や偏見のない人権を尊重するまちづくりを進めます。」とあります。そのためには人が人を思いやる優しさが必要であるとの考えから,「人にやさしいまちづくり」を私の政治姿勢の基本に据えて取り組んでまいります。」。  これは,昨年7月に就任された松原市長が,第3回定例会の冒頭に1期4年間の市政運営に向けての所信を述べられたものであります。  そして,松原市長が,ぶれずに貫かれる行政運営の基本「市民参加・市民協働」,松原市政の肝となる,また原点となるものが,平成31年度の現実の市政運営に対してどういった予算が計上されるのか,ここをしっかりと見きわめるために,私ども狛江市議会公明党は予算特別委員会に臨みました。  総括質疑では,松原市長が所信表明の中で狛江市政において初めて使われた言葉「シビックプライド」について,単にまちに対する愛着を育てるだけでなく,権利と責任・役割とのバランスを保ちながらシビックプライドを醸成し,まちに対する誇りへとつなげていきたい。また,シビックプライドは一朝一夕にでき上がるものではなく,市民ニーズやライフスタイルが多様化している現代においては,明確なゴールというものは定めづらいと考え,こうした中でシビックプライドを着実に醸成していくためには,一定の時間をかけながら,それぞれの活動や交流などを通じ,多面的,継続的,本質的に取り組むことが必要であり,これからも市民の皆様とともに,市民の皆様が主人公のまちづくりを進めてまいりたい,このように答弁され,市民が主人公の深化した市民協働と市民参加のまちづくりは,まさに狛江市をよりよいまちにするために市民自身がかかわり,みずからが当事者なのだと自覚しつつ進めるまちづくりであり,狛江のまちは市民の皆さんみずからがまちづくりを進めているのだと自負できるようシビックプライドを醸成させたいという,わかりやすい言葉と強い決意が込められた,これからの狛江市の進むべき明確な方向性を打ち出されました。  次に,予算概要の中に示された5つの重点プロジェクト,この重点プロジェクトに記述される事業等については,市のこれまでの取り組みや市を取り巻く状況などを踏まえて整理した主要課題の優先的な解決を図るために設定したものであり,数ある行政課題に効率的かつ効果的に対応していくための選択と集中の考え方に基づいて整理されたものであるということが答弁により明確にされました。  その上で,次の3つの具体的な事業について改めて確認をさせていただきました。  1つ目が,「安心で安全なまちづくりプロジェクト」での「地域の活動への支援」の「子どもの見守りを強化するため,位置情報を確認できるGPS機能付き端末の貸与を試行実施します。」。2つ目が,「災害対応体制の整備」の「災害時の情報伝達手段の確保として,臨時災害放送局FM送信装置を導入する」。3つ目が,「子ども・子育て支援プロジェクト」での「子育て家庭の支援」の「聴覚における障がいを早期に発見するための新生児聴覚検査について,初回検査に係る費用を一部助成することにより,受診者の負担を軽減し,受診を促進します。」。  これらについてはどういった経緯で重点プロジェクトとしての位置づけがなされたのか確認をしたところ,1つ目の子供の見守りに関しては,地域の皆様による登下校の見守りである学校安全ボランティア,ながら見守り協定の締結など取り組んできたが,平成30年5月に新潟県で発生した児童連れ去り事件を受け,さらなる対策が必要であると考え,そのような中で,広範囲において位置情報を把握できるGPS機能を利用した見守りシステムについては,子供だけではなく障がい者や高齢者など,幅広い活用が想定されることもあることから,今回のGPSを搭載した小型端末の小学生への貸与を試行実施することにした。2つ目の臨時災害放送局は,災害情報を初め,給水,炊き出し等の救援情報,復興情報等を被災者の日常生活が安定するまでFM放送で提供することにより,被災者の生活安定を図るものであり,また,災害時の情報伝達手段としては,市ホームページやツイッター,フェイスブック,安心安全情報メールなどがあるが,メールやSNSをふだん使わない高齢者などに向けていち早く臨時災害放送局を開局できるよう,臨時災害放送局FM送信装置を導入することにした。3つ目の新生児聴覚検査については,早期に発見し,適切な支援を行うことにより,聴覚障がいによる影響を最小限に抑えることを目的として,全ての新生児を対象に検査費用の一部を助成して受診者の負担を軽減することにした,との答弁がありました。  この3つの事業は,私ども狛江市議会公明党として,昨年末に署名活動を展開し,それぞれ7,600名,8,500名の多くの市民の皆様から御署名賜り,多くの市民の声として,松原市長に提出し要望したものであります。  御署名いただきました皆様に改めて御礼申し上げますとともに,公明党の「小さな声を,聴く力。」,これをまさに体現した,市民の皆様とともに取り組んだものが政策として着実に実行されていく。こういった取り組みも松原市長が掲げられる「市民参加と市民協働」につながるものであり,それを松原市長もお認めいただいたものであると確信しております。  私どもからは限られた時間の中で,このほかに行財政運営,財政と行革について,まちづくり,「人にやさしいまちづくり」について,これらについても考え方や方向性を確認させていただきました。そして,公明党が政治のど真ん中に据えている福祉政策についても,総括質疑にてさまざまな角度から取り組みを確認させていただきました。  特に,あいとぴあレインボープランの進捗状況等においては,計画されていた取り組みにおくれを感じることへの懸念を指摘。また,福祉部門における事業評価等の仕方についても言及いたしました。松原市長からは,福祉施策の推進に当たってのポイントとして,住民による支え合いが重要の一つであると考え,今後の地域社会は公的な福祉サービスと連携・協働した住民による支え合いによる支援が不可欠であり,本年度については,高齢者の生きがいづくりと住民の支え合いを推進するためのきっかけとなるよう,介護ボランティアポイント事業を試行実施し,健康ポイント事業と合わせることにより,健康づくりとの相乗効果を図りたい,そして,全ての市民の暮らしをサポートするまちづくりに取り組み,日本一やさしい狛江の実現に向けて目指してまいりたいと,福祉施策へも強い思いを述べられました。  この市長の答弁のキーワードは「支え合い」。まさに,あいとぴあレインボープランの中でもみんなで支え合う地域づくり,これが重点的な取り組みの位置づけとされているところであります。よりよい福祉政策の推進・充実を図っていただきますよう,改めて要望をいたします。  公明党は昨年の全国大会において,「防災・減災・復興」を政治の主流に位置づけ,「防災の党」として断固たる決意で命と生活の安全保障をリードしていくことを確認いたしました。狛江市においても,「一人の命を守る」取り組みを着実に推進していく立場から,狛江市における防災・減災の取り組みと課題についても確認をさせていただきました。松原市長からは,昭和49年の多摩川水害の経験,新潟県中越地震,東日本大震災での被災地支援と,御自身の経験を狛江市の災害対応力の向上につなげることや,災害への経験があるからこそ,ふだんからの備え,訓練を継続することが何よりも重要である,との認識を示されました。  また,2月に防災をテーマに小池知事と意見交換をされたときの様子について,防災機能を持った都立公園への誘致や災害時のFMラジオによる情報伝達の大切さなどを知事と共有できた旨の具体的でわかりやすい報告をいただきました。  そして,いざ災害が発生したときには,避難所ともなる市内の小・中学校の体育館へのクーラー設置について確認いたしました。  現在,平成30年度補正予算で,第一小学校の体育館にクーラーを設置することで進められております。これは昨年の東京都議会第3回定例会で,都議会公明党の代表質問に対し小池都知事が,来年夏からの対応を見据えて補正予算を編成するなど,緊急的な対応を行って,区市町村を支援してまいります,と答弁されたのを受け,狛江市議会公明党として緊急要望したものであります。東京都が補助金で区市町村を支援するといっても,実際に各自治体,ここ狛江市が設置するのかどうかであります。  そこで私どもはすぐに松原市長のもとに訪れ,緊急要望として狛江市内の小・中学校の体育館にクーラーの設置をお願いしたい,と何度も足を運びました。その中には中嶋義雄都議会議員とともに市長室を訪問し,都議からは,東京都の考え方,スキーム,そういったものをつぶさに報告させていただきながら,狛江市での設置の要望を行わせていただきました。  こういったことにより,松原市長が各担当部,各担当課に指示を出していただき,各部・各課の皆さん方の御努力で,現在,第一小学校の体育館へのクーラー設置が進められていると思っております。  ここは私ども公明党のネットワーク力,こういったもので狛江市の小・中学校の体育館にもクーラーが設置されることになった,このように自負しております。  そして,体育館にクーラーが設置されていないほかの小・中学校への設置に向けて,財政面からの考え方を確認したところ,狛江市の一般財源の負担を考えると,都の補助率引き上げが適用されれば負担が最も少なくなることから,他の7校に対しても設置に向けて時期を逃さないように検討していく,との力強い答弁をいただきました。  3日間の予算特別委員会,限られた時間の中でありましたが,私どもからはこのほかに庁舎設備総合管理業務委託,税総合システム改修委託,地域共生社会推進事業,生活困窮者自立相談支援事業,ひきこもり支援事業,高齢者地域相談事業,福祉避難所,防犯カメラ維持管理費補助金,オリジナルナンバープレート,がん検診,成人肺炎球菌ワクチン,ごみ分別アプリ,陶磁器・ガラス類再資源化業務委託,狛江・多摩川花火大会などなど,事業等の細部に至るところについて確認,推進,そして指摘もさせていただきました。また特別委員会を迎える事前のヒアリングにおいても,多くの事業等,その取り組む姿勢やさまざまな視点や角度から,この予算を構成する大局的,全体的な部分,そして細やかな部分まで,つぶさにチェックをいたしました。  平成31年度狛江市一般会計予算は,松原市長が掲げる「日本一人にやさしいまちづくり」,そして「シビックプライド」を醸成していく確かな一歩,「市民参加と市民協働」を着実に前進させ,そして将来の狛江市のあるべき姿への布石となる予算であると確認することができました。  また,私ども狛江市議会公明党の日ごろの活動を通じて,市民の皆様からお寄せいただいた「小さな声」,こういった要望も随所にちりばめられた予算であります。  よって私ども狛江市議会公明党は,編成替えを求める動議に反対し,原案に賛成いたします。  一言申し添えておきます。今回の一般会計予算原案に反対する政党や会派について,一般会計予算額285億9,800万円の歳出,使い道の中には,社会福祉や高齢者福祉,児童福祉に充てられる民生費,学校教育や文化・スポーツ振興などの社会教育に充てられる教育費,総務管理,税務,戸籍,選挙,統計などに充てられる総務費,予防接種や健康診査などの保健衛生や清掃に充てられる衛生費,道路や公園などの整備や維持・管理に充てられる土木費,借り入れた市債,借金の返済に充てられる公債費,消防や災害対策などに充てられる消防費,商工農業振興や消費者行政などに充てられるその他の支出,これら全てが含まれているのが一般会計予算額285億9,800万円であります。こういった全ての事業が含まれている予算原案に理屈,へ理屈,いかなる理由をつけても,言いわけをしたとしても,全ての事業に反対した,否定したものであり,これは紛れもない事実であるということを申し添えて討論を終わります。 19: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本暁子議員。     〔7番 山本暁子議員登壇〕 20: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 生活者ネット・市民と議会 社民党の意見を申し上げます。  地域公共交通政策について。10年を経過したこまバスだが,さまざまに課題がありながら,その解決を先延ばしにしてきています。既存バスルートと5分と間隔が開いていない運行経路の問題は,小田急バスに運行ダイヤを改正していただかないと解決ができないことがわかっていながら,2年が経過した。予算特別委員会の質疑では,隣接自治体とも連絡するコミュニティバスという市民要望に対しても課題があると言うだけで,市として取り組む気持ちがあるのかが聞かれなかったことは残念である。  こまバスの補助金は,車両費用を除いて運行経費の補助金1,000万円である。広く一般の方を対象にした地域公共交通を担っている交通政策として,予算規模は小規模であるといえ,利用者からの要望は多く,満足度は低いと言える。  また,福祉タクシー券は一般財源で1,200万円を投じているが,利用者にとっては月額2,800円では足りず,利用者の満足度は依然として低い。  以上のことから,こまバス運行10年の今,市として移動外出支援の拡充を視野に入れた公共交通政策を持つべきであり,そのための会議体を設置すべきと指摘・要望する。  和泉多摩川緑地の都立公園化構想について。一級河川沿いで,浸水区域である当該緑地に都立公園をつくる場合,スーパー堤防化は前提とされるのではとの見解もある。予算特別委員会の質疑では,スーパー堤防に関して,構想案や構想にも明記してあるとの行政側の説明であった。しかし,当初の構想案発表のシンポジウムでは触れておらず,都立公園として都市計画変更してからどんな公園にするか考えて決めるという説明が繰り返しなされていたはずである。今回の予算特別委員会の答弁では,市としても整理すべき課題があり,それは東京都としても課題であるとの認識で,新規開通した都道の車道部分を緑地として市内につけかえねばならないことと,緑地の境界が決まっていない,この2つとのことだが,いつまでに調整ができるともわからない状況であるという。  このような基本的な入り口で停滞してしまっている状態,当該地区の住民も不安を払拭できない状態であるのは,市が説明責任を果たしていないからだ。和泉多摩川緑地に都立公園をつくる場合,スーパー堤防が前提となるのかどうか,市民にきちんとした情報提供を行うことを求める。それができないのであれば,市として都立公園化に取り組むことは甚だ無責任であり,担当する職員にも多大な負担を与えるのみになり,そのことは行政として決してよい状態ではないことを指摘しておく。  市民参加について。緑の基本計画改定に際しての第2回ワークショップは,「市民の手で守りつなぐ狛江市の緑」がテーマであった。「市内で守っていきたい樹林地や農地」や「守るために市民ができることのアイデアを出し合う」ワークショップで,狛江の緑の保全について参加者から前向きで活発な意見が出された。  一方,当日資料には,狛江弁財天池特別緑地保全地区の写真が最初のほうに掲載されており,これは資料作成者が東京都特別緑地保全地区としての位置づけを理解していなかったことがうかがえる。よって,話し合いもテーマ以外の保全地区についての間違った情報によると思われる要望も出たそうであり,困惑したという参加者の声もあった。  事前に話し合う課題への情報提供,話し合う範囲などを市民に示し,その上でワークショップに参加していただくという参加方針が欠如していると言わざるを得ない。市民が参加してよかったと思えるようにワークショップの質を担保するために,市民参加,コンサルタント,ファシリテーターなどそれぞれのあり方と,まずもって担当者の事案に対する知識が重要である。  狛江市政では,過去にごみ半減審議会のごみ有料化答申やこまバス検討委員会の時期尚早答申など市民参加での審議会答申提案が生かされなかった事例が幾つかあり,危惧している。和泉多摩川緑地都立公園誘致構想も,市民参加の審議会で地元の意見を聞くべきという提案もありながら,地元の意見を聞くとまとまらないとのことで,地元住民が構想案を知ったのは,シンポジウムのときであった。多摩川利活用に関しても,前期基本計画における「多摩川利活用のルールを定める」と明記されているのは,多摩川河川敷でのバーベキュー問題に対応することであったにもかかわらず,後期基本計画と時を同じく改定された環境基本計画には,多摩川利活用を重点施策に置き,それをもって「狛江市多摩川利活用基本計画」をつくるという流れの中で,毎年ローリングをするというやり方もあるが,駐車場,ドッグランなどに予算を割いて,試行実施と言いつつ整理されないまま事業が継続され,さらに予算が投入される事態となっている。ここには市民参加による計画策定と計画を実施するという姿勢がないと言える。  31年度は狛江市の今後にとって重要な計画が幾つも検討され,また市長も市民参加・市民協働を深化させるとの方針を打ち立てているのであるから,いま一度,市民参加の質を上げるために何ができるか考えていただきたい。予算と時間をかけて取り組むプラーヌンクスツェレ(日本版市民討議)などの手法を用いてのしっかりとした計画策定を強く要望する。  狛江らしい水と緑のまちづくりについては,このまま宅地化が進めば,もとから狛江にある緑が失われてゆき,「武蔵野の原風景をしのぶ」ということが難しくなる。緑化基金が積み立てられていることから,その使い方については,個人所有の樹林地などの買い取りを視野に入れ所有者への聞き取りを含め計画的に進めてほしい。  新たな公害とも言われる香りの害と書く「香害」について。ポスター掲示による周知を評価する。現在も庁舎内でポスターによる周知を行っているが,効果が上がっていると実感している。香り成分である化学物質の過敏症であることが正しく理解されず,日常生活が送れずに苦しむ人々がいることから,今後は市民に向けたさらなる周知を,特に保育園・幼稚園や学校,公共施設内では持続性柔軟剤の使用を配慮するなどの周知とともに,環境計画における位置づけを要望する。  男女共同参画では,狛江高校のアンケートから,家事参加への意欲や育児参加への不安などを読み取り,施策へ生かすとの答弁を評価する。  パキスタンで武装勢力の脅威にさらされながら,子供たちが教育を受ける権利を訴え続け,17歳でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんは,「女子教育に投資すれば,未来を作れる」と述べた。同じく来日している父親でいらっしゃるジアウディン・ユスフザイさんは,3月24日,国際女性会議に登壇,「家庭の中の男女平等」の必要性を訴え,男性の育児休暇義務化を提案した。  日本においても,ジェンダーによる役割分担は,家庭内での育児・介護や家事労働を,対価の要らない労働として主に女性に負担させてきた。ヤングケアラーや育児と介護のダブルケアラーには,最も大きな負荷がかかっているため,背景にある性別役割分業に対する意識改革や家庭内のシャドーワークを顕在化し,平等へ向けた理解・啓発も必要と考える。  多様性を認め合う社会。多様性への理解は,社会全体で大きく進んだと言える。例えば制服については,スカートかスラックスかどちらかを申請して選ぶ形ではなく,ジェンダーレス制服という名前で,性別に関係なく制服を自己決定できるという動きが出てきた。海外ではジェンダー・ニュートラル・ユニフォームと呼ばれる制服がイギリスなどで導入されつつあるが,日本でも制服メーカーが当事者の声を反映して,ノージェンダー制服を開発,さらに宗教や障がいなどさまざまな背景に合わせたボーダーレス制服も考えられている。LGBTだけでなく宗教や身体に障がいのある人も含めてさまざまな背景を持つ人が快適に着用できるデザインが今後ふえてくると予想されるが,それこそが多様性を認め合う学校であり,社会であると言えよう。世田谷区教育委員会は,19年度の新入生向け制服説明資料から男女別の表記をなくした。担当者は,「多様性を尊重する姿勢を示していきたい」と話している。  2018年12月,人気アニメーション「プリキュア」において,初めて男性がプリキュアに変身して話題を集めた。今までも少女向けと言われるアニメーションが「女の子もヒーローになれる」というメッセージを発信することはあったが,今回の「プリキュア」のように「男の子もお姫様になれる」と言い,女らしさ,男らしさにとらわれない,自分は自分らしくいたいという多様性の本質に切り込んでいること,そして幼少期から多様な価値観に触れるという意味で,大きな反響があった。  狛江市においてLGBTフレンドリー施策は,社会理解と空気の醸成を待つという姿勢であったと思うが,このことは人権問題として捉えるべきで,差別や偏見を許さないために行政としてできることは多い。  レインボー宣言に始まり,パートナーシップ宣誓制度,啓発リーフレット,賛同する企業,店舗,団体,個人に向けたアライ──これは応援する人という意味ですが──ステッカーの作成,相談窓口,居場所や交流事業,サポートのためのガイドラインの作成,職員研修と職員向け福利厚生の充実など,先進事例を参考に狛江市として具体的施策への一歩を踏み出していただきたい。  子供を権利の主体者に。警視庁で把握している虐待件数は2018年が最も多い1,384人,そのうち死亡が36人。狛江でも年間約100件の虐待が起きている。家庭という密室の中で子供自身が支配構造と権利侵害に気づくのは難しいため,みずからの権利について学ぶ必要がある。中学校の卒業式での祝辞の中に「義務教育を終えられた皆さん」という言葉があるが,教育を受けさせる義務が保護者にあるという意味であり,子供は義務ではなく権利で学習しているのである。子供が権利の主体者であるということを本人はもとより周囲の大人も知って,地域全体で共有するために,子どもの権利条例制定を要望する。また,通報や警察介入を待つまでもなく,子供自身からの相談に対応できる体制整備が必要だ。さらにDVにおいては,母子一体の支援ができるよう,民間シェルターの委託などによる緊急避難場所の確保が急がれる。2020年世田谷児童相談所からの移管と,狛江における新たな子育て・教育支援複合施設の開設が同時となるため,児童相談行政が滞ることなく行われるよう人員の配置を要望する。  人権擁護の観点で,子どもの生活実態調査集計報告書としてまとめられたことを評価する。例えば就学援助を受けていない理由として,援助が「必要であるが,申請要件を満たしていなかった」と回答した生活困難層が40%。就学援助で支給されている額と実際にかかった額とで差が大きかったのは学用品。また,就学援助制度を知らなかった中学2年生の生活困難層は13.6%。6%から8%の子供が,夜遅くまで子供だけで過ごした経験がある。「約3%~4%の子ども」が,「ほっとできる居場所はない」と回答している。  2018年1月に行われた第7回子どもの貧困対策情報交換会において,経済学者の阿部彩先生は,「貧困は子供から何を奪い,何を諦めさせるのか」に触れ,また,「自治体の貧困率調査や報告書が目的化していないか」と指摘した。昨年,2018年10月から生活保護基準は引き下げられ,生活保護費は段階的に削減されている。一方で,ことし,2019年10月から消費税は増税され,貧困と格差拡大が深刻さを増すことは避けがたい。調査の目的は,今後の子ども・子育て支援施策の充実や改善,「こまえ子育て応援プラン」改定の基礎資料にするとあるが,阿部先生の言葉のとおり,健康や学力,そして将来の希望,これらの人生におけるスタートラインの不利が大人になっても続くことがないように,政策につなげてほしい。  国保会計の法定外繰り入れについては,大幅に削減された理由として,国保加盟者の減少と説明しているが,それほどの減少ではない。それに対し2年続けての値上げの中で,所得ゼロ世帯への削減率を7割から8.5割に拡大することは,暮らしを守り,生きることを支える身近な自治体の姿勢として当然のことであると言える。  マイナンバーを利用したコンビニ交付について。予算特別委員会の質疑の中で明らかになったように,もし仮に,いつでもどこでも証明書を取れることが歓迎されるとしたら,それは一刻を争うビジネスチャンスに応えるということであろうが,法人の税関係の書類は対象となっておらず,まして個人カードでも課税証明はコンビニで取れても,納税証明はコンビニでは取れない。庁舎外交付機でも発行していないというのは,ビジネスチャンスを生かすという看板に偽りありの制度と言わざるを得ない。  さらに重要なことは,今年度から交付税措置もなく,全額一般財源による措置となる。よって,コンビニでの交付は1枚当たり2,180円かかるとの試算で,利用者の数に対して費用が高額であり,他の汎用的サービスを廃止することを前提に予算をかけ続けることは,行政として恣意的であると言えよう。  個人に関する情報が,串刺しにされる番号を政府が個人に振ることは,個人情報の保護に照らして違法である。番号と本人特定できる4情報を結びつけ,特定個人情報として民間活用を推進していく本制度は,当初から個人の財政状況とともに,どんなタレントを持った個人がどこにいるかを権力が特定したい制度であると言われてきた。税徴収の公平性を言うのであれば,法人カードこそ管理すべきであるが,法人は生まれては消えていくので,完全に管理することは不可能である。  もともと中途半端な設計のもとにスタートした制度であり,これ以上,貴重な税金をかけることを認めるわけにはいかない。マイナンバー制度自体を廃止すべきであるが,まずはコンビニ交付を即刻廃止すべきであり,コンビニ交付予算を削除することに賛成である。  以上のことから生活者ネット・市民と議会 社民党は,編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対といたします。 21: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午前10時24分 休憩     午前10時44分 開議 22: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  討論を続行いたします。4番三宅眞議員。     〔4番 三宅眞議員登壇〕 23: ◯ 4 番(三宅 眞議員) 日程第2 議案第4号 平成31年度狛江市一般会計予算原案,編成替えをする動議に関しては反対の意見,賛成の立場から意見を申し上げます。  さて,この編成替えの動議に関して一言申し上げます。  この狛江市におきまして,今後,財源の枯渇が予想され,社会保障費の上昇を抑制する中,この歳出項目を拝見しております。今回,歳入に関しては5,167万円の増額のうち,財政調整基金から4,067万円を繰り入れなさるという御提案でございます。その中で歳出に関しては,確かにこの狛江市8万2,000人の方が幸福になるということで,一人一人に目配せするということでは大切なのかもしれません。  しかしながら,この狛江市は,先ほど申し上げましたとおり,この10年後,20年後を考えまして,今回の予算特別委員会,3日間の質疑でもあったとおり,今後,公共施設の建てかえ,耐震基準のインフラ整備,そういったことも含めまして,貯金が必要でございます。そうした中で例えばこの歳出の中では,1つ,例えば家具転倒防止器具設置助成ということがございます。これは例えば内閣府による平成30年1月の「防災に関する世論調査」でも,国民の皆様からは必要だということがありまして,今回12万円20世帯が,この動議では拡充なさるという意見でございます。そして,ブロック塀,宮城の地震から大阪におきまして,確かに市民の方が被害をこうむるといったこともございます。そうしたことも目配せしないといった意見だと思います。  しかしながら,私が申し上げたいのは,先ほど申し上げましたとおり,この狛江市,財源が枯渇する中,特に防災に関しては,前市長に関して,この家具転倒防止,これをしなかった理由は自助の意識をこの狛江市民の方にも意識していただくということがあったかと思います。しかし,「日本一やさしいまち・狛江」を標榜なさった松原市長へかわられた中で,そうした目配せも確かに必要かと。そして議会対策というのもあるかもしれません。しかしながら,私は総じて,例えばこの介護保険料,この平成30年度,現在5,950円でございます。第一号被保険者5,950円,これは第7期介護保険計画の中の狛江市の基準でございます。しかし,この金額というのは向こう3年間の狛江市の総サービス受給に応じて,そのサービスを享受なさる方を割り返した金額が5,950円でございます。例えば高い自治体もあります。安い自治体もあります。その中で,今回,介護保険料の見直しをなさるというよりも,私は介護の自立という中で,市民の方がより健康寿命を延ばしてくださる。こういった施策に充当するべきだと。そういったことで私は今回の日本共産党狛江市議団の動議に関しては,明確に反対いたします。  さて,賛成に至る理由を予算特別委員会3日間の中で質疑された内容に関して大きく3つのことを申し上げます。  1つ目でございます。今回は,管理職を代表して,教育部長から御答弁をいただきました。質問はこの新しい息吹,新機軸といったものをこの狛江市,過去にどういう問題意識を持って取り組まれていたかということを教育部長に伺いました。御答弁では平成15年の「狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例」を,今の松原市長が管理職時代に法制担当として担当されたという中で,参加条例の前文に「新しい風」という文言をめぐって一悶着があったというお話を頂戴いたしました。当時の松原さんは市民協働課長としてでございます。この参加条例の前文の「新しい風」というのは,結局たどり着いたわけでございますが,新しい社会の動きを察知し,市民と行政が対等な立場の協働で積極的なまちづくりを進めるということでもございました。この新しい風が教育部長の行動原理になったというお話でもございました。  私は,この新たな事業のチャレンジに若い職員を巻き込んでいただくこと,そして成功体験を共有し,創造性やチャレンジ精神を喚起するきっかけになったというお話にすごく感銘を受けました。向こう10年,20年の中でこの狛江市が世の中から置いてきぼりを食わないような新しい芽が,この狛江市にも必要だということを私は確認できたわけでもございます。  そして,その総括では,道路の話にも言及いたしました。例えば道路の補修状況,市内の幹線道路,118キロあるそうでございますが,市道でございます。その道路の路面状況のランクづけ,例えば交通事故,こうした危険性有無の把握はどうなっているかという質問をさせていただきました。この中で,割愛いたしますが,1つ,平成30年に狛江駅南口の市道において,歩行者と自転車の出会い頭による人身事故がございました。その話は予算特別委員会の中で話した話でございます。  御答弁では,通常,個別の物件については,民有地所有者がセットバック部や隅切りを確保した場合は,狛江市が側溝や舗装を整備することは行っていませんが,市と民有地所有者の意向が合致した場合においてはその限りではないという御答弁でございました。当該交差点においては,地域の方を通じて話をしており,見通しを確保する目的で民有地所有者が隅切りを確保していただけるのであれば,市としても積極的に整備していきたいという御答弁でもございました。一言申し上げます。  大きく2つ目の話でございます。3つ目のうちの2つ目の話を申し上げます。市税の話でございます。市民税の話でございます。  御答弁では過去3年にわたる平成27年,28年,29年の納税者の推移,納税義務者の推移ということ,平成27年4万1,307名,それが4万2,325名,4万3,145名,そして平成30年度の納税義務者数は4万4,500名,昨年度より3%程度の伸びを見込んでいるというお話を確認できました。その中でその納税義務者の所得水準別の傾向というお話も伺いました。その中身が大事です。課税標準額で700万円から1,000万円超の高所得の納税義務者数がこの狛江市では伸びが大きくなっている。即ち富裕層がふえているという実態が浮き彫りになりました。  私がこの予算特別委員会の中で言及したかったのは,例えばこの狛江市のふるさと納税の出っ込み引っ込みでございます。当然東京都内の自治体であります狛江市は,非常に影響額が多くなっています。その金額,今回1億3,000万円という見込みでもございます。その中で私が言及したかったのは,これは無理な話かもしれませんが,例えば市民の皆様が市民税を納付した後に市長からお礼が届くという文化を,狛江市に根づく納税義務者の啓蒙,税金を納めるという意識を私は啓蒙するために市長の謝辞,お礼の辞ということをお願いしたわけでもございます。  御答弁では,市民へ送付される市民税納付完了通知書等で,市長名で市民へ納税の感謝を記入,謝辞を記入することを要望しました。その経緯は先ほど申し上げました,例えばふるさと納税,泉佐野市から狛江市に,泉佐野市長名でお礼が届きます。泉佐野市にどうも寄附してくださってありがとうございました。そういう意味で,日本人は,サラリーマンは特に税金に対する意識が希薄であります。私は27年間,広告代理店,民間企業にいまして,会社が全てやってくれました。その中で5年前から武蔵府中税務署に行って,私は税金をやることで市の税金というのは,こういうふうに使われているということが自分で自覚できたわけでございます。  ただし,狛江はベッドタウンでもございます。その中でそうした市長からの手紙が届くということで,市民の方に税金を納めるということを啓蒙していただきたいということをお願いしましたが,どうやらなかなか難しいという御答弁でもございました。理由は,給与所得者は給与から特別徴収されている方が多く,市から事業所へお送りする「特別徴収税額の決定・変更通知書」を給与支払い担当部署から手渡していただく形となっており,市から直接通知を送ることはしていないが,課税者に対し納めていただく税金の使い方をお伝えしたり,自治体への納税を意識していただくことは大切なことと認識しているという御答弁をいただきました。簡単に申し上げますと,サラリーマンは市から直接でなく,会社から来るわけでございます。ただし,やり方はあると思います。引き続きこの辺はお願いしてまいります。  そして,最後大きく3つ目の話,これも予算特別委員会の中で話した話でございます。先ほど予算特別委員会の中で話していない話も多くありましたが,私は予算特別委員会の中で話した話を申し上げます。  歳出での中で介護の話,介護職員研修受講費助成が今年度から創設されたわけでもございます。私は厚生労働省の2025年に向けた介護人材に係る需給推計,平成27年の資料でございますが,38万人不足という実態に関して,この狛江市はバックキャスティング思考で将来に向けてこの狛江市における介護人材の不足はどうなっているかということを,過去の一般質問でも何回にもわたって質問してまいりました。しかし,その中で過去の狛江市は基本的にはゼロ回答でした。しかし,今回の予算特別委員会では御答弁いただきました。  厚生労働省が公表している第7期介護保険事業計画に基づく介護人材の都道府県別必要数では,東京都において2025年度に3万4,665人の需給ギャップが生じると推計されているという御答弁を頂戴いたしました。そして,平成29年度末の東京都の要介護・要支援認定者数に占めるこの狛江市で割り返した要介護・要支援認定者数の割合を用いて推計すると,この狛江市では,平成37年度に介護人材の不足が235人生じるという御答弁でもございました。これに関しては数字ですので,あくまでも数字ですが,それに関して行政計画を立てるバックキャスティング思考が必要であります。フォアキャストではなくバックキャスティング思考でやることでないと,途中で軌道修正を余儀なくされます。ということを私はこの狛江市にも申し上げているわけでもございます。  さて,ここで総括的に皆様にお話し申し上げます。  この狛江市は,先ほど申し上げましたとおり,現在,市税はふえ,歳入も比較的安泰でもありますが,その中で将来予測というものを常々意識した財政運営をする責任というのは我々狛江市議会議員,平成30年度,31年度の今いる我々が決めなくてはいけないわけです。皆様方にもお子さんやお孫さんがいるということ,彼らが安心して,この狛江市に帰ってきたときに安らげる環境になるということが,我々市議会議員の立場ではないでしょうか。そうしたことを含めまして,私は今回の平成31年度予算に関して,一般会計に関しては賛成の立場から討論いたします。  最後に一言申し上げます。  本一般会計当初予算はこの市役所職員の方,お一人お一人が積み上げた286億円であります。予算には職員さんが「こうしていきたい」という熱意が反映されていると思います。その思いを酌み取りまして,私は平成31年度一般会計当初予算原案に賛成し,編成替え,組み替え動議に関しては明確に反対いたします。  以上でございます。 24: ◯ 議 長(小川 克美議員) 5番山田たくじ議員。     〔5番 山田たくじ議員登壇〕 25: ◯ 5 番(山田 たくじ議員) 山田たくじでございます。狛江市平成31年度一般会計予算原案について,意見を申し述べさせていただきます。  最初に,編成替え動議が出された予算案については,部分的には検討に値するものもありましたけれども,セットとして見た場合に,大方の市民の納得を得られるものではないと判断しまして,これに反対し,一般会計予算額285億9,800万円となる平成31年度一般会計予算原案に賛成いたします。  昨年度の一般会計予算に関する討論において,私は4つの点を前市政の功績として挙げさせていただきました。1つは,「中期財政計画 財政規律ガイドライン」の導入,2つには,総花的であった「狛江市公共施設再編方針」を,選択と集中の考え方に基づき見直しをかけた点,そして,3つには,国や都の補助金の積極的な活用,4つに行政財産の活用,民間活力導入でした。4つ目については,今後はPPPやPFIといった手法の検討もしなければならない場面が出てくるでしょうと指摘をさせていただきました。  予算特別委員会でも申し述べさせていただきましたが,本予算は松原市長になられてからの最初の予算組みとはいえ,実質的には後期基本計画の最終年度であり,6つの重点プロジェクトはそのまま受け継ぐ形ですから,本当の意味での松原色を出すのは来年度予算からということになりましょう。  そこで,松原市長がまだ市長でいらっしゃらなかった昨年の3月定例会で指摘をさせていただいた国連の持続可能な開発目標,SDGsのバックキャスティング思考,そして広域行政への取り組みについて,この2つは今後も引き続き肝要な点であると思料いたしますので,再度述べさせていただき,引き続きの御検討をお願いしたいと思います。  国への過度な依存を断ち切り,自立した自律的な財政を追い求める,またそれをできるだけ公共における経済合理性と市民参加の民主性を調和させながら追い求める。そういうことを踏まえた上で,2019年度予算を評価させていただくと,引き続き「中期財政計画 財政規律ガイドライン」を遵守するという予算だということが確認できましたので,財政健全化の視点からは合格点ということになるのだと思います。ただ,留意すべきは,平成31年度予算から市債の借入額が元金償還額を8年ぶりに上回り,市債残高も増加に転じようとしております。潮目が変わってきているということです。これをどう考えるかです。やはり社会保障費の伸びを抑え切れないということがあるのだと思います。  ここであえて指摘させていただこうと思います。昨年度予算討論でも要望させていただきましたし,今回の予算特別委員会でも再度質問させていただきましたが,バックキャスティング,三宅議員の討論にも出ておりましたけれども,ぜひともこの考え方にトライしていただきたい。そのためには10年後,20年後の狛江市財政の姿がどうなっているのかというシミュレーションが欠かせないのです。当市も全くやっていないわけではなく,これはお断りしておかないといけないと思うわけですが,向こう3年間の財政見通しの中での収支不足の予想は出しておられます。しかし,スパンが短過ぎます。  どういうイメージかと申しますと,武蔵野市では,以前,議会の場でも紹介させていただきましたが,財政シミュレーションを平成57年度(2045年度)までやっています。今後の生産年齢人口の減少による歳入減及び老齢人口の増加による社会保障関連費用や公共施設の更新費用等の歳出増が予測される中で,平成38年度(2026年度)までは基金残高はふえるが,それ以降は減少に転じ,平成52年度(2040年度)には基金がなくなり,平成57年度(2045年)には累積で369億円の財源不足となることを予想しています。これはやはり狛江市としてもやっておかなきゃいけないですし,市民の皆さんにもお知らせしておかなきゃいけないことなんだと思います。  では,もう1つの行政の広域連携のさらなる発展・深化について述べたいと思います。  平成28年3月,第31次地方制度調査会が出した「人口減少社会に的確に対応する地方行政体制及びガバナンスのあり方に関する答申」ではこう述べられています。長くなりますが,引用させていただきます。
     「三大都市圏は,国際競争が激化する中で,日本全体の経済を牽引する極めて高次な都市圏域である必要がある一方,総じて出生率が低く,地方圏を上回る急速な高齢化の進行や,単独世帯の高齢者が急増することが予想される。  加えて,人口急増期に集中的に整備した公共施設の老朽化が進み,一斉に更新時期を迎えることが予想される。  特に,郊外部においては,生産年齢人口の減少や急速な高齢化に伴い行財政運営上,深刻な状況が予想されることを強く認識する必要がある。  以上のように,人口減少がもたらす影響は,三大都市圏においてより急激であり,より厳しい状況に直面する。  しかしながら,三大都市圏においては,上述のような危機意識が十分であるとは言えない。三大都市圏が,国際的な競争力を保ちつつ,生活環境を改善するためには,三大都市圏が圏域として人口減少社会にどのように対応するかを検討する必要がある。  現在,九都県市首脳会議や関西広域連合といった既存の枠組みが存在するが,これらの枠組みも活用しながら,三大都市圏の地方公共団体が共同して,三大都市圏における人口減少社会への対応を検討すべきである。」。  「人口減少社会に的確に対応するためには,三大都市圏の中で協力体制を構築しつつ,市町村間の広域連携を適切に行うことが求められる。  三大都市圏は,地方圏よりも交通機関が発達しており,他の市町村との役割分担を大胆に行って,他の市町村と相互補完関係を築きやすい。三大都市圏の市町村においては,メリハリの効いた市町村間の広域連携が行われることが期待される。また,三大都市圏においては,地方圏に比べ,市町村合併が進んでおらず,市町村間の広域連携をより進めるべきである。  三大都市圏は,規模・能力は一定以上あるが昼夜間人口比率が1未満の都市が圏域内に数多く存在するため,地方圏のように,核となる都市と近隣市町村との間の連携ではなく,水平的・相互補完的,双務的に適切な役割分担を行うことが有用である。  広域連携は自律的に調整されていくことが基本ではあるが,現状においては,三大都市圏において水平的・相互補完的,双務的に適切な役割分担に基づく広域連携が十分に進捗しているとは言いがたい。  公共施設等総合管理計画の策定や市町村の境界における福祉サービスのあり方等の議論をきっかけに,水平的・相互補完的,双務的に適切な役割分担に基づく広域連携を進めることが有用である。  人口減少がもたらす影響は三大都市圏においてより急激であり,より厳しい状況に直面することから,三大都市圏の都道府県は,市町村に対し的確に助言や支援等を行い,広域自治体として,市町村間の広域連携を積極的に推進すべきである。」。  この広域連携という視点で言えば,前市長は,大規模災害発生時の相互応援のため,就任以来,他の複数自治体と災害時相互支援協定を結んでこられました。これは,いざというときには,行政コストを引き下げる「保険」のようなものだと捉えています。また,多摩川の流域自治体との交流は観光から始まり,今後の他分野での連携のきっかけとなる活動だと思います。国分寺市とは,ラグビーワールドカップをきっかけにオーストラリアとの交流をともに進める方向に動き出したと聞きました。これも将来的に他分野への協力へと発展させていただきたいと思う次第です。  また,平成24年末に総務省が全市町村を対象に実施した「市町村における事務処理の現状や今後のあり方に関する調査」についてのアンケートでは,中長期的な方向として,全体の市町村の46.9%が「周辺市町村との共同処理」を,33%が「処理が困難な事務について都道府県が処理」を選択しています。一方で「市町村合併による行財政基盤の強化」を選択した割合はわずか5.4%でありました。  そして,周辺市町村との共同処理,都道府県による処理を検討する必要がある事務については,市町村との共同処理を検討する必要がある事項は,「ごみ処理」「消防・救急」「観光」などが多く選択されたそうです。  また,都道府県による処理を検討する必要がある事務には,「後期高齢者医療」「文化財」「生活保護」などが多く選択されたそうです。  そして,税の徴収,国民健康保険,介護保険,障がい者福祉は,周辺市町村との共同処理と,都道府県による処理を検討する事務の双方に必要があるという事務に選択されています。  特に「周辺市町村との共同処理」は,選ばれた理由の多くが,「財源の不足」「人員の不足」であり,「処理が困難な事務について都道府県が処理」とした理由は,周辺市町村との共同処理を検討する必要がある理由と比べて,職員の専門知識の不足が多く挙げられていたそうです。「処理が困難な事務について都道府県が処理」の回答数が最も多かった「国民健康保険」は,既に東京都においては,平成30年4月より都が財政運営の責任主体となり,安定的な財政運営や効率的な事業の確保等の国保運営に中心的な役割を担い制度を安定化させることになりました。また,後期高齢者医療については,既に東京都内全区市町村が加入する東京都後期高齢者医療広域連合が運営主体となっています。  今後は残る「税の徴収」「介護保険」「障がい者福祉」のような分野でも,行政の広域連携の必要性・可能性を検討していく必要が出てくることが予想されます。  他の自治体に目を転じれば,例えば職員の専門知識の不足が共同処理を検討する主な理由として挙げられている「税の徴収」では,一部事務組合としての滞納整理機構がありますし,人員の不足という観点からは,例は少ないですが,固定資産税における家屋評価の広域化として,比準評価を導入した静岡県磐田市や横浜市のような例もございます。比準評価については,業務の効率化,簡素化,コストの削減,評価の適正化や均衡化が図られるとされる反面,さまざまな課題があることも確かです。  さらにやはり人員の不足,専門知識の不足に加え,財源の不足が共同処理の主な検討理由とされている介護保険の分野でも狛江市が今そうであるように,市が保険者であるのが当たり前とせず,広域連合を目指す動きがあってもいいわけです。福岡県では,介護保険の制度発足当初より県下33の市町村が介護保険広域連合を形成していますし,大阪府では,「介護保険の広域化の検討について」ということで,介護保険制度の安定的運営を目指して検討がなされております。この場合には,広域化することにより財源の安定が図れる反面,要介護認定,保険給付や福祉サービスとの連携等,こういった分野は狭い範囲でやるほうがきめ細かな運営ができるという相反する面を持つため,バランスをいかにとっていくかということが肝要となってくる点でございます。  次に,この討論の中では,平成31年度予算はもちろんですけれども,それ以降の狛江市の財政のあるべき姿を考える上で,考える材料を与えてくれる2つのことに少し触れさせていただきたいというふうに思います。  まず1つ目です。先週,ヨーロッパではEU首脳会議で英国のEU離脱を4月12日まで2週間延期する決定が下されました。英国のEUからの離脱,いわゆるブレグジットについては,日本企業への影響等が語られることが多いのですが,日本と英国の地方財政という視点から見たとき興味深いことがあります。日本は超高齢・少子化という環境下で,社会保障費が年々歳々伸び続け,扶助費(民生費)の割合が高まっています。経常的な収入でどの程度経常的な経費を賄っているかの比率である経常収支比率は,多くの自治体で90%を超えて高どまりし,財政は硬直化しています。さらにこれからは公共施設の更新費用がのしかかってまいります。二,三年以内に再び早期健全化団体が登場するのではないかという識者もいらっしゃいます。  他方の英国,こちらはもっと事態が深刻だと言います。リーマンショックからの立ち直りのため,保守党のキャメロン前政権のもと,英国政府は地方への補助金を2010年度からカットしてきました。これまで実に4割以上の補助金がカットされたというのですから,すさまじいものです。  それに加えて今回英国がEUを離脱することになれば,EUから経済的・社会的不平等を軽減するために英国内の自治体に直接支払われていた補助金がカットされる懸念があると言います。皮肉なことにこの資金で大きな恩恵を受けてきたイングランド北東部等の地域が離脱に多く投票したそうです。年度中に資金ショートし,ごみ収集,道路清掃,図書館等の閉鎖等,行政サービスに支障を来す自治体が出始めたことを受け,ロイター通信は,今月頭にメイ首相がこうしたEU離脱派の地方自治体に16億ポンド,日本円で約2,300億円相当の基金を立ち上げることとしたと報じました。同基金のうち,イングランド北部の地方自治体が半分以上の10億ポンドを受け取り,残る6億ポンドについては全国の自治体からの申請を受け付けるそうです。これについて労働党は,「新たな基金はブレグジットのための賄賂だ」というふうに批判しているそうです。  こうした状況,基金を立ち上げる前の英国の状況を見ると,日本は政府が地方財政計画のもと,地方が資金ショートしないようにしていて,一見温情的だと感じるかもしれません。しかし,果たしてそうでしょうか。事はそう単純ではないかもしれません。現世代に限ればそうとも言えるかもしれませんが,結局は国の借金をふやし,将来世代への負担をふやしているとも言えます。現世代に痛みを引き受けてもらおうと割り切っている英国と,声を出せない将来世代に負担を押しつける日本とも言えないでしょうか。一体どちらが賢明なのでしょうか。  この話題は,国がどのような方針で地方自治体と向き合おうと,狛江市としてはやはりできるだけ自分の足で立とうという自立の哲学がないといけないということを我々に考えさせてくれる話だと思って,きょうは紹介させていただきました。狛江市はどちらの姿を選ぶべきなのでしょうか。  もう1つは,公共経営のこれからを考えるときに,昨年の決算特別委員会でも触れさせていただきましたが,NPSまたはNPGと呼ばれる新公共サービスというものがございます。公共サービスに市民の参加を得て市民満足度,市民納得度といったものを上げていく流れが,世界的には先進的にあらわれています。民間活力,効率・成果志向の仕組みを導入するNPMの考え方と手法の一歩先を行く考え方です。世界の先端の公共経営を進めるには,狛江市の場合,この両方を同時に追求していけないところがあると考えています。  新しい公共サービス,NPSの場合,行政と民間という二分の考え方ではなく,そこに第三セクターが入り,三分した,ないしは相互が入りまじった関係となります。ここでいう第三セクターには,NPOやボランティア団体に限らず,広く市民や地域コミュニティーなどもかかわり,行政との協働,まさに松原市長が大事にされようとしている市民参加と市民協働が大きくかかわってまいります。  そこでは単に市民や地域コミュニティーに予算の一部の使い方を決めてもらうというだけでなく,市民や地域コミュニティーにも行政と同様のアカウンタビリティー(説明責任)が求められる部分が出てまいります。それを担保するのが市民等の側の討議の重要性ということであります。市民の側も討議を重ね,しっかりとした意見を持って意思決定にかかわる。  今,こうした討議民主主義による市民参加の実践は,「市民参加型予算」と呼ばれ,世界的に広まっているといいます。ある識者によれば,世界で3,000を超える地方政府で市民を予算編成に参加させているそうです。もともとこの「市民参加型予算」は,1989年,ブラジルのポルト・アレグレで始まったと言われ,住民に市の予算の一部を託し,こんなふうに使ってほしいという提案を受けて予算を執行するプロジェクトを,最終的には住民投票で選ぶ仕組みです。具体的には自治体の予算の中から職員の給与や市所有の施設の管理費等,市政の運営上どうしても必要とされる義務的経費を除いた残りの部分に関して,自治体の予算配分を自治体職員ではなく,その自治体に住む住人が決定する制度と言いかえることもできます。  そこで調べてみますと,市民参加型予算で持続可能な都市を目指すフランスのパリ市の事例を見つけました。  パリでは約1カ月のプロジェクト募集期間を設けた後,3カ月をかけてアゴラと呼ばれる市民集会,ワークショップなどを市民の関心や参加を喚起するため,市内100を超える場所で開催するそうです。これにはパリ市民,議会議員,行政職員等が参加し,市民参加型予算の仕組みや,これまでに出されている提案内容を知るための集会,また同じ場所やテーマを対象にした複数の提案をまとめるためのワークショップを開きます。これと並行して市では職員が7カ月間かけて提案プロジェクトが公益に資するプロジェクトか,市の管轄権内の事業か,予算内で実現できるかを検討していきます。当該審査を通過した提案に対し,実際の費用を見るためフィージビリティテストが行われるそうです。その上で実現可能とされたプロジェクトは学識経験者,行政職員,専門家,市内の各種市民組織の代表,市民から成る委員会にかけられ,ここで住民投票の対象となるプロジェクトの候補リストが選定されるという運びです。最終的にはパリ市全体を対象とするプロジェクトについてはパリ市長が,20ある区レベルを対象としたプロジェクトについてはそれぞれの区長が決定して,住民投票にかけるプロジェクトを決めるそうです。  2015年の場合,提案されたプロジェクトの分野としては,多かった順にトップスリーが,「住環境の整備」25%,「環境」15%,「移動・交通」14%だったそうで,「住環境の整備」では,セーヌ川岸の遊歩道の整備や親水設備の設置を初めとした公共空間の整備に関するものが多く,「環境」ではリサイクル,エネルギーや緑化,都市農業,環境に優しい行動などの幅広い提案もありましたが,具体的な場所を提示した屋上や壁面の緑化に関する提案が特に多く見られたそうです。  また,「移動・交通」については,車を減らし,自転車や歩行者に優しいまちづくりへの取り組みに関するものが大半を占めていました。住民投票の結果,選ばれたプロジェクト分野はトップスリーが「移動・交通」40%,次いで「環境」38%,「連帯(ホームレス支援)」ですが,これが34%で,第3位だったそうです。  もう1年,2016年には提案のほうが多かった順に,「住環境の整備」「環境」「移動・交通」で,2015年と同じ分野が同じ順位でトップスリーだったそうです。それに対して住民投票の結果は,割合・順序は不明ですが,環境,循環型経済,ホームレス支援,この3つが選ばれたそうです。  12月には決定されたプロジェクトの予算が議会の承認を受け,その後,正式な市の事業となり,提案者も実施チームに迎え入れられるそうです。  その後,各プロジェクトは平均で1年半ほどかけて実施され,その進捗状況はホームページで随時チェックができるという仕組みになっているようです。  パリでは年間予算額のうち約18%が建物や道路・公園といった公共の場の建設や改修などに使われる「投資予算」で,市民参加型予算にはこの投資予算の5%が割り当てられているといいます。  この市民参加・市民協働による市民参加型予算というもの,識者によれば,この討議とセットになった市民参加型予算というものは,まだ日本では実施している自治体はないそうです。狛江でこういうことができないかという提案なんですけれども,やはりここには大きなハードルがあって,首長さん,また我々議会との関係をどう考えていくかということが大きくあります。  しかしながら,多様化する市民ニーズに応えるために,代表制民主主義を否定するのではなく,それを補完するツールとして,このような仕組みを構想するということが必要ではないかという問題提起であります。  いわゆる個人市民税を支援したいNPO,ボランティア団体,市民活動団体に寄附できるとする千葉県市川市の1%条例というのがあります。これも導入の目的というのは,市川都民と呼ばれる,千葉県の一番西に位置している市川市です。市川都民と呼ばれる方に,市川市は納税者意識の喚起,市政への関心の喚起,それから市民活動の活性化,地域コミュニティーの復活,リタイアを次々とされてくる団塊世代の地域への迎え入れ,こういった複数の課題を解決する1つの手段としてこういう制度をつくった,条例をつくったということを知りました。狛江でもこういうことをこれから考えていくときが来ているのではないかということです。  本日は今後の検討課題として,国連のSDGsを意識したロングスパンで財政を捉え,バックキャスティング思考に基づく自治体経営,それから自治体間の広域連携,さらには狛江市財政の自立の問題,市民参加型予算を提案させていただきました。ぜひとも松原市長のもとでは,市民の皆様に単年度予算はもちろんですけれども,今後,10年,20年先の狛江市を展望した材料を御提供いただき,本当の意味での安心につなげていただくとともに,これから先,市民参加・市民協働のもとにこのまちをつくり上げているという実感を一人でも多くの市民に感じていただけるようにお願いをいたしまして,私の討論を終わらせていただきます。 26: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野芳子議員。     〔6番 吉野芳子議員登壇〕 27: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 今の山田議員の討論,本当に感銘を受けました。本当に聞かせていただいてありがとうございます。  それでは,吉野芳子の討論を始めさせていただきます。日程第2 議案第4号 平成31年度狛江市一般会計予算についての討論をいたします。  平成31年度予算は,松原市長になって初めての予算となりますが,平成31年度の予算額は,285億9,800万円で,前年度より1億9,200万円,0.7%増額となっております。平成31年度の予算の特徴としては,子育て支援の充実を図る予算であるとのことです。具体的な内容として,これまで取り組んできました保育園の待機児対策を継続するとともに,小学生の放課後対策として学童クラブの待機児解消にも取り組み,4月開設の北部地域の子育て拠点施設として整備した「こまっこ児童館」では,これまでの児童館機能に加えて中高生の居場所となるスペースを新たに確保し,福祉と教育の連携による乳幼児から学齢期までの切れ目ない支援を行うための子ども家庭支援センターと,児童発達支援センター,教育支援センターの機能を有した子育て・教育支援複合施設の整備,一時保育の定員の拡大やひとり親家庭の相談体制の充実,新生児の聴覚検査費用の一部助成など,子育てしやすいまちづくりを進める決意が見られ,大変大きな成果が期待できます。  市長が所信表明で述べられた「持続可能な自治体として,中長期的な視点を持った財政運営に努めます」とは,具体的にどのようなことでしょうか。  平成24年度に中期財政計画を策定し,それ以降,財政状況は一定の改善方向に向かっていますが,現在,社会保障費の増加などにより,厳しい財政運営であることは変わりなく,将来的には人口減少と高齢化の進展により,さらに厳しくなることが見込まれます。そのような中で,現在の交付税制度においては,臨時財政対策債を発行可能額の全額を借りるようにすれば,当該年度としては,行政サービスの拡充なども可能になるかもしれませんが,そうした場合には,財政状況は改善には向かいませんし,また,将来世代に負担を残すこととなります。また,学校施設の更新時期を迎えますと,多額の整備費用が必要になります。財源の多くを地方債の借り入れで賄わなければなりませんが,その後の公債費が一定程度ふえても,財政運営に支障を来さないよう,学校施設の更新時期までに市債残高を削減していく必要があります。また,できるだけ借入額を抑えるためにも,基金を積み立てておく必要があります。将来的には全国的な人口減少と高齢化の進展により制度的に変わったり,行政サービスのあり方も変化し,人口構成の変化により公共施設のあり方も変わるものがあるかもしれません。しかし,現時点において,想定できる先を見据えた健全な財政運営が,持続可能な自治体としての中長期的な視点を持った財政運営であると考えておりますとの答弁には,心から賛同できます。  また,縮小型まちづくりについて理解を求めました。長期的展望に立って,財政状況や市民ニーズの変化に対応できるよう,将来の転用を見据えた施設や複合的・一体的な施設の整備等も検討していくなど考えているとのこと,より一層,効果的なまちづくりの推進を求めます。  2025年まであと6年,地域包括ケアシステムの構築の進捗は大きな関心事と言えます。2015年春創設した機能強化型在宅療養支援診療所「すまる在宅クリニック」の貢献は顕著で,狛江でも在宅医療が目に見えて充実されてきていると感じます。市民の安心につながっています。在宅医療において積極的役割を果たす在宅療養支援診療所は,関東信越厚生局への届け出状況によると,狛江市では平成31年1月1日の時点で市内6カ所となり,着実にふえている,このことは心強い限りです。東京都の推計では,狛江市の2025年の訪問診療の必要量は2013年の約1.5倍と見込まれていることから,訪問診療を提供する診療所の確保が重要な課題であるとのことです。  新たに「終活」という言葉も生まれる中,多死社会においては,慎重かつ適切に在宅でのみとりに取り組むべきです。本人の気持ちや意思を尊重し,望む場所で治療を受けながら,自分らしい暮らしを人生の最期まで続けられる環境の整備を推進してください。  認知症については,超高齢化,介護人材の不足,家族介護の限界などを考慮すると,早期発見,早期対応といった対策を進めるだけでは対応し切れないと思います。認知症になっても大丈夫な地域づくりを加速して構築すべきではないでしょうか。方策としてはユマニチュードや新たな認知症の捉え方と有効な接し方もあり,また,藤沢モデルとして株式会社あおいけあの実践など学べることは多くあることを指摘しておきます。  狛江市でも,認知症になっても大丈夫な地域づくりを推進するための市民向け講座などを開催することを要望いたします。  市民が自助・公助の意識を高めることは,効果の高い防災対策であることは疑いの余地のない事実です。市民が防災・減災について学ぶ防災講演会として,防災カレッジを開催しており,多くの市民の方に関心を持って参加できるよう,講演テーマや開催時間などを考慮しているほか,今年度は女性と乳幼児とその保護者・障がい児・アレルギー患者の視点で考える防災講演会を実施するなど,子育て世代など幅広い市民の防災意識向上に取り組んでいることを評価いたします。  被災地や被災者の体験談から学ぶことはたくさんあり,自宅,体育館,公共施設などの避難所だけでなく憩いの場,交流の場など広い意味での居場所が必要です。市内にある銭湯との連携・協力は一つの有効な方策だと考えます。26市中8市が災害時の協力に関する協定を締結しており,主な協力内容は,避難者の自宅の風呂が使用できない被災者への入浴支援ですが,狛江市でも銭湯との協力・連携の内容を検討し,速やかに協定を結ぶことを要望いたします。  市内で交通事故など,危険性があると思える箇所については,現地の状況確認を行った上で,迅速な対応をお願いいたします。また交通ルールの周知徹底などソフト面も先進的な取り組みを参考に,工夫して進めてください。  空き家などの利活用は,狛江市では進んでいるとは言えない状況で,大変残念です。どの世代も気軽に集える居場所を求めていますが,狛江市市民活動支援センターの機能を生かし,空き家等を利用した居場所をモデルケースとして立ち上げることを提案します。所有者アンケートの有効な活用にも期待しています。  ごみ減量や分別に関しての市民啓発や新たな取り組みが必要です。世界的には,二酸化炭素など温室効果ガス削減の国際枠組み「パリ協定」が2016年に発効して以降,脱石炭の流れは加速しています。また,若者たちも週に1回学校を休んで政府などに地球温暖化対策の強化を求めるデモなどの行動も話題になっていて,プラスチック汚染の深刻さも看過できません。今後の廃棄物処理計画の策定がこういった課題解決につながるように期待します。  ごみ減量の新たな取り組みとして,市民の関心が高く誰でも簡単にできる小型生ごみ処理器「ベランダdeキエーロミニ」のモニター募集の実施を評価します。ごみ分別や市民啓発として,ごみ分別アプリや「こまeco通信」,ごみ減量ポスター・標語コンテスト実施の施策は重要です。継続的で地道な啓蒙活動こそが環境負荷低減のための力になると確信しています。ごみ減量に関する市民啓発を行うに当たり注意しているのは,生活の中で無理なく継続して取り組めるような多くの取り組みを紹介することとの答弁には賛同するものです。  若者支援は喫緊の課題だと思います。これを軽んじれば,生産年齢人口等の統計も信頼できず,無意味になるといったことになるからです。  住民基本台帳登録者から無作為に抽出した満18歳以上から39歳の市民1,000人としたアンケートでは,計263件集まり回収率は26.3%となりました。ひきこもり,就労等の課題を抱える若者の割合が見えてきたとのこと,まずは実施の意義を評価します。8050問題,長期化・高齢化するひきこもりの問題,経済的困窮,滞納,借金など,金銭や債務の問題等,枚挙にいとまがないほどです。今後は狛江独自の支援策を展開するように求めます。  狛江市では,「狛江市総合的な主権者教育計画」が2018年3月に策定されました。主権者教育アドバイザーには林大介さん,策定検討委員会のメンバーも大変充実していました。  答弁によると,本計画の狙いとしては,「主権者教育について,単に選挙や政治について学ぶといった考えではなく,「社会的意思決定を学ぶこと」と幅広く捉え,考える力や判断する力を醸成することにつなげる。」として,「社会の中には時には自分の意見と対立するようなさまざまな意見があることを認識する中で,多数決による合意形成を図るという社会における民主主義のプロセスを学ぶことを意図しているもの」で,社会の出来事をみずから考え,判断し,主体的に行動するとともに,異なる意見に耳をかす姿勢を探求するものであると考えているとのこと。前例のない計画策定を果敢に取り組み,未来を担う子供たちへの大切な贈り物になったことに敬意を表します。  市民食堂は,利用者アンケートの結果を生かした改善を要望します。狛江市市民活動支援センターは,市民周知が進んだことに対し一定の評価をするとともに,さらに使いやすいセンターを目指し,備品の充実や休館日の変更,センターでの飲食を可能にするなど,市民ニーズを把握し,利便性向上に努めてください。  昭和44年に始まった敬老金については,時代に合った将来を見据えた制度に見直す必要を強く指摘しておきます。  大変厳しい不安で不透明な時代,将来世代に責任を持つという意思を示したこと,また新市長の提唱する「シビックプライド」,「人にやさしいまちづくり」など新たな決意のもとに展開される新たな多くの取り組みに期待します。  以上を申し述べ,予算組み替え動議に反対し,本予算原案に賛成する討論といたします。 28: ◯ 議 長(小川 克美議員) 8番太田久美子議員。     〔8番 太田久美子議員登壇〕 29: ◯ 8 番(太田 久美子議員) 平成31年度狛江市一般会計予算について,太田久美子の意見を申し上げます。  平成31年度の狛江市の予算は,松原市長が就任して最初の予算となります。特別会計を含め予算総額は470億6,791万8,000円,前年度比319万5,000円の増で,そのうち一般会計予算は285億9,800万円,前年度比1億9,200万円で0.7%の増となっています。  狛江市では,近年,大型マンションなどの開発が進み,子育て世代が多数移住してきました。古くからこの地で暮らす住民と新しい住民に対して,きめ細かな対応による福祉向上が求められています。平成31年度の当初予算の審議に当たりましては,与党の立場であっても,こういった認識をもとに予算段階においても財政規律が守られているのか。また,行財政改革の取り組みが推進されているのか。狛江市のまちづくりの展望がより一層開けるのか。市民の皆様が幸せにこの狛江で暮らし続けることができるかという視点から,市長の所信表明と行財政改革を中心に予算審議をしてまいりました。  まずは,1点目の市長の所信表明についてです。  市長は,本定例会の初日に平成31年度所信表明をされました。その中で,「平成31年度は,「平成」の時代から新しい時代への幕開けとなる歴史的な年となります。平成元年当時7万3,000人だった市の人口は今や8万2,000人に,一般会計当初予算額は,169億円から286億円と大きく増えました」と述べられました。  この間,人口は1.12倍に,予算額は1.69倍に伸びたことになります。まずは,人口の増加以上に伸びた予算額について検証いたしました。平成元年度の予算書は確認できませんでしたので,平成元年度と平成29年度の普通会計決算を比較してみました。  歳入の市税については,平成元年度が107億円に対し,平成29年度は121億円と14億円,13.1%の増となっており,人口の伸び以上に増加しています。また,平成元年度は普通交付税がゼロであり,不交付団体であったこともわかりました。  歳入の決算額については,平成元年度が179億円,そして平成29年度は286億円と,実に107億円,60%の増となっています。  歳出を見ますと,人件費は1億円強減少していますが,公債費は10億円だったものが19億円と増額しています。そして,投資的経費は36億円から21億円と,15億円減少しています。この平成の間,小田急線の複々線・連続立体交差化や都市計画道路・公園の整備,エコルマホールやあいとぴあセンターなどの公共施設の整備を進められてきたことで,投資的経費は減額し,公債費が増額していることが確認されました。  繰出金については,平成元年度の16億円から32億円と倍になっています。そして,扶助費については平成元年度の15億円から平成29年度は78億円と,実に63億円,5倍以上の伸びとなっています。扶助費については,生活保護費が5億円弱から20億円へと約4倍に,保育所等運営費が2億円弱から26億円強へと膨らんできていることがわかりました。この扶助費の伸びが予算規模を多くしてきた要因であることが確認できました。  市長は所信表明で「障がいのある方が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるために,地域生活支援拠点の整備が必要です。当初,和泉多摩川駅前のぽかぽか広場に整備する予定でしたが,市の方針を再度整理し,新たな場所で早期に整備できるよう検討を進めてまいります」と述べられましたが,ぽかぽか広場はイベント広場として整備され,障がい者支援施設については,福祉保健部が中心となって分散型も視野に検討していくという考えが示されました。障がいのある方や御家族が待ち望まれている施設ですので,ぜひ早期の実現に向けて取り組んでいただきたいとお願いいたします。  また,水道道路とのネットワークが求められている調布都市計画道路3・4・16号線については,岩戸北区間及び岩戸南区間の事業を進めるに当たり,休止していた土地開発公社を再開させ,公用地の取得は,市が直接取得する場合と,公社を活用して先行取得する場合の2つを考えていることが示されました。国の補助金なども最大限活用していただきたいと思います。  また所信表明では「乳幼児期から学齢期にかけて,子どもの育ちや切れ目のない支援に向けて,子ども家庭支援センターと児童発達支援センター,教育支援センターの機能を有した子育て・教育支援複合施設の整備と開設に向けた準備を行います」と述べられていました。この複合施設の運営費についてですが,児童発達支援センターで約1億円,子ども家庭支援センターで約5,500万円と多額になりますが,国や都の補助金を活用すれば,一般財源での負担は大きくなるものの対応はできるとの考えが示されました。  また,複合施設の運営については,市が実施主体となり,事業者委託を行うということですが,児童虐待の対応や子供支援の充実を図る上でも大きく期待される施設ですので,事業者の選定に当たっては,価格のみで選定するのではなく,事業の継続性や実施体制などの内容について総合的に見きわめ,厳正かつ公正に行うことを確認しました。  また市長は,「地域に根差した創業者を増やすための創業支援に取り組むとともに,子育てや介護などの理由によりテレワークなど多様な働き方を希望する女性のためのセミナーを新たに開設します」と述べられています。私が長きにわたり提案してまいりましたテレワーク事業ですので,大きく期待しています。狛江市は超高齢化社会を迎えておりますが,一方で,近年,子育て世代が多数移住されています。会社に行かず自宅や近くにある会社の拠点で仕事ができるテレワークは,育児や介護を担う方の就労促進や個人生活の充実など,さまざまな効果が期待できますので,しっかり取り組んでいただきたいとお願いしておきます。  次に,大きな視点の2つ目,行財政改革についてです。  まず平成31年度予算は,財政健全化に向けて策定された狛江市中期財政計画に掲げた3つの財政規律・基準が守られているのか,検証いたしました。  3つの財政規律の1点目の「決算剰余金の2分の1以上を積み立て」については,平成30年度は,平成29年度決算剰余金の2分の1以上の積み立てはできており,平成31年度は前年度繰越金が確定した段階で,補正予算により積み立てを行い,対応されることが確認できました。  2点目の「連結負債残高を維持」と,3点目の市債発行額の基準については,事業債の発行額は3カ年平均で8億円以内としており,平成31年度予算では8億1,850万円であることから,基準は守られていることが確認できました。  臨時財政対策債については,発行抑制に努めるとしていますが,平成31年度予算では発行可能額,満額で見込んでいることがわかりました。  市債発行額の基準では,平成31年度の元金償還額が16億7,166万3,000円で,市債発行額は17億6,750万円となり,9,583万7,000円超えている状況にあること,公共下水道特別会計における市債についても,元金償還額より市債発行額が1億1,905万2,000円超えていることから,連結負債残高を維持するためにも繰越金等を活用し,補正予算で市債の発行抑制に努めなければならないとの考えが示されました。  予算では,市債発行額が元金償還額を超えている状況が確認されましたので,市債残高をふやさないためにも,年度途中での発行抑制に努めていただくことをお願いしておきます。  次に,補助金の活用についてですが,都市計画マスタープランの見直しに合わせ,立地適正化計画を策定することで,国の集約都市形成支援事業補助金を活用され,ブロック塀撤去に対する助成や第一小学校屋内運動場への空調設備整備で,国・都の補助金を活用し,また,白井塚公園の用地取得で,都の生産緑地買取事業補助金を,市民総合体育館のエレベーター改修工事でスポーツ振興くじ助成を活用するということで,新たな事業では,しっかりとこの補助金を活用されていることが確認できました。  次に,民間活力の導入についてですが,平成31年度から小学校用務業務及び設備管理業務を一括して民間へ委託され,また,生活保護と国民健康保険では,自動点検システムを導入し,レセプト点検をするということで,新たな民間委託にも取り組まれていることが確認できました。  そして,交付税の錯誤についてですが,28年度と29年度の2カ年において,数値の誤りがあったことから,平成31年度に普通交付税から約2億7,000万円が差し引かれ交付することになります。これを補填するため,財政調整基金を取り崩して対応されることになりますが,平成30年度は正しい数値を報告しており,32年度以降に影響するものではないということが確認できました。  今後の財政見通しについては,平成32年度は4億5,500万円,平成33年度は3億7,600万円の財政不足が見込まれています。平成32年度の公債費は減額となるものの,扶助費が増加することから厳しい財政状況が続くことがわかりました。消費税の引き上げや車体課税の見直しなども踏まえ,32年度以降の財政見通しは見直されるとは思いますが,財政の健全化に向けて引き続き行財政改革による取り組みをお願いいたします。  以上のことから,問題や課題もございますが,限られた予算の中で財政規律を守り,後年度の財政負担を踏まえた上で,子育て支援に力を入れつつ,災害時の危機管理体制の充実,介護ボランティア制度,都市計画道路の整備,また他の分野にも必要な対応が図られている予算であり,まちづくりや市民生活にとって必要な施策について評価できるものとして,平成31年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議に反対し,原案に賛成するものといたします。 30: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩いたします。     午後 0時01分 休憩
        午後 1時30分 開議 31: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  討論を続行いたします。19番辻村ともこ議員。     〔19番 辻村ともこ議員登壇〕 32: ◯ 19番(辻村 ともこ議員) 議長の御許可をいただきましたので,日程第2 議案第4号 平成31年度狛江市一般会計予算について,私辻村ともこが原案に賛成,編成替えを求める動議に反対の立場から討論をさせていただきます。  平成31年度特別会計予算を含めた予算総額は470億6,800万円,前年度比300万円の微減,一般会計の予算額は285億9,800万円,前年度比1億9,200万円,0.7%増となりました。歳入においては,狛江市の,市税は125億412万円と,対前年度比2億4,811万円の増額となり,ふるさと納税の影響が出ているものの景気の回復から個人所得の伸びや法人収益の改善などから増額しています。  しかし,いまだに法人税は約3億円,たばこ税は3.5億円と,法人税はたばこ税よりも少ない状況であり,市域の狭い狛江市において個人事業主誘致は喫緊の課題と言えることを5年間連続で訴えているところですが,いまだ課題が残っていると言えます。  歳出について,人生100年時代において,少子高齢化に伴う民生費,扶助費の増大は,当市においても大変重要な問題です。切れ目のない子育て支援,働く女性やシングルマザー,シングルファザーなどをサポートすること,新設保育園開園等による保育定員拡大は評価できますが,保育所運営費は4億3,124万円増額されました。増大する子育て,社会保障費関連,公共施設整備関連費の増加へ対応するために,中期財政計画に記した規律ある財政運営を行うための3つの財政規律に基づいた財政運営は必須です。見直し時期に入りました。次世代へツケを残さない責任ある行財政運営に向けてしっかりとした構築をお願いいたします。  「人にやさしいまちづくり」の実現に向け,第3次基本構想・狛江市後期基本計画の最終年度であり,現状を再分析し,目標へ向かい事業展開していく中で,シビックプライドを掲げ市民協働の推進や各事業におけるKPIを意識し,市内在住のすばらしい人材の御協力を仰ぐことや,民間活力の導入を促進,そして私が提案してきました新たな財源確保の模索を継続している点は高く評価いたします。  私は本予算において,財政健全化施策や5つの重点プロジェクトを中心に40問以上の質疑を行い,多くの市民の声を議会に届けてまいりました。明るく強い未来の展望に資する事業かどうか,確認させていただきました。  まず,財政健全化施策におきましては,8年間提案し続けております,自主財源確保策におきまして質疑をいたしました。市内創業を希望する市民の方々と中小企業診断士の皆様からの改善要望をまとめ,調査・研究し,去年に続き質疑・提案をさせていただきました。  当市は,東京航空計器株式会社,カゴメ株式会社といった大企業の市外転出によって,法人から得られる税収が大幅に減少している中,安定的な法人税収をふやすためには創業者の誘致が欠かせないと考えられます。狛江市は産業競争力強化法に基づく創業支援を行う自治体でありますが,創業支援は十分とは言えません。市税収入をふやす手立てとして経営者をふやすという視点で,市内に創業者が相談できる場所づくり,及び個人事業主誘致においては特に積極的に検討していただきたいと要望いたします。  2点目は,広告料収入施策とネーミングライツについてでございます。  「メビウス∞えきまえ広場」の実現における3年間で180万円の収入確保策について高く評価しますが,前年度要望しておりました予算書におけるネーミングライツの取り扱いについて,きちんと予算書での見える化を行ってほしいという案件は,改善がなされていませんでした。さらなる財源確保へ職員間での意識向上を図っていただくためにも要望いたします。  同時に,広告収入の予算書における見える化は,大変評価しており,ぜひ今後,広告収入は年間700万円前後の推移と変わりばえ,今まではしておりませんけれども,広告収入目標を年間1,000万円と定め,10年で1億円の収益を目指していただきたいと要望いたします。  「子育てしやすいまちづくり」に関してです。教育は国家百年の計であり教育の居場所づくりはとても重要です。1つには,学校の統廃合についてです。公共施設再編方針では,第一中学校と第四中学校が統合することや,第三中学校の移転などが盛り込まれていましたが,公共施設整備計画では,この部分がなくなっています。少子化に向け学校の統廃合については,去年は,「将来的に少子化が進むことも見据えて,今後そうした検討も必要」との御答弁をいただき,本年は「長期的な視点から検討したい」と御答弁をいただきました。  狛江市の将来を見据えて,早期に中学校統合へかじを切るべきだとの意見を申し述べさせていただきました。多くの卒業生の気持ちを大切に,市がよりよくなるよう,有効活用がなされるように,教育特区などの検討も含め進めていただきたいと要望いたします。  また,教科書採択の年であるために,平成21年から26年まで全国で5,147人の教員がかかわり,3,996人が10社から現金や図書カードなどの謝礼を受け取った事件に触れ,狛江市民や保護者から,狛江市でいまだに全国で最大の採択違反の嫌疑数を出した東京書籍の教科書を使用されていることに疑問と不安の声が出たことについて,狛江市の対応を質疑いたしました。  確かに教科書検定を通った教科書かもしれませんが,大々的に日本一組織的に採択違反をした会社の教科書を使い続けることは本当に市民が望むことでしょうか。今回,市役所総務部の公契約条例,公契約の常識を事例に出し,市民感覚に合った教科書採択の必要性を訴えました。  狛江市の教育は狛江市で決めていくことができます。新教育委員会制度では,市長が教育行政のチェック・提言も行うこととなっています。ぜひこうした事件に不安を持たれている市民や保護者の意見に耳を傾け,行動を起こしていただきたいと強く要望いたします。  「誰もが安心して暮らせるまちづくり」について。人生100年時代において,健康寿命の延伸は重要課題です。健康ポイント制度導入や,全市民節目での歯周病検診については,明らかに先進国,先進市におけるデータを見ても効果が顕著にあらわれているすばらしい取り組みで,狛江市民の健康と狛江市の健康保険財政健全化に資する事業だと高く評価いたします。  また,第二次狛江市国民健康保険事業財政健全化計画でも喫緊の課題となっていますがんに対し,特に女性のがん死亡率ナンバーワンである乳がん検診がここ数年10%台の受診率ということで指摘をさせていただきました。学校等への出張検診など,さらなる周知・啓発に努め,受診率向上をしっかりと進めていただきたいと要望を申し上げます。  そのほか老障介護,8050問題,そして意思疎通事業などについて質疑を行いました。  「安心・安全なまちづくり」について。調布都市計画道路3・4・16号線,岩戸北区間の道路整備,喜多見駅狛江市側改札口の市民要望について,改定まちづくり条例での協議会設置など,前進させるための市の制度について確認いたしました。市民が自分たちの手で,よりよいまちづくりを推進できる制度は大きく評価できます。  「魅力あるまちづくり」について。将来を見据え,狛江市歴史博物館建設について質疑をし,必要性を実感されていることを確認できました。  国際姉妹都市提携,芝生のグラウンドの創出,屋外運動場の不足への対応要望,ストリートピアノ設置,こちらについては前向きな答弁をいただき,大変評価をいたします。これらのことを,質疑を通し,魅力あるまちづくりについて質疑を行いました。  そのほか多くの市民の声を質疑し,明るく力強い狛江市のために懸命に働く職員の皆様の努力を評価いたします。  松原市長初の予算編成に期待を込め,これらの確認を踏まえまして,平成31年度狛江市一般会計予算原案に賛成し,編成替え動議に反対いたします。  最後に一言申し上げさせていただきます。  予算特別委員会では,議会議員は,議案の審査・市政に関する調査を通じ,行政の予算執行,業務全体の監視チェックを行い,また政策の立案・決定によって,よりよいまちづくりを推進する役割を持っているため,市民の代表の一人として,常に市民の声,地域の意見等を傾聴し,尊重した上で質疑を行わせていただいております。  二元代表制の中でその双方がみずからを律し,改善を積み重ねるところに明るく強い,力強い未来があるのではないかと思います。常に事態が硬直化し,改善がなされないことは,市民にとって一番望んでいないことです。  ぜひ市長も特別職の方も職員の皆様も,指摘を受けることは嫌な思いもされるかもしれませんが,「良薬は口に苦し」ということわざもあります。きっとよい改善につながると思いますので,本会議での議員質疑の本質を見抜き,現在お持ちのよいところは残しつつ,指摘に対しては行動変革を起こして,新しい一面を見せていただきたいと期待し,私の討論を終えます。 33: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  まず議案第4号,平成31年度狛江市一般会計予算の編成替えを求める動議について採決いたします。  本動議に賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 34: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手少数と認めます。よって議案第4号の編成替えを求める動議は否決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 35: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に原案について採決いたします。  原案に賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 36: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手多数と認めます。よって原案のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 37: ◯ 議 長(小川 克美議員) お手元に配付してあるとおり,ただいま議題となっております議案第5号,平成31年度狛江市国民健康保険特別会計予算について,2番宮坂良子議員外5人から編成替えを求める動議が提出されております。これを原案にあわせて議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。2番宮坂良子議員。     〔2番 宮坂良子議員登壇〕 38: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 議案第5号,平成31年度狛江市国民健康保険特別会計予算の編成替えを求める動議を提案したいと思います。  まず編成替えを求める理由といたしまして,国民健康保険は,昨年4月から財政運営の主体が都に移行いたしました。国民健康保険の都道府県化に当たっては,「低所得者が加入する医療保険なのに保険税が高い」という構造的問題を解決するために,全国知事会が求めているように,国費の1兆円投入などの抜本的な対策が必要です。  しかし,新制度は国費の投入が不十分なため,国民健康保険の構造問題の根本が解決されずに,加入者に大幅な負担増を迫るものになっております。  狛江市では,平成29年度と30年度に保険税の値上げが行われ,その負担増は合計約1億円にもなり,特に賦課方式の変更等により均等割が大幅に値上げされ,低所得者に重い負担となっています。  よって下記の方法により本予算の編成替えを行い,低所得者や多子世帯への保険税軽減措置を拡充するよう求めるものであります。  編成替えの基本方針を述べます。今述べましたように,低所得なのに保険税が高い,負担も限界,保険税を下げてという,こうした声が今,全国的にも広がっています。こうした中でまず1つは,所得ゼロ円世帯,ゼロであっても保険税は今,1万4,600円もの負担となっております。こうした世帯に対してこの保険税の軽減割合を,現行の7割軽減から8.5割軽減へと拡充するものでございます。  2つ目です。多子世帯への支援です。国民健康保険は,御承知のように協会けんぽにはない均等割があり,子供の数だけ均等割がふえ,家族が多いほど重い負担となって,まさに子育て支援に逆行しています。こうした多子世帯,所得300万円以下世帯の子供の均等割を第2子から半額に軽減するというものです。  編成替えの具体的な内容といたしましては,歳入において,(1)一般被保険者国民健康保険税を1,981万4,000円減額します。(2)に,一般会計繰入金を1,981万4,000円増額するというものです。これらを実施することによって,今,全国的に本当に怒りになっている国民健康保険税,高くて困るという,何としても下げてほしいという要望に少しでも応えられるのではないかというふうに思い,提案をさせていただきました。  どうか議員の皆さん,市民の願いをしっかりと聞いて,この動議に賛同していただきますようにお願いを申し上げます。 39: ◯ 議 長(小川 克美議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより編成替えを求める動議に対する質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 40: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で編成替えを求める動議に対する質疑を終結いたします。  これより議案第5号とその編成替えを求める動議の討論に入ります。12番西村あつ子議員。     〔12番 西村あつ子議員登壇〕 41: ◯ 12番(西村 あつ子議員) 議案第5号,平成31年度狛江市国民健康保険特別会計予算について,編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対する立場から討論を行います。  国民健康保険は,昨年4月から財政運営の主体が東京都に移行しました。国民健康保険の都道府県化に当たっては,全国知事会初め地方団体から,「低所得者が加入する医療保険なのに保険税が高い」という構造的問題を解決するために,国として国費1兆円を投入するなどの抜本的な対策が必要であるとの要望が出されてきました。  国は一定の財政出動を行ったものの,その額が余りに不十分であったために,国民健康保険の構造的問題が解決されず,都道府県化を前後して,全国各地で保険税の大幅な値上げが行われました。  狛江市では,平成29年度と30年度に連続的に保険税の値上げが行われ,その負担増額の合計は約1億円にもなりました。この中で特に賦課方式の変更などにより,均等割が大幅に値上げされ,低所得者に重い負担となっています。  しかも質疑の中で明らかになったことは,予算案の一般会計から,その他繰入金は約6億4,200万円で前年度比1億770万円も減額しています。被保険者が減少したので,繰入金を減額したということでしたが,被保険者の減少はわずか3%にもかかわらず,その他繰入金は16.7%も減額しています。改めて値上げの必要は全くなかったことが明らかです。しかも,国民健康保険は事業者負担がないことや高齢化の進行により,被保険者の年齢が高く,医療費水準が高くなる一方で,年金生活者,非正規労働者,失業者などの低所得者が7割も占めているという構造的な問題があり,その上,スタートのときから必要とされた国庫負担は縮小され,「高過ぎて払えない」「病院にかかれない」「子供を産みたくても産めない」など,支払い能力をはるかに上回る保険税に切実な声が寄せられています。3割を占める所得ゼロの世帯でも保険税の負担は1万4,600円にもなっています。また,協会けんぽにはない均等割があり,子供の数だけ均等割がふえ,家族が多いほど重い負担で子育て支援に逆行するという矛盾を抱え,負担も限界に来ています。  原案ではこれらの問題点が是正されていません。  一方,編成替えを求める動議は,繰入金1億円の減額のうち,その一部の1,980万円で実施できる減免制度です。経済的に困窮している所得ゼロの世帯と子供が多いほど負担が重い多子世帯への生活支援として,保険税軽減措置を拡充するものになっており,貧困と格差が広がる中,市民生活支援策を強化し,原案の抱える問題点を是正・改善するものになっています。  なお,先ほど狛江市議会公明党より,編成替え提案について,原案に反対すれば,原案の施策全体に反対したことになるとの主張がありました。しかし,これは編成替え提案の意味を理解していない主張であると思います。編成替え提案は,原案の問題点をただすとともに,市民の願いに沿って施策を充実させるものです。編成替えで提案している施策が盛り込まれてこそ,市民の願いに応えた予算になるという主張であって,原案に盛られた施策全体を否定するものではありません。  狛江市議会公明党も,かつて矢野市政のとき,予算に反対したことがありました。先ほどの主張は,これに矛盾するのではないでしょうか。  以上を申し上げ,日本共産党狛江市議団は,編成替えを求める動議に賛成し,原案に反対といたします。 42: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  まず議案第5号,平成31年度狛江市国民健康保険特別会計予算の編成替えを求める動議について採決いたします。  本動議に賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 43: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手少数と認めます。よって議案第5号の編成替えを求める動議は否決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 44: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に原案について採決いたします。  原案に賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 45: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手多数と認めます。よって原案のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 46: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に議案第6号,平成31年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算の討論に入ります。2番宮坂良子議員。     〔2番 宮坂良子議員登壇〕 47: ◯ 2 番(宮坂 良子議員) 議案第6号,平成31年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算について,反対の立場から日本共産党狛江市議団の意見を述べます。  後期高齢者医療の保険料は,国の低所得者向け均等割軽減が廃止されるため,来年度からの2年間で低所得者を中心に保険料が2から3倍に大幅な値上げとなります。年金収入80万円以下,月収ですと6万6,666円以下の方の場合,現在4,330円の保険料が1万2,990円と3倍になり,年金収入80万円から168万円以下,月収14万円以下の方の場合は,現在6,490円の保険料が1万2,990円と2倍になります。  後期高齢者の所得状況は,所得ゼロの方が55%であり,大変厳しい状況にあります。しかも制度発足以来,75歳以上の高齢者の所得は25万9,000円も減少しています。年金収入の少ない人にとって,今回のような2倍,3倍の保険料値上げは耐えがたいものがあります。  東京都広域連合の保険料減免規定では,自然災害等のときの申請減免の規定はありますが,もともと収入が少なく,生活が困難になっている人に対しての減免規定がありません。また,減免規定も含め保険料の税率改定については,広域連合議会で決められ,市区町村にはその権限はありませんが,市区町村から広域連合,また国・東京都等に意見を上げることはできます。  そのため予算特別委員会では,低所得者の保険料は2から3倍にも値上げされる中,市として少なくとも収入が少なく生活が困窮している世帯への申請減免制度をつくるよう,意見を上げるよう求めました。しかし,市側にはその姿勢が見られませんでした。  よって日本共産党狛江市議団は,本特別会計予算に反対といたします。 48: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第4 議案第6号 平成31年度狛江市後期高齢者医療特別会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 49: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手多数と認めます。よって議案第6号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 50: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に議案第7号,平成31年度狛江市介護保険特別会計予算の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 51: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。
     これより採決いたします。  日程第5 議案第7号 平成31年度狛江市介護保険特別会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 52: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手全員と認めます。よって議案第7号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 53: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に議案第8号,平成31年度狛江市公共下水道特別会計予算の討論に入ります。1番岡村しん議員。     〔1番 岡村しん議員登壇〕 54: ◯ 1 番(岡村 しん議員) 議案第8号,平成31年度狛江市公共下水道特別会計予算について,反対の立場から日本共産党狛江市議団の意見を述べます。  本特別会計予算には,下水道料金への消費税10%増税に当たっての2%の上乗せ分が予算化されております。その影響額は,来年度は約400万円,翌年度からは1,300万円の負担増となります。消費税の10%への増税は,食料品を除く原則全ての商品・サービスに一律に増税されるため,特に年金生活者や非正規労働者,失業者などの低所得者を中心にその生活に大きな影響を及ぼします。  そのため日本共産党狛江市議団は,生活が困窮し,下水道料金の支払いが困難になった方への救済措置として,窓口で申請して減免を受ける制度の新設を提案いたしました。これは国民健康保険税などでも行われており,検討すれば十分実現可能な制度でございます。  しかし,市側の答弁では全くその姿勢が見られず,狛江市の子ども生活実態調査にも示された貧困と格差の広がりへの配慮に欠ける答弁であり,「日本一人にやさしいまちに」という市長公約にも反するもので納得できません。  よって日本共産党狛江市議団は,本特別会計予算に反対いたします。 55: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第6 議案第8号 平成31年度狛江市公共下水道特別会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 56: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手多数と認めます。よって議案第8号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 57: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に議案第9号,平成31年度狛江市駐車場事業特別会計予算の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 58: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第7 議案第9号 平成31年度狛江市駐車場事業特別会計予算,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 59: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手全員と認めます。よって議案第9号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 60: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に日程第8 議案第10号 所得税法等の一部を改正する等の法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例から日程第11 議案第13号 狛江市介護保険条例の一部を改正する条例までの4件を一括議題といたします。  この4件については社会常任委員会に付託され,その審査が終了し,お手元に配付してあるとおり報告書が提出されております。委員長から委員会の審査の経過及び結果の報告を願います。社会常任委員長。     〔社会常任委員長 鈴木えつお議員登壇〕 61: ◯ 社会常任委員長(鈴木 えつお議員) 社会常任委員会の審査状況について報告いたします。  委員会は3月7日に開催しております。  当日の出席者は欠席の委員1人を除き6人と議長,説明員としては福祉保健部は部長以下3人,児童青少年部は参与以下3人。また,議会事務局からは事務局長以下4人が出席しております。  それでは委員会における質疑の概略と結果について報告いたします。  議案第10号,所得税法等の一部を改正する等の法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例,議案第11号,狛江市福祉施設入所者等費用徴収条例の一部を改正する条例,議案第12号,狛江市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例,議案第13号,狛江市介護保険条例の一部を改正する条例の4件は,いずれも質疑,討論なく,採決の結果,賛成全員で原案のとおり可決されました。  以上,社会常任委員会の報告とさせていただきます。 62: ◯ 議 長(小川 克美議員) 委員長の報告が終わりましたので,委員長に対する質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 63: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で委員長に対する質疑を終結いたします。  これより順次討論,採決に入ります。  最初に議案第10号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 64: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第8 議案第10号 所得税法等の一部を改正する等の法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 65: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手全員と認めます。よって議案第10号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 66: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に議案第11号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 67: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第9 議案第11号 狛江市福祉施設入所者等費用徴収条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 68: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手全員と認めます。よって議案第11号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 69: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に議案第12号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 70: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第10 議案第12号 狛江市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 71: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手全員と認めます。よって議案第12号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 72: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に議案第13号の討論に入ります。     (「なし」の声あり) 73: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第11 議案第13号 狛江市介護保険条例の一部を改正する条例,本案に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 74: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手全員と認めます。よって議案第13号は委員長報告のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 75: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に日程第12 議案第3号 平成30年度狛江市公共下水道特別会計補正予算(第1号)を議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 76: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 日程第12 議案第3号 平成30年度狛江市公共下水道特別会計補正予算(第1号)について,提案理由を申し上げます。  今回の補正予算は,歳入歳出予算の総額にそれぞれ1億2,560万9,000円を増額し,公共下水道特別会計の総額をそれぞれ19億3,553万1,000円とするものです。  主な内容といたしましては,前年度の繰越金及び未執行事業の整理などです。  詳細は担当部長から説明いたしますので,よろしく御審議の上議決をいただけますようお願い申し上げます。 77: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 78: ◯ 環境部長(清水 明君) 日程第12 議案第3号 平成30年度狛江市公共下水道特別会計補正予算(第1号)につきまして,補足説明をさせていただきます。  補正予算書3ページをお願いいたします。  第二表 地方債補正でございます。公共下水道整備事業債を1,340万円減額し,限度額を3億4,300万円とするものでございます。これは,契約不調により予定しておりました工事が執行できなかったため,公共下水道整備事業債を減額するものでございます。  次に7ページをお願いいたします。歳入でございます。  8款繰越金1項繰越金1目繰越金は,前年度繰越金1億3,900万9,000円を増額するものでございます。  10款市債1項市債1目市債は,地方債補正にて説明させていただきましたとおり1,340万円を減額するものでございます。  続いて8ページをお願いいたします。歳出でございます。  2款事業費1項維持管理費1目管渠維持管理費,説明欄1,管渠維持管理費,工事請負費,覚東幹線遮集ゲート改修工事は,契約不調により平成30年度は未執行となることから,31年度予算で改めて計上するため,3,364万6,000円を減額するものでございます。  同じく説明欄1,管渠維持管理費,負担金,補助及び交付金につきましては,多摩川流域下水道野川幹線下水処理負担金を1億7,087万6,000円増額するものでございます。  2項管渠整備費1目管渠費,説明欄1,管渠整備費,工事請負費,下水道地震対策工事は,契約不調により平成30年度は未執行となることから,31年度予算で改めて計上するため,1,162万1,000円を減額するものでございます。  以上,平成30年度狛江市公共下水道特別会計補正予算(第1号)の補足説明とさせていただきます。 79: ◯ 議 長(小川 克美議員) 提案理由の説明が終わりました。  お諮りいたします。  これより質疑を受けるわけですが,質疑の方法は歳入,歳出に分けて受けたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 80: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。  最初に歳入の質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 81: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で歳入の質疑を終結いたします。  次に歳出の質疑を受けます。     (「なし」の声あり)
    82: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で歳出の質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第3号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 83: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって議案第3号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。     (「なし」の声あり) 84: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第12 議案第3号 平成30年度狛江市公共下水道特別会計補正予算(第1号),本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 85: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手全員と認めます。よって議案第3号は原案のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 86: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に日程第13 議案第14号 平成30年度狛江市一般会計補正予算(第7号)を議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 87: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 日程第13 議案第14号 平成30年度狛江市一般会計補正予算(第7号)について,提案理由を申し上げます。  今回の補正予算は,歳入歳出予算の総額にそれぞれ7,977万5,000円を増額し,一般会計の総額をそれぞれ295億9,472万5,000円とするものです。  主な内容といたしましては,国の補正予算に伴う交付金の内示をいただきました小・中学校の既存施設改修工事を計上するとともに,繰越明許費を補正するものです。  詳細は担当部長から説明いたしますので,よろしく御審議の上議決をいただけますようお願い申し上げます。 88: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 89: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 日程第13 議案第14号 平成30年度狛江市一般会計補正予算(第7号)について,補足説明させていただきます。  補正予算書3ページをお願いいたします。  第二表 繰越明許費でございます。小学校及び中学校の既存施設改修工事は,今回の補正予算で計上します事業費を全額繰り越すものでございます。  7ページをお願いいたします。歳入でございます。  4款配当割交付金1項配当割交付金1目配当割交付金,説明欄1,配当割交付金は,東京都から示されました見込み額を参考に1,225万1,000円増額するものでございます。  5款株式等譲渡所得割交付金1項株式等譲渡所得割交付金1目株式等譲渡所得割交付金,説明欄1,株式等譲渡所得割交付金につきましても,東京都からの示されました見込み額を参考に6,000万円増額するものでございます。  13款国庫支出金2項国庫補助金5目教育費国庫補助金,説明欄4,学校施設環境改善交付金752万4,000円は,国の補正予算に対応するもので,歳出に計上いたしました事業費のうちトイレ改修に対する補助金でございます。  8ページをお願いいたします。歳出でございます。  10款教育費2項小学校費6目学校建設費,説明欄1,既存施設改修工事は,和泉小学校外トイレ等改修工事の予算として1,165万2,000円を追加するものでございます。  3項中学校費6目学校建設費,説明欄1,既存施設改修工事は,第一中学校外トイレ等改修工事と第四中学校プール及び屋内運動場トイレ等改修工事の予算として6,812万3,000円を追加するものでございます。  なお,今回,補正予算で計上いたしました工事は,平成31年度当初予算にも計上しているものでございますが,31年度予算につきましては,今後提案させていただきます補正予算案で減額をさせていただく予定でございます。  以上,平成30年度狛江市一般会計補正予算(第7号)の補足説明とさせていただきます。 90: ◯ 議 長(小川 克美議員) 提案理由の説明が終わりました。  お諮りいたします。  これより質疑を受けるわけですが,質疑の方法は総括,歳入,歳出に分けて受けたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 91: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。  最初に総括質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 92: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で総括質疑を終結いたします。  次に歳入の質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 93: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で歳入の質疑を終結いたします。  次に歳出の質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 94: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で歳出の質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第14号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 95: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって議案第14号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。     (「なし」の声あり) 96: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第13 議案第14号 平成30年度狛江市一般会計補正予算(第7号),本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 97: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手全員と認めます。よって議案第14号は原案のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 98: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に日程第14 議案第15号 和解に関し議決を求めることについてを議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 99: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 日程第14 議案第15号 和解に関し議決を求めることについて,提案理由を申し上げます。  本件は,平成27年6月5日に訴状を受理し,これまで継続してきたぽかぽか広場周辺の土地に関する裁判の和解について,地方自治法第96条第1項第12号の規定により議会の議決を求めるものです。  詳細につきましては担当部長から説明いたしますので,よろしく御審議の上議決をいただけますようお願い申し上げます。 100: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 101: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 日程第14 議案第15号 和解に関し議決を求めることについて,補足説明を申し上げます。  裁判の内容は,昭和62年5月18日に開発事業者から寄附を受けた土地について,市を被告として所有権移転登記の抹消手続を求めたものでございます。  「株式会社グリーン・フレンズ 外」で構成される原告と和解の協議を重ね,双方とも合意できる内容となりましたので,和解により裁判を終了させたいと考えております。  和解の主な内容といたしましては,議案書7ページの和解合意第2項におきまして,裁判で争ってきた土地の所有権が市にあることを確認し,議案書8ページになりますが第3項で,ぽかぽか広場周辺の土地で福祉施設を建設しないことを明記しております。  第4項は,「ぽかぽか広場及びその周辺」の一部を広場として整備し,道路供用を開始することを規定しております。  また第6項は,原告が主張いたします違法状態の解消に必要な土地として,議案書11ページになりますが,Cの東側とDの土地900平方メートルをパーク・ハイム狛江管理組合法人に貸し付けることを規定しております。  また,貸し付ける土地に関しましては,一般市民に公開する空地として利用することとし,貸付単価は1平方メートル当たり月額42円,契約期間は30年,貸し付けた土地はパーク・ハイム狛江管理組合法人において管理していただくこととしております。  議案書9ページの第8項では,本件マンションの将来的な建てかえにおける高さ制限の特例措置の適用について,原告の主張する違法状態が解消されれば,調布都市計画高度地区の認定基準第3条第3号に規定する基準に適合するものとして扱うことを規定しております。  本件について議決をいただければ,4月9日を和解期日として,土地の賃貸借契約等必要な手続を進めてまいります。  以上,和解に関し議決を求めることについて,補足説明とさせていただきます。 102: ◯ 議 長(小川 克美議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。3番市原広子議員。 103: ◯ 3 番(市原 広子議員) 約4年かかった裁判でございますけれども,双方の和解が成立ということで,大変よかったと思います。  幾つかの確認をさせていただきたいのですけれども,まず基本的な問題として,そもそも駅前和泉多摩川駅周辺環境整備計画の土地として寄附をするという寄附条件,これを狛江市が数十年にわたって不履行であったということ。条件つき寄附であるので,その条件が不履行であるので,寄附した土地を返還してほしいという主張が1つと,それからもう1点,原告の主張の大切なものとしては,マンションという区分所有法における土地の所有形態なのに,登記後に土地の一部を寄附したり処分してしまったりするということは区分所有法に違反するもので,そういう寄附行為をさせた狛江市は,法律に反しているから返すべきだと。3点目は,寄附をさせることによって建てた建物が,建築基準法違反になってしまう状態になることがわかっていながら寄附をさせた。これは,自治体としてはしてはいけない,公序良俗に反する。この今述べた3つの点で,原告の方がこの土地の所有権を返還してほしいという裁判であったと思います。  そのことで確認をさせていただきたいのですけれども,円満解決ということですので,それでは寄附の条件であった駅周辺の環境整備計画用地として寄附をしたから,その土地はそういう環境整備の土地として今後活用していくのかどうか,それについて伺わせてください。 104: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 105: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) あくまで今回,原告側と和解した内容については,この和解合意に書かれている内容のとおりでございますので,それ以上のお答えはできないものでございます。 106: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 107: ◯ 3 番(市原 広子議員) では,まちづくりの推進ということで,「甲は,」というのは狛江市ですね。7番目,「本件広場の整備に関連して,その周辺のまちづくりを検討・計画し,その実現に向かって取り進める。」という文章が書いてございますので,そういうふうなものとして理解できるということだと思います。  次に,区分所有法の問題と,それから建築基準法違反の寄附をさせたという点なんですけれども,これは裁判においてはどのような審議経過をたどったのか御報告願いたいと思います。 108: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 109: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) あくまで裁判はまだ続いておりまして,係争中でございますので,答弁は控えさせていただきます。 110: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 111: ◯ 3 番(市原 広子議員) ただ,この中で,和解案の中で「所有権は狛江市に帰属する」ということが書かれていますので,区分所有法違反ではなかった,あるいは建築基準法違反の寄附ではなかったというふうにとれるのでしょうか。 112: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 113: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) あくまで今回問題となっておりました,ここの表現では「本件(一)及び(二)の土地」という言い方をしておりますが,双方におきまして,その土地の所有権については狛江市にあるということを確認して和解をさせていただくという内容でございます。 114: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 115: ◯ 3 番(市原 広子議員) 裁判の経過を伺っておりますと,被告側,狛江市側の弁護士さんは,区分所有法違反ではないか,建築基準法違反になる寄附をさせたのではないかということに対して反論はなさらず,取得時効という手法をもって反論をしてきているという裁判経過をたどっております。  よって,原告の主張であります,この本件寄附が寄附条件,そこが将来,道路用地として駅前広場として整備され,そのことによって,パーク・ハイム狛江の土地の容積率が上がることを見越した寄附行為であったということ,その裏返しは,そういうことであるから,そのときは区分所有法違反行為,あるいは建築基準法違反行為の寄附があったけれども,寄附行為はその後,継続して駅前広場としてやっていく土地だということで,そのことが如実にこの裁判の経過で明らかになったと思うのですけれども,狛江市議会においても,この土地に関して駅前広場として活用していくという議決をこのときしていたという事実があるというのですけれども,その点はいかがでしょうか。 116: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 117: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) その件に関しては存じておりません。 118: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 119: ◯ 3 番(市原 広子議員) それが存じていないというのは大変困りますので,今,突然聞いたのでお答えできないかもしれませんけれども,狛江市議会において,あそこにも駅前広場をという議決をしています。話を今回の和解書の同意に戻しますけれども,そのような背景の中にあって,賃貸借契約を締結し,30年の契約とするけれども,その後,30年後はもう一度きちんと考え直してというか,「甲丙協議の上更新することができる。」,この賃貸借関係を更新することができるというふうに明記されていますけれども,ここに書かれているものは,ここに書かれていますので大丈夫なんでしょうか,お答えいただきます。 120: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 121: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 書かれているとおりでございます。
    122: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 123: ◯ 3 番(市原 広子議員) それでは次に,この土地に,そもそものスタートが,この土地に障がい者福祉複合施設を建設するということから始まったのですけれども,障がい者施設に関しては,もう既に松原市長が表明していらっしゃるように,ほかの場所で分散型を含めしっかりと考えていくということですけれども,それでよろしいでしょうか,再度お願いいたします。 124: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 125: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) そのとおりでございます。 126: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 127: ◯ 3 番(市原 広子議員) それでは,本当に長きにわたり,障がい者施設を求めていらした団体の方もいらっしゃいますし,その政策は必要とされているということですので,ぜひとも障がい者施設の方々にこの裁判の経緯についてしっかりと御報告をしていただきたい。そして,円満和解であるということで,行政としてもあそこの場所に建てたのは間違っていた,計画を立てたのは間違っていたから,ちゃんと障がい者施設の複合施設,きちっと対応していきますということを当事者の皆様に御説明していただきたいのですけれども,いかがでしょうか。 128: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 129: ◯ 福祉保健部長(石橋 啓一君) 今回,議会のほうでこの和解のほうを議決いただければ,そういった御報告のほうはさせていただきます。 130: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 131: ◯ 3 番(市原 広子議員) これ,最後にしたいのですけれども,こういった狛江市議会による議決の重さ,確実性について伺いますけれども,行政提案により市議会が議決したことで,この確実性というのはどのように考えたらよろしいのでしょうか。この議決をもってして,あまねく確実であるというふうに言えるのでしょうか,お答えいただきたいと思います。 132: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 133: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今回,和解の議決を議会に求めることに関しましては,地方自治法第96条第1項第12号の規定により議決をお願いするものでございます。ですからそれ以上,確実,確実じゃないということではなく,議決をいただければ,原告側と裁判所においてこの内容で和解協議をさせていただくというものでございます。 134: ◯ 議 長(小川 克美議員) 3番市原議員。 135: ◯ 3 番(市原 広子議員) ただ1点危惧いたしますのは,我が市には,自治体憲法という自治基本条例というのがございませんので,議決の重さについてみずから規定している自治体憲法に当たります自治基本条例がないのです。ですから大変問題になってくる可能性もあると思いますので,さまざまな問題が発生しないようにやはり自治基本条例,このような状態を迎えることもありますので,自治基本条例の策定の必要性について御見解を聞かせていただいて,質問の最後としたいと思いますけれどもいかがでしょうか。 136: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 137: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 自治基本条例に関しましては,平成15年以前にもいろいろ議論があったところでございます。まず行政側がしっかりと市民協働で進めていくという中で条例を策定,制定していたところでございます。自治基本条例につきましては,基本的に議会も含めていろいろと議論していかなければならないというところでございますので,現状では私,参加と協働の条例を推進するというお話をさせていただいていますので,この条例に基づいてしっかりまちづくりを進めたいというふうに考えております。 138: ◯ 議 長(小川 克美議員) ほかにありませんか。     (「なし」の声あり) 139: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第15号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 140: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって議案第15号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。14番鈴木えつお議員。     〔14番 鈴木えつお議員登壇〕 141: ◯ 14番(鈴木 えつお議員) 議案第15号,和解に関し議決を求めることについて,日本共産党狛江市議団を代表し,賛成の立場から意見を申し上げます。  本議決は,ぽかぽか広場の一部とその周辺の土地の所有権について争われた裁判で,狛江市と住民側が和解合意に至ったことを受けて行われる議決でございます。  今回の和解合意によって住民側は,900平方メートルの土地について1平方メートル当たり月額42円の賃料を支払うとともに,その土地を一般市民に公開した空地として利用可能にすることで,パーク・ハイム狛江の容積率オーバーの状態を解消することができるようになります。また,その容積率オーバーが解消されることで違法状態が解消され,高さ制限についても他の既存不適格の集合住宅と同様に扱われ,将来の建てかえ時に都市計画審議会等の意見を踏まえた上で,今と同じ大きさの建物を建てることができるようになります。  ぽかぽか広場への障がい者施設建設問題は,30年前の石井市政が法の趣旨に反して事業主に過大な土地の提供を求めたために,パーク・ハイム狛江が完成直後に容積率オーバーになってしまったという問題を明るみに出しました。  日本共産党狛江市議団は,1 狛江市が過去の市政のまちづくりの誤りを認め,住民に謝罪し,合意と納得のまちづくりに転換すること,2 また障がい者施設の建設については,ぽかぽか広場にこだわらず広く市内に分散型で整備することも含めて検討すること,3 裁判については,住民の財産権を保障する方向で和解を目指すよう求めてまいりました。  5年にわたる粘り強い住民運動の中で,市側は2017年12月,障がい者施設の核となる3つの福祉作業所を東和泉の仮設園舎に移転・統合,その後,裁判所も住民の財産権を保障する形での和解を市に促すようになりました。そしてぽかぽか広場及びその周辺をイベント広場として活用できるように整備するという陳情が昨年10月全会一致で採択され,松原市長は所信表明で考え方を整理すると述べました。そして12月議会で市長は,障がい者施設の建設は白紙に戻すと述べ,今,拠点型また分散型も含め新たな場所での整備が検討されております。  さまざまな経過のあった土地ですけれども,その権利に関する裁判が,和解という形で終結することを心から歓迎し,日本共産党狛江市議団は本議決に賛成をいたします。 142: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第14 議案第15号 和解に関し議決を求めることについて,本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 143: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手全員と認めます。よって議案第15号は原案のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 144: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に日程第15 同意第1号 狛江市副市長の選任につき同意を求めることについてを議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 145: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 日程第15 同意第1号 狛江市副市長の選任につき同意を求めることについて,提案理由を申し上げます。  本件は,水野穰副市長が本年3月31日をもって退職することとなりましたので,新たに教育部長の平林浩一氏を選任したく,地方自治法第162条の規定により議会の同意をお願いするものです。  任期は平成31年4月1日からの4年間です。  なお,平林氏の略歴につきましては,資料No.9のとおりでございます。  よろしく御審議の上同意をいただけますようお願い申し上げます。 146: ◯ 議 長(小川 克美議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 147: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております同意第1号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 148: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって同意第1号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入るわけですが,人事の問題でありますので慣例により討論を省略いたします。  これより採決いたします。  この採決は無記名投票をもって行います。  ただいまの出席議員は20人であります。  投票用紙を配付いたさせます。  念のため申し上げます。問題を可とする議員は「賛成」と,問題を否とする議員は「反対」と記載の上点呼に応じ順次投票願います。     (投票用紙配付) 149: ◯ 議 長(小川 克美議員) 投票用紙の配付漏れはありませんか。     (「なし」の声あり) 150: ◯ 議 長(小川 克美議員) 配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めさせます。     (投票箱点検) 151: ◯ 議 長(小川 克美議員) 異状なしと認めます。  なお,投票中,賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は,会議規則第70条第2項の規定により「否」とみなします。点呼を命じます。議会事務局長。     (議会事務局長氏名点呼・投票) 152: ◯ 議 長(小川 克美議員) 投票漏れはありませんか。     (「なし」の声あり) 153: ◯ 議 長(小川 克美議員) 投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  これより開票を行います。  会議規則第30条第2項の規定により,立会人に7番山本暁子議員,16番石川和広議員を指名いたします。  立ち会いを願います。     (開  票) 154: ◯ 議 長(小川 克美議員) 投票の結果を議会事務局長をして報告いたさせます。議会事務局長。 155: ◯ 議会事務局長(小川 啓二君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数  20票   賛  成  20票  以上のとおりであります。 156: ◯ 議 長(小川 克美議員) 投票の結果は議会事務局長報告のとおりであります。よって同意第1号はこれに同意することに決しました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 157: ◯ 議 長(小川 克美議員) この際,副市長の選任同意を受けた教育部長より挨拶をお願いいたします。教育部長。 158: ◯ 教育部長(平林 浩一君) ただいま御同意をいただきまして,大変ありがとうございます。この職責の重さを今,痛感しているところでございます。そして,今後,市民協働と市民参加,また「人にやさしいまちづくり」の深化を進め,新たなステージに向かわれる松原市長を支える役割といたしまして,市職員とともに誠心誠意努めてまいりたいと思います。皆様の御支援,御協力をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 159: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に日程第16 同意第2号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 160: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 日程第16 同意第2号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて,提案理由を申し上げます。  本件は,現在,人権擁護委員である石黒昌和氏が本年6月30日をもって任期満了となるため,人権擁護委員法第6条第3項の規定により,再任の人権擁護委員の候補者として法務大臣に推薦することについて,議会の御意見をお伺いするものです。  石黒氏は,平成28年7月から人権擁護委員を務められ,見識及び人格とも適任であり,人権擁護について深く理解のある方です。2期目として引き続き人権擁護委員をお願いしてまいりたいと考えております。  よろしく御審議の上同意をいただけますようお願い申し上げます。 161: ◯ 議 長(小川 克美議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 162: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております同意第2号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 163: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって同意第2号は委員会の付託を省略することに決しました。
     これより討論に入るわけですが,人事の問題でありますので慣例により討論を省略いたします。  これより採決いたします。  この採決は無記名投票をもって行います。  ただいまの出席議員は20人であります。  投票用紙を配付いたさせます。  念のため申し上げます。問題を可とする議員は「賛成」と,問題を否とする議員は「反対」と記載の上点呼に応じ順次投票願います。     (投票用紙配付) 164: ◯ 議 長(小川 克美議員) 投票用紙の配付漏れはありませんか。     (「なし」の声あり) 165: ◯ 議 長(小川 克美議員) 配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めさせます。     (投票箱点検) 166: ◯ 議 長(小川 克美議員) 異状なしと認めます。  なお,投票中,賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は,会議規則第70条第2項の規定により「否」とみなします。点呼を命じます。議会事務局長。     (議会事務局長氏名点呼・投票) 167: ◯ 議 長(小川 克美議員) 投票漏れはありませんか。     (「なし」の声あり) 168: ◯ 議 長(小川 克美議員) 投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  これより開票を行います。  会議規則第30条第2項の規定により,立会人に8番太田久美子議員,17番亀井和美議員を指名いたします。  立ち会いを願います。     (開  票) 169: ◯ 議 長(小川 克美議員) 投票の結果を議会事務局長をして報告いたさせます。議会事務局長。 170: ◯ 議会事務局長(小川 啓二君) 投票の結果を報告いたします。   投票総数  20票   賛  成  20票  以上のとおりであります。 171: ◯ 議 長(小川 克美議員) 投票の結果は議会事務局長報告のとおりであります。よって同意第2号はこれに同意することに決しました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 172: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に日程第17 委員会提出第1号 狛江市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。議会運営委員長。     〔議会運営委員長 石井功議員登壇〕 173: ◯ 議会運営委員長(石井 功議員) それでは日程第17 委員会提出第1号 狛江市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例について,提案理由の説明をいたします。  狛江市議会政務活動費の交付に関する条例を改正し,平成31年5月から政務活動費の交付日を21日に改めるものであります。  詳細につきましてはお手元に配付してあります改正案のとおりでありますので,議員各位の御賛同を賜りますようお願いいたしまして,提案理由といたします。 174: ◯ 議 長(小川 克美議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 175: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております委員会提出第1号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 176: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって委員会提出第1号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。     (「なし」の声あり) 177: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。  これより採決いたします。  日程第17 委員会提出第1号 狛江市議会政務活動費の交付に関する条例の一部を改正する条例,本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 178: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手全員と認めます。よって委員会提出第1号は原案のとおり可決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 179: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に日程第18 議員提出第1号 野田市DV・虐待事件の再発防止に関する意見書を議題といたします。  提出者より提案理由の説明を求めます。3番市原広子議員。     〔3番 市原広子議員登壇〕 180: ◯ 3 番(市原 広子議員) 意見書の案文の朗読をもって提案にかえさせていただきたいと思います。     野田市DV・虐待事件の再発防止に関する意見書  平成31年(2019年)1月,千葉県野田市で10歳の小学生を虐待死させた父親が逮捕された。この事件では,教育委員会や児童相談所の対応などと同時に,DV被害者と考えられる母親が,保護されるのではなく容疑者として逮捕されたことに疑問や批判が相次いでいる。この疑問や批判の中心は,少女の母親は保護されるべきDV被害当事者であり,決して逮捕されるべき容疑者ではないというものである。  加害者による全人格的な支配のもとで服従するしかなかった被害者が,一方的に非難されることがあってはならない。このことから言えることは,母親へのDVと子供への虐待は一体のものとしてサポートをするべきということだ。  児童虐待防止法が改正され,DV防止関係機関との連携強化が必要である。  よって狛江市議会は政府等に対し,野田市DV・虐待事件のような痛ましい事件が二度と起きないよう,下記事項の実現を強く求めるものである。                     記  1 本件の母親に対する早急な精神的支援と自己回復支援とともに,残された幼い子供への養育   が支援されることを望む。  2 今こそ国はDV・虐待の根絶に向けて,DVと虐待を一体のものとして対応する支援システ   ムの整備と,DV防止法の改正を含む抜本的な制度改善への着手をするよう強く求める。  以上,地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。      平成31年(2019年)3月26日                                東京都狛江市議会   内閣総理大臣   厚生労働大臣            様   衆議院議長   参議院議長  皆様の御賛同をお願いいたします。 181: ◯ 議 長(小川 克美議員) 提案理由の説明が終わりましたので,これより質疑を受けます。     (「なし」の声あり) 182: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出第1号は,会議規則第36条第3項の規定に基づき委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 183: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって議員提出第1号は委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。7番山本暁子議員。     〔7番 山本暁子議員登壇〕 184: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 野田市DV・虐待事件の再発防止に関する意見書について,賛成の立場で意見を申し上げます。  DVや虐待,家族間での暴力事件があるたびに,「なぜこんな親がいるのか」「母親は何をしていたのか」「なぜ子供を連れて逃げなかったのか」「夫婦ともに同罪ではないか」などという反応が起こり,メディアでさえもそのような文脈での報道を繰り返しています。しかし,虐待は親を断罪するだけでは解決しません。  DV被害者のグループカウンセリングや加害者のためのプログラムに携わってきた原宿カウンセリングセンター所長の信田さよ子さんは,加害者は外部の社会に翻弄され必死に適応する分,家族,今回の場合は妻と子供ですが,家族だけは自分の言うとおりにさせたいという強烈な支配欲求が高まる。そこから読み取るべきは彼らの二面性ではなく,抑圧の譲渡と支配の連鎖だろう。暴力の根幹に潜むのは支配であり,DVと虐待は支配の文脈において分割不可能なのである。ところが,DVと虐待の管轄省庁は内閣府と厚生労働省に分かれており,加えて暴力を犯罪化する警察庁と裁判所がそこに加わることになる。いわば三つどもえ的な縦割り行政の問題点が顕在化したのが野田の虐待事件だった,としています。  今回,母親は傷害幇助罪に問われ逮捕されました。しかし一方で母親は,ドメスティック・バイオレンスを受けていた妻,被害者としての一面もあります。長期間,密室における加害者からの支配を受けながら,母親が自力で支配構造から逃れ,子供を守る行動をとることがどこまで可能だったのか,残された幼い子供は今どのような支援を受けているのか,加害者がなぜ加害行為を認めていないのかなど,両親が逮捕された後も問題は解決されていません。  社会全体で子供に対し,暴力や暴力的な言動を伴わなくても教育はできるということを認識する必要があります。  同時に,地域で日々DVや虐待と向き合う地方自治体にとって,都や国にある権限がないために,できる支援に限界があることも大きな課題であり,法整備が待たれるところです。これ以上,制度のはざまで犠牲になる命を見過ごしてはなりません。  以上,野田市DV・虐待事件の再発防止に関する意見書に対する賛成討論といたします。 185: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で討論を終結いたします。
     これより採決いたします。  日程第18 議員提出第1号 野田市DV・虐待事件の再発防止に関する意見書,本案は原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。     (賛成者挙手) 186: ◯ 議 長(小川 克美議員) 挙手少数と認めます。よって議員提出第1号は否決されました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 187: ◯ 議 長(小川 克美議員) 次に日程第19 議員派遣の件を議題といたします。  お諮りいたします。  地方自治法第100条第13項及び会議規則第164条第1項の規定に基づき,閉会中において議員派遣を行う必要が生じた場合,その日時,場所,目的及び派遣議員等については議長に一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 188: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 189: ◯ 議 長(小川 克美議員) この際,3月31日をもって退任される副市長から挨拶をお願いいたします。副市長。 190: ◯ 副市長(水野 穰君) この3月をもって退任するに当たりまして,一言挨拶申し上げさせていただきます。  昭和55年に入庁以来,一般職を通じまして39年間勤めさせていただくことができました。これもひとえに狛江市議会の皆様を初め市民の皆様,そして狛江市職員の御理解,御協力のたまものであるというふうに感じているところでございます。大変お世話になりました。ありがとうございました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 191: ◯ 議 長(小川 克美議員) この際,市長から発言を求められておりますので,これを許します。市長。     〔市長 松原俊雄君登壇〕 192: ◯ 市 長(松原 俊雄君) 平成31年狛江市議会第1回定例会閉会に当たり,一言挨拶を述べさせていただきます。  本定例会におきましては,平成31年度予算を初め,お願いいたしました案件につきまして御審議をいただき,まことにありがとうございました。厚く御礼を申し上げる次第でございます。また,定例会に寄せられました御意見,御要望等は,可能な限り受けとめ,よりよいまちづくりに努めてまいりたいというふうに思っております。  さて,皆様方におかれましては,現在の任期としては最後の定例会となりました。これまでの4年間,狛江市のまちづくりにそれぞれのお立場から御尽力をいただきましたことに深く感謝を申し上げる次第でございます。中学校給食センターや特別養護老人ホームの整備,そしてこの4月には,多くの市民に望まれておりました北部地域に「こまっこ児童館」が開設いたします。また,待機児対策として保育所の整備も急速に進められてまいりました。さらには,安心で安全なまちづくりが進められてきたことも,大きな成果ではないかと思っております。  平成30年の刑法犯認知件数は,都内23区26市の中で最も少なくなりました。このようなまちづくりが進められてきたことも,議員の皆様の御理解,御協力があってのことでございます。  4月21日には市議会議員選挙が行われます。立候補を予定されている方々には,有権者に対し御自身のまちづくりへの思いやこれまでの実績を広く伝え,御活躍されることをお祈り申し上げます。また,勇退される方々には,これまでの経験を生かし,狛江市のために引き続きお力添えをいただきますようお願いを申し上げます。  ここに議員各位の一層の御活躍と御健勝をお祈り申し上げ,改選を前にしての挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 193: ◯ 議 長(小川 克美議員) 以上で本定例会に付議されました事件は全部終了いたしました。  本日の会議を閉じます。  これにて平成31年狛江市議会第1回定例会を閉会いたします。     午後 3時03分 閉会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...