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平成29年第4回定例会(第22号) 名簿 開催日: 2017-12-07
平成29年第4回定例会(第22号) 本文 開催日: 2017-12-07

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  1. 狛江市議会 2017-12-07
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    検索結果一覧に戻る 検索をやり直す ヘルプ (新しいウィンドウで開きます) 2017-12-07 平成29年第4回定例会(第22号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 635 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言の表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 2 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 3 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 4 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 5 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 6 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 7 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 8 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 9 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 10 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 11 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 12 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 13 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 14 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 15 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 16 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 17 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 18 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 19 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 20 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 21 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 22 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 23 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 24 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 25 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 26 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 27 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 28 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 29 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 30 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 31 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 32 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 33 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 34 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 35 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 36 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 37 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 38 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 39 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 40 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 41 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 42 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 43 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 44 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 45 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 46 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 47 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 48 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 49 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 50 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 51 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 52 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 53 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 54 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 55 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 56 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 57 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 58 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 59 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 60 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 61 : ◯ 市 長(高橋 都彦君) 選択 62 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 63 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 64 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 65 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 66 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 67 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 68 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 69 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 70 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 71 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 72 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 73 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 74 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 75 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 76 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 77 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 78 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 79 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 80 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 81 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 82 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 83 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 84 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 85 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 86 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 87 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 88 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 89 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 90 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 91 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 92 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 93 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 94 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 95 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 96 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 97 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 98 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 99 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 100 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 101 : ◯ 16番(石川 和広議員) 選択 102 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 103 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 104 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 105 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 106 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 107 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 108 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 109 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 110 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 111 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 112 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 113 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 114 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 115 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 116 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 117 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 118 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 119 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 120 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 121 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 122 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 123 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 124 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 125 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 126 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 127 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 128 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 129 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 130 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 131 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 132 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 133 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 134 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 135 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 136 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 137 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 138 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 139 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 140 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 141 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 142 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 143 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 144 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 145 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 146 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 147 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 148 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 149 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 150 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 151 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 152 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 153 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 154 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 155 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 156 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 157 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 158 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 159 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 160 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 161 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 162 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 163 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 164 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 165 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 166 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 167 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 168 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 169 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 170 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 171 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 172 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 173 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 174 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 175 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 176 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 177 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 178 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 179 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 180 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 181 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 182 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 183 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 184 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 185 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 186 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 187 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 188 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 189 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 190 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 191 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 192 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 193 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 194 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 195 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 196 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 197 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 198 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 199 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 200 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 201 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 202 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 203 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 204 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 205 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 206 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 207 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 208 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 209 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 210 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 211 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 212 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 213 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 214 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 215 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 216 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 217 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 218 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 219 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 220 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 221 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 222 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 223 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 224 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 225 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 226 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 227 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 228 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 229 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 230 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 231 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 232 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 233 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 234 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 235 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 236 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 237 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 238 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 239 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 240 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 241 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 242 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 243 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 244 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 245 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 246 : ◯ 副市長(水野 穰君) 選択 247 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 248 : ◯ 17番(亀井 和美議員) 選択 249 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 250 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 251 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 252 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 253 : ◯ 教育長(有馬 守一君) 選択 254 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 255 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 256 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 257 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 258 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 259 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 260 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 261 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 262 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 263 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 264 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 265 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 266 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 267 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 268 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 269 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 270 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 271 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 272 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 273 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 274 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 275 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 276 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 277 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 278 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 279 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 280 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 281 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 282 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 283 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 284 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 285 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 286 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 287 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 288 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 289 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 290 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 291 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 292 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 293 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 294 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 295 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 296 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 297 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 298 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 299 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 300 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 301 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 302 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 303 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 304 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 305 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 306 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 307 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 308 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 309 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 310 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 311 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 312 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 313 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 314 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 315 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 316 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 317 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 318 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 319 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 320 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 321 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 322 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 323 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 324 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 325 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 326 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 327 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 328 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 329 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 330 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 331 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 332 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 333 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 334 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 335 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 336 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 337 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 338 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 339 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 340 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 341 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 342 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 343 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 344 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 345 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 346 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 347 : ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 選択 348 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 349 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 350 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 351 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 352 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 353 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 354 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 355 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 356 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 357 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 358 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 359 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 360 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 361 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 362 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 363 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 364 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 365 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 366 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 367 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 368 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 369 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 370 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 371 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 372 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 373 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 374 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 375 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 376 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 377 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 378 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 379 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 380 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 381 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 382 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 383 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 384 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 385 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 386 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 387 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 388 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 389 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 390 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 391 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 392 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 393 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 394 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 395 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 396 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 397 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 398 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 399 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 400 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 401 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 402 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 403 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 404 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 405 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 406 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 407 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 408 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 409 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 410 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 411 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 412 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 413 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 414 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 415 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 416 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 417 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 418 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 419 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 420 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 421 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 422 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 423 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 424 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 425 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 426 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 427 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 428 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 429 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 430 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 431 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 432 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 433 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 434 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 435 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 436 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 437 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 438 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 439 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 440 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 441 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 442 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 443 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 444 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 445 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 446 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 447 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 448 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 449 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 450 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 451 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 452 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 453 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 454 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 455 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 456 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 457 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 458 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 459 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 460 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 461 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 462 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 463 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 464 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 465 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 466 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 467 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 468 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 469 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 470 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 471 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 472 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 473 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 474 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 475 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 476 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 477 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 478 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 479 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 480 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 481 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 482 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 483 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 484 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 485 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 486 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 487 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 488 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 489 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 490 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 491 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 492 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 493 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 494 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 495 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 496 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 497 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 498 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 499 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 500 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 501 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 502 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 503 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 504 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 505 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 506 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 507 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 508 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 509 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 510 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 511 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 512 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 513 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 514 : ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 選択 515 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 516 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 517 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 518 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 519 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 520 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 521 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 522 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 523 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 524 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 525 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 526 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 527 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 528 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 529 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 530 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 531 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 532 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 533 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 534 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 535 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 536 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 537 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 538 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 539 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 540 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 541 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 542 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 543 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 544 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 545 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 546 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 547 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 548 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 549 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 550 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 551 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 552 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 553 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 554 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 555 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 556 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 557 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 558 : ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 選択 559 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 560 : ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 選択 561 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 562 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 563 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 564 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 565 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 566 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 567 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 568 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 569 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 570 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 571 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 572 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 573 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 574 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 575 : ◯ 総務部長(上田 智弘君) 選択 576 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 577 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 578 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 579 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 580 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 581 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 582 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 583 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 584 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 585 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 586 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 587 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 588 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 589 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 590 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 591 : ◯ 教育部長(平林 浩一君) 選択 592 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 593 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 594 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 595 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 596 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 597 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 598 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 599 : ◯ 環境部長(森本 浩一君) 選択 600 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 601 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 602 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 603 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 604 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 605 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 606 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 607 : ◯ 参 与(石森 準一君) 選択 608 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 609 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 610 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 611 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 612 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 613 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 614 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 615 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 616 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 617 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 618 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 619 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 620 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 621 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 622 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 623 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 624 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 625 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 626 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 627 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 628 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 629 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 630 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 631 : ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 選択 632 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 633 : ◯ 7 番(山本 暁子議員) 選択 634 : ◯ 議 長(小川 克美議員) 選択 635 : ◯ 議 長(小川 克美議員) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:     午前 9時00分 開議 ◯ 議 長(小川 克美議員) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は,お手元に配付してあるとおりこれにより進めます。   ─────────── ─ ──────────── ─ ─────────── 2: ◯ 議 長(小川 克美議員) 日程第1 一般質問を続行いたします。16番石川和広議員。     〔16番 石川和広議員登壇〕 3: ◯ 16番(石川 和広議員) 通告に従いまして質問します。  質問の順番を入れかえさせていただきます。初めにさらなるごみ減量及び資源化とごみ処理効率化の推進に向けて。  狛江市では,廃棄物の処理及び清掃に関する法律第6条第1項に規定する一般廃棄物処理計画及び狛江市廃棄物の再利用の促進及び処理に関する条例第32条第1項に規定する一般廃棄物処理計画として,平成23年度から平成32年度までの10年間を計画期間とする狛江市一般廃棄物処理基本計画を定めています。  このごみ処理計画の「基本理念」では資源循環型社会の推進をうたっています。その内容は,「私たちはこれまで,より豊かでより便利な社会を目指し,多くの製品を生み出してきました。その物質的な豊さを追求し続けることが,経済や産業,技術を発展させた原動力とも言えます。しかし,この大量生産・大量消費・大量廃棄の社会は,天然資源の枯渇や貴重な自然環境の喪失などの問題を引き起こし,地球環境への環境負荷を増大させ,これらに起因する地球温暖化や砂漠化,環境汚染,公害などの様々な弊害を生み出すことになりました。  私たちは限りある貴重な資源を後世の子孫の発展のためにできるだけ多くを残し,共有財産として保存・管理していかなければなりません。そのためには持続可能な社会を目指し,必要最小限の資源の利用にとどめていく努力として,廃棄の抑制や資源の有効利用などを図っていくことが不可欠です。モノの流れの各段階で廃棄を抑制し,最終処分場を頼らないごみ処理システムの促進・発展を図り,より完成度の高い資源循環型社会の推進を目指していきます。」とあり,こうした理念のもと,実施計画を策定し,取り組みを進めています。  これまでの一般廃棄物処理実施計画は,基本計画の計画期間を3期に区切り,段階的に分けて施策を示し,継続的に達成状況を検証して実効性の確保に努めてきましたが,社会状況の変化に的確に対応を行う必要があるとして,毎年度検証を行い,速やかに施策に反映させる単年度の計画に昨年度の平成28年度の計画から既に変更されています。  こうした背景のもとで今回,さらなるごみ減量及び資源化とごみ処理効率化についてお聞きしてまいります。  初めに,狛江市のごみと資源物の最近の状況についてお聞かせください。  再質問は自席より行います。 4: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 5: ◯ 環境部長(森本 浩一君) ごみの減量については,市民の皆様の御協力のおかげで,ごみの有料化以降減少し続けておりますが,ここ10年ほど減少量が伸び悩んでおります。狛江市で出されたごみの総ごみ量,これは資源物を含んだ量でございますが,市の総ごみ量の推移を申し上げますと,平成24年度の2万723トンから28年度の2万171トンへと,552トン,率にして2.7%減少しております。内訳は,ごみの排出量が平成24年度の1万4,692トンから28年度の1万4,372トンへと,320トン,率にして2.2%の減,また,生ごみ消滅機処理分を含む資源物が平成24年度の6,031トンから28年度の5,799トンへと,232トン,率にして3.8%の減となっております。  さらに,ごみの排出量と資源物の排出量を比較いたしますと資源物排出量の減少率が高くなっております。資源物の排出量減少の主な要因としましては,古紙,特に新聞紙が減少しております。これはスマートフォンやタブレット端末の普及に伴う影響と分析しております。また,出されたごみの傾向としましては,スマートフォンの普及により,リチウムイオン電池を内蔵した充電式小型家電の廃棄が多くなっているように感じております。 6: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 7: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。
     ごみを有料化して以降は減り続けてきているけれども,10年ほどは伸び悩んでいると。24年度から28年度,この間では2.7%減少しているということでありました。  ごみの排出量,今狛江市をお聞きしましたけれども,近隣自治体と比較した場合どのようなことがいえるのか,お伺いいたします。 8: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 9: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 多摩地域26市で市民1人当たりの年間の総ごみ排出量を比較いたしますと,狛江市は平成24年度は少ないほうから8番目でありましたが,平成28年度は少ないほうから5番目となっております。先ほどの答弁でごみの減少量が伸び悩んでいると申し上げましたが,多摩地域の近隣自治体も同様に足踏み傾向にあるものと分析しております。 10: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 11: ◯ 16番(石川 和広議員) ごみの総量と言ってしまうと,人口の違いによって総量は全然違いますので,それを市民1人当たりで割り返した場合,狛江市は少ないほうから8番目だったのが5番目になってきているということです。ただこの間,狛江市のほうも人口はふえてきています。実は平成23年度に立てた狛江市一般廃棄物処理基本計画の中では,将来人口推計というのを出しているんです。これはあくまでも狛江市の基本構想で示された将来人口推計を使用しているということで,この処理基本計画を立てた段階では,平成25年度までは人口は横ばいだと,そこから以降は減少に転じるという見込みを立てていたんです。ところが真逆で,平成25年度以降伸びてきているということで,この表によると,平成24年度7万7,088人をピークにしてどんどん下がっていくと,このときの基本構想をもとにした推計では,平成29年度は7万6,737人と,当時こういった推計を出しておられたんです。登壇のときに言いましたけれども,そういった背景もあって実施計画自体を,期間を3つに区切らないで,昨年度からは,社会状況の変化に的確に応じていくしかないということで,実施計画を28年度からは毎年立てていくと,こうした考え方で,社会状況の変化に応じていくというのが1つポイントになってくるのではないかなと,このようにも思いました。  狛江市のごみ行政に関して基本的なことではありますけれども,市内には中間処理を行う清掃工場や焼却残渣を処理する最終処分場を建設する場所がありません。設備の効率面,費用面からいっても広域処理が有利な点が多いために,一部事務組合の構成市として,負担金という形で運営費を支払って,複数の自治体で共同して運営するごみ処理を行っていると。ごみ処理には清掃工場や最終処分場が立地している自治体の多大な御協力をいただいていると,こうしたことで狛江市のごみ行政が成り立っている,これは基本的なことであります。  そこでお聞きしたいんですが,ごみと資源物の排出と収集の状況,その中間処理などを通じて,現状の課題をどのように整理されておられるのかお伺いいたします。 12: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 13: ◯ 環境部長(森本 浩一君) クリーンセンター多摩川での処理につきましては,可燃ごみはごみピットに投入した後に攪拌し,焼却しております。不燃ごみと粗大ごみは可燃ごみとは別系統の処理を行っておりまして,専用のレーンに投入した後にベルトコンベアで移動させ,金属製の重さ63キロと35キロの2種類のハンマーで粉砕した後,金属類とその他に分別し,金属類については資源化,その他については可燃ごみと同様に焼却しております。  不燃ごみ,粗大ごみ処理の問題点といたしましては,近年,リチウムイオン電池を内蔵した充電式小型家電が不燃ごみとして廃棄されることが多いことから,破砕処理の工程において発火することが相次いでいることでございますが,炎検知装置と温度検知装置により発火を検知した場合,水を噴射し消火することで,今のところ大事には至っておりません。  また,処理工程の変更点としてクリーンセンター多摩川の灰溶融施設の休止があります。クリーンセンター多摩川では,ごみ焼却残渣に熱を加えて,溶融スラグとメタルに分離する資源化処理と,ごみ焼却残渣の減容化をしておりました。しかしながら,溶融スラグの供給先の減少に伴うストック量の増加や電力需給の変化などにより,平成28年8月より休止したものでございます。灰溶融施設休止後は,最終処分場に搬入する焼却残渣の量が2倍以上に増加しております。 14: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 15: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  破砕処理工程において,リチウムイオン電池が入っているものがあると発火する要因になっているということ。それと灰溶融施設が休止しているということでありました。こうした課題を整理されているんですけれども,そもそもの問題に戻らせていただきますけれども,私たち狛江市のごみ処理,これを市民から収集した後の中間処理は現在どうなっているのか。中間処理場の工程を聞いて課題を聞きましたけれども,そもそも狛江市は中間処理の状況は,どういう形で収集したものをやっているのか,これをもう一度お伺いいたします。 16: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 17: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 粗大ごみと有害ごみについては収集後に選別を行っておりまして,粗大ごみは金属部分を取り除いた後に,稲城市にある中間処理施設のクリーンセンター多摩川に搬入しております。有害ごみについては,電池や蛍光灯,水銀を含んだものに選別して保管しておりまして,一定量に達した後に専門の処理業者に搬入しております。選別を終えた粗大ごみと粗大ごみ以外の可燃ごみと不燃ごみについては,収集後にクリーンセンター多摩川に搬入し,処理を行っております。クリーンセンター多摩川では,可燃ごみは焼却,不燃ごみと粗大ごみは粉砕し,金属類を選別した後に焼却しております。最後に焼却残渣を日の出町にある二ツ塚最終処分場に搬入して,エコセメント化する処理を行っております。 18: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 19: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  課題と狛江市の現状をお聞きしました。狛江市の現状をお聞きしますと,選別を終えた粗大ごみとそれ以外の可燃ごみ,不燃ごみについてはクリーンセンター多摩川で処理を行うと。可燃ごみは焼却,不燃ごみと粗大ごみは粉砕して金属類を選別した後に,これもまた焼却と,いずれにしても焼却ということであります。そして最後に,焼却残渣を日の出町にある最終処分場に搬入してエコセメント化する処理を行っていると,こういった流れの中で,その前にお聞きしましたけれども,クリーンセンター多摩川では,灰溶融施設休止後は最終処分場に搬入する焼却残渣の量が2倍になってしまったということでありました。課題の整理ということでお聞きしましたけれども,最終処分場に持ち込む量が1.2倍じゃなくて2倍という現状がある,最大の課題ではないかと思います。  本来であれば,クリーンセンター多摩川で焼却残渣をもう一回資源化したり溶かしたりしていたのが,今はできなくなっているということでありますけれども,灰溶融施設が休止している以上はそれができないということでありますけれども,今後においてこれが再開する予定はあるのかお伺いいたします。 20: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 21: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 現時点では再開の予定はありません。 22: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 23: ◯ 16番(石川 和広議員) そうすると,休止後は残渣の量がふえましたけれども,今後ふえた状態のままいく形になると思います。  先ほど御答弁いただきました最終処分場への焼却残渣の搬入量が増加することで,どのような影響を及ぼすことになるのかお伺いいたします。 24: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 25: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 最終処分場への焼却残渣の搬入量増加の影響についてでございますが,焼却残渣を運搬する車両の往復回数の増加などによる環境負荷の増加と,搬入量に応じたエコセメント事業費の負担となる財政的な影響があります。 26: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 27: ◯ 16番(石川 和広議員) 環境負荷に対する影響もありますけれども,財政的な影響ということがありました。焼却残渣搬入量の増加に伴う財政的な影響についてお伺いいたします。 28: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 29: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 東京たま広域資源循環組合へ支払う負担金は,灰溶融施設が稼働していた平成27年度の焼却残渣の搬入量から算出した29年度の負担金額9,595万6,000円から,現時点ではあくまでも見込みでございますが,30年度の負担金額1億3,789万5,000円へと,額にして4,193万9,000円,率にして43.7%の増となっております。 30: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 31: ◯ 16番(石川 和広議員) 財政的な影響はかなり大きいと思います。  29年度負担金を出しましたけれども,これは27年度に持ち込まれた灰の量で負担金をお支払いするということであります。43.7%増と。灰溶融施設がとまって28年度の途中からふえていると思いますけれども,そこから計算すると,30年度,来年度は,見込みということでありますけれども,ほぼ見込みどおりではないかというふうに感じますし,今年度支出は9,595万6,000円でしたけれども,来年度の支出見込みとしては1億3,789万5,000円,額にして4,193万9,000円の増と。こればかりは,出してしまったものですから,何とかならないかとか無理なわけです。出てきたものをそのまま負担するしかありません。出してしまった過去形のものに対する負担金を求められるわけですから,減額要請とかは難しいと思います。このままでいくとこういったことになると思います。  そこで,これをこのままにしておくわけにもいかないとは私は思います。焼却残渣増加に対応していく取り組みのポイント,これはどこにあるのかお伺いいたします。 32: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 33: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 平成28年8月よりクリーンセンター多摩川の灰溶融施設が休止したことに伴い,東京たま広域資源循環組合が運営する二ツ塚最終処分場に持ち込む焼却残渣の搬入量が,休止前の平成27年度の実績474トンから休止後の28年度の実績1,312トンになっておりまして,29年度も増加が見込まれております。市では4Rの推進により,ごみ減量や発生抑制に取り組んでいるところでございますが,焼却残渣を減らすためにも,市民の皆様のより一層の4Rの取り組みをお願いしているところでございます。 34: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 35: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  焼却残渣を持ち込む量ですけれども,平成27年度の実績474トンから休止後の平成28年度実績で1,312トン,ただし平成28年度は丸々ではないですね。8月からとまっているわけですから,27年度から28年度は倍率にして約2.8倍であります。ところが29年度,とまったままですけれども,29年度は年間を通して灰溶融施設がとまっているというわけですから,さらにふえていると。以降,灰溶融施設が動かない限りはこのままずっと続けていくと。そこでポイントとなってくるのが,リフューズ・リデュース・リユース,そしてリサイクルの4Rの取り組みをやっていかない限りは難しい,これが取り組みのポイントであると,こうした御答弁でありました。  ここでお聞きしますけれども,第9期狛江市ごみ半減推進審議会に対して,平成26年2月に市長より,「ごみ減量に資する新たな方策の提案について」と「ごみ処理費用の検証について」を諮問され,その答申が平成28年1月に出されています。それによれば,不燃ごみの減量の方策として,ガラスや陶磁器類については新たな処理方法の調査・研究を進めるべきであると,このようにされています。現在までの調査・研究内容についてお聞かせください。 36: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 37: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 第9期狛江市ごみ半減推進審議会に答申いただいた内容の調査・研究を進めたところ,ガラス・陶磁器類の資源化を行うことによって焼却残渣そのものを減少させることが判明いたしました。現在,不燃ごみとして排出されたガラス・陶磁器類については,破砕処理後に焼却処理をしており,焼却することで形状が変化,もとの形が崩れ粉々になりますが,重さについては水分は減少するもののほぼ変わらず,収集した重量と焼却残渣の重量がほぼ等しい状態であることから,ガラス・陶磁器類の資源化がごみ減量と焼却残渣の減少に有効な手法であると考えているところでございます。 38: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 39: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  研究を進めたところ,別回収した場合,焼却残渣そのものが減らせるのではないかと。その理由として,焼却することで形が変わって粉々になるけれども重さ自体はそのままということで,重さの部分がそのまま焼却残渣になってしまう,焼却したところで焼却残渣として全然減っていないということで,別手法で回収した場合,ごみ減量と焼却残渣の減少に有効な手法ではないかということが調査・研究の結果わかったということでありました。  もう一方で,発火の要因になっているリチウムイオン電池内蔵の小型家電,このことについて聞きたいんですけれども,発火原因ともなっているリチウムイオン電池を使用した製品の収集と処理についての課題や問題点,これはどういうものなのかお伺いいたします。 40: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 41: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 近年,スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い,リチウムイオン電池を内蔵したこれらの製品が,電池がついたまま廃棄されることが増加しております。市では,公共施設やイベント実験回収などで使用済み小型家電の回収を実施しておりますが,小型家電の多くは不燃ごみとして廃棄されている実態があります。これらの製品に内蔵されているリチウムイオン電池の特性上,衝撃を与えると激しく発火することから,収集と処理に問題が生じております。  リチウムイオン電池を内蔵した充電式小型家電,具体的には電動歯ブラシ,電動かみそり,モバイルバッテリー,充電式電池,スマートフォン,タブレット端末などがありますが,これらが不燃ごみとして排出されますと,収集作業においてごみ収集車で圧縮する際に製品が破壊され,電池より発火する危険性があります。次に,中間処理施設,クリーンセンター多摩川での不燃ごみの処理の問題といたしましては,ハンマーで粉砕処理を行う際に,製品に内蔵される電池より発火する危険性があることでございます。  これらのリチウムイオン電池を使用した製品が収集の際に発火いたしますと,こみ収集車の火災原因となり,市民生活の安全を脅かす危険性があります。また,クリーンセンター多摩川の中間処理の工程で出火し,施設の火災になりますと,不燃ごみと粗大ごみの処理に影響を及ぼすことで,一時的に不燃ごみや粗大ごみを収集できなくなることなどが想定されます。 42: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 43: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。かなりリスクが高いなというふうにも感じます。  確かにイベント実験回収で使用済み小型家電の回収をしていただいています。私も前回初めて利用させていただきましたけれども,具体的には電動歯ブラシとか電気かみそりとかモバイルバッテリーとか,通常は不燃ごみで廃棄されていると。気がついたときに処分しようということで,不燃ごみとして出しているということであります。  御答弁があったようにかなりリスクが高いなと。たまにニュースで,ごみ収集車が火を噴いたとか,こういったニュースも耳にしますけれども,大事に至らなかったということで,いろいろあります。そもそも収集車だけではなくて処理施設自体にも,出火が原因で,出火をとめるために動かれて,その後また点検をしてとか,さまざまな工程で,その間,施設が稼働できなくなるとか,こうしたもので影響も出てきてしまう。かなりのリスクではないかなと感じました。  ここまで,ガラス・陶磁器類やリチウムイオン電池を内蔵した充電式小型家電に関連してお聞きしましたけれども,今後これらのものをどのように処理していくかが重要なポイントになってくると考えます。さっきの陶磁器類,燃やしたところで重さは変わらない,焼却残渣はそのままの重さになっていると。また,リチウムイオン電池の発火で施設などにも影響を及ぼす,危険も伴っているということがあります。大きなポイントになってくると思います。  そこでお聞きしたいんですけれども,市として今後,安定的なごみ処理体制の維持と対策についてはどのように考えているのか,その方向性についてお伺いいたします。 44: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 45: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 市は,廃棄物の処理及び清掃に関する法律により,一般廃棄物の処理について総括的な責任を負っているため,安定的な収集・運搬システムを整備し,適正処理の確保に努めなければなりません。  対策としては2点考えております。1点目は,危険防止の観点から,不燃ごみとして排出されることが多いリチウムイオン電池を内蔵した充電式小型家電を別回収とする手法が有効であると考えております。具体的には不燃ごみから有害ごみへ収集区分を変更することでございます。  2点目として焼却残渣の減量化でございますが,ガラス・陶磁器類について,不燃ごみとして収集しているものを資源物の瓶類に収集区分を変更することでございます。 46: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 47: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。2点考えておられるということで,1点目がリチウムイオン電池を内蔵した充電式小型家電,危険防止の観点という部分もあるんでしょうけれども,別回収とする手法が有効ではないかということです。現在の不燃ごみに出していただくのではなくて,別回収で有害ごみとして収集区分を変更すること。そしてもう1つが,ガラス・陶磁器類も不燃ごみとして収集しているものを,資源物の瓶類ということに収集区分を変更していくと,これが安定的なとお聞きしましたけれども,安定的なごみ処理体制の維持・対策と,こうした観点からするとこの2点考えられるのではないかということでありました。  お聞きしたいんですけれども,ガラス・陶磁器類やリチウムイオン電池を内蔵した充電式小型家電の処理方法について,多摩川衛生組合の構成市や近隣の自治体ではどのように取り組まれているのか,状況をお伺いいたします。 48: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 49: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 小型充電式電池及び充電式電池を内蔵した小型家電については,多摩川衛生組合の構成市である府中市では平成29年3月より危険ごみとして,また,国立市では平成29年9月より有害ごみとして,それぞれ収集しております。ガラス・陶磁器類については,多摩川衛生組合の構成市である府中市と国立市,ほかには八王子市,昭島市,国分寺市,東大和市においても資源化を行っております。 50: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 51: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  多摩川衛生組合の構成市である国立市や府中市は,小型家電は別回収にしているということです。だから,多摩川衛生組合のクリーンセンター多摩川から見れば,発火の原因になるリチウムイオン電池のようなものを持ち込んでいないということです。そこでもし出火したりすると,狛江市,稲城市とあると思いますけれども,2市は別回収にしているということでありました。  ガラス・陶磁器類についても,府中市,国立市は既に資源化という角度で別回収にしていると,焼却ということをしていない,クリーンセンター多摩川でやっていないということでありました。ほかにも近隣市でも八王子市,昭島市,国分寺市,東大和市などは,ガラス・陶磁器類は別回収で資源化を図っているということでありました。  ここでお聞きしたいんですけれども,資源化への取り組みという角度にもなります。リチウムイオン電池を内蔵した充電式小型家電について,他市でも取り組まれているような不燃ごみではないごみとしての収集を狛江市も考えた場合,どのようなことを想定する必要があるのかお伺いいたします。 52: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 53: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 発火すると危険なリチウムイオン電池を用いたこれらの製品は,不燃ごみとしての収集ではなく,有害ごみとして収集することで発火による事故を防止し,安定的なごみ処理体制の維持につなげることができます。また,資源化することにより,ごみ減量及び循環型社会の推進につながるものと考えております。  具体的な収集などにつきましては,市民の皆様から収集した後に蛍光灯や乾電池と分別し,発火しても危険の少ないように専用の保管ケースで保管し,一定量がたまった時点で小型家電リサイクル専門の業者に引き渡し,資源化されるものであります。  市民の皆様の排出における変更点といたしましては,今まで不燃ごみとして排出していただいていたものを有害ごみとして排出いただくことになるため,出していただく日にちが変更になってまいります。ただし,不燃ごみも有害ごみも月2回の収集であるため,収集回数は同じままでございます。市の負担となる経費については,現在実施している粗大ごみからの家電ピックアップ回収に加わる形になりますので,収集重量に応じた経費の負担と専用の保管ケースの費用などが発生してまいります。 54: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 55: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。資源化するという観点から考えた場合そうなるんだと思いますけれども,このようにした場合,市民の皆様の変更点が,今まで不燃ごみだったものを有害ごみとして排出すると,出す日にちが変わると。ただし不燃ごみも有害ごみも月2回,収集回数は同じと,回数が減るわけではないということでありました。  これを整理すると,不燃ごみというのは月2回,不燃ごみの袋は有料です。だから市民の方はお金を出して処理していただいているという形になると思います。ただし,有害ごみも月2回収集ですけれども,これは市民の方の負担はないです。お金を出して捨ててもらっているわけじゃなくて,収集月2回無料です。そうした意味では市民の皆さんは,確かに区分を変更された場合,またそれを頭に入れてやらなきゃいけないという手間はかかりますけれども,市民の皆さんにとっては,今までお金を払って袋を買って,そこに入れていたものを,その分入れなくて済むという形にもなります。ただしその分,今度は行政のほうが,そうした場合には収集に応じた経費の負担と専用保管ケースの費用など,コストをかけなければならなくなってくると,こうしたことでありました。  次にお聞きしたいのが,焼却残渣の減量と資源化の両立,資源化するためにそういうふうなことを言いましたけれども,どのように進めるのか,その方向性についてお伺いいたします。 56: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 57: ◯ 環境部長(森本 浩一君) ガラスと陶磁器類の資源化については,市民の皆様から収集した後に,ビン・缶リサイクルセンターで分別作業を行い,専用のコンテナで保管し,一定量がたまった時点でガラスと陶磁器類のリサイクル専門業者に引き渡し,業者が分別した後に粉砕と角をとる作業を施し,資源化されるものでございます。この方法に変更することで,クリーンセンター多摩川に搬入する不燃ごみの量を削減できるとともに,ガラスと陶磁器類の特性から,焼却残渣の発生量の抑制によって最終処分場へ搬入する焼却残渣の量も削減できることとなります。  市民の皆様の排出における変更点といたしましては,今まで不燃ごみとして排出いただいていたものを瓶類として排出いただくことになるため,出していただく日にちの変更がございます。ただし不燃ごみも瓶類も月2回の収集であるため,収集回数は同じままでございます。  市の負担となる経費については,現在実施している瓶の収集に加えた収集となるため,収集作業の際に瓶と分別する費用,ビン・缶リサイクルセンターでの積みかえ費用と保管と運搬の経費が必要になってまいります。加えて収集重量に応じた資源化費用の負担などが発生してまいります。 58: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 59: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。ガラス・陶磁器類も,燃やしたところで焼却残渣の減量にはならないわけですから,資源化した場合には,今御答弁にあったとおりであります。  これも整理してみると,不燃ごみ月2回で有料です。市民の皆さんはごみの袋を買って出すという形だと思います。瓶類は月2回,無料で回収しているということで,市民の皆さんの負担は少なくなってくるというようにも感じます。ただし,先ほどのリチウムイオン電池内蔵の小型家電回収と一緒で,行政は負担しなければいけないと。資源化するための負担,収集の重量に応じた運搬の経費とか資源化費用,これは行政がコストをかけて資源化しなきゃいけないと,こうしたことだと思います。  こうした形でのガラス・陶磁器類やリチウムイオン電池を内蔵した充電式小型家電の回収・資源化は,焼却残渣の量の削減とごみ減量化の推進,そしてリサイクル率の向上へとつながるものになると思います。行政的にはコストは発生します。ただし今言ったものにつながると思います。  物品においてはグリーン製品,環境配慮型製品というのがあります。グリーン購入法,国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律によって,国,地方公共団体等による環境物品等の調達推進,環境物品等への需要の転換を促進することを目的にするものでありますけれども,狛江市もコピー用紙とかトイレットペーパー,封筒──私は平成21年第2回定例会で,環境マネジメントにおいて,ISO14001の認証取得へと質問したことがあるんですけれども,そのときお聞きしたところ再生紙を買っている。トイレットペーパーも再生したものを購入している。そして封筒なども再生紙を使ってつくっていると。単価をお聞きしましたけれども,単価は再生したほうが安いと思っていたんですが,再生したほうが高いんですね。だから,グリーン購入法によって資源化するためにコストをかけていく。今もトイレットペーパーや封筒類は,単価で比べると,再生,いわゆるエコの製品のほうが単価は高いはずです。単価契約も高いほうで契約しているはずです。ただし,それはグリーン製品,グリーン購入法に基づいて公共団体がみずからそういったことをやる。契約においては,グリーン購入に貢献している業者などを選定基準に入れているものもあります。物品についてはコストをかけてリサイクルしていく,こうした考え方があります。  私は,ガラス・陶磁器類やリチウムイオン電池を内蔵した小型家電の回収方法変更による資源化について,不燃ごみとしての処理がなくなることは,収集に係る委託料やクリーンセンター多摩川へのごみ搬入量の減少による,中長期的には多摩川衛生組合負担金の減,そして焼却残渣の搬入量の減少による東京たま広域資源循環組合負担金の減が見込まれると思います。これは中長期的に見た場合ですけれども,そういうふうにつながってくるのではないかと。何もしなければ,このまま焼却残渣は,灰溶融施設が稼働する以外は減らないというわけですから,今のところ全く再開のめどは立っていないということでありますから,そうした意味では,中長期を視野に入れて手を打っていかなければいけないかなというふうにも感じます。  多摩地域自治体でも,ごみの資源化やごみ処理効率化はさまざまと進められようとしています。リサイクル品目拡大による資源化率の向上を図る取り組みや,最新焼却炉の建設,日野市,国分寺市,小金井市で構成される浅川清流環境組合では平成31年度より新炉の稼働,町田市では平成34年度よりバイオガス化施設の運転,立川市も新清掃工場建設に向けて住民説明会を始めるなど,わかっているものがあります。また,ごみの資源化やごみ処理効率化の新たな方策について,現在計画中,検討中だという所も幾つかの自治体であるとも言われています。  東京たま広域資源循環組合負担金の算出方法は,構成している自治体から持ち込まれた焼却残渣全体の量に対し,各自治体が持ち込んだ焼却残渣の量に応じて案分し負担するという考え方でもあり,場合によっては,狛江市が持ち込んだ焼却残渣が減ったとしても,他自治体がもっと多く削減した場合,案分の考え方からすると負担金がふえる場合があると私は思います。こうした可能性はないと否定はできないと思います。  環境に配慮した資源循環型社会の推進への取り組みは,今後,時とともにさらに着目され,進められていく分野だと私は実感いたします。いい意味において,この部分,競う時代でもあると思います。これは私の思っていることではありますけれども,最後に市長にお聞きします。  ごみ減量と資源化について市長はどのようなことを視野に入れ,どのようにお考えになるのかお伺いいたします。 60: ◯ 議 長(小川 克美議員) 市長。 61: ◯ 市 長(高橋 都彦君) ごみ問題の要諦は,環境負荷の低減と市民負担の低減,その両立であるというふうに考えております。そのため,市民と事業者,行政が協力しながら取り組んでいく必要があります。しかしながら,ごみ減量と資源化の両立を進めていくことには,これまでの質疑でも明らかになりましたように多くの課題があります。しかしながら,そうした課題を一つ一つ解決していくことが重要であると考えております。  当面は,多摩川衛生組合における灰溶融施設の停止に伴う焼却残渣の増加抑制が課題であり,今後とも環境負荷の低減を進めつつ,費用負担の増加を抑制できるようなごみ減量と資源化の取り組みを進めてまいるつもりであります。 62: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 63: ◯ 16番(石川 和広議員) さらなるごみ減量及び資源化とごみ処理効率化についてお聞きしてまいりました。  私は,中長期的な視点を持った上でのコストのかけ方,そして費用対効果を意識した実行のタイミング,そして最終的にはトータルコストの考え方など,さまざまな視点を持った上での検討が大切だと思いますし,一番重要なのは,何のために,何を目指してと,この部分だと思います。さらなる取り組みをお願い申し上げ,1問目の質問を終わります。
    64: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川和広議員。     〔16番 石川和広議員登壇〕 65: ◯ 16番(石川 和広議員) 次に誰もが安心して暮らし続けられる狛江の実現に向けて。  本年市議会第1回定例会で,高橋都彦市長は所信表明の冒頭,「市政運営の基本的考え方」として次のように述べられております。「狛江市においては,昨年1月に人口が8万人を超え,その後も増加し,今年1月には80,807人になりました。中でも就学前児童数は,5年前と比較して22.9%の大幅な増となっています。安心して子どもを産み,育てることができる環境をつくるために,喫緊の課題である保育園の待機児解消の早期実現を目指すとともに,子育て支援施策の充実を図り,子どもたちの笑顔が溢れるまちづくりを目指します。同時に,高齢化も進展しており,福祉・保健・医療等の連携により,地域全体で高齢者を支え,住み慣れた地域で安心して生きがいを持って暮らし続けられるような地域包括ケアシステムの構築を進めます。狛江市のコンパクトさを強みとして,人と人との顔が見える関係を構築し,家族で支えきれなくなった場合にも地域での支え合いが可能となるよう,障がいのある人もない人も,老若男女,誰もが安心して暮らし続けられる狛江の実現に向けて市政運営を進めてまいります。」と。  今回の質問は,この市政運営の基本的考え方でもある「誰もが安心して暮らし続けられる狛江の実現に向けて」に関連した取り組みについてお聞きしたいと思います。  市長はまた,この所信表明の最後に「今後,目指すべき方向」として,「日本一安心で安全なまち」実現への継続した取り組みと,「障がいがある人もない人も,高齢者も若者も,誰もが地域で自立して生活できる,暮らしやすいまち」の実現に向けて,さらなる取り組みを進めるとも述べられております。  そして,10月3日の庁議を経て確定した平成30年度狛江市予算編成方針では,限られた財源の中であっても,「日本一安心で安全なまち」の実現と「障がいのある人もない人も,高齢者も若者も,誰もが地域で自立して生活できる暮らしやすいまち」の実現とを目指して,重点分野として「子育てしやすいまちづくり」「誰もが安心して暮らせるまちづくり」「安心で安全なまちづくり」「魅力あるまちづくり」を位置づけ,取り組むものとしています。  そこでお聞きしたいのが,誰もが安心して暮らし続けられる狛江の実現に向けての取り組みにおいて,「日本一安心で安全なまち」の実現,「障がいのある人もない人も,高齢者も若者も,誰もが地域で自立して生活できる暮らしやすいまち」の実現にも関連し,その全体的施策が庁内部署間を横断的に行われていると思われる3点,子供や高齢者,認知症の方の見守りと緊急時における対応について,交通安全対策について,発達障がいのある方への支援・サポートについての3点です。  初めに,市や教育委員会が直接的または委託や御協力者のお力をかりて等,間接的に取り組まれている見守りというものについては,どのようなものがあるのかお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 66: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 67: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 総務部所管といたしましては,ことし9月を全庁的な見守り強化月間とし,職員の外出時には安心安全パトロールの腕章を着用した上,重点地区付近を通る際は特段の注意を払うようにいたしました。また,防犯協会の方々には,平時からのパトロールや青色防犯パトロール車の運行,ながら見守りの協定締結先には重点地区の情報提供,都が締結しているながら見守り協定締結先には東京都を経由して重点地区の情報提供などを行っております。 68: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 69: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 教育委員会に関連する見守りについて答弁申し上げます。  まず登下校におきましては,PTAや地域の皆様の御協力で,学校安全ボランティアによる通学時間帯の通学路を中心に見守りを行っていただいているところでございます。現在,学校安全ボランティアには183名の登録をいただいております。  次に,各小学校におきましては,学校擁護見回り業務をシルバー人材センターに委託いたしまして,各校で校舎内外の見守りを1日5時間行っております。  また,狛江市立学校PTA連合会が実施しております「こどもかけこみ110番」事業に対しまして,子供の生命と安全を確保するための活動の充実並びに発展に資することを目的といたしまして,事業費等の補助をしているところでございます。「こどもかけこみ110番」事業におきましては,子供たちが危険を感じたときなどに駆け込んで助けを求めることができる場所の提供者として,協力者をボランティア登録し,「こどもかけこみ110番」のプレートを設置していただいているところでございます。 70: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 71: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 福祉保健部に関連する見守りについてお答えいたします。  機器による見守りといたしましては,専用ボタンによる本人からの発報等により,事前に登録した親族や警備会社に通報が行く「あんしん見守りサービス」,「あんしんS」,徘回が見られる認知症高齢者にGPS機器を携帯していただき,御家族の要請に応じ,徘回等の位置情報をお伝えする「徘回高齢者探索サービス」がございます。  人による見守りといたしましては,民間企業が通常業務の中で高齢者の異変を察知した場合に,市役所等に連絡していただく協定の締結や,週に2日または6日を上限として夕食を配達し,あわせて配達時に本人の安否確認を行う「高齢者配食サービス」,そのほかに市が財政補助をしている老人クラブでは,その活動の一環として独居高齢者等を見守る活動をしていただいております。  また,地域見守り活動支援対象者名簿登録制度において,同意の得られた避難行動要支援者の名簿を支援組織であります民生委員・児童委員協議会,社会福祉協議会,地域包括支援センター,駒井町町会,調布警察署,狛江消防署に提供し,平時の見守り及び災害時の安否確認等の活動を実施いただいております。 72: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 73: ◯ 16番(石川 和広議員) 改めてさまざまな所でさまざまな形で見守りというものが行われていることを認識いたしました。  何も起こらないようにとするための見守りや,何かが起こったときに備えての見守り,こうした中にあって,実際に緊急事態などが発生した場合についての想定などがあるのか,この辺をお聞きしたいと思います。  お聞きしますけれども,それぞれ緊急時,有事の際は,どのような対応・対処となっているのかお伺いいたします。 74: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 75: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 子供に絡む事案や凶悪犯罪等が起きた際は,緊急連絡網により電話やファクスなどで情報提供をしております。また,状況により職員による市内パトロールなども適宜行っております。 76: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 77: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学校安全ボランティアの皆様には,毎年実施しております研修会におきまして,事件や事故を目撃したときにはすぐに警察や学校へ通報・連絡すること,また,心配な子供や気になることがある場合には学校や関係機関に連絡することなどの対応について,繰り返しお願いしているところでございます。  次に,学校擁護見回り業務におきましては,学校内において何らかの異常を発見した場合については,速やかに学校職員へ連絡することをシルバー人材センターに伝えております。  また,「こどもかけこみ110番」の設置協力者につきましては,子供たちの駆け込みがあった場合には,一時的に子供を保護し,警察や学校へ通報・連絡するなどの対応をとることとなっております。なお,設置協力者の皆さんには,駆け込みがあった場合の手順書などもお渡ししているところでございます。 78: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 79: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) あんしん見守りサービスでは,警備会社が駆けつけ,事前に預けられた鍵を使用して居宅内の安否確認を行い,状況に応じて救急・警察,事前に把握した緊急連絡先へ連絡を行います。  また,民間企業との協定や高齢者配食サービスでは,市が企業や事業者から異変の連絡を受けた場合は,本人の情報を確認し,関係している機関等がある場合は状況確認を行った上で,必要に応じて現場へ向かい,安否確認を行います。  また,地域見守り活動支援対象者名簿による支援活動は,自宅訪問及びその状況の把握,安否確認,避難誘導,救出及び救護,その他必要な支援,避難生活における配慮または支援と幅広くありますが,これらのうちから各支援組織が実施可能な範囲において実施していただくこととなっております。 80: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 81: ◯ 16番(石川 和広議員) 緊急時における対応・対処について,事前に決めてあるということでありました。  ただ,思うようにいかない困難なケースも考えられると思います。次のようなケースの場合はどうされているのかお聞きしたいと思います。独居高齢者宅において,何か緊急時,有事が起きているのではないかとした場合,鍵がかかっていて中に入れない等,安否確認が困難なときはどのように対処しているのかお伺いいたします。 82: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 83: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 安否確認が必要な独居高齢者等の通報が市に入った場合,まずは可能な限り入手できる必要な情報収集として庁内調査を行います。その方の介護の状況,医療保険の状況,お住まいの不動産の状況,地域見守り活動支援対象者名簿や民生委員の方が行う高齢者実態調査票の緊急連絡先の確認等が主な情報となります。  安否確認の実際は,対象者方のお住まいが自己所有なのか賃貸なのかで対応が異なります。自己所有の不動産にお住まいの場合は,原則親族に連絡をとり,その状況を伝え,合い鍵等がある場合は来ていただいております。その後,市職員が警察等の手配も必要に応じて行い,鍵をあけて室内に入り安否確認を行います。賃貸物件の場合も親族への連絡は変わりませんが,不動産管理会社,家主に連絡し,合い鍵を要請し,その後,市職員が警察の手配も必要に応じて行い,鍵をあけて室内に入り安否確認を行います。  なお,さらに緊急性が高い場合は,即警察,消防に支援を要請し,鍵を壊すことを親族や不動産会社,家主等に電話連絡で了承いただき,室内に入り安否確認を行う場合もあります。 84: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 85: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。大変な労力を要すると思いますが,人の命にかかわってくることでもありますし,よろしくお願いいたします。  こうした単身高齢者宅の見守りや緊急時対応への取り組みについて,ちょうど1カ月前の11月7日,会派視察で大阪府寝屋川市の「かぎ預かり事業」というものを視察してまいりました。  どういうものかといいますと,これは寝屋川市社会福祉協議会がやっている事業なんですけれども,高齢者の「孤立死」を防ごうと,寝屋川市社会福祉協議会がひとり暮らしの高齢者宅の鍵を預かる「緊急時安否確認(かぎ預かり)事業」を始めています。地域住民や民生委員らの情報をもとに異変があると判断すれば,鍵をあけて安否を確かめるというものであります。「もしもの時の安心につながる」と評判はいいということで,私たちも,試験的にやっているときからわかっていたんですけれども,それから実施して3年,どういう状況かというので視察してまいりました。  65歳以上の単身高齢者が対象であります。利用は無料です。本人が社会福祉協議会に申請します。安否確認をためらわないよう,解錠して緊急事態がなくても社会福祉協議会などは責任を負わないとする同意書も事前に交わされると。預かった鍵は,市社会福祉協議会の職員らが本人の前で袋に入れてのりづけ。市内の病院や特別養護老人ホームなど24時間対応できる自宅近くの医療福祉施設で,施錠できるロッカーに保管すると,こうしたものであります。  鍵をあける場合の目安は,新聞や郵便物がポストにたまっている,洗濯物が何日も干したままになっている,助けを呼ぶような声が聞こえた,などということで,これらの情報が寄せられると,市社会福祉協議会の職員や自治会長,家族らが相談して,緊急事態と判断すれば,市社会福祉協議会の職員ら複数が立ち会って解錠するということであります。  どうしてこういうことをしたかというと,民生委員の方が個人的に頼まれたりとか,自治会長が,何かのときにお願いできませんかと離れて暮らすお子さんたちから頼まれて,これまでの信頼関係だからと個人的に預かって,いざというときにどうしたらいいんだと,何もなかったときはどうするんだと,こうしたことからいろいろな声が寄せられてできたというものであります。  社会福祉協議会といっても9時・5時です。夜中はどうするのかということがあったので,鍵を保管している場所というのが,24時間対応している特別養護老人ホームとか民間の有料老人ホーム,こういう所に御協力いただいて,協定書を結んで鍵を保管して,そこから持ってくる。最寄りの福祉施設であれば24時間あいていますから,こうしたことで御協力いただいて成り立っているという事業であります。  先ほど,あける条件とかさまざまありましたけれども,10の条件があります。助けを呼ぶような声を聞いたとか,ヘルパーが異変に気づいたとか,物音が全然しない日が続いているとか,異臭がするとか,こういったことが条件であります。  利用申込書は御本人と親族の方の同意も要ります。ただし,親族の方が申し込む,心配だから,お母さん申し込んだよ,お父さん申し込んでおいたよと,これはだめです。あくまでも本人の申請で,その上で親族の同意が要るということで,これが利用申込書で,鍵をあけたときに何もなかったときに責任を負えませんよと,こうしたことも含まれております。  安否確認の対応の流れは,異変に気づいたときには民生委員の人とか自治会の方に電話・連絡をして,この方がかぎ預かり事業を利用される方であれば,鍵を保管してある施設にとりに行くと。そこで,とりに行く人の身分証とかもあるんです。かぎ受け渡し者ということで,身分証を提示すればその方の鍵を預かれるということになっています。  そして現場に急行してあけるということで,そこで異変があれば対応する。お留守だったという場合もあるそうです。どこかに行っていて誰もいなかったと。そうした場合大変なことになるので,実は安否確認実施カードというものがあります。こういうことで異変があったと感じたので訪問しましたと。あけさせていただきましたと。ただし何もなかったので閉めて帰りますと,必ず御連絡くださいということで,誰にも言わないで子供たちの所に1泊ぐらい泊まってきちゃったのという,そうした場合にも誰が入ったかちゃんと渡すようにと,こういったことでやっているそうです。  この事業なんですけれども,寝屋川市は人口23万5,828人,10万9,405世帯,これだけあります。高齢化率は28.2%,単身高齢者は8,054人です。今,かぎ預かり事業を利用されているのが654人,単身高齢者の大体8%になっています。寝屋川市社会福祉協議会は,目標は10%,単身高齢者の1割の方はこのかぎ預かり事業を,角度とすれば安心創出事業です。何かあったときに安心というのを日ごろ持ってもらえるという事業です。平成24年にモデル事業として始めて,26年からは全市で展開するようになっています。  実際,緊急時の鍵をあける件数はどのくらいあるのかというと,それもお聞きしましたら,24年から28年の5年間で51件,月1件ぐらいだそうです。時間帯はほとんど昼間です。異変に気づいて通報するのは大体昼間で,夜中というのは,離れて住む御親族から,おかしいと,何かあったんじゃないかということで,夜中に出動したことは5年間で一,二件。真夜中というのはそんなにないということでありました。  事例としてはこういったものがあります。「遠方に住む娘より鍵保管施設に,「午前中に電話で「しんどい」と訴えていたが,夕方に電話をしても応答がない。通院予定先の病院にも行っておらず心配である。様子を見に行ってほしい」との連絡がある。鍵保管施設より施設職員が鍵を届け,安否確認を行う。脱水症状で動けなくなっていた。」と。また,「デイサービスが迎えに行くが応答なく様子がおかしいので,ケアマネと民生委員が入室。意識はあるが動けないため救急搬送。」「ケアマネと訪問看護が訪問時に異変に気づく。ケアマネが鍵を施設に取りに行き,入室するとベッド脇に倒れているのを発見。救急搬送を行う。」「ヘルパー訪問時に室内で転倒していることがわかる。ご近所が民生委員に連絡し,施設に鍵を取りに行き入室。無事を確認。」「朝,ヘルパーが訪問時,体調不良を訴えていたため,午後様子うかがいの電話を入れる。動けないという状態だったので,鍵保管施設より施設職員が駆けつける。」と,こうしたものが事例としてあったそうであります。  私もそういったことをよくお聞きします。特に団地などでは,離れて暮らすお子さんたちが,ちょっと様子がおかしいから行ってくれと。でも鍵がないからと言っても,私が今駆けつけている最中だから,窓を割ってでもいいから入ってくれないかとお願いされて,1階の方だったらいいですけれども,2階の方などは,はしごをかけて登って,窓を割って様子を見てよと,こういった事例もお聞きしますし,場合によっては,離れて暮らすお子さんたちが「お母さん,鍵を閉めないで寝てね」と言うときがあるんです。なぜかというと,何かあったときに上の人に来てもらうために,鍵があいていないと入れないから,寝るときに鍵をかけないで寝てねとか,こうしたこともお聞きしたことがあります。こうした中で,かぎ預かり事業という形で展開したのが寝屋川市であります。  実際費用はどのくらいかかるのか聞いたら,鍵を預かって保管する鍵保管用のロッカーを買って施設に置くというところの初期費用で120万円かかったそうです。通年では幾らかかるんですかと聞いたところ10万円と。何で10万円かと聞いたら,かぎ預かり事業をやっていますというチラシを刷るために大体10万円かかると。基本的には皆さんの御協力で成り立っている,鍵を保管してもらっているという事業です。社会福祉法人も地域貢献をテーマに運営されているということがあって,御近所のそういった事業があるなら私の事務所にロッカーを置いていいですよ,そして受け渡し証を持った方が来られたらお渡ししますからと,こういった制度です。施設によっては,何かあったときにこちら側が届けるという施設もあるそうです。  こうした形で成り立ってきて,試験的に開始して本格実施を26年度からしましたけれども,実は段階的におやりになろうと考えていたところ,余りにもニーズが多かったので一斉に26年度からやったと,こういったお話でありました。  提案ですけれども,こうした緊急時安否確認かぎ預かり事業への取り組みを狛江市においても検討できないか,お伺いいたします。 86: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 87: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市におきましても,関係機関とのネットワークを構築しながら見守り等を行っておりますが,残念ながら独居高齢者の方の孤独死,突然死は現実問題として発生しております。緊急時に関しましては,対象者の方の住居の鍵の問題は,迅速性を必要とされる安否確認において大きな課題となっております。  今御紹介いただきました寝屋川市の独居高齢者の安否確認のためのかぎ預かり事業は,非常に先進的で実効性が高い取り組みと考えます。一方,この取り組みを行うに当たっては,独居高齢者の方への周知と理解はもちろんのこと,支援者となる市の関係機関,町会・自治会,そして地域住民の皆さんの制度の理解と協力体制の構築は,簡単なことではないと認識いたします。  今後さまざまな視点から安否確認に対する検証を行い,この取り組みも含めて市のあるべき安否確認の手法について,時間をかけて検討してまいりたいと考えております。 88: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 89: ◯ 16番(石川 和広議員) 時間をかけてでも検討をお願いしたいと思います。狛江市において,最も高齢化率の高い都営狛江団地などをモデルケースとして取り組めないかの検討もあわせてお願いいたします。  寝屋川市の社会福祉協議会では,かぎ預かり事業の対象者を現在は単身高齢者のみとしていますが,今後,高齢者夫婦世帯,特に老老介護世帯や障がい者のいる世帯などからの利用希望が多く寄せられていることから,対象拡大へ向けた検討を行っていくとのお話もございました。老老介護で介護者のほうが倒れてしまったら命の危険にも及ぶということから,希望が多いということだったんです。ただ,今の条件では単身高齢者となっていますけれども,余りにも希望する方が多いので,対象を広げられないかということを検討しているそうです。そういったお話をお聞きしました。  最後に,大変重要な視点だと考えさせられたお話がありました。それは,こうしたかぎ預かり事業のような見守りや緊急時対応について,今後,地域包括ケアシステムというものを構築していく中においても求められてくるのではないか,というお話でした。私もまさにそのとおりではないかと感じます。こうした視点からの捉え方も含め,時間をかけてでも検討をお願いしたいと思います。  次は認知症の方の見守りについてお聞きしてまいります。  認知症の方の見守り,徘回するおそれがある高齢者の早期発見,事故の未然防止,こうしたこともあって,SOSステッカーやキーホルダーがあれば,QRコードでアクセスすると担当連絡先とか地域包括支援センターの連絡先とか御家族の連絡先とか,こうしたもので役に立つということでお話をしたこともありますし,こうしたもので早期発見につなげられないかということもお話ししたことがあります。  実はこうした中で,高齢者の手足の爪に張るQRコードつきの身元確認シールを入間市などが無料配布を始めました。ポイントは爪というところなんです。スマートフォンでQRコードを読み取ると高齢者宅の緊急連絡先とかがわかる。爪に張ってあるものも特殊な加工がしてあって,お風呂に入って水にぬれても2週間以上剥がれないという。  なぜ爪なのかというと,これまで入間市でもGPSの端末を使った見守りのシステムがあったそうです。狛江市もやっていると思いますけれども,端末を持たずに外出する高齢者が多いので予防につながらないと。また,持たせても何だこれはと持たないでなかなか難しかったと。ほかの市でもさっき言ったシールとかキーホルダーはやっているんですけれども,入間市もそう考えたんですけれども,実はバッグなどにつけるものが主なので,家族などから,認知症とわかってしまうので抵抗があるということで,皆さんそういうのは嫌だということがあったんです。そこで入間市は,警察などが身元確認を行う際,衣服や靴,靴下に書いてある名前などを調べることから,シール自体を爪に張っても有効ではないかと,小さいですしわからないですし。これで効果があると判断してやったということでありました。  またほかの市でありますけれども,地震発生時における避難勧告,振り込め詐欺や不審者の出没など,防災・防犯に関する情報メールを配信する緊急配信メールに,行方不明になってしまった認知症高齢者の情報を追加する所もあります。行方不明者が出たときに地元警察署が公開する身長や服装などの特徴が連絡されて,市内のメールに流して皆さんに発見協力をお願いする,こうしたことをやっているそうです。  お聞きしますけれども,こうした認知症における徘回に際し,早期発見への対策をさらに講じていくことは検討できないか,お伺いいたします。 90: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 91: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 現在,認知症高齢者の徘回に対して,東京都が開設する行方不明認知症高齢者等情報共有サイトへの加入により,他の市区町村と行方不明認知症高齢者等に関する情報連携を図っているほか,認知症サポーターの育成等を通じた地域住民への啓発や,民間企業が徘回を含め高齢者の異変を察知した場合に市役所等に連絡する旨の協定締結等を進めているところでございます。御質問者がおっしゃられた取り組みも含めて,認知症における徘回の早期発見の体制づくりを進めてまいりたいと考えております。 92: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 93: ◯ 16番(石川 和広議員) よろしくお願いします。  次は緊急時,災害情報の発令時等の場合の対応について,認知症の方や高齢者の方,障がい者の方等,災害時避難行動要支援者に関連してお聞きしたいんですけれども,実は防災・減災日本一を目指している茨城県竜ケ崎市は,災害時に電話を使って災害情報を一斉に配信するサービスを始めました。  これはなぜかというと,風水害のとき大雨が降ったり大風が吹いたりして,実は防災行政無線が雨の音とか風の音で聞こえないと。あとは,SNSで発信しているけれども,インターネットの電波が届かないとか使いこなせない高齢者の方が多いということで,単純に電話でお知らせしたらどうかと。危険情報が出ています,警戒情報が出ていますと,こうした取り組みを始められたというのがありました。現在は土砂災害の警戒区域の方たちを対象に始めておられるそうですけれども,私はこの制度は使えるんじゃないかというふうに感じました。災害時避難行動要支援者,またサポートする方に,警戒情報が発令される,警戒ですよ,避難情報ですよと,これが登録された方に電話でいくというサービスであります。  これは一斉配信ですから,登録した所に一斉に行くということで,職員の方が特に難しい研修が要らないと,そうしたことで職員の方がこのシステムを入れればできるということもありました。私はこれ,考え方によっては使えるんじゃないかと。竜ケ崎市では今度,利根川があるそうですから浸水区域の方を対象に始めようとしていると。  こうした電話による災害情報の一斉通知について,導入に向けての検討・研究を始められないかお伺いいたします。 94: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 95: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 御紹介のありましたシステムにつきましては,電話番号の登録数や情報の発信数によりランニングコストが変動するようですので,所管でいろいろと調査したものよりは安価ではないかと考えております。また,運用面においても検証すべきことがありますので,調査・研究してまいりたいと考えております。 96: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。 97: ◯ 16番(石川 和広議員) ぜひお願いしたいと思います。運用面についても,コストのこともしっかり比較していただきたいと思います。風水害のときは雨の音とか風の音が強くて,防災行政無線が聞こえないんじゃないか,こうしたこともありますので調査・研究をお願いしたいと思います。  次に交通安全対策についてお伺いいたします。  狛江市は,交通事故死者数ゼロを昨日まで1,646日続けています。しかし市内では,自転車と歩行者による事故,また自転車の事故というのが,事故件数自体は減っていますけれども,ふえているんです。自転車の関係する事故は都の平均よりまだ狛江市は高いです。  こうした中,自転車と自動車,バイク及び自転車と歩行者の接触する事故が大変に心配で,危険ではないかと私が思う道路の1つに都道114号線田中橋交差点から松原交差点間があります。本年5月21日に調布若葉町周辺が整備され,甲州街道と接続したことによって,より便利になり,それに伴って交通量はさらにふえていることを実感します。私は田中橋の交差点の所に住んでいますので毎日見えます。物すごくふえています。朝晩,また休日の昼間なども結構ふえています。実感としてわかります。  なぜ危険か。田中橋交差点から松原交差点間は歩道が狭い。その先は広いんですけれども,松原交差点の先から,また田中橋交差点の先からは広いんですけれども,狭い。自動車の交通量が多く危険を感じるのか自転車が歩道を走ることが多い。歩行者などがいた場合すれ違えないので,ガードレールの切れ目で自転車が車道に出るんです。このときに,出た本人はすれすれに出るつもりなんですけれども,車の方は,膨らんで出る可能性があるからブレーキを踏んだり減速したりします。バイクの方はちょうど左側を走っているので接触しそうになったりするんです。自転車の方は,前に人が歩道を歩いていると避けるために車道に出て,その歩行者の方が過ぎるとまた歩道に戻るという運転をされる方が多いです。また,車道へ出ないでそのまますれ違おうとすると,接触ぎりぎりの状態ですれ違うことになってしまうと。  ほかにも,歩道と住宅が接地している所が多いため,いわゆる切り下げ箇所が多く,また接続する路地も多いため,いわゆる巻き込み箇所も多くなっており,平坦,フラットではなく,高齢者やベビーカーが歩きづらい,通りづらいということなんです。  こうした危ない,歩きづらい,通りづらいとのお声を,この歩道をよく使われる市民の方や地域の方,町会の方から私もお聞きします。しかし都道なので,市で何とかできることでもないし,市で改良工事とかできませんので,地域の方々が地元の都議会議員へ,円滑な通行ができるように歩道の改良ができないかと9月ごろから相談を重ね,東京都として動いていただけないかと要望しています。都議は都議として東京都として何ができるか動いていると思いますけれども,私は市議として質問,お聞きしたいと思います。  都道114号線,松原交差点から田中橋交差点間の歩道の円滑な通行へ,都と情報共有や連携を図りながら,市としてもできることはないか考えていただきたいと思いますがいかがでしょうか,お伺いします。 98: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 99: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 松原交差点から田中橋交差点間につきましては,都市計画道路3・4・17号線の都市計画線はあるものの,概成区間として道路幅員約12メートルで整備されているものであります。したがいまして現状では歩道幅員も狭い状況となっております。  市といたしましても,こうした状況を踏まえまして,松原交差点を東京都が事業展開します交差点すいすいプランにエントリーさせていただいているところでございます。東京都北多摩南部建設事務所に確認したところ,現在用地測量等が進んでいるところであり,今後用地買収等もありますので,この事業が進めば松原交差点付近については歩道が広がり,円滑な通行が確保されるものと認識しております。  また,松原交差点すいすいプラン事業に先行して,既に東京都では地域住民の方の御意見等を踏まえまして,松原交差点から田中橋交差点間における歩道の安全性向上に配慮した道路の補修工事を計画中であると聞いております。市といたしましては,東京都の事業にできるだけの協力はしていきたいと考えているところでございます。 100: ◯ 議 長(小川 克美議員) 16番石川議員。
    101: ◯ 16番(石川 和広議員) わかりました。  交差点すいすいプランというのは交差点の改良,交差点付近の歩道を改良するもので,狛江市はエントリーしているというのはお聞きしたことがあります。御答弁にあったように,東京都に確認したところ,松原交差点すいすいプラン事業に先行して,既に東京都では地元住民の御意見等を踏まえ,松原交差点から田中橋交差点の細い歩道の所,ここにおける歩道の安全性向上に配慮した道路の補修工事を計画中であるということでありました。  私はこの都議に,これは別件ですけれども,東京都の住宅政策,特に都営団地の住宅政策等について御相談もしております。そうした都議でありますので,狛江市もこの事業にしっかりと協力していく旨を伝えて,もう1つは,住民の御意見を踏まえてという話でしたから,どうか住民の意向に沿うような後押しをお願いしたいと,しっかりとこれも伝えていきたいと思います。  交通安全対策でありますが,高齢者の方,子供たちを事故から守る,未然に防ぐ,さまざまな取り組みが求められております。狛江市交通安全計画の基本理念には,「交通事故のない環境で安心して暮らせる社会を実現することは,市民すべての願いです。そのためには,高齢者や障がい者,子ども等の交通弱者の交通安全に配慮し,市民・行政機関・事業者等が相互に協力して,人にやさしい「人優先」の交通社会を築いていくことが必要です。」とあり,「みんながつくる だれもが安心な 交通安全日本一のまち こまえ」を掲げ取り組まれています。その実現へ向け,さらなる充実の取り組みをお願いして全ての質問を終わります。 102: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午前10時19分 休憩     午前10時39分 開議 103: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。17番亀井和美議員。     〔17番 亀井和美議員登壇〕 104: ◯ 17番(亀井 和美議員) 通告に従いまして2問の質問を行います。  1問目,児童・生徒の健やかな成長のために。  (1)脱ゆとり教育について。  文部科学省は教育の強靭化に向けて,平成30年度の実施を目指す次期学習指導要領を示しました。戦後日本で採用されてきた教育は詰め込み教育と言われ,勉強はテストのためといった考えや受験戦争の激化等,さまざまな問題を生んでいました。そこで政府は,生徒の勉強量を減らし,ゆとりある教育を目指したゆとり教育を実施しました。ゆとり教育は昭和55年度から施行された学習指導要領に沿った教育ですが,本格的に実施されたのは平成12年度以降です。従来の詰め込み教育の問題点を考慮し,考える力,生きる力を伸ばそうとする生徒自身の自主的な学習を促す教育を推進し,経験から得られる多様な価値観が豊かな人間性を育むと文部科学省は考えていました。  しかし,ゆとり教育は学力の低下をもたらしたとされ見直しがなされ,ゆとり教育からの脱却として,脱ゆとり教育への転換が図られました。  狛江市の教育において,ゆとり教育から脱ゆとり教育へどのように変化したのかお伺いします。  2問目,シティセールスについて。  狛江の魅力発信の一つであるロケーションサービス。平成27年4月より観光協会と連携して市内ロケ支援を行っています。最近ではこの議場で撮影が行われ,テレビで放映されました。これまでも公共施設等を対象として積極的に撮影支援を行ってきましたが,さまざまな課題があったと聞いています。正式に狛江市ロケーションサービスを開始したことにより,撮影支援窓口のワンストップ化や市内で撮影が完結するオールインワン化が実現しました。  まずここに至るまでの経緯についてお伺いします。  再質問は自席より行います。 105: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育長。     〔教育長 有馬守一君登壇〕 106: ◯ 教育長(有馬 守一君) 1問目の脱ゆとり教育に関する御質問にお答えいたします。  かつての教育は,戦後40年から50年ほどでありますけれども,改訂のたびに学習量がふえ続けて,暗記中心の学習でありますとか受験による偏差値重視の教育と,こういったものに傾きがちでございました。平成10年にこうした知識偏重の教育が是正されまして,完全学校週5日制のもと,各学校がゆとりの中で特色ある教育活動を展開して,子供たちに豊かな人間性や,みずから学び,考える力,生きる力を育んでいこうという方針に転換されました。このとき総授業時数が約10%削減されております。  その後,国際的な学力調査の結果などから学力低下が問題視されるようになり,平成20年の学習指導要領の改訂におきましては,総授業時数が今度は約10%増加したことから,この改訂以後が脱ゆとり教育と呼ばれるようになりました。小学校から高校まで,平成23年度から25年度にかけまして,こうした学習指導要領が完全実施されております。  しかし,文部科学省の見解によると,現在の教育,これはゆとり教育でも詰め込み教育でもなく,知・徳・体をバランスよく育みながら,生きる力を身につけようとするものだとされております。そして,ことし告示されました新学習指導要領では,子供たちが予測困難な未来で生き抜いていけるよう,より社会に開かれた教育課程を編成して,主体的・対話的で深い学びによる授業改善等によりまして,生きて働く知識,あるいは未知の状況にも対応できる思考力・判断力,そして学びを人生・社会に生かしていこうとする態度,こういったより確かな生きる力の育成が求められているところでございます。 107: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。     〔副市長 水野穰君登壇〕 108: ◯ 副市長(水野 穰君) 2問目,シティセールスについて答弁申し上げます。  古くより狛江市の近隣には映画やテレビのスタジオが点在し,ロケ隊から撮影に関する問い合わせがありました。そういった問い合わせや公共施設での撮影の依頼について積極的に撮影支援を行っておりましたが,行政が主体となることで,平等性・公平性の観点から一定の制約があること,また,撮影への立ち会いなど施設管理者には通常の業務以外の対応が必要となり,業務量的にも負担が大きい状況でした。  そうした中,国がかかわるロケの支援に関する説明会に職員が参加したことがきっかけとなり,現在の民間ロケーションサービス会社に出会い,その後,試行実施を経て,平成27年4月から正式にロケの撮影を誘致し支援する狛江ロケーションサービスを狛江市観光協会内に立ち上げたものでございます。 109: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 110: ◯ 17番(亀井 和美議員) それでは再質問させていただきます。  まず生きる力についてということで,今回の学習指導要領は中心になっていると思いますが,子供たちの生きる力を一層育むことを目指しているわけですけれども,今の教育長の御答弁にも,知・徳・体をバランスよく育みながら生きる力を身につける,このようにありました。小・中学生に対して具体的な生きる力とは,どのように生きる力だとお考えなのかお伺いいたします。 111: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 112: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 生きる力とは,変化の激しいこれからの社会を生きる子供たちに身につけさせたい確かな学力,また豊かな人間性,健康と体力,この3つの要素から成る力のことだと捉えております。  具体的には,確かな学力とは,知識や技能はもちろんのこと,加えて学ぶ意欲や自分で課題を見つけ,みずから学び,主体的に判断し,行動し,よりよく問題解決する資質や能力等までを含めた力のことを指しております。また豊かな人間性とは,みずからを律しつつ他人とともに協調し,他人を思いやる心,感動する心,そして健康と体力とは,たくましく生きるための健康や体力を指しているものでございます。 113: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 114: ◯ 17番(亀井 和美議員) 生きる力として挙げられている確かな学力,豊かな人間性,健康と体力,大事な要素であると思います。この3つの輪が重なるところが生きる力というふうに学習指導要領にも示されておりました。私はこの3つの中で豊かな人間性,他人を思いやる心とか,自分が嫌なことは他の子にもしないとか,もちろんいじめもあってはならないと思います。命の大切さをどの子にもしっかりと学んでほしいと願っております。  先ほど教育長からは,学習指導要領に示されている生きる力の御答弁をいただきました。教育部長は,変化の激しいこれからの社会を生きる子供たちに身につけてもらいたい3つの要素から成る力との御答弁だったと思います。人生生きていく上で学校で学ぶことはごく一部だと思います。でも人生の中で楽しいことばかりではないし,かえってつらいことのほうが多いかもしれないと思います。生きる力は,私は何があっても負けないで生きていける力ではないかなと思いました。  そこで教育長,教育部長は,生きる力についてどのようにお考えなのか。学習指導要領とかその中ではなくて,御自身はどのように子供たちに生きる力を訴えていきたい,伝えていきたいとお考えなのかお伺いできますでしょうか。学習指導要領に示されている生き方ではなく,人生生きていく上でどのように生きる力をお考えなのか,どちらからでも結構です。お考えのまとまっているほうからお答えください。 115: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育長。 116: ◯ 教育長(有馬 守一君) 予期しがたい御質問で,生きる力に対しては多様な解釈がされているところでありまして,先ほど私が申し上げたのは教育課程上の要素です。そして教育部長が話されたのは,学校教育全体を通しての生きる力の育成ということでありました。  これから新しい学習指導要領に移行していくわけですけれども,その中で重要なことは,社会全体がそうなんですが,既に正解があるものに対する解答というのは,日本人は得意であるし,これはこれまでも高い学力を誇ってきたわけでありますけれども,未知の状況というものはこれから予想されるわけであります。そういったときに,自分自身で自分の頭を使って考え,対処していくということも重要なんだけれども,同時に,周りの仲間たちあるいはチームの人たちと一緒に知恵を出し合って,その中でより妥当なものは何かということを導き出していく力,そういうものがいろいろな人生の困難に対しても解決を見出していく,まさに議員から御指摘がありました何があっても負けないで生きていく力,その根底には,知恵を出し合っていけばこれを切り抜けることができるという実感というか,自信というか,こういったものが重要になってくるのではないかと思っています。 117: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 118: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 模範回答みたいな後で心苦しいんですが,自分の今までの生活を振り返ってみますと,自分一人で生きているわけではないわけでして,この社会におきましては,議員も含めましていろいろな人たちに支えられながら生きております。また,学校生活を振り返りますと,クラブ活動だとかクラスメイトといった人間関係の中で生きてきましたし,その中で知恵をつけてきたという経験をしておりますので,集団生活の中で自分を磨くといったことが自分の生きる力につながるものだと思っております。 119: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 120: ◯ 17番(亀井 和美議員) 生きる力についてお聞きしますということはお伝えしていたかと思うんです。今御答弁いただいた中で,教育長は仲間とかチームとのつながりが大事,知恵を出し合っていくという御答弁がありました。私は本当にコミュニケーションが大事だと思います。今,一人で何かに取り組むお子さんも多いし,そういう中でコミュニケーションのとれないお子さんが多いのかなと。話し合う人がいない,相談できる人がいない,そういう状況も幾つか聞いております。  また教育部長も,一人では生きていけないし,いろいろな人とともに生きている,部活動もそうだということで,人間関係,「人」という字は人と人が支え合ってつくっていると思いますし,学校の中で子供たち,小学校と中学校,全然状況が違う中で生きる力を伝えていって,その子たちがそれをわかって育っていってもらいたいと思います。そのためには指導する側の先生もしっかりと成長していただきたい。そういうところも踏まえて,話を聞いていると,学習指導要領に示されているからというだけの難しい言葉の説明ではなくて,子供たちにしっかりと心でわかるような指導をお願いしたいと思いました。よろしくお願いします。  続きまして,ゆとり教育から脱ゆとり教育に移行して狛江市としてどのように取り組んだのか,その事例についてお伺いします。 121: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 122: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 狛江市におきましては,ゆとりか詰め込みかということではなく,基礎的・基本的な知識・技能の習得と,思考力・判断力・表現力等の育成の両方が必要でございます。そのためにはわかる授業を行うことが重要であると捉えております。例えば算数・数学習熟度別指導の教材作成委員会を組織し,発展的な学習を行う際の教材開発や授業実践を実施するとともに,東京ベーシック・ドリルの積極的な活用によりまして,学力の基礎・基本の定着を図ってきたところでございます。 123: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 124: ◯ 17番(亀井 和美議員) そういう中で,このゆとり教育は子供たちにどのような影響を与えたのかお伺いいたします。 125: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 126: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 子供たちに与えた影響をはかることはなかなか難しいんですけれども,一例としまして,全国的には学習到達度調査,いわゆるPISAというものがございます。その結果である程度読み取ることができると思いますので,その数値を紹介させていただきたいと思います。  これは,経済協力開発機構72カ国・地域の15歳児を対象に,読解力,数学的リテラシー,科学的リテラシーの3分野で2000年から実施している調査でございます。我が国におきましては,数学的リテラシー,科学的リテラシーにつきましては,他国と比較しても常時上位であり,2015年では,科学的リテラシーは第2位,数学的リテラシーは第5位となっております。これに対しまして読解力の推移を見ますと,2000年8位,2003年14位,2006年15位と低迷してまいりましたが,2009年には8位,2012年には4位と挽回しております。これは,いわゆるゆとり教育から脱ゆとり教育に変化した時期と合致しておりますので,数学的リテラシー,科学的リテラシー同様に上昇傾向が見られているところでございます。 127: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 128: ◯ 17番(亀井 和美議員) 今御答弁にあった全国的な学習到達度調査,この結果は,経済協力開発機構(OECD)が昨年12月6日に公表したものだと思います。この学習到達度調査は,OECDが3年に一度,2000年から実施している調査で,国際学力調査。先ほど数学的リテラシーという難しいお言葉でしたが,応用力といいます。この読解力,数学的応用力,科学的応用力の3つの分野について,学校で身につけた知識や能力を実生活のさまざまな場面でどの程度活用できるかをはかる調査である,調べたらこういうことでした。  昨年実施されたのが6回目で,無作為に選ばれた全国198校の高校1年生約6,600人が受けたそうであります。そこで日本の読解力が,御答弁にありましたように,1回目が8位,2回目が14位,3回目が15位になるなど順位を大幅に下げたことから,PISAショックと呼ばれるようになって,ゆとり教育で教える内容を減らした学習指導要領の影響が指摘された,このように言われています。  そしてこの結果,狛江市もしっかり取り組むということなんですが,この調査は全国的な調査なので,狛江の子供たちの学力はどうだったのかなというふうに思います。狛江の小・中学生の学力はどのように向上したのかお伺いいたします。 129: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 130: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 狛江市といたしましては,以前からの比較はできかねますけれども,今年度狛江市が実施いたしました小学校第5学年以上での学力状況調査では,小学校では全教科・全学年で正答率が全国平均を上回っております。また中学校におきましては,全国平均と同程度またはそれ以上の結果となっております。従来課題でありました中学校数学の関数が,小学校からの取り組みによって良好な結果が得られたといった状況でございます。 131: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 132: ◯ 17番(亀井 和美議員) 良好な結果が得られたということですが,ゆとり教育は狛江市においてもメリット,デメリットがあったと思います。メリットはゆっくりとした教育の中で時間をかけて教育することができた。私が気になったのは,メリットが競争しないということで,全部一緒,運動会でも順位をつけないとか,学芸会とか発表会でみんな主人公の桃太郎をやるとか,差別をつけないということもあったと思います。そういう中で狛江市におけるメリット・デメリットについてお伺いいたします。 133: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 134: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 平成20年から21年にかけまして,生きる力の育成及び基礎的・基本的な知識・技能の習得,思考力・判断力・表現力等の育成に向けまして,指導内容の充実が図られたとともに,授業時数がふえたところでございます。学習指導要領の改訂により,地域や学校の特色に応じた教育活動の展開と,体験的・問題解決的な学習の充実が図られるようになったことは,意義があったものと考えております。  一方で,学習活動を子供の自主性のみに委ねて,学習成果につながらない,活動あって学びなしと批判される授業に陥ったり,意味のある学びにつながらない授業になってしまったりという実態も指摘されたところでございます。 135: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 136: ◯ 17番(亀井 和美議員) それなりにメリット・デメリットはあったということですが,学習指導要領に基づいて教育が行われれば,当然学習についていけない児童・生徒も出てくると思います。これらの児童・生徒に対する対応はどのように行っているのかお伺いいたします。 137: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 138: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学習についていけない子供たちへの対応といたしましては,例えば教科によりましては習熟度別学習を取り入れたり,少人数の習熟度に応じたクラス編制によりまして,きめ細かな指導を展開しているところでございます。また,学習支援員等が個別に対応することによりまして,学習のつまずきをなくすように努めているところでございます。 139: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 140: ◯ 17番(亀井 和美議員) 学習指導要領の実施の移行期に当たりまして,今,狛江市において教育課程における見直しがされていると思いますが,変更点についてお伺いいたします。 141: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 142: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 来年度になりますけれども,狛江市では,小学校外国語活動を中学年から32年度からの規定授業時数で実施する予定でございます。また,特別の教科・道徳につきましては,狛江市では既に先行実施しております。30年度からは,各教科において学年ごとの学習内容に移行に伴う変更が生じてくることになります。 143: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 144: ◯ 17番(亀井 和美議員) その変更をしっかりと実行できるようにお願いしたいと思います。  学習指導要領は昭和22年に初めてつくられたと思います。今回の改訂は戦後8度目でいいんでしょうか。ずっと改訂,改訂を行って現在に来ている。そして今回,新学習指導要領の実施に向けて狛江市としてさまざま検討されていると思います。そういう中で今後の方向性についてお伺いいたします。 145: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 146: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学習指導要領の改訂による標準授業時数の定めに従いまして,授業時数は変更されます。平成10年代のいわゆるゆとり教育時代と比較しますと,授業時数は大幅に増加していることから,現在も夏季休業日を減らしたり,土曜日の授業実施などをしているところでございます。新学習指導要領では,小学校第3・第4学年に外国語活動が,第5・第6学年では教科として外国語が新設されるため,第3・第4・第5・第6学年で年間35時間,授業時数がさらにふえることとなります。  狛江市におきましては,外国語活動の充実の観点から,移行期から新学習指導要領で示されたとおりの授業時数を確保していく予定でございます。 147: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 148: ◯ 17番(亀井 和美議員) 今,これからの指導方法をいただきました。  学習指導要領の中に,アクティブ・ラーニングに向けた授業改善というふうにありました。これまでもやってこられたと思うんですが,これまでとこれから,どのように変わるのかお伺いいたします。 149: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 150: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 子供たちが「何を知っているか」だけではなく,「知っていることを使ってどのように社会・世界とかかわり,よりよい人生を送るか」という視点に立って,知識や技能,思考力や判断力あるいは表現力等,そして学びに向かう力や人間性などの情意・態度等にかかわるものの全てをいかに総合的に育んでいくかということが教育に求められております。子供たちが生涯にわたり,解決方法が1つとは限らない,簡単には解決できないような問題に対しまして,自分自身の知識や経験をもとに知恵を出し,仲間と協力し,新たな解決の方策を導き出す経験,こうしたものを積み重ねていく必要があります。  アクティブ・ラーニングに向けた授業改善とは,主体的・協働的な問題発見・解決の場面を設定いたしまして,思考・判断・表現が発揮される経験を積極的に取り入れることで,教師が授業の質を高め,実践を重ねていく,こういった必要があると考えております。 151: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 152: ◯ 17番(亀井 和美議員) 先ほどの生きる力にも大きく影響してくると思います。そういった中で,今御答弁にありました教師が授業の質を高め,実践を重ねていく必要がある,このようにお考えということですので,教師の指導いかんによってアクティブ・ラーニングが成功するかどうか,子供たちがその思いで,はいと言わないとなかなかできないことも多いと思いますので,自主的な学び,対話的な学び,深い学び,このように文部科学省も言っておりますので,先生の成長,子供たちの成長をしっかりとお願いしたいと思います。  次に移ります。最近,テレビや新聞等で,「重すぎる通学カバンに中学生が悲鳴」とか「教科書分厚く大判化 ランドセル5キロに」,このような報道がありました。特に小学校1年生,中学校1年生は非常に重く感じていると思いますが,この認識はいかがでしょうかお伺いいたします。 153: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 154: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 以前は一般的には文書類のサイズがB判でありましたけれども,A判化されたことに伴いまして,教科書もA判あるいはB判よりも大きくなったところでございます。また,紙の質自体もよく,カラー化され,わかりやすく学習しやすい構成や内容に変わってきております。そして学習指導要領の改訂により学習内容が増加しているため,ページ数自体も増加しております。そのため以前と比較すると重くなったことが考えられます。特に小学校1年生や中学校1年生にとっては,重いと感じると考えております。 155: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 156: ◯ 17番(亀井 和美議員) 本当に感じていただいているのかなと,何か対策があればぜひやっていただきたいと思うんですが,平成26年4月4日に検定結果が公表されて,新しい小学校の教科書は10年前の検定に比べてページ数が3割以上もふえている,こういう結果が出ておりますが,この認識に対してはいかがでしょうか。 157: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 158: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 教科書会社によりましては,ページ数がふえている教科と大きな変化がない教科があります。また,上下分冊になっていたものが年間を通して1冊になった,そういった例もあります。 159: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 160: ◯ 17番(亀井 和美議員) 10年前と比べて3割ふえていると教科書検定が公表しているわけですから,教科書会社によってそれぞれ教科で違いがあっても,ふえているのは現実だと思います。  そういう中で,教科書出版「学校図書」の担当者の話ですが,学習指導要領の大幅改訂で,2002年小・中学校の学習内容が3割削減されました。この時期がゆとり教育で,ページ数が少ないピークでした。その後,当社では,例えば小学校理科6年の教科書が,2002年には上下巻合計で100ページ,B5サイズだったのが,2005年には合本されて,さらに2011年の脱ゆとり教育で182ページにふえ,サイズもAB判に,そして最新は217ページ,ここまでふえた,というふうに言っているんです。教科書出版の方がふえたと言っているから,ちゃんとふえています。
     そういう中で,産経新聞の記事によりますと,「新しい教科書の9教科合計の平均ページ数は6,646ページで,前回の平成21年度検定に合格した現行教科書より9%増加した。ゆとり教育が行われていた15年度検定と比べると,平均で36%も厚みを増したことになる。教科別のページ数は,理科が10年前より64%増,算数41%増,国語,社会はともに27%増えた。現行教科書は,脱ゆとり路線への転換で学習指導要領に反復練習の充実が盛り込まれたことから,習った内容を復習する記述が随所に目立つ。新しい教科書もこの流れを引き継ぎ」,このように載っておりました。  脱ゆとり路線への転換は教科書にも影響が出ているということで,実際小学校1年生や中学校1年生が背負う荷物,どのように重いのかというと,小学校1年生の女の子,いつも背負う荷物が4キロだそうです。体重が23キロの女の子,自分の体重の約17%に当たります。体重50キロの大人だったら8.7キロの荷物を背負うことになる。月曜日は上履きとか給食着とかいろいろなものを持っていくから4.8キロ,体重の約2割になるということで,50キロの大人なら10キロの荷物を持つことになる。そういう中で,小学校1年生の子供が5キロのお米をしょっていることになる。皆さん,お米を買うときに歩いて買いに行く方はいないと思うんです。自転車とか車で行くと思いますが,5キロ,10キロのお米を背負って学校に通う。腰も痛くなるのは当然かなというふうに思います。  次に中学生の場合,あるテレビ番組で,東京近郊の公立中学校の生徒25人を対象に下校時にアンケート調査を行っていました。持っていた通学かばんやバッグをはかってみると,25人中23人が「荷物が重い」と回答し,かばんとバッグ合わせて計量したところ8キロから9キロ,中には17キロという生徒もいた。何でそんな重い荷物を持って通学する必要があるのかというので,リポーターが埼玉県草加市立中学校に通う2年生の女の子の自宅を訪れて聞いてみた。すると,火曜から金曜は6時間授業だが,5時間授業の月曜日が一番重いという答え。月曜日が最も重いのは,補助教材の多い国語,英語,社会,数学,理科の5教科がそろっているからだと言う。補助教材だけで全部で18冊,それに各教科書とノート,重さをはかると9キロ,さらに水筒を加えて11キロあった,こういう現状なんです。  そういう中で,重いものを持っているという認識はあるとおっしゃいましたけれども,本人も重いと言っているし,保護者も心配している。腰が痛いというのも,子供は親に訴えているけれども学校には言っていない。だから学校の先生は,子供が腰が痛いとは言っていませんよ,うちの学校では聞いていませんよという答えが返ってきたのかなというふうにも思いました。  私も,中学1年生のお子さんがかばんが重いから何とかならないのかという御相談を受けましたし,今,全国的に小・中学校1年生のお子さんにとっては重いのではないか,そう感じている現状があります。また,市におきましても「市長への手紙」の中で,かばんが重いと,何とかという手紙が届いていたというふうにも認識しております。この辺を踏まえまして,子供のかばん,ランドセルが重いという状況に対してどのように認識されているのかお伺いいたします。 161: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 162: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 重いという実感でございますが,議員から質問されまして,今,中学校で使っている教科書17冊をはかってみました。1年生で6,670グラム,7キロ弱,これが教科書17冊の重さです。それに補助教材,ノートが加わりますと,今質問者から御指摘がありました10キロを超えることは容易に想定されます。  こういったかばんの中身が重いことは,先ほどの報道でもありますし,私ども,また学校でも承知しているところでございます。しかしながら,自宅学習の内容に応じまして,教科書やノートあるいは資料は必要であることから,何を残して何を持ち帰るかなどの適切な指示が必要でございます。必要の可否に関する生徒の自発的な判断力を養うことも重要であるというふうに考えているところでございます。 163: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 164: ◯ 17番(亀井 和美議員) 置き勉の必要の可否に関しては生徒の自発的な判断力を養うことが大事,でも小学校1年生の子に自発的な判断ができるかというと,まだまだできない状況があると思いますので,担任の先生が状況を見て,一人一人の状況に合わせて細かい配慮なり心配りをお願いしたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  文部科学省の調査に,子供の基礎体力の低下を裏づける記事がありました。その調査によりますと,昭和60年ごろから現在まで20年以上にわたり体力低下の傾向が続いている。持久走,男子1,500メートル,女子1,000メートルでは,13歳の女子は昭和60年を最高に25秒以上遅くなっている。親の世代の30年前の調査と比較すると,ほとんどのテスト項目について子供世代が親の世代を下回っている。体力・運動能力が高い子供と低い子供の格差が広がっている。体力・運動能力が低い子供が増加している。また,スポーツや部活動など運動する子供と運動しない子供の二極化傾向が進んでいる,このように調査がありました。体重や身長は10年前よりも大きくなっているけれども,体が大きくなれば体力も上がり運動能力も上がるかというと,結果は必ずしもついてきていないということです。  脱ゆとり教育の生きる力の中に,たくましく生きるための体力とありましたが,しっかり体力を鍛えることも必要だなというふうに感じました。子供たちの悲鳴が届いているのであれば,対応をしっかりとお願いしたいと思います。  次に移ります。(2)インフルエンザ対策であります。  厚生労働省は12月1日,インフルエンザが流行期に入ったと発表しました。全国の医療機関約5,000カ所で受診者数を定点観測しており,11月20日から26日で1カ所当たり1.47人が受診。例年よりやや早く,流行期入りの目安となる1.00人を上回りました。厚生労働省によりますと,11月26日までの1週間に定点医療機関を受診した人は7,280人で,全国の医療機関で約7万人が受診したと推計されております。前の週から約3万人ふえているとのことです。年齢別の患者数は,5歳から9歳が約2万人,ゼロ歳から4歳と10歳から14歳,30代,40代でそれぞれ約1万人と推計されています。今シーズンの9月以降で約25万人の方がインフルエンザに罹患したと見られ,休校は保育所や幼稚園も含めて16校,学級閉鎖は363校に上っているそうであります。  国立感染症研究所は,12月上旬までにインフルエンザの全国的な流行期に入る可能性があるとしています。ことしはワクチン不足も取り沙汰されていて,昨シーズンの使用量を100万本下回るおそれがある。現在はほぼ同量を供給できる見通しが立ったというふうに言っていますけれども,狛江市内の医療機関で聞いてみますと,ワクチンの入荷のめどが立っていないと,予約もできませんよ,そういう状況でありました。  そういう中で,インフルエンザがこれから猛威を振るうということで,狛江市における小・中学生のインフルエンザの昨年の罹患者数は何名いたのかお伺いいたします。 165: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 166: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 28年度の状況でございます。小学校が1,000人,中学校が238人となっております。 167: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 168: ◯ 17番(亀井 和美議員) これは在籍数で計算しますと,小学生の罹患率が30.8%,中学生は17.6%ということで,小学生の場合は三,四人に1人の子がインフルエンザにかかったというのが昨年の状況であったと思います。  次に学級閉鎖の状況についてお伺いいたします。 169: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 170: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学級閉鎖の発生件数でございます。28年度,小学校で18件,中学校で8件の学級閉鎖があったところでございます。 171: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 172: ◯ 17番(亀井 和美議員) 学級閉鎖になると子供は家で養生します。そうすると看病するのはお母さん。兄弟がいれば隔離したりしてもやはり接する機会が多い。1人インフルエンザにかかると家族中インフルエンザになる可能性もあり,みんなで寝ているという状況が昨年もありました。  そういう中で,今年度のインフルエンザに対する対策についてお伺いいたします。 173: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 174: ◯ 教育部長(平林 浩一君) インフルエンザに限らず感染症の集団発生が起こりやすい時期におきましては,校長会において,うがいや手洗い指導を徹底するよう繰り返して伝えているところでございます。また,国や東京都からインフルエンザ等の感染症に関する通知があった場合には,各学校へ情報提供を行っております。また,学級閉鎖発生時においては,東京都教育庁と保健所に加えまして,市内の各小・中学校,医師会,薬剤師会,安心安全課,健康推進課,児童青少年課,子育て支援課にも報告して情報の共有を図っております。また,市内の保育園や幼稚園において集団感染が発生した場合につきましては,同様に情報提供がありますので,各学校に注意喚起を図っているところでございます。 175: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 176: ◯ 17番(亀井 和美議員) 今,インフルエンザに限らず感染症の発生が起こりやすい時期には,校長会において,うがいや手洗いの指導を徹底するように繰り返し伝えていると。繰り返しお伝えしても,子供たちは本当にやっているのかなと。なかなかできないのが現状ではないかと思います。  そういう中で,うがいはインフルエンザ予防の効果としては期待できない,このような記事がありました。うがいは喉の粘膜に付着した細菌やウイルスを洗い流す役割があるけれども,インフルエンザのウイルスは,気道に付着すると約20分程度で細胞の中に取り込まれ増殖を繰り返していくとされているために,極めて短時間に細胞内に侵入するインフルエンザウイルスを予防する方法としては効果が期待できないと。ちなみに,うがいをするのは世界の中でも日本だけの習慣だそうです。政府広報のインフルエンザ対策でも,既にうがいは挙げられていないのが現状だ,こういう記事がありました。  うがいはだめだけれども,手洗いはどうなのかというと,手洗いが最高の予防法だそうです。実は風邪とかインフルエンザなど病気を引き起こす感染症の多くは,手を介して体内に侵入することが多いと言われています。私たちは日常的に無意識に手を口とか鼻とかその周りに持っていく癖があります。今もさわっている方がいらっしゃいますかね。日常生活の中でも,手を使うことは生活の中心であり,ドアノブとか電車のつり革,さまざまな所にウイルスが付着している。そういった場所をさわった手で自分の目や鼻,口をさわったり,食事したりすることで,ウイルスが体内に侵入していくと。こういう状況の中では,手にウイルスが付着することを未然に防ぐことは困難なため,ウイルスの感染から身を守るためには,手からの侵入を遮断する手洗いがとても大切になってくる。手洗いは,帰宅時や食事前だけでなく,電車のつり革や共有のパソコン,トイレのドアや会社の出入り口,不特定多数の人が手でさわるような所に触れた後にも可能な限り洗うことが大切である,そういうふうに言われております。  小・中学校で手洗いの指導をされていると思いますが,特に小学校において手洗いの指導はどのように行われているのかお伺いいたします。 177: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 178: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 手洗いにつきましては,インフルエンザや感染性胃腸炎等,多くの感染症予防に効果的であることは広く知られております。また,手洗いが子供たちにとりまして自分でできる最も身近な感染症予防法の一つであると考えております。手洗いの大切さにつきましては,保健室の前や手洗い場に手洗いに関するポスター等を掲示し,日ごろから児童へ伝えているところでございます。  手洗いの指導でございますが,クラス担任により行われているところでございますが,各手洗い場には固形石けんを配備し,遊んだ後,トイレの後,給食の前に必ず手を洗うこととしております。手洗いの手順は,手の汚れを水で落とす,石けんをつけて泡立てる,手のひらを洗う,手の甲を洗う,指の間を洗う,爪の中を洗う,親指を洗う,手首を洗う,水で泡を流す,清潔なハンカチで水を拭き取る,このような指導を行っております。  また,教科の1時間を使いまして,1年生の全クラスで手洗い指導を行うとともに,蛍光剤とブラックボックスを使用しまして,適切に手洗いができているかを自分で確認する取り組みが行われている学校もあるところでございます。 179: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 180: ◯ 17番(亀井 和美議員) 本当にしっかりと手洗いの指導をして,インフルエンザの予防に心がけていただきたいと思います。  インフルエンザの最高の予防は予防接種であります。インフルエンザは,免疫がまだ少ない13歳までのお子さんが感染する確率が高いといわれています。この予防接種は以前,日本の小学校では児童に対するインフルエンザの集団予防接種を実施していたのが,今は中止されて個別接種になっていますけれども,実はそれなりに集団予防接種は効果があったといわれている,続ければよかったという声もあったということです。  そういう中で,予防に一番大切なのが予防接種ということで,隣の世田谷区では,ことし10月1日から子供のインフルエンザ予防接種の費用の一部助成を開始しています。対象は1歳から15歳まで,助成額は1回当たり1,000円。お子さんが幼稚園に通うお母さんから,狛江はどうしてインフルエンザの助成がないのか,と聞かれました。同じ幼稚園の世田谷に住むお母さんの話からです。  インフルエンザ予防接種,皆さん受けようと思うけれども,小さいお子さんの場合は2回受けないといけない,そういう中で助成があると助かるというお話の中で,子供のインフルエンザ予防接種助成金を実施している所を調べましたところ,区部では千代田区,渋谷区,新宿区,26市では昭島市,国分寺市,清瀬市。助成金額はさまざまなんですが,こういった中で毎年高校受験をする生徒はほとんど接種されています。家族全員で接種されていると思いますので,できれば1歳から中学3年生までの希望者全員への公費助成,財政的にいろいろ課題等ありますが,検討していただくことを要望しておくことにとどめさせていただきます。  次に同じくインフルエンザ関連なんですが,先日のニュースでインフルエンザ患者の異常行動への呼びかけを行っておりました。厚生労働省によりますと,インフルエンザの患者が突然走り出したり暴れたりする異常行動は,昨年シーズン54件報告され,平成21年以降およそ8年間で,少なくとも404件に上っています。中でも未成年の異常行動が目立ち,317件と全体の78%を占めています。また,死亡した人は,ことし2月,東京新宿区でマンションの4階から転落した中学生男子を含め8年間で8人の方が亡くなっているという状況で,これに対して厚生労働省が,インフルエンザが流行期に入る前に,患者の事故を防ぐために注意要点をまとめたものを11月27日に各自治体に通知したとあります。自治体に通知したことを受けて市はどのように対応するのかお伺いいたします。 181: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 182: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 予防接種に伴う異常行動についての厚生労働省の注意喚起につきましては,東京都を通じて届くものと思われますが,いまだ届いておりません。  なお,厚生労働省のホームページを確認したところ,平成29年11月27日付で各都道府県,保健所設置市,特別区の衛生主管部長宛てに「抗インフルエンザウイルス薬の使用上の注意に関する注意喚起の徹底について」という通知が出ていることが確認できました。市としまして,通知受領後の具体的な対応といたしましては,まずは内容を確認・検討の上,医師会等を通じて市内医療機関への連絡,さらに,市民へ広く周知徹底が必要なものなのかを確認・判断し,適切に必要な方に情報が行き届くよう対応することとなります。 183: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 184: ◯ 17番(亀井 和美議員) まだ狛江市には厚生労働省の通知が届いていないとのことですので,届き次第,的確な対応をお願いいたします。  いよいよインフルエンザが猛威を振るう季節になります。昨年インフルエンザにかかった方もいらっしゃるし,かかっていない方もいらっしゃると思いますが,日ごろの予防が大事であります。まずは予防接種,そして手洗いの徹底,十分な睡眠,栄養バランスのとれた食生活が大事であると思います。お互いにインフルエンザにかからないように元気に頑張っていきたいということで,1問目を終わります。  2問目,シティセールスについて再質問させていただきます。  狛江ロケーションサービスと狛江市や観光協会との関係についてお伺いいたします。 185: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 186: ◯ 副市長(水野 穰君) ロケーションサービスでございますけれども,位置づけといたしましては,狛江市と観光協会において協定を結び,狛江市観光協会が当該事業を民間ロケーションサービス会社に委託して行っている状況でございます。 187: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 188: ◯ 17番(亀井 和美議員) それでは,民間のロケーションサービス会社はどのような業務を担っているのかお伺いいたします。 189: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 190: ◯ 副市長(水野 穰君) 具体的な業務内容といたしましては,ロケ物件の紹介・誘致から撮影場所の申請手続の支援,夜間や休日を含めた立ち会いを行い円滑な撮影を支援して,さらにSNSを活用して撮影された番組や場所のPRなどを行っております。 191: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 192: ◯ 17番(亀井 和美議員) 民間会社ということでしたけれども,デイ・ナイトという会社で,4つの事業をされていて,その中の1つがロケーションサービス事業です。映画とかドラマとかCM,またスチール写真作品のロケ場所の提供を行っている所で,この会社の特色は管理物件の豊富さと幅広さで,東京都内,海浜幕張,横須賀の大規模オフィスビルを中心に,商業施設や飲食店,また東京都昭島市,狛江市といった自治体までと多岐にわたり,25エリア,150物件を管理しています,このようにホームページにアップされておりました。  狛江もさまざまな場所でロケが行われたと思います。狛江ロケーションサービスの撮影支援の実績についてお伺いいたします。 193: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 194: ◯ 副市長(水野 穰君) 実績でございますけれども,平成27年度は問い合わせ件数181件,そのうち39件受注,平成28年度は問い合わせ件数221件,そのうち55件受注,平成29年度は10月までの7カ月の実績でございますが,問い合わせ件数186件,うち58件が受注に結びつき,少しずつではありますけれども件数が伸びている状態でございます。 195: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 196: ◯ 17番(亀井 和美議員) では,実際の撮影場所はどのような所で行われているのかお伺いいたします。 197: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 198: ◯ 副市長(水野 穰君) 平成28年度の場所別のデータですけれども,ロケーションとして恵まれた多摩川河川敷が34件と最も多く,続いて公園13件,市役所4件,むいから民家園3件,その他8件となり,公共施設が大半を占めておりますが,商店街やアパート,個人宅でも撮影が行われているところでございます。 199: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 200: ◯ 17番(亀井 和美議員) 狛江より以前に発足いたしました昭島ロケーションサービス,平成23年2月に発足して,4年目の昨年,大きくステップアップして,新たな地域ブランド「ロケの街・あきしま」の成立につなげているそうであります。  狛江市は,ロケーションサービスを導入したことによってどのようなメリットがあったのかお伺いいたします。 201: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 202: ◯ 副市長(水野 穰君) メリットでございますけれども,直接的には,警備立ち会い資格を持つ当該企業に委託したことで,現場の管理なども含め立ち会っていただけるので,時間外,土日等も含め職員の立ち会いが不要となり,その結果,職員の負担が減り,残業時間の縮減や大幅な効率化が図られました。また,職員の立ち会いが不要であるため多くのロケ案件を受け入れることができ,その結果,公共施設で行われるロケであれば,歳入として市に行政財産使用料等が入ってまいります。  また間接的には,ロケが行われ,それを発信することで,市民に地域への郷土愛を持っていただけたり,市のPRにつながっていると考えているところでございます。さらに,現在はまだわずかですけれども,ロケが行われることで撮影場所の所有者への使用料の支払いやロケ弁当の発注など,地域の振興につながり始めているのではないかと考えているところでございます。 203: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 204: ◯ 17番(亀井 和美議員) 多くのメリットがあって,歳入がふえるということは市にとってはうれしいことかなと思いました。  こうしたロケ支援事業を推し進めるに当たりまして,これまでに行ってきた具体的な取り組みはどんなものがあったのかお伺いいたします。 205: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 206: ◯ 副市長(水野 穰君) ロケ支援のための取り組みといたしましては,ロケ支援の先進市の職員の方を講師としてお招きし,平成28年1月に施設を管理する部門の職員向けの研修を行い,職員にロケーションサービスの目的や内容,またロケ誘致による効果について理解を深めてもらったところでございます。また,市民にこうした撮影支援事業を知っていただく取り組みとしまして,本年6月にロケ実績の展示を庁舎2階のロビーで行い,当該事業の説明や映像・撮影時の写真,ロケに来た芸能人のサインの展示などを行ったところでございます。その様子がマスメディアにも取り上げられました。 207: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 208: ◯ 17番(亀井 和美議員) 5月18日から6月12日まで展示されたロケーションサービスの実績,これは狛江市の観光協会の観光ガイドにも掲載されておりました。数多くの来庁者がごらんになったそうであります。  6月4日の東京新聞に次のような記事があったので,紹介させていただきます。「映画やドラマで狛江 昨年度ロケ4割増55件」ということで,「特別有名な観光地や名所があるわけではない狛江市で,映画やドラマのロケが増えている。昨年度の市への問い合わせは一昨年度の181件から2割アップの221件,実際の撮影も55件と一昨年度の39件から4割増えた。人気の秘密を探った。「監督さんの「カット!」の連続で4時間もかかったけど,楽しい体験でした」。こう話すのは昨年9月,市内の西河原公園で行われた山田洋次監督の映画「家族はつらいよ2」のロケで,エキストラ出演した市ラジオ体操会連盟の荒町克己会長だ。仲間40人と参加し,体操する様子が撮影された。」,そして「ほかにも映画は「笑う招き猫」「暗黒女子」など,ドラマでは「君に捧(ささ)げるエンブレム」「釣りバカ日誌」などが撮影された。テレビのバラエティー番組やCMでも狛江が使われている。最も多い撮影地は多摩川の河川敷で次が公園。この2つで8割を占める。それ以外は体育館や市役所,プールなどで,多摩川を除けばどこにでもある風景や施設だ。それでもなぜ狛江なのか-。担当者は「隣接する世田谷区や調布市にある撮影所から近く,必要な時にすぐ撮れるという地の利が最大の理由では」と分析する。それだけでなく市は2015年4月,「狛江ロケーションサービス」を市観光協会内に立ち上げ,撮影支援を始めた。その成果が出たともいえそうだ。担当者は「条件さえ合えば,撮影依頼はなるべく断らないようにしています。リピーターが多いのも自慢です」と笑う。前出の荒町さんは「地元が映画に登場するのはうれしいもの。公開中にみんなで見に行くつもりです」と話している。」,このような記事が掲載されていました。狛江がしっかりとこういうふうにアピールされることはうれしいと思います。  29年2月にロケ物件登録説明会を開催していますが,その内容と参加者数についてお伺いいたします。 209: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 210: ◯ 副市長(水野 穰君) 先ほどの職員向け研修と同じ方を講師としてお呼びしまして,ロケのために物件提供してくださる事業者や市民を対象にロケ物件登録等説明会を行い,ロケ受け入れに関する理解を深めていただいたところでございます。当日は26件,28人の個人,事業者に参加していただき,その後12件のお申し込みをいただき,それ以外にも当日参加できなかった方などの申し込みも複数あり,大変効果があったものと考えております。その後も広報こまえでロケ物件登録の募集について掲載するなど,継続的な取り組みを行っているところでございます。 211: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 212: ◯ 17番(亀井 和美議員) それではロケ物件の現在の登録件数についてお伺いします。 213: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 214: ◯ 副市長(水野 穰君) ロケ物件の登録件数といたしましては,11月末現在で48件,その他にロケ弁当販売登録件数が12件となっております。 215: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 216: ◯ 17番(亀井 和美議員) 数多くのロケ物件があるというふうに認識します。  最近テレビドラマの撮影でこの議場が使われました。どのような経緯で使われるようになったのでしょうか。また,今後さらに推進を図るためどのような取り組みが必要とお考えになっているのかお聞かせください。 217: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 218: ◯ 副市長(水野 穰君) 今回議場で撮影した撮影隊は,以前,狛江市で別のドラマを撮影したことのある撮影隊のようでございまして,今回のドラマのシーンでは小さ目の議場を探していたことから,市の議場の大きさや趣が一致して撮影につながったようです。  今後の撮影支援に関する取り組みといたしましては,狛江市は都心に近いため,地方のように風光明媚な海や山はなく,長期間のロケを誘致することは難しいところでございますが,近隣にスタジオが点在するなどの地の利を生かして,ロケ物件の登録をふやしていくことや,登録されたロケ物件を撮影隊に発信していくことで,短いシーンであっても同じ映画やドラマで複数の場所を利用してもらえるようにしていきたいと考えております。  また,市民に当該事業を知っていただくための取り組みを継続的に行い,市民にはより市に愛着を,市外の方には狛江市を訪れたり住んでいただくきっかけにつなげていければと考えているところでございます。 219: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 220: ◯ 17番(亀井 和美議員) いよいよ来年度は開始から3年目に入りますので,映画やドラマを通して狛江の魅力を,狛江市内,市外,できれば全国に広く発信していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に市役所で結婚式ということで,11月22日「いい夫婦の日」に合わせて,婚姻届の提出後に市役所で挙式する届け出挙式が八王子市と越谷市で行われました。  八王子市の場合は,挙式の会場が市役所の市民ロビー,家族や友人,市職員のほか,その場に偶然居合わせた市民など参列者は80人。市制施行100周年の記念事業の一環として実施されたそうであります。ここで結婚式を挙げた方は,「想像以上に盛大で驚きました。大勢の方に祝っていただき,とても幸せです」と語っていたそうです。  また越谷市の場合は,市制60周年記念行事の一環として挙式を議場で開催しています。市独自の婚姻届を提出後,衣装に着がえて議場へ。市長,議長立ち会いのもと,誓いの言葉や指輪の交換などが行われ,親族や見学する市の職員らに祝福されながら,感動的な挙式となった,このような記事がありました。  ことしに入って各地で届け出挙式が行われています。シティセールスの一環として,狛江市が2階のロビーや議場を使って届け出挙式を行うのは可能なのかどうかお伺いいたします。
    221: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 222: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 議場の使用に関しましては,議会事務局における調整も必要となると思いますが,庁舎等の使用に関しましては,狛江市役所庁舎等管理規則に基づき,「庁舎等における秩序の維持又は庁舎等の適正な管理並びに災害の防止に支障のないと認める限り……許可をするもの」とされております。そのため,事前に許可申請があり,当該申請がその条件を満たすものであれば,許可すること自体は可能であると考えております。 223: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 224: ◯ 17番(亀井 和美議員) 結婚情報誌を発行している企業が市役所を使用した届け出挙式を協力・サポートしてくれるということで,担当者に電話して聞いてみました。ホームページを見ますと,これからやろうというところはどんどん御相談くださいとありましたので聞いてみました。  企画の内容としては,窓口へ婚姻届を提出して受理されたら,市役所内でのプチ挙式。司会者の進行のもと,誓いの言葉,宣誓書にサインして,市長や議長が祝辞,記念撮影,15分から20分ぐらいだそうです。費用は無料です。提供アイテムとして,ブーケやリングピロー,羽根ペン,会場装花3点セット,宣誓書,このようなものをセットで10万円で買い取れば,ずっとそれが使えるということです。  この企業の協力を得て結婚式を挙げている所,北海道や都内で届け出挙式が行われております。その状況について,わかる範囲で結構ですので御答弁いただけますでしょうか。 225: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 226: ◯ 総務部長(上田 智弘君) わかる範囲ということで申し上げますが,先進的に取り組まれている北海道苫小牧市と東京都足立区の例を紹介したいと思います。  まず苫小牧市は,ことし2月14日,バレンタインデーにちなんで,日本初となる自治体での届け出挙式を行ったそうです。届け出挙式の主な流れですが,まず窓口に婚姻届を提出し,その後挙式を行います。市の職員等が務める司式者の前で誓いの言葉を述べ,宣誓書にサインします。所要時間は15分程度とのことでした。苫小牧市では1年間の実施予定日を決めておりまして,事前申し込み制となっております。料金は無料です。当日の服装はパーティードレスやスーツ,ふだん着でもよく,ブーケやベール,ブートニア等の装飾アイテムは無料で貸し出ししているそうです。実施会場は市役所の議会本会議場とのことでございます。苫小牧市では,婚活担当である政策推進室政策推進課というところが担当しておりまして,商工会や地元の金融機関とともに結婚支援の取り組みを行っているという経緯から,市役所での届け出挙式を実施されたということでございました。  次に足立区では,ことしの3月と8月に実施しております。足立区内にはブライダルに関する取り組みをしておりますNPO法人下町文化ウエディング協議会という団体がございまして,その団体が中心となって実施されたそうです。申し込みの受け付けや広報等は足立区が担当されたということでございました。式の内容は苫小牧市とほぼ同様となっておりまして,会場は足立区議会のエントランスホールということでございました。なお,今後の予定については未定ということでございます。  いずれも,先ほどお話しいただいたように結婚情報誌を発行しております民間企業の協力を得て実施しているということでございました。 227: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 228: ◯ 17番(亀井 和美議員) 特別な場所での一生の思い出づくりができるということで注目を集めております届け出挙式,他の市でも全国的に行われておりました。三重県鈴鹿市,山口県光市,神奈川県横須賀市,秋田県湯沢市等でも行われております。  近年,結婚式とか披露宴を挙げないで,婚姻届の提出のみで終わらせてしまうカップルがふえています。理由としては,経済的なこと,また準備が面倒だからとか,再婚だからとか,妊娠中だからとか,さまざまな理由で結婚式を挙げることを諦めているカップルがいらっしゃる。そういう中で,せっかくの人生の節目を祝うことなく通り過ぎてしまうのも非常に残念だと思いますし,何とかならないかということで今回この提案をさせていただきました。狛江市において届け出挙式を検討していただくことをお願いしておきます。  次に,先ほど紹介した越谷市も独自の婚姻届を作成しているということで,ことしの第1回定例会で提案いたしました狛江市独自のオリジナル婚姻届の作成の進捗状況についてお伺いします。 229: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 230: ◯ 副市長(水野 穰君) オリジナル婚姻届作成の進捗状況についてお答えいたします。  婚姻届の提出がより思い出深いものになることで,狛江市での定住など長きにわたり狛江市への愛着を深めていただければとの目的から,オリジナル婚姻届を作成することにいたしました。作成に当たりましては,株式会社ホープと官民協働で発行するための協定書を締結したところでございます。  費用でございますけれども,婚姻届と一緒にお渡しする婚姻届の書き方などを掲載した「婚姻手続き早わかりBOOK」に広告を掲載し,その協賛費により作成するため,市の費用負担はございません。発行部数は1,000部でございます。  デザインにつきましては,シティプロモーションの観点から,広報担当及び狛江の魅力発信担当とも協力しつつ,市の名所やイベントなど狛江らしさを感じられ,心温まるデザインとなるよう,デザイナーと随時調整しております。現在はその冊子及び婚姻届の校正をしているところでございまして,本年度中に市民課窓口及び宿直室にて配布を開始する予定でございます。 231: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 232: ◯ 17番(亀井 和美議員) 費用がかからないということが最高だと思います。  それでは,今まで市に提出されております婚姻届は年間何件ぐらいあるのかお伺いいたします。 233: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 234: ◯ 副市長(水野 穰君) 狛江市への婚姻届の提出件数でございますけれども,年度によりかなりばらつきがあります。平成26年度は454件,27年度は395件,28年度は423件,今年度は10月末までで205件でございます。月別で見ますと,ゴールデンウイークのある5月,ジューンブライドの6月,七夕のある7月,「いい夫婦」や「いい夫妻の日」のある11月は40件を超える提出数がありますけれども,それ以外の月は30件前後とほぼ同数での推移でございます。 235: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 236: ◯ 17番(亀井 和美議員) 年間500件近い方が婚姻届を提出されているということです。  最近は,婚姻届を提出されたカップルが2階のフロアに設置されておりますウエルカムボードの前で記念撮影されている姿を見かけますが,何組ぐらいの方が撮影されているのか,わかりましたらお願いいたします。 237: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 238: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 記念撮影ボードには婚姻届提出用以外にも複数種類があるため,全てが婚姻届提出時のものではございませんが,総合案内職員が撮影依頼を受けた件数で答弁申し上げますと,今年度4月から11月までに73件ございました。 239: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 240: ◯ 17番(亀井 和美議員) 先ほど御答弁いただいたオリジナル婚姻届は,今年度中に配布できるということでありました。  狛江らしさを感じられる心温まるデザインについて,もう少し詳しく,色やデザインを教えてください。 241: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 242: ◯ 副市長(水野 穰君) 「水と緑のまち狛江」でございますので,色味としましては水色や緑色を基調としたものとしたいと考えているところでございます。また,「音楽の街-狛江」でございますので,音符や楽器などを全体に配したデザインを予定しているところでございます。 243: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 244: ◯ 17番(亀井 和美議員) この発行に当たりまして協定を結んだ株式会社ホープと狛江市のかかわりや実績等についてお伺いいたします。 245: ◯ 議 長(小川 克美議員) 副市長。 246: ◯ 副市長(水野 穰君) 株式会社ホープでございますけれども,狛江市におきましては,広報こまえの広告取扱代理業務やエンディングノート,介護予防ハンドブックを協働作成した実績がございます。多摩地区では府中市,東大和市,福生市,清瀬市と自治体オリジナルの婚姻届を作成した実績がございます。 247: ◯ 議 長(小川 克美議員) 17番亀井議員。 248: ◯ 17番(亀井 和美議員) 第1回定例会でオリジナル婚姻届の作成を要望したときは,本当に大丈夫かなと,やっていただけるのかなと不安がありましたけれども,先ほどの御答弁の中に,企画財政部の広報担当と地域活性課の狛江の魅力発信担当と,そして今やっていただいております市民課が協力して,さらに民間会社の協力も得ながら作成に取り組んでいただいていることは,非常にいい傾向だと思います。  これまで何か新しい提案,今回の議会の中でもさまざま議員から提案等がありました。行事とかいろいろな事業が始まる前には,必ずと言っていいほどどこの部署が担当するのかと,すっきりしない部分を抱えている職員の方が数多くいらっしゃったと思います。正規職員が少なくなって負担がふえることは誰しも避けたいのが本音ではないかなというふうに思いますけれども,今回,狛江市の中で市民の方が喜んでくれるなら,そういう大きな心でこの作成にかかわってくださったと信じてよろしいでしょうか。信じます。いろいろあると思うんですが,横の連携をしっかりとっていただいてお願いしたいと思います。  狛江らしいオリジナル婚姻届の完成を楽しみにして質問を終わります。 249: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩いたします。     午前11時52分 休憩     午後 1時30分 開議 250: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。18番佐々木貴史議員。     〔18番 佐々木貴史議員登壇〕 251: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 質問通告に従いまして3問質問いたします。  1問目,学校給食について。  先日新聞報道で,「子どもの貧困と「食」」というインタビュー形式の記事が掲載されました。「世帯収入で栄養格差,低所得の家庭 主食に偏り野菜少なく」「肥満や生活習慣病など招く 新たな「連鎖」生む恐れも」「学校給食の役割重要 行政は無償化を決断すべき」という見出しの言葉があります。非常に考えさせられる内容でしたので,少し長くなりますが,抜粋要約した記事を紹介いたします。  子どもの貧困と「食」。健康な生活を送る上で欠かせない「食」。だが,経済的に困窮している世帯の子供は,そうでない世帯の子供に比べて,「朝食を食べない」「バランスの良い食事ができない」など,栄養状況に格差が生じているという。そこで,世帯収入と子供の栄養摂取の関係を研究している大学教授に,子供の栄養格差の現状と対策について聞いた。  問い,子供の食生活に関する調査を行ったと聞く。目的は。  教授,「子どもの貧困」問題がクローズアップされる中,2013年に子どもの貧困対策推進法が成立し,法律に基づいて対策が進められています。しかし日本では,家庭の経済状況が子供の食生活にどのような影響を及ぼしているのか,との研究は皆無であり,効果的な対策を行うためには,現状をきちんと把握・分析する必要があります。そこで複数の大学の先生方と共同調査を行うことになったのです。  問い,調査方法。  教授,東日本4県6市町村の小学校19校の5年生のうち,長期欠席者を除く全員(1,447人)を対象に実施し,同意が得られた1,196人の中で,年収に関する回答があった924人について解析しました。児童には連続4日間(平日2日,休日2日)の食事を文と写真で記録してもらい,年収など経済状況は保護者への質問紙調査で把握。国民生活基礎調査で「貧困ライン」とされる年収122万円以下の家庭の児童と,それ以外を比較しました。  問い,調査から見えたことは。  教授,低所得の家庭の子供は朝食の欠食率が高く,休日には特に高くなることがわかりました。また,野菜を食べる頻度が少ない半面,魚・肉の加工品やインスタント麺を食べる頻度が多いことも明らかになりました。さらに,栄養素の摂取量を見ても,たんぱく質やビタミン,ミネラルが少ない一方で,炭水化物が多い傾向にあることも示されたことから,おかずが少なく,ふりかけ御飯だけ,インスタント麺だけ,といった,主食のみの食事で済ませているのではないかとの予測が立ちました。  問い,保護者への調査は。  教授,「あなたのお子さんの健康維持に適した食事の量とバランスが分かりますか」との問いに対して,低所得層の方が「分からない」と答える割合が多くありました。また,経済的に厳しいために,必要な食べ物を購入できなかった経験を持つ人も半数近くに上りました。その意味では,消費税の軽減税率の対象を食品全般としたことは意義あることだと思います。このほか,「時間的にゆとりがない」との回答が7割を超えたのも特徴的でした。  問い,栄養の偏りは子供たちにどのような影響を与えるのか。  教授,さまざまな臓器や脳が発達していく時期に栄養が少ないと,将来の健康にも影響することが海外の研究でわかっています。日本の成人でも,所得が少ないほうが肥満や生活習慣病が多いという研究結果があります。また,主食と主菜,副菜から成るきちんとした食事をした経験がないまま育つと,その人にとってはそれが普通の生活なので,大人になっても健康的な食事ができない。そうすると病気にもつながって,就労に影響が出た場合,次世代の貧困や不健康につながるおそれがあります。今,「貧困の連鎖」を防ぐために学習支援の重要性が指摘されていますが,きちんとした食事が伴わなければ,精神的にも安定した状態で勉強ができません。落ちついて勉強する前提として,頭が働くための栄養摂取は不可欠だと考えます。  問い,栄養の格差を是正するために必要な視点は。  教授,私たちの調査によると,例えば野菜や魚介類の摂取量は給食のない休日に差が生じ,給食のある日には解消または差が縮小しました。学校給食は栄養の格差を是正する上で,大きく貢献しています。  問い,給食の無償化を実施する自治体も増加している。  教授,やはり給食の無償化に向けて行政は思い切った決断が必要だと思います。そうすれば,給食費未払いに対応する教師の負担も軽減され,その分,子供たちと向き合える時間がふえるでしょう。社会として,どこにお金を使うのか。全ての子供に「食」を等しく保障することは,子供たちの健やかな成長にとって極めて重要です。その意味でも学校給食は効果的だと言えます。  以上です。  質問ですが,今紹介した記事への所感をお聞かせいただきたいと思います。  再質問は自席より行います。 252: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育長。     〔教育長 有馬守一君登壇〕 253: ◯ 教育長(有馬 守一君) 佐々木議員の御質問にお答えします。  御説明のありました新聞記事につきましては事前に読ませていただきました。所感ということですが,私も独身のころ,唯一の栄養源が給食だったということを久しぶりに思い出しましたが,狛江の給食はそのころからおいしかったんですけれども,特に貧困の世帯の子供ほど栄養が偏っている傾向にあるということですとか,成長期の栄養の偏りが将来の健康,食習慣に大きな影響を及ぼす,そういう可能性があるという報告でありました。このことは国としても大きな社会問題ではないかと思っております。こうした子供たちにとりまして,栄養バランスのとれた学校給食の役割は非常に重要であるというふうに考えておりますが,特に今日では,全ての子供たちに安定して給食を提供すること,このことが教育委員会の大きな役割の一つであると考えております。 254: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 255: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 教育長,御自身の体験を含めた御答弁をありがとうございます。最初に赴任されたのが第八小学校ですね。教育長も独身のときは,それが栄養のもとであったということがわかりました。  この記事を目にして,それで学校給食ということについてお聞きしたいと思うんですけれども,次には,この記事で紹介した大学の先生方が調査された結果がインターネット上に出ておりました。その中の,研究の考察とかいろいろなものがあって,最終的に結論が出ていたんですけれども,その「考察」という中で,「今後は,行政による実態把握のしくみをつくると共に,食生活格差の縮小のための取組が必要である。」というふうに述べられている部分があるんですけれども,この意見に対しての教育委員会としての御見解をお聞かせいただければと思います。 256: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 257: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 狛江市教育委員会としましても,先ほど教育長から答弁がありましたとおり,食の重要性に鑑みまして,食生活格差の縮小のための取り組みが必要であると考えております。そこで教育委員会では,各学校で朝食を十分にとれていない児童・生徒に対しましては,大塚製薬と提携した対応を実施しているほか,長期休業前の校長会におきましては,子ども食堂,またフードバンク活用に向けた事業説明を実施しているところでございます。 258: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 259: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 実は新聞の記事の中にはフードバンクということも出ておりましたが,子ども食堂にしてもフードバンクにしても毎日そういった形で提供ができているわけではないので,この大学教授も,そこで学校給食の大切さというのを改めて訴えられているという記事も,先ほどは省いてしまいましたが,そのようなところもございました。  こういったものを前提とした上で,学校給食の現状について確認させていただきたいと思います。小学校,中学校ありますので,まずは小学校の現在の給食の状況,これは狛江市でも小学校の給食を委託しているということもありますけれども,その辺についてもあわせて御答弁いただければと思います。 260: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 261: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 平成25年5月に策定いたしました狛江市立小学校給食調理委託化の基本方針に基づきまして,小学校給食におきましては自校方式を維持しながら,調理の委託化を計画的に進めているところでございます。現時点で調理委託を実施済みの学校は,第一小学校,第三小学校,第五小学校,第六小学校の4校で,和泉小学校,緑野小学校の2校が直営校となっております。全ての小学校に栄養士または栄養教諭を配置しており,これらの職員が各校で給食の献立を立てている状況でございます。 262: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 263: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) そこで,先ほどの教授の新聞記事にもありましたとおり,学校給食というのが栄養素という意味では大変バランスのとれているものであり,子供たちの食というものを支えているというか,大事なところだということで,学校給食は効果的だということで言われております。極めて重要ですということも言われている中で,その給食で用意している,栄養士がついて,これはこの時期に皆さんの体をつくるのに大事な食べ物だから,ちゃんと食べなさいよという意味を込めて提供いただいていると思うんですけれども,食べ残しであったり好き嫌いであったり,要するに出されたものを全て食べないという状況もあろうかと思うんですけれども,食べ物の好き嫌いの克服についての指導はどのように行われているのか,お聞かせください。 264: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 265: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 当然学校ごとの差はありますけれども,家庭で食べることが少ない料理を提供した日に食べ残しが多くなる傾向にあるようでございます。具体的には魚料理,ナスや豆などの食材を使用した料理,煮物,あえ物等を提供した日に残菜量が多くなっております。  学校給食法の目標には,「適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。」「日常生活における食事について正しい理解を深め,健全な食生活を営むことができる判断力を培い,及び望ましい食習慣を養うこと。」「我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。」などが定められておりますので,児童の好みも考慮しながら献立の工夫を行っているところでございます。  食べ物の好き嫌い克服への指導につきましては,給食の時間に栄養士が教室を回りまして,食材や料理の説明を行うなど,児童に声かけを行っているところでございます。 266: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 267: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今,どちらかというと和食みたいなものがどうしても食べ残しが多いという御答弁をいただきました。  今はそういうことはないと思うんですけれども,私は大分前ですけれども,過去にこの議場でも発言したことがあるんですが,私の娘が,長女だったから20年ぐらい前ですか,小学校の給食で,みんなとりに行きますよね。そして全員が席に着いたら,はいどうぞというか,先生の合図で,食べられないものを戻しに行くということがあったんです。それを議員になってこの場で発言したときに,今はそのようなことはないでしょうけどともちろん前置きして発言したんですけれども,そういったことも思い出しました。  それがどこの学校でも当時やられていたというふうには思いませんけれども,そんなこともあったというのがある中では,バランスのとれた,今必要な栄養素がちゃんと献立になっているもの,だからそれは全て食べ残しなく食べてもらいたいなという思いであります。  今度は中学校の給食であります。今は中学校給食センターのほうで一括して調理され,そして中学校4校に配食されているところでありますけれども,中学校給食の食べ残しの現状と課題についてお聞かせください。 268: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 269: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 中学校給食におきましても小学校と同様に,家庭で食べることが少ない料理を提供した日に食べ残しが多くなる傾向にあります。食べ残しの多い献立についても同様でございます。  課題としましては,中学校給食はセンター方式であるため,栄養士は給食センターに配置されておりますので,給食の時間に直接生徒と話をすることが難しいことが課題になっております。このため,給食だよりや日々の給食と一緒に一口メモというものを配布しまして,栄養士から生徒たちにメッセージを伝えているところでございます。また,各中学校の職場体験で積極的に生徒の受け入れを行いまして,生徒に中学校給食事業を理解してもらっているところでございます。 270: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 271: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 好き嫌いというよりは,どちらかというと食育というか,給食だよりというのもありましたけれども,中学生ぐらいになれば,自分たちの体,これから体をつくっていく上では,給食で出されるものが本当に必要な栄養素なんだというのを理解していただけると思いますので,そこについてはそのまま引き続きお願いしたいと思いますのと,食育の指導の現状と課題についてお聞かせいただきたいと思います。
    272: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 273: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 食育につきましては,全ての中学校において全教育課程に位置づけまして,食に関する指導全体計画を立案し,実施しているところでございます。指導目標としましては,食事の重要性,食事の喜び,楽しさを理解し,健康で豊かな食生活を創造できるようにすること,心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事のとり方を理解し,みずから管理していく能力を身につけること,食事を大切にし,食物の生産等にかかわる人々への感謝する心を育むこと,食生活のマナーや食事を通じた人間関係形成能力を身につけること,などを掲げまして,社会科,理科,保健体育科,家庭科,学級活動などで食育の学習を実施しているところでございます。食育指導で得た知識をいかにして実践力につなげるかが課題となっております。 274: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 275: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 小学生,中学生の給食について,また,好き嫌いの克服だとか食育だとか,そういったことを確認させていただきましたが,いずれにいたしましても,改めて児童・生徒,保護者の方からも,特に児童については,給食は好き嫌いしないで全部食べるようにという家庭での指導というか,会話の中でもあってほしいなということで,教育委員会のほうもさまざまお力添えいただければと思いますので,よろしくお願いします。  次に給食費の徴収ということで,9月ですけれども,文部科学省が方針を示しました。給食費について自治体が徴収するんだと。インターネット上でも「教員の負担の軽減を狙い 文科省方針」という記事が出ております。「文部科学省は現在,全国の4分の3の市区町村で学校がしている給食費の徴収業務を自治体が直接するよう求める方針を決めた。未納の保護者への督促や多額の現金を扱うことが教職員の心理的負担と長時間勤務の一因になっており,業務を移すことで負担を軽減する狙いがある。」ということであります。また,もう1つの新聞記事で出ていました。これは6月の後半ですけれども,隣の世田谷区ですが,「給食費,世田谷区が徴収業務 学校から切り替え」と,こういったことで進められている自治体もございます。  こういった状況の中ではありますが,狛江市における給食費の徴収業務の現状と,市教育委員会として取り組まれていることがございましたらお聞かせください。 276: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 277: ◯ 教育部長(平林 浩一君) まず小学校の学校給食費につきましては,現状,校長の私費会計であるため,給食費の出納管理や督促等の徴収業務は各学校で行っております。また,中学校の給食費につきましては学校教育課長の私費会計となっております。中学校給食センター内の学校給食係で出納管理や督促等の徴収業務を行っております。小・中学校ともに給食費は当月分を登録口座から引き落としております。残高不足で引き落としができず未納となった場合には,督促状を送付し,さらに支払いがない場合は,電話での督促または訪問徴収等の対応を行っているところでございます。 278: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 279: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 狛江市でいうと,小学校は学校のほうで校長先生がやられていると。中学校の給食費については中学校給食センターの中の,ある意味では役所がやっているという理解でいいのかなと思いますけれども,そういった状況にあると。ただ現実問題,狛江市の給食についても,未払いといいますか,未納というか,そういったものがあるのも現実であります。  こういった中で,先ほども新聞記事で紹介しましたけれども,文部科学省が,学校の教職員の心理的負担とか長時間勤務の一因になっているものを軽減させるため,業務を改善といいますか,大きくいえば働き方改革といったものが,文部科学省のほうでもプロジェクトチームというか,そういったところに諮問されて,昨年ですけれども,平成28年6月13日に,「学校現場における業務の適正化に向けて」という題で,「次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方と業務改善のためのタスクフォース」が報告されております。この中で,教職員の働き方改革に向けてというものが出ているんですけれども,その中の学校給食費についての部分を読ませていただきます。  「学校給食費などの学校徴収金会計業務の負担から教員を解放する。学校給食費等の学校徴収金は,多くの学校において,その徴収・管理業務を教員が担っている状況がある。とりわけ,未納者が多い学校では,未納金の徴収について,教員に大きな負担が生じている状況である。文部科学省の調査においても,給食費の集金や支払,未納者への対応等への負担感が高いことが明らかとなっている。一方,学校給食費を公会計化し,徴収・管理等の業務を教育委員会や首長部局に移行した自治体においては,教員の時間的かつ精神的な負担が大きく減少しているほか,一般会計に組み入れられることにより,会計業務の透明性が図られるとともに,年間を通じて安定した食材調達等が可能となったなどの効果が報告されている。」ということが出ておりました。  こういったものもある中で,ことしの9月には文部科学省が,給食費については自治体が徴収していくんだという方針が示されたところでありますけれども,こういった状況の中で,今,狛江市の給食費の公会計化についてどのようにお考えになられているのか,御見解をお聞かせいただきたいと思います。 280: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 281: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 本年9月に行われました狛江市総合教育会議におきまして,学校給食費の公会計化について市長と教育委員で協議・調整を行ったところでございます。この中で,昨今の教員の働き方改革の流れにおいても,教員の事務負担の軽減に向けた一つの方策として取り上げられていること,また,現在の運用が法的な部分で明確にし切れない問題を抱えていることを踏まえまして,会計事故のリスクを未然に抑える必要があることなどが話し合われております。  また,公会計化によりまして,狛江市債権管理条例の適用を受けることで,公平性や透明性が確保されるとともに,保護者の皆様にとっても,引き落とし口座の金融機関を選択できるようになること,また,引き落とし手数料の保護者負担がなくなること,さらには先ほど議員もおっしゃったとおり,食材購入費を予算化することによりまして,収入金額の影響を受けることなく年間を通じて安定した給食の供給が行えることなど,児童や生徒,保護者の皆さんにとっても多くのメリットがあることが確認されたところでございます。  この結果,学校給食費の公会計化に向けまして,必要な調整を担当部で詰めることとなりましたので,現在,計画の策定や例規の整備等に着手しているところでございます。 282: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 283: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) この質問を通して,給食の栄養的な部分からも非常に大事なものであるということ,それから先生方の働き方改革の一環では,先生方の負担を軽減するというだけではなくて,公会計化することにより,公平性だとかさまざまな視点からも取り組んでいくべきであるということは,文部科学省のほうでも言われていることだと思いますので,引き続き,給食費の公会計化については着々と進めていただきたいというふうに要望して,この質問は終わります。 284: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木貴史議員。     〔18番 佐々木貴史議員登壇〕 285: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 2問目,安全・安心なまちづくりについて。  現在,多摩川の六郷排水樋管付近において緊急用河川敷道路の工事が行われております。まずその概要についてお聞かせください。  3問目,空家対策について。  狛江市における空き家の現状並びに空き家の近隣住民からの相談や苦情等への対応についてお伺いいたします。  再質問は自席より行います。 286: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 287: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 現在行われている工事の概要についてでございますが,国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所が実施している多摩川六郷排水樋管渡河橋梁工事というものでございます。  多摩川六郷排水樋管は,多摩川住宅付近の土手にある水門であります,現在この水門の排水路が多摩川河川敷の緊急用河川敷道路を横断する形となっております。緊急災害時に緊急復旧及び被災地などへの救護や復旧活動を迅速に行うべく,河川敷内に確保する動線が緊急用河川敷道路であるため,六郷排水樋管の排水路の上に橋梁を設置し,緊急用河川敷道路の連続性を確保する工事を行っているものでございます。  なお,この工事は,今申し上げました京浜河川事務所が昨年度から行っておりまして,現在は橋をかけるための橋台を設置する作業を進めているとのことで,進捗は工程どおりであり,今年度末までに橋梁が完成する予定と京浜河川事務所より伺っております。 288: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 289: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 3問目の空き家の現状について答弁させていただきます。  狛江市における空き家の現状でございますけれども,平成28年度に実施した空き家等実態調査では,空き家は218件,そのうち44件が特定空家等の候補であることを確認したところでございます。  空き家の近隣住民の方からの苦情等につきましては,雑草・樹木の繁茂によるものが特に多い状況でございます。また,防犯の懸念や,カラスや蜂の巣などの対策や,ごみの投棄や家屋の破損に関する苦情のほか,利活用の提案等もございました。  対応といたしましては,所有者の責任における解決を前提に,苦情等ごとに通知等の連絡をしておりますが,所有者の責任において適切な対応ができていない空き家が多い状況でございます。 290: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 291: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 2問目の安心・安全なまちづくりについてから再質問させていただきます。  多摩川の緊急用河川敷道路というのは,要するに多摩川の土手の内側に緊急用の道路をこしらえておいて,災害があったときにはさまざまな形で災害に対応していくということだと思いますが,この事業の完了により,狛江市民にとってどのような安全・安心につながっていくのか,そこについての御認識をお聞かせください。 292: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 293: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 緊急用河川敷道路は,多摩川河口から上流部をつなぐものであり,全ての区間で開通した後は,災害により道路等が通行不能となっている場合でも,物資等搬送のルートが確保されることになり,災害対応の一助となるものと見込んでおります。 294: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 295: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 了解でございます。災害時に備えての被害の円滑な復旧・復興のためというところでの,河口から上流のほうまでということだと思うんですけれども,今はそういった所の一部分,根川が多摩川に流れてくる所の樋管に橋をかけていると。今,多摩川に行きますと,あそこの所で工事を進めているんですけれども,見た感じ,大変重々しい工事をしているような状況もありましたので,市民の方から,あれは何をやっているんだという御意見もございました。そういった所については,多摩川ですから,国土交通省の管轄でやられていると思いますけれども,狛江市のほうもしっかりと連携をとっていただいて,情報共有などをしていただければと思います。  次に多摩川土手の天端の舗装についてであります。  12月1日の広報にも,市長が市長コラムでコメントされておりますけれども,8月にようやく,一部でありますけれども,多摩川土手の天端が舗装されました。600メートル余りの舗装ですけれども,大変利用しやすい状況だと思います。ここについて,まずは利用者の皆さん方からお声が届いているようでしたら,お聞かせいただきたいと思います。 296: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 297: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 元和泉水衝部の多摩川土手天端が舗装されたことで,市民の皆様から多くの声をいただいております。特に多いものとして,天端が補強されたことでより安心できるようになった,足の不自由な方やベビーカーを連れた方が歩きやすくなった,などのお声をいただいております。また,11月には中学校のロードレース大会の走行コースになるなど,多くの方に御利用いただき,多摩川へ市民の皆様が足を運びやすくなることの一助になったと考えているところでございます。 298: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 299: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 了解であります。ようやく天端の舗装ができまして,車椅子利用者やベビーカーの方でも土手に上って,富士山を見たり四季を感じられることもできるというお声だったということであります。  12月1日号の広報こまえにも,「多摩川土手天端の一部を舗装・開通しました」ということで出ているんですけれども,この中で,交通安全対策というのと保水性舗装というのも改めて記事にもなっておりますので,そこについて確認させていただきたいんですが,交通安全対策,特に看板等によりまして,自転車と歩行者の区分けをしているわけでありますけれども,この効果についてはどのように認識されているかお聞かせください。 300: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 301: ◯ 環境部長(森本 浩一君) このたびの交通安全対策として設置した車どめは,土手天端のアスファルト舗装整備が行われたことを受け,土手天端に進入する自転車のスピードを抑制することを目的とし,さらに看板や誘導標識などを設置したことで,小段道路を利用していた自転車をこれまでどおりのルートである小段道路に誘導することで,舗装整備によって生じる自転車の土手天端への流入の軽減を図っております。  整備の効果としましては,市の職員が確認した限りではありますが,スポーツタイプの自転車の利用者などの大半は,車どめを避け,看板や誘導標識に従って小段道路に流れていることを確認しております。また,現時点の土手天端の利用者の反応としましては,自転車に危険を感じるといった御意見は出ておらず,利用者の皆様が安心して利用いただいているものと認識しております。 302: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 303: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 交通安全対策としては,両側の入り口といいますか,両サイドと真ん中にスピードを落とすための車どめをこしらえているということ。また,多摩川の橋,世田谷通りの所の橋から,狛江高校の所から五本松のほうに抜ける所には,小段道路という,土手の天端の下にもともと道路がありましたので,自転車はそちらをどうぞと。天端のほうは歩行者優先だということで,私もしょっちゅう見ていますけれども,スピード自転車というのか,ああいうものが天端を走っているのは今のところは見たことはないです。ある意味では,利用者のほうもそういったことを理解いただいているのかなと思います。  今回舗装した天端の所なんですが,歩行者優先ということになっております。時々,歩行者優先の所でも,スピード自転車ではないもの,お子さんの自転車だとか,そういったものは舗装された天端を走行されているんですけれども,天端の所を歩行者専用にしなくて歩行者優先とされた経緯,また考え方についてお聞かせください。 304: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 305: ◯ 環境部長(森本 浩一君) このたびの整備に先駆けて,平成28年に,市として多摩川土手の天端検討委員会の検討を経て市の整備の考え方を定めたところでございますが,それらの検討過程の中でも,歩行者と自転車が安全に通行できることは非常に関心が高く,取りまとめた考え方のキーワードの一つとして歩行者の安全確保を掲げました。  一方で,多摩川が全ての来訪者の憩いの空間であることや,流域全体の堤防道路の通行形態などから,狛江市のエリアだけ自転車を完全に排除するという考え方ではなく,自転車で天端に進入する際にはスピードを落とす,歩行者の安全を意識してもらう,などのマナーを守って利用いただくという考え方で,このたびの整備を行っております。  そのための装置として,一度相当の減速をしなければ入れないように車どめの設置や,自転車でこれまでどおりのスピードで通過する方には小段道路への誘導を行うため,歩行者優先の看板を設置したところでございます。 306: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 307: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 歩行者専用としないで歩行者優先とした経緯,また考え方については,今の御答弁でよくわかりました。  もう1点,「多摩川土手天端の一部を舗装・開通しました」の記事の中でも紹介されています保水性舗装であります。これは狛江市が,国のほうではアスファルト舗装するといった所に,今回市のほうで,これまでさまざま検討されてきたものの中で,アスファルトだけじゃなくて,そこに保水性舗装を乗せてやられてきた独自の考え方のものだと思うんですけれども,保水性舗装が施されておりますけれども,この特徴についてお聞かせください。 308: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 309: ◯ 環境部長(森本 浩一君) このたび行いました保水性舗装は,ヒートアイランド現象などの熱環境の緩和を目的に整備したものでございます。  保水性舗装とは,すき間のあるアスファルト舗装に雨水などの水を吸い込んで保持する材質を詰めた構造で,降雨によってしみ込んだ水が蒸発するときの気化熱を利用して,路面温度の上昇を抑制するものでございます。 310: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 311: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) ことしの6月,7月はえらく暑くて,夏本番が来たらどうなるんだと思いましたけれども,ふたをあけてみたら8月,舗装された天端も開通したら8月はずっと雨続きで,炎天下とか猛暑という実感がなかったのでありますけれども,そのような環境下ではあったんですが,先ほど御答弁いただきました保水性舗装の効果については,どのように認識されているのかお伺いいたします。 312: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 313: ◯ 環境部長(森本 浩一君) このたびの保水性舗装における効果の確認につきましては,降雨があった直後の猛暑の日に,市の職員がはだしで保水性舗装と通常舗装のアスファルト舗装を比較して歩くなど,体感としての路面温度の上昇抑制を確認しているところでございます。 314: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 315: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 保水性舗装の効果というものについては,正直言って人によって体感というのは違いますし,冬でも半袖でいるような人もいればというのもありますし,素足で歩いたといっても体感というのは個人差があります。保水性舗装の効果については,体感というものではなくて,科学的根拠を持った数値を得るためにしっかりと検証していく必要があるというふうに私は考えております。この点についてはどのようにお考えになられているのか,御見解をお聞かせください。 316: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 317: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 保水性舗装は,さまざまな公共事業などにおいて一定の実績があり,舗装技術として確立しているものでありますが,今後,市の整備の考え方に従って,土手天端の未整備部分に保水性舗装を行っていく上では,一度専門的な機器を使用した測定を行い,効果を確認することは有用であると考えているところでございます。 318: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 319: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今御答弁いただきましたけれども,私も本当にそのように思います。しっかりと科学的根拠を持った数値で,結果としてデータを持ち合わせていくというのは,これから保水性舗装をしていく,まだ未整備の所にやっていくということにも有用であると思います。ただ,これも安くない検証になるかなとは思うんですけれども,そこは今後のこともありますので,しっかりと取り組みをいただきたい。このことは切にお願いさせていただきます。  多摩川土手の天端についての最後ですけれども,狛江市の多摩川の土手の部分は約3キロになろうかと思うんです。その中で今も道路として実際利用されている所もあるんですが,今回,砂利道の所,未舗装の部分を600メートルほど整備されたということですけれども,まだ未舗装の所があります。その未舗装の所についての今後の整備の見通しについてお聞かせください。 320: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 321: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 国が示した水防災意識社会再構築ビジョンに従って,市内の未整備部分の舗装整備を進めていきたいとの意向があることは確認しているところでございます。一方で,未整備部分には堤防幅が狭い箇所があることから,天端の舗装という観点ではなく,堤防構造そのものを軸に置いた協議を国と進めていく必要がございます。また,今後の整備区間には今年度整備を行ったような自転車走行が可能な小段道路がないことから,交通対策に関しましても十分な検討を行っていく必要があると考えているところでございます。 322: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 323: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 今御答弁いただきましたけれども,今回の広報こまえの市長コラムの中でも,「国と協力して,残りの未舗装部分も2,3年かけて整備していきます。」という市長からのお言葉もあります。また,詰めていくところはしっかりと国土交通省のほうと詰めていただいて,まだ砂利道でユニバーサルデザインになっていない部分は,それこそ車椅子利用者の方でもベビーカーを押される方でも,ちょっとした段差でもつまずいて転倒してしまう方でも,歩きやすい,誰もが多摩川の土手に上がって,狛江から見える富士山を見たりとか,多摩川の風景,春・夏・秋・冬を感じられるように,国のほうと詰めることは詰めて進めていただきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。  次に市内の道路網整備ということについてお聞かせいただきます。  市内の道路網の整備は,市民の安全・安心にどのようにつながっていくとお考えになられているか,その御見解をお聞かせください。 324: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 325: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 道路の役割としましては大きく2つに分けることができます。人の移動や物の運搬の経路として,通勤・通学や買い物などの日常生活や経済活動を支える交通機能としての役割,それと,災害時には人々の避難路となると同時に,消防・救急活動や火災時の延焼防止のための空間になるほか,地下には電気・ガス・上下水道などのライフラインを収納する空間機能としての役割があります。毎日の暮らしの中で何げなく使っている道路でありますが,道路網を整備して道路ネットワークができれば,市民生活の安心・安全を守るために効果的で効率的な役割を発揮できるものと考えております。 326: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 327: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 都市計画道路の道路網,こういった所の中で,都市計画道路で新しい道路ができると非常に通行しやすくなるという利便性だけではなくて,災害があったときに,その地域の市民の皆様方を守っていけるような意味合いもあるということでありました。  現在の進捗率についてお聞かせください。 328: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 329: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 市内の都市計画道路の整備の進捗率は,現在51.6%となっております。 330: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 331: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 都市計画道路と一言で言いましても,既に整備されている道路もあれば,計画だけで線が入っているという道路があったり,さまざまあるわけでありますけれども,市として未整備の計画道路における順位についてはどのような基準で決めていくのか。また,市内の未整備計画道路全てを整備するための費用としてはどれぐらいの費用が見込まれるのか,おわかりになればお聞かせいただきたいと思います。 332: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 333: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 未整備の都市計画道路につきましては,東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)で位置づけられた優先整備路線とそれ以外の未整備都市計画道路があります。  優先整備路線は,東京の将来像や広域的な課題の視点,地域の将来像や地域的な課題の視点から,「骨格幹線道路網の形成」「自動車交通の円滑化」「高度な防災都市の実現」「地域の安全性の向上」「拠点形成と拠点間連携」「地域のまちづくりへの貢献」という6つの選定項目に当てはまるもので,狛江市では水道道路であります調布都市計画道路3・4・2号線と喜多見駅周辺を通過する調布都市計画道路3・4・4号線外及び小田急線喜多見駅付近高架下から水道道路までの調布都市計画道路3・4・16号線を選定しているところでございます。  一方,優先整備路線以外の未整備の都市計画道路につきましては,「広域的なネットワークの形成を前提に……都と区市町とがそれぞれの役割の下連携して,社会経済情勢の変化や東京全体の都市づくり,地域的な課題などに的確に対応していくため,都市計画道路網について検討していきます。」としており,現在,東京都と特別区及び26市2町で「東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針(仮称)」都・区市町策定検討会議を設置いたしまして,協働で検討を進めているところでございます。  優先整備路線に位置づけられた都市計画道路は,平成37年度までに事業着手を目指すものとしておりますが,優先整備路線以外の未整備の都市計画道路につきましては,あり方を検討している段階ですので,具体的な優先順位はありません。また全体の整備費用も社会経済状況等の影響を受けますので,事業化を検討する段階でないと具体的な費用の算出は難しいと考えております。 334: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 335: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 特に費用ということに関しては,今御答弁いただきましたけれども,狛江市としては,喜多見の変則7差路というか,電力中央研究所前から水道道路までの区間を整備するということで説明会等も進められている中で,あそこだけでも,電力中央研究所前の変則7差路の所から世田谷通り,世田谷通りから水道道路まで行く所の費用だけでも約120億円というふうに確認しておりますけれども,それだけの大きな費用もかかるという中では,道路網全体の費用というのはなかなか算出できないということだと思いますけれども,しっかりと進めていかれるようにお願いしたいと思います。  これは当たり前の話ではあるんですけれども,道路というのは,狛江市内だけではなくて近隣の自治体につながっております。ここ数年,近隣自治体の道路の整備によりまして,午前中,石川議員からも田中橋の交差点は交通量が大変ふえたという話もございました。狛江市ではこれまで影響がなかった道路にも影響──影響というのは渋滞であるとか交通量の増ということも出てきております。この状況については確認されているとは思うんですけれども,その原因と対策は検討されているのか,その辺についてお聞かせください。 336: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。
    337: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 近隣自治体の道路状況で交通に影響を与えている道路としましては,最近では松原通りが甲州街道まで開通したことで,狛江市内における松原通りの交通量が,午前中,石川議員のほうからもお話がありましたけれども,増加していると沿道の方からはお聞きしております。世田谷通りの狛江高校前から甲州街道が結ばれたということは,狛江市民だけでなく川崎側からの車両も多く利用されているということは想像できるものでございます。  現在,渋滞緩和策の一つである東京都で事業を進めております交差点すいすいプラン事業では,松原交差点を交差点改良する箇所として現在測量等を行っているところでございます。周辺自治体と連絡する主な道路は都道となりますので,狛江市でできる範囲は限られますけれども,調布警察署,東京都と連携を図りながら,必要に応じて対応を検討していきたいと考えております。 338: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 339: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 特に安全ということについては,さまざまな関係機関と連携をとって,市民の皆様,また通行される皆さん方の安全・安心については,さまざまな取り組みをよろしくお願いしたいと思います。  都市計画道路の今後の整備見通しについてお聞かせください。 340: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 341: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 第四次事業化計画におきまして優先整備に位置づけられました市施行路線の小田急線喜多見駅付近高架下から水道道路までの調布都市計画道路3・4・16号線の整備を,都施行路線の調布都市計画道路3・4・2号線水道道路の整備と連携して推進すべく,調布都市計画道路3・4・16号線基本計画をことし7月に策定しております。本基本計画に基づき事業を進めていきたいと考えております。また,都施行路線でございます調布都市計画道路3・4・4号線外につきましては,今後,東京都の動向を踏まえ,連携していきたいと考えております。 342: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 343: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) 安全・安心なまちづくり,今回は天端のことであるとか道路網という形で,そこからどういうふうに狛江市の安全・安心といったもの,市民の皆様方の安全・安心につながっていくのかということを確認させていただきました。いずれにいたしましても,「日本一安心で安全なまち狛江」というものを市長が先頭に立ってやられている。その中では,安全・安心なまちづくりということについては全庁挙げて取り組みをお願いしたいということで,この質問は終わります。  3問目,空き家対策についてでございます。  空き家対策については先日も一般質問がございましたけれども,私のほうからは,たしか9月2日だったと思いますけれども,空き家セミナーがございました。そこに参加させていただいたのと,先進事例ということで尼崎市を視察させていただいて,そこで学んできたことを披露させていただいて,これからの狛江市の条例,また計画に役立てていただければという思いで私たちも視察してきましたので,お願いいたします。  まず,空き家セミナーに行ったときに,そういうものなんだというか,説明を聞いていて思いましたのが,そもそも近隣住民の方からすると,そこに人が住まなくなった時点から空き家という見方をするんだと。だけどそこの持ち主の方からすると,実家に物が置いてあるみたいな物置という感覚,空き家というものの現実は目の前にあるんだけれども,ここの捉え方が,所有者の方と近隣住民の方の捉え方に温度差がこんなにあるから,そこを埋めるのにすごく大変なものがあるといいますか,それが1つの空き家の問題というところにもつながっているということがありました。  セミナーの中で言われていたのが,今は相続された実家が空き家になってしまっていると。今はこういうこともふえていますと言われたのが,例えば一人っ子同士が結婚すると,双方の実家があるんだけれども,そこが空き家になってしまうとか,実家をめぐる相続というのが,「争族」と書いて,兄弟間であったりとか親族間で争族になっているというのが問題解決の大変なところといいますか,そういったお話もございました。  これもそういう感覚なのかなと思ったのが,空き家の所有者というのは空き家にしておく理由があると言うんです。将来何かで使えるだろうとか,その感覚は,通販でも何でもいい,買ったものをあけずにそのままあるということも,皆さん経験があるかもしれないですけれども,簡単に言うとそれに近い感覚ということも言われていて,そういうふうに例えを出されるとわかりやすいなと思ったんですけれども,空き家セミナーのときにはそういった話がありました。  尼崎市に行かせていただいてさまざま聞いてきました。それを報告させていただきたいと思うんですけれども,まず尼崎市の空き家の現状については,兵庫県の中でも空き家の件数は突出して多いほうだと言われていましたけれども7,629件と,その中で著しく不適正なものというのが339件あると。これを解決するために,空き家対策の専任部署として建築安全担当という担当をこしらえたと。ここの職員の方は4名でやられていると言われていました。そこの担当部長が課長を兼ねていて,課長補佐の方が実際に仕切っていて,そこで4名でやられているということでありました。  尼崎市の空き家対策についてはすごく先進的なところがあって,報告の仕方があっちこっちにいってしまうかもしれないですけれども,まず尼崎市の空き家対策というのは,平成27年より空き家対策の専任部署を設けてやってきたと。7,629件の調査をしたりアンケートをしたりして,さまざまやっていく中で339件という著しく不適正なものがあったということであるんですけれども,尼崎市としては,空家等対策の推進に関する特別措置法が平成27年にできたんだけれども,空家等対策の推進に関する特別措置法の中で網羅できないものを条例として網羅できるようにしましたということでありました。その条例は尼崎市危険空家等対策に関する条例ということで,平成27年10月1日に施行されているものであります。  こういった中で,何でここに見に行ったかというと,実は略式代執行をやっていたんです。視察に行かせていただいたときに聞いたのが,略式代執行をやったのが3件で,今3件やっている最中ですということでありました。空き家の略式代執行をやっていくという中でさまざまな御苦労があるということを確認させていただきました。略式代執行で解体したのは3件なんだけれども,実は339件の著しく不適正な管理の解体が,これまでに三十数件解体に持ち込めたそうであります。  略式代執行した例を1つ紹介していただいたんですけれども,空き家になって,ここは特定空家だとされている中で,家が隣の家に傾いていて,屋根が隣に住んでいる方の屋根に乗っているという状況があったそうであります。  これが平成27年7月9日に周辺の住民から複数の苦情があったと。それについて調査を進めていく中で,指導経過というのももちろん聞きました。持ち主が確認できたし,持ち主を確認した段階で,所有者に十数回,口頭,電話,直接面談により指導も行ってきたと,それでもらちが明かない,何もしてもらえないということで,指導文書も期限を切って4回ほど郵送したそうなんです。それでもまだ何も手を打ってくれないということで,尼崎市は,尼崎市危険空家等対策審議会,狛江市でいうところの協議会になろうかと思うんですけれども,この審議会に勧告の妥当性というのを諮るんです。その審議会には5名の委員がいらっしゃる。弁護士,建築士,教授の方が有識者で2人,その方たちは行政学と環境のほうに精通した方で,あと市のOBだったか,そういう方で諮るそうであります。  ここが参考になるかなと思ったのが,この審議会は非公開でやられているそうです。なぜかというと,個人情報から何から全部さらけ出して,この空き家はこういう状態なんですというのを議論しなければならないので,そこは非公開でやっていると。  そこに勧告の妥当性を諮ったら,勧告するのは妥当だという判断を受けて,そこからまた勧告書を本人に手渡しに行くと。その後も電話等で何回も指導するも全然改善されないと。なので,またこの審議会に今度は命令措置の妥当性を諮問するんです。妥当であるとの判断を受けて,命令の事前通知書を送付して,改善指導を複数回,面談も行ったんだけれども,それでも改善されない。そんな中で命令書を送付して,現地に標識を立てる,また,市のホームページとかでも名前を公表するということを行ったそうであります。最初の苦情があったのが平成27年7月9日でしたけれども,平成29年4月にようやく家族から解体に着手したいということがあって,7月31日に解体が完了したということでありました。  これが略式代執行をやった1つの例なんですけれども,そこに至るまで,先ほども申し上げましたけれども,尼崎市では339件の著しく不適正な,管理ができていないものがある中で,持ち主を確定するのに非常に苦慮したと。御苦労の話をさまざましていただいたんですけれども,持ち主が外国人だというのがわかって,韓国籍の方と言ったか,ハングル語の文字を書ける職員に手紙を書いてもらってそこに郵送したとか,これは日本人の方ですけれども,スペインのほうにいらっしゃるというので,スペインの大使館に連絡をしたりとか何とか,さまざまなことで,とにかく持ち主を確認していく作業というのは非常に大変な苦労をしていますという話がありました。外国人であったら入国管理局への問い合わせもあったというのもあります。  解体というのは,特定空家を三十数件解体できたということがあるんですけれども,その中で略式代執行は3件あったということでありますけれども,そこに至るまでの大変な御苦労というのも確認したのと,最終的に略式代執行したときには,お金をどう回収できるかというのが一番大きな問題になってくると思います。その回収できる担保が確認できてからやるんですかと言ったら,それよりも家の状態によると。早急にどうにかしないと近隣の方が危険でしようがないといったときには,とにかく略式代執行で解体して,あとはその費用についてはしっかりと回収できるように,それから国庫補助も受け取れる部分があったというお話もありましたので,変な言い方ですけれども,とれるところから回収していくというお話もございました。  御説明の中で1つヒントになったのが,尼崎市は空き家を確認するのに,消防局も情報を持っているらしいんです。尼崎市消防局は消防という立場で情報を持っているということでありました。さっき実は休憩のときに三角議員から教えていただいたんですけれども,狛江消防署も防火という立場で,危険な空き家というのは情報を持っているということでありましたので,そこは狛江市のほうとも連携していただいて,まず情報をしっかりと持っていく。今,狛江市の空き家は218件,そのうち特定空家に近いものが44件ということで,先日も御答弁がありましたけれども,そこについてこれからどう対処していくのかというのは,これから条例をつくってということだと思うんです。  それからもう1点,尼崎市にこういうことを確認させていただいたんですが,これから特定空家になるような空き家を未然に防いでいくためには,どのようなことをお考えになっていますかと聞いたところ,今考えているのは,納税通知の中に,空き家の相談窓口がありますとか何とかといったことで,所有者の方に教えていくということをやっていきたいということも言われておりました。  私が一番感じたのは,尼崎市の担当の方の話を聞いていて,変な言い方ですけれども,片手間でできるようなものじゃないなと。空き家対策はこれから条例をつくって,そこに窓口が集中するわけですね,狛江市のところになっても。尼崎市はさっきも言いましたけれども,1つのある意味では課で対応しています。それだけ大変な事務量,作業,もちろん特定空家に近いものが339件と戸数が多いということもあるんですけれども,そこにかけていくエネルギーというか,専任的に職員を配置していかないと,なかなか難しいところだろうなというのは正直思いました。  尼崎市で学んできたことでお伝えできなかったことについては,書面で資料を全部担当課のほうに渡してありますので,それをぜひ見ていただきながら,今披露できた部分はほんの一部でありますけれども,報告させていただいたものを参考にしていただいて,今つくろうとしている狛江市の計画,また条例については,しっかりと取り組みをいただきたいと思いますもけれども,御答弁をお願いいたします。 344: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 345: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) いろいろ尼崎市の御紹介をいただきましてありがとうございました。  現在,市のほうでは,空き家の条例の骨子と対策計画(案)のパブリックコメントを実施しているところでございますけれども,市独自の取り組みといたしましては,空家等対策の推進に関する特別措置法の対象とならない除却した空き家等の跡地や共同住宅の空き室についても,利活用の対象ということでうたっているところでございます。また,所有者の方が長期の入院などのやむを得ない事情により適切な管理ができない場合については,自己の負担になりますけれども,市に代行を依頼することができること,また,空き家のアンテナ等が落下によって,公共の場所において危険な状況が生ずるおそれがある場合は,その危険回避ということで必要な措置を市が講じることができると。また,命令に正当な理由なく従わない場合については,氏名等の公表をすることができるということを独自で示したところでございます。  条例及び対策計画策定に当たりましては,今御質問者のほうから御紹介いただいた尼崎市の例なども含めまして,先進事例の研究を重ねまして,パブリックコメントの意見も踏まえ,狛江市の特性に合ったものにしていきたいと考えております。 346: ◯ 議 長(小川 克美議員) 18番佐々木議員。 347: ◯ 18番(佐々木 貴史議員) こういうケースもあると思うんです。土地と建物の所有者が違うときはどうするんだとか,こういう例もあったんです。空き家を相続放棄されたと,そのときにどうするかとか,本当にケース・バイ・ケースで,同じような状況のものというのはなかなかないということもありますし,相続人が,関係者が親族,兄弟だけじゃなくて何十人もいるというケースもあろうかと思います。こういうものを一つ一つ,家系図までつくってやったと言われていました。そういったところは何が必要かといったら,人海戦術しかありませんという最後の言葉を紹介して,狛江市の空き家条例,また計画についてしっかりと取り組みをいただきたい,このことを要望して質問を終わります。 348: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 2時48分 休憩     午後 3時09分 開議 349: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。6番吉野芳子議員。     〔6番 吉野芳子議員登壇〕 350: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 通告に従いまして2問の質問をいたします。  1問目は,住みなれた地域で暮らし続けるためにです。  財務省は先月10日,国債と借入金,政府短期証券を合計した国の借金が9月末現在で1,080兆円となり,過去最大を更新したと発表しました。余りにも大きな数字の借金が報告されるので,国民は既に危機感なしに鈍感になっているのではと思えるほどです。これらは社会保障費を賄うための国債発行が膨らんだためで,財政が一段と圧迫されていることに無関心でいてはいけないはずです。そして,国民1人当たりの借金は約852万円に達していることにも注目しなくてはなりません。この深刻な現実と超高齢化と人口減少という巨大で確実な変化に対し,政府は長期的な対策を何一つ持っていないことは致命的です。  安倍首相は,少子高齢化を国難と言って衆議院議員選に臨みましたが,公約に掲げたのは幼児教育の無償化などにすぎず,必要な社会保障の財源を確保することを後回しにしてきました。突然のけがや病気,収入を絶たれる失業など,人生には数多くのリスクが存在します。老後や病気になったときの心配が募れば,どの世代も自己防衛策に走るようになるのは当たり前です。暮らしの安心や社会保障への信頼があるからこそ,私たちはリスクを知りながら,自分や自分の家族以外に目を向け,地域に住み続けるための活動に参加することができるといえます。  国での動向は到底好ましいとは言えません。しかし自治体は市民の暮らしの基盤として,知恵を絞り,頼れる存在でなくてはいけません。狛江市では全国に先駆けて,平成6年に制定された狛江市福祉基本条例に始まり,「すべての市民が,生涯にわたり個人として人間性が尊重され,生きがいをもって,ともに生きる豊かな福祉社会の実現」を追求しています。  地域福祉計画は重要であることはもちろん,とても壮大な計画です。市民福祉推進委員会の意見も踏まえ,重点施策の中で特に狛江市として進展のあったもの,また,課題として早急に解決に向けて取り組む必要のあるものについての進捗状況をお伺いいたします。  再質問は自席よりいたします。 351: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 352: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 第3次地域福祉計画の平成28年度進捗管理報告は現在取りまとめ中ですが,重点施策の中で特に狛江市として進展のあった重点施策は,災害時要援護者支援体制──現在の法律上の名称は避難行動要支援者支援体制となりますが──の整備でございます。避難行動要支援者名簿の作成を完了させ,名簿を活用した避難行動要支援者への支援対策についても,狛江市避難行動要支援者支援及び福祉避難所設置・運営に関するプランを策定することにより,進捗させることができました。  また,課題として早急に解決に向けて取り組む必要のあるものとしては,今後も災害時要援護者支援体制の整備は喫緊の課題であるため,市民に対する制度の周知をさらに進めるとともに,より多くの町会・自治会等の支援組織と狛江市地域見守り活動対象者名簿情報の提供に関する協定の締結を進める必要があると考えております。 353: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 354: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,第4次計画の策定に向けては,全ての市民を対象とした包括的な支援の仕組みづくりを主軸に置き,実行性のある重点施策が盛り込まれたと思いますけれども,いかがでしょうか。 355: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 356: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市民を取り巻く課題は複雑化しており,そうした課題を解決するには,福祉の支え手側と受け手側に分かれるのではなく,地域のあらゆる住民や団体や事業者が役割を持ち,支え合いながら,自分らしく活躍できる地域コミュニティーを育成し,公的な福祉サービスと連携・協働して助け合いながら,地域共生社会の実現を目指す一方で,従来の枠組みでは対処し切れない総合的な課題や新たな福祉課題を抱える人が適切な支援を受けられるよう,新しい包括的な相談支援・サービス提供システムを構築してまいります。 357: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 358: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 重点施策の中でも濃淡,強弱をつけて取り組むべきではないかと思いますが,どう進めていくのでしょうか。平均的に取り組めば全てが中途半端になるのではないかというふうに危惧しますが,いかがでしょうか。 359: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 360: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 重点施策を進捗するに当たり,それに対応する具体的な事業,事業内容,年次の計画を個表としてまとめております。この年次計画に基づき事業を実施することで,第4次地域福祉計画の最終年度である平成35年度のあるべき将来像を目指してまいります。 361: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 362: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) そもそも介護保険制度は,来るべき高齢社会を見据えたとき,新たな高齢者ケアの仕組みづくりが求められ,2000年に社会保険方式を用いた制度として創設されました。従来型の福祉が選別の制度であるのに対し,介護保険は普遍的制度,社会保険制度としてスタートしたことを忘れてはならないと思います。  介護とは日常生活全般の支援であり,個人の能力や意欲によって必要の度合いが異なり,したがって適正な介護は存在しない,というのは淑徳大学の鏡諭教授の弁です。  介護保険の給付は3.6兆円からスタートし,10兆円にまで大きくなりました。第1号被保険者数3,390万人,第2号は4,315万人,7,700万人が保険料を支払っていますが,サービスを利用している人数は605万人,それは被保険者総数の7.8%の受給者となり,高齢者の18%が利用する制度です。利用する人は継続的で,利用していない人とのはっきりした線引きがあることで,一般の評価も保険料が高いか低いかの議論が中心になってしまい,実態や推計に合わせた必要なサービスメニューの内容の充実などが多数派の関心事とはならない,こういった現状があります。しかし介護殺人という悲劇は約2週間に一度繰り返されていることは看過できません。日本で介護を担う人は557万人に上り,大介護時代を迎えています。ケアラーについては別の機会に詳しく質問したいと思います。  地域包括ケアシステムの実現に向けて,核となる地域包括支援センターの現状と喫緊の課題について伺います。 363: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 364: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 地域包括支援センターは現在,高齢者の総合的な相談対応,虐待等への対応,介護支援専門員の支援,地域の関係機関・団体等とのネットワーク構築,要支援認定を受けた高齢者等のケアマネジメント,生活支援コーディネーター等と連携した生活支援体制の整備,地域の介護予防の推進等,大変幅広い業務を担っているところでございます。業務を取り巻く情勢として,高齢化の進展による相談件数の増,内容の複雑化,新しい総合事業の開始があり,これらの対応として,相談機能の強化,認知症支援の充実,多職種連携の推進,新しい総合事業への円滑な対応等を図っていくことが課題と認識しているところでございます。 365: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 366: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 地域包括ケアシステム推進担当が創設されたことで,どんなことの充実が図られたのかお伺いします。 367: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 368: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 地域包括ケアシステムの構築に向けて,庁内の総合調整を行う体制を整備するため,平成29年4月より地域包括ケアシステム推進担当を設置しております。地域包括ケアシステム推進担当では,狛江市地域包括ケアシステム連携推進会議を立ち上げ,関係部署間の情報共有を図るとともに,主要課題に関して調査・検討し,関係部署間の調整を図りながら地域包括ケアシステムの構築を推進しております。 369: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 370: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 自治会や小学校区等を単位とした小地域の形成,これはどのような進捗状況なのでしょうか。顔と顔の見える関係の構築として,地域包括ケアシステムを概念としてではなく見える化すべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。 371: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 372: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成28年度末で8つの小地域が形成されております。これまでは,地域センターが設置されている岩戸,猪方・駒井,野川,和泉本町の4つのエリアを基準に推進しているため,未形成の地域もございますが,第3次地域福祉活動計画の策定にあわせてエリアの見直しを検討しており,地域包括支援センターエリアを基準に取り組みを進めてまいります。  主な小地域の取り組み状況としましては,サロン活動や地域福祉推進委員会の開催等でございます。地域住民同士の顔と顔が見える関係構築は重要であり,引き続き周知を図ってまいります。 373: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 374: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,地域包括支援センターでの専門性の強化,これはどのように図っているのでしょうかお伺いします。 375: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 376: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 主に機能強化型地域包括支援センターや他機関の実施する研修の受講,関係機関・団体とのかかわりを密にすることによるネットワーク強化,地域ケア会議,認知症初期集中支援チーム等を活用した多職種連携の推進等により,専門性の強化を図っているところでございます。 377: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 378: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 高齢者自身の生活を大切にしながら地域で暮らし続けるためには,地域住民がみずからサービスの担い手となることが求められています。  ことし4月に全自治体が総合事業を開始しましたが,住民主体型サービスは思うように進んでいないのが現実だと思います。行政と市民の適性や違いを自覚した上で,協働事業を有効で持続可能なものとしていかなければなりません。狛江市としては住民主体型サービスをどのように発掘・育成すべきと考えているのかお伺いいたします。 379: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 380: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 住民主体型サービスの拡充においては,担い手の確保が大きな課題であると認識しております。そのため,社会福祉協議会や「こまえくぼ1234」等との連携の上で,地域の支え合いのつながりや交流を図る場づくり,啓発イベントの実施,市民が地域課題を学べる福祉カレッジの開催,ボランティア活動に付与するインセンティブの研究等により,人材の発掘・育成を進めてまいりたいと考えております。 381: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 382: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 先進事例や成功事例として参考になる取り組みについてお伺いいたします。 383: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 384: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 参考事例の1つとして,長野県社会福祉協議会が実施している「支え合いをひろげる住民主体の生活支援セミナー」があり,市民,町会・自治体,福祉関係者等を対象に開催しているもので,28年度は計200人弱もの方が参加され,実際に住民主体の生活支援の立ち上げにつながったと聞いております。セミナーでは,制度主体ではなく,あくまでも支え合いの意義に重きを置き,また,参加者がふだん行っているちょっとしたお手伝いに注目した働きかけ等の工夫がなされており,今後の参考としてまいりたいと考えております。 385: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 386: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 地域の中で住民主体のサービスを立ち上げ,活動を継続していくためには,活動場所や運営費の確保が大きな課題です。立ち上げのためには初期投資,家賃補助,運営費等の財政支援の充実策が求められています。サロンやミニデイの活動場所も公共施設の会議室は多いと思いますが,空き店舗,寺,企業の施設,学校の空き教室など,柔軟で幅広い開催場所を想定することで,担い手やサービスの内容も豊かで多様になるのではないかと考えられます。  市民活動団体と行政の相互理解のためには,お互いの性格,発想,手法,社会的立場,得手不得手,持ち味を知り,違いを自覚し,尊重することが必要です。特に市民の自主性と行政の公平性のよいところを足し合うことで,相乗効果でどこにもないサービスがつくれるのではないでしょうか。  第7期の基本指針の位置づけとポイントについてお伺いいたします。 387: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 388: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 狛江市高齢者保健福祉計画・第7期介護保険事業計画の基本指針は,7年先の地域包括ケアシステムの実現に向けて,平成30年度から3年間,市が取り組むべき施策を基本指針として位置づけております。ポイントは,計画の基本理念であります「みんなで支え合いながら,自分らしく健康に暮らし続けられるまち~あいとぴあ狛江~」を推進するために,「健康づくりと生きがいづくり」「日常生活支援の充実」「地域包括ケアシステムの構築の推進」の3点を基本目標に掲げ,一般介護予防事業の推進,住民主体の活動の運営・立ち上げ支援,住民主体での家事支援の実施,包括的な相談体制の再構築,認知症になっても地域で安心して暮らし続けられるまちづくり,介護サービスの質の向上を施策の中でも特に重点的に取り組むべきものとして掲げております。 389: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 390: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,生活援助の必要性や質の担保についてどう考えているのかお伺いします。 391: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 392: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 高齢化に伴い,高齢単身世帯,高齢夫婦世帯の増加が見込まれる中,今後,生活援助の需要は増してくるものと思われます。地域包括ケアシステムは,可能な限り住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう,医療,介護,介護予防,住まい,生活支援が一体的に提供される支援体制を構築することであり,その一環として,狛江市では総合事業で多様な類型の訪問型サービスを開始しております。生活援助のみを提供する訪問型サービスAでは,新たな担い手として認定ヘルパーを養成し,実際に現場で就労されている方もいらっしゃいます。  質の確保につきましては,実際に認定ヘルパーを雇用している介護事業所から様子を聞き取りながら,必要に応じて研修内容の見直し等を行い,質の確保に努めてまいりたいと考えております。 393: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 394: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 介護保険の利用者の7割は単身または高齢者世帯の80代と言われております。介護予防や在宅サービスのみで支えるには限界があるようにも思えます。狛江市としては在宅サービスの充実,新たな特別養護老人ホームのニーズについてはどう考えているのでしょうか。 395: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。
    396: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 高齢化のさらなる進展,介護離職ゼロに向けた取り組みを行う上でも,今後も特別養護老人ホームに対する一定のニーズはあるものと認識しております。ただし,事業用地の確保や介護保険料を押し上げる等の点からも,市内に新たな特別養護老人ホームの整備をすることは難しいと考えております。  そこで,第7期介護保険事業計画では,要介護者の在宅生活の継続,介護者の就労継続,地域資源の整備,世帯類型に応じた支援,在宅療養者の支援といった視点で分析と検討を行い,在宅限界点の向上を目標にサービス量の見込みを行ったところでございます。 397: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 398: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) いかに介護保険法の改正内容が市民に歓迎されないものであったとしても,市民と向き合いながら具体的な政策を実施・運用するのは,保険者としての市であることを指摘しておきます。地域を丁寧に見て把握して,ニーズを酌み取り,政策化するのが地域包括ケアシステムの本来の姿であるといえます。国が示すものを全て従順に実施しようとするのは無理があり,ニーズ調査などを根拠にして,狛江市ならではの取捨選択した施策を進めてほしいと思います。  住宅確保要配慮者に関しては,皆さんから質問がありましたので今回は省きます。  2025年問題,日本の年齢別人口で最も数が多い団塊の世代が全て75歳以上になる年がこう呼ばれています。75歳を過ぎると健康リスクが格段に高まり,必然的に医療や介護の費用が急増し,国家財政を圧迫する,そのときが間近になってきています。2025年時点での介護費用は現在の約2倍,介護職員は37万人も不足すると言われています。人口が集中している大都市部は介護難民であふれるのではないか。地域で療養する患者は現在より約30万人ふえるとされます。死亡者数が増加し,人口減少が加速する多死社会を迎えます。  2025年には700万人と推計される認知症への対応は大きな課題といえます。狛江市ではどう対応していくのかお伺いいたします。 399: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 400: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 認知症対応は,地域包括ケアシステムを構築する上で重要な柱であると認識しております。次期高齢者保健福祉計画においても,主に早期発見・早期対応の推進,医療と介護の連携強化による支援の充実,認知症の正しい理解の普及啓発,介護する家族への支援等に取り組むことにより,認知症の人とその家族が安心して暮らせる地域づくりを進めてまいります。 401: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 402: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 以前,狛江市の保健師が企画した認知症の講座,これは精神科医の春日武彦先生が行いました。また,藤沢市の株式会社あおいけあ代表取締役の加藤忠相さん,この方たちのように,地域や家庭での理解によって,認知症になっても大丈夫というメッセージを送ること,これは大変有効ではないかと思いますが,いかがでしょうか。 403: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 404: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 認知症に関しては,いまだ多くの市民が大きな不安や恐れを感じているのが実情でございます。しかし実際には,認知症となっても適切な医療や家族や地域のサポートを受けながら,社会とのかかわりを保ち,生き生きと暮らしている方は多くいらっしゃいます。そのため,認知症と診断された方が以後も希望を持って暮らしていけるよう,実際に即した前向きなメッセージを伝えていくことは大変意義のあることと認識しており,その啓発に努めてまいりたいと考えております。 405: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 406: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 新聞記事で,今,在宅の方とか認知症を支えられてきた方,大学の先生のお話が出ていまして,紹介したいと思います。  11月11日は厚生労働省が制定した「介護の日」だそうです。順天堂大学大学院教授で,1999年に我が国で唯一,若年性アルツハイマー病の専門外来を開設した方で,新井平伊先生です。「認知症の人に対するケアで陥りやすい誤解と望ましい接し方を教えてください。」と質問。先生のほうですが,「認知症が超高齢社会で注目されるのは,とてもいいことですが,認知症になると脳の働きが全部駄目になるとか,もう人生が終わってしまったと思われるのが一番の誤解です。認知症は長い経過を持つ病気で,アルツハイマー病は20年ぐらいです。認知症によって脳の働きが悪くなっているのはごく一部で,その他の95%は正常に働きます。そうすると,認知症のため理解とか判断に間違いはあっても,正常な機能の働きで人との交流も頑張っていける。まだ人生は,家族も含めて終わりじゃないというのが一番のメッセージです。病気ばかり強調されると困ります。認知症の人の人生を共に歩めるところが大事です。」。  「薬より大事な対応」ということで質問者が,「先生はよく講演で恩師の故飯塚禮二先生の話をご紹介されています。環境が変化したり家族など周りの人が患者さんに期待しすぎたりした時に認知症の人は落ち着かなくなると。また,認知症の初期の人には,周りの人が心の動きを正しく理解し,優しく対応するということが薬よりも大事だと。薬よりも大事というのは,なぜでしょうか。」と。先生は,「認知症の人は,特に初期は,失敗しないように人に迷惑をかけないようにと,いろいろ敏感になっているので,飯塚先生の話というのは,そこであまり周りが期待しすぎたり,拒絶したり,環境の変化があったりした時には,BPSD(行動・心理症状)が悪化する。そんな時には,認知症の薬がどうこうよりも,周囲が患者さんの心理を理解したほうが,よほどBPSDは治まるということです。」ということで,この方に出会って映画をつくったという方なんですが,この方のお母様が認知症です。この方は,「母の認知症初期は,大変でした。外出を嫌がり,そのうち入浴も全くしなくなりました。家に2年半閉じこもり,入浴に至っては3年半もしませんでした。そんな状況の時にお会いしたのが,順天堂大学大学院の新井平伊教授でした。新井先生は,「お母さんは認知症の症状で閉じこもっているんじゃない。いろいろと混乱している自分に不安になって閉じこもっている」と言ってくださいました。この言葉は,まさに目からウロコ。認知症の視点を「心配している自分」から「不安になっている母」に転換することができた大きなきっかけになりました。」。今言われている患者さん本位というのがパーソン・センタード・ケアという形で,今すごく注目された形になっています。  こんなふうに,認知症になることを恐れるよりは,きちんとした理解をして,みんなが認知症になっても安心して生きていけるような社会をつくっていくほうがいいんじゃないかというふうに思っていて,前にも紹介して,社会常任委員会でも視察に行きましたあおいけあの加藤さんも同じようなことを言っていて,ここには全国からいろいろな人が視察にやってきて,もちろん私たち社会常任委員会も行ったんですけれども,訪れた人が口をそろえて言うのは,「目指すべき認知症ケアの姿があった」ということ。事実,あおいけあを利用するお年寄りの多くは元気になり,要介護度が下がるそうです。「施設に閉じ込めるケアは「支配」と同じ」「地域参加すれば「被介護者」──被介護者というのはここの利用者の高齢者の方々です──は「社会資源」になる」「「認知症,よく分かりません」でいい。より良い人間関係を作ることが一番大切」「あおいけあが「特例的な存在」になってはいけない」,これがあおいけあの加藤さんがおっしゃられていることです。  あおいけあというのは,藤沢市で小規模多機能型居宅介護とデイサービスとグループホームの3つの介護事業所を同じ敷地内で運営しているわけです。こういったことを紹介して,ぜひ狛江市もそんなまちになったらいいなというふうに強く思っています。  この話の後に在宅のことを聞きます。在宅医療に関しては,機能強化型在宅療養支援診療所,いわゆる訪問診療の専門医がふえており,心強い存在となっています。市として期待していること,課題となっていることは何でしょうかお伺いいたします。 407: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 408: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 現在市内には4カ所の在宅医療機関がございますが,今後団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年問題を迎えるに当たって,地域医療に対する需要は多様性を増し,在宅医療を選択する市民の数も歴年増加するものと予想されます。  当市といたしましては,在宅医療機関の新規参入・増加を期待しておりますとともに,在宅医療機関がその機能を十分発揮できるようにするため,訪問看護ステーション,薬局,居宅介護支援事業所等との有機的な連携関係を構築できるよう,環境整備を進めることが課題であると認識しているところでございます。 409: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 410: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 狛江市では,平成27年5月にオープンした吉川哲矢先生の「すまる在宅クリニック」が1カ所目です。先生は,住みなれた地域でその人らしく最期まで暮らすという意味のエイジング・イン・プレイスという言葉を講演の中で紹介してくれております。世田谷や調布に頼ってきた在宅医療専門のクリニックですが,吉川先生によると,全国平均の東京都平均は人口約10万人当たり11院,狛江市では3院しかないわけで,全国平均には遠く及んでいないということです。それでもトータス往診クリニックの大橋晃太先生,ライズ訪問診療クリニックの工藤敏和先生という方々が吉川先生に続いて狛江で開業してくださって,大変ありがたいと私は思っております。  多死社会を迎える中,在宅医療や在宅みとり,終末期における本人の希望に応じた治療や療養についても,医師会を含めた三師会と環境整備のために話し合いを進めるべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。 411: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 412: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 地域における在宅医療の提供,終末期医療の展開は,在宅医療単体が地域に存在するだけでは機能の幅が限定されてしまうため,在宅医療を支援する薬局や介護支援事業所との高度な連携確保が基礎になければなりません。  そこで,昨年度はお互いに顔の見える関係を構築すべく,マッチングイベントを兼ねた多職種連携研修会を開催し,市内外の在宅医療,薬局,介護支援事業所から約70名の参加を得ております。本年度はさらに,お互いが必要なときに話せる関係を目指して,来年2月に研修会を実施する予定であり,現在,医師会等と協同して企画を進めている最中でございます。 413: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 414: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 横須賀市では,高齢者サロンで市の職員が町内への出前講座「最期の医療」というのを行っています。病院だけが選択肢ではなく,自宅で受けられる医療・介護サービスや,最期まで自宅での暮らしを望む場合は,ふだんから家族や主治医に伝えておくといったことを説明しています。横須賀市では2011年度から,在宅医療や在宅みとりにかかわる地域の人材育成や多職種連携に力を注いできたとのことです。市民啓発にも力を入れ,在宅医療を紹介する啓発冊子の発行や相談窓口の周知などに取り組んできました。在宅死の割合は2014年,人口20万人以上の自治体でトップの22.9%ということです。  在宅医療や在宅みとりを進める中で,高齢者や余命の限られた患者らを対象に,医療者側が治療の選択肢を説明するというアドバンス・ケア・プランニング(ACP)が重要であると考えます。そこで狛江市における現状についてお伺いいたします。 415: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 416: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 市内の在宅医療機関においても,早い段階において患者への意思確認等を進めていると伺っております。人生の最終段階において,本人の意思が尊重され,望む場所で治療を受けながら,自分らしい暮らしを人生の最期まで続けていくことができる環境の整備は重要であると考えております。 417: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 418: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) いろいろ見渡してみると,吉川先生もそうなんですけれども,在宅で,住みなれた地域で最期まで生きるということを支える医者の方はすごくたくさんいらっしゃって,皆さん結構長くやっていることがわかります。  これは横浜市西区に開業して15年が過ぎたという渡辺良先生です。「ある患者さんを思い出します。」ということで,たくさんの人たちに見守られて,ひとり暮らしの方が最期まで自宅でみとられたという話で,ひとり暮らしでも自宅でのみとりというのは不可能じゃない,このことは吉川先生もおっしゃられています。一番大事なのが,渡辺良先生がおっしゃるには,「“死んだ”のではなく“生き終えた”」という形でみんながみとっている。「これら地域の力が集まって本人の希望に沿った望ましい看取りをもたらしたのだと思います。Kさんは死んだのではなく生き終えたのだといえましょう。看取りを通してその方の記憶,生きた軌跡がその地域に刻まれる。そのようにして一種の看取りの文化が育まれてゆく。独り暮らしで認知症となっても,癌や老衰で寝たきりになっても,近隣の方やさまざまな職種の方が連携してさいごまで見守っていくことができる,そのような地域の力を育んでいきたいものです。」というふうにお医者さんが言ってくださっていて,今3院ある吉川先生を初めとした先生たち,全くこの先生と同じような意識を持ってくださっているのではないかと思います。  多くの医師の「死は医療の敗北ではない」という認識が広がって,私たちも年齢にかかわらず死をマイナスのみに捉えず,いかに生き終えるかと日常的に考えることができるような社会をつくることが大切なことだと思いました。  この質問を終わります。 419: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野芳子議員。     〔6番 吉野芳子議員登壇〕 420: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 2問目は,市民とともにまちづくりです。  21世紀が訪れる前,私たちはどんな未来を想像していたでしょうか。21世紀という言葉に,科学技術の進歩や人間の成熟によって,物質的な豊かさを越えた人類が到達すべき新たな未来をイメージしていたのは少し前のことでした。しかし,実際に21世紀になってみれば,貧困,格差,紛争,差別,環境……どれも過去よりよくなったと断言できることはありません。むしろ,私たち自身が新たなリスクにさらされていると感じることが多いかもしれません。社会は,人と人との交わり,人と人のつながりを根本とし,その総体です。人口の増減や立地条件にかかわらず,つながりは希薄になっているのが現代社会の一つの特徴とされています。そうした現代社会に生きづらさを感じる人は案外多いのかもしれません。困っている人が目の前にいるのに,進んで声をかけることがはばかられるのはなぜでしょうか。自分の近くのどこに困っている人がいるのか,どんな困りごとを抱えているのか,そんなことを自分のこととして考えることができれば,自分自身もかすかに感じている生きづらさが和らぐのかもしれません。そんな「知恵」や「仕掛け」を一緒につくり出していければと思います,これは,少し長くなりましたが,ある大学院の研究科の広告の引用です。  市民活動を難しく捉えず,かつ誰もが自分の問題を個人的なものとだけ考えず,まず声を上げて,人を誘い,やれることから始めてみられるような地域の雰囲気をどのようにつくり出せるか,そんな仕掛けや知恵が必要です。  まず市民の声を聞くとして,狛江市後期基本計画の指標等に係る市民アンケートについてお伺いいたします。総括としての市の見解を伺います。前回までとの比較で設問,調査対象や方法等,工夫・改善した点はどこでしょうかお伺いいたします。  再質問は自席よりいたします。 421: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 422: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在実施しております狛江市後期基本計画の指標等に係る市民アンケートは,後期基本計画で設定した指標を経年ではかることを目的としておりますので,基本的に同じ設問を継続的に聞いているものでございます。そのため,調査対象や方法につきましても,無作為抽出による満18歳以上の市民2,500人で変更はしていないところでございます。 423: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 424: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは評価と課題についてお伺いいたします。今後に向けてより効果的な市民アンケートを実施する具体案はあるのでしょうか。 425: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 426: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 課題につきましては,市民アンケートの回収率が3割程度で推移しておりますので,もう少し回収率を上げ,より多くの市民の皆様のニーズや意見を集約したいと考えております。現在はアンケートの性質上,内容や手法を変更することはできませんが,平成32年度からの新たな基本構想及び基本計画を策定する予定でございますので,これに係るアンケートを実施する際は,より効果的な工夫を検討してまいりたいと思います。 427: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 428: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 読みやすくわかりやすい報告書となったのか,そのことについての評価と意見を伺います。 429: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 430: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 先ほど答弁いたしましたとおり,市民アンケート自体は基本的に経年的な指標の変化を見るものでございますので,アンケート調査報告書についても構成等を大きな変更はしておりませんが,昨年度から設問一覧のページを設けて検索しやすくするなどの工夫をしたところでございます。 431: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 432: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 市民の分野別の関心度と市の取り組みに対する満足度に係る調査とその結果は大変興味深いと思います。結果としてどのようなまちを望んでいるとイメージできるのでしょうか,お伺いします。 433: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 434: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市民アンケートの結果における市民の分野別の関心度につきましては,「交通」が最も関心度が高く,反対に「地域福祉」が最も関心度が低くなっております。市の取り組みに対する満足度につきましては,「循環型社会」が最も満足度が高く,反対に「交通」が最も満足度が低く,次いで「子育て」の順となっております。  関心度が最も高く満足度が最も低い分野である「交通」につきましては,市民生活に直結し,安心で安全なまちづくりが強く望まれていると理解しており,2番目に満足度が低い分野である「子育て」につきましては,待機児解消等,子育て全般の施策に対するさらなる取り組みの充実が望まれているのではないかと考えているところでございます。 435: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 436: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 自由記述を見ますと,カーブミラーについて随分多くの意見が見られました。対策は速やかに行われているのかお伺いいたします。 437: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 438: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) アンケート内で具体的な場所がわかるものにつきましては,職員が現地確認を行い,必要な対応をさせていただいているところでございます。残念ながら場所がわからないケースが多くございますので,その場合には日々の道路パトロールの中で対応しているのが現状でございます。 439: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 440: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 外部評価に関しては,評価事業の絞り込みや報告書も市政を身近に感じられるように作成されていると思います。  平成28年度の提言についての対応における成果や課題についてお伺いいたします。 441: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 442: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 平成28年度の外部評価委員会につきましては,3分野7事業を評価対象とし,地域振興分野が「商工振興補助」「中小企業者事業資金融資あっ旋等関係費」「市民農園関係費」の3事業,学校教育分野が「情報教育推進費(中学校)」「学校安全対策費」の2事業,保健・医療分野が「健康診査,特定健診・特定保健指導」「母子保健事業関係費」の2事業となっております。  対応における成果の一例でございますが,外部評価委員会からの提言を受け,利用しやすい運用方法を新たに導入することや,事業への協力者をふやす方策をとるなど,それぞれ対応したところでございます。 443: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 444: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,平成29年度の外部評価についてお伺いいたします。 445: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 446: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今年度の外部評価委員会につきましては,平成29年5月16日の第1回委員会から始まり,評価対象事業担当部署へのヒアリングを含む計7回の委員会を開催し,9月21日に委員長から市長に答申がございました。  評価対象事業は,「災害対策関係費(防災訓練・避難所運営協議会)」「こまえ元気わくわく事業」「民間施設ユニバーサルデザイン推進事業」「病児・病後児保育」「自転車整理関係費」「子ども読書啓発事業(ブックスタート事業・セカンドブック事業・サードブック事業)」の6分野6事業でございます。  全体を通した主な提言といたしましては,アンケート等の実施により現状や課題を把握し検証することや,事業の周知方法を工夫し参加者や利用者の増加を図ることなどの提言を複数の事業においていただいたところでございます。  今後の予定につきましては,平成30年2月に開催予定の外部評価委員会において,提言に対する市の検討結果や取り組み状況を報告する予定でございます。 447: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 448: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは,今後,外部評価をどのように市民の声を市政に反映させる有効なツールとして発展させていくのか,このことについてお伺いいたします。 449: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 450: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在の外部評価制度は,市民目線での評価を重視するとともに,市民サービスや事業効果の向上につながりやすいものとなるよう,評価対象事業に対し,可能な限り具体的な提言をしていただいており,市民の声を市政に反映させる有効なツールとして機能していると考えているところでございます。今後につきましても,市民目線からの評価を重視することを念頭に置きながら,わかりやすく効果的な外部評価制度の実施に努めてまいります。 451: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 452: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) アンケートの内容はすごく重要だなというふうに,市民の声が出てくるなというところと,外部評価に関しては大変興味深いものを絞り込んでいるということで,有効ではないかというふうに思います。ぜひこういったことを生かしてまちづくりを進めていただきたいと思います。  ですが,より広く多くの市民の声を聞かなければならないと思います。10代や20代の若者の声を聞くためのさらなる方法が必要だと思いますが,いかがでしょうか。 453: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 454: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今後,計画の策定等の過程において,次世代を担う若い方の声を積極的に聞くことは必要であると考えております。 455: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 456: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 青少年会議とか子ども議会での子供・若者の意見・提案も,意表をついたものもあれば,納得のできる鋭い指摘もあって,また子供ならではの斬新なものもあります。継続して実施している意義も有効に捉えて,これをまちづくりに生かしていただきたいと思います。  さらにもっと意見を集めるという意味では,社会福祉法人雲柱社,長く狛江にかかわっております。その協力で児童館などで提案や意見を集めていくなどはいかがでしょうか,お伺いいたします。 457: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 458: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 実際に若い方の声を聞く際には,御質問のような方法も検討していきたいと思います。 459: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 460: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 子供たちが意見を持っていないんじゃなくて,上手に意見を引き出すような環境を整えることがすごく重要,子供が意見を言うのは信頼している大人にしか言いませんので,そういう中で雲柱社の知恵をいただくというのもすごく大事なことではないかなというふうに思います。  それでは市民の力を生かすというところで,2年目も終盤となりました市民活動支援センターでは,市民への周知,市民に利用しやすいセンターとしての改善について,どのように取り組みを前進させたのかお伺いいたします。 461: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 462: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今年度より,市民や市民活動団体がセンターを利用しやすくするために,登録団体へのフリースペースの優先利用を開始しております。登録団体は,フリースペースへの展示及びセンターとの共催事業としてイベントを実施することができるようになり,これまでに8回のイベント,2回の展示を実施することができました。分野も多岐にわたり,初めてセンターに足を運ぶ人も多く,周知としてもその効果は大きいと感じております。また,南部地域センターまつりにセンターとして参加し,地域センターの利用者や団体へ重ねて周知することができ,他の地域センターとのかかわりへの足がかりになったところでございます。 463: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 464: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 社会情勢が大きく変化する中で,分権化が進み,地域や自治体独自のまちづくりが求められています。また,厳しい財政状況下にあって,市民ニーズの高度化・多様化に対して,全てのニーズに行政が対応するのは困難です。市民と行政がよきパートナーとして連携し,まちに必要なものや仕組みをつくり出すために,拠点としての市民活動支援センターは大きな役割を期待されているといえます。  それでは,今年度はどのような市民との企画やイベントが計画されているのかお伺いいたします。
    465: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 466: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 今年度は,既に市民の方に御協力していただいている各部会において,小学生向けの体験学習イベント「はじめてのプログラミング~自分でゲームを作ってみよう!~」,センターのホームページを活用するための勉強講座「みんなの力でえくぼができる~ホームページ活用方法入門編~」を実施したところでございます。  今後は,12月に明治大学のボランティアサークルと小・中学生対象の清掃ボランティア活動「狛江クリーンアップ大作戦!」を実施する予定でございます。また,来年3月ごろには,以前吉野議員から御提案いただきました,一般社団法人日本空間デザイン協会の理事でいらっしゃる市民の方の協力を得て,センターの壁面や内装に明るいデザインペイントを施すイベントを実施する予定でございます。センターにどなたでも気軽に入りやすく,より身近に感じられるような明るいペイントをイメージしており,実施に当たっては,子供から高齢者まで参加できるワークショップを行うなど,デザインの力を生かして参加者の感性や発想が豊かになるような企画を検討しております。 467: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 468: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 市民活動支援センターは,フリースペースの活用とか広報誌,いろいろなものが大きく変化してきているなと思って,前より市民の方が立ち寄りやすくなったし,周知もそれと同時に広がっているのではないかなというふうに思います。今後も期待していきたいと思います。  次に狛江版子ども食堂の現状と市の連携,協力の内容について伺ってまいります。 469: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 470: ◯ 参 与(石森 準一君) 市内で子ども食堂に取り組む団体を5団体把握しております。東和泉地区や地域センター等を会場に月1回程度活動しておりますが,ことしの8月には西河原公民館を会場に4つの団体が共同でイベントを実施するなど,連携した取り組みが行われております。  市といたしましては,子ども食堂の活動を後押しするため,市名義で後援をしているほか,市役所を初め公共施設等でのチラシの配布など,子ども食堂の周知をしているところでございます。 471: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 472: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 先日,9月30日と10月1日,福井県越前市で開催された「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウムに参加してきました。全体テーマは「市民自治で創る子どもにやさしいまち」です。私は分科会は「子どもの居場所」を選びました。居場所としての子ども食堂の取り組みについて先進的事例を数多く学びました。本当におもしろかったです。  2017年の時点で,全国にいわゆる子ども食堂というのは300カ所と言われているんですけれども,この分科会の中ではもう1,000カ所に上っているのではないかという話でした。名づけ親と言われている大田区の近藤博子さんは,このブームを歓迎しつつ懸念も示しています。それは,「こども食堂は,こどもの食堂ではない」ということ。そして近藤さんの定義は,「こどもが一人でも安心して来られる無料または低額の食堂」と,それだけだそうです。「孤食を防ぎ,さまざまな人たちの多様な価値観に触れながら「だんらん」を提供すること」「「こども」に貧困家庭という限定はついていない。」「「こどもだけ」とも言っていない。」「むしろ,より積極的に,多世代交流型になることが望ましい」として,「より多くの人たちが「自分の居場所」と感じられるようになることが理想だ」というふうに語っています。  狛江市のほうなんですけれども,各団体からの要望や課題として把握していることは何でしょうか,お伺いいたします。 473: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 474: ◯ 参 与(石森 準一君) 団体からは,定期的に子ども食堂を開催するための場所の確保のほか,施設使用料など活動に対する財政的な支援等の要望が寄せられているところでございます。 475: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 476: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは今後どのような発展を期待しているのでしょうか。市としてどんな支援をしていくのかお伺いいたします。 477: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 478: ◯ 参 与(石森 準一君) 子ども食堂は,食事の提供を中心に市民が主体となって地域の子供の育ちを支える重要な取り組みでありまして,このため子ども食堂を継続して取り組んでいただくことを期待しているところでございます。現在,子ども食堂の活動を後押しするための後援や周知等を行っているところでございますが,これに加えまして,活動を継続していただくために必要な財政的な支援も含めて検討していきたいと考えているところでございます。 479: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 480: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 次の市民食堂に関しては,また別の機会にもっと掘り下げて行っていきたいと思いますので飛ばします。  公園のことなんですけれども,清水川公園の活用の状況についてお伺いいたします。保育園児たちが遊んでいる姿も最近はよく見かけるようになりました。利用者や近隣からの要望等はどんなものがあるのかお伺いいたします。 481: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 482: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 清水川公園は,最寄りの保育園などにおいて行事や散歩などで活発に御利用いただいておりまして,にぎわいが生じているところでございます。日常の散歩などに御利用いただく範囲では,公園利活用の活性化につながっているところでございますが,一方で運動会などの比較的大きな催しで活用いただいた際に,公園の近隣住民からは,それらの活動で生じる音がうるさいといった苦情も出ているところでございます。  市といたしましては,公園が誰でも自由に利用できる場所であることから,運動会などにおいて音が一定量出るような公園使用を行う場合は,許可申請とあわせて,あらかじめ保育園から近隣住民の皆様への説明を行い,理解を得るようお願いしているところでございます。このような取り組みを行うことで,利用する側と近くに住む側の両者間の関係の円滑化が図られ,一層の公園活用が進んでいくことを期待しております。 483: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 484: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) もう1つ,ここは防災公園ですけれども,この機能は市民に周知されているのでしょうか,お伺いいたします。 485: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 486: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 清水川公園は,前原公園と同様に防災機能を附帯した公園となっておりまして,マンホール対応トイレ,防災用井戸,かまどベンチ,パーゴラなどを備えております。この防災公園が果たす役割としましては,近隣住民や徒歩帰宅者への一時的な避難及び休憩場所として,また仮設トイレや生活用水の提供等でございます。また,平時においては防災体験としても活用できることから,市民皆様の防災意識向上の一助になるとも考えております。このようなことからも,広く市民の皆様に御活用いただけるよう,校長会において案内をさせていただいたほか,ホームページにおいても紹介させていただいております。  しかしながら,防災面におきましては余り活用されていない状況でございますので,利用者がさらにふえていくよう,機会あるごとに周知を行ってまいりたいと考えております。 487: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 488: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 清水川公園は,市民参加をしっかりして,すごくいいワークショップもできて,近隣住民の方の意見も入れながら個性的な公園をつくったわけですので,ぜひここのところの利用者とか周知が広がっていくように重ねてお願い申し上げておきます。  岩戸児童センター,小学生クラブ,子ども家庭支援センターの改築に伴い,岩戸せせらぎの遊歩道での通行の安全性を高めるために舗装が必要かと思いますが,御認識はいかがでしょうか。 489: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 490: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 岩戸せせらぎの遊歩道において,亀裂や中腹部の階段の破損などが生じていることは市としても把握しているところでございます。修繕などにつきましては,計画的に検討を進めてまいりたいと考えております。 491: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 492: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) ぜひよろしくお願いいたします。  それでは狛江市の緑の現状として,緑被率と1人当たりの公園面積,目標値についてお伺いいたします。 493: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 494: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 緑被率及び公園面積の現状につきましては,緑の基本計画改定時にあわせて緑の実態調査を行い,この調査で把握しております。平成32年の緑の基本計画改定に向け,来年度緑の実態調査を行う予定でございますが,前回実施した平成22年度時点の緑の実態調査の結果でお答えいたしますと,緑被率26.05%,1人当たりの公園緑地面積が9.49平方メートルになります。目標値につきましては,平成44年度を目標年次として,緑被率29.39%,公園緑地面積15.67平方メートルとなっております。 495: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 496: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) お伺いすると,達成するにはかなり困難かなという印象を受けてしまいます。緑の基本計画を平成32年に改定するとのことですので,緑の実態調査,まずこれをしっかりと行うことを強く要望しておきます。  また,既存の公園の活用度,魅力を高めていくことが大変重要といえます。いつも大勢の親子等でにぎわっているとんぼ池公園ですが,その人気は一体どういった要因だと考えているのかお伺いいたします。 497: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 498: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 前原公園,通称とんぼ池公園は,市内にある公園の中でも最も来園者の多い公園の一つだと考えております。来園者の多い要因としましては,市内にある公園の中では四角形の形態を有した1万平方メートルを超える大きな公園であること,また,日常的な管理において地域団体と協定を結び,市民主体による運営が行われていることが挙げられると考えております。 499: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 500: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) この公園づくりというのは計画段階から市民参加で進められ,武蔵野の面影を残す,子供の遊具の要望を子育て世代から受けて,アスレチックなどほかの児童遊園にはないものを設置するなど,こういった工夫がされています。そして見通しもよく,市民が管理する安心とにぎわいがあって,市外にも誇れる公園として定着しているのではないでしょうか。  それでは西河原公園ですが,以前は桜の季節以外には人影が少なかったんですけれども,プレーパークが常設されたことで大いに活用されていると見えます。公園を管理する立場としての市の評価を伺います。 501: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 502: ◯ 環境部長(森本 浩一君) プレーパークが常設されたことで,大人が公園に滞在していることから,子供たちが安心して公園を利用することに寄与しているものと捉えております。  現在,プレーパークは子供の遊び場づくりを目的としたさまざまな取り組みを展開しておりますが,西河原公園は多摩川に近く,生物多様性の観点からもすぐれた特徴もありますので,そういった公園独自の魅力を高める取り組みにもプレーパークがかかわっていくことで,新たな相乗効果が生じるものと期待しているところでございます。 503: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 504: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 既存の公園は,樹木の管理,トイレの清掃,遊具の安全管理などばかりが関心事になってはいないでしょうか。西河原自然公園についての現状認識を伺います。市民とともに活用を図るべきではないかと思いますが,いかがでしょうか。 505: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 506: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 既存の公園は,ほとんどの公園が整備されてから10年以上を経過しておりまして,樹木の高齢化や施設の老朽化などに伴う安全管理上の対応が過去に比べてふえていることから,市の公園運営におきましてもそういった対応に比重が置かれていることは認識しているところでございます。  一方で,現在,西河原自然公園も含め一定の敷地を有する公園は,その空間を活用して福祉や子育てなどのさまざまな機能も求められ始めております。そうしたニーズの多様化が進んでいる中で,より一層公園が活用されていくためには,前原公園のような地域住民による自主管理や,西河原公園のプレーパークのように市民の皆様の力が発揮されることは望ましいことだと考えております。 507: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 508: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 西河原自然公園は,多摩川と狛江駅を結ぶ幹線道路沿いにありながら,活用されているとは言いがたいです。市民団体が2015年にアンケート調査をしました。近隣1,850軒に配布,回収率14%。公園の存在を知らない人も多く,暗い,見通しが悪いなど,4分の3の市民の方が改善を望んでいることが結果として得られました。市としてはこうした市民主体の活動をどう考えているのかお伺いいたします。 509: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 510: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 公園の周知につきましては,西河原自然公園を含め公園全体の利用促進を図るため,平成28年度に新しい公園マップを作成し,ホームページなどで周知を行っているところでございます。また,暗い,見通しが悪いなどの安心・安全に関する対応につきましては,必要に応じて樹木の剪定や公園灯の交換などの対応を行ってまいります。  市民主体の活動についてどう考えるかの御質問についてでございますが,公園は高齢者から小さな子供まで多くの方々が自由に利用できる場所であり,緑化や生物多様性などの環境保全や子供たちのレクリエーション空間,高齢者等の健康推進など多くの役割が期待されております。  今後の活用を進めていくためには,まずは地域の理解を得る必要がありますので,市民団体や町会・自治会の皆様が中心となって,多くの役割が期待される公園のあり方について意見を交わすことはとても有用であると考えております。 511: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 512: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) まちづくり推進課がことし3月に行った狛江市公園フォーラムは,「「こんな公園があったらいいな」市民に愛される公園づくり」というテーマでした。東京農業大学短期大学部環境緑地学科の入江先生の講演がありました。このときに,「これからは量だけでなく質の向上が必要」という提言がございました。子育て世代がふえ,子供たちの遊び場の確保や,高齢社会においても市民が現役で活動したり交流する場として,公園の必要性は高まっております。まして狛江は面積がとても狭いので,既存の公園の利活用がどの自治体よりも求められていると思います。現状の把握と時代に合ったものにつくりかえることが必要ではないかと思いますが,いかがでしょうか。 513: ◯ 議 長(小川 克美議員) 都市建設部長。 514: ◯ 都市建設部長(石橋 啓一君) 社会情勢の変化に伴い,公園に求められる機能も少しずつ変化していくものと認識しております。今後,狛江市が抱える課題と公園のあり方として,必要な機能を検討していくことはあり得ると考えております。 515: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 516: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 続いて市民農園についてお伺いいたします。  市民農園というのは,サラリーマン家庭や都市の住民の方々がレクリエーションとしての自家用野菜・花の栽培,高齢者の生きがいづくり,児童・生徒の体験学習などの多様な目的で,小面積の農地を利用して野菜や花を育てるための農園のことをいいます。  市民農園については外部評価でも評価事業にされておりました。市民の関心度が高い取り組みです。提言内容を受けて,現在ではどのような対応をしているのかお伺いいたします。 517: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 518: ◯ 参 与(石森 準一君) 平成28年度の外部評価委員会よりいただきました提言は,1点目が,事業目的に沿った実施ができているか利用者に対するアンケートを行い,実態を把握し,検証していただきたい。また,市民により広く利用してもらうため,新規の人が当せんしやすい仕組みづくりを検討していただきたい。2点目が,利用者に対するアンケート等によりニーズを把握した上で,ニーズや経験に応じた区画の工夫を検討していただきたい。以上の2点でございます。  1点目につきましては,今年度に更新を行いました「いわどきた農園」と改選いたしました「なかいずみ農園」「にしのがわ第1農園」の利用者にそれぞれアンケート調査を実施したところでございます。その結果としまして,農業に対する理解が深まったとの回答をほぼ全ての方からいただいているところでございます。また,「なかいずみ農園」「にしのがわ第1農園」「なかいずみ第3農園」「にしのがわ第2農園」におきましては,新規の方が当せんしやすいように,今年度より1割程度の新規優先枠を設けたところでございます。  2点目のニーズの把握につきましては,区画の広さを伺ったところ,狭いと感じた方もおられましたが,適当と答えた方が一番多くいらっしゃいましたので,その結果を受けまして,現在,利用希望が多数ある中で,区画面積を広げることは難しい状況であるため,区画面積の広さは現状を維持することとしたところでございます。 519: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 520: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 全ての区画は適正な利用がされているのでしょうか。課題とその解決に向けた取り組みについてお伺いいたします。 521: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 522: ◯ 参 与(石森 準一君) 市民農園の管理につきましてはシルバー人材センターへ委託し,月に1回定期報告を受けることで利用状況の確認を行っているところでございます。その際に,適正な利用がなされていない区画に関しましては,利用者に連絡をとり,利用状況の改善や利用継続が困難であれば,辞退の申し出をいただくよう指導しているところでございます。また,不定期にはなりますが,職員による利用状況の確認も行っているところでございます。  市民からのニーズが大変高い事業でありますので,引き続き適正利用が図れるよう努めてまいりたいと考えているところでございます。 523: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 524: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) どうぞよろしくお願いいたします。  喜多見では,圃場約1,500平方メートルの農業公園が平成28年4月に開園しました。狛江市にも都市農業に関心を持つ住民に積極的に地域で農業などにかかわる場が必要であると思われます。どのような施策が考えられるのでしょうか。 525: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 526: ◯ 参 与(石森 準一君) 市民の皆さんが農業・農地にかかわる場の創出といたしましては,市民農園事業の実施,体験農園への支援があります。また,JAマインズ狛江地区青壮年部と共催で行っております農業食育ラリーでは,毎年参加者の方から御好評をいただいているところでございます。  今後におきましては,多様なニーズに応えるための福祉農園や学童農園の検討や,援農ボランティア制度の確立などの取り組みが必要であると考えているところでございます。 527: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 528: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 取り組みが必要ということで,福祉農園という言葉が御答弁にありまして大変ありがたいです。  狛江市では農業公園の実現についてはどう考えているのでしょうか。 529: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 530: ◯ 参 与(石森 準一君) 農地が相続等で年々減少している現状の中で,ある程度の規模の用地を確保するとなると困難な状況であると考えております。しかしながら,農業公園のような多くの方に農業への親しみを感じてもらえる施設につきましては,農業や農地に対する理解を深める上でも大変重要であると感じているところでございますので,今後も用地等も含め調査・研究を重ねてまいりたいというふうに考えているところでございます。 531: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 532: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 2015年に制定された都市農業振興基本法には,第16条として,「国及び地方公共団体は,……市民農園の整備その他の農作業を体験することができる環境の整備,教育及び高齢者,障害者等の福祉を目的とする都市農業の活用の推進その他の必要な施策を講ずるものとする。」とあります。  市民アンケートにも,宅地化等開発に対し,水と緑のまち狛江を大切にしたい,との多くの意見が自由記述されており,分野である自然環境に関心を持った回答者は23.5%,2位という結果でありました。水と緑のまち狛江を守る施策の一環として,都市農業を大切にする,そして農業公園みたいなものが狛江にできたらいいなという期待を込めまして次の質問に移ります。  市民センターの増改築について,現在の状況をお伺いいたします。 533: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 534: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 現在の状況でございますが,今後,市民説明会や市民アンケートの実施を検討しているところであり,その内容について市民センターを考える市民の会と調整を予定しているところでございます。 535: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 536: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 人口減少と少子超高齢社会という人類が経験したことのない社会を突き進む日本において,新たな価値観と将来世代に負担のない政策が求められています。その中で狛江市としてはどのような市民センターが望まれていると考えるのでしょうか,お伺いいたします。 537: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 538: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 今後は,これまでの利用実態を精査するとともに,市民アンケートの結果など,より多くの市民の皆さんの御意見を踏まえまして,考え方を整理する必要があると考えております。しかし,公民館と図書館が同居している市民センターとしましては,いわば動と静ほど性質の異なる2つの施設をあわせ持っておりますので,両施設の機能性の整合を図ることは必須の取り組みであると考えているところでございます。
    539: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 540: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 狛江市にも公共施設等総合管理計画はあるのですが,先進的な子供施策や福祉にも秀でている松本市では,公共施設についてより厳しい言い方を選んでいます。概要版の記載ですが,まず公共施設更新費用の増加,そしてその整備に使えるお金の減少,人口が減少し税収は減りますが,福祉等に要する費用は確保しなければなりません。その上で「多額の経費が必要になり,収入減が見込まれる中,すべての施設を同規模のまま改修したり,建替えたりすることは困難です。」と言い切っています。「安全・安心な施設利用を持続させるため,今後は,公共施設(建築物)にかかる維持管理費を一層抑制することと同時に,公共施設(建築物)の規模や配置の見直し,需要が減少した施設の統廃合や用途変更などにより施設の有効活用を図ることが必要」としています。  もちろん地域性や自治体規模やその背景はあるにせよ,持続可能な行財政運営と最適な施設配置に関して,殊に将来世代に,今私たちここにいる市民一人一人が責任ある判断をしなければなりません。  伊賀市でも,最適化方針の3原則(3R)を打ち出しています。リデュース(総量の縮減),リミックス(機能の複合化),そしてラン(運営の適正化)です。  狛江市でも,将来を見据えた市民センターのあり方をより広く多くの市民とともに考える必要があることを指摘しておきます。  それでは,市民センターの増改築に関してどういった視点が重要と考えるのかについてお伺いいたします。 541: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 542: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 現在市民センターにあります公民館及び図書館という2つの施設に課せられた使命や目的といった基本的な理念を正確に捉えた上で,市民の皆様の御要望といったものを精査するとともに,市の財政状況を踏まえまして,中長期的な維持管理に係る費用といったものも含めまして,注意深く議論・検討を進める必要があると考えております。 543: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 544: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) それでは今後はどう進めていくのかお伺いいたします。 545: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 546: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 引き続き関係部署と連携を図りながら,丁寧に進めてまいります。 547: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 548: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 市民活動するのに一番大切なところです。新しい市民の参加と活動への支援ですけれども,固定化・高齢化しつつあるまちづくりへの市民参加から新しい市民が参加するために,どのような取り組みをしているのかお伺いいたします。 549: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 550: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 市の各種審議会や委員会における委員の固定化や高齢化といった課題に対しては,平成26年度から無作為抽出で選出された2,500人の市民に審議会等市民委員の募集を行う仕組みを取り入れております。毎年度募集定員を超える方に御応募いただき,これまで行政や地域に積極的に参加してこなかった新たな人材を掘り起こすきっかけとなっていると感じております。 551: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 552: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 市民活動を支援するために,市民公益活動補助金としてスタート・チャレンジ補助金があり,市民活動支援センターも設置されました。市民側からすると,補助金の給付と各市民活動の内容とは所管が違っていて,それが活動を形にするときにスムーズになっていないと感じていると思います。こういったことを上手につなげて政策実現をするための工夫が求められると思いますが,いかがでしょうか。 553: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 554: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 御質問のとおり,市民公益活動団体の成長や発展を図ることを目的に交付する市民公益活動補助金は,団体を育成・支援する市民活動支援センターの役割とも密接に関連するものと認識しております。この補助金はその大きな後押しにもなると考えておりますので,こうした団体が少しでも活動しやすくなるような方策を検討してまいります。 555: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 556: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) こういったことも市民の方からの提案とか先進事例を見ながら,ぜひ市民の力を生かすまちづくりを狛江でしっかりと推進していただきたいと思います。  最後の質問になります。活動場所として市民活動支援センターが市民の選択肢となってきており,周知が進んだといえます。ところが市民センター,西河原公民館とも,そしてもちろん市民活動支援センターもですが,休館日が火曜日というふうに重なってしまいます。改善を図って市民が活動する場所をしっかりと保障するべきだと思いますが,いかがでしょうか。 557: ◯ 議 長(小川 克美議員) 企画財政部長。 558: ◯ 企画財政部長(高橋 良典君) 開館日を変えることで,各施設において利用者に少なからず影響が出てしまうことも想定されますので,ニーズを把握していく中で慎重な対応を検討してまいりたいと考えております。 559: ◯ 議 長(小川 克美議員) 6番吉野議員。 560: ◯ 6 番(吉野 芳子議員) 市民活動支援センターはできて2年目ですので,市民活動支援センターの休館日を何らかの形で違う曜日にずらしていただけたら,もっと活用もされるのではないかなというふうに思います。活動場所として今,市民活動支援センターは選択肢になっているわけで,皆さん困っていらっしゃるときもあります。  一つ一つの市民と行政との協働の取り組みが狛江のまちづくりの大きな力になることを確信して,私の全ての質問を終わります。 561: ◯ 議 長(小川 克美議員) 暫時休憩いたします。     午後 4時23分 休憩     午後 4時44分 開議 562: ◯ 議 長(小川 克美議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。  時間の延長をお認め願います。  一般質問を続行いたします。7番山本暁子議員。     〔7番 山本暁子議員登壇〕 563: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 通告に従いまして2問質問させていただきます。  1問目,香害と化学物質過敏症~香りで困っていませんか~。  柔軟剤や消臭芳香剤,掃除用品など,私たちの身の回りには多くの香りつき商品があふれています。テレビからは,除菌消臭のためのスプレーや香りが長く続く効果をうたった柔軟剤のコマーシャルが頻繁に流れています。一方で,香りがつらい,香りによって体調不良を起こす人たちも増加しています。香りに含まれる成分に反応し,重い身体症状や健康被害が出る状態は,香りの害と書いて「香害」という言葉で取り上げられ始めています。  日本消費者連盟は7月26日と8月1日の2日間,香りの害で苦しむ人たちを対象とした電話相談「香害110番」を実施しました。メールやファクスなども合わせて2日間で213件の相談が寄せられたとのことです。届いた声の中で最も多かったのは,近隣の洗濯物から漂う柔軟剤のにおいが息苦しい,くしゃみ,頭痛,吐き気などを感じ一日中窓をあけられない。また,近隣にコインランドリーができて,排気口が自宅の庭に向かっているために頭痛がする,脱力感や筋肉のこわばりが起きる。一緒に働く同僚の柔軟剤のにおいで体調が悪くなった。また重篤な例としては,整髪剤,制汗剤などが苦しくて電車に乗れない,学校や職場に行けない,などの声も寄せられています。  香りに苦しむ人の半数が化学物質過敏症の診断を受けているということもわかりました。化学物質過敏症とは,2009年に病名リストに登録されたもので,ケミカル・センシティビティ,CSなどとも呼ばれますけれども,全国調査によると,正式に診断された人は70万人とも,潜在的には100万人ともいわれます。日常生活の中で化学物質にさらされることで発症し,発症してしまうと空気中の微量な化学物質にも反応して,頭痛や倦怠感,不眠や鬱などさまざまな症状を示し,日常生活もままならない。化学物質過敏症は誰でも発症する可能性があることから,ふえ続ける香りつき商品の香り,そして消臭や除菌が自分にとって本当に必要なものか,また,自分以外に与える影響について考える必要があります。実際に苦しんでいる人がいることを知って理解し,私たちにできることは何か一緒に考えていきたいと思います。  まず狛江市に市民の声は届いているでしょうか。香りに対する苦情や化学物質過敏症での健康被害の訴えがあるかを伺います。  2問目です。妊娠SOS~ひとりで悩まないで~。  生後間もない乳児が遺棄されたというニュースは後を絶ちません。千葉県内ではコンビニエンスストアのトイレのごみ箱に,神奈川県では自宅ガスメーターに隠す,大阪府では複数の赤ちゃんの遺体を自宅に隠していたという事件がありました。  飛び込み出産,未受診出産も増加傾向にあり,社会問題となっています。飛び込み出産とは,一度も産婦人科を受診せず,妊婦健診も受けず,出産間近にいきなり病院に来て出産することを指しますが,母子ともに命にかかわる危険性が高いことから,医療機関では防止の啓発に努めています。  なぜこのようなことが起きるのでしょうか。思いがけない妊娠あるいは予想外の妊娠,望まない妊娠と呼ばれることもありますけれども,このような事態にはさまざまな背景や事情があるということが予想されます。  妊娠したらすぐ妊娠届を提出するのが当たり前と思われている中,それができない事情があるとしたら何でしょうか。昨今,複雑化する妊娠とそれを取り巻く環境を理解し,その先の意思決定までどう寄り添うことが望まれているのか。さらにいえば,妊娠したかもしれないというときに必要な正しい情報とは何か。狛江市における妊娠から出産・育児の切れ目ない支援への取り組みの中で,まず妊娠がわかったときにどのような支援があるか伺います。  再質問は自席で行います。 564: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 565: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 1問目の香りに関する苦情,化学物質過敏症など健康被害の相談の有無などの御質問について答弁いたします。  公の害と書く「公害」は,環境基本法により,事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる(1)大気の汚染,(2)水質の汚濁,(3)土壌の汚染,(4)騒音,(5)振動,(6)地盤の沈下及び(7)悪臭によって,人の健康または生活環境に係る被害が生ずること,と定義されており,これらの7種類は「典型7公害」と呼ばれています。なお,「相当範囲にわたる」については,ある程度の広がりがあれば,被害者が1人の場合でもこの制度の対象となるものでございます。また,被害は,既に発生しているもののほか将来発生するおそれのあるものも含まれます。これらに起因する事案が発生した際の相談窓口は,環境政策課のほか,事案の大小といった状況により国や都にて対応することとなるものでございます。  御質問にございました香りの害と書く「香害」について,環境政策課において苦情や相談の事例はありませんが,他自治体の例では,コインランドリーより排出されるにおいによって健康被害をこうむった事例があることは把握しております。 566: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 567: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 2問目,妊娠がわかったときに受けられる支援ということでございます。  妊娠届を出していただいた方全員に,各種相談窓口の御案内,ママパパ学級のお誘い,妊婦健診及び妊婦健診助成金のお知らせなどを1セットにした「母と子の保健バッグ(通称「母子バッグ)」をお渡しし,妊婦の皆さんを全力で支援するために使える情報とツールを提供しております。 568: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 569: ◯ 7 番(山本 暁子議員) それでは再質問させていただきます。  御答弁にありましたように,環境基本法に照らしますと,(1)の大気の汚染,また(7)の悪臭ということになるのかもしれません。日本における公害は,水俣病,四日市ぜんそくなど地名がついていることが多かったわけですけれども,香りの害というのは,人々が集まる所どこでも発生するという意味で,「相当範囲にわたる」という条件にも当てはまるといえます。  今のところ狛江市での苦情はないということですが,もし今後市民が相談したいと思ったときの窓口はどちらか教えてください。 570: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 571: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 先ほど答弁申し上げた「典型7公害」に該当し,それが営利活動などによるものであれば行政指導の対象となってまいりますので,相談窓口は環境政策課となります。なお,隣家などによるにおいの相談があった場合は,消費生活センターを御案内いたします。 572: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 573: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 行政指導の対象は環境政策課であって,香りつき柔軟剤などに由来するにおい,香りの相談は消費生活センターということでございました。  では次に身だしなみとしての香りについて伺います。職員の方ですけれども,特に窓口業務においては不特定多数の市民と接する可能性が高いと思いますけれども,マナーとしての香りについての取り扱いなど,研修などで働きかけは行っているのでしょうか,お伺いいたします。 574: ◯ 議 長(小川 克美議員) 総務部長。 575: ◯ 総務部長(上田 智弘君) 香りに関するトラブルの報告は最近聞いてはおりませんが,市で定めている「身だしなみのガイドライン」の中で,においの強い香水や整髪料はふさわしくないと適宜注意喚起しているところでございます。また,新入職員の研修でも身だしなみの観点から同様の指導をしているところでございます。 576: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 577: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 「身だしなみのガイドライン」で,強い香りはその場にふさわしくないという注意喚起を行っているということで,非常に大切なことだと思います。特に公共施設として市役所,病院,公民館,図書館,また選挙の投票所で仕事をされる方には気をつけてほしいという声があります。  図書館では最近,図書消毒機の導入が広がりつつありまして,これは電子レンジのような構造になっていて,紫外線と消臭抗菌剤を噴出させて消毒・消臭をする仕組みです。借りた本に残る汚れ,雑菌,髪の毛,食べかす,たばこのにおいなどが不快という利用者の声が2011年ごろからふえたために開発されたものですけれども,逆に化学物質に敏感な人たちは,消毒後の本に消臭抗菌剤が残り,身体に反応が出てしまうために,図書館の本を借りられなかったなどというケースも出てきています。  このように,いつの間にか人工的な香りつきの商品があふれ,例えばトイレットペーパーであるとか生理用品などにも香りがついていて,果たして皮膚に触れているところから化学的なものが取り込まれないのだろうかと心配になるわけですけれども,敏感な方たちにとってはマスクで予防するということが多くあるわけですが,最近ではそのマスクにさえ,アロマということで香りつきのものが発売されているという状態です。  香りを身にまとうということがよいことである,むしろ相手への配慮であるかのようなコマーシャルなどの影響も大きいと思います。スプレー消臭で洗おうというキャッチコピー,汗と体温で香る香りセンサー,自動的にスプレーする消臭センサー,お部屋の芳香剤,マイクロカプセルで香り長持ちなど,広告宣伝はテレビや新聞だけでなく,チラシ,ポスター,ダイレクトメールやインターネットでもずっと流されています。  自動車や家電メーカーは広告宣伝に巨額の費用をかけていますけれども,それでも宣伝費は売上高の1%から2%と言われます。これに対して洗剤の大手メーカーは,売上高の7.1%を広告宣伝費に使っているということがわかっています。2014年9月,この1カ月間で31時間,1日にしますと平均62分ものコマーシャルを流したということです。こうした中で消臭除菌スプレーや芳香柔軟剤はよいものだ,使わなければ,というふうに思う人がふえてきています。  各地の消費者センターへの相談件数も,10年前の2008年に14件だったものが2011年に30件になり,2012年は一気に65件に倍増しています。2013年8月末までに寄せられた相談は187件です。そして4年後のことしは2日間だけで213件と,商品の増加と比例する形でふえています。  香りつき製品のほかにも,日々の暮らしの中の身近な合成化学物質として,食品添加物,農薬,殺虫剤,医薬品,洗剤,化粧品,塗料,接着剤,ワックス,衣料用防虫剤,住宅の建材などがあるわけですけれども,家庭の中でもこれだけあるということです。  質問ですけれども,このような身近な製品に含まれる化学物質に対する規制にはどのようなものがあるか伺います。 578: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 579: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 住宅の建材や家財道具から放散される化学物質(揮発性有機化合物)が主な原因で,喉や鼻の不調,頭痛,アレルギーの悪化などさまざまな症状を生じる病気としてシックハウス症候群がありまして,学校やオフィスなどでも発生しております。社会問題化したシックハウス症候群が鎮静化したのは,原因物質の含有量の指針値の設定や建築基準法の改正により,ホルムアルデヒドやトルエンの使用制限が進んだことが大きなものでありましたが,完全になくなったわけではございません。継続してその症状が発生する原因の多くは指針値のない化学物質に移ったためと考えられておりまして,現在も指針値についての検討がなされているところでございます。 580: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 581: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 今お話にありました揮発性有機化合物によるシックハウス症候群ですけれども,政府の規制を受けて,建築業界はほとんど今,建材をホルムアルデヒドの放散量の少ないFフォースターラベルつきのものに変えています。よってホルムアルデヒドのかわりにアセトアルデヒドがふえているわけですけれども,両者は性質が非常によく似ています。しかし後者は規制を受けていません。建物の新築やリフォームが原因で発症するシックハウス症候群は,化学物質過敏症を併発する例も少なくありません。さらに,花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患や電磁波過敏症をあわせて発症しがちであるともいわれています。どんな人が化学物質過敏症になりやすいかというと,女性が多いとされるわけですけれども,原因としては,長く家の中にいて化学物質を取り込む量が多いことが原因ではないかとされています。  それでは次に学校について伺います。シックハウスとともにシックスクールという言葉もあります。子供にとって安全であるべき学校の環境が原因で,子供や教職員が化学物質過敏症などを発症したり,または既にアトピー,アレルギーになっている子供や教職員の症状が悪化するというケースです。床に塗るワックス,また教材から揮発する化学物質,先生のたばこ,校庭の樹木に散布される殺虫剤などに反応して症状が悪化してしまいます。また,校舎の新築や改修による集団的な健康被害の発生例も報道されています。学校側の協力が得られることで通学できる場合もありますけれども,化学物質の問題について知識がないという関係者が多いと,子供や親からの訴えがなかなか理解されないケースもあるということです。  調布市教育委員会では,市内小学校でかつて化学物質が放散された事実を踏まえて,「調布市立学校における室内化学物質対応マニュアル」を策定しています。これによりますと,学校での配慮事項,臨時環境衛生検査,教育活動,児童・生徒の健康管理,教育委員会の配慮事項,工事等の配慮事項,化学物質の影響を受けやすい児童・生徒への配慮事項,教育委員会での対応についてという内容になっています。  質問ですけれども,狛江市においては,学校における化学物質放散に対するガイドラインまたはマニュアルといったものはあるでしょうか。 582: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 583: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 各学校におきましては,学校保健安全法の規定に基づき策定された学校環境衛生基準によりまして,換気・採光・照明・保温・清潔保持その他環境衛生に係る事項について,学校薬剤師による検査を定期的に行っているところでございます。検査項目には揮発性有機化合物の検査があり,ホルムアルデヒド,トルエン,キシレン,パラジクロロベンゼン,エチルベンゼン,スチレンの6物質の検査を行っております。 584: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 585: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 学校保健安全法の規定に基づき策定された学校環境衛生基準によって検査をしているということでございました。検査項目の揮発性有機化合物6物質についての検査。この揮発性有機化合物は文字どおり揮発して大気中に漂う性質を持った物質です。  2003年度版の環境白書によりますと,今日,推計で5万種以上の化学物質が流通し,また,我が国において工業用途として届け出られるものだけでも毎年300物質程度の新たな化学物質が市場に投入されています。化学物質の開発・普及は20世紀に入って急速に進んだものであることから,人類や生態系にとって,それらの化学物質に長期間暴露されるという状況は,歴史上,初めて生じているものです,とあります。2003年時点でも5万種以上であり,毎年300以上の新たな化学物質が合成されているというわけですので,これは化学物質全体で,揮発しないものも当然含んでいるわけなんですけれども,学校で規定によって検査ができるのは6物質にすぎないというわけです。  さらに,検査する物質が成分ではなくて名前で指定されているために,先ほど申し上げましたように,分子構造をほんの少し変えただけの新しい物質は規制をすり抜けてしまう。その結果,総量は規制後も変わっていないという指摘があります。  そこで質問なんですけれども,学校生活の中で,生徒や先生が香りや香りに含まれる化学物質に困っている状況や体調不良について把握しているかお伺いいたします。 586: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 587: ◯ 教育部長(平林 浩一君) 学校施設の化学物質等を原因として,児童や生徒から体調不良等に関する相談は受けたことはありません。 588: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 589: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 相談はないということでした。  学校で発症した一例を紹介しますけれども,小学校3年生の書道の時間に,墨汁のにおいが立ち込めた途端に頭が痛くなって教室にいられなくなったという事例です。この方は北里研究病院でCSと診断されたので,学校での協力を得ることができて,教室の換気をふやすとかワックスや油性マジックなどは使わないといった配慮で小学校を卒業しました。そして,このころはまだ注意深く生活していれば時々発作が起きるという程度で済んでいたんですけれども,例えば樹木の害虫駆除のために殺虫剤を散布した直後に頭痛がする,また通学路沿いの用水路に殺虫剤が散布された直後に通り,帰宅後に大量に鼻血が出るなどということがあったために,有機リン系の農薬が誘発因子だとわかったということです。しかし中学に入り,香りの強い柔軟剤がはやり出してから,授業の半分ぐらいしか教室にいられなくなった。頭痛がひどく体がだるくて,とても授業を受けられる状態ではありませんでした。その後高校に進学してからは,学生の柔軟剤に加えて制汗剤,消臭剤,整髪料,化粧品などの大量の人工香料と化学物質が教室に充満し,過敏症の症状がさらに悪化したというものです。  学校の改修などによって急激に発症するだけではなくて,今申し上げましたように,微量であっても繰り返し暴露された後に徐々に発症する,これはもともとの体質とは関係なく誰でも発症する可能性があるということです。  花粉症ではよく,ことしから花粉症になりましたという方がいらっしゃいますけれども,一定量を超えたということで発症するという意味では仕組みは全く同じなわけです。花粉症はもはや特別敏感な人だけのアレルギーではなくて,身体の防御反応が花粉によって起きているということを多くの方が理解していますけれども,その理解が化学物質過敏症にはまだないという課題を,一般的にも学校の中でもぜひ認識していただきたいと思います。  化学物質過敏症の診断を下せる医療機関がまだ限られている現状では,例えば個人の好みの問題であるとか,神経質過ぎるというふうに捉えられがちで,孤立してしまうと。そこを理解と配慮によって学校に行けるということも多くありますので,今後生徒本人と保護者からの相談や要望があった場合に備えて,学校での対応事例について共有していただきたいと思いますけれども,いかがでしょうか。 590: ◯ 議 長(小川 克美議員) 教育部長。 591: ◯ 教育部長(平林 浩一君) そのような相談をいただいた場合には,学校や関係部署と連携し,原因を究明の上,対応を検討してまいりたいと考えております。 592: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 593: ◯ 7 番(山本 暁子議員) よろしくお願いいたします。
     「調布市立学校における室内化学物質対応マニュアル」にはさまざまな対応事例が載っていまして,接着剤や文房具のサインペン・マーカー,のり,教科書等の各種印刷物への反応,パソコン室,理科室,美術室,保健室などの備品などにも言及していますので,大きな改修工事だけではなくて,日常的な身近な誘発因子についても共有をお願いいたします。  これは私自身が体験していることなんですけれども,子供が小学校のときに使っていた給食のエプロン,これは1週間使って,各家庭に持ち帰って洗うということになっておりますけれども,ある時期から,袋から出した途端に非常に強い柔軟剤の香りを感じるようになりました。このような香りが放たれる中で給食を食べているのかと心配にもなったわけなんですけれども,洗濯機で一緒に洗ったところ,エプロン以外の自宅の洗濯物にも香りが移ったという経験があります。乾いてからアイロンをかけますけれども,熱で部屋中に香りが充満しました。香りだけでなくて,今考えれば化学物質も揮発していたのではないかというふうに思います。  また,保育園に勤める友人から聞いた話ですけれども,園児の衣服には記名しなければならないのですが,洗濯しているうちにその名前がだんだん薄れてしまってよく読めないという場合でも,先生がにおいを嗅ぎますと,「あっ,これは何々ちゃんのお洋服ね」というふうにわかる。嗅ぎ分けることができる,持ち主を当てることができるという状況があるようです。  これほどまでに柔軟剤が広がったのはいつからなのかということを調べてみました。柔軟剤の販売金額は2005年に650億円,2011年に700億円,2013年に810億円,2015年に1,130億円と増加,また機能も抗菌,消臭,香りづけのみの商品とさまざまな機能が変化して加わって,また融合して,市場が激化しているということが数字からも見てとれます。特に2012年,洗濯用品の中に香りづけすることだけを目的とした商品が発売されたことで,このころから体調不良を訴える声も増加しています。  先日,「「こどもと空気」の授業」という講義を受けてまいりました。開成中学・高校の校長先生である柳沢幸雄先生が講師を務められて,「香料,消臭,抗菌,殺菌殺虫など話題の香害」というサブタイトルでお話をされています。柳沢先生はシックハウス症候群と化学物質過敏症研究の第一人者で,ハーバード大学ではベストティーチャーに選ばれています。  講演の中で,人間は大人で大体1日2キロぐらいの食べ物を食べ,2キロの水を飲んでいます。ところが空気は15キロから20キロぐらい吸い込んでいます。食べ物なら産地や遺伝子組み換え,賞味期限などを気にして選ぶことができます。水も浄水器やペットボトルの水を個人で選ぶことができるわけですが,しかしペット空気というのはないわけです。大量に吸い込む空気中の化学物質の濃度が人体や脳に与える影響は,特に口からでなく鼻から取り込んだ場合,直接心臓に入る,とおっしゃっていました。人体に対する影響については,このほかにも不妊や発達障がい,アレルギーとの関連性が研究によって判明しつつあります。発達障がいが1980年代末から急増したこと,これは脳の神経回路が発達過程において,ホルモンや神経伝達物質に非常によく似た人工の化学物質によって攪乱されることで影響が出るということがわかってきています。有機リン系農薬がADHDを引き起こす可能性があるとしたハーバード大学のチームの研究もあります。  質問いたしますけれども,こういった空気中の化学物質の拡散や規制に関連する計画として狛江市では何があるでしょうか。 594: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 595: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 市では,環境基本計画に掲げる9つの基本目標のうち,「公害 みんなが安心して暮らせるまち」の中で,典型7公害に関連した監視・測定を実施することや,公害苦情相談を通じて都市・生活型公害の未然防止に努めることとなっております。  現在の環境基本計画の計画期間は平成31年度までとなっておりまして,平成30年度より次期計画の改定作業を進める予定としております。その中でも,香りの害のように多様化する都市・生活型公害にも対応できるよう配慮してまいりたいと考えております。 596: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 597: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 御答弁にありますとおり,多様化する弊害にも対応できるような配慮と計画への位置づけを要望いたします。  現在の狛江市環境基本計画・狛江市地球温暖化対策実行計画は,計画期間を平成25年度から31年度までとしています。第3次基本構想を環境の側面から具体化し,環境施策の具体的な方向性を示すものとありますけれども,これも期間は31年度までとなっています。  しかし,この期間に新たな環境リスクもふえています。例えば香りで言いますと,強い香りの米国産柔軟剤の出荷量は5年前の10倍以上といわれます。私がそう言ったことで,皆さんの中でもあの香りだなというふうに思い出す方もいらっしゃると思うんですけれども,記憶に残るほどの強い香りなわけです。そして一方,香りは,なれによって麻痺してしまって,柔軟剤のヘビーユーザーは使用量が増加してしまうという傾向も指摘されています。  NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議理事の水野玲子さんが,板橋区の消費者センターの機関紙に掲載した記事からの引用ですけれども,人工的な香りは合成ムスクなどの化学物質を10種類から数百種類混合し,トルエンやベンゼンなどの有機溶剤を添加してつくられています。合成ムスクは慢性的な健康への影響でいうと,人の脂肪に蓄積して分解しにくく,内分泌攪乱作用もあります。精子の遺伝子を傷つける生殖毒性や発がんの危険性も指摘されており,既に人の母乳からも検出されています。EUでは2011年2月,香料のムスクキシレンなどの製造,使用の規制に乗り出し,2013年からはアレルゲン性香料の一部を成分表示する取り組みが始まっています。日本の業界も1996年,合成ムスクの一部を難分解性と長期的な毒性が生じる可能性から自主規制を始めましたけれども,まだ大部分が市場に出ています。そのような中にあって,自治体レベルでは香料自粛に先進的に取り組んだのが岐阜市です。2005年には全市的に香料自粛のお願いポスターを掲示して呼びかけるキャンペーンを展開し,市役所や病院,学校などの公共施設に張り出されています。岐阜市では香料の影響は全ての子供たちの健康にかかわる問題というふうに捉えています。そのほかにも,公共の場での香料使用に配慮を呼びかける自治体があります,とおっしゃっています。  岐阜市では,香料などは,アレルギー体質の方や化学物質過敏症の方にとってはアレルギー症状やぜんそくなどを誘発することもありますので,配慮されますようお願いいたします,という香料自粛のお願いポスターを公共施設に張りましたということです。  これは和泉市のポスターなんですけれども,「化学物質過敏症へのご理解とご協力をお願いいたします 「化学物質過敏症」をご存知ですか?建材をはじめ,家庭用品や化粧品などに含まれる化学物質に敏感に反応して,様々な症状があらわれるといわれています。一度,ある程度の量の化学物質にさらされますと,それ以降は,ほんのわずかな量の物質にも過敏に反応するようになることがあります。」。  そして,こちらは関市の公共施設に張られたものです。もう少し直接的な表現になっています。「強い香りに困っている人がいます ご存じですか?柔軟剤のにおいで健康被害を訴える人が増えています。柔軟剤やシャンプー,香水などに含まれる香料は,化学物質過敏症やアレルギー,ぜん息,咳ぜん息,片頭痛,抗がん剤治療中の方などのつらい症状を引き起こす原因となることがあります。ご来庁の際は強い香りを控えてくださいますようお願いします。」と。  現在,香りの困り事についての相談はないということですけれども,必ずしも市への相談ではなく,医療機関を受診しているということも考えられます。今,ポスターを3枚見ていただいておわかりになったように,例えば抗がん剤治療の方への配慮というのは新しく掲載された情報ですけれども,こういうものが張られたことで,新たにつらい方たちが声を上げ,抗がん剤治療をしている者にはとてもつらいですということが反映された結果ではないかと思います。そのような意味でもポスターの掲示は大変意味があるというふうに考えます。狛江市としてできる対応をぜひ考えていただきたいと思います。  質問ですけれども,香害に対する市の認識というものを伺いますとともに,自治体として市民への啓発,こういったポスター,チラシ,またホームページ,SNSなどさまざまなメディアを活用して情報発信と啓発をしていただけないでしょうか。見解をお伺いいたします。 598: ◯ 議 長(小川 克美議員) 環境部長。 599: ◯ 環境部長(森本 浩一君) 香水,整髪料,柔軟剤,洗剤,シャンプーなどに含まれる香料によって引き起こされる化学物質過敏症は,なかなか理解されにくいもので,香料の自粛を促す,いわゆるマナーに訴える必要があると考えております。本来は,香料の原因となる製品を流通・販売しているメーカー側にも意識啓発などの配慮を要すると考えますが,議員のおっしゃる岐阜市のように,ホームページやチラシを作成し,人が多く集まる場所などに出かける際には香料の使用を控えるなどの配慮をお願いしている自治体もございます。今後のメーカーなどにおける啓発活動や自粛の状況を踏まえ,市における対応も検討してまいります。 600: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 601: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 原因となる製品を流通・販売しているメーカー側にも意識啓発は必要です。確かにおっしゃるとおりですけれども,先ほど申し上げたように,投入される莫大な広告宣伝費や過熱する市場などを見ますと,ここでも国民の健康よりも経済優先の構図が見えてきます。香害は他人が使用している製品の成分を自分が吸い込むことで健康被害を受けるという意味で,受動喫煙と類似していると言われます。実際に,たばこの煙に悩む人は同時に香りの害にも困っていることが少なくありません。  ここに,東京都福祉保健局が発行している「知ってください!受動喫煙のこと」というリーフレットがあります。「受動喫煙とは,喫煙者の周囲の人が,たばこの煙を吸わされることです。受動喫煙の健康影響を知って,あなたや大切な人たちの健康を守りましょう。」という文言,この「喫煙」というところを「香害」「化学物質」というふうに変えても,全く同じ意味として通ってまいります。  「これってほんと??正しいものに○を,まちがっているものに×をつけてみましょう。」という啓発の設問があるんですけれども,「夫が喫煙者の場合,妻のがんのリスクは高まる。」「妊婦自身が吸わなければ,夫が喫煙者でも,胎児への影響はない。」「飲食店では,禁煙席を利用すれば,受動喫煙の心配は全くない。」「室内で喫煙しても,空気清浄機を使用していれば問題ない。」などの内容です。これはまさに香りの害にもかぶってくるものがあります。たばこの害というものも,つまりは化学的な有害物質の害であるということを意味しています。  リーフレットの裏面には,「公共的な空間では全面禁煙が原則」とあり,「健康推進法第25条では,多数の人が利用する施設を管理する者は,受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならないと規定しています。国の検討会では,受動喫煙の健康への悪影響は科学的に明らかになっており,公共的な空間は原則として全面禁煙であるべき,とされました。」としています。  しかし考えてみますと,これほどの体制が整うまでは,メーカーを初め業界,国や関係省庁,医師や研究者などとの長い攻防があって,それは現在までも継続しておりますけれども,最初の一歩は,単にたばこの煙,においが臭いというだけではなくて,健康被害を訴える国民一人一人の声が発端であったと思います。  香りの害「香害」は新たな公害とも呼ばれています。また,このままの規制では花粉症のように国民病とまでいわれるほどに罹患者が増大することを懸念する研究者もいます。まず健康被害を訴える市民の声を市として把握していただき,しっかり受けとめることのできる相談窓口の設置と,知らずに加害者になっているかもしれない人への周知啓発,香り自粛のお願いの掲示,また学校においては,化学物質の害から子供たちを守ることを自治体の取り組みとして要望しまして,1問目の質問を終わります。  それでは2問目です。  先ほどおっしゃっていただきました「母と子の保健バッグ」というもの,サンプルをお借りしてまいりました。ここに妊婦に必要な情報が詰まっているわけなんですけれども,大変ありがたいバッグだと思います。この中には新しい取り組みのものも入っておりまして,父子手帳になります。父子手帳とは,父親へ向けた育児の支援を目的としてつくられたツールで,育児に積極的に参加するために各自治体で配布されています。この父子手帳のタイトルですが,これは東京都のものなんですけれども,地域性が非常に出ていまして,大分県では「PAPA★BON(パパボン)」,岐阜県では「パパスイッチオン!」,宮崎県では「パパのイクメン手帳」,宮城県仙台市では「伊達なパパ本」,埼玉県秩父市では「育男(イクメン)」など,地域によってさまざまであります。川崎市では男女共同参画センターとの協働事業によって「ちちしるべ」というものがつくられています。  さて,狛江市の「母と子の保健バッグ」には,母子健康手帳を初めとして,さまざまな啓発のためのステッカーであるとか,狛江市のガイドブックなども入っているわけでございます。私としては要望なんですけれども,狛江市の「妊娠した方は」というホームページを開きますと,妊娠届を出したら母子バッグをもらえますというふうに文字情報だけ出ているんです。他の自治体ですと,これらの内容物が写真に載っていたりしますので,文字情報だけではなくて画像の情報も載せていただきますと,非常にかわいいイラストなど,事務的ではない印象を与えるので,その点について1点要望させていただきたいと思います。  私ごとで大変恐縮なんですけれども,このテーマで質問させていただきますので,自分のことを話しますと,私は14年前に狛江市で子供を産みましたけれども,大変高齢出産でした。超高齢出産でしたので,医師から,山本さんの場合は比較検討するデータがないというふうに言われました。今ではもう少しふえているかと思いますけれども,当時はびっくりしてしまって,心の準備もできていない,果たしてこのまま妊娠を継続できるんだろうかとか,仕事はどうしたらいいのか,仕事をやめるとしてもいつまで妊婦でいられるんだろうかとか,そういったことを非常にぐるぐる考えていたということが思い出されているわけです。  そうこうするうちにどんどんつわりがひどくなる。これは私だけの現象だったのかもしれないんですけれども,ますます今までできていたことができない状態になるんです。8カ月まで働いて産休に入って,育休後に仕事復帰したわけですけれども,その間も狛江市の妊婦健診や出産後の健診などで大変お世話になりました。私の場合は特に妊娠・出産・育児について何の知識もなかったので,妊婦健診などで一から学んだというふうに思っております。  当時はベビーマッサージを行っている所は少なくて,遠くまで探して行った記憶がありますけれども,今では狛江市でも受けられると知り,非常に進化しているなというふうに思っております。市民からの要望が反映されたものかとも思いますけれども,質問ですが,日ごろから妊婦や新たにお母さん,お父さんになられた方を支える立場にいらっしゃる現場の保健師からの声など,支援の現場からボトムアップされた課題,そして反映されたものがあるとしたら何か,教えていただければと思います。 602: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 603: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 従来,出産後の母子支援事業を中心的な支援策としてまいりましたが,妊婦・母子支援の現場職員たちが認識していた問題点を掘り下げまして,平成24年度から「ママの気持ち」事業を開始し,妊婦の時期からさまざまな課題に取り組めるように事業の幅を拡大したところでございます。 604: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 605: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 支援の現場にいらっしゃる方の声を反映して「ママの気持ち」事業を開始されたということです。「ママの気持ち」事業というのは,妊娠している間の不安感や悩みをカウンセラーの方に相談できるということです。月に1回の開催で大変人気があるということでした。妊娠中はさまざまな不安を感じるものですけれども,そういった相談窓口があるというのは大変よいと思います。  ここで一つ一つは申し上げませんけれども,妊娠中の悩みというのは次々襲いかかってくるものがあるわけなんですけれども,切迫流産とか卵巣嚢腫,妊娠中毒症の不安とか,特に,産めるか,産んだ後に育てられるのかという重圧ですね,もちろん喜びとともに,その重圧は多くの妊婦が抱えるものです。  ここで質問ですけれども,妊娠中から出産や出産後のリスクを見越し,支援を受ける特定妊婦というのはどういった状態の方を指すのでしょうか。また,受けられる支援というのはどのようなものがあるか伺います。 606: ◯ 議 長(小川 克美議員) 参与。 607: ◯ 参 与(石森 準一君) 「出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦」を特定妊婦と児童福祉法で定義しているところでございます。特定妊婦に対しましては,心身の健康に対する助言・相談を行うとともに,出産後は,狛江市子ども家庭支援ネットワーク会議において必要と認めた場合には,児童青少年部では育児支援ヘルパーの派遣期間を20日間延長するといった支援を行っているところでございます。 608: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 609: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 狭義では虐待問題に絡む者,広義では身体的・社会経済的な理由で支援が必要な妊婦ということでございました。そして,出産前から出産後の養育において支援を行うことが特に必要とされる妊婦で,支援内容は個々のケースによってカスタマイズするということが狛江市では実施できているということを,まずここで押さえたいと思います。  昨今の晩婚化によって,高齢出産が私のころよりも増加していると言われていますけれども,狛江市において出産された方の年齢の分布について伺います。 610: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 611: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 平成29年11月時点における平成29年度のデータで申し上げますと,健康推進課で作成している母子カードが完了している件数で,20歳から24歳の方が3名,25歳から29歳の方が39名,30歳から34歳の方が89名,35歳から39歳の方が67名,40歳から44歳の方が18名,45歳から50歳の方が1名,合計217名となっております。 612: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 613: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 出産は30代の方が多く,10代で出産された方はいないということです。  では出産後の母子ケアの実績について伺います。 614: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 615: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 出産された方々へのケアの実績としましては,第1に妊婦訪問事業があります。こちらの完了率は,20歳から24歳の方が33.3%,25歳から29歳の方が30.8%,30歳から34歳の方が16.9%,35歳から39歳の方が19.4%,40歳から44歳の方が27.8%,45歳から50歳の方が100%──ちなみにここは対象者1名となっておりますのでその方1名となります──と若年,高齢出産の方を中心に実績は高くなっております。  第2に出産後のこんにちは赤ちゃん訪問事業でありますが,20歳から24歳の方が66.7%,25歳から29歳の方が89.7%,30歳から34歳の方が86.5%,35歳から39歳の方が88.1%,40歳から44歳の方が88.9%,45歳から50歳の方が100%と,平均で87.6%,25歳以上は9割を超える完了率となっております。  最後に乳幼児健康診査への参加率でありますが,20歳から24歳の方が100%,25歳から29歳の方が84.6%,30歳から34歳の方が97.8%,35歳から39歳の方が95.5%,40歳から44歳の方が94.4%,45歳から50歳の方が100%と,指定日に偶発的にお仕事等で御都合がつかないということがない限り,平均95%でほとんどの方に参加いただいている状況でございます。 616: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 617: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 母子ケアの実績について伺いました。  母子ケアについてなんですけれども,桜新町にあります武蔵野大学附属産後ケアセンターに視察に行ってまいりました。ここは,出産した病院から家に戻ってすぐのお母様を対象とした日本で初めての母子ケア施設です。御利用いただいているお母さんたちからは,「ここでの経験が実践的でとても役に立った」「実家のようで心身ともに癒やされた」「自宅での赤ちゃんとの生活が楽しみ」などというたくさんの言葉にはね返っています。  センター設立の趣旨として,少子化が進み,子供に接する機会がないまま,初めて子育ての難しさに直面する方がふえています。また,産後のお世話や子育てを家族だけで担うのは難しくなってきています。これらのさまざまなニーズに対応するために,母子を対象とする専門職による育児支援が強く求められています,とあります。産後4カ月未満のお子様とお母様が利用できる施設で,お母さんの健康チェックなどの身体サポート,育児に対する不安や戸惑いへのアドバイスを行うこころサポート,そして育児サポートとして赤ちゃんの発育チェック,赤ちゃんのスキンケア,赤ちゃんのお世話,お風呂,爪切り,だっこなどの指導,泣きの対応についての指導,これは泣きやまなくてどうしたらいいかわからないということについての指導などを行っています。本当に初歩的なことで皆さん悩んでいる,この施設を訪れているというわけです。  世田谷区の産後ケア事業として,世田谷版ネウボラの子育て利用券が使えます。区民は,課税世帯では1泊6,400円,その後は1泊3,200円で最長7日まで利用できます。非課税世帯では半額です。生活保護世帯の利用者負担は免除されます。  このセンターのある世田谷区の平成27年の出産数は8,019人で,そのうち約半数がいわゆる高齢出産です。祖父母と同居,近居でないというケース,離れて住んでいらっしゃるというケースは65%で,気軽に実家を頼ることが難しい環境で初めての子育てをしているケースが多い。一方,被虐待相談件数は増加し,虐待を受ける子供は低年齢化傾向にあります。特にゼロ歳児,それも月齢の低い時期に重症例が発生しやすい。このような背景がある中,お母さんが安心して緩むということが最も大切で,このことが虐待防止につながる,というふうにセンター長がお話しされていました。狛江からも利用されるお母様がいらっしゃいますということでしたので,狛江の子育て利用券などが使えるようにならないだろうかというふうに要望しようと思ったんですけれども,平成30年度からは,世田谷区民だけを対象とした区立の産後ケアセンターとして事業運営するということです。狛江市としても,出産直後の母子のケア,特に母のケアが,ひいては虐待防止につながるということを踏まえて,狛江版のネウボラへ向けての事業を進めていただきたいと思います。  さて,狛江市の取り組みで母子バッグ,特定妊婦への対応と母子ケアの実績についてお聞きしましたけれども,では妊娠届を出す前になりますけれども,例えば予期せぬ妊娠,思いがけない妊娠について,困惑している方や,まだはっきりとはしていないけれども妊娠したかもしれないという戸惑いの中にいる方への支援としては何があるでしょうか,お伺いいたします。 618: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 619: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 現時点では,東京都の「妊娠相談ほっとライン」の御案内をあいとぴあセンター等に配置しているほか,個別の相談があった場合にはそれに応じるとともに,都の事業紹介や適切な支援策への連携を行っているところでございます。 620: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 621: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 個人情報のことがありますので,なかなか御答弁しづらい部分があったと思いますけれども,ありがとうございました。  個別の御相談があった場合は適切な支援策へとつなげているということですけれども,予期せぬ妊娠の背景についてですけれども,あくまで一般論としてどういったことが背景にあるのかというと,考えられますのは,避妊の知識がないということです。または知識があってもパートナーに言い出せない,パートナーと対等な関係にない,また最近ふえておりますのは性産業で働いているケース,また虐待や暴力,レイプの被害者ということもあります。  11月25日の朝日新聞の報道にも,会社の業務で男の自宅兼事務所を訪れ,透明のグラスに入ったコーヒー牛乳を飲んで意識を失い乱暴されたという事件がありました。こうして使われる薬は海外ではデートレイプドラッグと呼ばれて,啓発が進んでいますけれども,日本国内ではまだ十分に危険性が知られておらず対応がおくれがちです。また,デートレイプドラッグの場合は,すぐ後に尿をとるということもその後の対応としては非常に大切だといわれておりますけれども,その周知も進んでおりません。  さらに,医療機関を受診できない理由としては,これもあくまで一般論としてですけれども,まず経済的な理由,病院に行くお金がないということでございます。妊娠は病気ではないので,保険がきかないわけですので,1回8,500円ぐらいかかってしまうわけです。それから,病院に行ったときに問診票を書きますけれども,そのフォーマットに書くことができない項目が多くて非常にハードルが高い。親と離れていて保険証がないとか,国民健康保険に未加入であるとか,ネットカフェに滞在していて住所が決まっていないとか,働いている所の寮であるとか,SNSなどで出会っていて相手の身元もわからないなどということも,病院へ行けないという理由になります。  御答弁にありましたとおり,東京都では福祉保健局による「妊娠相談ほっとライン」で電話やメールでの相談を受け付けています。ホームページの内容なんですけれども,緊急避妊用ピルの情報や性暴力救援ダイヤルNaNa(ナナ)の情報,性暴力救援センターのホームページへのリンクと電話番号,それから妊娠検査薬についてと人工妊娠中絶についての情報もあって,性暴力被害者への視点を強く感じるつくりになっています。  質問ですけれども,狛江市でこういう場合に相談したいというときの窓口はどこになりますでしょうか。また,思いがけない妊娠の相談を受けた実績について伺います。 622: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 623: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 妊娠に関する当市の相談窓口は福祉保健部健康推進課で担当しておりますが,ケースによっては,子育て支援課の母子・父子自立支援員兼婦人相談員や民生委員・児童委員等に最初に相談があることもございます。その場合は適宜チーム対応で適切な支援策につなげております。また,思いがけない妊娠についての相談は,妊娠届の中で記載があった場合,地区担当の保健師から連絡を入れ,そこから相談支援体制に移行しているケースがございます。 624: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 625: ◯ 7 番(山本 暁子議員) わかりました。現状では,妊娠届の記載によって思いがけない妊娠について把握するということでございました。  産むか産まないか,自分で育てるのかどうかといった意思決定に至るまでの期間こそ,多くの正しい情報と,そして一緒に考えてくれる人の存在が必要です。妊娠したかもしれないという人,妊娠検査薬などで妊娠しているであろうと判明した人,妊娠届を提出する前こそ支援が必要な人であって,支援の切れ目にいる人なのです。  「漂流女子」という本の著者である中島かおりさんという方がいらっしゃいますけれども,700名を超えるさまざまな方からの妊娠にまつわるSOSを受けとめるという活動をしています。行く当てのない女子,住む家のない女子,孤立している女子,10代の妊娠,未婚での妊娠,不倫での妊娠などの相談を受けて,その人自身が納得した選択ができるよう関係機関につないだり,同行支援などを行ってきた一般社団法人にんしんSOS東京の代表理事を務める方です。  「にんしんSOS東京」というホームページがあるんですけれども,ここには「にんしんにまつわる全ての「困った」,「どうしよう」に寄り添います 相談は無料です 秘密は守ります」というふうに出てまいります。さらに内容としては,今までに受けた相談の事例や妊娠・中絶の基礎知識のページがあって,中島さんの写真の下に,「すべてのにんしんに寄り添いたい。戸惑うには,ワケがあるはずです。一人で抱えず,相談してください。私たちは,あなたの選択を尊重します。」というメッセージが書いてあります。  こういった思いがけない妊娠の戸惑いを受けとめる窓口や情報発信というものは,主に自治体においては委託しているケース,また,独自に行っている市もあるわけなんですけれども,しかるべき支援につなげるという活動は年々増加して,今,ネットワーク化しています。狛江市でもぜひ相談体制の整備とともに,「にんしんSOS」にあるような情報発信をホームページなどで行っていただきたいと思いますけれども,見解をお伺いいたします。 626: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 627: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 現在の相談支援体制の中でも,各種関係機関への紹介,市外を含めた広域的な支援策への連携を実施しておりますが,今後,市ホームページ等を利用した情報発信の強化を図ることも有効であると考えております。 628: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 629: ◯ 7 番(山本 暁子議員) ぜひ強化をお願いいたします。  まず支援の入り口まで来てもらうということが大切だと思います。虐待などを含めた高リスクの妊婦は母子健康手帳未交付である場合が多く,行政の切れ目ない支援の入り口にもあらわれていません。むしろ一人で背負ってどんどん隠れてしまうと。さらに,父親になるかもしれない人,相手というのは姿すら見えない,存在すら感じられません。たった一人で背負っているケースが多いです。妊娠がますます複雑化し,個々のカスタマイズ度も上がって,広域的な支援策の連携ということで,今まで実績について伺ってまいりましたけれども,その支援の現場にいる方々は本当に大変な思いでいらっしゃるということは十分わかっております。そういった体制を整えるためにも,それに伴う現実的な予算措置や人員増加も含めて検討していただきたいと思います。  産まれたその日に亡くなる命だけではなくて,自分の産んだ赤ちゃんを乳児遺棄せざるを得ないまでに追い込まれてしまう女性を一人でも減らすために,思いがけない妊娠を含めた切れ目ない支援について市の認識を伺います。 630: ◯ 議 長(小川 克美議員) 福祉保健部長。 631: ◯ 福祉保健部長(松坂 誠君) 現時点では,まず妊娠届を提出していただくことが,妊娠・出産・子育てとその後の切れ目ない相談支援に展開させていくための最初の問題共有の機会であると認識しております。このため,次年度に予定する妊婦全数調査事業により,全員面談を目標に支援の継続性の基礎を確保することを考えております。 632: ◯ 議 長(小川 克美議員) 7番山本議員。 633: ◯ 7 番(山本 暁子議員) 妊娠届が出しづらい状況にいる方がいるんだということをぜひ理解していただきたいと思います。  先ほど申し上げました一般社団法人にんしんSOS東京の中島さんが,700名からの相談を受けることで見えてきた現状における課題として,1,現状では既婚者も産めない状況にあります。それは経済的な理由です。2,正しい性の知識の欠如,3,産婦人科受診のハードルの高さ,4,妊娠しながら学業を続けることの難しさ,5,未成年であるがゆえの難しさ,これは親の同意がないとさまざまな決断ができないということになります。6,生物学的な産みどきと社会的な産みどきの差,7,レイプやデートDVでの妊娠,8,つながることの難しさ,以上8点を挙げています。  私はかねてより,妊娠すると女性が仕事や学業を諦めざるを得ないということをどうしたら変えていけるんだろうかという思いを持っておりました。今出産を選んだら将来的に多くのものを失うということがわかっている現状では,女性にとっての選択肢は多くありません。  先日ある通信制の都立高校の視察に行ったのですけれども,そこではスクーリングの日に和室を託児室として活用していました。保育士が3人いて,お母さんが勉強している間に子供を預かってくれるという仕組みが実現していました。また,中学校でも妊娠したら退学という規則はなくて,むしろ体育の授業などを配慮してもらいながら卒業することが可能であるということです。  SOSを発して仮に支援につながることができても,もちろん今の段階では受け皿が余りにも少ないということは十分わかっておりますけれども,圧倒的に少ないということは理解しておりますけれども,そして大きな困難を伴う事実ということはありますけれども,時間がかかっても,そういった通信制の高校に通うなどして学業を諦めることなく,就労,そしてそこから自立へと向かう,そして子育てとの両立ということができるような体制を社会全体でつくっていく,整えていかなければならないと思います。一人で抱えて悩まないでというメッセージを発信していただきたいと思うのはこのことが理由です。  リプロダクティブ・ヘルス/ライツ,性と生殖に関する健康と権利,これは女性の健康と人権を守るために,世界女性会議(1995年)で各国が取り組むべき課題として採択された言葉です。女性は妊娠・出産にかかわる体の仕組みを持ち,支援が必要な健康課題がたくさんあります。国の人口政策や周囲の都合が優先され,女性が妊娠や出産,生き方について自分の意志で決められないという国も少なくありません。リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは,子供を産むか産まないか,それらを女性が自由に,そして責任を持って決めることができる,その権利を保障しているのです。  妊娠SOSを受けとめるというところからの切れ目ない支援を始めていただきたい。若年妊娠で学校に在籍している場合には,教育委員会とも連携していただきながら,ホームページでの情報発信と相談体制の構築を再度要望いたしまして,私の質問を終わります。 634: ◯ 議 長(小川 克美議員) お諮りいたします。  本日は以上で打ち切るに御異議ありませんか。     (「異議なし」の声あり) 635: ◯ 議 長(小川 克美議員) 御異議なしと認めます。よって本日は以上で打ち切ります。  明日午前9時から本会議を開きますので,定刻御参集願います。
     本日はこれにて延会いたします。     午後 5時51分 延会 発言が指定されていません。 © Komae City. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...