統括係長 越智崇全
調査法制係担当係長 小川政孝
担当 佐藤義男
6 速記士
小島由佳里(
澤速記事務所)
7 事件 別紙のとおり
────────────────────────────────────
第17期
町田市議会改革調査特別委員会
令和5年(2023年)
9月29日(金)本
会議終了後
第2
委員会室
1
付議事件① 議員の
調査活動等に関する事項
付議事件② 議会の権能・
機能強化に関する事項
付議事件③ 議会の
情報提供に関する事項
────────────────────────────────────
午後3時56分 開議
○委員長 ただいまから第17期
町田市議会改革調査特別委員会を開会いたします。
△
付議事件(①議員の
調査活動等に関する事項、②議会の権能・
機能強化に関する事項、③議会の
情報提供に関する事項)
○委員長
付議事件、①議員の
調査活動等に関する事項、
付議事件、②議会の権能・
機能強化に関する事項、
付議事件、③議会の
情報提供に関する事項を一括議題といたします。
まず、優先する
協議事項のうち、「
デジタル化のうち字幕」について協議を行います。
本件に関し、意見、質疑等がありましたらご発言願います。
まちだ
市民クラブ会派。
◆森本 委員 字幕のお話かと思うんですけれども、これについてはせんだって
システムの更新の
説明会等もありまして、字幕についてはパッケージで進められるのではないかというような観測もありましたので、これはこの委員会としては、早急にやりましょうということで結論づけていいのではないかなというふうに我が会派としては思っております。
○委員長 ほかの会派の皆さんどうぞ、何かありますか。順番に聞いていったほうがいいですかね。
公明党会派。
◆山下 委員 説明会でも少し説明がございましたけれども、いわゆる来年に向けてということであれば、時期的に決めなければいけないという中にあって、具体的なああいう作業をしているところが見られましたので、我が会派としては決めていいのではないかと思います。
○委員長 選ばれる町田をつくる会会派。
◆白川 委員 先般、議場の
システムの更改の部分で、字幕についても仕様としてはできるというような話もありましたので、そのことが分かったので、であるならばこれから進めていくほうがよいのかなと思っております。
○委員長
自由民主党会派。
◆加藤 委員 こちらの件、同じなんですけれども、期限的にも限られているという時間的な問題、
タイミング的な問題もあるかと思いますので、この
タイミングで移行していく、議論していくというのがいいかと思いますので、同じご意見でございます。
○委員長
日本共産党会派。
◆田中 委員 私も同じ意見なんですけれども、先日議場の改修の説明を受けたときに、字幕の配信についてもやり方はいろいろある、バージョンはいろいろありますけれども、可能だということが分かりましたので、
議会改革調査特別委員会で導入について皆さんで決めて、それで具体化を進めていければいいなと思っております。
○委員長
無所属会派。
◆新井 委員 進める方向で。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 休憩いたします。
午後3時59分 休憩
――
―◇―――◇―――
午後4時1分 再開
○委員長 再開いたします。
お諮りいたします。本件については、
デジタル化のうち字幕については導入することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。
デジタル化のうち字幕につきましては、ただいま決定した内容で
議会運営委員会へ報告いたしますので、ご了承をお願いいたします。
次に、優先する
協議事項のうち、「
議案説明会」について協議を行います。
本件に関し、意見、質疑等がありましたら、ご発言願います。
まちだ
市民クラブ会派。
◆森本 委員 これはうちの会派も出させていただいておりまして、取手市の事例なども先日伺ったところでございました。もともと我が会派としては、
議案説明会がそれほど今は重要な状態じゃないんじゃないか、重要な位置づけとしてないんじゃないかということで提案をさせていただいておりました。取手市の話は、当局側の方が説明したものを見られるような状態にするという話がありましたけれども、当然当局側の意見も聞かなければいけないし、1つの意見として、ちょっと当局の方たちにとってそれはどうなのかなと、どういうふうに感じられるのかなというところもありましたので、今の在り方がちょっといいとは思っていないんですけれども、どう変えていくのか、少し議論が必要なのかなとちょっと思っているところです。
○委員長 では、順番に聞きましょう。
公明党会派。
◆山下 委員 我が会派としては、取手市の事例を見て、ICT化のくくりの中で進めていくべき話ではあるとは思うんですけれども、ちょっと具体的にどう取り組むのかとか、どういう課題があるのかということがちょっと整理されてから、最終的な判断をしていくべきだろうなということで、議論の状況によって進めていければと思っております。
○委員長 順番にいいですか。
選ばれる町田をつくる会会派。
◆白川 委員 今お話があったとおり、取手市の事例というのが私たちの会派も頭にありまして、あのような形で、
オンラインという形でやるものも議論をやっぱりしていいのかなと思っていて、それも本当に
オンラインなのか、例えば録画で後で見られるようにするのかとか、そこまで検討できるのであれば、そういったところまで検討したいんですけれども、それはうまくまとまるところまでというところで話し合っていければいいなということを思っております。
○委員長
自由民主党会派。
◆加藤 委員
議案説明会については、具体的にどのようなやり方をしていくかだとか、そういったところで持ち帰って話合いをまたしたいなというふうに考えておりますが、やはり議員側が
議案説明会を現状受けることによって、いろんな議案に対して理解を深めるという、そこが大前提だと思いますので、それを損なわないやり方の中で、適したやり方というのを進めていければいいのかなと思っております。
○委員長
日本共産党会派。
◆田中 委員
日本共産党市議団で話し合った結果は、
議案説明会を例えば録画などで繰り返し見られるようにするようなイメージで私はちょっと受け止めていたんですけれども、そうすると、聞き逃してしまった部分などが改めて聞けるというところの利点などがあるかなと思っています。
私たちの会派としては、とはいえ
議案説明会の時間はちゃんと取っていただきたいなという思いがありまして、一つの例として、これは別にこうやってほしいわけじゃないんですけれども、今の
議案説明会を任意参加のような形にして、それで録画をするみたいな、そういった形というふうなのはどうだろうかという案が出ていました。
○委員長
無所属会派。
◆新井 委員
議案説明会がそもそもなぜ開始をされたのかというのを過去に聞いたことがありまして、自分の所属している
常任委員会以外の議案についてもちゃんと説明を受けたいという
先輩議員の方たちの要望で、この
議案説明会が始まったと。それを今の形でずっと続けるのかとなった場合に、やはりICTが発達をしてきて、一堂に会してやらなければいけないということではないというのは取手市を見て、やっぱり分かったことだと思っております。
あと、
日本共産党からもお話がありました聞き漏らしがなくなる、ここは何て言っていたのかなというのを後からもう一度確認ができるということで、取手市でも先ほど説明いたしましたとおりみたいな答弁がなくなって、より濃い議論ができるようになったというお話もございましたので、
あと課題としては、市議会として
ユーチューブチャンネルを持てない、恐らく市の
ユーチューブチャンネルのほうに流すことになるのか、もしくは市議会の
ホームページに動画をアップすることになるのか、こういうところの技術的なところをどう解決するのかが課題なのかなと考えているところです。
○委員長 今、各会派からご意見をいただきましたけれども、何かほかにさらにございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 休憩いたします。
午後4時7分 休憩
――
―◇―――◇―――
午後4時8分 再開
○委員長 再開いたします。
お諮りいたします。本件については、
継続協議にいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。
次に、優先する
協議事項のうち、「議長選時の
所信表明」について協議を行います。
資料がありますので、事務局より説明があります。
◎
議事担当課長 前回の委員会で、本件につきまして何か参考になるものがあればということでご要望がありましたので、ご用意させていただいた資料が、
結合ファイルの5ページから
所信表明の資料になります。
こちらについて、インターネットとかで実際に
所信表明をやっている
先行自治体の議会の状況なども見ながら、これから協議だと思うんですが、協議に当たってどんなことを検討していたというのを羅列したものでございます。本日から協議ということなので、協議されている内容を簡単に説明させていただきます。
まず、実施する会議体をご協議いただいていたようです。
次に2番、副
議長選挙も含むのかというのも協議されていたようです。
3番、実施する時期について、いわゆるその定例会の中でいつやるのか、臨時会の中でいつやるのかということを協議されていたようです。
あと、
司会進行役について、
所信表明の会の
司会進行役について協議されていました。
5番、会議の公開方法、または公開するかについて協議されていました。
6番、届出の手続について協議されていました。
7番、発言について、これは制限時間ですとか、複数いた場合の
発言順位についてとかということをご協議されていました。
続いて8番、届出者と
立候補制との関係についてということで、議会の選挙の場合、
公職選挙法でいう
立候補制というのは準用されません。いわゆる、例えばこの
所信表明が立候補者みたいな形で扱われたとしても、
所信表明を行った人以外に得票が入っているとしても無効とはしませんということの協議でございます。
9番、運営についての協議の場、導入の際もそうなんですが、導入後に何か変更、改正することがあった場合に、どのような会議体で協議をするのかというものをあらかじめ決めて協議されていたようです。
10番、その他なんですが、各
地方議会いろいろありまして、例えば
推薦議員を設けるとか、何人以上必要だとか、応援演説を認めるとか、質疑、討論を認めるか認めないか、あと賛意、拍手、やじなどの禁止をするとか、発言原稿を事前に提出していただくとか、
所信表明の際に参考資料を認めるかといったことがご協議されていたようです。
次のページ、6ページから7ページにかけて
戸田市議会で決めた
所信表明の
実施要領を参考に掲示させていただきました。
8ページからは、安芸高田市というところが
実施要領と、ずっと行きまして10ページが流れというようなものも
ホームページ上で確認できましたので、本日参考で載せさせていただきました。
続いて11ページなんですが、令和3年に
全国市議会議長会のほうで統計を取っていまして、大体全市のいろんなところで、どういうふうな形でやっているかというところで来たものでございます。
議長選出時における
議長就任希望者の
所信表明等の機会の導入をしているかどうかということの統計でございます。下段が、
所信表明の実施時期と書いてありますが、どのような会議体でやっているかというところの統計でございます。これからのご協議でご参考にしていただければと思います。
説明は以上です。
○委員長 ただいまの説明に関して質疑を行います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ただいまの説明に関する質疑を終結します。
それでは、本件に関し、意見、質疑等がありましたらご発言願います。
◆森本 委員 1点だけ念のため、ちょっと会派でも話があったので。
所信表明は議長選時となっているので、あくまでも決まる前に
所信表明をしていただくということでいいんですよね。今も決まった後に
所信表明というのかな、
所信表明という言葉だけだと別にどちらでもいいと思うんですけれども、ちょっとそれに近いような話はしているんですが、議長選の前に、まだ決まる前ということでいいんですよね。一応確認だけさせていただければと思います。
◆白川 委員 提案した側としてはそういうことです。
◆森本 委員 分かりました。ありがとうございます。それを前提としたときに、今いろいろと論点もいただきました。ちょっとほかの議会がどういう議長選のやり方をしているのか、すみません、分かっていない部分もあるんですが、我々の会派で少し話したところのレベルですと、やっぱり今の町田市の議長選の中で、どのように
所信表明をやるような
タイミングとか、やり方とか、そういうのを工夫していったほうがやりやすいのではないかという意味です。やったらいいんじゃないかという話が前提で、今のに寄せていくというほうがいいのかなというような意見はありました。
○委員長 ありますか、どうですか。
◆山下 委員 せんだっても少し話題に出させていただきましたけれども、副議長選も
所信表明をやるという前提で考えられているのか、そのあたりについてちょっと伺いたいということです。
◆白川 委員 まずは議長だけを考えています。話合いの中で副議長もという話があれば、それはそうなんですけれども、一旦、まずは
議長選挙ということで、議長のことを考えての提案をさせていただいております。
○委員長 何かあれば。
◆白川 委員 一応
提案会派なので、今事務局から資料を出していただけたので、ある程度他市も、かなりいろんな市がやっているのでベースというのもあるかと思います。その中で、今、
森本委員からも話があったとおり、町田市の今の現状の
議長選挙にうまく合わせて当てはまるのであれば、例えば本会議の休憩中なのかとかいろいろあると思うんですが、そこのあたりは
提案会派としては、そこは柔軟に対応していいのかなと。例えばどうしても、絶対記録しなくちゃいけないとかそういうことも思ってはいませんし、ある程度この話合いの中でできる形を見いだしていければなということを思っておりますので、かなり他市の事例も多くあるかと思います。その中でうまくできればいいなと思っております。
○委員長 何かほかにありますか。
◆加藤 委員 我が会派では、今の議長選のやり方の中で、
所信表明が必要かどうかというところでちょっと疑問が残るところで、目的というんですか、そういったところでもうちょっと詳しく伺った中で、持ち帰ってお話ししたいなというのは考えております。
◆木目田 委員 我々も
市議会議員であり、政治家というところもありますので、そこは何か議長選という選ばれるということでいえば、何らかの
所信表明という名前でなくても、
意見表明でも、こういうことをやっていきますよということを表明すべきだと思っております。実際にこの論点として、本会議中の中でやるのか、それとも本会議中でやるといろいろと、何でしたっけ。
年長議長の仕切りでいいのかとかいろいろ論点があると思うので、まずはやってみるというのが私は大事だと思っています。
所信表明という名前に別にこだわっているわけでもありませんし、議長選をやる前に当然選ばれる、先ほどありましたけれども、候補者以外にも投票はできるので、そこで表明をしたとしても選ばれない可能性はありますけれども、何らかの意図を表明するというのは、我々にとっては非常に大事な作業なのではないかなと思っております。
○委員長 ほかにどうでしょうか。
◆田中 委員 少し前に出た質疑に似てしまうんですけれども、今は議長が決まった後に、自分がどのように議会を運営していきたいのかというところの挨拶みたいなものはあるわけですけれども、それと選挙の前にやる発言とどう違うのかなというところと、議長の挨拶は、ちょっと間違えていたらすみません。本会議場で今までやっていて公開されているものかと認識しているんですけれども、やっぱりそれとの、どうして前にやる必要があるのかなというところを、すみません、もう一度お考えを伺いたいと思います。
◆白川 委員
議長選挙ということで、やっぱりそれぞれの議長になるという思いを、やっぱりそういう伝える場というのが必要だと思っております。なので、決まった後であれば決まった人なんですけれども、決まる前の話ということですので、意図が伝わっていますかね。なので、そういう思いを聞いて、それぞれの議員が議長をこの人でという流れをつくっていきたいということです。
◆木目田 委員 基本的に、選ぶということに対して材料を提供するというのは、通常ある話だと思うんですよね。これは選挙、いわゆる議長選であって、先ほどから何度も申し上げますけれども、候補者以外からも選ばれるので、立候補していない場合には表明できないかもしれないですけれども、こういうことをしたいとか、議長としてこういう考えでやりますというのを聞いた上で選ぶというのは、非常に真っ当な作業だと思うんです。当然ながら選ばれた後にも、じゃ、選ばれたからにはというのも、そこはフェーズが違うので、また別物だと思うんですけれども、選ばれる前にこういうのを、選んでくださいということを表明する機会と、選ばれたからにはという決意とまた違うと思うんです。当然ながら言っていることは同じことになる可能性はありますけれども、そこはまたちょっと違うと思います。
◆田中 委員 ご答弁ありがとうございました。私も
加藤委員と一緒で、ちょっともう一度皆さんの考えを聞いて持ち帰りたいというところなんですけれども、一方で、私たちの会派としては、今までの議長選のやり方で特に問題、課題はないなというふうに思っていると。議長が決まった後に、きちんとご挨拶して、議長がどういうふうに議会を進めていくかという、きちんと表明していただければいいのかなというふうには話になっていますが、持ち帰らせていただければと思います。
◆新井 委員 そもそも何のために導入するかというのは、やはり見える化、市民に対して分かりやすい議会をつくるというところが最終的な目標になるんだろうというふうに思います。
あともう一つは、やはり今までのやり方を改革していくというところがちゃんとついてこないと形骸的な、形式的な感じになってしまうので、そこに関しては、我が会派は反対だということは明確にお話をさせていただきたいと思います。やはり、今までのやり方をやりながら、
意見表明の場だけを取ってつけたような形にして、果たして、それが市民に対しての見える化なのかというとそうではないというのが、我が会派の考え方です。なので、
意見表明を導入するのであれば、すぐに選挙で
意見表明をしていただいて、そこで投票するのが筋であろうという形です。
○委員長 ほかにありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 休憩いたします。
午後4時22分 休憩
――
―◇―――◇―――
午後4時23分 再開
○委員長 再開いたします。
お諮りいたします。本件については、
継続協議にいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。
次に、優先する
協議事項のうち、「
通年議会」について協議を行います。
資料がありますので、事務局より説明があります。
◎
議事担当課長 結合ファイルの12ページからをご覧ください。
前回の委員会でこちらのほうも、かつて協議したところからおさらいをしたいということで、何か参考になるものをということでありましたので、資料を用意させていただきました。
まず、
通年議会に関する資料というところで、
通年議会を振り返りますと、前回もちょっと触れましたが平成24年の
地方自治法改正が一つの契機でございました。鹿児島県のある市で、首長が副市長人事とかの専決を乱発しただとか、議会からの
開議請求に対して全然臨時会を開かなかったとか、そのような問題の中で
地方制度調査会のほうで議論しまして、平成24年に
地方自治法改正に至ったものでございます。
この
通年議会というのは、実は2パターンあるというのを前回申し上げました。1つは、平成24年の
地方自治法改正の前から、条例で定例会の回数を決めるというところを工夫して、
三重県議会等でしたが、定例会の回数を2回にするというような、平成24年以前ですけれども、いわゆる審議期間を長く取って慎重な審議をするという目的で、実際に定例会の期間を長期間で2回にするような工夫をされていました。ですので、平成24年以降もこのやり方を工夫して、定例会の回数を1回にして、
実質通年議会とするというやり方、これは先行型とか従来型と呼んでいますが、そのような工夫をしているところはございました。
もう一つは、平成24年の
地方自治法改正に伴って、
地方自治法の第102条なんですが、こちらにその2というのを加えまして、いわゆる
通年議会という概念を取り入れまして、その
通年議会というのは、定例会だとか臨時会という概念をなくしまして、議会というのは1年間会期があると。それは4年間通してずっとやって、毎年ごとに会期を4回設けるという形です。
ここに書いてある2つなんですが、2つの違いを申し上げますと、従来型、
先行自治体型のほうは、定例会の回数を年1回としていますので、毎年、1年に1回は長の招集が必要になります。
通年議会というのは、実質上、
地方自治法改正に伴った
自治法改正型と呼んでいるんですが、そちらのほうは4年間は長の招集が要りません。決められた始期から終期までの間で自動的に招集されるという形になります。
自治法改正型のほうは、もう一つの大きな特徴は、条例で定例日というのを設けると。いわゆる議会が開かれる定例日というものを設けなければいけないという形になってございます。また、定例会、臨時会という概念がなくなるという形になります。
その辺が何となく絵として分かるというか、イメージできるのが次ページでございます。従来型ではなくて、改正前の通常の町田でやっているような定例会方式は現行型という形でございます。真ん中のほうは、先ほど申しました
先行自治体型、従来型と言いまして、現行の
地方自治法の中で工夫を加えて、実質上
通年議会という形にしたものでございまして、1年間の会期の中で、これは仮称ですけれども、集中審議期間というのを設けまして、例えばあまり激変しないために、例えば今で言うと3月議会、6月議会、9月議会、12月議会に当たるところに集中審議期間というのを設けまして、そちらが今の定例会と同じようなことをやっていくという形でございます。こちらのその辺の名前はあれなんですが、各市を見ますと、大体今の定例会と同じように、4回そういう期間を設けているようでございます。
ただ、いわゆる1回と4回の大きな違いは、①の集中審議期間と②の集中審議期間、3月と6月、1つ例を挙げますと、4月、5月の間に委員会が制約なくいつでも開ける、
常任委員会が開けるという形がございます。あと、当然に閉会中ではございませんので、閉会中というかいつでも議会が開けますので、議会を開くいとまがないという理由で専決処分ができないという形が概念としてございます。
次に、
自治法改正型でございます。先ほど申しました定例日というのを条例で決めますので、このように毎月、総務省が
地方自治法を改正したときに、毎月1回はそういう会議体を設けるというのを理想として改正したものでございます。このようなイメージが新制度、
自治法改正型の総務省がイメージした形でございます。
先般、
自由民主党会派、
加藤委員のほうからご提供いただきました文京区は、真ん中の従来の定例会の運用を工夫したという形で導入しているようでございます。
次ページをご覧ください。身近なところで相模原市も従来型を導入していまして、それのイメージ図をもし参考にと思いまして、本日ご掲示させていただきました。後ほどご参考にしていただければと思います。
めくっていただいて、
所信表明と同じようにこれから協議なので、あまり細かくは言いませんが、
通年議会を導入されたときにどんなことを各市で検討していたんだろうということを集めたものでございます。簡単にご説明します。
1番、招集及び会期、一番大きな問題としては、先行型なのか、
自治法改正型なのかを選んでもらう必要があると思います。
会期の始期、終期、これは議員の任期ともリンクしているようでございますので、ここも検討しなければいけない。
あと御存じのとおり、一事不再議という問題が、会期中という概念がございます。1年間会期だと、ずっと1年間、一事不再議という問題が出てきますので、その問題をどうするのか。これは導入しているところでは、一事不再議の除外というか例外として事情変更というのがございますので、一定期間過ぎたところを事情変更として捉えるというような会議規則の変更などをしているところがございます。
あと、先ほど申しました④専決処分でございます。専決処分は幾つかあるんですが、例えば議会が解散したときとか、議会が審議をお願いしているんですけれども、全然会議を開いてくれないとか、そういうときはまだ残るんですが、会議を開くいとまがないというところでの専決処分は実質上ないだろう、従来型にせよ、
自治法改正型にせよ。その関係で、必ず本会議を開かなければいけないということで、専決処分が逆に緊急を要する場合にできないということが弊害になることがあるようでございます。それがために、よく初日に報告第何号というのが来ています。これが
地方自治法でいう第179条の専決処分でございます。
もう一つ、附属資料で
地方自治法第180条に基づく専決処分というのがあります。これは簡易なものは、市長にその処分を委任しているものでございます。例を挙げますと、いわゆる損害賠償の額の少ないものとか。
通年議会を導入するに当たって、第179条がもし一定期間そこを制約、時期的にかえって滞るのではないかという懸念で、先ほど言いました第180条の簡易な市長委任のほうの額が低いというのを少し値段を上げて、逆に範囲を広げようという協議をしているようでございます。していないところもありますけれども、こちらを一緒に協議したことがあるようでございます。
2番に移ります。議員の日程調整でございます。いつでも会議を開けますので、緊急案件の審議に対応するために、一定期間不在になるような際に届出をきちんとしたほうがいいんじゃないかというような協議をされているようでございます。
それとともに、今申し上げました緊急の本会議の開議のルール化というのをしているようで、いわゆる何か緊急案件が出たときに、何日以内に緊急の会議を開こうかと。各市を見ますと、やっぱり今の告示と初日の関係のように、7日間というルールを決めているところが多いようでございます。
3番の会議録の調製ということなんですが、これは事務方の話なんですが、1定例会が終わると会議録を作成するというスケジュールで行っておりますので、そうすると1年間終わってから会議録調製という形になりますので、これをどうしていくかということをご協議いただく、議員さんのほうに決めていただかなければいけないので、ご協議いただく必要がございます。
②発言の訂正、取消しなんですが、ご承知のとおり、発言の取消しと発言の訂正については、会期中に限るという制約がございますので、こちらについても会期が1年となりますと、ご協議いただいて、必要に応じて会議規則の変更をしていただく必要があります。
4番の執行機関への影響ということで、いつでも会議を開ける、または1年間するということで、執行機関に何か影響がないかということを事前に確認する必要――どのような運用をしていくかにもよると思いますので、こちらは必要に応じてということなんですけれども、こちらのほうも必要が生じましたらご協議いただく必要があるかと思います。
5番の請願・陳情の提出期限についてでございます。こちらは会期の初日の今締切りを持ってございますので、そちらについても今の現行のルールからすると、ちょっと変えていかなければいけない。先ほど言ったように、集中審議期間という方式でやりますと、そこの初日という方法もあるかと思うので、こちらも工夫とかご協議が必要になってくるところでございます。
6番の定例的な本会議、先ほど言った集中審議期間のことですが、こちらは年間回数を何回にするのか。今と同じようなやり方でいいということでしたら4回が想像できますし、あと、3月期には当初予算、9月期には決算という大きな案件がございますので、3月期、9月期というのは必ず必要になってくるのではないかと思いますが、例えば6月期、12月期というのをどうしていくのか。今と同じ4回でいいのではないかというようなご協議が必要になってくるかと思います。
あと定例的な本会議について、先ほど集中審議期間と申し上げましたが、どのような名称にするかというのも、もし実際に導入すると決まりましたらご協議いただく必要があるかと思います。
今回のご提案の一番の目的と聞いております、休会中の
常任委員会の運営方法についても、活性化というところを導入市はどこもおっしゃっているようですので、改めて、休会中というのは、いわゆる会期の中で本会議を開かない期間と捉えて、閉会中とは違いますので、この期間に
常任委員会を常時というか一定、必ず月に1回開こうよとか、そのようなことをご協議されていたようでございます。
めくっていただいて最後のページなんですが、こちらも
所信表明と同様に、令和3年の議長会の各市の導入状況というものを載せておりますので、ご参考にしていただければと存じます。
説明は以上です。
○委員長 ただいまの説明に関して質疑を行います。
◆木目田 委員 先ほどの一事不再議の期間というのはそれぞれだと思うんですけれども、おおよそどのぐらいというのが、確実じゃなくても、イメージでもいいので教えていただけますでしょうか。
◎
議事担当課長 一番決めやすいのは、先ほど仮称みたいな形で言ったんですけれども、集中審議期間、その部分が終われば事情変更だろうというところが、一番受け入れやすいということで決めているところが多いようでございます。
◆木目田 委員 ですから、いわゆる4定例会の今までの1定例会中のものを一事不再議にしてという形ですよね。
◎
議事担当課長 おっしゃるとおりでございます。
◆木目田 委員 あと、先ほどの緊急時には専決ができない、できなくなるんですか。いわゆる震災のときとかに、当然執行部側のほうも議会を開く体制にないという場合もありますし、我々、議会側のほうも開くことができない。あとは、いわゆる録音だとか議事録を、いわゆる物理的な事務的なものの体制が整わないという場合もあると思うんですけれども、これは専決ができないという見解なんですか。ちょっと先ほどの会議を開くいとまがないときに専決ができるというのができなくなるというところの解釈と、災害時みたいな物理的にできないときに専決をどうするのかというのを、ちょっと整理ができれば教えていただきたいんです。
◎
議事担当課長 先ほど申しました、例えば議会が解散したときとは別に、半数以上の議員が登庁できないようなとき、例えば行方不明、または連絡がつかない、そういうときには該当してくるのではないかなと思うんですが、なので、先ほど言った第180条の中に、災害時のそういう緊急対応の予算の専決というのを設けている市もございました。ただ、その辺は、細かい法的な部分はどういう解釈、またはどういう運用をしているのかは、これから調べさせていただきたいと思うんですが、各市の
ホームページ上を見る限りそのような協議をしているようでございますので、必ず出てくる言葉が、専決は実質的にはなくなるという表現がどこの市でも出ていましたので、例えば先ほど言った緊急の会議を開くために7日間というルールをつくった場合、7日間はそれができなくなる可能性はあるというところで、ただ、先ほど言ったように第180条で緊急時の予算対応とか、どうしても緊急で必要なときには、そこを第180条の中に埋め込むという工夫をしているところもあるようでございます。ただ、必ずそれじゃなければいけないのかというのは、これから勉強させていただきたいと思います。
◆木目田 委員 今、現段階の解釈で構わないんですけれども、先ほどの7日間以内専決ができないところを回避するために、先ほどの第180条のいわゆる市長委任のところに、災害時というものを解釈なのか分からないですけれども、含めておくと。いわゆるその7日間の対策としてという、今現在の解釈でよろしいので教えていただけますでしょうか。
◎
議事担当課長 今言えるのは、そういう工夫をしている市もあったというところで、それが町田市の考えとして法的に問題がないかというのは、これから勉強させていただこうかと思うので、町田市でどういうふうに入れていくかというのは、これからのご協議、こちらのほうの確認が必要になるかと思います。
◆木目田 委員 あまり深く議論するつもりはないんですけれども、先日行った枚方市のところで、議会改革懇話会でしたか、たしか枚方市だったと思うんですけれども、資料を見ていたら、いわゆる3月末の国会で決まるものですね。あれも町田市に限らず専決でやっている自治体が多いと思うんですけれども、どうも枚方市の場合は、3月末のものも
通年議会で招集されて議決しているようなんですけれども、先ほどの論で言うと専決がなくなるので、国会で決まる税制等でのものも議会を開いてという形になるという解釈、今の解釈で結構なので教えていただけますか。
◎
議事担当課長 そこはちらっと見たんですが、先ほど言った市長委任、第180条のほうにそれを入れているところもございましたし、必ず4月の冒頭に臨時会議というんですか、
通年議会の中で本会議を開いているところもあったようでございます。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ただいまの説明に関する質疑を終結します。
それでは、本件に関し意見、質疑等がありましたらご発言願います。
休憩いたします。
午後4時41分 休憩
――
―◇―――◇―――
午後4時42分 再開
○委員長 再開いたします。
◆新井 委員 過去に町田市議会では、
通年議会について一度議論をしたという経過は確かにありますけれども、それでも導入していろいろやっている自治体も増えてきているという現状の中で、町田市にもしかしたら合うものがあるかもしれないというところもあるのかなと感じているところです。そうなると、やはりいろんな自治体の
通年議会について、しっかりと調査をする必要があるのかなというのを率直に感じた次第です。できれば視察ができればいいんですが。
○委員長 よろしいでしょうか。ほかにありませんか。
◆森本 委員 資料もありがとうございました。我々の会派は優先事項としては挙げていなかったんですが、
通年議会をやったほうがいいんじゃないかというような意見をもともと出させていただいておりました。これも先ほどとちょっと重なるんですが、やはり今、課長のほうでいろいろ説明いただきましたが、現状に即した形でいろいろ工夫を重ねれば、それほど激変しないでできそうだというところも理解しております。また、それではやるメリットがないじゃないかというところもありますけれども、やはり議会の権能強化というところでは、何か鹿児島のような状況が今町田市にあるとは思いませんけれども、ただ不測の事態もあり得るので、やったらいいんじゃないかなというふうに思っております。
また、確かに専決処分のところについては少し気になるところ、丁寧な議論が必要だと思うんですが、ちょっと事前に少し個人的に見た自治体では、今懸念になっていた災害の場合は、応急に必要となる歳入歳出予算の補正をするとか、何かそういう幾つか項目を連ねて、これはやっていいよというようなことを決めながら、通年会期制を導入したところもあるので、そこはうまく調整をすればできるんじゃないかなと思っております。
○委員長 よろしいでしょうか、どうぞ。
◆木目田 委員 先ほどの議長選のところと論点が同じように連ねているんですけれども、議長選の
所信表明の場合は、ちょっと小さく始めてみたいなことが可能だと思うんですけれども、この
通年議会の場合だと、まず始めてみてというのができない。専決に関することはかなり重要なことになるので、かなりちょっと議論を深めないと相当、先ほど新井委員が言っていたように、視察に行って現地の実情というんですか、文字で判断するものだけじゃなく、そういったものも見なければいけないなと改めて感じました。
○委員長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 休憩いたします。
午後4時45分 休憩
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午後4時55分 再開
○委員長 再開いたします。
お諮りいたします。本件については、
継続協議にいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認め、そのように決定させていただきます。
お諮りいたします。
付議事件、①議員の
調査活動等に関する事項、
付議事件、②議会の権能・
機能強化に関する事項、
付議事件、③議会の
情報提供に関する事項については、なお審査を要するため、継続審査とすることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 ご異議なしと認めます。よって本件は継続審査とすることに決しました。
次回の開催日時は、11月30日、健康福祉
常任委員会懇談会終了後となりますので、よろしくお願いいたします。
ほかに委員の方から、何かありましたらご発言願います。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長 以上ですべての案件の審査が終了いたしました。
これをもって委員会を閉会いたします。
午後4時56分 散会...