第60号議案 八王子市運動場条例の一部を改正する条例設定について
第68号議案 八王子市姫木平自然の家の指定管理者の指定について
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3 ◎渡口禎委員長 第17号議案、平成31年度八王子市一般会計予算についてのうち所管分及び第54号議案、八王子市
企業立地支援条例の一部を改正する条例設定について、ないし第60号議案、八王子市運動場条例の一部を改正する条例設定について及び第68号議案、八王子市姫木平自然の家の指定管理者の指定についての9件を一括議題とします。
市側の説明をお願いします。
4 ◎廣瀬産業振興部長 平成31年度予算につきまして、予算説明書に加え、予算の概要の該当ページもお示しいたしますので、あわせてごらんください。
それでは、
産業振興部所管分について御説明いたします。
まず初めに、予算説明書の157ページをごらんください。2款総務費、1項総務管理費のうち7目財産管理費になりますが、説明欄の13、2020年度に交付する見込みの企業立地奨励金の準備のため、
企業立地支援奨励金交付準備基金積立金として2億4,970万円を計上しております。
続きまして、予算説明書の234、235ページをごらんください。
5款労働費になりますが、前年度に比べ23万円増の6,708万円を計上しております。
恐れ入りますが、予算の概要、172ページをごらんください。
中小企業職場環境づくり支援では、60万円を計上しております。働き方改革に伴う最新の労働法制のほかシニア世代や子育て、介護などに取り組む従業員が働きやすい職場環境づくりの必要性について、東京都とも連携しながら事業主及び働く方双方にセミナーなどで周知啓発を図ってまいります。
次に、恐れ入りますが、予算説明書の236ページをごらんください。
6款農林業費全体では、前年度に比べ4,508万円増の4億8,461万円を計上しております。
続きまして、予算説明書の239ページをごらんください。
主な増額の要因として、説明欄の農業振興に要する経費のうち1、道の駅八王子滝山の管理運営に5,577万円を計上しております。これは老朽化した空調設備の改修工事と東京2020オリンピック・
パラリンピック競技大会に向け、和式トイレを洋式化する改修工事を東京都の補助金を活用し実施するものでございます。
予算の概要の175ページになります。
民有林振興には574万円を計上しております。上のほうの1、民有林振興では、多摩産材の利用を促進し産業を活性化させるため、木材利用をPRする作成委託料等の経費を計上しております。
その下、2、
森林クラウドシステムの活用では、森林施業の集約化や適切な森林整備に活用するため、森林法に基づき東京都が構築する
森林クラウドシステム使用料を計上しております。
次に、恐れ入りますが、予算説明書の240ページをごらんください。
7款商工費全体では、前年度に比べ7億3,405万円増の22億8,293万円を計上しております。
また、予算の概要の176ページになります。
企業立地の促進では、3億9,687万円を計上しております。八王子市
企業立地支援条例に基づき、企業立地・雇用促進奨励金等を交付し企業誘致を進めるとともに、産業交流拠点などを活用したMICE誘致の促進及び需要への対応を図るため、新たに中心市街地地区に立地する宿泊業を奨励金の対象業務に追加しております。
なお、これに関連しまして、第54号議案、八王子市
企業立地支援条例の一部を改正する条例設定についてを提案させていただいております。
関連する歳入といたしまして、財源欄のその他に
企業立地支援奨励金交付準備基金繰入金として2億9,441万円を計上しております。
続きまして、予算の概要の177ページ、中小企業等の活性化支援では、4,585万円を計上しております。
1、企業力向上支援では710万円を計上し、市内中小企業の販路拡大を支援する1)展示会への出展に加えまして、2)では、販路拡大を目的としたウエブサイトや動画の活用等を新たに補助対象に追加し、支援の充実を図ります。
次に、予算の概要178ページ、
先端ものづくり支援になります。3,320万円を計上しております。
1、新
産業センター経費として2,319万円を計上し、高度な技術力を持つ企業が集積する本市の強みを生かした産業振興を図るため、
ものづくりセンターを廃止し、新分野への展開を目指す企業などの誘致及び支援を図るための施設として、新たに新
産業創出センターを中野町の工学院大学内に開設するとともに、入居企業の研究開発費用等に対して補助を行ってまいります。
なお、これらに関連しまして、第55号議案、八王子市
先端技術センター条例の一部を改正する条例設定についてを提案させていただいております。
次に、予算の概要179ページになります。
中小企業新商品開発認定制度の運営では、214万円を計上しております。市内中小企業の新商品や新サービスの創出促進及び販路開拓を支援するため、募集受け付け期間を通年とするほか、認定した新商品等の
テストマーケティングに係る補助を追加いたします。
予算の概要180ページ、中小企業の海外展開支援では、368万円を計上しております。市内中小企業の海外展開を支援するため、関連するセミナーを開催するほか、市が窓口となり国や都などへのつなぎや各支援情報の提供を行ってまいります。さらに、海外展開に係る経費に対する補助を行い、経費負担の軽減を図ってまいります。
次に、予算の概要182ページ、MICEの推進では、5,478万円を計上し、本市の魅力ある地域資源を活用したMICE誘致事業を推進していくため、
公益社団法人八王子観光コンベンション協会に対し人員体制の強化を初め、
MICE推進活動費、
MICE開催支援費等を補助いたします。
次に、予算の概要183ページ、商店街の振興になります。5,632万円を計上しております。商店街ににぎわいをもたらすためのイベント事業や活性化事業に対する補助に加えまして、地域の暮らしを支える生活基盤として、多様なコミュニティ機能を持つ商店街が設置する防犯カメラについて、その経費の一部を補助いたします。
また、中心市街地では、今後、東京2020大会や産業交流拠点の開設により来街者の増加が見込まれますことから、商店会の行う中心市街地の活性化に資するイベントであれば活用いただける補助を新設いたしております。
予算の概要184ページ、地域産業振興推進では、490万円を計上しております。
2、
ソーシャルビジネス支援では、
ソーシャルビジネスの普及啓発に向けたセミナー経費などを計上しております。
予算の概要185ページ、
プレミアム付商品券事業に、先日議決いただきました平成30年度2月補正予算と合わせまして7億5,489万円を計上しております。
予算の概要186ページ、観光資源情報の活用では、3,698万円を計上しております。
2、外国人観光客の誘致では、東京2020大会の開催などを見据えまして、外国人旅行者の誘客を図るため、本市を初めとする連携5市で構成いたします高尾山・リニア地区事業として
デジタルマーケティング事業を実施いたします。
本事業に充当する財源ですが、財源欄のその他に多摩・
島しょ広域連携活動助成金として東京都市長会からの助成金500万円を計上しております。
予算の概要187ページ、新たな観光資源の整備では、395万円を計上しております。
2、
国史跡滝山城跡周辺の観光資源活用では、高尾山以外への誘客の促進に向け、加住地域の観光振興につながるイベントの開催などに取り組んでまいります。
最後に、予算説明書246、247ページをお開きください。
観光費の説明欄になります。
6、高尾599ミュージアムの管理運営では、1億540万円を計上しております。高尾山を中心とした観光誘客を促進するとともに、東京2020大会に向け新たな展示映像を制作いたします。
なお、これらの観光関連事業に関連する歳入といたしまして、予算説明書74、75ページ、14款使用料及び手数料になります。1項使用料、4目商工使用料、2節観光施設の説明欄1、高尾山麓駐車場に駐車場使用料5,000万円を計上しております。
5 ◎設樂学校教育部長 続きまして、
学校教育部所管分について御説明をいたします。
予算説明書278ページをお開きください。
第10款教育費の予算額は全体で270億5,686万円です。学校教育部が所管いたします予算額は、ここに記載はございませんが、職員費等を除きますと178億420万円で、前年度に比べ67億4,872万円の増となっております。主な理由でございますが、給食センターの整備やいずみの森小中学校整備の進捗に伴い経費が増となったことによるものでございます。
なお、教育費以外に基幹統計調査等で第2款総務費を、また後ほど御説明いたしますが、第11款災害復旧費を所管しております。
それでは、新規事業や平成30年度と比べ充実した事業を中心に順次御説明をいたします。
なお、歳出と関連する国庫支出金、都支出金、市債などの歳入につきましては、平成31年度予算の概要の財源欄とあわせてごらんいただきますようお願いをいたします。
まず、予算説明書の280ページ、第1款教育総務費でございます。
平成30年度に比べまして、総務部が所管する職員費と子ども家庭部が所管する幼稚園費を記載の金額から除きますと5,433万円増の10億5,453万円の計上となっております。
次に、予算説明書283ページをお開きください。説明欄の中段、16、17、子どもの安全対策でございます。予算の概要は234ページとなります。
学校と地域が連携して行う登下校時の見守り活動を補完するため設置した小学校通学路の防犯カメラを適切に管理するとともに、犯罪抑止力を向上させるため、平成27年度から順次進めてまいりました小中学校の校門への防犯カメラの設置は、平成30年度をもって完了いたしました。平成31年度は防犯カメラの維持管理経費などを計上しているところでございます。
次に、説明欄18、地域運営学校の推進でございます。予算の概要は235ページをごらんください。
現在、地域運営学校として100校に学校運営協議会を設置しておりますが、平成31年4月から小学校5校、中学校3校の合計8校に新たに学校運営協議会を設置し、全市立小中学校への設置が完了いたします。引き続き、学校運営協議会が企画する事業に対し予算配当を行い、協議会の活性化と充実を図ってまいります。
次に、同じく予算説明書283ページの下段、第2目教育指導費の説明欄4、国際理解教育の推進です。予算の概要は236ページをお開きください。
児童・生徒の英語による
コミュニケーション能力の向上を図るため、引き続き外国語指導助手、いわゆるALTを小学校3年生から6年生までと中学校全学年に配置するとともに、新たに特別支援学級にも配置をし、英語教育の充実を図ってまいります。
また、東京2020オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けて、児童・生徒の豊かな国際感覚を育成できるよう、市立全小中学校が企画提案する取り組みを支援してまいります。
次に、予算説明書285ページの説明欄6、いじめ防止対策でございます。予算の概要は237ページをごらんください。
いじめを許さないまち八王子条例及びその考え方を具体的に示した八王子市
教育委員会いじめの防止等に関する基本的な方針に基づき、いじめの防止・早期発見及びいじめへの対策を総合的かつ効果的に推進してまいります。
平成31年度も、引き続き八王子市
教育委員会いじめ問題対策委員会を開催するとともに、リーフレットによる啓発活動や全教員を対象とした校内研修を実施いたします。
また、いじめ等の未然防止及び発生時の迅速な対応を図るため、楽しい学校生活を送るための
アンケート学級集団アセスメントQ-Uを実施いたします。
次に、同じく285ページの説明欄7、学力向上です。予算の概要は238ページになります。
平成31年度は、さらなる学習指導の充実を図るため、アシスタントティーチャーを3名増員し36名体制とするとともに、土曜日及び放課後等の補修の実施校を拡大してまいります。
次に、同じく285ページ、第4目教育センター費の説明欄、2、
学校図書館サポートでございます。予算の概要は239ページをごらんください。
引き続き、学校司書27名を市立全小中学校に配置し、学校図書館を活用した調べ学習や読書活動の充実を図るとともに、
学校図書館サポートセンターにおける指導員2名による学校司書の指導及び学校への支援を行ってまいります。さらに、図書館システムを導入し、図書の貸し出し返却処理の電算化や図書資源の有効化を図り、学校図書館のさらなる環境整備を進めてまいります。
次に、同じく285ページの説明欄4、
登校支援ネットワークの整備でございます。予算の概要は240ページをごらんください。
不登校やいじめ等で学校だけでは対応の対応が困難なケースへの対応力の向上を図るため、引き続き心理相談員及びスーパーバイザーを配置するとともに、平成31年度はスクールソーシャルワーカーを2名増員して6名体制とし、定期的に学校を巡回することで学校支援体制を充実してまいります。
次に、予算説明書は287ページ、1番上の説明欄5、特別支援教育でございます。予算の概要は241ページをごらんください。
平成30年度改訂の第四次
特別支援教育推進計画に基づき、特別な支援を必要とする児童・生徒への支援ニーズに対して
学校サポーター等の配置を行い、学校ごとの状況に応じた支援体制を充実してまいります。また、関係所管と連携した切れ目のない支援事業、はち
おうじっ子マイファイルに引き続き取り組みます。
次に、予算説明書は同じく287ページ、説明欄6、教員研修でございます。予算の概要は、1枚めくっていただき、242ページをごらんください。
平成31年度は、研修アドバイザーを配置することで、教員の資質及び授業力の向上を図るとともに、サテライト研修や
タイムマネジメント研修を実施し、教職員の働き方改革に関する意識改革を図ってまいります。
続いて、同じページの中段、第2項学校運営費でございますが、平成30年度に比べまして、総務部が所管する職員費を記載の金額から除いて5億7,997万円増の69億4,286万円の計上となっております。
なお、次に説明いたします第3項学校整備費も同様ですが、1目小学校費の説明の際に、2目中学校費と共通するものにつきましてはあわせて説明をさせていただきますので、御了承をお願いいたします。
次に、予算説明書の小学校費が289ページの1番下、中学校費が297ページの上から3つ目、ともに説明欄13の情報教育の基盤整備でございます。予算の概要は244ページをごらんください。
ICTを活用したわかる授業を実現するため、中学校の学習用パソコンを
タブレットパソコンに更新をするとともに、校内の
無線LAN環境整備を行います。
また、教員の働き方改革の取り組みの一つとして、教員の出退勤務時間を記録できる
QRコードリーダーを全小中学校に配備いたします。
次に、予算説明書の小学校費が291ページ、中学校費は297ページ、ともに説明欄14の学校への日本語指導員の派遣でございます。予算の概要は245ページをごらんください。
外国人の増加が見込まれる中で、児童・生徒及び保護者との
コミュニケーションが円滑に行えるよう、新たに
多言語対応双方通訳デバイスを導入いたします。
次に、予算説明書の299ページの説明欄26、部活動の推進でございます。予算の概要は246ページになります。
教員に
かわり部活動指導や大会への引率に当たる部活動指導員の配置を4名増員して8名とし、さらなる教員の負担軽減及び部活動の充実を図ってまいります。
次に、小学校費は、予算説明書293ページの説明欄34、中学校費は301ページで、説明欄36の学校施設の営繕工事でございます。予算の概要は247ページをお開きください。
トイレ改修工事に係る設計のほか、屋上防水工事など老朽化が進んだ小中学校の各種設備の改修工事を実施します。なお、トイレ改修、外壁改修、校舎天井材等改修の工事については、国の防災・減災、国土強靱化のための3カ年緊急対策による補正予算の対象となったことから、平成31年2月補正予算に前倒しをして計上しております。
次に、予算説明書の300ページ、第3項学校整備費でございます。
平成30年度に比べて61億1,443万円増の98億681万円の計上となっております。
次に、予算説明書の303ページ、第1目小学校費、第2目中学校費で、ともに説明欄3のいずみの森小中学校整備でございます。予算の概要は248ページをお開きください。
本市初の義務教育学校として、複合施設を含む小中一体型施設を整備するもので、来年の開校に向け、引き続き新築工事を行うほか必要な備品等を整備します。また、開校年度に実施する校庭整備工事に伴い、第六小学校の解体工事に着手します。
教育課程編成につきましては、平成30年度にはワーキンググループを11回実施し、学習指導や生活指導における指導体制の構築、学校行事のあり方等について検討してまいりました。平成31年度も、開校に向け小中学校の円滑な接続、そして義務教育学校としての教育課程編成について継続して検討してまいります。
次に、予算説明書は同じく303ページ、小学校費、中学校費ともに説明欄4の第二小学校・第四中学校改築でございます。予算の概要は右側の249ページをごらんください。
児童・生徒の安全の確保や教育環境の充実を図るため、老朽化が進んでいる両校の改築を行うにあたり、平成31年度は、建物老朽化等調査及び基本計画策定並びに基本設計を行います。
次に、予算説明書は302ページ、第3目給食費の右側説明欄1、給食センターの整備でございます。予算の概要は250及び251ページをごらんください。
全中学生に安全で安心な温かい給食を提供するため、平成31年度は2ヵ所の整備工事を完了し、来年4月からの配食に向けた準備を行います。また、元横山町の建設時における設計及び工事に着手するとともに、新たに1ヵ所の設計を行います。
なお、給食センターの整備の関連事業として、予算説明書301ページとなりますが、第2項学校運営費、第3目給食費の説明欄2、中学校給食に、平成31年度は給食センターによる給食を提供するための準備経費を計上しております。
続きまして、第11款災害復旧費でございます。予算説明書は、飛びまして314ページの下段、第2目
教育施設災害復旧費の右側説明欄1、学校施設の復旧事業でございます。
平成29年10月に発生した台風第21号により被災した加住小中学校施設の復旧を行うもので、平成31年度はプール建設工事2年目の債務負担解消分となります。
なお、擁壁整備工事、校舎修復工事及びプール解体工事については、平成30年度で完了いたしました。
以上が学校教育部の所管する
一般会計歳入歳出予算の主な内容でございます。
続きまして、歳入歳出予算以外の予算として
債務負担行為予算でございます。
予算説明書364ページをお開きください。
上から3つ目、
小・中学校等機械警備業務委託、その2から、1枚めくっていただき、366ページの中段、仮称、
給食センター元横山整備工事までにつきましては、それぞれ工期や期間が2ヵ年以上にわたることから
債務負担行為予算を設定するものでございます。
6 ◎瀬尾生涯学習スポーツ部長 続きまして、生涯
学習スポーツ部所管分について御説明いたします。
生涯学習スポーツ部が所管いたします歳出予算でございますが、特に記載はございませんが、職員費などを除きまして32億5,869万円で、前年度に比べて33.3%、金額にして8億1,340万円の増額となっております。これは、
富士森公園陸上競技場改修で8億5,248万円増額となったものの、
椚田運動場テニスコート改修の完了により7,500万円が皆減となったことなどによるものでございます。
それでは、30年度と比べまして充実した事業、新規の事業を中心に順次御説明いたします。
初めに、予算説明書304ページ、305ページをお開き願います。
4項生涯学習費、1目生涯学習総務費、右のページ、説明欄2の生涯学習の振興でございます。予算の概要は252ページになります。
子どもたちにスポーツやアウトドア、文化芸術など多様な体験ができる機会を提供するため、本市が小学校に出向いて出張体験講座を開催するための経費として約106万円を計上しております。
また、各小学校において保護者と学校、保護者同士をつなぐ人材、はちおうじフィーカ・ファシリテーター養成講座を開催するための経費35万円を計上しております。
続いて、説明欄3、放課後子ども教室でございます。予算の概要は253ページをお開きください。
子どもたちに放課後や土曜日、夏休みなどの安全で安心な居場所を提供するため、放課後子ども教室の既存実施校の開催数を拡大いたしまして、学童保育所とも連携した放課後子ども教室の居場所づくりを一体的に推進するための経費といたしまして、国庫補助金4,231万円を充当し、1億8,405万円を計上しております。
次に、予算説明書306、307ページをお開き願います。
3目文化財保護費の右のページ、説明欄3、国史跡八王子城跡の保存整備でございます。予算の概要は254ページになります。
2、国史跡八王子城跡整備活用についてでございますが、八王子城跡の魅力の向上のため、歴史を感じさせる曳橋の石積み整備工事を行う経費といたしまして、都支出金150万円、市債900万円を充当し、1,200万円を計上しております。
続きまして、説明欄の6、歴史を活かした魅力の発信でございます。予算の概要は256ページをお開きください。
文化財の保護、活用を行うためのマスタープランとなる歴史文化基本構想を策定するとともに、日本遺産認定に向けた準備を進めるなど、地域の魅力の発信に向けた検討を行ってまいります。
また、歴史文化に対する市民の興味・関心の向上のため、八王子城跡において子どもと保護者が参加するイベントの実施、ジオラマ作製及びリーフレットの多言語化も行ってまいります。それらの経費といたしまして、都支出金636万円を充当し、2,365万円を計上しております。
次に、予算説明書310、311ページをお開き願います。
7目こども科学館費でございます。右のページ、説明欄1、こども科学館管理運営、予算の概要は259ページになります。
本年度は、八王子宇宙の学校について一部の会場を変更し、受け入れ人数をふやし、より多くの児童に参加の機会を拡大して開催をするため、100万円を計上しております。
次に、予算説明書312、313ページをお開きください。
5項保健体育費、1目保健体育総務費、右のページの説明欄2、スポーツ・レクリエーションの推進でございます。予算の概要は260ページをお開き願います。
東京2020オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けた普及啓発事業として、オリンピアンなどによるジュニアスポーツ教室の開催委託料などを635万円計上しております。
なお、予算の概要の財源欄中、その他1,001万円につきましては、多摩・島しょスポーツ習慣定着促進事業助成金、日本スポーツ振興センター助成金などを充当しておるところでございます。
続いて、説明欄の4、総合型地域スポーツクラブの活動支援でございます。予算の概要は261ページになります。
総合型地域スポーツクラブ活動環境整備として、クラブの活性化を図るための講習会などの開催やクラブの設立に向けた周知活動などを実施するため、144万円を計上しております。
続きまして、予算説明書312から315ページにかけてでございますが、2目体育施設費、右のページの説明欄1、屋外運動施設の管理運営でございます。予算の概要は262、263ページをお開き願います。
市民のスポーツ・レクリエーション環境の向上を図るため、来年3月のリニューアルオープンを目指して、富士森公園陸上競技場の改修を引き続き行うなど、総額16億9,543万円を計上しています。
予算の概要の財源欄中、その他3億6,439万円は、施設使用料のほか公共施設整備保全基金繰入金、日本スポーツ振興センター助成金、東京都サッカー協会助成金などでございます。
なお、屋外運動施設、体育館の使用料について、受益者負担の適正化に関する基本方針に基づく見直しを行うほか、リニューアルする富士森公園陸上競技場の新たな料金を設定するため、第56号議案、八王子市都市公園条例の一部を改正する条例設定を初め、第58号、第59号、第60号議案において、それぞれの料金改定のための条例改正を提案させていただいております。
続きまして、歳入歳出予算以外の予算として、
債務負担行為予算でございます。
予算説明書の366ページから369ページをごらんください。
第68号議案によりまして、姫木平自然の家の指定管理者の指定を行う議案を提案させていただいていますが、それに関連しまして、366ページの中段、姫木平自然の家の管理運営では、指定期間が2ヵ年以上にわたりますことから
債務負担行為予算を設定するものでございます。
7 ◎石黒図書館部長 では最後に、図書館部所管分について御説明申し上げます。
予算説明書の308ページをお開きください。
6目図書館費の総額は7億789万円で、前年度に比べ約16%の増額となっています。
図書館費の主な内容は、昨年開館した恩方市民センター図書館を含む7館の運営経費です。
次に、増額分の主な内訳についてですが、予算の概要の258ページをお開きください。
読書のまち八王子の推進において、身近な読書環境の整備を図るため、新たに石川市民センター及び由木中央市民センター内の2ヵ所の地区図書室を図書館化し、これにより市内の図書館は全9館となります。また、市内の駅周辺や多くの市民が利用する施設にブックポストを増設し、市民の利便性の向上を図ってまいります。
なお、関連する議案につきましては、第57号議案、八王子市図書館条例の一部を改正する条例設定についてを御提案しているところです。これは、八王子市図書館条例第2条に、新たに設置する石川市民センター図書館及び由木中央市民センター図書館を追加するものでございます。
8 ◎渡口禎委員長 説明は終わりました。
次に、質疑を行いますが、質疑の際は、予算説明書などのページ数を明示願います。
それでは、お願いします。
9 ◎岩田祐樹委員 おはようございます。るる御説明いただきまして、ありがとうございます。
それでは、まず予算の概要、171ページ、若者の就業支援からお聞きをしていきたいと思います。
現在まで産業振興部で、るるこの若者の就業支援については行っていただいていたわけでありますけれども、中身を毎年見させていただいていると、余り変化がちょっと見られないのが残念かなというような、やはりことしもページを開いたときの、まず最初の印象でありました。
何が残念かと言いますと、まず一番最初にお聞きをしたいのは、市内企業、中小をひっくるめて約1万9,000社弱あるというふうに御報告をいただいていますけれども、1万9,000社弱あるにもかかわらず、掲載企業がやはり194社にとどまっているのが残念かなと率直に思うんですけれども、その掲載社数が伸びない理由というのは、何かこの194社にとどまってしまっている理由というものが何かあれば、お聞かせをまずいただけたらと思います。
10 ◎丸山産業政策課長 御質問いただきましたはちおうじ就職ナビの登録件数ですが、現在、予算の概要に記載してございますとおり、昨年末の時点で194社となっております。
これにつきましては、1つは市内企業の中で正規社員の求人を行う企業が対象となりますが、大手就職支援会社などに委託をしていない企業が、このサイトを利用していただくターゲットになるものと思っております。この中においても、まだ十分に認知されていない、また活用いただけていない実態があるとは認識しております。
企業がみずからサイトの中で情報を細かく更新していくことで、学生に対してアピールをするということをコンセプトにしておりますが、そのことが一部の企業におきまして、事務の負担をふやすことで少し重荷になっているのではないかということも考えております。
いずれにしましても、もっとサイトの認知度を上げて活用していただくように努めていきたいと思っております。
11 ◎岩田祐樹委員 今、昨年の数からの掲載が伸びない理由と、また詳細な分析もしっかりとしていただいているみたいなので、実際さまざまな議員からもやっぱり事あるごとに言われていますけど、本当にこの今の現状、人不足がすごく叫ばれている中で、1万9,000社近くあるにもかかわらず、やっぱり194社にとどまっている、本当に喉から手が出るほど、多分、中小企業は今、人材を欲していると思うんです。そういう社会情勢があるにもかかわらず、やっぱり伸びないというのは、今、課長からもお話あったように、やはりこの制度というものが市内の企業にとって一部、事務手続が難しいというところも中小企業にあるのかもというようなお話もありましたけど、まずはこの周知が、やっぱり弱いんじゃないのかなというところは率直な意見でもありますので、ぜひともそこの周知に関しては、今後さらに進めていっていただけたらと思います。
あわせて、今もお話ししましたけれども、今の現状を見ると、やっぱりとにかく本当に人材不足という状況の中で、今まではこのタイトルにあるとおり、若者の側に立った、恐らく若者といっても本市の場合であれば大学が多うございますから、大学生が地元の中小企業にしっかりと就労していただきたいという思いで、学生の立場に寄り添った就業支援策を現在まで行われてきたんだと思うんです。一方、ちょっと観点を、視点を変えて、今後はもしかしたら今の売り手市場に変化をしてきている社会情勢を鑑みると、やっぱり企業側に寄り添った形での就業支援策というものにつなげていけるような、双方にとってプラスになるような施策として展開をしていったほうがいいのではないのかなと思うんですけれども、その点に関しては、今現状どういうふうに所管ではお考えになっておられますでしょうか。
12 ◎丸山産業政策課長 はちおうじ就職ナビ等につきましては、御指摘のとおり、若者の就業が非常に苦しい時期からスタートをしました。そのため、タイトルのとおり、若者の就業支援にかなり重きを置いて作成しているものではありますが、その一方で、今、委員から御指摘のありました市内企業での大学生の就職を求める声が多いということもあり、企業側にも、できるだけ大学生が就職するようにということで取り組んでいるところではございます。
ただ、企業のほうの十分な掘り起こし、それからまた企業の方の負担などを勘案して、もう少し使い勝手、それからまたサイトの掲載をしたり更新をしたりする時間的、技術的な負担、そういったものを抑える方法を、また少し検討していきたいと思います。
13 ◎岩田祐樹委員 この質問の最後に意見で終わりたいと思うんですけども、今いみじくも御説明あったように、ホームページに掲載するに当たっての事務手続だったり、またその技術的なものが、なかなか中小企業ではカバーし切れていないというようなことも考えると、先ほど申し上げたとおり、企業側に寄り添った形での就業支援の施策として、仕様変更していったらどうだというのは先ほどお話しさせていただいたんですが、その一つの手法として、例えばこの助成金の交付方法が1回目、2回目というふうに金額が分かれているんですけど、この10万円を学生に直接払うんではなくて、掲載して、そのマッチングされた企業のほうに例えば10万円を出してあげれば、その10万円の使い方は、当然各企業に、ある程度一定の縛りはもちろん必要だと思うんですね。企業から丸々10万円、例えば今の制度と同じように学生さんに出していただいても結構ですし、例えばそのうちの2万円だったら2万円をいただければ、市のほうで外部委託をして、例えばホームページにアップをしますとかというような、もう少し企業側からも使いやすいような勝手に仕様変更をしてあげたら、掲載者数の増加、また就労につながる、学生の増加にもつながるのかなと思いますので、今後検討していただけたらと思います。
続きまして、173ページの遊休農地活用支援についてお尋ねをさせていただきたいと思います。
新規青年就農者支援について、昨年度対比でマイナス150万円となっている理由、主な理由を教えていただけたらと思います。
14 ◎音村農林課長 本市の新規就農者は、ここのところ法人が参入してくる傾向にございます。法人ですので、この給付金を受ける場合がほぼないという現状でございます。
最近ですと、平成27年度に個人の方が1名給付金を受けました。ただ、この3年間、28年度以降は実績がありません。そういった実績を勘案して今回減とさせていただきました。
15 ◎岩田祐樹委員 今までのニーズが、個人だったものが今度は法人に変わったというところで、なかなかこの制度が使いづらいような形に今なってしまっているのかなと思うんですけど、それを考えると先ほどの話とも同じなんですけども、いかに八王子市がこの都市農業に関して、本市は遊休農地も数々ありますし、また増加傾向にもありますから、これを何とか有効活用するためには、市としてどういうふうな方向性でやっていくのか、それが例えば法人でも構わないということであれば、やはり法人の側でも何か活用できるような制度に変化をしていっていただけたら、さらなる農業振興につながるのかなと思いますので、これは意見としておきたいと思います。
あと、遊休農地の再生を目指して、さまざまな取り組みを行ってきているんですけれども、この農地再生事業補助金について、こちらも昨年度に比べますと、昨年が280万円だったんですが、約3分の1の80万円に減額になっている理由は何なのか、教えてください。
16 ◎音村農林課長 平成28年度に3件の実績、83万3,000円ありました。ここ2年、29年度以降は実績がございません。そういった実績も勘案して減とさせていただいたところです。
17 ◎岩田祐樹委員 さまざまなところで、多分、今は本当にこの活用支援の取り組み自体が、ちょっとミスマッチになっちゃっているのかなというふうな感じがするので、所管のほうでもお知恵を絞っていただけたらと思います。
引き続きまして、関連して174ページの農業環境の整備について質問したいと思いますけれども、この下段に書かれている関連事業の農作物獣害防止対策費についてでありますけれども、本年度約1,640万円計上しております。これは実は昨年は1,540万円であり、前々から見ていると、年々やっぱり増加傾向の一途かなというふうな感じを受けています。
そんな中で、質問でも私も何度も申し上げているように、地域の負の資産をどういうふうにプラスに転化していくのか。ということは、本当に毎年毎年こうやって予算も増額をして対応していかなきゃいけないことを考えると、やはり活用して逆にお金をかけていたところからお金を生み出す方向に、ぜひともシフトをしていただきたいと思うんですが、なかなかこの4年間もずっと事あるごとに、当選直後から言っていたことなんですが、遅々として進まないのもまた実情であります。
これは実際テーブルにのせていくには、やっぱり農林課の力あってこそ、もちろんその先には土地利用であったり、保健所だったりの力ももちろん必要なんですけれども、イの一番に必要になるのは、農林課の協力なくしては実現しないと思うんですけども、農林課として、今後どういうふうにしていきたいと思っているのか、イエス・オア・ノーでもいいんですけど、方向性をちょっと答えられる範囲でお聞きしたいと思います。
18 ◎音村農林課長 いわゆるジビエ、野生鳥獣でございますけど、解体、それから加工、それから販売、それぞれの過程で食品衛生法の厳しい基準が適用されて、それぞれの場面、手続において営業許可が必要になります。牛、豚なんかですと、と畜場法ですね、解体のときには。それから、鳥ですと食鳥検査法の適用になります。加工販売のところの部分について、初めて食品衛生法の適用になるという状態にあります。
そういった許可とかをクリアした上で、次の話として施設の整備というのが問題になってくると思います。やっぱり施設を新たに整備しようとすると莫大なお金がかかります。だから、そういった意味で、例えば既存の施設を活用する、そんなことを考えていけば少しはチャンスが出てくるのかなというふうに思っています。ですので、その成否については、少し調査研究させていただければ思いますので、よろしくお願いします。
19 ◎岩田祐樹委員 本当に今、課長がおっしゃられたように、この課題解決には法規制もすごくかかわるし、課題も幾つもあるのも承知をしているので、ただ最後に本当に今いい御答弁をいただいたなと思うのが、今後、公共施設の適正配置のことでも、今やっぱり市の保有財産60%を占める学校施設の再編というものは、今後、声がどんどんどんどん大きくなっていくんだと思うんですけれども、その際に、やっぱり例えば恩方でいえば恩方第一小学校、恩方第二小学校とありますけれども、恩方に限った話じゃないんですが、例えばそこで統廃合した結果、生まれてくるような余剰の学校施設を、今度はそこはやっぱり給食室も整っていますから、有効的に今ある設備を生かしていただいたら新たな設備投資というものもしなくても済むのかなと思いますので、そういう部分も視野に入れて今後さらなる調査研究を進めていただけたらと思います。
続きまして、182ページ、MICEの推進についてお尋ねをさせていただきます。
このMICEの推進、1番の八王子観光コンベンション協会補助金の中で、本年度もプラスになっているんですが、この人件費なんですけども、29年度2名、昨年30年度3名、本年31年4人、この4名ということで毎年1名ずつふやされているのが現状なんですけれども、この八王子観光コンベンション協会補助金の人件費で、ここに含まれる3人から4人にふやした理由が、仕事量がふえてきていてふやしているのかどうなのか。例えばこれは一体何を担っていただいているのか、そこいらの御説明をいただいてもよろしいでしょうか。
20 ◎丸山産業政策課長 八王子観光コンベンション協会でMICEを主に担当している職員ですが、仕事としましては、協会が支援をしますMICE案件において市内事業者の手配などを行うほか、新規のMICE案件の開拓、またMICEの相談案件についての対応などの営業活動を行っております。
21 ◎岩田祐樹委員 ここにも書いてあることなんだと思うんです。このスケジュールで6月、8月、9月、11月といろいろと学会だったり、さまざまなことが決定をされているみたいですけど、こういうことの誘致だったりに奔走されているんだというふうには思うんですが、MICEの推進に関してはやっぱり産業交流拠点ができた暁には、さらに加速をさせていただきたいと思っています。実際、産業拠点ができることを見越して今から動いていただきたいなと思ってはいるんですけれども、その部分で毎年人員増加をしていって、その素地づくりをしていただいていて、完成した暁には、もうそのある程度の素地が整っていて用意ドンでスタートダッシュができるような体制を、今からぜひとも行っていただきたいと思うんですが、そういう部分でいうと、今現状この4名にふやされた中で、完成を見据え、担当所管としてどのような動きをされているのかお示しいただけたらと思います。
22 ◎丸山産業政策課長 現在、八王子観光コンベンション協会の人数ですが、先ほど委員からお話のありましたとおり、発足当初2名、それから2年間にわたりまして1名ずつの増員をしております。これは発足時にMICEのある程度の今後の営業を見越して、人数体制を整えるに当たりまして、全てが新人職員ですとなかなか回りませんので、最初に2名入れた後、1年に1人ずつふやしていくということで、計画的にふやして現在の体制を整えております。
そして、今後の部分ですが、現在はMICEの案件としましては、八王子市では都内でも有数の環境が整っておりますエスフォルタアリーナ八王子でのスポーツ関係のイベントが多い状況にありますが、八王子にはその他の施設もございます。また、お話のありました2022年に竣工を予定しております産業交流拠点ができます。その活用も意識しまして、まず学園都市としての八王子の強みを生かした学会等の開拓を進めたく、まずは現在のMICE担当職員は大学へ行き、そこで大学、それから教員に対しての営業に力を入れているところであります。
実際に産業交流拠点の活用が具体的に営業活動ができるようになった時点では、大学等で掘り起こした学会等、それから、また新たに今度はその段階で企業等への営業もしていくというような形で準備を進めているところです。
23 ◎岩田祐樹委員 正直、今の御回答を聞いて安心しました。というのも、やっぱり我がまち八王子の強みは何なのかといったら、やっぱり大学の多さだと思います、本当に。やっぱり地方に我々の会派が視察に行った際に、MICEのことを勉強させていただいたときに、そこの担当の方もおっしゃっていたのが、たしかそこはつくば市かどこかだったと思うんですが、やっぱりつくば市も大学があるので、大学の教授にアプローチをすることで、国内の学会もさることながら国際的なコンベンションなんかも引き込めるということで、かなりやっぱり経済効果があらわれているみたいでした。八王子は特に本当に大学も多くて、大学が多い分、教授もその分多いでしょうから、これは4名で今とりあえずは簡潔に、現段階ではできているのかもしれないですけど、恐れることなく成果さえ上がっていれば、今回のこの事業効果のように、ここにも2.6億円の事業効果として出されている以上、やはり成果が伴っていれば、これは私は5人いようが10人いようが、それは全然所管が自信持ってどんと出してくればいいことだと思うので、やっぱりそこら辺は積極的に完成を見据えて、今はとにかく今から素地をつくるんだという思いで鋭意進めていただけたらと思いますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。
続きまして、国際理解教育の推進、236ページに移らせていただきます。
東京2020大会に向けて、各学校が企画提案する豊かな国際感覚を身につけることができる取り組みに対して支援するとありますけれども、現在、各学校が企画する内容とはどのようなものがあるのか、御紹介をいただけたらと思います。
24 ◎野村統括指導主事 東京2020オリンピック・
パラリンピック競技大会に向けて、各学校が企画提案する取り組みの内容でございますが、市内小中学校の取り組み計画として、例えば市内小学校では、アメリカのダン小学校との交流活動を通して歓迎会や交流事業、ホームステイの受け入れ等、異文化理解や多様性の尊重ができる児童の育成を図るための取り組みを計画しております。
また、市内のほかの中学校では、イギリスの現地校、UCLアカデミーとのビデオレターの交換を通して多様な文化の違いに触れ、豊かな国際感覚の醸成を図る取り組み等、学校独自の取り組みを計画しているところでございます。
25 ◎岩田祐樹委員 小学校でも現在英語がスタートしてきているので、国際教育ということの重要性は以前にも増しているんだと思いますけれども、1つ危惧をするのが、今回のこの東京2020大会を契機として、国際協力の推進をしていくんだということは、それはそれでいいんですけれども、とかくありがちなのが、ここでやって、そのまんま単発で終わっちゃうのがやっぱり怖いと思っているので、これを一つの契機として、いかにここからステップアップをするか、今回ここで取り組んだことで見えてきた課題をしっかり抽出していただいて、次に翌年度以降にいかにつなげていくかということを念頭に置いて、東京2020大会に向けての推進に取り組んでいただけたらと思うんですが、今後の展開については、これが終わった後の展開については、現段階では市としてはどういうように、この国際教育の分野についてお考えなんでしょうか。
26 ◎野村統括指導主事 東京2020オリンピック・パラリンピックをきっかけとした事業のさらなる推進についてでございますが、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催は、子どもたちにとってまたとない貴重な経験をする機会であると考えております。子どもたちが将来にわたって語り継ぐことができるレガシーとして残すことが、本当に大切になってくると思います。
そのために、市内小中学校では学校2020レガシーとして、子どもたち、地域、保護者が一体となってレガシーとなる取り組みを推進することに全校を挙げて実施することにしております。その中で、やはり豊かな国際感覚等を踏まえて取り組むということを、こちらのほうを契機として捉えております。そして、それをその後につなげるようにしていくということが、レガシーを残していくという、こちらの大きな思いでございますので、全校でそういうレガシーを残す取り組みを推進してまいります。
計画段階なんですが、例えば市内中学校では、地域の人たちと一緒にオリンピック・パラリンピックを見ようということで、それをテーマに計画を立て、そして終わった後もそれらを有効的に活用して豊かな国際感覚の醸成につなげていくというような形で検討しているところでございます。
27 ◎岩田祐樹委員 ありがとうございます。
しっかりと単発で終わらせることなく、やっぱり継続をしてやることが、特に学力なんていうのは継続こそ力なりで、つなげていかなければ、残念ながらいい取り組みでも楽しかったねで終わっちゃうだけだと思うので、ぜひ生かしていっていただけたらと思います。今のお考えで進めていただけたらいいんではないかなというふうに思いましたので、よろしくお願いしたいと思います。
続きまして、隣のページのいじめ防止対策についてお尋ねをさせていただきます。
この新規事業の学級集団アセスメントQ-U実施委託料について、総括質疑でも会派の他の委員からも幾つか質問もありましたので、重複する点もあるかと思いますけれども、再度確認の意味も込めてお聞かせをいただけたらと思います。
まず、この新規に取り組まれる学級集団アセスメントQ-Uはどんな取り組みで、その期待される効果というものはどのようなものが想定されているのか、いま一度お聞かせをいただけたらと思います。
28 ◎上野統括指導主事 楽しい学校生活を送るためのアンケートQ-Uでございますが、児童・生徒がやる気のあるクラスをつくるためのアンケートと、居心地のよいクラスにするためのアンケートの2種類のアンケートに回答いたします。
その結果が得られたデータをもとに、教員が児童・生徒ひとりひとりの学校生活における満足感ですとか、学校生活における意欲を把握することで、居心地のよい学級をつくり、いじめ防止等の未然防止につなげることを期待しております。
29 ◎岩田祐樹委員 市が考える居心地のいい学校ってどんな学校だと思いますか。
30 ◎上野統括指導主事 市の考える居心地のよい学校というのは、子どもたちひとりひとりがみずから考えていることを発揮することができ、また、人間関係の中でお互い思っていることを言い合い、伝え合うことができるなど、お互いのその思いを伝え合い、分かち合えるような学校というのをつくり上げていくということは、居心地のよい学校なのかなというふうに考えております。
31 ◎岩田祐樹委員 済みません、ちょっと意地悪な質問で、どういうふうに考えているのかなということで、素朴な疑問で聞いたんですけど、別にこれは正解も不正解もない質問なんだと思います。
居心地のいい学校って、本当にひとりひとり居心地のよさというものは千差万別、十人十色だと思うので、今、統括指導主事の言われたように、とにかくやっぱり子どもたちがいつも笑顔でいて、何の不安もないと言ったらあれですけど、不安がないような学校生活を送れる環境というものが、総じて居心地のいい学校なんだと思うので、それはそれで、ちょっと意地悪な質問だったんですけど、済みませんでした。
104 ◎市川克宏委員 整備の一つの手法として、今回の第四中学校のほうに移動するということを提起したというわけでもあります。そこはどちらかというと、市側からのこういった提案じゃないのかなというふうにも思うんですよね。
現在こういうような方向で進んでいるわけですから、実際そこら辺では、今後も大いに議論もしていって合意形成を図るということでもありますけれども、引き続きその辺の住民視点のところを大事にしながら、ここで今後の市立小・中学校適正配置推進計画などについても大きく影響を及ぼすものだと思いますので、しっかり対応していっていただきたいなと思います。
最後に、いずみの森小中学校整備について伺います。説明書303ページ、概要では248ページです。
特に伺いたいのは、教育編成などソフト面のことについて伺いたいと思います。
前回もこの点はお伺いしたところではあります。平成29年度では7つの分科会を再編して、約11回のワーキンググループを持ちながら、学校経営、生活指導や特別活動、教育課程などについて議論をしてきているというふうに聞いております。
そこで、平成30年度は、さらにこうした具体的な中身についても議論がされていると思います。また、開校もうすぐ間近に迫っています。そこで、いわゆる教育編成、ソフト面のところについての今の到達ですか、そういった議論、またどういった課題があるのかということをお聞きしたいと思います。
105 ◎野村統括指導主事 今年度もワーキンググループを11回開催し、義務教育学校9年間の連続性や系統性を踏まえた教育課程の編成をどのようにするか、より具体的な議論を進めております。
例えば学年の区分に応じた指導目標をどうするか、教科担任制の実施方法、また各学校行事の目標や実施方法等、多岐にわたりまして詳細なものについて、今、学校のほうで議論を行っているところでございます。今の進捗状況はそのようになっております。
106 ◎市川克宏委員 あともう一つ懸念されるのが、いずみの森小中学校の学級編制としては、6・3制じゃないわけですよね、9年間一貫してみましょうよと、4・3・2で見ますよという制度でもあります。
そこで、例えばですけど、学校の転校とか転入でいずみの森小中学校に入ってきたというときに、教育カリキュラム、編成が違うことによって生徒、児童に戸惑いとか、ついていけないとか、そういうようなことも懸念されるんですが、その辺についてはどのように考えているんでしょうか。
107 ◎野村統括指導主事 義務教育学校につきましては、今4・3・2制の学年区分で教育課程のほうの編成を検討しているところでございます。
ただし、実際の学習の中身は、現在の小学校学習指導要領、中学校学習指導要領に基づいて実施されますので、各学年での到達段階については等しいので、転入転出があったところで、その児童・生徒の方に不利益になるようなことは生じません。
108 ◎市川克宏委員 そうではあるんですが、例えばこれによりますと、4年生まで45分授業でしょう。今の予定では、5年生から9年生で50分授業になるわけですよね。だから、そうなったときに、普通小学校は45分授業だよね。これは5年生で、ここのいずみの森小中学校だけは50分になっちゃうわけでしょう。たかだか5分といえども、児童・生徒にとっての5分はかなり違うものだと思うんですよ。さらに教科担任制も入れていくわけでしょう。そういった場合に、学習指導要領に基づいてやっていくと、それはそうなんだけども、若干ここら辺での違和感というのは感じるんですよね。その辺で、果たして本当にできるのかなというところはちょっと感じるところなんです。
あと、儀式的行事についてもいろいろさまざま書かれております。学校の義務教育学校のほうでもいろいろ考えているとは思うんだけども、そこ自体についてだって、普通の6・3制の小中学校のところから見てみても、やっぱり若干変化というのも見られると思うんですよ。というのでは、開校も2020年で、もうスタート間近というところではいろいろ努力しているとは思うんだけれど、そこら辺でのことで、市教委レベルでは一生懸命やっているのはわかるんだけども、保護者とか、もっと言えば生徒、児童も入ったっていいのかなという気もしなくもないんですけども、そういったところでの先ほどからもお話ししているんだけど、合意形成というか、どれだけ皆さんのもとに、この理解と、大きくこれは変わるわけだから、結構力を入れて、もっともっと徹底するなり周知なりしていかないと、いざ始まったはいいけど、どうなんだというところは非常に懸念もされるなと感じるんです。
最後、その辺のことも含めて御見解を伺います。
109 ◎野村統括指導主事 義務教育学校につきましては、新しい校種という形で初めてできるものでございます。今はその教育課程の編成という土台づくりを学校と一緒にやっているところでございます。
それで、ある程度固まった段階で、2019年度からは複数回、保護者や地域住民の方を対象とした説明会を実施しまして御理解を得られるようにして、保護者、地域住民の方の声をまた教育課程の編成に生かしていきたいというふうに考えております。
110 ◎市川克宏委員 では、来年度から説明会、より一層入っていくというような御答弁でもありましたけども、この学校に限らず、やっぱり全市的に非常に関心とか、どうなっちゃうのかなというところが非常にあります。
今後、本市初ということでも、意気込みも前回、副市長からも伺いました。絶対成功させるんだということでも伺っております。そこで、より一層丁寧な取り組みと、また4・3・2制も果たしてどうなのかなという気も若干個人的にはしています。9年間見るんだったら、6・3制だっていいんじゃないのかなということも思いますけれども、ぜひその辺のところは現場のほうでも周知と取り組みのほうを頑張っていただければと思います。
111 ◎前田佳子委員 では、質疑をさせていただきます。
まずは、予算の概要の176ページ、企業立地の促進について伺います。あわせて、第54号議案八王子市
企業立地支援条例の一部を改正する条例設定についても伺います。
このように、今回、中心市街地の宿泊施設というのを追加をするという条例改正が出ておりますけれども、ということは、八王子市には施設が足りないなという認識なんだろうというふうに思っているんですけれども、以前、文教経済委員会のときに八王子観光コンベンション協会でこれから調査を行いますよというようなお話がありましたので、その結果はどうなっているのかお示しください。
112 ◎丸山産業政策課長 調査についてですが、終了しておりますが、協会のほうで協力いただいたホテル側と公表のレベルについて、まだ合意がとれていないと聞いております。
中身としましては、施設によって市全体では差があるものの、平均で約7割、週末に限れば約8割程度の稼働率と聞いております。8割を超えるとほぼ満室と言われておりますので、平均的な稼働率としては、かなり高い段階だと思っております。
113 ◎前田佳子委員 保健所のほうで行っていた結果が、宿泊施設の稼働率70%ぐらいというふうに聞いておりまして、大体同じぐらいだったのかなというふうに思うんですが、先ほど他の委員に対する御答弁にも、観光コンベンション協会が行ったイベントのときに、宿泊施設が足りなかったという実態があったというふうにも聞いておりますし、このような条例改正をするのかなというふうに思うんですけれども、では、既存の施設、現在ある中心市街地の宿泊業の方からは何かお声がありますでしょうか。
114 ◎山岸企業支援課長 八王子のホテル旅館組合、既存の事業者団体の方々には御説明をさせていただいて、繰り返し意見交換は行ってきたところでございます。
最終的には御理解いただいたというふうに考えておりますが、正直賛否で言えば両方という状況でございました。反対意見としては、当然のことながら、競争相手がふえるということを望まないという意見は当然あるわけなんですけれども、一方で、ホテル旅館組合としても市が進めてきておりますMICEというものには積極的に賛成をいただいておりまして、今後のイベント誘致の中に宿泊のキャパシティーは一定量必要だという理解もされていましたので、そういったところでは、今後また組合の皆様ともいろいろ意見交換をしながら、よりよい環境ができていくようにしていきたいというふうに考えております。
115 ◎前田佳子委員 わかりました。
では、ちょっと1点懸念していることがありまして、それは2018年、昨年、今年度の第2回定例会で八王子旅館業法施行条例の一部を改正する条例設定についてというのが通っております。私たちは、なぜこのような改正が必要なのかということで大変疑問がありまして反対をいたしましたが、ここは通っておりまして、ホテル業、旅館業の営業種別が統合されて、設備の基準というのがもう大幅に緩和というよりも、基準がばっさり削除されているという現状があります。
そのときも旅館組合の方からは、衛生面や安全面で懸念があるとか差別化を要望するという声もありました。こういった中で、このような旅館業というところで追加になるわけですけれども、先ほど御答弁にもありましたが、100室程度のビジネスホテルというのをイメージされているということなんですが、そういうものでないものが手を挙げてきた場合というのがちょっと心配なんですが、その点はいかがお考えでしょうか。
116 ◎山岸企業支援課長 ホテルの種類ということなんですけれども、条例上、旅館業法でいうところの旅館、ホテル営業をこの条例でも対象にしてまいります。旅館業法の中には、例えばカプセルホテルですとか、そういったものを対象にする簡易営業という別の区分がございまして、そういったものとは区別をしているというところでございます。
また、今回の市の条例のほうでも最低の投資基準を設けておりまして、一定規模以上の設備でなければ、この奨励金の対象にならないということにしてございますので、先ほどお話ししたような規模のホテルが対象になってくるという仕組みにしてございます。
117 ◎前田佳子委員 今、御説明がありました。最低の投資基準というのは、ここの条例のところには載っていないんですよね。条例案ではない、どこにあるんでしょうか。
118 ◎山岸企業支援課長 施行規則のほうで定めてまいります。
119 ◎前田佳子委員 これから定めるということでよろしいですね。わかりました。
先ほどホテル、旅館というのと簡易宿泊所というのは違うというふうにあったんですけども、ホテル、旅館のほうがかなり緩くなっておりまして、本当にカプセルホテルのようなものでもつくれるようなふうになっているというところが、ちょっと心配なことですね。
あと、こちらの条例の改正の文章を読みますと、風俗営業等の規制及びというのが書いてあるんですけども、表記上はホテルだけれどもというような、偽装したラブホテルみたいなものというのがかなりあるかなというふうに言われておりますけれども、そういったものが手を挙げないようにというのもちゃんと規制ができるのか、ちょっと心配ですので、その点もお答えください。
120 ◎山岸企業支援課長 厳密に条例の中でそういったものを規制するような文言にはしてございませんけれども、そこは出てきた内容をよく吟味をして、その都度判断をしていきたいというふうに思っております。
121 ◎前田佳子委員 では、これからつくるその規則というところで、しっかり書き込んでいただけるようによろしくお願いします。
では、続きまして、引き続き企業立地の促進についてなんですけれども、こちらなんですが、先週3月6日に川口物流拠点企業立地説明会というのがありまして、これは八王子商工会議所が主催をしているものなんですが、商工会議所からの要請で企業支援課の方も出席したというふうに聞いておりますので、どういったお話をこちらでされたのかというのを御説明ください。
122 ◎山岸企業支援課長 商工会議所のほうで主催をいたしました川口物流拠点整備事業について、商工会議所の関連の事業者に情報提供するという目的というふうに伺っております。
その中で、私ども企業支援課のほうでは、市が持っております企業立地に関する奨励金の制度の御説明をさせていただいたということでございます。
123 ◎前田佳子委員 こちらの奨励金の説明をということですね。
参加企業などはどのぐらいだったのかということも、教えていただけますか。
124 ◎山岸企業支援課長 詳しいデータは手元にちょっと聞いておりませんけれども、大体四、五十社の参加者があったというふうには聞いております。
125 ◎前田佳子委員 ありがとうございます。
私も商工会議所の方が定期的にお知らせをくださって、その中に御案内がありましたので参加を予定していたんですけれども、会員に限るということで参加ができませんのでお伺いさせていただきました。
では、次に予算の概要の175ページ、民有林振興について伺います。
総括質疑の続きのような形になりますけれども、私の総括質疑のときに八王子の森林の現状ということでお伺いしましたら、民有林の人工林2,000ヘクタールのうちの500ヘクタールほどが再生事業が終わっているということで、計算しますと1,500ヘクタールほどある。そのことについて伺いましたら、これから再生事業をやっていくというふうに部長から御答弁があったと思いますけれども、そこをもう少し詳しく教えていただきたいと思いますが、残っている森林の現状というのをもう少し教えてください。
126 ◎音村農林課長 総括質疑のときにお答えしたところは、森林面積のうちの2,000平米ちょっとですね、それが現在、森林再生の対象になっていて、そのうち543ヘクタールについて今整備は終わっていますと。
残りの1,571ヘクタールについては、これからというところなんですけど、そこがまさに所有者の方、皆さんには毎年お声がけしております。ただ、御協力いただける方といただけない方がいらっしゃるのが現実で、これから段階的に地道に御協力をお願いするというところでございます。
127 ◎前田佳子委員 残る1,571ヘクタールの方は、所有者がわかっている方ということですね。御案内はしているけれども、御返事がある方とない方といるということですよね。
では、この八王子市の農林業と農業委員会の概要の後ろのほうに林業のことが少しいろいろ載っているんですけども、所有者が不明とか境界確定ができていないとか、そういうところがどのぐらいというのは把握をされているのかどうか教えてください。
128 ◎音村農林課長 済みません、残念ながら全体を把握できていないのが現状でございます。
129 ◎前田佳子委員 それでは、4月から林地台帳が公開になるということなんですけれども、これは東京都が今ある森林簿の情報をデータ化したと、そこに、これから細かい、わかる限りの情報を突き合わせていくように、八王子市のほうが追加をしていくというような形になるんでしょうか。
130 ◎音村農林課長 委員のおっしゃるとおり、東京都に現在森林簿といって、法務局が持っている登記簿みたいなものをちょっとイメージしてくださればいいかと思うんですけど、そのデータがあります。それから、現在、東京都が法務局に問い合わせて登記簿の情報とバッティングして、今、一つの林地台帳という形でつくっております。
4月になりましたら、八王子市のほうにそのデータが送られてきますので、それを今度は改めて精査するという作業が、これから我々八王子市の業務になっていきます。
131 ◎前田佳子委員 わかりました。
来てからがまた大変ということなのかなと思いますけれども、先ほどの八王子市の農林業と農業委員会の概要に、八王子市の森林というのが円グラフで載っているんですが、森林整備計画対象面積が7,834ヘクタールあって、そのうちの国有林が1,182ヘクタールあって、残る6,700ヘクタールほどというのが、市有林も含めますけれども、ということで、ちょっといろいろ細かく載っていてわかりにくいんですが、そのうちの、実は天然林というのが2,507ヘクタールもあります。これは私はちょっと、こんないい森林が2,500ヘクタール以上、八王子にあるんだなというふうに思ったわけなんですけれども、多摩の森林台帳とかというのもいろいろ見たんですけど、結構割合的にも、ほかの森林の面積、広いところに比べても割とありますし、実はとても魅力がある環境なのかなと思ったりしておりまして、実際、農業のほうも都市農業振興基本法というのができたのが2015年と本当につい最近なので、やっぱりこれからは森林というところにも目が向いてきて、可能性がある分野なのかなというふうに思っているんですが、実際に八王子市で林業を担っている方というのがどのぐらいいらっしゃるのか、把握されておりますでしょうか。
132 ◎音村農林課長 農林業センサス上は37という数字があります。ただ、実際には3というふうに理解しております。
133 ◎前田佳子委員 何か具体的な接触があったり、ありますか。
134 ◎音村農林課長 やっぱり林業の活性化を考えたときに、施業者に活躍していただかないとならないなというふうに思っています。たまたま、いろんなおつき合いの中で知り合いになった事業者がいまして、ぜひ八王子に事務所を構えてくれとお願いしたところ、上恩方のほうに事務所を置いていただいて、今、地元企業を優先的に仕事を与えるような措置をとっております。
135 ◎前田佳子委員 本当に顔の見える関係があるということで、とてもよかったなと思っております。
私なんかも直接都内のほうから来た方で、やりたくて来たという方からの声で、いろいろと林道整備にしても補助金が入るのは本当に大きな林道をつくるやつしか入らないんだ、もらえないんだけれども、もっと小さな林道、自分たちのやれる範囲の林道の整備にも補助がついたりとか、そういった少し小さい林業にもお金が入るようなシステムになっていないとか、そういった声も聞いておりまして、先日の総括質疑でも沿道集落のほうのことと関連して聞きましたけれども、あのようにこれからは山とのマッチングの可能性というのも今後あり得るというふうに御答弁がありましたので、ぜひ、小さいお仕事かもしれませんけど、すごく大きな可能性ということで期待をしたいと思っています。
では、総括質疑でも聞いたんですが、森林環境税自体にはいろいろと懸念が私もありまして、本当に人口割とかいうのが入っているおかげで、八王子よりも世田谷区のほうが税収が多く入ってきたりとか、それが多摩産材というか、材木の活用とか都市緑化にまでお金が使えるように広がっていたりとか、なかなか仕組みとしてはおかしいなと思っているんですが、今後、森林環境譲与税という形で先行して入ってきますが、そういったところをぜひ、これまでにやっていないようなところに使っていただきたいというふうに考えているんですが、その点についてはいかがでしょうか。
136 ◎音村農林課長 今回この4月から市のほうに譲与を受けます森林環境譲与税の使途については、予算の概要の28ページにお示しさせていただいております。当然その中には、我々農林課のほうが予算計上しております農林業費、民有林振興、市行造林、あるいは市有林管理に使わせていただくことになっております。
次年度以降なんですけど、やっぱり森林環境税を導入した経緯の目的にもあります間伐や人材育成、施業者の確保をしろというふうになっていますので、そういうところに力を入れるようなところに我々としては使っていきたいなと思っております。
137 ◎前田佳子委員 ぜひ、そういったところに予算がつくように頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。
では次に、概要の257ページの歴史・郷土ミュージアムについて伺いたいんですけども、関連して説明書の307ページ、絹の道ですとか八王子城跡とか、あと説明書の247ページの夕やけ小やけとか高尾599ミュージアムあたりも、ちょっと関連するかもしれませんので、よろしくお願いします。
名前ですね、こちらの八王子駅南口集いの拠点整備基本計画の中の後ろのほうには、新郷土資料館基本構想・基本計画というふうになっています。それで全体的な説明の中では、歴史・郷土ミュージアムというふうになっていますよね。でも、広く言えば博物館というんでしょうか、博物館というふうに捉えると、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学などなど、辞典を引けば動物園とか、そういうところまで入るというふうになっていますけども、博物館機能、八王子駅の南口に多くの世代の人が集まる場所ということで、そこがどういう場所になるのかなというのは、本当に中身が重要かなと思っているところなんですけれども。
それで、今ある、八王子が今持っている資料ということで、当然、今、郷土資料館があります。こちらです。ビジョンはちおうじの教育の後ろのほうに、教育委員会のいろんな施設が載っているんですが、今の郷土資料館としての広さ、今の郷土資料館が1,508平米あって、収蔵庫もここにあるというふうにありまして、この素案のほうには、8ページなんですけど、新郷土資料館の8ページ、資料の収蔵などの状況ということで、郷土資料館に516平米の面積のところに資料を収蔵していると。そして、教育センターの地下、埋蔵文化財整理室というところに1,290平米あると。あと旧稲荷山小学校に300平米ありますと、ここに民具や文書を置いているというふうに書かれてありますけども、ちょっと先に確認したいのが、この旧稲荷山小学校、ここには300平米に8,000点といって民具、文書というふうに書いてあるんですが、これは郷土資料館の資料なんだと思うので、ほかの稲荷山小学校には全体でどのぐらい大きさがあって、どんなものがほかに置かれているのかというのを、ちょっと先に確認させてください。
138 ◎岡本生涯学習政策課長 旧稲荷山小学校につきましては、大体5,000平米ぐらいの建物がありまして4階建てになっております。そのうちの約半分が、現状は郷土資料館の資料が保管されていまして、残り4分の1が、東京都から引き継ぎました自然関係の資料になっています。残り4分の1が、学校で使っています机ですとか、あるいはパソコンの予備が入っているような状況となっております。全体が今、満室の状況になっています。
139 ◎前田佳子委員 今、御説明がありましたが、ではこちらの資料の管理をしているのは、どういう状況になっていますでしょうか。
140 ◎岡本生涯学習政策課長 今御説明しましたとおり、郷土資料館の2分の1の資料については、文化財課のほうで所掌しておりまして、自然科学系の資料につきましては生涯学習政策課が所掌しています。残りの部分につきましては、主に施設管理課が机ですとか椅子、あるいは食器なんかも入っていますので、そこは保健給食課などで管理をしております。全体は生涯学習政策課のほうで管理をしております。
141 ◎前田佳子委員 旧稲荷山小学校には、いろいろなものが置かれているというのがわかりましたけれども、鳴海議員が以前、郷土資料館の収蔵室とかこちらの学校のほうも見たというんですけど、本当にすごい、もう、いろんなものが入っていて、ぱんぱんだよというふうに言っておりましたが、八王子駅南口集いの拠点の収蔵室についての考え方なんですけれども、全体の広さということで、こちらには憩いライブラリが4,500平米で、新郷土資料館のほうが3,000平米というふうに示されておりますが、この中に収蔵室というのも入れているのでしょうか。
142 ◎中野文化財課長 八王子駅南口の集いの拠点のほうになりますけれども、今、複合施設ということで憩いライブラリと私どもの歴史・郷土ミュージアム、あと交流スペースということで設けられる予定になっておりますけれども、その中に収蔵庫のほうも設ける予定で、今後、詳細については検討を進めていきます。
143 ◎前田佳子委員 収蔵室の大きさというのは大体もう考えていますか。
144 ◎中野文化財課長 詳細につきましては、これから検討して進めていく予定でございます。
145 ◎前田佳子委員 これからということなので、あのとてもいい場所に収蔵室というのは、ふだん人目に触れない場所ですので、近くにあったらいいのかもしれませんけども、ちょっともったいないという気もしておりまして、全体の建物の広さというのがトータルで7,500平米というふうに一応示されていますので、これだけたくさんのものがある中で、これから資料なんかも整理をするんだと思うんですけども、あそこに収蔵室を持ってくるのはなかなかもったいないなという意見です。
では、これから中身の検討に入っていく中で、旧稲荷山小学校のほうなんですけど、今あるたくさんのものをどうやって整理していくのかという、そのあたり、何か決まっていたら教えてください。
146 ◎岡本生涯学習政策課長 現在、旧稲荷山小学校のほうには、学芸員の資格を持っている嘱託員が1名おりますけれども、さすがに今のようにたくさん所蔵物があるような状況になっておりますので、来年度につきましては専門の任期つきの職員を1名増員いたしまして、2名体制として今あるものを整理しながらデータ化を進めていきたいと考えております。
147 ◎前田佳子委員 わかりました。資料のデータ化を来年度進めていくということです。
郷土資料館のほうの資料もデータ化というふうに出ていますので、来年度でいろいろ整理をして中身を検討していくのかなと思うんですが、博物館ということで多くの人が来るというところで、展示物も固定がされないで、いろんな、それこそ自然とか動物とか、そういったことも含めて展示ができたらいいのかななんていうふうに思っておりますので、その辺の検討をぜひお願いしたいと思います。
そしてまた、ついでのように確認なんですが、八王子市こども科学館は、本当に宇宙に特化したところなので、あそこはあそこでというふうに思うんですけども、絹の道資料館も場所的にも遠いですし、収蔵庫とかも固定した感じなのかなというふうに私は感じているんですが、八王子城跡はあのように見せる施設としてはあそこにあって、遺物なんかというのは埋蔵文化財室を利用しながらやっていくということですね。
本当はパブリックコメントの御意見にもありましたけども、何か八王子市夢美術館はどうなるのかなみたいなのがちょっとあるんですけども、そういったこともあります。
そして、先ほど東京都から受け継いだ資料という話がありましたが、もともとあったところには今高尾599ミュージアムがあります。それから、八王子の小学生が社会科見学で行く場所としては、夕やけ小やけふれあいの里というのもあったりしまして、あそこもなかなか、もう少し何か展示もできるような気もするというふうに思ったりするんですけども。
今言った中で、確認をしたいのは夕やけ小やけふれあいの里のところなんですけども、今こちらは指定管理で八王子観光コンベンション協会がやっていますよね。そこはすっかりもうMICEというふうになっているんですけど、この夕やけ小やけふれあいの里の指定管理も受けているというところで、今後もう少し何か見せられるような、場所としても結構あると思うので、その点、何か話が出ているのかどうかというところを少し御説明ください。
148 ◎橋本観光課長 夕やけ小やけふれあいの里につきましては、現在は八王子観光コンベンション協会と株式会社アーバンという企業のJVで指定管理を受けてもらっています。
土地柄、あるいは目的柄、どちらかというと展示というよりも自然環境を生かした、体験型の事業にいろいろ工夫を凝らしていまして、最近、特にお子さまを初め、たき火というのをやったことがないということで、たき火を体験してお芋を焼くとか、そういった外での遊びみたいなものに力を入れています。
今後も、まだあいている土地もありますので、どちらかというと展示して見せるということよりも外のロケーションを生かした体験型の事業ということで今検討しているところでございます。
149 ◎前田佳子委員 御説明ありがとうございます。
私が一番最初の自分の一般質問のときに、こちらを取り上げたんですけども、本当に一番奥の施設とか、もうちょっと活用できないかなというようなところもありまして、そして、自然の動植物の資料というのもあるというところで、憩いライブラリとかにできなくても、何かそういった展示の場ということでも活用に、場所としてはとても自然環境ととても溶け合う感じなのかなというふうに思ったりしておりますので、その点もぜひ御検討に入れていただきたいと思います。
では、続きまして、概要の237ページ、あわせまして238ページ、学力向上とこれから取り入れる学級集団アセスメントQ-Uというアンケートのところなんですけれども、伺いたいと思います。
このアンケートQ-Uを取り入れようという決定をされた経緯というのをちょっとお知らせください。
150 ◎上野統括指導主事 楽しい学校生活を送るためのアンケートQ-Uを実施することとなった契機でございますが、昨年8月28日に発生いたしました市立中学校生徒に係る事故に伴ういじめ問題の緊急対策の一つの方策といたしまして、子どもたちひとりひとりについての理解と対応方法、学級集団の状態と今後の学級経営の方向性を把握するために、こちらのアンケートQ-Uを導入することといたしました。
151 ◎前田佳子委員 では、このQ-Uというシステムというか、ものを持っている図書文化社というところなんですけれども、調べてみますと、例えばいろいろな学力検査をつくっていたりとか、もちろん学級集団アセスメントQ-Uというのをやっているとか、つくっているいろんな検査とかがありました。
これに関連して、八王子市で行っている学力テストについて、まず先に伺いたいんですけれども、八王子市ではいつから学力テストを行っているか確認させてください。
152 ◎野村統括指導主事 平成16年度からでございます。
153 ◎前田佳子委員 平成16年度からやっていると。2004年ですね。
東京都や国よりも早くから八王子市は始めているのかなというふうに思うんですが、現在、小学校4年生と中1で八王子市の学力テストをやって、5年生と中2で東京都で、小6と中3で国の学力テストというふうに、6年連続で毎年子どもたちが学力テストを受けているわけなんですけれども、では、この学力テストの委託先というんですか、どうやって決めているのか教えてください。