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  1. 八王子市議会 2019-03-12
    平成31年度_予算等審査特別委員会 文教経済分科会 本文 2019-03-12


    取得元: 八王子市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-11
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                     〔午前10時00分開議〕 ◎渡口禎委員長 ただいまから文教経済分科会を開会します。  本分科会に付託されました一般会計歳入歳出予算及び関連議案は、分科会議案付託表のとおりであります。  審査の方法は、お手元に配付してあります分科会審査順序・方法をごらんいただきたいと思います。  なお、本分科会においては、効率的な運営ができますように、答弁を含めた1人当たりのおおよその持ち時間をあらかじめ設定しておきたいと思います。  2日間の審査時間を勘案して、1人当たりの持ち時間をおおむね65分としますので、御協力をお願いいたします。  以上の方法により審査することとし、議題にした案件ごとに説明を受け、質疑を行うという方法で進行することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2 ◎渡口禎委員長 異議なしと認め、以上の方法で進行させていただきます。  部課長の説明につきましては、新規事業など、前年と特に変わった点について簡潔に説明を願うことで御了承願います。  なお、分科会におきましては、付託された案件については採決を行わないことになっております。  それでは、ただいまから審査に入ります。   ──────────────────────────────────────────  第17号議案 平成31年度八王子市一般会計予算について(所管分)  第54号議案 八王子市企業立地支援条例の一部を改正する条例設定について  第55号議案 八王子市先端技術センター条例の一部を改正する条例設定について  第56号議案 八王子市都市公園条例の一部を改正する条例設定について  第57号議案 八王子市図書館条例の一部を改正する条例設定について  第58号議案 八王子市総合体育館条例の一部を改正する条例設定について  第59号議案 八王子市体育館条例の一部を改正する条例設定について
     第60号議案 八王子市運動場条例の一部を改正する条例設定について  第68号議案 八王子市姫木平自然の家の指定管理者の指定について   ────────────────────────────────────────── 3 ◎渡口禎委員長 第17号議案、平成31年度八王子市一般会計予算についてのうち所管分及び第54号議案、八王子市企業立地支援条例の一部を改正する条例設定について、ないし第60号議案、八王子市運動場条例の一部を改正する条例設定について及び第68号議案、八王子市姫木平自然の家の指定管理者の指定についての9件を一括議題とします。  市側の説明をお願いします。 4 ◎廣瀬産業振興部長 平成31年度予算につきまして、予算説明書に加え、予算の概要の該当ページもお示しいたしますので、あわせてごらんください。  それでは、産業振興部所管分について御説明いたします。  まず初めに、予算説明書の157ページをごらんください。2款総務費、1項総務管理費のうち7目財産管理費になりますが、説明欄の13、2020年度に交付する見込みの企業立地奨励金の準備のため、企業立地支援奨励金交付準備基金積立金として2億4,970万円を計上しております。  続きまして、予算説明書の234、235ページをごらんください。  5款労働費になりますが、前年度に比べ23万円増の6,708万円を計上しております。  恐れ入りますが、予算の概要、172ページをごらんください。  中小企業職場環境づくり支援では、60万円を計上しております。働き方改革に伴う最新の労働法制のほかシニア世代や子育て、介護などに取り組む従業員が働きやすい職場環境づくりの必要性について、東京都とも連携しながら事業主及び働く方双方にセミナーなどで周知啓発を図ってまいります。  次に、恐れ入りますが、予算説明書の236ページをごらんください。  6款農林業費全体では、前年度に比べ4,508万円増の4億8,461万円を計上しております。  続きまして、予算説明書の239ページをごらんください。  主な増額の要因として、説明欄の農業振興に要する経費のうち1、道の駅八王子滝山の管理運営に5,577万円を計上しております。これは老朽化した空調設備の改修工事と東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、和式トイレを洋式化する改修工事を東京都の補助金を活用し実施するものでございます。  予算の概要の175ページになります。  民有林振興には574万円を計上しております。上のほうの1、民有林振興では、多摩産材の利用を促進し産業を活性化させるため、木材利用をPRする作成委託料等の経費を計上しております。  その下、2、森林クラウドシステムの活用では、森林施業の集約化や適切な森林整備に活用するため、森林法に基づき東京都が構築する森林クラウドシステム使用料を計上しております。  次に、恐れ入りますが、予算説明書の240ページをごらんください。  7款商工費全体では、前年度に比べ7億3,405万円増の22億8,293万円を計上しております。  また、予算の概要の176ページになります。  企業立地の促進では、3億9,687万円を計上しております。八王子市企業立地支援条例に基づき、企業立地・雇用促進奨励金等を交付し企業誘致を進めるとともに、産業交流拠点などを活用したMICE誘致の促進及び需要への対応を図るため、新たに中心市街地地区に立地する宿泊業を奨励金の対象業務に追加しております。  なお、これに関連しまして、第54号議案、八王子市企業立地支援条例の一部を改正する条例設定についてを提案させていただいております。  関連する歳入といたしまして、財源欄のその他に企業立地支援奨励金交付準備基金繰入金として2億9,441万円を計上しております。  続きまして、予算の概要の177ページ、中小企業等の活性化支援では、4,585万円を計上しております。  1、企業力向上支援では710万円を計上し、市内中小企業の販路拡大を支援する1)展示会への出展に加えまして、2)では、販路拡大を目的としたウエブサイトや動画の活用等を新たに補助対象に追加し、支援の充実を図ります。  次に、予算の概要178ページ、先端ものづくり支援になります。3,320万円を計上しております。  1、新産業センター経費として2,319万円を計上し、高度な技術力を持つ企業が集積する本市の強みを生かした産業振興を図るため、ものづくりセンターを廃止し、新分野への展開を目指す企業などの誘致及び支援を図るための施設として、新たに新産業創出センターを中野町の工学院大学内に開設するとともに、入居企業の研究開発費用等に対して補助を行ってまいります。  なお、これらに関連しまして、第55号議案、八王子市先端技術センター条例の一部を改正する条例設定についてを提案させていただいております。  次に、予算の概要179ページになります。  中小企業新商品開発認定制度の運営では、214万円を計上しております。市内中小企業の新商品や新サービスの創出促進及び販路開拓を支援するため、募集受け付け期間を通年とするほか、認定した新商品等のテストマーケティングに係る補助を追加いたします。  予算の概要180ページ、中小企業の海外展開支援では、368万円を計上しております。市内中小企業の海外展開を支援するため、関連するセミナーを開催するほか、市が窓口となり国や都などへのつなぎや各支援情報の提供を行ってまいります。さらに、海外展開に係る経費に対する補助を行い、経費負担の軽減を図ってまいります。  次に、予算の概要182ページ、MICEの推進では、5,478万円を計上し、本市の魅力ある地域資源を活用したMICE誘致事業を推進していくため、公益社団法人八王子観光コンベンション協会に対し人員体制の強化を初め、MICE推進活動費MICE開催支援費等を補助いたします。  次に、予算の概要183ページ、商店街の振興になります。5,632万円を計上しております。商店街ににぎわいをもたらすためのイベント事業や活性化事業に対する補助に加えまして、地域の暮らしを支える生活基盤として、多様なコミュニティ機能を持つ商店街が設置する防犯カメラについて、その経費の一部を補助いたします。  また、中心市街地では、今後、東京2020大会や産業交流拠点の開設により来街者の増加が見込まれますことから、商店会の行う中心市街地の活性化に資するイベントであれば活用いただける補助を新設いたしております。  予算の概要184ページ、地域産業振興推進では、490万円を計上しております。  2、ソーシャルビジネス支援では、ソーシャルビジネスの普及啓発に向けたセミナー経費などを計上しております。  予算の概要185ページ、プレミアム付商品券事業に、先日議決いただきました平成30年度2月補正予算と合わせまして7億5,489万円を計上しております。  予算の概要186ページ、観光資源情報の活用では、3,698万円を計上しております。  2、外国人観光客の誘致では、東京2020大会の開催などを見据えまして、外国人旅行者の誘客を図るため、本市を初めとする連携5市で構成いたします高尾山・リニア地区事業としてデジタルマーケティング事業を実施いたします。  本事業に充当する財源ですが、財源欄のその他に多摩・島しょ広域連携活動助成金として東京都市長会からの助成金500万円を計上しております。  予算の概要187ページ、新たな観光資源の整備では、395万円を計上しております。  2、国史跡滝山城跡周辺の観光資源活用では、高尾山以外への誘客の促進に向け、加住地域の観光振興につながるイベントの開催などに取り組んでまいります。  最後に、予算説明書246、247ページをお開きください。  観光費の説明欄になります。  6、高尾599ミュージアムの管理運営では、1億540万円を計上しております。高尾山を中心とした観光誘客を促進するとともに、東京2020大会に向け新たな展示映像を制作いたします。  なお、これらの観光関連事業に関連する歳入といたしまして、予算説明書74、75ページ、14款使用料及び手数料になります。1項使用料、4目商工使用料、2節観光施設の説明欄1、高尾山麓駐車場に駐車場使用料5,000万円を計上しております。 5 ◎設樂学校教育部長 続きまして、学校教育部所管分について御説明をいたします。  予算説明書278ページをお開きください。  第10款教育費の予算額は全体で270億5,686万円です。学校教育部が所管いたします予算額は、ここに記載はございませんが、職員費等を除きますと178億420万円で、前年度に比べ67億4,872万円の増となっております。主な理由でございますが、給食センターの整備やいずみの森小中学校整備の進捗に伴い経費が増となったことによるものでございます。  なお、教育費以外に基幹統計調査等で第2款総務費を、また後ほど御説明いたしますが、第11款災害復旧費を所管しております。  それでは、新規事業や平成30年度と比べ充実した事業を中心に順次御説明をいたします。  なお、歳出と関連する国庫支出金、都支出金、市債などの歳入につきましては、平成31年度予算の概要の財源欄とあわせてごらんいただきますようお願いをいたします。  まず、予算説明書の280ページ、第1款教育総務費でございます。  平成30年度に比べまして、総務部が所管する職員費と子ども家庭部が所管する幼稚園費を記載の金額から除きますと5,433万円増の10億5,453万円の計上となっております。  次に、予算説明書283ページをお開きください。説明欄の中段、16、17、子どもの安全対策でございます。予算の概要は234ページとなります。  学校と地域が連携して行う登下校時の見守り活動を補完するため設置した小学校通学路の防犯カメラを適切に管理するとともに、犯罪抑止力を向上させるため、平成27年度から順次進めてまいりました小中学校の校門への防犯カメラの設置は、平成30年度をもって完了いたしました。平成31年度は防犯カメラの維持管理経費などを計上しているところでございます。  次に、説明欄18、地域運営学校の推進でございます。予算の概要は235ページをごらんください。  現在、地域運営学校として100校に学校運営協議会を設置しておりますが、平成31年4月から小学校5校、中学校3校の合計8校に新たに学校運営協議会を設置し、全市立小中学校への設置が完了いたします。引き続き、学校運営協議会が企画する事業に対し予算配当を行い、協議会の活性化と充実を図ってまいります。  次に、同じく予算説明書283ページの下段、第2目教育指導費の説明欄4、国際理解教育の推進です。予算の概要は236ページをお開きください。  児童・生徒の英語によるコミュニケーション能力の向上を図るため、引き続き外国語指導助手、いわゆるALTを小学校3年生から6年生までと中学校全学年に配置するとともに、新たに特別支援学級にも配置をし、英語教育の充実を図ってまいります。  また、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、児童・生徒の豊かな国際感覚を育成できるよう、市立全小中学校が企画提案する取り組みを支援してまいります。  次に、予算説明書285ページの説明欄6、いじめ防止対策でございます。予算の概要は237ページをごらんください。  いじめを許さないまち八王子条例及びその考え方を具体的に示した八王子市教育委員会いじめの防止等に関する基本的な方針に基づき、いじめの防止・早期発見及びいじめへの対策を総合的かつ効果的に推進してまいります。  平成31年度も、引き続き八王子市教育委員会いじめ問題対策委員会を開催するとともに、リーフレットによる啓発活動や全教員を対象とした校内研修を実施いたします。  また、いじめ等の未然防止及び発生時の迅速な対応を図るため、楽しい学校生活を送るためのアンケート学級集団アセスメントQ-Uを実施いたします。  次に、同じく285ページの説明欄7、学力向上です。予算の概要は238ページになります。  平成31年度は、さらなる学習指導の充実を図るため、アシスタントティーチャーを3名増員し36名体制とするとともに、土曜日及び放課後等の補修の実施校を拡大してまいります。  次に、同じく285ページ、第4目教育センター費の説明欄、2、学校図書館サポートでございます。予算の概要は239ページをごらんください。  引き続き、学校司書27名を市立全小中学校に配置し、学校図書館を活用した調べ学習や読書活動の充実を図るとともに、学校図書館サポートセンターにおける指導員2名による学校司書の指導及び学校への支援を行ってまいります。さらに、図書館システムを導入し、図書の貸し出し返却処理の電算化や図書資源の有効化を図り、学校図書館のさらなる環境整備を進めてまいります。  次に、同じく285ページの説明欄4、登校支援ネットワークの整備でございます。予算の概要は240ページをごらんください。  不登校やいじめ等で学校だけでは対応の対応が困難なケースへの対応力の向上を図るため、引き続き心理相談員及びスーパーバイザーを配置するとともに、平成31年度はスクールソーシャルワーカーを2名増員して6名体制とし、定期的に学校を巡回することで学校支援体制を充実してまいります。  次に、予算説明書は287ページ、1番上の説明欄5、特別支援教育でございます。予算の概要は241ページをごらんください。  平成30年度改訂の第四次特別支援教育推進計画に基づき、特別な支援を必要とする児童・生徒への支援ニーズに対して学校サポーター等の配置を行い、学校ごとの状況に応じた支援体制を充実してまいります。また、関係所管と連携した切れ目のない支援事業、はちおうじっ子マイファイルに引き続き取り組みます。  次に、予算説明書は同じく287ページ、説明欄6、教員研修でございます。予算の概要は、1枚めくっていただき、242ページをごらんください。  平成31年度は、研修アドバイザーを配置することで、教員の資質及び授業力の向上を図るとともに、サテライト研修やタイムマネジメント研修を実施し、教職員の働き方改革に関する意識改革を図ってまいります。  続いて、同じページの中段、第2項学校運営費でございますが、平成30年度に比べまして、総務部が所管する職員費を記載の金額から除いて5億7,997万円増の69億4,286万円の計上となっております。  なお、次に説明いたします第3項学校整備費も同様ですが、1目小学校費の説明の際に、2目中学校費と共通するものにつきましてはあわせて説明をさせていただきますので、御了承をお願いいたします。  次に、予算説明書の小学校費が289ページの1番下、中学校費が297ページの上から3つ目、ともに説明欄13の情報教育の基盤整備でございます。予算の概要は244ページをごらんください。  ICTを活用したわかる授業を実現するため、中学校の学習用パソコンをタブレットパソコンに更新をするとともに、校内の無線LAN環境整備を行います。  また、教員の働き方改革の取り組みの一つとして、教員の出退勤務時間を記録できるQRコードリーダーを全小中学校に配備いたします。  次に、予算説明書の小学校費が291ページ、中学校費は297ページ、ともに説明欄14の学校への日本語指導員の派遣でございます。予算の概要は245ページをごらんください。  外国人の増加が見込まれる中で、児童・生徒及び保護者とのコミュニケーションが円滑に行えるよう、新たに多言語対応双方通訳デバイスを導入いたします。  次に、予算説明書の299ページの説明欄26、部活動の推進でございます。予算の概要は246ページになります。  教員にかわり部活動指導や大会への引率に当たる部活動指導員の配置を4名増員して8名とし、さらなる教員の負担軽減及び部活動の充実を図ってまいります。  次に、小学校費は、予算説明書293ページの説明欄34、中学校費は301ページで、説明欄36の学校施設の営繕工事でございます。予算の概要は247ページをお開きください。  トイレ改修工事に係る設計のほか、屋上防水工事など老朽化が進んだ小中学校の各種設備の改修工事を実施します。なお、トイレ改修、外壁改修、校舎天井材等改修の工事については、国の防災・減災、国土強靱化のための3カ年緊急対策による補正予算の対象となったことから、平成31年2月補正予算に前倒しをして計上しております。  次に、予算説明書の300ページ、第3項学校整備費でございます。  平成30年度に比べて61億1,443万円増の98億681万円の計上となっております。  次に、予算説明書の303ページ、第1目小学校費、第2目中学校費で、ともに説明欄3のいずみの森小中学校整備でございます。予算の概要は248ページをお開きください。  本市初の義務教育学校として、複合施設を含む小中一体型施設を整備するもので、来年の開校に向け、引き続き新築工事を行うほか必要な備品等を整備します。また、開校年度に実施する校庭整備工事に伴い、第六小学校の解体工事に着手します。  教育課程編成につきましては、平成30年度にはワーキンググループを11回実施し、学習指導や生活指導における指導体制の構築、学校行事のあり方等について検討してまいりました。平成31年度も、開校に向け小中学校の円滑な接続、そして義務教育学校としての教育課程編成について継続して検討してまいります。  次に、予算説明書は同じく303ページ、小学校費、中学校費ともに説明欄4の第二小学校・第四中学校改築でございます。予算の概要は右側の249ページをごらんください。  児童・生徒の安全の確保や教育環境の充実を図るため、老朽化が進んでいる両校の改築を行うにあたり、平成31年度は、建物老朽化等調査及び基本計画策定並びに基本設計を行います。  次に、予算説明書は302ページ、第3目給食費の右側説明欄1、給食センターの整備でございます。予算の概要は250及び251ページをごらんください。  全中学生に安全で安心な温かい給食を提供するため、平成31年度は2ヵ所の整備工事を完了し、来年4月からの配食に向けた準備を行います。また、元横山町の建設時における設計及び工事に着手するとともに、新たに1ヵ所の設計を行います。  なお、給食センターの整備の関連事業として、予算説明書301ページとなりますが、第2項学校運営費、第3目給食費の説明欄2、中学校給食に、平成31年度は給食センターによる給食を提供するための準備経費を計上しております。  続きまして、第11款災害復旧費でございます。予算説明書は、飛びまして314ページの下段、第2目教育施設災害復旧費の右側説明欄1、学校施設の復旧事業でございます。  平成29年10月に発生した台風第21号により被災した加住小中学校施設の復旧を行うもので、平成31年度はプール建設工事2年目の債務負担解消分となります。
     なお、擁壁整備工事、校舎修復工事及びプール解体工事については、平成30年度で完了いたしました。  以上が学校教育部の所管する一般会計歳入歳出予算の主な内容でございます。  続きまして、歳入歳出予算以外の予算として債務負担行為予算でございます。  予算説明書364ページをお開きください。  上から3つ目、小・中学校等機械警備業務委託、その2から、1枚めくっていただき、366ページの中段、仮称、給食センター元横山整備工事までにつきましては、それぞれ工期や期間が2ヵ年以上にわたることから債務負担行為予算を設定するものでございます。 6 ◎瀬尾生涯学習スポーツ部長 続きまして、生涯学習スポーツ部所管分について御説明いたします。  生涯学習スポーツ部が所管いたします歳出予算でございますが、特に記載はございませんが、職員費などを除きまして32億5,869万円で、前年度に比べて33.3%、金額にして8億1,340万円の増額となっております。これは、富士森公園陸上競技場改修で8億5,248万円増額となったものの、椚田運動場テニスコート改修の完了により7,500万円が皆減となったことなどによるものでございます。  それでは、30年度と比べまして充実した事業、新規の事業を中心に順次御説明いたします。  初めに、予算説明書304ページ、305ページをお開き願います。  4項生涯学習費、1目生涯学習総務費、右のページ、説明欄2の生涯学習の振興でございます。予算の概要は252ページになります。  子どもたちにスポーツやアウトドア、文化芸術など多様な体験ができる機会を提供するため、本市が小学校に出向いて出張体験講座を開催するための経費として約106万円を計上しております。  また、各小学校において保護者と学校、保護者同士をつなぐ人材、はちおうじフィーカ・ファシリテーター養成講座を開催するための経費35万円を計上しております。  続いて、説明欄3、放課後子ども教室でございます。予算の概要は253ページをお開きください。  子どもたちに放課後や土曜日、夏休みなどの安全で安心な居場所を提供するため、放課後子ども教室の既存実施校の開催数を拡大いたしまして、学童保育所とも連携した放課後子ども教室の居場所づくりを一体的に推進するための経費といたしまして、国庫補助金4,231万円を充当し、1億8,405万円を計上しております。  次に、予算説明書306、307ページをお開き願います。  3目文化財保護費の右のページ、説明欄3、国史跡八王子城跡の保存整備でございます。予算の概要は254ページになります。  2、国史跡八王子城跡整備活用についてでございますが、八王子城跡の魅力の向上のため、歴史を感じさせる曳橋の石積み整備工事を行う経費といたしまして、都支出金150万円、市債900万円を充当し、1,200万円を計上しております。  続きまして、説明欄の6、歴史を活かした魅力の発信でございます。予算の概要は256ページをお開きください。  文化財の保護、活用を行うためのマスタープランとなる歴史文化基本構想を策定するとともに、日本遺産認定に向けた準備を進めるなど、地域の魅力の発信に向けた検討を行ってまいります。  また、歴史文化に対する市民の興味・関心の向上のため、八王子城跡において子どもと保護者が参加するイベントの実施、ジオラマ作製及びリーフレットの多言語化も行ってまいります。それらの経費といたしまして、都支出金636万円を充当し、2,365万円を計上しております。  次に、予算説明書310、311ページをお開き願います。  7目こども科学館費でございます。右のページ、説明欄1、こども科学館管理運営、予算の概要は259ページになります。  本年度は、八王子宇宙の学校について一部の会場を変更し、受け入れ人数をふやし、より多くの児童に参加の機会を拡大して開催をするため、100万円を計上しております。  次に、予算説明書312、313ページをお開きください。  5項保健体育費、1目保健体育総務費、右のページの説明欄2、スポーツ・レクリエーションの推進でございます。予算の概要は260ページをお開き願います。  東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた普及啓発事業として、オリンピアンなどによるジュニアスポーツ教室の開催委託料などを635万円計上しております。  なお、予算の概要の財源欄中、その他1,001万円につきましては、多摩・島しょスポーツ習慣定着促進事業助成金、日本スポーツ振興センター助成金などを充当しておるところでございます。  続いて、説明欄の4、総合型地域スポーツクラブの活動支援でございます。予算の概要は261ページになります。  総合型地域スポーツクラブ活動環境整備として、クラブの活性化を図るための講習会などの開催やクラブの設立に向けた周知活動などを実施するため、144万円を計上しております。  続きまして、予算説明書312から315ページにかけてでございますが、2目体育施設費、右のページの説明欄1、屋外運動施設の管理運営でございます。予算の概要は262、263ページをお開き願います。  市民のスポーツ・レクリエーション環境の向上を図るため、来年3月のリニューアルオープンを目指して、富士森公園陸上競技場の改修を引き続き行うなど、総額16億9,543万円を計上しています。  予算の概要の財源欄中、その他3億6,439万円は、施設使用料のほか公共施設整備保全基金繰入金、日本スポーツ振興センター助成金、東京都サッカー協会助成金などでございます。  なお、屋外運動施設、体育館の使用料について、受益者負担の適正化に関する基本方針に基づく見直しを行うほか、リニューアルする富士森公園陸上競技場の新たな料金を設定するため、第56号議案、八王子市都市公園条例の一部を改正する条例設定を初め、第58号、第59号、第60号議案において、それぞれの料金改定のための条例改正を提案させていただいております。  続きまして、歳入歳出予算以外の予算として、債務負担行為予算でございます。  予算説明書の366ページから369ページをごらんください。  第68号議案によりまして、姫木平自然の家の指定管理者の指定を行う議案を提案させていただいていますが、それに関連しまして、366ページの中段、姫木平自然の家の管理運営では、指定期間が2ヵ年以上にわたりますことから債務負担行為予算を設定するものでございます。 7 ◎石黒図書館部長 では最後に、図書館部所管分について御説明申し上げます。  予算説明書の308ページをお開きください。  6目図書館費の総額は7億789万円で、前年度に比べ約16%の増額となっています。  図書館費の主な内容は、昨年開館した恩方市民センター図書館を含む7館の運営経費です。  次に、増額分の主な内訳についてですが、予算の概要の258ページをお開きください。  読書のまち八王子の推進において、身近な読書環境の整備を図るため、新たに石川市民センター及び由木中央市民センター内の2ヵ所の地区図書室を図書館化し、これにより市内の図書館は全9館となります。また、市内の駅周辺や多くの市民が利用する施設にブックポストを増設し、市民の利便性の向上を図ってまいります。  なお、関連する議案につきましては、第57号議案、八王子市図書館条例の一部を改正する条例設定についてを御提案しているところです。これは、八王子市図書館条例第2条に、新たに設置する石川市民センター図書館及び由木中央市民センター図書館を追加するものでございます。 8 ◎渡口禎委員長 説明は終わりました。  次に、質疑を行いますが、質疑の際は、予算説明書などのページ数を明示願います。  それでは、お願いします。 9 ◎岩田祐樹委員 おはようございます。るる御説明いただきまして、ありがとうございます。  それでは、まず予算の概要、171ページ、若者の就業支援からお聞きをしていきたいと思います。  現在まで産業振興部で、るるこの若者の就業支援については行っていただいていたわけでありますけれども、中身を毎年見させていただいていると、余り変化がちょっと見られないのが残念かなというような、やはりことしもページを開いたときの、まず最初の印象でありました。  何が残念かと言いますと、まず一番最初にお聞きをしたいのは、市内企業、中小をひっくるめて約1万9,000社弱あるというふうに御報告をいただいていますけれども、1万9,000社弱あるにもかかわらず、掲載企業がやはり194社にとどまっているのが残念かなと率直に思うんですけれども、その掲載社数が伸びない理由というのは、何かこの194社にとどまってしまっている理由というものが何かあれば、お聞かせをまずいただけたらと思います。 10 ◎丸山産業政策課長 御質問いただきましたはちおうじ就職ナビの登録件数ですが、現在、予算の概要に記載してございますとおり、昨年末の時点で194社となっております。  これにつきましては、1つは市内企業の中で正規社員の求人を行う企業が対象となりますが、大手就職支援会社などに委託をしていない企業が、このサイトを利用していただくターゲットになるものと思っております。この中においても、まだ十分に認知されていない、また活用いただけていない実態があるとは認識しております。  企業がみずからサイトの中で情報を細かく更新していくことで、学生に対してアピールをするということをコンセプトにしておりますが、そのことが一部の企業におきまして、事務の負担をふやすことで少し重荷になっているのではないかということも考えております。  いずれにしましても、もっとサイトの認知度を上げて活用していただくように努めていきたいと思っております。 11 ◎岩田祐樹委員 今、昨年の数からの掲載が伸びない理由と、また詳細な分析もしっかりとしていただいているみたいなので、実際さまざまな議員からもやっぱり事あるごとに言われていますけど、本当にこの今の現状、人不足がすごく叫ばれている中で、1万9,000社近くあるにもかかわらず、やっぱり194社にとどまっている、本当に喉から手が出るほど、多分、中小企業は今、人材を欲していると思うんです。そういう社会情勢があるにもかかわらず、やっぱり伸びないというのは、今、課長からもお話あったように、やはりこの制度というものが市内の企業にとって一部、事務手続が難しいというところも中小企業にあるのかもというようなお話もありましたけど、まずはこの周知が、やっぱり弱いんじゃないのかなというところは率直な意見でもありますので、ぜひともそこの周知に関しては、今後さらに進めていっていただけたらと思います。  あわせて、今もお話ししましたけれども、今の現状を見ると、やっぱりとにかく本当に人材不足という状況の中で、今まではこのタイトルにあるとおり、若者の側に立った、恐らく若者といっても本市の場合であれば大学が多うございますから、大学生が地元の中小企業にしっかりと就労していただきたいという思いで、学生の立場に寄り添った就業支援策を現在まで行われてきたんだと思うんです。一方、ちょっと観点を、視点を変えて、今後はもしかしたら今の売り手市場に変化をしてきている社会情勢を鑑みると、やっぱり企業側に寄り添った形での就業支援策というものにつなげていけるような、双方にとってプラスになるような施策として展開をしていったほうがいいのではないのかなと思うんですけれども、その点に関しては、今現状どういうふうに所管ではお考えになっておられますでしょうか。 12 ◎丸山産業政策課長 はちおうじ就職ナビ等につきましては、御指摘のとおり、若者の就業が非常に苦しい時期からスタートをしました。そのため、タイトルのとおり、若者の就業支援にかなり重きを置いて作成しているものではありますが、その一方で、今、委員から御指摘のありました市内企業での大学生の就職を求める声が多いということもあり、企業側にも、できるだけ大学生が就職するようにということで取り組んでいるところではございます。  ただ、企業のほうの十分な掘り起こし、それからまた企業の方の負担などを勘案して、もう少し使い勝手、それからまたサイトの掲載をしたり更新をしたりする時間的、技術的な負担、そういったものを抑える方法を、また少し検討していきたいと思います。 13 ◎岩田祐樹委員 この質問の最後に意見で終わりたいと思うんですけども、今いみじくも御説明あったように、ホームページに掲載するに当たっての事務手続だったり、またその技術的なものが、なかなか中小企業ではカバーし切れていないというようなことも考えると、先ほど申し上げたとおり、企業側に寄り添った形での就業支援の施策として、仕様変更していったらどうだというのは先ほどお話しさせていただいたんですが、その一つの手法として、例えばこの助成金の交付方法が1回目、2回目というふうに金額が分かれているんですけど、この10万円を学生に直接払うんではなくて、掲載して、そのマッチングされた企業のほうに例えば10万円を出してあげれば、その10万円の使い方は、当然各企業に、ある程度一定の縛りはもちろん必要だと思うんですね。企業から丸々10万円、例えば今の制度と同じように学生さんに出していただいても結構ですし、例えばそのうちの2万円だったら2万円をいただければ、市のほうで外部委託をして、例えばホームページにアップをしますとかというような、もう少し企業側からも使いやすいような勝手に仕様変更をしてあげたら、掲載者数の増加、また就労につながる、学生の増加にもつながるのかなと思いますので、今後検討していただけたらと思います。  続きまして、173ページの遊休農地活用支援についてお尋ねをさせていただきたいと思います。  新規青年就農者支援について、昨年度対比でマイナス150万円となっている理由、主な理由を教えていただけたらと思います。 14 ◎音村農林課長 本市の新規就農者は、ここのところ法人が参入してくる傾向にございます。法人ですので、この給付金を受ける場合がほぼないという現状でございます。  最近ですと、平成27年度に個人の方が1名給付金を受けました。ただ、この3年間、28年度以降は実績がありません。そういった実績を勘案して今回減とさせていただきました。 15 ◎岩田祐樹委員 今までのニーズが、個人だったものが今度は法人に変わったというところで、なかなかこの制度が使いづらいような形に今なってしまっているのかなと思うんですけど、それを考えると先ほどの話とも同じなんですけども、いかに八王子市がこの都市農業に関して、本市は遊休農地も数々ありますし、また増加傾向にもありますから、これを何とか有効活用するためには、市としてどういうふうな方向性でやっていくのか、それが例えば法人でも構わないということであれば、やはり法人の側でも何か活用できるような制度に変化をしていっていただけたら、さらなる農業振興につながるのかなと思いますので、これは意見としておきたいと思います。  あと、遊休農地の再生を目指して、さまざまな取り組みを行ってきているんですけれども、この農地再生事業補助金について、こちらも昨年度に比べますと、昨年が280万円だったんですが、約3分の1の80万円に減額になっている理由は何なのか、教えてください。 16 ◎音村農林課長 平成28年度に3件の実績、83万3,000円ありました。ここ2年、29年度以降は実績がございません。そういった実績も勘案して減とさせていただいたところです。 17 ◎岩田祐樹委員 さまざまなところで、多分、今は本当にこの活用支援の取り組み自体が、ちょっとミスマッチになっちゃっているのかなというふうな感じがするので、所管のほうでもお知恵を絞っていただけたらと思います。  引き続きまして、関連して174ページの農業環境の整備について質問したいと思いますけれども、この下段に書かれている関連事業の農作物獣害防止対策費についてでありますけれども、本年度約1,640万円計上しております。これは実は昨年は1,540万円であり、前々から見ていると、年々やっぱり増加傾向の一途かなというふうな感じを受けています。  そんな中で、質問でも私も何度も申し上げているように、地域の負の資産をどういうふうにプラスに転化していくのか。ということは、本当に毎年毎年こうやって予算も増額をして対応していかなきゃいけないことを考えると、やはり活用して逆にお金をかけていたところからお金を生み出す方向に、ぜひともシフトをしていただきたいと思うんですが、なかなかこの4年間もずっと事あるごとに、当選直後から言っていたことなんですが、遅々として進まないのもまた実情であります。  これは実際テーブルにのせていくには、やっぱり農林課の力あってこそ、もちろんその先には土地利用であったり、保健所だったりの力ももちろん必要なんですけれども、イの一番に必要になるのは、農林課の協力なくしては実現しないと思うんですけども、農林課として、今後どういうふうにしていきたいと思っているのか、イエス・オア・ノーでもいいんですけど、方向性をちょっと答えられる範囲でお聞きしたいと思います。 18 ◎音村農林課長 いわゆるジビエ、野生鳥獣でございますけど、解体、それから加工、それから販売、それぞれの過程で食品衛生法の厳しい基準が適用されて、それぞれの場面、手続において営業許可が必要になります。牛、豚なんかですと、と畜場法ですね、解体のときには。それから、鳥ですと食鳥検査法の適用になります。加工販売のところの部分について、初めて食品衛生法の適用になるという状態にあります。  そういった許可とかをクリアした上で、次の話として施設の整備というのが問題になってくると思います。やっぱり施設を新たに整備しようとすると莫大なお金がかかります。だから、そういった意味で、例えば既存の施設を活用する、そんなことを考えていけば少しはチャンスが出てくるのかなというふうに思っています。ですので、その成否については、少し調査研究させていただければ思いますので、よろしくお願いします。 19 ◎岩田祐樹委員 本当に今、課長がおっしゃられたように、この課題解決には法規制もすごくかかわるし、課題も幾つもあるのも承知をしているので、ただ最後に本当に今いい御答弁をいただいたなと思うのが、今後、公共施設の適正配置のことでも、今やっぱり市の保有財産60%を占める学校施設の再編というものは、今後、声がどんどんどんどん大きくなっていくんだと思うんですけれども、その際に、やっぱり例えば恩方でいえば恩方第一小学校、恩方第二小学校とありますけれども、恩方に限った話じゃないんですが、例えばそこで統廃合した結果、生まれてくるような余剰の学校施設を、今度はそこはやっぱり給食室も整っていますから、有効的に今ある設備を生かしていただいたら新たな設備投資というものもしなくても済むのかなと思いますので、そういう部分も視野に入れて今後さらなる調査研究を進めていただけたらと思います。  続きまして、182ページ、MICEの推進についてお尋ねをさせていただきます。  このMICEの推進、1番の八王子観光コンベンション協会補助金の中で、本年度もプラスになっているんですが、この人件費なんですけども、29年度2名、昨年30年度3名、本年31年4人、この4名ということで毎年1名ずつふやされているのが現状なんですけれども、この八王子観光コンベンション協会補助金の人件費で、ここに含まれる3人から4人にふやした理由が、仕事量がふえてきていてふやしているのかどうなのか。例えばこれは一体何を担っていただいているのか、そこいらの御説明をいただいてもよろしいでしょうか。 20 ◎丸山産業政策課長 八王子観光コンベンション協会でMICEを主に担当している職員ですが、仕事としましては、協会が支援をしますMICE案件において市内事業者の手配などを行うほか、新規のMICE案件の開拓、またMICEの相談案件についての対応などの営業活動を行っております。 21 ◎岩田祐樹委員 ここにも書いてあることなんだと思うんです。このスケジュールで6月、8月、9月、11月といろいろと学会だったり、さまざまなことが決定をされているみたいですけど、こういうことの誘致だったりに奔走されているんだというふうには思うんですが、MICEの推進に関してはやっぱり産業交流拠点ができた暁には、さらに加速をさせていただきたいと思っています。実際、産業拠点ができることを見越して今から動いていただきたいなと思ってはいるんですけれども、その部分で毎年人員増加をしていって、その素地づくりをしていただいていて、完成した暁には、もうそのある程度の素地が整っていて用意ドンでスタートダッシュができるような体制を、今からぜひとも行っていただきたいと思うんですが、そういう部分でいうと、今現状この4名にふやされた中で、完成を見据え、担当所管としてどのような動きをされているのかお示しいただけたらと思います。 22 ◎丸山産業政策課長 現在、八王子観光コンベンション協会の人数ですが、先ほど委員からお話のありましたとおり、発足当初2名、それから2年間にわたりまして1名ずつの増員をしております。これは発足時にMICEのある程度の今後の営業を見越して、人数体制を整えるに当たりまして、全てが新人職員ですとなかなか回りませんので、最初に2名入れた後、1年に1人ずつふやしていくということで、計画的にふやして現在の体制を整えております。  そして、今後の部分ですが、現在はMICEの案件としましては、八王子市では都内でも有数の環境が整っておりますエスフォルタアリーナ八王子でのスポーツ関係のイベントが多い状況にありますが、八王子にはその他の施設もございます。また、お話のありました2022年に竣工を予定しております産業交流拠点ができます。その活用も意識しまして、まず学園都市としての八王子の強みを生かした学会等の開拓を進めたく、まずは現在のMICE担当職員は大学へ行き、そこで大学、それから教員に対しての営業に力を入れているところであります。  実際に産業交流拠点の活用が具体的に営業活動ができるようになった時点では、大学等で掘り起こした学会等、それから、また新たに今度はその段階で企業等への営業もしていくというような形で準備を進めているところです。 23 ◎岩田祐樹委員 正直、今の御回答を聞いて安心しました。というのも、やっぱり我がまち八王子の強みは何なのかといったら、やっぱり大学の多さだと思います、本当に。やっぱり地方に我々の会派が視察に行った際に、MICEのことを勉強させていただいたときに、そこの担当の方もおっしゃっていたのが、たしかそこはつくば市かどこかだったと思うんですが、やっぱりつくば市も大学があるので、大学の教授にアプローチをすることで、国内の学会もさることながら国際的なコンベンションなんかも引き込めるということで、かなりやっぱり経済効果があらわれているみたいでした。八王子は特に本当に大学も多くて、大学が多い分、教授もその分多いでしょうから、これは4名で今とりあえずは簡潔に、現段階ではできているのかもしれないですけど、恐れることなく成果さえ上がっていれば、今回のこの事業効果のように、ここにも2.6億円の事業効果として出されている以上、やはり成果が伴っていれば、これは私は5人いようが10人いようが、それは全然所管が自信持ってどんと出してくればいいことだと思うので、やっぱりそこら辺は積極的に完成を見据えて、今はとにかく今から素地をつくるんだという思いで鋭意進めていただけたらと思いますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、国際理解教育の推進、236ページに移らせていただきます。  東京2020大会に向けて、各学校が企画提案する豊かな国際感覚を身につけることができる取り組みに対して支援するとありますけれども、現在、各学校が企画する内容とはどのようなものがあるのか、御紹介をいただけたらと思います。 24 ◎野村統括指導主事 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、各学校が企画提案する取り組みの内容でございますが、市内小中学校の取り組み計画として、例えば市内小学校では、アメリカのダン小学校との交流活動を通して歓迎会や交流事業、ホームステイの受け入れ等、異文化理解や多様性の尊重ができる児童の育成を図るための取り組みを計画しております。  また、市内のほかの中学校では、イギリスの現地校、UCLアカデミーとのビデオレターの交換を通して多様な文化の違いに触れ、豊かな国際感覚の醸成を図る取り組み等、学校独自の取り組みを計画しているところでございます。 25 ◎岩田祐樹委員 小学校でも現在英語がスタートしてきているので、国際教育ということの重要性は以前にも増しているんだと思いますけれども、1つ危惧をするのが、今回のこの東京2020大会を契機として、国際協力の推進をしていくんだということは、それはそれでいいんですけれども、とかくありがちなのが、ここでやって、そのまんま単発で終わっちゃうのがやっぱり怖いと思っているので、これを一つの契機として、いかにここからステップアップをするか、今回ここで取り組んだことで見えてきた課題をしっかり抽出していただいて、次に翌年度以降にいかにつなげていくかということを念頭に置いて、東京2020大会に向けての推進に取り組んでいただけたらと思うんですが、今後の展開については、これが終わった後の展開については、現段階では市としてはどういうように、この国際教育の分野についてお考えなんでしょうか。 26 ◎野村統括指導主事 東京2020オリンピック・パラリンピックをきっかけとした事業のさらなる推進についてでございますが、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催は、子どもたちにとってまたとない貴重な経験をする機会であると考えております。子どもたちが将来にわたって語り継ぐことができるレガシーとして残すことが、本当に大切になってくると思います。  そのために、市内小中学校では学校2020レガシーとして、子どもたち、地域、保護者が一体となってレガシーとなる取り組みを推進することに全校を挙げて実施することにしております。その中で、やはり豊かな国際感覚等を踏まえて取り組むということを、こちらのほうを契機として捉えております。そして、それをその後につなげるようにしていくということが、レガシーを残していくという、こちらの大きな思いでございますので、全校でそういうレガシーを残す取り組みを推進してまいります。  計画段階なんですが、例えば市内中学校では、地域の人たちと一緒にオリンピック・パラリンピックを見ようということで、それをテーマに計画を立て、そして終わった後もそれらを有効的に活用して豊かな国際感覚の醸成につなげていくというような形で検討しているところでございます。 27 ◎岩田祐樹委員 ありがとうございます。  しっかりと単発で終わらせることなく、やっぱり継続をしてやることが、特に学力なんていうのは継続こそ力なりで、つなげていかなければ、残念ながらいい取り組みでも楽しかったねで終わっちゃうだけだと思うので、ぜひ生かしていっていただけたらと思います。今のお考えで進めていただけたらいいんではないかなというふうに思いましたので、よろしくお願いしたいと思います。  続きまして、隣のページのいじめ防止対策についてお尋ねをさせていただきます。  この新規事業の学級集団アセスメントQ-U実施委託料について、総括質疑でも会派の他の委員からも幾つか質問もありましたので、重複する点もあるかと思いますけれども、再度確認の意味も込めてお聞かせをいただけたらと思います。  まず、この新規に取り組まれる学級集団アセスメントQ-Uはどんな取り組みで、その期待される効果というものはどのようなものが想定されているのか、いま一度お聞かせをいただけたらと思います。 28 ◎上野統括指導主事 楽しい学校生活を送るためのアンケートQ-Uでございますが、児童・生徒がやる気のあるクラスをつくるためのアンケートと、居心地のよいクラスにするためのアンケートの2種類のアンケートに回答いたします。  その結果が得られたデータをもとに、教員が児童・生徒ひとりひとりの学校生活における満足感ですとか、学校生活における意欲を把握することで、居心地のよい学級をつくり、いじめ防止等の未然防止につなげることを期待しております。 29 ◎岩田祐樹委員 市が考える居心地のいい学校ってどんな学校だと思いますか。 30 ◎上野統括指導主事 市の考える居心地のよい学校というのは、子どもたちひとりひとりがみずから考えていることを発揮することができ、また、人間関係の中でお互い思っていることを言い合い、伝え合うことができるなど、お互いのその思いを伝え合い、分かち合えるような学校というのをつくり上げていくということは、居心地のよい学校なのかなというふうに考えております。 31 ◎岩田祐樹委員 済みません、ちょっと意地悪な質問で、どういうふうに考えているのかなということで、素朴な疑問で聞いたんですけど、別にこれは正解も不正解もない質問なんだと思います。  居心地のいい学校って、本当にひとりひとり居心地のよさというものは千差万別、十人十色だと思うので、今、統括指導主事の言われたように、とにかくやっぱり子どもたちがいつも笑顔でいて、何の不安もないと言ったらあれですけど、不安がないような学校生活を送れる環境というものが、総じて居心地のいい学校なんだと思うので、それはそれで、ちょっと意地悪な質問だったんですけど、済みませんでした。
     続きまして、この学級集団アセスメントQ-Uについて、既に導入されている自治体というのはあるんでしょうか。あればちょっと御紹介をいただけたらと思うんですが。 32 ◎上野統括指導主事 こちらのQ-Uを導入している自治体でございますが、現在、私たちのほうで把握している情報としまして、八王子市を除く多摩地区の自治体では9市で導入をされているというふうに伺っております。  また、本市のように全校で実施をする自治体につきましては、昭島市と狛江市の2市があるということを把握をしております。 33 ◎岩田祐樹委員 今、多摩地区で9市で、あわせて全校実施は昭島市と狛江市ということで2市でやられているそうですけれども、まず聞きたいのは、我々八王子市が本事業で得られたデータを、具体的にどういうような活用方法を考えているのかというのが1点、あわせて9市と、また全校で行われている2市では実際どういうふうに活用されているのか、そんな紹介事例もあれば、あわせてお示しいただけたらと思います。 34 ◎上野統括指導主事 まず、本市のほうで本事業、本調査で得られたデータにつきましては、まず1点目は、不登校になる可能性の高い生徒の早期発見に活用しようというふうに考えております。  また、2点目としましては、いじめの発生ですとか深刻化の予防、あわせていじめの被害に遭っている児童・生徒の発見に活用できるというふうに考えております。  また、先ほどお伝えしました9市のほうでは、効果としまして、児童・生徒のひとりひとりの特徴を把握して、個人的な声かけですとか教員が共通認識を持って、一つの案件に対して対応することができるようになったですとか、児童・生徒への理解が深まって教員の指導力の向上につながったというような意見があるというふうに伺っております。 35 ◎岩田祐樹委員 期待されるデータやその活用方法を考えると、この時期なんですけども、義務教育期間9年間のうちのわずか2年間、小学校でいえば5年生と中学校は2年生ということですけども、この2年間に限定するよりも、本来であれば全学年において事業展開したほうが、より詳細な情報がつかめるんじゃないのかなと思うんですけれども、なぜゆえ小学校では5年生と中学校では2年生の各1年間にわたって、それぞれ2回という限定が付されているのかの御説明をいただけたらと思います。 36 ◎上野統括指導主事 小学校5年生と中学校2年生、また年2回、本調査を実施する理由でございますが、子どもから大人に差しかかる小学校5年生と、中学校生活の中で最も安定の見られる中学校2年生の実施を考えております。  こちらの年2回実施する理由としましては、それぞれ進級後に児童・生徒の人間関係がほぼ固まってくる5月から6月に1回目を実施することで、児童・生徒の様子ですとか学級集団の状態を把握して、今後の大まかな対応方針を固めることができます。また、第2回目としまして10月に実施をすることで、対応方針の修正を図るとともに、円滑な人間関係の再構築をすることができます。  また、この2学年で実施をする大きな理由としましては、連続する学年の実施ではなく、それぞれ学年間をあけることで、この2回の調査結果を確実に生かすことができるかと思います。そして、その後の小学校6年生、また中学校3年生の1年間、ここで調査結果を確実に生かすことで、それぞれの5年生、また中学校2年生が卒業までの学校生活をよりよい、充実したものにしていきたいというふうに考えて、小学校5年生と中学校2年生の2学年ということで実施をしようというふうに考えております。 37 ◎岩田祐樹委員 まずは、いろいろと想定をされて、この2学年限定でやってみるということでありますから、それはそれでいいのかなというふうに思います。ただ、これでちょっとやっぱり心配なのは、必ずしもいじめが発生するとか不登校に陥るタイミングが、時期的に、このタイミングが濃厚なんだと思うんですけど、ただそうとも限らないのもまた事実だと思うので、そこら辺をどういうふうにすくい上げていくのかというのは、やっぱり今後の課題にもなってくるんだと思うので、そこら辺もぜひとも注視していただけたらと思います。  あわせて、この事業効果として、問題の火種が表面化した際のサポート体制の構築というものも、すごく重要なんだと思うんですけども、本来であれば、本事業の導入と私は同時に体制の構築を整えるべきなんだというふうに考えますけども、現段階において、バックアップ体制というものは構築をされているのか、お聞かせをいただけたらと思います。 38 ◎上野統括指導主事 現在、各小中学校では、各学年の生活指導の担当者が出席する、また管理職の出席する生活指導部会ですとか、養護教諭、スクールカウンセラー、また学年の担当者が参加する教育相談担当者会というのを定期的に開催をしまして、子どもたちの悩み等に関する情報を共有し、それぞれの案件に対して全教職員が連携して組織的な対応を行っております。  今回、このQ-U実施後の調査結果をこれらの部会の中で分析をし、必要な対応策を検討する場面を設けるとともに、教育委員会におきましても、今回の調査結果を各学校と共有することで、また確認をして、各学校における調査結果のバックアップ体制を構築し、サポートしていきたいというふうに考えております。 39 ◎岩田祐樹委員 このサポート体制については、残念ながら昨年の事件、事故がございましたけれども、やっぱり充足していないのも否めない事実なんだと思うので、そこら辺はいま一度、再点検を本当に徹底的にしていただいて、この制度で実際、表面化してきたときにあたふたすることのないように、しっかりと徹底的に洗い出しをしていただけたらと思います。  最後に、教育長にお尋ねをここでさせていただきたいと思います。  前回までの委員会の中でも、教育長が従前から、いじめ問題の根絶に向けては、まずは鋭意やれることから何が何でもやっていくんだという思いで取り組んでいくと、お気持ちを聞いておりました。まさに本当におっしゃっていたように、昨年の11月以降の取り組みというものは、すごく評価をさせていただいているところでもあります。まずは予算をかけずともやれる対策については、本当にすぐ迅速に対応していただいたなということは、まずもって本当に高く評価をさせていただきたいと思います。  しかし、その中でも、やはりどうしても予算をかけてやらなければいけないという取り組みが、まさに今議論に上がっていたQ-Uの問題だったりするんだと思います。ぜひとも今後もやれることをどんどんやっていただきたいと思いますし、積極的な意見具申というものも、教育長がしっかりと下に落としていっていただけたらありがたいなというふうに思います。  ただ、やはり気になるのは、現在、調査部会が立ち上がって現状調査をされておりますけれども、まずは徹底的な原因究明について調査部会で議論をしっかりとしていただきたいと思いますから、時間をかけていただいているのは全然構わないんですけれども、残念ながら、一方でちょっと、いつ答申が出てくるかというのがまだ読み切れない、見え切れないというのもまた事実なんだと思うんですね。しかしながら、この部会からの答申というものが一定程度出たときには、それが今回の対策に対しての一つの大きな山になってくるんだというふうに私は感じております。  指摘された問題については、いかに迅速に、スピーディーに課題解決を進めていくのかということは極めて重要でありますし、そのために先ほども別の話でもしましたけど、素地というものを今からやっぱりしっかりと整えていただいて、答申が出た暁には、イの一番に対応できるような体制づくりを、まずはしていただきたいと思います。  その中で予想される指摘というものは、僕が今お話をしたように、現在の学校の体制についてのことが出てくるんではなかろうかなというふうに思っているわけです。1つは中学校の部活のあり方についても、今はバスケが強いからどこどこ中に行きたい、サッカーが強いからどこどこ中に行きたいというように、少子化の中で生徒数も減ってきているんですけども、学校選択制を活用して、部活が強いから、いいからという理由で学校を選ばれる児童も約15%いるというようなことも聞いておりますので、しっかりと指導できる教員の確保の問題など関連する課題も多々あるんだと思いますので、そこら辺もしっかりと想定をしていただけたらと思います。  いじめ問題に対する学校の対応についてなんですけども、今の先生たちの取り巻きを見ていて私も複雑だなと思うのが、市の管理職の方は同僚の方だったり気軽に相談できる同じような人がたくさんいると思うんです。だけど、いるからこそ、例えば酒飲みながらでも飯食いながらでもいいんですけど、相談し合って課題解決というものがスムーズにいく体制はできているんだと思うんですが、ひとたび教育現場に目を落とすと、校長先生は一体誰に相談できるんだろうかと考えたときに、身近にいるのが、多分想定されるのは副校長かなと思いますけど、副校長はあくまでも校長先生のバックアップ、補佐であって、言うならば部下でありますから、なかなか部長が課長に愚痴をこぼせるか、課長が主査に言えるかというと、なかなかそれはやっぱり難しいんだと思うんですね。  現在まで、校長先生に対する指導、助言というのは、指導課のほうで担っていただいていたと思うんですけども、残念ながら、持ち合わせている知識、経験というものは、ほぼほぼ一緒なんだと思うんです。だから、指導課の質が悪いとかそういう話じゃないんです。じゃなくて、校長先生が相談したいことが、返す人も同じことしか多分、同じ資料しか持ち合わせていない人からの回答しかないんだと思うので、そういう部分でいうと、やっぱり別の手だてというものを校長先生には設けてあげる必要があるんじゃないのかな、その別の角度での視点や助言を出せる立場の人が、今後、校長先生に対しては必要になってくるんではないのかなというふうに考えるところなんですね。  調査部会の報告があり次第、本当に早急にその対応策を行って、子どもたちにとってよりよい環境づくりを一日も早く行っていただくためにも、今からそういったところもしっかりと検討いただいて、検討した結果、少しでも進み出していただきたいと思います。  その中で、今回のQ-Uのように、例えば別立てで予算を立てなければいけないことなんだとしたら、私は教育長の名のもとで、自信を持って議会に出していただきたいと思います。子どもたちに資する取り組みであれば、しっかりとやっていただいて、必要であれば補正予算を計上してでも僕は構わないと思うので、そこは自信を持って、本来の補正の使い方というものをしっかりと行っていただけたら、しっかりと我々もバックアップをさせていただきたいと思います。  その中で、教育長の思いというものをいま一度お聞かせをいただけたらと思うんですけれども、よろしくお願いいたします。 40 ◎安間教育長 まずは、大変心強い御支援のお言葉と受けとめさせていただきます。ありがとうございます。  今、委員が2つほど例を挙げてお話になられましたが、私は本当に委員の御指摘どおりだろうと思うんです。恐らく抜本的に対応を求められるというのが、今、最初に部活動のお話をされましたけれども、現在の部活動がどんな体質なのかという部分なんですね。そういう意味では、今、着目をされておりますけど、ゆるスポと呼ばれている、がちがちに勝利だとか何かを目指さないような、体を動かすような、そんなの部活動の仕組み、そういったこともひっくるめて八王子独自の部活動のあり方、これを考えなければいけない時期には来ているのかなとも思います。  もう一つ挙げられた相談体制の話です。いじめの対応については、お話のとおり、先日も議論がありましたが、教育の専門的見地とは異なる、法制の専門家の視点、またSNSに関しても、やはり私なんかは特に完全に素人で、この機械でこう書き込みがあったときにどう対応すればいいのかというのは、やっぱり学校の先生とかも不可能なんだろうと。そういった意味での専門家、そういう指導、助言の体制なんかも必要なのかなと。  幾つも十分想定できることでございます。力強いお言葉をいただきましたので、調査部会の報告を受けて、その場で早急に対応できるように、今から想定される課題への対応策について、しっかりと検討してまいります。 41 ◎岩田祐樹委員 ありがとうございます。我々も誠心誠意バックアップをさせていただきたいと思いますので、ぜひとも推し進めていただけたらと思いますので、重ねてお願いを申し上げたいと思います。  続きまして、242ページの教員研修についてお尋ねをさせていただきます。  ここで挙げられている教員のタイムマネジメント力向上の取り組みについてでありますけれども、その事業効果に時間当たりの生産性を高め、長時間労働の改善につなげるとありますが、ちょっとそこで心配なのが、もちろん教員の負担軽減だったりは考えてあげなきゃいけないんですけども、教職という立場で教鞭をとる以上、やっぱり児童・生徒に対するときには、どうしたって生産性の低いときもやっぱりあるんだと思うんですね。  そこで、やっぱりちょっと心配なのは、くぎを刺しておきたいのが、タイムマネジメント力を向上して生産性を高めるのはいいんですけども、生産性が低い分野をおろそかにするようになってもらったらちょっと困るなというふうに思うので、そこら辺はしっかりと根幹がぶれないように、軸だけはしっかり押さえていただいた上で生産性の向上を図っていただけたらと思うんですが、その点について所管はどのようにお考えか、お聞かせをいただけたらと思います。 42 ◎溝部教職員課長 タイムマネジメント研修の目指すところというのは、1つは、そういった効率的な時間の使い方もございますけども、やはり長時間労働が問題になっている中で健康を害する部分というところ、そこはぜひ削っていく中で、しっかりと子どもの教育に向き合える時間を確保すると、そういったところが究極的な目的になりますので、御指摘を踏まえて研修内容について検討していきたいというふうに思っております。 43 ◎岩田祐樹委員 ありがとうございます。そのような方向でお願いできたらと思います。  最後に、250ページ、給食センターの整備についてお尋ねをさせていただきたいと思います。  本年度、おかげさまで委託契約が難航しておりました元八も本体工事を筆頭に契約業者が決まりまして、何とか工事着手できるようになったというところは、何とか現状でスタートに間に合うようなところで決めていただいた所管に、まずは感謝をしたいと思います。  ただ、一方で、やっぱり気になるのは、既に1回開始時期を延長していますから、市長のあれだけの思いで行う、この市長の肝いりの事業でもありますから、再延長なんてことのないように、それだけはここで業者が決まったからって気を緩めるんじゃなくて、ただですら工期がもう1年しかない。確かに弁当箱みたいな箱だからというような話もありましたけれども、ただそうは言えども、特に元八に関しては、業者が決まらなかった理由の一つに、やっぱり湧水の問題もありましたから、いついかなる水がどれだけ出てしまうかということも理解し切れない部分もあるんだと思いますので、おくれる要素は十二分にまだ介在しているのかなというふうに心配をするところでもあります。ぜひともここで気を緩めることなく、いま一度気も引き締めていただいて、何としてでも、もう来年の4月、1学期から給食がスタートできるように進めていただきたいと思いますけれども、まずは所管の意気込みをお聞かせをいただけたらと思います。 44 ◎小林学校給食施設整備担当課長 先行2施設につきましては、まさに御同意いただきまして無事ここで契約をすることができました。工期は1年というところで、もう決められていますので、平成32年4月の提供開始に向けて、気を緩めることなくしっかり建築課とともに工事管理をしていきたいというふうに考えております。 45 ◎岩田祐樹委員 そこで、本当に同時で考えなきゃいけないのかなということが、もう1年しかないですから幾つもあるんだと思うんですが、ちょっと気になったのが、整備完了後の配食をする際の配食ルートだったり、その方法を具体的な運用を想定して計画を立てなければいけないかと思うんですが、実情ここに車両購入費6台というふうに書いてはあるんですけども、これは直営でやるのかどうなのかということもちょっと気になったんですけど、どういうような感じでやろうと思っているのか、お聞かせをいただけたらと思います。 46 ◎田倉保健給食課長 給食センターの運営については、大きく分けて3つの業務がございます。まず給食センターでの調理業務、給食センターから学校へ運ぶ配送業務、学校内での配送車からクラスの前まで運ぶ配膳業務、これら3つの業務を一括して委託をする予定としております。  車の購入につきましては、車の耐用年数が10年程度あることと、配送ルートなどは業者と私どものほうで調整して決定していくことなどを勘案して、配送車両につきましては、市が直接購入をして委託業者のほうに貸与をするという形で、今検討を進めている最中でございます。 47 ◎岩田祐樹委員 今、説明を聞いていて意味がよくわからなかったのが、何で車両をわざわざ市が買って貸与する方法を選択したのかがよくわからないんですけど、何ででしょうか。 48 ◎田倉保健給食課長 先ほどの答弁で、ちょっとわかりづらくて申しわけございませんでした。  耐用年数が10年程度ありますが、今、委託のほうは3年程度での契約更新を予定しております。委託業者のほうで車を購入してしまうと、次の契約もその業者が前提となってしまう可能性が高いので、こちらで購入をして、次の業者選定のときには、また一から業者選定ができるようにということも勘案して、市のほうで車両を購入することといたしました。 49 ◎岩田祐樹委員 今の説明を聞いていると、今までの流れと全然違うと思うんです。今までも、委託業者が車両を使って行う業務なんていうのは腐るほどあって、耐用年数が今5年だの10年だのと、基本的には車両は5年で償却しますけど、契約課なんかにも償却期間が5年なんだから契約期間も5年にそろえたらどうなんだというような提案をさせていただきましたけど、なかなかそうなると競争原理が阻害されてしまうので、それはなかなか難しいんですという回答だったので、それはそれで理解はしています。  ただ、一方で、所管からその説明にあったのは、当該業務はどんな業務でも当たるにあたっては、その業者が経験やノウハウを蓄積されて、効果・効率的な業務をやってもらうからこそというような説明があったんですね。だけど、今の説明を聞いていると、車両の耐用年数は10年です、それを買わせてしまうと、今までの業者が続きもやるような感じになっても困るんでみたいな話でしたけど、そうなると、今言った経験、ノウハウの蓄積なんていうことはどうでもいいという話で考えを転換したのか、これを今回押し通すんだったら、では車両を使う業務は全部市が貸与するんですかという話に変わっていくと思うんですけど、それでいいんですか。 50 ◎田倉保健給食課長 今回想定しております給食センターの車両につきましては、2トンのロング車を予定しておりますが、上に架装と言って、冷却のものとか、あとリフトなどを装備することになります。それを各給食センターのピットに合わせて個別にカスタマイズすることになりますので、車を購入するというと、その給食センターのために車両を購入するということになりますので、業者側の負担も大きくなりますし、市のほうとしましては、その車を購入することによって業者選定の際、業者のほうからは配送以外の独自性を出していただきたいというふうに考えております。 51 ◎岩田祐樹委員 答えを聞けば聞くほど突っ込みどころが満載なんですけど、そもそも搬入ピットの高さなんてどこも一緒ですよ。そんな特殊な整備をするぐらいだったら、汎用性があるようにしなければ金かかってしようがないし、言うならば、そもそも6台で2トンのロングをつくるって、僕は車のことはよくわかっていますよ。特装車なんていうのも大体わかっています。そもそも2トンのロングでパワーゲートと上に多少何か、保冷車で1台当たり1,000万円ぐらいですよね。こんなしないですよ。  ごみ回収の車両もそうなんですけど、役所の車って、安全対策装置、安全対策装置って、わけのわからないものをいっぱいつけるんです。正直それはメーカーに、役所の車両って何でこんなに高いのって言ったら、それはやっぱり万が一の事故に備えて安全装置がいっぱいつくから、そういう仕様になっちゃっているので高くなるんですというんですね。それはもちろん市は絶対、是が非でも事故は避けなければいけませんから、そういう安全対策費で高くなるのはわかるんです。それはそれでいいんですけど、今言ったみたいに、あんなもん、パワーゲートの高さだったり何だのって、そのピットを使うのは配送業者だけの話じゃないですよね。食材を運ぶだけじゃなくて、食材の搬入業者もそこのピットを介して多分、食材の納入をすると思うんです。  そうなったときに、ではその車両は規格に見合わない高さになっちゃうのかという話にもなるから、基本的には、あんなもの規格のものですから、冷蔵車だといったって、でき上がっているものですから、ある程度カスタマイズはもちろん各社はしますけど、その点で言うと、全然到底理解ができないし、もうちょっと今回の給食整備に関しても大幅な補正で、さんざん議会でももんだ話で、抑えるところはやっぱり抑えるべきだと思うんですね。  むだな設計になっているなというのが、今正直わかったものですから、そこら辺はちょっと直していただいて、こんなもん何で車両を市がわざわざ買う必要があるのかは、正直よくわからないですし、汎用性の高い車両の設備に合致するような仕様に変更すれば、ピットなんて、極端な話、保冷車なんてスーパーの配送をやっているところだったら、どこだって持っていますよ。できる業者を指名参加させて落札してもらえばいい話であって、別に何でここだけ特別扱いするのかよくわからないんですけど。どうですか。 52 ◎田倉保健給食課長 まず車の購入の費用につきましては、車両本体のほうが500万円を少し切るぐらいを予定しておりまして、上の装備が約400万円ぐらいを予定しておりまして、両方で900万円の6台分ということで予算の概要に載せている金額になります。  給食の食材の搬入と給食の運び出しにつきましては、搬入用のピットと搬出用のピットは別の場所を設けておりますので、搬入用のピットにつきましては、軽トラックなどでも運び込めるようなものになっております。  搬出用のピットにつきましては、食缶を乗せたコンテナを給食センター内に置いておりますので、そのコンテナごと配送車両のほうに乗せ込めるような仕様として、先ほど言った専用のピットを設けておりますので、そちらに接続できるような車の装備を予定をしているという関係で、このような予算になっております。 53 ◎岩田祐樹委員 別にそんなに特殊な配送じゃないと思うんです、正直。例えば特別、汎用性の高い仕様にできない理由があるのかどうかわからないんですけど、まあいいです。それはそれでいいんですけど、極端な話、そもそも6台で、6校に回るのに1台で乗せ切れるんですか、2トンで。というのもそうだし、特殊な仕様設計にするんだったらなおさらのこと、車って予期せぬトラブルもあるわけですよ。そうなったときに、1台急遽だめになりました、この日メンテナンスで急遽整備工場に入れなきゃいけなくなっちゃいましたといったときに、5台で対応できるのか。そこら辺も市が車両を用意立ててやらせるということは、それだけのリスクも市が負わなきゃいけないということも同時にわかった上で、自前で車両をそろえるということを言っているのか。そこら辺どうなんですかね。 54 ◎田倉保健給食課長 車の故障につきましては、もちろんないようにしていくということが第一ですし、もしあった場合につきましては、給食調理業務、配送業務を委託している会社のほうに緊急に車を用意していただいて、先ほど言ったコンテナを下におろして、そこから積むという特別の措置をとっていくことを予定しています。(「特殊じゃない」「やめたほうがいい」と呼ぶ者あり) 55 ◎岩田祐樹委員 本当に今、他の委員からもあったように、だったら別に特殊な車両じゃないじゃんっていう話なんだと思うんですけど、現実的に壊れないようにって言いますけど、今のディーゼル車の機構はわかっていますか。もう10年、20年前のディーゼル車と全然違うんですよ。ガソリン車よりもエンジンが精密過ぎて、そもそも燃料の噴射装置もコモンレール方式といって、今まではピストン1個に対して2つの穴から噴射していたものが、燃焼効率を高めるために針の穴みたいな穴からすごい高圧をかけて出すんですよ。その穴がちっちゃいからこそ軽油がよく詰まるんですね。加えてDPFの装置が詰まっちゃったりだとか、しょっちゅうですよ、本当に。  そうなったときに、6台じゃ絶対無理です。そこまでを想定するんだったら、少なくとも予備車を2台とか購入する体制を整えない限り、よっぽど今言っていたように、これを頑として押し通すつもりなんだとしたら、特殊性の高い車両なんでしょうから、だったら本当に8台とか9台というものを、ふだんは使わないかもしれないけども、予備を想定して入れないと、これは絶対配送が間に合わないと思います。ましてや学校給食法の絡みで調理終了後、2時間以内に食べさせなきゃいけないという決まりもある中で、それを守れなかったときに、その2時間過ぎちゃった調理済みの給食というものはどうなるんですか、提供できるんですか、それでも。お答えください。 56 ◎田倉保健給食課長 調理後喫食まで2時間というのは、大量調理施設衛生管理マニュアルに書かれていて、努めなければならないという努力規定ですので、もちろん過ぎていいということはないですけれども、2時間過ぎた給食を提供してはいけないというわけではないので、できる限りというか必ず2時間以内に届けられるように、今、配送ルートや配送時間等も内部では検討を進めているところです。  配送の前に、まずは食器を学校のほうに運んで、一度また学校のほうからセンターのほうに戻ってきて、調理が終わった給食を学校のほうに運ぶというようなことで、ピストンというか往復をすると3台で、5校から6校を回れるというふうに、道路などを計測してはかった結果としては対応可能というふうに考えております。 57 ◎岩田祐樹委員 もう時間もないので最後にします。  今、さんざん議論させていただいたとおり、突っ込みどころは正直あります。それを想定した上で、先ほども冒頭申し上げましたように、市長の肝いりの事業でもありますし、また、もう市民にも広く周知をされ始めています。特に私の元八地区では、もうこの対象校6校の親御さんはすごく喜んでいただいていて、4月から助かるわということを、本当にもうその機運が高まっているというか、もうそういう頭で地元住民もいますから、何としてでもそれが無事に、そつなくこなせるように、この車両云々かんぬんの話なんていうのはまだ1年先の話ですから、今、指摘をさせていただいたことも踏まえて、その間にもう一度十分、所管でもんでいただいて、例えば1台車両を追加でやっぱり用意しとかなきゃいけないなということであれば、誠心誠意御説明いただいたら補正という手法もありましょうから、それぐらいのことであれば、十二分に穴埋めをしていただいて、しっかりとミスのないような体制を構築していただくことを最後にお願いして、終わりたいと思います。ありがとうございます。 58 ◎市川克宏委員 では、私からも引き続き質疑をさせていただきます。  まず初めに、説明書の287ページ、概要では242ページに当たります。いわゆる教員の多忙化といったところを引き続き若干お聞きしたいと思います。  多忙化の改善ということで、夏休みパワーアップ研修なども削減、改善していこうということであります。本市は中核市になりまして、教育に関するものでは市立小中学校教職員研修の実施というところで、市みずからが研修の実施方針を策定するというふうになったと。それによって、八王子市独自の教育の質の向上を高めていく、そういったふうになっているとお聞きをしております。  そこで、まず市のほうでみずから研修の実施方針を策定し、どのような効果を得てきたのかといったところをちょっとお聞きしたいと思います。 59 ◎上野統括指導主事 本市で中核市移行後、八王子市教員育成研修の基本方針を策定しまして研修の充実を図ってまいりました。その中で、市民力の活用ですとか地域性の活用、学園都市という性質を利用しまして多くの研修を実施してまいりました。  平成33年度から新しい新学習指導要領になることに伴いまして、研修のほうに関しましては少しずつ精選ですとか見直しをできるところから始めまして、体系のほうの見直しというところも行っていきたいというふうに考えております。 60 ◎市川克宏委員 わかりました。  特にこの研修の改善とか削減、見直しですよね、というところは八王子市立小・中学校における働き方改革推進プランにおいても強調されております。また、ちょっとデータも古いんですけども、2016年度の教職員の働き方アンケートというのを入手もしたところでもあるんですが、そのアンケートでも、各種研修の報告書の負担が大きいとか、また教育委員会からの調査・照会の負担が大きい。あと、休憩時間、時間外の会議や業務が多いといったところが突出して改善をしてほしいといったアンケートのことも、私のほうでも話も聞いております。  そこで研修の削減、見直しもさることながら、こういった実際の現場を把握をして、ぜひ取り組んでいただきたいなと思うんですが、そこで1つ伺いたいのは、休憩時間、時間外の会議や業務が多くて困っているといったところがあるんですね。その辺の実態のところをちょっとお聞きしたいと思います。 61 ◎溝部教職員課長 時間外の会議、そういったものが多いという御意見はいただいているところでございます。  ただ、校務支援システムなどの導入によりまして、情報共有に使います職員会議、そういったものにつきましては、システム的に情報共有することで、真に必要な職員会議を行うといったことで、会議時間の削減などに努めておりますので、そういった取り組みがうまく進んでいる学校も出てきているところでございます。 62 ◎市川克宏委員 要は、いわゆる教職員の所定勤務時間は朝8時10分から4時40分ですよね。そこを超えると、いわゆる残業というか、時間外勤務という形になるんじゃないかなというふうに思うんです。そのもとで、業務とか会議などが行われるような実態も若干あるのかなというふうにも思っているところなんですが、いずれにしましても、多忙化の改善ということでは、働き方改革推進プランに基づいて、さらに進めていっていただきたいなと思います。それとともに、そういった先生の多忙化というのは、保護者、御家庭や、また子どもたちにも十分反映していっている問題ではないかなと思っております。  そこで一つ問題として提起したいのは、いわゆる宿題の問題で若干お聞きしたいと思うんですね。  学校の宿題をする時間というのが、2008年と比べて2013年では小学生が35分から40分にふえ、中学校では37分から43分にふえているという傾向もあります。目安としては、1学年10分、だから1年生だったら10分ですよね、1掛ける10。6年生だとそれぐらいの時間というようなことを目安としてされているとお聞きもしております。また、子どもの生活実態調査にもあるんですが、忙しいなとか、もっとゆっくり過ごしたいなという感じの子どもというのが、もう半数を超えている実態もあります。  そこで、市としても必要に応じて宿題ということも一定出しているとは思うんですが、まずその辺の考えについてお聞きしたいと思います。 63 ◎野村統括指導主事 家庭学習は、学習習慣の定着を図る意味でも、やはり必要なものであるという認識がございます。今までは、学校、教員が個々の教員の判断で宿題を出しているところも多々あったんですが、最近は、学校として家庭学習の方針を決め、そして、そこまで家庭、児童・生徒の負担にならないところも考慮した上での取り組みを、学校として組織的に家庭学習のほうを取り組んでいこうという動きが進んでいるところでございます。 64 ◎市川克宏委員 家庭学習の習慣づけというところでは、必要なところも私も認めるところでもあるんですが、やはり自主性を尊重した取り組み、もちろん自分たちでも学校でも授業をしていく、また、こういったものが必要じゃないのかというところの提起もありながらも、子どもたちのほうでも、また御家庭のほうでも考えていくということは必要な面でもあるんですが、今のところ学校が組織的に対応して、また学校の裁量という形で取り組んでいるということでもありますが、子ども、または保護者とも風通しをよくするような形で、逆に放課後といったら子どもたちにとってみれば学校は終わったし、では遊ぼうとか、どんな形で次の人格の形成というか、成長の場としても非常に有効な時間の場でもあると思うんですね。そういうところが逆に奪われるというか、逆の効果を生むということも、ちょっと残念な面ではないかなというふうにも思ってはいるので、その辺だけちょっと提起しておきたいと思います。  次に、説明書では235ページ、概要では172ページで、労働相談といったところで伺いたいと思います。  会派代表質疑でも若干質疑がございましたけれども、八王子労政会館の存続をといったところのテーマで、ちょっと若干お聞きしたいと思います。  本市から立川市に2021年度に移転、統合される予定の労働相談情報センター八王子事務所、そして同じ施設に、やはり廃止予定の八王子労政会館、これについて1月28日に八王子労政会館の存続を求める会から、市のほうにも労政会館を存続してほしいという要望書が届けられたと、新聞でも報道されております。  それについて、まず所管としての受けとめのほうをお聞きしたいと思います。 65 ◎丸山産業政策課長 今、委員からお話のありましたとおり、1月に利用されている方の団体から要望書を頂戴しております。  八王子労政会館と労働情報相談センター八王子事務所の移転に関しましては、東京都のほうで労働相談情報センターの八王子事務所、それから国分寺にあります施設を束ねまして立川に統合すると。統合によって、相談機能等の充実を図るということで話があり、平成27年の2月に市からも労働相談機能の充実と、また市内での影響を少なくするようにということでの要望書を東京都のほうに出しております。  それを踏まえて、今回要望書をいただきましたが、市としても労働相談の情報センターが移転した後の労働相談の機能につきましては、特に地域での労働者に影響がないように、引き続き東京都に働きかけていきたいと考えております。  また、いわゆる会議室等の貸し出しを行っている附属施設としての労政会館につきましては、東京都のほうで労働相談情報センターが移転することに伴いまして、閉鎖をする予定であるということを聞いております。また、今回、要望書が出されたことについても、東京都との情報交換の中で、利用者からそういう要望があることはお伝えをしているところです。 66 ◎市川克宏委員 いわゆる労政会館には2つの機能ですよね、労働相談、そして市民活動の推進といったところの2つの側面があります。  そこで今、産業政策課長からもそれぞれ対応していくといったことで御答弁もあったわけなんですが、特に会派代表質疑でも理事者から答弁がございましたが、特に貸し館機能についての一定の利用者がいるということは十分承知しているということで、引き続き情報収集に努めていく、そういった御答弁であったわけなんですが、特に貸し館機能の点について、1つは既存の施設、市民センターとかさまざまなところで活動していくというところは、もちろんそうではあるんですけれども、実際この労政会館の会議室等々を利用しても、まだ十分ではないといったところの実態もあるわけです。また、これがなくなることによって、その分、ではどこで市民活動の推進を図っていくかというところで考えていったらいいのかというところでは、引き続き、あそこに残して存続してくれれば一番それはいいんだけれども、実際そうはいかないというところも現実的にはあるもとで、やはり我々としても、その辺のところをどう検討していくのかといったところは、問題としてはあるのかなというふうに思うんです。  これは別に産業振興部に限らず、庁内的な問題としても、話題としても取り上げてもらえればなというふうには思うんですが、その辺のほかの都市ともまたがるので、なかなかお答えづらいところもあるかもしれませんけれども、要望書を受けて、特にこの貸し館機能、会議室の市民活動の推進といったところでの御見解を若干お伺いできたらお願いしたいと思います。 67 ◎丸山産業政策課長 今お話のありました労政会館が担ってきた貸し館の部分につきましては、先日、会派代表質疑でも市長から答弁させていただいておりますとおり、一定の利用者があるということは承知をしております。  そして、また私も要望書をいただきましたときに来られていたいろいろな団体の方から、それぞれ要望書を手渡された後にお話をさせていただきました。その中でも、労政会館の貸し館につきましても、さまざま団体の背景によって人数が異なっており、例えば市民センターとか、そういったところでの活動でも大丈夫という方もいらっしゃれば、労働の団体として特化したものでなければ役に立たないとおっしゃる方もいらっしゃいます。そういったいろいろな声がありました。  そういったことも踏まえて、市の中で私どもの産業振興の労働の部門だけで判断するのではなく、庁内いろんなところの利用状況とか、そういったものも含めて考える必要がある問題であるというふうに考えております。  また、労政会館の機能につきましては、広域の行政圏8市の労働相談、それからそういった利用者の方を束ねていた施設でありますので、広域としての機能の部分、そういったものの扱いなども含めて少し考え、状況をよく分析していく必要があるのかなと思っております。 68 ◎市川克宏委員 わかりました。  全体的な課題として、引き続きこの問題としても非常に利用者も高く、また非常に貴重な施設としても長年ずっと利用されてきたところでもありますので、引き続きその点を要望しておきたいと思います。  次に、第54号議案の企業立地支援条例の一部を改正する条例設定について伺いたいと思います。
     これは主に、一言で言えば宿泊業も業種の施設の新設に加えて企業立地支援を進めていこうというふうにお聞きをしております。これに対する市側の狙いというか効果は、どういったふうに進めていくんだというところの意気込みというか、見解のほうを伺いたいと思います。 69 ◎山岸企業支援課長 今回、企業立地支援条例を改正させていただきまして、期限の延長とともに対象業種に宿泊業を追加させていただこうとするものです。  これにつきましては、本市として既に先ほど来ちょっと御議論いただいておりますけど、MICEの推進ということで幾つかのイベントの誘致にも取り組んでいるところでございます。  そういった中で、大型のイベントを誘致した際に、市内での宿泊施設が足りていないケースが出ていると。今後、産業交流拠点のオープンに向けて、さらに大型のイベントをたくさん誘致していくということであれば、宿泊施設を確保していくということは必要だろうということを狙って、今回宿泊業を追加をさせていただいたところでございます。 70 ◎市川克宏委員 八王子商工会議所の皆さんを初め、MICEに対する期待も大きいのと、またそのもとで宿泊施設がなかなか八王子では足りないよといったところも共通の課題として上げられるもとで、今回こういったことも提起もされたと思うんですね。  ではそのもとで、実際に、宿泊施設をつくろうとしたところでも、きのうも総括質疑でも若干問題提起がありましたけど、土地がないじゃないかというところでの確保の問題とかも提起されました。  その点で、方向としては、今求められている施設でもありますので若干わかるんですが、ではどのように進めていくのかなというところで、あと5年間延長してやるんだということなんですが、その辺のイメージとか、その他、他市の取り組んでいる事例なども含めて、具体的なイメージというのか、その辺のお話を伺いたいと思います。 71 ◎山岸企業支援課長 今、土地の問題の御指摘をいただいたところなんですけれども、今回、宿泊業を対象にするエリアとして、中心市街地地区ということで設定をさせていただいております。  今回、部屋数を確保していくということで、具体的には1部屋当たり、例えば10平米ないし15平米の、シングルルームを中心としたいわゆるビジネスホテルをイメージしておりまして、そういった1施設当たり100室程度のホテルを中心市街地にということで考えているところでございます。  この規模ですと、必要な土地として、例えばなんですけれども、中心市街地地区でもコインパーキング等々の土地がございます。この規模ですと、そのぐらいの面積の土地でも立地は可能だというところで、そういった規模のホテルの誘致、立地というものをイメージしているところでございます。 72 ◎市川克宏委員 何となくイメージはわかりましたけれども、コインパーキングぐらいの土地で、なおかつシングルで100室、100人のお客さんが入れるよということです。  そうなのかなという感想はするんですけどね、あともう一つ、若干もうちょっと聞きたいのは、要は泊まれればいいだけではやっぱりだめだと思うんですけど、そういうところは事業者のほうでも考えるべきだとは思うんですが、ただ、こういう条例をつくっていくわけで、逆に市側としての誘致というんですか、誘導というのか、こういうところがあるからつくってくださいよとか、どうですかというふうな働きかけなんかも視野には入れているんでしょうか。 73 ◎山岸企業支援課長 現時点で具体的な立地のお話が来ていたり、あるいはここはどうだろうかということで提示しているお話はございません。  これについても事業者の立地の意欲を、この奨励金によって喚起していくということでございます。 74 ◎渡口禎委員長 会議時間も長くなりましたので、暫時休憩します。                                     〔午後零時00分休憩〕   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                     〔午後1時00分再開〕 75 ◎渡口禎委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を続行します。 76 ◎市川克宏委員 午前中に続きまして質疑を行わせていただきます。  次に、第56号議案、都市公園条例の一部を改正する条例制定について並びに58号議案、八王子市総合体育館条例の一部を改正する条例設定について、そして第59号議案、体育館条例の一部を改正する条例設定について、まとめてお伺いしたいと思います。  まず初めに、今回運動施設などの料金改定を行うことというのが主な中身でございます。そこでまず、この料金改定を行う理由について伺いたいと思います。 77 ◎佐藤スポーツ施設管理課長 今回、運動施設の料金改定を行う理由としましては、大きく3つございます。  1つは、平成29年3月に策定をしました受益者負担の適正化に関する基本方針、こちらを受けまして運動施設の運営をするために必要となる経費、サービスの提供を受ける方にその受益に応じて負担をいただくためというのが1つ。もう一つが、現在改修を行っている富士森公園陸上競技場の新しい使用料を設定するもの。さらに3つ目ですけども、各施設の利用時間の区分等の変更等を行いまして、負担の公平性の確保、利用者の利便性の向上を図る、そういったものでございます。 78 ◎市川克宏委員 特に、いわゆる受益者負担の適正化に関する基本方針に基づいて今回提起もされているわけです。受益者負担の適正化は、そういう考えではあるんですが、利用者、特に市民に負担増を求めていく、今後見直しをかけていく中で、今回初めて値下げということも提起もされているわけではありますけども、大きく見ていくと徐々に利用料の改定、つまり値上げのほうはどんどん行く方向にあるなということは、うかがえるところでもあるわけです。  そこで、次にお伺いしたいのは料金の改定、特に値上げに伴ってどのような影響を見ているのか。または値上げ分に伴う財源というんですか、その使い道についてお伺いしたいと思います。 79 ◎佐藤スポーツ施設管理課長 今回、受益者負担の適正化については、値上げありきというものではございません。明確な算定方法による透明性と公平性の確保が目的でございまして、今回の料金改定の中では今御紹介もありましたけれども、値下げしているものも含まれてございます。  また、今回料金改定するのは、一部を除きまして個人の利用ではなくて、競技場であるとか会議室といった部屋貸し、施設を貸し出しするというものになっております。同じように施設の貸し出しをしたもので料金を改定したものとしましては、例としましてはテニスコートがございます。テニスコートの場合には、施設改修を行った場合に1,000円から1,500円という値上げ、料金の見直しをしているものでございますので、必ずしも今回の料金改定と全く同じではないかもしれませんが、そちらのテニスコートのほうが料金改定後、利用者が減っていないということも経験では持っていますので、今回の料金改定に伴いまして料金が減るという、委員が今心配されているという意味での影響はあっても、限定的なものではないかなというふうに考えています。  また、施設の使用料につきましては、施設の維持管理経費にこれまでも充当しておりまして、今回の料金改定による増減分についてもこれと同様だというふうに考えております。 80 ◎市川克宏委員 今回の中身をよく見ていくと、今、スポーツ施設管理課長もおっしゃいましたように、主に個人利用ではなくて団体貸しということでも、という値上げということでもあります。そう考えると、前回もテニスコートの件でも若干議論もさせていただきましたけども、要は、ひとりひとりの負担ということで言えば、例えば10人なり20人の利用であれば、均等に分けていけばそれなりの負担を考えれば大丈夫ではなかろうかというような考えであるわけですね。ですから、今も影響は確かにないとは言えないとは思いますけれども、限定的ではないかというふうにもおっしゃっております。  しかし、今回は個人じゃなくて団体利用の方への改定を主に中心にしたということではありますけども、また個人利用のほうに関しても、今後そういった受益者負担の適正化というところでも網がかかってくるんではないかなというふうにも思っております。  そこで、今回値上げのほうはある程度わかるんですけど、今回のやつだけが、ここ近年では初めてというか、値下げもあり得るということは前から説明も聞いていたけども、実際に値下げになったのは驚きというか、値下げもあるんだなということを実際に身にしみてわかったわけなんですが、適正管理の算定によって値下げしたという結論ではあるけれども、今回、例えば会議室、午前中の1,500円が800円に値下げてあるわけだけども、そこら辺の、こうなると値下げになるんだとか、わかりませんかもしれませんけど、さらにこういったこともあると、逆に利便性ということでは向上もできるんじゃないかなということでは、一律に下げればいいというわけではないにしても、今回こうした事例もあったということに対しての所管側の御見解をいただきたいと思います。 81 ◎佐藤スポーツ施設管理課長 今、御紹介いただきましたけども、今回の料金改定は、そもそもが各施設の維持管理に係る原価計算をした結果、現行の値段が不足するといいますか、計算した結果よりも安い場合には値上げとなりますし、現行の場合が高ければ当然それは値下げになるという結果でございます。  御紹介いただいたとおり、富士森体育館では、運動する競技場は値上げとなりますけども、会議室については値下げとなるということでございます。 82 ◎市川克宏委員 大まかにはわかりました。  そこで、今回の利便性の向上策ということで、利用者側からいうと、利用料金が上がるだけだと何となくイメージ的にはよくないというか、利用しづらくなっちゃうなとか、ちょっと今後どうなるのかなということは心配もされるところでもあります。  そのもとで所管のほうも努力をされたことだと思うんです、生涯学習スポーツ部のほうでも。例えば体育館の会議室でも午後の区分を見直すとか、また個人利用の回数券を導入しようということで1回分はおまけですよね。そういう形で、さらに使ってもらおうという努力なども見られるところでは、高校生料金を設けるとかというところでも、所管側としても努力をしているところもうかがい知れます。  そこで、今後、担当所管としてはスポーツの推進で多くの皆さんに利用してもらって、楽しく健康で維持をしてもらってほしいというのと同時に、絶えず行革の見直しというところは毎回来るわけですよね。そこに対して担当所管としても、利用の向上とかスポーツを推進するという形でどう取り組んでいくのかというところを若干お聞きしたいと思います。 83 ◎佐藤スポーツ施設管理課長 今ちょっと幾つか御紹介をいただきましたけども、冒頭申し上げた今回の料金改定の見直しの理由が3つある中の一つが、利用区分の見直し等々でございます。  こちらについては、体育館を実際に御利用いただいている方の生の声であったり、私どもが日々施設を管理運営する中で、ここはもうちょっとこうしたほうがいいんじゃないのかなという、日々感じているところを幾つか、今回の条例改正の内容に盛り込むことができたというものでございます。  結果、値段が安くなれば、確かに利用もしやすくなるということはあると思いますけども、逆に値段が仮に上がったとしても、このサービスでこの値段ならば納得できるということもあろうかと思います。体育館では、実際にエアロビクスであったりとか、いろんな教室というか一般開放なんかもやっていることもございますので、そちらの内容も適宜見直しをして、利用者に喜んで体育館、運動施設を利用いただける、そんなことを考えていきたいと思います。 84 ◎市川克宏委員 繰り返しになりますけども、利用者のことを優先に考えてということでは、引き続き取り組んでいっていただきたいのと同時に、利用者への負担というところに関しても、できる限りその辺の負担の公平性の確保というのと、利用者の利便性の向上というところが、なかなか対立する面ではあるなと、特に感じてもおります。  実際この条例の施行は10月を予定しているというふうにお聞きしております。御存じのように、10月、消費税が10%になるというようなことも言われている中で、さらにこういった、たまたまだとは思いますけども、料金がアップされるということでは、さらに利用もしづらいというようなことにも拍車をかけるようにもなるなとも感じておりますので、引き続きこの辺の利用者の向上というところを重視しながら取り組んでいただければというふうにも思います。  次に、学校の運営のほうで、説明書では287、289ページ、中学校のほうでは295ページの学校運営に関することについてお伺いしたいと思います。  先日、学校の先生の方、またそういった方たちから若干のお話を伺ったんですが、1つは夏の猛暑、例えば部活動とかの際に児童・生徒、特に児童ですね、ペットボトルなり飲料水を持っていきますよね。氷で冷やしてこようとか、そういうような暑さ対策をやります。そこで、そういうみんなの水筒とか氷に入れて冷やしておくという入れ物がなくて、ある学校の校長先生は、空気をシューシュー入れて、幼児が入るプールがありますでしょう、あれをみずからのポケットマネーで買って、そこにみんなの部活動の生徒の皆さんの水筒を入れて、氷がないねということで、部活動の部員の保護者の方たちの協力も得て、牛乳パックとかペットボトルに水を凍らせてきて、そこに入れて冷やして暑さをしのぐというか、健康の管理をするといったようなことも聞きました。また、それは部活動の先生の、例えば自腹による多少の援助とかもやっているというようなことも聞いてもいます。  そこで伺いたいのは、配当予算という形で各学校にこれだけの予算、例えば事務経費とか、文房具とかいろいろな形で経費のほうは捻出して、この範囲でやってくださいよということでやっているとは思うんですね。しかし、実態として、いろんな形で保護者に協力を求めていくということは悪いことじゃないにしても、なかなか涙ぐましい努力もしているなという感じも若干感想としては受けまして、その点では、学校現場での授業や校務の援助という形で、もうちょっと何か風通しのいいというか、そういった支援とかなどもあってもいいんじゃないかなと思うんですが、その辺で市側のほうでそういった実情とか、またこういった御認識のほうはどのように考えているのか伺いたいと思います。 85 ◎松土施設管理課長 今、委員のほうから学校配当予算というお話も出ましたけれども、その配当予算の中には、一応消耗品ですとか備品購入費という予算も学校のほうにはありますが、なかなかそこの部分、学校のほうはもう年度当初から予定しているものとかというのもございますから、それはやはり、いわゆる暑さ対策という中で臨機応変に、そちらのほうの物品を購入していただく、そういう対応をお願いするというところが現状なのかなと思っております。 86 ◎市川克宏委員 今、私が申し上げたのはあくまでも一つの例で、まだいろいろあるのかなというふうにも感じているところでもあるんですね。なので、例えば後ほども申し上げますけども、各学校の要望とかをよくとりますでしょう、という中で、特に施設営繕という形では、各学校から体育館を初め、さまざまなそういった要望などは年中受けていると思うんです。逆に、こういった事業面とかそういったところで、配当予算での対応はもちろんそうなんだけれども、もうちょっと手の届くような中身での各学校現場での必要なところの対応なども求めたいなというふうに思います。  次に、説明書では293、301ページ、概要では247ページ、学校施設の営繕工事について伺いたいと思います。  毎年、市教委のほうでも各学校にどういった要望があるのかということを聞いているわけです。特に今回伺いたいのは、一般財源でどれだけの学校のそういう細かいところの修繕とか、学校現場の要望に応えていけるのかといったところを聞きたいなと思うんです。これまでは、例えば体育館の天井の問題、トイレ、あとは規模も大きくて、やっぱりお金も大きい、だから国の補正予算とか、いろんな形のものも大いに活用しながら年五、六校ぐらいのペースでやっているということも、この間の質疑でも聞いているところです。  例えば平成30年度の上半期で、各学校の要望の一覧を見させてもらいましたけども、例えばガラスを直してくれとか害虫駆除、またはカラスの巣を撤去してくれとか、また校長室や職員室の空調機を直してくれとか、そういったもっともな直してほしいという、即やってほしいなというところもあるんですけど、こういったところは主にどういった対応、つまり一般財源の活用とか、その他いろいろな形で補助なりやっていっていると思うんですが、その辺のこうした要望に対してどういうふうに対応をされているのか、お聞かせいただきたいと思います。 87 ◎松土施設管理課長 学校のほうからの営繕要望というところで、やはり緊急的に出てくるというものが多いところです。  今、上半期というお話もありましたけれども、やはり年間で考えると400件程度、107校から出てくると。そういった中で、例えば今、空調機のお話ですとかカラスの巣であるとか害虫駆除ですとか、ガラスの交換ですとか、さまざまなものがありますけれども、基本的には8割から9割程度のものはしっかりとこちらも対応しているのかなと。  例えば空調とかに関しますと、管理諸室、校長室であるとか職員室、そちらの修繕というものが多いんですけれども、やはり普通教室や特別教室と違いまして、年数がかなりたってきているというところでは、もう30年近く使っている学校が多いですから、実際には修繕というよりは交換工事というふうになっている中では、系統的にどうしても1教室だけ直すというわけにはいかないと、そういった学校の場合には、一時的にリースで対応させていただいて、翌年度しっかり予算をとって対応するとか、そういった事例も多いところですけれども、基本的にはなるべく我々としてもしっかり対応できるものはしていると。  また、一般財源についてですけども、基本的には全部、オール一般財源ということで、31年度に関しましても小学校のほうがたしか1億100万円程度、中学校が6,500万円、そちらを事務局分ということで営繕の予算をとっておりますので、そちらでしっかりと対応しているところでございます。 88 ◎市川克宏委員 わかりました。  ここは中身を見ると本当に細かいことばかり、いろいろある中で、今、施設管理課長のほうもおっしゃいましたように、年約400件のところをほぼ9割近くまで直すというのかな、やっていけているというところは、頑張っているというか評価というか、そういうところはしたいなと思います。  また、さまざまなこういう点検チェックリストというのも、それぞれ学校側のほうにもお願いして、それぞれすぐに対応できるような形でやっているというふうにもお聞きしているところでもあります。また、先ほど小学校のほうでも約1億円ですよね、中学校は6,500万円ということでの対応ということでもあります。  老朽化のこともありますけれども、今後こういった予算のほうでも、やっぱり増加傾向にありますか、直すところが多いところがふえてくるんじゃないかなというふうにも思うんですよね。その辺の傾向などもありましたら、お聞かせいただきたいと思います。 89 ◎松土施設管理課長 やはり今お話ありましたように、学校のほうも大分老朽化が進んできているというところでは、いわゆる部位別工事、そういったもの、大規模でやっているトイレであるとか外壁以外に、今お話ししたような修繕対応のもの、そういったものも年々多くなってきているという事実はございます。  実際、予算のほうも小学校、中学校で約800万円程度ですか、30年度より増額しておりますので、そういったところでは傾向としては、やはりふえてきているのかなというところです。 90 ◎市川克宏委員 やはり自然増というのか、ふえていっているということはわかりました。  そこで、それぞれさまざまな要望がございました。ありますけれども、的確に、なおかつ迅速に引き続き対応のほうを進めていっていただきたいと思います。  もう一つ伺いたいのは、文部科学省のほうから公立学校施設の個別施設計画策定についてというのが、ことし1月に通知がありました。この中身は、一言で言えば公立学校の施設の計画の策定率が7%で非常に低い状況にあるということに関して、各学校での公立学校の計画、つまり補修とか営繕ですよね、そういった計画を持って進めていってくださいよといったことが、中身としては書かれているわけです。  全国的に7%ですから、本市に当たってはまだこれからというところでもあるかなとは思うんです。いろいろな課題もあることはお話も伺ってはいますけれども、やはりそういった各学校の施設の営繕、修繕といったところの計画というのは、ある程度やっぱり見通しも立てていく必要があるのかなというふうには思うところなんです。  2021年度以降の交付金事業については、個別施設計画の策定を事業申請の前提条件として含め検討しているということでもあります。これに対して、市側のほうではどういったことを検討されているのか、お聞きしたいと思います。 91 ◎松土施設管理課長 今お話にありましたように、文部科学省のほうから、学校の特にそれぞれの小中学校個別計画、そちらのほうを早急に作成してほしいと。今後はそれに基づいて、今回の2月補正のほうでも内定いただきましたけれども、学校施設環境改善交付金、そちらのほうの補助金にも、やはり内定の実際の採択に影響してくるということも聞いております。  我々としましては、今、担当のほうを通して個別計画も作成のほうは始めているところでございます。大きなところで、やはり学校施設、公共施設マネジメント、いわゆる再編計画、そちらのほうもありますので、それと並行する形になりますけれども、個別計画のほうもしっかり策定した中で補助金のほうも確保していきたいと思っております。 92 ◎市川克宏委員 学校教育部だけでもいかない問題ということですよね。今おっしゃったように、公共施設の再編とか、今、非常に注目されておりますけれども、地域づくり担当課長とか、要は市長部局との協力なり調整などもしながらということかなというふうにお聞きして感じているところです。  特に、個別の施設計画については、やっぱり現場の学校教育部側からのイニシアチブも発揮してもらって、より効果的な形での計画の策定と、あとこういった交付金も大いに活用しながら、施設営繕、学校環境の推進に向けて取り組んでいただきたいと思います。  次に就学援助について、伺いたいと思います。説明書では291ページ、297ページに当たります。  文部科学省は、2019年度予算に就学援助制度の一部単価の引き上げを計上しました。対象は、制服代やランドセル代を支援する入学準備金は小中学校ともにあります。中学校のみですが、修学旅行費の単価の引き上げのほかに、新しく卒業アルバム代なども小中学校とも対象となりました。入学準備金の単価のほうも、大体1万円ぐらい引き上げが行われるわけです。  そこに当たって、市のほうでこうした国の予算計上に伴って、市のほうでもこれはどういったふうに対応をさせていくのか、お考えをお示しいただきたいと思います。 93 ◎穴井教育支援課長 就学援助でございますが、委員のほうからおっしゃられた新入学児童生徒学用品費等については、入学準備金として各1万円ずつ増額を予定しているところでございます。  あと、修学旅行については、もともと実費でお支払いをしているので変更はございません。  あと、卒業アルバム代等については、今後、各学校の状況や、あとは他市の状況も踏まえて検討していく課題というふうに捉えています。 94 ◎市川克宏委員 今回この目玉というのか、新規で卒業アルバムというところも非常にこの間の市民団体も含めて、全国のそういう運動でもって、ここもかち取った成果でもあるなというふうに思っているんですね。なので、今後検討していきますというお話でもございますけれども、ぜひここは本市においても補助対象として取り入れていただきたいなと思います。  都内のほうでは、世田谷区は2019年度、就学援助を拡充する方向で今検討が進んでいるというふうにもお聞きをしております。その中身は、所得基準を現行の生活保護基準の1.24倍から生活保護基準の約1.4倍に引き上げると。給与収入で約545万円から590万円。このうち給食費の補助は所得基準を東京都の高校授業料無償化基準760万円に引き上げるというものです。区のほうの試算では、これによって利用者数が現在の5,200人から2倍以上の約1万1,200人にふえる、こういう見通しを立てているそうであります。  そこで伺いたいのは、本市でもそういった努力をしているのは重々承知してはおりますが、今回のこういった就学援助の単価の引き上げ、並びに世田谷区と八王子市を単純にその比較はできないにしても、今後、本市の実情も踏まえて、私どもとしては拡充を求めたいとは思ってはいるんですが、その辺の市の取り組みの現状と、また今後のお考えなどをお示しいただきたいと思います。 95 ◎穴井教育支援課長 就学援助におきましては、八王子市では入学準備金を前倒し支給ということで、他市に先駆けて支給をしたり、あるいは入学準備金についても29年度に増額を図ったり、これまで充実を図ってきたところでございます。  今後、就学援助だけではなくて、全ての保護者の負担額が適切なのかどうかについても、現在調査をする予定になっておりますので、現実に保護者の負担がどうなっているのかを見きわめた中で、全体的な保護者負担の削減を図ると同時に、就学援助についても社会情勢を踏まえながら検討していきたいというふうに考えております。 96 ◎市川克宏委員 前向きな御答弁かなというふうに思います。つまり、全ての保護者の負担はどうなのかというところを見ようじゃないかということで、具体的には調査もされているということですから、ちょっと時間はかかるにしても、どこかある程度で結果はこうでしたよと、でもってこうしますよというような、そんなような方針というんですか、調査結果というか、そういったものは一応示される予定なんですか。そんなお考えはあるんですか。 97 ◎穴井教育支援課長 例えば八王子市は108校という学校数を抱えておりますので、調査をした結果、その後、共同して契約ができたり、いろんなものでもっと安くできる工夫というのがあるかと思います。まずは、そこのところの調査結果を踏まえて、全体的なものと捉えて、教育委員会が中心となって校長会等とも検討して、その後、就学援助との整合性についても図っていくと、そんな形になるかと思います。 98 ◎市川克宏委員 いずれにしても、そういった全ての保護者に網をかけて調べていく、調査をしていく、なおかつ負担の軽減を図ろうというところでは、引き続きその辺の子どもの生活実態調査もこの間明らかにもなっているところでもありますけども、引き続きその辺は対応のほうをお願いしたいと思います。  あと、この問題で最後に、これから本当に入学、進級の時期でもあります。そもそもこの就学援助制度は、子どもたちが安心して学校生活を送れるように、そんな思いでつくられたわけでもあります。各市町村自治体でも、この制度の周知、また使いやすいようにということで、さまざまな努力をしていることもお聞きしています。  例えば沖縄県では、テレビのCMで、こういう就学援助とは何かと、こんなことに活用できるんだよというような形で制度の周知をしている。また、学校入学の案内と同時に一緒に送るとか、また周りの目も気にしないで、実際にこうやって活用できるんだよという形での、そういう支援もしているというふうにも言ってもいます。  そこで、本市でもそういう就学援助の活用を、より利用しやすく、また周知もしていくような形で努力されているかと思いますが、本市の取り組みのほうをお聞きしたいと思います。 99 ◎穴井教育支援課長 就学援助の周知につきましては、本市においては従前から全家庭に就学援助のお知らせ、あるいは申請書等をお配りした中で、学校において受け付けをする、あるいは教育委員会においても受け付けをするような体制を整えているところです。  さらに、先ほど申し上げました入学前に支給する入学準備金についても、ポスターを掲示したり、保育園、幼稚園にも御案内を出したり、さまざまな入学の準備の通知のときにお知らせを同封したりということで、必要な方が必要なときに申請できるような取り組みを行っているところでございます。 100 ◎市川克宏委員 そういう周知と、また利用しやすい制度だよということで、引き続き就学援助のさらなる充実のほうを求めたいと思います。  続きまして、第二小学校、第四中学校の施設の改築計画、説明書では303ページ、概要では249ページについてお伺いをしたいと思います。  昨日の総括質疑でも、この問題については質疑もありました。そこで1つお伺いしたいのは、2023年度からこれはスタートしますよということで、概要のほうでもスケジュールのほうが書かれております。そもそも、この検討が始まったのが昨年でしたよね。検討委員会を立ち上げて、実際にどういうふうにしていくのかということで、説明のほうでは、改築しなきゃいけないことだから検討しなきゃいけないんだけども、あたかも第四中学校のほうにも統合しますよというような形のほうが先行したような形で進んでいっているなという感じを受けたんですよね。  実際、地域のほうでも、そういった保護者の合意形成を図って今一生懸命やっているということでは話は聞いてはいます。確かに規模的にも、いずみの森小中学校ほどのマンモス校でもないところで、域的な問題もありますから、一概にそうは単純には言えないかもしれないんだけど、結構スピード早く行っちゃっているような感じがするんですね。  今後、市としては地域づくり担当課長ということで、要は地域の皆さんと一緒に学校づくり、地域づくりをどういうふうに進めていくのかということを、時間はかかっても進めていこうよというふうにシフトしているというふうに感じるんですよね。  そこで、今回の第二小学校、第四中学校はそれに先行した形でやっているわけですよね。よくも悪くも、これは一つの例として、成績例として参考に進めていくんじゃないかなと思うんです。そこで私が感じるのは、改築のほうは本当に早くしなきゃいけないというのはよくわかるところです。何かしらしなければならない。ですが、今回こういった計画になってはいますけど、どれだけ地域の皆さんの合意形成がされているというふうになっているのかと思うんだけれども、結構早く感じるんです。そんな密に地域に入って、どんどんそういう今回の計画に当たっての議論とか、あと昨日の議論の中では、交通の通学の問題とか、あと跡地利用の問題が課題にあるよと聞いています。というところでは、かなり議論として煮詰まっているのかいうところはちょっと危惧するんですけど、その辺の状況ちょっとお聞きしたいなと思うんです。 101 ◎松土施設管理課長 今、速度的にというお話がありましたけれども、実際には平成30年度から第二小学校、第四中学校のほうも正式に取り組みを開始しているところですけれども、地域、あるいは学校運営協議会、第二小学校、第四中学校、そういったところには延べ回数でいうと10回以上は説明を行ってきているというところではあります。我々としては本来、30年度に改築検討委員会を発足するというところの動きまで行きたかったところですけれども、実情はまだそちらが立ち上げができていないというところでは、まだ合意形成の途中であるというところでは、速度的には我々としては、むしろ時間をやはりいただいている状況なのかなと思っておりますし、地域あるいは学校に対しても、しっかりと説明を繰り返し行っていくというところでは、回数的にもまだまだこれからもっとふやしていかなきゃいけないのかなと、そういうところでございます。 102 ◎市川克宏委員 そうすると、少なくとも計画によれば2023年度ですよね、今は2018年度か、時間が5年あるにしても、そういったさまざまな課題のほうはもっと時間をかけて合意形成を図って議論をしていくというのもよくわかるんですが、ただもう第四中学校のほうに第二小学校が行っちゃうことは、既にこれはもう決まっちゃっているんですよね。となると、その中から議論が始まるわけですよね。そうなったときに、別にこれはだめとかどうかじゃないんですけど、ただ、そういうふうに移転とか一緒になることがありきでの議論と、そもそも第二小学校と第四中学校を改築しなきゃいけない問題とともに、施設のほうでもやっぱり一緒にしたほうがいいのかなというか、地域でもどうしようかというところからの議論からのスタートというのが大事なんじゃないかなと思うんですけど、その辺のところをちょっとお聞きしたいと思います。 103 ◎松土施設管理課長 第四中学校側のほうに一体校舎を建てる、建設する、そちらの方向で今、地域の方たちにも方向性は示した中で、一応一定の理解はいただいてきているのかなと。ただ、やはりもともと当初の時点では、一体型ありきということではなく、あくまでも一つの手法というところで動いてきたというところもございますし、今お話にありましたように、35年度までにやるという計画ではあるんですけれども、今のこのペースでいってどうなのかなという部分が、逆に我々としてもあります。  建物もとにかく老朽化が進んでいるというところでは、地域の声も聞きながら、当然そういった話し合いは繰り返しながらも、今年度31年度予算要求しているような、改築するに当たってやるべきことはやっていかなきゃいけないと。そちらを両方並行しながらやっていくというところでは、スピード的な部分も含めて、そこはしっかりと先駆的事例というところでは、我々もしっかり時間をかけてやっていかなきゃいけないというふうに思っています。
    104 ◎市川克宏委員 整備の一つの手法として、今回の第四中学校のほうに移動するということを提起したというわけでもあります。そこはどちらかというと、市側からのこういった提案じゃないのかなというふうにも思うんですよね。  現在こういうような方向で進んでいるわけですから、実際そこら辺では、今後も大いに議論もしていって合意形成を図るということでもありますけれども、引き続きその辺の住民視点のところを大事にしながら、ここで今後の市立小・中学校適正配置推進計画などについても大きく影響を及ぼすものだと思いますので、しっかり対応していっていただきたいなと思います。  最後に、いずみの森小中学校整備について伺います。説明書303ページ、概要では248ページです。  特に伺いたいのは、教育編成などソフト面のことについて伺いたいと思います。  前回もこの点はお伺いしたところではあります。平成29年度では7つの分科会を再編して、約11回のワーキンググループを持ちながら、学校経営、生活指導や特別活動、教育課程などについて議論をしてきているというふうに聞いております。  そこで、平成30年度は、さらにこうした具体的な中身についても議論がされていると思います。また、開校もうすぐ間近に迫っています。そこで、いわゆる教育編成、ソフト面のところについての今の到達ですか、そういった議論、またどういった課題があるのかということをお聞きしたいと思います。 105 ◎野村統括指導主事 今年度もワーキンググループを11回開催し、義務教育学校9年間の連続性や系統性を踏まえた教育課程の編成をどのようにするか、より具体的な議論を進めております。  例えば学年の区分に応じた指導目標をどうするか、教科担任制の実施方法、また各学校行事の目標や実施方法等、多岐にわたりまして詳細なものについて、今、学校のほうで議論を行っているところでございます。今の進捗状況はそのようになっております。 106 ◎市川克宏委員 あともう一つ懸念されるのが、いずみの森小中学校の学級編制としては、6・3制じゃないわけですよね、9年間一貫してみましょうよと、4・3・2で見ますよという制度でもあります。  そこで、例えばですけど、学校の転校とか転入でいずみの森小中学校に入ってきたというときに、教育カリキュラム、編成が違うことによって生徒、児童に戸惑いとか、ついていけないとか、そういうようなことも懸念されるんですが、その辺についてはどのように考えているんでしょうか。 107 ◎野村統括指導主事 義務教育学校につきましては、今4・3・2制の学年区分で教育課程のほうの編成を検討しているところでございます。  ただし、実際の学習の中身は、現在の小学校学習指導要領、中学校学習指導要領に基づいて実施されますので、各学年での到達段階については等しいので、転入転出があったところで、その児童・生徒の方に不利益になるようなことは生じません。 108 ◎市川克宏委員 そうではあるんですが、例えばこれによりますと、4年生まで45分授業でしょう。今の予定では、5年生から9年生で50分授業になるわけですよね。だから、そうなったときに、普通小学校は45分授業だよね。これは5年生で、ここのいずみの森小中学校だけは50分になっちゃうわけでしょう。たかだか5分といえども、児童・生徒にとっての5分はかなり違うものだと思うんですよ。さらに教科担任制も入れていくわけでしょう。そういった場合に、学習指導要領に基づいてやっていくと、それはそうなんだけども、若干ここら辺での違和感というのは感じるんですよね。その辺で、果たして本当にできるのかなというところはちょっと感じるところなんです。  あと、儀式的行事についてもいろいろさまざま書かれております。学校の義務教育学校のほうでもいろいろ考えているとは思うんだけども、そこ自体についてだって、普通の6・3制の小中学校のところから見てみても、やっぱり若干変化というのも見られると思うんですよ。というのでは、開校も2020年で、もうスタート間近というところではいろいろ努力しているとは思うんだけれど、そこら辺でのことで、市教委レベルでは一生懸命やっているのはわかるんだけども、保護者とか、もっと言えば生徒、児童も入ったっていいのかなという気もしなくもないんですけども、そういったところでの先ほどからもお話ししているんだけど、合意形成というか、どれだけ皆さんのもとに、この理解と、大きくこれは変わるわけだから、結構力を入れて、もっともっと徹底するなり周知なりしていかないと、いざ始まったはいいけど、どうなんだというところは非常に懸念もされるなと感じるんです。  最後、その辺のことも含めて御見解を伺います。 109 ◎野村統括指導主事 義務教育学校につきましては、新しい校種という形で初めてできるものでございます。今はその教育課程の編成という土台づくりを学校と一緒にやっているところでございます。  それで、ある程度固まった段階で、2019年度からは複数回、保護者や地域住民の方を対象とした説明会を実施しまして御理解を得られるようにして、保護者、地域住民の方の声をまた教育課程の編成に生かしていきたいというふうに考えております。 110 ◎市川克宏委員 では、来年度から説明会、より一層入っていくというような御答弁でもありましたけども、この学校に限らず、やっぱり全市的に非常に関心とか、どうなっちゃうのかなというところが非常にあります。  今後、本市初ということでも、意気込みも前回、副市長からも伺いました。絶対成功させるんだということでも伺っております。そこで、より一層丁寧な取り組みと、また4・3・2制も果たしてどうなのかなという気も若干個人的にはしています。9年間見るんだったら、6・3制だっていいんじゃないのかなということも思いますけれども、ぜひその辺のところは現場のほうでも周知と取り組みのほうを頑張っていただければと思います。 111 ◎前田佳子委員 では、質疑をさせていただきます。  まずは、予算の概要の176ページ、企業立地の促進について伺います。あわせて、第54号議案八王子市企業立地支援条例の一部を改正する条例設定についても伺います。  このように、今回、中心市街地の宿泊施設というのを追加をするという条例改正が出ておりますけれども、ということは、八王子市には施設が足りないなという認識なんだろうというふうに思っているんですけれども、以前、文教経済委員会のときに八王子観光コンベンション協会でこれから調査を行いますよというようなお話がありましたので、その結果はどうなっているのかお示しください。 112 ◎丸山産業政策課長 調査についてですが、終了しておりますが、協会のほうで協力いただいたホテル側と公表のレベルについて、まだ合意がとれていないと聞いております。  中身としましては、施設によって市全体では差があるものの、平均で約7割、週末に限れば約8割程度の稼働率と聞いております。8割を超えるとほぼ満室と言われておりますので、平均的な稼働率としては、かなり高い段階だと思っております。 113 ◎前田佳子委員 保健所のほうで行っていた結果が、宿泊施設の稼働率70%ぐらいというふうに聞いておりまして、大体同じぐらいだったのかなというふうに思うんですが、先ほど他の委員に対する御答弁にも、観光コンベンション協会が行ったイベントのときに、宿泊施設が足りなかったという実態があったというふうにも聞いておりますし、このような条例改正をするのかなというふうに思うんですけれども、では、既存の施設、現在ある中心市街地の宿泊業の方からは何かお声がありますでしょうか。 114 ◎山岸企業支援課長 八王子のホテル旅館組合、既存の事業者団体の方々には御説明をさせていただいて、繰り返し意見交換は行ってきたところでございます。  最終的には御理解いただいたというふうに考えておりますが、正直賛否で言えば両方という状況でございました。反対意見としては、当然のことながら、競争相手がふえるということを望まないという意見は当然あるわけなんですけれども、一方で、ホテル旅館組合としても市が進めてきておりますMICEというものには積極的に賛成をいただいておりまして、今後のイベント誘致の中に宿泊のキャパシティーは一定量必要だという理解もされていましたので、そういったところでは、今後また組合の皆様ともいろいろ意見交換をしながら、よりよい環境ができていくようにしていきたいというふうに考えております。 115 ◎前田佳子委員 わかりました。  では、ちょっと1点懸念していることがありまして、それは2018年、昨年、今年度の第2回定例会で八王子旅館業法施行条例の一部を改正する条例設定についてというのが通っております。私たちは、なぜこのような改正が必要なのかということで大変疑問がありまして反対をいたしましたが、ここは通っておりまして、ホテル業、旅館業の営業種別が統合されて、設備の基準というのがもう大幅に緩和というよりも、基準がばっさり削除されているという現状があります。  そのときも旅館組合の方からは、衛生面や安全面で懸念があるとか差別化を要望するという声もありました。こういった中で、このような旅館業というところで追加になるわけですけれども、先ほど御答弁にもありましたが、100室程度のビジネスホテルというのをイメージされているということなんですが、そういうものでないものが手を挙げてきた場合というのがちょっと心配なんですが、その点はいかがお考えでしょうか。 116 ◎山岸企業支援課長 ホテルの種類ということなんですけれども、条例上、旅館業法でいうところの旅館、ホテル営業をこの条例でも対象にしてまいります。旅館業法の中には、例えばカプセルホテルですとか、そういったものを対象にする簡易営業という別の区分がございまして、そういったものとは区別をしているというところでございます。  また、今回の市の条例のほうでも最低の投資基準を設けておりまして、一定規模以上の設備でなければ、この奨励金の対象にならないということにしてございますので、先ほどお話ししたような規模のホテルが対象になってくるという仕組みにしてございます。 117 ◎前田佳子委員 今、御説明がありました。最低の投資基準というのは、ここの条例のところには載っていないんですよね。条例案ではない、どこにあるんでしょうか。 118 ◎山岸企業支援課長 施行規則のほうで定めてまいります。 119 ◎前田佳子委員 これから定めるということでよろしいですね。わかりました。  先ほどホテル、旅館というのと簡易宿泊所というのは違うというふうにあったんですけども、ホテル、旅館のほうがかなり緩くなっておりまして、本当にカプセルホテルのようなものでもつくれるようなふうになっているというところが、ちょっと心配なことですね。  あと、こちらの条例の改正の文章を読みますと、風俗営業等の規制及びというのが書いてあるんですけども、表記上はホテルだけれどもというような、偽装したラブホテルみたいなものというのがかなりあるかなというふうに言われておりますけれども、そういったものが手を挙げないようにというのもちゃんと規制ができるのか、ちょっと心配ですので、その点もお答えください。 120 ◎山岸企業支援課長 厳密に条例の中でそういったものを規制するような文言にはしてございませんけれども、そこは出てきた内容をよく吟味をして、その都度判断をしていきたいというふうに思っております。 121 ◎前田佳子委員 では、これからつくるその規則というところで、しっかり書き込んでいただけるようによろしくお願いします。  では、続きまして、引き続き企業立地の促進についてなんですけれども、こちらなんですが、先週3月6日に川口物流拠点企業立地説明会というのがありまして、これは八王子商工会議所が主催をしているものなんですが、商工会議所からの要請で企業支援課の方も出席したというふうに聞いておりますので、どういったお話をこちらでされたのかというのを御説明ください。 122 ◎山岸企業支援課長 商工会議所のほうで主催をいたしました川口物流拠点整備事業について、商工会議所の関連の事業者に情報提供するという目的というふうに伺っております。  その中で、私ども企業支援課のほうでは、市が持っております企業立地に関する奨励金の制度の御説明をさせていただいたということでございます。 123 ◎前田佳子委員 こちらの奨励金の説明をということですね。  参加企業などはどのぐらいだったのかということも、教えていただけますか。 124 ◎山岸企業支援課長 詳しいデータは手元にちょっと聞いておりませんけれども、大体四、五十社の参加者があったというふうには聞いております。 125 ◎前田佳子委員 ありがとうございます。  私も商工会議所の方が定期的にお知らせをくださって、その中に御案内がありましたので参加を予定していたんですけれども、会員に限るということで参加ができませんのでお伺いさせていただきました。  では、次に予算の概要の175ページ、民有林振興について伺います。  総括質疑の続きのような形になりますけれども、私の総括質疑のときに八王子の森林の現状ということでお伺いしましたら、民有林の人工林2,000ヘクタールのうちの500ヘクタールほどが再生事業が終わっているということで、計算しますと1,500ヘクタールほどある。そのことについて伺いましたら、これから再生事業をやっていくというふうに部長から御答弁があったと思いますけれども、そこをもう少し詳しく教えていただきたいと思いますが、残っている森林の現状というのをもう少し教えてください。 126 ◎音村農林課長 総括質疑のときにお答えしたところは、森林面積のうちの2,000平米ちょっとですね、それが現在、森林再生の対象になっていて、そのうち543ヘクタールについて今整備は終わっていますと。  残りの1,571ヘクタールについては、これからというところなんですけど、そこがまさに所有者の方、皆さんには毎年お声がけしております。ただ、御協力いただける方といただけない方がいらっしゃるのが現実で、これから段階的に地道に御協力をお願いするというところでございます。 127 ◎前田佳子委員 残る1,571ヘクタールの方は、所有者がわかっている方ということですね。御案内はしているけれども、御返事がある方とない方といるということですよね。  では、この八王子市の農林業と農業委員会の概要の後ろのほうに林業のことが少しいろいろ載っているんですけども、所有者が不明とか境界確定ができていないとか、そういうところがどのぐらいというのは把握をされているのかどうか教えてください。 128 ◎音村農林課長 済みません、残念ながら全体を把握できていないのが現状でございます。 129 ◎前田佳子委員 それでは、4月から林地台帳が公開になるということなんですけれども、これは東京都が今ある森林簿の情報をデータ化したと、そこに、これから細かい、わかる限りの情報を突き合わせていくように、八王子市のほうが追加をしていくというような形になるんでしょうか。 130 ◎音村農林課長 委員のおっしゃるとおり、東京都に現在森林簿といって、法務局が持っている登記簿みたいなものをちょっとイメージしてくださればいいかと思うんですけど、そのデータがあります。それから、現在、東京都が法務局に問い合わせて登記簿の情報とバッティングして、今、一つの林地台帳という形でつくっております。  4月になりましたら、八王子市のほうにそのデータが送られてきますので、それを今度は改めて精査するという作業が、これから我々八王子市の業務になっていきます。 131 ◎前田佳子委員 わかりました。  来てからがまた大変ということなのかなと思いますけれども、先ほどの八王子市の農林業と農業委員会の概要に、八王子市の森林というのが円グラフで載っているんですが、森林整備計画対象面積が7,834ヘクタールあって、そのうちの国有林が1,182ヘクタールあって、残る6,700ヘクタールほどというのが、市有林も含めますけれども、ということで、ちょっといろいろ細かく載っていてわかりにくいんですが、そのうちの、実は天然林というのが2,507ヘクタールもあります。これは私はちょっと、こんないい森林が2,500ヘクタール以上、八王子にあるんだなというふうに思ったわけなんですけれども、多摩の森林台帳とかというのもいろいろ見たんですけど、結構割合的にも、ほかの森林の面積、広いところに比べても割とありますし、実はとても魅力がある環境なのかなと思ったりしておりまして、実際、農業のほうも都市農業振興基本法というのができたのが2015年と本当につい最近なので、やっぱりこれからは森林というところにも目が向いてきて、可能性がある分野なのかなというふうに思っているんですが、実際に八王子市で林業を担っている方というのがどのぐらいいらっしゃるのか、把握されておりますでしょうか。 132 ◎音村農林課長 農林業センサス上は37という数字があります。ただ、実際には3というふうに理解しております。 133 ◎前田佳子委員 何か具体的な接触があったり、ありますか。 134 ◎音村農林課長 やっぱり林業の活性化を考えたときに、施業者に活躍していただかないとならないなというふうに思っています。たまたま、いろんなおつき合いの中で知り合いになった事業者がいまして、ぜひ八王子に事務所を構えてくれとお願いしたところ、上恩方のほうに事務所を置いていただいて、今、地元企業を優先的に仕事を与えるような措置をとっております。 135 ◎前田佳子委員 本当に顔の見える関係があるということで、とてもよかったなと思っております。  私なんかも直接都内のほうから来た方で、やりたくて来たという方からの声で、いろいろと林道整備にしても補助金が入るのは本当に大きな林道をつくるやつしか入らないんだ、もらえないんだけれども、もっと小さな林道、自分たちのやれる範囲の林道の整備にも補助がついたりとか、そういった少し小さい林業にもお金が入るようなシステムになっていないとか、そういった声も聞いておりまして、先日の総括質疑でも沿道集落のほうのことと関連して聞きましたけれども、あのようにこれからは山とのマッチングの可能性というのも今後あり得るというふうに御答弁がありましたので、ぜひ、小さいお仕事かもしれませんけど、すごく大きな可能性ということで期待をしたいと思っています。  では、総括質疑でも聞いたんですが、森林環境税自体にはいろいろと懸念が私もありまして、本当に人口割とかいうのが入っているおかげで、八王子よりも世田谷区のほうが税収が多く入ってきたりとか、それが多摩産材というか、材木の活用とか都市緑化にまでお金が使えるように広がっていたりとか、なかなか仕組みとしてはおかしいなと思っているんですが、今後、森林環境譲与税という形で先行して入ってきますが、そういったところをぜひ、これまでにやっていないようなところに使っていただきたいというふうに考えているんですが、その点についてはいかがでしょうか。 136 ◎音村農林課長 今回この4月から市のほうに譲与を受けます森林環境譲与税の使途については、予算の概要の28ページにお示しさせていただいております。当然その中には、我々農林課のほうが予算計上しております農林業費、民有林振興、市行造林、あるいは市有林管理に使わせていただくことになっております。  次年度以降なんですけど、やっぱり森林環境税を導入した経緯の目的にもあります間伐や人材育成、施業者の確保をしろというふうになっていますので、そういうところに力を入れるようなところに我々としては使っていきたいなと思っております。 137 ◎前田佳子委員 ぜひ、そういったところに予算がつくように頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。  では次に、概要の257ページの歴史・郷土ミュージアムについて伺いたいんですけども、関連して説明書の307ページ、絹の道ですとか八王子城跡とか、あと説明書の247ページの夕やけ小やけとか高尾599ミュージアムあたりも、ちょっと関連するかもしれませんので、よろしくお願いします。  名前ですね、こちらの八王子駅南口集いの拠点整備基本計画の中の後ろのほうには、新郷土資料館基本構想・基本計画というふうになっています。それで全体的な説明の中では、歴史・郷土ミュージアムというふうになっていますよね。でも、広く言えば博物館というんでしょうか、博物館というふうに捉えると、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学などなど、辞典を引けば動物園とか、そういうところまで入るというふうになっていますけども、博物館機能、八王子駅の南口に多くの世代の人が集まる場所ということで、そこがどういう場所になるのかなというのは、本当に中身が重要かなと思っているところなんですけれども。  それで、今ある、八王子が今持っている資料ということで、当然、今、郷土資料館があります。こちらです。ビジョンはちおうじの教育の後ろのほうに、教育委員会のいろんな施設が載っているんですが、今の郷土資料館としての広さ、今の郷土資料館が1,508平米あって、収蔵庫もここにあるというふうにありまして、この素案のほうには、8ページなんですけど、新郷土資料館の8ページ、資料の収蔵などの状況ということで、郷土資料館に516平米の面積のところに資料を収蔵していると。そして、教育センターの地下、埋蔵文化財整理室というところに1,290平米あると。あと旧稲荷山小学校に300平米ありますと、ここに民具や文書を置いているというふうに書かれてありますけども、ちょっと先に確認したいのが、この旧稲荷山小学校、ここには300平米に8,000点といって民具、文書というふうに書いてあるんですが、これは郷土資料館の資料なんだと思うので、ほかの稲荷山小学校には全体でどのぐらい大きさがあって、どんなものがほかに置かれているのかというのを、ちょっと先に確認させてください。 138 ◎岡本生涯学習政策課長 旧稲荷山小学校につきましては、大体5,000平米ぐらいの建物がありまして4階建てになっております。そのうちの約半分が、現状は郷土資料館の資料が保管されていまして、残り4分の1が、東京都から引き継ぎました自然関係の資料になっています。残り4分の1が、学校で使っています机ですとか、あるいはパソコンの予備が入っているような状況となっております。全体が今、満室の状況になっています。 139 ◎前田佳子委員 今、御説明がありましたが、ではこちらの資料の管理をしているのは、どういう状況になっていますでしょうか。 140 ◎岡本生涯学習政策課長 今御説明しましたとおり、郷土資料館の2分の1の資料については、文化財課のほうで所掌しておりまして、自然科学系の資料につきましては生涯学習政策課が所掌しています。残りの部分につきましては、主に施設管理課が机ですとか椅子、あるいは食器なんかも入っていますので、そこは保健給食課などで管理をしております。全体は生涯学習政策課のほうで管理をしております。 141 ◎前田佳子委員 旧稲荷山小学校には、いろいろなものが置かれているというのがわかりましたけれども、鳴海議員が以前、郷土資料館の収蔵室とかこちらの学校のほうも見たというんですけど、本当にすごい、もう、いろんなものが入っていて、ぱんぱんだよというふうに言っておりましたが、八王子駅南口集いの拠点の収蔵室についての考え方なんですけれども、全体の広さということで、こちらには憩いライブラリが4,500平米で、新郷土資料館のほうが3,000平米というふうに示されておりますが、この中に収蔵室というのも入れているのでしょうか。 142 ◎中野文化財課長 八王子駅南口の集いの拠点のほうになりますけれども、今、複合施設ということで憩いライブラリと私どもの歴史・郷土ミュージアム、あと交流スペースということで設けられる予定になっておりますけれども、その中に収蔵庫のほうも設ける予定で、今後、詳細については検討を進めていきます。 143 ◎前田佳子委員 収蔵室の大きさというのは大体もう考えていますか。 144 ◎中野文化財課長 詳細につきましては、これから検討して進めていく予定でございます。 145 ◎前田佳子委員 これからということなので、あのとてもいい場所に収蔵室というのは、ふだん人目に触れない場所ですので、近くにあったらいいのかもしれませんけども、ちょっともったいないという気もしておりまして、全体の建物の広さというのがトータルで7,500平米というふうに一応示されていますので、これだけたくさんのものがある中で、これから資料なんかも整理をするんだと思うんですけども、あそこに収蔵室を持ってくるのはなかなかもったいないなという意見です。  では、これから中身の検討に入っていく中で、旧稲荷山小学校のほうなんですけど、今あるたくさんのものをどうやって整理していくのかという、そのあたり、何か決まっていたら教えてください。 146 ◎岡本生涯学習政策課長 現在、旧稲荷山小学校のほうには、学芸員の資格を持っている嘱託員が1名おりますけれども、さすがに今のようにたくさん所蔵物があるような状況になっておりますので、来年度につきましては専門の任期つきの職員を1名増員いたしまして、2名体制として今あるものを整理しながらデータ化を進めていきたいと考えております。 147 ◎前田佳子委員 わかりました。資料のデータ化を来年度進めていくということです。  郷土資料館のほうの資料もデータ化というふうに出ていますので、来年度でいろいろ整理をして中身を検討していくのかなと思うんですが、博物館ということで多くの人が来るというところで、展示物も固定がされないで、いろんな、それこそ自然とか動物とか、そういったことも含めて展示ができたらいいのかななんていうふうに思っておりますので、その辺の検討をぜひお願いしたいと思います。  そしてまた、ついでのように確認なんですが、八王子市こども科学館は、本当に宇宙に特化したところなので、あそこはあそこでというふうに思うんですけども、絹の道資料館も場所的にも遠いですし、収蔵庫とかも固定した感じなのかなというふうに私は感じているんですが、八王子城跡はあのように見せる施設としてはあそこにあって、遺物なんかというのは埋蔵文化財室を利用しながらやっていくということですね。  本当はパブリックコメントの御意見にもありましたけども、何か八王子市夢美術館はどうなるのかなみたいなのがちょっとあるんですけども、そういったこともあります。  そして、先ほど東京都から受け継いだ資料という話がありましたが、もともとあったところには今高尾599ミュージアムがあります。それから、八王子の小学生が社会科見学で行く場所としては、夕やけ小やけふれあいの里というのもあったりしまして、あそこもなかなか、もう少し何か展示もできるような気もするというふうに思ったりするんですけども。  今言った中で、確認をしたいのは夕やけ小やけふれあいの里のところなんですけども、今こちらは指定管理で八王子観光コンベンション協会がやっていますよね。そこはすっかりもうMICEというふうになっているんですけど、この夕やけ小やけふれあいの里の指定管理も受けているというところで、今後もう少し何か見せられるような、場所としても結構あると思うので、その点、何か話が出ているのかどうかというところを少し御説明ください。 148 ◎橋本観光課長 夕やけ小やけふれあいの里につきましては、現在は八王子観光コンベンション協会と株式会社アーバンという企業のJVで指定管理を受けてもらっています。  土地柄、あるいは目的柄、どちらかというと展示というよりも自然環境を生かした、体験型の事業にいろいろ工夫を凝らしていまして、最近、特にお子さまを初め、たき火というのをやったことがないということで、たき火を体験してお芋を焼くとか、そういった外での遊びみたいなものに力を入れています。  今後も、まだあいている土地もありますので、どちらかというと展示して見せるということよりも外のロケーションを生かした体験型の事業ということで今検討しているところでございます。 149 ◎前田佳子委員 御説明ありがとうございます。  私が一番最初の自分の一般質問のときに、こちらを取り上げたんですけども、本当に一番奥の施設とか、もうちょっと活用できないかなというようなところもありまして、そして、自然の動植物の資料というのもあるというところで、憩いライブラリとかにできなくても、何かそういった展示の場ということでも活用に、場所としてはとても自然環境ととても溶け合う感じなのかなというふうに思ったりしておりますので、その点もぜひ御検討に入れていただきたいと思います。  では、続きまして、概要の237ページ、あわせまして238ページ、学力向上とこれから取り入れる学級集団アセスメントQ-Uというアンケートのところなんですけれども、伺いたいと思います。  このアンケートQ-Uを取り入れようという決定をされた経緯というのをちょっとお知らせください。 150 ◎上野統括指導主事 楽しい学校生活を送るためのアンケートQ-Uを実施することとなった契機でございますが、昨年8月28日に発生いたしました市立中学校生徒に係る事故に伴ういじめ問題の緊急対策の一つの方策といたしまして、子どもたちひとりひとりについての理解と対応方法、学級集団の状態と今後の学級経営の方向性を把握するために、こちらのアンケートQ-Uを導入することといたしました。 151 ◎前田佳子委員 では、このQ-Uというシステムというか、ものを持っている図書文化社というところなんですけれども、調べてみますと、例えばいろいろな学力検査をつくっていたりとか、もちろん学級集団アセスメントQ-Uというのをやっているとか、つくっているいろんな検査とかがありました。  これに関連して、八王子市で行っている学力テストについて、まず先に伺いたいんですけれども、八王子市ではいつから学力テストを行っているか確認させてください。 152 ◎野村統括指導主事 平成16年度からでございます。 153 ◎前田佳子委員 平成16年度からやっていると。2004年ですね。  東京都や国よりも早くから八王子市は始めているのかなというふうに思うんですが、現在、小学校4年生と中1で八王子市の学力テストをやって、5年生と中2で東京都で、小6と中3で国の学力テストというふうに、6年連続で毎年子どもたちが学力テストを受けているわけなんですけれども、では、この学力テストの委託先というんですか、どうやって決めているのか教えてください。
    154 ◎中村指導課長 学力調査につきましては、過去の実績や八王子市の規模及び対応力など、そういうものを考慮しまして複数社を指名し、入札により決定しております。 155 ◎前田佳子委員 では、都とか国の状況というのがもしわかれば教えてください。 156 ◎中村指導課長 申しわけありません、ちょっと把握はしておりません。 157 ◎前田佳子委員 確認しますけど、八王子市で依頼している学力テストの企業の先に、このQ-Uをやっている会社というのは入っていますでしょうか。 158 ◎中村指導課長 Q-Uにつきましては、この図書文化社1社が行っておりますので、入っておりません。 159 ◎前田佳子委員 図書文化社は学力テストをつくっているので、その相手にはなっているのかなという確認だったんですけども、済みませんでした。入っていないということですね。  では、学力テストを受ける際に、個人情報に対しての配慮というのはどういうふうなものを行っているのか教えてください。 160 ◎中村指導課長 個人情報につきましては、仕様書とは別に個人情報を取り扱う事務の委託に関する標準特記仕様書というものがありまして、そこに明記しておりますので、それを適正な管理のために必要な措置を講じながら契約を履行するように指導はしております。 161 ◎前田佳子委員 具体的には全然わからなかったんですが、具体的に聞きますと、要するに子どもの名前というのが業者に行くのかどうかというところを教えてください。 162 ◎野村統括指導主事 番号管理になっておりますので、子どもの名前が業者のほうに行くことはございません。 163 ◎前田佳子委員 わかりました。  では、八王子市では小4、中1で2回やっていますけども、小4のときの番号と中1のときの番号をひもづけるみたいなことはあるのかどうか教えてください。 164 ◎野村統括指導主事 ひもづけるようなことはございません。 165 ◎前田佳子委員 わかりました。  では、ちょっと基本に戻りまして、学力テストをやる目的を教えてください。 166 ◎野村統括指導主事 本市は、学力テストを重要施策として位置づけておりまして、子どもたちひとりひとりがどの程度学力が定着しているかをはかること、特に平均値とかということは一切使っておらず、教科書例題レベルの問題がどの程度解けていて、解けない子どもがどれだけいるか、そしてその子たちにどのような指導していくかということで、中3が卒業するまでには教科書例題レベルの問題を全ての子が解けるということを目指す、その施策の一環として学力テストを実施しているところでございます。 167 ◎前田佳子委員 わかりました。  個人表みたいな感じで大学の模試みたいな感じで、どういう問題がというので個人個人に配られますけども、そういうものを先生が見て、この子はどこがわかっていないねとか、そういうことを把握して、そのように指導をするというふうに理解をしましたけれども。  では、237ページ、このQ-Uの実施は年に2回というふうになっていますけども、5月にやって、そして10月にやります。5年生が次、中学校2年生になったときにまたやりますよね。そうしたときに、また年2回というふうな感じで、この義務教育の間に4回受けるのかなと思うんですけども、こちらは個人名ということで理解してよろしいですか。 168 ◎上野統括指導主事 これまでに業者との調整におきまして、原則として調査票のほうに学校名、個人名、あと性別等の個人情報を記載することで調査を行っていく方向でいるということで調整のほうは行っております。 169 ◎前田佳子委員 個人名が業者のほうにも行くということですね。  そして、先ほど学力テストでは番号で、そのとき1回1回限りだということだったんですけども、5年生でやりました、次にまた中2になりましたといったときに、当然名前ですので、そのときの状況とかが積み重なっていくのかなというふうに思うんですけども、そのような理解でよろしいかお答えください。 170 ◎上野統括指導主事 基本的に、小学校5年生ということになりますので、小5、小6というつながりでの調査ということで考えております。  また、中学校のほうに関しましても、進学先等も異なることもあり得ますので、中2、中3、中学校だけでの活用というところで現時点では考えております。 171 ◎前田佳子委員 これが、その企業のほうでは結局データとしてずっと残っていると思うんですけど、学校のほうでは小学校は小学校、中学校は中学校というふうに今おっしゃいましたけども、どういう形で来るのか、データで来るのかとか、その辺ですね、大変取り扱いに対してもすごく心配だし、とても気になっています。  でも、いじめに対応するというときに、やっぱり子どもたちひとりひとりが何を考えているかなんて、なかなかやっぱりわかっていないかもしれない、当然不安にもなると思いますし、そんな簡単にわかることではないと思うので、こういうデータに基づいたいじめの芽をキャッチする何かというのがあったほうがいいよねというふうになるというのは、理解はします。そういったいじめの芽を少しでもキャッチするという意味で、こういうことをやっていこうというのはすごく理解をしているつもりなんですけれども、でもとても心配だなというふうに思うこともありまして、それは教育委員会に対してというよりも、どういうことをやっている企業なのかなというところです。例えば今言った学力テストもやっています、こういういじめのアセスメントもやっています、何かほかにもスポーツテストとか、何かいろんな検査みたいなものを取り扱っていて、データで分析しますよというふうになってるんですけど、そういったいろんな情報を全部ひもづけて、学力テストはこうです、いじめのアセスメントはこうですみたいな感じで個人にひもづけますよというようなサービスまであるんですよ、この会社は。  それで、ソーシャルスキルを育てましょうということでつくっている教材なんかもありまして、私はそれをちょっと見ましたらちょっとびっくりしまして、道徳の教科書の中で、これは絶対選ばれないだろうなというやつを究極に悪くしたみたいな感じの、本当にちょっと首をかしげるような内容なんですよ。  やっぱり、こういうものに一歩つながってしまうというようなことに対して、大変心配をしていまして、そこはそういう意味で、そういう視点を持ってぜひ取り扱っていただきたいなというふうに思っています。  この内容を見ますと、標準化という言葉が使われていまして、客観的とか科学的というのはちょっと違うんじゃないかなと思うんですけど、標準化という言葉を使っていて、たくさんデータを集めました。それについて、いろいろとこの設問はいいかどうかというふうに検討もしましたといって、質問項目を精査していますよという、意味みたいなんですが、何というか、公教育がいろいろなところから狙われているというか、入り込んでくるというような、恐怖をとても感じていまして、そういったところからも守るというか、そういう意味での視点をぜひ持っていただきたいと思うんですけども、済みません、その点について教育長のお考えを教えていただきたいと思います。 172 ◎安間教育長 大きなデータを持つことによって、例えば質問がよりよいものに変わっていくというのが一方であるわけでございまして、多分、委員御心配のものというのは、そこであるAちゃんがどういう状況で、なおかつ、そこで学力調査の結果もどうで、そして、そういう子どもがいるということが何らかマーケティングの対象になっちゃう、そういうことを御心配なのかなというふうには思っております。この調査を丸々委託すればそういうふうになるんでしょうけども、全ての調査項目は切れていますし、また、今回のこのQ-Uに関しては、本当に一過性の子どもの感情でありますから、将来まで残ってその子のデータになっていくようなものではないかなと。  そういう点では、そんなに心配はしていないところでございますけど、ただ、あくまでもそういったことを営利の目的でやるとか、そういったものに使われていくようなことについては、我々も注意深く対応していかなければいけないなというふうに思っております。 173 ◎渡口禎委員長 会議時間も長くなりましたので、暫時休憩します。                                     〔午後2時30分休憩〕   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                     〔午後3時00分再開〕 174 ◎渡口禎委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑を続行します。 175 ◎前田佳子委員 先ほど教育長からお答えいただきまして、一過性のものだというふうにお答えがありましたが、やっぱりデータの管理について、もうちょっと質問します。  学校に来るデータというのはどういう形で来るのか教えてください。 176 ◎上野統括指導主事 ただいま御質問いただきましたQ-Uの調査結果につきましては、各学級、クラスに一つの調査シートということで、子どもたちの状況が分布図になったものが各クラスに1枚ずつ届くような形になっております。そちらの調査結果を各学校のほうで分析等をしながら、担任1人ではなく全教職員で共通認識のもと対応していくという形になっております。 177 ◎前田佳子委員 それはデータで来るわけですか、紙ですか。お願いします。 178 ◎上野統括指導主事 学校のほうには、紙ベースのデータで届くことになっております。 179 ◎前田佳子委員 では、大もとのほうの業者で持っているデータは、例えば何年後には破棄しますとか、何かそういったことは規約に書かれていたりとか、そういうことはあるんでしょうか。 180 ◎中村指導課長 今のところ、そういうものはないと思われますが、ちょっと確認をさせていただきます。 181 ◎前田佳子委員 そこが大変気になりますので、やっぱり名前が入ったまま、永遠にあちらの方がずっと持っているということだと大変問題があると思いますので、ぜひそこは確認をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。  続きまして、235ページです。地域運営学校の推進について伺います。  ここで八王子は全校、地域運営学校になるということなんですけれども、これから新事業としても、学校を中心とした、中学校区を単位とした地域づくりということがこれから始まってくるということで、ますます学校が中心になっていくというようなことが見えているわけなんですが、この学校運営協議会の委員について伺います。  現在は、最長任期とかいうことが定められていないわけなんですけれども、総経のほうに確認しました。例えば審議会ですとか懇談会の参加者というものについて指針がありまして、そういうメンバーは最長8年までですというような規定が書かれておりまして、その根拠は何ですかというのを事前に確認したんですが、そうしたら、国のほうでの基準は10年というふうになっていて、それよりもちょっと厳しい形にしましたということでした。  偏りがないようにというのが趣旨ですということだったんですけれども、こちらのメンバーというのが、例えばPTAだったら総会とか、会員のそれぞれが議決権を持った会があるんですけども、そういうものもないので、そういった点について、例えば再任を妨げないんだけど、最長任期はいつまでというようなことについての考えはあるかどうか教えてください。 182 ◎渡邊教育総務課長 今、委員お尋ねの件でございますけれども、ここで8校設置を完了して、ようやく全校設置いう形になるんですが、これまでの経緯を見ますと、委員のなり手がいないというところが最後まで全校設置に至らなかった要因の一つに上がっておりました。  私どもの規則のほうで2年、ただし再任を妨げないという形になっておりまして、その中でも保護者であるとか地域の方ですとか、そういったいろいろなところから委員になっていただくという決まりになっておりますので、今後、その委員のなり手がいないような状況が改善された暁には、課題になればそのときに確認をしていきたいというふうに考えております。 183 ◎前田佳子委員 なり手がいない、なかなか大変な仕事だと思いますし、本当に仕事場も地域の近くの人じゃないとなかなか難しいということもあると思うんですけれども、やっぱり学校の先生たちに面接をするような一定の権限というんですか、何かとても強い権限を持っているということもありますし、やっぱり偏りというのが、本当に公の学校、特に小学校というのはすごく本当にいろいろな人がいて、いろいろな人がいていい、多様性があっていいというところじゃないとだめだと思っていますので、やっぱりその部分についてちょっと心配をしていますので、ぜひ御検討をお願いしたいと思います。  では、続きまして、244ページ、ICTのところで伺いたいんですが、この下のほうに事業効果というところに「校内無線LAN機器の更新による、大容量コンテンツ」というふうにあります。私も以前、一般質問で質問したことがありますが、たくさんの情報に対して、一斉にインターネットにつなげたときに機器から出てくる電磁波のこととか、いろいろ心配がありまして、この校内無線LAN機器の更新による大容量コンテンツというのが、今までと比べてどういうものができるのかというところを御説明ください。 184 ◎渡邊教育総務課長 今、委員おっしゃられた電子的に大きな情報、内容を持つものの送受信でございますけれども、今非常に顕著なものは、文部科学省のほうで多々発信をしておりますユーチューブですとか、NHKの教育番組なども発信されておりますし、よく言われておりますのは、英語教材の「We Can!」ですとか「Let’s Try!」といった動画を中心とした大容量のコンテンツが、かなり学校の授業などでも取り入れられているというふうに考えておりまして、平成20年に21年度からアクセスポイントを362入れたわけなんですけれども、それらの大容量コンテンツに対応するために、今度は1,000を超えるアクセスポイントにいたしました。  機器も非常に進化をとてもしておりますので、授業などではストレスなく、いわゆる動画なども教材として見ることができるというふうに考えております。 185 ◎前田佳子委員 動画などを積極的に授業で活用していきましょうということでいいということですかね。ということでいいんでしょうか。 186 ◎渡邊教育総務課長 公的な機関が、そういった教材的なものを発信しておりますので、私どもとしては、そういったものも取り入れられる環境を整えたと考えております。 187 ◎前田佳子委員 わかりました。  いろいろと懸念することはあるんですけれども、大変な費用がかかる部分だと思っていまして、それを積極的にやっていきますという形なんだと思うんですが、本当にたくさんの情報と、たくさんのアンケートと、本当に、とてもいろいろと懸念をするところであります。意見ですが。  では、次の質問に移ります。  243ページの幼児教育の充実についてなんですが、これは所管が違うんですけれども、総括質疑のときに、他の委員からの質問に教育長が答えていたと思います。私は、ちょっとそれを聞いたときに、えっと思って驚いたんですけども、でも文科省のほうで出している新幼稚園教育要領のポイントというところに、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿というのがつけ加えられたということで、これをもって恐らくある程度の到達目標を持ってというような御答弁があったのかなというふうに、私は想像をしていますが、こちらの新幼稚園教育要領の中には、本当に、それこそ我が国の童歌だとか国旗の掲揚だとかということまで入っておりまして、なかなか、どうしたものかなというふうに思っております。  3、4、5歳までの学校に上がる前の年齢の子どもたちというのは、皆さんいろいろなところに通うわけなんですが、八王子市には公立の幼稚園がありませんので、こういったところを学校に上がる前の子どもたちの到達目標というのが書かれているんですけども、それを受け入れる、1年生のときに入学する教育委員会としては、この新しい幼稚園の要領というのをどのように捉えているのか……(「所管が違う」と呼ぶ者あり) 188 ◎渡口禎委員長 所管が具体的にかかわることとして判断してください。 189 ◎前田佳子委員 でも、お答えがありました。(「文教じゃない」と呼ぶ者あり)ありましたので……、教育長に伺っていいですか。 190 ◎渡口禎委員長 その先がわからないから判断してください。 191 ◎前田佳子委員 ぜひ、システムとしては公立の幼稚園がないとか、保育園に行っている子もいるし私立の幼稚園に行っている子もいるしという中で、新幼稚園の教育要領というのを受け入れる、小学校1年生で受け入れる側の教育委員会としては、どのように受けとめているのかを教育長にお答えいただきたいと思います。 192 ◎安間教育長 議会でも答弁させていただきましたけども、子どもの成長というのは、どこそこまでとか分断されるものではなくて、連続しているものです。ですから、小学校に上がってくる段階でどういうような状態にあるのかとか、そういったことには、やはり強い関心を持っていないと明確な接続はできないだろうと。  委員、今おっしゃったような、例えば何かの到達目標があって、それを到達させなければならないというか、そういうふうな話ではなくて、それはあくまでも、どこを目標に接続できるのかというような目安でありますから、そういったことも当然関心を持って、小学校が幼稚園や保育所、また就学前の子どもたちの教育に対して関心を持つというのは、これは子どものためには必要なことだろうというふうに考えております。 193 ◎前田佳子委員 ありがとうございます。  本当にそのとおりだと思っていまして、仕組みの中でどうのとか答えられる所管がということではなくて、お答えいただいてありがとうございます。  ここで保育園、幼稚園の無償化というのが秋から始まりますので、とても喜ばしいと思う反面、無償化になることで、こうやって幼稚園の教育要領を決めて、そこにいろいろと追加をされるというところに、いろいろと園が縛られていくんではないかということを私は懸念をしておりまして、本当に学校に上がる前の段階で、どういうところに子どもを入れたいかというところは、すごく真剣に選んでいます。  成長が目に見えて、見えない段階のとき、植物に例えたら種を植えましたと、芽が出るまでわからないんだけど、先に根が出ます。その根っこが張っている、もうなるべくいっぱい、大きく、今のうちに頑張って張るんだよというふうな思いを持って、すごく選んで入れているわけなので、そういうところに無償化ということが、こういう規制が加わっていくようなことにならなければいいなというような懸念はありまして、それは意見とさせていただきます。  では、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 194 ◎石川裕司委員 それでは、副委員長ではございますが、どうしても聞きたいこともございますので、質問させていただきます。  初めに、労働費でございます。  中小企業職場環境づくり支援ということで、説明書の235ページ、概要の172ページでございます。  八王子は子育てナンバーワンということで、まちづくりを進めております。そして、待機児童もゼロの数字が、もうほとんど手に届くというところまで来ております。そのぐらい子育て支援を進めているところでございます。  さて、そのお母さんたち、働く女性たち、また高齢者の就労支援を行うとアクションプランには載っております。この働く子育てママの支援にもつながるワーク・ライフ・バランスについて、市はどのようにお考えでしょうか。 195 ◎丸山産業政策課長 ワーク・ライフ・バランスということで御質問いただきましたが、市のほうで東京都、あとハローワーク、そういった国の機関と共催しまして、各企業に向けてワーク・ライフ・バランスを初めとする働き方改革などの情報提供、そしてまた、そういったセミナーなどを行って、仕事と家庭の両立ができるようにということを事業者、それから働いている労働者の方にもお伝えするような形で取り組んでおります。 196 ◎石川裕司委員 取り組まれているということで御答弁いただきました。  保育園に入る時点で、もうお母さんたちは仕事が決まっているとのことなんですけれども、その入園手続をする少し前に、例えば保育園を希望している段階で、そういった就職情報が流せないかなということで考えておりますので、そういった御検討もお願いしたいと思っております。  また、保育園に子どもを預けているお母さんたちは、朝も8時、8時半と早く、夕方すぐに子どもたちを迎えに行く、帰ってすぐ夕飯の支度をするということで、なかなかハローワークや八王子しごと情報館に行かれる時間もないと思っております。  保育園などでの地域の求人情報には、市はどのように考えていますでしょうか。 197 ◎丸山産業政策課長 今、保育園等での求人情報に触れることができないかということで御提案をいただきました。御質問の意図としまして、今、働いていらっしゃっている方でも、まだまだ別の仕事、また家庭環境とか、そういったものに合わせて違う仕事を選ぶときに、なかなかハローワーク等を利用できないのではないかということだと思っております。  その点につきましては、現在ハローワークで女性の、特に子育て世代の支援をしていますマザーズコーナーというものが北口のしごと情報館の建物の中にございます。ただ、ここになかなか時間が合わない場合は、ハローワークのほうで行っていますインターネット上の求人情報の閲覧サービスがございますので、そちらのほうを市としても御案内して周知していきたいと思っております。 198 ◎石川裕司委員 時間のないお母さんたちに、インターネットで情報が見られるということで、こちらのほうの支援もぜひお願いしたいと思っております。  総括質疑の中でほかの委員も質問されていました。私は、就労支援についてもう一つ考えておりまして、更生保護のところでございます。先日、歌手の谷村新司さんが市内の女性用の更生保護施設を訪れ、一緒に皆さんと「昴-すばる-」を歌い、泣きながら励ましているのをテレビで拝見しました。  更生保護に理解を深め、市もこういった施設に手を差し伸べる必要性があると感じました。また、八王子地区保護司会では、更生保護に取り組む中で、就労している人たちは再犯率がとても低いという傾向が出ております。八王子の健全なまちづくりを進めるために、ぜひとも保護司会と連携をし、この子たちの就労支援を行っていただきたいと考えていますが、いかがでしょうか。 199 ◎丸山産業政策課長 保護司会と市のほうの連携につきましては、先日行われました予算の総括質疑の中で御質問をいただき、市一丸となって横断的に協力体制を強化していくという形で子ども家庭部長から御答弁をさせていただいております。また、今、再犯率のお話がありましたが、その点を踏まえて、市長も再犯防止計画を進めるということで表明をしております。  産業振興部としましても、受け入れ先の企業が多く見つかるように、市の中で企業に対して、その情報を周知したり、御紹介をしたりというようなことで御協力することができるのではないかと考えております。 200 ◎石川裕司委員 市長にも一定の御理解をいただき、こういった形で進んでいけるといいと思っております。  また、採用している職場もなかなか少ないというところで、こちらのほうもなるべくふやしていただいて、その企業と施設との仲介役を市で何とかやっていただければ、こういった再犯防止にもつながりますし、就労支援にもつながるということでお願いしたいと思っております。  働き方にも最近さまざまな形が出ておりまして、テレワークという形が新しいもので出ております。東京都は、31年度の予算でテレワーク導入促進費用として27億円の計上がございます。これはウエブ会議やシステムなど、ちょっと難しいところの話になりますが、整備費用などを助成するとしております。例えば八王子もこういったIT化を活用して、就労支援に活用できないかと思っております。  本当に少ししか時間のない働くママの時間をテレワークで働く、またはパソコンができる高齢者の方はテレワークで働く、もう一つは、外出がなかなか難しい障害者の方もこういったテレワークを使っていただけると、あいた時間、自分の時間で仕事ができるんではないかなと思っておりますので、今後御検討をお願いしたいと思っております。  次に、民有林振興でございます。説明書は241、概要は175でございます。  31年度から森林環境譲与税の交付が始まります。効率的な間伐による森林の健全化や雇用の創出、また多摩産材の活用促進を、これからますます拍車をかけて進めていただきたいと思っております。  先ほど農林課長のほうから、概要の28ページに森林環境譲与税の内訳ということで、私も拝見をさせていただいたところなんですけれども、一般財源で2,752万円ということで入ってしまいますので、それぞれの所管で上手に使うという形になっております。専門で森林に使うというところではないようですけれども、実際に、これは先ほども何ヘクタールというお話がありまして、これだけ八王子は大きな森林があるものですから、正直この金額では大きな伐採は難しいという金額でございます。  例えばこれを八王子市みどりの保全基金のような形で、少しずつストックをするようなシステムをつくっていただければ、大きくたまったところで伐採、ばっさり伐採ができるということも考えておりますので、こういったことも検討を進めながらやっていただきたいと思っております。  多摩産材製材委託料について質問させていただきます。  このページの右下にございます道の駅滝山の新しいモニュメント看板のデザイン画は、大変私も気に入っておりまして、よくできているなと思いました。このデザイン画は農林課でつくったものでしょうか。
    201 ◎音村農林課長 平成19年に、道の駅八王子滝山を開設した後、その名称が決まった後にロゴの選定作業を公募で行ったということです。 202 ◎石川裕司委員 公募で行ったというところで、八王子も大変学生が多いですし美術系の学生も多いですから、こういったところは学生の力をかりてもいいのかなと思っております。  道の駅八王子滝山は、私も近いものですから、よくお菓子や野菜を買いに行くんですけれども、レジ袋はその施設の考え方でいいんですけれども、正直、袋がないんです。例えば道の駅で買っても真っ白な袋に、ビニール袋に入れられるものですから、どこで買ったかわからないと。市内の方々はそれでいいんですけど、例えば隣からバスで来られて、道の駅で買い物して買ったときに、これは道の駅で買ったのよぐらいのアピール性というか、そういうのがぜひ欲しいなと思っておりまして、リピーターをふやすことにもつながるなと思っていますので、こうしたすばらしいデザインがあれば、こういったものを袋をとじるシールとか、袋のデザインに使っていただけると税収増にもつながると思いますが、そういったところはいかがでしょうか。 203 ◎音村農林課長 私たちとしましては、多摩産材のPRをまず第一に考えました。  今回、入り口付近のところに多摩産材を使って、この概要の175ページに示させていただきましたこんなモニュメント看板をつけられたらなと。昨今、インスタ映えなんという言葉もありますとおり、そういうスポットになってくれたら集客にもつながるんじゃないかなというふうに考えております。 204 ◎石川裕司委員 ぜひインスタ映えは狙っていきたいと思っております。  こういった、私も袋がないなというのは前から気になっていましたので、ちょっと別の話になりますけど、道の駅八王子滝山の専用の袋をつくっていただけると、道の駅八王子滝山で買ったのよと、東京に帰ってから言っていただけると思うので、リピーターをふやすためにお願いします。  次に、新しい本庁舎の総合案内カウンターも新設されるということが書いてございます。来庁者に八王子の木材を活用していることは、なかなか知らない方も多いかと思いますので、そういったことのPRもできると思いますが、これはどのようなものでしょうか。 205 ◎音村農林課長 八王子産の産材を使って、今、農林課のカウンターのところに設置しております。あれは既存のカウンターのところに木材を張りつけたような感じになります。  ですので、今回も当時は多摩産材認証制度ができる前でしたので、八王子産の木材を使ったんですけど、今回は多摩産材の認証制度ができておりますので、多摩産材を使って今あるあそこの総合カウンターのところに木材を張り合わせるような形で設置したいなというふうに考えております。 206 ◎石川裕司委員 市民の皆さんにも、多摩産材は八王子で切った木でつくられているということがPRできると思いますので、どんどん庁舎内にも、農林課だけではなく進めていただきたいなと思っております。  森林クラウドシステムは、先ほどどなたかの御質問でもございました。1つだけ、森林クラウドへシステムを活用しながら、市のまだまだ手つかずの森林の整備に役立てていただきたいと思っております。  次に、中小企業新商品開発認定制度、説明の243ページ、概要179ページでございます。  31年度の予算の中で、所管は違いますが、財務部庁舎管理課がこの制度の認定商品である蓄電池式発電機の購入費用を計上しております。これはどんな商品かと申しますと、電力を継続的に供給できる世界初の電源装置でございまして、これをつくっている同じメーカーは、以前にも認定商品をいただいているという会社でございます。これは八王子の企業のPRにもなりますし、騒音や排気ガスを出さず、電気がないところで使えるというところでございます。  環境に配慮した蓄電池式発電機で、テレビだと100時間、ノートパソコンだと200時間、スマートフォンですと同時に150台が充電できるというすぐれた蓄電池でございます。大きさは100キロでちょっと大きいんですけど、タイヤがついていますので、男性2人、3人ぐらいで移動ができるというものでございます。災害時にはすごく活躍するものだと思いますので、八王子の庁舎に1台購入するということで、まず試作段階で購入するということでした。  使い道としましては、もちろん災害時には使うんですけれども、例えば防災訓練とか八王子の市のイベントがあったときに、ユーロードなどに持っていきまして、市の皆さんに充電を体験していただいて、この性能のすばらしさを感じていただくことができると思います。  私は、こんなすばらしい商品があるので防災課にも購入計画を伺いましたが、現在のところ予定はないというお返事をいただきました。認定商品のこうした購入努力、庁舎内で市が認定をした商品を市が購入し発信していくと、すばらしい事業だと思っておりますので、これからも例えば防災課、消防団、東京都、国などにどんどん商品のよさを知っていただき、八王子市の製品を買っていただきたいと思っております。  今回の予算で、新たに認定商品販路開拓支援補助というのを行います。補助対象となる販路開拓コーディネーターとございますが、これはどういう方でしょうか。 207 ◎山岸企業支援課長 この販路開拓コーディネーター利用料等ということで新しく補助金の御提案をさせていただいてますけれども、これは国の外郭団体であります中小企業基盤整備機構ですとか、あるいは東京都の外郭団体であります東京都中小企業振興公社というところが、中小企業向けにこういった商品の販路開拓についてのコンサルティングを有料で行っている事業がございます。そういったものの利用を想定をしております。  一例を申し上げますと、中小企業基盤整備機構のほうでは販路開拓コーディネート事業ということで、具体的に新商品テストマーケティング支援を行いますと、そういった事業を用意しているんですけれども、これは市内で利用された企業に伺ったところ、なかなかふだんでは会えないような大手企業の方に、テストマーケティングというのは直接売り込みに行くわけではなくて、商品のコンセプトを御説明して、それについての改善点等の意見をたくさん集めてくると、そういうことなんでございますけれども、非常によかったというお話を聞いておりまして、ただ、これは有料とはいえ、どんな商品でも申し込めばできるというものではなくて、市町村とか公設試験場等々の推薦が必要なんですね。八王子市の場合、商品の認定行為を行っておりますので、市が認定した品物ということであれば、中小機構のほうでは、この事業でコンサルティングを受けられそうだという感触を得ておりますので、その事業を使ってもらうということを想定をしております。 208 ◎石川裕司委員 やはりいい商品でも発信の仕方、そういうところが大事だと思いますので、こういうプロの方が入っていただければ、なおさら販路開拓になると思いますので、ぜひ八王子の商品を広げていただきたいと思っております。  次は、ちょっと飛ぶんですが、説明の285ページ、概要238ページで、学力の向上について御質問させていただきます。  さまざまな委員からも質問がございました。今、学校には昔と違っていろんな方がいらっしゃる。先生の仕事を一つずつ楽にしていくのは大変いいことだと思いますけれども、先生のメインの役割がどこへ行ってしまうだろうという懸念の声も聞いております。しかしながら、やはり先生の負担が多いという、残業時間が多いというところが社会問題でもございますので、少しでも先生のフォロー、補助をしていただきたいと思っております。  来年度の予算で、アシスタントティーチャーが3人増員となっております。この配置する学校と増員の理由についてお聞かせください。 209 ◎野村統括指導主事 まずアシスタントティーチャーを配置する学校についてでございますが、配置校につきましては、アシスタントティーチャーの配置を希望した学校に対し、児童・生徒の学力や学校の状況、またアシスタントティーチャーの活用方法等について、こちらのほうで総合的に検討いたしまして決定しております。こちらについては毎年決定していることでございます。  そして、続きまして、アシスタントティーチャーを増員した理由についてでございますが、現在、個に応じた指導の充実が求められており、中心に授業を行うメインティーチャーと個別指導を行うアシスタントティーチャーが協力することで、児童・生徒のつまずきを早期に発見し、対応できます。そのため、学校からのアシスタントティーチャーを配置してほしいという希望も多くあります。  平成31年度につきましては48校から配置希望があり、3名増員したので36名の配置になっております。児童・生徒ひとりひとりに対し、きめ細かい指導を行っていくために、アシスタントティーチャーの増員のほうは今後も検討していきたいというふうに考えているところでございます。 210 ◎石川裕司委員 先生の補助となるアシスタントティーチャーでございますので、1校でも多くしたいところでございますが、正直なところ、さまざまな問題がございますので、年に3人ということでふやしていただければと思っております。配置についても、学力の高い学校、低い学校に合わせた配置で市のほうで考えていただきたいと思っております。  次に、アシスタントティーチャーを増員したその成り行きといいますか、経過とその配置した後の効果をどうお考えかお聞きします。 211 ◎野村統括指導主事 アシスタントティーチャーを配置した効果検証からでございますが、まず学力調査における習得目標問題を解ける児童・生徒がふえたという声や、中学校では特にわからないで諦めていた生徒が、そばのアシスタントティーチャーが個別指導したことで粘り強く解くことができた、そして、最後にはできたという笑顔を見せたという声を聞いております。  ですので、アシスタントティーチャーは、やはり個別指導には重要であるということから配置しておりまして、そちらの習得目標問題ができない子ができるようになったという効果もあらわれているところでございます。 212 ◎石川裕司委員 今、統括指導主事の言葉にもございました。私も子どものころを考えると、教えられるよりも、やっぱり自分で気づかないと、なかなか学力は上がらないのかと思っていますので、2人の目で授業を見られるということが、子どもたちにとって大変心強いと、学力の強化につながると期待しておりますので、進めていただきたいと思っております。  次は、学校施設の営繕工事でございます。説明書は293ページと301ページ、概要247ページでございます。  学校施設の営繕工事ですが、この枠内のところを、ちょっと細かいところで申しわけございませんが、聞かせていただきます。  トイレ改修というところで4校ございます。以前に1系統が終わって、2系統を進めるという計画のお話も聞いております。これから八王子は今後どのような計画で進めていくのか、また今回、4校である理由についてもお聞かせください。 213 ◎松土施設管理課長 トイレ改修工事の今後の進め方ということですけれども、まず今回4校を載せているのは、これは設計で全て2系統目になります。  トイレ改修工事に関しましては、今回2月補正のほうでもお出しさせていただきましたけれども、やはり事業費がかなり大きいというところで、財源をしっかり確保させていただいた中で、国補助、都補助を主に活用した中で事業を実施していきたいと。そういった中で、数年来、文科省のほうも、なかなかトイレ改修工事の補助金が、ちょっと厳しい時代が続いていたんですが、昨年あたりからトイレ改修のほうにも少し回していただけるような状態になってきましたので、しっかり情報、動向をこちらのほうでも注視した中で、やはりそのあたりはしっかり担保できてこないと、前年度に設計を行うということもできない中では、まずは最近のここ数年間の動向の中で、まず4校の設計を載せさせていただいていると。  実際は、今後、我々としては、とにかく2系統目をしっかりやっていき、また30年たった時点で、また1系統目に該当してくる学校も出てきますので、そちらをしっかりと並行しながら要望の多い事業ですから、とにかく我々としては優先順位を維持して、しっかりと対応していきたいと思っています。 214 ◎石川裕司委員 2系統目の計画に入っているということで御答弁をいただきました。また、国からの補助も少しずつ、市は助かっているというお話でございました。  先日、近所の小学校の校長先生とお話をしたんですけれども、大変トイレが臭いという話をお聞かせいただきました。実際に現場を見ると、自分の母校ではございますけれども、かなり臭いという形でございまして、今の女の子は大変敏感ですから、5年生、6年生になると、ちょっとトイレが臭いということで、1系統で直っているほうに行列ができるそうでございます。それは仕方ないのかと思いますけど。  ぜひとも、子どもたちの未来という31年度の予算ですので、既に組まれてしまっているところではございますけれども、国からも援助をいただいていますが、市からもしっかりと予算をとって、この2系統目を早く終わらせる、子どもたちのために気持ちいい、楽しい学校をつくっていただけるとありがたいと思っております。  2問目は、プールの改修についてお聞きします。  1校入っております。これはどのような形で進められるのか。プールは子どもたちがはだしで歩いたり直接肌が触れる場所でもありますので、ぜひとも気を使っていただきたい部分でもございます。例えばこのプール改修というのは、トイレ改修のように何年経過したら直すのか、そういったところがあれば教えてください。 215 ◎松土施設管理課長 プール改修のほうも、おおむね30年というところを目安にしておりますけれども、ただ、やはり劣化ぐあい、そういったところを見た中で改修してきております。  ただ、通常のプール改修工事は2ヵ年かけて、プール授業が終わったその後に解体を行って、翌年のプールが始まるまでに新たに建築すると、そういう事業をやっているんですけれども、やはりそちらも国の補助金を活用してやるというところでは、事業費が2億円を超えてくるというところでは、大分大きいという数字になってきます。  そういったところで、今回ひよどり山中で実施する工事は28、29年でやっておりますけども、いわゆるプール層の部分を防水のものに加工して、そこの部分で費用を抑えた中で対応すると、そういう工法でやるものでございます。 216 ◎石川裕司委員 プール改修についても大変大きな事業費がかかっております。しかしながら、やはり子どもたちは夏休みにプールを楽しみに行きますので、それと体の成長過程にも、プールで泳ぐことが非常に体力の増強につながるということで、ぜひともプールの場合は常に日に当たっていますから、日に当たる程度、使用程度によって年数ではわからないところがあると思いますので、その辺をしっかり調査して対応していただきたいと思っております。  また、プールに隣接している更衣室についても、傷みぐあいの調査などを見ながら進めていただきたいと思っております。  次は、中学校の武道場の空調機設置でございますが、こちらの工事内容、また工期などが決まっているものがあれば教えてください。 217 ◎松土施設管理課長 武道場の空調工事ですけれども、こちらに関しましては、内容的には、いわゆる室内機、室外機、そちらの機器の取りつけ工事、あとこちらの石川中に関しましてはEHP、エレクトリックヒートポンプ、いわゆる電気式なので、やはりキュービクル、受変電設備の容量変更、トランスの容量変更を行う、そういった部分。あと、やはり空調機を設置した後、ボール等が当たる場合もございますので、そちらをガードする意味でのフェンス、あとは配管、そういった工事、もろもろの事業費、そういったところで2,000万円という数字を出しているところです。  工期に関しましては、予定としては夏休み工事を中心に考えておりまして、今のところ6月から10月程度、4ヵ月程度というふうに考えているところです。 218 ◎石川裕司委員 確かに大きい施設ですので、エアコンをつけるのも大変な工事になると思いますけれども、5ヵ月間にわたる大工事になります。ぜひとも安全に順調に進めていただくようにお願いいたします。  また、避難所としての空調機設置でございますので、これとは別に避難所としての整備を行うものなのか教えてください。 219 ◎松土施設管理課長 小中学校に関して言えば避難所なので、12月補正のほうでも防災課のほうで購入した大型扇風機、そちらの対応、あるいは施設管理課として当然暑さ対策というのはしていくところです。  ただ、避難所というところの中で、今後、空調機云々という部分に関しては、今のところ市の大きなところでは3ヵ年かけて市内10ヵ所程度の市民センターですとか武道場でやっていくというような、たしかそういうお話もしているところですので、まず我々としては、施設管理課として避難所として何かやるということに関しては、あくまでも暑さ対策というところで、空調機の設置というところで考えている部分ではないということです。 220 ◎石川裕司委員 ありがとうございました。  避難所から、どんどん空調機設置を進めていただきたいと思っております。  次に、給食センターの整備でございまして、説明書は303ページ、概要250ページでございます。  元八王子、南大沢、2施設の工事契約が進み、調理器などの備品も契約に含まれていると先日お聞きいたしました。では、5,000食に使用する食器類の発注などは、入札などもあるかもしれませんが、どのような計画になっていますでしょうか、教えてください。 221 ◎田倉保健給食課長 給食センター開設に当たって、まずどのようなものを購入するのかということで、生徒用の白衣や、食器につきましては4種類のおわんやお皿、箸やスプーンなどの食器、あと給食を載せるトレイ、食器を入れるかご、給食を入れる食缶、あと各校で食缶を乗せる運搬車、あと各クラスで配膳する際に利用する配膳台という横に広がるものになっております。それぞれの消耗品によって納期や対応できる業者が異なりますので、適宜適切に業者選定及び契約を行ってまいります。  なお、市内業者と契約できるように工夫をしていきたいと思っております。 222 ◎石川裕司委員 数も5,000食分ですから、一つの小学校とは違いますので、前もって準備をしていただいて、市内の業者を使っていただきますようよろしくお願いいたします。  それでは、給食センター以外に親子方式の学校が4校ございますけれども、それぞれどれくらい今喫食を提供していますでしょうか。 223 ◎田倉保健給食課長 済みません、喫食数はすぐちょっとわからないので、喫食率でまずちょっとお答えさせていただきます。喫食率につきましては、親子方式、自校方式合わせて95%程度、各校で93%から98%程度になっております。 224 ◎石川裕司委員 高い喫食率ということでお伺いさせていただきました。  また、こちらの4校も次第に老朽化が進んでくると思います。タイミングは難しいところでございますが、老朽化したタイミングに合わせて、給食センターで提供できるようなことも、これから長い目で見たら考えていったほうが、営繕費などを考えるとよろしいかと思っております。  もう一つお聞きしたいのは、夏休み期間、冬休み期間、春休み期間の利活用方法、また、ふだんのときではない防災訓練の食事の提供など、こういったところはいかが考えているか教えてください。 225 ◎小林学校給食施設整備担当課長 給食センターの3期休業中の活用でございますけれども、中学生への給食というのを、まずしっかり行っていきたいというふうに考えておりますが、夏休みなど長期の休暇のときにつきましては、例えばそこでジャムをつくって、秋以降に子どもたちに提供するとか、そういうこともしっかり研究をして活用していきたいなというふうに考えております。  また、災害時の食支援でございますけれども、給食センターにはお米と、あと乾物とか、ある程度備蓄をしていこうというふうに考えておりますので、災害の発災から4日目以降になりますが、近隣の避難所への食支援ということで、簡単なお米や御飯や汁物を提供していければというふうに考えております。 226 ◎石川裕司委員 休館中というか、夏休みとかの長い休みのところは地域でうまく使っていただいて、災害用という考え方もございますので、ぜひとも年に1回ぐらいは、防災訓練ではないですけど、炊き出し訓練というか、1回大量に食事をつくってみるということも、地域の方に地域貢献という形でもできると思いますので、考えていただきたいと思っております。  最後に、読書のまち八王子の推進でございまして、説明書の311ページ、概要の258ページでございます。  今年度も地区図書室の図書館化ということで2館予定が組まれておりますので、順調に進んでいただくよう、よろしくお願いいたします。  また、地域のセンターの方にお聞きすると、人材の確保に今苦労しているというふうなお話も伺いましたが、この辺はどのような認識でございますか。 227 ◎太田中央図書館長 図書館化に伴う地区図書室の人材確保についてでございますけれども、市民センターの図書館の運営につきましては、住民協議会に委託することになりますので、基本的には、その運営は住民協議会にお任せするということになりますが、住民協議会については、これまで以上に窓口業務を初め、人事のシフト管理や給与計算、そういった人材が新たに必要となってまいります。  この人材の確保については、現行の地区図書室のほうで、今、既に地区図書室のボランティア、この図書部員の方たちが中心になりまして担っていただけると聞いておりますけれども、サービスの拡大に伴って新たな人材も必要となってまいりますので、既に開館しております他の市民センター図書館の運営方法等を参考に、市が得た情報を提供するなど行いまして支援を行ってまいりたいと考えております。 228 ◎石川裕司委員 支援のほうをぜひともよろしくお願いします。  地区図書室から近い地域では、こういった市民センター図書室の図書館化は大変喜ばれますので、今まで設置していない市民センターに関しても進めていただきたいと思っております。また、いろんな数の市民センターができますので、同一化した図書館ではなく、なるべく地域性、特徴などを持たせてはいかがかと思っております。  同じく、市民センター祭りというのがございますので、中央図書館で行っているようなイベントがそのタイミングでできれば、また地域貢献もできますし、読書のまち八王子もPRできるんではないかなと思っております。 229 ◎田倉保健給食課長 先ほどの喫食数ですけれども、親子給食の中学校4校を合わせて915食になっております。 230 ◎渡口禎委員長 本日の文教経済分科会はこれで散会します。                                     〔午後3時52分散会〕 © Hachioji City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...