板橋区議会 2023-03-09
令和5年3月9日予算審査特別委員会 文教児童分科会-03月09日-01号
子ども政策課長 雨 谷 周 治
保育運営課長 保 泉 正 憲
保育サービス課長 飯 嶋 登志伸
子育て支援課長 村 山 隆 志
支援課長 丸 山 博 史 援助課長 鈴 木 香奈子
保護課長 須 藤 佳代子
教育総務課長 諸 橋 達 昭
学務課長 金 子 和 也 指導室長 氣 田 眞由美
新しい
学校づくり課長渡 辺 五 樹
学校配置調整担当課長早 川 和 宏
生涯学習課長 太 田 弘 晃
地域教育力推進課長 河 野 雅 彦
教育支援センター所長阿 部 雄 司 中央図書館長 松 崎 英 司
事務局職員
事務局長 五十嵐 登 書記 高 瀬 渉
文教児童分科会運営次第
1 開会宣告
2
理事者あいさつ
3 署名委員の指名
4 議 題
所管の予算について(3頁)
5 閉会宣告
○主査
ただいまから
文教児童分科会を開会いたします。
本日も、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、発言は着座にてお願いいたします。
────────────────────────────────────────
○主査
初めに、理事者のご挨拶をお願いいたします。
◎
教育委員会事務局次長
おはようございます。令和5年度の当初予算の分科会となってございますので、1日長くなりますが、よろしくお願いいたします。
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○主査
次に、署名委員をご指名いたします。
竹内愛委員、
田中いさお委員、以上お二人にお願いいたします。
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○主査
議題に入る前に、運営について申し上げます。
本分科会の審査項目は、当初予算、修正動議とともに既に配付しております、
分科会別審査項目一覧表に記載されているとおりでありますので、この範囲内で質問されますようお願いいたします。また、お手元に配付しております
予算審査特別委員会の運営についてのとおり、分科会では議題に対する説明は省略し、順次質疑を行うこと。主査を除く委員が1人20分を限度として質疑を行い、再質問は改めて質問希望者を募り、再度1人20分を限度として質疑を行うこと。会議終了までの残り時間は質問希望者で割り振ること。修正動議に対する質疑についても委員の持ち時間内で行うこと。再々質問以降の質疑については、規制しないが他の委員の質疑時間を考慮して、20分以内で収めること。分科会では表決は行わないことなどが2月27日の
予算審査特別委員会理事会で決定されておりますので、ご確認願います。
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○主査
それでは、所管の予算についてを議題といたします。
質疑のある方は挙手願います。
質問者の順番を確認させていただきます。
しのだ委員、田中委員、石川委員、南雲委員、高山委員、中村委員、竹内委員、成島委員、以上の順番で行います。なお、円滑な質疑応答が行えるよう、質問する際は、予算資料における該当ページをお伝えいただくなど、ご協力をいただきますようお願いいたします。
それでは、しのだ委員。
◆しのだつよし
おはようございます。よろしくお願いいたします。それでは、まず予算の概要の20ページ、27番、
社会的養護経験者応援プロジェクトについてお尋ねいたします。厚生労働省の全国調査では、児童相談所を設置する73自治体のうち、独自の
自立支援事業がある自治体が38.4%、ない自治体が61.6%にも上るそうで、自治体の支援はまだ多くないのが実情のようです。それだけに、前回の
住まい応援プロジェクトに引き続き、今回は経済的支援とともに相談支援も併せてやっていただくことは大変意義深いことと思っています。それでは、何点かそのことにつきましてお伺いいたします。まず初めに、対象者が現在28人と記憶していますが、正しいでしょうか。
◎
子ども政策課長
まず、対象者につきましては、来年の3月に卒園する予定の方は大体換算すると28名ぐらいですけれども、今回、来年度予算で上程しています家賃補助と医療費補助につきましては、今般卒業される方ですので約25名ぐらいでございます。それから、支度金をお支払いするのは、来年3月に、翌年度に卒園する人の支度金ですので、これが今委員さんおっしゃったような28名ぐらいというような人数になっているところでございます。
◆しのだつよし
あと、これ里親と同居している子は対象外ということでよろしいんでしょうか。
◎
子ども政策課長
これまで行っておりました住まい応援につきましては、施設の卒園者のみの対象としていましたけれども、来年度のこの新しい
プロジェクトにつきましては、現在里親で委託されている方が自立するときにも使える制度というふうになってございます。
◆しのだつよし
そうすると、当然ながら自立してからの話になるわけでございますが、そうすると当然ながら里親と一緒にいるときは対象外ですので、全て里親との中で、里親にいろいろとやっていただけるということで、全く対象から外れてしまうということでよろしいんですね。
◎
子ども政策課長
委託の期間中においては、それぞれ基準で定められております経費等々、措置費としてお支払いしてございますので、あくまでも今回の
プロジェクトにつきましては、その後自立をされた方に対しての補助というような形になるというものでございます。
◆しのだつよし
要するに、里親だろうが何だろうが自立してからのことになるということで、それは全て変わりない、均一だということでよろしいですね。分かりました。そうすると、そして次に相談支援を行う事業者について、2月3日から公募を始めて、一次審査の結果通知が3月8日、昨日ですか、とのことですが、何者が手を挙げているのかなど、現況を教えていただければと思います。
◎
子ども政策課長
まだ最終まで終わってございませんので、そのあたりの内容のご説明、答弁はちょっと控えますけれども、二次審査に進んだ事業者さんはいらっしゃいますので、最終的に二次審査の審査を経て、決定するという状況でございます。決定後は、公表はさせていただきたいと思います。
◆しのだつよし
承知いたしました。一次、二次とあって、一次は昨日だったということですね。そうすると、その公募の中から最終的に、審査を経て最終的に1団体を選ぶということでよろしいんでしょうか。
◎
子ども政策課長
そうです。最終的に二次審査を、委員の前でプレゼンテーションをしていただいて、審査を経た上で、最も高い点を取った事業者さんが採用されるという流れになります。
◆しのだつよし
経済的支援を受ける場合は、区が委託する
NPO団体等の相談支援を受けることが条件とありますが、ここで言う団体が、つまり公募で選んだ団体ということでしょうか。
◎
子ども政策課長
おっしゃるとおりでございます。
◆しのだつよし
事業実施のための寄附金を募り、財源に充てるとありますが、この募集方法と目標額があれば教えてください。
◎
子ども政策課長
まず、
ふるさとチョイスというようなサイトの中で寄附を募るという形でございます。具体的には、4月に入ってから応募、募集をするというところでございます。従前行っておりました住まい応援ですと、クラウドファンディングというような形で、目標額を定めて、期間も定めてというやり方でしたけれども、今回につきましては、期間等を定めないようなやり方で、一般的に寄附を募っていくというような形になります。
◆しのだつよし
先ほど、25名というような人数が出ましたけれども、例えばお一人20万円とか、あと12か月分、3万円掛ける6年間と。全てトータルでフルで支払いますと、ある程度の金額が出てしまうと思うんです、数千万円という。やっぱり、それに対して寄附金を募って、財源に充てるということは、やっぱり結構大変大事なところではないかなと思うんですけれども、そこら辺のところ、例えば寄附金がなかなか思うようにいかなかったなんていうときは、もしかしたらお支払いといいますか、それが滞ってしまうんじゃないかなという心配はなきにしもあらずなんですけれども、そこら辺についてはどういうふうにお考えでしょうか。
◎
子ども政策課長
今回、寄附金を募りますけれども、基本的には最終的に区が責任を持って、区の支出の下で行いますので、極端な話寄附が集まらないからお子様たちにいくのが少なくなるとか、そういうことはないというふうに考えています。
◆しのだつよし
安心しました。このようなことは、すごく大切なものでありまして、退所後に施設とのつながりが薄くなるということで、社会から孤立してしまう子がいるというわけですが、そういったことを減らすためにも、ありがたい
プロジェクトだなと思っております。続いて、学校管理業務の副校長補佐の配置による
学校マネジメントの強化の充実について、これは、副校長2人体制ではないので、それに代わるものでしょうか。どのような強化体制となるのか教えていただければと思います。
◎
教育総務課長
これは、副校長先生の主に事務関係です。こちらを補佐することによって、副校長先生にしかできない仕事に特化していただこうということであてがわれるものになりますので、副校長先生の仕事を、重要な仕事を分担して行うという制度とはちょっと違うもので、事務補助というイメージをいただけるといいかなと思っております。
◆しのだつよし
続いて、11番、生活・進路指導、学校における
居場所推進事業の拡充についてなんですけれども、これは改めて伺います。これ、プレス資料に区内中学校11校において、地域の方や大学生等が1日3時間、週2日以上、生徒に寄り添い、見守りや
相談学習支援を行うとあります。もう少し具体的に地域の方というのはどういう人を想定しているのかとか、大学と協定しているのか、個人的なのか、時間帯はとか、あと端末で授業を聞きながら傍らで学生さんが学習支援してくれるのかだとか、何かこんなイメージを考えていますというのがあれば、お示しいただければと思います。
◎指導室長
まず、この学校における居場所の支援事業でございますが、大きく2点ございまして、居場所の学校と家庭の
連携推進事業という都の事業がございます。そちらのほうに、継続として今7校ということを考えておりまして、プラス来年度は1校新規校ということで、都合8校をこういった事業で居場所の支援ということで捉えております。ここにおきましては、地域の方、iCSの委員さんでいらっしゃったり、地域の町会の方であったり、それから大学協定しております大学、協定を中心とした大学の学生のボランティアであったり、あとは学校内の教員、そういったものも使いながら、そこの場所に人を置いて支援をしていくというものでございます。端末の利用ですけれども、今登校できないお子さんも含めて、学級でやっている授業をオンラインで流すことやっておりますので、当然その居場所のところにも端末で、そのお子さんの存在があってというところもありますが、そういった授業の方法ももちろん想定しております。それから、時間についてでございますが、こちらはそれぞれのお子さんの多様なことに応じる必要がございますので、そのお子さんが来る時間帯にもよりますし、午後から登校するお子さん、朝からのお子さん、様々ですので、そういったところには対応に応じていきたいというふうには考えております。もう1個のタイプとしましては、事業委託ということで、NPOの法人のほうのところの委託をお願いをして、3校をモデル校として指定しまして、その3校には委託業者を入れての居場所支援ということで、二本立てとかそういった形で考えております。
◆しのだつよし
続きまして、16番の
学校適応推進事業、
スクールカウンセラーの増員と併せて、20番の
教育相談事業、
スクールソーシャルワーカーの増員、併せて同じ質問ですが、それぞれ増員とあります。人材の確保について、予定の人数は確保できているんでしょうか。現状をお聞かせください。
◎指導室長
まず、私のほうから
スクールカウンセラーでございますが、今鋭意進めております。今、都の
カウンセラーさんが今各校1人ずつ配置されておりますけれども、そういった
カウンセラーさんは今実際入っていらっしゃる方なので、そういった方たちのいろんなお力というのも活用しながらというところも考えておりますので、今現在まさにそういった形で整備のほうを進めておるところでございますので、配置ができるような形で整えていきたいというふうに考えております。
◎
教育支援センター所長
スクールソーシャルワーカーのほうにつきましては、今回既存6名に対して5名を追加して、11名の体制でスタートしようというふうに計画をしているところでございます。現在、採用の途上でございまして、若干採用の内定等も一部出しているところではございますが、内定の辞退等もございまして、まだ今も引き続き公募、これから採用の手続を引き続き行っていって、4月の早い時期から始められるように準備を進めているところでございます。
◆しのだつよし
続きまして、17番、外国人児童・生徒への
日本語学習初期支援についてお尋ねします。この初期支援とはどのようなものでしょうか。
◎学務課長
まず、初期支援につきましては、入国して間もないなどの理由によりまして、日本語での意思疎通が困難な児童・生徒が区立小学校に就学する際に、学校生活に必要な最低限の日本語の基礎を習得する目的で、学校生活に早期に適応できるよう、短期間で集中的に学ぶ事業となってございます。
◆しのだつよし
以前、別件で戸籍住民課に区内に住む外国人の方の人数を聞いたことがありまして、それによると2022年1月現在の外国人籍の方が2万8,302人、2023年1月、今年1月は2万8,372人と1年間で微増とのことでした。今後も増加が見込まれることからも、このような支援は必要性が増してくるでしょうと思います。現在、夏休み等を利用して、6階の
教育支援センターに学習を必要とする子どもたちに集まってもらって、集団方式で日本語を教えていると聞いています。これまで何人の子どもたちがセンターに来て、指導を受けていたでしょうか。
◎学務課長
例えば過去3年間の実績で申し上げますと、令和2年度が21名、令和3年度が18名、今年度につきましては24名というような実績でございます。
◆しのだつよし
恐らく中国籍のお子さんが多いのかなと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎学務課長
令和4年度につきましては、外国籍の児童・生徒数につきまして935人というところでございます。中国籍の方が約8割、その他英語圏もおりまして、またベトナムですとかネパールなども多いことが本区の特徴となってございます。
◆しのだつよし
4月からどのように支援が変わるのか、これについてこれまでと異なる点があれば教えていただければと思います。
◎学務課長
令和5年度より支援の拡充を図るために、これまで
教育支援センター等で実施をしておりました集団指導方式から、原則は学校への派遣方式に変更する予定でございます。指導前に習熟度テストを実施いたしまして、レベルに応じて受講時間数を3つに区分した上で、授業終了後に
マンツーマン対応によりまして、約1か月間にわたり習得を目指していくものでございます。新しく入学してくる児童向けには、春休み等を活用して、集中講座を実施するというような内容でございます。
◆しのだつよし
あと何点か質問があるんですけども、また後ほど時間があったときに聞かせていただきます。続いて、31番、
ヤングケアラー実態調査についてお尋ねします。実態調査は、区内在住の小学4年生から高校3年生世代、関係機関およそ4万4,000人を対象に行われるとのことです。改めて調査の方法について教えてください。また、高校生世代というのはどういう範囲、くくりなのかも併せてお願いいたします。
◎
子ども政策課長
来年度実施を予定してございます実態調査につきましては、今委員のお話からありました、対象者といたしましては小学校の4年生から6年生まで、それから中学校につきましては全学年、それから高校につきましては、行っていらっしゃらない方いますけれども、学年でいくと高1から高3の学年までという形で、区立の小中学校につきましては学校を通じて、それから私立、それから高校生につきましても、こちらは区で持っているデータを基に郵送でやると。区立の小中学校につきましては、
タブレット等がございますので、それを活用して調査をしていくというような形式を取るという予定でございます。
◆しのだつよし
あと1点だけ、これ最後に。厚生労働省では、
ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことと定義しています。責任や負担の重さによっては、学業や友人関係などに影響が出てしまうことがあるため、いち早く手を差し伸べなければなりません。一方で、弟や妹、おじいちゃんやおばあちゃんなど、自分よりも小さい人や弱い人に世話を焼くことは大切です。他人のことはお構いなく、自分さえよければよいという子どもがいる中で、時には自分のことは後回しにできる心根の優しさも教えることも大事です。こういったことを線引きすることはできません。できませんが、整理して定義づけを改めてしていくべきだと思います。そういったことを、保護者にも、ソーシャルワーカーにも、ご理解いただき、我々も理解するためにも、もう一度再定義をしていくべきだと思いますが、見解をお願いいたします。
◎
子ども政策課長
来年度から、実は私どもの課に担当のポスト、係長級を1人置いて、なおかつ調査も実施してというところで、まずは区内の把握のところから始めたいと思いますので、そういった意味では今委員から提案のあった定義をどうするかというところは、今のところは国も明確な定義として出していませんけれども、国が言っている定義の下に、まずは現状を把握して、その後板橋区としてどう対応していくかというところで、再定義の必要性の有無も含めて考えていきたいというふうに思ってございます。
◆田中いさお
おはようございます。よろしくお願いします。丁寧な答弁を求めておきます。最初に、一時保育と定期保育について伺いますけれども、まずその違いについて伺います。
◎
保育サービス課長
一時保育につきましては、一時的な例えば親御さんの緊急なご用とか、病気とか、そういったところで一時的なスポットという感じでお子さんをお預かりする、こういったものを一時保育というふうに考えております。また、定期保育というのは、ある程度一定の需要、週に例えば定期的に一、二回、毎月定例的に利用する。例えば午前中のパートされている方とか、週に何回か就労されている方、そういった方が定例的に預ける。ただ、認可保育園に預けるまでの間、例えば1日11時間とか、そこまではいかないというような部分です。そちらのほうを定期保育というような形で考えているところでございます。
◆田中いさお
それと、その一時保育と定期保育について、区内のそれぞれのニーズについて、どのように今認識しているか伺います。
◎
保育サービス課長
一時保育に関しましては、区立園のほうで実施しているところでございます。申し訳ないですけども、私立園に関しましては、一時保育を何名くらいが利用しているかというのは、ちょっとこちらのほうに毎月報告が来るわけではないので、ちょっと手元にございませんけれども、区立園のほうは一定の需要があるという形で考えているところでございます。また、
定期利用保育は、私立園で幾つか、また私立の認可外の保育施設でやっているところですけれども、ただ今年
定期利用保育に関しては利用数があまり見込めないということで、廃止した施設が2園ほどございまして、そういった意味では定期利用のほうがどのくらい需要があるかというのは、なかなかちょっと見込むのが難しいというところになっております。それで、今年の4月以降、
小規模保育所の空き定員を活用して一時保育を始めるところなんですけれども、例えば一時保育といってももしかすると定期的に週に何度か預ける方とかそういった方がいらっしゃるかもしれませんので、そういった需要のほうも少し見ていきながら、定期利用の需要については研究、検討してまいりたいと考えているところでございます。
◆田中いさお
一応確認ですけれども、ということは定期保育は利用はあまり、ニーズ的には大丈夫かなと。一時保育については多くなる可能性という認識でよろしいんですか。
◎
保育サービス課長
今後、例えばよく言われるのが未就学園児、例えばゼロ歳から2歳、3歳以上になれば幼稚園がありますので、ゼロ歳から2歳で、例えば保育園にまだとか、保育施設に通っていないお子さんをお持ちのご家庭、その方たちが例えばちょっと子どもの手を離してご自分の時間をつくりたいとか、ご用があるときに何かをしたいというところは、今後もしかして増えていくんじゃないかというようなところもございますので、そこのところも小規模のほうと見ながら、どのぐらい需要があるのかというのが、今のところは見込むのが現状難しい状況ですので、やってみて、需要のほうはこちらのほうでも確認してまいりたいというふうに考えております。
◆田中いさお
あと区民相談でもあったんですけども、土曜日の保育なんですけれども、一時・定期もそうなんでしょうけども、これ実施状況、これニーズなんですが、薄いんじゃないかという話を伺っていまして。これ、働いている方からの相談とか要望があったんです。土曜日の保育について、その方の要望はグループで、その近隣の保育園で3園かそれぐらいで一度にやったほうがいいんじゃないかというお話を伺ったんですけれども、土曜日保育の受入れ状況をもしも把握しているのであればお聞かせください。
◎
保育運営課長
個別にどなたというところまでは、ちょっとこの場ではあれですけれども、やはりいろんな働き方がある中で、土曜日にも就労なさるという方が一定程度いらっしゃっているということは認識しております。
◆田中いさお
そういう相談があって、私も実態分からないところなので、もしもフルで保育士さんが待機していて、受け入れるお子さんが少ないという場合には、やっぱりストレスがかかるらしいんです。無駄ということもないんでしょうけれども、そこら辺は適時、地域性もきっとあると思いますし、そういうときはちょっと臨機応変な対応をお願いしたいなと思います。それと一時保育、定期保育についての食事を提供する場合もあると思うんですが、どのような食事の提供状況かお伺いします。
◎
保育運営課長
食事につきましては、1食350円ということでお願いをしておりまして、ご本人のご希望に応じて提供しているところでございます。ただ、アレルギー食ですとか、離乳食の対応ができないということで、少し条件を設けているという状況でございます。
◆田中いさお
次に、キャリア教育関係でお伺いするんですけれども、先日うちの地元のほうの志村小学校のほうでキャリア教育がありまして、見に行ってきたばかりなんですけれども、この事業は東京都教育委員会のほうで予算をつけて、観劇をするとか、どなたか呼んで講演してもらうとか、そういうような事業なんですけれども、区がやっていないことで大変恐縮なんですけれども、その実施状況について、分かれば教えてください。
◎指導室長
東京都の子供を笑顔にする
プロジェクトの一環で、今年度、最初のところでは今年度限りということで、1回のものについて学校からいろんな要望に応じて、都が子どもたち、学校の要求に応じたことでいろんな授業に参加させるというようなことで実施をしておりました。その中で、志村小学校のほうもそういった形での実施をしてくださったところなんですが、今年度に関しては笑顔
プロジェクトは、全校全体の本区としましては7割程度の実施だったので、来年度につきましてはこういった形の文化芸術プログラム的なところはとても重要なところだと思いますので、全校実施で申込みをしていきたいというふうに考えておるところでございます。
◆田中いさお
ありがとうございます。今年度というか、来年度じゃなくて今年度は何校ぐらい実施しているか分かれば教えてください。
◎指導室長
大変申し訳ございません。何校というところで、全体的に7割程度だったというふうに認識しておるんですが、何校というところは、また後ほどお示しさせていただきます。
◆田中いさお
参加された感想として、声優の梶裕貴さんというエレン・イェーガーの、進撃の巨人の声優さんが来てもらって、お子さんたちも非常に本当に喜んでいたの。また、本当全校でそのような、それに限らずですけれども、広げていただければなと思います。あと、このキャリア教育について、中学校、高校、特別支援学校等についても東京都のほうではどうも取り組んでいるというふうに伺っているんですけれども、区内の実施状況分かれば教えてください。
◎指導室長
キャリア教育につきましては、もちろん全校で実施をしておりますので、いろんな形のやり方、いろんな形がありますが、まずはやはり総合的な学習の時間であるとか、それから学級活動という特別活動の中の授業があるんですが、そういった中で全校が全部取り組んでおるところでございます。
◆田中いさお
あまり分かんないですけども分かりました。しっかりとやっていただければなと思いますので。東京都の事業ですので、よろしくお願いします。次に、就学援助制度についてお伺いしたいと思うんですけれども、入学準備金等も小学校では約4万7,000円ですか、中学校5万4,000円ということで、この件で区民相談があったのでお伺いしたいなと思っているんですけれども、中学になると各学校が制服を用意しなきゃいけない。様々、バックとかいろんなものなんでしょうけれども、それがもう高額な制服を買わないといけないということで、相談を受けて。その方の意見ですけれども、量販型の安いものとかにできないのかなということで、これは各校の特色もあるでしょうし、それぞれのPTAの皆さんの考え方もあるでしょうから、なかなか難しいかなという感じはあるんですけれども、とにかく経済的に不安な方に対しては就学援助制度がありますので、それぞれ収入が、世帯の人数によって上限の収入が決まっていると思うんですけれども、まずこれ申請を受けるためにはどのような手続を経て、受けるかお伺いします。
◎学務課長
まず、就学援助の申請に当たりましては、基本的な基準等の目安がございますので、そちらを確認した上で、保護者の方から申請を学務課のほうにいただくというような流れでございます。
◆田中いさお
この申請の時期について伺いたいんですけれども、これは順次なのか、タイムスケジュールはどんな感じになっているか。その都度というのもあるんでしょうけども、それがちょっとイメージつけば、つきやすくお願いします。
◎学務課長
基本的には、例えば小学校に上がるお子さんであれば、当然就学前に申請をいただいたりですとか、あと基本的に年度を通じて集中的に申込みを受ける時期ございますので、そのときに申請をいただいて、そこで判定をするというような流れでございます。
◆田中いさお
一応ネットでも取りあえず見てみたんですけれども、判定結果、申請を上げて、対象ですよとかいうところが7月上旬に学校を通じてお知らせしますという文言があるんです、7月。ということは、これきっと春先に伺っていて、僕のイメージですから違ったら否定してもらいたいんですけれども、7月に判定結果が出ると。僕、思うのは、入学準備金って入学の前に必要だと思うんです。お金がかかるわけなので、いろんな準備に。そこはどうなっているかお伺いします。
◎学務課長
入学準備金につきましては、入学前に支給される場合とあとは入学後に支給される、2パターンの申請方法がございますので、いずれかの方法で支給を受けるというようなことで、2つの生徒が重複、存在しているというところでございます。
◆田中いさお
もうちょっと細かく聞きたいんですけれども、小学校6年生です、6年生が、中高一貫であれば7年生、8年生になるんでしょうけれども、そのタイミングを聞いているんです。これネットで見ると、7月上旬に結果をお知らせしますよとなっているんです。特にお困りの世帯だと思います、ここは、所得制限かかっていますから。だから、この書き方おかしいんです、だとしたら。入学に間に合わないので。だから、小学校のもうラスト何か月かでちゃんと申請をして、入学前にちゃんと認定結果が出て、判定が出て、それで入学準備金という流れじゃないのかなと僕は単純に思っているので、そこはどうなんですか。
◎学務課長
中学校に上がる前の児童につきましては、ちょうど今のタイミングで手続等は進めておりますので、中学校に上がる方は、小学校の在籍のときから手続は可能であるというところでございます。
◆田中いさお
それでは、もう一回整理して聞きますけれども、そうすると小学校に在学中に、今度中学上がるからその対象になるかという審査かけるというイメージなんですか。そこをちょっといいですか。
◎学務課長
実際には、3月の末には支給が完了をするというような流れでございまして、6月の税情報を確認をしないと確定できないお子さんもいらっしゃいますので、その場合につきましては7月の上旬になってしまうというようなケースもございます。
◆田中いさお
ちょっとあまりよく分かんないんですけども。確認ができない子は、じゃ7月になるというイメージですか、これ。ということは間に合わないと僕は思っちゃうわけです、入学準備金もらわないと制服買えませんから。そこをいつの時点で申請を受けて、判定結果が出るのはホームページ上では7月と書かれている、7月上旬と。だから、僕は心配しているので、それを確認したいんです。それを前もってちゃんと判定してもらって、間に合うように入学準備金は先に支払うということなんですか、どうでしょうか。
◎学務課長
失礼しました。6年生の在学中に申請をしていただいていれば、当然3月末までに支給は受けられますし、中学生に上がって、そのタイミングで申請される状況でございますと7月ぐらいの支給になってしまうというようなことでございます。
◆田中いさお
すみません。じゃ、まとめて、僕の認識で正しければ、就学援助、もともと所得制限で、小学校から受けていますと、その方々はもう自動的になるというイメージで。中学になったタイミングで、やっぱり所得のほうが結構厳しいし、その条件以内に入っていると。じゃ申し込もうとなったときに7月上旬になるというイメージですか。
◎学務課長
おっしゃるとおりでございまして、当然引き続き就学援助を受けるような状況でございましたら、当然在学中に申請をして、年度末までに支給を受けるというところでございまして、逆に収入状況等が変動しまして、これまで就学援助を受けていないお子さんが申請をするというようなことであれば、当然年度に入ってから申請することも可能です。その場合は、どうしてもちょっと遅れて支給してしまうという、そういうタイミングになってございます。
◆田中いさお
了解しました。そういう仕組みだということは理解しましたので。ただ、お困りになって、申請するということなので。今後ですけども、もしも本当に入学準備について急を要して、お金があまりない方が制服買わなきゃならないというところは、今後ちょっと検討していただいて、判定まで時間はかかるにしても先に仮払いという形か何か、これは研究になるのかもしれませんけども、そういう対応もぜひしていただきたいなとこれは要望しておきますのでよろしくお願いします。答弁は結構です。次にプレス発表資料の21ページ、22ページの、先ほどもしのだ委員から、医療的ケア児の部分です。ここで少しだけをお伺いしたいと思いますけれども、令和5年度からの取組ということで、看護師を配置するというふうにうたわれています。区立幼稚園、小中学校、あいキッズ、それぞれどうやってこれ人材確保して配置するのかな。予算に載っかったので、これからなんでしょうけれども、そのイメージをお伝えしていただければと思いますので、よろしくお願いします。
◎学務課長
まず、看護師の配置でございますけれども、委託事業者に今お願いをするというようなところでございます。本事業で契約予定でございます看護師配置事業受託事業者につきましては、医療的ケアが必要な児童・生徒を支援するための学校看護師派遣に特化してございまして、チーフナースの総括の下、公立の学校園への看護師派遣に関して、他の自治体での実績も豊富に持っているところでございます。また、学校看護師研修のプログラムを開発しておりまして、学校看護師のそういった能力の確立もしっかりと目指している事業者でございます。契約につきましては、競争ではなくて随意契約という形で契約を予定しているところでございます。
◆石川すみえ
まず、保育の安全というところでお伺いしていきたいと思います。国・東京都に対して、保育事故が起きたときには報告するということが決まっているんですけれども、事前に資料頂いています、309番でまず公立、私立ともに指導いただいていますが、1番の公立保育園の保育事故の事例について伺っていきます。昨年度、私も同じ資料を頂いて、大変驚いたんですけれども、令和2年度、令和3年度ともに公立保育園でも置き去りの見失いが発生しています。今年度は、まだ途中の結果ということですけれども、今年度は治療に要する期間が30日以上の負傷や疾病が1件あったというところで資料を頂いています。こうした事故が起きたときに、どのように区は当該園に対して指導していくのか教えてください。
◎
保育運営課長
まず、事故が起こりましたときは、児童の安全が第一ということでありますので、即座に救急車を呼ぶ等の対応をいたします。事故が落ち着いた上で本課のほうにも報告を上げていただくということになりますけれども、いろいろな事故がある中で、区立の園長会ですとかいろんな場面を通じて注意の喚起を行っているという状況でございます。
◆石川すみえ
頂いた資料の中に、保育事故事例のうち置き去りなど、園の運営体制上の問題が認められる案件については、お隣の課たちと連携して、原因の究明、改善策の早急な策定を指導しているということなんですけれども、頂いているこの事故の報告事例は、いずれも園の運営体制上の問題は認められたということになっているんですか、それとも認められないのかお願いします。
◎
保育運営課長
まず、この事例、令和4年度の事例でありますけれども、これは園庭での鬼ごっこ中に、ほかの子とぶつかって転倒した結果骨折をしてしまったという事案でございます。保育士も丁寧に見ているところではありますけれども、どうしてもこの子どもたちが動く中で全てが、区の管理が悪いですとか、少し不行き届きがあったのかということについては、これは慎重に考えなければいけないというふうには認識しております。
◆石川すみえ
令和2年度・3年度の置き去りについてはいかがですか。
◎
保育運営課長
事故につきましては、令和2年度についても、やはりドッチボールをしていて、ボールをよけたときにバランスを崩して倒れてしまったですとか、室内に入ろうとしたときに滑って手をついてしまったといった事例がございます。いずれも、丁寧に見ていたとしても避けられない事故であったのかなというふうには考えているところでございます。
◆石川すみえ
置き去りについては、見失い事故ですけども、これについては丁寧に見ていても避けられない保育事故というふうに考えていらっしゃるんですか。
◎
保育運営課長
先ほどは、けがについての答弁でございました。大変失礼いたしました。置き去りにつきましては、もうこれは絶対にないように、保育園を出発するところ、公園などの散歩の場所に着いたところ、そこから出発する場所などにおいて、お散歩のカードというもので確認をしております。そういったところでは、あってはならないものであるというふうには考えております。
◆石川すみえ
となるとやっぱり置き去り、見失いについては、運営体制上の問題があるというふうに認識されているんですか。
◎
保育運営課長
取るべき確認の手順が漏れていたということもありますので、そういった点では少し不十分な点があったのかなというふうには認識しております。
◆石川すみえ
取るべき手順が取れなかった原因というのは、何だと考えるんですか。
◎
保育運営課長
いろいろなことが考えられますけれども、やはり丁寧に名前を1人ずつ呼んで確認をするですとか、そういったことをしないで何人いますとか、そういうふうに少し簡易なやり方でしたときに事故というのは起こり得るのかなとは考えております。
◆石川すみえ
なぜ簡易なやり方に、事故が起きたときになってしまったのか。その原因についてきちんと究明しないと、把握をしていないとまた繰り返すと思うんですが、それについて見解をお願いします。
◎
保育運営課長
こうした事故については、その都度、先ほども申し上げましたが、各園のほうにも注意喚起を行っております。きちんとしたマニュアルを徹底する、それを現場の保育士にも周知をしていくということを、これからもきちんとやっていく必要があるというふうに考えております。
◆石川すみえ
注意喚起、マニュアルの徹底をするというだけで、本当に保育事故がゼロになるのかというと、なかなかそうはいかないと思うんです。ぜひとも原因の究明だとか、あとは当日の事故が起きたときの体制がどうだったのかというところまで分析をしないといけないというふうに思っています。次、私立園のほうでお伺いしていきたいんですけども、私立園のほうは令和2年度・3年度と比べて、令和4年度作成日時点、2月14日時点で、報告すべき事故の件数が増えているんですけれども、この件数が増えている理由について教えてください。
◎
保育サービス課長
増えている要因ということでございますけれども、特に置き去りが、昨年2件に比べて、本年6件ということです。内容的には、例えば園内でちょっと見失ってしまった、本当に一、二分とかそういったものも今報告を受けているところでございますので、我々4月から、令和4年度の巡回支援の重点項目の取組として、置き去りとか見落としを重点項目としてお知らせしてやっていたところでございます。その中で、各園に本当に数分の見落としでも見落としは見落とし、置き去りは置き去りなので、報告をするようにというようにこちらもかなり何度も注意喚起をしてきておりますので、その成果が現れ、本当にもしかすると昨年まで一、二分だと報告がなかったようなものも上がってきた、そういう成果かなというふうに考えているところでございます。
◆石川すみえ
昨年まで、数秒、数分、ちょっと見失っただけというのは、報告として上がってきていなかったのではないかということなんですけれども、今年度の4月から巡回支援指導において、その置き去り、見失いについて、重点的に取り上げていった理由というのは何ですか。
◎
保育サービス課長
その前年度、やはり置き去りとか見落としの発生というのが、やはり社会的にもかなり課題になっていたということがございまして、区内の園でもそういった事例があったということから、令和4年度は重点項目として上げさせていただいたところでございます。
◆石川すみえ
昨年度、私のほうからも置き去り、見失いについて申出もさせていただいたところですし、重点的に指導、見ていくとなったところは一定評価しているところです。1点、見解をお伺いしたいんですけども、課としては数秒の置き去り、見失いについても、それは重大なこととして受け止めていらっしゃるのかどうかお願いします。
◎
保育運営課長
区としては、例えば未遂であっても、それが続くことによって、結果として重大な事故を招くというのはあるというふうに認識しております。ですから、たとえ時間が短くても、置き去り、見落としに関しては重大な案件として、我々のほうは考えているところでございます。
◆石川すみえ
次に、巡回指導の話が出ましたので、巡回指導として抜き打ち検査の実施結果についてお伺いしていきたいと思います。資料要求の124番のところです。令和4年度は、抜き打ち検査での実施が望ましいと認められる事案は発生していないというようなので、抜き打ちはしていないということなんですけれども、この抜き打ち検査の実施が望ましいかどうかというところを判断するのは、巡回支援指導なのかどうか教えてください。
◎
子ども政策課長
私どもでやっている指導検査の中でも、いわゆる抜き打ち検査というのは想定されるかと思います。ただ、実際私どもの要綱上は、原則事前に通知をしてから行くというルールになってございます。それはなぜかというと、書類審査も含めての検査ですので、抜き打ちで行って、書類が整っているかというとなかなかそうでもないので、私どもの指導検査で抜き打ちという想定できるものとすれば、1回指摘をした後にそこの部分だけ見に行くとかという部分であれば、それはここで言ういわゆる抜き打ちの指導検査という可能性はあろうかと思いますけれども、今年度につきましてはそういった事案もなかったというところで、この124番の①というところで、私どものほうで作成したところでございます。
◆石川すみえ
この抜き打ち検査について、今、令和5年度に新たに取り組むことはないというのがあるんですけれども、これは令和4年度の考え方、指導検査の考え方にのっとって、令和5年度もやっていくという理解でよろしいですか。
◎
子ども政策課長
おっしゃるとおりでございます。
◆石川すみえ
私、抜き打ち検査というのが大変重要ではないかと思っていて、それはやっぱり事前に、書類の確認については園のほうも、事業者のほうも用意が必要だろうと思いますけれども、日常の保育内容を見に行くには抜き打ちというのが大変有効かなというふうに考えているんです。子ども政策課のほうでやっている指導検査というのは、法定のことに基づいてということなんですけれども、児相が来たことによって、区のほうでその法定の基準に当てはまらなくても、それでも必要だと思えば抜き打ち検査に行くことが可能になるのかどうかというところをお伺いしたいんですけども。
◎
子ども政策課長
まず、私ども子ども政策課でやっている指導検査につきましては、委員のお話あったとおり、要綱に基づいて基準にのっとっているか、のっとっていないかという検査になるところでございます。したがいまして、日常の保育の内容というちょっと細かいところについては、指導検査の対象から外れるという部分では、そう意味で抜き打ち検査というところは、子ども政策課としては今やっていないという状況でございます。
◆石川すみえ
基準にのっとっていない抜き打ち検査というのは可能なんですか、制度的に。
◎
子ども政策課長
繰り返しでございますけども、指摘をしたものが改善できているか、できていないかというような趣旨でお伺いする場合には、全く否定するものではございませんので、可能性としてはあるというふうに思ってございます。
◆石川すみえ
否定するものではないということだったんですけども、それでもあくまでも繰り返し指摘していた事項が改善されていないというときにしか抜き打ち検査には行けないと。例えば、具体的に想定しますと、事業者さんで勤めていらっしゃる保育士さんが、不適切な対応があったというようなことを子ども家庭部のほうに伝えてきてくれた場合、密告と言ったら言葉が適切じゃないかもしれないですけども、そういった報告が保育士さんからあった場合には、制度として、子ども家庭部は抜き打ち検査には行けないんでしょうか、行けるんでしょうか。
◎
子ども政策課長
私ども、子ども政策課でやっている指導検査につきましては、基準にのっとっているところでございますので、そういう通告ですとか、そういったところに対する調査というか、そういう部門ではございませんので、あくまでも基準にのっとっているかどうかを定期的に見ている部署でございます。年に1回は行ってございますけども、その際に何か指摘する部分がありましたら、言葉が悪いですけどもそれを追っかけるという意味で、検査をする際にそれを事前に通告するかしないかというところは、そのときの判断になろうかというふうに思ってございます。
◆石川すみえ
そうすると、保育士さんがほかの保育士さん、別の保育士さんが子どもをたたいているのを見たと、それが日常的に行われている、何とか改善したいと頑張っても、自分の力、自分の園、法人の中で何とかできない場合に、子ども家庭部、板橋区に相談をしたと。そうなったとき、板橋区、部としてはどのように対応するんですか。
◎
保育サービス課長
例えば、私立園等でそういった通告があった場合、まず法人のほうに、法人や事業者に内容の確認、例えば全保育士に対する面接、そういったものを前提に報告書を上げていただきます。報告内容にちょっと不足があるような場合は、その法人とまた面談をしまして、また一つ細かくどういったことですかということでお聞きしているところでございます。また、現地に行かなくてはちょっと分からないようなところは、巡回指導のこともございますので、巡回に行きまして、現地の確認です、どういった場面でどういったことが起こったか、そういったこともさせていただいているところでございます。それによって一定の報告ができますので、その報告書を指導検査のほうに、こちらのほうはお渡ししてご判断いただく、そういったような流れでやっているところでございます。
◆石川すみえ
同じ要求資料の124番の②のところで、令和5年度の職員体制と新たに取り組むことということで、令和5年度は重点取組テーマに虐待等の不適切な保育の防止というのを設定しているということなんですけれども、これをテーマに設定した理由は何ですか。
◎
保育サービス課長
こちらのほうは、虐待等の不適切なテーマというのは、本年、昨年、いろいろとニュースにも上がっておりましたけれども、不適切保育というところでかなり社会問題化しているという部分もございます。昨年の置き去りもそうなんですけれども、やはり今実際に現場でどういったことが問題なのかというのは非常に大事なことだと思いますので、現状では不適切保育、あと保育園の中の事故というところが、やはりお子さんの安全・安心、そういったことをしながら保育をするために非常にもう欠かせない部分でございますので、来年度に関しましては虐待も含めて不適切な保育の防止ということで、取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。
◆石川すみえ
特に新規園ですとか、開設して間もない園についてのフォローが大切になってくるかというふうに考えているんです。新規園の保育の質、子どもの安全を担保するために、区でも様々研修を行っていたりだとか、指導検査の順番について工夫したりということがあるかと思うんですけれども、新規園の研修参加がどのぐらいだというところと、新規園へのフォローアップというのはどのように行っているのか教えてください。
◎
保育運営課長
今この場で新規園に所属する方が何名いらっしゃったかという詳しいデータをちょっと持ち合わせておりませんけれども、私どもでやっている公立保育園を対象とした研修に対しては、私立園さんにもご参加をいただいておりますし、保育サービス課に今いる保育士主査のほうとも連携をいたしまして、例えば保育の研修を受けられたらどうかというものについては、こちらから積極的に勧めているという状況でございます。
◎
保育サービス課長
新規園のフォローアップでございますが、新規園につきましては、年度当初、4月の早い時期にまずは巡回支援指導に行かせていただいております。その中で、区で作成しております事故防止対応マニュアル等、そういったものも配付させていただいています。一定の指導をした後、また数か月後に再度訪問させていただきながら、適切な保育についてできているか、ご相談にも乗りながらやっているところでございます。
◆石川すみえ
新規園というのは、当然ベテランさんが少なかったりとかして大変なんだと思うんです。研修に参加することもなかなか難しいという状況もあると思いますので、新規新設、また開設間もない園だとか、園の体制が大きく変わった園については、研修の参加がより積極的にできるような制度を、支援を考えていただきたいと思うんですが、見解を伺います。
◎
保育サービス課長
私立園に関しましては、事業者や法人でも一定のフォローアップ研修とか、スキルアップ研修はやっているところでございます。それに加えて、区で行っている研修に関しても私立園が参加可能なものは積極的に周知させていただき、ぜひとも特に新規園の方には参加していただけるよう働きかけてまいりたいと考えております。
◆南雲由子
よろしくお願いいたします。予算の概要の19ページで、19、20、21あたりになるかと思いますが、子ども家庭総合支援センターについてお伺いをしたいというふうに思います。この話をここでしようか迷いましたが、個別の件はこの場では議事録に残るので伏せますけれども、おととい、板橋区の児童相談所が担当する未就学児で、23区内の里親さんに委託されている子どものことで里親さんから相談がありました。実の子どももいらっしゃる里親家庭で、2年ほど里子を預かっているんだけれども、板橋区の児相が突然一時保護をするようなことになったというご相談でした。詳細は、この場でお話しするのはふさわしくないと思うんですが、その件を通して私が感じたことは、一つは板橋区の一時保護の現状がどういうふうになっているのかということ。もう一つは、板橋区児相の措置に疑問を持った場合、どういう相談できる仕組みがあるかということ。3点目は、子どもの意見表明というのがきちんと仕組み化されているかということを感じました。この件以外にも、この子ども家庭総合支援センターができてからの、この間に、私の下には一時保護された親から、いわゆる子どもを児童相談所に取られたみたいなご相談が6件、7件以上来ています。なので、区の職員の方が本当に頑張ってくださって、ゼロから1に立ち上げてくださっているってことをずっと見てきましたし、期待して待ち続けていたので、その期待も込めて幾つか確認をさせていただきたいというふうに思います。まず、一つ目が、一時保護の現状についてお伺いをしたいんですが、区の子ども家庭総合支援センターができてからの一時保護の件数と比較をしたいので、1年前の都児相のときの板橋区管轄の一時保護の件数が分かれば教えていただきたいのが1点。もう一つは、一時保護を決める際にどのようなプロセスで決定をされているか、特に家庭であるとか里親家庭での現状の調査というところがどのように、各ケースについてどのぐらいの頻度で行われているかという点を確認させてください。
◎保護課長
2月の末までの一時保護所の利用者数ということで返答させていただきます。合計で24名のお子さんを保護しております。板橋区の一時保護所ということで回答させていただきます。北児童相談所、昨年度までの板橋区の保護については、140名程度ということで、聞いております。大変失礼いたしました。124名、板橋区の延べ人数です。
◎援助課長
一時保護の手続についてですが、それこそ本当にケースバイケースですので、状況によって異なるところはご理解をいただければと思いますし、当然調査に入りまして、お子さんの状況とか、あと今までの状況を鑑みて、緊急援助会議もし、あと調査をしたところで決定、その結果で判断をしていくところでございます。一時保護については、当時保護者のほうに通知文を出しますので、不服があれば不服の申立てをしていただくというようなことになってございます。
◆南雲由子
件数についてもう一回確認させてください。5分の1ぐらいに下がっているという認識でよいかどうかともう一度確認させていただきたいのと、次の質問入りますけども、おとといのケースだと、区の児相が顔合わせも含めて4回ぐらいお会いになって、次の日に一時保護しますねということで突然来たみたいなニュアンスでお話しになっておられました。一時保護の調査について十分なのかどうか、あるいはその課題になっていることが今現場であるかどうか教えてください。
◎保護課長
昨年7月から2月の末まで、板橋区の一時保護所で保護したお子さんについては124名になります。その前の年に、北児童相談所で対応していたときの板橋区のお子さんの保護人数は140名程度というふうに聞いています。
◎援助課長
すみません。今、ご質問があった個別の案件に関しては、この場でやはりちょっとお話しすることは適当ではございません。ただ、ご理解いただきたいのは、4回というようなお話がございましたが、当然それ以前の経緯がございますし、その経緯の中でやはりこちらとしては、きちんとお子さんから話を聞く必要がある。ある意味で一時保護というのは、その調査のために行うものでもございますので、ご家庭というか保護者の近くにいるときちんと子どもが話せないといったところがございますので、そこはやはり保護者、家庭と話すというところ、ちょっとそこも語弊がございますが、きちんと子どもからしっかり話を聞くという必要が生じた場合、一時保護というのをやっているところでございます。
◆南雲由子
個別の件については、この場でお話するのを私も避けようと思っているんですが、例えばお子さんにとって影響がなるべく少ない時期というのがあるのかと思います。例えば、今であると学校の行事があるとか、卒業式があるとか、何か楽しみにしていたことがあるとか、そういうときにやっぱりぶつっとそこで生活が切れてしまうと、子どもの精神的な影響は大きいのかと思うんですが、そのあたりまで個別の件に関して対応というのはできているのか、そこまではできないということなのか教えてください。
◎
子ども家庭総合支援センター所長
個別のケースではなくて一般的に、一時保護についてのやり方とかについての考え方等をお話をさせていただければというふうに思っております。まず、これまでのいろいろな死亡事例等重大案件に関しましては、やはり保護者との関係性をあまりにも配慮し過ぎることによって、介入とか保護の判断が遅れてしまって、重大な事例に至ってしまったというふうな、そういったことが検証等で言われているところでございます。私どももその支援関係をつくっていくということは相談業務の基本なものですから、丁寧に重視してやっているんですけども、子どもの安全を確保するというふうなためにはやはり毅然とした対応をしていくというふうな、そういったことが必要になる場合もあるものですから、そういったことでの緊急に保護をするということは案件としてございます。
◎援助課長
子どもの状況の配慮ということについてですが、当然おっしゃるとおりのところで、そこは十分配慮しながらやっていく必要があると思っています。一応、一時保護したお子さんの高校の試験に連れていくとか、ある意味で修学旅行に連れていくとか、そういったこともやってございます。当然、お話があったところはしっかりと考えながらやっていきたいと考えております。
◆南雲由子
この場は、議会の場なので大きな仕組みの話をしたいというふうに思いますし、1年弱たって、実際に運営をしてみて、私も区民の方からたくさんご相談をいただく現場に立っている1人だと思っていますので、その上で、今この機会にここまでがどういう状態で、これからどこに進んでいくのかという話ができればというふうに思っています。やっぱり、児童相談所というものの権限は非常に強い。それをチェックするという機能が重要だと思うので、児童福祉審議会等についてお伺いをしたいんですが、その前に先ほど不服申立てがありますよというお話があったので、例えば保護者の方が児童相談所の措置に不満を感じた場合は、不服申立て等をどういった手段があるのかってことを確認させていただきたいのが1点と、児童福祉審議会の中に子どもの権利擁護部会というのがあったかと思うんですが、それに子どもとか第三者とか、そういう区民の方が直接言うことは可能なのか確認をさせていただきたいと思います。
◎
子ども政策課長
まずは、児童福祉審議会のほうからお話し申し上げます。昨年、立ち上げました審議会の中で、子どもの権利擁護部会ございます。こちらにつきましては、アドボケイトというような部分もございますので、子どもの意見を表明するための支援員さん、アドボケイトの方が出席をして、子どもの意見を代弁できることになってございます。あとは権利擁護調査員と言いまして、措置されている子どもが虐待されたような案件につきましても、聞き取り調査をした上でその調査員がその審議会の場でお話をするという機会は設けられているところでございます。
◎援助課長
あと一時保護の不服審査のことについてですが、一時保護とか、施設入所の措置をする場合には、一応通知文に必ず教示文がついてございます。不服の場合には、こうこうこういった手順でといったところで、板橋区の場合はもし不服を申し立てるということであれば、総務課のほうにということでご案内をしているところでございます。
◆南雲由子
児童福祉審議会の子どもの権利擁護部会というところに上げられる案件というのは、児童相談所のセンター長が諮問する場合のみというふうに、昨日ずっと資料を読んでいたら出ていたんですが、そこについて確認させていただきたい。つまり、児童相談所を通さなかったら、そこの部会にかけられないということであると、第三者としてチェックする機能というか、不服を感じた場合に結局児童相談所がそれは適切なものですと言ったら、児童福祉審議会にもかからない状態なのかというところを確認させていただきたいです。
◎
子ども政策課長
まず、子どもの権利擁護部会、主な所掌事項につきましては今委員お話あったとおり、児童相談所のほうで行う措置の意見を聞く、それが大きなところでございますけれども、それとは別に児童が虐待を受けた等のときには、案件として出てまいりますし、先ほど言いました子どもアドボケイト、意見表明支援員さんが子どもの声を代理に話したいんだということであれば、それも部会のほうでお話をすることが可能という形になってございます。
◆南雲由子
その窓口が、児童相談所を通さないでも入ることは可能ですか。
◎
子ども政策課長
子どもの意見表明支援アドボケイトにつきましては、子ども政策課のほうで事務をつかさどっておりますので、私どものほうで対応させていただきたいと思います。
◆南雲由子
それに関して、例えば未就学の子とか、障がいがある方、子どもだとすると、そこに対するサポートというのはされているんでしょうか。というのは、電話をして、子ども政策課に自分の意見を言うというのとか、あと一時保護所に入ったときに月に2回アドボケーターの方が来てくださるんだったと思いますけども、そこのタイミングが合わない可能性もある、月に2回しかないので、一時保護されたときにタイミングが合わないかもしれない。そういったときに、未就学であったり、障がいがある方も自分の意思というのはありますよね。それがちゃんと出せる状態に支援するとか、逆にこちらから聞きに行くみたいなことがされているかどうかというのを教えていただきたい。
◎
子ども政策課長
方法としては、まだそういう案件が出てきていないので仮定ですけれども、やはりそれぞれ措置なり、委託されているお子様には児童福祉司さんがついてございますので、福祉司さんのほうに私どものアドボケイトの希望を出していただければ、細かい話は委員さん心配しているとおり、福祉司さんにはお話できないと思いますので、そういう希望があるんだというところをお伝えいただければ、あとは子ども政策課のほうで対応いたしますけれども、ただ障がいがあるですとかそのあたりにつきましては、ちょっと対応策は考えていかなくちゃいけないかなと思っています。
◆南雲由子
それと不服申立てについてなんですけれども、こういうケースで、児相で一時保護された親とかで、やっぱりメンタルの状態がすごく弱っているって方すごく多いと思うんです。そのときに今まで全く経験がないそういったことをいきなりするとなって、非常にハードルが高いかなと思っていて、その手前に不服申立ての一段階手前に、例えば相談できる窓口であるとか、こういうときはどうしたらいいかというような窓口というのは、特にはないんでしょうか。
◎支援課長
そのところの相談窓口については、まだ把握はしていないんですけれども、法律相談とかそういったところをご紹介するということはありますので、そういったところになるのかなと思います。
◆南雲由子
親の支援とか、ペアレントトレーニングについても今日伺いたいと思ってきたんですけども、例えば子どもが一時保護されて死にたいという電話がよくかかってくるんです。死にたい場合は、どこに電話したらいいですか。
◎援助課長
委員のおっしゃるとおりに、児童相談所と対立している親御さんが、なかなか児相のところにはそれを言えないといったところがございますが、ただ当然こちらとしては分離をすることが目的ではございませんので、そういった親御さんの話をしっかり聞いて、何度も面接をしてやっていっているところでございます。ですので、ある意味で納得できないというときであれば、それぞれのやはり相談窓口をご相談したり、ある意味では保健師さんなりを紹介をしたりといったところで、決して当然親御さんがどうでもいいといったところは考えておりませんので、その親御さんのサポートも含めて、こちらでは対応しているところでございます。
◎支援課長
今、援助課でもめてしまったケースというところで、同じ総合支援制度の中ではありますけれども、支援課の相談員もおりますので、最終的に死にたいですとか、そういう専門的なものであれば専門機関におつなぎするということありますが、一時的にお話を伺うということは支援課の職員の相談員のほうでも可能かと思います。
◆南雲由子
今まで、子ども家庭総合支援センターができるのは本当に心待ちにしてきて、できてから数か月ご相談も伺ってきて、センターの方たちともいろいろお話ししてきたと思いますけれども、私はやっぱり一つの大きな課題は、心理的なケア、親御さんとかペアレントトレーニングみたいな、親への支援というのは、一つやっぱり軸として強化したほうがいいんじゃないかというふうに思っています。特に心理の専門職の方が入るとか、それを専門のクリニックともっと提携を強めていくとか、そこは圧倒的に足りないんじゃないかなというふうに私は感じています。それから、アドボケイトについてもやっぱり聞く姿勢というか、待っている姿勢は今できているということは分かったんですけども、子どもにしてもその意思をそこまで表示できるかどうかというのは、すごく一段ハードルが高いように思います。例えば一時保護所に入るときに、こういう制度があるよとかと説明は受けるんだと思いますけども、それでも未就学の子であったり、障がいがある方だったり、気持ちが動転しているみたいな、わっとなっている状態でそこまで行きつけるかというと、すごくやっぱり今の制度だとハードルが高いように感じたので、そこを一段聞きに行っていただくというか、子どもたちに聞きに行っていただくみたいな仕組みがほしいなというふうに思いました。時間がないのでまとめますけれども、北児相のときと同じ相談が来るなというのが、正直この間の印象で、区が児童相談所、子ども家庭総合支援センターを持ったメリットとか、そのよさというところを今後さらに磨いていただきたいなということを願っております。
◆高山しんご
まず、予算の概要でいきますと、20ページの26、27、児童養護施設卒園者
住まい応援プロジェクト、及び
社会的養護経験者応援プロジェクトについて、重ならない範囲で伺わせていただきます。この児童養護施設卒園者
住まい応援プロジェクトがしばらく継続事業とされてきて、区民からの支持も大変高いものだと思っております。来年度、新規事業として
社会的養護経験者応援プロジェクトというものが立ち上がることになりまして、この事業の充実というものが見えてきているところでございます。ただ、発展してきたものでございますので、この2つの事業というのはあくまで別事業ということだと思いますけども、今後の展開として、これは包摂されていくものなのか、それともあくまで別事業として両立していくものなのか伺います。
◎
子ども政策課長
住まい応援につきましては、令和元年度から行った事業でございまして、この当時はまだ児童相談所も区にはなかったという状況の中で、試験的にというんでしょうか、やったところでございます。ただ、これは特に進学する方たちへの仕組みという形でやっていたところなんですけれども、なかなかまだ進学される方の数のほうが少なくて就労、いわゆる就職される方のほうが多いという状況があったこと。それから、今までは施設の卒園者だけだったんですけれども、里親から離れる方もいらっしゃいますし、板橋区が児相設置市になったので、区が措置を解除する区外の施設の方もいらっしゃるということで、対象範囲を広げた形で新しく来年度からやろうと思ってございます。したがいまして、趣旨が同じということでございますので、今後は収れんというか集約されていくのかなというふうに思っているところでございます。
◆高山しんご
収れんされていくということなんですが、これの予算がそれぞれ分けてあるんですが、これを収れんしていくことによって経費の圧縮といったところは見込まれるのでしょうか。
◎
子ども政策課長
基本的に、従前あった住まい応援は家賃助成というところですので、それが新しいほうに包含されていくと合理的になるというわけではなくて、予算は予算で一つの事業になったとしても積み上がりは同じだというふうに理解しています。
◆高山しんご
予算の中でクラウドファンディングを活用していくというお話がありますが、今回の目標額とその根拠を教えてください。
◎
子ども政策課長
クラウドファンディングにつきましては、令和元年度の住まい応援のときはクラウドファンディングだったんですけども、今回の新しい
プロジェクトにつきましては、いわゆる
ふるさとチョイスというような形で期限ですとか目標額を決めない形の寄附という形を取るということでございます。
◆高山しんご
ただ、どれぐらいを予算として見込んでいるかを伺えればと思います。
◎
子ども政策課長
目標といいますか、今回新しい
プロジェクトで1,400万円余かかってございますので、一定程度ここが目標かなというふうに思ってございますが、先ほどもほかの委員から質問あったとおり、じゃ集まらないからやらないのかというわけではございませんので、区が責任を持ってやっていきたいとは思っていますけれども、目標ということであればこのかかる経費を、地域の方みんなで育てていきましょうというようなスローガンもありますので、皆様の力を借りながら、この
プロジェクトをやっていきたいなというふうに思ってございます。
◆高山しんご
目標額をどれぐらいにするかというのは、所管の中でも議論されているところだと思いますし、そこを決めるというのは難しいお話だと思うんですが、令和元年度から継続されてきた中で、議会の中での議論でもありますけども、ちょっと目標額というか少ないんじゃないかという議論もあると思います。そこのあたりに関して、令和元年度からしっかりと続けられてきたことなので、もう少し規模の拡大ですとかそういったところというのは、予算がちょっと、目標がちょっと低いんじゃないかというところに関してはいかがでしょうか。
◎
子ども政策課長
今回、
住まい応援プロジェクトの発展的な部分ということで、提案というか新しい事業だというふうに考えてございますけれども、ただ昨年から児童相談所の設置自治体という形になりますので、今後は板橋区が措置をして、板橋区が措置を解除した子どもたちが自立していくというところでございますので、今後自立支援に向けて様々な事業を展開していく中で新たな課題が出てくれば、このあたりの支援するプログラムというか仕組みについても発展的になっていくんだというふうに思っているところでございます。
◆高山しんご
続きまして、板橋区の学校園のコロナ対策について伺います。保育園、幼稚園、小中学校と、しばらくコロナ対策というのが続けられてまいりまして、ようやく2類から5類になるお話ですとか、近々では3月13日からマスクが自由化という言葉はちょっとふさわしいのか分からないですけども、マスクについても社会的には緩和されるということになってきております。その中で、来年度、感染症対応としてこういった社会の変化がある中で、学校園としてはどのように変わっていくのか、まず総論的なお話を伺えればと思います。
◎学務課長
まず、学校に関してでございますけれども、マスク着用の考え方の見直しにつきましては、令和5年2月10日付で国のほうから通知が届いてございます。この通知の中で、学校におけるマスク着用の見直しにつきましては、令和5年4月1日から適用するというところでございます。4月1日以降の新学期におきましては、学校教育活動の実施に当たってはマスクの着用を求めないことを基本とするとされております。今後、国のマニュアルですとか、東京都のガイドラインの改訂等の動向に注視をしまして、区の教育委員会におきましても、適切かつ迅速に今後しっかりと対応してまいりたいというところでございます。
◎指導室長
区全体としての対応については、今学務課長が申し上げたとおりですが、そういった方針を示したとしても、それぞれ学校には様々なお子さんがいらっしゃいますので、これまでつける、つけないということによって、何かそういった不利益等が子どもたちにもちろん生じないような形でのそういった指導は引き続きやってまいるところでございますので、マスクをつけたからどうのとか、つけないからどうのと、最終的にはやはり個々人のそういったところはちゃんと保障してあげなくちゃいけないかなというふうには考えております。
◎
保育運営課長
保育所、公立につきましては、2歳未満につきましては、マスクの着用は求めておりません。2歳以上についても基本的にはマスクの着用は求めないという取扱いでございますけれども、感染症ですとか、基礎疾患ですとか、そういったものを踏まえて、その場の判断で必要な場合には適宜着用するという対応でございます。
◎
保育サービス課長
私立園に関してでございます。私立園に関してでも、現在でもマスクの着用というのは求めていないところでございます。ただ、やはり親御さんが希望を、マスクをさせたいとかそういった方がいますので、例えばしている子に外すことを強いるようなことはしないでください。あと場面場面によってやっぱり息苦しくなるような場面とかありますので、している子に関してはそういった配慮をしてください。そういったところで現在もやっていまして、今後もマスクの着用は求めていかないというところで周知してまいりたいと考えております。
◆高山しんご
すみません。質問の仕方が悪かったところもあるんですが、全体的な感染症対策ということで伺ったので、マスクということではなかったんですけれども、マスクのお話が出たので、そうしたら学校のマスクの着用についてのお話というところをちょっと伺っていきます。卒業式のマスクの話題というのは、ニュースでも最近も取り上げられていまして、文教児童委員会等でもお話が出てきましたが、3月17日に中学校、24日に小学校の卒業式がございます。一足先に高校の卒業式ですとかは先に終わっているんですが、この中で例えば文部科学省の方針としては式に出席する際はマスクの着用をして、国歌ですとか校歌を斉唱するというところを推奨しているということがあります。片や東京都におきましては、マスクをしなくてもいいですけども、国歌ですとか校歌は歌わないでくださいと、発声しないでくださいというところが、私の知り及んでいるところだと思うんですが、認識が間違っていたら訂正していただきたいんですけども、それを受けて、板橋区の学校、小中学校に関してはどのような方針かというところを伺います。
◎指導室長
文科省と、それから東京都教育委員会のほうの両方のそういった通知等も踏まえながら、区のほうで検討しまして、式全体を通しまして、教員と子どもたちに関してはマスクの着用は基本はしません。そして、その中でもやはり歌唱の場面というところでは、また呼びかけというようなところが小学校よくあるんですけれども、そういった発声をする場面においてはマスク着用をするということです。また、保護者に関しましては、学校全ての教育活動全体が4月1日から新しい対策の下にということで通知もいただいているところですので、保護者様に関しましてはマスク着用の協力を求めていくというような形での方針として、学校のほうにも周知を図っております。
◆高山しんご
そうしますと、国歌ですとか校歌の斉唱ですというのは、コロナ前の状況といいますか、通常どおり行われる、縮小かもしれないですけども、行われるという認識でよろしいでしょうか。
◎指導室長
そのとおりでございます。やはり、どうしても距離も近いところもありますし、歌唱とか発声のところに関しては少し慎重にということで、今年度に関しまして、今回の卒業式に関しましてはそこは着用という形を、文科省に合わせて取っております。
◆高山しんご
次に、行事再開の見込みについてと、これは主に来年度のお話になるんですが伺ってまいります。例えば今年度ですと、運動会が制限される中で観覧がオーケーだったり、ある学校では保護者が屋上から見るような対応でしたり、そういったところがあって、まだまだ制限された、これは学校内の話ですけども行事の執行といいますか状況だったんですが、来年度に関して、これは行事再開としてコロナ前、なかなかこれも規模の縮小ですとか制限とかはあるかもしれないですが、コロナ前が例えば100%行われていたとしたら、来年度はどういうイメージで学校行事を行っていくのかというところを伺います。
◎指導室長
教育活動全体が、4月1日から国や都の通知等まだ来ておりませんが、そういったことを踏まえて、この後対策等も考えておるところではございますが、基本的には学校の教育活動を止めるものではございませんので、実施の方向です。ですが、例えば学校行事に関しまして、コロナ禍前のものを全て、またそこに全部を戻すということではなく、このコロナを機に逆にいろいろ見えてきた学校行事での課題等がございます。そういったことを工夫をしながら、このコロナ禍においては学校行事に各学校を工夫しながら取り組んでまいりましたので、そのよさはやはり残しつつも、また新たな形での学校行事ということを、これから各学校のほうは工夫してやっていくような形で、指導室のほうからも指導してまいりたいというふうに考えております。
◆高山しんご
今、室長がおっしゃったそのよさの部分というのは、具体的に言うとどういうところが代表的にお示しできるところなんでしょうか。
◎指導室長
例えば運動会でいいますと、以前は赤白分かれて、一斉に集合してやるというのが大体普通の状態だったかと思いますが、今回のコロナ禍を機にいろいろ人数の制限をかけたりする中で、それぞれ種目を工夫したり、場面ごとに分けて保護者の方に来ていただいて見ていただくというような中から、全体を見るのもそれはそれで価値はあるんだけれども、逆に自分のお子さん、我が子の姿がとてもよく、よりよく見えてきたというようなお声も高評価もいただいたところもありますので、そんなところも大事にしながら、どういった形で取り入れて、新たな行事の構築ができるかというところ、そういったところを考えているところでございます。
◆高山しんご
続けて、25ページの校外学習の部分について伺います。校外学習もコロナ対応でなかなか、制限されてきた部分というのが多いですし、その日程の縮小ですとかも行われてきたところだと思います。この校外学習については、やはり児童・生徒の思い出ですとか印象に残りやすいものですし、大変貴重な教育活動の機会だと思っております。来年度に関しては、記載のとおりの状況だと思いますが、この内容についてそれぞれ伺えればと思います。
◎指導室長
それぞれの校外学習、この宿泊型の行事に関しましては、こちらにお示しさせていただいているとおりでございますが、春の移動教室、こちらは第5学年が実施しているものでございますけれども、こちらにつきましては宿泊のいろいろな関係もございまして、今まで2泊で行っていたところがございましたが、コロナ禍を機に1泊2日というような形で実施をしてきたところなんですけども、ここはいろいろ校長会とも相談をしまして、形としては2泊3日に戻すのではなくて、1泊2日の形で実施をするということで進めてまいっております。あと、そのほかの修学旅行であるとか、富士見高原移動教室等々に関しましては、今もコロナ禍の中でもできるところでは実施をしてきたところではございますけども、基本的には通常の形に戻した形での実施という形になっております。
◆高山しんご
今の春の移動教室の1泊というところなんですが、これは来年度1泊という決定がなされたということなんですが、これは継続的に1泊にするのか、それとも戻していく方向で考えているのかいかがでしょうか。
◎指導室長
来年度に関しましては、現在では1泊2日というような形で予定をしておるところでございます。その次年度のところにつきましては、様々なまだ学校行事全体、宿泊行事の在り方等もいろいろ全体の中で今見直しも図っているところですので、現在のところは未定でございます。
◆高山しんご
次に、物価高騰の観点から伺ってまいります。23ページの学校給食食材料価格高騰対策支援事業、飲用牛乳購入のお話でございます。こちら昨年度も行われてまいりましたが、昨年度よりも今年度、さらに資材高騰、エネルギー高騰、そういったところ、また牛乳プロパーの生産過多のお話等もあります。そういったところで、これがなかなか区の負担として大きくなってきているんじゃないかと推察するところなんですが区の負担の昨年度からの変化というところを伺えればと思います。
◎学務課長
まず、今年度につきましては、当初予算で1か月分を計上しまして、補正予算でさらに2か月分を追加したというようなところでございます。財源としましては、今年度は新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金を活用してございます。令和5年度につきましては、そういった財政措置がございませんので、自主財源というところでございます。
◆中村とらあき
予算概要26ページ、予算表229ページ、8款3項の上板橋第一中学校改築経費について質問いたします。解体工事についてなんですけれども、解体工事の請負会社はこれから決めるんでしょうか。
◎新しい学校づくり課長
解体工事の業者選定は、これからという形になります。今回、計上させていただいたものは工事費の一部という形で、契約につきましては来年度末という形で考えているところでございます。
◆中村とらあき
解体スケジュールのおおよその計画というのを教えてください。
◎新しい学校づくり課長
設計も進めているところでございますので、詳細なスケジュールは業者さんが決まってからとなると思ってございますが、令和5年度中に契約を行いまして、令和6年度の当初から解体工事のほうには入れるような段取りで、約1年かけて解体をするというふうなスケジュールで大まかには考えているところでございます。
◆中村とらあき
従来より重機搬入によって住環境への影響がやはりあると思うんですが、騒音や振動、そういったものがあるかと思うのですが、付近住民に対する説明といったもの、要は住民説明会というのは行う予定はありますでしょうか。
◎新しい学校づくり課長
解体工事のというわけでございませんけれども、当然工事着工に当たっては、近隣の方に周知を図りまして、工事説明会というものを行わせていただきます。時期については、当然これからの検討にはなるんですけども、今委員おっしゃっていただいたような工事車両の動線であるとか、音の問題とか、そういったものについて、近隣の皆様にお集まりいただきまして、工事の内容、工事の概要等について説明する機会というものは今後設けていく予定でございます。
◆中村とらあき
上一中のほうは、周りにあまり家がかなり離れたところにあったりして、ほかのところよりは工事がやりやすいとは思うんですけれども、やはり説明会を丁寧に行うことによって、かなり振動があったり、騒音があったりしても、皆さん我慢していただけると思うので、そういったところをちょっと特に配慮していただければと思います。それから、今回取り壊す建物についてのアスベスト対策といったことについては、教育委員会としてはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。
◎新しい学校づくり課長
正確には、これから解体工事入るに当たってアスベストの量とか、そういったものはきちんと調査して、国の基準にのっとった対処の仕方をやっていくという形になると思ってございます。ある一定程度想定してはございますけれども、実際は解体工事を始めて、その辺の状況等を見ながら、適正な手続にのっとってやっていきたいというふうに考えているところでございます。
◆中村とらあき
また、解体に伴いまして、全て壊してしまうのではなく残すようなもの、例えば校章であります、昔の校章でありますとか、そういった思い出の品というんでしょうか、そういったものについてはどのようにこれから考えていくべきだと思われているんでしょうか。
◎新しい学校づくり課長
新校舎につきましては、当然新しい校章とかがついていくのかなと思いますので、その辺学校のほうとか、コミュニティスクール委員さんの皆さんとかともご相談させていただいて、取り壊すもののうちで取るものについてはある程度、一定程度、令和5年度中にご相談等しまして、残すものはきっちり残していくようなことはやっていきたいというふうに思ってございます。それが、今何か想定があるかと言われると、学校の外壁とかそういったものとかに飾ってあるものについては特にまだ考えておりませんので、今後相談していきたいというふうに考えてございます。
◆中村とらあき
これから、上一中の子どもたちは、旧上二中にお引っ越しをしなければいけないところでありますけれども、そういったときに、解体工事が始まる前に当然行うとは思うんですが、引っ越しのほうは12月に行うような形になるんでしょうか。
◎新しい学校づくり課長
実際の引っ越しのスケジュールになりますと、学校のほうに負担はいただくんですけれども、基本的には令和5年度の3学期が終わった時点から業者さんを入れまして、荷物等の搬入を行いまして、新しい学校でその荷さばきとかやっていただく形になりますので、引っ越しの準備というのは、当然来年度になりましたら学校と準備を進めていく形になると思いますが、実際の引っ越しの作業というのは令和5年度の3学期が終わってからになるというふうに考えてございます。
◆中村とらあき
予算概要の42ページ、項番の16、文化財教育・普及について、⑩絵本のまち板橋
プロジェクトの推進、いたばしの昔ばなし絵本化事業について質問させていただきます。今回、予算としてこの概要のほうには載っているんですけれども、予算書における計上箇所はどこになりますでしょうか。
◎生涯学習課長
予算書ですと、307ページになります。10番、(1)の教育普及のところに入ってございます。
◆中村とらあき
これは、絵本化事業と書いてあるから、事業単体としての予算を取るべきだと思うんですけれども、この中に入れた理由についてお聞かせ願いたいと思います。
◎生涯学習課長
いたばしの昔ばなし絵本化事業でございますけれども、昭和53年に教育委員会が作成した板橋の昔話を絵本化して、絵本のまち板橋の事業として取り組むものでございまして、以前社会教育課のところでやってございまして、文化財の専門委員等がこちらのほうの絵本の話の収集等を行ってございましたので、文化財のところで入れているというような状況でございます。
◆中村とらあき
今回、昔話の選定というのが行われるんでしょうか。また、選定された昔話の内容といったものはどういったものが今考えられているんでしょうか。
◎生涯学習課長
昭和53年に発行したものの絵本が50話程度ございます。その中で、2話程度に絞らせていただきたいと考えてございまして、板橋地区都市部の部分と赤塚地区の農村部分といったところでのお話のほうを入れていきたいというふうに考えているところでございます。
◆中村とらあき
絵本化事業により、作成をこれからしていくと思うんですけれども、昔話の絵本の配付方法、あるいは販売方法というんでしょうか、それについてはどのような計画になっていますでしょうか。
◎生涯学習課長
配付方法と作成方法でございますけれども、こちらの絵本化事業につきましては2か年で実施していきたいというふうに考えてございます。配付先につきましては、区内の小学校、特に1年生から4年生の全学級に1冊ずつと、区内の小中学校の図書室に1冊ずつ、それから区内の図書館等、また区内の高齢者施設等も配っていきたいというところで今検討しているところでございます。
◆中村とらあき
この絵本は、対象学年って何年ぐらいになるんでしょうか。
◎生涯学習課長
低学年といったところを対象にしたいというふうに考えているところでございます。
◆中村とらあき
今回、絵本事業ということで絵本が印刷されるということでありますけれども、今、全庁的に取り組んでいることでSDGsによる事業の展開といったものが、各部局、部署に求められていると思います。そういった中で、今回絵本事業に関わるSDGs戦略の中ではどのような位置づけがありますか、あるいはどのようなものを取り入れていく必要がありますでしょうか。
◎生涯学習課長
申し訳ございません。SDGsの観点につきまして、検討の中で考えながら入れていきたいというふうに考えているところでございます。
◆中村とらあき
この前の代表質問でも質問取りをしているときに、各事業におけるSDGsは全庁的に進める必要はあるけれども、各事業についてのSDGsというのは各部局・部署で上げてもらわないとという意見がありました。その上で、今回SDGsへの配慮といったことから、印刷するときに発注をかけるということになると、いろいろなこの考え方があるとは思うんですけれども、例えば印刷紙に関わる内容については、ベジタブルインクを使ったり、あるいは無水紙、無水ペーパーを使ったり、バナナペーパーを使ったり、そういったいろんな方法があると思うんですけれども、こういう紙媒体に対する、絵本に使われるということに鑑みると、やはりそういったところを取り入れていくことも検討内容に入れていくべきではないかと思っておりますけれども、その辺についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
◎生涯学習課長
今頂きました印刷の発注の方法につきましては、中身のほう、意見を頂きながら、検討していきたいというふうに考えているところでございます。また、この絵本化事業につきましては、音声朗読付の電子書籍のコンテンツといったところも入れていきたいというふうに考えてございますので、委員から頂いた意見等も踏まえまして、これから検討のほうを進めていきたいというふうに考えているところでございます。
◆中村とらあき
いろんな方面から絵本の活用というのが今後展開されていくと思いますので、昔話だとやはり区民の伝統芸能とか、あるいはどういったところがこの地域には歴史として残っているんだよとか、子どもたちに教えるときにとてもいい媒体になると思いますので、ぜひ進めていただければと思います。次の質問に移ります。予算書の309ページ、図書館管理運営経費について質問させていただきます。現在、区内の特集、イベントやまたどういった、区内の内容に関した展示物がよく見られるところであります。そういった中で、この前拝見させていただいたのは相撲部屋に関する展示があったと思います。こういった選定について、どのような経緯、どのようなスキームで行われているのかというのをお聞きしたいと思います。
◎中央図書館長
図書館の中において、3階には板橋区の展示コーナーがあったり、1階には図書館のホールがあったりというところで、様々なイベント、展示行っているところでございます。基本的には、まず我々のほうで図書の活用につながる事業といったところをメインに考えております。併せて、地域としての資源、地域の団体さんであったりとか、そういったところと連携をしながら、展示ができるようなものを選定させていただいているというところでございます。あくまで、図書館側で主催というふうな扱いにはなるんですけれども、地域の方からお声が上がったときには、こういった図書の活用ができるのではないか、例えば常盤山部屋さんであれば、お相撲の本であったりとか、日本の文化の発信というところにもなりますし、ほかにも今度は常盤台地域では桜まつりが行われるかと思います。こういったところの桜に関するものであったり、あとは地域の方が絵を描いてくれたものを展示する、こういった連携をしながら、発信力を高められるものを我々のほうでチョイスして実施するという形になっております。
◆中村とらあき
それと関連して、いつも行われているイベント、講演会でありますとか、あるいはそこで何かつくったりする、また子どもたちに対する研修といった、研修というんでしょうか、そういったもの、勉強会みたいなものが行われているかと思います。こういったものと連関して、現在のイベントというのも考えられているんでしょうか。
◎中央図書館長
おっしゃるとおりでございます。中には、講演会のシリーズ、我々のほうで絵本のまち事業というものを進めております。大きく2つございまして、世界の書棚からといって世界各国の事情をご説明するような講演会、もう一つはOn the tableといって、編集者などクリエイター側の視点でのご説明をするような講演会を行っております。特に夏におきましては、On the tableのほうで、平和教育の一環として広島、長崎の原爆を記した絵本などを使って、平和教育にも資するような形で実施をしております。これに関しても、地域の学生さんがいらっしゃったりとかということがございますので、連携できるような形では事業を組んでいるところでございます。
◆中村とらあき
先ほど質問させていただいた中に、いたばし昔ばなしの絵本化事業というのもありました。こういったものもやはり連携しながら進めていくべきだと思いますけれども、この件に関して、中央図書館のご意見を伺いたいと思います。
◎中央図書館長
おっしゃるとおりでございます。絵本化事業の場合には、先ほども図書館に寄贈されるということを伺っております。これまでも学校の記念誌などを絵本として寄贈されたこともございまして、それを絵本展示の中に組み込むということも行っております。区の事業として実施しているもの、寄贈されているものについて、連携した形で展示などを実施していきたいと考えております。
◆中村とらあき
予算概要の28ページ、54、榛名林間学園運営について質問させていただきます。榛名林間学園は、今回あと少しでなくなってしまうということでありますけれども、今後の計画及び代替施設、あるいは代替利用施設といったことに関する準備についてお聞きしたいと思います。
◎生涯学習課長
令和6年度末、令和7年3月で廃止させていただくといった形で、昨年の議会で報告をさせていただいたところでございます。現在につきましては、群馬県や高崎市と協議等を行っている状況でございます。また、旅行会社に対しましても現在のスキームと同じような形、似たような形で実施できる施設がないかどうかを今探してもらっているというような状況でございます。
◆中村とらあき
似たような施設というとどのくらいの規模のものを想定していらっしゃるんでしょうか。
◎生涯学習課長
今現在、小学校のほうに来ていただいておりますので、その泊まっているところと同じようなぐらいの人数ができるようなイメージで捉えているところでございます。
◆中村とらあき
それに関連して八ケ岳について質問をさせていただきたいと思います。今後、八ケ岳に関しても、コロナ後、アフターコロナといった観点からの運営が必要になってくるかと思います。この観点から、八ケ岳荘の利用についての考え方をお聞きしたいと思います。
◎生涯学習課長
八ケ岳荘の運営でございます。こちらにつきましては、八ヶ岳荘フィールドパートナーズというところが指定管理者となってございまして、アウトドア事業に非常に強い事業者といった形になってございます。来年のところで申し上げますと、クラフト体験ですとか、火おこし体験、森の散歩、野鳥観察、たき火体験、親子キャンプ、親子スキー体験とこういったような事業を展開しながら、新しい利用者を獲得していきたいというふうに考えているところでございます。
◆中村とらあき
これに関連して、八ケ岳を利用する青少年育成健全委員会がございますけれども、このことに関してもアフターコロナを見据えた利用といったものが考えられるかと思います。これに関して、青少年健全育成地区委員会の担当課のほうからご意見を伺いたいと思います。
◎
地域教育力推進課長
青少年健全育成事業につきましても、宿泊事業の在り方については、新型コロナの状況を踏まえながら制限をさせていただいたり、緩和をしてきたというところでございます。今後も、引き続き必要な感染対策を取りながら、現在におきましても宿泊事業については実施の方向でというところでお示しをして、実施をしていただいているところでございます。今後も新型コロナについては一定の感染対策が必要というふうに考えているところでございます。また、これまでの運営の中で、いわゆる代替事業の検討ということも各地区の中で検討いただきました。そうしたところの検討の成果も踏まえながら、今後の宿泊事業ということについて、各地区委員会のほうで実施ができるよう、私どもも地区委員会と共に取り組んでまいりたいと考えております。
○主査
所管の予算の審査の途中ではありますが、議事運営の都合上、この際暫時休憩といたします。
なお、再開時刻は午後1時といたします。
休憩時刻 午後零時03分
再開時刻 午後零時57分
○主査
休憩前に引き続き
文教児童分科会を再開いたします。
所管の予算について審査を続けます。
◆竹内愛
よろしくお願いいたします。まず初めに、あいキッズについてお伺いをしたいと思います。資料要求で頂いた118番の資料で、処遇改善の状況についてお伺いしています。平成31年の加算からキャリアアップ処遇改善事業ということで数字を示していただいているんですが、令和5年の加算が未定というふうになっているんですけども、これまで行われてきた処遇改善事業については、継続されているのかまずお答えください。
◎
地域教育力推進課長
処遇改善については令和5年度も継続してお支払いさせていただきます。
◆竹内愛
その数字というのは、令和3年以降お示しいただいている年間13万1,000円という額でよろしいでしょうか。
◎
地域教育力推進課長
基準額については変更がございません。今お示しいただいたような水準、常勤1万1,000円というような基準額をベースにして算定をしているところでございます。
◆竹内愛
それから、処遇改善の臨時特例事業があると思うんですが、こちらも令和5年は加算が未定というふうになっているんですけども、令和3年と令和4年、令和3年はちょっと2月分、3月分だけだったので、令和4年度が基本になるかと思うんですが、令和4年の加算と同じということでよろしいでしょうか。
◎
地域教育力推進課長
基本的には前年度と同じ水準で、そちらを横引きまして、令和5年度当初予算を算定していただいているというところでございます。
◆竹内愛
こちら臨時特例事業ということで、いわゆる処遇改善、
ケア労働者に対する処遇改善として、月額9,000円の賃金改善を行う法人に対して必要な費用を補助するということでやられていることなんですけども、この特例事業そのものは臨時なのでずっと補助事業として継続する前提ではないというふうに認識しているんですけども、まず、この臨時特例事業というのが今後も継続していくのかどうか、その点についてお伺いします。
◎
地域教育力推進課長
臨時特例事業という取扱いで実施をしているところでございます。こちらのほう、国等の負担についても一定の補助金の枠組みの中で実施をしているというところでございますので、そうした大きな枠組みの中で現在実施をしているというところでございます。この枠組みが今後継続されるのかどうかということに関しては、まだ国のほうも明確に示しているところではないところではございますので、私どもとしても、今後こうした国の補助制度の今後の運用についても、十分注意して情報収集でありましたり、対応していきたいと考えているところでございます。
◆竹内愛
特例事業としてはもう行っていないということなんですか。これは法人さんがこういう処遇改善の費用を負担しているということですか。
◎
地域教育力推進課長
特例事業ということで実施をしてまずございます。そうした中で今年度予算につきましても、まず処遇改善の経費のほうを委託料に含めてお支払いをさせていただくということでございますので、そちらについては一定額については委託料で賄うというところでございます。これに対して、国のほうから子ども・子育て交付金ということの中で、いわゆる特定財源が措置されるというような枠組みになっているところでございます。
◆竹内愛
この制度が始まるときにも議論になったことなんですけども、いずれはその補助をなくして法人のほうで手だてするということになると、それは無理ですよねという話になっていて、恒久的な制度として求める声があったと思うんですけども、今後、今はとりあえず令和5年度については臨時特例事業ということで実施をされているということなんですけども、この補助事業をなくしますというふうになったときに、今の水準の処遇改善というのは継続できるんでしょうか。
◎
地域教育力推進課長
この特例事業の一定の財政規模、財政負担というもの、令和4年度ベースで約7,000万円弱というようなベースに総体ではなっているところでございますので、そうしたいわゆる特定財源がなくなった場合に、そうしたところをどういうふうに負担していくかということに関しては、まだ私どもとしても明確な見通しを持っていないところではございますが、いずれにしましても、現在職員におきましては、処遇改善に基づきまして、一定の賃金アップというところを果たしているところでございますので、そうしたところの継続というものも見据えながら、今後先ほども申し上げました国の動向も注視をいたしまして、検討してまいりたいと考えております。
◆竹内愛
この制度そのものも継続するのは大前提なんですけども、月額9,000円という金額で処遇改善と言えるのかということなんですよ。そのことについては区として何か考え、さらなる処遇改善というのはご検討されているでしょうか。
◎
地域教育力推進課長
こちらについては、いわゆる現在は処遇改善ということで賃金アップというところでございますが、こうした児童指導職的ないわゆる職の全体の処遇改善、本給といいますか、こういったものについては国等の大きな制度の枠組みの中で対応を検討していく部分というふうに考えているところでもございます。私ども自治体でサポートできる部分、また国のほうで大きな制度の柱として、このあたりの処遇改善をどう考えるかという全体を見据えながら、今後も職員の処遇改善、賃金環境向上については取り組んでいくということは、私どもとしても認識しているところでございます。
◆竹内愛
今度あいキッズでも医療的ケア児の受入れについて拡大をするということなんですが、これ医療的ケア児の受入れについて、対応するのは各あいキッズだと思うんです。看護師さんの派遣で当該児童のケアについては、その派遣された看護師さんがやるという仕組みになっているんですけども、そのお子さんの放課後の状況、また土曜日、長期の休暇の時間帯というのは長い時間あいキッズにいるわけですけれども、あいキッズの職員さんと派遣される看護師さんの連携というのはどういうふうにお考えなのかお伺いします。
◎
地域教育力推進課長
あいキッズにおきましても医療的ケア児を受入れということの中で、派遣いただく看護師といわゆる職員、支援員との連携は大変重要なところと考えてございますので、各あいキッズ内のミーティングや引継ぎなどで連携というところは丁寧に行っていきたいと思っております。あとその中であいキッズにおきましては、看護師配置に合わせまして、看護師はスポット的な配置になりますので、看護師がつかない時間帯のフォローということもございますので、医療的ケア児の配置に当たっては、要支援児と同様に指導員を加配をすることとしておりますので、そうした体制も強化した中で看護師と連携を図りながら、安全に医療的ケア児を受け入れていきたいと考えております。
◆竹内愛
要支援のお子さんに対する支援もそうですし、いろんなお子さんがいらっしゃいますので、そういったケアを考えたときに、本当に今のあいキッズの指導員の処遇でいいのかということについては、ぜひ検討していただきたいと思うんです。あいキッズの事業者を回ってお話を伺うと、やはりいいとこ400万円ですよ、年収が。大体200万円、300万円ぐらいの収入しか指導員さん、現場で働いている方というのはいらっしゃらないですよ。そういう状況の中で今後さらにケアが必要なお子さんや見守りが必要なお子さんが入ってくるということになれば、周りのお子さんとの関係もありますし、より高度な支援が必要だと思うんです。なので、やっぱり積算根拠、これをぜひ見直しいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎
地域教育力推進課長
この職員配置に対する委託料の積算については、かねがねご指摘をいただいているところでございます。処遇改善に合わせまして、適切な基準というものに基づいて、委託料の算出ということについては、今後も検討してまいりたいと思っております。またきらきらタイム、さんさんタイム全体の職員配置の在り方ということも含めながら、法人全体にお出しする委託料の水準ということについても含めて検討してまいりたいと考えております。
◆竹内愛
これはあいキッズだけではなくて板橋区全体としての委託や指定管理の人件費の積算に関わってくるので、所管だけで対応できるものとは思いませんけども、やはり現場でどういう状況があるのかということをしっかりと示していかないと変わっていかないと思いますので、ぜひ今区職員で正規で10年の方を横引きして人件費の積算していますけど、指導員さんと区が求めている以上に多くの人数が配置をされていて、区が支出をしている人件費を頭割りしている状況なわけですよね。だから、そういう状況だということをしっかりと考えていだだいて、是正をしていただきたいというふうに思います。次に、引き続き教育委員会に伺いたいんです。先ほどしのだ委員の質問の中で
スクールカウンセラーと
スクールソーシャルワーカーについて確保できているんですかという質問があったときに、明確な数字をお答えいただけてなかったので、
スクールカウンセラーについては何人体制にするのか、で、何人保険できているのかということ数字でお示しいただきたいです。いつ付けで結構ですので。それから
スクールソーシャルワーカーについてはプラス5名というふうに聞いているんですが、実際には6名募集をかけているというふうに聞いています。今現在欠員が出ているのかどうかということも明確に数字で教えていただきたいんですが、いかがでしょうか。
◎指導室長
スクールカウンセラーについてでございますが、これまで区の
カウンセラーというのは配置しておりませんでしたので、これまでは実施はありません。それを人数としては23人応募をかけていますが、こちらは各校の中学校に1校ずつ配置ということではなくて、区の
カウンセラーの都で今配置している
カウンセラーの活動にプラス区費として
カウンセラーを投入して拡充するというような形ですので、この23という数字の根拠につきましては、一応都の
カウンセラーが大体各学校に週に1から2回、区の
カウンセラーが加わることで全体として2から3回までの配置というような形で、そこを担保していきたいなというような形で全体を割った数で試算していったところで、23名が妥当というところで今募集をかけておるところでございます。今現在まだいろいろご希望いただいても、またその後に辞退というようなことの申し出もある中で、鋭意確保に準備を進めているところでございます。
◎
教育支援センター所長
スクールソーシャルワーカーにつきましては、まず今年度までの体制が6名の体制でございまして、今ここに欠員はございません。ただ、年度内限りで退職の意向を1人示しておりますので、1欠になる状態で、来年度5名拡充をする予定ですので、その5名に退職予定の1名を加えて6名を採用するということでいろいろ手続を進めている最中でございます。
◎指導室長
大変失礼いたしました。ちょっと付け足しをさせていただきます。最新の数としては、先ほど言った23名というのは確保できておりまして、応募者32名あった中でいろいろ出入りはありましたが、23名確保の中で3月下旬には配置校を決定するという運びで今進めておるところでございます。
◆竹内愛
スクールソーシャルワーカーについてはいかがでしょうか。
◎
教育支援センター所長
先ほど申し上げましたように、6名採用するというところで、一旦選考をある程度進めまして、6名の採用内定と一応3名補欠合格のような形で内定をしたところでございますが、その後に辞退等の申入れがございまして、今6名採用のところまだ4枠しか埋まってない状況でございます。残り2つの枠を今公募をかけて、また採用の手続を進めているという状況です。
◆竹内愛
スクールソーシャルワーカーについて任用状況を伺いました。平成27年の10月から3人でスタートされているんですけども、一番長期で勤めていただいていた方が6年6か月ということで令和3年度末で退職をされています。その後に最も長い方が6年2か月、この方は令和4年の5月末で退職をされています。そのほかの方々というのは今のところ全員3年未満ということになっているんですね。今までに20名の方、今継続勤務中の方が6名いらっしゃるということなんですけども、20名これまで平成27年の10月から配置をしてきて、3年以内で退職をされていると。これ
スクールソーシャルワーカーって
スクールカウンセラーとはまたちょっと違うと思うんです。
スクールソーシャルワーカーは関係部署との連携というのが非常に重要になってくると思うんです。こういった職種で3年以上継続して勤務できていない実態があるというのは非常に深刻だなというふうに思っているんですが、その点についてはいかがでしょうか。
◎
教育支援センター所長
委員おっしゃるとおりで、
スクールソーシャルワーカーの定着率の低さというのは非常に課題だというふうに認識をしてございます。
スクールソーシャルワーカーは基本的に一人で行動するというところがございます。ですので横の連携、
スクールソーシャルワーカー間の連携を密にして、
スクールソーシャルワーカーが非常に困難な対応する際にも苦慮しないようにいろいろなフォローは
教育支援センターとしてもやりつつ、定着率の向上を図っていきたいというふうに考えているところでございます。
◆竹内愛
スクールソーシャルワーカーとしての経験とか経歴とか資格とかも違いますので、同じ
スクールソーシャルワーカー同士の連携や補佐というのは非常に重要だと思うんです。一方で、これ現場とのやり取りなんですよ、
スクールソーシャルワーカーさんって学校や家庭、そのほかの様々な機関、こういった関係性がきちんと構築できているのか、3年以内で交代となっちゃうと、ようやく人間関係ができてきたなというところで、また人が替わるとなるわけですよ。そうすると例えば学校側からしても、お願いしていいのかなというふうになりますよね。ものすごい個人情報を扱うわけですから、なので
スクールソーシャルワーカーの任用については、私はきちんと正規で任用して、正規職員で
スクールソーシャルワーカーのグループをつくって、そこに補佐的に会計年度といった形での任用するというふうにしていかないと、スクールソーシャルワークそのものの経験とか蓄積されていかないと思うんですね、区として。その点についてはどういうふうに考えていらっしゃるでしょうか。
◎
教育支援センター所長
スクールソーシャルワーカーについて正規で採用していくということについては、区全体としての人材の採用ですとか育成というところに関わってくるので、あまり短絡的なことは申し上げられないのですが、現在のところはとりあえず会計年度任用職員の数を増やして学校での支援を充実させていく、今のところは会計年度であっても数を増やして充実をさせていくというところで対応してまいりたいというふうに考えてございます。
◆成島ゆかり
お願いいたします。まず初めに、先ほど田中委員のほうからもあった一時保育について少し確認をさせていただきたいと思います。これまでも私立・区立保育園で一時保育をやられてきたと思うんですけども、今回新規として小規模保育施設による定員の空きスペースを活用した一時保育をやられるという認識ではおるんですけども、このサービスを使える対象者なんですけども、先ほど未就園児というお話があったんですけども、一時保育については未就園児の方は使えるのでしょうか。
◎
保育サービス課長
未就園児を対象としているところでございます。例えば保育園とか幼稚園に行っていないお子さんということを対象にしているところでございます。
◆成島ゆかり
ということは、在宅子育て世帯が全て使えるということでよろしかったですか。
◎
保育サービス課長
ただ、小規模の場合は空きを活用したものになりまして、小規模の対象がゼロ、1、2歳でございますので、基本的にはゼロ、1、2、3歳というように考えているところでございます。
◆成島ゆかり
未就園児も使えるということで安心をいたしました。この未就園児ということに関連して、予算書の93ページ、歳入の部分に都の補助金になるんですけれども、未就園児等全戸訪問事業費補助金というものがあります。これは支援課になっているのでちょっとまた違うものかもしれないんですけれども、この補助金の詳細を教えてください。
◎支援課長
こちらの未就園児全戸訪問事業でございます。こちらにつきましては、乳幼児健診の未受診者ですとかまさに未就園児、就学の方で福祉サービス等利用してないということで現認が取れないお子様について区のほうで全戸訪問して確認をしていくという制度で、それに対する旅費の補助金ということになってございます。
◆成島ゆかり
次に、医療的ケア児について伺います。今まで区立保育園で2園、そして来年度、令和5年度の予算として区立の小中学校、そして幼稚園にも、あとあいキッズですね、拡充されるということで、本当に切れ目のない支援が医療的ケア児の方にもいくんだなということで、大変に評価をしているところなんですけども、先ほど看護師の確保というところで、学校看護師派遣に特化した事業者を選定されたということで、すごく実績もあると思うので安心をしているところなんですけれども、プレス発表資料を見ると、この部分については3月から検討会が始められて、受入れに関する判定会ということで検討会が始められていると思うんですけども、進捗状況を教えてください。そして来年度、受入れ対象の児童数を分かれば教えていただければと思います。
◎
教育支援センター所長
まず、医療的ケア児の受入れの流れについて少しご説明をさせていただきたいと思います。まず、医療的ケア児相談があった場合に、まず
教育支援センターをご案内をいただくような形になります。
教育支援センターは情報をキャッチした段階で一旦関係所管と情報共有を行いまして、その後、
教育支援センターで就学、転学のご相談を行いまして、対象児童・生徒の状況や保護者のご希望について詳細にヒアリングを行って、教育委員会が選択し得る学びの場について情報提供をさせていただきます。その後、必要に応じて自宅や現在の通園、通学先での状況確認、それから就学希望校や園での見学等も並行して行いながら、その後、保護者の方から申請書や主治医による意見書や指示書等所定の書類をご提出いただいて、教育委員会、学校、それから医療関係者、看護師派遣を担う事業者、必要に応じてあいキッズが参加する医療的ケア児の検討会というものを行って、最終的に受入れを決定していくということになります。今年度既にこの検討会を3月、先日開催をいたしまして、3名の方の受入れを決定しているという状況でございます。
◆成島ゆかり
受入体制すごくよく分かりました。4月からの受入れということでよろしかったですか。
◎
教育支援センター所長
4月から受入れの予定でございます。
◆成島ゆかり
ということは、もう一つ心配しているのが学校の受入れ体制だと思うんです。少し前から準備はされているんでしょうけども、例えば医療的ケアのケアの種類によっても違うと思うんですけども、例えばケアする場所であったりとか、受入先の学校の生徒たちの受け入れる環境というんですかね、というのは今どうなっていますでしょうか。
◎指導室長
当該対象校は3校にはなっておりますので、まずそこの3校の校長先生方には、事前に説明等々しているところでございます。ただ、この医療的ケア児の受入れに関しましては、この3校のみの話ではございませんので、当面来年度はそういった形でスタートしますが、これからのことを考えると、どういった形で、どの学校にもこういったお子さんが入っていらっしゃるという可能性はありますので、全校に対してもこういった形での医療的ケア児の説明とそういった形の教員たちの研修等もこの後進めていく予定でございます。
◆成島ゆかり
共生社会というか、本当に受け入れる生徒たちの体制も環境も大事だと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。次に、医療的ケア児に伴ってなんですけども、令和4年の7月19日付で内閣府、文部科学省及び厚生労働関係各部署から学校等におけるてんかん発作時の口腔用液の投与についてという事務連絡が発出されたと思うんですけども、この事務連絡について、てんかんということで、いつ起きるか分からない。緊急のときは先生がその経口薬を投与してもいいですよという事務連絡だと思うんですけども、この事務連絡について各学校にどのように伝達されているかお伺いします。
◎学務課長
基本的に国等からの通知が届いた場合には、随時教育現場のほうには通達をしているところではございます。ただ、今回の件に関しましては、何か具体的に対応しているというところは、現時点ではないというところでございます。
◆成島ゆかり
具体的にてんかんの子がいないから対応してないのか、ただ、この事務連絡というのは、ちゃんときちんと学校には連絡をされているのかというところをもう一回確認します。
◎学務課長
通知につきましては、各学校のほうには届けているという状況でございます。
◆成島ゆかり
ということは、対象の児童がいないので、具体的な対応はまだしていることはないけれども、きちんと事務連絡は各学校に届いていて、しかるべきこういう子がいた場合は、きちんと教員、職員が対応できるようになっているということでよろしいですか。
◎学務課長
現在対象となる学校はございませんけれども、今後の状況に備えまして、しっかりと体制構築については準備を進めていただくというようなところでございます。
◆成島ゆかり
職員がきちんと対応できるように研修だったりということも言われているようなので、対応をこれからしていただければと思います。次に、子どもの医療費助成の高校生等の部分について伺いたいと思います。いよいよ高校生等の助成が始まりますけども、区のホームページを確認したところ、医療証の発行についてなんですけれども、新しく高校生等が対象になり、新高校1年生は自動的に発送がされる。新高校2年生、3年生については、子ども医療証交付申請書を提出いただいた方にというふうになっているんですけども、これは高校2年生、3年生等の方については申請書を提出しないと医療証は発行されないという認識でよろしかったですか。
◎
子育て支援課長
高校生等医療費助成事業に関しまして、今成島委員おっしゃったように、高校1年生になられる方については中学3年生までのデータ等がございますので、特に転入で新たにいらっしゃる、そういったことがなければ今月の末、3月27日の週に発送いたしますけれども、今度高校2年生、3年生になられる方につきましては、板橋区にお住まいの方でもデータ等が残ってございませんので、申請をしていただいてということになります。転入等、そういった方も含めて今申請をしていただいて、同じく今処理をしてございますので、高校2年生、3年生の方につきましても、3月27日月曜日の週に発送予定ということで進めてまいります。
◆成島ゆかり
ということは新高校2年生、3年生等に相当する方も含めて、申請が必要だということで、この申請をしてくださいという周知というんですか、医療費が4月から無料になりますよというところの周知というのはどのようにやられているんでしょうか。
◎
子育て支援課長
ホームページあるいは広報紙等で年内に周知をさせていただいて、今申請をいただいているという状況でございます。あるいは窓口のところとか問い合わせ等にも対応をさせていただいているところでございます。
◆成島ゆかり
例えば本当にこの状況を知らなくて、申請をしなかったという方、例えば医療機関にかかれば、医療機関は多分周知されているので、無料ですよということが分かって、そこから申請につながることもあるのかもしれないんですけれど、一番心配しているのが、高校に通われていない、もう既に自立をされている方、18歳の高校生相当というんですかね、に係る方については、この方たちはきちんとこれが周知されているのかというのがすごく心配なんですけど、この辺については何か区としてはやりようがないというか、申請を来るのを待つしかないというところなんですか。
◎
子育て支援課長
区の関係機関でありますと、区民事務所のほうにそういった漏れのないような形で周知をしているところもございますし、各学校、そういったところ全てにはもちろんできないところではございますが、東京都のほうからも医師会のほうにいろいろ周知をしてもらったり、医師会のほうと連携もさせていただいているところもございますので、成島委員おっしゃるように、できるだけ漏れのないような形で引き続きこちらとしてもやってまいりたいと考えているところでございます。
◆成島ゆかり
ぜひ漏れのないようにというところでお願いしたいと思います。次に、先ほど来から出ている
スクールカウンセラーと
スクールソーシャルワーカーの部分でかぶらないように聞きたいと思うんですけども、今回プレス発表資料で
スクールカウンセラーの増員、また
スクールソーシャルワーカーの増員という部分で、先ほどからからお話があると思うんですけども、私の認識がおかしかったら訂正していただきたいんですけども、今回区立中学校、例えばプレス発表によると、
居場所推進事業については区立中学校11校に拡充、
スクールカウンセラーについても各区立中学校に週1、2回の追加配置、
スクールソーシャルワーカーについても区立中学校2校当たりに1名を配置しますということで、今回中学校だけが増員になるという感覚で捉えてしまっているんですけども、それら間違っていますでしょうか。それとも今回は中学校だけの増員ということでしょうか。
◎指導室長
やはり小学校と中学校を比べた場合に、どうしても中学校は発達段階の問題もありまして、いろんな様々な相談の案件も含めると、より中学校のほうにいろいろな心に寄り添って専門的な心理面からのサポートが必要だということを判断しております。ただ、今回都の
カウンセラーは全小・中学校に1人ずつ後から配置されていますけれども、今回区の
カウンセラーとして、回数として中学校にプラス1、2回を増やしていくということを示しております。その
カウンセラーによって学びのエリアを今ありますけども、そこの小学校のほうにアウトリーチ型で支援・相談をしていくというようなことは、合わせて進めていく予定でございます。
◆成島ゆかり
その学びのエリアという部分で、また小学生もフォローできるということで安心いたしました。
◎
教育支援センター所長
スクールソーシャルワーカー側のご説明をさせていただきたいと思います。まず
スクールソーシャルワーカーの今の体制でございますが、6名おりまして、地区ごとに全小中学校、主に地区で分けて担当している状況でございます。新年度からは中学校22校のうちの11校に籍を置く、いわゆるセンターからの派遣型から学校に籍を置いて、その地区の中の小中学校を巡回する形になります。ですので、11人の
スクールソーシャルワーカーが中学校2校に籍を持ち、その同じ学びのエリアの中にある小学校を担当するという形になりますので、今までよりも
スクールソーシャルワーカーが小中学校を支援する頻度、回数は上がっていくというふうに考えてございます。
◆成島ゆかり
次に、このプレス発表の中で居場所づくりという部分で、板橋フレンドセンター等でも様々な取組を行いというふうにあります。今年度板橋フレンドセンター、子供の居場所に大変に重要な施設だと思っております。今年度新たな取組がありましたら教えてください。
◎
教育支援センター所長
委員ご指摘のとおり、フレンドセンターのほうもいろいろ充実をしてきている状況です。背景には不登校児童・生徒が増えているということもありますし、様々な取組を強化してきたということもあって、通級者数が年々増加しているのかなという状況でございます。新たな取組というところなんですけれども、おおむね平成30年度あたりから様々な体験活動の充実というようなことを図ってきているところでございます。今年度で申し上げますと、外部のお力をお借りして、月に1回ではあるんですけれども、フレンドセンターに通級をしている児童・生徒に昼食を提供する。フレンドセンターは給食がございませんので、昼食を提供するような事業、今年度から取組を開始してございます。これ来年度も継続をしていきたいなというふうに考えている状況でございます。
◆成島ゆかり
給食すごく人気が高くて評判がよいので、ぜひ続けていただきたいと思います。これに関連して学力向上支援事業、学力向上専門員という部分で、これから個々の支援がすごく必要な中ではあるんですけども、年々人数が減っていっているというふうに認識しています。令和3年度は137名、令和4年度が124名で今年度は8人減の111名ということなんですけれども、減少している。これからもっともっと必要で本当は増えていってもいいんじゃないかなというふうに私自身は思っているんですけども、この人数が減っている要因というんですか、教えていただければと思います。
◎指導室長
GIGAスクールのことを一気に整備を進めている中で、センターのほうにICT支援員というのがおります。そういった支援員の確保といったところでは、まずここの数が減じているというところがございます。ただ、こういった形で令和4年度は124名、令和5年度についても116名ということで数的にはちょっと減っている状況ではあるんですが、学校からのいろいろな要望によりますと、学力向上に特化したこの学力向上専門員ももちろん大事なんですけれども、どちらかというと今の学校の現状からしますと、発達に課題のあるお子さんに対する支援ということで、そういったことを充実させてほしいというような声もいただいておるところでございまして、実情もそういったところがあるとすると、この学力向上専門員については、GIGAスクール構想の中での原資ということで少なくなっているところの状況はあるんですが、支援員の拡充ということで、学校生活支援員のほうを増加している形で取り組んでいるところでございます。
◆成島ゆかり
学力向上支援員の私の認識が違っていたようなので、ありがとうございます。現場に合わせてやってくれればいいなと思っていますので、ありがとうございます。
○主査
ただいまの成島委員の質問で質問者が一巡いたしました。再質問のある方は挙手願います。
しのだ委員、田中委員、石川委員、南雲委員、高山委員、中村委員、竹内委員、成島委員の以上の順に行います。再質問につきましても1委員の質問時間を20分とさせていたただきますので、よろしくお願いいたします。
◆しのだつよし
よろしくお願いいたします。それでは、部活動地域移行推進についてお尋ねいたします。2月の文教児童委員会で質問しましたが、重複するところもあるかもしれませんが、改めてお尋ねいたします。この4月から実践研究モデル事業として、2月の委員会の時点では女子サッカーとeスポーツでしたが、区長の施政方針説明でロボットプログラミングも加わりましたが、このロボットプログラミングが追加された経緯をお願いいたします。
◎
教育総務課長
当初eスポーツと女子サッカーということで準備を進めてまいりました。その過程の中で生徒の声というものも聞いておりまして、中学7年生、8年生と小学6年生にアンケート取りました。その際にeスポーツに関してのアンケートのときには類似事項ということでもないんですけれども、設問の中にロボットプログラミングの活動についても聞く設問を持っておりました。一定結果が出たときに、eスポーツに関しては例えば合わせて活動に参加したいという声で最終的には2,654人という状態がありました。こういう中で今回4月からeスポーツに対応できる数は60名程度ということがありましたので、一定実証実験という中では全てを網羅するとかいうことではないんですけれども、追加的に種目を増やすということについては、一定程度できるのであればやりたいということで、早急に再検討した結果、このロボットプログラミングというものを3つ目として行うという結論に至ったものです。
◆しのだつよし
そういうことですね、要はスポーツの部活動とあと文化の部活動がありますよね。文化の部活動がなかったから改めて人気の高いロボットを選んだということでもあるのかなと思う。
◎
教育総務課長
おっしゃるように、今申し上げた一連の考え方の中で追加的に行う種目として、文化部要素がありましたので、その部分も決断に至った要素の重要な1つでございます。
◆しのだつよし
分かりました。eスポーツの場合は文化じゃないほうですかね、そうすると。
◎
教育総務課長
正直eスポーツというものを私も十分理解しておらないところで、どちらの分野かと言われると迷っているので、今分類分けということではできていない状態です。
◆しのだつよし
eスポーツの場合は実施規模が1ユニット最大60名、先ほどおっしゃったとおり、ロボットプログラミングについては、今のご回答にもあったんですけども、規模はお考えなんでしょうか。
◎
教育総務課長
現時点でできる数として140名から150名ぐらい、活動のユニットというか数がありますので、144名ぐらいと思っております。
◆しのだつよし
国が提言している地域移行の意義というのは、卒業したら終わりではなくて、スポーツや文化芸術を継続的に将来の長きにわたって親しむことができる機会をつくることにあると思いますが、その認識でよろしいでしょうか。
◎
教育総務課長
おっしゃるとおり、その視点は大変重要と考えております。
◆しのだつよし
長きにわたって継続的に大人になってもずっとスポーツや文化芸術に親しんでもらうためにも、受け皿となって寄り添ってくれる地域のスポーツ団体や文化芸術団体の存在が必要なんだと思います。その必要とされる地域のそういった団体と学校との連携がこれからますます大事になってくると思いますが、今後その連携についてどのように進めていくでしょうか。
◎
教育総務課長
まず一義的には、これまで部活動というものが学校の中で、学校の責任において先生の献身的な支えによって行われていたというところで、持続可能性が厳しくなっているところがありますから、まずはこの部分を新しい仕組みで先生方は開放し、持続可能性をつけたと思います。その部分においては新しい活動に学校側に何か協力を直ちに求めるというのは厳しいのかなと思っておりますので、まずここの仕組みを確立したいなと思っております。続けて、その流れの中で一定程度立ち上がってきた段階においては、当然中学生の学校外での活動ではありますが、同じ対象ということにおいては連携を図っていくということが重要かなと思っております。
◆しのだつよし
競技経験がないなどで指導に業務負担を感じている教員がいる一方で、それとは逆に地域での指導を強く希望する教員も一定程度いると思いますが、本区ではどのような状況でしょうか。
◎
教育総務課長
現時点で先生方にアンケートを取ったというエビデンスはございませんが、一定先生方が参加できる説明会を開催しております。オンラインで行って、そこで質疑をと思ったんですけれども、そんなに質問がたくさん出なかったという状況ではあるんですが、その中でやりたくてもできなくなることへの不安という声が、そのときには声としてはありませんでした。ただ、そういうお気持ちのある先生がいるということは一般的には言われていますし、報道でもありますので、国の提言にもありますように、やりたいというお気持ちのある方についてはプライベートでといいますか、先生としてではないですけれども、できる状態、兼職兼業の手続を踏める状態を教育委員会がつくり上げまして、活動に参加していただくということをやりたいと思います。
◆しのだつよし
指導を希望する教員に対して、今は仕事の延長線で無償でやっていただいていましたので、適切な対価を支払うという概念はありませんでしたが、検討会議での提言によりますと、先ほどおっしゃった兼職兼業の許可の対象となれば一定の報酬を得られるとしています。それはどのような場合なのか、またそういう情報は教員に周知されているのかどうかということを教えてください。
◎
教育総務課長
おっしゃるように、持続可能性の課題のところでボランティア的にという部分がありましたので、そこの部分について適正な報酬をという考え方はございます。これを行うためにも兼職兼業の制度を整えるということになりますので、恐らく受け皿ができて、そこは民間なりもしくは人を派遣するような形での人材バンクみたいなところになるかもしれませんけども、そういうところに登録をいただいたり、受け皿となる組織に指導者として所属していただいた上で、ほかの方と同じような報酬を受けるという形になるというふうにイメージしております。
◆しのだつよし
学校体育施設は、全てのスポーツ施設の6割を占めるというだけに、地域スポーツ環境を持続可能にするという目的のためには、学校の施設を活用することは重要です。しかし、土日は教員がいないため、外部の人は利用できないという構造上の問題があります。休日の部活動を地域移行していくための目標時期がこの4月から3年後の令和7年度をめどにしているのであれば、やはりセキュリティをどうしていくのか、その整備費用を予算に計上していくべきではないかと思いますが、ご見解をお願いいたします。
◎
教育総務課長
現時点で使い勝手が悪いという状況はあると思います。そういうことを念頭に置いた設計になっていなかったということもあるでしょうから、ただ、今学校施設開放等でそういう中においても何とか工夫をしたりして、民間に開放しておりますので、なかなか自前で整備するというのは難しいかもしれませんけれども、またこの後、国等々で補助制度が順次出てくると思いますので、そういうものを活用しながら、使いやすいという状態をつくり出せればというふうに考えております。
◆しのだつよし
その後、パラとかデフとか障がい者スポーツについては検討していただいたでしょうか。
◎
教育総務課長
今回はあくまで実証実験を行って、そのエビデンスをこれから本格実施をするためにベースとなる計画に反映させようと思っていますので、この策定を待って、その先におっしゃっていただいたような具体的な検討、手当てというものが行われるというふうに考えております。
◆しのだつよし
やはりどうしても忘れられがちなところなんです。障がいがあってもなくても、大人でも子どもでも高齢者、これは地域移行のコンセプトにも合致していますので、入れるべきだと思いますので、ご検討をよろしくお願いいたします。特別支援学校は、障がいを持っている方に対する接し方をよく分かっていますし、車椅子でスポーツできる体育館があるので、パラとかデフとかスポーツができる可能性は広がると思います。それに特別支援学校と小中学校の教職員が接近することで、教職員が障がい特性や障がいに対する理解を深める効果も期待できます。しかし、これまで特別支援学校と小学校、中学校との連携・協働は必ずしも十分ではなかったのではないかと思います。先月の15日に開かれた文部科学省の有識者会議で、2024年度にも小中高校と特別支援学校を一体化するモデル事業を始める方針を固めました。こういう国の動きを契機にして、特別支援学校との関わりというものをしっかりやっていくということが必要ではないでしょうか。障がいを持つ子がスポーツができる可能性が広がり、共生社会に向けて理解が深まると思うのですが、いかがでしょうか。
◎
教育総務課長
おっしゃる視点、大変重要だと思っております。学ぶという視点でいくと、学ぶ場所というもので連携や一緒にやることが結果として少なくなっていたということはあるかもしれませんけれども、今回学校外の活動として新しい活動としていろいろなことが整備されますので、そこにはそういったおっしゃっていただいたような無限の可能性出てくると思いますので、それこそ部活動改革をやる意義の一つだと思いますので、そういうことにしっかり注力していきたいと思います。
◆しのだつよし
パラスポーツの認知度は高まっていますが、聴覚障がいのデフリンピックはまだまだです。2025年に日本で初めて開催されます。聴覚障がいを知ってもらうのは今がチャンスだと思います。大会を通じて共生社会に向けた機運が醸成されることを期待したいと思っています。2月に聴覚に障がいのある選手による空手の大会が東京武道館で開催されました。この会場は2年後のデフリンピックの競技会場となる予定で、その会場では東京都生活文化スポーツ局がディスプレイを展示しまして、これは声が文字になったり、キーボードで入力した文章が透明な画面に表示されたりするなどの技術が初めて試験導入されたんです。例えばこういうデジタル技術を活用したユニバーサルコミュニケーションツールを子どもたちに関心を寄せさせて、区民の皆さんにも理解してもらうというためにも、区役所1階のプロモーションスペースに展示するなどして、心のバリアフリー化を図ることも教育委員会の役割ではないかと思うんですけども、いかがでしょうか。
◎
教育総務課長
そういう視点も大事だと思いますので、部活動改革の中で種目として考える中においては、例えばユニバーサルスポーツという視点で、いろんな人が一つのことにイコールコンディションで行えるということも大事だと思いますので、そういった視点、また今おっしゃったような視点で必要な情報発信というものがあれば、ぜひ積極的にやっていきたいと思います。
◆しのだつよし
そのユニバーサルスポーツなんですけども、それとは別にゆるスポーツというのがあるんです。名前のとおり、緩くて激しくないスポーツのことなんですけども、ご存じでしょうか。
◎
教育総務課長
一般にいわゆる体育会系というような形で頂点を目指して頑張るものから、同じ種目、例えは野球においても甲子園の優勝を目指すところから、ただただひたすら楽しむということまであるという点で、そういったものをゆるスポーツというふうに認識しております。
◆しのだつよし
おっしゃるとおりで、そういうようなゆるスポーツというのは、これから必要になってくるんじゃないかなと思います。私も去年の4回定例会でこのゆるスポーツについて質問いたしました。そのときの私の提案は、高校生たちに楽しくなるようなスポーツの種目を考えてもらって、それをイベントとして学生たちと共催という形で行ってはいかがでしょうかというものでした。それに対して区長のご答弁は研究を進めていくということでした。板橋区としてはどうなんでしょう。世間ではパワハラなどが社会問題化しています。それによって行き過ぎた指導に厳しい目が向けられるようになってきました。部活も同じで勝利至上主義から理不尽な上下関係を見直す動きか広がっていまして、どちらかというと楽しみながら体を動かす目的の部活が増えてきているようです。それをゆる部活というそうですけども、このゆる部活が運動部には入りたくないけど、適度に運動したいという生徒の受け皿になっているそうです。このことはスポーツ庁も良好な人間関係を築く上で有効的、効果的であると勧めています。このゆる部活を先進的にユニークに取り組んでいるのが世田谷区でして、クラブの名前が体力向上部、平日の4日間授業開始前の朝45分間だけ、それぞれのペースと体を動かすという本当に緩い部活のようなんですけども、生徒の中には美術部とかいった文化部に入っている子もいるそうで、その生徒は日頃の運動不足解消にもつながっているそうで、特に好きなスポーツはないけど、強度もちょうどいいし、友達もいるから楽しく続けられるという、そんなようなコメントを寄せています。やはりこういう緩くてもいいんだよというサークルがあることで、気軽に気兼ねなく参加できるようになるんじゃないかなと思います。これはまた障がいのある子も参加できますし、息の長いスポーツ生活を送れるので高齢になっても続けられます。この緩い誰もができるスポーツを部活に入れることが、地域移行に念頭に入れたときに必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎
教育総務課長
おっしゃることは大変重要だと思っております。今回一般には部活動改革は、先生の働き方改革の視点で語られることが多いんですけども、板橋区においては持続可能性というところからSDGsの視点でこの改革に取り組みたいと思っております。そうすると誰ひとり取り残さないという考え方の中で、現行部活動で取り残されている方々には、先生は一つあると思います、大変だということで。それ以外に生徒の視点で見ても、おっしゃるように厳しい練習だとやりたくないとか、例えば補欠の子は試合に出れない、成長する機会がないとった形で一定程度取り残されているそういった生徒の皆さんにも、運動、文化芸術に親しむ楽しさをという点では、おっしゃるような仕組みが大変大事だと思っていますので、板橋区の改革ではその視点は大きな柱の一つになり得るというふうに思っております。
◆しのだつよし
長々と部活に対して質問し、申し訳ありませんでした。それでは、質問を変えまして、一般保健、医療的ケア児の支援についてお尋ねします。先ほど来いろいろと質問がありましたので、かぶってしまっているところもありますので、かぶっていないところでお伺いします。医療的ケアの中でも人工呼吸器をつけているお子さんがいらっしゃるかもしれないと、そういう中で使用している場合は保護者の付き添いをお願いするという対応をしているということでよろしいでしょうか。
◎学務課長
来年度から実施するケアの範囲の中には、人工呼吸器は想定しておらず、内容としましては、喀痰吸引、導尿、経管栄養、インスリン注射、そういったものを中心としまして、その他教育委員会が認めるということで、今後そういったところの拡大についての検討をしていくというような状況でございます。
◆しのだつよし
要するに5つですよね、今回は。その中に入っていないということで了解いたしました。お話ししたかったのが、これについて今板橋には医師会とか医療系の大学が結構ありまして、その連携をすることによって、もしかしたらそういうような悩みを抱えている保護者の皆さんも医療的ケアの中で通学ができるんじゃないかなというふうに思いまして、そういうような連携もこれから考えていくべきじゃないなということでお話をさせていただきました。
◆田中いさお
よろしくお願いします。予算の概要から順次聞いていきますので、気になったところから聞いていきます、頭から。18ページ、12番、病児・病後児保育事業があります。①病児・病後児保育施設3か所、この病児・病後児保育について現況、またコロナ禍でいろんなご苦労もあったでしょうし、受入れ状況も様々なったと思うんで、分かるように説明していただければと思います。
◎
保育サービス課長
病児・病後児保育、ご指摘のとおり、コロナの最中はやはり利用が少し落ち込んだ状況でございました。昨年度ぐらいから少しずつ増えてきた形ですけれども、当年度もコロナ前に比べるとまだ人数的には当時の利用状況ほど利用のほうが上がっていない状況でございます。
◆田中いさお
次にいきます。15番、認証保育所の②ベビーシッター利用支援事業について現況を伺います。
◎
保育サービス課長
ベビーシッター利用支援に関しましては、入所保留、認可保育所に入所ができなかった方を対象にやっているベビーシッターでございます。令和4年度に関しましては、今現在8名の方が利用されているという状況でございます。
◆田中いさお
次へいきます。16番、要支援児保育の②要支援児入所園巡回指導、この内容について伺います。
◎
保育サービス課長
要支援児の巡回に関しましては、例えば医師とか専門的な知見を持った方が、要支援児がいらっしゃる保育園に巡回をしているところでございます。今年度でいいますと、幼稚園児が504名おりまして、その方たちの指導員が今31名ございまして、31名の方が担当園を持ちまして年に11回、夏休みを除く毎月巡回をさせていただいている、そういった事業でございます。
◆田中いさお
次、伺います。18番、子ども家庭支援事業の①の子育て等に関する相談なんですけれども、この相談の内容について統計を取られているのか伺います。
◎
子育て支援課長
こちらにつきましては、毎月ちょっと2か月ほど遅れるんですけれども、種別ごとに統計を取ってございます。日々のものについては、ご連絡いただいているんですけれども、月次報告ということでいただいていまして、多いのがメンタル不調の相談ですとか、病気、病気への対応といったものが多くなってございまして、その次、子育て相談という形でお母様、お父様からの相談もきている。またお子さま本人からも学校での困り事、そういったこともまだ数は少ないですけれども、そういったご相談も受けている状況でございます。
◆田中いさお
続けて伺います。⑤の児童虐待防止対策というところ、ここも似たようなところだと、24時間体制でやっているんで、この現況を伺います。
◎支援課長
こちらにつきましても、本年7月から児童相談所開所しましたので、件数がかなり増えているというところでございます。昨年度が400件程度だったものが、今現在でいきますと、1,200件程度まで増えているところで、189も受けていますので、かなりの数になってきているんですが、虐待通告も増えているというところでございます。受理件数も昨年度の北児童相談所分もこの板橋区で受けていますので、そういった意味でも、全体で相談件数は増えているというところでございます。
◆田中いさお
もう1点、本区の虐待状況について、何か類似性というか、これが特に多いんだという傾向性が見れれば教えてください。
◎支援課長
板橋区独自ということではないんですが、全国的に心理的虐待というのが多くて、面前でのけんかですとDVなどが多く、その目撃をお子様がするというところで、警察が臨場して警察からの通告を受けるというのが、数が多くなっているという状況でございます。
◆田中いさお
続けて聞きます。今度ウの虐待対策コーディネーター配置について伺います。
◎支援課長
こちらにつきましては、支援課、虐待のコーディネートする会計年度職員を雇うというものなんですけれども、児童相談所等で児童福祉司の資格を持って児童相談所等の相談業務を3年以上やっている者を雇用するという制度なんですけれども、なかなか現状今適任を雇うことが難しいという状況で、各地で児童相談所を開設していまして、人材がいないというところで、現状今いないという状況でございますが、来年度以降も設置に向けては検討しているというところでございます。雇用について検討しているところでございます。
◆田中いさお
予算計上はどのくらい、それでもなかなか見つからないということなんですか。これは人材不足ももちろんあるんでしょうけれども、そういうのが分かれば。
◎支援課長
こちらにつきましては、報酬ということで280万程度の報酬を予定しているんですけれども、なかなかこのぐらいの額だと人が集まらないところでございまして、来年度以降も虐待コーディネーターではないんですけれども、できたら正規職員で福祉相談業務ができる者をつけられないかというところで今人事当局と話をしていまして、何とか虐待コーディネーターに代わるような形、また虐待コーディネーターを雇えればいいんですけれども、代わりもできないかということで今検討を進めているというところでございます。
◆田中いさお
どうしても配置しなければならないときはぜひ予算をつけていただければ、奪い合いになっている可能性かありますので、これは要望だけです。次のページの19ページの米印のオ、支援対象児童等見守り強化事業について伺います。
◎支援課長
こちらにつきましては、来年度の新規事業なんですけども、見守りが必要というご家庭に対しまして、社会福祉協議会を通じまして食品等を配付して見守り支援を行うというような事業でございまして、実際にお宅に行っていただく方については、育児支援ヘルパーとかファミリーサポートセンターの援助会員の方ですとか、あとはNPOでいうと子ども食堂で宅配サービスをやっているところもありますので、そういったところもタッグを組みながらやっていこうということで、そんなハブとして社会福祉協議会に委託をしてやっていくというもので、最終的には月100世帯ほどを目標に進めたいと思うんですが、なかなか最初から100世帯は難しいと思いますが、最終目標としては100世帯を目標にしているところでございます。
◆田中いさお
次いきます。19番の⑦里親支援・普及啓発事業について現況を伺います。
◎援助課長
かなりいろいろなことをやっておりまして、主に大きなのは里親の体験発表会が年に2回、今年度については、あと毎月里親の説明会等も行っております。これは人数は少ないんですが、でも確実に毎回ある参加者はお見えになっておりまして、そういった意味では皆様の関心を高められる大きな役に立っているのかなと思います。そのほかポスターの掲示とかチラシの配布とか様々なことを行っております。
◆田中いさお
板橋区内の里親については、現況様々な状況もあると思うんですけれども、どのくらいのお子さんが里親になっているという数字が分かれば教えてください。
◎援助課長
板橋区内については、今現在の里親の登録数については幾つか種類があるんですが、養育家庭については21家庭、その11家庭に13人のお子様が委託をされております。このほかに養子縁組里親というのもございまして、そちらについてもお子さんを何件か委託をしている状況です。
◆田中いさお
次に、22番、子育て在宅支援推進の④の子育て出張相談について現況を伺います。
◎
保育サービス課長
子育て出張相談につきましては、今区内の商業施設のイオンの板橋前野町店と板橋店におきまして、毎週火曜日と木曜日に伺って、なるべく来た方にこちらからアウトリーチというか声をおかけして、相談ありませんかということで実施をしているところでございます。大体利用に関しましては1日当たり5、6名、多いと入園相談とか、入園の時期がちょっと近づいたりしますと入園相談もありまして、そうすると10名とか多いときもございますけれども、利用に関してはそのくらいの方々が利用されているというところでございます。
◆田中いさお
次へいきます。20ページの28番、子ども・子育て支援新制度推進の米印の③いたばし子ども未来応援宣言2025のニーズ調査ですけれども、新しい事業ということで、内容をお聞かせください。
◎
子ども政策課長
こちらにつきましては、新規というより5年に一遍やる調査でございます。前回は5年前にやっている調査、何をやるかといいますと、保育園、幼稚園等にどれぐらいの需要数があるのか、それに対して供給がどれぐらいか、あとは法律に基づく13の事業があるんですけれども、それの事業の需要がどれぐらいなのかというものを図る調査でございますので、これは全国一律でやる調査になってございます。
◆田中いさお
続いて、32番の私立保育所保育運営の⑤産休・病欠代替職員雇上、この内容について伺います。
◎
保育サービス課長
私立保育園において職員の方が産休や病気休暇で一時的にお休みする場合、代替職員を雇った場合、その分の人件費を補助する、そういったものでございます。来年度に関しましては、合計18名ほど予算のほうは計上させていただいております。
◆田中いさお
保育所の職員さんもなかなか人材確保難しいんじゃないかなと思うんです。そこら辺は大丈夫なんですか。
◎
保育サービス課長
今のところ各園ごとに人材を確保して、こちらのほうに請求をしていただいておりますので、産休代替ということで、産休の方が出た園に関しましては、代替のほうは確保できているというふうに認識しております。
◆田中いさお
21ページの37番、地域型保育事業、家庭福祉員さんの現況を教えていただきたいんですけれども、大分数的には減ってきているのかなというイメージで、今後家庭福祉員さんはどうなっているのか、区民のニーズによるんでしょうけれども、保育園に入れないから家庭福祉員さん頼らざるを得なかったという部分と、家庭的保育がいいという方も混在していると思うので、そこら辺、今後の推移も含めて、今現況が分かれば教えてください。
◎
保育運営課長
家庭福祉員さんの状況につきましては、現在在宅で26か所、ベビールームで4か所というところでございまして、委員おっしゃったとおり、保育園にきちんとといいますか、指数で入るという非常に保育が必要な要件が高いというわけではないけれども、家庭で見る以外、第三者によって見ていただきたいという方にとって一定の需要があるというふうには認識しております。
◎
子ども政策課長
家庭福祉員の在り方の検討ですけども、今経営革新計画で在り方を検討するという流れになってございます。方向性が出た段階でまた皆様にお示しをしていというふうに思ってございます。
◆田中いさお
41番、児童館事業運営の⑤臨床心理士巡回指導・育児相談支援について、現況を伺います。
◎
子育て支援課長
臨床心理士巡回指導につきましては、言葉や行動、コミュニケーションなどの発達が気になる乳幼児親子の居場所を確保するとともに、保護者同士の情報交換や交流の機会を設けることで育児不安を緩和して、発達障がい児の早期発見、早期支援に貢献すること並びに子どもの感覚、運動機能などの発達を促すことを目的として、区内5館でほっとプログラムというものを年齢別に実施しているところでございます。また育児相談支援に関しましては、児童館26館のうち、子育て相談エール実施児童館として5館にほっとプログラム実施児童館に原則それぞれ選任相談員各1名を配属して、乳幼児の保護者などを対象とした子育て相談を重点的に行っているところでございます。
◆田中いさお
23ページ、3、保育給食事業振興の④学校給食における「食育」の推進、地元産の野菜及びとれたて村野菜購入の現況も伺いたいんですが、量もそれほどないと思うので、小中学校の給食はありますけれど、どの程度の学校でこれがご利用になっているのかも含めて現況を伺います。
◎学務課長
地元産の野菜につきましては、ジャガイモ、ダイコン、ニンジン、長ネギですとか、そこは板橋ふれあい農園会から購入しておりまして、あとは区と交流しております都市の物産を販売しているアンテナショップでありますとれたて村、そちらのほうから例えばアスパラガスとかトマト等を購入しているところでございます。年間を通じて季節に応じて各学校のほうの食材には全てこちらを活用して調理のほうをしていただいているというような状況でございます。
◆田中いさお
区内の学校は、皆さんこれをご利用になっているという認識でいいですか。
◎学務課長
委員おっしゃるとおりでございます。
◆田中いさお
続けて、アレルギー対策の講演会等というのが出ているんですが、その内容を教えてください。
◎学務課長
こちらのアレルギー対策の講演会につきましては、医師会を通じて医師を招きまして、食物アレルギーの理解促進の講演会を学校において教員向けに行っているというような内容でございます。
◆田中いさお
今エピペンの取扱いがどうなっているのか伺ってよろしいですか。学校で昔、府中のほうで事故があって、お子さんが死亡なさったという事例があって、私も以前取り上げたことがあるんですけれども、現況エピペンの取扱い、分かれば教えてください。
◎学務課長
エピペンにつきましては、例えば各学校におきまして、必ず毎年研修を行っていただいております。その中で実際エピペンを活用して研修を行うというような場合には、本課のほうから貸出し用がございますので、それを活用して研修を行っていただいている。実際にそういった場面が生じることもあろうかと思いますので、そのときは教員なり、もちろん活用していくということでございます。ただ、しっかりと研修しないと実際に活用できないということがございます。そういった意味で日頃の研修を通じて、実務に沿った形で活用できるようには推進しているところでございます。
◆田中いさお
エピペンはお子さん、生徒自身が持っていて、それを学校に預けられる体制になったのか、そこ細かいところなんですけれども、お聞きしていいですか。
◎指導室長
エピペンにつきましては、アレルギーのあるお子さんに関しては、大体年度の年初に保護者の方と学校長と副校長、それから養護教諭、そういったところで共有をしまして、アレルギーの管理表を出していただいた中で、エピペンを預かるお子さんに関して、そこでしっかりと確認をしております。学校保管の校長室保管が1本、ご本人がランドセルに所持しているものが1本ということで、通常2本を学校のほうに常備しております。
◆石川すみえ
先ほど虐待対策コーディネーターのところで質疑があったかと思うんですけど、私もこれお伺いしたいと思います。お1人当たり280万円程度の報酬でということで、欠員が出ているということだったんですけれども、虐待対策コーディネーターが欠員が出ているという答弁は、私以前も聞いたことがあるんですけれども、欠員の推移について教えてください。
◎支援課長
昨年度途中まで2名おりまして、年度末以前に少し体調を崩されまして1人お辞めになりました。今年度も当初4月、5月、6月まではいらっしゃったんですけども、7月以降、その方が心理職の資格もお持ちだったので心理のほうのSVをするということで、心理職のほうへ移られて、そこから今欠員になっているという状況、7月以降いないという状況でございます。
◆石川すみえ
課としては欠員が出ている状況、しかも欠員がそこそこ出てしまうという状況について、どのように対策を取っていくのかというところと、あと正規ではなくて会計年度でこの職を募集しているから、こういった結果になるんだと思いますけど、いかがですか。
◎支援課長
なかなか先ほども申し上げましたが、人材獲得は難しい状況でございますので、来年度以降まだ確定はしておりませんが、相談業務のできる正規職員のほうを配置できないかというところでは、今後、来年度に向けては検討していきたいというふうに思ってございます。
◆石川すみえ
来年度というのは、新年度のことでよろしいですか。
◎支援課長
今その方向で進んでおりますので、恐らくそれで大丈夫かなというふうに思ってございます。
◆石川すみえ
次に、公立保育所の民営化について伺っていきたいと思います。民営化の方針というのを出していますので、資料要求のほうでときわ台保育園と西台保育園の民営化のスケジュールについて頂いております。ときわ台保育園のほうは移転先が一応示されているんですけれども、西台保育園のほうは移転先も民営化年度ともに未定となっているんですけれども、区は今保育園の再整備方針というのを示していますが、民営化方針を打ち出した次は個別計画の発表となった段階には、移転先がやっぱり見つからなかったのでこの園は廃園しますということは、計画上想定されているのかどうか教えてください。
◎
子ども政策課長
第1期の民営化計画を立てた際に、ときわ台、西台の保育園を民営化していきますというところで計画を立てたところでございます。そのうち西台につきましては、当時やはり西台周辺の施設で検討する中で、代替地もしくは仮園舎を想定をして計画を立てたところでございますけども、いまだそのあたりが調整つかずという意味で、移転先も未定という形で民営化年度も未定となってございますが、現状、今第1期の計画がまだ継続中ですので、そういった意味では今民営化の協議進めるというか、西台周辺の施設の調整というのは進めていくということになってございます。
◆石川すみえ
西台保育園の民営化が、その代替地を検討したりとか、仮設再整備だとか施設移管とかいろいろな方法で検討していくかと思うんですけれども、場所が見つからないとなった場合には、民営化方針そのものを撤回するのか、それとも統合、閉園の方式をとるのかというところ、どちらが現在の方針上可能なのか教えてください。
◎
子ども政策課長
第1期の計画を立てたときには、前提条件で進んでいたわけですけども、改めてということであれば、直近の地域の保育の需要ですとか、そのあたりも加味しながら、改めて新しくどういう位置づけになるかというのは、これで未定のまま行くんであれば、改めて何か決定をしていかなくてはいけないというふうに思ってございます。
◆石川すみえ
その際に議会には報告などというのはされるんでしょうか。
◎
子ども政策課長
事前にご説明を差し上げてから進めていくということでございます。
◆石川すみえ
次にお伺いしていきたいのは、民営化を進めるに当たって、区は7つの視点というのを踏まえて民営化を進めていくというふうにしているんです。この7つの視点の中に育ちのエリアというのが示されているんですけど、育ちのエリアについての検討は今どうなっているんでしょうか。
◎
子ども政策課長
先ほども少しお話ししたんですが、やはりここにきて乳幼児人口の減少、それから働き方が多様化しているというところで、かなり従前から動きが変わってきているというところがございます。ですので、私どもとしましては、先ほどの育ちのエリアというところがありましたけども、そもそもの保育施設の在り方がどうあるべきかというのを、改めて考え直す時期にきているのかなというふうに思ってございますので、そういった中では公立保育園の役割というようなところも新しく位置づけをしていくというところで、育ちのエリアという考え方も含めて検討していかなくちゃいけないかなというふうに思ってございます。
◆石川すみえ
私も保育所を取り巻く状況というのは、この2年特にコロナで大きく変化したと、変容したというふうに考えているんです。その点についてはもう異論がないところだと思うんですけれども、そうなると現在、今区が出している公立保育所の再整備方針ですとか、公立保育園のこれからの在り方といった方針については見直す必要が出てくると考えているんですが、区の見解はいかがですか。
◎
子ども政策課長
今年4月の入園の状況がこれから集計されると思いますが、昨年の4月は待機児ゼロというような形で出ております。この先につきましても、やはり定員未充足ですとか新たな課題が出てきてますので、そういったのも総合的に勘案して、先に向けては新たに保育施設の在り方というのは考えていかなくてはいけないかなというふうに思ってございます。
◆石川すみえ
そうすると今後新たな保育施設の考え方を検討していくことを踏まえた上で、現在出ている第1期の民営化方針というのを進めていくんでしょうか。
◎
子ども政策課長
民営化方針は既に発表されているものでございますので、これを修正ですとか変更というときには、やはり事前にご説明申し上げてから進めていきたいというふうに思ってございます。
◆石川すみえ
今、待機児童の話が出たので、少しお伺いしていきたいんですけど、来年度の4月1日の入所の状況というところ、今現況を教えてください。
◎
保育サービス課長
昨日というか、先だって2次の調整が終わったところでございます。1次、2次の状況を見ますと、昨年と例えば入所が決まった方、あと入所保留になった方が、傾向的には同じくらいの数かなというところでございます。昨年につきましては、その結果、待機児はゼロになっているというところで、私どもも本年もゼロになるように、これからも利用調整のほうを続けてまいりたいと考えているところでございます。
◆石川すみえ
毎年実質待機児はゼロになるようにというふうに努力されているかと思うんですけども、それもなかなかゼロまでなっていなかったという状況があったかと思うんです。頂いた資料の280番で、要支援児保育の入所希望園児の人数というのを聞いているんですけれども、要支援児は2次募集が終わった時点で、この43名の方全員決まっているんでしょうか。
◎
保育サービス課長
転園は7名いらっしゃって、新規の場合は36名で、新規のところで答えさせていただきますと、まだ数名決まってない方がいらっしゃるような状況でございます。
◆石川すみえ
私、昨年度も同じ質問しているかと思うんですけども、この要支援児の入所決定の状況というのは、昨年度と違いはありますか。
◎
保育サービス課長
昨年は1次の段階で全て決定しておりましたので、今年は少し進みが遅いかなというところでございます。
◆石川すみえ
全体の申込み者数は昨年より今年のほうが減っているんです。それでも要支援児に限っては、今年入所が決まる進みが遅いということなんですけど、その要因は何でしょうか。
◎
保育サービス課長
令和4年4月の入園に関しましては、新規園が3園ほどございまして、新規園に積極的に要支援児を受け入れていただいたというような状況がございました。今年は新規園も認証から認可に1園移っておりますけれども、全くの新規園もちょっとないという状態ですので、今現状、先ほど要支援児の数ということで現状申し上げました。すみません、先ほど私、要支援児の数が504人と多分申し上げたと思うんですけど、訂正させていただきたいんですが、1月1日現在で508名現在おります。現状やはり既に要支援児を保育している園も相当数ございますので、そういった実際に受入れがもうかなりの数になってしまっていて、ちょっと難しいとか、そういったこともございまして、今少し滞っているというようなところが現況でございます。
◆石川すみえ
既に既存の保育されている園はもう要支援児が面倒が見れる、適切に保育できる要支援児の数でいっぱいなので、新規さんにお願いするしかない状況というのは、これは仕組みの問題ですから、去年の段階から、もっと前の段階から分かっていたかと思うんです。それでも今年度の新規園の開設は1園、認証から認可に移るのみというふうにした理由というのは何でしょうか。
◎
保育運営課長
要支援児の数については、判定会等で後から出てきたということもございますが、私たちが新規の整備をするという場合には、あくまで保育の需要がその地域にあるのかどうかという点で確認しておりますので、そういう点では令和4年4月1日の時点で一定の充足がなされたという判断から、新規の開設は認証から認可化にしたその1施設であったという判断をしたものでございます。
◆石川すみえ
新年度の新規開設園というのは何園ありますか。
◎
保育運営課長
私が先ほど申し上げましたのは、令和5年4月1日でございます。そちらについては認証から認可化になるものでございました。大変失礼いたしました。
◆石川すみえ
定員の空きとか地域の需要を見て新規園をどうするかということを考えていると、必ず要支援児というのはあぶれてきてしまう。それは国の保育制度がそうなっているから、そうなってしまうんです。それはやっぱり自治体としては避ける手はずを、そうならないような要支援児が行く場所がないとならないような手はずを講じるべきだと思うんですが、見解をお伺いしたい。
◎
保育サービス課長
要支援児の受入れに関しましては、今大体平均で区立園で6名、私立園で3名程度受け入れていただいている現状がございます。そういったことで私立園のほうにやはりもう少し働きかける必要があるというふうに認識しているところでございますが、要支援児の新規の方は、入園時の受入れに関しましては、そのときの歳児にもよるところがございまして、数もあるんですけれども、希望する歳児の年齢にいるかいないかとか、そういったところも絡み合ってきますので、私どもも、そちらも含めて適切に入園できるように今後も働きかけてまいりたいというふうに考えております。
◆石川すみえ
要支援児、子どもに障がいがあるから決まらないんだという状況を生んでいるということが本当に原則的に考えたら差別的な状況であるということをよくよく理解していただきたいと思いますし、現状の仕組みでは救えませんから新たな仕組み、配置基準の引上げですとか加配の考え方について検討していただきたいと思っています。次に、教育でお伺いしたいんですけど、当初予算の285ページ、学校における
居場所推進事業の拡充についてこの中に入っていると思うんですけど、まず教育指導費の中の学力向上支援等に要する経費を計上の2番の生活・進路指導経費、この指導室にかかっている分の内訳を教えてください。
◎指導室長
こちらにつきましては、生活・進路指導ということで、まず学校における居場所の推進事業の拡充ということで、各学校、今居場所の推進事業する上で現在のところ7校を指定したところを、1校増やしまして8校、そこにプラス事業の委託事業ということで、NPOを活用した居場所の推進ということで3校をモデル実施するということで、そういったものを合わせたものでこの生活・進路指導経費の中の内訳でございます。
◆石川すみえ
委託の金額を教えてください。
◎指導室長
974万2千円という形になっております。
◆石川すみえ
委託事業ということで、私は学校の中に居場所が増えるということ自体には賛成しているんですけれども、これがボランティアでもiCSでもなくて、委託である理由というのを教えてください。
◎指導室長
やはり学生であったり、実際のiCSの委員さんとかボランティアの方、もちろんとても重要な方たちではあるんですけども、今回のNPOの方のそういった事業を委託してやるということにおいては、様々ほかの自治体でもいろいろそういった知見をお持ちで、支援に入っていらっしゃるところですので、やはり教員だけではなかなか子どもたちへの支援に不十分な一人ひとりの声にしっかり寄り添うとか傾聴という部分であったり、学習の支援においても全体の中での指導は教員はもちろんやりますが、本当に様々なお子さんの多様な状況に応じて個別にスモールステップに応じてその子の学習の力を伸ばしてやるような学習支援のこの2つにおいては、まだまだ教員のところで個別にはなかなか手が及ばないところがございますので、こういった委託の業者の専門的なスキル、そういったところをモデル事業実施の中で活用、支援をしていっていただく中で、全体に広げていきたいというような思いでおります。
◆石川すみえ
教員は一人ひとりに対応できないんですか。
◎指導室長
一人ひとりに対応しないとか、できないというわけではございませんが、やはり教室内の学校に来て、教室の中に学級の中に来れるお子さんに関しては、もちろん教員がしっかりとそこは一人ひとり見ていくということをしなければいけないですし、やっておると思います。ただ、やはり家からは出られるし、学校には来れる。でも教室にはやはり集団の中にはどうしても行きにくい。なじめないというお子さんに関しての居場所ということで、今回その整備をしているところでございますので、そこのところをやはり支援するというところは、なかなか教員も時間的な部分や物理的な部分でなかなか難しい部分がありますので、そういったところで専門的なところも生かしながら、支援をそこでやっていくということで捉えております。
◆石川すみえ
学校の先生の仕事というのは、あくまでも学級集団、教室の中にいる集団の指導ということだけになって、一人ひとりに丁寧に寄り添うということは、もう民間に投げるというそういうシステム、構造をつくり上げていく委託事業となるかと思うんですけれども、学校の先生の教員のやりがいだとかスキル、専門性というのを投げ打つことになるというふうには考えないんでしょうか。
◎指導室長
決して、そういった支援を民間の委託のところに全てを投げるいうつもりは毛頭ありません。もちろん教員がしっかりと一人ひとりのクラスの子どもたちを見ていくということはもちろん重要なことですので、その居場所の支援に当たる方々との連携とそういったところの支援の方法等は、随時校内委員会等開いて共有していくというようなシステムをつくっておりますので、そこで共有をして、共に支援に当たっていくというそういった考えでおります。
◆石川すみえ
ぜひ委託にお願いするというのではなくて学校の先生がきちんと一人ひとりに向き合える、そういう仕組みを、教員を増やす、少人数学級の早期実現というところでしていだきたいと思います。次に社会的擁護についてお伺いしていきます。社会的擁護経験者応援
プロジェクトがスタートするということなんですけれども、居場所事業というのが始まるということで、要求している資料番号311番にあるんですけども、この居場所事業は、利用者が気軽に集まり意見交換や情報交換を行う場を提供するというふうにあるんですけども、具体的な居場所のイメージについて教えてください。
◎
子ども政策課長
現在事業者を選定している最中ですので、まだ仕様書等は固まってございませんが、区で考えているものは定期的に、具体的にいうと月1回程度1つの場所を居場所として開設をして、丸1日、午前・午後ですとか、午後・夜間的なところで1日開放して相談を受けるというようなところで想定をしているところでございます。
◆南雲由子
予算の概要の28ページで、55番の教育科学館の運営についてお伺いをしたいと思います。先日、教育科学館のプログラムに子どもと参加をして、最近の教育科学館はすごくおもしろいなというふうに思っています。ただ地下1階の実験のコーナー、体験コーナーみたいなところに行くと、コロナということもあるのかもしれないですけど、休止中というのがすごく多くて、その実験の装置みたいなものが触れないのがすごく多いなという印象を受けました。今後のコンテンツの改修の予定ですとか方針ということを教えていただきたいのと、もし全部替えるというふうになった場合に幾らぐらい費用がかかるのか教えてください。
◎生涯学習課長
今現在、教育科学館の在り方の検討を今年度と来年度の2か年で行ってございまして、来年度に一定の方向性を出したいというふうに考えているところでございます。その中で施設自体も大分古くなってきておりますので、改修工事等が必要かどうかといったところと、委員からご指摘の地下の体験コーテー、そういったところを考えていきたいというふうに思っているところでございます。費用等につきましては、申し訳ございません。ちょっと今手元にございませんので、後ほどお答えさせていただきたいと思ってございます。
◆南雲由子
在り方検討次第では、建物自体の改修ということもあり得るいうことでしょうか。
◎生涯学習課長
建物につきましては、施設の劣化度ですとか耐震度、そういったところも含めまして総合的に判断をさせていただきたいと思っているところでございます。
◆南雲由子
STEAM教育ということが言われたりしていて、区の教育科学館というところの意味というのは非常に大きく変わっているのかなというふうに思いますし、安価で五感も使って体験できる場所として、すごくプログラムはよくなっていて、子育て中の方の間でも今話題になっているという気がするんですけど、やっぱりその施設が老朽化しているとか、その子どもたちが実際触るものが老朽化していて、使えないということは非常にもったいなというふうに思いますので、中身の改修というところに関しては、全体の改修ということと合わせて検討いただいた上で、少しスピード感を上げていただいて、その止まっている間がもったいないなというふうに思うので、ぜひご検討いただきたいというふうに思います。次に、ランドセルの話を聞きたいと思います。これまでも何度も議会で取り上げられていて、教育委員会としても働きかけていますということはご答弁いただいていると思うんですけども、実際まだ重くて、SNS等でご相談もやっぱりまだ多くいただきます。確認させていただきたいんですけども、区はランドセルでなければいけないという指定はしてないのかどうか、学校によってはまだそういう規定があるのかどうかという点、確認させてください。
◎指導室長
必ず学校からランドセルにしてくださいというようなことは一切言ってないと思います。様々な状況ありますので、リュックのようなタイプのものをお持ちのお子さんもいらっしゃいますし、そこは各ご家庭のご判断でございます。
◆南雲由子
つまりランドセルは買わなくてもいいし、ランドセル以外のものに入れていっても学校で何か言われることはないという認識でよろしいでしょうか。
◎指導室長
そのように認識しております。
◆南雲由子
この間、うちも今度1年生になるので学校の説明会に行ったんですけども、コロナということもあって、会場の周りをぐるっと、体育館の周りをブースになっていてぐるっと回るだけだったんです。あとはしおりを見てくださいみたいな形で、特に細かく説明は受けてない。そうするとランドセルのことは、確かにランドセルで持ってきてくださいねとは言われてないんですけど、持ってこなくてもいいですよとも言われてないですが、そのあたりの周知はどういうふうに今されているんでしょうか。というのは、ランドセルじゃなくてもいいよということが、やっぱり子どもも保護者の方も知らなかった場合、今せっかく自由になっている部分は伝わっていないんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
◎指導室長
新1年生の保護者会のときに、大概のいろいろなものを例として取りそろえるというようなことはお話はさせていただいているかと思いますが、必ずランドセルが必ずねばならないというような案内はしてないと思います。ただ、なかなかそうじゃなくてもいいというところでの部分は、どうしてもお申出があったときに、無理にランドセルにする必要はなくて、様々な状況もありますのでリュックサックタイプとか、やっぱり手を空けなければいけないので、背負うようなタイプというのはお願いをしているところかと思いますけど、何に入れなければいけない、何を持ってきなさいというそういった強要等はしてないと思います。
◆南雲由子
例えば毎月の学校だよりだとかそういうところで、今学校で課題になっていることがあって、こういう検討がされていますよということが校長先生の言葉とかで書かれている場合あると思うんですが、そういった場を使って子どもたちにとって、この荷物が重い問題というのすごく大きな毎日のことなので、体を壊しちゃうんじゃないかというご心配の声なんかもいただいているんですが、その学校だよりなんかを使っていま一度そういうふうに、教育委員会としてはこういう方針だと、あるいは学校でこういうご相談もあるけれども、こういう対応ができますということは周知していただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
◎指導室長
この今委員がおっしゃっているランドセルの問題だけに限らず、様々なことを学校から指定をしまして、何かこういったものに必ずしてくださいというようなことは強制するようなことはないようにということは、先日の校長会等でもお話をしているところでございます。ですので、やはりお子さんの状況に合わせて、そういったお申出があったときには、その意向に沿った形でできる限り対応していくということで示しています。ですので、また年度明けまして4月へ入ったところで校長会等もございますので、そういったところで、そこのところをしっかりとどの学校にもちゃんと浸透できるように、また指導してまいりたいというふうに考えます。
◆南雲由子
各子どもや保護者から担任の先生とかに相談すれば、その情報はいただけて、ランドセルが重くて困っていると思ったら、一旦担任の先生とかにご相談して、リュックとかに変えるということが今現実的なんでしょうか。
◎指導室長
やはりまずは担任のほうにということがあるかと思いますが、中には直接校長、管理職のほうにご相談いただく方もいらっしゃるかと思いますが、どこを通してどうしなければいけないということはございませんので、ご不安な声には学校はちゃんと応えるような形で私どもからも周知しているところでございますので、まずは担任の先生にご相談という形にしていただくような形に、今現在、実際のところではそういうような形になっているかと思います。
◆南雲由子
これで最後にしようと思うんですけども、個別に相談しないと分からないということが学校の中で結構多いのかなというふうに思って、やっぱり学校というもののイメージとか、こうあるべきみたいなものが子どもにも大人にもあって、実際の今の学校の先生だとか教育委員会はそこまで考えていないんだけれども、ランドセルじゃなきゃいけないんじゃないか、重いけど我慢しなければいけないんじゃないかって思っている部分が、その幅が結構広いんじゃないかなと思うんです。そう考えると、これだけ先生も忙しくて個別の対応も大変だとおっしゃっている中で、またこれだけ周知する方法はいろいろある中で、何らか学校で今こういう課題が、皆さんからよくある質問としてはこういうことがあると、だけどここはまだ実はランドセルじゃなくてもいいんですみたいなご説明はいただいたほうが風通しもいいと思いますし、それでランドセルをやめるかどうかという判断は各家庭あるいは子ども自身がすればいいと思うんですけど、聞かれたら答えますという部分をもう一歩改善していただきたいなと思ったんですが、いかがでしょうか。
◎指導室長
区のほうから先ほど申しました校長会等でいろいろなことを発信していますけれども、それを校長がまず受け止めて、そのことを校内で各担任のほうにしっかりと周知する、まずここが大事かとは思いますが、ただ、なかなか実際問題、どうしても担任レベルになると徹底ができてないという状況が散見されるのは私どもも認識しておりますので、やはりしっかりと学校だよりとかホームページとか、そういったところも使いながら、もっと発信して、ちゃんと正しい情報がしっかり伝わるような形にということは、来年度以降もこれから私どものほうもしっかり学校のほうには指導してまいりたいというふうに考えております。
◆南雲由子
続けて、イエナプランとか主体的な学習というお話をお伺いしたいと思います。昨年秋に長野県の佐久穂町というところにイエナプランという教育方法を行う大日向小学校・中学校というところに視察に伺いました。本当は総括でやろうかなと思って写真もいっぱい撮ってあったんですが、時間の関係で、こちらでやらせていただきます。板橋区の教育委員の先生が中学校の校長もされているというところで、イエナプランというのは、オランダ等で広がっている学習方法で、イメージとしては「窓ぎわのトットちゃん」みたいな感じなんですけども、一言でいうと子どもを子ども扱いしません。一つも同じ方向を向いている机がないというのがその学校から受けた説明です。授業の特徴は2つあって、1つは学習の時間に関して、1週間のうちにここからここまでの単元はやってくださいということは言われるんですけど、その時間に国語やるのか算数やるのか、どこの順番からやるのかというのは子どもが決めていい。それから、もう一つの特徴は、毎日車座になって対話をする時間というのがあって、それが自分とは違う考えの人と触れる機会にもなるというような教育方法なんです。率直に言って子どもをここに通わせたいなというふうに思うようなすてきなところだったなというふうに思っています。板橋区で主体的な学習だとか自立的な学習ということは文部科学省からも言われているかと思うんですが、今現状として、どんなふうに取組を学習の中に取り入れられているかという現状を教えていただきたいのが1点、現状を1回お伺いします。
◎指導室長
主体的な学習におきましては、もちろん教科の学習においてもそこは主体性がなければいけないので一斉授業で一斉型で、ただ受け身の授業ではなくて、授業スタンダードの中に協働的な部分という時間も設けて、そういった形でのスタイルでの学びも保障ということでやってはおります。また教科以外でいいますと、総合的な学習の時間の中で、それぞれが自分の課題を設定した中で、そこに向かって子どもたちが学習方法も自分で決めながら、様々な情報に自分が当たって選択しながら学習を進めていくというような、イエナプランまではなかなかちょっと追いつかないところございますけれども、個別最適な学習ということで、そこを今重点的にやっているところでございます。
また、対話の部分におきましては、中学校のほうではルールメイキングというような形で校則を話し合うような時間、それから小学校のほう、これ小中ですけれども、学級活動の日というようなことも設定しながら、子どもたちが子どもたちの話し合いを自分たちで学校や学級のことを話し合っていくというような時間をつくって、そういったことを主体性を高めていくような指導をしているところでございます。
◆南雲由子
既にたくさん取り組まれているということが分かってよかったんですけれども、やはりこれだけ不登校が多いということは、これまでの学校の在り方をというのを見直していく必要がある時期に来ているんだと思いますし、子どもにとってのルールを決めて、それを守らせるということではなくて、子ども自身が考えるというような方向性に今向かっているのかというふうに認識しているんですけど、今後の区の認識をお伺いしたいのと、今後また具体的にこんなことに取り組んでいくというご予定があれば教えてください。
◎指導室長
授業におきましては、もちろん先ほど言いました授業スタンダードを核としながら、そういった主体的に子どもたちが学ぶ時間ということで、特に総合的な学習の時間に力を入れて、STEAM教育の視点も入れながら取り組んでいきたいというふうに考えております。それから、先ほど申しました校則等のところにつきましては、それぞれ各学校で必ず来年度からは校則等の、小学校もそうですが、決まり、校則、子どもたちの声を取り入れた形で年間1回以上は見直しをするとか、ホームページで公開するとか、あまり社会通念に合わないような校則を押しつけるとか、そういったことはないような形で進めていくというような形で、より子どもの声を参画させて、主体性を持たせるということは、さらに重点的に力を入れたいというふうに今考えておるところでございます。
◆南雲由子
そのイエナプランの大日向小学校・中学校に行ったときに印象的だったことが2つあって、1つは中学校3年生の生徒の方で、6年生からずっとその学校に通っています。「友達ってどういう存在ですか」というのをほかの方に質問されたときに「嫌いなやつは僕はあまりいないんですけど、対話ぐらいはしますよね、じゃないと進まないんで」と言っていて、それはすごくカッコいいなと思いました。それから、もう一つは、恐らく発達障がいかなというふうに思うんですが、教室の中に本当はみんなが勉強しなきゃいけない時間に、廊下に出てタブレットでYouTube見ちゃっている子がいて、先生が通りかかって、何の時間ですかというのを聞いたときに、「間違えたんだよ」とバタバタっと床に寝っ転がっちゃった。次の時間には必ず行ってくださいねと言われていて、次の時間になったらまだ来ていなかったんです。だけど、ほかの担任の先生がクラスの子に、「その子を連れてきてください、手伝ってくれる?」と言って、子どもたちがそのクラスの外に出てしまった子を呼びに行って、5分ぐらいしたらスーッと戻ってきて、その後、その子はクラスから出なかったんです。なのでインクルーシブということだとか、違う他者への視点だとか、何かそういうのが本当に間近に見られたなというふうに感じています。時間も限られているんですが、少人数ということもやっぱり重要だなというふうに思っていて、少人数に関して区として今後どういうふうに向かっていくか、大きな方針だけお伺いします。
◎指導室長
学級という規模の少人数というふうになりますと、これは都のいろいろな教員の配置の問題、定数の問題もありますので、区として一概にそういった学習を実施していきますとはなかなか申し上げられませんけれども、ただ、通常の一斉の授業の中でも学習を少人数に分けて個別にやるということは十分可能だと思いますので、今できる中で最大限どういった形でより個が学習を確立できるようにできるかということを工夫をするような形で進めていきたいというふうには考えております。
◆南雲由子
大きな方向性としては、区がその教育が今から変わっていこうとしているということは少し安心したんですけども、やっぱりふだんの生活していて、子どもとか保護者とかが持っている学校に対するイメージと今教育委員会が目指している像というのに乖離があるような気がしました。なので、その発信というところは、ぜひ力を入れていただきたいなと思います。
○主査
所管の予算の審査の途中ではありますが、議事運営の都合上、この際暫時休憩といたします。
なお、再開時刻は午後3時30分といたします。
休憩時刻 午後2時56分
再開時刻 午後3時27分
○主査
休憩前に引き続き、
文教児童分科会を再開いたします。
所管の予算について審査を続けます。
◆高山しんご
午前中に引き続いて、物価高騰の話を少しだけさせていただきます。社会的にも物価高騰が大変憂慮されている中で、午前中の話も高騰っていうところにつながってくると思うんですが、急激な物価高騰等が起きた場合に、給食費の値上げっていうのは所管で想定されておられるのか、伺います。
◎学務課長
今現在、給食につきましては物価高騰によりまして、食材がかなり高騰しているところでございます。現状、牛乳の公費負担によりまして、一定程度の抑制は抑えられているところではございます。ただ、牛乳の公費負担の在り方によっては、給食費の値上げについても検討する時期に来ているのかなというところでございます。
◆高山しんご
これは、例えば年度の途中で急激な上昇等があった場合には、年度の途中で上がるっていうことも可能性としてはあるんでしょうか。
◎学務課長
基本的には、年度の途中で値上げをするというところは、考えているところではございません。
◆高山しんご
次に、予算の概要の23ページの5番、区立学校適正配置推進の上板橋第二中学校旧校舎閉鎖管理について伺います。この点についてちょっと伺いたいのが、来年度についてはどのような期間で行われ、来年度いっぱい閉鎖管理が行われるのかっていうことと、あと、学校施設開放で使うことができるのかどうかというところを伺います。
◎新しい学校づくり課長
上板橋第二中学校の旧校舎、来年度の管理についてですけれども、来年度の予定としましては、閉鎖管理は続けさせていただきますけれども、令和6年度から上板橋第一中学校の生徒が使うことになっておりますので、来年度、生徒が使うに当たっての復旧工事のほう、入れていきたいというふうに思ってございます。やはり、古い校舎ですので、雨漏りとかそういったものとか一定しておりますので、生徒が使うに当たって不具合がないような形で、そういったものを改修していく工事を入れさせていただきたいというふうに思ってございます。また、開放とかにつきましても、一定程度やっていければということで、所管課と連携して今検討を進めているところでございます。
◆高山しんご
次に、プレス発表のほうで伺いたいのが、先ほどもありました学校における
居場所推進事業について、少しだけ伺わせていただきます。ここでのプレス発表での説明として、24ページの左下のほうに、学校の別室で地域の方や大学生等が1日3時間、週に2日以上生徒に寄り添い、見守りや相談、学習支援を行うというふうになっておりますが、こちらの学校の別室に児童・生徒さんがいらっしゃる状態で、常に見守りがキープされているのかっていうところをまず伺います。
◎指導室長
今現在、小中学校全校に居場所を整備しておりますが、そこに常時そういった形での見守り支援があるかというと、なかなかちょっと人の手配で難しい部分は正直ございます。ただ、この事業の中において、支援事業におけるところでは、先ほど申し上げました委託の方、委託業者を入れてのこういった見守り支援という形になりますので、そちらにおいては、モデル実施校の3校につきましては、常時、日数はいろいろありますけれども、大概のところでは、そういった見守りがいる形にしていきたいというふうに考えております。
◆高山しんご
これは全く、ほかの第三者の目というか、一人だった場合ですけども、人の目が入らない時間帯なども想定されるということでしょうか。
◎指導室長
誰もいないというような状態はないというふうに、していきたいというふうに考えております。
◆高山しんご
分かりました。先日も事故等がありましたので、誰も見ていない状態っていうのはないようにしていただければと思っております。その次の
相談学習支援ということなんですが、これは、児童・生徒さんのほうのニーズというものもあると思うんですね。なので、例えば、ことこういう相談をしたいとか、学習支援を中心にやってもらいたいっていうニーズがあった場合に、的確に、児童・生徒さんがせっかく学校に行ったんだから、例えば学習支援を受けたいっていうご希望があったところで、的確に学習支援が受けられるのかっていうところを伺います。
◎指導室長
支援の2つに見守り支援と学習の支援とあると考えておりますので、こういったところで、もちろん、勉強があまり進まないという子に無理強いするということはございませんけれども、やはり、そこにも学びの保障ということもございますので、ご本人が望むのであれば、そういった学習支援っていうのは、その子のつまずいたところからに立ち戻って、スモールステップで、たとえ中学2年生であっても、中1に戻った段階から常時学習を進めていくとか、そういったことは考えておるところでございます。
◆高山しんご
勉強したい意欲はあるけども、なかなか教室には戻りづらいっていう方もいらっしゃると思うので、勉強したい意欲っていうのがせっかくある子だったら、しっかりとそこをサポートしてあげるっていうことをぜひやっていただければと思っております。次に、また予算の概要に戻ります。25ページなんですが、21番の教育活動のところの今度④小中学校図書館に関連するところなんですが、文教児童委員会でも、図書館の議論で公立小中学校の図書館の地域開放のお話が出ていたと思うんですけども、先日、ある中学校の横の誰でも見られる掲示板のようなものを見ましたら、地域開放はコロナで中止したままだったんですね。新年度から状況が変わってくる可能性もあるんですけども、図書館の地域開放について、今後の見通しといいますか、そのあたり伺えればと思います。
◎学務課長
学校図書館を活用した子どもの居場所づくりだと思うんですけれども、図書館につきまして、必ず誰かいる図書館というものを実現して、心の居場所となる学校図書館づくりも重要な視点であると考えております。また、放課後の学校図書館を地域の子どもたちに開放することも検討課題の一つであると認識をしております。ただ、学校司書の配置の日数ですとか、配置時間の拡大、そういったところは、新たに伴う財政負担も考慮に入れながら、実現可能性につきましては検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。
◆高山しんご
次に19ページに戻るんですが、恐らく例年というか、度々出ているすくすくカード事業について現在の状況を伺わせていただきます。このすくすくカード事業について、直近の利用率と来年度の目標ですとか、その内容について伺えればと思います。
◎
子育て支援課長
こちらすくすくカード事業でございますけれども、現在、メニューとして17のメニューがございますが、来年度、4月からは3つほど、新たにメニューに加えたいと思ってございまして、産後のエクササイズとか、産後のケアあるいははりきゅうマッサージ、そういったものを新規メニューとして追加をいたしまして、さらなる利用につなげたいと思っているところでございます。利用率につきましては、こちらのほう実績がなかなか伸びないところもございますので、ちょっと利用率、今、手元にないところでございますが、利用率向上について、さらにいろいろと周知をしてまいりたいと思ってございます。
◆高山しんご
利用率の数字がちょっとほしいなと思ったのと、低いっていうところはご認識をされていると思うので、そのあたりのいろんな場面で、利用率の低さみたいなところはご指摘があった、ほかの委員とかからあったところだと思うんですが、そのあたりについてどういうふうにしていくかっていうところ、メニューが増えるっていう部分はもちろんあると思うんですけども、それ以外の部分で何かありましたら、お伺いします。
◎
子育て支援課長
申し訳ありません。令和4年度につきましては、今、利用実績を集計中というか、まだ年度が終わっていないので数として出せないところでございますが、令和3年度につきまして、利用実績としては13.4%で、その前の令和2年度につきましては21.7%、令和元年度につきましては26.9%ということでございます。今ここのところ、コロナ禍ということもございまして、なかなか外出を控えられていることもあるのかもしれませんけれども、ちょっと利用実績が以前に比べて落ちているというのが現状でございます。こういったすくすくカードにつきまして、なかなか受領されてから忘れてしまっている方もいらっしゃるかもしれないので、認知度を高める工夫について、児童館で周知をしたり、あるいはいたばし子育て応援アプリ、そういったもので周知をしたり、そういったものを努めてまいりたいと思っているところでございます。
◆高山しんご
次に25ページに戻りまして、板橋フレンドセンターのところを伺いたいと思います。先ほども質疑の中でありましたが、質疑の中で、その運営状況のご答弁というのがありました。その先のことも伺えたらなと思っているんですが、今、フレンドセンターのニーズがしっかりとある中で、今後、長い目で見たところの今後の展開、次の展開、フレンドセンターをどうしていくかっていうところが何かありましたら、教えてください。
◎
教育支援センター所長
フレンドセンターの今後の課題のようなことかなというふうなところですけれども、先ほど来申し上げているように、年々、不登校児童・生徒の増に伴うところ、それからフレンドセンターでのいろいろな取組を強化していることも相まって、増え続けているという状況です。これがどこまで伸び続けるのかっていうところが、ちょっと正直先が見えないところでございます。フレンドセンターにつきましては、令和元年に分室という形で成増フレンドを設置して、少し居場所を増やすというようなこともやっているところでございますが、この先どんどん通級者数が増えてくると、マンパワー的にもいずれ限界が来るのかなというところ、そういう人的な資源のところをどう確保していくのかっていうところ、それから、最近は基本的に不登校の児童・生徒は、小学校高学年もしくは中学生が多うございますけれども、低学年の児童はフレンドセンターには通級できないという、今取扱いになっておりますけれども、ここら辺も、数はさほど多くはございませんけれども、フレンドが使えないのかというようなお声もいただいているところでございますので、そのあたりの状況を注視しながら、今後運営状況をどうしていくのかというのが課題になっているのかなというふうに、考えているところでございます。
◆高山しんご
今、成増フレンドのお話もありましたが、成増フレンドも、フレンドセンターと同じように、同様の状況と考えてよろしいんでしょうか。
◎
教育支援センター所長
不登校児童・生徒の居場所という意味では同じでございます。若干、運営で違うところがあるとすると、板橋フレンドセンターのほうは午前午後通しで利用ができますけれども、成増フレンドについてはお昼までの利用というところで、少し運営の違いはございますが、通級者数が増え続けているというところ、また、あと対象者、4年生以上というところは基本的には同じでございます。
◆高山しんご
そうしましたら次、図書館のお話をさせていただきたいと思います。28ページになります。電子図書館の推進について伺いたいんですが、ここにあります⑧番の電子書籍、それから音楽配信型サービス、これは来年度で2年目を迎えると思うんですが、現在の利用状況と、2年目の何か変わった点のようなものがありましたら、教えてください。
◎中央図書館長
電子図書館の状況というところだったかと思います。まず書籍数が現在9,642あります。貸出し回数でいうと、2,661回、貸出しをされている状況でございます。この数がちょっと多いか少ないかと言われると、なかなか難しいところではあるんですけれども、一定数の利用はされているのかなと思っております。併せて、音楽配信サービス、こちらについてもIPというものの払出しをするんですけれども、それの払出しの数でございます。本年度でいうと1,176回というところでございます。月々でいうと若干の増減があるんですけれども、利用を開始した4月でいうと200件ぐらい、少ない月だと70件ぐらいといった形で、一定数の毎月利用回数はあるのかなと思っております。
◆高山しんご
これの、今ご答弁でもありましたが、ちょっと多い少ないっていうのがなかなか分からなくて、特に音楽配信型サービスの多い、少ないっていうのはちょっとよく分からなかったんですけども、これは、例えば比較の対象ですとか、ほかの自治体ですとかもあるかもしれないですし、比較の対象というのはあるんでしょうか。
◎中央図書館長
ちょっと他の自治体との比較というのは、今ちょっと手元には持ち合わせてはいなくて、ただ、今申し上げたのは払出しの数ですね。1人1回という形になるんですけれども、アクセスの数でいうと600回から900回ぐらいはアクセスがあるものなので、コンテンツが大体クラシックになっていますと、なので、借りている人は借りた状態のまま複数回使われているのかなというところで、1人の方が何回も使っているというようなイメージでいいのかなと思っております。
◆高山しんご
2年目のコンテンツの追加などありましたら、教えてください。
◎中央図書館長
実際、電子図書なんですけれども、著作権フリーのもの、要は青空文庫であったりとか、そういったものと、実際に購入するものと分かれております。購入するものの中には、さらに、回数が限られているものがございまして、どうしてもそれが予約回数が多いと先になくなっていってしまうという状況がございます。そうすると、皆さん開けたときに真新しいものがないっていうような状況が生まれかねないので、電子図書についても、何かしらの方向で増やす方法を、検討はしていきたいなと思ってはおります。併せてですけれども、音楽配信につきましても、電子図書もそうなんですけれども、利用を伸ばすというところでいうと、地域図書館でも、利用促進のための講座であったりとか、そういったものを実施していただきたいなと思っております。コンテンツの拡充と利用促進というところは、検討していきたいなと思っております。
◆中村とらあき
それでは、予算書の283ページ、区立学校適正配置推進経費について質問いたします。この内容についてご説明お願いいたします。
◎新しい学校づくり課長
283ページの区立学校適正配置推進経費の内訳でございます。こちら、学校の改築を進めております2校の設計のアドバイザーの謝礼や審議会の委員の報酬費、あとは各地域で、学校の改築に当たりまして協議会とか検討会を開かせていただきます。そういった協議会、検討会で使う消耗品等の予算、あと大きいのが先ほどもちょっとご質問ありましたけども、上板橋第二中学校の閉鎖管理、こちらのほうの電気料であったりとか、そういった管理の経費のほうを積んでいるものでございます。大きくは、その2点の経費で成り立っているものでございます。
◆中村とらあき
そこで組織を見ますと、学校配置調整第一係、それから第二係であるというふうにホームページには記載されているんですが、全く同じ文章で、何をしているか分からないんですね。この点に関して、第一係と第二係は何をしているのかっていう区別について、説明をお願いいたします。
◎新しい学校づくり課長
所管の話でございますので、私のほうからさせていただきたいと思います。基本的に、学校配置調整第一係、第二係やっている仕事としては、主に変わっているわけではございません。ただ、例えば、魅力ある学校づくりプランの対象校、今回でいいますと上板橋第一中学校と志村小学校、志村第四中学校の改築を行っているわけですけれども、志村小、志村四中の一貫校改築につきましては第一係のほうが担当してございます。上板橋第一中学校のほうの改築につきましては、第二係のほうが所管をしてございます。また、今やっております35人学級に伴う教室数の確保とかに向けた児童推計とかそういったものにつきましては、板橋区の地区を2つに分けまして、それぞれが担当しているという形になりますので、やっている業務内容が同じでございますので、所管事項の仕事の書きぶりとしては同じになるという形になってございます。
◆中村とらあき
行政内部のお話なので、ただ区民の皆様にある程度区別したような内容は入れておいたほうが分かりやすいのかなと思います。こういうふうに聞かないと分からないので、よろしくお願いいたします。次に289ページ、小学校費、長寿命化の工事について質問いたします。この経費の概要についてご説明願います。
◎新しい学校づくり課長
289ページの学校施設改修経費の長寿命化改修のお話でございます。令和5年度から志村第六小学校のほうの長寿命化改修工事行いまして、2か年で工事をやる予定になってございます。来年度、工事契約を結びましてやっていく形になります。そういった形で1校、また、次の長寿命化改修校としまして赤塚小学校、こちらのほうの設計に来年度入っていきますので、そういった内容がこちらのほうに記載されているものでございます。そのほかの経費としましては、各学校で行っている、計画的な改修ものとかも全部予算的にも入ってございますので、代表例として長寿命化改修校のほうを書かせていただいているという形でございます。
◆中村とらあき
分かりました。それで、長寿命化に際してなんですけれども、長寿命化を行う改修に関して、現在、新しい改築に関してはZEB化でありますとか、そういう環境に配慮した内容が非常に色濃くなるんですけれども、改修に関してはその点が薄いのじゃないかという、感じるところでございます。その点に関して、どのような見解をお持ちなのか答弁を願います。
◎新しい学校づくり課長
現在の長寿命化改修につきましては、使えるものは使うという考え方で、改修後30年以上使うという形の改修を行ってございます。基本的に改修としましては、先ほど言いましたとおり使えるところは使うという話なので、例えば外壁とか、そういったものには基本的には外壁改修、塗装の塗り直しとか防水をかけ直したりとか、そういう躯体に対する配慮的な工事をやる形になりますので、外見上、そんなに変わるではございませんので、委員おっしゃるとおり、なかなかZEB化とか、そういったものにつきましてやるとなりますと、かなりの経費をかけないと難しいってところがございますので、長寿命化改修におきますZEB化とか、環境配慮っていうのは、改築に比べると弱いというのは、委員のおっしゃるとおりでございます。では何をやっているかといいますと、長寿命化改修に合わせまして太陽光発電、そういったものにつきましては、資源環境部でもやっております。そういう対策のもので、設置することになってございますので、一定程度の太陽光発電、そういったものをつけるとともに、学校のバリアフリー化、そういったものにも取り組んでいる形になりますので、ちょっと委員おっしゃるとおり、環境の面でいうと、ちょっと弱い部分があるというのは、委員のお話のとおりかなというふうに思ってございます。
◆中村とらあき
それで、一応太陽光発電とかは基本的なものだと思うんですけれども、こういった改修に当たりまして、パッシブ技術を使った材料を使うとか、そういったことによってある程度環境に配慮できるんじゃないかと思います。こういった内容についても、今後検討していくのがいいのかなと感じているんですけれども、その辺に対する見解を求めます。
◎新しい学校づくり課長
パッシブ技術とか、そういう技術を用いまして改修するっていう点は大事だと思ってございますが、一方でやはり経費がかかる点と、あと例えば、パッシブでいいますと断熱材を入れるってこともありますけれども、先ほど言いましたとおり、壁基本的にはいじっておりませんので、断熱材を入れますと、壁の内側に断熱材もしくは外側に断熱材貼って、さらに壁を貼るという形になりますので、そういった形のものが適正なのかというところは、前から議論しているところでございます。取り入れられる技術がありましたら、常に最新の技術とかを研究してまいりたいと思ってございますが、一定程度設計の中で、そういったことを踏まえていきたいと思ってございますが、現状としては、なかなかそこまで踏み込めていないというような状況でございます。
◆中村とらあき
確かに日進月歩の技術なので、やはりその場、その場で考えていかなきゃいけないところがあるかと思います。長い目で見てどういう長寿命化を考えていくのかっていうことを、今後必要になってくるのかなと思いますので、今後の検討課題として取り上げていただければと思います。次に、予算書の215ページ、子育て支援事業経費、児童館について質問させていただきます。児童館で今CAP’S事業を行っているかと思います。今日のCAP’Sにおいては児童館、前の児童館ということでそこに子どもを連れてくるということになるかと思いますが、こうしたことが今後、アフターコロナの時代においてどのような対応をしていくのか、区としての見解を伺いたいと思います。
◎
子育て支援課長
児童館におきましては、これまでコロナ禍ということで、なかなか足を運んでいただける方も少なかったところではございますけれども、この1月から各児童館におきまして、今まで休止をしておりました12時から1時までのランチタイムを復活させました。また、今までイベント等事業、人数制限をしていたところもあったんですけれども、そういったところを徐々に、一定の距離を保ちながら制限をなくしていくというような形で、少しでも多くの乳幼児親子が足を運んでいただけるようにしているところでございます。また、来年度の5月20日、21日の土日につきましては、こどもわくわくフェスタ、そういったものを今度は会場を平和公園をお借りしながら、そこで大々的に行いたいと、今のところ検討しているところでございますので、1人でも多くの乳幼児親子の笑顔のために、そういった事業を展開してまいりたいと思っておりますし、また一方で、職員は保育士でございます。小さな悩みから大きな悩みまで、いろいろな悩みを寄り添いながらお答えするという職員もおりますので、足を運んでいただけるように努力をしてまいりたいと思ってございます。
◆中村とらあき
そこで今、いろんなところで課題となっているマスクの着用でありますとか、そういったところが、今後活動の中で焦点が当たってくるところかと思います。この点に関する区の見解を求めます。
◎
子育て支援課長
児童館におけるマスクの取扱いでございますが、来週、3月13日からでございますが、来館される乳幼児の親子に関しては、基本的にマスクの着用については、個人の意思を尊重して、特にしてください、しないでください、そういったことは申し上げることはございません。また、職員に関しましては、一応区の一定の程度のものがございますので、一応職員については着用を求めるということで、やりたいと思ってございます。ただ、イベントで大人数が集まるようなことがあった場合は、場合によってはマスクの着用をということでご協力を求めることもあるかもしれませんけれども、基本的にそのような形で、3月13日からは進めてまいりたいと思います。ただ、またこの状況がどうなるかによっては、変わる可能性もございます。
◆中村とらあき
次の質問にまいります。予算書の209ページ、項番13の児童養護施設卒園者
住まい応援プロジェクト及び新規
プロジェクトに関する内容の重複が見られるところであります。家賃助成に関しては同じ項目がございます。一つのほうは2名、もう一つのほうは16名であります。この違いというのは何で生じたのかについて、説明をお願いいたします。
◎
子ども政策課長
住まい応援のほうは令和元年度から始めた事業でございまして、進学をする方への家賃助成ということで進めているものでございます。今般新しく始めた社会的養護経験者の応援
プロジェクトにつきましては、進学もそうですけれども、就職する方も対象として、なおかつ里親の委託を解除される方も対象と、かなり範囲を拡大してやっているところもございますので、先ほどもご答弁しましたように、2本仕立てになっているのはちょっと否めないところではあるんですが、ただ、令和元年度から始めたものもクラウドファンディングでお金を頂いてやっているところもございます。まだ残金もございますので、こちらはこちらでやった上で、最終的には新しく今年度からやるほうに収れん、集約していきたいなというふうに思ってございます。
◆中村とらあき
クラウドファンディングだと安定した事業が続けられないかもしれないということもあって、この転換は非常にいいかなと思うんですけれども、一方で、クラウドファンティングであれだけお金が集まっているということもございます。やはり、寄附できる方が結構いるということで、その後のことも考えた上でのクラウドファンディング事業の継続を担保したらどうかと思っている次第ですが、その辺に関する見解を伺いたいと思います。
◎
子ども政策課長
代表質問でもお話しいただきました幅広い基金の活用というところも絡んでくるかと思います。令和元年度に集めたお金につきましては、残金があるということで、今回令和5年度から新しく始める
プロジェクトの、実は案内を令和元年度、令和2年度に寄附いただいた方にも案内を出します。こういう趣旨ですので、改めて新しいほうの事業にも使わせていただきますということで、ご案内をさせていただきたいと思いますので、そごのないように今までの寄附の方にも説明をしていきたいなと思ってございます。なお、先に向けても、そういった形で寄附が集まってくることで、安定的に事業をやっていけるというふうに思ってございますが、ただ、先ほど来言っていますとおり、区がやはり責任を持ってやらなくてはいけない事業だと思っていますので、寄附で収入を確保するとともに、区としてもしっかり卒園の方の支援を継続してやっていきたいと思ってございます。
◆中村とらあき
継続してできるように、もう既に動いていらっしゃるというお話だったんで安心もしました。その中で、板橋区は、ここではまた違う話かもしれませんが、ふるさと納税のマイナスが非常に大きいということもあって、様々な部分で、やはりこういった事業を展開していく必要があるだろうという中の一つの有効な手段だと考えております。そういった中で、もっと様々なクラウドファンディング事業っていうのにもチャレンジしていいのかなと思いますが、その辺に関する見解を伺いたいと思います。
◎
子ども政策課長
国もこども家庭庁ができるというタイミング、それから東京都もチルドレンファーストというような話が出ている中で、板橋区も、これから子育てに関する事業のボリュームが出てくると思いますので、そのあたり、じゃ、財源をどうしていくのかという部分も含めて、そういった寄附の活用も含めて、これから検討していかなくてはいけないというふうに思ってございます。
◆中村とらあき
次の質問に移らさせていただきます。プレス発表資料の12ページ、学校給食食料価格高騰対策支援事業、飲用牛乳についての質問です。重複しないように質問させていただきます。先ほどの答弁の中にもあったように、公費負担で一定の抑制が行われているということでございました。その中で、1食350円ということで設定してあるかと思いますが、その中で牛乳費が占める割合というのは、どのくらいの金額になりますでしょうか。
◎学務課長
約58円の経費でございまして、来年度は61円という予算で計上しているところでございます。
◆中村とらあき
給食費につきましてはいろいろと議論があるところでありますけれども、他区では、もうかなり進んでいる部分もございます。そうした中で、給食費の負担率とか、61円ということは、大体3割になるんですかね。大体3割の負担となっているということでございます。ただ、今後食材費の高騰、それから受益者負担という考え方が学校給食法にございますけれども、こうした考え方に基づいて、現在運用されていると考えております。ただ、今後そういったことがかなり難しい、運営上難しくなってくるのではないかということも言われております。その件に関する見解について、ご答弁をお願いしたいと思います。
◎学務課長
確かに、食材費の高騰によりまして、健全な給食会計を維持していくというところが非常に困難になってくるというようなところを認識しております。ただ、その中でも必要な栄養素ですとか、必要量ですとか、そういったところもしっかりと維持していくというようなところがございます。また一方で、保護者負担の軽減ということも、併せて検討していくような状況でございます。いずれにしましても、国や東京都の動きも注視しながら、区として可能な範囲内で、検討していく部分は検討していくというようなところでございます。
◆中村とらあき
次は、予算書285ページ、校務支援システム運営経費及び287ページ、教育ICT化推進事業経費、そしてプレス発表資料の11ページ、GIGAスクール構想の推進といったところでございます。この内容については決算のほうでも、今後、GIGAスクールとの兼ね合いを考えて、できるだけ調整をしていくということが言われておりましたけれども、今回の予算の中では、どのように反映されておりますでしょうか。あるいは、まだこの段階では反映されていないのでしょうか。
◎
教育支援センター所長
ICT関係の経費というところになります。まず、校務支援システム運営経費のところにつきましては、予算書の事業の名称どおり、校務支援システムの運営に係る経費を計上してございます。また、教育ICT化推進事業経費のほうには、主に学校に派遣をしておりますICT支援員に係る経費をこちらに計上しているところでございます。またGIGAスクールに関する大きなところでは、予算書で申しますと、289ページの小学校費の中の学校運営経費の教育活動、それから、中学校費のほうですと予算書の295ページ、同じく学校運営経費の中の教育活動、こちらにGIGAスクールの端末、それからネットワークの運用等に関する経費を盛り込んでいるところでございます。こちら、まだGIGAスクール、令和2年度から取組を始めまして、機器や環境の整備が一定段階進んだところで、今後これを活用して授業の改善ですとか業務の効率化につなげていくというところでございますが、まだちょっと予算の立て方、ちょっと事業の整理はまだまだ今後の課題かなというふうに思っておりますので、今後ちょっと状況を見極めながら、政策経営部と協議をしながら、予算科目、事業の科目の体系は今後も整理を検討していきたいというふうに考えてございます。
◆竹内愛
まず、就学援助について伺いたいんですけれども、最終補正予算のときに就学援助費について減額補正をされたと思うんですが、その理由が非認定件数が増加したというか、対象世帯が減になったと、想定よりも少なかったというふうにおっしゃっていたんですが、その非認定事例について、具体的に令和4年度の今もまだ続いていますけども、件数について把握できたら教えてください。
◎学務課長
あくまで予算上の考え方ですので、実際申請した方が否決されたというような、具体的な数値までは、システム上で簡易的に計算している部分もありますので、現在、具体的に、ちょっと件数は申し訳ございませんけれども、ちょっと出ないところでございます。
◆竹内愛
そうすると、申請したけれども否決されたっていう件数は分かりますか。
◎学務課長
実際、全体でございますけれども、小学校が申請者が5,924人で、そのうち否決者が1,474人、こちらが小学生でございます。中学校が申請者が3,398人で、否決者が674人、合計しますと、申請者が9,322人に対しまして否決者が1,909人というような状況でございます。
◆竹内愛
その中身を分析はされているでしょうか。例えば、小学校6年生でいうと年間の就学援助の支給額っていうのが16万5,810円になると思います。中学校3年生ですと18万6,580円、これ、入学準備金も含めてになりますが、こういった額を考えたときに、所得と逆転現象が起きる。例えば、申請をして受けられていれば、この金額受給ができる。しかし、収入認定から外れてしまうと、丸々この金額を受けることができないということによって、その負担が多くなってしまう。今まで受けられていた人からすると、その分を、例えば所得が1万円増えました、認定から外れましたとなると、この額丸々負担になってしまうと思うんですね。その逆転現象が起きていないかどうかということについては検討されているでしょうか。
◎学務課長
確かに小学生の就学援助の金額、あと中学生の就学援助の金額がそれぞれございます。例えば、小中学生ともに認定基準を、例えば1万円上回って認定されなかった世帯と、認定基準額を1万円下回って認定された世帯と比較をした場合、確かに就学援助が認定された世帯に就学援助額を加えると、就学援助が認定されなかった世帯収入を上回るといった逆転現象が生じるということは十分認識をしてございます。ただこの逆転現象につきましては、ある一定の基準額を設ける制度の中では必ず生じてしまう現象でございますので、このあたりを解消していくということは、非常に難しいのかなというふうに考えているところでございます。
◆竹内愛
否決された世帯が、例えば本当に、年間小学生でいえば16万円の受給になるので、16万円の範囲、その所得のオーバーしている分が16万円超えていれば、それほど大きくはないと思うんですけれども、それ未満だった場合に、やっぱり大きな影響があると思うんですね。この否決をされた1,909名の世帯の方々について、どのぐらいの所得のオーバーだったのかってことについては、検証されているでしょうか。
◎学務課長
どの程度で否決されたかっていう細かい数値につきましては、システム上の計算でもございまして、現実的には把握し切れていない部分がございます。ただ今後、しっかりと分析する必要があれば、必要に応じてシステム検証なりをして、把握に努めたいと考えているところでございます。
◆竹内愛
生活保護の制度でも、介護保険や医療保険、医療や介護を使った場合に逆転現象が起きるってことを防ぐために、境界層の認定をするってことで救済をするような制度があるんですね。就学援助制度についても、年間20万円弱の金額っていうのは非常に大きな金額ですので、対象を拡大するってことが一番大きい、必要なことだと思いますけれども、少なくともこの逆転現象が起きた場合に、それを救済する措置っていうのを私は検討するべきだというふうに思います。やり方については、そういった問題意識については持っていただけているということなので、ぜひ検討していただきたいというふうに思います。それから、就学援助について、この間入学準備金の増額、それから、新年度については入学準備金に5,000円を増額をするということを伺っていますが、この間、就学援助制度の基準の見直しを行ってきたかと思うんですけども、その推移について、何年にこの項目について新規で項目を追加しました、何年に金額を幾らに増額しましたという推移を資料で頂きたいんですが、お願いできますでしょうか。
◎学務課長
推移につきましては、また別途資料でご提示いたします。今申し上げられるのが、例えば学用品などについては、平成26年度を最後に改定していないというようなところでございます。もろもろ、たくさんの援助費目ありますので、資料のほうでご提示いたします。
◆竹内愛
平成26年度以降、金額が変わっていないっていうのも、非常に問題があるなというふうに思うんです。生活保護の基準が変わっても、平成26年、平成25年時点の生活保護基準を用いて1.26倍を維持しているっていうのは、私たちとしては非常に大事なことだと思っているんですが、やっぱりそれぞれの項目について、この物価高騰ですとか、社会情勢の変化、こういったことから考えると、それぞれの項目の金額についても見直しが必要だというふうに思いますので、その点については検討していただきたい。資料についてはよろしくお願いしますということをお伝えしたいと思います。それでは次に、保育についてお伺いしたいんですが、子ども・子育て支援新制度における連携保育についてという資料を頂きました。こちらいろいろ課題があって、連携保育っていうけれども、実際には連携できている内容に非常に課題があるというふうに思っています。資料を頂くと、検討状況について代替保育の連携施設の設定について、区立保育園との連携を主軸に、提供開始に向け検討中であるというふうに書かれているんですが、これ具体的なスケジュール、今、お示しいただければお願いします。
◎
保育運営課長
こちらにつきましては、法令上、令和6年度までの結論が求められているというところでございまして、それに向けて検討しているところでございます。
◆竹内愛
この考え方なんですけれども、先ほど、育ちのエリアについては考え方を改めたいみたいなお話があったんですが、区立保育園を連携の主軸にっていうことになると、やっぱり地域の偏りっていうのをなくす必要があるし、その中での連携施設、例えば1園が何園担当するのか、そういったことも関わってくると思うんですが、そのことと一緒に検討していくというふうに考えてよろしいんでしょうか。
◎
保育運営課長
まず現状を申しますと、現在でもAEDの貸出しですとか、身体測定などを行うときに保育園のほうに向かうということで、一定の連携というものをしているという現状がございます。こういったことと、あとは当然、代替保育ということになりますと、例えば家庭福祉員さんが急に病気になった、お休みをすることになったときに、受け入れられる施設をどこにするかというところでございますので、当然、それを考えるためには施設の余剰の面積あるいは職員の数ということも判断する必要がございます。基本的にはそういったところを考えた上で、連携施設の候補についても探っていくということで考えております。
◆竹内愛
令和6年度までっていうと、あと2年あるわけなんですけれども、スタートとしては令和7年度ということを考えているということでいいのか。例えば、令和5年度に検討して、令和6年度からスタートしたいということなのか、その辺についてはいかがでしょうか。
◎
保育運営課長
結論が早ければもちろんいいとは思うんですけれども、一方で、今保育の受入れの数ですとか、充足率というところでも、過渡期であるというふうに考えておりますので、令和6年度中に一定の結論を出すということで、今考えております。
◆竹内愛
連携保育、そもそもが子ども・子育て支援新制度、いろいろ課題があって、この連携の在り方っていうのも指摘をされている制度なので、今後どうなっていくか、また分からないところはあると思うんですけれども、やはりその小規模保育や家庭的保育が継続をする、残る前提で考えたときに、区立保育園が非常に重要な役割を果たすと思うんですね。今、同時並行で民営化を進めていって、本当に連携保育含めて、区立保育園が役割を果たせるのかと、民営化と並行していって。その辺については、どのように検討されているでしょうか。
◎
保育運営課長
我々、保育の現場としましては、保育園のほうで受け入れられるかどうかという点で、当然一定の方向性ってのは出していくと思いますけれども、それと合わせまして、今後の民営化の方針というところ検討される中で、一定のすり合わせというのは行っていく必要があると考えております。
◆竹内愛
やっぱり民営化は民営化で進めますと、連携保育は連携保育です、要支援児や医ケア、これからのインクルーシブ、それはまた別ですっていうふうになってしまうと、本当に必要な保育をやろうと思ったときに、それがかなわない、体制が整わないってことになりかねないと思うんですね。私は、やっぱり一旦保育園の民営化、区立保育園の民営化方針というのを一旦ストップして、本当に区立保育園が果たしていた役割っていうのをきちんと議論した上で、新しい要素も含めて方針を見直すべきだというふうに思っていますので、そちらのほうは、それぞれでっていうことではなく、ぜひ全体を含めて検討していただきたいというふうに思います。保育運営課に引き続きなんですけれども、区立保育園の職員の産休育休代替の職員の配置見込み数という資料を頂きました。正規職員が代替職員として配置されている数については、40人ということで今現段階でという数字を頂いているんですが、残り、育休取得の見込みが48人ということで、残りについては正規職員以外で配置するというふうになっているんですが、これ会計年度任用職員ということなんですけども、有資格者、保育士の資格がある方ということで考えてよろしいでしょうか。
◎
保育運営課長
これは会計年度任用職員でありますので、有資格者かどうかについては、基本的には限らないというふうに考えております。
◆竹内愛
そうすると短時間保育士とか、そういうことではなくて、保育補助という方々もあり得るということでよろしいですか。
◎
保育運営課長
保育補助になりますと、朝ですとか、夕方ですとか、比較的短時間ということになりますけれども、これはあくまで正規職員の代替ということになりますので、いわゆる充実職員というふうに言っておりますけれども、長い時間働いていただける方にお願いすることを考えております。
◆竹内愛
正規職員の代替として、長時間働いていただく代替の職員の方、でも、有資格者かどうかは問わないというのは、ちょっとよく分からないんですけども、正規職員の代替になるんでしょうか。
◎
保育運営課長
その人だけで保育をするということはありませんで、当然、組織の中で動くということでありますから、そのあたりについては適正に運用していくというふうに考えております。
◆竹内愛
タイミングとして、育休代替が正職で配置できないっていうのは時期としてあるのは理解するんですけども、育休って突然なるわけではなくて、もう産休の時点から、来年はもう育休になりますっていうのが分かっていて、7月以降も分かるわけですよ、把握できるわけですよ。なので、やっぱり把握できる範囲は、できるだけ正規職員で配置するっていうふうにやっていかないと、これ代替とは言わないと思うんですね。なので、それについては、正規職員での代替の配置の期間をもっと延ばしていただきたい。いかがでしょうか。
◎
保育運営課長
基本的には、現状でももう7月ぐらいまでの配置については、正規の職員を充てられるという状況にはなっております。一方で、この全てを正規職員に充てるということになりますと、これは採用数も増やすということになります。採用は一定の試験というものを設けて、一定の質というものも求めているところでありますから、そういったところでの兼ね合いでやっていく必要があると考えております。
◆竹内愛
ぜひ、正規職員で代替をしていただきたいと思うんですよ。児童相談所もできました。一時保護所も開設をしています。全体として福祉職を底上げしていかなきゃいけないと思うんですね。そういったときに、やっぱり少なくとも育休産休代替を正規職員で置き換えることができれば、そういった職員が福祉職の職員として、人材育成にもつながっていくと思いますので、区立保育園が児童相談所の職員の育成の役割も果たしていくと思うんですね。区立保育園の職員が、また児童相談所の一時保育で経験を積んで、またそういった虐待対応、そういった経験をまた保育に戻していくっていう循環ができると思うので、ここは、やはり正規職員の配置っていうのをぜひ中心に考えていただきたいというふうに思います。教育に戻って、所管事務概要の教育のところに、いつも1人当たり教育費っていうのを数字で出していただいているんですけども、新年度予算は1人当たり教育費がどうなるのかっていうのを教えていただきたいんですけれども、お答えいただけるでしょうか。
◎
教育総務課長
まだ新年度予算で、その数値をはじき出していません。分かり次第お伝えいたします。
◆竹内愛
これは非常に重要な数字だなというふうに思っていまして、今資料があれば教えていただきたいんですけども、令和4年度は1人当たり教育費が小学校も中学校も減っているんですね。区民1人当たりの額も減っているんですよ。施設整備費とかが含まれていないので、なぜ1人当たり教育費が減るのかなというのの理由を教えていただきたかったんですけども、分かれば教えてください。
◎
教育総務課長
そのあたりも軽々にお答えするとあれですので、全て確認した上で後日お伝えしたいと思います。
◆成島ゆかり
お願いいたします。まず初めに、令和4年度予算から大きく増額した事業が幾つかあったので、気になったところを教えてください。まず、予算の概要の21ページ、予算書でいうと215ページになります。児童館運営の児童館管理運営経費になるんですけれども、これについて、令和4年度は850万円余だったものが令和5年度は1億8,000万円余ということで、1億7,800万円余の増額となっているんですが、この増額、児童館自体は26館で変わっていないと思うんですけれども、この増額の理由を教えてください。
◎
子育て支援課長
こちらでございますが、以前の費目が違いまして、以前は維持補修経費だったものが、今度、児童館運営のほうに入ったところで、内容としましては光熱水費ですとか役務費、委託料そういったものが含まれているものでございます。また光熱水費、ここのところの高騰によって、金額も増えているところでございます。
◆成島ゆかり
分かりました、ありがとうございます。もう一つが予算の概要の19ページ、予算書の213ページ、児童入所施設措置等というところで、こちらについても令和4年度より計算をしますと7億2,000万円余の増額となっています。児相が移管されたのが年度途中っていうこともあるのかもしれないんですけれども、それ以外の何か増額の理由があれば、教えてください。
◎
子ども政策課長
こちらの経費につきましては大きく3つございます。1つは施設に、児童養護施設等の施設に対する補助金、それから子どもたちに係る扶助費、それから最後に、東京都と今共同でやっている部分がありますので、都への負担金というような、この3本柱で事業が成り立ってございます。主な増えた内容は、先ほど委員さんご指摘のとおり、今年度につきましては9か月分、来年度につきましてはそれぞれの12か月分という形になりますので、16億円余から23億円余ということで、それの伸びはほぼほぼ月数の違いというところでございます。
◆成島ゆかり
次に、予算書のどこになるかというのは、ごめんなさい、明確じゃないんですけれども、生理の貧困に対する、学校での生理用品の配布について伺いたいと思います。以前から学校トイレでの配布については、いろいろニーズだったり、あと配布方法の課題があったということで、私たちもそういった課題やニーズをちゃんと把握して、課題を解決してから配布すべきだということで、ずっと言ってきたとは思うんですけれども、現状の進捗というんですかね。配布の仕方、学校トイレについて教えてください。
◎学務課長
生理用品につきましては、昨年9月の中旬から11月末まで、小学校では4年生から6年生の高学年が使用するトイレ、中学校で全ての女子トイレにおきまして、啓発のポスターなどとともに生理用品を試行的に1校ずつ設置をしてまいりました。モデル実施の利用状況ですとか、管理方法などの検証結果を踏まえまして、令和5年度より全ての小中学校に設置をして、加えて、啓発用のポスターも掲示していく予定でございます。当初予算のほうには、約110万円ほど予算として計上しているというような状況でございます。
◆成島ゆかり
全学校にということで、配布方法っていうんですかね、トイレもきっと形状も全部学校ごとに違うと思うんですけども、その配布方法というのは、それぞれの学校にお任せして、よりよい状況で配布されるという認識でよろしいですか。
◎学務課長
予算自体、令達予算ということになっておりますし、あと基本的には各学校で購入していただいて、補充管理を行っていくというところでございます。学校ごとに、それぞれ工夫しながら行っていただくというところでございます。
◆成島ゆかり
次に、予算の概要の27ページ、28ページになりますかね。高齢者大学校と、あとシニア学習プラザについて伺います。こちらの部分については、令和4年度からの所管課が変わって、長寿社会推進課から生涯学習課に移管してきたということで、移行してきたということで、すごい私も、この移行に伴って多世代交流の場になったらいいなということで、すごく期待もしてきましたし、いろいろ要望もしてきたところなんですけれども、令和4年度、新たな、生涯学習課になったことで新たな取組、または令和5年度に行う新たな取組があれば、教えてください。
◎生涯学習課長
今年度につきましては、健康生きがい部のほうから教育委員会事務局のほうに所管のほうを移してまいりまして、オープンキャンパスを実施したところでございまして、ピーターラビットの話と、あと板橋学といったところをやってございます。令和5年度につきましても、今現在オープンキャンパスの内容を検討中でございまして、新たな事業、多世代に向けた事業のほうを展開していきたいというふうに考えているところでございます。
◆成島ゆかり
オープンキャンパスについてもうちょっと詳しく、対象の年齢を教えていただければと思います。
◎生涯学習課長
対象の年齢のほうは絞ってございませんで、全世代型といった形でご応募いただいて、抽せんでといったような形に板橋学についてはなってございます。ピーターラビットのお話につきましても、多世代でといった形で、世代は分けてございませんで、応募いただいた方に来ていただいたといったような形になってございます。
◆成島ゆかり
令和5年度も新たな取組をぜひ多世代の交流の場となるように、取り組んでいただければというふうに思います。次に、先ほどすくすくカードのお話があったので、ちょっとかぶらないようにお話聞かせていただきたいと思います。このすくすくカードについては、やっぱり利用率が大きな課題ということで、昨年度の分科会でも様々な委員から指摘だったり、要望等々があったと私も認識をしているところです。選定委員会を準備して、いろいろな新たなメニュー等々も検討するというふうに思っておりまして、先ほど新たなメニューについてはお知らせをいただいたんですけれども、例えば、これ先日、実は子育て世代のお母様とちょっと懇談する機会があったんですけれども、すくすくカード自体の存在は皆さん知っているんですけども、ただ使ったことがないって皆さんおっしゃるんですよね。なぜですかというと、やっぱり使い勝手が悪い。あと、サービスの内容があまり魅力的ではないというお話を聞いていて、その一つが産後の宿泊型と訪問型ケアはちょっと部署、所管が違うとは思うんですけども、ただすくすくカードはこの事業を利用できるものなので、やはりケアの内容が、例えば宿泊型であると、今使える宿泊型のケアの場所は区内にもありますけれども、限られている。例えば、3か所あったとしても、その医院とか産院で産んだ方しか利用できなかったりとかっていうところがあって、区外に行かなきゃいけないっていうところが一番のネックだっておっしゃっていて、また、小さい子を抱えながら、やはり区外に産後ケアなんて、休みに行きたいのに、小さい子を抱えて荷物も持ってっていうのって、非常に使い勝手が悪いっていうお話もあったんですけども、そういう部分でちょっと所管が違うので、なかなかちゃんと連携ができているのかっていうところをちょっと教えていただきたいと思います。
◎
子育て支援課長
いろいろな生の声をまたお聞かせいただきまして、勉強になります。成島委員ご心配いただいている所管が違うということでございますが、きちんと連携は取らせていただいておりますので、引き続き進めてまいりたいと思っておりますし、また、いろいろ使い勝手がっていう話もあるというのも、改めてお聞きをしました。来年度、一応利用者アンケートというのを取らせていただきたいなと思っているところもございますので、そういったものも踏まえまして、子育て世代のニーズに合ったメニューについても、今後、検討を進めてまいりたいとも考えているところでございます。
◆成島ゆかり
本当に、今少子化ということが大きな課題になっていて、様々な子育て支援が、これからまた国等々も始まるわけですけれども、やっぱり板橋区としても、本当に先ほど今課長がおっしゃったように、アンケートというんですかね、本当に利用した方が、何が必要なのか、本当に必要なサービスを、本当にすくすくカードいい事業だと思うので、ぜひぜひ頑張っていただきたいと思います。次に、予算の概要の19ページ、児童相談所事業の中の里親支援・普及啓発事業について伺います。先ほど現在の進捗状況ということで、ご答弁あったと思うんですけれども、この里親支援・普及啓発事業については、フォスタリング機関で、委託で、いろんなことを行われて、今啓発をしているというふうに認識をしています。先ほど進捗は伺ったんですけれども、令和5年度に新たな取組があれば、教えてください。
◎援助課長
すみません、これに新しいといったところは特にはないんですが、ただ、こちら地域のお祭りとか、そういったところに令和4年度も参加をしましたが、令和5年度もそういった機会を増やしてはいきたいと考えています。あと、地域の説明会なんですが、いろんな場所で実施ということができればと考えております。
◆成島ゆかり
時間のかかることだとは思うんですけれども、ぜひ普及して、里親さんを増やしていきたい、里親さんが少ないというのが課題だというふうに、前もおっしゃっていたので、ぜひぜひ普及啓発していただきたいと思います。里親というんですかね、家庭養護っていう意味で見ると、私どもずっとファミリーホームの設置っていうのを要望してきております。以前、北区にあるファミリーホームを視察をしたことがあるんですけれども、そこはやっぱり現在ある養護施設が併設した形で、ファミリーホームを運営されていて、すごいいい環境でやっていらっしゃったっていうことが見たんですけれども、板橋区でも、区内にも養護施設3施設あると思うんですけれども、今現状、区として、そういった養護施設の方、養護施設に併設する形のファミリーホームっていうのか、ファミリーホーム自体の設置に対しての見解も伺いたいんですけれども、最初に、ファミリーホームの設置についての見解を伺いたいと思います。
◎
子ども政策課長
ファミリーホームにつきましては、東京都も進めております家庭的養育というところの考えの中で、それを推進するために有効なものだというふうには認識しているところでございます。ただ、やはり設置に伴って、子どもたちの居住の環境ですとか、それから人員の確保、あとは関連施設との連携とかっていうところの中で、先ほど答弁ありました里親委託の推進を図るという部分もございますので、兼ね合いを見ながら、引き続き検討はしていきたいなというふうに思ってございます。
◆成島ゆかり
ぜひ、区で設置できれば一番いいんですけれども、なかなかその里親さんというところもあると思うので、養護施設との併設というのも、一つの手段なのかなと思いますので、ぜひ検討に入れていただければと思います。じゃ、次に予算の概要の25ページ、24番の小中学校の施設改修について伺います。大規模改修については計画的に進められているとは思うんですけれども、この中で気になったもので、6番の校庭改修等というふうにあります。この校庭改修は、令和5年度は何校を予定されているのかと、具体的に実施校が今分かりましたら、教えてください。
◎新しい学校づくり課長
来年度の校庭改修については、2校の予定をしてございます。小学校で2校を予定してございまして、板橋第八小学校、桜川小学校のほうを予定してございます。中学校は予定はありません。
◆成島ゆかり
この校庭の改修っていうのは何年に1回とかっていうか、学校の環境によっても校庭の荒れ具合というか、修繕し具合とは違うとは思うんですけども、何かスパンが決まっているのか。それとも、学校で、ここは改修が必要だよってなったときにこういう改修になるのか、教えてください。
◎新しい学校づくり課長
あくまでおおむねでございますけれども、20年程度で改修をするという形で、あとは、個々の学校の当然状況によりますので、校庭が固くなってきたら、やらなくちゃいけないこともありますので、個々の状況を見つつ、ある程度20年程度で改修していくというふうな形で考えているところでございます。
◆成島ゆかり
ある中学校の校庭がかなり荒れているということで、区民相談をいただいたんですけれども、どれぐらいで改修ができるものなのかなというふうに思って、ちょっとお聞きをしました。予算の概要の18ページ、子ども家庭支援事業のところについて伺います。昨年度の予算概要を見ますと、この中に、子どもを守る地域ネットワーク巡回支援の実施という事業が入っていたと思うんですけれども、今年度の予算概要のこの事業の中には入っていないんですが、これは、すごく昨年度、この事業が実施されるということで、すごく高く評価していて、例えば、本当に通告を待つんではなくて、こちらからアウトリーチ型で早期発見につなげるということで、非常に大事な事業だなと思っていたんですけれども、今年度は、ただここに書いていないだけなんですか。それとも、実施はしないんでしょうか。
◎支援課長
すみません、記載はないんですけれども、要対協のところで、アウトリーチということで、今年度実施してございます。今年度から330か所ある小中学校全てに回りまして、委員おっしゃったようにこちらから出向いていって、既に支援しているお子さんの情報共有ですとか、また、学校が気になっているお子さんがいれば、そこでお話を聞いて、その場でアドバイスできればその場でアドバイスしますし、継続的な支援が必要っていうことであればつなげるというようなことで行ってございますので、アウトリーチ、昨年度よりも今年度のほうが強化しているという形でございます。
◆成島ゆかり
もう既に支援しているお子さんがいるということですけれども、この事業によって何名ぐらい支援につながったのかというようなことを教えていただけますか。
◎支援課長
アウトリーチを実施しまして、継続しているお子さんの支援につきましては581件というところなんですけれども、新たに受付したとか、新たに確認できたのは130件ということでございますので、全てを受理したということではございませんが、気になるお子さんについてそれぐらいの数を、若干ずれますが、それぐらいの数をお聞きしたということでございます。
◆成島ゆかり
この数が多いのかというのは何とも言えないですけども、すごい数なのかなというふうに私は思っていて、アウトリーチの効果が出ていて、本当に必要な支援につながってくれているんだったら本当にありがたいなというふうに思います。この部分で、2番目、ごめんなさい、育児支援ヘルパーについて次、伺いたいと思います。令和3年度からコロナ禍ということもあって、利用率もっていうこともあり、いろいろな問題から1歳、2歳児まで拡充をしたというふうに認識をしています。令和4年度からは一括で、例えばこれまでショートステイとかは違う、それぞれの申込みが必要だったものが一括の委託になったので、一括でマッチングができるというふうになったというふうに認識しておりますが、その成果と令和5年度の利用見込みっていうんですかね、教えてください。
◎支援課長
今年度の育児支援ヘルパーですが、昨年度12月分までなんですけれども、前年同月より413件だったのが428件の微増という形で、大きくは増えていないんですが、若干増えているというところでございます。おっしゃるとおり、今年度から子ども家庭総合支援センターの窓口のところで一括受付ということでしてございますので、そういう意味で、横断的に支援ができているのかなというふうに思ってございます。来年度につきましても、これ以上増えるように、また取り組んでまいりたいというふうに思ってございます。
○主査
質問者が一巡いたしました。
再々質問につきましては、残り時間を質問希望者で割った時間が1人当たりの質問時間となりますので、ご承知おき願います。
それでは、再々質問のある方は挙手願います。
1人当たりの質問時間が確保できませんので、再々質問は行わないことといたします。
以上で、本日の審査を終了いたします。
────────────────────────────────────────
○主査
これをもちまして
文教児童分科会を閉会いたします。...