│石井土木担当部長(公園緑地課長) │
├────────────────────────────────────────────┤
│栗原文化商工部長 田中生活産業課長
小澤文化デザイン課長 齋藤文化観光課長 │
│ 關学習・スポーツ課長 山根図書館課長 │
├────────────────────────────────────────────┤
│石橋子ども家庭部長 大須賀子ども課長
猪飼子育て支援課長 橋爪保育園課長 │
│ 小野寺保育政策担当課長 │
├────────────────────────────────────────────┤
│天貝教育総務部長 坪内教育総務課長 井上学校運営課長 兒玉学校施設課長 │
│ 清野教育指導課長 藤原教育センター所長 │
├────┬───────────────────────────────────────┤
│事務局 │高桑議会総務課長 藤村書記 │
├────┴───────────────────────────────────────┤
│ 会議に付した事件 │
├────────────────────────────────────────────┤
│1.会議録署名委員の指名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 │
│ 関谷委員、吉村委員を指名する。 │
│1.委員会の運営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 │
│ 正副委員長案を了承する。 │
│1.撮影・録音の承認・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 │
│ 承認することとなる。 │
│1.27請願第2号 豊島区スケートボードの公共施設建設希望の請願・・・・・・・・・ 1 │
│ 意見陳述及び意見陳述に対する質疑を行った後、關学習・スポーツ課長より説 │
│ 明を受け、審査を行う。 │
│ 全員異議なく、採択すべきものと決定する。 │
│1.報告事項 │
│(1)認可保育所等の設置(予定)について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 │
│ 小野寺保育政策担当課長より説明を受け、質疑を行う。 │
│(2)豊島区教育ビジョン2015(案)について・・・・・・・・・・・・・・・・・21 │
│ 坪内教育総務課長より説明を受け、質疑を行う。 │
│(3)平成27年度入学予定者
隣接校選択制希望申請集計結果について・・・・・・・33 │
│ 井上学校運営課長より説明を受け、質疑を行う。 │
│(4)電子化した指導要録等の原本化について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38 │
│ 井上学校運営課長より説明を受け、質疑を行う。 │
│1.継続審査分の請願・陳情15件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 │
│ 全員異議なく、閉会中の継続審査とすべきものと決定する。 │
└────────────────────────────────────────────┘
午前10時1分開会
○永野裕子委員長 ただいまから
子ども文教委員会を開会いたします。
会議録署名委員を御指名申し上げます。関谷委員、吉村委員、よろしくお願いいたします。
───────────────────◇────────────────────
○永野裕子委員長 委員会の運営について、正副委員長案を申し上げます。
本日は、請願1件の審査を行います。
その後、報告事項を4件予定しております。
最後に、継続審査分の取り扱いについてお諮りいたします。
なお、報告事項の8番目、豊島区教育ビジョン2015(案)についての資料を机上に配付してございます。後ほど理事者から説明がございますが、既にお配りしている資料との差しかえをお願いいたします。
以上でございます。
運営について何かございますでしょうか。
「なし」
○永野裕子委員長 それでは、そのように運ばせていただきます。
───────────────────◇────────────────────
○永野裕子委員長 ここで1つお諮りいたします。
傍聴の方から録画の承認願が提出されております。いかがいたしましょうか。よろしいでしょうか。
「はい」
○永野裕子委員長 それでは、承認いたしますが、録画場所は傍聴席からとしていただくようお願いいたします。
───────────────────◇────────────────────
○永野裕子委員長 請願の審査を行います。
27請願第2号、豊島区スケートボードの公共施設建設希望の請願。質疑のため、
佐々木施設計画課長、
石井公園緑地課長が出席しております。
審査は、まず請願文書表の朗読の後、意見陳述及び陳述に対する質疑を行います。その後、理事者から説明を受け、質疑に入ります。
なお、
石井公園緑地課長は、都市整備委員会の担当する議案の審査のため、本委員会の審査の途中で退席する場合がございます。そのため、質疑に入りましたら、先に
石井公園緑地課長への御質問をしていただけますようにお願い申し上げます。都市整備、石井課長の出番まで行かないのではないかというお話もありますが、なるべくそのようにお願いいたします。
それでは、事務局に朗読していただきます。
○藤村書記 それでは、朗読させていただきます。
27請願第2号、豊島区スケートボードの公共施設建設希望の請願。
請願者の住所及び氏名、豊島区南大塚一丁目28番7号、
池袋スケートボード推進委員会代表者、小原祐一さん外3,012名。
紹介議員、里中郁男議員、竹下ひろみ議員、島村高彦議員、根岸光洋議員、藤本きんじ議員。
要旨。1970年代から一般的に認知されることになったスケートボードは、時代の変遷の中で大衆を魅了するスポーツとして成長してきています。近年、
スケートボード人口は青少年層を中心に全国で増加の一途をたどり、世界的にはテレビ番組でもスケートボードの大会が当たり前のように放送されています。そして来る2020年の東京オリンピックではスケートボードを新種目との声もあがっており、その実現のための動きが活発化しています。その愛好者数は、今もなお飛躍的に急増しています。発祥の地アメリカでは早くから専用施設の整備が進んでおり、ほぼ全ての州に愛好者のための
スケートボードパークが設置され、学校の敷地に青少年の育成のために設置しているところも少なくありません。また公立の公園内にも大小さまざまな規模の練習設備があり、子どもから大人まで様々な年齢の愛好者たちの「交流の場」となっています。
一方、日本においては、専用施設の整備が進んでおらず、愛好者の増加に対応が間に合っていません。近年、東京都、富山県、神奈川県、岐阜県、山形県、鳥取県、京都府、宮崎県、鹿児島県、千葉県、沖縄県などで公共施設としての
スケートボードパークが設置されつつありますが、その規模や数は急増する愛好者に対応できている状況ではありません。そして、ここ豊島区内でも同様にスケートボードの人口は急増しつつあります。しかしながら、愛好者が増加しても、区内には公的な練習場がないため、しかたなく道路や公園、駐車場などの狭いスペースで練習することとなります。すでに何年もこうした状況が続いておりますが、どこで練習しようとしても「歩行の邪魔になる」「音がうるさい」などと言われてのびのびと練習するどころか、追い出されてしまうことが多いのも現状です。
そこで、池袋のような大きい都市の中で、
スケートボードパークを設置することで、豊島区が
スケートボードパークの先駆けとなり、世界に1,000万人以上はいると言われている
スケートボーダー達のみならず、一般社会においても高い評価が得られるのではないかと考えます。
サッカー場や野球場のようにどこへ行っても同じコートの場合、近場のコートに行ってしまいがちですが、
スケートボードパークは千差万別のため、地元の人達だけではなく全国各地、世界からたくさんのスケートボーダーが訪れます。実際に私達も全国各地、世界の
スケートボードパークへ行く事が多々あります。
スケートボードパークが存在することによって、豊島区の交通機関を利用し、食事や買い物をし、豊島区の活性化に繋がり、経済効果もかなり期待できます。そして豊島区に移住してくる人達も増え人口増加にも繋がると考えております。今現在、スケートボードは一般的にもCMやテレビドラマなどで数多く使われております。やはり、『カッコイイ、オシャレ』というイメージがあり、
ファッションアイテムの1つとしても浸透しております。
日本一の高密都市である豊島区において、新たなスペースを確保することが困難であること、また、既存の公園施設内に
スケートボード専用エリアを設けることは、関連法令や他の利用者の方々との調整などの課題があることは承知しております。
しかしながら、多くの青少年たちが、公共の場所で健全に運動し、さらに立場や年齢を超えた交友関係が作れる機会は滅多にあるものではありません。これからも増えていくだろうと思われる
スケートボード愛好者、すでに何年も練習を重ねプロライダーを目指す愛好者、親子でスケートボードを楽しむ愛好者などが堂々と練習できる環境の整備に向け、検討を進めていただきますよう、下記の事項について請願いたします。
また、同時に地元有志の愛好者たちが集めました署名も添付いたします。スポーツを通じての青少年育成、地元住民の
コミュニケーションの場としての観点からも
スケートボード練習場の設置を要望いたします。
記。1、子どもから大人まで自由にのびのびとスケートボードの練習ができる場所を豊島区内につくることを積極的に検討して下さい。
2、検討の際には、設備などは様々な種類・形状がありますので、施工前に関係者の意見を取り入れてください。
3、検討の際には、設備の位置や、設置後の環境において予想されるべき問題点を事前に調査し、利用者と周辺住民双方にとって魅力的な場所にしてください。
以上でございます。
○永野裕子委員長 朗読が終わりました。
続いて、意見陳述を行います。意見陳述者の方は陳述者席に御着席ください。
〔意見陳述者着席〕
○永野裕子委員長 意見陳述者の方には、請願を提出するに至った思いや意見を、おおむね10分以内で述べていただきます。
それでは、御着席のままで結構ですので、御住所とお名前を述べた上でお話しください。
○小原意見陳述者 豊島区南大塚1―28―7、
池袋スケートボード推進委員会代表の小原祐一です。よろしくお願いします。
豊島区内に
スケートボードパークをつくっていただきたく、スピーチをさせていただきます。
先ほどもお話にあったように、スケートボードの人口は増加の一途をたどり、2009年の調べでは1,100万人、今現在は2,000万人以上いると予想されています。
今月5日にNHKニュースにて、2020年東京オリンピックに向けて、新しく8種目のスポーツが検討されているという記事がありました。野球、ソフトボール、空手などに名を連ねスケートボードも検討されているそうです。もし今回選ばれなかったとしても、いずれ必ずオリンピック競技になると思っています。スケートボードがオリンピック競技になったら、ますます注目度は高まり、
スケートボードパークでの選手の育成など、豊島区からオリンピック選手が輩出されることも夢ではありません。
スケートボードの魅力とは。僕が今から24年前、当時15歳のときに、親の転勤という理由でアメリカに移住しました。渡米してすぐの僕は英語も全くわからず、部活には入れませんでした。そこで、僕は1人でもできることは何かないかと思い、スケートボードに出会いました。友達もいなく、言葉のわからない僕には、没頭できる唯一のことでした。
スケートボードを始めて少したったころ、近所の学校の駐車場でスケートボードをやっている人たちに出会いました。自分の名前を伝えることぐらいしかできない僕に、一生懸命ゆっくり話してくれました。自然と毎日一緒にスケートボードを同じ場所でするようになり、少しずつ言葉でも
コミュニケーションをとれるようになっていきました。スケートボードは世界共通の言葉で、言葉の壁をも越える魅力があります。
そんな僕とスケートボードの出会いでしたが、今現在、39歳になってもスケートボードを楽しんでやっていて、10歳以下の子どもたちともスケートボードをやることがあります。そのわざはどうやるの、あのわざはどうやるのと、ふだんしゃべらないような子どもたちとも自然に
コミュニケーションをとっていて、スケートボードを通じて年齢の壁をも越える魅力があります。日本各地にある
スケートボードパークでは、子どもたちのための
スケートボードスクールも多数開催されていて、人々の
コミュニケーションの場としても活用されています。
スケートボードは一般のスポーツと違い、点数を競い合うスポーツではありません。
フィギュアスケートに似ている部分があるのかと思いますが、これをやらなきゃいけないということではなく、好きなわざを自分流にできればよいので、達成感、充実感を自分のやり方で感じることができ、子どもたちにとってもよい育成方法だと思います。
スケートボードパークに同じものはありません。すべてのパークの大きさはさまざまで、工夫次第によっては世界で有名なスケートパークになり、世界じゅうから人が集まることも場所によっては起こっています。現在、渋谷区の宮下公園の
スケートボードパークには、多い月で1,500人以上もの利用者がいるそうで、場所は大きくなくとも、そういった楽しめるパークをつくれば、
スケートボードパークだけでかなりの経済効果が生まれる可能性は大きいのです。実際、僕たちもそういった場所にスケートボードをしに日本全国、海外に足を運んでいます。
都会ということもあり、スペースの確保は難しいかもしれませんが、
スケートボードパークがあることによって、子どもから大人まで一緒に外で楽しめる豊島区になることを願っています。
僕たちの一連の活動については、宮内のほうから説明させてください。
○宮内意見陳述者
池袋スケートボード推進委員会副代表の宮内利明です。よろしくお願いします。
私は、18歳から20年間、池袋でスケートボードをしています。ここ10年、池袋で会社を経営しております。私が担当をし、と
しまスケートボードパーク計画という
フェイスブックページ開設と署名活動を行いました。
まず、
フェイスブックページは2014年12月29日に開設し、1カ月半足らずで1,200人以上の賛同を得、署名活動は12月19日から始め、約2カ月で3,000人以上の署名が集まりました。この短期間の結果でもわかるように、
豊島スケートボード計画にかなりの方の支持を得ております。
そして、日本全国にある
スケートボードパークでは、
スケートボードスクールがたくさん開催されており、どこの
スケートボードパークでも大勢の子どもや家族が集まっており、地域の活性化に貢献しております。もし豊島区に
スケートボードパークができたら、
豊島スケートボードパークでもスケートスクールを行い、豊島区に集まるスケートボードに興味のある子どもや家族にスケートボードの楽しさを伝えたいです。
今現在、東京都には17個の
スケートボードパークがあり、
スケートボード人口の割には、まだまだ数が少ないのが現実です。ぜひ豊島区にも
スケートボードパーク建設を御検討よろしくお願いいたします。
○永野裕子委員長 意見陳述が終わりました。
なお、これから行う意見陳述に対する質疑について、念のため申し上げます。各委員から意見陳述者には質疑ができますが、意見陳述者から委員や理事者に質疑をすることはできません。また、発言の際には手を挙げていただき、委員長の発言許可を受けてから、マイクを使って発言をお願いいたします。
意見陳述に対する質疑はございますでしょうか。
○小林ひろみ委員 今、お2人のお話を聞いたときに、15歳とか18歳からずっとやっているという話がありまして、私はもう既に55を超えたんですけれども、やってみたいなと思ったらできる競技なのでしょうか。そして同時に、少し年をとってからでもやり始める人というのはいるのでしょうか。
○小原意見陳述者 まれに50歳以上の方でも始めたという話は聞いたことがあります。もちろん安全なものではないんですけれども、気をつけて乗るということはできると思います。
○宮内意見陳述者 僕も
スケートボードパークに普通に、たくさんの場所に遊びに行くんですけれども、実際に、具体的に年齢は聞かないですけれども、年配の方はいます。そういう方は多分、事前に自分でもそれをわかっていて、ヘルメットをかぶったり、パッドなどをつけたりして、自分なりに自分のレベルでやっている方は拝見しております。
○小林ひろみ委員 それから、もう1つ、この請願の項目の中に、検討の際には、設置後の環境において予想されるべき問題点を事前に調査し、近隣にも両方にとって魅力的な場所にしてくださいということがありました。途中の文章にもありますけれども、うるさいと言われるとか、振動とか、そういうのは当然予想されるんですけれども、例えば、何か対策みたいなことというのはあるんでしょうか。
スケートボートパークをつくった場合に、こういうふうにすると少しいいですといったものが全国の例、あるいは世界の例であれば教えてください。
○宮内意見陳述者 やはりスケートボードは、音がやはりどこも一番問題です。それに対しては、やはり近隣に家がないのは絶対です。それと、そこの施設に対する防音設備の設置でそれを賄っているところもありますし、あと滑走する時間ですね。それを夜までやらせない、明るいうちのみにするなどで、そういう音の問題などは解決して、
スケートボードパークはやっております。
○小林ひろみ委員 規模は本当に小さくても広くてもいいんだというお話がありましたが、いろいろ資料を見ると、何かやはりかなり広い場所が多いようですね。それからあと、何となく大きな公園の中の一部でやられているというところが多いんですけれども、そういう意味では、住宅街のようなところでやられている例というか、こういうふうにしてやっていますよという場所というのはあるんでしょうか。住宅街はないかな。
○宮内意見陳述者 基本、多いのは線路わきや、もともと音が大きい場所や、あとは公園内の一部が
スケートボードパークになっているというのは見ます。あとは地方のほうで本当に土地があれば、すごく広い場所にぽつんと
スケートボードパークがあったりという状況です。
○山口菊子委員 芸術劇場の前のところの広場のところで、随分前、夜になるとやっている子どもたちというか、随分いらしたのを覚えているんですけれども、最近はできないようになっていますから、あんな狭いところで危険だなとは思っていたんですけれども、それで、私も素人なんでお尋ねをしたいんですが、これは屋内施設というのはないんですか。全部屋外なんですか。
○宮内意見陳述者 基本的には屋外です。公共でつくられているパークは屋外ですね。屋内というのは僕達の知っている限りではないです。
○山口菊子委員 この請願文にも書かれているように、豊島区が高密都市で大変場所がないということを前提の上で請願されていらっしゃるんですけれども、例えば、ここに豊島区の公共施設の概要という資料があるんですけれども、本当にほかのスポーツも、私も体育会系の人間ですから、ほかのスポーツも本当にやるところがなくて、あちこちからいろいろな種目のやれる場所、やれる場所という御要望をいっぱいいただいていて、本当に少年野球の練習場所なんかでも困っているくらいなんですよね。
それで、だから、例えば屋内であれば、屋外もそうですけれども、例えばほかのスポーツと時間差とか曜日とかそういうので調整しながら、豊島区も苦労していますから、いろいろなものを多目的広場という名目にして、実は公園なんだけれども、スポーツをやってもいいかなという感じで、うまく法律の網目をかいくぐってやったり苦労しているんですけれども、屋外にしろ屋内にしろ、ほかのものと競合して、いろいろなものを一緒にやれるような施設ではできるんですか、できないんですか。
○宮内意見陳述者 できます。実際に僕の知っている限りでも、同じ広場にバスケットコートがあって、お互いにやっているという場所は多々あります。
○山口菊子委員 面積はどうなんですか、そうなると。バスケットなんかは、さっきアメリカへ行っていらしたというお話があったから、アメリカだとストリートでバスケットのゴールがあったりとかして比較的、日本と敷地の状況が違うからあれなんですけれども、バスケットのスペースというのはそんなに広くなくても、もともとコート自体が狭いから、あんな狭いコートではスケートボードはできないわけですよね。
○小原意見陳述者 できなくはないです。大小さまざまなので、バスケットボールができるコート1枚分でも可能ではあります。広いほうがさまざまなものはできますけれども、小さくてもそれは可能です。
○山口菊子委員 ここの御要望、請願の中には、伸び伸びとスケートボードができる、練習ができる場所というお話なんですけれども、そういう意味では、そんなに特段大会とかに出ていくような、いろいろな種目やいろいろなパターンがあるみたいですけれども、そのすべてが許容されるようなものではなくてもよろしいということなんですか。少しでも練習できればいいということなのか、はなから一定の規模の一定の種目というか、いろいろなものができるものを御要望なのか、あるいは、今現にないわけだから、少しでも小さい子どもたちでも遊べるようにとか、その辺の、理想は広くてすべてそろったのがいいというふうに思っていらっしゃると思うけれども、そうではなければ、そんなちっちゃいのなら要らないぞとか、そういうふうには思っていらっしゃらないのですか。その辺のところの、御要望の請願の中身についてもう少し説明していただけるといいんですが。なぜかというと、請願文書の中に、豊島は狭くて場所がないということは承知しているというふうに、事前に書かれていらっしゃるので、どの程度のものがあったらいいと思っていらっしゃいますか。もちろん理想は限りなく広いものだと思うけれども、そうではなくても最低限これぐらいのものがあったらいいなというその辺の規模というか、その辺のところを少し御説明いただけるかしら。
○宮内意見陳述者
スケートボードパークは本当に大きければ大きいほどうれしいんですけれども、バスケットコートぐらい、もう少し小さくても、セクションの置き方によっては遊べるスポーツなので、そんなに大きくなくても、小さくても、できればうれしいです。
○山口菊子委員 子どもたちも含めて大人の人たちもやれる場所というところがまず、という御要望と受けとめてよろしいのかしら。
○宮内意見陳述者 はい、そうです。
○此島澄子委員 小原代表みずからの御幼少の体験談つき意見陳述、ありがとうございました。皆様はいつもどこで練習されておられるのか。それと、どこのスケートパークが、都内17カ所あるうちでお気に入りなのか教えてください。
○小原意見陳述者 僕は職場が渋谷区なので、宮下公園によく行きます。あそこは10時まで夜やっているので、仕事が終わって2時間、よく僕はそこに行っています。池袋内でもやるんですけれども、先ほど申したように通報されたりとか、そういうことは多々あるんで、きょうここに臨んでいるわけです。
○此島澄子委員 この文書の中には、池袋のような大きな都市の中でとあるんですけれども、マスコミ等でしょっちゅう取り上げられているから目立ってはいますけれども、土地の広さ的には23区でも真ん中辺かなというふうに思うんですけれども、それくらいの面積の中で、公園面積も23区の中で最低か2番目かといった、いつもそんな感じですけれども、皆さんどこか豊島区内で要望する候補地というのがあるのかどうか。それをお伺いしたいと思います。
○宮内意見陳述者 あくまでも希望なんですけれども、東池袋中央公園、サンシャイン公園が希望です。理由としましては、僕らが出会った場所で、育った場所でもあること、あと、今現在、東池袋中央公園のいろいろな問題も踏まえて、希望をします。
○吉村辰明委員 3人の委員さんからるるいろいろ質問がありましたけれども、少し専門的なことで話をさせていただきますが、競技をする場合には、競技として設置するコートというか、それはどのぐらいの広さが必要なんですか。実際の競技のルールにして。
○宮内意見陳述者 ルールはこれだけのスペースが必要とか、そういうのは全くスケートボードにはなくて、本当に小さい、この部屋ぐらいでも存在している
スケートボードパークもありますし。
○吉村辰明委員 競技ですよ。
○宮内意見陳述者 競技として。オリンピックですか。
○吉村辰明委員 何にしても大会をやっているわけでしょう。
○宮内意見陳述者 やっています。
○吉村辰明委員 その広さ。
○小原意見陳述者 競技に対してもそうなんですけれども、規定のサイズがないんです。このサイズのこのコートでというものはないので、競技が行われる場所もさまざまですし、その場所によっても設置されるスケートボードをやるためのオブジェというか、物が違うので、規定がないんですよね。
○吉村辰明委員 大体言うことはわかりました。ここに出ている主なセクションというのが書かれているんで、例えば、時々外国の大会なんかをテレビでやっていますよね。BSとかあっちのほうでやっているのを見ることはありますけれども、かなりいろいろな種目をすべてやりこなしてゴールというような感じですよね。だから、そのセクションを幾つか置くということは、それだけの広さが当然必要なわけだなと思うんですが、では、例えばどこどこの大会だ、どこどこの大会というのは同じルールというか、セクションを幾つこなすとか何とかと、そういうルールはないんですか。
○小原意見陳述者 ないです。練習するに当たって、大きい小さいはあるんですけれども、角度だったり高さによって、自分でその部分部分を練習していくんですよ。
例えば、手すりがありますとか、それも高さはさまざまなんで、その部分部分で練習していくんで、すべてをそこに集約して置くことができればうれしいですけれども、その部分部分で練習できるので、ここに1個、あそこに1個という形で置くということも可能というか、それを自分の度胸や何なりで大きいところに持っていくという、それの基本的な練習というか。
○吉村辰明委員 大体理解しましたけれども、例えばスキーのノルディックなんかもありますね。距離のね。あれでもそれぞれの山の形態は違うんだから、日本でやるときもヨーロッパでやるときも、それは20キロだ何キロだといっても、距離は同じであっても形態は違うわけです。条件が違うということをいっているわけ。ただ、このスケートボードの場合には、当然フラットなところで設置してやっていくわけですから、共通の競技としての具体性がないと、例えばオリンピックで種目を構えるにしても、では、オリンピックを例えば東京でやるとしたら、東京ルールみたいな形でやらざるを得なくなっていくんですか。内容ね。競技の内容。
○宮内意見陳述者 先ほど小原のほうからも伝えたように、こうでなくてはいけないというのは基本的にないので、スケートボーダーは与えられたもので楽しむというスタイルですね。こうでなければうちらはやらないとかではなくて、そうであるところでいかに楽しむかという。
大会とかも、基本的にどの大会も同じセクションというのはなくて、その主催者側、例えばオリンピックがこういうセクションをつくったら、それに対してスケートボーダーがどういうふうに攻めるか、楽しむかというスポーツですね。
○吉村辰明委員 ということは、例えばオリンピックの今候補に挙がりそうだよという話もありましたけれども、やはりオリンピックの必要条件というのは、何カ国が参加するかというのが一番の問題なんですよね。競技性というのかな。だから、やはり今、ちょっと休めようとかやめるよというのは、参加国が少ないことが一番の大きな要因になっちゃっていると思うんですよ。そこら辺をまずクリアすることが必要だな。別にオリンピックに参加するわけではないんだけれども、そんな感じがしました。
もうちょっと具体的な話を質問させていただきますが、この主なセクションというのは、これは移動は可能なんですか。それから、もう1つは、分解が必要なんでしょうか。
○小原意見陳述者 つくる素材によって変わってきます。木でつくれば移動は可能です。ただ、維持費がかかります。木だと壊れてしまうので、つくり直さなくてはいけないことが多々あります。コンクリートですと移動は不可能ですけれども、寿命はかなり長いです。
○吉村辰明委員 その点なんですよね。小原代表の言わんとしていることはわかるんだけれども、そうすると専用練習場がやはり望ましいわけですが、さっき山口委員が言ったように、この豊島区の現状の中で、なかなかそういう場所をつくり出すというのは難しいなというときに早急にできるとすれば、私の頭の中では、例えば総合体育場の野球場、それから三芳のグランド、そういうところへ、昼間は結構あいているんですよ。借りる人がいなくて。野球場にしてもね。
でも、皆さんの利用というのは当然休日とかそういうことになってくるかもしれないけれども、そういうときに、ある日はスケートボードが使うというときには、そこへ組み立てしなくちゃいけないということになりますよね。ふだんは野球場であり、サッカー場であるわけだから。そういうことが可能性があるならば、なぜかといったら、解体もしないと、置く場所も移動したときに、解体というのは全部壊せというわけではないですよ。幾つかにサッカーの邪魔にならない、野球の邪魔にならない、ファウルラインとかいろいろなところに置けるようなものであれば、それも可能だと思うんですけれども、例えばこんなヴァーチカルランプとか、こっちは区でつくった資料ですけれども、ランプとかいろいろなのありますね。かなり大きなものでしょう。ボウルは別として、くりぬかれた部分は別として、こういう形のやつは、もし4つか3つかとか分けられれば、端に置くとかそういうことはできますよね。そういうことはどうなんでしょう。可能かどうか。
○宮内意見陳述者 分解するというほどの作業はなくて、例えばこのテーブル1個ぐらい、これぐらいのそういう木の箱、そこに乗っかったりするスポーツなもので、本当に人2人で持ち運ぶぐらいの、そういうパターンの場合、横に置く、持っていくというぐらいの作業で、そんなに大々的な動きではないですね。
○小原意見陳述者 先ほどサッカー場と野球場という話があったんですけれども、土はだめです。地面はコンクリートでないと僕たちはスケートボードはできないです。
○吉村辰明委員 助走ができないからね。そうすると、他の競技との併用というのはちょっと難しいということになってしまうけれどもね。コンクリでなければね。木の床でもだめだということでしょう。
○宮内意見陳述者 場所によるんですけれども、木であれば大丈夫です。とにかく土とかその辺だと滑らなくなってしまうので。
○吉村辰明委員 助走ができないものね。
○宮内意見陳述者 柔らかいとそうですね。
○吉村辰明委員 そうすると、併用はちょっと厳しいということになってくると、やはり専用練習場というのがある程度必要になってくるということだね。どうなんでしょう。
○小原意見陳述者 併用ということであれば、テニスコートの素材とかだったら大丈夫ですけれども、もちろん希望は専用施設です。
○吉村辰明委員 テニスの場合にはコートというのは大事な面なんで、そこを滑走するということはちょっと難しいかもわからないね。テニスをやる場合にね。やはりある程度専用性を持った場所が必要になってくるというような感がいたしますけれども、そうですか。
○宮内意見陳述者 そうです。
○吉村辰明委員 ちょっとさっき宮内さん、口ごもってしまったようだけれども、東池袋中央公園は何とか、問題がどうのこうのということをちょっと言ったですよね。何をとらえていらっしゃるの。
○宮内意見陳述者 問題というか、僕らの個人的な考えなんですけれども、実際に足を運んでみて、こういうのを言っていいのかちょっとわからないんですけれども、裏で結構路上生活者の方がおうちを建てている現状。あと、僕らが行ったときに、公園内の普通の床にも猫のふんが多数見えて、実際に路上生活者の方が猫にえさを上げているのも見ましたし、カップルなどが猫にえさを上げに来ている現状も見たこと。あと、日中から閑散としている感じも何度か見て、そんなに公園として盛り上がっていないというのと、あと、奥の噴水が長年稼働していないという現状でそう思いました。
○吉村辰明委員 すばらしい観察力です。あの公園の絵面でいくと、半面ぐらいの部分で構造を組んでいるようですが、このくらいでもまずはよろしいということなんですか。つくってもらえるならば。
○宮内意見陳述者 半分で全然問題ありません。
○吉村辰明委員 あそこならば、音とかいろいろな問題というのはそんなに、隣地がそういう影響を受けるようなところではなさそうだなと思います。
あと、音という話が出ましたけれども、数年来改良というのはされていないのですか。よくなってきているのか。
○永野裕子委員長 機器の問題ですか。道具の問題。
○吉村辰明委員 要は材質、車の体質とか、いろいろなのがいい方向へ行っていないんですかという改良。
○小原意見陳述者 いい方向というか、今あるもの、従来からあるものがすべて変わらないです。ただ乗るということであれば、柔らかいタイヤのものがありまして、静かにスケートボードをすることもできます。ただ、わざをやったりということになると、タイヤはかたくなくてはできないので、タイヤがかたいので音が出るのと、板の材質が木なので、それはもうそれ以外、それ以上のものもないですし、それ以下のものもないので、音は昔から、1980年代ぐらいから全く変わらないと思います。
○吉村辰明委員 余り長くやるとあれだけれども、大体わかりました。ただ、豊島の現況というのがありますんで、そこら辺を含めて我々は対応していくわけですが、小原さんのほかに3,012名とちょっとさっき触れていましたけれども、この外3,012名の署名というのは豊島区民だけではなくて、地方からの応援の署名も含まれて3,012名ということととらえてよろしいんですかな。
○小原意見陳述者 一応その署名をとる際に欄を設けまして、豊島区在住、豊島区勤務、豊島区在学、経由地、その他という欄を分けたんですけれども、一応僕たちの集計の結果では、豊島区在学、在勤が1,000名、経由地が1,117名、その他が978名という集計ではあります。
○吉村辰明委員 では、最後にします。なぜこんなことを聞いたかというと、もしこれが実現した場合には、この人たちみんながそこへ集まってくれるんだと、利用してくれるんだという思いが伝わってくるかどうかをちょっと聞いたんです。ただ、九州の人が署名したとか何とかというんではなくて、やはり豊島区に何らかで絡んでいる方が皆さん応援団として署名してくれたということですね。そうとらえてよろしいですね。
○小原意見陳述者 はい、そうです。
○吉村辰明委員 はい、わかりました。
○関谷二葉委員 先ほどスケートボードが改良されていないということでお話があったんですけれども、低年齢の方、小学生とかが乗っているのをちょっと見るんですけれども、プラスチック型でタイヤが4個ついているかわからない、2個ついているんですかね。あれはそんなに音がしないと思うんですけれども、それは競技の対象ではないんですか。
○小原意見陳述者 それは遊びの一環として市販されているもので、乗り物としては静かですが、スケートボードには形態は似ているんですけれども、競技的なものの、スケートボードの競技としての基準値のものではないです。
あと、先ほど僕が答えていたのは、改良されているということに対しては、騒音についてです。
○関谷二葉委員 ありがとうございます。公式な競技としてのスケートボードの基準というのをちょっと教えていただけますでしょうか。
○小原意見陳述者 大まかですけれども、板がありまして、その下にトラックというウィールを支える、タイヤを支える部品がありまして、前後左右にタイヤが1個ずつついているものが、車の上が板になっているものが、基準です。
○関谷二葉委員 ありがとうございます。タイヤがかたいということでわかりました。
もう1つお伺いしたいことですが、宮下公園のスケート場は恐らく専用スケート場だと思うんですけれども、例えば新横浜スケボー広場だったり、世田谷スケートボード広場ですと、スケートボードとBMX、自転車であったり、インラインスケートというのと併用されているようですけれども、これは、一緒に練習していて接触事故などの危険性というのはどれぐらいなんでしょうか。もし御存じでしたら教えてください。
○宮内意見陳述者 自己管理ですね。やはり、いつ、いきなり飛び出してくるとかはわからないもんで、皆さん自己管理でヘルメットする方はするなり、だれが責任あるとかそういう問題でもなく、公共でやっている
スケートボードパークの場合は、最初に何かあっても施設は一切責任を負いませんといった、署名を最初にやって、そういうカードをつくらせて、それを毎回持ってこないと滑れない、イコールそれを書くことによって自己責任ですよというのが基本的に多いです。
○永野裕子委員長 一通り各委員からの質疑がありましたが、以上で質疑はよろしいでしょうか。
「はい」
○永野裕子委員長 それでは、これで意見陳述に対する質疑を終わります。意見陳述者の方は御退席ください。ありがとうございました。
〔意見陳述者退席〕
○永野裕子委員長 引き続き理事者から説明があります。
○關学習・スポーツ課長 それでは、資料をごらんください。まず、スケートボードについてでございます。
今、意見陳述者の方からも御説明がございましたが、スケートボード、板の下に4つの車輪がついているもので、全長約78センチ程度のものが一般的ということでございます。
日本におけるプロ認定や競技会については、一般社団法人日本スケートボード協会が行っております。スケートボードの歴史につきましては、1940年ごろ、木の板に鉄製の戸車をつけて滑った遊びが始まりとされておりまして、その後50年代に入りまして、おもちゃのようなものが売り出され、それが現在のスケートボードの原型になったというふうに言われております。
60年代に入りますと、車輪でございますホイルの素材がウレタンに変わりまして、滑走性能が向上しまして、日本でもサーフィンをする方を中心に愛好者が急増したということでございます。70年代中ごろにスケートボードブームが到来ということで、その後、1981年、昭和56年でございますが、日本スケートボード協会が設立されまして、選手育成に力を入れまして、レベル向上が図られてまいりました。
現在では日本人の海外進出も珍しいことではなくなり、海外メディアにも登場している方ですとか、コンテストで好成績を上げる選手などというものも登場しているということでございます。
2番といたしまして、スケートパークについてでございます。主にスケートボードやインラインスケート、フリースタイルBMX、競技用の自転車でございますけれども、そういったもの向けにつくられた施設でございます。平らな舗装面にセクションと呼ばれるジャンプ台などの構造物を設置しております。施設によってはスケートボード専用であったり、BMXの部品に条件をつけるなどの場合もあるようでございます。ほとんどの施設においてはヘルメットやニーパッド、エルボーパットなどの着用が義務づけられております。
資料をおめくりいただきまして、2ページでございます。都内十数カ所、スケートパークがあるようでございますが、そのうち6カ所、景色といいますか、このようなものだというのを写真で御紹介をさせていただいております。
また、3ページのほうに、主なセクションということで9種類のものを挙げてございます。大きさからいたしますと、中段の一番左側のヴァーチカルランプというものが一番大きなものでございまして、上から下までの高さが3メーターから4メーターというものであるということでございますが、これはもう競技専用ということでございますので、求められているスケートパークに設置ということではなく、御参考までにということでございます。
そのほか、大きさ、規格等さまざまというか、決まったものはないということでございます。こういったものを基本としまして、高さが高かったり低かったり、傾斜が急だったり緩やかだったり、カーブのRが緩やかだったり急なものであったりとか、そういった形で設置されるということ。また、素材については、鉄製、木製、コンクリートというのが一般的ということでございます。
雑駁ではございますが、説明は以上でございます。
○永野裕子委員長 説明が終わりました。質疑を行います。
○山口菊子委員 公園緑地課長が在席していらっしゃる間にちょっと伺っておきますが、先ほど御意見を陳述された方が具体的な場所について、たしか此島委員の質問に答えて、具体的な場所をお示しになりましたが、東池袋中央公園は、土地は国のもので区が運営をしていますけれども、都市公園になるのでしょうか。
○石井土木担当部長(公園緑地課長) 陳情の方がいろいろ御提案になるのは御自由でございますけれども、あそこは今の財務省、大蔵省から、公園とすることを目的としてサンシャインの建設に伴って国が建設し、それを区に寄贈されたという形になってございます。当然、都市公園というようなところがあります。
裏のホームレスにつきましては、今、南池袋公園の建設に伴って、移ってきている状況があります。やはり生活福祉とか人道的な部分がありまして、いろいろと受け皿の交渉をしておりますけれども、なかなか解決に至っていない。
あと、猫の問題等、ほかにもありますけれども。
○山口菊子委員 ごめんなさい。私が伺った質問以外のことはいいです。
都市公園かどうか伺ったのは、都市公園はたしかスポーツ施設はできなかったと思うんですよね。その辺のところはどうですか。
○石井土木担当部長(公園緑地課長) スポーツ施設の部分につきましては、2分の1というのが基本でございますけれども、設立目的から考えると、スポーツ施設を入れるのは望ましくないのではというところがございます。
○山口菊子委員 都市計画公園の場合はスポーツ施設が入れられない、だから、多目的広場というような形にして、芝生で少年サッカーができるようにするなど、南長崎の中央公園などでも苦労してやっています。私も少年野球をやっていますから、子どもたちの野球の練習場所に困っていますが、そういう目的がはっきりしたスポーツ施設というのはなかなかつくりにくいと。公園は補助金をもらっていたり、いろいろな形があったりするから、できないということがあります。
東池袋中央公園のいきさつというのは、サンシャインができる昔の流れ、そういう関係がありますから、ちょっとその辺が、まず確認しておきたかったことです。
それで、今、石井課長のほうからお話があったように、私もホームレスのことに言及されたことについては、請願者の方が非常に差別的で、私はちょっと不愉快な気持ちになりました。やはり人道的な問題にも少し配慮をしていただきたいし、問題があるとして、そういうことを挙げられたことについては、いささか残念だったなというふうに思っております。
それで、もう1つ公園緑地課長に伺いますが、この公共施設の概要の中でもわかるし、現に豊島区内、非常に公園が少なくて、小さいお子さんをお育てになっていらっしゃる方からは、豊島区は公園がないないという声をさんざん聞くんですけれども、例えば一般的に豊島区で今ある、公園や児童遊園、かなり狭い、この部屋ぐらいでもいいということは、児童遊園に近いぐらいの面積でも可能だというお話だったと思いますけれども、これから取得する可能性があるところだと全く話は別ですけれども、具体的に、現にあるところでこのような施設をつくる可能性の、全部コンクリートにしなきゃいけないわけで、ある意味子どもたちが土に親しむとか、砂場で遊ぶとか、そういうことができなくなるわけですけれども、そういう場所というのは区内に何か想定できるところはありますか。
○石井土木担当部長(公園緑地課長) 先ほど陳情者の方もおっしゃいましたけれども、やはり騒音の問題はクリアできないところがございます。豊島区の場合、公園は160カ所ありますけれども、そのうち半数が500平米以下で、必ず家がびっしりくっついているわけですね。本当に、家が近くにないところは、陳情者の方の資料にもありますように、芸術劇場の前、それと東池袋中央公園、あとはそこの線路際の東口の駅前公園と、その3カ所ぐらいしかないというところでございます。
○山口菊子委員 うちのほうで、公園でゲートボールをしただけでうるさいといって通報されて、ゲートボールができなくなったという、そういう苦情も伺ったことがあって、本当に残念なことです。住宅密集地の中の公園や児童遊園は本当におうちがくっついていて、非常にクレームが来やすい。犬の散歩で集まった方たちの声がうるさいという、それだけでも通報されてしまう状況があって、大変厳しいと思います。
私どものほうの会派でも請願に紹介議員として署名をさせていただいています。それはなぜかといえば、やはり今、多様なスポーツがあって、子どもたちから高齢の方たちも含めて、体を動かす場所、いろいろなスポーツに対応できるような場所をやはり豊島区としても少しでも考えていかなければならないと思ったからです。こういう1つのスポーツで、この3,000人の署名の中で豊島区内の愛好者が1,000人ですか、いらっしゃるということは、膨大な数だと思いますけれども、それだけの方がプレーをする場所というのは、1,000人は難しいと思うんですけれども、具体的にこういうスポーツ施設全般、すごくさまざまなスポーツがあるではないですか。それに対して今推進計画いろいろやっているけれども、その中で、多様なスポーツに対応できるような施設整備というのでしょうか、先ほど吉村委員のおっしゃったように、三芳や荒川の河川敷なども含めてどういうふうに、とりわけ今回の場合はコンクリートにしなきゃいけないというかなり固定的なものになると思うんですけれども、その辺についての学習・スポーツ課としての今後の計画、位置づけというのはどういうふうに考えていらっしゃいますか。
○關学習・スポーツ課長 現時点におきましては、委員おっしゃられるように、多様なスポーツに対応したものは必要だという認識は持っておりますが、個々具体的に、どこでどういったものができるかというところまでの検討には至っていないような状況でございます。
○山口菊子委員 そう言ってしまうとけんもほろろなんだけれど、今後何年間かかけてでも検討しようという、そういうのは具体的にどうなんですか。
○關学習・スポーツ課長 失礼いたしました。やはり知恵を絞って、少ない資源を有効に活用してということでございます。例えばの話ですが、屋内はなかなか難しいということですが、実際には民間のスケートパークで屋内設置のところもございます。そういったところを何らか工夫する、さらには地下空間とかも含めて考える、そのような形でアイデアを出して、財政面の部分の問題はありますが、とにかく土地がない中でございますので、いろいろなことは考えていく必要があるというふうに思っているところでございます。
○山口菊子委員 必ずしも豊島区の施設、豊島区の用地に限らず、民間のビルの地下をお借りするとか、そういうことも1つの考え方としてはあると思います。本当にニュースポーツと言われるものがすごくふえて多様化していて、それぞれの団体が練習場所に苦労していて、場所の取り合いをするわけだし、特に土日と夜はどこの場所もみんな大変な状況です。そういう意味では、土ではなくてもいい、必ずしも100%屋外でなくてもいいという、そういうものについては、やはり一工夫して、もう少し検討する幅を持って豊島区の公共施設の使い方だけではなく、民間の方たちの力をいただくことも必要ではないかなと私は思うんですけれども、その辺はいかがですか。
○關学習・スポーツ課長 やはり柔軟な発想のもとで、今までにない仕組みづくりということも視野に入れながら、検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
○永野裕子委員長 済みません。ここでちょっと委員長から申し上げます。
都市整備委員会で公園緑地課長の説明時間が迫ってまいりまして、そろそろ公園緑地課長、退席という形をとらせていただきたいのですが、どうしても質問のある方がいらっしゃいますか。短時間で。
○此島澄子委員 どうしても聞いておきたいことですけれども、考えに考えて、高速道路の高架下はどうでしょうか。前、あそこは植栽を植えたらどうかと公園緑地課長に言ったら、日が当たらないからだめですとばっさり断られましたが、駐輪対策等、いろいろに使われているところもありますけれども、全く使われないところもありますよね。ああいう高架下、高速道路の高架下だったら騒音の問題もないと思うんですけれども、いかがですか。
○石井土木担当部長(公園緑地課長) 幅がある程度広いところですと、高速道路の下が例えばキャッチボール場になっていたり、公園になっていたり、外環道などに事例がございます。少し幅があるところは、今駐車場などに活用されているのですけれども、そこまでの渡り方、やり方については、一度管理者とと話をしてみる価値はあろうかと思います。
○永野裕子委員長 それでは、申しわけありません。皆さん、公園緑地課長は退席させていただきますので、よろしくお願いいたします。質疑は続けていただいて結構です。
○此島澄子委員 では、引き続いて。可能性はあるということでございました。いろいろな情報をいただきましたので、私もきのう宮下公園に視察に行ってまいりました。真っ昼間で天気もよかったので、10人ぐらいの利用があって、小学生も2人ぐらいいらっしゃいました。それで、本当に豊島区でいう池袋駅前公園みたいな感じで、線路の隣なので、本当に騒音の問題も全く気にならなりませんでした。長い敷地の中でいろいろなスポーツができるようになっていて、その中に460平米のスケートボードの施設があるという形なんですけれども、この皆さんも持っていらっしゃる資料にもあるように、スケートボードだけでなく、ローラースケートもできるし、自然な形で周りにつくってあるなという感じがいたしました。
それで、けがとか危険な問題に関しては、マイヘルメットをお持ちになる方も多いと思いました。ヘルメットはそばに置いてあって、ヘルメットをお持ちでない方はスタッフまでお知らせくださいということで、自由に使える形になっておりました。公園の反対側はホームレスのマンションみたいにブルーシートが並んでいましたけれども、そんな感じのところでしたので、全然環境的には問題なく、外国の方もいらっしゃってやっておられました。
豊島区の広いところといっても、三芳は遠過ぎて、そんな遠くに行くなら都内のどこかでという方向になると思いますので、何とかこの狭い豊島区内でということを考えたあげく、高速道路の高架下だったら可能性があるのではないかと考えたわけです。ここの記書きにもございますけれども、さまざまな形で検討していただきたいという御要望でございますので、今豊島区内ではプレー人口は少ないかもしれないけれども、そういった施設ができることによって、またそういうところに来てプレーする方たちもふえていくということになりますので、私も区内の施設で、トランポリン、トランポリンもいろいろなスポーツに成長していける基本的な体力を養えるので、地元でやりたいと思っていたのですけれども、施設的に不可能でだめでした。いろいろな総合施設にはもちろんあります。豊島体育館でも南池袋スポーツセンターでもやっていますけれども、もっともっとやりたい高齢者もいっぱいいるので、ミニ体育館がある区民ひろばなどで、できないかと思ったのです。すごく健康的にも成果があるそうですし、素人がそんなに飛び上がる必要はないので、12メートルも必要ないということで、そんな小さいものではなく普通のものでしたが、置き場所がなくてだめでした。そういう方向で、いろいろなスポーツの可能性をやはり考えても、なかなか場所的に厳しいというものがございますけれども、ぜひさっき申し上げたような形で、今、死の状態にあるような施設というか場所、そういったところを活用してできるんであれば、ぜひ検討していただきたいということで、この請願には採択に賛成ということでお願いします。
○関谷二葉委員 先ほど来から音のことが出ていますけれども、スケートボードというのは大体何ホンというか何デシベルで、どれぐらいの音で、大体同じぐらいの音というのは比較対照するとどれぐらいのものかご存じですか。
○關学習・スポーツ課長 申しわけございません。存じ上げません。
○関谷二葉委員 ありがとうございます。私も豊島区内でどこかの場所、公園内はやはり住宅が隣接しているのでちょっと難しいということで、高架下、高速道路の高架下の活用はと思いました。板橋に、たしか高島平のほうに高架下で結構狭い施設で活用している事例がありました。多分それはキャッチボールだったかと思います。今、豊島区内でも駐輪場などに活用していますけれども、どこか空き地というか候補になりそうなところというのはあるんですか。
○關学習・スポーツ課長 スポーツ利用という面では今のところ実績はございません。今後、適当な場所があるのかどうなのか、そこから調査するというところから始めたいと思っております。
○関谷二葉委員 今後、場所があるか検討するということで、記書きの1番、今後検討するということで賛成できます。
それで、2番は、施工前に、私たちも知らないことだらけですので、施工するとしたら関係者の御意見というのはもちろん聞くのが当然と思います。
3番が、事前に利用者と近隣の方々と調整するというのも当然で、否定すべきところがないので採択でお願いいたします。採択に賛成。
○小林ひろみ委員 陳情者の話の中で一番私がいいなと思ったのは、世代間でできるということです。だったら、私みたいな一定の年いった人からでもできるかなと思ったら、努力次第というような雰囲気がありました。あるいはしっかり防具をつければやれるかなと。やりたいと思う人がやれるような、そういうスポーツかなと。もちろんアクロバティックなことはできないけれども、乗ってすっと滑るぐらいやってみたいなというふうに思いました。
それで、やはり騒音ということが一番の問題だということは最初からわかっておりまして、それで陳情者からもそういう話があって、もともと音の大きいところはどうだろうかという話がありました。具体的な場所も1カ所出てしまいましたが、そこにこだわらずに、これからの豊島区の状況も見ながら、今ある場所をすぐにというのではなくて、公園もふえるわけだし、そういうときに一体どうなのかとか、もう少しよくいろいろ検討する余地があるというのが私の意見だし、それから、ぜひこういう、今とにかく追い払われちゃうという実態はやはり本当かわいそうというと悪いけれども、それ自体は悪いことをしているわけではないので、そういうことがないようにできるようにしたいということがあります。
それで、一番私がこの請願でよかったなと思うのは、一番最後の項目の3のところのさっきで、やはり利用者と周辺、双方にとって魅力のある場所をつくってほしいと、ここが一番かなと。そういう中では、広さとか、場合によっては、いろいろ、すぐに、もしかしたらこれまでつくられたような完全なものはできないにしても、十分可能性があるというふうに思いました。
それで、屋内のものとか、防音装置を何らかの形でつけるとかいうこともこれからの技術で可能かもしれませんし、そういうこともやりながら早急に検討を始めていただきたいと思うんですけれども、先ほどの話では検討したいというふうにおっしゃっていたので、それは大丈夫ですね。
○關学習・スポーツ課長 新しい分野のスポーツでございますので、私自身もまず勉強するところから始めないとならないと思っておりますが、積極的に検討をということでございますので、しっかり受けとめさせていただきたいと思っております。
○小林ひろみ委員 それでは、ぜひ採択をお願いします。
○山口菊子委員 先ほど質問させていただきました。本当にゲートボールをやっただけで通報されてできなくなっちゃったというぐらいに、やはり私どもの身近な生活空間のところでスケートボードをやることはなかなか大変なことです。でも、子どもたちから大人まで十分楽しめるスポーツで、いろいろなところでやれたらいいなというのは、本当にどのスポーツにも共通していることなので、さっき、けんもほろろの答弁をちゃんと補填して、きちんとしっかり検討するという答弁をしてもらいました。
ぜひいろいろな工夫をして、固定観念にとらわれずに、この場所、あの場所ということではなく、先ほど此島委員も本当にいい提案をしてくださいましたし、可能性はあるというふうに思いますし、ここにも請願者が積極的に検討をしてほしいというふうに書かれていること、それから、やはり利用者と周辺住民相互にとってというふうに言葉をきちんと添えた請願であること。そういう意味では、今後検討を進めて実現に向けていくように要望し、私どもの会派としては採択に賛成をさせていただきます。
○吉村辰明委員 推進委員会の皆さんの要望をというか願いは、話を聞かせてもらった中では、とりあえず競技性ということは余りまだ考えてはいないと。とにかく豊島区民が楽しめる場所というのかな、そういったようなところから入ってきていると思っているんですね。であるならば、私もさっきからこの資料を見ている中では、高速下というか、柱の下の写真が各地であるんですよ。そういうことを考えれば、高速下でもあってもいいし、逆に言えば高速の上であってもいい。
というのは何かといったら、地下の高速の進入路の上というのは案外広場があいているんですよ、あそこ。ただ、迷惑をかけちゃいけないけれどもね。高速に対して迷惑をかけちゃいけないから、そんないろいろな工夫ということを考えれば、どこかあるのでないかなというところです。
そして、バスケット、バレーなんかはもう120年ぐらいになるんですよ、歴史上はね。でも、そういう意味では確かにスケートボードも一千九百何十年と書いてありますが、そういう中では日本においてはまだまだ新スポーツというようなところではないかと思います。それらを一生懸命普及させようとして、今こうして推進委員会が立ち上がって、何とかしましょう、してくださいというような声が出てきたわけですから、我々は区民の代表なんだから、区民の要望に対して、それが区民の利益になるものであれば、やはり我々が工夫していかなきゃいけないという思いでもあります。
どうしたって区側というのは、当然レベルの中で動いていかなくちゃいけないから、やりますと簡単に答えられないところはあるかと思いますけれども、それは私たち議会がそれぞれの地元を知っている中で工夫していけるものではないかと思います。ましてやこの記書きがそういう道をつくってくださいというような要望でもありますので、この請願に対しては私ども自民党も採択ということでさせていただきたいと思います。
以上です。
○永野裕子委員長 御意見が出そろいましたので、採決をさせていただきます。
御意見が分かれていませんので、簡易採決とさせていただきます。
27請願第2号について、採択とすべきものと決定することに御異議ございませんでしょうか。
「異議なし」
○永野裕子委員長 異議なしと認めます。
よって、27請願第2号は採択すべきものと決定いたしました。
───────────────────◇────────────────────
○永野裕子委員長 それでは、続きまして報告事項に入らせていただきます。
報告事項の(7)でございます。認可保育所等の設置(予定)について、理事者から説明があります。
○小野寺保育政策担当課長 それでは、認可保育所等の設置について御報告いたします。
平成29年度までに待機児童をゼロにするということで、今後約1,000名の受け入れ枠を準備すべく今動いてございます。第4回区議会定例会から本日に至るまで、新たに区として誘致を決定しました保育施設を本日御紹介いたします。
資料の1ページをごらんください。認可保育所、東進ポップキッズ大塚キャンパスという名称の園でございます。
(1)所在地が豊島区の北大塚三丁目。(9)の案内図もあわせてごらんください。
交通ですけれども、大塚駅徒歩4分、荒川線の巣鴨新田駅徒歩2分と2路線使える立地となってございます。
(4)の定員ですけれども、60名となっております。1歳児から5歳児まで。ゼロ歳児は行いません。これは、施設がちょっと小さいということもございます。法人のほうで割と教育的なことをやりたいということもございますので、1歳児からとしてございます。
ただし、今後、定員がふえる可能性が出てきています。先週ちょっと事業者のほうから、ひょっとしたらほかのフロアも借りられるかもしれないというお話がありまして、既に東京都といろいろ交渉はしているんですけれども、その辺がうまくいけば定員がふえるということも可能性としてあります。
それから、(5)です。運営事業者名が社会福祉法人の東進というところです。
現在、千葉県の松戸市におきまして認可保育園を2園運営してございます。
(8)番、設置予定年月日はことしの9月を予定してございます。
2ページ目に参ります。2番、グローバルキッズ北池袋園でございます。
(1)所在地、池袋本町の一丁目でございまして、(9)の案内図もあわせてごらんください。ちょうど池袋本町公園の左わきにある駐車場を活用して認可保育園を設置いたします。
交通ですけれども、北池袋駅徒歩7分という立地でございます。
(4)定員が99名。
運営事業者は株式会社グローバルキッズというところです。
首都圏で認可保育園34園、認証保育所19園等々をやっている大きな事業者でございます。豊島区内におきましても既に認証保育所2カ所を運営しているところでございます。
設置予定年月日がことしの12月になります。
この間、池袋本町地域、区としても待機児童対策の最重点地区と位置づけてやってきましたけれども、この小規模保育所、認証保育園に続きまして、認可保育園を設置できるということで、区としてもそれなりの効果があるのではないかと思っております。
3ページに参りまして、今度は小規模保育事業所です。
1番、このえ池袋2丁目小規模保育所。(9)の案内図とあわせてごらんください。
交通が池袋駅徒歩5分です。
定員が11名で、運営事業者が株式会社なないろというところでございまして、現時点で板橋区のほうでスマート保育所を1園運営してございます。
こちらについては4月に開園予定でございます。
4ページに参りまして、2番、ドリームキッズかみいけ保育園。
(1)番、所在地が上池袋二丁目で、(9)の案内図もあわせてごらんください。
交通が北池袋駅、済みません、この資料は間違っていまして、北池袋駅徒歩5分で、山手線が徒歩15分です。済みません、逆にしてください。申しわけございません。
(4)の定員でございます。16名です。
運営事業者が有限会社COCOというところでございまして、こちら、豊島区内でも1カ所認証保育所を運営しております。
設置予定年月日はことしの4月でございます。
5ページをごらんください。同じ有限会社COCOが運営する予定のドリームキッズすがも保育園でございます。
所在地が巣鴨の三丁目でございます。あわせて案内図もごらんください。
三田線の巣鴨駅から徒歩3分、山手線の巣鴨駅から徒歩4分という立地でございます。
定員が12名でございまして、こちらも4月から開園予定でございます。
6ページに参ります。4番、Kids Patioいけぶくろ園。
所在地が池袋四丁目でございまして、案内図のほうもあわせて御確認ください。
こちら、池袋駅徒歩9分という立地です。
定員が16名。
運営事業者が株式会社かえでというところでございまして、埼玉県川口市におきまして、川口市が認可している保育室を1園今現在運営してございます。
こちらも4月に開園予定でございます。
それから、7ページに参りまして、森のなかま保育園東長崎ルーム。
こちら、所在地が南長崎の四丁目になります。案内図もあわせて御確認ください。
こちら、西武池袋線の東長崎駅から徒歩7分、同様に大江戸線の落合南長崎駅からも7分となってございます。
定員が18名でございまして、事業者がシンリツ株式会社。
現在、さいたま市で2園、さいたま市が認可している保育室を運営している実績がございます。
こちらは本年8月に開園予定でございます。
それから、最後の8ページをごらんください。参考としまして、この間豊島区のほうで行ってまいりました待機児童対策の中身をまとめました。平成20年度に待機児童が58名になりまして、児童福祉法に基づいて、区もこの8年間待機児童対策を進めてきました。ことしの4月1日にふやせる数が407名、これは過去8年間で最大の数になります。合計ふやしてきた施設数が、保育の受け入れ枠数が1,263名分というふうになります。
簡単に過去を振り返りますと、平成20年度から22年度あたりにかけましては、当時中断していた保育ママを復活して数をふやすとともに、認可保育園の定員の弾力化を主に行ってまいりました。23年度以降は5年間で440名の受け入れ枠をふやすという豊島区保育計画に基づきまして、認可保育園の改築、改修ですとか、認証保育所の誘致、あるいは臨時保育所、そういったもので対応してきております。26年度、27年度に関しましては、25年度に待機児童が倍以上になったことを受けまして、緊急対策プランに基づく小規模保育所ですとか、事業所内保育所等々、27年度に向けましては、3年間で1,000名の受け入れ枠をつくるべく、認可保育園の新設等、そういったものを加味してきております。29年度までにゼロにすべく、引き続き努力してまいります。
私からは報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○永野裕子委員長 説明が終わりました。質疑を行います。
○山口菊子委員 一生懸命待機児対策に取り組んでいただいて頑張っていると私どもは大変評価をしております。ただ、やはり小規模の場合に、2歳児までということで、その後の受け入れのところが大丈夫なのかというのは1つ。現にゼロ歳、1歳、入れなくて困っている方たちはいるわけだから、そこは対応しても、やはり3歳児以降の受け入れの枠というか、そこのところの体制、今御説明の中にはなかったんだけれども、お願いします。
○小野寺保育政策担当課長 3歳児以降の受け入れ枠をどうするかですけれども、区としましては、今後例えば新設する認可保育園につきましては、なるべくこの2歳児と3歳児の定員の枠を広げてもらうような要望を出したり、あとは既存の施設の、認可施設の定員を弾力化したり、そういったことも考えていきたいと思っています。あと、どうしてもニーズ調査の結果を見ますと、2歳児の保育需要と3歳児の保育需要に相当数開きがある。つまり2歳児の保育需要が高くて3歳児の保育需要が低くなっているんですね。これは恐らく2歳児の保育需要の中から、何割かは幼稚園に流れるのではないかというような読み取り方もできますので、その辺はほかの部署の所掌事務ともなってしまうんですけれども、庁内で連携し合って、そちらのほうでも少しでも枠がふえるような、そういった検討、努力のほうをさせていただきたいと思います。
いずれにしましても、平成32年度以降については、必ず2歳児の方で小規模保育所等を卒園する方で希望する方はどこかの施設に入れるということになりますので、その時点までには必ずそういったルートをつくれるように努力してまいります。
○関谷二葉委員 1点お伺いしたいのが、6ページのKids Patioいけぶくろ園というところが株式会社かえでというところが運営していまして、所在地が千葉県千葉市で、実績が埼玉県において自治体が認める家庭保育園を1園運営となっていますけれども、こちらの会社というのは地元の千葉市、千葉県のほうでは何もされていないんですか。
○小野寺保育政策担当課長 ここ、大変わかりづらいところでございます。実はこの株式会社かえでは、今現在、千葉市で無認可保育施設をやってございます。そちらがもともと本家ということでございまして、本社の所在地は今千葉市のほうに置いているということで、こういった表記になってございます。
○関谷二葉委員 ありがとうございます。あと、1ページ目の認可保育園です。先ほどありましたが、ゼロ歳児なしというところで、ゼロ歳児の需要というのはまだまだあると思うんですけれども、ほかのフロアを借りられれば定員増の予定ということで、これはゼロ歳が入れられる予定なのか、それとも、例えば2歳児であったり、1歳児だったり、ほかの年齢が入れられる予定なのか、ゼロ歳の枠をどうにかできないものなのでしょうか。
今回の法律改正によりまして、①から④でございますけれども、教育委員長と教育長を一本化した新教育長の設置、教育長へのチェック機能の強化と会議の透明化、総合教育会議の設置及び教育に関する大綱の策定というのがポイントとされてございますけれども、区長部局と教育委員会との連携という意味で申し上げますと、一番下のほうの5行でございますが、新たに設置される総合教育会議、こちらのほうで区長と教育委員会とでいろいろなことを議論し、調整、協議をしていくというようなことになりますけれども、ここですべてを議論するものではございませんで、教科書の採択でございますとか教職員の人事など、特に政治的な中立性の高い事項については対象にすべきではないというふうにされているものでございますが、この総合教育会議の設置によりまして、より区長部局との連携が深まるというふうに考えているところでございます。
68ページをお願いいたします。その上で、総合教育会議にかけまして、教育に関する大綱というのを区長が定めるわけでございますが、内容といたしましては区長及び教育委員会のほうで合意できている範囲の事項というふうになるかと思います。
また(2)のところ、放課後対策の充実、また(3)学校施設の整備等、こちらについても従前から取り組んでまいりましたものをより充実させていきたいと思ってございます。放課後対策につきましては、区長部局と教育委員会との連携は今後一層充実させなければいけませんし、学校施設の整備につきましても、いろいろな観点から、施設整備に当たってはよりよい社会、地域にも貢献できる学校整備ということも意識して、エコスクール化の推進、防災拠点、あるいは地域のコミュニティの拠点となるような整備を進めてまいるわけでございます。
また、72ページでございますけれども、既存施設の改修につきましても、ICT環境の整備、学習情報センターの設置と改築のノウハウを生かした改修を進めてまいりたいと考えてございます。
最後、73ページのところに周知・進行管理とございますけれども、特に(2)の進行管理につきましては、先ほども触れました区長の主催する総合教育会議、教育委員会の基本方針に位置づけて推進してまいるわけでございます。
成果指標についても今回、最後の74ページでございますが、2010と同様、2015につきましても成果指標を設定し、目標管理をしていくつもりでございます。
済みません、長くなりましたが、説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
○永野裕子委員長 長時間説明ありがとうございました。説明が終わりました。質疑を行います。
○小林ひろみ委員 大量なのと、かつこの間全然
子ども文教委員会やっていないので、一体何がどういうふうになっているかわからないところもあるんですが、一言だけ言っておけば、学習指導要領の改訂が今行われているんですけれども、私たちとしては、道徳の教科化とか、そういう点で点数をつけるようなことはやはり今後もやるべきではないと思います。その他、細かいところではいろいろあるのですが、それは一言だけ言っておきます。
ただ、ちょっとまず1つ聞いておきたいのは、改めて見ましたら、教師力の向上と教育環境の整備というところがありまして、私もことし研究校とかにも参加をさせていただいて、大変勉強になりまして、私自身としては、子どもたちの発問をどう引き出すかとか、そういうところに物すごく力を入れた研究がされていると思いました。それはもう前のビジョンでもあったことということでいいのかというのと、今後それをどういうふうにやっていくつもりなのかを伺っておきたいと思いました。
○清野教育指導課長 まず、道徳についてでございますけれども、文部科学省のほうで、次期、道徳の時間を特別な教科として格上げしようということで今検討を進めておりますが、その中で評価については、子どもたちの道徳性等については数値化などによる評価は行わないと。子どもたちのいいところをしっかり伸ばしていくような方向で評価をするということになっておりますので、ちょっとこちらを申し述べさせていただきます。
それから、子どもたちの発言を引き出すということでございますけれども、いわゆる子どもたちが主体的に学ぶ、自分で考える、思考力、判断力、表現力を高めていくということにつきましては、2010と期を同じくしてございます。ただ、国のほうでもアクティブラーニングということで主体的な学び、あるいは人と協力して協働して学ぶということをさらに力を入れていこうということで、次期学習指導要領の改訂が進んでおりますので、そういったことも踏まえて2015でも位置づけたといったところでございます。
○小林ひろみ委員 研究校だから、そういう時間をきちんととらなければいけないし、やはり一つ一つの教材研究とか計画づくりって、あれを見ただけでも物すごくて私は気が遠くなるような感じがするし、やってみても、実際に教師が思ったような反応がすべて子どもたちから返ってくるかどうかわからないし、それは講評する先生方も、いや、それはいいんですというお話もなさっていたんですけれども、すごく現場で研究しているということでした。授業の時間だけではない時間がかかっているんではないかと思ったときに、ここにも多忙感が増大する中、事務の効率化とか公務負担の軽減をやるとか、子どもに向き合う時間をふやす、これはもうぜひやっていただきたいんですけれども、さっき子どもも微増しているという話もあって、ふえたからクラス編成がどうなるかというのはいろいろあるんですけれども、やはり子どもたち一人一人に対する教師の人数をふやしていく必要があるだろうと。それは35人学級の実施であったり、もう少し少人数学級だったり、あるいは加配という形で職員をふやしていったり、あと余り事務的な、本当に事務的なところはやらなくて済むようなことをやっていくということではあると思うんですけれども、その辺の見通しとか、豊島区としてどう思っているか。私としては、やはり豊島区として少人数学級をやってもらいたいと前から思っているんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
○清野教育指導課長 まず、教育研究校についてでございますけれども、本区は、大体それぞれ3年に一度は必ず研究をしようということで、今取り組んでおります。やはり子どもたちに喜んでもらえるようなわかりやすい授業をするためには、それだけの時間をかけて教材研究をしたり、あるいはその成果を共有して、お互いの授業の質を高めていくことは必要不可欠でございますので、この部分について、私はむしろもっともっと時間をかけて楽しい授業を展開していかなきゃいけないのではないかと考えております。
あわせて、その成果の共有の部分については、公務支援システムを導入しておりまして、いわゆる電子データでお互いにやりとりができるということで、以前に比べますと非常に効率的に共有化ができているのではないかと思っております。やはり教育の質を高めていくことが非常に大事でございますので、今後もこういった研究、研修をしっかりとして、教師の質を高めていきたいと考えております。
○井上学校運営課長 ただいま校務支援システムのお話が指導課長から出ましたけれども、この後報告させていただきますが、校務支援システムにつきましては、成績処理など、この4月から本格稼働ということでございまして、先生方の事務の負担の軽減を図る方向で進めております。
○小林ひろみ委員 少人数学級はだめでしょうか。私としては、先ほど申し上げましたように、やはり一人一人に対応するということで、よく昔は40人、50人いたんだみたいな話がありますけれども、そういう時代ではないと思いますので、ぜひそういうところでの制度整備について検討をお願いしたいと思います。
○清野教育指導課長 教員のクラスサイズにつきましては、基本的に国、都の制度でございますので、私どもとしてはなかなか、いかんともしがたいところがあるんですけれども、今、教育センターのほうでも教育支援員等を配置しまして、きめ細かい指導を進めて非常に成果が出ておりますので、こうした取り組みをまた継続していきたいと考えております。
○山口菊子委員 教育とは基本的にはころころ変わるものでもなく、やはり落ちついた教育環境でずっと子どもは育っていくべきだと思うし、時代時代に応じた体制づくりとか、時代時代においたいろいろなものがあろうかと思います。10年間で5年で見直すということなんだけれども、やはり一番重点を置いた見直しは、例えば施設整備とかではなく、教育の中身そのものは指導要領そのものだから、そんなに変わらないとは思うけれども、それでもどうですか。やはり10年は持たないほど、随分変わっているのかしら。その辺の率直な現場の感想を聞いてみたいのですが。
○清野教育指導課長 10月に文部科学大臣から次期学習指導要領について諮問がなされ、新たな学習指導要領の検討に入ったわけですけれども、特に今、日本の子どもたちがこれからの時代、世界を生きていくために、これまでなかなか身についてこなかった思考力、判断力、それからほかの方々と協働して新しいもの、新しい価値を生み出していくというような教育が始まってまいりますので、そういった新たなものに対応していくということで言えば、この2010から2015へという見直しは必要不可欠と考えております。また、2010を策定した後も新たな教育課題に対する施策ということで、がんに関する教育、あるいは放課後チューターの配置や秋田県能代市との連携等々、新たなものにも取り組んでまいりましたので、こういったものも含めて2015という形でまとめ直すということが必要になってくると考えてございます。
○山口菊子委員 私は、結構この委員会に長く入っているんだけれども、能代との連携のことがいま一つよくわからない。いろいろなところと交流していって、いろいろ切磋琢磨していくのはいいんですけれども、余りにも客観的条件、こういう密集した市街地の地域と能代のような地域とか、やはり置かれた条件が随分違うわけだし、家庭環境も違うわけだし、その辺のところで具体的にどういう成果が上がっていると感じていますか。
○清野教育指導課長 能代との教育連携としましては、私どもが学ぶ部分と、それから能代の方々も口々に、これは非常に役に立つなということで学んでいただいているところもあります。私どものほうで学んだこととして、やはり授業づくりということで言いますと、とかく子どもたちにいろいろなことをわからせよう、伝えようということになると、どうしても教師の説明が長くなったり、あるいは一方的な授業になったりしがちなことが多いんですけれども、能代市の授業というのは、要するに子どもたちがみんなで力を合わせて1つの答えをつくり上げていく、つないでいくというようなことを非常に重視している。あるいは、教える1つのパターンを学校全体で、中学校で言えば教科を超えて共有をして、組織的に指導に生かしているといったあたりは、既に本区の中学校でもそういったことを取り入れて授業をしているといったところがございます。
また、能代市のほうからは、本区のICTの活用、タブレットを活用した授業や、あるいは地域と一体となった防災訓練、そういったことについては、まだまだ能代でも執り行われていないので、そういったこともぜひ今後取り入れていきたいというようなお話をいただいておりますので、お互いにとってプラスになっている、そういった交流ではないかなというふうに考えております。
○山口菊子委員 でも、文科省の指導要領は同じなわけだし、ほぼ教材も同じようなものを使っていますね。地域特性を生かした課題もあるんだけれども、そういう違いはどこから出てくるんですか。
○清野保健指導課長 これは地域性と一言で言ってしまえば、非常に陳腐な言葉になってしまいますけれども、私が思いますのは、やはり家庭の構成の問題、3世代同居をしている家庭が多いか少ないかという問題、学校の教員が、その地域の中でどういう役割を果たしているのか。市民の方からどんな目線で見られているのか。子どもたちの育ちがどういった状況なのかという非常に多様な要素が絡み合って、お互いのいいところ、あるいはお互いの足りないところという形で出てきているのかと考えています。そのあたりはやはり教育の難しさなのかなというふうに考えているところでございます。
○山口菊子委員 踏み込んで申しわけないんだけれども、例えばさっきおっしゃったように、子どもたちに考えさせていくというところ、教師が一方的に教えるのではなくて。でも、学校の先生ってどうしたって教えたがるほうなのよね。大人になっても、教員を離れても結構、元学校の先生って教えたがる、そういうのがありますから。でも、何か子どもが自主的にやっていくといっても、そういう力を培うのが教育なんだけれども、子どもが自分で考えて自分で決めるというのは、なかなか難しいとは思います。でも、私、授業参画や研究会もそうだし、土曜日の参観とか拝見していて、物すごく先生たちも頑張っているし、豊島区の子どもたちもとてもしっかり勉強して、自分の力で頑張っているなというのはすごく感じていて、私は豊島区の学校現場は評価したいというふうに思っております。
○吉村辰明委員 教えたがらないで教わりたいと思いますけれども、三田教育長によると、としまの子っていうのはどういう子ですか。いろいろ言葉が出てきますよね。としまの子、としまの子。だから、今の秋田の問題も出ていたけれども、ここで言うとしまの子っていうのは、どういう子のことを言っているのか、少し話していただけますか。
○三田教育長 なかなか一言では言いにくいんですけれども、やはり世の中全体を見ると、都市化した大変便利な中にいると。それから、文化施設やほかの公共施設も非常に恵まれた環境にある一方で、それを活用したり、それから、うまく活用して自分の生活に取り入れたりするという点で、まだ十分ではない部分があるということが、1つ全国的に見た豊島の位置、子どもたちの位置なのかと感じています。すごく高い勉強をしている子どももいる一方で、やはり十分そういうことに向けない子どももいるという両極が都会はついて回っているというのが地方との違いということは痛感してまいりました。
では、それを支えている地域はどうかというと、豊島区は幸いというか、本当に都市化してしまって旧住民が全くいないという、そういうのではなくて、昔から住んでいらっしゃる方と、どんどん入ってきた方と、比較的どこの地域を見ても、そういうことが融合されて、コミュニティがある程度学校をサポートしてくれていることがすごい強みだと思って見ています。これはやはり潜在的な教育力として見て、子どもに対しても地域に対しても、私たち教育資源というか、そういう活用すべきものだと考えています。
問題なのは、先ほど来、各委員の先生方から出ているように、教員は東京都が採用して、東京都の異動制度に基づいて来るので、一生懸命豊島区で育てていい先生になっても、またよそへ出ていっちゃうという、そういう矛盾を抱えているんですね。私どもでは、能代と、この間、福井からも来ていただいたんですが、やはり教師がすごいんです。うちは若手が半分になっちゃったと。そこをやはりどうやってこれから豊島の教育の中でしっかりと築いていくかということが大きな課題だというふうに。子どもだけでは言えないので、三者でちょっと考えております。
○吉村辰明委員 行政というのは、23区それぞれ特性というか違いもあらんかなと思いますけれども、教育というのは本来同じでなくてはいけない。だけれども、行政から育てられた子どもたちというのも、やはりちょっと色分けになってきちゃう部分もあるかと思うんですね。環境とか、いろいろなことで。今、教育長おっしゃってくれたように、やはり先生がそこら辺をどうのみ込んでいっていただけるかというのはあると思いますよね。俗に言う、胸を借りる、背中を見るという、そういう子どもたちが先生たちとの信頼関係というのかな、そういうものがやはり熟成されていくようなところが、やはり日本一の教育都市としまにしていくあたりの1つのポイントかなと思うんです。やはり子どもを見抜かなきゃだめですよね。ただ、もう平たくA君、B君ではなくて、豊島のA君、豊島のB君を見ていかないと、やはり一体的な教育はできないんではないかなと思いますけれども、その点いかがでしょうか。
○三田教育長 おっしゃるとおり、やはり全国のいろいろな事例が出ますけれども、うちの子どもたちはどうかという、いつもそういう視点で見ているし、これからも見ていきたいと思っています。
例えばどこかで今、中学生が殺人に遭ったという記事が出たとき、あるいはその情報を知ったときに、私どもで不登校の子どもたちの中にそうしたケースがないかとか、不登校は、私どもはもう2日間、学校によっては1日でも、何か同じような事象で休んだ場合はすぐ家庭訪問をするとかって、そういうふうに今はスクランブル体制をとって不登校防止ということに力を入れているんですけれども、ちゃんとそれを徹底しているか、どこの学校でもできているかと、やはりいつも人ごとではなくて、豊島の子を見てどうかと。
私、この5年間で一番肝心と思っているのは、着任早々は、あちらの学校でもこちらの学校でも学級崩壊がすごくありました。それから、先生方がつぶれていくという状況がたくさんあって、今はそれでどうかと見たときに、やはり山口先生からも先ほど評価していただいたような光景、落ちついて授業に向かう。問題はあるんですけれども、ないとは言わないんですけれども、それでもきちんと先生と子どもの関係ができ上がってきている。それもやはり先生方が相当研究や実践に努力してきているということが感じられているので、そういうことをやはり大事にして、豊島の子をいつもきちんと見ていく。そういう座標軸を定めてきたというふうに思っています。
○清野教育指導課長 豊島の子A、豊島の子Bと先生おっしゃいましたけれども、やはり教育施策を展開していく上において、やはり学校としっかりと連携をして、やはり子どもたち一人一人をしっかり見ながら施策を展開していくということが大事だと思っております。やはり学校それぞれ、子どももそれぞれいろいろな事情がありますし、状況も違いますので、そういったものを一つ一つ受けとめながら、さまざまな施策を展開していく。そのためにもやはり学校と呼吸を合わせて教育活動をしていかなきゃいけないんではないかと考えております。
○高橋佳代子委員 個別の施策ですけれども、1つは、この5年ぐらいで、いわゆる発達の段階で、少し人と一緒にいることに困難が多々発生してくるケースがあって、区立幼稚園での受け入れの困難さとか、また教育センターでの幼児に対するプログラムみたいなものもやっていただいたりしてきているんですね。今後、東京都の特別支援教育の第3次計画によると、各学校でいかにして特別支援教育を進めていくかという大きな政策転換が切られていく、ちょうど今はざまのときなので、今後10年で本当にそういう意味では大きく変わっていくので、もちろんそれを反映した教育ビジョンになっていくと思うんですが、その点についてだけもう少し詳しくお聞かせいただけますか。
○清野教育指導課長 平成28年度からになりますけれども、これまで情緒障害等通級指導学級で指導して、子どもたちが各学校から集まって、そこで教員が指導していましたが、今度、教員が各学校に回って、各学校全校に設置されております特別支援教室というところでソーシャルスキルですとか、あるいは学習の補充等を行うことになっております。今年度検討委員会を立ち上げて、28年度からのスタートに向けて今準備を進めているというところでございます。
○
藤原教育センター所長 ただいま幼稚園の発達の課題のあるお子さんの話が出ました。教育センターでは、うきうき活動といいまして、幼稚園のお子さん方にソーシャルスキルを身につけさせるプログラムを実施し、ある一定の成果を得ております。また、そういったお子さん方が小学校に就学する際に、就学相談を適切に受けて、いい支援が受けられるように、そういったことも進めているところでございます。
○高橋佳代子委員 今やっていらっしゃるのは非常に評価はさせていただいているんですけれども、そういった意味では現場が大きく変わってくる年度も含まれておりますので、その点だけしっかり大事に取り組んでいただきたいという要望です。よろしくお願いいたします。
○小林ひろみ委員 済みません、先ほどの二極化の問題というのは、たしかこの夏に能代も福井も来てやったときに、豊島としては問題提起をしたんだけれども、どうも能代とかにとっては余り大きな問題ではなかったような、例えば経済的格差とそれがつながっていなかったような、そういうイメージを私はあのとき受けたんですね。実際に、では、今、課題として大きく取り上げるとさっき言った33ページのところには、こういう問題があるというふうになっているんだけれども、具体的にここではどういう対応を考えているのかということ。
それで、同時に、私も余りよく知らなかった、スクールソーシャルワーカーってここ2、3年で出てきたように思っているんですけれども、これも21ページの新規事業には入っていないので、前からあったけれども具体化したのが結果的に今になったという理解でいいのか。スクールソーシャルワーカーの現状を教えてもらえればと思います。
○
藤原教育センター所長 スクールソーシャルワーカーの事業は、実施して3年目に入っております。スクールソーシャルワーカーの事業は2010の中では実施の予定でおりました。ところが、文部科学省のほうで施策を前倒しでやることになりまして、豊島区でも前倒しで実施してきたということでございます。
○清野教育指導課長 二極化の問題につきましては、今、中学校の補習支援ということで放課後チューターを配置しております。主に基礎的な学習の補習をしておるんですけれども、次年度以降、今度、小学校にもこのチューターを拡大いたしまして、いわゆるこの二極化の問題にしっかり対応していきたいということで今、計画をしているところでございます。
○永野裕子委員長 この件に関しましてよろしいでしょうか。
「はい」
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○永野裕子委員長 では、次に行きます。平成27年度
隣接校選択制希望申請集計結果について、理事者から説明があります。
○井上学校運営課長 それでは、平成27年度
隣接校選択制希望申請集計結果について御報告いたします。資料をお取り出し願います。
これは平成27年度の入学に向けた隣接校選択制の希望申請結果でございます。まず、平成27年度の希望申請受け入れ枠につきましては、昨年度と同様に、小学校、中学校ともに35名といたしました。なお、仰高小学校につきましては、収容人数上の理由から10名としております。
それでは、資料について御説明いたします。上段に小学校、その下に中学校の希望申請状況を学校ごとにお示ししております。表頭の左側、校名の隣には小学校につきましては10月20日現在の学齢児童数、中学校につきましては10月31日現在の学齢生徒数をお示ししております。その隣が希望申請票の数でございますが、学区外から希望する増の数字と学区外へ希望する減の数字、さらに増減を差し引きした数字をお示ししております。
一番上の仰高小学校を例にとりますと、10月20日時点で学区内に44名の学齢児童がおり、隣接校選択制で仰高小を希望する方が31名、また仰高小からほかの学校を希望する方が2名ということで、差し引き増減は29となっております。なお、それぞれの数字の右横に括弧で数字をお示ししておりますのは、26年度の数字でございます。
それでは、1枚おめくり願います。小学校の希望申請の内訳でございます。表側が増の希望数、表頭が減の希望数となってございます。同じく仰高小学校を例に御説明させていただきますと、まず増の希望数ですが、学校名、仰高小学校から横に見ていただきますと、駒込小学校区からの希望が12名、巣鴨小学校区からの希望が5名、清和小学校区からの希望が7名、朝日小学校区からの希望が7名となっておりまして、合計31名の希望がございました。
また、減の数字ですが、表頭の学校名、仰高小学校から下へ見ていただきますと、3行下の清和小学校に1という数字、その4行下の朝日小学校に1という数字がございます。これは仰高小学校区から清和小学校への希望が1名、朝日小学校への希望が1名あったということでございます。合計が一番下の計となり、2となっております。
1枚おめくりいただきますと、次が中学校の希望申請内訳でございます。こちらについては後ほど御確認いただきたいと思いますが、ここで1点おわびがございます。この中学校の表に誤植がございます。表の左上に斜線で囲われた枠がございます。この枠の左下部分に減、増とありますが、正しくは増でございます。お手数ですが、減を削除願います。また、この右上の斜線の部分が空欄になっておりますが、ここに減が入ります。お手数でございますが、御記入をお願いいたします。まことに申しわけございません。
それでは、大変恐縮ですが、1枚目にお戻り願います。希望申請の合計は、小学校全体で326名、中学校全体で219名でございました。この希望数は、小学校で全体の21.6%、中学校で全体の15.6%となってございます。希望申請の割合は例年とほぼ同率でございました。
今後は、私立などへの就学、転入、転出などの移動を経まして、4月1日に実際の入学数が決定してまいる次第でございます。例年小学校への入学率は90%程度、中学校への入学率は60%程度となっているため、例年どおりであれば、小学校では今回お示ししました学齢児童数から10%程度の減、同じく中学校につきましては40%程度の減の人数が入学者数となると想定されております。
大変雑駁でございますが、私からは以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○永野裕子委員長 説明が終わりました。質疑を行います。
○高橋佳代子委員 これが出るたびに胸が痛くて。久しぶりの子ども文教委員なので、出るたびに非常にこの衝撃が。やはり目白小学校がより新しくなって希望者が多くなったという衝撃が周辺の学校に大きく出ているという気がします。各学年単学級を小規模校と言っているんでしたか、今。そういったところへの支援も特段力を入れてやってはくださっているんですけれども、私の地元の高南小学校などは半分近くの人数が減になるわけですね。毎年なんですけれども。現場の先生たちは物すごく一生懸命取り組まれていて、特色ある教育も展開されているんですが、それでもなかなか及ばないというところもあって、非常に難しい話ですけれども、そういったところへの支援とか、さまざまなあの手この手と教育委員会でも考えてはくださっていると思うんですけれども、今実際の状況はどうなんですか。
○井上学校運営課長 目白小学校につきましては、改築後、確かに増の部分の人数は、かなり大きくふえました。今年度、27年度につきましては若干少なくなっているという状況がございます。逆に、目白小からほかの学校へという方はふえているという状況もございます。
そして、高南小につきましては、増の数が毎年2名から3名という状況でございまして、そして、減の数につきましては、今年度は昨年度に比べますと16名ほど減っているという状況ではございます。
そして、そういったいわゆる小規模校といわれる学校につきましては、これまでもICT機器の重点配備ですとか、朝日小で言いますとトイレの改修ですとか人工芝の敷設ですとか、そのようなことで対応してきました。朝日小学校の話をいたしますと、朝日小学校につきましては、来年度2クラスになる可能性が非常に大きくなりました。差し引きで言いますと35なんですけれども、きょう現在で大体39くらいになっております。
ということで、それが、ただ人数がふえたのかなというところを見ましたところ、結局、学齢生徒数、本来入る人の数に対して減がどれくらいのパーセントか割合をとって見みましたところ、朝日小は昨年ですと57%の方がほかの学校を希望されていたのが、今回は41%という状況です。年々改善はされてきているんですけれども、今までのいろいろな小規模対策が功を奏してきているのではないかというふうには考えております。
○天貝教育総務部長 朝日小学校については、12、3年ぶりに1学年が2学級になるということで、単学級校から解放される。長崎小についても、しばらく単学級6学年すべて1学級だったんですけれども、解消される見込みとなっております。これを小規模校のソフト面と施設面での対策について、それぞれ課長からお話をさせていただきます。
○清野教育指導課長 高南小学校につきましては、都の理数フロンティア校を受け、あわせてICTテレビ会議システムを使いまして、海外の方と交流したり、あるいはあそこはジュニアバンドが非常に盛んでございますので、こういったことについて、人事面を含めて校長とよくやりとりをしながら、力のある教員を配置するといったようなことでしっかりサポートしているところでございます。
○兒玉学校施設課長 高南小学校は、これまで体育館の全面改修、トイレの全面改修、理科室などの特別教室の全面改修を行ってきました。また、さらに子どもスキップにつきましても、これまで3階にあったスペースを1階に配置がえするなど、ハード面での整備も進めております。
○高橋佳代子委員 朝日小学校や長崎小学校のお話も伺えて、少しずつふえている、少し希望を持てるようなお話もありました。どうしてもやはり隣接校選択制って人が動くので、やむを得ないんですけれども、それぞれ希望されますからね。ただ、やはり本当に現場、要は大幅な減になってしまうような学校も非常に頑張っているので、それはそれで、あの手この手とやはり教育委員会のほうでもしっかり支援し続けていただきたいと思います。あとは現場で何かまた考えながら、地域の皆さんと一緒にまた魅力ある学校づくり、進めていけたらなというふうに思っています。ありがとうございました。
○三田教育長 今御指摘いただいた点、もう私どもも痛いほど感じているところなんですけれども、いま一つ難しいと思っていることが2つほどあります。1つは、大きな道路とか鉄道とかって挟んでいるところ、朝日小学校のケースで言うと、それが1つネックになって、いろいろ町方も努力しているし、我々も応援しているんですけれども、それがなかなか。新しくマンションができて入ってこられる方なんで、そういうことを余り残らないですっと選択されちゃうというところがあって、その辺の課題は十分受けとめてやっていかなければいけないし、特に通学の安全対策、こうしたことについてやはりしっかりとやっていかなければいけない。
それから、もう1つは、これは相当この間、教育委員会でも努力して学校説明会でもやりましたし、これはもう公会堂が小学校だけでもいっぱいになるぐらい集まって関心が高いんですよね。ところが、選択した後、PTA活動とか自分が住んでいる居住地での地域との協力関係とかはどうしているのかという点では、やはり努力されている方もいらっしゃいますけれども、課題を抱えていると思っておりますので、やはりその辺の詰めを今後もどうしていくのかということは、私どもも課題としてしっかり受けとめさせていただいて、小規模校のよさをやはり前面に出して、そこで子どもたちに行き届いた教育を一方でするし、大きな学校は、やはり活力のあるところで教育の資源としてやっていくという、そういう特色を生かしていけるように応援してまいりたいと思います。
○小林ひろみ委員 一言だけにしますけれども、やはり特色がある学校ということで呼び込もうということをやっても、実際上は、保護者や子どもたちの選択はそこにはないのではないかと、いつもこの隣接校選択制を見るときに思うんですね。各学校特色出せば、その特色に引かれて来るだろうというふうなことでは、それで10年以上やってきたけれども、そうではないのではないかと。やはり選ばれる学校といった見方をまずやめていくことが必要なのではないかと思うんです。
実はさっきの教育ビジョンのところにも、教育委員会の中で検討した内容で、隣接校選択制についてということで結構書いてあって、今の教育長から話があった協力はどうなっているんだという問題なんかも出ていて、やはりその観点からは、選ばれる学校がいいといった考え方をまずやめていくと。そして、本当にその子どもにとってどこの学校に行くのがいいのか、地域で子どもを育てるというんだったらどうなのかというふうにやっていく必要があるではないかと私は思うんです。
それで、難しいんですけれども、保護者がやはり選べたほうがいいという、これは当たり前というか、気持ちになればわかるんですけれども、かつても指定校変更ということで、いろいろな事情が事情というか理由があれば、きちっと許可をして変更ということはやられていたんですね。それなりの秩序の中で理由をきちんとつけてやっていたと思うんですけれども、そういう方向に戻すことは考えられないんでしょうか。
○井上学校運営課長 指定校変更につきましては、現在も例年、隣接校選択制が10月でございますけれども、その後の12月の下旬から翌年の1月の上旬にかけて申請を受け付けまして、主に1月中かけて、指定校変更の申請について審査しております。
ですので、今は昔と違いまして、隣接校もありまして、そして指定校変更もあるという、2つ持っているという状況でございます。
○小林ひろみ委員 いや、私としては、その両方をやるのではなくて、そういう方法もありますよという形で、いじめの問題とか、兄弟を一緒に行かせたいとか、引っ越したとか、そういう場合は今までもやっていたんだろうと思うんです。やはりそこに通っている子どもも親も一緒になって、そこの学校も地域もよくしていくという、そういうのがないと、何か最初からよくできたところに行けばいいといったものだけでは、やはり少し違うのではないかというところです。
ただし、そのときにやはり教育の問題で言えば、行政がやるべきところは教育条件の整備、平等ということで、こっちの学校へ行ったらああいうものがいっぱいあるけれども、こちらの学校にはないというようなことがないようにしていただきたいということだけは言っておきます。
先ほどの高南小学校も、大変きれいになっていると私も聞いております。それ自体はいいことですけれども、まだできていないところもありますので、早急に整備もお願いしたいと思っています。
○三田教育長 先ほど、選ばれる学校という話がありましたけれども、教育委員会としては、選ばれる学校づくりをしようということではございません。あくまでもこのビジョンでもうたっているし、この隣接校選択制そのものも学校でやっていることをきちんと説明責任を果たしていく。つまり、学習面とか生活面とか、そういうことを本校ではこういうことをきちっとやっていますよということ理解していただくような、学校の中をオープンにしていくということが一番大事なところだと思っていますので、そうした点で、ただ、選ぶ側の児童・生徒や保護者の側が、そういう目で見ているかという点でのそごというのは、いろいろあるのではないかと思います。ただ、一般的には、やはり学力がどうかというふうに保護者は当然見ますし、きちっと学力や先生方が子どもに向かい合ってくれるような学校であれば、そこは安心して行けるよということもあるし、そういうことが十分情報が足りなくて違う学校を選択するというケースもあるかと思うんですね。だから、その辺でのコンセンサスをしっかりとれるような努力はしていかなきゃいけない。
そういうスタンスでやっているつもりでございますし、今後ともそういう姿勢を大事にして、やはり先生方の頑張り、子どものすてきな学びのあり方というのを見てもらって、直接感じてもらって、地元の学校に行ってもらうと。ただ、どうしても事情があって変更しないと安全が確保できないとか、部活動がやっていけないとかというケースもありますので、そうしたチョイスをできる幅もきちんと保障してあげるということが、いろいろな都会ならではの多様な要望を持った人たちが集まっているまちですので、そうしたものもきちんと確保していくということも大事なことなのかなということで、この制度の趣旨をとらえて生かしてやっていきたい、そんなふうに思っております。
○吉村辰明委員 この表の見方で1つ確認だけれども、括弧内は26年度の数ということが書かれておりますが、これはあくまで選択制希望申請時の数ですね。4月になってからの数ではなくて。
○井上学校運営課長 新生児の数でございます。
○吉村辰明委員 実際は、今は違うというわけよね。この数ではないということね。異動した子はね。
○井上学校運営課長 そのとおりでございます。
○吉村辰明委員 わかりました。さっき、課長が小学校は21.6%、中学校は15という話ですが、私は決して少ないとは思っていません。5人に1人が学区域ではない子がいるということでしょう、そういう意味では。だから、決して少ないという、僕は、ちょっと表現には当たらないと思います。
○井上学校運営課長 先ほどお話ししましたパーセンテージは申請率でございまして、実際にこの後、隣接校に行かれる方のパーセンテージはこれよりも低くなります。例えば26年度ですと22.2%小学校で申請がありまして、そして、実際に利用された方は16.2%、そういう状況でございます。
○吉村辰明委員 そのように理解させてもらいますが、1点ちょっとお話しさせていただくのは、せっかくあんな立派な学校、明豊中学が改築して、きれいな学校になっているはずなのに30マイナスということは、今度は西池がきれいになっちゃったから、長崎地区とかあっちの子は恐らく西池に希望を出しているんではないかと思いますが。そういう意味では、改築というのは、1つの選択というのは、やはり影響はあると思いますが、その点では、うちの裏の、どっちが裏かわからないけれども、巣鴨北中ですが、ここ数年来、昨年はちょっとマイナスになっていますが、数年来、どちらかといえばプラスの学校だったんですよね。ここへ来て急にマイナス29となったのは、29年からいよいよ改築工事が始まるわけで、今27年に入る子は3年次にひっかかってしまうわけですね。すると、来年、再来年ももっともっとその工事の改築の影響が出てくると思いますが、そこの点、どういうふうにとらえていますか。
○井上学校運営課長 巣鴨北中学校につきましては、今年度、巣鴨北中学校に入りたいという方が昨年の41人から14人に減っております。これは、内訳を見ますと、昨年は41人のうち池袋中学校から36人だったんですけれども、ことしは10人のうち池袋中学校から5人ということになっておりまして、かなり細かく検証したり聞き取りをしているわけではないんですけれども、やはり工事の影響があるのかなとは思います。
逆に、減の人数、巣鴨北中学校が指定校で、そしてほかの学校を希望する方の数については大きな変化は出ていないという状況がございます。
○吉村辰明委員 私が聞かんとしているのは、向こう2年間、27、28、29の見通しとしては、どういうふうにとらえていますか。
○井上学校運営課長 見通しとしましては、今後も巣鴨北中学校、この2年先は希望する方の数はふえないというふうに想定しております。また、他区からも減ってきておりますので、そういう意味では全体的な人数はふえていかないというふうに想定してございます。
○兒玉学校施設課長 先生御指摘のように改築が控えておりまして、巣鴨北中学校は旧朝日中学校を仮校舎として使用することになっております。今後の生徒の推移ですけれども、今12クラスで、隣接校選択制も希望する方がマイナスということで、私どもとしては、だんだん減っていきまして12クラスが改築時には9クラスに減少するというふうに見込んでおりまして、旧朝日中学校につきましても、普通教室を今9クラスで改修して、施設整備をするというふうに計画しているところです。
それから、今、パソコン室も当初計画に入れておったんですけれども、ICTの整備ということで、タブレット端末を使って授業をするということで、コンピューター室も普通教室として改修すれば、9プラス2で11教室普通教室を確保する見込みでおりますので、今後の推移を見ましても、普通教室は十分確保できるんではないかというふうに考えております。
○吉村辰明委員 過去に、朝日中学が私立の淑徳巣鴨の改築時に仮校舎として貸し出したことがあるわけですけれども、そのときは、当然私学ですから生徒数も多いし、淑徳巣鴨の仮校舎、仮って貸したわけですよ。工事中の間にね。当時の長谷川校長にも私は問いかけたんだけれども、3年間ぐらいかかったわけです、工事が。丸3年ぐらい。ということは、その新年次に入ってくるお子さんは、3カ年仮校舎で過ごすんでは受験生がいないんではないのなんて私が言ったら、いや、そんなことありません、大丈夫ですなんておっしゃっていたけれども、今回、北中にしても、29年に入学する子は、工事期間が2年7、8カ月か、どのくらいかかるんでしたっけ。
○兒玉学校施設課長 2年半です。2年6カ月。
○吉村辰明委員 残り6カ月は入れるということは可能性があるわけだけれども、そのぐらいに厳しい中。今、クラスの話をしてくれたのはありがたい話で、そのとき淑徳巣鴨は3階建てかなんかのプレハブをつくったんですよ、庭に。運動靴を持って、体操着に革靴を履いて白山通りを渡って、こちらの児童園の前の体育館へ授業をしに来たりしている姿を見ましたけれどもね。やはり狭いとはいえ、やはり庭は庭ですから、あそこをつぶしちゃうような環境で学校生活を送るんでは、庭というのは朝日中のね。そういうことではなくて、プレハブを建てなくても、何とか2年半を過ごせるんであれば、僕は、逆に言えば生徒の減少はやむを得ないと思うんですよ。大勢入学してきて、窮屈で、またプレハブもつくらなくちゃとか、そういうような環境にするよりはいいと思うんですが、その点いかがですか。
○兒玉学校施設課長 先生御指摘のとおり、仮校舎は、今の既存の旧朝日中を改修して、11クラス確保します。校庭も改修しますので、多少狭いんですけれども、校庭もございます。
それから、先ほどの生徒数の推移ですけれども、これは巣鴨北中の生徒数を見ますと、北区から約20人ほども入ってきていますので、そういったことも考えますと、11クラス確保できれば十分対応できると思っておりますし、改修に当たっては教育環境が低減しないように、十分できる限りのリニューアルをして、なるべく格差がないように整備を進めたいというふうに考えております。
○吉村辰明委員 では、最後にします。そうすると、旧朝日中学の離れも、当然、学校施設として使うようになるんですね。
○兒玉学校施設課長 離れのところも、飛び地のところも特別教室、特別支援学級の教室として使いたい、改修したいというふうに考えております。
○吉村辰明委員 今、あそこは振興協会が利用していますので、その点を区民部としっかりと協議して、それなりの代替地をつくらないと、またひともめありますので、よろしくお願いします。