◎堂下
交通政策課長 前回の
アンケートにおきましては、砧一丁目から八丁目全域から無作為抽出という形で行っておりました。この間、地元の勉強会ですとか協議会の方々から、実際に使う想定ができる路線の沿線の方々からの需要というものを
アンケートで押さえる必要があるだろうという御意見をいただきました。その観点から、想定する
運行計画案の路線二百メートルの方々を無作為抽出した中で、
アンケートをするという形になっております。二百メートルの根拠につきましては、
世田谷区で行っております
公共交通不便地域対策のバス停からの距離二百メートル以上を不便地域として位置づけるというところからきております。
◆
江口じゅん子 委員 地元の声も受けて一定、砧だけにとどまらず、工夫をされたということですけれども、しかし、
アンケート調査が需要予測の大きな決定に関わるので、その二百メートルの住民の方というだけではどうなのかなというふうに思うんです。あのルートって、やはり大蔵運動公園だったりとか、成育医療研究センターだったりとか、そういった砧にある医療や公共施設を通ったルートですよね。やはり、そこには住んでいなくても利用するだろうというような方々というところも、需要予測というところには何かしらの形で検討していく必要があると思うんですよね。反映をさせていくというか、そこら辺のちょっと工夫というところでは考えはあるのか伺います。
◎堂下
交通政策課長 二百メートルという形の中で、地図上で二百メートルというのはなかなかすっきりと切れないということがありますが、二百メートルが入る街区、番地のところについては含めるような想定で今検討しておりますけれども、そういった中では、今、委員からお話のありましたように、大蔵ですとか桜丘、あとは祖師ヶ谷大蔵駅の北側、住所で言うと祖師谷になりますけれども、その一部につきましても、
アンケートの無作為抽出の抽出範囲には入るだろうというふうに想定しております。そういった意味で、現実的には路線の二百メートル以内の方が使われるだろうという想定の中であったとしても、桜丘ですとか大蔵、祖師谷の方々の御意見も聞けるものになるだろうというふうに考えております。
◆
江口じゅん子 委員 医療機関やスポーツ施設、公共施設などを通るルート設定なわけですから、やはり来訪者というところの動向、それを探るというのはなかなか厳しいものがあるのかもしれないんですが、しかし、そこも含めて需要予測というところでは、ぜひ検討していただきたいと、これは要望します。
◆板井斎 委員 このモデル事業の実施が、以前の
公共交通の
委員会の中で不便地域十地域を上げられていたかと思うんですけれども、確認なんですけれども、この
砧モデル地区の今回は定時路線型と、それから定時路線以外の
交通手段、二つの
可能性について分析をする、または検討するということなんですけれども、これがもし運行しなかったり、四〇%を割ったり、あるいはそれ以外のハプニング等で途中で運行したけれども、やめざるを得ないというような状況になったときには、これは他の十路線への影響というものは、これとは別なんでしょうか。それとも、これを一つのベースとして進めていこうと、他路線にも
マニュアルというんですか、それをひな形にしてやっていこうと、このモデル実験がここだけのことなのか、それをちょっと確認したいんですが。
◎堂下
交通政策課長 砧モデル地区というのは、定時定路線型の一般乗り合いの
交通手段になります。こちらにつきましては、所管としては、一番区の負担が少ないであろうという想定の下で考えております。ただ、今、委員御指摘のように、基準三割ですとか、四割ですとか、そういった基準にならない場合に、それをそのまま続けることができないということも想定して進めていく必要があるだろうというふうに思っております。今回お示しした資料の裏面に、そういったところで
砧モデル地区での取組、これは定時定路線型の取組になりますけれども、それ以外の
交通手段というものを同時並行的に検討していく必要があるだろうというふうに思っております。
他の九地区につきましても、まずは定時定路線型というものが一番有効だろうと考えておりますけれども、他の
交通手段の検討の中で、他のエリアについては、こちらのほうが有効だという考え方がまとまれば、そういったところを含めて総合的に判断してまいりたいというふうに思っております。
◆板井斎 委員 私の聞きたかったのは、率直に言って、ここが失敗とは言わないけれども、課題が余りにも多いとなると、当然他の地域は砧よりもハードルが高い箇所も残っているし、また、地域住民が協力して運行までもっていくというのは、かなりハードルも高いんだと思うんです。ですから、ここができなければ、他の地域もできないと私は思ってはいるんですけれども、要するにそういう結果も想定できるということでいいですか。
◎堂下
交通政策課長 今の定時定路線型の一般乗り合いタイプの
交通手段におきましては、砧が一番成功の
可能性が高いということで、こういった形で
モデル地区でやっておりますけれども、他の
交通手段というものは、そこまでの需要がない中での運行という形になりますので、一概に砧が失敗になったら、ほかのところも失敗するというふうにはつながらないと私どもとしては思っております。定時定路線以外の他の例えばオンデマンドですとか、タクシーの相乗りですとか、そういった手段が有効になるかどうかということについては、今年度より並行して検討してまいりたいというふうに思っております。
◆板井斎 委員 最後に、今の二番目の定時定路線型以外の分析というのはいつまでされるんでしょうか。それと、これはほかの九区域においては、こちらのほうが
可能性が高いと思われる地域もあろうかと思うんですけれども、そういった砧とは分けてというか、一つのモデルとしてやるんでしょうけれども、このモデル運行との兼ね合いについてどうなんでしょうか。要するに、ここでやったと仮定して、
交通手段の分析、検討というのは、ここの地域をモデルとしてやるのか、それともそうではなく、これはこれとしてやるのか、どちらなんでしょうか。
◎堂下
交通政策課長 定時定路線型以外の例えばオンデマンドですとか、相乗りタクシーとか、まだ詳細は全く詰め切れていないところはありますけれども、裏面の米印のところになりますが、令和四年七月以降に
砧モデル地区での
実証運行継続の可否と、定時定路線型の他地区での有効性を、他の
交通手段の
検討状況と合わせて令和四年七月以降に総合的に判断すると考えております。ですので、定時定路線型以外の他の
交通手段の検討というものは、令和四年七月までは検討して、最終的には区内全域で取り組めるような制度というものをつくっていきたいというふうに思っております。
◆
大庭正明 委員 この
アンケートは新型
コロナの影響で二か月遅らせて、七月にやるということになっていますけれども、そのとき、また第二波が来ている最中だとすると、これはやるんですか。今は七月のことは分かりませんけれども、第二波もいつ来るか分からない状況ですよね。七月近くになれば、その辺の状況は分かりますけれども、その辺の判断はどうなっているんですか。やるとか、やらないとか、延期するとか、そういうのというのは。
◎堂下
交通政策課長 現状では、七月に
実証運行の
需要予測アンケートを行っていきたいというふうに思っております。ただ、
コロナの影響につきましては、国の
緊急事態宣言等々、クラスターの発生ですとか、そういったこともございますので、状況につきましてはしっかりと注視しながら、
スケジュールの
見直し等について行ってまいりたいというふうに思っております。ただし、来年度の予算編成の関係もございます。
実証運行を目指していくためには、七月での需要予測というものが現状では必要だというふうに考えております。
◆加藤たいき 委員 先ほどの板井委員の質疑の答弁で、ほかの
公共交通不便地域と比較できないというふうにおっしゃっていたと思うんですけれども、私はこの砧地域ができないのであれば、ほかの地域は非常に難しいなというふうに、第一位というところもあって考えていて、何としても、やるんであれば、これから
世田谷区の起点にもなる公共不便地域対策だと思うので、ぜひ進めてもらいたいなと思っているんですが、先ほど江口委員との話で、
アンケートで
実証運行移行の可否を判断するというところで、四〇%の収支を超える超えないの
アンケートだけで読み取れるものなのかというところが、まず一点伺いたいというところです。
◎堂下
交通政策課長 四〇%というのは、本格運行時に四〇%が継続の条件という形でございまして、
アンケートの段階では、需要というものは約三割というふうに想定しております。おっしゃるとおり、
アンケートの段階で乗りますというように答えた方がいらっしゃったとしても、実際に乗らないという方というのは、これは地域性ですとか、そういったところでいろいろ分かれるところがございます。その辺は今、専門家、コンサルにも委託をしておりますけれども、こういった
アンケートの結果について、実際にはどれぐらい乗るかというものを予測しながら、三割という需要というものが出るかどうかというのを調査していきたいというふうに思っております。
◆加藤たいき 委員 等々力~梅ヶ丘間が
実証運行して、本格運行でさま変わりした、成功した事例だと思うんですが、この
アンケートだけで
実証運行移行の可否を判断すると記載してしまうと、ちょっと非常に恐ろしいなと思っているので、ぜひ
実証運行をして、本格運行に結びつけるような施策を所管一丸となってやっていただけたらなというふうに思います。これは要望です。
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○
風間ゆたか 委員長 それでは、(3)
世田谷区立
自転車等駐車場及び
レンタサイクルポートの
指定管理者候補者の選定について、
理事者の説明を求めます。
◎北川
交通安全自転車課長 世田谷区立
自転車等駐車場及び
レンタサイクルポートの
指定管理者候補者の選定につきまして御報告させていただきます。
まず趣旨でございますが、区立
自転車等駐車場及び
レンタサイクルポートの指定管理期間が令和二年度末で終了することから、令和三年四月からの
指定管理者候補者の選定方法について報告するものでございます。
2
指定管理者制度を適用する施設につきましては、別紙1の施設一覧のとおりでございます。施設一覧のとおり、五十四か所の
駐輪場と七か所の
レンタサイクルポートが対象となります。
また、
指定期間は令和三年四月一日からの五年間といたします。
次に、4選定体制でございます。選定は、
自転車等駐車場指定管理者選定
委員会において選定いたします。選定委員は別紙2のとおり、外部委員五名を含めた七名でございます。
ページをおめくりいただきまして、次に、現在の
指定管理者の
状況等でございます。現在の
指定管理者は記載のとおりであり、全て
世田谷区シルバー人材センターが
指定管理者となって運営しております。
指定管理者に対する評価でございますが、平成三十年度までの三年間につきまして、選定
委員会において、
利用者ニーズに対応した運営管理や区への納付について評価しております。詳細につきましては、別紙3に記載のとおりでございます。
次に、
指定管理者制度適用の理由でございますが、さきの評価結果から、今後も運営
事業者の創意工夫を生かした運営が期待できることから、次期の期間においても
指定管理者制度を適用することといたします。
次に、7
指定管理者の選定方法等でございます。選定に当たりましては、選定
委員会における審議結果等を踏まえ、
利用者サービスの向上を図りながら、スケールメリットを保ちつつ、参入機会を増やすことを前提に、新規
事業者の参入が可能な規模を考慮し、全施設を二つのグループに分けて、それぞれ公募により選定いたします。
別紙4を御覧ください。グループ1は
駐輪場四十二か所でございます。グループ2は
レンタサイクルポートと併設の
駐輪場及び同一エリアにある
駐輪場を同一グループにしております。なお、応募者はグループ1、グループ2、両方のグループに応募できるものといたします。
戻っていただきまして、今後、選定
委員会におきまして、グループごとに事業計画書の審査と申請者のヒアリングを実施し、(2)に記載の選定基準に基づき、次期の
指定管理者を選定いたします。
最後に、8今後の
スケジュールでございます。本
委員会での報告後、六月から公募を開始する予定でございます。その後、九月までの間に選定
委員会により選定を行い、選定結果につきましては、十一月の本
委員会において報告させていただくとともに、第四回区議会定例会に提案し、議決後、令和三年四月から次期
指定管理者による管理を開始する予定でございます。
説明は以上でございます。
○
風間ゆたか 委員長 ただいまの説明に対して御質疑がありましたら、どうぞ。
◆板井斎 委員 現在、公益社団法人が
指定管理者なんですけれども、他区では、いわゆる
世田谷で言うシルバー人材センター以外のところで、実際に指定管理になっているような自治体というのが、もし二十三区内であれば教えてください。
◎北川
交通安全自転車課長 申し訳ありません。手持ちでそういった事例を具体的にお話しできる資料を持ってきていないので御紹介できませんが、二十三区内ではそういった事例もあるというふうに伺ってございます。
◆板井斎 委員 後で資料をお願いいたします。よろしくお願いします。
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○
風間ゆたか 委員長 では続いて、(4)その他ですが、
理事者から何かありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
風間ゆたか 委員長 特にないようですので、以上で
報告事項の聴取を終わります。
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○
風間ゆたか 委員長 次に、2
協議事項に入ります。
(1)次回
委員会の開催についてですが、第二回定例会中の六月十七日水曜日午後三時から開催予定としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
風間ゆたか 委員長 それでは、次回
委員会は六月十七日水曜日午後三時から開催予定とすることに決定いたします。
以上で
協議事項を終わります。
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○
風間ゆたか 委員長 その他、何かございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
風間ゆたか 委員長 なければ、以上で本日の
公共交通機関対策等特別委員会を散会いたします。
午後三時四十六分散会
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署名
公共交通機関対策等特別委員会
委員長...