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  1. 世田谷区議会 2017-04-24
    平成29年  4月 区民生活常任委員会-04月24日-01号


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    平成29年  4月 区民生活常任委員会-04月24日-01号平成29年 4月 区民生活常任委員会 世田谷区議会区民生活常任委員会会議録第三号 平成二十九年四月二十四日(月曜日)  場  所 第三委員会室  出席委員(十名)    委員長         岡本のぶ子    副委員長        桜井 稔                石川ナオミ                上島よしもり                山口ひろひさ                平塚敬二                藤井まな                桃野よしふみ                高岡じゅん子                あべ力也  事務局職員    議事担当係長      菊島 進    調査係主任主事     三平公則  出席説明員    副区長         宮崎健二
      世田谷総合支所    総合支所長       内田政夫   北沢総合支所    副支所長        西澤 滋    地域振興課長      長岡光春   玉川総合支所    副支所長        笠原 聡   砧総合支所    総合支所長       寺林敏彦   烏山総合支所    総合支所長       進藤達夫   生活文化部    部長          田中文子    市民活動・生涯現役推進課長                堀込章仁    文化・芸術振興課長   大澤正文    人権・男女共同参画担当課長                若林一夫    区民健康村・ふるさと交流課長                泉 哲郎   地域行政部    部長          本橋安行    地域行政課長      舟波 勇    住民記録・戸籍課長   加野美帆   スポーツ推進部    部長          平澤道男    スポーツ推進課長    渡邉謙吉    オリンピック・パラリンピック担当課長                玉野宏一   産業政策部    部長          久末佳枝    商業課長        小湊芳晴    副参事         住谷純子   清掃・リサイクル部    部長          原田茂実    管理課長        大石智康    事業課長        笹本 修    世田谷清掃事務所長   畑中 健    玉川清掃事務所長    小渕由紀夫   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇ 本日の会議に付した事件  1.請願審査   ・ 平二九・三号 婚外子差別撤廃のための戸籍法改正の意見書提出に関する陳情  2.報告事項   (1) 平成二十九年第一回区議会臨時会提出予定案件について   〔報告〕    ①議会の委任による専決処分の報告(自動車事故に係る損害賠償額の決定)   (2) 松原まちづくりセンター基本構想(案)について(あんしんすこやかセンター・社会福祉協議会との一体整備、松原小学校体育館棟、松原ふれあいの家との複合化)   (3) 世田谷区立北沢区民会館の指定管理者の選定について   (4) 世田谷区立老人休養ホームふじみ荘の指定管理者の選定について   (5) 世田谷区立健康増進・交流施設の指定管理者の選定について   (6) 「第五回せたがやバンドバトル決勝大会」検証報告について   (7) 「世田谷区第二次男女共同参画プラン」について   (8) 「(仮称)多様性を認め合い、人権を尊重する男女共同参画推進に関する条例」の制定に係る検討について   (9) 世田谷区民健康村ふじやまビレジ温浴施設の増築工事について   (10) アメリカオリンピック委員会本部等への訪問の実施結果について   (11) (仮称)住宅宿泊事業検討会の設置について   (12) プレミアム付区内共通商品券の発行について   (13) 地方版図柄入りナンバープレートに関するニーズ調査の結果について   (14) 世田谷清掃工場対策効果の検証について   (15) 環境省「製品プラスチックの店頭回収・リサイクルの実証事業」への参加結果について   (16) 食品ロスの削減に向けた取組みについて   (17) 自動車事故の発生について   (18) その他  3.資料配付   (1) 行事予定等について   (2) せたがや農業通信の配付について  4.協議事項   (1) 参考人の出席要請について   (2) 次回委員会の開催について   ◇ ~~~~~~~~~~~~~~~~ ◇     午前十時開議 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまから区民生活常任委員会を開会いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 本日は、請願審査等を行います。  議事に入ります前に、四月一日付で人事異動がありましたので、まず理事者の異動者の紹介をお願いいたします。お手元に区民生活領域管理職一覧が配付されておりますので、参考にしてください。  それでは、お願いいたします。 ◎宮崎 副区長 新年度になります。どうぞよろしくお願いします。  それでは、委員会出席理事者の変更につきまして、私から部長級の紹介をさせていただきます。  笠原玉川総合支所副支所長でございます。  清水烏山総合支所副支所長でございます。  なお、両者につきましては、区民課長の事務取扱を行っております。  本橋地域行政部長でございます。  平澤スポーツ推進部長でございます。  久末産業政策部長でございます。  原田清掃・リサイクル部長でございます。  部長級の紹介は以上で終わりまして、課長級につきまして、それぞれ各部長から御紹介申し上げます。 ◎内田 世田谷総合支所長 私から、世田谷総合支所の異動者を紹介いたします。  竹内世田谷総合支所地域振興課長でございます。  望月世田谷総合支所区民課長でございます。 ◎西澤 北沢総合支所副支所長 私のほうからは、北沢総合支所の異動者を紹介させていただきます。  星北沢総合支所副参事でございます。 ◎寺林 砧総合支所長 私からは、砧総合支所の異動者を御紹介いたします。  林砧総合支所地域振興課長でございます。 ◎田中 生活文化部長 私からは、生活文化部の異動者を紹介いたします。  堀込市民活動・生涯現役推進課長でございます。  大澤文化・芸術振興課長でございます。  梅原国際課長でございます。  泉区民健康村・ふるさと交流課長でございます。  私からは以上でございます。
    ◎本橋 地域行政部長 私からは、地域行政部の管理職を御紹介いたします。  舟波地域行政課長でございます。  加野住民記録・戸籍課長でございます。  嶋津窓口調整・番号制度担当課長でございます。 ◎平澤 スポーツ推進部長 私からは、スポーツ推進部の異動者を紹介いたします。  馬場調整担当課長でございます。 ◎久末 産業政策部長 私からは、産業政策部の異動者を御紹介いたします。  香山工業・雇用促進課長でございます。  筒井都市農業課長でございます。  住谷産業政策部副参事でございます。 ◎原田 清掃・リサイクル部長 私からは、清掃・リサイクル部の異動者を御紹介いたします。  畑中世田谷清掃事務所長でございます。  小渕玉川清掃事務所長でございます。  私からは以上でございます。 ◎宮崎 副区長 以上で御紹介を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○岡本のぶ子 委員長 なお、当委員会には連絡員が一名入っておりますので、あらかじめ御了承願います。  次に、担当書記もかわりましたので、自己紹介させます。 ◎菊島 書記 議事担当の菊島と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 ○岡本のぶ子 委員長 以上で紹介を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは、1請願審査に入ります。  (1)平二九・三号「婚外子差別撤廃のための戸籍法改正の意見書提出に関する陳情」を議題といたします。  ここでお諮りいたします。  本件について、陳情者より趣旨説明したい旨の申し出があります。これを許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。  趣旨説明を聴取するため、ここで委員会を休憩いたします。     午前十時五分休憩    ──────────────────     午前十時四十分開議 ○岡本のぶ子 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  本件について、理事者の説明を求めます。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 陳情事項について御説明いたします。  陳情事項は、以下の二点について、戸籍法の改正を国に求める意見書の提出を求めるものです。  第一に、戸籍法第四十九条第二項第一号を削除し、出生届における、嫡出子、嫡出でない子の別の記載欄を廃止すること。  第二に、戸籍法第十三条第四号及び第五号を改正し、戸籍の実父母との続き柄及び養親との続き柄を廃止すること。なお、続き柄廃止に伴い性別を明らかにする必要がある場合は性別欄を設けること。  ここで述べられている戸籍法第四十九条第二項第一号とは、出生の届け出に係る届け書に記載すべき事項の一つとして、子の男女の別、及び嫡出子、または嫡出でない子の別を定めているものです。なお、嫡出子とは、法律上の婚姻関係にある男女の間に出生した子を意味しています。  また、戸籍法第十三条は戸籍の記載事項を定めたもので、この第四号に実父母の氏名及び実父母との続き柄を、第五号に養親の氏名及び養親との続き柄を記載しなければならないと定めています。  次に、陳情理由について御説明いたします。陳情事項一についてです。平成二十五年、西暦二〇一三年九月四日、最高裁大法廷において、嫡出でない子の相続分を嫡出子の二分の一とする民法の規定を、法のもとの平等を定める憲法第十四条第一項に反するとの判断が示され、同年の国会において、民法九百条四号ただし書き前段の嫡出でない子の相続分は嫡出である子の相続分の二分の一としの部分を削除する民法の改正が行われ、平成二十五年十二月十一日に公布、施行されていることは陳情のとおりです。  なお、同年九月二十六日の最高裁第一小法廷の判断とは、先ほど述べた戸籍法四十九条第二項第一号で、届け出に嫡出子または嫡出でない子の別を記載すべきものと定めることは憲法十四条一項に違反するものではないとしたものです。  続いて、陳情者は、戸籍実務上も、出生届に基づく戸籍の作成に当たって全く必要のないものと述べた上で、さらに最高裁小法廷の判決文の一部から、事務処理上不可欠の要請とまでは言えないという点を引用されています。この点については、同判決文では、届け書に嫡出子または嫡出でない子の別を記載することを届出人に義務づけることが市区町村の事務処理に不可欠の要請とまでは言えないとしても、少なくともその事務処理の便宜に資するものであることは否定しがたく、およそ合理性を欠くものということはできないとされています。なお、補足意見が付されているのは、そのとおりです。  陳情の最後に、諸外国の動き等について述べられています。これについては、平成二十五年、西暦二〇一三年九月四日の最高裁大法廷の判決文を引用して説明にかえさせていただきます。判決文では、現在、我が国以外で嫡出子と嫡出でない子の相続分に差異を設けている国は欧米諸国にはなく、世界的にも限られた状況にある。また平成五年に、国際連合の関連組織である自由権規約委員会が、包括的に嫡出でない子に関する差別的規定の削除を勧告し、国籍、戸籍及び相続における差別的規定を問題にして、懸念の表明を、法改正の勧告等を繰り返してきたと述べられています。  次に、陳情事項二についてです。嫡出子の父母との続き柄は、父母を同じくする嫡出子のみについて、同一の戸籍内に在籍するか否かにかかわらず、出生の順に従って、長男、長女、二男、次女等とするとされていますが、陳情者は、これを現在では全く必要のないものと述べられております。  ここに記載の平成十六年、西暦二〇〇四年十一月の制度改正とは、戸籍法施行規則の改正に伴い、平成十六年十一月一日から、嫡出でない子の戸籍における父母との続き柄欄の記載が、母が分娩した嫡出でない子も、出生の順により、長男、長女等と記載するものとされたことです。また、制度改正前に既に戸籍に記載されている嫡出でない子の続き柄について、男、女の記載を、長男、次男、長女、次女等に変更する取り扱いとされました。  なお、公報につきましては、法務省のホームページに掲載されており、区としては、戸籍の届け出等がなされた際に、職員より続き柄の更正の申し出方法等について御説明をしております。  説明は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 今の長男、長女の確定のことに関して、区のほうでどうしていらっしゃるかお聞きしたいんですが、私は初めに、この届け出をするシングルマザーの方とかが、自分は知っているので、この子は次男ですというふうに言えばそれで次男と書かれるのかなと思ったのですが、それは区のほうで原戸籍までさかのぼって調べることが区の職務になっていらっしゃるんですか。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 その母の方の婚姻年齢までさかのぼりまして確認をするということになっております。 ◆あべ力也 委員 実際に戸籍上の事務処理を行っていて、いろいろ戸籍法の改正等に伴って、届け出の書類が現行の書類で、何かいわゆる処理上のミスであったり、混乱であったりとか、そういうことというのは――実際にはそのミスが外へ出ていくということはないんでしょうけれども、処理の中で錯誤を起こしたり、調べて見たら、この方のほうのお子さんなんだとかということが極めて複雑怪奇になっていて、もっとさかのぼればわかるんでしょうけれども、事務処理上の煩雑さであったり、そういうことというのは現状ではどうなんですか、あるんですか。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 おっしゃるように、戸籍の手続上の煩雑さというものは、きょうの陳情に関する事柄にもあるかと思いますし、これに限らず、戸籍法というのは非常に複雑な制度ではございますので、そういったことは確かにあると思います。 ◆あべ力也 委員 戸籍も法律で決まっているわけですから、役所としては、その事務処理上、法律にのっとって処理をしていくということになるんでしょうけれども、ただ、実際に事務方として仕事をされている中で、戸籍はもともと複雑なものでというお話が今ありましたけれども、他の外国の戸籍なんかを見ると、もう少し簡潔でわかりやすい戸籍体系になっているかというふうに私は理解をしているんですが、日本の戸籍制度ももう少し簡素になっていくべきなんじゃないかなと思うんですが、実際に事務処理をしている側からすれば、その辺はどういうふうに感じていらっしゃるのかなというのをちょっと伺いたいと思います。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 非常に複雑であるという点はございまして、おっしゃるように簡素になっていけばということもあるかとは思います。ただし、現在、これまでの間に戸籍法が何度も改正されてきたことによって、その改正された結果だけではなくて、改正される前の事項ということがなくなるわけではございません。そこが今、日本の戸籍は非常に複雑であるということの原因であるかと思いますので、法改正をしたからといって全体が全て簡素になるということでもないのではないかなと思います。 ◆桃野よしふみ 委員 陳情事項一と二の中の変更点といいますか、例えば出生届において、嫡出子か、嫡出でないかということを廃止する、そして、戸籍において実父母との続き柄及び養親との続き柄を廃止すると。仮にこうなった場合、世田谷区役所として、事務処理、手続でこれになると困っちゃうよというようなことは具体的にあるんですか。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 嫡出子、嫡出でない子の記載の届け出書についての部分につきましては、現在の事務の中では、婚姻後二百日以内に出生したお子さんの届け出等の場合には、ここの欄の記載によって判断を変えるというようなこともございますので、現在の規定の中ですと、多少支障の出るケースというのは、全くないとは言えないと考えております。 ◆桃野よしふみ 委員 具体的にもう一度。二百日以内だと何が困るんですか。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 婚姻後二百日以内に出生されたお子さんについては、法律上、嫡出子の推定を受けないとされています。この場合ですと、婚姻中でも、嫡出でない子としても、嫡出子としても、どちらでも出生届をすることができるといったことがございまして、記載をいただいたことからその判別をさせていただいているという、現在の事務の手続上のことでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 それは私が言っていることと違って、今のは嫡出子か嫡出でないかを書かなきゃいけないから、どう書いたらいいのかわからないという話でしょう。そうじゃなくて、ここを廃止したら何か困るんですかという質問です。この記載欄がなくなったら何か困るんですか。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 現在申し上げた届け出については、なくなったとした場合にはその際の受け方というものが規定されるとは考えます。 ◆桃野よしふみ 委員 私が理解できていないのかもしれないんですけれども、役所の窓口で確定する必要は何かあるんですか。今の話というのは、二百日以内だったら嫡出子じゃないというふうに見られますよという話ですよね。ちょっとわかっていないかもしれないので、もう一回教えてもらっていいですか。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 今の例で御説明いたしますと、二百日以内に出生された方については、嫡出でない子としても、嫡出子としても届けられる。嫡出でない子というのは父の欄が空欄になって、母の戸籍に入るということになりますので、つまりどの戸籍にどのように記載するかというのを、その記載をいただくことで判別をしているということです。 ◆あべ力也 委員 先ほど陳情者からいろいろ説明もありましたけれども、現行法上、法改正も、判決で、いわゆる相続人における嫡出、非嫡出のそのギャップというのを取り払われたという状況の中で、役所の事務処理上、嫡出であるということと嫡出でないということが法的な効果で何か違いを生むということはあるんですか。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 民法上にそうした影響はないと考えております。 ◆あべ力也 委員 役所の事務処理において、嫡出、非嫡出ということを、例えば何か事務的な職権でそれを記載したとしても、法的な効果として違いが生じるということはないということでいいんですよね。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 届け出をされたときに、嫡出子、嫡出でない子を選ばれなかったとしてものときの職権上の処理のことということでよろしいですか。――はい。その場合は、お書きいただかなくても受理はできることになっておりまして、自治体側で関連する事項を調べた上で記載を行って処理をするという手続が示されております。 ◆あべ力也 委員 ただ、いわゆる嫡出であるか、非嫡出であるかといった場合の相続権利者の問題が生じてくるんだと思うんですね。職権で、例えば間違った記載、間違った届け出があったとしても、それは当事者である親の方が何らかの裁判上の手続か何かをすれば訂正もできるということですよね。もしくは、実子であるかどうかということについても、それは裁判上の請求をすれば、実子認定についてはまた別の方法ができるということで、いわゆる事務処理上の手続、職権において、届け出があったものを受理して、それを処理したとしても、法的な効果として確定すると、いわゆるみなされるということではないというふうに――でいいんですよね。推定はされるにしても、それで届け出をもって身分を確定されてしまうということでは、現行法上はないということですよね。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 お届けの内容に差異があったときに、そのことだけで判断するわけではないという御質問の趣旨でよろしいでしょうか。――そのとおりでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 先ほどの続きなんですけれども、この陳情の趣旨は、嫡出子なのか、嫡出でないということを記載することが差別的じゃないかということで御主張されているんだと思うんですね。私もそれはそうだなと思いながら説明を聞いていたわけなんですけれども、先ほどだと、母方、父方どちらの戸籍に入るのかというところで多少事務処理に影響してきますよという話だったと思うんですけれども、一方、差別的だという御主張があって、今おっしゃった事務処理上の手続に多少影響が出ますよというのは、別にほかのことでも補えるんですよね。それが必ずないと――これが差別的だというふうに捉えたとして、この差別的な状況を直す、変えるということが絶対できないということなんですか、それとも、きっとほかにやり方は何かあるんでしょう。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 戸籍の事務につきましては、国の法律に従いまして行う法定受託事務でございますので、仮にこの法改正がなされたとしますと、それによって矛盾が出てくる事項については、その手続について矛盾がないように示されるというふうに認識しております。 ◆平塚敬二 委員 陳情事項二なんですけれども、陳情者の方は、この続き柄欄は現在では全く必要がないとおっしゃっているんですけれども、行政側はどうなんですか。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 陳情者の御主張も一つの考え方としてごもっともと考えます。いろいろな立場の方から考えたときに、今、長男、次男といった記載が社会生活の一般通念上は広く利用されているという場面もあると考えます。ですので、感情的な面でとりますと、いろいろなお考えがそれぞれの立場でおありかとは思います。ですので、区といたしまして、どちらかの主張に従ってというところはなかなか難しい面もあるかと考えます。 ◆平塚敬二 委員 ちょっと私の聞き方が悪かったですかね。この長男、次男というのは、私も通念上、現状使っていますし、これは全く撤廃していいのかなというのをすごく考えていたんですけれども、先ほどちょっと陳情者に聞いたんですけれども、国会のほうでこういう議論がされているということは行政としては確認していますか。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 戸籍法については、以前、改正案といったものが出されてございまして、きょう陳情の中にもございましたとおりで、その改正については議論されているかと思います。  前回、陳情をいただいてから国のほうで大きな動きがあったかという御質問でよろしいでしょうか。その点については、特段そういった認識はございません。 ◆藤井まな 委員 さっき陳情者と委員の間で休憩時間にあった会話の中で、国会議員から政府に質問主意書が何件か出されたみたいな話のやりとりがあったんですけれども、それは世田谷区は把握していらっしゃったりしますか。例えば、どこのどういった議員の方がそういうものを提出されたとかという話は知っていらっしゃるんですか。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 区では認識してございません。 ◆高岡じゅん子 委員 二のことの部分についてちょっとお聞きしたいんですが、やはり生まれた子どもの身分がすごくクリアになって、安定することが非常に大切だと思うんですが、二の戸籍法の戸籍の実父母と、これは続き柄の部分について、長男、長女というのは書くのをやめて、男の子か女の子だったかという欄をつくり、例えば父母欄とか養父母欄というのは別にちゃんとあって、一人の子どもを中心に見たときに、その子の生年月日と性別と、それから実父母で、お父さんがいない場合もあるし、養父母がいるとかという場合もいろいろあると思うんですが、そこについては、ここを変えても子どもの身分の安定上は問題はないとお考えですか。 ◎加野 住民記録・戸籍課長 このたびの陳情の中でも、特段父、母欄、養父母欄を削除するという話はございませんので、その欄については特段の変更がないとすれば、御質問の趣旨としては問題はないと思います。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、本件に対する御意見と取り扱いについてあわせてお願いいたします。 ◆藤井まな 委員 民進党・社民党会派は、趣旨採択でお願いします。 ◆桃野よしふみ 委員 F行革は、趣旨採択でお願いします。 ◆高岡じゅん子 委員 生活者ネットワークも趣旨採択でお願いいたします。 ◆あべ力也 委員 減税せたがやは、趣旨採択でお願いします。 ◆山口ひろひさ 委員 いろいろ議論を聞かせていただきましたけれども、これに関しては法の判断に委ねるものであるんじゃないかなとうちの会派は判断しますので、不採択でお願いいたします。 ◆平塚敬二 委員 公明党世田谷区議団として意見を少し述べたいと思うんですけれども、陳情の一については、我が党としても、これは国会でも賛成しておりますし、今陳情者の方の御意見をいただいて、そのとおりだなというふうに思いますので、いいんですけれども、また、二十五年度の最高裁の判決では、最終的に、少なくともその事務処理の便宜に資するものであることは否定しがたく、およそ合理性を欠くものということはできないというふうにしておりまして、これは国会の場でもまだまだ十分な議論が尽くされていないんじゃないかなというふうに考えております。  そしてまた、陳情の二なんですけれども、これは先ほども確認させていただいたんですが、国会の場でまだまだ議論がされていない状況にありまして、また、平成十六年には戸籍法の施行規則の一部を改正して、あえてこういうふうに変えたという部分もあります。またそれを廃止して現時点で全部なくしてしまうというのもどうかなというふうに考えていまして、やっぱりここはもうちょっと国会の場の意見、動きを見ていきたいなと思いますので、結論としては、公明党世田谷区議団は、平二九・三号は継続でお願いしたいと思います。 ◆桜井稔 委員 日本共産党も趣旨採択でお願いします。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、本件の取り扱いについてお諮りしたいと思います。  本件につきましては、趣旨採択、継続審査、不採択と意見が分かれておりますので、本日のところは継続審査とすることでお諮りしたいと思います。  本件を継続審査とすることに御異議ございませんか。    〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 御異議がございますので、継続審査とすることについての採決を挙手により行います。  本件を継続審査とすることに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○岡本のぶ子 委員長 挙手少数と認めます。よって、本件を継続審査とすることは否決されました。したがいまして、本日は結論を出すことになります。  これより、本件を可とすることについてお諮りいたしますが、先ほど本件の取り扱いに関する意見の中で、趣旨採択とする御意見が出ておりますので、本件については趣旨採択ということでお諮りしたいと思います。  採決は挙手により行います。本件を趣旨採択とすることに賛成の方の挙手を求めます。    〔賛成者挙手〕 ○岡本のぶ子 委員長 挙手多数と認めます。よって、平二九・三号は趣旨採択とすることに決定いたしました。  なお、議会としての対応については、後ほど協議事項の中で協議させていただきます。
     ここで理事者の入れかえを行いますので、このまましばらくお待ちください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは、2報告事項の聴取に入ります。  まず、(1)平成二十九年第一回区議会臨時会提出予定案件、報告①議会の委任による専決処分の報告(自動車事故に係る損害賠償額の決定)について、理事者の説明を願います。 ◎畑中 世田谷清掃事務所長 それでは、議会の委任による専決処分の報告(自動車事故に係る損害賠償額の決定)について御説明いたします。  本件につきましては、昨年九月二十六日に事故が発生いたしまして、十一月十一日の当委員会において事故発生報告をさせていただいたものでございます。  発生場所は、世田谷区太子堂四丁目十番先路上でございます。ここで一つ訂正がございます。昨年の委員会で御報告した際の事故発生の資料では、この発生場所を若林一丁目四十番十一号付近交差点と記載しておりましたが、今回、同じ地点ではございますが、警察側の事故処理が記載の住所で行われたため、それにあわせまして訂正させていただくものでございます。  事故の状況でございますが、区の車両が一方通行路から交差点を徐行にて直進しようとして一旦停止し、交差点方向の直進自転車の通行を待っていたところ、右方向より自転車で来た相手方が左折して、区の車両の運転席脇を通過いたしました。運転の職員がこれを確認して発進しようとした際に、相手方がバランスを崩し、区の車両の右後部に接触し転倒したものでございます。  過失割合は区側が十割でございまして、相手方への損害賠償額は記載のとおりでございます。なお、費用につきましては、加入の自動車保険により全額補填いたします。  また、専決処分日は平成二十九年四月十三日でございまして、これをもって示談に至る予定でございます。大変御迷惑、御心配をおかけいたしました。  説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 一応念のために聞いておきたいんですけれども、これは地図を見ると、地名というか、境のところだったんだなという気はするんですけれども、この道路で事故が起きた場合、どっちの住所をとるとかというのは、これは何かルールがあるんですか。 ◎畑中 世田谷清掃事務所長 ルールといいますか、基本的には、左側通行でございますから、区側が直進していたところの住所をもって、その地先ですよという話をするんですが、そこが若林一丁目となっておりまして、実は相手方が出てきたところのほうが太子堂四丁目、こちらが事故を起こした場所というふうに警察のほうでは判断して太子堂四丁目のほうをとったという形になっております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では、(2)松原まちづくりセンター基本構想(案)について(あんしんすこやかセンター・社会福祉協議会との一体整備、松原小学校体育館棟、松原ふれあいの家との複合化)について、理事者の説明を願います。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 松原まちづくりセンター基本構想(案)について報告いたします。  なお、本件につきましては、区民生活、福祉保健、文教常任委員会のあわせ報告でございます。  1主旨についてです。平成二十八年十一月に策定いたしました整備方針に基づき、松原まちづくりセンターの基本構想(案)をまとめたので、報告するものでございます。  2基本構想(案)の概要、(1)基本方針、①松原小学校敷地内への移転改築についてです。現在の松原まちセンの敷地は、あんすこと一体化するには狭隘であり、運営しながら増築もしくは改築することは困難なため、松原小学校敷地内の既存プール周辺に移転改築することといたします。  ②松原小学校体育館棟との複合化についてです。補助一五四号線の計画線に学校敷地の一部がかかっているため、将来的には敷地内の建物配置を再整理する必要があり、松原まちセンを複合化することを機に、プールと体育館を改築、重層化し、教育環境の向上を図ります。なお、整備に当たっては、学校運営に支障のないように検討いたします。  ③松原ふれあいの家の移転についてです。本施設は補助一五四号線の計画線上にあり、将来的には移転が必要となるため、今回の施設整備を機に計画建物に移転することといたします。  ④複合施設整備後の跡地活用についてです。ふれあいの家移転後の暫定利用及び松原まちセンの跡地については、行政需要を踏まえ、別途検討してまいります。  (2)の主な施設機能についてです。まず、①としまして、松原まちセン、あんすこ、社協の円滑な連携と相談者のプライバシーの確保を基本とした受付カウンター、待合スペース、相談室及び活動フロア等を整備いたします。②としまして、松原小学校の体育館とプールは重層化し、整備いたします。③としまして、松原ふれあいの家は、地域の支えあい活動団体が身近な地域で活動を行うための拠点といたします。  恐れ入りますが、裏面をごらんください。3の既存施設の概要につきましては、ごらんのとおりでございます。  次のページをごらんください。松原まちセンと松原小学校等関係施設の配置図となっております。  そのさらに裏面の松原小学校配置図(参考)をごらんください。こちらは現在の松原小学校の校舎などの配置図の上に、複合施設建設想定の場所を表示したものです。現在のプールを撤去し、そこに体育館とプールを重層化した施設を建設し、先ほど説明したとおり、さらにまちセン、社協、あんすこ、ふれあいの家を一体化した施設といたします。  次に、資料の一枚目の裏面にお戻りください。下のほうの4の今後のスケジュール(予定)についてです。平成二十九年五月ごろに基本構想(案)の説明会をいたします。二十九年度は基本設計、実施設計を行い、三十年度から改築工事、三十二年度に複合施設開設予定でございます。  説明は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 多分これは文教領域の話になっちゃいますけれども、体育館とプールの重層化というのは体育館の上にプールがくるみたいな感じになるんですか。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 おっしゃるとおり、これから基本設計なので、はっきりしたことはそこで決めてまいりますが、恐らく下が体育館で、上がプールということになると思います。 ◆高岡じゅん子 委員 松原小学校の問題になっているこのプールの場所というのは、ちょうど坂道で、一番右端の学級農園あたりになると、多分二階半ぐらいの非常に高い、高低差が激しいところだと思うんですが、つくるに当たっては、そこの擁壁の強度とかも含めて、多分上手に、区民の人たちは道から直接出て、それから今、学校に不審者の問題がすごくあるので、子どもたちの動線と区民の出入り口の動線が両方よくて、さらに防災にも役に立つようなものをつくっていただくように、ぜひここの特殊な地形を生かしてというか、特にここの崖地になっているところをきちんと生かしつつ、災害的なものもよりよくするように留意したものを、これからのプランなので期待したいと思います。要望しておきます。  あと、子どもたちのプールの利用に関してなんですけれども、やはり工事期間は丸一年はかかると、丸二年かかるんでしょうか、工事期間はどのぐらいになるのかわかるのなら教えてください。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 これも基本設計の中で具体化されていくんですが、まずプールを壊して、建物を建てて、その後に体育館を壊すという形になりますので、大体二年ぐらいはかかってしまうかというふうに現在は想定されます。 ◆高岡じゅん子 委員 体育館は壊さないで、現状の体育館をぎりぎりまで使って、体育館はずっと使えますよね。今のお返事で、ちょっと確認したいです。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 委員おっしゃるとおり、できるだけそういう方向で、体育館はまず残しておいて、初めにプールを壊して、新しい複合施設を建てて、それで体育館を壊すということで、できるだけそういうふうにしていきたいと思っております。 ◆あべ力也 委員 今、高岡委員の言われたここの土地の状況に応じて、何かギャップが生じるというようなお話がありましたが、例えば、現況における盛り土が必要だとか切り土が必要だとかというものについては、それは設計が出てきてから、そのときに出てくるということの認識でよろしいですか。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 今おっしゃられた新しい建物の北側の道のところがちょっと高低差があるので、その辺をどういうふうに生かした設計にするかというのは、まさにおっしゃられるとおり、基本設計の中でお示しできるようにしていきたいと思っております。 ◆あべ力也 委員 どうしてもそのギャップがある場合、擁壁の近くの民家にしてみれば、ちょっと日照が悪くなったりとか、近隣の問題が生じてくる場合があると思いますので、事前にそういった御意見等も伺いながら、地域の方とうまくいくようにやっていただきたいと要望しておきたいと思います。 ◆石川ナオミ 委員 確認ですが、この複合施設におきましては出入り口が恐らく設けられるということで、スロープ等、障害者の方々ですとか、ベビーカーを使用されていらっしゃる方々が入りやすいようなそういったところの工夫もされるのでしょうか。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 おっしゃられるとおり、まず出入り口については、できるだけ小学校の出入り口と違うところ、新しい複合施設の北側のところに、今は高低差がありますけれども、それを調整というか、うまく解消して出入り口をつけたいというふうに考えております。  あともう一つ、おっしゃられた障害者とか子どもさんのために、なるべく高低差がないように、スムーズに入れるような、そういう方向で設計をしていきたいというふうに思っております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では次に、(3)世田谷区立北沢区民会館の指定管理者の選定について、理事者の説明を願います。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 世田谷区立北沢区民会館の指定管理者の選定について報告いたします。  1主旨についてです。北沢区民会館の指定期間が平成二十八年九月で終了し、十月より行われている改修工事が三十年三月で終了することから、区民会館条例に基づき、平成三十年四月からの指定管理者の候補者を選定するものでございます。  2の指定管理者制度を適用する施設についてです。まず、施設名は世田谷区立北沢区民会館、所在地は北沢二の八の十八、北沢総合支所内でございます。平成二十八年九月までの指定管理者は、アクティオ株式会社です。改修工事前の指定期間につきましては、平成二十三年四月から二十八年三月までの五年間と、その後の六カ月間、これは改修工事のため、六カ月間の再指定をしております。(5)の改修工事期間中につきましては、二十八年十月一日から三十年三月三十一日までになるわけですが、その期間は業務委託で対応いたします。  3の指定管理者制度適用の理由、効果についてです。北沢区民会館では、施設維持管理費を削減するとともに、創意工夫による提供サービスの向上により、施設の効果的な運営を図ることができるため、指定管理者制度を継続いたします。  4の指定期間は、平成三十年四月一日から三十五年三月三十一日までの五年間でございます。  5の指定管理者候補者の選定方法につきましては、区民会館条例の規定に基づき、公募により選定いたします。  6の審査体制です。まず、選定委員会の設置についてです。公募により指定管理者の候補者を選定するため、設置要綱に基づき選定委員会を設置いたします。次に、選定委員会の所掌につきましては、選定基準等に基づき審査を行い、結果について報告書を作成いたしまして、速やかに区長に報告するものでございます。(3)としまして、選定委員会の構成は、学識経験者を含む外部委員五名と、区職員二名でございます。  裏面をごらんいただきたいと思います。7の選定基準についてです。区民会館条例に定める下記の事項及びこれまでの指定管理期間の検証結果を踏まえ、選定いたします。  8の今後のスケジュール(予定)についてでございます。二十九年五月から六月で募集をかけまして、六月から七月で選定をし、九月に区民生活常任委員会で選定結果を報告いたします。その後、第三回区議会定例会に提案をさせていただきます。そして、三十年四月一日から次期の指定管理者による管理の開始を予定しております。  報告は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 指定管理者制度適用の理由、効果というところについてなんですが、北沢タウンホールは非常にいろいろなプログラムがこの五年間行われてきたと思うんですけれども、現指定管理者に関してですけれども、例えばこれによって稼働率がどのぐらい上がったとか、そういう効果の検証の数字というのはあるんでしょうか、あったら教えてください。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 まず事業者のほうで自己評価をするということになっていまして、余り詳細なものではないんですが、とりあえず報告書が上がってくるようになっています。それに対して区のほうでもそれをチェックするというような形になっていまして、一応評価するような形にはなっております。 ◆高岡じゅん子 委員 効果についての検証結果がわかりましたら、ちょっと報告をしていただきたいと思います。数字で結構使われているけれども、区民が申し込むよりも先になぜだか落語の企画があったとか、そういうような話もないわけではないような気がするので、効果的に使われているのはいいことなんですが、それに関して、効果としてどういうふうに見ればいいのかというのがぜひ知りたいなと思っています。 ○岡本のぶ子 委員長 御要望でいいですか。 ◆高岡じゅん子 委員 はい、要望です。 ◆藤井まな 委員 2の(5)改修工事期間中は業務委託で対応というところが、私の理解度が余り高くないのでよくわからないんですけれども、これというのは改修工事期間中も業務が行われるんでしたか。 ◎長岡 北沢総合支所地域振興課長 おっしゃるとおり、全部ではなくて、一部分の集会をできる部屋です。実は第一集会室と第二集会室という小さ目の部屋は貸し出しを続けております。大きなホールを含めて全部で五つの部屋がある中で二つしか貸し出しができないという状況でございますので、委託という形でやっている状況でございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では、(4)世田谷区立老人休養ホームふじみ荘の指定管理者の選定について、理事者の説明を願います。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 それでは、世田谷区立老人休養ホームふじみ荘の指定管理者の選定につきまして御説明をいたします。  本件は、1に記載のとおり、指定期間が平成三十年三月で終了いたしますことから、この間の指定管理者制度適用の効果等を検証いたしまして、条例に基づき、平成三十年四月からの指定管理者の候補者を選定するものでございます。  現在の指定管理者は、2に記載のとおり、シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社、現在の指定期間は平成二十九年四月からの一年間となっておりますが、当該事業者は平成二十四年度からの指定となってございまして、現在六年目となっております。  3の指定管理者制度適用の理由、効果等でございますけれども、本施設の運営に当たっては、民間事業者の創意工夫や経営手法を活用することで区民サービスの向上を図ることができるため、引き続き指定管理者制度を適用するものでございます。また、六行目以降にこれまでの経緯等を含めて記載をしておりますが、本施設につきましては、老朽化による施設改修が必要な時期に来ております。  この件について、区の直接経費による改修・機能見直しのほか、民間資本を導入した費用対効果の高い手法を検討するため、昨年度は適格性審査によりまして指定期間を一旦一年間延長したという経緯がございます。こうした観点で、この間、領域を超えた検討を進めてまいりまして、例えば保育施設や高齢者施設等の合築を含め、整備手法について民間資本の導入の可能性等について検討を行ってまいりましたが、現時点で引き続き検討が必要な状況にございます。一方、公共施設等総合管理計画による全庁的な整備可能年次、施設改修の可能年次等を踏まえますと、施設整備後の次の指定管理期間については早くても平成三十三年度以降となる見込みとなったことから、今回の指定期間については三年間といたしまして、引き続き領域を超えて、民間資本の導入や施設機能そのもののあり方を含め、引き続き検討をしてまいります。なお、今回の指定期間におきましても、先行いたしまして、例えば宿泊機能について、月曜から水曜の宿泊を試行的に停止するとともに、例えば介護予防事業の実施など施設の有効な活用に向けた取り組みを進めてまいります。  4の指定期間につきましては、ただいま御説明したとおり三年間といたしまして、5に記載のとおり、公募により選定をいたします。  裏面でございます。6、審査体制につきましては、選定委員会の設置等記載のとおりで、(3)審査の構成につきましては、学識経験者等の外部委員六名と、区職員二名の構成となってございます。  7選定基準でございますが、条例に定める事項及びこれまでの指定期間の検証結果を踏まえまして選定を進めてまいります。  8のスケジュールでございますが、第三回定例会での御提案に向けまして手続を進めてまいります。  説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆平塚敬二 委員 現状は平成二十四年度からやられているわけですけれども、利用者の増減というのはどういう感じなんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 まず、大きく分けまして、一階を中心とします休憩利用等、二階、三階の宿泊利用、大きくこの二つの機能がございますけれども、休憩利用につきましては、例えば数字を申し上げますと、平成二十四年度が五万三千五百程度が若干少なくなっておりまして、直近の二十七年度では四万二千二百程度ということでございます。一方で、宿泊の利用状況を申し上げますと、平成二十四年度につきましては約二千八百、二十七年度については二千百四十程度と、いずれも若干低下傾向にございます。 ◆平塚敬二 委員 あと、ここに書いてある宿泊機能を一部見直してほかの介護予防とかを実施していくと、これを織り込んで三年間、次はやらせてみるということなんですけれども、利用者が減った理由というのは分析をされた上でこういう方向性が見えているんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 分析をしてみますと、ただいま申し上げた若干低下傾向にある理由なんですけれども、常連の方といいますか、週に数回御利用されている方が年数とともになかなか来られない状態になったりということで、そういう方がお一人いなくなると、日数カウント的には何百日ということになって、数字的にかなり大きく減ってくるところはございますが、一方で、新しく施設に見えられる方が、年間で見てみますと、多い月ですと一カ月で八十から九十ぐらい来ていらっしゃる、少ない月でも二、三十人ということで、新しい方も来ていらっしゃるという状況でございます。こういった部分を含めまして、次期三年間、より効率的な運営ということでやってまいりたいと考えています。 ◆平塚敬二 委員 次の三年間では、改修はされないんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 基本的には、その次の三年間の次を見据えて、施設の宿泊を中心とした機能のあり方もそうですけれども、施設整備のほうにかなりの額がかかってまいりますので、基本的にはその次を意識しまして、財政負担を含めて全庁的な調整をしてまいりたいと考えています。 ◆あべ力也 委員 ふじみ荘に関しては、以前に議会で私が質問をさせていただいた内容があって、これは現行をちょっと確認しないで、入場料の問題を以前に取り上げたんですね。これは老人、高齢者の皆さんの休養する施設だということで、入場に関しては、入場料を取らずに各サービス利用に応じた徴収の仕方に改めるべきだというお話をさせていただいて、区も、ある程度の理解のある回答をいただいたように記憶をしておりますが、建物そのもののハードの問題もあるでしょうから、施設改修等もしないとなかなかチェンジできない、現況を変えることができないということも承知をしておりますけれども、今利用者数の減少等々の話がございましたが、今後また高齢者の方に使いやすい施設になっていくためにも、入場料という考え方から、各サービス利用に伴って負担をしていただくような変更ということも考えていくべきだというふうに思いますけれども、現行の現状と今後の考え方を教えていただければと思います。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 今お話がございましたとおり、入館料という形で現状三百五十円の入館料をいただいております。そのほか、売店で物品販売ですとか、食堂の利用に伴ってそれに応じた料金設定ということになっておりますけれども、この部分につきましては、お話がありましたとおり、一階の部分は比較的利用がある状態でございますので、そういった方々がより楽しく有効に使っていただくという観点と、入場料につきましては、こういった公共施設の負担のあり方、受益者負担という観点もございますので、そういった部分を総合的に考えていきたいと考えています。 ◆山口ひろひさ 委員 一応これで宿泊機能の一部見直しということで、月曜から水曜日を試行的に停止ということになっているんですが、老人休養ホーム条例という中で、これは非常に難しいのかもしれないですけれども、とりあえず三年間はそういう形にするわけですよね。  今、いろんな子どもたちのクラブチームとかがあったり、夏休みになると区内で合宿をできるところがないかとか、そういう要望をいただくことがあるんですけれども、僕は宿泊の施設がどういうふうになっているかわからないですけれども、近くに砧公園もあるし、グラウンドもあるわけですので、試行的に停止をするのであれば、例えば夏休み期間だけでも、月曜から水曜日の間はそういう子どもの宿泊をさせても構わないとか、そういう柔軟な対応というのはできないんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 今のお話でございますけれども、参考に申し上げますと、ちょっと所管が違うんですけれども、教育委員会と災害対策のほうが中心となりまして、現在、例えば、ふくしまっ子ということで、遠くのお子さんがいらっしゃって、二階と三階の宿泊部分でかなり大勢泊まっていただくというようなことも実際やっております。  宿泊部分のところは正直申し上げて稼働率がかなり低い状況ではございますので、条例の本来目的、条例で読み取れる範囲ということになるとは思いますけれども、例えば今のふくしまっ子のような取り組みも含めて、まさに今後、お話のあったようなその他の活用については積極的に考えていきたいと考えております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは、(5)世田谷区立健康増進・交流施設の指定管理者の選定について、理事者の説明を願います。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 それでは、世田谷区立健康増進・交流施設、いわゆるがやがや館の指定管理者の選定につきまして御説明をいたします。  本件は、1に記載のとおり、指定期間が平成三十年三月で終了いたしますことから、この間の指定管理者制度適用の効果等を検証いたしまして、条例に基づき、平成三十年四月からの指定管理者の候補者を選定するものでございます。  現在の指定管理者は、2に記載のとおり、健康増進・交流施設運営共同事業体で、これは世田谷サービス公社、世田谷区保健センター、学校法人食糧学院で構成する事業体でございます。  現在の指定期間は、平成二十五年四月から三十年三月までの五年間となってございます。  3の指定管理者制度適用の理由、効果でございますが、本施設の運営に当たっては、民間事業者の創意工夫や経営手法を活用することで区民サービスの向上を図ることができるため、引き続き指定管理者制度を適用するものでございます。  4、指定期間につきましては三十年四月からの五年間とし、5に記載のとおり、公募により選定をいたします。  6、審査体制につきましては、(3)に記載のとおり、学識経験者等の外部委員六名と、区職員二名の構成となっております。  裏面に参りまして、選定基準でございますが、条例に定める事項及びこれまでの検証結果を踏まえ、選定するものでございます。  8の今後のスケジュールでございますが、第三回定例会での議案の御提案に向けまして手続を進めてまいります。  説明は以上でございます。
    ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 ほかの報告事項のところでも出て、同じような質問なんですけれども、ここの施設については、これまでの利用者数の増減だとか、利用料収入の増減だとかというのはどういう感じになっていますか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 まだ直近の二十八年度の集計が出ておりませんので、始まりました二十五から二十七年度の三カ年の状況として申し上げます。  まず、施設にさまざまな目的で来館しましたトータルの来館者数を申し上げますと、平成二十五年度は十万八千八百名程度でございます。その後、二十七年度につきましては十六万七千三百名程度、二十八年度は、ただいまの報告で途中と申し上げましたけれども、速報としていただいた数字では十八万を超えてくるという状況と聞いております。  全体の概況については以上でございます。 ◆平塚敬二 委員 今、収支はどうなっていたんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 本事業に係る収支の状況でございますけれども、数字がわかっております直近の二十七年度の段階では六千三百万円程度の赤字ということでございます。昨年度、二十八年度についても、同規模といいますか、若干七千万円程度の赤字になるというふうに聞いてございます。 ◆平塚敬二 委員 今後これはまたこういう形で募集をするわけですけれども、そのときは赤字というのは当然難しい話になるので、区としてはどういった対応をする予定なんですか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 今後の選定に当たりましては、従来、一般的に指定管理の選定といいますのは、企業の財務状況ということではチェックはしておったんですけれども、通常の手法ですと、会社全体の財務状況、財務諸表なりをもとに公認会計士の方に見てもらうというような手法が一般的だったんですけれども、今回この施設については特に大きな赤字という現状にございまして、こちらで意識するのは、まずは何よりきちっとしたサービスが適切に展開されるかどうかということはありますけれども、極端に収支の状況が不健全な状態でありますと、場合によってはサービス面に影響も出てくる可能性もあることから、次回の選定については、先ほど申し上げた審査体制が外部委員六名ということだったんですけれども、実は前回までは五名でございました。要綱を改正して一名委員を追加した形になっているんですけれども、特に事業に係る収支といいますか、レストランも含めたそういった経営に強い専門の方を入れまして、そういった視点も従来以上に強化をして審査をしていこうというふうに考えております。 ◆平塚敬二 委員 経営に強い方というのは私もよくわからないんですけれども、特に今の形を維持しながら、でも何かしら収支を合わせていかなければいけないというか、これは赤のままだと当然どこも受けてくれないと思いますので、やっぱりこれは区の提案が必要じゃないかなと思うんですね。こういう形にしたほうがいいですよというのを少し提案した上で募集されたほうが業者としても受けやすいのかなというふうに思いますので、そこはまず募集の段階で少し工夫をされたほうがいいというふうに思います。これは意見ですけれども、よろしくお願いします。 ◆桜井稔 委員 今のことなんですが、指定管理料がゼロ円ということは引き続き続けていくのかどうか、その辺をちょっと言ってください。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 ただいまの指定管理料については、結果として現在ゼロ円という状態になっておりますけれども、もともとこうした公共的な施設については公用利用もございますので、当初こちらの考えるゼロ円では一般的にはなかなか難しい施設だというふうに考えてございました。一定の指定管理料というのを本来であれば払うということは当然想定されるわけですけれども、具体的に幾ら程度になるかというものについては、今後の事業者の提案を見て決めてまいりたいと考えております。 ◆あべ力也 委員 今後の選定委員会の中で、これまでの指定管理期間の検証結果を踏まえて選定をするという文言になっておりますけれども、この選定委員会の中で検証結果に関する資料等を今後作成するんだと思いますが、その内容については委員会のほうにも御報告をいただけるということでよろしいでしょうか。 ◎堀込 市民活動・生涯現役推進課長 次回に選定の御報告をさせていただくときに、出すべき資料については可能な限り出してまいりたいと思います。特に提案に係る具体のものについては、その企業財産といった観点もありますので、全て出せるかどうかということはありますけれども、可能な限り検討していきたいと思っています。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは次に、(6)「第五回せたがやバンドバトル決勝大会」検証報告について、理事者の説明を願います。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 それでは、「第五回せたがやバンドバトル決勝大会」検証報告について御説明をいたします。  1主旨でございます。さきの第一回定例会において御質問いただきましたせたがや文化財団音楽事業部主催の第五回せたがやバンドバトル決勝大会において、大会運営に不適切な対応があり、大会に出場したバンド及び来場者等に多大な御迷惑をおかけし、大会に対する信頼を損なう事態となりました。財団ではこのことを受け、財団事務局長や統括部長、文化生活情報センター副館長による検証チームを設置し、事実の把握や発生要因等の分析、再発防止に向けた取り組みなどについて検討し、このたびその報告書が区に提出されましたので、概要を報告するものでございます。  2経緯でございます。第一回定例会においても経緯を御答弁させていただいておりますとおり、審査会ではグランプリ該当者なし、三バンドを表彰するとした審査結果を、審査結果発表時では、今回は三つのグランプリ、この三つのバンドがグランプリになったと紹介し、その後、明確な訂正がないまま決勝大会が終了したこと、また、その後の対応についても、財団で決勝大会の結果報告についてホームページに誤って掲載したことなどでございます。  恐れ入ります。裏面をごらんください。3の検証方法でございます。財団内に検証チームを設置し、音楽事業部長や音楽事業部マネジャー、音楽事業制作・広報の個人業務受託者、決勝大会の進行役の司会者への聞き取り調査等を通し、事実関係の把握や発生要因の分析等を行うとともに、事例の経過ごとに課題を抽出し、再発防止に向けた今後の方策について検討してきました。また、グランプリ三バンドの関係者からも意見等を聴取しております。  4の財団の今後の対応でございます。財団では、このような事態となった要因といたしまして、事業の計画及び運営に当たり、スタッフの配置及びスタッフ間の役割分担や連携、また、事業の遂行において生じる問題などに対しての対応など、事業の進捗管理が適切になされていなかったことと考えております。財団では、これらのことを反省し、事業の計画や進捗管理などが適切に行われるよう、音楽事業の経験豊富な管理職である専任の音楽事業部長や音楽事業部マネジャーの配置、また、円滑な事業遂行をしていくために、計画、実行、評価、改善を再認識し、スタッフ間の役割分担や連携、情報共有など、業務フロー等を作成し、事業の進行管理を徹底することで、スタッフ全員が一丸となって事業を推進する体制を構築していくこととしております。  5の区の対応でございます。記載のとおり、バンドバトルの実施趣旨やアマチュアバンドにこうした発表機会を提供していることはすばらしいことであるですとか、審査の公平性、透明性を担保していく必要があると思う。よりオープンにしていくことが大会の権威も保てるし、復権にもつながるのではないかなどのバンドの意見も踏まえ、財団の今後の対応を着実に励行させるとともに、事業の運営が適正に行われるよう、財団に対し、指導、調整を行ってまいります。  最後に、今回の件につきましては、バンドを初め、関係者の皆様、そして区民の皆様に多大な御迷惑をおかけしてしまいました。改めておわび申し上げます。申しわけございませんでした。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 裏面の4、今後の対応についての中段で、音楽事業の経験豊富な管理職である専任の音楽事業部長や音楽事業部マネジャーの配置などと書いてありますけれども、これは新しく何かそういう人を雇うというか、そこら辺のことをもうちょっと詳しく聞きたいんです。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 まず、音楽事業部長でございますけれども、これにつきましては公募を実施しております。公募を実施いたしまして、五月一日付の採用予定でございますけれども、採用する予定です。この公募実施に当たりましては、音楽事業に関する業務、企画ですとか制作とか運営等の経験を二十五年以上されている方という形で公募をいたしまして、予定ですけれども、ジャズやポピュラー音楽公演の舞台監督や、企画、制作等の経験豊富な方をこの音楽事業部長に配置するというふうに聞いております。また、音楽事業部のマネジャーにつきましては、財団内の固有の職員を異動いたしまして専任に当たらせるというふうに聞いております。 ◎田中 生活文化部長 今申し上げました音楽事業部長でございますが、これについてはもともと置く予定にしておったものがさまざまな事情で空席になっておりまして、本部の職員が兼務をしていたところでございますので、これを兼務でなくて専任の事業部長を採用するということでございます。 ◆藤井まな 委員 であるならば、この文章の書き方として、これらのことを反省して配置するという書き方はおかしくないですか。 ◎田中 生活文化部長 そう見えたら申しわけないですけれども、専任の音楽事業部長ということを書かせていただいておりまして、これまでは本部のほうの職員と兼務で、どちらも半々見ておりましたので、音楽事業部に専任する部長級を置くという意味でこう書かせていただいております。 ◆藤井まな 委員 まずこれは書き方が明らかにおかしいですよね。  あと、今回の問題というのは、人を置いたから解決するとかそういう次元の話じゃなくて、僕は個人的にこれを読んで捉え方を間違っているような気がして、そういう人を新しく置くからこの問題が解決するとかという話ではなくて、うまく言えないんですけれども、中の人たちがしっかりすることによって解決する問題であって、ではこれを置いたからこれが解決しますよという問題ではないと思うんです。今後のこれらのことを反省してやると書いてあることがちょっとすっと入ってこないんですけれども、今まで兼任していたものを新しく専任にして公募することによってこれらの問題は完全に解決するんだと思っていらっしゃるんですか、財団の話を聞いて、それで世田谷区はそうだねと納得されているんですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 今委員がおっしゃったとおり、人の問題というよりは、報告書の中にも書かれているんですけれども、例えば大会運営のスタッフ体制そのものが十分でなかったことと、業務円滑、役割分担が適切でなかったことですとか、あるいは当初のシナリオにないさまざまな場面や事態を想定した事前打ち合わせが想定されていなかったことなど、従前こういった事業をするに当たって、やるべきことをやっていなかったことが多分一番大きな要因かというふうに考えております。  そういったことも含めまして、区といたしましては、財団として対応策は出てきておりますが、この対応策がしっかりと励行、それから今の課題等も含めてしっかり励行されるように、これは区といたしましても、しっかりと指導、調整を行っていく必要があるというふうに考えております。 ◆藤井まな 委員 だったら、書き方として、これらのことを反省して、本来やるべきだったことをこれからきちんとやっていきますと書けばいいはずなのに、こういういかにも新しく人を公募してやりますみたいな、本来決まっていたことを書いて、しっかりやっていますと書くのは、さっきも言いましたけれども、書き方として何か間違っていると思いませんか。 ◎宮崎 副区長 確かにそういう意味では表現的に少し書き足りない部分がありますけれども、一つは、今回の事態を一応ヒアリングの形の部分でお聞きしたときも、誰がその責任を持って中心に――例えば情報が交錯したことは事実です。委員さんのほうから司会のほうへの伝わり方の部分も不十分ということで、その辺の表現を、私の言葉で言うと、本当に基本的な部分についてできていないじゃないかということが実態です。ですから、そういう意味で言うと、その基本のキみたいなところの部分をきちっとやれば、もうちょっと結果は違っていたんじゃないかと思っています。  それを進捗管理という言葉を使いましたけれども、それらに合わせまして、やはり起きた事態は事態であったわけですから、それに対しての即座の対応ですね。この部分についてをまた現場サイドのところに、少し担当に任せているという状況もありましたので、この辺になると、やはり管理職と称する人たちがきちっとその部分を把握しなきゃいけないという部分のところがたまたま兼務だったこともあって、その辺が手薄になっているという状況もありましたし、もともと本来音楽事業部長は、昨年度の段階でも早い段階で、公募の向きで一応配置も含めて予定をしていたわけですけれども、それができていなかったということもありますので、表現の仕方は改めて考えますけれども、これらのことを反省しというのは、この機にきちっとやらない限りはまた同じことが起きる可能性があったわけですから、その辺でスタッフをきちっと整備し、かつ今おっしゃるように、計画の段階から、仮に委員さんからそういうような意見が出たらどうするということをやっぱりシミュレーションしておかないと、現場サイドにそのまま任せていたのでは、そのままを伝えたというような言い方から始まりましたので、それはないでしょうというようなことで、こちらのほうとしても指導し、結果、基本的にそういうところまで含めてを進捗管理しないと、あれだけ多くの区民の方を見ていただく中で、そういう混乱を来すということについてはやっぱり十分反省すべきじゃないかということで、今回の報告書を受け取ったという状況でございます。 ◆あべ力也 委員 今回の事態を受けて、区の側が真摯にいろいろ検討されて、今後の対応について検討されたということは評価をしたいんですが、主体はやっぱり参加される区民の方だと思うんですね。それで、区の対応ということの5にも書いてありますが、審査の公平性や透明性を担保するであるとか、大会の権威も保持していくと。  そういうことで、参加者が今までどおりこの大会に意欲を持って参加していただけるかどうかということがこの改革の焦点だと私は思うんですが、その点については、今回参加をされた各バンドの皆さんなんかは、今回こういうことがあったけれども次回もこの大会に参加をするよと前向きな回答をいただいているのかどうか、その点について、参加をされた団体さんには聞き取りの調査なんかをされたのかということについてお聞きをしたいなと思うんですが、どうですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 先ほども御報告いたしましたが、今回参加されたバンドバトルの方に意見聴取を行っているところでございます。その中で、この報告の中でもお示ししています意見以外に、例えば、今回の件でバンドバトルへの信頼は失墜した、せっかく五回も続いてきたのにもったいないという意見ですとか、あるいは、参加というお話がございましたけれども、グランプリでシード権をもらってもメンバーの士気は下がっているので来年度開催されても参加はやめると話しているというお話も、厳しい御意見もいただいているところでございます。また一方で、やっぱりこうした大会は一度中止してしまうと復活するのに難しいと思うというような意見、それから、先ほども御報告させていただいておりますが、コンテストというのは、やっぱり審査の公平性、透明性を担保していく必要があるというような御意見をいただいておりますので、これらの御意見も踏まえながら財団のほうと今後調整を図っていきたいというふうに考えております。 ◆桃野よしふみ 委員 ここに書いてある検証報告のほとんどが、この事業の中で起きた進捗管理の部分について言及されているんだと思うんですね。確かにここに書いてあるように、グランプリじゃないんですよと、あなたたちは一等賞なんですよということが伝わっていなかったとか、それをホームページにアップするタイミングが誤っていたとか、そういう進捗管理はそれはそれで大きな問題だと思うんですけれども、それと同時に、このイベントの趣旨が本当にこれでいいんですかと。  区内で活動するアマチュアバンドに、仕事や学業の合い間を縫って頑張っていらっしゃる皆さんの日ごろの成果を競い合っていただいて表彰しましょうということでやっているものに対してグランプリなしという答えを出した、そういう趣旨の大会だと捉えているせたがや文化財団のその考え方自体を改めないと、そもそもその根本を間違っているから、事業進捗なんかをやったって、結局根本的な問題が解決しないんじゃないのかなと思うんですけれども、こういう声は議会からの声としてお伝えしてきたわけですが、そういうことについての捉え方というのは財団は何か言っているんですか。 ◎宮崎 副区長 今、桃野委員のほうからお話があったことは、私の口からも当の責任者のほうに伝えました。これは区もこういう機会にもう一度考えさせられたわけですけれども、いろいろイベントに追われているということは正直ございますが、やはりそれぞれがやっている意義があって、かつ参加者の方もそれなりの意義を見出して参加していただいているということの両方が成立していなければやっぱりイベントがうまく成功できないということは事実だと思います。  そういう意味でも、今回、責任者の問題も先ほどお話をしましたけれども、やっぱりその辺のところを含めて、責任者を中心に、実行に移っているスタッフも含めてきちっと意識してくれないと、やはりこういうことについては、特にイベントの内容いかんによっては、要するに今回で言うと表彰という形のものになったわけですけれども、例えば表彰をするイベントだけではございませんので、そういう意味からも、やはりやっている意義をきちっと捉えて、そのもとにやっていただくということの必要性を改めて注文をつけたところでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 であれば、そういうこともしっかり書き込んでいただいて、それが大事な部分だと思いますので、区からきちっとそういうことを伝えているということだとか、財団がそれをどう捉えているかとか、今回の検証報告にはそういうこともぜひ織り込んでいただきたかったなと思うんですけれども、これはもうでき上がっちゃっているものだから、それは何か原本みたいなものがあると思うんですけれども、そういった今の副区長のお話はそこには入っているんですか。 ◎大澤 文化・芸術振興課長 今の件につきまして、今報告書の中では、大会を主催するいわゆる財団から審査員に対して、課題なんですけれども、審査の方針や取り扱いの方向性について協議、共有が十分でなかったというような趣旨の課題も挙げられております。  このことも踏まえまして、今回、議会やバンドからいただいております意見等も踏まえまして、審査方針ですとか取り扱いの方向性などについても、今後事前に審査員と協議していくというふうに聞いているところでございます。 ◆桃野よしふみ 委員 せたがやバンドバトル自体は非常に盛り上がっていていいイベントだというふうに聞いていますので、そういう根っこの部分といいますか、何のためにやっているのかというところは、ぜひせたがや文化財団ときちっと話をしていただきたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では、(7)「世田谷区第二次男女共同参画プラン」について、理事者の説明を求めます。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 それでは、「世田谷区第二次男女共同参画プラン」について御報告をいたします。  1の主旨でございます。世田谷区第二次男女共同参画プランは、基本構想の個人の尊厳を尊重し、年齢、性別、国籍、障害の有無などにかかわらず、多様性を認め合い、自分らしく暮らせる地域社会を築いていくを踏まえまして、「一人ひとりの人権が尊重され、自らの意思にもとづき、個性と能力を十分に発揮できる、男女共同参画社会の実現」を基本理念といたしまして、三月末に策定をいたしました。  第二次男女共同参画プラン同概要版につきましては、三月末に議員の皆様にはポスト投函をさせていただきましたが、計画実行の初年度に当たりまして、計画の体系とともに、今後の進行管理につきまして御報告するものでございます。  2の計画の体系でございます。添付のA4判横長の計画の体系をごらんください。左端にございます基本理念実現のため、三つの視点、四つの基本目標、十二の課題、六十四の施策を定めてございます。本計画は、男女共同参画社会基本法に定める市町村計画でございまして、基本目標Ⅰと基本目標Ⅱにつきましては世田谷区女性活躍推進計画、基本目標Ⅲは世田谷区配偶者等暴力防止基本計画として位置づけております。四つの基本目標、それぞれに三つの課題がひもづけられてございます。  また、十二の課題ごとに三つから六つの施策を整理いたしまして、庁内で実施した全事業調査をもとに、施策に沿った事業展開として取り組み内容を担当課を表示して掲載してございます。ちなみに、特徴的なものといたしまして、基本目標Ⅱ、課題6の防災・地域活動等への参加促進は、地域防災計画との整合を図りまして、災害対策における男女共同参画を進める計画として、また、基本目標Ⅳ、課題12の性的マイノリティ等多様な性への理解促進と支援につきましては、男女だけではなく、多様な性を含めた全ての人が尊重され、参画できる社会を目指した施策をまとめたものとなってございます。  表紙にお戻りください。次に、3計画の進行管理でございます。本計画は平成二十九年から十年間の計画として、計画の進行管理は次の三つの方法で行うこととしております。第一に、基本目標ごとに掲げる三つの数値目標を指標とし、経年変化を把握し、目標達成を目指します。第二に、施策に沿った事業展開については、取り組み内容ごと、担当課ごとにまとめ、実施状況の把握に努め、効率的な進行管理を行います。第三に、庁内の男女共同参画推進会議の活用や今後設置を検討いたします学識経験者等による外部委員会により、進行管理だけではなく、新たな課題の抽出や解決策の提示など、フォローアップ体制を整備してまいります。  以上に基づきまして、計画の実効性を担保し、それぞれの計画目標実現に向け、取り組んでまいります。  御説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 今後設置を検討する学識経験者による外部委員会というのがあるんですが、こちらはどのぐらいのスケジュールで設置する予定なんでしょうか。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 進行管理でございますので、これから一年間かけて、一年後に初年度の結果が出ますので、それまでにということで、今年度をかけて、どういった形での外部評価をしていくかということも含めて、外部委員会の設置について検討してまいりたいと考えてございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは、(8)「(仮称)多様性を認め合い、人権を尊重する男女共同参画推進に関する条例」の制定に係る検討について、理事者の説明を求めます。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 それでは、「(仮称)多様性を認め合い、人権を尊重する男女共同参画推進に関する条例」の制定に係る検討について御報告をいたします。  1の主旨でございます。区では、基本構想、基本計画で掲げる個人の尊厳や多様性の尊重との整合を図りまして、「一人ひとりの人権が尊重され、自らの意思にもとづき、個性と能力を十分に発揮できる、男女共同参画社会の実現」を基本理念として掲げます第二次男女共同参画プランを先ほど御説明いたしましたとおりに策定し、今後十年間の目指すべき方向を示したところでございます。一方、平成二十九年第一回区議会定例会での議論を踏まえまして、二十三区中既に十四区が男女共同参画推進に関する条例を制定していることに鑑み、固定的な性別役割分担意識の解消を初め、性的指向や性自認による差別的取り扱いの禁止等を定める(仮称)多様性を認め合い、人権を尊重する男女共同参画推進に関する条例の制定に向けての検討を下記のとおり進めることといたしましたので、検討の着手についての御報告をするものでございます。  2の検討のスケジュールでございます。四月七日には、一千人の区民を対象に、性的マイノリティーの方に対する取り組みをさらに進めていくための区民の方々の意識や御意見を伺う区民意識調査を直接郵送方式で実施するとともに、明日発行の「区のおしらせ」四月二十五日号におきまして、性的マイノリティーの方の人権尊重と差別解消のための区民意見募集を行ってまいります。五月二十四日に予定されております本常任委員会では、ただいま御説明いたしました区民意識調査、区民意見募集の結果を御報告させていただくとともに、条例の柱立てとなる項目案を御報告させていただく予定でございます。また、六月二十五日には、条例の項目案の内容について御意見、御提案をいただくためのワークショップを開催する予定となってございます。ワークショップでいただいた御提案等を条例素案に盛り込みまして、九月の本常任委員会には条例素案として御報告いたしたいと考えてございます。その後、確定した条例素案をもとに、九月下旬にはパブリックコメントの実施、シンポジウムを開催しまして広く御意見を伺い、条例案に反映してまいりたいと考えてございます。平成三十年二月初旬の本常任委員会に条例案を御報告し、第一回区議会定例会に条例を提案させていただきたいと考えてございます。  なお、検討体制につきましては、庁内の男女共同参画推進会議のもとに検討PTを設置して検討してまいります。  御説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆あべ力也 委員 これは四月に区民の意識調査と意見募集ということですけれども、いつも意見募集とか区民の意識調査のアンケートで、後からどういうアンケートをしたかということが一つの問題になったりなんかするんですが、今回、どういうアンケート内容でやられるのかというその内容に関しては、委員会には御報告されないんですか。アンケート調査内容とか、(「ポスティングされていた」と呼ぶ者あり)じゃ、ちょっとこの答えは……。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 ちょうど第一回定例区議会からこの常任委員会までの間が非常に短くございまして、できるだけ早くにということでございまして、四月七日より少し前に、委員の皆様にはメール等で内容についてお送りをさせていただいているところでございます。申しわけございません。 ◆あべ力也 委員 それはポスティングされたということですか。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 ポスティングではなくて、各議員のメールアドレスのほうにお送りさせていただきました。 ◆あべ力也 委員 ちょっと僕は見ていないですけれども、確認してみますけれども、ではそれはあらかじめいただいたということですね。わかりました。では、メールのほうは確認してみます。 ◆高岡じゅん子 委員 男女共同参画プランが先にできて、その後に条例ができるという大変不思議なタイミングなんですが、このプランの内容はすごく多岐にわたっている中で、今回の条例というのは、このプランは基本目標ⅠからⅣまであるんですが、できれば全てをきちんと網羅したようなものに、きちんとしていただきたいなと思うんですが、これだけを見ると、基本目標Ⅳだけについての条例をつくるようにも読めてしまうんですが、それに関してどのようなお考えか教えてください。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 まだ検討に着手したばかりですので、具体的な内容については今後の検討になりますけれども、今所管で想定をしておりますのは、今、高岡委員がおっしゃったような第二次男女共同参画プランにございますような他の十四区でつくっている男女共同参画推進の条例というものを一定のベースに考えておりまして、そこに、先ほど申し上げた性別役割分担意識の解消を初め、性自認ですとか性的指向による差別を解消、または禁止していくというようなことを盛り込んだ条例というふうに考えているところでございます。 ◆高岡じゅん子 委員 細かくもう一カ所、六月にワークショップをする予定になっているんですが、こちらは区民公募のワークショップなのか、それとも、すごく早いペースでなさるんですけれども、ここはどのようなメンバーでワークショップをする予定になっているのかお教えください。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 六月二十五日のワークショップといいますのは、もちろん区民公募型ということで考えてございまして、今、想定四十名の区民の方を公募してというふうに考えてございます。また、男女共同参画センターらぷらす等ございますので、そういったところの関係の方には別途お声がけはさせていただこうと思いますが、基本的には公募ということでさせていただこうと考えてございます。 ◆桜井稔 委員 そもそもの意味で、なぜ条例化するのかということについてもうちょっと詳しく教えてほしいんです。例えば、今回の第一回区議会定例会での議論を踏まえと書いていますが、その議論というのをどのように受けとめて条例に生かすのかというのを含めて、実際、さっき言ったように男女共同参画プランというのはもうできているという中で、後づけで条例をつくるということみたいな感じなんですが、一体条例化する理由というのはそもそもどこにあるのかというのをもうちょっと詳しく教えてください。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 男女共同参画に関しましては、第二次男女共同参画プランを初め、これまでもずっとつくってきた計画がございまして、一定程度の包括的な考え方というものを示しているところでございます。  一方で、第一回定例区議会の中での御議論というのは、主に住宅条例の関係のことを申し上げてございますけれども、基本的な住宅条例の改正の中のポイントとしての性的マイノリティーの方に対する門戸の開放というようなことについて包括的な考え方が示されているわけではないというような御議論もあったかというふうにこちらとしては考えてございまして、その辺も含めて、男女共同参画推進をさらに広げるといいますか、基本的な考えを条例としてきちっと定めていくということが必要になるのではないかということで、そういった検討を始めていきたいというふうに考えてございます。 ◆桜井稔 委員 わかるようでわからないんですけれども、条例にするというのはやっぱり議会に責任を負わせるということになってくるわけで、区が今までいろいろ提案をしてきた中身はある程度理解できる、評価できるというのはあるんですが、それをなぜ条例にしなくちゃいけないのか、その意味がわからないということなので、もうちょっと詳しく。 ◎宮崎 副区長 条例という選択以外のことも考えてみましたけれども、今回の住宅条例の中で、議会の質疑のポイントとして、多様性を認め合い、人権を尊重という言い方をさせていただきましたけれども、もうちょっと包括的な区としての立ち位置の部分のところについてのものを我々としては示されていないというふうに受け取りました。  したがいまして、今回の住宅条例という形のもので、この後、議会のほうに改めてお諮りをさせていただきたいということからしますと、今般、こちらのほうについては、理事者の執行側のほうだけが計画をつくればいいというような形ではないんじゃないかということから、今回の検討着手に当たりましては、条例というスタンスの部分のところで今後お諮りをしてさまざまに御意見を頂戴していきたい、このように考えております。 ◆あべ力也 委員 この主旨の中に、二十三区中既に十四区が男女共同参画推進に関する条例を制定していることに鑑みと書いてありますが、この他の十四区というのは、いわゆる多様性の問題であるとかということを男女共同参画推進の条例の中に含んだ内容になっているんでしょうか、その辺をちょっと伺いたい。 ◎若林 人権・男女共同参画担当課長 十四区の中に、性的指向や性自認の記載のあるところにつきましては、文京区、台東区、渋谷区の三区でございます。また、ちなみに東京都下の十一市につきましてもこの条例をお持ちなんですけれども、小金井市と多摩市についてはその記載がございます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは次に、(9)世田谷区民健康村ふじやまビレジ温浴施設の増築工事について、理事者の説明を願います。 ◎泉 区民健康村・ふるさと交流課長 それでは、世田谷区民健康村ふじやまビレジ温浴施設の増築工事について御説明をさせていただきます。  まず、1主旨になります。世田谷区民健康村の開村から三十年を経過し、今後の施設老朽化に伴う改修におきましては、移動教室等の実施に影響を及ぼさずに行っていく必要がございます。また、世田谷区と川場村の交流による地方創生の実現の一端を担うことを目的に、川場村の魅力をアピールし、交流事業を推進する魅力ある施設として、新たな温浴施設を区民健康村ふじやまビレジ敷地内に増築する計画を進めております。二十八年九月一日の区民生活常任委員会でも概要のほうを報告させていただいております。今回、世田谷区民健康村ふじやまビレジ温浴施設増築工事につきまして、平成二十九年度第一回区議会臨時会に契約議案として提出する予定であることから、内容を報告させていただくものでございます。  2工事概要、3主な施設内容につきましては記載のとおりとなっております。  4契約金額及び相手方、契約方法につきましては一般競争入札となっております。契約金額につきましては二億八百四十四万円でございます。相手方は記載のとおり、沼田土建株式会社東京支店となります。  5工期並びに6のスケジュールについては記載のとおりとなっております。  説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 参考までに聞きたいんですけれども、4契約金額及び相手方と書いてあるところで、競争入札が何社ぐらいいらっしゃったのかなという話と、区内業者はいなかったのかという話と、この沼田土建株式会社東京支店――東京支店というからには、もしかして群馬県に本社がある企業なのかというところを聞きたいです。 ◎泉 区民健康村・ふるさと交流課長 まず、入札に参加いたしました業者は、区内ゼロ、それから群馬県の業者が四社になっております。  また、群馬県に本社がございまして、支店のほうが、こちらの東京支店があるという状況でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、ここで理事者の入れかえを行いますので、十分程度休憩いたします。  それでは、十二時三十五分より再開いたします。     午後零時二十五分休憩
       ──────────────────     午後零時三十六分開議 ○岡本のぶ子 委員長 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、(10)アメリカオリンピック委員会本部等への訪問の実施結果について、理事者の説明を求めます。 ◎玉野 オリンピック・パラリンピック担当課長 私からは、アメリカオリンピック委員会本部等への訪問の実施結果について報告をいたします。  まず、1の主旨ですが、東京二〇二〇大会時におけるアメリカ選手団のキャンプの実施について、本年九月の本契約に向けて本格化する交渉や調整、また、パラリンピックチームのキャンプ誘致や、区民、特に子どもとの交流事業などレガシー創出の協力などについて、USOCの本拠地に出向き、直接要請を行ったものでございます。  2の訪問者は、記載のとおり六名となってございます。  3の日程は、期間は四月七日金曜日から十二日水曜日の六日間、行程は記載のとおりでございます。  4要請内容ですが、恐れ入りますが、一枚おめくりください。要請書の1、パラリンピックチームの大会期間中のキャンプ実施につきましては、世田谷区における障害者スポーツの普及のため、またとない機会であり、ぜひ世田谷区で実施していただきたい旨要請したところ、大蔵運動場で実施する旨の回答をいただきました。  また、2の交流事業の実施につきましては、レガシー創出はもちろんのこと、皆さんを応援する機運を盛り上げるためにも早期に実施してもらいたい旨を要請しましたところ、アメリカオリンピック委員会としても十分に重要性を理解しており、しっかりと早い段階から対応したいとの回答をいただきました。  3のロゴの使用許可につきましては、区民理解や皆さんを歓迎する雰囲気づくりのため要請をしたところ、さまざまな難しい制約があるものの、各事例に対して前向きに検討したいとのお話をいただきました。  お戻りください。引き続き本年九月の契約に向けて調整を図ってまいります。  御報告は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 それは何となくは手応えみたいなものはあったんですか。そういうのはまだ全然わからない、ただとりあえず全部要請しただけなんですか。 ◎玉野 オリンピック・パラリンピック担当課長 こちらの要請書のほうをごらんいただきたいんですけれども、例えば1のパラリンピックのキャンプにつきましては、こうした形で要請を相手方、CEOに直接させていただいた経緯がございます。今回の出張期間中に、パラリンピックチームもキャンプをするよというお返事をいただいて帰ってこられたということでございます。  例えば、次の2、交流事業の実施につきましても、ぜひ実施をしていただきたいと。これまでももちろん要請はしておったところでございますが、現地にて早期の実施に向けて検討をしましょうというお返事をいただいて帰ってこられたということでございます。  3のUSOCロゴ、こちらは知的財産の関係等さまざまな難しい問題がございますので、とはいえ、世田谷区とアメリカオリンピック委員会は、これからパートナーとなってしっかりと協力し合っていこうという観点から前向きに検討したいというお返事をいただいて帰ってきたということでございます。 ◆藤井まな 委員 今の確認なんですけれども、では、これはパラリンピックのキャンプを世田谷区で行うことが決まったということですね。 ◎玉野 オリンピック・パラリンピック担当課長 そのとおりでございます。 ◆あべ力也 委員 今回、特にオリンピックのアメリカ選手団のキャンプ実施については覚書を締結してきたということですけれども、今回、一応現地で実施に関して同意をいただいたというパラリンピックチームに関するキャンプの実施についてもまた覚書を締結するということになるんでしょうけれども、これについてもまた現地に赴いて締結をするということなんですか。  それと、USOCのロゴ等の使用についても、またこれも規制等いろいろ条件があるんでしょう。これについてもまた覚書等の締結ということになるんでしょうけれども、そのたびにアメリカに世田谷区が出向くということになるんですか。 ◎玉野 オリンピック・パラリンピック担当課長 今回のアメリカオリンピック委員会への訪問につきましては、例えば、これまで要請をしておりましたパラキャンプの誘致ですとか区民との交流事業、こういったことの要請ということでさせていただいております。具体的にアメリカオリンピック委員会が世田谷で実施するという覚書に関しましては、平成二十七年十一月十三日に北区のナショナルトレーニングセンターで交わしたところでございます。  今後のお話ですけれども、実際にパラのチームが実施するに当たっての覚書を交わすのか、もしくは、これまでもお話しさせていただいておりますが、アメリカオリンピック委員会の中にパラリンピックのチームを担当している部署があるという関係から、この契約の中に入れ込んでいくのか、これはこれからUSOC側と調整をして進めていくものというふうに考えております。 ◆桃野よしふみ 委員 これは要請は紙で渡して、こういう返事があったみたいなお話だったと思うんですけれども、それは紙ではくれないものなんですか。向こう側の反応を見て。さっきパラリンピックもやるよと言ってくれたというのはありがたいなと思うんですけれども、そういうふうに言われたからって、変わっちゃたりしないのかなとか、ちょっと不安に思うんですけれども、それはどうなんですか。 ◎玉野 オリンピック・パラリンピック担当課長 今、写真等も整理しているところです。資料としてきちんとまとめまして、皆様に情報の提供をさせていただきたいと思っております。 ◆桃野よしふみ 委員 この要請した回答みたいなものを紙でもらったんですか、それとも今後もらえるんですかということなんですけれども。 ◎玉野 オリンピック・パラリンピック担当課長 今回、要請した現場で紙で回答をもらってきたものではありません。今後、場合によっては、USOCに要請すれば、あちらのお話にあったものですから、レターというような形でいただけるものと考えております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは次に、(11)(仮称)住宅宿泊事業検討会の設置について、理事者の説明を求めます。 ◎住谷 産業政策部副参事 それでは、(仮称)住宅宿泊事業検討会の設置について御説明させていただきます。  なお、本件は、あすの福祉保健常任委員会とのあわせ報告となっております。  (仮称)住宅宿泊事業、いわゆる民泊につきましては、本年二月の福祉保健常任委員会及び当委員会で外部委員を含めた検討会を設置することを御報告させていただきましたが、本件は、その検討会の設置について御報告するものでございます。  1の主旨ですが、国におきましては、住宅宿泊事業法案が国会に提案され、六月の会期末までに成立の予定となっておりますが、条例に盛り込める内容等については現在のところまだ明らかとなっていない状況にあります。しかしながら、平成三十年四月の法施行が想定されることから、区の良好な住環境を確保することを基本に、住宅宿泊事業の規制及び活用方法について議論を深めていく必要があるため、(仮称)住宅宿泊事業検討会を設置することといたしましたので、御報告するものでございます。  2の検討内容につきましては、記載のとおりでございます。  3の検討会の構成につきましては、以下の表にお示ししておりますとおりで、委員長には、国の「民泊サービス」のあり方に関する検討会の委員でいらっしゃいます三浦雅生弁護士にお願いしております。その他の委員としましては、都市計画の視点から、世田谷区の住宅委員である樋野公宏准教授、観光分野では、立教大学観光学部、東徹教授にお願いしております。また、区民委員といたしまして、記載の三団体よりそれぞれ代表者の方に、また事業者といたしましては、記載の二団体からそれぞれ代表者の方に御意見をいただく予定でございます。  4の今後の予定ですが、法案成立等が未定の段階ではありますが、平成三十年四月の法施行を想定いたしまして、記載のとおり進めてまいりたいと考えております。  私からの御説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 検討会の構成メンバーなんですけれども、私は、今までこういう検討会があると委員長になるのは大学の教授の方が多いななんていうふうな印象があったんですけれども、今回は国の「民泊サービス」のあり方に関する検討会の構成員をされているから、きっとこの三浦さんという方がそういう経験からなっていらっしゃるんだなと思うんですけれども、この方は見たときに肩書きが弁護士で、なぜどういった経緯で、国の「民泊サービス」のあり方に関する検討会の構成員になったかとかというのはわかるんですか。 ◎住谷 産業政策部副参事 この方につきましては、検討会の構成員でもございますし、新宿区民泊問題対応検討会の副委員長もやっていらっしゃるということで、この分野に関しては十分御存じの方ということで考えております。 ◆藤井まな 委員 三浦さんという弁護士の方は、国の民泊あり方検討会の中ではどういった趣旨の発言をされてきた方なんですか。 ◎久末 産業政策部長 申しわけございません。そこまでの経緯は私どもとしては把握してございません。 ◆藤井まな 委員 何で聞いたかというと、その方の発言がどう言ったかによって、その検討会の流れというのは随分色がついていくものになると僕は思ってしまうんですね。その方が急進的にどんどん民泊を進めろと言っている趣旨の立場なのか、区民の生活を守った上で、世の中がこういう流れだから民泊もしようがないよと思って検討会に参加されているのかとか、そういったところを把握していないと、ある程度のバイアスがかかった方が委員長をやっているというふうになると、僕の個人的な立場から言わせてもらえれば、やっぱり住環境をしっかり守っていった上でということが世田谷区に対しては必要だと思っている立場ですから、そういう委員長になる方はどういった考え方を持っているかというのは非常に気になったりするわけですけれども、それを世田谷区が答えられないというのはちょっと理解に苦しむんですけれども。 ◎宮崎 副区長 三浦さんの件については、そういう意味では、私も情報不足というところは否めないですけれども、もともと区のほうがこの検討会を立ち上げる部分の基本ベースはもう既にお伝えをしています。それは記載のとおり、良好な住環境を確保する。前回の第一回定例会ではかなりの会派からこのような御趣旨をいただいて、それについてお答えをしてきたところですので、まず区のスタンスとしては、その部分のところのベースから検討に入るということになります。  ただ、法の中身の部分の中で、その後に多分解釈を出してくると我々は読んでいるんですけれども、その中で、例えば国のほうが決められたベースの部分に上乗せの条例をしてかなり規制を厳しくしたときに、この弁護士さんを入れた趣旨としては、法の部分から逸脱するのかどうかというところの観点を見てもらわないといけないということで、スタンスとしての部分は区のスタンスを最初に、そのベースで検討をお願いすると。ただ、観光学部の先生も入っていただいているのは、例えば、それでは民泊にならないよというような御意見もあり得るかもしれません。その辺のところについては、ただ、区からお願いしているスタンスと、ここまでじゃないかというようなことと、その辺のところは少しもませていただいて、最終的な結論は今度議会のほうにお諮りしていきたい、このように考えているところです。 ◆あべ力也 委員 検討会のメンバーというのは世田谷区が選定したんですよね。今、副区長が委員長の方のことについても説明がございましたけれども、これは選定委員会か何かを立ち上げてこの検討会のメンバーの構成というのをやったんでしたか。全くそういうことではなくて、行政側のほうで、こういう人がいいんじゃないのとぽんと選んできて、今委員会で報告になっているんですか。 ◎宮崎 副区長 検討会の構成について、まず私のほうから所管部のほうに指示をしたんですが、それぞれここに学識経験者、区民、事業者という形のもののテリトリーと、例えば、今回の環境問題という部分については、まちづくりの関係で、区のかかわりの部分で、区のことをわかっていただいたほうが選ぶときによりいいんじゃないかということの部分は注文をつけた上でいろいろ検討していただき、調べていただきまして、それでこのような形で御依頼をして、一応その部分について内諾を得ているという状況でございます。 ◆あべ力也 委員 ということは、何か選定委員会みたいなものを立ち上げて、いろいろ人選をもんでこれが出てきたというんじゃなくて、副区長側から担当所管にこういう人がいいんじゃないかという話をして、所管がいろいろ人選をしてきたものを、区として、まあ、いいんじゃないかと。先方の承諾を得て、検討会のメンバーについていただいたということですよね。  そうすると、今、藤井委員が言われた趣旨というのは、どういう方を据えて委員長として運営をしていくのかという上で、この人を選定したということは、それなりに世田谷区としての理由があって、いろんな方が候補者としている中から、例えば選定委員会方式でいろんな方の中から人選をしてきて、こういう理由で人選をしてきたんですよという委員会形式ではなかったということは、行政としての何らかの思惑なり何なりというものが働いているんじゃないかということになると思うんですね。役所が選定してきたということですから、その点についてはどういうふうにお考えなのかという質問になってくるんだと思うんですけれども、どうなんですか。 ◎宮崎 副区長 その前提は、先ほどの繰り返しですけれども、先ほどの議会でのやりとりの部分のところを前提に検討会の立ち上げということになりましたので、先ほど言った良好な住環境を確保するということが前提の上で検討していただく。ただ、先ほど言ったように、法の中身の最終形が見えていませんので、こういうようなところにかかわった方を含めて、それぞれのお立場の部分のところで専門領域がございますので、その部分の中でいわゆるバランスをとって、それで選定をしなさいと、候補者の名前を挙げなさいということで指示をしたところです。  私のほうも、それぞれの分野の専門家の方のお名前を存じ上げているわけではございませんので、そこからは担当所管のほうで、いろいろ関係所管にもお聞きをして、そういうお立場の部分で御発言をいただける方について区のほうで候補を挙げた、こういう状況でございます。 ◆桃野よしふみ 委員 今後の予定の中にある二十九年六月の都区協議なんですけれども、これはどういった類のものを予定されているんですか。 ◎住谷 産業政策部副参事 検討会につきましては、六月から三回程度行う予定でおりますけれども、区の良好な住環境を確保するということを前提に、今後、宿泊事業の制限の区域ですとか期間、そういったルール的なところを検討してまいる予定でございます。 ◎宮崎 副区長 済みません、都区協議ですね。実は権限の部分においては、これは議会のほうにも御報告しましたけれども、区長会として東京都のほうに、その権限の部分については、都下においても状況が違うんだから、一律に都下の部分で縛るということじゃなく、それぞれの区の判断という部分について重んじてほしいということをまず要請しております。まだその部分についての結論が出ているわけじゃないんですが、今の段階におきましては一応東京都もその向きで発言をされていますので、いずれどこかの部分でといいますか、我々のほうも、法案の成立直後で多分その決着をしなきゃいけないものですから、都区協議という表現をこのスケジュールの中にさせていただいた、そういう経過でございます。 ◆桃野よしふみ 委員 今おっしゃった内容の確認なんですけれども、二十三区が主張している内容というのは、今東京都もその方向に沿って議論はされているということでいいんですか。 ◎宮崎 副区長 都知事のほうでその辺のところについての最終結論が出たというところまでのお話は聞いていませんが、この間の事務方で積み上げている部分においては、一応区長会のほうで要請をした段階での雰囲気としては、そのように受けとめているというような形だと思っております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは、(12)プレミアム付区内共通商品券の発行について、理事者の説明を求めます。 ◎小湊 商業課長 それでは、プレミアム付区内共通商品券の発行につきまして御報告を申し上げます。  まず、1の目的でございますが、区民の生活や地域経済の活性化に寄与するため、世田谷区商店街振興組合連合会が行うプレミアム付区内共通商品券の発行を支援するものでございます。  次に、2の事業内容でございますが、販売予定日は七月八日土曜日を予定しております。販売総額は十二億円で、プレミアム分一億二千万円を加えまして、発行総額十三億二千万円となります。昨年度と同様に全て事前予約制といたしまして、六十五歳以上の方、障害のある方、中学三年生までのお子さんがいらっしゃる世帯を優先予約枠といたしまして十億円分、それ以外の方を一般予約枠として二億円分といたしたいと思っております。枠を超えたお申し込みがあった場合は抽せんとなります。販売の単位は、やはり昨年度と同様に、一冊一万一千円分を一万円で販売し、購入限度は十冊までという予定でおります。予約の受け付け期間は五月三十日火曜日から六月五日月曜日までで、専用はがきかインターネットで受け付けをいたします。  次に、3の周知方法でございますが、「区のおしらせ」やエフエム世田谷のほか、ツイッター、フェイスブック、ポスター、チラシ、新聞折り込み、ホームページなど、記載のとおり行ってまいります。  御報告は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆桃野よしふみ 委員 区の負担分は幾らになるんですか。割合はこれまでと同様ですか。 ◎小湊 商業課長 ただいま御報告いたしましたとおり、プレミアム分の一億二千万円、それから事務経費で二千万円強を負担する予定でおります。 ◆桃野よしふみ 委員 これはこれまでも発言してきましたけれども、産業振興に予算をつけていくというのは当然理解はできるんですが、このプレミアム付区内共通商品券がいいのかというと、やっぱり希望者が全て手に入れられるわけではないというところが、税金で一億二千万円、プラス二千万円、一億四千万円を使ってやる事業として、希望者が全て享受できるわけではない政策というのが妥当なのかなというのはいつも感じているところなんですね。  これはこれからもやり続けるんですかという質問になっちゃうのかもしれないですけれども、これは変わらず同じやり方で同じことをこれからもやり続けるという方針ですか。 ◎小湊 商業課長 ただいまの御指摘は、理解をするといいますか、もっともな御指摘かと思っておりますが、区内消費の喚起という意味で、経済波及効果などについてしっかりと分析をしながらも、できれば継続をしていきたいと思っております。  それで今回につきましては、調査という意味では、ある程度の継続性というものは必要だと思っておりますが、商品券購入時のインタビュー形式の調査ではなく、商品券を購入した方の追跡調査をしまして、商品券が区民生活にどのように役立っているかというより実態を把握し、商品券があることによって区外での消費ではなく区内での消費にとどまった、いわゆる例えば新宿とか渋谷に買い物に行かずに世田谷区内での消費につながったような、そういう区域外への流出防止効果みたいなものも把握に努めたいと思っておりますので、そうしたことの分析を含めて、継続について検討してまいりたいと思っております。 ◆桃野よしふみ 委員 その調査は大事だと思うんですけれども、これまでのところは、基本的にはアンケートのような形での調査の部分が大きいと思うんですけれども、いわゆる統計的にというか、本当に実際のところはどうなっているのかが見えないと、やっぱり使った人は、よかったよ、よかったよということになっていっちゃうと思うので、もう少し詳細な分析をしていただきたいなというのは要望として述べておきます。  それと、報道なんかを見ていると、日用品というか、通常の消費に消えていく部分も多いとか、もしくは消費の先食い的に使われる部分も多いとかというような報道もありますので、その辺も含めて、産業振興という意味で、あと税の使い方の公平性という意味で本当に妥当なのかどうかというのは、もう少し踏み込んだ形で分析をする必要があるのではないかなということを要望として申し上げておきます。 ◆あべ力也 委員 プレミアム付区内商品券に関する効能というんですか、これについては、いわゆる乗数効果等も含めてある程度評価をするわけですけれども、そもそもプレミアム付商品券というのを日本全国あらゆる自治体が発行するようになったというきっかけは、リーマンショックで消費低迷をしていたということを契機にこういう政策を展開してきたということなんですが、ある程度景気が回復して、特に都市部に関しては景気が回復をして、消費もある程度回復をしてきている。ただ、生活実感としての所得の増加ということが余り感じられないという中で、こういうものを継続して使っていく必要性があるんだろうという判断なんでしょうけれども、ただ、基本的には、税金を投入していくということは、直接的にプレミアムという形で納税者なり区民に拠出をするということは、ある意味カンフル剤的な要素がすごく強いんだと思うんですね。ところが今、景気が少し上向いたという中でこれを継続していって、例えば今度、景気が低迷してもっともっと消費が冷え込んだというときに、ではこれをもっと拡大するのかというような話にもなるのかなと私は思うんですが、景気がよくて税収がちょっとふえているとかというときには、こういう事業は多少縮小するという方向性のほうが正しい判断なんじゃないかと思いますけれども、その点については副区長はどうお考えですか。 ◎宮崎 副区長 もともと今回国のほうが二年前ですか、やったのは、消費税導入の問題と絡めて、言ってみれば、消費の喚起を図るということ。それから、今般のプレミアムを継続している理由の中では、私のほうから申し上げている、地域性によりますけれども、だんだん高齢化が進む中では、先ほど桃野委員の御指摘もありましたけれども、買われている内容の部分、ここは非常に重要なポイントだと思っています。特に生活必需品、この辺のところが地場で買えているのかどうかという問題は、逆の意味で必要なことだろうと思っています。  こういうことを絡めて、例えばこれを一度とめたときに、ギャップを生んだときというのは、そのギャップが出たという結果が出てしまうとちょっと困るんですけれども、逆に言うとそういう統計データも駆使しながら、何のためにやっているんだということは、やっぱり区民にもお知らせしていかなきゃいけないですし、その辺が今回、枠を広げた部分をそのまま優先予約枠のほうに入れるように商連のほうも結局協力をしてもらうということになったわけですけれども、こういうところの積み重ねの部分のところで、先ほど言ったように、本来カンフル剤という部分のところというのが決め手になるのは、これは国会の論戦の中でもあるように、税構造の問題と絡めて当然出てくる問題ですから、ただ、やっぱり消費の中でも、特に先ほど言った日常の生活の部分においては、とにかくまずは、買い物難民というふうに地方でも言われるように、買えない状況まで生まれている部分のところもありますから、それに比べればまだ都市部のほうは恵まれているという状況の中で、こういうところの消費動向についてどういうふうに動いてくるのかということもやっぱりこういうものを使いながらきちっと把握していく、こういうところで基礎的自治体の部分の中でやれるものは何なのかということを考えていかなきゃいけないんだろうと思っています。 ◆あべ力也 委員 この区内商品券は、世田谷区内のいわゆる事業者さんと、それを利用する区民双方に利益があるというふうに思いますけれども、事業者さんにとっては、やはり補助金的な要素というのがすごく強いと思うんですね。そうすると、自助努力でお客さんが来るような体質というか、研究をしたり、お客さんを呼んだり、そういう商連のほうでの努力に関しても、世田谷区からいろいろ拠出はしているわけですけれども、景気が回復した時点ではその点についてもう少し力を入れて、自主的な活動の中で商業活動を、景気が悪かったときよりもそういうことに力を入れて、自助努力を育成するようなものに逆にシフトしていくということも商店街を活性化していく上での方策としては大事なことで、逆にこういうカンフル剤ばかり使っていると、商店街の体力そのものが低下をしてしまって、皆さんがよりよい商店街を築いていこうということが逆に低下をしてしまう懸念があるのかなというふうに私は思っていますので、その辺はバランスの問題だと思いますので、そのバランス等もよく考慮をして、今後の商品券のあり方と商店街振興のあり方、そして利用者である消費者の動向等も捉えて、しっかりバランスを検討していただきたいと要望しておきたいと思います。 ◆平塚敬二 委員 二点確認させていただきたいんですけれども、一点目は事務費の二千万円の中に換金の手数料は入っているのかということと、もう一個は、購入限度が十冊になっているんですけれども、ここは検討されたのかどうかを聞きたいんです。 ◎小湊 商業課長 まず、換金手数料は含まれておりません。  それから、十冊の部分でございますけれども、やはりこの間の議会の御議論等も商連のほうには当然伝えております。そうした中で、前回、十二月の当委員会で御報告いたしましたが、例えば商品券の購入者アンケート調査では、購入限度額は十万円が適当だと、十万円がいいというふうにお答えした方が七一・二%、それから十一万円以上がいいというふうにお答えした人が一二・五%ということで、購入限度額は十万円以上が適当とする方の御意見が八割を超えているという状況があります。  それから、過去に一回、商連のほうで五万円で販売したことがありますが、そのときにも売れ残りが非常にあって、なかなか消費者のほうに価値観が見出せなかった部分があると、そういう経験も踏まえて、今回も十冊、十万円ということになっております。 ◆石川ナオミ 委員 このプレミアム商品券ですが、消費意欲の向上ですとか産業振興という観点で考えていきますと、やっぱりこれもトライ・アンド・エラーで、やってみて最善策で、いろんな策を、よりよいものというようなことで今年度も継続して実施をし、そして追跡調査をしていくというような観点から考えていくと、今年度も実施というのは本当によいことであるなと私個人的にはすごく思っております。  経済波及効果ということで、今後、追跡調査というところで、ちょっと確認なんですが、この追跡調査費というのは、新たに予算が組まれている、もしくは人件費の中に入っているものなんでしょうか。 ◎小湊 商業課長 調査費は別途組んでおります。 ◆石川ナオミ 委員 今後に向けてもしっかりと調査をしていただいて、結果を出していただきたいと思います。要望しておきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは、(13)地方版図柄入りナンバープレートに関するニーズ調査の結果について、理事者の説明を求めます。 ◎住谷 産業政策部副参事 それでは、地方版図柄入りナンバープレートに関するニーズ調査の結果について御報告させていただきます。  まず、1主旨でございます。平成二十九年二月六日に本委員会において、自動車ユーザーの希望により交付される国土交通省の地方版図柄入りナンバープレート制度の導入に向けた手続を御報告させていただき、この四月から区独自の図柄の公募を開始したところでございます。このたび、導入に向けた手続の一環として、区民及び事業者のニーズ把握を目的とした調査を実施いたしまして、その結果がまとまりましたので、御報告をさせていただきます。  2ニーズ調査の概要ですが、対象・調査方法としては、十八歳以上の区民二千人に対するインターネット調査と、事業者として、区内産業団体二百八十一団体に対する郵送での調査を行いました。調査の開始時期は平成二十九年三月十日からであり、三月中にほぼ回収を終了いたしましたが、事業者に対する調査につきましては、一部四月以降に回答が届いたものも回収数に含めております。主な質問項目は、自動車についての保有状況、運転歴や頻度、利用用途のほか、寄附金つき図柄入りナンバープレートの取り付け意向、寄附金の使途、そのほか自由意見です。  3ニーズ調査回収結果についてでございますが、区民調査については、十八歳以上の区民を対象に、回答者が二千人に達するまでインターネット上で回収作業を実施いたしました。回答者の属性としましては、男女構成比はそれぞれ千人ずつに回答いただき、年齢構成比は資料のとおりでございます。十八歳から二十九歳の割合が相対的に少ないですが、回答者の年代の割合はおおむね均等となっております。  恐れ入ります。一枚おめくりいただきまして、裏面でございます。(2)事業者調査につきましては、郵送で二百八十一件配布をいたしまして、回収数は百二件、回収率は三六・三%でございました。  4主な調査結果でございますが、(1)区民調査の問5、地方版図柄入りナンバープレートを取り付けたいかという設問につきましては、1是非取り付けたい、2まあまあ取り付けたい、3図柄によっては取り付けたい、4どちらともいえない、この四項目を合わせると約四七%となっています。  問7、寄附金付き図柄入りナンバープレートを取り付けたいかという質問については、1から4の四項目の合計で約四四%となっております。  次に、(2)事業者調査についてでございます。問5、地方版図柄入りナンバープレートの取り付け意向につきましては、1から4の四項目で約六〇%となっております。  問7、寄附金付き図柄入りナンバープレートの取り付け意向につきましては、1から4の四項目の合計で五〇%となっております。  次に、(3)結果と今後の方向性をごらんください。地方版図柄入りナンバー及び寄附金つき図柄入りナンバープレートについての区民及び事業者の取り付け意向の傾向としましては、おおむね五〇%前後の方々が、1から4の四項目のいずれかを選択しております。以上の調査結果から、全体のおおむね半数程度の方が図柄入りナンバープレートを取り付ける可能性を有しているということがうかがえます。  区としては、このような図柄入りナンバープレートの取り付けを希望している区民のニーズに対応するために、引き続き当該制度の導入に係る手続を進めてまいりたいと考えております。  なお、その他のニーズ調査の集計結果につきましては、別紙1、別紙2に記載をしておりますので、そちらを御参照ください。その中の一部を御説明いたしますと、例えば、別紙1の三ページ、また別紙2の三ページをごらんくださいませ。問9の寄附金の使途としまして、具体的にどのようなものがふさわしいかについて幾つか例示をして意向をお聞きしたところ、区民、事業者ともに、交通遺児の支援について、ほかの使途よりもふさわしい、まあまあふさわしいといった好意的な御意見が多い傾向が認められました。提示した使途以外にも、交通網の整備といった交通政策関連の意見も多く出されておりました。  その他、区民調査、事業者調査とも、問10、自由意見を初めといたしまして、記述式の選択肢についても多くの御意見をいただきました。こちらのいただきました御意見につきましては、区のホームページに掲載させていただきますので、御参照ください。
     また、本日御報告いたしました調査結果全体の概要につきましても、本日以降、区のホームページで公表してまいります。  5今後のスケジュールにつきましては、記載のとおりでございます。  私からの説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆藤井まな 委員 多分これを見た多くの人が突っ込みたいところだと思うんですけれども、二ページ目の4の主な調査結果についてというところで、区民調査と事業者調査があって、例えば、問5の地方版図柄入りナンバープレートを取り付けたいかの1から4まで足すと四七・一%、ちなみに4から6を足すと七三・三%になるんですよ。その下が4から6まで足すと七九・二%になるんです。さらに、その下が4から6を全部足すと五二・九%になるんですよ。さらに裏面に行くと、4から6を全部足すと六五・七%になるんですね。これは、どちらともいえないを上に入れるというのはいいんですか。これを見たら皆さん思うと思いますよ。 ◎住谷 産業政策部副参事 こちらの集計につきましては、国のほうのアンケートも同じような形で集計をされておりまして、おおむね同じような数字とこちらのほうでは判断しております。 ◆藤井まな 委員 国が言ったことを何も文句を言わずに全部実行していたら、世田谷区は要らないわけですよね。国がこうやっているからといって、世田谷区が何も考えずにそれをやっていいかという問題はまた別で、では、このどちらともいえないは、どちらかというと賛成だというふうに捉えたふうに合計数値を書いてあったりする表が国のほうでも出てくるんですか。では、国のほうの調査はどうなっているんですか。 ◎住谷 産業政策部副参事 国のほうの調査結果というのもございまして、本日は資料としてはお示ししてございませんけれども、アンケートのほうの集計結果というのはございます。後ほどでよろしければそちらのほうを御提示させていただければと思います。 ◆藤井まな 委員 そうではなくて、では、一つ例をとって言いましょうか。この問5、地方版図柄入りナンバープレートを取り付けたいかという表があって、1から6まで回答があって、その横に一から四まで足すと合計四七・一%と書いてある部分がありますね。それは国もこういうふうな書き方をしているんですか。国も、1から4まで合計すると何%というふうに記入されたような表が出てくるんですか。 ◎住谷 産業政策部副参事 国は、四項目というところではないんですけれども、どちらともいえないというところにつきましては肯定的な意見のほうに含まれておりました。 ◆藤井まな 委員 だったら、それは国は間違っていますね。どちらともいえないんだからどちらともいえないですよね。そう思わないんですか。 ◎久末 産業政策部長 今回の図柄入りナンバープレートにつきましては、主旨の一番最初のところに書いておりますけれども、自動車ユーザーの希望により交付されるということで、アンケートで過半数以上あったからこのナンバープレートを作成するかどうかというのではなくて、ユーザーの希望によるということなので、あくまでもこれは希望によって取り付ける取り付けないというのがございますので、このアンケートの内容につきましては、これだから多いとか少ないというような判断の一つとは考えてございません。  ただ、結果として、是非取り付けたいとか、1から4が五%とか一%ぐらいでしたら、例えばナンバープレートをつくる会社さんが、つくったはいいけれども世田谷区では全然希望がないのではないかという結果になるかなと思いますけれども、今回はその判断の一つとしてやっているような状況ではございませんで、この段階から言いますと、自動車ユーザーの希望というのがある程度見込まれるのではないかなという判断を今回はさせていただいたということになります。 ◆藤井まな 委員 部長の言うこともすごくよくわかりますし、私も別にこの図柄入りナンバープレートを反対する立場で言っているのではなくて、だとするならば、今部長が言ったことが正しいとするのであれば、別にこの合計四七・一%と出す必要はないですよね。こういう何かよく見せようみたいな感じにしているように見えることを問題視しているわけであって、今回のこの案件に対していいか悪いかを言っているわけじゃないんですよ。この数字の取り扱い方――だって、これはほかの事例でも同じようなことをして、ほかのアンケートをとって、どちらともいえないということを肯定的な意見だと決めつけて表をつくっているのか。では、世田谷区の中の全ての表をそういうふうにしていいんですか、そういうことを言っているんですよ。概念的な話をしているんです。この政策がいいか悪いかの話をしているんじゃないんですよ。 ◎久末 産業政策部長 今回の調査につきまして、例えば区民の方の自動車の保有状況についてお聞きしますと、今回アンケートをいただいた方で、実は六〇%近くの人が自動車を持っていないという方もいらっしゃったので、結びつけるというのは非常に難しいことかなと思っております。  ただ、どちらともいえないという中では、やはり状況によっては取り付けていただける可能性があるというような見方をさせていただいたということで、上へ要件を合わせたということですので、これが過半数で何とか結論を出すものであればこういう出し方というのは非常に意図的かなと思いますが、今回はどちらともいえないという方も含めてどのぐらい可能性があるかということを下準備として探った一つとして考えておりましたので、余り意図的に好意的だったというような結論で申し上げたつもりはなかったんですけれども、お読みしてそのような判断というふうにされるのであれば申しわけなかったと思います。 ◆藤井まな 委員 であるのであれば、今言ったことをしっかり書いておくべきであって、どちらともいえないというのは、やってくれる可能性があるからこういうふうに入れたんだという文章を一文書いておけばいいだけの話であって、それを書いていないから、何か意図的にこういうことをしているんじゃないのかなと読み取れちゃうんですよね。その一行があるだけで全然変わってくるので、そういうところからもっと丁寧にやってほしいなと今の話を聞いていたら思いましたけれども、そういうふうな丁寧な報告が必要なんじゃないかなと思いますので、そういう丁寧な報告を要望しておきます。 ◆あべ力也 委員 私は、図柄入りナンバープレートにポジティブな立場から質問いたしますけれども、このアンケート結果を見て、交換したい、取り付けたいという方の中には、やっぱり図柄によって、取り付けたい、検討したいという方がかなりいらっしゃる。これは重要な決定をする場合の重要なファクターだというふうに思いますので、今後、図柄の公募等をやられていく場合に、幾つか出すんでしょうけれども、皆さんはどういう嗜好性があって、こういうものだったら付けたいということは、やっぱり事前の調査も必要かなと思うんですね。その点はしっかり検討していただいて、公募等に取り組んでいただきたいと要望しておきたいと思います。 ◆平塚敬二 委員 今の関連なんですけれども、今後のスケジュールは五月二日で一応公募を締め切りますよね。現在はどれぐらい出ているんですか。 ◎住谷 産業政策部副参事 本日の朝までの集計でございますが、ただいま二件でございます。 ◆平塚敬二 委員 二件は寂し過ぎるので、もう少し締め切りを延ばすとか、もう少し集めていただいたほうがいいかなと思うんですけれども、その辺はどうですか。 ◎住谷 産業政策部副参事 こちらのほうとしましても、PRを積極的にするなどして、ぜひ応募していただきたいと思っております。 ◆平塚敬二 委員 我が党でも随分提案をしたんですけれども、新しいものも大事なんですけれども、当然今あるものでも挑戦をしていくべきだと思うし、もし二件だけであるのならば、現在、世田谷には本当にいろんな財産がありますからそういうものを活用していただくとか、選択肢をもう少しふやしていただいたほうがいいと思いますので、取り組みをお願いしますと要望します。 ◆あべ力也 委員 担当の方と前に話したときに、図柄入りといったその図柄というのは、例えば世田谷にゆかりのあるいろんなキャラクターがあったり、例えばウルトラマンがあったり、ゴジラがあったりというようなことなんだけれども、それは会社さん、それぞれの企業でパテントを持っているので、その許可をとるといったときに大変ハードルが高くて、使用料等でお金がかかったりということで大変なんだというお話をお聞きしたんですけれども、でも、やっぱり図柄にこだわる方によっては、大変なれ親しんだ図柄をつけることによって世田谷区だとわかると同時に、そういう嗜好性があってということで、何かいろいろなメリットがあればつけたいと思う方も多くなるんだと思うんです。一度お伺いしたときはちょっと難しいという話だったんですが、ウルトラマンであったり、東映のゴジラであったり、いろんなそういうものに関してはまた改めて聞くとかということはちょっと難しいんですか、どうなんでしょう。お金がかかっちゃって難しいのかしら。 ◎住谷 産業政策部副参事 確かにおっしゃるようなキャラクターというのも既に区のほうにはあるかと思うんですけれども、やはり著作権の問題ですとか、費用のところなども多くの課題がございますので、なかなか課題は多いなと、難しい状況ではございます。 ◆あべ力也 委員 引き続き調査、研究してください。よろしくお願いします。 ◆桃野よしふみ 委員 先ほど藤井委員からの質問に対する答弁の中でちょっと気になるところがあったんですけれども、事業者がこれぐらいだったらニーズがあるなといって、つくってくれる、つくってくれないみたいな判断材料になるんじゃないかみたいなことをお答えになったような気がしたんですけれども、そうじゃなかったらそうじゃないと言っていただきたいんですが、ナンバープレートの原価というか、例えば幾らぐらいで何枚つくって、それを事業者が受けられるか受けられないかみたいな仕組みというのは、逆にそういう制約があるということなんですか。事業者が受けてくれなかったら、幾ら世田谷区がスキームを整えてもそれはできないねとかという仕組みになっているんですか。 ◎久末 産業政策部長 先ほど御答弁の中で、余り数が多くなかったら印刷費とか、枚数が少なかったらコストがかかってというようなお話をさせていただいたんですけれども、国土交通省からの地方版の図柄入りナンバープレート制度の導入に向けた手続の一つとしてそういうことが言われておりまして、そういった意味で、調査を実施することが望ましいというふうに言われておりますので、何枚以下はだめとか、何枚じゃなかったらコストが見合わないという数字まではお聞きしていないんですが、手続の一つとして調査を取り入れるようにというのは、そういう意図というふうに聞いております。 ◆桃野よしふみ 委員 それは仕組みとして、例えば世田谷区が図柄入りナンバープレートを取り入れるときに、そういう事業者に発注する価格とか枚数というのはあらかじめ整えてからスタートするものなんですか。 ◎久末 産業政策部長 細かい数字はお聞きしていないんですけれども、そういうことがある。ただ、この調査をやって、これが一%だったから、二%だったからつくれないというふうな回答をもらうとまでは聞いていないんですが、一応傾向は聞くようにというふうに言われたということです。 ◆桃野よしふみ 委員 さまざまな考え方があるので、これは考え方の話なんですけれども、賛成しないという方もいれば賛成するという方もいるんでしょうけれども、例えば、世田谷区というのは当然人口が多い、すなわち車の登録台数もほかの区に比べたら相対的に多いのかなと想像ができる。そういう中で、例えば二種類ぐらいのナンバープレートをつくって、世田谷の御当地ナンバーというんですか、図柄入りのものを二パターンぐらいつくって、それでも十分枚数も出るし、事業者さんもビジネスとしても成立しますよという話になってやってくれるということであれば、そういうことも可能ということになるんですか。 ◎小湊 商業課長 ナンバープレートは、寄附金つきと寄附金なしでそれぞれ一種類のみというふうに決まっております。 ◆桃野よしふみ 委員 ナンバープレートについての仕組みの部分は多分もうちょっと詰まってきたらわかるんでしょうから、その辺は事前に、導入するもしくは導入しないということが決まる前に、その辺の詳しい仕組みは、その枚数云々、費用云々というのは、またどこかで御報告の中に織り込んでいただきたいんですが、それは可能ですか。 ◎宮崎 副区長 一応きょうおつけしている資料で申し上げると、二枚目の裏面のところをちょっとごらんいただきたい。これが前回出した部分ですけれども、まず区のほうが何かをつくるとか云々ということではなくて、ナンバープレートの交付ですから、基本的に管轄は国交省になりますので、国交省が発注するということになりますが、こちらのほうでこの協力の部分が、結果として、国交省の外郭を通して、ナンバープレートを図柄入りにすることによって自動車ユーザーが寄附することになるんですね。寄附金の部分のところを全国にどう分配してくるかというところと、どういう目的でこの部分をという例を一応示されている部分に対して、例えで申し上げますと、自治体のほうが区内の観光振興や交通関連事業というところに役立てたいというものの部分を意図として伝えています。この部分のところを今度考えて、外郭になるんでしょうけれども、そこが分配をしてくるというお金の動きになりますので、その部分についてのものの考え方が整理された段階では、一度この公募状況も含めての部分を改めて区民生活のほうで御報告したいと思っております。 ◆桃野よしふみ 委員 つけ足し的になるんですけれども、先ほど産業政策部長が答弁された内容で言うと、どれぐらいのニーズがあるかというのは一つの判断材料になるということでしょうから、では、それがどういう材料になってどういう判断に結びついているのかというのが、今の答弁だと、今のところは漠としているような感じだったので、その辺も含めてお話をいただければと。 ○岡本のぶ子 委員長 要望ですか。 ◆桃野よしふみ 委員 はい。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では次に、(14)世田谷清掃工場対策効果の検証について、理事者の説明を求めます。 ◎大石 管理課長 それでは、平成二十八年度世田谷清掃工場対策効果の検証につきまして御報告します。  昨年十一月に当委員会で御説明しました世田谷清掃工場対策検討委員会報告書に基づき、今回、東京二十三区清掃一部事務組合がことしの二月までの期間の対策効果の検証を取りまとめたところです。四月十一日に情報提供させていただいておりますが、この対策効果の検証につきまして、改めまして御説明させていただきます。  二ページほどお開きいただきまして、検証の報告書一ページ目をごらんください。昨年の対策検討委員会報告書では、作業環境改善及び故障停止低減に向けた対策を着実に実施するとともに、測定結果や故障などのデータを収集した上で効果の検証作業を実施するということを受けまして実施したもので、1にありますように、検証期間は平成二十八年四月からことしの二月末です。  次に、2の稼働状況につきましては、これまでの対策実施の効果を検証しております。検証期間の稼働率は九三%となり、おおむね良好であったこと、また、休炉状況は、計画外停止が二十七年度に比べて大きく減り、稼働率は平成二十五年度の水準までに回復したこと、次に、故障による休炉は他工場に比べて多いですが、昨年四月以降は作業環境改善対策による休炉はなくなったとなっております。これまでの対策の効果があらわれていることが示されております。  次に、二ページをお開きください。3の故障停止の内訳ですが、検証期間中の故障停止は六件で、スラグカッターの破損や破砕ごみ搬送装置の故障は経年劣化によるもので、修理対応しております。また、燃焼不適物の堆積による流動不良などの四件の故障につきましては、今後実施する故障停止低減対策の対象となっていることから、今後実施する故障停止低減対策により発生回数は削減ができると考えられるとなっております。  次に、4の作業環境測定結果につきましては、平成二十八年六月末の作業環境測定の結果、第二管理区域の評価がありました。なお、本件については、昨年七月の当委員会で御説明したところです。それ以外の調査値では、第一管理区域の評価を維持しております。このようなことから、平成二十八年度の作業環境はおおむね良好という評価となってございます。  三ページをごらんください。5対策の実施状況です。作業環境改善に向けた対策として、消耗品の定期交換やダクト内部清掃は平成二十七年度から実施しております。また、昨年四月からことしの二月までに行った作業環境改善に向けた追加対策や運転管理の強化など、故障停止低減対策などを追加で行っており、それらの効果を検証したものです。なお、故障停止低減対策である砂分級装置の仕様変更や劣化機器の更新などを平成三十一年度までに実施予定としております。  6のまとめでは、対策検討委員会報告書に示した対策を着実に実施していること、作業環境測定のデータはおおむね良好に推移しており、作業環境は改善傾向にあると言えるとしております。この検証結果を反映させて今後の整備工事の内容を検討するということから、データを集積させていくため、次回の検証は平成二十九年度内に取りまとめることとしております。  お手数ですが、表紙にお戻りください。3の世田谷区としてのスタンスですが、区は、これまでも清掃一組に対して、安定的な中間処理体制の確保と、工場周辺住民を初めとした区民の理解を得る取り組みを強く求めてまいりました。現在、世田谷清掃工場は安定稼働しておりますが、区としても今後も状況を注視していくとともに、清掃一組に対して作業環境改善対策による効果の継続的監視、故障停止低減対策の着実な実行を求めてまいります。また、引き続き、区ホームページ等により、世田谷清掃工場の状況や安定稼働に向けた取り組みなどにつきまして、区民の皆様にわかりやすくお伝えしてまいります。  説明は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 三ページの故障低減対策に関してなんですが、今すぐこの場でというのではなくて要望みたいになりますが、二号炉で実施済みの経年劣化機械の更新というのは大体どのぐらいのお金がかかっているのかとか、そういうことをぜひ数値で知りたいなと思います。  それから、4と5の機械の点数削減とか仕様変更というのも、これはさらに大きい改善工事になるのではないかと思うので、年末に来た手紙のどこかで、清掃一部事務組合でたくさんの工場の建てかえをしているので分担金が少しふえてしまったというようなことを聞いた覚えがあるので、今後、こういったいろいろなものの工事とか延命とかによって分担金がどんどんふえていくというのは余り望ましいことではないので、それについて今後もきちんと報告していただきたいと思います。この6の二号炉実施済みというものの経年劣化機器の更新に関してもし詳細がわかりましたら今御報告ください。 ◎大石 管理課長 二十八年度に二号炉で行ったものにつきましては、いわゆる二号炉の水冷ジャケットの更新ということで約七千五百万円程度かかったと聞いております。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは、(15)環境省「製品プラスチックの店頭回収・リサイクルの実証事業」への参加結果について、理事者の説明を求めます。 ◎笹本 事業課長 それでは、環境省「製品プラスチックの店頭回収・リサイクルの実証事業」への参加結果について御報告いたします。  本事業は、昨年十二月の当委員会で御報告させていただいた実証事業の結果の報告ということになります。  1の主旨でございますが、平成二十三年度から環境省は本事業を毎年実施しております。仕組みとしましては、参加する企業の店舗、例えばスーパーとか家電量販店などに専用の回収ボックスを設置しまして、消費者が買い物の際に自宅で不要になったプラスチック製品を持ち寄って入れていただくというものでございます。今年度より専用回収ボックスが無償で貸与されるなど、回収拠点の拡充に向け、企業、団体が参加しやすい環境が整備されまして、環境省からも世田谷区に対して参加するように要請がございました。また、本事業は、拡大生産者責任の考えに基づく事業者の取り組みを促進する区の方針とも合致することから、本事業に参加し、事業者の取り組みを支援したものでございます。  実施概要は記載のとおりでございます。  3の回収実績ですが、回収した総重量は約百九十キロ、約四千点になりました。内容としましては、お子さんのおもちゃ、文具、生活雑貨、情報記録媒体、これは昔の古いビデオテープとかラジカセ用のカセットテープ、またパソコンに附属しているソフトウエアの入ったCDなどが目立ちました。  4のリサイクルですが、回収した製品プラスチックは、環境省が指定する運送業者の倉庫に区の職員が搬送いたしました。その後は国内のリサイクルプラントにおいてそれぞれのプラスチックの素材に適した形でリサイクルされると伺っております。  5の今後でございます。世田谷区における取り組みの成果等を二十二区、課長会を通じて情報提供しまして、他区の参加検討を促すことで、事業者による自主回収のさらなる促進を図ってまいりたいと考えております。また、実施主体であります環境省の動向にも注視しながら、引き続き事業者による自主的な製品プラスチックのリサイクルシステム構築実証事業として支援のあり方を検討してまいりたいと考えております。  御報告は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 これは区が拠点を提供したということなんですけれども、引き続き事業者による自主的な製品プラスチックの回収というのは、区内でもどこか協力して、続けてやる事業者というのはあるんでしょうか。 ◎笹本 事業課長 昨年の十二月に御報告させていただいたときに、その中で参加企業ということで、例えば、イオンとかスターバックスコーヒージャパン、セブン&アイ・ホールディグスということで資料に書かせていただいたんですが、区内では、二子玉川のスターバックスコーヒーとか、成城にあります家電量販店などが店頭回収に手を挙げられたということで伺っております。ただ、この事業については期間限定の取り組みでございますので、そこも三月五日までの限定ということで、データをとるために本事業をやったということでございますので、継続して回収するかどうかというのは、また今後の環境省さんの方針等々になってくると思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは次に、(16)食品ロスの削減に向けた取組みについて、理事者の説明を求めます。 ◎笹本 事業課長 それでは、食品ロスの削減に向けた取組みについて御報告いたします。  区では、平成二十六年から、区民まつりや環境フェスタなどのイベントに合わせてフードドライブを実施してまいりました。今回、常設のフードドライブを実施したので、御報告するものでございます。  1の主旨ですが、世田谷区では、家庭から出される生ごみのうち、まだ食べることのできる未使用、未開封のまま廃棄されている食品、これを食品ロスと申し上げておりますが、年間約四千五百トン、清掃車にして三千台分あるという推計をしております。世田谷区一般廃棄物処理基本計画で掲げるごみ減量目標の達成に向けた取り組みの一つとして、今回、フードドライブを常時実施し、食品ロスの実態を広く区民の皆様にPRするために実施するものでございます。なお、集まった食品については世田谷区社会福祉協議会を通じて、子ども食堂を初めとした福祉活動グループなどに提供される予定です。  2の実施概要ですが、受付場所は、清掃・リサイクル普及啓発施設であるエコプラザ用賀及びリサイクル千歳台で、開館時間中に受け付けをいたします。回収方法は、施設の職員に直接渡していただく形となり、その場で賞味期限等を確認します。実施日は四月一日より開始しております。  3の受付食品等ですが、缶詰、インスタント・レトルト食品など記載の品で、下記の条件①から③を満たすものとしております。  その他でございますが、今後準備が整い次第、集まった食品を世田谷ボランティア協会にも提供したいと考えております。なお、イベントの際のフードドライブについては引き続き実施しまして、食品ロスの実態を広くPRし、ごみ量の削減に努めてまいりたいと考えております。  御報告は以上です。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。 ◆高岡じゅん子 委員 この受付場所の二カ所は両方とも指定管理者がやっていらっしゃると思うんですが、施設職員に手渡しということで、その指定管理者の業務としてやってくださるということなんでしょうか。 ◎笹本 事業課長 指定管理者ではなく事業委託ですので、委託業者に、新たに仕様を変更しまして、金銭的な面では全く変更がなく、業務の一つを追加していただいたと、そのような次第でございます。 ◆あべ力也 委員 食品ロスの食品ですよね。それの再利用に関する定義というんですか、そこでちょっと伺いたいのは、ここには廃棄されている食品を食品ロスと呼んでいるというんだけれども、ただ、賞味期限は二カ月以上残存期間があるということですよね。ただ、もともとの購入された方がこれは廃棄をしようと考えたということだから、いわゆる廃棄物の扱いになるのか、それともそれを譲り受けた区なりなんなりが、廃棄という形のものではなくて食べられる食品としての継続した利用価値を引き継いだということになるのか、そこがはっきりしないと、いわゆる製造物責任の問題とか、そういうことはどうなるのかなというふうにちょっと感じたものですから、その辺についてはどういうふうな考え方なのか伺いたいなと。 ◎笹本 事業課長 食べられるのに捨てられているということなんですけれども、フードドライブに持ってこられた方に聞き取ったところ、贈答品としていただいてちょっと嗜好が合わないですとか、安売りだからといって大量に買ってしまって、例えば缶詰とかレトルトのような比較的期限の長い食品なんですけれども、そういうものを食べられる期間がまだ二カ月――通常は一カ月なんですけれども、社会福祉協議会にお渡しするタイムラグがありますので、今回は二カ月でお願いしているんですけれども、それを有効利用していただきたいという立場で区は譲り受けて、それを社会福祉協議会を通じてそこから先の福祉の団体につなげるという、あくまで有効利用ということで考えております。  それから、事故についてなんですけれども、何か食品の事故があった場合ということだと思うんですが、その事故がフードドライブで集まった食品に起因するのか、それともほかの食材を使ったのか、調理方法なのか、あとは保存状態なのか、さまざまな原因が考えられまして、私どもの法規部門とも長く相談をしたんですけれども、これが原因によってということには、その都度その都度の個別の案件での話し合いとか、場合によっては訴訟ということも可能性としてはあるんですけれども、そこは個別具体の案件で掘り下げることになるだろうというようなことを聞いております。 ◆あべ力也 委員 これはいわゆる消費者の方が不要であるということを理由に行政側に譲ったという形になるんでしょうけれども、その場合には、いわゆる販売に関する販売責任というのかな、それはないんですよね。もともと販売したところね。例えば、デパートで買いましたと、デパートからお歳暮、お中元が来ましたと。でも、もらった側が要らないからといって世田谷区に寄附しましたよといった場合には、その販売を取り扱った販売店はおのずと責任はないと思うんですね。ところが、譲った側に何か問題があったというような場合には、それをまた誰かにあげた世田谷区としてどういう責任をとるのかということがすごく大事なことだと思うんです。その点はしっかりしておかないと、例えば今、未開封であることとか包装の外装が破損していないとかということは、基本は目視でやるわけですよね。でも、そういうことを考える人というのは、もっと巧妙にやる方がいらっしゃるんでしょうから、そういう事故が発生した場合に、では一体誰が責任をとって、どういう対応をするのかということは、こういうことの政策として実現していく場合には、事が起こってしまってから検討したのではちょっと遅いかなと思いますので、その辺はしっかり考えていく必要があると思うんですが、この辺はどうですか。 ◎宮崎 副区長 今委員のほうからは今の実態の御説明をいただいた中で、結局、地財法上の寄附としての部分の受け付けではないという解釈を私はしています。言ってみれば、最初の食品ロスの定義に戻るんですが、放棄をしていただいている、その財産権はあるんですけれども、相手方が持ち込んだ際に、本来、受領する際は寄附という形になるわけですけれども、それでは寄附の手続を含めての部分をしておりませんので、この後、継続していく事業の中できちっとさせていきますけれども、基本的に権利を放棄していただいて、この部分の有効活用の財産権は結果としてはこちらが持った、持った部分のところについてのものを有効活用ということから今この事業をスタートさせようとしていますが、その過程の部分については、おっしゃるように、事が起きてからでは遅いというのもそのとおりですし、そこははっきりさせていきたいと思います。 ◆桃野よしふみ 委員 これは平成二十六年度からイベント等ではやってきたということですけれども、恐らくその経験を今回ここに反映してということだと思うんですが、この条件①、②、③の部分というのは、これまでやってきたものと同じなんですか。 ◎笹本 事業課長 基本的に同じなんですけれども、今回だけ二カ月というふうに設定させていただいたのは、一度いただいたものを社協さんが月ごとに取りに来ていただくので、一カ月だとぎりぎりになってしまう可能性があるので、通常のフードドライブは一カ月のものなんですが、今回は二カ月以内のものを持ってきてくださいというアナウンスをしております。それ以外は基本同じ仕組みです。 ◆桃野よしふみ 委員 恐らくそういうことであればよくおわかりの部分だと思うんですけれども、やっぱり賞味期限というのは一つポイントだと思うんですね。ここが短ければすくい上げられる、有効活用できる食品というのはふえてくると思うんですけれども、ただ、マッチングのところが難しかったりということだと思うんですが、これはある程度やってきて、例えば決まった、行き先なんかが徐々に固まってきたりすると思うんですね。ここの施設で大体これぐらいニーズがあるとかどうだとかというのは固まってくると思うんです。だから、この二カ月というところは今度どこかで見直せるのであれば見直してもいいのかなと思うんですけれども、そのオペレーションがあるんでしょうから、例えば一カ月になるのかどうかわかりませんけれども、その辺は何か考え方があるんですか。 ◎笹本 事業課長 おっしゃるとおり、まずやってみて、どれくらい集まるのか、全然集まらないんだったら見直す必要もないですけれども、どんどん集まってくるとか、例えば防災用品なんかが結構集まるという話もほかの区で聞いていますので、それですと、その二カ月という縛りは必要ないのかなという思いもありますし、やってみて、二カ月にするのか、一カ月に下げるのか、はたまたもうちょっと下げるのかというのは検討してまいりたいと考えております。  また、海外ではその辺がもう少しアバウトで、期限の切れたものでも受け付けますよというフードドライブをやっている国もあると。これは本で読んだだけなんですけれども、そういう考え方の国もあるというふうに認識をしております。 ◆桃野よしふみ 委員 これまでやってきた中で、集まった食品というのは大体全て行き先が決まるものなんですか、それとも引き取り手がなかったりだとか、マッチングしている間に賞味期限が切れちゃったりとか、そういうこともあるんですか。 ◎笹本 事業課長 現在、私どもとか、都内の自治体のほぼ一〇〇%が、浅草のほうにあるセカンドハーベスト・ジャパンというNPO法人に集まったものを全て提供しているということでございまして、そこから先で廃棄されたかどうかというのは伺っていないんですが、そのセカンドハーベストさんというのは受け付ける量が非常に多いところなので、例えば、集まるものはばらばらなんですけれども、各自治体から集まったものを仕分けができますので、例えばパスタだったらパスタ、うどんだったらうどん、レトルトだったらレトルトということで分けた上で福祉施設等につなげておりますので、無駄が出たという話を聞いたことは今のところほとんどないです。 ◆桃野よしふみ 委員 今回も行き先は同じなんですか。セカンドハーベスト・ジャパンに行って、そのほかのルートは使わないというか、例えば独自で世田谷区が、区内のこういう需要があるから、では一部はここに回そうかなとか、一部でもそういうのはない。 ◎笹本 事業課長 今回集まったものについては社会福祉協議会さんだけに提供したいと考えています。世田谷区内で循環させるということです。世田谷ボランティア協会さんともお話を進めておりますので、今後、一番最後のところでそちらのほうにも提供できるのではないかというふうに考えておりますし、引き続きセカンドハーベストさんにも提供しようと。それはあくまでも集まった量に関係してきますので、どのくらい集まるか、それと内容はどうなのかというのをまずは常設窓口でデータをとって考えていきたいと思っております。 ◆平塚敬二 委員 もう四月一日から始めているということなんですけれども、まだ社会福祉協議会さんには渡していない状況で、どれぐらい集まっているのかというのはわかりますか。 ◎笹本 事業課長 先週の時点で、用賀だけを見てきたんですけれども、十点から十五点ぐらい、段ボール箱いっぱいにはならないぐらいの食品が集まっておりました。乾麺とかレトルト食品とか、通常のフードドライブで集まってくるような食品群がぽちぽちと集まっていた、そんな状況でございます。 ◆藤井まな 委員 この嗜好品というのは具体的に何を指すんですか。 ◎笹本 事業課長 お茶とかコーヒーとかそういうものです。酒類、お酒とかではないです。 ◆あべ力也 委員 大体は保存のきくものが来るんでしょうけれども、ストックをする管理状況というのはどういうふうになっているんですか。普通のところにただ平間に置いておくという感じなんですか。 ◎笹本 事業課長 カウンターで受け付けたものを後ろのほうの事務室とかの一角に常温で置いております。ただ、人は出入りできませんので、いたずらされる可能性というんですか、例えば通常のリサイクルボックスというのは第三庁舎の前にあって、誰でも入れたり、出したりできちゃうので、いたずらされたことも実際あるんですけれども、食品ですので、常温保存ということと、あとは当然事務室でしたら職員以外出入りしませんし、施設自体はセキュリティーが入っておりますので、そこをいたずらされるということは想定しておりません。 ◆山口ひろひさ 委員 エコプラザ用賀とリサイクル千歳台ということで、二カ所常設ということなんですけれども、本当に食品ロスを減らそうと考えたら、申しわけないけれども、わざわざ用賀のエコプラザに持っていこうというのは非常に意識が高い人だと僕は思うんです。これからPRというのもあるんだろうと思いますけれども、費用対効果の観点もあるのかもしれませんけれども、例えば総合支所で、木曜日はどこの総合支所で常時開設しているとか、本気でなくすことを考えるのであれば、もう少し区民にとって身近なところで食品ロスを提供できるということを考えていかなくてはいけないんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺は。 ◎笹本 事業課長 おっしゃるとおりでございますが、まずは二施設で始めて、どのくらい集まるかというのはデータをとってまいりたいと考えております。それから、この事業はあくまでもやっぱり啓発になってきますので、食品ロスは日本全体では年間で六百三十二万トンあると言われていまして、米の生産量が八百万トンと言われているので、想像すると物すごい量が捨てられている。こういう実態をフードドライブをやることによって広く知っていただく、こういう啓発の一つとして行ってまいりたいと現在は考えております。本気でなくそうとした場合は、本来は生鮮食品とか、生ものがやっぱり多いので、そういうものを減らすということをやっていかなきゃならないんですが、それを一つのフードドライブを通じて、起爆剤として広く区民の皆様に知っていただきたい、そのようなことを考えております。
    ◆山口ひろひさ 委員 今、高齢化が進んでおりますので、総合支所までなら持っていけるという人もいると思うんですね。だから、とりあえずその二カ所でやってみるということですけれども、そこで多ければいいんですけれども、少なかったら逆に回収の場所をふやしてみるという手もあるんじゃないかなというふうに思いますので、検討をお願いしたいと思います。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 では、(17)自動車事故の発生について、理事者の説明を求めます。 ◎小渕 玉川清掃事務所長 自動車事故の発生について御報告いたします。  恐れ入ります。資料をごらんください。1事故の概要は、(1)発生日時は平成二十九年三月十八日土曜日、午前八時十七分ごろ、天気は晴れでございます。(2)発生場所は、上野毛二丁目七番先でございます。(3)相手方は、区外在住の方でございます。(4)事故内容につきまして、裏面の図をごらんください。玉川清掃事務所職員が環状八号線を北上中、信号待ちのため、図にはございませんが、区の車両の前に複数台の車両が停車しており、その最後尾に区の車両が停車中のところ、相手方の車両に追突されたものでございます。なお、本件の事故につきましては、事故内容から区は無過失と推定されるものでございます。  表面にお戻りください。(5)損傷の程度は、区、相手方とも人身はございませんが、物損で、区の車両後方のモニターカメラの一部損傷と、相手方の車両の衝突痕でございます。  2事故の対応は、乙とは誠実かつ公正に示談交渉を行い、職員へは安全運転の意識向上を朝礼で促しました。  説明は以上でございます。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 それでは次に、(18)その他ですが、何かございますか。 ◎玉野 オリンピック・パラリンピック担当課長 私からは、口頭で恐縮ですが、昨日行われました東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックフラッグツアー、フラッグ歓迎セレモニーの開催結果について御報告をさせていただきます。  昨日二十三日の日曜日、三軒茶屋ふれあい広場におきまして、フラッグツアーアンバサダーより、区長、議長と、区立中学校生徒がオリンピックとパラリンピックのフラッグを受け取りました。来場者はおよそ四百名程度で、セレモニーの後は三軒茶屋交差点までパレードを行いました。フラッグは、本日より二十八日金曜日まで、区役所第一庁舎一階ロビーに展示しております。ぜひ皆様、ごらんいただきたいと思います。引き続きオリンピック・パラリンピックの機運醸成に取り組んでまいります。 ○岡本のぶ子 委員長 ただいまの説明に対し御質疑がありましたら、どうぞ。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 なければ、これで報告事項の聴取を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、3資料配付ですが、補足説明などはございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、資料については後ほどごらんになってください。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、4協議事項に入ります。  先ほどの趣旨採択とした平二九・三号に関し、当議会として、関係機関へ意見書なり、要望書を送付するか否かについて協議したいと思います。  本件の取り扱いについて御意見がございましたら、どうぞ。 ◆平塚敬二 委員 意見書ですので、基本的には全会一致というのが基本だと思いますから、今のところはそれはないかなという考えを持っております。 ◆桃野よしふみ 委員 委員会では趣旨採択ということで一定の結論を出したわけですから、少なくとも要望書について、これはやるということで進めるべきだと私は思います。 ◆山口ひろひさ 委員 今要望書という話が出ましたが、うちは不採択なので、要望書というのもあれなんですけれども、例えば、今度、五月に臨時会があるでしょう。そこまではちょっと期間も短いので、そこの結果を踏まえてからでいいんじゃないですか。そういうのは無理……。 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、現時点では、きょうのきょう決まったことなので、何か物もありませんし、現時点で意見もさらに分かれてしまいましたので、本陳情に対する本会議の議決結果を踏まえる必要もあることなどから、現時点においてはしばらく様子を見ることでよろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 それでは、そのようにさせていただきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、(1)参考人の出席要請についてですが、お手元の資料をごらんください。参考人の出席要請については、二月二十七日の常任委員会においてお諮りさせていただきましたが、四月の人事異動等を反映させた資料案をお配りしておりますので、ごらんください。  まず、世田谷区スポーツ振興財団については、事務局次長が泉氏から中潟氏に、世田谷区産業振興公社については、事務局長が安藤氏から須田氏に、世田谷区シルバー人材センターについては、事務局長が青山氏から宮内氏にそれぞれ変更となりました。また、世田谷区産業振興公社については、新たに招致する参考人として、観光課長の杉山氏が追加となりました。  これらの資料のとおり参考人招致を行うことでよろしいでしょうか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 御異議なしと認め、そのように決定いたします。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 次に、(2)次回委員会の開催についてですが、次回委員会は、あす四月二十五日火曜日午前九時から開催いたします。開催する委員会室は第五委員会室となりますので、よろしくお願いいたします。なお、あしたの委員会には、事前に配付した外郭団体の平成二十九年度事業に関する書類を必ず御持参くださるようお願いいたします。  以上で協議事項を終わります。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ○岡本のぶ子 委員長 そのほか、何かございますか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○岡本のぶ子 委員長 なければ、以上で本日の区民生活常任委員会を散会いたします。     午後二時十分散会    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━  署名   区民生活常任委員会    委員長...