大田区議会 2019-10-16
令和 1年10月 防災安全対策特別委員会−10月16日-01号
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被害状況につきましては、現在、精査中でございまして、これは昨日、15日、15時ちょうどで取りまとめたものでございます。
まず、人的被害として確認されているものは、
多摩川六郷大橋、中洲に取り残されている人がおりまして、これを消防のほうで救助をしたというものでございます。12日、17時7分ということで報告を受けております。
2番目は物的被害の中で、まず
田園調布四、五丁目の一部地域、特に
丸子川右岸の地域における浸水被害でございますけども、内水氾濫によりまして、浸水590件、床上583件、床下7件。この数字は、消防のほうで集計した棟数ということで、世帯数につきましては現在調査中でございます。
次に、この
浸水地域におきまして救助要請がございまして、消防、警察、最終的には自衛隊により、
浸水地域内の孤立者を捜索し、16名を救助しております。
自衛隊につきましては、13日、1時30分、東京都を通じて
陸上自衛隊の災害派遣を要請し、捜索終了につき、7時10分、撤収要請をしております。
3番目、建物破損。これは
雨漏り等も含めまして、現在、249件でございます。
がけ・擁壁、4件。厳密にはがけについては1件で、その他
ブロック塀、大谷石の塀の倒壊を含めまして4件となっております。
倒木は102件。
停電につきましては、大森東二丁目一帯で12日9時ごろ発生したもの、1件が確認をされております。
○伊佐治 委員長 では、こちらの報告に関しては、一旦
所管事務報告を説明いただいた後に、質疑に入らせていただきたいと思います。
それでは、
所管事務報告について、一括して理事者の説明をお願いいたします。
◎甲斐
防災計画担当課長 総務部からの報告資料1番目、
地域防災勉強会の実施についてをご覧ください。
これは
地域防災を担う区民・職員を対象に、
学校防災活動拠点などにおける訓練にあたって、
訓練指導法などに関する知識、ノウハウを学ぶ、
地域防災勉強会を実施し、
学校防災活動拠点のさらなる充実、強化を図るというものでございます。
3回に分けて実施しておりまして、1回目は座学として、9月30日、月曜日、18時30分から20時30分の間、
消費生活センター集会室において、70名の地域の各拠点の本部長、あるいはこれに従事する職員の方にご参加をいただき、実施いたしました。内容は、現状を分析し、訓練の大枠を考え、
訓練計画を作成する立案方法を学ぶということで、
訓練計画の立て方などを学んでいただきました。
2回目は
模擬拠点訓練として、10月5日、土曜日、9時から12時の間、
北蒲広場体育館において74名の方に参加をしていただき、訓練の準備、それから実施、特に
訓練統制や状況付与、
訓練記録・評価などの実際の訓練の進め方を学んでいただきました。
3回目は座学として、10月18日、金曜日、18時30分からの予定で、
蒲田地域庁舎において、この
模擬訓練を題材とし、
訓練成果を分析し、次回の訓練に向けた教訓事項の反映や成果の積み上げなどの考え方について学ぶという予定で実施しております。
◎伊藤
防災支援担当課長 私からは、資料番号2番、大田区
総合防災訓練の実施について、ご報告をさせていただきます。
本年の
総合防災訓練につきましては、実施日時、
令和元年12月7日、土曜日、午前9時から午後3時で開催予定となります。
実働型訓練としまして、午前9時から正午まで、
体験型訓練といたしましては、午前10時から午後3時まで実施予定となります。
実施場所につきましては、おおた文化の森、入新井第二小学校及び周辺地域となります。なお、おおた文化の森では
体験型訓練、入新井第二小学校及びその周辺については
実働型訓練となります。
3番の
訓練内容でございますが、
実働型訓練といたしまして、地域や
関係機関、あとは大田区との連携強化を図るために、
実働訓練を実施いたします。
訓練項目といたしましては、
まちなか訓練、
炊き出し訓練のほか、
学校防災活動拠点訓練、さらには地域の方に体験していただく
救出救助訓練等を計画をしております。
2番の
体験型訓練でございますが、
地域防災力の向上を図るため、幅広い世代の方を中心とした体験型の訓練を実施いたします。項目といたしましては、
東京消防庁の
VR防災体験車による
疑似災害体験訓練、さらには起震車、
煙体験等、その他ライフラインの
関係機関の
展示ブース等により展示をいたします。
4番の
参加予定団体でございますが、東京ガス、東京電力、あとはJ:COM、さらには協定団体の山形県長井市、さらには東京都水道局、
陸上自衛隊、
大森警察署、
大森消防署等にご協力をいただく予定でございます。
◎福島
生活安全担当課長 私からは、資料3番、蒲田駅
周辺環境改善対策協議会の開催について、ご報告をさせていただきます。
この協議会は、平成23年12月に第1回目を開催いたしまして、今回で11回目になります。開催日時は記載のとおり、11月20日、水曜日、午前10時から11時半に行います。場所は、本庁舎の庁議室において実施をいたします。
議題につきましては、まず初めに、協議会の事務局から、毎週金曜日に行っております
パトロールの実施状況。続いて、
蒲田警察署から
客引き等の
取り締まり状況を、続いて、区の
客引き指導員が実施しております、
客引き等夜間の
パトロールについて報告をさせていただきまして、その後に意見交換を実施する予定です。
さらに今回の協議会では、役員の選出についても議題となっております。この協議会によりまして、地域の方々と警察、あと区、これが一枚岩となって、さらに効果の高い
パトロールの活動を継続してまいりたいと考えております。
◎中村
まちづくり推進部副参事〔
耐震改修担当〕 私からは、
まちづくり推進部資料ナンバー1番に基づいて、
木造診断士による
耐震診断の
助成額等の変更について、ご報告させていただきます。なお、この内容は、9月26日に開催されました、
まちづくり環境委員会でご報告をさせていただいたものと同様のものです。
大田区は、大地震による建物の倒壊から区民の生命や財産を保護するとともに、災害に強い
まちづくりを推進するため、平成18年度から
耐震診断等を実施する際の助成を行っております。特に木造住宅では、区と診断業務について協定を締結した建築士の団体が推薦する
木造診断士が実施する診断について、有利な定額制の診断を実施しています。
このたび
令和元年10月1日から実施された
消費税改正に伴い、定額制の診断において、
木造診断士が
建物所有者と契約する
契約金額、
助成金額及び
自己負担額を変更しました。
変更内容は下の表のとおりでございますが、現行で80平米未満の
契約金額、
助成金額、自己負担は、それぞれ12万5,000円、10万円、2万5,000円のものを、変更後は、同じく12万7,315円、10万1,815円、2万5,500円になります。
その他は、延べ面積に応じて、表のとおりとなります。
変更日は、
令和元年10月1日以降に
耐震診断完了報告の審査を終了したものから適用されます。
○伊佐治 委員長 それでは、先ほどの台風19号に伴う対応について質疑に入りますが、区としても、今は情報収集であったり、対応の真っ最中でありますので、ぜひ地元の課題等の共有など建設的な議論に、皆様にはご協力をいただければと思います。
それでは、どうぞ質疑をお願いします。
◆荒木 委員 なるべく現場にいて、近くで見ていようと思ったのですけど。二つ質問があります。
一つは、夜中の1時ごろの話ですけど、沼部で越水したと、多摩川が。話を聞いて、あそこが越水すると、前の狛江の水害のときにあそこが氾濫しそうになって、もう我々はすごいトラウマになって、あそこは水が超えてしまったら、もう
田園調布南、鵜の木はもうパアだというので、慌てて1時ごろぶっ飛んで行ったら、あれどういうことなのか、水が確かに出ていたけど、前の道路のところがえらい陥没していて、その辺の何があったのかはわかりますか。
◎伊藤
防災支援担当課長 現在、詳細につきましては調査中でございますけども、私も現場を確認させていただいたのですけども、実際に壁のところから水が流れたのは確認をしております。
◆荒木 委員 それでは、あれで済んだということだよね。そのときに、もう川崎の下沼部はもう泥だらけですから。川崎の
タワーマンション、あれは多摩川の氾濫も要因なのだろうけど、結構下水が戻って洪水になったという話です。
2点目は、
田園調布四、五丁目、あれはあんなえらい状況になっていたけども、本当に床上ばっかりで、丸子川が氾濫したのですか。多摩川で越水はしたのだろうけど、どっちなのだろう、地元の人は丸子川が氾濫したと言ってらっしゃったけど。
◎伊藤
防災支援担当課長 同じく、私、丸子川のほうの
田園調布四丁目、五丁目を確認させていただいたのですけども、当時の消防等の情報によりますと、丸子川から内水氾濫といいますか、越水して、現在の状況になったと聞いております。
◆荒木 委員 もう一つは、あそこは古くからの商店街があって、左側が大田区、右側が世田谷区なのだよね。本当にちょっと行くと世田谷区だし、ちょっと行くと大田区だし、何が何だかわからないような状況なのだけど。あれはうまく、例えばこれ世田谷区だから大田区は手をつけないとか、そんなことは絶対ないよね。ちょっといいですか。
◎伊藤
防災支援担当課長 当日も、
田園調布消防署が、その辺一帯の
被害状況を調査しておりまして、当然、区域内の大田区だけでなく調査をしておったのですけども、当然、その区域内から
避難者増も考えられるというところで、あわせて消防署との連携をして、もしかしたら世田谷区のほうからも来るけども、避難所として受け入れていいかということのオーダーがあったので、それについては全然受け入れますという形で回答をしております。
◆荒木 委員 その後にもう月曜日には、既に調布の
清掃事務所が、あれは大したものだと思ったね、ちゃんとテレビのテロップで、何かの災害ごみがあったらここに電話くださいと、調布の
清掃事務所の
電話番号があって。外国人の方は、外国人の方も対応しておりますので、ここに電話をくださいと
電話番号があって。現場も見ていたのだけど、それでもやはり地元の方からやはり、もう大変な不満があるのだよね。もちろん、それはそうだよね、
自分ところのごみが片づかないとか。あれは皆さんの応援、
調布清掃事務所では片づかないだろうから、よそからの応援はどのぐらい大田区内でやったのか、それを教えてくれますか。
◎長沼
防災危機管理課長 今、
田園調布四丁目、五丁目の対応状況でございますが、昨日から、もう全庁体制を組みまして、その各部の動員をかける中で、昨日がり災証明の調査、それから消毒、健康調査の部分では4班体制。それが本日は10班体制に拡大いたしまして、4名を1組として、今日は10班体制で現地に入って、ローラーで各世帯を回っております。
さらに、福祉のほうは、地域包括、
高齢福祉課等々の福祉部門を中心にチームをつくりまして、やはりローラーで現地に入っております。
また、
特別出張所のほうには、
り災証明書の受け付け、それからそれに伴う
生活支援の相談業務という形で拠点を設けまして、
現地対策本部という構えで支援に入っているところでございます。
また、外部からの支援につきましては、現在については入らず、区の職員の対応でやっております。さらに、ごみの収集につきまして、特別な体制を、また4
清掃事務所の体制と
民間事業者の協力等を得まして
特別チームをつくりまして、粗大ごみ、生ごみ等々の対応を現地で行っているという状況でございます。
◆荒木 委員 やり過ぎはないから、もう本当に力いっぱいやっていただいて。さっきも皆さんが言ったように、よくて当たり前、不満が残るのは、それもなかなかあるのだから、もう不満はとにかく極力解消するように頑張って、もう頑張っているのはわかるから、頑張っていただきたいと、皆さんに、何か見ていて涙が出るような感じで私は見ていたのだけど、一生懸命やっていて、本当感動しましたというのは変な言い方だけど。
あと、もう一つ、全然関係ないのだけど、多摩川の水が何とか大丈夫だ、大田区は大丈夫だといって、土手の上に上がっていたら、気がついた人はいるかな、現場へ行って。上を見たら、月がきれいに出て、これは笑いごとではなくて、本当に。ああいうほっとした気持ちというのは、いいものだと。
◆須藤 委員 今、荒木委員が結構言ってくださったのですけど、私も多摩川のところへ何回か行って、実際、ちょうど千葉の台風15号のときもそうだったのですけど、結構、
基礎自治体同士の広域連携がすごく大事かなと、最近よく思っていまして。
今回ちょっと、もしあったらでいいのですけど、例えば大田区と世田谷区、対岸の大田区と川崎、大田区と品川区みたいな、そのような広域の連携で何か災害のときどうしようかとか。また、あった後の対策とかあったのでしょうか。もしありましたら、お教えください。
◎伊藤
防災支援担当課長 広域の応援関係なのですけども、特に対岸の川崎市とは、川の右岸、左岸の関係でもございますので、
避難情報等の発令のタイミングと、あとは河川の状況については密に連携を取り合って、
避難情報の発令等に至っております。また、解除についても同様になります。
◆須藤 委員 世田谷区とはどうだったのですか、もしあったら。
◎伊藤
防災支援担当課長 世田谷区とも、二子玉川の河川流域が氾濫したところもございましたので、世田谷区とも連携をとりながら、また消防を通じて世田谷の
活動状況も確認をしながら対応をしていったところでございます。
◆須藤 委員 今回と、これからも多分、多摩川の
田園調布五丁目のところとか、たびたび起こる可能性は高いところだと思います。実際、五丁目を見てきて、現地の人は、やはり世田谷のほうから流れてきた、実際水が川のように流れてきたという話を聞いて、私もあそこのちょうど五丁目から都立大学のほうの道とか何か所も見たのですけど。だから本当に、私も、どこから出てきたのかな、多摩川から本当に超えてきたのではないかなというのを、ちょっと見ながら確認したのですけど。
今後は、ちょっとできたら、世田谷区と大田区は、やはり今後も関係するところなので、災害に対しては。あと品川区とかでも、山王地区とかかわる場所もあるとは思うのです、例えば馬込のほう、環状7号線のほうとか。私は
山王小学校だったのですけど、馬込銀座のほうとか、よく昔、水が出たというのを覚えていますし。あっちのほうは南大井とちょうど
山王小学校、私の母校なのですけど、
山王小学校のところは、よくあの辺で水害とかありましたので、もしその辺のこととか連携できたらいいのかなという要望をして、終わりにさせていただきたいと思います。
◆福井 委員
自主避難スペースの件で伺いたいのですが、今回、
自主避難スペースが足りなくて、またいろいろなところが解放しているのですが。この
自主避難スペースの考え方、位置づけを明確にしてやる必要があると思っているのですが、今回、この
自主避難スペースというのは、自主的に避難する方は食べ物も自分たちで用意して持っていってくださいよということで、
自主避難スペースそのものには食べ物、
飲み物自体は用意してないということでよろしかったですか。
◎長沼
防災危機管理課長 自主避難スペースの考え方でございますけども、それもある中で、自宅で過ごすことに対して不安な方につきまして、区のほうが堅牢な建物等を提供して、そこで過ぎ去るまでお過ごしいただくということで、
避難情報に基づいて開設する
避難場所とは、ちょっと考え方を別にしているという状況でございます。
今回も昨年と同じように、そういったことについて飲食料、それから休憩するについて必要なものについてはご持参いただくよう、あわせて広報はさせていただいたところですけども。出張所を中心にあけましたけども、そこには基本的には、毛布と、そういう
クラッカー程度になりますけども、区のほうで用意させていただいたところでございます。
◆福井 委員 私も11日、
自主避難スペースを開きますよということで、所長のほうに話を聞いたら、2泊3日で泊まり込んで対応をしますよということで、本当に区の職員の方は頑張ってらっしゃっていましたし、本当に皆さんにもお礼を申し上げたいと思うのですが、
避難スペースへ行ったときに、ここがふさわしいのかというところが幾つかあったのです、雨漏りしたり。だからそういった
自主避難スペースの見直し、整備というところで、具体的に言うとあそこです、
千束出張所です。あそこの
避難スペースの改修、改善というのが必要なのではないかなと思っているのですが、その辺はどうでしょうか。
◎長沼
防災危機管理課長 実際、開設したところ、今委員のご指摘のところのほか、小中学校も含めまして、雨漏りが生じた場所もございます。現地の対応職員のほうで、そこの場所から離れたところに、その
避難スペースをちゃんと設けて、雨がかからないような措置はさせていただいたところでございます。
また、今回の情報を集約しまして、その辺、もちろん施設の修理はもちろんでございますけども、今後の臨機応変な対応について、柔軟に対応をできる体制を整えてまいります。
◆福井 委員 しっかり環境整備をお願いしたいのですが、もう一つ伺いたいのが、これ第7回大田区
災害対策本部会議の次第で、一時
避難スペースの状況の中で10月12日、22時現在で
受け入れ不可と書いてあるところが幾つかあったのです。このときは具体的にどういった対応をされたのかというのを教えてください。
◎甲斐
防災計画担当課長 受け入れ不可と書いてありますのは、糀谷と、それから六郷のところなのですけども、糀谷のほうにつきましては、
糀谷中学校のほうを追加で開設をしておりまして、そちらのほうに移っていただくようにお願いをしております。
また、六郷も、
六郷出張所をはじめ全て受け入れはもうできない、これ以上受け入れができないような状況になりまして、急きょ
東六郷小学校を防災課の職員で開設をして、そちらに移っていただくように処置をしております。
◆福井 委員 避難所を開設するには、職員がいないとできないので。追加していく場合というのは、職員というのはどこかで待機されているのですか、それとも来いといって集まってくるのか、というのが、具体的に、この時間帯は電車もバスもとまっているわけですよね。どうやって具体的に行かれているのかというのを、実態がわかれば教えてください。
◎長沼
防災危機管理課長 各部の対応の中から、そちらよりも優先順位が高いということで、こちらのほうから動員をかけまして、それが第5次動員まで続きましたけども。そういった形で内部の人間をやりくりして、それでうちの車両で送迎をしたと。ちょっと人が足りないところについては、うちに詰めていた消防署の職員の協力を得ながらという運用でございましたけども、車両等で現地まで運んだという対応でございました。
◆福井 委員 あと2点だけ、すみません。あと広報なのですが、ホームページが開かないと言われたので、実際に議員のあれでは私たちはわかったのですけど、ツイッターとメールもやっているということなのですけど、その辺は今後改善できるのか、対応ができるのかというのを教えてください。
◎長沼
防災危機管理課長 ホームページの件でございます。当日も広聴広報課の職員のほうで臨時の対応を行いまして、ホームページ、通常とUnique Otaでしたか、あちらのほうにわたれるようなのが基本の画面だったのですけども、途中から災害のホームページに切りかえたりとかして、その改善に取り組みましたけども。やはり、もともとの容量が足りないという状況が明確となった状況でございます。これにつきましては、企画部の広聴広報課のほうで対応をしているところでございます。
◆福井 委員 もう一つは
避難勧告なのですが、レベル5です、
避難指示です。鵜の木地域だったか、逃げてくれとはアナウンスが来たのだけど、そうするとみんな逃げなくていけないということなので、例えばマンションで高いところに住んでいる人も逃げてしまって、避難所に入れなかったということもあるのですけど。そういった場合、垂直避難と、みんな逃げてくれというアナウンスの仕方というのはあるのですか。そうしないと、避難所がもういっぱいになって入れないよというのが実際に起きているわけなので、その辺のところがわかったら教えてください。
◎伊藤
防災支援担当課長 避難情報の伝達につきましては、水平避難が必要な時期、またもう時期が遅くて、暗くて避難行動がさらに危険な場合の時期については、垂直避難という伝え方をしております。また、具体的には、垂直避難という言葉を使うと、なかなか理解できない場合もございますので、ご自宅の上の階ですとか、そういう伝達方法で
避難情報を発信いたしました。
◆福井 委員 そうすると、使い分けているということでよろしいのですか。一方的に逃げろ逃げろではなくて、具体的なということで。
◎伊藤
防災支援担当課長 そうですね。災害の発生状況、もしくはその時間に応じて水平避難、もしくは垂直避難を使い分けるように伝達をしている状況でございます。
◆松原〔秀〕 委員 ちょっと3点か4点、お聞きいたします。11日の日に避難所が開設するということで、うちは徳持小学校が近いのですが、出張所に問い合わせしましたところ、出張所の職員とそれから福祉のほうで対応するから、町会のほうは来なくても結構ですと言われました。それで一応、心配になったので、翌日お昼ごろ、副会長が行きまして、もうかなりの方が避難しているので、ちょっと応援を頼むということで、その段階で町会から10人ばかり動員させていただきました。
そういったことで、もともと避難所運営協議会というのがあって、そこでは町会長が本部長になるということなので、非常に心配していたのですけど、こういった水害のときには、どう対応したらいいのですか、自主的でよろしいのですか。
◎長沼
防災危機管理課長 通常の
学校防災活動拠点は、避難所という形で学校の校舎を使って収容という形でお願いしているところでございますけども。この水害対応につきましては、水害時
緊急避難場所という形でちょっと位置づけを変えまして、開いているところでございます。
この部分につきましても、基本的には高齢者、障がい者等、要配慮者の方を中心に、その介護者とともに収容をさせていただくという考えのもとでございまして、通常、健常の方につきましては、早目の避難をしていただくという考えの中で、ここの部分の運営については、片方に逃げてくださいと、早目に逃げてくださいというお願いをしている部分もあって、これは行政のほうでしっかり
避難場所の運営をしていこうということを考えの基本としておりますので、当初からの運営支援についてはお願いしなかったという考え方でございます。
◆松原〔秀〕 委員 ボランティアなども何人かいらしたのですが、自主的にお手伝いをするのは構わないわけですね。
◎長沼
防災危機管理課長 今回、やはり
避難場所、
自主避難スペースのほうで様々な状況があったと聞いているところでございます。そのご支援がしっかり運営を円滑化、また安全な運営をするのに役立ったと聞いているところでございます。その辺について、
避難場所に駆けつけていただいた方が、そういうふうにご活躍いただけたということも今回踏まえまして、次回の運営にどのように生かしていったらいいかという仕組みづくり、考え方の部分についても、ちょっと反映させて、検討をしていきたいと考えているところでございます。
◆松原〔秀〕 委員 チームの編成なのですが、12名の方、矢口
特別出張所の方々が中心だったと思うのですが。やはりお年寄りと、それから乳幼児を抱えた若いご夫婦がたくさん来ておりました。そうなってくると、やはりソフト面の対応というのが非常に大事になってくると思うので、たまたま私をはじめ町会の者が手伝ったのですが、そして半数がたまたま民生委員の方だったのです。そういったことで、不安に感じていらっしゃる、そういったお年寄りとか、それから乳幼児を抱えたお母さん方にそっと声かけして、大分安心した、そういった様子が見られたのです。これ自主的に、民生委員の方が自主的に動いてくれました。
そういった編成の中の12名の中に、保健師とか看護師というのは入ってらっしゃるのですか。
◎甲斐
防災計画担当課長 まず、水害時
緊急避難場所に配置をしました13名の職員、これを基本の編成として配置をしましたが、うち4名が福祉部からということで、この中には保健師も含まれておりました。それ以外は、地域力推進部から大体5名、あとは学校の教職員が4名ということで、それぞれ編成をしております。看護師等につきましては、予定では12日の土曜日から数名1組で巡回で健康相談へ行くという予定になっていましたが、13日、日曜日から回るということで、12日のこの夜間は看護師のほうは巡回しておりません。
◆松原〔秀〕 委員 とにかく長引くと、やはりいろいろな問題が出てきますので、やはり最低1人はいたほうがいいと思うのですが、ただ、その人員が確保できるかどうかというのは、また別の問題だと思っています。
それから、あと、そういった職員の方、12、3名いたわけなのですが、どの方が職員か、一般の方はわからなかったのです。2、3人は何かそういった災害時というジャケットも着ていたのですけど、私どもは町会のそういった羽織を着ていたので、ほとんどの方が私たちに対して問いかけしてくるのです。やはり、そういった職員が、すぐそういった対応をする人なのだという、そういった何か上っ張りを着るとか、何かゼッケンをつけるとか、そういった対応をしていたと思うのですが、いかがでしょうか。
◎長沼
防災危機管理課長 基本的には防災服を着用して、この
災害対策本部活動にあたっていると、あたらせたというところでございますけども、今、委員のご指摘がございましたとおり、そういったわかりにくい状況もあったということであれば、改めてちょっとその辺の庁内調査もしまして、今後おっしゃられるように、わかりやすく、誰からも職員だという形で明確になるよう徹底してまいりたいと思います。
◎瀬戸 防災
まちづくり課長 今あった話で、そこの場所でどうだったかというのは別なのですけども、
まちづくり推進部では、今回、避難所を増設とかという関係で、防災危機管理課のほうから、増設する際に、先ほどありました増員の依頼が来まして、そういった職員は、当時従事していた職員から出すのが難しい状況で、緊急で区内在住者の職員に連絡をかけて、避難所対応の応援のできる職員を招集をかけて、各避難所に行ってもらうという対応をとっていたのですけれども、その中で交通機関も厳しいというところで、防災危機管理課とか、ほかの各課とも相談をしまして、とにかく行ってもらうことが最優先ということで、庁舎に来ることもできずに直接行ってもらった職員が何名かおります。そういった職員については、防災服を着るということが、庁舎に置いてあった関係とかで着られなかったということもありまして、そういった緊急対応の職員の中には、防災服が着られなかった職員が何名かいるというのは、私の部の中で把握はしております。
◆松原〔秀〕 委員 私、防災服でなくて別にいいと思うのです、ゼッケンでもいいのです。それを、やはり人数分だけ用意しておく必要があると思います。実際にわかったのは2名だけでした。あとの10名は、全然わからなかったです。だからしようがなくて、こっちも適当にチーフの方にお願いしたのですけど。それは、やはり今後の対応として、別に防災服ではなくてもいいですから、何かやはり身につけるようなもの、ちょっとかぶったり、ゼッケンでも何でもいいですから、それは必要だと思います。お願いいたします。
それから、もう1点だけ。要するに、レベル5になった、どうしてもいっぱいになってしまったので、ほかの場所に行ってくださいと言わざるを得ないのですけども、やはりレベル5になった段階では、生命の危険にかかわりますので、たとえ廊下でも、椅子に座ってでもいいですから、それはやはり全員来るべきだと思うのです。移動をすること自体が、生命の危険になりますので。しかもほかのところへ行っても、受けるかがわからないというと、命からがら逃げてきた人に、死ねと言うのと同然だと思うので、そういった対応は、私は改めるべきだと思うので、これはご検討を願いたいと思います。
いかがでしょうか。
◎甲斐
防災計画担当課長 委員のおっしゃられるとおりでございまして、
警戒レベル5では、命を守る最善の行動をとるということですので、たとえその場所が十分なスペースがなくても、あるいはたとえ屋根などがなくても、少しでも高台の安全な場所に避難をしていただくということで、そういった考え方をしっかり職員も含めて周知していくようにしていきたいと考えております。
○伊佐治 委員長 先ほど、松原委員の答弁の中で、看護師はいらっしゃらなかったという話だったと思うのですけど、保健師は看護師の上位資格なので、基本的には看護師はいるということになりますよね。保健師は、看護師を取ってから1年後に資格を取れるものなので。
◎甲斐
防災計画担当課長 健康政策部からの職員は常駐していなかったということで、訂正をさせてください。
◆末安 委員 今回、最初、一時
避難スペースですか、
自主避難スペース等立ち上げて、あとこの避難行動要支援者の方は学校とか、そういったところに避難するという体制で、確かに、そんなに大きな災害ではなければ、この体制でいいと思うのですけれども、もう最終的には
避難指示まで行ったわけで、あらかじめ、もう今回大きな災害がおおよそ予測できていたのかなという中で、ちなみにこの
避難場所一覧というのが、このハザードマップに書いているのですけど、これが全て立ち上がってなかったというのは、何か理由というのはあるのでしょうか。
例えば、私の地域ですと、東調布中学校とか、大森七中とか、こういったところがリストアップされているのですけれども、そこについては、なぜ立ち上がらなかったのかというところが、ちょっとお聞かせいただきたいのですけども。
◎長沼
防災危機管理課長 今回つくりかえをして、皆様にお示しさせていただいたハザードマップ、これは想定最大規模をもとにして作成して、お示ししているものでございます。例えば、多摩川であれば、多摩川の流域、上流から河口までの全流域が48時間総雨量が588ミリという、本当にそういう大きい想定のもとでの浸水の状況でございます。そうすると区内の6割が、お示しのような浸水になってしまうという状況でございますが、やはり全流域が全て48時間の588ミリというのは、当初の気象情報等を分析しても、ちょっと考えられないという状況でございました。
その中で多摩川流域、それから当日は大潮による高潮の被災も心配されるところでございましたので、そこの高潮被災部分も加えましての範囲設定等をさせていただいたのが、当初の10か所ということでございます。
◆末安 委員 やはり実際、私も川沿いに住んでいる人間ですので、だんだんテレビを見ても、すごいあおられていましたし、メールもたくさん来ましたし、あと途中からは、もう川崎も含めて、もうずっとサイレンの音が鳴り響いている状態でしたので、やはり非常に不安感が高まってきて、やはり逃げなければいけないというムードがものすごく高まってきた中で、確かに最大想定のときの避難所の設定なのかもしれませんけれども、やはり川沿いに住んでいる方というのは、もう逃げざるを得ないなというムードにならざるを得なかったというところで、その中で行ったときに避難所が足りないということが起きまして、いろいろなところに移動させられたという方もたくさん聞いておりますので、やはり、特にこういった場合には、川沿いとかというのは、非常にもともと地震のときには避難できる嶺町小学校とかというところも
避難スペースとしては解放されないわけですので、やはり多目に避難所を設定するような形も、やはり想定しておかないといけないのかなとは思いましたので、ちょっと今後の検討課題ということで、お願いをしたいと思います。要望です。
◆奈須 委員 本当に細かいことまで言うと、とてもたくさん気になることがありますし、区民の皆様からもご要望もいただいているのですけど、皆さんもおっしゃっていたように、何かちょっと被害が大きな台風が来そうなのに、情報もうまくとることもできなかったし、逃げなさいと言われてもどこに逃げたらいいのかもわからない。でも行っても、物資もないという状況の中で、しかも断られてしまったという方たちもいてというのは、やはりこれから改善しなくてはいけないなとは思うのですけど。
これからのこととして、先ほどもお話があったのですが、現実に被害が出てらっしゃる方たちがいて、その方たちが通常の生活に戻るように支援体制に入られたということで、そこをまずは早急にやっていただくということが大切だと思うのですが、個々に、きっと発言していない委員も含めて、いろいろ聞きたいこともあれば、もうちょっとこうしてほしかったというところもあると思うのですが、今回のことについて、今後も引き続き新しい会議体が設置されて、これからやってらっしゃるわけですね、
浸水被害等緊急対策本部会議。ただ、それはそれとして、今回の大きな台風を受けて、状況を何が起きたのかを把握して、改善すべきところを改善していくという作業が今後必要になるのかなと思うのですが、そのあたりはどんなふうに考えてらっしゃるのでしょうか。
◎長沼
防災危機管理課長 ただいまの件でございますけども、まずは今日ご報告させていただいている内容でありますとか、課題等については、この間、開かせていただいた合計13回の会議の中でも、各部で共有をさせていただいているところでございます。活動も含めまして、その部分で見直しが必要であれば、常にその指示が出まして、その改善に取り組んでおります。
ただ、それは当初の活動についての、当面の活動についてのものでございまして、委員のおっしゃられるような根本的な改善ということにつきましては、やはり中長期の部分で、やはりしっかり課題を整理しまして、その体制をどうしていくとか、それから
関係機関との役割分担はどうするとか、区民の皆様にはどういうお願いをするのかとか、
地域防災も含めまして、本当に大きい見直しの部分になるかと思いますので、その部分は、やはりじっくりと長期にわたって防災行動力等々が向上をするような取り組みに向けてやっていかなければいけないと思いますので、それについては別の形でしっかり取り組んでまいりたいなと思っております。
◆奈須 委員 これまでの印象だと、台風は8月とか9月に来ると思っていたのが、10月の半ばのこの時期に来てしまったということで、大分気候の状況も変わってきているのかなと思うのですけど、今からすぐに取り組まれるのがいいのか、台風20号などというのが大きなのが来てしまうような状況なのか、そこのところもわからないので、今すぐにやるべきかどうかはわかりませんけれども、やはり今回のことを、ある種ちゃんとまとめていただいた上で、どこに改善点があったのか。
先ほども、私も翌日、
田園調布の小学校に行きましたけれども、本当に人数が少ない中で現場でやられていて、人の応援を頼もうにも来ていただけないということで、翌日になってしまったというお話を伺うと、本当にやはり何人来るかわからない状況の中で対応するということの大切さもあると思うのですが、そもそも、想定しているのも、第5次でしたか、何か動員をかけましたというお話もあったのですけれども、そこら辺も含めて、いろいろきっと皆さんのほうが改善していくところはあると思うので、ぜひそこをやっていただいて、できればこの委員会にも出していただくことで、私たちが区民の皆さんから伺っていて、行政のほうには伝わってないこともあるかもしれません。特に私たちは、日ごろほかの区と比較されることがとても多くて、そういう意味では、ご自分が不便に感じたことを、ほかの自治体ではどうやっているのかなということの中で、ほかの区でできることが何で大田区ではできないのですかみたいなことも、かなり指摘をされておりますので、できること、できないことがあると思いますけど、ぜひそれはお願いしたいと思います。
もう一つ気になっているのが、大田区の中である程度予算とか、人員とか、いろいろ課題がある中でも、できることと、国や東京都とのかかわりでなければできないことがあると思うのです。今回の内水氾濫についても、やはり多摩川の水位が上がってしまったということが、とても大きくて、流れ込む直前の下水につながっているあたりですか、呑川も内水氾濫は区民の方はすごく心配していらっしゃいました。
そういったときの、今回は多摩川においてもダムの放流というのがあって、でも、ダムの放流といっても、小河内ダムは利水のダムであって、治水のダムではないから、そんなに簡単にはいかないのだよというお話も伺っていますが、そうはいっても、やはり雨が降っている中でダムの放流があれば、さらに水位が上がってということでは、危険度が増すというのは当然で、そのあたりの指示は、東京都であったり、国というところも関係してきて、その下流域の大田区では、それを見守っているだけの状況になるわけですよね。やはり今回の災害の、
田園調布の皆さんの被害があった大田区だからこそ、国や東京都に言えることはあると思いますので、そこら辺は今後どうしていくのかというのは、ぜひ伺いたいのですけれども。
◎長沼
防災危機管理課長 今現在も、その
田園調布地区の部分の対応につきましては、都の下水道局と一緒に住民のほうに説明に入る等を行っておりまして、私どものほうの、いわゆる設備整備でない部分の排水作業の部分でありますとか、設備を管理する都や国、やはりこの辺の連携、協力がないと改善につながりませんので、その部分につきましては、防災対策一体で動いておりますので、今回の課題を共有させていただいて、しっかり改善に向けて取り組んでまいりたいと思います。
◆奈須 委員 報道は、ちょっと無責任なところもあって。川の氾濫という形で大々的に報道をされたりすると、だったらスーパー堤防をつくれば大丈夫なのではないかとか、水門をつくって水が入ってこないようにすれば大丈夫なのではないかとおっしゃる方もいますけど、内水氾濫の問題もありますから、降った雨が下水でどんどん流れていけば、最終的に流れ込むあたりで一気に氾濫してしまうという両方の悩みの中で、大田区はどうやっていくのかというのは、とても悩ましいところではあると思うのですけれども、多分とても大きな問題にはなると思いますけれども、そのあたりも含めて、ぜひ協議もしていただきたいですし、随時この委員会にも報告をしていただけたらなと思います。
◆馬橋 委員 ちょっと1点質問と、1点ご提案というか、お願いなのですけど。
まず、何よりこの19号の対応に本当に多くの職員の方が、時間関係なく走り回って対応をしていただきまして、本当にありがとうございました。私は消防団にも入っているので、ずっと現場にいたのですけど、雪谷は、特に避難所の件で一つちょっと聞きたいのが、水害時の
緊急避難場所ということで、
雪谷文化センターを早々にあけていただいて、それと自主
避難場所として、
特別出張所をあけていただいたのです。最終的に聞いているのが、
雪谷文化センターが123名、
特別出張所がマックスのもう60名までいってというところだったのです。そのときに井村
特別出張所長が、恐らくご自身の判断だと思うのですけど、急きょ下の洗足流れのほうの洗足区民センターをあけるということで、午後3時半にあけにいく作業をしますという話をしていただいて、最終的に、区民センターのほうは、結果的に14名くらいだったと思うのですけど、その辺の判断というのが、ものすごく早くて、結果的にいっぱいになって入れないということはなかったのですけど。
一方で、ほかの地域でいっぱいで受け入れられないよというところも出てしまったというお話も後から聞いて、そのあたりというのが
特別出張所長をはじめ、現場の区の職員の方の裁量で決められるものなのか、もしくはそういうルール上何か決まっているものがあるのか、そこをまず教えていただきたいのですが。
◎長沼
防災危機管理課長 まず、お答えの前に、今回の対応にあたりましては、委員の皆様からの激励とか、それから情報の拡散という部分等々、本当に様々な形で活動に対してご支援、ご協力を賜りましたことに対しまして、職員一同、感激しております。本当にありがとうございました。
それで、今のご質問の部分でございますけども、洗足区民センターの開設につきましては、発案につきましては、
特別出張所長の発案でございます。ただ、それだけで開設できるものではございませんので、地域力推進部で受けまして、そこの経由で私どもとも連携を図りながら、最終的に私どものほうの動員職員もそこに加えるという庁内調整もして、開設にこぎつけております。
地域防災を所管する
特別出張所長が、地域の状況を踏まえて、こういったことで対応していきたいという発案は、各所、出張所長のほうが発案をしてくれて、それが庁内との連携の中で各追加の
避難場所等が開設に至っておりますので、そういう連携はさせていただいたところでございます。
◆馬橋 委員 おかげでというか、雪谷地区で入れなくてという方は、恐らく私が知る限りはいなかったと思いますので、本当にありがたいなと思っています。
あと、もう1点、これはお願いというか、避難所に関してなのですけど。先ほど、町会長でもあられる松原委員からも、いわゆる震災時の
学校防災活動拠点の考え方と、今回の水害時の
緊急避難場所としての
避難スペース、この考え方が、恐らくまだ区民の方にはあまり知られてないのかなと。
結構、震災が行き過ぎた後で言われたのが、いつもだったら、例えば小学校に避難をしているのに、雪谷の場合は、雪谷小学校は呑川沿いにありますので、そういった部分で避難所へ行ってみたけどあいてないという、それは、やはり知らないからだと思うのです。
私も、ちょうどこれ、一つエピソードがあるのですけど。多摩川の水位を消防団で警戒で見に行った帰りに、ちょうど鵜の木の三丁目あたりを走っていたら、一人のご婦人が雨風に打たれながら、こんなになりながらスーツケースをこうやって引いて歩いている方がいて。車で横を走ったら、わっと呼びとめられて。実は、今避難をするところなのですけどというので、何とか助けてもらえないでしょうかと言われて、東調布第一小学校に行きたいのだけどと言われたのですけど、鵜の木三丁目なので、本部に確認をしたら、東調布第三小学校が
避難場所になっているのです。ご主人が足が悪いから家に置いてきたと言われて、もうしようがないから家まで迎えにいって、結局連れていったのですけど、やはり、わからないのだと思います。
要は、今後の周知の中で、特に、やはりあのときホームページも全部もうダウンしてしまっていたので、ツイッター上などでも、みんな議員たちも
避難場所はここが開設しました、ここが新たにあきましたとかというのを、結構みんな心待ちにして見ていたりとかしたみたいなのですけど、今後も防災訓練もやっていく中で、今回のこれを教訓にして、水害時はここですよというところと、震災時はこうなるのですよという情報みたいなものを、今後区民の方に教えてあげるようなやり方を工夫してやっていただけたらいいのかなと思いました。
これは要望で結構なのですけど、ぜひ今後、ご検討をいただければと思っております。よろしくお願いします。
◆秋成 委員 まず、今回、本当に職員の方の寝ず、また休まずのご対応をいただきまして、まことにありがとうございました。やはり出張所においては、職員の方が、先ほど荒木委員もおっしゃっていましたけども、高齢者の方、また小さなお子さんも含めて、すごく丁寧な対応をいただきましたことを、本当に御礼を申し上げます。
先ほど、やはり馬橋委員もおっしゃっていましたけども、地震のときの避難所の考え方と水害の部分、区民の方は、本当に知っていらっしゃらないという状況を本当に実感したのですが、ただ、やはり一度行ったところが開いてなかったのに、そこが夜にまた開いたというところのこの心情は、すごくとてもつらい部分が本当にあると感じました。今後また検討になると思いますけども、そんなこともあったことを報告させていただきます。
ただ、今、長沼課長のほうから、今回、高潮も想定してのこの部分とおっしゃっていましたが、そういう中にあって、糀谷小学校が避難所を開いたのは、これはどういった理由からでしょうか。高潮の部分だと、糀谷小は入っていないのですけれども。
◎甲斐
防災計画担当課長 高潮につきましては、今回については大きなものはない可能性があるけれども、一応この海岸沿いの地域は気をつけておこうということで、今回避難対象地域には、大森東から東糀谷六丁目ということで対象地域を設定させていただきました。
糀谷小学校は、想定最大規模の高潮については、当然その
浸水地域に入っているのですけども、今回の想定では対象地域外でしたので、糀谷小学校は選定しました。しかし同様の条件で羽田中学校は対象地域に入っていたので、除外をしました。
◆秋成 委員 わかりました。
また、あと水害時緊急避難所があり、また
自主避難スペースがあり、そして要配慮者の避難所もありましたけども。要配慮者のところでは、バリアフリーが整っているというところから、車椅子の方が、ここしか整ってないと思われていたということがあったのですが、逆に、水害時
緊急避難場所については、避難行動要支援者と、その付き添い者が対象となっているので、この10か所はバリアフリーが整っていたと思ってよろしいでしょうか。車椅子、またカートやベビーカーを含めて、対応はどうだったのでしょうか。
◎長沼
防災危機管理課長 福祉の施設ほど、よりよい形で備わっているとはちょっと考えていないのですけども、職員の部分も、受け入れに対してそういった施設であるという部分で十分認識して行っております。受け入れにあたっての段差の支援の形とか、そういったところは打ち合わせで十分認識して配置についておりますので、そういったところのソフト面と、どうしても小学校の中で解消できない段差等々、バリアフリーが万全でないところについてのフォロー体制をソフトでカバーしようという構えで、何とか開設したところでございます。
◆秋成 委員 そういった意味でも、やはりこの情報の伝え方については、今後工夫をお願いしたいと思います。
あと、状況をちょっとお伺いしたいのですが、二つありまして。区の考え方と各避難所の考え方で統一していたのか、各避難所ごとに対応していたのかというあたりで、まず、ペットの対応なのですけれども、本当に質問が多かったのですが、やはり今回、中1の男の子が、ほかの自治体で、猫を飼っていたので避難せず、後からボートで救助されたという部分がありました。また場所によっては同行できず、ペットを飼っていたので、お亡くなりになったのではないかという情報のある方もおられましたけども、まずペット対応が区として1本だったのか、各避難所ごとだったのか。
また、あと暗さについてです。電気を全部消してしまったという部分があって、かなり避難所におられる親御さんや、また女性から怖いという、いろいろな連絡がある中で、やはり小中高生の女の子がおられるような場面もあったのですけども。そういった暗さについての、照明とか、そういう部分、何か区のほうで考えは、取り決めはあったものでしょうか、教えてください。
◎長沼
防災危機管理課長 今のご指摘のペットの件、照明の件でございますけども。
災害対策本部として、現場への指示、統一的な指示の徹底は行っておりません。
学校につきましては、日ごろの
学校防災活動拠点の中で、ペットの受け入れについてはご検討をいただいておりまして、その考えを前提にしながら、ただ、区のほうで、各学校のほうには、ゲージ等々のそういう対応をできる多少のグッズについては備えておりますけども、そこの場所場所の運用については拠点配置職員も配置しておりますので、その考えが、ここはこういう学校だよというところは前提となって調整されたものと思います。
それから、学校ではないところの
避難スペースなどもございまして、そこについては、そういう備蓄もしていない状況でございましたので、受け入れはちょっと困難だったのかなと。暗さについても、現場のほうに一応判断を任せたという状況でございました。
◆秋成 委員 細かな部分で恐縮だったのですけども、わかりました。
また、今の2点については、いろいろなご意見も多かったと思いますので、今後またご検討を願いたいと思います。
最後に、先ほどからの情報について、いろいろご意見が出ておりました。やはり各出張所に問い合わせて、今の状況がこうなのだという、様々転じていく場合が多かったと思うのですけども、例えば地域力推進部として、例えばやはり区1本でまとめた情報ですと、やはり少し30分とか1時間遅れて出てしまうという部分があるのですが、では各出張所が何かツイッターとかを持って、細かな発信というのは、これは何かご検討をいただきたいのですが、いかがでしょうか。
◎小泉 地域力推進部長 18
特別出張所では、
自主避難スペース、入新井については高齢者サービスのほうでしたけども、統一的な情報については、流すということができたと思うのですが、各現場でかなり混乱もあって、各出張所職員のほうで判断をして、動かなければならなかったという状況だったと思います。
そういう個別の地域特有の情報について、なかなか、確かにおっしゃるとおり、おもてに出すという手段がなかったということで、ツイッター等については、今後ちょっと考えながら、できるかどうかを含めて対応をしていきたいと思っております。
◆馬橋 委員 秋成委員から、今ペットの話も出ていて、私のところにも、かなり当日、問い合わせが来てしまったのですけど、ちょうど
雪谷文化センターに行ったときに、
雪谷文化センターは1階の奥に多目的室みたいなのがあって、上、2階に体育スペース、和室スペースがあったので、ちょうど1階の多目的室のところをペット連れの方の
避難場所にしていて、2階の大きなお部屋を一般の方で、和室スペースを乳幼児連れの方のお部屋にという、うまく分けてやっていたのです。これ今回のこの水害を教訓にして、ある意味いいお手本にして、ペット連れの方は結構やはりいらっしゃるので、そういうのを事前にもう決めてしまってもいいのかなとは思いました。それぞれ、施設の特性があると思うのですけど、そういった形でやると、トラブルなくできるのかなと思いましたので、ぜひご検討をいただければと思います。
◆荒木 委員 台風20号が今日発生したという話も聞いているし、すごく嫌な話なのだけど、平均で25号だって、台風の発生率は。それで、これからまだ出てこないなどという話はないわけだから、誰か専任で、例えばここが、各出張所がいっぱいになったらどうしようとか、ここに行こうと、速やかに。私は新井宿
特別出張所で、その場面にちょうどいたのだけど、15号のときは7人いらっしゃってくださって、今度は140人ぐらい来ていただいたのかな。これを現実的に見てみると、自分がどこの出張所の管轄だなんて知らない人もいっぱいいるわけ。それで、とにかく明かりはつけておくよと。
多分、自主的なことを任せるのだったら、とにかく電気を全部つけろと、暗い中、全部明かりをつけろと。とにかくおもてに面して、暗いのはだめだと。そういう話から徹底して、こちらの新井宿も、本当に女子職員も気が利いていて、乳飲み子を抱えている方もいるわけです、半べそをかいているのだね、もうどうしようもないと。お乳をあげたいのだけど、その女子職員は何を言ったかというと、自分たちが着がえたりしていた和室を開放して、そのぐらいの機転というか、大変なことを気がつくのだよね。そういうのは、すごい地域の人といかに密接に関係できるかで、多分、今度のことの水害で嫌なことばっかりだったけど、一つは、出張所の役割というの、地元の人は今まで出張所なんか行ったこともないような人たちが来ているわけだから、そういう人たちが感謝もしているし、これから出張所のあり方というのを、もう1回ちょっと見直して、小泉さん、よくわかっているのだけど、特に鵜の木などでもそうだったのだろうけど、もう1回根本的に見直して。私、本当に款別質疑のときに言ったように、ツイッターとかそんなのを見てない人もいるのだよ、年寄りは見てないのだ、ほとんど。そういう人たちをどうしようかという、地域の輪をもっと広げていってもらいたいね。
それと、もう一つ聞きたかったのが、職員で実家で被災した人もいるのかな。把握してないのですか。相模原の人なんて、結構いたのだよ。相模原は一番線状降水帯が通って、一番水位が高かったという話なので、それを心配しているのです。まだ把握してないのですね。いいです、わかりました。
◆佐藤 委員 本当に、どうもお疲れさまでした。私のほうでは、人的被害の報告が、先ほど六郷大橋の中洲に取り残された人を救助したという報告があったのですが、たしか災対本部会議の中で未確認情報と言ってましたけど、警察と消防からそれぞれ多摩川で流された人がいるという報告があったと思うのですが、それは確認がとれたのでしょうか。
◎伊藤
防災支援担当課長 この人的被害の状況で、現在、記載されている1名の方のみ救助されている形で報告をされております。その後に、消防、警察で、流されている状況で、それぞれの隊が出場しているのですけども、それ以降については現在確認はされておりません。
◆佐藤 委員 そうすると、やはりそういう情報がある中で、区内の方か周辺にお住まいの方かわかりませんけど、そういう被害がある可能性があるということですね。わかりました。では、ぜひそれは引き続き、確認をしていただきたいと思います。
それで、今、
自主避難スペースの話も含めまして、約1万人の方が避難をされたということの報告がありました。それで入新井の出張所だけ、あそこはLuz大森ですから大田区が直接持っている建物ではないということで、不特定多数の人が入られると困るという話で、山王の高齢者センターのほうに、この
自主避難スペースになっているのですが。
どうしても山王地域の方は行きやすいという面があるのですけど、大森北地域の方が、なかなかあそこまで行くかというと、本当に大変だという声が出ていて、入新井集会室を含めて解放できないかという話は、ずっと地域から出ているのですが、その辺の交渉というのは今回されたのでしょうか。
◎長沼
防災危機管理課長 実際に、その辺の開放の交渉は行っておりません。こちらのほうで直接の交渉は厳しいというか、難しかった状況でございます。
◆佐藤 委員 そのビルの管理上の問題も確かにあるのだというのはわかっているのですが。せっかくあそこに出張所があって集会室もあるというのは、地域の方はよく知っているところなので、あそこに行ったらあいてなかったという声も、やはり聞いているものですから。ちょっと今後の課題として、前から言われてはいるのですけど、しっかりやっていただきたいなと思っています。
それと今回、やはり私などは、本当に予測をしていなかったのですけど、計画運休ということもありまして、公共交通機関が全てとまってしまうということもあって、なかなか人の招集が本当に苦労をされたのではないかなと思っているのです。先ほども、第5次までそういう招集もされたという話をしているのですが、約1万人の方が、レベル5で緊急
避難指示も出る中で避難をされたということなのですが、今後こういうことというのは、やはり起きてくる可能性はあるので、職員の方、約800人の方が今回対応にあたられたということですが、人の確保をどう進めるかというところで、今回のことを教訓にして、遠方から通われている方を含めまして、前の日とかからどのように態勢をとるかというのは課題だと思うのですけど、そういった
地域防災計画の見直しを含めて考えたほうがいいと思うのですが、いかがでしょうか。
◎長沼
防災危機管理課長 今回の動員の苦慮した部分等、今副委員長のご指摘も含めまして、大変いい教訓となりましたので、今後に生かしてまいりたいと思います。
◆佐藤 委員 あと、先ほども須藤委員からも出てましたけど、他自治体の協力ということもやはり重要だなと私は思っていて、たしか江東区とか、墨田区とか、あのゼロメートル地帯のところで協定を結んで、いろいろやられているという話は聞いています。江戸川区かな、今回2万人の方が避難をされているという話も出てましたから、やはりそうやって、もともとゼロメートル地帯だから、こういう災害が起きたときに水害のことが予想されるということで、皆さん、自主的な判断もあって避難されているのだと思うのですけど、川崎、世田谷を含めて、川崎は神奈川県だからと、いろいろな壁はあるのかもしれませんけど、この多摩川の周辺自治体としての協定なり、考え方の共有というのをどんどん進めていったほうがいいと思うのですけど、そちらのほうはいかがでしょうか。
◎甲斐
防災計画担当課長 ただいまの、委員からもお話にありました広域避難ということに関しましては、城南5区において研究などを進めておりまして、大田区につきましては、世田谷区、目黒区、品川区、渋谷区です、これらの区と、区を超えた避難などについて検討を進めているところでございます。
◆佐藤 委員 ぜひ多摩川の、今回の教訓に、多摩川の水害にあわせた、そういった協定というか、広域的な考え方を統一していくということも大事だと思いますので、そちらのほうも進めていただきたいということを要望しておきます。
◆須藤 委員 私は馬込なのですけど、私は避難所をいろいろ回りまして、池上地区と馬込地区と新井宿を回ったのですけど。池上地区は呑川周辺の例えば
特別出張所とか、池上文化センターとか、当然来るだろうなと思って、池上
特別出張所を4時ぐらいに池上第二小学校の前でうろうろしていたお年寄りを案内したりとか、違うカップルを池上文化センターに案内したりとか、私もできる限りやったのですけど。
結構、12日のときは池上で精いっぱいだったのですけど、ちょっと雨がやんでから、それぞれ新井宿と馬込のほうの避難所のほうも、ちょっと顔を出させていただいて、馬込のほうは来ないのではないかなと思ったのですけど、意外に何人か、70人ぐらい来ていたという話で、やはり、その一つの理由が、やはり風が怖くて、自分の家が耐えられないのではないか、だから水だけではなくて風に対しての恐怖、自分の家が耐えられないということで来ていた方もいたみたいです。
あと、馬込
特別出張所の情報なのですけど、やはり蒲田とか、そっちのほうでいっぱいになって断られた方が、馬込
特別出張所は自動車が置けるということで、自動車を使って蒲田のほうから馬込
特別出張所のほうに避難をされたという方がいました。
あと、池上文化センターのほうで見た方も、やはり車を使って遠くから、やはり車椅子の方だったのですけど、車椅子の方を運んでいるというのを確認していました。
あと、もう一つなのですけど、マイタイムライン、結構大田区では5月ぐらいから一生懸命やってくださって、18
特別出張所でやったということで、私もいろいろな方から、マイタイムラインをやったよという話を聞きました。テレビでも、やはり5日前ぐらいから今回の台風は大きいのが来る来るということで話していて、そのあらわれとして、スーパーで3日前ぐらいから食料品とかなくなったというのは、私はすごいいい傾向かなと思います。ですから、もしできましたら、今回マイタイムラインをやったことの検証みたいなのも1回やって、私の周りの方では、かなりマイタイムラインをそれぞれでやってくださったというのを聞いています。
私としては、やはり行政としては、やはり一般の区民は台風が過ぎ去って終わりですけど、やはりこれからの検証というところまでがマイタイムラインなのかなと思っています。要望として。
◆奈須 委員 これは直接こちらでお話しすることかどうかわからないのですが、当日の保育園の対応についても、ちょっと区民の方からお声をいただいて、職員が出勤しなさいと言われたものの、泊まる体制を個人で対応しなくてはいけないということで、現場の職員の方もすごく戸惑っていらしたようですし、一方で、今回はたまたま土曜日だったということで、お仕事をなさる方はそんなに多くはなかったので、そういう意味では、いらっしゃらないことを確認して、その上で保育園を閉めたところも多かったと聞いていますけれども。
平日であれば、仕事が全部休みになればいいわけですけれども、必ずしもエリアも、皆さん働いてらっしゃるエリアも広いと思いますので、そのあたりのことは、やはりこれからもきっと課題になると思うので、ぜひ統一のルールがいいのか、ちょっと現場で判断するのがいいのか、ちょっとそれも難しいところだと思いますけど、ぜひ何か考えていただきたいなと思います。
何か全然参考にはならないと思うのですけど、また何か、私が香港にいたときの経験だと、香港はやはり台風がすごかったわけです、日本よりもずっと南で。台風のシグナルが幾つかあるのですけど、エイトといって8になると、まちの機能が全部とまってしまって、銀行の入金も出金もできないのです。だから入金ができなくて、引き落とされてしまったら、それこそ会社の倒産にもなってしまうわけです。だから入金も出金も全部ストップすると、経済活動も全て、金融も全部ストップするぐらい、台風のときというのは、大きな何かシステムがとまるぐらいのことを香港ではやっていたのです。
でも、今回の対応を見ていると、ある意味、これぐらい広いと、どうしたらいいのかと、さらに難しいのですけれども、そのぐらいの対応をしていかないと、本当に細かい例外的な動きの中まで行政がどこまで見られるかというのもわからないと思うので、これはやはり今後、国とか東京都との話し合いの中での部分にもかかわってくると思うのですけれども、そんなこともちょっと心の隅にとめておいていただければと、要望としてお話ししておきます。
◆小川 委員 今回は、ご苦労さまでございました。ありがとうございます。
私も、今回またインドネシアのことを出して、申しわけないのですけれど、インドネシアはイスラム教ですから、ああいう洪水が起こったときに、貧乏な人たちがマンションに必ず入ってくるのです。でも困った人を助けるというのはイスラム教なので、拒否しないと。
私も下丸子方面なのですけど、マンションがいっぱいあるのですけど、知り合いがいないので、例えば入れてくれとは言えないと。みんなそういう方もいっぱいいるのではないかと思うのですが、多分水が引くまでの一時的なことなら、ちょっと入れさせてもらうとか、そういうことはできないのかなと思いながら、何かやはり地域力というのが、そこで大事になってくると思うのですけど、知り合いがいないから頼めないと。
私は、目黒の友達がうちへいらっしゃいと言ってくれたりしたのですけれど、そういうやはり知り合いならいいですけど、また治安の問題もあるので、大変難しい話ではあると思うのですが、少なくとも1時間ぐらいの危ない時間を、例えばマンションの上のほうに置いていただくとか、そのような何か地域の助け合いで、避難所だけを頼るのではなく、何かそういう方法があるといいのかなと思いました。要望で。
なので、今後、地域力を高めて、そういう助け合いをやっていくのが、やはり一番いいのかなと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。
そのような対策は、どのようになっておりますでしょうか。
◎甲斐
防災計画担当課長 これまで区の取り組みとしましては、早目に避難をしていただくということから、マイタイムラインなどの普及を通じて、より安全なところに避難していただくということを重視してまいりました。今回の教訓などを踏まえて、そういったぎりぎりの避難をどうしてもされる方もいらっしゃる、あるいはせざるを得ないという方もいらっしゃるということで、こういった方への対策についても、今後検討してまいりたいと考えております。
◆小川 委員 よろしくお願いいたします。マンションがオートロックというところもありますので、何か、そのような対策も含めて、何かいろいろできたらいいのかなと思っております。どうぞよろしくお願いします。
○伊佐治 委員長 それ以外に、台風19号に関してあれば。
◆奈須 委員 ちょっと見たら、ちゃんと受け入れていたので大丈夫だと思うのですけど。ネット上、報道では、他区でホームレスの方を拒否したということもあったと思いますけれども、先ほどペットの話も出ていたのですけど、他区ではペット連れで断っているところもあったみたいで、大田区では受け入れてもらってよかったという声もいただいているので、大田区としてよかった対応もあるとは思うのですけど。これが全区で統一的になっているのかどうか、確認だけさせてください。
◎伊藤
防災支援担当課長 大田区における、例えば河川居住者ですとか、そういう方に対する対応については、一定の基準の水位に達した場合に、全員に対して呼びかけをさせていただいております。今、基準に達しましたので、早目の避難をお願いしますという形で呼びかけをさせていただいて、その後、施設を開放して、受け入れ態勢が整えれば、そこの方に来ていただくという態勢をとっております。
今回も数名の方が実際にいらっしゃって、そこで滞在をしていただいたという事実があります。
◎井上 危機管理室長 今いろいろご意見、あるいはご質問をいただきました。これまでの考え方として、やはり早目の避難行動、あるいはマイタイムラインに基づいて自分の居住環境をしっかり把握して、早目に早目に動いていただくような周知を行ってきたところでございます。
また、正常のバイアスと言われている、自分だけは大丈夫、大田区だけは大丈夫と、こういった正常のバイアスについても、これはやはり払拭をしてくださいということでお話をしてきましたが、実際、災害がこうやって起こった場合に、これについては、やはり避難所のあり方、やはりぎりぎりになって人が避難したときにも、やはり行政としては対応しなければいけないのだろうと。そういったもの、課題が多々出てきました。
また、要配慮者の避難対策、災害対策についても、より一層スピード感を持って対応を進めていかなければいけないだろうと。また、区民への周知も、より臨場感を持ってやっていかなければいけないだろうと。
ただし、区内には5万人を収容できる、一応計画上は避難所があります。こうしたものをどうやって活用をしていくかということで、西日本豪雨が終わった後には、いっとき非常に雨に対して皆さん危機感を持っていただいたのですけども、しばらくたつと、やはりちょっと喉元を過ぎると何とかということで、これは継続して、しっかり取り組んでいかなくてはいけないと。
今回は、幸いにして呑川の内水氾濫がなかったのですけども、これ両方来た場合には、非常に区としては危機的な状況に陥いっただろうと。多摩川につきましても10メートルを超えるということで、これはいつ決壊してもおかしくないと。多摩川の決壊については、内陸部まで相当の濁流が流れるであろうということで、当然、避難所の設置についても、野蒜小学校の話は、もう記憶に大分古くなりましたけども、避難所に設置したところに逃げたら大勢の方が亡くなったと。そういったことのないように、やはり避難所の設置も、しっかりと危機管理をしていこうということで。
今日いただきましたご意見につきましても、我々としても早急にやらなければいけないことと、中長期的に取り組まなければいけないことを整理しながら、しっかり取り組んでまいりますので、今日は今回の台風について、また随時ご意見等をいただければと思います。
○伊佐治 委員長 そのまま
所管事務報告の総務部に入りたいと思いますので、質疑がありましたら、お願いいたします。1番から3番です。
◆馬橋 委員 資料番号3番なのですけど、これは前、一般質問でもやらせていただいたことがあるのですけど、ずっとこの中の客引き客待ち防止対策について、1点だけ伺いたいのですけど、これ、環境は大分改善されてきているのですか。
◎福島
生活安全担当課長 繁華街、客引きの環境のご質問ですけれども、現在、蒲田地区を中心に、この対策に取り組んでおります。実際、このにぎわいをなくさないようにということで、実際のところ客引き自体の数は、少しずつではありますけども、若干増えているという状況ではあります。ただ、一方、逆にその客引きによる110番の件数ですとか、そういう苦情等の件数は減ってきているという状況にございます。
◆馬橋 委員 私、この間、決特の最後討論でも言ったのですけど、ただただ排斥すればいいというものでもないのかなというのも、ちょっと思っているところで。ただ、一方で、品川の駅前の港南口のところに行くと、屈強なガードマンみたいな人が、客引き客待ち防止というベストを着て、ずっとここにスピーカーみたいな、仮面ライダーの変身ベルトみたいなのをつけて、ずっとそれが自動音声で、悪質な客引き客待ちは何かもうだめですみたいなのをずっと言っているのです。こうずっと立っているのです、怖いお兄さんたちが。ここまでやると、港南口のように、ざっともういなくなるというか。ただ、蒲田がそれでいいのかというと、ちょっとわからないのですけど。
今12名の方ですよね、客引き客待ち防止対策として、結構蒲田の東口なんかを見ていると、割とその
パトロールの時間帯とかもわかっているから、その時間帯だけはいなくなって、またそれが終わると、また出てくるみたいな。もうちょっと何か方向性がわかりやすくなってくるといいのかなという気がしているのですけど、どうですか。今の状態がベストではないにせよ、ベターという感じですかね。
◎福島
生活安全担当課長 ただいまの委員のご指摘のとおり、やはり目にあまる客引きも散見されます。区の体制についても、当然知った上で客引きの時間帯を変えてきたりという状況も見受けられますので。当然この対策がマンネリ化しないように、相手の動きに応じた対応も必要となってくると思います。
その辺の部分については、現在、
蒲田警察署とも連携をして、指導員がつかない時間帯、警察のほうにお願いする事項ですとか、逆に通常の
パトロールの取り組みについても、強化の日にちを設定した上で、警察に多数入っていただく。また、区も、青色回転灯車を夜間その周辺で運行させるなど、いろいろ変化をつけながら、現在実施しているところであります。
◆馬橋 委員 2018年度の訪日外国人旅行客数の速報も出て、やはり3,000万人を超えたということで。来年2020年のオリンピック・パラリンピックを含めて4,000万人を突破するのではないかと言われている中で、大田区、羽田の玄関口である蒲田というところにも、たくさんの方がお見えになると思うのですけど、そういう中で、私も、この間、東口を夜歩いていたら、委員会のこの席で言えないような下品な声かけをされてということもやはりあって、何かそういう、多少のあれはいいと思うのです、飲食店の方が、うちで飲んでいってくれませんかとか、そういうのはいいと思うのですけど、あまりにも大田区の品位を落とされるようなことは、ぜひなくしていただきたいなとは、ちょっと思ったので。意見として述べさせていただきました。
◆奈須 委員 私は、ちょっとこの、気持ちは同じなのですけど、こういう何か取り締まりを厳しくしたりとか、監視し合う社会は、本当に蒲田で見た場合に、いいまちと見えるのかなと思うと、確かにしつこい客引きみたいなことが、そのままエスカレートしていったりするのはよくないなと思うのですけど、一方で、何か露出度の高い女性がお店の前に立っていたりというのは、あれいっとき問題になって、やってはいけないことになったのではないかなと思うのですけど、何か、いたちごっこみたいなところもあるし、お店の人かどうかも、女性が立っているだけだとわからないからというのもあって、なかなか難しいなと思いますけど。
ちょっと極端に言うと、そういうことまでが仕事になっているような社会というの、何か、それを健全な社会と呼べるのだろうかみたいなことも思ったりすると、よくないことが起きるから、どんどん取り締まりを厳しくして、しかも何か最後はお互いに監視し合う社会みたいになっていくという傾向がとても強くて、それを警察がやるのではなくて、自治体がやっているというのが、とても息苦しく私は感じてしまうのです。
だから、そこはそうではない社会にするためには、取り締まることではないところでどうやってできるのかと、もう本当に繰り返しになってしまうのですけど、そこがないと難しいのかなと。何でもして、金もうけをしてやれという人たちがいるから、こういうことは出てきてしまうわけですよね。でも、そういう社会ではない社会をつくるには、どうしたらいいのかというのを考えてほしいなと思うのですけど、それを防災の皆さんで答えられますか。
◎福島
生活安全担当課長 今、委員のお話のとおり、この協議会自体が平成23年のときに、地域の人たちから持ち上がった協議会でございます。それで現在も、先ほど警察と区のお話はしましたけれども、主体となってやっていただいているのは、西口と東口の商店街並びに町会の方々です。毎週欠かさず金曜日、
パトロールをやっているのですけれども、この
パトロールにも、
パトロールをやっている最中に知っている人に挨拶をしたり、逆に外で回りに飲みに来ていた人たちが、その中の
パトロールに参加したりという状況も繰り返しながらやっております。
そういった面で、警察、区だけではなく、地域のほうがかなり力を入れてやっているところでもありますので、さらにその部分を強化するという意味で、先ほどオリンピックの話もありましたが、今回この11月に協議会を開催するというのは、来年のオリンピックを見据えてであります。通常、2月、3月、年明けにやるところを早めてやるということもありますので、その辺の部分はしっかりと来年に向けた対策を講ずるべく、協議をしてまいりたいと思っております。
◆奈須 委員 過去にもオリンピックということを大義にしながら、社会的な弱者の方が排除されてしまうみたいなことが起きていて、やはり私は、警察権力はすごく大きいものだと思うし、その警察権力があるからこそ、その警察権力に類似したものを別の人が持つというのはどうなのかなと。何となく、こういう条例ができることによって、本来持つべき権力が、別の方たちにまで波及しながら、だからこそ監視社会になってしまうと思うのです。もともと持っている権力の人たちの権力の重みというものが、何か別のものになってしまうのかなと。だから、地域の方たちが地域をよくしたいという気持ちはとても大切で、そこを尊重しながら、どうやって地域をよくしていけるかというのは、ぜひ考えていただきたいなと。私も、ちょっと議事録とかをもうちょっと読みながら、一緒に考えていきたいと思います。これは要望で。
◆佐藤 委員
地域防災勉強会なのですけど、この間、台風被害のときですけど、
自主避難スペースのところでお話を職員の方に伺ったのですが、多分これに出られたのだと思うのですけど、養生テープの貼り方はバッテンではだめだと、この間、講習会で勉強をしてきたのですよという話をされていて、ああ多分これのことだなと思って、お話を伺ったのです。
それで第1回目が70名、第2回目が74名ということで、多くの方が参加していただいているのですが。今回、こういう台風の災害もありましたけど、学校防災拠点で活動される方が、様々な知識だとかノウハウを持っているということは大事だと思うので、各学校防災拠点全部から参加を募るような、そういう学習会にしていったほうがいいと思うのですけど、これはなかなかあれですよね、全学校防災拠点からの参加が得られていないと思うのですが、どういう周知徹底などをされたのでしょうか。
◎甲斐
防災計画担当課長 この勉強会の周知につきましては、各
特別出張所を通じまして、各拠点の本部長をはじめ役員の方にお声かけをさせていただき、大体40名余りの方々に参加をいただいているというところでございます。
年度末に、あと1回程度実施できる予算は確保してございますので、今回の成果を踏まえまして、もう一度実施するかどうかということについて検討をしてまいりたいと考えております。
周知の方法は、各
特別出張所を通じてお声かけをしたということでございます。
◆佐藤 委員 もちろん強制参加ではないですから、無理に参加をしていただくということではないのですが、やはり関心が、今、台風もあって、こういった避難所に関する関心も高まっている中で、今やはりチャンスではあると思いますから、もう一度できるということでしたよね、日程などもうまく調整していただいて、多くの方が参加できるような、そういった防災勉強会を開いていただきたいということを要望しておきます。
○伊佐治 委員長 では、
まちづくり推進部まで含めて質疑があれば、お願いいたします。
◆福井 委員 資料番号3番の蒲田駅周辺環境対策協議会の開催についての議題の中で、夜間
パトロールと入っているのですが、今までは、夜間のほうは警察でやっていくようなことを言われた記憶があるのですが、これは大田区の委託の職員も夜間やるということになるのですか。
◎福島
生活安全担当課長 こちらの議題に記載してあります夜間
パトロールといいますのは、非常勤職員であります
客引き指導員が通常時行っている
パトロールのことであります。時間的には、6時から9時、または10時という時間を常時行っております。
◆福井 委員 夜間というのは深夜と想像してしまったのですが、今までどおりだということでよろしいですか。
◎福島
生活安全担当課長 今までどおりであります。
◆福井 委員 そうすると深夜については警察と連携して、警察が主にやっていくということでよろしいですか。深夜の
パトロールについては。
◎福島
生活安全担当課長 深夜につきましては、
パトロールという形ではなくて、通常業務を通じてという形になります。
○伊佐治 委員長 それでは、質疑はよろしいですか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○伊佐治 委員長 それでは、本日は以上で質疑を終結し、
継続調査事件を一括して継続といたします。
次に、行政視察に伴う委員に派遣についてお諮りをいたします。
本委員会におきましては、10月17日から18日の金曜日までの日程で、兵庫県播磨町の災害時要援護者・要配慮者に対する支援体制について、ほか1件の視察を予定しております。
つきましては、会議規則第76条の規定に基づき、委員派遣承認要請書を議長宛てに提出することにご異議はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○伊佐治 委員長 ご異議なしと認め、そのように決定いたしました。
最後に、次回の委員会日程ですが、第4回定例会中の12月4日、水曜日、午前10時から開会をするということで、よろしいですか。もちろん急に、例えば今回の19号関係とか案件が発生をしましたら、随時対応をさせていただきたいと思いますので。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○伊佐治 委員長 では、12月4日、水曜日、午前10時ということで、設定をさせていただきたいと思います。
以上で、
防災安全対策特別委員会を閉会いたします。
午前11時49分閉会...