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  1. 江東区議会 2019-12-04
    2019-12-04 令和元年文教委員会 本文


    取得元: 江東区議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-04
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1               午前9時59分 開会     ◎開会の宣告 ◯委員長  おはようございます。ただいまから、文教委員会を開催いたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題1 1陳情第10号 江東区放課後こどもプランの拡充を求める陳情                 (継)          (同趣旨の陳情外1件 1陳情第20号)     ◎議題7 1陳情第45号 江東区放課後こどもプランの拡充を求める陳情                 (継) 2 ◯委員長  それでは早速、委員会審査に入ります。  これから審査いたします、議題1「1陳情第10号外1件」及び議題7「1陳情第45号」の2件につきましては、ともに関連する陳情ですので、これを一括議題といたします。  理事者から、一括説明を願います。 3 ◯地域教育課長  それでは私から、1陳情第10号及び1陳情第45号の状況についてお答えいたします。  これまでの事業を拡充した新たな放課後こどもプランに基づく事業、こちらを令和2年4月1日から実施するため、現在、新年度B登録児童を対象に募集案内を周知・配布し、入会の受け付けをしているところでございます。  以上でございます。 4 ◯委員長  本件について、一括質疑を願います。 5 ◯赤羽目民雄委員  おはようございます。この間、この委員会の審議の中で、この陳情についてB登録の育成室の確保が難しいと。確保できてないクラブが9つあるというのが、この間、課長さんの答弁の中でありましたけれども、具体的にどこのクラブが確保できないのか御教授いただきたい。  それと、今御説明あったとおり、来年度の申し込みが始まるということですけれども、それはいつから始まるのか。それから、育成室の確保については見通しは立っていらっしゃるのか。確保できない場合には、かわる対応策というのは検討されているのか伺います。 6 ◯地域教育課長  まず、育成室の確保が困難なクラブでございますが、例えば元加賀小学校であったりとか、砂町地区の四砂小学校、明治小学校等と保留児童が発生しているところというのは確保が非常に困難なのかと考えているところでございます。  次に、来年度の募集につきましては、今現在、B登録につきましては募集案内、受け付けをしているところでございます。その結果につきましては、2月以降に順次、入会の決定を保護者宛てに通知してまいりたいと考えているところでございますが、そのほかA登録の事業につきましては、3月の上旬を皮切りに募集を開始させていただくということで、既に御案内をさせていただいているところでございます。
     次に、育成室の確保についてのお尋ねでございますが、まず、確保に関する考え方の前提でございます。こちらは児童数ですとか学校施設の利用状況、こちらをまず鑑みた上で、最善の策を検討していくということでございますが、この前提の中で2つの考えを中心に、今現在対応しているところでございます。  まず、1つ目といたしましては、放課後こどもプランに記載してございますが、環境改善、つまりこちらは学校と今現在の覚書をクラブで交わしておりますが、児童の利用環境を改善するために学校と調整をさせていただいている内容といたしましては、空き教室を効率的に活用するということを前提といたしまして、学校の運営状況もございますので、そちらをあわせながら月単位、もしくは週単位を基本に、学校側にも最大限の配慮をいただきながら、活動スペースの確保について協議しながら対応しているところでございます。  それからもう一つ、こちらは今回の本会議でも御答弁申し上げましたところでございますが、他の公共的施設の活用ということを今現在考えているところでございます。ただ、この考え方は、学校の外の施設を利用することでございますので、その安全確保が非常に重要だと考えているところでございます。そのため、ボランティア、保護者など地域の協力もいただきながら、児童が多様な経験ができるように努めてまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 7 ◯赤羽目民雄委員  では、簡潔に1点だけ。本会議での答弁でもあったとおり、ほかの公共的施設の活用も検討するという答弁だったのですけれども、具体的にどんな施設を考えていらっしゃるのか。例えばスポーツセンターとか、そういう施設も対象になるのですか。伺います。 8 ◯地域教育課長  まず、具体的な施設につきましては、現在検討を進めているところでございますが、利用している児童の学校、利用学校に比較的近い施設、当然これはスポーツ関係施設を視野に入れているところでございます。ただ、こちらにつきまして、まず安全確保をしっかり固めた上で、対象施設を選定してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 9 ◯委員長  ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 10 ◯委員長  本件は一括継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) 11 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は一括継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題2 1陳情第12号 幼稚園廃園計画の見直しを求める陳情(継)     ◎議題5 1陳情第22号 幼稚園廃園計画の中止を求める陳情(継)     ◎議題6 1陳情第40号 区立幼稚園4園の廃園計画の中止を求める陳情                 (継)     ◎議題8 1陳情第46号 幼稚園廃園計画の見直しを求める陳情(継)     ◎議題10 1陳情第55号 江東区立幼稚園の民営化をしないことと、3年保                 育の拡充を求める陳情(継) 12 ◯委員長  次に、これから審査いたします議題2「1陳情第12号」、議題5「1陳情第22号」、議題6「1陳情第40号」、議題8「1陳情第46号」及び議題10「1陳情第55号」の5件につきましては、ともに関連する陳情ですので、これを一括議題といたします。  理事者から、一括説明を願います。 13 ◯学務課長  これら5件の陳情でございますが、区立幼稚園の今後のあり方に対するものでございまして、前回の報告から特段の動きはございません。  以上でございます。 14 ◯委員長  本件について、一括質疑を願います。 15 ◯赤羽目民雄委員  この後の報告ともかぶってしまうのですけれども、来年の4月から南陽幼稚園豊洲幼稚園で3歳児保育が始まるという、その応募があって、抽せんになりまして、その結果、今回入れないお子さんがたくさん出てしまったと伺いました。区立幼稚園はこの間、人が集まらないとかというお話だったのですけれども、区民のニーズに合わせたら、それだけ多くの保護者の方が応募されるわけで、それは今回のこの結果を見て、本当に証明されたのではないかと思うのです。  この廃園計画というのは、ここで1回立ちどまって、3歳児保育の実施園を拡充して、区民ニーズに合わせていくほうが大事ではないかと思いますけれども、その辺はいかがか、区の見解を伺いたいと思います。  それから、廃園対象とした理由の中に入園希望が少ない、今言っている在園児の数が少ない園となっていましたけれども、今回、廃園対象のちどり幼稚園は、3歳児保育を実施してない幼稚園では、辰巳幼稚園ひばり幼稚園東砂幼稚園に次いで4番目に応募者が多い幼稚園でした。地域の多くの方がこの幼稚園にお子さんを預けたいということだと思いますので、これはいま一度需要の調査というのをやるべきではないかと思うのです。  このまま計画どおりに進められてしまうと、ちどり幼稚園富岡地区唯一の区立園です。これはこれまでにも指摘しましたけれども、このままだとこの地区から幼児教育のセンターがなくなってしまいますし、障害児とか発達に課題があるお子さん、支援を要するお子さんを受け入れる施設が減ってしまうことになってしまうと思うのですけれども、その辺も含めて区の見解を伺いたいと思います。 16 ◯学務課長  令和2年度の園児募集の状況については、後ほど報告事項で詳しく説明をさせていただきますけれども、赤羽目委員お尋ねのとおり、令和2年4月から開所いたします南陽幼稚園豊洲幼稚園、2園の3歳児につきましてはかなりの応募者数があったものと認識をしています。より低年齢児からこどもを預かってほしいという区民のニーズについては、予測していたところではありますけれども、やはり多いと感じたところでございます。  今後、3歳児の実施園をさらに拡大すべきとの御意見かと存じますけれども、区立はまずこの2園で3歳児を来年実施させていただいて、その実施状況を当然見ていくこともございますけれども、これまでの区内の幼稚園の状況といたしましては区立幼稚園が2年保育、私立幼稚園が3年保育ということで、役割分担の中で実施をしてきたということでございます。その点では、今回の私立幼稚園の応募状況もつぶさに見ていかなければいけないかと思っています。  まだ途中の段階ですので、確定的なことは申し上げられませんけれども、私立幼稚園の3歳児の募集について、無償化の影響も考えていかなければなりませんが、余り多くふえてはいない、やや微減でないかという園もございまして、今回、南陽幼稚園豊洲幼稚園で3歳児を始めた理由の中に、まず南陽幼稚園については東陽地区に私立幼稚園がないというところもありまして、実施をしたところ、また豊洲幼稚園につきましてはこどもの数が多い、待機児も多いということで実施をさせていただいているものでありますが、今後、3歳児に拡大していくに当たっては私立幼稚園の理解も得ながら進めていかなければならない、慎重に検討していくべきと考えております。  また、今回の募集の中で廃園が決定していながら減っていない園もある、ちどり幼稚園という御指摘でございますけれども、これにつきましてはかねてより御答弁差し上げているとおり、今回の単年度の応募状況を見るだけではなくて、今後の各地域の児童数の状況も踏まえて検討してきましたし、今後も確認をしていくべきと考えております。  毎年募集をしておりまして、その状況を見ることで、需要の調査を改めてするという考えは今ございませんけれども、無償化の影響、あるいは経年の変化をつぶさに見ながら、計画について見直しが必要かどうかというのはその都度確認をしていくべきと考えております。  以上でございます。 17 ◯赤羽目民雄委員  かなり応募があって、区民の方のニーズは非常に多いと。区民のニーズは、公立の幼稚園に預けたいというのが私は大きいのではないかと思っています。  あと、この間、今後の状況を見ていくというお話だったけれども、廃園計画が進んで、後の報告事項ともかぶってしまうので、同じことを言うのはあれなのですけれども、また報告事項で言いますけれども、今後の状況の中で今までもこどもの数が減っていくとか、児童が少ないと言って、小学校、例えば白河小学校を廃校にしました。そうしたら、その地域にマンション計画がぶわっとふえて、学校が足りなくなるような、教室が不足するような事態になって、今、元加賀小学校とか教室不足で深刻な現状があります。  低年齢児のお子さんを預けたいという区民ニーズがあるとの課長さんの答弁があったけれども、今なかなか解消されない保育園待機児童の問題にとってもこれは効果的なのではないかと思うので、廃園計画は立ちどまって、再考をぜひ求めたいと思います。  以上です。 18 ◯福馬恵美子委員  この計画そのものに、計画をつくる段階でさまざまな意見を述べて、これができたということは十分承知しております。幼稚園の周年行事、本当に人数が少ないところはこれで集団教育ができるのかと。イベントには頑張っている、みんなが生き生きと踊りを踊ったりして、私たちに披露してくれるすばらしい時間でありましたけれども、日常的な幼児教育において人数があれくらい少ないとどうかというところもありました。  これを粛々と進めようとされていると思うのですけれども、今、赤羽目委員が言われたように、区民ニーズに合っているかどうかというのはその時その時に立ちどまりながら、しっかりと慎重に検討していただきたいということが1点と、廃園になる園の跡地利用を地域の方がどういうふうに要望されているかというのを、廃園が決まっているところにはできるだけ速やかに意見を聞く場所なり、あるいは構想なりを示すべきと思うのですが、その2点お伺いします。 19 ◯学務課長  今の福馬委員の御指摘どおり、1学級の人数、あるいは園総体としての人数が減ってまいりますと、教育を施す上で適正な集団規模による集団教育の効果というものに困難が生じてくるということは問題意識として持っております。  したがいまして、現在、令和6年度末までのこの計画につきましても、後ほど応募人数について申し上げますけれども、3歳児はふえたとはいえ、4歳児については今年度も相当減少しております。ですので、現行計画のまま粛々と行くのではなくて、その都度ニーズも捉え、立ちどまってというお言葉がございましたけれども、私どもといたしましてもまさに園児の集団教育の効果・効率的な運営という視点から、その都度見直しをするかどうかという検討についてはしなければならないと考えております。  もう1点、跡地に関するお尋ねでございますけれども、計画として一番早いところでもみじ幼稚園、小名木川幼稚園の廃園が来年度末というところで、実際迫っている部分もございます。教育委員会のみならず跡地管理を管轄しています部門とも調整をいたしまして、今後の進め方についてなるべく速やかに、あるいは地元の方々の御理解を得られるような方法について相談をしていきたいと考えております。  以上でございます。 20 ◯委員長  よろしいでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 21 ◯委員長  本件は一括継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) 22 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は一括継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題3 1陳情第16号 子育て支援の一環として小中学校給食費の助成を                 求める陳情(継) 23 ◯委員長  次に、議題3「1陳情第16号」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 24 ◯学務課長  こちらにつきましては、前回の報告と変更はございませんけれども、学校給食費の無償化につきましては、引き続き国や他自治体の動向を注視してまいります。  以上でございます。 25 ◯委員長  本件について、質疑を願います。 26 ◯赤羽目民雄委員  こちらも後で報告事項で給食費の値上げが報告されるので、ここでは意見だけ述べておきたいと思います。  この間、消費税が増税されて、子育て世帯の経済的負担は一層重くなっているわけで、こどもの貧困が社会問題になっているときに給食費の無償化は有効な対策の一つだと思います。他区の動向を注視するというお話でしたけれども、この間、紹介しているとおり、北区で多子世帯の給食費負担の軽減に踏み出したように、全国的にも広がっております。これは議会審議の中でも皆さん共通の認識になっていると思います。食育は教育の一環で、義務教育は無償の原則からいっても、子育て支援の観点からも、陳情趣旨のとおり無償化すべきだと思います。  以上です。 27 ◯委員長  ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 28 ◯委員長  本件は継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) 29 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題4 1陳情第21号の2 保育園・幼稚園児童等の散歩や園外活動の安                  全を求める陳情(継) 30 ◯委員長  次に、議題4「1陳情第21号の2」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 31 ◯指導室長  本件につきましては、前回の報告より特段の動きはありませんが、今後もこどもたちが安全に園や学校での生活を送れるよう、指導の徹底に努めてまいります。  以上でございます。 32 ◯委員長  本件について、質疑を願います。 33 ◯赤羽目民雄委員  特段報告することはないというお話だったのですけれども、第3回定例会の本委員会ではPTAや地域の方と危険箇所の調査、洗い出しを行って、その結果をまとめているということだったのですけれども、その結果からどんな問題が見えてきたのか。一緒にまとめられたPTAの方とか、それから地域の方々に協力いただいた皆さんからどのような御意見があったのか、ぜひ紹介していただきたいと思います。 34 ◯指導室長  こちらにつきましてはPTA、また道路関係者、交通管理者等と一緒に洗い出しをしたところについて分担をしまして、それぞれで再度点検をし、できるところについて取り組みを進めていくということになっております。例えば工事を行っているところについては、こどもたちの安全指導を徹底していくとか、歩行者の青信号が早目に変わってしまって、なかなか渡り切れないところについても確認をしていくとか、こういうところについて今後それぞれができるところについて進めていくということになっております。  以上です。 35 ◯赤羽目民雄委員  もう少し踏み込んで聞きたいのですけれども、危険箇所の洗い出しをやった中で、区としてすぐに対応できるところも幾つかあったのではないかと思うのですけれども、そこについては既に対応は終わっているのですか。  それから、いろいろな方々の協力をいただいて、今回あのような痛ましい事故があった後やった中で、今後の課題として何か区として捉えていることがあったら伺います。 36 ◯指導室長  すぐにできるところにつきましては、学校あるいは園からのこどもたちへの指導、また教員への周知という形になっておりますので、こちらにつきましては教育委員会のほうから校園長会等を通じながら、各園への注意喚起を行っているところです。そのような形で適切な指導を進めながら、また安全指導等の日を月1回設けておりますので、こういった中でこどもたちにも安全意識を高めていくことを今後も継続して続けていくということを課題として捉えて、進めていきたいと思っております。  以上です。 37 ◯にしがき誠委員  本件は、先日の本会議一般質問で少し私も触れさせていただきましたけれども、平成30年度の取り組みについては区のホームページに全部対応状況が出ていますから、私もそこを読んで理解しておりますけれども、一般質問でも申し上げたとおり、PTAとか学校から信号をつけてくれとか、そういった要望に対して児童への注意喚起で終わっているケースが結構多く見受けられたので、ハード面での整備をより、これは道路管理者とか警察の問題がいろいろあると思いますけれども、進めていただきたいのと、あと11月に内閣府と厚労省からキッズゾーンを積極的に進めるようにという通達も出ていますので、ここもあわせてぜひ取り組んでいただければということを要望しておきます。  以上です。 38 ◯委員長  ほかにございませんでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 39 ◯委員長  本件は継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) 40 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題9 1陳情第49号 私立学童クラブへの補助金を江東区放課後こども                 プランに位置づいた事業としてふさわしい水準へ                 の改善を求める陳情(継) 41 ◯委員長  次に、議題9「1陳情第49号」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 42 ◯地域教育課長  1陳情第49号について、お答えいたします。前回報告した内容から特段状況に変化はございません。  以上でございます。 43 ◯委員長  本件について、質疑を願います。 44 ◯赤羽目民雄委員  私立学童の陳情ですけれども、私、先日私立学童、風の子クラブさんにお邪魔して、指導員さんと保護者の皆さんから現状のお話を伺ってきました。本当に皆さん工夫を凝らしながら、一生懸命こどもたちの放課後の安全、居場所を確保しようということで頑張っている様子を肌身で感じてきたところです。  陳情理由にあるとおり、指導員さんは本当に大変で、主任指導員さんは勤続19年で手取り20万円に満たないということです。都内でひとり暮らしする人の平均生活費、家賃を除いた金額は約15万円ということですから、本当にぎりぎり、時には貯蓄を崩さないと日々の生活が送れないような状況で、今頑張っていらっしゃるということです。  今、正規の指導員さんはお二人いるのですけれども、もう1人の方は低賃金で生活できないということで、退職することになっているそうです。今後の職員の確保についてもめどが立たないような状況に私は感じたのですけれども、こういうクラブの現状を区はどう受けとめますでしょうか。
     それから、私立学童は以前4カ所あったのですけれども、もっとあったかもしれません。しかし、今、運営が本当に大変で、最近でも閉鎖してしまったクラブがあります。今は区内3カ所になっていますけれども、放課後こどもプラン、さっきの風の子クラブは四砂小のお子さんが多く来る。四砂小はきっずクラブの保留児が出ていると。学童クラブの補完的な役割を担っていて、しかもきちんと放課後こどもプランにも位置づけられていて、区としても重要性を認めている施設ですから、これは一層の支援が必要だと思います。  区は延々と検討中だとしていますけれども、陳情にあるとおり、国が実施している処遇改善事業は早急に活用すべきではないかと思うのですけれども、これがなぜ活用できないのか、進まないのか、そこをまず伺いたいと思います。 45 ◯地域教育課長  まず、私立学童クラブの活動に対する区の現状認識ということでございますが、こちらにつきましては、これまで答弁をさせていただいているところでございます。職員のほうで創意工夫を凝らしながら、民間の視点も持ち、こどもを育成している。さらに、保留児童が発生している地域におきましては、補完的な事業も行っていると認識しているところでございます。  それから、処遇改善事業の活用、これはこれまでずっと検討課題という形でお答えさせていただきましたが、具体的になぜ活用できないのかということにつきましては、処遇改善事業の制度、これは御存じのように国の制度でございますが、本制度の趣旨といたしましては、各クラブのほうで支給している給与額の改定額の差額について、国や自治体が補助するという制度と認識してございます。その点を踏まえた場合、現時点ではその適用は困難であると考えており、今後の検討課題とさせていただいているところでございます。  以上でございます。 46 ◯赤羽目民雄委員  私の質問が悪かったのか、私が聞いたのは低賃金で本当に生活がままならない、今の仕事を続けられないと言っているきっずクラブの補完的な役割で、しかも放課後こどもプランに明記されている、この大変な現状をどう受けとめますかと聞いたのです。ぜひ課長さん、現場に足を運んでいただいて、指導員さんとか保護者さんの生の声を聞いていただきたいと思います。  それから、国の補助金ですけれども、運営者が処遇を引き上げたら、その分を国が補助するという仕組みなわけです。そうすると、賃上げの分のお金をどこかにプールしておかないといけないわけで、今、私立学童の財政面は当然区にも報告が上がっていて、把握されていると思うので、その賃上げの分のお金を確保できないから、でもこの事業を拡充したいという思いで支援を求めているのです。  今、私立学童、風の子クラブさんの基本の保育料は1万4,000円です。基本保育料がです。このほかに延長保育とか、長期休暇のときとか、また別にお金がかかって、そこにまた職員さんの賃上げで保護者の方に負担を求めるということはできないとおっしゃっているのです。国の処遇事業の活用が進まないということであれば、ここは区独自にさらなる補助、運営支援をぜひやっていただきたい。これは、ぜひ前向きな答弁をお願いしたいと思います。伺います。 47 ◯地域教育課長  まず、私立学童クラブの位置づけにつきまして、改めてお答えさせていただきますが、放課後こどもプランにおきまして私立学童クラブの事業の実施状況ということで、具体的に対象児童、クラブ数とか開設日や時間、この現状を記載しているものでございます。  あと、各クラブの賃金等々も含めて運営が非常に困難であるという現状につきましては、これまでもある程度担当職員、私も数少ないのですけれども、足を運ばせていただいて、お声は聞いております。このような仕組みにつきましては、今後も継続してまいりたいと考えているところでございます。  それから、区独自の支援ということで、一定程度の私立学童クラブの運営に対して助成なりということに関する考え方につきましては、まず、そもそも補助金の適用自体は私立学童クラブも含めて事業の公益性が担保されているという、一部の特定の組織や団体に対する給付でございます。そのようなことで、仮に事業での公益性というものが担保されていたとしても、これは学童クラブに限らずさまざまな公益的な事業がございます。  その中で補助金の実施につきましては、これは学童クラブ事業も含めて区が行っている全ての事業について、その適用を慎重に考えていく必要があるのかと思っているところでございますので、私立学童クラブに対する補助については、引き続き区として、改めて検討課題とさせていただいているところでございます。  以上でございます。 48 ◯委員長  ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 49 ◯委員長  本件は継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) 50 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題11 1陳情第56号の2 発達障害者支援法に従い、こどもから成人まで                  の発達障害者を手厚く支援することを求める陳                  情                  (継) 51 ◯委員長  次に、議題11「1陳情第56号の2」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 52 ◯教育支援課長  本陳情について、前回報告と変更はございません。引き続き就学支援委員会等を通じて、一人一人のこどもの状況に応じて丁寧に就学相談を進めてまいります。  以上でございます。 53 ◯委員長  本件について、質疑を願います。              (「なし」と呼ぶ者あり) 54 ◯委員長  本件は継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) 55 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題12 1陳情第57号 江東区における江東区立中等教育学校、高等学校                 の設置に係る陳情(継) 56 ◯委員長  次に、議題12「1陳情第57号」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 57 ◯庶務課長  1陳情第57号につきましては、前回報告時より特段の変更はございません。  以上でございます。 58 ◯委員長  本件について、質疑を願います。              (「なし」と呼ぶ者あり) 59 ◯委員長  本件は継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) 60 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題13 1陳情第60号の2 保育の無償化・待機児童解消・保育士の処遇改                  善のための必要な措置を求める陳情(継) 61 ◯委員長  次に、議題13「1陳情第60号の2」を議題といたします。  本件は追加署名簿が提出されておりますので、事務局より報告を願います。                 (事務局報告) 62 ◯委員長  理事者から、説明を願います。 63 ◯学務課長  本陳情の趣旨は、幼稚園において全てのこどもの食材費を公費負担とすることを求めるものですが、保育園とは給食の位置づけや実施状況が異なりますことから、幼稚園につきましては公費負担を行う考えはございません。ただし、低所得者等につきましては、国の補助事業を活用いたしまして副食費の免除を行う経費を第3回定例会の補正予算で計上いたしましたので、現在この給付の手続を進めているところでございます。  私からは以上でございます。 64 ◯委員長  本件について、質疑を願います。 65 ◯赤羽目民雄委員  補正予算で幼稚園の給食についても一定保護者負担の軽減が図られたということですけれども、対象はどのぐらいお子さんがいらっしゃるのか。それは今おっしゃったとおり、給食をやっている幼稚園だけで、給食をやっていればお弁当を持ってくる幼稚園のお子さんとの差が出てくるのではないかと思うけれども、その辺の考え方というのはどう思っていますか。 66 ◯学務課長  赤羽目委員お尋ねの副食費の補助の事業でございますけれども、まず、対象は給食を行っている園のみとなります。区立幼稚園全園を含め、給食を実施してない園につきましては、対象とはなりません。  対象者数でございますけれども、予算計上の際にはおおむね200名程度を計上しておりまして、現在、申請をしていただいているところですけれども、全体から見ますとおおむね10%弱といった状況でございます。  給食を実施している園と実施してない園とでの公平性の問題でありますけれども、これはまさに陳情の趣旨にあります全てのこどもの給食を無償化できるかという問題への課題ともなりますけれども、こちらは国の補助事業ですけれども、国につきましても、本事業については、まず給食を実施していることが前提と決定をしております。矛盾がある程度存在している中で、給食実施園については低所得者に配慮をする本事業について、区としても判断としては難しいものがございましたけれども、国事業を活用することで少しでも実費の負担が軽減できればということで、実施をすることとしたものでございます。  以上でございます。 67 ◯赤羽目民雄委員  難しい判断をしたという答弁だったのですけれども、幼稚園に通うお子さんで、同じ家計所得でありながら、一方では給食が出ているところは補助が出て、片方はお母さんがお弁当をつくってやっているというところで、例えばお弁当代で500円補助するとか、そういうふうに何か工夫することを検討して、不公平感を是正するというのも一つ課題ではないかと思うけれども、その辺、考え方をお聞かせください。 68 ◯学務課長  現時点で、区単独で給食を実施していない園の保護者への補助を行う考えはございません。国のスキームに合わせて、こういった補助については実施していく考えということでございます。  以上でございます。 69 ◯委員長  ほかにはよろしいでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 70 ◯委員長  本件は継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) 71 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項9 令和2年度第5学年の宿泊行事について 72 ◯委員長  次に、これから審査いたします請願・陳情につきましては、報告事項9と密接な関係があることから、ここで審査順序を変更し、まず報告事項9の報告を聴取し、その後に請願・陳情審査に入りたいと存じます。  それでは、報告事項9「令和2年度第5学年の宿泊行事について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 73 ◯指導室長  それでは、令和2年度第5学年の宿泊行事について御報告いたします。資料9をごらんください。  初めに、夏季宿泊行事の位置づけから説明をいたします。下のボックスをごらんください。小学校5年生で実施している夏季宿泊行事は、教育課程外の任意参加の宿泊行事であるため、保護者の同意を得た者が参加し、登校日数には数えません。したがって、不参加でも欠席扱いになりません。  また、場所の選定、交通手段の確保は学校ごとに行っておりますので、千葉や山梨、福島、栃木等さまざま工夫を凝らして実施しております。ちなみに、6年生で実施している移動教室につきましては、教育課程内の宿泊行事で、授業として実施をしますので、こちらは休むと欠席扱いとなります。また、宿泊は区の施設を使用して、バスの手配も教育委員会が行っておりますので、同じ宿泊でも位置づけが異なります。  それでは、本資料の冒頭に戻ります。令和2年度につきましては、小学校5年生で実施している夏季宿泊行事を中止し、日帰りの自然体験学習に変更いたします。  変更に至った経緯について御説明いたします。  まず、江東区内で実施するオリンピック・パラリンピックの競技の観戦を、区内の全てのこどもたちに対して実施することを最優先としたいと考えました。  また、本区では学校ごとに宿舎や交通手段を確保しているため、次年度はバスの確保が難しく、実施できない学校が生じ、全校での実施ができないことが挙げられます。  夏季休業中に実施するにはお盆の時期しかなく、臨海学校は適期から外れるとともに、交通渋滞及び費用の高騰が考えられます。また、この時期はこどもを家庭に帰すとともに、地域行事へのかかわりを優先させたいと考えております。  秋以降の休日に宿泊行事を実施することも考えましたが、こどもたちには月曜日から日曜日までの連続した7日間の授業が発生し、健康面でふさわしくないことが考えられます。  また、秋以降の平日に宿泊行事を実施した場合には、こどもたちの安全確保のため他の学年や音楽、図工等の教員の引率が必要であるため、学校に残る他学年のこどもたちへの指導が不十分になったり、他の行事と重なったりするため、学校運営が難しい状況が生じます。また、冬休みについては、家庭に戻すことを原則としたいと考えております。  次に、宿泊にかわる日帰りの自然体験学習についてです。宿泊にかわる心に残る体験となるよう、各学校で工夫をいたします。そのため、こどもたちによる検討委員会を組織し、意見を反映したり、PTA役員、学年代表保護者等に意見を求めたりするなど、実施場所、内容等について検討してまいります。  説明は以上でございます。 74 ◯委員長  本件に関する不明な点の質疑につきましては、この後の請願・陳情審査の際、あわせてお願いいたします。  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題14 1陳情第64号 2020年夏休み中の林間学校・臨海学校の中止の撤                 回を求める陳情     ◎議題15 1請願第2号 2020年度江東区立小学校第5学年の宿泊行事に関す                る請願     ◎議題16 1陳情第67号 2020年夏休み中の林間・臨海学校について中止せ                 ず、代替の時期や別案で対応するよう求める陳情 75 ◯委員長  次に、これから審査いたします議題14「1陳情第64号」、議題15「1請願第2号」及び議題16「1陳情第67号」の3件につきましては、ともに関連する請願・陳情ですので、これを一括議題といたします。  本件は新規付託でありますので、事務局より順次朗読を願います。                 (事務局朗読) 76 ◯委員長  理事者から、一括説明を願います。 77 ◯指導室長  まず、1陳情第64号についてです。本陳情は、5年生の夏休み中の林間学校・臨海学校は宿泊を伴い、豊かな自然に触れ合う貴重な体験であることから、オリンピック開催のため、バス等運転手の確保が難しいことを理由に中止するよう学校に指導したことを撤回してほしい旨のものです。小学校5年生で実施をしている夏季宿泊行事は、教育課程外の任意参加の宿泊行事であるため、保護者の同意を得て参加するものです。また、場所の選定、交通手段の確保については、各学校が行っているものです。  したがって、教育委員会は校長会から実施が難しい状況であることについて相談を受け、よりよい方策について一緒に検討いたしましたが、学校に対して中止をするよう指導はしておりません。  なお、さまざま検討を重ねた結果、こどもたちの心に残る自然体験を日帰りで実施し、その内容等については、こどもたちの意見を取り入れながら検討していくことといたしました。
     続いて、1請願第2号についてです。本請願は、2020年オリンピック・パラリンピック競技大会を理由に、2020年の江東区立小学校第5学年の宿泊行事を見合わせず、夏季以外の時期での実施を求めるもの、また代替措置として日帰り自然体験学習を実施する案を、日帰りではなく、宿泊学習として実施することを求める請願です。  学校から保護者への事前の相談についてですけれども、学校長からPTAへの説明を行っております。  江東区立小学校長会、教育委員会、学校長の名前で決定事項が書面配布されたとのことについてですけれども、保護者会等で校長から説明を行いながら配布をしております。  代替措置について内容が不明確であるとのことですけれども、こどもたちの心に残る体験となるよう、日帰りの自然体験を実施する予定です。内容についてはこどもたちの意見を取り入れて計画を立てるとともに、事前や事後の学習を行うことによってより充実した取り組みとなるよう、校長会の中で情報の共有を行いながら実施していく予定となっております。  オリンピック・パラリンピックの実施については事前にわかっていたもので、対策が不十分であるとのことですけれども、バスの手配の問題については情報が入ってきたときから校長会を中心に、各学校がバス会社に問い合わせをするなどして確認をしてまいりました。その上で、どうやったらうまく実施できるか、年が明けた時期から協議を重ね、今回の結論に至りました。  7月から8月にかけて宿泊行事を実施する理由が明らかではないとのことについてですけれども、小学校5年生で実施している夏季宿泊行事は教育課程外の任意参加の宿泊行事であるため、保護者の同意を得て参加するものです。6年生の移動教室と違い、授業の位置づけではないため、参加しなくとも欠席扱いとはなりません。そのため夏季休業中に実施し、場所の選定、交通手段の確保については、教育委員会ではなく各学校が行うため、この時期の実施となっております。  こどもの教育や学習の機会を奪うことは、オリンピック憲章やオリンピズムの根本原則の理念に反しているとのことですが、本区の全ての小中学生、幼稚園5歳児につきましては、次年度オリンピック・パラリンピック競技のうち区内で開催する競技の観戦を予定しております。また、区独自のオリンピック・パラリンピック教育を推進しており、スポーツと文化及び教育と関連づけた取り組みを推進しております。  憲法第26条、教育を受ける権利の侵害であるとのことについてですが、全ての学校が学習指導要領にのっとり適正に教育課程を編成し、計画的に教育を実施しております。  子どもの権利条約第28条、教育への権利並びに第31条、休息、余暇、遊び、文化的・芸術的生活への参加の侵害であるとのことですが、各学校では学習指導要領にのっとり適正に教育課程を編成し、その上で特色ある教育活動を実施しております。こどもたちのかかわりを深める特別活動や運動会、展覧会等、さまざまな行事等を年間計画に基づいて実施をしております。  続いて、1陳情第67号についてです。本陳情は、5年生の林間・臨海学校をオリンピック開催のため、バスと運転手の確保が難しいことから中止とするのではなく、代替の時期や案をぜひ設けてほしい旨の陳情です。  小学校5年生で実施している夏季宿泊学習は、教育課程外の任意参加の宿泊行事であるため、保護者の同意を得て参加をするものです。また、場所の選定、交通手段の確保については、各学校が行っているものです。したがって、教育委員会は、校長会からのバスの確保が難しい状況であることについて相談を受け、よりよい方策について一緒に検討したため、校長会からの依頼により、通知に教育委員会の名前が連名で入ったという経緯があります。  来年度5年生の児童、保護者、PTAへの説明についてですが、PTAには各学校から事前に周知をしております。その上で、保護者会等にて校長より説明を行っております。児童には各担任から説明を行っております。  他区の状況についてですが、23区では本区のような教育課程外の宿泊行事をもともと実施していない区が8区あります。また、中止した区が1区あります。  自然と触れ合い豊かな体験を育むことの大切さについてですが、こどもたちの心に残る体験となるよう、日帰りの自然体験を実施する予定です。内容については、こどもたちの意見を取り入れて計画を立てるとともに、事前や事後の学習を行うことによって、より充実した取り組みとなるよう、校長会の中で情報共有を行いながら実施していく予定でございます。  説明は以上です。 78 ◯委員長  本件について、報告事項9とあわせて一括質疑を願います。 79 ◯山本香代子委員  今回の5年生の夏季宿泊行事ですが、こちらの資料9にも記載のとおり、教育課程外ということで通常の学校行事と違うという位置づけで書かれておりますが、長く5年生は楽しみにしておりまして、こういったすみ分けがされているというのが具体的に書かれているのですけれども、実際、今回これはあくまでもオリンピック・パラリンピックの競技の観戦を最優先に考えて、こういった形にしたということですが、実際、来年の7月、8月の観戦、江東区の教育委員会がきちんとその意向をオリンピック・パラリンピックのほうにしっかり伝え、相手がきちんと尊重してやっていただけるまで具体的に決まっているのでしょうか、今の段階で。 80 ◯指導室長  区内での競技の観戦について、ぜひ江東区のこどもたちがということについては、都のほうに意向を伝え、区内の競技をこどもたちが観戦できるというところまで回答を得ています。 81 ◯山本香代子委員  オリンピック・パラリンピックの観戦の具体性というのが、今の段階ではわかりにくいです。逆に、そちらよりも通常の5年生の夏季宿泊行事のほうがいいというお子さん、もしくは親御さんの気持ちもあるとなると、たとえ7月、8月のバスの手配とか、そういったこととかいろいろ御心配の旨がここに淡々と、経緯もそうですが、書いてありますけれども、教育委員会がこうせい、ああせいということではなく、あくまでも校長会のほうでという話だったけれども、逆に学校に任せるというわけにはいかないのですか。学校の判断に委ねる。  なぜならば、先ほど申し上げたとおり、オリンピック・パラリンピックの観戦の具体性が全く見えない中で、それを今の段階で決めて、こういうふうにやらないという方向で打ち出されてはいるのですけれども、私もこれは納得いかないという部分は、オリンピック・パラリンピックの観戦が明らかにされてない中で悩ましいと思いますが、その点いかがでしょうか。 82 ◯指導室長  オリンピック・パラリンピックの観戦につきましては、実を言いますと、夏の段階で各学校に、この学校はこの競技をこの時間に観戦するというものは示されています。ただ、これについては暫定案であるというのが都の見解であるため、今のところ、それをまだ、うちの学校はこの競技はいつ行きますよといったものを外出しできないという状況となっております。  本来的には、10月末には案内をするという都からの約束であったのですが、実を言いますと、中にはマラソン競技等を、本区でありません、他区で観戦するということになっていたものもありまして、それが今回急遽変更になったりしまして、その再調整が入ったということで、最終案をお示しすることがおくれているので、今、暫定版であるけれども、決定版と言えないという言い方がされているので、御案内ができていないというところです。ただし、本区については、こどもたちが区外の競技を観戦するということに変更になることはないということで、都と確認はとれているところです。  また、学校の判断に委ねるということで御意見いただいたところですけれども、これは校長会の中でさまざま検討したということで、実施をするに当たっては全校での実施ということで進めていきたいという中で、全校実施を進めるに当たって各学校、行った学校がある、行かない学校があるという状況にはしたくないという見解があったため、このような判断を下したということになっております。  以上でございます。 83 ◯山本香代子委員  全校で同じようにやらなければいけないということ自体は、あくまでもこれは教育課程外だから、何かに合わせる必要があるのかどうかということは私も納得いかないと思います。当然、学校側とPTA・保護者の方々がいろいろお話ししている中でこれだけ陳情等々が出ているということは、そうではなくて、何らかの形で夏季宿泊行事をやっていただきたいというお声が多いのかと思っていまして、あとオリンピック・パラリンピックの観戦も暫定的だからということで、逆を言うと、オリンピック・パラリンピックの観戦も自由なのです、参加するしないは。その辺。 84 ◯指導室長  オリンピック・パラリンピックの観戦につきましては、チケットを全部都のほうで割り振りをしておりますので、都合で観戦をしないことはなしということになっております。 85 ◯山本香代子委員  今、いろいろふつふつ出てきますが、これは逆に教育課程内の話ですか。 86 ◯指導室長  オリンピック・パラリンピックの観戦については、教育課程内で実施をするということになっております。この日については授業という形で実施をする。これは都教委のほうで、高等学校、また全部の区市町村についてこういう形で進めていくという方針が示されているものに、本区のほうでものっとってということで考えております。 87 ◯山本香代子委員  そうであるならば、教育課程内はそれでよろしいかと思いますが、教育課程内の5年の夏季宿泊行事はもう決まってだめなのかどうかわかりませんけれども、これは先ほどの話ではないけれども、もう1回立ちどまって考えたらいかがでしょうか。これは今お答えできないと思いますけれども、私は今回こういう形で発言をさせていただきましたが、今からでも全然遅くありません、検討していただきたいと思います。  以上です。 88 ◯赤羽目民雄委員  今、山本委員とのやりとりを聞いて、疑念が深まってしまったのですけれども、教育課程内ということで授業としてオリンピック・パラリンピックを観戦するということは、来年1年間授業日数がふえるということなのですか。来年だけ特別。  それと、オリンピック・パラリンピックと重なるということは想定できたと。これは各学校がバスを手配して、任意参加だということですけれども、99.8%の生徒が参加していると聞いておりますし、バスの確保については各学校任せではなくて、区が一括して借り上げるということはできなかったのか。東京オリンピック・パラリンピックですから、東京以外の関東近県は確かにあるかもしれないけれども、ほかの地方のバス会社には当たったのか。今からでもまだ、打診できるのではないかと思うのですけれども。  それとあともう一つ、今の課長さんの説明の中で中止したのは1区、もともとやってないのが8区ですと。では、ほかの区はやるのかというところね。ほかの区がやると判断して、うちがやらないというのは整合性がないし、この宿泊行事は私も三十数年前に参加して、いまだに心に残っているし、そのときの友達との関係が今でもずっとずっと続いて、大切なものになっているので、これは大人が汗を流してもう少し工夫すればできるのであれば、ぜひやるべきだと思うのですけれども、いかがでしょうか。 89 ◯指導室長  授業の日数については、これは教育課程内でこのときに1日実施をする形になりますので、その1日がふえるという形で考えております。  また、他区の状況の中で、実施できるところがあるのではないかというお話があったところですが、こちらについては本区の説明の中で、6年生の移動教室は同じ場所で、区で一括をしてバスも借り上げているという説明をさせていただきましたけれども、他区で実施をしているところはそのような状況のものであるので、宿泊場所、また交通手段等が同じところで実施できるという、区で一括して契約等ができるところが大きな違いとなっております。  一方で、本区につきましては、先ほど行っている場所がさまざまになっているところが特色であったがゆえに、個々に契約をする形になり、それで厳しい状況が出てきたということになっております。  また、こういったものについては、想定できるものでもっと工夫できなかったのかという御質問につきましてですけれども、さまざま時期を変えた宿泊学習については、先ほどお話ししたとおり、休日での実施、平日での実施、また、さまざまなパターンを検討したけれども、難しいという状況であったということ。また、1泊2日で時期を変えてということも考えましたが、移動が半日掛ける2日間を要したり、また宿泊費、交通費についても校長会で見積もり等をとっていただいたところではあるのですけれども、2泊3日とほとんど変わらないような状況もあるというところも生じているということで、この中では先ほどお話をさせていただいた平日での日帰りでの自然体験が一番よろしいのではないかという結論に至ったという経緯でございます。 90 ◯赤羽目民雄委員  やはり納得いかないです。ほかの区は一括で借り上げて、一括で契約したからできたと。江東区だって今回は特別な事情なわけですから、そういう対応は今からでもやろうと思えばできるのではないか、可能性としてできるのではないかというところでお答えいただきたい。  最悪バスが借りられなかったら、電車というのは考えられないのですか。移動に時間がかかって、自然体験が短くなるということだけれども、移動時間もかけがえのない体験だと思いますので、私たちのところにもこの件でたくさん区民の方から声が寄せられているのです。区民の方みんなが経験してきたことで、こどもたちにも体験してもらいたいという気持ちをぜひ酌んでいただきたいと思うのです。  あと、工夫の中の一つとして、江東区の青少年地区対策委員会はそれぞれの地区対で御殿場へ行ったり、若洲のキャンプ場でキャンプしたりと、いろいろなそういう行事もやっていますよね。そういうところとリンクするというか、教育委員会とタイアップしてという工夫も一つあるのではないか。  私はやはり宿泊の体験、これは小学校生活の中で大事な行事なので、皆さんもきっと同じ思いだと思うのですけれども、ぜひ立ちどまって再考していただきたいと思います。 91 ◯指導室長  今からの可能性ということでありますけれども、実際に夏の宿泊の時期にオリンピック・パラリンピックの観戦の予定はもう入っているという状況になっています。ですので、こちらについては難しいということで回答させていただきたいと思います。  また、電車についてということですけれども、こどもたちが宿泊で今使っているところにつきましては、駅から宿泊施設までの距離が遠かったり、また、そこから自然体験を行うところでバスを移動したりするというところについては非常に難しい状況になるということ、また海につきましては、内房線の電車などは日曜日のときに特急が動くという形で、大きなダイヤの変更等もありましたので、なかなか使いにくい状況になっているというのが現在であり、難しいと判断をしております。  また、こどもたちへの自然体験の工夫ということでありますけれども、今回のものに当たりましては、先ほど説明をしたのですけれども、実施に当たってはこどもたちの意見を取り入れるということが今回大きなポイントになるかと思っております。これまで学校行事は、ある程度学校で決めたもので実施をするということが多かったかと思うのですけれども、こどもたちが行事のあり方を考えたりとか、また主体的に参画するという意識を高める契機にもしていきたいと思っておりますので、そういった取り組みを通して、日帰りの自然体験ではあるのですけれども、こどもたちの心に残るものにつくり上げていきたいと考えております。  また、さまざまな地区対等とのタイアップということですけれども、PTAの方ともお話をしたときに、こどもたちについては地域がそうやってこどもたちを宿泊等に連れていったりすることも考えられるよねという御意見もいただいているところですので、地域でこどもたちを育てるといったところについてさまざまな可能性があるかと思いますので、こちらについては教育委員会としても勉強させていただきたいと思っております。  以上でございます。 92 ◯赤羽目民雄委員  こどもたちが参画して、その中で心に残る体験をということだったのですけれども、宿泊行事ができないできない、難しいというお話ばかりですけれども、こどもたちが参画して一緒に考える中で、どうしても宿泊がしたいとなったら、どうするのですか。主体的にこどもたちが希望したら、それに応えるのが教育委員会の役割ではないのですか。 93 ◯指導室長  宿泊については、今回の中でこどもたちの意見もさまざま出てくるものもあるかと思いますけれども、今回のものについては一生に一度あるかどうかというオリンピックの観戦についての理解を、こどもたちにも十分求めていきたいと思っております。その旨、これまでも江東区においては独自のオリンピック・パラリンピック教育も進めてきて、準備を着実に進めてきたところです。  ですので、そういったものに着実にこどもたちが、このオリンピック・パラリンピック教育の集大成という形で観戦をするということ、また、そのことが今後のこどもたちの確実なレガシーにつながっていくと考えておりますので、そういったこともこどもたちにも十分理解をさせながら、取り組みについて進めていきたいと思っております。  以上でございます。 94 ◯赤羽目民雄委員  だから宿泊はしません、オリンピックの観戦がありますと言って、何かやりたいことを意見出してという指導をするわけですね。自由にこどもたちが考えて、一緒にやろうというのではなくて、枠を決めて日帰りですよ、その中で皆さんのやりたいことを一緒にやりましょうという、教育委員会が上からぐっと押さえつけるような印象を受けるけれども、その中でもこどもたちが宿泊がいいと言ったら、それには応えるべきなのではないかと思うのだけれども。 95 ◯指導室長  教育委員会で全部締めつけるというつもりはございません。一方で、こどもたちにつきましては、今、自分たちはどのように考えているということについて、自分たちの思いを自由に発言する部分は必要かと思っておりますので、その中でそういったものをやりたいという意見も出てくるかと思いますが、全体として今の教育の進める方向、また、オリンピック・パラリンピックを迎える江東区という中での意義を、こどもたちには重ねて十分理解をしていただきながら、進めていきたいと思っております。  以上です。 96 ◯福馬恵美子委員  今、質疑を聞いていて、この宿泊行事は中止ありきで、変更に至った経緯について、あるいは自然体験学習についてという文書が出されているとしか私には思えない。初めて、任意参加という言葉で宿泊行事がされていたということを認識したのですけれども、こどもたちは親から離れて宿泊をするということが、先ほどオリンピックのレガシーとおっしゃいましたけれども、自然体験もこどもたちのレガシーになるのです、遺産として。ですから、どうも今の指導室長の答弁には少し無理があると思います。  オリンピックを見ることも本当に大切な授業だと思います。これは1日ですよね。そうすると、夏休み前期、後期の間の休みがありますよね。その辺も海には行けなくても、林間学校には行けるわけです。だから、もう少し幅の広い検討をしていただくことはできないのかと思います。校長先生の中には、やりたかったということをぽろっと漏らす校長先生もいらっしゃいますので、任意参加ならば各学校でやるかやらないかを決めさせればいいのではないですか。  私も少年サッカーで合宿へ行きます。昨年行って、来年が決まれば、そのときに予約をしているので、バスも宿泊地も確保してきました。バスが本当に大変だと思います、移動の。  ただ、宿泊地のほうは、静岡や新潟の人はこの期間に2泊でこどもたちが来てくれるのを非常に喜ぶのではないですか。そういうことを考えたら、時期をずらすなり、学校で参加ができる方法をもう少し模索してからの結果でいいのではないかと思うのですけれども、私の発言に無理がありますか。無理はないと思うのですけれども、いかがですか。 97 ◯指導室長  今いろいろ福馬委員から御意見をいただいたところでありますけれども、中止ありきということではなく、さまざまな可能性を探って協議をしてきた結果であるということは、もう一度重ねて申し上げさせていただきたいと思っております。  また、自然体験もレガシーというお言葉をいただいたところでありますけれども、今考えているものの中で、学校でこういう案が出ているという情報もいただいたところであるのですけれども、例えば春の時期に田植えをして、秋の時期に稲刈りに行って、それで飯ごう炊さんをやって帰ってくるということです。そういうことを考えていると。この案を一緒に検討しているよ、こどもたちと一緒に委員会を立ち上げてやっているよという取り組みについてもお聞きをしております。  また、山梨のほうに行ったところにつきましては、ほうとうづくりをやって、それを自分たちでつくって食べて、向こうの文化とかそういったものについて、地元の人と触れ合いながら帰ってこようということなど、今、日帰りというところではあるのですけれども、その中で最大限こどもたちの心に残るもの、自然の中で学べるもの、また、その地域で学んで戻ってこれるもの、得られるもの、こういったものなどが最大限に大きくなるように今検討している最中でございます。  以上です。 98 ◯福馬恵美子委員  日帰り自然体験学習についていろいろ述べられましたけれども、私は宿泊行事をこどもたちに体験させてやりたいと思っています。こどもの成長の中でも、1日の自然体験でも得るものはあると思います。でも、宿泊という、宿泊を伴うこどもたちだけで一緒に寝るということで、1日では得られない体験をこどもたちが学ぶことができるのではないかと強く思います。  任意参加の学校行事と位置づけるならば、もう少し学校の自由を認めていただきたい。私、これが出たときに指導室から出されたという、学校行事が中止になったと捉えました。ですから、学校の任意であるならば、そのことを学校がどのように認識しているかということをもう一度掘り起こすべきだと思うのですが、その点はどのようにお考えですか。 99 ◯教育委員会事務局次長  今、宿泊行事の関係でいろいろ御意見いただいてございます。各学校のほうでこれまでやってきたものをということですけれども、学校長会とも、その学校校長会の中でも各校長の中で話し合って決めたということで、行く学校と行かない学校があるというのはかなり問題があるだろうという認識、これは各学校の校長で持っているところでございますので、こういった判断に至ったというところでございます。  あと、今いろいろと再三、何が何でも宿泊すればいいのだというお話があるのですけれども、ごく少数かもしれませんが、今、集団の生活になじめないこどもたちが何とか学校に行っている状況で、そこで宿泊となると、これがなかなか厳しいというお子さんがかなりふえているということも現実としてございます。例えば、日光高原学園につきましても、お風呂も集団で入れないというところで、1つ別に確保するという改修もしているところでございます。  そういったいろいろな事情があることから、物理的に難しい部分があって、今回こういう形になりましたけれども、来年度以降にはもう1回立ちどまって、この行事については考える必要がある。そういった認識を持っているところでございますので、御理解いただければと思います。  以上でございます。 100 ◯千葉早希恵委員  私自身がちょうど小学4年生のこどもがいて、お便りをいただいて、そこでは、バスの確保が困難であるということなど幾つかの課題が判明いたしましたというお便りでした。その幾つかの課題というのが、きょう報告いただいたところかと思うのですが、まず、先ほど福馬委員もおっしゃった任意参加という認識がほぼないのではないかと思っております。学校行事としてこの宿泊行事がなくなるということに対して、保護者の方はかなり反応されています。  保護者の方とこどもたちにも意見を聞いてきたのですが、日常から離れて過ごす体験ということで、日帰りとなると活動時間の半分ぐらいが移動時間になってしまうのです。そうすると、できることが限られるということと、あと自然体験というところで経済的にだったり、親の意向によってするしないというのが、かなり体験の違いが各家庭で出てきています。それが実感としてあるのですが、そこで学校としてそういう自然体験を用意する、その機会を与えてあげるということは重要ではないかと思っております。  こどもの意見としては、何で俺はついてないのだという子がいたりとか、もちろん野外炊さん、あとキャンプファイヤーがしたいというところで、こどもの意見を聞いてこれから検討会をするというのはとてもいいと思うのですが、やはり日帰りというところが決まっていると受けとめているので、そこで話し合いが決まっているのが納得いかないという反応がとても多かったです。  今回報告いただいた幾つかの課題を、またさらに保護者の方にお知らせする予定はあるでしょうか。今のところ、バスの確保が困難ということだけしか伝わっていないので、そこの幾つかの課題というところがわかればもう少し納得できるかと思います。 101 ◯指導室長  今、千葉委員御指摘にありました中で、保護者に今回の意図が十分伝わり切れてないのではないかというところも大きいという御指摘をいただきました。こちらにつきましては、各学校のほうでも同様のことを感じているところもあるかと思っております。ですので、校園長会でも引き続き、再度校長からもしっかりと重ねて、何度も繰り返しで構わないので、説明をするということで、校長会長とも話をしているところになっておりますので、そこについてはしっかりと理解をして、そして、こどもたちが楽しく参加できるような状況をつくっていかなければいけないと思っております。そこを大切にしたいと思っておりますので、学校からも繰り返し説明していくような形に持っていきたいと思っております。  また、自然体験の機会は重要である。これは、学校も私どももそのとおりだと認識をしているところがありますので、さまざまな機会で捉えていきたいのと同時に、また自然を見る目といったところについては、身近なところでもしっかりと目を向けるという活動とつなげながら、機会は少なくなるかもしれないですけれども、そういったところで日ごろ学んだことがしっかりと生かされて、こういうことなのだと理解できるような自然体験につながるように内容、また質的に高いものにつなげて実施をしていきたいと思っています。  また、日帰りについてです。こちらは重ねてになりますけれども、さまざま検討した結果の流れの中で、何とかこどもたちのためと思って考えたところが、この日帰りの自然体験であるということです。さまざまな検討はした上でということです。こちらについても、説明が不十分だったところも否めないかと思いますので、重ねて保護者に理解を求められるような取り組みを進めていきたいと思っております。  以上でございます。 102 ◯にしがき誠委員  幾つかお伺いしますけれども、私はこどもが3人おりまして、区立の小学校を3人出ていますので、この行事を体験した保護者としてという前提でまずお話しするのと、この変更については一応私は賛成の立場で幾つか質問したいと思っております。  まず、請願・陳情の中で確認しなければいけないことがあると思うのですが、例えばこれは文書の中で、子どもの権利条約等の権利を侵害しているという表現があると思うのですけれども、子どもの権利条約というのはこどもの養育は親に責任があるということと、あとは学校に行かせなさいということであると同時に、休みとか遊びの権利を確認ということでありますけれども、これについては遊びとか、そういった文化的行事というのは今回の宿泊行事に求めるものではないと思っているのですが、まずその確認をしたいと思います。 103 ◯指導室長  一番最初のところで説明させていただいたとおりですけれども、こどもたちについては多様な経験を行っていくことが必要だと考えております。ですので、こういったものの中では、教育課程という話を繰り返し使っておりますけれども、計画的に学校の中で実施をしているということになっております。  ですので、さまざまな体験、さまざまな行事を年間計画の中に位置づけておりますので、こちらの権利条約等について反することはないという認識を持っております。  以上です。 104 ◯にしがき誠委員  まず、前提を確認した上で御意見をさせていただきたいと思いますけれども、この行事が学校行事ではないということは私は認識しておりましたけれども、確かに質疑応答があったとおり、学校行事だと勘違いといいましょうか、認識されている保護者の方が非常に多いのかと思いますので、ここはまず改めて保護者の方にもしっかりお伝えすべき内容だろうと思っております。  当然、任意参加でありますので、行く子もいれば、ほとんどいないのでしょうが、行かなかった子もいると。その参加しなかった理由を把握しておられたら、お示しいただければと思います。 105 ◯指導室長  しなかった理由として挙げられるものとしては、1つは家族等との旅行と重なっていて行けないとか、さまざまな習い事などで大きな大会があって、重なってしまっているので行けないと。あるいは、海などについては日焼け、水着で出るのが自分は嫌だということで遠慮させていただきたいという理由で、不参加というお子さんたちがいるというのが事実です。 106 ◯にしがき誠委員  本当に御答弁いただいたとおりだと思いますが、多分中には経済的理由で参加できなかった御家庭もあるだろうと思います。それをこどもを通じて学校にお伝えしづらいという雰囲気は当然あると思うので。  今、幾つか答弁があった中で、交通渋滞とか費用の高騰などが想定されるということでありますから、費用が高くてもやるのだということで、逆にそういったこどもたち、御家庭が参加したくてもできない状況にもなる可能性があるということと、あとちなみに私のこどもは車酔いがひどくて、バス、本当嫌なんだよねということで、前日から緊張して眠れなくてみたいな状況があるけれども、友達が行くから行くわみたいな状況で、全ての御家庭、こどもがこれを楽しみにしているわけではないということも現実的にはあるということであります。  日帰りということでありますが、限られた時間の中、こどもと先生方が検討会を組織して、こういったことをやろうよ、飯ごう炊さんやろうよとか、そういった想像力を膨らませて、こどもたちの意見を取り入れてやるというのは非常にいいことだと思います。  あとは、学校によってそれぞれ判断すればいいのではないかという御意見もありましたけれども、例えば私が住んでいる豊洲地区は学区域が入り乱れていまして、同じマンションでも豊洲小に行っている子もいれば、豊洲北小に行っている子もいたりということで、学校任せにすると地域での不和が起こるのではないかと懸念していますけれども、校長会で全校やめようという判断に至ったということだと思うのですが、繰り返しかもしれません、校長会で一気にみんなやめようという、各学校に任せなかった理由というのは、一番大きなものは何なのでしょうか。 107 ◯指導室長  各学校の判断に任せなかった一つの理由としては、学校のこういった運営につきましては校長会の中で協議をしながら進めてきているものです。ですので、こういった宿泊行事につきましても、校外学習の委員会というのが校長会の中にありまして、毎年毎年どのような形で実施していくのがよりよいかということについて検討する組織があります。  その組織の中で、今回の件についても小学校長会で十分に検討した上で、その流れの中で、にしがき委員御指摘ありましたとおり、ある学校は行けて、ある学校は行けないという状況は避けたいというのが、校長会の中での部会の意見であり、そこから上がってきたものが小学校長会全体の総意という形になったというのが、このように至った経緯でございます。 108 ◯にしがき誠委員  今御答弁いただいた内容で、各学校並びに学校長の集まりである校長会の御判断ということであれば、日帰りをどうやって楽しませようかとかじを切ることで、来年の夏に向けてこどもたちの想像力をより引き出していくということで教育的効果が、同等のものが生まれればいいと思いますので、私はこの変更については賛成ということで態度表明しておきたいと思います。  以上です。 109 ◯山本香代子委員  私は全く逆で、全校が全てそろい踏みで何かやらなければいけないということは、ある一方では各学校特色ある学校づくりをしていますよね。こういったことに関しては、一律一緒にということ自体が、今後の教育の中でそういう歩み方でいいのかとすごく疑念を持っています。  例えば、1日日帰りの自然体験学習もいいでしょう、学校で決まれば。でも、いろいろ工夫して宿泊をしたいという学校があれば、それもいいでしょう。そういうふうに弾力的に学校のPTAと十分話し合っていただいて、やるべきではないかと思います。  今回いろいろ協議をしたということでございますが、あくまでも今回のイレギュラーな形はオリンピック・パラリンピックの観戦ということが一つのキーワードで、そこのためにいろいろ変えなければいけないというところがいかがなものかと思っていますので、私はそういった形で態度表明させていただきます。  以上です。 110 ◯高村きよみ委員  さまざまな御意見があったかと思うのですけれども、校長会で話し合って決定して、保護者にお伝えされたということですが、その前に保護者、児童の意見を聞くような場が先にあってもよかったのではないかと思います。一生に一度の経験なので、こどもたちにはさまざまな捉え方があるかと思います。  でも、いろいろ諸事情で日帰り行事にせざるを得ないということは、今さまざま伺って理解できたところですが、任意行事ということで各学校の判断でこれからも行われていくと思うのですけれども、イレギュラーな形での実施なので、教育委員会としては教育課程ではないけれども、各学校への特段の支援をしていくべきではないかと思います。日帰りにしても交通手段の確保とか、さまざま必要になってくると思うので、ぜひそういったところは各学校でまた温度差が起きないように、教育委員会としてもしっかりと支援をしていただきたいと思います。  やはり、少し残念だと思いますけれども、日帰り行事の充実をしっかりとしていただいて、こどもたちが日帰り行事でも宿泊に劣らないというか、楽しい行事だったと思ってもらえるようにしっかり取り組んでいただきたいと意見だけ述べさせていただきます。 111 ◯川北直人委員  今、各委員の皆さんから賛成、反対を含めて、るる出まして、私も含めて、これが授業にカウントされない行事であるということは、実は不勉強で、今といいますか、この件で知りました。にしがき委員からあったように、そういったところをまだまだ知らない方々も多いというのも今回明らかになったと思います。  これまで学校行事ということで各学校がそれぞれ手配をしたり、現地を見に行ったりということをやられていたところ、今回の件があったということで、教育委員会、指導室がグリップをしました、形上。指導室も含めて、この件について中止の方向性のレポートといいますか、案内を出したということは、これは名実ともに指導室がグリップしたことになると思うのです。
     今回この委員会で賛成、反対いろいろ出ました。私も実は各学校の判断に委ねられないのかと思っていたのです。ところが、校長会でいろいろなステップを踏まえて、全体として意思決定したということなので、そこの部分というのは指導室がこれからそれを変えられるのかどうかわかりませんが、これだけ文教委員会の中で各委員から出てきた意見というのは非常に重要だと思いますので、グリップしたのであれば、再度それを校長会に戻して議論をしていただくことが必要かと思うのですが、そういった段取りというのはできるのでしょうか。その1点、最後聞きます。 112 ◯指導室長  ここの場でさまざま御意見いただいたことについては、校長会のほうにも話をしていきます。その流れの中で、先ほどの話と一緒になりますけれども、一番よいあり方について、そして一番重要なのはこどもたちにとって心に残る体験となるように、この実施が一番大切な部分だと考えておりますので、それに向けてできるだけ理解をしっかりと図って進めていきたいと思っております。  以上です。 113 ◯川北直人委員  最後にお伝えしたいといいますか、言いたいのですけれども、先ほど福馬委員から、実は校長会の中でも行きたかったのだという話が出てくるというのは、これは私、非常に不満といいますか、問題だと思います。意思決定しておきながら実は違うというのであれば、それだったら自分の学校は行きたいと主張すればいいと思います。そういう校長会でなければいけないと思いますし、それを指導室として、今後そういった方向に校長会が行くように、ぜひ指導していただきたいということを要望しておきます。 114 ◯委員長  ほかにございませんでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 115 ◯委員長  本件に関しましては、立ちどまって考えてほしいという御意見も含めまして、さまざまな意見が委員から述べられました。これらの意見等も踏まえまして大事なのは、お子さんの気持ちや立場に立った対応をしていくということですとか、あとは保護者の方にも丁寧な対応をやっていくことが必要であるかと思います。  本件は非常に重要な課題となりますので、本委員会に対しては今後動きがあれば、丁寧な説明ですとか情報提供を求めたいと、私のほうからも求めさせていただきたいと思います。  本件について、一括継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございますか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) 116 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は一括継続審査といたします。  ────────────────────────────────────     ◎議題17 1陳情第68号の2 江東区内における不登校のこどもの居場所に関                  する陳情 117 ◯委員長  次に、議題17「1陳情第68号の2」を議題といたします。  本件は新規付託でありますので、事務局より朗読を願います。                 (事務局朗読) 118 ◯委員長  理事者から、説明を願います。 119 ◯指導室長  本陳情は、江東区内に不登校のこどもが安心して過ごせる居場所の開設を求めるものです。各学校ではこどもたちが安心して学校生活を送れるよう、担任や養護教諭等がこどもたち一人一人の状況を把握するとともに、スクールカウンセラーがこどもや保護者の悩み等に対応できるよう、相談体制を構築しております。  また、欠席が続いた場合には家庭訪問等、家庭と連絡を密にとりながら、一人一人に寄り添った対応を行うとともに、状況に応じてスクールソーシャルワーカーを派遣し、学校と家庭との接続を図るだけでなく、関係機関等との連携を進めるなど、個別の状況に応じた対応を丁寧に行っているところです。  また、教育委員会ではブリッジスクールを開設し、不登校児童・生徒に個別の学習指導、体験活動、相談活動等を通して、こどもの学ぶことの大切さを知らせるとともに、自立心や社会性を身につけることを目的として、主に学校への復帰を目指した取り組みを行っております。教育委員会として新たに不登校のこどもの居場所の開設を行う予定はありませんが、学校や関係機関等との連携を密にして、不登校の未然防止や早期発見、適切な対応に努めてまいります。  説明は以上でございます。 120 ◯委員長  本件について、質疑を願います。 121 ◯赤羽目民雄委員  委員長、これもこの後の報告事項と絡むので、正副委員長の打ち合わせのときにはぜひ考えていただきたいのですけれども、報告事項の中の資料でもあるのですけれども、不登校のこどもの推移といいますか、ずっと小学校も中学校も不登校のお子さんがふえています。その中で、小学生についてはこの5年間で2倍にふえているのですけれども、これはカウントの方法とかが何か変わったのか、それと不登校、学校に行けなくなったこどもの要因、不登校の要因というのは教育委員会としてどんな分析をお持ちなのかというのを伺いたいと思います。  それからあと、居場所としてのブリッジスクール事業に取り組んでいますという今、説明だったのですが、このブリッジスクールも今これだけ不登校のお子さんが多い中で、今、混んでいるとかいっぱいになっているというお話も伺っているのですけれども、実際にどのぐらいのお子さんがこのブリッジスクールに通っていらっしゃるのか。東大島の文化センターと教育センターの2カ所でやっているということですけれども、今後の方向性とか何かお持ちなら伺いたいと思います。  それから、私、ブリッジスクールに通っているお子さんに少しお話を聞く機会がありまして、このブリッジスクールは原則として在籍校の制服を着用しなければいけないことになっていると。学校に行きづらいというお子さんが、この制服を着ていくことに抵抗があるという声があったのですけれども、そういう学校に行けない、気持ちが不安定なお子さんへの対応というところでは、もう少し寄り添った対応ができないのかというところと、あと学校復帰が目的だと言うのですけれども、小学校だったり中学校に戻るというより、学校という大きいくくりでいえば、さまざまな機会を通じて高校や大学に復帰ということでも、長い目で見て支援をすることが必要なのではないかと思うのですけれども、伺います。 122 ◯指導室長  まず1点目、カウントの方法が変わったかというお話をいただいたところですけれども、不登校の定義については変わっておりません。長期の欠席30日以上という規定は変わっておりません。ですので、不登校のこどもの数がふえた結果ということになっております。  また、その要因についてということですけれども、さまざまな要因がありまして、例えば小学校では家庭による状況等が多かったり、また、中学校では友人関係という内容が多いということになっております。こちらについては、資料8にも入れさせていただいているところでございます。  また、ブリッジスクールに通っているこどもの数ですけれども、昨年度末の人数になりますが、出入りがありますけれども、昨年度末で119名のこどもが通っているという状況になっております。  制服について、もう少し弾力的にできないかという御意見についてですけれども、こどもたち一人一人の状況は異なっていますので、個別によく相談をしながら、私服でも構わないということで対応しているところでありますけれども、一律に考え方の押しつけにならないようにということについては十分配慮しながら、またこども同士とかかわる際にも配慮をするということで対応しているところになっております。  学校復帰が目的ではない、あるいは長いスパンでということで御意見をいただきました。こちらについては、教育委員会としてもそのような考え方で進めております。早急に学校復帰というものを目指すものではなく、まずは、こどもたちが学習をしたいという考え、そういったものを支援するように努めていき、その先に学校の復帰というものがあるのではないかと思っておりますので、一人一人のこどもたちに寄り添った支援の充実を確実に図ってまいりたいと思っております。  以上です。 123 ◯赤羽目民雄委員  そもそも不登校という、学校に行けないお子さんですけれども、教育の機会確保法の附帯決議でも、不登校は決して問題行動ではないというのが記されています。ですから、学校に行けないさまざまな事情があって、今お話があったとおり、家庭の事情だったり、友達関係のことがあって、でもその中で勉強したいという思いでブリッジスクールに通ってくるお子さんには親身にというか、丁寧というか、対応していただきたいと思います。  その中で制服について、私服でもいいというのは初めて聞いたので、これは周知をしていただきたいと思いました。  それから、学校に行けないお子さんがふえている中で、それは江東区に限ったことではないです。ほかの自治体でもそういう問題について、自治体で問題意識を持ってさまざまな今事業を展開しているところがある中で、ほかの自治体の取り組みなども何か参考にしたりするところは、何か検討されたことありますか。 124 ◯指導室長  ほかの自治体での取り組みの参考ということですけれども、さまざま指導室課長会等を通じながら、他区の様子等については情報交換の機会を設けております。ですので、それぞれの取り組みの中でよりよいものについては、情報交換をしながら、本区においても取り入れる形に持っていきたいと思っているところです。  以上です。 125 ◯河野清史委員  本区のブリッジスクールは何度か行かせていただきまして、本当に個別指導をされていて、すごくいいと思っておりますし、進学率も結構いいということで評価しているところです。その上で、不登校の児童・生徒がふえているということは、現実、本当に課題だと思っております。  以前からも区内でのブリッジスクールの拡充なども訴えさせていただいておりまして、先ほどは今のところ検討はないという話でしたが、特に本区の設置に関連するわけではないですが、フリースクールの話も以前、私、少し話させていただきまして、そことの連携をどう考えているのかと、あとブリッジスクールは小学校3年からですけれども、特に今、小学校1年とか2年とか、低学年の対応もかなり重要だと思いますので、そこら辺の考えを伺いたいと思います。 126 ◯指導室長  ブリッジスクールが3年生からということについて、私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。  ブリッジスクールについては、3年生からという形で今のところ進めさせていただいているところですけれども、1、2年生につきましても、例えばこどもたちに不適応な状況が起こらないようにということで、江東区においては小1支援員ということで人をつけて、まず、こどもたちが楽しく学校生活が過ごせるようにということで、支援をする体制を行っております。  また、その上でスクールカウンセラーを配置して、ふだんからこどもたちの悩み、また保護者の悩み等にも相談する体制を整えているということになっております。  また、スクールソーシャルワーカーが家庭との間をつなぐということを行っております。実際にブリッジスクール等に通っているこどもたちについても、3年生からではあるのですけれども、多いのは高学年になってからというのが今の実情でありますので、例えば小さな学年のこどもたちについても相談、あるいは学校の中でどのような形で進めていったらいいか等については、各学校でも相談ができるような状況を整えているというのが今の現状でございます。 127 ◯教育支援課長  フリースクールについての御質問もございましたが、フリースクールについては費用が非常に高額で、保護者の負担が非常に大きいということを、まず保護者の方に教育相談の中で適切にお示しし、御納得いただいた上で、最終的には保護者の方が御判断いただくのですけれども、意外と情報がなかなか、フリースクールでどれぐらいの費用がかかるというところがわからないものですから、そういったところはきちんと説明して、教育相談を進めているところでございます。  以上でございます。 128 ◯河野清史委員  今年度から教育相談がワンストップということで、そういう意味ではいろいろな御相談をしっかりといろいろな機関につなげていけるかと思っております。  先ほどのリスクの件も御提示していただいているような話でしたので、しっかりまた児童・生徒、特に親御さんはお子さんが学校に通えなくなったことで、苦しんでいるところはあると思いますので、しっかりお声を聞きながら具体的に御提示していただいて、対応していただきたいと思います。  以上です。 129 ◯千葉早希恵委員  陳情の中で、ブリッジスクールなどもあります。こどもたちにとって敷居の低い居場所が今のところないということで、不登校の定義で30日以上欠席した児童・生徒が不登校と定義されていますが、学校に行かないとなると、家にいるしかないです。  行くところもなくて、学校に行かないと放課後、友達とも遊べないというところで、小学生、中学生、例えば青少年プラザで開設しているのはおおむね15歳から40歳というところで、小中学生が行く場所がなくて、友達とも遊べないというところで、居場所があると、共感できる仲間がそこにいるということが考えられるのかと思います。居場所をつくる意向がないということですが、そういった状況はどのように考えますか。学校に行っていないときは家庭内でしかいられなくて、他者とのコミュニケーションが絶たれてしまうということが問題になってくるかと思っています。それについて見解を伺います。 130 ◯指導室長  家にいるとなかなか友達とも遊べる機会が少なくなって、こどもの教育にとってよろしくない状況になるということで御意見をいただいたところです。各学校においては、学校の担任が中心となって家庭訪問をしたりする中でこどもの状況を把握したり、また、先ほどお話をさせていただいたのですけれども、養護教諭またはSSW(スクールソーシャルワーカー)等がいつでも相談をできる体制をつくっていくということで、学校の中でも相談体制を充実させていくということについては確実に進めていきたいと思っているところです。  また、不登校のこどもでもうまく友達と遊んでいるという状況の報告もいただいているところでありますので、周りのこどもたちもそういったこどもに対する理解の促進をするなどして、こどもたちのコミュニケーションがマイナスにならないように学校としてもできるだけ配慮しながら対処していくように、また相談の窓口をしっかりと開いていきたいと思っております。  以上です。  ──────────────────────────────────── 131 ◯委員長  間もなく正午になりますので、本件の陳情審査の終了後に休憩といたしたいと存じますが、よろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり) 132 ◯委員長  それでは、審査を続けます。  ──────────────────────────────────── 133 ◯にしがき誠委員  資料8を先んじて見ていますけれども、不登校の数が減らないという中で、2点確認したいのですが、今、フリースクールは費用が高額である等々のお話がありましたけれども、フリースクールに行っている児童・生徒は、例えばそこの学校に行ったときに授業日数というか、登校として本区はカウントしているのか、もしくは決められた学校に来てないので、欠席として扱っているのかという質問が1点と、あとはフリースクールに通われている方の人数を把握しているのかどうかを、まず伺います。 134 ◯指導室長  まずは、出席の扱いということですけれども、1つ言えていることとしましては、ブリッジスクールで出席扱いをしているときの基本的な考え方として、ブリッジスクールに来ていて、その状況を学校と連絡し合う、報告をし合うということを確実に行うというのを一つの条件としております。  また、先ほどのブリッジスクールの目的としては、1つ、今学校になかなか行けない状況があり、その中での居場所をつくるということが大きな目的になっておりますので、フリースクールの中で今のような条件が達成できたところについては、学校とフリースクールとの連携の中で、必要な出席日数等について両方で検討しながら進めていっているというのが今のところです。  ですので、確実な日数等については、詳細な部分、また人数について、今、私どものほうで確実な部分は把握ができていないところであるのですけれども、こどもたちにとってはフリースクールの中での居場所、またそこの中で学校とつながりを持ちながら進めているというのが今の現状です。 135 ◯にしがき誠委員  今、御答弁の中で数は把握し切れてないということでありましたけれども、そこは私は結構大事なところだと思っていまして、例えば自分の学校に行けなくてフリースクールに行っている。ただ、うまく連携がとれていて、例えば出席扱いになっているということになると、多分ここの数値も変わってくると思うのです。  自分の学校に行けてない子がフリースクールに行って出席扱いになっているというと、本来の不登校の数がもっとふえてくるだろうと思うので、ぜひそこは今後、数を把握していただくとともに、あと陳情趣旨の中で、これは場所が少ないというお話だと思うのです。区民環境委員会に付託されている部分は今御答弁は求めませんけれども、陳情趣旨からはブリッジスクール以外の場所も欲しいということであると思いますけれども、学校の空き教室などは難しいのでしょうけれども、江東区は40.16キロ平米と広いエリアでありますから、複数拠点を設けることもぜひ検討するべきかと思いますけれども、以上、伺います。 136 ◯指導室長  学校での空きスペース等の活用ということで御意見いただいたところでありますけれども、実際にそこに対処する部分はなかなか難しいところも今現状ではあるかと思っております。  ですので、今現実的にできるところとしましては、先ほど説明させていただいたのですけれども、担任を中心としましてこどもとしっかりと連絡を取り合い、また保護者とも取り合い、今の悩みの解決に向けて進めていくというのがまず一番ではないかと思いますので、まず、そのあたりのできるところからしっかりと進めてまいりたいと思っております。  以上です。 137 ◯千葉早希恵委員  学校との連絡をとるということですが、その学校自体にすごく拒否感があるこどもたちなので、確かに先生方はとてもよく対応していただいているのはわかるのですが、その連絡が来るのがつらいという事情もあります。ここにも書いているように、学校でのケースはさまざまだと思うのですが、それで傷ついた心を、学校復帰を目指すための場所ではなくて、別の場所を確保してもらえると、そこで傷が癒えて、少し行ってみようかという気にならないかという気がするので、ぜひ居場所の拡充というのをお願いしたいと思います。 138 ◯委員長  ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 139 ◯委員長  本件は継続審査といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) 140 ◯委員長  御異議ございませんので、本件は継続審査といたします。  それでは、陳情審査を終わります。  それでは、休憩といたします。なお、再開は午後1時といたします。               午後0時03分 休憩  ────────────────────────────────────               午後0時59分 再開 141 ◯委員長  休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項1 令和2年度生江東区奨学資金貸付運用方針について 142 ◯委員長  報告事項1「令和2年度生江東区奨学資金貸付運用方針について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 143 ◯庶務課長  では、報告事項1について御説明します。資料1をごらんください。  令和2年度生江東区奨学資金貸付運用方針について御説明いたします。去る10月17日に第1回江東区奨学資金貸付審査会を開催し、令和2年度における運用方針が決定しましたので、御報告させていただきます。おおむね例年同様となっておりますが、簡単に説明を申し上げます。  項番1、予約採用基準でございます。(1)、区内に居住する中学校3年生及び義務教育学校9年生で、高等学校等への進学を来年度希望する者であること。(2)、学習成績がおおよそ平均点以上であること。(3)になりますが、本人の属する世帯の所得金額が生活保護法による基準額の15割以下ということで所得制限を設けてございます。ただし、(2)、(3)につきましては、採用予定人員に満たない場合は基準を緩和することとなっております。  採用予定人員は70名を募集人員としております。  3、申請につきまして、(1)、区立中学校・義務教育学校在学生については、希望者に学校を通じて申請をするということで、11月中旬に各中学校3年生及び義務教育学校9年生全員に向けて申込書の発送をしたところでございます。(2)、その他の中学校に在学している希望者は直接教育委員会への申請となります。ホームページでの周知のほか、11月21日号のこうとう区報により、本件については御案内をさせていただきました。(3)、(4)につきましては記載のとおりとなっております。  項番4、貸付予約者の決定でございます。申し込みを締め切りました後、審査に入りまして、要件を満たす者について来年2月上旬に予定をしております。第2回貸付審査会において決定する予定でございます。  恐れ入ります。裏面のほうへお進みください。済みません2ページです。貸付についてでございます。貸し付けの額については(2)になりますが、国公立学校については月額8,000円、年額で9万6,000円、私立につきましては月額2万8,000円、年額33万6,000円、入学準備金としまして国公立の場合は5万円、私立におきましては10万円という内容になっております。  次に、項番の6番目、これまでの決定状況を参考に掲載してございます。最近の傾向としましては、ごらんのとおり年々減少傾向であるということでございます。これは国の高等学校授業料無償化制度や、東京都や私学財団等の支援制度が充実していることによるものと捉えてございます。  説明は以上でございます。 144 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 145 ◯赤羽目民雄委員  江東区の奨学資金ですけれども、以前は採用予定人員を上回る応募があったときもあったのですが、今、御説明あったとおり、ほかの奨学金が充実されてきたり、無償化が少し進んできたのもあると思うのですけれども、私はそれだけではないと思うのです。  これは、区の奨学金制度に少し改善の余地があるのではないかと思うのですけれども、奨学金は無利子で、後の負担のことを考えたら、こちらを利用したいけれども、金額が少ないと。区の奨学金も活用しながら、ほかの奨学金を利用することは今認めてもらえてない、利用できないというところで、それからいろいろ細かいところで、あと中学3年生から9年生という対象も限定しているところがあります。教育費の負担の軽減というところで国も重い腰を上げて動き出したときですから、区の奨学金もぜひ改善の方向で検討していただきたいと思うのですけれども、見解を伺いたいと思います。 146 ◯庶務課長  繰り返しになりますけれども、高等学校授業料等の支援について、国や東京都、各種機関で実施している現行の就学資金援助や奨学資金等の制度が充実しているため、当面の間は本区として改善の方向で検討するという事態にはなっていない状況でございます。  いずれにしましても、就学の意思ある者が経済的な事由によって進学の道を絶たれることのないよう社会情勢の動向を注視し、本区の制度も含め、さまざまな支援制度の活用、ほかのもの、こんなのがあるよということで、そういった紹介等を行っていきたいと考えてございます。  以上でございます。 147 ◯赤羽目民雄委員  今、当面の間という答弁でしたけれども、予算は70名分確保していて、この実績だと、区のことですから、削られてしまうことだって考えられるわけです。せっかく予算を確保して、この分はきちんと希望する進路に進学できるように活用するというところで、奨学金を給付型にするとか、それから金額を引き上げるとか、改善をぜひしていただきたいと要望して終わります。 148 ◯委員長  ほかにございませんでしょうか。
                 (「なし」と呼ぶ者あり) 149 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項2 使用料等の見直しについて 150 ◯委員長  次に、報告事項2「使用料等の見直しについて」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 151 ◯庶務課長  それでは、報告事項2、使用料等の見直しについて御報告させていただきます。資料2-1は概要版、2-2は報告書となってございます。本日は概要版を中心に御報告をさせていただきますので、2-1をごらんいただきたいと存じます。  使用料等につきましては4年に一度見直しの検討を行ってございまして、今年度は該当年度となりますことから全庁的に検討を行い、今回その結果を御報告させていただくものでございます。  教育委員会としましては、教育センター会議室と豊洲西小の体育館棟のスポーツ施設が対象施設ということになります。  まず項番1、使用料等の分析についてでございます。(1)の検証結果でございますが、使用料の見直しを行う際に算定する各施設の維持管理コストは、今まで物件費や人件費をもとに算出しておりましたが、今回の見直しに当たりましては、将来の施設の改修や改築等に多額の経費が必要となることなどを見据えまして、物件費、人件費のほかに新たに減価償却費を加えての分析となってございます。その結果、維持管理コストと最大徴収使用料、こちらは仮に貸し出し施設が営業期間中にフル稼働した場合に得られる最大の使用料収入でございますが、この乖離が前回の見直し以降から拡大傾向にありまして、減価償却費を含めますとさらに拡大してございます。  参考として、28年度から30年度までの3カ年分の各施設を文化センター系、スポーツ施設系、区民館系と大きく3つのカテゴリーに分けて分析を行い、乖離率を算出した表を掲載してございます。なお、検討の対象施設の詳細については、資料2-2の4ページにも記載していますので、後ほど御確認いただけたらと存じます。  資料2-1の表をごらんいただきますと、28年度から30年度にかけまして乖離が拡大しております。こちらは、維持管理コストと最大徴収使用料の差が大きくなっております。また、減価償却費用を含めますと、文化センター系が1.83倍、スポーツ施設系が2.10倍、区民館系が2.23倍、全施設では2.15倍と乖離がさらに拡大してございます。  次に、(2)の改定方針でございますが、維持管理コストについては今後も物価、労務単価の上昇など、引き続き増加していくことが見込まれます。本区では、施設の効率的な運営や人員の適正化等によりコストの削減に努めておりますが、乖離を解消するには限界があるものと認識してございます。  また、本区では受益者負担の原則に基づきまして、この乖離分を区と施設利用者で前回改定時は2分の1ずつ負担することとしておりましたが、減価償却費を含めた場合では、カテゴリーごとに見ますと、乖離に大きなばらつきが生じてございます。また、全施設でトータルで見た場合でも、乖離が2倍以上となっていることから、前回同様の負担割合で改定しますと、使用料等を50%程度引き上げる必要が出てまいります。  そのため、今回は減価償却費を算入することによる激変緩和措置としまして、従来の利用者負担の2分の1のさらに2分の1を公費負担とすることと整理し、また施設間での改定バランスを鑑みまして、カテゴリーごとの引き上げではなく、全施設での乖離の数値をもとに20%程度の引き上げを実施したいという考えでございます。  なお、引き上げの時期につきましては、利用者への周知が必要であることから、令和2年10月からを予定してございます。  (3)の今後の課題でございますが、今回の見直しでは激変緩和措置として、公費を前回の50%負担から75%負担としたところですが、次回見直しの際にはこの割合についても検討が必要であると考えております。  なお、今回は各施設20%程度の使用料の引き上げとなりますが、特例措置としまして、小中学生と65歳以上の高齢者の個人利用は、引き上げを行わずに金額は据え置くことといたします。また、一部貸し室におきましては、利用実態等を踏まえ、現行料金を据え置く場合もあるということでございます。  次に、2、文化スポーツ施設等駐車場の障害者への利用減免についてでございます。現在、文化センター等では障害者の方が施設の駐車場を利用する際には、駐車場料金について半額免除、スポーツ施設では全額免除と施設によって基準が統一されていないことから、今回の見直しを機に全額免除ということで統一いたします。こちらにつきましては、令和2年4月からを予定しております。  なお、今定例会において、関係する各委員会におきまして同様の内容を報告させていただき、次回第1回定例会で関係条例等改正案を提出する予定となってございます。  報告は以上でございます。 152 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 153 ◯山本香代子委員  今の文教委員会の中でのこの使用料見直しは、豊洲西小学校にあるスポーツ施設と教育センターの中の貸しスペースということでございますが、ここの間の利用率を教えてください。 154 ◯教育センター所長  教育センターでございますが、まず、利用について3種類ほどの利用がございまして、優先的に行っているのは教員関係の研修の機能、そして社会教育関係の研修の機能、あと一般の社会教育登録団体等の機能となっており、利用率については3つ合わせておおむね90%を超えている状況になります。  以上でございます。 155 ◯学務課長  学務課では豊洲西小の体育館棟の利用を所管しておりますけれども、プールとトレーニング室になりますが、プールが平成30年度の実績で延べ3万5,000人弱、トレーニング室は2万8,000人程度ということで、全て個人利用ですけれども、登録者数は30年度末で累計2,927人という状況でございます。学校の利用がトレーニング室を除いては優先となりますので、利用率等については算出してございません。  以上でございます。 156 ◯山本香代子委員  文教委員会の中での使用料の部分に関してわかりました。  何で数字を聞いたかと申し上げますと、スポーツセンターの利用が結構多いのですけれども、この間いろいろな要望がありまして、今、区民でも区外の方でも一律の使用料です。この4年に一度の見直しのときに、健康スポーツ公社には再三、区外の使用料は通常の区民の使用料よりも値を上げるべきだと議論をしてほしいと言ったのですが、そういったことも反映されてないようなこの見直しです。  今回、文教委員会の中では、教育センターのはいいですが、一般利用の豊洲西小学校の中のスポーツ施設に関しましては、そういった区外の方の使用料に関して増額すべきではないかという意見はあったでしょうか。 157 ◯学務課長  豊洲西小の体育館棟に関しましては、プール、トレーニング室の個人利用ともに現状で区内に在住・在勤・在学する者としまして、身分確認の上、利用者登録を行っているという状況でございます。  以上です。 158 ◯山本香代子委員  では、豊洲西小学校のスポーツ施設に関しましては、今、私が申し上げた区外の利用はないということでございますので、該当しないということがわかりました。今後、文教委員会ではなく、ほかのところでまたこのことについての意見を述べたいと思います。  以上です。 159 ◯赤羽目民雄委員  区内施設の使用料改定について御報告いただきました。不明な点だけ質問したいと思いますけれども、まず、そもそも区内施設を整備するときには区債を発行して、後年度の負担を原則にして整備してきた経過があると思うのですけれども、今回、使用料改定するに当たって、そのときの後年度負担で今の人たちもさらに負担すると。負担が倍増するのでないかと思うけれども、見解を伺いたいと思います。  それから、コストがうんと上がったので、それは大幅値上げになるから、激変緩和をしたと言うけれども、それも今後、使用料がまたさらなる大幅値上げになるのではないかという心配をするのですが、そういう点はどうなっているのか。  それから今、山本委員からもお話があった教育センターと、文教では豊洲西小の体育館ということだけれども、今、一部の貸し室とか、こども、高齢者の使用料は据え置きの措置がなされていると言うのですけれども、文教の両施設についてはそういう配慮というのはされるのでしょうか。  関連してですけれども、豊洲西小学校だけではなくて、学校の体育館とか校庭も貸し出していますよね。そこの使用料というのは今回の改定の対象になるのですか。伺います。 160 ◯学務課長  まず、使用料改定に関する最初の御質問ですけれども、赤羽目委員御指摘のとおり、区債は施設の建設費用について、その一部を将来の世代に負担していただくために発行するものでございます。しかしながら、今回の使用料の算定基礎となる人件費や物件費等の維持管理コストまでを賄うものではございません。維持管理コストにつきましては、受益者負担の原則に基づきまして、サービスを利用し、利益を受ける方に公平かつ適切な負担を求めることが基本的な考え方となっております。  また、今回の激変緩和に関するお尋ねですけれども、今回の見直しに当たりましては、新たに減価償却費を維持管理コストに算入したことから、乖離率が大きく上昇いたしました。そのため、大幅な区民負担の増加が生じないよう、これまでは改定率に対する公費と受益者負担の割合を1対1としていたところ、公費3対受益者負担1として激変緩和を図ったところでございます。しかしながら、こちらにつきましてはあくまで例外的な対応ということでございまして、次回、4年後になるかと思いますが、見直し時におきましては、公費と受益者負担のあるべき姿について、改めて検討が全庁的になされるものと考えております。  続きまして、高齢者、こどもへの配慮のお尋ねでございます。豊洲西小体育館棟についてお答えをいたします。プールについては高齢者と小中学生の利用区分、またトレーニング室につきましては高齢者の利用区分がございますけれども、豊洲西小の体育館につきましては他のスポーツ施設と同様に据え置く方針としまして、現在、改定の準備を進めているところでございます。  さらに、体育館や校庭開放についてでございますけれども、御指摘のとおり区立の全小中学校で行っているものですが、学校の運営上支障がない時間や日のみに使用が限定されているなど、他のスポーツ施設や区民施設とは運用がかなり異なっておりますことから、従前より体育館と校庭に関しましては、この使用料検討の対象とはなっておりません。現在、値上げの予定はございませんけれども、こちらの使用料のあり方につきましては、教育委員会として個別に必要に応じて検討すべきものと考えております。  以上でございます。 161 ◯教育センター所長  教育センターの利用料について、お答えいたします。  教育センターは教職員及び区関係者の研修実施施設であるとともに、社会教育登録団体の研修施設として貸し出しを行っております。団体単位での貸し出し業務となっており、構成員の方の中で高齢者一人一人の使用料の配慮という側面はございません。また、こどもの使用についても貸し出しの対象としてはおりませんので、特段の措置はございません。  以上でございます。 162 ◯赤羽目民雄委員  まず、教育センターのほうは団体利用だから、ここが対象になってないのか、それとも団体で減免の対象になっているから、今回の値上げにはなりませんということなのか、そこを一つ確認させてもらいたいのと、それから減価償却費を維持管理に新たに算入したと言うけれども、こういうのをやったら際限なく、どんどん使用料が4年ごとに負担がふえていくのではないかと思うのです。区民の方が身近で使えるようにするには、この考え方というのは賛同できないと思っております。そこを1つだけお答えください。 163 ◯教育センター所長  教育センターの利用についてですが、団体貸し出しとなっており、社会教育団体には現在でも2分の1の減免措置をしているところでございます。今後について、高齢者に据え置きの措置はございませんという形でお話を申し上げました。よろしくお願いします。 164 ◯学務課長  減価償却費の算入の考え方でございますけれども、区の施設を建設するためには多額の経費がかかるのはもちろんですけれども、またそれを維持するための改築や大規模改修にもまた多くの費用がかかります。こうした将来に発生する費用を御負担いただくという考え方が減価償却費でして、ならしておりますので、そういった意味では、これが毎年ふえていくということは減価償却費に関してはございません。  以上でございます。 165 ◯にしがき誠委員  2点ほどお伺いをいたしますけれども、まず、本区のスポーツ施設系の利用料というのは、他区と比べると少し高いのではないかという御意見を多くいただくことがあるのですが、受益者負担ということで当然理解はしておりますけれども、具体的に江戸川区は非常に安いと聞いておりますけれども、今後もこれは多分、値上げ方向になっていくのかという確認が1点。  あともう1点、これはもしアイデアがあればお答えいただきたいのですが、オリパラが終わった後、アイススケートリンク場ができるのかという話、この辺は触れないほうがいいですか。区に委託をするとかしないとかというお話も少し聞いたことがあって、そこは今後、別の機会にお聞きしたいと思っていますが、アイデアがあればということで冒頭申し上げましたけれども、少しそこが懸念されるところがあるので、アイデアがなければここでは結構でございますので、利用料の今後予測される推移について認識があれば教えてください。 166 ◯学務課長  他区との比較ということでございますけれども、使用料の考え方等もさまざま、あるいは利用状況もということがございまして、本区と比べて高い区もあれば、安価な区もあると認識をしております。その中で今回、使用料検討の委員会の中で新たに減価償却を入れたわけですけれども、基本的にはこれまでの考え方に基づいて、負担していただくべき割合を決定したところでございます。  なお、学校開放としてプール施設を開放している区が本区のほかに幾つかございますけれども、料金に関しては本区は平均的なところかと考えております。  今後の引き上げの動向ということですけれども、これは今後の経済状況ですとか、主に人件費ですとか物件費のコストの上昇等によって、また変わってくるのかと考えております。  アイスリンクにつきましては、特に教育委員会として現状、情報は持っておりません。  以上でございます。 167 ◯委員長  ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 168 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項3 令和2年度学校用務業務の委託実施校について 169 ◯委員長  次に、報告事項3「令和2年度学校用務業務の委託実施校について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 170 ◯庶務課長  それでは、令和2年度学校用務業務の委託実施校について御説明いたします。資料3をごらんください。  学校、幼稚園の用務業務は、江東区行財政改革計画及び定員適正化計画に基づき、原則、退職不補充のもとに用務委託を進めてございます。用務職員の今年度末の定年退職者、再任用職員終了者などを勘案し、令和2年度より新たに第二辰巳小学校、亀高小学校、辰巳中学校、東陽中学校、南陽幼稚園豊洲幼稚園の6校園について委託を行います。委託業者を選定後、来年4月1日より委託を開始いたします。  説明は以上でございます。 171 ◯委員長  本件について、何お聞きになりたい点はございますか。 172 ◯赤羽目民雄委員  今、御説明があった6校の決定の基準というのはどういうふうになっているのでしょうか。とりわけ、南陽幼稚園豊洲幼稚園は3歳児保育が始まる年で、大きく制度が動くときで、新しいこどもたちが来て、今までのこどもたちとあわせて、本当に現場は大変な状況になるのがわかっているときに、学校用務でこどもたち一人一人の顔もわかっている人たちをかえてしまうというのは、教育委員会としてどんな基準で判断したのかと思うのです。この間、蓄積されてきたノウハウを少なくとも新しい制度に変わるときは残すというか、維持するべきなのではないですか。伺います。 173 ◯庶務課長  まず、業務委託に際しての選定基準です。主なものについては、その年度に仮校舎への移転等を伴う改修・改築工事がないこと、それから周年行事等に影響を余り与えないこと、区費の警備職員が配置されていないことなどが基本的な選定基準となっておりまして、ここから先の選定については江東区職員労働組合、現業のほうの部会と丁寧に話し合いをしながら、人事異動も含め決定をしていきます。  以上でございます。 174 ◯赤羽目民雄委員  では、南陽幼稚園豊洲幼稚園は新しく3歳児保育を実施するに当たって業務委託しても、混乱なく、遅滞なく対応できるということですか。今、こどもたちの安全をめぐっていろいろなことが言われて、心配されているときに、しかも新しい制度が動くときに委託自体はよくないと思いますし、区が直営でしっかりとやっていくべきだと思うし、とりわけ大きく3歳児保育が始まる園については今回は見送るべきだと思います。  以上です。 175 ◯委員長  ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 176 ◯委員長  では、以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項4 令和2年度新1・7年生の学校選択一次結果について 177 ◯委員長  次に、報告事項4「令和2年度新1・7年生の学校選択一次結果について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 178 ◯学務課長  それでは、資料4をお願いいたします。11月8日に申し込みを終了いたしました本年度の学校選択の一次結果についてでございます。資料は全部で5ページございます。1ページ目が一次結果の見方等について、2ページ目が小学校及び義務教育学校前期課程の深川地区の結果。3ページ目が同じく城東地区の結果。4ページ目が中学校及び義務教育学校後期課程の結果。そして、最後の5ページ目が学校選択一次結果のイメージ、すなわち受け入れ可能な人数のイメージとなっております。  それでは、5ページのイメージ図からまずごらんいただきたいと思います。一番上に受け入れ可能な人数Fをお示ししておりますが、これは既に御報告をいたしました各学校の基準学級数により算定をいたします。その下に通学区域内の対象者を示しておりますが、その対象者はそのまま指定校に行くAの方と、他の学校を希望している他校選択希望者Bとに分類をされます。  通学区域内からの受け入れ可能な人数の考え方ですが、Bの他校選択希望者が全員他校に入学した場合はそれだけ受け入れ枠が拡大をしますので、最多受け入れ可能数Gとなります。反対にBの方が全員他の学校に入学できず、指定校に結果として入ることになった場合は最少受け入れ可能数となります。この2つの点線の矢印の幅が受け入れ可能数の範囲ということで御理解いただきたいと思います。今回の一次結果では、こうした人数を含め発表をしたところです。  ここで1点御留意いただきたいのは、実際のAやBの方の中には、後日、私立中学校等への入学や転出等により辞退をされる方がおりまして、また反対に区外から転入されてくる方もおりますので、今後、変動していく数値であるという点でございます。  では、改めて表の説明をさせていただきます。恐れ入りますが、2ページ目にお戻りいただきまして、表の上から2つ目の深川小学校を例にして御説明をいたします。なお、表の各列のアルファベットは、今ごらんいただきましたイメージ図の記号と一致をしております。  まず、Aの欄、通学区域内入学予定者数60名ですが、これは深川小学校の学区域内に居住されている方の中でそのまま深川小へ通う予定の方であります。なお、この中には抽せんの特例の方、兄・姉がいたり、転入が深川小へ確実である方等が含まれております。  次に、Bの欄は他校選択希望者で、通学区域内の方で深川小以外の学校を選択している方が1名いることを示しております。この方は、選択希望した学校に入学できない場合は、指定校である深川小に入学をすることになります。  次に、Cの欄ですが、これは通学区域外から深川小を希望した人数となっておりまして、5名いるということを示しております。  この結果を受け、D欄には現時点で深川小に入学する可能性のある人数の合計を計上しております。  隣のE欄は当初募集時に定めました基準学級数、F欄は学校選択受入枠、つまりその学校における受け入れ予定人数でございまして、小学校1年生については35人学級となりますが、その1割相当の3名を転入の受け入れ分として差し引き、32名を1クラスとして計上しております。深川小の場合、32名掛ける2クラスで64名となります。  一番右のG欄が、現時点での通学区域外の受け入れ可能人数を示しております。これは先ほどのイメージ図で御説明をしたとおり、現時点での最多受け入れ人数と最少受け入れ人数の範囲となります。深川小は3名から4名となっておりますが、最多の4名はFの64名からA欄の60名を引いた数字、最少の3名はそこからさらにB欄の1名を引いた数字となります。  なお、こちらの表の中で最多受け入れ数も最少受け入れ数もゼロという学校、例えば8番の東陽小などがごらんいただけるかと思います。こちらにつきましては、一次結果の段階では通学区域内の予定者数が受け入れ枠を上回っていますけれども、実際にはAの方の中から私立学校等への入学による辞退が出てくるため、最終的には受け入れ可能になると予測をしております。昨年度もこの一次結果の発表段階で、最多受け入れも最少受け入れもゼロという学校はありましたが、ほとんどの学校で通学区域外からも何名か入学をしております。  また、1番の明治小を初め小学校8校にFとGの欄に横棒が付されておりますが、これらの学校につきましては学区域内児童の増加による収容対策のため、通学区域外からの受け入れを行わない学校となっております。  そして、4番の臨海小など、C欄の人数の右にアスタリスクが付されている学校の選択希望者ですけれども、11月18日から22日までの選択変更期間に変更がなければ、11月29日の二次結果公表時に無抽せんで全員当選の見込みということで記しておりますが、実際に11月29日に抽せんなしで当選となっております。この資料にはございませんが、既に二次結果は11月29日に発表しておりまして、抽せん校は小学校が13校、中学校が20校となっております。  今後のスケジュールでございますが、12月10日と11日に小学校、中学校等の抽せん対象校で公開抽せんを実施いたします。その後、補欠者については順次、受け入れ枠が発生次第、繰り上げ当選し、小学校では来年の1月23日、中学校では2月19日に最終的な繰り上げ結果を公表いたします。  学校選択一次結果についての御報告は、以上でございます。 179 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 180 ◯赤羽目民雄委員  私は閉会中の委員会でも申し上げたとおり、選択制が導入されて約10年たつのですけれども、そのときから学校の大規模化と小規模化、この格差のことはずっと指摘されてきたと思うのです。  その都度、教育委員会は学校の特色を生かした魅力を発信して、その格差を是正していくというお話だったのですけれども、10年たっても大規模校はずっと大規模校のままだし、小規模校は今まで大規模だったのが急に小規模になって、そのままずっと小規模になっているけれども、本来その学校に行くべき子が行かない、その状況がずっとこのまま放置されている、この状況をこれでよしと思っているのかどうか。学校によっては人数が少ないと部活動ができなかったり、ほかの学校でできることができなくなったり、そういうこともあります。その状況をずっとそのままにしておいていいのかと思うのだけれども、その辺どうですか。 181 ◯指導室長  今、学校の魅力化というお話がありました。例えば、四砂中学校さんなどは人数が少ないという状況が続いております。一方で、この前、周年の行事等、先生方も見ていただいたと思うのですけれども、こどもたちが非常に落ち着いていて、また礼儀正しいという状況の学校が構築されていました。また、昨年度につきましては研究発表を行いまして、先生方も2人組ペアで学校力向上、また授業力向上という取り組みを行っているところです。こどもたちの姿、学校の姿を見ていただければ、本当に魅力ある学校、特色ある学校をつくっているという状況になってきているかと思っております。
     ですので、今後につきましては、それをしっかりと外に向けて発信をして、その学校のよさをさらに周知していく部分が今後さらに必要であると考えておりますので、学校は頑張ったところを発信する部分が得意でないところもありますので、ぜひ頑張っているところを教育委員会も支援をしながら、積極的な発信をして、魅力を伝えていきたいと思っているところです。  以上です。 182 ◯委員長  ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 183 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項5 令和2年度区立幼稚園園児募集の応募状況及び募集後の対応            について 184 ◯委員長  次に、報告事項5「令和2年度区立幼稚園園児募集の応募状況及び募集後の対応について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 185 ◯学務課長  それでは、資料5をごらんください。令和2年度の区立幼稚園新入園児募集は、11月5日から7日の3日間にかけて、区立幼稚園全20園で行いました。  まず、資料上段から中段にかけての4歳児でございます。申し込み最終日の11月7日現在の応募数は526名、昨年度のこの時点での637名に比べ111名の減少となっております。また、下段でございます。令和2年4月から南陽幼稚園豊洲幼稚園で開始をいたします3歳児の応募数は、募集人員100名に対しまして280名となりました。3歳児については1学級20名、4歳児については1学級の人数を30名から最大の35名まで広げた上で、さらに申し込み者が上回る場合には公開抽せんにより当選者を決定いたします。  表の右の対応欄にございますとおり、応募数が募集人員を上回った園は4歳児、3歳児ともに南陽幼稚園豊洲幼稚園の2園でしたが、豊洲幼稚園の4歳児につきましては抽せん前に辞退者が出ましたため抽せんを行わず、応募者全員を当選としたところです。  抽せんにつきましては、11月18日に江東区文化センターにおいて行い、当選者と補欠者を決定したところでございます。また、定員にあきがある幼稚園におきましては、11月29日より追加の募集を行っております。  私からの説明は以上でございます。 186 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 187 ◯山本香代子委員  数字を確認したいのですが、今、全体の4歳児の合計は昨年と比べて111名減ということでございます。個別に確認します。ひばり幼稚園は今回は33名ですけれども、昨年は何名だったか教えてください。  それとあとは、令和3年度に廃園予定のもみじ幼稚園、小名木川幼稚園、今のところ令和5年度予定のちどり幼稚園の昨年度の人数を教えてください。 188 ◯学務課長  応募者数ということで、昨年度との比較で申し上げます。  まず、ひばり幼稚園ですが、昨年度の申し込み者数は37名です。ことしが33名ですので、4名の減でございます。  それから、もみじ幼稚園ですけれども、昨年度は15名、これが8名ですので、7名の減。小名木川幼稚園につきましては昨年度16名、そこから3名減のことしは13名。  そして、ちどり幼稚園ですが、昨年度は33名でしたので、ことしは3名減の30名ということでございます。  以上でございます。 189 ◯山本香代子委員  先ほどの陳情のときにも質問を少し迷ったのですが、今回数字を追って確認します。  そういった意味では、昨年度よりも全体的に減っているということがこれでもよくわかります。そこで今、令和3年度の廃園予定のもみじ幼稚園、小名木川幼稚園はこの数字わかったのですが、ちどり幼稚園に関しましては今回も33名から30名、3名減です。富岡地区に関しては、先ほどもお話にありましたけれども、ちどり幼稚園が唯一区立幼稚園1園で、お近くに平久幼稚園があるからということで令和5年度の廃園の予定には入っておりますけれども、これは数字的に悩ましい問題があります。  それとあと、この間、私立幼稚園の状況はこの数字ではわからないから、どういうことかわかりませんが、区立幼稚園のあり方の検討の中では必ず私立幼稚園の理解も得ながらというところがありまして、当然それはよくわかるのですが、今回たまたま私立幼稚園を希望された、少し障害をお持ちのお子さんは私立幼稚園には残念ながら入ることができず、今回区立幼稚園のほうで受け入れていただいたという経緯もあって、少し障害をお持ち、もしくは支援が必要なお子様は、どちらかというと区立幼稚園のほうが望ましいのかと私は思っていますが、私立幼稚園での障害をお持ちのお子さんに対する区からの支援というのは何かしているのでしょうか。 190 ◯学務課長  支援が必要なお子さんへの補助ですけれども、今年度区としても補助制度を整備しまして、補助の制度を始めたところでございます。これ以外に、園の運営体制にもよるのですけれども、いわゆる私学助成園であれば国のほうから補助金もあり、また新制度の移行園であれば、こうした支援が必要なお子さんを受け入れているということに対する補助もございます。  以上でございます。 191 ◯山本香代子委員  今、私立幼稚園にも補助があるということでございますが、私立幼稚園に支援の必要なお子さんが入学しにくいというのは何かほかの理由があるのかといろいろ考えているのですが、区立幼稚園はそういった意味では安心だから、地元における園児の減少ということだけにとらわれることなく、もう少し弾力的な視点を持って考えていただきたいと思います。  この間、再三この文教委員会の中でも、区立幼稚園の廃園のことに関しましては、地元としてもちどり幼稚園の廃園に関しては少し懸念があります。今後、数字だけではなく、そういったことも踏まえて考えていただきたいのですけれども、いかがでしょうか。 192 ◯学務課長  先ほど御答弁差し上げたとおり、区立幼稚園のあり方を考えますためには、今回3歳児については抽せんということではありましたけれども、4歳児に関しましては前年度から111名の減と。この計画を立てたときに令和6年度末の園児数について1,115人という数字を推計しましたけれども、来年度の2年度で既にこの数字に近くなってくる。思った以上に区立幼稚園の園児数が減少しているという状況は、ございます。  こうした状況の中で幼稚園の適正配置につきましては、地区のところだけではなくて、全体数の園児数を考えて、なおかつ今回の計画は3歳児と預かりの実施、適正配置、認定こども園の転換ということで、これらをセットで進めると考えていますので、地区ごとの状況も確認は必要ですけれども、それ以上に区全体として区立幼稚園を今後どうしていくのかということを考えながら、検討していくべきものと考えております。  また、お尋ねにありましたように、富岡地区は確かに区立幼稚園は1園でございますけれども、富岡地区には多くの私立幼稚園または類似施設もございます。これらのことしの応募状況についてはまだ全て把握し切っておりませんが、実際3歳児が減少している園もあるように聞いております。  区立幼稚園の募集状況につきましても、現在、526ということで御説明をしましたが、実際4月に向けてはこの中からまた、例年の動きですと辞退も実は出てまいります。無償化の影響もございまして、来年の4月、実際何人の方が区立幼稚園に入園するかというのは、まだ保育園のほうも結果が出ていませんので、これで全て結果が出たとは考えにくいところもございます。  今回の応募状況、あるいは来年度3歳児の預かりを始めさせていただきますけれども、その状況、また評価も見ながら、現行の計画の見直しが必要かどうかについては適宜検討していきたいと思っております。  以上でございます。 193 ◯山本香代子委員  私立幼稚園の人数も来年の春以降はっきりするわけですから、またその数字はしっかりお示ししていただきたいと思います。  以上です。 194 ◯赤羽目民雄委員  今のやりとりも伺っていまして、幼稚園とか類似施設の応募状況が多いとか少ないとか、そういうことではなくて、区民が区立の幼稚園にお子さんを預けたいというニーズがあるということで、とりわけ私たちのところにお話があったのは南陽幼稚園なのですけれども、今回4歳児クラスでも定員を超えています。この地域、基本的に歩いていける範囲に区立幼稚園ということですけれども、南陽幼稚園に入れなかったお子さんは近所だと平久幼稚園になって、幼稚園に入れなくて、もう1年お母さんが家庭で見て、5歳になったときに入れる保証というのはないのではないか、どうしても南陽幼稚園に預けたいと思ったときに。そういう考え方はどうなのかというのは、言われています。  それから、4歳が定員を超えたら、3歳のほうはもっと超えているのです。その方は当然持ち上がるわけで、4歳になって定員が少しふえるのですか。でも、今回みたいに応募が多かったら、4歳でも入れないのではないかという心配があります。それは一部の幼稚園だと、ほかはあいている幼稚園があるから、そこに行けばいいという考え方なのか。やはり身近なところで、区立の幼稚園は環境がいいですから、園庭もあるし、そこにこどもを預けて、良好な教育環境のもと、幼児教育を受けさせたいという保護者の願いに応えるというのは大事なところなのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 195 ◯学務課長  区立幼稚園に対する評価を高くいただいていることについては、非常にありがたく思っています。とはいえ、先ほど来答弁させていただいているとおり、どうしても園児数が減少しているという実態を目にしたとき、お尋ねの良好な教育環境を今後も維持していく上では、一定程度の園児数が必要という考え方に基づいてあり方をこれまで検討してきましたし、3歳児の預かりのほうも実施するという判断に至ったわけでございます。  南陽幼稚園の受け入れの関係でございます。今回3歳児を募集して、それで当選に漏れた方が、次は4歳児ということだと思うのですけれども、入園できるかということですけれども、3歳児から4歳児に上がるときに10人程度は枠が出る予定ということでございます。さらに、区立幼稚園の場合は結構途中退園も多いので、それ以上に枠が出てくる可能性もございます。  そして、南陽幼稚園を希望しているけれども、当選しなかった場合ですけれども、区立幼稚園については学区域という考え方を持っておりませんので、地区の方優先というわけにはまいらない部分がございます。ただ、近隣園、あるいは私立幼稚園にあきがございますので、特に区立幼稚園に関しましては近隣園に受け入れが可能な状態でございますので、そちらのほうにお変えをいただくということになるかと存じます。  以上でございます。 196 ◯赤羽目民雄委員  一定の人数で幼児教育をすることが大事だと言うけれども、では言っている人数は何人ですか。ちどり幼稚園は30人も今回応募があっても、それでも廃園の対象園なのです。そこで、何の基準も示さないで、ただ、近所に私立幼稚園があるからとか言われて、一方では申し込んでも入れない幼稚園があって、これからどうなるかわからないという状況の中で、これで、はい、いいですよ、どうぞとは到底言えないと思うのです。  それとあと、私たちはこの間ずっと周年行事にお邪魔しましたけれども、幼稚園それぞれのいいところがあるし、区立幼稚園ならではのすばらしさというのを、何回も言うけれども、高く評価しているのです。そこは区として、多分、効率性を優先して、少ないところは集約してしまえというところにあるのではないかと私は思うけれども、区立幼稚園のすばらしさをもっと発信して、あと足りないところはPTAの人や地域の人から知恵や力をかりて、もっと発展に向けて前向きに検討するべきではないかと思います。お願いします。 197 ◯学務課長  望ましい定員の充足率でございますけれども、あり方に関する基本方針の中に記載をしておりまして、4、5歳児であれば35人まで受け入れ可能なわけですけれども、望ましい定員充足率を70%、1学級25人と。ただ、この望ましいというのもそれが一番いいということではなくて、あくまで最低限ということでございます。したがいまして、今回の応募した幼稚園の中にはこれをはるかに下回る十幾つとか、あるいは10をも下回るような園も複数出ておりまして、効果的・効率的、また質の高い教育を実施する上では困難が生じるのかと考えております。  あと、廃園ですけれども、適正配置をどのように進めていくか、どの園をということに関しましては、先ほど来御答弁差し上げているとおり、私立幼稚園の立地の問題ですとか、それぞれの園の設備の状況、3歳児預かりを2園で始めたわけですけれども、そういった場合には保育室の数というのも重要なファクターとなってまいりますので、そうしたことも鑑みながら総合的に検討していくべきものと考えております。  以上でございます。 198 ◯委員長  ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 199 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項6 幼保連携型認定こども園の開設について 200 ◯委員長  次に、報告事項6「幼保連携型認定こども園の開設について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 201 ◯学務課長  それでは、幼保連携型認定こども園の開設について、資料6をごらん願います。  本件につきましては、平成28年の本委員会で、設置と運営事業者の決定について報告をさせていただいたものでありますが、予定どおり令和2年4月に開設できる運びとなりましたので、その御報告となります。  まず初めに、1の施設名称についてです。まだ認可申請前のため、仮称を付しておりますが、武蔵野大学附属有明こども園を予定しており、所在地は有明二丁目1番4号となっております。  次のページに現地の案内図を掲載しておりますので、後ほど御参照ください。  次に、3の施設内容から5の運営主体につきましては、記載のとおりでございまして、平成28年に報告をさせていただいたとおり、学校法人武蔵野大学が運営を行います。  次に、6の定員につきましては、保育園機能利用児、いわゆる2、3号認定が100名。幼稚園機能の利用児、1号認定が180名の合計280名となっております。  続いて、7の開所時間についてです。開所時間につきましても、まだ認可申請前のため、予定としておりますけれども、1号認定、幼稚園部分の教育時間は8時半から13時半までの5時間。2、3号の保育園機能部分の保育時間は7時半から18時半までの11時間を通常保育時間とし、延長保育時間として18時半から20時半までの2時間を設定しております。  次に、8の保育料につきましては、幼児教育・保育の無償化開始に伴いましてゼロ円となりますが、園が定める上乗せ徴収費用の保護者負担額が別途ございます。  次に、9の入園申込についてです。1号、幼稚園部分につきましては園が直接園児募集、選考を行い、入園者を決定しますが、一方、保育園部分につきましては、区の入所調整を経て入園者が決定されるものです。  最後に、今後のスケジュールについてです。3月中旬の東京都子供・子育て会議幼保連携型認定こども園部会で認可を受け、令和2年4月1日付での開設となります。  私からの説明は以上でございます。 202 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 203 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項7 学校給食費の改定について 204 ◯委員長  次に、報告事項7「学校給食費の改定について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 205 ◯学務課長  それでは、資料7をごらんください。現行の学校給食費、これはすなわち保護者に御負担いただいている食材料費、学校徴収金の一つとなりますけれども、これは平成21年度に改定をした後、約10年が経過をしたところでございます。1に記載のとおり、こちらにつきまして令和2年4月から改定を行うことといたします。  2の改定給食費をごらんください。給食費につきましては、小学校低学年、中学年、高学年と中学校との合計4区分で設定をしております。それぞれ現行額と改定額、そしてその差を回数率とあわせて記載をしてございます。江東区では、給食費を月額で徴収しております。これは1食に必要となる食材費に年間の基準回数を掛け、給食を主に食べる月数の11で割った金額となっております。  改定金額ですが、小学校低学年が4,140円、中学年が4,850円、高学年が5,550円、そして中学校が5,890円です。差の欄に記載をしたとおり、現行給食費との差は各区分で異なりますが、120円から580円、率としては3.0%から11.7%の上昇で、特に小学校高学年で上昇率が大きくなっております。また、基準回数については、小中学校ともに今年度と比べまして4回の増としております。  なお、改定給食費は、文部科学省が示します摂取基準と過去1年間の江東区における食材購入実績の調査に基づき算定をしておりまして、算定方法はこれまでと同様となっております。  続いて、3の改定理由を御説明いたします。大きく3点ございます。  まず、1点目は食材費の上昇です。消費税率の変更のほか、食材購入実績を現行の給食費を算定した平成20年度と比較をいたしますと、野菜類が34%、魚介類が13.9%など食材価格が上昇しております。このため、食材の選択に制約がかかりまして、提供できる献立がどうしても限定されつつあります。また、旬の食材を用いた食育の推進に困難が生じつつあるところでございます。  2点目は摂取基準の改正です。児童・生徒の発育状況などに基づき、文科省が5年ごとに改正する学校給食摂取基準は、熱量やタンパク質、ビタミン類など、児童・生徒1人1回当りの平均所要栄養量を定めたもので、学校給食はこれに基づき提供を行っております。この摂取基準が小中学校ともに上昇しておりまして、特に今回、小学校高学年で上昇幅が大きかったため、改定給食費もこの区分で最も大きい影響が生じたところです。  最後に、3点目は給食回数の増です。新学習指導要領の全面実施に伴う授業時数の増加に対応するため、給食回数をふやす必要がございます。  なお、本件につきましては、今後、校長会への報告を行うとともに、保護者の皆様の御理解が得られるよう、教育委員会としても丁寧に御説明してまいりたいと考えております。  私からの説明は以上でございます。 206 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 207 ◯赤羽目民雄委員  この値上げですけれども、ここに書いている月額ですけれども、年額だと小学校、中学校それぞれ幾らになるのでしょうか。  あと、今回、消費税の増税とか食材が上昇とか、いろいろ値上げの改定の理由があると思うのですけれども、これまでにも食材はどんどん上昇してきましたし、消費税についても今まで上がってきたけれども、給食費は改定されなかった、据え置かれてきた。今回も同じ対応をすべきではないかと。それがいろいろほかにも改定があって、上げなければいけないのだったら、区がその分のお金を出して、今以上の給食を出すように改善すればいいのではないかと思うのです。 208 ◯学務課長  年額の上げ幅でございますけれども、資料7にお示ししました差の金額は月額の差ですので、これを11回に分けて払っていただいていますので、それぞれこの金額に11を掛けたものが上昇額ということになります。例えば、小学校低学年であれば120円ですので、年額の影響は1,320円ということになるかと思います。  また、ほかのお尋ねでございますけれども、平成26年4月に消費税率が8%になったとき、値上げしなくて済んだ理由は何かというお尋ねですけれども、その前年度に学校給食摂取基準が改定されておりまして、これは5年に一度の改定でございますので、直近では平成30年度、その前がちょうど平成25年4月だったのですが、この際に小学校、中学校ともに熱量の基準値が下がりました。ですので、一部の食材の使用量を減らすこととなったので、消費税が増になったにもかかわらず給食費については上昇しないで何とか持ちこたえたということでございます。  また、主食である米の価格がこの時期低下しておりまして、それも一つの理由かと考えております。  そして今回、上昇すべき金額を区として補助すべきではないかというお尋ねですけれども、この間の陳情審査でもございましたけれども、受益者負担の考え方、あるいは低所得の世帯の方に関しましては生活保護と就学援助で、今回改定するわけですけれども、実額を全額免除ということになってまいります。こうした対応もとっておりますので、区としてこれを補助するという考え方はございません。  以上でございます。 209 ◯赤羽目民雄委員  基準回数が4回ふえるというのですけれども、これはどういうことなのでしょうか。例えば4日間というのは、どういうところが4日間ふえるのですか。授業が今4時間のところが5時間、6時間にふえるということ、それが4日ふえるということなのですか。だから、今まで給食が出てなかったところが出るという、その分こどもたちは勉強する時間がふえるということになるのかというのを1つ確認したい。  あと、就学援助で全額補助ですよね、学校給食費は。値上げ分も当然これは反映されるかというのを確認させてください。  以上です。 210 ◯指導室長  まず、喫食回数の増加についてですけれども、学期の始まりのとき、また終わりのとき、そこの中で、赤羽目委員お話があったとおり、4時間のところを給食を出すことによって、6時間という部分で日数がふえるということでございます。 211 ◯学務課長  低所得者への補助につきましては、生活保護の世帯につきましては生活保護費の中で、準要保護のお子さんに対しては、教育委員会のほうで就学援助費ということで計上しております。今回の給食費の改定に関しましては、関係部署、あるいは予算の所管部署と情報を共有いたしまして、来年度所要の経費についてきちんと計上できるよう、現在調整をしているところでございます。  以上でございます。 212 ◯赤羽目民雄委員  ごめんなさい、何度も。室長さん、休み明けの給食がふえるということは、夏休みが終わった始業式の日はそのまま授業が始まるということで、今までは午前中で帰れたところが給食が出て、その後、夏休み、冬休み、長期の休み明けは始業式で早く帰れないで、始業式と言わないのか、今何と言うかわからないけれども、もう授業になるということなのですか。 213 ◯指導室長  江東区では2期制を実施しておりますので、ちょうど夏休みのおしまい、また、冬休みについても学期の途中という形になりますので、そういった観点も含めまして、すぐに給食を食べながら午後の授業という形になるということでございます。
    214 ◯委員長  済みません。委員長から申し上げます。報告事項ですので、不明な点の確認を簡潔にお聞きいただきますように、今後よろしくお願いいたします。  ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 215 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項8 平成30年度児童生徒の不登校、いじめ、暴力行為の状況につ            いて 216 ◯委員長  次に、報告事項8「平成30年度児童生徒の不登校、いじめ、暴力行為の状況について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 217 ◯指導室長  それでは、平成30年度児童生徒の不登校、いじめ、暴力行為の状況について御報告いたします。資料8をごらんください。  まず、不登校の状況でございます。不登校の定義でございますが、昨年度1年間に30日以上欠席した長期欠席児童・生徒のうち、何らかの要因、背景により登校しない、あるいは登校したくてもできない状況にあることを不登校としており、病気等を理由とする長期欠席児童・生徒は除いております。  不登校児童・生徒数は、小学校及び義務教育学校前期課程は172人で、昨年度は145人でしたので、27人の増加となっております。一昨年は118人でしたので、この2年で54人増加しております。出現率は0.71%で、昨年度は0.61%でしたので、0.1ポイントの増加となっております。中学校及び義務教育学校後期課程は327人で、昨年度は280人でしたので、47人の増加となっております。一昨年度は307人でしたので、この2年での増加は20人となっております。出現率は4.14%で、昨年度の3.51%から0.63ポイントの増加となっております。  不登校の要因ですが、家庭に係る状況が最も多く、次いでいじめを除く友人関係をめぐる問題となっております。要因については複合的な場合も多く、不登校の児童・生徒が抱えている問題の複雑化、困難化の傾向があると捉えております。  学校復帰率は小学校及び義務教育学校前期課程が27%、中学校及び義務教育学校後期課程が24%となっており、昨年度と比べ小中学校、義務教育学校ともに高まっており、学校復帰が難しいところでありますが、不登校の児童・生徒がふえる中で、学校やブリッジスクール、SSW等の取り組みを進めていることが改善につながったと考えております。  対応でございますが、不登校児童・生徒がさらにふえてきている現状を受け、不登校担当者会を年6回実施し、不登校の未然防止に力を入れております。さらに不登校調査を毎月実施し、不登校傾向の児童・生徒への早期対応、各学校の効果的な対応事例の共有にも取り組んでおります。さらに、今年度からは教育センターの相談窓口を一本化し、相談に乗りやすい体制を確立するとともに、毎週、不登校や課題のある児童・生徒の情報を共有し、具体的な支援につなげるようにしています。  不登校のこどもたちへの多様な学びの場の提供等について規定した、義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会確保等に関する法律、いわゆる教育機会確保法が平成28年末に公布され、平成29年2月に完全施行となりました。また、ことしの10月には、文部科学省より「不登校児童生徒への支援の在り方について」の通知が出されております。それらでは、不登校は問題行動ではないこと、不登校児童・生徒が学校を休むことの必要性、児童・生徒がみずからの進路を主体的に捉えて、社会で自立することを目指す必要があること等についても示されております。これらを踏まえた対応をさらに進めてまいります。  不登校については、学校復帰や不登校という状態に視点がいきがちですが、こどもたちが人間関係を構築する力、困難を乗り越える力を身につけることが重要であり、そのためには学校がこどもたちが行きたい場所であることが重要と考えております。各学校には、不登校対策で重要なのは、学校が本来あるべきこどもたちが行きたくなる場所であることであり、そのための魅力ある学校づくりに努めるよう働きかけてまいります。  次に、暴力行為の状況についてでございます。暴力行為とは、対教師、生徒間、対人への暴力、器物損壊の4形態の暴力行為を指しております。昨年度の暴力行為は小学校、義務教育学校前期課程では31件。中学校、義務教育学校後期課程では18件となっており、前年度と比べ小学校、義務教育学校前期課程は19件の増加。中学校、義務教育学校後期課程は11件の減少となっております。特に小学校、義務教育学校前期課程では、発達に課題を抱えている児童が気持ちのコントロールができず、結果として暴力行為となっているケースが多くあります。中学校、義務教育学校後期課程では、生活指導的な問題、外部の生徒等とのかかわりに起因するケースが多く、家庭との連携を図りながら特別支援的な対応の充実も図っております。  最後に、いじめの状況についてです。まず、いじめの定義ですが、児童・生徒に対して、当該児童・生徒が在籍する学校に在籍している等、当該児童・生徒と一定の人間関係のある他の児童・生徒が行う心理的または物理的な影響を与える行為、インターネットを通じて行われるものを含むであって、当該行為の対象となった児童・生徒が心身に苦痛を感じているもので、起こった場所は学校の内外を問わないとなっております。この定義を確実に捉えますと、その子のためを思って好意で行ったことも、受けたこどもが心理的に苦痛を感じてしまえばいじめとなります。  いじめの認知件数は小学校2,656件、中学校344件の計3,000件であり、昨年度より大幅に増加をしております。この現状につきましては、いじめはどの学校、誰にでも起こり得ることであり、小さないじめを見逃さず、いじめを認知することをちゅうちょしないよう繰り返し学校に呼びかけてきた結果であると捉えております。いじめの定義に基づく学校におけるいじめの認知の精度が上がってきたと捉えております。  なお、今回、認知したいじめの解消率が86.2%で、若干下がっておりますが、これだけいじめの認知件数がふえても解消率が高くなっていることは評価できると考えております。いじめの解消につきましては、国の方針の改定により、おおむね3カ月程度再発がないことと継続的に見守っていくことが示されましたので、これまで以上にいじめに対する個別の見守りに取り組んでいくことが大切と考えております。  いじめへの対応につきましては、学校ごとのいじめ防止基本方針に基づく全教職員の確実な対応の徹底をさらに図っていくこと、そして学校いじめ問題対策委員会の確実な実施と組織的な対応の充実を進めてまいります。こちらには記載しておりませんが、ことしは各学校でいじめに関する授業を年3回、いじめに関する研修を年間3回実施することにしております。  また、年2回江東区いじめ問題対策連絡協議会を、教育長を初め教育委員会事務局の部課長、学校、警察、人権擁護委員、青少年委員等関係機関の代表の方々に参加いただき開催をいたします。この会では、本区のいじめの状況や各学校での取り組みをお話しし、各機関の方々から御意見をいただいております。いじめ未然防止と早期対応が重要ですけれども、学校やこどもたち、保護者と日ごろから信頼関係を構築していくことも大切です。  また、こどもたちにいじめについてしっかりと理解させ、道徳や特別活動における、こどもたちが主体となる取り組み等の充実を図っていく必要があると考えております。今後も本区におけるいじめに対する取り組みのさらなる充実を図ってまいります。  報告は以上でございます。 218 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 219 ◯千葉早希恵委員  幾つか質問があります。不登校の要因として、小学校では家庭に係る状況が一番多いということですが、どのような状況かというのを具体的にお伺いします。  その下の主な対応として、不登校担当者会及び不登校未然防止連絡会の充実とありますが、こちらに関しても具体的な取り組みというのをお伺いします。  あと最後に、いじめのところで小学校では4年生、中学校では1年生がいじめの認知件数として多く挙がっているということですが、その要因と具体的に行っている対策はどういうものがあるかお伺いします。 220 ◯指導室長  まず、家庭に係る状況とはどのようなものであるかということですけれども、各家庭の中で落ち着いてこどもたちが過ごせる状況でないとか、そのような状況を家庭の中で抱えている中で、こどもが学校になかなか行きづらい状態が出てくる。また、その流れの中で生活習慣が乱れてしまったりとか、そのような要因が一つ大きく考えられると思っております。  また、不登校未然防止連絡会につきましては、各学校の生活指導の担当の教員を相談センターのほうで集めまして、各学校の状況について情報交換をしたり、またその中で効果のある取り組みについて相互に話し合うことによって、各学校で持ち帰り、自分の学校に生かしていくというものについてです。  それから、小学校4年生、また中学校1年生が多い要因についてということですけれども、小学校につきましてはこどもたちがある程度学校生活になれ、また自我等が芽生えてきた中で、それぞれの思いをうまく調整できなかったりする年齢というところで、4年生でいじめ等の件数がふえてきているのではないかと分析をしております。また、中学校1年生につきましては、学校環境が変わった中で、こどもたちの心の変化が生じているのではないかと感じているところでございます。  以上です。 221 ◯福馬恵美子委員  最初に不登校の定義が書かれていますけれども、不登校に至るまでの担任の働きかけが当然あると思うのですけれども、具体的にどういうふうにされているか。今、教員の働き方改革ということがあって、担任の先生が、例えば給食費を払っていらっしゃらない人への働きかけ、あるいはこういう不登校やいじめへの働きかけ等、いろいろなところで仕事量がふえているというアンケート等もあるわけですけれども、基本的には不登校の最初のきっかけには担任の先生が働きかけをされると思うのですけれども、それが長期化したときにどういう支援体制で続けていかれるのか、それがまず1点目。  2点目は、いじめから不登校になるという、それぞれの状況が報告されましたけれども、いじめによって不登校になるということも多くあると思うのですけれども、これはどういうふうに掌握されていて、先生はどういう対応をされているか。  最後は、数カ月前に教員同士のいじめという大変恥ずかしい事例が報告されておりましたけれども、江東区において教員同士のいじめ、こういうことは全くないと思いますし、暴力行為にしても、いじめにしても先生がこどもたちにということは件数としては挙がってないと思うのですけれども、そういうことに対する研修等はどういうふうにされているのかが3点目。  平成30年度、いじめの状況が突出をしているのが少し気になるのですけれども、定義が変わったわけではないと。些細なこともいじめとして掌握するということをしたら、こういうふうな数になったと報告があったと思うのですけれども、今後この突出した認知件数をどういうふうに捉えて、今年度、令和元年度されているのか。4点お願いします。 222 ◯指導室長  こどもたちがまず不登校等になるときについては、最初の段階の初期対応が大変重要であると捉えております。ですので、こどもが休んでいる、あるいは欠席が2日、3日続いてきたという中で、一番最初に気づくところが担任ということになりますので、この段階で早期に家庭と連絡等をとりながらこどもの状況を把握し、初期対応を図っていくという部分で担任が動いている。また、そこで養護教諭が出欠席の管理を行っているので、こういったところでフォローアップをしたりするということになっております。  また、長期化への支援につきましては、スクールカウンセラーが学校にいますので、さまざまな状況について相談に乗れるようにしております。また、保護者の相談にも乗れるという状況になっております。さらに長期化してなかなか難しい状況になったときについては、SSW等がつないでいく、また関係機関等も紹介をしていくという取り組みになって、支援をしていくということになっております。  また、いじめから不登校への掌握ということですけれども、こちらにつきましては学校の中に校内の委員会を設けまして、例えば中学校の中では毎週こどもたちの生活指導についての情報交換を行うことになっております。こういった中でこどもの状況を相互に情報交換する中で、チームとして対応を図っていくという形になっております。その中で、いじめ、あるいは不登校の状況についての対応策を一緒に考えていくということになっております。  3点目の教員のいじめということについてですけれども、本区において教員のいじめについての報告は現在のところありません。一方で、先生方の中においても、社会と同じように思い入れないところというのは多々あるかと思っておりますので、管理職がしっかりと組織としてまとめていくのと同時に、先生方の思いや悩みがたくさんあったときには、スクールカウンセラー、あるいは産業医等についても相談が受けられるような体制を整えていっております。  突出したいじめについてどう捉え、対応していくかについてです。こちらについては、本区としましては確実な認知と確実な対応をしていこうということで、校長会等、また、生活指導主任等の連絡会の中でも話をしてきているところです。ですので、認知をしていないとその後の対応ができなかったという形になるので、まず疑いも含めて認知をするところから始めようということになりました。その中で特に小学校が多かったところについては、些細なこともまず挙げて、対応に結びつけていこうと。その中で特に大きな課題がなければそれでいいという対応の中で進めてきた結果、特に数が大きくなってきたと考えているところです。  以上でございます。 223 ◯福馬恵美子委員  今、答弁があったことを全てやっておられれば、これからいじめ、あるいは不登校というのは減少するのかと思いますが、一方で早期対応と未然防止ということは、教員の資質あるいは学校の体制、それを指導する江東区の教育委員会の体制が大きくかかわってくると思うのです。  よく言われる不登校、いじめ、暴力行為はどこでもある。今までなくても、いつでも起こると言われておりますので、日ごろから早期対応、未然防止、それには今、新卒で学校の先生になられる人たちが非常に多くなっているので、そういう方に早期対応、未然防止ということがなかなか浸透、授業だけでいっぱいな先生方もいると聞いておりますので、その辺のフォロー体制をどこかがやるのではなく、全ての部署でやれるような体制を教育委員会でとるべきと思いますが、その辺に関してお答えください。 224 ◯指導室長  早期対応に向けてという中で、初任者の資質・能力の向上ということでお話をいただいたところです。まず、初任者の資質・能力向上につきましては、初任者研修等の中で研修を通じて実施しているというのがまず1つです。  その流れの中でどのような対応をしたらいいかという、その対応のあり方について身につけていくというのがまず1つです。また、何よりもこういったものについては現場の中で学んでいくことが大変重要ですので、OJTといいますか、現場の中で先輩の先生と一緒に取り組む中で、対応を通して学んでいくことが重要になっております。学校によってはこういったことを、例えば若手研修という形で、少しリーダー格の先生方が一緒について対応したり、そのあり方について相談に応じたりする中で初任者をフォローし、また資質の育成を図っているというのが現状でございます。 225 ◯河野清史委員  私から3点。今、認知件数がふえたことによっていじめの重いケースとか、そういうことの見きわめをどうしているのかを知りたいのと、あと解消率が高いということは重いケースが減少していて、ただ、解消されているのかどうかというのがわからないのですが、そこが2点目。  3点目が、加害者、被害者はいじめがよく見えますけれども、ほかに目撃している、傍観者と言うと少し語弊がありますが、児童・生徒の行動によっていじめの解消につながるという科学的な発表などもありまして、そういうことを考えて、いじめの予防についてどのように取り組んでいるのか、3点お伺いします。 226 ◯指導室長  重いケースの見きわめということです。こちらについては学校の中で、先ほど校内でのケース会という話をしましたけれども、こういう中で担任が自分1人で解決が難しいところについては情報をどんどん出しながら、一緒に改善のあり方について複数で対応していく中で、まずその入り口を早く、担任が自分で抱え込まないで出していく。ここが見きわめというスタートの部分ではないかと考えているところです。  また、しっかり解消されているかというところについてです。これは3カ月程度そのような状況が起こらないということで、今、学校のほうでもじっくり見ながらという、こちらについては定義が変わってきたところであるので、その分、解消の部分は少し少なくなっているかと思うのですけれども、一方で、しっかりとこどもたちの状況を確認しながら、解消に向けて取り組んでいるところであると考えております。  いじめの予防についてということです。こちらについては、いじめはどんなことがあってもいけないことであるという指導の徹底を図っているところであります。特に今、道徳の教科化ということがありまして、この中では教科書の中にいじめについて考える、また、あなたはどのように考えて行動したらいいのかという問いが入るような授業があります。  そういった中で、実際に自分がいじめにかかわっていなくても、どのように考えて、どのように対応していったらいいかという部分などを授業の中でも考える機会を設けておりますので、学校全体、あるいは区全体としてこういった防止に向けた取り組みを一層進めてまいりたいと思っております。  以上です。 227 ◯山本香代子委員  1点だけ確認します。暴力行為の状況ですけれども、平成30年は小学校が31件と急にふえたという感じがあるのですが、この中でこの暴力行為は教師に対する暴力なのか、生徒間のものかいろいろあります。これはどういったことか内訳をお聞かせください。 228 ◯指導室長  こちらにつきましては教師に対するものと、こども間といったものと両方になっております。対教師についてとこども間が、ちょうど半分半分ぐらいになるのではないかという数になっております。ここの流れの中には、こども同士の中では相手にちょっかいを出して蹴ったとか、先生については指導されたときに、その後、激高して先生をたたいたという状況のものが報告されているということです。 229 ◯山本香代子委員  こども同士のけんかは何となくわかるのですけれども、今は教師は体罰をしませんから、多分口で何か叱ったのだと思うけれども、それで小学生が先生に対して暴力を振るうというのは、この数字はしっかり見きわめをして、これがふえることがない、また、この小学生が先生に対する尊敬の念とか、そういったものが全くないのか、それともたまたまそうやって怒られたことに対してこどもが暴力という形で、その程度はわかりませんけれども、この数字は意外と中学生と違って、小学生1年生、6年生の中での暴力行為となると、これは問題ではないのと思うのですが、指導室長としてどうお考えでしょうか。 230 ◯指導室長  こちらにつきましては、今、こどもたちに特別な支援を要するお子さん等もいて、自分の中で我慢ができなかったり、思った行動がそのまま出てしまうというところがあって、そういったこどもたちについては大人に対しても同様の行動が出てしまうという形で、今回の報告を見ますと、そういうこどもたちが件数として挙がっているとこちらとしても認識をしているところです。 231 ◯山本香代子委員  それは、暴力行為としてカウントされるのが、私もそうなのかと少しびっくりしましたけれども、そういうことという認識でよろしいのでしょうか。 232 ◯指導室長  さまざまな要因はあるかと思うのですけれども、今、こちらの中で行動として挙げてもらっているところは、そういったものも含めながら入っているというのが、現状のカウントの状況になっているということでございます。 233 ◯赤羽目民雄委員  私からも簡潔に伺います。不登校の定義ですけれども、30日間学校に行けなかったお子さんということですが、例えば20日間とか長期にわたって学校に行けなかったお子さんというのはもう少し多いのではないかと思うけれども、その辺は把握されているのか伺いたい。  それから、主な対応で相談できる人、体制としてスクールソーシャルワーカーが今4名いらっしゃるのですけれども、江東区の教育推進プラン・江東では令和2年度までに5名配置するということになっているのですけれども、そのめどというのはどうなのでしょうか。それと、5名というのは、今いじめの問題がこのぐらいあって、暴力行為があって、不登校もふえているという現状では、もう少しふやした方向で検討したほうがいいのでないかと思うけれども、いかがでしょうか。 234 ◯指導室長  20日程度というこどもたちの数についての認識ということで、質問いただいたところです。30日以上ということで数をこちらのほうで挙げているところであるので、実を言うと、20日という部分ではこちらで掌握し切れてないところはあります。  ただ、毎月こどもたちの不登校の状況については報告をして、連絡をしていますので、その流れの中で拾い上げていけば、今後30日に近づいてくるというこどもであるので、適切な対応が必要なこどもたちであるので、そこの中で適切な対応をして、できる限り30日を超えないように、それは一つのめどではあるのですけれども、対応を確実に進めていきたいと思っております。 235 ◯教育支援課長  スクールソーシャルワーカーの増員についてのお問い合わせでございますが、本区では平成26年度に1人目のスクールソーシャルワーカーを配置しました。27年度に策定いたしました教育推進プラン・江東の後期では、27年度2名。当時は平成32年度という表記になっておりますが、そこに向けて5名まで段階的にふやしていく目標として明示されています。段階的にふやした中で、現在4名という形になっております。来年度につきましても現在、予算要求を行っているところでございます。  目標として来年度5名を目指しているところですが、今後につきましては、こどもたちの状況が深刻化してくる部分もございます。今後については、教育推進プラン・江東の改定作業の中で必要な状況であるとか、学校からのニーズを分析した上で、改めて目標を立てていきたいと考えています。  以上です。 236 ◯委員長  ほかにございませんでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 237 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項10 SNS教育相談の実施結果について 238 ◯委員長  次に、報告事項10「SNS教育相談の実施結果について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 239 ◯教育支援課長  それでは、資料10をごらんいただきたいと存じます。SNS教育相談の実施結果についてということで、初めに目的でございますが、さまざまな悩みを抱えながらも誰にも相談できない生徒に対して、SNSを活用した教育相談を実施し、問題の深刻化を未然に防止するという目的で実施いたしました。  実施概要ですが、区内の中学校及び義務教育学校の後期課程の生徒約8,000名を対象に行っております。  実施期間ですけれども、夏休み明けの8月26日月曜日から9月8日日曜日までの2週間、時間については午後5時から午後9時までということで、時間限定でやらせていただいています。夜中に設定しなかったのは、SNSの学校ルールであるとか、家庭ごとのSNS家庭ルールというのがございますので、そこにきちんと当てはめる形でさせていただいているところでございます。しかしながら、どうしても夜中に問い合わせをする子がいますので、その子に関しては、次の日にオペレーターから打ち返しをするという仕組みをとっております。  3番、実施結果です。登録者数でございます。LINEのアプリを使いますので、LINEを通じて104名の登録がございました。対象者に対しての登録率ですけれども、9月末現在の全国的な主な自治体の平均値が1.19%ということですので、江東区1.36%、初めての取り組みとしてはまずまずの数字かと考えているところでございます。  相談件数ですけれども、127件ということでございます。その下に1回から8回、リピーターがどの程度いるかという集計と、右側に相談内容の件数別の集計を載せさせていただきました。さまざまな相談がございます。右側の相談件数の分類は東京都の教育相談の分類となっておりますので、それに準じています。したがって、その他の事項が多いのは、恋愛の相談であるとか、冷やかしというのが東京都の相談件数に入っていないので、ここに全部集約されるので少し多くなっているということです。  最後、4点目、成果と今後についてですけれども、ごらんのように2回以上相談してきたリピーターの生徒が半数以上いたところから、SNS教育相談に対する潜在的なニーズがあるということが、まず分析でわかりました。  2つ目、中学生には自分が投稿したということを相手に知られたくない傾向が非常に強いために、匿名性を保ちつつ相談ができるという、今回の仕組みについてはニーズが高いと考えられております。無応答の件数が59件ですけれども、どこの自治体も約半分は、クリックはするけれども、様子をずっとうかがっているという無応答ですので、これについては全国的に同じような傾向だということで承っております。  今後についてですけれども、実施時期であるとか、集中的に今回は2週間行いましたが、今後、定期的なものにしていくかというのも業者や中学校長会と詰めながら、よりよいシステムを構築してまいりたいと考えております。  以上でございます。 240 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 241 ◯高村きよみ委員  今回の調査で、ある一定のニーズがあるということがわかったというお話だったのですけれども、無応答の件数も59件あるのですけれども、登録者のほうから特に相談という形でしないけれども、何らかのこちら側からの発信という形で相手に何か提供するという使い方もあるかと思うのですが、そういうことに関してはこれからどういう考えでいらっしゃるかお示しください。 242 ◯教育支援課長  まず、登録者については、実施初日の夕方5時に始まりますという発信をこちらからしております。そして、定期的に何日か置きにしております。そうすると、発信をしたその日はこどもたちは気がつくので、そこで相談件数が少し上がるという傾向がございますので、今後は発信のタイミングをしっかりやっていきたいということが1つ。  もう一つは、無応答のこどもについても、心理士が全部オペレーターで受けておりますので、うまく話に乗ってくるような形で誘い込んでいます。乗ってきた子は相談件数のほうに入っているのですけれども、それでも乗ってこないお子さんであるとか、あとは夜中に問い合わせが入って、それを次の日の5時に打ち返しをしたけれども、反応がなかったという子も含めて59ということなので、そこの辺は専門業者ですので、プロの話術にかかっているのですけれども、59件はどうしてもそれ以上進めないという子です。今後続けていくことで、この子たちが心を開いてくれればということを願っているところです。  以上です。 243 ◯高村きよみ委員  ぜひ続けて、こどもたちに安心して相談できる場所としてしっかり定着していくように、よろしくお願いしたいと思います。要望です。 244 ◯委員長  ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 245 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項11 入退室管理システムの先行導入について 246 ◯委員長  次に、報告事項11「入退室管理システムの先行導入について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 247 ◯地域教育課長  それでは、報告事項11、入退室管理システムの先行導入について御説明します。資料11をごらんください。  初めに、入退室管理システムについて御説明いたします。  まず、趣旨ですが、2番のシステムの概要の図とあわせてごらんください。きっずクラブの利用児童が入室・退室それぞれのときに、あらかじめ区が用意して配付したQRコード、実際には図のように個人ごとにQRコードを名刺程度の大きさの紙に印字したカードになりますが、このカードを認証できるタブレット端末にかざすことで、事前に登録しておいた保護者のメールアドレス宛てに入室したこと、もしくは退室したことのメールがその都度リアルタイムで送信される仕組みのことです。  なお、送信されるメールには、カードをタブレットにかざした際の写真も一緒に添付することとなっております。
     このシステムは入退室に関する児童の安全、そして保護者に対する安心感を提供すること、さらに各クラブ職員が毎日行う利用児童の出欠管理の簡略化を目的として、令和2年4月1日から実施いたしますが、この時期は児童や保護者、さらにクラブ職員にとって大きな環境の変化の時期でもございます。そのため、あらかじめ2月から先行的に導入することでスムーズな実施を目指すものでございます。  次に、3番目の事業者の選定です。本件システムを導入するためには委託をする必要がありましたので、公募によるプロポーザル方式により委託事業者を選定したものでございますが、その手続などを御説明します。  まず、委託内容と開始日です。繰り返しになりますが、委託内容は全てのきっずクラブと学童クラブを対象とした児童の入退室を管理するシステムの導入業務で、来年2月1日から実施開始をいたします。  次に、選定方法といたしまして、入退室管理システム導入業務委託事業者選定委員会を設置し、選定いたしました。  2ページ目をごらんください。委員長には教育委員会事務局次長、そして委員には地域教育課長、庶務課長、学務課長、情報システム課長を構成とし、第一次審査では事業者提出の企画提案に対する書類審査を、第二次審査ではプレゼンテーションと実際のタブレットでQRコードを用いたデモンストレーションとヒアリング、これを本件プロポーザル参加希望の事業者を対象に行い、その結果、総合評価点が選定基準を満たした事業者を受託候補者として選定いたしました。  審査の結果につきましては、3番のとおりでございまして、次に4番の選考結果をごらんください。  公募した際、実際に応募いただいた事業者は1社でございますが、当該事業者はビヨンド・パースペクティブ・ソリューションズ株式会社で、評価点は一次で800点中676点、二次では1,000点中844点、合計1,800点中1,520点を獲得しており、要項において定めた選定基準となる6割、1,080点を上回り、審査の結果、選定といたしました。  次に、5番の選定理由です。本件事業者はこのシステムを現在1自治体14拠点、そして学習塾で1,000拠点以上で導入しておりますが、本区においては前年度、一部のクラブにおいて1カ月無料で試験的に実施する際に御協力いただき、その結果の保護者アンケートを行いましたが、好評を得ており、実績としては問題ございませんでした。  また、プレゼンテーション等においては、業務への考え方、システムのセキュリティーが高く評価されております。さらに獲得した評価点の基準である6割を超えており、これらの結果を踏まえ、受託候補者とさせていただきました。  最後に備考でございます。本システムにつきましては、2月の先行導入の運用結果を踏まえ、新年度4月1日から全面的に実施してまいります。  報告は以上でございます。 248 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。 249 ◯赤羽目民雄委員  このシステムですけれども、お子さんがカードをかざすと、その情報が保護者のところにいく間に、その子が所属しているきっずクラブに記録が残る。それから、教育委員会のほうにも連絡がいく。要するにこの間、情報というのは親御さんだけではなくて、誰がこのデータを管理するのかというのを思ったのと、それから、入退室カードを例えば忘れました、なくしましたといったときにはどんな対応をされるのか。  あと、こういうカードは持たせたくないという保護者の意向があったりしたときは、どう対応されるのか、その辺のことをお聞かせください。 250 ◯地域教育課長  データ管理につきましては、これは個人情報の観点もございますので、まずは必要最小限のデータを管理するということでございます。そのため、管理するに当たりましては、これはクラウド上、いわゆるこういうシステムの機器の上にデータが残らないような仮想的なシステムで運用する形になります。  さらに、今お尋ねの送信する相手先、内容ですけれども、これは我々区のほうには個人情報として必要ない情報になりますので、情報としては保護者とクラブの間で直接交換されるということでございます。クラブのほうで管理することになります。  あと、カードの紛失につきましては、こちらはQRコード、これは紙に簡易的に印字できるものでございますので、紛失の際には即時的に対応できるものでございます。  持たせたくない保護者がいた場合に、今のところ少数であると想定しておりますが、目視、いわゆる従前の指導員が個別に児童の入退室を管理していくと考えているところでございます。  カードの管理についてですけれども、カードにつきましては紛失のおそれがないようにクラブのほうでお預かりという形になります。ですので、児童が利用する際というのは、あくまでもクラブにある、例えばパスケースみたいなところに置いてあるところを個人が持って、それでタブレットにかざして、またもとのところに戻すと。このような形で管理しておりますので、紛失ということについては今のところ想定してないと。紛失した場合については、即時的に再発行できるということでございます。  以上でございます。 251 ◯委員長  ほかにございますでしょうか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 252 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項12 令和2年度江東きっずクラブB登録児童募集について 253 ◯委員長  次に、報告事項12「令和2年度江東きっずクラブB登録児童募集について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 254 ◯地域教育課長  それでは、報告事項12、令和2年度江東きっずクラブB登録児童の募集についてでございます。資料12をごらんください。  区では保護者の就労や疾病などにより、放課後、家庭で適切な保護を受けることができない児童を対象として、健全な育成を図るため、遊びや生活の場を提供する事業、江東きっずクラブB登録を実施しております。令和2年度の入会につきましては、11月11日号の区報1面を活用し、御案内しておりますが、改めてその概要を説明いたします。  まず、募集期間です。4月1日入会のための集中募集期間を設け、その期間は令和元年12月2日から16日までとしております。  次に、入会対象児童は、表の左側の小学校内クラブ、そして表の右側の児童館や集合住宅に設置する学校外クラブともに、区内に住所を有する児童で、まず、小学校内クラブはきっずクラブ実施校に在籍している3年生以下の児童、そして特別支援学級や特別支援教室に在籍する4年生から6年生の児童です。また、区立学校以外に在籍する国立や私立などの小学生や、特別支援学校に在籍し、住所地が実施クラブの学区域内にある1年生から3年生が対象となりますが、特別支援学校在籍の4年生から6年生の児童については、同じく住所地や実施クラブの学区域内であれば対象となります。  一方、学校外クラブにつきましては、国立、区立、私立を問わず、小学校に通学している3年生以下の児童、そして特別支援学級などに在籍する4年生から6年生の児童が対象となります。  次に、開設日と開設時間ですが、開設時間は見直しを行い、小学校内、小学校外クラブともに月曜日から金曜日は放課後から18時まで、学校休業日は8時から18時までとなりますが、保護者の就業状況により19時まで延長利用ができます。  なお、学校外クラブのうち、潮見や塩浜などの5施設では、昨年度に引き続き延長はございません。  2ページ目をごらんください。費用についてです。利用料は来年度から改定し、月額5,000円で、18時を超えて利用する場合は月額1,000円の追加となります。そして、間食費、いわゆるおやつ代で月額1,500円、傷害に対する保険料として年額500円を予定しております。  なお、これらの経費につきましては、生活保護受給世帯などに対しましては区が助成いたしますので、免除もしくは減額となります。また、きっずクラブを兄弟・姉妹で利用する場合もございますが、この場合は年長者の利用料を5割減額いたします。  次に、今後のスケジュールです。募集期間中にいただいた入会申請に基づき、保護者の就労状況などを12月中旬から2月にかけて審査し、来年2月下旬以降、審査結果に基づく入会承認書などの発送を行います。その後、随時各きっずクラブにおいて、入会予定の保護者を対象に入会説明会を開催いたします。  最後に、参考をごらんください。今回御説明した募集期間内に申し込みが間に合わない場合は二次、三次の募集となりますが、この場合はクラブにそれぞれあきがあった場合の募集となり、スケジュールは記載のとおりとなっております。また、土曜江東きっずクラブは来年2月25日から、そしてきっずクラブA登録は3月2日からそれぞれ受け付けいたします。  私からの報告は以上でございます。 255 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 256 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎報告事項13 令和元年度江東きっずクラブ保護者アンケート実施結果につ            いて 257 ◯委員長  次に、報告事項13「令和元年度江東きっずクラブ保護者アンケート実施結果について」を議題といたします。  理事者から、報告を願います。 258 ◯地域教育課長  それでは、私から報告事項13、令和元年度江東きっずクラブ保護者アンケート実施結果について御説明いたします。資料13をごらんください。  江東きっずクラブでは、毎年、登録児童の保護者に対し、きっずクラブに関するアンケート調査を実施しております。このたび調査結果がまとまりましたので、御報告いたします。なお、資料といたしましては、別添の詳細を記載した別紙資料もございますが、本日は1ページ目に記載のアンケートの傾向や意見に基づく区の対応を基本に御説明いたします。  まず、対象者です。全46きっずクラブA登録、B登録児童の保護者を対象とし、ことしの8月26日から9月13日までの期間で調査を行いました。アンケートの回収・配布状況ですが、1万3,462通配布し、7,652通、56.8%の回収率です。なお、昨年度は回収率57.3%でございましたので、ほぼ同様となっております。  それでは、下の傾向をごらんください。まず、A登録の利用頻度は週1日が32.6%に対し、毎日である週5日利用は20.1%となっております。また、帰宅時間はほとんどの利用者が17時までには帰宅し、一方で延長利用の児童は1割に満たず、学校の帰宅指導時間とほぼ合致しているところでございます。一方、B登録は保護者の就労などを要件とすることもあり、週5日の利用者が主で、18時までの利用者が42.6%と最も多くなっております。  次に、入会の理由です。A登録は学校の中で活動することに安心感を感じていること、また、保護者の就労時の安全な居場所であるとして利用していることが多くなっております。  次に、児童の感想として、A登録では8割以上が楽しいと感じており、友達やゲーム、おもちゃなどによる遊びの機会があることがその理由となっています。また、B登録でも同様の傾向で、9割以上が楽しいと回答しております。  次に、指導員の対応については、A登録、B登録ともに9割以上の保護者からよい評価をいただいております。  なお、今後の要望といたしましては、体力向上の授業の充実を求める声が多くございました。  次に、自由意見についてですが、この内容につきましては、恐れ入りますが、別紙の8ページをごらんください。  問12として、A登録の保護者の御意見をまとめております。まず、肯定的意見としては、安心して楽しく過ごせる環境であること、これはアンケートの傾向について既に御説明した御意見でございます。  主な要望といたしましては、まず、1番の通常の遊びや活動内容でございます。学校の空き施設を活用した体を動かす時間の確保ですとか、宿題ができる空間や図書室の利用など、育成室以外の活動の場の提供に関する御要望をいただいております。次に、2番の運営システムについては、利用時間の拡大に関する意見が多くありました。また、3番の指導員については、こどもに寄り添う育成の姿勢を求める一方で、しつけ、規律に関する御要望もいただいております。  恐れ入りますが、15ページをごらんください。今度はこちら問23、B登録の保護者の御意見となります。  肯定的意見としては、安心して預けられる環境であることや、指導員に対する信頼感などの御意見をいただいております。  また、主な要望といたしましては、まず、1番の通常の遊び・活動内容については、これは就労している保護者の意見でもありますので、お弁当づくりの負担軽減の要望がありました。また、けがへの対応や室温調整などに対する御意見もいただいております。次に、2番の運営システムについては、利用時間の拡大に関する意見が多くございました。また、指導員が業務に専心できる環境整備についての御意見もいただいております。その他として、おやつに関する要望やイベントの充実などの御意見もございました。  ここで恐れ入りますが、資料13の1ページ目にお戻りください。これらの傾向や要望を踏まえた区の対応策です。  夏休みや学校行事の振りかえ日などの学校休業日は、来年度からスポット利用や時間延長などにより、開所時間を朝8時からといたしました。また、現在実施する土曜江東きっずクラブは、指導員による見守りの中で居場所を提供する事業でございますが、来年度から就労家庭の児童に対し、家庭にかわる生活の場を提供する事業といたします。そして、クラブで実施する事業については、工作や折り紙、囲碁・将棋のほか、サッカーやダンスなどの文化的、そして体力向上に資するプログラムに加え、季節行事なども取り入れたさまざまな活動を目指してまいります。  私からの説明は以上でございますが、2ページ目にはアンケートの結果の概要を抽出し、記載しておりますので、別紙の詳細とあわせて後ほど御参照いただきたく存じます。  私からは以上でございます。 259 ◯委員長  本件について、何かお聞きになりたい点はございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 260 ◯委員長  以上で本件を終了いたします。  ────────────────────────────────────     ◎協議事項 通学区域の変更について 261 ◯委員長  続きまして、協議事項に入ります。協議事項1「通学区域の変更について」を議題といたします。  理事者から、説明を願います。 262 ◯学務課長  それでは、資料14をごらんください。通学区域の変更2件について御説明をさせていただきますが、いずれも将来的な児童・生徒の受け入れ困難に伴うマンション単位での変更となっております。  まず、1の対象校ですが、(1)に記載のとおり東雲小学校及び有明中学校と第二辰巳小学校及び辰巳中学校との間、(2)のとおり第一大島小学校と北砂小学校との間で通学区域を変更するものでございます。(1)から順に変更内容について、御説明をいたします。  恐れ入りますが、資料の6ページ目の地図をごらんください。東雲、辰巳地区の地図でございまして、赤い線が小学校の通学区域、青い線が中学校の通学区域をあらわしております。このたび区域を変更させていただきますマンションは、ページの上方を黒く塗り潰してございますけれども、東雲一丁目に建設中のプラウドシティ東雲キャナルマークスで、令和2年1月竣工の予定でございます。  このマンションの小学校の通学区域は、現在、東雲小学校ですけれども、東雲小学校は児童数の増加により収容が大変厳しい状況にあることから、平成26年度からは学校選択による受け入れをやめ、通学区域内に居住する児童のみを入学の対象としております。しかしながら、来年度以降も児童数の増加が東雲小学校においては続く見込みとなっておりますので、本物件、プラウドシティ東雲キャナルマークスにつきましては、指定校を第二辰巳小学校へ変更し、東雲小の負担をできるだけ軽減させたいと考えております。  また、中学校につきましても、現行の指定校であります有明中学校が将来の収容状況が厳しいことから、指定校を辰巳中学校へ変更するものでございます。  恐れ入ります。資料の2ページをごらんください。こちらには東雲小学校、第二辰巳小学校の児童数と学級数の推計をお示ししております。上段の現行欄は、プラウドシティ東雲キャナルマークスの通学区域を東雲小学校のままとした場合、そして下段の変更後につきましては、受け入れ先を第二辰巳小学校へと変更した場合の児童数、学級数のそれぞれ推移となっております。  列の中ほど、令和4年度の推計値をごらんください。指定校を東雲小学校のままとした場合は、現行欄にございますとおり、児童数が1,137名、学級数は33学級と利用可能教室と同数となり、さらに令和7年度には34学級となって、利用可能教室を超えてしまうこととなります。これに対しまして、今回の通学区域変更を行いました場合には、変更後の欄のとおり、令和4年度の1,047名、学級数31をピークに減少し、東雲小の負担を軽減できるものと考えております。  一方で、第二辰巳小学校におきましても年々児童数は増加しておりますが、変更後の令和6年度においても利用可能教室を超えることはないと見込んでおります。しかしながら、7年度には31学級という推計になっておりまして、利用可能教室を超えることとなりますが、この対応につきましては、もし超えた場合は普通教室への変更など、所要の収容対策について検討してまいります。  続きまして、3ページ、こちらには有明中学校と辰巳中学校の推計をお示ししております。中学校につきましては、今回の通学区域変更を行った場合でも、令和7年度に有明中学校は19学級と、利用可能教室数を1つ超過してしまう推計に変わりありませんが、それでも変更しない場合と比べ生徒数で9名の減が見込まれることから、今回の変更により同校の収容上の負担軽減を図っていきたいと考えております。また、利用可能教室の超過につきましては、普通教室への変更など所要の収容対策について検討してまいります。  続きまして、もう1件の第一大島小学校と北砂小学校の変更についてでございます。恐れ入りますが、資料の7ページ、再び地図をごらんください。こちらは通学区域を変更させていただくマンションですが、大島一丁目に建設中のプラウド住吉という物件でして、令和2年2月竣工の予定、現行の指定校は第一大島小学校となっております。第一大島小学校においても年々児童数が増加しておりまして、将来推計で令和3年度には利用可能教室を超えてしまう状況となっております。このため、プラウド住吉につきましては指定校を北砂小学校へ変更し、第一大島小の負担をできるだけ軽減させたいと考えております。  恐れ入ります。資料の4ページをごらんください。先ほどと同様に、現行と変更後の児童数、学級数の推計を示しております。今回の通学区域の変更を行った場合でも、令和5年度に第一大島小学校は19学級となり、利用可能教室18を1つ超過してしまう状況に変わりはありませんが、児童数で23名の減を見込んでおります。また、この変更により、第一大島小学校が利用可能教室18を超え、19学級となる時期が令和3年度から令和5年度へ2年おくらせることが可能となりますため、今回の変更により同校の収容上の負担軽減を図っていきたいと考えております。また、利用可能教室の超過につきましては、これも普通教室への変更など所要の収容対策について検討してまいります。  恐れ入りますが、資料1ページのほうへお戻りください。4の今後の予定に記載のとおり、本日御協議いただきました後、12月20日の教育委員会において規則改正議案を提出する予定としております。  説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願いいたします。 263 ◯委員長  本件について、協議を願います。 264 ◯にしがき誠委員  数値の確認をさせていただきたいのですけれども、例えば東雲小のところで見ますと、34クラスになるので利用可能教室を超えるので、第二辰巳小に変更しますということだと思うのですけれども、そもそもこの数値というのは、住民基本台帳の推移の数値をそのまま丸ごと小学校も中学校も反映させているのか。例えば有明中学校は、今、有明小から有明中って、毎年5割ぐらいしか進学しないです。私立に半分ぐらい行くので、その半分出ていく数値が、例えば有明中の推移に反映しているのか、それとも住民基本台帳でそのままはまっているのかというのを、まずは確認させてください。 265 ◯学務課長  将来推計の数字ですけれども、表の下の米印の1つ目にございますとおり、児童数・学級数の将来推計は、住基から推計した新1年生に、マンション計画から予測した児童数を進行させて推計をしているということでございます。また、私学への進学につきましても、この推計では過去の実績等から見込んでいるところでございます。  以上でございます。 266 ◯にしがき誠委員  半分外に行くのを加味していないのであれば、この数値はまだまだ上限で余裕が出てくるのかと少し思っていたのですけれども、そこも加味してあるということでございますので、変更というのはいいのかというのと、あと、そもそもこのマンションの場所が、今の条件ですと、例えば東雲のここのマンションの人は大きな晴海通りを渡って東雲小に行くという、交通事故のリスクもあるので、大きな都道を渡らないという意味では、この変更というのは私はいいのかと思っております。  以上です。 267 ◯赤羽目民雄委員  収容対策上の問題で、本当に大変だと思うのですけれども、私は大島の一大小が北砂小学校にかわったことについて伺いたいのですけれども、大島一丁目のお子さんが北砂小に通うということは、北砂小は御案内のとおり、砂町出張所管内ですよね。それで、一大小は大島出張所管内です。同じ大島一丁目町会で違う出張所管内の学校にお子さんが通うことになって、地区対もそれぞれあるだろうから、地域の方の負担もふえるのではないかと思うのだけれども、その辺はどう考えていらっしゃるのか。地域への説明というのはこれから入るのか。相談というのはされているのですか。  それから、途中、小名木川を挟んでの移動になって、移動距離もあるし、クローバー橋から回っていくのかどうかわからないけれども、安全上についてもどうなのかと思うけれども、一大小にプレハブでもいいからと言ったって、校庭が狭いからそんな場所はないし、ほかに妙案はないので、やむを得ないのかという苦渋の。だって、ほかにこうしろというのがないから。 268 ◯学務課長  施設の収容上の限界もございますので、学区域を過去というか、これまでの歴史的な経緯から大きく変更することなく、新築マンションの変更ということでこれまで幾つか対応してきたところでございます。地元町会への説明につきましては既に終えておりまして、一定の理解をいただいたものと考えております。  さらに、通学路の関係ですけれども、確かに一大小から北砂小に通学区域を変更することで、試算ですけれども、経路にもよりますけれども、250メートルぐらい遠くなるのではないかというところであります。現行の北砂小学校の中の区域からでも遠いほうではありませんし、通学路の安全につきましては本件にかかわらず、教育委員会としては、全ての学校において安全が図られるよう今後も努めてまいります。  以上でございます。 269 ◯委員長  ほかにございますか。              (「なし」と呼ぶ者あり) 270 ◯委員長  本件につきましては、了承するということでよろしいでしょうか。              (「はい」と呼ぶ者あり)
    271 ◯委員長  それでは、本件は了承することといたします。  以上で本件を終了いたします。  本日予定されておりました案件は全て終了いたしましたが、ここで閉会中の委員会開会に関する連絡がございますので、理事者から説明を願います。 272 ◯庶務課長  私から御提案したい件が1件ございます。来年1月に臨時の文教委員会の開催をお願いしたいと考えております。文教委員会では、毎年度この時期に教育委員会の委員と意見交換会も含め、学校等への現地視察を臨時会の中で実施しているということでございます。今年度は、毛利小学校の授業の様子をごらんいただきたいと考えております。  毛利小学校は平成30年度、令和元年度の2年間にわたり、東京都教育委員会プログラミング教育推進校及び本区研究協力校として、プログラミング的思考を働かせて課題を解決する児童の育成をテーマに校内研究を進め、11月29日に発表を終えたところでございます。新学習指導要領でも、将来の情報化社会で生き抜くことができる児童・生徒を育成するために、プログラミング教育を含む情報活用能力の育成が重要事項として挙げられております。予算面でも学校へのICT機器の導入を進めている中で、今日話題となっているプログラミング教育について一体どんなものなのか、授業での実践の様子をごらんいただきたいと考えてございます。  当日は5時間目の授業を御視察いただいた後に、文教委員、教育委員、事務局、学校を交えましてプログラミング教育のあり方など、特色等について意見交換する流れで進めていく考えでございます。  なお、5時間目の授業に合わせる関係から、午後1時に委員会を開会し、当日の視察概要報告、その後直ちに移動開始ということで、午後1時20分ごろマイクロバスにて区役所を出発、戻りは4時前後というスケジュールを考えてございます。詳細につきましては、議会事務局と調整の上、改めて御案内させていただきたいと考えてございます。  以上でございます。 273 ◯委員長  ただいま、理事者から閉会中の委員会についての提案がございましたので、さよう取り計らいたいと思います。  なお、開催日につきましては、正副委員長で協議をした結果、1月31日金曜日に開催いたしたいと存じますので、よろしくお願いいたします。 274 ◯福馬恵美子委員  貴重な時間ですけれども、地域のコミュニケーションの核としての学校の避難所について、質問をさせていただきたいと思います。  今回台風19号時における学校の避難所について、教育委員会として総括をされていると思いますが、どういう総括をされているかお示しいただきたいと思います。今回の避難所の運営について、今回の経験を生かして、よりよい江東区の防災のレベルアップにつながるようにするために質問をさせていただきますので、答弁のほう、よろしくお願いします。 275 ◯教育委員会事務局次長  教育委員会として現時点で台風19号での避難所の関係、こちらについて整理している課題という部分でのお答えになるかと思いますけれども、まず、学校長や副校長が参集できない場合の避難所の開設の仕方の徹底について1つ。  それとあと、避難所に指定されていない小中学校においても区民が自主避難をしてきてしまう、その際の対応について。  それと、学校の児童・生徒用の備蓄物資と避難者用の備蓄物資の取り扱いについて。  それと、そもそも地震対策と水害対策とでの避難所運営の仕方が異なるということで、改めて防災課の指導のもとで避難所運営の訓練が必要であること、こういったことにつきまして教育委員会で整理した意見として防災課のほうに提出しているところでございます。  今後、区の防災計画の中で、こういったことについては整理されていくと考えているところでございます。  以上です。  ────────────────────────────────────     ◎閉会の宣告 276 ◯委員長  これをもちまして、本日の委員会を閉会いたします。               午後3時25分 閉会 Copyright (c) Koto City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...