○議長(吉住はるお)
決算特別委員長の報告は終わりました。 なお、
決算特別委員会で留保された少数意見を口頭で報告するとの申出がありますので、これを許します。 藤原たけき委員、
近藤なつ子委員、
雨宮武彦委員の少数意見の報告を求めます。 8番藤原たけき議員。 〔8番 藤原たけき議員登壇、拍手〕
◆8番(藤原たけき)
日本共産党新宿区
議会議員団の
雨宮武彦委員、
近藤なつ子委員、そして私、
藤原たけきの3名を代表し、認定第1号から認定第4号について、
決算特別委員会の決定に対して少数意見を留保しましたので、これより報告します。 2019年度は景気の低迷に追い打ちをかける10月からの消費税の増税と、さらに年度末の2月から
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、新宿区内でも感染者が出始め、医療機関にも
中小零細業者の経営にも、深刻な影響が急速に広がっていました。まさに、100年に一度と言われる未曽有の事態だからこそ、区はこれまでより一層区民の暮らしや営業の実態に心を寄せ、区民の声を聞き、政策決定に反映させる姿勢が求められていました。 しかしながら、区民の命と健康、暮らしや営業を守るきめ細かな施策に後ろ向きであると言わざるを得ません。 以下、認定第1号から認定第4号について反対の理由を申し述べます。 まず、認定第1号についてです。 日本共産党区議団は、2019年度予算編成に向けて、
障害者団体などの区内で活動する団体、個人との懇談、1,301通の回答があった
区政アンケートなども踏まえ、2019年度の予算編成に対する重点50項目を含む455項目の要望書を吉住区長に提出しました。 2019年度予算では、小中学校18校の
屋内運動場へのエアコンの整備、
私立認可保育園増設などの
待機児童解消対策、
中町学童クラブの移転・定員拡大、新生児の聴覚検査への助成、
違法民泊対策のための人員増など、私どもの要求が取り入れられた部分もあり、その点では評価するものです。 しかし、格差と貧困の解消や、区民の暮らしや命を守るために私たちが提案した施策に背を向けています。2019年度予算に対し、私たち区議団は、多子世帯への
学校給食費助成や、
国民健康保険料の第三子以降の子どもの均等割の無料化、
学童クラブ利用料の2人目以降の無料化、高齢者・障害者の
プール利用料の減額や減免、
精神障害者1級の方への
障害者福祉手当の支給、冷房機の購入助成、
生活保護世帯への夏の見舞金支給、がん検診の無料化など、予算修正案を提出しましたが、取り入れられませんでした。新宿区の堅調な財政状況から見ても十分に対応可能であり、これらの区民の切実な願いに背を向ける姿勢は容認できません。 区財政は、今回の決算で実質単年度収支が18億円の黒字となり、7年連続黒字、年度末の
財政調整基金残高は23億円の積み増しもあり326億円となり、基金全体の残高も576億円と極めて堅調に推移してきました。 その一方で、区民の暮らしや営業は、実質賃金や個人消費の長期低迷、昨年10月の消費税10%への増税強行、これらに追い打ちをかける
新型コロナウイルス感染症の拡大で、甚大な打撃を受けています。 これまでに
財政調整基金から
コロナ対策に49億円を支出したとはいえ、まだまだ区財政には十分な余力があり、区民の暮らしや営業への応援策が求められています。そして経済を回していくためにも、無症状の感染者の早期発見と隔離・保護が拡大防止には肝要で、PCR検査の抜本的な拡充が求められています。しかし、区は希望する区民全員が検査を受けられるような体制を目指す拡充には背を向け続けており、容認できません。 また、大規模再開発に対する補助金やオリンピック・パラリンピックに関する経費支出など、不要不急の事業を見直し、未実施の事業は直ちにその予算を
コロナ対策に活用すべきとの区民の声が大きくなっています。これに背を向ける区の姿勢は承認できません。 区有施設の運営でも、様々な問題が明らかになりました。
高齢者いこいの家清風園の廃止は区の内部のみで決定され、地域住民や利用者の声を聞かず、合意を得るつもりもなく、政策決定から排除するやり方は、到底納得できません。
障害者グループホームについても、区立での整備を拒否し、都営角筈
住宅跡地活用などの努力がされていないことは、障害者やその家族が長年求めてきた
グループホーム整備の切実な願いを軽視してきたことの表れであり、容認できません。
新宿中央公園の
パークPFIは、カフェなどの収益施設の設置を認め、震災時の避難路、延焼防止、復旧復興の拠点である公園をもうけの道具とするものです。公募選定時の
民間事業者への過剰とも言える意見聴取は、清風園問題などで区民の声を聞かない姿勢とはあまりにも対象的と言わざるを得ません。 2019年度に発覚した
区立新宿スポーツセンターにおける
個人情報流出事件は、いまだに真相が解明されておらず、区は、施設の設置者として、現場の
職員一人ひとりの聴き取りなど、真相究明のために行うべきことを行っておらず、問題です。 これらの区有施設の様々な問題は、区有施設の延べ床面積の大幅な削減をしようとする
公共施設等総合管理計画や、
公共サービスを
民間事業者に委ねる弊害が様々な局面で露呈したものであり、計画遂行のためなら、独断専行もいとわない区の姿勢は到底容認できません。 羽田新飛行ルートでは、区民から騒音やら落下物などに対する不安の声が多数上がっています。しかし、区は国の事業であることを強調し、反対はしないとしており、その姿勢は容認できません。 教育行政についても申し述べます。 昨年度2月末、
新型コロナウイルス対策として、当時の安倍首相の要請に応じて、本来必要のない一斉休校を、
教育委員会を開催せずに行いました。その判断が学習の遅れなど深刻な事態を招き、今も大きな負担となっていることは容認できません。 小中学校の
屋内運動場へのエアコンの整備は歓迎するものでしたが、酷暑に備え、早急な設置を求める区民の声が多かったにもかかわらず、施工業務の分割発注など工夫がされず、夏前に設置できたのは僅かに3校、大部分は夏を大幅に過ぎての設置となりました。早急な設置を求めるものです。 また、学校給食の多子世帯への支援や就学援助の拡充、区費講師の増員には消極的であり容認できません。 次に、認定第2号です。 高過ぎる
国民健康保険料は引き下げるべきで、保険運営の広域化を口実に一般会計から
法定外繰入金を減らして、さらなる負担増を区民に強いることは反対です。17年連続の
国民健康保険料の値上げは、支払いたくても滞納せざるを得ない世帯を増やすもので、年度末には短期証を3,418世帯に、資格証明書を2,237世帯に発行しており、このような制裁的なやり方は容認できません。また、多子世帯への子どもの均等割の軽減を拒否する姿勢も容認できません。 次に、認定第3号です。 2016年度から始まった新総合事業については、23区の中でも新宿区の単価設定は低く、煩雑な事務作業と併せて事業者の大きな負担となり、経営を脅かす事態となっています。要支援1・2の方への
サービス提供を断らざるを得ない事業者もあり、利用者にとっても不安な制度となっています。 利用件数は若干増えましたが、給付は予算の6割台にとどまりました。この間、利用者の2割、3割負担や、補足給付外しによる負担増を容認し、軽度者への
サービス後退、削減を進めるという方向であり、賛成することはできません。 次に、認定第4号です。
後期高齢者医療制度は、年齢で被保険者を区別するなど、根本的に問題を抱えた制度です。保険料は2年ごとの見直しで値上げが続いており、その一方で、保険料特例措置は2021年度には廃止され、軽減が9割の場合、保険料は4,300円から1万3,200円と3倍強になり、さらに負担は重くなります。一刻も早く、この制度の廃止を求める立場から反対です。 最後に、私たちが当委員会で質疑を通じて述べましたこと、意見や提案につきましては、今後の区政運営に活かしていただくよう要望し、私の少数意見報告を終わります。(拍手)
○議長(吉住はるお) 以上で、少数意見の報告は終わりました。 これから一括して討論を行います。 通告がありますので、発言を許します。 37番かわの達男議員。 〔37番 かわの達男議員登壇、拍手〕
◆37番(かわの達男) 社民党新宿区
議会議員団のかわの達男です。私は、ただいま一括議題となっています認定第1号から認定第4号について、討論をいたします。 最初に、これらの認定に対する私の態度を明らかにしておきます。 この年度の予算編成に向け、2019年度新宿区の施策に対する予算要望書を提出し、区民の切実な要望を区長に示してきました。その中で取り入れられた施策もありますが、体制としては反映されず、また、財政内容や都区制度改革の問題点、堅調な区財政をもっと有効に区民施策に活用すべきなど指摘し、当初予算に反対をしました。この姿勢は、今も変わっていません。したがって、この決算の認定にも第1号から第4号まで反対であります。 以下、この認定に対する見解、意見の幾つかの理由を申し上げます。 最初に、認定第1号 一般会計について申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の発生拡大で、本年3月以降、区政を取り巻く状況は急速に変化しましたが、2019年度決算にはまだ具体的には表れていませんでした。2019年度決算から新宿区の財政を見ますと、実質単年度収支は7年連続して黒字となり、年度初532億円の基金総額は、ほとんど繰入れすることなく576億円に増加しました。とりわけ
財政調整基金は、この年度も取り崩すことなく、逆に23億円積み増し、年度末では過去最大の326億円となりました。 一方、区債などの後年度負担額は減少し、令和元年度末の新宿区財政は極めて堅調であると言えます。しかし、区民の暮らしは、新宿区中小企業の景況を見るまでもなく厳しく、実質賃金や労働分配率も低下し、勤労者には恩恵がありません。この状況の中で、
新型コロナウイルス感染症の蔓延で、区民の暮らしはまさに緊急事態です。直近の区財政は、増加していた特別区税収入は極めて厳しい事態が想定されます。 また、区財源のもう一つの柱である特別区交付金は、調整税のうち、市町村民税法人分が大きく落ち込むことが予想されます。これまでも述べてきました都区財政調整制度の改善が進まなかったそのツケが直接出てきます。問題です。都区財政調整協議で、区分の割合が児童相談所経費の0.1%だけ上がりましたが、動いたとはいえ、全く前進とは言えません。法人住民税の一部国税化も、政府の言うまま進められてきた結果が、区財政にも大きく影響してきます。 また、令和元年度の不用額や予算執行率は、この年度も2月補正で約34億円の実績減による補正を行い、なお決算では77億8,000万円の不用額を出しました。執行率の94.8%もこのまま認めることはできません。 以下、具体的に指摘をします。 1月の寒い日、突然新宿区立
高齢者いこいの家清風園の廃止及び廃止後の跡地活用方針案についての地域説明会が開催されました。地域住民や、何よりも清風園利用者が廃止についての説明も納得もしていない中で、跡地利用が先行する説明会に、多くの参加者は不信感と反対を表明しました。しかし、区は強引に進めてきました。納得できません。 児童相談所の設置は、当初の計画では、2021年4月開設を目指していたはずです。そのために施設整備にも取り組んできました。しかし、人材確保などの問題から3年遅れる計画となりました。課題はあると思いますが、いじめや虐待に苦しむ子どもたちに「待った」はありません。これ以上の遅れは許せません。早期の開設を求めます。 震災から命を守る施策は、新たな取組も進め強化していますが、今もし首都直下地震が発生したら、とても間に合いません。新宿に住む人、働き、学ぶ人、集う人、この人たちの命を守る区政は緊急の課題です。 住民票などの自動交付機を3月末で廃止したことは、区民への不便を強いることになりました。 羽田の新飛行ルートの問題も、区長は住民の声を反映した行動とは言えません。国は、羽田空港国際線増便のため、新宿区上空を低空で飛行する新たな飛行ルートを、区民や都民の反対の声の中、3月29日から運用を強行しました。案の定、予測を上回る騒音が発生・観測され、落合第二小学校屋上の観測では、8月中の騒音発生回数は908回、70デシベル以上が13回、最大は73デシベルと報告されています。落下物や着陸角度の安全性など、区民の不安は飛行を重ねるたびに拡大しています。区長は、区民とともに羽田新飛行ルートを固定化しないよう、取り組むことを求めます。
教育委員会にも申し上げます。 教員の長時間労働の解消問題です。取組は行われていますが、当面の早期の課題であった1週間の実働勤務時間が60時間を超える教員をゼロにするという目標は、この年度でも達成できていません。
新型コロナウイルス感染症で状況は一変しましたが、新たな役割も増えた中、教員の長時間労働の解消は待ったなしです。また、安倍首相の独断であったとはいえ、3月2日から区立学校を全校一斉休校にしたのはあまりにも拙速であり、新型コロナ対応民間臨時調査会も、その効果に疑問を示しています。多くの保護者が混乱し、何よりも児童・生徒が大変な状況に置かれました。有効な施策を出さない中での一斉休校は、大きな課題を今も引きずっています。 次に、認定第2号について申し上げます。 この年度も
国民健康保険料は値上げされました。一般会計からの繰入れを減らし、保険料の負担が増えています。ここにもその要因があると思われますが、制度上の変更があったとはいえ、
国民健康保険料の不納欠損額は約13億円となりました。問題です。国民皆保険を守っていかなければなりません。 認定第3号 介護保険特別会計は、2000年から始まった第7期20年目の介護保険制度は、多くの高齢者が利用され、喜ばれている声を聞きます。しかし、保険料負担がますます大きくなり、被保険者の負担は限界に近い状況です。また、介護事業者の負担も大きく、事業者の不安が拡大をしています。利用者も望んでいるサービスが使えないなど、施設入所への要望と併せ、課題が山積しています。 認定第4号は、年齢で被保険者を区別するなど、制度そのものに抜本的問題があります。高齢者の負担も限界です。一日も早く高齢者が安心して医療が受けられるよう、抜本的な高齢者医療制度の実現を求めます。 最後に申し上げます。 新型コロナウイルスは、ますます拡大しています。令和元年度決算で明らかになった基金残高の576億円、繰越金の36億円という堅調な区財政をいかに区民の命と健康、暮らしを守るために活用するかであります。そのことは、何よりも
新型コロナウイルス感染症対策に基金を活用して取り組むかであります。 直近の区内感染者数は、7月12日から18日の1週間の322人という最大値からすれば今は落ち着いているとも言えますが、それでもなお、この1か月は1週間で50人から69人と高い発生数が続き、人口10万人当たりの感染者数は821人と、全国の自治体と比較しても飛び抜けています。ワクチンや治療薬がない現状では、PCR検査を大幅に増強し、感染者を迅速に発見し、拡大を抑えるしかありません。商店や飲食業など区内の中小業者の営業と暮らしを守るための支援策の充実を求めます。 以上申し上げ、私の討論といたします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(吉住はるお) 以上で、討論は終わりました。 これから順次起立により採決します。 最初に、認定第1号について採決します。 本決算を
委員会審査報告のとおり認定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(吉住はるお) 起立多数と認めます。 認定第1号は、
委員会審査報告のとおり認定されました。 次に、認定第2号について採決します。 本決算を
委員会審査報告のとおり認定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(吉住はるお) 起立多数と認めます。 認定第2号は、
委員会審査報告のとおり認定されました。 次に、認定第3号について採決します。 本決算を
委員会審査報告のとおり認定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(吉住はるお) 起立多数と認めます。 認定第3号は、
委員会審査報告のとおり認定されました。 次に、認定第4号について採決します。 本決算を
委員会審査報告のとおり認定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(吉住はるお) 起立多数と認めます。 認定第4号は、
委員会審査報告のとおり認定されました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 次に、日程第7及び日程第8を一括議題とします。 〔
次長議題朗読〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△第68号議案
新宿区立新宿生活実習所条例の一部を改正する条例
△第71号議案 新宿区
保健センター条例の一部を改正する条例 〔
巻末委員会審査報告書の
部参照〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(吉住はるお) なお、福祉健康
委員会審査報告書はお手元に配付しましたとおり、可決です。 お諮りします。 本案をいずれも
委員会審査報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉住はるお) 異議なしと認めます。 本案は、いずれも
委員会審査報告のとおり可決されました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 次に、日程第9を議題とします。 〔
次長議題朗読〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△第72号議案 新宿区自転車等の適正利用の推進及び
自転車等駐輪場の整備に関する条例の一部を改正する条例 〔
巻末委員会審査報告書の
部参照〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(吉住はるお) なお、環境建設
委員会審査報告書はお手元に配付しましたとおり、可決です。 また、少数意見を口頭で報告するとの申出がありますので、これを許します。 38番雨宮武彦議員。 〔38番 雨宮武彦議員登壇、拍手〕
◆38番(雨宮武彦) 日本共産党区
議会議員団の雨宮武彦です。第72号議案 新宿区自転車等の適正利用の推進及び
自転車等駐輪場の整備に関する条例の一部を改正する条例について、私は環境建設委員会において少数意見を留保しましたので、報告します。 今回の議案は、新宿区が直営で運営管理してきた区営駐輪施設、駐輪場約1万500台を廃止し、
民間事業者に運営管理を任せる、民営化するための条例改正です。 2021年度に明治通りから東側、四谷・牛込地域を東部エリア約2,600台、2022年度に西側、高田馬場・落合・淀橋・柏木地域を西部エリア、約7,900台に分けて
民間事業者に運営管理を実施させるものです。 問題点の第1は、条例で定めている区立の駐輪場等を廃止し、区としての責任を放棄し、民営化して事業者任せにすることです。 現条例の第3章16条で区立自転車等の設置により、良好な管理や利用者への利便を図ること、17条で利用区分、定期利用、1日利用、時間利用を定め、19条で駐輪場の使用料の範囲、別表第2で、1台につき時間利用、1日利用、定期利用の使用料を定めていますが、全て削除しています。区としての責任を放棄し、直営の事業を利益優先の
民間事業者に運営管理を丸投げし、道路など公共施設を
民間事業者のもうけの場と資することです。 第2は、区民利用者の利用料金が値上げになることです。定期利用の場合、現在、整理区画の駐輪場である信濃町駅前など、14駅39か所は12か月で5,000円、路上自転車駐輪場である四谷三丁目駅前など6駅9か所は12か月で6,800円ですが、全て約2万円になることが
決算特別委員会の質疑で明らかになりました。このことは、約6,000人、全体の6割の料金が3倍から4倍に値上げとなり、大幅な区民負担となります。また、時間利用、定期利用、学生割引などの料金は、プロポーザルの中で事業者と協議して決めることも明らかになりましたが、区としてあらかじめ範囲を決めていないので、さらに高くなることも想像されます。 第3は、区民・利用者のニーズか事業者の利益優先のニーズかについてです。 今年の4月8日にこの計画を当委員会に報告をした後も含め、今日まで自転車等利用者に一度も説明もせず、アンケート等をとるなど意見を聞くこともしておりません。現在、定期利用は約6,000台、約6割です。全て抽選となっており、利用したい方が抽選漏れで待っています。定期利用は区民ニーズそのものではないでしょうか。 質疑では、2016年の新宿区区政モニターアンケートの自転車の利用に関する質問で、一時利用の台数を増やすべきが55.8%で、区民ニーズがあるからと答弁し、今回の民営化は、時間利用を増やすことで効率・効果的に利益を生むことができると提案している
民間事業者の手法と一致したから実施するとしています。しかし、時間利用の枠を増やすため、定期利用を現在の6,000台を2,000から4,000台に減少させる計画であることが、質疑で明らかになりました。
民間事業者の採算利益を優先させ、定期利用を減らすことは、到底区民ニーズとは言えません。私たちも、時間利用者の台数を増やしてほしいとの要望は聞いておりますが、区が管理している現在でも、時間利用を増やし、定期利用との調整することは十分にできることです。 まだまだ駐輪場の需要が求められています。駐輪場を増設する区の仕事が後退する懸念があります。事業者の利益優先のやり方で民営化を進め、区民利用者の意見を聞こうとしない区民不在の条例改正には賛同できません。 以上で、少数報告とします。(拍手)
○議長(吉住はるお) 以上で、少数意見の報告は終わりました。 これから、起立により採決します。 本案を
委員会審査報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(吉住はるお) 起立多数と認めます。 本案は、
委員会審査報告のとおり可決されました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 次に、日程第10を議題とします。 〔
次長議題朗読〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△第73号議案 新宿区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例 〔
巻末委員会審査報告書の
部参照〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(吉住はるお) なお、環境建設
委員会審査報告書はお手元に配付しましたとおり、可決です。 お諮りします。 本案を
委員会審査報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉住はるお) 異議なしと認めます。 本案は、
委員会審査報告のとおり可決されました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 次に、日程第11から日程第13までを一括議題とします。 〔
次長議題朗読〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△第69号議案
新宿区立保育所条例の一部を改正する条例
△第70号議案 新宿区特定教育・保育施設及び
特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例
△第74号議案 新宿区立の小学校、中学校及び
特別支援学校の非常勤の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の
公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例 〔
巻末委員会審査報告書の
部参照〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(吉住はるお) なお、文教子ども家庭
委員会審査報告書はお手元に配付しましたとおり、可決です。 お諮りします。 本案をいずれも
委員会審査報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉住はるお) 異議なしと認めます。 本案は、いずれも
委員会審査報告のとおり可決されました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 次に、日程第14を議題とします。 〔
次長議題朗読〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△第64号議案 令和2年度新宿区
一般会計補正予算(第7号) 〔
巻末委員会審査報告書の
部参照〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(吉住はるお) なお、総務区民、福祉健康、環境建設、文教子ども家庭、オリンピック・パラリンピック・文化観光等特別の各
委員会審査報告書はお手元に配付しましたとおり、いずれも可決です。 また、これに対する少数意見報告書が文書により提出されております。 これから、起立により採決します。 本案を
委員会審査報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(吉住はるお) 起立多数と認めます。 本案は、
委員会審査報告のとおり可決されました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 次に、日程第15から日程第17までを一括議題とします。 〔
次長議題朗読〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△第65号議案 令和2年度新宿区
国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
△第66号議案 令和2年度新宿区
介護保険特別会計補正予算(第1号)
△第67号議案 令和2年度新宿区
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) 〔
巻末委員会審査報告書の
部参照〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(吉住はるお) なお、総務区民、福祉健康の各
委員会審査報告書はお手元に配付しましたとおり、いずれも可決です。 お諮りします。 本案をいずれも
委員会審査報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉住はるお) 異議なしと認めます。 本案は、いずれも
委員会審査報告のとおり可決されました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 次に、日程第18を議題とします。 〔
次長議題朗読〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△
議員提出議案第5号 新宿区介護・
障害福祉サービス事業者特別支援金の支給に関する条例 〔
巻末委員会審査報告書の
部参照〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(吉住はるお) なお、福祉健康
委員会審査報告書はお手元に配付しましたとおり、否決です。 また、少数意見を口頭で報告するとの申出がありますので、これを許します。 7番高月まな議員。 〔7番 高月まな議員登壇、拍手〕
◆7番(高月まな)
議員提出議案第5号 新宿区介護・
障害福祉サービス事業者特別支援金の支給に関する条例につきまして、
近藤なつ子委員と私高月まなは、福祉健康委員会において少数意見を留保しましたので、報告いたします。 この議案は、コロナ禍で困窮する介護・障害福祉サービス事業者に支援金を給付することを実施するためのものです。 委員会質疑では、それぞれの委員から介護・障害福祉サービス事業者に対する支援の必要性について語られ、認識は一致していました。提案者からは、事業者の悩みは減収や経営難ということに加えて、手袋、防護服といった衛生用品の不足や価格の高騰、介護職員やヘルパーの人材不足など多岐にわたり、様々な面で全体的な支援が必要であるとの説明がされましたが、それは私自身が介護や障害福祉の現場から聞いた声でもありました。 質疑の中では、本当に困っている事業者のみに限定して支援を行うべきという議論もありました。 23区ではいち早く5月に補正予算を組み、4月・5月分の減収補填の支援を行った区もありました。しかし残念ながら、新宿区はそうした支援を行ってきませんでした。 本議案で提案された支援金は、減収補填はもとより衛生用品のスピーディーな確保、介護従事者への危険手当、人材確保など様々な現場の要望に応えるためのものです。私自身も17年間働いてきた介護業界では、従来から苛酷な労働と低賃金で離職率が高く、深刻な人材不足が言われてきました。 今、コロナ禍の中、感染リスクの高い職場でさらに苦境に立たされている介護・障害福祉サービス事業者を区として全体的に支えることが、この支援金の趣旨であると考えます。 また、委員会質疑では、国の補正予算による慰労金の支給が東京都内では4分の1程度にとどまっており、思うように申請が進まず、支援が行き渡っていないことが分かりました。 介護報酬の臨時的取扱いで、支援はされているという意見もありましたが、減収分そのものを補償する公的な制度は今のところありませんから、区独自の施策が必要で、いかに早く支援の手を差し伸べるかが重要です。 23区のうち12区が独自に同様の支援策を行っており、文京区や台東区は一事業者につき一律50万円の支援金を実施しています。この支援金の必要経費は、区内の約700事業所に50万円の支援金を給付することにより、約3.5億円になることが示されました。 委員会質疑では、区の限られた財源から、この予算を計上する是非が議論されました。区の
財政調整基金のうち、これまでの
コロナ対策のための取崩しは現時点で約49億円であり、まだ約250億円の余裕があります。また、店舗等家賃減額助成事業のように、多額の不用額が予想される予算を組み替えて対応することもできます。区の財政力の範囲で十分に対応可能ではないでしょうか。 よって、本議案には賛成です。 各議員におかれましては、本議案に対して、ぜひとも御賛同いただきますようお願いいたしまして、少数意見報告を終わります。(拍手)
○議長(吉住はるお) 以上で、少数意見の報告は終わりました。 これから、起立により採決します。 本案を原案のとおり可決することに賛成の方は御起立願います。 〔賛成者起立〕
○議長(吉住はるお) 起立少数と認めます。 本案は、否決されました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 次に、日程第19から日程第22までを一括議題とします。 〔
次長議題朗読〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△
議員提出議案第6号
コンビニ交付サービスを活用した罹災証明書の交付を求める意見書
△
議員提出議案第7号
ドクターヘリの安定・持続的運用への支援強化を求める意見書
△
議員提出議案第8号
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し
地方税財源の確保を求める意見書
△
議員提出議案第9号
固定資産税及び
都市計画税の軽減措置の継続を求める意見書 〔巻末議案の
部参照〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(吉住はるお) なお、議案はお手元に配付しましたので、朗読は省略します。 これから、説明及び委員会付託を省略して採決します。 本案をいずれも原案のとおり可決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉住はるお) 異議なしと認めます。 本案は、いずれも原案のとおり可決されました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 次に、日程第23を議題とします。 〔
次長議題朗読〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△第75号議案 令和2年度新宿区
一般会計補正予算(第8号) 〔巻末予算案の
部参照〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(吉住はるお) 提出者の説明を求めます。 〔吉住健一区長登壇〕
◎区長(吉住健一) ただいま上程されました第75号議案 令和2年度新宿区
一般会計補正予算(第8号)について、御説明いたします。 今回、歳入歳出予算を補正する額は、それぞれ3億7,725万2,000円です。 歳出予算から述べますと、福祉費においては、高齢者緊急ショートステイ事業に要する経費等809万1,000円を計上するものです。 健康費においては、感染症予防関係法令に基づく蔓延防止対策及び健康診断等に要する経費3億6,916万1,000円を計上するものです。 これらの財源としては、繰入金、国庫支出金及び都支出金を充当するものです。 これを補正前の予算額と合わせますと、歳入歳出予算の総額は、それぞれ1,995億7,437万4,000円となります。 以上、御審議の上、御賛同いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
○議長(吉住はるお) 説明は終わりました。 ただいま議題となっています第75号議案は、お手元に配付しました議案付託表のとおり、それぞれ所管の
常任委員会に付託します。 〔巻末議案付託表の部参照〕
○議長(吉住はるお) ここで、委員会開会のため休憩します。
△休憩 午後2時59分
---------------------------------------
△再開 午後4時15分
○議長(吉住はるお) ただいまから会議を再開します。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 日程の追加についてお諮りします。 第75号議案の
委員会審査報告書が提出されました。 これを本日の日程に追加したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉住はるお) 異議なしと認め、本日の日程に追加することに決定しました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) これから追加日程に入ります。 追加日程第1を議題とします。 〔
次長議題朗読〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
△第75号議案 令和2年度新宿区
一般会計補正予算(第8号) 〔
巻末委員会審査報告書の
部参照〕 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(吉住はるお) なお、総務区民、福祉健康の各
委員会審査報告書はお手元に配付しましたとおり、いずれも可決です。 お諮りします。 本案を、
委員会審査報告のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉住はるお) 異議なしと認めます。 本案は、
委員会審査報告のとおり可決されました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 次に、文教子ども家庭委員会から、審査中の陳情について、お手元に配付しましたとおり、閉会中の継続審査の申出があります。 〔巻末委員会継続審査・継続調査申出書の部参照〕
○議長(吉住はるお) お諮りします。 委員会の申出のとおり、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉住はるお) 異議なしと認めます。 よって、閉会中の継続審査とすることに決定しました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 次に、各
常任委員会、議会運営委員会及び各特別委員会から、調査中の特定事件について、お手元に配付しましたとおり、閉会中の継続調査の申出があります。 〔巻末委員会継続審査・継続調査申出書の部参照〕
○議長(吉住はるお) お諮りします。 各委員会の申出のとおり、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(吉住はるお) 異議なしと認めます。 よって、閉会中の継続調査とすることに決定しました。
---------------------------------------
○議長(吉住はるお) 以上で本日の日程は終了しました。 今定例会の議事は全部終了しました。 会議を閉じ、令和2年第3回新宿区
議会定例会を閉会します。
△閉議・閉会 午後4時17分 議長 吉住はるお 議員
三沢ひで子 議員
佐原たけし...