港区議会 2019-10-28
令和元年10月28日区民文教常任委員会-10月28日
○委員(
福島宏子君) 私、この地域の方々に相談を受けておりますので、後で
総合支所の方にも伺って、一度ご相談したいと思います。柿などをとられたというのも聞いておりますので、またご相談に伺わせていただきます。
もう一つ、
ソーラーパネルのようなものの導入というのは、特に考えていないのでしょうか。
○
高輪地区総合支所副
総合支所長・
高輪地区総合支所管理課長兼務(
佐藤博史君) 屋上の部分に
ソーラーパネルの可能性を考えてございまして、資料№2-2の26ページ、2-6の
設備計画の2)
電気設備の②番ですけれども、屋上に
太陽光発電システムを設置するという表現でありますが、考え方としては、今、その可能性を予定しているところでございます。
○委員(
福島宏子君) ぜひ考えて、いい結果になるようにお願いしたいと思います。
次に、これは新しい
整備計画に関しての質問です。体育館の使用についてですけれども、12団体の皆さんが継続してこれまでどおり利用できるようにしてほしい、
工事期間中もそのようにしてほしいということで、要望が出ているということは伺いました。この中だと、そのようにできるように検討するということではあるのですけれども、実際問題、それが可能なのかどうか、伺います。
○
高輪地区総合支所副
総合支所長・
高輪地区総合支所管理課長兼務(
佐藤博史君) こちらは、
工事期間中もこの場で活動を続けたいという強いご意向が地域から上がっているというものになります。現在、1階、2階のみ、校舎の南側に
増築工事が入りますけれども、建物全体をバリアフリー化するための
昇降機設備なども設置したり、
耐震性能をアップさせるための工事を検討しているものでございます。もともと50年前に建った小学校、建物を、
複合施設として活用するということで、
複合施設に対しての法令等で要求される、これまでになかった
防災設備を設置する工事なども行うという、非常に厳しい条件になっています。
全ての現行の
建築基準法に適合することにつきまして、
特定行政庁の
建築主事に
建築確認を受けて工事を行うことになりますけれども、原則としては、
建築敷地と敷地内にある建物全体に、工事の完了を証する
検査済証の交付を受けるまでは、
工事関係者以外の者が立ち入ったり、使用したりしてはならないという
使用制限がかかるのが前提でございます。
ただ、国は、そういったときに問題が起こることに配慮しまして、工事中に工事をする部分と使用する部分が
防火区画などで区画をされて、
工事関係者と使用する部分の関係者の動線が交錯しないと。
万が一火災が発生した場合でも避難の安全が確保されると認められる場合には、特別に
既存建物の
建築敷地や
建物工事中においても使用できるようにする仮
使用承認制度という制度を設けております。今回、この工事に仮
使用承認制度を活用して、地域の声に応えたいということで、今、検討しているところでございまして、何としても地域の活動をとどめずに、継続した状態で安全に工事を進めたいという思いでございます。
○委員(
福島宏子君) お願いいたします。
32ページの図について、保育園なのですけれども、先ほど
高輪地区総合支所管理課長から、1階部分が乳児、2階部分が幼児ということでお話がありました。今、2階に幼児という保育園が増えているようです。災害のときの避難のことなどを考えると、2階が幼児、1階が乳児ということなのかもしれないのですが、
保育士目線だと、日々の保育を考えると、1階に幼児がいて、園庭も使用できるというのが、利点もあるかと思うのですけれども、2階を幼児ということに決めた決め手というのは何でしょうか。
○
高輪地区総合支所副
総合支所長・
高輪地区総合支所管理課長兼務(
佐藤博史君) 今、
福島委員ご指摘のとおり、1階と2階の過ごし方について、幼児が1階になることによってのふだんの
メリットもあろうかと思います。こちらは、1階、2階の基準というのはない中で、その施設の条件や、定員と保育室の面積の基準、間取りや
レイアウトの関係などで決めていくものになります。ゼロ歳児には、調乳室や沐浴室などとの兼ね合いなどもございます。
私立認可保育園などでは、最近、低層階の方に乳児室がある傾向、これは割と一般的に実際にあります。
区立保育園では、1階が乳児室、2階が幼児室というのは、
芝公園保育園や
麻布保育園やこうなん保育園などではそのような状態ですが、逆に、1階が幼児で2階が乳児というものは、
飯倉保育園や
本村保育園、
白金保育園、
高輪保育園など、ここはまちまちな状態になっています。
こちらは、やはり今ご指摘の、
災害避難時に、
ゾーニング図32ページの東側に
避難用滑り台とありますけれども、こういった滑り台を使って避難するのは、幼児が避難しやすい、また、外遊びも、階段をよちよち歩きの子がおりてくることに時間もかかってしまうということもあって、両方とも
メリットがあろうかと思います。現時点では、この
レイアウトの関係、そういったもので引き続き、避難のしやすさ、
外遊びのしやすさということを念頭に置きながら、1階が乳児用、2階が幼児用という形で設計に進んでいきたいと考えております。
○委員(
福島宏子君) 2階の部分に幼児の部屋、遊戯室があって、4歳児、3歳児、そして、右側の方が5歳児ということになっているのですけれども、少し細かいことになるのですが、これらの部屋のお手洗いというのはどのように置かれるのか、お願いします。
○
高輪地区総合支所副
総合支所長・
高輪地区総合支所管理課長兼務(
佐藤博史君) この
ゾーニングにつきましては、
高輪地区にある3つの保育園の
園長先生にもご指摘をいただきながらつくってまいりました。この2階のところで見ますと、一番
園長先生から言われたのは、3歳児には専用のトイレをすぐ横につくってほしいというようなことがまずありまして、
中央部分にありますが、濃い
オレンジ色のすぐ上にあるところがトイレになっていまして、3歳児室と連続している状態になります。
4歳児、5歳児につきましては、少し歩いても大丈夫というアドバイスもいただきまして、4歳児、5歳児は、階段室2の横にあります、そちらが4歳児、5歳児、幼児用のトイレというしつらえになっております。
○委員(
福島宏子君) わかりました。4、5歳は同じところということでありますので、感染症の対策など、そのようなことも含めてやっていかなければならないと思いました。
あと、トイレから出てくるところに廊下がありまして、トイレから出てきた
お子さんと廊下の
お子さんというところでの
交錯事故など、そういったところも十分注意していく必要があるかと思いますので、その辺も含めて、設計の段階でお伝えいただければと思います。
○委員(ゆうきくみこ君) 建物なのですけれども、基本的に港区は建て替えるのが主流で、このような既存のものを
複合施設に改築するというのは、余り事例がないと思うのですが、地方では結構活用するケースがいろいろあるのは知っています。この計画を立てるにあたっていろいろと調査をしていただいた、どのような事業者にどのようなプロセスでやっていただいて、また、これを実際手がける事業者はどのような事業者なのか。余りないケースなので、もう少し具体的に教えていただきたいと思います。
○
高輪地区総合支所副
総合支所長・
高輪地区総合支所管理課長兼務(
佐藤博史君) これまでになかなか事例のない手法になると思います。今後はこういったケースが出てくるかもしれませんけれども、港区では、港区公共施設マネジメント計画という形で、今ある建物がしっかりとその先も
長寿命化が図れるか、それとも危険なのか、建て替えの方がいいのか、そこはコストとの比較になっていきます。公共施設の
長寿命化という名目で、建設時から80年、耐用年数が80年もつかどうかというのを一つの基準にしまして、検討をしております。当然、調査もするわけですけれども、港区にあります一般社団法人港区建築設計事務所協会などに依頼をしまして、数値的なもので安心を得て、その結果、この建物は80年もつということで、今回50年たっていますけれども、ここに手を施して、さらに耐震機能を上げて、ここから30年以上はもつという目算で進めていくことになりました。
ですので、今後、そういったケース、同様のベースで確認することによって、事例としては出てくる手法になろうかと思います。
○委員(ゆうきくみこ君) ありがとうございます。そうすると、普通の新築で建てる場合、また特別なこのような手法にたけている業者にお願いするような形になりますか。
○
高輪地区総合支所副
総合支所長・
高輪地区総合支所管理課長兼務(
佐藤博史君) ここは特に、接道も4メートルの接道の中での増改築ということもあって、非常に条件が厳しい状態です。50年前は既存不適格ではなくて基準どおりだったのですが、現行、法が変わっていく中で、多くが既存不適格状態になっていますので、そういったものを令和5年4月の本格開始までに確実に進めていくという中では、やはりその技術にたけたところ、また、経験にたけた事業者での設計や施工が必要になってまいります。先ほどアドバイスいただいています一般社団法人港区建築設計事務所協会など、そういった多くの技術力のあるところなどによって、安全に確実に令和5年4月に開設できるような、そういった流れとして進めていきたいと思っています。
○
委員長(
清家あい君) ほかにご質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) なければ、
報告事項(2)「旧
神応小学校本格活用に係る
施設整備計画(素案)について」の報告は、これをもって終了いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 次に、
報告事項(3)「
港区内建築物低
炭素化推進施策の見直しについて」、理事者の説明を求めます。
○
地球温暖化対策担当課長(大久保光正君) まずは、本日の報告に関しまして、資料の誤りが見つかりましたために、委員の皆様方におかれましては、資料の差しかえをしていただくことになりましたことをおわび申し上げます。今後、このようなことがないように、資料の作成段階及びチェック段階において、十分に注意してまいります。申しわけありませんでした。
それでは、
報告事項(3)「
港区内建築物低
炭素化推進施策の見直しについて」、報告をさせていただきます。資料№3をごらんください。
本件は、港区の地域特性を踏まえ、現在の港区内における建築物の低
炭素化推進施策を見直し、新たな施策の構築、また、条例化することについて、その内容及び今後の予定等についてご報告するものでございます。
項番1、経緯でございます。港区では、都内で二酸化炭素(CO2)の排出量が最も多く、エネルギー消費に伴う空調排熱の影響等により、地球温暖化やヒートアイランド現象が顕著でございます。また、過去100年の年平均気温の上昇幅も大きいことから、東京都と同水準の令和12(2030)年度目標を設定し、CO2削減等の取り組みを進めております。
しかし、現行の施策だけでは目標達成が難しいことから、建築物への省エネルギー化をさらに推進する施策の構築と、その施策の実効性を確保する条例を制定することといたしました。
項番2、新施策でございます。港区地球温暖化対策地域推進計画では、2030年度を目標として、区内のCO2排出量を2013年度比で39%減としております。この目標を達成するために、新施策を実施いたします。
A3判の資料№3-2をごらんください。現行施策と新施策の比較をまとめたものでございます。左側の現行施策は、港区民間建築物低炭素化促進制度として、新築に対して建築物の低炭素化計画の届け出を求めているもので、要綱にて運用しております。右側の新施策は、現行施策を改正しまして、新たに条例にて運用いたします。項目ごとに左右を比較してごらんいただきたいと思います。
まず、項番1の新築でございます。(1)の対象につきましては、現行施策では、公共建築物を除き延べ面積が5,000平米を超える建築物が対象となっておりますが、新施策では、延べ面積を2,000平米以上に拡大するとともに、住宅用途と公共建築物を新たに対象に追加いたします。
また、5,000平米未満のものにつきましては、延べ面積を300平米以上2,000平米未満に拡大してまいります。
(2)の届け出につきましては、現行施策では要綱で運用しておりますので、義務と表記しておりますものも、実態は努力義務となりますが、新施策においては、上記1の(1)アの対象者に対して、条例にて届け出を義務といたします。
(3)の省エネ基準につきましては、従前の対象の基準は変更せず、これまで努力義務だったものについて義務といたします。
なお、省エネ基準のERRとは、建築物の省エネ性能でございます。パーセンテージが高い方が性能がよいということでございます。
(4)の優秀水準につきましては、現行制度では実施しておりませんけれども、建築主が目指すべきさらに高い水準として、新施策では、非住宅について事務所等のERRを40%以上、ホテル等は30%以上といたします。また、住宅については、ERR20%以上などとしてまいります。
(5)の公開等につきましては、現行制度では、届け出の内容及び評価内容について、事業者と協議の上、区が
ホームページで公開しておりますけれども、新施策では、事業者との協議はなく、それぞれ内容を公開、公表いたします。
(6)の環境性能の表示につきましては、現行制度では実施しておりませんが、新施策では、建物、工事中の仮囲いへの表示を義務といたします。
次に、項番2、既存建築物のことでございますけれども、既築でございます。こちらにつきましては、現在、制度がございませんので、新たに(仮称)港区地球温暖化対策報告書制度として創設いたします。この制度は、エネルギー消費、CO2排出量等の実績や自主的な削減目標等の取り組み内容について届け出を義務づけ、意識の向上を図るとともに、届け出内容を見える化することで、計画的な省エネの取り組みを促進するものでございます。
(1)の対象につきましては、非住宅の建築物であって、延べ面積が1万平方メートル以上の事業所、東京都の地球温暖化対策報告書制度の対象事業所、東京都の総量削減義務と排出量取引制度、通称キャップ&トレード制度と言っておりますが、この3つの事業所を対象としてまいります。
また、任意の対象といたしましては、延べ面積が300平米以上1万平米未満の事業所といたします。
(2)の届け出につきましては、上記2の(1)アの対象者に対し、毎年エネルギー使用量の実績等について届け出を義務といたします。
(3)の公開等につきましては、区が
ホームページ等で届け出内容を公開するとともに、各事業所はみずから届け出内容を開示することを義務といたします。
また、評価内容、違反内容について、
区ホームページ等でそれぞれ内容を公表いたします。
(4)の優秀水準につきましては、新築と同様に、ごらんの基準にて努力義務として設定いたします。
次に、項番3、評価・表彰でございます。こちらにつきましても、現在、制度がございませんので、新たに(仮称)港区低炭素化優良建築物表彰制度として創設いたします。この制度は、事業者の省エネルギー対策等が他の模範となる高い環境性能であると評価した場合に表彰を行うものでございます。
対象は、項番1及び2の新築、既築の対象である建築主や事業所とし、適正に評価した上で受賞候補者を選定後、(仮称)港区低炭素化優良建築物表彰審査会で受賞者を決定いたします。
次に、義務違反者への措置でございます。新築、既築の各制度において義務が不履行となった場合、指導、助言、勧告の上、違反内容について公表いたします。
新施策の内容については、以上でございます。
資料№3の1ページにお戻りいただきまして、項番3の条例(案)の基本的考え方と規定する事項でございます。温室効果ガスの排出抑制を推進する港区地球温暖化対策地域推進計画におけるCO2排出削減目標を達成するとともに、ヒートアイランド現象を緩和するために、新たに条例を制定いたします。
まず、(1)条例の必要性でございます。新施策では、届け出の対象者が非常に多く、適正かつ公平に届け出てもらう必要があることから、義務を課し、制度の実効性を確保するため、条例を制定することといたします。区は、対象者の義務として、届け出等を求めることといたしまして、これに応じない対象者に対しましては、一定の手続の後に違反内容を公表いたします。
次に、(2)条例の基本的考え方でございます。新築対策制度で新築時の省エネルギー性能の向上、また、既築対策制度で運用時の省エネルギーの運用改善などを推進いたします。
また、事業者及び区民等に対する地球温暖化対策及びヒートアイランド現象緩和への理解を促進いたします。
さらに、区、事業者及び区民等が協働して省エネルギー化に取り組み、地球温暖化や気候変動への対策に関する計画を推進してまいります。
(3)条例に規定する事項につきましては、資料№3-3をごらんください。条例に規定する事項の概要をまとめたものでございます。
1の目的につきましては、区及び事業者の責務並びに区民等の役割を明らかにするとともに、二酸化炭素の排出及びエネルギー消費の削減に関し必要な事項を定めることにより、港区にかかわる全ての人が安全・安心かつ快適で健康に暮らせる低炭素化社会の実現を図ることを目的といたします。
2の定義につきましては、条例に必要な文言について定義してまいります。
3の区及び事業者の責務、区民等の役割につきましては、事業者及び区民等との連携、協働の取り組み、必要な措置、対策などの区の責務、また、CO2やエネルギー使用量の削減、相互協力による対策の実施などの事業者の責務、さらには、さまざまな取り組みに協力するよう努めるものとする区民の役割を定めます。
4の新築に係る省エネ措置、5の既築の温室効果ガス削減、6の評価・表彰及び7の義務不履行及び違反への対応につきましては、先ほどご説明いたしました新施策の内容についてそれぞれ定めてまいります。
条例に関する事項の概要の説明は以上になります。
資料№3の2ページにお戻りいただきまして、最後に項番4、今後の
スケジュールでございます。本日の当
常任委員会でのご報告後、11月1日金曜日から12月2日月曜日にかけ、新施策及び新規条例の基本的考え方について、区民意見の募集及び説明会を実施してまいります。その後、令和2年2月に、第1回港区議会定例会にて条例案を上程しまして、審議いただいた後に、可決されましたら、3月に新規条例の公布・告示をする予定でございます。
なお、対象者に対する十分な周知や、制度を円滑に運用するためのシステムの開発などを行うために、条例の施行につきましては、令和3年4月1日からを予定しております。
大変雑駁ではございますが、説明は以上でございます。
○
委員長(
清家あい君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。
○委員(
福島宏子君) 大変難しい問題だと思うのですけれども、1枚目の資料を読んでいく中でわからない点が幾つかあったので、ご質問させていただきます。
1番の経緯のところに、過去100年間の年平均気温の上昇幅が全国に比べ約3倍ということですけれども、過去100年間というすごく膨大な年数ですが、ざっくり100年前、50年前など、そのような時期での気温というのはわかるのですか。
○
地球温暖化対策担当課長(大久保光正君) こちらにつきましては、気象庁が発表したヒートアイランド監視報告2017等からのデータでございます。過去100年間の年平均気温というのが、東京で3.2度、全国で1.19度上昇しているとあるものでございます。こちらから引用させていただいたものでございますので、過去100年、100年前の気温というのは、そういったデータを持っているということでございます。
○委員(
福島宏子君) ありがとうございます。
その少し後のところの、東京都と同水準の令和12(2030)年度目標ということであります。これでCO2の削減の取り組みを進めるということで、東京都と同水準の目標というのは、具体的にどのようなことなのか、伺います。
○
地球温暖化対策担当課長(大久保光正君) まず、国の方なのですけれども、国は2030年度の温室効果ガス排出量を、2013年度比でマイナス26%とする目標を掲げているところでございます。
これに対しまして、東京都及び港区というのは、CO2の排出というのが非常に大きいという地域特性も踏まえまして、東京都と同水準の約39%の削減目標をしているということでございます。
○委員(
福島宏子君) わかりました。ありがとうございます。
東京都の中でも港区は、水準が本当に断トツと言っていいくらい1位だということでご説明を受けましたが、断トツ1位ということでの理由は、一番は何と考えられるのでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(大久保光正君) やはり地域特性として、本社機能を含め高層ビル等、そういったものが非常に多くある地域特性が主な理由ということでございます。
○委員(
福島宏子君) それで、23区の中のグラフはいただいているのですけれども、2番目や3番目、わかる範囲でいいのですけれども、港区の次というか、その後のところはどこが当たるのかということがわかれば、教えてください。
○
地球温暖化対策担当課長(大久保光正君) まず、港区がトップであるということでございます。それから、2番目が大田区、3番目が江東区、4番目が千代田区、5番目が新宿区という順番になっております。
○委員(
福島宏子君) わかりました。
港区での条例をつくっていって、CO2削減に向けて取り組んでいくということではすごくいいことだと思います。企業に対して何かもう少し厳しい規制というか、そのようなことを設けることはできないのかと考えるのですけれども、いかがでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(大久保光正君) 先ほどご説明させていただきました既築の方の資料になるのですけれども、こちらの対象が、先ほどご説明いたしました東京都の地球温暖化対策報告書制度、それから、もう一つ、キャップ&トレード制度と言っております東京都の総量削減義務と排出量取引の制度、こちらの2つの制度があるのですけれども、こちらは既に非常に厳しい値をとっておりまして、企業からすると、これ以上乾いた雑巾を絞るような制度としてはいかがなものかぐらいの厳しさであると例えて、意見をいただいているところでございます。
そういった意味では、既に大企業等に関しましては非常に厳しい値をとっているところでございますけれども、そういった中でもなおさらに建築物に関しましては、CO2を大変排出しております。我々としては、できない制度ではないので、これをまた企業に協力していただきながら、条例化して求めていくという考えでございます。
○委員(
福島宏子君) 10月24日の東京新聞にも、やはり廃プラスチックの対策ということで、スーパーマーケットの入り口に雨の日の細長いポリ袋が置かれているのを、傘立てや、今、バサバサと傘を振るって雨を落とすようなものがありますけれども、そういったものにしたらどうかという投書もありました。この中でこの方は、ダイレクトメールの透明の袋に入った冊子、あの透明の袋もやはりプラスチックごみということです。ストローやスーパーマーケットのレジ袋などには目が向けられているけれども、このようなダイレクトメールの袋など、そういった小さいところ、企業がかかわってくるかと思うのですけれども、そのようなところにも、少しずつではありますけれども、これでプラスチックを減らしていくということに取り組んでいくということを、あわせてお願いしたいと思います。
区民の皆さんへ、ご意見を募集するということで最後におっしゃっていたのですけれども、この募集をするということの周知の方法と、あとは、説明会実施と書いてあるのですけれども、この説明会の場所、何カ所くらいで行う状況なのかということを、決まっているところで教えてください。
○
地球温暖化対策担当課長(大久保光正君) まず、区民等への周知につきましては、
区ホームページ、それから、
広報みなとに掲載しまして、周知しているところでございます。
2点目の説明会につきましては、3回ほど行う予定でございます。1回目が11月12日、午前中ですけれども、芝公園
区民協働スペースで行います。それから、2回目を11月13日に同じところで同じ時間で行ってまいります。それから、11月15日に、夜になりますけれども、芝
区民協働スペースで行うということでございます。
○委員(
福島宏子君) 11月で間違いないですね。
結構直近だなと、今聞いてびっくりしたのですけれども。あと、意見の募集も、
区ホームページと
広報みなとだけではなかなか区民の皆さんに届くのかということも思いますので、掲示板などになるのですかね。そういったところももう少し広い範囲を含めてぜひお願いしたいと思うのと、やはり説明会、芝公園
区民協働スペースで、同じところで2回とおっしゃっていたのですけれども、できれば、せめて全地区で行っていただければ。それは区民の皆さんにどれだけ知ってもらうかというのが大切になってくると思いますので、もしご検討いただければ、お願いしたいと思います。私もこの件に関して、本当にまだ勉強不足ですので、これからも勉強していきたいと思います。
これで質問を終わります。
○
委員長(
清家あい君) 答弁は。
○委員(
福島宏子君) 検討していただければ。
○
地球温暖化対策担当課長(大久保光正君) 区民の方々におかれましても、大変影響のある条例だと考えておりますけれども、今回の条例につきましては、区民の皆様も大切なのですけれども、主に縛りをかけるのが企業、事業所など、そういった事業主の方に大変ご協力いただく条例だと考えております。そういった意味では、企業の方には少しPRを強化しまして、公益社団法人全日本不動産協会東京都本部港支部や一般社団法人東京ビルヂング協会、そういったところには既にお声がけして、周知しているところでございます。
今後、区民の方々につきましては、もう少し検討できる部分がございましたら、それは対応させていただければと存じます。
○副
委員長(丸山
たかのり君) 資料№3-2の既築のところの対象に関して、まず、義務の対象になる事業所の数と、現在は東京都の対象事業の②と③という形になると思うのですけれども、そこの対象になっている事業所が幾つかというのも教えていただけますでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(大久保光正君) 新たに既存に関しまして対象となるところなのですけれども、まず、①の延べ面積1万平米以上の事業所に関しましては、新たに対象となるところでございます。こちらにつきましては、190事業所を想定しているということでございます。
もう一つ、東京都の制度が2つありますけれども、こちらは合わせて2,500件程度の届け出を想定しているということでございます。
○副
委員長(丸山
たかのり君) わかりました。
先ほど
福島委員の周知のお話もあったかと思うのですけれども、やはり新たに対象になる方に関して、個別にきちんと情報提供していくことが大事かと思っているのですけれども、その辺はいかがですか。
○
地球温暖化対策担当課長(大久保光正君) こちらにつきましても、先ほど申し上げたとおりですけれども、事業所に関しましては非常に影響が大きいところでありますので、公益社団法人全日本不動産協会東京都本部港支部、一般社団法人東京ビルヂング協会、その他の関連する協会など、そういったところを中心にお声がけさせていただいて、現時点ではかなりのところで周知はされていると考えております。
○副
委員長(丸山
たかのり君) わかりました。
やはり新たに負担が増すというか、これまでもかなり負担が大きかったところに新たに負担が増すということですから、事業所の方の協力がすごく大事になってくると思いますので、その辺の説明をぜひ丁寧にお願いしたいと思います。
それと、新築に関しては、今回これは努力義務の方になりますけれども、住宅用途の方も、優秀水準という形で、届け出をしていくという形になっているかと思います。今後、優秀水準に関しては、住宅の場合だと、現行の国の制度で、本人に対する何かインセンティブというか、そのようなものはあるのでしょうか。
○
地球温暖化対策担当課長(大久保光正君) こちらにつきましては、基準を満たしますと、国の方で助成金があるという。それが一つのインセンティブになるかと存じます。
○
委員長(
清家あい君) 大丈夫ですか。ほかにご質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) ほかになければ、
報告事項(3)「
港区内建築物低
炭素化推進施策の見直しについて」の報告は、これをもって終了いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 次に、日程を変更しまして、
報告事項(4)「令和2年度
港区立幼稚園の定員について」、
報告事項(6)「令和2年度
港区立幼稚園園児募集について」、一括して理事者の説明を求めます。
○
教育企画担当課長(加藤豊君) それでは、資料№4「令和2年度
港区立幼稚園の定員について」、ご説明いたします。
内容といたしましては、令和2年度の区立幼稚園定員につきまして、総数1,635人とすることをご報告するものでございます。
項番1、定員に記載いたしましたように、この総数は
令和元年度園児定員と同数でございます。口頭にて少し補足をさせていただきますと、区では、これまで幼児人口の増加に応じまして、平成27年度から
令和元年度までに限って見ましても、抽選が多く発生する3歳児を中心に、405人の定員拡大を行ってまいりました。
直近の
令和元年度入園に際しましては、麻布幼稚園の増築完了に伴う全歳児の複数学級化、従来から複数学級だった白金台、港南、中之町、青南の各幼稚園については、1クラス定員を22名から25名へと増加し、合計112人の拡大をしたところでございます。
その結果、平成28年度には8園ございました当初受け付け時の抽選実施園が、
令和元年度には5園に減少し、定員に少しあきのある園も出てきた状況にございます。
特に4、5歳児につきましては、10月1日現在で見ましても、全園で何名かずつ欠員が生じております。そのため、4、5歳児につきましては、現時点で定員を拡大する必要はないものと考えております。3歳児につきましては、芝浦幼稚園や南山幼稚園のように、例年、入園をお待ちいただく方が多い幼稚園もございますけれども、区全体で見ますと、10月1日現在、6園で合計45人の欠員、4月1日現在でも同じく6園、合計43名の欠員が生じている状態でございます。
この状態から、3歳児につきましては、定員のあきのある幼稚園を丁寧にご案内していくなどの必要はございますが、芝浦、南山といったお待ちいただく方の多い園や、その周辺地域以外については、現時点で定員拡大の必要まではないものと考えております。
芝浦幼稚園と南山幼稚園の定員についてでございますが、まず、芝浦幼稚園の3歳児ですけれども、芝浦幼稚園では、高い応募倍率を踏まえまして、既に国が示します1学級の最大定員35人を定員としております。施設上、2クラスを設定できないことから、現施設内でこれ以上の定員拡大を行うことが不可能な状況にございます。
次に、南山幼稚園でございますが、今回の定員設定にあたり、現地を再度確認し、検討いたしましたけれども、廊下や教材室も狭く、机や椅子のほか、遊具等の活動備品の多くを保育室内に置かざるを得ない状況で、実質的な活動スペースが狭い状況にございます。定員を増やすことで、ロッカーの増設をはじめ、備品を増やさざるを得ない状況もありますので、幼児の活動スペースがさらに狭くなってしまうというところから、増員することは、保育上での危険が伴うとの判断に至り、定員の拡大はしないこととさせていただいております。
今後につきましては、この芝浦幼稚園及び南山幼稚園での幼児受け入れの方法を中心に検討していくことになると考えますが、ご説明さしあげましたとおり、既存施設での定員拡大はなかなか難しいことから、将来的な幼稚園への入園需要を的確に把握し、用地確保による新設、増築も含めた検討をしていくことになると考えております。
また、区内の私立幼稚園に対しましては、定員拡大と、より多くの港区在住幼児の受け入れについて要請いたしまして、公私立幼稚園全体で必要な定員の確保に努めてまいります。
最後に、項番2、今後の
スケジュールでございますが、11月11日の
広報みなとで令和2年度入園募集の周知を予定しております。
私からの説明は以上でございます。
○
学務課長(山本隆司君) それでは、引き続き
報告事項(6)「令和2年度
港区立幼稚園園児募集について」、ご説明いたします。資料№6をごらんください。
初めに、1の幼稚園園別の募集定員です。先ほどご説明のとおり、3歳児については、定員どおり10園で415名の募集をいたします。4歳児については、3歳からの進級者がおりますので、全体として195人を募集いたします。5歳児につきましては、一斉募集は行いませんが、一斉募集の終了後、4歳児からの進級者の状況に応じて、随時申し込みを受け付けてまいります。
次に、2の応募資格です。区内に住所を有し、該当する生年月日の幼児となります。
続きまして、3の今後の
スケジュールです。11月11日号の
広報みなと、
区ホームページ、ポスター等で募集をご案内してまいります。募集要項の配布は11月11日から開始いたします。また、応募の受け付けは、11月26日・27日・28日に各幼稚園及び学務課で行います。
応募の結果、定員を超えた場合は、12月4日に区役所9階で抽選を行います。さらに、あきのある園につきまして、追加受け付けを行うことになりますが、追加受け付けの結果、さらに抽選が必要な場合については、12月11日に追加の抽選を行う予定でございます。
その後、面接・健康診断を実施し、12月下旬には入園決定となる予定でございます。
説明は以上です。
○
委員長(
清家あい君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問等ございましたら、順次ご発言願います。
○委員(
福島宏子君) 私はこれまでの委員会の中でも再三申し上げておりますように、3歳児クラス35人1学級ということは、決して望ましい定数ではないということを、まず初めに申し上げたいと思います。もちろん今のご説明でも、どうしても増やせないという事情も理解はしているつもりではありますが、しかしながら、やはりこれでは、これ以上増やすのは不可能だということでは困ると思うのです。新築や増築ということを、用地取得もあわせてということでお話があったわけですが、本当に急いでやっていただきたい。そして、行政として本当に5年後、10年後のビジョンということをしっかりと持っていく必要があると考えるのですけれども、5年後のビジョンということでお尋ねしたいのですが、いかがでしょうか。
○
教育企画担当課長(加藤豊君)
福島委員のおっしゃるとおり、35人というところにつきましては、私どもとしましても、もちろん講師等を入れまして、安全に保育はしておるところですけれども、必ずしも望ましい状況ではないのであろうと考えてございます。
また、5年後の状況というところでございますけれども、毎年、幼稚園の就園児につきましては、就園希望率等を出しまして、計算している、推定しているところではございます。今の推計上で考えますと、そこまで大きく幼稚園就園児が増えるということはないということで考えています。この近年、幼稚園就園率が少しずつ低下しているというところもあり、状況を注視して、幼稚園の教育がきちんと行き届くようにやっていかなければいけないと考えてございます。
○委員(
福島宏子君) 先ほど学務課の
山本課長もおっしゃっていましたけれども、3歳児クラスの抽選ということで、ことしはどうなるかわからないと思うのですが、抽選の方法というのはどういったやり方でやるのでしょうか。
○
学務課長(山本隆司君) 区役所の9階会議室において、公開抽選という形になります。公正を期すために、来ていただいた方に立会人をお願いした上で、抽選機も回していただきます。事前に抽選番号を保護者ごとに割り振っておりまして、抽選機を回して、出た番号から順番に入園者を決定していくことになります。なお、抽選会の出欠が抽選結果に反映することはございません。
それから、抽選結果につきましては、12月4日、当日ですけれども、午後には各幼稚園、学務課の方に掲示いたします。また、翌日になりますが、
区ホームページにも掲載をする予定となってございます。
○委員(
福島宏子君) 本当に学務課や教育委員会だけではなくて、港区全体として考えていただく課題だと思うのです。3歳児クラス、ならせば45人のあきがあるということでおっしゃっていましたけれども、やはり3歳児クラスだけどこか別のあいている幼稚園に行って、4歳からおうちの近くの幼稚園に移るかといったら、それは子どもの負担を考えると、余りにもひどいやり方ではないかと言わざるを得ないわけです。きょう、
教育長もいらっしゃっていますけれども、港区全体で幼稚園、特に3歳児クラスに関しては考えていただきたいと、本当に真剣に私は思っています。
今回も、幼稚園の3歳児、特に芝浦幼稚園が今35名で1クラスということで、いろいろと現状もお聞きしました。廊下の部分まで広げて、子どもたちが遊べるスペースをつくっているなど、4月当初は2つのグループに分けて、1つのグループは9時から10時まで、それで、1つのグループが帰った後に2つ目のグループが登園するなどということで、さまざまな工夫をされて、先生方も一生懸命やられているということをお聞きしたわけです。やはり初めて集団に入ってくる3歳児というところで、一番大切にしたいことというのは何なのか、お聞きします。
○
教育指導課長(松田芳明君) 初めて集団の生活になっていくということですから、いかに担任との信頼関係を築くかということが、まずは重要なのかと思っています。
それと、初めての環境に入っていくわけですから、初めて別の
お子さんたちとの生活や、そこでの安全を確保するようなことを学んでいくなど、とにかく最初、安定した環境の中で一日を過ごし、それを重ねることによって、子どもがまたあしたも来たいと思えるような園づくりといいますか、学級づくりが肝要かと思っております。
○委員(
福島宏子君) ありがとうございました。
幼稚園のご説明を受けたときに、家庭で大切にしたいことハンドブックもいただきまして、この中にすごくいいことが書いてあります。3歳児クラス、「自分の世界を広げるとき。自分の思いを出せるが、出すのはそのときのご機嫌しだいの3歳児」ということが書かれています。本当にそのとおりだと思うのです。やはり3歳児というのは、自分が一番で、自分も認めてほしい、そういった年齢で、特に
お子さんたちが家庭から入ってくるというところでは、受け入れる側としても相当なスキルも必要だと思いますし、その分の人数、人手というのもかなり必要になってくると思います。
それで、私も、3歳児だからこそやはり考えてほしいということをきょうは言いたいと思って、この委員会に臨みました。本当に自分の世界を広げるときであって、自分の思いを出せる、十分に出していかれる、このことが次の4、5歳、そして、小学校、中学校の子どもの成長にも大きくかかわってくるときだと思うのです。
やはり3歳児35人が、少しは分かれていろいろなコーナーで遊んでいるとはいえ、一緒の学級にいて、担任と言われる先生は1人だと。講師の先生など、そういった方はいらっしゃるということでしたけれども、その中で少し支援が必要だったり、そういった
お子さんもいるのではないかと思うのです。その辺では、そういった
お子さんに対するフォローというか、ケアということはどのくらいあるのかというのを聞きたいのですけれども。
○
教育指導課長(松田芳明君) 障害がある
お子さんには、必ず介助をつけているということと、発達障害等の疑いのある
お子さんについても、特に危険な行為、はさみを持っている人をポンとたたいてしまうなど、そのような
お子さんについては、特に重点的に介助をつけてあるということで、23区の中でもトップクラスの介助のつけ方をしています。
ただ、大人が多過ぎると、子どもは大人を頼り切ってしまったりなど、そのようなことによって、自主的な動きをしなくなってしまうという課題があります。そこのバランスをどうとるかということと、安全性をどう確保するか、このところで幼稚園現場としては苦労しているところでございます。
○委員(
福島宏子君) 具体的に、実際にそういった事故など、そのようなものは起きていないのですか。
○
教育指導課長(松田芳明君) 多少けがをしたという、傷がついたなどということはありますけれども、大きなけがに至ったものは今のところはございません。
○委員(
福島宏子君) いただいた資料によりますと、芝浦幼稚園の場合、これは3、4、5歳全部合わせてですけれども、介助員の方は8名ついているということです。その8名がどのように割り振られているかはわからないのですけれども、先ほど
教育指導課長も大人が多過ぎるということも言われていましたけれども、かなりの数、助けを必要としている、支援を必要とする
お子さんもそれだけいるということであると思います。特に3歳児に関しては、先ほどからも言っているように、スペースも含めて手厚くやっていただきたいというのが、本当に心からのお願いであります。
そして、やはり3歳児に関して、コラムで3歳の発達をまさにつかんだものがあるので、どうしても紹介させていただきたいのです。大きい自分になりたい心を持った3歳児という題名で、「発達への願いを高めていくときには、思いどおりではない自己の現実や他者との葛藤と向き合うことになります。物事を大小というように対比して捉えるようになるので、他者との比較で自分を意識するようになります。保育所の朝の会で名前を呼ばれたときに、みんなの中でお返事するのはとても勇気の要ることです。リズム遊びの輪に入れないこともあります。そんなときには、指をくわえていることが多いでしょう。指吸いによって、葛藤を乗り越えるためのエネルギーを吸収しようとしているようです。発達心理学者の田中昌人さんは、このような癖に見える行動を、一歩踏み出すための心のつえと言いました」ということで、子どもたちは、3歳児、自分を乗り越えるための葛藤を毎日しているということを、幼稚園にかかわっている、ここにいらっしゃる教育委員会の皆さんにも、そして、この
区民文教常任委員会の皆さんにも、本当にわかった上で一緒に進めていきたいということを最後に申し上げて、質問を終わります。ありがとうございました。
○副
委員長(丸山
たかのり君) 先ほど3歳児クラスの話に芝浦幼稚園と南山幼稚園の例を挙げていただいて、物理的にこれ以上の定員拡大をするのは難しいということをいろいろと述べていただいたかと思います。基本的に区の考え方として、やはり今、3歳児クラスの園による地域偏在というのはあったとしても、それはほかの園ではあきがあったりという形もあるので、現状としては幼稚園の定員をこれ以上拡大することはできないし、物理的に園を増やしていくこともできないといったことでよろしいのでしょうか。
○
教育企画担当課長(加藤豊君) 確かに芝浦幼稚園と南山幼稚園が偏在して待機が多いというところでございまして、既存の施設では、今まで多目的室の転用や改修も続けてまいりまして、ほぼ全ての園が既存の施設の中では増やせないというところです。
ですので、今後については、土地の確保も含めて、特に芝浦幼稚園と南山幼稚園の周辺についての定員確保というのを考えていかなければいけないと考えております。
○副
委員長(丸山
たかのり君) わかりました。幼稚園就園率が下がっている中で、いきなり増設するというのはなかなか難しいのかもしれませんけれども、動向も見た上で、園の増員が必要な場合には、やはりきちんと増やして、先ほど
福島委員の話にもありましたように、余り1つのところに集中して、人数をぎりぎりまでいっぱい増やすというのも得策ではない部分もあるかと思います。そういったことも一応選択肢としては捨てないでおいていただければと思います。
あと、先ほど3歳児の定員に関して、私立幼稚園に、港区民の受け入れをなるべく多くとっていただくように要請するようなお話もあったかと思うのですけれども、実際に私立幼稚園の反応としてはいかがなのでしょうか。
○
教育企画担当課長(加藤豊君) 私立幼稚園に対しましては、毎年度、定員の拡大や、港区民の幼児の受け入れのお願いというのを文書で発出させていただいて、口頭でもお願いをしているところでございます。
実際、平成20年の段階ですと2,041人という定員でございましたが、こちらについては、平成27年に2,083人までは増やしていただいていると。ただ、正直、私立幼稚園につきましても、園の広さに余裕があるわけではないので、微増という状況になっております。
受け入れにつきましては、平成20年段階では1,298人だったものが、今年度の入園の段階では1,463人の港区民の幼児の方を受け入れていただいていまして、165人増という状況です。
今、入園の希望が増えてきたところもあるかと思いますけれども、各園において、港区民を受け入れていただくというところについては、一定、努力いただいていると考えてございます。
○副
委員長(丸山
たかのり君) 一定の効果が出ているというのは、今の説明で大変よくわかりました。ありがとうございます。
ただ、今後、動向を含めて、場合によっては、何らかの、区民をとってもらうためのインセンティブを与えるというような方策も考えないといけないかもしれませんし、保育園の方でも、地域偏在に関しては要望していますけれども、送迎バスといったような、どうしても親が連れていくのは大変な場合に、そういったものも地域偏在には有効であるとしている自治体もありますので、そのようなものもぜひ検討していただければと思います。この点は要望で結構ですので、よろしくお願いいたします。
それで、最後に、今後の
スケジュールのところで、抽選が12月4日という話がありましたけれども、以前も私的に伺ったことがあって、なかなか難しいということだったと思うのですが、公立の抽選の
スケジュールが、私立の入学金を納めないといけない時期の後になるので、どうしても抽選になるかどうかというのを恐れる場合に、私立の方にまずは入園料を納めてしまわなければいけない。でも、実際には抽選にならなかったという場合に、納めた入園金は返ってこないわけです。
今回、幼児教育・保育の無償化ということになりまして、3歳から5歳までの無償化というのが図られるということは、3歳の保育というのが受けられることが大前提であるわけです。ある意味、抽選という、本人の努力ではどうしようもないというか、区の都合で抽選にしているということに対して、お金が必要だからと、どうしてもしなければ、もしかすると、自分の子どもの3歳の教育が受けられないというようなことにも現状はなっているわけです。そのようなことを考えると、この抽選の
スケジュールはなかなか変えにくいとしても、早い段階で、抽選になるかどうかという見込みのようなものは何らか示せないかと思うのですけれども、この点はいかがなのでしょうか。
○
学務課長(山本隆司君) 日程の関係については、私立幼稚園側とも調整をさせていただく必要があると思うのですけれども、早い段階で抽選となるかどうかという見込みを示すというのは、なかなか厳しいかと考えているところでございます。
○
委員長(
清家あい君) ほかにご質問等ございますか。
私からも質問なのですけれども、私立幼稚園の区民の受け入れなのですが、この10年近くの間にすごく増えたのはわかっているのですけれども、この二、三年でまだ増えていますか。また今後、増やせる見通しなどというのはあるのですか。
○
教育企画担当課長(加藤豊君) 私立の受け入れですけれども、例えばここ3年ぐらいですと、平成29年度1,420名、その次が平成30年度1,444名、
令和元年度で1,463名と少しずつ増えてはいるところではあります。ただ、劇的に増やせるかというと、なかなか難しいところもあるのかと。
あと、私立の場合は、選考というところもあるかと思いますので、必ずしも港区民であるから入れるというのは、園の運営上、そこまでは踏み込めないというところもあるのかと思います。
そこも含めまして、私立幼稚園に対しては、毎年というか、私立幼稚園との連絡協議会の中でも、港区民の幼児の受け入れはできる限りお願いしたいということで、丁寧にお願いをしてまいりたいと考えています。
○
委員長(
清家あい君) すみません。あともう1点、確認なのですけれども、物理的に教室など、定員増ができないわけですよね。ここ5年で405人ぐらい定員拡大してきて、去年112人ですよね。ことしは初めてゼロになるわけではないですか。全く定員が拡大できない。だけど、3歳児の人口は去年よりことしの方が増えるわけですよね。幼稚園就園率が毎年1.3%ずつぐらい下がっていると。これで結局相殺して、大体抽選になる数というのが、ことしと去年と同じぐらいになるというくらいの見通しということでいいのですか。就園率のところや、3歳児の人口のところの詳しい数字があったら、教えてほしいのですけれども。
○
教育企画担当課長(加藤豊君) 就園率でございますけれども、
令和元年度でございますと、34.6%ということで、就園希望幼児数にしますと、1,010名。これは実績でございます。ここ数年、毎年1.3%ずつぐらい就園希望率が下がってきておりますので、その状況が続くと考えますと、令和2年度の人口推計上で考えますと、997人程度が来年度の3歳児就園希望数になると推測してございます。
ですので、あとは、この人数、この数字は推計ということでございますけれども、申し込みの状況がどのぐらい偏在するのか、そこについてはなかなか予測がしづらいところもございますが、総数としてはおおむね同じか、少し減るというところで、抽選が発生する園がおおむね同じような状況なのではないかという考えでございます。
○
委員長(
清家あい君) わかりました。ありがとうございます。
ほかにご質問等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) ほかになければ、
報告事項(4)「令和2年度
港区立幼稚園の定員について」、
報告事項(6)「令和2年度
港区立幼稚園園児募集について」の報告は、これをもって終了いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) 次に、日程を戻しまして、
報告事項(5)「
令和元年度港区
指定文化財の指定について」、理事者の説明を求めます。
○
図書文化財課長(佐々木貴浩君)
報告事項(5)「
令和元年度港区
指定文化財の指定について」、ご報告をさせていただきます。本
日付資料№5をごらんいただければと思います。
こちらにつきましては、港区文化財保護条例第4条の規定に基づきまして、
令和元年度の
指定文化財を指定いたしました。
経緯といたしましては、
令和元年8月9日に教育委員会から港区文化財保護審議会に諮問いたしまして、9月12日に答申をいただいております。9月24日に港区教育委員会において審議いたしまして、
指定文化財として決定をしてございます。
2番の
指定文化財の名称ですが、こちら、全て有形文化財でございます。
まず、1番の建造物、別紙1を一緒にごらんいただければと思います。旧公衆衛生院でございます。こちらは、昭和13年に内田祥三氏の設計によりまして、内田ゴシックと呼ばれる様式にて建築され、現在では、港区郷土歴史館等の
複合施設、「ゆかしの杜」として使用されております。戦前に建てられた建築物であり、改修後の調査においても、文化財としての価値を有することが確認されておりまして、貴重な建築物であると評価をされてございます。
続きまして、2番目につきましては、別紙2をごらんいただければと思います。彫刻になります。有章院霊廟二天門内に設置される木造二天立像2躯でございます。こちらは、二天門の改修にあたりまして、像の内部にカメラを入れて、調査いたしております。京都七条仏師の作として、伝統的で堅実な作風であり、貴重な文化財として評価をされてございます。
続きまして、3番目ですが、別紙3を一緒にごらんください。古文書になります。増上寺が所有する徳川秀忠署判浄土宗諸法度1点でございます。こちらについても、徳川秀忠が徳川家康の対浄土宗の政策の路線を継承したことを示す貴重な文書であると評価をされています。こちらは、平成元年に指定されました増上寺所蔵文書の14通に徳川家康署判の浄土宗法度含まれていることから、今回、増上寺所蔵文書に追加指定ということで、させていただいてございます。
続きまして、4番目につきましては、別紙4をごらんください。古文書になります。曲直瀬家の文書106点でございます。初代曲直瀬道三をはじめとし、中世から幕末に至るまで、朝廷や幕府が曲直瀬家に発給した文書でございます。時の権力者たちと交流を持ち、代々江戸幕府で重きをなした曲直瀬家の文書は、医学関係にとどまらない多くの情報が記されており、大変貴重な文書であるとの評価から、今回、
指定文化財の指定に至ったものでございます。
1ページに戻っていただきまして、最後に周知方法でございます。11月1日の
広報みなとへ掲載しますとともに、ミナトマンスリー、港
区ホームページ等へ掲載していきたいと考えてございます。
説明は以上でございます。
○
委員長(
清家あい君) 説明は終わりました。これより質疑に入ります。ご質問がございましたら、順次ご発言願います。
○委員(池田こうじ君) 1点だけ。かつて港区所有の建造物で、有形文化財になったものというのはあるのでしょうか。
○
図書文化財課長(佐々木貴浩君) 旧乃木邸と旧協働会館になります。
○委員(池田こうじ君) これは旧公衆衛生院自体が港区郷土歴史館になっていますので、この有形文化財指定を機に、港区所有の建造物、特に旧公衆衛生院、何か特別な企画か何かあってもいいのかと個人的には思うのです。そういったものも含めて、せっかく有形文化財になったわけですから、そのような企画もあってもいいのかと思うのですけれども、見解をお伺いします。
○
図書文化財課長(佐々木貴浩君) 今回、「ゆかしの杜」が旧公衆衛生院として指定を受けておりますので、来年の1月4日から3カ月ほどですけれども、
指定文化財展を開こうと思っておりまして、そちらの中で、この建物をしっかりと周知をしていきたいと考えてございます。
○委員(池田こうじ君) 有形文化財自体が郷土歴史館という、一つの港区の非常に貴重な財産でございますので、ぜひ活用していただければと思います。
○委員(阿部浩子君) 質問ではないのですが、来年、
指定文化財の展示をされるというお話だったのですけれども、毎年この時期になると、港区の
指定文化財の指定が委員会で報告されています。なかなか個人所有だと見ることができなくて、今、展示はされるということなのですけれども、やはり
区民文教常任委員会として、ふだん見ることができない文化財を、一度、正副
委員長に機会をつくっていただき、見せていただきたいとお願いしたいと思います。
○
委員長(
清家あい君) わかりました。では、正副
委員長で調整いたします。
ほかにご質問等ございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) なければ、
報告事項(5)「
令和元年度港区
指定文化財の指定について」の報告は、これをもって終了いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) それでは、
審議事項に入ります。
審議事項(1)「発案元第6号
区民生活事業・
教育行政の調査について」を議題といたします。
本発案につきまして、何かございますでしょうか。
○委員(阿部浩子君) 1つお聞きしたいのですけれども、港区プレミアム付商品券、和らぎなのですが、今、何%ぐらいの方が購入されているのでしょうか。
○
産業振興課長(西川克介君) すみません。何%の人が購入しているかは把握していないです。
○委員(阿部浩子君) 港区で発行しているプレミアム付商品券ですよ。対象の方に、港区で販売しているではないですか。あれがどれぐらい売れているのかということです。
○
産業振興課長(西川克介君) どれぐらい売れているか、正確な数字が今、申し上げられないので、後ほどご説明させていただければと思います。
○委員(阿部浩子君) なかなか国の方では出ていないという報道があったので、港区では、対象者となる方がどれぐらい港区プレミアム付商品券を購入されているという実態を知りたいということです。また、期限が決まっているので、そこにおいて買わない方はどのような理由なのかわからないですし、せっかくの機会なので買っていただいた方がいいと思うので、それでお聞きしたかったということです。
○
委員長(
清家あい君) では、後ほどということでよろしいですか。
ほかにご質問はありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) なければ、本発案につきましては、本日継続といたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) それでは、本日継続と決定いたしました。
────────────────────────────────────────
○
委員長(
清家あい君) そのほかに何かございますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
委員長(
清家あい君) なければ、本日の委員会を閉会いたします。
午後 3時02分 閉会...