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  1. 鳴門市議会 1991-06-01
    06月10日-02号


    取得元: 鳴門市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    平成 3年  6月定例会(第2回)          平成三年 鳴門市議会会議録 (第十一号)    ──────────────────────────────────            平成三年六月十日(会期十五日中第六日目)              議 事 日 程 第 二 号第一 市政に対する一般質問    ──────────────────────────────────             本日の会議に付した事件日程第一 市政に対する一般質問    ──────────────────────────────────            出  席  議  員(三十名)  議長  牧  野     豊  君  一番  大  石  謙  一  君      二番  福  本     節  君  三番  山  下  善  平  君      四番  梅  野  健  寿  君  五番  松  本     聖  君      六番  福  島  慧  雄  君  七番  井  形  勝  男  君      八番  藤  田  茂  男  君  九番  開  発  外  之  君      十番  田  渕     豊  君 十一番  山  本     秀  君     十二番  田  中  寛  昭  君 十三番  泉     善  治  君     十四番  野  崎  博  文  君 十五番  明  村  春  夫  君     十六番  川  上     守  君 十七番  工  藤  武  重  君     十八番  近  藤  龍  彦  君 十九番  佐  藤  絹  子  君     二十番  新  居  義  公  君二十一番  平  岡  朔  郎  君    二十二番  遠  藤  将  弘  君二十三番  柿  本     公  君    二十四番  勘  川  一  三  君二十五番  小  森  圀  彦  君    二十六番  斎  藤  達  郎  君二十七番  坂  東  成  光  君    二十八番  松  下     保  君二十九番  矢  野  善  治  君    ──────────────────────────────────            説明のため出席した者  市長      矢 野 茂 文 君   助役      西 本 信 也 君  収入役     西 田 素 康 君   市民福祉部長  青 木 義 幸 君  経済部長    河 野 忠 久 君   建設部長    益 岡 重 男 君  競艇部長    辻   潤 一 君   国体事務局長  鎌 田 善 雄 君  水道部長    徳 永 計 男 君   運輸部長    宮 本 仁 司 君  消防長     松 岡 正 次 君   総務部副部長  寒 川 洋 甫 君  市民福祉部部長福祉事務所長事務取扱  市民福祉部部長環境衛生課長事務取扱          平 野 節 夫 君           三 井 隆 夫 君  総務部   秘書広報課長 堀 田 順 二 君    総務課長   二 木 俊 幸 君  教育長     藤 倉 利 久 君   教育次長    木 村 善 二 君  監査事務局長  播 磨 啓 示 君   選管委事務局長 稲 垣 道 徳 君  農委事務局長  吉 田   功 君    ──────────────────────────────────            議会事務局職員出席者  事務局長    中 川 正 幸     次長      江 川 勝 幸  議事係長    後 藤 敏 彦     資料係長    田 淵   功  書記      中 井 敦 子    ──────────────────────────────────     午前 十時  二分 開会 ○議長(牧野豊君) お忙しいところ、御参集御苦労でございます。 これより本日の会議を開きます。本日の議事日程はお手元へ配付の議事日程表のとおりであります。 朗読は省略いたします。    ────────────────────────────────── △日程第一 市政に対する一般質問 ○議長(牧野豊君) 日程第一、市政に対する一般質問を行います。通告がありますので、順序に従って質問を許可いたします。 平成会代表一、市長の政治姿勢について            二十六番 斎藤達郎君     〔二十六番 斎藤達郎君登壇〕 ◆二十六番(斎藤達郎君) ただいま議長より登壇のお許しをいただきましたので、平成会を代表して質問させていただきます。 改選後初めての定例会でございます。トップバッターとして登壇の機会をお与え下さいましたが、何分私矢野市政についての勉強不足のため、過去にこの場で議論されたことを蒸し返すことがあろうかと存じますが、その点お許しのほどをよろしくお願い申し上げます。 また、この度の九州長崎県島原市で起きました雲仙普賢岳の火砕流による被害、また、犠牲となられました方々、御遺族の方々に対し、心より平成会一同哀悼の意を表したいと思うものでございます。 まず、質問に入る前に、矢野市長におかれましては、過般の市長選挙において無投票にて再選されましたことに対し、改めて平成会一同心よりお喜びを申し上げる次第でございます。 鳴門市政を取り巻く環境は、非常に重要な時期に差しかかってまいりました。平成九年度には明石海峡大橋の開通で文字どおり本州との陸続き、関西経済圏のリゾート基地として、また、四国の東玄関の都市として、潤いと魅力に満ちた活力ある二十一世紀の鳴門市を造らなければならないのであります。とりわけハード面では、新ドイツ館の建設、鳴門駅周辺地区の再開発整備、ふるさとの川モデル事業の促進、中核工業団地の造成、ホープ計画の推進、これらの重点プロジェクトの推進と、通過型都市脱皮へ発想の転換を図り、架橋新時代への対応が急務でございます。もちろんソフト面においても、高齢化社会への対応した施策を忘れてはなりません。市長、どうか今後とも強いリーダーシップを発揮され、市民に夢と希望、そして鳴門市発展のために献身の御努力をお願いするものであります。 それでは、順序に従って質問いたしますので、実りのある御答弁をお願い申し上げます。 まず、市長の政治市政についてであります。第一点目の将来像と架橋新時代の施策についてお伺いを申し上げます。 あなたは四年前、多くの市民の期待のもと、人が集まるまち、人口の増える活力ある鳴門の実現のため、市政にさっそうと登場され、以来、行財政の簡素合理化による健全財政の堅持と、市民から信頼される行政を基本理念として市民との対話や、県市協調路線を強く打ち出され、市政を推進してこられたのであります。こうした政治市政と過去四年間の各般にわたる行政実績が市民に評価され、再び鳴門市政を託されたのでなかろうかと思うわけでございます。地方自治は、革新を求めた昭和四十年代、減量に喘いだ昭和五十年代、そして現在は地域活性化。国際化・情報化・高齢化の時代とも言われ、竹下総理の打ち出したふるさとの創生政策を経て、地方自治体が自らの政策目標を定め、政策戦略を練り、政策戦術を高めていかなければならないこの地方を取り巻く環境は大きく転換しつつあります。こうしたときに、本市は関西国際空港の開港によって、世界との距離が大きく短縮されようとしております。明石海峡大橋の開通によってわが国第二の人口、経済集積を持つ近畿圏に直結することになりますので、鳴門市政の歴史もかつてなかった変動の時代を迎えようとしております。二十一世紀に向け、大きく飛躍発展するチャンスであると同時に大きな試練の時であります。そこでお伺いしますが、架橋新時代への対応を踏まえ鳴門市の将来像をどのように描かれて、どのように施策を展開されようとしているのか、二期目のスタートに当たり市政に臨む決意のほどをまずお聞かせ願いたいと思うわけでございます。 次に、第二点目として、総合計画基本構想の整合性と見直しについてお伺いをいたします。平成五年度を計画目標とする現在の基本計画は、地方自治法の定めにより、昭和六十一年三月に本議会の議決を経て鳴門市総合計画基本構想に基づき策定された計画でありますが、構想そのものが、策定後五年を経過しております。その後の経済情勢の進展、あるいは外部条件の変化によって基本構想と現実との遊離が著しく大きくなっておるわけでございます。基本構想は、鳴門市の将来を展望し、これに立脚した長期にわたる市政の根幹となるものでありますが、明石海峡大橋開通や、関西国際空港開港の時期がそれぞれ明らかになっておるほか、高速道路も着々と整備が進められ、本市に最も影響を及ぼすと見られる四国横断自動車道の鳴門・高松間が整備計画路線となっており、本四、神戸・鳴門ルートと、本四、児島・坂出ルートを結ぶ高速道として今後明石海峡大橋の開通に合わせ整備の進展も予想されるところであります。基本構想の市政の目標「明るく豊で住みよい都市」という言葉は最近聞かれなくなりました。基本計画の「人が集まるまち、人の増える活力のある鳴門」が市政の目指す方向としてはまことに明確であり、大変結構なことであります。しかしながら、鳴門市の人口の推移を住民基本台帳で見る限りでは、本年四月一日現在で、六万五千百三十五人と昭和六十二年をピークに減少幅は少ないものの、以前として減少傾向が続いており、人口が増えまちといったキャッチフーズがなぜか空しくなってくるわけでございます。計画目標は平成五年、六万八千二百人、平成七年七万人、あと三年間で三千人、平成七年までに五千人と毎年千人もの人口が増加しなければ目標を達することができません。これには、現在の若年層の流出傾向に歯止めをかけ、市内に定住させ活躍できる魅力あるまちづくり、すなわち、企業誘致等の雇用の場づくり、生活環境の整備、文化振興など総合的な定住条件の向上を図らなければならないことは申すまでもありません。矢野市長におかれましては、過去の市政の反省に立って鳴門中核工業団地の整備や、リゾート開発の促進等力を注がれておりますことはまことに時機を得た施策であり、大変結構なことでありますが、いかんせん工業団地の分譲開始時期は明石海峡大橋開通ごろと言われておりますし、リゾート開発につきましても、バブル経済の陰りから先進のリゾート開発については、開発が宙に浮くという不安材料が見られ、ここ数年で一挙に人口増の成果が上がることはとても考えられないのであります。キャッチフレーズの中身の人口の増えるについては危倶をいたすものでございます。この際、人が集まるまち、人が住みたくなる活力のある鳴門とされたらいかがでございましょうか、徳島県では本年三月に二千年を目標とする徳島県総合計画二〇〇一が策定されました。この上位計画との整合性を保つ意味からも、この際キャッチフレーズも含めて、ポスト架橋・ポスト二十一世紀に向けて基本構想づくりに着手する必要があると思うわけでございます。市長の御所見をお伺いするものでございます。 次に、第三番目として、財政展望と行財政改革の取り組みについてお伺いをいたします。私は、六年前に本市の財政状況について歳入面では競艇事業からの繰入金の比率が高く、歳出面では、他の類似団体と比較して人件費の占めるウエイトが高いことが財政硬直化の原因となっていることから、経常経費の圧縮を初め、歳出全般にわたる施策の新陳代謝など計画的な財政運営と思い切った行財政改革の断行を質したのであります。財政的に健全かどうか、財政構造の弾力性を見ようとする総合的な指標に、経常収支比率というのがございます。本市の経常収支比率は昭和六十年は、百五・六%と信じられないような数字で、名誉なことでございません。何と全国の六百五十五余りあります市の中でトップ、すなわちワーストワンでございました。矢野市長が登場する前年の六十一年度は百三・一%とこれまた全国の都市のワースト六位にランクされておりました。昨年二月に自治省が発行した昭和六十三年度の決算状況調によりますと、鳴門市の六十三年度の経常収支比率は、九十八・五%と二年間で四・六%下がったものの、これは全国的に減少しているものでありまして、依然として全国の都市でワーストニ位と高位置に名を連ねておるわけでございます。平成元年度の経常収支比率は、市長、あなたの努力により八十七%と全国六百五十五市のうちワースト二十位とかなり改善のあとが見られるわけでございます。しかしながらまだまだ高水準でございます。あなたは、財政健全化を公約の一つに掲げ、四年前の六月議会の所信表明の中で、市行財政改革懇談会の答申に沿って取り組むことを述べられておりますが、今後財政展望と行政改革の見通しについての御所見をお伺いするものでございます。 以上、申し上げましたことについて御答弁をお願い申し上げます。なお、代表質問でございますので再問はできるだけ差し控えたいと思いますが、御答弁によりましては再問させていただきます。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 平成会代表の斎藤議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。 まず、第一点は鳴門市の将来像と架橋新時代の施策について私の二期目ヘの決意と、いうものを含めて御質問がございました。二十一世紀を目前にいたしました平成九年度には建設中の明石海峡大橋が開通をして、それにアクセスしての四国の高速自動車道路網の整備が進められておるところであります。京阪神からは二時間圏、鳴門市は四国の玄関都市のポジションを占めることになるわけでございます。しかし、地理的条件に恵まれているだけでは単なる通過都市になってしまう恐れがあるわけであります。 架橋新時代という千載一遇のチャンスを生かして鳴門市を飛躍発展させるために、私の今期の役割は極めて重く大きなものがあると深く肝に銘じておるところでございます。で、そのために先の四年間におきまして中・長期的展望に立って財政の健全化に努める一方、県市協調を機軸にいたしまして、国・県の事業を導入して拠点都市にふさわしい基礎固めのためのいろいろな計画、種を蒔いてきたところであります。私の二期目に与えられました役割は、これらの種を大切に育て、玄関都市にふさわしいまちづくりを進めることにあると認識をいたしております。 私はいつも私の政治手法として「人が集まるまち、人口の増える活力あるまち鳴門」を掲げております。人が集まるためには、本市の持つすばらしい自然環境を生かした国際的な観光文化都市として、島田島を中心といたしましたウチノ海リゾート開発、あるいはホープ計画の推進、ドイツ館の移転新築を核としたドイツ村公園の整備、四国横断自動車道ハイウエーオアシス構想など東西にリゾート観光の拠点整備を進めることといたしております。 また、人が集まるもう一つは、魅力溢れる都心づくりであります。すでにJR鳴門駅周辺を中心とした商業近代化のための実施計画、地区更新計画づくりが進められておるところでございます。みどり溢れるプロムナード、アメニティーな各種の都市機能を集積し、若者にも歓迎されるまちづくりを目指したい。いうふうに思っております。 人口が増えるまちづくりとしては、やはり働く場所の確保、雇用の場を創設するための産業基盤の整備ということも必要であります。農漁業では、特産品の更なる充実、農地や人口魚礁など基盤整備を推進し、産地間競争の激化や国際化に対処していきたいと考えております。地場企業の近代化や北灘町に計画をいたしております中核工業団地の造成は、今期の私に与えられた施策の中では最重要課題であり、地元の方の御理解を得てぜひ実現さしたい。このように考えております。 今期特に力を入れなければならないもう一つの事業といたしまして、全力を傾注するのが、平成五年秋の第四十八回国民体育大会であります。その後のさらに身体障害者スポーツ大会の成功ということもございます。国体の会期決定も今月中ということが言われておりまして、もう間近でありますが、いよいよ市と市民が一体となって国体準備に取り組まなければならないと思っております。すでに国体事務局の組織強化や、リハーサル大会ヘの体制を整える一方、国体橋や岡崎橋、県道吉永西小沖線などの道路整備を初め、撫養川のふるさとの川モデル事業など国体に向けての環境整備を進めておるところでございます。市民の間では、ゴミゼロ運動やあるいは花いっぱい運動などを通じて、国体を迎える意識づくりを進めていただいておるところでございます。これらの重点的な施策と併行いたしまして、市民の生活の快適なくらしの確保を図らなければならないことは言うまでもありません。し尿・ごみを処理する衛生センター施設の近代化、安全に配慮した消防防災事業高齢化社会への対応を進める地域福祉推進計画、あるいはさわやかトイレ、そして明日の鳴門を担うたくましい人づくりのための学校教育、社会教育、国際化教育などこうした諸問題に的確に対応して市の一層の発展を図る正念場として、極めて重要な時機だと考えております。二期目のスタートに当たりましてこのような認識のもとに精一杯がんばりたい。かように考えておるところでございます。いろいろな事業の確かな推進を図るために、議員皆様方の御理解と御協力が不可欠でございますので、ますますの御指導御支援を賜りますようお願いを申し上げる次第でございます。 次に、総合基本計画の整合性と見直しについてということでございますが、本市におきましては、昭和五十六年に鳴門市新総合計画を、また、昭和六十一年に鳴門市総合計画基本構想を市議会の議決を得て策定をいたしております。さらに、平成元年三月に平成五年度までの五ヵ年計画として総合計画第三次基本計画を策定いたしておるところでございます。基本計画では、「人が集まるまち、人口が増える活力あるまち鳴門」の実現を目指して五項目の柱を定め、この柱を施策展開の軸として、重点的な投資配分を行い、計画の実現に向けて努力をいたしておるところでございます。 五項目として、主な施策について簡単に触れて見ますと、国際的な観光文化都市づくり、島田島あるいは日出湾周辺のリゾート開発、高島地域におけるウチノ海センターリゾートパークの整備、さらにはドイツ館の建設計画などが進んでおるところであります。 二つ目は、産業拠点の開発整備と地域経済の活力づくりであります。大津・里浦・大麻各町の農業基盤整備やJR鳴門駅周辺の再開発を中心とした商業の活性化計画鳴門中核工業団地事業などを市政の最重要事業として進めておりますし、三つ目のうるおいと魅力に満ちた都市づくりでは、鳴門地域住宅ホープ計画の推進、撫養川・新池川水辺空間と居住環境整備、さらには、下水道、街路の緑化事業などを推進いたしておるところであります。四つ目の、明日の鳴門を担うたくましい人づくりでは、幼・小・中学校教育施設整備や、社会教育や社会体育の振興、生涯学習の村整備などを進めております。 五つ目の第四十八回国民体育大会の開催では、花いっぱい運動の推進や、国体事務局の設定と市民組織の編成さらには国体庁舎の建設など国体成功に向け諸事業を推進しているところでございます。 現基本計画では、平成五年を目標年次としておりますので、目標に向けてなお一層の努力をいたしたいと考えておりますが、明石海峡大橋完成関西国際空港の開港、四国横断道の建設など、高速交通網の整備は、本市の社会経済環境を大きく変えるものと思われますので、明石海峡大橋の完成と、その時がちょうど市制施行五十周年記念を迎えるということでもございますので、本市の二十一世紀を展望しながら、さらには、先日発表されました徳島県総合計画二〇〇一及び三〇〇〇日の徳島戦略との整合性も考慮しながら、検討をしてまいりたい。かように考えておるところでございます。まあ、いずれにいたしましても、政治の究極の目標は、住民の福祉であります。うるおいとゆとりある生活環境の創設、地方自治の目標として掲げております明るく豊で住みよいまちづくりをベースに、さらにそのことを実感できるまちづくりを進めていきたい。引き続き努力をいたしたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思うところであります。 次に、第三番目の財政展望と行財政改革の取り組みについてであります。行政改革につきましては、昭和六十一年二月二十八日付で答申のありました鳴門市行財政改革の方策に沿ってお答えをいたしたいと思います。 この答申は、鳴門市行財政改革懇談会から厳しい財政状況下のもと市民の期待に応える施策を進めるため、必要であろう行財政全般について長期的展望に立った改善の方策について答申をいただいたものでございますが、答申の基本理念としては、一つは行財政の簡素効率化、二、健全財政の堅持、三、市民から信頼される行政、そしてそれの具体的な方策といたしましては、人事管理について、あるいは組織機構について、業務の民間委託について、機器利用による事務処理の効率化、五、受益者負担の適正化、六、補助金の適正化、七、財政確保と活性化の方策、これが提言をされておるところでございます。まあ、基本理念の行財政の簡素効率化を図るでございますけれども、まず、行政需要の多様化によって増加するであろう行政課題に対応する執行体制を確立するため、組織改革を行い、部制を導入をいたしまして、各課間の調整のスムーズ化を図ったことと合わせ、大幅な権限委譲を行い、市職員の責任感の育成及び事務決裁のスピード化を図り、市民サービスの向上を図ってまいったつもりでございます。市民サービスでは行政の最大の目標でありますが、窓口オンラインシステムで各出張所の端末機を設置したことで、市民がどこの出張所でも住民票の交付が受けられるようになったこと、市民相談室の設置は、市民サービスが拡大されたと言えるのではないかというふうに思っております。 健全財政を堅持するということについてでございますが、財政収支が単に均衡するということだけでなく、歳入の増加を図ることが必要でありまして、そのためには企業の誘致、定住人口の増加、観光客の誘引等を図ることが大切と考え、中核工業団地の造成とか、ホープ計画あるいはリゾート開発等々各種事業を推進いたしておるところであります。 次に、市民から信頼される行政でありますが、市民がどのようなことを行政に望んでおるか、これを知ることが市民から信頼される行政を進める上で最も重要なことであると考えまして、市長対話という市民との懇談会を全市的に開催し、市民の生の声をお聞かせいただき、日頃の行政に反映をさせておるところであります。また、信頼される行政は、市民と接する職員の態度によって左右されることも非常に大きなウエイトがあると思うものでございます。複雑多様化する行政課題を解決していくためには、豊富な知識、実務執行能力を高めるなど職員の資質の向上が不可欠であるわけで、そのために前年度から政策課題研究推進事業を発足させ、職員の意識改革・広い視野・先見性・創造性・自己啓発と人材育成を目指しておりまして、自治大学に毎年一名づつ入校させるとか、あるいは市町村アカデミーに毎年約五名を研修に派遣するとか、県の行います職員研修のセンターヘの派遣を可能な限り派遣するとか、また、昨年は海外研修に二名派遣をいたしまして、いろいろな角度から研修体験をさせることである。このことがまあ延いては市民から信頼される行政運営に繋がる職員の執務体制をより高めていく、こういう考え方に立っておるところでございます。このようにまことに徐々ではございますけれども、行政改革を進めておりますが、私は常々行政改革は行き詰まったから改めるというにではなくて、時代の推移や行政の質の向上など、将来構造の視点に立って行うべきだと考えておるところでございます。今後とも鳴門市行財政懇談会の答申に沿ってさらに一層の努力をいたしたい。かように考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。     〔二十六番 斎藤達郎君登壇〕 ◆二十六番(斎藤達郎君) 再問させていただきます。まず、第一点目の将来像と架橋新時代の施策についてでありますが、ただいま市長から二期目のスタートに当たって非常に心強い御答弁をいただき、私も心強くいたした次第でございます。了といたしたいと思います。 二点目の総合計画基本構想の整合性と見直しについてでありますが、これはただいま市長から御答弁をいただきましたが、すでに検討していかれておる。また、これから検討される。私もそのお答えを承って、矢野市長は非常に先見性がありますし、県でも架橋新時代の、先程市長が申されましたように、行動計画、徳島県の今後として三〇〇〇日の徳島戦略と、二〇〇〇年までの徳島県総合計画を策定しております。着実に徳島県も歩もうとしております。わが鳴門市におきましても次の基本構想をつくられるときには、矢野カラーをふんだんに十二分に取り入れていただいてこの基本構想が、新しい基本構想のもとで今後の矢野市政の、市政進める上に大きな設計図になるように願うものでございます。市長の御答弁で了といたしたいと思うわけでございます。 三点目の財政展望と行財政改革の取り組みでありますが、鳴門市の財政構造は非常に以前から悪いと、このように言われておりますが、最近仄関するところによりますと、自治省の方で財政に関しては、矢野市長は優等生であると、このように承っておるわけでございますが、なお優等生でなくして、特待生になっていただくように一つ旧に倍して御努力をお願いするものでございます。財政については、過去において競艇からの多額の繰入金によリハード事業や施設を手がけられてきた結果で、先程申しましたように財政硬直化を招いておりますが、建て直しにはある程度期間を要するものでございます。今後増大する行政需要に対応するためには多大の財源を必要といたしますので、職員の配置転換、不要不急と見られる事業カット、施設の厳選、財源の拡充などこれまで続けてこられた努力をしつこいようですが、お願いをいたしておくものでございます。 私は、かって行革と関連して職員研修の強化と人づくりのために、高度情報化社会と言われて情報が氾濫する中で、有効な情報を逸早くキャッチするために、鳴門市政にキャッチして鳴門市政に反映させるために、県の東京事務所に職員を派遣されたらという御提言を申し上げたことがございますが、これはあなたの英断によってすでに実現しておりますが、これから近畿圏の一員としてその一体性を強めるためには、ポスト阪神対策を進めていく必要があると思うわけでございます。中核工業団地への企業立地やリゾート開発に備えて、徳島県の大阪事務所へも職員を派遣して駐在さすことが是非必要でなかろうかと思うわけでございます。また、限られた職員の能力を最大限発揮させるためには、全職員の四割を占める女子職員に、職業人としての意識を芽生えさせ、将来管理者になり得るだけの知識経験を身につけさせることとともに、管理職への登用についても考えていくべきだと思うわけでございます。市民が期待する効率的な行財政の運営をするためには、従来の古い慣習や、あるいは先例踏襲といった役所体質から抜け出させて自由な創意とアイデアで仕事が進められるような環境づくりと、思い切った機構改革をする必要があると思うわけでございます。いま一度この件について市長の御所見をお伺いいたしたいと思います。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) こういう答弁の一番最初に表現をする言葉として適当かどうかはわかりませんが、「情に悼させば流される。義理を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」という啄木の、漱石の歌でしたか、ございました。まああのわれわれその行財政の改革を急激に進めることによって、市民サービスを低下させてはならない。市民サービスを図りながらこれまでの財政体質を健全化さしていかなければならないと、まあそういうところに工夫がいるわけでありますけれども、私の基本的な考えとしては、住民サービスを低下させないで行財政の改革を徐々ではあるが進めていこう。こういうふうに今後も取り組んでいきたいと、いうふうにまあ考えておるところでございます。われわれそのためにはいろんな情報をキャッチすることが必要でありますけれども、まあ、それの一環といたしまして、まあ職員の定数減を図りながらも、敢えて東京事務所に職員を一名派遣をいたしまして、まあ中央情勢を把握するとか、あるいは折衝に当たらせるとか、まあ非常な効果を挙げておるところでございますが、当分こういうことを続けていきたいと思っております。 さらにお話のありました大阪事務所にもう一人派遣してはどうか、こういうことでございますが、まあたちまち東京ほど大阪の場合との情報交換の場というのは、私どもの場合は、まあ行政事務的には東京よりも少ない面がございます。まあしかし、これから移りゆく京阪神とのかかわりの中で、阪神経済圏との経済情報、あるいは観光情報、そういったものは単発的なものでなく常駐的なもので設置をしてはどうかという御意見は非常に傾聴に値する御意見であると、いうふうに受け止めておりますが、いま直ちにということでなしに、まあ中核工業団地の造成の進捗、あるいは観光施設の進捗などを見極めながら長期的に考えてみたいと、いうふうに思っておりますので御理解をいただきたい。いうふうに思います。 それから、女子職員の管理職登用の問題でございますが、まあ私就任をいたしましてから対話は庁舎外だけでなく庁舎内部でも、まあいろんな部門別に行っておりますし、とりわけ女子職員との対話なども進めておるところでございます。まあ千二百人近い職員の機構の中での配分で急激に管理職に登用をしていくということにはやはりどうしても無理があると思うんで、徐々にではありますけれども、係長あるいは副課長、そういうふうに徐々に管理職登用を心掛けておるところでございまして、現在でも管理職として挙げられる女子職員の数は二十名を超えるようになりました。まあ、男子と女子との比率から申しますならば、もう少しあってもいいのではないかというふうに思っておりますし、今後も人事異動等のときにもそういうことを心掛けていきたい。まあ機構だけでなしに、管理能力というものの養成ということにつきましても考えていかなきゃなりませんので、女性職員の研修派遣だとか、そういったことも図りながら能力を高めると同時にその器をつくっていくと、いうことについて今後とも心掛けていきたいというふうに思っております。御理解をいただきたいと思います。     〔二十六番 斎藤達郎君登壇〕 ◆二十六番(斎藤達郎君) ただいま市長より機構改革について御答弁をいただきまして、職員を大阪事務所ヘの派遣、また女子職員の管理職への途、これらを含めて今後の矢野市長のやられる機構改革に御期待を申し上げます。一応御答弁を了といたしたいと思います。 一期目の市長の実績は、主として市民のニーズに応えるきめ細やかな身近な行政が行われてまいりました。多くの市民の共感と評価を得ることができたわけでございます。こうした住民サービスを拡充することももちろん必要でありますが、二期目ともなりますと、あなたの豊富な政治経験によって先見性や持前の行動力を大いに発揮してもらわなくてはなりません。重点プロジェクトというメニューは揃いました。さあ、市長、これからあなたの腕の見せ所、年齢的に見てもいまが円熟期、青年議員と言われていたころに比べれば、少々お年を召されましたが、その分人間味人望が一段と備わってまいりました。限られた財源で大型プロジェクトを推進するには、国や県、あるいは民間の力を引き出すことも大切でありますが、余り他力本願にならず、市長の政治哲学によって、市単独事業もどんどん手がけていただけることを期待いたしたいものでございます。 開会日のあなたのあいさつの中に、「二十一世紀に向け余すところ十年となりましたが、ここ数年の対応こそ鳴門市の将来を左右する重要な時機と認識いたしております。」と申されました。時に対し非常に敏感であられる様子が窺えるわけでございます。諺に「光陰矢の如し」と言われますように、時はすぐ去ってしまうものでございます。きょうは六月十日、おりしも時の記念日でございます。時を逸しないような市政執行がなされることを御期待申し上げまして、以上で平成会代表質問を終わらせていただきます。どうも御静聴ありがとうございました。 ○議長(牧野豊君) 次に、憲政会代表一、市長の政治姿勢について             二十九番 矢野善治君     〔二十九番 矢野善治君登壇〕 ◆二十九番(矢野善治君) ただいま議長の登壇の許可をいただきまして、市長の政治姿勢についてを質問いたしたいと思います。 まず、この度の統一地方選挙におきまして、市長が二期目に無投票当選ということで非常におめでたい実績を挙げられまして、心からお喜びを申し上げると同時に、その当時の市長の一期目におきますところの県市協調、対話の行政というものがこのように実を結んで無投票当選に繋がったものだと信じておるわけでございます。改めてお喜びを申し上げる次第でございます。さて、順序に従いまして質問を続けてまいりたいと思う次第でございます。まあ、いろいろ第一陣の質問の中にもございましたし、まあ市長の答弁の中にもそれぞれ出てきた問題でございますが、まあ特にリゾート開発につきましては、これからの鳴門市を左右する大きな内容的な意味も含めました開発事業であると同時に、このことがやはり鳴門市政を左右する問題だとさらに認識をいたしておる一人でございます。そこで市長も常々この問題につきましては、いろいろ私どもも承っておるわけでございますが、特に近年市長の先程の答弁の中にもありましたように、私自身もいろいろの議会の中で市長の取り組む姿勢等も聞かされておるわけでございますが、特に市長はこの明石架橋を睨んでの祝賀式を、この鳴門の市でやりたいというふうな形の中での内ノ海の開発リゾートの中でそれらの用地を確保し、これから開発したいというふうなことを特に五月の一日の新聞であったと思いますが、記者会見におきましてそのことを力説をされておるわけでございまして、まあこれらの点につきまして、今後どのような取り組みと構想を描いておられるのか、この点につきましてお尋ねをいたしたいと思います。 二点目の商業近代化計画につきましては、後で平岡議員からも出ておりますが、まあ特に私は、前年の九月の定例議会であったと思いますが、駅前再開発に伴います商業近代化計画についてお尋ねをいたしたわけでございますが、そのときに、商工業者を中心とした形の中で、当時補正予算が組まれておったわけでございますが、その後そうした商工業者、あるいは地域のそれぞれの関係者、また市行政とが具体化し、どのように本年度進めていかれるのか、まあこの点についてお伺いをいたしたいと思います。 次に、環境整備でございますが、まあこの問題は、特に今日ほど環境問題を取り上げ論じておる時期はないのではないかと思います。都市においては特にこの問題は大きく取り沙汰されておりますし、また企業サイドにおきましてもこれらの問題の提起がなされておりますが、まあ特にわが鳴門市にとりましては、先程も市長の答弁の中にございましたように、環境整備の問題につきましては、衛生センターを中心とした形の中での建設計画、あるいはゴミゼロ問題、あるいは花いっぱい運動、それぞれ環境整備につきましては、都市下水を含めましていろいろ取り組んでおられるわけでございますが、今日のこうした鳴門市の環境問題の中では、やはり開発か自然破壊か、というような問題も起こりつつあるわけでございまして、特にこの問題につきましては、過日、読売新聞に載っておったと思うんですが、中山の大池の上で産業廃棄物とはいかんわけなんですが、農地の改良という形の中での事業が起こされまして、その時点におきまして市の水道部なり土木課がそこの進入道路を許可したと、まあいうふうなことがやはり一部、一翼を業者の片棒かついだと言われても仕方のないような環境破壊に繋がる行為が見受けられておるわけでございまして、まあこの点について御答弁をお願いいたします。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 矢野議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。 まず、第一点はリゾート開発について、特にウチノ海センターリゾートパークの計画についてどうなっておるかと、こういう御質問でございました。この計画につきましては、すでに県の三〇〇〇日戦略の中にも位置付けられておりまして、新聞報道などがなされておりましたが、鳴門町竹島地域に内ノ海を埋め立てて約二十七ヘクタール、土地を造成して内ノ海の観光の拠点にしようとするものであります。総事業費は百五十億円で今年度設計調査費といたしまして、一億五千三百万円が県の方で計上をされておるところでございます。このことにつきましては、日本公園緑地協会の方で概要調査を行いまして今年度から本格的調査に入っていこうと、いうようなことでございまして、去る六月の四日であったと思いますが、県と私どもの方の担当が実地調査をやりたいということで、これに関係漁協の方々の御理解を得るために申し入れをいたしたところでございます。御案内のように三〇〇〇日戦略の一環といたしまして第二小鳴門橋の建設というものがあるわけでございますが、第二小鳴門橋の問題につきましても、平成八年度までに完成をしていこうと、いうことで本年度約六億円の調査設計一部工事が計上されておりまして、奥中山から明神まで、そして明神から高島に至る間の橋梁建設、さらに都市計画街路の建設、でこれも三〇〇〇日戦略として進んでおりますが、これと合わせてその突き当たりであります竹島地域に土地造成を行おうとするものでございます。現在漁業組合との折衝をいたしておりまして、いま申し上げましたように本年度一億五千三百万円で調査、深浅調査とかいろいろ生態別の調査、環境アセスなどを行ってできれば来年度から事業化に向けていきたいというような形で取り組んでおるところでございます。ここは、私いままでもお話申し上げましたように、完成を平成八年、いうふうに設定をいたしておりますので、明石海峡大橋が開通をするときには、造成はできますけれども上物はまだできていないかもわからない。いうこともございますので、まあここを中心に架橋開通のイベント会場として活用ができたらどうかと、こういうことを県と協議を図りながら進めてまいりたい。このように考えておりますので御理解をいただきたいと思うところでございます。 商業近代化計画の推進につきましてでございますけれども、平成元年度に策定をされました鳴門地域商業近代化地域計画、いわゆる実施計画では商業が地域的コミュニティー機能及び広域的サービス機能と複合した中心地づくりと、こういうことを一つの目標として策定をいたしてきておるところでございますが、都市的側面からの都市整備の見直しと、商業空間の整備が必要であると、こういうまあ研究会の提案をいただいたところでございます。で、本市におきましては、地域の若手商工業者からの要請もございまして、建設省住宅局所管の地区更新再開発制度を活用して、平成二年度において市街地整備のマスタープランとなる地区更新基本計画の策定を行うことにいたしました。また、一方商工会議所では商工会議所副会頭を委員長といたしまして、各商店街地権者代表など十四名で構成する商業近代化推進特別委員会を設置し、また、会議所青年部商業近代化推進研究会を設置をいたしまして、推進の体制を整えておるところでございます。大道・本町商店街及び会議所全議員に対しましても協力の依頼を行いまして、承諾を得てこの地区更新計画の策定に取り掛かっておるところでございます。これは鳴門駅周辺地域、約三十ヘクタール、まあ事業費にいたしましてこの計画策定というのは九百七十万余りでございますが、国・県・市の三者が一体になって計画をつくりたい。約三十ヘクタールで現在全国市街地再開発協議会へ委託をいたしまして基本計画の策定作業を進めております。そのためには、先程申し上げました地元の人たちや、あるいは建設省、学識経験者、特にこの地域はJR四国というものとの不可分の関係にございますので、JR四国の代表にもお加わりをいただきまして十四名で検討、策定委員会をいたしております。また、私の方が事務局を務めておりまして、地元の意向把握をしなければなりませんので、地権者の懇談会など過去七回にわたっていろいろ地権者の御意見等も聞かしていただいておるというのが実情でございます。三十ヘクタールのうちで、これをまあ幾つかのプロックに分けて協議の整ったところから再開発を行おうと、こういうまあ狙いでございますが、そのまあ目玉となるべきものは、何と言いましても駅前の再開発であります。まあ、駅前再開発ということになりますと三十メートル道路とそれと旧十一号をどう結んでいくか、まあこの辺の地域アメニティーをどういうふうにしていくか、まあこういうことが中心になるわけでございますが、そういうことを地域の方々の意見、それから都市開発をいったん行っておるところをさらに開発していきますので、建設省の住宅局の意見、それとこの中にどっかりと座っておりますJRの意向、こういうものを整合させながらやっていきたい。いうふうに考えておりまして、その一つ一つをクリアしながら、できるだけ早くこの問題を各ブロックを実施できるように、取り組んでいくように進めていきたい。このように考えて取り組んでおるところでございます。 環境の問題につきましては、助役の方から答弁を申し上げます。     〔助役 西本信也君登壇〕 ◎助役(西本信也君) 第三点目の環境整備につきまして御答弁を申し上げます。御指摘のように五月の十八日の読売新聞に「盛土に工事残土、鳴門の農地、市が中止させる」というふうにかなり大きな紙面で報道されておったことは事実でございます。この記事の内容にも記載してございますように市の農業委員会に三十二アールの果樹園を増設、いうような趣旨でもってそれに関連して市内の業者が工事をやっておったわけでございますが、農業委員会の届け出の際の説明と実態とがかなり見解の相違があったことがあったことがまず一点、もう一ついま矢野議員さんの御指摘のように水道部の方との調整というふうなことも、私もその後実態を調べましたが、水道部と業者との事務の連絡が不十分であったということが実態でございまして、この記事の最後にも書いてございますように、今後の問題としては一応工事を中止させまして、今後の問題をお互いに市と協議をしながら進める、いう方向で処理することにいたしておりますので御理解をいただきたいと思います。     〔二十九番 矢野善治君登壇〕 ◆二十九番(矢野善治君) ただいまリゾート問題につきましては、市長からいろいろ御説明をいただいたわけでございますが、まあ特に市長も先程の、今回の議案説明の中でもおっしゃられておりましたが、まあ非常にこの期は大事な時機である。鳴門市の今後を左右する大きな時機でもあるということで、まあ慎重にこれからの行政については前向きな形をとりながらもやっていきたいという決意のほどを示されておるわけでございます。まあ特にこの問題につきましての市長の熱の入れ方等につきましては御説明をいただいてまあ一応得心をいたしたいと思うわけでございますが、何を申しましても特に対話行政の中でもいろいろ市長も取り組んでおられますが、特に今回の場合には、櫛木の工業団地の造成こそが今後の市政の活性化に繋がるんだと、まあいうように計画もされ、着々とその実を挙げつつあるわけでございますが、この問題等につきましても一応この前半に目途をつけたいと、いうような心づもりもあるようでございますが、なかなかやはりこと地権者との対話につきましては用地交渉がいけば、うまくいけば九分九厘仕上がったもんだと、まあいうように何の事業でありましてもこういうことが言われるわけでございますが、まあ特に内ノ海の問題につきましては、市長も県会議員当時から非常に関心を持っておられます石材業者によるところの地権の問題が、やはり一番先に解決することによってまあこの地域のリゾート開発にスムーズな発展が見られるんでないかという気もいたすわけでございます。まあこの点一日も早いやはり機会を捉えて、先程も先刻大八多都市計画のあの移転の問題にしましても、市長が乗り込んで行けば自然にまあ解決を見たと、まあいうような実例もございます。まあそういうふうなことでやはり市長の行動力と政治力がこのリゾート開発に大きく左右する問題でなかろうかと思いますので、この点一つよろしく一日も早く取り組んでいただけるような形をとっていただくように御要望をいたしておきたいと思います。 また、駅前の商業近代化の問題でございますが、まあこの問題につきましては、鳴門矢野市長の今後の国鉄とのJRとの問題でございますが、まあ一応あるところでお聞きしたんですが、特に市長の政治の駆け引きの場においてこれが早期に解決できるんだと、まあいうようなお話も聞いておるわけでございます。特にこの問題につきましては第三セクター方式の中でのこれからの商業の近代化を図られるわけでございますので、十分それらの人たちとの協議の中で行政のとるべき判断、あるいは指導力を大いに発揮していただくように要望をいたしておきたいと思います。 次に三番目の問題でございますが、助役の方から御答弁がございましたけれども、特にあの地域につきましては環境保全の問題につきましては、鳴門市の木津地域のやはり農業用水の確保という形の中での大きな溜池がございます。また、先では県の三〇〇〇日戦略の中でのバスターミナル、等々こういうような問題が山積しており、なおかつ木津地域は四国の玄関、鳴門市の、徳島県の重要なポストを占める地域にあるわけでございますので、この地域の環境保全、環境問題につきましては真剣なやはり行政の取り組み方を特に要望をいたしまして私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(牧野豊君) 次に自由同志会代表一、市長の政治姿勢について二、東四国国体について三、教育行政について             二十一番 平岡朔郎君     〔二十一番 平岡 朔郎君登壇〕 ◆二十一番(平岡朔郎君) 私は、自由同志会を代表いたしまして、市長の政治姿勢について、東四国国体について、教育行政について、御質問を市長並びに関係理事者にいたしたいと思う次第でございます。 その前に、九州島原市におきましては、何とも言いようのない天変地異と申しますか、島原市を中心とする皆さん方が非常に災害に悩んでおられます。特に二十六名の貴い命がそういうことで犠牲になったということに対しまして、自由同志会を代表いたしまして哀悼の意を表する次第でございます。 さて、今回の市長選挙におきまして、矢野市長は無投票当選というまことに四年間の実績をみごと市民が認識をし、市長に対して信頼の度が益々上がってきたという結果でなかろうかと思うわけでございます。二期目におかれましては、一層の御奮闘をお願い申し上げまして本題に入りたいと思います。 商業近代化の推進状況と駅前の再開発でございます。ただいまも憲政会代表の矢野さんから縷々御質問がございまして、市長が詳細な答弁をいたされました。いま鳴門市にとってこの問題がやはり最重要問題、代表質問で二派の中からこの問題が取り上げられ、過去におきましても随分この問題はそれぞれのみなさんが鳴門市の最重点施策としての質問をされております。私もいろいろ市長にお聞きをする予定でございましたけれども、まああの矢野憲政会代表の質問にもございましたので少々角度を変えまして質問をさしていただきたいと思うわけでございます。 昨年の、平成二年三月でございましたか、この鳴門地域商業近代化委員長が大塚芳満さんでございますが、そのあいさつの中に、大鳴門橋完成時に昭和六十年、商業近代化基本計画ができました。それからちょうど三年、四年ですか、たちまして、この商業近代化の実施計画が発表をされました。ちょうど鳴門市にとりましては、東四国国体の開催、明石大橋の完成、来るべき二十一世紀に向けて当市商業地がハード・ソフト両面にわたり魅力ある機能を備えるまちとしての拠点整備を図るための本計画の策定ができましたことは、鳴門の顔づくりのために大変意義深く、大いに今後期待するものであります。そしてその中に、とりわけ都市構造の変革を伴うものであるだけに、行政当局の一層の御理解と御配慮をお願いを申し上げます。というようなあいさつが載っておりました。そのとおりでございます。この問題はやはり商業者自身も腹を括ってかからんならん問題でございますけれども、行政がやはり陣頭指揮、鳴門市発展のために、百年大計のための都市計画のために、がんばるべき問題でなかろうかと思うわけでございます。先程市長の御答弁を聞いておりまして、とにかく鳴門駅周辺地区更新基本計画策定委員会、こういうのをつくりまして、今後のスケジュールをこなしていく。そのスケジュールの一番骨子は駅前の再開発でございます。ちょっと読ましてもらいますと「地区更新基本計画のうち、いわゆる三十ヘクタールを数ブロックに分けて、その一つのブロック、数ヘクタールの区域で都市計画にかかる計画や、施設建築物の計画などを目的とした基本計画を策定したいと考えております。いま申し上げましたように全体は三十ヘクタールであります。三十ヘクタール全体を調査、意向調査をやっておるんです。その中で実施計画をする場合はこれを幾つかのブロックに分けてやっていく。どこからやるか、どこからやりよいかとこういうことを決め、また、その地権者だとかそういった方々の御理解を得てブロックを定めてそこから事業実施に取り掛かっていく。こういう作業手法で現在作業を進めておるところでございます。」というふうに三月議会で市長の答弁の中にまあこういう問題も出ておりますので、私はもう少しこの問題につきまして質問をいたしてみたいと思うわけでございます。 計画をいたしました鳴門駅・斎田線の延伸、事業内容としましては、三十メートル道路延伸、二が同上のモール化、三、同上へのバスルートの集約。実施時期、国体まで。JR鳴門駅周辺整備、JR踏切設置、二、ホーム移転、三、跡地利用、事業主体はJR・市及び関係権利者。第三セクター方式。そして実施時期として国体まで、明石架橋、まあいろいろ出ております。一応国体までと、いうような実施期間が、実施時期が出ております。果たして国体までにどの程度のことが、どの程度のことが市長はやっていく腹を持たれておるのか、まあこれを合わしてお聞きいたしたいと思う次第でございます。 次は、東四国国体でございます。先日も国体準備で最後の詰め、これは県の国体実行委員会でございますれども、大きく載っております。平成五年の東四国国体の会期について、十五日、本県と香川県案が決まり、早ければ六月中にも日本体育協会国体委員会で正式決定される見通しだと、これに合わせて、東四国国体県実行委員会宿泊輸送など課題解消を目指して各種の調査を実施、国体準備の最後の詰めに入るほか、県民のムード盛り上げのため盛大に各種キャンペーン事業を繰り広げる。特に大会準備の成否を握るのが県民の協力だけに、会期決定記念の各種キャンペーンも計画しておる。会期決定当日は、県庁玄関に設置してある広報パネルに併設した残暦板の火入式を催し、あと何日の表示を始めるのを初め、JR徳島駅前で街頭キャンペーンを行う。このほか会期決定記念の国体クイズや国体県イメージソングの「風のシンフォニー」の発表会も予定。低調気味の国体ムードの盛り上げに全力を挙げておる。というふうに大きく出ております。そこで私は、本市といたしましても、六月よりそこで国体局が発足、新しい家屋に入ります。まあ非常に張り切っております。そういう中でこのいま県のいろいろなやることを読み上げましたが、鳴門市としては会期決定記念行事、どのように盛り上げていくのか、お伺いをいたす次第でございます。 次は、リハーサル大会受入態勢についてでございます。これも報道によりますと、市職員や生徒二千七百人動員、八月の全国軟式野球、当市で行われるわけでございますけれども、やはりこれの成否、やはり本番の盛り上がりに非常に影響があるわけでございまして、いよいよ、いよいよ国体のムードがこういうことによって上げていかなければならない。まあ、前回の議会でも申しましたが、国体ムード非常に低調だ。そういう意味でいよいよこのリハーサル大会を開催することによって、鳴門市の国体ムード上昇やらなければ、上昇させなければいけない。というふうに考えておるわけでございます。まあそういう意味におきまして、これはまあ教育長にお願い、お尋ねをするわけでございますが、リハーサル大会の受入態勢、御説明を願いたいと思うわけでございます。 三は、集団演技等決定とその対応についてでございます。私がこの問題でお尋ねするのは、昨年福岡の国体に参加をいたしまして、式典前に、開会式の前でございますが、いろいろこの集団演技を見せていただいたわけでございます。かわいい子供が、五才児の子供が十分間千七百人、「はずめ・ころがれ。まいあがれ」という演技をやったわけでございます。また、式典後の小学生、六年生男女でございますが、二千人程度、二千人が「海をこえて」、二年生の男女が千八百人というふうに非常に小学生・中学生の動員が必至でございます。そういう意味におきましてお尋ねしたいのは、鳴門市のそういう県から要望があった場合、もちろん参加することは当然でございますけれども、どのような対応と言いますか、どのようなこの集団演技をどのようにこなしていくのか、私は少々心配するものでございます。もちろん鳴門市の五・六年生では数は足りません。まあ恐らく県がいろいろ各方面にお願いをして数は合わすんだと思うんでございますけれども、鳴門市としてはどのような話が県から入ってきて、今後どのようにその問題に取り組んでいくのか、局長にお尋ねをいたす次第でございます。 次の教育行政でございます。児童生徒の指導について、これは教育長さんに一つお願いをいたしたいと思うわけでございます。 去る、これも新聞報道でございますが、未成年者の喫煙、低年齢化、小学生、売らない・買わせない。吸わせない。県議会の特別委員会で三ない運動を提唱というふうにまあ大きく出ております。そこでまあ教育長にお尋ねをいたしたいのでございますが、この三ない運動のまあ協力方を各方面にいたしておるはずでございます。そういうことでどのような成果を挙げられておるのか、また、本当に新聞が言うように小学生にもそういう対象者がいっぱいあるのか、ほれをお伺いをいたしたいと思います。御答弁によりまして再問をさしていただきます。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 商業近代化計画につきまして、平岡議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。このことにつきましては、先程矢野議員の御質問にもお答えをいたしたところでございますが、若干御視点が違うようなことでございますので御質問の趣旨に沿ってお答えをいたしたいと思います。 鳴門市の駅前再開発につきましては、その事業手法としまして、地区更新再開発制度というものを導入したわけでございます。地区更新再開発というものは建設省住宅局が所管する市街地再開発事業の一つの手法でありまして、一体的かつ総合的な市街地整備の推進制度として都市の既成市街地において一定の計画、いわゆる地区更新計画を策定し、これに沿って行われる再開発・個別建て替え及びこれらを合わせて行う地区施設の整備により地区の高度利用・機能更新・環境整備を推進するというものであります。そこでその中で市が行うのは、地区更新基本計画と推進計画を推進するまででありまして、事業は民間を主体とした組合が行う。こういうのが建前になっておるわけでございます。そこでまあこの地区更新計画の中でもその引き金となるような整備を、すなわち公共性の高いものを推進をしていくことによって、民間事業が導入しよいと。いうことでございますので、まあ最初の整備方針としましては、公共性の高いものからやっていこうと、こういうようなことで先程私が御答弁申し上げました三十ヘクタールの区域の中を数プロックに分けて、その中で一番この引き金、インパクトの強いもの、駅前再開発、いうものをまあできるだけ早くやりたい。こういう手法で進めていきたいということでいろいろ御相談を申し上げておるところでございます。で、JR鳴門駅周辺の再開発及び市街地整備によって、中心市街地との都市機能との充実を促進し、もって地域の活性化を図る。こういうまあ狙いとしてやっておるわけでございます。で、目標年次でございますが、先程御質問の趣旨にもかかわりがあると思いますが、短期と長期とに分けたい。短期とは平成五年の東四国国民体育大会開催時までにできるもの。長期とは平成九年の明石海峡大橋供用開始の時点までにできるもの、こういうふうに長期と短期とに分けて行いたい。で、主要事業といたしましては、都市計画道路、いわゆる鳴門駅・斎田線三十メートル道路の旧国道十一号までの延伸とモール化、いうのがあるわけですね。それと駅前、JR鳴門駅周辺の再開発、このことと、もう一つとしてはコミュニティ機能の導入、例えばホテルとか公共施設を誘致をする。再配置をする。こういうことでございます。地区整備の基本方針として考えておりますことは、まあ、一つは複合的な都市区画の形成、二番目としまして、自動車にも便利な地区構造の改善、三つ目として新しい商業文化、アミューズメント、まあ、娯楽施設核の形成、四つ目としては歩行者空間の整備と都市景観の形成、五つ目といたしましては、地域ぐるみの整備の推進、こういうことでございます。ここでまあ問題になってくるのがJR鳴門線周辺の公共施設の検討、こういうことになってまいろうかと思います。で、まあこのことにつきましては、あの過去において私、JRといろいろ話し合いをやってまいりました。で、御案内のようにいま徳島で、徳島駅前再開発というものと、わが鳴門市との不可分の関係のこともございまして、徳島の駅前再開発と合わせて鳴門の駅前再開発はどの程度できるのか、またはどの程度協力してくれるのか、現在JRと話しの詰めをまあいたしておるところでございます。先程矢野議員の御質問にもお答えをいたしましたように、このことにつきましては、一つは、JR側の意向、もう一つは建設省住宅局の再整備に対する国の手当、計画に対する承認、さらに地元の皆様方の意見、これが両々相またなければならないわけでありますが、まあその中でも国の方にも非常にまあ強い働き掛けをいたしておりまして、現在交通動態調査などを国の協力を得て今年度取り組むようにいたしておりますが、これらの計画が計画としてできあがっていく中で、そんなこと関係ありませんわってJRに言われてしまったら困りますので、JRとの話も十分こうしていきたい。いうことでやっておるわけであります。で、先日もJR四国の社長が私のところへやってまいりまして、基本的には了解をいたしておるのでございますが、やはり議会の皆様方にも御理解を得なければなりませんので、いまどういう取り決めをするか、どういう約束をするか、こういうことについてJR側と詰めております。これが詰まりましたらできるだけ早い機会に皆様方に御報告を申し上げまして、議会の御理解を得たい。いうふうに思っておりますので、もうしばらく具体的な中身につきましてはお待ちをいただきたい。いうふうに思うわけでございます。まあそういうことを積み上げていくことによって、具体的な先程言いました建設省、あるいはJR、地元、それから市それぞれ取り組む分担を決めてまいりたい。いうふうに思っておりますので御理解をいただきたいと思います。 それから、国体関係につきましては、担当局長の方から答弁をいたさせますが、まあ今年は会期決定の年だと言われてきた。私どもは、本月の十八日がまあすでに新聞等でも予測をされておるようでございますが、日体協におきまして委員会を開いて香川・徳島県における四十八回国民体育大会の会期は、十月の二十幾日から何日というように決定をされるのが今月の十八日と予測をいたしております。決定委員会が開かれるのが今月の十八日と予測をいたしております。従いまして、それ以後の取り組み、あるいはいろいろ御質問のありましたことにつきましては、手抜かりのないよう国体局を中心に詰めさせたい。いうふうに思っておりますので、答弁は国体局長の方からいたさせますので、御理解をいただきたいと思います。     〔国体事務局長 鎌田善雄君登壇〕 ◎国体事務局長(鎌田善雄君) 東四国国体についてお答えをいたしたいと思います。 一点目の会期決定記念行事についてでございますが、先程市長が申し上げましたが、本年は会期決定の年でありまして、六月十八日ごろに日本体育協会国体委員会が開かれまして、東四国国体の会期が発表される見通しでございますが、まあその期日は平成五年十月の二十四日から二十九日の六日間が秋季大会の期間となる見込みでございます。御質問の趣旨であります市の記念行事でありますが、六月十八日ごろに会期決定を受けまして、その週の日曜日であります六月二十三日の午前十時から、鳴門競艇場正面ホールで記念式典を実施いたしたいと考えております。主催は、四八国体鳴門市実行委員会といたしまして、参加予定者は常任委員会の委員さん、専門委員会の委員さん、市民推進協議会の役員さん、体育協会の役員さん、体育指導者等市内の関係諸団体で約一千名の方々を予定をいたしております。式典には、記念品としてまあメダルや紅白の餅の配布、アトラクションといたしまて、会期決定クイズによる抽選会等を開催をいたしまして、国体ムードの盛り上げを図ってまいりたいと考えております。 次に、二点目のリハーサル大会受け入れの態勢についてでございますが、本年八月末に開催されますリハーサル大会の概要を申し上げますと、名称は、高松宮賜杯第三十五回全日本軟式野球大会でありまして、八月三十日から九月三日の五日間県営鳴門球場、市立鳴門工業高校グランド、蔵本球場、城の内高校グランドを競技会場といたしまして、鳴門・徳島両市の合同開催で実施をいたします。八月三十日の午後四時三十分からは県営鳴門球場で開会式を行いまして、集団演技として市内の六小学校の金管バンド、ポンポンの振付演技、ブラスバンド演奏、合唱は第一・第二中学校に依頼をいたしまして出場三十二チームを歓迎する計画であります。去る四月二十四日には、リハーサルの音楽部会を関係者で設置をいたしまして、練習計画や選曲・演技内容の実習等計画推進中でございます。従いましてこのリハーサル大会の成功に向けまして実施本部を六月一日よリスタートをいたしまして万全を期していく計画であります。で、市の職員は百九十四名、市協力員が百四十五名、競技関係補助員が百三十二名と延べ動員数は二千七百名に協力を依頼中であります。特に実行委員会の各専門委員会を開催いたしまして、宿泊・輸送・医療・競技運営等の審議終了、承認をいただきまして、協力依頼を申し上げているところでございます。今後は、実施本部の組織の七部十八班、六十一係の係員必携による事前説明会や関係者を対象にしたサービス・食品衛生・献立・受付・接待等の各種説明会の開催をいたしまして、リハーサル大会の受け入れに万全を期してまいりたいと考えております。 次に三点目の集団演技の決定とその対応についてでございますが、御承知のように国体の開閉会式行事は、徳島県が担当することになっておりますが、開閉会式の式典内容につきましては、式典前後に実施される集団演技を含め、県実行委員会、関係機関で鋭意検討されているところであります。御質問の集団演技の内容、出演依頼する演技団体等についても県の実行委員会の部会、小部会で検討されているところでございます。現時点では本番での演技内容・演技団体・参加校については白紙の状態でありますが、このほど集団演技部会で演技の第一次試案がまとめられまして、この試案に基づきましてモデル団体を使って演技の構成や、内容・各部門ごとの働きを検証するため、実習会を本年中に二回実施を予定いたしておるところでございます。鳴門市関係では、このモデル団体実証校に第一幼稚園の五歳児、桑島・里浦小学校の六年生、第二中学校の二年生で約三百名が第一回の実証校として指定を受けまして、演技を行っておるところでございます。で、第二回の実証会では、第一回の実証会の結果を見て増員される予定でございます。そして県実行委員会では今後集団演技に関し、基本計画の策定・第二次試案書の作成・出演候補団体の決定等が計画されているようでございます。国体事務局といたしましては、今後県はもちろん市教育委員会、出演協力学校との連絡を密にしながら、集団演技への協力態勢を整えていきたいと考えているところでございます。以上でございます。     〔教育長 藤倉利久君登壇〕 ◎教育長(藤倉利久君) 御質問にお答えいたします。未成年者の喫煙が進んでおる。それが低年齢化して小学生にも及んでおるが鳴門の様子はどうであるかと、そしてそれに対してどのような指導がなされておるかと、いうことでございますが、鳴門市の実態を申し上げますと、鳴門警察署で平成二年度中に補導をいたしましたその不良行為の中で最も多かったのは喫煙でございます。それが四百五十三件、そして次は深夜徘徊で百四十七件、その他の暴走行為等を合わせますと、八百三十六件ございました。従って、喫煙ということにつきましては、不良行為全体の約五十四%で半数以上の不良行為だということができます。これを学職別に見ますと、学校及び職業を持っている十八歳未満ということでございますが、高校生が二百十人、有職少年が百四十五人、無職少年が五十七人、これは人と申しましたが件数でございます。中学生九というようになっております。鳴門市の少年非行の特徴は、私たちも喫煙というように捉えまして、一昨年に全国的な喫煙についての調査結果が出まして、そのときに小学校一年生の児童にいままでに一回でも煙草を吸ったことがありますかというような質問に対して、「ハイ」と答えた者が男子で八%、女子で四%というようなことが述べられておりまして、この率は小学校五・六年生になりますと急に高くなると、そのようなことが書かれておりました。鳴門市の青少年センターで鳴門市としての実態をもう少し詳しく掴むというようなことで、市内の小学校五・六年の児童と中学校全学年の生徒を対象にしてアンケート調査を実施いたしました。一回でもたばこ吸った経験があるかというような、そういう問題に対して、小学校の児童五・六年に対しては約七%ございました。中学校の生徒は約十%ございました。その動機を聞いてみますと、何となく吸ってみたんだとか、あるいは広告やテレビを見てかっこいいと思ったから吸ってみたとか、あるいはお客さんが家へこられておって煙草を消さずに半分消して出て行ったと、どんな臭いがするのかなと思って吸ってみたとかいうようなことで、その調査結果からは、継続的に喫煙をしておるというようなことはないというような結果が出ておりました。まあそのような実態を踏まえまして、鳴門市から喫煙非行をなくする。これを青少年センターの一昨年からの重要課題といたしました。それに対して小・中学校で禁煙教育の行うところの教材を開発していくと、そしてそれを学校で利用してもらおうじゃないかと、いうようなことを話し合いいたしまして、昨年度煙草の恐ろしさをこれを知識の段階に止まらずに、感性に訴えた実感を持ってわかるというような喫煙人形という教具を作製いたしまして、学校で使ってもらおうと努力をいたしました。また、センターの機関紙であります「みちびき」という冊子の中に平成二年度に初めて禁煙についての相談活動の項目を設けて広報に努めました。また、青少年センターを中心にいたしまして、市内の補導員百三十名の方がおられますが、補導員による巡回の現場指導を強化していきましょう。あるいは、小・中学校生徒指導主事及び校外補導連盟によります校外補導の強化というようなことも力を入れてやってまいりました。鳴門警察署の統計によりますと、未成年者の、あるいは高等学校生徒の喫煙につきましては数が減ったというような僅かの数でございますが、それはまあ横滑りというような結果になっておると思います。青少年センターで保存をいたしましたその結果は、平成元年度は七十二件ございましたが、二年度は六十件でございましたが、これは警察署でやりましたのとは時期が、統計年度が統計の月がずれておりますし、いたしまして実際に上がった数だけを申し上げさしていただきました。それからまた、その指導に当たりましては、地域ぐるみで少年の健全育成を図るというようなことで、「防ごう少年非行、市民総ぐるみ運動」の実施など昨年いたしましたが、本年度もそれを近く実施する運びで計画をいたしております。また、家庭・学校・地域連携の人づくり推進事業の実施を進めております。学校の感性に訴えたその禁煙教育の指導と、家庭・学校・地域社会・関係団体協力によって非行をなくして青少年の健全育成を図るために努力をいたしたいと存じております。以上であります。     〔二十一番 平岡朔郎君登壇〕 ◆二十一番(平岡朔郎君) 要旨一の商業近代化の推進状況と駅前再開発でございます。市長から縷々御答弁をいただきましたけれども、市長がこういうあいさつに出ております。「この計画を現実にするか否かは、一にかかって関係各位の御熱意と御協力によるものと存じます。」私もそうだと思います。この鳴門駅周辺地区更新基本計画策定委員会これが中心にただいま御答弁がありました建設省、商店街、地権者、各種団体寄り合って委員会を結成をし、事業の推進に一生懸命になっておる。まあ間接ながら私が聞きました話としましては、一生懸命若手はやっておるんだけれども、やはり実権をもっておる、土地を持っておるというか、年いきのその実力者がやはり少々消極的な意向を示しておるんでないか、やはりこの問題はそういうふうに利権が絡み、いろいろな問題が発生してくることがまあ予想されます。市長は、先程私が申しましたように、関係者の熱意と言いますけれども、これはやはり行政が率先をして再開発のためにはやらなければなかなかできない問題でなかろうかと、私は思うわけでございます。と申しますのは、過去行政視察に三回か四回か地域の駅前再開発の都市を何回か委員会で訪問したことがございます。その係の職員が本当にノイローゼになるほど毎日毎晩一生懸命地権者のもとを訪ねて、一生懸命二年も三年も努力をして、やっとこういうふうな開発ができたんです。駅前の開発がやれましたねえと言ったときに、そういうようなことを洩らした都市もございます。多分私はそういうことで非常に市の職員が一生懸命にならなければこの問題はなかなか解決せん問題でなかろうかと、まあ市長の答弁を聞いておりまして感じたことでございます。やはり市長は地元のそういう消費者または商店街のいろいろな方の力に頼るような言い方をされますけれども、これはやはり市の行政が鳴門市の顔をつくるんですから、一生懸命取り組んだ姿勢を見せなければついてこないんじゃないかと、いうふうに私は市長の答弁を聞いておりまして感じましたので、そういう点につきまして、市長の断固たる決意を一つ発表願いましてこの問題は終わりたいと思います。 国体の問題でございますけれども、鳴門市が市制をしいてから今後も恐らくこういう大きなイベントというのはないと私は思うのでございます。そういう意味におきましてこの国体の成果がやはり発展途上にある鳴門市の社会的、全国的にやはりPRをする一番大きな千載一遇の私は好機でなかろうかと思うわけでございます。これがこういうふうに会期決定、リハーサル大会、集団演技等の問題、そういう問題に入ってきましたときにはもう実行しとるんと同じなんです。もう入っとんです。そういう意味であと二年半と言いますけれども、この問題から国体は始まっておる。実行段階に入っておる、いう認識を一つ市長初め理事者の方は持っていただきまして、われわれ民間団体の協力団体も一生懸命努力をし、この国体をやはり成功さす。いうことがこの時代に生きた、そして一世紀後の二十一世紀の子孫に残す大きなこれは宝でないか、私は考えます。まあそういう意味で一つ一生懸命御努力をお願い申し上げます。この問題もこれで終わります。 児童生徒の指導でございます。ただいま私は喫煙問題を取り上げまして、教育長にお聞きをしたわけでございますけれども、小学生が七%、中学生が十%、実は私の考えておりました。予想しておりました問題よりはるかにそういう経験者、もちろんまあ小学校ですから、かっこうええからぐっとこう吹くようなまあないと、実は私も信じておるわけでございますけれども、意外に多いのに驚きいった次第でございます。そしてこの少年非行の犯罪がやはり喫煙が一番多い、これも私初めて聞きまして本当に驚き入っている次第でございます。しかしまあ教育長の答弁にありましたように、補導委員さんとか先生とかいろいろな家庭・学校が協力をして、この問題をやはり変えていくというんですか、努力をしておると、そういうまあ答弁でございましたので、この問題もそれで終わりたいと思うわけでございますが、子は国の宝でございます。そういう意味におきまして、非行少年がなるべくそういう問題を起こさないように、やはり行政・家庭一体となって努力を続けていくことを要望いたしまして、この問題もそれで終わりたいと思います。 ちょうど時間となりました。以上で自由同志会の代表質問を終わりたいと思います。なお、自由同志会も五名になりましたので、一名増えまして多くなりましたので今後ともよろしく御厚誼のほどお願いを申し上げまして代表質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
    ○議長(牧野豊君) 小休いたします。     午後 零時  一分 休憩     午後 一時  六分 開議 ○議長(牧野豊君) 再開いたします。 市名において誤りがあると思われますので、後刻議長において速記を調査の上訂正することにいたします。 次に、市民クラブ代表一、福祉行政について二、開発行政について             十五番 明村春夫君     〔十五番 明村春夫君登壇〕 ◆十五番(明村春夫君) 議長の許可をいただきましたので、市民クラブを代表して通告に従い質問をしてまいりたいと存じます。市長並びに理事者におかれましては親切で明確な御答弁をお願いをいたします。 まず、九州雲仙の噴火により尊い人命を失われました島原市の方々に心から御冥福をお祈りをいたします。 また、矢野市長さんにはこの度市民の信頼を得られ、栄えある無投票当選をされ、おめでとうございます。心からお喜びを申し上げる次第であります。もちろん市長としての過去四年間の業績と人格、さらには市政に対する御努力の賜物であることは申すまでもありません。今後一層の御研鑽をお願いしてやみません。 また、私どもの市民クラブは、市政全般にわたり勉強してまいりますが、特に福祉と教育に力を入れたいとこういうふうに申し合わせをしておるところでございます。まあ、市長におかれましても二期目のスタートを切られ、益々市民の付託に応えられ、「人の集まるまち、そして人口の増える活力あるまち鳴門」に向け大きく前進され、一層御努力をされますよう私どもは大きな御期待を持つものであります。 さて、通告の質問に入りますが、まず、高齢化社会における福祉行政についてお伺いをいたします。現在の日本は経済大国と言われ、その社会情勢の中で老齢化、いわゆる高齢化社会が急テンポで進んでおるのが実情であり、厚生省発表の将来人口推計では、二千十年をピークに減少し、ピーク時には日本の総人口は一億二千九百四十五万人となり、また、二千六十年には九千九百九十九万八千人となり、総人口は一億人を割る結果となるのであります。千九百九十八年には六十五歳以上の老人人口が十四歳以下の子供人口を上回る、いわゆる七年後には老若逆転の状態が出現することになります。また、二千十九年には四人に一人、二千四十五年には三・六人に一人が老人となり、超高齢化社会が到来するということであります。これは現在の出産率が昨年の平均出産率の最低の一・五三人という七年後には老人人口が子供人口を上回るとした将来人口推計であります。こうした現状を踏まえ、国・県ともに高齢化社会に対応しそれぞれの対策を計画しておるようでありますが、鳴門市においても、市民の誰もが求める不安のない老後の暮らしという視点から高齢化に対応する抜本的な制度の確立が求められるのは必至であります。こうした観点から鳴門市においても、老人福祉に対する将来計画、あるいは老人大綱等は作成できているのか、また、市長の高齢化社会における福祉行政並びに老人対策について、また、部長には、現在老人いこいの場的な施設が何箇所あるのか、また、どの程度の老人が利用しておるのか、御所見をお伺いするものであります。 次に、開発行政についてでありますが、まず、北灘町櫛木に開発されます中核工業団地についてお伺いいたします。私は過去にも質問をした経緯もありますので簡潔に質問をしてまいりたいと思います。 まず、用地買収その他について現時点における進捗状況についてお伺いいたします。また、地域公団の可能性調査と事業採択についてどのようになっておるのか、また、地権者との話し合いの中で六十ヘクタールのうちどの程度が買収可能なのか、また、地域住民の反対グループ、さらには主な反対の理由は何なのか、なお、住民意識と感情とについてもお伺いするものであります。 次に、島田島リゾート構想についてでありますが、先に発表されましたアルカディア鳴門リゾート開発構想によりますと、恵まれた自然景観を生かして心身の健康増進と会議研修を核とした大規模複合リゾートを開発することにより地域の活性化を図ることが目的とされております。そして三つのゾーンに分けてその一つ、ラグーン・プランテーション四十五・五ヘクタール、その二つ目、グリーン・モンタ・プランテーション五十・〇ヘクタール、その三、イエロー・ドルフィン・プランテーション三十四・〇ヘクタール、合わせて百三十ヘクタールであります。その中にはいろいろな施設が造られ、ホテルから美術館まで、さらにはミニゴルフ場からマリーナまで造られる計画でありますが、規模が大き過ぎてちょっと想像もできかねますが、総事業費も六百億ということであり、なお年間の泊まり込み人口が定住人口を含め、五十万人の推定であり、すべて民活によるものと聞いております。そこでこのような大規模な開発ができるとすれば、現在市長に折衝のある会社、いわゆる事業団はどのようなグループなのか、かなり市長はどの程度の可能性を考えておられるのか、また、南海グループとの関連性について、なお地権者や地域住民の開発に対する意識、あるいは推進期成同盟会の考え方等について市長の御所見をお伺いするものであります。御答弁によりまして再問をいたします。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 明村議員の御質問に対してお答えをいたしたいと思います。 まず、第一点は中核工業団地についてであります。御承知のように平成元年度地域公団の可能性調査により、公団事業といたしまして、箇所付けが鳴門市北灘町櫛木に決定をされたことは御承知のとおりであります。平成二年度公団の測量調査及び基本設計が完了をいたしまして、現在事業採択に向けて地元地権者用地買収応諾の調整中であります。しかしながらお話のとおり若干の反対者がございまして、現在協力依頼、説得に努力を続けておるところでございます。開発地権者数の、地権者総数は六十名でございますが、そのうち五十四名、約九十%の応諾をいただいておるわけでございますが、残り若干の方々の御理解が得られておらないというのが実情でございまして、現在鋭意努力をいたしておるところでございます。御質問のありましたまあ反対者の意見というものは一体どういうことかということでございますけれども、やはり環境破壊というものを一番に挙げられましてそれに対する対応をどうしていくのか、いうようなことに対する御意見が強いようでございます。で、工事に伴います土砂の流出・水問題と緑の減少、いわゆる開発による自然破壊及び完成後の工場群による環境汚染、などに対する御心配があるようでございまして、まあこれに対して工事に伴うものは、無事故実績の公団、いわゆる国が行う事業でございますので、また、緑の問題や環境汚染につきましても、工場公園にしたいと、こういうことを目標といたしておることを十分御説明申し上げまして、できればすでに先進地であります岡山県の勝央中央工業団地、中核工業団地、これらをご覧をいただければまあどういうようなものができあがるかというようなことを、百聞は一見に如かず、まあいうことでご覧をいただきたい。まあお願いをいたしておるところでございますけれども、一部の方々の不参加によって全員にご覧をいただいておるというわけにはいっておらないのが現状でございます。で、まあ本年八月を目途として何分この事業採択をいただきたいと、いうようなことで本年八月を目途として残りの方々の了解を得たい。いうことで努力をいたしておるところでございますが、まあ何分相手のあることでございまして、若干の遅れは生じるのではないかなと、いうふうに思っておりますけれども、遅くとも本年中には何とか事業採択に持っていけるように地元の皆さんの御理解をいただきたい。このように思っておるところでございます。で、まあ地域公団あるいは県担当者とも十分相談をしながら今後のこの御理解をいただくために誠意を尽くしていきたい。いうようなことで今月の十三日にも、地域公団の用地担当調査役あるいは第二課長などがまいりまして、県・鳴門市・それから地域公団で意見調整をしながら、これらの御理解を得ていない方々の理解を得るための、まあ作戦会議と申しますか、いろいろ協議をしたいと、いうふうに思っておるところでございます。あの御質問に福祉の問題についてもお話がございましたが、私は政治の究極の目的というのは、先程も斎藤議員の御質問にお答えをいたしましたとおり、地域の住民の福祉、これがやはり政治の大きな一番の目的でないかと、いうふうに思っておりますし、ゆとりやうるおいのある町づくり、お年寄りが年老いても安心して住んで生活のできる町をつくっていくんだ。いうことが目標でございますけれども、お話にありましたとおり、最近発表されました子供の出生率の問題にいたしましても、一・五三という極めて少ない数字を示しておりますし、七年後には、老若逆転の状態がくる。鳴門市は御承知のとおり全国平均よりも高齢化が進んでおるところでございます。加えて私常に申しておりますように、鳴門市の就業人口というものは、六万五千人のうち三万千人であると、三万四千人というのが子供さんであったり、学生であったり、あるいはお年寄りであるわけであります。いわば被扶養者であります。私はまちが活力があるということになるためには、いわゆる被扶養者の数を減らして、扶養者の数を増やしていく、そこにまちの活力があると思うんであります。で、従いまして、人が集まってくる。あるいは人口が増える。いうためには一つは観光文化行政を進めていく、もう一つは雇用の場の確保を図っていく、地場産業の振興を図っていく、そういうことによって実入りの多い人たちの数を増やしていかなければ鳴門市というのは、いわゆる山間僻地の過疎市町村と同じ宿命にあるんだと、こういうことをなくしていくような町をつくっていかなきゃいけないんだ。そういう願いの中での一つの施策がこの工業団地造成、そして若年労働力の市外流出にストップかけて、市内で働く場所をつくる。若者の定着するまちをつくるんだ。こういうことを考えておるわけでありまして、まあそのことについて地域の方々、特にこの地権者の方々にわかっていただくと同時にそういうことを基本に踏まえて、今回のこの中核工業団地造成事業というものを誘致してきた狙いがあることをわかってもらいたい。また、そのことによって地域の方々に被る迷惑というものは、これはもう行政が十分対応していかなきゃならん。どうやると櫛木の人がよくなるかということの御意見も聞かしていただいて、やはり工業団地を造成することによって地域が破壊されるのでなく、地域が活性化する方法とは一体なんぞやとういうことを十分話し合いながら、この事業の成功をさしたいというふうに考えております。そのようなことを申し上げて御理解をいただくための努力をさらに続けてまいりたいと思っておりますので、御理解、議会の皆様方の御理解、御協力をお願いを申し上げるところでございます。 次に、島田島のリゾートの開発についてでございますが、このことにつきましては、先の第一回の定例会の総合開発特別委員会におきまして、これまで進めてまいりました島田島開発の研究会を発足させ、約一年半が経過したわけでございますが、その研究の成果といたしまして、アルカディア開発構想というものをお示しをしてきたところでございます。これを踏まえまして、近く事業会社を設立され開発の申し出がなされるであろうと、こういうことを私の見解として第一回定例会で説明をさせていただきました。その後本構想の事業化に向けまして研究会のメンバー企業を中心に企業間調整がなされております。先日この研究会をリードしてまいりましたコンサルタントがまいりまして、研究会参加をしておりました企業三社の出資による新会社の設立の方向でほぼ集約がされつつある。従いまして来月にも新会社での開発申し出を行う意向であると、いうまあ中間報告をいただいておるところでございます。従いまして、今議会までにと私は予測しておりましたけれども、若干遅れておるようでございますが、先日まいりましての話では来月にも新会社を設立して開発の申し出を行いたい。こういう意向の報告を受けました。もちろんこの新会社はアルカディア鳴門を実現するための事業会社、先般御説明申し上げましたアルカディア鳴門というまあ基本計画、研究成果ですね。それを踏まえた事業会社でありまして、今後地元との調整とかあるいは県リゾート構想との整合性を図りながらこれを推進をしていきたいというふうに考えておりますので御理解を賜りたいと思うものでございます。なお、正式の開発申し出書が提出をされましたならば、その時点で詳細につきましては、あるいは全員協議会かどういう形になりますか、議会の皆様方にも御報告を申し上げさしていただいて、御理解御協力をいただきたいと、こういう手順でいきたいというふうに思っておりますので、一つ御理解を賜りたいと思う次第でございます。 福祉行政につきましては担当の部長の方から説明をいたさせます。     〔市民福祉部長 青木義幸君登壇〕 ◎市民福祉部長(青木義幸君) 私の方から老人福祉総合計画について、さらには老人いこいの家の利用状況についてと、いう二点につきましてお答えを申し上げます。 まず、初めの老人福祉総合計画につきましてでございますが、国におきましては高齢者保健福祉推進十ヵ年計画、十ヵ年計画ということを、いわゆるゴールドプランということで平成二年度から平成十一年までを目標に定めまして、それを受けまして平成二年の六月には老人福祉法等の一部法律の改正がなされました。まあそういうような国の法律改正や、ゴールドプラン計画の目標に準じまして、当鳴門市におきましては、昨年の十一月に地域福祉に関する市民意識調査というのを六百五十名の市民の方々の無作為抽出によりまして調査をさしていただきまして、その集計が平成二年度にできあがってきたところでございます。そうした市民の皆さん方の御意見を受けまして、現在地域福祉総合計画というものを計画策定中でございますので、この地域福祉総合計画の中に老人福祉総合計画の内容も踏まえまして、総合的につくってみたい。いうふうに考えておるところでございます。 二番目の老人いこいの家の利用状況でございますけれども、老人いこいの家につきましては、桑島の老人いこいの家、北浜老人いこいの家、さらには大幸集会所の中へ併設しております大幸老人いこいの家等がございます。さらには老人趣味の作業室というのも設置してございますが、一番大きなのは何と申しましても、老人福祉センターでございます。で、いこいの家の利用状況ということでございましたけれども、その代表的な老人福祉センターの利用状況を御説明申し上げまして御参考にしていただけたらと思います。 まず、老人福祉センターにつきましては、昭和五十二年十二月に建設をいたしました鉄筋三階建ての七百三十八平方メートルございますけれども、これは、床面積でございますが、この老人福祉センターの利用状況につきましては、館長と職員二名、合計三名で管理運営に当たっております。で、開館の日数につきましては、休館日が日躍日と祭日になっておりますが、昨年、平成二年の開館日は二百九十日開館をしております。時間につきましては、八時半から四時まで開館をしております。利用状況は、まずは、一階の機能訓練室並びに娯楽室を設けてございますが、この一階がメーンでございまして、囲碁・将棋・マッサージ・輪投げ等を設置しておりまして、お年寄りの皆さん方が毎日楽しく愉快に御利用いただいております。で、延べ人員は二万九千百六十六人が利用しておりまして、一日大体百人程度がその一階を利用していただいておる。さらにそこにはヘルストロンが設置されておりますが、このヘルストロンは一日五十人平均利用していただきまして、年間一万四千五百十五名がヘルストロンを利用しております。さらにはここは共用になっておりまして、三階には大会議室を設けてございますがこの大会議室につきましては、老人クラブの方々やその他各種団体の皆さん方が有効に利用していただきまして、昨年は百四十九件、一万六千二百四十四名の方が御利用いただいております。大体一回の会議につきまして百九人の方が御利用いただいておるような状態でございます。さらには、まあこれは余談かもわかりませんが、ヘルストロンの設置につきましては、市内出張所並びに老人憩いの家、一部公民館に十三ヶ所設置しておるような状況でございます。以上でございます。     〔十五番 明村春夫君登壇〕 ◆十五番(明村春夫君) 再問いたしたいと思います。 まず、まあ福祉行政についてでありますが、部長から縷々説明をいただきました。まあ多くの方が利用しておるようでございますが、現在あるまあ福祉センター的な設備、こういったものをいまの一ヶ所だけでなくて、瀬戸町あるいは北灘町、こういったいわゆる辺隔の地にもああいった施設を設置するお考えはないか、これは市長にお伺いをいたします。ただこれから非常に利用者がまあ多いと思いますが、本当に老人の方が心身ともに休まるいこいの場、まあヘルストロンもけっこうでございますが、そういうようなことでなく、本当に他市他町におきましては、町営あるいは市営の温泉あるいはそういった施設がございますが鳴門市にはそういう施設は現在ございません。というようなことから、そういったことのお考えがあるかないか、市長にもう一回お伺いをいたします。 次に中核工業団地についてでありますが、現在のテンポでありますと非常にまあ遅れておるんでないかと、いうような懸念がございます。これは鳴門市としてはどうしてもやらなきゃならん。こういうような事業でありますので、もちろんまあ専門的に職員も張りついておるようでありますが、もっと進んでまあ地権者との話し合い、市長のお話では九十%話し合いが済んでおるかのように話されましたが、現実はもっと地権者の中にもまあ売らないとか売るとか、いろんな話をしておる方もあるようでございます。まあ私どもは隣村の明神でございますから、まあ何とかそういった方々とも接触をしてこれがスムーズに進むような協力をいたしておる人も段々ございますので、まあそこらも一つ勘案されまして、なお一層事業採択が早くできて、早くできるような方法をとっていただくよう市長に強く要望いたしておきます。 それから島田島のリゾートでありますが、先程市長からいろいろお話がございまして、新しい会社の事業申し出、これが近くまああるようでございますので、ただ島田島の島民がそのような意識がどうであるか、いうことになりますと、あんまり大き過ぎてできるんだろうか、こういうような気持ちを持っておるようでございます。また、地権者の中にももういまさら山売らんでも、ほんとに私らはこれで一生終われるんだと、開発されるのは息子の代だと、いうふうな気持ちを持っておる地権者も段々おるようでございます。まあいろいろ相手のあることですから、非常にまあむつかしいとは思いますが、まあ新しく新会社の事業申し出、これが終わってまた私どもに報告をしていただけるようでございますので、これはそのまま了といたします。 先程の福祉の問題についてちょっと御答弁お願いいたします。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 明村議員の再問にお答えをいたしたいと思います。 まあ高齢化が進んでいく中で、福祉行政を進める中でいわゆる老人福祉センターのような施設を市内の各所につくっていく考えはないかと、こういう御趣旨でなかったかと思いますが、いまのところ第三次総合計画の中にもそういう具体的なものはないわけでございますが、まあ鳴門市は御承知のとおり、全市内に八十六ヶ所のその集会所がございます。あるいはゲートボール場が市内で六十二コート、まあヘルストロンの設置場所も十三施設ございます。その他老人いこいの家とか、まあ解放センターの老人ルームだとかこういった施設もあるわけでございますが、まああの福祉センターのようなものを器をつくるということでなくて、既存のまあ公民館、あるいは集会所だとか老人いこいの家とかそういうようなものを効率的に使えるように、一つ担当の方でも検討をさしたいというふうに思っておりますので御理解をいただきたいと、いうふうに思います。 それから・・・そういうことで検討をいたしてまいりたいというふうに思いますので、御理解をいただきたいと思います。     〔十五番 明村春夫君登壇〕 ◆十五番(明村春夫君) 市長から御答弁をいただきましたが、いわゆるまあ老人いこいの家施設、これは非常に多い数があるようでございますが、私が申し上げたいのは、やはりそういったものだけでなくて、まあ何とかまあ風呂も入れ、ゆっくりくつろげる、こういうようないこいの場ができないだろうか、こういうようなことをまあ考えておりますが、どうも無理なようでございますが、何とか市長、将来はそういったことも一つ心に止められて、御検討いただきたい。かように思います。これで私の全質問を終わります。どうも御静聴ありがとうございました。 ○議長(牧野豊君) 次に、清新会代表一、教育行政について             六番 福島慧雄君     〔六番 福島慧雄君登壇〕 ◆六番(福島慧雄君) 清新会を代表いたしまして教育行政についてお尋ねをしたいと思うんでございますけれども、その前に前段各代表の議員さんからもございましたけれども、島原雲仙普賢岳におけるところの事件、また、市長二期目の無投票当選につきましては前段の人が申し上げておりますので、わが会派も同意思でございますので省略さしていただきたい。かように思うわけでございます。 私たち清新会もいよいよ二期目を迎えまして、特に前段平成会の、失礼しました。市民クラプの方が言われましたように、わが会派は特に福祉と教育というものを掲げてやってきたわけでございます。また引き続きこの福祉行政というものを中心に据えまして、市政全般にがんばっていきたい。かように思っておるわけでございます。 ところが今回福祉行政を私ども掲げておりません。と申しますのは、御案内のとおり福祉八法が制定をされましたけれども、ただいまいわゆる試行段階、いうものが非常に広うございまして、申し上げても理事者の方としてもですね。十分に御検討がいただけない。いう観点がございますので、次回に繰り越しまして福祉行政については質問さしていただきたい。かように思っとります。またさらに、私たちが清新会が特に福祉行政、いうものについて発言を多くしてきました。そのときのですね。福祉行政の質問あるいは市長の言葉の中にも福祉行政というものがやや薄うございました。ところが今期ですね、ほんとに福祉行政というものが本市の中心の課題になってきたんだと、先程も市長申しましたように、やはり福祉行政がですね。ほんとに十分に一人一人に行き渡っていかなければ、ほんとのいわゆる鳴門市の市政というものがいわゆる進んでいかないんだと、いうような非常な前進したですね、市長の言葉をいただき、私、特に福祉議員といたしまして、非常に心強いものを感じたわけでございます。まあ以後一つ鳴門市民の幸せのために市長、福祉行政についてよろしくお願いしたいとかように思っております。 それでは本論に入っていきたいと思うんですけど、まず教育行政について一・二・三とございますけど、これすべて教育長に一つ集中的にお願いしたい。かように思っています。 まず一番に教育研究所の役割と運営についてでございますけど、鳴門市教育研究所は昭和二十三年に創設されまして約四十年を経過しですね、特に戦後のあの混乱された教育の中でですね。中心的な役割を果たし今日のこの鳴門市の教育行政いうものの発展を見てきたわけでございます。また、そんな中にあっても幾多の実績を挙げるとともにですね。この名声たるや県下のみならず全国レベルでの質の高さにおいてもですね。高く評価され、特に教育機器の発表にあってはですね。特に前市長さん、教育長さんいうものの大きなお力添えによりましてですね。多く全国の地区から評価を受け、ほんとに声の高い成果を挙げておるわけでございます。で、そのような中で鳴門の教育としてですね。名声を高めてきたことはいま申したところでございますけれども、ところが最近特にここ三、四年の傾向としてこの教育研究所、いうものがですね。教育現場も含めて非常に何か一つのステップのためのポジションであるかのごとくまあささやかれておるわけでございます。で、教育長はこの歴史と実績のある教育研究所、鳴門市の教育の中でどのように捉えていこうとしておるのか、また、現況の中で研究所の役割についてですね、どのようにお考えなのか、一つお聞かせ願いたい。かように思うわけであります。 それから二点目の学校教育におけるボランティア活動についてでございますけれども、特に鳴門市における特殊教育はどのように行われておるのかと、また、ボランティア活動の状況はどんなんでしょうかということをまずお尋ねいたします。 さらに三番目の外国青年招致事業でございますけれども、国際性豊かな鳴門の教育、長らくまあ言われてきたわけでございます。私も当選以来機会ある度に、語学教育の中で生きた語学の学習をする機会と、いうものを学習する機会をですね。機会ある度に発言してきた者の一人として、今回の市長あるいは教育長のですね。この事業に対する英断に対して満幅の敬意と協力を惜しまないものであります。その中でですね、特に本事業の推進について御方針をお聞かせ願いたい。まあかように思うわけです。あと再問に譲りたいと思います。     〔教育長 藤倉利久君登壇〕 ◎教育長(藤倉利久君) 御質問にお答えをいたします。 第一番、教育研究所の役割と運営について、第二番、学校教育におけるボランティア活動の取り組みについて、三つ目が外国青年招致事業でございますが、その順番に従ってお答えを申し上げたいと思います。 まず、教育研究所の役割と運営でございますが、その役割を申しますと、第一番は、研究・研修活動の活発化というようなことを柱にいたしております。教育研究所は研究や、研究をするところであります。あるいは研修活動の中心になっているところでございます。いうようなことで、現在までに鳴門市教育研究所から刊行されておりましたものに、研究所報とかあるいは教育論文、実践記録集とかあるいは研究紀要というような名称のものがございましたが、鳴門市で教育研究所含めまして研究をしたものが、広く多くの人に参考になっていただけるというようなことを考えまして、鳴門市教育研究所研究紀要、いうのをつくりました。これは、鳴門市における研究結果が個人の研究結果に止まらず、広く全国的に国際的に公開し、研究成果を利用していただくためのものでございます。国立国会図書館の中に、ISDS、国際逐次刊行物データシステムいうのがございますが、そこにお願いいたしまして、ISSNと申します国際逐次刊行物番号と、いうのを申請させていただきました。これは広く鳴門市における研究が全国に、多くは世界の中に貢献をしていただく一つのステップとしてお願いをいたしましたところ、その結果、学校の研究への意欲が高まったとも考えられますが、本年度の指定研究の、研究所の指定研究コースに対する希望校の数が、昨年と比べまして増加をしてきております。 第二番目の研究所の役割でございますが、学校や社会教育諸機関と協力いたしまして、教育成果の向上を図るということでございます。この面で具体的に昨年ありましたことは、自作視聴覚教育コンクールと、いうのをいたしておりますが、民間から初めて応募がございました。それは「鳴門のドイツ村」というタイトルで現在のドイツ村公園、ドイツ館がつくられたわけを説明したり、その中に秘められたドイツ兵と俘虜収容所の管理人、地元の日本人との温かい心の交流を紹介し、国際理解の重要性を訴えたものでございます。社会教育機関とも協力をいたしまして、広くそのような教育成果の向上を図っていっております。 第三の役割といたしまして、教育機器の積極的な導入でございます。現在コンピューターの導入を図っております。中学校では昨年二校、本年度も二校、来年度二校コンピューターを設置をいたしまして、教育機器の導入を図っております。 次に、教育研究所の運営につきましてでございますが、現在は、所長・副所長各一、指導主事の兼務が三、事務主事一で運営をいたしております。研究や諸事業の増加によって、それらに対応できるような運営を考えております。新しく加わりました事業と申しますのが、いま申しました中学校技術家庭科の教育過程の中に、コンピューターの内容が加わってまいりました。コンピューターの導入による施設設備・指導内容・指導方法の対応、これをいたしております。また、中学校・工業高校の語学指導助手による外国青年招致事業への対応も教育研究所でやらしております。これらに対応するための時間の捻出に関係いたしまして、従来から長く続けておりましたNHK学校放送の録画を取り止めることにいたしました。これは教育研究所運営委員会でいろいろ話し合いをいたしました結果、そちらの方がよかろうということで、承認をされてそのように進んでおります。まあ、その根拠といたしますところは、鳴門市の各学校におきまして教育機器の整備が進みまして、各学校でVHSビデオの導入で録画は非常に容易になったというようなことが大きな原因でございます。 次に、教育研究所の運営の中で、各学校からの校外研修の講師要請によりまして、講師派遣をいたしております。また、コンピューター等の研修会の計画運営、そのようなこともいたしております。教育機器の保守点検・修理このような仕事もいたしております。以上が教育研究所の役割と運営の対応でございます。 次に、学校教育におけるボランティア活動への取り組みについてお答えを申し上げます。福祉教育は重要な教育の課題でございます。国際化・高齢化等、社会の進展による福祉需要の増大が進む中で、人権の尊重と社会連帯の精神を基盤といたしました社会福祉の実現は、益々重要となっております。こうした中で児童生徒一人一人に福祉について正しい理解と認識、相互援助の心を育成し、福祉活動に積極的に参加する態度を形成することは重要な教育の課題でございます。そこで福祉教育の推進を明確に位置付けるとともに、児童生徒のボランティア活動への参加と実践的な活動を推進するために、市内小・中学校に対して指導を図っていきたいと考えております。本市の学校における福祉教育でございますが、従来より敬老教育や障害児・障害者への理解教育を重視し取り組んでまいりました。また、本年度のそれらは重点目標の一つにもいたしておりますが、今後も奉仕体験やボランティア活動等への体験活動への参加の意欲を育て、自発的な福祉活動を実践する力を身につけさせていかなければならないと存じております。現在小学校・中学校では、学校ボランティア活動研究協議会をつくっております。そうして福祉教育の推進に努力を図っております。また、特色ある学校づくりに関連をいたしまして、地域の福祉施設との交流を土台にして、県社会福祉協議会からの児童生徒のボランティア活動普及事業の協力校指定に対応いたしまして、体験学習を目的とした実践活動に取り組んでおる学校もございます。また、手話クラブで学校の伝統的なボランティア活動への参加や、基盤づくりに励んでいる学校もございます。それらのように福祉教育を推進の一つの活動といたしまして進んでおるわけでございますが、第二十九回全国身体障害者スポーツ大会が近づいております。それらの学校ボランティア活動への参加も押し進めていきたいと存じております。 次に、外国青年の招致事業についてでございますが、鳴門市に招致いたしましたのは、AET、語学指導助手でございます。その語学指導助手の職務と申しますのは、本市の中学校または工業高校における英語担当教員の指示によりまして、生徒に対する英語の発音指導等が一つの職務でございます。中学校または高等学校における生徒の課外活動への当該学校長の指示による参加及び当該学校の英語担当教員の指示による課外活動への協力、これが主たる職務になっております。この語学指導助手は、期間といたしまして、平成三年八月一日に始まり、平成四年七月三十一日までの一年間の契約でございます。指導助手として来られる方は、シェリー・バルシュさんと申しまして二十六歳の独身女性でございます。出身は米国、アメリカのミシガン州バーミンガムで、メーン州の大学、メーン州立大学を出ておられます。先日鳴門市に来ていただけますかという意思の確認をいたしましたところ、喜んでまいります。というような返事をいただいております。現在入国手続きが終了をいたしております。鳴門市への着任予定は、八月の二日でございます。こちらへ来られてからの日常生活に、日本語がわかりませんので通訳が必要ですが、その通訳も現在は決定をいたしております。現在学校でどのような指導に当たっていただいたらいいかというようなことで、いつというようなことを含めまして、校長会やあるいは各校代表教員・教育委員会等で検討をいたしておるところでございます。十分に準備を整えまして、鳴門市の中高の生徒が大きく語学の学習に役立つようにということで努力をいたしていきたいと存じております。以上三つの御質問にお答えを申し上げました。     〔六番 福島慧雄君登壇〕 ◆六番(福島慧雄君) 教育長の方からそれぞれに御答弁をいただいたわけでございますけれども、も少し掘り下げてみたいと思います。 特に教育長の、教育研究所の問題でございますけれども、いま縷々説明がありましたことは私も現場でおりましたので、よく存じておるわけでございます。ただ職員の配置におきましてですね。一つ異議と言いましょうか、これでは職員が過重にならないんだろうかと、またさらには、平成三年度鳴門市教育研究所の概要見てみますと、事業計画が新しく増えておると、そのような中でですね。いまところが事業量は減らさんでよと、いうようなことでありましたんですけれども、それにもまして新規事業の方が大きなウエイトを占めておるのが現状でなかろうかと思います。特に教育機器、コンピューターの導入ということにつきましてもですね。これはほんとにいま中学校の中でですね。学校の現場の中に取り入れられることは文部省で決まっとるわけでございますから、そのようなものをですね。いわゆるこのような人数の中で、しかも所長、副所長、これ二人おるわけですね。ほんとは、現場のですね、から上がってきた教員は二人、このような中でですね。果たしてコンピューター導入の講習なりですね。こういったものができるのかどうかと、さらには、外国招致事業にしましてもですね。これは新規事業でございます。特にこれは市長がですね。英断なされた目玉、教育界のこれは目玉でございます。これ、そのような中で聞くところによりますと、人間よりも指導要員が少ないとかあるいは兼任者が云々という話もあるわけです。そのような中でですね。私いつも教育長に教育現場におった者として、いわゆる同僚としてですね。まあ教育長先輩に当たるわけですけど、先輩として非常に言いにくい言葉ですけれども、どないか教育長しっかりやってほしいという言葉の中でですね。委員会においても御発言を申し上げてきたわけでございますけれども、ここにきてやはり鳴門の教育というものを、ほんとに見据えた中でですね。も少しこの教育研究所の役割というのを、本来的な役割というものをやっていただかなければ、これは鳴門の教育、かつて名声を上げた時代から見ますと、私は外におりまして非常に歯痔い思いをしておるわけでございます。そのような中でですね。こういう大きな新規事業、抱えてしかも専任が二人でですね。しかもこれほとんど兼務辞令です。これね、あとの三名、このような中でこれがいけるんか。もう一点、特に私が憂えますのは、いま国体誘致と、いうことの中で前段もあるいは誘致以来ですね。どないか国体をあるいはその後行われる身スポを成功させなければいけない。いうことはこれは鳴門市民全体の願いでございます。ところがその願いの中でですね。一つのエポックがある。それは何かと言いますと、先程平岡議員さんの中にも御回答がありましたように、教育現場に非常に大きなウエイトが置かれるわけです。ところが鳴門市周辺を中心とした特定の地域と、いうことでしぼられておるわけです。ということはですね。PTA、父兄の皆様、あるいは教育現場の者から見てみますと、これは非常なオーバーワークになってくるわけです。当然授業時数いうものを短縮していかなければいけない。その皺寄せはもろに生徒にかかってくるわけです。もっと突っ込んで言いますと、入試におけるですね。時間の不足というものを、これをどのように補っていくんか、いうことを考えたときにやはり教育研究所がですね。先生がそういう指導にとられていく時間を教育研究所が十分にカバーできるですね。体制をとってなければ、これは恐らくいまの現状で憂えてみるならば、その年の入試にはですね。鳴門市はかなり大きなダメージを受ける可能性があるんでなかろうか、教育現場の者はそうさせないように必死になっていろいろな早朝からのですね。特別授業あるいは時間の許す限りのですね。プリント指導あるいはもろもろの努力をしながらですね。寝食を忘れて使命感に燃えてですね。子供の幸せのために、また他の地域のですね。いわゆる学校に負けないようにですね。特に鳴門市の教員は歯をくいしばってやることは目に見えておるわけです。ところが教育現場がですね。それに対して何らこれに手を差しのべておらない。いうふうに思うわけです。そこらへんをですね。も一つどのようにお考えになっておるかということをお聞かせ願いたいと思うわけでございます。 それからボランティア活動についてでございますけれども、ボランティア活動につきましては、私非常に失礼なんですけれども、私が現場でおるときに全国で初めて手話クラブいうものをつくり、高く評価されて雑誌にもですね。全国に紹介されて、これはいっそ福祉クラプにすれば、もっと全国的なインパクトを与えるんでないかと、まあ言われ、さらにまあ藍青賞ですか、いうんかいね、あれ、の藍青賞も徳島県のそういう賞も受けたわけでございます。ところが学校現場というものは不思議なもんでございまして、何のクラブでもそうですけれども、熱心な先生がおる間は非常に栄えていくし、発展もするし、共感も得れるわけです。ところがその熱心な先生が異動によって代わりますとですね。とたんにそのクラブがあるいはそういう成績を挙げられておるところのポジションがですね。ぽしゃってしまう、いうのが現状であります。そのような中でですね。私は学校へお願いして阿波おどりの障害者の連でございます連に対してですね。介護をお願いしたいと、で、それが同和教育とかあるいは道徳教育でですね。頭の中ではみんなすばらしいことを学んでおるわけです。特に道徳教育、同和教育にあってはですね。鳴門市にあっては非常な成績を挙げておるわけですけれども、いざそれではそのような実践と、いうことになってきますと、それが非常にまあお粗末な、それではいけないと、いうところから特にその手話クラブを通してそういったものを実践化というものを進めていこうと、いうことで私はがんばってきたわけでございますけれども、まあそれが細々でございますけれども、毎年まあ大勢にですね、御協力をいただいておると、いうのが現状でございます。そのような中で先程生涯ボランティア活動総合推進の話が出ましたけれども、特にこれは厚生省、前年度まではですね。文部省がそういう指定しとったんですけど、今度厚生省と文部省が一緒になりまして、そうしてそのようなものが行われるようになって、特に先程教育長の方からありましたように、学校ボランティア活動研究協議会というものが発足しまして、これは生涯学習会でございますけれども、今年度から発足したわけでございます。で、それについてですね。もう少し突っ込んで教育長は、この学校ボランティア活動をどのように根着いていかそうとしとんか、いうその計画がございましたら一つよろしくお願いしたいと思います。 それから、外国人青年招致事業でございますけれども、かつて私は池田の箸蔵中学という、いま池田中学に合併しとんです。そこで務めとったことがございます。その時に今日これたまたま本日新聞に出ておったんですけども、小学生に生きた英語を、ジャンボーズクラブというんがありまして、ここがですね。ほんとに非常に長期にわたって研究を、英語の研究をですね。やっておられる。また、さらに夏休みにですね。英語の教師を集めてですね。いろいろと研究などをやっておる非常に全国的に町がですね。主催してこういうことをやっておるというのは非常に珍しいんです。そこにまあ多くの英語の外国人も来ております。特に英語、池田町におきましてはですね。池田町が独自で英語教師を早くから招致いたしましてですね。そうして小・中学校にそういうことをやっておる。ところがいま教育長はですね。この招致事業は語学の発言指導ということにまあ焦点をしぼっておるように聞いたんですけれども、これはそうでなく、国際交流とか、あるいはそういったものの感覚を育てるとか、あるいは身につけるとかいったものも含めておられるとは私思うんですけれども、そこらへんのところをですね。もう少し十分にですね。お広げいただきまして、特に鳴門市はドイツ館いうですね。ものを中心として国際交流というものを輪を広げていこうと、また、いろいろの課におきましてですね。そのための研究がいろいろなされておるようでございますけれども、この招致事業はですね。先程申しましたように、初めてのうったてでございますので、十分に一つ御検討いただきまして、実のあるしかもまあ第九はドイツ語で歌っておりますけれども、まあ特に英語ということでございますので、英語の歌などもですね。広げていくにはですね。いい機会でなかろうかと、いうふうに思うんでございます。まあ、そのもろもろありましたけれども、まあ、特に先程申しましたように、もう一度教育研究所のことについてだけね。一つ御答弁願いたい、かように思いますのでよろしくお願いします。     〔教育長 藤倉利久君登壇〕 ◎教育長(藤倉利久君) 御質問にお答え申し上げます。研究所の問題でございますが、先程申しましたように所長・副所長それから兼務が三というのがございます。研究所の仕事は少なくするわけにまいりませんので、その主として学校教育と兼務をいたしておりますので、学校教育課と教育研究所のその三名が兼務をいたしておりますので、主として教育研究所から学校教育課へ一名今年新しく兼務になりましたが、学校訪問というようなことが主になっております。そういうようなことで、学校現場における研究研修というようなものが、どのように行われているかということの理解というものが一つの狙いでございまして、それぞれの学校に出向いていくということが加わりました。コンピューターの導入や、外国青年の招致事業に関しまして、これも研究所のみ、だけでなくて学校教育課が関わりを持っておりまして、それらが協力を仕合ってスムーズな活動が、仕事ができていけるように努力を払っております。教育研究所を大事にするということは、もうすべての者の考えでございまして、マイナスにならないような努力を払っていきたいと思います。以上お答え申し上げまして失礼いたします。     〔六番 福島慧雄君登壇〕 ◆六番(福島慧雄君) 釈迦に説法でございますけれども、国家百年の大計のもとは教育でございます。特に、明治維新以来富国強兵・教育の普及ということが大きなわが国の柱でございました。特に森有禮文部大臣を中心としてですね。家が三軒あるところに学校つくれと、いうぐらいのですね。気合の中で学校教育がなされ、今日このような豊かな国際社会の中でですね。リーダーシップをとっていける国の基がそこに原点があったのであります。そういう観点から一つ鳴門の教育もですね。これからの百年見据えた中でのですね。教育研究所の位置付け、特に教育長のですね。優れた英断でもって、しかも教育長はわが徳島県の教育の中で、の中枢でおられたお方でございますので、一つ十分その点はですね。御配慮いただきまして、鳴門の将来を育てていただくのが教育長の責務でございます。その点を十分御勘案いただき、伏してお願い申し上げまして、非常に厳しい言葉もあったかと思うんですけど、そこは私の使命感のもたらした言葉でございますので、一つよろしく御配慮願いたい。かように思います。以上で終わらしていただきます。 ○議長(牧野豊君) 十五分間小休をいたします。     午後 二時 十五分 休憩     午後 二時 三十分 開議 ○議長(牧野豊君) 再開いたします。次に、公明党代表一、市長の政治姿勢について二、教育行政について             二十番 新居義公君     〔二十番 新居義公君登壇〕 ◆二十番(新居義公君) 質問をするに先立ちまして、すでに前段の質問者の中で抵触部分がかなりございますので、代表質問にふさわしくないような質問の展開になるやもわかりませんが、御了承をいただきたいと思います。 まず、市長の政治姿勢の問題について、まあこれは都市の再開発についてという問題でございますが、二番目は教育問題、これは生涯学習についてでございます。 まず、都市再開発につきまして、質問をいたしたいと思います。私平成の二年の三月、この議会の中で市長の施政方針の中で出ておりました商業近代化策定の問題に、実施計画ですかねえ、あのこの問題に施政方針の中で触れておった関係で、私はそれに対しまして、都市活性化対策、いうタイトルで質問をいたした経緯があるわけでございます。ちょうどそのときに、民間主導で近代化の問題は進めていくんだと、当然私もその認識でおったわけであります。そこで私が質問をいたしましたのは、いかに民間主導でやっていただくにいたしましても、行政としてやるべきことはちゃんと方向性を持ってやらなくてはなりませんねえと、いうことを申し上げたわけであります。当初近代化計画の問題につきましては、現在の内容とかなり変わっておるわけであります。申しますのは、都心部における野球、市営球場ですかねえ。その活用の問題につきましても、遠慮しつつ触っておったようでありますが、私は、全体の中で行政として位置付けを検討する必要ありと、まあいうように提言をいたしておったわけでありますが、あの、お説のようなところは、市長はその会合にも出まして、そして伝えておきたいと、まあこのようにも私も答弁の中で伺っておったわけでございますが、ところが、その平成二年の三月、質問をした直後におきまして、広報が六月に出ますねえ。その六月の広報の中で、商業近代化の実施計画ができたと、そしてそれによりますと、元年の五月からこの問題は取り組んでおった、そして三月にちゃんとできた。ということは、施政方針の中で謳ったときにはもう終わりであったんだと、まあいうような経緯があるわけであります。まあそうしまして、その広報によりますと、銀天街はリューネブルグとの関係もあって、そしてドイツ風の建物にしたい。まあこれは行政も民間もこれは交流の関係があるために意欲的な取り組みをやりたい。まあいうような広報の内容で写真まで、漫画でございますが載っております。そしてまた、重要なことは、鳴門駅は移転すると、そして三十メートルの幅員を持つ昔は谷道路と申しておったわけでございますが、まあそれを旧国道、現在は二十八号線になっておると聞くわけでございますが、そこに延伸する。ということは近代化計画の中で駅の位置付けとそして道路の問題を明確に位置付けて、そして銀天街の問題もドイツ風の街区にする。まあこのように六月の広報では大々的に発表があったわけでございます。私は、まあそいつを見まして、あの市民はどのような反応するんでしょうかねえ。このように考えておったわけなんであります。ということはなるほど商業近代化の皆さん方のメンパーが決めた問題かもわかりません。まあしかし行政も参画しておったわけでございますので、そして行政によるあの広報の内容によりますと、ああ鳴門は移転するんじゃねえと、それが都市計画を進める前の位置に近い状態のところに位置する。そのような内容であったわけでございます。そこで、市民各位もいまさらそんなことするんはおかしいんでないですかねえと、そしてまた問題の銀天街の方々のみんなとは言いませんが、方々の意見を聞きますと、そんなものできますかと、まあいうような声もかなり聞いたわけであります。まあその後どのように市としては対応を進めたかと言いますと先程の前段の質問者の中にもございましたように、地区更新基本計画、あのもうここに入りますと、これは行政側の作業であります。端的に言いますと、私は市長の諮問機関でないかと、これで九百七十万円の予算でどのようにしたらいいかと、まあいうことを諮問機関に諮る。と考えてしかるべきなりと、思うわけであります。まあしかしそれが先程の質問の中にも、ちらっと出ておりましたが、九月に補正をして、そして十二月から三月にかけて三回の委員会を行って、そこで一応の結審を見た。方向性を見た。その中に先程市長が申されておりましたような三十ヘクタールのエリア、そして肝心の道路の線、この内容によりますと広報の内容と全く同じで、別に変わった点はないわけなんでございますが、さらに、その上に、いずれ皆様にも御報告申し上げる。まあこのように申しておりますが、この三年度には、すでに計画、基本計画に充てまして、千四百万円の予算計上はされておるわけです。千四百万円のちゃんと事業費が組まれておるわけですね。そしてこの三年度においてどのようにするんかと言いますと三十ヘクタールのエリアを五ヘクタール、それだけの範囲につづめて、そしてやるものを明確に計画を立てる。それをやりますと、いかに議会に報告がなされましても、議会がおかしいでないか、基本的におかしい、言わない限りそのままの変更がないわけであります。まず変更はむずかしくなる。手順手法と言いますが、そのような経緯の中でどんどんと進んでおるんであります。そこで基本的にその考え方は、駅前の再開発の問題につきましてはおかしいんであろうか、言いましたら、私は決して反対の立場はとるものでないわけでございます。まあしかし何のために都市計画で昭和四十六年に北の方へ振りました駅、かっては撫養駅が本駅であった鳴門の駅、そして駅の乗降客の問題にいたしましても、前年対比ではどんどんと低下しておる駅、それが何のために鳴門市の中心部に商業近代化も必要としたし、市も必要とするのであろうかという問題は拭い去ることはできない問題でございます。さらにまた、物流関係の関係がございまして、平成三年ですかねえ、四国運輸局、ここで平成三年主要施策の発表がなされております。鳴門に物流基地構想、鳴門に位置付けをやっておるわけでございますが、そしてこれは何を目的としたのか、それは物流基地でございますが、問題はモータルシフトと申しまして、輸送手段の転換ですかねえ、これを大きな基本に置いておるようであります。まあそれはトラック等の燃料の効率、輸送に対する効率、まあこれが見直されてしかるべきときに来たんだと、ということで鉄道・船舶を大いにこれから活用する時代に入ったんだということで、合わせて鳴門の物流基地構想を立てておるようでございます。まあそうなりますと、いままでは貨物ヤード跡が不要になりまして、ほんで荒れ放題のような状態で利用はしておりますが、かなり市の中心部にふさわしくないような状態であるわけであります。ところがそれは貨物の必要性がなくなったということで、その当時は廃止をしたんでございましょうが、貨物の、今度の狙いはどうもその辺にも主眼が置かれてくる。そうなってまいりますと、鳴門の都心部における駅の問題もこの基地の構想と合わせて平成九年までには何とかするんだという問題だけに、考えてしかるべきときに入ったんではなかろうかと、まあいずれにしましも、この問題は今後大きく市の中におきましても、是か非かの問題について市長のいままで進められてきた問題点を報告を受けて、やる問題に展開されるだろうと思いますが、まあこの際市長の方からもある程度の方向性を明確にしてもらいたいと、思うわけであります。 続きまして、生涯教育の問題でございますが、鳴門市は昭和六十三年から文部省の生涯教育学習ですね。モデル指定を受けておったようでございますねえ。そこでその三年間において恐らく三百万円づつの予算の関係で、約九百万円をかけていろいろと事業の推進をなされたと思うんです。そこで当然その成果があったはずですね。やられた成果、まあそこでその成果について、よく理解をするために、そして今後の方向性にも参考にするためにですねえ。六十三年前の鳴門市における生涯学習の方向性と、そしてその文部省の九百万円の助成によるその学習、それが終わった現在の状態、まあこれ合わせまして一つ発表願いたいと思います。答弁によりまして再問をいたしたいと思います。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 新居議員の都市の再開発と申しますか、商業近代化計画にかかる御質問に対してお答えをいたしたいと思います。 まあこのことにつきましては、新居議員も御存知と思いますけれども、実はあの私が市長に就任をする前からですねえ。この商業近代化計画策定委員会というのは商工会議所を中心として御検討を進めてこられたわけですね。そしてそれのいわゆる答えが出てきた。それで今度はそれを具体的にしていくためには、地区更新計画という基本計画を策定しなきゃいかん。こういう手順になっておるわけですね。私はこの問題について実は躊曙したんであります。と申しますのは、これまでもお話を申し上げてきましたように、行政の受け持つ区分、それから公共と申しましても、国とか、県とか、市とか、こういうそれぞれが受け持つ部分とが両々相またなければこの計画ちゅうんは具体化しないと、で、公共が進みだすと後へは寄れない。問題は地域の皆さんがどれだけ熱意を持ってこの商業近代化計画というものを具体化させるかと、こういうことになる。ところがまあ商業近代化計画の答申は出たけれども、これを実際にやろうという地域の盛り上がりがどの程度あるのかどうか、こういうことについての十分な把握をなさないままに、引き続いて近代化計画策定に踏み込むことについては、ちょっと躊階するものがあると、こういうことを私申し上げたわけなんです。担当の者がまあそういうようなことを受けて地域の代表者の方々に、実際はこれは皆さんがやる意思があるかどうか、それにかかっとるんですよと、こういうまあ話をしてですねえ。市長はどうもその積極的でないですよと、皆さんの方がどれだけ盛り上がっておるかによって市長腹決めると言っておる。これは市長にはっきりと皆さんの意思表示をする必要がありますよと、まあこういう話をしたんでしょうか、地域の代表が私のところへまいりまして、折角ここまできたんだから、われわれとしてもやりたいと、ぜひ引き続いて基本計画策定のために市としては指導してくれんかと、あるいは予算付けもしてくれんかと、こういうようなことがあったんですけれども、その代表者の意見はわかったと、しかしその地域の関係する商業者のですねえ。何割の方がそう言ってるんですかと、まあいうようなことで非常にシビアな激論を実は変わしたわけでありますが、非常にまあ商工会議所だとか、あるいは若手商工業者だとか、それらの皆さんが一堂に会してですねえ。まあ私に引き続いて地区更新計画というものを立てていくために、市としてはイニシアティプをとってくれと、こういう強い御要望がありましたので、まあ私の方としても踏み出したわけでございます。そして予算化したと、まあいう経緯があるわけでございますが、まあこの地区更新基本計画作成事業っていうのは、いわゆるあの先程来から御説明を申し上げました商業近代化区域というものは全体で約三十ヘクタールであると、その中でも特にまあ五ヘクタール程度のブロック付けをしていくんですよと、そのブロックの中でも一番この目玉というのは駅前周辺の開発ですよと、まあこういうようなことで、まあ今年度千四百三十九万五千円ですか、事業費を立てて国・県・市で三分の一づつ出してこれを整備方針を策定をしておる。こういうまあ手順になっておるわけですね。で、まあこの中での推進の中で、まあどういうことが問題になってくるかと言いますと、お話ありましたように、JRの鳴門駅周辺の再開発事業の推進及び関連公共施設、こういうものの整備というのがあるわけですね。だから四十六年に駅を北手へ寄せたと、それを今度また南へ寄すのかどうかと、南へ寄せた場合にはどうなっていくのかと、まあいうようなこともですねえ、ある程度方向付けをしていくというのがこの推進計画策定の作業であります。で、まあこの整備によって中心市街地としての都市機能を充実し、都市にふさわしい複合的な都市区画を形成を図ると、まあいうことがまあ目的になっておるわけでございますが、この駅周辺の再開発事業の推進の中では、鳴門駅のいわゆるその南へ寄せた場合、北はどうなっていくのかと、こういうこともはっきりと位置付けなければなりませんし、南へ寄すとするならば、南といわゆる大道銀天街だとか、あるいは三十メートル道路をどうしていくだとか、そういった問題というものがまあいわゆる関連公共施設というものの整備って言いますか、そういう中で位置付けられ、交通結節点の再整備をどう図っていくかだとか、駅、駅前広場、駅広をどうしていくかとか、バスターミナルはどう配置していくのかとか、そういったもろもろのことが整備されていかなければならないわけであります。従ってそういうような問題を今後平成三年度に実施される都市交通体系調査、こういうものをいまやっとるんですが、そういうものとの整合性の中で整備の方向を定めていきたいと、こういうことで現在取り組んでおるわけであります。まああの次に事業化に向けての最終調整である推進計画が、まあ市が行おうとする、これから行おうとする最終の計画でございますけれども、宅地の所有権及び借地権を有する二分の一以上の人が加入するこの再開発準備組合の結成というものがこれは不可欠であります。従いましてまあ地元の皆さんの意思、そういうものを十分組み入れるような計画、そういうものを図ると同時に、いわゆる再開発ということでできるまあ国の方のいわゆる補助体制ですね。補助条件が揃うかどうか、あるいはまたこの中でJRはこの再開発計画について協力をしてくれるのか、くれないのか、まあこういうような問題というものが今後詰められなればならないいうことでございます。まあ国の方とも接触しておりますし、JRの方とも話をいたしまして、基本的には協力姿勢を打ち出してきておりますけれども、まだまだ検討しなければならん問題があるわけでございます。従いましてそれらの問題をまあ国の方の事業採択に向けての手順を詰める。あるいはJRの意思、協力姿勢をはっきりさせる。そういうようなものでまた地元の皆さんのいわゆる組合設立の動向、そういったものも踏まえて、いわゆる短期的なものと、長期的なものとの位置付けをしてですね。そしてこの計画の事業化を図っていきたいというのが私のいま考えておるところでございまして、その辺につきましては、一つ御理解をいただきたいと思うわけでございます。どうもお話が全体の中の駅前の問題だけにしぼられましたが、次を進めていくのは、それだけでなくてやはり三十ヘクタールを将来としてはどうしていくかとか、いうことについてもあの推進計画の中では位置付けてはいきたいというふうに思っておりますので、一つ御理解をいただきたいと思うわけでございます。それからその中でお話ありました県が立てております平成三年度の主要施策の中で、いわゆる鳴門の物流基地構想というのがございますが、私はこの県の物流基地構想っていうのが具体的にどういうふうになっておるのか、関心は持っておるのですけれども、いまのところそれを綿密に調査をしてどういう考えで県がおるのかということについては、ちょっと実はまだ首をかしげるところがあるわけでございます。で、県が言わんとしておるのは、いわゆる貨物ヤード跡地のことを言っておるのか、全然別なところでの物流を考えておるのかね。かって鳴門市は物流基地としてですねえ。十一号バイパス沿線を打ち出したときもあるわけなんですね。あるいはこの横断自動車道ができるいわゆるICを拠点としてどっか別な所で考えるのか、そこら辺の問題についてはですねえ。まあ平成八年度に明石海峡大橋が開通するというようなことが、段々段々現実のものとなり、徳島県のあるいは四国の東玄関として鳴門市が位置付けられるとするならば、お話のありましたように、いわゆるトラック等の輸送の効率化、あるいは鉄道とか船舶の見直しだとか、そういうようなことも含めてもっと具体的な議論か煮詰まってくると思いますけれども、まああのこんなものそんなに先送りすることではないかも知れませんが、いまのところまだ具体的に姿が私のところでは目に見えてきていない。将来課題としては、いわゆるそういう物流拠点というんですかね。そういったものも鳴門市としては考えていかなければならない課題であると、そういう認識はいたしておりますけれども、具体的にお話を申し上げるところまで至っていないということについても、一つ御理解をいただきたいというふうに思うわけでございます。     〔教育長 藤倉利久君登壇〕 ◎教育長(藤倉利久君) 生涯学習についてお答えを申し上げます。 推進事業につきまして、国から生涯学習のまちづくり推進事業と、いうのでモデル地域に鳴門市が指定を受けて三年間それを進めてまいりました。それより以前にどのように生涯学習が行われておったか、受けてどのような活動をしたかというようなことでお答えを申し上げたいと思います。 私たちの生産学習への取り組みが、これが教育というのは児童期・青年期で停止するものではない。それは人間が生きている限り続けられるべきものである。というユネスコでの話し合いに合わせて、いつでも。だれでも・どこでも学べる学習機会の提供と保証、これを私たちは考えて進んでまいっております。生涯を通して学習し続けるためには、学習意欲を持つことや、学習方法を身につけていくことが重要でありますが、これらは家庭教育・学校教育・社会教育の中で培われていくように努力を払っておるところでございますが、そこで指定を受ける前にどのようなことを鳴門市でやってきておったかと、いうことでございますが、指定以前には、幼児・児童のサークルを育成をいたしておりました。あるいはまた青年学級・婦人学級・高齢者学級を開設をして、その充実を図っておりました。また、家庭教育学級の充実ということもいたしておりました。諸講座やあるいはいろいろな教室の開設もいたしておりました。例を挙げてみますと、ドイツ語講座とか、あるいはパッチワーク講座とか、文化講座、これには俳句とか川柳とかいろいろなものがございます。スポーツ教室、あるいはその他体育関係の教室で卓球ですとか、そういうものを含めましていろいろな教室を開設いたしておりました。そして指定を受けまして、市長を本部長として大きく前進をしてまいりましたわけでございますが、その大きな一つの事業といたしまして、生涯学習を考える市民のつどいというのを続けて実施をしてまいりました。 第二番目は、生涯学習に関する市民意識調査の実施、それとまとめをいたしまして、鳴門市の進んでいく生涯学習について、進んでいく方向をつかもうといたしました。 第三には、鳴門教育大学の留学生との国際交流の会を毎年もっておりました。この現在は鳴門教育大学の留学生との国際交流の会でございますが、先程の御質問の中に出てまいりました外国青年招致事業の中に国際交流員という制度がございます。先程申しましたのは語学指導助手でございますけれども、国際交流員が語学指導助手のように鳴門市にも充実できればと考えております。 四番目は、生涯学習相談事業の実施でございます。公民館を主にいたしまして、生涯学習についての相談にのってまいりました。指定を受けましてからは、そのようなことが主になって行われております。現在生産学習体系というものを見直していかなければいけないというようなことで、生涯学習につきまして、新しくその中に学校開放をして生涯学習に貢献をしていこうというようなことで、市立工業高校でパソコンについての開放授業というようなこともなされて出発したところでございます。 今後私たちはそのように生涯学習社会を迎え、生涯学習を推進するためには、学習の場の提供と同時に推進体制の確立や指導者の育成が必要であろうと考えております。行政サイドの積極的な計画推進はもとよりでございますが、市民の皆さんの協力と自発的な参加を促すことが大切であろうと思っております。生産学習を通して市民が生涯にわたって充実した生活を送り、地域の活性化を図るため、生涯学習推進に努力をいたしたいと考えております。     〔二十番 新居義公君登壇〕 ◆二十番(新居義公君) 市長より答弁を得たわけでございますが、まあ、運輸局の、四国運輸局の考えておる、また県の考えておる計画はまだ目に見えない。具体的に見えない。まあいう内容でございますが、私は、先程も言いましたように、決して反対ではないわけなんですが、非常に市長もそうでございましょうが、懸念をいたしております。とまどいがあるわけなんです。と申しますのは、これ三年度において委員会構成はやはりつくるはずでございますが、と言いますのは、基本計画に基づきまして委員会構成は、まあ十数名でつくるか、わかりませんが、まあそれによってそして決定してしまうんだと、委員会構成の中で、あのもうすでに地区更新基本計画の第一はですねえ、終わりました。九百七十万円の予算で、ということは、商業近代化でやったのは通産省関係、これはもう切り離しますねえ。あの次に地区更新でやったのはこれは市長の諮問機関といえども建設省が主体になる。まあいうことで三回の委員会で一応もう終結を見ておりますね。簡単に見ておるわけなんです。そして広報発表とおんなし経緯、あんまり変わってないんですね。そのままで一応よかろうと、そしていずれ御報告をいたしますというのは、そのまとめたものを図解文書にして、そしてわれわれの手元に説明をされるんであろうと思います。これもうすでに送れておるんだろうと思いますね。まあそのような中でどんどんとわれわれが余り深く承知しないままにどんどんどんどんと進んでおる。それに危惧をいたすものなんです。そこで問題点は、移転ありきと、これは近代化でもはっきりと指摘されておりますし、近代化計画の実施計画ですね。それでも明確になっておりますし、そして更新、第一回目の地区更新でも異存がないようでありますねえ。まあしかし駅移転ありき、そして現在の駅周辺の街区整備ありき、そして次のジャスコ前の広場の整備ありき、まあこのような関係で公的な道路等につきましては、当然これは市がやらなくてはならない。そして駅移転に伴います後の用地の問題にいたしましても、これは勝手に使えない。これはいろいろ協議の中で詰めていかんと仕方ない。あの徳島駅の再開発の問題と異なる点は、あれはJRの方がホテルとかいろんなビルの中にテナント入れるとか、そういう問題で、主体的にJRの方が進めておる問題ですねえ。そして鳴門市にも協力を求めてきておると市長は説明しておりましたが、あしこにボートの、競艇の輸送の関係の用地がございますねえ。その問題の協力だろうと思うんですが、それは遺憾のないような方向で鳴門の移転の問題と合わしまして、下手な取り決めはやってもらいたくないなあという、これはまあ注文に止めておきますが、あの問題の道路整備、駅移転は行政がやってなくてはいけない。これはもう先行すると思う。そしていろんな地権者の問題とかこれは推進計画の中でちゃんと調整するんだろう。しかし下手をするとですねえ。すでに銀天街のあの西ドイツ風の建物の整備の問題にいたしましても、これは銀天街の中の人たちが多くそんなもんできるかよ。まあいうような声が強い状態で、まあそれはさておいても、駅移転ありきと、そしてその後はわれわれはおいおいと考えるわというような状態になりましたらですねえ。何のために駅を移転さしたんやと、こういう問題に発展する。そして性格上から言いましても大きな負担がこれは全面的に市にかかってくる。これはもう大変な問題だと、あのそれらを次に委員会で基本計画を煮詰めるまでにですねえ。あの行政側だけでやっていくのか、そして議会も代表者を送り込んでやねえ。まず窓口の中であの諤々と意見ぐらいは述べられるのか、それかまた併行してですねえ。理事者の方でそのメンバーは決めておいて、そしてその都度同じようにこちらでも開いてやねえ。いろいろ検討進めるのか、その辺について非常に懸念する問題で、大きな問題だけにこの場でまた答弁をいただきたいなあと、こう思うわけでございます。 次にあの生産学習の問題なんですが、あのいろいろ説明を聞いたわけなんです。しかしまあ文部省からですねえ、いろいろ後援をいただいて、そして指定を受けましてね。事業を進めてきた。その中でもやはりこれからのあり方についてのあの市民の意識調査、それも大きな目玉の一つであったんだろう、まあこのように受け止めておるわけなんです。と申しますのは、その以前から、指定を受ける以前にやった問題、そして指定後の問題、余り大きな変化はないように思うんです。ただ教育長が申しておりましたように、パソコンの問題はこれは市立工業の中でやっていくんだと、これはいいことですねえ。あの当然時代即応の形でやってしかるべきだろうと思います。しかし、その意識調査の中でいままでの簡単な事例を上げて説明しておりましたが、一口に申しますと、鳴門の生涯学習のあり方というものは、趣味・教養これの範囲で悪いとは言いません。しかしもう一つ踏み込んだものがない。まあいうような、だから魅力に欠けるんだというような面もその指摘点の中に入っておったと思います。そうして生涯学習と言いますと非常に幅が広くなってくるんですねえ。あの時代即応の形でパソコン、これは必要になろうと思います。まあその問題も意識調査の中で、意見要望の中で三点に指摘されておるわけですねえ。そしてまた図書館の充実、そしてビデオの貸し出し、そしてまた十五公民館ですね。それの活用のあり方、と言いますのは、鳴門市の生涯教育のまあ実態を見てみますと、おおむね現行三百十五万ぐらいの予算ですかね。あがっておりますが、その以前も余り大差ないわけなんです。そしてそのあり方が講師の、講師料、まあいうような位置付けでそして各般にわたっての講師が要請されて支払って、まあそれが大部分を占めた予算である。そこでこれからの方向はですねえ。この指摘点にもあったように、ビデオね、そのようなものの導入を図りゃ、図るべきで違うんか、そして幅広い学習のニーズに応えなさい。まあこのような指摘がございますねえ。と申しますのは、図書館一つとりましても、個人学習の場ですね、あしこは、当然時代向けの必要なビデオによって、視聴覚によって、そしてその学習に応えることもしなくてはなりませんねえ。そしてまた現在すでに行われておりました講師の内容にしましても、より高度な内容で、ビデオを通してそしてあのいろいろ講座を聴講できる学習していく、より高度なものでグループによって、公民館活用もよし、まああのいろんな対応ができると思うんですが、その点がいろいろと指摘されておるように私は考えます。当然鳴門市には図書館といえどもコンピューターの導入はございませんねえ。索引にいたしましても、検索にいたしましても、他市と比較いたしますと不便を感じておるわけなんですねえ。その上にビデオを通しての学習、これは考えようによっては大きな金はかからないはずなんです。そして得がたい資料が入ると思うんです。だから整合を持たした中で進めなくてはならないねえ。私はこのように考えておるわけなんですが、これに対する本部長の見解も聞いておきたい。当然教育長の見解も聞いておきたいと、こう思います。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 新居議員の再問にお答えをいたしたいと思います。 これまでにも申し上げましたように、商業近代化計画全体がそう簡単に一朝一夕にできるものであるとは私も思っておりません。で、やはりどこを目玉にしてどこから進めていくかということになってまいりますと、やはり公共性の高いものから引き金として手がけていかなければいけないのではないかなあと、そのように思っております。で、その中でやはり問題になってきますのが、三十メートル道路と旧十一号線との結節、あるいは駅移転問題、いわゆるこの鉄道線路をどうしていくかと、いう問題になってこようと思うわけなんです。そこで考えなければならないのは、一つにはそのことに対して地元の皆さんがどれだけの熱意を持つか、もう一つはこの計画に対して建設省が補助事業としてどういう事業を認めてくれ、計画を立てていくか、また、その計画に対してJRがどれだけ積極的に協力するかどうかと、こういうものが両々相またなければならないわけであります。その中で先程来説明申し上げましたように、まあ地元もいろいろ紆余曲折あるかも知れません。しかし、駅前の再開発というものはやっぱり鳴門市の顔づくりのためには進めていくべきであろうと、大方の意見は私は前向きであるというふうに捉えておるわけです。そこで建設省に対していわゆる今回の再開発の問題について、積極的に建設省も補助事業として取り組んでもらいたい。そのためには交通体系調査をやりなさいと、まあいうことで本年度予算を認めていただいて、交通動態調査と、いうものをやっていくわけですね。そうするとそっから出てくる結論というものはどういう再開発をやったらよいかという絵が書けてくると思うんです。 ○議長(牧野豊君)  次に、日本共産党鳴門市議団代表一、市長の政治姿勢について二、土木行政について三、開発行政について             五番 松本 聖君登壇     〔五番 松本 聖君登壇〕 ◆五番(松本聖君) 代表質問の最後になりまして、議員各位ももう相当聞きくたぶれておると思いますんで簡単に質問いたしたいと思いますんで、まあ理事者側の明確な答弁をお願い申し上げまして質問をいたしたいと思います。 まず、私が今回取り上げました五点の問題でございますけれども、去る四月の一斉地方選挙を通じまして市民の皆さん方からいろいろとお話、市政に対する要望等を聞く中で、特に感じましたことを今回質問をさしていただくことにしたわけでございます。 まず、そういうふうなことを私は考えまして、実は私今回で議員になりましてから、八十回目のこれ一般質問をしております。八十回しましてもやはりここへ出てまいりますと、胸が高鳴ると申しますか、ええ答弁をしてもらおと思たらどない言やええだろかというふうなまあ気持ちもありまして、質問が前後が乱れる場合がありますんで、その点は善意に解釈して御答弁を願いたいと思うわけでございます。 まず、最初に基金、市長の政治姿勢の問題についてでございますが、ここで私は鳴門市がいろいろと設置をしております基金の問題につきまして、市長に考え方をお聞かせ願いたいと思うわけでございます。この問題につきましては、前の五月九日の臨時議会のときに、専決処分の報告ということで、平成二年度一般会計補正予算第五号二億五千九百十九万三千円のまあ歳入、まあそれをふるさと活性化基金への積立金と、いうふうな報告がございまして、私はまあそういうふうなことより、いま緊急にやらなければならないことがあるのでないかと、まあそういうふうな考え方のもとに専決処分の報告に対して、まあ了解できないという私の態度表明を行いました。まあ閉会後市長が私のとこへ来てくれまして、何を言ってくれるのかと言ったら、松本君そない言うけど三月三十一日に、私は道路のこと言ったと思うんでございますが、予算を請負契約出しても一日では仕事がでけんでないかと、そういうふうなことを言われて、市長もまたいやらしいこと言うなと、そういうふうに思ったんでございますが、市長の考え方がただ技術的な問題、予算編成上の技術問題だけで言われたのかどうか知りませんけれども、私はそういうことより、大事なことはやはり市長の政治姿勢としては、こういう予算操作はどないでもできる、どないでもできると言ったらまあ語弊がございますが、やる気になれば合法的にいろいろとやれると思うんでございますが、やはり市民の生活や鳴門市の福祉行政の水準を引き上げていく、そういうふうに市民に対する暖かい思いやりと申しますか、市の主権者でございます市民に奉仕すると、そういう考え方が一本はっきりしておれば、やっていけるのんでないかと、いうふうに思ったわけでございますが、この基金の問題につきまして、市長がどういうふうに考えておられるのかと、一年間、先日も担当課より資料をいただいたんでございますが、一年間で約十五億ぐらいの基金総額がまあ増加しておると、まあいろいろ分散はしておりますけれども、そういうふうなことでございましたが、そういうことを含めましてどういう考えであるのか、市長の答弁を求めたい。思います 次に、国民健康保険の問題につきまして質問に移らしていただきたいと思います。すべての国民に医療を保障する。国民皆保険制度が実施されまして今年で三十年になるわけでございます。ところが今日国民健康保険は、保険税、まあ料というふうに言っているところもございますけれども、非常に高くて他の健康保険と比べましても余りにも不公平という声がこれは全国的に高まっております。その声には私は根拠があるというふうに思います。鳴門市においても、これも質問するに先立ちまして資料をいただきましたが、確かに他の保険と比べて過去十年間、十年前と十年後を比較しましても、政管健保と比べても五割ぐらい高いとそういうふうなことがございますし、制度自体も国民健康保険は給付が七割という皆さん御存知のとおりでございますが、政管健保は本人は九割、家族が七割、傷病手当につきましては、国保はゼ口でございます。政管健保の場合は一年半の間は給料の六十%が保障されると、またこれはいろいろ計算によりまして少々の違いはございますけれども、例えば年収三百万円の所得が、年収があれば、年収の人を政管健保と国保で比較いたしますと、国保の場合は約三十九万円ぐらい保険税がかかりますし、政管健保の場合でございますと、まあ十八万円、まあ半分よりちょっと高いぐらいと、そういうふうにはっきりしておりますように、非常に国民健康保険というのが給付の面でも、また保険料納付の面でもあらゆる角度から見ましても、非常にこう市民の皆さん方が不平を言うというのは、もっともな根拠があるというふうに思うわけでございます。こういうふうな実情をどういうふうに改善しなければならないかと、改善する気があるのか、という点につきまして、まず市長の考え方をお伺いしたいと思います。 次に、米の輸入自由化問題についてでございますが、アメリカの大統領が先頭に立ちまして、またアメリカのすべての農民ではないんで、農民の中、農民というんじゃなしに、穀物独占ですね。そういう人たちが、それとか精米業者の団体、そういうとこが日本の海部内閣に圧力をかけまして、最近は自民党の実力者と言われるような人たちを先頭にいたしまして、内閣総理大臣までが七月のロンドンサミットまでに政治決断しなければならない時期にきておると、まあそういうふうなことを毎日のようにあっちこっちで言っておるというのが実態でございます。去年の総選挙のときに、自民党の公約を見ますと、各候補者もいろいろ挙げておりますが、そういうふうなことはもう全然もう棚に上げてしまいまして、国際貢献のために米の輸入自由化はしなければならないんだと、まあそういうふうなことを言っておるのが昨今の情勢でございます。非常に私はけしからんと、いうふうに思うわけでございます。日米の経済摩擦、特に貿易の不均衡と申しますか、アメリカと日本との間では確かに貿易不均衡で、アメリカの方が大きな赤字が出ておる、最近ずっとそうでございますけれども、そのことでなぜ日本の米が槍玉にあげられなければならないのかと、そして日本の米を自由化することによって、日米の経済摩擦と申しますか、貿易収支が改善できるのかと言ったら、まあ決してそうではないんでございます。これは農水省の調査でもはっきりしておるわけでございますが、日本の国民が食べる米を全部アメリカから輸入する。約、全部、そんだけも食べておらんわけでございますが一千百万トンですね。日本の米の生産量、それを全部アメリカから輸入すると、そういうことを実際やられたら大変でございますが、そうしましても、果たしてアメリカの貿易赤字のどれだけの解消になるのかと、言えば、約三十三億ドル、アメリカと日本との、これは一昨年ですかね。の統計でございますが、貿易黒字が四百七十六億ドル日本の黒字でございます。それの中の三十三億ドル、の日本が米を全然つくらんとアメリカから全部輸入してもそれだけの解決しかならんと、これでは絶対解決にならんちゅうんは誰が見てもはっきりしておるわけでございます。それのに農民を何か貿易問題の最悪の米づくりの農家が役割を果たしておるように最近のマスコミを先頭にいたしまして、そういうことを言っておられる政治家がたくさんおります。そういうことより実際根本の問題は、例えば、日米経済摩擦で非常に問題になるのが機械とか電機とかそういうふうな大企業がアメリカに対して湯水の、洪水のように輸出しておるということが実際は問題でございます。トヨタ自動車一社でですね、これも同じ年の統計でございますけれども、百三十億ドルアメリカヘ輸出しておるわけですねえ。農家の米の生産量の三倍以上です。それだけの一大企業がまあ輸出しておると、そういうふうなことを考えたときに、いま私は日本の米を守るということの意味が非常に大事になってくるんでないかと、米の輸入自由化されるということは、日本の農業を壊滅的破壊に追い込むということになりますし、農業だけでなしに、日本の水田農業の果たしておる役割は、まあ私ここで何回も言いましたんで、簡単にしておきますけれども、日本の国土を守るということでもございますし、日本でとれる米というのは、農薬とかそういうふうな面での汚染が少ない、安心して国民の主食として用いることができる、そういうふうなあらゆる角度から見ましてもこの日本の米は自由化、守らなければならない。そういうふうなことになっておると思うんでございますが、こういうふうな非常に、しかし残念ながら自民党の政府の方では五%とか三%輸入すると、最低限それぐらいでというふうな話しでございますが、いったんそういうふうな窓口開けますと、牛肉やオレンジの例が示しておりますように、全面輸入というふうなことになりまして、日本農業に大きな打撃を与えるとういうことはもう火を見るより明らかでございます。こういうことを市長はどういうふうに理解され、どういうふうに対処されようと考えておられるのか、お答えを願いたいと思います。 次に、土木行政の問題でございますが、これは道路の維持補修の問題でございます。この問題につきましても、三月議会のときにもまあいろいろ申しまして、市長はいや決して道路の維持補修費はいままで減ったことがないんだと、予算の額、総額においては確かに前年度より減ったことないというふうな点では、私もわかりますけれども、鳴門市の市民の要望と申しますか、道路の実情から判断した場合に七千万円ぐらいの維持補修費で鳴門市の道路が維持補修していけるのか、いうふうにそういうふうに判断しなければならんと思うんでございますが、市長のこの問題につきましての考え方を答弁をいただけたらと、いうふうに思うわけでございます。 次に、開発行政の問題でございますが、これは採石場の建設についてでございます。実は大麻町大谷で採石場をつくると、いうふうなことが明らかになってまいりまして、地元の関係住民非常に心配をしております。まあそういうものがここへきたら大変なことになるというふうなことで反対の態度を表明しておるわけでございますが、鳴門市としては、この実態をどの程度掴んでおられるのか、市の態度はどういうふうな態度なのか、まず御答弁をいただけたらと思うわけでございます。答弁によりまして再問いたします。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 松本議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。まず、第一点は、基金の活用についてでございますが、私は基金をしっかりするということは、健全財政を維持していく意味からも必要なことだと思っとります。いまあの二十一基金鳴門市はあるわけですね。そん中で目的を持って基金をしておるものと、流用のできる基金とがございます。この流用ができる基金でも、やはり自治省あたりなんかの指導に基づいて剰余金の積み立てとかいう制約があってやる基金もあるわけなんです。技術的なものもございますので、詳しいことにつきましては、助役の方から説明をさせますから御理解をいただきたいと思います。 それから、私の方から米の自由化の問題について、私の見解を申し上げておきたいと思うんですが、このことにつきましては、前の議会でも松本議員から御質問がございました。まあいろいろ最近非常に風雲急を告げるよな情報が流れておるわけでございますが、国際協調の立場から米の自由化もやむなしという、自由化を容認する傾向が一部でまあ見られるわけでございます。まあこのような厳しい米の生産調整の中でまず農水省では毎年水田面積が三十%の生産調整が余儀なくされておるのが現状であります。鳴門市では、昭和四十四年ごろから稲作転換が、それを始めましてから二十年余りが経過しておりまして、前年度は水田面積の千百二十七・ニヘクタールのうち、まあ実施面積が六百六十一・ニヘクタールを転作をして、転作率も五十八・七%とまあなっておるわけであります。まあ生産者からは行政の不信感などが顕著に現れて、農業経営の厳しさが窺えるところでございます。特に前段でも申し上げましたように、転作の強化に繋がる米の自由化や部分開放等について生産調整に協力して下さる生産者には堪え難いことだと、そのように私も認識をいたしておるところでございます。このために米の市場開放問題を抱える日本が、今後数ヵ月以内に政治的決断を求められる見通しが強まってきておりますが、当面は米の自由化阻止に全力を尽くすとともに、国の施策として農業の存在と必要性、並びに米の国内需給を位置付けるよう、過去何度かの、何度か国に対して働きかけてきましたけれども、今後とも農業関係団体が関係機関への協力を得ながら、この所期の目的が達成されるように努めてまいりたい。いうふうに思っておるわけでございます。あの千九百八十八年に国会がこの問題に対して反対決議をいたしておりますし、この反対決議の趣旨を踏まえて、以後幾度かありますこのアメリカからの攻勢に対して、われわれ全国市長会は、その都度反対決議を行って国に対して要望をしてきたところでございます。従いまして、私はあすこにも持ってきておるんですけれども、われわれの決議要望事項の中の大きな柱の一つとして、まあ国に対して自由化反対ということを堅持してまいりました。今月の、来月の二日からまた全国市長会が開催されるわけでございますが、いまの情勢を踏まえて私どもとしましては、国に対して自由化阻止ということで国に強く要望をしてまいりたい。いうふうに考えておりますので御理解をいただきたいと思います。 それから、土木行政の問題について道路維持補修について、予算が少ないじゃないか、もっとつけたらどうかと、こういう御意見でございますが、まあ御承知のとおり現在認定市道は二千三百三十一路線、二千三百三十一路線ありまして、延長は五百六十四・六キロメートルでございまして、その舗装率は八十七・二%となっております。そのうち四百三十五・〇キロメートル、七十七%は、浸透式アスファルト、乳剤舗装を中心とした簡易舗装で行っております。そういう関係から路面・側溝ともに老朽化が著しいと、いうことについては私も認識をいたしておりますし、まあ対話集会などにまいりましても、いろいろ側溝を整備してほしい。舗装をしてほしい。皆さんから強い要望を受けておることについては、私も肌で感じておるところでございます。まあ予算措置の問題でございますけれども、まあ、予算、全体的な予算の中でですねえ。例えば当初予算を編成します段階に、まあ今年は新設道路の予算が増えた場合には舗装率が落ちるとか、あるいは、新設舗装の予算が少ない場合には維持補修費を上げていこうとか、まあ調整をしながらそれでも前年度比幾らかでも上げていこうと、全体をまあ見ながらやっておるわけでございまして、本年度当初、前年度決算に比べると少ないかも知れませんけれども、また九月の補正ではある程度上乗せをしていかなきゃならんのじゃないかなと、いうふうに考えております。非常にまあ多い要望の中で、それを総て一遍に直すというわけにもまいりませんけれども、まあできるだけ配慮しながら地域の皆さんからの要望に応えられていくような、いわゆる道路行政を進めてまいりたい。いうふうに思っておりますので、まあ一つ御理解をいただきたいと、かように考えるところでございます。その他の問題につきましては担当から御答弁申し上げ、必要があればまた私からも御答弁を申し上げたいと思います。     〔助役 西本信也君登壇〕 ◎助役(西本信也君) 第一点目の基金の活用につきまして御答弁申し上げたいと思います。先程来、市長が述べておりますように、予算の編成は当然のことながら計画的で適正な財政運営で、経済の変動や行政需要の変化に対応するような弾力性のある財政構造でなければならない。いうことが基本でございまして、常に市長が言っておりますように、国・県の負担金でございますとか補助金等をたくさん導入して、予算の編成をやっていくという基本方針は持っておるわけでございます。現在鳴門市におきましては、ただいまこれも市長が申し上げましたが、二十一の基金が設置されておりまして、これに基づく収益もかなり上がっております。御案内のように基金につきましては、いわゆる地方自治法の規定によりまして、議会の議決を経まして、条例の定めるところによりまして設置されておるものでございます。振り返ってみますと、昭和四十八年の第一次石油ショック当時にそれぞれ地方財政が厳しい中で、鳴門市も四十九年の十月にこの基金を設置したのが最初というふうに私は記憶をしております。この財政調整基金というのは、やはり財政調整の基金でございますから、ときときに応じて貯蓄をしたり、あるいはまた不足する場合引き出したり、いうふうにプラスマイナスする基金でございますが、それ以外の基金というものは、特定の目的のために財産を維持しまして、資金を積み立て、あるいはまた運用すると、いう性格のもんでございまして、いわゆる一般的に言う特定財源的なものでございます。平成二年度におきましても、先程言いましたように、生じました運用益につきましてもそれぞれの基金の目的に従いまして積み立てたり、あるいはまた充当いたしております。御参考までに申し上げますが、平成三年度の当初予算の編成に当たりましても、財源調整するための充当いたしました基金の取り崩し額は、財政調整基金四億円を含めまして、七億五千八百三万九千円、いうかなり大きな額になっておることは事実でございます。それから、先程松本議員さんの御質問のありました平成二年度の増減額は確かに十五億円というかなり大きな額になっておりますが、これは地方財政法に基づきます地方交付税の前倒し、いわゆる先に地方交付税へ算入されまして、今後の償還に充てるという目的の繰上充用的な市債の財源として六億千六百万というかなり大きな額が増えておりますし、さらに御指摘のようなドイツ館建設を中心としたふるさと活性化資金、この額が三億九千六百万円、それ以外に大きいのは庁舎建設のための基金二億円、これが大きな柱となっておりますので一つ御理解をいただきたいと思います。     〔市民福祉部長 青木義幸君登壇〕 ◎市民福祉部長(青木義幸君) 国民健康保険の問題についてお答えを申し上げます。国民健康保険事業の運営に当たりましては、相互扶助による被保険者の医療の保障と福祉の増進、を基本にいたしまして健全な事業運営に努めてきたところでございますけれども、近年人口の高齢化の進展、さらには疾病構造の多様化、また医療技術の進歩等と相まって医療費の増嵩、さらには一方では被保険者の負担、とりわけ中間所得層の負担増が大きな問題になりまして、本事業の運営を取り巻く環境は非常に厳しい現状でございます。で、松本議員さん、先程例といたしまして、三百万円所得所帯の政府管掌健保につきましては十八万円、国保につきましては三十九万円、いうような事例の御説明がございましたけれども、ちょっと私の方で国保関係の資料から六十一年度の政府管掌並びに国保関係、まあ健康保険関係については組合関係の保険もございますので、その三つを比較したものを申し上げたいと思うわけでございますが、まあこれもそれぞれ所帯人数の構成が多少違いがございまして、一概に一所帯の保険料というだけでは比較しきれない面がございますが、国民健康保険では一所帯六十一年度の全国平均は十二万四千七百円、いうふうになっております。それに比べて政府管掌健保では十万八千三百円、組合健保では十万九千三百円、いうふうになっておりまして、確かに国民健康保険が一番高い数字を表しておりますものの、所帯の構成から比較いたしまして、これを所帯構成の一人当たりの人数で割ってみますと、国民健康保険が四万九千二百八十八円、いうふうに一人当たりがなります。政府管掌健保では五万千三百二十七円となります。組合保険では四万七千五百二十一円、いうことで政府管掌保険が一番高くなっておるようでございますが、まあこの三つの保険制度の間、それぞれにも格差が見られるのが実態でございます。まあそういうようなことを踏まえまして、議員さんの御質問の中でこれらの改善ができないか、いうような御質問であったかと思いますが、まあそれぞれ立場、制度の管掌しておるところが違いまして、国民皆保険とは言いますものの現段階では統一化されない。いうのが実情ではなかろうかと思います。以上です。     〔経済部長 河野忠久君登壇〕 ◎経済部長(河野忠久君) 採石についてお答え申し上げます。いま鳴門市で把握いたしておりますのは、本年三月の二十六日に採石業者から県に対して申請の書類があったということと、合わせまして、三月の二十九日、地元板東の方百二十八名の連署でもって採石場建設に対する反対の陳情書が提出をされた。いうことでございます。なお、市といたしましては、この採石は、採石法第三十三条の規定に基づきまして県知事の認可事項でございます。ただ県知事が認可する段階においては、同法三十三条第六項の規定に基づきまして、県から鳴門市に対して協議がまいります。そのときに鳴門市としてはしかるべく意見を付して県の方に送付したいというのがいまのところの考え方でございます。     〔五番 松本 聖君登壇〕 ◆五番(松本聖君) 再問をさせていただきます。基金の問題につきましては市長と助役から答弁いただきまして、聞いておりますと、まあ私が言わんとしておったことと、全然私が言うたことは聞いてくれとらんのかいなと、まあいろいろあるけど、いろいろ積み立てておってまあそういうことになっておるんだと、福祉や教育、市民生活の方に回す金はないわと、そういうふうに、そうじゃない。それならまあそういうふうな答弁をしていただけたらありがたかったと思うんでございますが、まあただいまの説明では、それぞれ理由があって基金は積み立てておるんだと、いうふうなことでございますが、やはり私はそれだけ先程市長の答弁にもちょっとありましたが、基金をそういう具合にしておるのを、こうまあ評価してもらいたいというふうな感じの答弁であったように思うんでございますが、私はそういうこと、何と申しますか、無駄遺いしてですね、市民に大きな迷惑かけるよりは、まあ何にもせんと貯めておいたら金利でもつきますから、まあそらその方がええかとは思いますけれども、それよりもやはりもとをただしたらと申しますか、最終的には市民の公金でございます。市民が納めた税金も一部入っとると思うんでございますが、そういうものはときときの市民に最大限還元していくと、いうのが当然正しい行政手法でなかろうかと、まあそういうふうに私はそういう考え方持っておりまして、基金に積み立てるばかりが能ではないのでないかと、そういうふうに思って聞いたわけでございます。その点もう一度答弁を願いたいと思いますが、それとも一つですねえ。県との関係でございますが、徳島県も基金はですねえ。八百四十五億円ぐらいですか、それぐらい基金は、徳島県も貯めております。貧乏県と言われながらですねえ。やはり市と比べたら桁が一つ違うと、まあそういうふうに思たわけございますが、そしてまた基金だけではございませんが、基金も含めての運用益がですねえ。こないだも新聞に出ておりましたけれども、まあ何十億もの運用益があったと、まあそういうふうな報道がされておりました。そういうことから私判断と申しますか、いつも気になっておることでございますが、鳴門市は市のまあ力から比較するとですねえ、こういう小さな市で国体の主会場を引き受けるようなところはいままでかってなかったことでございます。だから必ず財政的には鳴門市としたら力以上の負担がかかってくるということにならざるを得んと思うんでございますが、こういうときだからこそ、もう県のですねえ。自治振興基金というのを鳴門が競艇をやっておるがゆえにですねえ。あれが出資金をまあそのときの市長がですね。どういう話であったか知りませんが、県との間で話ができまして、いまだに続いておりますが、鳴門市が国体のために金が何ぼあっても足らんと、いうふうな時期がきとんだから、この際県は基金や運用益でまあ市と比べたら非常に大きな運用益もあるんだから、鳴門市に対して、が出しておる、立て替え、肩代わりしてくれというふうなことを当然要求すべきだというふうに思うわけでございますが、このことに関して市長の見解を県市協調というふうなことでうまいこといっきょるように思うんで、市が言うたら言うこと聞いてくれるんでないかというふうに思いますんで、まあ一つ是非市長の見解をお伺いしたいと思うわけでございます。 次に国民健康保険の問題につきまして、再問をさしていただきます。市民福祉部長より御答弁をいただいたわけでございますが、いまの現状では別に具体的にしようがない。そういうふうな一口で言えば話、答弁であったように思うんでございますが、それでは私が質問した意味が全然なくなるわけでございまして、まあ国民健康保険の税金が非常に高いと、何とかならんかというふうなまあ市民の願いには全然答えてくれておらんと、いうふうにとれるわけでございます。こういうふうな問題の解決のためにですね。まあいろいろと方法があると思うんです。これはもう何回も言うておりますんで、これも省略しておきますけれども、当然国が出さなければならない国の負担分ですね。もとどおり出してくれというふうなことを市長が再々東京へ行っきょんでございますから市長会あたりで是非まあそういう方向で、政府とかけおうてやってもらうということも、一つの方法でございますし、前段の関連でございますが、まあ基金を、で運用益出すんもええわけでございますが、やはりこっちの方に対して一般会計からの繰り入れもですね。ときに応じてやる必要があるんでないかと、そういうふうに思うわけでございます。また、他の先進的な自治体におきましては、国の厚生省の指導で、老人医療無料化制度が開始されまして、これについてのそれぞれの自治体でいろいろ考えてやっておりますが、お年寄りのために、入院された場合には入院見舞金制度というふうな制度をつくりまして、やっておるところもございますし、まあ身体障害者の無料制度の枠もですね。徳島県は一級と二級の一部というふうなことでございますが、その上へ上乗せをして市が三級とかまあそういうふうなまあ検討をしてですね。実情に応じたような対策を立てていく、総合的に市民の健康を守っていく上でですね。そういういろいろなやる気があれば方法は幾らでもあると、まあそういうふうに思うわけでございます。それらについてどういうふうな考え方と申しますか、私がいま質問したことに関してまあどういうふうにお考えはあるか、御答弁を願いたい。 三番目の米の輸入自由化問題につきましては、まあ市長はまあ非常に私の願っておるような答弁をいただきました。ここでまあそれだけのことを言ってくれたら、それ以上言うことはないんでございますが、要は実践でございます。言うたけんどあかなんだわというふうなことだったら、お義理で言うたというふうなんでは市長の責任果たせんと思うんでございまして、是非もう体を張ってこのことはやると、海部首相とは市長非常に近い関係にあるようなんでございますので、是非首相が農家を泣かすようなことを決断せんように、是非そういう点で実践を強く要望しておきまして、これは再問を避けておきたいと思います。 次に道路の維持補修の問題につきましては、まあ市長からただいま予算面でもまあ実情においてもわかっておると、維持補修の問題については、九月のときにもまあ検討したいというかうな答弁がございました。是非市民の要望に応えられるようにこの問題も取り組んでいただきたい。徴に入り細に入りまあ聞きたいことたくさんあるわけでございますけれども、まあ前向きの答弁がございましたので、この点につきましても要望に止めておきたいというふうに思うわけでございます。 次に、採石場の建設問題につきましては、経済部長からの答弁は、何か鳴門市の態度についてはですねえ。全然、まあ手続きはこうなっておりますと、そういうふうな話で、市はどう考えとるんかというふうなことを全然なかったように思うんでございますが、それは市長が答弁されるんですか、まあ、どういう程度のことを掴んでおられのかということも含めてですねえ。県の申請が済んで、これは知事の認可事項だから、鳴門市は県から言うてくるまではなんじゃすることないわと、いうふうなことでじっとおられるのか、それでは関係地域の住民としてはですねえ。やはり市こそわれわれ市民の親じゃと思ておるわけでございますから、親が子が困っておるときに知らん顔しとると、いうふうなことでは済まされんと思うわけでございます。先程の答弁ではちょっとまあ私の質問に答えてくれていないというふうに思いますんで、再問いたしたいと思います。     〔市長 矢野茂文君登壇〕 ◎市長(矢野茂文君) 松本議員の再問にお答えをいたしたいと思います。基金の問題につきましては、助役の方から具体的な説明がありました。まああの私も申し上げましたように、二十一基金がありますけれども、この基金ちゅうんはそれぞれの目的を持っとるわけですね。例えばロータリークラブからいただいて、一つこれは救急基金にして下さいよっていうことで、そういう趣旨でいただいたお金を積み立てて基金にしておくと、まあそういう問題もございますし、あるいは、消防施設の整備基金にいたしましても、消防施設、梯子車一台買うにいたしましても一億円を超える金がいると、で、それをいまの鳴門市の財政状況の中で、道直すんもやめて、あるいはポンプ場の修理もやめて、ポンプだけ買うっていうわけにいかないから、一つ毎年でも、ちっとわてでも積み立てておいて、そして梯子車が買えるようになったときに買おうじゃないかと、こういうような形で基金とういうものはつくっておるわけですね。なかには京文庫基金、本を買いなさいよ、あるいは交通遺児育英基金、田淵副夫福祉基金、これはあの香典をいただいた、ところが私がきてみたら、この田淵副夫基金なんちゅうのは利息を一般会計入れていて、どこでどう使うたかわからんようになっとんですね。これはいただいた人の意思っていうのはどこへいったかわからなくなっている。これはやはり福祉基金として積み立てて、その果実は福祉に使うというようにしていかなきゃいかんじゃないかと、いうふうに整理をしていって、それぞれの目的でこの基金の運用をしておるわけです。あなたがおっしゃるように、いろいろもっと使たらどうなっちゅうて、使える金は何かっちゅうと、ここにある財政調整基金ちゅうのが一番使いよいですね。財政調整基金、この財政調整基金でも、国の指導によって前年度の余剰金の半分は積み立てなさいよと、そしてそれが積み立てといて来年度必要ならば取り崩しなさいよっていう転がしで使っていく、この金をできるだけ私は多く持っていきたいと思っとんです。できるだけ余剰金をつくって、そしてまあそういうふうにしていかなければ、例えば将来中核工業団地を造っていく、あるいは水辺公園をやる、あるいはドイツ館の建設をやっていくだとかいろんなこう大きなプロジェクトを持ってますが、そのプロジェクトはできるだけ国や県のお金を導入したいと思っておりますけれども、鳴門市がひとっつも出さなくてやれるという問題はないと思うんですね。やはり地域の対策とか地元対策とかそういうふうになってきますと、いわゆる国・県の補助に適合しないものがある、そういうときには鳴門市もやはり単独の金を使っていかなきゃ事業促進にはならない。まあそういうようなことを考えてこの財政調整基金を効率的に運用したいと、こういうことでやっておるわけでございまして、まあそういうふうにしていくことによってですね。やはり経常収支も百六%もいったときがあるけれども、それをいま八十七%まで下げていくとか、あるいは減債基金を活用して地方債残高を減していって公債費比率を下げていこうとか、いわゆる健全化というものに役立てておる金の運用については、非常に心掛けておるつもりでございますので、その辺についてはもっと広い感覚の中で御理解をいただければありがたい。かように思うところでございます。 それから特にお話がございました競艇の、徳島県の市町村振興基金の問題でありますが、これは私よりもむしろ松本議員の方がよく御存知だろうと思うんですが、昭和五十五年四月一日に、徳島県知事と鳴門市長との間において覚書を交換をいたしまして、そしてこの覚書の第二条には、昭和五十五年から五十九年までの五年間、毎年一億円づつを拠出する。そしてそれをまあ均填化資金運用果実を、この果実を運用して市町村の振興資金に充てていくということになって現在も使われておるわけですね。そして、この覚書の第四条に、これをもし解散するとか、この五億円を返済するとか、そういうことについては、甲は、甲っちゅうのは徳島県ですね。乙が、乙は鳴門市、甲は乙が競艇事業を廃止した場合は、法人を解散すると、そして財産処分要綱が決められておるわけなんですね。ですから皆さんが議会で議決をしてこの覚書を承認をして、五億円を積み立ててある。じゃこれもらおうったって私はもらえないんですねえ。解散するか競艇をやめるかしないとできないような覚書になっておるわけでございまして、この点につきましては、まあ松本議員さんその当時議会の中にもおられたわけでございますから、私よりも詳しいのではないかと、御理解をいただきたいと思う次第でございます。 まあそれからあの国保の問題についてでございますが、まあ国保の問題につきましても、これまでも何回もいろいろ御質問があり、私もお答えをしてまいりましたし、まあ現状につきましては、ただいま私の方の福祉部長の方からも御答弁を申し上げました。従いまして、今後社会福祉の基本となる医療保険、とりわけ国保事業の長期安定をした運営のためにあるいはまた加入者の負担の軽減とを図るために、今後とも国・県に対しまして財政補助の拡大をまた保険者の努力として、医療費の適正化に努めまあこの事業の運営に当たっていきたい。基本的にはそのように考えておりますし、これもまたおんなじようなことでございますが、ここに私全国市長会の要望決議書も持ってきておりますけれども、昨年の春の大会、秋の大会、それから先日五月の三十一日に行われました四国の市長会におきましても、徳島県市長会が提案をいたしまして、国民健康保険財政の安定化について国に対して強く働き掛けをしていこうと、このことを踏まえて来る七月の市長会でもそのようなことを国に対して要望していきたい。いうふうに決意を新たにいたしておりますので、御理解をいただきたい。いうふうに思う次第でございます。 老人医療対象者に対する入院見舞金の創設のことについてでございますが、まあ老人医療につきましては一部負担金等の引き上げを含めた法の改正が先の国会で継続審議になっております。現在据え置かれておりますけれども、老人医療受給者の入院患者に対する助成措置については厳しい国保財政のもと、県下のいずれの市町村においても実施されていないのが実情でございますけれども、まあ今後国に対してこれまた働き掛けをしてまいりたいというふうに考えております。 採石の問題についてでございますが、採石の問題につきましては先程担当の部長が手続きの問題について説明をいたしました。これはまあ採石法の三十三条によって知事認可ということになっておると、しかし市にはこの採石法三十三条の六によって、知事がこういう申請が出てきたので鳴門市はどう思うかと、こういうような問い合わせが県から協議としてあるわけでございます。従いましていまの問題についてはそういうところまで話はきておりません。きておりませんけれども、もしきた場合にはどういうふうにするかと、こう申しますと、市としてはまあ県に対しまして、採石業者と地域住民との話し合いがうまくできておるかどうかと、まずそれを確かめて下さい。でもし地元からそういうようなことについて了解をするかしないかが市として了解をするかどうかの決め手ですよと、こういう姿勢をもってやっていきたいと思うんです。また地元が仮に了解しても、あるいはこれは地権者が了解するだけで、周辺まで十分とられておらない場合もあるかもわかりませんので、その辺につきましては、県から協議がきた段階で事業計画書に基づくいろんなこの施工ですね。県がいろいろこういうふうな手順でやりなさいよと、こういう工法等についての取り決めを指導すると思います。そういう取り決めの上にまあ鳴門市としても防災工事、あるいは公害防止、跡地の緑化、こういうことについて十分条件を付けてほしいと、県の方からつけてほしい。こういうことを市として要望をしてその上でまあ地元が了解するならば県は許可するのはしようがないだろうと、こういうようなスタンスでいままで取り組んできておりますし、今後もそのように取り組んでいきたいと、いうふうに思っておりますので御理解をいただきたいと思います。     〔五番 松本 聖君登壇〕 ◆五番(松本聖君) 三問目に入りましたが、いろいろと答弁をいただきまして、納得のいかんことがたくさんございますが、まあ市長や市の見解というのがわかったわけでございますが、それでは多くの市民の皆さん方は納得せん点がたくさんあると思うんです。まあ基金の活用の問題につきましても、市長はことさらにそういうこと言っておるんでないんですが、特定の基金なんかをどないこないせえと言うておるわけではないわけでございまして、そういう私の質問の趣旨をですね。十分善意に理解してほしいと、最初に私が申したわけでございますが、基金の活用につきましては、やろうと思えばほんとにやれるんだと、いうふうに私は考えております。これも先日市の担当者から聞いたわけでございますけれども、こういう基金だけではございませんが、その他の資金の運用益だけでも、四億円ぐらいあったと、そういうふうなまあ説明を聞いたわけでございます。市民の生活の緊急不可欠の施策のために是非まあそういう基金を活用されることを強く要望しておきたいと思います。 国民健康保険の事業の改善の問題につきましても、いろいろ答弁ございました。鳴門市においてこれは先程具体的な提案をいたしましたが、少々は検討するような気持ちもあるような答弁でございました。是非積極的に検討されて国の方では、老人保健法なんかのまた改悪しようとしておるわけでございます。そういうふうなことでは、高齢化社会を迎える市民の生活、健康を守ることはできんと私は思います。是非この問題につきましても積極的な対策を強く要望しておきたいと思います。 米・道路の問題につきましては、先程要望しましたので重複を避けたいと思いますが、採石場の建設の問題につきましては、これは非常にこの地域にとりましては初めての大規模な開発と申しますか、乱開発、緑が失われるというふうな非常に大事な問題でございます。市長の答弁は、地元の同意なしには県はやらんようにしてくれと、そういうふうな答弁であったように私は理解しております。そういうことで是非これは市長態度貫いてほしい。特に名前は伏せさせていただいておきますけれども市長に非常に近い人がこの経営の一端を担うておると、いうふうなことでございますんで、市の担当部においてもそういう点で遠慮せんようにですね。びしびしとこう市民の態度を、立場を守ってくれますように、これは強く要望して私のすべての質問終わりたいと思います。 ○議長(牧野豊君) 本日の一般質問はこれで終わります。 明六月十一日は、午前十時から再開いたします。 本日はこれをもって散会いたします。     午後 四時 三十分 散会...