こうした状況を踏まえまして、本市におきましては、
地方創生を通して新たな人の流れを創出し、雇用を生み出し、地域に活力を取り戻すことが、喫緊に取り組むべきことであると受け止めております。
今後も、国や栃木県との連携を密にしながら、
人口対策や
地域経済の
活性化を図るとともに、産官学間の
連携体制を強化することにより、お互いの強みを生かし、弱みを補完しながら、魅力的な地域になるよう取り組んでまいります。
昨年を振り返りますと、その年の世相を表す漢字が「北」と表現されているように、度重なる
弾道ミサイルの発射や核実験を強行する北朝鮮の動向と、それに対し
軍事的制裁も辞さないとする
トランプ政権の
強硬姿勢も相まって、国民が脅威と不安を感じ、改めて
危機管理について考えさせられた一年でありました。
その一方で喜ばしい出来事も多く、5月には、「
リンク栃木ブレックス」が
プロバスケットボールBリーグの
初代王者に輝き、
マザータウンである本市といたしましてもまさに「母」として支えたチームの勝利に貢献できたと自負しており、リードされても最後まであきらめないやる気、勇気、元気、そして夢と感動を与えてくれました。
また、10月には「
鹿沼今宮神社祭の
屋台行事」がユネスコ無形文化遺産登録されてから初めての「
鹿沼秋まつり」が開催され、前年比11%増の約32万人の皆様にお越しをいただくことができ、市民、関係者の皆様のご協力をいただきながら本行事を後世に残し、伝統を守っていくことの重要性を強く感じたところでもあります。
さらに、11月には
日米首脳会談に合わせて来日された、
イバンカ大統領補佐官に対し、全国の数ある
イチゴ産地の中から選ばれ提供されし我が市のイチゴを絶賛していただいたことから、急遽
トランプ大統領にも提供されるなど、本市のイチゴが名実とも
品質ナンバーワンと認められたあかしといえる出来事がありました。
このことは改めて、「
いちご市」であることの誇りを実感する機会であり、これを弾みにして、「
いちご王国栃木」を掲げる栃木県や真岡市を初め、
栃木県内各自治体とも連携、そして切磋琢磨しながら、「
いちご市鹿沼」にちなんだ施策に積極的に今後とも取り組んでまいりたいと考えております。
平成30年は、本市が昭和23年に市制を施行して70周年を迎える記念すべき年であります。
先人が築き上げてきた歴史をしっかりと振り返りながら、その礎の上に、未来に向けてより魅力あふれる鹿沼市を築き上げていきたいと思います。
また、第7次鹿沼市
総合計画の2年目として、
地域経済の
活性化、
定住促進など、
地方創生の
取り組みを着実に実施し、その成果を市民の皆様とともに実感できるような年としていきたいと考えております。
本市の財政につきましては、歳入におきましては、
固定資産評価替え等による
市税収入への影響が懸念されるほか、
地方交付税や
国県支出金等の
依存財源についても依然として予断を許さない状況にあります。
歳出におきましては、
扶助費等の
義務的経費が大きなウェイトを占め、
財政構造の硬直化が進むなど、極めて厳しい状況が続いております。
こうした中、平成30年度の予算につきましては、安定的な
財政運営の確保の観点から、
歳出全般にわたり徹底した見直しを行い、その必要性や
優先順位を見極め、業務の簡素化・効率化をより一層推進するとともに
財源確保等に
取り組み、
一般財源配分の重点化に努めながら、第7次鹿沼市
総合計画の2年目として、その着実な推進が図れるよう、
編成作業を進めてまいりました。
予算案は、
一般会計で380億円、対前年度比0.4%の減といたしました。
また、
水道事業会計を除く
特別会計総額は、219億7,478万4,000円であり、対前年度比7%の減であります。
予算の執行に当たりましては、長期的に安定した
財政運営を行うため、国・栃木県等の動向を注視しながら、引き続き
行財政改革に取り組んでまいります。
平成30年度の施策につきましては、
総合計画の3つの
基本目標に沿って、特に重点的に推進する事業や新たな事業を説明いたします。
1つ目の
基本目標“人を育む”におきましては、結婚・出産・
子育て支援として、結婚時の出会いの
機会提供の支援に努めるとともに、平成29年度に設置した、
子育て世代包括支援センター『
いちごっこかぬま』において、妊娠・出産・子育てを切れ目なくサポートすることで、安心して子供を産み、そして育てる
環境づくりを推進してまいります。
さらに、「こどもみ
らい基金」を活用し、
こども食堂への助成や
生活困窮者家庭への
緊急支援など、子供の
貧困対策に取り組んでまいります。
昨年度新設した「
こども総合サポートセンター」は、所期の目的にこたえているところでありますが、今後も鹿沼市
発達支援システムを構築し、発達に課題があるお子さんへの切れ目のない支援を充実してまいります。
また、新たな
子育て交流の拠点として、鹿沼市
花木センター敷地内に、
木製遊具に囲まれた木育の拠点となる、「子どもの遊び場」の整備に着手をいたします。
保育の充実では、安定した
保育環境を提供するため、保育士の確保に努めるとともに、
民間活力を生かした
保育園整備や運営を推進し、保育の量の確保を図り、引き続き
待機児童ゼロを目指すなど、質・量ともに充実した、子育てに優しいまちの実現に努めてまいります。
次に、教育の充実では、2年目になる「鹿沼市
教育ビジョン基本計画Ⅱ期」に基づく施策を着実に推進してまいります。
特に、教員の
指導力向上と併せ、教員が集中して授業に取り組める
環境づくりに向けた検討を行うとともに、
英語教育の拡充・強化のため、ALTを1名増員するほか、ICTを活用した学びの推進など、
児童生徒の主体的な学びを支援し、学力の向上を図ります。
また、小中学校の
施設環境等の整備として、昭和10年に建設され、築80年を超えた
国内最大級の
現役木造校舎である
北小学校の
耐震改修工事に着手をいたします。
生涯活動の推進では、2022年に開催される「
いちご一会とちぎ国体」の会場となるフォレストアリーナ改め、「
TKCいちごアリーナ」の改修に向け準備を進めるほか、図書館の
読書通帳を活用し、
学校図書館とも連携を図りながら、子どもの
読書活動の推進に取り組んでまいります。
2つ目の
基本目標“人が活きる”におきましては、まず、
市民交流の促進として、
市制施行から70周年という節目の年を迎えることから、本市の更なる発展の契機とするため、「本市の歴史を振り返る事業」や
特別イベント事業として
人気テレビ番組、「開運!なんでも鑑定団」の
出張鑑定の誘致など、様々な
記念事業を
市民協働で行ってまいります。
また、今年度からスタートした「地域の
夢実現事業」に引き続き
取り組み、今年3月に閉校となる
西大芦小学校を地域の拠点として活用するなど、地域の自主的な
取り組みを積極的に支援してまいります。
権利の尊重につきましては、近年における様々な人権問題に対応するため、「
人権啓発推進総合計画」を見直しまして、多様な人権を認め合う
仕組みづくりに、市民の皆様とともに取り組んでまいります。
産業の振興につきましては、引き続き、新
産業団地の整備を推進するほか、新たに創設した「
宿泊施設立地促進補助金」の活用を促し、増加する観光客や「
いちご一会とちぎ国体」により、さらに需要の高まる
宿泊施設の充実を図ってまいります。
雇用の創出につきましては、
中小企業の
職場環境の改善を支援するため、昨年10月に創設いたしました、「
中小企業職場環境改善支援補助金」に加えまして、
中小企業退職金共済制度に新規・追加加入する
市内中小企業者に対する
補助制度を新たに創設し、より安心して働ける
職場環境づくりを推進してまいります。
地域産業の振興は、全国に誇れる高品質な製品や技術力の一層のレベルアップに向け、中小・
小規模事業者への支援により、第2第3の「イケヤフォーミュラ」の誕生を目指し、
経営基盤の強化を図ってまいります。
また、昨年度から取り組んでいるマカによる6次産業化への挑戦を初めとする
農林商工連携を積極的に支援し、併せて
農福連携について検討してまいります。
鹿沼市
花木センターは、経営の安定化に向けた
取り組みを加速化させるとともに、中長期的な視点に基づく
活性化の検討を行ってまいります。
農業の振興では引き続き、意欲ある農業の担い手への支援や「イチゴ・ニラ」などの
ブランド力の強化を図るとともに、
耕作放棄地の増加を踏まえ、農地等の
利用最適化を推進してまいります。
林業の振興につきましては、鹿沼産木材のPRを首都圏を中心に行うとともに、鹿沼産材を使用する際の
助成制度を非住宅にも拡大させることで、より一層の
利用促進を図ってまいります。
地域福祉の推進につきましては、新たに
東部台地区に
地域包括支援センターを設置するほか、住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、医療・介護・予防・住まい・
生活支援が包括的に確保される体制である「
地域包括ケアシステム」の確立を図ってまいります。
健康増進では、
健康づくりやがん・
生活習慣病の予防を推進するほか、より一層市民が健やかで心豊かな生活を送るための指針となる、「第3期
健康増進計画」を作成してまいります。
障がい者の支援では、障がい者が
地域社会の一員として、より豊かで充実した生活を送るため、
社会参加事業を初め、
就労機会の継続的な支援や、
ユニバーサル農業の
取り組みなどを進め、
社会参加の促進に努めてまいります。
社会保障の確保につきましては、
国民健康保険における
財政運営の
責任主体が栃木県となることに合わせまして、
国民健康保険税率等を見直し、中・低
所得世帯の
負担軽減を図るとともに、被保険者の健康の
保持増進や適切な
医療サービスの提供に努めてまいります。
また、
生活困窮者や
生活保護者に対しまして、就労や
住居確保などの
生活支援策の強化を図ってまいります。
3つ目の
基本目標“まちを創る”におきましては、まず、
環境配慮型社会の形成として、
地球温暖化対策のための
国民運動、「クールチョイス」を
官民連携で取り組むほか、
再生可能エネルギー等の活用を推進いたします。
居住基盤の確立につきましては、
人口減少の中、持続可能なまちをつくるため「
立地適正化計画」の策定に着手をし、
コンパクトシティ・プラス・
ネットワークによる将来都市像を検討してまいります。
このほか、「
東中学校周辺の
浸水対策のための
府中雨水幹線の整備」や、「
北犬飼地区の
浸水軽減のための
極瀬川遊水池の整備」を進めてまいります。
水循環の保全では、
水道事業につきましては、「鹿沼市
水道ビジョン」に基づき、
浄水施設の計画的な更新や
水道管路の健全化を図るとともに、
水道加入率の向上に努めながら、
経営安定化の推進を図ってまいります。
下水道事業につきましては、2020年の
公営企業会計への移行に向けまして、準備を加速するとともに、各施設の整備・
維持管理を計画的に進めてまいります。
交通ネットワークの形成では、
JR鹿沼駅東側の整備を初め、通学路における歩道の整備などを進め、安全で安心な
道路整備を計画的に進めてまいります。
地域の
交通対策では、利用しやすい
公共交通を目指すとともに、
運転免許を自主返納した
高齢者への「
リーバス・
予約バス終身無料乗車券」交付や
啓発活動により、全国的に課題となっている
高齢者による
交通事故の防止につなげてまいります。
シティープロモーションの推進としては、4月から開催されるJRの
大型観光キャンペーン「本物の
出会い栃木」デスティネーションキャンペーンの
特別企画として開催する「春の
彫刻屋台まつり」、また10月に開催する「
鹿沼秋まつり」など、数多くの
イベントの開催のほか、「
いちご市」を初めとする本市の
ブランドイメージや、豊かな自然が持ち味の
観光資源を、メディアやSNSを通して積極的に発信し、
交流人口の増加を図ってまいります。
効果的な
行財政経営では、国の
地方創生関連事業を効果的に活用しながら
地域活性化を加速させ、
移住定住の促進を図るとともに、引き続き、
健全財政を堅持するため、「第5期
財政健全化推進計画」の
目標達成に向けて取り組むとともに、PPP・
PFI等、
民間活力の導入を図りながら、引き続き「
公共施設等総合管理計画」を踏まえた
公共施設の
適正配置を図ってまいります。
市庁舎の整備につきましては、本年2月に着手した
基本設計を「鹿沼市新
庁舎整備市民会議」での議論を踏まえながら策定をし、引き続き
実施設計に着手するなど、
スピード感を持って推進してまいります。
危機管理体制の充実では、
防災体制の強化として、いわゆる「公助」の充実のほか、「自助・共助」についても市民の理解を深める
啓発活動を行ってまいります。
また、9月2日には本市を会場とした「栃木県
総合防災訓練」を実施をし、市民の更なる
防災意識を高める機会にしたいと考えております。
消防救急の充実につきましては、
消防職員の
人材育成や、消防・
救助装備等の充実を図り、
救急救命体制の強化を図るとともに、
地域消防防災力向上のため、消防団の充実・強化を図ってまいります。
現在、鹿沼市を取り巻く状況は、冒頭で申し上げたとおり、依然として課題の多い状況にあります。
しかし、本市には癒しと安らぎの
自然環境に、良好な
地理的条件が備わり、そこに歴史と伝統をうまく融合させた産業が息づき、そして何といっても誇れる“ひと”、すなわち“市民”がおります。
行政と市民、さらに良識ある
議員各位のご理解とご協力のもと、全市民が一丸となって、まさに“自分事”としてまちの課題を解決していくことができれば、より大きな成果を得られるものと考えております。
私が市政をお預かりして10年が経過する本年、改めて初心に返り、引き続き柔軟な発想と行動力で、そしてこの鹿沼市に住む“ひと”が、夢と希望に満ち、「笑顔あふれる人情味のあるまち」となることを目指し、全力を注いでまいりますので、関係各機関や、市民の皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げ、平成30年の
施政方針といたします。
次に、
提出議案について、ご説明を申し上げます。
今回提出いたしました議案は、予算14件、条例13件、人事3件、その他1件の計31件であります。
このほか、報告6件であります。
報告第1号から報告第4号までにつきましては、
専決処分事項の報告であります。
まず、報告第1号は、平成29年5月8日、
鹿沼市役所南側駐車場において、
議案書記載の
市内在住者が
原動機付自転車を駐輪する際、アスファルトの溝に足をとられたことにより、
当該原動機付自転車が転倒し破損するとともに、
当該市内在住者が負傷したことに対し、
損害賠償の額40万471円を支払い、和解したものであります。
次に、報告第2号は、平成29年11月7日、鹿沼市日吉町386番
地先市道5083号線上において、
都市建設部職員が
道路法面の樹木の
剪定作業中、埼玉県さいたま市浦和区常盤5丁目8番17
号東日本電信電話株式会社所有の電話線を損傷したことに対し、
損害賠償の額5万7,596円を支払い、和解したものであります。
報告第3号は、平成29年7月15日、鹿沼市白桑田53番8
地先市道0353号線上において、
議案書記載の宇都宮市
在住者運転の
普通乗用自動車が走行中、
事業者が
路面保護のため道路上に設置した鉄板に接触し、破損したことに対し、
損害賠償の額1万6,200円を支払い、和解したものであります。
報告第4号は、平成30年1月11日、鹿沼市泉町2457番地
北小学校駐車場において、委員会活動に参加していた複数の児童が同所に駐車中の
議案書記載の小山市在住者所有の
普通乗用自動車にリヤカーを接触させ、破損させたことに対し、
損害賠償の額4万5,900円を支払い、和解したものであります。
報告第7号及び報告第6号は、「公益財団法人鹿沼市農業公社」及び「公益財団法人鹿沼市
花木センター公社」の平成30事業年度における事業計画及び予算に関する書類を法の定めるところにより提出するものであります。
次に、議案第1号 平成30年度鹿沼市
一般会計予算について申し上げます。
平成30年度の
一般会計予算は380億円、対前年度比0.4%減の「実効型予算」としたところであります。
計上いたしました主な歳入及び歳出の内容は、先ほど
施政方針の中で申し上げたとおりであります。
なお、継続費、債務負担行為及び地方債につきましては、それぞれ第2表、第3表及び第4表のとおりであります。
議案第2号 平成30年度鹿沼市
国民健康保険特別会計予算につきましては、一般被保険者療養給付費、一般被保険者高額療養費、一般被保険者医療給付費分、一般被保険者後期
高齢者支援金等分等を計上し、この財源として、
国民健康保険税、県支出金、繰入金等を充て、予算総額を100億3,060万円とするものであります。
議案第3号 平成30年度鹿沼市
公共下水道事業費特別会計予算につきましては、下水道事務所管理費、下水道処理施設整備事業費、管渠管理費、管渠建設事業費等を計上し、この財源として、使用料及び手数料、国庫支出金、繰入金、市債等を充て、予算総額を24億5,680万円とするものであります。
なお、地方債については、第2表のとおりであります。
議案第4号 平成30年度鹿沼市
公設地方卸売市場事業費特別会計予算につきましては、公設地方卸売市場施設
維持管理費等を計上し、この財源として、使用料及び手数料、繰入金、諸収入等を充て、予算総額を1,540万円とするものであります。
議案第5号 平成30年度鹿沼市
農業集落排水事業費特別会計予算につきましては、農業集落排水処理施設管理費等を計上し、この財源として、使用料及び手数料、繰入金、市債等を充て、予算総額を2億2,980万円とするものであります。
なお、地方債につきましては、第2表のとおりであります。
議案第6号 平成30年度鹿沼市
介護保険特別会計予算につきましては、居宅介護サービス給付費、施設介護サービス給付費、地域密着型介護サービス給付費等を計上し、この財源として、保険料、国県支出金、支払基金交付金、繰入金等を充て、予算総額を81億9,240万円とするものであります。
議案第7号 平成30年度鹿沼市
後期高齢者医療特別会計予算につきましては、健診事業費、
後期高齢者医療広域連合納付金等を計上し、その財源として、
後期高齢者医療保険料、繰入金等を充て、予算総額を10億4,750万円とするものであります。
議案第8号 平成30年度鹿沼市
粕尾財産区
特別会計予算につきましては、管理会費、財産管理費等を計上し、この財源として、繰入金、諸収入等を充て、予算総額を133万円とするものであります。
議案第9号 平成30年度鹿沼市
清洲財産区
特別会計予算につきましては、管理会費、財産管理費等を計上し、この財源として、繰入金、諸収入等を充て、予算総額を95万4,000円とするものであります。
議案第10号 平成30年度鹿沼市
水道事業会計予算につきましては、収益的収入及び支出におきましては、収入総額を15億7,779万5,000円、支出総額を15億937万2,000円計上し、資本的収入及び支出におきましては、収入総額を6億1,211万2,000円、支出総額を13億7,638万9,000円計上するものであります。
議案第11号 平成29年度鹿沼市
一般会計補正予算(第4号)につきましては、平成29年度
一般会計予算の総仕上げとして、歳入歳出のおおむね確定したこと等による補正を行うものであります。
歳入につきましては、
地方交付税、国県支出金、寄附金、市債等の増減額を計上し、歳出につきましては、各事業の実績等に基づくもののほか、国の補正予算に伴う市道7038号線冠水対策事業等の増減額を計上したもので、この補正額を2億6,674万1,000円の減とし、予算総額を393億4,940万4,000円とするものであります。
なお、繰越明許費及び地方債の補正につきましては、それぞれ第2表、第3表のとおりであります。
議案第12号から議案第14号までにつきましては、平成29年度
特別会計予算の総仕上げとして、各特別会計の歳入
歳出全般に検討を加え調整したもので、
国民健康保険特別会計につきましては、繰入金、介護納付金、予備費等の増減額を計上し、公共
下水道事業費特別会計につきましては、分担金及び負担金、国庫支出金、繰入金、市債、受益者負担金賦課徴収事務費、管渠建設事業費等の増減額を計上し、介護保険特別会計につきましては、国県支出金、支払基金交付金、繰入金、居宅介護サービス給付費、施設介護サービス給付費等の増減額を計上するなど所要の補正を行うものであります。
なお、公共
下水道事業費特別会計における繰越明許費及び地方債の補正につきましては、それぞれ第2表及び第3表のとおりであります。
議案第15号 辺地に係る
総合整備計画の変更につきましては、平成28年3月17日、議案第18号として議決された西大芦辺地に係る
総合整備計画及び上久我辺地に係る
総合整備計画について、辺地における計画事業の変更を行うためのものであります。
議案第16号 「鹿沼市
情報公開・
個人情報保護審査会条例」の一部改正につきましては、鹿沼市
情報公開・個人情報保護審査会を組織する委員の数を5人以内とするためのものであります。
議案第17号 「鹿沼市長等の給与の特例に関する条例」の一部改正につきましては、本市の厳しい財政状況を考慮し、平成30年4月から平成31年3月までの期間、市長、副市長及び教育長の給料月額について、それぞれ100分の5に相当する額を減額することにより、当面の適切な
財政運営に資するためのものであります。
議案第18号 「鹿沼市一般職の職員の給与に関する条例等」の一部改正につきましては、人事院勧告に基づく国家公務員の給与改定に準じ、給与制度の総合的見直しに伴う現給保障を段階的に廃止するとともに、55歳を超える職員についても給料等の1.5%削減を廃止をし、及び原則として昇給を停止するためのものであります。
議案第19号 「鹿沼市職員の
退職手当に関する条例等」の一部改正につきましては、市長、副市長及び教育長並びに一般職の職員に支給する
退職手当の額を引き下げるためのものであります。
議案第20号 「基金の設置、管理及び処分に関する条例」の一部改正につきましては、鹿沼市こどもみ
らい基金の設置目的を拡大をし、
子育て支援に関する事業に用いるためのものであります。
議案第21号 「鹿沼市
手数料条例」の一部改正につきましては、宅地建物取引業法の一部改正等に伴い、建築物に関する台帳等に係る証明の発行手数料の新設等を行うためのものであります。
議案第22号 「
国民健康保険制度改革に伴う
関係条例の整備に関する条例」の制定につきましては、
国民健康保険制度の改革に伴い、
国民健康保険税の見直し等を行うためのものであります。
議案第23号 「鹿沼市
後期高齢者医療に関する条例」の一部改正につきましては、
高齢者の医療の確保に関する法律の一部改正に伴い、保険料を徴収すべき被保険者の範囲を拡大するためのものであります。
議案第24号 「鹿沼市
介護保険条例」の一部改正につきましては、介護保険事業計画の策定に伴い、平成30年度から平成32年度までの介護保険料の額を定めること等のためのものであります。
議案第25号 「鹿沼市
介護保険サービスの事業に関する基準等を定める条例」の一部改正につきましては、介護保険法の一部改正に伴い、指定居宅介護支援事業の人員及び運営に関する基準等を定めるためのものであります。
議案第26号 「鹿沼市
中小企業及び
小規模企業の振興に関する条例」の制定につきましては、
中小企業及び
小規模企業の振興について、その基本理念及び基本方針を定めるとともに、市の責務等を明らかにすることにより、
中小企業及び
小規模企業の振興に関する施策を総合的に推進し、もって本市経済の健全な発展及び市民生活の向上を図るためのものであります。
議案第27号 「鹿沼市
地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例」の一部改正につきましては、建築基準法の一部改正等に伴い、引用する用語及び条項を整理するためのものであります。
議案第28号 「鹿沼市
都市公園条例」の一部改正につきましては、都市公園法施行令の一部改正に伴い、都市公園に設ける運動施設の敷地面積の割合を定めるためのものであります。
議案第29号 鹿沼市
監査委員の選任につきましては、本市
監査委員髙田悦夫氏が平成30年3月31日をもって任期満了となるので、引き続き同氏を選任するためのものであります。
議案第30号及び議案第31号につきましては、平成30年6月30日をもって任期満了となることに伴う、
人権擁護委員候補者の推薦であります。
まず、議案第30号は、小太刀見代子氏が任期満了となるので、引き続き同氏を推薦するためのものであります。
次に、議案第31号は、大島洋子氏が任期満了となるので、新たに堀田雅男氏を推薦するためのものであります。
以上で説明を終わります。
先ほどの説明の中で、報告第5号と言うべきところを第7号というふうに申し上げましたので、訂正をさせていただきます。
それから、地域密着型サービス事業等を計上しということで、予算総額を81億9,240万円とすると言うべきところを、89億9,240万円というふうに申し上げましたので、訂正をさせていただきます。
それから、市道のちょっとあれですね。国の補正の関係で市道で7038号線と言うべきところを3038号線と申し上げたのですかね。もし、そういうふうにお聞きになられたとすれば、訂正をさせていただきます。
以上で終わります。
○
関口正一 議長
提案理由の説明は終わりました。
続いて、日程第4、議案第29号 鹿沼市
監査委員の選任についてを議題といたします。
お諮りいたします。本件については、人事案件でありますので、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
関口正一 議長 異議なしと認めます。
したがって、直ちに採決したいと思います。
お諮りいたします。議案第29号については、原案どおり髙田悦夫氏の選任に同意することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
関口正一 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、議案第29号については、原案に同意することに決しました。
続いて、日程第5、議案第30号 鹿沼市
人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。
お諮りいたします。本件については、人事案件でありますので、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
関口正一 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、直ちに採決いたします。
お諮りいたします。議案第30号については、原案どおり小太刀見代子氏の推薦に同意することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
関口正一 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、議案第30号については、原案に同意することに決しました。
続いて、日程第6、議案第31号 鹿沼市
人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。
お諮りいたします。本件については、人事案件でありますので、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
関口正一 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、直ちに採決いたします。
お諮りいたします。議案第31号については、原案どおり堀田雅男氏の推薦に同意することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
関口正一 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、議案第31号については、原案に同意することに決しました。
以上で、本日の日程は全部終了いたしました。
お諮りいたします。2月27日から3月2日まで及び3月5日、6日を議案調査のため休会したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
関口正一 議長 ご異議なしと認めます。
したがって、そのように決定いたしました。
なお、3月7日は定刻から本会議を開き、議案に対する質疑並びに市政一般質問を行います。
また、今議会本会議における議案質疑、一般質問について、鹿沼市議会先例申し合わせ事項に規定する同一会派の議員は、議案質疑、一般質問において、同一内容の質疑・質問は行わないの申し合わせ事項について、新庁舎整備に関することについては、これを適用しないこととします。
本日はこれで散会いたします。
(午前10時42分)...