清水町議会 > 2016-03-08 >
平成28年第1回定例会(第4日) 本文 開催日: 2016-03-08

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  1. 清水町議会 2016-03-08
    平成28年第1回定例会(第4日) 本文 開催日: 2016-03-08


    取得元: 清水町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-01-03
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 午前09時00分開議 ◯議長(佐野俊光君) 皆さん、おはようございます。  ただいま出席している議員は14人であります。  広報広聴委員会、町当局及び朝日新聞より、本日の会議の写真撮影をしたいとの申し出がありましたので、事務局、町職員及び報道機関による写真撮影を許可いたしました。  また、静岡第一テレビ、静岡朝日テレビ及び静岡放送から、本日の会議のテレビ撮影をしたいとの申し出がありましたので、これを許可いたしました。  本日の会議を開きます。  今定例会の一般質問の通告者は9人です。本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。       ──────────────────────────── 2 ◯議長(佐野俊光君) 日程第1 一般質問を行います。  通告者は、通告の順序により発言を許します。  初めに、13番 木村寛夫君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 柿田川周辺地区の社会基盤整備を問う」「2 若者世代の定住を促進するための施策を問う」。  発言を許します。 13番 木村寛夫君。 3 ◯13番(木村寛夫君) おはようございます。ただいま、マスコミが大勢来ているもんでびっくりしました。きょうは何かいいことあるのかなと思っております。  冗談はさておきまして。さきに通告してありました2点について、議長の許可を得ましたので質問させていただきます。  1番目の質問ですけど、柿田川周辺地区の社会基盤整備についてお尋ねします。山本町長は間もなく3期目の2年目を迎えます。平成27年度の予算は、町長選挙の関係で、暮らし日本一を目指す施策が1歩ずつ動き始めた予算です。今回の平成28年度予算はさらに一歩前へ前進する予算だと思います。これからは加速感を持って暮らし満足度日本一の実現に向け頑張っていただきたいと思います。  さて、施政方針を見てみますと、暮らし満足度日本一を目指す施策の芽が随所にあるわけですが、その中には今までになかったものも出てきます。それは、老朽化した図書館や保健センターの改築、町内外の人たちに柿田川の持つ魅力を情報発信する柿田川の施設整備、また、丸池周辺整備等の柿田川周辺地区の社会基盤整備につきましては、多額の費用が必要と言われております。  そこで、社会整備交付金、いわゆるまち交を活用していくこと、町民や関係団体の意見を踏まえながら進めてまいりますと。一方、施設の改築や丸池の整備などに取り組んでいくと名言しております。  以前からこれらの施設整備の要望はあったのですが、多額の費用が課題の1つであったことは覚えております。財源確保の手段として、いわゆる旧まちづくり交付金を活用していくと言われています。たしかこのまちづくり交付金は、町長の1期目のときは、今までなかなか着手できなかった町の公民館の建てかえをはじめ、南保育所の建てかえ、それと、清水小学校や西小学校の放課後児童教室の整備、児童遊園地等の整備など、多くの事業を積極的に取り組むことができ、その中では、従来の個別の補助金では対応できなかった事業に取り組めたものと記憶しております。このような財源を有効に活用すれば、町の負担も減るので、魅力あるまちづくりも積極的に進めていっていただきたいと思います。  そこで、初めに、全体計画はどのようになっているのかについてお尋ねします。
    4 ◯議長(佐野俊光君) 木村君の質問に対する答弁を求めます。 企画財政課長 高嶋君。 5 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 木村議員の御質問にお答えいたします。  現在町では、柿田川や丸池といった豊かな自然環境を生かしたまちづくりを進めるとともに、老朽化している図書館、保健センターへの対応や、福祉センターの大規模改修などが課題となっていることから、国の社会資本整備総合交付金、いわゆる旧まちづくり交付金を活用した事業に取り組むことといたしました。この交付金は、従来の補助金のように個々の施設・箇所に対する補助、いわゆる点に対する補助ではなく、一連の事業で広がりを持った面に対する補助であることから、一体的な計画のもとに整備を進めるものであります。そのため、これまであった柿田川周辺地区まちづくり構想や、清き水のふるさとづくり構想などの計画を整理しつつ、柿田川周辺地区都市再生整備計画事業として取り組んでいくこととしております。  御質問の全体計画でありますが、柿田川を中心としたおおむね77.7ヘクタールを計画区域とし、丸池周辺や柿田川公園整備をはじめ、老朽化した図書館や保健センターの改築、福祉センターの大規模改修や、柿田川の持つ魅力を情報発信できる施設の整備などを計画しております。事業費は現段階で約25億8,800万円、交付金の交付限度額は約9億9,000万円で、交付率はおおむね4割程度を見込んでおります。  以上です。 6 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 7 ◯13番(木村寛夫君) それでは、1番の2番へ行きます。図書館や保健センターの改築について、現段階の内容についてお聞きします。旧まちづくり交付金を活用して整備する柿田川周辺地区の社会資本整備における全体計画の概要は確認できました。これからは少し具体的にお尋ねいたします。まず図書館ですね。老朽化した図書館の建てかえについて、以前も同僚議員から質問があったと思います。また、保健センターは建ててから30年以上たっています。今回、町長から、図書館と保健センターの改築という言葉が施政方針にあるわけですが、現段階ではどのような計画になっているのかお尋ねします。 8 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 企画財政課長 高嶋君。 9 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 現段階では詳細はまだ決定しておりませんが、公共施設の配置や施設の統合などの交付金の採択要件を考慮しつつ計画することとし、老朽化した図書館と保健センターを合築して地域交流センター隣接地へ整備するなどを1つの案として検討しているところであります。そのため、来年度、新年度におきまして、関係団体や住民の皆様の御意見をお聞きしながら計画を具体化していくこととしております。  以上です。 10 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 11 ◯13番(木村寛夫君) ありがとうございました。それでは、次の1の3番の柿田川の持つ魅力を情報発信する核となる施設の現段階における内容についてお尋ねいたします。ただいま図書館と保健センターの改築に当たっては、それぞれの施設を個々に改築するものでなく、2つの施設を1つの施設として整備していくことを視野に入れての答弁ですが、このような建て方は今まで清水町にはなかったと思います。他の自治体には複合型の施設があります。最終的には町民が使いやすい、利用しやすい図書館や保健センターであるようにしてもらいたいので、ぜひ、町民や関係団体の方たちの意見を聞いて整備を進めていっていただきたいと思います。また、でき上がった図書館の運営方法も、設計段階から研究を進めて、例えば、指定管理制度、こういった作業も進めてもらいたいと思います。  では、次に、柿田川の持つ魅力を情報発信する核となる施設についてお尋ねします。具体的にどんな施設を考えているんですか、もう少し町民のみんながわかるような説明を求めます。 12 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 企画財政課長 高嶋君。 13 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) この柿田川の持つ魅力を情報発信する施設につきましても、現段階では詳細はまだ決定しておりませんが、町民、それから、観光客に対し、柿田川に関する基本的な情報提供や研究・学習のための機能などをあわせ持ったビジターセンターを柿田川公園駐車場へ整備することを検討しているところであります。  また、清水町出身で、清水町ふるさと大使である、絵本作家の宮西達也氏の作品等を展示紹介できるミュージアム機能の併設も考えており、今後、平成28年度に策定する観光ビジョンを踏まえるとともに、関係団体や住民の皆様の御意見をお聞きしながら計画を具体化していくこととしております。  以上です。 14 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 15 ◯13番(木村寛夫君) それでは、通告してある4番目の丸池周辺整備の現段階における内容についてお聞きします。ただいまの答弁ですと、柿田川のビジターセンターや宮西先生の作品を紹介する施設ですね。日本一の湧水量を誇る国指定の天然記念物である柿田川をじっくり紹介する施設がどうしても必要になってきます。また、宮西先生は、昨年、三島の佐野美術館をはじめ全国で展覧会があったと聞いております。かなりのお客さんも入ったと言われております。これらの施設は清水町の交流人口が増えると思いますが、単に施設をつくるだけでなく、その後の運営方法について十分研究していただきたいと思います。  また、柿田川公園の駐車場から柿田川公園までのルートには、民間の観光商業施設があります。多くの方はこの民間施設を通っていくことになりますので、町だけで整備をするのでなく、民間施設と連携をとって、個々の点ではなく柿田川周辺公園の整備を進めていくことを要望しておきます。  きのう、私は、柿田川の公園の民間商業施設に行っておりましたけれども、かなりきれいになっております。また、皆さんも機会がありましたら行ってください。  次に、玉川地先の丸池周辺の整備についてお聞きします。丸池は、町の東部地区の水道を潤すかんがい用水の源として、地域住民の憩いの場として親しまれております。以前から一般質問などでも、丸池を中心とした周辺地域の公園化の要望があったと聞いております。ようやく丸池の整備について町は重い腰を上げてくれたなと思っております。  それでは、現段階ではどのような計画案があるのかについてお聞きします。 16 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 企画財政課長 高嶋君。 17 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 丸池周辺の整備といたしましては、丸池周辺の用地を取得し、池周辺地域を親水公園とし、また、隣接する三島市の清住緑地と連携して共有できる公園とすることなどを考えております。  また、丸池から総合運動公園を通り、柿田川公園へつながる歩道整備や案内看板設置などを検討しているところであります。  以上です。 18 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 19 ◯13番(木村寛夫君) それでは、もう少し聞きますけど、丸池周辺整備についてもう少し詳しく教えてほしいんですよ。丸池周辺から柿田川公園までの総合的な整備計画の概要は今聞きました。次に、丸池周辺の整備についてもう少し聞きたいんですが、さきの12月議会において同僚議員からの質問があったように、丸池周辺の整備に関連しては、県、三島市等との連携のほか、水の郷構想検討会が組織され、広域的な観点から将来の整備構想について連絡調整が図られているとのことでした。丸池周辺については、ジオパークの構想のジオポイントにも認定されているわけですから、周辺環境と調和した重要な水辺空間として、また、富士山の展望を望む絶好のポイントとしてなど、さまざまな要素をあわせ持ち、町のさらなる発展のために有効な資源であると思いますので、町も整備に向けて力を入れて取り組んでもらいたいと考えています。そこで、丸池周辺整備に向けた動きについて、昨今の動向について、どのようになっているのか、よろしくお願いします。 20 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 都市計画課長 相澤君。 21 ◯都市計画課長(相澤 正君) 木村議員の御質問にお答えいたします。  丸池周辺の整備につきましては、さきの議会におきまして、丸池が持つさまざまな魅力を向上させることができるよう、周辺の公園化に向けて検討を進めていきたいとの答弁をさせていただいたところでございます。その後の状況といたしましては、県が主催いたします水の郷構想検討会の場におきまして、県、三島市、本町と関係団体との間で意見調整を図っているところであります。また、地権者に対しましては、用地の取得に向けて交渉を重ねているところであります。  以上です。 22 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 23 ◯13番(木村寛夫君) それでは質問事項の2番に移ります。持ち家のことについてお尋ねします。若者世代の定住を促進するための施策をに移ります。町長の施政方針では、若者世代の定住を促進するために、居住のための住宅を新たに取得した40歳未満の転入者に対し助成を行うとしていますが、この施策について質問させていただきます。まず、清水町の持ち家がどうなっているのか、また、近隣市町に比べてどのようになっているのかお聞きします。 24 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 企画財政課長 高嶋君。 25 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 公表されている最新の持ち家率ですけれども、これは平成22年の国勢調査によるものです。本町は55.6%であります。近隣市町では、沼津市が61%、三島市が60.6%、裾野市が55.9%、函南町が68.2%、長泉町が53.8%となっております。  以上です。 26 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 27 ◯13番(木村寛夫君) 22年というとかなり古いデータなんですけど、うちの町の持ち家が55.6ですから、当町の持ち家率が低い要因をどのように分析し、見極めているのかについてお答えを願います。 28 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 企画財政課長 高嶋君。 29 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 本町の持ち家率は、先ほど申しましたとおり、近隣市町の中で、長泉町に次いで2番目に低い値となっています。その一方、民営の借家の割合は近隣市町の中で最も高くなっている状況であります。この要因でありますけれども、町内の土地の利用形態がアパートといった賃貸住宅として活用している土地所有者が多いものと認識をしています。  以上です。 30 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 31 ◯13番(木村寛夫君) まあ、課長のおっしゃるとおりだとは私も思いますけど、ただ、空き家が多いんですよね。これも対策として考えておいてください。  それでは、定住を促進するため、近隣市町が実施している先進的な取り組みがあるはずなんです。この点をひとつ御説明をしていただけませんか。 32 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 企画財政課長 高嶋君。 33 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 他の自治体の行っている定住促進の施策といたしましては、当該自治体以外から転入して住宅を取得する若者世帯に補助金や奨励金を交付するものが多く見られます。また、空き家対策も兼ねておりますが、空き家や賃貸物件など、売りたい物件、貸したい物件として情報発信し、売り主と買い主をマッチングさせて定住促進を図る不動産バンクなどに取り組んでいる自治体もあります。ほかの事例といたしましては、未利用の土地を住宅用地に造成・分譲する場合の費用を助成する宅地分譲事業補助制度や、遠距離通勤者や通学者に対する補助制度などに取り組んでいる自治体もあります。  以上です。 34 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 35 ◯13番(木村寛夫君) まあ、それは、今のお答えはわかるんだけどね、うちの町が困っているんだから、町の土地を定期借地権つきで貸すとか、今、そこのプールの跡地も利用していませんよね。これも若い定住者に定期借地権つきで貸したらいいと思いますよ。ただいまの課長の答弁ですと、先進的な取り組みとしているのは、幾つかの手法が行われていますということなんですけど、他の市町を参考にしていることはわかりますけれども、平成28年度から当町が新たな取り組みをしていきたいという助成制度について具体的な内容をお尋ねします。 36 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 企画財政課長 高嶋君。 37 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 新たに町が取り組む若者世帯定住促進事業は、若者世帯の町内への定住促進と持ち家率の向上を図るため、住宅を取得する若者夫婦世帯に対して助成金を交付するものとしております。まず補助対象でありますが、夫婦いずれかが満40歳未満の世帯を対象とし、町内町外居住にかかわらず、居住のための住宅を新たに取得し、そこに住所を移して居住することが条件となります。なお、空き家対策の一環として中古住宅の取得も対象とすることとしておりますが、既存住宅の建てかえに該当する場合や、無償譲渡相続により取得する場合は対象外といたします。  次に助成内容であります。新築住宅を取得する場合は20万円を助成し、県外から転入する世帯の場合には30万円を加算することとしております。また、中古住宅を取得する場合は新築住宅の半額の10万円を助成し、県外から転入する世帯には15万円を加算することとしています。  加えまして、いずれの場合も、小学生以下の子供がいる世帯には1世帯に10万円を加算いたします。  なお、この事業は、清水町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく事業として位置づけており、事業期間は平成28年度から平成31年度までの期間限定とし、取得した住宅に5年以上継続して居住しなかった場合については、5年に満たない期間の年数に応じた額を返還していただくものとして考えております。  以上です。 38 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 39 ◯13番(木村寛夫君) まあ、この新たな施策は、真に若者世代の声や当町の実情を反映する施策だと考えているかについて聞きます。確かに今までにない施策だとは思いますが、この新たな施策は真に若者世代の声や、当町の実情を反映する予算だと考えているのかどうか、答弁を求めます。 40 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 企画財政課長 高嶋君。 41 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 全ての若者世代の声を反映することは難しい面はありますが、先ほど答弁させていただきました、持ち家率が低いという点を解消するため、他の自治体の住宅取得助成制度には、当該の自治体以外からの転入者に限定している自治体が多く見られる中、本町においては、町内の賃貸住宅等に住んでいる若者が自己住宅を取得する場合も対象とするので、本町の課題を解決するための1つの施策であると認識しております。  以上です。 42 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 43 ◯13番(木村寛夫君) まあ、一層の定住化を促進するためには、もっと違う観点に立った施策が必要だと思いますよ。そこで、町長に聞きますけどね、課長の言われたとおり、持ち家率を高める施策とは思いますが、人口を増やすために清水町に移り住んでもらい、清水町に住み続けてもらう施策は、もっともっと積極的に行うべきではないでしょうか。以前私が定住促進について一般質問させていただきましたが、特に若い世代が清水町に土地を求めて住宅を建てるのは非常に大変なことです。これらを解決するためには、例えば、定期借地権つきの住宅の提供とか、先ほど言った町の持っている土地の販売とか、いろいろ検討する余地は十分にあると思います。これからは、先ほど課長が答弁した先進事例を研究するとか、どんどんやっていかないと、人口が減っていきますよ。他の市町と比べて、平坦で利便性が高いこの清水町に住んでもらうためには、より一層の定住化を推進するためにも、もっと違う観点からやる必要があると思いますが、町長の考えはいかがですか。 44 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 45 ◯町長(山本博保君) 木村議員の御質問にお答えをいたします。  昨年10月に行われました国勢調査速報値によりますと、当町の人口は今までは増加傾向をたどっておりましたが、初めて人口減少に転じており、少子高齢化を伴う人口減少社会の到来を迎え、切迫した危機感を持って対応していかなければならない、かように心しているところであります。今後は、今回質問をいただきました質問を通じての御提言、例えば、具体的には、定期借地権つきの土地の利用というような、ことほど知恵を出して、若い世代が本町に住みたくなる施策に積極的に取り組んでいくことはもちろんでありますが、生活や出産、子育てに良好な環境を備え、雇用や経済の担い手となる企業等の活性化により地域の活力を高め、人口流入の基盤を整備するといった若い世代が清水町に住み続けたくなるよう、さらにそうした施策を積極的に展開していかなければならないと認識をしております。ただいま議員から頂戴いたしました御提案も参考にし、暮らし満足度日本一のまち・清水町の実現に向けて今後努力をしてまいりたい、かように心しております。  特に当町の持ち家率の増加ということにつきましては、近隣市町に比べて地価が非常に高い、このことが大きなネックになっていると私は認識しております。そして、今回、議会にも提言をさせていただいております、いずれか夫婦の40歳未満の方が清水町に土地を求めるということにつきましては、一定の補助施策ということも議会に提言させていただいているところでありますので、どうぞ、議会の皆さんも行政と一体となって御理解を賜りたくお願い申し上げ、私からの答弁とさせていただきます。ありがとうございます。 46 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 13番 木村君。 47 ◯13番(木村寛夫君) 町長の思いはわかりますよ。暮らし満足度日本一に向けた具体的な施策が目に見えてきたことは非常に評価できると思います。これも職員の努力がなければできないと思います。若い世代の移住促進施策ひとつとっても、実現するためには、住まいの環境の整備や教育環境の向上、雇用創出のための企業誘致なども必要であります。そのためには、道路整備のインフラ整備が必要になると思います。各部署が連携して1つの目標に向かっていかなければ最大の効果を上げることはできません。  町長、最後になりますけど、今年度は、予算、100億の予算です。今後とも町長には強いリーダーシップをもって戦略的な行政運営を継続していくよう期待して、私の質問は終わらせていただきます。 48 ◯議長(佐野俊光君) これをもちまして木村君の一般質問を終わります。  次に、5番 中野 尚君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 公費を伴う町長等の視察、出張の疑問、不明点等について」。  発言を許します。 5番 中野 尚君。 49 ◯5番(中野 尚君) 議長の許可をいただきましたので、通告のとおり質問させていただきます。  どうも私は一般質問になりますとついエキサイトしてしまう、発言がきつい、激しくなるというふうなことがままあるようでございますけれども、きょうはなるべくそうならないよう冷静に努めていきたいと思っています。ただ、時間の関係上ちょっと早口になるかもしれませんが、聞き漏らさないでください。  この3月議会は、新年度予算や施政方針が示され、年4回の議会の中では最も重要な議会、一般社会で言うなら正月、新年を迎えるようなものです。その大事な議会で、政策でもない、予算でもない、今回このような議題の一般質問をすることにじくじたる思いがあります。大変不本意なんです。  実は昨年11月下旬に、この手紙、匿名ですが、私のところへ届きました。その内容の一部を読みます。最初の部分は省略します。「町長、副町長は、公務とは理解しがたいことで公用車、運転手を使い、1泊程度の旅行に出かけます。ときには木村議員や、沼津市の○○氏など、町の公用車に同乗すべきでない人物も含まれています。私的なのか公的なのか、税金の使われ方が極めて不明瞭です。今回も下水道工事が起こった日に出かけていますが、これらのことをおかしいと思う職員がいるはずですが、私同様、指摘することができません云々」と、まだ続きますが、こういう内容です。なお、木村議員は公人ですから、そのまま名前を出させていただきました。  恐らく職員だと思うんですが、やむにやまれない悲鳴の声です。役場を何とかしてほしいと訴えている悲鳴の声です。だからといって、町長、詮索、圧力はかけないでください。今は内部告発者保護法がありますので、そんなことをしたらまた問題になります。  いずれにしても、告発する人が悪いんじゃなくて、不条理なことをしている告発される側に問題があるというわけです。  こういうことで、この標題の2件を調査していく中、いろいろなことが調査上明らかになり、大きな疑念を抱きました。町長は当たり前ですが公人です。町長は町民から選ばれた代表です。町民感覚から乖離してはだめなんです。町長という自覚と職責の重要性については重い責任があるんです。そして、私も町民から選ばれた議員、公人です。  ここに議員必携があります。10ページに「議会の使命」とあります。議員の皆さんには、釈迦に説法かもしれませんが、何て書いてあるか要点だけ読みます。「執行機関の行財政の運営や事務処理ないし事業の実施が全て適法・適正に、しかも、公平・効率的に、そして民主的になされているかどうかを批判し監視することである。この批判と監視は非難でもなければ批評や論評でもなく、あくまでも住民全体の立場に立ってなされる文字どおり正しい意味での批判であり、また住民の立場に立っての監視であるべきである」と、こう書いてあります。  そして11ページ、ここには議員の職責とあります。これも要点だけを読みます。「議員の一言一句は、とりもなおさず住民の意見であり、住民からの声であるというべきであり、議員が行う質問や質疑、討論は、同時に住民の疑問であり、意見であり、表決において投じる1票は住民の立場に立っての真剣な1票でなければならない。また、憲法第15条で、公務員は全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではないと定められているように、議員は住民全体の代表者であり奉仕者であって、これは議員の本質というべきである」と書いてあります。  そして、ここに私の選挙出馬時の公約、パンフレットがあります。この7番目に、行財政運営は公平・平等、透明性であるかのチェックと、こう公約しています。町長も私も、議員の皆さんも、町民の皆さんの血税から報酬をいただいています。私も公約した以上、公約は破れない。私の政治信条として、町民の代弁者として、断腸の思いですが、この問題から逃げるわけにはいかない、そういう結論に達しました。これから質問していきますが、町長等関係者が、事実無根、名誉棄損だ、そう思われたなら、遠慮なく私を告訴・告発していただいて結構です。そして、仮にそう判決が出たならば、私は即座に議員辞職いたします。聞く以上、政治生命をかけて質問します。真実は1つです。当たり前ですが、政治家は自分の発言と行動に責任を伴います。町長は説明責任があります。ぜひ、町民の皆さんにわかりやすいよう明解な答弁をしてください。そのことをまずお願いしておきます。  議員当局の皆さんには、ホチキスどめした1、2と書いた資料2部を配付させていただきました。この資料は、清水町情報公開条例に基づく手続をしてあります。  まず初めに、番号1の資料からお聞きします。これは平成27年11月23日月曜日、勤労感謝の日、翌24日火曜日にわたる1泊2日の、町長、副町長、運転手が公務として行った長野県小布施町、小諸市の図書館視察の資料です。まず、企画財政課長に聞きます。資料番号1-7支出命令票ですが、清水町財務規則第48条支出の決定、この第1項第1号と4号にこう書いてあります。まず1号には、「法令または契約に違反していないこと」そして4号には「支出予算の目的に違反していないこと」と書いてありますが、逆に言えば、法令違反や支出の目的に違反している場合は支出できない、そう解釈していいのか、その点お聞きします。 50 ◯議長(佐野俊光君) 中野君の質問に対する答弁を求めます。 企画財政課長 高嶋君。 51 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  支出決定は、支出の原因となる契約や旅行命令に基づき、契約等が完了したことを確認した後に公金の支出を決定します。御質問にありました財務規則第48条第1項第1号及び第4号の解釈についてでありますが、条文の文言とおり、第1号においては、法令や契約、また、第4号においては、支出予算の目的に違反していないことを調査し、さらに他の各号の事項についても調査した上で適当と認めた場合は支出を決定するというものであります。したがいまして、各号に掲げる事項を調査し、適当と認められない場合は支出の決定はなされないものです。 52 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 53 ◯5番(中野 尚君) 町長たちが視察に行かれた小布施町は栗祭りで、対応したのは図書館長だけです。そして、小諸市は11月議会の初日で、対応したのはやはり図書館長だけです。小諸市の図書館長は、町長、副町長が来るのに私でいいのかと言っていました。実は私、昨年12月16日に日帰りで小布施、小諸に行き、山本町長たちが会った両図書館長に会い話を聞いてきました。町長たちの視察時間は40分程度だったと言っていました。私は朝6時に出発し、その日の夜7時に帰ってきました。走行距離は約560キロ。蛇足ですが経費は全て自腹です。なお、大事な話ですのでそごがあってはまずいと思い、録音をとってあります。これから話すうちの町の関係職員と話したときも基本的にはそうしてあります。小布施は栗祭り、小諸は議会ということで、町長、市長、幹部職員が対応できないとわかっていたのに、あえて11月23、24日に町長・副町長が首をそろえて行く緊急性・必要性は何だったのか。そして、同図書館を見てきた感想とあわせ、町長に2点お聞きします。副町長は感想だけで結構です。 54 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 55 ◯町長(山本博保君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  以前から図書館の整備に当たりましては、先進施設である図書館の視察が必要であると考えておりました。特に国の補助事業を活用した構想を練る段階にありましたので、この時期に視察したい、こういう思いから行ったものであります。なお、この時期においては、市町村長会の視察や沖縄慰霊訪問等々の出張が重なったこともあり、相手方の都合のつく、2カ所行きましたので、両図書館長に対応をしていただいたものであります。  また、視察した感想といたしましては、先進地の状況は、非常に民意を尊重し、そして、それを建設するまでの大変大事なプロセスということの取り扱いについて大いに勉強をさせていただいたものであります。  以上、よろしく御理解をお願い申し上げます。答弁を終わります。 56 ◯議長(佐野俊光君) 副町長 関君。
                 (副町長 関 義弘君登壇) 57 ◯副町長(関 義弘君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、中野議員が御質問に引用されている公文書の写しに関しての御指摘をさせていただいた上での視察の感想を述べさせていただきます。この公文書の写しは、本年2月に入ってから、情報公開制度に基づく情報公開で得られた文書でありまして、我々にも先週の金曜日に議員から配付されたものでございます。情報公開により公開される公文書は、個人情報にかかる部分は、資料1-3にあるように黒塗りされ、個人情報については保護されておりますので、一部公開ということになります。ところが、我々は、年明けの1月中旬に、一般町民の方の、町の有力者ではありますが、その方がこれとは違った公文書の原文のままのコピーを所持されていたのを拝見しております。その方は、中野議員からいただいたものであると言っておられました。本来、公文書のコピーは、情報公開制度に基づく制度によって取得するほかすべがなく、どのような権限で、どのようにして中野議員が入手されたのか、また、どうして一般の町民の方が原文のままの公文書のコピーを所持していたのか、この方のほかに所持している方がいるのか。このように、行政の手の届かないところで公文書が流布されている現状に疑問を感じざるを得ないことを御指摘させていただきます。  今回の私の先進図書館視察の感想とのことでありますので、述べさせていただきますが、小布施町の図書館は築後7年目となりますが、館長を公募募集しており、現在の館長が2代目でありました。初代の公募による館長は、首都圏から応募された映像関係の方で、いろいろなイベントを映像関係で行っていたと伺いました。また、現在の2代目の館長は、地元の出版関係の出身の方で、大変本を大事にされている方で、書籍離れを危惧しながら取り組んでいるとのことでありました。具体的には、創作童話の花の童話大賞を公募し、優秀作品で本をつくるイベントの実施等を行っているということでありました。  また、小諸市の図書館では、開館4日前という状況を視察させていただきましたが、既にいつでも開館できる状態であったと思われます。職員はオープニングイベント等の準備にお忙しい中で対応していただきました。開館前の状況を視察できたことは大変私としてはラッキーであったと思っています。  私はあまり図書館に出向くことがなく、我が町の図書館の移転改築をすることになれば、図書館の基本設計等において判断をする一人になると考え、この機会に、現在の図書館の状況を知りたいということで、あえて町長にお願いして同行させていただきました。私はこれまで、図書館というものは静かに読書ができる場所であると思っておりましたが、両施設とも、図書館は交流の場であるというコンセプトであり、読書をする方も、勉強する方も、お子様と一緒に利用される方も、近接しての利用が基本であり、多少の音は受忍の限度であるとの考えでありました。しかし、小諸市では、やはり最新の施設であるためか、小布施町にはない、静かに読書をたしなむ方用に静かな部屋を設置してありました。  そのほか、建設に至るまでの経緯についての説明もいただき、市民目線での検討が十分なされていたことも伺いました。本町の施設は、現在のところ保健センターとの複合施設にすることを念頭にしておりますが、今後の図書館の移転改築に当たって十分参考になったと考えております。  なお、もとより、今回の御指摘の視察出張は、その手続に多少の不備がなかったとは申しませんが、目的を持ったれっきとした公務の視察でありますので、何らやましいところはございません。  以上でございます。 58 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 59 ◯5番(中野 尚君) 副町長、私の質問は感想だけですから、それ以外のことは関係ないです。  で、町長、今の答弁で、行った時期について無理に理由づけしているように聞こえます。それから、国の補助事業を活用した構想を練る段階とはどういうことですか。仮にそういう構想があるなら、我々議員に説明すべきではないですか、お聞きします。 60 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 61 ◯町長(山本博保君) 国の補助を受けるために担当課を通じて、町の思いを国に申請を委ねていく段階でありましたので、いわゆる公表という点についてはもう少し時間が必要であるというふうに考えておりました。さように御理解をいただきたいと思います。  以上です。 62 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 63 ◯5番(中野 尚君) ここで時間を費やしてもいけませんので次に危機管理について伺います。町のワンツーが2日間町をあける、この感覚、普通じゃないですよ。あまりに危機管理意識が乏しい、町長、そんな危機管理でいいんですか、お聞きします。 64 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 65 ◯町長(山本博保君) 中野議員の御質問でありますが、町長・副町長が同時に出張した、町をあけたという御質問でありますが、公務等の都合で私と副町長双方が不在になることはままあることであります。当日は、教育長や総務課長の幹部職員も在籍していたことから、緊急性における対応には特段の支障はなかったと、かように考えております。  また、通信手段の発達している時点でありますので、緊急性、連絡等の指示についても可能であり、大きな問題はなかった、かように思っておりますが、この点につきましては、今後さらに真摯に対応を受けとめてまいりたいと考えております。よろしく御理解を願います。 66 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 67 ◯5番(中野 尚君) 特段の支障はなかったということですけれども、大地震はいつ来るかわからないんですよ、やむにやまない事情ならともかく図書館視察ですよ。本来なら教育長か図書館部署の職員と行くべきじゃないですか。  そこで図書館の管轄部署の生涯学習課長に聞きます。課長は事前に視察のことを知らされていましたか。それから、あなたの部下の参事兼図書館長は知らされていましたか、お聞きします。 68 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を求めます。 生涯学習課長 渡邊君。 69 ◯生涯学習課長(渡邊秀一君) 中野議員の御質問にお答えいたします。  知らされておりませんでした。また、参事兼図書館長についても同様であります。  以上です。 70 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 71 ◯5番(中野 尚君) 町長、なぜ課長に伝えなかったんですか。伝えちゃ困る理由があったんですか。1点目お聞きします。  それから、先ほど視察の感想を述べていただきました。それなら、なぜその後の11月議会の一般質問で、松浦議員が図書館の町の方針について尋ねているのに、町長自ら答弁しなかったんですか。そのときの答弁者は、視察に行ったことを知らされていない、今言った生涯学習課長です。視察に行った直後の11月議会の一般質問ですから、タイミングとしては最適じゃないですか。答えてしかるべきだと思いますが、なぜ答えなかったのか、その2点お聞きします。 72 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 73 ◯町長(山本博保君) なぜお答えしなかったかと。私から見れば結果論であります。おかげさまで国に申請をお願いしていた国からの補助でありますが、その後、私たち町への交付の見通しが大きくついたからこそ、こうして言葉にし公表をしているところであります。松浦議員の御質問のあった時点においては、まだ少し控えておくべきだという、この施策、考え方を実現するために、言い方は悪いかもしれませんが、庁内ではないですが、外部から横やりが入らないようにという思いも心にありました。  それから、今、なぜ担当課長に報告しなかったか、しておけばよかったなという思いはありますが、町長及び副町長の旅費の拠出については基本的に総務課予算から支出するという前提を考え、特に担当課長に伝えなかったことは事実であります。至らなかったと言われればそれまででありますが、深く反省しておりますが、主たる要因は、総務課支出によるものである、かように御理解をお願いいたします。  以上であります。 74 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 75 ◯5番(中野 尚君) 担当課長には伝えない。さっきは構想を練るために必要な視察だと言っていた。今は、その段階じゃない、公表する段階ではないということを、松浦議員ですよ、質問したときには、そんなことを言っていますけれども、何かつじつまが合わない。それを見ても視察の本気度がわかります。  それでは、使われた公用車と同行したメンバーについて聞きます。この視察の出張者は、資料番号1-3明細書に出ている町長を含む3人です。その3人の旅費等は、資料番号1-1、支出負担行為伺票、中段にある5万6,900円ですが、これ以外に高速代、ガソリン代等含めれば、約10万円弱がかかっているはずです。原資は全て税金です。  そして、資料番号1-8、上段の部分、これは8人乗りワゴン車の運行日誌です。23日の6時15分に出発し、帰着は翌24日の20時になっています。2日間の走行距離は811キロです。出張者は3人なのに、なぜ8人乗りワゴン車を使用したんですか、その理由をお聞きします。 76 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 77 ◯町長(山本博保君) なぜワゴン車を利用したかと。公費で出張した者は3人でありますが、同乗した人数は8名でありますので、7人で視察することとしたため、ワゴン車を利用したものであります。  以上であります。 78 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 79 ◯5番(中野 尚君) 人数もわからないほど、そんなに連れていったんですか。まあ、言われたとおり7人です。この1泊2日の図書館視察には支出命令票に出ていない、行く資格のない人、4人の方が同行しています。つまり、総勢7人ですから8人乗りワゴン車になったわけです。その4人のメンバーは、木村議員、図書館の臨時職員、今回この臨時職員は2日間の視察の会計役になっています。そして、驚いたことに、総務課の女性職員と産業観光課の女性職員。産業観光課の女性職員は、今、沼津市へ出向しています、1点目で聞きます。この木村議員を連れていった理由は何ですか。そして、宿泊先は松本市で飲食を兼ねた懇親会をやっていますが、なぜ泊まりの出張に図書館と関係ない部署の女性職員2人を連れていく必要性があったのか、これ2点目。聞いといてください、そして、公用車の件ですが、私も元職員ですから公用車へ乗る基準は承知しています。公用車、文字どおり公務のために使う車、町長個人の車ではないですよ。出張命令がない人間が、公務でない人間は公用車に乗ることはできないんです。公用車の購入費、維持費等、全て税金で賄っていることを忘れないでください。まあ、許されても、通夜、告別式等へ行く際にたまたま居合わせた人たちを乗せていく程度です。今回のように1泊2日の出張に公務でない人間を公用車へ乗せていくことは100%許されないことです。町長の見解を聞かせてください。  以上3点お聞きします。 80 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 81 ◯町長(山本博保君) 議員の御質問は、視察出張者以外の者の同行をした理由、また、その必要性についてというものでありますが、先進の施設の視察に際しましては、現図書館の担当者や、将来嘱望されている職員にも経験を積ませていきたいという思いから同行していただいたものであります。また、中野議員からの御指摘でありますが、図書館について強い関心を持っている木村議員も同行していただきました。木村議員からは、ぜひ、先進地を見せてほしいという要望も伺ったところであります。なお、経費の節減の必要性もあり、出張旅費の支出は、限定的に一部のものに限らせていただきました。公用車への同乗基準については特に定められておりませんが、必要に応じて判断することが大切だと考えております。  以上であります。 82 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 83 ◯5番(中野 尚君) 木村議員が図書館整備に強い関心を持っているとは初めて知りました。一般質問したことはあるんですか、まあ、先ほどちょっと質問していましたけれども。  まあ、それはともかく、将来を嘱望される職員はこの2人の女性職員だけですか。そんなこと言うと、他の職員たちがみんなやる気を失いますよ。彼女たちは図書館部局と関係ない部署の女性です。どういう基準で2人を選んだんですか、1点目お聞きします。  そしてもう一点、経費節減から旅費の支出は一部に限らせていただいたと今言っていましたけれども、これは7人のうち3人だけに旅費を出した、そういう意味ですか、お聞きします。 84 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 85 ◯町長(山本博保君) 冒頭御指摘のありました、木村議員については、常日頃、長い間の議員生活の中で、図書館については早くからそのリニューアル、あるいは新たにもっと研究した方がよいではないかという思いで、強い関心を持っておった方であります。先ほども答弁いたしましたが、先進施設の視察に際しましては、何人も乗せていくわけにはまいりませんが、限定的でありますが、将来を嘱望されているという思いから、同行をいただいたものであります。具体的にはまた後ほど出てくるかと思いますが、今現時点での質問については以上で答弁とさせていただきます。  公費支出は3人だったか、かような御質問でありますが、そのとおりであります。  以上であります。 86 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 87 ◯5番(中野 尚君) 町長たちだけ旅費をもらって、経費の節減はないんじゃないですかね。将来嘱望されている女性職員に経験を積ませたいなら、なおのこと旅費を払うべきですよ。言っていることが支離滅裂です。私は関係職員4人の方に既に話を聞いてあります。こういう話でした。総務課の女性職員は、視察の直前に町長から、「費用は出ないけど、若い女性の意見も参考にしたいので一緒に行ってくれないか、5,000円だけ負担してほしい。○○さんにも同行するよう伝えてほしい」こう言われ、平日の24日、彼女は1日休んでいます。そして、沼津市に出向している女性職員は、総務課の女性職員から電話で、町長が同行してほしいと言っているということで、24日、1日休みを沼津市の方へ出し、やはり5,000円負担したと言っていました。彼女は図書館と関係ない私がなぜという違和感があったそうです。女性職員2人分の1万円は、総務課の女性職員が図書館の臨時職員に渡したと言っていました。そして、図書館の臨時職員は一緒に行きました。1万円負担したと言っていました。職員は公務員ですよ、町民全体の奉仕者、町長が個人的に雇っているんじゃないんです。女性職員も、町長から言われたなら断れない、町長という威圧感があるんです。俗に言うパワハラ的な可能性もあると思います。どうです、今の話を聞いてどこか事実と違っているところがありますか。そのことを含め、女性職員にそういう不適切な指示をしたことについて、町長にお聞きします。 88 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 89 ◯町長(山本博保君) 臨時職員の3人分の費用の不足については、今回の視察をするについて、世話人的役割を買って出てくださった方に、参加者全員の話し合いの結果、足りない分はまた……。 90 ◯議長(佐野俊光君) 暫時休憩いたします。                                 午前10時05分休憩                                 ────────                                 午前10時06分再開 91 ◯議長(佐野俊光君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 92 ◯町長(山本博保君) 中野議員に対する答弁を申し上げます。先ほど答弁させていただきましたように、先進施設の視察に際しましては、将来を嘱望される職員にも経験を積ませたい、こういう思いから、同行をいただいたものであります。  以上であります。 93 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 94 ◯5番(中野 尚君) 将来を嘱望される云々なんていうのは単なるこじつけ、あなたの好みで女性職員を選んだと思われても仕方ないですよ。それでは、臨時職員1人と女性職員2人、あわせて3人の経費の不足分のことについて聞きます。会計役の臨時職員が、町長、副町長から旅費以外に、そして、個人参加の木村議員から実費以外に会費を預かったと言っています。臨時職員は今でも2日間の収入・支出の明細票を持っています。私が臨時職員に3人の会費は1万円ずつかと聞いたら、そんなところですと言っています。いいですか、臨時職員の負担分は1万円、女性職員は5,000円、2人で1万円、あわせて3人の負担分は2万円ですよ、しかし、1泊2日で食事を三、四回とると、1人最低でも1万5,000円はかかるはずです。そうすると、3人の経費、総額で4万5,000円、2万円ですから2万5,000円ほど不足するわけです。臨時職員は、町長、副町長、木村議員から預かった会費からその不足分を費用補填したと言っています、もちろん、町長も了解のことです。臨時職員と女性職員の3人は町内居住者です、選挙権があるんです。そうなると、町長、木村議員、2人は、公職選挙法第199条の2、第249条の2、寄附の禁止、当該選挙区内にある者に対しいかなる名義をもってするを問わず禁止されており、罰則の対象となる、大変深刻なことです。町長、いかがですか、公職選挙法に抵触している可能性を指摘されて。町長の考えをお聞きします。 95 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 96 ◯町長(山本博保君) 中野議員の、公職選挙法に抵触するのではないか、かような御質問でありますが、一定の研修を行うに当たっては、必要な経費を応分の負担をしたという認識で、違法性に対する認識は特段持っておりません。  以上であります。 97 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 98 ◯5番(中野 尚君) 応分の負担をしたと認めている、それは3人は行っているんですから公職選挙法になるんですよ、触れるんですよ。今、バレンタインデーで女性議員がチョコレートを配っただけで問題になるんです。しかるべきところでしかるべき手続をすれば大ごとになる可能性もあります。  次の質問に行きます。資料番号1-6の日程表には小諸市が入っていません。資料番号1-4の小布施町は発送日が10月31日、資料番号1-5の小諸市の発送日は11月17日です。この日付を見れば、1泊するための理由づけとして後から小諸市をつけ足したことは明白です。松本市に泊まり松本城を見学、いわさきちひろ美術館に行き、長野から群馬に足を伸ばし、世界遺産富岡製糸場を見学、肝心かなめの図書館視察は両方とも40分程度、公費税金を使い、公用車を足がわりに、総勢7名で、物見遊山の観光のために小布施、小諸の図書館視察を理由づけしたということは見透けるんです。町長たる職にある人のやるべきことではないですよ。町長の考えをお聞かせください。 99 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 100 ◯町長(山本博保君) 議員の御指摘は、小布施町の視察にもかかわらず、小諸市に赴いた、当初は小布施町のみの視察が確定をしておりました。しかし、せっかくの機会でありますので、ぜひ、小諸市の図書館に行きたいという思いで担当の方が打診をしている状況でありまして、その書面をつくる段階ではまだ確定をしていませんでしたが、その後、小諸市から受け入れの知らせがあり、追加といいますか、確定的にそれを行ったものであり、そういう意味では、事務的には不備があったという指摘についてはそうかなと、これは否定いたしませんが、事務的処理の単なる不備であるというふうに理解をしているところであります。  また、議員は、あるとき、視察の目的が希薄であったのではないかという御指摘をしておりますが、なんらそうしたことではありませんので、申し添えます。  以上であります。 101 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 102 ◯5番(中野 尚君) 事務的な不備だけではないですよ。小諸を追加してまで行くんなら、なぜ両図書館、1時間半、2時間でも、じっくり勉強してこないんですか。  それでは、視察先への依頼文書についてお聞きします。まず、臨時職員の視察依頼文書、これ、公文書ですが、公文書を作成する権限はありません。まあ、上司である課長が指示すれば別ですが、課長は指示していないと言っています。臨時職員はこう言っています、「役場に行った際、図書館視察について町長から指示された」と言っていました。どうです、町長、間違いありませんか、お聞きします。 103 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 104 ◯町長(山本博保君) 図書館の研修については、図書館の臨時図書館代理というんですか、主に図書館を司っている職員に私から直接趣旨を伝え、書類作成等についてお願いをしたところであります。間違いありません。 105 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 106 ◯5番(中野 尚君) 課長を飛び越えてなぜ臨時職員に命じるんですか、おかしいですよ。資料番号1-4は、小布施町への視察依頼文書ですが、右上に「清生図第40号」公文書番号があります、今も言いましたが、これはれっきとした公文書です。まず、依頼人が静岡県駿東郡清水町長 山本博保で、その下に(生涯学習課長 図書館長)と付記してあります。そして、山本博保の上に、駿東郡清水町図書館長の公印を押してあります。なお、臨時職員の手元には、小諸市の同様の視察依頼文書があります。小布施町の文書の下から3行目、「ぜひ、現在検討しております清水町立図書館の移転改築計画において参考とさせていただくため」云々とあります。まず、図書館長は生涯学習課の参事が兼ねていますが、なぜ町長は、図書館長でもないのに図書館長と付記、図書館長の公印を押してあるこの不備な文書が添付されている資料番号1-1、支出負担行為伺票1-7、支出命令票と、2回稟議され、町長や副町長は山本、関と決裁印を押しています。印を押したということは、この文書の内容を全て承諾しているということです。この決裁責任について、1点目、町長にお聞きします。そして、移転改築計画なんて我々議員は1度も聞かされていませんが、そんな計画あるんですか、その2点お聞きします。 107 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 108 ◯町長(山本博保君) 今回の、先ほども申し上げましたが、視察依頼の作成に当たりましては、多少不備があったことは承知し、反省をしておりますが、そのこと自体に本来の視察目的の達成に特段の支障があったと、かようには私は思いません。また、決裁責任等に問われるようなものではない、かように理解をしております。視察研修を通じて、先方の図書館の方からも、研修の姿勢について高い評価をいただき、大変勇気づけられたところであります。重ねて、書類上に不備があったという点については、十分注意をし、今後努めてまいりたいと思います。
     小布施町への依頼文書の中で、清水町立図書館の移転建築計画云々という書面について、これは問題がある、こういう御指摘でありますが、これは今、私がこのことを自己弁護するわけでありませんが、書類作成者の思いがここに入った、かように思っているところであります。  以上であります。 109 ◯議長(佐野俊光君) 暫時休憩いたします。                                 午前10時16分休憩                                 ────────                                 午前10時16分再開 110 ◯議長(佐野俊光君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 111 ◯町長(山本博保君) 移転計画等々についての御質問でありますが、先ほども答弁をしております、昨年の11月議会においては、図書館の今後の整備方針について答弁させていただきましたが、国の補助採択がまだ未確定でありましたので、具体的な準備状況や整備計画を表明する時期ではなかったというふうに答弁をしておりますので、御理解をお願いいたします。  以上であります。 112 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 113 ◯5番(中野 尚君) まあ、いいですよ。役場には多くの公印がありますが、清水町公印規則で公印の管理権者はきちんと定めてあります。その公印規則では、町長といえども公印を押す権限は1つもありません。臨時職員もありません。この場合の図書館の公印管理権者は図書館長です。臨時職員は図書館長に伝えず公印を押したと言っています。つまり、公印規則違反、私はこの文書は法的にも問題があると考え、2人の弁護士にこの公文書についての見解を聞きました。この公文書で被害を受けた方はいませんが、被害者がいる・いないにかかわらず、行使した以上、虚偽有印公文書作成行使に当たる、あるいは有印公文書偽造罪・変造罪に当たる可能性があると言っていました、仮に告訴・告発し、起訴されれば、刑法155条、156条、どちらも1年以上10年未満の懲役刑です。その対象者は作成者である図書館の臨時職員と、そして、その臨時職員に命じた町長の2人です。まあ、町長は、言い方悪いけど主犯ですよ、法的にも重い責任を問われる可能性があると思います。そして、検察庁の方は、事件にするなら、所定の告訴・告発文書と、証拠となる書類等をそろえ提出してくれれば、受理・審査すると言っていました。町長がこんな不備な文書を出したことで町が混乱し、信用が失墜する、そして、町民の血税を使い、公務とは関係ない町長の盟友木村議員を公用車にただ乗りさせ、図書館とは関係ない部署の女性職員2人を懇親会を兼ねた1泊2日の視察に同行させる、不謹慎きわまりない、こんな疑惑だらけの視察に行ったことについて、町長は町民にどう説明し、どう責任を感じていますか、お聞きします。 114 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 115 ◯町長(山本博保君) 暫時休憩をお願いいたします。 116 ◯議長(佐野俊光君) 暫時休憩をいたします。                                 午前10時20分休憩                                 ────────                                 午前10時50分再開 117 ◯議長(佐野俊光君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 118 ◯町長(山本博保君) 休憩をいただき、大変ありがとうございました。私が休憩をお願いした主な理由は、答弁者として的確な答弁を続けるためのお願いでありました。早速、御指摘の御質問に入ります。お尋ねされた文書については、これまでの質疑、答弁でおわかりだと思いますが、視察先に送った依頼文書そのものには法的に問題があると思っておりません。また、今回の視察については、図書館整備に当たって必要な先進地視察であったと、かように考えております。  以上、答弁を申し上げます。ありがとうございます。 119 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 120 ◯5番(中野 尚君) それでは、事実だけ聞きます。公印を偽り、公印は別の方ですね、で、肩書を偽っている、その文書を相手に送って行使しているということが、その法的に問題があると言っているんです。本当に必要な視察ならば、女性職員じゃなくて担当課の職員を連れていくべきではないのかなと、こういうことです。  時間もなくなってきましたので、次の2の、平成26年5月25日日曜日、26日月曜日の出張、貴船神社奉賛品献上について伺います。これは約1年10カ月前のことです。このときは副町長が不在、今の副町長関氏が総務課長のときのことです。この出張にも不可解な点が幾つかあります。資料の主なものを先に説明します。資料番号2-1が支出負担行為伺票、支出金額が3万6,100円、資料番号2-2が旅費明細票、町長ほか1名で運転手が同行しています。用務は貴船神社奉賛品献上です。資料番号2-3が出張者の明細書、2-7はパソコンで押さえた公用車ワゴン車10人乗りの記録ですが、出張は5月25、26日ですが、約1カ月半前の4月1日に早々と押さえてあります。まず、町長、これ公務として行く内容のものですか、お聞きします。 121 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 122 ◯町長(山本博保君) 中野議員の御質問にお答えをいたします。  まず、貴船神社の研修についてでありますが、柿田川公園敷地内に以前からあった神社であり、町有地として取得後も、ときの町長から今日まで大切に管理をされている神社であります。その親神社が京都にあります。京都の貴船神社は、長い歴史を持った全国的にも知名度の高い神社であります。今後の観光振興、町の活性化に生かせる可能性を秘めた存在であることから、現地の視察を考えたものであります。全国的にはお米をローマ法王に献上したことが大きなPR効果を発揮した例もあり、柿田川の水を由緒ある貴船神社に献上することは、今後、観光施策に力を入れていく本町にとって意義のあるものと考えますので、当然、私は公務に当たる、かように考えております。  なお、貴船神社の視察に当たりましては、奉賛品の献上を目的の1つとしておりましたが、予定した奉賛品に積載不足があり、結果的に貴船神社には奉納することがありませんでした。この点は大きく反省をしているところであります。  以上であります。 123 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 124 ◯5番(中野 尚君) 奉賛品の献上が目的の1つとはどういう意味ですか。公費を使っていく目的地がほかにもあったんですか。1点目お聞きします。  それから、積載不足というのはどういう意味ですか、2点お聞きします。 125 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 126 ◯町長(山本博保君) 貴船神社への、どういう目的かということでありますが、私は、若干ちょっと解説を必要としますが、三役課長会でも、常日頃理解を求めていることの1つに、私たち町が政策を実現するためには、議論も話し合いも大切でありますが、しかし、それ以上に大きなことは、大事なことは、自ら夢を実現することに向けて動く、行動力、実現力の大切さということを、よく伝えていることであります。座して論じていても課題は解決しない、そういう考えのもと、まずは自ら現場に身を運び、現地に立ち、その上で現場に学び、今後の観光振興を考え続けてきた次第であります。まさに貴船神社の「水のさが」、貴船神社に行きますと、御存じのとおり「水五訓」というものがあります。この水五訓の教えは、今こそ私たち町に大切なものであります。全部を紹介するには時間がかかりますから、水五訓の1つ、第1点目に、「自ら活動して他を動かすは水なり」これこそ貴船神社の精神、根源だと私は思い、貴船神社に学び、今後観光資源として生かしていくことは、まさに私たち町に大切である、かように思っており、公務そのものであると考えているところであります。  貴船神社へ持っていく、予定した、私たち町の柿田川の水でありますが、朝早く出るために、運転手に役場からそれぞれ視察者の家庭を回っていただきました。その際、積載するときに、私はこれこれこうだということの指示をしっかりとすればよかったと思いますが、積載した数量にチェックの甘さがあったことから、他の場所でも、順序によって、結果的に貴船神社への奉賛がかなわなかったということであります。積載数量の不足ということであります。  以上であります。 127 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 128 ◯5番(中野 尚君) この出張への旅費に、高速代、ガソリン代、総額で八、九万かかっています。全部税金です。それを何ですかね、公務で行っている貴船神社へ献上する奉賛品が積載不足で足りなくなったから、参拝だけして帰ってきたということですか。先ほど柿田川の水と言っていましたけれども、どこからお金が出ているんですか、お聞きします。 129 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 130 ◯町長(山本博保君) 予定いたしました柿田川の水でありますが、町のPR用に準備してあった柿田川の水を予定しておったものであります。したがって、このために特段の購入費の支出はありません。  以上であります。 131 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 132 ◯5番(中野 尚君) 答えはわかっていますけれども、通告したので聞きます。奉賛品柿田川の水を貴船神社に献上してきたんですか、再度伺います。 133 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 134 ◯町長(山本博保君) 繰り返しになりますが、数量の不足から、貴船神社への奉納は果たしておりません。しかし、神社に奉納するということも目的の大きな1つでありますが、今、私たち町の奉賛会が、その柿田川公園にある神社を一生懸命やっていこうということで、置かれた環境等々を、現地を視察し、そうしたことを学習してきたところであります。  以上であります。 135 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 136 ◯5番(中野 尚君) この旅費の支出目的はあくまで貴船神社奉賛品献上です。それなら最初からこんな不適切な出張行かなければいいんですよ。行ってから言い訳を並べても遅いですよ。運転手はこう言っています。柿田川の水を三、四ケース車に積んでいったが、それは貴船神社ではなく、資料番号2-4の工程表にある瑞峯寺、館長に面会とありますが、そちらに持っていったもので、運ぶのを手伝ったと言っています。そもそも貴船神社に奉賛品を献上するつもりなら、事前に貴船神社に依頼文書なり電話で伝えますよ。一切伝えていないじゃないですか。さっきも言いましたが、資料番号2-4の旅費明細票の用務には貴船神社奉賛品献上と書いてあり、お忍びで参拝しても、それは目的を果たしたことにならないんです。出張を偽ったということです。奉賛品献上するつもりはもともとなかったんですよ。先ほど、企画財政課長は、法令違反や支出の目的に違反していた場合は支出できないと答えています。要するに、支出の目的を果たしていないので、旅費の3万6,100円プラス高速代、ガソリン代は支出できないということです。予算執行権者の町長がこんなことをして恥ずかしいと思いませんか。これは例の泣き叫んだ兵庫の県会議員と同じです。いわゆるから出張、法的には詐欺罪の可能性、この出張にかかった費用は全額税金ですから、町への返還義務が生じます。どうです、この出張の不当性を認めますか、これ1点目。そして、旅費等の返還に応じるのか、2点お聞きします。 137 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 138 ◯町長(山本博保君) 今回の、この視察につきましては、旅費伝票には奉賛品献上とありますが、積み込み数量の不足から、先ほども申し上げましたように、献上はいたしませんでした。しかし、視察には、奉賛品の献上のほか、貴船神社の現地視察という本来的な目的があったものであり、現地を確認・視察できたことは、目的達成の大きな一歩であると考えております。また、事後において、旅費伝票の変更手続が行われなかったことは、事務的に大変遺憾であったと感じて、深く反省しているところであります。  何らやましい出張ではありません。本来的な目的を大きく達成した一歩であると考えておりますので、特段返還等については考えておりません。  以上であります。 139 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 140 ◯5番(中野 尚君) まず、視察と言っていますけど、神社の視察って何ですか、町に新神社でもつくる計画があるんですか。  次に聞きます。公務として出張しているのは町長と運転手2人だけですが、今度は10人乗りのワゴン車、公用車で行っていますが、なぜですか、お聞きします。 141 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 142 ◯町長(山本博保君) まず1点目の、京都の貴船神社は、まさに私たち柿田川公園にある神社の親神社であり、京都の貴船神社を視察させていただいたことに、今般、参道に1つ灯籠をつくりたいのでということで、奉賛会から行政の方へ要請も受けており、なかなか政教分離の立場で難しい点はありますが、どんなふうにその要望に応えていくかということで、目下そのことを進めているところであります。  出張は2人なのに、なぜ10人乗りのワゴン車かということでありますが、6人乗ることが必要なためにワゴン車を利用したものであります。  以上であります。 143 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 144 ◯5番(中野 尚君) それなら、奉賛品献上じゃなくて、参道の現地視察か何とかって書けばいいんですよ。違っているじゃないですか。じゃあ、どなたが乗っていったんですかお聞きします。 145 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 146 ◯町長(山本博保君) 私と、当時の総務課長である現在の副町長、それから、元総務課長、町議会議員の1人、それから案内役の有識者、さらに運転手の6名であります。  以上であります。 147 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 148 ◯5番(中野 尚君) 私から言います。10人乗りのワゴン車は総勢6人でゆったり乗っていきたかったからです。出張者である町長、運転手のほか、出張とは関係ない4人のうち、同乗者の中にはまたしても木村議員、副町長、当時は総務課長でしたが、平日の26日は休暇をとっています。町長、副町長、木村議員の3人は、長野も一緒でしたが、本当に不適切・不関係なトライアングル。もうお互いチェックがきかないじゃないですか。こんなことをする町のトップ、ナンバー2、それをチェックする側の議員の1人木村さん、この方たち3人が町政に携わっていることに3万2,000町民は失望していると思います。そして、驚いたことに、もう一人は、町長は案内役の有識者と言っていますが、沼津市の元市議会議員、たしか11期やった大物議員です、今は単なる一私人です。資料番号2-4の行程表を見ると、沼津市内6時となっています。沼津の一私人の自宅まで迎えに行っているんです。町長、これまで何度もこんなことしてきたんじゃないですか。そしてもう一人は長野も一緒だった図書館の臨時職員。  公用車の使用について改めて私から言います。町長の公用車の使用は極めてずさんすぎる。その長野、京都以外でも、吉原の毘沙門天へ木村議員と一緒に公用車で行っている。そして、昨年の選挙のときは、町長は町長車を使い挨拶まわりに行っている。公用車を使えば、ガソリン代、運転手の手当が必要になり、全部税金ですよ。長野も京都もレンタル会社のワゴン車で行くべきですよ、でも、それでは経費がかかる、その経費を浮かせるために公用車を使っているとしか思えない。公用車使用について公私混同しないよう改める考えはないのかお聞きします。 149 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 150 ◯町長(山本博保君) 公用車の使用について改める考えはないか。今回の視察につきましては、公用に使用しておりますので、特段問題はないと考えております。公用車の運用に疑義が生じないよう、議員御指摘の点について、なお真摯に受けとめてまいりたい、かように思います。  以上であります。 151 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 152 ◯5番(中野 尚君) 特段問題がない、どこが公用ですか。公用車の目的外使用ですよ。公務を伴わないのに公用車を使う、公務とは関係ない人間を公用車に乗せる、そのことが問題なんです。  次の質問をします。持っていった柿田川の水は、資料番号2-4の行程表にある、瑞峯寺、大徳寺、そこの館長は沼津の一私人がじっこんにしている方です。これ言いかえれば、この沼津の一私人のためだけに5人が随行し、旅費等町の税金を使い、土産を用意し、町の公用車で交通費を浮かし、1泊2日の京都旅行を楽しんできたということです。そこまでこの一私人に気を使い、から出張までした真の目的は何ですか、これ1点目。  そして、その一私人が清水町にどういう影響力を持っているんですか、これ2点目。  そして3点目、町長とその一私人の関係をお聞きします。 153 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 154 ◯町長(山本博保君) お尋ねの今回の出張の目的は、柿田川公園内にある貴船神社について、今後の観光振興等、町の活性化への活用について検討する際に現地を確認しておく必要があると考えたための視察であります。また、柿田川の水につきましては、以前にも貴船神社から依頼により寄附をした経緯があることから、奉賛品として献上することを視察の目的の1つとしたものであります。なお、同乗していただきました古くからの友人は、現地の地理に詳しいことから、あるときの会話の中から、当該視察の案内役を買って出ていただいた方であります。特段私たち町への影響力ということは全くありません。なお、中野議員は、本件をもってから出張だと決めつけていることは、私としては甚だ遺憾であります。  以上、答弁であります。 155 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 156 ◯5番(中野 尚君) さっきの企画財政課長の解釈でいけば、当然、目的は果たしていないわけですから、これはもう、目的を果たしていないということは、から出張、そうだと思いますよ。目的を果たすために税金を使い旅費を出しているわけですから。いくら弁明してもだめですよ。伝票上の用務を果たしていない以上、私は、から出張だということははっきり言わせていただきます。  その上で、沼津の一私人のことについて言います。この人に、ごみ焼却場のこと、あるいはその他のことを頼っているとすれば、大変情けない。清水町は独立した自治体です。自分たちのことはあなたで解決できなければ、議会、職員で解決しますよ。山本さんが議員のとき、合併とごみし尿問題で、あなたはときの平井町長に「沼津市清水町支店」だと批判し不信任まで出したんですよ。このとき暗躍していたのが当時市会議員だったこの一私人、町長はそのことも含め批判していたんです。それが今はその方と親密になり裏でこそこそしている。  正直、町長の答弁を聞いていてむなしくなりました。人によっては、このぐらいのことは町長だから許してやるべきではないか、あるいは、そこまで町を揺さぶらなくてもいいではないか、そう思う人もいるかもしれませんが、それは逆だと思います。町長は絶大な権限を持っています。今回の2件も、そういう権限があるからこそできたことです。やはり権力者は身を律し、一件の疑いも持たれないことが肝心なんです。社会には規範があります。スポーツにはルールがあります。それを破れば責任をとる、罪を償う、ペナルティーがある、それでこそ健全な社会、スポーツが成り立つんです。よどんでしまった水は町を揺さぶってでも浄化すべきだと思います。  今回の2件、長野は、先ほどちょっと法的なことを、理由についてはあれですけれども、有印公文書偽造罪、公職選挙法の寄附行為、京都の方は詐欺罪、法に触れる可能性ですよ、可能性、可能性があることを3つもしていると。歴代の町長にこんな事件性の疑いのあることをした方は1人もいません。不正義なこと、悪いことをしたとわかっていても悪いと言わず見逃してやる、事なかれ主義でいたら、私たちの町、皆さんの町、清水町は、さらに堕落してしまう。親は自分の子供にものの善悪を教えます。町のトップである町長のした今回のことをよしとするなら、町の小学生や中学生にどう言うでしょう。先生方は子供たちにどう教えたらいいんでしょう。近く卒業式・入学式がありますが、町長はそこで何を言えるんですか。何を言っても人の心に響かないと思います。山本さんの支援者の方、二、三の方に話したら、それが事実だとしたら失望した、幻滅したと怒っていました。今回のことをいいか悪いかと聞けば、10人が10人悪いと言います。  町長は財政困難を理由に、敬老祝金の縮減やお風呂の廃止、高齢者に厳しい施策をとっていながら、自分には甘いことをしている。町長は政治家という以前に人間としての矜持、品格があるはずです。今回の件は一言で言えば3万2,000町民への背信行為です。町長の家の前には「誇りあるまち清水町」と書かれた看板が立っています。信頼も誇りも失われています。あとは町長自ら明言している責任です。町長の責任のとり方についてお聞きします。今回の2件のけじめのつけ方として辞職する考えはありますか、お聞きします。 157 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 158 ◯町長(山本博保君) 中野議員の御指摘に対し、要点を私は今3つに要約し、お答えをさせていただきます。
     1点目でありますが、初めに、改善が必要な部分については、真摯に対応していきたいと考えております。  2点目でありますが、今回の視察につきましては、町の施策遂行に必要なものであり、今後の施策に生かしていきたいと思っているところであります。また、1つには、貴船神社は観光という面で大きな資源になると考えているところであります。  また、2点目でありますが、図書館の移転新築実現には、古くから図書館に対するエジプト等の1つの古い言葉でありますが、「図書館は人間の第2の頭脳」と呼ばれ、また、当時、その地域のちまたでは、人々の魂の診療所だと言われたのが図書館の原点であります。そうした思いを、次代を担う町民の皆様にすばらしい図書館の影響こそ、新しいまちづくりに必要な施策の1つであると思います。  3点目でありますが、今後においても全力で町の発展に尽くしていくことが私の責務であると考えているところであります。  以上、結びに当たり、施策について深い御理解をいただき、御協力をお願いしたいと思います。  以上であります。ありがとうございます。 159 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 5番 中野君。 160 ◯5番(中野 尚君) いずれにしても、今回のことは大変重要なことです。町民の皆さんの意見、考え方を丁寧に拾い、適正な判断をしていきたいと考えております。  以上です。 161 ◯議長(佐野俊光君) これをもちまして中野君の一般質問を終わります。  なお、ただいまの一般質問の中における中野君の発言につきましては、後日、会議録を調査して、不穏当発言があった場合には善処いたします。  ここで暫時休憩をいたします。                                 午前11時20分休憩                                 ────────                                 午前11時27分再開 162 ◯議長(佐野俊光君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、12番 吉川清里君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 福祉センターのデイサービス廃止は介護の後退にならないか」「2 保育所の待機児童を生まないために」。  発言を許します。 12番 吉川君。 163 ◯12番(吉川清里君) それでは、議長の許可が出ましたので、通告してありますテーマで質問をさせていただきます。  まず、福祉センターのデイサービス廃止についてですが、この4月から、福祉センターで社会福祉協議会が行っていたデイサービスが廃止となることが決まっております。福祉センターは来年度大規模改修が行われる予定であり、予算案でも3億円の工事費が計上されておりますが、当初の改修計画では、デイサービス廃止は予定されておりませんでした。私はこの廃止を利用者の家族から聞いたのですが、昨年末、急に4月に廃止になると社会福祉協議会から言われ、他のデイサービス事業者への移行を余儀なくされ、料金の負担も増えるということです。当初予定になかったデイサービス廃止がなぜ決められたのか、その理由をお答えを願います。 164 ◯議長(佐野俊光君) 吉川君の質問に対する答弁を求めます。 健康福祉課長 名波君。 165 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  福祉センターのデイサービス廃止の理由はということでございますが、福祉センターの改修につきましては、前年度の基本設計に基づき、今年度は一部変更を伴う実施設計の検討をしてまいりました。その中で、民間の介護サービス事業者の充実が見られることもあり、本来の介護保険事業所の運営形態にするため、町から社会福祉協議会にデイサービス事業部分の施設利用料や光熱水費等の負担を求めたところ、理事会においてデイサービス事業の廃止について検討がなされたと伺っております。  以上です。 166 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 167 ◯12番(吉川清里君) 基本設計あるいは当初の計画当時なかった経費負担を求めることが、なぜこの時期になって急に持ち出されたのか、そして、社協側に打診したというか話をしたということですが、そういう協議のやりとりがどの時期に何回ぐらい回数があったのかをお聞きをいたします。 168 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 健康福祉課長 名波君。 169 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 基本計画の段階では、デイサービス事業における負担等についての協議はされておりません。昨年10月にこの話を社会福祉協議会の方にいたしました。デイサービス事業は、社会福祉協議会が介護保険事業者として行っており、収入の中で人件費や光熱水費、施設維持費を賄うものでありますが、平成12年度に介護保険法が施行された当時は、町内に事業者も少なく、従前から町の委託を受けてデイサービス事業を行ってきた社会福祉協議会からは、光熱水費や施設利用料は徴収しておりませんでした。現在、町内に民間事業者も増え、パイロット的に事業を行っていた社会福祉協議会のデイサービス事業につきまして見直しを考えておりました。このため、このたびの改修に当たり費用負担の検討をお願いしたところであります。  以上です。 170 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 171 ◯12番(吉川清里君) 基本設計段階では考えられていなかった経費の負担がなぜ昨年の10月に急に出てきたのか。この点について私は疑問があるところですが、その疑問を正す点についてはまた後で質問いたします。  次に、この社協のデイサービスの廃止によって、利用していたデイサービスの利用者の方はどうなるのか。そしてまた、デイサービスを担当していた社協の職員の処遇はどうなるのか。社協の職員は町職員ではないので関係ないと思われるかもしれませんが、しかし、町が廃止に関与し、そして、雇用の場が1つなくなるということでは、決して無関係ではありません。この点について答弁をお願いします。 172 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 健康福祉課長 名波君。 173 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 現在の利用者32人につきましては、4月1日からほかの民間事業所を利用する手続がなされております。また、デイサービスの職員につきましては、7人中3人が社会福祉協議会のほかの部署に異動し、4人の方が退職を希望されたと伺っております。  以上です。 174 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 175 ◯12番(吉川清里君) 先ほどお話しをした利用者の方は、別の事業者が行っているデイサービスへ移ることになったと聞いております。しかし、別の事業者が行っているデイサービスに移ることによって昼食代が250円上がり、そして、入浴代も数百円の負担が増えた。また、今までは社協のデイサービスは週3回通っていたのが、新しいところではあきがなく週2回しか行けなくなったとおっしゃっております。清水町はデイサービス事業者が13カ所と多く、事業者にとっては激戦区であると聞いたこともあります。しかし、サービスの利用件数が年々増え、5年前には延べ2万985件だった利用件数が、26年度には2万7,603件と1.3倍に増えています。社協のデイサービスが廃止をされたことで、利用者が他へ移行すると、決して同じサービスが受けられるとは限らないという実態を行政は知っているんでしょうか。職員の処遇についても、商工関係の予算で企業誘致をし、雇用を増やす施策をとっている一方で、こうした福祉関係の雇用をなくす原因をつくっているという意味では矛盾をしていると思います。福祉センターの改修計画ですが、さきに述べたとおり、当初はデイサービス廃止は計画の中にありませんでした。この計画内容は当然変更になってくると思いますが、既にでき上がっている基本設計はどうなるのか、また、実施設計や建設の費用、そして、建設スケジュールにどう影響しているのかを答弁をしてください。 176 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 健康福祉課長 名波君。 177 ◯健康福祉課長(名波浩美君) デイサービス事業の廃止に伴い、デイサービス部分の設計を変更いたします。設計変更に伴う設計料は増額になりますが、建設費とスケジュールには影響のない設計といたします。  以上です。 178 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 179 ◯12番(吉川清里君) 設計を変更すると。影響がないということですけれども、それでも設計を変更することになれば、設計費等の負担がさらに当初の予定よりも増してくるということはあると思います。私も以前、福祉センターの改修について一般質問させていただきました。その際も、デイサービスの動線等を改良すべきではないかという質問をいたしました。後に聞いたところによると、基本設計の中で、こうしたデイサービスの動線等、私が提案した部分については配慮された設計がなされてきたと聞いております。つまり、行政も、当然福祉センターのデイサービスは継続をするという前提で改修計画を立てていたはずです。それがいつの間にか廃止になってしまっている。経緯についても、昨年の10月急に浮上したということで、その辺についても不可解なものがあります。また、理由についても、当初は社協が行っているデイサービスに経費の負担を求めていなかったのが、町内業者が増えたことによりどうして急に経費の負担を求めるようになったのか、理由としても非常に根拠が薄いと思います。  社会福祉協議会にも先立って話を聞いてまいりました。社協の方は、改修後デイサービスを行うに当たって、町から経費として福祉センターの使用料と水光熱費を負担してほしいという話で、これを試算すると年間500万円かかるという試算だそうです。この500万円を業者に新たに転嫁することはできないし、500万円の支出がそのまま赤字になるのでは事業は継続できないということで、改めて理事会にもかけ、やむなく廃止を決定したということです。利用者の方については、こういう理由でということで、お1人お1人家庭を訪問して説明をし、そして、4月から新たな事業者に移行するよう、一人ひとり意向を聞きながら、その新しい事業者への引き継ぎを行ってきたということを聞きました。  この新たな使用料負担金の話は改修計画当初からはなかったと思っておりますが、では、いつ、どのような経緯で、町の行政の中で協議がされたのでしょうか。 180 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 健康福祉課長 名波君。 181 ◯健康福祉課長(名波浩美君) デイサービス事業部分の施設利用料、光熱水費等の負担につきましては、指定管理者を選定する段階で話は出ておりました。 182 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 183 ◯12番(吉川清里君) 行政の中でそんな話が出たとしても、社協には話を伝えていないわけですね。当然、指定管理者、相手は受ける側ですから、もし経費の負担が町の方で求めるということであれば、当然、指定管理者、受ける方もそれを考慮して受けるか受けないかという選択、あるいは協議があったと思います。指定管理者になるときに、相手方にそういう話をしないで、行政の中ではそういう話があって実際に受けて事業が行われて、施設の改修の段階でこういう話が出るというのは、相手方にとっては非常に不意打ちのようなことでありますし、しかも、改修計画の当初になかったものが出てくるというのも、やはりちょっと整合性がとれない。指定管理者の選定のときに話があるのであれば、改修計画当初から話があってもしかるべきと思いますが、その辺ちょっとお話のつじつまが合わないと思いますが、いかがでしょうか。 184 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 健康福祉課長 名波君。 185 ◯健康福祉課長(名波浩美君) 指定管理者を選定するときにヒアリングがございまして、その席で社会福祉協議会にも話があったと聞いております。今までパイロット的な事業を実施してもらってきたことから、社会福祉法人の方には負担をお願いしていなかったと聞いております。 186 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 187 ◯12番(吉川清里君) 私が聞いているのは、10月に町から話があったと聞いております。もしその指定管理者になるときの話であれば、当然、指定管理者は10月からじゃないですから、そこの部分で時期的なずれがあると思いますので、この辺、指定管理者である社会福祉協議会と町行政の認識のずれが多分にあるんじゃないかと思います。  また、指定管理者から応分の負担をしてもらうという考え方のようですが、管理者が行う町民のための事業に対して負担を求めるという考えがそもそもどうなのかということがあります。社協は営利団体ではありませんので、ほかの収入で補填をするわけにもいきません。そもそも社協は、課長が答弁しましたとおり、介護保険制度が始まる以前から町の福祉事業としてのデイサービスを委託されて行ってきた歴史があります。介護保険制度が始まってからも、保険者は町であるので、町がサービス提供事業者となるべきだと議会の場でも主張してまいりました。しかし、町は、民間の事業者の参入で足りるとして、直営でサービス事業を行ってきませんでしたが、このかわりに社協が役割を担ってきたと思います。社協には町から毎年補助金も支出しておりますし、以前は町職員が社協に出向して館長を務めていた時期もありました。そういう社協との関係も踏まえれば、単に一民間事業者が指定管理者となり、これが赤字になるから事業を廃止する、町は直接これにタッチしないという態度でいいのでしょうか。特に今回は実際に利用者にとって、サービスが廃止されることで新たな負担が発生しております。国の介護保険制度は年々改悪をされ、介護事業者の多くは経営難に陥っております。廃業する事業者も出てきております。こうした状況の中で、他の事業者についても収益が悪くなって撤退する事態が出てくるかもしれません。サービスを利用したくてもできない、こういう状況になりますと、介護の後退につながってきます。福祉センターのデイサービスについては、使用料と負担金、これらを社協に求めずに、従来どおり行えるように私としては行政に要求したい、従来どおり社協のデイサービスがまた復活できるように要求したいところですが、社協自体の考え方、やり方があるでしょうから、この場では、そこまで行政には強く求めませんが、しかし、こういう事態になった町の責任、そして、これからも起こり得る介護の後退についてどう考えるのか、答弁を願います。 188 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 長寿介護課長 杉山君。 189 ◯長寿介護課長(杉山 滋君) 吉川議員の御質問にお答えをいたします。  現在のデイサービス事業所の指定につきましては、県がその権利を有しております。町が指定するものではございません。また、利用者は町内外を問わず広域的にサービスを利用できることから、要介護者等の利便性に即した多様なサービスが受けられるものとなっております。  一方、事業者につきましても、急激な高齢化に伴う介護需要の増大に対応しながら、よりよいサービスが提供できるよう、新規事業に取り組むなどの努力をされているところであります。  本町におきましても、あくまで要介護者やその家族の方々のニーズにあわせ、適時適切なサービスの提供をできるよう、これまで地域ケア会議やケアマネジャー連絡会等を通じて適切な情報提供を行っており、今後におきましても、第6期清水町介護保険事業計画で見込むサービス量の確保をするため、多様な事業者の参入を進めてまいりたい、そのように考えております。  以上です。 190 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 191 ◯12番(吉川清里君) ニーズにあわせサービスを提供していくとおっしゃいましたけれども、実際にニーズに合わない、利用者さんがデイサービスを移りたくて移っているわけじゃないですね、今回は、そのままデイサービス、特にデイサービスを利用している要介護の方にとっては通いなれたところがいいわけです、なじみのある職員さんが対応してくれる、そして、毎回行けば顔なじみの利用者さん同士の交流もある。こういう中でデイサービスを1つの生きがいとして、介護予防の意味もあり、そして、御自身の楽しみとしてデイサービスに通っている利用者さんにとっては場所を変わらなくてはいけない、それから、職員も当然変わる、週3回行っていた人が2回しか行けなくなる、家族にとっては利用料も上がる、こういうことで負担をつくっているわけです。それを、直接的には町がやめたわけではありませんが、社協がやめざるを得ない、廃止せざるを得ない原因を町がつくっているわけですから、この辺について責任をもうちょっとちゃんと考えてほしいというふうに思います。  最後の質問にしますが、介護している家族にとっても、家族の負担軽減にとっても、デイサービスの充実は行政の責任だと考えます。国では要支援者を介護事業から外し、さらにまた要介護1、2を除外しようとしております。保険者である町が、民間事業者任せではなく事業者の実態を詳しく調査をし、町民が必要とするサービスが供給されるよう、必要な施策を講じるべきと考えますが、町長のお答えをお願いいたします。 192 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 193 ◯町長(山本博保君) 吉川議員の御質問にお答えをいたします。  デイサービスの充実につきましては、第6期清水町介護保険事業計画においても、サービス事業量の見込みに応じた事業者の参入を促進することとしており、今後におきましても、事業者や近隣市町等と必要な情報の交換を行うなど、十分かつ円滑なサービスの提供が図られるよう対応をしてまいります。  なお、サービス事業所には、自主的な判断のもとに多種多様なサービスが提供されております。このため、町には、事業者に対し、サービスの提供内容の報告を求めるとともに、適時適切な場面での指導監督を行い、さらなる福祉の向上に努めてまいります。よろしく御理解をお願い申し上げます。  以上であります。 194 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 195 ◯12番(吉川清里君) では次に、保育所の待機児童を生まないために、について質問をいたします。全国的に問題になっております保育所の待機児童の問題は、当町も決して人ごとではありません。私もよく保育所に子供を預けて働きたいがなかなかあきができない、入所できない、困っているという相談を受けます。年度途中では、低年齢時では入所が困難で、育休を延長したり、あるいは実家の祖母に見てもらって仕事をしているというケースもあります。祖母も仕事をしていたり、あるいは年齢的に育児が大変であったりと、入所の需要は変わらずあります。こうした恒常化をしてしまっている待機児童を解消するために質問をしたいと思います。まず、来年度28年度の4月当初の入所状況、待機児童が出るかどうかをお答え願います。 196 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 197 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 吉川議員の御質問にお答えいたします。  来年度の入所状況につきましては、0歳児から2歳児までの申込者はここ数年で最大でありましたが、小規模保育事業所を2カ所開設することから、年度当初には待機児童は発生しない見込みとなっております。  以上でございます。 198 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 199 ◯12番(吉川清里君) とりあえず年度当初は待機児童は出ないということで、ちょっと安心しております。しかし、年度が進むにつれて入所希望が増えてきて、年度末に最大となるのが常ですので、今後待機児童が出てくる可能性は十分あります。では、今年度、27年度末の待機児童の状況はどうでしょうか。待機児童の総人数と、そして、年齢別の人数でお答えください。 200 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 201 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 今年度の待機児童の状況でございますが、3月1日現在で36名いらっしゃいます。内訳につきましては、0歳児16人、1歳児17人、2歳児3人となっております。  以上です。 202 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 203 ◯12番(吉川清里君) 今年度末で36人ということで、非常に多い待機児童の数というのが、毎年このようなことが繰り返されているというのが、清水町の保育の状況であるというふうに思います。新年度、幸いなことに待機児童は出ないというお答えでしたが、では、受け入れる保育所の方はどうなのか。今、保育所は、待機児童解消のために定員を超える入所が見込まれる状況ではありますが、しかし、定員を超える入所というのは、子供の保育の質にとって決して好ましいことではありませんし、また、保育所にとっても、常に定員を超過するという状況は経営的にも不利になるということは、前回、一般質問でも述べました。既に定員を超えていればさらなる入所の受け入れが難しくなると思いますが、定員に対しての入所割合はどうなのかをお答えください。 204 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 205 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 新年度における保育所の定員に対する入所の割合でありますが、認可保育所においては88%~117%までの間であり、新たな2つの小規模保育事業所ではそれぞれ58%及び74%となっております。  以上でございます。 206 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 207 ◯12番(吉川清里君) 今、88%~117%という答えがありましたが、では、定員が100%を超えている保育所は何カ所なのかをお聞きをいたします。 208 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 209 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 定員を超えている保育所は3保育所となっております。  以上でございます。 210 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 211 ◯12番(吉川清里君) その100%を超える3保育所については、年度途中での入所が、年齢にもよりますが、非常に難しいという判断になると思います。  次に育休退園について質問をいたします。出産をして育児休暇をとった場合、兄弟の上の子が3歳未満でありますと保育所を退園せざるを得ないという状況が育休退園ですが、育休中であっても、産後、母親の体調の回復が遅かったり、あるいは生まれた下の子の育児の状況によって、上の子が保育が必要な場合があります。また、上の子にとっても、今まで保育所で築いてきた生活リズムや友達関係を育休で絶たれ、発育上不安定になることも考えられます。育休中であっても、兄弟関係の上の子にとって保育が必要という考えもありますが、当町の今年度の育休退園の状況はどうであるのかをお答えをお願いいたします。 212 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 213 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 平成27年度における育休退園をお願いした児童数は13名となっております。本町では、保護者が既に就労しているなどの、早急に保育が必要な児童の入所を優先したいことから、育児休業により家庭での保育が可能になった場合には、待機児童の多い0歳児から2歳児までに限り、原則保育園は退園して家庭での保育をお願いしているところでございます。  以上でございます。 214 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 215 ◯12番(吉川清里君) 課長の今の答弁ですと、育休退園をしてもらわないと待機児童が解消できないという状況であると解釈できます。本来、育休退園はするべきではありませんし、また、育休退園についても全国的に解消してほしいということで裁判を起こしているところもあります。適切でないということですね。ところが、清水町においては、残念ながら現状としては育休退園をしてもらわないと待機児童の解消ができない、あるいは新たな待機児童の発生が起きるということでの、やむない状況として育休退園が現在あると私も思いますが、しかし、解消すべき問題としてあることは認識していただきたいと思います。  新年度における育休退園の状況をお聞きいたします。来年度、新年度ですね、育休退園が出る見込みがあるのかどうなのかをお願いします。 216 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。
    217 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 来年度におけます育休退園につきましては、現時点において保育所に入所している児童の保護者の育児休業を取得する予定を把握しておりませんので、どれだけ発生するかは不明でございます。  以上でございます。 218 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 219 ◯12番(吉川清里君) 把握をしていないということは、育休退園がまた発生する可能性も否定できないということですね。それでは、育休退園している方ですが、これが新年度に解消できるのか、そして、その場合、ちょうど下の子の育休が明けるわけですから、復職をするわけですから、上の子と下の子、兄弟が同時に入所する状況になりますが、再度入所ができるのかどうかをお聞きします。 220 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 221 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 来年度に小規模保育事業所が2カ所開設することにより、年度当初の待機児童が解消される見込みでありますが、現時点で育休退園制度を廃止いたしますと、新たに入所を申し込まれる方が待機児童となることが想定されるため、ここで廃止することは困難であると考えております。なお、保護者が育児休業を取得し育児を行った後、再度入所を希望される場合には、入所選考基準点数の加算を行うなど、有利になるような条件を設定し、再入園がしやすくなるよう調整を図っているところでございます。  以上でございます。 222 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 223 ◯12番(吉川清里君) 育休退園についても、私はきちんと待機児童と同じように認識をして、今年度末の36人の待機児童、プラス育休退園13人ということでの枠として認識をし、同じように対処をしてほしいと思います。  では、先ほど課長の答弁がありました、小規模保育所についての質問をいたします。施政方針では、小規模保育事業所を誘致していくというふうに述べられていますが、小規模保育事業所が開設するということで、この事業所の開設場所、それから事業者、そして、それぞれの定員についてお答え願います。 224 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 225 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 本年4月1日に2カ所開設予定の小規模保育事業所につきましては、いずれも伏見地区に設置されることになります。運営主体は株式会社アドバン、株式会社ティー・エフォートの2社であり、両社とも現在、沼津市及び三島市にて小規模保育事業A型を実施している事業所であります。また、入所定員はそれぞれ19名となっております。  以上でございます。 226 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 227 ◯12番(吉川清里君) 小規模保育施設は2歳未満の児童が対象ですので、3歳以降の保育の保証として、連携施設の確保が法律で義務づけられていますが、この2園について連携施設はどうなっているでしょうか。 228 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 229 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 小規模保育事業所の連携施設でありますが、両事業所とも清水北幼稚園と清水保育所を希望しておりますので、今後、連携方法等について協議を実施する予定となっております。  以上でございます。 230 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 231 ◯12番(吉川清里君) 現段階で連携施設を確保していないということですね、それは。で、公立であります清水北幼稚園と清水保育所を希望している、これから協議をするということで、現段階では連携施設がない、公立の幼稚園・保育所を希望しているということで、公立の役目として、それに応えなくてはいけないと思いますが、3歳以降の保育が、果たしてこの小規模保育所を卒園した子たちが、北幼稚園と清水保育所できちんと保育ができるかということが課題となってくると思います。既に新聞等でも、小規模保育所を待機児童解消策として利用しているけれども、卒園した後も既に3歳の壁が発生しているということが問題となっている。3歳になって入所ができない、また、新たな待機児童が発生するということにならないようにしてほしいと思います。  小規模保育事業所についてもう一点質問させてください。この4月には2園、小規模保育事業所を開設いたしますが、計画では合計3園を誘致する予定となっております。今後の小規模保育事業所のもう1園の開設予定はどうなっているでしょうか。 232 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 233 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 小規模保育所の設置計画につきましては、来年度、28年度中に公募を行い、29年度に開設する予定になっております。  以上でございます。 234 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 235 ◯12番(吉川清里君) 幼稚園の預かり保育をお聞きします。新年度の幼稚園の預かり保育を拡充するということですが、この内容についてをお答え願います。 236 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 237 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 来年度の町立幼稚園における預かり保育につきましては、午前8時から午前8時30分までの朝の時間帯に新たに実施するほか、現在の午後4時までの預かり保育実施時間を午後5時までに延長するとともに、夏休み等の長期休暇中にも実施する予定であります。また、本年度試行的に利用を認めておりました保護者の就業を理由とする預かり保育についても、正式に利用可能とすることにしております。  以上でございます。 238 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 239 ◯12番(吉川清里君) それでは、その幼稚園の預かり保育の利用者数として何人を見込んでいるかお願いします。 240 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 241 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 来年度見込まれる町立幼稚園における預かり保育の利用者数でございますが、現在、申し込み前でありますので正確な利用者数は把握しておりませんが、今年度の各園の預かり保育の利用状況から推計いたしますと、各園とも1日当たり4人~5人程度の利用者を見込んでおります。  以上でございます。 242 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 243 ◯12番(吉川清里君) 預かり保育の実施に当たり、今のままの職員では、職員の過重負担になるというふうに思いますが、職員の体制はどうなるのでしょうか、また、新たな職員の増員はあるのでしょうか。 244 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 245 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 預かり保育を拡充するため、各園に預かり保育対応分の臨時職員を1人ずつ増員・配置する計画であります。なお、預かり保育の実施に当たっては、全ての幼稚園職員にて交代で対応することとしています。  以上でございます。 246 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 247 ◯12番(吉川清里君) 先ほども小規模保育所の連携施設として、北幼稚園を協議しているということですが、保育園の保育時間は朝7時台から早い子は保育園に登園してきます。また、夕方は、夜7時まで延長保育という形で行っております。幼稚園の預かり保育ですと8時から5時までということで、朝早い段階、あるいは夜遅い時間帯まで、保育の必要な子供については間に合わない、保育施設としては選択できないという結果になってしまいます。小規模保育所の設営をしても、連携施設として北幼稚園が選べないということにもなります。預かり保育では時間の都合が悪い世帯もいるので、全ての世帯が利用できるものではありません。保育の選択肢は一見増えるように見えますが、その実、意外と各家庭の事情によってはあまり増えない、あるいは狭められてくるということも考えられると思います。  ことしの年度末の状況を見ますと、36人の待機児童、プラス育休退園が13人いるということで、合計49人、保育園に希望しているけれども入所できない子供が実質的にいることになります。小規模保育所が3カ所定員どおり開設されて、定員どおり入所ができれば、57人の定員になりますから、人数的には、数合わせ的にはこれで解消できるんではないかと行政は思っているのかもしれませんが、一人ひとりの子供の状況、そして、世帯の状況によって、通える保育園、あるいは希望してもなかなか入れない状況が出てくると思います。  先日私が相談を受けた事例でも、西小校区にお住まいの保護者でありますが、勤務先へ通うのに車がない、経済的な事情によって車を持つことができない、徒歩もしくはバスでしか行けないわけですが、子供さんがいて保育園に預けたいということで、当初、行政の方から、南保育所はあきがあるからそちらに預けてはどうかという打診がされたそうです。当然、西小校区から徳倉地域まで、南保育所は徳倉のかなり南の方にありますから、そこまで徒歩では行けない。バスを利用するにしても、循環バスは1時間に1本、両回りになりますけれども、それで乗って子供を保育園に預けて、またさらにバスを乗り継いで出勤するのは、とても現実的にはできないということで、清水町は保育所に入所するのに冷たい町だということで相談を受けました。いろいろと当局と、担当課と相談しまして、なるべく保護者の希望に沿えるような形で、本来は同じ校区にあります、すこやか保育園を希望しておりましたが、そこは定員いっぱいで入れないということで、次善の策ということで小規模保育所に入所してはどうかという話をしたわけですけれども。保育所があるから、定員があるからといって、子供やその世帯の都合を考えないで入所できるわけではありません。一人ひとりの状況を考えながら十分な保育をするには、定員の余裕のある保育所をつくる必要があると思います。  最後の質問になりますが、町長は施政方針で定住人口増加を図ると述べております。定住人口増加を図るのであれば、今ある待機児童の解消だけではなく、さらに新しく子供を持つ若い世帯に町内に転入してもらうためにも、さらに保育施設を増やすことが重要であると考えます。それには、小規模保育施設も有効ではありますが、きちんとした基盤を持っている認可保育所をつくることが私は必要であるとかねてから主張しております。整備計画の見直しをぜひ考えてほしいと思いますが、お考えをお願いいたします。 248 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 249 ◯町長(山本博保君) 保育施設の整備につきましては、平成26年度に子ども・子育て支援事業計画を策定し、現在、これに基づいて小規模保育事業所の開設に向け鋭意取り組んでいるところであります。本計画では、待機児童解消を目的にニーズ調査を実施した上で保育サービスの必要量を推計し、施設の整備計画を策定しており、現時点では計画に沿って進めてまいりたい、かように考えているところであります。  なお、保育施設を増設してサービスの量的拡大を図ることは、子育て世代の本町への移住・定住促進をする施策の1つとして有効なものであると認識しておりますので、既存施設の有効活用を含め、必要に応じて検討をしてまいります。今後とも子育て支援策の拡充を確実に進めながら、本町で安心して子供を産みやすく育てやすくなるよう、子育ての良好な環境を充実することにより、暮らし満足度日本一のまちの実現に向けてまいる所存であります。よろしく御理解をお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。ありがとうございます。 250 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 12番 吉川君。 251 ◯12番(吉川清里君) 今の町長の答弁の中には計画を見直すという言葉はありませんでしたけれども、保育施設を増設してサービスの量的拡大を図るということで、方向性としては大方私の考えとは違っていない、離れていないと思いますが、ぜひ具体的な、またそして、子供の入所を保証できる施策を展開していっていただきたいと思います。  毎年のように私も保育所の待機児童の問題を質問しておりますが、この待機児童の問題を私が質問しなくても済むように、行政にはぜひ頑張ってほしいというふうにお願いして、質問を終わります。 252 ◯議長(佐野俊光君) これをもちまして吉川君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩をいたします。  再開を13時30分といたします。                                 午後00時16分休憩                                 ────────                                 午後01時29分再開 253 ◯議長(佐野俊光君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、7番 渡邉和豊君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 小規模保育事業の取り組みの考え方は」「2 育児休業時における保育園の退園の考え方は」「3 地震対策における住宅耐震化への意識を新たに、支援の見直しを」。  発言を許します。 7番 渡邉和豊君。 254 ◯7番(渡邉和豊君) 議長の許可をいただきましたので一般質問をさせていただきます。  質問事項は3点ございます。まず1点目の、小規模保育事業への取り組みについてであります。  ことしの4月1日、まもなく到来いたしますけども、2つの小規模保育施設の開所を目指して取り組みが進められているものと思いますが、これまでの経過と進捗についてお聞きをしたいと思います。既に先ほど同僚議員からも質問がございました。できるだけ重複しないように質問させていただきます。  子ども・子育て支援新制度に関する取り組みにつきましては、平成27年9月議会の一般質問でその概要をお聞きいたしました。清水町子ども・子育て会議の開催を経て平成31年までの5カ年計画であります子ども・子育て支援事業計画が昨年3月に策定されたものでありまして、清水町は保育園の待機児童として特に0歳から2歳までの待機が多いことから、現在の保育園の仕組みに一番近い小規模保育事業A型という方向で事業を進めていくという考え方が示されたものであります。この事業を進めるために、ニーズ調査の結果などに基づき、事業者の公募により平成29年度末までに3つの保育施設を設置して待機児童を解消しようとする計画であると思われます。  そこで、現在進めている小規模保育事業への取り組みについて、その経過と進捗状況をお聞きいたします。 255 ◯議長(佐野俊光君) 渡邉君の質問に対する答弁を求めます。 こども未来課長 日吉君。 256 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 渡邉議員の御質問にお答えいたします。  小規模保育事業所につきましては、本町の子ども・子育て支援事業計画に基づき平成28年度に2カ所開設いたします。  なお、これまでの経過についてでありますが、昨年9月から設置事業者の公募を開始し、2つの事業者から応募がありました。設置者の決定に当たりましては、庁内組織である清水町地域型保育施設整備・運営事業者選考委員会において法律等に基づく運営基準への適合性や保育の質の確保について書類審査及び面接検査を行い、昨年12月1日に応募があった両事業者を設置者として選考いたしました。  なお、施設の設置場所につきましては、先ほど吉川議員の御質問に御答弁いたしましたとおり、いずれも伏見地区であり、現在4月1日の開設に向け施設の整備及び諸準備が進められているところであります。また、これにより38人の保育定員が増えることから、待機児童の解消に寄与できるものと考えています。  以上でございます。 257 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 258 ◯7番(渡邉和豊君) 小規模保育事業で選定をされました2つの保育施設は設置場所が近く地域が偏っているので、地域性を考慮して選定をする必要があったのではないかという点についてお聞きをいたします。  平成27年度の小規模保育事業として応募があった2つの事業者については、プロポーザル方式により提案がありまして採用されたものでありますが、伏見地区へ2つの保育所、保育施設が設置をされることになると思います。いずれも同一の地域でありますから施設の設置場所が近く、清水町全体の待機児童対策という観点から考えますと、位置的な偏りが感じられるのは否めません。施設の全町的な地域配分を考慮して設置場所を決めていく必要があったのではないかと思いますけども、その点、お考えはいかがでしょうか。 259 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 260 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 小規模保育事業所の設置につきましては、全町的な地域区分を考慮して選考すべきではとの御指摘でありますが、本町はこれまで国道1号、柿田川及び玉川で町を北部、西部、東部、南部に区切り、それぞれ地域性を考慮して認可保育所を設置してきたところでございます。  また、小規模保育事業所につきましては、この認可保育所を補完する施設と位置づけていることから可能な限り待機児童の多い地域に設置することが好ましいと考えておりました。今回は2つの事業者とも伏見地区での設置計画でありますが、選考委員会におきましては、現在待機児童が最も多い北部地域に位置しており、町内の交通事情も考慮した中で、同一地域内での設置であっても待機児童の解消に十分な効果があるとの結論に至り、設置を決定したものでございます。  以上でございます。 261 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 262 ◯7番(渡邉和豊君) 待機児童が最も多いのは北部地域で、交通事情を考慮して同一地域内でも待機児童の解消に十分な効果があるというお考えでございます。町の西部、東部、南部地域にも児童はいると思いますので、清水町の良好な交通事情を考慮いたしますと保育施設を分散させる方法もあったのではないかと思われましたので提案をさせていただいた次第であります。  次に、小規模保育事業を進めるに当たり、平成27年度の公募による応募の条件、あるいは制約があったのか、その点をお聞きいたします。 263 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 264 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 平成27年度の公募に当たっての条件でありますが、運営基準が法律等に適合するものであることのほか、町独自の条件として応募地域を市街化区域内に限定させていただきました。  この理由といたしましては、小規模保育事業所が地域の実情に応じ需要や人口が集中する地域に迅速に対応できる施設として制度化されたものであることのほか、現在の認可保育所のうち、5カ所中3カ所が市街化調整区域にあることから、これらを補完する施設として住民の多い市街化区域に設置することが好ましいと考えたものであります。  また、事業者が本年4月1日までに確実に開所するための事業計画を立てるには、市街化調整区域の場合、都市計画法上の手続の面で時間が足りず困難であると想定したことも理由の一つでございます。  以上でございます。 265 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 266 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、清水町の全ての地域から事業の提案ができるように、希望する事業者には公平に応募のチャンスを与えることが必要ではないでしょうかという点についてお聞きをしたいと思います。  小規模保育事業は、子育てしやすい、働きやすいまちづくりを進めるために待機児童をなくしていこうという大きな目標の上に施策を立ててこのたびの新しい制度に乗って進める事業であります。小規模保育の施設については、人口の多い密集した地域、いわゆる待機児童が多い地域へ設置をするという考え方があると思います。  一方で、清水町全域から子育てへの提案ができるように、教育大綱にもありますように、町民総ぐるみで子供の育ちを支援するということは大事なことであると思います。それこそ清水町全域から応募を同じテーブルにのせて選んでいくことが、まさに公平を期する上でも、地域ごとの施設配分を考慮する上でも必要なことではないかと思います。  保育の質の向上を図るために町のどこからも手を挙げて競い合う中で選考ができるように応募対象の間口を広くしていくことが必要だと思いますが、お考えはいかがでしょう。 267 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 268 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 議員御提案の募集地域の条件を緩和することにつきましては、より多くの事業者に応募いただく機会が増えることにより保育の質を競わせ、より質の高い保育サービスの確保が可能となることが期待できますので、今後につきましては町全体を募集区域として公募していきたいと考えております。  以上でございます。 269 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。7番 渡邉君。 270 ◯7番(渡邉和豊君) お考えは承りました。清水町が子育てしやすい、働きやすい町を実現できますように、町民総ぐるみの子育て対策に待機児童の解消に向けて取り組まれることを指摘いたしまして次の質問に移ります。  次に2点目の、育児休業時における保育園の退園の考え方についてであります。第2子などの育児休業時において第1子など上の子の保育園の退園についての内容とその考え方をお聞きしたいと思います。  いわゆる育休退園と申しますけども、母親が子供を出産して勤務先で育児休業をとると保育園に通っている第1子など上の子供の継続保育が認められずに退園を求められることになるものであります。母親の育児休業で保育園を退園する子供はこれまでの保育園での安定した生活を奪われてしまうことになるなど、育休退園は根本的な待機児童対策にはなり得ないものと考えます。  育休退園によりいっときあいた保育園の枠に待機児童を割り当てることで育休退園の子供が保育園へ復帰となった際に優先的な再入園ができなくなるのではないかと思われます。育休によりいっとき退園をさせたからといっても1年余りしか保育の枠があかないということを考えますと、再入園のためにその枠の確保が必要となれば、退園者の数が常に入園希望者を上回るか、あるいは保育園の新増設、定員枠の拡大をしない限り待機児童の問題は改善しないものと思われます。
     そもそも育休退園は待機児童の解消にどのぐらい効果があるのかということが疑問でございます。改めて清水町の育休退園の内容とその考え方についてお聞きをいたします。 271 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 272 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 育休退園制度につきましては、共働き家庭の保育を確保するために保護者が既に就労しているなどの早急に保育が必要な児童の入所をまず優先していくという考えのもと、育児休業により家庭での保育が可能になった場合には保育園を退園して家庭での保育をお願いしているものでございます。  国は次年度に小学校への就学を控えている5歳児については児童の環境変化に留意する必要があるとして継続入所の取り扱いとして差し支えないとしておりますが、本町ではこれを保育定員が多い3歳以上に拡大し継続入所を可能としてきているところであります。  一方で、保育定員が少なく待機児童の発生が多い3歳児未満については、育児休業により自宅での保育が可能な方に譲っていただくことにより真に保育を必要とする方が支援を受けられるよう対応しているところでございます。  以上でございます。 273 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 274 ◯7番(渡邉和豊君) 育児休業時において、保育園の退園のない市町と退園がある市町が近隣の市町であると思います。それぞれの市町の事情はどのようになっているのかという点についてお聞きをしたいと思います。  人口の将来推計を見てわかるように、確実に人口減少は進んでいきますので、まさに若い世代の就労、結婚、子育ての希望を実現できるように計画を進めていくことが必要であると思います。今後はさらに第2子、第3子を産み育てることができる環境整備を進めることが重要でありまして、あわせて定住人口を増やしていくための施策に取り組むことが必要であります。そして、子育てしやすい、働きやすい町を目指すことで住み続けるための意識につながっていくものと考えます。  そこで県内市町の育休退園の状況を見てみますと、静岡市など5つの市が今年度限りで育休退園の運用を撤回するということで、育休中も続けて通園を認める市町、これは24の自治体に増える見通しであるということであります。  現在、県内で育休退園を実施している市町、そして育休中も継続通園を認めている市町がありますが、それぞれに事情を抱えているものと思います。こうした事情を把握した上で、清水町の実情に照らし、今後の育休退園のあり方を考えていく必要があると思います。育休退園がある市町とそうでない市町ではどのような事情があるのか、それぞれの市町の動向などをあわせて、その事情、情報についてお聞きをいたします。 275 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 276 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 県内で育休退園を実施している市町につきましては、年度当初から待機児童が発生している、または待機児童の発生は少ないが年度途中からの待機児童の発生が見込まれることから実施していると伺っております。  一方、継続通園を認めている市町につきましては、もともと保育定員を多く持っており待機児童の発生が少ないことや公立幼稚園や保育所を認定こども園に移行して保育定員を増やしたこと、また、年度当初の待機児童が多く発生してもやむを得ないとの判断を行った上で継続通園を認めているところもあると伺っております。  このように、育休退園制度につきましては、市町の実情に応じた取り扱いとなっておりますことから、本町におきましても、今後の待機児童の発生状況を踏まえた上でその取り扱いにつきましては慎重に判断する必要があると考えております。  以上でございます。 277 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 278 ◯7番(渡邉和豊君) 平成29年度には小規模保育事業による保育施設の3カ所目の開園が予定をされております。待機児童の解消が見込まれる中で、育休退園を継続していく必要がなくなるのではないかと思いますけども、その点のお考えをお聞きしたいと思います。  清水町の子育て支援では、待機児童対策を進めることで育児休業中も継続して通園できるように、子育てしやすい、働きやすいまちづくりを進めることは、「めざせ 暮らし満足度・日本一のまち」を実現するための重点施策のうちの一つであると考えます。保育園へ入園している子供は多くの子供たちとのつながりの中で保育園の生活にもなれてきた頃育休退園となりますと、幼い子供の成長過程のさなかに突然保育園から切り離されてしまうというような状況を目の当たりにすることになります。  清水町では特に0歳から2歳までの待機児童が多く、これを解消するために平成29年度までに小規模保育事業として3つ目の保育施設が設置をされるわけでございます。これにより1つの保育施設で最大19人の子供が入園できたとして、3つできることによって57人が入園できることになりますので、理屈上では待機児童は解消されるものと思われます。  これまでは保育園の入園を待っている待機児童を優先して入園させるために育休退園という制度を続けるという考えがあったわけでありますけども、小規模保育園が3カ所開園するという状況からして、保育園へ入園している子供の母親が出産により育児休業をとっても待機児童がなくなることになれば入園している上の子供は保育園を退園するという育休退園の必要はなくなるのではないかと思われます。  このような状況が見込まれる中で、今後育休退園のあり方そのものを検討していく必要があると思いますが、その点のお考えはいかがでしょうか、お聞きいたします。 279 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 こども未来課長 日吉君。 280 ◯こども未来課長(日吉泰裕君) 新規に開設される小規模保育事業所につきましては、現段階で既に定員に対し7割の入所者が予定されている状況でございます。また、他の保育所も含めまして今後0歳から2歳までのお子さんの入所を希望される方が増えていくものと考えております。  このため、現時点で育休退園制度を廃止いたしますと、今後申し込みをされる方が待機児童となってしまい、真に保育を必要とする既に就労している状況で申し込まれる方などの入所が困難となってしまうことが想定されることから、現時点では育休退園制度を継続して実施せざるを得ない状況にあります。  なお、今後におきましては、議員御指摘のとおり、平成29年度には計画上小規模保育事業所の整備が完了予定でありますので、その時点で待機児童の状況を確認の上、育休退園制度の見直しについて検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 281 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 282 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、人口減少対策を進める上で子育て対策は大変重要な位置づけになりますけども、その点のお考えについてお聞きをいたします。  子育てしやすい、働きやすいまちづくりを進めるために小規模保育事業と育休退園についてお考えをお聞きしてまいりました。清水町のまち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略によりますと、人口減少が加速度的に進み、経済力の低下を招き、これからの社会の大きな負荷になる可能性が高いということがうかがえます。そのために、地域が一丸となって人口減少対策に取り組む必要があることから、総合戦略における基本的な考え方の中では、仕事と人のかかわりによってまちづくりの好循環を生み出して人口減少の克服につなげていくという位置づけをしております。  経済を維持していくために人口減少対策を考えることも必要かもしれませんが、まずは若い世代の就労、結婚、子育ての希望が実現できて、子供の成長を見守りながら幸せを感じる社会ができれば若者は安心して結婚して子供を持とうと思うようになるのではないかと考えます。  子育て施策を進めることは、保育園の育休退園一つとっても人口の減少対策という意味においては大変重要な施策であると思います。せっかく子供を産もうと思う人がいて、そして産んだ人たちが子育てをしていく中で、出産や子育てで苦労や不安があってはいけません。そのような状況をなくして子供を産み、育て、働くということがしなやかにできるような社会にしていくことが重要だと思います。そして、地方創生の大枠から将来を見据えたときに出産、子育てが人口減少対策に大きく貢献することを信じて、その強い思いをお聞かせください。いかがでしょうか。 283 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 284 ◯町長(山本博保君) 渡邉議員の御質問にお答えいたします。  将来を見据えた子育て施策の重要性についてでありますが、議員御承知のとおり、人口減少に歯どめをかけることは本町のみならず日本の将来を左右する喫緊の課題であると、私もさように議員のお考えと同じくしているところであります。  このような中、本町ではまち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略の基本方針の一つに、生活や出産、子育てに良好な環境を整え、県内や首都圏等からの人口流入並びに町内への定住を促すことで住宅都市として成長を目指すことを掲げているところであり、本町で子供を産み、育てたくなるような環境をつくっていくことこそ今まで以上に推進していくことが重要であると、かように考えております。  この環境づくりの一つとして、施政方針でも述べさせていただきました平成28年度の保育所、町立幼稚園保育料の第2子半額、第3子無償化、私立幼稚園の第3子助成や町立幼稚園での一時預かり保育の充実を実施していくこととしております。今後もさらなる子育て支援の充実を図り、「元気な子どもの声が聞こえるまち・清水町」の実現に向けて全力を傾注してまいる所存であります。どうか今後ともよろしく御理解、御協力をお願い申し上げ、答弁にかえさせていただきます。  御質問ありがとうございます。 285 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 286 ◯7番(渡邉和豊君) どうか出産、子育てをする人たちから苦労や不安を取り除いていただきたいと思います。先ほども申し上げましたように、子供を産んで、育てて、そして働くということがしなやかにできるような社会をぜひ実現させてください。そのことを指摘して次の質問に移ります。  次に、3点目の地震対策における住宅の耐震化への意識を新たに、支援の見直しをについてお聞きいたします。  以前、木造住宅の耐震診断について郵便はがきにより案内、PRをしたと思いますが、どのぐらいの住宅が耐震診断をして耐震補強につながったのか、その成果についてお聞きをしたいと思います。  ことしは阪神・淡路大震災からはや21年目、人口密集地の直下型で、マグニチュード7.3の地震によっておよそ6,400人が亡くなった大変ショッキングな災害でありました。もう一つ、ことしは東日本大震災から間もなく5年目を迎えることになります。2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とする最大震度7を観測して、約1万5,900人が亡くなり、いまだに2,600人が行方不明であります。  当時、震災直後に気仙沼の中学校の卒業式で15歳の少年が述べた答辞が大変印象的でありました。その一部を御紹介いたします。それは、「自然の猛威の前に人間の力はあまりにも無力で、私たちから大切なものを容赦なく奪っていきました。天が与えた試練というにはむご過ぎるもので、つらくて、悔しくてたまりません。しかし、苦境にあっても天を恨まず……」と、こういうような答辞を力強く述べた少年がいたことはいまだに記憶に新しいところであります。それだけ地震災害の恐ろしさを痛切に印象づけるものでありました。私たちは、この震災を風化させないように、これからもできることに手を差し伸べていくことが大事だと思います。  地震災害では、津波の被害はもとより地震の死亡原因のトップは大半が住宅の倒壊、家具の転倒、落下物による下敷きであると言われております。「地震で壊れない家が命を守る」ということが何よりも優先される地震対策であることを忘れずに、住宅の耐震化や家具の転倒防止がいかに大事であるかということを改めて認識する必要がございます。災害が起きて家屋が倒壊をしますと非日常の大変不自由な避難所生活を強いられることになりますので、避難所生活にならないようにできるだけ多くの木造住宅の耐震補強を進めるべきであります。  平成26年度の一般質問の中で木造住宅の耐震診断、耐震補強のPRについてお聞きをいたしました。改めて郵便はがきで案内をし、PRをされたと思いますが、そのことによってどの程度の木造住宅が耐震診断をして耐震補強につなげることができたのか、その成果はどうだったのかをお聞きいたします。 287 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 都市計画課長 相澤君。 288 ◯都市計画課長(相澤 正君) 渡邉議員の御質問にお答えいたします。  まず、ダイレクトメールによるPR策の成果についてでありますが、平成26、27年度に昭和56年以前の木造建築物全体の約30%となる825世帯に対し無料診断を促すはがきを郵送したところ、診断受診者が平成24、25年度の実績に比べ平均で約60%の増加が見られたことから、無料診断受診の動機づけには一定の効果があったものと考えております。  しかしながら、診断後の補強計画の策定及び補強工事の実績としましては、前2カ年とほぼ横ばいでありました。補強工事等が進まないことにつきましては多額の費用がかかることが主な原因であると考えられ、PR策が必ずしも最終の目標である補強工事には結びついていないものと受けとめております。 289 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 290 ◯7番(渡邉和豊君) これまでの木造住宅の耐震補強の助成事業で、耐震補強における平均の工事費用というのがあると思います。そして、固定資産税などの減免措置をあわせてお聞きしたいと思いますけども、どうしても耐震補強には費用負担のハードルの高さがありますので、なかなか耐震化が進まないのが大きな理由としてあると思います。  そこで、家屋の規模や建物の造作などによって異なると思われますけども、耐震補強の経費について平米当たりの工事費と全体工事費の平均額のほか固定資産税の減免措置があると思います。その点をお聞きいたします。 291 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 都市計画課長 相澤君。 292 ◯都市計画課長(相澤 正君) 耐震補強工事の平均工事費用についてでありますが、直近5カ年、48件の実施工事の平均費用は約200万円となり、床面積1平方メートル当たりの平均工事費は約1万7,000円となっております。  次に、固定資産税の減免措置についてでありますが、補強工事を実施後1年間につきましては当該補強家屋の税額を2分の1に減免することとなっております。  以上です。 293 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 294 ◯7番(渡邉和豊君) 次に、木造住宅の耐震補強のTOUKAI-0の補助制度というのがございますけども、これを繰り返しアピールすることが大事でありますけども、その辺の考え方についてお聞きをしたいと思います。  住宅の耐震化によりまして居住者の命を守ることはもとよりであります。発災直後には、道路の通行障害、火災や延焼の防止などによって被害の減災につながることになりますけども、道路沿いの家屋が倒壊をして通行できなくなれば住民の避難はもちろん消火や救助作業にも支障が出ることになります。住宅の耐震補強は多額の自己負担がかかりますので無料の耐震診断だけでも受けるようにPRをして、自宅がどのぐらいの危険度があるのかを知ってもらうだけでも地震対策の備えとしては大事なことであると思います。  先ほどの答弁にありましたように、平成26年度、27年度に行ったはがきのPRで耐震診断では平均で約6割の増加があったという実績がありますから、まずは住宅の耐震診断を繰り返しアピールしていく必要があります。今後の対策とその方策についてお聞きをいたします。 295 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 都市計画課長 相澤君。 296 ◯都市計画課長(相澤 正君) 今後の制度のPR策のあり方等についてでありますが、対象者にはこれまでも戸別訪問やダイレクトメールによる勧誘などにより繰り返し啓発活動を行ってまいりましたが、先ほどお答えしましたように、無料耐震診断実施後、耐震補強計画の策定及び補強工事の実施にまではつながっていない状況にあります。  地震災害の備えに対する根本的な意識や費用負担の問題が懸念となっているものと認識しておりますが、命にかかわる重要な問題でありますので、対象世帯には耐震工事の必要性を今後も粘り強く説明していくことで1件でも多くの耐震化が実施されるよう取り組んでまいります。 297 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 298 ◯7番(渡邉和豊君) 木造住宅の耐震補強を進めるためにもTOUKAI-0の補助額を引き上げて耐震化を進める必要があると思いますけども、その辺のお考えをお聞きしたいと思います。  東海地震説というのがございまして、提唱されてからことしで40年になります。時代の趨勢の中で社会のさまざまなことが変化をしてきたわけでありますが、一貫して変わらないことは、「自らの命は自らが守る」という防災の基本原則であると思います。東海地震説で予想された大地震の発生、これはもう40年間なかったものでありますけども、よく考えてみますと、足元ではこの間もプレートのひずみがたまり続け、あす起きてもおかしくないという状況に何の変わりもないことを認識していく必要があると思います。  防災の基本原則であります自らの命を守るために何をすればいいか。21年前の阪神・淡路大震災の大きな教訓は家屋の耐震化でありまして、犠牲者の8割近くが家屋の倒壊や家具の転倒が原因で亡くなっております。木造住宅の耐震補強には経済的な負担が大きい中で、他の市町の補助額と比較をしてみても増額をして対応する必要があるのではないかというふうに考えます。以前の一般質問の際には、「木造住宅の耐震補強の補助額の増額について検討します」という答弁でございました。その後、検討した結果はどのようになったのかをお聞きいたします。 299 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 都市計画課長 相澤君。 300 ◯都市計画課長(相澤 正君) 耐震補強工事に対する補助制度の見直しにつきまして、補助金額については県内市町の中では平均的ではありますが、近隣の長泉町、裾野市と比べますと低い水準となっております。補助金額の見直しにつきましては、これが動機づけになるのかの見きわめや既に補助金を受給された方々との均衡などを総合的に勘案し検討していきたいと考えております。  以上です。 301 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 7番 渡邉君。 302 ◯7番(渡邉和豊君) 災害から町民の生命、身体、財産を守るのは行政の責務であります。木造住宅の耐震補強の補助額を増額しても必ずしも耐震補強をする住宅が増えるという保証はございませんが、地震対策のための一つの姿勢として補助金を増額して、1件でも、2件でも耐震補強をする住宅が増えれば災害時に1人でも2人でも命を救えることになります。どうか前向きに御検討ください。このことを指摘して質問を終わります。 303 ◯議長(佐野俊光君) これをもちまして渡邉君の一般質問を終わります。  次に、10番 松浦俊介君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 職員人事について」「2 介護予防・日常生活支援総合事業について」「3 町指定ごみ袋への広告の掲載について」。  発言を許します。 10番 松浦俊介君。 304 ◯10番(松浦俊介君) それでは議長の許可を得ましたので、さきに通告してあります、1、職員人事について、2、介護予防・日常生活総合支援事業について、3、町指定ごみ袋への広告の掲載についての3点について質問をいたします。  最初に、標題1、職員人事についてお尋ねします。  総務省が昨年12月25日に公表した地方公務員給与実態調査結果によりますと、国家公務員給与を100として地方の給与水準を示すラスパイレス指数(平成27年4月1日時点)は、清水町は93.2で河津町の92.3に次いで県下で2番目に低い状況でした。平成26年4月は93.6で、このときも河津町に次いで2番目に低く、この時点よりもさらに数値が低くなっております。  こういった現状を踏まえまして、職員の給与、人事、労務管理に対する町の考えを伺っていきますが、ラスパイレス指数について昨年の第1回定例会の一般質問でも取り上げました。当町の職員の給与が清水町より小規模クラスの自治体より低いということでは、職員の士気にかかわり新採職員の募集にも影響しかねないと考えられます。清水町は人口約3万2,000人で、県内に12ある町の中で長泉町、函南町に次いで3番目に人口が多い自治体であり、町であり、財政力指数は平成26年度単年度で0.974ということで、長泉町に次いで2位と。3カ年平均でも0.952で長泉町、吉田町に次いで3番目に財政力指数の高い町になります。  職員の給与制度については近隣自治体や同規模自治体とのバランスをとりながら検討すべきであると考えますが、今議会で議案第7号 清水町職員給与に関する条例等の一部を改正する条例についてが上程されており、一定程度の改善が見込まれると思います。町職員の給与制度について、現状と方針、改善点等について伺います。 305 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 総務課長 石田君。 306 ◯総務課長(石田尚志君) 松浦議員の御質問にお答えをいたします。  議員に御指摘いただきましたとおり、本町の一般職のラスパイレス指数は平成27年4月1日時点で93.2で、県下で2番目に低い状況となっております。この指数を経験年数別に見てみますと、経験年数が1年から2年までの職員については100.2でございますが、経験年数に応じて異なり、15年から20年までの職員では90.0と一番低くなっております。その後段階的に上昇し、35年以上の職員では98.8となっております。  このようなことから、ラスパイレス指数が低い経験年数の箇所に配慮するため、4級の職階制度を見直すほか、2級から3級への昇格年数についても、現在5年の在級期間を1年早め4年にするということとしております。  以上です。 307 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 10番 松浦君。 308 ◯10番(松浦俊介君) 一定程度改善されるものと思われますが、次に、4月から駿東伊豆消防本部がスタートしますが、町の消防職員の給与制度はどうなるのかを伺います。 309 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 総務課長 石田君。 310 ◯総務課長(石田尚志君) 平成28年4月1日から駿東伊豆地区消防組合に加入することによりまして本町で行っております消防事務が組合へ移行することとなり、消防職員の給与は駿東伊豆消防組合から支給されることとなります。  なお、消防職員の身分につきましては本町職員のまま派遣することとしておりますけれども、給与等については消防組合へ職員を派遣する市町の関係規定が適用されますので、現消防職員の給与等につきましては今までと同様に本町職員の給与条例等に基づいたものとなります。  以上です。 311 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 10番 松浦君。 312 ◯10番(松浦俊介君) 消防職員の給与制度について、今までと同様に本町職員の給与条例等に基づくとのことでありますが、駿東伊豆地区消防組合内での構成市町によっての職員の給与制度の違い、また新消防組合内で採用された新人職員との給与制度の違いで当町の消防職員の給与が不公平な状態にならないよう常に改善していくことが課題になると思われます。また、それについては当町の一般事務職員とのバランスもあわせて考えていく必要が生じてくると思いますので、公正、公平性のある給与制度にする必要性を指摘しまして次の質問に移ります。  続いて職員採用試験についてですが、昨年の3月議会でのラスパイレス指数の一般質問でも触れましたが、清水町の職員の給与は低いというイメージから受験者数が少ないのではないかという危惧があります。そこで、今年度行われた町職員採用試験について募集人員と受験者数を伺います。また、あわせて長泉町、函南町、小山町の状況を調査していただきまして検証し、今後さらに受験者数を増加していくよう取り組むべきというふうに考えますが、町の方針を伺います。 313 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 総務課長 石田君。 314 ◯総務課長(石田尚志君) 今年度行われました一般事務職員採用試験の募集人数と受験者数の実績につきましては、募集人員4人に対しまして32人の申し込みがあり、そのうち18人が受験をいたしました。  一方、他の町の経験者枠を除く一般事務職員採用試験の募集人員と受験者数の状況についてでございますが、長泉町では募集人数3人に対し30人の申し込みがあり、そのうち受験者は29人、函南町では募集人数4人に対し25人の申し込みがあり、そのうち受験者は21人、小山町では募集人数3人に対し35人の申し込みがあり、そのうち受験者は31人となっております。
     今後とも他市町が実施いたします採用試験の状況等を調査・研究しながら、本町が行う採用試験に多くの受験者を確保することでより能力が高い者を採用してまいりたいと考えております。  以上です。 315 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 10番 松浦君。 316 ◯10番(松浦俊介君) ただいまの課長の答弁をまとめますと、職員採用試験の募集人員はいずれの町も3人から4人とほぼ同じぐらいの数字ですが、清水町は申し込みが32人で受験者が18人、割合で言いますと56%、長泉町は申し込み30人で受験者が29人ということで96%、函南町は申し込みが25人で受験者が21人ということで84%、小山町が35人申し込みをして受験者が31人ということで89%ということで、近隣の町と比べますと、当町を受験した方の数字というのは、受験者数、また割合とも低い数字になっております。  これは試験日のスケジュールの問題や地域的な側面もあるとは思いますが、ラスパイレス指数をそれぞれの町を見てみますと、長泉町が97.6、函南町が98.0、小山町が101.2ということで、どちらの町も100前後の数字となっております。また、地域手当というのがございますが、当町は6%、函南町は0%ということですが、長泉町、小山町とも6%となっております。  受験者数と職員の給与制度とに因果関係があるかどうかは確かなデータはないわけでありますが、因果関係はわかりませんが、こうした近隣町とバランスあるものにし、こうした処遇面でのマイナス因子はできる限り改善していくべきというふうに思います。  私もこれまで職員採用試験の受験者数を増加していくために学生のインターンシップを提案し、実施していただくなど取り組んでいただきましたが、そうした学生が他の市町へ行ってしまうようなことになっては残念でなりません。受験者数を増やしていくには、正攻法としては、やはり魅力あるまちづくりを積極的に清水町ができるかどうか、それと清水町の若者に清水町で働いてみたいと思われるよう兄弟愛あふれる誇りあるまちづくりができるかどうかだと思います。新年度の職員採用試験にはより多くの若者に受験していただき、より有能でガッツのある職員を採用できるよう取り組んでいただきたいというふうに思います。  次に、ストレスチェックの質問に移ります。3月、今月は1年で一番自殺の多い月ということで、自殺対策強化月間となっております。内閣府の自殺対策白書によれば、平成10年以降14年連続で3万人を超える状態で自殺者数が続いていましたが、平成15年の3万4,427人をピークに平成24年には15年ぶりに3万人を下回り、平成26年は2万5,427人となりました。それでも自殺者数は高い水準であり、自殺者の9割は精神疾患に罹患していた可能性があるとのことであります。こうした数字に比例して心を病んでいる方が存在していて、その一因がストレスによるものであることは紛れもない事実であります。  5大疾病というのがあります。がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患の5つの疾患を指します。地域の医療計画に盛り込むべき疾病として厚生労働省が平成23年に指定しました。従来は精神疾患を除く4大疾病とされてきましたが、近年の認知症や鬱病の増加に対応し、新たに精神疾患を加えるようになりました。  精神疾患により医療機関にかかっている患者数は、平成23年は320万人となっています。内訳としましては、多いものから鬱病、統合失調症、不安障害、認知症などとなっております。ちなみに平成26年の厚生労働省の患者調査によりますと、糖尿病の患者数は316万6,000人、がん患者は162万6,000人となっています。精神疾患の患者数はがん患者の2倍、糖尿病に並ぶ国民病であります。  労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度が平成27年12月1日に施行されました。労働者が50人以上いる事業所では毎年1回この検査を全ての労働者に対して実施することが義務づけられましたが、町の今後の取り組みについて伺います。 317 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 総務課長 石田君。 318 ◯総務課長(石田尚志君) ストレスチェックにつきましては、平成27年12月1日に公布されました労働安全衛生法の一部を改正する法律により新たに設けられた制度でありまして、事業者に労働者のストレスチェックと面接指導の実施等を義務づける制度でございます。  実施時期につきましては、法改正施行日から1年以内とされておりますことから、本町におきましても本年12月までに職員にストレスチェックを行う機会を整えることとしております。  つきましては、その検査や分析を通じて高ストレスのある者を早期に発見し、医師による面接指導を進めることで職員が精神的な不調に陥らないよう未然防止に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 319 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 10番 松浦君。 320 ◯10番(松浦俊介君) 現在は精神的な不調で休職している職員はいないというふうに伺っていますが、過去にはそうした事例があり、未然防止策はこうした制度ができる前から積極的に取り組むべきものであったかと思います。また、ストレスチェックの導入とともに、ストレスに対するケアが当然の権利として職場全体に認識されるような啓発活動を推進していく必要もあると思います。今後ストレスチェックが実施され、町職員の労務環境がさらに改善していくよう期待しまして次の質問に移ります。  続いて、標題2、介護予防・日常生活支援総合事業について質問をいたします。  介護予防・日常生活支援総合事業(以下「総合事業」という。)については、市町村が中心となって、地域の実情に応じて住民等の多様な主体が参画し、多様なサービスを充実させることにより、地域の支え合いの体制づくりを推進し、要支援者等に対する効果的かつ効率的な支援等を可能にすることを目指すものであります。  平成27年4月施行とされている総合事業の実施については、市町村の判断により事業開始を平成29年3月末まで猶予するとし、当町も含め平成29年4月に総合事業を実施するとしているのは全国1,579団体中953団体であります。ほとんどが来年4月から実施予定をしているわけでありますが、平成27年度の介護保険法の改正で、介護保険で要支援者が利用している訪問介護(ホームヘルプサービス)、通所介護(デイサービス)について、平成29年度末までに市町村が実施主体となる新しい介護予防・日常生活支援総合事業に移行されることになります。  これまで要支援の方が利用していた訪問介護(ホームヘルプサービス)、通所介護(デイサービス)に関するサービスの種類、基準、単位は全国一律で同一基準となっていましたが、今後新しい介護予防・日常生活支援総合事業に移行されることに伴い、市町村が地域の実情等に踏まえてサービスの種類、基準単価等を定めるわけであります。総体的に市町村の権限が強く設定されてはいますが、市町村が主体的にリーダーシップをとりながら介護予防事業を実効性のあるシステムに育て上げていくことは簡単なことではありません。  そこで、既に介護予防・日常生活支援総合事業を実施している先進事例を見ますと、東京都武蔵野市では昨年10月から総合事業を開始しており、予防給付(要支援の方に対するサービス)のうち介護予防訪問介護(ホームヘルプサービス)、介護予防通所介護(デイサービス)を総合事業に移行し、市の事業として多様な形で実施しています。  訪問型サービス(ホームヘルプサービス)については、従来の介護予防訪問介護と同じサービスに加え、市が独自に利用料などを設定して行う訪問型サービス、これはいきいき支え合いヘルパー事業と言っておりますが、というのを行っております。こちらのサービスは、従来の訪問介護事業所のヘルパーだけではなく武蔵野市認定ヘルパーという市が指定する研修を終了したヘルパーが行っています。武蔵野市認定ヘルパーは、介護福祉士などの資格がない方でも市の研修を受けることでいきいき支え合いヘルパー事業のヘルパーとして働くことができます。  武蔵野市の広報をちょっと見たんですが、市の認定ヘルパー研修受講者募集という案内が出ておりまして、年齢は問わない、昨年の10月16日から19、20日と3日間、午前9時から午後4時まで研修を行い、その後半日程度の実習も行うということで、終了後市認定ヘルパーとして働ける方を募集するということで、定員は35名、それを超えた場合は抽選で行うと。市の認定ヘルパーの認定を受けますと高齢者宅で身体介護のない家事援助を行うということで、研修の料金は無料ということになっております。65歳以上の方が参加できる健康づくり、介護予防事業として、元気な高齢者の方に武蔵野市認定ヘルパーとして地域の高齢者を支える活動に参加してもらうということを一つの目的としております。  この武蔵野市の事例で、私はファミリーサポートセンター事業に似ているなというふうに思いました。清水町には一時的に子供を預けたい人と育児支援援助者を自治体が橋渡しをするファミリーサポートセンター事業を10年前からしており、私も受託会員をしておりまして、2月27日に清水町ファミリーサポートセンター交流会があり、参加してまいりました。  まかせて会員と言われる受託会員は、1日5時間の研修を受けまして受託会員として活動できます。私が受けた研修内容は、10年前の話ですが、1時間目が「子供の安全と事故」ということで救急救命士の方から研修を受け、2時間目は「子供の心の発達とその問題」ということで静岡県子育てアドバイザーの方の話を聞きました。3時間目は「子供の病気と看護」ということで保健師の方、4時間目は「子供の食事」ということで栄養士の方、5時間目が「子供の世話と遊び」ということで清水町主任児童委員の方から研修を受けました。現在、まかせて会員が29人、おねがい会員が117人、どっちも会員、任せられたりお願いもする会員が13人という内訳でありました。  今年度の活動状況については、12月末現在ですが、保育施設の保育開始前や保育終了後の子供の預かりに3件、保育施設までの送迎に3件、放課後児童クラブ終了後の子供の預かりに90件、子供の習いごと等の場合の援助について4件、合計109件の援助が行われたということであります。  ファミリーサポートセンターのように、自治体が認定ヘルパー研修を行い高齢者が相互にサポートできる仕組みができればとても有効だと思われますが、町認定ヘルパーの育成を行い今後実施される介護予防・日常生活支援総合事業に生かしていくべきと思いますが、町の考えを伺います。 321 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 長寿介護課長 杉山君。 322 ◯長寿介護課長(杉山 滋君) 松浦議員の御質問にお答えをいたします。  本町の介護予防・日常生活支援総合事業につきましては平成29年度から実施する予定であり、従来の介護予防訪問介護や介護予防通所介護を利用している要支援1及び2の方については、同程度のサービスを提供することを基本に清水町版のサービスを提供してまいりたいと考えております。今後、議員から御紹介いただきました武蔵野市の事例を参考に、また調査・研究を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 323 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 10番 松浦君。 324 ◯10番(松浦俊介君) そうした高齢者相互の支え合いを考えていくと、シルバー人材センターの積極的な活用というのも有効だと思われます。シルバー人材センターが独自にこうしたヘルパー研修を行い町認定ヘルパーとして活動してもらうことも一つの方法であると思われますが、町の考えを伺います。 325 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 長寿介護課長 杉山君。 326 ◯長寿介護課長(杉山 滋君) 町が独自に日常生活支援ヘルパーを認定する場合には研修プログラムの作成や資格認定制度のあり方を検討する必要がございます。また、シルバー人材センターの活用につきましては、既存の軽度生活支援事業との関係もございますので、先進事例を十分調査するなど検討を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 327 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 10番 松浦君。 328 ◯10番(松浦俊介君) 介護予防・日常生活支援総合事業のスタートまで残り1年ほどでありますが、そのための準備を考えますと、時間もあまりないように思いますので積極的に検討していただくことを期待しまして次の質問に移ります。  続いて、標題3の町指定ごみ袋への広告の掲載についてを質問します。  自主財源を確保するとともに事業所の広報活動による地域経済の活性化を図るため、自治体指定のごみ袋に有料広告を入れている事例が全国的に見られます。幾つか紹介しますが、長野県の軽井沢町は、人口1万9,769人ということで2万人弱の町ですが、可燃ごみ用のごみ袋、特大、大、中、小と4種類ございまして133万枚つくるようです。2枠ごみ袋に設けまして1枠25万円と、こういう広告枠でございます。不燃ごみについては、同じく特大、大、中、小と4種類ありまして50万枚作製し、2枠の広告枠で1枠13万円となっています。容器包装プラスチック用のごみ袋は大、中、小と3種類あって40万枚作製し、2枠で1枠12万円というふうな広告料となっております。  長崎県の長与町、人口4万2,467人の町ですが、大のごみ袋は4枠設定し150万枚つくり、1枚当たりの単価0.2円の広告で30万円の広告料を募集、小さい方は2枠で110万枚つくって、1枚当たりの単価は0.15円の広告料で16万5,000円というふうな金額を設定しております。  神奈川県の開成町については、こちらも人口は1万7,029人ということで2万人弱の町でありますが、家庭用の20リットルのごみ袋を7万5,000枚つくって、2枠あり1枠2万円、家庭用ごみ袋30リットルを24万5,000枚つくって、2枠あり1枠5万円、家庭系のごみ袋45リットルを65万枚つくって、2枠あり1枠10万円というふうな金額であります。  県内を見ますと、富士市でも県内初の取り組みとして、広告を掲載した燃えるごみ専用袋を平成20年3月下旬より販売しています。  当町の平成28年度当初予算での広告料収入を見ますと、町ホームページバナー広告料で120万円、町民カレンダー広告料で46万8,000円、広報「しみず」の広告料で36万円、体力づくりカレンダー広告料で2万4,000円ということになっています。また、2年契約の公用封筒広告料を平成27年度当初予算で見ますと16万円というふうになっております。  当町でも町指定ごみ袋への広告の掲載について、先進事例を見ますと活用することは十分可能だと思われますが、町の考えを伺います。 329 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 くらし安全課長 久保田君。 330 ◯くらし安全課長(久保田 徹君) 松浦議員の御質問にお答えします。  町指定のごみ袋につきましては、清水町廃棄物の処理及び清掃等に関する条例等により定められており、事業者の申請により製造、頒布を認めているところであります。議員御指摘の自治体指定のごみ袋に広告を掲載することにつきましては、ごみ袋の販売元が自治体であるか事業者であるかによってその販売方法が異なるため、広告掲載方法等に幾つかの課題が挙げられます。  しかしながら、議員の御提案にもありますように、自主財源の確保や事業者の広報活動につきましては積極的に推進してまいりたいと考えておりますので、今後も先進自治体の事例等の調査・研究を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 331 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 10番 松浦君。 332 ◯10番(松浦俊介君) それでは、こうした先進事例を当町としても積極的に調査・研究していただきまして財源確保と地域経済の活性化に向けて実施していただきますよう期待をいたしまして私の質問を終わります。 333 ◯議長(佐野俊光君) これをもちまして松浦君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩をいたします。  再開を14時55分といたします。                                 午後02時40分休憩                                 ────────                                 午後02時53分再開 334 ◯議長(佐野俊光君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、3番 桐原直紀君の一般質問に入ります。  質問事項、「1 ふるさと納税に対する町の方向性は」「2 高齢者支援を含む町の取り組みは」。  発言を許します。 3番 桐原直紀君。 335 ◯3番(桐原直紀君) では、一般質問初日の6人目で皆さんお疲れのことだと思いますが、清水町の明るい未来のためにわくわくするような質問をしたいと思いますので最後までおつき合いください。  それでは、議長の許可をいただきましたので、さきに通告しておりました内容に従いまして質問させていただきたいと思います。  まず、最初の質問はふるさと納税に関してですが、皆さん御存じのとおり、ふるさと納税は出身地や応援したい地方自治体に寄附ができる制度です。2015年(平成27年)から寄附金の金額の上限が引き上げられたり、申告手続も簡単になったこともあり、人気が加熱しております。寄附金の見返りに返礼品として地域の特産物や記念品などがもらえるため、返礼品目当ての過当競争を招いているのも事実です。本来納められるはずの税金が返礼品目当てに他の地方自治体に流出してしまい、その損失分を取り戻そうとする自治体もあり、過度な寄附争奪戦への発展に懸念の声も上がっております。  実際に九州の福岡県志免町、こちらは2015年4月から9月の間までで3件31万円の寄附しか入ってきていませんでしたが、町民の他の自治体への寄附が年間800万円を超えて苦慮しているとニュースで報じられておりました。では、当町清水町ではどうでしょう。調べてみました。まず清水町に寄附された分、ふるさと納税してもらえた分ですが、2008年(平成20年)で3件の7万5,000円、2009年(平成21年)で1件100万円、2010年(平成22年)と2011年(平成23年)がともに0件、2012年(平成24年)が1件の2万円、2013年(平成25年)が2件で1万5,000円、そしておととしの2014年(平成26年)が5件で110万697円でした。それに対し清水町民が他の地方自治体へ寄附した金額は、ただ単に寄附した金額のみの数字だと本来町に入るべき金額とはずれでしまうので、町民税に充てられる予定である寄附金で見てみますと、2009年(平成21年)で5件5万7,000円、2010年(平成22年)で5件15万4,000円、2011年(平成23年)で6件14万7,000円、2012年(平成24年)が149件208万5,000円、2013年(平成25年)で8件22万5,000円、2014年(平成26年)で19件46万5,000円という数字でした。  各個人が納める寄附金の金額もばらばらのために一概に比較はできませんが、件数のみで見れば、ふるさと納税が始まっておととしまでで、清水町にふるさと納税をしてくれた件数は合計で12件、それに対し清水町民が他の自治体に納めたふるさと納税の件数は190件となります。  それでは、まず町に伺いたいのですが、昨年、2015年(平成27年)分の清水町に納められたふるさと納税の件数と金額を教えてください。年度がまだ終了していませんのでわかる範囲で構いません。よろしくお願いします。 336 ◯議長(佐野俊光君) 桐原君の質問に対する答弁を求めます。 企画財政課長 高嶋君。 337 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) 桐原議員の御質問にお答えいたします。  平成27年度のふるさと納税の件数と金額でありますが、平成28年2月末現在におきまして、99件325万円であります。  以上です。 338 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 339 ◯3番(桐原直紀君) これまでの7年で12件だったのが昨年は99件のふるさと納税があったというのはすごいですね。この数字の結果は何か理由があるのでしょうか、例えば返礼品を大幅にリニューアルしたとか、新しい返礼品を追加したとか、そういった物理的な何かがあったんでしょうか、それとも別の要因があったのでしょうか。そしてあと、この数字は今後どう推移していくと分析しているのか、そしてその対策があればお答えください。 340 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 企画財政課長 高嶋君。 341 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) ふるさと納税の増加理由につきましては2点考えられます。  まず1点目は、返礼品の充実にあると考えています。これまで町特産品詰め合わせセットだけであった返礼品を清水町商工会が認定した柿田川こだわりの逸品のうちから8品を追加するなど、あわせて10品としております。2点目は、寄附者の利便性を高めるため楽天株式会社がインターネット上で運営するふるさと納税専用ポータルサイトへ出店し、あわせてクレジットカードでの寄附も可能としたことであると考えています。  次に、今後の推移と対策でありますが、ふるさと納税につきましては全国的に件数、金額が大幅に増えておりますので、今後もこの制度が周知されることで本町への寄附も増えていくものと考えております。このような状況に対応するため、現在楽天のポータルサイトのみを利用していますが、さらに寄附者の利便性を高めるため他のポータルサイトへの掲載も検討しているところであります。また、現在は3万円以上の寄附者に対して返礼しておりますが、小額寄附者に対しても行っていきたいというふうな考えでおります。  以上です。 342 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 343 ◯3番(桐原直紀君) 返礼品の増加による結果もあったようですが、ふるさと納税サイト、そちらに載せたことですとか、クレジットカードでの寄附が可能になったこと、こういったことが要因で数字が伸びたということは、より手軽にふるさと納税がしやすくなったためにふるさと納税をする人の数自体が増えているということですよね。つまり分母の数が急激に増えた相乗効果で清水町にも納められたふるさと納税額も増えたということになれば、今の時点では数字に出てこない清水町民が他の自治体に納めた昨年のふるさと納税の金額も必然的に増えている可能性が高いということになってくると思います。  今後、清水町はふるさと納税に対しどういったスタンスで取り組む予定があるのか、もし具体的な案があればそちらも一緒にお願いいたします。 344 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 産業観光課長 下山君。 345 ◯産業観光課長(下山義夫君) 桐原議員の御質問にお答えいたします。  現在町では、ふるさと納税をしていただいた方に対しましては、清水町の魅力を体感するとともになお一層応援いただきたいという思いから、町商工会が認定しました「柿田川こだわりの逸品」や「ゆうすいくんグッズ」などの町の特産品を返礼品として贈呈しております。  今後につきましては、町の魅力を伝える返礼品をさらに充実させるとともに、より多くの方に清水町を知っていただくための情報発信の機会として活用していくとともに町内の産業振興に生かしていきたいと考えております。  以上でございます。 346 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 347 ◯3番(桐原直紀君) 今回、なぜ私がふるさと納税を取り上げたかと申しますと、実は昨年複数の友人と会話している中で、「ふるさと納税でお肉が届いた」とか「魚介類を手に入れた、おいしいよ」とかいう話を伺いまして、随分みんなやっているんだなということで自分自身でもいろいろ調べてみました。  結局はしませんでしたが、ただ、1人の人がこんなことを言っていました。ちょっと清水町民の方なんですけど、「俺は清水町が嫌いだ、だから清水町には税金を納めたくない、ふるさと納税で他の市町に寄附する、それをほかの人にも勧めている」ということでした。悲しくないですか。  でもね、僕はふっと思ったんですよ。そんな人がまた清水町を好きになり応援したくなるようにしなくてはいけないんじゃないでしょうか。本来のふるさと納税の趣旨、そちらに沿って考えるべきではないでしょうか。返礼品で特産品の発掘もいいと思います。でも、本来のふるさと納税の趣旨に沿ったら返礼品は、お礼は必要ですか。返礼品をやめろとか、あったらだめということではありません。返礼品なしの純粋に清水町を応援したくなるような部分を企画してみてもよいのではないでしょうか。  実際に長野県軽井沢町は返礼品の設定をしておりません。寄附の収入の使途を、守ろう自然ですとか、育もう教育と文化、そういった返礼品なしの4項目を設定しております。ただ、返礼品なしなんですけど、ふるさと納税の金額は何と1億円を超えています。返礼品はありません。町の広報が届くぐらいです。でも1億円を超えるんです。どうしてか。一番寄附が多いのが育もう教育と文化という部分です。  僕自身も電話してちょっと伺ってみました。さわやか軽井沢ふるさと寄附金「教育応援分」という形で、寄附する人が町内の学校を指定してその学校に寄附することができるというシステムです。結構細かくいろいろでき上がっていますが、自分の好きな学校を、母校だけではなくこの学校のこの取り組みに応援したいと、そういうものを指定できるということです。  では、清水町に置きかえて見るとどうでしょうか。清水町の宝は何でしょうか。確かに柿田川も宝ですが、僕は一番の宝は子供たちだと思っています。清水町の教育環境は子供にとってとてもよいです。7年前に我が家は清水町に引っ越してきました。当時小学生だった我が家の息子たちは、清水小学校に通い始めたことにより、毎朝有無を言わさず体操着で校庭を走らざるを得なくなりました。そして、僕がおもしろいなと思ったのは遠足。本当に読んで文字のごとく、「遠くに足で歩く」でした。現代の、この今の生活の中では、毎朝走ることなんていうのは本当にありがたいことだと思いました。  今、我が家の息子たちは高校1年と中学2年になりました。僕は小学校で毎朝走ったことが今の健康につながっていると本当に確信しています。そういった土台があるからこそ清水町の子供たちが中学になって、陸上はもちろん、駅伝ですとか、レスリングですとか、各種のスポーツでも結果があらわれてきているのだと思っています。結果があらわれているのは運だけではないと思っています。ちゃんとした土台があった町なんですよ、清水町は。  こういった町の宝である子供たちに対するふるさと納税を活用できるメニューをつくってみませんか。例えば清水町子育て・スポーツ応援基金でもいいです。返礼品なしの純粋に子供のために使う形です。教育施設ですとか、運動施設の充実もよいでしょう。頑張っている子供たちの高校や大学への奨学金に活用するのもよいかと思います。これに限定してということではないです。どうでしょう。町は返礼品なしで、そういったふるさと納税の本来の趣旨に沿った部分に取り組むつもりはありませんか、お答えください。 348 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 企画財政課長 高嶋君。 349 ◯企画財政課長(高嶋広幸君) ふるさと納税につきましては各市町村で返礼品の競争という状況が見られ、特に農産物や海産物などを用意する市町村への寄附が集中しているほか、寄附額に対する返礼品の金額の割合を高く設定している市町村にも寄附が多くなっております。このような状況は、議員御指摘のとおり、本来のふるさと納税の趣旨から外れるものであり、国からもこのような状況に対して注意喚起がなされているところであります。
     本町におきましても、先ほど答弁いたしましたように、できることを速やかに実行していく考えであります。議員御提案の返礼品がなくても寄附が集まる施策につきましても、先進自治体の例などを参考に研究してまいりたいと考えております。  いずれにいたしましても、清水町の魅力や町政への特色ある取り組みを内外に発信し、そのことを応援していただく方々を増やすことが基本と考えておりますので、今後も本年度策定しているシティプロモーションなどを活用した情報発信等に努めてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 350 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 351 ◯3番(桐原直紀君) 地方創生が叫ばれる中、当町清水町が住民だけでなく日本全国から愛され、応援される町になるための礎をつくってください。よろしくお願いします。  では、次の標題に移りたいと思います。次の質問は高齢者支援を含む町の取り組みについてです。  まずは高齢者支援についてですが、先ほど同僚議員の質問の中にもありました要支援の一部給付業務が国から地方自治体に移行されることに伴う将来的な影響を伺いたいと思っています。平成26年6月に成立した地域医療・介護総合確保推進法による大きな枠組みのもとで平成27年4月から幾つかの大きな変更が加えられた改正介護保険法が施行されました。介護保険の介護予防サービスの利用者にとっての大きな変更点は、これまで全国一律で設定されていた要支援サービスの一部が地方自治体の地域支援事業に移行するということです。地方自治体の地域支援事業に移ってくるのは介護予防訪問介護のサービス、介護予防の通所介護サービスの2つのサービスです。今回の移行は地方自治体の判断に基づき平成29年(2017年)、つまり来年までのあと1年間に形をつくらなくてはいけません。  当町清水町においても、昨年10月の機構改革で長寿介護課を設置し来年に向けて準備していることと思いますが、まず清水町の現状を伺いたいと思います。今現在の町が把握している要支援者の数、そして要介護者の数、それと、要支援者予備軍となり得る高齢者の数の把握のため町は25項目からなるアンケート、チェックリストを実施しているようですが、そこから見える要支援者予備軍となりそうな数はどれぐらいなのでしょうか、お願いします。 352 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 長寿介護課長 杉山君。 353 ◯長寿介護課長(杉山 滋君) 桐原議員の御質問にお答えをいたします。  平成27年12月末現在の要支援者数は314人、要介護者数は718人となっております。また、平成27年6月から10月までの間に介護認定を受けていない65歳以上を対象に実施いたしました生活機能評価基本チェックリストの回答者5,472人のうち、要支援、要介護状態となるおそれが高い状態にあると認められる予備軍の方は1,224人でございました。  以上です。 354 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 355 ◯3番(桐原直紀君) 今現在の要支援者の数が約300人ということで、今後要支援になり得る可能性を秘めた数が1,000人を超えているということは、もし予備軍の方々がそのまま要支援者になってしまうということになってしまえば、町としては資金的にも人員的にも完全にアウトですよね。あり得ないかもしれませんが、あり得る可能性はあるということだと思います。  今後、地方自治体が独自の地域支援事業の計画等予算内で裁量的に決定するのですから、数年後には各地方自治体によって格差が出てくることは明白です。今の時点で、健康な高齢者の方々が要支援にならないように、元気に健やかに生活できるための環境づくりとして町も介護課を中心にいろいろとおもしろそうな予防のサービスを企画しているようですが、単発的な感じでとてももったいないなと感じました。  そこで伺いたいのですが、今回の介護保険法の改正により、今まで厚生労働省レベルで運用していた地域ケア会議、こちらを法律上の正式な機関として位置づけすることができるようになると思います。これを機に清水町でも介護課を中心に各課の垣根を越えたプロジェクトチームをつくるお考えはないですか。単に高齢者の要支援や要介護の予防のためのサービスという位置づけだけではなくて、元気な高齢者、そして幼児から大人まで全町民を対象にした清水町独自の地域包括のケアシステムの構築です。例えば先月、2月6日に三島市では三島市が静岡中央銀行と協力してノルディックウォーキングの体験イベントを開催しております。楽寿園から源兵衛川、三嶋大社をめぐる約3キロのコースを歩くのですが、この体験イベントに市内外から約130人もの老若男女の方々が参加されたそうです。  ノルディックウォーキングは2本のポールを両手に持って歩くため、単にウォーキングするよりも全身を使うため近年普及が進み、人気が出始めているところでもあります。私の知り合いがそのノルディックウォーキングの普及にちょっと力を入れていまして、「柿田川や狩野川、本城山、そして丸池、こちらを有する清水町というのは自然と町が一緒になって共有している魅力があるノルディックウォーキングのコースとして絶対に人気が出ますよ」と熱く語っていました。  そういったものも含め、もっと若いアイデアをどんどん出し、柔軟な姿勢をつくり、そして社会福祉協議会や地域包括支援センターとの連携をもっと密にとれる清水町独自の地域ケア会議のプロジェクトチーム、それをスタートする考えはありませんか、お答えください。 356 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 長寿介護課長 杉山君。 357 ◯長寿介護課長(杉山 滋君) 地域ケア会議につきましては、地域包括支援センター開設時から、町の職員、地域包括支援センター職員、介護事業者、民生委員、ボランティア団体等の多職種の代表者により、定期的に年3回程度開催をしております。  今後も、実務者レベルでの個別ケースの課題分析等の積み重ねによりまして地域に共通した課題を明確化するほか、共有された地域課題の解決に必要な地域づくりや市民開発等の協議を行ってまいります。  なお、地域ケア会議をベースに置いて、加えて医療、介護を含めた生活全般の質を高めるための支援となる地域包括ケアシステム体制づくりに努めてまいります。  以上です。 358 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 359 ◯3番(桐原直紀君) 最後に町長のお考えもお伺いしたいんですが、町長は平成28年の施政方針の中で、4つ目の基本目標として、「健やかで生きがいを持てるまち」を掲げています。その中に、「町民の健康づくりや高齢者等の福祉施策の向上、生涯にわたってスポーツや学習に励み、個人の能力を発揮できる環境を整え、住みなれた地域の中で健やかに生きがいを持って生活できるまちを目指す」とあります。  今回、高齢者支援を軸に質問をしておりますが、私はこれは高齢者問題だけではないと思っています。今回この質問を「高齢者支援を含む」とさせていただいたのは、幼児から高齢者まで全ての町民が健やかで生きがいを持てる、そんなまちづくりを、単に高齢者の地域包括ケアシステムの構築だけではなく全町民の地域包括ケアシステムの構築が必要であると考えています。これを実現させるための地域包括のケアシステムの清水町の独自色が出せるシステムの構築のために必要なことは何だとお考えでしょうか、お答えください。 360 ◯議長(佐野俊光君) 答弁願います。 町長 山本博保君。               (町長 山本博保君登壇) 361 ◯町長(山本博保君) 桐原議員の御質問にお答えをいたします。  議員からの御提案がありましたように、地域ケア会議の立ち上げにおけるプロジェクトチームにつきましては、私自身もそのような体制がこれから行政にとって非常に重要であると考えております。特に柔軟な発想を持った若い職員からの意見を取り入れることが大切であり、昨年も、結婚、出産、子育てに関する施策について検討するため、若手職員を中心にワーキングチームで出た意見について今後取り組みが可能かどうか具体的な検討を行うよう指示をしているところであります。高齢者支援につきましても、平成29年度の介護予防・日常生活支援総合事業の町への移行に向けて、関係する課の職員において垣根をつくらず同様な組織を立ち上げ、施策を立案してまいりたいと、かように考えております。  また、冒頭の御質問における桐原議員からのわくわくするような提案一つ一つに感銘を深めたところであります。「町の宝は何でしょうか」と、こういう桐原議員の御質問といいますか、御提言で、もしかすると、多分「柿田川かな」というふうに思って聞き入っておりましたが、「柿田川も大事であるけど、何と言ってもその宝は子供たちだよ」と。これを併用、並立してこのまちづくりにしっかりと実現していくことが肝要であると、かように考えておりますので、本当にわくわくするような御提案を議会のたびにいただきありがたく思っているところであります。今後ともよろしくお願い申し上げまして答弁にかえさせていただきます。  ありがとうございました。 362 ◯議長(佐野俊光君) 答弁を終わります。 3番 桐原君。 363 ◯3番(桐原直紀君) 清水町の役場の中には若い力が、そしておもしろいアイデアがたくさん詰まっています。それを形にして外へ発信できる環境づくりを整えてください。失敗を恐れずにチャレンジする環境をどんどんつくってください。それが可能なのは町長だと思っています。よろしくお願いします。  各課の垣根を越えて清水町の役場がオール清水町の形をまずはつくることが、僕は、清水町が町民と役場が一丸となって「笑顔があふれ ここちよく住み続けたくなるまち」になる、そういう町への構築につながると思います。10年後、幼児から高齢者まで明るい笑顔でみんなが過ごせる町になることを切に希望して今回の質問を終了させていただきます。  ありがとうございます。 364 ◯議長(佐野俊光君) これをもちまして桐原君の一般質問を終わります。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  御苦労さまでした。                                 午後03時24分散会       ──────────────────────────── ○地方自治法第123条第2項の規定により署名する。   平成28年3月8日                清水町議会議長     佐 野 俊 光                ────────────────────────                署名議員(10番)    松 浦 俊 介                ────────────────────────                署名議員(11番)    岩 崎 高 雄                ──────────────────────── Copyright © Shimizu Town, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...