御前崎市議会 > 2018-12-06 >
12月06日-02号

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  1. 御前崎市議会 2018-12-06
    12月06日-02号


    取得元: 御前崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-09
    平成30年 12月 定例会         平成30年12月御前崎市議会定例会議事日程(第2号)                        平成30年12月6日(木)午前 9時00分開   議日程第 1 議案第59号 御前崎市議会議員及び御前崎市長の選挙における選挙運動の公費負担に             関する条例の一部を改正する条例の制定について                議案第60号 御前崎市部設置条例の一部を改正する条例の制定について      日程第 2 議案第61号 御前崎市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定に             ついて                                   議案第62号 御前崎市下水道事業特別会計条例を廃止する条例の制定について         議案第63号 御前崎市農業集落排水事業特別会計条例を廃止する条例の制定について日程第 3 議案第64号 御前崎市債権管理条例の制定について               日程第 4 議案第65号 御前崎市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める             条例の一部を改正する条例の制定について             日程第 5 議案第66号 御前崎市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について     日程第 6 議案第67号 御前崎市公の施設に係る指定管理者の指定について(道の駅風のマルシ             ェ御前崎)                                 議案第68号 御前崎市公の施設に係る指定管理者の指定について(御前崎市渚の交番)日程第 7 議案第72号 平成30年度御前崎市一般会計予算の補正(第4号)について          議案第73号 平成30年度御前崎市国民健康保険特別会計予算の補正(第2号)につ             いて                                    議案第74号 平成30年度御前崎市病院事業会計予算の補正(第1号)について  日程第 8 一般質問   16番  阿南 澄男              2番  渥美 昌裕             10番  大澤 博克              3番  櫻井  勝              1番  河原﨑惠士              9番  水野 克尚             14番  清水 澄夫〇出席議員(14名)   1番  河原﨑 惠 士 君        2番  渥 美 昌 裕 君   3番  櫻 井   勝 君        5番  植 田 浩 之 君   7番  齋 藤   洋 君        8番  松 下 久 己 君   9番  水 野 克 尚 君       10番  大 澤 博 克 君  11番  若 杉 泰 彦 君       12番  大 澤   満 君  13番  増 田 雅 伸 君       14番  清 水 澄 夫 君  15番  杉 浦 謙 二 君       16番  阿 南 澄 男 君〇欠席議員(なし)                                           〇説明のため出席した者     市      長     栁  澤  重  夫  君     副   市   長     鴨  川     朗  君     教   育   長     河 原 﨑     全  君     総 務  部 長     増  田  正  行  君     危 機 管 理 部長     釜  下  大  輔  君     経 営 戦 略 監兼     宮  﨑  隆  昭  君     企 画 政 策 課長     建 設 経 済 部長     繁  田     昇  君     市 民 生 活 部長     水  野  直  寿  君     健 康 福 祉 部長     大  倉  勝  美  君     教 育  部 長     長  尾  智  生  君     消   防   長     野  賀  敏  之  君     病 院 事 務 部長     村  松  光  浩  君     総 務  課 長     鈴  木  雅  美  君     エ ネ ルギー政策     沖     寿  弘  君     課      長     財 政  課 長     大  澤  和  也  君     危 機 管 理 課長     山  崎  雅  樹  君     市 民  課 長     中  村  年  美  君     環 境  課 長     清  水  正  明  君     こ ど も未来課長     澤  部  三 千 代  君     健 康 づくり課長     阿  形  正  巳  君     管 理  課 長     丸  尾     文  君     商 工 観 光 課長     小 野 田  明  人  君     会 計 管 理 者兼     松  下  美  明  君     会 計  課 長     教 育 総 務 課長     髙  田  和  幸  君     病 院 管 理 課長     増  山  道  典  君                                           〇職務のため議場に出席した事務局職員     議 会 事 務 局長     村  松     学  君     書      記     池  田     覚  君 △開議の宣告 ○議長(杉浦謙二君) 皆さん、おはようございます。 議員各位には、ご多用の中をご出席いただき、まことにありがとうございます。 ただいまの出席議員は14名です。 これより平成30年12月御前崎市議会定例会第11日の会議を開きます。          〔午前 9時00分 開議〕 △議事日程の報告 ○議長(杉浦謙二君) なお、本日の議事日程は、お手元に配付されているとおりであります。 △議案第59号、議案第60号の質疑、委員会付託 ○議長(杉浦謙二君) 日程第1、議案第59号及び議案第60号の2議案を一括して議題とします。 本2議案は、既に提案理由の説明が済んでおります。 本2議案に対する質疑の通告はありませんでしたので、質疑を終結し、委員会付託についてお諮りします。 ただいま議題となっております議案第59号『御前崎市議会議員及び御前崎市長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例の制定について』及び議案第60号『御前崎市部設置条例の一部を改正する条例の制定について』の2議案は、お手元に配付の付託表のとおり、総務経済委員会に付託したいと思います。これにご異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉浦謙二君) 異議なしと認めます。 したがって、議案第59号及び議案第60号の2議案は総務経済委員会に付託することに決定しました。 △議案第61号~議案第63号の質疑、委員会付託 ○議長(杉浦謙二君) 日程第2、議案第61号から議案第63号までの3議案を一括して議題とします。 本3議案は、既に提案理由の説明が済んでおります。 本3議案に対する質疑の通告はありませんでしたので、質疑を終結し、委員会付託についてお諮りします。 ただいま議題となっております議案第61号『御前崎市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について』及び議案第62号『御前崎市下水道事業特別会計条例を廃止する条例の制定について』並びに議案第63号『御前崎市農業集落排水事業特別会計条例を廃止する条例の制定について』の3議案は、お手元に配付の付託表のとおり、文教厚生委員会に付託したいと思います。これにご異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉浦謙二君) 異議なしと認めます。 したがって、議案第61号から議案第63号までの3議案は文教厚生委員会に付託することに決定しました。 △議案第64号の質疑、委員会付託 ○議長(杉浦謙二君) 日程第3、議案第64号を議題とします。 本議案は、既に提案理由の説明が済んでおります。 本議案に対する質疑の通告はありませんでしたので、質疑を終結し、委員会付託についてお諮りします。 ただいま議題となっております議案第64号『御前崎市債権管理条例の制定について』は、お手元に配付の付託表のとおり、総務経済委員会に付託したいと思います。これにご異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉浦謙二君) 異議なしと認めます。 したがって、議案第64号は総務経済委員会に付託することに決定しました。 △議案第65号の質疑、委員会付託 ○議長(杉浦謙二君) 日程第4、議案第65号を議題とします。 本議案は、既に提案理由の説明が済んでおります。 本議案に対する質疑の通告はありませんでしたので、質疑を終結し、委員会付託についてお諮りします。 ただいま議題となっております議案第65号『御前崎市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について』は、お手元に配付の付託表のとおり、文教厚生委員会に付託したいと思います。これにご異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉浦謙二君) 異議なしと認めます。 したがって、議案第65号は文教厚生委員会に付託することに決定しました。 △議案第66号の質疑、委員会付託 ○議長(杉浦謙二君) 日程第5、議案第66号を議題とします。 本議案は、既に提案理由の説明が済んでおります。 本議案に対する質疑の通告はありませんでしたので、質疑を終結し、委員会付託についてお諮りします。 ただいま議題となっております議案第66号『御前崎市火災予防条例の一部を改正する条例の制定について』は、お手元に配付の付託表のとおり、総務経済委員会に付託したいと思います。これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉浦謙二君) 異議なしと認めます。 したがって、議案第66号は総務経済委員会に付託することに決定しました。
    △議案第67号、議案第68号の委員会付託 ○議長(杉浦謙二君) 日程第6、議案第67号及び議案第68号の2議案を一括して議題とします。 本2議案は、既に提案理由の説明が済んでおります。 ここで、委員会付託についてお諮りします。 ただいま議題となっております議案第67号『御前崎市公の施設に係る指定管理者の指定について(道の駅風のマルシェ御前崎)』及び議案第68号『御前崎市公の施設に係る指定管理者の指定について(御前崎市渚の交番)』の2議案は、お手元に配付の付託表のとおり、予算決算審査特別委員会に付託したいと思います。これにご異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉浦謙二君) 異議なしと認めます。 したがって、議案第67号及び議案第68号の2議案は予算決算審査特別委員会に付託することに決定しました。 △議案第72号~議案第74号の委員会付託 ○議長(杉浦謙二君) 日程第7、議案第72号から議案第74号までの3議案を一括して議題とします。 本3議案は、既に提案理由の説明が済んでおります。 ここで、委員会付託についてお諮りします。 ただいま議題となっております議案第72号『平成30年度御前崎市一般会計予算の補正(第4号)について』及び議案第73号『平成30年度御前崎市国民健康保険特別会計予算の補正(第2号)について』並びに議案第74号『平成30年度御前崎市病院事業会計予算の補正(第1号)について』までの3議案は、お手元に配付の付託表のとおり、予算決算審査特別委員会に付託したいと思います。これにご異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉浦謙二君) 異議なしと認めます。 したがって、議案第72号から議案第74号までの3議案は予算決算審査特別委員会に付託することに決定しました。 △一般質問 ○議長(杉浦謙二君) 日程第8、『一般質問』を行います。 通告に従い発言を許します。 初めに、16番、阿南澄男議員。 16番、阿南澄男議員。          〔16番 阿南澄男君登壇〕 ◆16番(阿南澄男君) 通告に従い一般質問を行います。 前回、前々回の議会において、経済的な視野に立った子育て支援について一般質問をしてまいりました。これまで市長からは、出産奨励金支給事業子育て応援手当支給事業を実施し、出生数の増加や子育て家庭への経済的支援を行うことで、住みやすい、育てやすい環境が整いつつあり、妊娠期から子育て期までの総合相談窓口として、子育て世代包括支援センター機能を充実させていくとご答弁いただきました。 そこで、今回は、子育て環境について一般質問を行います。人口減少を少しでも緩和するためには出産は欠かせませんが、本年9月に出産に係る深刻なデータを国立成育医療研究センターが発表しました。2015年から2016年の2カ年の人口動態統計から、出産後1年未満に死亡した女性について分析したところ、自殺が92名で最も多く、出産後の母親の自殺の実態が明らかになったことは初めてで、専門家は産後鬱等の心の問題が関係していると見ています。母親が出産後にみずから命を絶つケースがこれほどあるとは異常事態であり、今や10人に1人の割合で産後鬱等のメンタルヘルスが悪化するという統計も出され、早急な対策が必要と指摘されています。現在御前崎市では、産前産後の母親支援としてどのような取り組みがなされているか、お伺いをいたします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫君登壇〕 ◎市長(栁澤重夫君) 改めまして、皆さんおはようございます。それでは、阿南議員ご質問の産前産後の母親支援についてお答えをいたします。 国立成育研究センターの報告では、母親としての責任感と義務感が重荷になるなど、さまざまな原因が絡み合い、出産後1年未満の自殺者が92人おり、うち約半数が35歳以上で、65%が初産の事例があったというデータがございます。近年、全国的に少子化、核家族化の進行により、近隣との関係の希薄化、子育ての孤立化、初めて赤ちゃんに接するための知識、経験が乏しい母親もおり、SNS等による情報の影響を受けるなど、母子を取り巻く環境が大きく変化してきております。本市においても同様であり、妊娠期から乳幼児期までの切れ目のない支援が必要とされているのが現状でございます。 本市といたしましても、子育て世代包括支援センター母子健康手帳を交付し、必要に応じて早期の相談や関係機関との連携を図って、妊産婦の孤立化予防を図っております。出産後、間もない時期への支援は、特に大切であると考えて、この時期の訪問では母親に、「こころの健康チェック表」を活用し、産後鬱病予防を考慮した精神的な支援も実施しております。また、生後2カ月から5カ月の第1子の母親には、「親子の絆づくりプログラム」を実施し、仲間づくりと子育ての知識を学習できる機会を設けております。今後も、早期支援の必要な妊産婦はもちろんですが、子育てが楽しいと思える育児環境の整備に努めてまいります。 以上、阿南議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 16番、阿南澄男議員。 ◆16番(阿南澄男君) 健康福祉部長に伺います。 ただいま市長から、産後鬱病や妊産婦の孤立化の予防を考慮した精神的な支援を実施していますと答弁がありました。12月4日の新聞報道によりますと、超党派の国会議員連盟がまとめた成育医療等基本法案の全容が明らかになり、この法案成立後に期待される施策として、妊産婦のメンタルに対する支援や周産期母子保健の充実などが挙げられております。御前崎市でも産前産後の支援は不可欠で、この成育医療法案に沿った支援を進めていくことが重要と考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 大倉勝美健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大倉勝美君) 再質問にお答えいたします。 成育医療等基本法案に関する報道が12月4日にございましたので、その動向に注視していくとともに、妊産婦のメンタルヘルスに関する支援や周産期母子保健事業の強化を図るよう、今後とも調査研究をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(杉浦謙二君) 16番、阿南澄男議員。 ◆16番(阿南澄男君) ぜひそういった方向で、この超党派議員連盟ということで、現在皆さんもご存じのように、国会においては入管法できょうあたりが山場だということで報道があるわけで、野党も与党も一体となって、先ほど冒頭私が申し上げました子育て中の母親が自殺するといった事態を深刻に受けとめて、政府も取り組んでいるようです。ぜひ歩調を合わせて鋭意取り組んでいただきたいと思います。 市長にお伺いします。過日、当市と友好があり、災害時等相互応援協定を結んでいます山梨県昭和町を議会で訪問してきました。昭和町の面積は、9キロ四方と小さく、御前崎市で例えますと旧浜岡町の平野部の面積であります。具体的にいうと4キロ掛ける4.9キロぐらいだったと思いますけれども、そういう小さな町で、この昭和町で驚くべき現実があるわけでございます。ここでは人がふえているのです、この時代に。例えて言うと、平成21年に世帯数が6,792が、平成28年には何と8,265世帯と1,500近くふえております。また、必然的に人口のほうも平成21年は1万6,850人が平成28年には1万9,405人ということで、約2,500人近くふえているということで驚くべき状態だと私は認識をしています。 そしてまた、我々が向こうの議会と、執行部と懇談をしましたところ、周辺から当町のほうに来ていただいているのは、ほとんどが若い世帯だということで、非常に活気のある話をしておりました。その中で、私が一番驚いたのは、わずかそんな小さいところで児童館が3カ所もありました。児童館は、皆さんもご存じのように、母子が、ともに他の母子の方と交流し、いろいろ遊んだりするのに非常に重要な場所です。こういった小さなところでも児童館を3カ所も設けて母子間の交流をやっている。これがやっぱり大きな、住みやすい町だということで評判になっているのではないかと推測しています。こういった事例もありますので、現在御前崎市においては、児童館は旧浜岡町に1カ所しかないわけで、今後、社会福祉協議会等と連携をとりながら、そういった場所の提供をするのが重要だと思いますけれども、市長、いかがでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 今、産後の母親の自殺等の話がありました。産後、母親は精神的に不安定な面もありますので、今後は引き続き子育て支援センター等を通じて支援してまいりたいと。また相談に乗ってあげたいと思っております。 また、昭和町のお話がございましたが、昭和町は今、大変企業立地が進んでおりまして、近隣市町から大変若者の雇用もふえている状況で人口もふえている。同時に子育ても充実しているという話がございました。まずは、冒頭のご質問にもありましたように、母親のケア、メンタルヘルス、こういったものについて取り組んでまいりたい。その上で、子供たちの環境、子育てしやすい環境、こういったこともあわせてこれから検討して、進めてまいりたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 16番、阿南澄男議員。 ◆16番(阿南澄男君) 今それぞれ市長及び担当部長のほうから答弁をいただいたわけでございますけれども、私はここにいる全ての人たちが、未来を担う子供たちの健全な育成、当然出産を含んで、そういったものに最善の努力をするということは十分皆さん承知をしていると思うのです。ですから、そういったことでお互い英知を尽くしながら、御前崎市の人口減少に少しでも、そしてまた次代を担う子供たちの健全育成に最善の努力をしていただくことをお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(杉浦謙二君) 次に、2番、渥美昌裕議員。          〔2番 渥美昌裕君登壇〕 ◆2番(渥美昌裕君) それでは、通告に従い質問いたします。 最初にお断りします。ちょっと滑舌が悪いものですから、お聞き苦しい点があるかと思いますけれども、ご容赦願いたいと思います。 今回は、企業誘致と基幹産業でもある茶業についての質問をさせていただきます。まずは、企業誘致について市長に質問いたします。この質問は、去年12月本会議の一般質問から1年ぶりの質問となります。さて、今年度1月に配付された平成29年度企業誘致事業、御前崎市企業立地ニーズ調査業務報告書によりますと、回答企業数の247社のうち、回答総数245社の有効回答数がありました。そのうち「検討の対象になる」が1社、「どちらとも言えない」が32社、「条件次第で検討の対象になる」が3社となりました。候補地となる可能性のある企業は4社ということです。また、「どちらとも言えない」も可能性がある企業を含んでいると考えられると報告されました。今年度は、この4社を中心に企業立地ニーズ調査業務委託費として200万円を計上してあります。今年度4月から、現在8カ月が経過しましたが、その間、「どちらとも言えない」を含め、何社にどのような方法で交渉を行ったのか。また、その結果及び折衝中なのか、進捗状況は。また、来期以降の取り組みを伺います。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫君登壇〕 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、渥美議員ご質問の企業誘致に向けての取り組み状況についてお答えします。 新野工業団地候補地につきましては、平成29年度御前崎市企業立地ニーズ調査結果により、立地検討の可能性がある市外企業が4社ございました。この市外企業に対し、新野候補地の強みでもある津波など、防災上の懸念が少ないこと。近隣に住宅地が少ないため、24時間操業が可能ということ。東名高速道路の菊川インターチェンジから20分以内の交通アクセスなどを改めて説明しております。 また、電力多消費型の製造業につきましては、優遇制度である国の原子力発電施設等周辺地域企業立地支援給付金や、本市単独の補助制度など、企業立地のメリットをわかりやすく説明し、粘り強く交渉しております。 なお、現在交渉中ですので、詳細につきましては説明を差し控えさせていただきますが、来年度からその結果を踏まえて取り組んでまいります。 以上、渥美議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 2番、渥美昌裕議員。 ◆2番(渥美昌裕君) 市長にもう一度お伺いいたします。 現在交渉中で、詳細は言えないということですけれども、今の現状をどう捉えているのか。また、このまま企業が来るまで毎年毎年粘り強く交渉するだけということなのでしょうか。また、次の新しい一手は今考えておられますでしょうか。細かいところまでは結構ですので、よろしくお願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 最近、特に企業が立地したいという話もありまして、今の企業はすごくスピード感が速いのです。立地したいといったら、もう1年とか2年ぐらいのうちに造成したい。造成といいますか、操業まではいかないわけですが、始めたいと、そういった企業が大変多いということでありますので、企業誘致のお話があっても対応ができないのが今の現状であります。もう私は最初から、当初からレディーメードと申し上げてまいりました。これからの誘致には、スピード感を持って対応していくレディーメード方式がいいのではないかと改めて感じたところでありますので、そういったことも含めてこれから対応してまいりたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 2番、渥美昌裕議員。 ◆2番(渥美昌裕君) 確かに今、市長言われたように、これまでの一般質問の答弁の中で、最初は先行投資型ということでスタートしまして、次にはレディーメード型へと変わり、県のほうもセミ・オーダーメード型ということで、今までのオーダーを見直すということで聞いております。去年の12月の答弁でそういう話がありましたので、また今お聞きしましたら、スピーディーにやりたいということで、それはわかります。今後とも、そのようなことでお願いしたいと思います。 それで、副市長にお伺いいたします。副市長はこの事業のリーダーです。現在交渉中とのことですが、企業との折衝の中で問題点は何か。どこに問題があったのか。何が足りなかったのか。どう検証されているのか伺います。これは企業側の都合で進出できなかった場合もございますし、市側の対応に何か問題があったのかどうかも含めて伺います。 ○議長(杉浦謙二君) 鴨川朗副市長。 ◎副市長(鴨川朗君) さまざまな要件がございます。企業側の都合、それから当市の早急に対応できなかった点、そういったものも両方あったというふうに認識をいたしております。先ほど市長が答弁したように、スピード感がないと難しいと思っております。 以上です。 ○議長(杉浦謙二君) 2番、渥美昌裕議員。 ◆2番(渥美昌裕君) 市長に伺います。 今後も、今のままではなかなか目標に向かっていけないと思います。今後も用地買収だとか造成工事だとかインフラ整備、工事建設等数年かかるとなかなかタイムリーに進出することができない。先ほど市長もおっしゃったように、なかなか、さあといえばすぐやりたい企業が多いという中では、余りそれをずるずるしてしまうと、結構進出にちゅうちょするのではないかなとも思います。用地買収だとか造成工事等で約10億円、関連インフラ整備を合わせるとやっぱり20億円前後のお金がかかるのではないかと思っておりますので、今現在の財政情勢では、とても市にはそれだけの体力がないと考えます。一度に5ヘクタールとか、大きなものを造成するのではなくて、一部でも造成に取りかかり、企業にアピールすることが大切ではないかなと、こんなふうに思います。市の姿勢を見せれば交渉もやりやすくなると考えます。あとは市長の決断あるのみですけれども、いかがですか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 先ほど冒頭でも申し上げましたように、幾つかのそういったお話もございます。そういったことを含めて、この企業でなくても、ほかの企業にも御前崎市に関心を持ってもらえるような、また御前崎市にはそういった用地もあるよということが理解していただけるように、来年度におきましては工業団地の特別会計に予算を計上して、調査はもちろんですが、スピード感を持って企業がタイムリーに進出できるような、そういった体制を整えていきたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 2番、渥美昌裕議員。 ◆2番(渥美昌裕君) 今、市長のほうから、スピーディーにやっていきたいということでお話を伺いました。今後も切れ目なく、営業をしていただきたいと思うし、やっぱり現場のほうもそれだけのものを、大きい、小さいは別にしましても、予算に見合った中で進めていっていただきたいと、こんなふうに思います。 次に、御前崎市の基幹産業であります茶業振興について市長に質問いたします。ここ何年か茶業界の不況には話にいとまがありません。茶葉の単価安、就農農家の高年齢化、後継者がいない、機械の高価格化等、取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。これは茶業界に限らず、他の農業にも言えることですが、その中でも特に茶業界は窮していると思います。先日、11月19日の予算決算審査特別委員会では、茶業に関する市の補助事業についてご説明がありました。1つとして、御前崎市農業用機械等整備事業補助金、農業機械購入については、新品、中古にかかわらず、補助対象とのことでした。次に、御前崎市茶園防霜施設整備事業補助金では、防霜ファン、スプリンクラーの茶園防霜施設の設置及び修繕に要する経費となっております。また、もう一つは、御前崎市農地転換費用軽減支援事業費補助金と、以上の補助金についての説明がありました。個々の補助対象、補助金対象経費、補助率については細部にわたり制限、縛りはついております。 また、今後の対策については、生産者の高齢化や担い手不足が全国的に問題となっている中で、市では先ほどの3つの支援策や荒廃農地解消への支援などの取り組みを行っておりますので、生産者の方にさらに周知していきたいと考えております。また、振興策や優良農地内の荒廃農地対策について、生産者の意見をお聞きし、農協などの関係機関と協議していきたいと考えておりますと結んでいます。 市長、茶業界の現状をどう捉えているのか。この補助事業で十分と考えておられるのか。また、今後の御前崎市の茶業界、そのほかの農業も含め、来年度に向けて現況を打破するためにどのように考えているのか。また、現時点で具体的な政策がありましたら伺います。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、渥美議員、茶業振興に対する今後の施策についてお答えをいたします。 農地の荒廃化につきましては、本市に限らず、農業者の高齢化、担い手不足、価格の低迷など、茶畑の維持管理についてさまざまな問題があります。しかし、これといった特効薬が見つかっていないのが現状でございます。主に傾斜地にある茶畑の荒廃化が進んでおります。平たん部の茶畑が同じようにならないために、国、県や本市の補助事業を活用し、茶園集積など農地の有効利用推進に努めるとともに、機械購入時の補助事業などを継続し、経営支援を行っていきます。 消費拡大につきましては、生産者や茶商組合などで組織する茶業振興協議会を中心に、特産品種として「つゆひかり」を中心に御前崎茶を市内外にPRして、今後も販路拡大に力を注ぎ、生産者がやりがいのある農業を目指せるよう取り組んでおります。 また、その他の農業につきましても、農業用機械購入の補助はもちろんでありますが、水田の老朽化した暗渠排水の布設がえ工事や荒廃農地再生への補助及び省力化のための無人ヘリコプターによる農薬散布補助などを実施したいと考えております。 以上、渥美議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 2番、渥美昌裕議員。 ◆2番(渥美昌裕君) また市長にお伺いいたします。 現行の国、県、市の補助金の制度で、茶業界なり農業関係ですけれども、今のままで十分だと思われていますか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 国、県の補助というのはJAですね。こういったものを通じて多分補助金とか、縛りはありますが、そういったものでやっていただいているということであります。また、先ほどお話ありましたように、市単独の事業としては、お茶のスプリンクラーとか防霜ファンにつきましては、限度はありますが、市単独の補助ということでやらせていただいております。今の3つの補助制度が必ずしも茶業の振興に対して満足しているとは言い切れない面があると思います。御前崎市としては、この国、県の補助の動向を含めて、また御前崎市でどんなものができるのかも含めて考えてまいりたいと思います。決して安心して茶業を見守るという状況ではございませんので、茶業がまたさらに振興できるように考えてまいりたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 2番、渥美昌裕議員。 ◆2番(渥美昌裕君) それと市長、生産者の高齢化や担い手不足が特に深刻になっております。この対策には早急に対応策を考えなければ、御前崎からお茶がだんだんなくなっていってしまうのではないかという危惧をしています。これに関して市長はどういうふうにお考えになっておりますか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 高齢化と担い手不足は、これは茶業界にとっては大変深刻な問題であると思います。こちらの海岸通りの砂地農園もそうでありますが、特に荒れた茶園がありますと、いい茶園にも、隣の茶園にも迷惑をかけるということがあります。平たん地であるならば、団地化といいますか、そういったこともできると思うのですが、傾斜地等もありますので、そういった機械等を導入して団地化してやるのはなかなか難しいという状況にあります。しかし、高齢者の方たちが集団経営を認めてくれるならば、地域の中でそういったこともできると思いますが、高齢者の皆さんは自分の茶畑は自分で守っていくのだという気持ちが強いと思うので、なかなかそこが一歩踏み出せない状況もあると思います。例えば田んぼも数十町歩を1人の方がやっているという状況なのです。九州のほうは、JAが一括管理して、地権者に10アール当たり幾らというものを払って、一括管理している茶園があります。この辺も将来どうなるかわかりませんが、そういったことも考えていかないと、個々のお茶農家では経営も成り立たなくなるのではないかということも心配をしております。 ○議長(杉浦謙二君) 2番、渥美昌裕議員。 ◆2番(渥美昌裕君) やっぱり今、市長おっしゃられたように、高齢者の方は、自分の畑や田んぼは自分で守らなければというのが確かに強いと思います。ほとんどが一人経営でやっておるものですから。そこら辺はやっぱり市としても手を差し伸べて、こういうことも、ああいうこともあるよというような方向性を示してあげるべきではないかと思います。 特に若い就農希望者は、現状の茶業に希望を持って取り組むには余りにもハードルが高いと思います。補助金の中に茶園防霜施設整備には、設置と修繕に補助があります。しかし、農業機械整備事業には、修繕費用の補助がありません。高額な機械を一度購入すれば8年から10年ぐらい交換はありません。しかし、毎年、使用前後にメンテナンスだとか修理、消耗品交換等が発生します。農家にしてみれば、この経費の負担が多いと聞いております。いま一度この部分にも光を当てていただきたいと考えますが、市長のお考えはどうでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 今おっしゃったように、個人の経営の中で機械器具、こういったものは高額で、お茶の経営規模にもよりますが、そういったものを持つと将来的にも、メンテナンスでありますとか、そういったものに対して経営が成り立たなくなることも往々にあると思います。そういったことで、個々でなくて、ある程度の何人かで共同でやるとか、そういったほうへ行かないと、これからの機械器具の購入は難しいと思います。 さらにその上、御前崎市が機械の上乗せをした場合、またさらに購入するのは結構ですが、その人も負担になるということも考えられますので、農業者と相談して、考えをお聞きしながら進めていくべきものだと思っております。お茶の価格低迷が一番の原因ではないかと思うのです。ことしも4月の二十何日ですか、サエリアで初取引がありましたが、高値は5万5,000円ということで期待をしたわけですが、その後、昨年に増して茶価も落ちたということです。毎年お茶の価格は下がっているのです。そういった中で、やりがいがある農業になるのかということも含めて茶業農家の皆さん、私どもも一緒に考えなくてはならないなとは思っております。 ○議長(杉浦謙二君) 2番、渥美昌裕議員。 ◆2番(渥美昌裕君) やっぱり茶農家ばかりではなくて、ここ十数年ぐらい前から土木業、建築業、商工業、農水業など全般的に世代交代や社長交代で若返りが進んでおります。若い世代が今後自分の仕事に夢と希望と誇りを持って次世代につなげていけるように市としても育てる責任の一端があると考えます。御前崎市に人を呼び込み定住してもらい、人口増を図る施策も必要なことですが、現在住んでいる市民が豊かで幸せになることが重要ではと考えます。このような市になれば、市外からも御前崎市に来るのではないでしょうか。市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 農業者に御前崎市に住んでいただけるということですね。 ◆2番(渥美昌裕君) それと、農業者とかを育てる一端が市としても責任があるのではないかなと。 ◎市長(栁澤重夫君) お茶ばかりではありませんで、この海岸通りもそうですが、580ヘクタールぐらいですか、御前崎市も荒廃農地が出ているということであります。そういった中で、個人では難しいと思うのです。私は、いつも言うように、若手の後継者がイチゴではあります。普通の一般的な農業ではなかなかないものですから、こういったものを集団といいますか、グループでやっていただければ、圃場整備の補助金もありますので、やっていただければいいと思います。私がいつも言っていますように、会社を定年退職したときにそういったグループの皆さんが農業に、帰農していただければと思っているのです。農業者というのは、もうやれる限りはやれるのです。定年がないものですから。働ける限り働く。こういったことでありますので、高齢者は担い手がないとその場で終わってしまうというのがこの農業の実態でありますので、とにかく後継者を育てていく、また担い手を育てていくというのが御前崎市の農業にとっても大変大きな課題であると思っています。 ○議長(杉浦謙二君) 2番、渥美昌裕議員。 ◆2番(渥美昌裕君) 今、私が言ったのは、農業者ばかりでなくて、ほかの商工業だとか建築、土木業の若い世代が今育ってきておりますので、そこら辺も育てていただきたいという意味で言ったわけです。農業ももちろん一番重要だと思いますけれども、そういう意味です。 それともう一点、先ほどから市長が皆さんの意見を聞くというようなお話されていますけれども、意見交換会だとか、いろんな会議をやると、どうしても役員だとか、JAの方だとか、限られた人たちが出ているのではないかなと思います。私、提案したいのですけれども、いろんな話を皆さんから聞くということは、非常に今後の市の施策として重要であります。ですから、一つ提案なのですけれども、例えば農業版のタウンミーティングみたいな形で、業界別だとか、一緒でも構いませんけれども、何かそういうのを考えていただきたいなと思いますけれども、市長、どうでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) JAのほうでも、農業振興に関する懇談会といいますか、そういったものをやっておりますので、そういったものがこの茶業やほかの農業全般に広げていければと思います。近々、今年度中にJAとの意見交換会もありますので、そういったところでも申し上げていきたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 2番、渥美昌裕議員。 ◆2番(渥美昌裕君) 市長、これからも市民の立場に立って、市民目線での市政をお願いして、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(杉浦謙二君) 次に、10番、大澤博克議員。          〔10番 大澤博克君登壇〕 ◆10番(大澤博克君) それでは、通告に従いまして質問させていただきます。 私は、11月で開院1周年を迎えました家庭医療センターしろわクリニックについて質問させていただきます。 最初に、しろわクリニックの設立の意義と申しましょうか、目的を述べさせていただきます。設立の目的は、全国で団塊世代が全て75歳以上になる2025年に必要な病院ベッド数が、各都道府県の医療提供体制の将来像をまとめた地域医療構想において、現状では病床が過剰と判断されたことにより、超高齢化社会に対応した医療体制を確立し、ふえ続ける医療費を抑制する必要性によるものでありますが、そのため患者さんが行き場を失う事態が起こらないように、在宅医療や介護を充実させ、地域で安心して暮らせる環境を整え、医療や介護を一体的に提供する地域包括ケアシステムの構築、強化を急ぐ必要性によるものであります。 しろわクリニックにおきましては、6月から訪問診療を始めましたが、在宅医療充実の鍵は人材確保であります。県においては、磐田市、菊川市、御前崎市、森町が浜松医大と提携し、家庭医療プロジェクトを進めており、地方の医師不足問題解決のために取り組んでいるのが現状であり、患者家族に在宅医療について理解を深めてもらう必要と啓発などに力を注ぐべきだと思います。 以上を踏まえまして、市長に質問させていただきます。しろわクリニックの現状と課題、今後における考えとか計画をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 澤重夫市長。          〔市長 澤重夫君登壇〕 ◎市長(澤重夫君) それでは、大澤議員ご質問のしろわクリニックの現状と課題、今後の計画についてお答えをいたします。 しろわクリニックは、昨年11月に開院し、1年が経過いたしました。本年4月からは、非常勤医師1名を採用し、3人体制となり、順調に医療を提供しております。課題といたしましては、今後、ますます必要とされる地域医療のためには、当地域で診察していただける医師の確保です。この点につきましては、浜松医大と静岡家庭医養成協議会が連携し、総合診療専門医、いわゆる家庭医を育てるプログラムを実施しており、来年4月には、このプログラムに参加する専攻医1名がしろわクリニックに配属の見込みとなっております。浜松医大の学生実習受け入れにつきましても、大学6年生が来年3月から6月にかけ、2週間ずつ交代で研修を行う予定となっております。また、これとは別に、大学5年生が2020年1月から2週間ずつ、1年を通じて実習に来ることになっております。これらを合わせますと、年間約30人から最大80人の医学生がしろわクリニックで研修することになります。 このように、将来の地域医療を担う医師や学生を育てる研修施設として、また当地域の医療の担い手としての責任を果たせるよう体制を整えてまいります。地域医療は、地域のご理解、ご協力がなければ成り立ちません。しろわクリニックは、地域医療を担う重要な施設として、地域に愛されるクリニックとなりますよう進めてまいりたいと考えておりますので、ますますのご理解とご協力をお願いいたします。 以上、大澤議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 10番、大澤博克議員。 ◆10番(大澤博克君) 自分自身勉強不足で、調査不足で申しわけなかったのですけれども、今、市長のご説明がありましたように、そこまで進んでいるというのはちょっとびっくりしました。来年からもう一人来て、3人体制がとれれば、地域医療の問題、どんどん解決できるのではないかと思って期待しております。 次に、病院事務部長に具体的なお話を聞きたいと思います。現在行われている訪問診療の現状と課題、今後の計画、それと以前老健でやっておりました訪問リハビリについて、それとこの前、平成30年度の上半期の報告を読ませていただきました。自分で思っていたより利用者がもうちょっとという感じを持っているので、それにつきましても今後の計画を質問したいと思います。部長、よろしくお願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 村松光浩病院事務部長。 ◎病院事務部長(村松光浩君) それでは、大澤議員のご質問にお答えさせていただきます。 まず1点目の訪問診療についてでございますが、しろわクリニックでは、訪問診療を6月から開始しております。6月には訪問回数が3回でございましたけれども、10月には9件と伸びております。しかしながら、現在常勤医師が1名のため、これ以上の患者さんの対応は難しい状況でございます。このため、先ほど市長の答弁にございましたように、専攻医の採用や静岡家庭医養成協議会と連携するなどして体制を整えまして、徐々に拡大をしていく計画でございます。 また、次に訪問リハビリについてでございますけれども、現在クリニック内で行う急性期のリハビリと各家庭を訪問して行う訪問リハビリの2種類を行っております。ご質問の訪問リハビリについてですけれども、当初リハビリ技師1名で始めておりまして、9月からリハビリ技師2名とし、充実を図っております。これによりまして、ことし4月には、延べ訪問回数は170回でございましたが、10月には延べ238回と順調に増加をしております。今後は、急性期のリハビリが終了した患者さんに対しまして、引き続き介護事業のリハビリが行えるよう検討しているところでございます。 開院して1年を経過したところでございますので、状況を見ながらスタッフ体制などを整えまして、少しでも地域医療を担えるように対応していきたいと考えております。 以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(杉浦謙二君) 10番、大澤博克議員。 ◆10番(大澤博克君) 1カ月ぐらい前なのですが、しろわクリニックを訪ねて、リハビリに関しての話を聞いたのですが、今、先生が4名いらっしゃって、それで対応しているというのは承知しております。訪問リハビリの比率をもう少し高めたいというお話をちらっと聞きました。訪問リハビリである程度回復すれば、自分でも近くなので通えるということです。訪問リハビリの人数の比率が極端にふえるということはすばらしいことだと思います。逆に訪問リハビリの比率がふえれば、家でのあれが、普通の日常生活に差し支えがあるというあかしになってしまうものですから、この比率に関しては何とも言えないのですが、一番は医療に関しても、リハビリに関して全てそうなのですが、患者さんの日常生活の質を高めるということです。例えばトイレへ行けないのでおしめを当てなければいけないという問題が最近すごく聞かれます。とにかく日常生活における質の向上ということに重点を置いて、そういう方向で進んでほしいというのが偽らざる、患者さんを持っている家族の希望だと思うのです。 それと、今、部長からのお話を聞いて、今後の課題、計画ということはある程度把握できました。それで市長に再質問をします。平成30年度白羽地区福祉懇談会の記録というのをいただいたのですが、懇談要旨ということで、現在の白羽地区は世帯数云々で始まっています。クリニックの吉野先生を招いていろんな話をしたと。それで、家庭医療の重要性ということで、御前崎の家庭医療、地域医療の機運を高めるということで、お互いにコミュニケーションをとってやっていただいたと。それで、去年の場合は、御前崎地区の各町内会長さんも集まって、吉野先生といろんなコミュニケーションをとっていました。先生にずっといてほしいとか、そういう話で、先生も皆さんが望まれるのだったらできる限りずっとここにいたいというお話なされたと思うのですが、そういう意味でのコミュニケーションというのは、すごく重要だと思います。市では地域医療を考える会の人たちがいろんな懇談会を開いて先生を呼んだりして進めておりますが、今後もずっと、今は1年に1度という形でやっていますけれども、こういうことを市のほうでバックアップしてほしいというのが希望です。こういう形で地域の人たちと先生とのコミュニケーションはある程度できているのですが、市立病院では先生方とのそういうコミュニケーションというのは一体どうなっているのかなと、疑問に思うときもあります。自分が聞かないので過ぎているのですが。 漫画で「はっぴーえんど」という在宅医療に関する漫画があり、皆さんはお読みにならないと思うのですが、すごく先生が地域医療に根差した方で、在宅医療の今とその現場を大公開ということで、いろんな在宅医療のメリット、デメリットについてお答えが載っています。これをちょっと読ませていただきます。「在宅医療がその人にとってベストかどうかはわからないまでも、選択肢の一つとして理解しておくべきだということでした。まだ日本では在宅医療について知らない人が多いようです」ということで、まだうちのほうの地区でもこういう在宅リハビリにおいても在宅診療についても理解している人が意外と少ないので、市としてある程度そういう面のバックアップしてほしいのです。医師会の問題もありますもので、なかなか難しい面があるのですが、公民館活動とか地域の町内会長を通して、周知徹底できたらとも思っているものですから、その面に対して、市としてどう考えているかを簡単で結構ですが、よろしくお願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) ご承知のように団塊の世代が75歳になる2025年には全国で800万人余が一気に75歳になるということです。従来のお年寄りの施設では対応できないということでもありますので、それを克服するため、2025年に備え御前崎市も包括ケアシステムをしっかりと立ち上げて、家庭医療、訪問診療でありますとか訪問リハビリ、こういったものをさらに充実させていく必要があるということで、第2層の協議体も既に各地区で発足させていただいたところであります。 そうなりますと、お医者さんもさらに充実させる必要があります。吉野先生がひとりで今、訪問診療をやっておりますので、なかなか大変ですので、家庭医療の医師を来年から、それから徐々に研修医も入ってきますので、この地域に根づいていただけるように指導していただきながら、また家庭医療のクリニックをさらに充実させていきたいと思います。 また同時に、今お話がありましたように、医師と市民の皆さんとのコミュニケーションは、市民公開講座等を通じてある程度はとられているのではないか。同時に、地域医療を育む会の皆さんにも医師の多忙さ、大変さを知っていただく。そして、医療に理解をいたただけるような取り組みをしておりますので、こういったものにつきましては、引き続き家庭医療、地域医療を育む会と連携しながら、皆さんに家庭医療、そして地域医療を理解していただけるよう、これからも引き続き続けていきたいと思います。またさらに、議員の皆さんにも、ご理解いただきながら、協力してやっていただければ大変ありがたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 10番、大澤博克議員。 ◆10番(大澤博克君) わかりました。先ほど市長の答弁にございましたように、来年はもう一人先生がしろわクリニックに来てくださるということで、3人体制がとれて、どの程度在宅医療の数がふやしていけるか。それの推移を見まして、また改めて質問させていただきたいと思います。この新しい制度で浜松医大の研修生とか、5年生でも来るということで、一人でも御前崎へ来てもいいという先生が確保できるよう望んでおりますので、よろしくお願いいたします。 以上で終わります。 ○議長(杉浦謙二君) 次に、3番、櫻井勝議員。          〔3番 櫻井 勝君登壇〕 ◆3番(櫻井勝君) 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 子供の保護、地域の安全対策についてお伺いいたします。ことし7月に藤枝市で、小学4年生の男児が下校途中に学校近くで刃物で切りつけられ、負傷を負った事件がありました。藤枝市は、市内小中学校に防犯カメラを設置することを決めました。各学校とは別に、通学路への設置も検討すると市はあらゆる手段を講じて児童生徒の安全を守っていきたいと新聞報道にありました。 そして、菊川警察あんしんメールから9月28日、このようなメールが届きました。不審者情報を送信します。菊川市本所、菊川橋付近路上、小学生が徒歩にて下校中、男が後方から近づき、棒状のものを振り回したもの。また、10月15日、菊川市三沢、星ケ丘公園で、小学生男子が徒歩にて友人宅に行く途中、星ケ丘公園に駐車していた男が手招きをして車の後ろに乗れという動作をしてきたもの。また、御前崎市でも10月中ごろ、小学2年生が下校時に殴られる事件が発生いたしました。地域サポート隊、保護者、教職員、警察官の皆様が登校時、また下校時に見守りをしていただいておりますが、不審者を常にチェックする防犯カメラが設置されていれば、子供の保護に視点を置いた地域の安全、防犯対策が、高齢者を含め全ての人々が安心できるのではないでしょうか。また、市内学校及び周辺の防犯カメラの状況を伺います。 以上です。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫君登壇〕 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、櫻井議員ご質問の子供の保護、地域の安全対策についてお答えします。 現在市内小中学校への防犯カメラの設置につきましては、外部からの入り口や職員から死角になる場所、プールへの侵入防止の観点で、各学校数カ所に設置をしております。この防犯カメラは、外部からの侵入対策を目的に設置しており、職員室などにあるモニターで各箇所の映像が監視できるようになっております。この映像は、随時記録され、本体へ記録された映像を取り出すことが可能となっております。防犯上の観点で、各学校の設置場所等は、詳しく申し上げられませんが、平成28年度から運用しているところでございます。 また、周辺に本市が設置した防犯カメラはありません。商店などに設置された監視カメラにつきましては、本市では把握しておりません。 以上、櫻井議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 3番、櫻井勝議員。 ◆3番(櫻井勝君) ただいま市長は、各学校に防犯カメラを設置していて随時見られるという答弁でした。それでは髙田教育総務課長にお伺いします。御前崎市はそのような状況ですが、近隣の学校の状況等を教えていただきたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 髙田和幸教育総務課長。 ◎教育総務課長(髙田和幸君) 櫻井議員の再質問にお答えします。 市長答弁のとおり、当市、御前崎市の全ての小中学校で防犯カメラでの監視、それから防犯警備保障会社との契約によって子供の安全等を守っております。近隣市では、設置されていない小中学校が多数あると聞いております。ただ、他市の防犯上のご迷惑になるといけませんので、具体的なところについては答弁を控えさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(杉浦謙二君) 3番、櫻井勝議員。 ◆3番(櫻井勝君) ありがとうございます。近隣市に比べれば、御前崎市の学校では防犯カメラによる監視が進んでいると感じました。 そこで、河原﨑教育長にお伺いしたいと思います。先ほども話しましたが、他市では防犯カメラを通学路に設置するという話があります。これはさまざま、教育とか学校とは別問題かもしれませんが、このように通学路等につけるということに対しましては、教育長としてはどのようにお考えになるか、お聞かせください。 ○議長(杉浦謙二君) 河原﨑全教育長。 ◎教育長(河原﨑全君) 再質問にお答えします。 当然のことながら、児童生徒の安全と安心を第一に考えなくてはならないと考えております。そのために学校内では、防犯カメラの設置のほか、危機管理マニュアルに沿った不審者対応訓練を実施するとともに、子供たちに防犯教室を実施して、自分の身を守る方法についても指導しております。通学路につきましては、10月に小学校ごとに安全点検を行ったところですが、毎日の登下校では地域のサポート隊の皆様に犯罪や交通事故から子供たちを守るための活動を引き続きお願いしていくとともに、「子ども110番の家」の設置もお願いしているところでございます。 議員お尋ねの通学路への防犯カメラ等の設置についてでございますが、こちらについては範囲が広くなること、また予算の関係もございますので、現在のところは検討をしているという段階かと思います。現状では、先ほど申し上げた方法等で子供たちの安全安心を守っていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(杉浦謙二君) 3番、櫻井勝議員。 ◆3番(櫻井勝君) ありがとうございます。今、教育長も言われましたが、市長としては、この通学路に関しまして防犯カメラ等を、大変難しい問題かもしれませんが、どのようにお考えなのか、お聞かせください。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 今、通学路の防犯カメラという話ですが、お話がありましたように、なかなか予算的にも難しい面もありますし、御前崎市は各交差点等にサポート隊の皆さんが、朝、また下校時にも出てくださっていることも一つの安心材料でもあります。同時に、子供たちに悪影響を及ぼす不審者につきましては、菊川警察署と連携しておりますので、同報無線で子供たちに影響のない範囲でやりましょうということで、約束もしてありますので、そういった受信を受けたら防犯カメラとあわせて、同報無線等で市民に注意喚起できることになりますので、両面で当面はやっていきたいと思っております。 ○議長(杉浦謙二君) 3番、櫻井勝議員。 ◆3番(櫻井勝君) ありがとうございました。 それでは次に、市営住宅についての質問をさせていただきたいと思います。御前崎市は、近年、人口減、世帯数はふえていますので、市営住宅の入居世帯もふえているのかと思いまして、先日、管理課より入居状況の資料をいただき調べました。すると、入居戸数がほぼいっぱいの住宅、また入居戸数が半分ぐらいの住宅がありました。ここ2年ぐらいでは、少し入居世帯数が全体的に減っていました。市営住宅の入居には、申し込み資格としての条件がありますが、入居戸数が半分ぐらいの市営住宅について、どのように考えているのか。また、建築年数が約40年の住宅もあります。これからこの市営住宅をどのようにするのか。また、市営住宅に住んでいる人も、そのままいきますと高齢化が進んでいくと思いますし、また手すり等がない住宅もあり、高齢者にも、障がい者にも優しい市営住宅にしていただきたいと私は考えますが、市長の答弁をお願いいたします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、櫻井議員、市営住宅についてお答えをいたします。 まず、市営住宅の入居者状況でございますが、市営住宅が市内に10カ所ありまして、一般住宅249戸、特定公共賃貸住宅24戸の合計273戸でございます。平成30年11月末の入居率は、市営住宅では72.2%でございます。個別では、最も高い池新田大山団地が100%、最も低い薄原住宅が42.1%、特定公共賃貸住宅朝比奈団地は87.5%でございます。入居募集は、公営住宅法に基づき、本年度は8回公募を計画しております。1回の公募による入居は、2から3件程度でございますが、それを上回る退去者がおり、市営住宅全体では毎年5件前後減少しております。 次に、市営住宅のこれからの対応でございますが、建築年度の古いものは広沢住宅の昭和53年建築でございます。新しいものは池新田大山団地の平成15年建設でございます。建築から30年以上の住宅には、長期にわたってお住まいの方が多く、入退去の変動が少ない状況でございます。なお、古い住宅について入居の問い合わせがあった場合には、比較的新しい住宅への入居をあっせんしております。市営住宅では、長寿命化計画に基づき、給排水設備、外壁塗装などの工事を平成24年度より順次行っております。 また、白羽住宅の1階を公営住宅法の高齢者ひとり暮らし世帯の基準に適合するよう修繕をしております。高層階にお住まいの方で、健康面や介護の都合によるご希望がある場合には、1階への転居も対応させていただいております。今後も入居者の皆様のご理解をいただきながら安心安全な公営住宅となるよう取り組んでまいります。 以上、櫻井議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 3番、櫻井勝議員。
    ◆3番(櫻井勝君) ありがとうございます。 それでは、丸尾管理課長にお伺いしたいと思います。前回、11月12日から11月22日に入居の募集をしましたが、この状況を教えていただくことと、またなぜ入居募集を随時しないのか。そして、もう一点、空き家の戸数が大変多いところに入居の募集がかかる数が少ないという点がありますので、この3点をお伺いしたいと思いますが、よろしくお願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 丸尾文管理課長。 ◎管理課長(丸尾文君) 櫻井議員の質問にお答えいたします。 公募期間が11月12日から11月22日となっていますということですけれども、これは公募期間を2週間を基本として公募を行っているということで、公募最終日から入居までに入居資格審査などで1カ月程度必要としていますので、11月22日を年内入居が可能な締切日として決定させていただいております。 公募を随時しないというとですけれども、年間8回ということで、所得が確定する時期を考慮して8回計画をさせていただいております。公募でございますけれども、公営住宅法に公営住宅の入居者を公募しなければならないと定められております。これは、住宅に困窮する低所得者を対象に整備された公共の住宅を広く皆様にご利用いただくためでございます。 募集の部屋数と空室の差ということでよろしいでしょうか。公募の部屋数と空室の差でございますが、11月の公募戸数は32戸でございました。これは退去があった後の修繕やかび対策の除菌、清掃が終了して、そのまま入居可能な住宅を募集させていたということで、32戸募集させていただいております。11月の応募戸数ですけれども、4件ございました。池新田大山団地2戸、八千代団地1戸、白羽住宅1戸でございます。 以上でございます。 ○議長(杉浦謙二君) 3番、櫻井勝議員。 ◆3番(櫻井勝君) 市長に最後にお伺いしたいと思いますが、市営住宅も空き家が大変に多いところが、要するにたくさん入っているところも当然ありますが、少ないところも白羽のほうにもありますが、これぱっと見て、やはり8項目ぐらい申し込み資格があるのですけれども、こういう資格というのをまた軽減するとか、そのような方向というか、そのようなお考えはあるでしょうか。その辺をお伺いしたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 入居率が低いということになりますと、多分古い施設になると思うのです。ですので、比較的新しいところに入っていただけるようにしていくほうがいいと思うのです。しかしながら、所得等も入居条件にありますので、そういったものを変えていいのか悪いのかわかりません。こちらのほうで少し考えさせていただきたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 3番、櫻井勝議員。 ◆3番(櫻井勝君) 以上で質問を終わります。 ○議長(杉浦謙二君) ここで暫時休憩とします。 再開は10時35分といたします。          〔午前10時21分 休憩〕 ○議長(杉浦謙二君) 休憩前に引き続き一般質問を行います。          〔午前10時35分 再開〕 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。          〔1番 河原﨑惠士君登壇〕 ◆1番(河原﨑惠士君) 通告に従い一般質問を行います。 質問の前に、台風で被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。 それでは、質問させていただきます。災害時の対策と支援についてお伺いいたします。本年は、日本列島に5個の台風が上陸いたしました。12号は逆走して話題になりましたし、15号は九州に上陸、20号は四国へ上陸後、関西国際空港を水浸しにしたり、21号も同じようなコースをたどったり、また24号は当地に大きな傷跡を残しました。日本に接近した台風は、驚くことに10個を数えます。近年は、台風が大型化、そして雨や風が局地的に強まり、被害が大きくなる傾向を示しているように感じます。24号の被害は、県のまとめで、少なくとも110億円、そのうち農業被害はおよそ59億円とのことであります。以上を踏まえまして、本市としての対応や支援策などをお伺いいたします。 第1の質問は、先般、当地を襲った台風24号で被害に遭われた方々への支援策について伺います。県は、12月定例会に台風24号で損壊した農業用ハウスの修復や補強を支援する補正予算を上程するとの報道がありました。また、内閣府は、台風24号について激甚災害に指定する見込みとのことであります。また、激甚災害指定で救われないような復旧事業などについても、地方債の発行に対し、交付税措置で財政支援を行うとも報道されています。11月19日に市から提供を受けました、こちらですが、「台風24号における市内被害額(農業用施設、農作物)について」によりますと、御前崎市内での農業用施設への被害額が1億600万円余、農作物被害が9,400万円余で、合計で2億円を超す被害があったということでございます。その資料説明の中で、2月議会で補正予算を組み、助成を考えているとのことでございました。予算規模と概略についてをお伺いいたします。被害に遭われて営農を諦めてしまうことがないよう、特別な支援が必要と考えております。方針や規模などについてのお伺いを第1の質問といたします。市長、ご答弁をお願いいたします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫君登壇〕 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、河原﨑議員の台風24号の被害支援についてお答えします。 農業用関連の被害状況でございますが、11月19日の議会全員協議会でも担当部長よりご説明を申し上げましたが、農業用施設の被害額1億665万9,000円、農作物の被害額9,425万2,000円、合計しますと2億91万1,000円でございます。これらの農業被害の支援策につきましては、国庫補助事業としての支援事業と市単独の支援事業がございます。 まず、国庫補助事業の支援といたしまして、被災した農業用ハウスや農業用機械の復旧などに要する費用を補助するものであります。また、市単独の支援事業としましては、被害を受けた農業者の経営安定や生活の維持を図るために、災害対策資金の融資を受ける場合に、その利子の一部を利子補給金として交付する支援策と、被害を受け使用できなくなった農業用ビニールなどの処分費用の補助をする支援策の2つがあります。このうち利子補給金の支援につきましては、本議会定例会にて債務負担行為の補正を上程させていただきました。 また、農業用ビニールなどの処分費用補助と国庫補助事業につきましては、今後農業者からの申請により補助額を確定させた後、2月議会にて補正予算を計上させていただきたいと思います。 以上、河原﨑議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。 ◆1番(河原﨑惠士君) 建設経済部長にお伺いいたします。 報道によりますと、浜松市では台風24号で被災した農業者向けに国が実施する支援事業の説明を行うという報道がございました。御前崎市においても、同報無線で同様なことを告知しているということは承知をしておりますけれども、説明会の詳細と、その内容について、どんなふうに説明をされるのかというようなことをご答弁いただきたいのですが、今、市長から、国庫と市の単独の事業の2種類あるというご答弁をいただきました。市の単独のほうの説明会もこのときにあわせてされるのかどうかということもあわせてお伺いしたいと思います。建設建設部長、よろしくお願いいたします。 ○議長(杉浦謙二君) 繁田昇建設経済部長。 ◎建設経済部長(繁田昇君) 台風24号に伴う国が支援する支援事業ですが、これにつきましては先ほど市長の答弁にもありましたが、被災した農業用ハウスや農業用機械の復旧などに要する費用を補助するものであります。被災農業者向けの経営体育成支援事業というものです。国の補助率については、農業共済保険加入者と未加入者により、国の補助率が変わってきます。また、県の補助については、市町の補助率によって変わるということです。御前崎市の補助率については、これも先ほど市長の答弁にもありましたが、被災者の方の申請がこれからということですので、その申請額を見きわめながらJA管内の関係の市とも足並みをそろえて今後決定をしていきたいなと、そんなふうに考えております。 また、被災した農業者への説明会の関係ですが、国の補助事業の説明会を11月29日に、菊川市と合同で、遠州夢咲農協の本店で開催をしました。これについては、国の補助事業ということですので、静岡県の中遠農林事務所の担当者、また当市はJAハイナンも関係していますので、JAハイナンの担当者にも同席をお願いして説明会を行いました。説明会の内容は、この国庫補助事業の支援事業の概要です。それと、この申請にはどのような書類が必要かというような必要書類の説明、また申請期限はいつまでですよというような、この事業については、かなり国のほうからの説明ですと期間がタイトで、申請の期日も迫っておりますので、その辺の説明もさせていただきました。それとあとは、説明会に出席した農業者の方からの意向調査も行いました。また、当日出席できなかった方については、担当課であります農林水産課のほうで随時説明をさせてもらっております。 また、今後の予定ですが、7日の金曜日、ちょうどあしたになりますが、この申請の受け付けを行う予定でおります。また、市の単独事業の支援の説明については、この利子補給の関係、それと廃棄ビニール等の関係については、JAのほうで受け付けをしておりますので、JAを通して関係者の方には説明をしていただいております。 以上でございます。 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。 ◆1番(河原﨑惠士君) ただいまご答弁をいただきました説明会でございますけれども、この手の事業、申請につきましては、いろんな書類が必要ですとか、ハードルが高いですという農業者の声が私のところに届いております。ぜひ丁寧な説明をしていだいて、先ほど申し上げましたとおり、この被害で営農を諦めてしまう方が出ないような対応をとっていただきたいなという希望を申し上げて、2つ目の質問をさせていただきます。 2点目の質問は、被災された場合あるいは対応策として市民への支援などについてお伺いいたします。本年9月に行われた予算決算審査特別委員会におきまして、植田議員の消防補助金への質問があったわけなのですけれども、ちょっと引用させていただきます。植田議員が、多分これは21号のことを言っているのだと思いますが、前回の台風のときに長時間の停電がありました。私の地区でも12時間停電をしました。全国的に見て西日本でも大分長い間、停電があって、北海道の地震もそうでした。家庭用の非常用発電機や蓄電池に対しての補助を考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうかという質問に対して、危機管理課長の答弁が、一般的な携帯を充電するバッテリーなどにつきましては、非常持ち出し袋の用品としては可能かと考えておりますけれども、大規模なものになりますと、予算的にもかなり一つの単価が高くなるものですから、今後そこら辺を検討させていただきたいと思います。検討しますよというご答弁をされております。冒頭触れましたとおり、激甚災害に指定されるような、以前ですと考えられないような被害が出ているのが現状であります。今回の台風24号の被害を鑑みて、非常用の発電機や蓄電池などの設置について補助をどう考えるかという基本姿勢を市長にお伺いいたします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、河原﨑議員、災害時などの支援についてお答えします。 非常用発電機や災害対策用蓄電池に対しての補助金についてでございますが、高額な機器となりますので、現状では補助していくのはなかなか厳しいと考えております。一般家庭の対策の一環としまして、昨年度より県内で初めて防災用品購入費に対して補助金を交付しております。当該補助制度を活用し、停電時に利用できる電灯器具や卓上コンロなどを購入していただき、大規模災害時や大規模停電などへの備えをお願いしたいと考えております。 以上、河原﨑議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。 ◆1番(河原﨑惠士君) 期待していたご答弁とは大分違った方向で、少しがっかりしているところでございますが、全てを補助していただきたいと申し上げているのではなく、発電機などを購入した際の一部を補助していただくということも視野に入れながら検討していただきたいなというふうに思います。 次に、危機管理部長にお伺いいたします。避難準備、避難勧告、避難指示、避難命令というのがあると思うのですけれども、区分あるいは重要度というのがわかりにくいという住民の声が上がってきております。行動に移しにくいと、そういう声でございますけれども、住民へこういうものであるというようなわかりやすい指針のようなものを広報、周知していただく必要があろうかと考えますが、お考えはいかがでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 釜下大輔危機管理部長。 ◎危機管理部長(釜下大輔君) 避難準備情報や避難勧告等の各種準備情報につきまして、重要度がわかりにくいというご質問かと思いますが、避難準備情報、避難勧告、避難指示という順番で情報の重要度が、また事態の深刻さが大きくなっていくということになっております。 また、周知につきましては、有事の際に迅速な行動を市民の皆様がとっていただけるよう、来年度の台風シーズンを前に、市民の理解を深めるため、広報を十分に行っていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。 ◆1番(河原﨑惠士君) 住民に十分な周知をするよう考えるよということでございますけれども、例えばどんな方法があろうかと思うわけです。具体的な方法等が今検討の中に入っているようでしたら、ご答弁をお願いいたします。 ○議長(杉浦謙二君) 釜下大輔危機管理部長。 ◎危機管理部長(釜下大輔君) まず第1に考えますのは、広報紙を使った広報、またケーブルテレビ等にもご協力いただきながら、そういった周知をしていくというのが一つの方法。あと防災訓練を前に、各町内会の代表の方々、多くの方が集まりますので、またそういった場面を活用しながら周知をしていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。 ◆1番(河原﨑惠士君) 避難が必要な方というのは、住んでいる地区によると思うのですけれども、ご高齢の方々が理解しにくいという声を私いただいているものですから、ぜひそこら辺も考慮に入れていただいて、老人会の集まりですとか、何かの公民館で催し物があるときですとか、そういうところを積極的に活用していただいて周知に努めていただきたいとご提案を申し上げます。 3番目の質問に移ります。介護など支援を必要とされる方々の避難及び避難所での対応についてということでお伺いいたします。12月2日に行われました比木地区方面隊での防災訓練で、支援を必要とされている方々への対応について訓練をされておりました。私も後半部分だけだったのですけれども、視察をさせていただきました。翌日、12月3日の新聞でも報道されておりましたけれども、訓練は、ディーキャットという読み方でよろしいのでしょうか。災害派遣福祉チームというところが指導をしてくださっておりました。避難指示などが出されても、支援を必要とする方々は自力あるいは家族だけでは避難しかねるという場合が想定されます。また、避難できても避難所で支援が必要な場合も考えられます。支援を必要とされている方々への避難時と避難所での支援策について、考え方をお伺いいたします。市長、ご答弁をお願いいたします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、河原﨑議員、要介護者の避難及び避難所での対応についてお答えします。 要支援者の避難支援でございますが、要支援者には任意で災害時避難行動要支援者の個別計画を立てていただいておりますので、この計画に基づいて避難支援に当たることとしております。避難所での支援策につきましては、本市で指定している広域避難所は基本的に体育館などの広いスペースがメーンの避難所となるため、要支援者と一般の方との共同生活が難しい場合があります。今後、避難所ごとの支援体制を関係機関と話し合っていく必要があると考えております。 以上、河原﨑議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。 ◆1番(河原﨑惠士君) 危機管理部長にお伺いいたします。 今、市長のご答弁で、要支援者の方、任意で個別の計画があるというようなお話をいただきました。これについては防災計画のようなもの、防災計画かどうかわからないのですが、そのようなものに反映はされているのでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 釜下大輔危機管理部長。 ◎危機管理部長(釜下大輔君) 個別計画につきましては、福祉課のほうで計画を持っておりまして、災害時避難行動要支援者の中から任意で、やはりそこは自分が逃げるとき、こんな計画で、こういう支援体制をつくらないと避難所まで逃げられないという方に対して計画を立ててございます。あくまで個人の計画でございますので、防災計画には直接かかわってはございません。 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。 ◆1番(河原﨑惠士君) 通告書には福祉関係の方の名前を入れてございませんので、この件については、また次回以降質問をさせていただきます。 質問の4項めに移ります。停電防止への対応についてお伺いいたします。中部電力からの情報によりますと、台風24号の影響で富士川以西の静岡県で、約78万3,740戸、市内では約1万4,700戸が停電したというふうにございます。そして、場所にもよりますが、一時通電された地区も含めて、9月30日未明から10月4日までの長い間停電をしたのが実情でございます。原因の調査が行われて、これも中部電力からのデータでございますけれども、掛川営業所管内で高圧電線の断線、つまり電線が切れることですね。混線、聞いてみたら、電線が接触することなのだそうです。こういうことで支障が75カ所あったのだそうですけれども、倒木が関与したと考えられるものは約3分の1の24カ所あったという情報が寄せられております。つまり、中部電力さんのみに停電の原因があるわけではなくて、我々住民の庭木や山の木の倒木が原因であったであろうと考えられるものが少なからずあったと、そういうことだと思っております。そうはいっても、高齢の世帯の方たちにつきましては、自分で管理すべき樹木ではあるのですが、管理できかねるという状況も理解できます。この際、行政や電力事業者、住民代表も入っていただいて、どのような方策がとれるのか、そういった方向性を探る努力だけでも必要なのではないかなと私は考えております。 関係の部署の方はご承知だと思うのですけれども、中部電力から、このような台風21号、24号非常災害対応検討委員会検討結果という資料をいただいております。この中で、子細に課題の抽出や問題点の拾い上げ、防災対策、復旧へのアクションプラン、情報の発信、自治体との情報共有や連携、そういうところにも話が及んで、こんなことが策定をされております。多分担当の部署のところには、中部電力のほうから説明があったのではないか。説明と言っていいのか、解説と言っていいのかよくわかりませんが、そういうことがあったのではないかと思います。当市でも、少なくとも電力事業者と、こういうものをたたき台にして協議すべきと考えております。これも報道なのですけれども、掛川市の山間部では、停電の復旧で約5日を要したということを受けて、事前に樹木の伐採や枝払いを行うなど、停電防止対策の検討会を設置するという報道がございました。こういう検討会あるいは方向性を探るような方策についてどのようにお考えになっているかを第4の質問とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、河原﨑議員、停電防止への対応についてお答えします。 ご承知のとおり、台風24号につきましては、大規模停電を引き起こし、本市でも最大5日間にも及びました。行政、電力会社、市民代表を交えた停電の対策を協議する場を設けたらどうかというご質問ですが、本市としましては、まずは台風シーズン前に各家庭において、倒木の対策、トタンやビニールなどの飛来物対策を依頼する広報を実施してまいります。その上で必要であれば協議の場を検討してまいりたいと思います。今回の台風被害の教訓を踏まえ、一人一人の防災意識の高揚、災害に対する常日ごろの備えを万全にしていただけるよう呼びかけてまいります。 以上、河原﨑議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。 ◆1番(河原﨑惠士君) 電力事業者を含めた住民代表と行政の方たちの協議会というのは、現状は考えていないというご答弁でございました。 危機管理課長にお伺いいたします。停電時、前回の停電のときに、同報無線が聞こえなかった地区があったという声、そういう情報が寄せられております。このことについてどのように把握しているのかということと、聞こえなかった地区について把握されておられるのかどうかということをご答弁いただきたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 山崎雅樹危機管理課長。 ◎危機管理課長(山崎雅樹君) 河原﨑議員の再質問についてお答えします。 危機管理課で把握しております停電に伴う同報無線の影響箇所につきましては、停電が長引いた御前崎、白羽、比木、高松地区で9基ということで把握しております。現在市内に同報無線は145基設置してありますが、基本的に同報無線が停電になった場合は、備えつけのバッテリーが作動することとなっております。バッテリーは1日から3日程度しかもたないため、今回のような大規模停電の場合、現段階では停電した時刻より推測して現場で確認する方法か、または地域の皆様からの情報に頼るしかございません。 以上です。 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。 ◆1番(河原﨑惠士君) 市長にお伺いいたします。 停電時、情報が伝わらなくて非常に不安な夜を過ごした。昼間もそうなのですけれども。そういう声がすごく多く寄せられております。市長のところにも寄せられているのではないかなと思います。同報無線と、私、技術屋ではありませんので、できるかどうかは別として、同報無線の、今バッテリーというお話があったのですけれども、太陽光パネルと充電バッテリーをセットにするというような方法ですとか、とにかく住民の皆さんに的確な情報が伝わるような方策を考えていただかないと、今回の4日、5日というのは物すごく希有な例なのかもしれませんけれども、現実に起こったわけですから、そのようなことへの対策も少し考えていただかないと住民が不安に陥るだけだと私は考えております。どのように考えておられるのか、市長の見解をお伺いいたします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 今回の停電は最長で5日と申し上げましたが、この間、ケーブルテレビも、なかなか電話も通じない。同時に情報も伝わってこない。本当に市民の皆さんも困惑したと思います。お聞きしたくても聞くこともできないということで、先ほどのお話にもありましたように、今後はそういった対応につきましては、中部電力も自治体と互いに連携して、情報を共有してやっていくということになりました。それはそれとして考えなくてはならないと思うわけですが、同報無線のバッテリーが今、課長からもお話がありましたように、3日ぐらいしかもたないということです。ですので、そういったことも含めて、災害がいつ起こるかわかりませんが、特に台風は事前にわかりますので、新品のバッテリーを備えるとか、そういった対応はできるのではないかと思うのです。風水害に対しまして、そういった方策も、SNS等もありますので、これは全てに伝わるわけではありませんが、同報と全ての市民に伝わるような情報を御前崎市としても考えていく必要があると思っています。 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。 ◆1番(河原﨑惠士君) 私と話をされた住民の方が、情報を得ようにも同報無線が伝わらなかった。市長おっしゃったとおり、ケーブルテレビも当然だめだった。スマートフォンだけだったよとおっしゃる方が、スマートフォンのバッテリーがなくなってしまったと。どこに充電しに行ったらいいですかということがありまして、市役所でも公民館でも非常用の措置がとれているので充電できたと、後で聞いたらそういう情報があったという方が何人かいらっしゃいました。いかに前もって情報を皆さんにお伝えをするかということが必要なのではないかと思うのです。そこら辺を十分にやっていただきたいと思います。住民の方々もいい勉強になったと。こんな失礼な言い方をしては申しわけないのですが、一つの勉強になったというふうには思っております。 最後に、市長にもう一回お伺いいたします。今回の台風24号が襲ってきて、行政の機関の長として、教訓は何であったのか。それをお伺いいたします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 今回の台風というよりも、ことしは本当に自然災害、6月の大阪の地震を皮切りに、7月の西日本の集中豪雨、こういった自然災害が本当に多発した年でありました。そういった中で、台風24号は特に私たちのまちにも大きな被害を与えた。瞬間風速46メートル余ですか、こういったことは今まで経験ありませんでした。今回は、今までにないような風でありましたので、これに対する備えをしていかなければならぬと思います。これまで風水害に対し、余り大きな災害はありませんでしたので、少し認識が甘かったという感じもします。この24号を教訓に、またさらに防災体制、情報伝達も考えていきたいと思っています。 ○議長(杉浦謙二君) 1番、河原﨑惠士議員。 ◆1番(河原﨑惠士君) 第2次御前崎市総合計画をめくってみました。その第1章に、災害に強い防災体制の整備と周知というところが、ご承知でしょうけれども、あります。台風という文字は確かにありました。ただし、多くは地震とか津波というところに割かれているのです。その策定時には、地震と津波が最重要課題であったので、私もそれは理解はできます。やむを得なかったのかと思います。ただ、ことしのようなこともございますので、ぜひ台風対策も怠りなくやっていただくようにご提案申し上げて、私の一般質問を終わります。 以上です。 ○議長(杉浦謙二君) 予定したより順調に進行していますので、暫時休憩をしまして、答弁者の入れかえを行いたいと思いますので、よろしくお願いします。          〔午前11時10分 休憩〕 ○議長(杉浦謙二君) 休憩前に引き続き一般質問を行います。          〔午前11時15分 再開〕 ○議長(杉浦謙二君) 9番、水野克尚議員。          〔9番 水野克尚君登壇〕 ◆9番(水野克尚君) 通告により一般質問します。 最近、健康寿命という言葉をよく聞きます。では、健康寿命というと、人間がどれだけ健康で豊かに生きられるか。健康で自立して生活できる期間で、自力で食事、排せつ、入浴、更衣及び移動などの日常生活が可能で、かつ認知症などを伴わず、自分の意思によって生活できる期間と定義をされております。今回、御前崎市における健康寿命について質問します。 健康で暮らすためには、特定健診、一般健診により、予防とともに健康状態を把握することが大切です。特定健診での受診率は、平均よりも高いと言われていますが、女性に比べると男性は低いと思われております。健康寿命に影響してくるのではないかと思います。市では、がん検診やその他検診を行っており、自己負担も少なく、利用しやすい制度があります。その中でも肺がん、胃がん、大腸がんが多いと言われていますが、全てのがん検診を受診するわけにもいかず、悩むところであります。しかし、異常を発見できなければ手おくれになり、精神的にも金銭的にも負担となり、大きな代償を払わなければなりません。 一方、人間ドック等で精密な検査を行えば、細部に結果が出るため、高い効果が望めます。市では、この人間ドックに対し、国民健康保険加入者や後期高齢者に対し、2万円の補助をしており、利用率も年々向上しているようです。しかし、残念ながら、補助を知らない方も多くいるのではないでしょうか。特定健診の受診率の向上策と人間ドックの利用を促進する広報について市長に伺います。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫君登壇〕 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、水野議員の特定健診、人間ドックの受診率向上、制度の広報についてお答えします。 特定健診は、国民健康保険の被保険者のうち、40歳から74歳の方が受診の対象で、75歳以上の後期高齢者医療制度では、健康診査につきまして受診勧奨をさせていただいているところでございます。いずれの場合も、毎年、対象者全員に目立つ封筒で受診券と健診のご案内チラシをお送りしており、被保険者への周知を強化しております。そのほかにも、受診勧奨通知や「広報おまえざき」へのお知らせの掲載、ケーブルテレビでのCM放送や音声告知放送など、本市の持つ広報媒体を利用して、受診勧奨を行っております。 また、人間ドック費用の助成制度におきましても、特定健診の受診券に同封してお知らせするなど、周知に努めているところでございます。地道な取り組みではありますが、今後も制度の周知とともに、受診率の向上を目指し、取り組んでいきたいと考えております。 以上、水野議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 9番、水野克尚議員。 ◆9番(水野克尚君) では、市長に再質問しますが、特定健診の受診率というのは非常に高い成果が私も出ているなというふうに思っております。今後も鋭意努力していただきたいと思います。 それから、人間ドックにつきましては、大変いい制度だと思っていまして、掛川市では1万円、牧之原市も2万円ですか、非常にそういうことで受診率が高いと。でも、せっかくいい制度ですから、やはり約2万円ぐらい負担になりますけれども、もう少し啓蒙していただくと非常に早く病気が発見されるのではないかなと思うのです。この人間ドックなのですが、最近の調査によりますと、373名の補助金申請がありまして、そのうち御前崎総合病院が152名受診されています。40%になるのです。これは40%なのか、40%しかないのか、これは非常に判断が難しいところなのですが、当然この制度では、御前崎市立病院のみならず、中東遠、菊川、榛原あるいは聖隷でも受診できるわけでありまして、もう少し市としてこの受診率がもう少し上がったほうが私は個人的にいいかなと思うのです。せっかくそういう制度もあるし、また医療施設も整備されているわけですので、その辺、向上に対して市長、どんなふうなお考えをお持ちか、再質問させていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) この健診の受診率ですが、ずっと横ばいといいますか、50%までなかなかいかないというのが現状です。特定健診の受診、人間ドック等で検診ももちろん大事ですが、まずその前に、食生活とか生活習慣病、こういったものによってもすごく改善されます。今申し上げましたように封筒は一目見ればすぐわかりますので、そういった封筒や広報で受診率をまたさらに上げていきたいと思っています。 ○議長(杉浦謙二君) 9番、水野克尚議員。 ◆9番(水野克尚君) 私質問したのは、人間ドックの受診が、御前崎総合病院が4割ということに関して市長はどういうふうに思っているかということをお伺いしました。再度お願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 私はいつも人間ドックを個人的に市立病院でやっています。市立病院にもすばらしい機器がありますので、ぜひとも市民の皆さんには市立病院で受診をしていただくようにお願いしたいと思います。そういったことにつきましても、広報紙等で進めてまいりたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 9番、水野克尚議員。 ◆9番(水野克尚君) 私も行っています。いい面もあるのですが、ほかの病院と若干違うところもあるような気がします。どうすれば市内の方が市立病院に人間ドックを受診できるかということもちょっと研究いただいて、今後市内の病院の受診率向上に努めていただければありがたいと思います。 それでは、次の質問に入ります。御前崎市では、心疾患や糖尿病の死亡率が静岡県より高い結果が出ています。市では、平成26年3月に御前崎市健康増進計画21(後期)を策定し、栄養、食生活や身体活動など7項目について目標値を立て、実践していると思います。この後期計画は、ちょうど本年が最終年度となり、その成果を公表するのは来年度になると思われます。データの集計はされていないと思いますが、既にもう4年以上経過しているので、それなりの結果は出ていると思います。御前崎市健康増進計画21において、特に目標値に対する評価が低いたばこ、アレルギー、生活習慣病やがんについて、どのように行動しているのか市長に伺います。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 水野議員、御前崎市健康増進計画21における目標達成についてお答えします。 後期計画におきまして、目標値に対する評価の低い項目についての主な取り組みとしまして、たばこにつきましては、保健指導において喫煙者に、また喫煙習慣のある妊婦には、母子健康手帳交付時に禁煙指導を実施しております。そのほか、市民の皆様を対象とした健康講座を拡大するなど、数値をもとに禁煙の必要性についての周知を図っているところでございます。 アルコールにつきましても、保健指導や健康講座などにおいて、おいしいお酒を楽しく飲んで健康的な生活を送れるように、飲酒の適正量や身体に及ぼす影響についての知識の普及を行っております。 生活習慣病・がんにつきましては、予防の大切さを広める講座を開設しております。各種検診においては、受診する機会をふやす再勧奨の制度を取り入れたほか、がん検診と特定健診の同時受診を可能とするなど、受診しやすい環境づくりによって受診率の向上に努めております。 以上、水野議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 9番、水野克尚議員。 ◆9番(水野克尚君) 健康福祉部長にお伺いしますが、今、市長からご答弁ありましたように、特に生活習慣病についてはやはり年齢が早いころから対策をとらないと、手おくれになってしまうということがありまして、その辺について事前にどのようなお考えがあるか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 大倉勝美健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大倉勝美君) 水野議員の再質問にお答えいたします。 生活習慣病につきましては、各年代でそれぞれ対策を行っております。乳幼児期については、親子の健康教育時に保健師や栄養士が指導をしております。小中学生には、市と学校との共同で小児生活習慣病予防としまして、血液検査や授業による予防対策を行っております。また、40歳以上の方には、健診、必要に応じて指導、さらに出前による教育を実施しております。 以上でございます。 ○議長(杉浦謙二君) 9番、水野克尚議員。 ◆9番(水野克尚君) 再度部長に質問しますが、やはり若いころからそういうことを行っていかないと、年代に達したときに大変なことになってしまう。一般的には、保健師が健康教育とか保健指導をやっていくことになるのですが、その辺のいわゆる体制、保健師の体制について現状はいかがでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 大倉勝美健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大倉勝美君) 健康づくり課に保健師あるいは栄養士がそれぞれいまして、専門的な知識がもちろんございますし、再検査の方については、業者に委託をして、それぞれ指導といいますか、教育を行っているのが現状でございます。 ○議長(杉浦謙二君) 9番、水野克尚議員。 ◆9番(水野克尚君) もう一点お尋ねをしたいと思うのですが、静岡県は全国でも山梨県に次いで非常に健康寿命が高い県というふうに言われています。静岡県の広報によりますと、まず食材が豊かである。お茶を飲む習慣がある、あるいは年をとってもよく働いている。それから、気候が温暖だと書いてあります。しかし、1番の山梨県というのは、特に食材が物すごく豊富でもないし、お茶を飲む習慣もそんなにない。ましてや温暖ではない。必ずしも言っていることが、近いには近いのだけれども、現状とやっぱり違うのではないかと思うのです。やはり一番感じることは、そういうことも大事なのですが、例えばお茶を飲む習慣といっても、お茶を飲むのではなくて、お茶を飲んで会話をしたり、あるいは仲間でお話をするということが非常に大事であって、その会話を通じて情報を集めたり、あるいは適度の緊張感、こういうことが絶対健康寿命に響いていくのです。ですから、これからはハードな面よりもソフトな面がこれからの健康寿命を延ばすためには、私は必要ではないかと思うのですが、その辺、今後ちょっと考えていただけることがあるか、部長にお伺いします。 ○議長(杉浦謙二君) 大倉勝美健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(大倉勝美君) それこそストレス等も健康寿命の一因にもなるかと思いますので、その辺もまた研究してまいりたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 9番、水野克尚議員。 ◆9番(水野克尚君) それでは、次の質問に入ります。 国では、人生100年時代構想に向け、構想推進室を立ち上げました。人づくり革命なしに一億総活躍社会をつくり出すことはできないことから、100年時代活力ある社会の維持発展をさせるように推進していくことになりました。御前崎市健康増進計画21をしっかり実施すれば、健康寿命、平均寿命は向上するでしょう。今の縦割り組織で市民生活部と健康福祉部だけでなく、部を超えてこの問題をまとめていかなければなりません。この健康増進計画ができれば、人口の流出を減少させることにもつながるはずです。どのような組織づくりをどのように実践すればよいか、市長にお伺いします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、水野議員の健康増進計画のための組織づくりについてお答えします。 健康増進計画に基づき、各種事業を実施することが健康寿命や平均年齢を延ばす一因となります。そのためには、子供から高齢者における各種健診などの保健事業やエンジョイスポーツなど、社会教育における運動の推進、さらに食によるまちづくりを通しての健康づくりも必要であると考えます。 そして、本来の目的であるライフステージに応じて、健やかで心豊かな生活とするため、関係部署が横断的に連携を密にして、全庁で取り組んでまいりたいと考えております。 以上、水野議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 9番、水野克尚議員。 ◆9番(水野克尚君) 今、市長から全部で取り組んでいくという話がありました。先ほども言いましたように、国でも推進室を立ち上げているということですが、なかなか口でみんなやると言っても、やっぱり一つの組織があって、その中でみんなでいろいろなことを考えていかないと、できないと思うのです。今言ったように、例えば運動に関しては教育委員会、あるいはお茶なんかの推進については農林水産、あるいはストレスなんかは社協等も関係するでしょう。やはり組織をつくって、その中でみんなでどうやって立ち上げていくかが非常に重要なのです。ただ口だけではなくて、組織をつくって、そして市長が旗を振っていく。これが私は重要だと思うのです。ぜひとも私は組織を立ち上げていただきたいと思っておりますが、市長、どうでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 先ほど水野議員から、お茶でありますとか、山梨県でありますとか、お話がありました。お茶を飲まない山梨県がどうして長寿なのか。健康寿命が長いのかということでありますが、これについて私は、大変長寿で健康な町へ電話しました。町の名前を言うのはどうかと思いますが、どうして100歳以上が多いのですか。健康な人が多いのですかと。お医者さんがその方たちを測定したら、骨密度でありますとか血管年齢でありますとか、そういったものが全てお医者さんが驚くほど数値が高かったそうです。 お医者さんの発表によりますと、腎臓の上に副腎という臓器があり、その副腎から出るホルモンは、若返りホルモンとか長寿ホルモンと言われるホルモンだそうです。このホルモンの分泌が大変高かったと言われております。それは何かといいますと、先ほども触れておりましたようにコミュニティです。お茶を一つのきっかけにして、みんなして仲間で集まって、わいわい楽しく過ごせる、こういった互いのコミュニティでホルモンが分泌されるそうです。ここにも掲げましたが、御前崎市にはすばらしい食材もありますので、来年はこういった食材を使ったまちづくりの条例もできましたら上程をさせていただきたいと思っておりますので、みんなで取り組んでつくり上げていきたいと思っています。 ○議長(杉浦謙二君) 9番、水野克尚議員。 ◆9番(水野克尚君) 私は、そういう組織をつくるかどうか、これをお伺いしています。つくりますか、やめますか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) これにつきましては、食推協はもちろんありますが、健康増進のためにこの食材を使ったまちづくりも含めて取り組んでまいりたいと思いますので、しかるべき委員会というものを立ち上げていくものがあれば、考えて立ち上げていきたい。これを推進するために、その母体となるものをできたらやっていければと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 9番、水野克尚議員。
    ◆9番(水野克尚君) ぜひ組織を立ち上げるということで実行していただきたいと思います。せっかく健康21ができたところで、実践できなければしようがない。あるいは各課をまたがる統一的な方向性を出すにはやはり組織が必要です。そういう組織をしっかりつくっていただく。できれば期限を切って、その組織を立ち上げていただくようお願い申し上げまして、私の質問を終わります。 ○議長(杉浦謙二君) ここで暫時休憩とします。 再開は午後1時半とします。          〔午前11時38分 休憩〕 ○議長(杉浦謙二君) 休憩前に引き続き一般質問を行います。          〔午後 1時30分 再開〕 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。          〔14番 清水澄夫君登壇〕 ◆14番(清水澄夫君) 私は、通告済みの2点について、市長並びに関係部課長から答弁をいただきます。 1点目は、大栄環境産業廃棄物処理場問題について5点お聞きいたします。1点目は、市長は財産区管理者として賃貸契約にサインをする際に、どのような会社であるか調査をして、内容を確認の上、捺印をしましたか。また、この会社ならいいという判断はどんなところでしょうか、答弁を願います。 2点目は、8月17日でしたが、署名提出時に市長は、たまたま今回はこのような企業であって、優良企業であるならば、恐らく問題にはならなかっただろうと思うと述べています。たまたまこの企業とはどのような企業を指しているのか、理由をお聞かせください。答弁を求めます。 3点目は、市長は9月議会で、市としては市民に大栄環境産業廃棄物焼却施設の説明会はやらないと断言をしました。しかし、御前崎市に誘致をされようとしているのに説明会をしないというのは市民に目隠しをすることに等しい。御前崎市始まって以来の大問題です。説明会を開催して幅広い市民から声を聞くべきです。答弁を求めます。 4点目は、市長はいろんな箇所で市民と話す機会も多いと思いますが、大栄環境エネルギープラザの話もされていると思います。市長は、この会社の評価を市民にどのように話されていますか、答弁を求めます。 5点目は、産業廃棄物を扱う会社が環境に与える影響ははかり知れません。特にダイオキシンの発生は深刻です。市長は、このダイオキシンが地域の農業や漁業、あらゆる産業にどのような影響があるのかご存じだと思います。この問題について市民にどう説明をしますか。答弁を求めて1回目の質問を終わります。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。          〔市長 栁澤重夫君登壇〕 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、清水議員の大栄環境産業廃棄物処理問題についてお答えします。 本年6月議会の一般質問でもお答えしておりますが、そもそもこれは民間の企業進出でありまして、御前崎市、本市が誘致したものではございません。なお、企業進出においては、いかなる企業においても必要な法手続により適正に処理しております。土地の賃貸借契約につきましては、区民の代表である池新田財産区管理会の同意も得られており、環境に影響を与えるなど、法令に違反したときは建設できず、使用目的が達成できないため、契約が解除できることを確認して捺印いたしました。本市に進出を計画している大栄環境株式会社は、現在県の環境影響評価条例に基づき、環境アセスメント調査を始めたところであります。この計画に不安を訴える市民がいることは承知をしておりますので、市長として事業者に対し、住民説明会を開催するよう要請しております。 ダイオキシンについて申し上げれば、その健康被害が全国的に問題視されていた平成11年、国はダイオキシン類対策特別措置法を制定し、厳しい規制基準を設けました。現在燃焼行為を伴う多くの産業においては、当該措置法の基準をクリアしなければ、事業活動を行うことはできません。その結果、我が国におけるダイオキシン類の年間排出量は、平成28年度時点で、平成9年と比較して、約99%減少していると報告されております。本市といたしましては、産業廃棄物に関する許認可権限を持つ県と連携し、法令に従い、適切に対応してまいります。 以上、清水議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) 1点目の問題について再質問をさせていただきます。 市長は、この賃貸契約にサインをするときに、市長自身、独断と言っては語弊がありますけれども、ほかの幹部と相談をして判を押していますか。それとも自分自身の判断で押していますか。その点を答弁願います。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) この件につきましては、地元の議員から財産区の合意形成がある、池新田財産区は、池新田区民全体の共有の財産でもありますので、その財産区の管理会が全員合意形成されたということを伺って、そこで押印をしたところであります。私がひとりで聞いて、そこで判断をしたということであります。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) この大栄環境の誘致というか、産業廃棄物の処理場の問題について、池新田財産区全体の合意を得て進めているわけではないです。一部の公民館とか審議会の人たちが決めて、それから誘致をしようとした。全体の人たちが認識をして、ああ、こういう会社ならというような全体が確認をしていて進めているわけではないのです。一方的に財産区の役員の方々が進めている問題ですから、管理者として印鑑を打つというのはおかしいと思うのですけれども、その点はどうでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) これは管理者として、この財産区管理委員が合意形成するということであるならば、池新田財産区は、池新田区民全体の共有の財産でもあるので、その区民が合意をして、その上で財産区管理課が合意したということで私は認識しております。その上で捺印をしたということであります。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) 区民全体が認識をしているということではないのです。管理者としてやはりそういうところをしっかりとつかんでいないと、一部の人たちだけが進める事業に賛同してしまうことになるのです。区民全体が議論をして、全体が承知の上で進めるというのが本当の進め方だと思うのです。そういうところをもう少し市長は関心を持って、区民の話を聞いて進めるべきだと思いますけれども、もう一度そこを答弁願います。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) これは池新田地区の管理会が合意したとはいいながらも、建設される地区のみならず、これは御前崎市全体の問題であります。そういった市民の声、そして同時に池新田財産区の同意、こういったものが最低限必要であると思っておりますので、そういった声を反映しなくてはならないと私は思っています。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) それでは、2点目の再質問を行います。 署名の提出時に、市長は話し合いの中で、たまたまこういう企業だと。それを知っていて判こを押したのですけれども、普通の企業なら問題なかったというような言い方をしたのです。たまたまこういう企業というのは、恐らく私は産業廃棄物の会社だと言いたかったのだと思うのですけれども、その点は間違いないですか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 御前崎市にも大変多くの企業が進出をしております。今、御前崎市に進出している企業で反対運動が起きたかといいますと、そういったことはないと思うのです。ですので、反対運動が起きたことにつきまして、たまたまこうなったということで申し上げました。大栄環境がいいとか悪いとかということではありません。これはたまたまそういったことが起きましたのでということで申し上げたところであります。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) たまたまということは、市長としても産業廃棄物の会社だから、そういうことを心配してたまたまと言っているのだと思うのですけれども、それはそれでいいでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 今日までこういった、浜岡町から御前崎市まで、企業誘致に対して、民間が推進した企業はありません。初めてのケースであり、そこら辺の私の勉強不足もあったと思います。たまたまというのは決して悪い意味でなくて、たくさん企業がある中でこういった運動が起きたことに対して申し上げたところであります。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) わかりました。 それでは、3番目の問題について再質問させていただきます。現在でもこの会社が誘致をされようとしているのを知らない住民が大勢います。市の考え方、市はどんな方向で住民に周知徹底をするか。今後の方向性も含めて答弁をいただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) これまでも清水議員から、御前崎市が説明すべきだというお話をお聞きしておりますが、先ほども申し上げましたように、この企業は御前崎市が誘致したものでもないし、私が説明会をするということは少し筋が外れていると思っております。といいますのは、私どもは御前崎市は大栄環境の環境影響評価を行っている、その評価を踏まえてこの地域の環境は大丈夫なのか、市民の安全は確保されているのか、こういった総合的なものを踏まえて県のほうに意見書を申し上げる立場にあります。その立場の私どもが住民説明会をするというのは、少し筋違いであると思いますので、御前崎市としては説明会をするつもりはございません。ただ、説明会の要請はしてまいりたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) 説明会の要請というのは、大栄環境に説明をしろと、そういう判断でいいですか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 私が大栄環境に説明会を開催するよう、9月に文書で求めました。しかしながら、この説明会もなされておりませんので、推進母体であります池新田地区推進協議会が説明すべきであると思いますので、そちらのほうにこれからの説明はお願いしたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) 市が説明会をできないというなら、公民館の審議会、町内会というのですか、そういうところに積極的に住民が納得いくような説明をするように強く求めていただきたいと思いますので、その点をよろしくお願いしたいと思います。 それでは、4点目ですけれども、再質問させていただきます。週刊新潮の記事については大変驚きました。市長も含めて数人の写真が載っていて、この人たちがこの大栄環境を進めたのではないかと勘違いをするような写真でした。私はその一部の人たちが中心になって、今、大栄環境を誘致していると思いますが、市長と片山さつきさんが一緒に写っている写真があるので、市長もその誘致に加わっているのではないかという住民の声がたくさん出ています。その点についてしっかりとした解明をお願いしたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) あの写真は、もう既に議員を辞任した方も写っておりまして、平成25年ぐらいに、私が、原子力対策特別委員会の委員長だったときの写真です。そのときに、内閣府とか、経済産業省に出向いたときに、国会議員の会館に寄ってそれぞれの国会議員にご挨拶をした、その中の1枚です。これにつきましては週刊新潮のほうに写真の訂正を既に文書で送付させていただきました。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) 週刊新潮の回答はどのような回答ですか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 回答はありませんでした。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) 回答がないということは、その写真は以前のものにしても、やっぱりそういう写真が載ったということについて、やはり大栄環境の誘致問題について関連しているというような判断をしている人たちが非常に多いものですから、そういう判断でいいでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) そういう判断をされては、私も含めて、あそこに写っている、既に議員を退職した方たちにとっても大変迷惑であると思います。あの写真に写っている、議員を既に退職した皆さんも抗議をするというふうなことを言っておりました。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) その点については、そういうことでお聞きしておきます。 では、5番目のダイオキシンの問題について再質問したいと思います。市長はダイオキシン問題を語るに、1日400トンを燃やす会社が出すダイオキシンはどのくらいと思いますか。大栄環境側は、ダイオキシンの出る濃度というのは、煙突から出る濃度しか説明をされておりません。しかし、400トンの廃棄物を燃やすと50トンもの灰が出る。その中にはダイオキシンが0.02グラム含まれている。0.02グラムはそんなに大した量ではないと思われるかもしれません。平成26年度には、処理量の3万9,300トンの中で19グラム発生しております。この数値は、会社の統計には出ていると言われております。燃やした灰は、三重県の伊勢市に運ぶと言われておりますが、運搬途中に豪雨など外に流れ出るような危険性があります。大変な環境被害が生じると思います。市長はこういう点についてどのようにお考えでしょうか。答弁を求めます。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) ダイオキシンは、一般的には発生しないものですが、燃焼することによって起きる有機化合物です。塩素系といいますか、そういったものの総称であると思います。ですので、1種類とかではなくて、二百数十種類の廃棄物を燃やしたときに出るものであって、そういったものが運搬途中に漏れるということはないと思います。ただ燃焼に伴ってどうしてもダイオキシンは発生するのです。しかしながら、今の規制の中で燃焼したときにダイオキシンが空中に飛散するようであるならば、当然これは国も許可するものではありませんので、そういったものが建設できることはないと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) このダイオキシンが含まれている灰をダンプでほかの地域へ運ぶのです。ダンプで運ぶと、雨がだんだん降ってくると下へ漏れるのです。雨と一緒に、水と一緒に。その中にダイオキシンが含まれる可能性というのは非常に強いということが環境省庁のパンフレットに書いてあります。これを見ていただければわかるのですけれども、やはりそれも漏れた水が海だとか川だとか、そういうところに流れ込むと大変な健康被害を生ずるというようなことが書いてあるものですから、これは今市長が言うように、そういうことはあり得ないことではなく、あり得ることなのです。そういう問題についても真剣に考えていただいて、環境被害とか健康被害を生じさせるような産業廃棄物の会社については、やっぱり認めないと。みんなの意見を十分に聞いて、最終的に決めるにしても、認めないという方向で市長は考えていただきたいです。その点どうでしょうか。再答弁を求めます。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) このダイオキシンの焼却灰につきましてはその後の話ですので、まず燃やす段階でダイオキシンが発生しないことが第一であります。その時点でダイオキシンが発生しないのであるならば、廃棄物においても、ダイオキシン類の混入は多分ないのではないかと私は思います。私は専門家ではありませんのでわかりませんよ。ですが、これからそういったものにつきましても、環境影響評価の中で、準備書の中で出てくるのではないかと思います。そのときには事業者から説明がありますので、そういったものをお聞きして判断をしていきたいと思います。 同時に、今お話ありましたように、これが全て法的にクリアできれば、御前崎市としていいのかということでありますが、池新田地区のみならず、御前崎市全域の、市民の皆さんも心配しておりますので、丁寧な説明会をしていただきまして、市民に安心感を醸成するようなことをぜひともお願いをしたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) 住民の生活と共存できないような焼却施設については、私は反対です。ですから、私も今、反対運動に立ち上がっているのです。多くの住民と接して、話をするについては、もちろんそういう会社ができるのかという、全然知らなかった人も多いし、そういう話があるねという人ももちろんいます。しかしそういう健康被害を引き起こすような、会社はぜひ止めてほしいということを強く私たちに言ってきているので、私もこれからこの問題を逐一取り上げて、市長並びに関係する部課長についても、訴えて、なるべく建設ができないようにこれからも努力をしていきたいと思います。 今この話を進める間に、とにかく知らない間にいろんなところで進められていて、閉ざされた政治、閉ざされた議会が本当に住民から心配されています。ですから、開かれた議会をやっぱりつくっていく、市政をつくっていく、このことが今、強く求められています。市長もその点については認識していただいて、開かれた市政にしていただく。開かれた議会にするように私たちも努力しますので、ぜひお互いに力を合わせて明るい御前崎にするように、皆さんと力を合わせていきたいと思っていますので、これからもいろいろ意見を言うかもしれませんけれども、ぜひ聞いていただいて、いい市政にしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、2点目の原発問題で質問をいたします。3点質問いたします。まず1点目は、避難訓練についてお聞きします。訓練は、各地区で創意工夫を凝らし、実施されておりますが、参加者から、この地域には原発があり、過酷事故を想定した訓練を同時にやるべきではないかと疑問が出されております。避難方法、避難経路、車両の確保など、被災者を安全に避難させる方法をみんなで共存することが大切です。今後の避難訓練は、地震や津波、原発も想定した訓練にすべきだと思いますが、市長の答弁をお願いします。 2点目は、原発事故による放射能汚染は深刻です。特に甲状腺がんは、小児や若いお母さん方に大きな影響を及ぼし、福島ではいまだに子供のがんがふえています。当市は、ヨウ素剤の配布は実施されましたが、服用時期や服用方法など、放射能汚染から身を守る知識の習得や再確認も必要です。これらを含めて訓練を実施すべきだと思いますが、市長の答弁を求めます。 3点目は、原発の津波対策でお聞きします。数千億円かけて完成した津波対策について、中部電力関係者は完璧だと述べております。マグニチュード8クラスの地震が海底で起こった場合、津波の破壊力は想像以上だと専門家も述べております。市長は、この防波壁は福島級の防波壁だと評価をしていますが、本来私たちは、この防波壁、大変危険な防波壁だと思っております。その点市長は、どのようにこの防波壁の関係については感じていますか。 以上3点、答弁をお願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) それでは、清水議員、原発問題についてお答えいたします。 1点目の避難訓練についてでございますが、原子力防災訓練は、静岡県及びUPZ圏内11市町が主催し、年に1回実施しております。昨年度は平成30年2月に、各地区から市民112名にご参加をいただきまして、放射性物質の汚染を確認する避難退域時検査及び避難経由所の運営訓練を実施いたしました。本年度は平成31年2月に、浜松市内での避難経由所運営訓練を予定しております。毎年、避難先との協議により、内容を刷新し、実施しているところであります。今後とも、各訓練が充実したものとなるよう、関係機関と調整、協議をしてまいります。 2点目の安定ヨウ素剤の飲用訓練についてでございますが、安定ヨウ素剤の配布説明会は、平成28年度に14回、平成29年度と平成30年度は未配布者及び転入者、新生児を対象に追加配布説明会をそれぞれ2回実施しております。この説明会では、いつ服用するのか、どのように服用するのか、服用できない人はどうすればよいのかなどを説明しております。また、説明会の案内には、安定ヨウ素剤の効果と服用についての説明書を同封し、服用する際の手順が明確となるよう周知しております。実災害時の服用につきましては、原子力規制委員会が判断し、市が市民へ広報いたします。このため、市民の皆様が正確な情報を受け、服用の判断していただくよう、情報伝達訓練の実施を検討してまいります。 3点目の原発の津波対策訓練でございますが、中部電力が行っている安全性向上対策工事につきましては、現在原子力規制委員会において、新規制基準への適合性審査中でございます。本市及び市議会では、原子力規制委員会に対し、浜岡原子力発電所の適合性審査の状況を適切なタイミングにおいて説明するよう要請をしております。ご質問の津波対策におきましても、適合性審査中であり、審査の結果を注視してまいりたいと思います。 以上、清水議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) 順次再質問をさせていただきます。 御前崎市は、原発事故絡みの避難訓練は具体的には実施されておりません。県のハザードマップは、浜松に避難し、その後は長野県に避難をしていくと机上の方針が出されているわけです。しかし、それは現実に可能なのかどうか、非常に多くの方々から心配をされております。被災者は、運搬する車両や被曝検査、誰を優先的に避難させるのか、課題はたくさんあると思います。具体的な方向性は確立しているのかどうか、危機管理課長にお聞きをします。 ○議長(杉浦謙二君) 山崎雅樹危機管理課長。 ◎危機管理課長(山崎雅樹君) 清水議員のご質問にお答えします。 現在、御前崎市の避難計画は公表させていただいております。ただ、内容につきましては、避難先の市町であったり、そういったものが現在調整中であります。そういった中で、浜松市であり、長野県であり、避難先の自治体との調整が済み次第、また細かな計画にさせていただきますので、現在のところはそこまでの詳細の避難訓練ができるような状態とはなっておりません。現実に長野県に行って、どこの場所にどこの地区が避難するかとか、そういったところが決まってきましたら、今後の避難訓練の計画を考えていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) もう一点、課長にお聞きします。 福島の事故からもう7年以上たっているわけですけれども、その教訓として、一日も早く避難訓練、避難対策を実施できるような、そういう制度をつくらなければいけない。7年以上たってもまだ調整中では間に合わないではないですか。もう少しちゃんとした整備計画を国、県と調整をして、しっかりした避難計画をつくるべきだと思うのですけれども、その点についてどうでしょうか。もう一度答弁をお願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 山崎雅樹危機管理課長。 ◎危機管理課長(山崎雅樹君) 先ほど申しましたけれども、やはり相手方の自治体との調整ということで、相手方の自治体に理解をしていただいて計画を進めていくという流れになります。今、静岡県におきましても、御前崎市におきましても、その調整について努力をしている段階ですので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) いずれにしても、避難は迅速さが求められるわけですが、いつ津波や原発事故が起こるかわかりません。ですから、しっかりとした避難対策をちゃんと早急に実現できるようにぜひ努力をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 2点目の問題について再質問させていただきます。ヨウ素剤の飲用時期は、国の指示があって初めて飲めるわけであります。東北では、国の指示がおくれて、配布した自治体や配布せずに終わった自治体もたくさんありました。日ごろの訓練を徹底して、国からの指示もいち早く避難者に伝わるように徹底をすべきだと思いますが、市長、答弁をお願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 先ほども申し上げましたように、御前崎市も既に数回にわたって市民の皆さんに説明会を開催し、また配布も行っております。しかしながら、有効期間がこれは3年間なのです。また転入者もいますので、次から次にこういった説明会をやりながら配布をするということは、これは大変な労力なのです。ですが、私ども市として切れ目なく配布することで、引き続き市民の皆さんの安心感につながるようにやってまいりたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) ヨウ素剤ですけれども、順次3年間で交換していくことはわかるのですけれども、配布されていない人は今何人ぐらいいるのですか。危機管理課長、お願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 山崎雅樹危機管理課長。 ◎危機管理課長(山崎雅樹君) 現在配布対象者、平成30年度、2回配布をさせていただきました。その段階で、配布対象者が3万2,666名になります。そのうちの配布者が2万4,364名ということで、74.6%の配布率となっております。 以上です。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) このヨウ素剤というのは、冒頭でも述べましたけれども、小さな子供や妊産婦の若い女性たちに非常に必要なものです。子供や若い女性に配布されていない部分はどのぐらいありますか。課長、お願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 山崎雅樹危機管理課長。 ◎危機管理課長(山崎雅樹君) ただいまのご質問ですけれども、済みません。手元に細かいデータがありませんので、今はお答えを控えさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) では、改めてまた資料をよろしくお願いします。 それでは、3点目の問題について再質問させていただきます。防波壁の問題です。私たちの浜岡原発の視察でも、中部電力から地上から上は1本の鉄骨も入っていないという説明を受けました。足元から上は鉄板でできた、一つは枠のついた弁当箱のような枠のついたもので、それに鉄板を張りつけたものがずっと積み重なって上へ上げられているわけです。それが巨大な津波に耐えられるのかどうかと疑問が出ています。私の知っている一級建築士ですけれども、実際中部電力の視察に行ったときにそういう話をしたら、答弁ができなかったそうです。私は、実際視察へ行って話を聞いたときに、これはすばらしいという感じも受けて、上にも上がったときにも、随分高いところだから、相当津波が来ても大丈夫だという感じを受けました。しかし、専門家に言わせると、その津波の強力さ、破壊力、これは東北でも分厚いブロックがごろごろ、ごろごろと転がっていることから、そのぐらいの破壊力があるのが津波なのです。その津波に鉄骨の入っていない、モルタル張りの防波壁が耐えられるのかどうかと、そういう心配をされていますが、市長、どうでしょうか。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) この22メートルの防波壁のことでしょうか。          〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ◎市長(栁澤重夫君) この22メートルの防波壁は地中ばりで、コンクリートを埋め込んで、鉄筋を埋め込んでいます。22メートルの高さですが、当初は18メートルだったのです。それを4メートルかさ上げして22メートル。18メートルの防波壁の設置のときに18メートル相当の地中ばりで、地面に埋め込んで、同時にコンクリで固めて、その上に18メートルの防波壁を立ち上げたということであります。コンクリート鉄筋の塊と言ってもいいかもしれません。これについては大丈夫であるとか、大丈夫ではないとかは規制委員会のほうでまだ審査が終了しておりませんので、私どもが今安全だとか申し上げるのは控えさせていただきたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) 市長も視察に行って、中部電力側の話を聞いて、鉄筋が入っていないということを聞いたときに、鉄筋が入っていない防波壁が耐えられるかどうかというのが非常に私は疑問に思ったものですから、市長にその点をただしたわけなのですが。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) あの防波壁は、コンクリートに匹敵するほどの重量の鉄筋が入っているのです。直径が60ミリで、そういった鉄筋が網の目のように入っていて、地下18メートルとか、地上18メートルの高さに匹敵するだけの地中ばりの鉄筋が入っています。それをコンクリートで積み重ねておりますので、鉄筋が入っていないではなくて、鉄筋は相当編み目のように入っています。これは清水議員も確認したのではないかと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) 私が聞いた一級建築士の話によると、地上から上については、太い鉄骨は入っていないと聞きました。その点をもう一度確認をしてほしいと思います。私も2回ばかり聞いただけですから、はっきりそこを確認していませんので、そこをもう一度帰って確認しますので、同時に市長のほうも確認をしていただいて、また返事をいだきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 地上については、ブロックがありますので、ブロックを積み重ねて固定して積み上げてきています。地中はそういった鉄筋でやっております。それから地上につきましては、清水でつくった大きなブロックを持ち込んで、アンカーボルトでとめてあります。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) では、わかりました。 クリアランス問題で質問をさせていただきます。1・2号機の廃炉に伴って解体した瓦れきは、放射能濃度の高いものは、ほかの処理場に運び、低い瓦れきについては敷地内で保管するという方針です。しかし、幾ら濃度が低いといっても、放射能を含んでいます。敷地内に近いところでは、数軒の民家があります。保管するにしろ、埋め立てるにしろ、長い間には影響が出てくることは間違いありません。どう対応しますか。答弁を求めます。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) クリアランス問題についてでございますが、1・2号炉廃炉工事に伴うクリアランス物は、国により安全が確認された再利用が可能なものであり、放射性廃棄物ではございません。再利用先が決まるまでの間、一時的に中部電力の敷地内で保管するものであります。清水議員も既に本年3月の原子力対策特別委員会で現場を確認されていると思いますが、再利用が可能なクリアランス物としては、年間0.01ミリシーベルトを超えないこととしており、日常生活の中で受ける放射線の100分の1以下であります。しかしながら、市民の不安も少なからずあろうと思います。中部電力に対しましては、市民理解をさらに深めていくよう求めていきたいと思います。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(杉浦謙二君) 14番、清水澄夫議員。 ◆14番(清水澄夫君) 原子力対策特別委員会で中部電力の返事は、その7万8,000トンは敷地内に置くということなのですけれども、少ないといっても放射能を含んでいるのです。少ないからいいというものではないのです。幾ら少なくても敷地内に置いておくべきではないというのが私たちの考えですから、そういう点についてはやはり、敷地内に置くということについては改めてもらって、ほかのところへ持っていくとか、そういう処理をすべきだと思います。私は本当に福島の話を聞いてみても、やはり放射能を含んでいるものについては、やたらそこらへ放置してはいかぬと、つくづく思っています。住民の不安をあおることですので、ぜひその点の配慮をしていただいて、置かないような、そういう指導をしていただきたいと思います。最後ですけれども、答弁を求めて質問を終わりたいと思います。 ○議長(杉浦謙二君) 栁澤重夫市長。 ◎市長(栁澤重夫君) 少し言わせてもらいますと、クリアランス廃棄物になるためには、国の定めた規制基準がございます。規制委員会の基準をクリアするには国の認可、確認が必要です。中部電力独自でこれをクリアランスにしているものではありません。その国の基準を確認してもらって、また認可していただいてクリアランス廃棄物ということになります。私たちが日常生活で受ける放射線は1ミリです。これが0.01ミリ以下でなければ、クリアランスになりませんので、また市民の皆さんにも理解いただけるようなものをやっていきたいと思っております。中部電力にも広報していただくように申し上げていきたいと思います。
    ◆14番(清水澄夫君) 終わります。 ○議長(杉浦謙二君) これで一般質問を終わります。 △散会の宣告 ○議長(杉浦謙二君) 以上で本日の議事日程は全て終了しました。 次の会議は12月20日木曜日、午前9時から当議場で開催しますので、定刻までにご参集ください。 本日は以上をもちまして散会といたします。          〔午後 2時21分 散会〕...