浜松市議会 > 2020-11-17 >
11月17日-17号

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  1. 浜松市議会 2020-11-17
    11月17日-17号


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    令和 2年 11月 定例会(第5回)          令和2年第5回浜松市議会定例会会議録 令和2年11月17日◯議事日程(第17号) 令和2年11月17日(火)午前10時開議 第1 会議録署名議員指名 第2 会期の決定について 第3 第113号議案 令和2年度浜松市一般会計補正予算(第7号) 第4 第114号議案 令和2年度浜松市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号) 第5 第115号議案 令和2年度浜松市介護保険事業特別会計補正予算(第2号) 第6 第116号議案 令和2年度浜松市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号) 第7 第117号議案 令和2年度浜松市と畜場・市場事業特別会計補正予算(第1号) 第8 第118号議案 令和2年度浜松市中央卸売市場事業特別会計補正予算(第1号) 第9 第119号議案 令和2年度浜松市病院事業会計補正予算(第4号) 第10 第120号議案 令和2年度浜松市水道事業会計補正予算(第1号) 第11 第121号議案 令和2年度浜松市下水道事業会計補正予算(第2号) 第12 第122号議案 浜松市過疎地域自立促進計画の変更について 第13 第123号議案 当せん金付証票の発売について 第14 第124号議案 浜松市立小中学校空調設備整備事業に関する契約の一部変更について 第15 第125号議案 工事請負契約の一部変更について((国)473号(仮称)新々原田橋左岸桟道橋工事) 第16 第126号議案 物品購入契約締結について(追認)(小学校教師用指導書) 第17 第127号議案 指定管理者の指定について(浜松市茶室) 第18 第128号議案 指定管理者の指定について(浜松市男女共同参画文化芸術活動推進センター) 第19 第129号議案 指定管理者の指定について(浜松市天竜体育館ほか3施設) 第20 第130号議案 指定管理者の指定について(浜松市舞阪総合体育館、浜松市舞阪乙女園グラウンド) 第21 第131号議案 指定管理者の指定について(浜松市水窪総合体育館) 第22 第132号議案 指定管理者の指定について(浜松市天竜B&G海洋センター) 第23 第133号議案 指定管理者の指定について(浜松市雄踏文化センター) 第24 第134号議案 指定管理者の指定について(浜松市立賀茂真淵記念館) 第25 第135号議案 指定管理者の指定について(浜松市福祉交流センター) 第26 第136号議案 指定管理者の指定について(浜松医療センター) 第27 第137号議案 指定管理者の指定について(浜松市総合産業展示館) 第28 第138号議案 指定管理者の指定について(浜松市国民宿舎奥浜名湖) 第29 第139号議案 指定管理者の指定について(舘山寺総合公園) 第30 第140号議案 指定管理者の指定について(浜松市立北図書館浜松市立都田図書館) 第31 請願第1号 安心して医療が受けられ、健康が守られるように国民健康保険料の改善を求める請願 第32 請願第2号 子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願-----------------------------------◯本日の会議に付した事件 監報第17号 定期監査の結果に関する報告について 監報第18号 例月出納検査の結果に関する報告について 報第24号 専決処分の報告(法第180条関係)  以下、議事日程のとおり。-----------------------------------◯出席議員(45人)    1番  馬塚彩矢香         2番  鈴木 恵    3番  落合勝二          4番  酒井豊実    6番  神間郁子          7番  山崎とし子    8番  森田賢児          9番  小黒啓子    10番  北島 定          11番  岩田邦泰    12番  鈴木唯記子         13番  小野田康弘    14番  露木里江子         15番  久米丈二    16番  井田博康          17番  齋藤和志    18番  鈴木幹夫          19番  丸 英之    20番  幸田惠里子         21番  遠山将吾    22番  太田利実保         23番  鈴木真人    24番  北野谷富子         25番  稲葉大輔    26番  平野岳子          27番  松本康夫    28番  加茂俊武          29番  倉田清一    30番  須藤京子          31番  戸田 誠    32番  高林 修          33番  松下正行    34番  黒田 豊          35番  湖東秀隆    36番  関 イチロー        37番  平間良明    38番  斉藤晴明          39番  鳥井徳孝    40番  波多野          41番  花井和夫    42番  渥美 誠          43番  太田康隆    44番  和久田哲男         45番  鈴木育男    46番  柳川樹一郎◯欠席議員(1人)    5番  小泉 翠◯出席説明員   市長         鈴木康友   副市長        鈴木伸幸   副市長        長田繁喜   技術統括監      山本浩之   政策補佐官      山名 裕   危機管理監      小松靖弘   企画調整部長     内藤伸二朗  総務部長       金原栄行   財務部長       森本哲司   市民部長       奥家章夫   健康福祉部長     山下昭一   健康福祉部保健所長  西原信彦   こども家庭部長    鈴木知子   環境部長       影山伸枝   産業部長       藤野 仁   都市整備部長     大村兼資   土木部長       高須博幸   総務部参事秘書課長)                                仲井英之   財務部次長財政課長)       教育長        花井和徳              飯尾武俊   学校教育部長     伊熊規行   水道事業及び下水道事業管理者                                寺田賢次   消防長        鵜飼 孝   監査委員       鈴木利享   監査事務局参与監査事務局長)              長坂芳達◯出席議会事務局職員   事務局長       松永直志   事務局次長議事課長)                                大橋臣夫   議会総務課長     木村晶子   調査法制課長     鈴木啓友   議事課長補佐     田代智成   議事課副主幹(議会運営グループ長)                                大石 尚-----------------------------------     午前10時開会 ○議長(鈴木育男) ただいまから、令和2年第5回浜松市議会定例会を開会いたします。 本日の会議を開きます。----------------------------------- ○議長(鈴木育男) 日程に入る前に、諸般の報告をいたします。 まず、監報第17号定期監査及び監報第18号例月出納検査の結果について、監査委員の報告を求めます。 ◎監査委員鈴木利享) 皆様、おはようございます。 それでは、定期監査のうちの工事監査及び例月出納検査の結果につきまして御報告申し上げます。 最初に、工事監査の結果についてであります。 お手元に配付いたしました令和2年度監査結果報告書第3回の1ページを御覧ください。令和2年度において施工中の工事から、令和元年度水改北第23号(債務)於呂地内老朽管更新工事の1件を抽出し、調査日時点において対象工事に係る計画、設計、積算、施工等が適正に行われているかについて、監査を実施いたしました。 2ページに工事の概要を掲載いたしましたが、監査の結果にありますように、おおむね適正に処理されていると認められました。 以上が定期監査の結果に関する報告であります。 次に、令和2年7月分及び8月分の例月出納検査の結果について御報告いたします。 お手元の例月出納検査の結果に関する報告についての1ページを御覧ください。 2の検査の対象は、会計管理者等の所管に係る令和2年7月分の現金の出納保管状況であります。 4の検査の着眼点及び実施内容につきましては、会計管理者等の現金の出納事務について、検査調書記載の計数と会計諸帳票の計数が一致しているか等を着眼点とし、計数等の照合及び証拠書類等抽出調査のほか、関係職員からの聴取により検査いたしました。 5の検査の結果でございますが、会計管理者等の現金の出納事務が正確に行われていると認められましたことを御報告いたします。 また、9ページ以降に掲載しておりますが、8月分につきましても同様でありましたことを御報告いたします。 監査結果報告は以上でございます。 ○議長(鈴木育男) 次に、地方自治法第180条の規定に基づき専決処分した事項につきまして報告書が提出されておりますので、御報告いたします。----------------------------------- ○議長(鈴木育男) ただいまから、本日の日程に入ります。 本日の議事日程は、お手元に配付した日程のとおりであります。 最初に、日程第1会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第78条の規定により、4番酒井豊実議員、19番丸英之議員、36番関イチロー議員を指名いたします。----------------------------------- ○議長(鈴木育男) 次に、日程第2会期の決定についてを議題といたします。 お諮りいたします。 本日招集された第5回浜松市議会定例会の会期は、本日から12月14日までの28日間とすることに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(鈴木育男) 異議なしと認め、そのように決定いたします。----------------------------------- ○議長(鈴木育男) 次に、日程第3第113号議案令和2年度浜松市一般会計補正予算(第7号)から日程第30第140号議案指定管理者の指定について(浜松市立北図書館浜松市立都田図書館)までの28件を一括して議題といたします。 議題に対する市長の説明を求めます。 ◎市長(鈴木康友) ただいま御上程をいただきました議案につきまして御説明申し上げます。 初めに、一般会計補正予算(第7号)でございます。 今回の補正予算は、令和2年7月豪雨による被災箇所の対策及び交通整理に係る経費を追加するほか、新型コロナウイルス感染症対応に要する経費などを追加するものでございます。 また、遠州灘海浜公園江之島地区ビーチコート整備に係る基本設計業務委託や、住民情報システムクラウド移行に伴うサービス利用料のほか、契約準備期間の確保や事業費平準化などを目的とした債務負担行為の設定を行うものでございます。 次に、特別会計でございます。 後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)では、税制改正に伴うシステム改修費を追加するほか、5つの特別会計において、来年度当初からの事業実施に際し、準備期間を設ける必要がある事業などについて債務負担行為を設定するものでございます。 次に、公営企業会計でございます。 病院事業会計補正予算(第4号)では、新型コロナウイルス感染症患者受入れ体制の確保等に要する経費を追加するほか、水道事業会計及び下水道事業会計で、工事時期の平準化を図る事業などについて債務負担行為を設定するものでございます。 以上、今回の補正予算額は、一般会計で10億4400万円、特別会計で1000万円、企業会計で3億1241万4000円を追加し、総額で13億6641万4000円を追加するものでございます。 続いて、その他の議案について主なものを御説明申し上げます。 浜松市過疎地域自立促進計画の変更は、光ファイバ整備支援事業当該計画に追加するものでございます。 次に、浜松市立小中学校空調設備整備事業に関する契約の一部変更は、整備教室数の確定を受け、契約を変更するものでございます。 次に、物品購入契約締結は、教科書採択替えに伴う教師用指導書の購入について、追認議案の議決をお願いするものでございます。 また、当せん金付証票発売限度額の設定、新々原田橋に係る工事請負契約の変更のほか、指定管理者の指定に関わるものとして、舘山寺総合公園など19施設について、14議案を提案するものでございます。 以上、議案につきましてあらましを御説明申し上げました。よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げまして説明を終わります。 ○議長(鈴木育男) 以上で市長の説明は終わりました。 引き続き、別室で議案説明会を開きますので、休憩いたします。     午前10時10分休憩-----------------------------------     午前10時33分再開 ○議長(鈴木育男) 会議を再開いたします。----------------------------------- ○議長(鈴木育男) 第113号議案から第140号議案までの28件の議事を継続いたします。 ただいまから、議題に対する質疑を許します。 質疑はありませんか。--発言がないようですので、質疑を打ち切ります。 ただいま議題となっております28件は、会議規則第35条第1項の規定により、お手元の議案付託件目表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。----------------------------------- ○議長(鈴木育男) 次に、日程第31請願第1号安心して医療が受けられ、健康が守られるように国民健康保険料の改善を求める請願を議題といたします。 紹介議員趣旨説明を求めます。 10番北島定議員。(拍手) ◆10番(北島定) それでは、浜松・国民健康保険を良くする会代表疋田朋広さん、堀内慶一さんから提出されました、請願第1号安心して医療が受けられ、健康が守られるように国民健康保険料の改善を求める請願の紹介議員を代表しまして趣旨説明を行います。 なお、提出日までに4255筆、そして本日までに38筆が追加されまして、4293筆の署名が添えられておりますことを御報告いたします。 お手元の請願文書表を御覧ください。 請願趣旨は、多くの市民にとって健康を維持し元気に生活することは共通の願いである、国民皆保険を底辺で支える国保制度を守り拡充させることは地方自治の本旨であり、市民の命と健康、暮らしと中小企業の営業を守ることで地域経済市民生活が豊かになる、誰もが安心して医療を受けられるよう請願するというものです。 言うまでもなく、国民健康保険地域保険として他の保険制度に加入していない全ての住民を対象としており、国民皆保険を実質的に保障する重要な役割を果たしております。しかし、近年の経済状況下から、国民健康保険は、高齢者や低所得者、無職、非自発的失業者、非正規雇用者などの低所得者が増加し、財政的に厳しい状況に追い込まれています。こうしたことから、政府は国民皆保険制度を堅持し、医療保険制度を将来にわたり持続可能なものにしていくことを目的として、2008年4月から75歳以上の高齢者を対象とした後期高齢者医療制度をスタートさせました。 一方、市町国保の財政は、保険者単独国保財政を安定的に維持していくことには限界があることから、2010年の国民健康保険法改正により、静岡県では同年12月、市町国保広域化財政安定化を図るため、保険財政共同安定化事業の拡充や保険者規模別収納率目標を盛り込んだ静岡県国民健康保険広域化等支援方針を策定して、市町村国保財政改善、収納率の向上、医療費適正化などを指導する仕組みを導入いたしました。 2011年には国保料算定方式を統一するための法改正が行われ、本市におきましても2013年度から、市民税所得割方式から資産割を廃止する旧ただし書方式に変更しております。こうした広域化都道府県単位化の動きは、国庫負担の削減、保険料の値上げ、保険料徴収強化という方向をさらに推進するものになっており、2018年度からは国保の都道府県化が始まり、現在に至っています。 今回、不安が広がるコロナ禍での請願ですが、請願事項は4点です。 1点目は、「高すぎる国民健康保険料を引き下げてください。」というものです。 国保年金課の浜松市国民健康保険料モデルケースの資料によりますと、給与年収400万円(所得266万円)の30代夫婦と子供2人の場合、年間の国保料は41万2000円、年金収入280万円の65歳夫婦の場合、16万1500円、また所得300万円の自営業30代の夫婦と子供一人の場合、40万6100円となっており、この場合、所得に占める国保料は13.3%となって、いかに高い国保料が生活を圧迫しているのかが分かります。 さらに、1人当たりの平均保険料の推移を見てみましても、平成27年度には10万6599円だったものが、令和元年度には11万5247円と8648円の負担増となっており、ケースによっては協会けんぽの2倍もの国保料となっているのが実際であり、ここには、払いたくても払えない状況が進んでいることが分かります。 その理由の一つとして、法定外繰入れの問題があります。この間の法定外繰入額の推移を見てみますと、平成29年度には9億7424万8000円だったものが、令和2年度予算では1億5705万円と大幅に減額されており、これが高い国保料の引上げにつながってきています。 このようなことから、一般会計からの法定外繰入れを増額すれば、高い国民健康保険料は引き下げることができるのではないでしょうか。 高過ぎる国民健康保険料を引き下げてほしいという要求は、国保加入者の切実な願いとなっていますが、これに対する市の対応が求められています。 2点目は、「子ども均等割りを廃止・減額して下さい。」というものです。 子供が多い世帯ほど保険料が高くなる均等割は、他の保険制度にはなく、国保だけにあるという仕組みになっていることから、子供の均等割に対して、全国の知事会からも見直しが再三要望されています。 国保が協会けんぽなどの被用者保険と比べ著しく高くなる大きな要因となっているのは、国保しかない均等割という保険料算定があるからです。本市の場合、1人当たりの均等割は、医療分が2万7000円、支援金分が1万1800円となっていることから、子供2人では7万7600円、これに介護分9800円を含めれば8万7400円にもなってしまい、家計に重くのしかかっています。 全国で均等割や平等割として徴収している保険料は年間1兆円とも言われておりますが、均等割の廃止や減額に対する国の責任を果たせば、けんぽ並み保険料にすることができます。全国では独自に減免する自治体が増えており、昨年の3月時点では全国で25自治体が実施しております。北海道旭川市など9自治体高校世代まで対象に、所得制限なしに第1子から減免しており、このうち岩手県宮古市など3自治体全額免除となっています。本市としましても、均等割の廃止・減額に取り組むべきだと考えます。 3点目は、「収入が激減した世帯、生活困窮者が利用しやすい減免制度にしてください。」というものです。 低所得者に対する保険料の減免には、法定軽減申請減免の2種類があり、法定減免国保法第81条に基づき、応益割の均等割と平等割について7割、5割、2割を軽減する制度であり、もう一つが請願にある申請減免です。申請減免は、保険料徴収猶予納付期限の延長をしても納入が困難な場合、申請によって減免される制度となっています。これは地方税法717条や国保法第77条の規定に基づき実施されていますが、本市では条例や要綱で減免できる規定を設けています。 しかし、本市における減免申請に対して、令和元年度の減免件数は42件であり、そのうち生活困窮や所得の減少によるものは4件しかなく、本市の減免制度がいかに低所得者の願いにかなったものになっていないかが見えてきます。 本市の国民健康保険料の減免に関する要綱の第2条には、減免対象者等が別表に示されており、そこには減免事由として、災害、公私の扶助を受ける生活困窮者、失業、休廃業、病気、けがによる世帯の収入の著しい減少、借財の返済などが掲げられています。しかし、自営業者の経営不振や売上げの減少については明記されておらず、これが他市と比較して減免件数が少ない大きな要因となっており、減免制度の充実が求められています。収入が激減した世帯、生活困窮者が利用しやすい減免制度にしてくださいという願いは、待ったなしとなっています。 4点目は、「他の医療保険と比べて高い国民健康保険料の引き下げを国・県に要望して下さい。」というものです。 これまで述べてきましたように、国保を取り巻く状況は非常に厳しいものがあります。高過ぎる保険料のために保険料が払えず、資格証明書が発行され、全国では、生活の困窮により医療機関の受診が遅れたために死亡した事例も後を絶ちません。 こうしたことから、全国知事会は、国保料協会けんぽ保険料並みに引き下げるために1兆円の公費負担増を政府に要望しています。かつては国保の7割が農林水産業自営業でしたが、現在は無職や非正規雇用などの被用者で約8割を占めており、こうした国保の構造的な危機を打開するためには、国庫負担金を増やす以外に道はありません。 先ほどの2点目の請願項目である「子ども均等割りを廃止・減額して下さい。」と関連しますが、他の医療保険と比べて高い国保料の要因は均等割や平等割にあります。これを国が責任を持って公費をあてがえば、高い国保料けんぽ並みにすることができます。今、国保の構造的な危機を打開するためには、国や県の国保財政への公費負担を増やすことが共通の認識になりつつあります。 浜松市の国保のしおりにもありますように、国保は、安心して医療を受けられるよう、全ての人が医療保険に加入する国民皆保険制度であり、社会保障です。高い国民健康保険料けんぽ並みに引き下げる国や県、そして本市の役割が今ほど強く求められるときはないということを申し上げ、請願第1号安心して医療が受けられ、健康が守られるように国民健康保険料の改善を求める請願の趣旨説明とさせていただきます。皆さんの御賛同をどうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(鈴木育男) 以上で、紹介議員趣旨説明は終わりました。 ただいまから、質疑を許します。 質疑はありませんか。--発言がないようですので、質疑を打ち切ります。 ただいま議題となっております請願第1号は、会議規則第129条第1項の規定により、お手元の請願文書表のとおり、厚生保健委員会に付託いたします。----------------------------------- ○議長(鈴木育男) 次に、日程第32請願第2号子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願を議題といたします。 紹介議員趣旨説明を求めます。 4番酒井豊実議員。(拍手) ◆4番(酒井豊実) 請願第2号子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願の紹介議員を代表して趣旨説明をいたします。 この請願は、去る11月2日に、子どもと教育を考える浜松市民会議女性団体教育関係者・市民の皆さんが、代表者小笠原里夏さんほか4033名の署名を添えて、鈴木育男議長に直接手渡されて提出されたものです。その後、請願署名は昨日までに121筆追加されまして、代表者を入れて合計4155筆になりました。 今年の子どもたちにゆきとどいた教育を求める請願署名は、新型コロナウイルス感染症の第2波に襲われた8月から取り組まれました。学年末からの長期休校を初めて経験し、子供・家族・教職員のこれまで経験したことのない苦難を経て、猛暑の中の夏休みが短縮されるという学校教育の危機的事態の渦中で、浜松市7区の大勢の方々から昨年を630人も上回る署名が寄せられました。これは、命を育む教育の大切さを再認識させられた請願署名です。 現在は、ますます競争が助長され、戦争のない平和が掘り崩されている子供の生育環境の中でありますが、どの子も人間として大切にされ、憲法と子供の権利条約が生きて輝く学校をつくることが全ての父母・保護者・市民・教育関係者の願いです。 本請願は、この願いの実現を求める請願です。 請願項目は大きく5項目、具体的には12項目あります。 まず、最初の1、「教育費の保護者負担を軽減してください。」では、①として、「経済的な理由で進学をあきらめる子どもが出ないよう必要とするすべての大学、短期大学、専門学校等に対する返済不要の「給付制奨学金」制度を創設してください。」など3項目です。 「教育は無償」が世界の常識ですが、国内総生産に占める教育に対する公の財政支出(国と地方の合計)の割合を見ますと、日本はОECDの中で最下位です。進まない国の教育予算に対して、全国の市町村は厳しい財政事情の中でも明日を担う地域の後継者、その人間教育のために、多様な地方自治・教育行政を展開しています。県内の市町でも独自の保護者負担軽減が拡大し、3歳から中学3年生までの給食費の完全無償化も実現し始めました。 コロナ禍で、飲食・観光・交通関係、そして医療・介護まで、多くの市民の収入が減少し、学生のアルバイトも激減するなど、義務教育をはじめとした教育の経済的負担が新たな格差を生み始めています。 SDGsの国際目標には、「質の高い教育をみんなに」が掲げられています。この請願は、教育の機会均等の実践を強く求めるものです。 2の「教職員を増やしてください。」では、①として、「新型コロナウイルス感染防止のためにも、小学校3年生まで実施している30人学級を全学年で実現してください。」など3項目であります。 どこに住んでいても、等しい教育条件を保障し、維持向上することは国の責任です。しかし、国の義務標準法は、学級の標準を公立小・中学校は1学級40人(小学校1年のみ35人)としているために、ほとんどの都道府県や政令指定都市では独自の少人数学級の努力がされています。この点で、浜松市教育委員会の取組は全国の先進だと思います。 浜松市では、2013年度から小学校1年生ではままつ式30人学級編制を導入し、2014年度に2年生まで拡大し、今年度からは小学校3年生まで拡大されました。この結果、30人学級編制の対象校は、小学校1年生が11校、2年生が13校、3年生が15校の計39校になっています。 通級指導を受けている児童や特別支援学級在籍児童の増加、日本語指導が必要な外国籍の児童も増加していますが、このような新たな子供の変化に対しても、特に家庭背景が不利な子供が多い学校などで、少人数学級は学力の向上・定着や一人一人へのきめ細かな指導で多くの成果を上げ、多忙過ぎる教職員の負担軽減にも効果が確認されています。 また、新型コロナウイルス感染症にも強い安全・安心な学校をつくるために、文部科学省の学校の新しい生活マニュアルは、席の間を1メートル程度空けることを求めています。この安全性確保要請からしても、とりわけ浜松市の大規模校の過密さは、直ちに解消されなければいけない喫緊の課題です。はままつ式の30人学級編制をさらに拡充していくためにも、非正規雇用の講師ではなく正規の教職員を増やすことが要です。 本請願は、教職員を増やし、教室を確保して、着実なペースで一日も早く少人数学級を拡充させることを求めています。 3は、「特別な支援を必要とするすべての子どもたちにゆき届いた教育を保障してください。」、①として、「発達支援学級の定数8人(情緒学級は7人)を6人に減らしてください。」など3項目です。 本日上程されました11月補正予算案にも、令和3年度に新たに設置する発達支援学級の教室整備工事として、小学校6校6学級、中学校4校4学級分が提案されていますが、さらに増加する特別な支援を必要とする全ての子供たちに豊かな教育を保障するためには、やはり正規の専任の教職員を増やすことが不可欠であり、明るくて健康的な教室の確保が不可欠です。 4は、「子どもたちに豊かな放課後を保障してください。放課後児童会の支援員・補助員の増員に努めてください。また、支援員・補助員の労働条件改善にも努めてください。」です。 待機児童数は、一昨年度が定員6299人、待機児童355人、昨年度は定員6527人と228人増員されましたが、待機児童は471人へと増加し、今年度は定員が6558人と31人増員されましたが、待機児童数は495人とさらに増加しました。この間の市の対応は、今後も計画的な施設整備、定員の拡大等の受皿確保を推進していくとともに、保育や放課後児童会運営に必要な人材の確保など質の向上にも努めていくと表明されていました。 本請願は、定員増を進めてきた市の計画を評価しつつ、定員増を大きく上回る待機児童がさらに増加している現実を直視して、待機児童の多い北区や中区をはじめとした個別の小学校ごとの全ての待機児童の解消を具体的に掲げた取組を求めています。 5として、「子どもたちのいのちと安全と健康を守り、学ぶ権利を保障するために、学習環境の改善を図ってください。」では、①として、「新型コロナウイルス感染から子どもたちを守るための教育条件整備に全力をあげてください。」など3項目です。 新型コロナウイルス感染から子供たちの命・安全・健康を守ることのできる学習環境づくりは、学ぶ権利を保障するために最優先の政治課題です。3密を避けるためなどの教室の確保では、校舎内に適切な教室がなければ近隣の公共施設に確保してください。長期休校で再び子供の学びを止めることがないように、今直ちに備えが必要です。 誰一人として子供が泣くことがないようにと本請願は求めていることを強調いたしまして、請願第2号の趣旨説明を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(鈴木育男) 以上で、紹介議員趣旨説明は終わりました。 ただいまから、質疑を許します。 質疑はありませんか。--発言がないようですので、質疑を打ち切ります。 ただいま議題となっております請願第2号は、会議規則第129条第1項の規定により、お手元の請願文書表のとおり、市民文教委員会に付託いたします。----------------------------------- ○議長(鈴木育男) 次に、休会についてお諮りいたします。 議事の都合により、11月18日から11月29日までの12日間は休会することに異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(鈴木育男) 異議なしと認め、そのように決定いたします。----------------------------------- ○議長(鈴木育男) 次の本会議は、11月30日午前10時から開きます。 以上で、本日の日程は終了いたしました。 本日は、これをもちまして散会いたします。     午前10時58分散会-----------------------------------       会議録署名議員        浜松市議会議長        浜松市議会議員        同        同-----------------------------------...