8
◯堀委員 この五百年祭に向けて、これまで行ってきた
取り組みと、これからの
取り組みについて、具体的にどんなことをやっていくのか、教えてください。
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◯岡山観光・
国際交流課長 今説明しました
推進委員会を平成28年7月に設立し、
推進体制を整えました。その後、
推進委員会が中心となりまして、五百年祭開催の機運を醸成するため、
義元公の功績をさらに知っていただくため、
今川新聞を号外を含めて全6回発行しております。そのほか、
今川家の家紋を基調とした
ロゴマークを作成し、それを広く正しく使っていただくために
ルールづくりを行っております。
ロゴマークを作成した上で、皆様の目にもとまっているかと思うんですが、各区役所の
玄関入り口に、
のぼり旗の掲載などもしているところです。こうしたことで、周知に重きを置いてこれまで取り組んできているところです。
今後につきましては、来年度の
シンボルイベントに向けてさらなる周知が必要と考えております。それにつきましては、新聞等の
メディア露出、そのほか市のあらゆる媒体を通じた広告、それに加えて
公共交通機関での
広告掲載などを踏まえながら、とにかく
皆さんに知っていただき
イベントに足を運んでいただく、さらに
義元公について学んでいただくと、そんなことに注力していきたいと考えております。
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◯堀委員 次に、議案1)と
資料-1に記載がありました
三保松原文化創造センターについてお伺いします。
まず初めに、
文化創造センターについて、開館すれば
外国人観光客もたくさん来ると思うんですけれども、その際の
多言語化への
取り組みと対応について、どのようになっているのか、教えてください。
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◯岡村文化財課長 外国人に対する
多言語化の対応については、来ていただいた方が最初に目にする
案内看板等を、
日本語と英語の表記で対応していきたいと思っております。また、施設の中及び展示についても、基本的には
日本語と英語の2カ国での対応を基本としております。
施設概要、
展示概要等の
パンフレットを別途つくってまいりますけれども、これにつきましては、
日本語、英語、そして
中国語は簡体字と繁体字の2種類、それから
韓国語の5種類を用意しており、受付でこの
パンフレットを受け取れば、英語以外の言語の方にも、展示と
パンフレットを見比べてもらえる形になり、
展示内容を理解していただけるのではないかと考えております。
また、スマホを利用した
多言語化の
音声ガイドを取り入れていくことになっております。これは、
日本語、英語、
中国語になりますけれども、
ボランティアガイドでも、
日本語、英語、
中国語、フランス語の
ボランティアガイドを育成していきたいと思っております。
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◯堀委員 引き続き、
文化創造センターについて伺います。
来年3月30日と31日に
開催予定の
オープニングイベントについて、どのような内容を予定しているのか、教えてください。
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◯岡村文化財課長 オープニングイベントでは、完成を祝う
オープニング式典を開催いたします。そして、
三保松原の松を題材として国内外のコンクールに出品し受賞されている
澤田祐一先生の作品展や、御
穂神社の珍宝で普段公開されていない羽衣の裂、御
穂神社の収蔵品、清水の
個人コレクターの方から提供していただく
三保松原を題材にした陶磁器や絵画を企画展として展示していきたいと思っております。
さらに、
三保松原の
世界遺産登録に尽力をいただきました元
文化庁長官の
近藤誠一様の
講演会や、地元の
地場産品即売会のほか、
三保松原の名所をめぐる
ウオークラリー等の
イベントを計画しております。
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◯堀委員 次に、
資料-1、
資料-2にある台風24号の
災害関連の
補正予算について伺ってまいります。初めに、今回の台風24号の災害における
被害状況と復旧の
スケジュールについて、
体育施設の
災害復旧事業から、林道、治山、
農業集落排水処理施設等のそれぞれ施設について教えていただきたいと思います。
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◯稲葉スポーツ振興課長 台風24号により被害を受けた
スポーツ施設は36施設ございます。このうち20カ所の修繕が
補正予算に含まれています。ちなみに
早期復旧のため、当初予算で措置いただいた
公共災害復旧費から、既に流用で着手しており、本
補正予算により、流用の戻しを行うといった内容です。
内訳ですが、
流出土砂等で被害を受けた河川敷の
スポーツ広場が12カ所、
テニスコートが1カ所、
ハイキングコースが4カ所、その他の施設が3カ所ございます。一番大きかった河川敷の
スポーツ広場では、復旧のために、
流出土砂の除去、砂を入れてでこぼこをもとに平らに戻す不陸整正、倒木の除去などが必要でありましたが、これまでに12カ所中、10カ所の
復旧工事が完了しております。残る2カ所につきましても現在実施中です。
中島の
テニス広場につきましては、
防風ネット等の修繕が平成31年1月末に
完了予定となっております。現在もコーンを設置して
安全対策を行った上で、通常どおり利用できるようにしているところです。
それから、
ハイキングコースについても4カ所被害を受けておりますが、復旧は完了しております。現在は通行可能となっている状況です。
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◯増田治山林道課長 9月30日から10月1日にかけて接近した台風24号による大雨と強風による
被害状況ですけれども、
林道施設においては、清水区中河内の林道桑又線など66路線、161カ所で崩土や土砂の流出、
路面洗堀、
風倒木などの被害を受けました。また、
治山施設につきましては、葵区
奥池ヶ谷地内など5カ所で
風倒木による谷止工の放水路の閉塞や、流路工の
土砂堆積の被害を受けました。今回の被害の特徴としましては、強風により樹木が倒れます
風倒木が挙げられると思います。
被災した林道66路線、
治山施設5カ所のうち、約半数の林道では32路線、
治山施設2カ所で
風倒木が関連する被害を受けております。
また、林道の崩土につきましても、樹木の激しい揺れから
林道のり面の表層部が緩んだことにより発生した箇所も多数確認しております。
続きまして、復旧に関する
スケジュールですけれども、
復旧事業に要する費用を
公共災害復旧事業費から流用させていただいたことにより、12月5日の時点で林道は66路線のうち53路線の復旧が完了しております。
治山施設は5施設のうち3施設の復旧が完了しております。
復旧スケジュールとしては、来年2月を目指し
随時復旧を進めておりましたが、地元及び
建設業者の協力により、予定より早いペースで復旧が進み、残りの6路線につきましても、ほぼ年内に完了する見込みです。また、
完全復旧に時間を要する路線につきましては、軽トラックや
普通車程度の通行を確保する
暫定処置を講じていきたいと考えております。
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◯細川農地整備課長 農業集落排水処理施設の
被害状況については、市内に11カ所の施設がございますが、このうち、何らかの被害を受けた箇所は10カ所です。そのうち、停電による被害が9カ所、現在は停電が回復した最大で9日後ぐらいですけれども、全て稼働しております。ただし、停電により機器の被害や強風による
風倒木により、施設が破損したところが多々ありまして、最大のものでは、
中継ポンプ施設制御盤の破損がありました。それには、仮の復旧までに9日かかっております。この
施設制御盤は取りかえが必要になりましたので、
スケジュール的に1月末くらいには大体の
応急処置は終わりますが、大きな
制御盤の交換がありますので、最終的には年度末で全て完了できると思っております。
処理場そのものの機能につきましては、停電が回復した最大で9日後ぐらいから、各
処理場は正常に運転しておりますが、あくまで応急的な措置で動いておりますので、まだ不都合が生じる可能性はあるということです。それが全て終わると1月末ぐらいには、ほぼ問題なく運営できると思っております。
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◯白鳥農業政策課長 農作物や
園芸施設などの
農業関連の被害につきまして報告させていただきます。今回の台風では、特に強風による影響がかなり大きく、範囲としましては、駿河区の用宗から清水区の三保にかかる南部の
対岸地帯を中心に、北部の葵区梅ケ島までかなり広域に渡り発生しているところです。特に被害が多かったのは、
ビニールハウスや
ガラス温室などの
農業用施設の倒壊や破損、ミカンの貯蔵庫や
畜産施設なども含めまして、先月末までに585件の
施設被害について報告を受けているところです。このうち9割に当たる528件が
ビニールハウスの被害です。
また、
農作物は、南部の苺や枝豆の苗が、倒伏した施設の影響を受けたところもありますが、幸い苺等は定植前の圃場が多かったところ、あるいは定植してあるところも、県西部で大きく問題となりました塩害の被害が、農家の迅速な対応により本市ではまとまった被害がありませんでした。ただ、範囲が広い被害としては、風による倒伏や枝が折れ、特にかんきつ類で
温州ミカンの
果実そのものの形がくずれて品質が劣化するといった心配がされているところです。
これらの
推定被害額は、
農業用施設は5億1,300万円余、
農作物の被害が4,700万円余、合計5億6,000万円余と把握しております。
今後の
対応スケジュールについては、今回
補正予算に計上した国の事業を活用していくに当たり、まずその要件となる
被災農業者の
被災証明を発行する手続がございます。そのための
状況把握と、国で予算の枠組みを把握するための
要望調査を行うことになっております。これが、ようやく先週の28日に、県を通じて指示があり、
要望調査につきましては、今月の17日までにまとめて県に報告するというかなりタイトな
スケジュールとなっています。現在、市内の農協、県の
農林事務所や
中部農業共済組合といった機関と連携し、農家への
説明等、周知を進めているところです。
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◯堀委員 農業集落排水処理施設について伺いますが、
先ほど停電の被害が大きかったと伺いましたけれども、停電中は、
地域住民の方にどんな影響があったのか、教えてください。
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◯細川農地整備課長 地域全体が停電したということで、
処理施設がとまっただけではなく、例えば井戸のポンプを使われている方が、水が使えない状態にあった等、流入量がかなり少なくなりましたが、実質的には地域の方の生活にほぼ影響はなかったと思っております。したがって、
使用制限などのお願いは特にしてありません。停電が回復したと同時に、
皆さん使い始めましたけれど、同じく
処理施設も稼働を開始しましたので、問題なく使用できておりました。
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◯白鳥委員 資料-1の4ページの
今川義元公生誕五百年祭について、今、
堀委員から目的あるいは組織、全体的な概要についての質問がありました。ことしの9月の決算でも話をさせていただいたんですけれども、この事業を進めていく背景には、2021年の
歴史文化施設の開館という大きな目標があり、その流れの中で、こういった事業も行われていくんだろうと思っております。
徳川家康公のときもそうでしたが、ようやく静岡の
徳川家康公が定着してきている。PRも静岡の大御所という
イメージになってきていると思っておりますが、また
今川義元の五百年祭が行われることになると、先ほど歴史の
連続性という話がありましたが、どういうふうに位置づけていくのかが大切になっていくだろうと思っています。
そういう意味で、今回の五百年祭を
歴史文化施設の開館に向けてどのような位置づけで事業を進めようとしているのか、本当は
観光交流文化局ではちょっとかわいそうだと思いますけれど、お答えいただきたいと思います。
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◯岡山観光・
国際交流課長 今お話のあった今川と徳川の歴史のつながりを今後はどういう説明の仕方、見せ方をしていくのか。2015年に
徳川家康公顕彰四百年事業を行い、多くの市民の
皆さんがその
家康公の功績を知るとともに、
家康公への真の理解が格段に高まり、市民が
家康公の認識を深めた事業を展開できたものと、理解しております。
そういった状況の中で、歴史の
連続性ということで、やっぱり1本の線でストーリーがつながっているわけです。現在の静岡市は、
義元公の統治下の
今川時代と
家康公の
大御所時代に大きく繁栄したと言われております。
今川文化の時代に駿府で幼少期を過ごした
家康公が、のちに静岡で
都市機能を持つ
国際都市をつくり上げたことは、まさしく今川から徳川へと続く歴史の
連続性を示しているものと認識しております。今そういったことを改めて500年という節目の年に話題に挙げ、市民の皆様に真の理解を深め、
徳川家康公のみならず、
今川義元公も本市の誇りだと
皆さんに理解してもらい、それを2021年の
歴史文化施設へつなげていきたいと考えております。
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◯白鳥委員 そのような認識のもとで、具体的な話についてお聞かせいただきたいんですが、まず、5月3日から6日まで
今川復権まつりが展開されていくことが示されていますが、たしか、家康四百年祭のときにも、
駿府城公園の中で行われた
イベントがあったかと思います。そう考えると、
今川義元公の偉功をきちっと展開するような、
徳川まつりとはまた違った部分を展開していくことも大切なことと思いますので、
今川復権まつりという形で展開する目玉というか、何か具体的な事業として検討されていることがあれば、お聞かせいただきたいと思います。
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◯岡山観光・
国際交流課長 五百年祭の目玉というか、心掛けて進めていくことについてお答えいたしますが、先ほどの目的でも御説明したとおり、まずは市民に正しく認識していただきたい、理解していただきたい、これが大きな目的でございます。
つきましては、市民に参加していただくことに重きを置きまして、例えば
今川復権まつりのステージで、地域や学生による
文化芸術の発表を行っていただいたり、5月19日の
義元公の命日に
市民向けの
今川シンポジウムを開催し、
子供たちによる静岡県の郷土歌の一つである
今川義元公という歌をお披露目したり、あるいは今川氏に関して勉強してもらった成果を発表してもらうのもいい機会かと考えております。
このほかに、
市民参加型の演劇である
ビートイットを再演したり、
市民ボランティアガイドや
地元自治会の御協力による、
今川家由来の地をめぐるツアーも実施しながら、多彩な
市民参加を目的に開催していければと思っております。
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◯白鳥委員 今川義元公の歌があるということで、そういった発表が
徳川家康公まつりとは違う一つの
イベント企画なのかということはわかりました。でも、やっぱり
今川復権まつりという名前にふさわしい、今川に基づく企画をこれから探していくことが大切だと思いますので、ぜひお願いします。
それから、静岡駅の
北口広場に銅像を設置するという話も
商工会議所さんが中心となって行うということでありますが、どんな銅像が建つのかを危惧するというのか、
イメージとして持っているんですが、言うまでもなく、
今川義元公の妹さんの娘さんを正室とした
家康公ですから、非常に
今川義元公からも大切にされた、愛された
徳川家康公であったということは、周知のごとくですけれども、ただ単に銅像が並んでいるだけの
イメージだと、ちょっと寂しいと思っております。先ほど言った
連続性で考えると、その
銅像自体にも一つのアイデアが必要なのではないかと思いますので、どんな
イメージで検討されているのか、お話ししていただきたいと思うんですが、いかがですか。
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◯岡山観光・
国際交流課長 銅像については今お話があったとおり、
推進委員会の
実施事業ではあるんですが、その中でも主として
商工会議所にお願いをしているものでございます。そして、一部、
報道発表があったと思われるんですが、
JR静岡駅北口の駅前に、
今川義元公の銅像を何とか設置していきたいと。その思いについては、先ほど歴史の
連続性も少し視野に入れてというお話がありましたが、今現存している銅像は竹千代君像と
家康像の2体あるのは御承知かと思われます。あの2体の一直線上に並ぶような
イメージで、
今川像が設置できたらと検討しているほかに、
義元公の
スタイルとして、
戦国武将を意識できるような
スタイルになればと考えてはおります。しかし、何分そこは請け負っていただける作家さんとの協議になるものですから、そちらは小技師さんを主体として、作家さんとの協議の中で検討されていくものと認識しております。
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◯白鳥委員 銅像はずっと残るものなので、アイデアがあるものが欲しいと思います。どうせ建てるものならばという感じがしております。それについては期待しています。
次に
三保松原の関係について、来年の3月30日にオープニングをするということですが、愛称募集が行われていると思いますが、地元の人からは、
文化創造センターというのは硬い
イメージが出てしまうので、もうちょっと柔らかな、市民に親しみやすい、あるいは観光客に親しみやすい名称でいいのではないかという話を聞いていますが、現状、どんなふうになっているのか。
また、オープンに向けてどんな
スケジュールで進めていこうとしているのか、お聞かせください。
28
◯岡村文化財課長 委員がおっしゃられたとおり、
文化創造センターという名前は、確かに少し硬いということもあるかと思います。私たちも愛称は、当然考えているところでございます。市民、来訪者に親しみを持ってもらうために愛称募集を今やろうとしているところでございますが、まだ始めてはおりません。募集につきましては、12月後半から1月後半まで、約1カ月間の一般公募を行い、選考後の2月には決定していきたいと考えております。そして、それを広く発信していき、オープニングにつなげるという
スケジュールでございます。
29
◯白鳥委員 三保松原は、世界遺産に登録された当時と比べると来訪客が減少しているという話も聞いているわけですが、これを機会に、もう一度PRに力を入れていかなければいけないと思っていますので、その辺の
取り組みについての決意というか、何らかの
取り組み内容があるならば、説明をお願いします。
30
◯岡村文化財課長 登録された当時が120万人。その次の年に100万人程度。そして現在70万人くらいということで、もともとの60万人よりはまだ多いわけですが、確かに減ってきているのは間違えがないことです。この
文化創造センターを一つのてこ入れとして、もう一度回復させていきたいということで、これから各種PRを一生懸命にやっていきたいと考えております。
31
◯岡山観光・
国際交流課長 世界遺産効果が薄れてきていることは確かに事実だと思われます。来年度、DCキャンペーンが本番を迎えるに当たり、皆様御承知のとおり、今勢いのある日本平山頂の夢テラスは、1カ月でもう10万人を超えております。単体ではなく幾つかの主要な新しいものと結びつけて、回遊性を高めるような形でのPRも進めていきたいと考えております。
32 ◯杉本委員 最初に今川の関係です。改めてこの資料を読ませていただいて、その中で、
今川文化が赤い字で書いてあって特に強調されているんですが、
今川文化とは、そもそも何と理解しているのか。この静岡に家康を経てどういう影響を与えているのか。市民等が誇りに思える功績は何か。先ほど
今川文化を正しく理解して、
子供たちにも正しく伝えるようにしてほしいと言ったんですが、本当に正しいというのはどういうものなのか。よくテレビで見ると、今川は京かぶれしたばか殿っぽい雰囲気のドラマもあったりして、この機会にその文化とは本当に何なのか、功績は何だったのか、どういうふうに市は考えて、発信しようとしているのか、お聞かせください。
33
◯岡山観光・
国際交流課長 今川文化とは、言葉の定義とすれば、いろいろな見方があると思うんですが、戦国時代にさかのぼれば、いわゆる戦国大名が当時城下町を支えた戦国三大文化と言われているものがございまして、その1つに駿河の今川氏、そのほか周防の大内氏、越前の朝倉氏があります。それだけ有名な文化という見方があります。
今川文化におきましては、室町時代を開いた足利氏につながる由緒ある名門であり、優れた領国経営によって戦国時代最強の大名へ成長したとも言われております。そこで、応仁の乱で京都を追われた公家や一流の文化人が、今川氏を頼って駿府の地に逗留し、和歌、連歌、古典研究、蹴鞠など、洗練された都の文化をもたらせたと言われております。
こういったものを、いわゆる
今川文化と捉えているわけですが、その文化が静岡市に与えた影響となりますと、
家康公が
今川文化のもと、深い教養を身につけたとも言われております。
家康公は後に天下人となりますが、
家康公が進めた駿府の
まちづくりにも
今川時代の都市構造、考え方が引き継がれており、今川、徳川の歴史の
連続性が見ることができ、今の静岡に続いている。それが、
今川文化がずっと息づいている影響と理解しております。
今川義元公の功績については、負け武将のような
イメージがあるというお話もありましたが、
今川文化がもたらした功績は、京の公家や文化人を保護することで駿府に、和歌、連歌、古典研究、蹴鞠などの都の文化をもたらし、それが
家康公につながっていると認識しているものですから、今の静岡があるのは、
今川義元公の存在が大きく影響していることを、ぜひ市民の誇りとして伝えていきたいと考えております。
ですから、端的に
イメージで先行している負け武将ではないということを、特に強調して、皆様に知っていただきたいし展開していきたいと考えております。
34 ◯杉本委員
今川文化を正しく理解をしてもらうというこの五百年祭、この中のステージ
イベントについても、歌を歌うとか、
ビートイットとかあったと思いますが、ステージ企画について、もう少し具体的に教えてください。
35
◯岡山観光・
国際交流課長 今川義元公を初め、今川氏に関連した文化、芸術、あるいは交流、そういったものをテーマに、エンターテイメント性の高い、広い範囲の世代が楽しめるプログラムを考えております。具体的には、地域や学生による伝統芸能の披露、あるいは、タレントによるトークショーや歌の披露など、とにかく見て知って楽しんでいただけるような企画を今後検討していきたいと考えております。
36 ◯杉本委員
子供たちの今川研究の発表というのも内容に入っているんですが、
子供たちというのは、どういった子供をターゲットにしていて、その
子供たちの研究を発表することの狙いは何か、教えてください。
37
◯岡山観光・
国際交流課長 市内の小学生または中学生をターゲットに、現在調整中です。狙いについては、今回の五百年祭の目的である今川を正しく再認識することが含まれているものですから、
子供たち自身が学んで知識を改め、それを聞いた大人たちも触発されて考え方が改まっていく。そんなことを少し効果として考えております。
38 ◯杉本委員 この事業では、実際にお祭りをやるわけですが、わずかな期間でも、このことをきっかけにやっていく
取り組みで、どの程度の流動人口を見込んで、経済効果を考えているのか、市がどの程度のことを想定しているのか、期待しているのかをお答えください。
39
◯岡山観光・
国際交流課長 入込客数については、
今川義元公生誕五百年祭シンボリック
イベントは、来年ゴールデンウイークの後半4日間を予定しております。実は春フェスと関係し、SPACやストレンジシードなど、そのほかの
イベントと関連性を高め、相乗効果を狙っております。ただ、そちらの開催日がまだ決まっていないものですから、その開催日が決まったところで、相乗効果を想定し、入込客数を予想していきたいと考えております。
経済効果につきましては、本市が公表している産業関連表に基づく、
イベント開催による経済効果試算表というものがあります。それに基づいて一定の試算ができるんですが、やはり入込客数がないと試算ができない状況になっておりまして、入込客数の想定ができたところで、経済波及効果についても算定ができると理解しております。
40 ◯杉本委員 次に、
三保松原文化創造センターについてです。私からは、この松原をつくるに当たって、文化的価値を高める、関連文化の創造を図ると資料には目的として書かれてありますが、改めて具体的にどういうことを差しているのか、教えてください。
41
◯岡村文化財課長 三保松原では、昔から海浜、松、その背後に見える富士山、これが神聖な景観として、人々に歌を詠むとか、絵を描くとか、そうしたインスピレーションを与えてきたところがございます。こうした芸術の源泉となった風致景観とそれによって生み出されたものが、文化的価値ということになるんじゃないかと考えております。
文化創造センターでは、この景観を守り、音楽や絵画の芸術的、文化的な
イベントをいろいろ開催することで、それらが刺激し合い新しい芸術や文化の創造につながるような活動を行っていきます。それによって、芸術家や来訪者、あるいは地元住民のライフ
スタイルや生きがいなどに反映されていけば、そうした文化的価値が高まっていくと考えています。
具体的には、芸術作品の展示、屋外でのライブ活動、他地域の羽衣伝説との比較研究など、今までになかったこともあるとは思いますが、そうしたものを開催していくことで、いろいろな文化活動が始まると位置づけております。
42 ◯杉本委員 この施設は直営でやると思うんです。ですから入館料は無料。ただ、その部屋を1室だけ有料で貸すとなっているんですが、この施設は開館後、1年間無休でやっていきます。ランニングコストはどの程度を考えているのか、教えてください。
43
◯岡村文化財課長 今回の
補正予算に、施設の市への引き渡しから年度末までの運営についても、一部頭出しがされております。ランニングコストは1年間ということになると思いますが、これは本来当初予算の内容になるんですけれども、参考として申し上げますと、1年間のランニングコストは、水道光熱費、館の清掃、観光案内の委託など施設維持管理コストとして、約3,000万円程度を見込んでおります。また、年4回の企画展等の開催等事業費として、約1,000万円程度を見込んでおります。
44 ◯杉本委員 次に、
体育施設災害
復旧工事の関係ですが、今回、ほとんど復旧が終わっているとお聞きしました。そこで、今回被災をしていない無事だった場所でも、今後、豪雨災害がきたときに、例えばフェンスが傾く可能性が起こる
体育施設もあるのではないかと思っているんですが、被害がなかったところについての総点検などは、今回したんでしょうか。
45
◯稲葉スポーツ振興課長 今回の台風で被害がなかった施設につきましても、台風24号の後、直ちに全施設の点検を職員及び指定管理者で行いました。点検では、被害箇所を確認するとともに、被害がなかった施設についても、危険箇所がないか等、フェンスのぐらつきやボルトの締めぐあいなども含めて確認しています。
46 ◯杉本委員 次に、林道
災害復旧事業、治山
災害復旧事業に関係したことですが、かなり迅速な
復旧工事を行っていると聞きました。実際にこういう災害が起きた場合には、素早く被災箇所を把握する必要があると思うんですが、今回に限らず、災害があった場合の被災場所は、どのような形で把握しているのかを教えてください。
47
◯増田治山林道課長 被災状況の確認方法ですけれども、林道につきましては、台風通過後、職員が被災状況の把握の確認調査を行います。また、集落間を結ぶ主要な幹線道につきましては、年間を通じて管理業務の委託をしております。業務の受託者によるパトロールや、
地元自治会、市・県の関連部局からも情報を得ることができますので、これらの情報をもとに現地の調査を職員が行っております。治山事業につきましても、
地元自治会、建設関連部局、県からの情報をもとに現地の確認を職員が行っております。
また、今回の台風も、議員の皆様から、被災状況について情報提供をしていただいたことにより、迅速な対応ができたと考えております。
48 ◯杉本委員 住民生活、あるいは農林業などに対する影響が今回の災害であったのかどうか。もしあった場合には、その対策はどうしているか。何か今回のことをきっかけに今後の防災対策として見直す点があったかどうかを教えてください。
49
◯増田治山林道課長 今回の被災に伴い住民の方々や農林業者へどのような影響があったのかというご質問だと思いますけれども、今回の台風による
地域住民への影響は、林道の被災により集落全域が孤立するということはありませんでした。葵区の上落合で林道井戸澤線で、沢から流出した土砂が林道を覆いまして、車両の通行ができなかったため、住民が徒歩により、一時避難したということがありましたが、翌日には復旧しております。
農林業者への影響については、倒木や崩土等により、林道の通行ができなかった期間がありますので、木材の搬出等作業の中断を余儀なくされておりますけれども、それにつきましても現在、路線の復旧については終わっています。
また、南アルプスの登山客につきましては、林道東俣線の被災により、民間送迎バスが通行できない期間がありましたので、一部の下山者の移動について影響が出ております。
今後の防災対策への
取り組みですけれども、林道につきましては、今回の被害を踏まえ、今後の被害を最小限にとどめるため、崩土や
路面洗堀等により、通行が阻害された箇所において、崩れたのり面や山腹の保護、雨水や沢の出水に備えるための排水施設の増設等、
林道施設の改良、また
路面洗堀も多かったものですから、未舗装区間の舗装化の推進などを検討していきたいと考えております。
50 ◯杉本委員
農業用施設等災害復旧支援事業について、お聞きします。
ほとんど塩害はなかったとお聞きしていますから、多分ないとは思うんですが、今回長く停電したと聞いているんです。停電による被害はあったんでしょうか。
51
◯白鳥農業政策課長 私どもが把握している中で、特に被害の多かった沿岸部で、冠水等に使う井戸のポンプが停電で稼働せず、一時的に灌水ができなかった、あるいは、
ガラス温室等で天窓の開閉が制御できなかったという報告は受けています。
ただ、日数的に長期に渡らなかったこともあり、一時的に生育が抑制された程度で済んだということでした。
あと畜産関係では、ブロイラーの飼育農家の施設が、停電によりブロイラーが880羽ほど死亡したという報告を受けております。それと、北海道地震の際に大きな問題となりました酪農家の搾乳の問題に関して、本市の酪農家に確認したところ、その農家では自家発電用の施設整備への切り替えによって、搾乳や絞った乳の冷蔵保管等が問題なくできたと伺っています。
そのほか、農業者がかかわっている葵区の真富士の里や、うつろぎ等では、加工販売施設の冷蔵庫が稼働せず、休業を強いられたというような報告を受けております。
52 ◯杉本委員 今回の災害に対して、国の保険があると思うんですが、所得補償などは対象になっているのかどうか、お伺いします。
53
◯白鳥農業政策課長 農家の所得に関する補償ですが、まず概念として、所得への補償ではなく収入への補償という制度が今ございます。農業共済制度が、国の政策保険として既に普及しているところで、静岡市内の作物で言いますと、水稲、果樹の温州みかん、お茶等を対象としました
農作物向けの共済制度がございます。自然災害によります減収に対する損失を補償する仕組みは、制度としてあります。
54 ◯杉本委員 今回激甚災害に認定を待っていて、やっと国が激甚災害として補償を出すことになっているんですが、農家は補償を待つことができずに早期にハウスを建てかえたり、作業に取りかかる場合もあるのではないかと思うんです。この場合、認定を受ける前に建てかえをした場合は、今回の補助金がきちっと適用されるのかどうか、教えてください。
55
◯白鳥農業政策課長 今回活用する国の特別支援制度は、実はきのう内閣府から激甚災害の指定の告示があったところですが、激甚災害指定に基づく制度ではなくて、大規模災害向けの制度として国が発動したものになっています。特別ということの考え方ですが、もともと国が持っている農業者向けの支援制度、経営体育成支援事業というのがございまして、それを災害時のみに特別に要件を緩和したり、支援内容を拡充したりすることによって、対応してきているものです。その特別な計らいの一つに、事前着工を認めています。これは、
被害状況や事前着工するのに必要な経費等を裏づける写真や書類等が整っていれば、少しでも早く現場を復旧し、農業経営の再開を促すという国の考えのもとに、そのような措置をしていただいているところです。
56 ◯安竹委員
今川義元公生誕五百年祭推進事業について、考え方を聞きたいと思います。
徳川家康公の生誕四百年を機に、
徳川家康公と静岡・駿府のかかわり合いというのがずっとクローズアップされてきて、市民の
皆さんの概念の中には、駿府城再建等の要望なんかも片方にあるような関係もありまして、徳川家康、徳川家康で来ていたのが現実だと思うんです。ここに、遅ればせながら今川生誕五百年ということで、打って出るわけですので、僕は大変難しい問題があるように感じているんです。その辺について、ちょっと考え方をお聞きしたいんですが、ここで、今川復権という言葉も出ていますけれども、その辺も含めて、もう1つは、今川の正しい認識を深めたいんだという課題も出されておりますけれども、何か大変難しいスタートじゃないかなと思うんですが、その辺についての考えをお聞かせいただきたいと思います。
57
◯岡山観光・
国際交流課長 まず御心配ありがとうございます。
先ほども少し言及したとは思うんですが、今までやはり、
家康公を中心に展開してきたと。今、本市としましては、
歴史文化の
まちづくりを進めております中で、くどくなりますが、歴史の
連続性というものがあって、その歴史の
連続性の中に、本市にゆかりのある方は決して
家康公のみならず、
今川義元公もいると。そういったことが市民によりよく知っていただく。先ほどちょっと公家かぶれだとか、あるいは一部には桶狭間で信長に討たれた負け武将とか、そういったちょっとマイナス
イメージも否めないところはあると思うんですね。それを
皆さんに、改めて、例えば海道一の弓取り名人であったり、先ほどから御説明しているとおり、本市に多大なる功績をもたらした方であるとか、そういったことをまず市民に知っていただいて、今川があって、徳川があって、そして今、我々が住んでいる静岡市があると、そういったものをつなげながら、冒頭に申し上げた
歴史文化の
まちづくりにつなげていきたいと考えております。
58 ◯安竹委員 大体の流れはわかるんですが、僕が一番心配するのは、それこそ、
徳川家康公の話が盛り上がるときに、一部の有識者は、今川を語らずして徳川を語るのはおかしいんだよという話もあったんです。その歴史の
連続性の中で、今回これを打つことによって、徳川の
イメージはどうなってくるのかなという、その辺も心配するんですよ。政権を持った歴史に一つの区切りはあるけれども、文化というものには流れがある、つながりがあるという。この辺を上手にやらないといけないと僕は考えているんです。その辺の配慮をしっかりしないと、今までせっかく
徳川家康公という、駿府の尊敬すべき存在が、逆にちょっと薄れてくるような気がしているんですが、その辺の心配事はありませんか。
59
◯岡山観光・
国際交流課長 今まで
家康公を主軸に売ってきた流れの中で、
今川義元公をこれから売ることによって薄まってしまわないかという御心配かと思うんですが、逆にそういった心配事を払拭するような展開を、今後は我々も心がけて、
徳川家康公といえばやはり天下泰平、300年弱の平和の時代を築き上げたという偉業を、これからも継続してアピールしていきながら、改めて今川も押していくと。決して薄れることのないような心がけをした上で、今後は推進していきたいと思っております。
60 ◯安竹委員 私も今回一般質問をさせていただき、台風24号による被害が大きかったわけですが、当局の対応が、現場主義で非常に一生懸命やっていただいたということで、感謝もしているんですが、やはりここで、私がいつも口癖のように当局にお願いしている、また地元でもお願いしているんですが、地元土木業者あっての復旧、復興、地の利を得た展開がされていると私は理解しているんです。そのことについて、いま一度ここで、現場で危険も伴う中で頑張っていただいている地元業者に対する当局の考え方を、いま一度確認のためにお聞かせいただきたいと思います。
61
◯山梨委員長 業者ということですが、今回の災害は多岐にわたりますので、どちらの課で答えていただけますでしょうか。治山林道課でよろしいですか。
62
◯増田治山林道課長 今回、災害の規模が大変大きかったということで、被災箇所の復旧に関して、業者の手配が必要になったんですけれど、
災害復旧事業につきましては、まずは県道、市道などの生活道路や、河川など市民生活に重大な影響を及ぼして緊急性を有する被災箇所から復旧に当たっておりますので、ある程度
建設業者の手配に時間がかかる場合があります。本市と建設業界と締結しております、災害時における応急対策復旧業務に関する協定に基づきまして、復旧業務の出動要請により、業者選定に要する日時を省略することで早期の復旧に努めております。
要請時につきましては、ある程度よく現場を知っているなど、地域性も考慮して、要請をかけさせていただいております。
また、一部の林道におきましては、先ほど申し上げましたようにパトロールなどの点検委託しておりますので、被災箇所を早期に把握することが可能なため、短時間で復旧に着手することができると考えております。
63 ◯安竹委員 私も幾つかの現場を歩いたんですが、その復旧の中で、地元の
皆さん、あるいは被災した方々が、例えば道路が被災しているから道路部局がそこを復旧するんだけれども、そのついでというか、その時点で田畑に土砂が埋まっているところを、きれいにしていただいて助かったとか、自宅の庭まで入った土砂をここまできれいにしてもらってありがたかったということで、地元の業者ならではの善意というか、努力というのは、そういうところに見られるわけです。そういったことについては、当局も普段から土木業者への日ごろのおつき合いというか、事業発注についても、いろいろな考え方があるかとは思うんです。そういうことについて、ある程度は災害復旧の事業費の中で、土木業者に対して、災害関係で少しは予算を上げてあげるとか、そういうようなことはできないんですか、そんたくというかもちろんある程度の金額で発注してやってもらっていることだとは思うんですが。
64
◯山梨委員長 答えられますか。
65
◯増田治山林道課長 復旧にかかる費用につきましては、共通の積算基準がありますので、それで積算をしますし、業者からの見積もりを参考にとりながら決定をさせていただいております。
66
◯山梨委員長 それでは、ほかにはないようですので、質疑を終了します。
次に、要望・意見、討論に移ります。
特に反対の立場での討論がない場合の採決は、簡易採決で行いますので、よろしくお願いします。
それでは要望・意見、討論はありませんか。
67
◯堀委員 自民党は全ての議案に賛成いたします。
要望・意見です。
今川義元公生誕五百年祭につきまして、先ほど観光・
国際交流課長からもお話がありましたとおり、知ってもらう、足を運んでもらうということが大事であると思っております。ことしの5月に静岡DCのプレキャンペーンで、臨済寺で座禅体験が行われ、約500人が訪れたと伺っております。ぜひ、来年開催の
今川復権まつりにおいても、本市における目玉事業の一つとして、静岡DCを活用していただいて、市内外への周知啓発を活発に行っていただくようお願いします。
次に、
三保松原文化創造センターにつきまして、
三保松原への来訪者にも必ず立ち寄ってもらえるような施設となるよう、こちらも静岡DC等を活用して、PR活動を行っていただくようお願いします。そして、天候の都合で富士山を見ることができなかった場合でも、この施設に来れば観光客の方が満足して帰ってもらえるような、そんな充実した施設となるように、万全の体制で臨んでいただくようお願いします。
最後に、台風24号の
災害関連補正予算である
農業集落排水処理施設の
災害復旧事業については、中山間地の重要なインフラで市民生活に欠かせないものでございますので、引き続き維持管理を徹底して、機能保全に努めていただきたいと思います。そして、
農業用施設等の
災害復旧事業支援事業費助成につきましては、先ほど制度の仕組みを教えていただきましたけれども、複雑なので、被災された農家の皆様に対しては、制度の周知をもれなく行っていただくとともに、丁寧な説明、被災者の心情に配慮した説明をしていただくように要望いたします。
68
◯白鳥委員 志政会です。当
委員会に付託されました全ての議案に対して賛成します。
その上で意見・要望を言わせていただきますけれども、来年行われる予定になっております
今川義元公生誕五百年祭、先ほどから歴史の
連続性というお話がありました。大御所
徳川家康公の静岡ということが定着しつつある中で、これをいかにつなげていくのかが、今問われているわけです。また、2021年の
歴史文化施設の開設は、この事業を通して、静岡をPRし多くの来訪者を招き入れていくことが、大きな目標としてあろうかと思いますけれども、同時に市民の
皆さんへの静岡市を再認識する教育の場という位置づけも必要なのかなと思いました。小中学校の教育、あるいは市民の教育ということで、
今川時代から徳川時代、そして今の時代の静岡というまちがあるんだということを、理解していただくようなシンポジウムや講座、あるいは生涯学習の場と、いろいろなところをとおして、こういった教育の場を提供していくことも大切だと思いますので、ぜひそのような
取り組みも検討していただきたいと思います。
それから、
三保松原については、今、世界遺産の登録が次から次へと行われ、新しいものにどうしても目が行ってしまう傾向にあるわけですが、なぜこの
三保松原が世界遺産に登録されたのか、その辺をもう一度PRしていくことが原点に戻って必要だと思っています。ただ単に来訪者を多くすることを目的にするわけではありませんが、その認識をもう一度改めてしていくということが大切だと思いますので、その辺のPRをぜひ進めていっていただきたいと思います。
それから、台風24号の災害復旧関係ですが、今人手不足と言われていまして、来年の1月ごろには、こういった工事も終了するというお話もありましたけれども、さりとて、心配するのは、その
スケジュールどおりに発注が行われていくのか、あるいはその工事が進められていくのか、人手というものに対してのことが危惧されるわけでありますので、その辺について、きちっと管理をしていただき、工事が滞ることのないように進めていっていただくようお願いします。
以上のことを要望して、全ての議案に賛成いたします。
69 ◯杉本委員 日本共産党です。日本共産党も全ての議案に対して賛成します。
要望・意見です。今川五百年祭について、改めてお願いしたいのは、本当に歴史の
連続性というのをきちっと五百年祭で表現していただきたい。今回の五百年祭だけで終わっていくのではなくて、五百年祭にこれだけの力をかけるわけですから、今後につなげていくことにも結びつけていっていただきたいと思っています。
今川の五百年祭に関してもらった資料に、今川マップというのがあるんですね。これを見ていったら、いろいろな主要施設に移動する時間が書いてあるんです。ある場所は車で、ある場所は徒歩でという時間になっていて、非常にわかりづらいマップです。静岡市でつくったものらしいのですが、この機会に、もう少しわかりやすく中心街だけではなくて、静岡市全域を散策できるような資料やマップなどをつくっていただきたいと思います。
それと、こういう
イベントのときだけでもいいとは思うんですが、拠点をめぐるような、小型バスというのか、巡回バス、観光バス、大型じゃなくて構いません、ワンボックスでもいいと思っているんですが、そういった観光バスみたいなものを、この
イベントの開催に合わせて運行していくと、より今川のことを全域的に知っていただく機会がつくれると思っているので、検討をお願いしたいと思います。
次に、
三保松原の問題です。多言語のことも、
堀委員の質問から行っていくと言っています。世界遺産になっている
三保松原に対しては、僕は物語が必要だと思っているんですね。羽衣の松という物語があった場所ですから、そういった物語も、外国人の方に伝えて、単なるものを見るだけではなくて、物語を伝えるような施設として役割を発揮していただきたいと思っています。
次に、林道の災害復旧の関係は、今後も大きな災害にならないように、日常的な点検を怠らずにやっていっていただきたい。
農業用の施設等災害復旧支援事業費の助成問題は、要求ではなく国に要望していただきたいと思っているんですが、先ほど聞いた所得補償の関係は、青色申告か法人だけしか使えない制度になっているんです。農業者の多くが白色申告だと思うんです。白色申告でも300万円以上の人は記帳義務があり、ほとんど青色申告と変わらないぐらいの記帳水準になっているはずなんです。そういう意味では、白色申告の方もこの保険に加入できるような制度に変える要請を市としてやっていただければありがたいと思っています。
70 ◯安竹委員 山と町安全の会です。議案158号から181号まで全議案に賛成します。
要望ですが、
今川義元公生誕五百年祭推進事業で8,400万円余の予算が組まれるわけですが、ぜひ有効な事業展開をしていただきたい。いろいろな
イベントも大事だと思いますが、
イベントに予算が使われて、京文化を駿府で育てたという最も大事な部分を、どちらかというと地味な部分だとは思うんですが、その辺をぜひ留意して展開していただきたいと思います。
災害復旧の関係ですが、本当に地元の土木業者は、農林業もそうですが、衰退の途にあることは御承知のとおりです。平常時から、ある程度の仕事が発注されると、地元業者ならではの、危険箇所とか、今度雨が降るとこの災害は大きくなるよということが話題になるわけです。関係部局は、ぜひ地元業者の意見を日ごろから尊重し、できることならば、平常時から防災対策に生かすための仕事発注に努力していただいて、地元業者が衰退しないように心がけていただきますことを要望しておきます。
71
◯山梨委員長 それでは、ほかにないようですので、これより採決を行います。
特に反対の討論はありませんでしたので、簡易採決によってお諮りします。
議案第157号中
所管分、第159号、第160号、第174号中
所管分、第178号及び第181号の6件は可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」〕
72
◯山梨委員長 御異議なしと認め、議案第157号中
所管分、ほか5件は可決すべきものと決定しました。
以上で
議案審査を終了します。
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73
◯山梨委員長 本日の日程は全て終了しました。
これをもちまして、
観光文化経済委員会を散会します。
午前11時39分散会
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観光文化経済
委員長 山梨 渉
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