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平成30年 人口減少対策特別委員会 本文 2018-01-17
平成30年 人口減少対策特別委員会 名簿 2018-01-17

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  1. 静岡市議会 2018-01-17
    平成30年 人口減少対策特別委員会 本文 2018-01-17


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    最初ヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時59分開議 ◯山根委員長 ただいまから、人口減少対策特別委員会を開会いたします。      ────────────────────────────── 2 ◯山根委員長 本日は、初めに今年度の調査事項について、そして、その後、今後の特別委員会進め方について協議していただきたいと思います。大きく分けて、この2点について協議を進めてまいります。  今年度の調査事項の中で2点に絞りまして、1つ目として、企業に関する内容として、神戸視察に参りまして、2つ目としては、子供子育て女性若者等部分岡山県の奈義町へ視察に参りまして、有益な視察であったと思っております。  特別委員会は、今までは1年でございましたが、2年にわたって特別委員会を開催するということでございまして、皆様とともに進め方を考えてまいりたいと思います。  本日、今年度の調査を受けまして、さらに調査を深めるに当たり、皆様に前もってお知らせいたしました人口減少に関する課題、そして必要な施策、さらに調査が必要な事項について御意見を伺いたいと思います。  神戸奈義町のほうに、先進地視察として伺いましたが、それ以外でも皆様調査、あるいは検討事項の中でこういうところがあるよ、こういう施策だったら生かせるんじゃないか、そのような内容をお持ちでしたら、忌憚のない意見を出していただけたら幸いに思います。  本日の協議参考資料といたしまして、事前に加藤委員長に過去の調査結果を簡潔にまとめていただいております。  加藤委員長資料説明をお願いしたいと思います。皆様のお手元に行っていると思いますが、よろしくお願いいたします。 3 ◯加藤委員長 お手元に、パワーポイントで8枚の資料を配布しました。  これまで、委員皆様から検討をいただいたさまざまな問題をまず1ページ目を開いていただくと、要因分類ということで、今年度は、企業関連若者女性子育てを中心的に議論していただいたものです。さまざまな要因カテゴリー別に分類、整理いたしました。  まず、問題は何なのかということで、きょうの議論を深めていただくための資料としてつけております。  3ページ目ですけれども、縦軸に羅列いたしまして、真ん中の緑が、現在の市で取り組みをしている内容とか進捗だとか、ちょっと私見が入っている部分もありますけども、現在動いている内容について、明記いたしたところであります。  最後のオレンジのところは、これまでの特別委員会での皆様からの御意見の中で、問題とマッチングするような内容について、記載いたしたところであります。  というような形で、これまでの御意見が無駄にならないように、簡略化しまとめたものでありまして、4ページ目以降は、視察に行った岡山奈義町の少子化対策内容、それから神戸市の企業誘致内容を記載してあります。2カ月前のお話しなので、若干思い出していただくための資料として提供いたしております。  このような内容補足資料を配布いたしておりますので、これをもとに皆さんから参考意見というか、これからの次のステップの忌憚のない御意見をいただければなと思います。 4 ◯山根委員長 奈義町のほうも、神戸市のほうも、結局人口を維持することが持続可能な都市づくりまちづくりにつながるということを念頭に置いて施策を練っておりまして、静岡市におきましても、人口が70万人を既に切ってはおりますが、この70万人を維持することが、静岡市が政令市としての持続可能な都市づくりにつながるということで、そこに焦点を当てていろいろな局で事業をやっております。ここの委員会といたしましては、企業誘致の問題、そして子育ての問題の2点に絞って調査してまいりましたが、いや、それ以上にこういう施策が必要ではないか、あるいはこういう情報を持っているというものがございましたら、忌憚のない意見お話しいただけたらありがたいと思っております。  そして、今までは提言だけに終わっていた特別委員会でございますが、2年間という役割の中で、もしできましたら施策、あるいは提言内容を具体的に予算化するところまで持っていくかどうかも次の問題でございます。そうした場合には、秋ごろまでにそれを精査していかなければならないということになりますと、来年度の特別委員会視察も今までのような秋ではなく前倒しということも含めまして、この委員会を進めていきたいと思いますが、このことに関しましても、皆様の御意見を伺えればありがたいと思っております。  既に皆様のお手元にいっていると思いますが、1年間の転入者転出者へのアンケート調査の結果もぜひ御参考にしていただきたいと思っております。
     今まで四十数年間、本市の人口社会減で来ましたけれども、社会増となったという報道も最近ございますが、依然として人口減少対策にはまだまだ課題があると思っております。適宜、適切な対策を講じるためにも、ぜひとも皆様の御意見を伺いたいと思っておりますので、お願いいたします。 5 ◯石上委員 個々人が持っているこういう対策はどうですかというのは、前の時点で結構出していると思うんですね。ここの2ページ、3ページに人口減少における要因分類としてまとめてくださったものがあって、これでかなりもう網羅されていると思うんですよ。この個々のものに対して予算をつけていくというよりも、これに対して行政側がどう取り組むかという、もうスタンスの問題だと思うんですね。  それとセクショナリズムというか、行政縦割りの中じゃなくて横の連携をどうやってとっていくかということが、実はこれらの問題をよい方向に解決する方法だと思うんですよ。  だから、この中に庁内のプロジェクトチームをつくれとかという話も出ていますけれども、役所の中でこういうことにまとまって取り組んでいく、トップになる人ができるだけ副市長とか、みんなが命令を聞くようなチームをつくって取り組んでいくのが一番いいのではないかなと、僕は思います。  例えば、市街化調整区域に対する規制であるとか、税金の問題であるとか、それぞれを担当しているセクションは、自分に与えられた職務を真面目にこなそうとすると、そうなっていくじゃないですか。ところが、それを大きい目で見ると、企業が出ていく、あるいは入ってこない。その阻害要因になっていることには気づきつつも、そういうルールだから僕はこれをやるしかないんですというのが、役人さんの中にあると思うんですよね。それを、いやそうじゃなくてこうやってやるんだというのを市全体が認識を共有してそれに取り組んでいく。我々のセクションでは、じゃそれに対して何が応援できるのか、どういう取り組みができるのかということを、行政マンそのものがそれに向かって取り組んでいく体制ができない。自分の持っている既成の権力だけを使おうとしたら絶対に違う方向へ走ってしまいますから、そういうチームをつくっていくのが僕は一番大事ではないかなと思います。 6 ◯山根委員長 そのとおりであるというふうに、今までも説明を受けると、自分セクションの中ではこれ以上はできない。それはルールがあるとかで狭められていった部分がありまして、突破できなかった部分を突破するためには、市全体の横のつながり管理監督、あるいは指導できるような方がトップに立っていく。これも企画の問題だと思いますが、そういう部署、あるいはチームが必要だという石上委員意見に対していかがですか、皆様。 7 ◯佐藤委員 全くおっしゃるとおりで、そういうことが必要であると認識しているんですけれども、私の過去の意識の中で、そういう縦割だから困ると。横のつながりをすべきだと、横断的、横断的という市長の御意見もあって、横のつながりが必要だと言って、地域活性化推進本部ができたという話。あれがどういうものであったかをまず思い出していただいて、同じ轍を踏まないように、組織をきちんとつくるのであれば、今おっしゃった誰が責任者でどうこう、責任の持ちどころがなかった。しかも予算がついてなかったということで動きがとれなかったのが結果だったと思います。  ですから、同じような横断的組織をつくるのは大賛成ですけれども、それがしっかりと機能するようなものにすべきだと思うので、あれは何が足りなくてどうだったのかということを横断的組織のつくり方の検討が少し必要なのではないかと思います。 8 ◯山根委員長 はい、どうも。石上委員の提案に対しては賛成。 9 ◯石上委員 ちょっと補足しますと、さっき言ったように地域活性化組織があって、非常に大きな風呂敷でものを考えていたときがあると思うんですよ。僕、それはそれでやるのはいいんですけども、ある1つのテーマ、例えば、ここの耕作放棄地をどうするんだと。農家の皆さんはもうやる気がないよというときに、そこが青地の土地になっていたら、農業振興地域から解除しなければいかぬと。企業も呼んでこなきゃいけない。いろいろなものを解決していくときに、かなり幅広いセクションに協力をお願いしないとできないわけですね。そういうある1つ場所にターゲットを絞ったプロジェクトチームもあるだろうし、静岡市全体を見る大きなプロジェクトチームもあるだろうし、それはつくり方の問題だと思うんですよね。巨大にし過ぎると散漫になって何をやっているかわかんなくなっていくということがあるんですよ。そうじゃなくて、そういう意を受けて、いや、ここの問題はこうやるんだという、そのプロジェクトチームもつくっていく必要があるんじゃないかなという意味合いを感じて、僕は申し上げました。 10 ◯山根委員長 それと関連してでございますが、視察に行ったときに、神戸企業誘致支援の仕方で、納税額を下げていく。そしてもう1つは、来たときに何億円かの補助金を出すという2つの支援方法で、多くの自治体は補助金を選択してやっているけど、神戸はそうではないやり方でやっていると。これに関しても、自分部署だけでは納税課とか、そういうところでは結論を出せないと。それも今言った1つかなと思いましたので、視察の結果としてお知らせいたします。  ほかにありませんか。 11 ◯池邨委員 人口減少対策特別委員会で言われたその仕組みというのは、既にもう静岡市というのは、マネジメントができているわけで、総合計画もあって、その中でどう回すかというところだと思います。  新しいその組織が必要かどうかという議論はちょっと置いておいて、今の仕組みの中で、この人口減少対策を各施策の中にどう盛り込むかというのが1つ。もう1つは、今の仕組みでどうするかを考えたほうが継続的だと思うんですよね。  新しい組織をつくって、先ほど佐藤委員が言われたように、機能しているかどうかというのがあって、今までできたけど潰れて、できたけど潰れてということの繰り返しなので、それを同じことを繰り返す必要はないだろうと、今のその仕組みの中でどう生かすかというのが必要じゃないかというのが1つ。  この委員会の中では、ぜひ静岡市の強みを生かして、ここに要因分析していただいたように、まずは出生率をどうふやすかということと、それから、その子供たちが大きくなってこの静岡でどうやって働くかと、場所をつくるかというところだと思います。  この間の奈義町と神戸市が大変参考になるわけで、奈義町の出生率が2.8を超える。それから、神戸組織の中で新しい企業誘致をして雇用をふやしていると。これをやはり基本にして、特別委員会は2年と限られた期間なので、施策をどう進めるか、進めるに当たって、先ほど石上委員が言われたように、組織をどう強化するかというところに絞って議論をぜひ進めていただいて、この秋までに早急にまとめるべきじゃないかなと思います。  その中で、第3次総合計画の後半の部分をどう変更するかというところを提言するのが、特別委員会の役目じゃないかと考えます。 12 ◯山根委員長 今、池邨委員から出生率をふやすこと、そして雇用を推進するために企業誘致という、この大きな2点がやはり静岡市のポイントではないかというふうに、それをどのように生かすかという、そのような御意見がございました。これもまた大変重要な提言意見だと思います。  皆様の中で、ほかにありましたらお願いいたします。 13 ◯田形委員 今、草薙駅周辺用途地域の変更をやっております。それで、会社名を言っていいのかわかんないけど、あそこは常葉大学さんが来たり、よく形態がかわっているものですから。準工業地域から商業地域に変えたいということで動いております。  そうなってきますと、じゃ何年先を目指しているんですかというと、2年先だというんですね。僕に言わせるとちょっと期間が短か過ぎちゃう。やっぱりそこには会社従業員も雇っていますので、簡単に引っ越すとかはいかないでしょうし、その会社の方とちょっと話をしてきましたが、昔からそこでもう何十年もやっておられますしね。それとか、機械も古いもんで、いろんなことがかわっている時代ですから、大きい機械を入れることもできないので、熟練工の人たちが古い機械をだましだまし使っていると。一応、これが2年以内にも、単純に言うとね、焼津市に引っ越すのか、藤枝に行くのか、そうなってくると、そこの近くのパートとか、近くの人たちは多分、焼津市だか、藤枝市の会社が引っ越したほうについていくほかないと。また、新しい機械ならいいけど、古い機械をだましだまし使っている状況だから、やはり会社と仕事と一体になっているわけで。だから、言いたいことは、ちょっと2年とかというのは短いんじゃないかと。もっと5年とか10年、周辺を全部商業地域にしても、ここのところだけはちょっと特定の会社が存続できるように延ばすとか。ただ皆さんに聞いてみたら、商業地域にしてもいいですよと言ったから、じゃ2年後でというのは、ちょっと僕に言わせると乱暴かなと。確かに草薙駅周辺は状況が変わっていますからね。当然さっき言っていますように、働く場所がない。したがって人口減少なんかにもつながっていきますからね。 14 ◯山根委員長 確かに、神戸市の場合には用途指定を変えて出ていくようなところがあれば、個別にそこの企業と話をしながら、むしろその企業が残っていくように変えていったという話もございました。そのようなことが静岡市にもまたあったらいいなと。出ていく人たちと個別に話しながら残ってもらうという施策も大切かなと。そのときには1カ所だけではなくて、いろいろなところとの関係も出てくるということで、石上委員池邨委員、また佐藤委員が言ってくださった連携みたいなものが必要かなと。具体的に進めていくようなプロジェクトが必要かなと、今、お話を伺って感じました。それを具体的に神戸市はやっていましたね。 15 ◯田形委員 やっぱり話を聞いてあげるというか、交渉ね、それもありだと思いましてね、会社の幹部といろいろ話をしました。やはり、本当にくどいようですが、先ほど言ったように、会社としてはそこでやっていきたいと。だけど、その準工業地域の中にも、今もいろいろな人がいますから、私たちは別に商業地域になっても何も困ることはないだとか、そういうことがあるからと市のほうから押し付けられちゃう。極端なこと言うと反対しているのはいくつかのところだけですよと。そのようなところがあるみたいで、それはもうちょっと話し合いをきちんとすべきじゃないかと思います。 16 ◯杉本委員 人口減少問題を考えるときに、先ほどから横断型の組織をつくっていくということはとてもいいことだと思うんですが。  まず、静岡市の特徴をしっかりと分析することが大事かなと思うんですよ。今回初めて社会増になったと。しかし、全国の傾向を見ると社会増をしながら自然増をしていくというのが今の大きな傾向であると思うんですね。  静岡市の場合には、社会動態は増加に転じたんだけど、自然減は非常にまた大きくなってきていますよね。ここの問題をどう考えるかと。静岡市という立地している場所、要するに東京から近くてどんどん東京に行ってしまうという、そういう立地の問題があります。ですから、北海道だとか沖縄とか、ああいう地域特徴とは全く違うわけですよね。この静岡市の立地の条件の中で、この人口減をどう考えているかということが大事かなと思っているんです。  先ほどの分析の中に、ここに3つに分かれていて、企業、法的な要因だとか根本的要因とか行政間の要因とあるんですが、全体的に見ると、ふえているところというのは安定的な職場がある。そして子供が育てやすいというのが1つの大きな特徴なんです。ですから、そういうふうに考えるとどれもやらなくちゃいけないんですが、静岡市の特徴を見ながら、何を重点的にやっていくかということをどこかできちんと議論をして、要するにいろいろなプロジェクトをつくって全てをやっていこうと思うと予算の分捕り合戦にもなっていきかねないという気がするんです。  限られた予算の中で、この我々は2年間の議論ですが、2年間ではなくて5年後、10年後に向けたきっかけをつくっていくというのかな。そういうことで静岡市の根本的な人口増に向けていくための対策は必要かなと思っています。  そういう意味では、今考えるべきなのは40数年ぶりに社会増になってきたわけだから、その間に静岡市の取り組み一定程度、功を奏し始めてきたというふうに見てもいいとは思うんですよ、客観的には。ただ自然減がまだ大きいと。そこにはやっぱり若者世代静岡に入ってこなくて、ここで産み育てるということになっていないと。だから、そこのところを解決していかないと、トータル的な人口減少対策にはならないんじゃないかなということで、私が今思っているのは、調べてみたら、大学生魅力を感じる人気企業の中に、全体の2番目に水産食品という分野があるんですね。1番が銀行ですが、3番目が素材・化学、しかも水産食品というのは女子大生に人気の分野で多いんですよ。今、清水区で広げている海洋文化をやりながらも水産加工なんかも開発していますが、要するにそういう大学生たちが今魅力を感じている企業が、静岡にどういうのがあって、どこをどう育成していくか。よそから持ってくるという発想ではなくて、静岡にある企業の中でも、非常に魅力があるものはたくさんあるはずなんです。その発信が弱いというふうに思っていますから、そこをどういうふうに発信していくかということが1つはあるかな。もう1つは、子供を育てるという意味では、奈義町で、僕はショックを受けたんですが、徹底した、あそこまで金を使うのかというぐらいの子育て支援ですよね。静岡市の規模で考えれば、相当の予算規模でやっているはずなんですよ。そういうような特化した形というのかな、子供を育てるという点で、そういうような考え方をその人口対策としてきちんと考えた上で、じゃ、そのプロジェクトではどうすると。要するに、ここの委員会とは別にいくけど、具体的に市政の中に入っていくプロジェクトとして、そこを念頭に置きながら、どこを強めていくかというふうな組織がつくる上では、そこの最初の観点がとても大事かなと思っています。 17 ◯山根委員長 ポイントをまとめると、さっき池邨委員が言ったように、若者の目指す企業水産加工という、これも神戸に行ったときに、神戸は何を主眼に置いて企業誘致をしたかというとメディカル──医療、そのようなところに焦点を当てて進めていったと。今お話を聞いていて、清水の水産加工1つの突破口になるんじゃないかなということでよろしいですね。  そして、あと出生率の問題なんですが、やはり自然増をふやさなければならないと。それはやはり奈義町のように徹底した子育て支援のあり方が参考になるという御意見ですね。 18 ◯山本委員 今までお話ししていたとおりだと思いますので。  まずは、石上委員からお話がありましたが、庁内というか、ここではやはり職員の方々の意識改革という意味で、人口減少に対する捉え方、まず個々職員意識をどう高めていくのかということが重要なのかなというふうに思います。  それとあわせて、委員長からも持続可能なという話が出ました。出生率のこと、あと企業誘致雇用の拡大ということ、あと移住・定住とか、いろいろな方策はある。これ行政側で取り組んで考えていくことかもしれませんけれども。  持続可能なというところで、非常にポイントになるのは人口減職員もそうなんですけれども、市民の方々もどれだけ意識を持っていただけるのか。そういう観点もどこかで取り入れた対策ではないんですけれども、そういった機会も必要ではないのかなとすごく感じています。  それで、お話に出た自然減少ということで、自然減が想定されている、ある意味、画期的に人口がふえていくことは想定しにくい環境の中で、じゃ静岡市としてはどうこれから進んでいくのか、その方策を探るという意味で、当然、行政側でやらなければいけないことがありますし、逆に言うと、市民サイドでもこれから取り組まなければいけないという、こういったこともあるのではないのかなということは思いますので、そういった視点も取り入れていただければなと思っています。 19 ◯山根委員長 奈義町の町民、女性意見を聞くと、ここの地域だったら3人は育てられるよねという意識に変わっていったと。10年間の取り組みの結果だとは思いますが、やればできるじゃないかという思いで視察を終えてきましたが、さっきおっしゃったように、そこの地域では3人は大丈夫だよ、安心できるよという、そういう支援の体制をつくってきたと。そして、そこに住む女性たちが、そういう意識でいるということは確かに必要かなというのは、視察を通して感じた、皆さんも同じだと思います。 20 ◯石上委員 人口減少の一番大きな要因に、余り言いたくないけど、静岡市の職員焼津市、藤枝市に家を建てているじゃないですか。その一番の理由って何なんだというと、静岡市内でもちょっと土地が高いからだよと、こういうことになるわけですよ、静岡市で給料払っておいて、焼津市、藤枝市で家を建てられたらちょっと納得できない部分というのであるじゃないですか。だから、逆に言えば、静岡市のそういう人たちのニーズを受けとめてこなかったということも逆には言えると思うんですね。  だから、安くて良質な土地を提供する、奈義町がやっているのは恐らくそういうことだと思うんですよ。そういうことを静岡市が住宅団地を造成して、抽せんとか何とかになるかもしれませんけど、安価に提供する。そういう努力をしていかないと、既存の人でさえ、焼津市、藤枝市へ行きましょうということになってしまうわけですから。藤枝市はもう人口がふえて、行け行けどんどんになっているわけですよ。そういうのも、そのまま見過ごしているというのは、僕はいけないことだなと。静岡市としてできる方策は何なんだ。安い優良な土地を、我々も用意しましょう。そこに発生してくるのが規制なんですよ。その規制を緩和していきましょうと。いろいろな方策が考えられますので、そういったことも含めて、ぜひ提言してもらえればと思います。 21 ◯山根委員長 今おっしゃった内容は、奈義町でそれを課題として10年かけて徹底して若者に住んでもらえるようなアパート、一戸建てまで用意をして賃貸し、そして、住宅を具体的に建てたい人への土地の提供を実践しているところがあるという現状を見てきて、その結果として出生率が上がっているということは、私たちにとっても1つの提案であり希望であると思います。 22 ◯山本委員 それに関連するんですけれども、先ほど調査というお話も出たんですけれども、1つ気になっていて余り語られてこなかったというか、世代的な人口構造というのか、どこをターゲットにというのは当然、子育て世代をとかと言うんですけれども、これも調査の中では若い女性の方々が転出をして戻ってこないという、こういう実態があるよということがわかりました。  じゃ具体的に本当にどこをターゲットに絞ってそういう取り組みを進めていくのかというのも、1つの模索というか方向性を見出す上でも大事なことかなというふうには思います。今後CCRCとかという話もあるわけですよね。そう考えると、高齢者をターゲットにするのか、今、東京と伊豆でもそういうやりとりが始まりましたよね。そういうことも視野に入れながら行うのか、高齢者世代をターゲットにした取り組みになるのか、そうじゃなくて、若い世代を中心にしていくのか、全部やるのかとか、その辺のやり方というのもあるのかなというふうに思いました。 23 ◯池邨委員 ちょっと確認しておきますけど、要は第3次総合計画の大目標は70万人の維持なので、静岡市が今進めている総合計画というのは、その人口を維持するための施策が全てなんです。それを進めて何年かたっていますけど、それでもふえないということはやはりどこかに課題があると、弱いところがあると。その弱いところをどう強化するかというのは、この特別委員会の役割だと思うんですね。  先ほど言われたように、幾つかの施策の中で政策提言する部分と規制緩和をする部分と、もう具体的に施策に落とし込んで予算化する部分と、この3つぐらいだと。それをしっかりとこの2年間といいますか、残された期間議論をして政策するというのが、やっぱり1つだというふうに思います。  その中で、今回は仕事と出生率じゃないかと。そこに絞るべきじゃないかなというのが、個人的な意見です。 24 ◯佐藤委員 今、池邨委員が言ったことと全く同じなんですが、今まで語られてきたことの中で、安定的職場の提供と子育てのしやすさに特化されていると思うんですね。その中でいったときに、まだ足りないからそれを私たちも言うわけですね。努力はしているわけですね。3次総にあわせて、それぞれの施策がなされていて進んできているけど、まだ足りないところがあるんじゃないかと、池邨委員が言ったように、それが何なのかということだと思うんです。  私が一番気になっていて、目に見えて体感できるのは何だろうといったときに、物理的に示される数字だと思うんです。そのときにまだ待機児童ゼロを目指しますなんですね。待機児童がゼロになりましたって、横浜が言ったときに物すごいセンセーショナルが起きて、次の年からプラスになったんですね。またゼロだから行こうと、どっと近辺から来てしまって。そういう現象も起きるかもしれないけれども、静岡市の待機児童ゼロだよという感覚の、何かセンセーショナルに、現在、それを課題として掲げる人たちにぱっと飛び込むようなキャッチコピー的な施策がないのではないかと思うので、子育てのしやすさはどこでも言っています。職場の提供もどこでも言っています。だけど、静岡市はこうよというものが足りないのではないかと思うので、前にも私、この委員会で言ったかどうかわかりませんが、大垣市が西濃運輸のトラックの後ろに、大垣市は日本一子育てしやすい都市というふうに書いて全国を走っている、一企業がですよ。そういう連携の仕方もあるんじゃないかと思うので、何かいい方法はないか考えましょうと思います。 25 ◯池邨委員 それから、静岡はチャンスはあるので。というのは、インフラ整備は、中部横断自動車道で山梨と静岡がことしつながりますし、この間の商工会議所さんの経済指標を見ても、清水港の売り上げというのは伸びている。ほかの市は全部下がっているんですけど、伸びていると。それから、東名のスマートインターチェンジができて、ことしから換地設計が始まりますし、そこに企業の進出はあると。それから、さらに国道1号バイパスも四車線化がされて、清水の高架も始まる。それで常葉大学さんが静岡に来て4,000人規模の集まりがここにできる。こんなチャンスがあるまちなのに人口がふえないということはもうないわけなんで、これは絶対ふやさなあかんですよね。だから、この強みを生かすような提言をぜひしたいなと思います。 26 ◯田形委員 佐藤委員が待機児童ゼロのお話をしましたが、やはり母親の立場からすると、また職場に復帰したい、働きたい、そういう面では放課後児童クラブの充実ということは非常に大事なことだと思うんですよ。やはり子育ての一環として、パートから帰ったら放課後児童クラブで6時とか7時まで見てくれるとか。でも今、入りたくても入れない。こども園か保育園だけの待機児童じゃなくて、小学校でもそういうことがあるわけですよね。ただそれに条件があるけど。話すと長くなりますから話しませんけれども。それにもう1つ、キャッチフレーズにしていく、放課後児童クラブというのは、よその人が預けられないで、そこの学校へ来ている人たち、だから地域のことなんだから。そんなことでそれも充実の1つに入れていただきたいなと思います。 27 ◯平井委員 今、田形委員からも放課後児童クラブのお話があったんですけれども、やっぱり預けたいよという働く世代の方々が今、年々ふえているものですから、小学校でも教室がふえたりしてはいます。例えば、私の地元の東豊田小学校も数年前に1教室ふえて2教室になったのですけども、ふえてすぐに利用はあったんですが、すぐにその増設した教室を使わなくなってしまったといったことがございます。原因はいろいろあるとは思うんですけども、放課後児童クラブに預けたいというニーズがある中で、4月から子供を預けても、夏休み前に預けるのをやめてしまうという方もいらっしゃるんですよ。というのは、仕事が忙しいので子供を預けたけど、お金もかかるし何とかなりそうだということで預けるのをやめる方もいらっしゃるんです。中には職員さんというか指導員さんと気が合わないとか、放っておかれているとかといった声もお聞きすることがあるものですから、やっぱり現場をしっかり見ていただく必要があると思いますし、先ほど佐藤委員からも数字が重要だということもお聞きしているものですから、そういったことをしっかり調査していただいて、本当に預けやすいような、ソフト面の体制が整えることが重要ではないかなとは思います。 28 ◯山根委員長 今おっしゃったように、児童クラブの運営の充実、そして待機児童をゼロに持っていくというのは、子育て支援の中で推進していかなければならないと、今までもやってきたんですが、なかなかゼロにはなっていない。そして、児童クラブでもクラブの指導員を募集しても来ないという、これをいかに克服していくかというのは、また1つ課題であると捉えさせていただきます。 29 ◯島委員 先日の新聞でもありましたように、静岡市が社会増になったところなんですけれども、その大半が外国人の転入ということで、現在、もちろん自然増していかなければいけないというのはあるとは思いますが、まだまだ外国人、多文化共生という部分ではこの静岡市がなれていない部分があるんじゃないかなと。  今後もこの社会増が、外国人の転入がふえていくのであれば、行政としてもそういった部分のフォローもしていかなければ、やっぱり地域でいろいろな問題が顕在化してくるというふうに考えております。  そういった部分も含めて、こういうところの人口減少対策も考えていかなければいけないんじゃないかなというふうに思っております。 30 ◯加藤委員 先ほどの話に戻ってしまいますけど、石上委員がおっしゃった局をまたぐようなプロジェクトチーム池邨委員意見も同調できるものがあるんですが、やはり縦割りの中でどうしてもその範囲を超えることはなかなか難しいと思うので、私の意見としては、庁内をコントロールする、局をまたぐような組織はやっぱり必要なのかなと思います。先ほど佐藤委員もおっしゃったとおり、予算化してちゃんと組織立てて庁内をまとめて、同じ方向に皆が向いていくような、先ほど山本委員がおっしゃっていたとおり、職員意識改革を含めたこともやっていかないといけないと思います。やっぱり企業にどんどん突っ込んでアプローチしていかなくちゃいけない。そういう姿勢が大事だと思うので、やっぱりそこにはコントロールタワーが必要になってくるんじゃないかと思いますので、そういったチームというのはぜひ提言の中に入れていければと思います。  また島委員がおっしゃったように、外国人がふえてきているということで、最近、ベトナム人が結構ふえてきている。やっぱり外国人材も足りない状況で人手不足も非常に大きな問題になってきている。どうしても、外国人を活用していかなきゃいけない時代になってきていると思いますし、また企業もIT化して生産性を向上していかないといけないという意味でいけば、両立てでIT化により生産性を向上させる施策と、それから外国人もしっかり活用していく施策、こういったところをしっかりマッチングしながら進めていかなければならないのかなというふうに思っているところです。 31 ◯山根委員長 まとめていただいたような内容でございますが、先ほどから全体を網羅する形で縦割りを横のつながりでもって解決する道はないのかと。そのためには、横断的に組織を構築できるような、プロジェクトをつくるような方法が1つ。  それから、ポイントといたしまして、人口増に持っていくためには、先ほどから皆さんお話を聞いていますと、出生率をいかに上げていくか、自然増ですね。そして、あとは雇用対策企業誘致、やはりその2点、最初この特別委員会が出発したときの2つの大きなテーマに絞られていくと思います。  それを実践的に人口増につなげていくために、庁内の縦割りを横の連携もとりながら突破していくという感じで捉えさせていただきましたが、皆様、いかがでしょうか。一応、これから皆様意見をもう一度精査してまとめてまいりたいと思います。  2年間ということなので、ことしの秋ごろには皆様の御意見を提案、提言として持っていきたいということに対しては、皆様、御賛同いただけますでしょうか。いや、来年の3月まで、年度の終わりまでやるべきだとか、そういう御意見がございましたら、ぜひお願いしたい。  特別委員会は、2年になったということで、具体的に施策を打ち出していく役割もあると思いますので、秋ころまでにはこれだというものを提言していくということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。             〔「異議なし」〕 32 ◯山根委員長 それではそのように進めさせていただきます。 33 ◯杉本委員 議論が総花的になってしまうものでやめようかと思ったんです。  子育てをしやすいまちをつくるといったときに、さまざまな補助金制度などもあるんですが、奈義町の視察で思ったんですけど、地方自治の中で、住民自治をどう活性化させていくかということも大事だなと思うんです。  つい最近、どっかの自治会が町内会長を選べなくて、あみだくじで母子家庭のお母さんになっちゃったところがあるらしいんですよ。相当に疲弊している自治会もありまして、それで地方自治として、住民自治ですね。そこをどう静岡市が支援していくのかということが、そこのところをしっかりしていかないと育てやすいまちにはならないなという気がしていて、そこのところをどう対策していくかというのが重要なポイントだと思うんです。  もう1点は、静岡市の今の交通政策にとって、今後、高齢化社会に向かっていきます。いろいろな地域がありますけども、例えば、生涯学習センターに行けるような循環というか、コミュニティバスをつくったりだとか、さまざまな施策があるんですが、そういう住民が移動するのに、もっときめ細かな交通施策静岡市が主導して考えていくということも非常に大事かなと思っているんです。  そこまでいうと、非常に総花的になってしまうんですが、多分住みやすいまちづくりをしていくという、子供を育てやすいまちをつくっていくというふうに考えたときには、やっぱ欠かせない部分かなと思っています。そこら辺もどこかの中に検討に入れられればなという思いがありました。ただ余り言うとあっちこっち総花的になってしまいますから、そういう観点も必要かなと思っています。 34 ◯山本委員 異論ではないんですけれども、1つだけ。  雇用ということで企業誘致、留置があると思うんですけれども、印象としては、手詰まり状態かな。正直そんな印象が私個人的にはあるんですけれども、それでも進めていかなければいけないということは理解をしています。  ただそこだけではなくて、雇用の拡大、今存在する静岡市内の企業の中で、今後、中小企業が継承の問題だとかいろいろ取り沙汰されていますので、どう存続、維持していただくのかということからも、雇用の拡大で、既存の企業の中でも可能じゃないのかなという印象があるんです。企業誘致、留置プラスアルファの考え方というか、静岡市全体の雇用計画ではないですけれども、そういった意味では一歩踏み込んだ雇用のあり方みたいなものを検討したらどうかなと思っています。 35 ◯池邨委員 これは委員長と副委員長で最終的にまとめていただければいいと思うんですが、特別委員会がやらないといけないのは、その個々施策というよりは、庁内の横断的な施策を融合させて1つのものにするというのが特別委員会で、例えば、企業誘致といったら経済局がやる仕事なので、ただその企業誘致をするに当たってほかの観光とか何かいろいろなところと融合させて提言するというのが、この特別委員会の仕事だと思いますので、そこの点だけぜひお願いをしたいということです。 36 ◯山根委員長 わかりました。  神戸の課長さんが8年間やってきて、市外に出ていった企業はないということをおっしゃっていまして、そのぐらいのニーズのある、もう全部網羅された形であれば、静岡もいいんですけどね。あの課長さんが、最後に企業誘致のその目的は持続可能な神戸市をつくるための人口減少対策の一環であるということを言われたときに、庁舎内も、また私たち住む者も、そのような意識の醸成というものも必要かなというのを委員の方が発言してくれましたけれども、それも重要な視点ではなかろうかと思います。  池邨委員のお考えもぜひ取り入れて進めていきたいと思います。ありがとうございます。  それでは、秋ごろに向けて提言をしていくという形で委員会を進めてまいりたいと思います。  次回の開催日程におきましては、皆様からいただいた御意見参考調査を進めていきたいと思っております。開催日の日程のことですが、4月になります。まだちょっと先ですけれども、一応4月10日、11日、16日、17日のいずれかを候補に挙げております。今の段階でもう出席できない方いらっしゃいますか。             〔日程調整〕 37 ◯山根委員長 じゃ10日、11日、17日で、もう少し近くになりましたらアンケートをとらせていただきたいと思います。  先ほど、杉本委員が交通インフラのお話をしてくださいまして、貴重な意見でございますが、特別委員会で交通政策のほうとも一応リンクしながら、私たちも考えていきたいと思います。  そして、来年度の前半のほうで特別委員会の開催、そして管外視察も考えてよろしいでしょうか。提言が秋ごろになりますと、前倒しでと御承知していただければありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、皆様の御都合を今後、事務局からお伺いにまいりますので、よろしくお願いいたします。決まり次第御報告いたします。      ────────────────────────────── 38 ◯山根委員長 以上で本日の特別委員会を散会といたします。                 午前10時54分散会      ────────────────────────────── 人口減少対策特別委員長  山根 田鶴子 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...