今まで四十数年間、本市の
人口は
社会減で来ましたけれども、
社会増となったという報道も最近ございますが、依然として
人口減少対策にはまだまだ
課題があると思っております。適宜、適切な
対策を講じるためにも、ぜひとも
皆様の御
意見を伺いたいと思っておりますので、お願いいたします。
5 ◯
石上委員 個々人が持っているこういう
対策はどうですかというのは、前の時点で結構出していると思うんですね。ここの2ページ、3ページに
人口減少における
要因分類としてまとめてくださったものがあって、これでかなりもう網羅されていると思うんですよ。この
個々のものに対して
予算をつけていくというよりも、これに対して
行政側がどう取り組むかという、もうスタンスの問題だと思うんですね。
それとセクショナリズムというか、
行政の
縦割りの中じゃなくて横の
連携をどうやってとっていくかということが、実はこれらの問題をよい
方向に解決する方法だと思うんですよ。
だから、この中に庁内の
プロジェクトチームをつくれとかという話も出ていますけれども、役所の中でこういうことにまとまって取り組んでいく、
トップになる人ができるだけ副
市長とか、みんなが命令を聞くような
チームをつくって取り組んでいくのが一番いいのではないかなと、僕は思います。
例えば、
市街化調整区域に対する規制であるとか、税金の問題であるとか、それぞれを担当している
セクションは、
自分に与えられた職務を真面目にこなそうとすると、そうなっていくじゃないですか。ところが、それを大きい目で見ると、
企業が出ていく、あるいは入ってこない。その
阻害要因になっていることには気づきつつも、そういう
ルールだから僕はこれをやるしかないんですというのが、役人さんの中にあると思うんですよね。それを、いやそうじゃなくてこうやってやるんだというのを市全体が認識を共有してそれに取り組んでいく。我々の
セクションでは、じゃそれに対して何が応援できるのか、どういう
取り組みができるのかということを、
行政マンそのものがそれに向かって取り組んでいく体制ができない。
自分の持っている既成の権力だけを使おうとしたら絶対に違う
方向へ走ってしまいますから、そういう
チームをつくっていくのが僕は一番大事ではないかなと思います。
6
◯山根委員長 そのとおりであるというふうに、今までも
説明を受けると、
自分の
セクションの中ではこれ以上はできない。それは
ルールがあるとかで狭められていった
部分がありまして、突破できなかった
部分を突破するためには、市全体の横の
つながりを
管理監督、あるいは指導できるような方が
トップに立っていく。これも企画の問題だと思いますが、そういう
部署、あるいは
チームが必要だという
石上委員の
意見に対していかがですか、
皆様。
7
◯佐藤委員 全くおっしゃるとおりで、そういうことが必要であると認識しているんですけれども、私の過去の
意識の中で、そういう縦割だから困ると。横の
つながりをすべきだと、横断的、横断的という
市長の御
意見もあって、横の
つながりが必要だと言って、
地域活性化推進本部ができたという話。あれがどういうものであったかをまず思い出していただいて、同じ轍を踏まないように、
組織をきちんとつくるのであれば、今おっしゃった誰が
責任者でどうこう、責任の持ちどころがなかった。しかも
予算がついてなかったということで動きがとれなかったのが結果だったと思います。
ですから、同じような
横断的組織をつくるのは大
賛成ですけれども、それがしっかりと機能するようなものにすべきだと思うので、あれは何が足りなくてどうだったのかということを
横断的組織のつくり方の
検討が少し必要なのではないかと思います。
8
◯山根委員長 はい、どうも。
石上委員の提案に対しては
賛成。
9 ◯
石上委員 ちょっと補足しますと、さっき言ったように
地域活性化の
組織があって、非常に大きな風呂敷でものを考えていたときがあると思うんですよ。僕、それはそれでやるのはいいんですけども、ある
1つのテーマ、例えば、ここの
耕作放棄地をどうするんだと。農家の
皆さんはもうやる気がないよというときに、そこが青地の土地になっていたら、
農業振興地域から解除しなければいかぬと。
企業も呼んでこなきゃいけない。いろいろなものを解決していくときに、かなり幅広い
セクションに協力をお願いしないとできないわけですね。そういうある
1つの
場所にターゲットを絞った
プロジェクトチームもあるだろうし、
静岡市全体を見る大きな
プロジェクトチームもあるだろうし、それはつくり方の問題だと思うんですよね。巨大にし過ぎると散漫になって何をやっているかわかんなくなっていくということがあるんですよ。そうじゃなくて、そういう意を受けて、いや、ここの問題はこうやるんだという、その
プロジェクトチームもつくっていく必要があるんじゃないかなという
意味合いを感じて、僕は申し上げました。
10
◯山根委員長 それと関連してでございますが、
視察に行ったときに、
神戸の
企業誘致の
支援の仕方で、
納税額を下げていく。そしてもう
1つは、来たときに何億円かの
補助金を出すという2つの
支援方法で、多くの自治体は
補助金を選択してやっているけど、
神戸はそうではないやり方でやっていると。これに関しても、
自分の
部署だけでは
納税課とか、そういうところでは結論を出せないと。それも今言った
1つかなと思いましたので、
視察の結果としてお知らせいたします。
ほかにありませんか。
11
◯池邨委員 人口減少対策特別委員会で言われたその
仕組みというのは、既にもう
静岡市というのは、マネジメントができているわけで、
総合計画もあって、その中でどう回すかというところだと思います。
新しいその
組織が必要かどうかという
議論はちょっと置いておいて、今の
仕組みの中で、この
人口減少対策を各
施策の中にどう盛り込むかというのが
1つ。もう
1つは、今の
仕組みでどうするかを考えたほうが継続的だと思うんですよね。
新しい
組織をつくって、先ほど
佐藤委員が言われたように、機能しているかどうかというのがあって、今までできたけど潰れて、できたけど潰れてということの繰り返しなので、それを同じことを繰り返す必要はないだろうと、今のその
仕組みの中でどう生かすかというのが必要じゃないかというのが
1つ。
この
委員会の中では、ぜひ
静岡市の強みを生かして、ここに
要因分析していただいたように、まずは
出生率をどうふやすかということと、それから、その
子供たちが大きくなってこの
静岡でどうやって働くかと、
場所をつくるかというところだと思います。
この間の
奈義町と
神戸市が
大変参考になるわけで、
奈義町の
出生率が2.8を超える。それから、
神戸の
組織の中で新しい
企業誘致をして
雇用をふやしていると。これをやはり基本にして、
特別委員会は2年と限られた
期間なので、
施策をどう進めるか、進めるに当たって、先ほど
石上委員が言われたように、
組織をどう強化するかというところに絞って
議論をぜひ進めていただいて、この秋までに早急にまとめるべきじゃないかなと思います。
その中で、第3次
総合計画の後半の
部分をどう変更するかというところを
提言するのが、
特別委員会の役目じゃないかと考えます。
12
◯山根委員長 今、
池邨委員から
出生率をふやすこと、そして
雇用を推進するために
企業誘致という、この大きな2点がやはり
静岡市の
ポイントではないかというふうに、それをどのように生かすかという、そのような御
意見がございました。これもまた大変重要な
提言、
意見だと思います。
皆様の中で、ほかにありましたらお願いいたします。
13
◯田形委員 今、
草薙駅周辺で
用途地域の変更をやっております。それで、
会社名を言っていいのかわかんないけど、あそこは
常葉大学さんが来たり、よく形態がかわっているものですから。準
工業地域から
商業地域に変えたいということで動いております。
そうなってきますと、じゃ何年先を目指しているんですかというと、2年先だというんですね。僕に言わせるとちょっと
期間が短か過ぎちゃう。やっぱりそこには
会社で
従業員も雇っていますので、簡単に引っ越すとかはいかないでしょうし、その
会社の方とちょっと話をしてきましたが、昔からそこでもう何十年もやっておられますしね。それとか、
機械も古いもんで、いろんなことがかわっている時代ですから、大きい
機械を入れることもできないので、熟練工の
人たちが古い
機械をだましだまし使っていると。一応、これが2年以内にも、単純に言うとね、
焼津市に引っ越すのか、
藤枝に行くのか、そうなってくると、そこの近くのパートとか、近くの
人たちは多分、
焼津市だか、
藤枝市の
会社が引っ越したほうについていくほかないと。また、新しい
機械ならいいけど、古い
機械をだましだまし使っている状況だから、やはり
会社と仕事と一体になっているわけで。だから、言いたいことは、ちょっと2年とかというのは短いんじゃないかと。もっと5年とか10年、
周辺を全部
商業地域にしても、ここのところだけはちょっと特定の
会社が存続できるように延ばすとか。ただ
皆さんに聞いてみたら、
商業地域にしてもいいですよと言ったから、じゃ2年後でというのは、ちょっと僕に言わせると乱暴かなと。確かに
草薙の
駅周辺は状況が変わっていますからね。当然さっき言っていますように、働く
場所がない。したがって
人口減少なんかにもつながっていきますからね。
14
◯山根委員長 確かに、
神戸市の場合には
用途指定を変えて出ていくようなところがあれば、個別にそこの
企業と話をしながら、むしろその
企業が残っていくように変えていったという話もございました。そのようなことが
静岡市にもまたあったらいいなと。出ていく
人たちと個別に話しながら残ってもらうという
施策も大切かなと。そのときには1カ所だけではなくて、いろいろなところとの関係も出てくるということで、
石上委員や
池邨委員、また
佐藤委員が言ってくださった
連携みたいなものが必要かなと。具体的に進めていくような
プロジェクトが必要かなと、今、
お話を伺って感じました。それを具体的に
神戸市はやっていましたね。
15
◯田形委員 やっぱり話を聞いてあげるというか、交渉ね、それもありだと思いましてね、
会社の幹部と
いろいろ話をしました。やはり、本当にくどいようですが、先ほど言ったように、
会社としてはそこでやっていきたいと。だけど、その準
工業地域の中にも、今もいろいろな人がいますから、私
たちは別に
商業地域になっても何も困ることはないだとか、そういうことがあるからと市のほうから押し付けられちゃう。極端なこと言うと反対しているのはいくつかのところだけですよと。そのようなところがあるみたいで、それはもうちょっと話し合いをきちんとすべきじゃないかと思います。
16
◯杉本委員 人口減少問題を考えるときに、先ほどから横断型の
組織をつくっていくということはとてもいいことだと思うんですが。
まず、
静岡市の
特徴をしっかりと分析することが大事かなと思うんですよ。今回初めて
社会増になったと。しかし、全国の傾向を見ると
社会増をしながら
自然増をしていくというのが今の大きな傾向であると思うんですね。
静岡市の場合には、
社会動態は増加に転じたんだけど、
自然減は非常にまた大きくなってきていますよね。ここの問題をどう考えるかと。
静岡市という立地している
場所、要するに東京から近くてどんどん東京に行ってしまうという、そういう立地の問題があります。ですから、北海道だとか沖縄とか、ああいう
地域の
特徴とは全く違うわけですよね。この
静岡市の立地の条件の中で、この
人口減をどう考えているかということが大事かなと思っているんです。
先ほどの分析の中に、ここに3つに分かれていて、
企業、法的な
要因だとか
根本的要因とか
行政間の
要因とあるんですが、全体的に見ると、ふえているところというのは安定的な職場がある。そして
子供が育てやすいというのが
1つの大きな
特徴なんです。ですから、そういうふうに考えるとどれもやらなくちゃいけないんですが、
静岡市の
特徴を見ながら、何を重点的にやっていくかということをどこかできちんと
議論をして、要するにいろいろな
プロジェクトをつくって全てをやっていこうと思うと
予算の分捕り合戦にもなっていきかねないという気がするんです。
限られた
予算の中で、この我々は2年間の
議論ですが、2年間ではなくて5年後、10年後に向けたきっかけをつくっていくというのかな。そういうことで
静岡市の根本的な
人口増に向けていくための
対策は必要かなと思っています。
そういう
意味では、今考えるべきなのは40数年ぶりに
社会増になってきたわけだから、その間に
静岡市の
取り組みが
一定程度、功を奏し始めてきたというふうに見てもいいとは思うんですよ、客観的には。ただ
自然減がまだ大きいと。そこにはやっぱり
若者世代が
静岡に入ってこなくて、ここで産み育てるということになっていないと。だから、そこのところを解決していかないと、トータル的な
人口減少対策にはならないんじゃないかなということで、私が今思っているのは、調べてみたら、
大学生が
魅力を感じる
人気企業の中に、全体の2番目に
水産食品という分野があるんですね。1番が銀行ですが、3番目が素材・化学、しかも
水産食品というのは
女子大生に人気の分野で多いんですよ。今、清水区で広げている
海洋文化をやりながらも
水産加工なんかも開発していますが、要するにそういう
大学生たちが今
魅力を感じている
企業が、
静岡にどういうのがあって、どこをどう育成していくか。よそから持ってくるという発想ではなくて、
静岡にある
企業の中でも、非常に
魅力があるものはたくさんあるはずなんです。その発信が弱いというふうに思っていますから、そこをどういうふうに発信していくかということが
1つはあるかな。もう
1つは、
子供を育てるという
意味では、
奈義町で、僕はショックを受けたんですが、徹底した、あそこまで金を使うのかというぐらいの
子育て支援ですよね。
静岡市の規模で考えれば、相当の
予算規模でやっているはずなんですよ。そういうような特化した形というのかな、
子供を育てるという点で、そういうような考え方をその
人口対策としてきちんと考えた上で、じゃ、その
プロジェクトではどうすると。要するに、ここの
委員会とは別にいくけど、具体的に市政の中に入っていく
プロジェクトとして、そこを
念頭に置きながら、どこを強めていくかというふうな
組織がつくる上では、そこの
最初の観点がとても大事かなと思っています。
17
◯山根委員長 ポイントをまとめると、さっき
池邨委員が言ったように、
若者の目指す
企業、
水産加工という、これも
神戸に行ったときに、
神戸は何を主眼に置いて
企業誘致をしたかというとメディカル──医療、そのようなところに
焦点を当てて進めていったと。今
お話を聞いていて、清水の
水産加工も
1つの突破口になるんじゃないかなということでよろしいですね。
そして、
あと出生率の問題なんですが、やはり
自然増をふやさなければならないと。それはやはり
奈義町のように徹底した
子育て支援のあり方が
参考になるという御
意見ですね。
18
◯山本委員 今まで
お話ししていたとおりだと思いますので。
まずは、
石上委員から
お話がありましたが、庁内というか、ここではやはり
職員の方々の
意識改革という
意味で、
人口減少に対する捉え方、まず
個々の
職員の
意識をどう高めていくのかということが重要なのかなというふうに思います。
それとあわせて、
委員長からも持続可能なという話が出ました。
出生率のこと、
あと企業誘致、
雇用の拡大ということ、
あと移住・定住とか、いろいろな方策はある。これ
行政側で取り組んで考えていくことかもしれませんけれども。
持続可能なというところで、非常に
ポイントになるのは
人口減、
職員もそうなんですけれども、市民の方々もどれだけ
意識を持っていただけるのか。そういう観点もどこかで取り入れた
対策ではないんですけれども、そういった機会も必要ではないのかなとすごく感じています。
それで、
お話に出た
自然減少ということで、
自然減が想定されている、ある
意味、画期的に
人口がふえていくことは想定しにくい環境の中で、じゃ
静岡市としてはどうこれから進んでいくのか、その方策を探るという
意味で、当然、
行政側でやらなければいけないことがありますし、逆に言うと、市民サイドでもこれから取り組まなければいけないという、こういったこともあるのではないのかなということは思いますので、そういった視点も取り入れていただければなと思っています。
19
◯山根委員長 奈義町の町民、
女性の
意見を聞くと、ここの
地域だったら3人は育てられるよねという
意識に変わっていったと。10年間の
取り組みの結果だとは思いますが、やればできるじゃないかという思いで
視察を終えてきましたが、さっきおっしゃったように、そこの
地域では3人は大丈夫だよ、安心できるよという、そういう
支援の体制をつくってきたと。そして、そこに住む
女性たちが、そういう
意識でいるということは確かに必要かなというのは、
視察を通して感じた、
皆さんも同じだと思います。
20 ◯
石上委員 人口減少の一番大きな
要因に、余り言いたくないけど、
静岡市の
職員が
焼津市、
藤枝市に家を建てているじゃないですか。その一番の理由って何なんだというと、
静岡市内でもちょっと土地が高いからだよと、こういうことになるわけですよ、
静岡市で給料払っておいて、
焼津市、
藤枝市で家を建てられたらちょっと納得できない
部分というのであるじゃないですか。だから、逆に言えば、
静岡市のそういう
人たちのニーズを受けとめてこなかったということも逆には言えると思うんですね。
だから、安くて良質な土地を提供する、
奈義町がやっているのは恐らくそういうことだと思うんですよ。そういうことを
静岡市が住宅団地を造成して、抽せんとか何とかになるかもしれませんけど、安価に提供する。そういう努力をしていかないと、既存の人でさえ、
焼津市、
藤枝市へ行きましょうということになってしまうわけですから。
藤枝市はもう
人口がふえて、行け行けどんどんになっているわけですよ。そういうのも、そのまま見過ごしているというのは、僕はいけないことだなと。
静岡市としてできる方策は何なんだ。安い優良な土地を、我々も用意しましょう。そこに発生してくるのが規制なんですよ。その規制を緩和していきましょうと。いろいろな方策が考えられますので、そういったことも含めて、ぜひ
提言してもらえればと思います。
21
◯山根委員長 今おっしゃった
内容は、
奈義町でそれを
課題として10年かけて徹底して
若者に住んでもらえるようなアパート、一戸建てまで用意をして賃貸し、そして、住宅を具体的に建てたい人への土地の提供を実践しているところがあるという現状を見てきて、その結果として
出生率が上がっているということは、私
たちにとっても
1つの提案であり希望であると思います。
22
◯山本委員 それに関連するんですけれども、先ほど
調査という
お話も出たんですけれども、
1つ気になっていて余り語られてこなかったというか、世代的な
人口構造というのか、どこをターゲットにというのは当然、
子育て世代をとかと言うんですけれども、これも
調査の中では若い
女性の方々が転出をして戻ってこないという、こういう実態があるよということがわかりました。
じゃ具体的に本当にどこをターゲットに絞ってそういう
取り組みを進めていくのかというのも、
1つの模索というか
方向性を見出す上でも大事なことかなというふうには思います。今後CCRCとかという話もあるわけですよね。そう考えると、高齢者をターゲットにするのか、今、東京と伊豆でもそういうやりとりが始まりましたよね。そういうことも視野に入れながら行うのか、高齢者世代をターゲットにした
取り組みになるのか、そうじゃなくて、若い世代を中心にしていくのか、全部やるのかとか、その辺のやり方というのもあるのかなというふうに思いました。
23
◯池邨委員 ちょっと確認しておきますけど、要は第3次
総合計画の大目標は70万人の維持なので、
静岡市が今進めている
総合計画というのは、その
人口を維持するための
施策が全てなんです。それを進めて何年かたっていますけど、それでもふえないということはやはりどこかに
課題があると、弱いところがあると。その弱いところをどう強化するかというのは、この
特別委員会の役割だと思うんですね。
先ほど言われたように、幾つかの
施策の中で政策
提言する
部分と規制緩和をする
部分と、もう具体的に
施策に落とし込んで
予算化する
部分と、この3つぐらいだと。それをしっかりとこの2年間といいますか、残された
期間で
議論をして政策するというのが、やっぱり
1つだというふうに思います。
その中で、今回は仕事と
出生率じゃないかと。そこに絞るべきじゃないかなというのが、個人的な
意見です。
24
◯佐藤委員 今、
池邨委員が言ったことと全く同じなんですが、今まで語られてきたことの中で、安定的職場の提供と
子育てのしやすさに特化されていると思うんですね。その中でいったときに、まだ足りないからそれを私
たちも言うわけですね。努力はしているわけですね。3次総にあわせて、それぞれの
施策がなされていて進んできているけど、まだ足りないところがあるんじゃないかと、
池邨委員が言ったように、それが何なのかということだと思うんです。
私が一番気になっていて、目に見えて体感できるのは何だろうといったときに、物理的に示される数字だと思うんです。そのときにまだ待機児童ゼロを目指しますなんですね。待機児童がゼロになりましたって、横浜が言ったときに物すごいセンセーショナルが起きて、次の年からプラスになったんですね。またゼロだから行こうと、どっと近辺から来てしまって。そういう現象も起きるかもしれないけれども、
静岡市の待機児童ゼロだよという感覚の、何かセンセーショナルに、現在、それを
課題として掲げる
人たちにぱっと飛び込むようなキャッチコピー的な
施策がないのではないかと思うので、
子育てのしやすさはどこでも言っています。職場の提供もどこでも言っています。だけど、
静岡市はこうよというものが足りないのではないかと思うので、前にも私、この
委員会で言ったかどうかわかりませんが、大垣市が西濃運輸のトラックの後ろに、大垣市は日本一
子育てしやすい都市というふうに書いて全国を走っている、一
企業がですよ。そういう
連携の仕方もあるんじゃないかと思うので、何かいい方法はないか考えましょうと思います。
25
◯池邨委員 それから、
静岡はチャンスはあるので。というのは、インフラ整備は、中部横断自動車道で山梨と
静岡がことし
つながりますし、この間の商工会議所さんの経済指標を見ても、清水港の売り上げというのは伸びている。ほかの市は全部下がっているんですけど、伸びていると。それから、東名のスマートインターチェンジができて、ことしから換地設計が始まりますし、そこに
企業の進出はあると。それから、さらに国道1号バイパスも四車線化がされて、清水の高架も始まる。それで
常葉大学さんが
静岡に来て4,000人規模の集まりがここにできる。こんなチャンスがあるまちなのに
人口がふえないということはもうないわけなんで、これは絶対ふやさなあかんですよね。だから、この強みを生かすような
提言をぜひしたいなと思います。
26
◯田形委員 佐藤委員が待機児童ゼロの
お話をしましたが、やはり母親の立場からすると、また職場に復帰したい、働きたい、そういう面では放課後児童クラブの充実ということは非常に大事なことだと思うんですよ。やはり
子育ての一環として、パートから帰ったら放課後児童クラブで6時とか7時まで見てくれるとか。でも今、入りたくても入れない。こども園か保育園だけの待機児童じゃなくて、小学校でもそういうことがあるわけですよね。ただそれに条件があるけど。話すと長くなりますから話しませんけれども。それにもう
1つ、キャッチフレーズにしていく、放課後児童クラブというのは、よその人が預けられないで、そこの学校へ来ている
人たち、だから
地域のことなんだから。そんなことでそれも充実の
1つに入れていただきたいなと思います。
27 ◯平井
委員 今、田形
委員からも放課後児童クラブの
お話があったんですけれども、やっぱり預けたいよという働く世代の方々が今、年々ふえているものですから、小学校でも教室がふえたりしてはいます。例えば、私の地元の東豊田小学校も数年前に1教室ふえて2教室になったのですけども、ふえてすぐに利用はあったんですが、すぐにその増設した教室を使わなくなってしまったといったことがございます。原因はいろいろあるとは思うんですけども、放課後児童クラブに預けたいというニーズがある中で、4月から
子供を預けても、夏休み前に預けるのをやめてしまうという方もいらっしゃるんですよ。というのは、仕事が忙しいので
子供を預けたけど、お金もかかるし何とかなりそうだということで預けるのをやめる方もいらっしゃるんです。中には
職員さんというか指導員さんと気が合わないとか、放っておかれているとかといった声もお聞きすることがあるものですから、やっぱり現場をしっかり見ていただく必要があると思いますし、先ほど
佐藤委員からも数字が重要だということもお聞きしているものですから、そういったことをしっかり
調査していただいて、本当に預けやすいような、ソフト面の体制が整えることが重要ではないかなとは思います。
28
◯山根委員長 今おっしゃったように、児童クラブの運営の充実、そして待機児童をゼロに持っていくというのは、
子育て支援の中で推進していかなければならないと、今までもやってきたんですが、なかなかゼロにはなっていない。そして、児童クラブでもクラブの指導員を募集しても来ないという、これをいかに克服していくかというのは、また
1つの
課題であると捉えさせていただきます。
29 ◯島
委員 先日の新聞でもありましたように、
静岡市が
社会増になったところなんですけれども、その大半が外国人の転入ということで、現在、もちろん
自然増していかなければいけないというのはあるとは思いますが、まだまだ外国人、多文化共生という
部分ではこの
静岡市がなれていない
部分があるんじゃないかなと。
今後もこの
社会増が、外国人の転入がふえていくのであれば、
行政としてもそういった
部分のフォローもしていかなければ、やっぱり
地域でいろいろな問題が顕在化してくるというふうに考えております。
そういった
部分も含めて、こういうところの
人口減少対策も考えていかなければいけないんじゃないかなというふうに思っております。
30
◯加藤委員 先ほどの話に戻ってしまいますけど、
石上委員がおっしゃった局をまたぐような
プロジェクトチーム、
池邨委員の
意見も同調できるものがあるんですが、やはり
縦割りの中でどうしてもその範囲を超えることはなかなか難しいと思うので、私の
意見としては、庁内をコントロールする、局をまたぐような
組織はやっぱり必要なのかなと思います。先ほど
佐藤委員もおっしゃったとおり、
予算化してちゃんと
組織立てて庁内をまとめて、同じ
方向に皆が向いていくような、先ほど山本
委員がおっしゃっていたとおり、
職員の
意識改革を含めたこともやっていかないといけないと思います。やっぱり
企業にどんどん突っ込んでアプローチしていかなくちゃいけない。そういう姿勢が大事だと思うので、やっぱりそこにはコントロールタワーが必要になってくるんじゃないかと思いますので、そういった
チームというのはぜひ
提言の中に入れていければと思います。
また島
委員がおっしゃったように、外国人がふえてきているということで、最近、ベトナム人が結構ふえてきている。やっぱり外国人材も足りない状況で人手不足も非常に大きな問題になってきている。どうしても、外国人を活用していかなきゃいけない時代になってきていると思いますし、また
企業もIT化して生産性を向上していかないといけないという
意味でいけば、両立てでIT化により生産性を向上させる
施策と、それから外国人もしっかり活用していく
施策、こういったところをしっかりマッチングしながら進めていかなければならないのかなというふうに思っているところです。
31
◯山根委員長 まとめていただいたような
内容でございますが、先ほどから全体を網羅する形で
縦割りを横の
つながりでもって解決する道はないのかと。そのためには、横断的に
組織を構築できるような、
プロジェクトをつくるような方法が
1つ。
それから、
ポイントといたしまして、
人口増に持っていくためには、先ほどから
皆さんの
お話を聞いていますと、
出生率をいかに上げていくか、
自然増ですね。そして、あとは
雇用対策、
企業誘致、やはりその2点、
最初この
特別委員会が出発したときの2つの大きなテーマに絞られていくと思います。
それを実践的に
人口増につなげていくために、庁内の
縦割りを横の
連携もとりながら突破していくという感じで捉えさせていただきましたが、
皆様、いかがでしょうか。一応、これから
皆様の
意見をもう一度精査してまとめてまいりたいと思います。
2年間ということなので、ことしの秋ごろには
皆様の御
意見を提案、
提言として持っていきたいということに対しては、
皆様、御賛同いただけますでしょうか。いや、来年の3月まで、年度の終わりまでやるべきだとか、そういう御
意見がございましたら、ぜひお願いしたい。
特別委員会は、2年になったということで、具体的に
施策を打ち出していく役割もあると思いますので、秋ころまでにはこれだというものを
提言していくということで進めてまいりたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」〕
32
◯山根委員長 それではそのように進めさせていただきます。
33
◯杉本委員 議論が総花的になってしまうものでやめようかと思ったんです。
子育てをしやすいまちをつくるといったときに、さまざまな
補助金制度などもあるんですが、
奈義町の
視察で思ったんですけど、地方自治の中で、住民自治をどう活性化させていくかということも大事だなと思うんです。
つい最近、どっかの自治会が町内会長を選べなくて、あみだくじで母子家庭のお母さんになっちゃったところがあるらしいんですよ。相当に疲弊している自治会もありまして、それで地方自治として、住民自治ですね。そこをどう
静岡市が
支援していくのかということが、そこのところをしっかりしていかないと育てやすいまちにはならないなという気がしていて、そこのところをどう
対策していくかというのが重要な
ポイントだと思うんです。
もう1点は、
静岡市の今の交通政策にとって、今後、高齢化社会に向かっていきます。いろいろな
地域がありますけども、例えば、生涯学習センターに行けるような循環というか、コミュニティバスをつくったりだとか、さまざまな
施策があるんですが、そういう住民が移動するのに、もっときめ細かな交通
施策を
静岡市が主導して考えていくということも非常に大事かなと思っているんです。
そこまでいうと、非常に総花的になってしまうんですが、多分住みやすい
まちづくりをしていくという、
子供を育てやすいまちをつくっていくというふうに考えたときには、やっぱ欠かせない
部分かなと思っています。そこら辺もどこかの中に
検討に入れられればなという思いがありました。ただ余り言うとあっちこっち総花的になってしまいますから、そういう観点も必要かなと思っています。
34
◯山本委員 異論ではないんですけれども、
1つだけ。
雇用ということで
企業誘致、留置があると思うんですけれども、印象としては、手詰まり状態かな。正直そんな印象が私個人的にはあるんですけれども、それでも進めていかなければいけないということは理解をしています。
ただそこだけではなくて、
雇用の拡大、今存在する
静岡市内の
企業の中で、今後、中小
企業が継承の問題だとかいろいろ取り沙汰されていますので、どう存続、維持していただくのかということからも、
雇用の拡大で、既存の
企業の中でも可能じゃないのかなという印象があるんです。
企業誘致、留置プラスアルファの考え方というか、
静岡市全体の
雇用計画ではないですけれども、そういった
意味では一歩踏み込んだ
雇用のあり方みたいなものを
検討したらどうかなと思っています。
35
◯池邨委員 これは
委員長と副
委員長で最終的にまとめていただければいいと思うんですが、
特別委員会がやらないといけないのは、その
個々の
施策というよりは、庁内の横断的な
施策を融合させて
1つのものにするというのが
特別委員会で、例えば、
企業誘致といったら経済局がやる仕事なので、ただその
企業誘致をするに当たってほかの観光とか何かいろいろなところと融合させて
提言するというのが、この
特別委員会の仕事だと思いますので、そこの点だけぜひお願いをしたいということです。
36
◯山根委員長 わかりました。
神戸の課長さんが8年間やってきて、市外に出ていった
企業はないということをおっしゃっていまして、そのぐらいのニーズのある、もう全部網羅された形であれば、
静岡もいいんですけどね。あの課長さんが、最後に
企業誘致のその目的は持続可能な
神戸市をつくるための
人口減少対策の一環であるということを言われたときに、庁舎内も、また私
たち住む者も、そのような
意識の醸成というものも必要かなというのを
委員の方が発言してくれましたけれども、それも重要な視点ではなかろうかと思います。
池邨委員のお考えもぜひ取り入れて進めていきたいと思います。ありがとうございます。
それでは、秋ごろに向けて
提言をしていくという形で
委員会を進めてまいりたいと思います。
次回の開催日程におきましては、
皆様からいただいた御
意見を
参考に
調査を進めていきたいと思っております。開催日の日程のことですが、4月になります。まだちょっと先ですけれども、一応4月10日、11日、16日、17日のいずれかを候補に挙げております。今の段階でもう出席できない方いらっしゃいますか。
〔日程調整〕
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◯山根委員長 じゃ10日、11日、17日で、もう少し近くになりましたらアンケートをとらせていただきたいと思います。
先ほど、杉本
委員が交通インフラの
お話をしてくださいまして、貴重な
意見でございますが、
特別委員会で交通政策のほうとも一応リンクしながら、私
たちも考えていきたいと思います。
そして、来年度の前半のほうで
特別委員会の開催、そして管外
視察も考えてよろしいでしょうか。
提言が秋ごろになりますと、前倒しでと御承知していただければありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、
皆様の御都合を今後、事務局からお伺いにまいりますので、よろしくお願いいたします。決まり次第御報告いたします。
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◯山根委員長 以上で本日の
特別委員会を散会といたします。
午前10時54分散会
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人口減少対策特別
委員長 山根 田鶴子
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