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  1. 静岡市議会 2017-03-06
    平成29年 都市建設委員会 本文 2017-03-06


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯望月委員長 金曜日に引き続き都市建設委員会を開きます。  本日は、建設局所管の審査を行います。  審査に先立ち、説明員の皆様にお願いしますが、委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用して発言くださるようお願いいたします。  次に、委員会の進め方でありますが、お手元の審査順序のとおり、建設局所管補正議案4件、新年度議案1件の審査を行います。そのほか報告事項が2件あります。  なお、議案第1号の平成28年度一般会計補正予算中所管分と、議案第29号の平成29年度一般会計予算中所管分につきましては、金曜日の都市局所管分と合わせて討論、採決を行います。      ────────────────────────────── 2 ◯望月委員長 それでは、補正議案の審査に入ります。  議案第1号中所管分及び議案第26号から議案第28号までの4件を一括議題といたします。  議案審査の順序といたしましては、それぞれ当局からの説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、要望・意見、討論を述べていただき、採決を行います。なお、特に反対の立場での討論がない場合の採決は、簡易採決にて行いますので、よろしくお願いをいたします。  これら4件に対し、当局の説明を願います。             〔当局説明〕 3 ◯望月委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  あらかじめ委員及び説明員の皆様に申し上げますが、案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で、当局の対応に時間を要するものは後日の報告、または資料提出を受けるなど、効率的な委員会運営に努めてくださるようお願いいたします。  また、パネル等を用いて説明や質問をされる場合は、委員会記録説明内容が正確に記録されるよう、例えば、この図のとおりですなどと簡略した説明ではなく、言葉として内容を細かく説明するようお願いいたします。  次に、委員の皆様に申し上げますが、発言の前にどの議案に対するものか、議案の番号やページを述べてから発言いただきますようお願いいたします。  また、要望・意見については、質疑終了後に述べていただくこととし、質疑の段階で要望・意見に及ぶ発言は避けていただくようお願いいたします。  説明員の皆様につきましては、答弁は簡潔、明瞭にお願いいたします。  それでは、質疑はありませんか。 4 ◯三浦委員 非常にしっかりしたリーフレットができましたが、葵区の大河内橋のことで、大分詳しい説明がありましたが、私たちは場所がわからないし、もうちょっと追加の説明をお願いします。
    5 ◯浅井葵北道路整備課長 概要について御説明させていただきます。  大河内橋は、主要地方道梅ケ島温泉昭和線の葵区渡地先の一級河川安倍川にかかる橋梁でございます。現在の大河内橋は耐震構造が十分ではなく、また幅員が狭く車両のすれ違いが困難な状況にあることから、既設の橋梁の約30メートル下流に新橋のかけかえを行うものでございます。  橋梁形式アーチ橋で橋長は165.5メートルでございまして、平成25年度に工事に着手し、平成27年6月に橋梁下部工及び取り合い護岸工が完成しており、本工事の橋梁の上部工工事は平成27年12月に4年債務の工事として発注しております。  その2年目となる本工事でございますが、工場にて桁の製作を行うとともに、11月から現場に着手しまして、左岸側の仮設盛り土と右岸側の仮設道路設置が完了し、現在は上部工資材を据えつけるためのケーブルクレーン設置に向けた作業に着手しております。 6 ◯三浦委員 これについて、変更することで1億5,000万円の増額とありますけれども、その辺のことは具体的に説明できますか。 7 ◯浅井葵北道路整備課長 パネルを使って御説明させていただきます。  具体的な変更内容についてお答えいたします。主な変更内容は、議案書のとおり、黄色ののり面の補強でございます。本工事では、上部工仮設のために両岸にケーブルクレーン鉄塔を建てますが、その際に鉄塔背面ケーブルを張って固定する必要があり、右岸側は背後ののり面を切り土してグラウンドアンカー及び定着器具によりケーブルを固定する設計となっております。  この切り土により成形されるのり面について、当初設計では硬い岩盤部分は補強をせず、表層のやわらかい土砂の部分については鉄筋挿入工で補強を行い、その上でのり面全体にコンクリート吹きつけによる表面保護を施工するものとしておりました。  しかし、実施に当たり行った現地再精査と調査ボーリングの結果から、表層の土砂層が厚く、また岩盤につきましても脆弱な地質であることが確認されたため、切り土形状切り土のり面の補強を再検討する必要が生じました。  今回の変更は、これらの状況を再検討した結果、切り土形状の変更によるコンクリート吹き施工の面積と鉄筋挿入工による補強数量の増嵩が主な変更内容となっております。 8 ◯三浦委員 大分大がかりな増嵩というか、工事になるようですけれども、これは工程への影響が出てくるんじゃないかと、素人考えで思うんですけれども、供用開始予定時期がおくれるとかということまで影響があるんですか。 9 ◯浅井葵北道路整備課長 工程への影響及び供用開始予定についてお答えいたします。  のり面工の補強による増嵩を見込んだ実施工程では、本工事は当初予定していました平成30年11月の完成期日に対しまして、平成31年2月の完成予定を見込み、約3カ月のおくれが生じると考えております。  しかしながら、供用開始につきましては、平成30年度に橋の両側において別途発注する取り合い道路工事の完成後となりますので、本工事においては工事発注者との綿密な協議と工程のフォローアップを行うとともに、完了時期における取り合い工事との工程調整を計画的に行うことにより、平成31年度の当初予定した供用開始時期には影響しないものと考えております。 10 ◯三浦委員 ありがとうございます。  大分遠くの話を聞きましたので、近くの話に移りたいと思います。私の地元では、私が議員になった当時から山脇大谷線下大谷線という道路をしっかり整備してもらいたいと、以前から何回も言っているのであれですけども、旧の大谷街道というのは道幅が非常に狭いんですが、交通量が非常にふえたということで、何とかもっと早く下大谷線拡幅整備ができないかということでいろいろお願いをしてきました。おかげで大谷川のところの交差点の工事とか、スーパーマーケットのところへも工事に入ったみたいで、大変進みつつあるということで、少し安心しているんですけれども、これから当然いろいろやってくれると思いますが、来年度、どういうふうに進んでいくのか、詳しく教えていただけたらと思います。 11 ◯向坂駿河道路整備課長 下大谷線山脇大谷線進捗状況ということでよろしいでしょうか。  まず、下大谷線でございますけれども、下大谷線は、これまで用地買収を進めてきましたけれども、最後の1軒の方から御協力をいただけるという御返事をいただきまして、現在、用地買収の契約を進めているところでございます。  契約をいただきましたので、用地をあけていただくという履行をお待ちしている状況でございます。それに合わせまして、本線の工事、それから副道の工事を既に発注済みでございまして、それらを待って工事を進めていく予定でございます。  それから、山脇大谷線でございます。28年度についてですけれども、先ほどお話がございましたように、水路の改修工事広野大谷線インター通りから出てくる道と大きい交差点のあるところになりますけれども、まずはここの水路改修工事を進めるということで、現在進めているところでございます。両方とも平成29年度末を目標に頑張っているところでございます。 12 ◯宮原道路計画課長 下大谷線の今後の事業についてでございますが、今、駿河道路整備課長が答弁したように、広野大谷線までを新インターの開設に間に合わせるという形で、平成29年度までに事業を進めているところでございます。その先のSBS通りになりますが、あと1.4キロほどまだ下大谷線都市計画決定がされておりますが、その道路が残っております。現在ここの幅員が少し足りませんので、今行っている事業と並行しまして、都市計画決定の変更も今、作業を進めております。  来年度、この1.4キロ区間につきまして、都市計画決定の変更の手続を行って、順次こちらの整備に移っていきたいと考えております。 13 ◯三浦委員 なかなかあそこの整備に時間的にも難航したというのか、随分私が期待したよりは、十分進んでこなかったということですけれども、非常にここのところ、インターの関係もあるのかもしれないけれども、見ていても形がだんだん整ってくるということで、大変ありがたいなと思っているわけです。そうしますと、買収とか、そういう地権者との絡みということは、もう完全に済んで、あとは予算さえつけばというような状況まで来ているということで、現状そんなところですか。 14 ◯山本駿河道路整備課用地担当課長 下大谷線につきましては、事業費ベースで28年度末では96.6%、この1月に最後の1軒の契約が完了しましたので、その方は6月初旬の土地の引き渡しを見込んでおります。ですので、用地としては100%です。  続きまして、山脇大谷線につきましては、28年度末で事業費ベースでは88.99%、用地の取得率ですが、29年2月末で94.36%まで至っております。残る6%ですが、その用地につきましても29年度早々には契約に至る予定でございます。ですので、あともう少しでございます。 15 ◯牧田委員 2点お願いします。  1点は、先ほどの大河内橋の件ですけども、説明いただいた内容で、軟弱地盤というものが事前にわからなかったのかどうか。通常、事前に調査をして、どういう施工をするかということを組み立てるときには、もしそういう不安があるときには、軟弱地盤を取り除いて硬い岩盤層のところにくいを打っていくというようなことは、通常考えると思うんですよね。  もう一方の対岸のほうは、これはイメージの絵になっていると思うんですけども、表層土のところにとめてあるわけですよね。まあ、これで成り立っているんでしょうけれども、そういう事前の工事内容をどのようにしていくかということは、最初の見積もりの段階でどれだけ精査してきたのかということが問われると思うんですね。実はこの案件だけでなくて、いろんなところでそういうことがあるんです。工事請負契約の、変更内容というのが上がってくると、本当に最初からそれを見込んで、わかっていて、後からそれを追加すればいいというふうな腹づもりがあって、契約してきているというか、業者から提案されてきているというのかね、見積もりが上がってきているというか、そういうような様子が見えるように思うんです。その辺、今回の最初の見積もりが出てきたときの状況はどうかということと、それから、そのほかの事業で、そのようなことについて多いんじゃないかということに対して、どのように考えているかと、いや、多くないよというのかどうか、全体的なことについて、これは個々の担当課長だとわからないと思うんですが、その辺について考え方をお聞かせ願いたいと思います。 16 ◯浅井葵北道路整備課長 私のほうからは、まず対岸の部分の話と、なぜこの軟弱地盤がわからなかったのかの2点についてお答えさせていただきます。  対岸のほうには、平地が広がっているものですから、そこに大きなコンクリート基礎を据えまして鉄塔を建てることで問題ないということで進めておりましたが、今、言われている右岸側については、橋梁架設時の交通形態や鉄塔の建て込みにつきまして、現道をそのまま鋼製の仮囲いで覆いまして、道路を防護して車両を通行させ、鉄塔は現道を外れた箇所に設置する予定にしておりました。ボーリング調査についてはその鉄塔を支えるグラウンドアンカー打ち込み箇所において実施して、当初設計といたしました。  しかしながら、実際に業者が決まりまして鉄塔を建てる箇所やその作業ヤード、車両通行などを業者が決めまして、業者が再検討いたします。再検討した結果、その施工位置について、ヤードの幅や道路幅員の確保等により、若干山側に寄ることになりました。山側に寄ることになりましたので、切り土面積がふえることが確認されましたので、改めてもう一度ボーリング調査をした結果、表層の土砂層が厚かったものですから、また岩盤につきましても脆弱な地質であることが確認されたため、切り土のり面の補強をする必要が生じ、今回の変更になっております。 17 ◯宮原道路計画課長 道路工事全体で土地等の関係も含めて大きな変更があるかという話でございますが、のり面工事とかトンネル工事、土質が絡む工事につきましては、できるだけボーリング調査とかの調査検討も進めて行っていますが、全て細かくはできないところがございますので、土質についてはある程度の変更があるのはやむを得ないかと考えています。  特にトンネル工事につきましては、工事を進める中で土質が変わってくることがあります。支保工という補助工法があるんですが、そういうもので大分増額変更になったりします。今、中部横断道路の工事をやっていますが、中部横断道路につきましては、土質が変わって大規模な支保工の変更もございますので、土が絡む、土工が絡む、岩が絡むものについては、全てはやり切れないところがございます。  あと、橋梁のくいにつきましても、逆に基礎地盤が浅くなって、くいが短くなるというケースもあることはあります。現場に反映できるように調査とか設計は行っているところではございますが、土質については全てを網羅できるものではないものですから、今回ちょっと大きな変更でございますが、こういうものについてはやむを得ないと考えています。 18 ◯牧田委員 説明ありがとうございました。  今回はやむを得ない状況であるということですが、ぜひ、やむを得ないということが当たり前じゃなくて、そういうことにならないように最初から業者との交渉の中で精査しながら、皆さん技術はもちろん知識も見識もあるでしょうから、皆さんの立場でしっかり指導しながら、できるだけこういうことが起こらないような進め方をしていただきたいと思います。  1億円や2億円というのが多いか少ないかというと、例えば何百万、何十万の予算がなくて困っている部局もあるものですから、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  2点目です。清水港三保線の件です。資料-1の14ページの街路整備事業です。この事業の内容と進捗状況について教えてください。 19 ◯伊藤清水道路整備課長 ただいま御質問のありました都市計画道路清水港三保線の内容と進捗状況についてお答えをさせていただきます。  初めに、全体事業の目的と概要になりますけど、都市計画道路清水港三保線は、三保半島入り口に位置し、沿線には工場、学校、住宅等が連担する上、世界文化遺産の構成資産である三保松原などの観光資源を結ぶ幹線道路でございます。  現状の清水港三保線は、狭隘な歩道に加え車道が2車線であり、通勤ラッシュ時や観光シーズンには交通渋滞が発生しております。このため、本補正により歩道の拡幅と車道4車線整備をすることにより、交通渋滞の低減及び安全性の向上を図るものです。  全体計画としましては約2.1キロあります。今回は駒越東交差点から740メートルを折戸1工区として事業を実施中でございます。他工区についても順次事業を進めていく予定です。  それから、進捗状況ですけど、折戸1工区の進捗状況です。平成27年度末現在で事業費ベースで52%、それから、用地の件数ベースで84%になっております。今年度から用地取得済み箇所について210メートルの歩道整備を着手しております。 20 ◯牧田委員 今回の補正の内容として、施工箇所と内容について教えてもらえますか。 21 ◯伊藤清水道路整備課長 今回補正をする内容と施工箇所についてです。  先ほど御説明させていただきました用地取得済みの210メートルの区間で今年度から歩道整備に着手をしておりますが、補正予算によりまして、この区間の車道の舗装工を実施して整備を進めてまいります。  また、隣接する市営清水折戸西団地に沿う160メートル区間に市営住宅用地がありますけど、こちらを道路用地所管替えをして連続的な歩道整備を実施することにより、早期の道路利用者の利便性の向上、安全性の確保を図っていきたいと考えております。 22 ◯尾崎委員 私からも大河内橋の補正の話を聞きたいんですが、先ほど来、答弁を聞いていて、自分が思ったことだけ言うと、これは、当初、グラウンドアンカーを打とうとしたところであれば、今回の補正は必要なかったということでいいんですか。 23 ◯浅井葵北道路整備課長 尾崎委員からの御質問の、当初とグラウンドアンカーを打つところが変わらなければ変更はなかったのかについては、そのとおりでございます。 24 ◯尾崎委員 さっき言っていた地質がわからないということは、中部横断道路トンネルの話とは全然違っていて、作業ヤードのためのスペースのためにアンカーを打つ場所を変えるという話でしょう。そうすると、見込みが違ったのは、その作業ヤードの確保の部分で見込みを間違えてしまったということじゃないかと思うんですよ。そこだけ説明していただけますか。 25 ◯浅井葵北道路整備課長 作業ヤードの場所の見込みが甘かったという御指摘についてお答えいたします。  大きな話を始めますとあれなんですけど、私も公務員としてずっと設計をやってきました。その中で、何かをつくる場合は、基本的にはなるべく安くていいものをということを考えて設計を始めます。そうしたところ、先ほど御説明いたしましたけど、なるべく現道をそのまま確保して、鉄塔も現道を外れたところに建てて、いいものを安くつくりたかったのですけど、実際に業者が決まりまして、作業ヤードというのは、仕事をする上で大事なスペースですから、そこを無理に狭く窮屈にして作業をさせたときに、事故等も起こりやすくなります。その辺は請け負った業者と調整させていただきまして、鉄塔の位置を少しずらして、現道も少し拡幅して、切り土を山のほうへ少し下げてやっていくのが、全体として一番安全に工事ができるという結論に至りましたので、今回の変更をさせていただきました。 26 ◯尾崎委員 僕だってもちろん安全にやっていただきたいですし、そこは課長と気持ちは変わらないと思います。鉄塔を建てる位置が当初の予定と変わった。それでアンカーを打つ場所も変わった。当初予定していた鉄塔とかアンカーの計画とかの見込みが甘かったというのかなと思うんだけれども、違いますか。 27 ◯浅井葵北道路整備課長 ただいまの見込みが甘かったのではないかという御指摘ですが、変更については、先ほど道路計画課長から話があったと思うんですけど、静岡市設計変更事務取扱要領で設計変更を行う基準、または理由として、発注時において確認が困難なものとして挙げられているのが、推定岩盤線の確認とか、支持地盤力の確認、土質の確認などが挙げられています。  ですので、これらについては当然、事前に調査をしますが、実際、工事に入ったところで変わってくる可能性もあるものとして、発注時に確認が困難なものとして挙げられています。その辺は私たちなりに一生懸命設計しますが、工事を始めたところ、地盤が少し弱かったということになりますが、その確認の範囲が、今回の場合は、のり面の吹きつけが500平方メートルだったのが1,000平方メートルの範囲に影響した。そういう大きなところだったもんですから、今回のような増嵩になりました。 28 ◯栗田委員 大河内橋です。昭和58年当時、被災に遭ったと書いてあるわけですね。このときは、下部工のところの橋台が崩れたんですか。 29 ◯浅井葵北道路整備課長 かつて橋脚がずれたのかという話なんですけど、58年当時の被災で写真のような形になりまして、実際その橋脚を戻して使用しております。 30 ◯栗田委員 当時、被災したんだけども、その橋台を元に戻して、そのままずっと使ってきたということですか。橋については、耐震関係の問題をずっとやってきているわけですね。58年ということは、建ててから40年弱たっているわけだ。それでも耐震関係は全然問題なかったんですか。 31 ◯浅井葵北道路整備課長 当時は、その橋脚をそのまま利用し、ある程度の補強をして使いましたが、その後平成17年ごろに橋梁3カ年プログラムというものができまして、そこの中で弱い橋脚については補強しております。当時はそのまま使いました。 32 ◯栗田委員 お尋ねしたいんですけれども、こういう橋の耐震関係というのは、あちらこちらで調査しているわけですね。調査の結果から、状況が悪いものについては、つけかえ等、何か工事をやっておると思うんですけれども、補強ばかりではなく、現実に当時、橋台などで崩れたものを直して、それを使ってきたということなんだけれども、耐震関係をやってみて、ほかの橋脚、橋については問題ないんですか。 33 ◯糟屋道路保全課長 耐震についての御質問でございますけれども、この大河内橋については、このパンフレットの写真のとおり、58年には安倍川の中に橋脚がありました。  それが、このように被災を受けて、橋脚が洗掘されて橋が落ちてしまうといったことがあり、今回の大河内橋については、橋脚をなくしました。川の中に柱を建てない構造にしました。160メートルの川幅がありますが、アーチ橋といって橋脚を建てずにかける構造にしました。  これによってもう洗掘される橋脚がないので、橋が落ちることがない、そういう構造にして、大河内橋を計画しました。  静岡市内には2,648橋の橋梁があります。安倍川にも多くの橋梁がかかっておりますけれども、橋脚を建てた構造の橋のほうが金額的には安いんです。しかし、水の流れによってどうしても洗掘されてしまう。今、安倍川にかかっている橋脚のある橋には、耐震化とは別に、洗掘防止のために橋脚の周りにブロックを置いたりするような対策をしています。これは地震で橋脚が壊れたわけではなく、水の流れで洗掘をされて足元をすくわれたという被害があったと考えております。  耐震対策については、静岡市でも耐震化に向けて橋脚の巻き立てといいますか、橋脚を太くして、地震によって橋脚が壊れないような対策を、今とっているところでございます。 34 ◯栗田委員 私が心配するのは、こういう形で1回橋脚が倒れたものについて、ただ直して、それでやってきた。今回は、川の中に橋脚をつくらない構造にするというような格好でやっているというような言い方がされてきたわけですけれども、私、橋の場合は、老朽化の問題、耐震化の問題、水の問題等、いろんなことを配慮してつくってきていると思うんですけれども、ほかには支障はないわけなんですか。 35 ◯山本建設局長 静岡市が管理している橋梁は2,648橋ございまして、その老朽化も非常に大きな課題になっています。  2,648橋のうち50年を経過した橋梁が、現在48%ぐらいございます。10年後に79%になるということで、老朽化した橋をどうしていくかというのがすごく大きな課題でございます。その課題に対して、土木構造物健全化計画というのを10年ぐらい前につくりまして、その中で健全化イコール老朽化対策ということでやっております。  その計画では、壊れたら困るところ、例えば緊急輸送路の橋や地理的に孤立が起きるようなところにかかる橋、まさに大河内橋はそれに当たると思うんですけど、そういうところを計画的に健全化していくということが一つ。  耐震化も同じように阪神・淡路大震災というのがございまして、そのときに道路橋の示方書というのがございまして、橋の耐震の基準が変わりました。  変わった内容として、要は橋脚があって、これが壊れてしまうと、市民生活に大きな影響が出るところとか、緊急輸送路とかを優先的に耐震化していく、そういう形でやっております。しかしながら、予算の関係もございまして、全ての橋梁をケアできませんので、そこを計画的にやって、これから起こる巨大地震とかに対応するために、市民生活に大きく影響するところを優先的、計画的に事業を進めているところでございます。 36 ◯栗田委員 橋はあちこちにありますけれども、少しは直しているようですが、費用もかかるわけですから、ぼくらのところの日の出橋も何十年もかかってやっときれいな橋になりましたけれども、それはそれでいいです。  13ページ、急傾斜地崩壊対策に対する事業費の負担金があるわけですけれども、急傾斜地崩壊対策というのは、何種類かあるみたいですね。5戸未満は市が直接やる。5戸以上については県が国の補助を受けた形でやる。その中でもこの間ちょっと聞いたら10メートル以内の傾斜のところについては、市がやるようなことを言われていたんですけれども、その内訳と、市が直営でやる5戸以下のところについては、この急傾斜地対策事業が進まない、要望がない、その理由は何でしょうか。 37 ◯望月建設政策課長 急傾斜地崩壊の対策工事の種類ですけども、大きく分けて、保全人家の戸数とがけ高によりまして、3つに分けられます。  1つ目が、保全人家が5戸以上でがけ高が10メートル以上の箇所については、県事業で実施します。2つ目が、がけ高が5メートルから10メートル未満、保全人家が5戸以上の箇所は、市が単独事業として実施します。これは、残りがあと7カ所になります。3つ目が、がけ高5メートル以上で保全人家が4戸以下の場合は、市の既成宅地防災施設設置助成制度ということで対応します。この助成制度の上限が500万円で2分の1を市が出します。  栗田委員のお尋ねの事業が進まないというのは、この3番目の事業のことだと思うんですけど、当初議案のほうでまた出てくるんですけど、補正の議案はこれと違うんですけど、これが進まない理由というのは、この助成制度は平成25年度から始まっております。最初は、かなり金額が高い工事でないと助成の対象にならなかったんですけど、27年度にハードルを下げまして、県事業とか、市事業と同じようなレベルの対策工事をやらなくても、助成の対象にするような改正をやっております。  ただ、始まったのが27年度ですので、まだ比較的新しい制度ということで、まだ周知が行き渡ってないというのが一つ原因かと思います。我々としましては、この周知を引き続きさまざまな機会をとらえて行ってまいりたいと考えております。この周知が広まってきますと、希望も出てくるんではないかと、今のところ考えているところでございます。 38 ◯栗田委員 県事業でやって、10メートル以下の場所については市事業でやって、その工事については負担金ゼロですね。片方は負担金ゼロ、片方は2分の1で500万円を限度、工事のやり方を楽にさせたということはありますけども、現実に言うと片方の大きな工事がゼロで、小さい工事にしたら負担が生じてくる。その負担のやり方を、もう少し市の負担を多くして、個人負担を少なくするということはできないんですか。もっと安全な形で生活できるような形にできないんでしょうか。 39 ◯伊東建設局次長 この問題は大変難しい問題です。個人の財産、命、そういう個人のものをどこまで守るのかという、行政がやるということにも一つ問題があります。これは全国的にも問題になっています。  もう一つは、急傾斜地法という法律がありまして、それで指定されるのがあくまでも高さが5メーター以上、人家が5戸以上で、角度が30度以上という法律上の規定があるところについて、あくまでも法律の規定に基づいて行政がやっていると。  県の事業については、静岡市内にはそういうところが654カ所あって、今、40何%のところで、その工事が終わっています。県の事業については、負担金があります。今回これを補正させていただいたんですが、直轄負担金と似ているんですが、県がたくさんやってくれたから、市でも事業の負担金がふえたという格好になっています。負担金上は、個人の方が出すのではなくて、市が県に対して出している。市が実施する5メーターから10メーターまでのところについては、市が全てやっている。ただ、これについては、箇所数はほとんどないです。市がやったところは10数カ所だと思います。  それで、法律で指定されないところについて、市でどこまでできるだろうかということですが、市が2分の1負担するということになっていますので、そこのところについては、個人の持ち物であるところを、どこまでが市がやれるのか。急傾斜地事業では市が負担金を出しなさいとなっているが、個人の家の裏に壁をつくることですので、そこを、どこまで行政ができるのか、市が2分の1を負担しているという実情がありまして、そこができないのかというと、法律に指定されないところについては、その2分の1を補助するのが、今のところ限度だと考えています。 40 ◯栗田委員 住宅がたくさんあるところと少ないところ、命を守るものについては、行政としては、どちらも同じような比重であろうと感じているわけです。片方については、市が負担金の10%を出しているということですけれども、それは個人負担から見ていると、県発注のものについては、個人負担はないんですよ。  それから、県が発注したもののうち、市が工事する部分も負担金なし、だけど住宅を守ったり、命を守るという点からいくと、少ないところも同じなんだよというのが僕の考え方なんですよ。  だから、少なくても負担関係については、個人負担が片方はゼロ、片方は個人負担が2分の1と大きいですよ。その辺は安全を期していくんだったら、申し込みしやすいような状況にするために負担を下げていくこともできるんじゃないのか、その辺についてまた考えていただきたいと思っております。 41 ◯望月委員長 ほかに質問はありませんか。             〔「ありません」〕 42 ◯望月委員長 ほかにないようでありますので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のため申し上げますが、議案第1号中所管分につきましては、都市局所管分の審査内容も踏まえて討論を行っていただくようお願いいたします。  また、発言の際は、議案番号も述べていただきますようお願いいたします。  要望・意見、討論はありませんか。 43 ◯牧田委員 当会派としては、先日の審査分も含めて、全議案に賛成ということで行います。  意見・要望ですけれども、今、議論がありました急傾斜地の対応については、県のほうが急傾斜地危険区域の指定区域の地元説明会を市の皆さんと一緒に回っているんですよね。危ないですよということを言って歩いている。では、何をしてくれるのかというと、何もしてくれないと。そこの部分は、物すごくサービスが悪いというふうに地元の皆さんは感じています。  それは市も県と一緒に歩いているんですよね。だから、一緒だと思います。ぜひその点について、今、議論がありました急傾斜地の対策は、本当に個人が自分で壁をつくって一生懸命やってくれている人もいるんですよね。危ない、怖いということもあるものですから、市民の負担も含めた議論をしっかりしてもらいたい。  来年度の予算のところでもまた言いますけども、来年度予算をたくさん取ってあるのかという議論は後でしたいと思います。これは県とも調整してどんどん進めていただきたいということでお願いします。  それから、2つ目の意見・要望は先ほどの大河内橋です。繰り返しになってしまいますけども、工事の契約に当たっては事業内容の精査、技術的な精査、しっかりした見積もり工事内容を精査して進めてもらいたいということ。  それから、変更になったときの反省点を、しっかり次の契約に生かしてもらいたいと思います。 44 ◯平島委員 志政会です。先週の都市局の分も含めて全議案に賛成をいたします。  意見・要望ですけれども、1点だけ急傾斜地の問題と、本当に私の地元にもいろいろありまして、大変難しい問題だというのはよくわかってはいるんですけれども、今、牧田委員の意見にもありましたけれども、抜本的にといいますか、何とかならないかということで、もう一度検討してもらいたいというふうに考えております。
    45 ◯大石委員 公明党です。都市局の所管部分を含めて全議案に賛成です。  大河内橋の件ですけれど、過去というか、身近な部分でいくと、浜松市の原田橋、それから高速道路の新名神ですかね、あの橋の崩落、工事中のことであっても、安全が第一だと思います。やっぱりこの予測ができる、積算とかができるものですから、努力を先にしていただいて進めていただきたいなと思います。 46 ◯尾崎委員 私も提案されている議案については、全部賛成します。  その上で、大河内橋の話ですけれども、見積もり工事内容の精査というような意見もありました。自分も今説明を聞いていて、やはりそういうふうに思う部分もあるんですね。内部規定的に問題がない範囲だったんだと思う、そういうことですよね。そういうことだったけれども、結果的にこういうことになったということで、やっぱり公共事業について、当初の予定よりも増額があるというのは、うまくないわけですよ。  予算の段階で精査できていれば、こうした増額もしないで済んだんだろうなと。だから、結果的にこういうことになったというのは、やむを得ないというふうに思っていますし、課長からもなるべく安くていいものをつくっていきたいという、その気持ちはやっぱり大切というか、そういう気持ちを持って取り組んでいただいているということもわかりましたので、議案には賛成しますけれども、ぜひそうした見積もりなり、工事内容の精査というのを引き続きお願いしたいと思います。 47 ◯望月委員長 ほかにないようでありますので、これより採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、議案第1号中所管分及び議案第26号から議案第28号までの4件を一括して簡易採決にてお諮りいたします。  議案第1号中所管分外3件は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 48 ◯望月委員長 御異議なしと認め、議案第1号中所管分外3件は、可決すべきものと決定いたしました。  以上で補正議案の審査を終了いたします。      ────────────────────────────── 49 ◯望月委員長 次に、新年度議案の審査に入ります。  議案第29号中所管分を議題といたします。  議案第29号に対し、当局の説明を願います。             〔当局説明〕 50 ◯望月委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。質疑はありませんか。 51 ◯三浦委員 資料-2の128ページの下から2番目に、交通安全施設整備事業の中に、自転車走行空間の整備というのがありますけれども、これは具体的にはどんなことをやられるのか、教えてもらえますか。 52 ◯糟屋道路保全課長 自転車走行空間の整備は、どのようなことをやるのかという御質問についてお答えしたいと思います。  静岡市では、平成20年度に静岡市の自転車道ネットワーク整備計画というのを策定して、自転車が拠点、拠点の間を安全に走行できるような空間をつくっていこうということで策定をしました。  それから27年3月にその計画を改定いたしまして、総延長354キロのネットワーク計画を今定めております。  整備の方法としましては、自転車が専用に通る自転車道とか、自転車の専用通行帯、自転車の通る位置を示す通行表示、そのような整備手法をとって、自転車が安全に走れるような環境づくりを進めているところでございます。  ちなみに平成28年度末までに354キロの計画のうち147キロが整備完了する見込みで、整備率としては41%となる見込みとなっております。 53 ◯三浦委員 余りよくわからないんですけど、自転車走行空間の整備ということで、緑色ですか、色分けしたところもあり、狭いところだと、片側だけ白線が引いてあるんですけれども、普段、道路を通っていると、自転車は左側を走るべきなんですが、狭い道路だと、片方に白線が引いてあって、あれは歩行者用ですかね。自転車が何となく右側を走らないといけないみたいな感じで右側を走ってしまうような場所がよくあるんですけれども、そういうのはどういうふうに考えたらいいんですか。 54 ◯糟屋道路保全課長 三浦委員のおっしゃる、道路に緑色が塗ってある路側帯はグリーンベルトと言いまして、自転車ではなく歩行者が歩けるように位置づけるといいますか、歩行者が歩くところですよということで、ドライバーから見えるように緑色に塗ることで、歩行者が歩く位置を表示しまして、注意喚起を図っています。緑色は歩行者のグリーンベルトという位置づけになっております。 55 ◯三浦委員 自転車はたしか水色で塗ってあるところということで、言われるとおりですね。今、ちょっと私も勘違いしていたんですけども、それとは別に、歩行者を守るためかもしれませんけれども、片側だけ白線を引いてあるようなところを見ていると、その付近の道路のつくり方によって、例えば、自転車が走るにも白線の中を走ってしまって、結果的に右側通行しているような道路があるんですけれども、あれは広さの問題でどうしようもないのか。小さい子供にも自転車でも右側を走るような誘導をしてしまいそうなところを見て、危ないなと思うところが時々あるんですけれども、そういうのは、自転車は左側を通るようにというような方法というのは、できないものでしょうか。 56 ◯糟屋道路保全課長 三浦委員の御指摘の白い線というのは、道路の区画線かと思うんですけれども、自転車の走行空間の位置表示とはまた違います。自転車というのは、そもそも車両ということで、左側通行しなさいということが道路交通法の中で決まっています。それが現実的には右側を走っていたりとか、道路の真ん中を走ったりとか、なかなか交通ルールが徹底されていないという現状があろうかと思います。  今、自転車走行空間の整備手法として、こちらの写真で説明しますと、道路の隅、両側に矢印のような青い印をつけて、左側を走りましょうというような表示をしています。そこには矢印だけではなく、自転車通行帯ということで、白い文字も表示しまして、視覚的にも左側を走りましょうということを啓発しているところでございます。  あと、どうしても右側を走ってしまうというのは、利用者のマナー、ルールの徹底に期待するところでございますけれども、青い矢印表示を左側につけて、自転車は左側の隅を走りましょうというような啓発をしているところでございます。 57 ◯三浦委員 話はわかるんですけれども、そういうところは余り問題ないと私は思っているんです。もうちょっと狭いところで、ある意味あれは歩行者を守る白線なのかなと思うんですけれども、これはもう個人のマナーの問題でどうしようもないのかもしれませんけれども、例えば、向こうから自転車が来て、歩行者を守るための白線なんだと思うんですけれども、右側にそれがあるとそっちを走ってしまうというケースがよくあるもんですから、今、ここで言う話ではないかもしれませんが、何となく小さい子供に右側を走れというような誘導になってしまうような気がするものですから、また、それについては別の機会に話したいと思います。 58 ◯望月委員長 この際暫時休憩いたします。                 午前11時52分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 59 ◯望月委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。  質疑を続けます。  質疑はありませんか。 60 ◯田形委員 それでは、少し質問させていただきます。  議案集7)の121ページ最下段に、土木費補助金、地震・津波対策促進費交付金7億円余とありますが、地震・津波といいますと、私のように海の近くに住んでいると非常に気になりますが、この内訳を教えてください。どんなものが対象なのか。 61 ◯宮原道路計画課長 地震・津波対策促進交付金はどのような事業が対象なのかについてですが、この交付金につきましては、県の法人事業税の超過課税を原資に、静岡県が県全体を通じた地震・津波対策を推進するために、県から静岡市、浜松市に要綱に基づき交付されるものでございます。  対象事業につきましては、津波の関係ですので、道路事業と河川事業、港湾事業等がございます。道路事業につきましては、一つは橋梁の耐震対策、もう一つは緊急輸送路の整備、もう一つは高規格幹線道路の整備が対象になります。  河川事業につきましては、県から政令市に管理を移譲した河川の津波対策に関する業務になります。港湾につきましては、漁港のうち政令市の管理漁港の津波対策に関する事業でございます。7億34万4,000円のうち道路事業には5億6,700万円強を予算として計上させていただいております。 62 ◯田形委員 ありがとうございました。  それでは、河川課にお聞きしたいと思います。資料-2の127ページに浸水対策推進プラン事業について質問したいと思います。  この事業は、平成27年度から3期目に入ると聞いていますが、今年度の河川事業に進捗状況を教えていただきたい。 63 ◯赤坂河川課長 ただいまの田形委員の浸水対策推進プランの河川事業の進捗についてという御質問にお答えいたします。  浸水対策推進プラン全体として41区ございまして、河川事業としまして、26地区を対象に事業を進めております。平成28年度は5地区で工事を実施しておりまして、そのうち本年度末までに2地区の工事が完了し、26地区中21地区の対策が完了します。  本年度対策が完了した2地区ですが、葵区羽鳥、建穂地区の一級河川大門川は平成28年6月に、駿河区小坂地区の小坂川につきましては、平成28年8月に事業が完了しております。事業促進に御尽力いただいた関係者の皆様の期待にこたえるとともに、沿線住民の方々の安心・安全に大きく寄与するものと確信しております。 64 ◯田形委員 同じく河川課ですが、平成29年度の浸水対策推進プラン事業の予算額は、今年度に比べ約4割、8,000万円強の減額となっていますが、その理由を教えていただきたい。 65 ◯赤坂河川課長 平成29年度予算が8,000万円程度減額になった理由についてお答えいたします。  浸水対策推進プラン事業の河川事業につきましては、清水区柏尾地区の山ノ神川などの改修工事が順調に進んだことで、平成29年度に予定しておりましたポンプ施設の整備を計画より1年前倒しして実施したため、今年度より減額となっております。しかし、プラン全体といたしましては、年次計画どおり進んでおります。 66 ◯田形委員 同じく河川課にお伺いします。平成29年度の浸水対策推進プラン事業の河川事業について、事業内容と進捗状況を教えていただきたい。 67 ◯加藤土木事務所長 今、田形委員から出ました平成29年度の浸水対策推進プランの河川事業についての事業と進捗状況ということで、29年度の主な工事は清水区になりますので、私のほうから説明させていただきます。  平成29年度の予定工事は、清水区押切、石川新町の2地区と馬走の2地区において、3河川の改修工事を予定しております。  まず、押切、石川新町地区ですが、大内川と和田川の2河川の改修予定があります。大内川は二級河川塩田川の西側の大内新田地内で70メーターを改修する予定であります。進捗状況ですが、平成29年度工事が完成しますと、進捗率は100%となりまして、事業の完了を見込んでおります。  また、和田川ですが、整備が完了した準用河川区域の上流部に当たります梅ヶ谷地区の普通河川区域で50メーターの護岸改修を予定しております。和田川の改修は29年度から新たに工事着手するもので、老朽化した護岸250メーターを4年間で整備する計画であり、32年度の完了を目指しております。  次に、馬走地区ですが、狐ヶ崎の大型ショッピングセンターの東側市道沿いの谷津沢川で48メーターの改修を予定しております。進捗状況ですが、28年度末において延長ベースで60%となっております。 68 ◯田形委員 ありがとうございました。小坂川もやっていただきまして、本当に住民が喜んでいます。  次に道路の関係で質問したいと思います。下川原南土地区画1号線の事業目的について、改めてお聞きしたいと思います。 69 ◯向坂駿河道路整備課長 下川原南土地区画1号線の事業目的について御説明申し上げます。  まず、当該路線でございますけれども、当該路線は国道150号の南安倍川橋を渡りました西側の交差点から広野海岸線までの延長676.6メートルがこの下川原南土地区画1号線になります。事業目的でございますけれども、広野地区と下川原地区を南北に結び、広野海岸公園方面へのアクセス向上と災害時などの避難経路の確保を目的としております。  また、広野地区の海岸沿いには多くの企業立地があり、現在、西側の広野地区の住宅地方面から通行してくる大型車両を新設道路へ迂回させ、広野地区の居住環境の改善を図る目的で実施しております。 70 ◯田形委員 それでは、ただいまの下川原南土地区画1号線の進捗状況などについて教えてください。 71 ◯向坂駿河道路整備課長 下川原南土地区画1号線の進捗状況ということで、御説明申し上げます。  昨年7月に丸子川を渡る橋梁上部工が完成し、平成28年度に2カ年債務工事を発注して、この上部工の取り合い道路工の整備として、徳洲会病院から広野海岸線までの延長396メートルは道路幅員を11メートルから17メートルに広げるという道路改良工事を実施しております。  現在の進捗率ですけども、工事実施ベースでは58%が進んでおります。平成30年1月末の完成の予定でございます。 72 ◯田形委員 道路整備の目的もありますが、今後のスケジュールについて教えてください。今、平成30年度の1月というお話が出ましたが、それができることによって、周辺の広野海岸公園等への接続を希望する方がいますが、それについて教えてください。 73 ◯向坂駿河道路整備課長 今後の工事スケジュールと周辺の考え方について、御説明申し上げます。  先ほど説明させてもらいましたけれども、今年度、下川原南土地区画1号線の工事を発注しておりますけれども、今後につきましては、この工事が早期に完成できるように、工程管理を徹底して当該工事が予定どおりできるように道路整備の進捗を図っていきたいと考えております。  また、周辺の道路整備につきましては、先ほど申しました、当該路線が接続される広野海岸線でございますけれども、この道路整備の実施に向けて、広野海岸公園の施設管理者であります公園整備課、それから漁港管理者と周辺で工事を実施している下水道の事業者、それから海岸管理者である県などの関係機関と詳細な協議を進めていきたいと考えております。  今後も広野海岸方面へのアクセス向上及び広野地区における大型車両の通行の軽減により、居住環境の改善と避難経路の確保に向けて努めていきたいと思っております。 74 ◯田形委員 今後のスケジュールですが、ぜひ広野海岸公園へのアクセス、その道路を通って行けるようにしていただきたいと思います。あそこには防潮林とか、広野地区では浸水対策プランのもと、下水道がいろんな工事をやっていますから、きょうのあすのとはいかないと思いますが、まあ2~3年で終わると思いますので、終わったときには、西の方から広野海岸公園に行けるように、準備をしておいていただきたいなと、お願いします。  地元のことばかりで申しわけございませんが、焼津静岡線の950メートルでございます。用宗四丁目地区の用地買収をし、歩道をつけるということでやっていただいておりますが、民家もたくさん動かすということで、大分苦労していると思うんですが、これに御尽力といいますか、担当していただいております山本課長にお答え願いたい。用地の進捗状況について教えていただきたいと思います。 75 ◯山本駿河道路整備課用地担当課長 静岡焼津線の位置でございますが、JR用宗駅の交差点から始まりまして東へ向かって430メートルの区間が事業をしている区間です。事業面積3,203平米に対しまして事業用地買収済みの部分が3,123平米、進捗率としましては98%です。  補償に関しましては件数を申し上げますと、全部で57件ありましたが、今56件が補償済みです。残り1件につきましては、平成29年度早々に解決できるように現在用地担当として鋭意交渉中でございます。 76 ◯田形委員 ありがとうございました。  本当に山本課長には用地担当ということで、御苦労されて、私も近くに住んでいまして、本当に御苦労されて、頭が下がる思いでございます。  次の質問です。工事の進捗状況と来年度の工事予定を教えてほしいと思います。 77 ◯向坂駿河道路整備課長 先ほど用地担当課長から御説明がありましたけども、用宗の2工区の位置ですけれども、もう一度位置を説明させていただきます。  JR用宗駅前の交差点がこの沿線と並行して走っておりますけれども、その交差点から東のほうに向けて430メートル部分、ここが今整備しております用宗工区となります。これに対しまして、東側から順次整備を進めてまいりまして、現在330メートル完了しております。延長ベースの進捗ですと77%ぐらい進んでいるという状況でございます。  この用宗工区でございますけれども、もともと8メートルぐらいですか、ちょっと狭い道だったものを、家屋もかなり道路に近接して建っているという状況だったものを、16メートルに拡幅する、左右両側に3.5メートルの歩道を設置しまして、もともとあった2車線は3メートルの2車線としまして、あと、今後は1.5メートルの自転車通行帯を整備していくという予定になっています。  平成29年度の事業費でございますけれども、2,300万円を予定しておりまして、先ほど言いました用宗駅前の交差点から東へ100メートルの区間の南側の歩道整備を進めたいと考えております。 78 ◯田形委員 今、南側が29年度で歩道が完成すると、そうするとあと残るところは用地買収の1件と、それと歩道整備ですが、その辺の予定はどのようになっているのか教えてください。 79 ◯向坂駿河道路整備課長 来年の予定でございますけども、先ほど申し上げたものにちょっと追加をさせてください。  来年度南側の歩道を整備するのと合わせて、ここは一部買収が済みましたので、そちらのほうも合わせて来年度整備する予定でございます。それで、北側の歩道の予定でございますけれども、先ほど説明させてもらいましたように、用地取得がまだ完了していない箇所がございます。  それから、ライフラインとして水道管、ガス管といったものを29年度北側のほうに施工するという予定ですので、それが完了した平成30年度以降に整備を進めたいと考えております。 80 ◯牧田委員 先ほどの説明の中で、土木部も道路部も今年度の予算づけの方針みたいなお話をいただきました。あそこをやる、ここをやるというだけじゃなくて、そういう基本的な考え方を説明していただいたということで、非常にわかりやすくてよかったと思います。  道路に関しての話ですが、1つ目の方針で地域活性化ということで、物流とか観光交流等について、重点的な視点を持ってやりましたということでしたけれども、教えていただきたいのは、今、経済局で企業立地ということで、工業団地とか物流的なもの、あるいは産業振興という意味での取り組みをしているわけです。  そういうところとのコミュニケーションという意味で、経済局のほうでどういうような取り組みをして、造成なり、あるいは企業立地を誘導しようとしているかということについて、どの程度こちらと連絡を取り合っているのかなということをお聞かせ願えますか。というのは、最近、アイエイアイが、沖電気の跡地のところの造成地に移転するということが新聞発表になりました。  そこの地区というのは、しずてつジャストラインのバスターミナルも隣り合わせているということで、周辺の道路整備が喫緊の課題だと思っている場所があるものですから、その辺について、最近出てきた話ですので、まだ予算化になっていないのかもしれないんですが、その辺のところも含めて、どういうコミュニケーションをとられているか、教えていただけますか。 81 ◯宮原道路計画課長 産業政策とか観光交流に関して、道路部がどのような形で情報を共有しているかという質問ですが、この前の本会議でも建設局長からの答弁として、道路の整備に当たっては企業、観光等の施策と連携を図りながらやっていくというようなことでお答えさせていただいていると思います。  個別に言いますと、企業立地につきましても、個々に連携を図りながら行っていまして、特にアイエイアイの関係の沖電気の跡地につきましても、経済局からお話があって、我々としても認識しております。  その中で、今後また細かくやっていかなければならぬと思いますが、大きな動きということはないんですが、今後も企業立地、観光施策等について、公共としてやっていくものにつきましては、連携を図って取り組んでいきたいと思っています。 82 ◯牧田委員 ありがとうございました。観光についても日本平公園の整備にしても、それからウォーターフロントとか、人工海浜とかもありますので、そちらの整備の状況に応じて、また連絡を取り合ってやってもらいたいと思います。  2点目の質問ですが、資料-2の126ページの一番上です。先ほどの補正予算でもありましたけども、急傾斜地崩壊対策事業の中に3つの黒ポツがありますが、このそれぞれの内訳がどのようになっているか、教えてもらえますか。 83 ◯望月建設政策課長 内訳でございますが、一番上の県施工の負担金が5,500万円、それから次の測量業務が800万円。既成宅地の助成制度が1,000万円でございます。 84 ◯牧田委員 一番上の県施工の負担金が5,500万円ということは、昨年度の当初予算と同額になりますよね。先ほど1,300万円の補正を組んだわけですよね。先ほど質問したように、これから県の事業も進めてもらいたいというところがあるんですが、その辺について増額になっていないところをどのように考えておられるのか。  それから、昨年度の大枠の予算が1億2,400万円、今年度が7,400万円ということで、大幅に減っているが、その2点についてお聞かせ願えますか。 85 ◯望月建設政策課長 1点目の増額になっていない理由ですけども、昨年と同額なんですが、予算要求は前年の10月までに上げるんですけど、その時点で県の事業費がまだ固まっていないものですから、同額で上げさせてもらっています。最終的に県の事業費が増額になると思うんですけども、そのときはまた来年の2月に補正を要求させていただくことになります。  2つ目の予算が大幅に減になっているということですけども、今年度までは清水区の河内の奥ノ沢というところで、市の単独の対策事業がありました。これは4,000万円なんですけど、3年かけて終わりました。この工事費が4,000万円の減になっております。
     それから、もう一つが、既成宅地の補助金ですけど、前年は2,000万円あったんですけど、実績が昨年は5件で1,700万円ほどあったんですけど、28年度は実績がなかったので、財政局とも相談しまして、1,000万円の減額で1,000万円ということにさせていただきました。  今、相談が20件ぐらいあるもんですから、その相談が整えば工事にかかるということになりますので、そのめどがつき次第、補正か来年度の当初予算で対応ということになろうかと思います。 86 ◯牧田委員 先ほどの話の続きなんですけどね、県のほうで急傾斜地危険地域の指定をどんどんやって、いまだに説明会を開き続けているわけですけれども、そういう中で、先ほど栗田委員の話だと、まだ周知できていないというようなことが一つの理由で、それほどの件数がないということだったんですけれども、これを周知していかなければならないだろうと思うわけです。  この既存宅地防災施設設置費助成を2,000万円から1,000万円に減額しているというのはすごく残念だなと思うんですけども、相談件数がふえるように周知していくような考えはないでしょうか。 87 ◯望月建設政策課長 周知ですけども、既存宅地の補助金というのがまだ十分浸透していないということで、県事業についてはまた別の話になるんですけども、既存宅地の周知につきましては、県とか国と合同で土砂災害のキャンペーンを6月ごろにやるんですけど、危ない場所というのは大体個別にわかっているもんですから、そのときに個別にチラシの配布はしております。2年目になっているんですけども、これからも積極的に周知していきたいと考えております。 88 ◯牧田委員 周知が足りないという見方もあるかもしれないし、2分の1という負担が、やはりそれでも負担になるという見方もあるかもしれない。そういう面で、2分の1と言わずにいくとかね、やっぱり危険箇所を減らしていくという意味で、もう1回また逐次いい制度に変えていってもらいたいなと思いますので、継続して検討してもらえればと思います。よろしくお願いします。 89 ◯平島委員 それでは少しお聞きします。  まず、急傾斜地崩壊対策事業に関連してですが、民地の山が崩れて、そこは民地なので、直接、行政がどうこうということではないんですけども、ただその土が河川に流れ込んで、河川が氾濫してしまう例がうちの地元で何回かあったんですけども、こういった場合はどのような対処ができるんでしょうか。 90 ◯赤坂河川課長 今の河川に堆積した土砂の話ですが、河川堆積土砂は河川断面を侵して、浸水被害が大きくなることが危惧されますので、緊急度に応じて堆積除去をするとか、予防をしています。 91 ◯平島委員 河川の土砂の撤去については、もちろん承知していますし、頼めばすぐやってくれることもわかっているんですけども、山が崩れるたびに、土砂が出ることがわかっているわけだから、山のほうの対策をするということはできないかという質問なんですけれども。 92 ◯赤坂河川課長 斜面から崩れた場合でも、河川施設が被災しない場合には、河川断面にある土砂だけを取るような形になります。ただし、さらなる影響がある場合などは、用地を取得するなどをして、対策を講じていくものとしております。 93 ◯平島委員 それから、道路の保全に関することですけども、決算審査のときにも意見として言わせていただいたんですが、道路の縁に草が生えている問題で、そのときはパトロールして見つけ次第刈ってくれるというような答弁があったわけですけれども、現実的にはなかなか手が回り切れないということも当然あると思います。これを放置していくと見苦しいということもあるもんですからね。  例えば、地元の自治会等の諸団体に委託して、ふだんから管理してもらうとか、あるいは地元の土木業者に委託して管理してもらうとか、そういった対応はとれないものでしょうか。 94 ◯糟屋道路保全課長 平島委員の道路の草刈りといいますか、除草についての御質問にお答えします。  本市では、道路サポーター制度というものを官民協働で、地元の自治会の皆さんですとか、会社の皆さんですとか、そういった方に御協力をいただいて、道路サポーター制度を制度化しています。  その中で、何をやっていただくかというと、道路の清掃、花を植えたりという緑化活動、地域の皆さんが自分の近くの道路については、そういった意識を持ってやっていこうということも含めまして、今、道路の維持管理を進めているところです。  28年度末には道路サポーター制度に市内で113団体が登録しております。人数にして4,000人強になるわけですけれども、年に2回以上、近くの道路の清掃とか、そういった活動をやっていただくことを条件に、市のほうからごみ袋とか、資機材を提供させていただいて、広い意味でボランティア活動として地域の道路の美化清掃をやっていただいています。  今、そういったところが113団体になり、だんだん広がってきています。基本的にはボランティア活動として地域の皆さんに御協力いただきながら、道路の維持管理に努めていきたいと思っております。 95 ◯栗田委員 補正でもちょっと言いましたけれども、資料-2の126ページの一番上段、急傾斜地の問題で、個人が申請してやるのは500万円を限度として、2分の1は個人負担という格好になっているわけなんですね。500万円を上限としてというと、安くできるようやり方をしているみたいですが、県がやる工事とは全然違うわけなんですね。県はそんなに安くはない。もっと大きな金額がかかる。  県のやる事業と、個人申請でやる事業との差が相当あるような感じがするんです。負担関係も全然違う。その辺をもう1回教えていただけますか。 96 ◯望月建設政策課長 県事業と個人の工事の違いということですけども、我々のこの既存宅地の助成金も、つくった当時は県レベルの工事に対して助成をする制度でしたけれども、その旧制度では、土砂災害特別区域にはレッドゾーンとイエローゾーンというのがあるんですが、当初はレッドゾーンを解除できるレベルの防災施設を助成の対象としていたわけです。  そうしますと、重力比ですとか、かなり大規模な工事をしなきゃならないもんですから、県の事業ですと億単位の金額がかかります。そうしますと個人では全く無理なものですから、それでちょっとレベルを下げて、レッドゾーンは解除できないんですけれども、小規模な崩壊から家屋を守って避難の時間を稼ぐという工事ができるというレベルまで落としました。  それで、この土砂災害の対策工事というのは、家屋とか財産を守るということは想定していません。県もそうです。人命を守りたいというのが第一の目的ですから、市も人命を守るための時間を稼ぐレベルの工事までとしました。そうしますと、大体1,000万円くらいかければ、そういう工事ができるものですから、それの2分の1の500万円を助成すると。  これをつくるに当たりましては、他都市の状況なども参考にしまして、大体2分の1で500万円というのが他都市でもそういう制度ですから、我々もそういう制度を取り入れたということでございます。 97 ◯栗田委員 県の事業は相当大きな金額がかかって、強固につくわけですけど、個人の場合はそこまでいかなくてもいいわけですね。だけど、それでいて、どっちが負担が多いかといったら、個人のほうがよっぽど大きな負担が生じるわけなんです。その辺をどうするかということで検討していただきたいと思っているわけなんです。  県、それから市が直接やる工事については、個人負担は無償ですね。全体で1割の負担があるんだけども、それについては市のほうで負担して、個人負担はないわけなんです。個人負担というのは、例えば、裏山を持っていたら、それについては大した金額ではない。傾斜がきついところですから、土地代というのはまるでないわけなんです。  そうやって見ていくと、人命を救う、逃げるための時間を稼ぐために1,000万程度の工事をする、そのうちの500万円が個人負担だと言うんですけれども、もうちょっとその辺を検討して、個人負担の面から見直しをできないのかな、そういうことを感じております。  それについては、安心して生活できるような場をつくるということは、行政の責任であろうと感じておりますから、もうちょっと検討していただけたら、使いやすくなるんじゃないのかなと思っているようです。  それから、資料‐2の127ページです。前にも聞いたけれども、どういうことになるのかよくわからないのですが、和田川はどこを直してどういうようにするんですか。 98 ◯加藤土木事務所長 和田川の改修工事の事業内容ということでよろしいですか。  和田川は、平成26年度に準用河川の区間の改修を終わりまして、その上流に当たります普通河川の梅ヶ谷地区の中で250メーターを計画しております。この箇所の既設護岸がかなり老朽化していまして、その改修を目的として、平成29年度から行っていきたいと思っています。改修の工法としましては、両側をブロック積み、あと河床を石張り工で予定しております。 99 ◯栗田委員 そこのところは、住宅があるところだと思うんですけれども、官民境界の確定がちゃんとされていないということでおくれてきたわけなんですけれども、今もそこが市道にはなっていないわけなんですが、今度は4メートル幅の道路として、市道認定できるような形をとりながら、河川改修に入るんでしょうか。 100 ◯加藤土木事務所長 まず、用地の官民境界の話ですが、こちらは平成27年に測量設計業務を行いまして、官民境界等の確定をしております。その後、工事に入っていきたいと思います。  栗田委員の言われた和田川沿いの道路の話ですけど、この道路は普通河川の和田川の管理用道路になります。ですから、今回河川事業の中でこの道路を拡幅するということはいたしませんで、あくまでも和田川の河川機能の向上を目的とした改修ということで行われる予定であります。  確かに道路幅員が狭くて、地元の方も通行している道路ですので、現況の幅員は確保する予定で計画をしております。 101 ◯栗田委員 今、問題になっているのは、左岸は土地改良事業をやったけど、その土地改良事業が途中で中途半端になっているということの中で、下流からの工事が継続して進んでこなかったわけなんですね。それで、右岸関係の官民が関連した。  僕はよくわかんないのですが、官民境界の確定というのは、川を挟んでいる場合、両方をやらなければならぬと感じているんですけれども、片側だけの官民でやっていく、片側だけの官民でいいような格好にするんだったら、道路幅が3メートルぐらいあるわけなんです。そういう工事でやれば、4メートルぐらいの道路になるんじゃないのかな。上に住宅がありますから、結構、通行量があるんです。その辺の配慮はされた中での工事かなと思っているわけなんですが、その辺もうちょっと聞かせていただけますか。 102 ◯加藤土木事務所長 27年度にやった官民境界ですが、今ある既設の水路、あと管理用通路を含めて、これが全部河川用地としてありますので、そこの両側の官民を行っています。その中にまだ一部民地が残っていたので、その処理を今年度行って、その処理も終わりましたので、工事に入るということであります。  全体の換地幅としては確かに7メーターぐらいあります。ただ、河川として必要な幅ですね、河川としての機能させるには5メーター近くの幅が必要だということで、今回工事を行います。残っている管理用道路の幅員は、先ほども言いましたけど、狭めないように確保した中でやっていきたいということで工事を計画しております。 103 ◯栗田委員 苦労してやってくれていることはわかるわけなんですけど、住宅が結構たくさんあって、その道沿いのところに住宅を建設するということで、下げるか何かして、特別な形でやらせてもらったわけなんですね。普通の場合だったら、4メートル以上の公道に接してないと住宅の建設はできないような感じがするわけなんですけれども、そういう問題を抱えている場合については、4メートル幅ぐらいにするという形を含めて、河川改修ができたら市道認定もされていくんじゃないかなということを感じておりますし、そういう形態をとってもらうということは難しいんでしょうか。 104 ◯加藤土木事務所長 先ほどもお話ししましたけど、あくまでも河川用地としての河川と管理用通路なので、主たる目的の河川機能を確保するための改修ということで行っています。  ただ、委員が言われるように、住宅等も建築されてきていますので、将来的に地元の自治会、土地所有者、沿線の方々の協力等が得られることを前提に、今後、公道として整備するということになれば、我々のほうも道路部局等と検討することは可能かと思っています。 105 ◯栗田委員 せっかく河川の改修に入るわけですから、今言ったような問題を含めて、できるだけやってもらって、地元の皆さんが住宅を建てるのに支障のないような格好にしていただきたいと感じております。  それと同時に、この上流のところに地元の皆さんが使っている橋があるわけなんですね。橋は耐震性がないということで規制されているわけですけれども、この橋も含めた形の中で改修をして、支障なく通行できるような計画はされておるんでしょうか。  その橋は耐久性がなく、特に何トン以上の車両は通ってはまずいんだよ、こんなこともされているわけですけれども、その辺は大丈夫ですか。 106 ◯加藤土木事務所長 今回の和田川の改修で計画していますのは、栗田委員が言われた橋から30メーターぐらい下の、ほかの水路との合流点までを計画していまして、栗田委員が言われた橋までの改修は計画しておりません。 107 ◯栗田委員 まだその上に住宅があるわけなんですね。橋の上の方に住宅がある。そういうことを考えますと、河川を直す中において、その手前を直さなければいけないということは、もちろんその河川が合流しているところがあるわけですけれども、その上の方にも住宅があるわけなんです。その辺は配慮してやってもらいたいと感じております。  資料‐2の127ページの道路新設改良事業ですけれども、幾つかの改良事業が入っているわけですけれども、気になっているのは、清水病院の前の駒越富士見線が海岸沿いのバイパスの前で途中でとまったわけですけれども、この工事内容はどういう格好になっているんですか。29年度ぐらいに開通するんですか。 108 ◯伊藤清水道路整備課長 栗田委員の御質問の県道駒越富士見線の本線部分の開通についてということで御説明をさせていただきます。  現在、バイパスでなくて国道150号と駒越富士見の本線の取り合いの擁壁の工事を行っております。この工事については、もうしばらく時間はかかりますけど、その先の清水バイパスまでの本線工事につきましては、現在契約をしているところでございまして、業者が決まってきているというところで、擁壁の工事が終わり次第、着手をしていくことになります。  この本線の開通ですが、29年度中の来年3月までに開通を目指すということで、これから工事に入っていきます。 109 ◯栗田委員 29年度で本線が通行できるような言い方をされたわけですけれども、1回やって、それがとまって、何年もずっととまって、工事がどうなっているかなという心配がたくさんあるわけですから、その点については、ほかの周辺の補修関係でもいろんなところが残ろうかと思いますけれども、現実には本線への通過は、その目的はちゃんとしていっていただけたら幸いです。  それから、その下の国直轄道路事業負担金ですが、国1の庵原のところですね。それについてはどういう計画になっているんでしょうか。 110 ◯宮原道路計画課長 国道1号バイパス、清水立体と言われるところでよろしいでしょうか。ここにつきましては、今年度、用地が大分進んできまして、今年度初めて工事の予算が国でついていると聞いております。今年度工事に入りまして、来年度以降、主にあそこは真ん中に橋梁が建ってくると思うもんですから、橋台等の工事を行うために、最初に迂回路といいますか、現況の道路を外に振って、真ん中に施工ヤードをつくるようなことを先行しながら橋台に着手すると聞いております。 111 ◯栗田委員 今年度と言うけど、28年度を指すのかな。29年度予算とは別個なのか、また29年度どの程度の工事をやるのか、わかったら教えてください。 112 ◯宮原道路計画課長 29年度の予算ですが、現在、国から伺っている中では、清水立体と国1バイパスにつきましては、丸子のほうのトンネルにも予算がついていまして、その内訳はわからないんですが、負担金ではなくて、国の事業費で50億円ぐらいの予算を1号バイパスに充てるというふうに伺っています。 113 ◯栗田委員 その50億円というのは、市の負担金がこれにプラスされて、工事が広がるという問題とは違うんですね。 114 ◯宮原道路計画課長 負担金の内容ですが、今言った50億円のうち負担金がその中から約16.5億円ほどということです。事業費として50億円です。 115 ◯栗田委員 細かいことを聞いて悪いですが、街路整備事業ですが、もしわかったら教えてもらいたいんです。日の出町押切線が途中までできて、今工事に入っているわけなんです。事業費の問題で、29年度は工事金額だけ入るような、そんな格好になっておるんでしょうか。その辺を細かく教えていただきたいと思います。 116 ◯伊藤清水道路整備課長 都市計画道路日の出町押切線の事業の状況、また用地買収についてどのようになっているかという御質問にお答えさせていただきます。  27年度までの進捗状況につきましては、事業費ベースで53%、それから用地件数ベースで73%でございます。本年度の工事は、道路改良工事で168メートルの排水構造物工を施工しておりまして、年度内に完成の予定です。その2の工事としまして、水路を横断している部分があります。カルバート工17メートルを設置している工事を現在施工しておりまして、年度内の完成を目指しております。  それから、用地補償につきましては、今年度用地が5件、補償が5件、金額にしまして6,000万円程度の契約高を上げております。今後、29年度以降の予定となりますけど、排水構造物を設置した個所の車道と歩道の整備の工事を予定しております。用地につきましては、一部取得予定のところがあります。そのほかについては、誠意を持って交渉を進めており、できるだけ早い用地取得を目指していきたいと考えております。 117 ◯栗田委員 日の出町押切線は大変期待が大きく、皆さんから早く工事を終えてもらいたいという声があるわけですから、その辺、予算が足りないという問題ばかりではないような感じがしているわけですが、お願いしたいと思うんですね。  それで、いつの時点になったら、次の能島工区の測量、それから設計関係に入るんでしょうか。それが最後って言っては悪いんだけど、一番中心のところはそれが最後になると思うんですね。  あと、押切のほうの細かいところがあるんですけれども、一番の本体工事としては、その辺で基本的には終了するわけではないんですけれども、終了的な格好で供用ができたら、日の出町押切線の供用は大変スムーズに動いていくような感じがするわけですが、次の事業認可を取るためには、その作業はいつごろから動くのか教えてもらいたいんです。いつごろというのは、こっちの工事がどの程度いったら次の作業に入るのか。 118 ◯宮原道路計画課長 次期工区への移行はいつごろかということでございますが、確かに日の出町押切線につきましては、あの区間だけが残っておりまして、本当にミッシングリンクの解消ということで、すごく事業効果の高い路線だと認識しております。  今の北1工区につきまして、基本的にある一定のめどがついた段階で次の工区に入るというのがベースと考えております。それが今の中で、いつというのがはっきり言えなくて申しわけありませんが、今、用地の補償等で難航していると伺っておりますが、今の段階ではそこは一生懸命やって、早く事業完了のめどをつけて、その中で次の押切工区のほうへ伸ばしていきたいというのが今の考えでございます。 119 ◯栗田委員 次の工区の測量設計やいろんなものには入っていないし、事業認可を取るための目安はまだ立たないということでありますけれども、結構工事に入ってきていることですから、その辺は気をつけた対応をしながら、次の関係へ動いていただきたいと思っておりますから、よろしくお願いします。 120 ◯大石委員 資料-2の128ページ、自転車の質問です。  交通安全施設整備事業で2つお願いします。  自転車の走行空間の整備が進んでいるのは、私もたくさん見ておりまして、すごいなと思っているんですけど、自転車の事故も年々減少しているとお聞きしました。一定の効果が見られているんだなというのと、交通法規がだんだん理解されてきているんだなと思っておりますけれど、今後も積極的に整備を進めてほしいなと思います。  その中で、先ほど三浦委員からもお話しがありましたが、歩道もなく、幅員も狭い道路で自転車が走りにくいという声も聞きますが、狭い道路ではどういう整備をされているのか、お聞きします。 121 ◯糟屋道路保全課長 自転車走行空間、狭い道路でどのような整備をしているのかということにお答えしたいと思います。  午前中に三浦委員からもお話があった中で、重複するかもしれませんけれども、狭い道路でセンターラインもない、歩道もない、そういった道路には、青い矢印を道路の路側に表示をして、通行の方向を示しています。  自転車は左側通行を基本としますので、道路の左側に両方向左側の矢印、それから、文字としても白い文字で自転車通行と書く、こういったものを組み合わせて、自転車はこの隅のほうを走ってくださいというような啓発も兼ねまして、道路表示をやっております。  こういった表示がありますと、車に乗っていますと、そういう青いラインが目につきまして、ドライバーの方からも視認性、左側のほうは自転車が通るんだなというような啓発の効果もあると考えて、整備を進めているところでございます。 122 ◯大石委員 今、整備をしていただいている95%以上のところは、すごく走りやすいとか、わかりやすいとか、私も評価をしております。特に清水区の中だと、桜ヶ丘病院のところの交差点から日本平のほうに向かうところで、ちょっと暗くなるとLEDが点灯したり、幅員も大分あったりして、すごくいいなと思うんですが。  たまたま見つけた、これは三保の先のほうですが、久能のほうからサイクリングロードを来て、一旦、羽衣の松のところは自然堤防がありますので、サイクリングロードは切れてしまうんですね。切れてしまうものですから、いたし方ないと思うんですが、今、課長のお話でいくと、ある程度の目安だよという話ですが、これをよく見ると、幅員の関係もあると思うんですが、本当にぎりぎりに設置してありまして、そのまま走っていくと左のブレーキあたりが電柱にぶつかってしまうというので、地元の方からどうなのと、こういう質問があったものですから、写真も撮らせてもらったりしたんです。幅員の狭い道路の左側を自転車が走行することで、側溝があったり、電柱があったりというので、それに対して支障が考えられると思いますが、安全性についてはどのように考えているか、お聞きをしたいと思います。 123 ◯糟屋道路保全課長 狭い道路で、先ほどは路面表示をしたところもありますとお答えしましたけれども、そういったところの安全性についてはどうだという御質問にお答えしたいと思います。  自転車走行空間の整備については、道路交通法や自転車の利用環境に関するガイドラインというのが国から出ております。そういったことに基づきまして、道路の左側を走ってくださいよと促す表示をしているというのは、先ほど御説明したとおりでございます。  左側にこういった青いラインを引くことによって、交通事故の減少ということからも、自転車の利用者がこのサインを目安に走行することで、自転車と自動車の接触事故を防ぐという効果があると考えております。  しかしながら、委員が御指摘のとおり、左側を通って来ますと、電柱にハンドルがぶつかる。真面目な人が線の上をしっかり走っていくとぶつかってしまうというようなことも実際あろうかと思います。  それから、道路の隅には側溝があります。側溝の傷みが激しくなりますと、当然、改修工事もするんですけれども、そのままアスファルト舗装を上にかぶせる、オーバーレイといってかぶせていく。そうするとだんだん舗装が盛り上がってくる。側溝の位置は変わらないんだけれども、舗装が盛り上がった分、側溝と舗装の間にちょっと段差が生じるというような状況になって、縦方向に段差が生じると自転車のタイヤがそこに乗りまして、ハンドルを取られると、そういったことが懸念されるんだと思っています。  そういったところは、なかなか予算の関係もある中で、舗装、段差の解消については、舗装の打ちかえの時期、それから、側溝の改修、そういったところに合わせまして、自転車の走行性、走りやすさを向上させるために平坦性というものは確保していきたいと考えておりますが、なかなか予算的な厳しさもありまして、そういった改修工事に合わせてやっていくことで、平坦性を保っているのが現状でございます。  加えて、自転車利用のルールとかマナー、そういった啓発活動ですね。私どももこういったサインをするハード事業、それから、市民生活課などの他局とも連携をしながら、自転車利用の方のルールとか、そういった啓発活動も両輪として対策を進めながら、自転車のさらなる安全利用を推進してまいりたいと考えております。 124 ◯尾崎委員 それでは、私からも何点か質問させていただきます。資料-127ページです。  街路整備事業で出ているわけですが、静岡駅賤機線について。今回市長の施政方針の中でも「主要事業を支える社会基盤について」という中で、道路の整備についてでは、こんなふうに書いてあるんですね。「高速道路インターチェンジにアクセスする清水富士宮線や井川湖御幸線」、「ストック効果の高い道路の整備を着実に進めていく」というようなことを言っている中で、街路名だと静岡駅賤機線になると思うんだけれども、29年度でこの井川湖御幸線の部分、静岡駅賤機線の部分、それぞれどのような進捗を図ろうとしているのか。  あわせて、駅賤機線の部分については、肋骨道路のことを9月のときにも言わせてもらっていると思うんだけれども、そこの整備についてもお聞きしたいと思います。 125 ◯海野葵南道路整備課長 ただいまの尾崎委員の井川湖御幸線と静岡駅賤機線の29年度分の工事と、静岡駅賤機線の肋骨道路の取り組みについてお答えしていきます。  まずは、井川湖御幸線の同じ路線になるんですけれども、井川湖御幸線として下から松富上組工区という形になるかと思います。29年度につきましては、延長が長いものですから、路線名でお話しさせていただくような形になるんですけど、こちらのほうにも肋骨道路との交差点に信号機を設置していく予定の路線があるんですけども、そこの部分の下16号線という、こちらが福田ケ谷と下のほぼ境ぐらいですね。この交差点から南へ向かっての静岡用水、御用水川が鯨ケ池のほうからずっと流れてきますので、その部分のつけ替えに当たる工事を予定しております。  それから、御用水川が井川湖御幸線沿いを流れてくるんですが、それから離れて単独で河川のほうに流れていく、その部分の反対側の東側というか、山側の部分の側溝ですね。こちらのほうを施工してまいります。これが井川湖御幸線の下から松富上組工区の29年度に実施していく工事でございます。それに合わせて、福田ケ谷の部分の用地等の交渉、用地買収もあわせて進めていくという状況でございます。  次に、静岡駅賤機線の29年度の部分ですが、こちらにつきましては、工事として旧ドン・キホーテ、固有名詞を言って済みません、旧ドン・キホーテから北へ200メートル部分の街路築造工事、現在、小学校の南側を施工しているんですが、この区間ですね。その終わった区間から旧ドン・キホーテまでの部分の街路の築造工事と、もうちょっと北へ向かって行った山側の部分、ウエルシアという薬局の前の歩道整備をしていく予定でございます。  それから、最後に肋骨道路の進捗ですけども、こちらを進めるために、肋骨道路を結ぶ連絡路について、今年度最初に御説明させてもらった部分があるんですが、その部分の現地調査をもとに、現道の拡幅等をして退避所ができるように、そういうようなものを並行して進めていく予定でございます。こちらを行うことによって、肋骨道路の重要性も地元地権者の皆さんに訴えながら、用地の交渉を引き続き行っていきたいと考えております。 126 ◯尾崎委員 今、御説明いただいた中で、その肋骨道路の話をもうちょっと深めたいんだけれども、先ほど来、急傾斜地の話が出ていますよね。土砂災害の対策というのかな。自分も地元が山に近いものですからね、心配している部分がありまして、要は本線に向かって東側というのかな、そっちのほうの肋骨道路で、運転免許試験場の入り口のところは、特に山がすぐ近いというふうに思ってます。  今回の施政方針の中でも、「道路や公園の法面対策により、道路利用者や市民の安心感の向上を図っていきます」というふうにうたっているような中で、この試験場のところの東側の肋骨道路も含めて、今、御説明いただいた道も含めて、ちょっと危険なんじゃないのかなと、山ののり面の対策をやらないといけないんじゃないのかなという問題意識を、地元も含めて自分も持っているんですけれども、そうした部分の検討というのがどの程度されているのか、教えていただきたいと思います。 127 ◯海野葵南道路整備課長 肋骨道路の連絡路に当たる部分の道路の山ののり面の部分の安全対策についてでございます。  委員御指摘のとおり、肋骨道路である静岡駅賤機線の一番北に当たる部分の山側の連絡路につきましては、ちょうど山の裾を通るような計画になっております。こちらの道路のかさ上げを若干しながら、水路を暗渠化して拡幅するというような形で計画を持っています。こちらは、この路線を整備したらどうだろうかということで概略、予備的な調査にとどまっておりますので、今後、詳細な設計を行って、のり面対策の必要性を含めて構造も検討してまいりたいと考えております。 128 ◯尾崎委員 これでこの話は終わりにしたいんだけれども、今の説明でわかるけど、ただ僕が言っているのは、その肋骨道路自体に非常に土砂災害のおそれが、道路の側溝にふたをかけるということだけではなくて、その肋骨道路自体に土砂災害の危険があるというところのようなんですね。ですから、そこもあわせてしっかりやっていただきたいと思っているわけです。  9月議会の中で、この肋骨道路の話について後でやりましょうというような話で終わっている部分があるので、先ほど肋骨道路の説明していただいたときに、しっかり説明してくれたんだけれども、肋骨道路の東側の部分を整備しますよということだけ、最後に答弁をしっかりいただきたいと思うんですが。 129 ◯海野葵南道路整備課長 連絡路も含めて、心して行ってまいります。
    130 ◯尾崎委員 そうしたら路線を変えさせていただいて、その下の水道町伊呂波町線についてです。29年度の話と、この水道町伊呂波町線に絡めて与一のほうに行く道のことも、今進めていると思うんですけれども、そこの29年度の事業予定についてお聞きしたいと思います。 131 ◯海野葵南道路整備課長 それでは、水道町伊呂波町線の29年度の予定ということで御説明させていただきます。  まず、本路線ですけども、国道1号バイパスから平和インターへのアクセス道路でございます。市街地と山間地の連絡と交流を強化するための南北発展軸として機能を有しております。現況2車線に対して、1日、約1万8,000台の通行量がございます。朝夕の通勤時間帯を中心に慢性的な渋滞が発生していることから、秋山陸閘のある伊呂波町交差点から与一一丁目までの区間350メーターを標準幅員25メーターの4車線へ拡幅する道路事業でございます。  29年度につきましては、用地交渉を行っているのですが、それとあわせて、この道路に御承知のとおり、2車線で横に用水路があるというような、拡幅するのが条件的に非常に厳しい道路でございますので、現道を生かしながら、それから秋山川の水を流しながらの工事になりますので、仮設道路等を設置していかなきゃならないというところの施工計画を検討してまいります。  それから、今年度修正設計を出しているんですが、その秋山川で使うボックスですね。このボックスの高さをなるべく低くしようというような修正設計を考えております。これはその上にできる道路の計画高をより低くして、現在の沿線のお宅との段差を低くするための設計ですが、それに合わせて道路の修正も発注していく予定でおります。  これは、この延伸道路に当たります与一右衛門新田安倍川堤線というところです。本年度は用地測量を行った結果をもとに、今、予備設計で大体のルート的を計画しているんですが、それをもとに詳細設計を進めていく中で、できるだけ用水の敷地を利用して、用地買収を極力少なくしていくことで、早目に進められるような方法で検討していきたいと考えております。 132 ◯牧田委員 先ほど来、自転車走行空間の写真を何回も見せていただいたものですから、もう頭に焼きついたんですが、あの写真の中で歩く人はどこを歩くんですかね。 133 ◯糟屋道路保全課長 歩行者はどの辺を歩くかという、狭い道ですね。自転車通行の表示は青い部分で、道路の一番左が路側帯になりますけれども、歩く人には側溝等のところを歩いていただく。左側隅を歩いていただく。自転車と歩行者とは共存のような形、自転車がひっきりなしに通るということも余り考えられないものですから、歩行者も左側の隅を車に注意しながら歩いていただきたいと考えております。 134 ◯牧田委員 というように、もともと昔は、狭い道、道と言ったら歩く道だったじゃない。そこに自転車ができたり、リヤカーができたりして、まあ、最近は車ができて、車が堂々とそういう道を走り始めたので、歩く人が追いやられてきている。そういうのが今、市内でも、まだ昔ながらの道もあるし、最近の道路、車だらけの道があるし、そういうように混在しているんですよね。  今、この自転車道路の整備、歩行空間の整備という、自転車だけを見るんじゃなくて、歩行者と自転車とバイクと車とどう住み分けしたらいいのか。そういうふうにきめ細かくやらないと、一方的に自転車空間だけつくるというのだと、歩く人はどこを歩いたらいいのかわからなくなっちゃう。車の通りが少なければ、ふだん車道を歩いていると思うんですよ。そういうことを感じたもんですから、質問させていただきました。後で要望させてもらいます。 135 ◯望月委員長 ほかに質疑はありませんか。             〔「ありません」〕 136 ◯望月委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  念のため申し上げますが、都市局所管分の審査内容も踏まえて討論を行っていただくようお願いいたします。  要望・意見、討論はありませんか。 137 ◯牧田委員 自民党会派、都市局所管分も含めて賛成させてもらいます。  最後に質問させてもらった件は要望としてそのまま受けていただきたいと思いますけれども、人、自転車、バイク、自動車、その道路、道路で、それぞれが安全に走行できるような配慮をしていただきたいということであります。  2点目は日の出町押切線です。押切の北側の工事は、今、工事をしている区間のめどがある程度立ってから、その上の巴川にかける橋を事業化していきますということですけれども、北のほうから見れば、もう完成しているじゃないですか、北からおりてくれば。その先、その下の延長として、北からおりてくればもう次の事業として位置づけられるんじゃないのかなと思うんです。だから(発言する者あり)2工区はだめですか。とにかく急いでやってもらいたということなんです。いろいろ知恵を絞って、そういうような考えもできないかということです。  それで、この日の出町押切線、反対側の日の出町側はどうなっているかと。先ほど最初に質問させてもらいました観光交流の面での道路整備という中で、これから折戸湾が整備されていこうとしています。ましてや三保松原が世界遺産の構成遺産になって、これから相当な通行量が予想され、清水港三保線は物すごい渋滞になるわけです。それでなくても、河岸の市のところでも土日は渋滞しているわけですから。  日の出町押切線の日の出町側のほうは、抜け道として、押切のほうのバイパス、能島インターのほうに抜けていく道としても使えるんじゃないかと思っているんですよ。  さらにいえば、そこから三保半島に小さなブリッジを渡して回遊できるようにしていくということも考えられるんじゃないかと思うんです。昔、大きな夢のかけ橋みたいな構想もありましたけども、そこまでいかなくても、もっと小さなループで回遊できるようなルートも考えられるわけですよ。  そういうようなことも含めて、今後のこととして観光客をどう受け入れて、どうはかせていくかという、ぜひその観光交流文化局、あるいは都市局などと共同で、そういうようなことも議論をしていただきたいと。そのためには、この日の出町押切線の日の出町側の構成については、非常に重要なポイントだと思いますので、ぜひ検討をお願いしたいということです。  それから、最後に、清水富士宮線ですが、先ほど田形委員からも用地買収の感謝のお言葉がありましたが、この清水富士宮線についても、なかなか大変だった、地権者の皆さんの中から、私に感謝の連絡がありました。  本当に担当職員の方が、課長さんが特に来てくれて、もともとこういうぐずるつもりじゃなかったんだけど、自分が野良仕事をやっている畑まで足を運んでくれて、靴を汚しながらね。3時間も4時間も話をしてくれたというのがうれしくて、もう、わかったよというふうな気持ちになったんだよという話を聞いたんですけども、皆さん方が本当に用地買収とか、工事に苦労されている一つの話として、私はお伺いさせてもらったわけですけども、そういうことで、一歩一歩皆さん方の努力で前に進んでいると私も実感していますので、ぜひこういう大きい予算、債務負担行為、今回もついているわけですけれども、できるだけ皆さんの努力で早く完成させてもらうことを期待しているということで、お伝えさせてもらいたいと思います。 138 ◯平島委員 志政会です。都市局の分も含めて、全ての議案に賛成をいたします。  意見・要望ですけれども、先ほど当会派の栗田委員からいろいろ要望あった件については、よろしくお願いします。  私のほうからは、先ほど質問でも言わせてもらいましたけども、それこそ次長からも説明がありましたが、民地の斜面にどこまで行政が踏み込むかという問題なんですけども、私は質問の中でも民地といえども、その土砂が川に流れて、結局、その川の土砂の撤去は行政がやらなきゃならないことを考えると、繰り返し崩れるようなところは、行政によりあらかじめ崩れないような手だてができないものかなと思っています。いろいろ難しい問題があると思うんですけれども、御検討をお願いしたいと思います。  それから、道路の新設、維持管理、河川の維持管理とか、本当に大変な仕事、重要な仕事でありますので、よく聞くんですけれども、不測の日時を要しましたということがないように、順調に進めていただければなと思います。 139 ◯大石委員 公明党です。議案第29号の都市局分も含めて賛成です。  意見・要望ですが、災害時の道路啓開についてですけど、特に清水区の区役所周辺と、用宗もそうですが、区役所周辺で、今いろんな計画が出ておりますが、それについて話をする立場じゃありませんので、ただ道路啓開に関しては、ここにいる幹部の皆様と、それから3つの区の職員の方々がやられると思いますが、2年前のJRの興津のところで竹林が崩れ、国1ですので、国交省の部分だと思いますが、実は私も駆けつけて、それから復旧までずっと見させていただきました。  本当にあそこでも崩れることがあるのかというので、国道1号自体が通行止めになったり、片側交互通交ということで復旧に時間を要しました。たったあれだけのレベルで。  となると、市長は区役所周辺に何かの施設ができても、簡単に道路啓開ができるというふうに言っていますが、国土交通省でさえあんなに時間がかかっている部分で、果たして広範囲にいろんなところで災害が起きたり、津波ばかりじゃなくて、直下型地震でもそうだと思うんですが、清水区の区役所の周辺だけ、道路啓開を早くやろうなんていうのは、僕は無理だと思っています。  それはやっぱり自分ももともと議員になる前に、そういうところの職種におりましたので、広範囲にわたるということもあると思いますが、そういう方針でいくみたいですので、訓練の部分も考えてやられるというのも大事かなと思います。  行政の皆さんは重機とかはお持ちではないですので、民間の方々に協定とかを結んでやられると思いますが、その方々だって、ほかにやるところはたくさんあると思います。例えばですが、今、区役所の部分であるとしたら、例えば罹災証明もそうですし、死亡の届け出もそうですし、火葬の許可もそうですし、そういうときに市民が区役所に近づけないというのがあるとしたら、これからの計画の部分でえっという部分が私は思うんですが、皆さんの部分のところで言ったら、そういう道路啓開の部分の訓練をお願いしたいなと思います。  それから、裾野市で市職員の不祥事がありましたけれど、やっぱり綱紀粛正を求めますが、それで仕事をやりにくいというふうなものは、一方でいけないと思いますので、一人一人が公務員という自覚を持たれて、仕事にプライドを持っていただきたい。当然、持っていらっしゃる方が大半ですが、継続してお願いをしたいと思います。 140 ◯尾崎委員 一般会計に賛成をします。  意見・要望ですけれども、質問で触れさせてもらいました静岡駅賤機線ですけれども、最初に、これは警察の話なので、直接ということはないのもわかっているので質問はしませんでしたけれども、信号の連動が非常によくないということを感じてます。  これも、もっと北のほうの人からもすごく言われている話なもんですからね。ぜひ、もう本通りみたいに、一斉に青になるようなことは難しいのかもしれないんだけれども、もうちょっと連動をよくしないと、1個1個とまっちゃうんですよ、信号ごとに。本当に。  これがまた、余分に渋滞を招いているという状況になっているもんですから、何とかしていただけるように、市のほうからも働きかけていただきたいなということが1点です。  肋骨道路についてしっかりやっていただけるということで、非常に安心しました。ぜひその方向でお願いしたいんですが、ただ、事業の説明の中で、来年度この肋骨道路をやりますよというような話というのは、聞けなかったわけですよね。  今、田形委員や牧田委員は買収がうまくいっているという話で、聞いていて非常にうらやましいなと思います。もちろん本線のほうでも御努力いただいて、進んでいるのはわかっているんだけれども、ただ、この肋骨道路については、余りにとまり過ぎているところもあると思うので、ぜひ担当課長も含めまして、頑張っていただきたいなと要望させていただきます。  最後に、山本局長にも本当に御尽力いただいて、その中の道の話も進めていただけるということで、非常にありがたいなと思っています。  そこの部分もそうですけれども、この路線について言うと本当に土砂対策というか、のり面対策が非常に課題かなと思っていますので、検討していただけるということでしたけれども、予算がつき次第、すぐ対応していただけるような形でお願いしたいなということを要望させていただきます。地元の話ばっかりであれですけども、以上で終わります。 141 ◯望月委員長 ほかにないようでありますので、これより採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、議案第29号中所管分を簡易採決にてお諮りいたします。  議案第29号中所管分は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 142 ◯望月委員長 御異議なしと認め、議案第29号中所管分は可決すべきものと決定いたしました。  以上で建設局所管分の審査を終了いたします。      ────────────────────────────── 143 ◯望月委員長 次に、報告事項に移ります。  平成28年度債務負担行為予算専決の事前報告、土地所有権移転登記手続の請求に伴う訴えの提起について、報告を聞くことといたします。 144 ◯宮原道路計画課長 平成28年度の債務負担行為予算専決の事前報告について説明させていただきます。  今年度当初予算で議決を受けました静岡市土地開発公社に委託して取得する国吉田瀬名線ほか3路線、道路事業用地費に係る債務負担行為及び静岡市土地開発公社に委託して取得する静岡駅賤機線ほか10路線、街路事業用地費に係る債務負担行為につきましては、現在、用地交渉中のため、金額が未確定であります。年度末の結果を踏まえ、専決処分させていただくことを事前に報告させていただきます。  なお、確定金額につきましては、平成29年度の直近の議会に諮り御承認をいただきます。よろしくお願いいたします。 145 ◯青島葵南道路整備課用地担当課長 5)番の平成29年市議会2月定例会報告事項、3ページをお願いします。  報告第2号専決処分の報告について(土地所有権移転登記手続の請求に伴う訴えの提起について)。市は、静岡市葵区小瀬戸1345番4の一部の土地の占有者と本件土地売買契約を締結したことから、債権者代位権に基づき1345番4の土地の登記上の所有者であると推定される故森 孝太郎氏の相続人16人に対し、同土地の占有者である森くに江氏に所有権に係る登記名義人を移すことを請求する訴訟を提起しました。  なお、勝訴判決を受けた後に、所有権移転登記手続により1345番4の土地の登記上の所有者の名義を森 くに江氏に移し、市が取得する本件土地を分筆して森 くに江氏から市への所有権移転登記手続を行う予定です。 146 ◯望月委員長 ただいまの報告に対し、質疑等はありませんか。             〔「ありません」〕 147 ◯望月委員長 ほかにないようでありますので、質疑等は終わります。  報告事項は以上であります。      ────────────────────────────── 148 ◯望月委員長 本日の審査は終了いたしましたが、ここで3月末をもって退職されます説明員の方を御紹介いたします。  お名前をお呼びいたしますので、恐れ入りますが、自席にも御起立ください。  建設局長の山本祐司様です。             〔退職説明員 自席で起立〕 149 ◯望月委員長 このたび御退職されます山本祐司建設局長におかれましては、大変長きにわたり本市の各種行政に携わり、本当に御活躍され、まことにお疲れさまでございました。ありがとうございました。都市建設委員一同、心から厚く御礼を申し上げる次第でございます。  局長が残された、まちを歩くとね、これもやったな、あれもやったなというものが、結構あるかと思いますけれども、ぜひこれからはまた違った面で本市にお手伝いをしていただきますよう、またよろしくお願いいたします。  今までの御活躍に対しまして、感謝の意を込めまして全員で拍手を送りたいと思います。             〔拍  手〕 150 ◯望月委員長 ありがとうございました。御着席ください。      ────────────────────────────── 151 ◯望月委員長 それでは、これをもちまして都市建設委員会を散会します。                 午後2時54分散会      ────────────────────────────── 都市建設委員長  望月 俊明 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...