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  1. 静岡市議会 2016-02-16
    平成28年 観光文化経済委員会 本文 2016-02-16


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時59分開議 ◯遠藤委員長 ただいまから観光文化経済委員会を開きます。  今定例会で本委員会に付託されましたのは、議案第1号平成27年度静岡市一般会計補正予算(第5号)中所管分外2件です。  審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんに申し上げます。委員会記録作成の関係から発言の際は、必ずマイクを使用して発言するようお願いいたします。      ────────────────────────────── 2 ◯遠藤委員長 それでは、議案審査に入ります。  議案第1号中所管分、議案第9号、議案第14号の3件を一括議題とします。  当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 3 ◯遠藤委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  発言の前にどの議案に対するものか議案の番号やページ数を述べてから発言していただくようお願いいたします。  質疑はありませんか。 4 ◯石上委員 それでは、幾つか質問をさせていただきますが、最初に資料-1の7ページ、三保松原保全活用事業の関係です。  三保松原保全ボードウォーク整備事業繰越明許になっていますけれども、どんな理由で繰り越しになったのか、これからのスケジュールはどうなるのか、まずはそこから教えてください。 5 ◯丸岡歴史文化課長 初めに、三保松原保全ボードウォーク整備事業につきましては、極力来訪者の羽衣の松の観賞の妨げにならないよう冬の時期を避け、全体を3分割しまして、平成27年度から29年度までの3カ年をかけて整備を予定しております。27年度は、実施設計業務及び第1期整備工事を予定しております。  今年度、実施設計を進めていく中で施工場所であります羽衣の松周辺は、御存じのとおり、高低差が大きい地形であり、起伏が激しく、至るところに松が存在しているという特殊な環境であります。不安定な地盤に安定した基礎を施工するため、形状等の基本構造及び使用する部品の検討、また車椅子を利用される方などの利用も考えまして、バリアフリーの基準を満たすようなルートを選定する作業に、当初の想定より時間を要してしまいました。  結果といたしまして、実施設計業務完了が当初の想定より3カ月おくれ、さらに第1期整備工事の入札が不調になったことにより、工事の着手がおくれております。そのため、平成28年度の事業の繰り越しをお願いしているところであります。  なお、この事業につきましては、都市局に委嘱して、工事を進捗させていただいております。  続きまして、今後のスケジュールについてです。27年度につきましては、当初、ことしの3月の完成予定でしたけれども、現時点では8月ごろの完成を見込んでおります。第1期の工事につきましては、砂浜の入り口から羽衣の松付近までの約27メートル、160平方メートルの整備を予定しております。28年度の第2期整備工事は、1期工事完了後からのスタートとなり、羽衣の松から羽車神社にかけての約200平方メートルの整備を予定しております。29年度の第3期工事につきましては、29年7月から工事をスタートしまして、11月の完成の見込みということで、羽車神社周辺の約140平方メートルの整備を予定しております。  したがいまして、今年度の工事はおくれておりますけれども、全体の完成時期のおくれはないものと考えております。
    6 ◯石上委員 今の説明の中で、第1期整備工事が入札不調になったという話がありましたけれども、なぜ不調だったのかということが1つ。それからここの場所は、あの向かいの5階の知事が騒いでいる場所です。その取り組みが、例えば歴史文化課がやっていますよ、あるいは道路整備課がやっていますよと、いろいろなところに分かれてその仕事、電線地中化などをやっていると思うんです。その取り組みについては意思疎通をしっかり図りながら、あそこに下手なことを言われてもしっかりとやっていますよと表現できるようなスタンスが必要だと思うんです。その辺の体制がしっかりしているのかというのが1つ。それからもう1つは、三保松原の松原の保全の話が昔にあったと思うんですけれども、これについても県の方が静岡市のやり方はおかしいぐらいの話をしていましたけれども、これについてもしも今、こうなっていますよと話ができるところがあれば、教えてください。 7 ◯丸岡歴史文化課長 まず、不調になった原因ですけれども、実は、この素材ですが、今、神の道のところにあるボードウォークの素材にユーカリの木を使っています。それで、ユーカリの木が市産材やほかの材に比べまして大変耐用年数が長いことから、今回もそのユーカリの木を使う設計を組ませていただきました。  そうした中で、今回の一般競争入札につきましては、ユーカリ材を保有している業者が余りなく、公表されている金額では業者にうまみが余りなかったという話で、今回は不調になってしまったと聞いております。  それで、2点目の三保松原についての全庁的な取り組みという御質問と解釈させていただきますけれども、三保松原につきましては、市の所管が多岐にわたります。そうした中で、一義的には歴史文化課がその取りまとめをさせていただいているところです。横の連携となりますと、市長がよく言われる庁内連携が必要であることから、一昨年から両副市長がトップとなります三保松原事業統括会議という組織をつくっております。その中で進捗管理とか三保松原保全活用計画という計画があるんですけれども、その進捗管理とか売店の問題だとか松の問題などにつきまして、同じベクトルに進む方向で議論を重ねております。今年度は既に3回実施しておりまして、また、3月1日に第4回を開催するというような形で進捗させていただいております。  そして、最後に松原の保全の関係ですけれども、昨年、当課が三保松原管理基本計画を策定しております。その管理基本計画に基づいて松原の管理をするのですけれども、松原につきましては、県の専門的な知見もいただきたいということで、県の難波副知事が座長、山本副市長が副座長になっております会議を昨年に設置しておりまして、その会議の中で松原の保全をしていこうという取り組みをさせていただいております。先週、その会議がございまして、その中で羽衣の松の固結層の解消という御判断をいただきまして、これから観光交流課でその対応もしていくということで、県、市連携をとりながら、松原の保全をさせていただいているところであります。 8 ◯石上委員 歴史文化課長は頭の中に入っているから理解していると思うのですが、聞いているほうは頭をめちゃくちゃ回転させないと今の話の全部は入ってこないですよ。ゆっくり説得力を持って話をしていただきたいと思います。それともう1つは、例えば羽衣の松については観光交流課ですよ、全体の松枯れ対策については歴史文化課ですよというように所管がいろいろ分かれていると思うんです。議会にいる我々にとってはなかなか見えにくいところがあるんですよ。その辺を適宜わかりやすく説明する機会をつくっていただきたい。  というのは、我々は地域へ戻ると、県庁の5階の方があんなに責め立てていることに市はどうやっているんだと市民から聞かれるわけですよ。ところが、その返事をするのに、観光交流課ではこうです、はい、歴史文化課ではこうですというふうに、あなた方にとってはそれぞれが一生懸命やっていることでも、全体像として我々のところに伝わってこない。我々が地域の方たちに対しての説明がしにくいところがあるんです。言っていることはわかりますか。わかる人だけうんうんとうなずいていますけれども、その辺をあれだけの大ごとになったことですから、しっかりと説明する機会をつくっておいてもらいたいなと、これはごめんなさい、要望です。 9 ◯豊後観光交流文化局次長 ただいま御指摘ありました、庁内における三保松原の管理の状況について、現在は複数の課で対応しております。  そこの部分につきましては、先ほど歴史文化課長から御説明させていただきましたように、三保松原事業統括会議という横の連携の会議を設けて、これまでも情報共有して、静岡県に対しては静岡市が一丸となって対応してきたところでありますが、来年度からは、これまで羽衣の松は観光交流課、また三保松原の松原の業務については、治山林道課が所管していた部分を歴史文化課に移管して、1つの課でまとめて対応していくような形になっておりますので、他課との連携は必要ですが、今年度以上にまとめてやっていくことになっております。 10 ◯石上委員 今、委員の間で治山林道課が持っていたのかという話が出て、いや、歴史文化課に移管されるわけですけれども、つまり、どこのスイッチを押すと的確な答えが返ってくるのかがわかりにくいんですよ。だから、例えば観光交流課に羽衣の松の問題の話をしたとしても、わかるようでわからない。治山林道課に聞けという部分も出てくるし、高木治山林道課長キーステーションなのかなと思ったりするわけですよ。  こういうぐさっと刺さる話だと皆さんの受けがよくなるんでしょうね。だから、そういうところをもっとはっきりさせたほうがいい。技術的にはここに委託しています、判断を仰いでいます、予算はここでやりますということをはっきりさせて、ここはあくまでも技術的な問題だけですというようなものも明確にしていったほうが、誤解を生まないのではないかと思いますので、その辺は考えてやってください。  それから、(仮称)三保松原ビジターセンター建設事業についてですけれども、これも向かいの人からいろいろ言われたことですから、便所の延長線みたいなことを言われたこともあったと思うんです。これは減額の話ですけれども、ぜひしっかりとしたものを整備するように心がけていただきたいと思います。  要望を交えながら言ってしまって済みません。  それから、次に移りますが、7ページのその2つ下、動物園管理運営事業ですけれども、レニングラード動物園の園長ほかがお見えになると計画されているようですけれども、全体の日程がわかりましたら、教えていただきたいと思います。 11 ◯海野日本平動物園長 3月末から4月にかけてロシアのレニングラード動物園長、それから、サンクトペテルブルク市のスヘンコ文化委員長、それから行政担当者1名の予定で今のところ日程調整をしておるところでございます。今、3月27日から4月2日の間でロシア側と調整しておりまして、この確定にもう少し時間を要するのかなというところでございます。  レニングラード動物園とは、今でもホッキョクグマ、それから、両園職員の技術交流、飼育、繁殖等に関する情報、資料の交換等を行ってきたわけでございますが、今回については、ホッキョクグマロッシーの新たな10年の合意ということで、こちらにお見えいただきます。 12 ◯石上委員 前回の委員会のときにも申し上げたのですけれども、レニングラード動物園の園長との交流といいますか、つなぎを先任の日本平動物園長ほかが一生懸命取り組んでいただいたので、ロッシーが日本へ来ることが可能になったと私は理解しています。私ともう一人、望月副委員長が昨年8月にレニングラード動物園に行ってまいりました。園長にもお目にかかって、すごい動物園だなって。まあ150年続いている動物園ですから、大したものだと思ったわけです。園長の上司の方も御一緒においでになると聞いています。しっかりと対応して、くれぐれも御無礼がなきようにしていただきたいということと、ロッシーはバニラと違って無償でレンタルしていただいているわけですから、無償というのはある意味でいうと、今の時代では非常に稀有な例だと思うのですね。こういう友好の見本みたいなものを静岡市はやっているんだということをPR、発信する機会にもしていただきたい。静岡市ってこんな無償のレンタルという異国との交流をやっているんだということは、とても大事なことですから。この話を市政報告会なんかでするとみんなが驚きの声を上げるんですよ。無償のレンタルなんですよと言うと、えっ、パンダだって8,000万円とか1億円とか、最近では3億円とかという話なのに、ただなんですかって、非常に驚いてくださる。それは静岡市が取り組んできたことのPRですから、そういうことを知らせていくことが、実は静岡市の市政に対する信頼度を高めることにつながるわけですから、我々がPRするのではなくて、皆さんもPRすることに取り組んでいただけたらと思います。  次に、13ページの中山間地域等直接支払事業です。当初よりこれが減った理由は何でしょうか。また、対象の地域についてわかったら教えてください。 13 ◯佐野中山間地振興課長 中山間地域等直接支払制度ですが、これは国の制度でございまして、平成12年から5年の周期で事業を実施しております。それで、今年度から5年の周期で第4期が始まりまして、地区の新しい申請が始まりまして、本年度、協定に向けた受け付けをしてまいりました。傾斜地などでは、作業効率がかなり悪くて、今後5年間、生産条件の不利な農地などの耕作を継続していくことに対する不安などの理由で協定を解散した集落が増加いたしまして、協定数と対象面積が当初の予定から大幅に下がったために不用額について減額補正させていただきたいというところでございます。  その対象の地区は、傾斜地です。作業効率が悪い畑あるいは田んぼについては、傾斜の角度や作物によって、畑と田んぼによって補助金の額が変わってまいります。そういった不利な地区を守っていこうと、集落を皆さんで守っていこうということに対して、国で補助金を出すといった事業でございます。 14 ◯石上委員 こういう理解でいいでしょうか。例えばある集落があって、100戸の農家の皆さんでやっていましたと。あれは集落の協定だと思うのですけれども、100戸契約していたうちの30戸の皆さんが5年間継続する意欲といいますか、自信がないということで、30戸はやめたけれども、70戸は続けますよというような減少、つまり協定している方が減少しているのか。あるいは、集落そのものがぽんと抜けて、ここのところが一切やめちゃったよという話なのか、その辺だけ教えてください。 15 ◯佐野中山間地振興課長 失礼しました。これから第4期が始まりますが、第3期までは85の集落が協定を結んでおりました。今回、協定された集落数が48に減ったわけですが、その協定の地区は、旧奥静のほとんどの地区でまばらに存在してございます。  例えば大川のほうでは崩野、日向、諸子沢、坂ノ上、清沢のほうでは鍵穴、杉尾といった地区にそれぞれ30軒ぐらいの戸数で集落協定を結んでいただいて、それぞれの地区で農地を守る取り組みをしていただいていたところでございます。今回の第4期からは48の協定が結ばれたということでございます。 16 ◯石上委員 85の集落が48になっちゃったわけですから、37の集落が減ったわけです。やめた37の集落の中には、これをやってもいいのではないかという意欲のある農家もあったと思うのですけれども、そういうところを拾い上げる手段はないんですか。 17 ◯佐野中山間地振興課長 不利な生産条件の耕作地でございまして、そういった地区よりも新たにもっといい条件のところを求めるという考え方が多いと思うんですが、集落の中で高齢者の方でありますとか、後継者のいない方がそういった不利な土地を5年間継続して守っていくところまでのものが出てこなかったといったところがございまして、協定までには至らなかったのだと考えております。 18 ◯石上委員 ありがとうございました。中山間地振興課の日ごろの努力には敬服しておりますから、責めているわけではありませんので御理解ください。  それから、資料-1の12ページ、農地整備課所管単独災害復旧事業費を補正する理由、あるいは概要はどうなっているのか、教えてください。 19 ◯細川農地整備課長 まず、概要から御説明させていただきます。  平成26年10月の台風18号で被災いたしました清水区但沼町の興津川河川内にある農業用取水施設災害復旧事業追加工事になります。これは災害復旧工事を行うに当たり、施工範囲内に川の流れが入らないようにするために、河川内に設けた仮閉め切り土のうと、河川内へ工事車両が出入りするために設けた仮設坂道撤去工事となります。  次に、補正する理由ですが、当初同時期に同じ場所で清水道路整備課橋梁耐震工事施工予定でしたので、発注前に協議しまして、仮閉め切りと仮設の坂道を両方の工事で供用し、設置は農地整備課災害復旧工事で、撤去は清水道路整備課耐震補強工事で実施するということで開始しましたが、昨年12月の豪雨で仮閉め切りが流出してしまいました。災害復旧工事の工程におくれが生じたことによりまして、耐震補強工事が興津川ですので、5月下旬のアユ漁解禁日に間に合わなくなる可能性が生じた結果、耐震補強工事を一旦中止して、再開を本年11月以降とすることになりました。  この結果、アユ漁解禁日までに災害復旧工事完了後に農地整備課で河川内をもとの状態に戻す必要が生じたため、仮設物の撤去工事を追加実施するため補正させていただくものです。 20 ◯石上委員 その12月の豪雨はかなりひどい状況だったのか。それと、お聞きしたいのは、大きな雨が降った後、何週間以内に崩れると公共事業の対象、要するに国の補助対象になることがあるようですけれども、最近の傾向で、山間地では天気のいい晴れた日でも突然に崩れるケースがあるんですよ。こういうのは、中山間地に住んでいる人にとっては、雨が降っておらず公共事業ではありませんから工事をやりませんとか、おくれますとかというのは、いささか不合理な話だと思うんです。直接予算とは関係ない話なので、答えられる部分があったら答えてください。  以上2点です。 21 ◯細川農地整備課長 まず、昨年12月の豪雨について御説明させていただきます。  豪雨があったのは、12月10日から11日にかけてですが、清水区山間部で集中的に発生しました。24時間雨量で言いますと187ミリ、時間最大雨量は39ミリであり、俗に言う台風クラスの豪雨だったということになります。  先ほどの公共災害ではないかという話ですが、今回の工事で説明させていただきますと、但沼の災害復旧工事は、そもそも平成26年の台風18号による被災した施設の工事です。この農業用水の場所ですが、農業用水の受益がなかったため、公共災害復旧事業採択要件に該当しないということで、市単独事業災害復旧事業として実施しておりまして、その追加工事である今回の工事も同様に市の単独事業になります。今回はすぐにやったのですが、もとが市単ですので、公共にはなれないということでございます。 22 ◯石上委員 わかりました。皆さん方もいろいろな矛盾を感じながらやっていらっしゃることは理解できますが、僕らがいろんな頼まれごとを皆さんにぶつける中で、これはこういう理由でだめですという中に、大雨でなければとか、あるいはその雨の何日以内の災害でなければ公共にならないというのは、非常におかしいなというのが1つ。  もう1つは、原状復帰、もとへ戻せとなるじゃないですか。壊れたのなら、どうせならそれをもとよりももっといいものにすればいいと思うのに、必ずもとの形に戻すことが、国の採択要件です。それは国が間違っているんですよ。そういうことを地方から上げていく姿勢を持たず、それを唯々諾々と受け入れるとすれば、それはおかしなことですよ。それだけのお金を投入するのならば、さらにそこをよくしましょうと考えるのが本来の筋ですから、この答えは要りませんけれども、そういう取り組みを、姿勢を持っていただきたいということをお願いします。  最後、11ページの産業振興課所管の産学官連携による海洋産業創造事業について、わかりやすく説明してください。 23 ◯杉山産業振興課長 産学官連携による海洋産業クラスター創造事業は昨年度より産業振興プランに基づいて、海洋エネルギー産業の振興という形で、海洋産業について進めているところでございます。その中で、実際、政府系機関の地方移転に向けての提案等もしておりまして、政府関係機関であります国立研究開発法人海洋研究開発機構、JAMSTECや国立研究開発法人水産総合研究センターとの連携と、地方移転に向けて提案しているところでございます。  その中で、海洋産業という面から清水区を見ますと、当然、駿河湾をフィールドとした地域産業という部分もございますし、プラス珍しい海洋学部を持つ東海大学という学術機関を持っています。そういう中で政府系機関と連携しながら、新しい産業を創出していきたいと考えている事業でございます。  今回につきましては、国の加速化交付金を使いまして、海洋産業クラスター事業の形成に向けてビジョンを策定していきたいと考えております。このような事業におきましては、地域の産業界や学術研究機関や行政が同じ方向を向くとともに、研究開発の段階から事業化を見据える中で、長期的な視野をあわせて持つことが必要になっております。海洋産業関連産業による市場調査や業界の特性や動向等を調査した上で、地元企業の参入が可能であり、将来的に有望な市場分野を選定するためにビジョンを策定したいと考えております。  それに付随しまして、政府系関係機関の連携と将来を含めた想定をする中で、共同研究開発プロジェクトを産業界、東海大学を初めとする学術機関、政府系機関と共同で進めていきたいと考えております。 24 ◯石上委員 ありがとうございました。これはうまくいった場合に、静岡市に物すごく大きな産業集積、新しい産業が起こる芽になると思うんですね。  11ページのその下に企業立地促進事業費助成とありますけれども、これとも大いに関係してくる話です。既にある静岡市内の技術を持った企業はもちろんのこと、例えば浜松市だろうが沼津市だろうが三島市だろうが、あるいは県外であったとしてもそういう技術を持った皆さんが共同研究をしたい、その中で新しいニーズ、要素のようなものを自分たちで開発していきたいという思いは、どの企業も必ず持っているはずです。ビジョンを策定するという話がありましたけれども、ビジョンはもちろん大事ですが、それと同時並行で企業の皆さんや大学側、研究機関の意向を集約する組織をつくっていかれたほうがいいのではないかと思うんですよ。その皆さんの意見をビジョンの策定にまた反映させていくような形をとったほうがいいと思いますし、すごく楽しいな、おもしろいなと思われるような果実を見せてあげることのほうが大事です。  ビジョンを策定すると、役所の人たちはさあどうだと、その時点で満足してしまう方が多いんですね。ビジョンというのは、ただのこれからの計画、絵に描いた餅ですから、それを具体化していくためにしっかりと果実を出していくということと、その果実を出すための人です。しっかりとしたキーパーソンがそこにいないと、どんなことをやったってつぶれます。だから、ちゃんとした人材を育てる。市の職員にいるのならいいけれども、いないのなら他社から、よそから持ってきたっていいんですよ。これについては、そういうフレキシブルな取り組みをぜひやってください。これは失敗の許されない話ですから、ぜひその辺をよろしくお願いしますと申し上げて、私の質問を終わります。 25 ◯望月委員 資料-1の6ページですけれども、日本・スペイン・シンポジウム開催事業の関係だけれども、その前に先日の4日から11日までの中東和平プロジェクトin静岡では、皆さん本当に一生懸命やってくれて、私も参加させてもらいました。イスラエル、パレスチナの子供たち、青少年が日本に滞在して、お互いに平和のとうとさをいろいろ学んだと思うんですよ。非常にいい発信をしてくれたなということと、特に世界一大きな絵、5つの学校の子供たちが大きな絵を描いてくれて、平和について発信したことは、本市にとっても非常に大きな事業をなし遂げたということで、担当された方たちはもちろん、私たち所管の委員会としても非常によかったと感じておりますので、お話しさせていただきました。  質問に入ります。  日本・スペイン・シンポジウムの開催でありますけれども、私どもにフラメンコ曽根崎心中の御案内が来ております。これは4月15日から開催するそうですね。これも所管の委員会として、また、観光交流課として非常に重要な位置づけの中でやられるのだと思うんです。これは27年度事業の中でやりますけれども、28年度にずれ込んでいくわけだよね。その辺の理由をまず教えていただきたいということと、この内容についてもシンポジウムとか、フラメンコ曽根崎心中とか、写真展とか、巨大パエリアの提供とかいろいろなことが書いてありますけれども、その辺をもう少し詳しく説明していただきたいと思います。 26 ◯笠井観光交流課長 まずは、中東和平プロジェクトでは、いろいろと御協力いただきましてありがとうございました。無事事業を終了することができました。  お尋ねの1点目の日本・スペイン・シンポジウムが4月にずれ込んだ理由でございます。これにつきましては本年度の当初予算で計上させていただいておりまして、その時点では秋の開催と御説明させていただいたところでございます。日本・スペイン、毎年交互に開催をしておりまして、大体いつも秋口に開催するのが通例でございまして、今年度もそういうつもりで準備をしてまいったところでございます。  しかしながら、スペインの国内事情で、年末に総選挙が開催されることになり、秋の開催が難しいとスペイン側から申し出がありまして、開催時期を模索してきたところでございます。  そもそも今年度やろうとした理由が、家康公、洋時計のつながり、スペインとの400年にわたる交流の歴史などを背景にして、この400年の年にぜひ日本・スペイン・シンポジウムを静岡で開催してもらいたいという要望を外務省を通じて行ってきたところでございまして、この秋に開催することになったわけでございますが、そういうスペインの国内事情でずれ込むと。くしくも、ことし4月15日がシンポジウムの本番ということで、それを挟んで14、15、16の日程で開催されることになったわけでございますが、4月17日が家康公の命日でございますので、その命日を目前にした日に開催することが決まったということでございます。  それから、シンポジウム本体は、日本政府とスペイン政府が実施するものでございます。それに関連して地元の自主事業ということで、日本とスペインの交流の歴史を広く市民に周知を図る。あるいは、こういったシンポジウム開催を契機に、静岡市の情報発信を行っていくということで、いろいろな地元実施事業を計画しておるところでございます。  シンポジウムに絡めての大きな事業としては、市民公開プログラムを外務省と相談してやろうと考えています。これは15日がシンポジウムの本番でございまして、そのシンポジウム本番用に会議のしつらえができておりますので、その前日の14日、国際的なシンポジウム開催の場所で市民の皆さんに参加していただいて、公開のプログラムをやろうと。シンポジウムに準じたような催しをやって、この場所で国際会議が開催されることを実感していただこうと計画しております。  それから、委員御指摘のフラメンコ曽根崎心中については阿木燿子さん、宇崎竜童さん御夫妻がライフワークとして取り組んでおる事業でございます。これを浅間神社の舞殿、舞殿というのは、稚児舞をやったり、神楽などを奉納したりする場所でございますが、そこをお借りして、そこをメーンステージとして曽根崎心中をフラメンコバージョンで展開しようと。これによってスペインと日本の文化の融合をアピールする。さらには、最近はやりのユニークベニューの第一弾として取り組んでいこうと。ユニークベニューというのは、例えば水族館でレセプションをやるなど、本来の目的とは違った利用をすることで、よりインパクトを与えようという取り組みでして、今回はこの神社でフラメンコを踊って、それをアピールすることにつなげていきたいと思っています。  それから、「支倉の道」写真展を七間町のMIRAIEで開催しようと考えております。4月9日から24日でございますが、これは写真家の関口照生さん、竹下景子さん御夫妻が日本・スペインの友好親善大使をお務めになられている御縁で、いろいろなお話をさせていただいたところ、支倉常長がヨーロッパに渡ったそのルートをたどって、写真集をお出しになって、過去にそれを写真展として仙台市で開催した実績があるそうでございます。今回は支倉常長に加え洋時計の話であるとか、家康公とのゆかりといったものを織りまぜて、この駿府バージョンでの写真展の開催を相談させていただいております。  ちょうど上下水道局庁舎も移転して、4月に、未来を創出していこうというその一環としても、この写真展を位置づけてまいりたいと思っております。  そういった催しのほか、浅間神社を活用してパエリアをふるまったり、あるいは市民参加のステージを設けたりして、このシンポジウム開催を契機に、楽しいひとときを市民の皆さんとともに過ごしてまいりたいと考えておりますので、御支援のほどよろしくお願いいたします。 27 ◯望月委員 毎年、日本とスペインで交互に行われている政府と政府の大きなイベントが本市で行われることは、市民にとっても非常にすばらしい誘致だと感じるんですけれども、こういうものがないと、家康公とこうしたスペインとのかかわりがどうなのかなどということも一般市民はなかなかわからないですよね。  こうした誘致事業は、静岡市をより世界に発信できる一つの大きな事業でありますので、また要望のときにも申し上げますけれども、ぜひこれを立派に成功させていただきたいと感じております。  それから、同じく資料-1の23ページです。  この繰越明許費となっている動物園費の関係、アミメキリンの関係について聞きます。既に報道もされておりますけれども、死亡したキリンの病理検査を行ったと思うんですね。その結果、死因等はどうだったのか、しっかりとこの委員会の中で説明していただきたいということと、新たなキリンの購入について、園長を初めとしていろいろと頑張っておられるのですけれども、その進捗状況の2点について伺います。 28 ◯海野日本平動物園長 キリンの死亡原因でございます。  剖検所見につきましては、昨年度の委員会におきまして報告させていただいたところでございます。本年1月末に、病理組織学的検査の結果が出ました。検査におきまして、胃炎や小腸炎の存在が確認され、消化器管内微生物のバランスが崩れていたことが示唆され、小腸のリンパ組織の萎縮から免疫機能低下が起こっていたことが推察されました。心冠脂肪組織、いわゆる心臓の回りの組織、それから腹腔内脂肪組織に認められたゼリー状の変化は、重度の栄養失調、いわゆる栄養障害によって認められる変化でございまして、この個体の栄養状態が悪化していたという検査結果が出ました。  これらの結果から、剖検所見及び病理組織学検査における死亡確定診断につきましては、循環器不全及び消化器不全で確定させていただきました。  2点目の質問のキリンの今後の見通しでございますが、契約に基づきまして新たな個体の導入に向けて業者がアメリカ国内において個体を現在探しているところでございます。園としましては、8月末ぐらいを目途に導入を行っていきたい、協議を行っていきたいと思っておるところでございます。 29 ◯望月委員 原因も、死因もはっきりとしたということで、園の飼育方法とは全くかかわりのないことだとは思いますが、子供たちや、来園される方にとってもキリンは非常に大きな目玉でありますので、その辺は当然考えていただいているかと思いますけれども、新しいキリンの購入についても全力を投入していただいて、頑張っていただきたいとお願いしておきます。  次に、経済局の質問をさせていただきます。  資料-1の11ページ、12ページ、13ページに、国が進める1億総活躍社会の実現に向けた緊急対策としての地方創生の加速化事業として、先ほど石上委員から質問がありました産学官連携による海洋産業創造事業、特産茶戦略的輸出支援事業、それから広域連携による水産物6次産業活性化事業が出ているわけであります。国が進める地方創生の加速化の関係の中で、非常に重要な事業であり、本市もいち早くこれらを取り入れて進めていくとのことであります。  産学官連携による海洋産業創造事業については、今、石上委員から質問がありまして、るる答えていただいております。しっかりとこのプロジェクト、JAMSTECの関係など、いろいろな関係が出てきますけれども、ぜひこれを大切にしていっていただきたいと思います。  私からは、12ページの特産茶戦略的輸出支援事業について、これはミラノを中心としてワインやお茶の輸出展開をしていくということだと思うのですけれども、なぜミラノなのか、まずお聞きいたします。 30 ◯白鳥お茶のまち推進担当課長 なぜ、ミラノを中心に輸出の事業を進めるのかということですが、大きな理由として3点を考えてございます。  1点目は、先ほど農林水産部長からの御説明にもございましたように、昨年8月に実施しましたミラノ万博、それから、市内でのトップセールスにおけます静岡市のお茶の評価が大変よろしかった面と、それから、それをきっかけにJETROのミラノ事務所を初め多くの関係機関との信頼関係、ネットワークを構築できたことが背景の1つとしてございます。  2点目としましては、そのJETROのミラノ事務所を中心に、実は昨年の事業実施後も事業協力をしていただきまして、昨年に私どもが実施しました市内での交流会に参加できなかった現地の茶専門店を中心に継続的に聞き取り調査を実施させていただいております。その中で現地での日本茶に対するニーズ、あるいは今後、日本茶や静岡市のお茶を現地に対してプロモーションするに当たっての必要な事項等のマーケティングにかかわる情報をいろいろと収集できたことが、もう1つの理由としてございます。  3点目でございますが、御存じのとおり昨年実施しましたミラノ万博は食をテーマにした万博でございますが、その中で日本館の評価が大変高かったことを受けまして、現在でもミラノを中心にイタリアで日本食、あるいは日本食材に対する関心が大変高い状況にあるということでした。そのタイミングと合わせまして、実は、2016年、本年は日本とイタリアが国交を樹立して150周年の記念の年であり、日本、イタリアの双方で今、記念事業を実施していくということで、今回、当方が予定しております事業につきましても予算がつきましたら、その記念事業にもエントリーすることによって、現地でもより情報発信力、インパクトのある事業になるものと思います。  以上の3点から、ミラノを対象に今後も輸出の事業を展開していきたいと考えておるところでございます。 31 ◯望月委員 昨年の8月に、市長みずからがトップセールスをして、私も9月定例会でお茶の消費拡大だとか、ミラノ万博のいろいろな面で市長自身が感じたことを質問させていただいて、大体のことはわかっておりますが、やはりお茶のまち静岡市という形の中でしっかりとこれをやっていく。今、3点の理由をお聞きして、それは納得するわけであります。JETROとのネットワークもできたということで、さらにこれを深めていくということであります。ことしが2回目になるわけだけれども、この2回目に取り組む具体的なもの、もしこういうことを特に強くやっていきたいということがあれば教えてください。 32 ◯白鳥お茶のまち推進担当課長 2回目となります2016年の取り組みの予定でございますが、主には先ほど申した現地のお茶の専門店、あるいはバイヤー等を対象にお茶のまち静岡市、静岡市のお茶をプロモーションするイベント、それから、現地でもニーズの高いお茶の効能とか、お茶文化等にかかわる内容を盛り込みましたセミナー等を中心に実施する予定です。  それとあわせまして今回の事業予算の中には、先ほど申しました事前の聞き取りの中で意向が多くあった中で、実は、日本茶は大変高価、高いという認識を現地で持たれているようです。お茶のよさを消費者に伝えられるように、現地の専門店からも日本茶あるいは静岡市のお茶の産地、生産、それから製造、さらにはお茶の文化にかかわるバックグラウンドをわかりやすく情報提供してほしいという要望をいただいてございます。  そういったことから、今回のイベントの中では映像を作成しまして、現地で放映をさせていただく予定でおります。 33 ◯望月委員 地方創生の方向からいくと、こういうものを使って、さらに、戦略的に輸出を拡大していくための大きな支援事業だと感じております。ぜひ、これからも私たちもこの事業を見守っていくのですけれども、力を込めてやっていただきたいということでこの質問は終わらせていただきます。  それから、もう1つ、水産漁港課に聞きますが、先ほど言っております13ページの広域連携による水産物6次産業活性化事業であります。広域連携によるこの事業の目的について、もう1度お伺いしたいと思います。 34 ◯小川水産漁港課長 まず、今回の事業の目的ですけれども、4市1町がそれぞれに持っている水産物を中心とした特産物を相互に活用しまして、静岡市の蒲原から御前崎までの中駿河湾という大きなエリアで、まずは県外の方から注目していただこうということで、県外の観光客を呼び込んで、そこの部分の消費を拡大していくことを目的としています。このエリアを大きな受け皿とすることで、県外の人たちに対するアピール力が強まるのではないかと考えております。 35 ◯望月委員 4市1町の連携という形でお互いに力を合わせてやることは非常にいいことだけれども、静岡市は静岡市独自として、「しずまえ」鮮魚だとかいろんな形で今、一生懸命に頑張って、またオクシズとの連携だとかそういうことをやっている中にあって、そういうことをしながら広域と連携していくことも大事なことだと思うんですよ。そうは思うけれども、私は、まだ本市の「しずまえ」鮮魚のこれからの方向性とか、オクシズとの連携をどうやっていくのか、先般にMIRAIEでやったものも経済局が大変頑張っていただいて、あれも大きな発信であって、必要だということで私たちも参加させていただいて、喜んでいるわけです。連携も重要だと思いますが、まずは本市のそれを固めていくことを、忘れないで頑張っていただきたいということを、もちろんやっているでしょうけれども、お願いいたします。  この関係については、4市1町でアンテナショップを使ってやるということだけれども、具体的にはどのようなことをやるの。 36 ◯小川水産漁港課長 この事業の目玉の1つになっておりますアンテナショップですけれども、アンテナショップは、首都圏で鮮魚店と飲食店を借りまして、そちらにこちらの産物を持ち込んで、委託販売していただくような形をとりたいと思っております。そこの場所で実際に買われていくお客さんがどういったものを好むのか、どういった加工をすれば買っていただけるのか、また、メニューに関してはどんなものが好まれて、食べられているのかなどを店頭で調査して、そのデータを持ち帰って、活用したいと考えております。 37 ◯望月委員 首都圏のアンテナショップでいろいろなPR、情報発信をしながら、また、首都圏で駿河湾のものを食べたりすることができることもいいんだけれども、やっぱり何といっても本市へ来ていただく。本市でしか食べられないおいしい鮮魚を食べに、ぜひ大勢の方を誘客するようなことも含めてやっていかなきゃいけないかなということと、「しずまえ」振興計画等を進めていくのだと思うけれども、「しずまえ」振興計画の推進と、さっきから話をしている4市1町の連携との整合性というか、そういうこともしっかりやっていかなきゃいけないと思うんですよ。「しずまえ」振興計画等との関係について、最後にお聞きします。 38 ◯小川水産漁港課長 お尋ねの「しずまえ」振興計画ですけれども、「しずまえ」は現在当課で取り組んでいる最重要課題で、前浜の魚を一生懸命PRしているところです。  今回の連携の事業は、どちらかというと県外の方々が駿河湾に注目していただくという、もっと大きな視点で事業を進めていきたいと思います。あくまでも、この事業も県外の方たちを県内、市内に呼び込むところを目的に行いますので、「しずまえ」振興計画での市外から多くの人に来ていただいて、地元でおいしい魚を食べていただくという方針とも一致しているところでございます。その流れの中で、静岡市としては「しずまえ」をPRしていきたいと考えております。  今後も、「しずまえ」、オクシズの連携もやりながら、県外の方々にもPRしていく形で事業を進めていきたいと考えております。 39 ◯望月委員 最後に、11ページの企業立地促進事業費助成について、お伺いいたします。  静岡市の人口が70万人を切ろうとしている。市長が、70万人の維持を掲げている。非常に大きなハードルを立てて、これは取り組まなければいけない中で、今、いろいろなソフト的な事業も大事だけれども、やっぱり抜本的に企業立地の関係だとかそういうのを、大なたを振るっていかなければならないと感じています。そうでなければ、もう来年には70万人を切るなどというような予測。努力はしたけれども70万人を切りましたなんて言ってはだめだと思うんですよね。  だから、そういうことを全庁一丸となって進めていかなければならない中で、今、この補助金の活用がふえている状況というか、その関係でありますが、現在の企業立地の状況について、まずはお伺いしたいと思います。 40 ◯杉山産業振興課長 現在の企業立地の関係の補助金の活用の状況についてでございますが、市の助成制度を活用した新規の企業立地の件数は、おおむね例年どおりのペースですが、今年度は用地費とかを合わせて50億円以上の大型の設備投資案件があったことによって、補助金額の実績が上がっている部分があります。また、補助金の活用状況としましては、昨年度に比べて2倍以上の補助対象件数を見込んでおります。これにつきましては、市内の中小企業の機械設備の導入に対する助成について、国のものづくり補助金等のこともありまして、活用が、設備投資意欲が向上して件数がふえている状況でございます。 41 ◯望月委員 そうした2倍以上の申し込みの状況だとかいろいろなことがあって、努力していることはよくわかるわけでありますけれども、この補助金の活用の内容についてもう少し深く切り込んでお聞きします。企業立地するときに補助金を活用していくのですけれども、その具体的な内容だとか、私らも思うのですが、静岡市はまちづくりをする上で、いろいろな規制をしていくわけだけれども、こういういろいろな規制をすることによって、逆に企業が入ってきづらくなったり、我々が規制をつくったことで、我々がそうした企業を苦しめていたりというようなことを感じることがあります。そういうことを含めて、もし何か、意見というんですか、聞いちゃ悪いのかな、何かそういうことがあれば意見を聞きたいんだけれども。また、そういうふうなことだとか、補助金の活用の内容についてとりあえずお聞きしたいのと、このようないろいろな要因の背景というかな、それらも含めて教えてくれるとありがたいです。 42 ◯杉山産業振興課長 企業立地を進めるために、どちらかというと規制緩和が企業立地に対する環境整備的なものとして必要なのかなとは考えています。  今年度につきましては、工業とか、工業専用地域については、昨年の議会で企業の敷地の有効利用を図る条例を承認いただいたことにより、工場立地法における緑地率が今までの県内で一番の率まで緩和され、4月1日から施行する予定でございまして、そういう部分では、当然、環境整備は必要であると考えています。  また、補助金につきましては、工場等の設置に係る助成とか、あわせて5つのメニューを持っておりまして、静岡市は、事務所等の賃借に対してまでもその経費に係る一部を助成しているような状況でございます。  また、先ほど機械設備の導入に関して、当然設備投資の向上を目指す中では、中小企業の機械設備設置に対する助成制度を設けて、企業の設備投資を促進していきたいと考えておりまして、それを実行しているところでございます。
     その他、その背景につきましては、景気が回復基調にあることから、設備投資意欲が向上しているという部分と、企業訪問をしている中で、やはり企業立地の助成制度について産業界、不動産や金融機関等の関係機関に対して説明会を実施するなどのPRに努めております部分と、プラス金融機関と連携しまして、実際に企業訪問をする中で、企業立地のニーズを把握しつつ、その掘り起こしをしているところがありまして、そういう状況の中で企業立地の件数や補助金の活用件数がふえている状況でございます。  実際に、今年度の立地件数は例年のペースですが、来年度につきましては、今の企業訪問とか相談を受けている件数とかを考えますと、それ以上の立地が見込まれるのかなと考えております。 43 ◯望月委員 ありがとうございます。また、当初予算の関係でもこういうものはすごく大事になりますので、きょうはこれで終わりますけれども、いずれにいたしましても非常に厳しい環境の中で企業立地は進めていかなければならないことでありますので、お願いいたします。 44 ◯佐藤委員 聞きたいと思ったことをさきにお聞きいただいている部分もかなりありますので、割愛してお伺いしたいと思います。  資料-1の6ページです。日本・スペイン・シンポジウム開催事業について、毎年、スペインと日本のどこかで行われているということですが、この短期間で使われる総事業費が6,690万円です。事業規模として、この金額をどのようにお考えになっているか。そして、静岡市は負担金として4,500万円を負担するということです。そのぐらいのお金がかかるものですかという感覚があるのですけれども、どんなものでしょうか。 45 ◯笠井観光交流課長 過去の例との比較でどうなのかというような質問の趣旨でよろしいでしょうか。(「はい」)具体的に過去の例で申し上げますと、昨年度はスペインのサンタンデール市で開催されました。それについて職員が実際に現地視察させていただいて、それらを参考にさせていただいております。会議自体は両国政府の主催でございますので、地元の自治体の負担はございません。会議に要する経費は、今回は全て外務省持ち、前回はサンタンデール市ですので、全てスペイン政府持ちになります。  ただ、サンタンデール市の例ですと、夜のレセプションは、地元の企業主催で開催したり、地元の都市主催で開催したりということでございます。  今回、4月14日にスペインからお客様がお見えになります。その夜につきましては、経済界主催で歓迎のレセプションをやっていただこうということで今、商工会議所と話をさせていただいて、おおむね協力するという御回答をいただいております。  当日の4月15日につきましては、市長主催の歓迎会を予定しております。それについては市の負担になります。それ以外の会議開催経費につきましては、日本国政府の負担になります。  今回、この4,500万円ですね、本市の税金を投入するわけでございますが、これは今申し上げたレセプション以外の地元自主事業が中心となっております。地元自主事業につきましては、先ほど望月委員からのお尋ねでもお答えさせていただいたとおり、まずは前日の14日に、国際シンポジウムのしつらえの中で、市民参加型のシンポジウムを開催しようとする経費、曽根崎心中をフラメンコで実施してもらう経費、写真展開催の経費、それから、フラメンコ曽根崎心中を開催する浅間神社に市民参加型のステージを設けて、フラメンコ教室の御婦人方に踊りを披露していただいたり、そこでパエリアを振る舞ったり、あるいは飲食のコーナーを設けて、スペイン産のワインや食事を楽しんでいただくような地元の自主事業。それから、例えば、市内でスペインの国旗を掲出するお迎えの経費などといったもろもろの経費が必要だということで今回、増額の補正をお願いしているところでございます。過去の例からいきますと、これだけ自主的な事業をやっている例は多分ないのではないかと思います。 46 ◯佐藤委員 今、おっしゃっていただいたように、事業の内容がすごい色濃く市民も参加してやられることも理解できて、なるほどと思うのですが、ことし開催して、その事業の効果は多分その後にあらわれてくるのだと思いますが、主には、事業の効果をどのように捉えているのかと、事業の継続性について、どのようにお考えになっているのかをお伺いします。 47 ◯笠井観光交流課長 事業の効果、今後の展開でございますが、まず、効果につきましては、ことしは家康公没後400年という節目の年です。洋時計によってもたらされたスペインとの交流が、この駿府、静岡の地で始まったことをスペイン側にも広くアピールして、今後の誘客につなげていくということ。  それから、その誘客の中でも、文化交流にとどまらず、例えば、ことしもSBSのユースサッカーではスペインチームがお見えになっていますけれども、そういった意味ではスポーツ交流ですね。これを2020年に向けてどう展開していくのかも今後検討していかなければならない。そのきっかけとして、今回のシンポジウムを大いに活用できるのではないかと考えています。  それから、地元の関連事業の中で飲食店であるとか、あるいは地元のスーパー、百貨店といったところとも協力して、例えばおまちバル的な食べ歩きイベントであるとか、産直フェアなども開催しようと話をしております。それに際しては、スペイン大使館を通じて、例えばスペインワインの輸入業者などとのコネクションも地元の経済界とつくっていこうなどという話もしております。  したがいまして、これを契機にして経済交流にも広がっていくのではないかと思っております。  それから、さらに先ほど石上委員から御指摘のあったレニングラード動物園、あれはそもそも日韓ワールドカップのロシアチーム合宿を契機として広がってきた話でございますし、先ほどのお茶の話でもミラノ万博を通じてイタリアとの交流がこれから広がっていくと。そういった今後のいろいろな交流の拡大などがそれぞれの催しを契機にして広がってきておりますので、この日本・スペイン・シンポジウムも一過性に終わらせずに、そういうスポーツであるとか経済であるとか文化であるとか、そういった多方面にわたる交流の契機にしてまいりたいと思っております。  例えば今回のシンポジウムでは、テーマの1つとして観光デスティネーションを掲げようと考えておりますが、これは世界屈指の観光大国であるスペインに観光立国を目指す日本が学んでいこうということで、今、官公庁などもそういった仕立てで一つセッションを設けようと御検討いただいておりますが、そういったものをヒントに観光交流の分野での何かしらのヒントも得られるのかなと思っています。  さらに、申し上げれば、今、観光交流に関しましては、アジア近隣との交流を重視して、静岡空港の就航を契機に都市との関連を広げておりますが、将来的にはこれも日本政府の方針でございますけれども、観光消費額が高い欧米の市場に向けてプロモーションしていかなければならないと。それに際しては、やはり欧米の観光客は歴史文化を好むことから、日本の歴史文化をアピールしていくと。そういった中では、まさに本市の歴史文化を欧米市場にアピールする絶好の機会にもなるのかなということでございまして、いずれにしましても今回を契機にして、さまざまな交流のチャンネルを広げてまいりたいと思っています。 48 ◯佐藤委員 それでは、次の7ページの一番上のところに、G8サミット閣僚級会合誘致推進事業について、静岡県と浜松市と同時に開催するということで進めてきたんだけれども、残念ながら開催できなかったということです。今、おっしゃったようなことが、本当はもっとここでもできたはずだったのに残念だなと今、単純に思っています。開催できなかったことについて、何か思っていることがおありでしょうか。また、そのような会議を開催していくためには、何が必要だったのでしょうか。何があれば開催できたのかとか、そういう大きなものにも挑戦していこうとしているとき、MICEの推進の中でどこに視点を置けばよいのか、静岡市ではどうしてだめだったのかというところにつなげて、今お考えになっていることをお伺いできればと思います。 49 ◯笠井観光交流課長 G8サミット、今回はG7で開催されますが、それを誘致できなかった理由でございますが、大きく2つあるのかなと考えています。  1つは、やはり誘致活動を通じて、ハイレベルの部屋の絶対数が圧倒的に不足していることをつくづく実感いたしました。スイートの数がほかの都市と比べて圧倒的に不足しておりますので、それはなかなか厳しかったというのが実感でございます。  もう1つの理由は最終的に伊勢・志摩に決まったことから、今の政権は物語を非常に重視して選定されたのではないかなと、総理御自身のいろいろなお考え。伊勢・志摩は、日本でトップレベルのストーリーがございます。それに比べて我々の努力がまだまだ不足しておるがために、日本平であるとか、静岡の発信力が伊勢神宮に比べると不足しているのかなということでございます。そういった本市の持つ歴史を伊勢神宮に負けないように、今後もアピールしていく必要があるのかなと思います。これは理由でございます。  それから、今後でございますが、今回のG8サミットで手を挙げさせていただいたために、本市のいろいろないいところを、伊勢・志摩には負けましたけれどもアピールすることができたと。その流れの中で日中韓の環境大臣会合も誘致できましたし、日本・スペイン・シンポジウムの関係もいよいよ4月には開かれます。それから、中東和平プロジェクトも先般お話しいただいたようなことで、情報発信につながっているのかなと。12日には、市長に首相官邸に行っていただきまして、安倍総理にも報告させていただいて、直ちに首相官邸のホームページのトップページに本市で中東和平プロジェクトが開催されたと掲載されております。そういったあらゆる機会を通じて情報発信を繰り返して、さらに、次への展開につなげていこうと取り組んでまいりたいと思いますので、引き続き御支援を賜りますようお願いいたします。 50 ◯佐藤委員 次に、同じ7ページの3段下の夜間照明施設等設置事業について、国庫補助に認定されなかったということですが、ほかにも国庫補助に認定されなくて、予算がないのでできませんという事業もあったと思うのですけれども、これは来年度に予算計上されるのでしょうか。 51 ◯山田スポーツ振興課長 今回、学校施設環境改善交付金という補助金を狙っていたんですけれども、残念ながら採択されませんでした。  この補助金につきましては、今年度で夜間照明についてのメニューがなくなってしまうということです。それを受けまして、スポーツ振興くじtotoに新しくメニューが設定されましたので、来年度はこのtotoを申請して、夜間照明に挑戦していきたいと考えております。 52 ◯佐藤委員 ことしもtotoにメニューはあったんですか。 53 ◯山田スポーツ振興課長 totoについては、今年度はありませんでした。 54 ◯佐藤委員 申請するのであればtotoは大丈夫なんですか。 55 ◯山田スポーツ振興課長 これもやはり全国から募集がありますので、その中で採択されるかどうかということになります。申請すれば必ずtotoがいただけるというわけではありません。 56 ◯佐藤委員 つけてほしいなと思っているところになかなかつかない状況が発生するのではないかとすごく心配するのですけれども、例えばどうしても照明が必要だというところには、単独事業として手当てしていただけないものかなと思います。学校照明などの要望状況とか今後の整備計画などについては、どのようにお考えでしょうか。 57 ◯山田スポーツ振興課長 実は、学校グラウンドの夜間照明につきましては、静岡市は大変進んでいる地域です。小中学校合わせて127校のうち既に114校に設置されております。  現在、要望が出ているのは、城北小学校、1校になっております。 58 ◯佐藤委員 わかりました。ありがとうございます。後で要望させていただきたいと思います。  次に、その下の動物園管理運営事業についてです。先ほど石上委員や望月委員から、レニングラード動物園皆さんがいらっしゃったときに本当に失礼のないように対応してくださいねというお話があったのですけれども、この事業に子供たちがかかわることはできるのでしょうか。調印式などのかたいところは難しいと思うのですけれども、ホッキョクグマの名前は、子供がつけたような気がします。ロッシーなどに親しみを覚えている子供たちも非常にたくさんいると思うので、そういう意味で、この調印式に子供たちがどうかかわれるのかを伺います。 59 ◯海野日本平動物園長 子供たちのかかわりでございますが、現在、ロシア側日程調整について協議しておりまして、その中でそういった機会があるかどうかも今後協議してまいりたいと思っておりますので、今の時点では子供たちの参加、参画といった部分については未定でございます。 60 ◯佐藤委員 それでは、次に11ページになります。  産学官連携による海洋産業創業事業について、先ほどもビジョンを策定するだけではなくて、果実をどのように出していこうとしているのかというお話がありましたが、何年でどのような成果を目指そうとしているのかという目標はおありでしょうか。 61 ◯杉山産業振興課長 ビジョンにつきましては、平成29年3月までに策定しまして、期間としては10年間の目標を立てていきたいと考えております。  そういう中で目標につきましては、参入に有望な市場分野などを見据えた中で、研究開発及び事業化の件数を目標とする部分と、実際、学術機関等の産学官連携のマッチング件数を目標として立てていきたいと考えております。それにつきましては、今回、政府系関係機関との連携を深めていく中でそのような目標を立てていきたいと考えております。 62 ◯佐藤委員 次に、13ページの広域連携による水産物6次産業活性化事業についてです。先ほど望月委員がお話しされたので、大体見えてきているのですが、連携とそうじゃない部分とをしっかりと分けながら進めていくというお話でした。連携することによって静岡市にこういう成果が出てくるのではないかということをはっきりと持っているのかどうか、その成果はどういう目標なのかをお伺いできればと思います。 63 ◯小川水産漁港課長 連携することによる静岡市の成果、メリットですが、静岡市には、「しずまえ」というブランドがあるわけなんですけれども、「しずまえ」だけで市内の全ての台所が賄える状況にはありません。当然、いろいろなところの魚が入ってくる状況になります。そういったほかのものも活用して新しい商品をつくって、その商品を活用して外から人を呼び込んでくるというところになってくるかと思います。  最終的な目標としましては、3次総でも設定をしておりますけれども、10%の入り込み客数の増加を見込んでおります。 64 ◯佐藤委員 今、余り理解できていないので済みませんが、東京のアンテナショップで、すばらしいものがあるねと味わったとか気づいた方が、静岡に来るという目標で10%ですか。目標を立てているということはそういうことですか。よくわからないのは、入り込み客数はどうやってはかるのですか。「しずまえ」じゃなく、何ていうの、アンテナショップから来た人たちというのがよくわからないんですけれども。 65 ◯小川水産漁港課長 アンテナショップによる成果は、新商品の開発になります。先ほども説明させていただきましたけれども、アンテナショップの中で人々の趣味、嗜好を調査しまして、どういった形にすればより魚が売れるのかを調査し、それを商品開発にフィードバックをするというところで、アンテナショップは商品開発ができたというところが一つの成果ということになります。  入り込み客数というのは、その商品を使って今度は地元にお客さんに来ていただくことになるわけですけれども、沿岸部にあるいろんな施設に来ていただいた人たちをカウントして、総量で入り込み客数のカウントをすることになると考えております。 66 ◯佐藤委員 21ページの観光費の中の観光トイレリフレッシュ事業についてですが、何か県との調整がうまくいかなくて時間がかかりましたということですが、完成時期はいつになるのでしょうか。 67 ◯笠井観光交流課長 11月を予定しております。 68 ◯佐藤委員 その間、利用者へとか地域への影響はないのでしょうか。 69 ◯笠井観光交流課長 影響ですけれども、この予定地の南側に三保灯台観光トイレがございまして、それは既に老朽化しておりますので、いずれ取り壊そうということですが、この海浜公園のトイレの完成まではそれを使っていただいて、完成後、そちらのトイレを壊すというスケジュールで進めようと考えております。 70 ◯佐藤委員 最後です。24ページの西ケ谷総合運動場屋内プールろ過機修繕ですけれども、利用できない期間をどのように対応していかれるのか。それと、ろ過装置を入れる段階でこういう面倒くさいものであるという、つまり、これでないと入れられないというものらしいんですね。単独のものであると説明を受けているのですが、もう少し簡単なものだったらよかったんじゃないのという感じもします。これだけ性能がいいなど、特に何か理由があってこれにしているんだということであれば、その辺の御説明をいただければと思います。 71 ◯山田スポーツ振興課長 西ケ谷総合運動公園の屋内プールが利用できない間についてですけれども、まず、市内の他のプールを御案内するということが1点。それから西ケ谷総合運動公園には県営の50メートルのプールがあります。草薙総合運動場にも25メートルのプールがあります。  西ケ谷総合運動公園の県営のプールにつきましては、競技が専門になるものですから、50メートル仕様になっていますけれども、県体協とお話をさせていただきまして、この間、25メートル仕様に変更していただいて、西ケ谷総合運動公園が25メートルですから、そういった対応で。(「どういうふうに使うの」)縦が50メートル、横が25メートルあるので、それを縦を16コースに分けて25メートルに使用させて、協力していただいてやっております。  ただし、大きな大会が入っているときには、50メートルになってしまいますので、常時25メートルではありませんが、ふだん25メートルを泳いでいる方はそちらに御案内させていただいたところです。  それから、ろ過機については、それぞれのプールで設置している場所が全て違います。ですので、実はこれは全て1点ものです。それに合わせて機械を設置する、あるいはつくることになるといった関係で、今回、当初の予定よりも設置に時間を要してしまうということで、延びてしまったのが原因になっております。 72 ◯遠藤委員長 この際、暫時休憩といたします。                 午後0時1分休憩      ──────────────────────────────                 午後0時59分再開 73 ◯遠藤委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。 74 ◯馬居委員 用意してあった質問をほとんど聞いていただいたので、そんなにありません。  資料-1の6ページ、日本・スペイン・シンポジウム開催事業です。これももういろいろ質問していただいて、本当によくわかりました。日本・スペイン・シンポジウムとともに、先日行われたイスラエル・パレスチナの中東和平の事業もやってみて、そんなに大きな事業ではないとはいえ本当に学ぶべきことがたくさんあったというか、やっぱり海外との交流というのは、一つ一つ積み重ねていくことで本当に大きな事業になっていくなという広がりを感じております。  そういう意味では、日本・スペイン・シンポジウムについても、大成功させていきたいと思っているのですが、中身は非常によくわかりました。浅間神社でフラメンコというのは、非常にユニークでいいと思うのですけれども、あの狭い場所でやるということでちょっと心配な面があります。四百年祭の最初の事業のときに、風が物すごく強くて、寒くてとてもたまらないようなことがありまして、あの印象が拭えないものですから、あそこでフラメンコを見るときに、天候がよければいいのですけれども、雨天の対策だとか、どういうことを考えていらっしゃるのでしょうか。あと、巨大パエリアもサングリアにお願いをしてということらしいですけれども、どこでどうやって開催するのか、具体的に教えていただけますでしょうか。 75 ◯笠井観光交流課長 まず、フラメンコでございますが、あそこの舞殿を活用して、その西洋の文化と日本の文化の融合みたいなものをテーマにやろうということで、阿木燿子さんにプロデュースを行っていただくということで、実際、現場も見ていただきました。大変すばらしい歴史的建造物であるといったところで曽根崎心中のテーマは神にささげるといった側面もございまして、フラメンコ曽根崎心中の静岡浅間神社版、あそこに合わせた演出を考えようということで今、構想を練っていただいております。  そういう中で、雨の日対策でございますが、売りは何といっても歴史的な建造物を背景にということでございますので、屋根をつけたりしますと、それだけで価値が下がってしまうおそれもあるということから、いろいろと主催者と相談した結果、雨の日対策はせずにそのままでやろうと。そのかわり天候にかかわらず、皆さんにポンチョといいますか、雨具をお配りして、雨が降ったらそれを着ていただこうと。雨が降らなかったらそれは持ち帰ってもらおうということで、事前にアナウンスしてまいりたいですし、そういったものを今、お配りしようと考えております。  それから、パエリアにつきましては、浅間神社内で飲食を提供するようなお店であるとかワインを提供するようなお店を市内の飲食店、組合を通じて募集しまして、いろいろ出店していただこうと考えております。  その中のスペースで、今のところ100人前のパエリアの鍋をサングリアさんがお持ちだそうだものですから、その鍋をお借りして、2つのテーマ、1つはオクシズパエリアということで山の幸、それから、もう1つは「しずまえ」パエリアということで海の幸、そういったものをテーマに海の幸、山の幸をパエリアとして提供しようと。パエリアにつきましては、今は海の幸が中心ですが、もともとはジビエ料理が発祥だということですから、山の幸も非常に喜んでいただけるのではないかということで、それを100人前、100人の方にお配りしようと。時間を決めて、整理券を事前にお配りして、時間になったらお配りすると、そんな方式で何回かやってみたいと考えております。 76 ◯馬居委員 あと1つ、本当は聞くのをやめようかと思ったのですが、46ページの農業集落排水事業についてです。最後の農業集落排水処理施設が富厚里にできましたけれども、住民に対する説明不足が原因で、非常に大変な思いをされたと伺っております。今回の業務費の増に伴う予算の増額をしたのが、多分そこに当たることだと思うのですけれども、何でこういうことになったのかという事情を説明していただけますでしょうか。 77 ◯細川農地整備課長 こちらの増額は全て人件費になっておりまして、昨年度に予算要求するときの担当者の給与で決めているのですが、27年度になり担当者が人事異動で変わりました。その結果、その者が前年度の担当者よりも、高い給与の職員が該当になったので、その分が不足するための増額になります。 78 ◯馬居委員 わかりました。金額的なことはそういうことなのかもしれませんが、要するに富厚里の農業集落排水処理施設は、でき上がる段階で住民の方から物すごい反対があって、住民の方が非常に感情的になられて、それでとにかくあそこで排水処理をすることはまかりならんというようなことになって、1カ月ぐらい延期になりました。そのこと自体はそれほど大したことじゃないと言えばそうですけれども、ただ、こういう事業をやるときに、特にこの地域的なことを考えても、富厚里とか吉津とかあのあたりの地域は、こういう排水とか水の問題については非常に敏感な地域で、昔、ダイオキシンの問題があったり、さまざまなことをずっと経てきていますので、排水処理をする施設というだけでみんなぴりぴりしている中でちゃんとした説明がなかったと。  やったこと自体は、農業集落排水処理施設は絶対必要な施設ですし、事業そのものは非常によかったと思うのですけれども、ただ、そのときに住民感情などをもっと考慮してやるべきだったのではないかと感じたものですから、その辺についての認識はいかがでしょうか。 79 ◯細川農地整備課長 おっしゃるとおり、実際に動かしたときにああいった問題が起きたのは事実ですし、事前の調査が不足していたというのも確かだと思います。それで、該当する地区だけを対象として事業を進めてきたというのは、実際のお話です。それが結局、最終的な段階になって、ああいった形で問題が出てきたということになりますので、計画するに当たっては、当然のごとくその場所だけではなくて、周りのことについても考えなければならなかったと思っております。 80 ◯平島委員 それでは、補足的に何点か聞かせていただきたいと思います。  何回も皆さんが聞いていますけれども、日本・スペイン・シンポジウム開催事業についてです。  いろんな事業が追加で入ってきたのだろうなと思っていますが、それはどういう経緯なのか、教えてください。 81 ◯笠井観光交流課長 ここに至った経緯でございますが、先ほども御説明申し上げましたとおり、当初、毎年の恒例であります秋の開催ということで、準備してまいりました。夏ぐらいになりまして年末にスペインで総選挙が行われるから、ちょっと先に延びるというお話もいただきまして、時間的な余裕もできる。  それから、一方でスペイン大使が新しく赴任されて、この催しに非常に力を入れて取り組んでいきたいというお話もいただきました。あるいは、この準備の過程で外務省、あるいはこれに関係する皆さんともいろいろ情報収集をする中で、例えばフラメンコ曽根崎心中につきましては、本市ゆかりの港かっぽれに取り組んでいただいている宇崎竜童さん、阿木燿子さん御夫妻がフラメンコをやられているというお話をいただきました。実際にお話をしたところ、あの浅間神社でぜひやってみたいというお話をいただく中で、現場を見ていただいて実現しました。あるいは、日本・スペインの親善大使をやられている竹下景子さん、関口照生さん御夫妻が、「支倉の道」という写真集をお出しになっているというお話もいただきまして、そうであれば歴史を一歩さかのぼって、洋時計であるとか、スペイン船が御宿に打ち上げられた辺からのストーリーで写真展などを開催できないだろうかというお話をする中で、じゃ、そういうシンポジウムに合わせて静岡の地でやりましょうというお話をいただきました。このようなことで、いろいろな関係者と情報収集をしたり、協議調整をしたりする中で現在に至っておる状況でございます。  4月の開催に向けてさらに内容を詰めて、多くの皆さんに喜んでいただけるような企画内容に充実させていきたいと考えております。 82 ◯平島委員 結局、市当局がいろんな提案をするなど、働きかけて実現したということですか。 83 ◯笠井観光交流課長 シンポジウム自体は両国政府の事業でございますが、それに関連する地元実施事業は、本市が主体となって取り組む事業でございますので、本市がいろいろ情報収集する中で今日に至っているということでございます。 84 ◯平島委員 次に、12ページの特産茶戦略的輸出支援事業です。  ミラノ万博の成果をもって、引き続きこのような事業をされるという説明を受けました。今までは静岡市がそれほどお茶を積極的に輸出していたことはなかったと思っているのですが、今、いろいろな形で実現させていこうとしていることは理解していますけれども、そもそも輸出用のお茶の生産体制、それからそれによって茶価が向上したり、農家の支援になるといったような道筋はどのように考えられているのでしょうか。 85 ◯白鳥お茶のまち推進担当課長 今の御質問のうち、まず、輸出用のお茶の生産に関する御質問ですけれども、特に今回チャレンジしますイタリアを初めとするヨーロッパは、残留農薬の規制が大変厳しいエリアとして知られているところでございます。  実際、昨年、このミラノ万博、さらには場内でのトップセールスに使用するお茶の選定につきましても、今の点につきまして十分考慮したところでございますが、実は静岡市内で、これはJAと関係機関も含めまして組織だって有機栽培等を推進するような体制づくりにまでは至っていないところです。  ただし、中山間地域につきましては、平たん部に比べまして特に病害、害虫の発生が少ないということで、平たん地に比べて殺虫剤の使用回数が低い傾向にございます。  その中で、事前に残留農薬を検査したところ、通常栽培の中でも輸出の基準を満たすものがあったという中で、昨年もミラノに進出できたということで、その立地の利を生かして、ある意味中山間地の立地条件のデメリットを貴重なメリットに生かして、輸出展開の方向を進めていきたいというのが1つの考えでございます。  もう1つ、こういった取り組みが今後産地の茶業振興にどうつなげていくのかということでございますが、輸出につきましては一足飛びに拡大するものとは考えておりません。ただ、このような取り組みにチャレンジする茶業者、茶商、あるいはお茶の生産組織がこういう機会を使って販売力あるいは経営力、さらには私たちが望むところは農業の生産側に対する指導力を持った茶商、茶生産組織が育つことによって将来へ継続して採算のとれる茶産地になることを期待して取り組む考えでございます。 86 ◯平島委員 13ページの民有林造成事業費助成です。  間伐材の搬出が増加したための増額ということでしたが、間伐は、今、そんなに進んでいるのでしょうか。その実態といいますか、推移といいますか、わかる範囲で結構ですので教えてください。 87 ◯佐野中山間地振興課長 当初、間伐材の搬出が4,270立米と予定していたところが、実際のところ9,834立米にふえて、その部分について補助金が足りなくなったということで補正しているところです。  平成25年については3,517立米、平成26年が5,897立米、平成27年が9,834立米と、年々増加している状況でございます。 88 ◯平島委員 最後に中山間地域等直接支払事業についてです。  協定を更新する集落が85から48に減ってしまったということですが、言い方を変えるとそれだけ中山間地の農業が疲弊しているということだと思います。  それで、先ほど中山間地振興課長から説明があったように、条件の悪いところをやめて、いいところに移りたいと、これは当たり前の話だとは思いますけれども、そうしますとその条件の悪い農地というのは、これからも守っていくべきものなのか、あるいはそれで放棄されたら、また植林にするとか雑木を植えるとか何かに変えていくのか、いずれにしても今後についてはどのようにお考えなのでしょうか。 89 ◯佐野中山間地振興課長 先ほど説明足らずかなと思っていたところだったのですが、当然この中山間地域、お茶の産地やワサビなどのほとんど固まった作物が出ておりますが、農業政策の中で、後で農業政策課長にお願いするかもしれませんけれども、例えば若返りの事業ですとか、あるいは農地の集積事業とかといった事業がございます。そういった事業を通して耕作放棄地を防ぐ手段を農業政策として講じていただいております。  中山間地振興課では、野生鳥獣被害の関係で防護柵をやって、農地を守るとかそういった施策、農林水産部内で協力して農地を守ろうといった施策は、今、とっているところです。  あと、国につきましても、今回の中山間地域等直接支払事業につきましては、これまで1人当たり100万円を上限にしていたところが、250万円にまでふえまして、そういった農地を見守っていこうという取り組み、国の制度自体も緩和されているところでもあります。その辺は国の動向等を見ながら、また、市も農地を守る施策を通して、耕作放棄地がなくなるような戦略をとっていきたいなとは考えております。 90 ◯小林農業政策課長 農業政策というお話が今、ありましたけれども、中山間地におきましては、農業の衰退というのは、直接その地域、コミュニティ全体の衰退につながっていくものですので、非常に重要なことで、先ほど話のあったそういった協定が半分ぐらいになるような状況は、非常に危機的な状況だと認識しています。  農業政策課としましては、先ほどもお話がありましたように、要はなぜ手放してしまうのか、耕作ができないんだという理由の一番は年齢的な問題、後継者がいないことだと思います。園地としては、急傾斜地ということで非常に条件が悪いと。そういったところを何とかしなければなかなか解決に結びつかないのではないかと思います。  そういった中で、1つは、耕作放棄地になることを少しでも防止したいということで、今、進めているのは、いわゆる担い手に耕作放棄地になってしまう前にいかに結びつけるかということで、中山間地の事業等を通じまして、県、農協、また農業委員会とも協力しながらスムーズに担い手に手渡していければと思っています。
     また、園地自体につきましては、茶園地再編対策事業を使いまして、園内整備道とか段差をなくすだとか、少しでも作業効率のいい園地をつくっていこうということで進めていきたいと思います。  それから、あとどうしても耕作放棄地になってしまったところの全てを救うことはできませんので、これも今、農業委員会で進めておりますけれども、復旧できない農地については、積極的に非農地化を認めていこうと。そのかわり守るべき農地は、しっかり守っていこうと、そこら辺のめり張りをつけて、しっかり進めていきたいと思います。  28年度につきましては、農業委員会に農地利用適正化推進委員が設置されることになっておりますので、そういった現地をよく知っている方と連絡をとりながら進めていきたいと思います。 91 ◯安竹委員 それでは、幾つか伺いたいと思います。  7ページの三保松原保全活用事業の関係ですが、ボードウォークユーカリの木を使うというお話が出ましたけれども、ユーカリは、日本材ですか、外材ですか。 92 ◯丸岡歴史文化課長 外材であります。 93 ◯安竹委員 私たちは、なるたけ日本材を使おうということで、特にその中でも地元材を使おうと推進してきたわけですよね。公共の建物の中にもなるたけ日本材を使おう、地元材を使おうと。このことについて異論はなかったのですか。  先ほどユーカリの木は、非常に強度があって、井川大橋を修理するときも、その大橋の板にユーカリを使おうという議論になったことがあるんですよ。20年ぐらい前の話ですが。僕はその整合性がとれないような気がするのですが、どのような考えなのか、その辺についてもうちょっと深く教えてください。 94 ◯丸岡歴史文化課長 ボードウォークの関係につきましては、場所を御存じだと思いますけれども、塩害、また砂でなかなか地盤が悪いところで、当然市産材も検討させていただきました。やはり風雨にさらされる、塩分にもさらされる中で、耐用年数を考慮させていただいた結果、ユーカリ材の耐用年数が一番長いと。これから更新することも勘案し、ユーカリ材を使うという結果になっております。 95 ◯安竹委員 じゃ、具体的に耐用年数ね。例えば日本材のこの木を使った場合には何年で、腐食の度合いが10年くらいもつとか、あるいはユーカリの場合にはどれほどもつとか、そういう計算式があったら教えてください。 96 ◯丸岡歴史文化課長 現在、手持ちの資料がありませんので、また後ほどその資料をお持ちさせていただきますけれども、ユーカリにつきましては耐用年数が45年と伺っております。  そうした中で、市産材については20年前後ですので、それだけユーカリ材のほうが耐用力が強いと判断しております。 97 ◯安竹委員 大体予測できる話ですが、それはそれとして、僕は文化ということ、歴史文化を考えた場合に、私は、本当はああいったところに構築物をつくるのがいいのか悪いのかというところから入るわけですけれども、そこに多くの観光客も来ることだし、松の生育の場所を守るとか、砂嘴を守るとかという中でこういう動きは我々認めているわけですが、そういう中で、僕は10年たって、改めてつくり直したほうがいいと思っているんですよ。それが文化じゃないですか。ここにあえて外材のユーカリを使ってという発想、文化の担当者としてそれはおかしいと思いますよ。何か弁があったら聞かせてください。 98 ◯丸岡歴史文化課長 今回のボードウォーク設置につきましては、松の保全というところがありまして、世界遺産になってから非常に来訪者が多くなっております。そうした中で、たくさんの方が砂を踏みしめることによって、根が傷んでしまう問題が発生しております。そうした観点で、平成20年に神の道にもボードウォークを設置しております。そのボードウォークを設置した際に、将来の耐用年数等を勘案した結果、あちらにもユーカリを使っています。  そうした中で、やはり委員御指摘のとおり、市産材を使うことも大切なことだとは思うのですけれども、限りある財源をいかに有効に使っていくのか、そういう観点から今回はユーカリを採用させていただいております。 99 ◯安竹委員 わかりました。あとは要望で。  じゃ、次の質問をさせていただきます。  お茶の関係でミラノ万博の話が出ましたね。実は、私たちもミャンマーでお茶をということで、あそこも茶の生産地です。食べるお茶までやっているようなところで、いろいろな体験をしました。同じ静岡茶として向こうのいろいろな食文化の中でこれからPRしようということになろうかと思うのですが、ミャンマーでやったときには、水で出すお茶が一番安価だということもあったのかもしれませんが、評判がよかったんですよ。  そういったことを考えますと、この静岡の場合には先ほど高級茶、茶価が高いというようなお話もありました。これからの課題として、リーフ茶でいくのか、あるいは粉末にして、もうちょっと利用しやすい形にしていこうとかという、これは生産者の中でも1つの大きな課題になっています。その辺についてこの際、僕はいろんな料理に何か日本のふりかけが非常に喜ばれているなんていう話も聞きましたけれども、やっぱりそんなことを踏まえまして、先ほど生産者には、今度のこのイベントは直接つながらないんだというようなお話もありました。しかし、やはりこういったことをやれば、むしろお茶に関係する人たちみんなが注目する、期待することは間違いないんですよ。その辺をもうちょっと配慮していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。 100 ◯白鳥お茶のまち推進担当課長 まず、お茶の種類の関係ですが、ミャンマーの事例もそうですけれども、やはりヨーロッパでも平均的には紅茶を初めティーバッグで飲む文化があります。ミラノも含めイタリアにつきましては、実は日本茶への関心は大変高いというデータが2013年のジェトロの調査で出ています。ただ、反面で、日本茶を飲む機会が少ない、飲めるお店が少ないこともデータとしてあるところです。そこがまだ、今後伸び代があるエリアかなと思っております。  そういった中で、現状ではミラノを含む一帯につきましては、やはり日本から既に輸出されているお茶はティーバッグで比較的安価なものが輸出されているところです。  ただ、反面、富裕層につきましては、先ほども言いました健康志向等も含めまして、高級茶に対する理解、ニーズもあるということで、実際、昨年聞き取りさせていただいた中で、現地の金額で50から60ユーロ、日本円にしますと100グラム7,000円前後の日本茶を購入するお客さんもあるというようなことは伺っています。そういった中では、普通煎茶での可能性もまだあるエリアかなとは思っています。  ただ、あと総論的な面で言いますと、これまでのお茶づくりにつきましては、生産側の目で見たものづくりをしてきましたが、これからは需要に応じたものづくりに転換していく必要があるという認識が広まりつつあるところです。実はまだ公には申し上げることはできませんが、現在、農協、あるいは茶業組合等も含めまして、今後静岡市内で生産すべきお茶の種類につきましては、検討模索しているところでございます。例としては、今、国内外で広まっているのは、緑茶というイメージの中では抹茶系、粉茶もパウダーも含めまして、抹茶系が大変出回っています。  ただ、その製法につきましては、当然従来のものとは全く違う部分もございますので、一気に広まるものではございませんが、そういった要素も踏まえまして、今、検討しているところです。  それから、もう1点、最後に言われました今回のこのミラノへのチャレンジを生産側にももっと呼びかけてという意味合いの御質問をされましたけれども、基本的には今回の取り組みにみずから足を運んで、PRしていきたいという茶業者、それは茶商だけではなくて、お茶の生産側にも呼びかけさせていただく予定です。そういったことで希望があるところにつきましては、ぜひ御一緒に行って、実際に、現地でのお茶の需要等を確認した中で今後の経営に生かしていただこうという考えでいるところでございます。 101 ◯安竹委員 13ページに、南アルプス周辺登山道整備事業がありますが、僕が聞き損じたのか、つり橋の話がありましたね。この部分について、教えていただけますか。 102 ◯佐野中山間地振興課長 今回、つり橋につきまして繰り越しするということですが、昨年の1月に浜松市で土砂災害に絡みますつり橋の崩落事故がございました。これを受けまして、つり橋を整備するに当たってその予定地の地質調査をする必要が生じまして、この調査の結果に基づきまして、測量、設計を行うことにしました。今回、地質調査が1月末に完了しまして、今後、測量、設計するということで、今回その部分について繰り越したいということで補正議案に上げさせていただいたところでございます。 103 ◯安竹委員 今、浜松市の事故の例がありましたが、その橋と、私がイメージする登山道のつり橋とでは何となく整合性がないのですが、規模的なものとか大きさとか、今、その基礎になるところの地質調査という話が出ましたけれども、その辺をもうちょっと詳しく説明していただけますか。 104 ◯青島理事(整備保全担当) 今回のつり橋につきましては、あの浜松市の崩落事故と形が同じで、規模が大きいか、小さいかの違いです。結局ワイヤーで両サイドの安定した地盤にアンカーでとめまして、それでつるのがつり橋ですから、そのアンカーの強度を確認する意味で地質調査が必要だったということでございます。 105 ◯安竹委員 そうすると、これを機会に今、既存のつり橋、また、利用しているつり橋も安全対策の中で見直しする時期がきているということですか。 106 ◯青島理事(整備保全担当) 既存の橋につきまして、日常点検の中で安全性を確認していきたいと考えております。新しい橋については、基本的に構造計算からちゃんと見直し、設置していきたいと考えています。 107 ◯安竹委員 僕の父がきこりをやっていて、つり橋というのはもう我々の小さいときから山歩きで渡っていて、昔の地域に合った、その場所に合った、その橋の大きさに合った、また、利用度に見合ったつり橋をかけるのがつり橋だと思っているんですよ。  その基準とか規格とかは、今、こういう時代ですから、安全規格とかといったことはあろうかと思うのですが、そんなことを言っていたら山のつり橋なんてね、いわゆるどれが安全でどれが安全でないとかということにもなってくるんですよね。  だから、僕はもうちょっと地の利を得て、地域の人たちの知恵で成り立つのが、いわゆる登山道クラスのつり橋だと思っているのですが、そういう考え方はもう通用しないと考えたほうがいいんですかね。 108 ◯青島理事(整備保全担当) 非常に難しい御質問だと思います。  ただ、安全管理をしていく上では、つり橋は、ワイヤー構造物になります。そこが命になりますので、やっぱりその部分のさびですとか、それから、風雨にさらされているとか、それから、もう1つは登山道で人が通るだけというところがあります。いわゆる車が通るとか重量物が通るものではないので、その辺も考慮した中で判断していきたいと考えております。 109 ◯安竹委員 6ページの日本・スペイン・シンポジウムの関係ですが、何か、天井知らずで、これだけの予算に膨らんじゃったのかなんて、説明を聞くまではそれほど思ってもなかったのですが、正直に言ってこの6千数百万円という金額は莫大な金額だと思うんですよね。それが、果たしてスペインからいらっしゃる皆さんを歓迎するために本当に必要なのかなと、率直に感じているんです。  そこでお伺いしたいのですが、ものには原価計算というのがあります。この内訳を、先ほど幾つかの行事、写真展もあったり、フラメンコ曽根崎心中があったりといろいろあります。あるいは、浅間神社を利用するということで、附帯設備も、先ほどは雨対策は雨具だと言っていましたけれども、いろいろな費用が想定されていると思うのですが、その内容をもうちょっと具体的に、教えていただけますか。 110 ◯笠井観光交流課長 それでは、個々の事業ごとに御説明させていただきます。  まずは、フラメンコ曽根崎心中は事業費がかかるものでございますが、約3,000万円を予定しております。これは有料で実施いたします。全席指定の2,000席で、1席当たり8,000円で販売する予定でございます。  それから、市民参加型のステージということで、市内のフランメンコ教室の皆さんにステージを提供して、そこで踊っていただいて、日ごろの練習の成果を発表していただこうというものが、約230万円です。  それから、浅間神社内でいろいろなブースを提供して飲食店組合でということで、これはテント等の設営で大体100万円です。  それから、「支倉の道」写真展はMIRAIEで開催するということでございまして、これが大体400万円です。これも有料で開催しようということで、1人500円を負担していただこうと考えております。  それから、市長主催の夕食会につきましては、通常ですと150人ぐらいが参加されるということでございますが、今回スペイン大使がスペインから政財界のいろいろな有力者を連れてきたりという話もいただいておりまして、全体で200人規模を予定しております。  内訳は、大まかに以上でございます。 111 ◯安竹委員 2,000席で1席8,000円というようなお話、あるいは写真展も1人500円観覧料をとるというお話ですが、この収入は、このかかった経費の中に戻すというか回収するというか、そういう考え方でいいのですか。 112 ◯笠井観光交流課長 事業の実施につきましては、実行委員会を設置いたしまして、そこで収支をやっていこうということでございます。したがいまして、実行委員会の収入として処理してまいりたいと思います。もし収支の残額が出た場合は、一般会計に戻すことになります。 113 ◯遠藤委員長 ほかによろしいでしょうか。             〔「なし」〕 114 ◯遠藤委員長 ないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  要望・意見、討論はありますか。 115 ◯望月委員 自民党です。  提案されております議案第1号、議案第9号、議案第14号、全てにわたり賛成いたします。  要望・意見であります。  今、安竹委員も質問いたしましたけれども、日本・スペイン・シンポジウム、4月14日から16日までのシンポジウム、それからフラメンコ曽根崎心中が15日から17日、それから「支倉の道」写真展が4月9日から24日。  先ほど私、申し上げましたけれども、中東和平プロジェクトも大成功に終わって、こうした国際的な企画をすることが静岡市のひとつの知名度のアップというか、美術館だとかコンサートだとかそういういろんな文化的なことを含めてその地域で何をやっているのかということが評価につながっていくと思うんですね。  そういう意味からすると、これは大成功のうちにしていかなければいけないと感じております。いろいろなことがありますけれども、しっかりやっていただきたいと感じております。  このフラメンコ曽根崎心中、「地獄のように美しく 極楽のように恐ろしい」というのが、普通は地獄のように恐ろしく、極楽のように美しいと言うのだけれども、これは全く逆なことが書いてあって、何が何だかわかりませんが、こういうのがひとつの芸術だということでありますので、そういうことも含めて成功裏に終わるようにしていただきたいと感じます。  それから、経済局の関係でありますが、これも先ほど意見を言わせていただきましたが、やはり地方創生の加速化事業の中で国が進めております1億総活躍社会の実現という形の中の産学官連携による海洋産業創造事業、特産茶戦略的輸出支援事業、それから、広域連携による水産物6次産業活性化事業というような事業があると思うんですね。どれも重要な仕事でありますので、これもしっかりとその目的が達成されますように進めていただきたいと思っております。  それから、企業立地の関係は補正の中で議論するような問題ではなく、来年度の当初予算の関係の中でやっていかなきゃならないのですけれども、中部横断道とかいろんなインフラが静岡市に向かって整備されてくる中において、そうした企業立地をしっかりと考え、確保して、規制緩和も含めてやっていかなければ、人口70万人を切っちゃいます。そういうことを含めて、しっかりと企業立地推進課などの課や推進室の設置くらいまでしていかないと、ただソフト的に市長も新幹線通学費の貸与などもやりますけれども、あれはあれですばらしいと思うのですが、ああいうことばかりでは追いつかないかなと感じますので、また当初の委員会のときにいろいろな意見を述べさせていただきますが、そんなふうなことを頑張っていただきたいと思っております。 116 ◯石上委員 それでは、先ほど質疑の中で話したことを含め、ちょっとダブる部分が多いと思いますけれども、5つほど要望・意見を申し上げさせてもらいます。  1つ目は、羽衣の松の関係ですけれども、羽衣の松そのものを守ることと松原保全、あるいは観光施設の整備、それから、景観、環境を保護する、こういったいろいろな課題があって、副市長を統括本部長として取り組んでおりますという話がありました。とにかく市民にわかりにくくならないよう、各セクションの連携をとって、しっかりとした答えが出せるように、市の一体的対応、意思疎通を図ってやっていただきたい。くれぐれも向かいの人にあれこれ言われないように対応していただきたい。  2つ目にいきます。日本平動物園の絡みですが、先ほども申し上げましたが、貴重な動物を無償で貸与されているのは非常に珍しいと思うんです。静岡市の対外友好関係、とりわけ海外との交流としてこれが行われているというのは、非常にすばらしいことですし、これはしっかりとPRされたほうがいいと思います。あわせて、その相手先であるレニングラード動物園の園長ほか重要人物が今回お見えになるわけですから、それにつきましてはしっかりと粗相のないように細心の注意を図ってやっていただきたいと思います。  3つ目に、災害時の復旧についてです。公共災害の採択の基準は国の基準でしょうけれども、大雨になって、その雨から何日後までの土砂崩れについては公共災害の対象にする云々ということがあると思います。  しかし、最近は本当に何もない天気のいいときに突然山が崩れるということがあります。山そのものが動いているという話もありますけれども、そういったものについても国の公共災害が採択されますように働きかけしていくことが必要ではないか。  それから、そうしたときに、例えば災害で橋が崩れて、落ちたと。その橋をかけようとするときに原状復帰することが基本なものですから、昔の狭い橋のままつくらにゃいかんとか、昔の幅の橋、あるいは道にしなきゃならないという基準があるやに聞いております。私が県庁OBの技術屋さんから、テクニック上やることができるんだよという話も聞いたことがあるものですから、ぜひかたくなに国が示している基準だけを守るのではなくて、それをしっかりと変形していくというのでしょうか、利用していくというのでしょうか、今言ったようなお知恵もぜひ出して、対応していただきたいと思います。  4つ目に、産学官連携について、海洋産業の集積の話です。これは裾野が非常に広いし、奥が深いし、まず息の長い事業だと思います。インパクトのある仕事ですから、市としてしっかりと腰を据えて取り組んでいただくことをお願いします。  最後になりますが、これはきょうは申し上げていなかったのですけれども、中山間地域活性化とか振興とかという取り組みをしていますけれども、中山間地域の一番大きな課題は何かというと、水の確保です。山を抱えているということは、水源地といいますか、水をためるところではあるのですけれども、それで潤っているのは、街に住んでいる人たちであって、山間地に住んでいる人は、水の恩恵を、飲み水の恩恵を余り受けられない、取水するのに物すごい苦労をしているわけです。沢の水をとって、それを集めて、皆さんに配る作業をやっていますが、大雨があったりすると、取水するところまで上っていくのも大変だし、水は汚れているし、地域の皆さんも高齢化しておりますから、そこへ行って万が一にもけがとか死人が出るというようなことになると大変なことになります。現実に、もうわしらは上れないというお年寄りが非常に多くなっています。  ですから、中山間地の振興について考えるときに、水の確保、水源をどうやって確保するかについて、ぜひ全庁的な取り組みを考えていただきたい。これは中山間地振興課だけに申し上げるのではなくて、上下水道局の協力とか企画局とか財政局とか、広くあらゆるセクションにかかわることだと思いますので、これらにしっかりと取り組んでいただかないと、さらに中山間地に住む人が少なくなる状況が進みますので、ぜひよろしくお願いいたします。 117 ◯佐藤委員 新政会です。  議案第1号、議案第9号、議案第14号、全てに賛成いたします。  それでは、要望・意見を述べさせていただきます。  日本・スペイン・シンポジウム開催事業についてです。市民参画というか、市民が参加することを考えたときの費用対効果がしっかりと見えるようなものにしていただきたいということと、静岡市は世界水準の都市を目指すということで今、いろいろ進められているわけです。外国との交流を考えたときに、姉妹都市として交流している都市として、オマハ市とかストックトン市とかシェルビービル市とかカンヌ市とかがあって、友好都市としてフエ市があります。あと友好港湾で青島港とかがあったりとか、昨年の徳川家康公顕彰四百年記念事業で駿府城公園に送られたオランダのチューリップみたいな感じとか、それから、家康公が鎮座四百年祭のときは韓国の釜山市、台湾の台北市とも交流がある。動物園ではレニングラード動物園、今、これから行われるとても貴重な行事のお話を伺いました。また、つい先日の中東和平プロジェクトにおけるイスラエルとパレスチナのこととか、今回のスペインということで、本当にいろんな国や都市と静岡市が交流していて、国際交流の意味も大きくなっているんだなと思います。もちろんとてもいいことだと思っているのですけれども、こういう多くの国と交流したから世界水準の都市になるというわけではないのは、もちろん皆さんも承知していることだし、そんなことではないと思っていると思うのですが、この交流そのものが一過性というか、中途半端にならないようにしていただきたいと思っています。交流することのすばらしさを市民にもしっかりと理解していただけるような交流にしていただきたいということと、市民が、今、この国とこういうことをやっているんだなというものが見えるようにしていただきたいということと、その継続をぜひお願いしたいということです。  テーマによって、交流が続いていくこともあると思うのです。その国と毎年やっていくのも継続ですけれども、そうではなくて、例えば、国連軍縮会議が中東和平プロジェクトのイスラエル・パレスチナとの関係につながっているというようなテーマでの継続もあると思うのですが、そういうことがわかるような国際交流というか、国とのかかわりをぜひ事業として継続していただきたいと思います。  それから、夜間照明施設の設置のことですが、城北小学校1校だけが残っていますというお話なので、とてもお気の毒ですので、ぜひ市単費で実行していただきたいと思います。  それから、動物園管理運営事業で、ロッシーの無償貸与延長の調印式が行われるということですけれども、ぜひ子供たちも加えた形で事業を推進していただきたいなと。子供たちが動物園を支えているという感覚を持って、もちろんその陰には親もいますけれども、そういう意味での子供を上手に動物園に誘導していく材料になればいいなと思いますので、よろしくお願いします。  それから、企業立地促進事業助成について、もちろん企業誘致がメーンであるとは思いますが、今回、お伺いしたところでは、設備投資が伸びて予算額が多くなっているということのようだったのですが、5つのメニューの中で、やはり工場設置なども数字に出てくるようにすることが、ある意味では必要なのではないかと思ったところです。  あと、日銀のマイナス金利の政策が行われていることによって、中小企業にどのような影響が出ているのかとかといったこともしっかりと調べていただけたらと思います。  それからキリンのことですけれども、子供たちを楽しませる材料として少しでも早い時期にもう1頭来てくれればいいなと思いますので、よろしくお願いします。  それから、西ケ谷総合運動場のプールですけれども、利用者への影響が少ないように願いますので、ぜひそういう事業展開をしていただければと思います。 118 ◯馬居委員 公明党として議案3件、全て賛成です。  今、佐藤委員から非常にたくさんの要望を言っていただいて、かなり共通する部分もありますので、幾つか述べさせていただきます。  日本・スペイン・シンポジウム開催事業についてです。先ほども言いましたが、イスラエル・パレスチナとの中東和平プロジェクトにしても、子供たちがたくさん参加して、あれは本当によかったなと思うんですけれども、参加している人たちしか知らないというか、それはどうしようもないのかもしれませんが、できればもう少し広報に気を使っていただいて、議会にもうちょっと強く働きかけをしていただいて、議会の人たちが出ていくと、そこでフェイスブックやツイッターをやられて拡散しますので、その辺を協力してやっていければありがたいと思っています。  すばらしい事業をやっていても、なかなかみんな知らないことが非常に多いように思いますので、ぜひそれはお願いしたいと思います。  それから、広域連携による水産物6次産業活性化事業です。4市1町で連携してやるということで、静岡市は今、人口が70万人を切らないように頑張っているわけです。そのことも大事ですけれども、できれば本当に交流人口100万人というか、これは静岡県の中部圏域もみんな一緒になって活性化していこうというような考え方を持っていくべきだろうと思っています。  だから、そういう意味では、「しずまえ」鮮魚のアピールが弱くなるんじゃないかという御心配をされている面もありましたが、そんなことよりもできればこの中駿河湾全体を盛り上げていくために、静岡市があくまでもリーダーシップをとってやっていくという力強い推進をしていただきたい。  中駿河湾の、この駿河湾の海の幸というと、やっぱり静岡が全国的にかなり意識されると思うので、これは焼津市長が提案されたということだったんですけれども、いずれにしても静岡市が主導的に頑張っていくべきだろうと思っていますので、よろしくお願いします。  それから、もう1点は、繰越明許費が非常にたくさん出ているのですけれども、繰越明許というのは、初めから繰り越すつもりで予算化したものもあると思うのですが、今、国を挙げて観光に力を入れようという、静岡市もそうです。こういうときに民間のように電光石火みたいなことはできないですけれども、できるだけ早くこういう事情があっておくれちゃったというようなことがないように、とにかく観光に関しては事業を早めるぐらいのつもりでお願いしたいと思います。  それから、最後に、先ほど伺った農業集落排水事業ですけれども、農業集落排水処理施設としては、富厚里が最後の施設だったのですが、現地の富厚里の人たちに対しては、非常に詳しく説明をされた。しかし、排水が流れていくであろう下流側の人たちには説明していなかったことで問題になって、結局、住民に対する説明不足が原因で、余分なお金を使ってしまったということですので、住民の感情を甘く見ないで、しっかりと丁寧過ぎるぐらいの説明を心がけていただきたいと言っておきたいと思います。 119 ◯平島委員 静翔会です。  全議案に賛成いたします。  要望・意見ですけれども、まずは、日本・スペイン・シンポジウム開催事業ですが、先ほど質問で答弁いただいたように、観光交流課でいろいろな働きをしていただいて、中身の濃い事業にしてもらったようですので、引き続きしっかりとした結果が出るように頑張ってください。  それから、特産茶戦略的輸出支援事業についてです。中山間地のお茶はそもそも農薬が少ないという話がありましたけれども、このミラノ市で実施するPRイベント、それから、セミナー、商談などをきっかけに、さらに中山間地のお茶が減農薬あるいは無農薬、有機栽培となって、特徴のある商品となるように、そのきっかけになるようにしっかりと頑張っていただきたいと思います。  それから、質問はしませんでしたけれども、静岡県果樹研究センター誘致事業の中の廃土処分費が大変安くなったということですけれども、これも非常に工夫をしていただいて、このような成果を上げてくれたと思っております。  それから、民有林造成事業費助成ですけれども、間伐が難しくてなかなか進まない現状が長くあったと思うのですが、ここに来て大分間伐が進んでいるということですので、引き続きしっかりと進めてほしいと思います。  それから、最後に中間産地域等直接支払事業についてです。これもやはり山の農地が荒れることは地域が荒れることになりますので、守るべき農地をしっかり守るとともに、守れないというか、転用する土地については、また有効利用ができるような形で進めていっていただければと思います。 120 ◯安竹委員 ユーカリの使用についてどうも引っかかるんですよね。これを地元材に切りかえてくださいよ。でなかったら全議案反対、とは言いません。でも、本当にこれは物すごく重大なこと。ぜひユーカリをやめて、地元材を使うことに切りかえていただきたい。             〔発言する者あり〕 121 ◯安竹委員(続) いや、そんなことはない。全然有効じゃない。これは文化から、歴史文化から離れますよ。まず、それが1つね。
     それで、お茶の関係ですが、ぜひ頑張っていただいて、本当に生産者が今、泣いています。その人たちに、たとえ少しでも希望と明かりを見えるような形をとっていただければ、生産意欲の向上にもなりますし、残留農薬の問題は必ず出てくると思いますので、農協ともこの辺も含めて詰めていかなきゃならない部分があろうかと思います。それがこれをやろうとする、解決しなきゃならない、将来につながる大きな問題にもなりますので、頑張っていただきたいと思います。  そんなことで、日ごろ中山間地振興課、あるいは農林水産部、本当に頑張っていただいていることに感謝を申し上げまして、私の賛成討論です。 122 ◯遠藤委員長 要望・意見、討論を終わり、採決を行います。  反対の討論はありませんでしたので、全議案を一括して、簡易採決にてお諮りいたします。  議案第1号中所管分、議案第9号、議案第14号は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 123 ◯遠藤委員長 御異議なしと認め、議案第1号中所管分外2件は原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。  以上で議案審査を終了いたします。      ────────────────────────────── 124 ◯遠藤委員長 本日の日程は、全て終了いたしました。  これをもちまして観光文化経済委員会を散会いたします。                 午後2時9分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  遠藤 広樹 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...