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平成22年6月定例会(第5日目) 名簿
平成22年6月定例会(第5日目) 本文

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  1. 静岡市議会 2010-06-05
    平成22年6月定例会(第5日目) 本文


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1         午前10時開議 ◯議長(安竹信男君) これより本日の会議を開きます。  この際、諸般の報告をいたします。  初めに、本日、市長より、諮問第2号人権擁護委員の推薦について外1件が提出されております。  また、本日、宮澤圭輔君外52名から、発議第6号東静岡地区大型商業施設計画への特段なる配慮と再検討を求める決議外1件が提出されております。  また、本日、寺尾 昭君外49名から、発議第8号子宮頸がんを予防するワクチン接種の公費助成及び受診率向上対策の充実を求める意見書が提出されております。  また、本日、寺尾 昭君外3名から、発議第9号高校無償化に関する意見書外1件が提出されております。  次に、報告第23号をもって専決処分1件の報告がありました。  次に、監査委員から、平成22年5月分の現金出納検査の結果及び出資団体監査の結果について報告がありました。  以上で諸般の報告を終わります。    ─────────────────── 2 ◯議長(安竹信男君) 本日の議事日程は、先刻お手元に配付したとおりであります。    ───────────────────    日程第1 議案第111号 平成22年度静岡市一     般会計補正予算(第1号) 外102件 3 ◯議長(安竹信男君) 日程第1、議案第111号平成22年度静岡市一般会計補正予算(第1号)から日程第103、議案第213号静岡市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正についてまでを一括議題といたします。  これら103件に関し、各委員長の報告を求めます。  初めに、総務委員長繁田和三君。   〔14番繁田和三君登壇〕 4 ◯14番(繁田和三君) おはようございます。
     それでは、総務委員会に付託されました議案第111号平成22年度静岡市一般会計補正予算(第1号)中所管分外5件の議案につきまして、審査における意見、要望と審査の結果を御報告いたします。  まず、議案第114号静岡市税条例の一部改正についてであります。  市たばこ税税率引き上げに関連し、たばこは健康や環境の問題も憂慮されるが、市たばこ税は40億円の税収が見込まれる貴重な財源でもあることから、その使い方は十分に検討されたいとの要望がありました。  次に、議案第128号あらたに生じた土地の確認についてであります。  今回、新たに生じた土地は、由比漁港として整備されることから、由比漁港がすばらしい漁港になることを期待するとの意見や、由比漁港の土地利用に関しては、災害対策や渋滞対策についても配慮をお願いしたいとの要望がありました。  次に、議案第213号静岡市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正についてであります。  これからますます財政の逼迫が予想される状況の中では、もっと切り込んだ見直しも必要であるとの意見や、支給対象の業務や支給金額の妥当性について、市民の理解が得られるよう十分に留意されたいとの要望がありました。  以上のような意見、要望が述べられた後、議案第111号、議案第113号、議案第114号、議案第128号、議案第131号、議案第213号の6件を表決に付したところ、全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、御報告申し上げます。 5 ◯議長(安竹信男君) 次に、生活文化環境委員長岩崎良浩君。   〔32番岩崎良浩君登壇〕 6 ◯32番(岩崎良浩君) 生活文化環境委員会に付託されました議案第111号平成22年度静岡市一般会計補正予算(第1号)中所管分外6件の議案につきまして、審査における意見、要望と審査の結果を御報告申し上げます。  初めに、議案第111号中所管分の埋蔵文化財発掘調査事業では、本市の歴史を知るためには、発掘調査は非常に重要な事業であるとの発言や、議案第115号生涯学習施設条例の一部改正についてでは、有度生涯学習交流館の建てかえによって、多くの市民が今まで以上に便利な利用ができるよう期待する旨の発言がありました。  次に、議案第116号及び117号の2件のスポーツ施設指定管理者による管理に移行する議案については、施設の管理運営が合理的かつ円滑に行われるためには必要なことではあるが、単なる経費削減という判断での移行ではなく、指定管理者に管理を移行することにより、今まで以上に市民サービスの向上が図られるよう努力をしていただきたいとの発言がありました。  また、指定管理者の指定に当たって、スポーツ広場清水庵原球場では施設の形態が違うため、施設の特性を最大限生かすためにも、専門性のある団体に的確な指定が行えるよう、募集方法や要鋼等の内容を精査していただきたいとの意見があり、さらに、施設における事故等への責任については、指定管理者に管理を移行しても、最終的には市が負うものであるため、管理者への監督・指導等を怠らないよう努められたいという要望がありました。  次に、議案第125号及び111号の日本平動物園関連の議案については、ケージの中の鳥が小動物等の被害を受けないようリスク対策を望む意見や、猛獣館の開設により来園者も急増している状況から、動物園周辺の交通渋滞の緩和対策等も含め、警備員の増員の取り組みは急務であり、また、来園者がある中で工事を進めることについて、事故がないような安全対策には万全を期して対応されたいとの意見がありました。  以上のような審査の後、議案第111号、議案第115号から117号、議案第125号、129号及び130号の7議案については、全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上、御報告申し上げます。 7 ◯議長(安竹信男君) 次に、厚生委員長鈴木節子君。   〔4番鈴木節子君登壇〕 8 ◯4番(鈴木節子君) 厚生委員会に付託されました議案第111号平成22年度静岡市一般会計補正予算(第1号)中所管分を初めとする62件の議案につきまして、審査における意見、要望と審査の結果を御報告します。  初めに、議案第111号中所管分では、まず、子ども手当の支給対象とならない施設入所児童等への特別支援事業について、施設が補助対象児童に対して物品の購入やサービスの提供を行う際には、施設内にいるすべての児童が補助対象ではないことに十分配慮し、慎重に対応する必要があるとの発言や、この事業の背景となる子ども手当制度にはさまざまな問題点も見受けられるため、国は地方の意見を取り入れ、制度改善を図るべきという意見もありました。  また、自殺対策事業について、早期に成果を上げることは難しい事業と思われるため、慎重に対策を立てられたいとの発言や、相談体制の充実を図るなど、対話を重視した取り組みをされたいとの発言がなされたところであります。  次に、議案第133号から議案第190号までの権利の放棄関係議案では、救急外来等、受診時の本人確認は非常に困難と思われるが、支払いをしている方々に不公平感が生じることのないよう、未収金の発生抑制に努められたい。また、早期に督促の通知をするなど、速やかな未収金回収の取り組みをされたいとする発言、さらには、回収困難な債権については効率的・合理的な事務処理の方法を検討されたいとする発言がありました。  おおむね、以上のような意見、要望の後、各議案を表決に付しましたところ、議案第111号中所管分、議案第112号、議案第118号及び議案第132号から議案第190号までの62議案については、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、御報告申し上げます。 9 ◯議長(安竹信男君) 次に、経済消防委員長深澤陽一君。   〔12番深澤陽一君登壇〕 10 ◯12番(深澤陽一君) 経済消防委員会に付託となりました議案3件について、意見、要望を中心に、審査の結果を報告いたします。  議案第111号平成22年度静岡市一般会計補正予算(第1号)所管分のうち、まず、羽衣の松の世代交代式典開催事業についてです。  羽衣の松の世代交代の式典に立ち会えるのは極めてまれなことで、効果的なPRをしていただき、多くの市民の立ち会いのもとに式典がとり行われるよう期待する旨の発言がありました。また、現在の羽衣の松に対しても、引き続き松くい虫防除作業等を行っていただけるとのことで、石碑等の建立の検討もされているようだが、後世まで語り継がれるようなものになるよう希望する旨の発言もありました。  次に、静岡県果樹研究センター誘致事業についてです。  本事業は、県施設の誘致のため、市として、用地の荒造成や進入路の改良等に鋭意取り組んでいただき、よりよい果樹研究センターの完成を期待しているとの発言や、誘致を進めていく上での取り決め等は、県と連携を図り、進めていただきたいとの発言がありました。  次に、議案第119号農業集落排水処理施設条例の一部改正についてでは、生活環境を改善するための事業であり、住民の負担金が、住む場所や事業によって差がないようにしていただきたい。また、市町村設置型の合併浄化槽の整備も取り入れることを検討していただきたいとの発言がありました。  次に、議案第123号火災予防条例の一部改正についてですが、人命にかかわる条例の改正であり、カラオケボックスなど個室型店舗の利用者に、施設が改善されているものなのかわかるよう、何らかの形での表示を検討していただきたいとする要望がありました。  採決の結果、議案第111号、議案第119号、及び123号の3件は、全会一致をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、御報告申し上げます。 11 ◯議長(安竹信男君) 次に、都市建設委員長、浅場 武君。   〔22番浅場 武君登壇〕 12 ◯22番(浅場 武君) 都市建設委員会に付託となりました議案第126号市道路線の変更についてを初めとする議案18件につきまして、委員会における意見、要望を中心に審査の結果を御報告申し上げます。  初めに、議案第126号と127号の市道路線関係の議案についてです。  市民からの要望に基づく道路認定について、市道路線認定要鋼の条件を守りつつ、認定条件を満たさない部分がある場合は、その条件を満たす方法を協議するため、申請者からの相談には柔軟な姿勢で臨まれたいとの意見が述べられました。  また、市道路線の認定議案を、今後は必要に応じて定例会ごとに提案するとした当局の姿勢は、行政サービスの向上と道路管理の向上につながるとして評価する発言がありました。  次に、議案第191号から206号までの市営住宅家賃等の権利の放棄に関する議案については、今回、議案提案に至った経緯についてはやむを得ないと思うものの、個人を特定して1件ずつ提案するという方法については、個人情報保護の観点から研究の余地があると考える。権利放棄にかかわる条例を制定するなど、さまざまな方法が考えられるので、今後、その提案方法について研究を望む意見がありました。  また、権利放棄に至る前の対応策として、経済状況により家賃等が払えない状況になった入居者へは、早い時点で相談を受け、滞納が長期化しないような努力を求める発言や、市営住宅家賃の減免制度のさらなる周知が求められました。  さらに、今回の議案は市営住宅家賃等にかかわるものであるが、長引く景気低迷により苦しい生活を強いられている層が出てきている。  市営住宅家賃の滞納から見えてきた実態をもとに、福祉分野などとも連携するなどして、市民の生活を支えていってほしい。  また、市営住宅は福祉的な面を持っており、滞納家賃の回収に努力することは必要だが、やむを得ず家賃を滞納している方から回収するのは難しい問題であり、当局の適切な対応に期待するとの発言がありました。  おおむね、以上のような意見、要望の後、議案第126号と127号の市道路線の関係議案と、議案第191号から206号までの権利の放棄に関する議案18件を採決したところ、全員異議なく、全会一致をもって可決すべきものと決しました。  以上、御報告申し上げます。 13 ◯議長(安竹信男君) 次に、上下水道教育委員長尾崎剛司君。   〔20番尾崎剛司君登壇〕 14 ◯20番(尾崎剛司君) 上下水道教育委員会に付託されました議案第111号平成22年度静岡市一般会計補正予算(第1号)中所管分を初めとする11件の議案につきまして、審査における意見、要望と審査の結果を御報告いたします。  初めに、議案第111号一般会計補正予算に関する意見、要望ですが、保護者の教育費負担の軽減に関しては、可能な限りで大いに取り組んでいただきたいとする発言に加え、高校授業料無償化に伴い、結果的に本市の負担額が増加したことに対しては、他都市と歩調を合わせた上で、満額の負担金が交付されるよう、国に対し積極的な働きかけを求める要望がありました。  次に、議案第121号静岡市立学校給食センター条例の一部改正に関しては、常に市全体を視野に入れた改修を進められたいとする意見や、施設の改修等に際しては、安全面、衛生面はもちろん、よりおいしい給食となるような配慮をお願いしたいとする要望がありました。  また、食材の安全性の確保という観点から、食材の納入業者の選定には慎重を期していただきたいとする要望や、学校給食とは食育の場でもあることから、単に子供の好きなメニューだけをつくるのではなく、栄養等も考慮した正しい食事を学ばせる機会となるよう留意されたいとの意見もありました。  また、PFI手法による建設維持管理に対しては、責任のあり方等の観点から、具体的な問題が生じた際には議論したい旨の発言がありました。  次に、議案第207号から議案第212号までの権利の放棄関連の議案についてであります。  ことし3月に、債権管理委員会において私債権の放棄に関する事務処理の方針が決定されたところでありますが、今後は、この方針に基づき、債権の放棄を含めた効率的な徴収事務の執行を求める意見が述べられました。  採決の結果、議案第111号中所管分、議案第120号から議案第122号まで、議案第124号、議案第207号から議案第212号までの11件の議案は、全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上、御報告申し上げます。 15 ◯議長(安竹信男君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。   〔「ありません」〕 16 ◯議長(安竹信男君) 質疑なしと認め、質疑を終了いたします。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  寺尾 昭君。   〔3番寺尾 昭君登壇〕 17 ◯3番(寺尾 昭君) 日本共産党議員団を代表いたしまして、議案第114号静岡市税条例の一部改正について及び議案第213号静岡市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正についてに反対の討論を行います。  議案第114号の根拠となっております地方税法等の一部改正、ここに問題があるということを指摘したいと思います。この中では個人住民税について、まず第1に、16歳未満の扶養親族に対する年少扶養控除33万円、16歳以上19歳未満の扶養親族に対する特定扶養控除上乗せ部分12万円を廃止をすると、こういう内容になっております。また、これ以外の、いわゆる所得税法の関係になるわけですが、最初の扶養親族については38万円、特定扶養控除の部分については25万円、控除が廃止をされるというような内容になっているわけであります。  そして、これらの控除廃止の理由を、子ども手当の創設と高校の授業料無償化に伴うものだというふうに言っておるわけですが、仮に10歳と16歳の子供のいる家庭というところで見てみますと、これら扶養控除の廃止により所得税と住民税を合わせた実質的な増税額は、実に10万8,000円ということになってしまいます。せっかくこれらの措置が行われたということでありますが、これでは効果が半減、あるいはそれ以上ということになってしまうのではないかというふうに考えられます。  来年度以降の子ども手当が継続になるのか、民主党がマニフェストで示した、いわゆる2万6,000円になるのか、こういうところはまだわかっておりません、明確ではありません。本体の制度が確立する前に扶養控除廃止のみが先行するというような内容になっておりまして、これは納得できるものではございません。控除の廃止により実際には制度改正以前より負担増になる人も出てくるのではないかというような問題も指摘をされるわけであります。  個人住民税額を制度利用の際の基準としている自治体もたくさんあるわけでして、手数料や使用料の高騰にも波及するというようなことで、他に問題が拡大するという、こういう問題点も指摘をしておきたいと思います。  次に、議案第213号についてでありますが、市の職員は、憲法、地方公務員法でうたわれている全体の奉仕者として住民サービスの担い手として、職務に専念する義務を負っているということは御承知のとおりです。それだけに任命権者である市長は、職員が意欲と誇りを持って住民サービス向上に寄与することができるように、職場環境や働く条件の整備に努めていかなくてはならないと、このように考えるわけであります。  しかるに、職員にとって10年以上にわたって、実は給与、諸手当の減額が続いて、収入は今減り続けているという状況にあります。昨年の5月臨時議会における期末勤勉手当0.2月の暫定的だということでありましたが減額提案、11月議会における給与減額平均4,058円、加えまして期末勤勉手当の0.35月の削減というようなことにつきましては記憶に新しいところであります。  定員管理計画のもと、職員数は減少の一途をたどり、長時間労働は慢性化、夜中になっても庁舎の窓はこうこうと明かりがついているということは、皆さんも御承知のとおりです。昨年の議会でも長期休暇を余儀なくされている職員がふえている状況が報告されております。職員の士気の低下という点についても心配されるわけであります。  特殊勤務手当は、給与の一部になっており、職員にとっては生活費そのものだということでありまして、手当の見直しということで、これまで行われてきたことは、実は削減のみでありました。削ればよいということだけてばなくて、やはり、もし見直しということでしたら、特殊勤務手当本来の趣旨にのっとって具体的資料、また客観的事実、こういうものに基づいて削減をするということだけではなくて、改善すべきものもあるはずでありますから、そういう点を両方やっぱり判断をしていくべきであります。  以上申し上げまして、反対討論といたします。 18 ◯議長(安竹信男君) 以上で討論を終了いたします。  これより、議案第114号及び議案第213号の2件を一括して採決いたします。  これら2件に対する委員長の報告は、可決すべきものとされております。  これら2件は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 19 ◯議長(安竹信男君) 起立多数。よって、議案第114号外1件は原案のとおり可決することに決定いたしました。  これより、議案第111号から議案第113号まで、議案第115号から議案第212号までの101件を一括して採決いたします。  これら101件に対する委員長の報告は、可決すべきものとされております。  これら101件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。   〔異議なし〕 20 ◯議長(安竹信男君) 御異議なしと認め、議案第111号外100件は原案のとおり可決することに決定いたしました。    ───────────────────    日程第104 諮問第2号 人権擁護委員の推薦     について 外1件 21 ◯議長(安竹信男君) 日程第104、諮問第2号人権擁護委員の推薦について及び日程第105、議案第124号静岡市監査委員の選任についての2件を一括議題といたします。  説明員から提案理由の説明を求めます。   〔市長小嶋善吉君登壇〕 22 ◯市長(小嶋善吉君) 御説明申し上げます。  諮問第2号は、人権擁護委員として、市内清水区秋吉町3番9号、有岡聖子氏、市内清水区高橋三丁目5番32号、小田●和子氏、市内清水区江尻町12番20号、栗田 睦氏、市内清水区西高町14番21号、廣瀬清久氏、市内葵区安東三丁目10番13号、杉山 隆氏、市内駿河区国吉田一丁目11番21-6号、堀 和久氏、市内清水区蒲原神沢416番地の7、小林靖典氏、市内清水区梅田町12番4号、櫻井誠人氏、市内清水区折戸一丁目12番1号、住吉美佐江氏、以上9名を推薦したいので、議会の御意見を求めるものであります。  議案第214号は、静岡市監査委員として、市内駿河区中田一丁目7番20号、海野 洋氏を選任したいので、御同意をお願いするものでございます。  以上でございます。
    23 ◯議長(安竹信男君) これより質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、発言を許します。   〔2番松谷 清君登壇〕 24 ◯2番(松谷 清君) それでは、議案第214号静岡市監査委員の選任について議案質疑をさせていただきます。  議会運営委員会で鈴木委員から貴重な御意見、そして相坂議会運営委員長からも適切なアドバイスをいただいております。議案質疑の範囲内で行いたいと思いますが、若干耳ざわりな点があるとしたら、私の未熟さでございますので御容赦願いたいと思います。  それでは、この214号の提案経過について3点お伺いいたします。  今議会において人権擁護委員監査委員の2つの人事案件に関する提案がなされております。地方政治は二元代表制度に基づいておりまして、首長と議会、双方対等の立場にあります。そのことを前提に、議会での議案は、市長提案であれ議員提案であれ、あらかじめ議案の取り扱いは、6月議会でいえば6月8日の議会運営委員会で協議対象となり、議会日程や議会運営が決定されていきます。そのルールに基づいて、任期満了が9月30日である人権擁護委員については、6月8日の議会運営委員会で追加提出議案との報告があり、6月22日の議会運営委員会で人事案件として説明がなされました。  ところが、任期満了が9月13日、9月30日よりも17日間も早く任期切れとなる監査委員の人事案件については、6月28日に議会運営委員会が緊急に招集され提案する形になりました。  そこで、まず伺いたいことは、市長は、いつ議会に監査委員の追加議案提出の連絡手続を行われたのかお伺いしたいと思います。  2つ目に、9月議会は、6月8日の段階では9月14日招集となっており、9月13日任期切れの監査委員の選任は、9月議会では任期満了日を過ぎてしまうことになります。市長は、当然にも6月議会で議決しなければならないことを十分に認識していたはずであります。人権擁護委員について、9月議会でも間に合うのに、新任、再任の手続を含めて今議会に提案されて、6月8日に報告をし、22日に説明されたわけであります。この監査委員の人事案件の提出は、当然にも6月8日の議会運営委員会に提出されていなければなりませんでした。少なくも人権擁護委員の報告同様の扱いとして、6月議会の議案となることは報告しておく必要がありました。  そうした二元代表制の首長と議会の対等のルールを守らなかったことは、議会に対する無視、軽視に当たらないのか、お伺いしたいと思います。  3点目に、6月28日の議会運営委員会において、そのことを疑問に思い、私は、監査委員の提案経過について質問したところ、行政管理部長は、6月8日の段階では、監査委員候補者の決定がなされていなかったと答弁をされております。そこで、6月8日に監査委員の候補者の決定ができていなかったそもそもの監査委員の選定経過について、5点お伺いしたいと思います。選定はいつの時点から始められたのか。対象者は複数であったのか。だれが交渉されたのか。本人了承はいつ得られたのか。議会提案を決めたのはいつの時点か、お伺いをしたいと思います。 25 ◯経営管理局長(深津 薫君) 監査委員の選任に関しまして、その提案経過につきましての3点の御質問に一括してお答えをいたします。  9月13日に任期満了となる監査委員の人事案件につきましては、6月8日の議会運営委員会の時点では候補者を人選中であり、その後、人選が確定したことから、6月25日に追加議案の連絡をし、6月28日に臨時の議会運営委員会を開催をしていただき、御説明申し上げたところでございます。  監査委員は、地方自治法第196条の規定に基づきまして、「普通地方公共団体の長が、議会の同意を得て、人格が高潔で、普通地方公共団体の財産管理、事業の経営管理その他行政運営に関して優れた識見を有する者を選任すること」となっております。  したがいまして、この法律の規定に基づき、本議会に提案すべく人選を進め、最終的に本人の了承を得られたことから、6月28日開催の臨時の議会運営委員会で御説明申し上げたところでございます。  答弁は以上でございます。   〔2番松谷 清君登壇〕 26 ◯2番(松谷 清君) 御答弁をいただきました。聞いたことに御答弁いただいていないんですね。皆さん、よく議案質疑で、いろいろ御意見があるんだけれども、議案質疑の範囲内で聞いても、きちんとお答えにならないということで、改めて経過について5点、法律に基づいて本人の了承を得たということの答えはあったんですけれども、経過に関する御答弁がなされていないということであります。  意見を述べてはいけないというんですから、これは一応聞いておきますけれども、静岡市議会の運営等に関する規約では、人事案件、議員提出議案、専決処分については、委員会付託を省略する。人事案件については最終日を原則とすると、即決案件及び措置という項目で規定をされております。しかし、人事案件は、原則的に最終日とすることの規約となっておりますけれども、議会運営委員会での提出議案の取り扱いは、いつでもいいとは記載をされておりません。  人権擁護委員については、9月30日、期限切れにあるにもかかわらず、6月8日の議会に対して手続を踏んでいるわけであります。しかも、人権擁護委員は、人権擁護委員法に基づいて、市長が法務大臣に対して推薦する。決定者は法務大臣にある議案であります。議案名の頭に、諮問第2号となっておりまして、議案に格差はありませんが、第214号と比較いたしますと、やや軽い位置づけになる議案であります。そちらが議会との対応につきまして、二元代表制の首長と議会の対等ルールに基づいて提案をされています。どうして第214号議案が6月8日に、たとえ選任過程にどのような事情があるにせよ、議会上程の予定であるとの報告すら何ゆえなされなかったのか理解に苦しむところであります。  ただ、8月の臨時議会を開催するということであるならば、そのことを念頭に置いているというのであれば納得のできるところであります。  でも、先ほどの答弁、私は答えていただいていないのでありますが、仮に、じゃ、その答弁を前提にいたしまして、法律に基づいて本人の了承を得たということなんですが、6月8日に決定できていなかった本当の理由は何であるのかお伺いしたいと思います。  次に、監査委員選考基準についてお伺いをいたします。  監査委員を選任するに当たって、この間の監査委員制度に関する地方自治法の改正や、幾つもの新たな課題に対処できる能力を持つ人材確保に向けた選考基準が用意されていなければなりせん。過去4年間、私ども会派にしてみれば在籍しておりませんので、4年間、全体について言及までいたしませんが、この1年においても、これまでの通常の出納検査、決算審査、財務監査、行政監査は今までどおりとしても、幾つもの課題が発生しているわけであります。  第1は、言うまでもなく不適正経理の問題が発生し、市民グループから事実関係の究明、責任の所在、処分、今後の防止策についての請願が出され、我が会派、虹と緑、宮澤議員の質問で、通常の監査でなぜ不適正経理が発見できなかったのかにかかわる課題があるわけであります。  第2は、昨年度は指定管理者制度に対する包括外部監査、今年度は補助金に関する包括外部監査の報告がなされ、市長部局への措置がなされておりますけれども、包括外部監査という内部、外部の新たな監査手法が制度化されつつある中で、監査委員制度の課題が存在しているわけであります。特に昨年の外郭団体の指定管理者に関する包括外部監査で指摘をされました指定管理者制度への関与のあり方、意見については、監査委員は、措置の中では何も指摘をしておりません。つまり監査委員の指摘という事項という問題と、問題を解決するという、この問題が大きな課題となっているわけであります。  第3は、財政健全化指標の評価で4指標を超えた場合の個別外部監査の施行など、法に基づく対処をするための新たな専門性のレベルアップという課題が存在しております。  第4に、従来から指摘されておりますが、監査委員の人材として、市の行政経験者でなく、外部からの登用という独立性、公平性の確保という課題も、監査委員制度の中で課題として指摘されているわけであります。  こうした問題は、総務省の原口大臣のもとで、ことし1月に組織されました地方行財政検討会第二分科会の5月報告では、制度の運用のみでは根本的解決は困難との指摘までされている監査制度であります。  こうした経緯と課題を考えますと、監査委員の果たさなければならない職責というものは極めて大きいものがあり、選任する場合の選考基準が相当に議論されておらなければならないわけでありまして、その意味におきまして、どのような選考基準があるのかお伺いしたいと思います。  このことをお伺いしまして、2回目の質問を終わります。 27 ◯経営管理局長(深津 薫君) 監査委員の選任に関します2点の御質問に一括してお答えを申し上げます。  監査委員につきましては、地方自治法に規定の趣旨を踏まえ、最もふさわしい者を選任すべく慎重に人選を行っておりました。  また、監査委員の選考基準につきましては、監査委員は地方自治法の規定はもとより、関係法令の趣旨も踏まえ、総合的、多角的な要素を勘案し選任をいたしております。  また、1回目の答弁の中で、訂正ですけれども、人格が高潔で普通地方公共団体の「財産管理」というふうに申し上げましたが、普通地方公共団体の「財務管理」の誤りでございましたので訂正をさせていただきます。  以上でございます。   〔2番松谷 清君登壇〕 28 ◯2番(松谷 清君) じゃ、3回目の質問をさせていただきます。  なぜおくれたかについては、慎重に人選をしていたというお答えのみなんでありますけれども、私、さっきも述べましたように、6月8日の時点で、議会の議案になるということをきちんと報告、慎重であっても、それはもちろんいいわけなんです。そのことすらやれていないということが私は問題であるということを指摘したいために質問しているわけでありますけれども、これは本来の、先ほど剣持議員から何が言いたいんだという御意見がありましたけれども、本来、議会招集権が市長の側にあるということが、やはり大きな権限の問題として存在しているということを指摘をしておきたいと。  市長、長い間の中で、おごりが発生しているのではないかと、やや懸念もしているわけでありまして、これ以上は意見を言っていけないということでありますのでやめますけれども、指摘をしておきたいと思います。  次に、選考基準については、総合的、多角的な観点ということのお答えがいただけましたけれども、私、先ほど4点、不適正経理のチェック、包括外部監査手法、財政健全化指標チェック、行政関係者以外の人材の登用に、どのように対処していくか、この4点を御質問したわけでありますけれども、きちんとした御答弁がいただけなく、選考基準はないということなんだろうかと非常に残念に思います。  そこで、逆に今お伺いいたします。現在、代表監査委員である海野氏を再任しようとするわけでありますが、選任する最も大きな理由は何であるのかお伺いしたいと思います。  次に、最後の質問になりますけれども、監査委員及び事務局としても、この間のさまざまな課題について放置しているわけではありません。今年度の経営方針において監査機能の強化、わかりやすい監査結果の報告を打ち出しており、特に前者では、本市においても国庫補助事業にかかわる不適正な財務処理の問題が発生したことから、これに有効に対応できる監査方法、監査技術について研究し、実効性のある監査を実施していくことが挙げられております。そういう意味で、私、海野委員、この方自身を大変尊敬もしておりますし評価もしておりまして、賛成の立場で質問しているわけでありますけれども、今年度の12月には、不適正経理の結論と補助金の返還も終了し、処分も含めて責任の所在が明らかになるわけであります。二度と同じような不適正経理は起きてはならないし、補助金事業だけでなく、一般事業においても、そうした不適正経理が起こらないように、監査機能のレベルアップが求められるわけでありまして、再任に当たりまして、これらの点はどのように考慮されているのかお伺いして質問を終わります。 29 ◯経営管理局長(深津 薫君) 監査委員の再任理由につきましての2点の質問に一括してお答えを申し上げます。  海野氏は、人格はもとより、本市行政運営や財務制度に精通していることから、監査がねらいとする地方自治体の事務の効率性や経済性、運営の合理性を勘案して監査を行うことが期待され、その点においても、監査委員の職責を果たすことができると考えております。  また、監査委員の受諾を求めるに際し、監査制度に伴う多様な諸課題についての検討を踏まえ、本市の行政運営や財務制度について熟知するとともに、この4年間、厳格な監査の実施に加え、さらなる監査機能の強化に向けて改革に熱心に取り組んでいただいております海野氏に、再任について御理解をいただいたところでございます。  以上でございます。 30 ◯議長(安竹信男君) 以上で質疑を終了いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております諮問第2号外1件は、会議規則第36条第3項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔異議なし〕 31 ◯議長(安竹信男君) 御異議なしと認め、諮問第2号外1件は、委員会の付託を省略することに決定いたしました。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  山本明久君。   〔31番山本明久登壇〕 32 ◯31番(山本明久君) 私は、日本共産党市議団を代表して、議題となっています議案第214号監査委員の選任について反対の討論を行います。  議案は、海野 洋氏を再任しようとするものですが、反対の理由は、昨年4月、違法不適に支出されたとして政務調査費の返還を静岡市が2つの会派に請求するよう求めた住民監査請求において、監査委員であった海野氏が合議によって、この請求を棄却する決定を下したことです。  住民監査請求に対する監査委員による請求棄却というのは一般的に多いことだと私も受けとめていますけれど、しかし、今回の件については、棄却された住民が起こした住民訴訟において、使途基準に照らして明らかに違反していると監査請求で指摘されていた支出をした議員が、そのうちの4人が政務調査費を市に返納していたことが、ことし明らかになりました。その裁判の中では、被告である静岡市の代理人から、懇親会のみ参加したものであったということから返納されたものであるとの理由が示されています。報道では、返納した議員は、調査でケアレスミスがわかったと述べています。  では、一体、監査は何だったんだということになります。この問題になった研究研修費の使途基準では、会議を伴わない懇親会だけの参加は認められないということは監査委員自身把握していたわけですから、請求を棄却した監査自身が正しく行われていなかった、あるいは実質的に極めて不十分だったということは明白です。名ばかり監査だと言われても仕方がないものだと思います。  私は、海野氏は人格的に、先ほどもありましたように立派な方だとは思いますが、今回のその責任は重いものがあると思います。  しかし、監査の中で支出の中身に踏み込んでいれば、政務調査費の使途基準から逸脱したものであったということはわかったはずですから、請求棄却にはなっていなかったと私は思います。  この件で、具体的にどういう監査がされたかについては、その内容は昨年4月30日付で監査公表されていますから、これはホームページで見ることができます。それによると、研究研修費として支出された2会派の46件の他団体の総会行事への参加費、懇親会費、または年会費などが使途基準に違反しているとして監査請求されたことに対して、監査では使途基準をもとに、これに違反した違法不適なものであるかどうかが監査対象にされました。代表者会議では、それは大多数派で決められました。その中で、議会事務局からの聞き取りや支出伝票や領収書など支払い証拠書類の確認によって、会派の事務手続上の誤りは認められなかったという結論が出されて、それをもとに、これら46件について、いずれも疑問を挟む余地なく使途基準を逸脱し、違法不適とは認められないと判で押したような判断が述べられています。  しかし、実際、裁判になってから返納された分というのは、業界や地域で活動している他団体の総会や懇親会費であり、その点では使途基準には合致していますが、会議があったとしても、懇親会だけに参加したのかどうか、しなかったのかどうかという点では、実際、使途基準に反していたわけです。それぐらいはしっかり個々に聞き取りしていればわかったはずです。監査の対象に具体的になっていたことですから調査しなければいけないはずです。それが追及されていないところに、監査委員として責務が果たされていないと言わざるを得ない問題点があると思います。  また、他団体の総会などの中には、本来の使途基準でいう研究研修とは無関係な行事や内容があり、それらは個人の自費で参加すべきだという監査請求の中心点ですね、この点に対しても情報収集等は調査研究の対象と認められるという判断になっており、本来の政務調査に値する研究研修とはどうあるべきかという分析は一切なく、問題なし、請求は棄却という結論になっています。この点についても、市民の目線で言うと、懇親会費は他の参加者は自費なのに、議員だけが政務調査費として税金を使っていいというのは納得が得られないという問題提起なんですが、これを真正面から受けとめられない監査委員の姿勢があるのではないかと言わざるを得ません。これは議会自身も監査する立場の人も、これをきっかけに真剣に考えるようにしていただきたいということを提起して、討論を終わります。 33 ◯議長(安竹信男君) 以上で討論を終了いたします。  これより諮問第2号を採決いたします。  有岡聖子さん外8名の人権擁護委員推薦に賛成することに御異議ありませんか。   〔異議なし〕 34 ◯議長(安竹信男君) 御異議なしと認め、有岡聖子さん外8名の人権擁護委員推薦に賛成することに決定いたしました。  これより議案第214号を採決いたします。  海野 洋君の監査委員選任に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 35 ◯議長(安竹信男君) 起立多数。よって、海野 洋君の監査委員選任に同意することに決定いたしました。    ───────────────────    日程第106 発議第6号 東静岡地区大型商業     施設計画への特段なる配慮と再検討を求め     る決議 外1件 36 ◯議長(安竹信男君) 日程第106、発議第6号東静岡地区大型商業施設計画への特段なる配慮と再検討を求める決議及び日程第107、発議第7号地方財政に配慮した国の財政健全化を求める意見書の2件を一括議題といたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております発議第6号外1件は、説明、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。   〔異議なし〕 37 ◯議長(安竹信男君) 御異議なしと認め、発議第6号外1件は、直ちに採決することに決定いたしました。  これより発議第6号外1件を採決いたします。  発議第6号外1件は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。   〔異議なし〕 38 ◯議長(安竹信男君) 御異議なしと認め、発議第6号外1件は原案のとおり可決することに決定いたしました。    ───────────────────    日程第108 発議第8号 子宮頸がんを予防す     るワクチン接種の公費助成及び受診率向上     対策の充実を求める意見書 39 ◯議長(安竹信男君) 日程第108、発議第8号子宮頸がんを予防するワクチン接種の公費助成及び受診率向上対策の充実を求める意見書を議題といたします。  佐藤成子君から提案理由の説明を求めます。   〔33番佐藤成子君登壇〕 40 ◯33番(佐藤成子君) 子宮頸がんを予防するワクチン接種の公費助成及び受診率向上対策の充実を求める意見書の提出についての提案理由を述べさせていただきます。  今日、医学の進歩により、一般的にがんと診断されても、早期発見であれば死に至らない病気となり、本定例会総括質問でも検診の必要性が述べられておりました。  さて、私ども女性特有のがんである子宮頸がんについてですが、国内では毎年1万5,000人が発症し、約3,400人が死亡しているとのデータです。それも20代、30代の女性のがんによる死因のトップになっているのです。  子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染ですが、がんの発症を抑える効果のある、このウイルスに対するワクチンが、昨年10月、日本でもようやく承認されました。副作用の安全性については、完璧に安心という明快な見解は示されてはいません。副作用に配慮する必要があるのは百も承知ではありますが、これにこだわっていては前に進むことができません。  その効果についてですが、ワクチン接種による子宮頸がん発症の抑制効果は70%以上あり、がん検診と組み合わせれば、子宮頸がんの死亡率を大幅に減らすことができますが、現在、このワクチン接種は任意接種であり、十分な免疫をつけるために必要な3回接種の費用は、保険適用外で約5万円と高額なのです。エビデンスのある予防のワクチン接種は、私たちの健康と命を守るため公的に推奨していくべきです。
     既に世界100カ国以上でこのワクチン接種が行われ、先進国約30カ国で公費助成が行われています。国による全国一律の公費負担、または医療保険制度の適用、そして接種推進、無料クーポンの継続による検診率の向上を図る必要があります。もちろん、ウイルスに感染しないための指導も含めて、子宮頸がんの罹患者を最小限に食いとめるための予防ワクチンの公費助成及び受診率向上対策の充実に、議員各位の御理解と御賛同をお願いいたします。 41 ◯議長(安竹信男君) 質疑の通告はありません。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております発議第8号は、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。   〔異議なし〕 42 ◯議長(安竹信男君) 御異議なしと認め、発議第8号は、委員会の付託を省略することに決定いたしました。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  佐野慶子君。   〔発言する者あり〕   〔29番佐野慶子君登壇〕 43 ◯29番(佐野慶子君) 子宮頸がんを予防するワクチン接種の公費助成及び受診率向上対策の充実を求める意見書案について、時期尚早というよりは、このワクチン推奨には戸惑いを感じ、慎重に検討する必要があるという思いで、市民自治福祉クラブの反対討論を行います。  子宮頸がんワクチンは、今、話題となっているワクチンの1つです。ところがこの間、私も各方面から必要な情報を入手しようと努力をしてまいりましたけれども、推奨の情報も、また疑問に答える情報はさらに不足していることにいら立ちを感ずるほどです。ワクチンは、予備知識なしに気軽に接種してよいものではないことは通説です。すべてのワクチン接種は、残念ながら死亡例や重篤な後遺障害を残す副反応被害を起こすことを免れないからです。  子宮頸がんワクチンも実は例外ではないのです。5つの視点から意見を述べさせていただきますので、少し長くなるかもしれませんけれども、お時間をください。  賛成をすることができない、危惧する1つ目の理由は、この間の報道を見ておりますと、子宮頸がんを100%予防できるワクチンかのようなイメージ先行の宣伝です。ごらんになった方もあるかと思いますけれども、7月1日、全国紙の一面広告です。こういうものがもう既に2回出ております。ヒトパピローマ(HPV)ワクチンで、本当に子宮頸がんが予防できるのでしょうか。そもそも今回のワクチン接種は感染症対策なのでしょうか。がん対策だったら、別の意味でわかりますけれども。  乏しい情報の中でも幾つかの点が明らかになってまいりました。子宮頸がんワクチンの開発は1983年です。ドイツがん研究センターのハラルド・ツア・ハウゼン名誉教授により、子宮頸がん腫瘍の中にヒトパピローマウイルス16型のDNAが発見をされたことから始まっております。そこから研究開発が始まり、2006年に子宮頸がんワクチンが製造されました。HPVたんぱく質に酵母菌もしくは昆虫細胞を用いたようです。何の昆虫かはわかっておりません。一定の感染予防効果が認められたことから、欧米で製剤として承認されましたが、まだまだ歴史は浅いのです。したがって、データ不足という欠陥を持っております。HPV、これは確認をされているだけで約200種のウイルス、遺伝子タイプが約100種、このうち性器のHPV約40種、このうち性器がんから検出される高リスク型HPVと言われるのが16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68、73、82型と15種というふうに言われております。  危惧の2つ目、ワクチンの有効性ということについてです。子宮頸がんを完全に撲滅するためには、発がん性を持つ全タイプのウイルス感染を予防しなければなりませんけれども、現在、子宮頸がん予防ワクチンは、アメリカ・メルク社のガーダシルと、イギリス・グラクソ・スミスクライン社のサーバリックスです。昨年10月、日本で厚労省が認可したのは、グラクソ・スミスクライン社のサーバリックス、16、18型の2価ワクチンです。海外の子宮頸がんは、この2つの型が多いため、このワクチンが開発されたのでしょうけれども、日本人の子宮頸がんの原因はHPV52、58型が多く、16型、18型は60%ぐらいと言われております。グラクソ・スミスクライン社の臨床試験でも、HPV52、58型に対する予防効果は10%程度、16、18、45型以外のタイプには効果はないことを明らかにしております。認可された輸入ワクチンは、日本人には予防効果が限定的ということです。こういう情報を明らかにしてほしいのです。  危惧の3つ目、ワクチンの安全性についてです。現行のグラクソ・スミスクライン社のHPVワクチンは、未感染者が対象で、抗体価を上げてHPVの感染、蔓延を阻止するという原理です。まだ、接種が始まって数年しかたっていないので、ワクチンによって、どの程度子宮頸がんの発生頻度が減るのかも不明ですし、安全性についてのデータもないのです。現時点で証明をされておりますのは、抗体価は5年から6年4カ月くらい維持されるであろう。つまり10歳ころ接種した場合、50代までは維持できる保証はないというものです。何年後かに流行期が移行しただけという専門家もおります。ですから、ワクチンを接種すれば、子宮頸がんの心配はないと言えるほどのものではないようです。ワクチンに対する情報、リスクをすべて知らせることが必要ですけれども、認識が余りにも安易になりつつあることが大変心配です。グラクソ・スミスクライン社のサーバリックスには、生物由来製品、つまりウイルスや生物の組織が使用さている薬品のことですけれども、血液製剤もこれに当たります。そして劇薬というふうに記載されています。そしてさらに抗体価と長期間にわたる感染の予防効果及び子宮頸がんとその前駆病変の予防効果との相関性については、現時点では明確ではないと添付文書がついているのですけれども、接種を希望する人には、そのことは説明されているのでしょうか。  海外での使用量は日本より多いため、ここ数年、ワクチン禍、ワクチン接種後の死亡例をメルク社のガーダシルが、逆に子宮頸がんの発生リスクを44.6%も増加させたとするアメリカ・FDA(連邦食品医薬品局)の指摘など、ワクチン接種を疑問視する報告も出てまいりました。  安全性についてはもう一つ、アジュバント(免疫増強剤)、よくワクチンでは聞きますけれども、この問題があります。ワクチンの効き目を、より強く長持ちさせるよう添加をするものです。サーバリックスには、沈降性アジュバント、これは水酸化アルミニウムを使いますけれども、これと油性アジュバントの2種類が添加をされております。AS04と呼ばれるものですけれども、抗体を維持する驚異的な威力効果があると言われる一方、不妊症を引き起こす可能性と、アジュバントによる発がん性が問題視され始めております。まだまだ長期的副作用については未知数な点が多いようです。こういう情報を提供してほしいのです。  危惧の4つ目、子宮頸がんは、そんなに怖い病気なのでしょうか。無論大変な病だと思いますし、予防や治療が向上していくことを願っております。ただ、最近のパニックを引き起こすような取り上げ方に奇妙さを覚えております。HPV感染者がすべて腫瘍性病変を発症するのではない。発がん性HPVに感染しても、90%以上は免疫により体内から自然に消えてしまう。つまりHPV感染から子宮頸がんにまで進むのは200人から300人に1人の罹患率という、日本感染症学会、日本対がん協会のデータもあります。  アメリカのデータでは、女性の4人に3人は、一生のうちに1回以上、HPV感染をするという疫学データもあるそうで、ありふれたウイルスだということです。  近年では、ウイルスには子宮頸がんとの直接の因果関係はないとする報告も出てまいりました。がん対策の難しいところでしょうか。風疹やはしかのように、感染をしたら高率に発症する感染症とHPVから子宮がんのように、ごく一部の感染者だけ発症する感染症を同じように扱ってよいのかは慎重に検討をする必要があります。  危惧の5つ目、HPVが認可をされました。ワクチンが認可をされました昨年10月といいますと、新型インフルエンザ騒動で国産ワクチンを、まずは医療従事者から接種していこうとする時期でした。妊婦、持病のある人、1歳から小学校低学年等々、順次接種をする計画で、ワクチンが足りない、緊急に輸入しなければと国家予算1,400億円が投入されたことを覚えている方は多いと思います。2010年に入りまして、イギリス・グラクソ・スミスクライン社とスイスのノバルティス社からワクチンが輸入されたときには、新型インフルエンザの流行は全く影を潜め、1本も使用されず、既に先月末、有効期限を迎えてしまいましたので廃棄をされることになるのでしょうか。結局、一部解約や違約金で、2社への支払額は853億円だったことを、厚労省は先ごろ明らかにいたしました。今、あのワクチンパニックを振り返りますと、責任は製薬会社にあるのか、マスコミや政府にあるのか、検討されることもなく、次は、子宮頸がんワクチンを打ちましょうと、同じグラクソ・スミスクライン社から再びワクチンを輸入して接種を勧める。何とも、どこかでシナリオができているのかとさえ思います。  今後は、ワクチンビジネスの時代と言われ、今の倍の量が世界の市場に流通をする。ワクチンメーカーのしのぎを削るシェア争い、4兆円市場とも言われております。  私は、このことはインフルエンザのときにも申し上げました。こんな時代に私たちは生きて、生かされているわけですから、今後も新しい病気のワクチンや、また本当に予防する必要があるのかどうかわからないワクチンが市場に出てくる可能性すらあります。製薬会社も医療機関も政府も、接種を考えるのに必要な情報を、国民にわかりやすく、よい情報も悪い情報も包み隠さず提供してほしい。私は、今そのことこそ国に要望すべきだというふうに考えております。  子宮頸がんワクチンは、必須要件であります安全性、有効性、必要性を、いまだ満たしていない点です。それを10代の発達途上の子供に接種することについては心配があります。ワクチンはもともと予防で健康な人が受けるものですから、ワクチン禍など起こっては困るわけです。今の流れは、どうやらワクチンの接種推奨、接種対象者拡大の方向に進みつつあります。アメリカ、オーストラリア、韓国では、男の子に子宮頸がんワクチン接種が推奨されておりますし、接種拡大の動きは、義務化と公費負担の無償化と促進一辺倒です。安易な公費負担や集団予防の義務化に踏み込むことのないよう慎重にしなければならないだろうというふうに思います。  以上で討論を終わります。 44 ◯議長(安竹信男君) 以上で討論を終了いたします。  これより発議第8号を採決いたします。  発議第8号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 45 ◯議長(安竹信男君) 起立多数。よって、発議第8号は原案のとおり可決することに決定いたしました。    ───────────────────    日程第109 発議第9号 高校無償化に関する     意見書 外1件 46 ◯議長(安竹信男君) 日程第109、発議第9号高校無償化に関する意見書及び日程第110、発議第10号企業・団体献金の禁止を求める意見書の2件を一括議題といたします。  内田隆典君から提案理由の説明を求めます。   〔17番内田隆典君登壇〕 47 ◯17番(内田隆典君) ただいま議題となっております発議第9号高校無償化に関する意見書、発議第10号企業・団体献金の禁止を求める意見書について、提案者を代表して提案理由の説明をさせていただきます。  最初に、高校無償化に関する意見書についてであります。  今年度から公立高校では、授業料の不徴収、私立高校では就学支援金の支給として高校無償化の一歩が始まったことは大きな意義があることです。子供を持つ上での不安のトップは、どの世代でも経済的負担の増加です。中でも教育費の負担、高校入学から大学卒業までにかかる費用は、子供1人当たり平均で1,007万円と言われております。教育費は年収の34%に上り、年収200万円から400万円の世帯では、何と48.3%に達します。高校も大学も無償化していくことは、国際人権規約で定められている世界のルールであり、ヨーロッパでは教育費負担がほとんどかからない国々が少なくありません。  今春から始まった高校無償化をさらに前進させる上で問題になっている公立高校の授業料についてであります。現在の制度では、国が負担する交付額が自治体で徴収していた授業料の総額ではなく、全国一律の調整率0.885が掛けられたことによって、静岡市においても800万余の減収となってきています。  こうした中、静岡市においても、国に対し生徒数に応じた授業料相当額を全額国が負担するよう求めているところであります。高校無償化に伴い、国民の負担増にならない措置、あわせて私学への就学支援金の水準を引き上げるなどして、公私間格差が出ないよう対策が必要であります。  すべての子供が同一の環境の中、ひとしく教育が受けられるよう求めるものであります。  次に、企業・団体献金の禁止についてであります。  鳩山政権が退陣に追いやられた最大の理由の1つは、政治と金の問題でした。しかし、菅内閣でも荒井国家戦略担当相が不透明な事務所費を計上していた疑惑が持たれています。  現政権では、こうした疑惑に対し、真摯に説明しようとする姿は全く見当たりません。政治改革が唱えられ始めてから20年が経過いたしました。この間、政治改革の名をかりて、選挙制度の改悪、政党助成金の導入と、政治資金規正法の一部改正、改定などが行われてきました。しかし、これらの措置は、この間の数々の政治と金にまつわる疑惑にも明らかなように、その解決は全く無力であったばかりか、本来、最も必要な改革を後景に追いやる点で有害な役割さえ果たしてきたと言わざるを得ません。  政党助成金について言えば1995年に導入されて以来、2010年までに4,800億円近くもの税金が投入されてきております。もともと政党助成金は、企業・団体献金を廃止するという口実のもとに導入したものです。いまだに片手に企業・団体献金をもらう一方、もう一方の手で国費を受けるというのは、詐欺にも等しい行為であります。企業・団体献金は、もともと賄賂性の強いものであり、営利目的の企業が献金するのは、その見返りを政治に求めるからであります。  金で政治をゆがめる企業・団体献金は直ちに禁止するよう求めて、提案理由といたします。御賛同のほどをよろしくお願いいたします。 48 ◯議長(安竹信男君) 質疑の通告はありません。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております発議第9号外1件は、会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   〔異議なし〕 49 ◯議長(安竹信男君) 御異議なしと認め、発議第9号外1件は、委員会の付託を省略することに決定いたしました。  討論の通告はありませんので、直ちに採決に入ります。  これより発議第9号を採決いたします。  発議第9号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔起立少数〕 50 ◯議長(安竹信男君) 起立少数。よって、発議第9号は否決することに決定いたしました。  これより発議第10号を採決いたします。  発議第10号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔起立少数〕 51 ◯議長(安竹信男君) 起立少数。よって、発議第10号は否決することに決定いたしました。    ───────────────────    日程第111 議員派遣の件 52 ◯議長(安竹信男君) 日程第111、議員派遣の件を議題といたします。  お諮りいたします。  お手元に配付した資料のとおり議員を派遣することに御異議ありませんか。   〔異議なし〕 53 ◯議長(安竹信男君) 御異議なしと認め、資料のとおり議員を派遣することに決定いたしました。    ─────────────────── 54 ◯議長(安竹信男君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。   〔市長小嶋善吉君登壇〕 55 ◯市長(小嶋善吉君) 6月定例会の閉会に当たりまして、ごあいさつ申し上げます。  本日は、平成22年度一般会計補正予算を初め、静岡市待機児童園条例の制定や各種条例の改正、また監査委員の選任などの諸議案につきまして、いずれも原案どおり可決と同意をいただきまして、まことにありがとうございました。  さて、いよいよ今月の24日から、JR東静岡駅北側の東静岡広場におきまして、模型の世界首都静岡ホビーフェアが開催となります。このイベントでは、ここでしか見られない貴重な資料を展示するプラモデル50年史と市内模型メーカーの協力により新作などを紹介する静岡ホビーミュージアムのほか、ここでしか手に入れることのできないグッズを販売するプレミアムオフィシャルショップ、地場産品の販売、紹介や観光PR、各種イベントを実施するブースなどを設置をいたします。全国から注目を浴びている一大イベントであり、世界に誇るべきすばらしい地域資源でありますホビーを初め、本市の魅力を内外に発信をし、積極的にPRをしてまいります。  また、今議会で皆様から賜りました産業振興やまちづくりなどに関する御意見、御提言を参考にし、今後の市政運営が円滑に進むように取り組んでまいります。  議員各位におかれましは、今後とも一層の御理解と御協力を賜りますようお願いを申し上げまして、閉会のごあいさつとさせていただきます。  どうもありがとうございました。    ─────────────────── 56 ◯議長(安竹信男君) 以上で、平成22年6月静岡市議会定例会を閉会いたします。         午前11時20分閉会    ───────────────────  地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。   平成22年7月6日       議 長 安 竹 信 男       副議長 栗 田 裕 之       議 員 浅 場   武       同   亀 澤 敏 之       同   三 浦 雅 司 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...