平成29年第1回定例会(第3日 3月15日)
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平成29年 第1回(定例)奥 出 雲 町 議 会 会 議 録(第3日)
平成29年3月15日(水曜日)
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議事日程(第3号)
平成29年3月15日 午前9時30分開議
日程第1 一般質問
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本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
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出席議員(13名)
1番 内 田 雅 人君 2番 石 原 武 志君
3番 藤 原 和 範君 4番 川 西 明 徳君
5番 塔 村 俊 介君 6番 内 田 勇君
7番 内 田 精 彦君 8番 藤 原 充 博君
9番 村 尾 明 利君 11番 松 﨑 正 芳君
12番 大 垣 照 子君 13番 景 山 孝 志君
14番 岩 田 明 人君
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欠席議員(なし)
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欠 員(1名)
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事務局出席職員職氏名
局長 ───── 若 月 勝 久君 局長補佐 ─── 安 部 陽 子君
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説明のため出席した者の職氏名
町長 ───── 勝 田 康 則君 副町長 ──── 松 浦 士 登君
教育長 ──── 安 部 隆君 総務課長 ─── 川 本 健 二君
教育総務課長 ─ 糸 原 敬君
企画財政課長 ─ 藤 原 努君
建設課長 ─── 松 島 昭 雄君 税務課長 ─── 堀 谷 智 樹君
町民課長 ─── 石 原 啓 子君
農業振興課長 ─ 舟 木 長君
病院事務長 ── 森 長 洋 二君
子育て支援課長 若 月 ゆかり君
債権管理課長 ─ 森 山 正 人君
観光推進課長 ─ 本 山 宏 人君
水道課長 ─── 安 部 誠君 会計管理者 ── 和久利 民 男君
健康福祉課長 ─ 江 角 啓君
地域振興課長 ─ 杠 康 彦君
農林土木課長 ─ 千 田 嘉 久君
福祉事務所長 ─ 荒 川 佳 史君
社会教育課長 ─ 高 尾 昭 浩君
財産管理室調整監 秋 田 和 浩君
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午前9時27分開議
○議長(岩田 明人君) ただいまより会議を開きます。
平成29年第1回定例会3日目でございます。
ただいまの出席議員数は13名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。
これより日程に入ります。
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◎日程第1 一般質問
○議長(岩田 明人君) 日程第1、一般質問を行います。
まず最初に、9番、
村尾明利議員。
○議員(9番 村尾 明利君) おはようございます。
昨日は、一般質問が午後4時過ぎまで行われまして、町長は大変お疲れだったと存じます。中でも一連の不祥事の事件について3度、4度と波状的に質問がなされ、大変心痛をお察しいたします。しかし、議員の立場からは、当然至極な質問であります。また、コンプライアンスの欠如が生み出したものとの指摘もしかりであります。さまざまな指摘に対しまして、今回町長はとても多くのことを学ばれたと思います。自分に対して厳しく、また職員に対しても厳しく事に当たらなくてはいけないとのお気持ち、改めてお感じになられたのではないでしょうか。
しかし、何事も信なくば立たずと申します。町長は、職員を信頼し、職員は町長を信頼するという、お互いの信頼関係の構築が何よりも大切だと思います。今、本町は、地方創生、町総合戦略の真っただ中で、新年度事業のスタート時にあり、一日とて休み、頓挫している状況にありません。どうぞ町長は前を向いて、より強いリーダーシップを図り、我が
ふるさと奥出雲町を引っ張っていただくようエールを送りたいと思います。
それでは、一般質問の機会をいただきましたので、私は次の3項目について質問を行います。
1つは、農泊の普及推進で、観光振興とU・
Iターン推進を。2つ目に、
仁多可燃物処理センターの整備方針について。3つ目に、
冬シーズン公道等の交通を阻害する沿線樹木、電柱・電線周りの危険樹木等の伐採撤去についてであります。
初めに、農泊の普及推進で観光振興とU・
Iターン推進についてであります。
新年度予算計画に、三成駅の前の旧
ポプラ仁多三成支店を活用して、町の
観光文化協会の事務所移転が計画され、
観光案内所設置も予定されております。
観光文化協会の体制を図るとして、昨年4月、
サイクリングターミナル前に事務所を開設したばかりでありますけども、立地条件的に三成駅前の移転は好適地に思います。奥出雲町の観光の玄関口として大いに期待され、評価されることと思います。
本町は、一昨年、
国選定重要文化的景観奥出雲たたら製鉄及び棚田の文化的景観に認定され、また、昨年4月には文化庁より雲南市、安来市、奥出雲町が共同で申請していた
奥出雲たたら風土記が日本遺産に認定されました。また、来年度には、たたら製鉄に由来する資源循環型の
農業システムを
日本農業遺産認定にと申請に向け展開中でもあります。こうした本町の歴史と文化、そして美しい景観は、重要な観光資源として全国に発信され、多くの観光客を迎え入れるのに極めて効果的で、本町の観光振興に大いなる期待が寄せられています。
さて、本町は、U・Iターンの推進に積極的に取り組み、少しずつ成果も上がってはおりますが、町全体の人口減少に歯どめがかからないのが現状です。
総務省が先月9日に公表した調査によりますと、農村漁村に移住してみたいとする都市住民の割合は3割を超え、田園回帰の意向が広がっていることが明らかになっています。移住したい理由は、気候や自然環境に恵まれているが47%、
農村漁村地域が子育てに適しているとした割合は23%で、若い世代ほど高かったとしています。
総務省の田園回帰に関する調査研究会が、東京都内や指定都市の20代から64歳までの3,116人に、この1月にインターネット調査した結果であります。農村漁村への移住の意向は、条件が合えばすぐにでも移住してみてもよいというのが24%、いずれは移住したいが5%、移住する予定があるが1%で、合わせて3割に上がりますが、特に20代38%、30代36%と若い人の割合が高くて、男性のほうが移住希望の割合が高かったというふうに載っております。
移住希望がある人に移住のタイミングを聞いたところ、条件が整えばすぐにでもが20%、自分または配偶者が退職したらが23%だったとしています。こうしたニーズをどう取り込んで本町に移住してもらうかがポイントに思います。まずは、民泊あるいは農泊という言葉もありますが、田舎体験をしてもらい、田舎暮らしのよさを実感してもらってはどうかと考えます。
グリーンツーリズムといった言葉があります。緑豊かな
農村漁村地域において、その自然・文化・人々の交流を親しむ滞在型の余暇活動、また農村漁村で楽しむゆとりある休暇との意味ですが、隣の飯南町ではこの推進が盛んだと聞いております。
世界農業遺産に認定されました和歌山県みなべ町へ、この2月に行政視察に行きましたが、ここでは
小・中学校等の農家民泊、いわゆる修学旅行ですね、これに農家民泊の受け入れが盛んになったとお聞きいたしました。南高梅の収穫などの農家体験が大変好評のようでした。
また、官公庁も、
外国人訪日宿泊延べ人数が昨年、過去最高の前年比8%増の7,088万人となったと報じております。3大都市圏に比べて地方の伸びが高くて、宿泊先が全国各地に広がり始めていると報じています。いわゆるインバウンドでございますね。こうした状況を踏まえて、本町の観光振興とU・Iターンの推進について、町の方策を伺いたいと思います。
○議長(岩田 明人君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
議員御指摘のように、本年2月の日本農業新聞の記事では、
政令指定都市を中心に、総務省が3,116人に
アンケート調査をした結果、3割を超える都市住民が田園回帰の意向があるという調査結果が掲載されておりました。記事によりますと、田園回帰の理由といたしまして、1つ目に、気候や自然環境に恵まれている、47%でございます。2つ目が、
農山漁村地域が本当に子育てに適しているということで23%等の、比較的若い世代が田舎への移住に対する比率が高いという調査結果でございます。また、今後の移住への意向といたしましては、1つ目が、条件が合えば移住してもよい、これが24%。2つ目が、いずれは移住したいという方が5%等の結果もあわせて掲載されていたところでございます。
現在、本町では、
ふるさと島根定住財団と連携をして、町内の農家の皆様の協力を得て、農業体験等ができる農家民泊の事業を「
奥出雲暮らし入門」と題しまして、平成27年度から実施しております。初年度の27年は31名、16組、28年度には35名、18組の参加があったところでございます。来訪の
きっかけづくり、さらには定住へつながるようにと事業展開をいたしているところでございます。本事業では、これまでに3組、5名の方が移住をされております。
一方、観光サイドでも今年度より農業体験や
物づくり体験などができる「奥出雲でしあわせお手伝い体験」と題して事業化をしているところでございます。これからは民泊方式ではなく、宿泊施設を利用しての事業でございますが、現在のところ申し込みは数件にとどまっているという報告も受けております。
今後は、農業体験以外に産業体験等もできるよう検討し、観光振興やU・Iターンがさらに加速するように努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岩田 明人君)
村尾明利議員。
○議員(9番 村尾 明利君) このことについては、今、町長おっしゃるように、町でもいろんな取り組みが現になされているというふうなお話でございました。ただ、十分に町内にそのことが浸透しているかということになりますと、若干不十分ではないかなというふうにも思っております。やはり町挙げてそのことを共通認識として、先ほどありました日本、世界のこの奥出雲町のよさ、そういったものを共通認識として捉えていくというふうなことが、もっと大々的になされていればいいのではないかなというふうに思っております。
考えてみますと、奥出雲町は、例えば三井野原のスキー場ですけれども、これもかつては大根畑、キャベツ畑というふうな中で、何か新しい取り組みということでスキー客を迎え、そして宿泊客といいますか、いわゆる民泊、農泊をずっとやってきた経過がございます。そうした経験をこれからもっともっと生かして、町全体でこうした受け入れをすることが必要ではないかなと思っております。特に都会の皆さんは、やはり直接農家やこうした地元の事業者の生の生きた体験をやっぱりしてみたいと、こういう思いが随分広がっているようにも思います。一般的な旅館ではなくて、旅館でも泊まっていただくのは大事なことでございますが、そのうちの2泊、3泊のうちの1泊は民間の農家にそうした宿泊をしてみたらというようなことがいいのではないかなと思っております。これが先ほどのU・Iターンにつながるものではないかなというふうにも思っております。
ぜひそうした取り組みを一層強力に推し進めていただきたいと思いますし、またそういうふうな、どういいますか、農家でも余裕があるといいますか、理解のある方々を募って、そうした農泊、民泊の基礎的な勉強会、こういったものもぜひ設けて推進していただきたいなというふうにも思うところでございます。
それでは次に移ります。次に、
仁多可燃物処理センターの整備について伺います。
新年度計画に
可燃物処理施設の整備方針等を検討するとしています。たび重なる改修工事により、修繕費の累増は抜本的検討が必要に思います。こうした
可燃物処理施設の維持管理費の増大は、
全国自治体共通の悩みでもあるようです。対策として、細かな分別でごみの
リサイクル活用などさまざまな工夫が行われているようですが、ごみの増加はとどまらず、円滑な処理方策に頭を痛めているのが現状です。
可燃物処理施設の稼働には、有害物質の排出対策、
ダイオキシン等、またCO2排出による地中の温暖化対策など、大変厳しい排出基準が示されて、近年ますますその稼働について慎重さが求められている現状にあります。こうした施設は、
大型プラント施設としてさまざまな特許や独自の技術を要した
処理システムを構築し、稼働しており、単純に他の業者で修理、改良されることは困難との見方や意見があります。
したがって、
可燃物処理施設のプラントは多額な建設事業費を要し、安定的、永続的な運用が求められており、慎重な検討が求められるため、小さな自治体では近隣の市町村と連携して運用するところが多いと聞いております。この際、
雲南広域連合で新たな
処理センター建設を計画すべきではないかと考えます。
そこで、次の点について伺いたいと思います。
雲南広域連合の構成団体であります飯南町、雲南市の現在の状況はどうなのか、お伺いをいたしたいと思います。
○議長(岩田 明人君)
石原町民課長。
○町民課長(石原 啓子君) 御質問にお答えいたします。
雲南市、飯南町の
可燃物処理施設の運用状況についてでございますが、雲南市、飯南町では、可燃ごみなどのごみ処理は一部事務組合、雲南市・飯南町事務組合において共同で処理されております。可燃ごみは加茂町にあります
雲南エネルギーセンターで
固形燃料化方式により、大東町、加茂町、木次町、三刀屋町のごみを処理されております。また、雲南市、吉田町、掛合町と飯南町全域の可燃ごみの処理は、出雲市外6町
広域事務組合に
事務処理委託されており、頓原町にあります、いいし
クリーンセンターの
中継処理施設に収集後、
出雲エネルギーセンターに運搬されております。ただし、この
事務処理委託は平成33年度で終了するため、その後は雲南の
エネルギーセンターで受け入れることとし、平成31年度以降で改修工事を予定されております。以上です。
○議長(岩田 明人君)
村尾明利議員。
○議員(9番 村尾 明利君) 今お話を聞きますと、事務組合とかさまざまな、ちょっと聞いても早わかりがしないような複雑な
ごみ処理対応がなされているようでございます。そうしますと、奥出雲町は本当に単独で最終処理までほとんどやっているというふうな状況にあるようにもわかるわけでございますけども、実際今、33年ぐらいでまたこの雲南あるいは飯南町等の転換期が訪れるという話もございましたが、実際上、広域連合での運用の可能性というのはありますでしょうか、お伺いをいたします。
○議長(岩田 明人君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
広域連合では、
汚泥共同処理施設が本年4月から供用を開始いたしますが、今後も広域処理することにより、事務の簡素効率化が可能と考えられる業務について調査研究されることとなっており、
可燃ごみ処理についても市町の事務レベルでの情報交換など行っております。
雲南市・飯南町事務組合でも、現有の施設改修後は、施設建設についての検討が予定をされており、本町でも来年度予算に計上しておりますが、
廃棄物処理方針の検討業務の中で、
可燃物処理施設の整備方針について、町単独または広域で実施することのメリット、デメリットを調査することといたしておりますが、広域連合での実施の可能性は十分あるというふうに考えております。以上でございます。
○議長(岩田 明人君)
村尾明利議員。
○議員(9番 村尾 明利君) 汚泥処理については、広域連合で今、処理施設がようよう完成というようなことでございます。他のことについては町でほとんど単独で行っているというのが実態。今、お話伺いますと、この広域連合等の構成団体、飯南町、雲南市等もさまざまなまた検討もされているようにも思います。奥出雲町もぜひ乗りおくれないといいますか、それこそ単独でやるのか、あるいは広域でやるのかというふうな協議がなされるわけでございますが、ぜひ私としては広域でやっぱりこういうことはやるべきではないかなと。将来的な人口動態等も考えますと、なかなか厳しい単独事業ではないかなと思っております。そうした見通しを今、検討されるということではございますが、こうした見通しはいつごろはっきりするんでしょうか、お伺いをいたしたいと思います。
○議長(岩田 明人君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
ごみ処理施設新設には、用地選定などを含めますと、施設完成までに7年から10年ほどの期間を要するというふうに今考えております。
廃棄物処理方針検討の結果にもよりますが、広域化する場合には、今のところ平成40年ごろを目途に、平成29年度以降で調査研究をしていくことになります。この広域の首長会でも、できるだけこの40年を早めたいと、早めたがいいじゃないかというふうな話も現状している状況でございます。以上でございます。
○議長(岩田 明人君)
村尾明利議員。
○議員(9番 村尾 明利君) 平成40年いいますと、まだ随分先のような気がいたしますが、現に今の奥出雲町のこの
可燃物処理施設がそこまでもつのかなというふうなちょっと不安も覚えますが、ああして修繕、修繕を重ねてやらざるを得ないということかもしれませんが、先ほど話しますように、簡単にAさんからBさんにその修繕、改良を移すというふうなことはなかなかできにくい、この
大型プラント施設でございます。実際上、こう言っちゃなんですが、現在の施設がいつごろまで可能なのか。最後にはほとんどプラント全体を建て直すというふうなことの改修費増につながるのではないかというふうな不安を覚えるわけでございますが、こうした施設利用の最終期限、可能な時期はどのようにお考えでしょうか。
○議長(岩田 明人君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
本町の
可燃物処理センターは、昭和56年に建設、その後、基幹改良し、平成14年から稼働して、はや14年が経過をいたしております。建設当初からは35年が経過し、建屋も本当に老朽化しております。今後2年から3年にかけて基幹改良いたしましても、延命期間は10年とされていますので、先ほど申し上げましたように、平成40年ごろまでは何とか稼働できるではないかなというふうに思うところでございます。以上でございます。
○議長(岩田 明人君) 村尾議員。
○議員(9番 村尾 明利君) 延命期間が10年ということで、平成40年あたりでちょうどころよい時期がマッチングするというふうなことではございますが、正直ちょっと不安も覚えるわけでございます。なかなか我々議員にとっても毎々とこの修繕・改善費が累増するというふうなことにおいては、もったいないというような思いもありますし、また大切なインフラの担う大事な施設でもございますので、何とかやって稼働していただきたいと思うわけでございますが、少しでも延命期間10年とは申しましても、ぜひ早い時期に、
グッドアイデアでぜひ今後の心配がないような、安定的な稼働ができるような、永続的な稼働ができるような体制整備をお願いしたいと思います。
これは執行部の皆さんが今、検討中ということでございますので、その回答をまた待ちたいというふうに思うところでございます。
それでは次に、この冬シーズン、公道等の交通を阻害する沿線樹木あるいは電柱・電線周りの危険樹木等の伐採、撤去について伺います。この1月、2月、2度にわたる大雪により、各地で交通渋滞や停電などインフラが遮断され、混乱が生じた冬シーズンもようやく終わりを告げ、ほっとしたところであります。
私は前々の一般質問で
道路沿線樹木の陰切りについてお伺いをいたしましたが、同じようなことでございますが、再度質問をいたしたいと思います。このたびの降雪では、樹木の道路上への垂れ下がりや倒木が町内でも相次ぎ、交通が阻害された模様でもあります。特に朝早く除雪作業に出たら、樹木が垂れ下がって機械といいますか、除雪機に当たって難儀したと、こういった話も随分聞いたわけでございます。本町では発生しませんでしたけれども、雲南市など県下の市町村の一部では停電が相次ぎ、市と町民の生活に影響が出ました。冬季の停電は暖房の確保とか、あるいはIH電化の普及などで、食事の支度とかあるいはまたエコキュートの風呂など、日常生活が大きく阻害されるに至ります。いつ停電が発生するのか、
ひとり暮らしの家庭、高齢者の家庭などは特に心配されたものと想像できます。
一昨年は、私の小馬木の折渡集落では、豪雪と雪崩によりまして落石が発生して、二、三日の間、わずか4世帯ではございますが、通行が閉ざされて孤立をしたというふうなテレビ報道もございました。そうしたこの雪の豪雪地帯ではありますが、次の点について伺いたいと思います。
樹木等による停電防止の除伐には、電力会社が行うこととなっております。日常的に、恒常的にもっと行われるように、町からぜひその対応について要請等お願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岩田 明人君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
電線に影響のある樹木の陰切りなどの対応については、電力会社によって定期的な施設巡回により、伐採作業を行うなどの対応を行っていただいております。また、定期的な点検による作業以外に、
道路パトロールや住民通報などで発見された雪による垂れ下がりや倒木などで電線遮断の被害発生のおそれがある箇所については、その都度電力会社に対応を依頼し、伐採などの必要な処置をとっていただいております。今後停電などの住民生活に影響を及ぼす事態を未然に防ぐよう、よりきめ細やかな日常的、恒常的な対応について電力会社に強く要望してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩田 明人君)
村尾明利議員。
○議員(9番 村尾 明利君) ことしの冬のそうした県下の実態を見ますと、今、町長おっしゃるような、本当に十分なそうした巡回等で日常的に、恒常的に除伐等はなされなくてはならないというふうに思っております。ぜひこのような対応をお願いしたいと思います。
それから、雪害によって路上の倒木のおそれがある樹木については、電線にかかわらず、かなり町道の沿線にはあるわけでございます。町に申し上げますと、その沿線の土地の所有者が処理をするべきだというふうなお答えが多いわけでございますが、松枯れ対策には別な形で進めてはいただいておりますけども、それ以外のこうした路上倒木のおそれ、この伐採について、ぜひ町でもう少し丁寧に対応ができないのかなというふうに思っております。なかなか個人でそうした対応をするのは難しいということでございますが、町のほうのお金も幾分使っていただくようなことが大事ではないかなと思っております。これは過疎の一つの対策費というふうなことから、除雪費用は特別交付税で後から補われるというふうなことも聞いておりますが、そういった形も含めて予算的な対応を国あるいは県にぜひお願いをしていただきたいというふうに思うところでございます。この中山間の厳しい生活の中で、そうした県、国等へのお願いはとても大事なことではないかなと思っております。
私、一昨年、昨年とたまたま県の土地改良連合会の一員として、農林予算の陳情に伺いました。東京のほうへ上京する機会がありました。農水省とか国交省あるいは財務省、そしてまた地元の国会議員等にそうした要請をした中で、この地域、町のさまざまな要望は、より具体的にどんどん出してほしいと、こういうふうな、いわゆるキャリアの方が申されたことを頭に今でもはっきりと覚えております。やはり東京のほうの皆さんは、この地方の厳しい生活はなかなか実感できないわけでございますが、今のような現実に我々が厳しく臨んでいる今の中山間地域の生活というものを、もっともっと町長、トップセールスとしてそうした要請申し上げていただきたいなと思うところでございます。
私はたまたまそうしたことで、本当に随行しただけの話でございますが、町長はさまざまなこうした機会が年に数回とあるわけでございます。ぜひ、私はそうした国のキャリアの皆さんがそうしたことをおっしゃったことを頭の片隅に置いて、ぜひトップセールスをやっていただきたいなと思うわけでございます。
さまざまいろんなことを申し上げましたが、私の一般質問を以上で終わりたいと思いますが、何かございましたらよろしくお願いします。
○議長(岩田 明人君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
この件につきましては、同じような回答になろうと思いますけれど、現在、町道や農道の維持管理作業として、沿道の陰切りの作業を数年行っており、その際、冬季に積雪により垂れ下がり、通行に支障が発生するおそれのある樹木等の伐採も行っております。しかしながら、民地にある樹木等については、再三申し上げますが、個人財産であることから、その管理については基本的に所有者で対応をお願いしているところでございます。
○議長(岩田 明人君) 勝田町長。
○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。
来庁された方に対する職員の接遇につきましては、随時、所属長を通じ指導を行っているところでございます。
また、接遇研修につきましては、例年、自治研修所等の研修機関における階層別研修等により受講しているところでございますが、今年度はこれに加え、外部講師をお招きをいたしまして、8月に基礎研修と応用研修を独自に実施したところでございます。
今後も、職員一人一人が意識を高めて、挨拶の励行はもとより、接遇の向上に努めてまいる所存でございます。以上です。
○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。
○議員(7番 内田 精彦君) それでは、職員の研修、特に接遇の研修に力を入れていただきたいというふうに思います。私が申し上げましたのは、あそこへ行ったときの応対でございまして、中へ入ってからは、どういいますか、親切な対応をしていただいておるというふうに思っております。ただ、あそこへ行ったときに、すぐ誰かが対応してくれるというふうなことを望むわけでございます。
先般もこの話でありましたが、そういう方もおられますし、中にはうろうろしておって、どこどこの会場はどこですかと、こういうお話をしたら、あれは2階のあそこ、3階のあそこ、4階のあそこの会議室ですよと言っていただきましたので、そこへ行こうかと思ったら、そこまで案内をしていただいた職員の方もあったようでございますので、その辺のとこで、誰もがそういうことではないということでございます。どうかよろしくお願いしたいと思います。
次に行きますが、役場庁舎における非常時の避難訓練実施の状況、また計画について伺いたいと思います。仁多庁舎においては、非常時における町民の避難場所としてかなりのスペースを確保してあると思います。いつでも避難ができる状況であるのか、マニュアル等が作成してあるのか、町民に説明がもう終わっておるのか、この辺のことについて伺います。
○議長(岩田 明人君) 川本総務課長。
○総務課長(川本 健二君) お答えいたします。
非常時の庁舎対応につきまして、先ほど御質問いただきました。仁多庁舎は、指定避難所ではありませんけども、有事の際に対策本部設置状況によりましては、一部避難所としても可能な限り対応する考えでございます。また、マニュアルについてですが、避難所運営マニュアルというのを平成27年10月に策定しておりまして、これは議員会でも説明させていただきましたように、避難所におけるどういった形で迅速な対応をしていくのかという分については、マニュアルは作成しております。それに基づいて有事の際には対応していく考えでございます。
○議員(7番 内田 精彦君) 町民には説明ないの、町民にそういうことの説明は。
○総務課長(川本 健二君) 失礼しました。町民の皆さんには、直接まだこういった運営書のマニュアルについては説明しておりませんが、教育委員会を通して各施設等については、そういったマニュアルについても配布させていただいておりまして、今後あってはなりませんが、有事の際には早い対応をしていきたいというふうに考えております。
○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。
○議員(7番 内田 精彦君) いつ非常時で避難が発生するかわかりませんので、その辺のことについてはまた町民にも説明を早急にしていただきたいというふうに思います。
次行かせていただきますが、これは当然できておると思いますけれども、ちょっと確認させていただきます。消防法における防火管理者等の設置はできているのかどうか、これについては仁多庁舎、横田庁舎別々設置がしてあるのかどうか伺うわけでございますが、防火管理者の責務いうのがあると思います。私もちょっと勉強が古いもので勉強させていただきましたので、ちょっと今とは違っておりますが、この防火管理者の責務としては、消防計画の作成とか、届け出とか、通報及び避難訓練の実施と、こういうものがその仕事になっておるわけでございます。その辺のことについて伺います。
○議長(岩田 明人君) 川本総務課長。
○総務課長(川本 健二君) 御質問にお答えいたします。
防火管理につきましては、両庁舎それぞれ、仁多庁舎、横田庁舎、消防計画を作成しておりまして、避難訓練についてはその中で実施計画を定めております。
今回の仁多庁舎の整備によりまして、設備が新しくなり、器具の使用方法、避難誘導等に的確に対応できるよう、新たな消防計画もいち早くつくらなければいけないというふうに考えております。有事の際には対応ができるよう万全を期したいというふうに考えております。
なお、避難訓練につきましては、大規模なものとしては、ちょっと古いんですが、平成23年に仁多・横田の両方の庁舎で地震を想定した訓練をしておりまして、そのときには三成交番、奥出雲消防署の協力を得ながらやっております。また、最近では、仁多庁舎においては、事務所移転時に各機器の取り扱い説明時に関係者による訓練をしたと。まだまだ具体的な訓練が十分でございませんので、今後きちっとした形でやっていきたいというように考えております。
○議長(岩田 明人君) 内田精彦議員。
○議員(7番 内田 精彦君) ああして新仁多庁舎も一応できましたし、非常時のときの対応もしゃんとしたものをつくっていただいて、いつでも非常時に対応できるように早急に計画なり立てていただき、また、避難訓練もしていただきたいというふうに思います。
先ほどちょっと総務課長からお話がございましたが、仁多庁舎、大きいものを建てております。避難場所としてのものも含めての面積であると思っておりますので、その辺のことにつきましても早急に住民の方に説明等をしていただきたいというふうに思っております。
以上で終わります。
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○議長(岩田 明人君) 以上をもちまして本日の会議日程は全て終了いたしました。
本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。
午前11時41分散会
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