安来市議会 > 2018-06-04 >
06月04日-02号

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  1. 安来市議会 2018-06-04
    06月04日-02号


    取得元: 安来市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-10
    第97回定例会(平成30年・平成31年・令和元年)6月定例会議     第97回安来市議会定例会(平成30年・平成31年・令和元年)              6 月 定 例 会 議令和元年6月4日(火曜日)            出 席 議 員 ( 2 0 名 ) 1番 岡本早智雄君      2番 原瀬 清正君      3番 飯橋 由久君 4番 岩崎  勉君      5番 三島 静夫君      6番 向田  聡君 7番 澤田 秀夫君      8番 佐々木厚子君      9番 作野 幸憲君 10番 樋野 智之君      11番 原田貴与子君      12番 石倉 刻夷君 13番 中村 健二君      14番 足立 喜信君      15番 永田 巳好君 16番 葉田 茂美君      17番 金山 満輝君      18番 佐伯 直行君 19番 遠藤  孝君      21番 田中 武夫君            ~~~~~~~~~~~~~~~            欠 席 議 員 ( 0 名 )            ~~~~~~~~~~~~~~~            事  務  局  出  席  者 事務局長 平井  薫君   事務局次長 細田 孝吉君   主幹   光嶋 宏政君            ~~~~~~~~~~~~~~~            説 明 の た め 出 席 し た 者 市長      近 藤  宏 樹君      副市長     美 濃    亮君 教育長     勝 部  慎 哉君      市立病院事業管理者                                水 澤  清 昭君 政策推進部長  内 田  貴 志君      総務部長    清 水  保 生君 市民生活部長  宮 田    玲君      健康福祉部長  太 田  清 美君 農林水産部長  仙 田  聡 彦君      建設部長    花 谷  吉 文君 上下水道部長  池 田  周 一君      教育部長    辻 谷  洋 子君 消防長     長谷川    広君      市立病院事務部長村 上  和 也君 政策推進部次長 前 田  康 博君      総務部次長   大久佐  明 夫君 統括危機管理監 内 田    徹君      市民生活部次長 石 原  敬 治君 上下水道部次長 高 家    徹君      教育部次長   青 戸  厚 志君 総務課長    金 山  尚 志君      農業委員会事務局長                                中 村  一 博君            ~~~~~~~~~~~~~~~            議  事  日  程(第2号)                        令和元年6月4日(火)午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件日程第1            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(田中武夫君) おはようございます。 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 ○議長(田中武夫君) 日程第1、本日より一般質問を行います。 通告順に質問を許可いたします。 12番石倉刻夷議員、質問席に移動願います。            〔12番 石倉刻夷君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 石倉議員の質問は一問一答方式、質問時間は50分間です。 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) おはようございます。 議席12番石倉刻夷、一般質問をいたします。 令和の初定例会議、記憶に残る1番バッターとしていつものとおり市民目線で、そして市民の代弁者として6項目について質問いたします。 私としては、議員になって4期目、連続して一括方式でしたが、このたび初めて一問一答方式で行います。よろしくお願いいたします。 市長の所信表明にも披露がありましたが、自治体広報の全国コンクールで市報「どげなかね」が組み写真部門で特選、まことにおめでとうございます。担当職員の日ごろの努力とセンスが窺えます。5月25日に各種イベントの尼子のひなまつりや花田植えなど、写真コンクール等に協力される尼子写真クラブ部員27名の総会に出席しましたら、そのときもクラブの顧問であられる藤井佐市様がスピーチで、戦国尼子フェスティバルの組み写真を絶賛しておられました。きらっと光る明るいニュースに、改めて拍手を送ります。おめでとうございました。 それでは、1項目めの小さな拠点づくりに関して質問します。 4月に行われた統一地方選挙、その前段で県政報告会ベテラン県議さんとの懇談する機会が多々ありましたが、島根県では平成28年5月、2016年ですが、中山間地域活性化計画の中で小さな拠点づくりを重点施策として位置づけて取り組んでいる、その必要性と県政の中山間地域の対策の一つであると力説しておられました。人口減少が進み、高齢化の波が押し寄せる中、安来市として小さな拠点づくりをどのように理解、整理されているか、まず伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田政策推進部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) おはようございます。 島根県は、公民館エリアを基本とし、住民同士の話し合いを通じて生活機能の確保、生活交通の再構築、地域産業の振興を3つの柱とした仕組みづくりに取り組んでいくことを中山間地域における小さな拠点づくりと呼んでおられます。ただし、必ずしも公民館エリアごとに自己完結的に進めるのではなく、地域の実態に応じて公民館エリアを超える、より広域的な取り組みも必要であるとしています。安来市では、島根県と同様な考えに基づいて、集落営農、自治会輸送、高齢者見守り、防災活動など、地域ぐるみで多岐にわたる分野で小さな拠点づくりに取り組んでいます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) ありがとうございました。 小さな拠点づくりに関しての質問をするきっかけは、4月14日付の中央新報の持続可能な地域社会総合研究所藤山浩所長が談論風発に寄稿されており、間違いだらけの小さな拠点と題して持論を述べておられました。厳しい発言かと思いますが、藤山所長は、全国では唯一高知県だけが現場発のネットワーク的進化を展開しているとありました。先ほど答弁がありましたですけども、安来市としては小さな拠点づくりと言える取り組みがどのような実態があるか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) 安来市では、各地区交流センターを中心として地域の将来像である地域ビジョンの作成を進めており、地域ビジョンに基づいた住民主体の拠点づくりを推進しています。現在、8つの地区で地域ビジョンが作成されており、その地域ビジョンに基づいて、交通空白地域対策集落営農組織の設立、特産品づくり地域PR活動など、熱心に行っていただいております。 本市が取り組んでおります事業は、その多くが中山間地域の振興に資するものであります。一例を申し上げますと、就農定住パッケージ事業、中山間地域直接支払制度や大規模ほ場整備林業活性化事業などの産業振興、国道432号を初めとする道路整備や広域生活バス運行デマンド交通高速情報通信網利活用などの交通通信体系整備農業集落排水などの生活環境整備地域ビジョンの作成とその実践活動の支援、地域おこし協力隊集落支援員の配置などの集落整備があります。これらの事業は、小さな拠点づくりに資するものでございます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 先ほどの答弁の中で、8地区の地域ビジョンがあるということでございますけども、いずれまた機会を捉えて私も勉強したいというふうに思います。 安来選挙区の県議の方、先ほども申し上げましたが、中山間地域、人口減少地域を守ると、リーフレット等で表現しておられます。中山間地域での小さな拠点づくりを推進し、住みなれた地域の再生を目指すとあります。こうした情勢の中で、再度安来市としての今後の小さな拠点づくりの考え方を伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) 引き続き、先ほども答弁しました中山間地域の振興に資する事業を進めてまいります。小さな拠点づくりにおきましては、中山間地域の人口減少が進む中、実態に応じた地区間の連携と協働、そして3つの柱に係る各事業については、それぞれの事業を横断的に調整しながら推進していくことがますます重要になっていくものと考えています。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 先ほどの答弁の中で、横断的という言葉がございましたですけども、まさに3本の柱を進めるに当たっては、関連する、あるいは関係する部署が横断的な連携をとりながら進めなければならないという思いでございます。 美濃副市長も、就任されまして2カ月が経過しました。市内の全域を歩かれ、お疲れの際にはおいしい月山の酒も飲まれたと思いますが、中山間地域の実情も説明を受けられたと思います。平成16年10月1日に1市2町が合併し、当時は約4万5,000人の人口でございましたですけども、現在は3万8,700人余、ちょうど伯太町の人口がすっぽり減少したような状況でございます。こうした実情を捉え、小さな拠点づくりに向かう先ほどの部長の答弁もございましたですけども、副市長の思いがあれば伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 美濃副市長。 ◎副市長(美濃亮君) 小さな拠点づくりでは、その地域で暮らし、生産し、次の世代につなぐという一連の活動におきまして、少しずつではあっても、それぞれの立場からできることはやってみる、またそのような活動に賛同する仲間を地域内外からふやしていくことが大事だと考えております。全国的にも人口減少が叫ばれる中、安来市の中山間地域の状況も、特に担い手となる世代の確保など、厳しいものがあると感じております。近藤市長の補佐役といたしまして、市議会の皆様、市民の皆様のお話に真摯に耳を傾け、地域の皆様の活動をしっかりと支えてまいる所存でありますので、どうぞよろしくお願いいたします。
    ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 副市長には就任初の議会でございまして、特に私のほうから発言をお願いしたわけでございますけども、議事録をまた見まして間違いのないご指導、ご支援をお願いしたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 2項目めに、水源の里シンポジウムの開催について伺います。 12月定例会議の一般質問の中で、新年度予算編成に関連して、再質問で2年後ぐらいに開催検討されませんかと尋ねましたところ、答弁は現在のところ考えておりませんとありました。この内容を私の後援会だよりでお知らせいたしましたら、広瀬町内のまち部でございますけど、高齢の婦人の方から、綾部市へ行政視察へ伺った際に求めた表題が驚きの地方創生「限界集落が超☆元気になった理由」と題した蒲田正樹氏著作の本ですが、同じ本をいただきました。それは、中央でご子息が水源の里に関連した仕事をしておられ、ふるさと広瀬町が水源の町と言われたことに関して、この本を私に贈呈された次第です。あわせて、そのご婦人がシンポジウムをぜひ開催されたらとエールを送っていただき、このたび質問をした次第であります。 まず、おさらいとして、さきの答弁では水源の里に関連する連絡協議会は、島根県内、全市町村が過疎地域対策協議会として団体加入しているとのことでしたが、県の事務局担当部局はどこか、また関係する会議の開催等はどのようになっているか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) 水源の里連絡協議会は、東京都で例年7月に総会が開催されています。事務局の京都府綾部市からの案内は届いておりますが、参加はしておりません。 過疎地域対策協議会を所管している島根県のしまね暮らし推進課に確認しましたところ、水源の里連絡協議会については、任意の市町村による協議会であり、島根県ではかかわっていないということでございました。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) まとめて過疎地域対策協議会として加入しておって、島根県はかかわっていないという、またどっかの機会で島根県に問い合わせたいと思いますが。 さきの答弁では、現在のところシンポジウムの開催は考えておりませんとのことでした。ことしの水源の里シンポジウムは、香川県まんのう町での開催予定と聞いていますが、日程等、どのような内容で開催されるか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) 11月7日、8日の2日間、香川県のまんのう町と琴平町が合同で開催する予定です。詳細はまだ発表されておりません。例年ですと、初日にシンポジウム、翌日に現地視察が開催されます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) シンポジウムも開催しないということでございますので、市の担当部局では参加はされないんじゃないかと予測しますが、私は同僚議員に呼びかけ、政務活動の一つとして参加したいと思っていますが、平成21年度に島根県内で大田市、川本町、美郷町、邑南町の共同で開催された実績がありますけども、当時は近藤市長就任早々でございますけども、参加された方が、あるいは職員があるか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) 参加しておりません。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 参加された方がない、水源の里シンポジウムは余り関心がないかと想像しますが、私の質問と議会報告を見て、石倉議員、こんな史実がありますと、旧広瀬町時代の広報紙、総合誌「ひろせ」をコピーしてくれました。それは、第32回国土建設週間に合わせ、住みよい国土建設作文コンクールに当時の山佐中学校2年生の景山恭子さんが応募して、見事建設事務次官賞を受賞されています。山佐ダムが完成した昭和55年秋、貯水を初め、放流試験が開始されたころの作文であります。少し紹介します。 ダムができて、山佐には新しく広い道ができました。水道もつきました。中学校にはプールもできました。これは、全て山佐の人たちにとって利点です。新しい道は、広瀬などに行くのにとても便利です。水道ができれば、水には困りません。プールができれば、夏休みにもわざわざ10キロメートルも離れた広瀬まで泳ぎに行かなくて済みます。しかし、そのために昔から住みなれた土地を離れ、田畑や山を手放し、全く知らない人たちの中へ出て行った人たちがいるのです。小さいときからの仲よしの友達との別れがありました。その人たちは、決してダムができること全てを喜んではいないはずです。ダム建設の裏には、こうした人々が犠牲になっているのです。ダムをつくることはいいことだと思います。ましてや、水不足の松江市民を救うことは大変すばらしいと思います。でも、あのダムのあの水の底には、そこに住んでいた人々の暮らしがあったことを忘れてはいけないと思います。国土建設、この一つの事業としてつくられた山佐ダムは、山佐と奥田原との間の山佐川をしっかりととめ、周りの山の中に悠然とした姿で立っています。そして、国土建設の名のもと、地域に大きな影響を与えています。でも、その地域の姿をすっかり変えてしまったりしては何にもならないと思います。地域の姿を守り、そして国のために立派にその役目を果たすことができてこそ、国土建設だと思います。島根県で3番目の県営山佐ダム、松江の市民を救う山佐川、いつまでもその美しさを守り、澄んだ美しい水を松江へと流し続けてほしいと思います。そして、美しい立派な山佐ダムを、山佐川をふるさとに持ったことをいつまでも誇りに思っていきたいと思います。何十年先でも、幾つもの時代がかわっても、山佐ダムを、山佐川を守ってほしいと思います。という作文でございます。 ことしも7月27日に第38回の山佐ダムキャンプ場祭りが決定し、準備に入っています。近藤市長も何度かご来場いただきました。2年後、記念すべき40周年となります。ちょうど数字的には8年前でございますけども、30周年は故島田三郎先生県議会議員の中であり、県営ダムですが、記念事業の何かをしたいと思いますけどもと話しかけましたら、知事を呼ぼうということでしたが、半年先の日程が入り、大阪での経済会との企業誘致にかかわる懇談会があり、どうも都合がつかないということでございました。すぐに松尾副知事の日程を押さえていただき、そしてご来場いただき、花を添えていただきました。水不足や洪水調整に多大な役目を持つダム、しかし上流は下流を思い、下流は上流に感謝する水源の里のキャッチフレーズ、水源の里シンポジウムの開催を検討されないか、再度伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) 現在のところ、2年後に開催する計画はございません。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 開催する計画はないということでございますが、近い将来を見据えて、調査でもするというような考えがないか、なければ恐らく私が議会だよりを出して、そしてこのテレビを見ている方は、ああ、水源の町、水源の里、安来市はそういった見方かということになるわけでございますので、調査でもされないか、もう一回伺いますが。 ○議長(田中武夫君) 内田部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) 今後の調査についてでございますけれども、これまでに水源の里シンポジウムを開催された自治体や今年開催のまんのう町、琴平町、事務局の綾部市にお話を伺うなどして、事業費、また必要な人員や施設、事業効果などについて今後勉強をしたいと考えております。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 再三の質問にありがとうございました。恐らく勉強されまして、またよい調査結果をご報告いただきますことをご期待申し上げておきます。 それでは、3項目めに農業委員会の権限移譲について伺います。 私は、息子の家を建てるために自宅前の田んぼを転用する手続をしました。まず、一番最初が農振地域から除外することでございますけども、目的がはっきりしているのに、転用にかかわる内容が旧態依然としており、中央新報「こだま」に投稿しましたら、県の担当部局の課長名で必要な書類を提出いただいとるということで、新聞に回答がありました。その課長さんが県の農林水産部の幹部になっておられまして、先般、お会いしてお話しする機会がありましたら、石倉さん、随分権限移譲して、県の農業会議から市町村へ、いわゆる市の農業委員会にもろもろの権限移譲をしていると話しておられました。 そこで、改めて権限移譲された内容を伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 中村農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(中村一博君) おはようございます。農業委員会事務局長の中村と申します。本年4月から着任しております。よろしくお願いしたいというふうに思います。 それでは、私のほうから3項目めの農業委員会の権限移譲の実態についての質問に対して答弁をさせていただきます。 初めに、権限移譲により、市町村の農業委員会で決定できる主な内容でございますが、島根県知事の権限に属する事務処理の特例に関する条例及び安来市農業委員会に対する事務委任規則により、平成29年4月1日から安来市農業委員会において4ヘクタール未満の農地転用の許可を行っております。これにより、今までも行ってきておりました農業委員会で審議した後、島根県へ進達するという過程がなくなりましたので、転用許可が出るまでの期間が短縮されているところでございます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 4ヘクタール未満が市の農業委員会での許可ということでございますけども、これに携わっておられる方はよくわかると思いますけども、4ヘクタール以上ですと、そりゃ大規模開発ですから、当然県の農業会議等にかかる必要があるわけでございますけども、4ヘクタール未満の小規模なものについては安来市農業委員会で決定して、その中に進むということですので、提出書類も必要最小限のものに精査されて、そういって進められたほうがいいじゃないかということを申し上げておきます。 次に、農地法3条にかかわる下限面積について、再三私も言っておりますけども、現行は50アールですが、その後の状況について伺います。 ○議長(田中武夫君) 中村局長。 ◎農業委員会事務局長(中村一博君) 農地法第3条の下限面積要件の検討及び協議の状況でございますけれども、農地の取得について、農地法の定める下限面積、取得後の農地面積の合計は50アールと定められております。平成21年12月施行の改正農地法により、農林水産省令で定める基準に従いまして、農業委員会で下限面積を設定できることとなりました。安来市農業委員会におきましても、毎年審議を行っており、去る3月の農業委員会において審議した結果、農地法の定める50アールとしているとこでございます。 この審議におきまして、実際全国でも多くの市町村で50アール以下の下限面積が設定されていること、島根県内の市町村において、空き家購入とあわせて個別に下限面積が設定されてる市町村があり、全国的に広がりを見せてることを認識しつつ、安来市においても必要なニーズが高まっていけば、関係機関とも調整を含め、議論していき、検討していくところとしてるとこでございます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 今局長のほうから、全国の、あるいは県内のというような状況がありましたですが、私も農業新聞をとっておりますけども、50アールじゃなしに、1アールでもということ、1アールということは、10メーター、10メーターです。ということは、まち部に入られた方が畑作をして、あるいは水稲は大変ですけども、そういったことをして農地を求めるということにも緩和をしてるという実態が報道されてます。なぜ50アールかということが、きちっと根拠がない中で耕作放棄地がたくさん出てくるということを踏まえられますと、早くその辺のことの調整を図っていかれたほうがいいじゃないかという思いがしておりますので、しっかり検討していただきたいというふうに思います。 それでは、4項目めに市道等の草刈り活動の支援について伺います。 以前も岡本議員より、市道の除草対策等の質問があっておりましたが、中山間地域の自治会から草刈り支援の陳情があり、私も所管委員会で継続的に審査を審議しました。結果、趣旨採択でありました。この結果に対して陳情者の1人から電話があり、趣旨採択とはどういうことかと、一面お叱りの声がありました。その後、執行部のほうで調査、検討され、このたび今年度から市道の草刈り等、維持管理の支援制度を進められました。合併後に市民の皆様が要望しておられた重要案件の一つであったと思います。改めて、新たに基準を定めるに至った経緯を伺います。 ○議長(田中武夫君) 花谷建設部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) おはようございます。 市町合併以降、草刈り手数料につきましては、合併前の自治体の制度を引き継ぎ、運用してきておりましたが、手数料算出基準が明確ではなく、統一的な要綱を作成することが課題となっておりました。平成30年度上半期におきまして実態調査を行い、制度内容の検証を行うとともに、島根県内の他自治体の同様な制度の要綱なども参考にして統一的な要綱を定め、今年度から運用としましたので、よろしくお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 県道がハートフルロードの制度とかというようなことで、県民の支援、あるいは地域住民の支援を受けてやってる制度があるわけでございますけども、担当部局の調査された努力と市長の決断に敬意を表するとこでございます。 6月号の市報でも紹介されています。私にも問い合わせがたくさんあっておりますが、現在実際に新規要望、あるいは問い合わせがどのような状況になってるか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 花谷部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) 既存の手数料支払い団体を中心に、問い合わせ及び申請をいただいております。昨日までに、新規の問い合わせにつきましては約40件程度ございます。現時点での申請状況は、既存の手数料支払い団体が22件、新規の申請団体が8件となっております。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) いずれの自治会のほうでも、あるいは団体でも、そういった除草作業に入られると思いますが、ひとつよろしくご指導いただきたいと思います。 さきの議会の予算委員会での説明では、当面は市道を対象とするとのことでありましたが、市管理の農道、あるいは林道、また河川について、草刈り等の管理が求められますが、現状の管理状況と今後の考え方を伺います。 ○議長(田中武夫君) 花谷部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) 河川の管理につきましては、河川浄化対策事業として、市内業者及び自治会等の団体と河川浄化対策委託契約を結び、一級河川等の草刈りを行っております。また、近年の降雨状況から、堆積土砂の撤去要望を多くの自治会から寄せられております。現場状況などから優先順位を決めて、順次対応してる状況です。当面は、現状の管理体制を継続していくよう考えております。 ○議長(田中武夫君) 答弁はそれだけですか、よろしいですか。 仙田農林水産部長。 ◎農林水産部長(仙田聡彦君) 大変失礼いたしました。 それでは、私のほうからは、農道につきましては基本的に受益者の皆様で対応していただきたいと思っておりますが、農地に設置していない箇所が多いわけでございまして、安能広域農道、笹刈農道等、今の市の政策として開設した農道につきましては業者委託で行っております。その中で、一部自治会に手数料をお支払いしているところもございます。 また、林道につきましては、昨年度3路線を業者委託で行っておりますが、一部地元で作業を行っていただいてるところもございます。今年度も引き続き行っていただく予定としております。 今後の考え方でありますが、農道につきましては、基本的に農地の近くであれば、受益者の皆様で引き続き草刈り等、管理を行っていただきたいと思いますが、現在日本型直払制度、中山間直払制度、多面的機能支払交付金等がございますので、これを有効活用していただきまして、地域の保全活動に努めていただきたいと考えております。 また、林道につきましては、地理的な状況もございますので、引き続き市のほうで対応したいと思っております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 路線数もあるし、あるいは延長も長いということでございます。先ほど農道、林道のお話ございましたですけども、受益者もいない中での管理でございますが、行政のほうでの支援が必要でないかというように思うとこでございます。 陰切り等については、作業が大変でございますので、専門業者に委託し、関係受益者の負担軽減に努めていただきたいと思うとこでございます。 市道につきましては、当面伯太庁舎の土木建設課となっていますが、安来庁舎、あるいは広瀬地域センター等での申請、助言等が検討されないか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 花谷部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) 草刈り手数料につきましては、新たな基準を設けたため、市道の通行状況、他の交付金事業との重複がないかなど、制度の対象路線となるかどうかを土木建設課で統一的な判断をさせていただいております。各地域センターでの申請についての助言、指導は、市道路線の確認、申請書類の提供などが考えられます。これらについて検討してまいりたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 新しい取り組みでございますので、実態をしっかり検証されまして、申請者の立場に立ってまたご指導いただきますことをお願いしておきたいというふうに思います。 5項目めに、歴史資料館の充実について質問いたします。 繰越事業で難航しておりました歴史資料館の中に、江戸時代初期の姿を推定したジオラマが完成しました。5月8日付のさんいん学聞で紹介されましたが、実際に資料館への入館者、あるいは見学者の反応と入館者の状況について伺います。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 歴史資料館に設置されました月山富田城のジオラマ模型でございますけれども、全国屈指の広さを持つ山城と城下町を600分の1のスケールで再現し、やぐらや城主の居館など、建物を精巧に再現しております。見学された方には大変好評でございまして、建物が残っていない城跡を見学するのに、当時の様子が大変よくわかるですとか、難攻不落と言われた堅固さがよくわかったなどの感想をいただいております。 ジオラマ模型を3月末に設置いたしましたけれども、マスコミなどに多く取り上げていただいたこともありまして、歴史資料館の4月の有料入館者数は840人と、前年度同月比の約1.5倍となりました。ジオラマ模型がある1階は無料スペースでございますので、有料入館者数以上に多くの方に入館していただけたと推察しておるところでございます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) お金を取るのがいいかどうかわかりませんが、2,000万円もかかったジオラマでございます。少しいただいて見てもらったらと思うわけでございますけども、今100円でも200円でももらってされたほうがいいんじゃないかなと思いますけども。 新聞では、パネル展示の設置やDVD、ビデオ放映の映像による月山富田城の紹介が計画されているとなっていますが、進捗状況はどのようになってるか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 辻谷部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 歴史資料館の1階を月山富田城のガイダンス施設として整備する計画でございます。パネル設置や映像による紹介など、来年度以降のところで整備していく予定でございます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) どうしても山へ上がりたいという人は、雨が降っても矢が降っても上がられると思いますけども、足の悪い方、あるいはお年寄りの方、雨天のときなどについては、月山登山が困難な方については、資料館のほうで映像による説明がとてもよいと思います。ジオラマとセットであればまたいいと思います。 福井県の坂井市、日本一低い丸岡城というのがございますけども、行きましたところ、そこですぐ登れるお城でございますけども、休憩室にあって10分程度の映像が流されるということは、大変そういったことに対しては配慮ができておるなということを思い出したので、ご披露しておきます。 資料館のパンフもそういったジオラマが載っていないようでございますけども、恐らく新調されないといけないじゃないかというふうに思うわけでございますけれども、展示がえ等はどのような会議等で検討されますか。また、当分今のままか、方針を伺います。 ○議長(田中武夫君) 辻谷部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 歴史資料館の展示がえでございますけれども、まず2階の常設展示につきましては平成18年11月にリニューアルを行いまして、古代から近世に至る安来市の歴史が体系的にわかるような展示となっております。企画展示等の内容は、学芸員の資格を持った職員を含めた職員で打ち合わせを行い、展示がえをしております。 常設展示につきましては、今後外部学識経験者などのご意見もいただきながら、月山富田城に重きを置いた展示への変更を検討しているところでございます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 確認しておきますけども、模様がえや展示物等は、県または文化庁への届け出が、あるいは許可が必要かということ。一応幾ら市のほうで検討されても、教育委員会で検討されても、上部機関に出して、いや、文化庁がいけんでって言いましたわって言われると困るわけでございますが、その辺、確認しておきます。 ○議長(田中武夫君) 辻谷部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 歴史資料館の展示がえに関しましては、文化庁及び島根県に届け出や許可申請の必要はございません。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) それじゃあ、期待をしますが、けさボランティアガイドの方からメールが入ってきました。5月の月山に登られた方が3,200人を超えたということでございました。3,000人を超えたのは初めてということで、月でですよ、そうした状況でございます。いずれにしましても、中断している月山富田城整備が再開し、計画が順調に進められることを願うところでございます。よろしくお願いいたします。 それでは、最後に6項目め、6月議会、私の定番でございますけども、花嫁花婿対策について伺います。 新年度には、定住推進課に県より応援職員といいますか、出向されて花嫁花婿対策を担当されると聞きました。遺憾なく力を発揮いただきたいというふうに思います。 それでは、まず平成30年度の花嫁花婿対策の実績等について伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田政策推進部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) 平成30年度の花嫁花婿対策は、市の単独事業を含め、3つの結婚活動支援事業を実施しています。初めに、市の単独事業として市内の事業所等に参加を呼びかけ、人に好印象を持ってもらうためのノウハウを学ぶセミナーを行った後、安来市総合文化ホールアルテピアで男女それぞれ50人の大規模イベントを開催するなど、3回のイベントを実施しました。全体で132人が参加し、17組のカップルが誕生しました。そして、これまで市が手がけたイベントにより知り合われたカップルのうち、平成30年度に1組が成婚されております。 次に、より多くの出会いを創出する広域事業として、中海・宍道湖・大山圏域の12市町村とボランティア企業が共同で行う婚活イベントの雲伯ミーティングを開催し、米子と松江の会場で安来市からの6人を含む延べ141人が参加し、全体で16組のカップルが誕生しています。また、毎月第2日曜日に島根県の結婚ボランティアはっぴぃこーでぃねーたーの安来市内の団体である安来はぴこ会と共同で行っている相談会につきましては、平成30年度の相談件数は44件でございました。そして、これまでの継続的な取り組みの結果として、平成30年度中に過去最高となる6組が成婚されました。このほかにも、婚活事業の裾野を広げるため、独身の結婚を支援する市内の企業、団体等の結婚活動支援事業に対し、補助を行う結婚活動支援事業補助金を制度化しました。平成30年度中は2団体が利用され、市民の目線による婚活イベントが開催され、56人が参加されております。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) カップルは誕生しますが、成婚となりますと、なかなか大変なようでございますけども、成婚が実績になるわけでございますので、戦略を練っていただきたいというふうに思うわけでございます。 令和元年の戦略と今後の取り組みについて、既に実行されたものはあろうと思いますけども、ご説明をお願いしたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 内田部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) 昨年まで実施いたしました事業の結果を見ますと、大規模なイベントよりも少人数の対面形式のイベントにおけるカップル成立の割合が多い傾向があったことから、今年度は小規模なイベントを中心に企画する方向で考えております。イベントにつきましては、8月に安来はぴこ会と共同してイベントを開催する予定としています。また、イベントなどで相手に接する際に必要なマナーなどを身につけ、婚活に関する知識を高めていただくことも重要であると考えており、昨年同様、セミナーの開催を検討しています。これらの行事は、しまね縁結びサポートセンターのメールマガジン等で広く発信してまいります。このほかにも、昨年度同様、秋に圏域で行う婚活イベント、本年度も2回開催する予定としているほか、結婚活動支援事業補助金による事業支援も継続して行います。昨年度、島根、鳥取両県が共同で運用を開始したIT技術を用いたマッチングシステムのしまコなど、新たな取り組みも始まっておりますので、今後も婚活に係る情報に注視するとともに、はぴこ会、県や圏域と連携をとりながら、継続して事業を推進してまいります。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) それぞれ答弁ありがとうございました。 4月21日の中央新報ふるさと創生に学ぶの欄に、嫁来い観音、婿来い地蔵が紹介され、縁結びの地に交流拡大、地域に誇りと紹介されていました。この新聞を見て、旧奥田原小学校の校長先生やそれから友人がメールを送ってきて、頑張ってるねということの激励を受けました。建立のお祭りは8月のお盆過ぎの日曜日に昼、そうめん流しで来場者をもてなします。大変御利益があるということでございます。5月27日の夕方、若い女性が2人来られまして、どこから来たかねって言いましたら、朝から出て、栃木から来ましたということでございました。何でわかったかねと言ったら、全国ネットで紹介されていますということでございます。おかげがあるじゃないかというふうに思っておりますけども、日本農業新聞のコラム「四季」では、4月26日付、昔は地域のおせっかいおばさんがお世話、今は行政のイベントやはぴこ会等、公費で支援、令和の時代はAIがチェックして、傷つかない、失敗しない戦略を実現するとか、5年先はこのことが普通になると予測されているとありました。AIにも負けないで、行政がしっかりこのふるさとに生きる皆さん方のご支援をお願いして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で12番石倉刻夷議員の質問を終わります。 3番飯橋由久議員、質問席に移動願います。            〔3番 飯橋由久君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員の質問は一問一答方式、質問時間は50分間です。 なお、飯橋議員については、事前にパネル使用の申し出がありましたので、これを許可いたします。 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) おはようございます。議席番号3番飯橋由久でございます。 議長に許可をいただきましたので、一問一答方式にて一般質問をさせていただきます。 3月議会の一般質問で私は安来市立病院の経営、その中でも新改革プランの収支計画に対する達成状況や一時借入金について、新たな検討の必要性に対して行政側の考えを伺いました。市長の施政方針の中にも、安来市立病院の経営改善、整備にかかわる検討を行い、将来にわたり持続可能な医療提携体制の構築を図っていくとの言葉がありました。今回も引き続き、安来市立病院の経営に関して、そして市民広場及び防災研修棟の利活用の2項目について質問をさせていただきます。趣旨をご理解いただきまして、明確なご答弁よろしくお願いいたします。 それでは、通告に従い、質問をさせていただきます。 まず初めに、安来市立病院の経営についてであります。 3月議会におきまして、私は安来市立病院の財政的な部分について質問を行いました。そして、現状のままでは非常に厳しい経営が続く、原因として一時借入金にあると申し上げました。それを簡単にまとめたのがこのフリップであります。 公立病院の経営破綻の2つの要因として、1番、財政破綻型、これは収益の悪化により病院の手持ち現金がなくなり、一時借入金に頼る運営を行い、資金ショートを起こし、経営破綻に追い込まれる。2番、医師不足型、医師退職により医療が継続できず、病院の経営を断念する。中でも、この1番の財政破綻型について、一時借入金に関する問題や多額の一時借入金を抱えたために破綻した病院の例、そして一時借入金をふやさないためにも、早急に収支均衡を図らなくてはならないとも申し上げました。 今回は、経営形態、経営整備検討事業について伺います。 今年度4月に新しい副市長として美濃副市長、市立病院の事業管理者として水澤事業管理者が就任されました。 そこで、美濃副市長に就任に当たり、市立病院の経営改善に関する取り組み及び決意を伺います。 ○議長(田中武夫君) 美濃副市長。 ◎副市長(美濃亮君) 安来市立病院についてでございますが、この病院は、圏域の救急医療体制でありますとか、民間医療機関によるサービス提供が希薄な地域へ医療サービスを提供するなど、これまでも関係機関と連携を図りながら、市民の皆様に質の高い医療サービスを提供する重要な一翼を担ってきたと考えております。現在の経営状況を鑑みますと、新改革プランによる取り組みをもってしてもなお厳しいと言わざるを得ないと思っております。改革改善は、できることから速やかに実践することが急務であり、その点では私の行財政経験が幾ばくかはお役に立てることがあるのではないかと考えております。 しかしながら、病院経営という側面では、私はなかなか至らない点もございますので、病院経営でありますとか、そうした改革実践の専門家の方のご意見なども伺いながら、また現場の方々のお声をしっかりと聞き、関係者一丸となって改革改善に取り組んでまいりたいと考えております。市民の皆様に安心して病院を利用いただけ、期待に応える、さらによい医療サービスを安定して提供できるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 次に、水澤事業管理者に同様の市立病院の経営改善に関する取り組み、そして私が前議会に、前事業管理者に質問しました病院経営のトップとして来院する患者の健康及び生命を守っていくと同時に、医師及び職員を守っていくのも必要なことであります。今後、この医師、職員をどうやって守っていかれるのか、あわせて伺います。 ○議長(田中武夫君) 水澤病院事業管理者。 ◎市立病院事業管理者(水澤清昭君) おはようございます。4月から病院事業管理者を拝命いたしました水澤でございます。よろしくお願いいたします。 飯橋議員の質問にお答えいたします。 今年度、当院では選ばれる病院をつくる、患者様に来ていただける病院にするという目標を立てました。具体的な行動目標として、1、信頼を得る、心の通った医療を提供する、2、安心を生む、持続可能な病院経営にするの2点を設定し、現在全ての職場、職員一人一人がこの目標達成に向かって取り組んでおります。 病院経営では、まず収益を向上させることが一番です。収益を向上させるためには、患者様に選ばれ、安心して来ていただける病院にしなければなりません。職員には、病院内のどの方にも常に挨拶ができ、笑顔で接することができるように指導しているところでございます。 また、常にコスト意識を持ち、何かできることはないかと考え、行動できる職員を目指し、収益向上、あるいは費用削減について3%をはじき出すという目標を掲げ、持続可能な病院経営に向けて各部署での取り組みを進めております。さらに、市民の皆様への情報発信に力を入れたいと考えております。 今年度、新たに交流センター単位での出前講座、院長と語ろう、お邪魔します水澤ですの開催やどじょっこテレビでの安来市立病院コーナーの放送、また病院広報紙「みらい」の内容の見直しなどを行っており、市民の皆様に当院をよく知っていただき、身近に感じていただけるようにしてまいりたいと考えております。 議員がおっしゃいますように、病院は良質な医療を確保し、患者様の健康や生命を守らなければなりません。事業管理者として、市立病院が患者様や市民の皆様に選ばれる病院となり、経営を改善し、安定した医療サービスを提供できるようにすることは使命であると考えております。また、このことにより、市立病院で働くスタッフの雇用も守れると考えております。 今年度は、病院新改革プランの折り返しの年です。厳しい経営状態ではありますが、これらの取り組みを重ねながら、事業管理者として市立病院の経営改革を行ってまいります。市民の皆様、そして議員の皆様にはご支援とご理解をいただきますようお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 美濃副市長、水澤事業管理者の2人からは経営改革への覚悟と具体的な数値を上げての目標をいただきました。ぜひとも選ばれる病院と3%をはじき出すの目標が達成できるよう願っております。 現在の市立病院の経営形態は、地方公営企業法全部適用を採用しています。私も議員になりましてから初めて聞いた言葉、地方公営企業、この耳なれない地方公営企業とは一体どういうものかを伺います。 ○議長(田中武夫君) 村上病院事務部長。 ◎市立病院事務部長(村上和也君) おはようございます。 このたび4月の人事異動によりまして、市立病院の事務部長を拝命いたしました村上でございます。どうかよろしくお願いいたします。 それでは、飯橋議員のご質問にお答えしたいと思います。 地方公営企業はというご質問でございますが、地方公営企業とは地方公営企業法が定めます上下水道や病院、交通、ガスなど、地方公共団体が住民の福祉の増進を目的として設置するものでございます。一般行政に要します経費につきましては、賦課徴収される租税によって賄われるのに対しまして、公営企業はその提供いたしますサービスの対価であります料金収入等にとって維持されるものであるということでございます。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 先ほどの説明のとおり、地方公営企業とは税を原資とする一般的な行政活動と違いまして、その費用は基本的に利用者の料金収入によって賄われるものであります。 次に、地方公営企業法であります。 総務省の資料によりますと、定義としまして、公共的サービスを経済性に基づき、効率的に提供する手段であり、独立採算を原則とし、特別会計を通じて長期的に受益と負担の関係をした事業運営が図られる。さらに、全部適用とは、条例の定めにより、地方公営企業法の組織に関する規定及び職員の身分の取り扱いに関する規定も含め、全ての規定を適用するとされております。もっと簡単に言いますと、地方公営企業法とは、地方公共団体の経営する企業の組織、財務、従事する職員の身分などについて定めた法律であります。それが全部適用に移行しますと、事業管理者の設置が義務づけられ、予算原案の作成、一部の契約、職員の採用や給与などについて、地方公共団体の長、いわゆる市長から独立した権限を得ることができるものであります。その特徴としまして、1番、経営責任、2番、組織体制に関する権限、3番、職員の採用に関する権限のいずれも事業管理者に与えられます。職員の給与に関しても、一部適用の市の決定する給与と同額ではなく、経営状況等を考慮した後、労使交渉を経て決定されるなど、より独立採算制を求められるものであります。 平成29年3月に策定されました安来市立病院新改革プランの中に、この地方公営企業法全部適用のメリット、デメリットの記載があります。紹介させていただきますと、メリットとして、経営責任が明確である、機動性、迅速性が発揮できる、予算の議決や決算の認定などにより、議会の意向が病院経営に反映できる、制度上は業績に応じた給与体系の導入が可能である、制度上は組織定数を独自に定め、中長期的視点に立った職員養成が可能であるということであります。 次に、デメリットとしまして、制度上は業績に応じた給与体系の導入が可能であるが、市長部局等に準じる運用事例が多いこと、労務管理の負担が増大であること、基本的には市の方針に基づくため、制約を受けること、予算単年度主義の制約、契約行為に変わりはないことが挙げてあります。 そして、この新改革プランの中にはそれ以前、平成20年11月に策定されました安来市立病院改革プランの評価も記載されております。その中の経営形態の評価について、安来市立病院は公立病院の中では、運営面で自由度の高い地方公営企業法全部適用により運営を行っているが、そのメリットを活用できていないと表現されていました。 そこで、伺います。 そのメリットを活用できていないというのは、どういったメリットをどう活用できていないのか。そして、現在の新改革プランの中ではしっかりと活用ができているのか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 村上病院事務部長。 ◎市立病院事務部長(村上和也君) 地方公営企業法の全部適用につきましては、首長から強い独立性を有します管理者によりまして経営や組織運営、労務管理等において、医療政策を踏まえた迅速な対応ができることがメリットでございます。しかしながら、現在に至る経営状況などを振り返ってみますと、医療を取り巻くさまざまな社会的要因などに対しまして、迅速に行えてこなかったことというふうに考えております。 現在、新改革プランの実施に当たりましては、事業管理者を中心に速やかに意思決定を行い、課題の解決を図りながら、経営の健全化に向けて取り組んでいるところでございます。今後は、水澤事業管理者のもとで職員一人一人がしっかりと経営意識を持ち、さらに経営の健全化に向けまして一層取り組んでいきたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 次に、経営責任者である事業管理者に伺います。 3月議会の一般質問の中でも、給与費対医業収益比率が非常に高いと質問をさせていただきました。全部適用のメリットを生かして、これを下げるために、経営トップとしてどのようなお考えか、お聞かせ願えます。 ○議長(田中武夫君) 水澤管理者。 ◎市立病院事業管理者(水澤清昭君) 飯橋議員の質問にお答えいたします。 給与費対医業収支比率は、医業収益に対する給与費の割合ですが、この比率を下げるためには、医業収益を上げることが第一であると考えており、安定した病院経営とするために、先ほどお答えしましたように、今年度は全ての職場で3%の収支改善に向けて取り組むことを目標といたしました。また、経費につきましては、給与費の見直しについても取り組んでいかなければならないと考えております。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) ここまで地方公営企業法全部適用について説明と質問をさせていただきました。 3月議会の佐々木議員の質問におきまして、企業経営の選択で近藤市長は今後も地方公営企業法全部適用でいくと答弁されておられます。この地方公営企業法全部適用は、殊新しいものではなく、昭和37年、広瀬病院時代から既に採用されています。総務省の資料では、全国の一部適用から全部適用に移行した公立病院の事例を見ると、経営が改善した病院は一部に限られると示されております。 そこで、市長に改めてお尋ねいたします。 公立病院の経営につきまして、いろいろな経営形態がありますが、他の選択肢を検討されるお考えはないのか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 飯橋議員さんの質問にお答えいたします。 が、その前提としてやはり全国の自治体病院というのは、ほとんどが大変財政的に苦しんでいるというところでございます。この全国知事会、あるいは都道府県議会議長会、全国市長会、あるいは全国の市議会議長会、等も入っておられると思いますが、あるいは市長会とか町村長会です、そういう議長さん、みんなこれ一緒になって要望書を出してるんです。それには、やはりこれらの課題を解決するには、開設者である首長、あるいは病院、都道府県の取り組みだけで改善することは困難である、ぜひともこれは適切な医療提供体制を確保できるように国が全面的に支援しなきゃならんということを、市長会も議長会も、都道府県、市町村、議長会みんな要望書を出してる、10団体出してるんです、このほかにも。こういうことですので、こういうことが根底にあるということを、安来市立病院だけが例外じゃないんですということをまずご認識をいただきたいと思います。 それと、いろいろな要因があります。この12年間、平成17年から平成29年までの12年間で広瀬地区の人口が18.5%減少しております。安来地区は7.8%です。伯太が14.8%、広瀬地区が特に減っております。そしてまた、10年ほど前までは14%ほどしか、いわゆる急性期、高度急性期、ここらでいうと日赤とか鳥大医学部、それが今30%行くようになってる、患者さんが、そういうこともありますし、安来が地理的にやはり米子と松江が近いということもあります。そういうことがありまして、平成29年度、安来は一般会計から7億3,800万円繰り入れております。そして、松江市立病院は19.2億円、19億2,000万円、大田市立は8億2,900万円、雲南も6億円、隠岐病院は8億8,000万円、県立中央病院は12億円入れてます。こういうふうに、やはり県の平均が9億円つぎ込んでます。ですから、よそがつぎ込んでおるから我々もいいというわけではありませんが、ぜひともそれを縮小しなきゃならんというのは喫緊の課題であるのは言うまでもございません。今一生懸命、せっかく今この体制で数十年、広瀬町から始まって、この病院を育ててきましたので、当分は、現時点では今この経営形態で改善していこう、こういうふうに思っているところでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 市長から当面は現状の形態でいくという答弁をいただきました。 次は、安来市立病院経営整備検討事業についてであります。 3月議会におきまして、市立病院経営検討事業に関する予算1,000万円が可決されました。この事業内容は、安定した医療提供を行うため、安来市立病院の今後を担う役割、診療機能等について、関係機関、団体を委員とした検討委員会を設置する、そして現状分析、課題等を検討するものであります。その事業内容の説明の際、今後のスケジュールとしまして、新改革プランと現状を踏まえて、4月から5月に検討委員会を設置し、年5回委員会を開催し、病院の基本方針や建物整備を含む方向性について、ことし12月を目途に検討、整備する予定であると説明がありました。これは一般質問においても、総務企画委員会においても、予算委員会においても同様の説明がなされております。そして、1,000万円の使途及び内容につきましては、コンサルタントに業務委託をし、現状分析、課題等をもとに検討するための費用であるということも説明がありました。6月になりました。今検討委員会のメンバー及び委員会の進捗状況、業務委託をするコンサルタントが決定してるかについてご説明をお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 太田健康福祉部長
    健康福祉部長(太田清美君) 失礼をいたします。現在、検討委員会のメンバー及び委託先につきましては検討中でございます。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 先ほども申し上げましたように、一般質問においても、総務企画委員会においても、予算委員会においても、執行部サイドから4月から5月に検討委員会を設置すると説明を受けております。議会では、早急な取り組みを希望しまして、予算は通過しました。しかし、なぜいまだ委員会、そのメンバーすら決まっていないのでしょうか、重ねて伺います。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 検討委員会の設置や委託先を決定するまでに、開設者といたしまして基本的な考え方と業務委託内容や委託先の選定等について、庁内また病院との協議を進めている状況でございます。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 委員会設立後、年5回程度委員会を開催するとされておりますが、この今後の5回のスケジュールを改めて伺います。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) まずは、コンサルタント業務の委託を行いたいと考えております。現状分析を進めながら検討会を設置したいと考えている状況でございます。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 今答弁いただいた内容では、検討委員会の設置の段階であり、5回程度の委員会の予定も未定のようであります。このスケジュールで本当に方向性が出せるのでしょうか、今回は建物整備等も含まれております。見解を伺います。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 安来市立病院の方向性につきましては、12月を目途に打ち出せるよう協議を行ってまいりたいと考えてる状況でございます。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 先ほど、メンバー構成はまだ決まっていないと答弁がありましたが、検討委員会の委員長ですら決まっていないのでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 検討委員会の委員長につきましても、今後の方向性にあわせて決定をしてまいりたいと考えております。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) これから委員長及び委員会のメンバーを選定されるということでありますが、選定される際に、鳥取大学附属病院、安来市民の皆さんは医大と呼んだほうがわかりやすいかもしれませんが、この鳥大病院から例えば医局の方、もしくは学長を委員会のメンバーとして招き入れる考えがあるかどうかであります。理由としまして、安来市立病院の医師は鳥大出身が多いこと、次に今後も鳥大病院の協力なしでは医師の確保が難しいこと、最後に鳥大に医師派遣を要請するに対して、要望等を受けるためであります。 以上の点を踏まえて、見解を伺います。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 安来市は、鳥大病院に高度救急医療の対応や医療機関への医師の派遣といろいろとご支援をいただいてるところでございます。現在は、内部の考え方を一つにする段階でございまして、検討委員についてはまだ考えておりませんが、鳥大病院との医療連携は大変必要と考えているところでございます。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 次に、この検討事業の内容についてであります。 前回の事業説明におきまして、コンサルタント会社に業務委託をするとしていますが、そもそも業務委託をする必要があるのでしょうか。現状分析や課題を第三者に任せるのではなく、まずみずからで分析をしなければならないのではないでしょうか。もし業務委託や外部指導を受けるのであれば、新改革プラン第2弾のような資料をつくるのではなく、経営が改善するまで公営企業、特に公立病院の経営改善に特化した税理士の方や専門家の方にお願いしたほうがよいのではないかと考えますが、あわせて見解を伺います。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 安来市立病院の経営改善については現在も取り組んでいる状況でございます。厳しい状況にございますが、そこでコンサルタントへの業務委託については、専門的な見地から安来市立病院の現状把握、そして経営分析を委託する方向としております。医業に精通いたしました第三者の方に分析、提案を受けて、さらなる改善策の取り組みを行いたいと考えている状況でございます。そして、安来市の医療提供体制の充実につなげてまいりたいと考えており、検討を進めている状況でございます。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 前議会でも申し上げましたように、市立病院は誰のための病院かであります。それは、地域住民のための病院であります。それを今後どうやって守っていけるのか、前回使用したフリップでもう一度説明いたします。 1番、行政は現場の声、特に現場の医師の声、医師を派遣してくれる大学医局の声をよく聞き、現場に裁量を与え、形式的な手続にこだわらず、実質を重視する。2番、病院職員は現状維持に固執せず、収益改善のために最大限知恵を絞り、努力をする。3番、議会は必要な予算は承認すべきである、病院経営について勉強し、事実とデータに基づいた議論をしていく。4番、市民は自分たちの病院として市立病院を残したいのであれば、積極的に受診をする。5番、他の医療機関も公立病院と共存、共栄を図っていかなければなりません。つまり、公立病院の医療存続のためには、行政と病院職員だけでなく、議会、他の医療機関、そして市民が連携を図りながら病院を守っていかなければならないのであります。公立病院は、独立採算の企業的経営と公共性の2面を有してることを地域全体で考えなければなりません。そして、地域住民は利用者であると同時に、自治体、いわゆる安来市の構成者でもあります。ともに考えることが大事なのであります。 そのことを踏まえて、安来市立病院は目指すビジョンを決め、地域医療資源を把握し、公立病院の立ち位置を明確にする、つまり主に広瀬町の方々を対象とした病院にするのか、安来市民全体の病院なのか、救急医療を重視した病院なのか、いわゆる地域住民のニーズに合った病院にしなければならないのであります。地域住民の方々が安心して市立病院にかかっていただくためにも、この病院が持たなければならない顔を早急に決め、このことをしっかりと考えて、今後の検討会に取り入れて進めていただきたいと願うのであります。 次の項目、市民広場及び防災研修棟の利活用についてであります。 安来庁舎南側に市民広場及び防災研修棟が完成し、3月25日に竣工式が行われました。これによって、安来庁舎及び周辺工事が全て完了し、中心市街地の核となるエリアが誕生しました。しかしながら、実際この広場と施設、この利活用についていまだよくわからないとの市民の皆様からの問い合わせをいただいております。広報やすぎ「どげなかね」6月号に、市民広場及び防災研修棟の紹介がされておりますが、いま一度ご説明を願いたく質問をさせていただきます。 まず初めに、この市民広場及び防災研修棟の建設目的、使用目的について伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田統括危機管理監。 ◎統括危機管理監(内田徹君) 市民広場、防災研修棟の整備につきましては、当初商工会議所の建てかえとも時期が重なっており、旧市民会館にかわる何らかの施設が必要ではないかということからスタートいたしました。その後、財源として、国の交付金を受けられる可能性があり、防災機能を有するという交付金の条件や地域防災計画見直しにも合わせ、検討を行った結果、一般的な施設ということだけではなく、人口が集中する安来庁舎周辺の中心市街地エリアの防災機能強化に資する機能も兼ね備えた施設として整備したところでございます。平常時は市民広場として、また研修や会議の施設として利用しますが、食料や毛布などを配備した備蓄倉庫や72時間稼働可能な発電機などを備えており、大規模火災や地震の際の避難場所として使用することとしております。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 市民広場についてでありますが、私も一日中観察しているわけではないので、見落としてることもあるかもしれませんが、余り利用してる方を見かけることがありません。実際に何に利用していいのかわからない、勝手に使用してよいのかもわからない、イベント等に使用していいものか、例えばピクニックに来て飲食をしてもよいのか、これが市民の皆様の素直な気持ちではないでしょうか。幅広く市民の皆様に利用していただくためにも、利用案内を伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田管理監。 ◎統括危機管理監(内田徹君) 市民広場では、刃物まつりの際も多数の方が休憩などにご利用され、また近隣の保育施設等の子供たちがご利用されたり、ご家族でご利用いただいておるところでございます。 この広場につきましては、平常時はどなたでもご利用いただけます。ご利用に当たり、特別の手続は必要としておりませんが、有事の際の避難場所であることや平常時にはご自由にご利用いただく施設であること、また庁舎施設であることから、個人や団体等でのご予約は受け付けておりません。ピクニック等での飲食は可能でございますが、バーベキューなど、火気の使用はお断りをさせていただいております。イベント等でのご利用につきましては、市が関連する非営利の催しであればご利用いただけるところでございます。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 同様に、防災研修棟についてもですが、例えば自治体の集まりに使用してよいのか、施設内で飲食をしてもよいのか、重ねて伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田管理監。 ◎統括危機管理監(内田徹君) 防災研修棟につきましては、平常時において非営利目的である各種研修や会議などにご利用いただけます。利用時間は、土日、祝日の閉庁日も含め、午前9時から午後9時までで、利用料は無料です。自治会でのご利用につきましては、地域振興課を窓口として申し込んでいただき、ご利用いただけます。弁当やお茶などの飲食も可能でございます。 管内ロビーには、施設整備の趣旨から防災の啓発資料を展示しておりますので、ご利用の際にはごらんをいただき、防災意識の向上に役立てていただきたいと考えておるところでございます。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) ご丁寧な説明ありがとうございます。 それでは、先ほど説明がありました施設の使用に当たっての申込方法等を伺います。 ○議長(田中武夫君) 内田管理監。 ◎統括危機管理監(内田徹君) 防災研修棟の利用につきましては、ご利用される団体を所管します部署、例えば学校やPTAの関係であれば、教育委員会、自主防災組織の関係であれば防災課、商業団体の関係であれば、商工観光課に電話等で申し込んでいただき、ご利用予約をしていただきます。市民広場につきましては、ご自由にご利用いただく施設のため、予約の必要はございません。防災研修棟、市民広場のご利用に関して、ご不明な点は管財課までお問い合わせをお願いしたいと存じます。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) この両施設が、皆さんもご存じだと思いますけども、非常に中心市街地のど真ん中にありまして、隣接する木戸川も水辺の楽校として整備され、大変すばらしい立地にあります。確かに防災に関する施設ではありますが、広場では子供たちが笑顔で大きな声で走り回ったり、家族連れの憩いの場であったり、防災研修棟では自治会を初め、さまざまな団体が防災意識を高めながら各種会合をする、そしてこの安来市の地域住民に愛される施設になってほしいと願っております。 まだ時間はございますが、以上で私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で3番飯橋由久議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。再開は午後1時30分といたします。            午前11時24分 休憩            午後1時32分 再開 ○議長(田中武夫君) 再開いたします。 5番三島静夫議員、質問席に移動願います。            〔5番 三島静夫君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 三島議員の質問は一問一答方式、質問時間は50分間です。 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 議席番号5番、会派創世、三島静夫でございます。 本日は、3つの大項目で質問してまいりたいと思います。 若干項目の変わり際がわかりづらいかもしれませんが、よろしくお願いいたします。 それでは、早速質問を伺ってまいりたいと思います。 最初に、安来市の文化振興というより、美術振興という観点からお伺いしてまいりたいと思います。 さきの3月定例会議で決まりました本年度予算の中に、安来市立加納美術館改修事業として500万円が承認されました。これは、多様な展示が行えるよう展示室等のリニューアルを行うための実施設計を行うものと説明をいただきましたが、多様な展示とはどのような作品の展示をしたいと考えておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 加納美術館でございますけれども、作品保護のための温湿度調整ですとか、セキュリティーの強化を図る施設改修をしたいというふうに考えております。これができますと、従来借用できなかった作品を受け入れできる環境となりますので、今までにない幅広い作品の展示をしてまいりたいと考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 来年度以降の実施計画に基づき、改修工事が行われることになろうと思いますが、実施計画とあと予算の関係で単年度事業になりますか、それとも複数年要するのか、現段階ではわからないと思いますが、私としては国立近代美術館が所蔵する加納美術館に複製画としてあります「山西省潼関付近の追撃戦」、最近本当の作品名が判明したそうですが、それは「風陵高地占領」というそうですが、その作品が里帰りできるような施設として改修していただきたいと強く思いますが、ご見解を伺います。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 作品の借用につきましては、設備の問題はもちろんでございますけれども、館同士の信頼関係の醸成が必要となってまいります。よりよい作品を借用して多様な展示ができるようになるためには、実績を積み上げ、信頼関係を築いていく必要がありますので、長期的な視野に立って展示計画を立てていく必要があるというふうに考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 時間はかかるようですけれども、それでも展示してもらえるという希望が持てる、大変うれしく思っております。 安来市は、市立美術館所蔵の美術品以外にも、多くの美術工芸品を所持しておられることと思います。現在、美術館以外にどれくらいの作品を所持しておられるのか、またその作品はどの部署がどのように管理しておられるか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 本市で登録しております物品のうち、絵画や書、掛け軸、彫刻など、いわゆる美術作品に分類されると思われるものは、市立美術館、加納美術館で管理するもの以外では約180点でございます。これらの大半は、各庁舎、学校、地区の交流センター、資料館等に常時展示されているものでございます。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 180点近い美術工芸品を持っておられるということで、いろんなところで管理しとられるということですけれども、その作品は、作品名、それから作者等明記した目録のようなものはございますか。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 全てに作者名とか作品名が展示されているということではないと思っております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) キャプションの話じゃなくて、目録としてその180点の目録のようなもの、その作品名と作者の分が資料としてあるんですか。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 作者等がわかるものについては、登録上、その作者が入っております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 美術品は、あと作品によっては保管環境で作品のコンディションが悪くなると考えますが、どれくらいの頻度で管理しておられるところが、美術工芸品の確認作業、どういう状態かなというのをされるのか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 毎年度、現有備品の調査結果報告書を市の管財課のほうで取りまとめております。 美術館以外の施設につきましては、当然照明、湿度、温度管理、そういうものが十分ではございません。が、基本的にはそれぞれの施設管理者においてできる範囲の中で適切に管理されているものと考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 先ほどその作者名がわかるものについてはそういう目録等があるというお話を伺いましたけれども、どことは言いませんけども、市の施設、交流センターではないということは確かなんですけれども、大変人通りが少なくて、というか余り人が来られないところで大変すばらしい絵がかかってるところがあります。サイズ的にも、ちょうどすっと運んでしまえるようなところもあります。ぜひとも写真等を撮って、なるべく作者名と作品名をわかるようにして、すりかえとか盗難がないように努めていただきたいなというところをちょっと心配しておりますが、その辺はまたよろしくお願いいたします。 当然、先ほど言われましたように、各施設に置いてあって管理しておられるということで、通常業務が大変お忙しい中、美術品の管理まで行うというのは大変難しいと思います。しかし、安来市の財産としてやはり取り扱いにはなるべく注意を払っていただきたいということで、それから多くのすばらしい作品、たくさんあると思います。もっと市民が鑑賞できる工夫もお願いしたいということでございます。 それでは、続いて市立美術館の改修のことでお伺いしたいんですけども、市立美術館が改修されますと、本格的な美術館が誕生すると認識しております。現在、市立美術館は文化財課の所管でございます。今後整備が進みますと、いろいろな企画、展示が行えるようになると考えております。安来市の文化、芸術の振興に大きく寄与してくれる施設となってくれるとも思っております。そうなりますと、所管が文化スポーツ振興課へ変わるのでしょうか、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 辻谷部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 平成31年4月1日に文化財保護法の一部改正に合わせまして、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正が施行されまして、地方公共団体における文化財保護法に係る事務は、条例により地方公共団体の長が担当できるようになりました。こういった社会情勢の変化ですとか、それから安来市の文化振興を図るにはどのような組織が望ましいのかというようなことを総合的に勘案いたしまして検討してまいりたいと考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) よろしくお願いいたします。 続きまして、芸術振興と産業の担い手とそれに伴う人口減少対策について見解をお尋ねします。ちょっとだらだらと長いですけど、内容が、済いません。 4月に安来市文化協会創立30周年記念事業の一環として、並河理二郎さんに関する展示が行われました。並河氏を初め、多くのいわゆるだんさんと言われる方々が、かつて今の安来市の文化、芸術の根幹となる芸術家を育て、芸術、文化の振興をしてこられました。近年ではそのような方は少ないというより、おられず、また美術工芸品づくりだけで生活できるということも容易ではなく、芸術家が育つ環境が整っていない状況です。美大や専門大学を卒業しても、みずからの才能を生かすことが難しいこのような時代だからこそ、あえてこの安来市は芸術家、アーティストをなりわいとしていきたい方のための支援を考えられるのはいかがでしょうか。ただ、なりわいと申しましたが、最初から100%作品の売り上げだけで生活していくことは難しいと考えますし、そうなるためだけに市が支援するということも難しいと考えます。 そこで、農業政策に半農Xというものがあるのはご存じのことと思います。半芸術Xと表現すればよいのでしょうか。例えば、時間の制約がある程度自由なので、作品制作の傍ら、生活費を得るために農業法人で働かせていただくとか、介護施設で働いてもらう、放課後児童クラブの支援員として活躍していただく、子供たちにも芸術、文化に触れる機会も多くなるという特典もついてくると思います。また、都会の方は免許所持率が低いので、免許取得の助成と乗用車の貸与制度等の施策を行うことにより、貸与した車を使ってこれからもっともっと必要になるデマンドバスの運転手として働いてもらうなど、運用の仕方で芸術家支援策が産業の担い手不足の解消、人口減少対策につながってくると考えます。芸術家支援策に対する見解を伺います。 またあわせて、一時期他の自治体が行っておられました芸術家村のような施設をつくるという考えはございませんか、見解をお伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田市民生活部長。 ◎市民生活部長(宮田玲君) 市では、芸術家を目指す方々への個別の支援は行っておりませんが、産業サポートネットやすぎの起業、創業などへの各種支援事業をご活用いただくこともできますし、半X等の就労は定住サポートセンターなどとも連携しながら対応してまいりたいと考えております。 また、芸術家村をつくる考えは現在、現段階ではございません。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 定住サポートセンター、それからいろんな支援ですね、産業サポートネット、もっと僕は絞ってやっていただいたほうがいいんじゃないかなという感じがあります。今、その地域が抱える問題を、例えば農業の担い手が不足だったら、農業がしたい方の募集であったりとか、介護人材の不足、また同じようにもっと柔軟に、複合的に考えてみる必要があるのではないのかなと思っております。 私もこのゴールデンウイークのときに久々に自分が修業したとこへ戻って、たまたまお邪魔した先生のお宅が窯焚きをしておられて、そこへ専門大学の男の子たちが何人か来てたんですけども、その子らは就職をどうするかというと、なかなか陶芸だけでは食べていけないので、どうすればとか、あと場所もないということがありました。そういう子たちを今度から、例えば芸術家支援するよという形になれば、ダイレクトに美大とかそれからそういう専門学校にうちに来ませんかというセールができるんじゃないかなと思っております。この辺に関してまた私も研究して、ぜひともそういうことができないのか、また模索していきたいと思いますので、ご協力をお願いしたいと思います。 福祉事業の人手不足に関してもう少しお伺いしたいと思います。 安来市には多くの福祉事業者がおられます。精密機械の部品をつくる高い技術力もあります。新しい工業団地の開発にも取り組んでおられます。市が介護ロボット開発に必要な環境整備、福祉事業者、既存企業、国の助成等の協力の取りまとめ役を担い、介護ロボット企業の誘致と開発に特化した施策を行われるのはいかがでしょうか。介護ロボット事業はまだまだ始まったばかりで、伸びしろが大変大きいと感じます。また、国際社会を見ても、日本はいち早く高齢化が到来しておりますが、やがて多くの先進諸国にも高齢化の波が押し寄せてくる現状と、他国は現在失業率がまだ高いために、人材にかわるテクノロジーの開発には消極的であり、そのため仮に将来日本での介護ロボット産業が飽和状態を迎えても、海外に向けた産業として成り立っていくことは容易に推測できます。介護ロボット開発事業に積極的に取り組む考えはないか、市の見解をお伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 前田政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(前田康博君) 誘致に特化した施策の実施というご質問でございましたが、介護ロボットの開発につきましては、電子工学、また機械工学の最先端技術の結晶でございまして、安来市におきましての誘致に特化した施策の実施は困難ではないのかなというふうに考えております。 ロボットの開発、生産に際しまして必要となるパーツ等に対しましては特殊鋼を中心としました安来市の既存産業の強みが生かせるものではないかなと思っております。 また、議員ご承知のとおり、安来市における産業におきましては、大きな割合を占めるのは製造業、特に特殊鋼関連でございます。島根県最大の集積地を形成され、各企業とも高度な技術力を持ちまして、国内はもとより、海外に向けて事業を展開をされておられます。本市も新たな工業団地整備事業を計画しております。市内には情報科学高校もございまして、今後飛躍的に伸びが期待されますいわゆるIT系の企業、ソフト産業の誘致も取り組んでいく考えでございます。 このような状況下のもとでございます。本市といたしましても、まずは特殊鋼関連産業の育成、支援に注力することが市の産業活性化、ひいては人口減少対策につながるものと考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 今、特殊鋼産業と、それから僕初めてIT系にやっていきたいという意見を伺って、大変うれしく思っております。 なかなか言われたように、介護ロボット、全くゼロのところからスタートするというのは大変かもしれません。ただ、今この介護ロボット開発という中で、いわゆるモニタリングとかそういうところが必要になってくるところがあります。そういうところで、やっぱり福祉事業者さんに協力していただいたり、そういうところをさらに手を入れてくるとか、部品だけじゃなくて、そういうことができるんじゃないのかなという気はしております。安来市の方向性がそこにあるならば、また私ももうちょっと勉強して、少しでもこのロボット産業をできないのかなというところをまた提案させていただきたいと思います。ありがとうございます。 人口減少対策についてもう少々伺います。 UIターンに関しまして、私もたびたび一般質問において伺ってまいりました。本市においてもいろいろな取り組みを行ってることも理解しておりますが、なかなか思うような成果を得ることができていないのではないかなと感じております。 しかし、このような状況は、安来市だけでなく、多くの人口減少問題を抱える自治体のほとんどが同じような結果となっております。このような現状の中で、UIターンにもつながり、地方の活性化にもつながる関係人口と呼ばれる方々の存在が注目されております。安来市におけるこの関係人口に対する見解をお伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 内田政策推進部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) 関係人口とは、移住した定住人口や観光に来る交流人口でもない、地域と多様にかかわる人々を指す言葉です。具体的には、その地域にルーツがある方や地域外に住みながら、みずからと関係する地域の活性化の取り組みなどにかかわる人などを指します。わかりやすく言いかえますと、その地域のファンであり、サポーターであると考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 安来市のファンという方という認識でいいのかなと思いますけれども、この関係人口をふやすということは、いろんな自治体さんも努力しておられるようですけど、なかなか難しいということでございます。一気にたくさんふえるということはなかなかできないというような結果が出ております。 そうした中、安来市には飯梨川の河口に年間を通じて関西圏や山陽からカイトボードを楽しみに来ておられる方がおられます。このような方々の協力を得るという考え方はいかがでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田部長。 ◎市民生活部長(宮田玲君) 議員のご質問のとおり、本市の飯梨川河口はマリンレジャーの西日本有数のプレースポットとして中国、関西方面から愛好者が来訪されています。この来訪者が関係人口として安来市の地域づくりの担い手になる可能性はあると考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 中国というのは、国じゃなくて中国地方ですよね。 可能性はあるという認識を持っておられるということを確認させていただきました。 このカイトボード、この競技は、2024年の東京の次のパリオリンピックで正式種目になると言われております。市民の皆様には大変聞きなれないスポーツ名であると思います。市はどのようなスポーツであると認識しておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田部長。 ◎市民生活部長(宮田玲君) カイトボードは、専用の帆を用いてボードに乗った状態で水上を滑走する水上スポーツであり、若者を中心に人気があるようでございます。議員のご説明のとおり、2024年のパリオリンピックでは正式種目となることで今後注目を集めるスポーツの一つだと認識しております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) ウインドサーフィンとか、ああいうボードよりもはるかに小さいボードを使って、大変軽装でできる、荷物を運ぶことができる、これから競技人口がふえる競技の一つであると思っております。 飯梨川の河口は安定して風があること、そして沖に流されても心配がないということ、そして遠浅で初心者からもできるというような理由で、西日本でもとてもよいカイトボードをする環境にある場所であると伺っております。安来市のほかの自治体にないすぐれた資源として、市の活性化につなげてみてはと考えますが、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田部長。 ◎市民生活部長(宮田玲君) 島根県と鳥取県の関係機関で構成する中海会議の中で、中海の利活用として中海イベントの継続やマリンスポーツ・レクリエーションの拠点づくりとして位置づけております。中海圏域の振興策を進めることによりまして、安来市の活性化にもつながるものと考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 言われました振興策を進める上で、カイトボードを楽しむ環境づくりを早急に行わなければならないと考えます。特に飯梨川河口にはトイレと水がありません。また、海上には船舶も通ります。安全・安心のルールづくりも必要となってくると思います。環境整備についてのご見解をお伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田部長。
    市民生活部長(宮田玲君) 先ほど申し上げましたマリンスポーツ・レクリエーションの拠点づくりとして平成28年度に飯梨川河口付近に駐車場の整備を行い、平成29年度には安心・安全のルールづくりとして飯梨川河口のルールマップを作成するなどの環境整備を行ってきており、現段階でさらなる整備の計画は持っておりません。中海は、マリンスポーツ・レクリエーションに適した場所であると同時に、漁場でもあり、また水鳥の生息地でもありますので、今後も必要に応じ関係者と協議を行いながら対応する考えでございます。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 安全・安心のルールづくり、これ多分法整備も必要になってくるんじゃないかなと思っておりますが、関係者との協議も重要であると私も強く思っております。この関係人口とカイトボードに関しては、私ももうちょっとまだまだ勉強しないといけないなと思っておりますので、またの機会にお伺いしたいと思いますが。 皆様方、最近強く感じておられるところで、SNSというものが本当に人の動向に大きな影響を現在与えている。そういった中で、私も3月議会に質問しまして、なかなかこのSNSで安来市の検索がヒットする方法が何かないかなということを大変質問を交えて苦慮してまいりましたが、カイトボードに来られる方がふえますと、このカイトボードというキーワードを使うこともできるようになってきます、検索の中に、カイトボード、安来というような感じで。そうすると、このキーワードを変えることによって、今まで安来市にそうアクセスしなかった、例えばカイトボードに興味ある方とか、そういう方に大変拡散しやすくなってくる、検索しやすくなってくる、それによって若い方たち、スポーツを楽しんでる方が若い方たちかどうかは、済いません、わからないですけど、その楽しんどられる方たちを通してまたさらに広がっていく、この安来の町が、そういうこともできると私は考えております。やはり安来の魅力をいかにして広く発信していかなければならないか、そしてその可能性をここに秘めていると私は強く感じております。このカイトボードに取り組みって変ですから、カイトボード人口をふやす、来てもらう、そういう取り組みが関係人口の増加、また交流人口の増加にもつながり、経済効果、地域おこしとしてすばらしい安来の資源になると考えておりますので、ぜひとも、今後ともご検討お願いしたいと思っております。 次に、交流人口に関して、観光振興ですが、伺ってまいりたいと思います。 まず、インバウンド対策について少し伺います。 皆さんご承知のように、来年には東京オリンピックが7月24日から8月9日まで行われ、パラリンピックは8月25日から9月6日まで行われます。大変多くの外国人観光客が日本に来られることになります。開催場所が首都圏に集中している17日間のオリンピックと13日間のパラリンピックの開催日程では、なかなか安来市への来客の増加は見込めないと考えますが、しかし私はオリンピックの効果による外国人観光客増のためには、ことし行われますラグビーワールドカップへの対応で大きく変わってくるんではないかと考えております。 ラグビーワールドカップ、全48試合、12会場で行われます。安来市に近い会場は、神戸や大阪、福岡でしょうか、中国地方の会場がないのは大変残念ですが、その開催日は9月20日から11月2日までの44日間と非常に長い期間を費やします。その間、会場から会場への移動の際、また時間調整のための観光等で案外とこの安来市へ来客の可能性があるのではないかと考えております。そして、その方々がSNS等で安来市の観光地を拡散させていただけたら、来年のオリンピックの観光客増に反映されるのではないかと考えます。 そこで、これまでも何度かオリンピックに関しての一般質問もありましたが、具体的な取り組みをお聞かせしていただいておりませんので、いよいよ各大会が迫ってまいりましたので、そろそろ市、または圏域でのワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックによる訪日観光客の獲得に向けての具体的な取り組みをお聞かせください。 ○議長(田中武夫君) 前田次長。 ◎政策推進部次長(前田康博君) インバウンド対策におけます圏域での取り組みでございますが、山陰両県の経済団体、観光団体、交通事業者等に行政を加えました山陰インバウンド機構といった組織がございます。この山陰インバウンド機構と連携をいたしまして、海外向けのホームページやSNSによる情報発信のほか、国内外で開催されます旅行博覧会等におきましてブースの出展、またパンフレット等の配布等を実施をしております。 今年度もこれまでの取り組みを継続するとともに、議員おっしゃいますワールドカップラグビー大会会場や大都市圏での誘客活動が実施されます場合には、特に一押しの観光地を紹介いたしまして、訪れてみたいといった意識を植えつけられるような誘客活動を実施する考えでございます。 安来市の取り組みでございますが、現在JR安来駅におきまして毎週日曜日の午前中に行われております有志によります安来節出迎え隊が外国の方はもとより、国内の観光客にも大好評でございまして、これを継続的に支援を行う考えでございます。また、観光案内所におきましては、英会話ができます職員を配置しておりますし、タブレットを使ったアプリの活用等によりまして、訪日外国人観光客への案内を行っております。近日中には、ALTなど、市内在住の外国の方と観光事業者との交流会を行う予定ともしております。そのほか、日本政府観光局に対しまして市内の体験メニューなどの観光コンテンツの素材出しを行っております。これらの取り組みを通しまして、安来市の魅力をSNS等によって海外に発信していきたいと考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) いろいろと対策を考えておられるということを確認させていただきました。 1つだけ、その今お答えいただいた中でお伺いしたいのがありますけど、ALTの交流会というのはどのような交流会をしたいという、目的ですか、をお聞かせいただけますか。 ○議長(田中武夫君) 前田次長。 ◎政策推進部次長(前田康博君) 今まで市内在住の外国の方と市内にいらっしゃる方との交流というものが、私の知ってる範囲ではそんなにございませんでした。ALTさん等を通じまして、安来市の情報を発信していただくような形を今回とってやってみたいというふうに思っての取り組みでございます。今度の日曜日に観光交流プラザのほうで開催する予定となっております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) やはりなかなか日本人が発信しても、英語で、翻訳機能がありますから、そんな問題はないと思いますけども、やっぱり外国人の感覚でそういうSNSで発信してもらうのは大変有効な手段じゃないのかなと思っております。そういった何てことないって言ったら大変失礼ですが、地道な努力です、一人一人をお仲間に加えていくような、そういう作業をしっかりやっていただいて、1人から2人、2人から4人へとなっていくように願っております。そういった意味では、先般文化スポーツ振興課が企画されたのか、オーストラリアンフットボールですか、社日小学校のほうで行われましたが、ああいうとこに来られる、教えにわざわざ来られた外国の方にも、ぜひともそういう協力をまたお願いされたらなと思っております。 先ほど政策等は伺いましたが、安来市として、訪日観光客に向けてやはり観光施設、観光地での看板等の掲示板や案内の多言語化が必要と考えておりますが、現状はどのようになっておりますか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 前田次長。 ◎政策推進部次長(前田康博君) 安来市が設置いたしました英語表記の案内板等はまだ少ない状況でございますが、現在2基でございます。今後も国、県の補助金等を視野に入れながら、主要な案内板等から順次変更をしていく考えでございます。 観光地等を周遊されます場合は、多言語パンフレットが必要だというふうに思いますが、安来市独自で主要観光地を紹介いたします英語、台湾語、韓国語のパンフレットを作成をしております。今後は、それぞれの観光地の由来や観光施設としての魅力が外国の方にも伝わりますよう、より充実した内容のパンフレットの作成を進めたいと考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 頑張っていただきたいと思っております。 最後に、インバウンドを含め、国内観光客に対して、実は私1カ所気になる観光地がございまして、3つほどちょっと聞いてみたいと思います。 このたび市長の所信表明でも述べられました月山富田城についてでございます。 歴史人の雑誌で1位に輝いたということは大変うれしく思っておりますが、その中で、敷地内にある資料館の清掃と、また敷地内にあるトイレの清掃は誰がどれくらいの頻度で行っておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 辻谷部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 歴史資料館、月山富田城跡にあります3カ所のトイレでございますが、いずれも業務委託をしております。清掃の頻度でございますけれど、歴史資料館は月3回、史跡富田城跡公園のトイレは使用状況に合わせて、入り口前広場トイレは月18回、千畳平、花の壇トイレは月9回ずつ清掃をしております。また、歴史資料館の簡易な清掃につきましては、館内の職員が毎日点検に合わせて清掃を行っている状況でございます。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 観光というのは、私接客業であると考えております。そういった意味で、トイレ清掃は非常に大切であると思っております。平日に来られる方は少ないと思いますけれども、イベントの前後、また来場者が多く見込まれる状況下ではトイレ清掃のあり方を考えていただきたいと思います。 先ほど答弁のほうで、使用状況に合わせてやるということでして、この間のゴールデンウイーク、10連休がありましたけども、なかなか休みの日は業者さんが出てもらえないところを中日には出ていただいて、清掃ができた、してもらったということを伺っております。もうちょっとできれば2日置きぐらいにああいうときは出てもらうといいのかななんていう要望もありますが、これからまたいろいろと考えて、トイレが常にきれいに、気持ちよく使ってもらえるように努めていただけたらと思っております。 次に、史跡内にあります自動販売機について伺います。 近年、年間を通して暑い日が続いております。月山富田城跡内には道の駅駐車場に自販機があるのみで、山頂までの広い敷地内には自動販売機が設置されておりません。このような状況の中、なれた方、再訪された方は途中で自販機がないからということでわかって、買っていかれるかもしれませんが、初めてお越しになった方が途中で水分補給ができなくなることが心配されます。 そこで、山頂も途中や史跡内に自動販売機の増設をされたほうがよいと考えますが、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 辻谷部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 史跡地内の環境保全の観点から、史跡地内に自動販売機を増設する考えはございません。飲料水の自動販売機につきましては、月山富田城跡の玄関口に当たります道の駅広瀬・富田城の駐車場に3基、それから絣センター前に1基の計4基がございますので、そちらをご利用いただきたいというふうに考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 先ほども申しましたけれども、同じことを申しますが、やっぱり初めて来た方はわからないと思うんです、どうしても、地図にも落としてるわけでもないので、自販機がある、ないということが、ありますね、手前だけありますよね。なかなかすぐぱっと詳しい案内図を見ればわかると思いますけど、なかなかそれがなければわからない状況になっていますので、できましたら、今景観のということで言われるんですけど、自販機、いろいろと今インスタ映えするような変わった、かわいらしいじゃないですけど、それに即したようなものもつくれますし。それから、幾ら月山富田城が難攻不落なお城だといっても、せめて今の時代は、七曲がり峠の山頂を目指す方には難攻不落ではなくて、もっと優しい整備をしていただいたらどうかなと考えております。 どうしても景観がと言われることでしたら、七曲がり峠の途中に水が出ておりますが、人に聞きますと、大変いい水が出るという話も伺いました。ぜひ井戸でも掘って給水場をつくられたらどうかなと、そのほうが月山らしくて、インスタ映えじゃないですけど、大変宣伝しやすいんじゃないかなと思っております。ちょっと無謀なことを言ったかもしれませんが、また考えていただければと思います。 そしてもう一つ、最後にお伺いしたいことがございます。 道の駅の敷地内にあります広瀬町時代からの案内看板の中に、おんぼらとしたつくりだったために、縮尺が余りにも正確さを欠いて、観光客、おいでになってる方に誤解を与えて、月山整備をしたことによって期待される山頂への登頂を大変阻害しているものがございます。そういうことをちょっと私地元の方に伺いまして、実際見に伺いました。一番真ん中にぼんとある看板なんですけど、私らは月山がどういう状況かというのを事前に知っているので、それを見ても余り違和感を感じないんですけど、やはり初めて来られた方はそれがわかりません。たまたまそういう話を聞いてて、私平日に行って、そうしたら宮城ナンバーの車からおりられたご夫婦がその看板を見て、その地元の方に言われたとおり、遠いねって言われました。いや、そんなことないですということで、その看板の下に詳しい案内はこちらって書いてあるところへいって、あそこに詳しいのがありますから、案内図がありますから、それ見てくださいということで、その方たちは、あっ、これなら登れるわということで、登る決意をしていただいたところです。そういう誤解を生じる看板があるということを担当部局としてどのように認識しておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 前田次長。 ◎政策推進部次長(前田康博君) 議員ご指摘の案内看板は、月山県立自然公園案内図看板のこととお察しいたします。この案内看板ですが、史跡富田城跡整備事業におきまして実施する計画でございます。整備計画の期間中に、史跡公園全体がわかるような看板に改修する予定でございます。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 改修されるということですけれども、私としてはきょう午前中の質問で、石倉議員が5月は3,200人登頂されたと言われますけども、本当に私の目の前で、先ほどの宮城県の夫婦だけじゃなくて、その次、また宮城県から来ました、宮城県の方がご夫婦で、その方も同じことを言われました。きょうは火曜日で、資料館はお休みの日です。その案内図を配るところもありません。きょうおいでになられた方は、その地図を見て本当に登る気になられるのかどうか、不安でなりません。建てかえられるということですけれども、私としては早期にまずは取り除いていただいて、どれくらい予算がかかるのか私もわかりません、本当申しわけないこと言ってるかもしれません。ですが、誤解を招くものはやはりなくしてしまったほうがいいんじゃないかなと考えております。なるべく早急に、無理を申してると思いますが、対応していただければと思っております。 私もそういう自分が先入観を持っていたために、こういうことに気づくの大変遅かったということは自分も申しわけないと感じております。やはり観光地とか観光施設というものは、観光客目線で整備を整えていかなければならないと強く感じました。今は少ない流入人口かもしれません。しかし、わざわざおいでになる方々一人一人のやはり目線に立つことが、これからの大勢の方を迎えれる可能性が生まれてくることと考えます。このたび伺いました関係人口、芸術家誘致、そして月山富田城史跡を初めとする他の市内観光地、観光施設やインバウンドもやはりお客さん目線で対策をとられているのか、いま一度の確認をお願い申し上げ、時間を余らせておりますが、私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で5番三島静夫議員の質問を終わります。 7番澤田秀夫議員、質問席に移動願います。            〔7番 澤田秀夫君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 澤田議員の質問は一問一答方式、質問時間は50分です。 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 議席番号7番、会派市民クラブの澤田秀夫でございます。 議長の許可をいただきましたので、一問一答方式で一般質問を行いたいと思います。ご答弁よろしくお願いいたします。 1項目めは、法改正に伴う施設の喫煙について伺います。 健康増進法の一部を改正する法律が平成30年7月25日に成立し、受動喫煙防止に対する対策が強化をされました。国及び地方公共団体の責務等の施行日は2019年1月24日から、学校、病院、児童福祉施設、行政機関の庁舎等の施行日は2019年7月1日から、そしてその他の施設においては2020年4月1日から全面施行となっております。法改正の趣旨は、1、受動喫煙が他人に与える影響を踏まえ、屋内において望まない受動喫煙をなくすこと、2、子供や患者等が主たる利用者となる施設や屋外について、受動喫煙対策を一層徹底すること、3、施設の類型や場所ごとに禁煙措置や喫煙場所の特定を行うとともに、提示の義務づけなどの対策を講じることなどであります。各施設は、第1種施設、第2種施設、喫煙目的施設、その他に分類され、それぞれ禁煙、喫煙の取り扱いが違っております。市が管理する行政施設は多数ありますし、法改正の施行日7月1日が近づいています。 そこで、伺ってみたいと思います。 まず、第1種施設に該当する行政機関の庁舎等は、基本的に敷地内禁煙であります。安来庁舎、広瀬庁舎、伯太庁舎はどのような対応をとられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 議員ご案内のとおり、健康増進法の改正により、本年7月1日、来月から行政機関、学校及び病院などの第1種施設につきましては、原則敷地内禁煙となりますが、受動喫煙を防止できる場所であれば、一定の措置を講じた上で屋外に喫煙場所を設置することができるとされております。 安来庁舎は、現在1階と4階に喫煙場所を設置しておりますが、今回の改正法の施行に伴い、1階の喫煙場所は閉鎖いたします。4階は議会専用フロアで、第1種施設の適用外ということでございます。引き続き、現行の運用を継続する考えでございます。 広瀬庁舎は、現在屋上に喫煙場所を設置しておりますが、この場所については現状のままでの使用が法的に可能であるということから、引き続き屋外喫煙場所として運用する考えでございます。 伯太庁舎は、現在車庫棟の横手に喫煙場所を設置しておりますが、パーティションで仕切るなど、法令に適合した対策を講じた上で、引き続き屋外喫煙場所として運用する考えでございます。 いずれの施設も、喫煙は職員だけに限定するものではなく、一般の来庁者も含めた喫煙場所として整理の上、たばこを吸わない方への配慮をしながら、法令を遵守した運用をしてまいります。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) では、次に地域活動の中心である交流センターでの喫煙について伺います。 交流センターは、行事やイベントなどで子供から高齢者まで多くの方が利用される施設であります。現在、全ての交流センターに喫煙場所が設置されていると思っております。 そこで伺いますが、各交流センターは法改正により、どのような対応をとられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 地区交流センターやアルテピアなど、文化施設、体育施設等、第2種に位置づけられている施設につきましては、令和2年4月1日が法の施行日となっております。第2種施設については、現在各所管部署で対応について検討を進めているところでございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) では、続いて屋外施設の喫煙について伺います。 人が多く集まる場所で、公園や広場という名がつく施設があります。管理の方法は、市の直営や指定管理があります。今回伺うのは、中海ふれあい公園東エリア、市民広場、運動公園の3カ所についてであります。 中海ふれあい公園東エリアは、既に一部供用を開始しておりますが、令和2年度にはスポーツ広場や多目的広場が完成し、多くの方が利用されると思います。市民広場は、有事の際の一時避難場所でもあります。災害時には多くの市民の方が集まります。安来運動公園は、陸上競技場、野球場、テニス場など、多くのスポーツ愛好家が利用されています。また、盆には親善野球大会も開催をされます。多くの人が集まる公園や広場では、喫煙者の方の利用も多数あると思います。 そこで、伺います。 中海ふれあい公園、市民広場、安来運動公園は法改正によりどのような対応をとられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 市民広場につきましては、庁舎施設の一部といたしまして、敷地内禁煙としております。 ○議長(田中武夫君) 花谷建設部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) 中海ふれあい公園を含めて、市内の公園は従来より原則敷地内禁煙としております。 ○議長(田中武夫君) 宮田部長。 ◎市民生活部長(宮田玲君) 安来運動公園についても検討中でございますけども、施設内は禁煙とし、屋外においてはできるだけ周囲に人がいない場所、この場所を喫煙場所として指定する方向で考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) それぞれ市の庁舎や関連施設について、健康増進法改正による対応について考え方を伺いました。 特に今まで喫煙ができていた場所ができなくなった場合、喫煙をされる市民の皆さんは戸惑われると思います。 そこで伺いますが、法改正による喫煙、禁煙の変更の市民への周知はどのようにされるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 第1種施設につきましては、既に施設ごとに来庁者、ご利用者の皆様への予告周知を開始しております、掲示等で開始しております。第2種施設につきましても、対応が決まりましたら施設利用者等への周知を行ってまいる考えでございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 市民への周知は、第1種施設は既に予告を行ってると、交流センターなどの第2種施設は、対応ができ次第ということでありました。 市たばこ税は、毎年約2億4,500万円あります。喫煙者の方が納める税金であります。受動喫煙を防止することはもちろん重要でありますが、喫煙をされる方が全て悪いということだけは避けなければならないと思っております。たばこを吸う人も、たばこを吸わない人もルールを守って共存できる環境づくりが重要だと考えております。そのことを踏まえて、第2種施設である市の関連施設の喫煙場の検討もお願いしておきたいと思います。何かありますか、ないですね。 じゃ、2項目めの質問に移ります。 2項目めは、市税について伺います。 市税の中には、個人市民税、法人市民税、固定資産税、軽自動車税、市たばこ税があります。平成31年度当初予算では、市税の合計額は約52億5,100万円が予算化されています。一般家庭の中で、市税に関係するのは個人市民税と固定資産税、軽自動車税の3つだと思います。個人市民税は、普通徴収と給与特別徴収、年金特別徴収があり、普通徴収は毎年6月に納税通知書が納税義務者に送付されます。給与特別徴収は、市民税の徴収を会社が代行して行うため、毎月の給与から自動的に引き落とされます。年金特別徴収も年金からの引き落としによって納税することになります。固定資産税は、土地や家屋などを所有している方に毎年4月課税明細書が送付され、5月には納税通知書が所有者に送付されます。軽自動車税は、農耕作業車、二輪車、軽自動車など、660㏄以下の軽車両を所有されている方に納税通知書が送付されます。市民の皆さんは、納税通知書が来ると嫌な時期だなと思われる方が多いと思いますが、納税は国民の義務でもありますし、市政を行う上でなくてはならない財源であります。決められた期限内に納税をしていただきますようにご協力をお願いいたします。 さて、それでは市税について何点か伺ってみたいと思います。 まず、個人市民税の内容について伺います。 個人市民税の中には、均等割と所得割があります。特に給与特別徴収の対象者は、会社が代行して納税を行うため、納税する内容をわからない方も多数おられると思います。 そこで、伺います。 この均等割、所得割の内容を伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 個人市民税は、市内に住所がある人に対し、その個人の所得状況に応じて課税され、均等割と所得割で構成されております。均等割でございますが、これは応益制の考えのもと、基本的には住民全員が負担すべきものとされております。税額は、本来市民税が3,000円、県民税が1,000円、合計4,000円でございますが、平成26年度から令和5年度までの10年間については、東日本大震災に伴う防災強化の財源として市民税、県民税、それぞれ500円、また県民税には水と緑の森づくり税500円が含まれておりまして、合計で5,500円となっております。所得割は、前年の合計所得金額から所得控除をしたものに税率を掛けて算出をいたします。税率は、市民税が6%、県民税が4%、合計10%となっております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) では、次に個人市民税の税額の減少について伺います。 個人市民税の平成31年度の予算は、平成30年度と比較すると税額の減少が見込まれています。 そこで伺いますが、普通徴収者及び給与特別徴収の対象者、年金特別徴収の対象者別に納税義務者数の推移と理由を伺いたいと思います。平成30年度と31年度でお願いします。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 個人市民税の納税義務者数でございますが、普通徴収は減少傾向、特別徴収は増加傾向でございまして、全体としては横ばいでございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) ちょっと聞いてる内容と、大きくくくられておりましたんで。 じゃ、次に固定資産税の税額の減少について伺います。 固定資産税も、平成31年度の予算は平成30年度と比較すると税額の減少が見込まれています。 そこで、これも伺いますが、固定資産税の納税義務者数の推移と理由を伺いたいと思います。これも平成30年度と31年度でお願いします。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 固定資産税の納税義務者数でございますが、これも基本的にここ近年微減で推移をしております。固定資産税でございますが、不動産としての土地、家屋と企業などの設備投資に当たります償却資産を合わせたものになります。それぞれの増減によるものでございますが、このはっきりした微減の理由についてはしっかり今のところは分析できておりません。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) じゃ、次に軽自動車税の税額の減少について伺います。 軽自動車税も、平成31年度の予算は30年度と比較すると税額が減少すると思ってます。 そこで、これも伺いますが、農耕作業車、二輪車、軽自動車など、軽車両の登録台数の推移と理由を伺いたいと思います。これも30年度と31年度でお願いします。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 軽自動車税でございますが、総じて減少傾向にございます。農耕作業車につきましては微減でございますし、いわゆる軽自動車税についても微減でございます。自動二輪についてが若干微増というようなことになっております。理由でございますけれども、まず軽自動車につきましては、普通自動車への買いかえ、あるいは高齢者の免許返納、あるいは人口の減少などが考えられると思っております。 また、農耕作業用につきましては、今後もでございますけれども、農業の大型化によって個人農家が減ってくるというようなことがありますので、今後も少しずつ減少していくのではないかというふうに思っております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) じゃ、次に納税の支払い方について伺います。 個人市民税、固定資産税には、1年間分を一括で支払う全納と4回に分けて支払う期別納付があります。期別納付の場合、個人市民税は6月、8月、10月、1月の4回、固定資産税は5月、7月、12月、2月の4回であります。 そこで伺いますが、個人市民税、固定資産税において、全納と期別納付の割合を伺いたいと思います。これは、平成30年度の決算見込み額でお願いをいたします。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 平成30年度の実績ということでお答えをいたします。 全期前納、いわゆる全納者の割合でございますが、個人市民税、これは普通徴収になりますけれども、これが17%、固定資産税が34%でございまして、残りは期別納付ということになっております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 次に、納税の方法について伺います。 納税の方法には、口座振替と納付書による納付の2つがあります。 そこで伺いますが、平成30年度において、個人市民税、固定資産税、軽自動車税の口座振替をしている方の割合を伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) これも平成30年度の実績ということでお答えをいたします。 口座振替の割合でございますが、個人市民税、これも普通徴収になりますけれども、39%、固定資産税は62%、軽自動車税は44%、残りはそれぞれ納付書による納付でございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 口座振替を利用されてる方の割合、個人市民税は39%、固定資産税62%、軽自動車税は44%ということでありました。 納税忘れや滞納が発生しない口座振替の割合をふやすことは、収納業務の大事な仕事であると思っておりますし、収納率のさらなる向上にもつながると思っております。 そこで伺いますが、口座振替をふやすためにどのような施策を実施されているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 納税通知書送付の際の封筒、あるいは窓口来客用封筒へ口座振替の手続のお願いを載せております。また、納税相談や電話で納付のお問い合わせ等の際、口座振替の手続をしていただくようご案内をしているところでございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) では、次に納付書により納税される方について伺います。 先ほど、部長の答弁によりますと、口座振替をしていない方が対象になりますので、個人市民税は61%、固定資産税は38%、軽自動車税では56%の方が納付書により納税をされていることになります。納付場所としては、郵便局を初め、JAしまね、各銀行や信用金庫などがありますが、月曜日から金曜日までの平日の営業時間中しか納付することができません。月曜日から金曜日の平日に仕事などで時間がとれない方は非常に困っておられます。金融機関の預金の引き出しや振り込みは、営業時間外でもコンビニでできるようになっております。上下水道の水道料金もコンビニでの支払いが可能です。また、島根県税である自動車税もコンビニでの納付ができます。軽自動車税はなぜコンビニで納付ができないのかという市民の意見も多く聞きます。 そこで、伺います。 島根県内において、市税の納付場所にコンビニを加えている自治体はどこがあるのか、また本市におけるコンビニ納付の考え方を伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 昨年7月時点でございますけれども、島根県内では松江市、出雲市、大田市、江津市、浜田市、奥出雲町、美郷町が行っております。 コンビニ納付につきましては、費用のこともありますが、納付期限を過ぎますと、コンビニでの納付ができなくなるということや督促手数料の徴収もできない等の理由もございまして、なかなか導入というところまではいっておりませんけれども、他市町村の状況も踏まえながら今後検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 島根県内におけるコンビニ納付の市町村及び安来市の考え方を伺いました。 コンビニ納付、期限が過ぎると無効になるというようなこともあったようでありますが、印鑑証明や住民票など、庁舎の勤務時間外でもコンビニで発行できる証明書コンビニ交付事業があります。マイナンバーカードとの兼ね合いもありますが、市民サービスの一環の事業であります。証明書コンビニ交付事業の平成29年度の決算は691万円、平成31年度予算では717万円が予算化されております。市民が納税しやすい環境整備も市民サービスの向上につながると考えております。先ほど、今後検討していくという答弁をいただきました。市税は、市政を行う上でなくてはならないものであります。国税や県税などは、税金の徴収方法として窓口納付や口座振替に加えて、インターネットによる納付、クレジットカードによる納付、コンビニでの納付などがあります。市税としても、納税義務者が気持ちよく納税していただけるよう、税金を納める側に立った納税方法の検討も今後必要になると思います。費用対効果のこともありますが、市民サービスの観点から検討をお願いしておきたいなというふうに思っております。 3項目めは、外来植物の対応について伺います。 外来植物の中に、メリケントキンソウという植物があります。別名、チクチク草とも言われております。南米原産の外来植物で、日本では1930年代に和歌山県で発見されております。メリケントキンソウは余り聞きなれない植物でありますが、種子にかたいとげを持ち、子供などの肌に刺さってけがをさせるおそれがあります。特徴としては、公園や空き地、芝生などの明るい場所に生育し、草丈は5センチから10センチで地面をはうように生えていきます。一般的に秋ごろに芽を出し、4月から5月ごろに花を咲かせ、5月から6月ごろに実を結びます。果実には、2ミリほどのかたいとげがあり、熟すとばらばらになりやすく、靴の裏などに刺さり、分布を拡大していくようであります。初夏のすがすがしい気候の中、芝生に座って手をついたり、子供たちがはだしで芝生を駆け回ったりしたとき、かたいとげが刺さって思わぬけがをするおそれが指摘をされております。 さて、今回このメリケントキンソウが社日小学校の校庭の芝生の中から発見されました。校庭の芝生の上をはだしで自由に走り回って遊んでいた社日小学校の生徒にはちょっとした問題となっています。5月26日に開催された学校の運動会では、安全のために靴を履いての運動会になりました。メリケントキンソウは繁殖力が強いために、安来運動公園や中海ふれあい公園など、市内の公園の芝生の中でも発見されるかもしれません。メリケントキンソウが市内に、どこに、どれだけ広がっているのかわかりませんが、市内各地で見つかれば、子供たちがけがをしないように注意喚起と対策が必要ではないかと思っております。 そこで、伺います。 メリケントキンソウへの注意喚起と拡大させない対策について、市の考え方を伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 宮田市民生活部長。 ◎市民生活部長(宮田玲君) メリケントキンソウは全国各地に生育してると考えられます。市内のスポーツ施設や中海ふれあい公園の芝生を点検いたしました。安来運動公園でも生育を確認したところでございます。施設利用者に被害が及ぶことも考えられますので、生育を確認した施設の管理者には、施設利用者への注意喚起や刈り払いや抜き取りなどの生育拡大防止対策を指示しております。また、今後生息域が拡大することが考えられますので、ホームページなどにより注意喚起も行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 安来運動公園で見つかって、運動公園では施設利用者に注意喚起をするということでありました。また、メリケントキンソウの注意喚起で言えば、既に5月31日のホームページに掲載をされておりました。素早い対応に感謝をするところでございます。 拡大させない具体的な対応策、これはいろいろ調べても難しいようでありますが、今後生息域がさらに拡大するようであれば、指定管理者だけではなく、市が直接的な対応策をとる必要があると思っております。そのときは、市の適切な判断や対応をお願いしておきたいと思います。 時間はいっぱいありますが、以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で7番澤田秀夫議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。再開は午後3時5分とします。            午後2時48分 休憩            午後3時6分 再開 ○議長(田中武夫君) 再開いたします。 4番岩崎勉議員、質問席に移動願います。            〔4番 岩崎 勉君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員の質問は一括方式、質問時間は50分間です。 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) 失礼します。議席番号4番岩崎勉でございます。 一般質問を一括方式で行わせていただきます。 私は、平成29年10月に行われた市議会議員選挙の演説で、中海架橋の早期建設に合わせて、夢を語らせていただけるのであればという前提で、この山陰地方へも新幹線を走らせたい、交通インフラを整備することで、地方から都市へではなく、都市から地方へと流れを変えて地方を活性化させたいと訴え続けてまいりました。それは、5年間の岡山勤務の経験の中で、昼休憩や夕方に事務所の窓から見える岡山駅に10分置き程度にひっきりなしに停車、発車する新幹線の姿を見ていたからです。安全で定時運行、飛行機のように気象に左右されることも少なく、遅延はあっても運休はほとんどなし、東京へ向かう際にも、新幹線に乗ってしまえば一気に都心まで運んでくれる、乗車するときも手荷物検査はなく、さっと乗れる、5年もそんなところで生活していれば、新幹線はとても身近な、あって当たり前のものだという感覚になっていました。それと同時に、なぜ国は計画を策定しているにもかかわらず、いまだに山陰地方には新幹線が走っていないのかという疑問が湧いてきました。いろんな人と話をしていると、人口が少なく、産業基盤も脆弱な山陰地方だろうからとか、昔は国鉄だったからできたかもしれないけれども、今はJRで民間企業だからもうけが出ないとやってくれないよですとか、そもそも山陰地方の人たちは新幹線を必要としているのだろうかといったような議論もありました。もしかしたら、いや、多分そうなんでしょうけれども、新幹線がつながっても、ここ安来市には停車をしないかもしれません。けれども、私はこの目で見てしまったのです。それは、岡山へ赴任をして初めて現場へ出かけたときのことです。新幹線の高架が現場の近くにあるのはわかっていましたけれども、その速度と音を初めて体験したのです。何だか遠くのほうからしゅうという音が聞こえてきたかなと思ったら、次の瞬間、しゅんしゅんしゅんしゅんという音を立てて通り過ぎていってしまったのです、物すごいスピードでした。何だ今のはと、私仕事中でしたけれども、しばらく茫然としていました。その私の姿を見て同僚が私に、あんた、新幹線を見るの初めてかと聞くので、私は乗ったことはあるけど、高架を走っているのを見るのは初めてだと答えると、その同僚は私にこう言いました。新幹線が走っていない地方から来た人間たちは大体の人があんたと同じように子供が初めて飛行機でも見るかのように茫然としている、新幹線はいいから早く仕事しろと、こんなやりとりをされる始末でございました。仕事が終わって、その同僚が一言、この地は新幹線の停車駅がないところだから、さっきの速度は250キロぐらいは出ていただろうなと当たり前のように話をしておりました。それまでにも何度か新幹線に乗ったことはありましたが、走行現場を見るのは初めてだったので、その後もしばらくは走行中の新幹線が気になって仕方がありませんでした。新幹線に関する議論の中には、安来に停車駅がつくれないことはほぼわかっている状況で、新幹線を走らせて安来に何のメリットがあるのか、何のために多額の税金を投入して新幹線を誘致する必要があるのかといった意見は承知しておりますが、新幹線を身近に感じていた経験があるからこそ、そのスピードと快適性、すばらしい運行システムを山陰地方のこの安来に住んでる私たちも日常生活の一部として手に入れたい、そんな経験と思いから、次の世代の人たちのために、ここ山陰地方へも新幹線を走らせたいと訴えていたところです。 そのような私の願いが通じたのか、にわかに山陰、伯備両新幹線整備計画への機運が高まってまいりました。ことしの5月22日に近藤市長や田中議長もご出席された中海・宍道湖・大山圏域の官民でつくる中国横断新幹線整備推進会議の設立総会が開催されました。本市議会におきましても、この6月定例会議で山陰新幹線と中国横断新幹線の整備実現を目指し、山陰新幹線・伯備新幹線整備促進市議会議員連盟が立ち上がり、調査研究や近隣自治体と連携した国や県への要望活動に取り組む運びとなりました。さらに、10月20日には本市において総決起大会も計画をされています。 私は、山陰新幹線の整備、実現を目指している山陰縦貫・超高速鉄道整備推進市町村会議ともしっかりと連携をしながら、地域を巻き込んだ誘致活動を展開する必要があると感じています。このように、さまざまな社会基盤が整備をされ、移動時間が短縮、山陰と山陽、あるいは山陰と関西の距離が一気に縮まり、通勤が可能となることで、就職や転勤で18歳から24歳ごろの若い世代が都市部に流出し、そのまま都市部で生活をする、いわゆる若年人口の減少にも歯どめがかかると同時に、単身赴任を余儀なくされることも減少するのではないかと思っております。また、観光で京都や大阪にしか行ったことのない外国人観光客の呼び込みにもよい影響を与えるのではないかと考えております。さらには、災害時においても、代替ルートとしての役割を果たすことになります。現実に、昨年の西日本豪雨の災害のときには、山陽本線が寸断され、貨物列車が山陰本線を利用し、運行されるなど、山陽方面の鉄道網にアクシデントが発生した際には、山陰地方の鉄道網が重要な役割を果たしています。 今国土交通省では、平成29年度から令和2年度にかけて幹線鉄道ネットワーク等のあり方に関する調査が実施をされ、基本計画路線を含めたネットワークについて調査研究がなされており、この結果等を踏まえて基本計画路線の一部が新たに整備計画路線に格上げされると思われます。しかしながら、現在進められている整備新幹線の整備方式については、確認すべき基本条件として1つ目、安定的な財源見通しの確保、2つ目、収支採算性、3つ目、投資効果、4つ目、JRの同意、5つ目、並行在来線の経営分離についての沿線自治体の同意と5項目が挙げられています。それぞれハードルは高いのですが、その中でも特に私が問題視をしているのは、5番目の並行在来線の経営分離についての沿線自治体の同意、この部分であります。このような地域の住民の生活が一切考慮されないような考え方は、地方に住んでいる我々には到底理解できるものではありません。言葉は適当でないかもしれませんが、まるで経済効果のない地域で生活する人々の日常の交通手段として新幹線はぜいたくだと言われているような気にさえなってくるのです。私は、現在の整備方式を前提としてやみくもに新幹線を誘致するのではなく、現行の整備方式の見直しにもしっかりと言及していかないと、地方創生や国土強靱化には結びつかないと考えますし、何のための新幹線なのかということにもなりかねないと危惧をしております。現在を生きる私たちは、今の諸課題に懸命に取り組む必要があるとともに、未来へ向けての投資、よりよい地域社会を目指して働くことも大切だと考えます。山陰の安来市で生活をしている私たちにも日常的に交通手段の選択に幅ができ、人や物がストレスなく往来できる時代の到来に期待をするものです。 新幹線の話はここまでとして、このたびの一般質問ですが、2つの大項目について執行部の考え方、見解について伺います。 いいですか。新幹線の話はそこで終わりました。余り新幹線の話ばかりしておりましても時間が足りませんので、また別の機会に新幹線の話はさせていただきます。 一般質問に移ります。既に一般質問ですね。 2つの大項目について伺います。 大項目1つ目は、安来市における農業振興について見解を伺います。 そして、2つ目として県境地域のインフラ整備について見解を伺います。 まずは、大項目1つ目の安来市における農業振興について見解を伺います。 5月28日、平成30年度食料・農業・農村白書が公表をされました。冒頭に特集で3つのテーマを設け、多発した自然災害の状況と講じた支援の内容、復旧、復興に向けた動きなどについて記述があり、スマート農業や障がい者の活躍とともに、農業の働き手の確保にもつながる農福連携について全国のさまざまな事例を交えて紹介がされています。特集に続くトピックスでは、農産物、食品の輸出拡大や規格認証制度等の活用、野生鳥獣のジビエとしての利用等について取り上げたり、その動向や施策等について記述がなされています。食料は、人間の生命の維持に欠くことができないものであるだけでなく、健康で充実した生活の基盤としての重要なものであり、世界的な人口増加等による食料需要の増大、気候変動や自然災害による生産減少など、国内外のさまざまな要因によって食糧供給に影響を及ぼす可能性があり、食料安全保障の観点からも、食料の安全と安定供給に対する意識は高まっていると思われます。また、近年の食料自給率を見ると、供給熱量ベースでは40%前後で、ほぼ横ばいで推移しています。生産額ベースでは、60%台後半から70%台前半で推移をしております。供給熱量ベースが低いのは、主に畜産において餌、飼料ですね、餌の部分がその多くを海外に依存していることも影響しているのではないかと考えられますし、生産額ベースでは野菜類や魚介類などの低カロリーではあるものの、生産額は比較的高い品目が影響していることが考えられます。 そのような食料生産状況の中、本市の農業は水稲を中心として葉物野菜、イチゴ、メロンなどの果菜類など、産地化されている品目はありますが、まだまだ個々の農業生産者や生産組織が個別に生産活動を展開しているようにも見受けられますし、畜産においても同様な傾向が伺えます。本市がこれまでも農業発展のためにさまざまな施策によって取り組んでいられることは承知をしていますし、産地化に向けて関係機関と連携を重ねておられることにも感謝の念を表した上で、これから述べます4つの項目について見解を伺います。 1つ目です。令和元年度の農業政策の基本的な考え方についてです。 年度当初予算の概要にも記載してあるように、前年度からの継続事業として宇賀荘と赤江で実施されている就農定住パッケージ事業、今年度新設事業では農業水路等長寿命化・防災減災事業等のさまざまな施策があると認識をしております。元号がかわったからといって、本市の農業政策が大きく変わることはない情勢にあると考えていますが、まずは政策全体の考え方や本市の農林水産業が果たすべき役割、将来像について伺います。 せっかくですので、テレビを見てくださっている生産者の皆様方にも伝わるように、わかりやすく回答をお願いをいたします。 2つ目です。水田農業支援、今回はその中でも高収益作物振興についてでございます。 能義エリアは水稲栽培に適した地域であり、先人たちが土づくりや水管理に心血を注いでこられた歴史ある水田地帯であります。その水田を維持していくために、ほ場整備の推進や集落営農組織、農事組合法人等の設立が進められてきました。近年は、主食用米の需要が減少する中、水稲以外の作物であるそば、大豆、菜種、麦、いわゆる畑作物への転換を図るため、水管理が自動化される地下水制御システムFOEASの導入が進められています。 一方、中山間地域では、農家の高齢化で農家戸数の減少が見られ、不作付地の拡大が懸念されているため、地域の中心となる経営体へ農地を集積し、水田をフル活用していく必要があります。農林水産省も、平成31年度予算で新規に高収益作物等拡大加算として主食用米の面積が30年度よりも減少した地域協議会における高収益作物等の作付拡大面積に応じて反当2万円を追加配分することとしています。 本市では、既にキャベツ、レタス等の葉物野菜やトマトや菜種を作付て販売しておられる農事組合法人もあります。本市として高収益作物振興の現状と課題、さらには園芸作物の新規導入、規模拡大に必要な生産資材、農業機械、パイプハウスなどの導入に対してどのような支援を行われるのか、見解を伺います。 3番目です。鳥獣被害防止対策についてです。 県内他市町村と同様、本市においてもイノシシによる農作物被害が多数発生しているほか、ヌートリアやアナグマ、カラス、アライグマにハクビシンなど、野生鳥獣による畑作物被害も発生をしています。特にイノシシについては、ことしの場合、繁殖期の12月から3月にかけて雪が少なく、餌が豊富であったため、繁殖が進み、個体数がふえていることも考えられ、餌となるミミズを探して水路やあぜを荒らしたり、体についた寄生虫を払おうと泥遊びをしたりして、稲を台なしにする被害も増加することが見込まれます。被害を低減するには、侵入防止柵、ICTを活用した捕獲、捕獲や駆除に係る担い手の育成、確保などの対策も必要と考えますが、農林水産部としての対応策について伺います。 4つ目です。地域農業の担い手育成、確保についてでございます。 過疎化、高齢化により、農業の担い手確保が喫緊の課題となっています。集落営農組織、農事組合法人等においても、構成員のほとんどが70歳以上で、自分たちが農業生産活動をできるのもあと数年、年齢的に考えても、いつ誰が倒れてしまうのかわからない、つい数年前までは会社勤めを定年退職をした人たちが、自分たちの次にはこの組織に参画をしてくれるだろうと思っていたら、今や会社も人手不足で再雇用や定年延長の流れ、自分たちができなくなったら地域の田んぼを次は一体誰がつくってくれるのかと強い危機感を抱いていらっしゃいます。少しでも早く認定農業者、認定新規就農者などの中核的農業者の育成、確保をしなければ、ほ場や組織の大規模化を行っても、そこで農業に従事できる知識、経験、技術、体力のある人材と資金力がなければ、農業生産活動を継続することはできません。本市においても、平成27年度より定住対策と1つのパッケージで取り組んでいる国の交付金による新規就農者へのリースハウス事業、担い手農家の農作業を補完する農業サポーターの養成や研修の中核であるJAの担い手支援センターが行っている各種研修事業への支援を展開してるところですが、今後市としてどのような施策を打ってUターン、Iターンの新規就農者の確保をしていくのか、また地元で他産業に勤務している農家の跡取りの皆さんに農業後継者として地域の営農組織や個別経営体の農業経営に参画しやすい環境づくりをどのように行っていく考えなのか、伺いたいと思います。 大項目2つ目、県境地域のインフラ整備について見解を伺います。 私が生活している島田地区は、安来市の中でも隣の鳥取県の米子市と隣接する地区で、小学生のころから米子市と安来市、鳥取県と島根県の違いを肌身で感じながら過ごしてきました。これから述べる3つの小項目は、県境地域で生活している市民であれば、大方の皆さんが大なり小なり感じておられる疑問ではないかと考え、質問いたしますので、将来を見据えた回答をお願いをいたしたいと思います。 1つ目です。主要地方道、県道安来伯太日南線についてです。 今回は、その中でも六呂坂の部分についてお尋ねをいたしたいと思います。 昭和40年代、全国各地の国道昇格運動の中、県道安来伯太日南線についても、昇格運動に合わせ、全線改良を要望されてきました。島根県側は、安来から伯太町、草野地区までは改良されましたが、あとわずかの六呂坂から日南町までの間は、現在避難所の設置や局部改良等が行われ、いわゆる1.5車線的改良が行われています。しかしながら、全体としては狭隘で見通しの悪い区間があり、車のすれ違いや対向車の視認が困難な状態で、積雪時にスリップでもすれば、崖から真っ逆さまに転落する危険もある道路状況となっています。 一方、県境を越え、鳥取県側に入ると、2車線で安心して運転できる道路に整備されています。聞くところによると、10年以上前に改良済みとのことでした。鳥取県境付近については、急峻な地形であり、限られた予算の中でご尽力いただいているそのご労苦には感謝をしますが、1.5車線的改良ではなく、鳥取県側のように、2車線で安心して運転できる道路の整備ができないものかと強く感じているところです。伯太町に住んでおられる市民の方々はもちろん、中山間地域全体の物流の円滑、活性化、万が一の原子力災害発生時の予備的な避難道路として早期改良の促進を願うものですが、現在の進捗状況と今後の改良工事の見通しについて伺います。 2つ目です。安来インター線の早期完工と周辺道路整備についてです。 安来インター線は、安来インターチェンジと国道9号線の接続路線であり、現在少しずつではありますが、工事が進み、令和2年度には国道9号線かさ上げ工事のため、迂回用道路工事が開始される予定と聞いており、あわせて国道下を横断するボックスカルバートが設置される計画となっています。該当の地域は、9号線により東西に分断されており、国道を横断する際にトラクター等の農作業用機械の出入りが困難な状態となっています。国道9号線の改良は、インター線の完成見込みが立つことが前提のようですが、ボックスカルバートを早期に設置するためにも、安来インター線の早期完工が必要であります。また、国道9号線かさ上げ工事の影響で、住居より路面が高くなり、雨水が住居に流れ込む可能性が発生するといった課題もあるように聞き及んでいます。本市の道路行政における国、県との連携状況と安来インター線の進捗状況、あわせて周辺道路整備に対する考え方、国道9号線かさ上げ工事に伴う周辺住民の皆さんへの対応方針について伺います。 3つ目です。米子市と安来市との汚水処理事務の委託に関する規約の対象区域の見直しについてです。 本市は、平成22年4月1日に米子市と安来市との汚水処理事務の委託に関する規約を施行し、平成23年4月1日以後、安来市は吉佐地区公共下水道整備計画区域及び安来道の駅から発生する汚水を処理する事務の管理及び執行を米子市に委託することとしました。その対象区域は、おおむねですが、門生町との境になる八坂などの一部を除く吉佐町全域と当時建設が予定されていた道の駅が対象区域とされていました。周辺には、国、県費を投入し、昭和26年に着工、昭和39年に竣工した島田地区代行干拓事業で埋立造成した農地が9号線、中海側に広がっています。土地登記は、安来市中海町であります。その国費、県費が投入された干拓地である中海町へ過去の経緯や法的な規制を十分理解せずに進出しようとする企業などが散見をされます。私は、今回の一般質問の大項目1番目でも申し述べているとおり、農業振興の立場に立つ人間であります。そのことを大前提として、仮定の話で申しわけありませんが、中海町に農林水産業を営む企業や団体が進出した場合、米子市との汚水処理事務の委託に関する規約にある対象区域の見直しの可能性について伺います。 以上、よろしくお願いをいたします。 ○議長(田中武夫君) 仙田農林水産部長。 ◎農林水産部長(仙田聡彦君) それでは、私のほうからは4点のご質問にお答えをさせていただきます。 まず、令和元年度、農業施策の基本的な考え方についてでございます。 本市の農業施策の基本的な考え方につきましては、継続することが大切であると判断しております。これまでのとおり、第2次安来市総合計画のもとに、市内どの地域でも快適に農業が営めるための基盤整備を推進することが重要であります。同時に、集落営農組織の設立や新規就農の受け入れなど、若者が夢を持って農業に携われる環境づくりを進めてまいります。 就農施策は、引き続き大塚、安田、宇賀荘第3、吉田地区の大区画ほ場整備事業の推進、そして地域おこし協力隊制度を活用した定住施策を兼ねた地域農業活性化支援や就農定住パッケージ事業を活用したUIターンによる新規就農者の確保等の事業展開をいたします。特に今年度につきましては、宇賀荘第3地区、赤江地区において、農家住宅をそれぞれ1棟建築し、定住や新規就農者及び担い手確保につなげてまいります。 また、議員おっしゃいましたように、ため池対策として農業水路等長寿命化・防災減災事業によりため池としての機能がなくなったもの、また管理ができなくなったため池を安来市で初めて3カ所廃止し、決壊等の災害を未然に防ぐこととしております。 次に、2点目の水田農業支援についてでございます。 本市の高収益作物につきましては、農事組合法人等を中心に、のきの郷、キャベツ、トマト、おおつか営農、レタス、水仙球根、里芋、枝豆、安田ファーム、アスパラガスで生産に取り組まれております。今後も新たに法人化されたサンアグリ宇賀荘ひがし、ファームよしだ等で高収益作物の栽培が開始される予定でありまして、県で準備されている補助事業を積極的に活用し、初期投資の軽減が図れるよう指導してまいります。 また、本年度より県ではパイロットプロジェクトと題して、水田を活用した園芸の産地化を目的とする時代を切り開く水田園芸の拠点づくり事業がスタートしております。安来市といたしましても、高収益作物の産地化を図るため、タマネギ、キャベツ、アスパラガスによる拠点、産地づくりにエントリーしたところでありまして、今後県、JA等の関係団体と連携し、推進してまいります。 次に、鳥獣被害防止対策でございます。 現在行っておりますワイヤーメッシュや電気牧柵などの防護柵の設置費用に対し、半額を助成する補助事業を継続するとともに、イノシシの捕獲に対して1頭当たり1万円を交付する捕獲奨励などの有害鳥獣駆除事業を実施し、防除と駆除の両面による鳥獣被害防止対策を進めてまいります。また、県などの関係機関と組織する安来市鳥獣被害防止対策協議会では、捕獲の効率化と捕獲従事者の負担軽減を図るため、先進的な捕獲機材、GPS機器、わな発信器、自動撮影カメラなどを購入し、猟友会の有害鳥獣捕獲に活用していただいているところでございます。 こうした機材の導入による有害鳥獣捕獲の環境整備に加え、狩猟免許試験、事前講習会の参加費助成や新規免許取得者等を対象とした講習会の開催など、狩猟免許取得の促進と取得へのサポートを行い、担い手の確保と育成に努めております。 最後に、地域農業の担い手育成、確保についてでございます。 UIターンの新規就農者につきましては、県内外から高い評価をいただき、確実な実績を積み重ねている就農定住パッケージ事業を継続していくことが大切であると考えておりますが、近年、若い方の中には、自営就農に至る前に一定期間、雇用就農を望む方も多く、今後は雇用就農へのサポートも強化してまいります。 また、組織化、法人化した地域におきましても、次世代の人材確保と後継者の育成が重要な課題とされておりまして、これらを解決する方法を模索するため、組織間での意見交換会の開催や先進事例を学ぶ研修会を開催いたしまして、農業後継者を含め、地域での意識醸成をさらに深め、地域内での連携を加速してまいります。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 花谷建設部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) 私のほうからは、県境地域のインフラ整備につきまして、2点のご質問にお答えさせていただきます。 初めに、主要地方道、安来伯太日南線、六呂坂についてでございます。 安来伯太日南線の道路事業につきましては、安来市としても重点施策として位置づけ、松江安来新見間国道昇格期成同盟会も組織し、継続して県に対し促進要望を行っているとこでございます。 六呂坂工区においては、現在六呂坂までの2車線改良と六呂坂の狭く、通行に支障を来している部分を部分的に改良する工事が令和2年度完了を目途に進められております。現在の計画では、六呂坂部分の地形が険しく、費用と時間を要し、難航が予想されることから、部分的な改良にとどまり、県境までの間は完全な2車線化とはなっておりません。しかしながら、安来市としては県境までの間の完全2車線化が最終段階と考えており、引き続き県に対し要望を行っていきたいと考えております。 次に、安来インター線の早期完成と周辺道路整備についてでございます。 安来インター線につきましても、安来市の重点施策として位置づけ、継続して促進要望を行っているところです。 国道9号の取りつけ計画に関しましては、地元説明会等も開催しながら、地元意見も考慮した形で、現在県により計画策定が行われてるところでございます。 インター線と国道の接道につきましては、国道本線の工事も行われるものと伺っております。これに伴って、既設市道とのすりつけ計画が必要となってきます。周辺道路の整備も含めて島根県と協議し、県として事業を進めていきたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 高家上下水道部次長。 ◎上下水道部次長(高家徹君) 私のほうからは、米子市と安来市との汚水処理事務の委託に関する規約の対象区域の見直しについてお答えをいたします。 吉佐地区の公共下水道の区域については、米子市や島根県の下水道計画に影響するため、それぞれに同意が必要で、県域を越えての接続であり、難しい協議ではありましたが、都市計画の市街化区域を中心に下水道区域を決定しています。 個別の案件は、区域外流入での検討が可能と思われますが、面的な区域の拡張については、都市計画法による区域の見直しや米子市側の既存施設の処理能力が問題になり、施設の拡張も必要になることから、現在の状況から判断しますと、下水道区域の見直しは困難と考えます。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) それぞれの質問に対しましてご答弁いただきました。 その中で、1点について改めて伺わせていただきます。 水田農業支援についてです。 先ほど仙田農林水産部長から高収益作物振興について、現状や生産資材の導入に対する支援、今後の関係団体との連携について伺いましたが、課題については具体的な発言がなかったように思います。私なりに課題は何かと問うたときに、一つにはほ場の排水不良があります。FOEASで改善されているものの、本来水稲作が適している水田で畑作物をつくれということ自体に無理があると感じますし、ほ場整備などの事業も基本的には水稲を栽培するために行ってきました。2つ目には、中山間地での農地集積の課題もあると思います。そして、3つ目には販路の確保があると思います。 先般、地元の交流センターで立派なキャベツやレタスが玄関先で販売をしてありました。主事の話では、市内の農事組合法人などで栽培された野菜とのことで、価格も適正、新鮮さが十分アピールできる商品でした。直売所や地産地消コーナーで販売することは、生産者、消費者双方にとってメリットではありますが、水田農業支援といった観点では、やはりある程度の産地化をし、定時、定量的に大消費地へ販売していく道筋をつくることも必要ではないかなと考えております。 回答の後段部分で、今後県、JA等の関係団体と連携し、推進との表現がありました。失礼ながら、どうも言葉がきれい過ぎるといいますか、少し熱意が感じられないというか、そんな印象が残っております。恐らくこの表現の中には、産地化や販路の確保、拡大も含まれていると思いますが、関係団体の皆さんと連携される前段で、つまり現時点で本市が主体的に安来の水田でつくった野菜類の産地化、販路の確保、拡大を進めるために、こんなアピールの仕方を考えているとか、農協の皆さんとこんな連携を模索しているとか、あるいは今までにこんなことをやってみたけど、なかなかうまくいかなかったとか、本市が主体的に取り組んだこと、あるいは今後取り組もうとしていること、何かありませんでしょうか、お願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 仙田部長。 ◎農林水産部長(仙田聡彦君) それでは、再質問にお答えいたします。 市としましては、平成27年1月に安来市農業活性化計画を策定しております。この計画をもとに、国の農山漁村振興交付金の採択を受け、JAやすぎ地区本部と連携してリースハウス事業を県内で先駆けて実施し、平成30年度までの4年間で81棟を建設しております。これにより、イチゴ、有機葉物野菜、アスパラガスの産地化を進めてきたところでございます。 販路拡大につきましては、アグリフードEXPOなど、全国規模の商談会への出展を支援するとともに、B級品等を使った加工品開発や6次産業化も含め、さまざまな販路拡大に支援をしております。 今後の産地化につきましては、先ほど答弁させていただきましたが、パイロットプロジェクトに県下で4地区がエントリーする見込みであります。本地区といたしましては、集落営農法人等の連携によりまして、タマネギ、キャベツ、アスパラガスの作物で産地化を進め、5年後に販売額を3,000万円増の約4,000万円を目指してまいります。特にタマネギにつきましては、今後需要が見込まれ、また機械化が進み、比較的栽培しやすいため、新規の農事組合法人の高収益作物にも計画されており、定植期や収穫期、乾燥設備の拠点となる集出荷施設等の整備が必要であり、販路も含めてJAの協力のもと進める方向で検討しております。初年度である今年度は、プロジェクトにより今後の方向性を定める産地拠点づくり計画を作成してまいりたいと思っております。 以上でございます。
    ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) 再質問に対し、回答をいただきました。 水田農業支援についての再質問で、失礼な表現であったかもしれませんが、今回の一般質問の大項目の2つ目、県境地域のインフラ整備でも私少し触れましたが、県境に住んでいますと、どうしてもお隣と比較してしまうんです。鳥取県は鳥取県で当然それなりの課題を抱えながら、物事を前に進めておられると思いますが、やはりストーリーづくりといいますか、物事の進め方がうまいなと感じることがあります。安来市農業もしっかりと外貨を稼ぎ、今以上に生産物の再生産、新しい作物への投資、後継者の確保と育成に資金を回せるような経営状況をつくり出すためにご尽力していただくようお願いをいたします。 ことしの5月18日、22日、26日に日本三大船神事、松江城山稲荷神社式年神幸祭、いわゆるホーランエンヤがとり行われました。この祭りは、慶安元年、天候不順で凶作が予想され、これに心を痛めた松江藩の松平家初代藩主松平直政公が阿太加夜神社神主に五穀豊穣を祈願させたことが始まりと聞きます。結果、祈願は見事に成就し、以後、式年で五穀豊穣に合わせ、国民の健康や幸せを祈願する祭りとして370年もの長きにわたり、現代に至るまで脈々と守り受け継がれ、古くよりその年は平和であり、経済好況であったと伝えられています。しかしながら、ことしは冬の降雪量の大幅な減少に加えて、春先の降雨量も少なく、地域の皆さんからは、田植えは何とかできたけど、その後の水が十分に確保できるのかどうか心配だとの声を聞きます。雨そのものに関しては、ご神仏にお祈りするしかありませんが、農業用水の確保については、行政で工夫ができることがあれば、事前の対応をお願いをいたします。 道路整備に関してですが、六呂坂については、松江安来新見間国道昇格期成同盟会としてご尽力いただいてるわけですが、本市としては県境までの間の完全2車線化、それが最終段階との回答をいただきました。引き続き、島根県への要望活動をお願いするものであります。 道路整備全般に関してですが、行政的な考え方からしますと、ここからここまでは県道だから県の予算で実施する、ここから先は市道だから市の予算で実施する。県と市の予算状況や道路に対しての考え方や位置づけが違えば、県道は整備され、交通量がふえたけれども、その延長線上や周囲にある市道は未整備だから、その市道の路面や路肩がどんどん傷んでいくといったような現象があらわれます。また、道路改良された結果、従前より路面が高くなり、隣接する住居へ雨水が流れ込むといった被害もあると聞きます。地域住民にとっては、国道であろうが、県道であろうが、市道であろうが、同じ生活道路であり、せっかく税金を使って道路改良されたのに、その地域の市民の生活に支障が出るような改良であってはならないと考えます。本市としても、県としっかりと連携をしていただいて、市民の皆さんに喜んでいただける道路行政を行っていただくよう要望いたします。 もうしばらくすると梅雨となります。一昔前まではほとんど聞くことがなかった線状降水帯の発生がことしも心配をされます。これは、激しい雨を降らせる積乱雲が次々と発生して、線状に伸びた降水帯のことをあらわしていますが、これが発生すると猛烈な雨を降らせ、大災害を引き起こす可能性が格段に高まるとされています。農業では渇水対策、防災では水害対策と、なかなか人間の思うような天の恵みとはなりませんが、これからは水の出る季節となります。消防関係者の皆様には、市民の安全・安心、防災・減災に向けてご尽力していただきますようお願いし、今回の私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で4番岩崎勉議員の質問を終わります。 以上で本日の一般質問を終了いたします。よって、本日の日程は終了いたしました。 あす午前10時より本日に引き続き一般質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さんでした。            午後3時52分 散会...