安来市議会 > 1991-06-17 >
06月17日-02号

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  1. 安来市議会 1991-06-17
    06月17日-02号


    取得元: 安来市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-14
    平成 3年第309回 6月定例会             平 成 3 年 6 月 定 例 会平成3年6月17日(月曜日)            出 席 議 員 ( 2 2 名 ) 1番 影山 繁美君      2番 加藤 和憲君      3番 中尾  強君 4番 広野  糺君      5番 山根 良雄君      6番 長島  望君 7番 安達 紘二君      8番 清山  薫君      9番 荒井  豊君 10番 大森 祥子君      11番 作野佳一郎君      12番 山本 敏熙君 13番 伊藤  茂君      14番 祖田  興君      15番 櫛田 忠利君 16番 田川  豊君      18番 岩田 孝三君      19番 飯橋 一春君 20番 大和 道男君      21番 伹見 武正君      23番 古志野利治君 24番 岡屋  巷君            ~~~~~~~~~~~~~~~            欠 席 議 員 ( 2 名 ) 17番 門脇 等玄君      22番 山本  章君            ~~~~~~~~~~~~~~~            事  務  局  出  席  者 事務局長 原   暁君   局長補佐 加納  実君   議事係長(速記)                                  飯橋恵美子君 書記   遠藤 彰治君            ~~~~~~~~~~~~~~~            説 明 の た め 出 席 し た 者 市長      加 藤  節 夫君      助役      大 野  博 康君 収入役     矢 田  昌 夫君      教育長     三 島  俊 夫君 総務部長    渡 部  英 一君      民生部長    杉 原    実君 経済部長    福 島    巖君      建設部長    川 井  彦 男君 消防事務局長  藤 井  秋 芳君      総務部次長   原    広 治君 建設部次長   足 立  省 吾君      総務課長    奈良井  由 夫君 財政課長    平 井  重 俊君      教育委員会学校教育課長                                伊 輪  静 夫君 監査委員    米 原    博君      企画課長    佐々木    弘君 水道部管理課長 槻 宅  一 夫君            ~~~~~~~~~~~~~~~            議    事    日    程                          平成3年6月17日午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件日程第1            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時23分 開議 ○議長(大和道男君) おはようございます。 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 ○議長(大和道男君) 日程第1、一般質問を行います。 通告順に質問を許可いたします。 9番荒井議員。            〔9番 荒井 豊君 登壇〕 ◆9番(荒井豊君) おはようございます。 議長の許可を得ましたので一般質問をさしていただきたいと思います。 初めに一言、長崎の雲仙岳、この被災者の方に哀悼とお見舞いを申し上げて、一日も早い復興を祈念したいと思います。 それでは、通告しております高齢者福祉行政、こういうことについて御質問したいというふうに思います。 島根県は、人生80年時代と言われる中で、全国有数の長寿県であり、全国一の最高齢県であります。西暦2000年には、全国に20年から30年先駆け、4人に1人は高齢者を迎えることとなります。 安来市では、現状65歳以上の方が5,198名で、安来市の人口の15.9%を占めております。これは、6.2人に1人が高齢者であるという数字になります。このような高齢化社会を、市民が健康で生きがいを持ち、安心して生涯を過ごせるよう、明るく活力ある長寿福祉社会としなければなりません。 新聞、テレビによりますと、俳優の上原謙氏が80歳の身の上で病床にあって、15年連れ添った妻との離婚についていろいろと論議がなされております。 モーニングショーの木島則夫さんが、子供がおらず夫婦で高級老人施設に終身利用権料を1億3,000万円を払って入居しましたが、パンフレットの内容と実際の入居施設の内容の隔たりが大きく住みにくく、木島さんの死亡後、奥さんはわずかの払い戻しを受け、アパート住まいに逆戻りしたというふうに伝えております。 安来市の総合計画では、平成2年度から始まる国の高齢者保健福祉推進10カ年戦略の趣旨を踏まえ、在宅福祉、施設福祉の分野における公共サービスの基盤設備を積極的に推進する。さらに、保健及び福祉活動の中核となる総合的福祉施設の建設を促進するとしております。 島根県では、国の高齢者保健福祉推進10カ年計画ゴールドプランを発表し、平成11年までの10カ年の目標に合わせ、島根県高齢者保健福祉2000年プランを発表し、1、保健医療サービスの拡充、2、在宅福祉サービスの拡充、3、施設福祉サービスの拡充、4、社会参加の促進の4本柱により、具体的な数字を示し、年次計画が立案されております。 例えば、ホームヘルパー平成2年268人を、平成3年から7年には400人、平成8年には668人、平成11年には1,000人に暫時増員する計画であります。 平成3年度の安来市長の施政方針では、在宅福祉サービス事業として家庭奉仕員の増員、短期入所、デイサービス事業の3本柱を中心に、高齢者の在宅生活を支援する事業の充実に努めます。生きがい対策として、高齢者人材センターを設置し、高齢者の能力や経験を生かしながら、生活向上と生きがいがある生活基盤づくりを進める考えでありますとされております。 私は、今回のテーマについて、多数の人の声や、あるいは施設を見学しましたが、一番印象に残る言葉は、安来市の活性化行政も大切ですが、今生きてる人間を大切にしてくださいという言葉が耳から離れませんでした。 1つとして、福祉施設についてであります。 その1として、安来市としての高齢者保健福祉推進10カ年戦略についてであります。安来市長は、平成3年度の施政方針で、高齢者福祉の推進については、国の高齢者福祉10カ年戦略に基づき、施策の拡充を図ってまいりますとされておられます。 安来市総合計画実施計画によりますと、要援護老人対策の充実として家庭奉仕員の増員、短期入所、デイサービス事業の在宅3本柱の充実並びに独居老人の安全確保のための緊急通報装置、寝たきり老人への理容サービス事業介護支援センター等在宅福祉サービス事業の充実を図るとし、平成5年までには、1として、家庭奉仕員増員事業、現在4人を7人に増員する。2として、緊急通報システム設置事業として、現在10台を50台に増設する。 生きがい対策の充実として、1、高齢者人材センター事業、65歳以上の高齢者への就労の機会の場を提供し、生活向上と生きがいのある生活基盤の充実を図る。2として、ボランティア育成事業、実践活動を通じ、人材の確保と養成を図る。平成4年から5年度は、国のボランティア事業補助の適用を受け、永続的、自主的な活動が展開できるボランティアの基盤整備を図るとしておられます。 島根県では、2000年プラン中期計画(平成7年末)を立案発表し、保健医療サービスでは、リハビリテーション事業在宅老人訪問看護老人性痴呆疾患専門治療病棟老人性痴呆疾患センター在宅福祉サービスでは、ホームヘルパー、デイサービス、ショートステイ、在宅看護支援センター、住みよい福祉のまちづくり、施設福祉サービスでは、特別養護老人ホーム、老人保健施設、ケアハウス、高齢者生活福祉センター、こうした内容の拡充を年次計画を立てております。 安来市としても、高齢者福祉対策の施策が次々と進められ、デイサービス、ショートステイ、シルバー人材センター介護支援センターなどが設置されておりますが、まだまだやるべきことが多く、また新たな必要性も出てくるものと考えられます。 安来市としては、実施3カ年計画のみでは不十分であり、国のゴールドプラン、県の2000年プラン中期計画に沿い、安来市としての2000年プラン計画のきめ細かな計画の立案を、福祉事務所を中心にして、福祉協議会、民間有識者、医療機関、福祉施設担当者を含めて、幅広い層の意見の中から早急に立案するとともに、関係機関に働きかけて、その達成の道筋をつくっていかねばならないと存じます。 道は、時には曲がりもするが、曲げてはならない人の道という言葉もあります。具体的に幅広い計画の立案とあわせて、その達成のための道筋を先取りせねばならないと考えますが、市長の御所見のほどをお伺いいたします。 2番目としまして、特別養護老人ホームと老人保健施設についてであります。高齢者保健福祉施設として、各種の高齢者専門の入所施設があります。高級老人施設、有料老人ホームは別としまして、特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、軽費老人ホームA型、軽費老人ホームケアハウス、軽費老人ホームB型などがあります。 安来市には、養護老人ホームとして鴨来荘があり、これは65歳以上で身体上、精神上、または環境上の理由及び経済的な理由により、家庭での養護の困難な方が入居されておられます。 また、特別養護老人ホームとしてはしらさぎ苑があり、これは65歳以上で身体上、精神上に著しく欠陥があり、常時介護を必要とするが、家庭での介護が困難な方が入所されております。 また、老人保健施設として昌寿苑があります。これは疾病、負傷等により、寝たきり状態にある老人、またはこれに準ずる状態にある老人に対して、看護、医学的管理のもとにおける介護及び機能訓練、そのほか必要な医療を行うとともに、その日常生活の世話を行う施設であります。つまり、特別養護老人ホームの常時介護と老人病院の病院治療を兼ね備えた中間施設となっております。養護老人ホーム、特別養護老人ホームは、終身入所で一生を終えられ、退院される方はほとんどおられません。 一方、老人保健施設は、手厚い介護、看護、機能訓練、必要な医療サービスにより、社会復帰を目的としており、ここで亡くなられる方はありません。病弱となった場合には、専門の病院に入院し、治療を受けるシステムとなっております。終身の老人施設も重要ではありますが、社会復帰を目指した老人の保健施設も重要となってまいります。 島根県プランとしても、保健医療サービスとして、リハビリテーション事業は全保健所圏域に1カ所、老人性痴呆疾患専門治療病棟3カ所、160床、老人性痴呆疾患センター6カ所などが計画されております。 安来市としても、こうした老人保健施設の早期充実のため、島根県の計画を安来市に設置充実すべきと考えますが、市長のお考えのほどをお聞かせ願いたいと存じます。 その3としまして、デイサービスとデイケアについてであります。老人デイサービスは、在宅の虚弱老人や寝たきり老人を送迎用リフトバス等を用いて、老人デイサービスセンター等に来所させ、または居宅に訪問して各種のサービスを提供することにより、心身機能の維持を図り、介護している家族の負担の軽減を図ることを目的としております。 島根県では、平成2年9カ所あり、平成3年には10カ所建設、平成11年には100カ所の目標となっております。 老人デイサービスは、A型、B型、C型と3通りあり、A型は基本事業として、生活指導、日常動作訓練、養護、家族介護者教室、健康チェック。送迎、通所事業として、入浴サービス、給食サービス。訪問事業として、入浴サービス、給食サービス、洗濯サービス、以上のすべてが受けられることとなっております。B型は、この項目のサービスを1つ選択して受けられ、C型は送迎してこの項目の2つ、3つを選択して受けられる制度となっております。 安来市のデイサービスは、健康チェック、入浴、食事などの日帰り送迎介護サービスと寝たきりの特殊入浴サービスを行っており、給食400円、入浴300円の自己負担となっており、当初150人を月2回の目標で募集したところ、現在申し込み者391人と多数に上り、その運営に苦慮をされ、定員1回15人を20人程度として回転されており、申し込み制限をしなければならない状態とのことであります。受け入れの方も、1人月2回が月1回とか、あるいは3カ月に1回とか制限されている方もあります。 一方、老人保健施設では、通所サービスとして、デイケア訪問サービスを行っており、看護や介護の必要な老人の方に入浴、食事、リハビリのサービスを行い、6時間程度過ごされ、70歳以上または老人保健適用の方に個人負担600円で行っており、毎日電話連絡により受け付け、バス送迎し、現状10人から19人と、待つこともなく実施されているということであります。 そこで1点として、安来市でも需要に応じ、デイサービスは3カ所は必要と聞いていますが、中学校単位での設置の考え方はいかがお考えでしょうか。 2点としまして、デイサービスの申し込みあるいは利用方法を制限されてる状況ですが、老人保健施設、デイケアと連携し、利便性を考えておられると思いますが、どうお考えでしょうか。 3点目としまして、デイサービスの利用方法については、申し込みが多く、利用回数の減らし方も真に困っている人を重点に、状況判断をしながら制限を考えるべきと思いますが、いかがお考えでしょうか。 4点目としまして、デイサービスで喜ばれるのは入浴であり、家族で大変なのは、介護して入浴させることにあります。入浴自動車を設置し、訪問介護のサービスの向上を図ってはいかがと考えますが、いかがお考えでしょうか。 4番目としまして、シルバー人材センターの設置についてであります。平成3年度の議第10号で、シルバー人材センター設置事業が、働く意思のある市内のおおむね60歳以上の方に、その能力と経験を生かした就労の機会を確保するとともに、社会活動に参加する機会を与えることにより、高齢者の生活の向上と生きがいある生活を過ごしてもらうことを目的にシルバー人材センターが設置されました。 業務内容は、就労希望者の人材登録業務、人材を希望する企業あるいは個人の情報収集業務(企業訪問によるお願い、企業との懇談会、啓蒙宣伝活動、相談業務)就労あっせん、授産活動事業などとなっており、臨時職員1名の人件費を加えて230万円が決定されました。 6月3日には、安来シルバー人材センター発足総会が開かれ運営が開始されました。 運営方法は、まず人材登録業務として希望者の住所、氏名、年齢、資格や免許、希望される仕事、希望する日数、時間などを登録、一方委託された仕事内容を、技術(経理、会計、特殊技能)技能(大工、左官、植木など)、事務整理(一般事務、あて名書き、文書整理など)、管理(倉庫管理、整備など)、屋外作業(草刈り、清掃など)、屋内作業(障子、ふすまの張りかえなど)6項目に分けて紹介、現在57名が正式登録、今年度は70名程度を目標としてスタートしました。1年後には100名の登録を目指し、当面1日1件程度を見込み、初年度は200件ないし300件のあっせんを目指しているとされております。 仕事をすることによって高齢者の生きがいを高め、あわして地域社会の活性化を行おうとしている。趣旨、目的、必要性は十分ですが、この運営が円滑に進むため、次の点についていかがお考えでしょうか。 1点として、センターの設置場所についてであります。今後、このセンターを核として新規加入、仕事の仲介、打ち合わせ、相談など頻繁に出入りされる場所となるわけでありますが、今回センターの場所を古川町の老人福祉センター内に設けられ、設立総会でも異議があったように、身近な日常接触しやすい場所としては遠方で不便であり、例えば中央公民館等が適地と考えますが、いかがお考えでしょうか。 2点目としまして、運営の専属者と臨時職員の内容であります。スタートしたばかりの当初の運営は大変かと思われます。会員の募集と希望の仕事内容が偏らないようにバラエティーがあること、一方仕事を受けるための注文活動、企業訪問、一般家庭へのPR、作業所と注文者との仲介など、大変厳しいものがあると思います。 こうした内容を、決められた女子職員、臨時職員の人がこなされるのか、別途専属の担当者を置かれるのか、当面の活動内容と担当者の扱いについてお考えのほどをお聞かせ願いたいと存じます。 5番目として、在宅介護支援センターについてであります。身近なところで専門家による介護の相談、指導が受けられ、市町村の窓口に行かなくても必要なサービスが受けられるよう調整するとなっており、安来市では、古川町の特別養護老人ホームでしらさぎ苑内に置かれ、在宅介護をされてる家族の皆さんが気軽に相談し、よりよい介護をしていただくための支援を行い、1として専門指導により総合的な在宅介護の知識、悩み事の相談を24時間体制で対応。 2として、本人や家族にかわって、各種保健福祉サービスの適用について、福祉事務所との調整などを行うとしています。 国では、10カ年戦略の策定と老人福祉法の改正により、「だれもが、どこでも、いつでも的確に、質のよいサービスを安心して気軽に受けることができる」サービスの拡充を図ることとし、ホームヘルパーの増員、在宅介護支援センターにおける保健婦、看護婦の要員等を計画的に配置するとしております。 センターの機能として、1、専門家による総合的相談と24時間体制、2として、要介護老人の実態把握と各種サービスの広報、3、本人や家族にかわって、各種保健福祉サービスの適用の市町村との調整。 センターの体制として、1、ソーシャルワーカー(生活相談の援助者)または保健婦、2として看護婦または介護福祉士、3として介護機器コーナーを設置し、使い方の指導、4として円滑な運営に資するため、地域における福祉保健医療関係者の運営協議会を置く、5として地元商店や民生委員等、身近な接触しやすいところに「在宅介護相談協力員」を配置し、センターの円滑な活用を促進する、こういったことが法で定めてあります。 安来市は、平成3年度予算で在宅介護支援センター運営事業委託料として885万円を計上しております。 そこで1点、現状の相談受け付け状況、運営協議会、在宅介護相談協力員の状況、各種サービスの広報状況などをどのように運営されているのか、教示方をお願いします。 2番目としましては、在宅介護支援センターの設置は、市町村の直営、または委託によるとし、委託先は特別養護老人ホームまたは老人保健施設で行うことができるとしておりますが、利便性の面では老人保健施設が有利とは考えられますが、見解のほどをお示し願いたいと存じます。 さらには、今後国の施策としては、中学校単位に1施設の計画でありますが、これについてはどうお考えでしょうか。 2番目、在宅福祉サービスの拡充についてであります。 その1として、地域の高齢者の実態等の把握と各種サービスの広報についてであります。国の高齢者福祉推進10カ年計画によれば、いろいろのことが盛りたくさん組み込まれております。在宅福祉事業の実施主体を全市町村に普及、住みよい福祉のまちづくり事業、寝たきり老人ゼロ作戦として地域の機能訓練体制の整備、全国民を対象に脳卒中情報システムの整備、在宅介護相談協力員、地域ボランティアの充実、脳卒中、骨折予防のための健康教育の充実、在宅福祉等を充実するための長寿社会福祉基金の設置、施設対策推進10カ年事業、明るい長寿社会づくり推進機構の設置、高齢者の生きがいと健康づくり推進モデル事業の推進、長寿の科学研究推進10カ年事業。県では、国の施策方針に従い、さらにきめ細かい細目を定めております。 まず、こうした内容を具体的に実施、施行するのは市町村であるわけであります。こうしたいろいろの内容を消化するとか、検討するに当たっては、対象高齢者の実態とその把握が必要不可欠であります。 平成2年4月1日現在で、安来市の人口が3万2,567人、老人人口、60歳から65歳、2,044人、65歳から70歳、1,687人、70歳以上、3,511人、合計7,242名。寝たきり老人、男59人、女60人、計119人。ひとり暮らしの老人、男45人、女184人、合計229人。医療の対象者、70歳以上3,511人、65歳から70歳79人、合計3,590人。老人クラブクラブ数75、会員数4,396人などとなっております。 そこで1点として、今後予定されている国、県の高齢者福祉行政の受け皿として、高齢者のきめ細かな実態把握が必要となってまいります。デイサービスの事例ではありませんが、希望者が150人集まるだろうかと心配して募集したところ400人近く集まり、逆に規制せざるを得なくなった事例もあるわけであり、考えられる、予想される高齢者福祉行政に的確に対応できる実態把握と、それに基づく要望の高いものから先取り行政も必要かと思います。 在宅介護支援センターとしての実態把握調査、民生児童委員、ホームヘルパー、社協など、関係機関との連携で早急なきめ細かな実態調査が必要と考えますが、どうお考えでしょうか。 2点目としては、先日は安来市として「福祉サービスのしおり」を作成され、民生児童委員を通じて全戸配布されるということでございますが、せっかくの労作で貴重な資料であり、早い機会に全戸配布が望まれます。 さらには、これを一読しただけではなかなかわかりにくい面もあろうかと思います。適切な会合、グループに読んで説明してもらえば、さらに理解が得られやすいと思いますが、こうした点について検討方をお願いいたします。 2番目としまして、家庭奉仕員(ホームヘルパー)の派遣事業についてであります。老人ホームヘルパーサービス事業は、老衰、心身障害及び傷病等のための日常生活に支障があるおおむね65歳以上の者がいる家庭に対して、ホームヘルパーを派遣して介護サービスを行うことによって、その老人が健全で安らかな在宅生活を送ることができるよう援助するとともに、家庭の介護負担の軽減を図ることを目的としています。 国のゴールドプランでは、平成3年度5,000人増員を行い、4万905人とし、平成11年には10万人を確保するとしています。 ホームヘルパーの実施主体は市町村であり、市町村は派遣世帯、サービス内容、費用負担区分の決定を除いて、市町村の社会福祉協議会に委託することができるとしております。ホームヘルパーは、介護型(食事、排せつ、入浴、洗髪など)、家事型(調理、洗濯、掃除、買い物)、この2区分があり、介護援助について重点的に対応していくことが大きな課題となっております。 そこで、老人ホームヘルパーの事業について、平成元年度から寝たきり老人の介護の専門機関である特別養護老人ホーム等の民間事業者の委託促進を図る等により、介護型の充実を図っていくこととしております。 安来市では、本年度より5人のホームヘルパーで、1家族に週2回の巡回が行われていますが、介護型12名、家事型10人の22名の方がお世話され、介護型は2人ペアで行かなければ仕事にならないということであります。さらには、緊急要請時の待機のための、1人は待機者を置くこととなりますと大変なフル回転となるということであります。さらには、介護希望者が少しずつふえていく状況の中で、5人のホームヘルパーでは受け持ちの25人が限界であるということも聞いております。 そこで、1点としまして、介護型のホームヘルパーが2人派遣の状況で、国としては基本的なホームヘルパーとパートヘルパーのチーム編成をして業務運営をするよう指導しておりますが、この方法についての見解をお聞かせ願いたいとともに、介護型は民間業者に委託する指導もしておりますが、この点についてはどうお考えでしょうか。 2点目としましては、ホームヘルパーの増員を、島根県では268人を、平成11年には1,000人にする計画を立て、安来市の場合、15人程度になるということでありますが、ホームヘルパーの必要性、緊急性、重要性は、老人福祉対策として充実させねばならないことでありますが、いかがお考えでしょうか。 3番目としまして、緊急通報装置の貸与についてであります。ひとり暮らしのお年寄りの病気などの緊急時に対処をするため、ペンダント方式による緊急通報装置の貸与制度がなされております。 安来市の場合、緊急通報装置用電話機、SL─3号が使用されております。この通報装置は、ペンダント方式で、常時首にかけて体につけておき、緊急事態の発生したときは、このボタンワイヤレスリモートスイッチを押すと、緊急通報電話を呼び出して自動的に通報します。 この通報を受けた緊急通報センター(警備保障会社)は、メッセージを間違えないように同時録音され、警備保障会社は再確認のため通報者に電話で容体を確認します。警備保障会社は、通報者の再確認の状況をコムエクセルというコンピューターに投入、画面表示し、あらかじめ登録してある近隣者ボランティアをボタンで自動的に呼び出して、出向の要請をし、容体の確認を依頼します。 出向の要請を受けた協力員は、直ちに緊急通報者の宅へ駆けつけ、必要に応じて消防署や警察へ通報し、その結果を警備保障会社に通報します。ボランティア、警備会社、消防署等から、市町村の福祉担当者に事後報告するというシステムをとっております。 この方式で、現在利用されてる方は、本年度の7台を加えて17台となっています。平成7年には50台を目標と聞いています。このシステムの難点は、通報の確認が警備会社に入り、警備会社が折り返し容体を確認し、近隣の人を電話で呼び出して様子を見てもらい、近隣の人がその後の処置をとる方法で、非常に時間がかかることと近隣者に責任が重くなることであります。さらには、ペンダントが重くて、ほとんどの人が身につけておらず、壁にかけているという状況であります。 先日もホームヘルパーの方が巡回日にひとり暮らしの方のところを訪れ、緊急事態であり、ペンダントがあっても利用されていず、ヘルパーの方がたまたま訪れた日にあって、一命を取りとめたということもありました。 そこで1点として、利用者の方が病院のベッド方式で、寝床の近くにボタンをつけて、ボタンを押すと隣の人がすぐ来てくれる、こういった方式を考えてくれないかということがありますが、いかがお考えでしょうか。 2点目としては、この方式の通報システムを再確認され、他市のごとく、通報が直ちに消防署に入り、救急車が駆けつけてくれる方式にならないか、警備会社が間に入ったり、近隣者が常時責任体制でおらねばならず、緊急性、ボランティアの責任など問題があり、一考をお願いしたいと思います。 同時に、このペンダンド方式は、重くて常時身につけていない状態であり、この点も再検討をお願いしたい。ひとり暮らしの高齢者の方が、だれでも喜んでつける方式の検討方をお願いしたいというふうに思います。 4番目として、ひとり暮らしの家庭に一声呼びかけ運動についてであります。高齢者のひとり暮らしの方が229人、寝たきりの方が119人、その他老夫婦だけの家庭など、訪れる人も少なく、寂しく生活されている方が多数あるわけであります。そうした家庭に訪れて話を聞きますと、非常に喜んで、昔話を花咲かして、いろいろと話を聞かしてもらえます。多数ある家庭を毎日訪れるわけにはまいりませんが、毎日元気で過ごしておられるかどうか、勇気づける愛の一声運動を他市では行っております。 安来市でも、民生児童委員の方、婦人会あるいはホームヘルパーの方が行っておられますが、「おはようございます、いかがですか」の一声を近隣の人は玄関をあけて笑顔で確認する、あるいは電話で確認する。こうした幅広く継続性のある組織づくりはできないものかというふうに考えます。 隠岐島の過疎の村では、大部分が高齢者、こうした中でテレビの普及が70%でも、電話の普及は120%と聞きました。遠くにいる子供や孫の声を聞くのが随一の楽しみで、電話は離されないということであります。 高齢者の方が、ひとり暮らしの方が、寝たきり老人の方が、明るく安心して生涯を過ごせるよう、一声呼びかけ運動についての拡大の方途についての検討方をお願いいたします。 3番として、高齢者のための行政対応についてであります。 その1として、高齢者総合相談センター(シルバー110番)の設置についてであります。高齢者総合相談センターは、高齢者及びその家族の抱える保健、福祉、医療等にかかわる各種の心配事、悩み事に対する相談に応じるとともに、市町村の相談体制を支援することにより、高齢者及びその家族等の福祉の増進を図ることを目的として設置され、事業内容は、1として高齢者及びその家族が抱える各種の心配事、悩み事を解決するため、必要、適切と考えられる各種の情報の収集整理、2として高齢者及びその家族からの相談に対する電話相談、面接相談等、3として市町村の相談体制の支援に必要な定期的情報提供、研修等、4として、その他福祉機器の展示、情報誌の発行等、目的を達成するための必要な事業。 高齢者総合相談センターでは、高齢者が身近に相談でき、かつ相談に対して総合的に対応できるよう職員を配置し、専門的な相談に応じるため、必要に応じ各種専門家の協力を得て事業を実施しております。 高齢者になりますと、物忘れ、記憶のあいまい、書類が早わかりしないなど、お役所の対応については困っておられます。せっかくこうした制度もあり、シルバー窓口、高齢者専用の受付など検討され実施願いたいと考えますので、御所見のほどをお伺いいたします。 2番目としましては、総合福祉カードシステムについてであります。出雲市では、総合福祉カードシステムを開発され、高齢化社会に向けた新しいシステムとして、住民情報、医療、年金などのデータをパッケージに打ち込み、高齢者65歳以上の方、1万2,000人分を開発し、平成3年度より実現、実施し話題となっております。将来は、全市民に普及したいということであります。 具体的には、65歳以上の高齢者の血液型、血圧、持病、病歴などの医療データ、健康保険証、健康手帳、年金手帳など、福祉全般のデータを盛り込んだICカードであり、カードを持つことにより、市内の医院などで診断を受ける場合に手当てが早くなり、緊急時には病院等、必要なところへ速やかに連絡が取れ、体調が悪くなっても、その人に適した素早い手当てが受けられる内容であります。 市民個々が医療情報、個人情報を記録した総合福祉カードを持つことにより、健康管理、救急医療、通常医療、行政サービス等を今まで以上に正確かつ迅速に受けることができるシステムであります。 行政窓口サービスは、住民票、戸籍、年金はがき現況届、印鑑証明、所得証明、資産証明などについて、福祉カードを提出して必要なものを口頭で言えば、申請書を書かなくてもよくなります。 診療支援サービスは、カードに入力された健康診断データ3年分を必要に応じ、市内のどこの医療機関でも見ることができるので、初診の患者等で過去の健康状態を知りたいときにカードのデータが役立つほか、薬の副作用歴やアレルギー等も確認でき、問診時の参考になります。 健康管理サービスは、3年分の健康診断データが人目でわかることができ、保健婦活動、健康に関する関心、各種の統計資料が作成が容易になります。 緊急支援サービスは、血液型、副作用歴、アレルギー等の情報を救急車の中のポケッタブルリーダーにより確認し、素早く無線で救急病院へ連絡できるほか、カードにより身元確認や連絡先を直ちに確認できます。 カードは、顔写真入りで、本人かどうか判断ができ、住所、氏名、生年月日、電話、連絡先など表面に印刷してあります。市民カードと医療のセキュリティーカードの双方を確認して初めて情報が読め、カード内の情報は暗号化してあり、専用の端末機を使わないと読めないよう個人情報の保護措置がしてあります。 高齢化社会の中で、ぜひこうした総合福祉カードシステムにより、書類や手帳がなくても安心して正確に迅速に対応できる制度の開発について検討していただきたいものと考えますので、御所見のほどをお伺いいたします。 3として、給食サービス事業についてであります。ひとり暮らしの老人等の栄養の補給とお互いの交流を通して、孤独の解消と生活向上などを図るため、給食の配布あるいは会食制度を実施され、婦人会、民生児童委員などのボランティアにより弁当、ごちそうづくりから会食、配給の手配まで大変な労働が行われ、たくさんの老人の方から喜ばれております。こうした制度の恩恵を受けられるのが、対象者全員であってほしいし、回数もできるだけ多くしてあげたいものと考えます。 婦人会の組織は3地区のみであり、民生委員の人数も限られた中で、どうしても今後の対応として地域社会の幅広い組織化とボランティア組織の拡大が望まれます。ボランティア研修は、中・高校生の学生や婦人会など、こういった大人の方などさまざまで、実践研修と覚えるための研修の2区分になるようであります。特老に1泊2日の研修等を深めておられると伺っております。 こうした中でボランティア活動に対しまして、1点としてボランティア活動に対し実費弁償、交通費、昼食代等はできるだけ援助してあげてほしいし、出る場合と出ない場合があるということで、事前によく連携を取っていただきたいものと考えます。 2点目としては、会食サービスは、だれもと出会って話ができるということで喜ばれる反面、外出着に困るとか、歩くのは大変で車の送迎が必要とか、いろいろな問題があるやに伺いますので、十分配慮された内容の検討方をお願いします。 3点目としましては、社会福祉前進のため、生きがいのある豊かな社会福祉の創造のため、ボランティア組織の拡大、地域福祉の充実のため努力をお願いしたいと思いますが、計画があればお知らせ願いたいと存じます。安来市総合計画の実施3年計画の中で、国のボラントピア事業の補助適用をうけ、ボランティアの基盤整備を図るとしておられますが、この現状と進め方、見通しなどについても見解のほどをお聞かせ願いたいと存じます。 以上で私の一般質問を終わりますが、高齢者が健康で心豊かな暮らしができるよう前向きな御答弁のほどをよろしくお願い申し上げます。 ○議長(大和道男君) 加藤市長。            〔市長 加藤節夫君 登壇〕 ◎市長(加藤節夫君) 9番議員さんの御質問にお答えいたしたいと思います。 初めに、高齢者福祉行政について、第1点は安来市の高齢者福祉10カ年戦略についてということでありますが、平成2年6月29日、公布されました福祉8法の改正によりまして、高齢者に対する保健サービスと福祉サービスを一体的かつ総合的に提供するため、サービスの実施目標に関する計画を定める市町村老人保健福祉計画の策定が、平成5年4月1日に義務づけられております。したがって、今後その策定のため、御指摘のありました幅広い各層の方々によります策定委員会等を設置し、計画を定めたいと考えております。 2点目の特別養護老人ホームと老人保健施設についてでありますが、老人保健施設は、現在県内で7カ所、316床が設置され、安来市では医療法人昌林会、老人保健施設昌寿苑、50床が昭和63年12月に開所されております。 御指摘の県の中期計画平成7年度まででは、県内に8カ所新設いたしまして、県下で合わせて15カ所、750床にする計画であります。 県の方針は、新設の8カ所については、未設置市町村への設置を優先的に考えており、当面県の計画を安来市に設置することは難しいではないかというふうに考えます。しかし、御指摘のとおり、高齢者のための医療ニーズと生活ニーズの両方にこたえる医療施設建設は重要であり、現在行っておられます昌寿苑の一層の充実のため努力してまいりたいと思います。 デイサービスとデイケアについてでありますが、デイサービスを中学校単位に設置することについてという御質問でありますが、国の高齢者保健福祉推進10カ年戦略では、平成11年には各市町村の中学校単位に設置する目標であります。現在、島根県下では19カ所設置されており、平成7年度までに、県内全市町村に1カ所ずつ設置し、平成8年度以降、中学校校区へ拡大設置の方針であります。当面は、現デイサービスセンターの充実を考えてまいりたいと思います。 老人保健施設のデイケアとの連携についてでありますが、老人保健施設のデイケアとの連携については、昌寿苑と今後協議、検討してまいりたいと思います。 デイサービスの利用制限については、本年3月のデイサービスの利用者は317名と、多くの方々に御利用をいただいております。この利用者に対応するため、デイサービスセンターは1日当たりの利用者を15人から20人、あるいは22人にふやし、土曜日も開所いたしまして対応をいたしております。 しかし、御指摘の利用回数の減は否めない事実でありまして、今後本当に困っておられる方のために、回数を確保し、比較的元気な方々には回数を減らしていただくなどの協力を得てまいりたいと思います。 入浴自動車の設置についてでありますが、入浴車事業につきましては、寝たきり老人等を擁される家庭の最大の悩み事の解消の一つでありまして、実施方法等については、前向きで検討してまいりたいというふうに思っております。現在、この入浴自動車については、老人保健施設昌寿苑において、いろいろと検討が行われておりますことをつけ加えたいと思います。 シルバー人材センターについて、センターの設置場所についてでありますが、本日現在、登録会員数は57名で、去る6月3日中央公民館で設立総会を行い、いよいよ当事業の開始となりました。今年度は会員70名、仕事の受注件数を1日平均1件ないし2件を目標に運営を考えております。 この事業の仕組みについて簡単に申し上げますと、仕事の申し込みがセンターへありますと、職員──老人福祉センター所長兼務でありますが、申込者宅を訪問いたしまして、会員の仕事に適応するか否かの判断と仕事量に対する報酬を決定いたしまして、あらかじめ登録いたしております会員の希望職種により、公平に日時、場所、仕事の内容等を会員に電話連絡をいたしまして、会員の承諾を得ると、会員は直接仕事申込者宅を訪問いたしまして仕事をいたします。 仕事が終わりますと、センターに電話連絡をいたしまして、センター職員と仕事申込者間で終了確認を行い、報酬をいただき、その場で会員にその報酬全額を手渡し、すべての業務が終わりとなるように相なっております。 また、会員の新規加入については、福祉事務所でも取り扱えますので、現段階でのこの事業を行うに当たりまして、会員に直接センターまで出向いていただくことはありません。しかし、当センター拡充のため、仕事の申込者の希望により、センターへ持ち帰ってする仕事等まで、受注範囲の拡大をするとなりますと、御指摘の利便のよい場所は当然であり、今後会員並びに受注状況を勘案しながら検討してまいりたいと思います。 運営の専属者と臨時職員の内容についてでありますが、当事業は平成3年度、市単独新規事業といたしまして、臨時職員1名の賃金を含む総額230万円事業であります。 事業の仕組みについては、さきに申し述べましたとおり、仕事の受注、会員の就業の承諾、一般的事務等、事務所内で行う電話受付、連絡業務等仕事の受注に対する適否、報酬の決定、企業あるいは家庭へのPRを行う渉外的業務を行う最低2人が必要であります。 現在の対応は、事務所内で行う電話受付等の事務を、女性臨時職員、渉外的な仕事、老人福祉センター事業内容の生業及び就業指導の一事業と位置づけまして、老人福祉センター所長並びに福祉事務所職員が対応をいたしております。しかし、仕事の受注件数が、目標の1日平均1件ないし2件を大幅に上回るようになりますれば、御指摘のとおり渉外専門の業務を行う者は必要であると考えております。 次に、在宅介護支援センターについてでありますが、本市の介護支援センターは、昨年10月1日に特別養護老人ホームしらさぎ苑を経営する社会福祉法人安来福祉会に委託事業として開設をいたしました。設置職員、事務のソーシャルワーカー1名と看護婦1名の計2名のほか、兼務職員として2名が配置をされております。 本年3月までの6カ月間の相談実績件数は58件であります。その相談内容は、介護用品についての相談24件、これを筆頭にいたしまして、施設入所、介護方法についての相談があっております。 運営協議会につきましては、医師会長、能義保健所長、民生児童委員の各地区総務、関係行政機関職員で構成し、在宅介護相談協力員については、民生児童委員にお願いをいたしております。 広報状況については、開設当初、昨年10月ですが、新聞折り込み、市報等で行っただけで、市民へのPR不足は否めない事実であります。本年6月から、各地区民生児童委員会の席に、センター職員が積極的に出向きまして、この事業のPR並びに推進に協力をいただくようお願いに回っております。 本市といたしましても、今後一層のPR活動に努め、在宅介護者の福祉の向上に資したいと考えております。 老人保健施設への在宅介護支援センターの設置についてでありますが、現在県下での在宅介護支援センター設置市町村は、安来市と出雲市の2カ所であります。 県の高齢者保健福祉2000年プランでは、平成11年度をめどに、全市町村に10カ所設置する方針であります。その間に設置するとなりますと、市単独事業として実施いたすことになります。現在の相談件数は、月10件という状況でありまして、当面はセンターのPR並びに利用増進のための訪問相談等によって、サービスの充実を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたしたいと思います。 在宅福祉サービスの拡充についてでありますが、そのうち高齢者の実態把握のための実態調査についてでありますが、市民の福祉ニーズに対応いたしまして、施策の推進を図るための実態調査は、御指摘のとおり福祉向上のために不可欠な要素であります。 先般、福祉サービスのしおりを作成いたしまして、民生児童委員の協力を得て、全戸配布を行っております。この配布とあわせまして、寝たきり老人、独居老人、老夫婦世帯、65歳以上の方々の調査を行うことにいたしております。この調査をもとにいたしまして、要援護老人等の名簿を再作成するとともに、その名簿に基づき、短期入所、ホームヘルパーサービス、デイサービス、日常生活用具、その他適当と考えられますサービスを、1枚のカードにまとめまして、対象者が希望するサービスをチェックしていただく調査を実施し、その調査データによりまして対象者の福祉ニーズに適確に対応する施策の充実に努めたいと思います。 福祉サービスの有効利用についてでありますが、冊子はできるだけ多くの福祉サービスを掲載するため、内容の説明を簡潔にいたしております。したがって、御指摘のとおり、理解しがたいところもあり、制度の利用についてさらに細かいことが知りたい方は、担当地区民生児童委員、または福祉事務所へ相談いただくよう冊子の裏面にお願いを記載いたしております。 また、7月の市報で、利用等についての記事を掲載いたしたいと考えております。 なお、身体障害者協会会議等、福祉関係団体等の会議に、ぜひテキストといたしまして利用を促すとともに、その説明に努めてまいりたいと思います。 次に、家庭奉仕員、ホームヘルパーについてでありますが、介護型訪問の正規ホームヘルパーとパートヘルパーの組み合わせについて、また介護型の民間委託についてでありますが、現在5名のホームヘルパーで、介護型12名、うち常時2人のホームヘルパーが必要とする人が3名、家事型10名の合計22名を週2日訪問をいたしております。 国のホームヘルパーの基準は、おおむね5名に1人のホームヘルパーとなっております。御指摘のとおり5名のホームヘルパーでは、25名が限度であります。 今後、介護型が増加する傾向にありますので、しかも同時に2人のホームヘルパーを必要とする人が多くなってくるものと予測されますので、対象者数等に応じ、ホームヘルパーの増員、あるいは御指摘のようなパートの組み合わせを検討いたしたいと思います。 また、介護型の民間委託については、社会福祉協議会委託との整合性を考えながら検討してまいりたいと思います。 ホームヘルパーの増員については、先ほど申し上げたとおりであります。 次に、緊急通報装置の貸与についてでありますが、隣人宅へのベルの設置について、御指摘の押しボタンベルは友愛ベルといたしまして設置いたしております。現在は10カ所設置いたしております。 友愛ベルは、緊急時の場合でも、押しボタンがあるところまで行かないと効用を発しないことから、ペンダント方式による緊急通報装置を昨年度より導入いたしております。 通報センターを消防署にという御質問でありますが、現在島根県下の緊急通報装置の方式は、NTTの通報用電話機SL-3号を使用し、通報センターを消防署または警備会社に委託いたしております。 本市では北陽警備に委託いたしております。現在12台を貸し付け、本年度で17台にいたします。また、平成6年度までには50台を目標にいたしております。 システムについては、消防署も警備会社も同じであり、緊急ボタンを押すとセンターが受信し、センターからあらかじめ登録されている緊急連絡先──3名を登録いたしているわけでありますが、連絡をいたしまして、連絡を受けた人が緊急者宅を訪問して対応するシステムに相なっております。 現段階では、警備会社への委託方式で行いますが、今後装置設置箇所の増にあわせ、緊急の人命救助の行政の役割の観点から、消防にセンターを移管するよう検討してまいりたいと思います。 ペンダントが重いので改善をということでありますが、ペンダントについては御指摘の意見が利用者からもありますので、県に対しまして改善を強く要望してまいりたいと思います。 ひとり暮らしの家庭に一声呼びかけ運動の拡大についてでありますが、昨年試行事業といたしまして、市内3地区で給食サービスを実施いたしまして、大変好評でありました。本年度、全地区で年3回配食または会食サービス事業を実施いたす予定にいたしております。 事業のねらいは、独居老人あるいは老夫婦世帯の希望する人に、配食または会食サービスを行うことによって、生活意欲の向上を図るとともに、地区住民の協力を得て、給食をつくる作業の過程で、ボランティア思想の高揚とボランティア活動者の底辺の拡大、また配食にあわせ、安否の確認、話し相手等を行うことにいたしております。 今後、この事業の目的の浸透を図るとともに、民生児童委員を初め、婦人会等が独居老人訪問等を実施されております活動の充実、促進を行い、御指摘の愛の一声呼びかけ運動を全市的に波及していきたいと考えております。 高齢者のための行政対応について、高齢者総合福祉センターの設置についてでありますが、さきに申し述べましたとおり、平成5年4月1日施行に向けて、保健サービスと福祉サービスのきめ細かい、一元的かつ計画的な促進を図る観点から、市町村老人保健福祉計画の策定義務化がされております。今後、御指摘の高齢者総合相談センター的活動を含めまして、健康、保健、医療の連携の取れたサービスができるよう方策を検討してまいりたいと思います。 総合カードシステムについてでありますが、出雲市が実施いたしております総合福祉カードシステムは、超高齢化社会また情報化社会に対応した施策であるものと認識をいたしております。 このシステムの開発に当たっては、幾つかの問題点があると考えます。 まず、医師が持っております個人医療情報の提供、2つには医師会など、医療機関の協力態勢、3つにはがんなど病歴入力による個人のプライバシーの保護、4つには開発に要する費用、出雲市においては、開発システムに6,000万円、毎年3,000万円を投じております。それらの困難な課題があると考えております。現在このカードを作成いたしておりますのは、全国において2市町村であるわけでありますので、今後この効果等を十分見きわめてまいりたいと思います。 給食サービス事業についてでありますが、まず1点はボランティア活動に対しての実費支弁等についてであります。平成3年度ボランティア実践活動事業といたしまして、配食、会食サービス事業と児童健全育成の2つの事業を考えております。この事業の実施について援助いたすことにいたしております。 その他のボランティア事業については、本年度社会福祉協議会にお願いいたしまして、幅広い市民のボランティア募集、登録を行う考えであります。ボランティア活動、並びに支弁方法について協議検討してまいりたいと思います。 会食サービスの実施についての配慮をということでありますが、事業実施ボランティアの方と十分に協議をいたしまして、対象者が気持ちよく参加していただけるよう努めてまいりたいと思います。 生きがいのある豊かな福祉社会の創造のための計画についてでありますが、この計画について、1つは福祉サービスのしおり全戸配布によりまして、市民一人一人に福祉の諸制度の理解を求めるとともに、公平な福祉を推進していきたいと思います。第2に、国の高齢者保健福祉10カ年戦略の在宅福祉3本柱のホームヘルパー事業、短期入所事業、デイサービス事業の充実推進を図りたいと思います。第3に、寝たきり老人の方の利用サービス事業、短期的に車いすを必要とされる方への貸し出し事業、第4に安来シルバー人材センター事業の促進、第5に障害を持つ人も持たない人も、同じふるさとでだれもが楽しく生活ができるノーマライゼーション思想の普及活動として、12月9日の障害者の日を中心にいたしましてイベントを開催する計画、第6にボランティア育成事業とボランティアの登録促進、第7番目に安来市福祉大会並びにボランティア推進大会の開催。 最後に、国のボラントピア事業の進め方、見通しについてでありますが、本年実施いたしますボランティア養成事業を全地区浸透させることにより、市民の理解と協力を得、それをベースにいたしまして、国のボラントピア事業補助適用を受け、人的、物的諸条件の整備、充実を行い、本市におけるボランティア活動が永続的かつ自主的に展開できるようにしていきたいと思います。 なお、このボラントピア事業補助の適用を受けると、高齢者の競技大会、作品展、福祉展等を行う島根県健康福祉祭を開催することが要件となっております。高齢者に対する市民意識の高揚を図る上から、意義あるイベント事業と考えております。ぜひ来年度、当事業の補助適用を受けるように努めてまいりたいと思います。 以上、御質問にお答えいたしました。落ちがありますれば、再質問によってお答えいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大和道男君) 9番荒井議員。 ◆9番(荒井豊君) いろいろときめ細い答弁をいただきましてありがとうございました。若干、もうしばらく再質問をさしていただきたいというふうに思います。 1つ、老人保健施設の内容で、昌寿苑の充実を図ると、こういう言い方をされています。昌寿苑は、老人保健施設という形で、特老とか、あるいは老人ホームとは違いますんで、この辺の昌寿苑の充実というのは、どういう意味合いがあるのか、この辺をお聞きしたいというふうに思います。 それから2点目は、デイサービスの充実ということで、当面は全県下では充実した後、平成8年度以降にそういったものが来れば入っていきたいということですけど、8年以降でもデイサービスを充実するという意味で、中学校単位に持っていくのか、あるいは現在ありますしらさぎ苑、昌寿苑、こういったものを充実するのか、この地区にするのか、今あるものを増設するのか、こういった考え方についてお聞きしたいというふうに思います。 それから、3点目としましてシルバー人材センター、これについては、一応現状では電話連絡で向こうに行かなくてもいいと、こういった言い方をされています。実際問題それで本当に済むのか済まないのか、こういった問題と、さらには屋内作業、こういった場合に、そういった事務所的あるいは作業場、こういったものが必要かと思いますけど、こういったことについてはどういうふうにお考えか、さらにはこの渉外係というものを、所長とかあるいは老人センターの所長、福祉事務所、こういった関係でやるということになりますけど、それで今後も続けていけるのかどうか、担当の専門のそういったものもおるべきじゃないかと思うんですけど、この点はどういうふうに思われるか、この3点についてお伺いしたいと思います。 ○議長(大和道男君) 加藤市長。 ◎市長(加藤節夫君) 老人保健施設の充実に努めてまいりたい、そのように答弁いたしました。いろいろ昌寿苑、昌林会とも、この問題等について協議いたしております。入浴自動車の案件、あるいは昌寿苑が現在50床でありますので、昌寿苑としてはこれを3階建て、あるいは上の方へ増床計画を持つというようにも伺っておりますので、昌寿苑の増床計画等について、行政としても今後協議しながら対応してまいりたい、そのように考えております。 なお、デイサービスについて御指摘のように、中学校校区単位にするかどうするかという御質問であるわけでありますが、中学校単位においては、やはり人口過密地帯あるいは過疎地帯というような内容があるというふうに思いますので、これについてはいろいろ検討しながら、現在の場所において、温泉を利用したデイサービスを新たに設け拡大するか、あるいは国が示す中学校校区に1カ所ずつという方法をとるか、今後十分に検討してまいりたいと思います。 シルバー人材センターについて、古川の場所ではいろいろ不便ではないかということでありますが、先ほどお答えいたしましたように、会員の方には電話連絡等をもって、古川まで、老人センターまで来てもらわなくてもよろしいというような方策をとって進めてまいりたい。今年度はそのように考えておりますが、毎日1日に1件ないし2件の仕事量が、多くなればこれは別であるというふうに考えております。 また、作業場等を設ける必要があるのではないかという御指摘でありますが、現在の計画では、各家庭に出かけて、いろいろ仕事をするという計画でありますので、現在計画では作業場等は考えておりません。しかし、これも仕事の量によって、現在は1日に1件ないし2件という判断から、老人センターへ出向いていくというような計画であります。平成3年度、これを実施しながら、平成4年度あるいは5年度においては、これらの問題等について、現状を分析しながら平成4年、5年で対応してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(大和道男君) 9番荒井議員。 ◆9番(荒井豊君) 続いて、高齢者の行政対応の中で、シルバー110番総合相談センター、こういったことについては平成5年4月1日のそういった行政の改革といいますか、いうふうにあわせてやっていきたいというふうな答弁かと思いましたけど、早急にそういった高齢者の対応ができるような専門の窓口、受付、こういったものはぜひ必要かと思います。 先ほど申し上げましたように、高齢者のために、内容がわかりにくいとか、あるいは行っても書類の書き方がわかりにくいとか、いろんなわかりにくい、あるいは記録があいまい、いろんな問題があるかと思います。こういった高齢者のための、本当に親切丁寧にできるような窓口、受付、こういったものがぜひ必要だと思うんですけど、早急にこの辺についてお考えできないか、この辺をちょっと伺いたいと思います。 ○議長(大和道男君) 加藤市長。 ◎市長(加藤節夫君) 前段でもお答えいたしましたように、65歳以上の高齢者について調査してまいりたい。その調査結果に基づいて、いろいろな事業内容等を細かく分析しながら、御指摘の高齢化社会に対応してまいりたいというふうにお答えいたしたわけでありますが、それらの調査をもとにいたしまして、ただいま御指摘がありましたこと等についても、再度協議、検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(大和道男君) 9番荒井議員。 ◆9番(荒井豊君) ちょっと最後の質問なんですけど、相談窓口については、今後協議、検討していきたいということはわかるんですけど、こういった高齢者の人が、どういうふうに説明して、どういうふうに書類を書いていいかわからないという方がちょこちょこあるわけです。こういった方について、そういった人専用の窓口、受付、こういったものは考えられないかと、こういうことをお聞きしたいと思います。 ○議長(大和道男君) 加藤市長。 ◎市長(加藤節夫君) 御指摘の相談の窓口は、当然社会福祉事務所、そのように現在考えているわけでありますが、これらについては早急に予算等もありますので、若干時間がかかるではないかというふうに思いますので、その点いましばらく見守っていただくようにお願いいたしたいと思います。 ○議長(大和道男君) しばらく休憩いたします。            午前11時43分 休憩            午後1時50分 再開
    ○副議長(岩田孝三君) 再開いたします。 5番山根議員、登壇願います。            〔5番 山根良雄君 登壇〕 ◆5番(山根良雄君) 議長の方から発言の許可を得ましたので、ただいまより私の方から一般質問をさしていただきたいと思います。今回は、2つの視点につきまして御質問をさしていただき、市長を初め執行部の皆さんの御見解を賜りたい、このように考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 まず、ふるさと創生と安来節の振興ということで、若干の提言を含めましてお尋ねを申し上げたい、このように存ずる次第でございます。御承知のとおり、ふるさと創生事業につきましては、全国の各自治体ともいろいろなアイデアなり発想のもとに、逐次その効果なり実績が上がりつつあることは御高承のとおりでございます。当市におきましても安来節の育成なり、あるいは振興、さらには桜の町を目指しまして、これまでも一定の実績を上げつつあるわけでございます。この創生事業につきましては、総合計画の推進の中でも今後さらに具体化されていくものであるわけでございますし、そういう意味で創生事業のさらなる振興策という点に関連をいたしまして、以下幾つかの質問を申し上げ、御所見をちょうだいをしたい、このように思うわけでございます。 まず、最初に御質問を申し上げたいことは、安来節会館の建設構想でございます。我々の郷土が誇る安来節、この当市におきましてその拠点が現在ない。このことは、育成なり、あるいは振興という点からも、端的に申し上げまして根づいた育成ということにつきましては現状では限界があるのではないか、こういうふうな見方が以前からあったわけでございます。幸い、総合計画の中でも一定の方向が明らかにされておりますように、安来節の常設館といたしまして会館建設の構想なり計画が明らかにされました。さらに、その具体化に向けまして会館建設委員会等の中で一定の検討がなされてきた経過があろうかと思うわけでございます。長年の市民、あるいは関係者の強い願いでもございましたし、早期に建設を望むということは論をまたないわけでございますが、この建設計画の基本的な考え方につきまして若干現時点における考え方を中心にお聞かせをいただきたい、このように思うわけでございます。 具体的にお尋ね申し上げますならば、1つにはこの会館建設に伴いまして会館の建設規模をどのようにお考えになっているのか、さらに会館の機能といいますか、そういった点でどのような基本的な考え方を持たれているのか。さらには、会館建設以降の、端的に言いますと、運営という点につきましてどのようなお考えを持たれておるのか。そして、建設事業等を推進するということになりますれば、当然一定の予算措置も必要であるわけでございまして、およそこの建設事業に伴う予算規模をどのようなお考えを持って現在検討をされておるのか、そういった点につきまして具体的にお考えをお聞かせをいただきたい、このように思うわけでございます。 続きまして、2つ目の御質問の要旨でございますが、現在の安来市の誇る安来節にまつわりましていろいろなイベントがございます。全国有数の歴史と伝統を誇る安来節にまつわるイベントにつきましては、先般の米国ニューヨークにおける島根文化展への派遣、参画等を含めまして、今や国内外を含めて国際的なレベルまで振興発展しつつある、このような現状を考えますときに大変喜ばしい状況だろう、このように存ずる次第でございます。 ちなみに、安来節保存会における主要な年間行事を拾い上げてみますと、1つには正月の歌い始め、さらに2つ目には4月の上旬に開催をされております春のお糸祭り、さらに8月の中旬に開催されます全国優勝大会、いずれも全国各地の民謡のふるさと事業の中でもトップクラスと言える歴史と伝統あるイベントとして評価をされているわけでありまして、そういった意味からは関係者各位の長年にわたる御尽力に対しまして敬意を表する次第でございます。 しかし一方では、さらに安来節を育成、振興していくという上で、現状の、先ほども申し上げたような各種イベントの見直しというものも、ある面では必要ではなかろうか、このように思うわけでございます。また、市民の声もそのような意向がかなりあるということも承っておるわけでございます。例えば、お糸祭りを例で取り上げてみたいわけでありますけれども、4月の上旬、桜の開花時期に社日公園で10日間にわたって開催されておるわけでございます。自然公園の中で郷土芸能を楽しむ、あるいはまた貢献されました初代渡部お糸さんをしのぶ祭りにつきましては、今後ともぜひ継承したいものと思うわけでございます。 しかし、今までの例を考えてみますと、屋外での開催でもございます。さらには、年によりまして気候条件、つまり桜の花の開花時期等が年によってかなり違いがあるわけでございます。そういった意味から、従前から祭りのあり方、つまり開花時期に照らしまして弾力的な運用を行うべきではないか、こういうふうな意向も強く提起をされたこともございます。いずれにいたしましても、先ほど申し上げましたように、祭り自体は今後とも継続をすることは当然だろうかと思いますけれども、いわゆる開花のタイミングを目指してより有意義な祭りにしていくべきではなかろうか、このように存ずる次第でございます。 そこで、これは一つの提言になろうかと思いますけれども、従来のお糸祭りの内容につきましては引き続き継承しつつ、例えばその期間の休日にお糸祭りの第2部とも言えるようなイベントを別の場所で計画をする、そのようなことはいかがでしょうか。別の場所といいますと、つまり天候にも左右をされない、こういうことにもなろうかと思いますし、最初の御質問の中でも申し上げました、いわゆる安来節会館の建設の折には、そういうこともその場所で可能にはなろうかと思いますけれども、その間でも、例えば市民体育館等を利用する、そういったことでのイベントも可能ではないか、こういうふうにも思うわけでございまして、その点について御所見を賜りたい、このように思うわけでございます。 さらに、月の輪祭りと関連をさせました全国優勝大会の現状でございます。北海道の江差追分大会と並びまして、まさに民謡界の中でも最大のイベントと言ってよいと存じております。昨年の創生事業以来、ビデオによるPR、あるいは育成、さらに先ほど申し上げましたように米国におけるPRを含めまして、保存会を中心にしたPR努力につきましては多とするものがあるわけでございます。しかし、さらに全国有数のこのイベントではありますけれども、一段とグレードアップをいたしまして、いわゆる従前の全国大会を、例えば国際的なレベルへの展開というものが考えられないかどうか。昨年の月の輪祭りの時期には、御承知のとおり密陽市から交流団が来日されておりまして、月の輪祭りの状況を視察をいただきました。大変好評だったと承っておりますし、そして先ほど申し上げましたようにアメリカを初めといたしまして、今日まで世界の幾つかの国へも宣伝等も行われておる経過があるわけでございます。そういった意味から、繰り返すようでございますけれども、全国大会に加えまして諸外国からの参画を含めた安来節の、大きなことを申し上げるかもわかりませんけれども、世界大会、あるいはないしは国際大会、こういったことも今後考えていくべき必要性があるのではないか、このようにも思うわけでございます。そのような考えに対しまして市長の御所見を賜りたい、このようにまずお尋ねをしたいと思います。 さらに、関連をいたしまして、現在全国の民謡、大変多いわけでございます。そして、毎年民謡大会も開催もされております。ぜひ、全国に名だたる安来節の地元で全国の民謡大会というものを企画をする、あるいは招請をいたしまして盛大にイベントとして開催するということも、さらに安来節を育て、あるいは振興につながるのではないか、ひいては安来市の活力を高めていくためにも大変有益な考え方ではなかろうかと思うわけでございます。その点についてのお考えにつきましてもお尋ねをしたい、このように思うわけでございます。 最後に、安来節の振興という点で若干お尋ねをしたいと存じます。御承知のとおり、現在安来節の保存会の規模も全国に66支部、会員数で7,000人を超えるという規模になっております。年々発展をしてまいりまして、これまた関係者各位の御尽力のたまものとして高く評価をする次第でございます。しかし、これだけの大規模な組織に発展をしたにもかかわりませず、地元の立場、市民感情として何かぴんと来ない、そのような実態もこれまた事実ではなかろうかと思うわけでございます。いろんな見方があろうかと思いますけれども、私は本部道場の現在の実態、数字について私も十分的確な把握もしてないかもわかりませんけど、私が承知している限りでは、たしか安来節の本部道場の会員数は300人にも満たない、いわば低迷しているというのが実情ではなかろうかと思うわけでございます。まさに、全国7,000名の会員の中で地元本部道場の会員が大変少ない現状は、まさにドーナツ型の組織実態と言わざるを得ない、このように思うわけでございます。そういった意味からも、先ほど申し上げました会館問題なりイベントのあり方等を含めまして、さらに地元における安来節の関連する実態というものを見詰め直し、行く末、振興を図る上から、どのような処方を持って今後努力をすべきか、大変重要な課題ではなかろうかと思うわけでございます。 幸いにも、昨年からふるさと創生事業の一環といたしまして、各公民館単位で安来節教室の開設が図られました。私は、先ほど申し上げましたような観点から、大変ヒットであり、またその教室の推移というものに大いに期待をしてまいりました。昨日は、第1回の教室の発表会が公民館で開催をされたわけでございます。約150人に近い教室の皆さんが、過去1カ年間の努力の成果を発表されたわけでございます。私も拝聴をさしていただきました。とても1カ年間の努力とは思えない、立派な歌いっぷりでございました。もとより、上手という評価にはならないかもわかりませんけれども、若い小学生から80歳になんなんとするおばあさん、一生懸命素朴な歌を歌っておられる姿を拝聴いたしまして感銘を受けたものでございます。若干余談を申し上げましたようでございますけれども、いずれにいたしましても地元本部道場の低迷、その原因には幾つか考えられると思いますけれども、以下2つの視点で若干の提言を含めて、これまたお尋ねをしたいと思います。 1つは、先ほどから申し上げておりますが、安来節の各級イベントへの参加、参画というものにつきましては、いわゆる保存会員が主体になって事業に、あるいはイベントに参加をしていく、このことが現在基本になっておろうかと思うわけでございます。つまり、一般の市民、俗に言う素人が気楽に参画できるという場が今まで少なかった、このように思うわけでございます。そういった意味で、これまた繰り返しになりますけれども、安来節教室の開設ということにつきましては大変、そういった意味からは効果があり、またその反響も大きい、こういうふうな状況にあるわけでございます。したがって、この安来節教室の充実、拡充ということをさらに図っていくべきではなかろうか。と同時に、何と言っても、これからの育成振興という点では、若い世代にどんどん参画をしてもらう、参加をしてもらうような土壌をつくっていくということが今日大変重要ではないかと、そのように思うわけでございまして、ぜひそういった点での御尽力を、行政サイドからも強く要請を申し上げながら、御所見がございますれば、これまたお聞かせをいただければと、このように思う次第でございます。 さらに、安来節にかかわりまして今日までの長年の足跡を見ましたときに、いわゆる家元と言える存在、あるいはそのあり方というものが従来も問われておりましたけれども、現実におきましても大きな課題ではなかろうか、このように思うわけでございます。たしか2年前の議会におきましても、この家元問題につきまして議論があったように承っております。つまり3代目渡部お糸さんの後継者問題が今日いまだ明確な方向性になっていない、このように私は認識をしておるわけでございます。そのような実情が、先ほど来申し上げておりますように地元における安来節の育成、あるいは振興という点で、ある面で大きくブレーキがかかっておることにもつながっておるのではないか、私は私見ではございますけれども、そのように思うわけでございます。聞き及んでおりますけれども、この渡部お糸さんの後継者問題につきましては、2年前にも懇談会が設置をされ、鋭意検討がなされたというふうに聞いております。そしてまた、一定の方向性も出たやにお聞き及んだ経過もあるわけでございますが、現状、この問題についてどのような実情にあるのか、お尋ねを申し上げたい、このように思うわけでございます。 次に、2番目の御質問でございますが、安来道路インターチェンジ周辺の開発構想につきまして、お尋ねを簡潔に申し上げたいと思います。 21世紀に向けての、いわば総合計画の中でも主要な事業の一つと位置づけられておりますこのインター周辺の開発構想なり計画につきましては、前年度からコンサルへの委託を含めまして鋭意検討がなされてきた経過があろうかと思います。この計画は地域の開発、あるいは土地利用計画のあり方等からも重要な課題であろうかと思うわけでございます。そこで、計画の基本的な考え方につきまして、現時点、御説明がいただける範囲内で結構でございますので、お聞かせをいただきたい、このように思うわけでございます。 具体的には、周辺開発の定義といいますか、いわゆるインターチェンジ周辺というとらまえ方をいたした場合に、非常に広範な範囲にも、とり方によってはできようかと思いますし、あるいはまたかなり限定した地域における周辺開発、こういうふうな取り方もできようかと思うわけでございまして、この点について定義が明確になっておりますればお聞かせをいただきたい。そして、それに関連をいたしまして計画の概要について、先ほど申し上げましたように現時点における検討経過についてお聞かせをいただけば幸いと存ずる次第でございます。 以上、2点につきまして、舌足らずの点もあろうかと思いますけれども、御質問を申し上げた次第でございます。どうか市長を初め執行部の皆さんの御答弁をお願いを申し上げまして、私の質問を終わらしていただく次第でございます。 ○副議長(岩田孝三君) 加藤市長。            〔市長 加藤節夫君 登壇〕 ◎市長(加藤節夫君) 5番議員さんの一般質問にお答えいたしたいと思います。 初めに、ふるさと創生と安来節の振興について、安来節会館の建設構想についてでありますが、平成2年度より会館建設検討委員会を設置いたしまして会館の内容等について検討をしてまいっております。場所につきましては、文化ゾーンであります産業考古館に隣接いたしますところであります。内容については、収容人員、舞台、研修室、資料展示室、宿泊室、特産品を含む売店、さらには家元室などどうするか、さらに検討を加えまして安来節のシンボル的存在として方向を出したいと考えております。なお、管理運営体制についても検討をいたしたいと考えます。一応の予定といたしましては、平成3年度、今年度基本計画、場所、内容、管理等について検討いたしまして、基本設計まで終了をいたしたい、そのように考えております。平成4年度には用地買収、造成、ボーリング調査、実施設計、平成5年度には建設着工という予定にいたしておりますが、これについても財政状況等において多少の振幅があるだろうというふうに考えております。なお、規模、機能、運営、予算規模等については今後の課題であるというように考えますので、皆様方の御意見を拝聴しながら、よりよい具体案に整えてまいりたいというふうに考えております。 安来節にまつわるイベントについてでありますが、御指摘のように歌い始め会、お糸祭り、全国優勝大会、月の輪祭り、にわかなどがあります。全国優勝大会など、大きなイベントは継続するといたしましても、お糸祭りは桜の開花期をよく見ながら時期を失しないように計画してまいりたいと思います。なお、桜の開花時に合わせて天候等の状態を見きわめながら、市民体育館等に会場を移して休みの休日イベント等をという御提案でありますが、今後よく検討をしてまいりたいというふうに思います。 月の輪祭りについては、本年は2回の役員会、数回にわたる実行委員会を重ねておりますが、安来祭りとして位置づけ、新しい協賛行事を計画中であります。来年に向けては、安来節踊りの振りつけ、踊るコース、審査する場所等についても再検討の意見も出されております。今後の課題でありますので、一層の努力をしてまいりたいと思います。 なお、先般アメリカ、ニューヨーク等で開催されました島根文化展に安来節、石見神楽、掛合太鼓等参画いたしました。それについて、一行の方からいろいろと御報告を承っております。特にニューヨーク等においての開催は、初めに安来節、それから石見神楽、掛合太鼓、そういうような順序で公演をいたしたようであります。若干参加者たちがいろいろ苦労いたしまして、英語による安来節の披露、それらも随分と検討をいたしたようでありますが、何分にも言語の違い、いろいろとあったようであります。ただ、第1回、第2回、回を重ねるに従いまして、前段においては石見神楽の八丁立ての公演、あるいはとどろくような掛合太鼓に対して、アメリカの方々が総立ちになっての拍手喝采、そういうような事情の中において、若干言葉の違い等によって掛合太鼓等と比較いたしますと、いろいろと苦労をいたしたようであります。ただ、一番最後において、安来節の公演の終わりにおいてみんなで歌う安来節、みんなで踊るどじょうすくい、みんなで行う銭太鼓、そういう安来節練習教室を公演の最後において行ったようであります。国民性が違う関係から、数多くの方々が舞台に上がりましてみんなで一緒に安来節を歌い、そしてみんなで一緒にどじょうすくいを踊る。また、上手なお方に対しては、ざる、びく等を進呈いたしたようであります。まさしくそのときには、拍手喝采であったというような報告を受けております。なお、銭太鼓についても、いろいろと演台に地元の皆様方にお上がり願って、ともどもに銭太鼓を打ったと、そういうみんなで行うどじょうすくい、あるいはみんなで行う銭太鼓、まさしく万雷の拍手の中において安来節のびく、あるいはざる等を所望された、あるいは銭太鼓等も記念にお渡ししたというような内容であったようであります。今後、世界にはばたく安来節として位置づけるとするならば、若干言語の壁を越えるのには、そういうみんなで歌う安来節という位置づけが私は大事ではなかろうかというように思う次第であります。 なお、先ほどお話がありましたように、市民が率先して親しむという観点から、ふるさと創生事業の一環といたしまして各公民館教室が定着してまいっております。御承知のように、第1回発表会はきのう開催いたしました。百数十名の皆様方が参加されまして、まことに盛会であったわけであります。これらについても、御指摘の本部道場300名、まさに安来節保存会の組織はドーナツ型ではないかという御指摘であるわけでありますが、地元に定着させる安来節、それらを考えますときに、これらの各公民館教室等を今後定着させながら充実させてまいりたい、このように考えるものであります。 それから、家元後継者問題等については助役の方から答弁させますので、よろしくお願いいたします。 安来道路インターの開発構想についてでありますが、安来道路インターチェンジ周辺地域については高速交通の玄関口といたしまして立地条件となるため、土地利用空間をいかに活用するかは今後の市域、あるいは広域における地域整備推進上の重要な課題であります。このような背景を踏まえまして、安来市の発展及び地域整備を目指して土地利用構想を立て、計画的な整備の推進、誘導を図っていくことを目的といたしまして基本構想を策定いたすものであります。基本構想の策定に当たりまして、当市の現状把握の中で、次のような結果が出ております。 若者を中心とする人口流出が見られること、次に商業機能等の整備がおくれていること、3つに交通基盤が未整備であり、道路交通網の整備時期を迎えつつあること、4つに都市の基盤となる市街地は低密度で少ないこと、以上のような課題を踏まえてインターチェンジ周辺の基本的な位置づけといたしまして、第1に本市の21世紀の玄関口であり、第2に本市の将来像を達成する拠点的な地区になる、第3に本地区に導入が考えられる都市機能を考慮し、土地利用については工業団地、住宅団地、流通業務団地、その他教育、文化等の都市機能施設となる土地利用を考えております。今後、この構想をもとに、町内組織による委員会をつくり、基本計画に向けて検討をしてまいりたいというふうに考えております。 しかしながら、何はともあれ、インターチェンジ周辺開発の基本は木戸川改修が基本になるというように判断いたしておりますので、それらを含めながら、今後十分に検討をしてまいりたいというふうに思うものであります。 質問についてお答えいたしたと思うわけでありますが、落ちがありますれば再質問によって行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(岩田孝三君) 大野助役。            〔助役 大野博康君 登壇〕 ◎助役(大野博康君) 5番議員さんの安来節振興につきましての御質問、2点がございました。御答弁さしていただきます。 まず、イベント等につきましては保存会員が主体であって、素人の方を対象にしたイベントというのがないではないかというふうにおっしゃった次第でございます。なるほど、質問の中にありましたように、本部道場がやはり中心であるべきものが、やはり本部道場自体はドーナツ型現象といいますか、そういう中で非常に会員数も少ないというふうな状況であるということはおっしゃるとおりでございます。私も経済部の方にいろいろ籍を置いた中で、そういう感じがして今日までおる次第でございます。安来の方は、とかく歌ってみい、聞いてやろうというふうなことで、聞く耳も持っておられますが、いざ自分から歌ってやるというふうな、いわゆる進取の気性といいますか、そういう積極性がないことは事実でございます。 そういう中で、先ほどからいろいろお話がございましたように、ふるさと創生事業で安来節をやはり中心に振興するというふうなことで計画を立てとる次第でございますし、さらに安来節会館も建設というふうに計画をしておるわけでございますので、こういう機会にひとつみんなで歌おうというふうなムードをつくっていくべきではないかというふうに思います。本年度、できますれば、やはり素人といいますか、そういう方を中心にした一つのイベントも計画いたしまして、皆さんが、いわゆる気軽に歌いというふうなイベントも考えてやらなきゃいけんと、かように思っておるような次第でございます。 2つ目の家元問題でございます。この家元問題につきましては、市民といいますか、保存会はもとよりでございますが、市民の方は非常に関心が深い次第でございまして、保存会の我々役員といたしましても非常に責任を感じておるような次第でございます。 さかのぼりますと、46年でございました。4代目を、ひとつこの際選考いたしまして後継者をつくろうだないかということから、島根県内広くいろいろ候補者を選びまして、折衝をしてきた経過がございます。しかしながら、そのときにも不調に終わったというふうなことでございまして、3名の方に候補に挙げましてやりましたが、結論が出なかったというふうな経過がございます。 さらに、10年後の56年でございますが、再度この問題が論議に上がりまして、その節には2人の候補者を一応挙げましていろいろ折衝をしてきた次第でございます。一人の方につきましては、いろいろ私もそのときには産業建設部長であった次第でございまして、商観課長と2人で交渉に行った次第でございますが、たまたまなかなか家元ということになりますと大変荷が非常に重いという中で、親子二人で、私の方はひとつ候補者に選んでいただきましたけど、どうも受ける考えはないというふうに言われたやな経過もあって、私ら非常に遺憾に思った次第でございました。そういう中で、一人の方につきましては、やはり一つのお糸節云々ということから、どうも適当といいますか、十分歌えないだないかというような中で、当時佐伯助役さんが本部道場の道場長さんとともに師匠さんとこへ交渉に行かれまして、その方との話の中で連れて帰られ、さらにお糸さんの方に弟子入りされたというふうな中で、認可といいますか、認許証をいただいたというふうな経過があった次第でございますが、そういう中で大変お勉強なさった次第でございますけど、その後におきましていろいろ問題がございまして、結局それも当時、お糸を継ぐというふうなところまで行かだった次第でございます。 そういう中におきまして、平成元年6月から家元懇談会というふうなものも設置いたしまして、その後7回にわたりまして懇談会を開きまして家元の選出について検討を重ねておる次第でございますが、先ほど申し上げます中での経過を踏まえますと、順序から言いますと、ある程度決めてもいいような状況ではあるわけですが、しかしながらやはり先ほどから御指摘があっておりますように、やはり安来市の出身である方というふうな中で、いろいろ問題もあっておる次第でございまして、やはり安来の方は地元を大事にするということからしますと、多少こうまだ調整がつかないというふうな状況である次第でございます。そういうことからいたしまして、大体4月のお糸祭りには決定しようというふうなことで懇談会では話ししておりましたが、まだ調整がつかだったという中で決定していないという状況でございます。 そういうことではございますが、御指摘のようにやはり保存会の象徴でもあるべき、お糸さんが決まらない、4代目が決まらないというようなことでは先が危ぶまれるというのは現実の問題でございます。したがいまして、今度の優勝大会、ことしの優勝大会には是が非でも4代目を一応決めまして、公表といいますか、披露の場をつくっていきたい、かように思っておる次第でございます。いろいろまた、議員先生方の御意見等も御拝聴いたしながら、懇談会を早急に開きまして決定さしていただきたい、かように思っておる次第でございます。 ○副議長(岩田孝三君) 5番山根議員。 ◆5番(山根良雄君) 全般にわたりまして一定のお考えをお示しをいただきました。ありがとうございました。若干設問に対して御答弁のなかった点もあったやに私は受けとめたところでございまして、そのことを含めてさらに再質問をさしていただきたい、このように思いますけれども。 1つは、私も言い方がまずかったと思いますけれども、イベントに関しまして、お糸祭りとの関連でのお考えは検討したいと、こういうことであったわけでございますが、いわゆる全国優勝大会に加えまして先ほども市長からもるるございましたように、まさに今日安来節が海外にも羽ばたき、かつそういう世界的な基盤における交流なり、あるいはそれらを通じたイベントもぼちぼち検討もしてもいいのではないか、最初から立派な国際大会とか、あるいは世界大会というふうなことは私も不可能だと思っておりますけれども、例えば踊りとか銭太鼓、そういったものであれば、私はそんなに長い期間かけなくても十分可能ではないか。先刻のアメリカの例からも、そういうふうな認識をしておるわけでございます。 そういった意味で、やはり関連をいたしますけれども、幸いにも安来節会館が構想から計画の段階に進みつつあると、こういうふうな状況をかんがみますときに、やはりタイミング的には今からそういったことも検討しつつ、ある時期を経て、先ほど申し上げましたようなイベントというものを計画をする、そういったことはいかがなもんかと、こういった御質問をしたつもりでございまして、そのことが第1点と、いま一つは安来節に限定をしないで、御案内のとおり毎年全国のどっかで開かれておりますような全国民謡大会というふうなものを当市に招請をする、そういったことを御提言をしたわけでございまして、その点についてのお考えについて再度お尋ねを申し上げたいと、こういうふうに思うわけでございます。 それから、会館建設につきましては今後十分各界の意見等も聞きながら検討課題としていきたいと、こういうことでございましたが、やはり産業考古館問題等を含めまして、確かに建設事業、そういったものにつきましては必要性は論をまたないわけでございますし、ぜひつくっていこうと、こういうことは市民の大方の意向だろうと思うわけでございますけども、かといって会館の運営が果たしてうまくいくのか、さらにはいろいろな事業を今抱えておりますけれども、そういう時期にあって財政的に果たして可能かどうか、こういったことについても率直に懸念を持つ見方もあるわけでございまして、そういった意味で、実は一定の考え方がお持ちになっておればということでお尋ねしたわけでございますけれども、今後の課題だと、こういうことで市長は一括されたわけでございまして、その点言わんとすることにつきましては御理解いただけると思いますので、再度お尋ねをしたみたいと、こういうふうに思うわけでございます。 それから、家元問題につきまして助役さんの方から経過を含めてお聞かせをいただきました。結論的に、優勝大会までに決めたい、こういうことでございましたんで、この点は深くは言及はしたくはございません。ただ、従前の経過もございますんで、くどいようでございますけども、最善の努力をされまして結論を見い出していただきたい、このことを強く要請を申し上げたいと思います。 多少蛇足になりますけれども、いろいろございましたように、この家元問題につきましては、私は個々の人材ということも確かに課題としてあろうかと思いますけれども、従前の経過なり今後の安来節の育成なり振興、あるいはその拠点となり得る安来節会館の建設等々から考えますと、やはり家元の処遇といいますか、このこともやはり真剣に考えていかないと、やはり結論というものはなかなか見い出しにくいんじゃないかと、かねがねそのように思っておったわけでございます。そういった意味で、あちこち飛んで恐縮でありますけれども、会館建設の中に家元の部屋というふうなものを視点に置きながら検討をされとるという点は私も異論がないわけでございますし、同時に、いわゆる生活保障といいますか、そういった点からも、現状は端的に言いまして、たしか年間50万円程度の、いわば保障といいますか、そういったものしかないわけでございまして、これらにつきましてもやはり並行的に条件整備を図っていく、このこともやはり重要な課題ではないかと思うわけでございまして、その点について再質問の中でお尋ねをしておきたいと、このように思います。 それから、インター周辺の関連につきましては、これも現時点における考え方として一定の方向がお示しをいただきました。と同時に、木戸川改修との関連、さらには今後の対応としまして町内組織等の連携、あるいは委員会等をつくって検討したいんだと、こういうことであったわけでございますが、いずれにいたしましても市長も明確におっしゃっておりましたように、今後の安来のまちづくりという観点からも大変重要な課題であるわけでございます。いろんな処方があろうと思いますけども、これらを推進するに当たりまして、私は1つには、いわゆる地域の、いわば土地利用計画という点もさることながら、いわば景観保全といいますか、あるいは自然との調和というふうなことも検討の視点に十分入れながら、やっぱり検討を進めていくべきではないか、こういうふうに思いますし、同時に工業、商業、あるいは住宅団地、教育、文化、多面的な視野に立っての検討がされつつあるやに受けとめたわけでありますけれども、やはりいわゆる周辺開発に当たって、いわゆる目玉となるべきものを何にするのか、この辺も重要な視点ではなかろうかと思うわけでございます。 私はそういった意味で、あのインター周辺地域は安来高校、あるいは運動公園等々の位置でもあるわけでございます。つまり文教地域であるわけであります。そういったことも相関連をいたしまして、例えば情報科学高校の存在が現在全国的にも、大変存在というものが認識が高まってきておる、つまり優秀な学校だというふうな評価にある中で、さらに今日の世相から見た場合に、ソフト開発というものはさらに必要になってくる。つまり、そういった意味で、情報高校からさらに専門的な学校というふうなことも安来に併設できれば好ましい、こういうふうにかねがね思っておるわけでございますけれども、そういった視点に立ってインター周辺開発を絡めて、いわば安来の新しいシンボルといいますか、そういうふうなことでの検討というものもいかがなものかなと、こういうふうに実は思っておるわけでございまして、そういうふうなことについてさらに御見解がございますれば再度お聞かせをいただきたいと、こういうふうに思います。 以上でございます。 ○副議長(岩田孝三君) 加藤市長。 ◎市長(加藤節夫君) 5番議員さんの再質問にお答えいたしたいと思います。 安来節のイベントについてでありますが、いろいろと国際大会、あるいは全国民謡大会、それらの御指摘がありました。これについては、若干前段にも触れましたように、国際大会としての位置づけを今後振興していく方策といたしましては、アメリカ等の文化展の経過を踏まえますと、やはりみんなで踊る安来節、やはり観客の中から一緒に舞台に上がってもらいつつ踊っていくどじょうすくい、またみんなで銭太鼓を打っていただく、そういうことが今後の国際に羽ばたく安来節ではなかろうかというように思うわけであります。 よって、御指摘のような国際大会には若干時間がかかるではないかというふうに思うわけでありますが、安来節会館等の建設を目標にいたしまして、全国民謡大会の誘致等は計画してまいりたいというふうに思います。また、来年4月には、清水寺の落慶法要が4月の下旬に数日間にわたって行われるわけでありますので、それらにあわせての安来節のイベント、そういう計画もしなければならないではないかというふうに現在考えております。 御指摘のように、大きくはばたくためにはドーナツ型であってはどうにもならないわけでありますので、何とか本部道場等の充実を目指しての本市のみんなで歌う安来節の素地づくりに今後努めてまいりたいというふうに思っております。 また、会館運営についての内容でありますが、足立美術館においては現在400名ないし500名収容の食堂の計画が、現在いろいろ話し合われております。何とかその一画に安来節の公園場等をつくっていただくことができるとするならば、あるいはつくることができるとするならば、ある意味においての安来節保存会、あるいは安来節会館等の運営の一助になるではないかというような考えがありますので、美術館側に対して公園の場づくりについていろいろとお願いしてまいっております。 また、家元の生活保障の点についても、4代目家元決定に符合いたしまして、あわせまして考えたいというふうに思います。 次に、インター周辺の開発についての景観との調和、あるいは安来高校等をにらんでの学園都市計画、いろいろと計画のお話がありました。私の方のコンサルに委託をいたしましたその結果についても、学園都市構想、あるいは文教地区というような、若干案も挙がっております。 御承知のように、建設省といたしましては、今年度からインターチェンジ周辺には流通団地が必須欠くべからざるものであるという、そういう位置づけから高規格道路、自動車専用道路をインターチェンジ周辺の流通団地事業を建設省事業として取り上げていくというような、現在官報等において報告がなされております。それらにあわせまして景観等をにらみながら、特に佐久保インターチェンジの、若干奥には清水寺、そういう最たる景観の地帯があるわけでありますので、よくそれらとあわせながら整合性のある開発を手がけてまいりたい、そのように考えます。 ○副議長(岩田孝三君) 5番山根議員。 ◆5番(山根良雄君) 時間を取りまして恐縮でありますが、最後に要望を含めて再質問をさしていただきたいと思います。 いわゆるインター周辺開発との関連でございますが、さらに御答弁をいただきました。以前の一般質問でもさしていただきましたけれども、木戸川改修との絡みが重要な課題になろうかと思います。既に高規格道路の基礎的な事業の推進が現在進みつつあるわけでございますが、端的な例で言いますと、土砂等が既に木戸川上流の一定の水域に流出をしておる、こういう実情も実際にあるわけでございます。地元の住民が春、秋、あるいは必要に応じて河川の改修をするわけでありますが、ここんとこ開発事業が始まって以来、土壌が大変多くなってきておると、こういう実情が現実にあるわけであります。したがって、関連をいたしまして、先ほど来の事業の推進がこれからさらに進むということになれば、そのような新しい現実的な課題がまだまだ想定もされるわけでございますし、そういった意味から地元との連携、あるいは地元の意向、あるいは要望等々を計画の段階、つまり計画変更可能な段階で十分に意見聴取をされる、あるいは連携を取っていただく、このことをぜひ関連しまして、要望を申し上げまして私の質問を終わらしていただきたいというふうに思います。 ありがとうございました。 ○副議長(岩田孝三君) しばらく休憩いたします。            午後3時0分 休憩            午後3時17分 再開 ○副議長(岩田孝三君) 再開いたします。 6番長島議員。            〔6番 長島 望君 登壇〕 ◆6番(長島望君) ただいま議長さんより質問の時間をちょうだいいたしましたので、市民の皆様の生の声の中から4点だけ、そして御提言を最後に、ひとつ申し上げまして、いろいろ市長さん、執行部の皆様方の御所見を伺って終わりたいと思います。6番の長島でございます。よろしくお願いいたします。 第1番に、庁職員の来客の応対と電話の応対についてということで掲げておりますが、一口に申し上げますと、もっとサービスに徹していただきたいということを申し上げているわけでございます、この中では。そういった意味で、新しい庁舎にふさわしい職員になっていただきたいということで、若干申し上げさしていただきたいと思います。 昨年の春からことしの秋にかけまして、何回か学校関係の竣工式に私も出席をさしていただきました。式典の中で、式辞、祝辞の中で必ず子供たちに期待をかけられ、「新しい建物にふさわしい立派な人間になってください」と、このような激励がございます。そこで、そういった意味から、同じ意味合いのもとで、やがて庁舎も新しくなることでもありますし、新庁舎にふさわしい職員になっていただくために、今から職員の皆様に少しずつ自覚をしていただき、みずから進んで自分の行動に責任を持って積極的に励んでいただきたい、このように思うわけでございます。このような意味から、私が日ごろ現場で見た感想、あるいは電話の応対等で感じた点、また市民の方々の声を合わせて率直に申し上げ、市長さんのお考えを伺ってみたいと、こういうふうに思います。どの課がどうだのこうだという意味ではございませんが、全庁舎内にすべての課でございます。そういった意味で、誤解のないように最初によろしくお願いを申し上げたいと思います。 さて、民営化になったJR、あるいはNTTの職員の方々をごらんください。全く人が変わったようでございます。サービス第1精神で、親切で丁寧で人間性がよく出てまいりました。すばらしい、私は人間革命をなされていらっしゃると、こういうふうに思うわけでございます。私は何も営利を目的とする会社と比較しようとは思っておりません。本市の中心の職場であり、市民の皆様のまとともなられるような職員の方々であるからあえて申し上げさしていただく次第であります。 一般的に見て、今の若い方は、特に常識的なことがわからない人が多いようであります。例えば、礼儀作法一つとってみてもそうでございます。そこで、庁舎にあっては庁職員らしい言語、態度、動作があって当たり前だと思う次第でございます。これはどこの会社にあっても同じことでありますが、年配者が退職されますと、後に必ず人員補充のため若い人が入ってこられると思うわけであります。特に、この若い職員の方々、またそうでなくても新職員の方々も同じことでありますが、庁職員らしい教育指導、例えば礼儀一つ見てもでございます、先ほど申し上げました──来客に対する対応、応対、電話の応対、このようなごく一般的な常識でありますが、この辺のところの教育指導はどのように行っておられるのか、まずお伺いをしておきたいと思います。 現場では、次のような場面がよく見受けられます。来客があっても、相手が聞かれなければ口をきかない。気がつかないのか、人がよいのか、この辺のところであろうかと思います。少し気をつけて神経をとがらせていただければ、サービス満点の応対ができるのではないでしょうか。職員のサービスとは、そのようなときには自分から先に言葉をかけることが最も大切でなかろうかと思うわけでございます。例えば「いらっしゃいました」「御用件は」と、このように聞かれれば、来客の方も非常に安心されます。また、よい評価をしてくれる思う次第であります。このような姿勢が庁舎内であちこちで見られるようになれば、人間性あふれる加藤施政と、市民の皆様の評価はウナギ登りに加藤施政を褒めることであると私は思います。市長さん、いかがでありましょうか。今後、このような方向に進められるよう、御訓示あそばされるかどうか、お伺いをしておきたいと思います。 次に、電話の応対についてでありますが、これも実例を申し上げて、お考えをお聞きしておきたいと思います。個人のプライド、またその他の全体の皆様に不愉快な思いをさせてはなりませんので個人名、課名は申し上げないことにいたします。御安心ください。初めに申し上げましたように、新庁舎にふさわしい職員になっていただきたいと思うがゆえに、あえて一般質問に取り上げさしていただきました。だれが好んでこのようなことを申し上げる者がおるでございましょうか。私も人の子でございます。かわいがられたい一心でございます。しかしながら、やはりだれかが気がついたときにいろいろと注意もし、激励もし、そこに初めてお互いに人間としての一つのすばらしい団結、あるいは次の目標に向かって進めるそういう人間の触れ合いというものが出ると思う次第であります。そういった意味で申し上げさしていただきますので、よろしくお願いいたします。執行部の方々の中に、もしその課に関係があるとお心当たりのお方がいらっしゃいましたら、当時は自分はタケノコであったと、しかし今は1本の成長したしっかりした竹だと、このようにお聞きくださればまことに幸甚に存じます。よろしくお願いいたします。 さて、ことしの1月であったように記憶いたしておりますが、私の町内のことである課へあることを電話いたしました。課長さんが留守なので、電話に出られた若い男子職員の方に用件を申し上げ、課長さんに伝えといてくださいと言って電話を切りました。普通でありますと、名前を申し上げた後用件を申し上げるわけでございますが、そのときにその男子職員の方も名前を聞かれませんので、私も別に名前を申し上げませんでした。悪気があってしたことではないのでございます。そんなに時間がかかるようなことでもない用で、物の30分もかかれば終わると思っておりましたのですぐやってくださると思っておりましたが、四、五日たってもやってくださらないので再度電話いたしました。そしたら、その日は課長さんがおられました。かわって電話に出てくださいました。「四、五日前、その男子職員の方に申し上げたように」と、「申し上げかけ、課長さん、お聞きくださっていると思いますが」と言うと、課長さん受話器を持ったまま「才下町のしかじかのことをだれか聞いちょうか」と聞いておられたようでございます。課長さんも電話を押さえておらっしゃればよかったのに、そのまま言われるものですから筒抜けに聞こえてまいった次第でございます。どうも私が申し上げたことが伝わっていないようでありましたので、先日男子職員の方に申し上げたように申し上げ終わろうとしたときに課長さんいわく「そうであんたは町内会長かね」というふうに言われまして、私は即答を避けました。なぜなら、余りにも情けない聞き方であったからでございます。市職員の課長ともあろう方が何とした発言かと、それは私が議員だからという意味ではございません。相手の名前をきちっと尋ねることができない、知っておられない、そういうようなことを思うと、大変私は残念に思いました。なぜこのような言葉を発せられなければならなかったかと振り返ってみますと、私が四、五日前に電話をしたときに、男子職員の方がきちっと「どちらのどなたさんでしょうか」と聞いて課長さんにお伝えくだされば、課長さんもこのような聞き苦しい言葉を発せられなくてもよかったはずでございます。 初めに申し上げましたように、庁職員としての自覚を持っていただくため申し上げた次第であります。実際に、だれがどのようにしてどこで教育をしていらっしゃるのか、またそのような統制機関のようなものがあるのかないのか、来客現場の質問とあわせて、重ねてお伺いをいたします。 次に、水道の漏水についてでございますが、いわゆる水漏れでございます、これは家庭内でございますが。これもことしの3月と記憶しておりますが、Tさんという方から電話がございました。「水道量が385トン、お金で換算いたしまして5万820円もの請求書がやってきたので町内の方たちといろいろと相談をし、市当局へお願いをしてみましたが、一向に話を聞いていただけませんでした。何回でもよいから、分割でいいから、とにかく払ってくださいとのことでありました」と話ししてくださいました。 私は電話の話を聞きながら、唖然といたしました。あいた口がふさがらないということがございますが、このことでございました。なぜかと申し上げますと、大体自分たちの家庭で使う水量というのは、このごろの時期でありますと二十五、六トン、あるいは三十五、六トンの間くらいではないかと、私の家庭を挙げて換算しております。お金にして大体3,000円から5,000円ぐらいの間の使用量であります。そこで、Tさん宅の1年前の平成2年3月を調べてみますと、26トンで3,420円であります。したがって、これはどなたが見られても水漏れに間違いはないわけであります。それを14.8倍もの請求書を出すということ自体が、私はそもそもおかしい、間違っていないかというふうに感じる次第であります。なぜなら、専門の方であれば「これはおかしいな」と気がついて当たり前であろうかと思うからでございます。気がつかないのか、それとも知らぬふりをして出されたのかわかりませんが、とにかくどちらにしても市当局の手落ちであることには間違いないと私は思っておる次第であります。しかも、本人がお願いをしているのに聞き入れない。余りにも人間性に欠けているではありませんか。市当局の方から「お宅はちょっとおかしいね」くらいのことがあっても当たり前ではなかろうかと私は思います。しかも、Tさん宅は母子家庭でもあり、大変であります。その辺のところは当局もよくおわかりのはずであろうかと思います。それを14.8倍もの請求をするなど、もしも自分たちがそのような立場であったとしたら、「はい、仕方がありません」と言ってお支払いになりますか。市長さん初め執行部の皆さん、いかがでありましょうか。しかも、その上に工事費が8,000円もかかっているわけであります。合わせて約6万円であります。とても母子家庭に無理ではありませんか。 そこで、私はすぐ水道局へ参りました。部長さんがお留守でありましたので、課長さんとお話をさせていただきました。課長さんいわく、「冷え込みによる亀裂などの水漏れにはお金は出ませんよ」と言っておられました。それ以外であれば2分の1出せるという話をしてくださいました。それ以外は何かと、私はいろいろ考えてみましたが、ひび割れ以外に私は工事のミスしかないように思うわけであります。ジョイントの不接着による、そういった水漏れは、私も過去何年か水道の手伝いをしておりまして、そういうことはよく知っております。工事によるミスであれば、当然これは施工者が見るべきでありましょうから、施工者が2分の1、市当局が2分の1、本人が負担すべきものではないと私は思います。もともとこの家は市営住宅であり、市の払い下げによりTさんたちが買われたものであります。話の結果、ジョイントからの水漏れということになりました。「施工以来20年もたっているので業者に出させるわけにもいかないし、市当局が半分見ましょう」と課長さんが言われまして、結局2分の1、2万5,000円余を出していただくことになりましたが、私はこれは前年度、平成2年3月度の使用料、すなわち26トン、3,420円のほかは市当局が支払われるのが当然であると思う次第であります。また、そのようにお願いもしたいと思います。政治は教科書ではありません。ケース・バイ・ケースで考えていただき、人間らしい血の通った安来市政にしていただきたいと、こう思っているところでございます。それにふさわしい仏様のような慈悲深い加藤市長さんのお言葉を、御答弁をちょうだいいたしたいと思う次第でございます。 また、2分の1の補償でありますが、何が基本で2分の1なのか、あるいはまた冷え込みによる天災による亀裂でございます。それにはなぜ補償がないのか、ここら辺をお伺いいたしたいと思います。 次に、安来荒島線旧国道の水たまりについてでございますが、これは昨年の6月議会の一般質問で私もさらっと申し上げております。しかし、明快な御答弁はちょうだいいたしておりません。そこで、再びお伺いをいたしたいと思う次第でございます。特に、このごろの時期になりますと雨が多く降り、旧国道の日運整備前、安来方向に向かって路面の左側に約40メートルくらいの長さの、深いところで15センチぐらいの深さの大きな水たまりができます。旧国道を通勤される庁職員の方々はよく御存じのことと思いますが、皆さん、大変にお困りのようでございます。特に自転車で毎日通学する学生さんでありますが、朝のラッシュ時期にはとても大混雑の場面もあります。500メートルほど東へ寄ったとこで私も道路交通整理をしておりまして、雨が降るときにはそこへ行きてよく見ております。自転車で通学する高校生が、その水たまりを避けようとして道路中央に寄ると、対向車と接触しそうになります。そのときに、ライトを浴びたりクラクションを鳴らされたり、時にはどなられたりしている姿もしばしばございます。また、そうなると自転車の列が乱れて、後者の車からもライトを点灯されたり、またクラクションで早く前へ進むようにと警告もされている姿もございます。雨が降っているわけでありますから、当然かっぱも着ております。また、雨ばかりではなく風も吹いていることでありますから、自転車で進むわけであるので、当然自分の風が起こってくるわけであります。そのために頭の雨帽子も脱げるようになり、片手でそれをつかもうとする、あるいは脱げたのをつかみながら、またそれをかぶろうとする、片手運転にはなるし、とても危なく見ておられない状況でございます。特に、女子高校生は本当にかわいそうな姿であります。あれで事故が起こらないとすれば、よっぽど運がいいのか、それとも自転車の運転技術が天才であるのかどちらかであると思います。 また、安来方向から荒島方向に向かうオートバイ、あるいは自転車通勤の方々、また学生諸君は、今度は荒島方向から来る車がその水たまりを避けようとして中央へ寄ってきます。これまた危険であります。また、水たまりの中を真っすぐに走る車は、大水しぶきを上げて進んでまいります。そのため、交差時の対向車は、オートバイ、自転車等はその大水しぶきをぶっかけられます。車はともかくとして、オートバイ、自転車の方々はとても気の毒であります。市長さん初め執行部の皆さん、大変な失礼な言い方かと思いますが、大雨の降る日の朝、ラッシュ時に一度くらいはごらんになってはいかがでありましょうか。学生諸君に聞きますと、雨降りの朝は、そうでなくても気が進まない、晴れ晴れとしてない、むしろ落ち込んで登校中である。そういうところへ、先ほど申し上げたような状態になりますと、頭に血がのぼりますと言っております。一日も早く側溝整備を行い、水たまりの解消で快い通学路にし、楽しい高校生活のよき思い出を残させてやってはいかがでありましょうか。市長さんのお考えはいかがでありますか、お伺いをいたします。 また、日運整備さんが駐車場を舗装をされるときに側溝整備の促進を図るべきであったと思いますが、またそのときに整備をしておくべきだったと思いますが、この点もあわせてお伺いをしておきたいと思います。 次に、安来道路と田頼川河川改修についてでございます。 御承知のとおり、今盛んに安来道路の工事が行われ進んでおりますが、飯梨河川土手から田頼川までの間、宮中川付近は積み上げ土手と聞いておりますが、そのとおりでありましょうか。まず、伺っておきたいと思います。 昔から大雨が降ると、宮中川、西中津周辺は道路、田園の区別なく一帯に湖のようになります。住民の方々の御苦労は、それはとても大変なものでございます。また、三中へ通う通学路となっている旧県道などは、道路がどこにあるのかわからないようになり、歩いている中学生などは腰の方まで水があり、流されはしないかと思い、とても恐ろしいと言っておった時代がございました。しかしながら、それでも今は県道180号広瀬・荒島線がありますから、遠回りして行けば学校へ行けないわけではありません。しかし、遠回りでは不便であります。現状は今も昔も全く同じであります。その解決すら見出せない今日、あの大堤防のような道路をつけろとは何事だとの地域住民の方々の怒り声が私の耳にも聞こえてまいっております。従来であれば、田んぼも川と同じように水が流れ、やがて水が引くわけでありましょうが、今後はそのように水が引かないと思うわけであります。なぜならば、積み上げ土手でありますから、何といったってどんと大きな壁が来るわけでありますから、大水が出たときにはとりわけ周辺の田んぼは水がたまり、しばし水がはけない理屈でありますが、そのような意味から私は順序としては田頼川河川改修が終わった後、あるいは同時に安来道路の工事を始めるべきであったと、このように思うわけであります。 基本計画を見ますと、平成4年までに小規模の河川改修はなされるようでありますが、冒頭に申し上げましたように、大雨対策は私が知っている昭和40年代から騒がれていることでございます。今日までに至る20年間余り市当局としてはどのような取り組みをしてこられたのか、また今日まで解決の対策が行われていなかったとすれば、市当局は本当に本気でこの地域住民の方々の声を聞いておられなかった、こういうことになるわけでありますが、いかがでありましょうか。もし、そうであったとすれば、これは市当局の大怠慢であったことになるわけであります。そうだとすれば、早急に重ね重ね県の方に手を打たれまして、大規模な改修工事を行うべきであると思う次第であります。いかがでありましょうか。御所見をお伺いいたします。 そこで、第三中学校のいろいろな附帯事業を行おうとしても地権者の方々は、またあるときは町内こぞってこの河川改修を条件とされているようであります。したがって、第三中学校あるいはPTAの方々、あるいは教育後援会等の方々、非常にお困りでございます。そういった学校関係から要望あるいは陳情、請願等が出てると思いますが、それらに対して今後どのように対処されるのか、市長さんのお考えをお伺いしたいと思います。 以上、市民の皆さんの声の中から4点についてお伺いをいたしました。率直で、かつまた中身の濃い御答弁を御期待申し上げる次第であります。どうかよろしくお願いいたします。 さて、最後になりましたが、最後の最後は御提言として質問申し上げ御所見を伺っておきたいと思います。 21世紀と安来市との人口という題目を上げておりますが、そういう題目に対して出産奨励金制度の適用化についてお伺いをしてみたいと思います。 今月の6日、厚生省が発表した人口動態統計によりますと、1990年の合計特殊出産率、女性一人が生涯に出産する平均子供数は1.53人と、史上最低と話題になった前年のデータ1.57人をさらに下回ったと発表しております。これは、予測をはるかに超える速度で少産化が進んでいることを物語っているものであると思います。一方、高齢化の進み状態を見てみますと、65歳以上の高齢人口の比率は現在12.1%でありますが、推計では34年後は25.4%にふえ、人口の4人に1人がお年寄りという超々高齢化社会が描き出されるということは皆さんも既に御承知でございます。そのようになれば、福祉負担の増加、労働力の不足など、未来の課題はますます深刻化していくようであります。 ある民間調査機関の調査によりますと、20代、30代の女性を対象として調査したところ、未婚女性の86.2%、既婚女性の71.6%の女性が子供を産みたいと言っておるのでございます。しかし、その反面産みたいけれども産みにくい、育てにくいと言っているのでございます。その理由として経済的負担の重さ、また住居の狭さ等81.1%、そして育児と仕事を両立する環境の未整備等50.3%を上げています。全国的に見て老人福祉対策等はどんどん進んでいるようでありますけれども、それらの福祉対策を支える今先ほど申し上げました若者、新しい生命を誕生させるための制度は今日全くといってよいほど進んでいないのが現状であります。 そこで、本市の老化の状態を見てみますと、今安来市には55歳以上のお方が9,609人おられます。10年後には当然このお方たちが65歳以上になられることは、まず間違いないでありましょうし、それでは生まれてくる赤ちゃんはどのくらいいらっしゃるかと調べてみますと、ここ二、三年の平均をとってみますと、年間302人であります。多少の動態があったとしても、10年間で3,000人余りしかふえないことになります。現に、本市にありましても少産化の兆候が見られるのでございます。例えば、ある保育所では園児が3人とか、あるいは5人しかいない、あるいは小学生の減少、中学生にしても同じことが言えると思うわけでございます。やがては保育園等を初め、統合問題等も出てくるような気もいたし懸念しているところでございます。学校は整備され、また新しくなった、しかし子供がおらないでは園も学校も存在価値は全くないわけであります。これこそ安来市の将来の一大事であると思うわけであります。また、国全体にしてもそういう今立場に立っていることは御承知でございます。また、それら教育に携わる教職員の方々も同じであろうかと思います。 そのようないろいろなことを考え合わせますと、今やはりどうしても新しい生命の誕生が欲しい実状であろうかと思います。そのためには出産が安心してできる制度、例えば今申し上げました出産奨励金制度の適用化、あるいは安心して住まいができる家賃住宅控除制度、そして教育費の免除、さらには育児休業法など、これはやっと法令化したわけでございますが、これからでありますが、これらも実際に定着、活用させ安心して生活ができる、そして子育てができるようなこれからの制度を前向きに進め、また国にも大いに働きかけるべきであると思いますが、そこで本市でできるものとできないものがあることは当然でございます。したがいまして、出産奨励金制度の適用化についてはいかがお考えでありましょうか。 今、児童手当も第一子、3歳児から適用化され、残るは出産から2歳児までの助成制度がどうしても必要となってきております。全国では何箇所かこのような制度を適用しているところがあるようでございます。ある自治体におきましては、第三子に50万円とか、あるところでは100万円を奨励金として出してるようであります。このように人口対策に積極果敢なところもあります。るる申し上げましたが、安来市におきましてはいかがお考えでありましょうか。市長さんの御見解をお伺いいたします。 以上で私の一般質問を終わらせていただきます。御答弁のほどよろしくお願いいたします。ありがとうございました。 ○副議長(岩田孝三君) この際、時間延長をいたします。 加藤市長。            〔市長 加藤節夫君 登壇〕 ◎市長(加藤節夫君) 6番議員さんの質問にお答えいたしたいと思います。 初めに、市職員の対応、特に来客、電話についていろいろ御指摘をちょうだいいたしました。この件につきましては、市職員の教育、指導等におきましては島根県自治研修所が行っております新規採用職員研修会に新規職員並びに中途採用職員等を研修会に派遣しながら、教育、指導に当たっております。 また、市民サービスに徹するよう職員が市民に対しまして、市庁舎においでになりました市民の皆様方に対し、9番議員さんからも御質問がありました一声運動、いらっしゃいませ、そういう一声運動について市長は訓辞をしながら市民サービスに徹する考えはないかという御意見であります。まことに貴重な御意見でありますので、みずから率先しながら市民の皆様方に声をかけるように、そしていろいろな機会を通じながら市民サービスに徹する一声運動を進めてまいりたいと思います。 また、いろいろな事例を挙げて御指摘がありました。まことに申しわけなく、この席をかりお断り申し上げる次第であります。 職員に対しまする接遇の基本、面接のマナー、電話のマナーなどについては、先ほど申し上げましたように、職員研修等を通じて行っているわけでありますが、今後お気づきの点がございますれば、特に御指摘の点についてお聞かせをお願いいたしたいと思います。よく検討しながら、協議しながら、みずから率先して市民サービスができるように進めてまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願い申し上げます。 水道関係についてでありますが、2分の1計算については水道部の方から答弁させたいと思いますが、水道事業の運営につきましては各般の御支援をいただき厚くお礼を申し上げる次第であります。 御質問の件につきましては、職員の対応の不行届きの点につきまして心からおわび申し上げますとともに、今後水道部職員にこのようなことがないように徹底いたしたいと存じます。改めて申し上げるまでもなく、水道料金は水道メーターの計量による計算をすることとなっております。その料金は特別の理由がある場合のみ、漏水の原因と場所等によりまして軽減率を定めて軽減、または免除をすることができることとなっております。給水管の埋設部分での漏水につきましては、漏水認定量の2分の1を軽減することといたしております。給水管の修繕費用の負担につきましては、原則といたしまして給水管の使用者、または所有者の負担とすることとしております。ただし、公道に埋設する給水管については市において負担することといたしております。給水装置の凍結防止対策については、冬季を迎える時期に水道管の防寒対策を行っていただきますよう市報やすぎを通じて広報いたしておりますが、今後はさらに徹底するよう行ってまいりたいと思います。 特に、前年の同期並みの使用料にすべきではないかという御指摘でありますが、詳細について私もまだ調査をいたしておりませんですので、調査をしてまいりたいというふうに思います。前回、先ほど申し上げますように、公道に値するような場所の給水管であるとするならば、当然考慮すべきではなかろうかというふうに思うわけであります。 次に、安来・荒島線旧国道の水たまりについて、市長も雨の日に見学すべきではないかという御指摘をちょうだいいたしました。答弁する前に、一言お礼申し上げたいと思います。私は散髪に参りますのは赤江の旧国道沿いの加藤散髪店に参ります。先般2回ほど早朝に参りましたところ、まさしく交通指導のかけ声がかかっておりました。だれが交通指導をしていらっしゃるかとよく眺めますと、ここにいらっしゃいます長島議員さんのうちわのような交通安全指導の自家製の指示機を持ちながら、上坂田方面から下がります生徒をストップさせ、「おはようございます、車はストップしてください、生徒の皆さんは渡ってください」、また情報高校、一中等、安来高校等三中等に通います生徒に対して上坂田方面から下がります車に対しては「車はストップしてください、生徒は自転車で通ってください」、まさに歯切れのよいおはようございますというかけ声のもとにみずから率先して交通指導をしていらっしゃいました。周辺の皆様方にお話を承りますと、365日日曜日、祭日等を除いて雨の日も風の日も交通指導をしていらっしゃることに対し、この席をかり改めて厚くお礼申し上げる次第であります。 なお、昨年度飯梨川等の、伯太川等の浄化対策事業、草刈り事業を行ったわけでありますが、特に飯梨川、上坂田─西中津間の情報高校の通学路の堤防等の除草作業に御奉仕いただいたことをあわせて厚くお礼申し上げる次第であります。 御指摘のように、安来─荒島区間の舗装状況につきましては全般的に老朽化してまいっておりまして、凹凸状態ができております。特に、いろいろな企業等が開発いたしました場所においては、側溝等が設けてない関係から大きな水たまりができておりますことは御指摘のとおりであります。特に、田頼川から赤江踏切までの区間については、今後特に調査をいたしまして、舗装修繕、道肩の整備、側溝等の新設等もあわせて行ってまいりたいと思います。 安来道路と田頼川河川改修についてでありますが、そのうちの安来道路の新設による流水阻害の対策についてであります。安来道路は、初めに詳細設計図によりまして地元関係者と設計協議を行いますが、これはこの事業で支障を及ぼさないために細部にわたり協議を行うものであります。田頼川周辺につきましては、赤川、田頼川の一部河川があり、また洪水用流水対策といたしまして霞堤が築造されております。建設省といたしましても治水を重視し、この区間を長さ178メートルの高架橋梁で流水を妨げない構造に計画をいたしております。また、上坂田、宮中川地区は盛り土構造でありますが、この地帯は大雨が降りました際、田越しに水が流れるようであります。そのための洪水調整といたしまして、飯梨川左岸堤防下40メートル、さらに赤江高架橋95メートルをあける構造で、地元と合意が成立いたしております。設計、協議の中で万全を期しておりますので、よろしく御理解のほどをお願いいたします。 田頼川改修の早期完了ができないかということでありますが、本市の主要河川であります飯梨川、伯太川、吉田川、田頼川、木戸川等、市内1級河川の改修につきましては機会あるごとに国、県に陳情を行いお願いいたしてまいっております。田頼川改修につきましても、昭和47年度より全体延長4,428メーター、中海から三中下まででありますが、年次計画によりまして改修が進められているところであります。現在までにJR山陰本線より下流は完成いたしております。平成3年度事業といたしまして、市道安来・荒島線旧国道の田頼橋のかけかえ工事が予定されております。今後も田頼川改修計画が早期に完了するよう国、県に対しまして、全力を挙げて働きかけてまいりたいと思います。 御承知のように、田頼川改修におきましても9号線の下の橋梁、鉄道あるいは旧国道の大橋、架橋、そういうような大きな工事が横たわっておりますので、先ほど申し上げました市道安来・荒島線のかけかえ工事が完了するといたしますれば、それから三中の下までは短期間に進むではないかというように予測をいたしておりますので、御理解のほどお願い申し上げます。 21世紀と安来市の人口対策、人口対策として出産奨励金制度の適用化についてという御質問であるわけでありますが、本市が人口増対策であるわけでありますので、現在私といたしましては人口増対策については住宅団地の造成、住む場所の設定、工業団地、雇用の場の確保について全力を挙げて取り組んでまいっております。そのことがとりもなおさず人口増対策になるのではないかというように思うのであります。 なお、若者が地元に定着しない、そういう観点からいたしましても、高校生あるいは中学生が安来の町は好きである、安来の町は嫌いである、その嫌いである町から安来の町は好きであるという町に大きく変貌するようなまちづくりを心がけることが即人口増対策に結びつく施策であるというふうに考えております。よって、現時点では申しわけございませんが、出産奨励金制度を設ける考えはございません。 以上、お答えいたしましたが、落ちがありますれば再質問によってお答えいたしたいと思います。 ○副議長(岩田孝三君) 槻宅水道部課長。            〔水道部管理課長 槻宅一夫君 登壇〕 ◎水道部管理課長(槻宅一夫君) 6番議員さんの御質問にお答えいたします。 2分の1の軽減基準についてでございますが、安来市水道事業給水条例第34条に基づく水道料金の軽減に関する規定、この規定に基づいております。その規定の一部を読み上げますと、給水装置の埋設部分からの漏水の場合、減免率2分の1というぐあいに決まっております。 ○副議長(岩田孝三君) 6番長島議員。 ◆6番(長島望君) 最初に、私の方も市長さんに非常にお褒めの言葉いただきまして、この席をおかりいたしまして厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。 大体きめ細かな御答弁をいただきまして、これ以上質問を続けないということにいたします。しかし、一点だけ水道の件でございますが、市報等によっての報知という話でございますけども、ここ一、二年やっておられないようでございます。私は毎年冬季に入りましたら、やはり第一報で御報知いただければと、このように思いますので、この点だけお願いいたします。 以上で終わります。ありがとうございました。 ○副議長(岩田孝三君) 続いて、10番大森議員登壇願います。            〔10番 大森祥子君 登壇〕 ◆10番(大森祥子君) 時間を延長していただいております。お疲れでしょうけれども、ひとつよろしくお願いいたします。 私の質問については、第1番の学校給食に地元野菜を積極的に利用することについてと出しております。 この問題につきましては、中学校の学校給食問題を前回も取り上げまして、ここでその実施に向けて何とか御努力をということで申し上げたわけですが、今中学校でもいろいろとお母さんたちの間で学校給食問題、中学校ではどうなのかということが論議が盛り上がってきております。その中で、先日これから中学校へ入れる子供さんを持つお母さんや、今中学校に入れて自分で一生懸命お弁当づくりに精を出しているお母さん、弁当がやはりいいという考えのお母さん、こうした人たちと一緒に10名ばかりで八雲の、ここはセンターになっているんですが、八雲村の給食の実態を視察に行ったわけです。そこで学ばせていただいたことで非常に興味のある問題があります。それが、この八雲村というのは1,000食程度の学校給食、これは幼稚園、保育所から中学校まで一貫して1カ所でやっているわけですけれども、学校給食に用いる材料が地元でほとんど賄われる実態になっていると。昨年度の野菜の買い上げ料120万円程度だそうですが、そうした地元の野菜を積極的に利用するようになって、どういう利点といいますか、よい点が上げられるかということなんですが、このように地元の野菜が給食に用いられるようになったについてはかなりの経過があっております。ここでは、非常に余剰農産物を積極的に気安く給食センターへ持ち込まれていたということがあるわけですが、その方々がだんだんふえてきて50名以上になってきた。そういう中で、これが組織化されて今10ブロックに分かれて、非常に計画的な生産が進められているわけです。このような中で、自分たちの子供や孫に少しでも無農薬の安心して食べれる野菜を供給してあげたいという、こうした地元の方々の熱意、これらが栄養士さんを初めとしてセンターに働く人たちに積極的に地元の野菜を買い上げる熱意を生んでいったということになるわけですが、今はこの10ブロックの団地栽培によりまして世話役が回収をして出荷していくという、これがうまく回るようになっておりまして、そうした状況がビデオにまで記録されて、生産者の皆さんが非常にきめ細かに野菜についた虫なども一つ一つ手でとって、子供たちに安心な野菜を食べさせようと、農産物を食べさせようという、そうした心が伝わるようなビデオづくりにも精を出したということで、こうしたものを学校給食の中にただ食べさせるだけでなく、やはり農家の人たちがどんなに心を込めて生産しているのかという姿が伝わるような配慮がされた。そういう中で、子供たちへの農産物に対する関心も高まってきていると、こういうこともありますし、またいつでも希望すればお母さんたちも試食ができる、こうしたことで私たちもお邪魔したときに実費を出して小学校の1食は206円、中学校だと230円程度ですか、そういった1食分の経費で実費を出して試食をどなたにでもしてもらうというようなことをやって積極的に、いわゆる減塩のバランスのとれた食事、こうしたことで積極的な栄養指導を学校給食で徹底するという、こうした役割を果たしているわけです。 私が学校給食に地元野菜をと掲げましたことは、そうした教育、農業に対する子供の関心を高めていく上にもすごく大きな影響力があると感じましたことと、それから中学生も非常に今栄養問題で成長期であるというにもかかわらずいろいろと不足するものが、むしろ飽食時代と言われながら出てきていると、偏った食事というような問題が出ていると、そういう中でやっぱり農業に対する関心、食べ物に対する関心というのをやはり中学時代までにしっかり身につけておいてやるということが、まだ小学校では不十分だと、やっぱり小学校から中学までのこの義務教育の9年間がそうした定着させていく大事な期間として、また受けとめられたといいますか、感じられたことが一つ。 それから、もう一つは私のところにもいろんな野菜づくりのお年寄りの皆さんが朝売りにいらっしゃるわけですが、こうした方々が老齢化してきている。そして、もうあなたの路地まではよう入りませんと、こういうふうに申されるというぐらいに非常に歩いて、一軒一軒声をかけながら売り歩く、その労力というものは大変なものなんですね。せっかく豊かな農地で野菜づくりに励んでも、それが回収するまでに花が来てしまったりとかということで収穫時期を逸してしまうようなことが非常に多くなってきているという悩みをいろんな方から聞いてるわけですね。そうしたことにつけても、やはりせっかくつくったものが食べてもらえないという、そういった状況、安来の豊かな田園都市の中でそういった状況が強まってきているということについて、やはり意欲的に生産をしていただいて、それがうまく消費に回っていく、そうしたルートをつくって上げること、このことは非常に生産意欲を高めていく上で大切な問題ではないかと思うわけです。 八雲でもそういう実態を伺いまして、安来は本当にこれまで県下でも一位、二位の農業生産を上げてきている地域であるということを考えると、果物にしても野菜にしてもぜひともそうしたルートをうまくつくっていく努力というのが求められるのではないか、そしてそれは行政側と農協、こうした組織的な取り組みでもって何とか生産者とのうまいルート、そして学校の、安来ですと各自校方式になっておりますから校区のそうした皆さんの農産物ができるだけうまくルートに乗せられるように配慮していくっていうことは少し汗をかかねばならないことだけれども、不可能なことではないのではないか、このことを強く感ずるわけです。ぜひともこの問題について、今先ほど高齢者のための食事づくりの問題で中学校区単位にそうしたセンターといいますか、食事づくりのできる施設をつくっていくような問題が話に出ました。このこととあわせ考えまして、ひとつ総合的な末永く健康で過ごせる食事、こうしたものはやはり単に家庭のあり方に任せるのでなく地域全体で考えていかなきゃならない時代に入っているということを強く思うんです。ですから、そうした意味でも総合的に考えるということとあわせて、この学校給食に地元野菜をという問題を提起いたしましたので、その点を御理解いただいてお答えをいただきたいと思うわけです。 1つ落としましたが、せっかく中学校の副教科書に農業についての今回教材を相当お金をかけてつくられ配布されたということです。こうしたことも非常に今後大いに活用されるべきだと思いますけれども、それが単に知識としてのみでなく実際に生活の中に生かされるように、そういう意味でぜひとも総合的な立場に立って施策を進めていただく意味でお考えいただきたいと思うわけです。 2番目の若者の集える場としての青少年ホームの運営改善という問題ですが、私自身も青少年ホームの運営委員会のメンバーの一人でございまして、これまでにもこの運営についていろいろと提言し合ってきております。私が今回これを出しているのは、その中でも特に結婚問題と深くかかわるんですけれども、職場で集うということはあっても本当に広くいろんな職種の人たちが集まって何かやるという、そうした場所が安来市には乏しいんではないか。青少年ホームというこの建物がもっとすべての働く若者が集う、そうした場に解放されるように、やはりいろんな企画が進められねばならないと思うんですけれども、ことし初めてスキーツアーが組まれるということで、例えばそうしたことも一つだと思うんですけれども、今農村青年も含めて若い男女の人たちが普通やはり結婚して子供を産み育てるという人間の営みのごく普通のことが本当に当たり前にできない世の中にさせられてきているということでは、周りがやはりそれを助けていくというか、障害を少しでも取り除いて何とかいい環境をつくってあげるという、このことが非常に求められていると思います。その意味において今ことしの中でもいろいろと計画はあると思うんですけれども、特にそうしたあらゆる職場だけでなく農村の皆さんも含めて集えるそうした企画、これが青少年ホームを中心として提起されていくということについて、ひとつこの運営の責任を市側でお考えをお聞きしたいと思います。 今、広瀬とか伯太では、いわゆる仲人会のようなサークル、いわゆるボランティア活動で年輩の方々がそうしたサークルをつくって同じ町内で男女の結婚成立を助ける、そうしたお仕事をなさって報奨金とか報奨品を出すような、そういう手だてをされていると聞くわけですけれども、そうしたことも市としてまた別の角度から図られることは大変好ましいことかもしれませんけれども、若者自身が自分たちでやはりそうした環境に参加していけるような、自分たちで切り開いていく、いいベターハーフを見つけていく、そのための場づくりをやはり積極的につくってあげるための施策、これを私はぜひ考えていただきたいと思うわけです。運営委員会に属しながらこういう問題を提起していることを私自身ももちろん今後ともこれについては協力していかねばならないと考えている一人でございますけれども、市側の積極的な施策についてお考えをお伺いしたいと思います。 3番目の学童保育の実施の取り組みについてですけれども、これは既に何回か取り上げてまいっておりまして、福祉事務所の方で既に各小学校へのアンケート実施が行われていると聞いております。このアンケートをしていただいただけでも大変前進だと思うんですが、4月から個人的な形で数名の子供さんを自分の家で見ているそうしたお母さんがあるわけですけれども、早急に何とか学童保育を実施していただきたいという切実な署名も取り組まれているわけです。このアンケートをちょっと見せていただきましたけれども、土・日や祭日はやらないというような問題や希望者が20人を満たないようだったら実施が困難であるとか、こうした問題もあるようでございますし、また夏休みについては何も触れられておりません。そして、その施設には学供あたりが使われるようなお考えがあるようです。学校に近いところにある学供なら利用は大変便利と思いますが、これに対して送り迎えを父母の責任でやるということが義務づけられている、こうしたことも実態とややそぐわないところもあるように思います。お迎えは別として送り迎えというような書き方になっている辺はちょっといろいろ問題があるんじゃないかと思いますが、とにかく実際に4月以降学供を借りたいという、この学童保育の実施場所についての要請が受け入れられなかったという事態があります。非常に今最近は学供の利用が高まっておりまして、とても子供さんの学童保育の施設として解放するのは他に迷惑になって、子供たちにも伸び伸びとそこで過ごせないという、こうした弊害があるということで貸し出しが拒否されたといいますか、できなかったという事態があるわけですが、あえて学供あたりを中心に考えていらっしゃるという点はその辺をどういうふうに配慮されてこのアンケートに上げられておるか、場所の設定などについてもお伺いしたいと思うわけでございます。 経費につきましては、月2,000円から3,000円程度ということで今個人的にはとてもこういうことではできないわけでして、これはこれ以上にならないでできるだけ安くて安心して預けられる、そうした学童保育の実現をぜひともお願いしたいわけでございます。 4点目でございますが、伯太川の環境整備について、これは特に太公望の人たちといいますか、魚釣りを楽しんでいらっしゃる方々が伯太川にせきがつくられて、非常に魚の態系ですかね、自然態系が変わる状況になってきていると。宇賀庄あたりのせきのところで魚がそれ以上上がらないというような問題、かつては伯太の方までアユが上っていったという、そうした環境であったわけですけれども、魚道をつくってほしいというこの声が上がっております。自然環境整備の上で、一つの魚の自然態系を保つという上で魚道をつくるということについて市の考えを伺いたいと思います。 もう一点は、伯太川の河口の工場側、この右岸の整備が全然なされていない状況にございます。あそこだけが非常に不自然に土手もはっきりしていないっていうような状況なんですけれども、あの整備をして少なくともあの土手を先まで歩ける、普通の左岸と同じように下まで下がれるような土手に整備をしていただきたい。また、あそこの土手からさらに河川敷、相当にゆったりした河川敷があるわけですが、ああいうところを整備して遊び場にもつながる、または魚釣りの人たちの一つの憩いの場ともなる、そうした整備をぜひお願いしたいという声があります。確かに、9号線から眺めてもあの一帯は非常に不毛の地的な感じがしておりますが、もう少し景観を整備する上であの一帯の、左岸と同じように整備をしていただきたいということについて市のお考えを伺いたいと思います。 それとかかわるんですけれども、伯太川のせせらぎの水が近いところで楽しめるように足場をつくっていただきたい。あれは、やはり八雲でしたかね、川のところにずっと玉石で足場が固めて非常に水に近づいて楽しめるという、そうした整備がなされておりますが、これはあちこちで最近は非常に整備が進んでいるようでございます。伯太川にそういうところをあちこちつくることについてお考えを伺いたいと思います。 5点目のごみの分別回収を徹底させることについてですが、先日テレビで松戸市の例が取り上げられておりました。例えば、大型店に協力を要請してトレーの回収が年間10倍の回収率になったっていう、こうした報告になっておりました。やはり、今町内会やら婦人会、いろんな団体に訴えて報奨金を出して50団体ぐらいですか、今登録がされているそうですけれども、やはり全市がごみの回収についてもっともっと徹底して認識をし協力して、リサイクルもうんと高めていくということではもう何億円のお金がリサイクルの中で生み出されていくんだということが名古屋市のたった一人の方の運動から出発して、今7,000人の市民グループでのリサイクル運動で、10年間で33億円の回収利益を上げているという、こうしたことも報告されておりますが、とにかく瓶類と空き缶、古紙、布ぎれ、こういった大まかな分類でもって、やはり業者と提携して市がやっぱり中心になってそういうことを進めていくっていうことがないと、今50団体ほどあるという、そういうやり方ではなかなか進まないというのがどことも言われていることだと思います。ぜひとも徹底して市が前面に出て、市民にもっともっといろんな形で協力を呼びかけて、例えば松戸市のことで言えば、小・中校生なんかも呼びかけまして、いわゆる模擬議会なんかをやってごみの徹底、リサイクル運動回収を徹底させるためにどうするかということを子供たちにも考えさせるとか、また市の職員の皆さんが率先して、いわゆる大型店等に入っていってビラ配りをするとか、そういうことも含めてきめ細かな取り組みが行政が前面に出て、やはり徹底させていったというのが一番徹底させる早道というか、力になっているわけです。そういう意味で、今せっかく50団体のそうした取り組みが大きな励ましになっているわけですけれども、それにおんぶしないで市側が前面に出て徹底した回収をやって、せっかく新しい施設ができるわけですけども、破砕機なんかもやはり何もかも一緒くたでやっては非常に傷みも早いという、こうしたことも言われております。ですから、できるだけリサイクルに回せるように分類を市民の皆さんの中に徹底させていくという、このために大きな市民運動の原動力をつくり出していくべきではないでしょうか。このことを提言するわけでございます。 6番目、その他としておりますけれども、実はことし島根県の母親大会が安来で何年ぶりかで、6年ぶりぐらいですか、開催されることになりました。大体8市持ち回りで、これは毎年交代で西と東が分担して地元実行委員会をつくって、県の実行委員会と一緒になって進めてきたという運動の経緯があります。この母親大会っていうのは御存じの方も多いと思うんですけれども、母親が中心です、確かに。しかし、これは男性ももちろん参加されますし、独身の女性の方もたくさん参加される。働く女性と、そして子供を育てているお母さん、もう卒業させたお母さんたち、いろんな世代の皆さんが集うて婦人の、やはり生き生きした社会参加のための勉強会、そしてまた自分の子供を通して社会の勉強を体験するという機会、それから自分の子育てのいろんな悩みを聞いてもらって、またそこで体験を交流し合って、そういうことで一人ぼっちのお母さんをなくしていく運動として、これはことし29回目を迎えるわけです。こうした歴史的な婦人だけの運営で行われている非常に数少ない大会なんですけれども、これがことし赤江小学校をお借りして開かれるということになりました。これについては、やはり一人でも多くのお母さんたちに参加していただきたいという、こういうことでいつも教育委員会を初めとして学校に御協力、御理解をお願いしてお訴えしてるわけですけれども、今回私がここへ市の対応についてと出したんですけれども、直接的には安来の教育委員会の対応について一言苦言といいますか、本当に御理解していただけてないという思いがするもんですから、あえて出させていただいたわけですが、例えばお母さん一人一人に訴える、このチラシなんですね、これはもう毎年どこの地域でもこれを各学校から子供さんを通じてお母さんたちに配るというのが主になっているわけです。というのは、ここへ参加する80%以上は子供さんを持つお母さんだということがあるわけです。ところが、教育長の御指導によりまして、こうしたものは子供を使ってはいけないと、このような御指導があったということで校長会で、やはりこれがちょっと各学校とも安易に子供を使って配ることはやめましょうと、こういうことになったといういきさつがあります。実際には各学校どういうふうに取り組まれるようになったか、その後の経緯はちょっと私まだ一校一校確認しておりませんけれども、校長先生がその辺で判断を困るというか、ちゅうちょされるというふうな事態になったというのは非常に微妙な発言が教育長からなされたということがあっているということは非常に残念なことで、この中身をいいましても乳幼児の体と心、障害児の発達の保障、中学生の進路と受験体制、高校生の生き方と進路、非行、いじめ、体罰、登校拒否、不登校を考える、こういった内容ですね、心気を乗り越える、どの子にも確かな学力を、生活習慣、意欲を育てる、放課後の子供たち、安全な食べ物、働く婦人の問題、老後を豊かに、平和と民主主義、特別分科会で子供の権利条約について勉強する、こういったことがことしの分科会の内容です。ですから、全部で18の分科会に分かれて率直な意見を交換し合う、体験を交流し合うっていう、そうした会なんですね。こういったことはなかなか、こうした機会は得られない、非常に貴重な学習の場なんですけれども、それを子供たちを使って配ってはならないというふうな発言になっていくっていうのはいろんな物売りのプリントとこれを一緒にしてしまってるっていう大変その辺の教育的な配慮について非常に疑問に感ずるような発言になったということについて私はあえてもう一度御見解といいますか、その辺を伺いたい。そして、ぜひともたくさんの方に、議員の皆さんも含めてこの会に、7月7日という日曜日の貴重な日ですけれども、御参加いただいてこうした婦人の、またお母さんたちの勉強の場、PTAの会もありますけれども、いわゆるお母さんたちがみずからの手でつくり上げていくこうした会を本当に発展させていくことがやっぱり一人一人のお母さんを賢くしていくといいますか、物を考え本当に子供たちの力になっていくお母さんをつくっていく大きな原動力になってきていることはもうだれもこれは間違いのないといいますか、これまでの歴史が物語っていることでして、そういう意味でぜひとも教育長の御見解をもう一度伺わせていただきたいと思います。 2点目は市民文化祭が毎年盛大に開かれております。そこに平和展を開催することについてと題しております。実は非核平和都市宣言、安来市もやりましてから既に6年目を迎えると思います。この6年間で何がなされてきたかって、具体的に市民にアピールする中身としては掲示板に掲げたということや市の要覧に掲載したというふうなことがありますけれども、やはりもう少し具体的に平和の問題を、やっぱり平和あっての私たちの暮らしということについて絶えずやっぱり声がけしていくというか、そうしたことを大事にして運動を広げていっている人たちもいますけれども、特に若い人たち、子供たちに平和っていうのはちゃんとしてて守れるものじゃないっていうか、ということではやはり歴史に働きかけていく、そういう力をつくっていかなきゃいけないっていう大前提がありますから、大人の私たちがやっぱりそういうこれまでの歴史を大切に子供たちに伝えていくという、こういうふうなことが主になると思うんですけれども、平和展をやはり何らかの形で開催していくということはどうなのか。私は8月を平和月間として何かイベントを取り組むようにしたらどうかという提起をしたこともあるんですけれども、そういうことも含めてぜひともやっぱり市の一つの働きかけの中にこの問題を入れていただきたいと思います。 ○副議長(岩田孝三君) 簡潔にお願いします。 ◆10番(大森祥子君) 三刀屋のふるさと創生事業の永井隆博士のしのぶ作文コンクールですか、何かそういうなのが提起されているようですけれども、やはりそのような取り組みも含めてぜひとも積極的な、特に教育的な配慮から教育長の御見解を伺いたいし、市長としてのお考えを伺いたいと思います。 最後になりましたけれども、今回2回目のカナダ研修生の選考がありました。これは、非常に一人が多額のお金を使うということではいろいろと何ていいますかね、配慮がなされていると思うんですけれども、子供たちからすればすべて希望するものが平等に対応してもらうという気持ちで応募すると思うんです。そういう意味からも、やっぱりこれは各学校で選定していただくというふうにして、かえって教育委員会で厳正に選考するとかって言われても子供たちは自分たちの目の前でやはり抽選をするというふうな、そうしたやり方とか、それともはっきりと校長推薦という形でいろんな資質を検討して、希望が出てもその中から限られた人数が行くということでは一定の選考基準を明示するとか、やっぱりそうした点で明確に選考された中身が子供たちに納得できるような、そうしたことが必要ではないかという点で、去年もことしも何かちょっとやっぱり引っかかる、子供たちも何かすっきりしないけど、何か決まったそうな、こんな感じで受けとめていることについてやはりこれは各学校に任せるべきではないかという提言をしたいと思うんですけど、この件をひとつお願いしたいと思います。 そして、経済的に半分以上は自己負担でとなっておりますから、行きたいと思っても行けない子供さんもあるわけですね。やはり、無利子の融資も考えるとかということで、やはり本当に行きたいと希望する人がある程度配慮されて参加できるようなこと、この点を考えられないのか、このこともひとつ御提言して私の発言は終わりたいと思います。 ○副議長(岩田孝三君) この際、お諮りいたします。 市長並びに執行部の答弁と、なお2名の方の一般質問が残っておりますけれども、本日はこの程度にとどめ明日にいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(岩田孝三君) 異議なしと認めます。そのように計らいたいと思います。 以上で本日の日程は終了いたしました。 明18日は午前10時より本会議を開きますので、よろしくお願いをいたします。 本日はこれにて散会いたします。 御苦労さまでございました。            午後4時52分 散会...