浜田市議会 > 2018-02-28 >
02月28日-05号

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  1. 浜田市議会 2018-02-28
    02月28日-05号


    取得元: 浜田市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-27
    平成30年 3月定例会        平成30年3月浜田市議会定例会会議録(第5号)1. 日  時  平成30年2月28日(水)午前9時58分開議2. 場  所  浜田市役所議場        ────────────────────────── 出席議員(24名) 1番  三  浦  大  紀           2番  沖  田  真  治 3番  西  川  真  午           4番  村  武  ま ゆ み 5番  川  上  幾  雄           6番  柳  楽  真 智 子 7番  串  崎  利  行           8番  小  川  稔  宏 9番  野  藤     薫          10番  上  野     茂11番  飛  野  弘  二          12番  笹  田     卓13番  布  施  賢  司          14番  岡  本  正  友15番  芦  谷  英  夫          16番  永  見  利  久17番  佐 々 木  豊  治          18番  道  下  文  男19番  田  畑  敬  二          20番  西  田  清  久21番  澁  谷  幹  雄          22番  川  神  裕  司23番  西  村     健          24番  牛  尾     昭        ────────────────────────── 欠席議員(0名)        ────────────────────────── 地方自治法第121条により説明のため出席した者市長      久保田 章 市          副市長     近 重 哲 夫教育長     石 本 一 夫          代表監査委員  矢 冨 嗣 敏金城自治区長  内 藤 大 拙          旭自治区長   岩 谷 欣 吾弥栄自治区長  熊 谷 富 雄          三隅自治区長  中 島 良 二総務部長    砂 川   明          地域政策部長  岡 田 泰 宏財務部長    宮 崎 良 一          健康福祉部長  前 木 俊 昭市民生活部長  斗 光 秀 基          産業経済部長  田 村 洋 二産業経済部参事 湯 淺   淳          都市建設部長  下 垣 博 史教育部長    佐々木 秀 樹          消防長     佐々木 和 文上下水道部長  河 野 正 雄          金城支所長   吉 永 靖 司旭支所長    塚 田 民 也          三隅支所長   斎 藤 友 昭市長公室長   佐々木 俊 幸          総務課長    山 根 隆 志財政課長    草 刈 健 司        ────────────────────────── 事務局職員出席者事務局長    小 川 克 巳          次長      篠 原   修議事係長    三 浦 修 三          主任主事    田 中 真佐子        ────────────────────────── 議事日程(第5号)第1 個人一般質問発言順序発 言 議 員質   問   事   項121番 澁 谷 幹 雄1. 浜田市の多文化共生のまちづくりについて 2. 大型クルーズ船入港に伴う浜田市の受入体制と仕組みづくりについて 3. 浜田市のグランドデザインについて 4. お魚センターに対する考え方について 5. 本年度のふるさと寄附の目標と戦略について 6. 庁舎内の全面禁煙について 7. 市民のための行財政改革と人事評価制度の処遇反映の実施について 8. 浜田市の行政経営と肥大化する一方の浜田市の組織体について 9. 入札の公平公正について 10. 滞納整理の状況について213番 布 施 賢 司1. 繋がりを大事にする「各交流協定」の取組について 2. 駅鈴モニュメント設置について 3. 幻の広浜鉄道今福線を活かす取組について 4. 自転車の利用促進について34番 村 武 まゆみ1. 子ども・子育て支援について  (1) 乳幼児の子どもの育ちについて  (2) 子ども・子育て会議について 2. 障がい者差別解消の条例について  (1) 共生社会に向けての取組について 3. 地域コミュニティの形成について  (1) まちづくり推進委員会について  (2) 地域のリーダー等人材育成について
    4. 防災情報周知について  (1) 情報周知手段について411番 飛 野 弘 二1. 中山間地域生き残りの仕組みづくり「パートⅣ」について  (1) 中山間地域の諸課題への対応について56番 柳 楽 真智子1. 敬老乗車券交付事業について  (1) 低所得者への交付支援について 2. 防災について  (1) スプリンクラーの設置について  (2) 消火栓の設置について  (3) 住宅密集地での消火活動について 3. 在宅医療・介護連携支援センターの設置について  (1) 訪問医療従事者について 4. 食育について  (1) 食育の推進について 5. 障がい者福祉について  (1) 障がい者福祉の充実について        ────────────────────────── 本日の会議に付した事件議事日程(第5号)のとおり        ──────────────────────────            会       議            午前9時58分 開議 ○議長(川神裕司) おはようございます。 ただいま出席議員は24名で定足数に達しております。これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(川神裕司) 日程第1、個人一般質問であります。 発言の順序はあらかじめ定められておりますので、順次発言を許可します。21番澁谷幹雄議員。            〔21番 澁谷幹雄議員 質問席〕 ◆21番(澁谷幹雄) 皆さんおはようございます。創風会の澁谷幹雄でございます。太陽は美しく輝き、あるいは太陽の美しく輝くことを願い、手をかたく組み合わせ、静かに私たちは歩いていった。かく誘うものが何であろうとも誘わるる清らかさを私は信じるという40年前に覚えた詩の一節は今でも覚えてるんですけども、最近さっきまで手に握っていた携帯電話をどこに置いたのか思い出せません。そういう状態でございますけれども、質問は忘れずに1番から10番までの質問を行いたいと思いますので、ご答弁よろしくお願い申し上げます。 それでは、大項目の1番、浜田市の多文化共生のまちづくりについて。 現在、浜田市では中国、ベトナム、フィリピン、韓国などからの外国人住民が600人を超えています。日本語教室、学校の教育支援、母子保健、災害時対応、生活相談、自治会参加など浜田市の多文化共生のまちづくりの現状と今後多文化共生のまちづくりをどのように進める考えなのか、お尋ねをします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおり、浜田市には島根県立大学の留学生や技能実習生など617名の外国籍の方が在住されており、地域社会の一員として経済活動などの分野で浜田のまちを支えていただいております。 多文化共生のまちづくりの現状につきましては、3名の国際交流員を配置し、学校や企業からの依頼に基づき、通訳や翻訳を行っております。また、浜田国際交流協会を通じて、日本語教室の活動やボランティア育成の支援、多文化共生意識の醸成に努めているところでございます。 また、島根県の外国人地域サポーター連絡会議において、県内自治体や関係者と課題の共有と解決に努めております。 今後の多文化共生のまちづくりにつきましては、少子・高齢化と人口減少社会を迎える中で、外国人労働者の増加は避けられないものであることから、引き続き国際交流員を雇用して、外国籍の住民の生活や雇用企業や日本語教室の活動への支援を行い、外国籍住民が暮らしやすいまちづくりを進めてまいります。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 総務省が2006年に多文化共生推進プランというのを発表して、全国の自治体に多文化共生ということを促しております。総務省がいう多文化共生とは、国籍や民族などの異なる人々が互いの文化的差異を認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員としてともに生きていくことであるという定義をしております。今、浜田市における多文化共生のマネジャーですとか、コーディネーターとか、どのような形での育成がなされているのか、お尋ねします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 多文化共生マネジャーにつきましては、浜田市にはおりません。島根県内には7名いらっしゃると伺っております。多文化共生推進プランにつきましても、策定しておりませんが、市内の在住の外国人の割合がもっと高くなれば、プランの策定が必要になると考えております。あわせて、多文化共生マネジャーの養成も必要になるものと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 日本は、現状少子・高齢化ということで、人口減少の状況ですけれども、地球規模で見ると、今の70億の人口が間もなく100億を超えるのは間違いないという人口爆発の状況だそうでございます。そういった中で、これから人工知能というAIとかロボットとかが介護の現場で活躍したり、医療の現場で活躍するという時代が遠からずやってくるのでしょうけれども、総務省とか厚生労働省とかというのは、基本的には単一民族の日本においても、そういった外国の方を受け入れるというのがトレンドとしてはこれからはなっていくだろうということで、多文化共生ということを言っているような気がしております。 例えば、岡山県の総社市では日本語教室ということで、毎週日曜日2時間、これを30回のカリキュラムを作成しながら、日本語教室、母国語を限定せずに防犯防災の内容ですとか、ごみの分別のやり方ですとか、緊急の医療はどのようにして救急車を呼べばいいかとか、地域の祭りにはどのように参加、仕組みというものを教えるということを日本語教室でやっております。どうしても、浜田市も今後そういう形でのプランづくりといいますか、マネジャー育成ということが必要になってくると思うんですけれども、島根県に先ほど7名のマネジャーがいらっしゃるということなんですが、浜田市には今600人以上の外国人の方が住んでおられて、なおかつそういった専門員が育成されていないというのは、どのように考えればいいのか。また、どのようにすぐそういう研修生といいますか、マネジャーを育成する考えなのか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のように、ああして人口減少社会を迎え、企業においても人材不足というところにおいては、やっぱり外国人の方に頼るところというのが非常に大きいものがあると思っております。ここ10年で申し上げますと、外国人の在住の方というのは、減少傾向にはございますが、今後においてはそういった人材不足等、それから人口減少社会を迎えるのにおいては、今後増加するということも考えられます。そういった方の浜田市において生活しやすい、暮らしやすい生活を支援する、サポートするということにつきましては、現状においては国際交流員、今3名配置しておりますが、それによって、また国際交流協会というのもございますが、そういったところもフォローする支援の団体として今サポートしているところでございます。いずれにいたしましても、今後そういった外国人が増えるという状況になってまいりますと、マネジャーでありますとか、プランの策定も必要となってまいりますので、その段階で考えてまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ぜひ、多様性を生かしたまちづくりの実践を進めて、外国人を含めた誰もが活躍できる社会ということで、浜松市等はこういうコンセプトのもとに推進プランをつくっておりますので、ぜひ浜田市も前向きに取り組んでいただきたいと願うところでございます。 では続いて、2番目の大型クルーズ船入港に伴う浜田市の受け入れ体制と仕組みづくりについてお尋ねをいたします。 大型クルーズ船が入港することは、大変喜ばしいことであります。しかし、大半の乗客が大型バスに乗って広島や出雲に向かうだけでなく、浜田市において受け入れ体制と仕組みづくりが必要に思いますが、どのようにして浜田市への経済効果を高めるつもりなのか、お尋ねをします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおり、クルーズ船の受け入れ体制と仕組みづくりは重要であると考えており、これまでにもお答えしておりますとおり、境港の事例なども参考にしながら、船社との調整を行っているところでございます。 可能な範囲で最大限の効果が高まるよう、各事業者の皆さんとともに市内でお金を落としていただく周遊や物販などの継続的な仕組みづくりを構築していく必要があると考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 私は、そんなに観光地、有名な世界遺産があるわけでもない浜田市において受け入れるということになると、やっぱり体験型の観光というものに注力すべきではないかと考えるところです。例えば、日本文化に触れるコースとして、和服を着てもらってお茶とか生け花をしていただくとか、お寺で座禅を組んでいただいたり、写経をしていただくとか、あと石見神楽を見てもらうんですけども、その中で一緒に実演して、その方にも蛇胴を着ていただくとか、あと琴とか和太鼓とか、そういう実演の日本の文化に触れていただく。そして、食事のときには自分で握りずしを握って、仕方を教えて、それの上に活きのいいネタを乗せて食べてもらうとか、ソバ体験、ソバをつくってもらうとか、いろんなことがあると思うんですけども、やはりそういうことで浜田に行ったらエキサイティングなおもてなしというか、そういう体験ができるという形にぜひ取り組んでいただかなければ、最初は来ていただいたとしても、リピーターにつながっていかないんじゃないか、福岡港が満杯になったら境港に寄るよりも、浜田のほうがエキサイティングでおもしろくて日本の文化に触れる、そういう形に持っていくべきではないかと思いますけれども、部長のお考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおり、日本文化の体験は外国人旅行客にとって大変魅力あるものと認識しております。ご提案につきましては、船社や各事業者の皆さんと相談させていただき、浜田港に寄港してよかったと思っていただけるような受け入れ体制を整えていきたいと思っております。今年度、3回の寄港がございますけど、この3回の寄港によって今後どうなるかということが評価にもつながってまいりますんで、そういったリピーターにつながっていく対策をとっていきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ぜひ、京都でも清水の坂とか嵯峨野なんか行くと中国の方とか韓国の方とか台湾の方が簡易な和服というか、簡易な着物、浴衣に少しおしゃれっぽいような形のものを着て日本の文化を体験している姿を非常に多く見かけます。ぜひ、いろいろ障害はあると思いますけれども、また5月23日の入港には間に合わないかもしれませんが、3回のうち、そういうものをつくっていただいて、ぜひチャレンジしていただきたいなと期待するところでございます。 では続いて、3番目の質問に移ります。 浜田市のグランドデザインについてであります。 浜田市には、20年後、30年後を見据えた市全体のまちづくりのグランドデザインがないように思いますが、どう考えておられるのか、お尋ねします。 また、浜田駅北側は浜田医療センターが開設したことに伴い、整備が進んでいるように思います。残りのJR所有地を取得し、開発する時期に差しかかっているのではないか、市の考えをお尋ねします。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(下垣博史) まちづくりのグランドデザインとしましては、20年先を展望した浜田市都市計画マスタープランを平成22年度から23年度にかけて作成しております。この計画は、上位計画や社会情勢の変化を踏まえ、必要に応じて見直しを行うこととしております。近年の駅周辺等の動向を踏まえ、作成から10年が経過する平成32年度を目途に見直しに取りかかりたいと考えております。 マスタープランにおいて、浜田駅周辺は都市機能の集積、高度利用の推進、無電柱化の促進等を掲げております。議員がおっしゃるように、JRの土地を取得することで、都市機能の集積、高度利用の推進等の誘導が可能になるものと考えます。しかしながら、現在JR用地の北側は洗車場や列車支部として、南側は鉄道部や寮として利用されているため、浜田市としての具体的な計画策定には至っておりません。現在進めておりますホテルの建てかえにあわせた駅前広場整備事業が完成した後に、周辺状況を見ながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 私は、浜田市のマスタープランを見せていただいても、これからの浜田市がどのような形になるのかなというのがよくわからないなというのが素朴な感じです。非常に精度の高いコンサルティングの方たちが分析を中心にしてやっておられるという感じで、ビジョンとしての提示ができているのかなということを素朴に感じるところです。 例えば、今回野球場とか陸上競技場の補修の予算が2億円弱ついておりますよね、当初予算に。でも、これはあくまでもその場しのぎというかなあ。どうして、この分がずっと何十年も続ける形にはならないんだろうなと思うわけですよ。そこにお金を使うんだったら、きちっとした5年後のスポーツ施設のあり方はこうですよという形のグランドデザインが私は必要なんじゃないかと。工業用団地はこういう形にしますよ、駅裏の活性化にはこういう形にしますよと、もう少し市民がわくわくするというんか、市民が希望を持っていくというものを提示することが必要ではないかと思うんです。JRの土地については、浜田市が浜田駅の管理に2,000万円近く毎年使ってますよね。それに、あの建物も橋上駅として浜田市がつくったわけで、それに対してのJRとの交渉というのはJRもある程度の感謝はあると思うんです。それで、今の駅は浅井町側ですけれども、そこが今浜田市の平地としては一番面積の多い残りの土地かなと。そういうことに対して、前向きに取り組むべきではないかと思うんですけれども、今の部長の答弁だと、駅前が済んだら次というお話なので、前向きに市民の皆さんに提示していただくことをご検討いただきたいと思います。 では続いて、4点目の質問に移ります。 お魚センターに対する考えについてであります。 お魚センターは、今後どのようにするのか、またどのようにしたいのか、その考え方を尋ねます。 また、今後特三漁港と高度衛生管理型市場完成にふさわしい市民と観光客でにぎわう新しい新鮮おさかな市場建設に向けて、今後の仕組みづくりとスケジュールをお尋ねいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) お魚センターは、これまで水産物の販売を通じて、水産都市浜田と浜田港産の魚をPRする施設として、その役割を担ってきました。 今後、市が土地建物を買い取った場合には、衛生的な仲買売り場としての活用を優先しつつ、関係者のご協力をいただき、浜田港産の魚や水産加工品が買えて浜田のおいしい魚が食べられるような施設、そして何よりも市民に愛され、喜んで利用していただける施設にしたいと考えております。 市が購入するかどうかの判断ができておりませんので、スケジュールをお示しすることはできませんが、購入することになった場合には議員からご提案いただいた新鮮おさかな市場に近づけるよう、仕組みづくりを検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 今、浜田市の水産浜田としてのブランド力が毀損しかけているというか、劣化し始めているんじゃないかなという気が素朴にするわけです。以前は、10年前ですね、大阪駅の地下のデパートの食品売り場には山陰浜田港水揚げというブランドが看板があって、その下にはミズガレイですとかノドグロとかがざるとか木の葉っぱの上に置いてありました。それがブランドだったと思うんですけども、遅れれば遅れるほど、今の形のままを続ければ続けるほど、そのブランド力が落ちていくんではないかということを感じているところです。 また、今後これまでも副市長と産業経済部長はあの会社に対して役員として出向されていたわけですよね。その経営責任というのは、それじゃどのようにお考えなのか、お尋ねいたします。 ○議長(川神裕司) 副市長。 ◎副市長(近重哲夫) ご指摘のように、私と産業経済部長が取締役として入ってきております。あのお魚センターは、浜田の水産都市浜田としてのシンボル的な施設ですので、これは何とかしたいということで、今までも直接的あるいは間接的に市からも多くの支援をしてきて、経営状況が何とか改善できる方法を考えてきたところでございますけれども、なかなかそういった部分が単発的なそういう部分の支援しかできないものだったんだろうと思いますが、根本的なところをきちっと変えていかないと、なかなか経営改善までには結びつかないということがございまして、今回昨日も市長のほうから答弁ありましたが、公設水産物の仲買市場も老朽化していますので、建てかえの時期も来ておりますので、もし何とかそういう形でそこへ移転ができるような形にできれば、そういった意味ではお魚センターそのものも名前はそういう形にはならないかもしれませんけども、何とか復活する方向に進むんじゃないかなと思っております。 ただ、経営的な部分については、直接すぐにかかわるという部分では、してきたつもりなんですけども、なかなかそれが実ってないのは現実ですので、その辺については反省しなきゃいけない部分はあるだろうと思っております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ぜひいい形になればいいなと願うところです。土地の購入とかということはお話もあるようなんですけども、そこら辺は慎重に判断しないと、今のような形での購入という形になると、老姿心かもしれませんけども、住民訴訟の格好のターゲットになりやすい形の案件だなと感じておりますので、ぜひスピード感を持って万全の衆知を集めて対応して、水産浜田の振興に建物といいますか、販売所というものが観光と市民の皆さんの台所として機能するようにご検討していただくことを期待いたします。 では続いて、5点目の今年度のふるさと寄附の目標と戦略についてお尋ねいたします。 総務省の指導により、返礼品の返礼割合が3割に抑えられたことに伴い、戸惑いもあったように思いますが、昨年度の実績に対しどういう評価なのか、お尋ねします。 また、本年度のふるさと寄附の目標金額と前年度対比、プラスに向けての戦略をお尋ねします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部参事。 ◎産業経済部参事(湯淺淳) 平成29年度のふるさと寄附の実績と評価についてですが、昨年度は4月に総務省から返礼割合を上限3割とする通知があったことから、前半の寄附額は低迷いたしました。後半は、10月の返礼割合の見直し前のリピーターの掘り起こしや12月の駆け込み寄附獲得に向けたキャンペーンなどを実施した結果、何とか13億円を突破することができました。昨日現在で13億1,870万円の寄附がございました。本年度末には13億7,000万円には達するものと期待しております。これは、平成28年度の寄附額16億5,500万円の83%となっております。 平成29年度は、全自治体の9割以上が寄附に取り組んだことや、返礼割合の引き下げ通知により、全国のふるさと寄附の平準化が進み、高額寄附自治体の多くは低迷していると伺っております。そうした中、浜田市が13億円を超える寄附をいただいたことは一定の評価をいただけるものと思っております。 平成30年度のふるさと寄附の目標額といたしましては、中期財政計画では8億円を見込み、平成30年度当初予算では10億円を計上しておりますが、これ以上の寄附を目指して取り組んでまいりたいと思います。 寄附のプラスに向けた戦略についてでありますが、今後の寄附獲得には浜田らしい魅力ある特産品の充実、寄附者のリピート率の向上、さらなる新規寄附者の獲得が重要であると考えております。特産品の充実は、事業者の皆さんと一緒になって浜田の魅力を発信できる返礼品を検討し、施設の特産品、定期便、他団体とのコラボ品など企画品の開発に取り組みます。 リピート率の向上に向けましては、ダイレクトメール、メールマガジン等を活用し、寄附者のニーズや季節に応じた情報発信を行います。 新規寄附者の獲得には、東京、大阪でのふるさと納税イベントの参加に加え、市、県の出身者会、島根ふるさとフェアなど各地のイベントでのPRも強化してまいります。 さらに、浜田へ来て魅力を体験していただけるよう、浜っ子まつりやマリン大橋リレーマラソンなどの地元の各種イベントと連携した旅行プランの開発にも取り組んでまいりたいと思います。あわせて、ホームページ、ポータルサイト、広報はまだ等で寄附金の活用状況を丁寧に説明してまいります。市の取り組みに共感していただき、浜田市ふるさと寄附の満足度の向上を図り、寄附の獲得につながるよう取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 今、総務省が3割の返礼品を指導している一方で、4割、5割と高い返礼割合の自治体が存在して、総務省はマネジメントできてないわけです。その一方で、浜田市はまた特別交付金が多い自治体なんで、総務省や財務省に対して余り刺激していないという板挟み的な部長の立場じゃないかなと思うんですけども、そこら辺の総務省に対してどのような要望というか、そこら辺はきちっと総務省にはっきりさせないといけないように思いますけども、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部参事。 ◎産業経済部参事(湯淺淳) 浜田市にとりましては、ふるさと寄附制度は全国に浜田市の魅力、そして特産品の魅力をPRでき、地域産業振興、地域の活性化を推進する今となってはなくてはならない制度だと思っております。この制度を存続していくためには、全国の自治体がそろって国のガイドラインを遵守していくことが重要であると考えております。そういったことからも、議員ご指摘のありました他の自治体が返礼率をまたもとに戻して上げたり、電化製品やパソコンを送っているという実態はございますが、浜田市は返礼割合を存続しているところでございます。見直しを行った昨年10月以降は寄附が落ちましたけども、変わらず寄附をしていただいている浜田市のファンもたくさんおられ、今年度は13億円を達成することができました。国の方針を遵守している自治体の中には、不公平感を嘆くところもたくさんありまして、大手ポータルサイトではガイドラインに沿ってない商品は掲載しないといった方向を示しているサイトさんもおられます。こういった状況も踏まえ、浜田市としては国や地方の動きに注視しながら、現在の運用を継続していきたいと考えております。これまで寄附をしていただいた18万人以上の浜田ファンの皆さんを大切にし、引き続き事業者の皆さんと一緒になって相談しながら浜田市の魅力ある商品を提供するとともに、浜田市が正直者が損をしたと言われないように取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ぜひ部長に期待しとるんですけども、もう一つ、浜田市が20億円の売り上げをして全国10位だった翌年は16億円に落ちております。それがすごくショックだったんですけども、それは多分競争が激しくなったからかなと思うと、ほかの自治体はライバルだった自治体はこの年軒並み増やしてるんです。都城が70億円、伊那市が70億円、焼津が50億円、都農町が50億円、佐賀の上峰町が45億円、米沢が35億円、泉佐野が34億円、天童が33億円、この理由は一番功績のあった財務部長の塙さんを担当から外したことがすごく影響しとると思うんです。彼に任せていれば、恐らく16億円じゃなく、僕は30億円いってること間違いないだろうなと、他の自治体の動きを見ると。だから、そういうことはもう終わったことなんですけれども、ぜひ挽回してほしいなと思うんです。これから、部長、皆さんの知恵を諮ってぜひ挽回してほしい。その辺は、今部長から答弁いただいたんで、もうぜひ期待しておりますので、よろしくお願いいたします。 では続いて、次の質問に移ります。 6番目、庁舎内の全面禁煙についてです。 浜田市においては、小・中学校や病院、公民館など多くの公共施設で全面禁煙が実施され、受動喫煙への啓発も行われています。しかし、本庁舎や支所など行政運営の拠点である施設は分煙となっています。この一貫性のなさはどういうことなのか、お尋ねします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 浜田市の本庁舎、支所の庁舎につきましては、建物内は全て禁煙としており、喫煙スペースは屋外の通行の少ない場所に設置するなど、受動喫煙対策を講じております。また、月に2日の禁煙日を設けるなど、啓発にも努めております。 県内8市の市役所庁舎の禁煙状況を調査いたしましたところ、いずれの市も建物内禁煙や建物内分煙としておられるのが現状であり、その理由といたしましては、市役所には不特定多数の利用者があることと思っております。 国におかれては、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、健康増進法を改正する予定であり、受動喫煙対策はより一層必要であると認識をいたしております。市庁舎での敷地内全面禁煙につきましては、利用者の意向や他の自治体の動向、法改正の内容を確認しながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 総務部長、今自分で答弁をされて恥ずかしいと思われませんでしたか。もう明らかに時代錯誤というか、一応きれいな言葉の受動喫煙に対しての言葉は触れてあるけれども、これ浜田市が医療費が高いのは受動喫煙を放置してるからじゃないんですか、市が。そのように考えないと、浜田市の医療費が高く、保険料が高いという現実を因子をどんどん潰していかにゃいけんでしょう。その中で、今受動喫煙ががんの要素の中と因果関係がかなり科学的に証明されていると。中にはいますよ、たばこ吸う方は浜田市に3億5,000万円のたばこ税を入れてるのは自分たちだと。でも、3億5,000万円のたばこ税をもらっているけれども、7億円から10億円の医療費が高く使っているんです。そのあげく、受動喫煙の影響で人の生命を短く、寿命を短くしている。健康寿命を短くしている。そういうことがかなり、それがただの迷信ではなくて、科学的な形で証明されている以上は率先垂範して医療費を抑えていく、そのために総務部長が音頭をとるべきではありませんか、お尋ねします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 市民全体の受動喫煙対策については、健康福祉部とまた連携をしてやっていきたいと思っております。 それから、市庁舎の全面禁煙についてでございます。ただ、今法改正に向けていろいろ国でも協議されてる中で、ただ敷地内を全面禁煙すればそれでいいかということになると、市役所の敷地内を全面禁煙にしたら、例えば来庁された方が喫煙される方は9号線でたばこを吸われたり、上の市道に行かれるようなことになってもよくないんではないかと思ってます。基本的には、全面禁煙とあわせて、きちっとどこかで喫煙できるスペース、周りの方にたばこの害がないような場所をきちっと確保するということもあわせて検討しなければいけないと思っております。今、議員からありましたように、受動喫煙対策というのは非常に重要なことだと思っておりますので、そういう観点を持ってしっかりまた検討させていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 僕はそれ納得できないんです。学校現場は全面禁煙です。PTAの保護者の中にはたばこを吸う保護者もいる。でも、学校ではたばこを吸いません。そのぐらいの意思はみんな持っている、常識というか、日本人のモラルとしては。ですから、それをリーダーシップを持って取り組むかどうかですよ。と私は考えます。ぜひ、前向きに検討お願いをいたします。 では、続いて7番目、市民のための行財政改革と人事評価制度の処遇反映の実施について。 人事評価による処遇反映に着手せずに、退職者の再任用に取り組む先進自治体は存在しないように思いますが、浜田市のような状況下での再任用の実施は住民福祉の後退につながるのではないか、その心配はないのか、お尋ねをします。 また、いつから人事評価による処遇反映を実施するのか、明確な答弁を求めます。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 再任用と人事評価の関連で申し上げますと、平成26年度からの年金の受給年齢の引き上げに伴い、全国各地で多くの自治体が再任用による対応とされております。現在は、全国で8割に近い自治体が再任用で対応されており、島根県内においても浜田市以外の全ての市が再任用による対応をされております。 一方、人事評価の勤勉手当への反映でございますが、全国で導入済みの自治体は管理職等に対象を限定した実施も含め、平成28年度実績で約3割にとどまっております。浜田市においては、管理職を対象として実施をいたしておりますので、この3割の中に含まれておりますが、現在全職員を対象に平成30年4月から9月までの上半期の人事評価結果を平成30年12月の勤勉手当に反映する予定で検討を進めております。 なお、創風会の会派代表質問で市長がお答えいたしましたように、再任用制度の導入と人事評価の処遇反映は必ずしも連動しているものではなく、再任用の実施が住民福祉の後退につながる心配はないものと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 総務部長からびっくりするような答弁をいただきました。では、なぜ浜田市は人口減少が加速度的に進んでいるのか、住民福祉の増進の政策が遅れているからではありませんか。そう考えなければ、自治体の責任は果たせないのではないかと私は思います。以前、隠岐の島の海士町の山内町長は、出産祝い金というものを出して、今も出してますね。それは、特異な現象に思われたかもしれんけども、今全国の自治体、出産祝い金を出すところは非常に多いです。第3子からかもしれんし、商品券かもしれない。それだけじゃなくて、この間私どもは2月の初めなんですけれども、大分県の別府市に高齢者福祉の充実について視察に行きました。別府市は、70歳、75歳、80歳、90歳になると、祝い金を出すんです、1万円の祝い金。100歳になると、10万円だそうです。年間の予算は6,000万円です。でも、このように子育て支援とここは高齢者福祉まで手を出しているんです、充実して。それでも、人口は微減らしいです。微減、わずかずつでも減っていると。温泉施設ですから、入浴券が6回じゃなくて年間180回が無料です、別府市は例えば。それで、昨日僕は財務部長の答弁にびっくりしたんですけども、県内の15団体が就学前医療費を無料にしたから、浜田市もそれに合わせる。もう後ろ向きですよね。自分たちが率先してやらないから、私は人口減少が加速してると思います。本来、人口減少が加速して、人口の減少が以前の600人から800人になるということは、僕の頭の中で極めて奇妙なことなんです。なぜなら、分母が減ってきてるから、以前の6万5,000から今5万5,000なんです、人口が。それでも、人口減少が増えとるということは、基本的に人口減少率が増えてるということです。政策が遅れていると、そのように考えなければ、次から次に手は打てないと思いますし、別府市はその6,000万円を天から降ってきたお金で使ってるわけじゃないんです、天から降ってきたお金で。同じような基準財政需要額のカウントの中で、自主財源の不足を交付税でもらっているという、それは全国同じ自治体である以上、どうしてその6,000万円を捻出するかというと、行財政改革しかないんです。それで、市民サービスを高めるしかないんです。それが遅れているから、今の政策、例えば就学前児童の無料、いいですよ。いいことです。以前よりも、去年よりもいい政策だ。いい政策ですよ。それとか、入浴券も渡す、これもいい政策。でも、それだけではもう追いつかんぐらいの激しい都市間競争に見舞われているんです。それは浜田市も例外じゃないんです。だから、人口減少に歯どめがかからんのだと私は思います。そこら辺のところがまだ認識が非常に甘いんじゃないかと思うんですけれども、総務部長、どうですか。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 今、議員からお話ありました人口減少対策というのは、市長も申しておりますように、浜田市でも最重要課題ということで取り組んでおります。ただ、具体的ないろんな施策でそれをトータルでやっていかなければ、これには効果が出ないと思っております。今、議員からもありましたように、浜田市は浜田市のまた独自のいろいろな施策、敬老乗車券や不妊治療の充実等もやっておりますし、トータルでご判断をいただけるような努力をしていかなければいけないと。私どもも、しっかりその辺の危機感は持ってるつもりでございます。そのためには、行財政改革をしっかりやる、以前からご指摘をいただいております人件費の削減等もしっかりやりながら、その経費で住民福祉の向上につながるということは常に頭に置いて取り組んでるつもりでございますので、いろいろいただいたご意見をしっかり参考にしながら、これからも積極的に取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) では続いて、8番目の質問に移ります。 浜田市の行政経営と肥大化する一方の浜田市の組織体について。 ①浜田市に人口1,000人当たりの職員数の目標数値はあるのか、お尋ねします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 人口1,000人当たりの職員数の目標値については、現在は定めてはおりません。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 総務省の指導からいくと、人口1,000人当たりの職員数というのが必ず指示というか、提示があります。それで、浜田市も総務省のホームページを見ると、浜田市のコメントが載ってます。それには、人件費、物件費、維持補修費ともに類似団体内平均値を上回る状況となっている。人件費については、給与水準は類似団体内平均値を下回っているものの、人口1,000人当たり職員数は類似団体内平均を大きく上回っており、数値を押し上げる要因となっているという財務部からのコメントだと思うんです。その財務部のコメントは、総務部と意識が一致してないのはなぜなのか、お尋ねします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 当然、目標値としては定めておりませんけれども、その分を定員適正化計画という計画をつくって、それに取り組むということで、今ありました財政サイドの人件費が高いということも承知しておりますし、今回の事務事業量調査でもその辺の報告をいただいておりますので、それを今後改善するための定員適正化計画、新たな適正化計画等もつくりながら、しっかり取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ですから、今の最初の答弁の中にあったように、再任用をきちんと人事評価してないとこも再任用してるという答弁があったけども、そういう自治体は人口1,000人当たりの職員数が7人なんです。浜田市のように12人を超えてないんです。それから、再任用したら13人、14人になるでしょう。固定費が莫大に増えていくだけですよね。それで、本当に住民福祉の増進ができるのかという、それをやってもらえればええわけだ、やってもらえれば。でも、経営のことをある程度タッチした人間にとって、そういうことはもうできるはずがないでしょう、天からお金が降ってこない以上。ぜひ、もう一段踏み込んできちんとした形になるように努力をお願いしたいと思います。 続いて、②今後退職者の再雇用から再任用に変更することに伴い、若い人たちの採用を急激に抑制せざるを得なくなるのではないか、お尋ねします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 公明クラブの会派代表質問で市長がお答えしましたように、人件費抑制の点から、一定の採用抑制は検討する必要があると考えておりますが、年齢構成の是正などのため、若年層の採用は必要であると考えておりますので、採用の抑制については慎重に対応していきたいと考えております。 それから、先ほどの再任用制度の取り扱いで、少し誤解等があってはいけませんので、改めてご説明させていただきますが、今回の再任用制度はあくまでも今の臨時、嘱託の入れかわりということではなくて、正規職員の置きかえも想定した再任用制度でございます。したがいまして、これは余りやり過ぎると今の新規採用職員の抑制になるわけではございますけれども、退職した者のかわりに再任用を補充することによりまして、今、職員の平均給与が約800万円強になっております。これは、共済費とか全部入れてですけれども、それが再任用でいけば340万円ぐらいで人件費の抑制にもなる、仕事は再任用の方はベテランでありますので、ある程度仕事もできるということで、そういうことも考えながら、今の職員の外ではなくて職員の定数の中でこれを使うことによって人件費の抑制をしながら、住民サービスの低下を招かないような努力をしたいということで、今回導入を今検討してるものでございます。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ぜひ、若い方の希望を失うことがないように、そこら辺のバランスは十分に配慮して人事計画を練っていただきたいなと思うところでございます。 続いて、③の一方で若く優秀な嘱託職員の任用に期限の上限があるのはどうしてなのか、お尋ねいたします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 嘱託職員の任用期限の上限につきましては、1人の嘱託職員を期限なく雇用し続けるのではなく、市役所に仕事を求める多くの人に就職の機会を与えたいということから設けているものでございます。上限期間は、原則5年といたしておりますが、福祉系の資格職など人材の確保が困難な職については5年を超えた任用も認めているケースもございます。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ぜひ、一律的な運用ではなくて、優秀な嘱託職員さんがもし希望されるのであれば、そこら辺のところをきちっと評価しながら、柔軟に検討いただくということが組織の活性化につながっていきますし、効率を高めることにもつながっていくと思いますので、十分ご検討をいただきたいなと思うところでございます。 では続いて、9番目の質問に移ります。 入札の公平公正について。 例えば、電子入札において公平公正を建前に入札を実施した場合、都会の大手企業の独壇場になり、浜田市の雇用の喪失と税収の減少をもたらすと推察します。浜田市にきちんと事業所を開設し、従業員を多数常時雇用し、市政発展に貢献している事業者に対し、入札においてどのような配慮がなされているのか、お尋ねをします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 議員ご指摘のとおり、電子入札は入札会場へ出向く必要がないことから、応札される事業者にとって効率的な手法であり、そのメリットは都会地を初め、遠方の事業者ほど大きいものとなります。公平公正のみを求めた入札を実施した場合、地元事業者にとって厳しい状況となるものと認識をしており、地元事業者への配慮は非常に大切であると考えております。 そうしたことから、入札関係規程には、市内に本社のある事業者を優先して選定することを明記しており、一定の競争性を確保する中で地元事業者を優先する運用を行っております。また、地元だけでは事業者数が少ない場合であっても、できるだけ当地域にかかわりの深い事業者を優先して選定する運用といたしております。 さらに、平成28年3月には浜田市地域資源活用推進条例を制定し、この中で市の基本的施策の一つとして、市が行う工事の発注または物品もしくは役務の調達における事業者の受注の機会の確保を明記をいたしました。これにより、入札のみならず、市が発注する全ての契約において、地元事業者を優先する運用を原則といたしているところでございます。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 地元の業者の皆さんに対して、配慮がなされているというご答弁は大変結構な答弁で賛同するとこなんですけども、今の法的な根拠といいますか、そういうことはきちっとなされている根拠についてお尋ねしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 地元の事業者、住所要件を配慮することにつきましては、地方自治法の施行令の中にそういうものを優先的に取り扱うことについては大丈夫というか、認めてありますので、その施行令に基づいて対応してるものでございます。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) あと、浜田に事業所があっても、看板等事務所はあるんだけれども、事務員さんだけが1人だけいらっしゃって、それがつないでその事業は広島から来るとか、もっとひどいのになると、事務所には誰もいなくて、電話をかけるとそれが転送されて、例えば広島とか岡山とかそういうところで受けた支店の方が浜田と話をして今度は来られるという、そういうことも十分あるとお聞きをしているところなので、行政としてはその会社さんのところの事業所にお訪ねするというか、きちんとどういう状況なんかということを総務部のほうでは現地を、事業所の内容というのを確認する必要があると思うんですけども、そういうことはやっておられるのか、お尋ねします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 今ありましたようなこと、私たちも危惧しておりますので、定期的ではございませんが、入札登録をされた方で、例えば市外に本社があって浜田に営業所等を置いとられるところ、小規模なところ等については事務所に担当者がお邪魔して、どういう対応をしとられるかという調査もさせていただいておりまして、それが登録の内容と違っとれば当然その指導もさせていただくということです。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。
    ◆21番(澁谷幹雄) では、よろしくお願いをしたいと思います。 それでは、最後の質問に移ります。 10番目、滞納整理の状況についてであります。徴収課が廃止されたことに伴って、徴収率に変動はないのか、現状の徴収率に対してどういう分析なのか、お尋ねをします。 ○議長(川神裕司) 財務部長。 ◎財務部長(宮崎良一) 徴収率でありますが、市税現年分で比較しますと、徴収課廃止前の平成27年度が99.21%、廃止後の28年度が99.27%で0.06ポイントの増、滞納繰越分では平成27年度が21.54%、平成28年度が22.87%で1.33ポイントの増となっており、大きな変動はありませんでした。 現状の徴収率につきましては、1月末現在で昨年同時期と比較しますと、現年分が3.55ポイント、約9,000万円の減、滞納繰越分が1.66ポイント、約300万円の減となっております。なお、今少ないということについての今後につきましては、大口の固定資産税や大口の滞納案件の納付が予定されておりますので、決算では昨年度と同程度になるものと、そのように考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 昨年の決算委員会で、代表監査委員からの指摘がございました。税金で給料や報酬をもらっている職員や議員がきちんと襟を正して、滞納がないようにするのはもっともだけれども、それ以外に家族の親とか子どもとかそういう家族に対してでもきちんと責任を持っていただくような姿勢が必要ではないかというご指摘だったんですけれども、その辺についての対応はどうなっているのか、お尋ねします。 ○議長(川神裕司) 財務部長。 ◎財務部長(宮崎良一) 特定の職種とか知り合いとか、そういうものに対して何らかの私情を挟むとかということは税務行政にはあってはならないこととなっております。憲法にも定めてありますように、国民の義務でもございますし、それから税務行政の基本は法律主義、それから公平主義ということになります。公平な観点を失っては決していけませんので、そういうことは決してない対応をしておりますので、そのようにご理解いただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ご答弁をいろいろいただきました。私は、久保田市長の施政方針を見せていただいておりますけれども、その辺のところで宇津前市長とどこが違うのかなと、施政方針の中に市民のための政策とか市民目線の事業をするとか、市民のためだという言葉がほとんどないですよね。それが大きな違いではないかと考えております。 今、国立医療センター、浜田医療センターは浜田駅と今ひっついてます。でも、あれは最初はひっついてなかったんです、最初の計画は。別々の建物になっていて、それがもう実施設計になるかなぐらいのところで市議会の全員協議会で湯浅勝さんという議員が、もうお亡くなりになりましたから、名前を言わせてもらいますけども、あそこはひっつけるべきだと急に発言されたんです。それを私はそばで聞いていて、さすがに今の時期もう遅いだろうなと、また設計をやり直さなくちゃいけないだろうなと思ったんだけども、宇津さんはあそこをひっつけたんです。皆さんにご迷惑かけてやり直させて予算を使って、そのときにその後、あれはよくやられましたねと、ちょっとよいしょの形もあって、どうなんかなと思いながらも言ったんです。そしたら、宇津さんは何げなく市民のことを考えたら、あそこはひっつけるべきだと自分も言われて考えたと言われました。だから、僕は浜田駅の裏側から浜田医療センターのところに風とか雨とかをしのいで、あの廊下を歩く度に、この通路を歩く度にこれは湯浅さんと宇津市長のおかげでできたんだなということが頭によぎります。だから、ぜひ皆さんも市民のためとか、市民が喜ぶ、市民がとにかく主役であるというまちづくり、政策を遂行して計画して立案し、実行していただくことを心からお願い申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(川神裕司) この際、暫時休憩します。なお、再開は11時5分といたします。            午前10時52分 休憩            午前11時3分 再開 ○議長(川神裕司) 会議を再開します。 休憩前に引き続き個人一般質問を行います。13番布施賢司議員。            〔13番 布施賢司議員 質問席〕 ◆13番(布施賢司) 会派未来、布施賢司です。2月も今日で終わりですけども、午前中も最後の質問ということで、消化のいい質問をしていきたいと思っております。 まず最初に、1月の末にご逝去されました浜田市名誉市民、故佐々木正先生とはシャープ現役時代にはお会いしておりませんが、同じ浜田市出身ということで何回か議員になってお声をかけていただきました。先生は、技術、液晶のシャープを築き上げ、物づくり日本を代表するお一人でもありました。私は、シャープの営業のプロ集団、アタック・チーム・オブ・マーケット、市場攻撃隊、ATOM隊の名称で知られていました営業のプロとしての全国の家電量販店や電器店、他業種の方々の営業マン研修をしていたころを訃報を聞いて思い出しました。世界、日本、浜田での先生のご功績に対して、改めて感謝し、心からのお悔やみと哀悼の誠をささげます。 それでは、質問に移ります。 まず、つながりを大事にする各交流協定の取り組みについてであります。 1点目、ブータン王国と5分野での友好協定、邑南町と食を通じた観光・文化交流協定、最近では駅鈴が結ぶ浜田市・松阪市観光・文化交流協定が締結されていますが、改めて交流協定等に対する市長の思いやお考えをお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 浜田市と他地域との交流につきましては、市町村合併前からのものを含めまして、日本国内では18の自治体、団体、海外では六つの国、地域と交流をいたしております。 ご指摘のブータン王国とは旧三隅町時代からの交流の歴史や経緯を踏まえまして、経済、文化、教育などの五つの分野で相互理解を深めることを目的とした協定を締結いたしております。 また、邑南町とは食を通じた観光・文化交流協定、そして松阪市とは駅鈴が結ぶ浜田市・松阪市観光・文化交流協定を締結いたしております。それぞれ、協定の目的は異なりますけれども、目的に沿った事業を展開するなど、交流の効果を高めていく必要があると、このように考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 市長、答弁ありがとうございます。 答弁に、海外の六つの国、地域と交流しているということなんですけども、ブータンを除いて現在交流がなかなかない状態です。今後どうしていくのか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 中国、韓国の都市との交流は残念ながら途絶えております。平成28年には、日中国交正常化45周年記念の日中友好交流都市中学生卓球交歓大会が北京で開催されたことから、石嘴山市で出場に向けて調整を行いましたが、石嘴山市側の都合で参加することができなかったこともございました。交流協定が破棄されたわけではございませんので、これまでの事業や成果を検証いたしまして、交流再開の新たな切り口を模索することも必要と考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) それでは、18ある国内の交流別の重立ったご縁についてお聞きいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 江戸時代の藩主のつながりで松阪市、初雁温知会など2市2団体、それからカチューシャの唄のつながりで長野の市民の会など3団体、旭の地名のつながりで鉾田市、ユネスコ無形文化遺産関係で美濃市など3市町村、和紙と筆のつながりで熊野町などがございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) わかりました。 それでは、2点目の質問でございます。 各交流事業の現状、評価並びに今後の戦略についてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) まず、ブータン王国との交流事業についてです。 現在、国際協力機構JICAの委託事業を活用して、浜田市世界こども美術館が中心となってブータン王国との美術交流を進めております。ブータンから4名を招聘した先月の研修では、市内四つの中学校と三つの幼稚園、保育所で交流活動を行い、児童・生徒がブータンの文化に触れるよい機会となりました。この事業は、平成32年まで続きますので、引き続き事業実施に当たっての支援を行いながら、異文化交流が深まるよう取り組んでまいります。 また、邑南町との交流事業につきましては、イベントへの相互参加やインバウンド推進の取り組みなどを行っており、松阪市との交流事業では宿泊助成による観光客の誘致、市民団体の活動支援、石見神楽上演と特産品販売、観光PRを行っております。引き続き、相手方自治体と連携し、交流人口の拡大と地域経済の活性化を目指して取り組んでまいります。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 何点か再質問させてください。 JICAの草の根技術協力支援事業で、ブータン王国からとしての本研修の狙い、そして32年までに何日間、お互い相互訪問すると思うんですけれども、32年までで年1回なのか2回なのか、それのスケジュール、そして先ほど言われました、今市内の四つの小・中学校と三つの幼稚園、保育園と言われましたけども、これは32年までに全市に広げていくような思いがあるのか、その辺をお聞きいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) ブータン王国では、2013年に国内の全公立小学校の美術のカリキュラムが本格的に導入され、現在208の小学校で美術の授業が始まっております。しかし、専門性のある授業を実践できる教員が少なく、子どもたちの感性を養うような授業がうまくできていない現状が見受けられるようであります。ブータン王立教育委員会では、子どもたちの感性及び創造力を育てるために美術教育に力を入れたいと考えておられますが、美術を担当する教員はもちろん、その教員を指導する立場の指導者さえ専門的な教育を受けたことがありません。そこで、2013年から美術作品やワークショップを通じて交流を行ってきた世界こども美術館へブータン王立教育委員会の要請があり、教員の美術指導力の向上を目標に国際協力機構JICAの草の根技術協力事業を通じて事業が始まったところでございます。 事業の内容につきましては、子どもたちに対するデモスト授業や美術教育研修の実施、美術カリキュラム充実に向けた活動、作品展示手法向上に向けた取り組みなどで、ブータン王国と浜田市で年1回の頻度で相互に訪問しながら事業を進める予定でございます。 今後の小・中学校等の交流活動につきましては、園児や児童・生徒がブータンの文化に触れる機会になりますので、今年度とは別の学校等に拡大する方向で考えていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) ぜひとも、その32年と言わずに次につながる交流事業にも発展するように願っております。 それと、邑南町との交流協定の中で食とのあれなんですけども、イベントはよく目にしたり、自分で実際買ったりしてよくわかるんですけども、インバウンド対策の取り組みというのがなかなか私議員になっておりましても、邑南町とのインバウンド対策の取り組みというのが目に見えてないんですけども、どういったものをやっておられるのか、お聞きします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 邑南町と行っておりますインバウンド対策につきましては、まずこの地域を知っていただくための情報発信として、平成28年度から外国人向けに発行される広島のフリーペーパーゲットヒロシマへ浜田市と邑南町の観光スポットを掲載しております。今年度は、これに加えまして、訪日外国人向けのフリーマガジンGOOD LUCK TRIP瀬戸内・山陰版に観光情報を掲載いたしました。記事掲載による効果につきましては、きちんと把握することはできませんので、邑南町とのインバウンド対策を練り直す必要があると考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) こういう質問をしますと、効果はなかなかはかりづらいということを言うんですけども、政策とかいろいろ事業をやる場合は効果を検証しないと次に打てないわけです、いろんな分についても。ですから、インバウンドをやってますということなんですけども、市長もロードマップでインバウンド推進については三角だという評価だったと思うんですけども、やはり事業があって、これをやったから次のステップ、そして丸になったりするという思いがあるんですけども、やはり効果がちゃんとあらわれるようなやり方というものが必要ではないかと思っております。 それでもう一つ、松阪市との宿泊助成というのがあったんですけども、松阪市民は浜田に来たときに団体で何名以上については1人当たり2,000円の補助をするということを市長もよく交流会のときに言われて歓迎されますけども、浜田市民が松阪へ行ったり、隠岐へ行ったりするときには助成が全然ないわけなんです。交流というのは、行くから来る、来るから行くというのが交流だと思うんですが、浜田市民に対しての宿泊助成とかそういったものは考えておられませんでしょうか。そういうものをお聞きします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 交流教委締結を契機といたしまして、定住対策の宿泊助成を参考に松阪市との交流を深め、観光産業の振興に資するため、松阪市からの訪問団等が宿泊される場合に宿泊費の一部を補助する制度を設けたところでございます。 松阪市において、同様の宿泊助成の制度設計をされることを期待しておりましたけど、実現には至っておりません。これまで、浜田からの訪問団に皆さんには全て自己負担で訪問されておりますので、宿泊費の一部助成を初め、どのような助成が考えられるのか、今後検討してまいりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) ぜひとも考えていただきたいと思います。 それでは3点目、各交流事業では関係者や民間の団体等が相互に訪問した際におもてなしとして市内をご案内していると思いますが、当市において誰がどこをどのように案内しているのか、コース設定が決まっているのか、全体的なマネジメントをする方がいるのか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 各事業の関係者が浜田市を訪問される際の対応についてでございますが、ご訪問の経緯やスケジュール、目的や希望を考慮し、関係団体等との相談の上、案内先を決定しております。そのため、あらかじめ決まったコース設定はありません。行政関係者、市民団体、外国の方などどなたが来られるか、訪問される目的やご希望はさまざまでありますので、その都度市や関係団体が調整し、対応しております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) その答弁では、なかなかイメージしづらいんですけど、一例として、もし観光案内するとして、どのようなところを案内されますでしょうか。部長の今までの経験でも結構でございますが、よろしくお願いします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 例えばということになりますけど、浜田藩の松平周防守家に縁のある関係団体をご案内するときには、まず浜田城跡、それから菩提寺であります長安院跡、それから観音寺をご案内し、しまねお魚センター、またゆうひパーク浜田で食事、また買い物もしていただきたいと思っておりまして、そういったコースが一般的ではございますが、滞在時間やご希望によって他の施設も案内することもございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) これは、浜田の観光お薦めコースの浜田藩ゆかりの寺院をめぐるコースということで、そういうところですよね。そういったものをご案内するということは、確かにそれは必要だと思っております。 そこで、最後のこの質問をしておりますけども、全体的なマネジメントする方がなかなかいないということだと思うんですけども、畳ケ浦を案内できたり、広浜鉄道も案内できたり、城山も案内できたりという全体的なマネジメントを案内する方がおられないと思うんですけども、その必要性とそれに対しての育成の取り組み、どういうふうに取り組んでいかれようとしてるのか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 浜田開府400年記念の市民講座では、9回予定しており、毎回100人を超える申し込みを受けておりますが、現地での講座となる広浜鉄道今福線と石見畳ケ浦の講座は100人を切っております。講座後になると、アンケート結果では観光ボランティアガイドをやってみたい、または興味があると答えた人の割合は回答者の約20%となっております。市民講座は7月まで開催しますが、講座終了後はボランティア観光ガイド養成講座を引き続き開催予定としております。このガイド養成講座は、開府400年を記念して開催するものでございますので、まずは浜田藩に関連する歴史や史跡の説明ができるガイド養成に取り組みたいと考えております。 ふるさと案内人につきましては、必要性も感じますが、一朝一夕にできる養成ではございませんので、将来的な課題として受けとめさせていただきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) ぜひとも、ボランティアも必要でしょうけども、対価も払って全体的に案内できるふるさと案内人の養成に努めていただきたいと思っております。 それでは、二つ目の大項目の駅鈴モニュメント設置についてであります。 これまで、幾度となく私や先輩議員が議会において、駅鈴は約280年に及び浜田藩の歴史の一ページを象徴するものであり、きずなのあかし、友好のシンボルとして送った側にも必要で、駅鈴モニュメント設置の質問をいたしております。 同じく、浜田市・松阪市友好の会の皆さんからも強く要望されて、陳情までしておりますが、その都度、市長は前向きな答弁はされても、具体案は示されておられません。期待した平成30年度の施政方針の浜田開府400年事業の取り組みの中でも、設置する言葉やスケジュールさえなく、大変残念であります。松阪にも何度も足を運び、隠岐の島町にも行きました。相互訪問の交流会や浜っ子春まつりでの特産品の販売から両市のPR、市民の機運醸成に力を注いできましたが、どうしたら未来につなぐ歴史の友好のシンボルの思いを形にしてもらえるのでしょうか。私は、設置したからそれで終わるのではなく、そこからまた新たな歴史の始まりのシンボルだと思っております。市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおり、浜田市と松阪市には深いご縁があり、駅鈴は約280年に及ぶ浜田藩の歴史の一ページを象徴するものでございます。駅鈴モニュメント設置につきましては、これまでも市長がお答えしておりますとおり、経費や設置場所などの課題について、まずは市民の皆さんのご理解をいただくことが必要であると考えております。 今後、歴史や文化を継承、保存する(仮称)浜田歴史資料館や御便殿の活用について検討してまいりますので、その中であわせて検討したいと思っております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 今、部長答弁があったんですけども、非常に残念なんです。私、この質問についてはもう3回も4回もいたしております。陳情もいたしております。友好の会も入っておりまして、理事をやらせていただいとるんですけども、職員の皆さんもいろいろと関連があるということで会に入っていただいとるんですけども、友好の会設立当時、500人の会員がおられました。今、300人ちょっと減っております。もっと残念なのは、会費がなかなか入ってない。市の職員の方も1,000円なんですけども、会費を忘れとられるかわかりませんけども、会費も集まらない状態ということで、大変残念でございます。そういう財源があるから友好の会を続けるということじゃないんですけども、やはりそういうとこも必要でございますので、ぜひともお忘れの方も会費の納付をお願いしたいと思うんですが、それとは別に駅鈴の設置、これ市長、本当に資料館とかそういったものに絡めないとできないもんなんでしょうか。私は、先ほど質問いたしましたけども、きずなのあかし、友好のシンボルとして浜田市にぜひとも必要だと思っております。市長もつくりたいんだけどという思いはあると思うんですけども、市長、その思いは答えていただけませんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 駅鈴モニュメントの設置につきましては、これまでも議会でも何回かご質問も頂戴しておりますし、多くの議員の皆さんが参加されておられます松阪市との友好の会からも設置要望の陳情もございました。私といたしましては、設置についてはできるだけ要望に応えたいという、そういうことをご回答させていただいとるとこでございます。ただ、先ほど部長のほうから答弁いたしましたけれども、当然どの程度のモニュメントになるのかによって設置費用も変わってまいります。その設置費用をどこが出すのか、その中で市はどの程度出すのか、場合によっては全額出すのかどうなのかということとか、それからもう一つ考えないといけないのは、どこに置くのかというところでございます。こういったことをしっかりと検討する必要があるだろうと考えております。私は、これまでも別のご質問の中で何度となく申し上げておりますけども、浜田の歴史や文化をどのように継承し、将来に伝えるか、これは大変大切なことだろうと思っておりまして、その辺についてしっかりと考えないといけない。 現在、(仮称)浜田歴史資料館につきましても、いろんな観点から再度検討を今進めているとこでございます。その中では、そもそも歴史資料館をどうするのかという話、それから仮に設置する場合にはどこに設置するのか、こういったこともあわせて考えております。 駅鈴につきましても、浜田の歴史の重要な一ページであると、このように思っております。そうしたことを考えますと、歴史資料館の再検討もしておりますんで、その中であわせて考えていくべきではないかと、このように考えてるとこでございます。ただ、冒頭申し上げましたけれども、駅鈴の設置については、私は前向きに考えたいという、そういった気持ちには変わりはございません。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 市長、期待しております、ぜひとも。それで、やるときには議会に先に提案してください。よろしくお願いしたいと思います。 それでは、3項目め、幻の広浜鉄道今福線を生かす取り組みについてであります。 1点目、広浜鉄道今福線を浜田の貴重な観光資源と捉え、定期的、継続的に観光客が訪れる環境整備を実施してこられた現状と課題として残るハード面での取り組み状況をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 広浜鉄道今福線の環境整備につきましては、平成27年度に開催された広浜鉄道今福線を生かすシンポジウムの開催前にトンネルや橋梁などの遺構を安全点検し、地元の協力を得ながら遺構の修理、看板やバイオトイレの整備など定期的、継続的に観光客を受け入れることのできる環境整備に取り組んでまいりました。 なお、立ち入りが危険な遺構など課題として残るハード面につきましては、立入禁止対策を施して観光客の安全確保に努めております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) この遺構は、現地に来ると見ちゃんさいと言いますよね。でも、立入禁止、これ矛盾だと思うんです。現在、立入禁止場所は何カ所あるんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 広浜鉄道今福線は、路線の中には多くの構造物や路盤があるため、立入禁止の箇所の数といたしまして、一概に申し上げることは困難でございますが、現存するトンネル、橋梁の立入禁止箇所で申し上げますと、19カ所ございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 19カ所あるんですけども、中には案内人さんが鍵を持っていくことだったらオーケーというところもありますよね。安全第一なんですけども、やはり最低限見られるようなところまでフェンスを寄せるとかしないと、せっかく見に行っても下長屋トンネルなんか1,600メートルあるんですけども、長靴、ヘルメットが要る、そういうことも要るんですけども、かなり手前のほうから入れなくなってます。そういった場合でも、もう少し下げるなり、安全点検してもらうことも必要なんですけども、見に来た人に目で肌で感じてもらうものまでしていかないと、一番メインなところもありますので、旭町の丸原の新線なんかは結構近くまで行けるんですけども、民有地があって立入禁止とか進入禁止とか言われてますけども、でも実際そこの人は通ってもいいよということを言われとるんです。そういったことを地元の人と話し合って、最低限もう少し見られるようにしていただきたいなと思っております。 そしてもう一つ、下長屋トンネル言いましたけども、あそこには車はなかなか近くまで行けませんけども、その近くの土地の所有者の方がもしこられるんなら車を回転場をつくってもいいようなことを言われとるんですが、市はその辺は把握されてますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 今のご質問は、鉄楽への道の回転場のことだと認識しておりますけど、草刈りなど維持管理のために地元で造成したいとの声を伺っております。今後、地元での造成のめどが立った段階で、市の財産管理担当部署とも連携して協議してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 市のほうもしっかり相談に乗ってあげてください。 それでは、2点目でございます。 平成25年のシンポジウム以来、遺構を訪れる人は確かに増えていますが、ガイド養成や実働組織活動などの現状とこれからの取り組みをお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) ガイドの養成につきましては、昨年度研修会を開催したところでございますが、新たなガイド養成には至っておりません。また、実働組織活動につきましては、民間での担い手不足から実働組織は構築できていないのが現状であります。今後、新たなガイドを具体的に養成するとともに、実働組織活動を行うための方法を再検討し、関係者と協議してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) ガイドの養成は、今現在携わっておられるのが私が知ってる限りは佐野、宇津井で4名の方、これまちづくり推進委員会から出ておられます。それで、今福公民館、館長さんですね。そして、まちづくり推進委員会の田村さんという方、それから旭のまちづくり推進協議会の岡本会長さんという方がやられとると思うんですけども、やはりこういった長い距離の遺構の案内というのは連携が必要だと思いますが、その連携についても、そういうガイドの連携を通してでも、そういった連携についての取り組みというのは市のほうはどうマネジメントされてるんでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 今福線を生かすための中期計画を今策定中でございます。沿線の住民さん、それから関係者が一体となって地域の活性化につながるよう、今後連携しながら取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) そのためには、地元の人を交えた地域学、この実施をするべきだと思っております。なぜなら、先日2月25日なんですけども、今福公民館は浜田市まちづくり総合交付金事業の中で、公民館主催でウオーキングツアーをやられておられます。これも新聞に載っておりましたけども、第3回目で150人以上の参加者があったということで、非常に好評だということをお伺いいたしております。そういった地元を知ってもらう、地域学というのは地元の人にまず知ってもらうことでやってもらいたいと思っております。 そして、市内の方にはシンポジウムの後にエクスカーションがありましたよね。現地見学会、これ市長も参加されたと思うんですけども、行かれたと思うんですけども、体験型の見学会、これは非常に大事でございます。こういったものを交えながら、地域にあるお宝を、自分たちのお宝をしっかり勉強して、そしてガイドにつなげていくということもできると思いますので、ぜひとも今5年計画で活動計画をつくっておられると言われましたけども、その中に入れてしっかり現地が案内できる人を育てていただきたいなと思っております。申し上げときます。 それでは、3点目でございます。 しまね市町村(まち)ナビで、タウンブラザしまね、松江市にあるんですけども、ナビの広報スタッフの方が19市町村をめぐって、ここに行って感動しましたと題して大掲示物として広浜鉄道が登場し、展示してあります。松江のほうに展示してあります。非常に大きなもんなんですけども、浜田にもドローン撮影をしたようなオンリーワンの掲示物が欲しいものですが、案内看板や観光サインの充実も含め、大事だと思うんですが、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご提案のとおり、広浜鉄道今福線をドローン撮影してオンリーワンの掲示物をつくることができればおもしろい取り組みだと思っております。今後、オンリーワンと言える掲示物の実現可能性について、管理面と経費面の課題を踏まえて関係者と相談してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 看板一つのことじゃないんですけども、浜田駅の南口、表のほうなんですけども、公衆電話付近、セブン-イレブンがある横なんですけども、あそこに目立たない広浜鉄道の看板があるんですけども、皆さんご存じでしょうか。でも、目立たないんですけども、私はやっぱり現地に行かなきゃ広浜鉄道のマップが見られんのじゃなくて、玄関口である浜田駅の駅舎ありますよね。あのどんちっち神楽時計の対面になると思うんですが、白い壁のところにばんと看板をつけて、こういうものが浜田にあるんだというものが必要だという思いがあるんですけども、そこに限らず、看板もオンリーワンの看板をつけないと目立ちませんので、ぜひともそういった看板の設置をお願いしたいと思っております。費用はかかりますよ。かかりますけども、それなりの費用効果というのはあると思いますので、ぜひ考えていただきたいと思います。 それも含めて、もう一つ、動画のPRといたしまして、皆さんご存じでしょうか。浜田高校の放送部が去年第41回全国高等学校総合文化祭ビデオメッセージ部門で審査員特別賞を受賞されました。これは、PR動画として今福線でロケハンをという題でした。5分間で紹介しとるんですけども、女の子がビデオカメラを持って男の子と今福線を案内してるという非常に若者らしい今福線の紹介でした。これも、そういったビデオメッセージがございました。そういったものを踏まえながら、民間の方でも学生の方でもそういったものをPRすることが大事だということで取り組んでおられますので、部長、そういったものを見たことはございますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 見させていただきました。議員ご指摘のように、若い男女のカップルが遺構を訪ねて紹介するという流れで、初めて見られた方もそれを見て、恐らく行ってみたいなあと思われるんじゃないかなと思ったところでございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 本当に旧線をしっかり紹介して、ここはどこだろうかというので、私も知っとるんですけども、ついつい見てしまいますよね。そういったものが人を呼び込むということだと思います。 そしてもう一つ、学校教育のほうにちょっと触れるんですけども、この今福線の遺構を利用したふるさと教育というのを取り組んでおられるところもあると思います。三階小学校では秋の遠足の4年生がこの今福線に来ると。それで、今福小学校は社会科学習でふるさと教育ということで4年生が今福線を回っているということを聞きます。そして、関係はあるんですけども、石見小学校、これ新線ができるときに石見小学校の裏の断崖山というのがあるんですけども、あそこにトンネルを掘って高佐に出て黒川を経由して佐野に行くという新線の計画がありました。石見小学校にも関係あります。そして、国府小学校は旧線の下府駅から出るわけなんですけども、工事が始まったわけなんですけども、石見小学校と国府小学校のふるさと教育の授業の中にこういったものを余り取り入れてないんですけども、学校教育としてどういうふうな取り組みをされておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 先ほど議員ご指摘のように、それぞれの学校におきまして、身近な歴史、文化などを知るということはふるさと教育を推進する観点からも大切なことであると考えているとこでございます。 ご指摘の今福線に関係するところでございますけども、そうした観点から、より身近な学校で学習の機会を持たれるということは意義のあることだと考えております。こうした地域資源につきまして、改めて周知を図って、活用を促進といいますか、促してまいりたいと考えているとこでございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) ぜひとも、子どもたちに自分たちのふるさとはこういったものがあるということを少しでも広げていただきたいなと思っております。関係ある小学校でございますので、ぜひとも、私も保育園の子を畳ケ浦に案内したりしとるんですけども、広浜鉄道にももし機会があればご案内していきたいなと思っております。 それでは、大項目4点目でございます。 自転車の利用促進についてであります。 平成26年、28年と議会において、自転車を生かした取り組みについて質問や提案をさせていただいております。先日、浜っ子タイムズで環境課が地球温暖化対策のため、クールチョイスを推進し、市民、事業者、行政が協働し、環境配慮行動を行うとしてクールチョイス宣言の取り組みを紹介されていました。その中で、環境に優しい乗り物として、自転車の利用促進、交通費の節約や心身の健康増進を目的とした行動をしようと呼びかけられていました。 1点目、市職員の通勤状態の現状とそれに伴う徒歩や公共交通の利用、自転車利用促進に対して市や部局、課ごとの取り組みや目標があるのか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 市職員の通勤方法につきましては、正規職員約670名のうち、7割以上の職員が自家用車利用となっております。自転車や徒歩通勤は約140名程度となっております。通勤における自転車利用促進について、組織ごとの取り組みや目標設定は行っておりません。現在のところ、議員がおっしゃいますクールチョイス宣言による呼びかけなどの啓発を中心に行っている状況でございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 昨日、同僚議員が平成23年に作成された地球温暖化対策実行計画の中で、職員の行動における重点取り組み事項なんかがいろいろあるんだけども、29年、23年度の策定においては、検証されてやられるかということを言われました。そのときの23年の数字を見ますと、クールチョイス宣言だと言われました。取り組みとして重要なのは、ノーマイカーデーの取り組みというのがありました。これは、3点満点、20項目のうちで0.98で、取り組みが一番悪かったんですよね。悪いというより、下から2番目、19番目、取り組みが一番悪いという評価でございました。それについての取り組みはどうされてるんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) ノーマイカーデーという取り組みを決めてやっておりましたけれども、なかなか今ありましたように成果が出ていないということもありまして、現在はそういう取り組みは行っておりません。ただ、地球環境に配慮したいろいろな対策は必要だということは認識しておるとこでございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) ノーマイカーデーの取り組みはしてないということですけども、そのために徒歩とか公共交通、そして自転車を利用したものをやっていこうというものも一つ入ってると思うんです。今、地球温暖化対策計画の実行の策定の中でやられると思うんですけども、ぜひとも部局を通じてノーマイカーデーをやるときには、公共交通を使ったり、徒歩、自転車を使っていくということも取り組んでいただきたいと思っております。 そして、燃料消費量の削減ということで、近距離の移動の場合は公用自転車を使おうということが書いてあったんですけども、私公用自転車を余り見たことないんですが、実際に何台あって、どう使われるんでしょうか。
    ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 公用自転車については、以前は放置自転車を修理して使って、それで公用自転車にしておりましたが、なかなか放置自転車は修理してもうまく使えないということで、昨年の1月に新たに5台自転車を購入して、現在公用自転車を配置しております。2台は福祉関係の職員が訪問するときに活用しておりまして、3台は公用車を管理しております行財政推進課の管財係に鍵を置いとりまして、合同庁舎や商工会議所など近辺、これから天気よくなりますんで、そういうときは積極的に使うように勧めているところでございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) わかりました。 それでは、次の質問に移ります。 2点目、自転車利用促進の取り組みとして、サイクリングマップを作成し、市観光協会のはまちゃりを利用して市内の見どころを訪ねましょうと言われていますが、環境課や観光交流課、建設課など作成に当たっては横断的に協議して作成されたものか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 浜田市サイクリングマップは、クールチョイス推進事業という環境省の全額補助事業を活用し、地球温暖化対策の一つである自転車の利用促進を図ることを目的として作成したものでございます。 このマップは、浜田駅をスタートして浜田のお薦めポイントを示した自転車で回れる約12キロメートルのルートをあらわした地図となっております。作成に当たりましては、広島で自転車を使用した外国人向けガイド事業に取り組んでいる方を講師として招き、環境課、浜田市観光協会、島根県立大学生、紺屋町商店街などの関係者が集まって横断的に協議したものでございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 横断的に集まって協議したといんですが、これクールチョイスのサイクリングマップなんです。残念なことは、私が自転車に乗っとるからというんじゃないんですけども、サイクリングマップをつくるときには自転車に乗るときの交通ルールとかマナーというのが必ず入るんですが、これ残念なことにはマップになっとるんですが、ないんです。これも指摘しときます。 そしてもう一つ、マップは大事なのは今ナビとかあります。確かに携帯のナビもありますけども、このマップを利用するときには曲がる方向とか目印になるとこには必ずその案内があるんですが、これにはないということで、つくってもらったことに対しては非常にうれしいんですけども、まだ内容が不十分ということを指摘しときます。 それで、自転車に乗るときの合い言葉というのは部長、ご存じですか、合い言葉。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) いえ、合い言葉は存じ上げておりません。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 合い言葉はキープレフト、左側通行、これが基本なんです。サイクリングマップをやるときは、キープレフト、これは全国的に合い言葉は通っておりますので、左側通行で自転車も自動車と同じ意味合いです。安全が確保されるということです。 それでは3点目、これまでのはまちゃりの貸出状況と千畳苑など宿泊施設から畳ケ浦の景勝地に行くまで少し遠いから、自転車があればいいのにと現地で案内するときよく聞きますが、そういったところにはまちゃりの配置や宿泊施設に働きかけて、自転車を用意してもらう取り組みをしていかないのか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 浜田市観光協会で取り組んでおりますレンタサイクル事業はまちゃりの利用状況につきましては、平成29年1月から12月の実績で申しますと、3時間利用と1日利用の合計で194件の利用となっております。そのうち、約8割が観光目的の利用となっております。 また、本年度は国府支部等における拡充も検討しておりましたが、千畳苑の指定管理者が変わること、浜田駅前広場整備事業に伴い、自転車置き場の見直しの必要が出てきたことなどにより、見送ったところでございます。 なお、市といたしましては、最低限の自転車の設置については検討する必要があると考えておりますが、宿泊施設への設置については各施設の判断に委ねたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 千畳苑とか駅前の整備が終わりましたら、提案していただきたいんですけども、特に浜田市内、歴史を探訪するときに浜田市はそんな大きな駐車場はございません。非常に狭いところもございます。お寺なんか行きますと、駐車場がなくてとめにくいということもあります。また今、外ノ浦の北前船寄港地、城山から回るとこにしましても、市道は非常に狭くて離合ができない状態なところがいっぱいあります。ぜひとも、この自転車を使っていただいて散策ができるようなものをつくり上げるべきだと思っとるんですけども、自転車の活用というのはそういった面でも十分生きてくると思っております。部長、どうでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおり、旧市街や外ノ浦は道が狭い箇所があり、また駐車場が少ないということもございます。車の移動には適しておられませんので、自転車の利用は適しているものと考えております。 はまちゃりの整備につきましては、需要に応じて最低限の整備について検討する必要があると考えておりますので、自転車の確保が課題であると考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 自転車の確保なんですけども、放置自転車の利用というのは私ちょっと思いついたんですけども、昨日先輩議員で島根あさひ社会復帰促進センターのいろんな取り組みについて言われましたけども、放置自転車を修理して海外に輸出している事業をセンターのほうでやられてると聞いたんですけども、そういったものを浜田市に払い下げということはちょっと言葉があれでないかもわかりませんけども、そういったものを利用した放置自転車を宿泊施設に配置していくということの考え方についてはどうなんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 市におきましては、かなり昔のこととなりますけど、放置自転車のうち状態のよい自転車を修理いたしまして、公用自転車として活用したこともございましたが、法律が変わり、利用できなくなったと伺っております。 社会復帰促進センターで、今民間事業者の活動として放置自転車を修繕して外国へ輸出されていると伺っておりますけど、災害など特別な理由以外は国内への提供はできないということでございました。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 提供はできないということなんですけど、放置じゃないんですけど、家庭においての乗らない自転車があると思います。こういった事業をするときには、市民の皆さんの協力も仰ぐこともできるんじゃないかということを申し上げときます。 それでは4点目、多様なメリットを有する自転車を観光の魅力化、地域ブランディング、売れる仕組みづくりをそれぞれ自転車でも取り組むべきだと思いますが、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおり、自転車を活用した地域の魅力化、地域ブランディングはまちの再発見や市外への情報発信にも寄与するものと考えております。 先ほど、市民生活部長が申し上げましたように、浜田市サイクリングマップを活用し、市民を対象とした浜田のお薦めポイントをめぐるサイクリング企画も検討してみたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) ぜひとも、そういったサイクリングマップもまたちょっとつくり直していただいて、しっかり市民が楽しむようなコース設定をしながら、地域のお宝を散策できるようなコースを地域ブランディングの売れる仕組みづくりをしていただきたいと思っております。 それでは5点目、過去私は第一に市民が楽しむため、サイクリングコースを設定し、その中に遊びや楽しさを入れて自転車を賢く使うことを提案してきましたが、その思いとは違って、市が今取り組んでいる事業はロングライドサイクリング大会の開催の検討です。改めて、事業の内容とその効果、そして実際に取り組むことはできるのか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) ロングライドサイクリング大会の事業内容につきましては、浜田市、江津市、邑南町をまたぐコースを走り、サイクリング大会を持ち回りで開催することで、参加者と地元住民との交流促進や経済効果が期待されるものでございます。 しかしながら、本年度県内で大会を運営するサイクリング専門家を迎えて、2市1町での調査検討を行い、両市町に大会の共同開催を提案いたしましたが、既存のサイクリング大会があることや、費用対効果の面から受け入れられなかったため、本大会の開催については当面見送ることといたしました。仮に、浜田市単独でロングライドサイクリング大会を開催するといたしましても、事業主体となります民間の実行組織がないという課題がございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 大会とかロングライドをやるときには、専門的なものが要ります。それから、安全対策が非常に言われて、なかなか開くことができないということは前の質問でも言わせてもらったんですが、そうならないために市民が楽しむサイクリング大会とか、そういったものを提案させていただいたつもりでございます。 それは、次の質問にも入るんですけども、益田はI・NA・KAライド、大田は石見ライド、そして江津は三江線を利用した今の自転車を利用したサイクリング大会、そして美郷町では家族が楽しむサイクリングというのでも市はやっとるんです。浜田市がやってないぐらいのもんです。大会をやりますと、専門的なもんが要りますから、じゃなくて市民が楽しむサイクリング大会をしていただきたいと思います。ぜひともよろしくお願いしたいと思います。 それでは、最後の質問でございます。 私が提案するサイクリングで地域ブランディングをするコースとしては、下府駅を起点として上府、宇野、宇津井、佐野、今福、これは旧線の全長15.6キロ、そして新線であります旭町の今市まで8.6キロ、合計24キロを結ぶ幻の広浜鉄道サイクリングコース、これ一つ目です。 浜田ナンバーワンをめぐるそれぞれのサイクリングコースとしては、国内の漁港施設としては最も長い斜張橋のマリン大橋、これ長さが305メートルあるんですけども、漁港にかかってる橋としては浜田が日本一でございます。漁港から北前船寄港地の外ノ浦をめぐるコース、これが二つ目。 日本一の千畳敷と県内唯一のかおり百選にも選ばれた景勝地畳ケ浦と石見国分寺をめぐるコース、これが3点目。 そして、第二ダム、堤高が100メートルあるんですけども、これは県内随一の高さと言われております。ダム好き好きコース、これが4点目です。 そういったコースをつくることによって、浜田市民が自分たちの住んでいるところ、地域を好きになります。そして、住民が暮らしを楽しむこともできます。そこにある豊かさを知るきっかけにもなります。今以上に地域のにぎわいや活性化につながり、そこからいろいろなプロジェクトが生まれ、ひいては観光客にもつながるのではないでしょうか。そのためにも、浜田自治区だけでなく、各自治区でもサイクリングを楽しむコース設定やイベントの開催もぜひ考えていただきたいと思いますが、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) サイクリングにつきましては、まずは愛好家の皆さんの手で可能性を探るところから始めることが有効と考えております。ロングライドサイクリング大会の検討にかかわっていただいた市内の愛好家にいわみんのサイクリングへのエントリーについてお話ししたことがあります。まずは、地域住民の皆さんが楽しむことができ、大いに盛り上がることができれば、新たなサイクリングコースの設定やイベントの開催につながり、地域の活性化や誘客に結びつくものと期待しております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) いろいろと提案させていただいとりますし、またしっかり私も動くことが好きですので、ぜひとも活用していただきたいと思います。自分自身も自転車に乗っておりますし、健康には60過ぎて気をつけなきゃいけないという思いがあって、とにかく体を動かそうとしますけども、思いとは裏腹になかなかできないときがあります。でも、好きなものは挑戦できますので、ぜひとも頑張ってやりますので、市の行政の方も健康づくりにはしっかり留意されて頑張っていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) この際、暫時休憩します。なお、再開を午後1時ちょうどといたします。            午前11時58分 休憩            午後0時58分 再開 ○議長(川神裕司) 会議を再開します。 休憩前に引き続き個人一般質問を行います。4番村武まゆみ議員。            〔4番 村武まゆみ議員 質問席〕 ◆4番(村武まゆみ) 4番、会派未来、村武まゆみでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 まず初めに、頑張る女性を応援したいということから、先日新聞で読みましたうれしいニュースが二つございますので、その話から入らせていただきます。 一つ目は、浜田水産高校専攻科の女子生徒が水産高校開校以来初の女性航海士として就職内定したということです。女性航海士は、全国的にも珍しいということで、4月からはこの浜田からは少し遠いですが、北海道函館に本社があります大手フェリー会社で夢に向かってチャレンジをされるということです。浜田からエールを送りたいと思います。 そして、二つ目でございますが、島根県が今年度初めて実施いたしましたしまね働く女性きらめき大賞の1人に浜田あけぼの水産の女子社員が選ばれたということです。このしまね働く女性きらめき大賞の募集内容を見たとき、浜田からもどなたか応募されるといいなと思っておりましたので、今回の大賞受賞の記事を読んだときは大変うれしかったです。私は、女性議員として浜田の女性たちが仕事に打ち込みながら子育てをしたり、趣味などを大切にしたりと、より一層輝けるよう支援していきたいと思います。 そこで、働く女性にとって結婚し、子どもを育てる上で重要な問題、子ども・子育て支援について、大項目一つ目として質問をいたします。 前回は、子ども・子育て支援の放課後子ども教室について質問をいたしました。今回は、乳幼児期の子どもの育ちについてから質問を始めたいと思います。 市長の施政方針の中で、安心して子どもを生み育てる環境づくりについて述べておられました。本年の4月からは、三隅保育所内に子育て支援センターおひさまの開設や、また乳幼児の医療費無料化は安心して子どもを育てるということにつながると思います。そういう環境づくりももちろん大切でございますが、浜田市の未来を担う子どもたちの育ちについて、保育、幼児教育の内容も大変重要であると考えます。 現在の浜田市子ども・子育て支援事業計画には、乳幼児期は基本的な信頼感や自己肯定感を養う重要な時期であるとあります。そういう意味で、計画の基本理念に育もう、自分とみんなを大切にするはまだっ子と掲げられているのだと思います。 そこで、小項目の一つ目の質問でございます。 浜田市の乳幼児期の子どもたちに、信頼感や自己肯定感を育んでいくためにどのように推進しているのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 初めに、私のほうからお答えをさせていただき、後ほど担当部長のほうから答弁をさせていただきます。 浜田市における最大の課題、これまでもいろんな機会で申し上げておりますけれども、人口減少対策であると考えております。中でも、少子化対策といたしまして、安心して子どもを生み育てる環境づくりにしっかり取り組んでいく必要があると、このように考えております。 議員ご指摘のように、浜田市の未来を担う子どもたちの育ちにつきましては、保育あるいは幼児教育の内容が大変重要であると、このように認識いたしております。具体的な部分につきましては、担当部長のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 基本的な信頼感や自己肯定感は、乳幼児期に親子の心のきずなを育むことで高まるとされております。親子の心のきずなとは、我が子が泣けば思わずだっこし、安心して泣きやむといった何げない一連の動作から始まります。まずは、このような当たり前のことがきずなを育むのに非常に大切であり、心の安定につながることを理解していただきたいと考えております。そのため、浜田市では妊娠中はママパパ学級において、赤ちゃんの抱き方を説明したり、また出生後は赤ちゃん訪問や健診などを活用して、安心して親子がかかわれるよう、父子手帳やふれあい遊びのパンフレットを配布しております。また、子育て支援センターにおいては、親子で楽しく過ごせる事業を数多く実施しております。 乳幼児期の親の学びプログラムとして取り組んでいる浜田版のプログラムにおいて、親と子のコミュニケーションに関するプログラムを作成するなど、基本的な信頼感や自己肯定感を高めるためには、親子のきずなが根底にあることを理解してもらえる活動を進めてまいります。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 今お聞きいたしましたママパパ学級が今日の午後から松原の子育て支援センターにおいて開催されているようです。皆さん、熱心に学んでおられると思います。 そこで、2点再質問をさせてください。 先ほどの答弁の中で、妊娠中は子育てセンターでのママパパ学級などで赤ちゃんの抱き方など説明されているということでしたが、ママパパ学級にはどれぐらいの参加者がおられるのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) ママパパ学級は、家族みんなで赤ちゃんを迎える準備コースといったコース、全部で三つぐらい用意をしておりまして、平成28年度で申しますと、全部で20回開催しておりまして、お母さんが76人、お父さんが50人の参加となっております。 あと、今年度は既に17回を終了しておりますけども、お母さんの参加が80人、お父さんの参加が41人という状況でございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) お父さんの参加が41人ということで、かなりお父さんも参加されているのだなあと感じましたけれども、多くのママやパパが参加できるように平日だけではなく、週末等の開催なども増やしていただければなあと思います。 もう一つ、再質問でございますが、最初の質問の答弁の中に、乳幼児期の親の学びとして浜田版のプログラムができたということでしたが、既に試験的に今年度何度か実施されているようでございます。どのような場で実施され、参加者の方の感想などありましたら、お聞かせいただければと思います。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 浜田市オリジナルの家庭教育支援プログラムにつきましては、会派代表質問でもお答えしておりますけども、現在親子のきずな、メディアと子育て、小学校入学に向けてといった三つのプログラムの策定を進めているとこでございます。 議員のご質問にありました今年度実施している状況でございますけども、現在1月下旬から2月下旬にかけまして、市内六つの保育所で試行的に実施をしてるとこでございます。既に、実施をした保育所の参加者からは、共感することがたくさんあったとか、あるいは不安なことの解消方法が少しわかった、あるいは生活を見直していきたいなどの感想が出ているとこでございます。 今後、いただいた意見をもとに、プログラムの修正を行いまして、完成させた上で本格実施したいと考えているとこでございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) ありがとうございます。新しいプログラムで、より多くの保護者の方が安心して子育てができるよい学びが広がるように期待しております。 それでは、小項目の二つ目、乳幼児期に通っている幼稚園、保育所、認定こども園は各園でそれぞれが独自性を持って、子どもたちを健やかに育てる方針を打ち出しておられると思います。幼稚園や保育所、認定こども園と浜田市の子育てのビジョンの共有をどのように推進しているかを伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 浜田市の子ども・子育て支援事業計画につきましては、事前に子育て世帯へのアンケート調査を実施するとともに、専門部会を立ち上げ、保育園や幼稚園など関係機関の皆さんと一緒につくり上げたものでございます。 また、計画書は子どもにかかわる機関全てに配付をし、共有を図っております。 浜田市としましては、園ごとの独自性を尊重しながらも、常に子ども・子育て支援事業計画を基本とし、市の考えを示しながら、園とのかかわりを持つように努めております。例えば、市内の全保育所、幼稚園への巡回訪問を年2回行ったり、生活習慣、食生活に関するアンケート調査を実施し、園や保護者にフィードバックするなど、事業に取り組む中でのつながりから、子育てに対するビジョンの共有が図られていると考えております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 保育園、幼稚園と共有をされているということでございますが、現在の浜田市子ども・子育て支援事業計画を見ますと、豊かな人間性を育む教育、遊びの推進という部分では、簡単にしか書かれておりません。私は、特に乳幼児期の発達というのはとても重要であると考えております。乳幼児期は、人間の土台をつくるときで、誕生して2歳ぐらいまでの間に脳の土台の部分はほぼ完成されて、しかも自然環境からの十分な刺激に対応し、形成されているということでございます。 そして、その後、3歳からも信頼感や自己肯定感が養われる大切な時期で、自尊心が低いほど中学生以上になってスマホ依存になることが多いとデータも出ているようでございます。自尊心は、自分力をアップし、それが学ぶ力、考える力、生き抜く力に影響してくると言われております。きっと、そういう子どもたちは育ったふるさと浜田を愛する心も育つと思います。私たち会派未来でも、浜田の未来に責任を持つということを目標にしております。浜田市の未来を担う子育ちをしっかり考えることが必要で、その上でぜひとも浜田市の保育園や幼稚園などと浜田の子ども像をしっかりと共有していただきまして、子どもの土台づくりに力を入れていただきますよう、お願いをしたいと思います。 それでは、中項目の二つ目、子ども・子育て会議について質問いたします。 平成27年度からスタートいたしました子ども・子育て支援新制度の中で、市町村におきまして、子ども・子育て会議の設置努力義務が入っております。浜田市におきましては、浜田市子ども・子育て会議の機能が浜田市保健医療福祉協議会の中に入っておりまして、単独の会議になっておりません。島根県内でも、多くの市町が単独の子ども・子育て会議を設置しております。過去の浜田市保健医療福祉協議会会議録を読みましたけれども、やはり大枠の中ではきめ細やかな対応ができていないのではないかと感じました。浜田市においての子ども・子育て会議について、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 現在、浜田市におきましては、浜田市保健医療福祉協議会が子ども・子育て会議の機能になっております。この協議会は、浜田市の保健・医療・福祉分野における附属機関であり、多方面にわたる専門性を持った方々で構成されております。広い視野で子育てを考えていただけるというメリットはございますが、一方で議員ご指摘のとおり、子どもに限定したきめ細かい議論を行うことは少し難しい面もございます。 これまで、子ども・子育て支援事業計画を策定する際に、専門部会を設置しておりますし、庁内には子ども・子育てにかかわるさまざまな組織がございますので、こうしたものを参考にして子ども・子育て会議の設置について検討していきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 前回の議会でも申しましたけれども、私が子どものころと違いまして、多くの課題を抱える今の社会ではさまざまな形で子どもや子育て支援をする必要があると思っております。ぜひとも、浜田市の未来へ向け、しっかり議論できる場をつくっていただきたいと思います。 それでは、大項目の二つ目、障がい者差別解消の条例について質問いたします。 前回の一般質問でもお伺いいたしました障がい者差別解消の条例、浜田市障がいのある人もない人もともに生きることができるまちづくり条例が本会議において提案されております。日ごろから障がい者支援をしています私にとって、大変うれしいことでございます。しかし、ただ条例を策定するだけでは意味がないと思います。条例を策定後の共生社会に向けての取り組みについてでございますが、先日の会派代表質問の中で、事業者や市民に対して啓発パンフレットの配布や講演会の開催などを予定されてるという答弁を聞きましたので、一つ目の質問は取り下げます。 私からは、この啓発活動として、浜田市としてあいサポート研修の推進を提案させていただきます。 前回の一般質問で、あいサポート研修について取り上げました。あいサポート研修は、障がいについてまず知ることから始めよう、障がいを知りともに生きるということで、この条例についても多くの方にわかりやすく理解していただけると思います。 さらに、研修において、講師役のあいサポートメッセンジャーは基本的にはボランティアで活動いたしますので、予算もかかることはありません。あいサポートをより多くの市民に広めていければと思いますけれども、この研修をまずは浜田市職員の方に受けていただければとよいと思いますが、今までに市職員を対象にあいサポート研修が実施されたことがあるか、伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 職員への研修ということでございますが、ちょっと古いんですが、平成24年7月にそのときの参加人数が83名、あいサポート研修を実施しております。あと、最近で申しますと、直接あいサポート研修ではないんですけれども、平成28年4月にいわゆる障がい者差別解消法という法律が施行されましたので、そこで必要とされる合理的配慮の部分について、職員向けの研修会を2回ほど実施しております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 24年に実施されたということで、恐らく島根県に入ってきたのが23年だったと思いますけれども、なので入ってきてすぐに実施をされたのかもしれませんが、最近は研修を実施されていないということでしたので、ぜひともまずは市職員の皆さんにあいサポート研修を受けていただけるとよいと思います。そして、ぜひ市長にも研修を受けていただきまして、このあいサポートバッジをつけていただきまして、この条例を市民に普及していただけるといいかと思いますけれども、市長、いかがでございますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) あいサポート運動、私としてもぜひ参加したいと思っております。 今、議員から質問ありましたんで、昔のことを思い出したことがありましたので、ご披露したいと思います。 今から三十七、八年ぐらい前になるかと思うんですけど、まだ私が若かりしころに仕事でアメリカに行きました。そのときに、移動に本来ならタクシーに乗るところなんですけれども、経費を削減したいという思いもありまして、路線バスに乗ってみようということで、路線バスに並んで待ってたんです。そうしましたところ、車椅子の方が来られまして、そうしてるうちにバスが実際到着しました。そこで、バスが到着したら、路線バスならんでた方々が二、三人さっと車椅子の方のところに駆け寄って、みんなでよいしょって車椅子をその方と一緒にバスに乗せられたんです。その光景を見まして、正直言いまして大変感動しました。と同時に、日本ではどうなんだろうかと思ったところでございます。 できれば、障がい者の方々に対するこの度条例をつくったわけでありますけども、バリアフリーにするとか、合理的配慮、施設整備も必要かもしれませんけども、私はそれ以上に大切なことは、こういったみんなで障がい者の方を支え合うという、そういうことが大切ではないかなと思っております。 例えば、入り口に段差のあるようなお店に入ることができない方がもしおられた場合には、さっとそばにいる方が、周囲の方がそれをお手伝いしてあげるとか、そういうまちづくりをぜひしてまいりたいと。 職員の研修はもちろん今後もしたいと思っておりますけども、市民の皆さんにもこういった啓発を広めて、まち全体で障がい者の方を支え合う、そういうまちにしていきたいなと、このように思っております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) ありがとうございます。 あいサポート研修というのは、障がいについての特性や、また支援の仕方なども入ってございますので、そういった意味でもぜひ研修を進めていただきたいと思います。そして、市職員だけではなく、ぜひとも浜田市議会議員の皆様にも研修を受けていただきたいと思います。 あいサポート研修を受けた企業は、県からあいサポート団体と認定されます。浜田市でも認定されている企業団体がございまして、ホームページに掲載されております。この認定団体の中に、ぜひとも浜田市役所、そして浜田市議会も仲間入りしまして、皆さんがあいサポートバッジをつけて障がいがある人もない人もともに生きていく社会をつくっていければいいなと思っております。 次に、小項目の二つ目でございます。 現在、文科省の心のバリアフリー化学習推進会議におきまして、共生社会の実現を提言しています。その中で、障がいのある児童・生徒と障がいのない児童・生徒等の交流及び共同学習は経験を深め、社会性を養い、豊かな人間性を育むとともにお互いを尊重し合う大切さを学ぶ機会となるなど、大きな意義を有するとあります。現在、浜田市において、このような交流及び共同学習が行われているのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 市内にあります特別支援学校と市内小・中学校との交流及び共同学習といたしまして、学校間での交流あるいは児童・生徒の居住地にある学校での交流を実施してるといった学校がございます。 また、特別支援学級が設置されております小・中学校におきましては、通常の学級での交流や共同学習など、児童・生徒の実態に応じて実施をしているとこでございます。 具体的には、例えば図画工作などの制作活動あるいは家庭科の調理活動、また児童・生徒が企画した2分の1成人式やお楽しみ会などの交流活動などを行っているとこでございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 学校におきまして、子どものころからこういった活動を進めておりますと、自然と身につくと思います。お互いを尊重し合う大切な学びをしまして、共生社会実現へ向けて進むことを願います。 それでは、次の大項目三つ目といたしまして、地域コミュニティの形成についてに移ります。 中項目、まちづくり推進委員会についてでございます。 小項目の一つ目としまして、市長の施政方針において、平成30年度でまちづくり総合交付金が3年が経過することで、事業の中間検証を行うということでした。平成30年2月1日現在のまちづくり推進委員会の設置状況を見ますと、浜田自治区以外の自治区では100%以上でございますが、浜田自治区が50.4%で、特に浜田地区におきましては10.7%とかなり低い数字となっております。この要因について、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 現在、浜田自治区を除く4自治区につきましては、公民館単位で地区まちづくり推進委員会が設置されておりまして、組織率は100%となっております。これは、地区まちづくり推進委員会の設立以前から、公民館区と同じ区域で自治会組織が存在していたところが多く、もともと地域のつながりが強かったことから、地区まちづくり推進会がスムーズに設立できたためと思われます。 一方で、浜田自治区、中でも市街地を含む浜田地区において、地区まちづくり推進委員会の設立がなかなか進まないのは、公民館区域はもとより、まち単位でさえ自治会組織が存在しない、そういう町内が多くありまして、地域全体のつながりが弱い、これが大きな要因の一つと考えております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 私も、浜田地区に住んでおりまして、かなり危機感を感じているところでございます。 それでは、再質問をさせていただきます。 浜田自治区を除く4自治区におきましては、以前からのつながりが強かった上に、公民館単位で地区まちづくり推進委員会が設立されたということで、公民館の連携があったからとも感じておりますけれども、いかがでしょうか。 そして、その場合、公民館がどのような役割を果たしてきたのでしょうか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 浜田自治区を除く4自治区のまちづくり推進委員会の設置に関しましては、公民館が全てかかわりを持ってこられたと承知をしております。特に、自治会、それから公民館、それと支所が連携をされてまちづくり推進委員会の立ち上げを行われたと思っております。 もともと自治会の事務局を公民館がお持ちしのような実態もございましたし、このような以前からのまちのありようということがまちづくり推進委員会の設立に大きく貢献されたんではないかと、そのように考えております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 進まない一つの理由といたしまして、公民館エリアというものがあるのかなあと感じておりますけれども、もう一つ再質問をさせてください。 浜田自治区、特に浜田地区におきまして、地区まちづくり推進委員会の設立が進まないのは、地域の全体のつながりが弱いということでした。地域でのつながりがどうしたら強くなるか、そこが悩みどころだと思いますけれども、今後の対策についてどうお考えか伺います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) なかなか、特に市街地を中心としたエリアで隣の人の顔が見える、そういうつながりを強めていくというのはなかなか難しい問題だと思っています。なかなか効果的というか、解決策がこれはというのは思い浮かびませんけども、例えばの事例で言いますと、少し市民の方ご本人にメリットがある、やらされ感でない、出てみようという、そういういろんな取り組みを仕掛けていくことが大事じゃないかと思っています。 例えば、防災の関係のイベントでありますとか、あるいは健康づくりのようなイベント、こういう自らに関係があるようなことを仕掛ける、これが一つではないかと思います。 それから、先日まちづくり・郷づくりの交流会があって、三階ネットワークの事例発表がございました。ここは、学校の子どもたちのラジオ体操に地域の皆さんもご案内をして出ていただくということで、そこで子どもと保護者とご高齢方の顔を見合う機会が設立されたと、こういうことも一つのきっかけになるかと思っています。 それからもう一つは、今草刈りとか清掃とか町内で皆さんが協力してやらなければいけない事業ってあると思いますけど、これに子どもたち、小学校、中学校、高校生の子どもたちに出てもらうと、保護者とそれから世話をしとられる方のつながりができると思ってまして、こういう小さなことを積み重ねていくことが大事だろうと思います。 それで、そのために一つの考え方として、今学校でもPTAの活動をされてますが、これに地域が加わって今PTCAの活動ということも言われてまして、こういう地域と学校が、今公民館も学校に深くかかわっておられる、そういう地域いっぱいありますけど、さらに深まっていけば浜田の中でもまちづくりのための組織の形成に少し進むきっかけになるんじゃないかと、このように思っております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 住民の方に負担感を感じさせずに仕掛けるというところは、公民館の得意分野でもございますので、今後も公民館を中心にしまして、住民の皆さんと一緒に動き出すことができるように、私も地元の皆さんと一緒に頑張っていきたいと思っております。 それでは、小項目の2点目でございます。 活動が進んでいるまちづくり推進委員会において、実際にまちづくり総合交付金を使って出た成果、住民の活動や意識がどのように変わったかを伺います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) まちづくり総合交付金、特に平成28年度から実施しております課題解決特別事業によって、多くの地区で新たな動きが生まれてきています。具体的な事例を申し上げますと、市内中心部では田町まちづくり推進委員会が防災や健康をテーマとした全住民参加型の事業を住民自ら企画運営され、事業終了後にその振り返りやアンケートなども行われまして、いわゆるPDCAサイクルを確立されています。 また、三隅の岡見地区まちづくり推進委員会では、地域のスーパーが閉店したことをきっかけに、JA跡地を活用して買い物弱者対策事業を実施をされています。こうした活動を先般2月17日に開催した人づくり・郷づくり交流会の場で実践者の方々に発表していただいたり、市のホームページで紹介したりすることによって、他の地域にも活動が広がるよう市としても取り組んでおります。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 私も、先日行われました人づくり・まちづくり交流会に参加いたしました。公民館やまちづくり推進委員会の皆さんの頑張っておられる姿を見させていただき、大変勉強になりました。 それでは、中項目2の地域リーダー等人材育成についての一つ目として、まちづくりの活動が進んでいない、または成果が出ていない地域ではリーダーや活動をする人材不足があると感じます。そのため、まちづくりの組織をどのようにつくればいいのか、また予算があってもどのように使えばいいのかわからないのではないかと思います。そこのところの推進はどのように行われているのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 本市では、平成28年度からまちづくりの人材育成事業を本格的に実施しておりまして、地区まちづくり推進委員会を対象として、先進地への視察や振り返りの勉強会等を開催して、人材の育成に取り組んでおります。 また、まちづくりフォーラムや人づくり・郷づくり交流会など市民全体を対象に学び、気づきの場をつくることによって、まちづくりに対する意識の醸成を図っております。まちづくりの活動が進んでいない地域につきましては、地道な働きかけが必要と考えておりますので、引き続きフォーラム等を開催すること、またあわせて職員が地域に出向いて説明会を開催するなど、きめ細やかな人材の発掘、育成に取り組んでまいります。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) まちづくりが進んでいない地域住民は、そもそもその重要性を理解しておられないということもあると思います。なので、フォーラムを開催しても、そこに参加される方というのは少ないって感じております。ですので、丁寧な説明を進めていただくということが大切だと思いますので、お願いをいたします。 次に、小項目二つ目、推進が行われましても、実際にはすぐにリーダーや人材は生まれないのが現状だと思います。現在のまちづくり推進委員会は、地域コミュニティの形成ということで、地域という枠組みがあります。人材育成という意味で、地域というものを取り払った活動を支援し、まずは浜田市においての人材育成を考えることがあっていいのではないかと思いますけれども、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 地域という枠組みで人材育成を進めるメリットとして、その地域の実情を最初から理解し、地域への愛着を持った人材を発掘しやすい点があります。しかしながら、議員ご指摘のとおり、限られたエリアでの人材育成はすぐに成果があらわれにくいのが実態です。そのため、必ずしも地域という地縁の枠組みにとらわれず、意欲を持って活動に取り組む人材を幅広く発掘、育成するという視点は非常に大切であると考えております。 現在、地縁型以外の活動に対しては、市民協働活性化支援事業補助金による支援が中心となっておりますけども、人材育成という観点から改めて支援のあり方を検討してまいります。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 恐らく、とても力のあるカリスマリーダーがいたとしましても、持続可能な地域づくりにはやはり地域住民の思いを育てるということが大切だと思います。住民を引っ張っていく人材、そして力を合わせていくことができる人材、人材育成というのは本当に難しいと思いますけれども、市長が目指しておられます元気な浜田にするためには、動く人がいなければできません。今後も、さまざまな視点からの支援をご検討いただきますよう、お願いいたします。 それでは、大項目四つ目、防災情報の周知についてでございます。 情報周知手段としまして、現在防災行政無線屋外拡声支局を増設することを計画的に進めておられるということでした。浜田自治区中心部でも、防災無線が聞き取りにくいという市民の声をよく聞きます。ただ、100%市民に防災無線を届けるということは風向きなどの影響などもあります。難しいと思います。その対策といたしまして、防災メールや自動応答電話サービスなどがあると思います。 一つ目の質問の現在の防災メール登録状況につきましては、先日の会派代表質問、また一昨日の同僚議員からも質問がありましたので、この質問は取り下げます。 小項目の2としまして、浜田自治区、弥栄自治区の自動電話応答サービスについて伺います。 自動電話応答サービスの電話番号は、平成28年度からごみカレンダーの下の部分に掲載されているようです。私も恥ずかしながら、掲載されていることを先日まで知りませんでした。私以外にも、この自動電話応答サービスやごみカレンダーに掲載されているということを知らない市民が多いようです。現在、自動電話応答サービスの利用がどれぐらいあるのか、お聞きいたします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 防災行政無線放送を聞き漏らされたときなどに、電話で放送内容を確認できるサービスを浜田自治区と弥栄自治区で行っております。 この自動応答電話サービスの今年度の利用状況につきましては、浜田自治区では対象となる放送が35回に対して、サービスの利用が386件でございました。弥栄自治区での利用状況は、システム上細かい集計ができておりませんが、平成18年度からの累計で1,378件の利用となっております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。
    ◆4番(村武まゆみ) せっかくよいサービスがありましても、知らなければ意味がございません。今日、家から平成30年度の浜田市ごみ収集カレンダーを持ってまいりました。先日、うちにも届きましたけれども、中を見ますと、やはりこういうふうにちゃんと下の部分に電話番号が書かれてございます。こういったことを丁寧な周知をしていただけるということが大切だと思いますので、よろしくお願いいたします。 私が昨年7月まで勤務しておりました国府公民館におきましては、昨年度と今年度の2年間、県の事業の情報リテラシー向上事業に取り組みまして、タブレットを使って行政等の情報を活用することを目的とした教室を開催いたしました。タブレットを使ってみたいけれども、使いこなせない方たち、主に50代後半から60代を中心の方が参加をされましたけれども、参加者は生活に役立つ行政や社会の情報を得ることができるようになっただけではなく、お孫さんと画像のやりとりやSNSにも挑戦したりと、楽しく学んでおられました。この教室の皆さんにも、ぜひ浜田市防災メールの登録を推進してほしいと公民館長に話をしました。浜田市も、防災情報の周知の推進といたしまして、このような情報リテラシー向上の教室等を公民館と連携して実施するのも一つの方法だと思いますけれども、いかがでございますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 今、議員ご提案ありましたように、これまでも防災防犯メール、まだ登録者数が少のうございまして、1万件を目指すということでやっておりますけれども、いろんな機会でやらせていただいております。今ご提案がありました国府公民館で、今年度県の事業を受けられて、情報リテラシーの講座をやっとられるということを伺っております。ぜひ、そういう高齢者の方等もたくさんいらっしゃいますので、特に防災無線が聞き逃されたということも出てくると思いますんで、そういうタブレットとか情報機器になれてこられた方については、ぜひ携帯電話等もお持ちであれば防災防犯メールの登録等もそういう講座で呼びかけていただけるような連携もしていきたいと思いますし、幅広くいろんな機会を通じて市民の皆様にお声かけをさせていただきたいと思います。早速、担当課に申しまして、ぜひ国府公民館、県の事業は今年度で終わりと伺っておりますが、来年度以降も地域のボランティアの皆様が中心に継続されると伺っておりますんで、ぜひまたご協力をいただけるようにお願いをさせていただきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) より多くの市民の方たちに周知していただきますように、いろんな観点から取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 以上で私の質問は終わらせていただきます。先月、1月と2月におきまして、会派と委員会の視察に行きました。そこで、しっかり勉強してまいりましたので、今後も一般質問におきましてしっかりと反映していきたいと考えております。本日は市長を初め、執行部の皆様には私の質問、提案に対しまして丁寧にご答弁をいただきましてありがとうございました。 以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(川神裕司) 11番飛野弘二議員。            〔11番 飛野弘二議員 質問席〕 ◆11番(飛野弘二) 11番議席、会派元気と笑顔代表、飛野弘二でございます。元気と笑顔といいますと、先日の平昌オリンピックでございます。アスリートたちが、またメダリストたちがあの表彰台に上られてすばらしい笑顔、あれが本当の笑顔ではないかと思っております。体の中からにじみ出た笑顔、そういう笑顔を見るときに国民は元気の源を受けたもんと私は思っております。浜田市も、こういう笑顔の出るすばらしい施策を打ち出すことによって市民も元気になると、このように考えるもんでございます。 以上、元気と笑顔の説明でございました。 じゃ、早速質問に入らせていただきます。 中山間地生き残りの仕組みづくりパートⅣについてでございます。 豊かな自然と文化資源に恵まれた私たちのふるさと浜田市において、市土の大部分を占める中山間地域は、先人たちの手によって今日まで大切に受け継がれてまいりました。かけがえのない財産です。市内の中山間地は過疎化などの進行に伴い、大変厳しい状況に置かれておりますが、こうした中にあっても、お年寄りの知恵や人と人とのきずななどを大切にし、伝統文化の継承や地域づくり活動などを自主的、主体的に行い、生産活動にかかわりながら明るく生き生きと暮らしている方々もたくさんおられます。 少子・高齢化が急速に進む中、今生き残りの仕組みづくりに挑戦する待ったなしの状況と受けとめております。仕組みをつくることにより、引き続きこのすばらしい中山間地域に今後も安心して住み続けることができるようにしなければなりません。仕組みづくりの主役は、その地域に暮らし今日まで豊かな自然を守り、伝統文化を継承し、そして次の世代にこれを引き継いでいこうとする住民の皆様一人ひとりです。そして、行政はこの活動に参画し、主体的に仕組みづくりを積極的に進めていくことが求められております。 さきの議会により、議員提案されました中山間地域振興特別委員会が11名で設置されました。諸課題の対応は多岐にわたり奥も深いが、地道に推進することで中山間地域が活性化され、ひいては元気と笑顔の出る浜田市となることを確信しております。 今回は、さきの12月市議会での所信表明、そして本市議会で示されました施政方針、教育方針に基づき、中山間地域の諸課題の対応にかかわる事項に絞って、この所見を伺ってまいりたいと思います。よろしくお願い申し上げます。 今日は、22項目となっております。単純に60分で割り算をいたしましても、1項目2分70秒当たりで進めていかなければならないと思っております。どうぞご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 中項目1番、中山間地域の諸課題への対応についてでございます。 浜田の顔となる大粒ブドウ、赤梨、西条柿の三つの振興作物及び大豆、キャベツ、あすっこ、アスパラガスなどの組み合わせ作物に対する計画の進捗状況と今後の見通し、並びにこの作物以外にシイタケ、ミカン、イチジクなど予備作物を追加選定する考えはないか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 今回、飛野議員から中山間地域のテーマに絞ったご質問をいただきました。最初に私のほうから、中山間地域の取り組みについての総括的なことを申し上げたいと思います。 12月の所信表明やこの度の施政方針でも申し上げましたとおり、中山間地域対策は本市にとって重要な問題であり、例えば交通手段の確保の問題、あるいは有害鳥獣対策、草刈りなどの諸課題への対応、それぞれ取り組まなければならないと考えております。 市議会におかれましても、中山間地域振興特別委員会を設置され、飛野議員にはその委員長にご就任をいただいております。議会の特別委員会と意見交換をしながら、しっかりと取り組んでまいりたいと、こう考えております。 それぞれの質問につきましては、担当部長のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 浜田の顔となる大粒ブドウ、赤梨、西条柿の3果樹の振興につきましては、果樹振興計画の販売目標額2億円に対しまして、平成28年度の販売額は1億5,700万円で、目標達成率は78.5%となっております。今後は、大粒ブドウの栽培面積拡大等により、産出額の増加が見込まれます。 組み合わせ作物につきましては、平成28年度に大豆、キャベツ、あすっこ、アスパラガスを選定し、平成29年度からこれらの作物を初めて栽培される方を対象として、実証圃設置事業を開始いたしました。この事業により、平成29年度は7件の農家が5,910平方メートルの実証圃に取り組んでいただいております。また、平成30年度は20件の実証圃の設置を目標としております。 なお、現在指定しております4品目以外の作物の追加につきましては、農家所得の向上につながり、生産の拡大が図られるものであれば、前向きに検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 追加作物については、前向きに検討していきたいということでございます。 私は、浜田市にはまだまだすばらしい農産品があると思っております。イチジク、桃、クリ、ブルーベリー、シイタケ、または浜田ミカン、こういう部分があろうかと思います。どうか、ひとつ前向きに検討をよろしくお願い申し上げます。 続きまして、2番、耕作放棄地対策の具体的施策を伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 耕作放棄地対策といたしましては、集落ぐるみの取り組みや農地の集積による農地の維持管理、各農業経営体の連携、担い手の確保が必要と考えます。 具体的な取り組みといたしましては、引き続き農業の中心的な担い手となる認定農業者、UIターン等による新規就農者、集落営農組織の立ち上げや農外企業参入などに対する支援を行うとともに、農地の集積を行う農地中間管理機構との連携を進めてまいります。 また、農業基盤整備を行う農地耕作条件改善事業、農地を再生する荒廃農地等利活用促進事業、農業生産活動の維持を目的とした中山間地域等直接支払交付金事業、多面的機能支払交付金事業といった各事業の活用により、耕作放棄地の再生や防止に努めてまいります。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 今の答弁の中で、農業委員会の立ち位置がちょっと聞こえてこなかった。私、耕作放棄地云々であれば、その部分が出てくるべきと思うんですが、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 耕作放棄地対策で農業委員会の役割は大変重要でございます。これまでの議員さんの質問に対しましても、農業委員と農地中間管理機構との連携が必要だと申し上げてきておりました。ここでの質問に対しましては、農業委員会が漏れておりました。大変申しわけございません。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 次に参ります。 イノシシなどの有害鳥獣対策で、より効果的な対策を検討するとあるが、その具体的方向性を伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 効果的な有害鳥獣対策についてでございますが、会派代表質問で創風会と公明クラブからの質問に市長がお答えしましたように、現在集落等での広域的な防護柵の設置を支援し、集落に有害獣を寄せつけない環境づくりに取り組んでおります。 新たな取り組みにつきましては、小水力発電による電気牧柵の設置やICTの活用による捕獲おりの有効性について検討してまいります。 また、捕獲駆除を行う狩猟者を確保するため、引き続き狩猟免許試験の事前講習会の受講費の補助を行い、狩猟者の増加に努めてまいります。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。今ありましたように、公明クラブさんの代表質問の中で、被害が27年より28年は半減しておるというご説明もありました。到底、これで安心してはいけないわけでございまして、長期的に考えていく必要があろうかと、こう考えております。 まして、浜田市におきましてはイノシシがどうしてもウエイトを占めてまいりますけど、今からどうしても増えてまいる傾向にありますのは、アライグマ、鹿、猿でございます。この辺も相当鳥獣被害、獣被害の大きな要因であるというぐらいに考えておりますんで、また引き続きそういう部分はやっていかなきゃいけないと、こう思っております。 次に参ります。 4番、畜産振興において、三隅町において畜産法人が平成31年4月に開設される中で、正規職員20名の採用計画への市としてのかかわり方を伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 三隅町井野地内に建設中の大規模酪農牧場につきましては、平成31年4月の開設を目指し、今年度は牛舎7棟、飼料舎1棟、敷物舎1棟の計9施設を整備され、来年度は搾乳牛舎、ロータリーパーラー舎、堆肥舎、管理舎が整備される予定であります。 雇用につきましては、正規職員として20名を予定しておられ、昨年6月に地元集落で職員募集チラシが配布され、現在地元の方が数名、平成31年4月の採用を希望しておられると伺っております。 また、本年3月には東京で開かれる大学3年生を対象とした就職説明会に参加されると伺っており、市といたしましても、UIターン相談会等への情報提供により、計画的な雇用に結びつくよう支援してまいります。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 計画的に雇用していくということでございます。ぜひ、この浜田市からの雇用をされるように、ぜひともご検討されることをお願いしておきます。 続きまして、5番、元谷団地において、平成30年5月から営農開始されますトマト生産法人の雇用促進などの支援とあるが、市としてのかかわりをお伺いします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) トマト生産法人につきましては、現在パイプハウス10棟が完成し、本年5月の操業開始に向けて準備を進めておられます。 雇用促進の支援につきましては、東京、大阪、広島などで開催されるUIターンフェアや新・農業人フェアへの各種相談会に一緒に参加し、情報提供を行っております。 また、県内西部の農業系高校を訪問し、企業のPRをさせていただいております。 現在の雇用状況につきましては、正社員10名の募集に対して、8名を採用しておられます。今後につきましては、パート社員20名程度の雇用も予定しておられますので、各支所とも連携し、チラシの配布等も行い、雇用の促進に努めてまいります。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。 続きまして、6番、雇用の確保に当たり、(仮称)企業魅力発信ウェブサイトの運用を開始するとあります。その概要はお聞きしましたけど、かいつまんでよろしくお願いします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部参事。 ◎産業経済部参事(湯淺淳) かいつまんでということですが、せっかくですのでPRのために。            (「お願いいたします」と呼ぶ者あり) (仮称)企業魅力発信ウェブサイトは、自社のホームページを持っていないなどの理由で情報発信が不足している企業や情報発信を強化したい企業を支援するために開設いたします。 サイトでは、企業理念や業務内容、求人情報に加え、職場の写真や若手社員のインタビュー記事など、企業の魅力を発信することにより、雇用の確保につなげてまいります。 作成に当たりまして、浜田・江津地区雇用推進協議会に加盟している浜田市内の企業82社に調査したところ、3分の1の27社から掲載の希望がありましたので、早速取材を行い、サイトを作成しているところであります。 運用に当たりましては、公益財団法人ふるさと島根定住財団が運営します移住支援情報サイトくらしまねっと及び就職活動情報サイトジョブカフェしまねと相互にリンクすることで連携し、就職フェア、定住フェアを中心に中国地方の大学、高校への情報提供、UIターン者への就職相談等で広くPRをして活用していきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) せっかくの政策でございますのに、かいつまんでとえらい失礼なことを申し上げました。 ハローワークさんとタイアップされて、画期的な雇用対策であろうかと思っております。これを見たときに、私ちょっと思ったのは、農作物をつくっとられます力のない、販路開拓等ができない農家の方もたくさんおられます。そういう中で、こういうウェブがあったらまた違う、産直等と違った部分で発信できるんじゃないか、そういう人のお助けができるんじゃないかとふと思っております。 続きまして、7番、敬老入浴券贈呈事業の概要をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 敬老入浴券贈呈事業は、介護保険サービスを利用せずに健康を維持されている高齢者に日帰り温泉施設等をご利用いただくことで、社会参加や健康維持の意欲向上を図ることを目的としております。 平成30年度においては、平成29年中に介護保険サービスを利用しておらず、かつ介護保険料に滞納がない70歳以上の方を対象に、市と契約した日帰り温泉施設等で利用できる入浴券を6回分贈呈することとしております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) その場合、市内の施設と思うんですけど、対象の施設は現在何軒ぐらいありますか。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 市内の温泉施設、例えばいろいろありますが、全部で今、浜田地区の千畳苑あるいは有福温泉の三つの温泉を含めますと、体験村も含めまして14施設の予定でございます。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) どこへ行くかということは個人の自由ということでございましょうけど、もし変な言い方かわかりませんけど、この入浴券を誰かに人にあげたという、そういう管理といいますか、そういう証明といいますか、そういうことは何か考えておられますか。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) まず、入浴券というのはシール、目隠しシールみたいなはがきで送らせていただいて、開いていただいて、その中に券が入っているというものでございます。そこの券には、その方の名前を一枚一枚全部入れさせていただきまして、あとそれを、細かいところはまだあれですけども、それを持っていただいて、施設のところで切り離していただく形をすればいいのかなというところで、今細かい最後の調整をしとるところでございます。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございました。 次、8番に参ります。 手軽に行える体操の普及を図るとありますが、概要を伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) ラジオ体操やまめなくん体操など、手軽に行える体操を普及啓発していくとともに、百歳体操などの介護予防につながる体操を行う住民主体の通いの場の充実を推進してまいります。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) この件については、会派代表質問でもありまして、市長が答弁されております。 交通費等は自己負担であって、基本徒歩で、歩いていくということでございます。そうなりますと、いろいろございます中で、通いの場の充実ということになりますと、例えば公民館だけではなく、もうちょっと公民館から離れた集会所等も含めた部分で検討されるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) おっしゃるように、できるだけ身近な場所で行きやすいというのが一つ大きなポイントになるんだろうと思っております。そういう意味で、特に公民館もあると思いますし、地域でより集まりやすいところがあれば、そういったところでぜひサロンといったところをどんどんつくっていただいて、そこでいろいろ軽い体操に取り組んでいただく、そういった場合には私どもの保健師、専門職を派遣することもできますので、そういった形でどんどん設置を推進できたらなあと考えてます。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。 次に参ります。 9番、生涯スポーツの振興に当たり、部門によっては高齢者クラブを核とした活動を図る必要があると考えますが、所見をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 高齢者クラブでは、活動の一環として支部での運動会を初め、年間を通じてゲートボールやグラウンドゴルフなどのスポーツに取り組んでおられます。 これらの活動は、生涯スポーツの振興の一助となるものであり、地域交流会の機会としても重要なものであることから、市として今後も継続して支援していきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ですんで、こういう答弁のところにおきましても、高齢者クラブという名前をオープンにしていただいて、そういうことでされますと、高齢者クラブの立ち位置もありますし、元気が出るんじゃないかと。ゲートボールやグラウンドゴルフにおきましても、今生涯スポーツのウエイトは結構高いと思っておりますんで、できる限り高齢者クラブさん頼みますという形の中で、オープンにしていっていただけたらと思っております。その辺はどうでしょうか。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 高齢者クラブの皆さんには、支え合いの活動や先ほどのスポーツ、本当に精力的に取り組んでいただいておりまして、感謝を申し上げます。 私どもは、今補助金の交付も含めまして、いろいろ事務上の若干の支援とか、あるいは高齢者クラブさんが中心のサロンとかには専門職を派遣したりしております。そういった形で、これからも支援していきたいと考えておりますけれども、ただ全体の傾向として、会員数が減少しているとか、若干の活動も少し停滞といいますか、縮小してるようなお話も伺ったりしますので、私どもは先ほど申しましたような支援してまいりますので、ぜひ議員さんもお力をいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 実は、私とこは30ほどの集落ですけど、4年ぐらい前に高齢者クラブを立ち上げました。今、お話があったように、クラブ自体が年々減少傾向にあるということで、私たち立ち上げてからは結構楽しくやってて、いろんな意義があってコミュニケーションもいいしと思うんですけど、どうしても行く年には加齢には負けるようでございまして、どうしても脱会者が出て退会されて消滅するということかもわかりませんけど、しかし高齢者クラブは大事な立ち位置であると思っております。そういう中で、誰もが高齢者になっていきますので、誰もが一遍は通らないかん道が高齢者クラブを通っての道、そういう仕組みができんもんかと私は思うもんでございます。あれは、誰かが適当に好きな者がやっておるんじゃなしに、高齢者になったら全員がそこを通っていくということの考え方の中で、何とかやっていけたら、今からそれでなくても高齢者しかおらない地域はたくさんあります。おる高齢者自体が楽しんでいく、自ら楽しんでいく、これが一番大切と思いますんで、通る道、この仕組みづくりと思ったりしております。今、議員さんもしっかり手助けしてくれえということでございますんで、私なりにそういう考え方で今後もやっていきたいと思っております。 次に参ります。 10番、スポーツ振興については、引き続き競技力の向上と健康づくりを図るとありますが、地道に練習を重ね、レクリエーションスポーツを通じ、地域のコミュニケーションを図りながら中四国大会代表で全国大会出場が決まり、全国制覇を目指す元気な地域グループがあります。このことは、浜田市にとっても地域にとっても大変喜ばしいことと思いますが、ご所見をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 中山間地域の公民館を拠点にしまして、地道かつ熱心に練習に取り組まれ、全国大会出場を果たされましたことは、誠に喜ばしい限りではないかと感じております。 今回、出場される競技はインディアカでございますけども、これまでもウォークラリーやペタンク、ゲートボールなどレクリエーションや軽スポーツでさまざまな取り組みをしていただいております。こうした活動が生きがいづくりや健康づくり、競技力の向上につながるとともに、地域の活性化にも寄与するものと感じておるとこでございます。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございました。 次に参ります。 11番、まちづくり総合交付金について、平成30年度に中間検証を行うとあります。その検証結果によっては、条件の緩和、事務手続簡素化、課題解決特別事業費の増額など期待する声が大きい中、中山間地域振興も控え、注視されていると思いますが、所見をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) まちづくり総合交付金につきましては、5年ごとに見直しを行っておりまして、前回の見直しから3年目を迎える平成30年度に中間検証を予定しております。具体的な検証方法は、現在検討中ですが、交付団体からの意見や交付金を活用した事業の実績などをもとに、現行制度の評価や課題などを整理したいと考えております。 特に、中山間地域振興に向けて、まちづくり総合交付金が有効に活用されているかどうか、これは大変重要な検証事項と認識しておりますので、地域の声も伺いながら検証を行って、今後の見直しにつなげたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。中山間地域の振興は、まちづくりと切っても切れない関係にあると思っております。どうか、中間検証に当たりましては、ぜひそういう観点からご検討いただけたらうれしゅうございます。よろしくお願い申し上げます。 次、12番でございます。 金城自治区、農家所得の向上と生産者の生きがい創出、耕作放棄地の解消とあります。新たに踏み込んだ施策があればお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 金城自治区長。 ◎金城自治区長(内藤大拙) 新たに踏み込んだ農業施策についてであります。 農地の遊休化や後継者不足などは、地域としても大きな課題であると認識しております。したがいまして、地域が共同して提案、実行する地域提案型農業総合対策事業を進めてまいります。 地域の課題は地域で解決するというまちづくりの考えにのっとった支援を行い、遊休農地での新規作物栽培の開始や産直市の強化、景観作物の作付による耕作放棄地の景観対策など、新たな発想で農業振興を進めてまいります。 それで、例えばかんきつを耕作地につくるんでありますが、かんきつは唯一がんを予防する果物であります。長いこと、桃とかんきつをつくっておりましたが、かんきつとほかの作物との決定的な違いがあるわけであります。桃もそれから大粒ブドウも梨も毎年必ず剪定をしなければならない。それをしなければ、もう生涯、その木はだめなんです。かんきつは反対で、はさみは要らずに肥料をやればずっと毎年すごいおいしいものができてくるわけです。超高齢者であるおじいさん、おばあさんにも優しい作物であります。そして、ほかの果樹の20分の1以下であります、作業の効率は。そして、虎は死んでも皮を残すとあります。超高齢のおじいさん、おばあさんが亡くなられても、かんきつは40年ずっと実をならし続けます。そういうつもりで、耕作放棄地に風穴をあけられないかなと思って、そのことを少しずつ少しずつでありますが、夢と希望とそして少しの哲学と思って耕作放棄地の解消をしていきたいと努めてまいります。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) かんきつ、浜田ミカンと解釈してもよろしいでしょうか。すごく挑戦的に、そういう特産物に挑戦していこうとする姿を今お聞きしまして、いつも金城さんにおかれては農業施策においていつも先進的にされてると私は思っておる中で、今は耕作放棄地にもひっかけて、がん対策もひっかけてお話がありました。挑戦されるという意気込みがすごく伝わってくる、そういう中で、先ほどもちょっと言いましたように、そういうものががんにも効いて云々で地域もようなる、耕作放棄地もようなるということであれば、やはり市としてもそれを三つの今の浜田の顔の2番手、3番手に持っていって、それを振興していって皆が元気でやるという形に持っていくべきだと私は思っております。ぜひとも、浜田ミカンお待ちしております。頑張っていただくようにお願いしときます。 その中で、もうちょっとだけ聞きたかったのは、新たな発想で耕作放棄地を景観形成すると、どんな作物がほかにもございましょうか。 ○議長(川神裕司) 金城支所長。 ◎金城支所長(吉永靖司) 景観形成作物についてでございますけども、主にはレンゲでありますとかコスモスあるいはヒマワリといったものがポピュラーな作物となっております。これにつきましては、一定のアクセスのよいある程度の規模、面積を有する集団、集約化された農地が対象となると考えておりますが、そのほかにも数多く作付をしておられますソバ、こういったものも奨励をして議員ご指摘のように耕作放棄地、多面的な機能を有して、食糧生産の供給だけではない、いろいろな活用を地域で考えていただいて、これから防止に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。ぜひとも、耕作放棄地が景観形成されますように、ご尽力いただきますようにお願いしときます。 次、参ります。 13番でございます。旭自治区、再整備した山ノ内梨園の新規就農者の確保とありますが、現時点での抱負を伺います。 ○議長(川神裕司) 旭自治区長。 ◎旭自治区長(岩谷欣吾) 再整備しました山ノ内梨園への新規就農者の確保につきましては、県、JA、生産者団体、浜田市で構成するプロジェクトにおいて検討しており、新・農業人フェアでの周知を初め、さまざまな方面において新たな人材の獲得に努めていきたいと考えております。 受け入れ体制につきましては、新規就農者の受け入れ法人の設立も視野に入れた検討も行っているとこでございます。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 受け入れ法人の設立と、これすばらしい話だと思います。そういう中で、ちょっと私この部分で、県、JA、浜田市で構成するプロジェクトとありましたけど、こういうメンバーでやると、どうしても私の頭には浜田市農業支援センターの言葉があるわけでございます。その立ち位置が見えてこないんですけど、どうなんでしょう。 ○議長(川神裕司) 旭自治区長。 ◎旭自治区長(岩谷欣吾) 当然のことながら、浜田市は農業支援センターはこれは逆に中心となって動いてもらうということになっております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) じゃ、よろしくお願いしときます。 次、14番、弥栄自治区でございます。 イノシシ肉の加工販売の後継者育成とありますが、事業拡大も視野に置いているのか、お伺いします。 ○議長(川神裕司) 弥栄自治区長。 ◎弥栄自治区長(熊谷富雄) 弥栄自治区におけるイノシシの加工販売につきましては、課題であった解体従事者の人員不足を解消するために、昨年の4月から地域おこし協力隊1名を弥栄町獣肉処理加工施設に配置いたしました。同施設に解体処理の専任者を配置することで、作業効率と加工技術の向上を図り、商品の品質向上に取り組んでおります。 また、同施設利用組合におかれましては、事業拡大を視野に入れ、施設を運営する組合員も専任者と同レベルの技術を習得することで、受け入れ体制の整備に取り組んでおられます。今後、事業を拡大するためには、販路開拓がさらなる課題だと考えております。同施設利用組合と連携を図りながら、品質向上と体制の整備を充実した上で、積極的な取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) よくわかりました。 その中で、品質向上と体制整備とございました。その中で、現在いろんな新聞等を見ておりますと、日本においてジビエと申しますか、これについては非常に重たく大きく取り上げられておる中で、いかに品質向上、体制を整備するかという中で、今私なりに思っておりますのは、1次処理でございます。1次処理の過程において、移動可能な施設の開発ということで、早く申しますと、車に1次処理の装置を積み込みまして、捕獲しましたらすぐに現地に行くと、そこで早く処理するということ、その分で随分今開発が進んできておるようでございます。その移動車は、もちろん自分の本拠地でも使えますし、出先に出ていっても使えるもんでございます。そんなんで、たまたま新聞記事等にありましたですが、今生産を開始していると、そういう移動車、大体325万円するようでございますけど、これが今からは主流になっていくと。ジビエが云々であれば、必ず品質のことが今次についてきます。そういう部分で、これはやはり検討に値する。 それとあと、どうしても現在弥栄もそうですけど、後の処理を焼却処理せないかんという問題がございます。これはコストがかかって云々ございます。そういう中で、これも流れとしましては、今焼却炉の開発が随分されてきておりまして、そういうことで随分その辺のコストのことも改善できると思っておりますんで、どうかこういう2点についてもご検討されるようにお願いしときます。 次に参ります。 15番でございます。 三隅自治区、和紙の原料でございますコウゾの生産拡大とありますが、その見通しと、原木仕入れではなく、皮はぎ加工施設の導入を視野に入れているか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 三隅自治区長。 ◎三隅自治区長(中島良二) コウゾの生産拡大につきましては、三隅自治区独自の石州半紙等原材料確保対策事業によりまして、栽培に要する費用の一部を補助する取り組みを行ってまいりました。その結果、平成29年度末には栽培面積が1万7,000平方メートル余り増加する見込みで、おおむね計画どおり進捗をしております。今後も、さらなる栽培面積拡大の取り組みを継続してまいります。 次に、加工施設についてであります。現在は、大半の方が原木の状態で出荷をされておりますけども、黒皮での出荷を考える場合、現時点では和紙会館内に加工施設がありますので、それを有効活用していただきたいと考えております。しかし、今後黒皮での出荷が増え、安定的かつ継続的な出荷が見込まれる状況になった場合には、その段階で改めて検討させていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。おおむね計画どおりということでございます。ご苦労さんでございます。 そういう中で、黒皮、皮はぎのことでございますけど、できるだけ出荷が増えてからというか、進んで指導のほうもよろしくお願い申し上げときます。 次、参ります。 16番、同じく三隅自治区でございますけど、石州和紙会館の新たな管理運営体制の構築とあります。この機会に、来場者にユネスコ登録の無形文化遺産をよりわかりやすく理解いただくためには、現在三隅歴史館に収蔵してあります手すき道具とか和紙の産品などがたくさんございますけど、これを会館の中に展示し、より理解と効果を期待すべきと考えますが、所見をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 三隅自治区長。 ◎三隅自治区長(中島良二) 現在、三隅歴史民俗資料館には、手すき和紙に関する機具あるいは機材などの収蔵物が約90点あります。こうした収蔵物を和紙会館内で展示、紹介することは、議員ご指摘のとおり、石州和紙の伝統的技術、技法を一体的に理解していただく上で効果的であり、重要なことと考えております。今後、和紙会館で展示、収蔵できるよう検討してまいります。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。
    ◆11番(飛野弘二) 検討してまいるということでございますけど、検討にもいろいろございまして、研究に近い検討なんか、前向きな検討なんか、すいません、よろしくお願いします。 ○議長(川神裕司) 三隅自治区長。 ◎三隅自治区長(中島良二) 私の答弁の検討は、いつもですけど前向きでございます。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。ぜひとも、頑張っていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 次、17番、交通手段の確保、買い物環境の維持などの課題に対する方向性をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 中山間地域において、住民の方々が安心して住み続けていくためには、通院や買い物などの日常生活に不可欠な交通手段の確保は重要であります。 一方、中山間地域における地理的特性や人口、年齢構成等によって必要とされるサービスや対策はさまざまであると考えられます。例えば、買い物環境の維持につきましては、小売店の設置、小売店までの交通手段の確保、移動販売車の導入、宅配サービスなど地域の実情やニーズによりまして、対策が異なります。 したがいまして、各地域の現状やニーズを十分に把握し、地域の実情に合った方向性を検討していく必要があると考えております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 地域の実情性に合った方向性ということでございます。ありがとうございます。よろしくお願いします。 次、18番、草刈りにかかわる諸施策の方向性をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(下垣博史) 草刈りの中のうち、道路、河川の草刈りにつきましては、地域の皆様のご協力のおかげで良好な環境が維持できております。今後とも、継続して実施していただきますようお願い申し上げます。 草刈りの報償費につきましては、この度見直しを行い、新年度予算に計上しております。具体的には、道路の1メートル当たりの単価を10円から20円へ、河川の1平方メートル当たりの単価を15円から20円に増額いたします。また、高齢化率が70%以上の町内につきましては、さらに10円を上乗せすることとしております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。高齢化率が70%以上と一つの基準を敷かれました。なぜ、これが70%なんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(下垣博史) よく新聞等で限界集落とかいろんな表現をしておりますが、たしかこの目安が70%が境だったかと思っております。浜田市におきましても、このデータを調べたところ、浜田市の中で22町内会ほどありましたので、ここを境に10円上乗せして道路でいけば30円ということにしております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 70%、これは低いほど皆さんは恩恵が増えるわけなんでございますけど、一つの基準ということでございます。 そういう中であれば、例えばこの70%で22町内というお話でございました。要は10円、15円が30円になる地域のことでございます。この地域、70%の部分での上乗せ額の見込み、わかりますか。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(下垣博史) 70%以上の高齢化のところの集落で、要はそれまでの基礎額よりも上に要る額として試算をしたところ、約570万円、これはあくまでもこれまで草刈りをされた延長の実績でもって計算した数字でいきますと、570万円程度になろうかと思います。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 570万円ということでございます。積もり積もれば大きな金額になってくるということでございましょう。 この施策、本当に元気の出る施策と申しますか、すばらしいことをしていただいてるなと思っております。欲を言えば、上は切りないんでございますけど、とりあえずこの段階でこういう形でしていきたいということでございます。 そういう中で、このふるさと納税には感謝もせにゃいけませんし、そういうことで、草刈りはこれで課題は解決するというわけじゃございません。まだ、草刈りにかかわるあれはたくさんございます。そういう中で、とりあえずこの河川、道路云々の部分については非常に感謝をせにゃいかんと思っております。大きな前進であろうかと思います。 私とこの集落、わかりやすいからいいますと、例えば30戸ぐらいの集落でやっとりますと、ざっと7万円ぐらいいただいておりました。私とこは70%超えておりません。ですんで、20円になりますと、大体14万円ぐらいになります。そのときに7万円のとき、これはやはり経費もかかります。それは、ガソリンであったり、喉が渇いたらお茶も飲んだりいろいろして、何ぼか最低限の経費はかかるわけでございます。ほんで、残りをまた自治会のほうに納めたり、いろんなことの活用があるわけでございますけども、自治会自体のそういう運営の中において、そういう自治会費がなかなか集まりにくいという部分の背景がございます。そういう中で、例えば私とこでありますと、頑張ったら7万円の2倍の14万円入ってくるという勘定になります。ということになりますと、経費は一緒でございます、今までと、10円のときと、経費は。ですんで、ほぼ上積みの部分は集落なら集落のほうに蓄えることができるという物の考え方ができるんじゃないかという中で、私らのとこにとりましても、7万円上乗せしていただいたら、随分大きな財源、集落の財源になると、こう考えて非常にうれしく思うものでございます。 でも、草刈りの問題はもう一遍申しますけど、まだまだこれで解決じゃなしに、いろんなことが出てまいります。今後とも、引き続きよろしくお願いしたいと、このように思います。 続いて、19番、積雪時における倒木、倒竹による歩行や交通障害への対応と住民が行う凍結防止剤、融雪剤散布の使用基準をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(下垣博史) 1点目の積雪時におきます倒木への対応ですが、歩行や交通の障害となるものは除雪作業にも支障となるため、除雪の作業時にその除去を行っております。そのほかにも、道路パトロールや地域の方からの通報によりまして、除去作業を行っております。 2点目の地域の方に行っていただく融雪剤散布の使用基準については、特にありません。天気予報等を参考にしていただき、自主的に散布をしていただいております。 なお、散布された後は融雪剤を補充しておりますので、必要に応じて利用をお願いしたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 先日降った雪は、水分をたくさん含んでおりまして、非常に重たいもんがありました。ああいう雪が降りますと、どうしても竹はもう完全に道路の表面まで倒れかかって、歩行も不可、車ももちろんでございます。そういう中で、大変なことが起こってきて、ああいう雪が降ったときはもう皆さん地域ボランティア総出で出てやったりするんですけど、そういう部分でもちろん業者さんにもお願いする部分で、業者さんにとりましても、本当に大変なことであろうと思います。こちらもお願いするのに、気を使ってお願いせないかんという気持ちになっておるところでございます。 そんなんですけど、倒木、倒竹でございますけど、これはもちろん幹線はそうでございますけど、市道における枝線も同じでございましょうか。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(下垣博史) そういった通報があれば、もちろんそういった幹線以外の枝線にも出かけていきます。少ない積雪量であれば、竹なんかは一回竹をばさばさっとしたら、もとに戻ったりするんですが、今回みたいに積雪が多い場合は折れてしまう場合は根元から切るという作業が必要になってくるかと思っております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 一遍に聞いたらよかったんですけど、あと融雪剤のほうも市道の枝線、どうでしょうか。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(下垣博史) 危険な箇所には、融雪剤をたしかポールか何かを立てて道路の脇のほうに置いております。これは、個人の自宅の周りに使われるのはちょっと困るんですが、幹線、枝線にかかわらず、必要に応じてまいていただいてもらって結構でございます。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) これも一緒に聞いたらよかったんですけど、すいません。幹線には、ポールを立てて適材適所置いてあるんですけど、枝線には置いてございません。その対処は。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(下垣博史) 過去からの歴史がありまして、各支所、各自治区において置いてる場所というのは決まっております。もし、これからここにも要るんだということがあれば、また個別に相談いただければ、そういった増設も検討いたします。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。よろしくお願いします。 20番、中山間地域対策プロジェクトチームを立ち上げたとありますが、チームの構成メンバーなど推進するに当たり、基本的考え方の所見をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 中山間地域対策プロジェクトチームについてでありますけども、中山間地域の課題解決に関連する部署の部課長及び支所長を構成員とする組織として設立いたしました。 プロジェクトチームの基本的な考え方につきましては、中山間地域振興特別委員会においても調査事項とされてる内容と連携をさせていただきながら、早期に対応すべき課題を整理をして、その具体的な対応策について部局を横断した体制で検討してまいります。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) その会議の内容で、一点だけちょっと触れさせてください。 その会議の中で、中山間地域の定義について議事に上ったでしょうか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 浜田市内で中山間地域をどう位置付けるかという線引きのことだと思います。12月の議会でも飛野議員さんからもこの点ご指摘いただきましたし、特別委員会の中でも少し議論されてると伺っております。そういうことですので、当然このプロジェクトチームを立ち上げたときに、線引きの考え方について国や県の基準なども協議をして、最初の会のときにスタートを切りましたが、ただ明確な線引きまではまだ至っておりません。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。時間かけて、この部分を一番大切と思っておりますので、時間かけて何とかできていけたらと思っております。よろしくお願いします。 続いて、21番、小規模多機能自治や小さな拠点づくりの調査研究とあります。まさに、このときは来ていると思われます。現時点で、もう少し踏み込んだ構想など所見をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) さまざまな地域課題に対して、住民組織が主体的に取り組む地域自治の仕組みで、法人格の導入の議論も今進んでる小規模多機能自治、また公民館エリアを基本単位として、生活機能や交通手段などの地域運営の仕組みを考えていく小さな拠点づくり、この二つは中山間地域対策の土台になる考え方だと思っております。今後、地域と一緒にこの土台となる考え方に対する理解を深めて、地域のご意見も伺いながら、地域の実情に応じた中山間地域のまちづくりの仕組みを考えてまいります。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) よろしくお願いします。 最後の項目、22番、中山間地域振興を考えるに当たって、今後自治区制度のあり方は大変重要になってきます。これから検討していくということでございますが、検討するに当たって基本的考え方をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 議員ご指摘のように、中山間地域振興と今後の自治区制度のあり方については関係性があると思います。双方の検討状況を共有しながら、お互いの議論を深めていくことが必要であると考えております。 中山間地域振興をしっかり議論することが今後の自治区制度の方向性を決める大きな要因にもなると思います。自治区制度につきましては、来年度庁内の検討組織といたしまして、副市長、自治区長によります(仮称)自治区制度検討会議を設置を予定しております。この組織におきまして、議会並びに地域協議会の皆さんのご意見も伺いながら、また前回の見直しの折に多くの市民の皆さんから伺いましたご意見も参考にして検討を進めてまいりたいと、こう考えております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。もうちょっと時間が来ますので、ありがとうございます。ぜひとも、よろしくお願い申し上げます。 以上、おかげさまで発言通告した22項目全てご回答いただきました。この貴重な答弁は、昨年12月議会で議長提案可決されました中山間地域振興特別委員会のメンバー11名で共有し、今後議論を重ねて有効活用してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いします。今日はありがとうございました。 ○議長(川神裕司) この際、暫時休憩いたします。なお、再開は2時55分といたします。            午後2時38分 休憩            午後2時54分 再開 ○議長(川神裕司) 会議を再開します。 休憩前に引き続き個人一般質問を行います。6番柳楽真智子議員。            〔6番 柳楽真智子議員 質問席〕 ◆6番(柳楽真智子) 公明クラブの柳楽真智子でございます。3日目の最終バッターということで、皆さん大変お疲れではないかと思いますが、ご答弁をよろしくお願いいたします。 大項目の1点目として、敬老乗車券交付事業についてでございます。 中項目の1番目、低所得者への交付支援について伺います。 敬老乗車券交付事業は、これまで多くの議員から大変市民から喜ばれている事業と評価されております。ただ、所得の少ない方にとっては、乗車券を購入すること自体が難しいとの声を伺っております。公共交通機関を利用する高齢者への支援は、今後ますます需要が増えると考えますが、低所得者にこそ必要な事業であるべきだと思っております。今後、見直しを行われる際には、ぜひ低所得者も利用しやすいものになるよう検討していただきたいと思いますが、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 敬老乗車券交付事業につきましては、所得の低い方についても少ないご負担で購入していただけるよう、1冊を1,500円とし、1冊単位で購入いただける形としております。 また、購入時には公共交通機関の利用回数や距離などをお伺いし、購入冊数をアドバイスするなどきめ細やかな窓口対応に努めております。 所得の低い方が、さらに敬老乗車券を購入しやすくするためには、福祉施策の視点での検討も必要なりますので、平成31年度からの抜本的な制度見直しに当たり、研究したいと考えております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 昨年の12月の定例会で、市街地から遠い方に対する敬老乗車券の拡充を訴えさせていただいたところでございますが、その質問をしました後日、日々の生活を考えると、お金はやはり手元に置いておきたいから、敬老乗車券はなかなか買うことができないというお声をお聞きする機会がございました。それを聞いたときに、大変に申しわけないことだったなあと思って、そこまで思いが至っていなかったということを反省したところでございます。 低所得者にとっては、たとえ1冊1,500円であっても負担は大きく、逆に経済的な余裕のある方にとっては、より有利な事業であるとも感じられます。高齢者の外出の機会を確保するための事業と認識しておりますが、低所得者に対する新たな支援策が必要だと考えます。ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 現在、1,500円で1冊販売しておりますこの基本単位を、例えば1,000円にするという考え方はあるんではないかと思っております。ただ、それ以上に低所得者の方に対してご負担を軽減する方法ということになりますと、実務的には少し所得の調査をしなきゃいけないとか、そういうことも出てまいりまして、そのことをよしとされない利用者の方もおられるんじゃないかと、そういう面もあろうかと思っております。 したがいまして、繰り返しになりますけども、公共交通の手段の確保という視点よりも、福祉施策として低所得者の人に敬老乗車券をどう配付していくかと、その視点は福祉の視点から少し検討してみるのがよろしいんじゃないかと思っておりますので、関係部署とも相談しながら少し検討してみたいと思います。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 平成30年度に見直しをされるということでしたので、そのあたりもしっかり連携をとっていただいて、見直しをお願いしたいと思います。 続きまして、大項目の2点目、防災についてでございます。 大規模火災による甚大な被害が起こっており、改めて火災予防や起きたときのための備えが重要だと痛感しております。特に、高齢者施設など自力の避難が難しい方が多ければ、なおさらいざというときのためにさまざまな状況を想定しておくことが必要だと考えます。 中項目の1番目、スプリンクラーの設置について伺います。 施設の規模によって、スプリンクラーの設置などの基準が設けられていますが、特に避難に時間がかかる福祉施設や病院などでの設置は重要だと考えます。浜田市の福祉施設や病院では、設置基準に基づき適正に設置されているのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) 浜田市管内におきまして、スプリンクラーの設置が必要な福祉施設及び病院につきましては、消防法の設置基準に基づきまして、全て適正に設置をされております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 今年に入ってから、介護施設で水道の屋外タンクの配水管が凍結して水の供給ができないという事例があったと思いますが、スプリンクラーのタンクでもこういったことが起こる可能性がないのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) スプリンクラー設備につきましては、原則として専用の貯水槽などのタンクを設けることと規定されております。これにつきましては、消防用設備等の技術基準というものがございますけども、これによりまして凍結のおそれがある部分におきましては、凍結防止のための措置を講ずることとなっております。なお、スプリンクラー用の貯水タンクにつきまして、現在までに凍結の報告というものを浜田消防においては受けたことはございません。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) それでは、小項目の2点目として、スプリンクラーによる放水時間はどれぐらいなのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) スプリンクラーには、ヘッドという放水口、水の出る出口でございます。これが天井に設けられておりまして、その放水口1個当たり毎分作動時には50リッター以上の水が連続して20分から30分ほど放水をされるように設備をされております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) それでは、特別養護老人ホームなどの収容人数の多い施設において、この20分から30分という避難の時間で皆さんの避難が可能であるのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) そうした福祉施設等におきます避難に必要な時間についてでございますけども、それぞれ福祉施設の規模、また防火管理状況、そして訓練の習熟度、これによっても時間が変わってくると思っております。それぞれの施設におきましては、消防法の規定によります年2回以上の訓練を実施していただく中で、避難時間の短縮に取り組んでいただいておるところでございます。その際、施設からの要請がありましたら、避難訓練には消防職員が立ち会いまして、短時間となるよう指導を行っております。 また、スプリンクラー設備のある施設が火災になった場合のときですけども、出動した消防隊につきましては、スプリンクラー設備の配管には消防隊のホースを接続する口が必ず設けてございますので、ここへ消防車から水を供給し、この放水時間を延長するということもできるようになっております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 今のご答弁をお聞きして、少し安心をしたんですけれども、それでは消防に火災の通報が入って、例えば10キロくらいの距離のところまで消防隊が到着するのにどの程度の時間がかかるか、伺いたいと思います。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) 消防車などの緊急自動車につきましては、道路交通法におきまして、時速80キロまでの走行が認められておるところでありますけども、これによりまして、各消防隊は最短で現場に到着するよう努めてはおりますが、道路の状況、そして周囲の安全性、これらを考慮しますと、なかなか80キロというわけにはいきません。いつも同じ時間で同じ距離で走れるというわけではございませんけども、今申されました10キロということになりますと、おおむね10分程度では到着できると思っております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) おおむね10分程度ということでありましたら、スプリンクラーの20分から30分放水をされるという、その放水をされている時間内には到着をされているという考え方でよろしいでしょうか。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) 標準的には、そのような考え方で到着できると思っております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) それでは、中項目の2番目の消火栓の設置について伺います。 まず、1点目に消火栓の設置費用はどのくらいかかるのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) 消火栓の設置につきましては、設置場所の条件により異なりますけども、1基当たりおおむね70万円から130万円が必要となっております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 現在、全く設置をされていない地区がどの程度あるのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) 消火栓のことについてお答えいたします。 消火栓等の消防水利につきましては、国が示します消防水利の基準、これに基づいて設置するように努めております。議員ご質問の消火栓が全く設置されてない地域につきましては、もともと水道配管が布設されてない地区、また住宅のない山間地等で、消防水利の必要性が低い地区が該当すると思いますが、これを一概に数字でお示しするのは困難なところであります。 なお、参考でございますけども、住宅等が連続する浜田市の都市計画区域における消防水利の設置率につきましては、およそ80%となっております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 先ほどのご答弁で、水道配管のない地区では消火栓がないというお話ありましたが、そういう場所では周辺に十分な水がとれる川とか池とか、そういったものがあるという考え方でよろしいんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) 消防水利につきましては、先ほど申しておられます人工的につくった消火栓、そして防火水槽、プールなどの人工水利という区分と、それから先ほど申されました自然に存在します海、河川、堤、これらの自然水利ということに分類をされます。消火栓を含む人工水利以外の水利ということになりますと、距離につきましては、やや遠かったりということもございますけども、あらかじめ消防職員が各地域を調査し、そして存在を確認し、これを消防水利として使うということをしております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 小項目の3番目に、以前、福祉施設の方から施設から消火栓までの距離が遠く、火災が起きたときに対応できるのか心配だという声をお聞きしました。このような声に対する対策を今後どのように考えておられるのか、伺います。
    ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) 福祉施設での火災につきましては、初期消火とあわせまして、利用者や職員の生命の安全をまず第一に考え、そして避難を最優先に行っていただくよう指導させていただいております。 また、福祉施設ごとに我々消防では消火活動の事前計画として警防計画というものを作成しておりまして、出動態勢を福祉施設等につきましてはさらに増強して対応するということにしております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 先ほどご答弁いただいたように、そのような指導とか対策が講じられているにもかかわらず、依然として消火栓が遠いことに不安を感じておられます。私も消防のほうに伺って、こういう声があるんですがということを以前にお聞かせをいただいて、そのことをそこの方に説明をさせていただきましたが、それでもその後また連絡をいただきました。そういうふうに、不安を強く感じておられますが、不安を軽くするためにも、人命を最優先に避難を行うに当たって、周辺地域との協力体制の構築が不可欠であろうと思います。現状はどうなのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) 福祉施設と周辺地域との協力体制、これにつきましては、それぞれの施設ごとに対応されておるのが現状であります。そして、その施設が策定されます消防計画、これは消防法に基づいて作成される計画でありますけども、この計画の中にその応援体制を盛り込んでおられます。一般的には、福祉施設等では夜間の職員さんが手薄になるということがありますので、我々消防本部といたしましても、周辺地域との協力体制の確立というのは大変重要と感じておりまして、そのようなこともお話をさせていただいておるところであります。 そうしたところで、既に多くの施設におきましては、周辺地域との協力体制、いざというときに応援に来ていただける、そういった体制を構築されておるところでございます。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 訓練も含めて、そういった体制をしっかりと整えていただきたいなと思います。 それでは、中項目の3番目に住宅密集地での消火活動について伺います。 この住宅密集地というのは、私のちょっと思い違いの部分もあったようで、浜田市ではなかなか本来の概念として、住宅密集地に当たるような地域っていうのはそうないって伺ったんですけれども、私がイメージしておりますのは、住宅がすぐ隣接して何軒も並んでいるという、そういう思いということで受けとめていただいたらと思います。 住宅が密集して、なおかつ道路が狭隘な地区では大型の消防車両は入れず、消火活動が難しいと思います。小型ポンプ車での対応になると考えますが、このような場所でこそ、初期消火が重要であり、該当する地域での訓練や意識啓発が必要だと思いますが、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) 議員がご指摘をされましたとおり、火災によります被害を小さくするためには、初期消火を含みます住宅防火対策、これが重要であると認識をしております。こうしたことから、自治会や町内会、また自主防災組織等に対しましては、防火講話、避難訓練、そして消火訓練等の実施のお願い、また職員が出向いての指導等を行わせていただいております。今後も、私たち積極的に火災予防に対する啓発活動には努めてまいりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 自治会や町内会への呼びかけで、実際にどれくらいの地区で訓練が行われているのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 消防長。 ◎消防長(佐々木和文) 私たちが取り組んでおります防火講話、消火訓練、これらの回数についてお答えをさせていただきたいと思いますけども、私たち火災に強いまちづくりということを第2次浜田市総合振興計画にも掲げておるところであります。これらの訓練の実施には力を入れておるところですけども、平成27年には29回、平成28年度には28回、そして今年度につきましては現在のところ51回と回数を増やしております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) やっぱり、防災に対する意識が高まっているのかなということを感じさせていただいた数字だなと思いました。住宅が密集しているところの地域では、今日同僚議員のまちづくりに関する質問でもありましたが、なかなか隣近所のおつき合いというか、そういう支え合いという体制がつくりにくいということもあると思います。部長のご答弁の中に、防災を通してのそういったまちづくりっていうお話もありましたけれども、そういったところをしっかりと連携して進めていただくことが大事なのかなって思っております。 それでは、大項目の3点目に在宅医療・介護連携支援センターの設置について伺います。 まず、在宅医療・介護連携支援センターの設置は、市民にとっても、地域包括ケアシステムの構築を進める上でも重要な意味のあるものだと思っております。現在ある地域包括支援センターとの役割の違いについて伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 在宅医療・介護連携支援センターは、地域包括支援センター内に平成30年度のできるだけ早期に設置できるよう準備を進めているところでございます。 地域包括支援センターは、主に住民からの相談を受け付けて対応する機関であり、高齢者の総合相談、虐待や成年後見制度などの権利擁護業務、介護予防プラン作成などの機能を担っております。 一方、在宅医療・介護連携支援センターは、医療機関や介護事業所などからの相談を受け付け、地域の医療・介護の関係機関との連絡調整や情報提供等を行い、医療機関から施設または在宅への円滑な移行を支援する機関であります。 このように、両機関は相談してくる相手方、それから対応内容に違いがございます。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 在宅医療・介護連携は、これまでも進めてこられていると思います。今回、新たにこういったセンターを設置されるということなんですけれども、これまでどこがその役割を担っておられたのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) これまでは地域包括支援センター、こちらのほうが住民からの相談だけではなくて、医療機関とか介護関係の事業所からの相談も受け付けて、在宅あるいは施設等へのスムーズにいくようにということで相談を受け付けて対応してまいっております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) これまで、在宅支援に移られる際にケア会議が行われていたと思いますが、そことの関係はどのようになるのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 在宅医療・介護連携支援センターがそのケア会議を主催して、何かをということは基本的にはないだろうと思ってます。これまでどおり、地域包括支援センターとか医療機関、それから介護事業所が開催するケースがございますけども、そういったところが中心になろうかと思います。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) それでは、地域包括支援センターと在宅医療・介護連携支援センターの連携はどのようになっていくのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 先ほど申し上げましたように、地域包括支援センターの中に連携センターをつくろうということで進めております。そうすることによりまして、これまでの包括支援センターが持ってるノウハウとか情報、こういったものが活用できますので、在宅あるいは施設へ医療機関から移る際にはよりスムーズにいろんな調整が進んでいくと思ってます。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) この質問をさせていただいたのは、これまで地域包括支援センターがそういう役割をずっと担ってこられていただろうと認識しておりましたので、改めてこういうセンターができるということに少し違和感を持ちましたので、質問をさせていただいたんですけれども、いずれにしましても、利用者さんとそういう支援側の施設、そういった関係機関とがしっかりと打ち合わせできるというか、連携を図れるような体制っていうのが一番大事だと思いますので、しっかりと進めていただきたいと思います。 それでは、大項目4点目に食育について伺います。 食育の推進についてでございますが、先ほど昼休みにニュースを見ておりましたら、食生活改善推進協議会の方たちが高校生の登校に合わせて、朝食をとることの大切さなどを訴えておられる映像が流れているのをちょうど見させていただきました。こういった活動が一歩一歩進められることが大事なのかなとも思っております。 高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病は自覚症状が余りなく、気づかないうちに脳や心臓、血管にダメージを与え、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こすこともあり、予防にはバランスのとれた食生活を行うことや、運動が重要だと指摘をされております。 食育では、食材の持つ効果や組み合わせはもちろん、生産過程を学び体験することや、食品を無駄にしない食品ロスなどさまざまなことが含まれていると思います。食生活改善推進協議会やJA女性部などの皆様が減塩や安全な食材を使った食事や伝承料理の継承などに取り組まれております。食育の推進をどのような形で進められるのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 本年度、平成30年度から5年間の食育推進計画をちょうど作成しておるとこでございます。この計画では、生活習慣づくりや環境づくり、調理のできる人づくりなど五つの基本目標を掲げ、生活習慣病予防のためのさまざまな取り組みを進めることとしております。 計画の推進に当たっては、保育所や幼稚園、学校、生産者、食のボランティア団体、市の関係部局からなる食育推進ネットワーク会議を中心に取り組んでまいります。 なお、食生活改善推進協議会やJAさんについては、ネットワーク会議の中心メンバーであり、公民館や学校での若い世代を対象にした伝承料理の普及や減塩活動などに取り組んでいただいており、引き続き一緒になって食育の推進を図ってまいります。 また、管理栄養士や保健師による特定保健指導や栄養相談、糖尿病予防教室などの生活習慣病予防にも引き続き取り組んでまいります。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 浜田市では、食育推進キャラクターびぃびくんというのがあると伺いました。成人式のときにもキャラクターの着ぐるみが出ていたということだったんですが、すいません、私はっきりと覚えていなかったんですけれども、このびぃびくんを活用した食育すごろくというのがホームページにアップされております。ほかの自治体のものを見てみますと、コメントが書かれている数が多く、カラフルでより楽しく学べそうな感じがしたんですけれども、浜田市のものについては、余りコメントの数が多くなくて、少し子ども用とか、例えば高齢者用などに対象に合わせたものを作成してバージョンアップされてはいかがかなと思ったんですけれども、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 今、お話いただきました食育すごろくにつきましては、食育ネットワーク会議の構成団体であります市の教育研究会の幼稚園部会が作成されたものでございまして、まずは子どもにわかりやすく、バランス食について考えるための教材として、今幼稚園とか支援センターのほうで使っております。ですので、今議員さんの言われたように、高齢者バージョンとか、よりバージョンアップといいますか、よりいいものをということについては、作成された部会といろいろ相談して、まずは相談して進めていきたいと考えております。 お話いただきましたびぃびくん、確かにまだすいません、正直余り知られてないと思っておりまして、アンケートで言いますと、4人に1人くらいしかまだ知名度がないかなと思ってますので、びぃびくんもちょっと頑張らないといけないなと思ってます。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) ありがとうございます。せっかくあるものですので、しっかりと活用をしていただいて、市民の方に周知をしていただけたらと思います。 それでは、大項目の5番目、障がい者福祉についてでございます。 日本でも、障がいのない人と一緒に勉強したり、働いたり、また文化活動に参加するといった社会参加が大分進んできたと言われております。しかし、まだ障がい者の社会参加を妨げるたくさんの障壁、バリアがあって、障がい者や家族、関係者が諦めてしまう場合も多いと国などの調査でわかってきたようです。 障がいのある人もない人もともに住みやすい社会が求められております。その社会づくりには、障がいに基づく差別を禁止して、平等な機会、チャンス、待遇を保障する法律が必要であるということで、障害者差別解消法が2016年から施行されたところでございます。 そこで、障がい者福祉の充実について伺います。 今議会に浜田市障がいのある人もない人もともに生きることができるまちづくり条例が提案されました。先日、障がい者支援を行っておられる団体の皆様と意見交換をさせていただきましたが、さまざまな不安を抱えておられました。お世話をする側もされる側も高齢になり、介護者の体調が悪いときに受け入れてもらえる施設が足りていないとのことでありました。受け入れ施設が記載されているものがあるにもかかわらず、実際には利用できないというのは納得できないと思います。現在、緊急時に受け入れ可能な施設が何カ所あるのか伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 障がいのある方の緊急入所施設につきましては、市内に4カ所ございます。議員ご指摘の施設の受け入れ態勢につきましては、これまで浜田圏域の自立支援協議会というのがございますが、これを定期的に開催しておりまして、その中でいろいろそういった出てきた課題を話し合いをして改善を図ってきております。今後も、こういった協議会の場を活用して、改善できるものは改善していきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 今のご答弁の中で、自立支援協議会で問題点を上げ、改善を図っていると言われましたが、その中で上がってきた問題点というのはどのようなことがあるんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 例えばですが、公営住宅の入居に関する保証人の問題とか、あるいは高度行動障がいの方、これは自分自身とか他人をすごく傷つけてしまう、かんだりとかひっかいたりとか、そういう重いといいますか、そういった障がいの方がいらっしゃるんですけども、そういった方をどういうふうに支援していけばいいか、そういったところが課題として取り上げられております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 障がいのある方、さまざまな症状があると思いますので、本当にいろんな問題があるんだろうなと認識をしております。 市が作成されているパンフレットの中に、障がい者の受け入れ事業所が記載されておりますが、実際に先ほども申しましたように、利用しようと思っても知的障がいがあるということで利用を断られたというお話を伺いました。パンフレットに記載されている以上は、やはり受け入れをするべきであると思いますし、受け入れができないのであれば、そういった事項を記載する、そういう対応が必要ではないかと思いますが、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 議員のご指摘のとおりでございます。記載してある以上、いろんな理由はあるのかもしれませんが、やっぱり受け入れすべきだと私も考えております。ただ、施設によっては得意な部分、不得意な部分とか、あるいはその日に限ってたまたま職員が足りなかったとか、いろんなことも考えられますので、いずれにしても今後そういうことがないように、いろいろ施設とも相談を、あるいは現状も改めて確認をさせていただければと思います。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) なかなかそういった受け入れをしていただける施設を増やすということはすぐには難しいことなんだろうとも思いますけれども、そういうことも含めて、いろんなことを今後検討していかなければいけないと思いますので、そのあたりをお願いしたいと思います。 小項目の2点目、保護者が亡くなられたり、介護できなくなったときの受け入れについてご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 障がいのある方を介護しとられる親族等が亡くなられたり、介護できなくなった場合などの対応につきましては、在宅サービスや施設入所サービスなど利用者の障がいの種類や程度に応じ、本人や家族、関係者で協議しながらご意向に沿った適切なサービスの提供に努めてまいります。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 介護と同様に、施設入所の待機者は発生していないのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 施設入所の待機者でございますが、一応名簿上では25人の登録がございます。ただ、例えば施設にあきができたときに入りませんかというお話をしたときには、皆さん今はまだ大丈夫ですというお話ですので、そういう意味で申しますと、純粋な待機者はいないだろうと思っております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 親亡き後の施設入所に備えて、家庭以外の環境になれてもらうために、ショートステイを定期的に利用されている方もあると伺いました。入所に際しては、一般の高齢者以上の配慮が必要になると考えますが、受け入れ可能な施設は足りているのか、また高齢者施設で入所が可能なのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 障がいのある方を受け入れる施設につきましては、浜田市で申しますと、一応足りてるんだろうなと感じております。ただ、いろんなケースがございますので、市内ではなくて、市外の施設や県外の施設に入所していただいてるケースもございます。 あと、高齢者の施設ということでございますが、65歳以上ということになれば、今度は介護保険のほうでサービスをということになります。基本的には、介護保険施設のほうでの入所ということになるんですけども、障がいの程度によってはそういった高齢者のほうの介護の施設は難しいといった場合には障がい者のほうの施設に入所していただくということになります。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 障がいのある方の受け入れの入所の施設というのが、必ずしも住みなれた地域ではなくて、市外、県外、そういったところになる可能性もあるというお話でございました。今、国のほうでも地域包括ケアシステムの構築というのが急がれております。これは、高齢者に限らず、障がい者に対しても必要なことだと思います。高齢になっても住みなれた地域で医療、介護、住まいの提供を受けられる、そういったことが進められている中で、やはり障がい者に対しても住みなれた地域での何とか支えていくことができる体制をつくっていただくということが大変重要だと思いますので、しっかりと検討をお願いしたいと思います。 それでは、小項目の3番目、訓練によって生活が向上することが考えられます。指導者が足りていないというお話がありましたが、高齢者の介護とは違う知識が必要であると思います。この人材は充足しているのか、伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 障がいのある方の訓練や指導を行うためには、障がい特性に合わせた専門的知識と経験が必要となります。障害福祉関係の専門職は不足している状況にあり、全国的な課題となっております。ご指摘のように、高齢者介護とは違う知識が必要となりますので、育成には時間がかかりますけれども、今後福祉団体や関係機関と対応について協議をしていきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) それでは、小項目の4番目、差別をなくすためには障がいを正しく知ることが必要だと考えますが、理解を推進するための取り組みを伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) ご指摘のとおり、障がい差別は障がいに対する正しい知識がないことが大きな要因であると考えております。障がい者差別解消条例に関するアンケート調査におきまして、障がい者差別をなくすためにどのようなことが必要かという問いに対しまして、障がいに対する理解や教育が重要であると半数以上の方が回答をされております。これまでも、お答えしましたように、障がい者差別解消の具体的な取り組みとしましては、市民向けには障がいを正しく知っていただくための啓発用パンフレットを全戸配布する予定であり、事業所向けにも障がいのある方への配慮の方法について記載したパンフレットを配布する予定としております。また、講演会の開催を初め、障がい者週間等における啓発活動など、さまざまな機会を通して啓発に取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 障がいのある人を極端に特別視することもよくないと考えております。金城町では、昔から桑の木園の園生がまちを行き来される姿を目にする機会が多く、それがさほど特別なことではなく、普通の日常として認識をされております。これこそが、障がいがある人もない人もともに生きることができるまちの理想ではないかと考えますが、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 本当におっしゃるとおりでして、特に特別視することなく、もっと言うと、そういった障がいも個性の一つなんだというところまで進んで、もう自然に接することができるというのが一番理想ですし、一番大切だと思っております。 職員も含めて、そうした意識が根づくようにしっかりと啓発に取り組んでいきたいと思ってます。 ○議長(川神裕司) 柳楽議員。 ◆6番(柳楽真智子) 障がい者に対する理解は、簡単に進むものではないということは皆さんが感じられることだと思いますが、子どものころから心の教育を推進していくことが中でも重要ではないかと考えますし、このことはこれまでも訴え続けさせていただいてきたところでございます。条例が制定されることで、関係者の皆さんの期待も大きいものと感じております。差別のないまちづくりの推進が住みたいまち浜田市につながるよう期待をして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(川神裕司) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会します。皆様ご苦労さまでした。            午後3時38分 散会        ──────────────────────────...