ツイート シェア
  1. 神戸市議会 2014-10-02
    開催日:2014-10-02 平成26年決算特別委員会第2分科会〔25年度決算〕(建設局) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時0分開会) ◯主査(平井真千子) おはようございます。  ただいまから決算特別委員会第2分科会を開会いたします。  なお,安井委員より所用のためおくれる旨の連絡が入っておりますので,御報告申し上げておきます。 (建設局) 2 ◯主査(平井真千子) それでは,日程によりまして,建設局関係の審査を行います。  当局におかれては,簡明な説明をお願いいたします。  それでは,当局の説明を求めます。局長。 3 ◯末永建設局長 それでは,建設局所管の平成25年度決算につきまして御説明を申し上げます。着席して──済みません,ありがとうございます。  お手元の資料,平成25年度決算説明書の2ページをお開きください。  初めに,一般会計の決算について御説明をいたします。  1総括事項でございますが,平成25年度は,新たな豊かさを創造する協創のまちづくりを進めるため,「くらしと経済を支えるまちの活力の創出」などを施策の柱として,協働と参画による市民が主役のまちづくりを推進し,安全・安心で元気に暮らせる美しいまち神戸の実現を目指して取り組んでまいりました。  2主要な事業の概要でございますが,(1)暮らしと経済を支えるまちの活力の創出では,活力がみなぎるまちの実現として,橋梁及びトンネルの修繕・更新を行い,災害時にも主要な道路を通行できるよう橋梁の耐震化を推進いたしました。  また照明柱の点検・補修や道路の路面下空洞調査を実施するなど,道路ストックの維持管理に努めました。  さらに,公園遊具や老朽化した公園施設などの改築・更新を行いました。  3ページをごらんください。  (2)豊かな自然と安全を守る住みよい環境の育成では,環境に優しい低炭素社会・循環型社会の実現として,自転車交通量が多い国道28号(大開通り)で自転車レーンの整備を行いました。  また,三宮・元町周辺やJR兵庫駅周辺で,公募による民間駐輪場の整備等を行いました。さらに道路照明灯について,LED照明への切りかえを行い,維持管理費の削減を図りました。  恵まれた環境を生かした持続可能な都市づくりの推進といたしましては,六甲山森林整備戦略の具体化を検討しております。
     4ページをお開きください。  平成25年度は市有林整備手法の検討や年次計画の作成,マネジメント組織の仕組みづくりなどに取り組みました。  あらゆる危機に対応できるまちづくりの展開でございますが,神戸三田線などにおいて交通渋滞の解消及び歩行者の安全確保を図るための整備を行いました。  また,櫨谷川など都市基盤河川,準用河川,普通河川の改修補修を実施いたしました。  (3)安心と命を守る福祉の充実と健康づくりの推進では,ユニバーサル社会の実現として,歩道の段差解消や波打ちの解消などを図るとともに,通学路などの安全対策に努めました。また都市公園の園路及び広場などのバリアフリー化を進めました。  5ページをごらんください。  (4)人々が集い交流するまちづくりの推進では,魅力あふれる観光交流都市の実現として,神戸のシンボルロードであるフラワーロードにおいて,フラワーロード光のミュージアムを引き続き実施いたしました。  さらに,王子動物園では,来園者,そして動物に優しい動物園として,さまざまな活性化策を行うとともに,入園ゲートのリニューアルなどを実施いたしました。  また,摩耶ケーブル・ロープウエーについては,老朽化に伴う施設の改修工事に要する費用及び安全運行に係る費用の支援を行いました。  さらに,暮らしの豊かさを創造する「デザイン都市・神戸」の実現として,道路・公園などの公共空間の美化に取り組むとともに,緑化・飾花を推進いたしました。  続きまして,8ページをお開きください。  平成25年度一般会計歳入歳出決算額について御説明を申し上げます。  なお,数字は万円単位で御説明いたします。  歳入につきましては,一覧表の最下段の合計欄に記載しておりますとおり,予算現額174億8,255万円に対し,決算額136億4,091万円で,予算現額に比べ38億4,163万円の減となっております。  9ページに参りまして,歳出につきましては,最下段の合計欄に記載しておりますとおり,予算現額453億5,357万円に対し,決算額361億3,517万円で,翌年度への繰越額は50億578万円,不用額は42億1,261万円となっております。  12,13ページをお開きください。  歳入から順次御説明を申し上げます。  第14款分担金及負担金の決算額につきましては,右ページの収入済額欄にございますように,7億9,822万円でございます。内容につきましては,右端の備考欄に記載しておりますように,道路改良整備工事に伴う負担金等でございます。  第15款使用料及手数料53億490万円は道路占用料等でございます。  第16款国庫支出金61億408万円は宅地開発指導事業に対する国庫負担金等でございます。  14,15ページに参りまして,第17款県支出金1億8,444万円は道路橋梁事業に対する県負担金等でございます。  16,17ページに参りまして,第18款財産収入5億6,849万円はNTT無線中継所等市有林貸地料等でございます。  第19款寄附金3,828万円は公園緑地事業に対する寄附金等でございます。  18,19ページに参りまして,第20款繰入金2億5,115万円は都市整備等基金からの繰入金等でございます。  第22款諸収入3億9,131万円は道路掘削跡管理者復旧の受託収入等でございます。  24,25ページをお開きください。  次に歳出でございますが,第9款土木費,第1項土木総務費の決算額につきましては,右ページの支出済額欄にございますように,53億2,880万円でございます。内容につきましては,右端の備考欄にございますように,建設局職員の給料及び諸手当等に要した経費でございます。  26,27ページに参りまして,第2項道路橋梁費27億2,140万円は,道路の管理等に要した経費でございます。  28,29ページに参りまして,第3項道路橋梁整備費153億8,836万円は,将来道路網計画調査等に要した経費でございます。  32,33ページに参りまして,第4項公園緑地費50億4,111万円は公園,運動施設及び街路樹の管理等に要した経費でございます。  36,37ページに参りまして,第5項公園緑地整備費36億1,980万円は市内一円の公園施設整備等に要した経費でございます。  38,39ページに参りまして,第6項河川砂防費8億7,063万円は準用河川及び普通河川の維持管理等に要した経費でございます。  40,41ページに参りまして,第10款都市計画費第4項街路事業費23億7,298万円は山手幹線ほか8路線の用地買収及び街路築造工事に要した経費でございます。  42,43ページに参りまして,第13款教育費第11項社会教育費6億6,529万円は,王子動物園の管理運営等に要した経費でございます。  第15款諸支出金1億2,676万円は株式売却代を財政調整基金への積み立てに充てた経費等でございます。  平成25年度に実施いたしました工事等の詳細につきましては,48ページから66ページに工事箇所表を掲げておりますので,後ほど御参照ください。  続きまして,68,69ページをお開きください。  駐車場事業について御説明を申し上げます。  駐車場事業に係る歳入歳出決算額一覧表でございますが,歳入・歳出とも決算額は10億5,253万円でございます。  72,73ページをお開きください。  まず,歳入でございますが,第1款事業収入9億2,479万円は駐車場使用料や他局施設負担金等でございます。  第2款繰入金1億2,773万円は一般会計からの繰入金でございます。  76,77ページをお開きください。  歳出でございますが,第1款駐車場事業費第1項運営費5億2,835万円は駐車場の管理運営経費でございます。  第2款諸支出金第1項他会計へ繰出金5億2,417万円は公債元利償還金の繰出金でございます。  続きまして,下水道事業会計について御説明を申し上げます。  79ページをお開きください。  1平成25年度神戸市下水道事業報告書の概要でございます。  下水道は生活環境の改善,浸水の防除及び公共用水域の水質保全など,安全で快適な環境共生都市の実現に欠かせない基盤施設であり,まちの発展と市民生活,社会経済活動を支える重要な役割を果たしております。  平成25年度は,神戸市下水道長期計画基本構想とこうべアクアプラン2015に基づき,事業の必要性・緊急性・優先度を十分考慮した効率的かつ効果的な下水道整備に努めてまいりました。  経営収支でございますが,使用料収入が前年度を若干下回ったことに加え,電力費や減価償却費が増加したものの,継続した経費削減等の取り組みの結果,平成25年度も黒字決算となっております。今後も依然として厳しい経営状況でございますので,より一層の執行体制の効率化や維持管理費の削減,投資の抑制に努めてまいります。  次に,ア業務実績でございますが,下水処理量は1億8,222万立方メートル,汚水中継量は2,590万立方メートル,雨水排除量は1,290万立方メートルでございます。  次に,イ建設改良事業等でございますが,平成25年度は,平成24年度に引き続き浸水安全度向上のため,三宮南地区における中突堤ポンプ場,小野浜ポンプ場の築造及び設備工事を実施したほか,長田南部地区において新南駒栄ポンプ場を供用開始いたしました。  また,西部処理場の北系水処理施設の整備に向けた検討業務を初め,老朽化などにより更新時期を迎えた処理場やポンプ場などの施設及び管渠の改築・更新を行いました。  垂水処理場では,下水処理時に発生する消化ガスエネルギーによる発電と,施設上部空間を利用した太陽光発電とを組み合わせたこうべWエコ発電プロジェクトを新たに開始しております。  ウ経理状況につきまして,後ほど損益計算書により御説明をいたします。  また,80ページには議会議決事項を,81ページから83ページにかけまして工事を,84ページから86ページにかけまして業務を,87,88ページに会計を,89ページにはその他といたしまして他会計補助金等の使途を掲げております。  続きまして,90ページをお開きください。  2平成25年度神戸市下水道事業損益計算書について御説明申し上げます。  1営業収益は,下水道使用料ほか他会計補助金で192億7,668万円,2営業費用は管渠費,処理場費,ポンプ場費などで176億5,396万円を計上し,この結果,営業利益は16億2,272万円となっております。  3営業外収益は,受取利息及配当金ほか他会計補助金などで25億1,606万円,4営業外費用は支払利息及企業債取扱諸費,雑支出で37億4,612万円を計上し,経常利益は3億9,266万円となっております。  5特別利益は,過年度損益修正益,その他特別利益で9億81万円,6特別損失は,過年度損益修正損,その他特別損失で8億8,499万円を計上しております。  この結果,91ページにありますように,当年度純利益は4億848万円となり,これに前年度繰越欠損金67億9,607万円を加えた当年度未処理欠損金は63億8,758万円となっております。  92,93ページには,剰余金計算書を掲載しております。また,94ページには欠損金処理計算書を掲載いたしておりますが,この内容につきましては,後ほど決算関連議案で説明をさせていただきます。  95ページから97ページにかけまして貸借対照表を,98ページ,99ページには収益費用明細書,100から101ページには固定資産明細書,102ページから115ページにかけましては企業債明細書を掲載しております。  116,117ページをお開きください。  9平成25年度神戸市下水道事業決算報告書について御説明を申し上げます。  (1)収益的収入及び支出の収入では,第1款下水道事業収益の決算額として236億5,485万円,支出では第1款下水道事業費の決算額として229億770万円を計上しております。  118,119ページに参りまして,(2)資本的収入及び支出の収入では,第1款資本的収入の決算額として135億1,950万円,支出では第1款資本的支出の決算額として219億8,006万円を計上しております。  なお,翌年度繰越額は76億7,200万円で,工程調整のために平成26年度へ繰り越したものでございます。  120,121ページには,基金運用状況等を掲載しております。  123ページ以降には,下水道事業会計決算参考書を掲げております。  続きまして,139ページをお開きください。  4決算関連議案について御説明を申し上げます。  第59号議案平成25年度神戸市下水道事業資本剰余金処分の件は,第1項当年度未処理欠損金63億8,758万円を埋めるため,第2項資本剰余金をもって埋める額2億6,797万円を処分しようとするものでございます。  141ページをお開きください。  5平成25年度決算に基づく資金不足比率の報告でございますが,下水道事業会計では資金不足は生じておりません。  以上で,建設局所管事業につきましての平成25年度決算の説明を終わらせていただきます。  何とぞよろしく御審議のほどお願いを申し上げます。 4 ◯主査(平井真千子) 当局の説明は終わりました。  引き続いて,順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,当局におかれては簡明な答弁に努めるとともに,適当なものについては担当部課長からも答弁されるよう,この際,特に申し上げておきます。また,質疑者が要望にとどめた項目についてはコメントを要しませんので,念のため申し添えておきます。  また,委員各位におかれては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  それでは,高瀬委員,どうぞ。 5 ◯分科員(高瀬勝也) おはようございます。公明党の高瀬でございます。  それでは,大きく5点,お伺いをさせていただきます。  まず,自転車に関する施策と駐輪対策につきましてお伺いをいたします。  神戸市自転車利用環境総合計画によりますと,自転車が走る場所を確保するために,自転車利用の多い路線から優先的に自転車レーンの整備を行っており,これまで東灘区の鳴尾御影線や兵庫区の国道28号線などで整備をしたことによりまして,違法駐車が減ったという効果があったと伺っております。今後このような整備が進むにつれまして,効果が大きくなることを期待をしております。  一方で,本計画では,自転車と歩行者を視覚的に区分している箇所につきまして,およそ15キロとされておりますけれども,この中には,必ずしも区分できているとは限らない箇所があることがわかりました。例えば灘区にございます灘三田線につきましては,歩道上に白線があるところとないところ,あっても消えかけているところなどが見られております。この道路沿いには中学校もございまして,通学路として使われていることからも,必要な安全対策を講じていただきたいと考えております。また,ほかにも同様の場所がないか再度チェックする必要があると考えますが,御見解をお伺いします。  次に,駐輪対策ですけれども,平成25年度は駐輪対策として,公募による道路占有を活用した民間駐輪場の整備を三宮・元町駅周辺地区と兵庫駅前地区の2地区で推進をした結果,違法駐輪が減少したという効果があると伺いました。また,利用台数が1,000台を超えるような市内の13駅については,慢性的な駐輪場不足が生じていると考えられます。これまで行ってきた駐輪対策の成果を検証し,市民の意見も聞きながら,利便性向上のためにも必要量の確保をするなどの工夫が必要かと考えますが,御見解をお伺いします。  2点目,王子動物園の駐車場につきましてお伺いします。  王子動物園には附属設備として通常時で390台,臨時駐車場の250台を合わせますと,最大で640台駐車できる駐車場がございます。しかしながら,附属設備としての位置づけから,駐車可能な曜日や時間帯は,動物園の開園時間に合わせて設定がされておりまして,具体的には祝日など例外はございますが,定休日の水曜日と夜間は使うことができません。王子動物園の敷地内には,王子スタジアムという競技場がございまして,ここでは陸上競技はもちろん,アメリカンフットボール,また中学校の体育大会などが行われておりますが,駐車場利用のニーズがあるにもかかわらず,附属設備の位置づけから動物園の閉園時には利用ができないと,市民にとっては不便さがございます。このような不便さを解消するために,現在利用できない曜日や時間帯に開放することが市民にとっても,また本市にとっても有効であるというふうに考えますが,いかがでございましょうか。  ちなみにスタジアムのスケジュールを確認を先日しますと,10月22日以降11月末までは,毎週水曜日が使用されると確認をいたしました。スタジアムの所管は教育委員会ですけれども,教育委員会と連携して,あらかじめこのような予定を把握しまして,予定がある場合には閉園時も駐車場を使えるなど,柔軟な対応が必要と考えますが,御見解を伺います。  3点目,災害対応について伺います。  平成26年8月豪雨は,神戸のまちにも多大な被害をもたらしましたが,復旧に対する建設局職員の懸命な取り組みが市民生活の早期回復につながったことは一定評価させていただいております。一例ですけれども,北区の大池見山台の土石流災害では,倒木が水路を塞いでいたところ,地元住民や消防署員が力を合わせて取り除こうとしても微動だにしなかったものを,北建設事務所の職員によりまして,いとも簡単に排除できたというふうに伺っております。本当にありがとうございます。  しかし半面で,被害の概要,道路交通規制の開始・解除,登山道の通行どめなど情報発信が適宜・適切に行われなかった面もございまして,市民に不安や利便性の点でマイナスの影響をもたらしたことも否定できないと,このように考えております。被害状況を把握し,復旧に力を注ぐことに加えまして,建設事務所からの情報を関係機関とも連携して適宜広報する一連の流れを無駄なく展開してこそ,市民生活を支える行政の役割であると考えております。今回の対応を振り返りまして,局長としての率直な御意見・御見解をお伺いしたいと思います。  4点目,通学路の安全対策について伺います。  平成26年3月末にまとめられました通学路緊急合同点検の結果によりますと,要対策箇所361カ所のうち建設局による対策箇所は135カ所で,全て対策済みでございました。その対策としては,ガードレールの設置あるいは車道のカラー舗装などで,小学校の通学路について,安全対策はおおむね完了しております。文部科学省が平成24年8月に取りまとめました通学路の交通安全の確保に関する有識者懇談会意見取りまとめによりますと,社会実験という形で主要な交差点にハンプを置いたり,路側帯のカラー舗装を施したり,自動車と歩行者の通行区分を明確にするため区画線を引くなどの対策を施した結果,一定の区画内ではスピードを出して走行する車が大幅に減少した事例も報告されているため,速度抑制のためのハード対策を積極的に進めることが必要という意見が出ておりました。  このような取り組みの一例ですが,千葉県の鎌ケ谷市では,対策前40キロ以上で走行する車が46.2%ございましたけれども,それが約10分の1の4.1%まで減少して,交通事故件数は半減したというように,こういうような報告がございました。また岐阜市では,学校指定の通学路で横断する児童が40人以上の交差点等は赤色で,また路側帯は歩道がない道路や幅員が5.5メートル以上などの基準によりまして緑色で舗装する方法を用いて安全確保を図っております。このような路側帯のカラー化──車道ではなくて路側帯のカラー化につきましては,ドライバーが車道と路側帯を視覚的により明瞭に区分できるようにして,交通事故を防ぐことを目的として設置をされておりました。歩行者の多い歩車道が区分されていない道路につきましては,よく用いられている対策でございますが,本市内では路側帯がカラー化されている例は余り見受けられないように思います。本市におきましても歩道がつくれないような幅員の道路は多くございますので,路側帯のカラー化という手法も有用だというふうに考えますが,いかがでしょうか,御見解をお伺いします。  最後に,公園整備について伺います。神戸市内には広範囲を想定した地区公園や近隣の方の利用を想定した近隣街区公園など全部で1,621カ所ございますが,いずれも市民にとって憩いの場所でございまして,とりわけ子供にとっては家と違って砂場や遊具で遊びができるなど楽しい時間を過ごす貴重な場所でございます。その中で比較的規模の大きな公園については,時計を設置しておりますけれども,街区公園のように規模の小さい公園では,地域の要望に応じて設置を進めていると伺っております。公園で遊ぶときに,小さいお子さんが時計を持っているということは少ないため,公園に時計があることで何時になったら帰っておいでというような時間の読み方がわかるようになったり,帰宅を促す機会になったりと,そこのような観点からも要望を受けて設置するのではなく,公園には,例えばブランコ・ベンチ・時計というような,必ず設置するものとして公園整備を行っていただきたいと考えますが,御見解をお伺いします。
     以上,5点です。よろしくお願いします。 6 ◯末永建設局長 それでは,私のほうから3点御答弁を申し上げます。  まず,自転車の走行空間の整備についてでございますが,委員御指摘のように,平成24年6月に神戸市の自転車利用環境総合計画というのをつくっております。その後,11月に国のほうからもこういった整備に関するガイドラインが出ておりまして,その方針に従いまして,私ども整備を進めているところでございます。  整備の手法としましては,一律の整備手法を考えておりまして,まず1つには自転車レーンということで,車道の左側を青く着色いたしまして,自転車が専用で通行する部分をつくっております。2つ目に,自転車道ということで,車道と歩道に縁石等を設置いたしまして,構造的に分離するという方法でございます。それから,3つ目に通行部分指定ということで,歩道内にラインを設置いたしまして,自転車が走行する部分をベージュに着色すると,そして指定するというような方法をとっております。これらを整備するでは,自転車が走行可能な1メーター50とか2メーターまでの幅員を確保する必要がございます。この幅員が確保できないといった場合には,4つ目の方法として,車道の路肩を活用するといった方法がございます。それから,5つ目としまして,歩道上にピクトサインということで,自転車が走るところですよといったことを示すようなサインを整備するという方法がございますが,これにつきましては,現在,国土交通省あるいは兵庫県警,兵庫県も加えまして,現地で試験施工を行っておりまして,県下で統一したルールをつくろうということで検討をしているところでございます。これは早急に決定していきたいというふうに考えております。  自転車と歩行者を視覚的に区分している15キロのうち,委員御指摘のように十分に区分ができていない箇所は灘三田線ほか6路線となっておりまして,これは過去,歩行者と自転車の事故等がございまして,地元の要望などがございまして,歩行者と自転車を視覚的に分離する安全対策ということで,各年次に応じてやってきたものでございます。6路線のうち名谷の環状線につきましては,沿道地域あるいは警察との協議を行いまして,平成25年度より通行部分指定という手法で再整備を実施しております。その他の路線につきましても,再度,現地のほうを状況確認いたしまして,また自転車の通行量を実際に調査してみたいと思っております。その上で地域の御意見もお伺いしながら,整備手法の検討を進めまして,早急に走行環境の整備を行っていきたいというふうに考えております。  次に,駐輪場の整備についてでございますが,本市におきまして駐輪対策につきましては3つの方法で整備をしてきておりまして,まず1つ目は,通勤・通学の利用者,いわゆる長時間利用のための駅前の公共駐輪場の整備でございます。2つ目は,通勤・通学と,また短時間の買い物とかそういった需要に対する公募型の民間駐輪場の整備でございます。それから3つ目は,商業施設利用者のための民間駐輪場の整備といった,それぞれの利用者に応じた整備を行ってきておるところでございます。  それで,民間による駐輪場の整備でございますが,平成20年度に三宮・兵庫駅周辺におきまして,駐輪器具を道路占用さすというような方法で整備をしてきておりまして,これは一定の効果を上げているというふうに思っております。それと集中的に民間事業者の方が誘導していくということで一定効果が上がっているというふうに考えております。昨年度,兵庫のほうで民間駐輪場を設置いたしましたが,事業者により利用者のアンケート調査等も行いまして,検証を随時行っていきたいというふうに思っております。  御指摘の13駅につきましては,放置自転車が非常に多いということで,平成25年度に実態調査を行いまして,重点的に駐輪対策を検討しているところでございます。全体で言いますと,例えば全体で駐輪台数がやはり不足している駅があるということ,それから公共駐輪場附置義務駐輪場の利用率が非常に低い駅があるということ,それから利用者ニーズに応じた適切な駐輪場の配置ができていないというような駅もございます。それに比べまして,やはり利用者のマナーの問題がありまして,あと地域によってさまざまな課題があるというふうに把握をしております。したがいまして,現在,区役所とも連携いたしまして,地域の実情に応じた駐輪対策をどのように実施するかということで検討を進めておるところでございます。それぞれの駐輪場に合った,課題に応じた的確な駐輪対策を行ってまいりたいというふうに考えております。  それから,災害対応でございますが,今回,台風11号ということでございますが,特徴としては非常に勢力が強い,それから速度が非常に遅かったという特徴がございました。我々の建設局としましても体制を強化して,台風による影響を最小限に食いとめられるよう万全の体制で取り組んでおります。  具体的には,9日から10日にかけまして近畿地方に台風が上陸するという予報の中で,9日未明に兵庫県に大雨警報が発令されると同時に,防災指令に先立ちまして,各部署に職員を出勤させまして警戒体制をとっております。しかしながら,非常に記録的な大雨ということで,北区では特に山田町の古々山でありますとか,大池の見山台,そういったところでの土石流の発生,それから崖崩れですね,それから六甲山頂につながる道路につきましては,全て崖崩れがあったということで,のり面崩壊などが短時間に集中して発生したということで,北建設事務所の対応がちょっと飽和状態になったのかなということも事実でございます。ただ,先ほどの具体的な事例を挙げていただきましたが,建設事務所としましても,2次災害の防止といった点では一生懸命やったことに対しては,私自身も評価したいというふうに考えております。  しかし,現場対応に専念していたということで,御指摘の市民への広報とか情報の提供と,こういったことについてスムーズにできていたのかなといったことで,まだまだ改善すべき点があるんではないかということも再認識したところでございます。そのために今後3点ほど取り決めをしたいと思っておりまして,現場の状況を的確に本庁に連絡する体制の構築でありますとか,情報発信を適宜・適切に発信できる体制の構築,あるいは情報内容をわかりやすく表現する工夫,こういったことを現在,情報の収集あるいは発信の流れを現在検討しているところでございます。いずれにしましても,私ども安全・安心を守るための現場対応ということはもとより,情報の収集,それから適切な時期に市民の方にわかりやすく発信できるように再点検した結果を踏まえまして,連携を強化してまいりたいというふうに考えております。  私からは,以上でございます。 7 ◯油井建設局道路部長 そうしましたら,私のほうから道路の通学路を含めた安全対策について回答させていただきます。  建設局におきましては,これまでも通学路を初めまして,市民の交通安全対策のためにさまざまな対策を行ってきてございます。例えば小学校校長会の環境整備委員会からの要望であるとか,交通安全総点検,また県警と共同で現地において実施しておりますけれども交通事故の防止検討会,また日々の個別の要望,こういったものに基づきまして,歩道の整備であるとか,交差点改良,防護柵の設置,またグリーン舗装等に取り組んできているところでございます。先ほど委員からも御紹介ございましたけれども,平成24年に実施した通学路の緊急合同点検の結果,道路管理者──建設局が実施する要対策箇所については,平成25年度までに完了しておるんでございますけれども,この合同点検を契機としまして,平成24年の6月に公安委員会,それから危機管理室・教育委員会・建設局から成る交通安全対策連絡会を発足させてございます。この連絡会は毎月1回開催してございまして,この中で継続的に通学路を初めとする交通安全対策に関する情報交換や対策の検討を行っているという状況でございます。  路側も含めたカラー舗装化の状況でございますけれども,現在,小学校の正門前に実施してございまして,これについては,児童の校門からの車道への飛び出しによる事故防止であるとか,通行する自動車のドライバーに速度減少の注意喚起を行うというもので実施してございます。また,路側へのカラー舗装についてですけれども,これについては小学校は通学でいろんなところから来られますけれども,たくさん集まってくる場所ということから,小学校から半径200メートル程度の通学路におきまして,道路が狭くて歩道が余裕のない場合について,中央線を消すなどしまして路側帯を1メートル以上確保してグリーンに着色しているということでございます。これについては,児童に路側帯への誘導を促していくということと,ドライバーの視覚に路側帯内の児童等の存在を注意喚起させるということ,それから速度の減速効果と,そういったものを考えまして,路側帯については今は小学校のみと。ただ中学校も含めて,大体通学路同じのところありますので,それで実施しているというところでございます。ただ,今まで対策をしているところ以外も,やはり対策を要するものもあると思います。そういったものについては,路側のカラー舗装も含めて,計画的に実施していくということが必要というふうに考えてございます。これらにつきましては,先ほども言いましたけども,交通安全対策連絡会というものを設けておりますので,こういった場を活用しまして,関係機関と連携を深めながら,さらに安全で安心な通学路の確保に向けて,継続的・積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 8 ◯井川建設局公園砂防部長 私のほうからは公園における時計の設置について御説明申し上げます。  委員御指摘のとおり,市内には約1,600の公園がございますが,現在そのうち約300の公園に時計を設置してございます。従前これまでの時計設置の考え方といたしましては,利用者数が数多く見込まれる比較的規模の大きな公園について市のほうで設置してまいりました。しかし,街区公園などの小さな公園では,近所にお住まいの利用者が多いため,市では基本的に設置しておらず,地域団体や篤志団体等からの御寄附により設置するケースが大半でございました。  ただ,委員御指摘のとおり,最近では,子供たちに早い帰宅を促すなど防犯上の観点からも時計設置の要望が非常に高まっております。また,技術の進歩に伴いまして,ソーラー電源内蔵であるとか,あるいは電波時計のタイプである商品も出てきておりまして,従前に比べまして比較的設置コストが安価で維持管理しやすい状況に現在なっております。そういう事情もございまして,ここ数年は設置数が増加しております。ちなみに平成25年度には,地域の要望を受けまして,街区公園を中心に52基時計を設置しております。  さて,今後の取り組みについてでございますが,まず公園管理会や自治会などの地域団体の防犯意識が高く,故障の際には建設事務所に通報していただくという維持管理面での協力が得られることと,加えまして,公園の立地や利用者数などを勘案いたしまして,設置効果の高い公園を総合的に判断した上で,優先順位をつけて設置していきたいというふうに考えております。  私のほうからは以上でございます。 9 ◯高井建設局王子動物園長 私のほうからは,動物園駐車場の活用についてお答えさせていただきます。  現状,動物園の駐車場につきましては,動物園利用者のための駐車場ということで開園日に営業しております。また,閉園日については,その部分を一般市民が散歩などの憩いの場として利用しているという実態がございます。さらに民間会社に駐車場を管理委託をしておりまして,安全管理のために警備員を常駐させるというふうにさせておりますので,臨時営業する場合には,事前の調整が必要であると考えております。ただ現在,王子スタジアムでアメリカンフットボールが開催されておりますが,それが延長されるような場合ですね,年間大体40日ぐらいございますが,そのときには開園時間外でも駐車場の営業を延長をしております。今後,王子スタジアムで閉園日とかも一定規模のイベントが開催される場合には,委員御指摘のように,教育委員会とも連携をして,駐車場オープンについて柔軟な対応をとっていきたいというように考えております。  以上でございます。 10 ◯分科員(高瀬勝也) ありがとうございました。  まず,動物園の駐車場について今御答弁いただいたように,所管が教育委員会ですので,利用がわかるかどうかというのは,まず教育委員会のほうだと思います。駐車場が利用できるよと,利用可能ですよというような,直接的には教育委員会なんですけれども,そういうような申込書というか,スタジアムの利用をする際の申込書に駐車場利用の有無なんかがわかるような形でつくっていただけるように,また教育委員会にも諮っていただきまして,柔軟な対応をお願いしたいなと思っております。よろしくお願いいたします。  それと,まず,災害対応につきまして再質問させていただきます。  局長,先ほど,連携を強化するために,本庁と現場の情報の流れを再点検をするということでございましたけれども,これまでにないような自然の猛威を今回目の当たりにしたわけでございますけれども,もう悠長なことは言ってられないような現状じゃないかというふうに思います。災害が発生したときに,情報があるにもかかわらず,それを生かし切れていないということをよく耳にするわけでございますが,常日ごろから,平時から意思の疎通や情報の共有化,また被害想定とその対策,繰り返すことによりまして,いざというときに対応が円滑にできるんではないかというふうに思っております。  そのような意味におきまして,防災にかかわる部署を1つの組織として位置づけて,配属された職員が常日ごろから災害を意識できるような体制づくりですね,これに努めることで,大所帯でございます1,000人を超える職員の意識改革にもつながるんではないかというふうに考えております。市民生活──今回もそうでしたけれども,直結した局である建設局の長として,改めて決意を伺えればと思います。 11 ◯末永建設局長 委員の御指摘のとおりでございまして,今回の災害というのは,我々の本当に経験したことのないような短時間に集中的に雨が降って,それで被害が発生したということでございまして,特徴としましては,先ほどちょっと申し上げましたが,土石流とか崖崩れ,それからのり面崩壊,それから危険水位にも超えんばかりの河川の水位ということでございました。  我々,今までいろんな災害,経験してきておりまして,比較的,箇所ごとの小規模といいますか──大きなものもあるんですが,公園あるいは道路冠水でありますとか,街路樹の倒木,それから公園施設の損壊とか,これは我々も経験則でもって対応ができた,そして現場の職員もそういったノウハウを随時持って対応ができたということでございますが,今回のような広域的なといいますか,広い範囲での規模の災害ということにつきましては,十分な連携といった視点ももちろん大事でございますけれども,今後,道路・公園・下水,それぞれの管理者として通常業務を行いながら,こういった我々が経験したことのないような雨に対する,いわゆる有事といったことについては,連携を図るといった方法とは違った発想で体制づくりをしていきたいなというのが率直な実感でございます。  それと,御指摘のように,平時より職員の間で常に災害ということを意識できる形で,それを念頭に置いて,いざとなったら有事に適切に対応ができるということで,市民の不安を払拭できるような体制づくりを行財政局とも協議をしながら検討してまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 12 ◯分科員(高瀬勝也) ありがとうございます。本当に体制をつくっておくと,いざというときに備えておくということが,本当に大事かなというふうに思っておりますので,ぜひ行財政局等と連携しながらというか,協議しながら,体制づくりに向けて頑張っていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。  それで,話は変わるんですけれども,今回の北区での災害につきまして,有馬街道が陥没をしまして,六甲北有料道路の一部を無料化していただきました。逆に無料化をしたことで,道がそこしかないということもあったんでしょうけれども,大渋滞が発生をしました。仮に有馬街道と並行して走っている阪神高速の北神戸線が無料で開放されておれば,交通量が分散をして,渋滞にも対応できたんではないかというふうに考えております。このように,災害時に有馬街道の迂回路として六甲北有料道路の一部を無料化できたように,今回の状況を踏まえまして,先ほどの話ともつながるんですが,平常時から阪神高速さんと災害時の対応について協議しておく必要があると考えますけれども,いかがでしょうか。 13 ◯油井建設局道路部長 阪神高速道路の北神戸線の無料通行についてでございますけれども,委員御指摘の有馬街道の通行どめを受けて,阪神高速道路株式会社に申し入れを行って,協議を行いました。ちょうど盆のとき,8月15日なんですけれども,この協議の結果,通行どめをしている有馬街道の迂回路として,先ほど委員のほうからもお話ありましたけれども,六甲北有料道路を無料で通行できるような状況にあったということで,北神戸線の無料通行を実施するのは困難であるということで,阪神高速道路株式会社から回答をいただいております。  これは,無料で通行できる場合については法令で規定がございまして,その趣旨としましては,周辺の道路が通行できなくなるなど有料道路の通行を余儀なくされると,それで道路会社がそれを認めた場合ということに定められているということです。ただ,今後はあらかじめ阪神高速道路株式会社とも災害における相互の協力体制の構築に向けて,委員御指摘のように協議をあらかじめ行うなど,道路管理者間の連携強化に努めてまいりたいというふうに考えております。 14 ◯分科員(高瀬勝也) ありがとうございます。ともかく市民生活への影響,これが最小限にとどめることができるような対策を行っていただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。  では続きまして,自転車の関係でございます。  先ほど統一のルールをつくっていくということでございましたので,それによって市民の方が,ここはそういう自転車の空間だということがわかるようになる,わかりやすくなるというのは非常にいいことでございますので,早期にそれが実現できるようにお願いをいたします。  また,駐輪の対策ですけれども,利用が多い──駅ごとに状況が異なるということでございました。私も全ての駅を把握しているわけではございませんので,異なる状況がそれぞれ違うというのはよくわかるんですけれども,例えば違法駐輪が多い,足りないというところにつきましては,私も地元でよく駐輪場をもっとふやしてよというようなお話伺うんですけれども,JRの新長田あるいは阪急六甲なんかで行われておりますような,社会実験として行っている,少し離れた場所,料金を安くしてとめていただこうというような社会実験が行われていると思うんですけれども,それも基準が250メートル程度と歩いて3分程度だと思うんですけれども,もう少し離れても,それぐらいというか,それ以上離れても,とめたいというようなところもあるんではないかというふうに思います。そのあたり市民の意見を聞きながらというか,このような社会実験をもう少し,むしろ13駅全てとは言いませんけれども,13駅で実施するというのはいかがでしょうか。 15 ◯末永建設局長 本当に料金を変えると,やはりすぐに入っていただけると。非常に不便なといいますか,特に駅の周辺というのは土地がなかなか確保できない部分もございまして,限られた中でつくっているわけでございますが,その中でも2階とか3階の料金を変更いたしますと──安くすると,御指摘のように直ちに入っていただけるという状況は生まれると思います。  これまで私ども,いろいろそういうことをやってきておりまして,平成10年の5月には250メーター以上になって──これ定期料金でございますけども,隔地駐輪場ということで,定期料金を3分の2にするということで減額するという料金体系をさせていただいておりますし,また,これは10年ほど前になるんですが,平成16年からは,駅から250メートル未満であったとしても,あと立体駐車場になっているようなところでは,利用率が低いというようなところでは隔地駐輪場ということで適用している箇所もございます。さらに立体駐車場の3階部分なんかも非常に利用がしにくいということでございますので,そういった箇所については,平成19年からは定期料金を3分の1にするといった方法で料金を一定下げるというような方法をとっております。こういうことをしますと,既存の駐輪スペースを有効に活用できると,利用していただけるということで,利用率が非常に上がっております。付近の放置自転車が減るというようなことで,一定の効果を上げてきているというふうに思っております。  13駅につきましては,現在いろんな形で,先ほども申し上げたように,大体3つぐらいに分類はしておりますが,既存の公共駐輪場をどういうふうに活用していったらいいのか,もうちょっとリニューアルをして,わかりやすく,まあ言うたら,きれいにして使いやすい駐輪場にしていくようなことも必要だと思いますし,一定ちょっと不便なところは,料金を御指摘のように少し工夫するとか,今までずっと社会実験というか,そういう制度でやってきておりますので,その範囲の中でどういったことが可能なのか,よく検討して,そういったことが必要であれば,そういったものを料金を少しさわるというようなことが現実に可能なのかどうか,そういったことも含めまして検討していきたいというふうに思っております。 16 ◯分科員(高瀬勝也) 単純に値下げを要望しているわけではなくて,基本は放置自転車が減ると,あるいは,それは利用が多い,そもそも駐輪場が足りない,だから別の場所でつくるに当たって,少し離れた場所しか,もう恐らくあいてないだろうということで,今ちょっと質問をさせていただいたわけでございます。そのあたりもしっかりと区役所と連携をしながら協議をしながら,必要量も確保して進めていただけるということでよろしいでしょうか。 17 ◯末永建設局長 わかりました。そういう方向で実施をしたいと思います。また,駅周辺であれば,既存駐輪場の立体的な活用といったようなことも必要かなというふうに思っておりますので,そういった視点も加えまして実施をしていきたいというふうに思っております。 18 ◯分科員(高瀬勝也) ありがとうございます。  では続きまして,公園の整備につきまして,もう少しお伺いをしたいと思います。基本的にはおよそ1,600のうち300でしたかね,300に時計があるということでございました。昨年は52基もつけていただいたということでございます。新たに神戸市がこれから公園をつくるということは,なかなかこれからは数自体は少ないかなと。マンション開発の一部の土地を公園として業者さんが開発をして,そういうところというのは時計はもともとないとは思うんですけれども──それも神戸市が管理をするようになって,最初から時計はありませんから──そういうマンション開発,マンションの一部の土地なんか,むしろ小さいお子さんが多いケースがあるかなというふうに思っております。それは先ほどの御答弁でもあったかと思いますが,基本的には今と同じように要望を受けて設置をする,優先的にというお話もありましたけれども,基本的には要望があって初めて設置をするということでしょうか。 19 ◯井川建設局公園砂防部長 新しい公園につきまして,委員がおっしゃる開発行為以外でも幾つか公園をつくっていっておりまして,その公園を整備するときには,近隣の方々とワークショップをしながら,どういう施設がいいかというふうなことをやりとりして,そういう御要望があれば設置していくという形をとっております。開発行為の公園につきましては,そういう要望を受けるという行為がなかなかできかねるというところもございますので,全て初めからつけていくのかどうかということについては,今後の検討課題にさせていただきます。 20 ◯分科員(高瀬勝也) ありがとうございます。時間もありませんけれども,そういうところにこそ,設置をぜひ積極的に進めていただきたいなと思っております。  それではもう時間ありませんので,これで終わらせていただきます。ありがとうございました。 21 ◯主査(平井真千子) それでは,たけしげ委員,発言席へどうぞ。 22 ◯分科員(たけしげ栄二) それでは質問を行いますが,久しぶりですので一生懸命頑張りたいと思いますので,どうぞよろしくお願いしたいと思います。一問一答でお願いしたいと思います。  まず最初に,台風11号の被害についてお尋ねします。  8月10日に神戸市に最接近した台風11号は,市内各地に大きな被害を与えましたが,今回の被害の状況について,建設局はどのように分析をしているのかお伺いします。 23 ◯末永建設局長 台風11号の概要につきましては,少し先ほど申し上げましたが,今回の降雨量で申し上げますと,北区の有馬川では総雨量が526ミリと,それから時間雨量が88ミリということで,非常に局所的な短時間の豪雨によって被害が生じたということでございます。  被害の概要でございますが,道路では被災箇所が131カ所ございます。主な被害としましては,先ほど申し上げた中で,表六甲ドライブウェイ,これがやはり大規模な斜面崩壊が生じまして,これはちょっと復旧作業に時間を要している状況でございます。河川では被害箇所が59カ所ございまして,局所的な豪雨によりまして護岸の崩壊,河川の洗掘等が生じたものでございます。それから,公園につきましては被災箇所が26カ所ございますが,公園ののり面でありますとか,そういったところ,それから街路樹が北区・西区などを中心に強風により倒木するといった被害が生じております。  下水のほうでは汚水マンホールからの隘水,それから地形的な要因にもよりますが一時的な浸水というのが発生したわけですが,処理場・ポンプ場で能力を最大に運転したと。その結果,大きな浸水被害にはならなかったという状況でございます。  被害の概要につきましては,以上でございます。 24 ◯分科員(たけしげ栄二) 今回の被災を受けて,これからどのように警戒をして,対策をどう考えていくのか,具体的にどうぞ。 25 ◯末永建設局長 今回の中で,1つは非常に六甲山系というのは花崗岩でできている関係で,表面は風化が進みますと,非常にもろくて崩れやすいという特徴がございます。神戸の場合は,昭和13年,42年の大規模な土砂災害も経験しておりまして,こういったことが1つの要因にはなっております。しかしながら,継続的な施設整備をしてきておりますので,これは一定の効果があったのかなというふうに思っておりますが,この土砂災害の対策を初め,公共土木施設全般につきまして,さまざまな防災対策を講じていかなければならないというふうに思っております。  まず,今後警戒すべき点あるいは対策でございますけれども,台風のシーズンを迎えているということでございますので,私どもが管理しております道路・公園の施設につきまして,台風に備えて気になる点を再確認をしていきたいというふうに思っております。また,台風11号によりまして被災した箇所について,特に人家に近接した場所につきましては,降雨時に消防局と連携をとりながら警戒体制をとっていきたいというふうに考えております。  最近の局所的な短時間集中豪雨の特徴としましても,非常に過去の最大値を上回るような雨量が発生する。それから,いつどこで発生するのか直前まで予測が非常につきにくいといったことでございますので,こういったことについて,今後の対策については,これまで以上に迅速で的確な対応をしていく必要があるということでございますので,特に危機管理室あるいは消防局と連携をとりまして,この点しっかりとやっていきたいというふうに思っております。  概要は以上でございます。 26 ◯分科員(たけしげ栄二) 今,局長がおっしゃったように,いつどこであるかわからないことですから,結構難しいことだと思います。なので,やっぱり今後ですね,そういう六甲山系を抱えておりますから,ぜひああいう広島のような事故が起こらないように,ひとつ御注意をいただいて頑張っていただきたいと思います。  2点目でありますけれど,六甲山の災害対策についてお尋ねいたします。  六甲山については,先ほども言いましたように六甲グリーンベルト整備事業が進んでおりますけれど,しかし,治山砂防工事が行われているが,震災から20年が経過をいたしました。その間に,砂防堰堤工事の整備状況は6割程度と聞いております。この程度では,これ心配事が結構あるんではないかと思います。こういうことについては,広島の災害を見ると,この六甲山系グリーンベルト事業が,もっと早く進捗をするような努力をするべきではないかと思いますが,その辺の御見解をお尋ねします。 27 ◯末永建設局長 六甲山系の災害対策につきましては,実は昭和13年に阪神大水害が起こったということで,実はその翌年の昭和14年から75年間以上にわたりまして,国の直轄砂防工事が中心的に行われております。神戸市内でいきますと,県事業も含めますと569基という砂防堰堤ができておりまして,現在も年に5基程度つくられているということでございます。そして,近年であれば,既存の堰堤の補強といったことも着実に進められております。これに加えまして,兵庫県・神戸市におきましても,治山事業によりまして,ちょっと小型の治山ダムの整備も進めております。  六甲山系のグリーンベルト事業でございますが,これは平成7年の阪神・淡路大震災で山腹の崩壊が多く発生したということで,非常に大規模な2次災害の危険性があったということで,六甲山系のグリーンベルト事業が国を中心に取り組まれております。実はかなり震災後20年間で進捗しておりまして,1,229ヘクタールの買収が──山麓部分において国とか県のほうで買収していただいておりまして,斜面補強とか樹林の整備,そういったことをきちっとやっていただいております。これはもう本当にしっかりと今後も神戸の防災力の強化に多大な貢献をいただいておりますので,今後も国のほうで継続していただきたいというふうに思っておりますし,先ほど広島の例が出ましたが,地質的にも非常に神戸の場合も似通っているというふうなことでございまして,実は9月の16日に第1回の土砂災害に関する有識者会議,こういったものを立ち上げておりまして,こういった土砂災害,特に六甲山系の土砂災害について,地盤工学とか砂防,あるいは植生の専門家から幅広く意見をいただくということで考えておりますので,この辺の意見をしっかり踏まえて,対策を講じてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 28 ◯分科員(たけしげ栄二) 引き続き,またよろしくお願いしたいと思います。  次にですね,河川の安全管理についてお尋ねをいたします。  先ほどからこの話が出ておりますけれど,やはり一番大事なことは集中豪雨であるとか,こういう台風被害の,やっぱりそういうの考えると,河川の安全対策,護岸の堤防の管理をより一層進めていく必要があると思います。これにつきましては,神戸もそうですが,国・県・市にどのような働きかけ,予算とかいろんな問題があると思いますが,その辺についての働きかけをお聞かせいただきたい。 29 ◯畑建設局下水道河川部長 御指摘のように,近年の台風ですとか豪雨を見ておりますと,河川の安全管理というものは非常に重要でございます。神戸市が管理いたしますのは準用河川と普通河川,県のほうが二級河川,一部一級河川もございますが管理しております。  昨年,山田川沿いで道路陥没が──河川の護岸にも原因があるかというような道路陥没もございましたときに,県に対して緊急の要望を行っております。それから,毎年神戸市と兵庫県のほうで,河川管理に関する意見交換会・情報交換会を行っておりまして,そういう席でも県に対して河川管理の充実を要望いたしております。一・二級河川,特に神戸市が管理します準用河川・普通河川に比べますと,一級河川・二級河川は,社会経済上また市民の安全上,やはり影響が大きくございますので,今後も県に対しましては一層の安全管理の充実を要望していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 30 ◯分科員(たけしげ栄二) 部長の御説明で,ある程度理解はできますけど,私が考えておりますのは,県に対しての権限移譲と予算移譲が本当にできるのかどうか,このことが私は大事だと思います。だから,河川は県がやっておるものですので,神戸市が政令市だから,まあ何とかというような形で神戸市がやってることもありますね。でも,それについて予算もついてきているのかどうか。 31 ◯畑建設局下水道河川部長 一・二級河川の権限を政令市のほうが県から移譲されるということは法律上可能になりました。ただ,実際に維持管理する体制ですとか財源の問題が,今,解決しておりませんので,県と協議を継続しておるところでございます。 32 ◯分科員(たけしげ栄二) それが来なければ大変ですよね。だから,しっかりそういう交渉事を県と頑張って詰めて,獲得できるように頑張っていただきたい。  4点目でありますけれど,次は下水道の改築・更新事業についてお尋ねをします。  神戸市では下水道管の老朽化が進んでいるとのことでありますが,他のライフラインと同様,下水管も計画的に改築・更新を進めていく必要があると思います。しかし,約4,000キロメートルもある汚水管に対して,現在の改築・更新は毎年25メートル程度のペースであります。また,この雨水管に関しては,計画的な改築・更新はほとんど進んでいないと聞いております。このような状態でいいのかということを非常に心配をします。今後,膨大な下水道管の改築・更新を,どのようなペースで進めていこうと考えているのか,お答えをいただきたい。 33 ◯畑建設局下水道河川部長 下水道管渠の老朽化でございますが,下水道の機能の喪失というほかに道路陥没等の問題も起きますので,社会的な影響が非常に大きい。したがいまして,その改築・更新を着実に実施していくことは重要なことというふうに認識しております。  まずは汚水管渠のほうでございますが,4,000キロの総延長のうち経済成長期に集中的に布設しました鉄筋コンクリート製の管渠2,500キロを対象に,平成23年度から50年計画で総事業費を3,000億円と見込んで計画的に改築・更新を進めております。現在は毎年の事業量を25キロメートルとしておりますが,老朽化管渠の増大に対応するためには,今後2倍程度に加速する必要があるというふうに考えております。  次に雨水管渠のほうですが,雨水管渠のほうは断面が非常に大きく,改築工事では他の地下埋設物の大規模な移設ですとか,それから交通障害の対策,このようなものが難しく事業期間が長期にわたります。さらに事業費も大きいことから,汚水管渠と比べると改築・更新がおくれているというのが現状でございます。そこで,これまでの調査結果によりますと,老朽化の度合いから優先的に補修や改築・更新が必要な管渠は,全延長767キロメートルのうち約50キロメートルであるというふうに見込んでおりまして,この補修とか改築を今後おおむね10年の間にきっちりと対応していきたいというふうに考えております。  あとは汚水管渠・雨水管渠とも事業を加速させるためには,国費の導入等,財源の確保が非常に重要でございます。汚水管渠のほうにつきましては,改築にかかわる国の補助制度の拡充について,大都市間で連携して提案要望しております。また雨水管渠につきましては,一般財源による整備が原則となっておりますので,国費の確保に加えまして市の予算確保も必要となります。今後は財源の確保に努めるとともに,下水道管渠の改築・更新事業を効率的かつ計画的に進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 34 ◯分科員(たけしげ栄二) 非常に大変な工事だと思います。それで,これが50年もかかるというような今御答弁がありましたけれども,それだけかかっておって,例えば50年かかって古いところ,また追いかけていくようなことになってしまいます。これは結構難しい工事だと思いますが,もっとやっぱり早くできるように頑張っていただきたいと思います。  もう1つは,改築・更新の一番大きな課題はなんですか,これから進めていくことに対して。 35 ◯畑建設局下水道河川部長 今,50年のお話,若干御説明させていただきますと,普通,土木構造物の耐用年数は50年というふうに言われておりますが,神戸市のほうでは震災のときにかなり多くの管渠の破片を回収しておりまして,それでコンクリートの劣化ぐあい等を相当多くの標本数から推定しております。これの結果,最大80年までは何とか機能が維持できるというふうに判断しております。ということで,経済成長期につくりました管渠が今30年から40年たっております。ですから,何とかそれを今後50年以内に計画的に改築していこうという格好で今は取りかかったばかりですので,25キロ毎年ということですが,それを倍増ぐらいさせていこうということで取り組んでいきたいというふうに考えます。  それと課題でございますが,先ほどちらっとお話しさせていただきましたが,やはり今まではどちらかといいましたら維持管理の時代ということで,投資のほうの財源確保なり国のほうの制度がもうひとつ大都市に向けては厳しいような制度になっております。今後は高度経済成長期に大都市が中心になって管渠の整備を進めていったときのように,大都市の改築・更新に向けたような国の制度をつくっていただくというようなことが非常に重要かなというふうに考えております。このあたりにつきましては,先生方のお力もかりて,何とか神戸市の要望が実現できるように努力していきたいというふうに考えます。 36 ◯分科員(たけしげ栄二) では,次の質問に移ります。  次は,公園におけるナイター設備の設置についてであります。近年の気候変動により,夏は気温が35度を超える日が珍しくなくなりました。子供たちや年配の方々が日中野外で活動することが難しくなっている──暑いからですね。そこで,日没後,涼しくなる時間にサッカーであるとかゲートボールであるとか,活動を公園で行うことができればいいなという思いが私はいたしておりますが,そのために必要となるのが照明設備であります。神戸市の公園で照明設備は,西宮・芦屋・尼崎に比べると少ないのではないかという私は気がいたしております。そこで,このナイター設備について,どういうふうにお考えなのかお聞かせをいただきたい。 37 ◯井川建設局公園砂防部長 本市では夜間利用の市民ニーズに応えるために,サッカーなどができる大きな球技場のある公園が9つございます。そのうちの3公園,磯上公園・北神戸田園スポーツ公園・神戸総合運動公園,この3公園につきまして照明設備を設置しております。それらの公園の利用状況でございますが,雨天などの利用ができない場合を除いた夜間の利用率が,磯上公園で90%,北神戸田園スポーツ公園で約60%ございまして,委員御指摘のように一定の需要があるとは考えております。一方で,夜間利用については周辺地域に音や照明の明るさなどで大きな影響を与えるということから,周辺住民の御理解が必要不可欠であると考えております。新たな照明設備の設置については,やはり慎重な検討が必要であるというふうに考えております。  今後,公園内のサッカーやゲートボールなどができる球技場での照明設備の設置につきましては,周辺住民の御理解とともに,利用者や市民ニーズを十分に把握した上で検討していきたいと,こういうふうに思っております。 38 ◯分科員(たけしげ栄二) 子供やお年寄りだけではなくて,社会人で仕事帰りの若い人たちも,そういうナイター設備があれば使用したいという人も多分おられると思いますので,ひとつその辺は非常にたくさんの──多くというのは難しいでしょう,光のことがあって近所がうるさいとかいう問題がある。でも,できる限りそういう人がそこに参加できるように,ひとつお考えをいただければありがたいと思いますので,よろしくお願いしたいと思います。  次に,道路の電信柱の地中化についてお尋ねをいたします。  道路の景観の向上という観点だけでなく,防災対策という神戸市民の生命を守るという観点からも,この地中化は進めるべきであると考えます。ロンドン・パリなど世界の名だたる大都市では,もうそれが進んでおるようであります。我が国においても,先日,緊急道路の電信柱の新設の禁止の方針が示されております。神戸市においても,これまで以上に積極的に推進すべきであると思いますが,いかがでしょうか。 39 ◯末永建設局長 委員御指摘のとおり,この電柱の無電柱化というのは,もう積極的に本当に進めていくべきだと私も思っております。これはもう本当に阪神・淡路大震災でも我々電柱の倒壊とか電線の垂れ下がりをなくすといった面からも経験したことでございますが,安全な道路とか安全なライフラインを実現するための重要な本当に施策だと思っております。御指摘の中に,自民党のITSの道路調査会から中間取りまとめの中でも,新たな電柱の立地を原則禁止するといったようなことが出ております。こういったことも認識をしております。私ども昭和61年から電線類の地中化に取り組んでおりまして,さまざまな事業によりまして,これを進めてきておりまして,平成25年度末までに102.2キロの整備を完了しているところでございます。ただ,無電柱化の事業を推進するに当たりまして,少し課題がございまして,やはり地中に埋めるということで少しお金がやっぱりかかると,コストが割高になると,そういうことでございます。それから完全に電柱をなくしてしまうということにはならずに,地上機器というのが必要でございます。そういったことのスペースをどこに置くかといったこともございますし,地下埋設物を移転していくといったこと,それから沿道家屋の受電の設備の調整,そういったことがいろいろ課題がございますが,これにつきましてはいろいろ工夫しながら,しっかりと取り組んでまいりたいというふうに思います。 40 ◯分科員(たけしげ栄二) 何カ所か実は神戸市内で,そういう地中化をされたところがあるんですよね。どの辺なんですか,教えてください。 41 ◯末永建設局長 具体的には緊急輸送道路で国道28号,あるいは長田楠日尾線とか,主には市街地の東西を結ぶ路線,あるいは観光地を持ちます北野地区とか旧居留地等で実施をしております。特に緊急輸送道路,それから震災復興の土地区画整理事業等で実施をしておるところでございます。
    42 ◯分科員(たけしげ栄二) これはたしか中曽根内閣政権のときに内需拡大で電柱の地下というようなことが話題になりました。その後,日本の景気も悪くなったので,そういうものが進んでいなかったんだろうと思います。だけど,これからはこういうことが,非常に難しい点もあるけれど,でも何カ所かずつそういうようなことを神戸市としてやっていくことはどうなんでしょうか,神戸市としての考えは。 43 ◯末永建設局長 実はこれも何次かにわたりまして計画をつくっておりまして,私ども,これは計画的に実施をしていきたいというふうに考えております。特にこの実施に当たりましては,今後はさまざまな事業の中で一体的に,例えば歩道をバリアフリー化するときに一体的に無電柱化もできないかとか,管路をコンパクト化したり,直接埋設方式と呼んでおりますが,そういった新しい技術も採用しながら,これはもう一体的に,とにかくしっかりと取り組んで,もうコストも下げながら取り組んでまいりたいと,これも計画的にやっていきたいというふうに考えております。 44 ◯分科員(たけしげ栄二) また,その辺はよろしくまたお願いしたいと思います。  次に行きます。街路樹の管理についてお尋ねいたします。  街路樹は環境対策や景観整備の観点から必要は認められますが,街路樹が育成している場所の周辺住民の人ですね,これはやっぱり枯葉を掃かなければならない,除去しなければならないという大きな手間が実はかかります。また,地中の中から下水管のほうに根が入ってきて,排水が悪くなるという現状も実はあります。こういうような管理について,どのように今しておられるのか,お尋ねしたい。 45 ◯井川建設局公園砂防部長 昭和46年のグリーンコウベ作戦以降,積極的に街路緑化を進めてきておりまして,現在約13万本の高木がございます。それを維持管理してございます。しかし委員御指摘のように,植えてから30年,40年以上経過した街路樹も多数存在するということで,落ち葉の問題でありますとか,あるいは根による問題,あるいは倒木などさまざまな課題が発生しておるということは十分認識しております。また,落ち葉につきまして,建設局では幹線道路を中心に落ち葉時期に道路清掃を強化する対応を行っておりますが,歩道につきましては,地域団体にごみ袋を配布するなどして,地域住民の御協力で清掃していただいておる現状でございます。また,紅葉の見ごろに配慮しつつ剪定を実施しているという状況でございます。  次に根上がりの問題でございますが,街路樹の成長につれて縁石や歩道を持ち上げる根上がりの発生や,あるいは下水管を詰まらせるなどの問題があることも認識しております。対策といたしましては,発生箇所において原因となっている根の切除と舗装の補修を合わせて実施する場合や,あるいは道路のバリアフリー化の大規模な工事に合わせて植えますの改良であるとか透水性舗装の採用であるとか,樹木の更新あるいは樹種の見直しなどを行っております。また,街路樹は老木化が進むにつれまして,枯れや腐りなどが枝や幹や根に起こって,また,それで根の異常も起こりやすくなるということで,枝折れや倒木が発生する危険性が高まります。そこで,主に建設事務所の職員でございますが,パトロールでありますとか,あるいは外観調査,必要に応じまして樹木医による診断を実施しておりまして,危険木を事前に把握し,そして樹木に異常が発見された場合には,治療でありますとか,あるいは剪定を行ったり,あるいはもうだめな場合は伐採・撤去等の措置を実施しております。  神戸市の街路樹景観というのは全国的にも有名で,緑の多い都市という評価をいただいております。今後とも地域住民の意見に耳を傾けて,きめ細やかな管理を行い,街路樹に愛着を持っていただけるように努めてまいりたいというふうに考えております。 46 ◯分科員(たけしげ栄二) 街路樹を見る方にとっては街路樹は確かにいいかもしれません。だけど,毎日掃いて──枯葉というのはこれからの時期ですよね,これを非常に目の前の人しか実はそれはしない。あれを切ってはいかん,あれは残したほうがいいと言うけど,それはしない人が言うんですよ,1つは。私はこう思いますよ。私も実は家の前に街路樹がずっと並んでいる,大変なんですよ,これ。思うのは,この時期になってくると,もうぼちぼち枯葉の時期になってきますね。こういう時期,枯葉が落ちる前のこの時期に剪定をしてもらったら,枯葉がもうなくなってしまう。そういうことをしてもらったら,非常に路地の人も,その周りの人が助かるんです。  ところが,これをそう言うと,自分たちがしない人は,やっぱり木があったらいいとかいう話になるんですけど,でも,それはね,周りの人は大変ですよ。だから,剪定をいつするか,枝を切るのはいつかというのは,まだ夏は葉っぱがまだ青々としている,だんだん9月,10月になってくると,いよいよ枯葉の時期が来るわけですよね。枯葉が落ちる前に,そういうような枝を切ってもらうようなことができるかできないか,そういうことはどうでしょう。 47 ◯井川建設局公園砂防部長 街路樹の成長につれてだんだん大きくなるんですけども,秋になりまして紅葉をしてくる街路樹もたくさんございまして,紅葉を楽しみにしておられる方もおられまして,紅葉時期に切ってしまうと非常に苦情が殺到するということもございますので,そのあたりを見きわめながら,もう落ちそうだというときに剪定に入るように努めておるんでございます。 48 ◯分科員(たけしげ栄二) 何かようわかったようなわからんような話ですけれど,実は山手線あります,山手短大がある──あの道路ありますよね。あれは大きな実は昔から木が植わっておったのが,いつの時期からか,その木が全部切ってしまっておる,御存じですよね。なぜあれを切ったんですか,あの木は。 49 ◯井川建設局公園砂防部長 諏訪山線ですね。諏訪山線はプラタナスの街路樹がすごく繁茂しておりまして,緑のトンネルというぐらいに景観を形成しておったんですが,やはり近隣の方々の,委員おっしゃるような,非常に苦情もございまして,もう1つプラタナスというのは,先ほど申しましたように,だんだん成長してくると空洞ができたりして非常に危険になってくると,倒れたりすることが非常に多いということで,いろいろ樹木の調査をしましたら,危険木が非常に多いということもございまして,樹種転換ということで,今,モチノキかと思うんですが,樹種を変えてございます。 50 ◯分科員(たけしげ栄二) 今,部長がおっしゃったように,やっぱり枯葉がない木はないかもしれないけれど,そういった樹木にこれから考え直して木を植えていただいたら非常に助かるんではないかと,これは市民がですよ,そういうことについて,一遍御検討等いただきたいということをお話を要望しておきます。  最後にですね,道路補修についてお尋ねをします。  道路の安全性を確保するためには傷んだ道路を補修する必要がある。特に歩道については路面に凹凸があると高齢者や障害者がつまずき,けがをするおそれがあります。また,荒れた路面は自動車や自転車の安全通行を阻害する可能性があります。傷んだ箇所を対症療法的に補修するのではなく,自転車や歩行者の通行量,また整備後の経過年数などを勘案して,計画的に補修を行うべきであると考えますが,いかがでしょうか。 51 ◯末永建設局長 本当に歩行者,自転車,あらゆる人に対して安全性を確保するという点から,舗装を健全な状態に保つということは非常に大切なことだというふうに思っております。私どもも各建設事務所がそういった面でパトロールもしておりますし,市民の方々からいろんな通報・要望をいただいて,緊急的な補修でありますとか,そういったことをやっております。特に交通量あるいは舗装の痛みぐあいを考えまして,これはもう路線や区間ごと,これは優先順位を定めた上で計画的な補修をしていかなければならないというふうに思っております。特に最近は,歩道につきましては透水性の舗装ということで,それに全部切りかえるようにしておりまして,水たまりがあってそこで滑ったりとか,そういったことがないように透水性舗装でやっていくということを基本としております。  また,この計画的な補修の中で,最近いろんなそういう補修履歴を残して,それを次の更新のときに活用していくといった方法もございますので,この辺も我々いろいろ研究をしておりますので,ぜひそういったものを補助的にではございますが取り入れながら,しっかりとやっていきたいと思っております。 52 ◯分科員(たけしげ栄二) しっかり頑張っていただきたいと思いますし,私,今回,事故をやりまして,ちょっと目が不自由になりました。歩いていると──やっぱり全然普通に歩いておれたのに,今までは──つまずく,非常に危ないと。これがお年をとった方は特に,やっぱり小さなものでもつまずく。そんなでこぼこないんですよ,ないけど,そういうようなことが往々にしてありました。ぜひ道路舗装については,お金もかかるけれど,そういう大事なところは直していただきたいと思います。  そして,やっぱり今の高齢者がけがをするようなことのないバリアフリーを今つくっておられるわけでありますから,その辺,フラットな道が,じゃあどの程度フラットなのかというようなことも,土木事務所が点検をされて,そして,そういう日々道路補修を心がけていただきたいことを要望して終わります。ありがとうございました。 53 ◯主査(平井真千子) 委員の皆様に申し上げます。  午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。  午後0時45分より再開いたします。   (午前11時44分休憩)   (午後0時45再開) 54 ◯主査(平井真千子) ただいまから決算特別委員会第2分科会を再開いたします。  午前中に引き続き,建設局に対する質疑を続行いたします。  それでは,むらの委員,どうぞ。 55 ◯分科員(むらの誠一) それでは午後からの質疑を始めさせていただきたいと思います。自由民主党の市会議員団のむらの誠一です。  私は須磨区選出ですので,常日ごろは西部建設事務所の皆さん方には本当にお世話になっています。お世話になってるって個人的にお世話になっているわけではないんですけれども,地域の市民の方々の要望を迅速に対応してくださっています。特に私は何度も言うんですけれども,市民の皆さん方からは,どうせやらなければならない──建設局としてね──は,やっぱりスピード感を持ってやっていただくことが,やはり直営の職員がいてよかったなというふうに市民から評価されると。だから今後も十分,今もスピード感を持って対応していただいておりますけれども,今後もその辺は心がけて対応していただきたいというふうに,まずもって要望させていただきたいと思います。  一問一答で進めさせていただきたいので,よろしくお願いいたします。  まずは,商店街のアーチに対する占用料についてであります。この商店街というと所管は産業振興局,特に商業課というところです。皆さんも当然御存じだと思いますけれども,久元新市長は選挙の公約で,この商店街・市場の振興というものを掲げられて,市長になられてからも,担当の部長を置いて,この商店街の振興に力を入れているわけなんですけれども,現在,建設局としてはアーチですね──これせっかく会派の女の子につくってもらいましたので,皆さんにも見ていただきたいんですが,例えばこれは中央区春日野道商店街のアーチ,下もかすがの坂という春日会商店街振興組合ですか,これアーチ。これも中央区メルカロード宇治川のアーチですね。それから下は花隈料飲組合,これ中央区,これもアーチです。アーチというのは,道路,市道ですね,神戸市道をまたぐ──これ切れてるとアーチじゃないそうなんですけれども,またいでいるものをアーチという形で占用料を取られています。これ葺合センター,それから二宮三四会というんですかね,アーチ。これも中央区ですね,二宮筋商店街,二宮センター街商栄会。これ兵庫,御旅筋商店街,神戸新開地商店街協同組合。東灘はちょっとないですね。兵庫区,柳原,福原,皆さんよく御存じのアーチですね。副委員長の長田,これ長田神社前商店街振興会,下は新長田本町筋商店街連合会,鷹取,それからこれ昭和筋商店街,これも全部長田ですね。これも長田,兵庫,ちょっとうちの区は紹介してくれへんのかと言われたら,ちょっと困るんですけど,最後に私の須磨区も,これ板宿中央商店街,須磨寺前商店街,これもアーチなんです。垂水もありますね,滝の茶屋商店街ですね。  これアーチ,今回の決算でも道路占用料を合計で31億4,400万円,25年度決算で占用料決算額という形で資料にも載っております。うちアーチの占用料決算額が545万円,このアーチ1基に当たり10万2,000円年額取られていると。大体商店街というのは入り口・出口,どっちが入り口かわかりにくいところもありますけれども,大体2基あると年間20万円ぐらい取られているわけですね。確かに先ほど紹介した中央区なんかで,組合としてすごく資力がある組合もあるかもしれません。しかし今,先ほど申し上げた久元市長も,とにかく最近の商店街なかなか元気がないところがあると。商業課が一生懸命何とか振興しようと力を入れています。買っ得商品券なんかというのもありましたね,一般会計からお金を入れて,とにかく商店街・市場,振興しようとしている。これだけ見ると,当然,占用料取っていることは悪いわけではないんですけれども,商業課が一生懸命,商店街を応援をしようとしているんだけれども,商店街からすると,この占用料がかなり高価なんでブレーキを建設局が踏んでいるんですかね,負担感が物すごく大きいわけです。総会なんかで私も会員の話なんか聞くと,もうなかなか会費を払っていくのもしんどいと。その会費の負担の一番大きいところは,やっぱりこのアーチなんですね,年間20万円払うと。だから,これを私は免除すべきだというふうに考えています。  先ほど申し上げた,1つはやっぱり商店街の振興という観点,久元市長が力を入れているこの公約ですね。もう1点は公共性があると私は思っています。仮に商店街が,もう自分たちがこのアーチ占用料を払うことができないという形で,結果的にこのアーチがなくなったとしますね。そうすると,もう殺風景な商店街になります。私は,これ今,皆さんに見ていただきましたけれども,特別これが,このアーチが,1つ1つの商店のためになっているというよりも,もうここは商店街ですよという地域のシンボル,商店街のシンボルになっている。だから,まさに公共性があるというふうに考えております。この商店街の振興の観点と,それから公共性の観点を鑑みて,このアーチを減免すべきと考えますけれども,まずいかがでしょうか。 56 ◯末永建設局長 商店街の役割につきましては,今,委員から御指摘ございましたように,単なる商品を提供する場ということではございません。地域の安全・安心,あるいは住民の市民の皆さん方の交流の場,生活面でさまざまな役割を果たしているというふうに思っております。私ども建設局におきましても,アーケードの占用料を免除すると──商店街のアーケードについては免除すると,そういった取り組みをこれまでもやってきておるところでございます。御指摘のアーチでございますが,道路上に横断して商店街の皆さんが設置されるということで,いわゆる道路の占用物件という取り扱いで,1基年額10万2,000円をいただくという形でいただいてきておりました。しかし,今,非常に経済状況も厳しい,あるいは商店主の方の高齢化等も進んでいるということで,一定,非常に取り巻く環境というのは厳しくなっているという状況は,我々も認識しておるところでございます。そして先ほど御指摘ございましたように,市政の重要な政策課題にもなっているということ,それから,地域のシンボルあるいは地域の非常にランドマーク的になっている位置づけがあるんではないかというふうに思っております。  また,このアーチをつくるに際しまして,産業振興局所管の商店街あるいは小売市場共同施設建設補助金,そういった補助制度も活用されて建設されているといったこともございます。そういった意味からいいますと,やはりこの一定の公共性を我々も持っているというふうに思っております。したがいまして──それと産業振興局とも協議,継続する中で,支援の依頼もいただいているところでございます。私どもとしましては,このアーチの占用料の取り扱いにつきましては,基本的には減免の方向で産業振興局と基本的な詰めを今後していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 57 ◯分科員(むらの誠一) ありがとうございました。明確に御答弁いただけました。今後また,うちの会派としても総括,それから予算のときもこの問題に関しては責任を持って取り組ませていただきたいというふうに思っております。  これだけではなくて,今後の課題として,商店街の中には街灯もあるんですね。商店街がみずからつくっている街灯がある。これも過去に常任委員会だったか決算だったか予算だったか,いわゆる老朽化した街灯が倒れてというようなこともありました。実際に今,老朽化している街灯かなり数が建ってますけれども,これも今は商店街がみずから,例えば老朽化したものを何とかしないといけないんですよね,それにはかなりのお金がかかってくる。それをつくるとき,設置するときに当然助成金というような形も入ってて,助成金が入ったもの,これ役所的にいろいろとできる,できないという難しい問題もあるみたいですけれども,現実に体力のない商店街が今後,老朽化したいわゆる街灯──街路灯というか,みずから設置したものの改修というか,そういうものも現実的に目の前にあるわけです。  そういったことも含めて,市長のこれホームページの中に,上昇気流のところのをちょっと抜粋してコピーしてきましたけれども,商店街・小売市場の活性化という中に,安全・安心なコミュニティーの核にふさわしい空間とするため,商店街・小売市場の総点検を実施します,そういったハードの面,粛々と今までは建設局としてやっていた部分というのは問題はないと思うんですけれども,やはり商店街の振興という観点を今後は積極的に考えていただいて,今申し上げた問題も含めて課題に当たっていただきたいということを要望しておきたいと思います。  次にですね,土砂災害について午前中質疑がありました。グリーンベルトなんかの答弁もありましたけれども,要は市民からすると,大丈夫なのかと,神戸は大丈夫なのかということを皆さん率直に聞かれますわ。広島でああいうことが起きたけれども,神戸は大丈夫なのか。その辺をまず端的にお答えいただいて,今後の国・県・市,それぞれの役割分担も含めて,神戸市でできること,何をやらなければならないのか,先ほど有識者の話もありましたけれども,その辺をお答えをいただきたいと思います。 58 ◯末永建設局長 この前の9月16日に土砂災害に関する有識者会議第1回を開催いたしまして,開催いたした折に,委員の方々から,いろいろ御指摘を──御指摘というか意見をいただいております。その中で,やはり市民の命を守るということが非常に,それを優先すべきであるという御意見をいただいております。その中では,やはりハードウエア,これは施設整備によります防災力の向上,それからソフトウエア,それは情報あるいは仕組みによる防災力,それからヒューマンウエアということで市民の防災力,この3つを柱を総合的に取り組みがしていく必要があると,これが重要であるということでございますので,危機管理室とも連携して具体的に進みたいというふうに思っております。  ただ,有識者会議の中で,いわゆる地盤工学等の専門家の御意見をお伺いをしますと,広島で起こったような災害というのは神戸でも十分考えられるということで,一定提示があったのは,山の勾配でありますとか,流量の形態でありますとか,そういったことを見ますと,これはどこであったとしても起こり得る事象であると。しかも,同じような風化花崗岩であるというようなことでございますので,これは神戸にとってリスクがゼロかということでいきますと,ゼロではないということでございます。  ただ午前中も申し上げましたが,昭和14年から75年にかけまして,営々と国それから県,それから我々も一体となって,それぞれの役割分担をする中で,かなりの堰堤──土砂災害を防止する堰堤が設置されていることは事実でございまして,これが今回の雨に対しても一定の効果を果たしているということでございます。  そういうことで,やはり大きな堰堤というのは,1基数十億というお金がかかります。そういったことで,やはり国の力を最大限引き出していただくということが大事でございますので,これはやはり委員各位の御援助といいますか御協力を得ながら,これは精力的にやっていく必要があるというふうに思っております。  つい最近の情報によりますと,やはり広島のほうでもかなりの仕事を今後やっていく予定があるというふうにも聞き及んでおりますので,やはり神戸にとりましても,ちょっと変な言い方でございますけども,予算獲得といったことがやっぱり非常に大事だというふうに思っておりますので,そういった意味からも,全市を挙げてこれはやっていく必要がある。特に,我々としてはハードウエアの部分,施設整備の部分をしっかりと取り組むために,そういった取り組みを今後ともやっていく必要があるというふうに考えております。 59 ◯分科員(むらの誠一) 要は,先ほど予算と国のほうからという話もありましたけれども,当然,神戸も限られた予算ですし,国からきちっとした予算をとってくるというのは我々も努力もしないといけないなというふうには思っております。ただ,とにかく市民の生命・財産を守ると,最優先の問題ですよね。久元市長は,とにかくシーリングを予算のときにもう取っ払って,必要なものはきちっと予算をつけると。だから,関係局にきちっと予算を要望しろということをおっしゃっています。当然,国からとれるものは国からとって,ただ,やはり神戸市の中の予算の中からもしっかりと市民の命を守るために必要なものは,ぜひ予算をとって前倒しをしていくと,これは必要なんだということで,いわゆる財政部局と折衝していただいて,やっていただきたいなと。とにかくやれることがあったのにというようなことがないように,絶対というのはないんだけれども,とにかくもう少し早くやっておけばよかったというようなことがないように,ぜひ取り組んでいただきたいということをお願いしておきたいと思います。  次に,これもちょっと午前中,質疑がありましたけれども,道路のバリアフリー化についてであります。道路のバリアフリー化を現在建設局としては進めておられますけれども,優先順位を決めてというのも答弁ありました。効果的な事業推進に努めるべきであります。特に地域福祉センター,それから駅ですね,それからバス停,それから地域の公共施設,こういうようなところの動線,これは優先順位が高いんではないかというふうに思います。特に地域福祉センターは保健福祉局が中心になって高齢者の方々の支援をやっていますね。給食サービスであったり喫茶であったり,それから子育ての観点でも子育て支援でそういうところに小さなお子さんお持ちのお母さん方がサークルなんかでベビーカーを押しながら来られている。やっぱりがたがたがたがたしていると,なかなか通行がしにくいわけなんですけれども,こういったところを重点的にといいますか,優先的にバリアフリー化を行っていくべきではないのかというふうに考えますが,いかがでしょうか。 60 ◯油井建設局道路部長 建設局におきましては,バリアフリー化ですね,高齢者や車椅子,ベビーカーの利用者など誰もが歩きやすいような歩道整備を進めていくために,ユニバーサル歩道整備事業に取り組んでいるところでございます。この事業は,大きく2つに分かれまして,バリアフリー道路特定事業とあんしん歩道整備事業の2つの柱で歩道の整備,バリアフリー化を推進しているところでございます。  最初に申し上げましたバリアフリー道路特定事業につきましては,これはバリアフリー基本構想というのがございまして,それに定められた高齢者であるとか障害者などが日常よく利用する施設が集積する重点地区において,駅などの旅客施設から区役所などの官公庁や福祉医療施設を結ぶ主要な経路についてバリアフリー化を進めているというところでございまして,この事業で平成14年度から22年にかけて4つの重点地区についてバリアフリー化──15キロのバリアフリー化を完了してございます。現在は,区の中心駅──区役所のある中心駅を中心に,8つの重点地区において事業を進めているところでございます。  またもう1つの柱であるあんしん歩道整備事業は,重点整備地区以外においても全市的に歩道の段差や波打ちを解消するということで,街路灯の増設であるとか照度アップ,それから街路樹の根上がりなどによって,誰もが歩きやすいような歩行空間を計画的・効率的に整備していこうという事業でございます。この事業については,駅周辺や高齢化率が高い地区,子育て世代の多い地区などにおいて,歩道の幅員であるとか段差,波打ちの程度,歩行者の通行量の数とか通行量などに,歩道の状況,また地元からの要望といった観点から,優先度を検討して事業を実施しているところでございます。  委員御指摘の地域福祉センターでございますが,話ありましたように給食サービスであるとか子育てサークルということで,本当に地域の皆さんの拠点として使われているということでございますんで,こういう地域福祉センターを初め,地域の公共施設等への動線についても,高齢者の利用の状況等に応じて,あんしん歩道整備事業の中で整備を検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。  また,このあんしん歩道整備事業につきましては,効果が上がってきているというふうに考えてございますが,事業を進めて来年度で10年がたつということから,今後さらに利用者のニーズに対応したような効率的な事業を推進していくということで,計画の見直しが必要であるというふうに考えているところでございます。引き続き,地域の皆様であるとか障害者の方,高齢者の方,子育て世代など,誰もが利用しやすい,安全で安心な道づくりを目指して,計画的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 61 ◯分科員(むらの誠一) ぜひ当然計画的に取り組んでいただきたいわけなんですけれども,何度も繰り返しになりますけれども,地域福祉センターというのは,災害時なんかには避難所にも指定──ちょっと勉強不足で済みません,避難所になるのかな。だからそういうところに皆さん行ってくださいと。明るいときだったらいいですけれども,避難する時間帯というのはわかりません。そういうときっていうのは,急いで行くわけですよね。そのときに,もうけつまずいてこけたと,2次災害的なようなことになってしまうと問題がありますので,ぜひこれも予算の問題ありますね。ただ,予算と言われてしまうと,なかなか我々も──市民の方が予算がって言われてしまうとね──でも,とにかく必要なものは,限られた予算だけれども,先ほども申しましたけれども,久元市長はシーリングを取っ払っているわけですから,先ほど言った,市民の安心とか安全,こういう部分に関しては,もう堂々と積極的に予算,主張していただいて,前倒しして進めていただきたいと,これも要望しておきたいと思います。  次に,公園のユニバーサルトイレの整備についてお伺いします。  これは私,須磨選出なんですけれども,須磨海浜公園についてお伺いします。  須磨海浜公園など市内に設置されている規模の大きい公園は,周辺住民に限らず,市内・市外から多くの人が訪れております。また,子供連れの家族にとっての憩いの場でもあり,家族が安心して公園を利用できる環境を整える必要があります。特に子育て世代にとっては,出かけた先におむつをかえることができるきれいなトイレがあるかないかが非常に大切でありまして,子育て支援の観点からおむつ交換台などがあるユニバーサルトイレの整備を積極的に進めることが必要であると考えております。人が多く集まる公園を中心にユニバーサルトイレの整備を進め,家族が安心して公園を利用できる環境づくりを進めるべきと考えますが,いかがでしょうかということなんです。  ちょっと事前に海浜公園なんかのトイレお聞きしましたら,今,建設局──私あそこ須磨海岸と海浜公園を本会議でも以前から一体的に面として一大レクリエーション施設として考えていくべきだと,前矢田市長にも申し上げて,矢田市長もそういう考えです。ただ,例えば今回の海水浴場のシーズンなんかでも,土・日,今回雨にたたられまして,約5万人ほど昨年に比べたら少なかったみたいですけれども,それでも60何万人という方々が来られているわけですよね。神戸市として,特に須磨海岸に関してはみなと総局──建設局も大きくかかわっていますけれども,家族で楽しめるというのをキャッチフレーズに,今いろいろと進めております。ただし,先ほど申し上げたように,じゃあ家族で楽しむと,小さいお子さんを持っている家族で,バギーを押して,じゃあ,そこでおむつをかえようと思っても,今現在はおむつをかえれるトイレというのが全くないんですね。今,海浜公園では4つのトイレがあるみたいですけれども,一つもそういうものがない。やはりこれは早急に対応していただく必要があるのではないかというふうに考えますが,いかがでしょうか。 62 ◯井川建設局公園砂防部長 神戸市では平成20年度からバリアフリー新法の施行を受けまして,高齢者はもとより,障害をお持ちの方や乳幼児連れの親子といった誰もが使いやすい公園づくりを目指して,計画的に公園施設のバリアフリー化を目指しております。その中で,委員御指摘のおむつ交換台などのあるユニバーサルトイレの整備につきましても重要な課題と考えておりまして,平成25年度までの6年間で24公園で設置してまいりました。平成25年度末時点では,ユニバーサルトイレ化を目指している114公園のうち46公園,これは40%に当たりますが,46公園でユニバーサルトイレが設置済みとなっております。実施に当たりましては,老朽度合いや利用状況などを勘案いたしまして,地域の多くの方々に親しまれている公園を初めとしまして,森林植物園などの観光拠点となる公園について優先的に整備を進めております。  今後も市内外からの多くの方々に利用される海浜公園につきましても早期事業化を図りまして,平成29年度末にはユニバーサルトイレ設置の目標値である45%を達成できるように積極的に整備を進めていきたいと考えております。  以上でございます。 63 ◯分科員(むらの誠一) よろしくお願いいたします。  今回,須磨海岸ではドルフィンコーストという形で,これもみなと総局の関係ですかね,子供たちとか人間が身近でイルカと親しめるということで,大変好評でありました。みなとも,ちょっと聞くところによると,今のドルフィンコーストのハード面ですね──では,先ほど申し上げたけれども,どうしてもイルカなんかっていうのは,大人もそうですけど,子供はより触れ合いたいですよね。親としても子供に触れ合わせてあげたいというふうに思います。ただ,なかなか安心してバギーを押しながら行けるような状態になってないですね。そういったユニバーサル化というのも,みなと総局も考えているようです。先ほど申し上げたように,あそこの一帯というのは,みなとと建設局と一緒になって面で整備していただいていますから,特に駅から──海浜公園駅ですかね,海浜公園駅からドルフィンコーストの動線ですね,公園内も含めてですけれども,先ほどのバリアフリー化ということも含めて,そこもぜひ取り組んでいただいて,本当に家族が安心して楽しめる場所という形でお願いをしておきたいというふうに思いますので,よろしくお願いいたします。  次に,自転車走行空間の整備についてお伺いをいたします。  自転車レーンの整備は,これも午前中ちょっと質疑ありましたけれども,歩行者と自転車の分離を図り,歩行者と自転車の安全性を確保を図るために行われておりますけれども,レクリエーション的な発想も必要ではないかというふうに思います。特に近年は自転車ブームと言われておりまして,多くの人がサイクリングスポーツを楽しんでおります。神戸の南北をつなぐ道は坂が多く自転車の走行が困難であるかもしれませんけれども,東西をつなぐ道は比較的平坦で,六甲山あり海がありと風光明媚な道が続いております。東西の道を自転車レーンでつなぐことができれば,市外からも自転車で神戸を訪れる人もふえるんではないかなというふうに考えます。そうすると,他都市なんかであったみたいですけれども,サイクリングコースに自転車の駅というんですかね,道の駅,何か自転車の方々が休憩をしてというようなね。だから,そういう経済効果もまた期待できるんではないかなというふうに思っております。  計画では,神戸の東西をつなぐ形で自転車レーンが整備されることとなっているそうですけれども,現在の整備状況では,レーンがつながっているとはとても言えない状況で,整備スピードを加速させて,一日でも早く東西につながる自転車レーンを整備すべきと考えますが,いかがでしょうか。 64 ◯末永建設局長 御指摘のとおり,自転車につきましては,最近の健康志向ということも高まりまして,レクリエーション,あるいはそういうサイクリングを愛好する方が非常にふえているということでございます。また,自転車につきましては,性能も非常によくなりまして,軽量で持ち運びができる,そしてしっかりとスピードが出るということで,今まで狭いエリアでの自転車利用というふうなことに加えまして,観光とかレクリエーション目的といった中・長距離の自転車利用の需要が高まっているというふうに思っております。  午前中にも申し上げましたが,24年6月に私ども神戸市の自転車利用環境総合計画というのを策定いたしました。東西に結ぶ幹線道路を中心に,延長が約120キロを整備対象路線として整備していこうということでございます。ただ,今御指摘ございましたように,まだ始まって整備が十分追いついてないということで,例えば東灘区の鳴尾御影線では500メーター,それから兵庫区の国道28号では600メーターということで,なかなかちょっとまだ東西のネットワークが形成されていると言いがたい状況ではございます。ただ,こういう整備をしてきたということで,警察とか市民の方に,そういう自転車整備の理解が進んだんではないかというふうに考えております。また,自動車を利用する方も水色のレーンがあることで,スピードを落として,あ,これが自転車が通るところだよというような意識で,安全なスピードで走っていただくということで,非常に安全な道になっていっているんではないかなというふうに考えております。  したがいまして,自転車走行空間,東西に整備するにはいろいろ沿道調整,荷さばきとかそういった課題が,そういったことの一定の時間も要します。警察との協議の時間も要します。また延長が長くなれば,それだけ時間を要することもありますが,今年度も中央区を初め2.3キロほど整備する予定でございますので,ぜひしっかりとそこを取り組んでいきたいというふうに思っております。  また,神戸の場合は沿岸部分に国道2号とかそういった我々とちょっと違う国道の管理者がいらっしゃいますので,この自転車走行空間整備への対応をぜひお願いしていきたいということで,できるだけ早く東西の走行空間のネットワーク化が促進されるように取り組んでまいりたいというふうに考えます。  以上でございます。 65 ◯分科員(むらの誠一) ありがとうございます。先ほど全長120キロ,今現在ではなかなか何年かかるんやという話ですよね。ぜひこれも予算であるとかいろいろあるんでしょうけれども,とにかく,特にネットワークというか,道路の皆さんプロですからね,道路もつながらないと効果は発揮しないわけですね。だから,やはりまず東西1本つなげていただくと。計画では,西は須磨あたりでとまっているんですね。須磨から以西というのは,確かに局長おっしゃったように国道になりますね。ただ,あそこはもう本当のオーシャンビューで物すごく気持ちがいいところです。マラソンで走っておられる方もいらっしゃるし,国道を自転車で走っておられる方もいらっしゃいます。その辺をずっと須磨から垂水,垂水からまだ明石のほうまでずっとつなげていただいたら,今,広域連合ってやっていますけれども,とにかく近隣のところからもたくさん神戸に人が来ていただいて,そういうような自転車道をぜひ整備をしていただきたいと。これはなかなか国道ですから,要望していきたいというふうに話がありました。国のほうも,これとまってしまってますけど,移管というか,兵庫国道事務所,最終的にはやっぱり,本来やっぱり神戸市がここは国道なんでではなくて,神戸市では責任持って,基礎的自治体としてやっぱりやるべきだろうなと私は思ってますけれども,なかなか今は要望するしかないので,ぜひその辺,国にもしっかり要望していただいて,早く東西,ぜひつなげていただく努力をしていただきたいということで,これはもうお願いするしかありませんので,お願いをして次に移らせていただきます。  次にですね,緑道・公園の死角対策についてお伺いをします。  先日,長田区で痛ましい事件が発生をいたしました。今回の事件で問題となっているのが,まちの死角であります。私も新聞紙上で見ておりますけれども,教育委員会の職員の方々が通学路を中心に点検をされて,どこか死角になっていないかというようなことを点検をされて,死角を見つけたら関係部局に話をして対応していただいているというようなことを新聞で見ました。まちの死角をなくすことは,犯罪や事故を抑制するだけでなく,事件の早期解決にもつながるものであり,安全・安心なまちづくりを進めるには必要不可欠な視点であります。まちの死角の原因はさまざまでありますけれども,建設局が所管する緑道や公園の樹木なども死角の原因となり得る。樹木はまちの緑化に必要でありますけれども,管理が行き届いておらず過剰に生育している場合は,人の視界を奪い,死角を生み出す原因となります。  特に須磨はニュータウンがあるわけですけれども,このニュータウンによくある緑道,この緑道は植栽で覆われて,死角になっているところも多いように見受けられます。今回の事件に限らず,過去にはこれも須磨で連続殺傷事件というのが平成9年でしたかね,ありました。その直後はやはり公園でありますとか,死角ということで一斉に対応していただいたという記憶があるんですけれども,より一層,今回の事件──友が丘の事件もそうですけれども,一層適切な管理が必要だというふうに思いますけれども,緑道の死角について,どのように建設局としては考えておられるのか,お伺いいたします。 66 ◯末永建設局長 委員御指摘のように,まちの中で死角をなくすということは,もう本当に,そして多くの人の視線を確保するということで,犯罪の抑止とか事件の早期解決につながると,こういった視点はもう本当に大事だというふうに思っております。我々が管理いたします道路,それから公園,それから下水道施設とか,いろいろな施設の中で,そういった死角といったものを生み出さないように,我々も努力していきたいというふうに思っております。  これまで建設局の公園あるいは街路等での取り組みでございますが,先ほどお話ございましたように,平成9年に須磨区で発生いたしました事件以来,いわゆる高木の下枝払い,あるいは低木の刈り込みなど,見通しの確保に積極的に取り組んでまいりました。これはやはりお子さんたちの目線といいますか,視線,小さいお子さんが低木の陰に隠れてしまうといったようなことがあってはだめだというようなことで,そういった視点で取り組んでまいってきております。  なお,今回の長田区の事件以降も,同じ校区内にある7公園におきまして,9月中に緊急の点検を行ったところでございます。緑道でございますが,委員御指摘の緑道につきましては,実は高度成長期以降,歩車分離の考え方のもとに,植樹帯と歩行者・自転車道専用道をセットにしてつくるということで,当時はニュータウンを整備する際に,非常にはやりの整備の手法であったということでございます。市内でも須磨ニュータウンを初め,西北神エリアの団地開発等に多く存在しておりますが,整備後,やはり数十年経過いたしまして,樹木の成長とともに,その緑のボリュームが非常に多くなっている道がございます。したがいまして,こういったことで,当時はよかったけど今どうなんだというようなことがございますので,やはり,これは地域の皆さん方の理解のもとでございますけれども,こういったことをどういうふうな形態が今後一番望ましいかというような大局的なことも検討が必要かなというふうに思っております。  その中で,緑道の植栽管理については,公園・街路樹と同様に除草とか草刈り,それから低木の刈り込みを,これはもう本当に定期的に実施していくという,本当に細やかな手当てが必要かというふうに思っております。そして,今回の長田区での事件を契機に,緑道を中心に,いま1度防犯の観点から,我々のほうも重点的に点検をしてみて,何か改善点がないか,緑の量を減らすといろいろ御批判もございますが,そういった視点も今後は必要ではないかなというふうに考えておりまして,緑道につきましてはしっかりと見直しといいますか,対応していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 67 ◯分科員(むらの誠一) ありがとうございます。確認をさせていただきたいんですけれども,先ほど申し上げたように,教育委員会の方々が通学路を中心に死角がないかという点検をされている。建設局としても,通学路に限らず,そういった死角に関して点検をして,建設局として主体的に取り組んでいただけるのか,どうなのかを確認をしたいと思います。 68 ◯末永建設局長 もちろん通学路につきましては,教育委員会からの要請もございますし,我々自身も問題意識を持っておりますので,これは教育委員会と一緒になりまして,点検を実施してまいりたいと思いますし,我々の施設につきまして,先ほど申し上げましたような点検に加えまして,さらに日ごろのパトロールでありますとか,いろんな形でそういう死角がないかどうか,しっかりと点検をしていきたいというふうに思っております。 69 ◯分科員(むらの誠一) ありがとうございました。事件直後ということもあって,小さなお子さんをお持ちの父兄の方々であるとか市民の方々も大変不安に感じておられますし,すごくやはり神経質になっておられます。しっかりと取り組んでいただきたいということを要望いたしまして,私の質疑を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 70 ◯主査(平井真千子) 次に,金沢委員,発言席へどうぞ。 71 ◯分科員(金沢はるみ) それでは,数点お伺いをいたします。  このたびの台風や豪雨による土砂崩れなどでたくさんの被害がありました。代表質疑でも伺いましたけれども,民間の民有地については基本的に土地所有者に対応していただくのが前提と考えているという代表質疑の御答弁だったわけですけれども,それだけでは解決できないこともたくさんあると思います。住民の命と安全を守る立場で神戸市も対応すべきだと考え,以下,質問をさせていただきます。  まず,私道の問題です。今回,土砂災害が起こったところでは,私道ということを理由に行政が手を出せないということでした。住民の皆さんは,私道に積み上がった土砂に非常にお困りになりましたし,行政のほうが見に来てくれたけれども,何もできないと言って帰ってしまったということで,憤りの声も聞かれ,私たちのところに御相談が入りました。やはり,私道であっても日常的に公道と同じように市民が利用する道路について,災害時や緊急時については公道と同じような対応をする仕組みをつくるべきだと考えますが,いかがでしょうか。 72 ◯油井建設局道路部長 被災した私道についてでございますけれども,民有宅地と同様に各所有者の責任において対応をしていただくということが原則でございまして,現時点では支援は難しいというふうに考えているところでございます。しかしながら,先日の企業建設委員会での委員の御指摘にあった,一関市では東日本大震災であるとか,平成25年7月の大雨により被災した私道の復旧に対して補助を実施しておるということでございます。他の自治体でも自然災害により私道を含む民有宅地等の崩落,また流出した土砂の撤去への助成を設けているといったことも,私どもとしては承知をしているところでございます。私道に対する公的な資金の投入についてでございますけれども,他の自治体の事例であるとか,どういった形で支援が求められているのか,そういったところを分析して,今後の研究としてさせていきたいというふうに考えてございます。 73 ◯分科員(金沢はるみ) 先ほど午前中に,大池の見山台のお話があったと思うんです。大きな倒木があったけれども,北建設の方が来られてすぐ対応してくれたということで,私も──16日にあれは豪雨で崩れたと思うんですけれども──17日の朝に参りましたら,道路はきれいに片づけておられました。公道については,こんなふうに片づけをしていただけるんだなということで,逆に私も非常に感動したわけなんですけれども,実は,局長も行かれているかどうかわからないので,ちょっとお見せをいたしますけれども,これ古々山の例の一番土石流が山から流れ込んだところです。ここはかなり──女性の方が腰までつかってしまって出れなかったということで,救急隊・レスキュー等も聞きましたけども,そういう方が出られたところなんですね。11日に私が行ったときには,六甲山整備事務所の方が来ていただいていました。ところが,やはり今の法律のもとで──私も理解しているんですよ,法律のもとでは神戸市はできないということで,非常に住民の方たちは苦慮されたんですね,どうしたらいいんやということで。六甲山整備室から持ち主の神戸電鉄に連絡をしていただいて,もう次の日から──逆に盆休みだったから,業者さんがお休みで,そういう作業をする方たちがいらしたということで,2日ほどできれいに片づけていただいて,住民の方は非常に助かったというふうに言われておりましたが,やっぱり神戸市が来てくれたのに,神戸市ができないというのは,神戸市の皆さんもつらかったと思います。  それからもう1つ,今回余り言われていないんですけど,ここでは出てないんですけれども,これは有馬口で,有馬口荘園というところでもやはり山が崩れて,これはもう本当に古々山もそうですが,この有馬口もそうですが,人的被害が出なかったのが逆に不思議なぐらいで,土砂は家の玄関先まで積み上がってきていましたし,車をたまたまその日出しておられたので車に被害はなかったんですが,車があったら完全に車が被害があったし,人がいたら人にも外に出てたら被害があったというところなんです。  ここも実は北建設の所長さんがわざわざ見に行っていただいて,いろいろ住民の方にアドバイスをしていただいたんですが,やっぱりこれは私道だから片づけられないということで,これは重機が入っておりますが,これは住民の方たちが業者さんに依頼して,みずから片づけたということで,やはりこの見山台と比べまして,ここが片づけられなかったということが,非常に私は今回,法律の範囲だとはいえ,すごく神戸市も頑張って,すぐに来ていただいたということをこちらも聞いています。ところができなかったということで,住民の方たちには,いろいろともやもやとしたものが残っているという状況なんですね。  ほかの区もそうだと思うんですけれども,私道になったままの道路というのは非常に多いと思います。この場でもし何カ所あるとかキロ数がわかるんだったら教えてほしいんですけどね。そういうところで今後やっぱりそういう災害が起こった場合に,例えば今示しました有馬口のところでは,元市会議員の方がこの先に住んでおられるんですが,お電話がかかってきまして──私のところに,この道は大事な道なんやと,わしのところに消防車が入ってくるのに,ここの道しか通れないんやと。だから,こういう道は公道として取り扱うように強く言ってくれと私に言われまして,そういう公道的な役割を果たしている道でもありますので,そういう点では,やっぱり今後研究するということなんですけれども,ぜひ頑張っていただきたいと思うんですが,何かコメントがございましたら,お願いします。 74 ◯油井建設局道路部長 質問の中で,私道の距離の話が出ましたが,今ちょっと,今手元にそういった数字はございません。かなり北区の中ではですね──北区だけじゃなくて,公道じゃない私道がたくさんあるというふうには把握してございますが,キロとしては把握してございません。  先ほど,繰り返しになりますけれども,他都市でもそういう助成の事例がありますので,やはり一度そういうところの事例とか,実際今回いろいろなところでそういったことが起こっているということですので,関係部局ともいろいろ議論しながら,どんなことができるんか,それらについて研究をしてまいりたいというふうに考えております。 75 ◯分科員(金沢はるみ) ぜひお願いしたいと思います。  次に,擁壁などの崩れについて伺います。  このたびの台風被害で,長田では擁壁が崩れたお宅がありまして,そこの方は一時住めない状況になりました。自力で補修するには多額の費用がかかるということです。横浜市では,擁壁の崩れに対しての支援制度があります。助成額は市で定めた単価により算出した金額,または工事費の3分の1以内のうちいずれか少ない額ということで,2メートルを超え5メートル未満の場合は200万円まで,5メートル以上の場合は400万円までということで,かなりの助成金制度を持っています。このような制度をやはり神戸市でも考えるべきだと思いますが,いかがでしょうか。また,豪雨などで擁壁が崩れているのではないかと,自分の家の擁壁が崩れているのではないかという御相談をよくいただきます。私は専門家ではないので,その対応ができないわけなんですけれども,私の身内に専門家がおりますので,ボランティアで行ってもらって,擁壁のパイプが詰まっているから,これは役に立ってないなとか,それから砂が下に落ちているから,これはもう完璧に崩れた状態ですよとかいうアドバイスをもらったこともあります。やはり専門家の診断がこういう場合には必要ですけれども,擁壁の調査を支援するような制度をつくって,崩れる前に補修できるようにすべきと考えますが,いかがでしょうか。 76 ◯原田建設局総務部長 宅地の擁壁についてのお尋ねでございますが,御指摘のように,今回の台風によりまして,宅地造成工事規制区域内におきまして,民有宅地擁壁に被害が発生したところがございました。先ほども私道の話が若干ございましたけれども,一般的に宅地擁壁につきましては,安全性が不十分な場合におきましては,やはり大雨が降りますと崩れるようなことがございます。そういった場合には,その宅地だけでなく,周辺の宅地まで危険にさらすようなことがあるということでございますので,これにつきましては,宅地の安全性を確保するために昭和36年に宅地造成等規制法が制定されまして,翌年の37年の2月1日からこれが施行されております。神戸市におきましても,それ以降,この法律によりまして規制をずっと行っておるような状況でございます。
     ちなみに平成7年の阪神・淡路大震災のときにおきましても,このようにきっちり対応していただいた宅地につきましては,被害がほとんど起こらなかったという良好な宅地が保全されたというようなことでございます。  助成というお話もございましたけれども,先ほどから申し上げておりますように,法律的には,やはりこの宅地につきましては,この宅地を災害が生じないように常時安全な状態に維持する,それを努めていくという責務が法律上に今定められております。また健全でない宅地につきましては,所有者等に対しまして,これが災害防止のために必要になっていることを求める改善勧告を行うような手続を現在行っているような状況でございます。  そんな中で,今回のように被災した場合でございますけれども,当然,擁壁の復旧について,先ほどもございましたように,やっぱりなかなか当事者ではわからないこともございます。そういった場合は,従来から行っておりますけれども,そういう御相談がありましたら,当然,当該の建設事務所の職員あるいは本庁であれば宅地開発指導課の職員が現地確認を行いまして,今,委員おっしゃったように,今の状況について,いろいろと技術的なアドバイスも行いながら,御相談をさせていただいているというようなことでございます。  それから,そういう整備に当たっては,やはりさまざまなそういう費用的な問題もございますが,今現在,そういうような場合──崩れて,この擁壁を復旧するような場合には,市内全域を対象といたしまして,神戸市の既成宅地の防災工事貸付金,こういうような制度,あるいは宅地造成の工事規制区域内におきましては,住宅金融支援機構のほうで資金融資というような制度もございます。そういったことにつきましても御利用いただいて,宅地の保全管理義務が所有者であることから,そういうことでみずからも対応していただくということが必要ではないかなというふうに考えております。  以上でございます。 77 ◯分科員(金沢はるみ) つまり,費用を補助する制度というのは,助成金制度というのはないということで,貸し付けだけということなんですね。だから,それでは擁壁って高くつきますよね,もう直そうと思ったら,500万とか。事によっては,高い擁壁だと1,000万ぐらいかかるというようなものもあると思うんですけれども,それではちょっともうなかなかそういうものを,阪神・淡路大震災のときもそうだったと思うんですけれども,それではなかなか直せないというふうな事態になると思うんですね。横浜では,これはがけ地防災対策工事助成金ということで,崖地とか,そういう地域指定をせずに,横浜市全体でこれ助成金の制度が使えるというふうになっているみたいなんですけども,将来的にも今回の豪雨なんかでも皆さん心配をされていますので,自分の家とか自分の隣の空き家になっているんだけど,そこの擁壁が崩れてるん違うかということで御相談いただくこともあるんですけども,そういうことに対して,やっぱり対応する制度が必要だと思うんですけれども,それはどうでしょうか。 78 ◯原田建設局総務部長 横浜の制度についても,これにつきましては,私どものほうも一応向こうのほうにも確認をいたしておりますが,平成19年から一応やっております。他都市におきましても,このような若干制度というのがあることは承知しておりますけれども,特にやはり自然崖──崖が崩落しますと,やはり非常に大きな影響を与えると。それがひいてはその下にあります道路でありますとか工業施設にも影響を及ぼすというようなところからスタートしたというようなことも聞いております。各都市それぞれのいろんな事情といいますか,状況に応じて,こういうような制度が始まったように,今現在理解をしております。  こういうことにつきましては,やはり私有財産に対する公的な資金のどうしても投入になってまいりますので,そういうことにつきましては,やはりそういう他の事例,あるいは趣旨・目的,どういうふうにして今後そういうふうな助成が必要な部分があるのか,そういうようなことも含めまして,慎重に分析し研究をしてまいりたいというふうに考えております。 79 ◯分科員(金沢はるみ) ぜひね,もう既に崩れかけている,崩れたところもあるんですし,これ崩れかけてるん違うかというようなところもありますので,私たちが知らないところでもいろいろあると思いますので,ぜひこれは持ち主がやるというのは基本ですけれども,それにやっぱり応援する制度をつくっていただきたいというふうに思います。これは要望しておきます。  それから次に,民間所有の山についてです。これも民有地ということで,土砂崩れが起こっていても,神戸市とか県や国が対応できるというところと対応できないというところがあります。対応できないというところでは,やはり次の災害が来たときに,住民の方に被害が及ぼされるんではないかというふうに,非常に私は心配をしています。支援できるメニューをもっとふやすように国や県に求める──もちろん国の制度や県の制度もなかなかメニューが少ないということはお聞きをしています。それはそれで国に求めていただきたいと思います。それと同時に,やはり神戸市独自で支援策をつくるべきだと思いますけれども,いかがでしょうか。 80 ◯原田建設局総務部長 民有の山の崩れにつきまして,基本的には民地のほうで実施していただくということは基本なんですけども,山の防災工事そのものにつきましては,国でありますとか県でありますとか,施工をするということになっておりまして,そこの区域の規制ぐあいによりまして,国が入っていったり県が入っていったりということが決まっております。我々としましても,国・県に対して,早く入ってほしいというような要望は出しておりまして,一定の要件があれば,入っていけるんではないかというふうに考えております。  国・県に対しても,先ほどから申しておりますように,我々も間に入りまして,できるだけ採択していただけるように,間をとっていろいろと汗を流しておるというような状況でございます。 81 ◯分科員(金沢はるみ) 確かに,例えば急傾斜地の崩壊防止工事などについても,今回,先ほど示しました有馬口荘園の山なんかは,これがいけるでしょうということで,申請もされたというふうには聞いております。そういうふうに古々山でも国のほうの六甲砂防のほうで既に調査に入っていて,その土石流で調査をするための機材も全部流されてしまったということだったそうで,また再度調査に入りますということをお聞きはしているんですけれども,やはりそういうものに逆に入ってない,対象になっていないところで,今回崩れているようなところがあるわけですね。そういうところは,なかなか今の制度のもとでは応援できるメニューがないというのは私もわかっているんですけれども,せめてこの前の代表でも言いましたけれども,所有者に神戸市から連絡はしていただきたいんです。もしかしたら所有者はまだ知らないままかもしれないですね,自分の山,持っている山がそんなふうに崩れているということすら知らないということもあるので,それはやっていただきたいんですが。 82 ◯松岡建設局担当部長 少し細かな話になってまいりますけど,先ほど委員の御指摘もありましたように,急傾斜地の指定の場合は,下の戸数とかそういうところで,どうしても制約が出てまいります。それは県の制度という形になりますので,我々として,その形で動かざるを得ないという形で考えております。今,その辺をちょっと周知徹底をされたらどうかという,そういう御指摘かと思いますけども,我々としましても,我々のほう御相談ございましたら,県の制度等については十分説明させていただいた上で,できるだけ事業を選択できるような形にはしていきたいというふうには思っておりますし,また,要件に合わないということについても十分説明をさせていただきたいと,そういうふうに考えております。 83 ◯主査(平井真千子) 危険を通知されたらどうかという質問に関しては。 84 ◯松岡建設局担当部長 その辺につきましては,いろんな機会を通じまして,我々のほう御相談いただきましたら御説明をさせていただきますし,これは例えば今までも出前トークですとか,そういった機会がありましたら,そういうふうにもさせていただいておりますので,今後もそのように努めさせていただきたいというふうに思っています。 85 ◯分科員(金沢はるみ) 所有者の方にきちっと連絡をしてほしいということなんですけども。 86 ◯松岡建設局担当部長 被災等があった場合,どうしても所有者からの連絡というのは,まず第一かと思いますので,そういった形で,なかなか事前にというのは難しいかと思いますけども,御相談いただきましたら説明はさせていただきます。 87 ◯分科員(金沢はるみ) 違うんです。所有者がわかってないんです。自分の山が崩れたり,自分の土地の所有している土地の木が土砂で倒木してしまったりということを認識していないんです。 88 ◯松岡建設局担当部長 取り違いで申しわけございませんでした。実は何件か私どものほうからもお伝えした箇所がございます。こういったところでは崩れているということで,調査の中でさせていただいたところがございますので,そのようにも努めさせていただきたいというふうに思っております。大変申しわけございませんでした。 89 ◯分科員(金沢はるみ) ぜひ神戸市から言っていただきたいと思うんです。実は2日前にも,私,台風で木が根こそぎ倒れて自分の家のほうにかかっているという御相談を受けたんです。ところが,そこの所有者わかってるから住民の方が電話したら逆に怒られたと。あんたたちのほうが後に住んできているくせに,何を言っているんだというふうに,逆切れされたという話なんですね。でもやっぱり神戸市の方が言われたら,多分その方はそんなふうには言われないと思うので,住民同士だとトラブルにもなっていく話だと思うので,ぜひそういうことは神戸市からちゃんと言っていただきたいと思います。これはぜひよろしくお願いいたします。  それから次に,河川の問題です。  今回の河川の氾濫とか隘水で,淡河川では10年前の台風23号による被害に遭われたとこが,同じところが床上浸水の被害に遭われました。神戸市では河川に監視カメラを設置していますけれども,このように何度も隘水しているような場所については,カメラの設置なり量水標を設置するなりということが必要だと思いますけれども,いかがでしょうか。 90 ◯畑建設局下水道河川部長 水害の対策につきましては,ハード面の整備のほかにソフト面の情報提供というようなことも非常に重要だというふうに認識しております。河川カメラですが,これは増水の危険性を実感していただくような映像をインターネットを通して皆さんに提供する。さらに迅速で安全・確実な避難行動に役立てていただこうというような趣旨,さらに災害に対しての意識を高めていただこう,こういう目的で始めた事業でございます。設置箇所ということでございますが,平成18年度に全市で20カ所の場所を選定しております。このときの検討では,各河川で水位観測が行われているような各河川の代表的な箇所,それでカメラの映像とその水位のデータが比較しやすいような場所をその段階では検討しております。さらに,平成20年度には全市で10カ所を追加いたしました。このときの検討内容は,兵庫県が浸水想定区域というのを公表いたしましたわけですが,その想定区域で主要交通インフラですとか,それから人口が密集しているなど,浸水被害が大きくなるおそれのあるところを10カ所選定したというわけでございます。現在は都合22河川,30カ所で運用しております。今のところはカメラを増設する計画はございませんが,今後の増設につきましては,浸水想定区域の見直しというようなものを考慮しながら,我々のほうも検討していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 91 ◯分科員(金沢はるみ) 河川のカメラが神戸市で約30カ所ですかね,だから,あるというのは,これネットで調べたんですけれども,淡河川──今お話ししました淡河川ですと,勝雄という下流のほうにあるみたいなんですね。県のカメラも萩原やったかな,萩原のほうに1つ設置をされているらしいんですけども,今回の浸水したところは野瀬のところなんですね。ここは小さな橋が──この地図で見ますと名前もついてないような橋なんですけどね,橋があるんですが,ここに全部流れ着いていくんですよ。大きな木も流れ着いていってましたし,もういろんな物がここに流れ着くので,そこで水の流れを塞いで余計があっと増水しちゃって床上浸水したというところなんですね。ここは多分浸水想定区域に入っていたと思いますので,しかも10年前も床上浸水しましたし,今回も床上浸水しているお宅や,御近所でも床下は起こってます。それから,畑なんかもえぐられてしまってなくなっているという状況なんですね。なので,こういったところは,もう必ずそこが浸水するってわかっているようなところですので,カメラの設置か,もしくは量水標などを置いて,やっぱり大雨が降ったときには監視できるという状況をつくっておいていただきたいと思うんですが,いかがですか。 92 ◯畑建設局下水道河川部長 実際に浸水しました状況,さらにその橋が流されましたり田畑が水にかぶった状況,そのあたりは十分我々も把握しておりますし,その復旧方法についても現在いろいろと検討させていただいております。あとカメラの増設のお話ですが,今,河川の延長にもよりまして,例えば明石川でしたら,神戸市域を流れております長さが相当長い河川で,結構川沿いに多数の民家が張りついているとか,川沿いに大事な道路があるというようなところでは,例えば明石川ですと3カ所ほど設置させていただいています。あと西区のほうは,どうしても川の延長が長くなるんですが,そのあたりで櫨谷川というようなところにも複数台を設置させていただいているというような,そういう状況もございます。ですから実際に被害が起こっている状況,さらに県が出します浸水想定で危険のぐあい,それとやはり浸水が起きた場合の社会的影響,そういうものも考慮いたしまして,その優先度については十分考えさせていただきたいなというふうに思います。 93 ◯分科員(金沢はるみ) 優先度は高いと思いますので──ここはもう2回も大きな被害が出ています。それと量水標のほうはいかがでしょうか。 94 ◯畑建設局下水道河川部長 水位計のほうですが,これは水防法で兵庫県は河川の重要な場所で水位をはかって,我々市町村,避難指示ですとか出すところに知らせる義務がございます。基本的には兵庫県のほうがそういう必要性のあるところに水位計なりをつけまして,テレメーターで情報を送りまして,公表しましたり,各市町村に水防関係部局に連絡が来るという,こういうシステムになってございます。ですから,そのあたりにつきましては,県のほうが水防法に基づいて,どのように考えるかと,県のほうはその義務がございますので,そのあたりをどのように考えるかというあたりについては,また県とも協議したいというふうに思います。 95 ◯分科員(金沢はるみ) ぜひ県と協議していただきたいんですけども,それと同時に,県にももう1カ所強く言っていただきたいんですけれども,それは船坂川の問題です。船坂川,道場町の生野のほうに走ってますけれども,上に丸山ダム──西宮の利水ダムがあって,そこは利水ダムの水を放流するときにサイレンが鳴るというシステムになっているそうです。ところが実際に川が増水したときにサイレンが鳴るというシステムにはなっていないので──サイレンがあるのは,道を通っていたら見えるんですね。ところが,もう水を流してしまったときだけしかサイレンが鳴らないので,もし雨が降って増水とか,上流で雨が降って川の水が増水したよというときにサイレンは鳴らないんですよね,今の段階だと。ここは船坂川のところに上に鎌倉峡という,非常に天然の水遊びができる場所もあります。私の家族も,子供が小さいときに遊びにいったりしたときもあります。そういう子供たちが遊んだり,それから沢登りというんですか,百丈岩という景観のいいところがありますので,そこに行くハイカーの人たちもいるそうです。そういう人たちに,やっぱり川の増水の危険を知らせるためにサイレンの設置などが必要だと思うんですけど,これ神戸市で先ほどするものではないとおっしゃっていますけど,県とぜひ話をしていただきたいんですけど,どうでしょうか。 96 ◯畑建設局下水道河川部長 神戸市の地域防災計画というのがございまして,ダムの放流によって下流で急激な水位上昇があって危険な場合は,例えば今,青野ダム・天王ダム・石井ダムというあたりは,全て事前に県から情報をいただいて,神戸市のほうがまた周知するというような,そういうシステムがございます。今御指摘がございました丸山ダムは,放流時に北建設事務所ですとか,北消防署,北区役所,それから地元の自治会には連絡がされておりましたが,本庁を核としました地域防災計画のきっちりとした連絡体制が実は確保されておりませんでした。今回その反省を踏まえまして,先日,兵庫県・西宮市と連絡体制について調整いたしました。今回,地域防災計画を改定いたします際には,丸山ダムの放流の際の連絡体制,これをきっちり規定したいというふうに考えております。 97 ◯分科員(金沢はるみ) その放流も要るんですけどね,地域防災計画に位置づけられていなかったという点は位置づけていただいてうれしいんですけども,そのときじゃなくて,もう放流は大体台風が来るなとかいう前に放流されるんですよ。放流はして,それが終わってて,今度,実際に本当の台風が来たり豪雨が来たりしたときに増水しますよね。そのときにサイレンは実際鳴らないんですよね,今のシステムだと。でも,サイレンがあるのはみんなハイカーの人とかは見ながら山に上がってますから,サイレン鳴らなかったら安全だなって逆に思ってしまうという危険があるんです。それに対してちょっと兵庫県と話をしてほしいということを言っているんです。 98 ◯畑建設局下水道河川部長 はい,わかりました。そのあたりもあわせて兵庫県と連絡・調整させていただきたいと思います。 99 ◯分科員(金沢はるみ) ぜひよろしくお願いします。  次に,人員体制の問題です。  建設事務所で働く皆さんは,この10年間で306人いらっしゃった方が285人へと21人減っているとお聞きをしました。このたびの台風と豪雨被害直後から,北建設事務所は本当に多くの相談が寄せられたと思います。大変だったということもお聞きをしております。本庁からも応援の方が行かれたと聞いていますけれども,8月13日から15日延べ30人,18日から20日まで延べ14人ということで,行っていただいたということはお聞きをしているんですけれども,やはり日常的にも現場の体制を充実させることが必要ではないかなと思うんですけれども,いかがでしょうか。 100 ◯末永建設局長 今,人員の話でございますが,基本的には震災以降,行財政改革に取り組みまして,効率的な事業執行あるいは事務の見直しの中で,職員の体制につきましても効率化あるいは官民の役割分担,そういう中で見直しを進めてきております。建設局でも同様に実施をしてきたところでございます。今回,北建設事務所にも人員を派遣して応援体制を組んで実施をしておりますが,これはもう今回は非常に被災も多かったということと,やはり一日も早く地域の皆さん,あるいは広域的に利用されている道路を初め,そういったことを復旧しようということで実施したものでございます。やはりこういったときには,建設事務所の中で融通がきくところは融通しながら,あるいは本庁の要員も動員しながら,一日も早く復旧を図るということが我々の課せられた一番大きな使命だと思いますので,そういった形で実施をしていきたいというふうに考えております。 101 ◯分科員(金沢はるみ) 本庁からそういう緊急時に応援に来ていただくということは必要だと思いますし,ありがたいことだと思うんですけれども,やはり現場で頑張る皆さん方というのの体制が日常的にも不足しているんではないかなと思う場面が時々あるんですね。ですので,そういう点でも局長のほうから市長に体制の充実,こうやって,これだけ自然災害がふえている昨今ですので,現場の体制を充実させてほしいということを要望されるということはいかがなんでしょうか。 102 ◯末永建設局長 私ども,特に災害につきましては他都市へ,東北でありますとか,滋賀県でありますとか,水害等あるいは地震災害を受けたところにも若手職員を派遣しまして,そのレベルアップに努めているところでございます。今後ともそういうレベルアップに努めるとともに,もう1つは,先ほど午前中にも申し上げましたが,こういう大きな災害といったことについては,通常の連携ということではなくて,もう少し考え方を変えた発想のもとに対応していくということは行財局とも協議をしながら,体制づくりをしていきたいというふうに考えております。 103 ◯分科員(金沢はるみ) レベルアップということをおっしゃったんですけど,やはりこれはマンパワーが要ることだと思いますのでね,やっぱり現場に入って,そこで住民の方とお話しして,どう解決策を探っていくかというところの人員配置というのは,やはり厚くしていただきたいと思いますので,その辺をよろしくお願いいたします。  最後に,今回の情報の発信なんですけれども,市民の方から有馬街道が通行どめだとか,そういうことがホームページで即,例えばホームページの神戸市の一番最初のところに書いていないとあかんやないかというお叱りの声をいただいたんです。建設局に行って,やっとそういうのが見えてくるという形だったんですけれども,そういう点での改善はいかがでしょうか。 104 ◯末永建設局長 さまざまな災害時の情報発信あるいは情報の収集につきまして,建設局でも今回再評価といいますか分析する点が多々あるかもわかりません。その点につきましては,関係する広報・広聴,そういったところとも連携いたしまして,我々の今後のしっかりした情報発信に向けて努力してまいりたいというふうに思っております。 105 ◯分科員(金沢はるみ) 建設局の方々,この台風や豪雨災害で本当に大変な,今も大変な,特に六甲山整備室なんかは,とても大変そうだなと私も見て思っております。ぜひ市民の立場で頑張っていただきたいと思います。終わらせていただきます。 106 ◯主査(平井真千子) この際,約20分間休憩いたします。午後2時30分より再開いたします。   (午後2時9分休憩)   (午後2時31分再開) 107 ◯主査(平井真千子) ただいまから決算特別委員会第2分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き,建設局に対する質疑を続行いたします。  それでは,岩田委員,どうぞ。 108 ◯分科員(岩田嘉晃) それでは,早速でございますが始めさせていただきます。数点にわたりまして質問がございます。再質問からの一問一答ということでお願いいたしたいと思います。  まず最初に,トンネルの安全対策についてということで御質疑させていただきます。  建設局が所管するトンネルは33カ所と聞いております。建築後50年経過するトンネルが現在5カ所あり,今後,年次が経過するにつれて老朽化が進んでいくため,対策を強化していく必要がございます。神戸市においてはトンネルの点検を行い,平成24年8月にトンネルの長寿命化修繕計画を策定し,順次修繕やら改修を実施しているところであると聞いております。今後のスケジュール感や,そしてまた費用,課題についてお伺いしたいと思います。  2つ目に,土砂災害についてでございます。  この災害復旧に関する費用等についてお聞きをさせていただきたいと思います。この土砂災害につきましては,昼までと,そして先ほどの質疑等の中でいろいろございましたが,この土砂災害の質問の中で関連した関係について数点の質問をさせていただきたいなと思います。  近年,自然災害によります被害が年々増加しているように感じられます。何度もありましたが,広島市では大規模な土砂災害が発生しました。また,神戸市でも台風11号により土砂崩れを起因とする道路の通行どめや,そして,また宅地等への土石流が発生いたしました。これらの被害は市民生活に大きな影響を与えるため,早急な復旧作業が必要となります。その費用をどのように工面していくかについても,こうした財政状況が大変厳しい中,大きな課題となるのではないかと思います。この災害復旧に関する費用について,どのように工面し,早期復旧につなげていくのかというのをお伺いしたいと思います。  次に,ハザードマップの作成についてでございますが,神戸市では,毎年,くらしの防災ガイドを作成しまして,そして,市民に対して全戸配布を行い防災情報を発信し,そして,災害に対する意識啓発を努めております。しかし,このような情報が市民に十分に理解されているか,また,いざというときに本当に役に立つのか,不安な面もございます。土砂災害が大きな問題となっている今こそ,改めてこのようなハザードマップを作成するに至った経緯を確認しながら,そして,防災情報が市民に理解してもらえるよう情報発信の工夫と見直しを絶えず行っていくべきと考えますが,この点についても御見解をお伺いいたします。  次に,土砂災害警戒区域における対策についてでございますが,これも同じように六甲山系に関する質疑がございましたが,この部分では対策と協議ということでお伺いさせていただきたいと思います。  六甲山系を有する神戸市においては,市内に2,177カ所の土砂災害警戒区域が指定されています。土砂災害警戒区域の指定を受けた場合は,市は土砂災害等の情報伝達,警戒避難体制の整備や,そして警戒避難に対する事項の住民への周知を行うこととなっております。被害発生リスクの高い区域であるので,ハード面の対策も進めていくべきと考えます。土地の所有者は,国・県・市,そして民間などさまざまであると思いますが,どのような対策が協議されているのかということについてもお伺いいたします。  次に,自転車施策についてですが,まず1つ目に,安全教育の推進についてということでお伺いさせていただきます。  自転車の走行空間については,神戸市自転車利用環境総合計画に基づいて整備が進められておりますが,自転車レーン等を安全に通行してもらうためにも,利用者に交通マナーを学んでもらう機会を設ける必要があります。特に子供のうちに交通マナーを学んでおくことは重要であり,北九州では交通公園で子供たちに対しマナー教育を実施しております。神戸市では,建設局が実施しているみち・みず・みどりの学校において,交通安全啓発についてDVD等を活用していると聞いていますが,効果的な啓発を行うためには,こういった啓発用の施設などを整備して,そして子供たちが実体験を通じてマナーを習得できる機会,こういったものも積極的に設けるべきではないでしょうか。そして,また楽しく学べることができるように,NPO等とも連携して,マナー啓発を行うべきと考えますが,この辺についてもお伺いしたいと思います。  次に,市民・民間企業との連携についてでございます。これも同じく自転車関係でございます。自転車利用に関する施策の推進をするためには,市民や民間企業の理解も必要であります。そのためには,市民やさまざまな団体,企業の参画を促し,連携しながら,そして自転車施策も展開を図るべきと考えますが,その点について見解をお伺いいたします。  次に,砂防ダムの整備についてでございます。  山からの土石流をせきとめる砂防ダムの整備率は,全国で約2割と聞いております。砂防ダムの整備には莫大な費用がかかります。特に広島市の災害や神戸市における台風11号の被害の状況を見ますと,整備を進めていく必要があるように思われます。神戸市内における砂防ダムの整備状況と今後の計画についてお伺いいたします。  最後に,光のミュージアムについてお伺いさせていただきます。  平成24年3月に策定されました神戸市夜間景観形成実施計画に基づきまして,フラワーロードで光のミュージアムの整備が進められております。国際会館から市役所前までの整備が完了しておりまして,今年度は市役所南側の整備が進められる予定であります。今後,国際会館から北側への整備が進められるとの期待をしておりますが,一方で,三宮駅周辺地区では再整備の検討が進められております。今後の光のミュージアムの整備計画についてもお伺いさせていただきます。  また,この夜間景観の魅力向上という観点からは,旧居留地エリアの整備も進めるべきであろうかと考えますが,この辺についてもお伺いいたします。  以上です。 109 ◯末永建設局長 私のほうから,トンネルの安全対策と自転車施策につきまして御答弁を申し上げます。  まずトンネルの安全対策でございますが,33カ所,建設局が管理するトンネルがございまして,延長は7.5キロございます。建設後50年を経過するトンネルが現在は5カ所でございますが,10年後には12カ所,20年後には21カ所ということで,急速に老朽化が進んでいくところでございます。したがいまして,平成24年8月にトンネルの長寿命化修繕計画を策定いたしまして,事後保全型の修繕から予防保全型の修繕に切りかえていくということで,効率的・効果的な修繕に取り組んでいるところでございます。  平成24年12月に笹子トンネルの天井板崩落事故がございまして,それ以降,近接目視点検を実施しておるところでございます。コンクリートの剥落等のおそれのある7カ所のトンネルにつきまして,26年3月までに対策工事を完了しております。近接目視点検の結果を反映いたしまして,26年3月に計画の見直しを行っております。今年度より,その計画に基づきまして,今後5年間で優先度の高い10カ所の修繕を予定しております。それ以降については,5年に1回の点検結果を反映させながら,適宜計画を見直しながら,修繕を実施していく予定でございます。修繕費用としまして,今後50年間でございますが,18億円程度でございます。事後保全型の修繕費用に比べまして,6億円ほどの削減が図れるということでございます。  トンネルの修繕を──安全対策実施するに当たりまして,課題が3つございまして,まず1つ目は予算の確保でございます。長期的かつ定常的に修繕費用の確保が必要でございます。それから2点目は点検方法でございまして,内部は非常に暗いということと,それから天井も高いと。したがいまして,点検時に高所作業車を使用せざるを得ないということで,交通規制等を行う必要があります。それから3点目は計画に基づく修繕ということで,補修・補強による長寿命化を行うことが基本となります。トンネルをもう1回つくり直すというのは,非常に困難でございますので,そういった方法になるということでございます。  ただ,トンネルは建設工法あるいは建設年次によりまして,いろいろ工法とか地山の露出がいろいろ変わってまいりますので,この辺は対策工法の選定に少し高度な技術力を要するということでございます。今後の取り組みの中で,予算の確保につきましては,これはやはり確保──修繕費用を定常的に確保していく必要があるということ,それから点検方法については5年に1度の近接目視点検,それから日常パトロールにおきまして,やはり新技術をできるだけ使いながら,効率的な点検方法をやっていくように研究していきたいと思っております。それから計画的な修繕でございますが,これはやはり対策工法の選定に当たって学識経験者の意見も取り入れながら,適切に対応していきたいということでございます。  いずれにしましても,トンネルを長寿命化させるために,PDCAサイクルを用いまして,効率的・効果的に修繕を行って,トンネルの安全の確保に努めてまいりたいというふうに考えております。  それから自転車施策でございますが,まず1点目の安全教育の推進ということでございます。総合計画の中に,市民の方々にルールやマナーを守っていただく啓発活動などのソフト施策は重要であるというふうに位置づけをしております。そういったことで,計画の中の3本柱の1つに,みんなでルールを守るということを明記しておりまして,関係部局が一体となって総合的に推進しているところでございます。  交通ルールの徹底あるいはマナーのことにつきましては,今,危機管理室が中心となりまして,警察などとともに地域や学校園に出向きまして,小学生に対してはグラウンドに車あるいは自転車を持ち込みまして,実体験型の教室を行っているということでございます。特に小学校の3年生・4年生につきましては,実際に自転車を走行して,体験を通じたマナー教育を実施しているというふうに聞いております。  また,建設局におきましては,みち・みず・みどりの学校で,平成24年度より,ルール・マナーなどを学ぶ授業をテーマの1つに取り入れております。講義では,イラストあるいは参加型のクイズ形式を用いることで,子供たちが楽しく学んでもらえるような工夫をしております。また,道のバリアフリーの授業においても,自転車の乗り方の交通安全啓発のDVDを活用して積極的にマナー啓発に取り組んでおります。また,走行空間の整備に合わせて,整備後に小学生などを中心に,実際に自転車レーンで走行を実体験していただいて,ルール・マナーを学んでいただこうというような取り組みも行っております。一例でございますが,東灘区の鳴尾御影線,あるいは兵庫区の国道28号などで実施をいたしております。  今後とも,NPOあるいは民間団体とも協力・連携をしながら,子供たちが実体験を通じて楽しくマナーを習得できる取り組みを積極的に進めてまいりたいというふうに考えております。  それから2点目でございますが,市民・民間企業との連携ということでございます。これも計画の中に市民・事業者・行政などさまざまな関係者が協働と参画により取り組むという趣旨の記述をさせていただいております。まず,市民との協働ということでございますが,これはやはり自転車──特に放置自転車の問題については,自転車利用者のモラルやマナーの向上というようなことが不可欠でございまして,地域の住民の方と連携してさまざまな取り組みを行っております。例えば商店街など放置自転車が非常に多いというところでは,自治会・婦人会等の協力を得て,放置自転車へのタグ張りをやるといった啓発イベントをやっておりますし,また小学生が作成いたしました放置防止を呼びかける絵の掲示を行ったりしているところでございます。  また,新しい取り組みといたしまして,コミュニティーサイクルに関する取り組みを始めております。これは市と民間事業者との新たな取り組みでございまして,都心の回遊性向上を図るために,複数の拠点で自転車の貸し出し・返却をできるというようなコミュニティーサイクル事業でございます。簡単に申し上げますと,拠点間でレンタルサイクルができるというような取り組みでございまして,現在,その名称を広く市民の方に御意見を聞いているところでございまして,今年度中に,これは供用していきたいということでございます。この中で貸出拠点の整備でありますとか利用促進など,今後事業を展開していくに当たりましては,ホテルあるいは観光施設など地元企業の理解と協力を得ながら,いわゆる公民連携のもとに進めていきたいということでございます。  また,道路占用を活用した駐輪場整備等も行っておりますし,商店街等が主体となって駐輪場を整備していただいて,あわせて買い物客等の自転車を駐輪場へ誘導している事例等もございます。このようなことで,今後も市民それから事業者,行政等の関係者が協力・連携をしながら,自転車施策を積極的に推進してまいりたいというふうに考えております。  私のほうからは以上でございます。 110 ◯原田建設局総務部長 それでは,私のほうから災害復旧に関する費用の件と,それからハザードマップの作成の2点についてお答えをさせていただきます。  まず,災害復旧に関する費用についてのお尋ねの件でございますが,先ほどから被害状況につきましては,御答弁させていただいておるとおりでございますが,さきの台風によりまして,市内全域で土砂崩れ,そして,それに伴う道路の通行どめや暴風による街路樹等の倒木など多くの被害が発生をいたしました。そして今現在,その早期復旧に向けて局として鋭意取り組んでいるところでございます。当然,その早期復旧を果たすためには,復旧工事を行うための予算を速やかに確保する必要があるわけでございますが,この点につきましては,先日の本会議におきまして,この費用として土木施設災害復旧費,総額では12億円という補正予算を議決いただいたところでありまして,今後この予算を活用いたしまして,確実に迅速な復旧工事へとつなげてまいりたいというふうに考えてございます。  この財源についてでございますが,この補正予算に関しましては,その財源を全額,災害復旧債という起債を充当させていただいております。これにつきましては,今後,国等と調整を行いまして,可能な限り国費を導入しながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。また,発行いたしますこの災害復旧債につきましても,これは後年度になるわけでございますが,その元利償還金に対しまして交付税措置がなされるというような仕組みになってございます。そういうことを活用いたしまして,最終的には市税の投入をできるだけ小さく抑えることができるというふうになるんではないかなというふうに考えてございます。  また,工事を行うに当たりましては,先ほど申し上げましたように,国費を導入する場合,原則的には災害査定を経た後に工事に着手するというのが基本となっておりますけれども,やはりできる限り早期復旧を行うためには,国とも協議を行いまして,その査定前ではございますが,被災直後からの復旧工事が可能になるように柔軟に対応していただいているというところでございます。具体的には,先日復旧をさせていただきました神戸三田線,このようなところにつきましても災害発生直後から応急復旧に着手をいたしまして,早期復旧に向けて対応を行ったところでございます。引き続き,今後の残っている工事につきましても,具体的な工法あるいはスケジュール,こういうことにつきまして,国等関係機関と早期に調整を進めながら,一日も早い工事完了に努めてまいりたいというふうに考えてございます。  次に,ハザードマップの件でございますが,これの作成に至った,まず経緯ということでございます。  これにつきましては,御承知のように,19年前に起こりました阪神・淡路大震災,この教訓によるものがございます。このときには家具の転倒が原因で,多くの市民が負傷されたというようなことがございました。そういうことから,やはり市民が日ごろから防災意識というのを高く持っていただいて,それでそういうような災害に備えていただくということで防げるようなものがあるんではないかなということで考えております。  そこで非常備蓄品,例えば被災した場合に持ち出しするような品目,こういった用意のことでありますとか,避難方法の確認といった災害に対する日ごろの備え,そして非常時の必要情報として,自分がどこに避難すればいいのかというようなことで,避難所などの緊急時の連絡先,そして災害の危険性のある箇所,いわゆるそういうことを示したハザードマップなどを広報紙KOBEの特別号──これは保存版として平成8年から毎年発行し,御紹介もいただきましたように,市内全戸に配布をしているというような状況でございます。このマップにつきましても,当初は土砂災害に関する情報のみでスタートしたわけでございますが,順次,豪雨による浸水想定区域であるとか,あるいは津波による浸水想定区域,こういったものを追加いたしまして,さまざまな災害に対応したマップへと改訂を行い,現在のようなくらしの防災ガイドというような形となってございます。  これの市民への周知がどうなのかということでございますけれども,平成25年に実施いたしました神戸市民1万人アンケート,こちらでも若干設問を設けさせていただきましたが,その結果では,約8割の方が,このくらしの防災ガイドを知っているというふうにお答えをいただいております。そういったことから,この冊子そのものの存在はやはり広く市民にある程度認知されているのではないかなというふうに考えております。しかしながら,同時に,約7割の方が先ほども申し上げましたけれども,これは保存版ということで私どもは考えておるわけですが,これを手元に置いていない,保存していないというような回答もございます。こういったことで,市民がその内容につきまして,どこまで理解し備えに生かしていただいているのかなということにつきましては,まだ十分なレベルには至っていないのかなというふうにも感じております。そのため,市民がいざというときに,いつでも活用できるように,そして,手元に置いていただくためにも有用なガイドにしなければならないというふうに考えてございます。  先ほども申しましたように,これが平成8年からずっと発行させていただいておりますけれども,当初はやはり文字あるいは地図が小さいといった意見もございました。そして,やはり専門知識と言いますか専門用語ではなくて,できるだけやっぱりわかりやすい言葉で伝える必要があるといったようなこともございまして,昨年度の発行分から,このあたりをちょっと意識いたしまして,もう少しイラストを多く取り入れるなど,できるだけわかりやすいような形にしたいというようなことで,紙面のデザインにつきましては全面的に更新してリニューアルをさせていただいたというようなことでございます。  ただ,これで全て終わりということではなくて,常によりわかりやすい,より見やすいものに変えていく必要があるというふうにも考えておりまして,これにつきましては,改めて市民目線に立ち返って,今後とも見直しを図ってまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 111 ◯油井建設局道路部長 私のほうから光のミュージアムについてお答えさせていただきます。  建設局では,平成23年度に策定されました神戸市夜間景観形成実施計画に基づきまして,税関前の交差点から新神戸駅に至るフラワーロードにおきまして光のミュージアムの整備を進めているところでございます。平成25年度までに国際会館前交差点から市役所1号館の南交差点の約250メートルについて整備を完了しているところでございます。今年度につきましては,市役所1号館の南交差点から税関前交差点──国道2号との交差点でございますけれども,この間の約320メートル間の東側の歩道及び税関前交差点からそれから北側に約100メートルの間の西側の歩道で整備を予定してございます。工事につきましては,10月に着手を予定しておりまして,年度末までに完成をさせたいと考えております。  平成27年度からですけれども,東遊園地に面した西側の歩道約220メートル間におきまして,東遊園地と一体となった魅力的な整備を行いたいと考えているところでございます。また,国際会館前からJR三ノ宮駅までの周辺までの間につきましては,三ノ宮駅周辺の再整備計画との調整が必要でございますので,今後,関係機関との調整を図った上で進めてまいりたいというふうに考えてございます。  ただ,この区間の中で,JRの橋脚のライトアップにつきましては,この場所は人通りも多く夜間景観の効果が期待できるということで,また再整備計画との調整も可能なことから,先行的にこの部分について整備できるよう準備を進めているところでございます。また,JR三ノ宮駅から新神戸駅までの間につきましては,この三宮の再整備計画との調整状況を見た上で進めてまいりたいというふうに考えてございます。  それから旧居留地エリアについてでございますけれども,神戸市夜間景観の実施計画におきましては,重点地区に位置づけられております。その中で,電球色での光の演出を目指して,道路照明だけではなく街路樹や建物の照明などを含めまして,夜間景観形成を進めていくこととしてございます。今後,住宅都市局と連携を図りながら,整備内容につきまして検討していきたいと考えているところでございます。  今後とも,観光客などが光のミュージアムに多く訪れまして,光の演出を楽しんでいただけるよう整備促進に努めていくことによりまして,デザイン都市・神戸の都市ブランド力の向上や夜間景観の魅力創出につなげてまいりたいと考えております。  以上でございます。
    112 ◯松岡建設局担当部長 そうしましたら,私のほうからは土砂災害警戒区域における対策についてということと,砂防ダムの整備のほうについてお答えさせていただきます。  まず,土砂災害から住民を守っていくためには,いわゆるハード対策とソフト対策,この2つを同時に進めていくということが非常に重要であるというふうに認識してございます。土砂災害の警戒区域,これはまさにソフト対策の柱でございますけども,いわゆるハード対策ということが非常に膨大な時間と費用が必要であるということがございますので,いわゆる危険箇所等,土地の情報ということを正しく伝え,警戒避難体制の整備ということを行っていこうというものでございます。もちろんハード対策を行っていくということも非常に重要なことというのはまさに御指摘のとおりでございます。午前中も局長からの説明がございましたように,ハード対策につきましては,国や県を中心に着実に進められてきておるというふうに考えております。私どもとしましても,随時,国や県の事業部局と緊密に連携や情報交換を行っております。また,必要な事業要望についても進めているところでございます。  土石流対策につきましては,砂防ダム,まさにこれが中心という形になりますが,国や県によって進められてございますが,これは土石流の危険性がある渓流におきまして,国や県が必要な土地を買収するということも含めて行います。これによってダムを築造しようというものでございます。  また,急傾斜地の防災対策のほうでございますけども,これも先ほどもございましたように,民地でございましても,規模が大きく,例えば保全対象の人家が5軒以上あるなど,いわゆる公益性が高いと認められる場合につきましては,このような一定の採択要件を満たす場合につきましては,兵庫県が急傾斜地崩壊対策事業として実施してございます。この事業につきましては,いわゆる斜面の補強という形が主になりますけれども,これまでに210カ所が完成してございまして,現在15カ所で事業を進めているところでございます。神戸市のほうとしましては,県と調整いたしまして,地元や地権者との調整あるいは事業が円滑に進むよう支援・協力を行わせていただいてございます。  そのほか市独自のものといたしましては,例えば六甲山系には約1,800ヘクタールの市有林がございますけども,こういった箇所の防災工事ということを進めるとともに,また,一定規模の開発行為がある場合については,開発区域内の崖地等の安全対策について指導もさせていただいてございます。  今後でございますけども,ハード対策の充実につきましては,県が土砂災害警戒区域の点検──これは未指定区域あるいは新規の区域ということも含めて点検を行うというふうに言っておりますので,私どもも協力いたしまして,その結果や,また住民さんからの情報も踏まえ,対策が必要な箇所ということを把握していくということが最も重要だろうというふうに思ってございます。こういった箇所の把握を進めながら,国や県に対してもより一層の事業推進に向けて連携を深めていきたいというふうに考えてございます。  砂防ダムの整備のほうでございますけれども,いわゆるハード対策のまさに根幹となるのがこの砂防ダムの整備でございます。六甲山の場合は国の直轄砂防というのが行われてございまして,これが中心に行われておりますが,国と県が事業区域を分担しながら進められてございます。これまで神戸市域におきましては,国と県と合計で569基ダムが築造されてございます。また,実はこれ以外にも,砂防事業というのは国土交通省の所管でございますけども,林野庁が所管いたします治山事業により,砂防ダムよりも若干小型ではございますけれども,治山ダムというのがこれとは別に1,300基以上築造されてございます。またこれも何回も御指摘ございましたように六甲山系全体での砂防施設の整備というのは約6割ということにとどまってございます。そのほかにも北区には帝釈・丹生山系などもあり,今後,対策が必要となる箇所も,これは多いということで,御指摘のとおり,より一層の整備促進ということが必要というふうに考えてございます。  砂防ダムの整備は,先ほども申しましたように,国の直轄事業が中心となっていて六甲砂防事務所が進めてございますが,例えば平成26年度につきましては,砂防ダムの新設あるいは既存のダムの改築と機能強化ということを非常に進めてございまして,そういった意味で計画や設計も含めて約50カ所で今も事業が進められております。年間予算で言いますと33億円ということになりますけども,これも御案内のとおり,砂防ダムの整備そのものは複数年かかる長期にわたるものでございます。事業の推進に当たりましては,災害危険度や地域バランス,それから要援護者施設や避難所の保全といったことも考えまして,整備優先度を考慮しながら進めているというふうに私どもも聞いてございます。  今後も必要な事業費確保と事業進捗が確保されるよう,これは国に対しても要望を続けていきたいというふうに考えてございます。兵庫県のほうにつきましても,県のほうで山地防災・土砂災害対策5カ年計画というのを策定してございますので,我々としましても,国や県の事業が着実に推進されるよう引き続き支援・協力あるいは事業要望に努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 113 ◯分科員(岩田嘉晃) それでは,再質問のほうに移らせていただきます。  まず,トンネルの安全対策でございますが,道路にはトンネルだけではなくて,あと橋梁や,そしてまた照明灯や,それから標識ですか,それとか数多くの構造物等々がございます。これらについて,維持管理も大きな課題となっておりますが,建設局では本年度,道路ストックの維持管理として予算を組みまして,その取り組みを進めているところでありますけど,この道路の安全の確保は市民生活や,そしてまた経済活動の根幹でもございます。このトンネル以外の道路のストックの維持管理の状況と今後の方針等についてお伺いしたいと思います。 114 ◯末永建設局長 御指摘のとおり,トンネル以外でも多くの道路構造物を管理しております。老朽化対策が課題でございます。そのために平成26年度よりトンネル・橋梁──これは従来からやっておりますが,照明灯,大型案内標識のほか,のり面,擁壁,それから舗装など,道路ストックの維持管理計画を総合的に策定しようということで,計画に基づいて適切な管理水準の確保,それからコスト縮減につなげていこうということでやっております。橋梁については,25年度から第2期の橋梁長寿命化修繕計画に移行して実施しております。道路附属物につきましては,大型案内標識,それから照明灯につきまして点検を実施いたしまして,維持管理計画を策定して,それに基づいた修繕を行っていくという形でございます。大型案内標識が1,263基ほどございます。照明灯についても3万4,000基という,道路附属物については非常に膨大な数を管理しておりますので,この辺はしっかりと調査をして,管理計画を立てて,事業費を平準化してまいりたいというふうに思っております。こういったことで安全な道路にできるように,きちんと取り組んでいきたいというふうに思っております。  以上でございます。 115 ◯分科員(岩田嘉晃) 今も安全な管理ということで,いろいろ施策も練りながらやっていただいておるんですが,建設局の役割というのは,ここ数年で既存のストックの維持や管理に重点を置かれているようにやっぱり思われています。市民の命や,また財産を守る上においては,やはり重要な役割ではあるんですけど,こういったことと同時に,新たな道路の敷設や,そしてまた既存の道路の拡幅なども行って,街路事業を着実に進めることも大変重要ではないかなと思います。  西区においては,明石の木見線で,そしてまた北区においては神戸三田線で道路の拡張やバイパス工事が行われております。神戸三田線については台風被害により道路が陥没し,一時通行どめになるなど,そして本当に市民の生活に大きな影響を与えました。これらの道は,市民の生命や,そしてまた財産,経済活動についても,先ほども申しましたが,直結する問題でもございます。こういった道路をやはり早急な整備を進めることが,やはりいち早く大事ではないかなと考えますが,その辺について,少し突っ込んだ話をお聞きしたいと思います。 116 ◯末永建設局長 御指摘のとおり,我々が持っている,今,所有している,管理している既存ストックの維持管理,あるいは活用,あるいは改築といったことばかりではなくて,今御指摘のございましたような幹線道路におきます道路拡幅,あるいはバイパスの整備,こういったことを取り組んでおります街路事業が非常に大事だというふうに考えております。本当に今回,北区におきましても,神戸三田線の拡幅工事ですね,取り組んでおりますが,ああいった拡幅工事というのは,やはり一旦始めますと,4年とかそういった形で──3年,4年という長い,あるいは中期的に工事をする必要がございまして,今回の豪雨によりましても,一部,工事中のところが被災したりしております。いずれにしましても,そういった新設の道路改良工事,これはやはり進めていかないと──都市の中の円滑な交通の確保でありますとか,ひいては神戸経済の活性化に寄与するといった面で,これはしっかりと取り組んでいかなきゃいけないというふうに思っております。  また,災害時に輸送路を確保するというようなことも大事な視点だというふうに思っておりまして,現在,神戸三田線,それからお話がございましたような,御指摘がございましたような明石木見線など幹線道路10路線において事業を進めておるところでございますが,やはり,これは1つ新設道路をつけるということで言いますと,新たに用地を取得する必要がございまして,実は用地を取得するに当たりまして,神戸市の場合は,いろいろ地図の混乱地区があったり,用地の御協力を得たり,そういったことにも少し時間がかかりますので,ぜひそういった形で事業が促進できるように,皆様方の御協力を得ると同時に,最近,補助事業で取り組んでおりますが,やはり今,国のほうの内示のほうが非常に厳しいということで,街路事業,我々がやりたいところが,なかなかまとまった形で街路事業の予算がつかないという側面がございまして,我々も一定国のほうにかなり要望はしているんですが,やはり全国的な街路事業の需要が非常に多いということで,なかなかちょっと我々のほうに内示のほうが十分回ってきていないというような厳しい状況もございまして,これについては,引き続き我々も工夫していきたいというふうに思っております。そういったことで,やはり予算確保をしながら,計画的,またかつ着実に整備を推進してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 117 ◯分科員(岩田嘉晃) なかなか市のほうに単独で聞いても難しいわけで,先ほど局長のほうが言われたように,国やら予算がついてる街路事業等々も多いということで,それはもう大体わかるのはわかっております。しかしながら,言わなければだめでありまして,やはりこういったことについては長期化する問題ですから,ぜひともこういったものを着実に,この安全対策についてやっていただきたいなと思います。まだまだトンネルについては,本当に点検すると,コンクリートが剥がれてきたり,そして,また周りのものが落下してきたりということのないようにしなければなりませんし,本当にこれもうやはり数少ない建設局の方かもわかりませんけど,こうしたところもちゃんと国と一緒に,県と一緒になりながら,進めていただきたいなと思います。  それから,この土砂災害についてでございますが,やはり早急な復旧というのが必要でありますが,規模によって,やはりいろいろな,これは国のほうがお金出してやってもらわないかん──全額ではないはずですから──これは県であるとか,そういうところは市の管轄であるというふうに,やはり規模によっては変わると思うんですよね。こういうところについても,やっぱりさまざまな仕組みとか財政支援をちゃんとやっていけるようなことを,どういったマニュアルがあるのかわかりませんけど,やはりそういったところの支援があることも,やはり我々も知っておかなあかんと思ってお伺いさせていただいています。今後ともこの分については,財政支援のほうも検討しながら進めていただきたいなと思います。  それから,ハザードマップの件については,少しちょっと質問しようかなと思ったんですが──させていただこうかな。実はですね,平成8年に発行されたこのハザードマップ,阪神・淡路大震災の経験を踏んでということでつくられたわけですけど,やはり今,いろんな土砂災害等々も問題になっておりますので,こういったところについては,やっぱり性格的なものも少し違うんじゃないかなと思う部分もあります。それは震災の場合でしたら,土砂崩れと地すべりというのか,そういったものどっちになるかわかりませんし,しかしながら,こういった大水害とか洪水とかの雨量の多いときに,こういった発生をするのは土砂災害──こういったものについては,やはり性格的なものが違うんじゃないかと思うんです。そういうところは,少しまだまだ洗い出しがまた必要やと思うんですが,このことについて,少しだけ。 118 ◯原田建設局総務部長 先ほどお話しいただきましたように,神戸市の場合,海に面したところ,あるいは北区のようにやはり周りが山に囲まれたところということで,そういう地形の問題もございますし,さまざまな各区によっての状況がございます。そういうようなことで,この防災マップにつきましては,各区ごと,それぞれ別々に今,発行させていただきまして,おのおのがそれぞれに対しましてそういう災害リスク──さまざまなリスクがございますので,できるだけそれに対応するように,見やすいようにというように今考えてございます。ただ,土砂災害だけではなくて,最近,特に津波についても非常に関心が高いということでございまして,どれかその1つに絞って,なかなか発行するというのは,なかなか難しい状況でございますが,そういうようなところにつきまして,やはりそれぞれの関心が向いて,正しく情報をつかんでいただくというような工夫をもってできるように,今後とも取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。 119 ◯分科員(岩田嘉晃) 全ての質問について,皆さん方の回答というのか,私のほうから考えを申したかったんですけど,もう時間がございません。最後にですね,やはりこういった光のミュージアムの件についても,三宮から海岸沿いですね,浜側は本当に夜になると観光客もおらない。それは山側にはいろいろと飲み屋街もありますし,人の出入りも結構多いんですが,これぜひとも夜間景観を通じまして,神戸の魅力の発信となるようなこと,やっぱり一翼を担えるということになろうかと思いますので,感動を与えるような工夫をぜひともしていただきたいと思います。  以上です。 120 ◯主査(平井真千子) 次に浦上委員,発言席へどうぞ。 121 ◯分科員(浦上忠文) 3つ質問いたしますが,1つ目は,この夏に私の甥が東京から遊びに来まして,住吉駅前の我が談話室で何が食べたいかいうたら神戸牛や言うから,めったにない甥のことやから,張り込んでしゃぶしゃぶをして,どこか1つだけ,余り時間ないんで1つだけどこか行ったらええと思うとこ教えてくださいと言うたんで,私はかねがねですね,神戸はいろんなところがある,それぞれの人がいろんなところが好きやいうことを言いますけど,私は実はもう王子動物園が一番やと思っておるんです。それで,たまたま飛行機で神戸空港から帰る言うんで,あの空港はまたええぞと,新宿駅で入り口から山手線乗るよりも,短い距離で飛行機乗れるから,あんなコンパクトなええ空港ないという話をしたら,帰りましてからメールが来まして,私,浦上忠文で文ちゃんいうて言われてるんですが,ぶんちゃんが言うたとおり,王子動物園はよかったと。何がよかったいうと,清潔感が漂うと,コンパクトやと。それで,パンダやとか,それから熊が普通なら閉鎖的なおりに入っているやつが岩のところがあって,水をさっと流して何か魚食べるみたいなそんなんも見えたと。そしてまたボランティアの人がおって,何か説明してくれる人がおったと。ぶんちゃんが言うとったチンパンジーが寂しくなったとき海を見る塔みたいなところに,その日は上がってなかったけど,そんなんがあるいうのもおもしろかったと。ただし──そういうふうにいろいろ褒めてくれたんです。今度いろいろ資料を見ておりますと,平成24年は123万人入っておったんですが,平成25年は110万人,13万人ぐらい減っていると。あんなええ動物園が何でこんな減るんやということを思うんですが,その原因についてどう考えているのかということと,そして,これからさらに夢のある計画をいろいろお持ちやと思うんですが,それについて聞かせていただきたい。  2つ目は,これも人から聞いた話なんですが,あるときにメールが来て,メールが来てですよ,甲南山手駅のちょっと上の東側のところの公園で,子供たちがサッカーのボールを蹴って遊んでたら,近所の人が東部の建設事務所,あれに言うたらしいと。うるさいということで,いきなり中学生以上の野球・サッカー禁止というところが何か隠してあったのが,また剥ぎ取って,また表示が出てるというんです。私,19年市会議員しておりますから,どこの公園と言われれば,大体ですよ,大体まあ想像がついて,そんな野球やサッカーなんかできるような公園ちゃうけどなと。それで見にいって──そんなキャッチボールさえできるぐらいの広さやないんです,滑り台と砂場があって,ちょっとベンチがあって,ちょっとというようなね。サッカーといったって,もう幼児がボールを蹴っているぐらいの話なんです。そんなんに私が出ていってもええけど,そういうことはまた東部の事務所に言うて,地元の人でみんなで話し合ったらどうですかと,こう提案をして,ほんならそれぐらいは──ボール蹴りぐらいはできたんやと思うんですが,いずれにしても,そのほかの例でも,近所の何か子供らが騒いでおる声が嫌やという人が,だんだんだんだん何かふえてきてて,とにかく,だけどああいう声というものは,子供たちの成長のためにあってですね,それで,しかも,また危険や危険や言う人がおるんですが,この前もある小児科のお医者さんと話ししていると,かわいがり過ぎて,すり傷しても何か子供があかんみたいな──すり傷しようが,ちょっとぐらい切り傷しようが捻挫ぐらいしようが,それが1つの危険というものがわかってくるということを言っておられたんですが,もっと公園を伸び伸びと子供たちが遊べるようなところに──うるさいおっちゃんやおばちゃんの意見よりは,子供のみんなで遊ぶ意見のほうを──数学の式で言うたらこういうのありましたな,こうな,こっちが大きいの,そういうふうにされたらどうかというお話が2つ目です。  3つ目は,これもまた,あるうるさい人が来て,神戸の道を歩いていると,街路樹の根上がりが何かこのまち多いように思うと言うんです。私そんなもん余り意識したことなかったんですが,それを聞いてから,三宮から市役所のほうへ来ようと思えば,ずっと歩いてたら1つ目の大きい角ですか渡って,国際会館の前のところかな,あそこにちょっとぽこっと出ているので,あ,これを根上がりというもんかと思ったんですが,そういうことの認識というものはどうされていて,対策はどういうふうに考えておられるのか,その3つの質問です。 122 ◯末永建設局長 御指摘のとおり,子供たちが公園で自由に,本当に伸び伸びと遊べる空間であってほしいと私も思っておりますし,望んでおります。一方で,先ほども御指摘がございましたように,住宅密集地に立地するところで,あるいは面積の狭い公園などで隣接にお住まいの方への配慮,あるいはいろんな利用の仕方があります,休憩とか散歩とかですね。そういったことのニーズにどう応えるかって,本当に調整には苦慮をしているところでございます。  公園のルールでございますが,公園ごとに立地条件や面積等が違いますので,地域の方といろいろお話をしながら,個別に決めている例がございます。例えば面積が狭くてフェンスもない公園だったら,かたいボールを使った野球はできませんよと,そういったことをやっておるんですが,子供たちを含む地域住民に,しかし,そういうルールを決めるときには聞きながら,やっぱり公平に決めていかないかんのかなというふうに思っております。一定のルールづくりとか禁止事項を設けることは,やはり地域の方々の理解をいただいた上で必要であるというふうに考えておりまして,本当に今後とも地域の皆さんと話し合う中で,譲り合いの心を持つこととかマナーを自覚すること,そういったことを通じまして,公園が本当に子供たちにとって少しでも自由に伸び伸び利用できる環境になるように努力してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 123 ◯井川建設局公園砂防部長 委員御指摘の根上がりにつきましては,建設局としても大きな問題ということで認識しております。対策としまして,職員によるパトロールの早期発見に努めたり,発見した際は原因となる根の切除と舗装の補修を合わせて行っております。また,道路のバリアフリー化の工事等に合わせて一帯を整備するということもございます。最近,根を抑制する防根シートでありますとか,あるいは根を下のほうに誘導する土壌改良剤なども開発されてきておりますので,費用対効果も見きわめながら,こうした新しい技術の導入も検討していきたいと思っております。 124 ◯高井建設局王子動物園長 まず,委員御指摘のように,王子動物園の25年度の入園者数は前年度比13万人減,11%という結果になっております。我々も何が原因かということを分析してちょっと考えてみました。3つほどございます。1つは,この年,ハーバーランドのアンパンマンミュージアムが開園しまして,あとumieや大阪グランフロントなど集客施設がめじろ押しに開業しましたので,4月,5月の入園者数に非常に影響したと。それから2番目が,夏が35度を最高気温超える異常猛暑,それから繁忙時期に天候不順が重なったということ。それから3番目が,25年度中はちょっと目玉施設となる獣舎改修がなかった,この3点が原因ではないかというふうに分析をしています。  集客対策としましては,3月に入園ゲートの全面リニューアルを行いました。それから,4月にホームページを刷新して充実をさせております。これによってイメージアップ・広報の強化を図っております。現在,猿が立体的に動きを見せれるように1階と2階から間近で観察できるような小猿舎の建てかえ工事を行っております。それから,クジャクなどの鳥を同じフィールドの中に入って観察できるように水禽舎の改修なんかも行っております。それから,5月にはシマウマ,6月には象,7月にはカバの出産もございました。今年度につきましては,9月末現在の数字ですけれども,前年度比6万人アップ,10%増ということになっております。  今後の取り組みにつきましては,私も王子動物園は年間100万人以上が来園する,多くの人に親しまれ愛される動物園だと自負をしております。今後も来てよかった,何回も来たいと思われるような動物園を目指したいと考えております。昨年9月から職員による動物ガイドツアーを実施しております。私も月1回やっておりますが,動物園の取り組みや動物飼育の裏話をしたり,時々バックヤード見学や,象のふんや牙を見せて解説をしたりして,感動を与え関心を深めてもらえるような取り組みを,できる範囲からやっていこうということでやっております。また,ホームページも写真を豊富に取り入れたり,職員ブログなど最新情報や興味深い話題の提供に努めております。  動物園を取り巻く現状というのは,少子化による子供の減少であるとか,獣舎の老朽化とか,動物収集が難しくなっているという課題はございますけれども,これからも知恵と工夫,そして市民や地域に支えられまして,活性化を図りながら,いつまでも愛される動物園であるため努力をしていきたいと考えております。  以上でございます。 125 ◯分科員(浦上忠文) 動物園ね,園長の意気込みはようわかりますし,日本中に見ても,御三家というのは旭山動物園と上野動物園と多摩動物園と,それに続くのが西の王子動物園,これはいろいろ意見あるんですが,東では秋田の大森山動物園と言われています。これも非常にまたみんなが親切で,えさがそばに食べるとか,ええやつなんですが,私はね,残念なのは,今の本当にいい取り組みやと思うんです,ツアーとかね。私の友達でも──カバが生まれたいうの教えてくれたのも──75歳ぐらいでボランティアに行っている人がおるんです,その人が教えてくれたんです。そのツアーとかそういうことも含めて,この前も精神科のお医者さんと話してたら,認知症に物すごくええと言うんです,動物園は。大体子供対象や思っているんですけれども,センスのええ若いカップルは時々デートに行ったりしますが,老人会とかあんなところでも声かけて──年寄りに物すごい癒しになって,認知症の人は小さいころのそういう思い出なんかがよみがえってきて元気になるいうんです。特に猿とかチンパンジーなんか,より認知症の人に──あれに比べたらましやいうことになるんかもしれませんが,そういうことも考えて,もっと幅広くしていただいたらありがたいということを言うときます。  もう1つ,根の問題ですけれども,この前も朝も先ほどもちょっとたけしげ委員が葉っぱの問題を言うておりましたけれども,とにかく街路樹ということは,これから一番基本の問題やということをある人に教えられたんです。また,私の事務所で,神戸をどうしたらええかいうことで,都市計画の人と建築家の人と話しておったんです。都市計画の人はこう言うたんです。今までいい環境いうのは美しいまちやと,潤いのあるまちやと,にぎわいのあるまちやと,誇りの持てるまちやと。これに比べて,浦上君,今後やで,この10年,20年何が大切か言うたんで,やっぱり1つは安全なまちいうて言うたんです。それは,まあそのとおりや言うた。2つ目は,冷えるまちやいうわけです,冷えるまち。要するに,自分ら気がついてへんやろうけど,あの1本の木の蒸散効果いうのは物すごいねんでというわけやね。それを今までのまちは街路樹なんかますに入れて舗装してあるから,水をあんなしてるから根上がりやなんやする。今おっしゃったように,いろんな材料もあって,しかもまず先ほど朝からの話では,歩道を浸透性のあるそういうものにしてあると言うんだから,ほんまを言うたら車道のほうもそうして,要するに大地の水を全部そこで蓄えるぐらいのまちがええというんです。街路樹が,そういうふうなまちにすると,根上がりもせえへんし,水も吸い込むし,そこに氷を立てているようなものやまで言うんです。  だからそういう意味で,この新しい──お金の関係もあるとおっしゃいましたが,新しいいろんな材料もできているようですから,非常に頑張っていっていただきたいと思うことと同時に,ある人の,その都市計画者の文章を読んでからいろいろネットで見てたら,都市に残った最後の水の貯留スペースというふうな表現もありまして──道の下が,それによって緑をふやすことで──朝,たけしげ先生がちょっと落ち葉がとは言うてはりましたけど,それは私も手伝いに行きますから,もう葉っぱをみんなでまちをするとそれいう感じにしていただいて,これからの蒸散効果といいますか,水がするみたいなことで──私はそのインターネットを見たときに,神戸が,三宮が,三宮の中心街をどうするいうような計画もいいですけど,神戸中の道が,そういうのも全部の水を蓄えている神戸やというふうな,そういうアイデアも成り立つんやないかなと思って,最後にそれだけと,動物園に対する励ましと,街路樹に対するお願いだけして,きょうのお話を終わらせていただきます。畑さんには質問なくてごめんなさい。ありがとうございました。 126 ◯主査(平井真千子) 次に,小林委員,発言席へどうぞ。 127 ◯分科員(小林るみ子) 15分,一問一答でお願いいたします。  最初にハザードマップの利用・活用──利活用についてお伺いします。  防災対策に有効なものの1つがハザードマップです。神戸市役所内市政情報室にも全ての区の土砂災害・水害に関するハザードマップと神戸港津波ハザードマップが記載されているくらしの防災ガイドが置かれています。また,市民には毎年改訂されて全戸に配布されるようになっています。先ほどの話では,8割の人がその存在を知っているということでしたが,災害が多発する昨今,徐々に市民のハザードマップへの関心が高まっているのも事実です。一方で,周囲に聞いてみましたら,一度も見たことがない,裏にそんなマップがあったなんて知らない,捨ててしまった,保管しているけどしっかり見たことがないという声を聞きました。  そこで,ただ全戸配布だけで終わらせるのではなく,住民への意識づけのためにも,もう一歩踏み込んで,地域ごとに講演会や説明会を繰り返しする必要があると考えますが,まずはお伺いします。 128 ◯原田建設局総務部長 私のほうからお答えをさせていただきます。  今,委員御指摘のように,くらしの防災ガイド,市民にとって何とか災害への備えに役立てていただこうということで,どちらかといいますと,行政のほう,ソフトウエアの分野になりますけれども,まさにこれは知らせる努力が要る分野だというふうに考えてございます。そういった意味で,できるだけ,先ほども御答弁させていただきましたけれども,よりわかりやすい,より見やすいものにというような努力をしておりますけれども,今御指摘いただきましたように,関心を持っていただく方には,もちろんそれでいいんですが,なかなかそこまでに至らずに,なかなか十分に活用していただけないというようなことも実はございます。そういうようなことで,当然,毎年実は発行しておりますので,徐々に当然その認知度であるとか,特に最近,広島の実はああいう土砂災害がございました。その直後でございますけれども,そのときに自分自身の自宅がですね,土砂のそういう災害警戒区域に入っているのかどうかという問い合わせが非常に殺到したというようなこともございます。そのようなときには,実はこういうようなことで,私どものほう,毎年発行していますくらしの防災ガイドにもそういう情報を載せてございますというようなことはもちろん周知をさせていただいておりますし,今後ともできるだけそういうようなところにも,どちらかというと,今度は市民の側になりますけれども,知る努力もぜひともお願いをしたいというようなこともあわせてお願いしているところでございます。  説明会というようなことでございますけれども,今まさにおっしゃっていただいたこの内容につきまして,これは何とか市民に理解をしていただくということで,本当に大切なことだというふうに考えてございます。その取り組みの1つとしまして,私どものこれ全市的な取り組みになりますけれども,市政に関しまして市民へ直接説明を行います出前トークというような制度がございます。その中で,どちらも建設局で申し上げますと,土砂災害という1つのテーマであったり,あるいは身近な自然災害,こういうようなテーマに沿いまして,御要望があれば,関係部署の職員が地域を訪問して,その中で災害に関する備えでありますとか,あるいはそれぞれの地域特有・固有のさまざまな災害リスクというのもございます。そういったことで,そういうようなことを直接市民のほうに語りかけながら,市民理解を求めるというようなことの努力も今現在しておるところでございます。 129 ◯分科員(小林るみ子) 出前トークはどうしても受け身なんですよね。やはり積極的に市のほうが地域ごとに出ていって説明をするという,大変ですけども,やはりそうしなければ本当に浸透していかないというふうに私思いますし,このハザードマップが活用されないというふうに思います。配布だけでは周知にはならないというふうに思うんですが,この紙面というのは,ただポストにぽんと入って各家に配られるんですけども,この紙面というのは,この紙面の中に表現する限界というものが私はあると思うんですね。例えば,土砂災害のイエローゾーン,スピードは全然わかりませんね,これだけでは。しかもですね,自分の家の前でとまっているというその先入観というか,そのイメージが固定化されてくるという,そういう難点が私はこれはあると思うんです。そういう意味では,やはり説明会を開いて,お互いに話をしながら会話をしながら深く理解していくという,そういう必要が私はあるというふうに思うんですね。それがやっぱり市民の防災への意識づけにつながっていくというふうに思っていますので,ぜひこれを使った説明会を,大変ですけども,地域の中で,地域ごとにやっていただきたいというのは強く思います。その場でやはり避難所の確認もできますし,避難ルートも確認できるという利点もありますので,ぜひそういう場をこれから積極的に,出前トークではなくて,積極的に出ていってつくっていただきたい,これを強く要望させていただきたいというふうに思います。  何かで見たんですけども,ハザードマップを知っている人と知らない人,知っている人は約1時間早く避難をしたという,そういう統計も出ていましたのでね,やはりこれを知るということは非常に意味が大きいと思いますので,ぜひそういう積極的に出ていく説明会をしていただきたいというふうに思います。  それに関連して,国土交通省のほうの指針で,周知方法として,このハザードマップを使った学校での防災教育や防災訓練,さらに観光客に向けた観光情報と一緒にこれを配布するようにという,そういう指針が出ているんですけども,そのことは神戸市としてはどのようにお考えかお伺いしたいと思います。 130 ◯原田建設局総務部長 災害に対する備えというところにつきましては,当然,先ほども申し上げましたように,特に自然災害といったようなところで,私どものほういろいろとやっておるわけでございますが,特に災害ということになりますと,例えば神戸市役所の中であれば危機管理室,あるいは津波等であればみなと総局,そして一番日ごろからそういうさまざまな災害に対して対応している消防局というようなところがございます。ですから,そういうようなところで,それぞれの立場になりますけれども,特に防災訓練ということになりますと神戸市では危機管理室が中心となってやってございます。そういった関連部署ともいろいろと連絡調整を行いながら,できるだけ可能な限りでさまざまな対応はもちろん行ってまいりたいというふうには考えてございます。 131 ◯分科員(小林るみ子) 防災教育・防災訓練,それは部署が違うというふうな話だと思うんですけども,観光客の観光情報と一緒に流すということは,それは神戸市の責任として,やはりしていく必要があるんではないかと思いますので,それはぜひ検討していただきたいというふうに思います。  出前トークという受け身ではなくて,積極的に地域の中に入って,このくらしの防災ガイドのハザードマップ,この説明に入るということを,ぜひ考えていただきたいということを強く要望しておきます。  2つ目に,同じくハザードマップなんですけども,ハザードマップの作成過程についてお伺いしたいと思います。  一昨日までこうべまちづくり会館で放映されていた阪神大水害の8ミリ映画を写真とともに見ることができました。8ミリ映画は防災の向上に活用をということで寄贈されたそうです。阪神大水害は,神戸市内のほとんどの河川で土石流・洪水流が発生し,犠牲者616人を出す大惨事となりました。8ミリ映画では,3日間も降り続け流れ続けた三宮周辺の濁流の様子や,六甲山の崖崩れの様子などが放映されていました。貴重な資料だと言えます。この間,にわかに阪神大水害が話題になるのも,広島での土砂災害に重なるものがあるからだと言えます。昭和13年の阪神大水害,あるいは昭和42年の水害での住民の記憶や経験は非常に重要であり,それを今後の防災・減災に生かしていく必要があると考えます。国土交通省のハザードマップ作成の指針では,その行程で住民参加の機会を持ち,住民等の意見が反映されることも必要なのではないかとされています。このことについてどのようにお考えかお伺いしたいと思います。 132 ◯原田建設局総務部長 今,過去の大水害についてのお話がございました。先ほどちょっと御説明をさせていただきましたけれども,このハザードマップにつきましては,当初,特に土砂災害を中心にスタートしたマップでございまして,それからしばらく何年か後には過去の水害にあった場所につきまして,13年,42年の災害等の被災箇所というのは,当時,改めてこういうようなマップに落としていったというような経過がございます。最近,御承知のように,特に土砂災害につきましては,さまざまな知見あるいは調査が進む過程の中で,それぞれの地域ごとにこの危険な箇所ということで,これは県が主体でやっておりますけれども,土砂災害の警戒区域を示すようになってきたということで,今現在では,そういうようなことで,くらしの防災ガイドに反映させて落とし込みをさせていただいているというようなことでございます。  実はこのハザードマップ,これ何度も申し上げておりますが,さまざまないわば災害につきまして,そういうような崖崩れ・土石流・地すべり等による土砂災害,これがメーンになったわけでございますが,その後,河川の氾濫による洪水,そして雨水管や側溝からの隘水などによる内水氾濫,そして津波など,本当に多岐にわたる,そういうような災害リスクというものを,実は盛り込ませていただいているわけでございます。これは実は盛り込み過ぎじゃないかということで,別々というもちろん発想もあるわけなんですが,やはり手元に置いて,いざ本当にこういうような自然災害がいつどこでどのような形で起こるかわからないということからすれば,できるだけそういうようなことで,コンパクトに一覧性のあるもののほうがいいだろうというようなことで,今現在そのようなことの取り組みをさせていただいているわけでございます。  ただ,今後はいろいろとそういうことで,先ほども申し上げましたが,よりよいものにしていくために,その過去のことも含めまして,どのようにそういうマップに反映していくかということは,非常に大切なことだというふうに考えておりますので,考えていきたいというふうには思っています。  一例でちょっと恐縮ですけれども,先ほどのこと以外にも,実は平成20年に灘区のほうの都賀川で不幸なこともございました。そのようなことも踏まえまして,実はくらしの防災ガイドの中には,そういうようなやっぱり河川の増水による危険性ということも,ちょっと表現につきましてはいろいろございますが,そのようなことも実は盛り込ませていただいているというような工夫もさせていただいているようなことでございますので,それぞれ個々に応じまして,今後ともそういうふうなことで対応してまいりたいというふうに考えてございます。 133 ◯分科員(小林るみ子) ありがとうございました。  過去のことを参考にしていきたいという,そういうお声をいただいたんですけども,私の住んでおります灘区も,阪神大水害のときはかなりひどい被害に遭ったそうです。そこの住民がいろんな声を聞かせてくれるんですけども,ちょっと幾つか拾い上げてお伝えしたいと思います。  六甲山は手入れされていない,土砂災害の危険があるというふうに言っている人。今でも土を掘り返したら,流れてきた大きな石が出てくる。それから,大きな岩がごろごろ転がって,土砂と一緒に牛や馬が流れてきた。新しくつけかえた新生田川が決壊して,もとの川筋──フラワーロードですね,に流れ込んでしまった,自然の力には勝てない。神戸は何度も水害にやられている,六甲山を甘く見てはいけない。橋桁のところで流れてきた材木が詰まって,一気に水かさが増したと,そんな声を私に聞かせてくれました。そういうこと1つ取り上げてみても,非常にやはり参考になるというふうに私は思うんですね。やっぱりこういう皆さんの経験・教訓,これをぜひこれからの防災に生かしていただきたいというふうに強く思うわけですけども,先ほどの質問は,ハザードマップができた後の活用について,今は,ハザードマップができるまでの過程についてのお話・質問だったんですけれども,これはどちらも住民と一緒に考えていくという,住民の経験を生かすという,そういう中身だったというふうに私は思ってますが,やっぱり住民を巻き込んでいかなければいけない,そうすることが住民の意識づけにもつながっていくと私は思っていますので,それが先ほどどなたかおっしゃった住民の防災力につながっていくというふうに思っていますので,このような形で住民を巻き込んでいただきたいことを,改めて要望したいというふうに思います。これについて御感想いただきたいと思います。 134 ◯原田建設局総務部長 私どものほうは当然全市を対象にして,なかなか地域ごとの課題について目が届かないことがあるかもわかりませんが,1つの事例といたしまして,消防局のほうでは,防災コミュニティというのがございます。最近,特に先ほども申し上げましたように,土砂災害に対する関心が高まりまして,地域によっては,みずからの地域の危険性をみずからでそういうようなさまざまなマップづくりをやろうというような取り組みもございます。そういったことで,私どもだけでなく,全市を挙げまして,そのような取り組みをできるだけ支援できるところにつきましては支援をしてまいりたいというふうに考えてございます。 135 ◯分科員(小林るみ子) 国土交通省の指針でもありますのでね,やはりこういう住民を巻き込んでいくことが住民の意識づけにもつながっていくということで,こういう方法をとっているんだと思いますので,ぜひこれからも神戸市もそういう姿勢を忘れずに,ぜひやっていただきたいと,大変だと思いますけどもやっていただきたいと,このことを強く要望して終わります。 136 ◯主査(平井真千子) 次に,山下委員,発言席へどうぞ。 137 ◯分科員(山下てんせい) 新世代こうべの山下です。トリです。20分しかありませんので,答弁のほう簡潔に御協力のほどよろしくお願い申し上げます。  では,まず公園管理についてですけれども,まず長田区において発生した痛ましい事件について,深く哀悼の意をあらわしたいと思います。そして,事件の発生した地域の公園管理につきまして,入り口近辺の様子や近隣の評判から,十分に行き届いていなかったのではないかという懸念があり,公園管理を行う部局としても,悔悟の念があるのではないかと推察いたします。この点に関しましては,お昼の答弁の中で,防犯の観点から点検が必要と,教育委員会等と一緒にパトロールしていくというところなんですけども,これは本当にお願いします。建設事務所の方の目というのが一番地域のパトロールの目として身近なものだと思いますので,この点は強く要望のほうしておきたいと思います。  しかし,私がここで指摘したいのは,実は神戸の子供たちの時間観念が,他都市と比べてルーズなんではないかということです。小学校におきましては,校舎に時計もついておりますし,また校内放送という形で下校を促すこともできますが,公園におきましては時計がついていない,防災無線等のスピーカーもないとあって,帰宅を促すものが全くない,結果として,何となく帰るタイミングを逸している様子の子供たちをよくお見かけします。  一方,昨今,声かけ事件や連れ去り,変質行為といった事件が連日報じられており,もはや神戸を初めとする都市部といえども安全とは言いがたい。よって,防犯上の見地に立って,今こそ自分の身は自分で守るためのけじめを教育する必要があると思います。  そこで,午前中の質問の中で時計の設置というものがありました。この点についての答弁はお伺いしましたので結構です。私が申し上げたいのは,街区公園の中でも,子供の通学路近辺や子供がよく遊んでいると思われる公園を中心に,スピーカー機能を備えた時計をつけてほしい。スピーカー機能を備えた時計をつけて,17時になったら夕焼け小焼けを流すことで帰宅を促す施策,これを進めていくべきと考えます。また,近隣住民に関しても同施策に対する理解を求め,17時になったら帰宅を促す協力をしてもらうべきであります。この案に対して,局としての見解とその必要性について回答をお願いいたします。  2つ目,自転車行政について。  まず1つ目なんですが,ながら運転の撲滅についてです。最近目に余るのが,スマートフォンを操作しながら自転車を運転している若者の多さです。特にイヤホンをしながらスマートフォンをいじっていると,もう危なくて仕方ありません。偏見かもしれませんけれども,そういう若者は高校生に多いような気がします。彼ら・彼女らは危険なことをしているという自覚はないのでしょうか。  例えばある小学校5年生は,歩行者と衝突事故を起こした際,その被害者から2,500万円の損害賠償を求められました。最高裁判所によって250万円の賠償命令が認められました。また,ある高校生は,ながら運転によって注意力散漫になった際,自転車の車輪に傘を突っ込まれて転倒して大けがしました。こういった事例について知らないはずはないにもかかわらず,彼ら・彼女らは,ながら運転をとめない。そして大人になって,そういった若者が車を運転しながらスマートフォンをいじっている,こういう人の何と多いことか。どこかで歯どめをかけなければいけません。そこで高校生を中心として,ながら運転をしないように教育・啓発を早急に行う必要があると考えますが,局の見解をお伺いいたします。  あともう1つ,違法駐車対策のあり方でございます。こちらも午前中に違法駐車に関しての取り締まりについての答弁がありましたので,その部分に関しては,割愛していただいて結構です。公募による道路占用を活用した民間駐輪場施策が非常に効果を発揮しているようです。特に兵庫駅前は見違えるように秩序を取り戻しました。一方で,違法駐輪の撤去をなかば習慣のように繰り返している地域もあります。そういった地域は,いつまでも秩序を取り戻すことができません。この2つにはどこに差があるんでしょうか。私は計画性だと思います。つまり違法駐輪ゼロを目標とする時限ありの作戦を立て,そのロードマップに従って目標年次を定める。あとは結果を検証するという視点があるかないかだけの違いじゃないのかなと思います。そして,その人件費削減効果はかなり大きなものになると推察されます。この点に関し,局としてのこれまで取り組みと成功事例も踏まえて方針を示していただきたく願います。  以上です。 138 ◯末永建設局長 私のほうからは,自転車行政について御答弁申し上げます。  平成24年につくりました自転車利用環境総合計画の中には,マナーを守っていただく啓発活動などソフト施策を関係部局が一体となって総合的に施策を推進するということを明記しております。この中で,例えば高校生のルールの徹底とマナー啓発につきましては,危機管理室が中心となりまして,警察と協力をしながら交通安全運動,それから講座などを実施しております。このうち高校生の啓発については,教育委員会と協力をして交通安全教室を実施しておりますし,この中でも歩行者との事故により自転車が加害者になる事例,あるいは自転車保険加入の必要性についても説明を行ってございます。また,全ての市立高校では,学校の授業におきまして,交通安全教育が実施されているというふうに聞いてございます。建設局での取り組みは,いろいろ整備した後に地域あるいは駐輪事業者,警察などと連携いたしまして,自転車の正しい乗り方などの啓発活動を実施しているところでございます。  御指摘のスマートフォンを操作しながら,あるいは傘を差しながら自転車に乗るというながら運転等につきましては,これはもう本当に違反行為でございますので,自転車利用者に対して,禁止されていることをあらゆる機会を通じて周知徹底することが必要だというふうに考えておりますし,また警察のほうでも,高校生と限らず,ながら運転を含めた悪質で危険性の高い,本当に死亡に至るような本当に事例もございますので,こういった自転車の運転については厳しく取り締まっているというふうに聞いております。今後ともこのような啓発を初め,全般的なルールの徹底とマナー向上に関係部局,あるいは警察などとも連携いたしまして推進してまいりたいというふうに考えております。  それから,違法駐輪のあり方でございますが,これについても,自転車利用環境総合計画に位置づけをしておりまして,駐車場の整備とか利用促進,あるいは放置自転車対策をきっちりとやっていきましょうということでございます。現在の駐輪対策の中で,先ほど出ましたような民間の道路占用を活用したものは一定効果が上がっております。兵庫駅でも上がっております。これも利用ニーズにマッチした駐輪場整備と民間事業者により誘導が効果を発揮しているというふうに考えております。  駐輪対策に対する方針でございますが,歩行者の安全通行──安全を確保する,それから景観面でも放置自転車をゼロにしていくということは,もう本当に必要なことだというふうに考えております。放置自転車の原因には,駐輪場の容量不足といったこともございますが,やはり利用者のモラルあるいはマナー,これはもう本当に大事な──これをしっかりと守っていただければ,駐輪問題のほとんどとは言いませんが,かなりの部分が解消できるんではないかなというふうには考えております。そこで,駅周辺での駐輪指導あるいは駅ごとの特性に応じました違法駐輪の撤去,こういったことを,これはやはり工夫しながら継続していく必要があるのかなというふうに思っております。また,三宮駅など放置自転車が多い13駅周辺では,平成25年度にアンケート調査を実施しておりまして,利用実態の把握を行っております。今後はこの結果を踏まえまして,各駅の実情に応じた対策を今計画しているところでございますので,これに基づきまして,施策を実施していきたい。そしてまた施策の効果の検証をしながら,安全・安心,そして快適な自転車利用環境を創出してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 139 ◯井川建設局公園砂防部長 私のほうからは,公園の管理について御答弁申し上げます。  建設局では,先ほどの答弁でも述べましたとおり,公園の安全性を高めるため,日常的には見通しをよくするための樹木の刈り込み・剪定,また夜間の照度を保つための照明灯の点検・補修等の維持管理に努めております。また,小学校と連携して,総合学習の中で,児童と教師,市の職員が──これは主に建設事務所の職員でございますが,公園の安全についてともに考える公園安全教室の開催など,学校や地域の方々との連携に努めております。  これまで,委員の御提案のような公園内に夕焼け小焼け等の音楽を流すスピーカーつきの時計を設置した事例はございません。他都市では,防災行政無線を活用して児童の帰宅を促すことを目的に音楽を流している事例はございます。こうした取り組みは,子供の安全・安心に一定の寄与をするとは考えられますが,一方で近隣への音の影響など慎重に考慮する必要があり,委員の御指摘のとおり,地域の理解が不可欠であると考えております。  まずは公園を管理していただいている公園管理会や自治会などの地域団体の方々と連携して,暗くなったら早く帰るよう子供への声かけを実践していただくよう働きかけていきたいと思っております。その際は,先ほど申し上げた公園安全教室などの場を活用していきたいと考えています。  なお,委員の御提案は貴重な御意見として,危機管理室や学校関係者とも意見交換をしながら今後の研究課題とさせていただきます。  以上です。 140 ◯分科員(山下てんせい) では,ここから一問一答でお願いします。  公園管理の夕焼け小焼けの話なんですけれども,他都市においては,非常にこれ教育に役立っているんですね。例えば千葉県柏市の子供は,パンザマストが鳴ると家に帰ると,夕焼け小焼けのことなんですけど,先ほどおっしゃったとおり防災無線です。防災無線の鉄塔のことをパンザマストというらしいんですけど,柏市では,「今何時,パンザマストを守りましょう,何とか小学校PTA」というような標語があるように,親も鳴ったら帰っておいでということをすごく言いやすい。これは非常に子供の教育上よろしいと,私は思うんですね。  先ほど部長おっしゃいました,公園管理会・地域団体とよう話し合ってということなんですけど,私,前に指摘したように,公園管理会の方が誰なのかわからない。地域団体はわかりますよ,ふれまちとかありますんで。一応,ふれまちとか防コミとかの総意として,じゃあ,このうちの地域は時計つけてくださいというふうにお願いした場合は,じゃあ,つけてもらえるんですか。 141 ◯井川建設局公園砂防部長 ここでいう時計は,一般的な時計というふうに考えてよろしいでしょうか。 142 ◯分科員(山下てんせい) 場合にもよると思いますけどね,どういう時計が必要なのか。私は意見として,スピーカーつきの時計が望ましいとは伝えましたけれども,今のところで建設局でできる限りで構いません。 143 ◯井川建設局公園砂防部長 午前中にもお答えしましたとおり,地域の御要望があって,しかも時計が例えば壊れた場合に建設事務所に御通報いただける体制があるとか,あるいは公園をたくさんの人が利用しているというようなことを勘案しまして,必要であれば設置ができるというふうに考えております。 144 ◯分科員(山下てんせい) じゃあ,ありがとうございます。その部分に関しては理解します。じゃあ,地域の意見として,スピーカーつきのものが欲しいと言われた場合はどうでしょうか。 145 ◯井川建設局公園砂防部長 スピーカーで何をするかによるんですけども,中には防災的なことで地域の中に自治会館があって,そこから公園の中に避難するようなことを伝えるためにスピーカーをつけておる公園もございますが,防災行政無線と少しかぶるところもございますので,運用については調整が必要かと思います。一般的には,スピーカーをつけてほしいというお申し出については,どういう使い方をするのか,どういう運用をするのかということをお聞きした上で判断したいと思います。 146 ◯分科員(山下てんせい) この問題に関しては,もうこの程度にとどめますけれども,スピーカーという認識がちょっとずれているような気がしたんですね。別に行政無線つけてくださいと言っているわけじゃないんですね。最近の時計自体に,いわゆる音が鳴るタイプというのがあるじゃないですか。そういうタイプのものとかが必要であるというふうなリクエストがあった場合も,割と柔軟に考えていただけるような形であったら,そういうふうな地域の要望にも応えられるのではないかなという意見にかえさせていただきます。  では続いて,自転車についてですけれども,今,局長がおっしゃったとおり,本当にマナーの問題なんですね。先ほどお話しさせてもらいましたながら運転と違法駐輪対策のあり方というものは,本当にやる人ってすごく限られていると思うんです。大体の子はわかっているし,注意したらやめる。だけど,最近SNSとかですかね,もう本当に四六時中携帯いじってないと気が済まないタイプの子とかいますよね。そういう自転車を運転するというときも,そこから離れられないみたいな,そういうふうな部分というのは,これ教育だと思うんですね。教育委員会や危機管理室と連携するという声ですね,その意見に関しては賛同なんですけれども,私はちょっとさらに一歩進んで,このまんまやったら本当に自転車乗るのにも免許要る時代が来るかもしれないと思っておるぐらいなので,やはり自転車が車両である,運転は危険を伴う,これを承知した上で,あなたたちは自転車を乗っているということを教えなあかんと。これにやっぱり協力してもらうとなると,従来の危機管理室だけではなくて,交通事業者──鉄道駅の駅舎とかの管理者ですね,あるいは思い切って自動車教習所,あるいは運転免許センター,こういったところで,普通に車両を運転する人たちと同じように映像と座学で研修を受けるとか,そういうことも考えていったらどないかなと思うんですけれども,いかがでしょうか。 147 ◯末永建設局長 一定ですね,公安委員会の免許を与える機関におきましては,そういった高校生が一定年齢に達しますと免許が取れるとか,そういった場面におきましては,そういうことが可能かというふうに思います。私どもの市の中の関係部局につきましては,こういった安全にかかわる話でございますから,関係部局のほうに一応こういったことをお伝えしまして,どういった対策がその部局の中でできるのか,そういったことについては呼びかけを行ってまいりたいというふうに思います。
    148 ◯分科員(山下てんせい) 最後になりますけれども,スウェーデンではゼロビジョンという考え方で,交通事故死ゼロを目指す施策を何十年もかけてやっているそうです。本当に息の長い作業だと思います,この再教育というものはですね。ですので,根気強くやっていただきたいことと,あともう1つは,いわゆるバリアフリーによって段差を解消していただいたのはすごくありがたいんですけど,それが結果として自転車の暴走を生んでいるという,招いているという事実もこれありまして,実際,これどっちが正しいんかなというのも私自身がわからなくなっているんで,この部分に関しては,ぜひまた1つ1つ議論していただきたいなと思います。  以上です。 149 ◯主査(平井真千子) 以上で,建設局関係の質疑は終了いたしました。  当局どうも御苦労さまでした。 150 ◯主査(平井真千子) 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。  長時間の審査,お疲れさまでした。  次回は,10月6日午前10時より27階第2委員会室において,交通局関係の審査を行いますので,よろしくお願いいたします。  本日はこれをもって閉会いたします。   (午後4時6分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...