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  1. 静岡市議会 2008-12-05
    平成20年 都市建設委員会 本文 2008-12-05


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前9時59分開議 ◯遠藤委員長 ただいまから、都市建設委員会を開会します。  本日と来週月曜日に、当委員会の傍聴の希望があります。傍聴希望者一般傍聴人の定数である6人を超える場合には、委員会室の状況を見て増員を認めたいと思いますが、よろしいでしょうか。                 〔「異議なし」〕 2 ◯遠藤委員長 それでは、そのように取り計らいます。    ────────────────────────────── 3 ◯遠藤委員長 直ちに、協議に入ります。  今定例会において本委員会に付託された案件は、議案3件、決算認定3件、陳情1件であります。また、報告事項が1件あります。  委員会の進め方ですが、本日は、お手元の審査順序にありますとおり、都市局所管の陳情1件、議案1件、決算認定3件の審査を行い、来週月曜日に建設局所管の議案3件、決算認定1件の審査を行います。よろしくお願いします。  また、議案第290号平成20年度静岡市一般会計補正予算(第4号)中所管分及び認定第4号平成19年度静岡市一般会計歳入歳出決算の認定について中所管分につきましては、本日は都市局所管分の質疑、要望意見までを行い、討論と採決は来週月曜日の建設局所管分の審査とあわせて行います。  なお、認定第6号平成19年度静岡市土地区画整理清算金会計歳入歳出決算の認定についてと、認定第16号平成19年度静岡市駐車場事業会計歳入歳出決算の認定については、本日、採決まで行いますので、この点も御承知おきくださいますようお願いいたします。    ────────────────────────────── 4 ◯遠藤委員長 それでは、まず陳情審査に入ります。  陳情第10号閑静で低層な住宅地域への高層マンション建設反対に関する陳情書を議題とします。  初めに、陳情項目に対する当局の考え方について説明をお願いします。 5 ◯石田建築指導課長 陳情にあります緑町に建設中のマンションの概要について、御説明いたします。  建設地は、静岡市葵区緑町123-1ほかです。この建設地は、もと公立学校共済組合たちばな会館、後に、ル・ベールたちばなと改名されておりますが、これがあった場所です。こちらの図面で説明いたします。こちらが北街道になります。これが東中学校、こちらが横内小学校になります。ここにもと、今言いましたようにル・ベールたちばながありまして、このところが売却しまして、1社仲介業者が入った上で穴吹工務店がこの土地を買い取っております。なお、こちらにたちばな会館の社員寮がもともとありまして、これも一緒に穴吹工務店が購入しておりまして、現在ここにモデルハウスが建っております。  こちらの用途地域でございますけれども、第1種中高層住居専用地域、防火地域の指定はありません。建ぺい率は60%、容積率が200%の地域でございます。建築主は、香川県高松市藤塚町1-11-22、株式会社穴吹工務店です。また、設計者、工事施工者とも穴吹工務店です。建物用途は分譲マンションで、戸数は71戸でございます。  建物の概要、構造と規模でございます。構造は鉄筋コンクリート造の7階建て、高さは21.49メートル、敷地面積は4,042.68平方メートル、建築面積は1,418.75平方メートル、延べ面積が6,424平方メートルでございます。  こちらの図面で御説明いたします。先ほど説明しました、この敷地の中に、青のラインがそうなんですが、L型に建物を建てようというものでございます。こちらのほうが広くあいておりますが、これは平置きの駐車場となっております。この周囲に、こちらのほうに駐輪場があったり、南側のほうにそれぞれ1階の専用庭というような形になっております。一部、こちらに道路から直接出入りをする駐車場スペースがつくられております。ごみ置き場は、こちらの道路から少し下がったところに位置しております。
     建物の立面的なものでございますが、今言いましたように、これは、こちらの道路から見た感じになります。ですから、この部分がちょうどこちらから見たこの部分になります。こちらがこの部分になりまして、このように7階で、ちょっとこちらのほうが階段状になっていますが、これは建築基準法の日影を考慮した形のものになっていると思います。  なお、今説明をいたしました各面積等の数字でございますが、これは建築確認審査済み後の数値でございます。建築確認は民間確認検査機関に出され、本年の7月1日に確認済みとなっております。また、変更の確認が本年8月7日となっています。現在、現場でございますが、くい打ち工事が完了し、基礎工事も完了して、1階の型枠工事と鉄筋工事が行われております。完成は平成21年、来年の6月30日の予定となっています。  この物件につきましては、昨年の7月より事業者が静岡市中高層建築物の建築に係る紛争の予防及び調整に関する条例、以後、中高層建築条例と略させていただきます。この条例に基づき住民対応を開始し、紛争となり、昨年の11月議会においても議会陳情が出されています。そのときの陳情項目は、1つとして、低層住宅中心のまち並みという地域の環境に即した計画にするよう事業者に行政指導をするよう求めるもの、2つとして、事業者は誠実で透明性のある説明をするように行政指導するよう求めるもの、3つ目は、高さを制限する条例─これは高度地区や地区計画の指定でございますが、この条例が実現するまで高層マンション等駆け込み建築を防止する措置を求めるものでございます。  以上3点で、これについて議会で審査の結果、陳情の趣旨については理解できるところもあるので、当局は当事者同士の話し合いの場を設置し、さらなる交渉の場を設けるよう尽力されたい、という回答がなされました。  本課は、これを受け、市立ち会いによる住民代表と穴吹工務店との話し合いを実施した結果、住民が要望する代理者を除いた穴吹工務店のみによる説明会、これを2回実施することができました。しかし、住民側は、計画の説明を聞くに当たり協議事項を提起し、この解決が計画説明を聞く前提としたため、穴吹工務店は協議事項の内容に受け入れることができないものがあることから、結果、中高層建築条例に基づく計画の説明には至りませんでした。しかし、その後、事業者側が事業を進める動きを起こしたことなどから、住民は計画の説明を受け、条例の趣旨に沿った話し合いが行われるようになりました。話し合いの結果、住民の要望に基づき、駐車場の出入り口、ごみ置き場自転車置き場の位置の変更や屋外物置の取りやめなど、これらの計画変更がありました。  回数につきましては、事業者側が当初8階の予定を自主的に7階に下げていますが、住民側は要望とはかけ離れているため納得はしていませんでした。また、工事の関係についても話し合いが行われ、緑町、銭座町、上足洗一丁目の3町の町内会長及び3町の住民代表計6名と、事業者の穴吹工務店及び代理業者との間で、本年8月26日付で工事協定書が締結され、工事に絡む諸問題について取り決めがされています。また、この協定書の中では住民と事業者側とで月1回の工事定例会を開催することが決められており、現在も実施されていると聞いております。  以上が建物の概要と今までの紛争等の経緯でございます。  続きまして、陳情項目について当局の見解を説明する前に、陳情の趣旨に記載があります建築確認申請について建築審査会で審査をお願いしているとあります。このことについて建築総務課より、まず説明をさせていただきます。 6 ◯横山建築総務課長 現在、提出されております審査請求について御説明をいたします。  最初に、手続につきまして御説明させていただき、内容に入らせていだたきます。  建築物を建てるときには、確認申請書という書類を建築指導課か民間の確認審査機関に提出しなければならないことになっております。申請書を受理した建築指導課や民間の確認審査機関は、この内容が建築基準法や県条例に適合しているか審査することにより、適合している場合は適合している旨、これは確認済証と申しますけれども、これを申請者に交付することになっております。この確認処分について不服がある場合に、その処分が妥当であったか審査するよう求めることができることになっており、これが審査請求になります。  申請先につきましては建築審査会で、学識経験者など7名の委員で構成されております。  それでは、今回提出されました審査請求の内容でございますが、陳情書を提出している請求側は、地元説明会で資料として使用した日影図と確認申請書として提出した日影図が違うもので、法的にしてはいけない差しかえを行った手続が違反であるという理由から、確認処分の取り消しを主張しております。  一方、処分側となる民間確認機関の弁明は、日影図を差しかえたのではなく、詳細部分が審査の段階で確認しにくかったため、追加の詳細資料を請求したもので、差しかえではなく法的に認められているというものでございます。  審査請求は、請求側の主張に対して処分した側が弁明し、その内容に請求側が反論するという形をとりますが、これは書面によるものでございます。現在、このような手続を請求側が3回、処分側が3回提出している状況で、弁明の3回目でございますが、12月3日に提出されております。この後、双方が書面による資料として提出するものはないということになれば、次は公開による口頭審査を行います。これは、双方に出席をしていただき、提出資料以外で建築審査会に口頭で主張することがあればしていただきまして、それを聞いた後、建築審査会としての裁決行うことになります。  以上が現在までの審査請求の内容でございます。よろしくお願いいたします。 7 ◯石田建築指導課長 それでは、陳情項目1及び2については建築指導課より、また、3及び4については都市計画課より見解を申し上げます。  まず、陳情項目1でございますが、たちばな会館跡地への高層マンション建設業者株式会社穴吹工務店が建築計画の住民説明を避けながら、違法な図面を用いて標識設置届をしたまま確認申請をしていたことを公表すること、とあります。この中で、穴吹工務店は、計画の説明を避けながら、とありますが、紛争の経過を総合的に判断すると穴吹工務店中高層建築条例の規定により説明の努力をしたと認められます。ただ、説明会の開き方が住民側の求めるものと違ったことなどにより、説明会がスムーズに行われなかったと考えます。また、違法な図面との記載がありますが、これにつきましては、住民側が指摘をされたとおり、日影図において日影が建築基準法の規定を超える図面で住民に説明がされ、また、標識設置届がされたことは確かです。しかし、これは北側バルコニーのひさしが考慮されていなかったことが原因で、当然のことながら建築確認申請において合法になるよう修正がされています。  また、市の指導により修正された日影図で再度住民に説明がされ、標識設置届は修正図面での変更の届け出がされております。この日影図は意図的に作成したものとは考えられないことから、中高層建築条例に規定されている公表の対象にはならないと考えます。  次に、陳情項目2でございます。  中高層建築物条例施行規則の説明方法についての取り扱いにおいて、住民から説明会を開くよう求められた場合、話し合いによる解決のため建築主は必ずこれに対応するよう改定をお願いしますとありますが、住民が求める説明会が中高層建築条例の趣旨からも必要であり、話し合いの進展が図られるものであれば、今までも市は事業者を指導し説明会及び話し合いが開催されてきています。ただし、話し合いを続けていく中で、階数を下げてほしい、下げられない、のように立場の違いから双方の主張が合わず硬直化し、これ以上話し合いによる進展が見込めないような場合があるため、取り扱いによる説明方法を改定することは必要ないと考えております。  建築指導課の説明は以上でございます。 8 ◯杉浦都市計画課長 陳情項目の3でございますが、地区計画の賛同は、10割ではありませんがおおむね賛同が得られています。権利者及び地区面積で8割以上。緑町の地区計画を進められるよう御指導願います、とあります。  これにつきましては、都市計画課の見解といたしまして、地区計画は地区の特性に応じてきめ細かいまちづくりのルールを定めることができる都市計画法に規定された制度であり、住民参加のまちづくりを目指す手法の一つとされております。地区計画の策定に当たりましては、地区のさまざまな問題や課題について土地所有者の意見を調整し、地区の将来像の実現に向けたルールについて十分に土地所有者の合意形成を図ることが最重要でございます。  都市計画法では、地区計画の同意率について規定してございませんが、本市におきましては、現在の用途地域など都市計画上の制限に対して地区計画が過度に厳しい制限となっていないか、また、制限を受ける土地所有者に対して十分な意見調整が図れているかなど、合理的に判断をさせていただいております。現在、緑町の皆様には地区計画に対する土地所有者の意見等を無視しての都市計画決定はできないこと、また、まだ意向確認ができていない土地所有者に意見を伺うことなど、反対意見等に対しては地区の皆様で協議し反対者と十分に調整すること、また、これらの経緯、状況等について地区のすべての土地所有者が共有するなどをお願いしているところであります。  陳情者の皆様には、単純に同意率の数字で決められない地区計画制度の趣旨を十分に理解していただきたく考えております。今後も市内において地元の意見を反映した地区計画の策定が円滑にできるよう、支援してまいりたいと考えております。  次に、項目4でございます。明らかに多くの住民が高層マンションに反対しているような地域に、高度地区による高さの制限の制定の効力発揮時期の目標設定をお願いいたします、というものでございます。  本市では、市街地の環境を維持し、または土地利用の増進を図るため、用途地域内での高度地区の指定を検討しております。高度地区による高さのルール、つまり建築物の高さの最高限度または最低限度を定めることにより、今回陳情がありました住居地域におきましては、極端な高層建築物やまち並みにふさわしくない建築物を制限し、秩序ある良好なまち並みと住環境の形成ができるものと考えております。  以上を踏まえ、早期に高度地区指定を目指し、本年度は建築物の用途や高さ等の基礎調査、景観的分析を行っております。その調査に合わせて都市の将来像を見据えた市街化区域における用途地域などの土地利用計画制度の運用に当たっての技術的な考え方を整理し、静岡市都市計画マスタープランに基づいた高度地区の素案の検討を進めております。  平成21年度、来年度には高度地区の指定について市民の皆様の意見を反映させるため、広報や説明会による周知等による合意形成を図るとともに、学識経験者の意見を求め、利害関係者の財産権なども留意しながら素案の調整を行う予定となっております。次の平成22年度には、高度地区の案を確定させ、都市計画法に基づいた都市計画決定の手続を予定しているところでございます。  以上が、陳情項目についての説明でございます。よろしくお願いいたします。 9 ◯遠藤委員長 それでは、ただいまの説明に対して質疑などはありませんか。 10 ◯杉山委員 陳情項目1に、穴吹工務店が建築計画の住民説明を避けながら、とありますが、また、陳情趣旨の説明会を住民が要望してもこれを拒否し、と書かれておりますが、実際に穴吹工務店はこのようなことをしたのかどうか、その辺。 11 ◯石田建築指導課長 穴吹工務店は、中高層建築条例の規定に従い、穴吹工務店代理人同席で住民に計画の説明をしようとしました。しかし、住民は代理人を除いた穴吹工務店のみの説明会を求め、双方が考える説明会の開催方法の違いから長く紛糾していました。そこで、市の仲介により住民が要望する穴吹工務店のみによる説明会を2回開くことができました。しかし、住民は説明会の場において説明を聞く前提として提示した協議事項の解決を求めました。しかし、その内容が、今後の住民対応は代理人を外し穴吹工務店のみで行うことなど穴吹工務店が受け入れられないものがあり、この話に終始したことなどから、穴吹工務店が住民の求める説明会を受け入れないことはありました。  しかし、紛争の経緯からも、穴吹工務店中高層建築条例の規定に従い、住民の求める形とは違いがありましたが、計画の説明をする努力はしたと見られます。 12 ◯石上委員 建築審査会の審査で公開の口頭審査をやって、その後裁決をするということですけれども、それはいつごろになりそうなんですか。 13 ◯横山建築総務課長 公開口頭審査がいつになるかという御質問でございますが、先ほどちょっと御説明しました12月3日に最後の弁明が出ております。今、その弁明のほうを請求者側に送付しようという事務をしております。建築審査会としましては、提出された資料を見まして、双方の主張と、これで大体確認ができたという判断をしたときに公開口頭審査に移るということになっております。  したがいまして、私ども建築総務課の事務としましては、事務局という立場でやっております。これから最後の弁明書を請求者側に送付いたします。その結果をまた審査会のほうに諮りましてということになろうかと思いますが、いずれにしましても、早い裁決が求められるということでございますので、その辺の経緯をよく説明させていただいて御判断いただくことを考えております。 14 ◯石上委員 そうすると、12月3日に3回目の弁明が出される。それに対して、またひょっとしたら書面での質問が出る。その、質問が出る、弁明するの繰り返しというのは、質問がある間は永遠に繰り返されるということですか。 15 ◯横山建築総務課長 永久にそれが繰り返されるということではないんですが、それぞれ双方の言い分が大体繰り返しになったという判断ができましたところで、公開口頭審査に入るという考えでございます。 16 ◯石上委員 次に移りますけれども、住民説明会穴吹工務店と開かせてくれということの中で、建築指導課のほうから、住民の求めるものとは違った穴吹工務店の対応だから、要するに条件つきの説明会を開いてくれという形で地域が持ってきたという理解をしていいんでしょうか。  それともう一つは、条件つきだとしたらどんな条件を出して穴吹工務店に伝えたのか、それを教えてください。 17 ◯石田建築指導課長 当初、穴吹工務店は代理人と委託契約をしておりまして、こちらが住民対応を始めました。ただ、この代理業者の担当者が、住民対応をするに当たり余り好ましくないような対応をしたということもありまして、住民側がこちらを信頼できないということから、代理人を除いて穴吹工務店のみでの説明会を開いてほしいという要望を出しておりました。しかし、穴吹工務店は、先ほど言いましたように委託契約をしているということもありまして、全国的に展開している業者でありますので、大体委託をした住民対応をする専門の業者によって住民の対応をしているということもありまして、これが受け入れられないということで長い間紛争ということになっていました。 18 ◯石上委員 その代理業者というのは静岡の人ですか。つまらない話かもしれませんけれど。 19 ◯石田建築指導課長 静岡ではございませんでして、横浜でございます。 20 ◯石上委員 静岡人の気質というものをもっと知った人がやらなきゃいけない、そんな話をしてもしようがないです。  それと、もう一つ教えてください。地区計画の賛同10割という話がここには出ていますけれども、都市によってはこの数字というものをある程度決めているところもあるやに聞いていますけれども、他都市はどんなふうに基準を設定しているのか。  それから、もう一つは、面積の何割であるのか、地権者の何割であるのか、あるいはそれを合算したものであるのか、その辺をちょっと教えてください。 21 ◯杉浦都市計画課長 資料的には政令指定都市を対象にして調査してございますが、現在数字的な表現をしてある都市につきましては、横浜市、浜松市の2市でございます。横浜市は、7割程度、浜松市は3分の2以上というような数字が出ております。しかしながら、最終的には、やはり説明の中にございましたように合理的な理由というのが肝心であるということになっておりまして、ただ単に数字で割り切るというようなことはやっていないのが状況であります。  他都市につきましては、およそ10割ということではなくて、反対者がいないとか、おおむねとか、そういうような表現になっております。  それから、同意率の面積か地権者数かというようなことでございますが、一応地権者数というふうに考えております。 22 ◯石上委員 じゃ、面積関係なく地権者数であるとすると、例えば物すごい広い面積を持っている地主がいて、その横にちょっと小さいのがあって、そこを大勢の人が持っていたとしたら、そこの地区計画というのはつくりにくくなるという、1人の意思では進まなくなるということも考えられるということですよね。 23 ◯杉浦都市計画課長 あくまでも合意形成でございますので、なかなかそういった細かいのはケース・バイ・ケースというふうになろうと思いますが、そこのところが一番重要なところで、何とか合意形成を図るために努力をするというところの過程が重要というふうに考えています。 24 ◯石上委員 わかりました。結構です。 25 ◯中山委員 ちょっと聞きたいんですけれども、陳情項目の1番の公表することという陳情があるんですけれども、もしも公表するとしたらどのような方法で公表するのかというのと、その公表するに当たっての条例とか法律とか、そういうのはどういうものがあるのか、これをちょっとお聞かせください。 26 ◯石田建築指導課長 それでは、先に公表についての定めでございますが、こちらにつきましては中高層建築条例の第19条のところに規定されておりまして、内容的には、市長は前条の規定による命令、これは報告を求めても本来報告しなければならない物件に対して報告をしてこなかったもの、そういったもの、命令をしてもそれに従わなかった場合、こういった場合には公表することができるというものが1つあります。それから、報告された書類関係に虚偽の届け出または報告をした者があるとき、これも公表することができるということになっております。  これらの公表をするに当たっては、市長はあらかじめ公表の対象となるものに意見を述べる機会を与えなければならないとされ、ただし、緊急の必要があるためあらかじめ意見を述べる機会を与えることができないときはこの限りではない、というふうに定められております。公表の方法としましては、実はまだはっきり定めてないところがありますけれども、やはり告示とかそんな形になるかと思います。 27 ◯中山委員 次に、3番の地区計画の話が今ありましたけれども、反対者がないという形で今までは地区計画をやられていると思うんですけれども、この場合、反対者が1人でも出た場合、勝手に地区計画を決めるということはできるんですか。 28 ◯杉浦都市計画課長 1人でも反対者がいれば、都市計画を定めることができないのかということでございますが、その反対の理由というものがやはり重要な判断基準になろうかと思います。先ほどから説明しておりますが、合理的な理由というところで、言葉は非常にあいまいな言葉でございますけれども、その点について一応こちらのほうで考慮して判断することとなります。 29 ◯石田建築指導課長 申しわけありません。先ほどの答弁を訂正させていただきます。  公表の方法につきまして、この条例の施行規則のほうに定めがありまして、こちらの27条に公表の方法等があります。こちらのほうで、公表は公告、広報等の方法により行うものとされております。 30 ◯中山委員 そうすると、3番の件なんですけれども、反対の理由が正当であれば一応地区計画にはならないわけですけれども、そこは市でやるんだけれども、その反対の理由がこちらとしては不当だよと、おかしいよということで地区計画をどんどん進めた場合において、この反対者というのは、後で法律的に裁判とかそういうので訴えたりしていくということもあり得るんですか。 31 ◯杉浦都市計画課長 裁判になることもあるというふうに考えておりますが、基本的に住民発議による地区計画というものでございまして、合意形成のために地元の方々がそれに向かって話し合いを進める、調整をしていただくというのが基本になるということをちょっと言わせていただきたいと思います。 32 ◯中山委員 ということは、反対者が出て無理やりやるということはないということですね。反対者というのはやっぱり納得してもらうという、合意形成してからでないと地区計画はできないということだと思います。  それから、もう一つ、4番目なんですけれども、今説明がありました高度地区による高さ制限の制定。これは本年度基礎調査、来年意見聴取、そして平成22年決定。この説明については、この陳情者にはちゃんと説明されて納得されていないから出ているんだと思うんですが、どういう御意見だったんですか。 33 ◯杉浦都市計画課長 地区計画と高度地区、高さを制限する方法として都市計画法では用途地域のほかに、今言った地区計画と高度地区という方法があるんですが、この高度地区につきましては地区計画よりも高さ的に言うとちょっと高いというか、緩い設定になるのが通常でございます。そういったことから、当然高度地区の都市計画決定にあたりましては手続だけでもかなりの時間、半年ぐらいかかりますし、事務的な手続だけでかかりますし、その前の準備等も全市的な調査から入っていかなければならないというようなことから説明しておりますが、地区計画と高度地区の差というものを説明しながら御理解をいただきたいというふうな、地元には説明をさせていただいております。 34 ◯中山委員 今スケジュール的に高度地区による決定、これを平成22年と言っているわけでしょ。だから、これを陳情者にしっかりと、こういう手続があるからこの件についてはこの辺だよということを言っているわけでしょう。陳情者の目標設定はそれとは違うんですか。期限とか高さの目標なんですか、それとも。そこをちょっと聞きたいです。 35 ◯杉浦都市計画課長 高度地区の都市計画決定につきましては、今のスケジュールでいくと22年度になるということを説明しております。 36 ◯中山委員 それに対して、もっと早くしなさいというのが陳情者の陳情じゃないかと思うんですけれども、その理由について、意見としてもっと早くやれとか、そういうことだったんですか。 37 ◯杉浦都市計画課長 スケジュール上努力して22年度というふうな形になっております。 38 ◯白鳥委員 ちょっと聞かせてください。今、静岡市の建築審査会が続けられていて、先ほどの説明のように12月3日に提出されているというふうな説明がありましたけれども、同時に工事も施工されているという状況なわけですよね。この審査会の審査の内容と、それから工事の進捗といいますか、そういったものへの影響といいますか、どういうふうなかかわり方をしていくのかなというふうなことなんですけれども、この審査会で審査中に工事が進んでいるということについては、どのように理解したらいいんでしょうか。 39 ◯横山建築総務課長 ただいまの御質問で、審査請求が出されている状況の中で工事も進んでいるという話で、その工事についてはどうかということでよろしいでしょうか。  審査請求につきましては、工事の差しとめというのは基本的に審査請求ではできないということになっております。これは処分側のチェックに対して誤りがあったかどうかその辺の判断ができませんし、チェックに誤りがあったということで判断をした場合は、今度は建築基準法のほうで確認処分が無効になりますので、確認をとっていない建築物に対して工事を進めることができないということになりますので、建築基準法で工事の差しとめができるということになります。  審査請求につきましては、先ほども申し上げましたように、主張が、手続違反をしている、日影図の差しかえをしたのではないかと請求側はされております。それに対して、民間の確認機関側で、手続としては差しかえはいけないんですが、提出している図面が審査をする段階で詳細なところが不明であると、追加の資料を出しなさいということで資料を提出させて、その資料によって正確な審査をしたという弁明をしております。  ですから、審査請求の中で工事の差しとめはできないことになっておりまして、その結果において建築基準法のほうで、今度は違法性があったというのであれば差しとめという手続に移るということになると思います。 40 ◯白鳥委員 わかりました。それともう1点ですけれども、先ほど建築指導課長より、工事を始めるに当たって8月26日に、3町内の町内会長さんと住民一人一人との間に工事協定書が結ばれて工事が進められているというふうな御説明がありましたけれども、同時に、今回緑町の町内会長さんからこのように反対する陳情書が出てきているということなんですけれども、この辺は町内会としての認識といいますか、協定書では一応判を押してはいますよと、しかし、反対する陳情を出しますよということになっているわけですけれども、この辺の認識はどんなふうに持っておられるんでしょうか。 41 ◯石田建築指導課長 このような紛争、マンションが非常に多いわけですけれども、こういった紛争が起きたときに、本当にまだ建築をされる前、建築工事が始まる前、こういった時点では非常に紛争が表立ってしておりまして、このときは建築指導課のほうへも住民の方、また業者の方がいろんな相談もしくは情報の提供というものをしてくれます。一般的に、工事が始まりますと大体市のほうにはそういった情報がぱたっととまりまして、この件につきましても、実はこの陳情が出る前、今の審査請求は別でございますが、たまに市に対して何らかの要望なり質問はありましたけれども、こういった動きをするというような情報は一切入ってきていませんでした。  ですから、実は我々も工事協定が結ばれているというのも、話はしているのは聞いていたんですけれども、結ばれたというのは今回この陳情が出て、業者に確認をしたところそういった話がわかったものでございまして、それが何で陳情が出たのかというのはちょっと私どもでもわかりません。 42 ◯河本委員 大体皆さんが話をしてくれました。ただね、1番の項目なんかで先ほど建築指導課長が説明した中で理解できるのは多くあるんですけれども、代理人を最初にやはり使ってスタートを始めているというところが、どうしても感情として住民の皆さんに、こういうものが出てきて工事が進んでいるにもかかわらずこういう形で出ているということになったのかなと思うんですけれども、その辺は確かに後に住民説明会を代理人抜きで穴吹工務店とやっているという段階があっても、だけど、説明会そのものが、このやっている行為に対して住民が納得できないということからの説明会になっているもので、穴吹工務店がその後の説明会を開かなくなったというふうに言われたと思うんですけれども、やはり、そこの点のあれを市としてしっかり住民の皆さんに納得するというか、合意できるような形で取り組まれているとは思うんですけれども、その辺を十分やっていく、そういう努力というのはされてきたとは思いますけれども、何かそこがしっくりしていないというところにこういう問題が出てくるように僕は感じているんですけれども、やはり最初のボタンのかけ違いから起こっているのかなと、この経過を聞いても、また、いろんな皆さんがした議論を聞いてもね、やっていますけれども、やはりこの時点においても市の努力、住民の皆さんにこういうふうな形、また、図面の問題でも指摘をされて追加修正で、そのことをもってして間違っていないということで工事が進められているという経過だと思うんですけれども、そういう努力をしてこなかったということについてはどうなんでしょうね、こういうふうに起こっちゃったということが、最初のボタンのかけ違えから出発しているんではないかなと僕は思うんですけれどもね。その最初の対応というのについてはどんなものでしょうかね。 43 ◯石田建築指導課長 先ほどもちょっと説明の中で申し上げましたが、まず、穴吹工務店は代理業者に住民対応をさせるということで動いておりました。この代理業者の担当が、正直言いましてちょっと余りよくないような対応をしたということはあります。で、住民側から、この代理人を外してほしいという、市からも言ってほしいという要望がありまして、市から外しなさいということは言えませんので、住民の意見として穴吹工務店を呼びまして、住民がこう言っているけれどどうでしょうかという話もしました。ただ、穴吹工務店は、先ほど言いましたように全国的にこういった形で進めているケースが非常に多いということで、ここも既に委託の契約を結んでいるということで、こちらは住民の対応を、穴吹側の言い方ではきめ細かな対応をさせるためにこの代理人にさせたいというふうに言っていました。  で、住民はこの穴吹工務店の対応に対して非常に不信感を持ちまして、説明会のあり方をとにかく穴吹工務店に、もし住民側が言ってもそのことが本当に穴吹工務店に伝わるかどうか。また、代理人が話す言葉は本当に穴吹工務店の意見かどうかという、そういった気持ちを持ちまして、ですから、ぜひ説明会を穴吹工務店のみでやってほしいということで要望しておりました。  この点につきまして、実はその2つの疑問点なんですが、こういった説明会の場合には、必ず穴吹工務店が立ち会うということを条件にすれば、皆さんが心配しているようなことはないんではないでしょうかということで、市からもちょっと説明をさせてもらったんですが、住民側は少し感情的なものもありまして、その代理人の顔も見たくないというようなそんな状況から、とにかく穴吹工務店のみの説明を求めたいと、それで市が仲介をいたしまして、穴吹工務店を何とか説得しまして、穴吹工務店のみの説明会を開いたわけなんですが、ただ、この説明会の中で残念ながら中高層建築条例に基づくような計画の説明というものは、ちょっと住民側の求めたものが先に条件をいろいろ出しまして、これを先に決めないと説明を受けられないだろうということから、そこにずっと終始した話し合いが行われたために、穴吹工務店もその2回開いた次にもう1回、3回目を住民から求められましたけれども、また同じ結果になるのではないかということで、穴吹工務店がその説明会を開くという話を受けなかったという経緯はあります。  それから、図面の関係ですけれども、この条例に基づいて出していただく図面、また、住民に説明に使う図面というものはまだ確定していない図面。というのは、まだ住民との話し合いの中で変更ができるような段階での図面を出していただきたい、こういったことをうちのほうは指導しております。というのは、もうがちがちに固まって、法律もすべてクリアしているというところまでの図面を出しますと、住民側が望んでも事業者側のほうはもう変更しないというような態度に出るケースが多いわけです。  ですから、そこまで行かないような、計画段階での図面で説明をしてくださいと言ってありますので、実は、今回は日影が建築基準法の基準を出ているものが住民の説明の中で出されたわけですけれども、実はそのほかにも面積計算の違いがあったりとか、いろいろ建築基準法に基づいた建築確認申請において審査されて訂正を受けるものが実は多々あります。ただ、これは今言いましたようにやむを得ないと、あくまでも話し合いの中から住民の要望を聞いてもらえるような段階での図面の説明をしてくださいということで市のほうは言っております。 44 ◯河本委員 当然、話し合いの場というのはかなり紳士的にやられなければならないし、そういう方向が求められると思うんですけれども、この時点に至って本当に住民の皆さんの声かけでできているとはいえ、市として何か解決の糸口やそういう話し合いの場を持つというような、住民の皆さんと穴吹工務店と説明会が開かれないような状況に至っているのかもしれませんけれども、やはり多くの住民の皆さんにとっては、これから生活様式ががらりと変わる方もおられるというふうに想定するんですけれども、そういう人たちが、確かに法に沿っているから建築はいいんだよということだけで進められると、本当に後に多くの禍根を残すというか、するものですから、そういう話し合いというのは持てる状況に努力してもらいたいし、できるのかなという点を最後に、市のほうの配慮でそういう場が持てるように努力してもらいたいし、持てる状況があるのかなという、今の時点の市の考えはどこにあるのか最後に聞かせてください。 45 ◯石田建築指導課長 まず、事業者側が考えている建築計画ですけれども、当然これは建築基準法なり都市計画法に基づいてできるというものを考えているわけです。ですから、そのできるものを市が階数を下げなさいですとか、これをもっと小さくしなさいということはできませんので、あくまでも住民との話し合いの中でお互いにお互いの立場を尊重して、自主的な解決をしていくというものが、この中高層建築条例の趣旨になっておりますので、そういった話し合いがなるべく行われるように、市のほうは実は努力をしております。  今回の場合は、まず住民側の皆さんが説明会を聞くというのが非常におくれたわけです。いずれも、こういった事業の場合には期間というものが決められておりますので、当然ある程度の期間が過ぎますと事業者側は強引に工事を進めようという行動に出ますので、住民の皆さんにはぜひ早目に、とにかくまず説明を聞いてください。その計画の内容を知った上で、皆さんがその計画に対していろいろなことを求める、その話し合いをしてくださいということで、そういった正常な話し合いといいますか、スムーズな話し合いが行われれば市はいろんな形で住民にもアドバイスをいたしますし、住民の気持ちを代弁して事業者側にも伝えております。  ただ、こういった話し合いがずっと行われますと、先ほども申し上げましたようにある程度の住民の要望というものは聞き入れられても、どこかでやはり聞き入れられないものが出てきます。そうしますと、実は、これはもう完全に話し合いを続けても硬直化してその話し合いの意味がなくなってくるということもありますので、そうしますと、実は市のほうもそれ以上の助言なり指導というものはできなくなりますが、ただ、後は建築工事に関する相談、こういったものには乗ってまいっております。 46 ◯中山委員 白鳥さんの質問に対して、建築が始まって建築協定を結んだにもかかわらずこういう陳情が出てくるのは云々という話があったんですけれども、この1から4を見ますと、その建築について反対ということじゃなくて、これから前向きな仕組みについての提案だと私は理解したんですけれど、そうじゃないんですか。 47 ◯石田建築指導課長 私もこの陳情項目4点の内容を見させていただきますと、本来のねらいというものが、今回もう既に工事入っていますけれども、このマンションの反対というよりも、今後この地域を何とかしていきたいという、そういうことからの陳情項目、要望ではないかとは感じております。 48 ◯遠藤委員長 それでは質疑を終わります。  ただいま議題となっている陳情についていかが取り計らいましょうか、御意見がありましたらお願いします。 49 ◯河本委員 今、私も最後に言わせてもらいましたけれど、確かに工事が進んでいるという状況にはありますけれども、今、中山委員への最後の課長の答弁にもあったように、これからこういうものを静岡市としても、いろんな対応に当たっていく上での要望等も入っているかなと思いますし、それから、やはり4,900人、確かに直接かかわる人たちにとっての生活環境そのものがかなり変わっていってしまうという点での思いは、この地域に限らず自分たちの生活に置きかえて考えたら、やはりこういう今の時期ということであっても、私は採択すべきだと思います。 50 ◯杉山委員 当局の説明や先ほどの質問から、穴吹工務店は説明会を開催したが住民とのスムーズな説明会が行われなかったことがよくわかりました。その点は十分説明会が行われていればよかったなと思っております。  1の標識設置届は計画を住民に周知するものであり、違法な図面とは言えないのではないか。建築確認申請において合法になるよう修正をされていることですから、公表の対象にはならないと思います。  項目2については、中高層建築物条例施行規則の説明方法についての取り扱いについては条例の趣旨からも必要であり、お互いが前向きに話し合える状況をつくることが大事ではないかと考えていますので、市は十分に事業者を指導していただきたいと思います。  項目3については、当局の説明では地区計画は地区の将来像に向けてまちづくりのルールということでありますので、反対者等も含めて地区の将来像について町内会で十分に意見調整をしていただきたい。また、このようなマンション建設に係る紛争は近年特に多くなっておりますので、当局には未然に防止できるよう地区計画の策定に向けた積極的な支援をお願いをしたいと思います。  項目4については、高度地区の指定については当局は既に取り組んでいるようでありますが、このようなマンション紛争については今後も予想されますので、早期に指定ができるよう一層の努力をお願いしたい。  以上、意見であります。 51 ◯石上委員 陳情項目の1、2については賛成しかねる部分がございます。今、杉山委員がおっしゃったように穴吹工務店は的確とは言わないまでもしっかりした対応をしていますし、工事協定書を結んで月1回の定例会を開いているやの説明もありました。1については、これは採択は難しいんじゃないか。2につきましても、先ほど当局の御説明にあったように、そういった改正をすることは難しいのではないかと考えます。
     ただし、3につきましては、緑町の地区計画を進めるのを手伝ってくれと、こういう話ですから、まさにそれこそが行政の仕事でもあると思いますので、引き続き地区計画ができるように、行政のほうとしては支援をしていくということで、これは賛成できると思います。4つ目の高度地区による高さ制限の話ですけれども、これにつきましても、平成22年に向けて行政のほうで準備を進めているということでございますので同意できると、3、4については可とするというふうに思います。 52 ◯白鳥委員 基本的に同じなんですけれども、今回のようなマンション建設については、どうしても住民との話し合いというのがまず基本になると思います。そこに行政がとういうふうにかかわっていくのかということは、相談を受けたときの対応ということになろうかと思うんですけれども、特に最初のときの対応というのはとても大切だというふうに、私も経験して実は思っております。そういう意味では、今回のことについて、若干の対応のおくれといいますか、住民の皆さんももう少し前向きにというか積極的に意見を言うという姿勢も必要であったのかなというふうに思いますけれども、その場の設定にはぜひとも積極的に取り組んでいただきたいなというふうに思っております。  1、2については、今回の件については私も不可というふうに思っております。  それから、3番については、当然のことながら地区計画ということについて、これから各地区において取り組みというのが行われていくと思いますので、説明並びに支援といいますか、そういったことについては取り組んでいただきたいという意味で可とさせていただきます。  4番も、先ほどの石上委員の意見と同じですが、22年に向けてスムーズな取り組みをぜひともお願いしたいというふうに思っております。 53 ◯山本委員 私も、杉山委員、石上委員、白鳥委員と同じです。1、2は不可ということで、3、4でお願いしたいというふうに思っています。特に、マンション紛争の関係は地域住民が主体になるということはもちろんあるんですけれども、今後の中でもやはり行政側がある程度、地域住民の意向を、これからもちゃんと聞いていただきながら進めていっていただきたいなというふうに思います。 54 ◯遠藤委員長 それでは、採決します。  陳情第10号のうち陳情項目1、2を採択することに賛成の皆さんの挙手を願います。                 〔賛成者挙手〕 55 ◯遠藤委員長 賛成少数でありますので、本陳情のうち陳情項目1、2は不採択とすることに決定いたしました。  それでは、この10号のうちの陳情項目3を採決します。  大方の御意見が文章表現による結論を求めておりましたので、陳情第10号のうち陳情項目3は、「緑町の地区計画推進に当たって、当局は、引き続き、地区計画が定められるよう支援されたい。」との結論とすることに賛成の皆さんの挙手をお願いいたします。                 〔賛成者挙手〕 56 ◯遠藤委員長 全会一致と認め、本陳情のうち陳情項目3はそのように決定します。  次に、この10号のうちの陳情項目4を採決します。  これも文章表現による採決を求める御意見が多かったと思いますので、陳情第10号のうち陳情項目4は、「高度地区については、早期の設定に努力されたい。」との結論とすることに賛成の皆さんの挙手をお願いします。                 〔賛成者挙手〕 57 ◯遠藤委員長 全会一致と認め、本陳情のうち陳情項目4はそのように決定いたしました。    ────────────────────────────── 58 ◯遠藤委員長 次に、議案審査に入ります。  議案第290号平成20年度静岡市一般会計補正予算(第4号)中所管分を議題とします。  議案審査の順序としまして、まず当局からの説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、要望、意見を述べていただきます。討論と採決につきましては、先ほど申し上げましたが、来週月曜日の建設局所管分の審査とあわせて行います。  それでは、順次当局の説明を願います。                  〔当局説明〕 59 ◯遠藤委員長 ただいまの説明に対し質疑に入ります。  質疑はありませんか。 60 ◯白鳥委員 確認の意味で伺っておきますけれども、街路築造費について、この事業概要について改めて聞かせていただきたいと思います。 61 ◯川口街路課長 それでは、地図を、絵を使いまして概略説明させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。  こちらが清水区に位置します日の出町押切線の全体の図面でございます。日の出町押切線は、清水区の日の出町国道149号を起点にしまして、清水区の市街地を南北に貫きまして、押切地先まで延長約6.1キロの都市計画道路でございまして、この中で現在4.2キロほど整備が進んでおります。進捗率にしますと69%ぐらいの進捗率になっております。そういう中で、現在3工区に分けまして残りの進捗を高めようと事業を推進しています。  1つが、巴川に近いところの八千代工区という、延長したら140メーターほど、こちらは、今、用地交渉をさせてもらっています。そして、本案件の大坪工区、こちらがJRと静鉄の下をアンダーで抜く工区でございます。それから、もう一つが3つ目でございますが、これが静清バイパス、国道1号バイパスから接続して少し北側に延びますところが押切工区、これは約300メーター弱でございます。こちらの3工区で今事業を展開しているところでございます。  この大坪工区に移らせていただきますと、大坪工区はJR東海道本線と静岡鉄道の下をくぐる工事が今メーンになっておりますが、全体は287メーター、こちらが南幹線になります。こちらが旧東海道、市道名で言いますと市道元追分線という路線になっておりまして、この区間が全体になっています。今、このアンダーの部分の約70メーター弱、正確に言いますと67メーターの区間で事業に取りかかっております。  こちらは現在、こういった鉄道の下をくぐるためのトンネル工事の出入り口に当たるところの掘削をしておりまして、これを防護するための土どめ壁、こういった土をとめる部分ですね。掘削にともないましてそういった土どめ壁の仮設の工事を行っております。そういうことで、これからこちらのトンネルになる部分、こちらの高さが8.2メーター、幅が約20メーターございます。そして、奥行きが15メーターほどのコンクリートの箱と考えて、イメージしていただければよろしいかと思います。これを2つ、鉄道の下に押し込んでいくという作業になります。これを牽引しながら中を機械で掘りまして、これを引っ張りながら、こういうふうに引き寄せていくというような工事の内容になります。  本年度、ボックスを牽引するための縦孔、出発するところと線路をまたぎまして到達するところ、この仮設の工事、掘削とこういった土をとめる、そういったものを行っております。  そして、あともう一つが、今後この単体をつくりまして押し込んでいく、引っ張って押し込んでいく中で、当然周りの土をある程度囲ってやる必要があるということで、今、鉄道の軌道下に角型のルーフ、これは工法で言いますとR&C、ルーフ・アンド・カルバートという、ルーフは屋根ですね、カルバートは箱の意味なんですが、そういう特殊な工法で、鉄道に影響を与えないようにということで角型の鋼管、そして垂直方向には丸型になりますが、こういった枠をつくってやりまして、この掘削面の防護という形の工事に入っております。  そのほかに、今年度はこちらのボックスが発進するための発進台ですとか、こちらがボックスの先に歯をつけるんですが、そういったものの組み立てを予定しております。  今回の補正ですが、工事工程が順調に進んでいるということもございまして、こちらのコンクリートボックスの一部を前倒ししまして築造させていただきまして、事業の推進を図ろうとするものでございます。次の年度は、もう一つの単体ボックスの築造、これとあと引っ張るための準備ですね、引っ張る作業も含まれておりますが、それとトンネルの掘削、こういったことを予定しております。完成は23年度を目標に進めているという状況でございます。 62 ◯白鳥委員 その工事による市民の皆さんの交通規制等の影響ということなんですけれども、何かこの期間、こんなふうな形になるんだよみたいなものが、もしあれば教えていただきたいと思います。 63 ◯川口街路課長 現在はこちらの旧東海道側、こちらに先ほどのボックスを発進させる基地をつくっております。9メーターぐらい掘り下げてあるんですが、そういった状況で、こちらはすべて鉄板のさくで囲って、またこういった出入り口のところは必要なゲートを設けて人が入らないような形にはなっております。こちらも緑地がございます、大坪緑地。こちらのほうのヤードも少し借りまして、同じように囲っております。今後の交通関係の処理になるわけですが、現在、ここの南幹線からこちらの作業現場までは車で行けます。そして、踏切の側道に道路がついてございます。ここも支障なく行き来できていまして、もともとここには道がないところでございますので、そういったことで今後これから道を開設していくという、そういうところで御理解いただけたらと思います。  最終的にスロープの部分はこういったU型のコンクリート製の壁をつくりまして、スロープとなってこちらの現道、南幹線旧東海道に平面でタッチするというような形になります。 64 ◯河本委員 このJRと静鉄と市の事業費の分担というのはどういうふうになっているのか。それから、もう1点、アンダーになっていくということですので、雨や何かのときの雨水排水という問題についてはどんな中身になっているのか、その2点聞かせてください。 65 ◯川口街路課長 費用の分担ということでまず初めにお答えさせていただきます。  事業費としましては、56億8,700万ほどを今予定しております。その中で、JR東海のほうが42億3,300万円ほどでございまして、ほかに鉄道事業者、静鉄もございます。その静鉄のほうが軌道敷を直す程度なものですから、まくら木とかそういったもので5億2,000万円ということで、あと、市が9億3,000万という形で事業費用を分担しまして、今アンダーのほうにとりかかっているというところでございます。  2点目、排水の関係。当然アンダーですので大雨のときには排水、いろんなところで、栃木県のほうでも車の女性がアンダーパスの水たまりの中に入って、救助されなくてお亡くなりになったという事件もございます。そういったことで、当然新設するそういった構造、必然的にどうしようもない豪雨のときには水がたまってしまうというところがございます。安全対策は当然考えておりまして、基本的には強制排水でポンプを設置しております。  そういったことで、区域としましては当然、道路の上、車道と歩道の上に降った雨を処理するという形で、これは通常道路側溝関係は道路排水工指針という道路協会という団体がつくりました、それに基づいて道路設計をやっています。3年に一度降るような大雨を対象に今考えております。それ以上の雨も当然降ることは予想されます。5年、10年に1回、50年に1回とかいう大雨もございます。それには警戒標識を立てまして、冠水注意というような表示を電光掲示で、それぞれ旧東海道と南幹線のところに大型標識で立てるような形になっています。そんな形で、あとは具体的なバリケードとか、そういった措置も必要になってくると思います。そういったところは土木事務所とこれから協議を進めまして、強制排水が間に合わない場合の対応、措置、これは考えていきたいというふうに計画しているところでございます。  先ほど、費用分担のお話ございましたが、その費用は私どもの工事の委託費という枠の中でとらえていただきたいと思います。それぞれ申しました、JRと静鉄の費用自体は市で持つという形になっております。工事協定を結びまして、先ほど私が申し上げました金額は私どもの都市計画道路をつくる側の原因者の費用という形で説明をさせていただきました。 66 ◯河本委員 これだけの設備でポンプだということなんですけれども、何台ぐらいこの規模になると必要になるのか、そこだけもう1点。 67 ◯川口街路課長 ポンプの関係でお答えをさせていただきます。排水ポンプの容量としましては、毎分6.28立方の排水能力が求められてきます。ポンプの台数なんですが、口径200ミリのポンプを常時2台用意させてもらっています。そして、予備を1台、都合3台という態勢でこちらに設置をいたします。常時は、小降雨のときは1台が稼働すると、経済的な部分を考えまして1台稼働して、ある程度雨が強くなったら2台がフル稼働というような形で排水処理を考えています。 68 ◯佐藤委員 新都市拠点整備費の中の東静岡駅周辺整備費、土地区画整理事業について伺います。建物の移転の物件補償ということですけれども、これによって全体でどのくらい進捗するのかということと、いつぐらいになるとその物件移転というのは完成するということになっているのでしょうか、伺います。 69 ◯小長谷東静岡駅周辺整備課長 まず、今建物移転の進捗状況でございますけれども、平成20年10月末でございます。全体が当初220戸の移転建物がございまして、現在197戸、89.5%進捗しております。あと、建物移転棟数では全体348戸のうち308戸、88.5%の移転率というふうな状況になっております。  あと、完成というふうなことでございますけれども、一応基本的には、地権者等との協議の関係もございますけれども、区画整理事業は24年度の完成を目指しておりますので、22年とか23年ぐらいには建物移転等が完了すればというふうなことで努力しているところでございます。 70 ◯中山委員 東静岡の今の件なんですけれど、24年度、22、3年にできるという話なんですけれども、話が出ている三菱地所の関係のショッピングモールが、どこまで終わったら入れるのかというのはわかっておるんですかね。どういう計画になっているんですかね。 71 ◯小長谷東静岡駅周辺整備課長 現在、東静岡地区の15街区に進出が計画されている三菱地所と相川鉄工の商業施設等につきましては、現在協議しているところなんですけれども、我々が聞いている中では22年4月ぐらいから工事に着手して、23年5月の完成を目指したいというふうなことが新聞等で報道されております。それに合わせるような形で周辺の道路とか区画整理事業とか、現実合わせられない部分というのも多々あるんですけれども、そういうふうなものについて協議を行っているところというふうなことでございます。 72 ◯佐藤委員 今の関連なんですけれども、答弁していただいている中に、報道によりますと、というふうにおっしゃるんですけれども、もうちょっと積極的に市のほうがそういう三菱地所が開発していくことにかかわって、道路もかかわるとするならば話し合いをするというようなことはないのでしょうか。 73 ◯小長谷東静岡駅周辺整備課長 先ほど申しましたように、現在のところ東静岡駅周辺整備課のほうで区画整理事業の進捗状況とか、そういうふうなものの確認というような意味合いで三菱地所、相川鉄工とお話させていただいている状況でございます。今後、また施設内容とかそういうふうなものが徐々に明らかになってくるというか、決まっていく段階で、御指摘のようないろんなまた別の協議とか、そういうふうなものをさせていただくようになっていくのかなというふうに理解しております。 74 ◯遠藤委員長 それじゃ質疑を終わります。  意見、要望はありませんか。                  〔「なし」〕 75 ◯遠藤委員長 それじゃ、意見、要望は終わります。  ここまでで議案第290号中所管分の審査を終わります。    ────────────────────────────── 76 ◯遠藤委員長 次に、決算審査に入ります。  認定第4号中所管分、認定第6号及び認定第16号の3件の決算認定を一括議題といたします。  決算審査の順序としましては、当局からの説明を聞いた後、質疑に入ります。次に、討論と合わせて要望、意見を述べていただき、採決を行います。  それでは、当局の説明をお願いいたします。                  〔当局説明〕 77 ◯遠藤委員長 それでは、暫時休憩いたします。                 午前11時59分休憩    ──────────────────────────────                 午後1時再開 78 ◯遠藤委員長 それじゃ、休憩に引き続きまして再開いたします。                  〔当局説明〕 79 ◯遠藤委員長 ただいまの説明に対し質疑に入ります。  質疑はありませんか。 80 ◯中山委員 それでは、主要施策のほうの256ページ、駅の周辺の紺屋町の再開発の件ですが、進捗状況についてどの程度になったのか、教えてください。 81 ◯加藤市街地整備課長 静岡駅前紺屋町地区市街地再開発事業でございますが、駐車場棟と高層棟の複合棟と2棟ございまして、進捗状況でございますが、まず駐車場棟は地下1階、地上9階建てで駐車台数が386台ございます。これは昨年19年6月から工事に入りまして、本年8月に竣工いたしまして9月より供用開始をしております。それから、複合棟につきましては地下2階、地上25階建てでございますが、昨年7月から建築に入りまして、地下の躯体コンクリートの打設が完了いたしまして、現在鉄骨の建方工事に入っております。このまま順調にいきますれば、来年の8月ぐらいには立ち上がる予定でございます。進捗率は、事業費ベースでございまして11月末現在で約55%です。20年度末には約66%の見込みで、22年3月の完成に向けまして順調に事業は進んでおります。 82 ◯中山委員 順調という話なんですけれども、取り立てて問題となるような点は、鋼材の値上がりとかそれもないわけですね。 83 ◯加藤市街地整備課長 工事関係につきましては、取り立てて問題はございません。また、中の保留床の売却等につきましては、現在組合のほうで一生懸命頑張っておりまして、別に問題があるとは思っておりません。 84 ◯中山委員 次のページの257ページですけれども、静岡駅の北口広場の件なんですけれども、かなりきれいになりましてオープンもされましたけれども、非常に見たところ殺風景という感じが否めないんですけれども、この辺の活用については都市局のほうとしては何か考えておられるんですか。 85 ◯加藤市街地整備課長 静岡駅北口地下広場につきましては、新たに1,500平米ということで設けましたが、その中にイベントスペースとか、それから情報提供施設、情報提供コーナーというものを設けておりまして、来年度から本格運用していく予定となっております。このうちイベントスペースにつきましては、地域の活性化あるいは都市のにぎわいの創出という観点で現在も、9月以降になりますが、公共団体とか公共団体が推薦するような団体等に利用していただいております。  それから、北側の側面には情報提供施設ということで42インチのディスプレイを12枚あわせましたマルチビジョンを設置してございまして、今後行政情報あるいはイベント情報などの放映をいたしまして、市のPR、それから外来者の方たちへ案内等を行う予定としております。また、その反対側の駅側、南側になりますが、情報提供コーナーという一画を設けまして、シティセールスの戦略支援でありますホビーとかお茶、あるいは観光情報とか利用者サービスなどの休憩スペース等を設置する予定としております。また、これらの情報提供に関する施設につきましては、経済局のほうで今後具体的な検討をして、管理運用をしていくこととしております。 86 ◯中山委員 北口のほうはわかりました。南口の整備については、いろいろロータリーとかありますけれども計画がされていたように思うんですけれども、その辺についてはどのようになっていますか。 87 ◯加藤市街地整備課長 南口の整備につきましては、北口が今年度末をもっておおむね完成するということでございますので、今後は駅前広場の拡張あるいは、それに接続いたします周辺道路の整備の具体化に取り組んでまいりたいと考えております。南口の駅前広場につきましては、現在広場面積が約5,500平方メートルでございますが、これを約8,000平方メートルに拡張する計画でございます。この拡張につきましては、都市計画決定の変更あるいは新たな用地買収等が必要となりますので、地元関係機関あるいは関係地権者等とも協議を進めまして、早期の事業着手を図ってまいりたいと考えております。 88 ◯中山委員 それじゃ最後になりますけれど、261ページの公園の件なんですけれども、公園整備費ということで、これはちょっと都市局とは違うかと思うんですが浸水対策というのが昨年よりやられているんですけれども、公園の貯留施設についてはこちらの管轄になるのかなと思うんですが、その辺の計画とか進めている状況なんかわかりますか。 89 ◯石川公園整備課長 まず、この件につきましては平成18年3月に策定されました静岡市の浸水対策プランがございます。これに基づきまして、まず都市計画区域内の巴川流域地区、それから下川原地区と登呂地区、この2地区につきましては、平成16年、17年のゲリラ的豪雨でこの地区をどうしていくんだということで、浸水対策プランに位置づけられていると。それで、この中の公園、214カ所のうち67カ所を対象といたしまして、これを3年間に分けて雨水貯留施設の整備を行っていくということで、公園整備課が工事のほうを担っております。  まず、具体的には、第1期計画といたしまして平成17年度から21年度の5カ年、それから第2期計画といたしまして22年度から26年度の5カ年と。それ以降につきましては27年度以降という、こういった3段階の計画の区割りになっております。  まず、この第1期計画では、巴川流域地区内の6公園、それから下川原地区と登呂地区でそれぞれ1公園、計8公園を実施する予定になっておりまして、現在、整備状況といたしましては19年度に巴川流域の3公園、それから下川原地区の1公園の計4公園の実施設計を行いまして、今年度これらの工事発注をしたところでございます。 90 ◯杉山委員 2点お伺いします。街路課にお願いします。  丸子池田線は駿河区を東西に貫く主要な幹線道路でありますが、8月には長田地区全区間が完成をいたしました。残るのは駅南地区の馬渕工区、八幡工区の事業推進が懸案となっておりますが、そこで、260ページにあります丸子池田線の整備状況と今後の見通しについて教えてください。 91 ◯川口街路課長 丸子池田線の整備状況と今後の見通しということにつきまして、19年度の事業は、丸子1工区、馬渕工区、八幡工区、この3工区で用地補償ですとか街路築造、これを実施してまいりました。丸子1工区につきましては、平成19年度389メーターの区間におきまして用買を8件ほどやりまして、あと街路築造、そういう形でほぼ完成状態という状況でございます。馬渕2工区の19年度につきましては、宝台院下島線と石田街道─静岡下島線になりますが、この間約420メーターほどございます。そこで用地買収を12件、あと補償関係26件ほどございますが、進めまして、用地全体の数61件ございましたけれど、4件残す状態で終わってます。20年度に入りまして残る4件の買収につきましては、もう既に契約を終わっています。そういう状態でございます。そういう中で全区間にわたりまして420メーター強、電線共同溝の工事を出しております。そして、石田街道の前後の1スパンずつについては街路築造までやる予定で今進んでおります。  それから、中田小学校の南側の交差点の開設という話が地元から要望がございまして、11月中旬に県警のほうへ変更の修正協議を上げまして、また回答は年内に近々いただけるというようなことで伺っています。あと、関連しまして、交差点を開設しますと当然信号機という話が出てまいります。それにつきましても、県警は明言は避けているんですが、信号機については設置の方向で考えが出されているというふうに静岡南警察署のほうを通しまして伺っております。  そういうことで、今後それらの結果を踏まえまして地元の皆さんとの調整も必要になってきます。調整を図りながら完了期間宣言をしていますので、平成21年度完了宣言ということになっていますので、それを目指して進めていきたいというふうに考えています。  進捗率につきましては、事業費ベースですが、19年度末で73%、20年度末には94%という率を見込まさせていただいております。あと、東側の八幡工区のほうになるんですが、石田街道から久能街道ですね、県道高松日出線まで、これが約670メーターほどございます。その県道のほうから西へ320メートルを2工区と称していまして、19年度に用買2件、そして街路築造と電線共同溝を100メートルほどやっています。20年度も引き続き用買と工事のほう進めさせていただきます。こちらの完了期間宣言は平成22年度ということになっています。それを目指していくという状況でございます。  それから、2工区から少し戻りまして石田街道まで、こちらも350メーター余ございます。こちらの区間は19年まで用地買収を進めています。20年度も引き続いて用買を、まず土地を取得していくという形で進めさせていただきます。こちらも23年末の完成ということになっています。それを目標に頑張っていきたいと考えております。  八幡工区のほうは、19年度事業費ベースで44%、20年度で47%を見込んでおります。 92 ◯杉山委員 ありがとうございました。御努力をいただいているのはよくわかりました。中田工区の歩道の信号機はつけるということですが、歩道のほうもぜひ一緒にお願いをしたいと思います。  それから、もう1点、建築関係でお尋ねをしたいと思います。高齢者向けの賃貸住宅の建設補助金、周辺住民との調整に日時を要したため20年度に繰り越したとの説明がありましたが、その内容はどうなのか、また高齢化が進んでいる現状であり、高齢者向けの優良賃貸住宅が必要になっていると思いますが、静岡市のストックと入居現状はどうなっているのか教えてください。 93 ◯横山建築総務課長 御質問の、周辺住民との調整に日時を要したという理由、また、静岡市のストック、現在の入居状況はどうなっているかという御質問にお答えします。  最初に、高齢者向け優良賃貸住宅の内容について御説明をいたします。  高齢者向け優良賃貸住宅は、60歳以上の単身者の方、また、どちらかが60歳以上の御夫婦、このような方が入居対象となっておりまして、民間の事業者の方が建設を行います。入居者への家賃補助がありますが、立地条件や部屋の広さ、入居されます方の所得によって変わってまいりまして、平均3万円程度の補助になっております。  それでは、御質問の繰り越しの理由でございますが、物件は葵区駒形のものになりますが、当初は10階建てを計画しており、周辺住民の皆様との話し合いでも10階建ての計画を説明しておりましたが、事業者の方の資金繰りの関係、あと周辺住民の皆様との話し合いで8階建てに計画が変更となっておりまして、現在工事中でございます。この計画に落ち着くまでに日時を要したということでございます。
     次に、現在のストックと入居状況でございますが、この高齢者向け優良賃貸住宅は平成16年度から建設を始めておりまして、現在葵区に3棟、駿河区に1棟、清水区に1棟の計5棟で、戸数といたしましては111戸のストックがございます。入居状況でございますが、3室程度の空きは今現在あるようでございますが、常時満室のような状況でございます。 94 ◯杉山委員 わかりました。来年度はどんな状況なのか、また、その後の計画についてわかりましたら教えてください。 95 ◯横山建築総務課長 来年度の状況とその後の計画について御説明をいたします。  現在、清水区辻の1棟と19年度に繰り越しました、先ほど説明いたしました葵区駒形の1棟の2棟49戸の工事を進めております。来年度4月になりますが、現在のストック111戸に49戸を加えた160戸のストックになります。来年度の工事といたしましては、今年度2棟42戸の応募がありましたので、この42戸と来年度への繰り越しがことしもございます。それが2棟ございます。この2棟34戸を加えました76戸が来年度末には完成する予定になっておりますので、236戸のストックになる予定でございます。  22年度以降の計画につきましては、国の補助制度の見直しが行われました。また、入居状況などを総合的に判断する中で、事業の継続について検討してまいりたいと考えております。 96 ◯剣持委員 質問をさせていただきます。まず、東静岡駅周辺の関係でありますが、これは国鉄清算事業団から払い下げをしたり、今日まで大変な投資をして、総事業費約500億円と大変なプロジェクトであるわけですが、先ほどの説明で258ページ、進捗状況を見てみますと、事業費規模で67.5、仮換地指定が96.4、建物移転戸数が85.5進んだということで、大変進んできたなと思うわけですが、まだまだ24年度に向けて云々ということが本会議でも述べられておりますが、その土地利用の状況ですが、現況どうなっているのかまず伺いたいと思います。 97 ◯小長谷東静岡駅周辺整備課長 今の御質問について、パンフレットを使って御説明させていただきます。  まず、東静岡地区でございますけれども、ここがJRの東静岡駅でございます。国道1号、それから南幹線、それからこちらが県道の大谷古庄線、それからこちらが柚木の地下道と、ここに挟まれた50.5ヘクタールの区域なんですけれども、今、東静岡地区では国際化とか情報化に対応した新たな都市拠点をつくるために、まず、地区の魅力ある都市空間を先導していこうとする核施設地区。それから、沿道の商業的な集積を図っていこうというような商業・業務とか沿道商業・業務地区、それから、駅に近い立地を生かして都市居住というふうなところをやっていこうという、こういうふうな地区に分けて、それらを計画的に配置したまちづくりを進めております。  まず、都市居住地区の状況でございますけれども、現在の整備状況は、まずこの曲金地区につきましてはほぼ区画整理といいますか、仮換地指定とか建物の移転等が完了して、個別の住宅等がほぼでき上がっております。一部に、ここのところに11階建てのマンションができたりしています。また、都市居住地区として、こちらが長沼地区でございますけれども、ここの長沼地区につきましても倉庫とか作業所等を残してほぼまちづくりといいますか、都市居住地区の形ができ上がっているというふうな状況でございます。  それから、次に商業系の土地利用のところについて御説明させていただきますと、曲金のこの南幹線沿いのところにつきましては、現在区画整理はほぼ終わっているんですけれども、あと残り1カ所、事業所が残っております。それらが完了するとほぼ区画整理としては終わるんですけれども、現在の土地利用はここらあたりに看護関係の学校があったりとか商業施設等があったりするんですけれども、裏側がまだ駐車場等が多くて、余り土地利用がなされていないような状況でございます。また、この南幹線と南北幹線の交差するところ、ここに今26階建ての高層マンションが建設されている最中というふうな状況でございます。  それから、同じく南側の池田地区につきましては、現在ここの倉庫群が大分片づいてきておりますけれども、ここらが今、更地状態になってきて、あと5棟ほど残っているんですけれども、近々ここの整備ができれば道路整備に入りたいというふうに考えております。また、もう既に土地利用がなされているこの辺につきましては、郊外型のファミリーレストランとか現在ここにも同じように28階建ての高層マンション、そういうふうなものの建設が進んでいるというふうな状況でございます。  今度、北側の国道1号のほうにいきましては、先ほどちょっと御質問いただきました商業施設が来るのがここの15街区というふうなことになりまして、現在このあたりでは倉庫とか建物とか工場等がまだ残っているものですから、そういうふうなものの移転を進めているところというふうなことでございます。  それから、最後に核施設地区につきましては、ここのグランシップにつきましては既に完成しておりまして、今までここの隣の情報センターゾーンと申しておりましたけれども、県がお持ちになっておりますけれども、そこの土地につきましては現在発掘調査をやっているというふうなことで、県のほうで発掘調査をやった後、ここにどういうふうなものを整備するのかというふうなものを、今検討なさってくださっているというふうなことを聞いております。  それから、ここは静岡市のほうが持っている土地で多目的アリーナゾーンというふうなことで、ここの一部にNTTドコモのちょっと高い鉛筆のようなビルが建っておったり、国道側にも建物がございますけれども、残った土地については現在、市のほうが東駅前広場というふうなことで当課で管理しておるんですけれども、ここについても将来的に何をするかというふうなことの検討が現在なされているというふうに聞いております。  土地利用の状況等については以上でございます。 98 ◯剣持委員 本会議で私が緊急の課題として今、急病センター、あるいは、こころの健康センターが一体となったものが、そこの仮換地返還手続をしてやりたいということで言っておりましたが、24年度とはっきり明言はされましたが、今の進行状況、その辺をもう少し詳しくひとつお願いいたします。建設予定地を含めてね。 99 ◯小長谷東静岡駅周辺整備課長 現在、新急病センターが建設予定されているところがここのところ、これは14街区というふうに呼んでおりますけれども、ここの街区でございます。現在、ここのところには市の換地予定の土地がないものですから、ここを16街区と呼んでおりますけれども、ここに市が持っている土地があるものですから、そこを土地を交換してここに整備したいと。そういうふうなことで、ここの土地の交換をするために仮換地の変更手続が必要というふうなことになってまいります。  現在は仮換地の変更について、急病センターについての地元のこの辺の方々に説明を行うなど、関係者の理解が得られるように努めておりまして、関係者の理解が得られれば、速やかに仮換地の変更の手続を進めていきたいというふうに考えております。 100 ◯剣持委員 次に、住宅行政で、私は麻機に住んでおりまして、麻機は県営ですが同じような状況が郊外の団地では、例えば安倍口団地とかありますね、周辺に。あるんじゃないかなと思うんですが、大変ひとり暮らしあるいは高齢者が多くなってきて、言うならば団地の活力がなくなってきたというふうに思うんですよ。  例えば、それに伴って団地でやる草刈り作業とか、あるいはいろんな町内の運動会にしても参加する人がいないよとか、要するにコミュニティーのバランスが大変崩れていて、まちづくりの姿からした場合には、老壮青、要するにほどよく団地の中においてもバランスよく人員配置というのが必要じゃないかなと思うんですが、安倍口団地あたりも恐らくリフレッシュ計画ということをやって取り組んでいるようですが、その辺でやはり建てかえの時期に来ている、あるいはリフレッシュをしていく時期に来ている中で、そういった運動をしていく必要が行政としてもあると思うんですよ。  ただ、それを全部やっちゃうと大変な予算になっていくもので、例えば、10棟あるうちの7棟にして、高齢者の棟はこのぐらいにして、あるいは若者に住んでもらうための棟は2棟だよとか、やっぱりそういう形でないと地域の世代間が偏った形になってくると、今度は教育の現場においても急激な、片方は振興住宅があって、例えば足久保あたりは足久保小学校へ美和野に団地ができて行っているけれども、美和小学校は、安倍口団地は逆に高齢者ばかりなので現実に減ってきちゃっていると。  したがって、その辺で今後いずれ建てかえに向かっていくその時期に来ているんじゃないかなと思うんですけれども、その辺の具体的な話なんかはどんなふうに話をされているか、あるいは計画の中でどのように考えているかということをちょっと聞いておきたいんですがね。麻機も県営ですがそういう状況が生まれています。その点について、お願いします。 101 ◯天野住宅課長 市営住宅においても県営住宅でも、先ほどおっしゃったように入居者の高齢化あるいは単身化というものについては、そういう傾向が進んでコミュニティーバランスが崩れているというものが見受けられます。この傾向がさらに進みますと、先ほど委員が御指摘したように団地の運営に支障を来したり、地域社会の活力低下につながるというようなことになりますけれども、幅広い世代がそれぞれの団地に入居することが望ましいわけですけれども、現在どうしても新しくて広くて利便性の高い、そういう団地に人気が集中してしまっております。こういった団地につきましても、子育て支援住宅の拡充とか、あるいは住居改善、片廊下をつけたりエレベーターをつけたりというようなバリアフリー化も進めているところでございますけれども、各政令市の担当者の会議におきましても、高齢化や少子化によってコミュニティーバランスが崩壊しているという内容については大きな課題として議論されているところでございまして、なかなかいい打開策が見つからない状態でございますけれども、そういったものを踏まえながら、今後もコミュニティーバランスの向上を図るべく研究していきたいと思っています。  先ほどの安倍口団地のお話もございましたけれども、これにつきましても現存数をそのまま改築することでなくて、先ほど委員がおっしゃったように棟数を減らしながら市全体のバランスを考えながらの計画を見直していきたいと考えております。 102 ◯剣持委員 ありがとうございました。次に、公園ですが、これはちょっと地域的なことですみませんが、おかげさまで麻機緑地、大変進んでおりまして、第1工区すべて土地買収が終わりました。今、その計画、どんな公園をつくるかということで自然再生協議会の策定部会とかでやっておりますが、いろんな方法が再生協議会の中に出ているように伺っております。ただ、ここらで早急に、私のところにもいろんな方から話があるわけですが、やはり早急に取りまとめて整備のほうに向けていかないと、いつまでたっても前へ進んでいかないなと思うんです。やっぱりそんな意味で、今までいろんな形で出された意見を、これからの計画ですよね、20年度あるいは21年度の中でどのように設計の中で図面づくりをして、工事に結びつけていく段取りにしていくか、その辺のスケジュールについてひとつお示しください。 103 ◯増田公園計画課長 麻機緑地事業につきましては、治水事業によりましてよみがえった過去の湿地環境を取り入れた自然再生緑地ということで整備を目指しております。これまで巴川流域麻機遊水池自然再生協議会で平成19年度に自然再生の全体構想を策定しました。現在、自然再生の実施計画について策定しておりまして、この中で協議会策定部会の意見としましては、自然再生に係る意見では、メダカ、フナ、ふるさとの生き物が生息する場の再生、また、治水の事業で掘り起こされました水田表土の活用とか湿原の再生、そんな意見が出されております。  また一方、公園の施設のほうの意見としましては、大きな広場が欲しいと、防災面でも活用できる計画、子供たちが水遊びのできるようなきれいな水の確保をした公園をつくっていただきたいと、そんな意見が出されております。  今後、この意見を実施設計のほうに反映していくんですけれども、今現在、基本的な基本設計の案としまして、自然再生としましては昔の河川の跡を活用した水路の再生と遊水池の中に残された水田の表土を活用した湿地環境の再生というものを計画の中に取り組む予定でおります。公園の施設では、地域のレクリエーション、防災活動の拠点となる多目的な広場とか遊具の広場、駐車場。それらに使う材料につきましては、自然に配慮した構造とか素材を検討して、現在、計画案を策定しております。基本設計につきましては、今年度じゅうに協議会の意見の取りまとめ、また、これらを地元の関係者にも示しまして、本年度じゅうに基本設計を完了させまして来年度実施設計、それから22年度から工事に着手するということで予定をしております。 104 ◯剣持委員 最後に、公園のこれからの整備の基本的な考え方で、あるいは整備の関係について、私どもとしても、特に今、市民のニーズが高い街区公園あるいは児童公園というか、3,000平米ぐらいの公園をつくってほしいという要望が大変寄せられていて、関係議員も多くかかわって何とかとお願いしているんですが、何か計画の中で財政とのかけ合いでシーリングをかけられているということを時々聞くんですよ。  例えば、平成19年から21年までに3年で15億だとした場合、19年5億、20年、21年5億ずつと。したがって、19年度に予算を、例えば6億、先にどうしてもニーズが高いということで予算を計上すると、あとの2年間で15億から6億引いた9億、要するに4億5,000万、あるいは5億やればもっと減っちゃうという中で公園整備を云々という話がすごく出てくるわけですが、それでやっぱりこれからの公園整備をしていく上で、そういうシーリングというのは私どもも、それは財政が勝手に決めていることで、僕はいつも認めちゃいない、財政とけんかするわけだけれど、この辺の考え方についてひとつぜひ体を張って頑張ってもらいたいと思うんですが、いつも財政に負けないような形で強力に押し進めてもらうと、やっぱりそれがないと公園整備は進みませんよ。小嶋市長のマニフェストに追いついていかない。そういう意味で、ひとつ気合を入れて答弁をいただきたいと思います。 105 ◯小股都市計画部長 今、委員のほうから要望がありましたように、年度で5億という枠がどうしても足かせになりまして、なかなか議員からの御要望が非常に多くて、優先的にどれをやるかというのを一応スケジュール的に計画の中で決めておるんですけれども、やはり緊急を要するというようなことで、例えば用地がすぐ確保できそうだから早くやってくれということで、計画の中にはないようなものも出てくるとどういう対応をしようかと非常に我々も困るんですけれども、鋭意その辺は優先度ですか、その辺をやっぱり一生懸命考えまして、それと一方で財政に対して強力に少しでも委員のお力をいただきまして、予算確保できるように頑張っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。 106 ◯白鳥委員 それでは、幾点か質問させていただきます。まず、253ページなんですけれども、交通政策課にお伺いしたいと思いますが、バス路線の維持対策事業費ということで出ておりますけれども、現状をちょっと教えていただきたいんですけれども、不採算のバスの路線についての現状、葵、駿河、清水という形でおのおの教えていただければというふうに思います。 107 ◯松本交通政策課長 それでは、市内の不採算バス路線の現状ということです。まず、平成19年度ベースで申し上げますと、西ケ谷線などの市街地バス13路線に、全体の話ですけれども、金額的には5,800万円補助金を19年度支出しております。また、安倍線などの山間地バス路線になりますが、これは4路線ございまして8,600万円、そして自主運行バスということで清水区を走っております両河内線に4,200万円ということで、全体では1億8,600万円の補助金をバス事業者に交付しているという全体です。  続きまして、御質問の各区ごとということでありますが、まず葵区であります。路線名で申しますと西ケ谷線、千代慈悲尾線、そして山間地路線が4路線、葵区には含まれておりまして、安倍線、藁科線、井川線、朝比奈線ということで、全部で6路線ございます。これが補助金としまして約1億円でございます。  続きまして、駿河区に移りますが、駿河区は東新田下川原線と小坂線、それと県立美術館線の3路線ということで、額にしますと1,100万程度でございます。  続いて、清水区に移りますが、庵原線、三保山の手線、そして船越堤公園線、そうした路線と、蒲原地区を運行しております興津線ですとか蒲原病院線などすべてを含めますと8路線になりまして金額的には3,300万円。さらに、清水区におきましては両河内線という自主運行バスを走らせておりますので、それにつきまして1路線ということで4,200万円。清水区については合計9路線ということになってまいります。 108 ◯白鳥委員 わかりました。非常に不採算路線があるなと、これは静岡特有なのかなというふうにも思いますけれども、不採算の路線だからといってやっぱりやめてもらっては困るなというふうな思いもありますから、その上での気持ちで聞かせていただくんですけれども、現状のそれぞれの路線の利用状況ということになるんですが、非常に多額なそういった補助金が出ているんですけれども、その辺の状況は今どうなのかなということと、それから、費用対効果といいますか、どのような感じでとらえているのか、その辺のところをちょっと示していただきたいと思います。 109 ◯松本交通政策課長 バス利用の状況ということで、特に今、市内を走っている路線でやはり大変利用率が低下しているのは山間地バス路線であります。特に申し上げますと、先ほど申しましたように4路線ほど補助を出している路線、これは平成19年度でございますが、あるわけで、安倍線を例にとりますと、安倍線は新静岡センターから横沢というところと梅ケ島に延びております。したがって、市街地から山間地に入ってくる路線で、まず全体としては平成19年度、安倍線が128万1,000人、乗降がございました。それに対して、我々山間地という言葉を使っているんですが、安倍線に対しては六番という地区が玉機橋の近くにありまして、そこから上、北側を一応山間地ということにさせていただいています。その山間地のほうの利用状況が、安倍線で13万9,000人と。したがって、128万に対して13万9,000人が山間地ということになっております。  もう1路線ございます。藁科線を申し上げますと、同じように藁科線も新静岡センターから八幡といいますか、藁科の北部まで走っておりますが、全体で申しますと120万8,000人というのが年間を通した乗降の数になります。それに対して、藁科線におきましては山間地を八幡という地区から北側ということで区別をさせていただいておりまして、その山間地につきましては6万2,000人ということで非常に少ない状況になっております。そして、全体的な話として、やはり市内のバス利用者というのがだんだん落ち込んできてはおるのですが、平成19年度で、市内全体で言いますと3,067万人という数値であります。それが全体の数値でありまして、落ち込みはだんだん数%ごと落ちているという状況であります。  次に、2点目の御質問で、費用対効果ということであります。  バス路線の維持ということで、特に山間地のバスについて申し上げますと、数量的な面から効果を評価するというのはやはり難しいものがあるかなというふうに考えております。当然、山間地ですので居住人口の少ない地区をバスは運行しているわけでありまして、当然、運行経費に比べて料金収入というのは少ないという状況でございます。したがって、運行を維持するための投資といいますか、そうした投資効果という分につきましては地域住民の公共交通の足の確保といった面で、住民福祉の観点からはやはり効果は得られているのではないかなというふうに思っております。 110 ◯白鳥委員 それで、維持していっていただきたいというふうな思いがあるものですから、やっぱり利用の促進とか、地域によってはその利用の状況によってバスの本数の問題とか、あるいはバスの大きさの問題とか、いろんなことが考えられるのではないかなというふうに思うんですけれども、バス利用の促進策といいますか、その辺のところで、今後のことで何か御検討いただいていることがあればちょっと教えてもらいたいなというふうに思います。 111 ◯松本交通政策課長 バス利用の促進策ということになりますと、まず地域住民の意識をやはりバス利用といった面に関心を強く持っていただくというのが重要かなというふうに思っています。先ほど御答弁させていただいたように、山間地につきましては私ども年に数回、山間地の利用促進協議会といったものも開いておりまして、そういうところに出向いて、バスの現状ですとかそうしたものをまずお話しさせていただいた上で、また利用についてもいろいろお話をさせていただいているという状況でございます。  したがって、そういう面もございますし、委員御発言のようにバスの運行形態をもう少し実情に合ったやり方で見直していくということも、全国各地区でも取り組んでいる状況がございますので、そうした分についても私ども調査研究させていただいて、今後そういったものについても取り入れるべきものは取り入れていければなというふうに考えております。 112 ◯白鳥委員 よろしくお願いします。  次に、254ページになりますけれども、都市圏の交通円滑化総合対策事業の中で鉄道近代化設備整備事業ということで示されておりますけれども、19年度、これは静鉄静岡清水線の関係かと思いますけれども、どのような事業に助成が行われたのか、その内容と利用者への効果といいますか、その辺どんなようなものがあったのかちょっと教えてください。 113 ◯松本交通政策課長 鉄道近代化設備整備事業の件でございますが、この事業は鉄道事業者のサービスの改善ですとか保安度、安全の面で向上を図る。そうした面から鉄道軌道の利用促進も含めて推進を図っていくという、そうした事業であります。  静岡市が取り組んでおりますのは、その事業の対象路線、これは静岡鉄道の静岡清水線というところでありまして、この路線は1日3万2,000人ほど移送されているということで、本市にとってはやはりなくてはならない重要な交通機関であるというふうに認識をしております。そうした観点から、この事業については平成19年度から23年度までの5カ年計画で取り組んでいくということにさせていただいております。  事業の内容でございますけれども、これは効果という面にも通じる面もあるんですが、やはり安全性の確保といったものがまず1点挙げられるかというふうに思います。さらには、移動の円滑化という面から、整備をすることによって利用促進を図るといったことが出てこうよかと思います。  そうした面の中で、数あるメニューの中で代表的なものを申し上げますと、まずは、安全性の面から新型のATSと申しまして自動列車停止装置といったものを整備していくというもの。さらに、ちょっと難しい言葉になるんですが重軌条交換と言いまして、レールがあります、そのレールを重たいレールにかえることによって騒音を抑えることができるということになっていまして、そうしたレール交換の事業。さらには、コンクリート製のまくら木を今使っておりまして、これは強度的な話になるんですが、そういうまくら木に交換していく。さらに、利用促進という面からはバスでも利用されていますがICカード、そうしたものを各改札のところに設置していくという、そうした事業の内容でございます。  この5年間で、この事業は、今全体事業で10億円見込んでおりまして、そのうち静岡市については1億1,000万ほど、この5年間の中で補助を予定をさせていただいているという内容でございます。 114 ◯白鳥委員 そうすると確認ですけれども、残りの8億9,000万ほどについては静鉄持ちというふうなことになるんですね。 115 ◯松本交通政策課長 全体事業費10億円ということで申し上げました。静岡市が1億1,000万ということなんですが、これには国からも出ます。割合で申し上げます。国が22%でございます。県も補助をしておりまして11%、静岡市が大体11%ということになりますので、残り56%、約6割を事業者ということになってまいります。 116 ◯白鳥委員 次に、大谷区画整理推進の関係で、昨年度、今年度の状況なんですが、進捗状況についてお示しいただきたいと思います。そして、一応予定では24年度までというふうになっておりますんで、その辺の見通しがそろそろ見えてくるのかなというふうに思いますんで、その辺の見通しも合わせてちょっと教えていただきたいと思います。 117 ◯松本大谷区画整理推進課長 今までの進捗状況ですけれども、事業費ベースで73.3%、仮換地指定率で98.8%、建物移転で83.9%、街路築造工事で71.9%となっております。  この図面を見ていただきますと、このグレーの部分が一応事業が終わって整地がされているところということです。今後の見通しですけれども、平成21年度に建物移転協議をすべて終えていきたいと考えています。現在、この緑の部分が20年度、施工工事をやっているところということです。この黄色いところが来年度、工事をやりたいというふうに考えて、今、補償協議を進めているところ。ここの部分が22年度に工事をやっていきたいというふうに考えております。大体22年度におおむねの工事を終えていきまして、23年度には残った残工事と換地処分に向けて準備を行っていきたいと。24年度には換地処分という形で事業を終えていきたいというふうに、努力はしているところです。  今後、例えばアパートがまだかなりありまして、そこの場合ですと権利者の方はいいと言っても住民の方が1人出ていってもらえなくて、そのアパートが移転できないとかいろいろな不確定要素がありますので、我々としては24年に向けて努力しているというのが現状です。 118 ◯白鳥委員 じゃ、よろしくお願いします。  次に、255ページになりますけれども、都市景観形成助成金交付事業ということで、宇津ノ谷美しいまちづくり推進地区に4件、それから、蒲原宿まちなみの会のほうへ1件ということで417万と30万ということで助成がされておりますけれども、具体的にどんなような活動に対して補助をされているのか、その辺のところをちょっと教えていただきたいということと、その成果ですね、その辺のところについてちょっと教えていただきたいと思います。 119 ◯杉浦都市計画課長 都市景観形成地区であります宇津ノ谷地区では、地区内において行う建築物、外構、建設整備、その他工作物等で、公共空間から臨むことができる外観部分の修景経費について助成を行っております。具体的には、静岡市都市景観形成助成金交付要綱の4条で規定されておりますが、1つ目として、建築物修景として建築物の新築、増築、改築などに際して行う外観修景、2つ目として、外構修景でございますが、門、塀、石垣などの新設、改造に際し行う外観修景、3つ目としまして、建築整備修景でございますが、屋外に露出する給排水設備、空調設備、電気設備などを目立たないように目隠しをしていただく、そういったこと。そして、その他の修景として案内板、広告板などの新設、増設などにつきまして経費の助成を行っているということでございます。  19年度につきましては、説明書にもございますように4件の助成を行っておりますが、内容といたしましては外壁の下張り、板張りや木製の雨戸、戸袋を取りつけるなど、建築物修景について417万円の助成を行っております。  次に、蒲原宿まちなみの会のほうでございますが、こちらのほうは市民の会活動助成金といたしまして都市景観に配慮したまちづくりを推進する活動に対して助成をするもので、清水区蒲原にある市民団体、蒲原宿まちなみの会に助成を行っております。具体的には、都市景観形成助成金交付要綱で規定されておりますが、1つ目は、景観づくりに関する学習会、プランの作成、その他の調査研究活動、2つ目に、環境づくりに関する研修会、講演会の開催及び広報紙、パンフレット等の作成、その他の啓発活動、3つ目としましては、都市景観に配慮したまちづくりの推進のための活動、以上の活動に係る経費が助成の対象となっているものでございます。  19年度の成果といたしましては、蒲原らしいまち並み、まちづくりを実現することを目的に30万円の助成金を活用いたしまして、先進地への視察、調査研究活動、講演会の開催、かわら版の発行などの啓発活動、住宅の建てかえや修繕についての建築相談会などが行われておるところでございます。 120 ◯白鳥委員 宇津ノ谷と蒲原ということで、この補助の制度といいますか率とか、そういった確認なんですけれども、同じですか、それとも違うんですか。その辺のところをちょっと教えてください。確認なんですけれど。 121 ◯杉浦都市計画課長 先ほどの説明の中の建築物の修景としましては、建築物修景にかかる経費の2分の1以内の額で300万円が限度となります。それから、2つ目として、外構修景としての助成は経費の2分の1以内で200万円が限度でございます。  そして、建築設備修景としまして、目隠し等につきましては経費の2分の1以内で100万円、そして、その他の修景として案内板、広告板などの設置につきましては、これも経費の2分の1以内で100万円が限度となります。また、同一敷地内での助成金額は合計で500万円が限度となっております。  蒲原のほうでございますが、活動経費の2分の1以内でございまして、年額30万円が限度となっております。 122 ◯白鳥委員 じゃ、最後に271ページで、耐震の関係で建築指導課にお願いしたいんですけれども、592件の診断が19年度に行われたということなんですけれども、これがどんなような流れの中で具体的な耐震工事に進むのかというところなんですけれども、相談からの耐震工事というのと、何らかの建築業者が耐震工事ということで直接来られるケースもあろうかと思いますので、その辺、診断から耐震工事への移行というのはどのような形でもって進んでいるのか、件数等も含めてちょっと教えていだたきたいと思うんですが。 123 ◯石田建築指導課長 診断と補強工事についての件数ですが、お答えいたします。  順序からいきますと、実は補助制度のあるものとしましては、木造住宅につきまして、我が家の専門家診断というのがまずあります。これは無料でございます。その後に、補強計画に対する補助もあります。そして、最終的には耐震補強工事に進むということになるわけですけれども、これら、我が家の専門家診断を受けたものが工事に移行するまでに、同じ年に行われるとは実は限りません。診断の翌年になったり、数年後に実施されるというようなこともありますし、また、我が家の専門家診断を受けないで補強計画から補助を受けて工事にかかる場合もあります。そんなことから、一応、平成18年度と19年度の我が家の専門家診断を受けた件数と補強工事の補助を受けて行った件数、これについて報告をさせていただきます。  平成18年度ですが、363件ございました。工事件数は330件です。19年度では、たまたまこの年は7月に新潟県の中越沖地震がありました。この影響とか、またはいろいろ我々内部のほうで普及啓発活動を行いまして、その効果から、無料診断が592件とふえました。しかし、そのまま工事につながるということは実はありませんでして、工事件数はやや下回りまして258件でございました。 124 ◯白鳥委員 執行率も65.8ですか、ということで、申請件数が減少しているというお話が先ほどもありましたけれども、19年度で工事が行われたその中身で、一応工事費としてどの程度の工事が行われているのかなということなんですが、最大でどの程度の工事がどのような工事として行われたのかということと、それから、やはりこれを何とか推進していかなければいけないのではないかなというふうに思っているんですけれども、普及啓発に19年度努められたというお話がありましたけれども、実際に耐震工事にまでというところになりますと、当然個人の負担も出てくる関係もありまして、特に高齢者の方はなかなか負担が大変だろうというふうなことも出てくるかと思うんですけれども、その辺の取り組みについて、ちょっと考えていることがあれば教えていただきたいと思います。 125 ◯石田建築指導課長 耐震補強工事の工事金額ですが、こちらにつきましては建物の規模や耐震性能などによって変わってはきます。平成18年度と比較させていただきますけれども、平成18年度では最低は11万9,175円というものがありました。それに比べまして最高は651万円というものがありまして、平均工事費は約167万円でした。これが平成19年度におきましては、最低が50万4,000円、最高は755万7,322円ということで、平均工事金額は約211万円となりまして、18年度よりも上昇しております。  今、御質問にありましたように、いかにしてこういった補強工事に向けて取り組んでいただけるのかということでいろいろなPR活動をしておりますが、その前に、木造住宅の耐震補強工事に対する補助制度の内容について説明させていただきますと、まず補助の対象となるのは昭和56年以前の旧耐震基準で建てられた木造住宅で、耐震診断の結果耐震性能をあらわす評点が1.0未満のものが対象になります。そして、これらの補強工事に対して一般の場合であれば30万円、高齢者のみの世帯または重い障害を持った方や要介護者・要支援者がいる世帯に対しては、割り増しをしまして50万円の補助を行っております。  それから、普及啓発の活動でございますが、耐震補強の重要性や補助制度利用の普及啓発ということで、また、その相談体制の充実がやはり重要であるというふうに考えております。その具体的な取り組みとしましては、庁舎内各課の朝礼時に耐震化のPRに訪問をしたり、また、イベント等に積極的に参加して相談やPRの活動もしました。また、市政ふれあい講座によるPRなども積極的に行ってきました。そのほか、過去に、我が家の専門家診断を受けて、その後耐震化に進んでいない方に対しては郵送によるフォローアップなど、さまざまな方法で広く市民に呼びかけをしてきました。  また、市内の建築士会などの建築の専門家に参加していただき、市民の皆さんに無料診断から補強工事まで安心して取り組んでもらえるよう、地域の相談員として御協力をいただいております。今後も建築関係団体の方々と連携して、普及啓発に力を入れていきたいと考えております。 126 ◯白鳥委員 今、静岡市内の中で普通の木造住宅とか、おおむねの件数とかわかると思うんですけれども、民間住宅について耐震化の状況というのは市のほうでは把握をされているんでしょうか。そういった、今耐震化が進んでいないところについては郵送等でもそういう御案内をされていますよというような話がありましたけれども、その辺の耐震化率といいますか、そういったものはわかりますか。 127 ◯石田建築指導課長 今年度、耐震改修促進計画というものを立ててあります。現在の耐震化率としましては、木造住宅の場合78%ということでとらえております。残り、まだ耐震化が済んでいない棟数としましては約5万5,000棟あるというふうにとらえています。 128 ◯遠藤委員長 それでは、休憩にしたいと思います。                 午後3時7分休憩    ──────────────────────────────                 午後3時25分再開 129 ◯遠藤委員長 再開いたします。 130 ◯佐藤委員 先ほど、静岡駅北口の地下空間の整備ということでお話がありましたけれども、北口の地上整備ということでちょっとお伺いしたいんですが、ガラス張りの屋根だとか灰色のコンクリートだとか、結構とてもスマートな感じにできているねという中で、何となく無味乾燥な感じがするんだけれど植栽とか緑ってないのかしらという声が届いていたんですけれど、その辺というのはどんなふうになっているかお伺いしたいんですけれど。 131 ◯加藤市街地整備課長 9月の完成式典のときにはほぼ、先ほど委員おっしゃられました大屋根の工事とかその辺の外構とかできておりました。先々週の土曜日から月曜日の朝にかけまして、54時間の交通規制をいたしまして、特殊な舗装工事を行っております。  今の植栽につきましては、植える時期がございますので、9月のときにはございませんが、現在植栽の工事を実施しております。ここの緑になっているところに植栽をする予定で、こちらのほうは植栽をして中を遊歩道的に歩道で歩けるような形としております。なるべく緑をたくさん、やはりできる限り入れたいということで計画しております。 132 ◯佐藤委員 先ほど、バスの利用推進というようなことでお話があったんですが、バスターミナルのことでいうと、必ずしも私がこれから言うことが一緒になるかどうかわからないんですけれども、バスターミナルのセンターが建てかえになるということなんですけれども、その建てかえになるに当たってバス路線だとか、そういうことももうちょっと検討してもらいたいというのは、駿河区に住んでいる人間からすると結構不便なことがあるんですね。もしかしてバスターミナルも一緒にセンターを建てかえるときに検討する材料として何か考えてもらうようなことを、市としては声を出してもらうことはできないのかなと思っているんですが、いかがでしょうか。 133 ◯松本交通政策課長 やはり基本的には静岡市のバス路線というのは中心部を軸に北部、南部へそれぞれ放射線状に延びている路線、その形態が一つの特徴かというふうに思います。その形態というのは、やはり一番効率的に運行ができるという意味合いの中で、バス事業者がそうした運行をなさっているというふうに認識をしておりまして、当然、私ども地元に出向いた中でやはり交通の空白地域といったものも当然出ているのも承知しておりますので、したがって、そのバス路線を即、そうしたふうに変えていくといいますか、そうしたものはなかなか行政一つの考えではいかない部分もございますので、また今後、やはり長期的な面も含めてバス路線のあり方といったものも、先ほど御答弁させていただいた山間地の取り扱いも含めて、地域住民の皆さん、またバス事業者の方と一緒になって、その辺を考えていければというふうに思っております。 134 ◯佐藤委員 静政会のほうでバスとか公共交通について研究するという部会を立ち上げて、コミュニティーバスとかデマンドのことなどを研究しようとしているところなんですけれども、何か視察にこの間出かけてきたところだと、やっぱりバスとかも運行するのは市民のほうがやるんですけれども、そのバスに対して市のほうが補助してくださるとかいう制度みたいなものがあって、やりやすい方向があったりとか、あるいは運行するところがタクシー会社に委託したりとかいう方法がいろいろあるようなんですが、その辺の研究などもこれから市としてはお考えになっていく方向でしょうか。 135 ◯松本交通政策課長 今、委員の御発言にあったようにデマンド交通というやつが全国でもいろんな箇所で運行がされているのも、私どもも承知しております。そうした中で、本年度、実は葵区のある地区では地元住民の皆さん方からの発意で、そうした勉強をしていこうという声もちょっとかけられておりまして、現在、これから少し長期的にはなろうかというふうに思いますが、そうしたバス路線の新しい体系みたいなものについて、また今後も引き続いて研究してまいりたいというふうに考えております。 136 ◯山本委員 じゃ、すみません、何点かお聞きさせてもらいます。市営住宅の関係についてお聞きしたいと思います。  まず、3)の267ページになりますが、市営住宅維持管理経費がありますけれども、これの不用額についてどういう状況なのかということが1点、そしてもう1点、それに伴う修繕費の費用についてどのぐらいかかってきたのかということと、その修繕の計画と進捗状況について、まずお聞きしたいと思います。 137 ◯天野住宅課長 市営住宅維持管理経費の不用額でございますけれども、その総額は793万8,351円でございます。その主な費目は、需用費のうちの消耗品費、役務費、委託料、使用料及び賃借料、公有財産購入費、負担金、補助及び交付金等でございまして、その費目における支出の残でございます。このうち、不用額の主なものでございますけれども、委託料の契約差金と公有財産購入費の差額が主なものでございます。  それと、修繕費の件でございますけれども、修繕費のほうにつきましては一般的な修繕としまして、その修繕料でございますけれども、これは突発的というか随時発生する修繕は総額で8,765万8,880円を支出しております。不用額については10万1,120円となっておりまして、ほぼすべて使っているというふうな状況でございます。  また、計画的な維持保全修繕としまして工事請負費がございますけれども、これらは各団地の給水改修工事とか防水改修、あるいはバルコニー塗装改修等を行う経費でございまして、5,378万1,300円と翌年に繰り越しました1,549万9,000円を支出しまして、最終的な不用額は700円ということで、これもほとんど使い切っているというふうな状況でございます。 138 ◯山本委員 とりあえず、不用額はそんなにないよというか、ほぼ100%使っているということで理解してよろしいですよね。  2点目へいきます。先ほど剣持委員のほうからもお話がございましたが、安倍口団地リフレッシュ事業について取りかかっていると思いますが、進捗状況についてまずお聞きしたいと思います。 139 ◯天野住宅課長 現在の計画でございますけれども、平成14年3月に策定されまして、団地全体をA、B、Cとセンターブロックの4ブロックに分けた計画を立てております。それで、この計画は15年度から平成31年度までの実施計画に基づきまして、現在B、Cブロックについて事業を行っております。その進捗状況でございますけれども、大体計画の2年程度のおくれが生じております。  それと、センターブロックにつきましては、美和地区複合施設が建設中でございまして、当初の計画を変更することになっております。これに伴いまして、Aブロックについても変更が必要になることから、安倍口団地リフレッシュ計画の見直しを行っているところでございます。見直しにつきましては、今年度中に素案を策定しまして、地元住民や町内会、関係者、あるいは関係機関への説明会を実施していきたいと考えております。 140 ◯山本委員 わかりました。とりあえず2年おくれているということがわかりました。
     あともう1点、最後になりますが、同じく市営住宅の関係ですが、273ページになりますけれども、市営住宅管理基金費というのがありますが、この基金の内容とその状況についてちょっと詳しく教えていただきたいと思います。 141 ◯天野住宅課長 市営住宅管理基金は、旧清水市において昭和45年4月1日に清水市営住宅管理基金条例によりまして入居時の敷金を基金に積み立てていた、これが基金の原資でございます。平成15年4月1日の合併以降は全市的に敷金の積み立ては行われておりませんで、運用益のみを積み立てております。  現在の入居時の敷金につきましては、一般会計や特別会計とは別に歳入歳出外現金という会計項目で管理しております。この基金の原資は入居者の敷金でありますので、敷金の還付以外に取り崩して充当することはできませんものですから、そのため今後も基金として継続していくこととなっております。 142 ◯河本委員 254ページの大谷の区画整理のことについて、先ほど詳しく言ったもので余り、1、2点に絞って、254ページの公共施設の整備と住環境整備の改善を図ったということですけれども、もう少し詳しく説明していただけますか。  それと、あともう1点は、かなり移転のほうも進んでいるようですけれども、地権者の合意に向けた取り組みというんですか、そういうことについても2点、お願いします。 143 ◯松本大谷区画整理推進課長 まず、公共施設の整備と住環境の改善を図ったという件ですけれども、当地区については事業採択時において地区中央部が低く、曲がりくねった細い道が多く木造家屋が密集しておりました。風水害や火災の被害が甚大となるというような課題、また緊急車両の通行に難があるというような課題がありました。  そこで、区画整理事業の実施によりまして、公共施設の整備の面では区画街路とか主要幹線道路の整備、円滑な雨水排水のための排水路整備及びポンプ場の建設、緑地帯の整備などを行っております。住環境の改善の面では、老朽家屋の移転、盛土造成等による排水不良地区の解消を図っております。健全で住みよい住環境づくりを行っておりまして、災害に強い安全な市街地の形成について成果を今上げつつあるという状況です。  もう一つ、地権者の合意に向けた取り組みという点なんですけれども、先ほどちょっとこの絵を見ていただいたんですが、大谷の地区においては面的整備という形で集団的に移転を行っております。まず、こういう図面を皆さんに見ていただいて、何年に移転する地区ですよということをまずお知らせしております。3年計画といいまして、これは説明会で使う資料なんですけれども、ちょうど3年目に工事をやるという場合に、まず1年目にブロックの説明会をやっていきます。同じ年に建物の調査をやって、2年目に建物移転協議、3年目に移転という形で準備を整えております。  そういう中で、このブロックの説明会とか、自分の建物について意向調査、建物を建てかえるか建物を引くのかというような意向調査をやりまして、それらのことを聞きながら少しずつ計画を修正しながら事業を進めるという形で、地権者と合意形成をとっております。そういう中でもなかなか、少しになったとはいいながらも、まだ事業に対して余り積極的でない方もおられまして、そういう方々との交渉がまだ苦労しているという状況です。このような状況では、審議会の皆さんとか地元の組織の方々と一緒になって、協働のまちづくりという形で進めている状況です。こういう協働体制によって事業の推進を図っているという現況です。  こういう説明会と、あと、なるべく住民の方の不安を取り除くための交渉を多くすることによって事業の推進を図るということをやってきております。 144 ◯河本委員 あと、少なくなった方への対応というのは、いろいろ感情問題なんかもあるかもしれませんけれども、どういう点がうまく合意できない点なのか、何か特徴的なことはありますか。 145 ◯松本大谷区画整理推進課長 移転に対して合意できない点としまして、大きい問題は補償の金額の問題があります。あと、先ほどもちょっと言わせていただいたんですけれども、アパート等の場合は、そのアパートの大家さんはオーケーですと言ってくださるんですが、その中にお住まいになっている借家人の方が出ていくところに対してなかなか大変なことがあるというようなことで、なかなかうまくいかないというケースもあります。あと、事業に対しても、最初から余り積極的でない方を説得するのはなかなか難しいというようなところが現状です。 146 ◯河本委員 引き続き、三保の区画整理の問題、19年度に進められて至った今の現状と進捗状況も含めてお願いできますか。 147 ◯加藤市街地整備課長 清水三保羽衣土地区画整理事業は、平成15年3月に面積約20.8ヘクタールで都市計画決定をされておりまして、平成16年10月に組合設立認可を受けております。総事業費は約65億円で、平均減歩率が約32%、地権者数は約200名ほどでございます。事業期間は平成16年度から平成25年度までの予定となっております。平成19年度においては道路工事が1件、それから道路の実施設計あるいは物件の補償調査等の委託を5件、補償費を17件ほど組合のほうに補助金として出しております。合計3億1,920万円ほど組合のほうに補助金として出しております。  現在、約51%の仮換地の指定を行っておりまして、平成19年の昨年度から工事を進めておりまして、進捗率は事業費ベースで平成19年度末約8.5%、今年度20年度末で約21.5%を予定しております。 148 ◯河本委員 減歩率が32%ということになると、そういう点でも理解できないというか、協力できないというような人は何名かおられるんでしょうね、これだけの200名近い地権者がいるということになると、てこでも動かないという、始まったばかりでそんなこと言っても余り詳しくわからないかもしれませんけれど、困難をきわめるなと思われる人というのは、今から長いスタンスで対応されていくと思うんですけれども、そういうふうな方というのはおられるの。 149 ◯加藤市街地整備課長 やはり減歩率、現在農地が主なんですが、もともと家を建てておられた方とか、そういう方は減歩率を少なくしているんですが、なかなかまだ御納得いっておられない方もございます。また、仮換地の問題で、これはどこの区画整理も同じかと思いますが、一部の方でそういう方は少数ですがいらっしゃいます。 150 ◯河本委員 それでは次に、先ほども出ていましたけれども1、2点聞かせてください。  宇津ノ谷のところがかなり歩いてみるとやっぱりいいところだなという感じを持つし、いろんな方がいい感想を持たれていると思うんですけれど、今、現在の状況というか、19年度やってみて、これからどういうふうな方向、計画というか進み方といいますか、そういうものについてはどんな考えを持たれているんでしょうかね。 151 ◯杉浦都市計画課長 先ほども宇津ノ谷地区の助成事業のお話をさせていただきましたが、この宇津ノ谷地区の地元の協議会につきましては43戸ででき上がっております。そのうちの23戸、延べ35件がこの制度で助成金を受けていろいろな修景を行っております。  14年度よりこの制度が始まりまして助成を開始しておりますが、6年間の合計としましては3,784万円ほど助成しておりまして、今年度については説明書にありますように417万円、20年度につきましては405万円という予算となっております。戸数にして、今御案内したとおり約50%程度でございますので、今後も予算の範囲内で助成を続けていきたいというふうに考えております。 152 ◯河本委員 それでは、まちづくり交付金事業費で静岡駅周辺の都市景観に配慮した公共サイン整備などを実施したということですけれど、どんなふうに変わったのか具体的にちょっと説明してもらえますか。 153 ◯加藤市街地整備課長 公共サイン整備につきましては、まちを訪れる人に対しまして公共公益施設の案内とか、それをわかりやすく案内するためにデザインの統一とか、あるいは多言語化、こういうものを取り入れたサインを設置していくというもので、平成18年度から公共サイン計画に基づきまして駅周辺の整備を進めております。平成18年度には3基設置いたしまして、平成19年度につきましては呉服町一丁目の静銀の本店付近とか、あるいは伝馬町のファッションビルの付近とか、合計4地区におきまして施設の誘導サインの整備を行っております。今後は、20年度に6基設置する予定で、あと21年度、22年度も10基、11基とサインを整備する計画となっております。 154 ◯河本委員 それでは、ほかの地域のことで、街路事業の中でまちづくり交付金で進められている事業で、登呂周辺と同じく草薙駅周辺というのはどんなことがやられて、現状どんなになっているかということと、草薙駅については先ほど20万円の補助で進められたということですけれども、駅周辺事業の中で国との負担割合というのはどうなっているか、まちづくり事業にかかわっているのとあわせてお聞きします。 155 ◯川口街路課長 私のほうからは、街路事業のまちづくり交付金事業で進められた箇所の中で、登呂公園周辺と草薙駅周辺、こちらの事業を説明させていただきます。  登呂公園のほうから入らせていただきますけれど、当課が所管をしますところは、登呂公園周辺地区のまちづくり交付金事業の一つの基幹事業としまして、その中で道路事業があるわけなんですが、登呂遺跡の北側に位置します都市計画道路西脇大谷線という路線がございます。ここで公園の整備と一体化をさせまして、安全に訪れることができるような周辺の道路整備としまして静岡下島線、石田街道ですね、あちらから登呂遺跡のほうへ向かいまして、入り口の北側あたりまでなんですが、延長が約380メーターの区間におきまして歩道等の整備を、平成21年を目途に目指して仕事を進めております。西脇大谷線につきましては大浜街道ですね、西脇から登呂遺跡の北側を通りまして、東町高松線といいまして市商の西側の道ですね、登呂一丁目までの区間の都市計画道路になっています。幅員が16メーターいうことで、距離にしますと1.9キロほどでございますが、今回のまちづくり交付金事業におきましては現道幅員が今7メーターぐらいございます。歩道もないという状況なんですが、ここに登呂遺跡側、ですから南側になるわけなんですが、道路の南側を用地買収しまして拡幅整備していくという内容でございます。とりあえず12メーターの幅員としまして、登呂遺跡側に3メーター50の歩道をつくると。これとあわせまして、道路照明灯も景観に配慮しました照明灯を設置していくという計画になっております。  17年度より事業に着手しまして、これまで用地買収を主体に進めさせていただきました。19年度の決算のほうは2億2,400万という形になっています。現在、全対象用地が17件ございます。その中で6件、19年度は用地を取得しまして、補償物件15件ほども実施しまして、用地の件数でいいますと進捗率約88%、用地はあと2件のみ残るという状態で19年度は終わっています。20年度は、2件残っていましたうちの1件の内諾を得ましたので、あと残るは1件というような状況でございます。  そういう中で、今年度工事のほうに入ってまいります。380メーターのうち210メーター、石田街道のほうから工事に入ります。そういうことで、工事に入りまして21年、あともう1年ですね、残る170メーターを施工して完成させていきたい、このように考えております。  続きまして、草薙駅周辺のほうに入らせていただきます。  これも当課が所管する内容でございますが、同じまちづくり交付金事業によります道路整備ということで、静岡鉄道の御門台の駅がございます。その前を通る道路としまして、都市計画道路一里山長崎線という路線が都市計画決定をされています。南幹線から国道1号のバイパスまで1,530メーター、都市計画決定が18メーターでされております。その中で、JR東海道本線と静岡鉄道の踏切がございます。そこのあたりが現道9メーターから10メーターぐらいで未整備となっております。この区間350メーターほどでございますが、こちらを18メーターに現道を拡幅していくというところで、今、整備事業としてこれから始めるというときを迎えております。  そういうことで、歩道設置によりまして、あそこは通学路にもなっております。有度第一小学校ですか、あちらもございます。学童の通学の安全、また既成の商店街も張りついています。そういったことで買い物客の皆さんにも安全に道路を通っていただけるということ、また、南北交通の円滑化ということにも寄与するのではないかと考えております。  そういうことで、19年度から着手しまして、23年度を整備目標としております。19年度の決算のほうは670万ほどでございまして、用地測量関係を実施しております。20年度、本年度はJRの踏切の拡幅に伴います測量関係、こういったものですとか、あと静鉄の御門台駅の移転が関係してきます。こういったことの検討を行いながら、事業認可に向けまして今、手続をとっております。年内には事業認可がおりるというような状況になっています。その事業認可をとりまして、次のステップとしまして土地ですとか建物、こういった調査に入っています。そうした調査を踏まえまして、各地先の関係者と用地交渉を進めていくというような、スケジュールになっております。 156 ◯植野清水駅周辺整備課長 先ほど委員のほうから御指摘がありました決算額20万円につきましては、中部地方整備局及びJR東海への協議の旅費として使っております。  それから、繰り越ししました625万円、これは委託料でございまして、平成19年度に業務を発注いたしまして現在進めております。  それから、国との負担割合ということだったんですが、これはJRと市との負担割合、どうなっているかということで今までの経過もちょっと御説明したいと思います。南北自由通路等橋上駅舎の整備に関する費用負担につきましては、平成19年4月から整備済み駅同様のバリアフリー施設の3分の1を鉄道事業者が負担することで覚書締結の協議を進めてまいりましたが、国から鉄道業者の費用負担のあり方について全国的にルール化を図るため、国が鉄道事業者との協議により作成する自由通路の整備及び管理に関する要綱に基づき覚書を締結するようにとの要請があり、一時中断を余儀なくされておりました。しかし、この11月おおむね協議が完了したとの情報を得たことから、覚書等の費用負担の合意に向けJR東海と事前協議を再開したところであります。負担割合につきましては、国から正式に要綱制定の通知がいまだ届きませんが、今後、要綱をもとにJR東海と費用負担について協議を進めていく予定であります。 157 ◯河本委員 先ほど、駅北口広場のことについていろいろ出ていたわけですけれども、いろいろ整備がされて、舗装もされたということですけれども、ああいうふうなデザインというんですか、構造となった中で、タクシーの乗り場でお客さんが、普通ぱっと駅からおりてきて最初に乗るところが中型車が先に近くにあって、観光客や何かが乗るときには考えずに乗ってしまって、おりたときに高額─高額というか、乗ったんだから高くなるのはやむを得ないんですけれど、ああいうデザインというのはどんな形で決められてきたんでしょうかね。 158 ◯石川公園整備課長 まず、北口広場の大きいバス乗り場とかタクシー乗り場の配置につきましては、計画段階のときに市民の公募委員とか、あるいは学識経験者の方たちで構成されます静岡市交通政策協議会の中で検討されまして、その中で道路状況とか、あるいは広場へ入る車両交通とか、さらには歩行者交通の総合的な判断で配置を決めております。そういう中で、今御指摘のありましたタクシー乗り場について、中型が前でその後小型ということなんですが、これにつきましては、今、中型、小型の乗り場の表示をしております。もちろん間違えないように表示しているんですが、この表示の場所とかにつきましては静岡駅構内タクシー組合というところと事前に協議をいたしまして、その意向に基づいて設置しているということでございます。 159 ◯河本委員 わかりました。それでは、公園にちょっと1点だけですけれども、中電の曲金変電所のすぐ横に新しくふれあい公園という形でつくられて、区画整理の中で進められた公園ですけれども、整備に向けた概要なりを、きれいな公園になったわけですから、そのことについての概要を含めてちょっと説明をしていただきたいと思いますけれども。 160 ◯石川公園整備課長 まず、この曲金ふれあい公園は東静岡駅周辺土地区画整理事業によって拠出された街区公園、3,500平米の都市公園でございます。この街区公園は、おおむね250メートル範囲の住民の方に利用していただくということで配置した公園でございますので、まず当公園のレイアウト、それから公園施設等につきましては、東静岡駅周辺整備課が地元町内会と3回のワークショップを経て決めた経緯がございます。  まず、整備概要でございますが、こちら側が約50メートルから70メートル離れましたJR東海になります。東静岡駅がこちらの方角になります。それから、グランシップの通りがこの通りになります。公園区域がこの着色したエリア、3,500平米。この中を園路広場工といたしましてこの部分ですね、これが土系の舗装で面積にして1,600平米ございます。この土系の舗装といいますのはクレイ舗装というふうに呼んでおりますが、粘性土が6割、砂が4割ということで、雨の降った後、足を踏み入れても足跡がつきにくいということで非常に好評でございます。  それから、こちらの緑に着色したエリアが芝生広場ということで、高麗芝約700平米ございます。それから、中央に約2メーターの園路を配置してございます。それから、あと運動施設ゾーンといたしましてこのエリアになりますが、ここの部分は健康広場ということで足踏み遊歩道がこんな形で配置してございます。そして、あとここに背中を伸ばすベンチだということで、ここに2基。それから、遊戯施設ゾーンといたしまして、ここのこども広場の中に複合遊具、ここにスプリング遊具を設置してございます。  それから、休養施設工といたしまして、ここにパーゴラ、周辺にオレンジで着色してございますがベンチ等を7基設置してございます。あと、修景施設として高木をここにケヤキ、ここにハクモクレン、ここにクスノキ。それから、ここの部分は道路部分の歩道になりますが、ここにベンチ等を設けて一体になった利用ができるようにというような整備をしてございます。  それから、最後に便益施設工でございますが、水飲み施設をここの部分に配置いたしまして、先ほどの健康広場の中央に時計を設置してございます。通常、公園を整備いたしますときにはトイレを必ず設置するんですが、ここの公園につきましてはワークショップの段階でトイレは設置しないでくれと。理由といたしましては、トイレを設置すると通りがかりの車がとまって路上駐車の問題だとか、トイレを汚されてしまうというようなことで、それは地元の総意で、うちのほうもつけたかったんですが、整備はできなかったということでございます。  しかし、整備後におきまして、地元のほうからやはりトイレがないのは不便だということで、今年度うちのほうにトイレを設置してほしいという要望書が、こちらのほうに届いております。そういうことで、こういうような経緯がございましたので、うちのほうとしましてはできるだけ早い時期に対応させていただきたいという回答をしてございます。トイレの場所は決まっておりません。といいますのは、基本的に地元の方にトイレの位置等も決めていただいております。私どものほうで決めますと、トイレに近い近隣の方から、何で私の家のほうにトイレを配置するのというようなことになりますので、それは地元の意見を踏まえてうちのほうは配置するということでございます。  整備については以上でございます。 161 ◯河本委員 それでは、生産緑地の指定について状況をお聞かせいただきたいと思うんですが、お願いします。 162 ◯増田公園計画課長 生産緑地の指定の状況について説明させていただきます。  生産緑地につきましては、平成17年度を第1回目の指定として始めまして、5カ年を当初の指定期間として手続を行っております。本年度の指定につきましては、12月の中旬の都市計画決定の告示を予定しておりまして、今回で4回目の指定を終了することとなります。  本年度の予定箇所を含めた指定の状況ですけれども、箇所数で1,316カ所、面積で162.3ヘクタールとなりまして、平成16年1月の市街化区域内農地の面積約795ヘクタールの約2割の状況となります。 163 ◯河本委員 先ほど、バス路線のことをいろいろ議論になりましたけれども、最後にすみません。バス路線の廃止になった地域の利用者には、どのような対応をされておられるかということと、今後の対策についてなんですけれども、清水区の両河内線が自主運行されているというふうに先ほどの中でもありましたが、現状どのような状況なのかをまず2点お聞かせください。 164 ◯松本交通政策課長 廃止路線となった地域の対応ということです。平成19年度には1路線ございます。これは東静岡県立病院線という路線があります。東静岡駅の北口から県立病院、そこから唐瀬の営業所まで延びている路線なんですが、この路線が平成19年度に、20年3月になりますが廃止されております。この路線につきましては、非常に乗降客が少なかったということもあって、廃止後、私どものほうには別に特段問い合わせ等は来ておりません。  もう一つ、実は朝比奈線という路線があります。これは平成19年度というよりも18年度末、平成19年3月末に廃止された路線です。これは岡部町の岡部小学校からずっと北に延びまして、静岡市のほうの小布杉というところまで延びている路線でありますけれども、この路線が19年3月に廃止されました。その後の対応としては、岡部町が自主運行バスを運行なさっているということで、我々静岡市としては、その小布杉の走行区間に対する負担金ということで、岡部町のほうへお支払いをしているという状況であります。  2点目の御質問の両河内線でございます。両河内線につきましては、昭和62年に、それまで走っていた路線バスの代替として自主運行という形で運行がされているというものでございます。これは、但沼という地区がありまして、但沼車庫から宍原、大平、もう一つが板井沢という3つの地区へ路線としては延びておりまして運行されております。この路線につきましては、やはり山間地ということもございまして、地域住民の生活路線だけではなくて小学校、中学校が位置しておりまして、そういう児童生徒さんの通学手段としても利用されておりますので、これからも引き続きその路線の維持といったものには努めてまいりたいというふうには考えております。 165 ◯河本委員 それでは、今後の廃止路線がジャストラインのほうから示されているのはどのくらいあるか、その辺の現状をちょっと聞かせてください。 166 ◯松本交通政策課長 今後の廃止路線ということですが、ただいまの答弁では平成19年度ということでお話をさせていただきましたが、平成20年度になりまして20年6月に、まず静岡井川線が5月末をもって廃止されました。6月からは自主運行バスということで静岡市が運行を進めております。もう1路線が安倍川駅徳洲会線でございます。これが11月から廃止されました。この路線につきましても、先ほどの県立病院線と同じく非常に乗降される方が少ないということでございまして、11月から廃止されたということであります。これ以外には、現在私どものほうにバス事業者から廃止に対するそうしたお話というのは来ておりません。 167 ◯遠藤委員長 質疑を終わります。  次に、要望、意見、討論に入ります。  認定第4号、認定第6号及び認定第16号について、要望、意見、討論はありませんか。 168 ◯石上委員 交通政策に絡む要望なんですけれども、実は、数年前小泉改革のときにバス事業者の規制緩和があって、路線の中で全体を認可するシステムだったと思うんですが、それをバス事業者は採算の取れるところだけ自分はやりたいよという形をとるようになった。つまり、先ほどの説明で、富沢から先は赤字であるから富沢から先はやらないよ。その手前の部分は黒字だからやるよと。おいしいところだけ持っていくというシステムなんですよね。それじゃ、清沢のほうで過疎地の皆さんが過疎地有償運送というのを、市もことし補助を出してやってくれているわけですけれども、一種のタクシーなんですけれども、それはほとんどボランティアで行われていますが、そのタクシーが例えば、杉尾のお宅へ迎えに行って、送り届ける先はバス停までなんですよ。つまり、静岡鉄道のバスが走っている停留所まではタクシーで送っていくけど、その後はバスへ乗りなさいという形になっているわけですね。  ということは、バス事業者というのは規制緩和という名のもとの、実は非常に優遇措置を受けていると。そのバス路線がある間、過疎地有償運送は走っちゃいかんということですから、本当なら病院まで直接乗せていってあげればお年寄りは助かるわけですが、それをやってはいけないというのが陸運の判断だと思うんですね。こういう事態を見たときに、僕は静岡市にお願いをしたいのは、このシステムはおかしいと。つまり、過疎地を守るために我々はボランティアでこういう事業をやっているのに、結果的にバス事業者が、ほとんど走らないバス路線のところへは入ってはいけないというのは、それは僕は本当の意味の規制緩和になっていないんじゃないかということを、交通政策として、静岡市として、陸運あるいは国交省のほうに対する働きかけをぜひ強くしていただきたいということをお願いしたい、これが要望です。そのために政治の部分が動かなきゃならないということがあれば、恐らくすべての政党が協力するはずですから、自民党も民主党も公明党も、共産党も協力するはずですから、ぜひ大きな力を発揮していただきたいと思います。 169 ◯中山委員 認定第6号と16号、討論ということですが、静政会として、これらには賛成いたします。 170 ◯剣持委員 自民党としても、認定第6号及び認定第16号ともに認定に賛成します。 171 ◯山本委員 私は6号、16号、賛成です。  1つ、要望、意見を申し上げます。先ほど市営住宅に関連して質問させてもらいましたけれども、基金の関係なんですが、ぜひ1億あるという基金を積極的に活用していくという方策の見直しというんですか、その辺をぜひ検討していただきたいなということと、それはなぜかと言いますと、修繕費がありますけれども、今100%ほぼ使っているということでありますけれども、住んでおられる方の実態としては、やっぱり住環境がなかなか整備されていないというのがございますので、そういった意味の修繕費の確保という観点から、ぜひ何らかの活用を図りながら修繕対応をしていただきたいなというふうに思いますので、その辺をお願いしたいと思います。 172 ◯白鳥委員 民主・市民会議です。認定第6号と第16号ですけれども、賛成をいたします。  意見、要望なんですけれども、まず、この駐車場の関係で草薙駅の駐車場勘定について一言言わせていただきます。事業収入の状況、それから業務費の支出を見させていただきますと、決してこれは正常な状態ではないというふうに思っております。この辺の努力をお願いをさせていただきます。反対というわけにもいかないのかなというふうに思っておりますが、これについてはしっかりと対応を考えていただきたいと思っております。  それから、不採算路線について先ほど聞かせていただきましたけれども、やはりまず利用促進ということがかぎになるのかなというふうに思っております。その意味での対応をお願いしておきたいと思います。  それから、耐震化の関係で、先ほど78%の耐震化率ということを言っていただきましたけれども、本当にいつあってもおかしくないということで考えると、これも静岡市にとっては重要な施策だと思っております。若干、申請が減っているということは気になります。景気の問題もあって、負担の問題もあってということであろうとは思いますけれども、これに対してはいま一度周知、そして助成に対する理解をしていただくような努力をお願いしたいというふうに思います。 173 ◯河本委員 6号と16号について賛成します。それで、今いろんな議論がされましたけれども、バスの問題についてはこれからはこういう時代になってきて、確かに山間地の採算を考えた場合には、本当の今のような事態になっていくのは、そういう点ではぜひこれは今年度、先日、井川の自主運行バスのことがあって参加したんですけれども、やはりそういう形で地元の皆さんが利用しやすいようなもの、やっぱりバスもこういう時代になってくると福祉だという立場で、お年寄りが外に出ることというのはやっぱり行動をふやすことであり元気になる方向であるし、本当にそこを確保していくというのは福祉の観点でも考えていただきたいし、利用者の問題もありますけれども、やっぱり行政として住民が安心して暮らせる、生活できるという点を考慮した形でこの問題に当たっていただきたいなと思います。  それから、今、白鳥委員が言いましたように、草薙の駐車場の問題は、確かにこんな形で大変な問題があるし、行政もいろんな点で力を尽くしていらっしゃると思いますけれども、やはり利用されている方のことを考えればなくすというわけにはいかないだろうし、いろいろ私たちも含めて研究課題ということで、私も反対するわけにもいきませんし、ぜひ利用者の立場に立ってこの問題に当たっていくというのが大事かなと。  それから、北口広場の問題でも、やはり緑の植栽をふやしていく、まだ完成したとはいえ準備が進んでいるというか、完成に向けて植栽なんかもされているということですから、ぜひ大いにその辺も工夫されて、外から来た人たちからよかったと言われるような、第一印象を与えるような北口という方向に進んでいっていただきたいなと思いますので、以上、意見を述べさせてもらいます。 174 ◯遠藤委員長 それでは、認定第6号及び認定第16号について採決します。  これらの決算を認定することに御異議ございませんか。                 〔「異議なし」〕 175 ◯遠藤委員長 御異議ないようですから、これら決算は認定すべきものと決定しました。    ────────────────────────────── 176 ◯遠藤委員長 それでは、次に当局から報告事項の申し出がありますので、よろしくお願いします。  駿府城天守閣建設可能性調査業務委託契約に係る住民訴訟についての報告を聞くことにします。お願いいたします。 177 ◯石川公園整備課長 それでは、平成20年10月29日付で駿府城天守閣建設可能性調査業務委託契約に係る住民訴訟が提起されましたので、御報告いたします。  事件の概要でございますが、事件名は、駿府城天守閣建設可能性調査業務委託に係る損害賠償請求行為請求事件でございます。  当事者は、原告が静岡市葵区在住の男性でございまして、被告は静岡市長でございます。  事案の概要でございますが、本市が平成19年度に委託し実施した駿府城天守閣建設可能性調査業務について、駿府城天守閣の再建は合併前の静岡市が平成4年に静岡市駿府城再建等駿府公園再整備基金条例を制定したことにより既定事項と思っており、改めて駿府城天守閣の建設の可能性についての調査やアンケート等を行う必要はないとのことから、その委託料を市の公金から支出させた行為は違法不当であるとして、被告の静岡市長に対して当時の静岡市長、小嶋善吉氏に委託料相当額等の損害賠償の請求を原告が求めた事案でございます。  第1回口頭弁論は、平成20年12月12日、来週の金曜日の午前11時、静岡地方裁判所で開かれることとなっております。今後の対応でございますが、訴訟代理人と協議をしながら対応してまいりたいと考えております。  説明は以上でございます。 178 ◯遠藤委員長 ただいまの説明に対し質疑ありませんか。                  〔「なし」〕 179 ◯遠藤委員長 質疑を終わります。    ────────────────────────────── 180 ◯遠藤委員長 以上で、本日分の都市建設委員会を閉会します。                 午後4時33分散会   都市建設委員長 遠藤 裕孝 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...