2番目に、地域の
音楽団体の育成についてであります。地域の
音楽団体と一言で申しましてさまざまな団体があります。今までも地道に活動されてきたわけでありますが、音楽館のオープンにより一層地域の
音楽文化振興に励みがつくと思います。
音楽文化を底辺で支えていく地域の
音楽団体に対しての事業としてはどのようなものを考えているのか、お伺いをいたします。
次に、音楽館の稼働率についてであります。以前の議会での答弁の中でも当局の答弁の中で、
自主事業が大体20%から30%で、そのほかは
貸し館事業ということでありますが、当局として音楽館の稼働率をどの程度と考えているのか、お伺いをいたします。
次に、新
都市拠点整備事業についてお伺いをいたします。
今定例会におきましても多くの議員の方々からこの
事業計画のことについて質問がされておりますので、できるだけ重複を避けて質問をしてまいりたいと思います。新
都市拠点整備事業が策定されてから5年の月日が流れております。計画当初はバブル経済華やかなころであり、また
国鉄清算事業団が用地売却において大変厳しい条件を出していたときであります。その後の
バブル経済崩壊により売却条件も緩和され、昨年度買収が完了し現在に至っておりますのは皆様御承知のとおりであります。
市長が就任されてから
事業計画の見直しについて明言されたことに対して、今議会において他の議員の方々がさまざまな角度から質問をされましたので、私としましては計画の見直しに対しての考え方についての質問はどうしても重なりますので省略をさせていただきます。
重ならない部分として、
計画区域内の
駐車場対策についてお伺いをしてまいります。現在
計画区域内での駐車場の計画は約4,000台というふうに私聞いております。この計画の中での駐車場の台数は、現在核となる幾つかの施設の収容人数と比較して、私としては少ないのではないかと考えております。JR新駅の設置も検討されておりますので、この地区への
公共交通機関による市内各所からのアクセスの形態は今後変化をしてまいると思います。しかし、現状を見ましても市内の
公共交通機関網がその変化に十分対応できるようになっているとは私はちょっと考えられません。今後も十分対応するとなると相当の綿密な計画を持っていかなければできないのではないのでしょうか。当局としてはこの地区内の
駐車場確保について、現在も今までどおりの計画のまま考えているのかどうか、お伺いをいたします。
次に、
清掃工場の
余熱利用施設について何点かお伺いをいたします。
現在新沼上
清掃工場の建設が継続して行われているのでありますが、ようやく来年に完成をいたします。皆様も御承知のとおり、以前よりあの地区には
最終処分場、
清掃工場、霊園、
ヘリポート等の施設ができてまいりました。これからその近くに
流通センター前の
麻機遊水地第3工区、ここに浅畑緑地として
スポーツ広場、
テニスコート、遊歩道等の市民の憩いの場が、2年後あるいは3年後には完成する予定であります。
本年6月の議会で企画部長は、
余熱利用施設についての答弁で、温水を利用した
健康増進、またスポーツ、
レクリエーション等について、今年度計画を策定していきたいとおっしゃられました。部長の答弁から考えるのであれば、現在整備が進められている浅畑緑地との関連性を持たした施設として整備ができるということがうかがえます。
昨年も我が党の東部地区の議員で、他都市の
余熱利用施設を視察に参りましたが、他都市においてもさまざまな施設を整備しており、大変工夫のある施設もございました。例えば、よくある施設で申しますと
温水プール、また温水を利用しました浴場、これらは比較的多く存在をしております。水戸に参りましたときに1点また違うものがありまして、植物公園というものがございました。これは蒸気を利用して室内を暖房することにより、熱帯の植物からさまざまな植物、これらを育て、そして市民に開放をしておる施設でございました。また、別の観点で行きましたら、地域の農業の振興において
ビニールハウスへのやはり温水の供給、これを行っておりました。
そこで、まず第1点目にお伺いすることは、
余熱利用施設の計画についてであります。6月議会では具体的な方針が出されておりませんが、現在予算計上後半年が経過する中で、ある程度施設内容の方向づけができたのではないでしょうか。現在どのようになっているのか、お伺いをいたします。
また、
施設整備の今後の
計画スケジュールについてはどのような考え方で進めていくのか、お伺いをいたします。
次に、施設をつくる上で当然必要となってくるのが用地の問題であります。現在地元との話し合いをされていると聞いております。いつごろをめどにどのくらいの規模で確保していくのか、お伺いをいたします。
以上、第1回目の質問といたします。
4
◯社会教育部長(谷川良巳君) それでは、4点についてお答え申し上げます。
まず最初は、
文化振興財団に基金を創設する考えはないかとのことですけれども、
文化振興財団は今後その設立目的に沿っていろんな事業を展開していくこととなりますが、この事業運営に当たっては財源の確保ということから、御指摘の基金の創設も考えられます。しかし、本市におきましては当面財団の基本財産の充実、既存の
文化振興基金の活用等により、当面対応してまいりたいと考えております。
なお、法人税等で規定をしております
特定公益増進法人の認定を受けることにつきましても、当面は考えておりませんが、今後の対応の中で研究をしてまいりたいと考えております。
次に、次世代の子供を対象とした事業のお尋ねですけれども、
子供たちに対する事業につきましては、
公開レッスンや各種の講座など、
子供たちの持つ豊かな才能を引き出すためにさまざまな事業を実施していく考えでございます。
次に、地域の
音楽団体に対する事業はどのようなものを考えているかとのことですけれども、市民の方々で合唱団やオーケストラを組織し、著名な指導者や音楽家と共演する事業等を行うことにより、本市の
音楽文化の向上を図ります。また、
静岡音楽館にはホールのほか
リハーサル室を2つ設けまして、地域の
音楽団体の皆さんの練習などにお使いをいただけるかと思います。
なお、ホールを練習に使用する場合の料金につきましては半額に割引し、市民の皆さんが利用しやすいように設定をしてあります。
最後ですけれども、この音楽館の稼働率ですけれども、ホールの稼働率につきましては音楽館の開催日を年間約300日と仮定をしまして、そのうちの30%の90日を
自主事業に使用します。残りの70%の210日を貸し館とする計画でございます。
自主事業は35回の演奏会を予定しまして、
貸し館業務においては練習を含めて210日のうち約70%の150日の利用を当面目標にしたいと考えております。
以上でございます。
5
◯都市整備部長(
稲葉富士雄君)
東静岡地区の
駐車対策についてお答えをいたします。
東静岡地区の
駐車対策につきましては、
総合整備計画の中で整備をされております。その基本的な考え方といたしましては、大
規模イベント等の開催に伴う駐車需要に対応するため核施設を中心に駐車場を設置するとともに、
駅前広場等の地下など公共空間を有効利用し
公共駐車場を整備する考えでございます。また一方、民間施設につきましては基本的には
附置義務駐車場により対応する計画となっております。今後
まちづくりの進捗にあわせ検討を行ってまいりたいと考えております。
以上でございます。
6
◯企画部長(栗本一作君)
清掃工場の
余熱施設関連につきましてお答えをさせていただきます。
まず最初に、
余熱利用施設の内容等どの程度考えているか、進んでいるかというようなお尋ねでございます。新
清掃工場の余熱施設の
調査検討等につきましては、今年度そのテーマを
健康増進と保養というテーマで、施設の規模、内容、それから専門家等の意見を聞きながら、地元の活性化を含めた構想を策定しているところでございます。この構想の策定に当たりましては、基本的には市民の皆さんに喜んでもらえる施設ということを主眼にし、幅広い方々が利用できるような施設を計画をしているところでございます。
なお、
スケジュールというお尋ねですが、今のところ平成11年をめどに順次用地買収や造成、建築、それぞれの事業を進めてまいりたいと考えております。
次に、用地確保の問題でございますが、現況どうなっているかということですが、用地確保の現況といたしましては、
現在地権者の皆さんと精力的な説明会等を重ねているところでございます。地権者の
皆さん総数31名でございます。全体の事業規模といたしましては約5万6,000平米、そのうち買収予定が約3万5,000平米ぐらい、なお借地が約2万平米ぐらいというようなことで、地元の皆さんに協力の御依頼を申し上げているという状況でございます。
以上です。
〔3番山田誠君登壇〕
7 ◯3番(山田誠君) お答えをいただきました。それでは、2回目の質問をさせていただきます。
まず、音楽館についてでありますが、オープン前にもさまざまなPRを今後されていくと思います。本年2月議会での答弁の中で、市民に対して内覧会を開きたいとのことでございましたが、具体的にはどのような形で行うのか、お伺いをいたします。
次に、友の会のことについてであります。当局は友の会の組織をつくっていきたいということでありますが、音楽館の事業等を広く知ってもらい、市民の音楽館に対する親しみを持ってもらうということを考えるのであれば、積極的に推進をすべきであると思います。現在友の会について具体的な考え方が、もう開館まで半年でございますから、あると思いますので、その点についてお伺いをいたします。
また、当然会員を募集していかなければなりませんが、その会員募集についてはどのように市民にPRをしていくのか、あわせてお伺いをいたします。
次に、新都市に関係いたしまして、国道以北の
長沼地区の考え方についてお伺いをいたします。
長沼地区は南の新
都市拠点地区とは国道1号線を挟んですぐ隣合った地区であり、しかし
都市拠点地区との関連した
都市計画というものが現在具体的に示されておりません。朝のラッシュ時に
静岡鉄道の長沼駅から国道1号線、
下大谷線の周辺を通行した方はよくわかっておられると思いますが、常に
交通渋滞が発生をいたします。
このような状況の中で先日、ほかの議員の方々も触れましたが、ジャスコを核とする
ショッピングセンター計画が日東紡の工場用地において浮上してまいりました。市長は答弁の中で、新
都市地区と
ショッピングセンター計画は、もし実施されることになれば一体となって考えていきたいということでありましたが、そうなれば当然のことながら
長沼地区の
まちづくりを含めた新
都市計画を考えていかなければ、当然のことながら片手落ちになってしまうと思います。当局として
長沼地区の今後の
まちづくりについてどのように考えているのか、まず第1点目としてお伺いをいたします。
2点目として、
まちづくりに関連した
道路計画についても、現在の道路網では当然のことながら対応できなくなると考えられる中、どのように考えているのか、あわせてお伺いをいたします。
この地域のすぐ隣を通っている
下大谷線についてでありますが、これについては以前から議会でも何度も取り上げられております。
長沼地区新
都市拠点地区に隣接し、バイパスがあと2、3年で開通予定、そして第2東名の計画推進がされてくる中での
アクセス道路、これらさまざまな関連を考えますと、今後の
自動車交通の増大が心配をされてまいります。この
幹線道路は将来市内の南北を結ぶ道路として、特に市の東部としての道路としては
大変重要性が増してまいります。今後の計画としてどのように考えているのか、お伺いをいたします。
以上のことに関連して、ことし
可能性調査費がついておりますが、
静岡鉄道の立体化のことについてお伺いをいたします。
柚木-古庄間には
静岡鉄道の線路を横断する形で
宮前岳美線の
谷津山トンネルの計画、先ほど触れた
下大谷線の今後の計画、これらがあります。また、
長沼地区の
まちづくりにも大きな影響を及ぼすものであり、今年度の調査費、この計上によりどのような考えのもと調査を進めていくのか、お伺いをいたします。
次に、先ほど御答弁をいただきました
駐車場対策についてでございますが、現在、市の施設として
市民文化会館あるいは
静岡産業館の駐車場を見ましても、収容人数と
駐車場台数とのアンバランスから、催しがあるとき駐車場が満車となり、その結果、近隣の
交通渋滞を引き起こしているのが現実であります。今や皆様も御承知のとおり、一昔前の一家に1台というよりも、1人に1台と言ってもよいような
自動車保有の状況の中で、今後計画される施設には
駐車場対策については十分な配慮が必要であると思います。また、駐車場以外にも
公共交通機関のアクセスの計画、これについても当然のことながら十分な配慮が必要であると私は考えます。
新
都市拠点地区は国道1号線と南幹線に挟まれており、仮に国道1
号バイパスが完成したとしても、交通量の減少が現在の予測では20%から30%と言われている中、
主要幹線道路に渋滞を引き起こすことがないよう、もし今後地域内の計画の見直しをするのであれば、あわせて
駐車場対策についても再度検討することを私としては要望をいたします。
以上、第2回目の質問といたします。
8 ◯市長(小嶋善吉君) 山田議員の御質問にお答えいたします。
長沼地区の問題でありますが、1号以北の
長沼地区の今後の
まちづくりをどのように考えるか、そして
まちづくりと関連する
道路計画はどのように考えるかということでございます。国道1号以北の
長沼地区の
まちづくりにつきましては、
総合整備計画策定の中で検討されております。
長沼地区につきましては、御案内のように、
現況土地利用が工場、住宅等の密集地でありまして、道路や排水等の改善も課題でありますことから、将来は都市環境の改善を推進するとともに、商業、業務、そして住宅等への
土地利用転換をする考えが示されております。また、
道路計画につきましても駅前通線並びに南北幹線の南北延伸が提案をされております。いずれにいたしましても、新
都市拠点整備事業と一体となった
まちづくりが望ましいと考えておりますことから、新
都市拠点整備事業の進捗に合わせ、地元の意向を含めながら将来の
まちづくり、
道路計画を検討してまいりたいと考えております。
次に、
長沼地区に隣接しました
下大谷線の
道路計画、どのように考えているかということであります。御案内のように、この道路は将来静岡市の一番の南北の
幹線道路にしたい、またしなければという考えで今県と市と検討を進めているところであります。
下大谷線、
県道山脇大谷線は第2
東名静岡インターから国道1号を経由し、国道150号と結ぶ南北の
幹線道路であります。沿線には
流通センターを初め
東静岡拠点地区、東名新インター、
池田山総合公園、
有度山芸術文化の丘など、
各種開発拠点が事業中、あるいは計画をされております。これらの
開発拠点から将来新たに発生する
自動車交通の増大に対処するため機能の強化を図っていく必要があります。したがいまして、
下大谷線の整備促進を図るため、国、県、警察、道路公団並びに市で構成をいたします
静岡地区南北幹線道路協議会を設置し検討しているところであります。検討内容としましては、第1東名新インターとの接続方法、国道1号、
JR東海道線や
静岡鉄道との
立体交差方法等多くの課題や、幅員及び構造などについて現在検討しているところであります。今後も引き続き協議会の中で御意見をいただきながら進めてまいりたいと考えております。
一方、国に対しましては
地域高規格幹線道路として指定をしていただくよう要望しておるところでございます。
以上でございます。
9
◯社会教育部長(谷川良巳君) 2点お答えをいたします。
1つは、内覧会はどのようなものかということですけれども、音楽館を市民を初め幅広くPR、周知する手段といたしまして、5月9日の開館日前に3日程度の内覧会を予定をしております。この内覧会は無料といたしまして、現在企画面で御活躍を願っております企画委員あるいは市民委員等々の皆様方の御協力をいただいて開催をいたします。
次に、友の会のことですけれども、友の会につきましては音楽館の事業をより皆さんに知っていただくために組織するもので、来年初めに行う音楽祭のチケットの売り出しと同時に会員の募集をする予定です。会員数は2,000名程度を予定をしておりまして、会員にはチケットの割引や情報を満載した会報を送るほか、親睦のための事業に参加できるような特典を設ける予定です。会員募集につきましては、市の広報を含めあらゆる方法でPRをしていきたいと考えております。
以上です。
10
◯都市整備部長(
稲葉富士雄君)
長沼地区における
静岡鉄道の立体化に対してどういうふうな考えを持っているかということでございますが、
静岡鉄道が通過する柚木、長沼、古庄地区には
都市計画道路下大谷線のほか一般市道が交差しております。これらの道路のうち特に
下大谷線は本市を南北に結ぶ
幹線道路で交通量も多く、また
静岡鉄道と国道1号が近接しているため踏切による
交通渋滞を来しているところであります。この
交通渋滞を解消するためには
静岡鉄道の立体化が必要だと考えております。このため本年度は
静岡鉄道と各
幹線道路との交差方法や、また周辺の沿線地域をあわせて、その
まちづくり等につきましても調査を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
〔3番山田誠君登壇〕
11 ◯3番(山田誠君) 御答弁いただきました。3回目でありますので要望を申し上げたいと思います。
まず、音楽館についてでありますが、市民の親しめる施設として
自主事業を行っていく上で幅広く市民の声を聞く機会を考えていく必要があるのではないでしょうか。1つには、市民のニーズをつかみ、そして財団や音楽館への理解を深めてもらうことになると思います。確かに現在市民会議というものがありますが、その中に一般市民の意見や要望を入れていくようにしないと本当の意味での市民ホールとして確立をしていくのは難しいのではないでしょうか。これについてはいろんな議員の方々が前にも議会で質問をされておりますので、私質問をしませんでしたが、要望としておきます。
水戸の芸術館の職員の話を聞いたときに、あそこは
自主事業が100%ということで、市民の関心度が少し低く感じるということを教えていただきました。やはり、広く市民が楽しめる音楽を
貸し館事業と
自主事業のバランスの中で進めていただきたいと思います。
1つには、市民の声を吸い上げる方法として、先ほども触れました友の会の活用、ホール等でのアンケートの実施等々さまざまな方法があると思います。ぜひとも市民に喜ばれるよいホールの運営のために当局の努力をお願いいたします。
財団の基金のことについてでございますが、要望といたしまして、確かに
文化振興基金、これの活用、そして基本財産の拡充というものが必要だというお話でありましたが、基本財産というものはどうしても取り崩すことができません。それであるならば私としてはやはり弾力的に運用していく上でも基金の創設というものは考えていってもいいんじゃないかと。それによってその職員の、よし、やろうという意欲がふえてくるのではないでしょうか。再度の検討をお願いいたします。
次に、
長沼地区と新都市拠点整備地区についてであります。この両地区は今後の整備の中でも深いかかわりを持つ地区であり、新
都市拠点整備事業を進める中で必ず周辺の
まちづくりを総合的に検討しなければならないときが来ると思います。もう来ていると言っても私は過言でないかもしれないと思います。これには先ほども御答弁をいただいた
静岡鉄道の立体化の問題、南北を結ぶ何本かの
幹線道路の計画、これらがすべてかかってまいります。また、将来の静岡、清水の接続点として市長が目指す静清の合併の問題、これについても長期的な展望を持たねばいけませんし、本当の意味での新都市の計画というものは、それらすべてを考えた中で推進していかなければならない、このように考える中、どうかできるだけ早い時期でのこの地区周辺の計画推進を考えていただきたいと思います。
先ほど財団のことに触れましたが、音楽館のことでちょっと要望としてつけ加えさせていただきますと、内覧会のことについてであります。これが5月9日の開館前3日間程度ということでございますが、あのホールの入場席数は617だったと思いますが、そうしますと3日間でやはり1日に何回かそういった催しを開いていかなければ、広く市民の方々、あるいは静岡市周辺の方々に内覧をしていくことは難しいのではないでしょうか。私としましては、せっかくの機会でありますから日に10回程度、そうすればもし全部が入れかわるとすれば日に6,000人、3日間で約1万8,000人、最低でもこのぐらいは私としましてはやはり広く知ってもらうためには行う必要があると思います。それによりここで音楽を聞いた方々が、やはり音響効果の問題で今までの
市民文化会館等とは違うなと、そういう理解を持っていただいた上で新たなる事業に聞いていただくと、こういうことが私はできるのではないかと思います。
そして、友の会についてでございますが、2,000名ということで大体考えておられるということでありましたが、先ほど市の広報等を使ってということでありますが、やはりこれも静岡市民を対象にするだけでなく、広く静岡市周辺市町村、これらも対象にしてぜひとも考えていただきたいなと思います。
以上、要望を申し上げて3回目終わらせていただきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
12 ◯議長(
池ケ谷恒雄君) 次は、21番望月晃君。
〔21番望月晃君登壇〕
13 ◯21番(望月晃君) 通告に従いまして、1つ、市長の政治姿勢について、1つ、文化行政について、1つ、衛生行政についてお伺いします。
質問の前に、市長のこれまでの答弁を伺いながら、市長に対する理想像と私の思いが満たされない部分がありましたので一言言わせていただきます。それは選挙で私どもが支援した方を破り新市長になられたのですから、私どもの支援した方以上の人間性、見識、リーダーシップ、そして静岡市づくりの情熱とロマンがもっと前面に出た発言であってほしかったからであります。戦後生まれの市長に託された責任を肝に命じていただき、静岡市のかじ取りをしていただきたい。その意味におきまして今後とも私も必死に勉強し、市長が市民の期待を裏切るようなことのないよう厳しく見守らせていただき、議論を挑みたいと決意しておりますのでよろしくお願いします。
さて、質問に入ります。市長の政治姿勢に最も欠けていると思われたのが、現在選挙権がない世代へのアピールに欠けた点です。私からは次の世代へのメッセージという角度から、静岡市におけるハードとソフトの都市づくりについて、1点は国際交流、2点目、人間教育、3点目に環境問題について市長の考え方をお伺いいたします。
初めに、国際交流についてお伺いします。
市長が県会議員時代に発言された議事録を拝見させていただきましたが、中国浙江省友好提携事業に関して、国際間の問題に取り組む努力について積極的な議論をされておられました。幸いにして静岡市は姉妹都市にアメリカ合衆国ネブラスカ州オマハ市、フランス共和国カンヌ市とまたアメリカ合衆国カルフォルニア州オックスナード市に友好都市として親善と友好に努めております。私はこれらの姉妹都市や友好都市を大いに活用していただいて、市長が訴えておられた国際交流のすそ野を広げる努力を、自治体の長に就任された現在、国際交流という事業から静岡市の
まちづくりにどのように取り組まれていこうとしているのか、現在の心境と決意を伺っておきます。
次に、人間教育について市長の見解を伺います。
市長は県会議員時代に教育問題についても積極的に発言され、急速に変化する現代社会が、児童生徒、青少年の人間形成に及ぼす影響との観点から、家庭教育、学校教育、社会教育のあり方について、県教育長に本県の教育について議論を交わされていたことを知っております。特にスポーツ競技についての本県の指導者養成に関しては、小中学生を対象に指導者の資質向上により、計画的に底辺拡大を訴えておられたことも承知しております。また、県立大学の運営にも独自の意見を述べられており、人材育成に大いなる関心を示されていることを考えますと、21世紀の未来人と位置づけた人間性豊かな人づくり教育について、静岡市として次代を担う
子供たちにどのような夢とロマンをプレゼントされようとしているのか、市長の抱負、また決意を伺いたいと思います。
次に、環境問題についてお伺いします。
私的なことで恐縮ですが、学生時代、薩南諸島の隆起サンゴ礁について地形学の卒業論文を書きました。地球の第4氷河期の海面変化を喜界島の地層調査をレポートしたものです。氷河期に北極、南極の両極地を中心に海水が氷結し、その影響で太平洋の海面が下降、また上昇したユースタティック運動の証明を隆起サンゴ礁の地形に求めたものでありました。私どもが体験する自然の姿は実に悠久の時を超えた想像を絶するものであります。宇宙飛行士にならた向井千秋さんの報告は、地球と人間は共存していかねばとの印象を語っておられましたが、地球規模の環境問題は通常の社会生活ではなかなか実感することができません。この目に見えない部分こそ大局に立ち、事前に研究し、的確な判断と緻密な準備、そして事に当たってはちゅうちょなく迅速に対応していかねばなりません。静岡市93%の山地であっても着実に市街化が進み、平坦部の開発がされようとしております。自然が失われることによって
子供たちの情緒や感性、そして健康が損なわれないように私どもが守らねばなりません。高まりゆく環境問題こそ次の世帯への生存権に関する問題だけに、市長は行政を力強く引っ張っていくアピールをすべきだと考えますがいかがでしょうか。
以上、市長が本市の抱える諸問題を通して、次代を担う
子供たちの施策にどう取り組むのか、次の世代のメッセージとしてお伺いいたします。
次に、文化行政についてお伺いします。
初めに、芸術家を育てる都市づくりについてであります。
広報923号に静岡市の文化について、平成5年度世論調査結果が掲載されておりました。その報告の中で目についたものは、文化性について高い点、低い点の項目です。特に文化性の低い点として美術、音楽、映画、演劇などの鑑賞機会が少ないという市民の声、さらに行政が最も力を入れるべき文化施策は、生活の利便性、快適性の向上、文化施設のレベルアップ、新設、芸術鑑賞の機会の充実などの箇所でありました。アンケートではとりわけ若い世代の文化行政についての具体的注文が目についております。静岡市の文化行政は若い世帯の要望に襟を正し、魅力的な対応をしなければと考えます。
そこで、私は芸術家であれ、音楽家であれ、画家であれ、いわゆる芸術家を育てるためのコンクールやエキジビションなど、彼らが目標を持って制作や発表に励めるような指導性を発揮すべきであると考えます。美術家、音楽家などの育成のためにどのような指導性を持っているのか、また芸術家を育てるコンクールなどの体制が必要であると思いますがいかがでしょうか。
本年、市役所新館ホールで昼休みを利用してのコンサートが市民の皆様から好評をいただいておりましたが、そのような企画をどんどん推進していただきたいが、その点どのように考えておられるか、あわせてお伺いします。
次に、文化施設使用料減免措置についてお伺いします。
議案質疑の際、
静岡音楽館の使用料減免措置についてお伺いしましたが、答弁を伺い、絵にかいたもちとの印象があり、だったら条例に盛り込まないでよかったのではと思いましたので、考え方など念のためにお伺いし、あわせて
市民文化会館の施設使用料減免措置について現状と見通し、また優先使用の現状は類似都市の状況と比較してどうなのか、お伺いします。
次に、衛生行政についてお伺いします。
初めに、犬猫避妊対策についてお伺いします。
私は、地域の若いお母さん方から公園の砂場に犬や猫のふんがしてあり、自分たちも掃除をしたりは努力しているが、当局でも砂場の衛生管理について何とかしていただければという相談を受け議会に提案しておりました。先日も住宅課のスタッフが町内会の要望に迅速に対応され、砂の入れかえや公園の遊具の安全点検とお色直しをしてくださる姿を組長で話題になっており、市役所への信頼が高まっており感謝しております。私は、砂場の衛生管理と直接かかわるペット対策や犬猫問題を考えておりましたところ、市民グループの方からお話を伺い、市内の公園に捨てられた野良猫が繁殖シーズンを迎えるたびにその数もふえるようで、近隣の迷惑、苦情と、中には殺されてしまう子猫に胸を痛めボランティア活動をしていることを知りました。そして、避妊の手術代金を調達しながら20年も頑張っているそうです。幸いにして前厚生委員長大橋章二議員、現委員長の石上明議員のアドバイスと、何よりも元議長の鈴木嘉富議員の御尽力で、市内の獣医さんや犬猫病院の先生方の御協力体制をつくっていただけたことをお聞きしております。ペット問題に悩む自治体に先駆された犬猫避妊対策をお伺いします。
次に、公園トイレの衛生管理の現状と対策を伺っておきます。
最近、公衆トイレの美化、そして衛生について、厚生省指導の管理面の強化の見直しという記事を目にするようになりました。市内の公衆トイレも一時のくみ取り式トイレからほとんど水洗に変わり大変きれいになりました。汚物や便器やドアの破損など、公園愛護会の皆さんが早朝から園内の清掃の努力をされ感謝申し上げますが、使用者のモラル向上と公園トイレの衛生管理の現状と対策をお伺いして、第1回目の質問を終わります。
14 ◯市長(小嶋善吉君) 望月議員にお答えをいたします。
まだ私も1月ちょっとでありまして勉強中でございますので、一刻も早く市政を強力に引っ張っていくようなリーダーシップを発揮して市政の発展に尽くしていきたいというふうに思いますので、また今後とも御指導いただきたいというふうに思います。
それで、私への質問、本市の次代を担う
子供たちの施策にどう取り組むのかということでありますが、精神としましては、私も子供が好きでありまして、ただ心配いたしますのは少子化が非常に進んでいると。実はけさ庁議でお話を教育長さんともしたんですが、これから数年間、要するにことし生まれた子供の数も着実に年々減っていく状況であると、こういうことを思うとこれからの日本どうなるのかなと、そんな話もさせていただいたわけであります。いずれにしましても、これからの
子供たちは21世紀の我々のこの日本の国を背負っていくわけでありますので、やはり我が郷土静岡にとっては豊かな郷土愛、そして豊かな人間性を持った人間に育ってもらいたいなと。そのために我々親として、社会としてできることがあればやはりやっていくべきだろうと思いますし、特に豊かな環境、教育環境も含めまして、社会環境も含めまして、豊かな環境をやはり子供にとっていい環境をつくってやってあげることが我々の親の責務かなというふうに思っております。
よく教育は社会教育、家庭教育、学校教育と3つあるというふうに言われます。どれも非常に重要にこれからなっていくと思いますし、また少子化が進んでいる中で社会の対応もこれからいろんなもの、そういった3つのものも変わっていくと思いますが、基本はやはりこれから新しい時代、そして日本もこれから国際化の中でいろいろもまれていくわけですから、非常に人間性豊かな、どこへ出しても恥ずかしくない、そういった子供を一人でも多くつくっていくというのが我々の社会の務めだろというふうに思っております。
施設整備はお金でできることですけれども、そういったソフトの面の教育、これは我々1人1人が考えていかなきゃいけないことかなというふうに思っております。
それと国際教育につきましてどう思っているかということをお聞きになりましたが、私も県議会のときに国際交流のこといろいろ取り上げてやったことがあります。基本はやはり日本は島国でもありますし、歴史、伝統、文化、また言葉もほかの国とは極めて違うわけで、なかなか他の国の人たちと本当の意味の人間同士の交流を図ることが難しい状況であると私は思います。しかし、これから日本も、今までは世界の中でどっちかというと戦後復興、大事にされて復興してきました。これからやはり積極的に世界に貢献をするというようなことでいかないといけないわけで、それにはやはりこっちも外国の文化、そして外国の人たちを理解する努力をしなきゃいけない、そして外国の人たちからも日本の文化、日本の人たちの考え方を理解してもらうと、そういった交流が私はますます必要であるというふうに思います。国政の問題だというふうに言う方もいますが、私はやはり人間同士のつきあい、理解をし合うというのは、地方自治体もやはり積極的に取り組んでいくことではないかなというふうに思っておりますし、そういう点で今オマハ、そしてカンヌと姉妹提携をしていろんな事業をしておりますが、その中から一人でも多く日本人をよく理解してくれる人たちが世界の中でふえていくというようなことはすばらしいことでありますし、こういったことも国際交流を地方自治体としても進めていく必要があるのではないかなと、これはやはり教育にも関係することだと私は思っております。
私からは一応そういうことで、あとは部長から答弁させたいと思います。
15
◯社会教育部長(谷川良巳君) 本市の美術家、音楽家の育成はどのような考えのもとに実施をしているかとのことですけれども、新たな文化の創造を図るためには芸術文化におけるよき指導者が必要であり、また市民の感性や意欲を触発する芸術が活動していることが必要であります。そのため新しい芸術文化の担い手となる若手を育てるために創作の場を提供したり、ハード及びソフトの面から新しい文化を育む環境整備を行う必要もあります。その一環として現在芸術文化奨励賞の授与、市民文化祭、あるいは市民芸術祭における発表の場の提供等を通じまして、市民の芸術活動を支援しているところでありますが、新しい
静岡音楽館の建設を機に、内外の実力ある音楽家の招致や各種教室を通じての音楽育成も計画をしております。また、実施に当たっては民間のノーハウを取り入れた
文化振興財団を通して行っていきたいと考えております。
また、新館1階のロビーでのコンサートですけれども、市民の皆さんから非常に好評でありましたので、今後実施できるよう関係
音楽団体等と協議をしてまいりたいと考えております。
次に、
静岡音楽館におきます使用料の減免措置、優先使用等についてお答えをいたします。音楽館におきます使用料の減免につきましては、条例案第7条に規定しているところでありまして、市長が特に必要としている場合としております。基本的には主催事業及び共催事業について減免をしていきたいと考えております。
優先使用につきましては今後規則で定めてまいりますけれども、市民会館との整合性を図りながら音楽館の事業として使用する場合や、公共的団体等が全国的規模の催事を行うとき、また教育委員会が特に必要と認める場合に行いたいと考えております。また、他都市の状況につきましてもほぼ本市と同様の考え方であると聞いております。
以上でございます。
16 ◯総務部長(塩澤和佳夫君)
市民文化会館にかかわる2点のお尋ねにお答えをいたします。
まず、使用料の減免について、その現況でありますが、減免の対象といたしましては静岡市文化団体連合会が毎年実施をする市民芸術祭、市及び教育委員会と共催で実施をする美術講習会、芸能発表会としております。いろいろな団体から減免方のお話はございますが、
市民文化会館を使用して行われる多様な芸術的、文化的な諸活動や福祉的な活動などの中で、減免対象団体と事業の認定をめぐる具体的な線引きなり歯どめの難しさがございまして、納得できる基準の設定がなかなか見出せないのが現況でございます。他都市においても同様な状況であります。
一方、会館の財政面における健全な運営を図ることも大切であると考えております。5年度決算におきましては、経費は施設改修費を含めまして8億余円に対し、使用料収入は1億4,000万円、6億余の一般財源を使っております。
市民文化会館の使用料が公共性を勘案して設定してあることを踏まえ、今後類似都市の状況を見ながら、さらに検討を重ねてまいります。
次に、優先使用の現況であります。優先使用は
市民文化会館条例施行規則第2条第3項の1号及び2号のほか、補完的機能として3号がございます。これは市長が特に必要と認めたときでありますが、これは次のようなときとしているものであります。成人の日祝典と市制施行記念日における功労者等の表彰、戦没者慰霊祭、教育委員会主催の市民文化祭、芸術性の高い全国美術展や外国人アーチストの巡回公演など、一般市民がどなたでも参加し、また鑑賞できるものとしているのが現況でございます。
以上であります。
17 ◯衛生部長(小畑由夫君) 2点の御質問にお答えいたします。
1点目、次の世代を担う
子供たちに対する環境教育の問題ですけれども、環境保護の必要性、それから破壊の実態あるいはそれらに対する対策等、わかりやすく解説した環境副読本というものを作成しまして、これらを教育の場等でも利用していただき、そうした教育に努めてまいりたいと思います。
それから2点目、犬猫対策でございますが、現在飼い犬、飼い猫の去勢あるいは避妊手術につきましては、飼い主が費用を負担することを原則としております。これらの普及啓蒙につきましては、動物愛護館を拠点といたしまして行っておりますが、去勢とか、それから避妊手術の普及啓蒙だけでなく、ペットの正しい飼い方につきましても、広報紙、各種催し物等を通じまして、さらに飼い主のモラルの向上を図ってまいりたいと考えております。
なお、本年度につきましては公園等の公共施設に住みついた飼い主不明の猫を中心としまして、静岡市獣医師会の協力によりまして避妊、去勢の手術を実施してまいります。
以上でございます。
18
◯都市整備部長(
稲葉富士雄君) 公園内のトイレの衛生管理につきまして、その現状と対策ということでございますが、現在都市公園等におけるトイレの設置状況は、現在126の公園緑地に151カ所設置してございます。これらのトイレはすべて水洗化となっております。
公園トイレの管理につきましては、民間業者に委託し実施しているところと、公園愛護会や地元の有志にお願いをして実施しているところがあります。
清掃につきましては、利用頻度の高い公園につきましては毎日1回ないし2回、そのほかの公園につきましては週1回から4回実施をしております。そのほか利用者から通報があったときにはその都度対応しているところであります。しかしながら、便所のドアを壊したり、便器に物を入れ使用不能になるなどのいたずらも多く、その対応に対しましては大変苦慮しているところでございます。いずれにいたしましても、利用される皆さん1人1人が次に利用する人の身になってきれいなトイレづくりに御協力願う以外に方法はありません。したがいまして、今後は各トイレに注意事項を掲載したり、公園愛護会の活動を通じモラルの向上を訴えてまいりたいと考えております。
以上でございます。
〔21番望月晃君登壇〕
19 ◯21番(望月晃君) 2回目の質問をいたします。
市長の
子供たちへのメッセージを伺いながら、私はこれからもじっくり議論して、市民の皆様のために本気で取り組んでいただきたいと思いました。お答えをいただきました文化行政について努力されていることは評価いたしますが、世論調査結果をよく認識していただき、文化事業の指導者養成と世界の一流演奏や舞台を鑑賞する機会を検討していただきたい。特に文化施設を利用する立場の方々の、いわゆる77.2%のやりにくいとのデータにはいま一度検討していただきたい。世界の最高峰の芸術を市民に鑑賞していただきたいと情熱を燃やす財団法人で、市内に事務所を構える団体職員の方からお話を伺うことがあります。特に外務省、文部省が後援するようなオペラなど総勢100名を超す総合芸術の日本公演は日程も限られ、静岡県で公演予定するにも1年前から会場確保に奔走するわけで、他都市と比較し会場優先使用や減免措置の問題で静岡市はおくれをとってしまい、結局
スケジュール決めに当たり断念せざるを得なく、浜松市などの公演に落ち着くことが多いとの話を伺っております。
また、市内在住の音楽愛好グループが外国のオーケストラや民族舞踊団を招待し、アイセル21で公演された際、交渉の段階で運よく日程も考慮していただいたようで、主催者側は予算の件でも
市民文化会館や静銀ユーフォニアに比べ使用料も格安で、運営する側として大変助かったという話もありました。時代は市民レベルでの国際化、そして芸術文化の受け皿づくりに細やかなしかるべき配慮が要求されていると実感するわけでありますので、文化施設使用料減免措置や優先利用に関していま一層の検討を要望しておきます。
また、衛生行政についても、本日は犬猫避妊対策と公園のトイレの衛生管理の前向きな対応を伺い、日ごろ心配していることが少しでありますが気が晴れました。今後さらに現場に通い気がついたことや、それぞれのグループの方々にアンケートや意見をまとめて市政のアドバイスに使わせていただきたいと思います。捨て猫といいますか、野良猫の避妊についても課題は多いと思いますが、御関係者の御健闘に期待いたします。
さて、ペットの飼い主のマナー向上について、千葉県の御宿町では犬のふんの放置に3万円の罰金条例に踏み切るそうです。また、大阪の羽曳野市では公園にペット用トイレを試験的に設置して、市民の意識向上に努めております。
我が市におかれましては今まで蓄積されたノーハウをさらに発展され、他都市をリードする施策を発表し実践していただきたいと要望しておきます。
また、砂場の衛生管理も最近は浸透してきたように思われますので、今度はトイレの衛生管理により一層の御努力を願います。
市長に伺いました国際交流、人間教育、環境問題の各論を具体的にお伺いします。
初めに国際交流についてであります。冷戦構造が新しい国際秩序を模索しつつ崩壊し今世紀が終わろうとしております。今世界各地では既成の価値観と過去に抑制された精神重圧を武力で巻き返そうとする民族紛争が世界の平和を脅かしております。平和ほどとうときものはない、平和ほど幸福なものはない、平和こそ人類の進むべき根本の第一歩であらねばならない。私の座右の銘であります。
それはさておき、現在世界はますます狭くなったと実感しますが、我が静岡市在住の外国人の方々の国籍もバラエティーになりました。静岡市国際交流協会のイベントはメジロ押しで、10月の国際交流フェア94を初め、毎回好評の「世界の言葉と文化を学ぶ」の講座は実に14カ国語にわたっており、市民の関心度の高さと講座の充実ぶりには目をみはるべきものがあります。
一方、協会の緻密な活動の評価は内外ともに高まっておりますが、市内の横文字表記の総点検は在住の外人さんに及ばずビジターからも感謝されているようであります。
また、静岡の男性と国際結婚された方々へのボランティア、日本語教室運営には、市役所内の会場の確保から、あるときは生活相談まで、一生懸命頑張っている様子に、静岡に嫁がれた若き海外からの花嫁さんへ最大の激励の事業であると感心しております。現在協会の事務所は本館の1回に移られ、毎日たくさんの外人さんが訪問され、それぞれプライベートを初め、実にさまざまな問題の相談窓口にもなられていることを承知しております。
そのような協会の目覚ましい御活躍ぶりには敬意を表するものでありますが、このままふえ続ける訪問者の対応も現在のスタッフや事務所では対応しきれないのではと心配しております。静岡市が国際コンベンションシティーの指定を国から受けているように聞いておりますし、7次総に示されております国際交流会館について、その時期や規模などについてどのように考えているのか、お伺いします。
次に、人間教育についてお伺いします。ある人は、1日を楽しむのに読書を、1年を楽しむのは種をまけ、一生楽しむのは家づくり、そして未来の社会づくりは人材づくりと言っております。至言です。実に人間教育の体系は100年にあり。私は常々静岡市の自然科学教育の場を思い切って充実していただきたいと、老朽化した駿府公園の児童会館の新築の展望を子供科学館に提唱したこともあります。その際、静岡市の天体観測施設の現状と今後の計画についても伺いました。そして、創造と科学教育のためにせめて移動天文台導入をの考えも伺いました。当時前市長はプラネタリウム導入検討、
社会教育部長からは駿府公園の児童会館の新築の展望を、子供科学館ではなくて代替施設として青少年の総合科学館の建設を考えている答弁をいただいております。いずれにいたしましても、子供科学館の建設についてどう考えておられるのか。そして、私は新しい世紀を目前にして極めて大事な人材育成の布石であると訴えておりますが、その役割と建設用地及びプラネタリウム設置について具体的な答弁をお願いします。
次に、平成4年6月議会に静岡市に文化教養施設をつくっていただきたいと昆虫館を提案いたしました。これはファーブルの生涯に彷彿するヒューマニズムを昆虫の生態を通して学んでいくこと、身近な昆虫たちの暮らしぶりの実態を情操教育、社会教育、自然科学の教育現場として、理想的には障害者の方を含むボランティア実践の場をこの昆虫館に期待し、人を育てる都市づくりのために提唱したものでありました。
さて、この昆虫館のもう1つの目玉は、年間を通して飼育した亜熱帯系の宝石のように輝くチョウが舞う温室であります。そこを観客が通り抜けるパススルー方式の生態館であります。現在日本平動物園のフライングケージと熱帯鳥館と同じ形態のものであります。静岡市は海抜ゼロメートルから3,000メートルの山岳地帯を擁する実に理想的な自然環境が財産で、動植物の宝庫でもあります。しかし、最近の
子供たちはテレビゲームや習い事には関心を示しますが、郊外の自然が織りなす生態メカニズムには余り興味を持たないように思います。自然に親しみ、生命を慈しむ情操教育と自然科学への探究心を醸成する意味において、静岡の昆虫展と世界の珍虫を展示する企画を訴えるものでありますが、日本平動物園にある資料館が老朽化している現状を指摘して、とりあえず昆虫展示なども提案しましたが、昆虫館そのものの施設を再度検討していただきたい。
加えて動物園の近年の入場者の軽減や客離れにいかに対応するのか、ビジターセンターの計画を一日も早く具体化していただきたい。入場者数の逓減の原因に駐車場の問題が取りざたされております。アクセスでの渋滞解消の対応など、その後どのように検討されているのか。また、学校5日制に対応すべく土曜日の子供料金無料化の提案について2年が経過しておりますが、どのような検討されたのか。また、北京動物園などの外国の動物園との交流企画も提案してありましたが、あわせてお伺いします。
次に、環境問題についてお伺いします。メダカやアメンボウが戯れる小川や昆虫が集まる草木など、失われた自然を再現したビオトープが日本でも注目され始め、ことしの夏、静岡市に中部電力清水発電所に開園しました。新聞記事によりますと、小川、池のほか湿地、小鳥の水浴び場、歩道、広場などを配している。ドジョウ、フナ、貝類など放流、蛍の幼虫も放し、平家蛍の乱舞を楽しむ。既にカブトムシ、ゲンゴロウの姿が見え効果が出始めたと報道してありました。2,000平方メートルで2,000万といいますか、1平方メートル1万円です。自然をお金で取り戻そうとしますと莫大な予算がかかるわけであります。残された自然をいかに保護し共存するか、私どもの双肩にかかっているわけであります。
そこで私は、静岡の恵まれた自然環境を生かした地域興しにオオムラサキの里とかカブトムシの里、また鯨ケ池や
麻機遊水地などに蛍やトンボの里づくりを提案しました。何よりも
子供たちに自然と親しんでいただくよう新沼上
清掃工場の余熱利用についても、私は植物園や世界の熱帯魚や淡水魚などを集めた施設を提案し、この地域に残る貴重な自然を生かした都市づくりを進めていただきたいと願うのは、あくまでも環境保全と
子供たちの未来のために訴えたいからであります。
さて、小学生も関心が高まっております地球環境問題は、この夏全国的な水不足から静岡の上水道の水問題、また生活排水にかかわる下水道問題も、夏休みの自由研究に親子で取り組まれたケースが多かったと聞いております。そして、生活ごみの問題は空き缶、瓶、トレーから大型ごみまで、大人よりむしろ子供の方が興味を持って何とかしなければと勉強や研究に励んでいる様子をあちこちの御家庭で耳にしました。
そこで、大型ごみ回収について検討していただいていると伺っておりますが、冷蔵庫などに使用されるフロンガスが地球のオゾン層を確実に破壊してしまうことが指摘され、モントリオール条約のもと特定フロン全廃の動きが我が国にも波及し、全国の自治体も具体的な回収に取り組む段階になりました。私は、昨年11月議会から毎回フロン対策、また回収について質問してまいりました。市長の所信表明の結論として、生活環境、なかんずく大型ごみ問題の一層の推進を願い、このフロンについてお伺いするわけですが、回を重ねるごと前向きな答弁になられ、あとは予算づけの時間の問題だと期待しておりますが、今回も現状と今後の対策についてお伺いして、第2回目の質問を終わります。
20 ◯総務部長(塩澤和佳夫君) 国際交流についてお答えをいたします。
市民の国際化、特に青少年の国際感覚の養成は重要な課題であると認識をしております。本市は関係各課、静岡市国際交流協会などが、議員お話しのように教育、文化、スポーツなどなど、さまざまな分野で国際交流事業を展開をしておりますが、今後さらに積極的な国際交流事業の推進を図ってまいりたいと考えております。
お話のございました国際交流会館の建設につきましては、既存の施設の活用なども含めて研究をしてまいりたいと考えております。
以上であります。
21
◯社会教育部長(谷川良巳君) 子供科学館の建設について、その役割と建設用地並びにプラネタリウムの設置についてお答えをいたします。
自然科学、芸術等の文化体験を通して
子供たちの科学する心や豊かな感性を養い、研究心や創造性を育て文化の継承をするなど、児童会館の果たしている役割は重要であると考えております。子供科学館の建設につきましては、子供の利用施設であることを念頭に入れ、環境、立地、規模等を配慮し、その建設用地につきましても努力はしておりますけれどもまだ決定をしておりません。今後も適地の確保についてはより一層の努力をしてまいりたいと思っております。また、プラネタリウムの設置を前提とし新館を構想してまいりたいと考えております。
以上です。
22 ◯商工部長(本間一好君) 動物園に対する4点の御質問にお答えをいたします。
初めに、動物園のビジターセンター等についてでございますが、第7次総合計画の中で昆虫類を含んだ標本展示、体験学習、レクチャー等を通して、次世代を担う
子供たちに環境、情操、自然教育の場を提供するため、総合的な動物園ビジターセンター建設を検討してまいりたいと考えております。
次に、入場者数の停滞でございますが、これは必ずしも交通問題だけでなく、レジャーの多様化によるもので全国的な傾向でもあります。
交通渋滞対策ですが、渋滞するのは主に正月と5月のゴールデンウイークや秋の行楽シーズンで、年間を通じて14日程度でございます。渋滞が予想される日には早目の開園、閉園時間の延長や駐車場の効率的使用、また渋滞案内をするなど、その対策に努めております。今後、園の整備計画や
池田山総合公園整備の中で検討してまいりたいと考えております。
次に、土曜日の子供料金の無料化につきましては、入場料の収入源としては問題となる金額ではございませんが、無料化による
子供たちの動物園に対する価値観の問題や類似の施設の動向等、諸事情を勘案しつつ引き続いて検討してまいりたいと思います。
次に、外国の動物園との交流の問題ですけれども、本年11月にはパプアニューギニアからクスクスのつがいの来園が予定をされています。今後海外との動物交流については機会があれば進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
23 ◯衛生部長(小畑由夫君) フロンガス対策に関する基本的な考え方につきまして私の方からお答えをいたします。
フロンガスによるオゾン層の破壊はグローバルな環境問題としてその対策が緊急な課題となってきております。県下におけるフロンガス対策につきましては、昨年度、県の環境・文化部が中心となりまして主要都市家電小売商商業組合、県消費者協会等々関係団体の代表21名からなるフロン回収モデルシステムの検討会を設置しまして、その中間報告を取りまとめました。今後これを踏まえましてフロンの回収を進めるとともに、広くフロン回収に関する情報提供をするなど、総合的な対策を進めていきたいと考えております。
以上でございます。
24 ◯清掃部長(市川弘毅君) 大型ごみ中の廃冷蔵庫など廃家電のフロンガスの回収につきましては、平成7年度での実施を目途に検討しております。
以上でございます。
〔21番望月晃君登壇〕
25 ◯21番(望月晃君) 3回目は質問というより私の意見を中心に述べさせていただきます。
私は、都市づくりの提案なり意見を述べさせていただくに当たり、静岡市というキャンパスを人生の大学として考え、人間修業の舞台として人づくりを中心に人材育成という視野で、次の世代にバトンタッチできる行政であることを念願して議論させていただいております。特に国際交流は人種、民族、文化の違い、なかんずく言葉や慣習の違い、交流事業を通して触れ合う方々の心と心の交流が、やがては地球規模で物を考え、自然界を含む他者へ思いやる生き方へ転換する絶好の機会であると考えるからであります。そのような意味におきまして国際交流会館を初め、とりわけ
子供たちにスポットを当てた施設には一日も早い対応で臨んでいただきたいものであります。
子供科学館など40万都市でプラネタリウムが設置されていない都市は例が少ないのではと思います。既に先進都市ではプラネタリウムも聴覚障害者の方にも体験できるシステムを開発して、健常者と同時に見ていただくレベルであります。ドームの天井いっぱいに広がる映画オムニマックスの上映では、宇宙や世界、自然や科学についてのスペシャル情報を満喫しております。さらに、自治体独自の政策で広報活動などファンタスティックコンサートに至る幅広い活用で市民の皆様に便宜を図られているのが実情です。
このような科学技術館施設で現実と未来のロマン体験をさせてあげ、この静岡から世界に通用する人材を育成できるきっかけをつくってあげたいものです。成長段階著しい彼らの感性は、そのような体験を通して何のため勉強して、何をしなければならないのか、そして分かち合う共通の目標と平和への実感、次の世紀への互いの役割や使命について、彼らの心に強烈な目的観が生まれ、それが現実の生活を通して大きく膨らんでいくことが、何よりも我が郷土静岡市発展の最大の活力とエネルギーとなるからと考えるからであります。
この議会では新都市拠点整備について議論がありますが、子供科学館や国際交流会館など何よりも最優先で企画を見直していただきたい。したがいまして、検討中であると言われる子供科学館、国際交流会館を東静岡駅跡地にぜひ建設していただきたいとお伺いし、3回目の質問を終わります。
26
◯都市整備部長(
稲葉富士雄君) 子供科学館等を
東静岡地区の新
都市拠点整備事業の中にというような御質問でございますけれども、現在新
都市拠点整備事業は
総合整備計画に沿って推進しているところでございますので、現在その整備計画の中には子供科学館等の計画は組み込まれていない状況にあります。
以上でございます。
〔21番望月晃君登壇〕
27 ◯21番(望月晃君) 最後になりました。今回の質問原稿を書かせていただく中、社会を明るくする運動の会の御配慮で駿府学園、静岡刑務所の視察に参加することができました。それぞれの施設の責任者から施設や刑務所に送られてくる状況、その後の更生のための実情、そして職員の方の彼らとのかかわり合いについて多くのことを伺うことができました。家庭や地域社会に非行という行為に走った彼らの実態を聞くにつけ、社会のゆがみの現実に心が痛みました。しかしながら、彼らの心の中の不満を根気強く取り除く作業を不屈の精神でされておられる職員に救われる思いでありました。自分を犠牲にしてでも人に奉仕しよう、このような生き方を学ばせていただきました。同行した保護司の皆さんや社会を明るくする会の皆様の御意見を伺いながら、豊かな経済成長した日本の大きなつけが精神の空洞化として、物で満たされない何かが衝動的に非行に走らせたのではと考えました。この精神の空洞化を満たし包み込むのが多様な文化であると思います。青少年に意義のある人生を与えていける行政であることを念願し、21世紀を眼前にした現在、県においては空港が開設の方向でありますし、我が市と清水市との中核都市問題を見事にクリアし、静岡市は国連のアジア本部を誘致するぐらいの気迫で新たな都市づくりに議会、当局、市民の皆様ともどもに挑戦してまいりたいと訴えさせていただき、私の質問を終わります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
28 ◯議長(
池ケ谷恒雄君) 次は、22番服部寛一郎君。
〔22番服部寛一郎君登壇〕
29 ◯22番(服部寛一郎君) 幾つかの問題についてお尋ねをいたします。
さきの議会で市長は所信表明をされまして、その中でまず第一に取り組むべき課題は、市民の市政に対する信頼を回復することだというふうにお述べになりました。2年余にわたって前市長の問題が市政の中心になってきたという状況の中で、市民は市政に対していやしがたい不信を持っている、そういう状況の中ではまさにタイムリーな政治姿勢だと言えると思うんです。多くの方が既にたくさん語られましたので、私は1、2の問題についてお伺いいたしますけれども、今回の事件で市民が市政に対して不信を持ったのは、市長の行状もさることながら、その後のフォロー、具体的に言いますれば、市長になぜ黙ってあのような高額な退職金が支払われたのかということです。ちまたでは、大体自分の職務権限にかかわる方から多額の現金を受け取る、あるいは不純な海外・国内旅行を繰り返すというような状況をやっていれば、普通の会社じゃ懲戒免職だ、首だというんですね。それなのに、なぜ市長はあの離任式に続く送別の行事をにぎにぎしくやって、そしてまだ事件の完結も待たないのにさっさと退職金を受け取ってやめられるのか、そういうシステムに静岡はなっているのかということが不信の大きな1つのポイントになったわけであります。
そこで私は、この事件に関して市長の退職金条例を改める必要があるというふうに思うんです。いろいろ調べてみましたけれども、一般職員の退職金支給と非常に違っています。一般職員は禁固以上の刑に処せられた場合、あるいは職務の内外にわたって市民の信用を失墜するような行為をした場合については懲戒免職、懲戒免職を受けたときには退職金は支給しないということになっております。この2つが不支給条項です。ところが、市長の退職金条例を見ますと、懲戒免職というのはこれは市長にはないわけでありますから、どんなに市民の不信や信頼を失するような行為をして退職しても退職金を支給しないという条項はないわけであります。この点は私は極めて不公平だと思いますけれども、いかがでしょうか。
次に、刑事事件で起訴された場合、確定判決前の退職金の支給は一般職員は受けられません。職員であるときに刑事事件で起訴された、僕はもうやめますよと言った場合に、退職金くださいと言ってもいただけません。ところが、市長の条例ではこれについては何らの支障もなく受給できることになっております。
3つ目。在職中はそのことが事件がわからなかったと。しかし、退職してから事が明らかになって在職期間中の行為にかかわる刑事事件で禁固以上の刑を受けた場合に、一般職員は返納させることができる。つまり、返さなきゃなんない。しかし、市長はこの規定がありません。やめちゃってから事がばれて、そして禁固刑以上の刑に処せられても返す必要がない、市は請求する権限がない。こういう不公平な条例になっているということがわかりました。だから、一般市民は何だと。あれだけ騒がしといてね、皆に迷惑かけといて。しかも3年3カ月で約2,500万円、額も非常に大変なものであります。7年間じゃないですよ、3年3カ月。4年ごとにもらっていますから。これは私は、市長がクリーンな政治でみずから身の処し方をしっかりするんだと言っているならば、直ちに改正をすべきだと思います。いかがでしょうか。
2つ目。契約問題については既にたくさん語られましたので基本的な考え方についてのみお聞きいたします。いろいろの談合の防止対策を打ってまいりました。なお、これからも一生懸命研究する必要がある。また、贈収賄についても、あれだけ企業のモラルについて厳しく問う世論をあざ笑うかのように連日起きております。ですから、私は企業のそういう行為についてのモラル、あるいは談合防止対策についての有効な手段を模索しながらも、やっぱりやってばれたら、これはもう会社が立ち行かなくなるというぐらいの厳しいペナルティーを、残念ながら今のところは科すことがこれらの不正事件を未然に防止する抑止力と考えざるを得ないんです。ところが、残念ながら静岡市はだんだんだんだんこのペナルティーの度合いを緩めてまいりました。昭和62年のときには全国でどの支店が贈収賄をやっても、静岡市の公共事業についてはこれは指名停止にする、こういう措置であったのを、改悪をして、静岡県内あるいは県外でも特に代表取締役などの重い役割にいた人のみというようなことに改悪をしてきた。これは私は間違った手だてだと思っています。そういう意味で、細かい具体的なことは申し上げませんけれども、当面ペナルティーを強化する方向で臨むべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
2つ目。議会のチェック機能をもっと働かせるようなシステムにできないかということです。これは消防の総合情報システムのときにも申し上げました。また、今回税務部のマッピングの問題が新聞で報道されました。なぜその業者のものを選択するのかという評価点については一切公表しない、こういう立場をとっております。なぜかというと、今後の企業の売り込みに支障を来すと。つまり、議会の審議よりかも企業、業者の利益を優先させるという思想がその根底にあるわけであります。私、業者に聞いてみたんです。あなた方そういうことを公表されることが不都合ですかと言ったら、いや、そんなことはないと。会社で自信を持って提案をし、どこの製品よりかもまさっていると思っているのがコンペで落とされると。なぜ落とされたのかという理由を聞きたいのはむしろこちらですよと。カタログその他でそれぞれの機械の特徴等についてはもう広く周知されている。今さらそのことを公表されたからといって企業のダメージにはならない。むしろ提案した方がよっぽどなぜ落とされたのかということを知りたいんだと、こういう答えです。これをやらないと、この前も申し上げましたけれども、議会は必要ないということになってしまうんですね。これについて。情報公開はやるんだと言っているわけですから、ひとつ市長の考え方を改めて聞きたい。
次に、議会の審議権を拡充するという意味では、契約議案についてはもっと広く議会に開くべきだと。今、議会が議決をする契約は一定の金額以上の工事請負と物品の購入、不動産も含めてですけれども、これに限られております。これは地方自治法や政令には特別に定めてありません。ただ、地方自治法や施行令には契約についてと書いてある。ところが、昭和38年の自治省の通達で、契約とは工事請負と不動産や物品の購入に限る、そういうふうに決められて、通達でなっているんですね。私は市長に提案をするんですが、技術が非常に進歩して、要するに職員の技術水準ではなかなかカバーしきれないという、そういう事業が委託という形で発注されております。消防のシステムがそうでした、実質的に6億3,000万円、そしてマッピングについては約2億円、そしてあのみやこ土木が絡んだ北部土地開発の調査委託は2,700万円、これらはだれかが気がついて議会で指摘しない限り、どこの業者に委託されたかということは一向に報告されません。だから、いろいろな問題があっても事が明らかになるのはずうっと時が過ぎてからと。そこで私は、自治省の通達をここで無視して委託契約についても議案化して出せということは言いませんけれども、そういう努力は市長にしてもらう、市長会等でやっていただけるかどうかということと、議案として出さなくても物品の購入限度、つまり2,000万円以上の委託契約については契約をした都度直近の議会に報告をする、この制度をぜひ導入してもらいたいと思いますけれども、いかがお考えですか。
3つ目。東静岡駅の跡地の問題ですね。これは市長が耳にたこのできるくらい同じ答弁を繰り返しておりますので、少し角度を変えてお聞きをしたいんですけれども、私は結論的に言って、アリーナだけの見直しでは不十分だというふうに申し上げたい。なぜアリーナだけの見直しでは不十分かといいますと、あそこのところへ核施設として県民・
国際プラザ、多目的アリーナ、情報センター、商業業務施設、都市型ホテル、これが定められた背景と経過を見れば明らかであります。
平成元年、あの地域に何が必要かということをアンケート調査やりました。地元ニーズのアンケート調査であります。出した先は、企業、JC、県政モニター、市町村長、新都市懇話会、静岡県各課の意見、静岡市の各課の意見、清水、静岡両市の商工会議所、以上の結果から、導入施設として要望の高い機能は、文化機能、ホール、多目的アリーナ、情報センター、商業業務地区だというふうになっていますね。何も特別な、考えて考えて絞り出したんじゃなくて、当時の状況の中で先ほど申し上げた人たちにアンケートをとったと。平成元年といえばバブルの真っただ中ですね、もうみんなうはうは浮かれてたときなんです。ビジネスの要するに事務所などは東京ではなくて、どんどん静岡にもそういう需要があったと。こういうときにアンケートやったわけですから、今言ったようなのが出てくる。その後ぱったりなんですね、これ。あとどうするかというの。今動いているのは県民・
国際プラザだけでしょう、これもいろいろ僕は問題あると思いますけれども。なぜぱったりかと。夢が覚めちゃったんです。土台がなくなっちゃったんです。だから、要望も提案も何も出てこない。必要がないからです。これをこのまま突っ走るということは私は無謀だと。143億円かけて土地が高いときを選んで市が私有地を買って、何にも決まっていないアリーナを建てるなんていうことを決めるということは無謀じゃないかと。また、どこへどうするのかということが一向に具体化していないところへ300億も350億円もかけて区画整理を見切り発車させるのは危険じゃないかということを私は注意を喚起してきた。そのときは残念ながらだれも賛同していただけませんでした。前市長に言わせると、そんなこと言っているのはおまえだけだと。そういう点では今議会でこの東静岡の問題の見直しが議論されたということは非常に大きな前進だと思いますけれども、しかし市長の答弁聞いているとアリーナの問題だけですね。そして、それは区画整理をやりながらだんだん進んだところで考えりゃいいじゃないかという極めてのんきな考え方。ですから私は、情報センターや商業業務地区、これらも含めて全面的にあの地域の計画を見直す必要があると思いますけれども、市長はいかがお考えですか。
次、前議会で取り上げました吉津園の問題であります。国庫補助を1億7,480万、県の公共補助8,740万、県の単独補助4,220万、市の補助1億3,410万、合わせて4億8,000万余ですね。こういう公費をつぎ込んでつくる特別養護老人ホーム、増床30床、その理事長が理事会の決定もなく第三者の借入金の担保に園の預金証書を入れているのは不都合じゃないか、こういうルーズな経営をしているところに公の金をつぎ込むのは不謹慎ではないかということを指摘をいたしました。そのすぐ後で園の方で記者会見をやったようであります。あそこへ勤めていた借入人の息子さんが勝手に証書と印鑑を持ち出してやったことだという説明であったんですけれども、これはうそです。今、市の方は、当時調査をするというふうに言っておりましたので、どういう調査結果が出たのか、そして補助金の扱いについてはどのようになっているのか、まず第1回として伺いたいと思います。
以上です。
30 ◯議長(
池ケ谷恒雄君) 暫時休憩します。
午前11時53分休憩
─────────────────
午後1時1分再開
31 ◯副議長(前田鉱一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
一般質問を続けます。
服部君の質問に対し当局の答弁を願います。
32 ◯市長(小嶋善吉君) 服部議員の御質問にお答えいたします。
まず最初に、市長の退職手当の規定をもっと厳しく見直す考えはないかという御質問だったと思いますが、特別職につきましては、その職への就任の過程が公選または議会の同意を要すること、あるいは任期が法定をされていることなど一般職とは異なる点が多々ございます。特別職の退職手当につきましては、これら一般職との職の相違性が考慮され、従来から御質問のような制度となっているというふうに聞いております。御意見としてよくわかりますが、現段階におきましては御意見として伺っておきたいというふうに思います。
それと東静岡駅の跡地の問題につきまして、区画整理事業を含めて全体の見直しをする気はないかという御質問だったと思いますが、
東静岡地区は静岡、清水の中間に位置をします貴重な位置にあります。計画の策定に当たりましては、多方面から御意見をいただくため調査委員会を設置し、
総合整備計画を策定するとともに、平成3年3月には建設大臣の承認を受け、また議会にも報告をし、さらにこの基盤整備としての土地区画整理事業は
都市計画決定、
事業計画決定も行い事業を進めてきております。したがいまして、現在のところでは基盤整備等の基本事項については見直しをする考えは持っておりません。(22番服部寛一郎君「核施設については」と呼ぶ)核施設につきましては、御案内のように多目的アリーナにつきましては、諸般の事情から経済情勢等々を勘案して今後考えていきたいというふうに思っております。
他は部長から答弁をさせます。
33 ◯財政部長(山口敦君) 談合や贈収賄などの不正行為に対する制裁措置の強化は、中央公契連モデルや静岡県の要綱改正を念頭に置きまして、本市の指名停止期間の延長を含む要綱の改正を検討しております。
次に、2点目、3点目の御質問を一緒にお答えしたいと思いますが、議員御指摘のとおり、契約や財産取得、売り払いの種類をふやすことの可否につきましては、既に行政実例で示されておりますように、できないこととされております。本市もそのように理解しておりますが、議会の御意向を踏まえながら、重要なものにつきましては資料の提出を含む報告の検討をさせていただきたいと思います。
以上でございます。
34 ◯福祉部長(安居院義道君) 吉津園の件についてお答えいたします。
県からまだ正式な調査報告をいただいておりませんので、この段階では正確なことは申し上げられませんけれども、県が事情聴取をした際に何回か担当職員が同席させていただいておりますので、その範囲内で知り得たことを御報告させていただきます。平成3年5月27日及び平成3年8月27日に、合わせて3,500万円の定期預金証書が金融機関に担保として入っておりました。そして、平成5年3月24日に借入金返済に伴い定期預金証書が吉津園に戻されたことは確認しております。担保とされた定期預金証書の名義人は吉津園の園長名でございまして、担保提供の署名はゴム印を使用しておりました。この証書は法人の理事会の承認を得ずに担保に入っていたことは確認いたしました。担保に入れたときの状況が理事長兼園長とその関係人とで食い違っておりました。金融機関は担保差し入れについて保証人として同意しているかどうかについては電話で確認したと申し述べております。理事長兼園長につきましては、電話で金融機関から確認を受けたことは覚えがないと申し立てております。
それから、融資を受けた第三者の人と当時の吉津園の経理担当者は親子関係でございました。その経理担当者は平成5年1月31日に退職をしております。
なお、10月5日、県が吉津園へ指導監査に入りまして、本市も同席をさせていただきました。県の職員が6人、本市の職員が立ち会いで2名でございました。その結果につきましては、県が10月末をめどに最終結論を出す考えであると聞いております。
補助金の関係でございますが、先ほど申し上げましたように、10月5日、県が指導監査に入りましたので、その結果報告により対応を考えたいと思います。
以上です。
〔22番服部寛一郎君登壇〕
同 鈴 木 嘉 富
Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...